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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板

434名無しさん:2007/12/14(金) 22:37:41 ID:IIQTstsQ

「僕はメ「我が名はジャン・ピエール・ポルナレフ」

何事かギーシュが言おうとしたようだが、そんな御託を聞くつもりはさらさらねぇ!
私の心は闘争心―少女を泣かせるのに一役買った自分への怒りと、義憤に燃えているのだ。

「傷つけられた一人の乙女の誇りの為、貴様如きを醜悪な輩を紳士と呼んでしまった我が愚かさの清算の為、ギーシュ・ド・グラモン。貴様を討つ!」

私の名乗りに、周囲を取り囲んでいた貴族達から歓声があがった。
それに比例するように交わされるギーシュへの罵声が奴の体を震わせている。

「もう…もう限界だーツ!!」

造花を振るう奴の叫びがヴェストリの広場に響く。
そして散らばった花びらは、黒光りする女兵士へと変わった。
数は三つ。どーみても青銅じゃねぇ…! アレは鉄だ!

「気をつけろカメ! 魔力は気力、気力は感情だ! あの糞野郎っ! この土壇場で!怒りでラインにまで上がりやがった!」

かわりに最初に作り出したゴーレムはいなくなっている。
ふむ…周りは慌てだしたようだが、私にとってはかえってやりやりやすくなったと言える!

動き出す七体のゴーレムと3体のゴーレム。どちらが厄介か考えれば数が多い方が面倒だ。
義憤に燃える私の冷静な部分は多くの戦闘経験からそう判断していた。

その間にもゴーレムは既に動き出している。
中々俊敏だ。素人なら一体だけでも対応することはできないだろう!
それには賞賛を送ってやってもいい…だが今の私には友が残してくれた力があるッ!

鉄のゴーレムが私の元へたどり着くより当然早くッ!
我が相棒、マジシャンズレッドが私が入った亀を上空へと投げた。
当然私が移動するのだから我がスタンドであるマジシャンズレッドも共に移動する事になる!

「アヴドゥル!俺に力を貸してくれ!」

私が操るマジシャンズレッドは広場上空十数メートルの高さで亀をキャッチ、両手での固定…そして大きく振り上げて私は、私の入った亀をギーシュへ向かい回転をつけて投げさせた!

「オオオオッ!」

空気を切り裂いて進む私に不意を突かれたせいかゴーレムは動きを止めている。
ギーシュは慌てるばかりで、逃げることもままならないようだ。
だが容赦はしない!
マジシャンズレッドの視界でそれを確認しながら、私の入った回転した亀は見事にギーシュの腹部に命中した!
周囲から上がる歓声!
一気に熱気があがる広場の中で、私はトーンを落とした声でギーシュに告げる。

「今のが私の分、次が貴様が傷つけたレディの分だ」

血反吐を吐き亀と同じ高さでこちらに視線を向けるギーシュに、私は容赦なくマジシャンズレッドの腕を振り上げた。
マジシャンズレッドのパワーとスピードで殴ったならば、最低でもコイツの顔を二目と見れないものにしてやることが可能だ。


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