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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板

348アンリエッタ+康一:2007/09/24(月) 07:57:57 ID:2XAcJvKY
「とりあえず、ミス・タバサ。現在のルーンの調査状況を教えていただけますか?」
アンリエッタが場の空気を換えるため話題を変えた。
タバサは居室の丸テーブルの前に立ち、懐を探る。
そしてその懐から一冊、表紙がボロボロになった書物を取り出しテーブルに置いた。

いつもの小さな声だが、よく場に通る声でタバサが語り始める。
「まず結論から言う。ルーンの紋様を調べたが、それと同じ紋様のルーンの記録は見つからなかった」
康一の右手のルーンを見ながら、結果を言い放った。

その結果にアニエスが疑問を投げかける。
「それは、今はまだ見つかっていない、かも知れないのか。
それとも、おそらく学院では見つかることはない、のか。一体どちらだろう?」
見つかっていないでも、この二つの違いはあまりに大きい。

まだ見つかっていない可能性があるなら、それはまだ問題ない。
しかし学院の資料でも、おそらく見つからないだろう、という話は別だ。
魔法学院はトリステインの国立学院。
魔法に関しては、周辺国のガリア・ゲルマニア・アルビオンに勝ると言われるトリステイン。

そのトリステインの魔法に関する最高学府に、
使い魔のルーンの記録がないとすれば一体何処にそんな記録があるのだろうか。
否、本当にそんな記録があるのかどうかさえも疑わしい


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