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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板

408使い魔は引き籠り:2007/11/26(月) 01:27:25 ID:qr1NjDzE
モンモランシーは、自分の頭がおかしくなったのかと思った。
無用心に開け放されたギーシュの部屋を覗いたところ、人っ子一人いないと言うのに
部屋中に転がるギーシュの私物が出たり消えたり浮いたり落ちたり、ポルターガイストだってもう少し大人しいだろうと言う
お祭り騒ぎが現在進行中なのだ。
(『鏡の中』で男二人が自分の特技を見せ合って、ギーシュが『青銅製の鏡』を作り出した辺りで
オレ達が組んだら結構強いんじゃあないか?とテンションを上げているのをモンモランシーは知らない。)
「どうしたの?モンモランシー。中へ入らないの?」
「ルイズ・・・・」

イルーゾォ捜索は、まだ続いていた。『犯人は現場に帰ってくる』という根拠の無い定説に基づき、
何故かモンモランシーを筆頭に少女四人はギーシュの部屋を訪れる。

タバサは『勝手に帰ってくる』と結論付けたものの、モンモランシーの方では自分の恋人を半殺しにした薄気味悪い使い魔を信用できなかったし、
ルイズだって「そう、じゃあ勝手に帰ってくるまで待つか」という訳にもいかなかった。
使い魔を自分の思い通りに出来ないんじゃあ当面『ゼロ』は払拭できそうに無いし、
それに、一人の人間として、きちんとイルーゾォの事を判りたい。そう思ったのだ。
「あたしもね、ダーリンと一対一で語らい合いたいわ。まだお互いの事を知らなさ過ぎるもの・・・・」
何故こうも意味合いが違って聞こえるのか知らないが、要するにキュルケもまた、待つだけなんか性に合わないのだ。
「放っておけばいいのに」
タバサだけが、少しイルーゾォに同情する調子で呟いた。

「ルイズ・・・・貴方も?その、部屋が変になってる。私だけじゃない?」
「・・・・・・・・っ!」
ルイズは、自分の頭がおか(ry
「な、何これ?!何が起こってるの?」
「『消失』・・・・」

タバサが、やはりそうかと言うように呟く。
「イルーゾォ、居る。ギーシュも・・・・ずっと居た。」

ルイズは思考を巡らす。
そもそも、イルーゾォが忽然と『消え』、再び『現れる』事は誰しもが知っていた。
目にとまるのはその『消え』『現れる』一瞬の事象ばかりで、『消えている』間一体何処に居るのだろうとか、そんな事は考えもしなかった・・・・
「透明になってるだけ、って事?」
「違う。透明になるだけなら、現れる必要は無い。ずっと透明で居るだけで安全・・・・」
タバサは言い終わらないうちに、手に持っていた本を思い切り投げた。
「何?!」
デスクから人一人分の余裕を持って引かれた椅子の上、『人が座っていて不思議じゃない』その場所をめがけ本は飛んで行き、
そして『叩き落とされた』。

「どんな仕組みかは、彼に聞けばいい。ルイズ、頑張って。」
タバサに背中を押される。ううん、やっぱり良くわからないけれど。私に何か出来る事があるの・・・・?

部屋に一歩足を踏み入れ、良くわからないうちに杖をぎゅっと握る。
何も無いはずの空間がぴりりと、私を警戒した。


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