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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板
655
:
ゼロと奇妙な隠者
:2008/10/27(月) 12:46:21 ID:mRC/mIpA
「わたくしは誇り高きトリステイン王国が王女、アンリエッタです。わたくしは王族としての義務を果たしに行きます。卑怯者どもの犬として首を刎ねられたいのならば、自由になさい」
アンリエッタは貴族達にそれ以上構うこともなく、ドレスの裾を捲り上げて会議室を飛び出していく。
「お待ち下さい! お輿入れ前の大事なお体ですぞ!」
マザリーニのみならず何人もの貴族がそれを押し留めようとするが、彼女は躊躇いなく彼らを一喝した。
「軽々しく王女に触れようとするとは何事ですか、立場を弁えなさい!」
アンリエッタに伸ばされようとしていた手が、威厳ある言葉によって動きを失った。そして行き場を無くした手達が彷徨う中、捲り上げた裾を強引に引き千切ると、破き取った裾をマザリーニの顔目掛けて投げ付けた。
「もううんざりだわ、私の意思は私のもの! 貴方がたに左右される云われはないわ!」
見るも無残に敗れた裾を翻し、足音も高く廊下を進んでいく。
会議室を守っていた魔法衛士達は、王女殿下の後ろを自然と付き従っていった。
宮廷の中庭に現れたアンリエッタは、涼やかな声で高らかに叫んだ。
「わたしの馬車を! 近衛! 参りなさい!」
中庭にいた衛士達がアンリエッタの元に集まり、ユニコーンの繋がれた馬車が衛士の手によって引かれて来る。
アンリエッタは馬車からユニコーンを一頭外し、傲慢なほど堂々と背に跨った。
「これより全軍の指揮をわたくしが執ります! 各連隊をここへ!」
前王が崩御してから十年余の時間を経、トリステイン王宮に王の声が響き渡る。
魔法衛士隊の面々は一斉に王女に敬礼し、アンリエッタはユニコーンの腹を蹴りつける。
甲高いいななきを上げて前足を高く掲げる中でも、彼女は悠然とした態度を崩さなかった。
アンリエッタの頭に載ったティアラが日の光を受け、黄金色に輝いたのを臣下に見せた後、ユニコーンは誇らしげに走り出す。
それに続き、幻獣に搭乗した衛士達がそれぞれ叫びを上げて続く。
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