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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板

199ヘビー・ゼロ:2007/07/10(火) 16:56:32 ID:826wy/uY

ウェザーは人気のない場所を選び、はずれにある建物の裏手に回った。
その時ウェザーの背後の土がゆっくりと人形に盛り上がっていき、完成したと同時にウェザーに襲いかかった。
「接近には気付いていたぞ!」
ウェザーも振り返りざまに『ウェザー・リポート』の風圧のパンチを土人形に叩き込む。しかし一撃で呆気なく崩れた土人形の陰から人影がおどりだし、ウェザーのパンチを上方に飛び上がりかわして建物の屋根に着地した。
「お前は・・・フーケかッ!」
ウェザーが見上げた屋根には縁に腰かける『土くれ』のフーケの姿があった。しかもその手にはウェザーの帽子があり、くるくると回して遊んでいる。
「・・・やるじゃあないか」
「盗賊の面目躍如ってところかしら」
そう言うとフーケはウェザーの帽子を被って見せる。
「あら、温かいわねこれ」
「驚いたな・・・今朝衛士に連れていかれたと聞いたが」
「ああ、衛士っつったって所詮男ね。連れてかれる途中で『あ〜ん衛士さん、太ももの裏が痒いの〜お願い、か・い・て』ってなもんよ。したらあいつら鼻の下伸ばして鍵を開けて入ってきたから股間に膝を埋め込んでやったわ」
得意気にはしゃぐフーケだった。
「で、ここに何の用だ?次見つかったらさすがに逃げれんぞ」
「なんだいつれないねえ・・・言ったじゃない、『脱獄したらいの一番にあんたのところに行って一泡吹かせてやるからね』って。まあ忘れ物とか取りに来たのもあるけど」
フーケが脇に置いた袋から錆びた刀の柄が見えた。
「これからどうするんだ?」
「さすがにほとぼりが冷めるまでは大人しくしてるわ」
「そうか。わかったから帽子を返せ」
「別になくたって格好いいわよ。もちろんあたしに泥だらけにされた時が一番男前だったけどね」
嫌味タップリにそう言うって帽子を投げて寄越す。
「じゃあね。もう会わないことを祈るわ」
「それがいい」
ウェザーが帽子を被り直している間にフーケはどこかへ去ってしまった。
ウェザーが部屋に戻るとルイズは起きていたが数十分記憶がないらしいので適当に言っておいた。


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