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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板

443仮面のルイズ:2007/12/15(土) 13:45:24 ID:/YCsSzJs
「ん…」
「カトレア、目が覚めた?」
エレノオールがカトレアの顔をのぞき込むと、カトレアは薄目を開けて、自分を取り囲む人たちの姿を見回した。

身体を起こそうとしてベッドに手をついたカトレアだが、体力が衰えているためかうまく上体を起こせない。

「だめよ、寝ていなさい。…お願いだから、ね」

エレノオールが優しくカトレアの頭を撫でると、カトレアは小声で呟いた。

「……そちらのお二人が、魔法学院のお医者様?」
「ええ、そうよ。ルイズと一緒に学んだ仲なんですって」
「そうなの……あの子が沢山迷惑をかけたでしょう?」

カトレアはほほえみを浮かべた、どこか懐かしむような笑みはルイズの笑顔を彷彿とさせる。

厳しさのあったルイズと違い、カトレアは慈愛に満ちた瞳をしている。

だからこそ解る、ルイズが目指していた憧れの人とは、きっとこの人に違いないと、直感的に感じるのだ。

「私はカトレア・イヴェット・ラ・ボーム・ル・ブラン・ド・ラ・フォンティーヌ 。まずはお礼を言わせていただきますわ…。ところで、お二人の名前も聞かせてくれないかしら」

「はい。私はモンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ」
「私は、シエスタ・シュヴァリエ・ド・リサリサです」

「あら、貴方がシエスタさんね、ルイズからの手紙に貴方のことが書いてあったわ」

「えっ」

静かに微笑むカトレアの瞳は、とても優しかった。
魔法学院で、自分に声をかけてくれたルイズのように、慈愛に満ちた瞳だった。

この場にいる誰も気付かなかったが、カトレアの隣に座るエレノオールの表情が少し強ばっていた。
ルイズはカトレアに懐いていた、対して自分はルイズに恐れられていた。
手紙を貰っていたカトレアが、とても羨ましく思えた。


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