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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板

140奇妙なルイズ:2007/07/02(月) 01:34:46 ID:???
私はこんな性格だっただろうか、そんな事を考えながら、ワルドに身を預けていた。
その時再びドアが開かれ、今度は別の男が船倉に入ってきた。
「おめえらは、もしかしてアルビオンの貴族派かい?」
男の質問には答えない。
「おいおい、だんまりじゃ困っちまう、貴族派だったら失礼したな。俺らは貴族派の皆さんのおかげで、商売させてもらってるんだ。」
「…じゃあこの船は、貴族派の軍艦なのね?」
「おめえらには関係ねえことだがな。で、どうなんだ? 貴族派なのか? そうだったら、きちんと港まで送ってやるよ」

ルイズは、悩む仕草をしているワルドを差し置いて、立ち上がった。
そして空賊を見据え、言い放った。
「誰が貴族派なものですか。バカ言っちゃいけないわ。わたしは王党派への使いよ!し、正統なる政府は、アルビオンの王室ね。わたしはトリステインを代表してそこに向かう貴族なのだから、つまりは大使ね。だから、大使としての扱いをあんたたちに要求するわ」
「………」
ワルドはじっと黙っていた、ルイズにはそれが気になったが、決して勝算が無くてこのような事を言ったワケではない。
ルイズの右腕からもう一つの腕が伸びる。
いざとなれば、この使い魔を使って何とかしようと考えていた。
この船が貴族派のものだとして、これから拷問にかけられるのならば、何かの道具を使って拷問しようとするだろう。
それを奪えるだけの力があるはず、そう考えての発言でもあった。

「ハッハッ!こいつは驚いた、お嬢ちゃん正直なのはいいが、ただじゃ済まないぞ」
「あんたたちに嘘ついて頭を下げるぐらいなら、死んだほうがマシよ」
「頭に報告してくる。その間にゆっくり考えるんだな」
そう言って空賊の男はは去っていった。
ワルドはルイズを抱き寄せて、耳元でささやいた。
「君は昔からそうだったなぁ…いいぞ、さすがは僕の花嫁だ」


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