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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板

122奇妙なルイズ:2007/06/29(金) 22:58:56 ID:???
静かに風を受けて飛ぶ輸送船の上で、ルイズは星空を見上げていた。
ロングビルの助けを借りて輸送船に乗り込んだルイズは、船を宙に浮かす『風石』が足りないと言っていたが、足りない分をワルドの魔法で補う条件で出航した。
「ルイズ、どうしたんだい?」
ワルドがルイズの側に寄り、肩に手を置く。
「ロングビルが心配なのか?」
ルイズは、無言で頷いた。



傭兵の一団を壊滅に追い込んだキュルケ、タバサ、ギーシュの三人は、桟橋へと急いだ。
ギーシュは、周囲を警戒しながらも走る速度をゆるめないキュルケとタバサを、息を切らせながら追いかけていた。
長い階段を駆け上がると、桟橋のある丘の上に出る。
そこにはロングビルが倒れていた。
キュルケが駆け寄ろうとしたが、それをギーシュが制止する。
「ツェルプストー!待て!」
「何よ!」
「ロングビルに触れちゃ駄目だ!」
ロングビルの両手首からは、血が流れ続けていた。
水たまりになる程ではないが、かなりの出血がある。
ここにいる三人は強力な治癒の魔法は使えない、怪我を治す秘薬も所持していない。
町に戻っても秘薬があるとは限らないので、早く止血しなければ失血死の危険がある。
キュルケが焦るのも無理はなかったが、タバサまでもが杖でキュルケを制止したので、キュルケは別の意味で驚いた。


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