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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板

519アンリエッタ+康一:2008/01/21(月) 12:57:45 ID:7qBnfuH2
『……康一君、君はネズミという種に関してどの位の事を知っているかね?』
「は…?ネズミですか?何で、いや、そーいえば」
ネズミというキーワードで康一は前に仗助から、愚痴混じりで聞かされた話を思い出した。
曰くイキナリ承太郎さんが自分の元を尋ねてきて、ネズミ狩りをする為に連れ出された事。

そのネズミは矢で貫かれたスタンド使いのネズミで、恐ろしいほどの知恵と感覚を持っていたと、仗助は話してくれた。
それは何百mも先に人間がいる事を簡単に察知して、人間が仕掛けた罠を逆に利用するほど頭が良かったとか。
そして何より重要なのが、ネズミの追跡中に水溜りでバリーの靴とミスタージュンコの靴下を泥まみれにされた事を、涙ながらに仗助は語ったのだ。

最後はカナリどうでもいいが、オスマンは康一がそれに気付いた事で再び語りだす。
『その様子じゃと少しはネズミの生態の事も知っているようじゃのぉ。
ネズミには人間や他の生物が自分から何百m先にいるか、そして何をしているかなど簡単に見通す、
超感覚ともいっていいじゃろう、恐ろしいまでの鋭敏な感覚を持っておる』

息を呑む康一。
「ならその鋭い感覚を使って、敵の位置を調べられるんですかッ」
フッフッフッ、と明らかにオスマンがもったいぶって笑う。
コノ野郎…さっさと言え、と康一は思うがさすがにそこは我慢。そして。

『ゴメン。無理』
………康一は、切れた。康一の中で張り詰めていたものがプツンと音を立てて切れた。
怒りの意思を受けたACT3がモートソグニルに拳で触れた。
『(カナリ手加減シテ)3・FREEZEッ!』

『えっ!お、重いっ!!何、ナンじゃァっ!!』
対象を超重くする3・FREEZEの能力。
かなり加減しているがハツカネズミがその重さに打ち勝つことは不可能だ。
よってモートソグニルは重さに耐えかね、床へと落下。

『ふぎゃっ』
べしゃっ、と床に落ちて身悶えるモートソグニル。
現在オスマンはモートソグニルと感覚を共有しているために、ブッ倒れている自分の体にも重さが伝わっている事だろう。


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