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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板

435名無しさん:2007/12/14(金) 22:39:11 ID:IIQTstsQ

だがその時!
先ほどギーシュに抱きついていた女生徒が、ギーシュの前に立ちふさがった!

「退けい!」
「嫌です!もう勝負はついた筈ですわ!」

私は十分ドスのきいた声で怒鳴りつけたつもりだったが、私の言葉にも怯まずその女生徒は亀を見返した。
場が騒然としていくが、この女性との言葉には聞き捨てならん部分が一つあった。私は大声を張り上げて否定する。

「断じて違う!報いを受けさせた時、名誉が回復された時が決着だ!」

私の返事に女生徒、ケティといったか? は表情を曇らせ、既にその影で怯えていたギーシュを見た。

「確かに、ギーシュ様は間違った方法を使われました…ミスモンモランシーには必ず謝罪いたします、ですが!」

そう言って再び私を見たケティの目には強い輝きがあった。

「ギーシュ様は私への愛ゆえに間違われてのです!お願いします、ギーシュ様にチャンスを、チャンスをくださいませ!私がギーシュ様を正して見せます!」
「なんだと?」

私は戸惑った。
この色ガキを正すだと?
未だマジシャンズレッドに振り上げさせた拳はそのままだったが、私は迷った。
それを敏感に感じ取ったのか、ケティが重ねて言う。

「私への愛ゆえに、間違われたこの方を、私の愛情で正したいのです」

言うなりケティはギーシュを抱き寄せる。
それを見た私は後一撃、多分ギーシュを殺してしまうかもしれない一撃をアヴドゥルのスタンドを使って加えるのがとても馬鹿馬鹿しいことのような気がしてきた。
チッ、興が殺がれちまったぜ。

遠い記憶が蘇る…私の脳裏には妹の敵を討とうと愚かな真似をした私をアヴドゥルは追いかけ、助けてくれた事が、思い浮かんでいた。

「ギーシュ・ド・グラモン、あんな真似までして得た相手だ。大事にするんだぞ」
「では!」

ケティの顔が輝いた。
私はうむ、とだけ言って彼ら若い恋人達から離れていく。
周囲もそれをきっかけに動き出し、ギーシュをなじりケティを褒め称えながら去っていく…

だから私は気付かなかった。
ケティは、母性的な笑顔を浮かべてギーシュを抱きしめながら、何を考えているか…

彼女はギーシュを抱きしめながら、ギーシュのポケットに少し切れ目を入れておいたことも思い出していた。
そして先ほど出来うる限り低い声で言った台詞などを思い出していた。

『わかったぜ!つまり、ギーシュはモンモランシーと付き合ってたけどゴミみたいに捨てるって事なんだよ!』

と言った事などを…思い出してその微笑みは深くなった。
腕の中には、ケティを女神か何かのように見上げる瞳がある。
ケティはギーシュにも聞こえない程の微かな声で呟いた。

「…計算通り。いえ、計算以上ね」

ギーシュはこの騒動で一気にラインメイジになった。
一時的な感情の高ぶりが齎した精神力とはいえ、一度そのハードルを越えてしまえばまた超えるのは容易になる。

恋愛とは、杖を交えず行う決闘なのよ。ミス・モンモランシー。

「クスクス、可愛がってあげるわ。ギーシュ」

ケティは年上のカレと見つめあい、少しするとカレを医務室へと連れて行った。
周りはそれを暖かく見守っていた…


ポルナレフ…気分は良くなったがルイズとはギクシャク。早く帰りてーなぁとも思い出している。
ギーシュ…モンモランシーに振られた上に評判は血に落ちたが、ケティと恋人に。涙目。
モンモランシー…ショックを受けて引き篭もりに。涙目。
ケティ…恋に勝利した。

To Be Continued...


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