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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板

111奇妙なルイズ:2007/06/28(木) 23:02:19 ID:???
裏口の方へルイズ達が向かったのを確かめると、キュルケはギーシュに厨房の油をもってくるように命令した。
「じゃあおっぱじめますわよ。ねえギーシュ、厨房に油の入った鍋があるでしょ」
「揚げ物の鍋のことかい?」
「そうよ。それをあなたのゴーレムで取ってきてちょうだい」
「お安い御用だ」
ギーシュはテーブルの陰で杖を振りワルキューレを出す。
ワルキューレは矢を体にめり込ませながら厨房に走り、油の入った鍋を運び出した。
「ギーシュ、それを入り口に向かって投げて」
そう言いながらもキュルケは化粧を直している。
「こんなときに化粧するのか。きみは」
呆れ気味のギーシュがワルキューレを操り、油を酒場の入り口に向かって投げる。
「だって歌劇の始まりよ? 主演女優がすっぴんじゃ、しまらないじゃないの!」
まき散らされた油に向かって、キュルケは杖を振る、油は一気に引火して、酒場の入り口とその周辺に炎を振りまいた。
「花びら」
タバサが短く言うと、風の呪文を詠唱して床に風を起こす。
ギーシュは言われるままに、薔薇の形をした杖から花びらを放ち、風に舞わせた。
「練金」
タバサの指示にハッと気づいたギーシュは、花びらを油に練金する。
色気たっぷりの仕草で呪文を詠唱するキュルケが、再び杖を振るう。
タバサの風が花びらを巻き込み、花びらは油となる、そこにキュルケの放った火球が混ざり、地面を炎が覆い尽くした。
炎は酒場の外にいるる傭兵達にまでからみつき、つい先ほどまで統制のとれていた傭兵達は、一瞬で混乱状態に陥った。

ギーシュは驚いていた、キュルケとタバサの使った魔法はごく基本的な魔法だ。
しかし、火、油、風の三つが、酒場の外を覆う傭兵達を混乱させ、何割かを戦闘不能に陥いらせている。
ルイズは自分の失敗魔法をコントロールすることで、ギーシュとの決闘に勝った。
ギーシュは使い方次第で驚くべき効果を発揮する魔法と、それを効果的に操るキュルケとタバサに尊敬のまなざしを向けた。
そして、自分の無知を恥じつつ、ルイズの無事を案じていた。


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