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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板

844反省する使い魔!:2010/09/27(月) 02:35:32 ID:G31nj7UM
しかしそれはそうとして、なぜ急に街に行くなどと
言い出したのか。そこに小さな疑問を感じていた。

「わたしじゃないわ、オトイシ。アンタのよ」
「オレの?」
「そっ、さすがに自分の使い魔をずっと藁で
寝かしておくのもなんだし。
今日はアンタ用の枕やモーフを買ってあげるのよ!」

そのルイズの言葉に音石は目を見開かせ、
やがてその顔に笑みが浮かび上がった。

「おいおいおい!なんだなんだァ〜ルイズ!
随分とメチャ嬉しい事してくれんじゃね〜か〜〜!
こりゃ明日は空から槍が降ってくるぜェ、はっはっは」
「一言多いのよアンタは!
そ、それと勘違いしないでよね!
使い魔の面倒を見るのは貴族として
当たり前のことなんだから!」

はいはい、笑みを浮かべながら音石は言葉を返し、
街に行くための支度を手伝い、
部屋を出る際に小さな袋を手渡された。
袋の中を見てみると、音石は「おおっ!」と声を上げた。
小さな袋の中には輝かしい金貨がギッシリと詰まっていた。

「財布を持って守るのも使い魔の役目よ」
「なるほどな」
「あ、それから。街に行くんだからスリとかに気をつけなさいよ?」
「わかった、任しとけ」

音石の頼りがいがあるような態度に
ルイズはどこか安心したが、この時彼女は気付かなかった。
自分の使い魔が主人である自分の目を盗んで、
いつの間にか袋の中の金貨を四枚ほど抜き取り、
ポケットにいれていたことを。

音石明。この男、やはり悪党である。

ルイズはそのまま忘れ物がないか確認した後、
音石とともに自室を後にした。


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