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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板
284
:
ゼロと奇妙な隠者
:2007/07/23(月) 03:17:59 ID:pGK21RLw
さるさんを食らってしまいました…しばらくこのハズイSSが晒されます(ノД`)
「……別に何もないわ」
一瞬言葉を選んだ後で出てくる否定の言葉が、決して彼女の意思を忠実に表しているわけではないことは、もうそろそろ一年を経過する付き合いを経たジョセフにはよく判る。
「えーと。あれか。静のコトかの」
当てずっぽで言った言葉に、小さな肩がぴくりと震えた。
「……うるさいわね。いいわよ、主人なんかほっといて赤ちゃんの世話でもずっとしてなさいよ。ガンダールヴなんかやってるより子守やってる方がよっぽどお似合いだわっ」
その言葉に、ジョセフはおおよその事情を察した。隠せない苦笑を隠す努力もせず、腰に当てていた手を肩に回して、自分に振り向かせた。
「……何よっ。何か言いたいことでもあるの」
月明かりに照らされる少女の両目は、月光を受けて色濃く潤んでいた。泣き虫なこの少女は、自分に泣き顔を見せるのをあまり良しとしないのだ。
「んじゃまあ僭越ながら。静も大切じゃが、ご主人様もとても大切に思ってるんじゃよ」
「……あたしとシズカのどっちが大切なのよ」
「そりゃ両方じゃよ」
「嘘でもこういう時はご主人様って言いなさいよっ。気が利かないわねっ」
赤ん坊に張り合う17歳というのも、どういうモンじゃろうなあ。と思ってしまうのは、仕方のないことだった。
呆れも半分、微笑ましさも半分。
なおも何かを言い募ろうとするルイズの言葉を飲み込むように、唇を重ねた。
「んっ……」
きゅ、と瞼を固く閉じるが、ジョセフの唇を拒もうとはしない。
誰もいない広場の片隅に、ほんの少しの間だけ沈黙が訪れた。
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