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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板

927マジェント:2012/10/04(木) 00:34:33 ID:QUno.Auo

ルイズは慎重に言葉を選んで言った。
「ねえ……仮によ。
 わたしがあんたを内心では馬鹿にしていて……
 いざというときにあなたを裏切ったら、どうするの?」
彼もまた真摯に答えた。
「まず、この世の地獄の、もっとうすら寒いその底の底をなめさせて、それから、ゆっくりと殺してやる」
悪人面をしているので、据わった目で言われると、冗談に聞こえなかった。
マジェントの心持ちは本気だった。

ルイズは本音を隠すことを選んだ。
下手に彼の名誉を著しく毀損することを避けさえすれば、彼はこちらに素直な信頼を寄せ続けるだろう。
道具扱いを明言して理解させるよりも、口先三寸で騙して道具扱いしたほうが得策かもしれない。

「別にあんたを馬鹿にしようとしてるわけじゃないわよ。
 これは使い魔としてはかなり良い待遇なんだからね」
「そーか」
彼はルイズを睨むのを止め、簡素な食事に手をつけた。
これで納得するのだから安い男である。


彼はちょっと不満そうにしながらも、たいして文句も言わずに床で食べはじめた。
というか、床に寝転がってパンをつまんで食べるという、だらけきった態度で食っていた。
おかげで、彼の単純な信頼を裏切ったルイズがほんのちょっぴり感じた罪悪感は吹き飛んでいってしまった。
布団に包まったまま飯を食うニートか貴様は。
「やっぱりあんたは外!」
結局ルイズは食堂の扉を指差し、廊下へ彼を追い出したのである。





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