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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板
548
:
ヘビー・ゼロ
:2008/03/20(木) 22:37:50 ID:YWphJUIk
『Do or Die―5R―』
「ふぅ…」
とある屋敷の裏でため息が漏れ聞こえてきた。
フーケは背を壁に預けて荒い呼吸を整える。戦闘を極力避けていたためにダメージこそないが、それでも緊張と焦りが疲れになってのしかかる。
ある程度息を整えられたのか、顔を上げて目の前の屋敷を見上げる。そこはフーケが目指していた場所だった。
「ウェザーの方も上手くやってるかな? まあ、上手くやってなくても何とかするか」
そんな楽天的な考えで足を進める。恐らくは門で決着を付けるためだったのか、その屋敷には見張りもおらず灯りもついていなかった。
屋敷内を徘徊し部屋を一つずつ見回るが、やはり何も、誰もいなかった。
そして気づけばとうとう残り一つとなってしまっていた。
「さてさて、アタリを引いたかハズレを引いたか……」
細心の注意を払いながら扉を開けていく。
蝶番が軋む音とともに開いていく空間は――闇そのものだった。
フーケの背後の月明かりで辛うじてハッキリ見えるのは二歩先までで、窓は一つしかなく黒の厚いカーテンに覆われていた。静けさも相まってまるで怪物の胃袋に放り込まれた気分にさせられる。
「調度品が高級なのは盗賊冥利に尽きるけど…、生憎と今日のお目当ては違うのよね」
小さな獅子の像を手で弄びながら残念そうに呟いた。
部屋の半ばまで足を踏み入れて辺りを再度見渡す。だが、やはり何もない。
諦めたのかフーケはため息を付き、
「結局ハズレ――」
像をいきなり投げつけた。
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