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ゼロの奇妙な使い魔 対サル用書き込みリレー依頼板

949ゼロと奇妙な隠者:2013/05/13(月) 18:08:33 ID:EkL5/BY.
 さして長くもない文章が、大量の奇妙を内包している。
 長い沈黙を経た後、意を決して口を開いたのはギーシュだった。
「……ここで一番僕達がすんなり納得できるとすれば、ジョセフが大分とホラを上乗せしているんだと考えるのが自然だと思うんだが、みんなはどう思う」
 今まで培ってきた常識が根底から置いてきぼりにされた中、キュルケが辛うじて言葉を絞り出す。
「……そもそも吸血鬼に全身の血を抜かれて、取り戻した血をもう一度身体に入れて、心臓をもう一度動かして蘇った、って一連の言葉の意味が全く判らないわ。今までそんな言葉聞いた事ないもの」
 ハルケギニアで初めて紡がれた言葉は、全員の脳裏に共通の疑問を生み出した。
 ルイズは全員を代表するつもりもなく、生まれたばかりの疑問を口にした。
「……ジョセフの世界って一体どんな世界なのかしら」
 『ひこうき』もそうだが、まるで想像も出来ない様な世界である事は疑い様もない。
 ルイズは一つ小さく息を吐くと、考えても判らないジョセフの世界について考えるのを一旦放棄した。
「ほら、手紙の続きに戻るわよ。これ以上考えても多分判らないもの」
 その言葉に、それもそうだと区切りを付けた全員に向けて、ルイズは朗読を再開した。
『が、それ以上に、これでルイズに残した手紙に書いた約束を守れる安心の方が大きかったのはマジなとこじゃ……』
「って何よこれ。いきなり砕けて来たわね」
「ここまで真面目な文体で書いてきたけど、そろそろ飽き始めてきてるのが目に見える様だわ」
「ジョジョにしちゃ大分もった方だと僕は思うなぁ」
 口さがない部類の友人達の寸評を受けながらも、文面は唐突に終わりを迎えていた。
『そこで無事に帰れた記念に、わしの可愛いご主人様と掛け替えない友人達にささやかなプレゼントを用意した。それぞれに向けた手紙にわしからのメッセージと目録を書いてあるから、ケンカせずに仲良く分け合ってくれ』
 ルイズがそこまで読み終えると、全員の目はコンテナへと向けられたのだった。

 ☆


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