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繊維スレッド

1荷主研究者:2003/09/24(水) 00:11
繊維関係の話題を今だからこそ熱く語り明かすスレッド。

日本化学繊維協会
http://www.fcc.co.jp/JCFA/index_j.html

信州大学繊維学部 繊維関係のリンク集
http://coe.shinshu-u.ac.jp/links/industry_j.html

2荷主研究者:2003/09/24(水) 00:14

2003年3月14日 日経産業新聞 26面
三菱レイヨン 見切り経営 高収益生む 「アクリル帝国」へポリエステル脱却 再編の「風雲児」に

「アクリル帝国」へひた走る−−。中国などからの安価な流入品に四苦八苦する合繊業界の中で、世界を相手に成長軌道を描いている企業がある。三菱レイヨンだ。アクリル事業への特化戦略が功を奏し、連結売上高営業利益率は東レと帝人の二大メーカーをしのぐ。合繊産業の花形といえばポリエステル繊維産業。だが、大手に完全に出遅れた三菱レイヨンは同事業を見切って経営資源を集中し、高収益体質を実現した。

中国・江蘇省南通市。三菱レイヨンは今秋、日本の大手繊維各社の生産基地が集中するこの地域に、外資として初めてアクリル樹脂の成形材料の新工場を稼動させる。皇芳之社長は「アクリル事業でアジア最強の地位を固める一環」とその狙いを説明する。

5年で生産1.8倍

樹脂の女王と呼ばれるアクリル樹脂。その成形材料などは高い透明度などの素材特性が注目を集め始めており、雑貨や家電、液晶ディスプレーの導光板向けなど幅広い分野で需要が拡大している。

三菱レイヨンは経済成長を続ける中国のアクリル樹脂市場では年率10%の伸びが見込めると判断し、新工場には年産4万トンの世界最大規模の設備を導入する計画だ。

海外でのアクリル事業への投資活動はこれにとどまらない。2年後には原料となるメチルメタクリレート(MMA)モノマーの生産拠点を中国に設けるなど、2007年度末までに5つの新規生産プロジェクトを立ち上げる。合計投資額は450億円に達する予定だ。

計画終了時には国内外を合わせたアクリル製品の生産能力は約87万4千トンと、現在に比べ約1.8倍拡大する見通し。

その結果、アクリル製品の原料の分野では世界1位の大手化学品メーカー、英ルーサントグループ(サウサンプトン市)と生産能力でほぼ肩を並べる規模になる。

他の繊維各社が疲弊するなか、三菱レイヨンは水面下で世界最大のアクリルメーカーに生まれ変わる戦略を着々と進めている。

世界のアクリル関連の製造業の中で、三菱レイヨンは原料から成形材料・シート・塗料用樹脂など多品種にわたる加工品の生産を手がける唯一のメーカー。ここに利益を稼ぎ出す仕組みが隠されている。

素材の原料は市況の変動に大きく左右される。原料を外販するだけでなく、自社でも成形材料など様々な製品向けに使う一貫生産体制を敷くことで市場変動リスクを回避する。

もちろん一貫生産のメリットを享受するには、他社に負けない低コストの生産体制を整えておくことが前提になる。同社は樹脂シートの連続生産技術を世界で初めて開発するなど、この分野で最先端の技術を駆使し続ける。

3荷主研究者:2003/09/24(水) 00:15
>>2 続き。

営業利益の7割

三菱レイヨンの売上高は化成品・樹脂事業が4割、繊維と機能製品・エンジニアリング事業がそれぞれ3割を占めるが、アクリルへの特化戦略を柱とした化成品・樹脂事業で営業利益の7割を稼ぐ。

2003年3月期の連結売上高営業利益率は前期比0.4ポイント増の6.7%になる見込み。利益率では2、3%台の東レや帝人を大きく上回る。

「自社のコア事業との関連が認められないではないか。」2001年9月。皇社長はそれまで70億円ほどの売り上げを記録してきたドライアイスと液化炭酸ガスの両事業の売却を決断した。「アクリル製品のチェーンを目指す」(皇社長)という経営方針を貫くためだ。

三菱レイヨンがこうしたアクリル事業に特化する布石を打ち始めたのは10年ほど前のこと。1993年に社長に就任した田口栄一現会長は「経営ががけっぷちに追い込まれていたことが引き金になった」と明かす。

93年度の決算は5億円の黒字を確保したが、実態は25億円の赤字に陥っていた。バブル崩壊の影響で繊維や樹脂の需要が急速に落ち込んだことで、数百億円に上る積極投資が裏目に出る。

設備稼働率が3割程度に落ち込んだ工場もあった。「他社に比べ技術力で優位に立つアクリル事業に特化するしか、生き残る道はなかった」と田口会長は当時を振り返る。

合併進めやすい

合繊メーカーにとって最大の事業は汎用性の高いポリエステル繊維だ。三菱レイヨンも69年に生産を開始し事業に参入した。だが、その時点で東レや帝人に比べ12年遅れのスタートだった。「東レや帝人の10分の1の生産規模ではとても太刀打ちできなかった」と当時を知る業界関係者は指摘する。

東レや帝人は繊維王国の代名詞とも呼べるポリエステル繊維で培った技術力を生かし、異分野に手を広げて巨大企業に変身した。

だが、USBウォーバーグ証券の村松高明アナリストは「多くの繊維メーカーは多角化が進み過ぎているために、各事業の相乗効果が見えない」と指摘する。

これとは対照的に、アクリル事業に特化する三菱レイヨンについては「事業単位の買収戦略ではなく、企業同士の合併などが進めやすい」(村松アナリスト)。国内の繊維産業が低迷する中、これまで大型の再編劇なしに持ちこたえてきた合繊業界。三菱レイヨンが業界の風雲児になる公算は大きい。

(田中良喜)

4荷主研究者:2003/09/24(水) 00:16

2003年4月18日 日経産業新聞 12面
ポリプロピレン繊維 増産 三菱レイヨン 産業資材向け開拓

三菱レイヨンはオフィスのカーペットなどに使うポリプロピレン繊維を増産する。豊橋事業所(愛知県豊橋市)の年産能力を2004年度に現在より13%増やし8500トンにし、2006年度には委託生産の拡大により1万トンの販売を目指す。従来の難燃剤を添加せずに焼却処分が容易な製品も開発し、産業資材向けなど新たな需要を掘り起こす。

ポリプロピレン繊維はポリエステルなど他の化学繊維に比べ最も比重が軽く、水を吸収しない。オフィス・ホテルのカーペット、自動車のマット、かばんのひも、船舶用ロープなどの素材として使われている。三菱レイヨンはポリプロピレン長繊維では国内最大の生産規模を持つ。

繊維製品を燃えにくくするため塩素などの物質を含むハロゲン系の難燃剤を添加するのが生産の一般的な手法だ。同社は繊維に特殊な樹脂を入れ、ハロゲン系の難燃剤を使わずに高い難燃性と耐候性を持つポリプロピレン繊維の開発に2年前に成功。この製造技術により焼却処分しても有毒なガスの発生の恐れがなく、紫外線でも色が落ちにくい点などを前面に打ち出し、本格的な市場開拓に踏み切る。

今後、屋外のテントやイス張り向けなど様々な需要を新規に開拓していく考え。その一環として、キャンバス製造会社のカンボウプラスと建築工事用シートの共同開発にも着手した。

委託生産の拡大とともに、将来はさらに豊橋事業所の設備増強も検討する。国内の繊維需要が低迷する中、新たな繊維事業の柱に育てる。

▼ポリプロピレン(PP)繊維
日本では三井化学が1962年に生産を始め、東洋紡や三菱レイヨン、日東紡など繊維・化学メーカー数社が参入した。原料となるプロピレンが安い価格で調達できることから、当時は「夢の繊維」と呼ばれた。
ただ、PP繊維は染色することが難しく衣料用には適さないことが判明し、大半のメーカーが撤退した。その後、カーペットなど産業・生活資材向けの需要が拡大したが、大手合繊メーカーでPP長繊維を生産するのは現在、三菱レイヨン1社だけになっている。
紙おむつ向けなどの不織布の材料としても使われ、不織布は三井化学や旭化成などが製造している。

5荷主研究者:2003/09/24(水) 00:18

2003年5月6日 化学工業日報 2面
旭化成のアクリル繊維事業 三菱レイヨンが買収

三菱レイヨンは、旭化成が持つアクリル長繊維の技術などを買収する。すでに4月に技術と扁平糸にする一部の後加工設備を譲り受けているほか、一部の商標権(ピューロン、タクタス、リーカス)についても今年7月に譲り受ける。買収額は明らかにしていない。繊維事業の構造改革を急ぐ旭化成ではアクリル繊維事業からの撤退を決め、すでに3月末に生産を終了、6月末には販売も終了する予定。三菱レイヨンでは今回の買収により現状8割稼動にとどまっている生産設備をフル稼働に持っていく。

アクリル繊維は発色性や堅牢性に優れ、軽く柔らかい特徴を持つ。長繊維は鮮やかな色合いに加え、独特のシルキー感を持つ素材として婦人向けセーターなどに使用されている。長繊維の世界市場は年4千トン。旭化成の撤退でメーカーは世界的に三菱レイヨンのみとなる。三菱レイヨンの長繊維事業の売上高は20億円。

三菱レイヨンのアクリル長繊維「シルパロン」の生産能力(大竹事業所)は年2千4百−2千5百トン。内需低迷でこれまで8割稼動の同2千トン規模にとどまっていたが、1社供給となるためフル稼働とする。市場維持が可能と判断できた段階で同3千トン能力まで増設することも検討していく。大竹への旭化成の後加工設備移設は6月までに終え、シーズンインする秋までに生産体制を整える計画。

同社はアクリル短繊維でも中国・浙江省寧波市に同5万トンのプラントを2005年7月に稼動させる計画を持つなど、アクリル繊維の総合メーカーとして事業拡大を目指している。

今回、旭化成の長繊維技術などを買収することで、複合品などの高機能品開発や高品質化を進めていく方針。

6荷主研究者:2003/09/25(木) 00:40

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20030924002.htm
2003年9月24日更新 北國新聞
合繊メーカー7社と石川産地8社 系列の枠超え新素材 生地から服まで

 石川産地の繊維企業八社と石川県工業試験場が、大手合繊メーカー七社の糸を組み合わ せて新しい生地をつくった。メーカー系列を超えた製品開発は全国でも初めてとなる。す でに婦人服などの最終製品にまで仕上げた生地もあり、高い機能を打ち出して販路開拓に 乗り出す。

 東レや帝人ファイバー、東洋紡、カネボウ合繊、ユニチカファイバーなどの合繊メーカ ーと連携し、最新の原糸をそれぞれの機能に応じて複合させた。他の系列の糸の使用に難 しい面もあったが、糸の新たな組み合わせによってこれまでにない生地が出来上がった。

 開発した製品は、形状を保持する布=写真=▽吸汗速乾性を持つ婦人服向け織物▽介護 用の衣料▽環境に優しいロールカーテン▽吸水性に優れた生地―など十八点。中でも婦人 服向けの揚柳(ようりゅう)織物は、「完成度が高い」(県工試)という。

 日本化学繊維協会の協力を得て、昨年十一月に商品開発を目指した研究会が発足。こと し三月に製品を試作し、改良を重ねていた。新製品は二十六日からJR金沢駅構内の金沢 ステーションギャラリーで展示される。

7荷主研究者:2003/09/28(日) 02:33

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200209/02/01201_0000.html
2002年9月2日(月)化学工業日報
ユニチカ、岡崎のスパンポンド50%増強へ

 ユニチカは、総額30億円強を投資し国内のスパンボンド(長繊維不織布)の生産能力を50%増強する。まず来年後半に数億円を投資、岡崎工場(愛知県)の設備をボトルネック解消により年産200トン増強する。さらに早ければ2005年に30億円を投資し、スクラップ・アンド・ビルド(S&B)により7500トン増強する。これにより3万トン体制を整える。

8荷主研究者:2003/10/18(土) 17:19

2002年12月12日 日経産業新聞 17面
ユニチカ 合繊生産を削減・集約 ナイロンなど 子会社再建急ぐ

ユニチカは2004年までに合成繊維の生産体制を見直す。ナイロンとポリエステルの長繊維を減産し、ナイロン短繊維の生産を宇治工場(京都府宇治市)から岡崎工場(愛知県岡崎市)に移管する。余剰人員が生じるため、合繊事業に携わる従業員も自然減を除き60人強削減する。

ナイロン長繊維の生産能力を月産1300−1400トンと、現在に比べ3割減少させる。宇治工場内で2ヵ所に分かれている生産を1ヵ所に集約し、設備稼働率を高める。ナイロン短繊維の生産は、宇治工場からポリエステル短繊維を手掛ける岡崎工場に移管する。生産を集約して、エネルギーコストや在庫の管理を効率化できる見込み。

ナイロン繊維の産業資材向け比率も2004年までに現在の45%から55%に高める。衣料用でポリエステル繊維への代替が進み需要が減少していることや、帝人のナイロン撤退によるカーペット向けの需要獲得が見込めるため。

岡崎で手掛けるポリエステル長繊維も、生産量で2割削減の年1万3千トンに縮小する。定番品を減らし、ポリマー段階から改質した高付加価値糸を増やす。既に同糸の割合が9割を超えるポリエステル短繊維は、現状の年4万トンの生産能力を維持する方針だ。

ユニチカは1999年に化合繊事業を分社し、ユニチカファイバー(大阪市)を設立。分社効果で当初は黒字だったが、海外からの安価な輸入製品の増加などで収益が悪化、2001年度は経常赤字に転落した。今年度も赤字が継続する見込みで、採算改善を急ぐ。

9荷主研究者:2003/10/20(月) 01:12

2003年8月11日 化学工業日報 1面
カネボウも撤退 アクリル繊維

カネボウは8日、100%子会社のカネボウ合繊で展開しているアクリル繊維事業から撤退すると発表した。今年12月末に生産を終了、販売も2004年3月末に終了し完全撤退する。中国品の流入増、原料アクリルニトリル(AN)の市況変動の大きさ、約8割の輸出依存による為替変動リスクなどを背景に、同社のアクリル繊維事業は1998年度から5期連続の連結営業赤字を計上。今年4−6月の設備稼働率も57%にとどまり、将来的に回復の見込みが無いことから撤退せざるを得ないと判断した。工場人員122人については今後、労働組合と協議する。

アクリル繊維では旭化成が今年6月末で完全撤退しており、国内メーカーで残るのは三菱レイヨン、東洋紡、鐘淵化学工業、東レ、東邦テナックスの5社となる。

カネボウは1972年にアクリル短繊維の生産を開始した。昨年秋には防府合繊工場(山口県防府市)の3系列・年3万トン設備のうち6千トン設備を停止し、2002年度生産量は21,823トン。ただ前期は売上高74億円、営業赤字となり、今期も売上高54億円、営業赤字を見込むなど、再投資できる事業採算性を見出せないことから撤退を決めた。今期の繊維セグメントの連結業績は売上高1,505億円、営業利益1億円を見込んでいる。

工場は彦根工場(滋賀県彦根市)に紡績2,003トン、編立326万8千メートル(2002年度実績)を持つほか、マレーシアにも三井物産及び現地との3社合弁を持つ。マレーシア拠点は、同社としては売却の方向で検討する。

10とはずがたり:2003/10/22(水) 11:33
http://www.asahi.com/business/update/1022/058.html
水着キャンペーンガール使命終えた? 「撤退」相次ぐ

 繊維メーカーで、人気女優への登竜門でもあったキャンペーンガールの募集をやめる動きが相次いでいる。帝人、カネボウが撤退を決め、旭化成も検討中。継続は東レとユニチカだけだ。女性用水着市場の低迷に加え、経営多角化で衣料分野に特化した宣伝の意義が薄れたことが背景にある。

 帝人は21日、70年から続けてきたイメージガールの募集をやめる、と発表した。水着のPRから始め、初代は秋川リサさんだった。01年の募集からグループ全体のPRに目的を変えて続けてきたが、化成品や医薬品など事業が多様化し、「水着のイメージが強すぎて、グループ全体のPRを担うのは難しい」と判断した。

 カネボウも68年に始めた水着キャンペーンガールの募集を今年度から中止した。飯島直子さんや鈴木京香さんを採用した実績を持つが、「繊維事業も産業向けが重要になりつつあり、水着に特化したPRは役割を終えた」と話す。

 かつては大手7社が高級ホテルを舞台にキャンペーンガールを大々的に発表し、翌夏の水着の流行をPRした。「10月初旬の一番乗りの発表を競ったものです」と担当者は振り返る。

 しかし、女性用水着市場は94年をピークに年々縮小。今年も冷夏の影響を受け、売り上げは前年比で1割以上減ったとみられている。 (10/22 10:15)

「夏の水着」が売れない
http://www.be.asahi.com/20030712/W13/0041.html

12荷主研究者:2003/11/16(日) 04:11

2003年10月1日 日経産業新聞 18面
王子キノクロス 不織布、吸水力3倍に パルプに合成繊維配合

王子製紙の不織布生産子会社、王子キノクロス(静岡県富士市、荒木宏社長)はパルプ繊維にポリエステルなど合成繊維を加えた不織布を開発した。以前から生産するパルプ繊維のみの不織布に比べ、様々な素材の重ね合わせができる。一般的な合成繊維だけの不織布より吸水力が3倍高いのを特徴に、生理用品やおむつなど生活用品向けに売り込む。

開発した「ハイクロス」はパルプ繊維と合成繊維の原料の配合方法を工夫。パルプ繊維で作った不織布の表層と中層に、ポリエステルやポリプロピレンの合成繊維を結合材料に使って付加した。1グラムの重さで約20グラムの水を吸収し、水に浸しても破れにくい。さらに様々な合成繊維を加えることもできるという。

王子キノクロスの富士工場(静岡県富士市)で当面、年間約200トン生産する。需要動向を見ながら1、2年後に生産量を年400-600トンに引き上げることも検討する。

生理用品などに一般的に使われる不織布は合成繊維だけでできているが、同社は吸水力の高いパルプ繊維のみを使った不織布などを製品化してきた。だが、プレス加工する際にフィルムなど他の素材との接着機能が無いため、様々な素材を何層にも重ね合わせる製品には不向きで、用途はおしぼりなどに限定されていた。

合成繊維を加えることで接着機能を持たせ、市場の大きいおむつなどの市場を開拓するほか、花柄模様などのデザインも可能になったという。

2003年3月期の売上高は約90億円。新しい不織布を収益の柱に育て、2年後には同100億円にする計画だ。

13荷主研究者:2003/11/25(火) 00:48

Rail Magazine誌2004年1月号のトワイライトゾ〜ンによると、石山駅の東レ専用線が廃止されたとのこと。

をれの目撃では、98年3月関ヶ原駅でタキ45000形2両による塩浜(昭和四日市石油)→石山(東レ)の重油輸送を目撃している。
今年4月の守山駅の上原成商事の廃止も記憶に新しく、滋賀県内の鉄道による石油輸送の廃止が続き残念。
工場の燃料が重油から例えばLNGに変更されたという可能性もあるのだろうか。

尚、石山のもう一つの専用線、関西日本電気の専用線は残っているとのことで、こちらの重油輸送はまだ存続しているのだろう。
しかし高月の日本電気硝子向け重油輸送も含め、今後の輸送継続が気がかりなところである。

14とはずがたり:2003/11/25(火) 01:07
>>13
工業用燃料でLNGを使うとかあるのかね?

15荷主研究者:2003/11/25(火) 01:20
>>14
新潟〜仙台のLNGパイプラインは、東北電力新仙台火力発電所以外にはサッポロビールや自動車部品メーカーにもLNGを供給している。
LNGが工業用重油の代替なのかは不明だが。

16とはずがたり:2003/11/25(火) 01:21
>>15
情報サンクス。
重油の代替かは兎も角,良く工場のすみにLPGの小さなタンクがあったりするがLPGの代替の可能性は十分にあるな。

17荷主研究者:2003/12/07(日) 23:56

【クラレ】2002年10月10日 日経産業新聞 16面
クラレ 世界で競う 特殊化学品で飛躍狙う 合繊出遅れ 逆手に活路

アジアを中心に海外勢の厳しい攻勢にさらされている合繊業界の中でクラレの業績が堅調だ。ここ数年、営業利益率でトップクラスを維持。高収益を支えるのは、化学分野を軸に世界規模で競争できる事業の存在だ。クラレの戦略を追った。

「これで米国での事業が一段と飛躍する」−−。10月8日。米国テキサス州パサデナで開かれた現地法人セプトンカンパニー・オブ・アメリカ(セプカ)の工場完成式に出席したクラレ幹部は期待で胸を膨らませた。

生産するには熱可塑性エラストマー。ゴムの様な弾性とプラスチックの成型性を併せ持つ素材だ。塩化ビニール樹脂などの代替品として、使い捨てかみそりの柄やボールペンの滑り止めなど「何に使われているか把握しきれない」(松澤晰クラレ常務)というほど用途は多種多様。

これまで鹿島事業所(茨城県神栖町)で製造していたが、需要拡大をにらみ米に初の拠点を設けた。新工場稼動で年産能力は計3万1千トンと一挙に6割以上増える。日本の工場分だけでクラレは世界の生産能力シェアの25%程度を占め第2位。新工場の稼動でトップの米クレイトンポリマーを追撃する。

熱可塑性エラストマーはクラレが化学メーカーとして舵を切った原点。きっかけは天然ゴム代替イソプレンだった。ポリエステル繊維メーカーとして最後発だった同社は30年前、新事業としてイソプレンに着目。自動車部品として市場拡大すると期待して参入したが、事業化直後に襲った石油ショックで赤字続きに陥る。

イソプレンを重合ポリマーにした熱可塑性エラストマーをようやく事業化したのが1990年。独自技術で開発した素材の需要をねばり強く掘り起こしてきたことが、世界で通用する高付加価値製品に結びついている。

「20年の雌伏」を経てクラレの特殊化学品は1990年代以降、一気に開花する。エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂「エバール」では米合弁製造会社を1991年に単独出資に切り替え、99年には欧州でも生産を開始した。繊維の加工剤として使うポバール(ポリビニルアルコール)樹脂では91年にシンガポールに拠点を設け、2001年にはスイスメーカーのドイツ工場を買収している。

ビニロンの原料遡及から派生した両事業は現在、いずれも世界シェア(生産能力比較)トップで、2001年度の連結売上高(約3千億円)の3割、営業利益の6割を稼ぐ。2004年までには両事業とも欧州で相次いで増産。グループ全体で生産能力に余裕が生じた分をアジアなど未開拓の地域に振り向け、すそ野の拡大も狙う。

来秋には米国にエバールと熱可塑性エラストマーの共同研究拠点も開設する。「海外は技術力さえあればすぐ認めてもらえる」と和久井康明社長は一段と海外シフトを進める姿勢を強調する。クラレの連結売上高のうち海外は約900億円で約3割。2005年度には全体を4600億円、うち海外を2300億円に引き上げるのが目標。ポリエステル繊維という合繊最大の事業で出遅れたクラレだが、これを逆手に取った経営資源の選択と集中で特殊化学品の世界企業として飛躍を目指す。

合繊大手6社の連結売上高営業利益率の推移(単位:%)
     99/3 00/3  01/3 02/3 03/3
クラレ  8.1  6.4  6.4  6.2 7.3
東レ   4.8  3.3  4.8  1.9 2.1
帝人   5.2  4.4  5.7  3.2 3.7
東洋紡  1.6  3.8  5.0  4.3 5.5
三菱レイヨン 6.3  6.0  6.3  6.3 7.3
ユニチカ 1.4  4.3  4.9  3.7 3.7
(注)2003/3は会社側予想

18荷主研究者:2003/12/08(月) 02:01

>>17 【クラレ】
http://www.jij.co.jp/news/chemical/art-20031203202903-WFNVXHGTFS.nwc
クラレ、柔軟・弾力性備えた新ポリマーを開発(日本工業新聞 2003/12/4)

 クラレは3日、既存の樹脂ポリマー「エバール」をベースにした新ポリマーの開発に成功したと発表した。エバールの高いガスバリア性に加え、柔軟性や弾力性を備えた。すでに岡山事業所(岡山市)で生産設備建設に着手、フル稼働する2005年度に50億円、07年度には100億円の売り上げを見込んでいる。

 エバールはエチレンと酢酸ビニールのポリマーで、プラスチックとしては最高レベルのガスバリア性があり、食品保存用の包装材料や各種工業材料に使われている。しかし、プラスチックとしては比較的硬く、柔軟性が要求される用途分野へは参入が難しかった。

 新ポリマーはエバールをベースにしながら独自開発の反応技術で結晶特性をコントロールし柔軟性・弾力性を持たせた。これまで困難だった食品用シュリンクフィルムや深絞りカップなどの食品包装や、ガソリンタンク周辺部材などの工業材料での用途展開が可能になる。

 岡山事業所の生産設備は04年9月の稼働予定で、設備投資額は約10億円。生産能力は年産5000トン。

19とはずがたり:2003/12/10(水) 19:03
富山だけ?

http://mytown.asahi.com/toyama/news02.asp?kiji=4063
赤いショーツ人気 来年の申年に縁起

  来年の干支(えと)の申(さる)年にちなんだ「赤い下着」が県内で人気を呼んでいる。申年に赤い下着を身につけると、1年間無病息災でいられるなどの言い伝えがあるためらしい。家族や友人への贈り物にまとめて買っていく人もいて、限定商品は完売状態となっている店もある。

  下着メーカーのトリンプ(東京)によると、申は「去る」とも意味がとれるため、「悪いことが去る」「世話にならずにあの世に去る」などの言い伝えがある。

  赤は、還暦祝いで赤いちゃんちゃんこを贈る習慣があるように、昔から縁起のいい色とされている。猿の尻も赤いことにちなみ、12年前に赤い下着が注目を集めたため、今回も限定商品を出した。

  富山市の大和富山店では、トリンプと、ワコール(京都)の専門店がそれぞれ特別コーナーを設け、11月中旬から赤い下着を販売している。

  ワコールでは、ショーツ(650円〜1200円の3タイプ)を始め、丈の長さが違う長袖シャツやアンダーウェアなどをそろえた。大阪支店によると、赤い下着の取り扱いによって各店舗で売り上げは2割弱伸びており、地域による大きな違いはみられないという。

  トリンプは、巾着(きんちゃく)に入った赤いショーツ(1600円と1800円の2タイプ)を約50枚用意したが、ほぼ完売状態。富山西武のトリンプでも品切れ状態だが、限定販売のため新たな仕入れはないという。

  トリンプ本社の広報は「クリスマス後の年末が最も売れる時期なので、完売していない地域もある」としている。

  大和富山店のトリンプ販売員の石井末子さんは「願いをこめて贈り物用にする人が多い。8枚まとめて買っていく人もいました」。別の販売員によると、「死(4)が去る(猿)」との縁起担ぎで、4枚単位で買う人もいるという。

  大和富山店の中村泰司・営業第三部婦人服飾第一、第二課長は「北陸地域は特に、昔からの言い伝えを信じる傾向が強いため、赤い下着に人気が集まる」と話す。

  イオン高岡ショッピングセンター(高岡市下伏間江)のジャスコ高岡南店でも、赤い下着をとりそろえている。「還暦祝いなどで必要なので」という客の要望を受け、申年とは関係なく、9月に売り場の一角に特別コーナーを設けたという。


(12/10)

20荷主研究者:2003/12/13(土) 03:32

【東洋紡】
http://www.jij.co.jp/news/chemical/art-20031208213955-QEHASQLKOC.nwc
東洋紡が熱収縮フィルム事業を強化、ペットボトル用開拓(日本工業新聞 2003/12/9)

 東洋紡は、熱収縮ポリエステルフィルム「スペースクリーン」事業を強化する。同フィルムの約7割を占めるペットボトル用ラベル需要を掘り起こす。保温用ペットボトルや軽量型ペットボトルなどの機能性ペットボトル用ラベル向けに改良したスペースクリーンを積極供給していく考えで、2004年度の出荷量は前年度比10%以上のアップを目指す。
 
 スペースクリーンは、ポリエステルフィルムに低温高収縮性を付与した収縮フィルム。透明性や光沢に優れ、剛性も高いので薄肉化にも柔軟に対応する。焼却時の発熱量が小さいことから有毒ガスの発生がなく、環境への負荷も低減できる。

 同フィルムは犬山工場(愛知県犬山市)と敦賀工場(福井県敦賀市)で生産しており、両工場合わせて生産能力は年間1万トン弱。ペットボトルのラベル以外にコンビニエンスストア商品用のラップ材などとしても使われている。

 同社は既存のスペースクリーンを改良し、近年、市場に出回り始めた機能性ペットボトル用ラベル対応のフィルムの供給で需要増をねらう。保温用ペットボトル対応としては長時間高温下に置かれる自動販売機内の厳しい状況にも耐え得るフィルムに改良し、ユーザーに提供する。

 また、軽量型ペットボトル向けには、フィルムそのものの剛性をさらに高めることで、ペットボトルの強度維持に寄与するフィルムを作り込みユーザーニーズに対応する考えだ。

21荷主研究者:2003/12/14(日) 23:22

【東レ、ユニチカ、東洋紡、帝人】2001年8月26日 日本経済新聞 7面
合繊生産 産業資材向け拡大 東レやユニチカ 1−2割増産

合繊繊維メーカーが産業資材用繊維事業の拡大を急いでいる。東レは自動車のエアバッグ向けナイロンなどを増産、2003年度までに国内繊維生産に占める産業資材向けの比率を5割に高める計画。衣料用繊維がアジアからの輸入品との競合で低迷しているため、競争力のある産業資材向けに生産をシフトする。

東レはエアバックとシートベルト向けナイロンなどの生産を増強し、2003年度までに国内の産業資材用繊維の生産を1割増やす。逆に国内の衣料用繊維の生産は1割削減する。この結果、国内の繊維生産は両分野が半々となる。

ユニチカは衣料用の生産を2年間で3割削減する一方、産業資材用を2割増産する。化学合繊部門の子会社、ユニチカファイバーが岡崎工場(愛知県岡崎市)で生産するポリエステルを中心に婦人医療向けを減産。今後は研磨材向け繊維など情報技術(IT)関連に生産の重点を移す。

東洋紡はつるが工場(福井県敦賀市)の衣料用ポリエステル長繊維の生産設備の3割を2002年3月期中にも、タイヤコード向けの設備などに切り替える。

東レ、帝人は衣料用の生産は、汎用品を中心に中国などコストの安い海外拠点に移していく方針。

日本化学繊維協会によると、ポリエステルなど化合繊の輸入浸透率(国内需要に占める輸入品の比率)は2000年度に約58%に達し、10年間で30ポイント以上上昇した。輸入品の大半は衣料用繊維として使われている。

◆合繊各社の国内生産体制の変化
<衣料用繊維>
ユニチカファイバー 29,000トン→19,000トン強
東レ 165,000トン→150,000トン
東洋紡 ポリエステル長繊維 15,000トン→10,000トン
帝人  ポリエステル長繊維 135,000トン→85,000トン

<産業資材用繊維>
ユニチカファイバー 68,000トン→80,000トン
東レ 135,000トン→150,000トン
東洋紡 ポリエステル長繊維 30,000トン→35,000トン

(注)年産ベース。東レの産業資材用繊維はカーテン・カーペットなどインテリア用を含む

23荷主研究者:2004/01/12(月) 23:45

【クラレがレーヨン撤退】2000年5月23日 河北新報 8面
レーヨン事業 クラレが撤退 72年の歴史に幕

合繊大手のクラレは22日、72年間続けてきたレーヨン事業から撤退することを決めた。来年3月に玉島工場(岡山県倉敷市)の生産設備を停止し、来年秋までに販売もやめる。

レーヨン事業の赤字が続いており将来も収益の改善が見込めないため。同事業部門の従業員約200人の雇用は、グループ内で吸収する。松尾博人社長は会見で「レーヨン事業は当社の原点で、長い歴史に幕を下ろすのは残念」と述べた。

レーヨンは再生セルロースを主成分とする人工絹糸で、光沢があり、吸湿性に優れている。しかし、ポリエステルなど合成繊維の品質が向上、価格も安くなり需要が減少している。

クラレの旧社名は「倉敷レイヨン」。1926年(昭和元年)に倉敷絹織の社名で設立され、28年から倉敷工場(倉敷市)でレーヨンの生産を開始。その後、西条(愛媛県西条市)、玉島の両工場でも作られ、ピークの73年度には2万6千トンを生産した。

倉敷、西条工場では既に生産をやめており、99年度の生産量は7千トン。同事業部門は数億円の赤字となっている。今後、玉島工場ではポリエステル短繊維の生産を続ける。

24荷主研究者:2004/01/12(月) 23:45

【レーヨン衰退】2000年7月12日 河北新報 8面
レーヨン衰退の一途 クラレは来年撤退 採算悪化で生産減

かつては大手繊維メーカーの主力製品だったレーヨン長繊維の生産の減少が続いている。クラレは生産停止を決め、国内唯一のレーヨン長繊維メーカーとなる旭化成工業は2000年度(平成12年度)から生産を半減、レーヨンの衰退に歯止めがかからない。

レーヨンは再生セルロースを主成分とする繊維。糸状で人造絹糸とも呼ばれる長繊維と、スフとも呼ばれる短繊維がある。光沢があり、吸湿性に優れ、婦人服やカーテンなどに使われている。

しかしポリエステルやアクリルなどの合成繊維の品質が向上、価格も低下したため、特に長繊維の競争力が弱まった。

クラレは5月に、レーヨン事業からの撤退を決め、来年3月に玉島工場(岡山県倉敷市)の生産設備を停止する。ピーク時の1973年度には生産量2万6千トンを記録したが、99年度は7千トンに落ち込み、数億円の赤字が出ていた。

クラレからレーヨンの供給を受けて販売しているユニチカも、来年3月に販売を停止する。旭化成工業は宮崎県延岡市の工場でレーヨンを生産しているが、生産量は前年度比半減の約1万トンの見込みだ。

国内全体の99年度のレーヨン長繊維生産量は、前年度比35.9%減の1万3千107トン。日本化学繊維協会は「吸湿性が良いので、合繊や天然繊維と複合する形で使われるのでは」とし、他製品の補完製品として生き残るとみている。

25荷主研究者:2004/01/12(月) 23:46

【東洋紡がレーヨン撤退】2000年8月23日 河北新報 8面
レーヨン生産を東洋紡完全停止 来年3月

繊維大手の東洋紡は22日、綿状の特殊レーヨン素材であるポリノジック繊維の生産を来年3月をめどに打ち切ると発表した。ポリエステルなどと競合し黒字化が見込めないため。

東洋紡は通常のレーヨン生産から既に撤退しており、岩国工場(山口県岩国市)で特殊レーヨンの生産を続けてきたが、この打ち切りでレーヨンの生産から完全に撤退することになる。

ポリノジック繊維は、レーヨンを改良し、吸湿性を高めた綿状の短繊維。婦人服やジーンズ、下着などの生地に使われている。海外では生産されておらず、東洋紡の撤退で富士紡績の子会社のフジボウ愛媛(愛媛県東予市)が唯一のメーカーとなる。

東洋紡は生産打ち切り後、フジボウ愛媛への生産委託を検討、販売部門は維持する考え。また関連従業員28人は、岩国工場内の他分野への配転などで吸収する。

東洋紡は1961年(昭和36年)に岩国工場でポリノジック繊維の生産を始め、ピークの86年度には1万7千トンを生産した。その後、生産の減少傾向が続き、99年度の生産は3950トン。売上高は約19億円で、数億円の赤字が出ていた。

26荷主研究者:2004/01/12(月) 23:47

【旭化成がレーヨン撤退】2000年10月25日 河北新報 8面
旭化成、レーヨン撤退 来年9月

旭化成工業は24日、宮崎県延岡市の工場で生産している糸状のレーヨン長繊維を来年9月に生産停止すると発表した。2002年(平成14年)3月で販売も終える。年間約10億円の赤字が出ており、今後も収益改善の見込みがないと判断した。

レーヨン長繊維は同社とクラレが生産していたが、クラレは来年3月に生産停止し、9月には販売も中止する。旭化成の撤退で国産のレーヨン長繊維は姿を消すことになる。

工場の従業員234人については同市内にある工場を中心に雇用する。

レーヨンは再生セルロースを主成分とする繊維。光沢と吸湿性に優れ、婦人服やカーテンなどが主な用途だが、最近は価格が約四分の一のポリエステルなどにシェアを奪われ、需要が減少している。

同社は1924年に大津市でレーヨンの操業を始め、延岡市では33年に開始。ピーク時の72年度には年間約3万トン(売上高約180億円)を生産したが、97年度から赤字続きで、昨年度には約1万トン(70億円)に落ち込んだ。

27荷主研究者:2004/01/13(火) 00:26

【東洋紡】
http://www.jij.co.jp/news/chemical/art-20040107214713-GPZGRPWGBO.nwc
東洋紡、エアバッグ用ナイロン原糸を年8000トンへ増産(日本工業新聞 2004/1/8)

 東洋紡は、エアバッグ基布用ナイロン原糸の生産能力を増強する。敦賀繊維工場(福井県敦賀市)の年産能力を現在の約6000トンから、今年前半をめどに33%増の約8000トンに引き上げる計画だ。国内自動車メーカーの好調さに支えられ、同ナイロンの需要は順調に増加しており、早急に生産能力の増強に着手し、需要増に対応する。

 同社がエアバッグの基布用に生産しているナイロン原糸は「ナイロン66」。従来品より細い繊維ながら強度に優れ、さらに軽くて薄いことからパネルに収納しやすいなど、エアバッグ基布に求められる機能を備えている。同ナイロンで国内シェアの約50%を占めている。

 ナイロン66を使ったエアバッグ基布は国内数カ所で生産し、エアバッグメーカーに商品を供給している。また、海外ではタイのバンコクからエアバッグメーカーの海外進出に対応している。

 東洋紡の津村準二社長は、「能力を増強しても需要の伸びにすぐに対応できなくなる。今後、さらに増強も必要になるだろう」と話しており、積極的な増強を続ける考えだ。

28荷主研究者:2004/01/19(月) 01:42

【旭化成:レオナ工場】2001年6月19日 日経産業新聞 18面
製造・開発ズームイン 旭化成・レオナ工場 「ナイロン66」設備増強 高機能樹脂シフト加速

日向灘を望む宮崎県北部の中核都市、延岡市。旭化成が会社発祥地の延岡で、ナイロン66「レオナ」(商品名)の生産増強工事を急ピッチで進めている。ナイロン66の用途は繊維中心だったが、今では自動車、電機向けなどのエンジニアリング樹脂として世界的に需要が拡大している。旭化成は能力増強をバネにナイロン66樹脂でアジア首位の地位を固め、高機能樹脂への転換を加速する構えだ。

▽生産能力4割増強

「ボトルネック解消による能力増強はこれまでも進めてきたが、大型投資は久しぶりだ」。レオナ工場の入江洋司工場次長は完成間近の新設備についてこう話す。増強するのはナイロン66の重合設備。年産能力3万トンで、投資額は約30億円。10月に稼動予定で、繊維を含めた工場全体の年産能力は現在より40%弱増えて約11万トンとなる。新設にあたっては「初期投資を抑えるために知恵を絞った」(入江次長)。会社全体のコスト削減策の一環だが、設置する機械類の仕様、高温状態の樹脂を乾燥する工程などに工夫を凝らすことで、従来のやり方に比べて投資額を四分の三程度に抑制できた。

ナイロン66は強度、耐熱性、耐薬品性に優れる素材。もともとパンティストッキングなど繊維向けが主体だったが、繊維向けの需要が頭打ちになる一方で、エンジニアリング樹脂としての用途が拡大。旭化成も増強分はすべて成長性の高い樹脂に振り向ける。

旭化成のナイロン66樹脂は現在、60%が自動車向け、残りの40%が電機や工業材料向け。自動車向けではエンジンカバー、ラジエーターのカバーなど金属代替で需要が伸びているという。レオナ工場の隣接地では、子会社がガラス繊維など他の素材を混ぜるコンパウンド工場を運営しており、より付加価値の高い製品を生み出す体制を構築している。

▽アジアで一貫生産

ナイロン66樹脂で旭化成は米デュポンに次ぐ世界2位グループだが、旭化成の強みはアジアで唯一、原料から製品までの一貫生産体制を確立している点だ。基礎化学品の生産拠点である岡山県水島地区でアクリロニトリルやシクロヘキサノールを生産、延岡で製品に仕上げる。このためコスト競争力で優位に立つことが可能になった。

さらに、原料、繊維、樹脂と別々だったレオナ工場の運営も一体化した。ナイロン66の生産工程には、繊維を中心にした多品種少量生産に適したバッチ式と、大量生産に向いた連続式の2種類がある。従来はこうした枠組みにとらわれていたが、「一本化することで繊維、樹脂に関係なく、製品ごとに最適な生産運営が可能になった」(入江次長)。

▽海外での立地も検討

旭化成は延岡での重合設備増強に加えて、今後は需要が拡大している海外での工場立地も検討していく考えだ。ナイロン66は「生産しているメーカーが少なく、価格も安定している」(荒浪淳専務)。競争が激しい汎用樹脂から高機能樹脂へのシフトを急ぐ旭化成にとって、レオナ工場の位置付けは今後も高まりそうだ。(大野哲也)

29荷主研究者:2004/01/19(月) 01:57
>>28

貼り忘れ。本文によると水島から延岡にアクリロニトリルやシクロヘキサノールを輸送しているようだ。どのように輸送しているか気になるなぁ。

<旭化成・レオナ工場の概要>
▽住所 宮崎県延岡市長浜町4丁目
▽従業員数 約650人
▽敷地面積 約42万平方メートル
▽操業開始 1970年6月
▽生産品目 ナイロン66原料、繊維、樹脂
▽生産能力 繊維・樹脂合計で年産7万7000トン

32荷主研究者:2004/02/02(月) 01:33

【東レ:中国事業】
http://www.jij.co.jp/news/chemical/art-20040127215949-MAWCUINDXC.nwc
東レ、2010年に中国事業で売上高6倍の3000億円(日本工業新聞 2004/1/28)

 東レは、2010年をめどに中国事業の売上高を03年度見込み比で6倍に当たる3000億円に引き上げる。中国事業の03年度の営業損益は赤字の見通しだが、04年度に黒字化を実現し、10年度に200億円の営業黒字を目指す。このため、合成樹脂のコンパウンド(成形前材料)拠点の拡充や、樹脂の重合設備、ポリプロピレン(PP)不織布の現地生産も検討する。成長が続く中国で、積極的に投資を増やし、収益の拡大につなげる。

 東レは現在、17社の現地法人で中国事業を展開している。03年度の中国売上高は約500億円の見込みだ。04年度に売上高で700億円、営業損益は黒字化する見通しだ。

 中国の樹脂コンパウンドは、現地子会社の麗碧複合塑料(深せん)など2拠点で生産している。コンパウンドは合成樹脂をベースに着色したり添加剤を混ぜて部品に成形する前の樹脂材料で、この生産拠点を中国で6カ所に拡大する計画だ。家電の外枠や電機・電子部品などに使用するABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂やナイロン樹脂、PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂のコンパウンドを生産しており、日系の電機・電子部品メーカーの現地生産の拡大に対応するため、生産拠点を増やす。

 また、子供用紙オムツの素材として使用され、中国でも普及が進むPP不織布の現地生産を検討する。さらに、コンパウンド生産に使用するABS、ナイロンといった樹脂の重合設備の現地化についても、需要動向を見極めながら検討する。

 東レは、すでに、ポリエステル長繊維を生産する東麗合成繊維(南通)や、ポリエステルフィルムを生産する儀化東レポリエステルフィルムなど17社の現地法人で中国事業を展開している。このなかで、東麗合成繊維(南通)は05年1月から、江蘇省南通市でナイロン長繊維の生産を決めるなど、中国投資を加速している。

35荷主研究者:2004/02/16(月) 01:31

【繊維大手6社の2003年度見通し】
http://www.jij.co.jp/news/chemical/art-20040211195710-MKWPGZGWUO.nwc
繊維大手6社の今期見通しは軒並み最終増益(日本工業新聞 2004/2/12)

 繊維各社が、PDP(プラズマ・ディスプレー・パネル)やDVD(デジタル多用途ディスク)といったデジタル家電の拡大を追い風に業績を伸ばしている。東レがLCD(液晶ディスプレー)用カラーフィルターの伸長などを理由に通期の業績予想を上方修正したのをはじめ、IT(情報技術)関連製品の好調を背景に、全社がそろって今期の最終増益を見込んでいる。需要の低迷や輸入品の拡大で苦戦する主力の繊維事業を横目に、IT関連がしばらく業績の牽引(けんいん)役となりそうだ。

 東レは、通期の経常利益見通しを昨年11月に発表した従来予想から10億円上乗せし、前期比2.1倍の510億円に上方修正した。「デジタル家電の拡大で情報・通信機材部門が伸びている」(葛馬正男・東レ専務)からだ。情報・通信機材部門は、電子回路用材料や半導体材料などを手掛け、今期の部門営業利益は72.1%増の160億円となる見込み。とくにLCD用カラーフィルターは、携帯電話向けを中心に売り上げを伸ばし、第3・四半期(10−12月期)から黒字化、通期でも黒字に転じる見通しだ。

 クラレは、LCDの主要材料である偏光フィルムに使用されるポバール(PVA)フィルムが拡大、同フィルムの増産を決めた。三菱レイヨンも、アクリル樹脂シートが、液晶バックライトに使用する導光板や、携帯電話用途で堅調に推移している。

 このほか、帝人が国内の液晶関連PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムが堅調なほか、東洋紡もDVDやPDPに使用されるフレキシブルプリント基板の販売を伸ばしている。ユニチカも精密部品に使用するポリアリレート樹脂など高分子事業の収益が拡大する。

 デジタル家電向け素材の拡販で業績を伸ばしている繊維各社。ただ、IT関連は商品の新陳代謝が激しいのも事実だ。素材供給の拡大がいつまで続くか定かでないだけに、主力の繊維事業でも収益の改善が急がれる。

36荷主研究者:2004/03/17(水) 01:17

【東北大と新日鐵化学:ナイロン原料の低コスト製造法開発】
http://www.business-i.jp/news/chemical/art-20040305214017-LOFDESRNNO.nwc
FujiSankei Business i. 2004/3/6
東北大と新日鉄化学、ナイロン原料の低コスト製造法開発

 東北大学と新日鉄化学は5日、常温に近い50度の温度下で、ナイロンの原料となるカプロラクタムの製造プロセスを開発した、と発表した。従来法よりも300度以上低い温度で精製できるため、繊維やプラスチック原料になるナイロンの製造コストを引き下げられるという。

 低温下でも化学反応を仲介する触媒と、触媒とカプロラクタムを分離させる溶媒を開発することに成功した。特許を出願中で、合成経路などを解明することで早期の実用化を目指す。

 開発した触媒は、常温で液体の状態にある塩。従来の触媒は、400度程度の高温下で化学反応させていた。新触媒は、50度の温度下で、シクロヘキサノンオキシムと呼ぶ化学品からカプロラクタムを合成する化学反応を仲介する。

 さらに、従来の有機溶媒では、新触媒とカプロラクタムの抽出分離が困難だったが、超臨界二酸化炭素(CO2)を用いることで抽出分離を可能にした。

 超臨界CO2とは、高圧力の環境下で、液体と気体の区別がなくなる中間の物質状態のCO2。気体分子と同等の大きな運動エネルギー、液体並みの高い分子密度という、気体と液体の両方の性質を持っている。分子密度が高く、分子運動が活発なため、他の成分との混合性が高く溶媒に適している。

 常温で液体の塩を触媒とした場合のカプロラクタム合成経路は明らかになっていないが、この反応メカニズムの解明と、反応装置・分離装置の最適化を図ることで、製造プロセスの早期実用化を目指していく。

38とはずがたり:2004/03/21(日) 23:15
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20040322k0000m040049002c.html
タンク爆発:日清紡績の工場で 従業員ら重軽傷 愛知

 21日午前10時5分ごろ、愛知県岡崎市美合(みあい)町の日清紡績美合工場(内村文夫工場長)で、溶接作業中の廃液タンクが爆発、タンクの天井が吹き飛んだ。タンクの上にいた同社社員、伊坂昭彦さん(36)=同市上和田町=が地上に落下し、胸などの骨を折り重傷。タンクのそばで、作業を下請けしていた山崎工業所(同市)社員、森田優一さん(53)=同市六名4=が軽傷を負った。県警岡崎署は、業務上過失致傷の疑いで溶接作業などが安全に進められたかどうかを調べている。

 調べなどでは、タンクは、高さ6メートル、直径4.85メートルの円筒形。布を作る時に糸の強度を増すために使うのり「ポリビニルアルコール(PVA)」を、湯(温度約80度)で洗い落とした廃液を一時貯蔵するタンクで、容量100キロリットルのうち、約20キロリットルが入っていた。

 伊坂さんや森田さんら3人はこの日午前9時半ごろから、タンクの高さ約3メートルのところにあいた穴を鉄板でふさぐ作業をしていた。

 内村工場長などによると、廃液はPVA約2%、水約98%で、PVAに揮発性はないという。

[毎日新聞3月21日] ( 2004-03-21-21:29 )

39荷主研究者:2004/04/19(月) 00:12

【東レ・東洋紡:エアバック用繊維快走】2003年12月30日 日経産業新聞 8面
東レ・東洋紡 エアバック用繊維 快走 アジア生産相次ぎ前倒し

東レと東洋紡の自動車用エアバック向けナイロン繊維事業が快走している。中国市場の拡大やエアバック設置箇所の増加を背景に原糸生産を増やし、中国やタイで基布の増産も進める。高機能化による特徴を出しにくくなった衣料向けが落ち込む中、台湾、韓国などのメーカーが入りにくい分野を先行して伸ばす狙いだ。

 ◇ ◇

「とても全部の引き合いに応じきれない」。東レの森本和雄産業資材事業部長はうれしい悲鳴を上げる。エアバック向けナイロン66繊維を生産する岡崎工場(愛知県岡崎市)の能力を、計画を3ヶ月前倒しして8月に年産6千トンから8千4百トンに増強したが、それでもすでにフル生産となっている。

東レは来年6月をめどにタイで原糸生産を年産約3千トンで始める。性能試験を加速させて計画を6カ月早めた。東南アジアや中国に進出する日系部品メーカーの需要を取り込むため、第二工場も1年前倒しし2005年3月に稼動する予定だ。

2003年のエアバック原糸需要は約7万3千トン。世界的に需給は逼迫し、2010年には少なくとも10万トン強に増えるとみられる。中国などの自動車生産台数の増加に加え、側面に設置して頭や肩を保護するカーテンエアバックなどの装着率が高まるためだ。

東レとシェアを競う東洋紡も敦賀事業所(福井県敦賀市)のエアバック原糸生産量を2004年に現在の年6千5百トンから8千トンに増やす。衣料向けの設備を転用し、2005年には年1万トンにする計画だ。

東洋紡は付加価値の高いエアバック用の布地(基布)に強く、国内で年約1,440万メートル(幅は1.5メートル。基布100万メートルは原糸約400トンに相当)、タイで450万メートル生産する。来年末をメドに中国でも年600万メートルで生産を始める。

中国には豊田合成や日本プラストなど日系の自動車部品メーカーや、スウェーデンのオートリブなど欧州系が相次ぎ進出している。オランダのアコーディスから技術供与を受けた東洋紡は欧米での原糸・基布の販売はできないが、アジアに進出する欧州系への販売は「交渉次第」(東洋紡の辻井大二郎常務・繊維事業本部長)。それだけに需要の取り込みに熱が入る。

 ◇ ◇

ナイロン生産を再開した旭化成もエアバック再参入を検討しているが、日本では東レと東洋紡がシェアを二分し圧倒的に強いため、「同じ土俵では勝ち目は薄い」(旭化成幹部)。高強度の細いナイロン繊維の開発を進め、収納スペースの縮小が求められているカーテンエアバックなどに的を絞り、活路を見いだす考えだ。

東レ、東洋紡も世界シェアでは米デュポン、アコーディスに及ばない。ただ、合理化に手間取るデュポンや、投資会社傘下で売却先を検討中のアコーディスは積極的な投資の動きは鈍い。手間取る二大メーカーを前に需要拡大が著しいアジア地域で完成車や部品メーカーと連携すれば、一気にシェアを伸ばすことも可能だ。(大阪経済部 会田義孝)

<エアバック用ナイロン繊維の世界シェア>
米デュポン 44%
蘭アコーディス 36%
東レ 10%
東洋紡 7%
その他 3%
(2003年、日経推定)

40荷主研究者:2004/05/01(土) 03:53

【繊維大手:ダイエットストッキングに注力】
http://www.business-i.jp/news/chemical/art-20040402224227-GPDBSNHFZG.nwc
FujiSankei Business i. 2004/4/3
繊維大手、「ダイエットストッキング」に注力 バリエーションも豊富になったダイエットストッキング

 ダイエット願望の強い女性を狙え−。カネボウ、アツギ、グンゼなど大手繊維メーカーが「ダイエットストッキング」の販売に力を入れている。繊維に配合した果物や植物由来の成分が脂肪を燃焼させるという触れ込みだが、最近ではこうした機能性だけでなく、柄ものなどバリエーションを充実させ売り込みに懸命だ。中国からの廉価品攻勢や、若い女性の生足ブームでストッキングの需要はこのところ低迷気味。ダイエットをキーワードに「復権」をめざす。

 繊維にラズベリーの成分を配合しているのはカネボウの子会社、カネボウストッキング(大阪市淀川区)。成分の「ラズベリーケトン」は脂肪を燃焼させるといわれ、ストッキングを履けばその成分が足に染み込む仕掛け。生地本来の風合いや物性を損なわないような加工法も開発し、ラズベリー特有の甘酸っぱい香りも楽しめるという。「近くファッション性の高い“柄モノ”商品も売り出し、ヤング向けに普及させたい」(藤井正美カネボウストッキング営業グループマネジャー)という。

 業界最大手のアツギは「コンフォート」シリーズに“痩脚(そうきゃく)ストッキング”を追加した。中性脂肪を分解する機能があるといわれるカフェインや、ユリ科植物から抽出した天然成分を編生地に付着させ、「コンフォート デイリーダイエット」として売り込んでいる。

 「燃焼系ストッキング」と名付けた「VIFA(ヴィファ)」を昨年1月から発売したのがグンゼ。カフェインと、香りをかぐことで交感神経を活性化させる働きがあるグレープフルーツの有効成分を繊維に付着させ、相乗効果で中性脂肪を燃焼させるのがポイントだ。今後、着用時の快適性を向上させた新デザインの投入や、新パッケージに切り替えて訴求力を高めるなど「ヴィファ」ブランドを強化する方針で、同社レディス&レッグカンパニーの高尾茂樹氏は「2004年度は前年度実績を約100万足上回る600万足の販売をめざす」と腕まくりする。

◇ ◇ ◇

 ダイエットストッキングは1足500円前後で、他の製品と価格は変わらない。高額商品だと敬遠されるため、各社とも戦略的に割安感を出している。

 ストッキングの国内需要は1989年(約11億足)をピークに年々減少し、2003年は約4億足と半分以下まで落ち込んでいる。半面、中国を中心に安価な輸入品が流れ込み、03年は1億足を突破。国内メーカーには逆風が吹いている。

 ところが、ダイエットストッキングなどの機能性商品は「中国でも簡単には、まねができない」(藤井氏)ことから、差別化商品として力を入れることにした。

 繊維メーカーの関係者によると、ダイエット効果をうたった下着や靴下は増加傾向にあり、ストッキングのほか、パンツやキャミソール、ソックス、腹巻きなど品ぞろえは豊富。統計がないため市場規模はつかみにくいが、スーパーなど量販店をはじめ、最近ではドラッグストアや百貨店でも販売されており、「売れ行きは順調」(業界関係者)という。

 ただ、こうしたダイエット衣料品は医薬品ではないため、商品パッケージに「やせる効果がある」といった表現が使えないのが弱み。このため、各社は「(ダイエットの)効果が期待できる」「気になる部分をすっきり」などといった苦心の表現で女性にアピールしている。

41荷主研究者:2004/05/01(土) 04:23

【繊維変貌(上)衣料より産業資材】2003年10月27日 日経産業新聞 17面
繊維変貌(上) 衣料より産業資材 「炭素」巡り 東レなど火花

大手繊維メーカーの事業内容が大きく変貌している。産業用繊維や樹脂などが主力となり、衣料用も高機能路線へのシフトが急速に進む。老舗のカネボウが中核の化粧品事業を切り離し繊維部門の一層のリストラを迫られるなど縮小が続く繊維産業だが、一方で大手の生き残りへの道筋も見え始めた。

「スペックインを勝ち取れ」。自動車用エアバック向けナイロン大手の東レと東洋紡が、トップの号令以下しのぎを削っている。

▽日本勢が先行

安全部品のエアバックは今後、1台当たり使用量の増加や小型車への普及が見込まれる。同ナイロンの世界需要も2002年度の約7万トンから2005年ごろには10万トンに増える見通し。主要車種の仕様(スペック)に採用されれば、次のモデルチェンジまで長期の需要が確保できる。

しかも品質や信頼性などは日本メーカーが先行し、「韓国や台湾メーカーが参入してくるのは3、4年以上先」(丸山和博東レ取締役)。現在の年間生産能力は東レが7,500トン、東洋紡が5,500トン。タイなど海外での生地加工も進めており、2005年に自動車の年間生産台数が500万−600万台に伸びるとされる中国でも原糸の生産まで乗り出すことを検討しているという。

繊維大手各社は今、衣料品向けではなく、新市場である産業資材向け繊維に最も力点を置いている。車用でもエアバックのほか、東洋紡や旭化成がタイヤコード、帝人はシートベルトなどを拡大している。

建設・土木資材の開発も進む。東洋紡の高強力繊維「ザイロン」や帝人のアラミド繊維などは光ファイバー向けや石綿代替として使われ、ビルや橋梁補強材としての拡大も見込む。「帝人にとって重要な成長事業」と帝人テクノプロダクツの唐沢佳長社長は自信を見せる。

産業資材の成長の柱と期待されるのが、東レ、帝人グループの東邦テナックス、三菱レイヨンの日本3社で世界市場の約7割を占める「日の丸繊維」、炭素繊維だ。炭素繊維はアルミなどに比べ重量が約半分、強度は2、3倍高いのが特徴。これまでは釣ざおやゴルフクラブのシャフトといったスポーツ用途などが主だったが、航空機や自動車の部材として追い風が吹いている。

欧州エアバスが2006年に就航予定の収容555席と世界最大の旅客機「A380」。東レはその需要をにらみ、2004年8月からフランスで炭素繊維を約3割増産する。他の2社も生産増強に動く見通し。現在の主翼や尾翼の一部から、骨材や胴体など大型部品への利用が今後進み、「航空機向けは2倍以上に拡大する」と業界幹部は強気だ。

自動車向けも、東レは炭素繊維の内部に樹脂を注入した複合材料を開発、プロペラシャフトなどを日産自動車などに納入を開始した。東邦テナックスも社内に検討チームを設け、車向け素材ではまだ割高な炭素繊維の生産コスト削減に取り組む。

▽合繊撤退相次ぐ

炭素繊維の世界需要は約1万8千トン。今後年6−10%ずつ増加する見通しだ。繊維の中で日本メーカーが主導権を握っている数少ない有望素材だけに、「炭素繊維事業では負けるわけにいかない」(東レの榊原定征社長)と3社が火花を散らす。

衰退産業といわれて久しい繊維は最近も、衣料用の長期低迷を背景に、帝人のナイロン撤退・ポリエステル縮小、旭化成のアクリル撤退など合繊メーカーのリストラが相次いでいる。花王との化粧品事業統合を決めたカネボウは、アクリル事業の撤退に伴う除却損などで2003年9月中間期に約630億円の債務超過になる見通し。合成繊維だけでなく綿加工や紡績など天然繊維事業のリストラも本格化し、不採算事業からの撤退を検討する。

「独自品に特化して利益を出せる体制にしていくしかない」と合繊子会社、カネボウ合繊の菊池香一副社長は淡々と語る。だがこれに対しある繊維大手幹部は「さらに撤退が進めばカネボウの繊維事業に存在意義はない」と言い放つ。

往年の繊維大国の技術蓄積などを生かすすべはないのか。大手各社の産業繊維への傾斜は、カネボウなどの事例を教訓とした、生き残りへ向けた解答でもある。

▼炭素繊維の出荷額とシェア
国内出荷額 460億2000万円
東レ 60%
三菱レイヨン 27%
東邦テナックス 13%
(PAN系、2002年度。数字は日経推定)

42荷主研究者:2004/05/01(土) 04:24

【繊維変貌(中)樹脂に特化し高収益】2003年10月28日 日経産業新聞 13面
繊維変貌(中) 樹脂に特化し高収益 三菱レイヨン クラレ 合繊出遅れ逆手に

「世界一のアクリルメーカーになるための一歩だ」。今月初め、中国・江蘇省南通市でアクリル樹脂成型材料の新工場を稼動した三菱レイヨンの皇芳之社長は力を込める。

同工場の生産規模は年4万トンと世界規模。2年後には原料のメチルメタクリレート(MMA)モノマーの生産拠点も中国に設ける。2007年度末までにアクリル事業に総額約450億円を投じ、製品の生産能力を現在の1.8倍の87万4千トンに拡大、アクリル事業で世界一に躍り出る構想だ。

原料から成型材料・シートなど幅広く加工品を手掛け、主力の自動車のランプカバーなどに次ぎ、液晶テレビの導光板や看板なども伸ばす戦略。アクリルを含む化成品・樹脂事業の売上高は三菱レイヨン全体の約4割にすぎないが、営業利益の7割強に当たる154億円を稼ぎ出す。

クラレも世界で競争する事業は化学分野だ。食品包装や自動車の燃料タンクに使うガス遮断性樹脂、エチレンビニルアルコール重合体(EVOH)樹脂は約7割の世界シェアを持つ。接着剤副原料などのポバール(ポリビニルアルコール)樹脂もトップ。化成品・樹脂の営業利益は全社の79%に達する。

「独自性のある製品を出し続けるため、M&A(企業の買収・合併)もどんどんやる」と和久井康明社長。2005年までにポバールをドイツで2万トン増強。ゴムの弾性とプラスチックの成型性を併せ持つ熱可塑性エラストマーも鹿島事業所(茨城県神栖町)で2005年をメドに4千トン増産、自動車内装材向けなどを伸ばす考えだ。

両社には共通点がある。世界の合成繊維生産の半分以上を占める「花形」事業のポリエステルで大きく出遅れたことだ。東レと帝人が1958年に事業化したのに対し、クラレは64年、三菱レイヨンは69年の参入。

事業規模で追いつけない両社は90年代初めから、同事業を縮小し、「合繊も化学の一分野」(和久井社長)として樹脂分野へ資源を集中した。結果的にその後のポリエステル市場低迷の影響を免れ、売上高営業利益率の今期見通しはそれぞれ8.0%と8.2%と、業界最大手の東レと帝人の4%台を大きく上回る。

クラレの繊維事業売上高の比率は前期34%で、今期は3割を切る見込み。東京証券取引所の規約では3割未満の状態が3年間続けば証券分類は「繊維」から「化学」へ移る。名実ともに脱繊維が実現する。

ポリエステル繊維出遅れで辛酸をなめた経験を化学では生かし、「独自分野に特化し、群雄割拠の化学業界で小さくても"異能力士”になる」(和久井社長)。生き残りへの戦略は明確だ。

43荷主研究者:2004/05/01(土) 04:25

【繊維変貌(下)衣料用、新付加価値で勝負】2003年10月31日 日経産業新聞 19面
繊維変貌(下) 衣料用、新付加価値で勝負 複雑な流通にもメス

「着る化粧品」。富士紡績はこんなブランド名の女性向け衣料製品を来年2月から、全国百貨店などで本格発売する。

衣服から出るアセロラなどの香りで疲労を和らげたり、繊維に銀イオンを含ませ菌類を寄せ付けない製品など4種類を新たに発売。既存品を含め18種類の商品を1ブランドにまとめた。いずれも衣服を着ると人体に何らかの効果があるとして、新製品だけで初年度5億円の販売を見込む。

衣料用繊維の開発は汗の吸収や肌触りの良さといった着心地の向上など、繊維本来の機能の改善に重点を置いてきた。富士紡績は美肌効果など化粧品の機能を持つ繊維の開発に成功。梅本茂夫社長は「新たな付加価値があれば国内市場もまだ開拓できる」と強調する。

ポリエステル、ナイロン、アクリルの三大合成繊維が大きな比重を占めてきた衣料用で最近、次世代商品として期待されるポリトリメチレンテレフタレート(PTT)繊維。肌になじみやすいポリエステルと強度が高いナイロンの特性を併せ持ち、伸縮性がある。染色しやすく、天然繊維と一緒に織ったり編んだりの加工もしやすい。

現在は価格がポリエステルの汎用品と比べて約5倍と高いが、他の繊維と合わせれば新たな高機能製品作りに役立つ。東レは米デュポンと共同で事業化し、来春をめどに三島工場(静岡県三島市)のPTT繊維の年産能力を3倍の1,500トンに増やす。旭化成と帝人は折半出資子会社のソロテックスを設立、「2005年をめどに海外生産も検討している」(ソロテックスの松浦哲也社長)。

国内製品の競争力を低下させる要因の一つだった、多段階かつ複雑な流通経路にも大きな波が起きようとしている。繊維は現在店頭に並ぶまでメーカーや商社などおおむね8つの段階を経る。東レはアパレルメーカーに生地のデザインなどを直接提案するなど、メスを入れ始めた。着用すると涼しさを感じる繊維やマイナスイオン繊維など高機能の生地を活用した共同企画の商品づくりも進める。

アパレルメーカーとの共同化で流通コストは3割安くなるという。今後改革を本格化し、「中間流通マージンを取り込むことで将来、繊維事業の売上高を3、4割伸ばしたい」と東レ幹部は戦略を打ち明ける。

「カネボウは技術力は高いが経営で失敗した」。ある大手繊維メーカー首脳は、繊維事業の不振を背景に主力の化粧品事業で花王と統合するカネボウについてこう分析する。子会社のカネボウ合繊(大阪市)は世界最軽量のポリエステル繊維も開発したが、「ポリエステルはしょせん汎用品。もっと高付加価値化に力を注ぐべきだった」との指摘だった。

すき間市場の開拓も流通改革も、メーカーが蓄積した得意技術を事業拡大に結び付けるためには必要な手段。過去の慣習にとらわれない発想が繊維業界に求められている。(この連載は合田義孝、田中良喜が担当した)

▼東レの繊維事業の流通構造改革イメージ図
・従来のサプライチェーン
 繊維メーカー⇒商社(糸商)⇒テキスタイルメーカー⇒商社(生地商)⇒縫製メーカー⇒商社(卸商)⇒アパレル⇒問屋⇒小売店

・新商流
 東レグループ(製糸⇒編立・職布⇒縫製⇒アパレル)⇒アパレル⇒小売店

44荷主研究者:2004/07/19(月) 01:54

【合繊大手6社の04年3月期】
http://www.business-i.jp/news/chemical/art-20040513211030-YKOCXVFLVJ.nwc
合繊大手6社の04年3月期、全社が大幅経常増益
FujiSankei Business i. 2004/5/14

 合繊各社の業績回復が鮮明になってきた。13日出そろった大手6社の2004年3月期の連結決算は、全社が経常利益、最終利益ともに大幅な増益となった。IT(情報技術)関連や自動車部品の需要拡大に支えられたフィルムや樹脂事業が堅調だったことに加え、主力の繊維事業でも高採算品へのシフトや合理化が進んだためだ。

 また、投資有価証券評価損など特別損失の影響が減少したことで、帝人、東洋紡、ユニチカの3社は最終損益が黒字化した。05年3月期は、原料価格の高騰による収益への影響が懸念されるものの、引き続きIT関連製品が伸長し、全社が増収増益を見込んでいる。

 非繊維事業では、東レが液晶ディスプレー(LCD)用カラーフィルターが携帯電話を中心に拡販が進むなどで、情報・通信機材部門の営業利益が前期比86%増と大幅に伸びた。クラレは、LCD用に使用されるポバール(PVA)フィルムの売り上げが拡大し、化成品・樹脂の営業利益が27%増加した。三菱レイヨンも携帯電話のカバーなどに使用される合成樹脂原料の販売が好調に推移するなど、IT関連製品が各社の業績を引き上げる要因になった。

 主力の繊維事業でも構造改善が進んだ。東レは川下製品への関与を強め高採算品へシフトしたことに加え、製造費や購買・物流費など「コスト削減策が寄与」(葛馬(かつらうま)正男専務)し、繊維事業の営業利益が77%増と大幅に伸長。帝人も衣料用繊維でコスト削減を進める一方で、自動車や防弾用途に使用されるアラミド繊維の増設効果などで、合成繊維事業の営業利益が50%増となった。東洋紡は国内の紡織3工場を閉鎖するなど構造改革を進め、繊維事業は減収ながら74%の営業増益となった。

 一方、原油高にともない、樹脂や合繊原料が高騰、各社の収益を圧迫した。東レは、原料価格の高騰が、「185億円のコストアップ要因」(同)となった。05年3月期も原料価格は高止まりするとみられ、各社の業績に対する不安材料となっている。

45荷主研究者:2004/07/19(月) 02:24

【東レ:炭素繊維】
http://www.business-i.jp/news/chemical/art-20040526221041-JJZOISZETC.nwc
東レ、ボーイングの次期中型旅客機向けに炭素繊維材を独占供給
FujiSankei Business i. 2004/5/27

 東レは26日、米ボーイングが開発している次期中型旅客機「B7E7」向けに、炭素繊維材料を独占的に供給することで合意したと発表した。期間は2004年から21年までの18年間で、受注額は約3300億円(30億ドル)。

 このため、東レは米国子会社の炭素繊維生産能力を06年初めに年3600トンと2倍に増産する。東レは炭素繊維の世界最大手だが、ボーイングからの新受注を機に事業基盤を強化する。

 B7E7は08年の就航を予定している座席数200〜300の中型旅客機。ボーイングが量産を開始する07年頃から炭素繊維材料を本格的に供給する計画。

 ボーイングは合計で1500機を生産、尾翼や主翼など主要部品に1機あたり約30トンの炭素繊維材料の使用が見込まれている。炭素繊維材料は鉄などの金属に比べて軽量で強度に優れるため、省エネ運行につながる。

 東レはすでに、ボーイングの他の旅客機向けに炭素繊維材料を納入しているが、新たな契約に伴い米国での生産能力を高める。

 米子会社のトーレ・カーボン・ファイバーズ・アメリカ(CFA、アラバマ州)で炭素繊維原糸の生産能力を倍増。同じく米子会社のトーレ・コンポジット・アメリカ(TCA、ワシントン州)では炭素繊維の加工設備を増設して、ボーイング向けの供給体制を整える。米国での総投資金額は約160億円。

 東レは、仏子会社で今年10月に炭素繊維を増産する計画で、日米欧で年産1万900トンの炭素繊維供給体制が整う。

46荷主研究者:2004/08/23(月) 00:37

【東レ:カプロラクタムを東海工場に集約】2004年6月1日 化学工業日報 3面
CPL生産 東海に集約 コスト競争力を追求 東レ 輸出からは事実上撤退

東レは5月31日、カプロラクタム(CPL)事業を再構築すると発表した。これまで名古屋事業場と東海工場で生産を行ってきたが、今日1日から名古屋事業場の設備を停止、コスト競争力に優れる東海工場に集約し1工場体制として効率化を図るもの。また、採算性の低い輸出販売については事実上撤退する考えで、ほぼ全量を自消する。同社はこれらの施策により、CPL−ナイロン事業の安定収益に向けた体質強化を進めていく。

東レは、全中期経営課題「NT21」では収益が急激に悪化しているCPL事業について短期間での建て直しを図る方針のもと、同事業についてもテコ入れを実施、一時的に工場の休止や再稼動を繰り返してきた経緯がある。しかし、主原料であるナフサ・ベンゼンなどの価格高騰に伴い輸出の採算が悪化、今後の収益が見込めないと判断し今回、生産集約とともに輸出販売の縮小を実施する。

同社はこれまで、名古屋事業場で年間8万トン、東海工場で同9万トンの2拠点体制でCPLを計17万トン生産してきた。自社グループのナイロン繊維・樹脂原料用に展開、余剰分約5万トンは主に中国、韓国、台湾に輸出している。拡大事業に位置付ける川下のナイロン樹脂については、中国での新工場建設を視野に入れた取り組みを進めるなど引き続き事業強化に取り組む考え。

今回の生産集約は、コスト競争力に優れる東海工場への生産集約によりCPL事業の効率化を図るもので、同工場ではボトルネック解消による増強を行い当面同10万トン体制とするとともに、一層のコスト削減を進めていく。CPLはほぼ全量を自消する予定で、事実上、外販からは撤退することになる。名古屋事業場の設備は除却する計画で、人員は同事業場内で配置転換する。

東レは現中期経営課題「NT−Ⅱ」で基盤事業であるケミカル事業の収益安定化に向けた構造改革を進めている。今回の生産集約・輸出縮小もこの一環で、抜本的な体質強化を推し進めることで、CPL−ナイロン事業の収益構造を一層強化していく。

48とはずがたり:2004/12/08(水) 01:11
今までのレスと比較してちょっと川下だけーが。

大手アパレル2社が提携=オンワードとダイドー
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041207-00000142-jij-biz

*アパレル大手のオンワード樫山 <8016> とダイドーリミテッド <3205> は7日、業務・資本面で提携したと発表した。ファッション市場での競争が激化する中、営業や商品開発、生産面で協力を進め、株式も相互に取得し合う。 
(時事通信) - 12月7日20時3分更新

49とはずがたり:2004/12/17(金) 17:59
【企業の提携・合併観察スレより転載】

旭化成 青化ソーダ事業参入 三井化学から営業権
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/9
旭化成は繊維原料のアクリロニトリル(AN)で世界第2位のメーカー。ANの副産物である青酸を有効活用し,競争力を高めるため同事業へ参入する。
2000年8/24

鐘紡 三井化学・三菱化学と提携 ペット樹脂
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/10
1999年7月27日

住友鉱山 同和鉱業 硫酸事業で共同会社 販売網統合しコスト削減
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/15
硫酸は繊維の原料や,肥料の製造時に使う溶剤として販売する。
2002.12.5日経新聞[朝刊]

*松山の特殊加工を小松の帝人加工糸に全面移管 帝人、国内の生産拠点再編加速
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/28
来年五月にも、高強度を特徴とするアラミド繊維の特殊加工を松山事業所(愛媛県松山市)から子会社の帝人加工糸(小松市)に全面移管する。需要拡大が見込まれるアラミド繊維事業の強化へ、グループ内で原糸生産と特殊加工の役割を分担する。帝人加工糸は採算性が悪化する衣料向け合成繊維から産業資材向けなどへ加工品目転換を進める。松山でのアラミド繊維事業を原糸生産に絞り込む一方、ポリエステルの加工などで実績がある帝人加工糸を特殊加工の拠点に位置付け、生産の効率化と技術、開発力向上を目指す。2001年12月12日

日本製紙旭川工場が来月から「伸びる紙」生産 包装容器などに利用
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/92
2003/05/09 10:00

旭化成−帝人、PTT繊維事業で合弁設立
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/135
新素材に関する包括的業務提携は、繊維業界では珍しいという。
2002年4月11日

三菱化学、10月に三菱ガス化学とPTA販社設立
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/
国内におけるポリエステル原料、高純度テレフタル酸(PTA)の事業基盤を強化する狙いから、今年10月をめどに販売合弁会社を設立することで基本合意
2002年4月16日

50とはずがたり:2004/12/17(金) 17:59
【企業の提携・合併観察スレより転載・カネボウ篇】

全事業で減収、カネボウの中間最終赤字670億円
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/231
繊維事業は素材製品が輸入品との競争で価格下落に苦しんだことなどで18%減った。
2003/11/20

産業再生機構送りとなったカネボウの記事
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/319
2004/08/16

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/295
カネボウ、1500億円規模の金融支援要請へ
。減増資を実施、再生機構が出資し、大株主になったうえで繊維、食品の両事業を大幅に縮小。家庭用品、医薬品の2事業を中心に再生を進める。
東レ会長、カネボウ事業の一部引き受けの可能性示唆
経営再建中のカネボウの繊維事業への協力要請があった場合の対応を尋ねられ、「優れた一部の事業については(仮に)強い依頼があり、東レの事業の範ちゅうで対応できるものなら」と述べ、条件付きで引き受ける可能性があるとの考えを示した。
2004/05/22

カネボウ、天然繊維撤退 再生機構、31日支援再決定
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/296
天然繊維の生産から全面撤退するほか、合繊も北陸合繊工場(福井県鯖江市)に集約する
安い輸入品に押され構造的に赤字体質が定着している繊維事業について、一部の高付加価値品を除くと将来性が乏しいと判断。
天然繊維は長浜(滋賀県長浜市)、大垣(岐阜県大垣市)の2工場を閉鎖。合繊では、ポリエステル中心の北陸合繊工場に集約し、付加価値が高い製品の比率を高め存続を図るが、ナイロンなどを生産している防府工場(山口県防府市)は閉鎖する。海外の繊維事業についても基本的に撤退の方向
2004/05/24

行政・市民に衝撃/カネボウ防府合繊工場閉鎖へ
カネボウ:消費財メーカーに転換 再生計画全容判明
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/300-301
2004/05/26

カネボウリストラ策一覧(04/9/13現在)
カネボウ、電池・電子関連事業を売却
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/
2004/09/13

カネボウ、不織布など5事業を新たに売却
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/351
 子会社のカネボウ合繊は新規市場開発事業の名称で不織布や高吸水性繊維を利用したベッドマット、断熱材、吸音材などを製造・販売している。同事業を帝人の子会社である帝人ファイバー(大阪・中央区)に売却することで基本合意した。 2004/10/21

カネボウ、繊維事業で新会社
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/358
新会社には綿布の染色や合成繊維の特殊加工を手掛ける長浜工場(滋賀県、従業員約240人)、ポリエステル生産の北陸合繊工場(福井県、約160人)の運営を移管する。 2004/12/17

52荷主研究者:2004/12/31(金) 03:20

【東洋紡犬山:ポリエステルフィルム能力増強へ】2004年2月18日 日刊工業新聞 13面
東洋紡 犬山(愛知)の能力増強へ ポリエステルフィルム1万トン増の年4万5000トンに

東洋紡は05年10月をめどに犬山工場(愛知県犬山市)のポリエステルフィルムの年間生産能力を1万トン増の4万5,000トンに引き上げる。同工場内に約80億円の設備投資を行い、年間1万トンの能力を追加する。

液晶テレビ向けディスプレーに使用する光学フィルム需要の拡大に対応するのが狙い。同時に既存設備の活用も図り、包装用フィルムの増産にも着手する。

犬山工場のポリエステルフィルムの生産能力の構成は、PETボトルなどの包装用フィルムが年間2万5,000トン、工業用フィルム同1万トン。今後の計画では新設備と既存設備を含めた生産体制の整備に取り組み、05年10月の時点でそれぞれ2万9,000トン、1万6,000トンの能力に拡充する。

同社は今回の増産を機に光学分野を核とした工業用フィルムのほか、もう一つの柱である包装用フィルムも強化する意向。この結果、工業および包装フィルムを含むポリエステルフィルム全体の生産能力は、つるがフィルム工場(福井県敦賀市)との合計で5万5,000トンから6万5,000トンにアップする。

犬山工場はポリエステル、ナイロン、ポリプロピレンの各フィルムを扱っている。このうちポリエステルフィルムについては工業用フィルムや高機能タイプの包装用フィルムの分野で需要拡大が見込めることから、増産に踏み切ることにした。

53とはずがたり:2005/01/20(木) 23:52
中国の化学繊維生産、04年に世界シェア4割突破と推計
http://www.asahi.com/business/update/0119/119.html

 世界の化学繊維生産量に占める中国のシェアが04年に初めて4割を超えたようだ。日本化学繊維協会が19日に推計値を発表した。日本のシェアは3.1%に下がり、97年以降の減少傾向に歯止めがかからない。中国の動向の影響を大きく受けるとみられる日本の業界には「中国一国集中」への警戒感が生まれている。

 中国の生産量は前年比21.2%増の1386万トン。同8.9%増の3456万トンだった世界全体に対するシェアは40.1%で、2位台湾(9.6%)、3位米国(8.4%)との差は拡大中だ。旺盛な国内需要で地元メーカーが育っていることが背景にある。

 品種別では、代表的な製品である細長い糸状のポリエステルのシェアは49.2%まで上がった。

(01/19 19:49)

58とはずがたり@レス移動:2005/05/22(日) 12:48:29
85 名前: 荷主研究者 投稿日: 2003/06/27(金) 00:46

日本の繊維産業もしぶといものだ。

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20030626003.htm
2003年6月26日 北國新聞
東洋紡、生産集約で増産態勢 繊維部門、富山の3工場に

 東洋紡は今月末から、富山県内の庄川(大門町)、入善(入善町)、井波(井波町)の 三工場で増産態勢を整える。徳島、香川、宮城各県の工場を閉鎖、三工場への生産集約を 機に、付加価値の高い繊維製品の製造、開発を加速させ、海外とのすみ分けを図る。

 今回の国内生産再編では、織布(しょくふ)と染色加工を庄川工場、紡績事業を入善、 井波両工場にそれぞれ集約する。県内での一貫生産体制を構築することで、物流コストの 大幅な削減も見込んでいる。

 庄川工場では一・八メートル幅対応の織機導入などで月産能力を織布部門で46%増の 九十五万平方メートル、染色加工で12%増の百七十万平方メートルまで高めており、今 後さらに増産を図る方針だ。

 約二百人の従業員を、正社員を含めて十五人増やす。全体の5%をめどに技能者グルー プを組織し、伸縮性や肌触りを特徴とする新素材開発に取り組む。セル生産方式導入で短 納期、少量生産にも対応する。

 入善、井波両工場はそれぞれ二十―三十人増員し、月産能力は三割増の三百九十六トン となる。

60とはずがたり:2005/06/11(土) 00:16:09
上戸彩・松浦亜弥 CM女王ガチンコ勝負 (ゲンダイネット)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/entertainment/cm.html?d=10gendainet07117302&amp;cat=30&amp;typ=t

 広告関係者が、興味津々、熱い視線を送っているCMがある。6月1日から松浦亜弥(18)を起用して放送し始めた「洋服の青山」のCMだ。ライバル企業「メンズプラザアオキ」がすでに上戸彩(19)のCMを流しているが、それにぶつけるような形になっている。ともに「CM女王」といわれるトップアイドルだけに勝負の帰趨が注目されているのだ。

「一口に“CM女王”と言いますが、各種の調査で2人は抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げているのです。“出演企業数ランキング”では、契約数18社の上戸がブッチギリの1位に輝いている。一方、好感度を調べるCM総研の調査では、松浦が昨年度トップになっている。CM総研は月別の調査も発表していて、それによると、4月のトップは上戸、その前月は松浦が勝っていたのです」(広告関係者)

 しかも、今回の対決の舞台が、まったく異なった商品のCMとは違って、ともに「安売り紳士服」という同じ“土俵”での対決だけに興味が引かれる。

「画面の印象はソックリです。片や上戸が『マッハGOGOGO』のドライバーに扮して濃紺のスーツで登場すれば、こなた松浦は、お天気キャスターに扮しながらも同じく濃紺のスーツに身を包んでいる。まだ始まったばかりだから、結果は見えませんが、関係者はかたずをのんで見守っています」(芸能記者)

 ちなみに、それぞれの売上高を見ると、アオキインターナショナル928億円に対して、青山商事は1959億円。2人のCMの起用で、この差がどう変化するか大いに見ものだ。

[2005年6月7日掲載記事]
[ 2005年6月10日10時0分 ]

61とはずがたり[TRACKBACK]:2005/06/12(日) 18:46:01
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1117295937/r74
中国繊維業界ルポ 薄利多売支える低賃金労働者

64荷主研究者:2005/07/25(月) 00:57:57

【旭化成:エアバック事業再参入】
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/art-20050304213853-VNYTOVUDZB.nwc
旭化成がエアバッグ事業再参入 軽量ナイロン原糸、06年度発売
FujiSankei Business i. 2005/3/5

 旭化成は、エアバッグ事業に再参入する。グループの繊維事業会社「旭化成せんい」(大阪市北区)が、宮崎県内の既存工場に新タイプのエアバッグ用ナイロン原糸の生産設備を設け、エアバッグメーカー向けにサンプル出荷を開始した。

 同社は1997年に同事業から撤退したが、近年のエアバッグ用ナイロン原糸需要の増加に対応、新タイプの商品で再び市場に乗り込む。2006年度中に本格販売を開始し、年間3000トンの販売を目指す。

 生産設備は、旭化成せんいの「レオナ繊維工場」(宮崎県延岡市)にあるナイロン原糸の既存生産ラインを改造した。改造したのは年産能力1500トン2本の生産ラインで、これまではエアバッグ向け以外の産業用ナイロン原糸を生産していた。

◆燃費向上に一役

 エアバッグ事業への再参入にあたり、同社は従来よりも軽くて柔らかい新タイプのナイロン原糸を開発した。繊維径235デシテックス(dt、1dtは重さ1グラムの繊維を長さ1万メートルに延ばしたときの太さ)で、一般的に使われている470dtの原糸にくらべ細く、最終製品のエアバッグに加工した場合で約25%の軽量化が図れるという。エアバッグの軽量化が車体重量の軽量化となり、燃費の向上につながることをアピールしていく。

 同社は、この原糸をサイドカーテンエアバッグ向けとして売り込みたい考えだ。サイドカーテンエアバッグは左右ドアの上部に設置するエアバッグで、側面衝突や横転事故時の運転者や同乗者への衝撃を抑える。

 前面衝突に有効な運転席および助手席用エアバッグが、ほぼすべての国産乗用車に搭載されているのに対し、サイドカーテンエアバッグの搭載率は20%程度に留まっているという。しかし、同社はサイドカーテンエアバッグの普及率が07年度には60%まで伸びると見ており、サイドカーテンエアバッグ向けに販売攻勢をかけたい方針だ。

◆欧州で先行も

 同社は94年に市場参入したが、予想以上に生産コストがかさみ商品の競争力が低下、97年に撤退している。種子尾(たねお)晃(あきら)・旭化成繊維カンパニーレオナ繊維資材営業部部長は「サイドカーテンエアバッグの搭載率が高い欧州市場で、先行して本格販売する可能性もある」としている。

 エアバッグ 運転中の衝突時に乗員の上半身、とくに顔や頭部を風船状のバッグで受け止める安全装置。センサーが衝突を感知してから約0・02秒で膨らみ、衝撃吸収後はすぐにしぼむことで、乗員に余計な力をかけない工夫が施されている。世界全体のエアバッグの市場は年々拡大、ナイロン原糸の需要量は2003年から10年にかけて年率8%の伸びが予想されている。

65荷主研究者:2005/08/13(土) 03:28:34

【帝人ネステックス:大聖寺工場を閉鎖】
http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20050503001.htm
2005年5月3日更新 北國新聞
大聖寺工場を7月末閉鎖 帝人ネステックス 根上工場に生産集約

 帝人の100%子会社、帝人ネステックス(加賀市)は加賀市大聖寺の大聖寺工場を七月末に閉鎖し、生産を能美市の根上工場に集約することを決めた。不採算事業から撤退し、自動車用シート加工など付加価値の高い製品の生産比率を高める。グループ全体の人員は現在の四百二十人から三百人規模に縮小する見通し。

 子会社の根上包装(能美市)、北日本興産(加賀市)、日栄(同)、北聖産業(同)を一社にまとめる再編にも踏み切る。帝人ネステックスの正社員は原則として雇用を継続する方針だが、正社員約六十人の北聖産業で人員削減を実施するとみられる。

 二〇〇一年にキタセンから営業権を譲り受けた帝人ネステックスの染色加工事業は、加賀市大聖寺で六十八年の歴史を持つが、近年は中国などアジア製の安価な製品に押され、受注が減少していた。燃料や化学薬品の高騰によるコスト負担も重くのしかかり、大聖寺工場の業績改善は困難と判断した。

 根上工場への集約後、ポリエステル織編物の加工を縮小し、本社所在地は九月末をめどに根上工場に移す。

66名無しさん:2005/09/02(金) 23:19:23
下腹部の皮膚を傷つけるなど、、、 (;´Д`)

男児用水泳パンツを回収 ユニクロ、負傷事例6件
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050902-00000124-kyodo-bus_all

 カジュアル衣料チェーンのユニクロを展開するファーストリテイリングは2日、全国の店舗などで昨年約5万点販売した男児向け水泳パンツについて、下腹部の皮膚を傷つけるなど負傷する恐れがあるとして、回収を始めると発表した。これまで6件の負傷事例が確認されているという。
 商品名は「ボーイズ・パネル・スイムショーツ」(価格1000円)で、昨年の4月17日から同年8月末まで販売した。
 昨年夏に顧客からパンツ内側サポーターのメッシュで、子どもが下腹部にけがをしたとの指摘が3件あった。さらに今年夏も同様の指摘が3件あったため回収が必要と判断した、としている。
(共同通信) - 9月2日17時25分更新

67荷主研究者:2005/09/05(月) 00:13:45

【大手繊維各社:炭素繊維の生産体制強化】
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/art-20050620213949-WCKTORGCFL.nwc
大手繊維メーカー、「炭素繊維」の生産体制を相次ぎ強化
FujiSankei Business i. 2005/6/21

 大手繊維メーカーが、「炭素繊維」(カーボンファイバー)の生産体制を相次ぎ強化している。軽くて強く、従来はゴルフクラブのシャフトや釣りざおなどに使われていたが、最近は「航空機向け需要が大きく拡大、生産が追いつかない」(榊原定征東レ社長)状態。各社は積極的に設備投資を進め、収益拡大につなげる考えだ。

◆強度は鉄の10倍

 炭素繊維の重さは鉄の5分の1だが、強度は10倍。樹脂と組み合わせて加工され、最近では航空機のボディーや高圧タンク、自動車部品など幅広い分野に用途が広がっている。東レと帝人傘下の東邦テナックス、三菱レイヨンの3社が世界7割強のシェアを占める。

 首位の東レは昨年、米ボーイング社と新型旅客機787向けの独占供給契約を締結した。これを受け愛媛県の工場を増強し、2007年には現在の1・4倍に当たる年産1万3100トン体制にする。10年には現行シェア3割を4割に引き上げる戦略だ。

 一方、欧州エアバス社の新型旅客機A380向けの主力供給元である東邦は昨年、米炭素繊維メーカーを買収。独子会社も増強し、06年には現在の1・4倍の7800トン体制に移行する。

 あとを追う三菱も、08年までに7700トン体制にする計画。「従来と全く違う新商品」(皇芳之社長)も投入、差別化でシェア拡大を狙う。

68杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2005/11/14(月) 22:40:19
この方、佐野眞一「あぶく銭師たちよ!」( http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480034455/mtcedarcom-22/250-1916076-9439448?%5Fencoding=UTF8&amp;camp=247&amp;link%5Fcode=xm2 )で取り上げられていましたね。

みやこ編物最高顧問の斎藤都世子さん死去
http://www.asahi.com/obituaries/update/1114/001.html
2005年11月14日19時32分

 斎藤 都世子さん(さいとう・とよこ=ニットデザイナー、みやこ編物(あみもの)最高顧問)は13日死去、91歳。葬儀は17日正午から島根県益田市あけぼの本町2の6の同本社講堂で。喪主は長女晴世(はるよ)さん。自宅は同所。

 北九州市生まれで、ニット・ファッション界の第一人者。56年、益田市に「みやこ編物学院」を設立し、62年にニット製品を販売する「斎藤都世子作品ルーム」を東京都世田谷区に開業、主婦を中心に人気が高まった。海外でもファッションショーを開くなどし、95年には「現代の名工」に選ばれた。

72荷主研究者:2005/12/30(金) 12:37:07

【東レ:石川工場 合繊の納期を半分に】
http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20050920001.htm
2005年9月20日更新 北國新聞
東レ、合繊の納期を半分に 石川工場、供給体制の改革着手 取引先の競争力強化

 東レは石川工場(能美市)など合成繊維の国内生産拠点において、供給体制の改革に着手した。一カ月単位で生産品目を固定していた従来の方式を見直し、多品種少量生産に踏み切る。納期を半分以下にまで短縮し、繊維産地企業の在庫圧縮と競争力向上を後押しする。

 供給体制見直しの対象は、石川工場や三島工場(静岡県三島市)でつくるポリエステル長繊維。これまでは毎月二十日に受注を締め切り、翌月一カ月を使って量産していた。

 見直しでは、受注の締め切りを二週間ごとに設定し、一週間単位で生産品目を切り換える。今年四月、主要取引先を皮切りに試験導入した。

 東レに発注する企業にとっては原糸の在庫を持たずに「小回りの効いた生産」が可能となる。半面、東レ側は機械の設定変更などに伴うコスト上昇が余儀なくされる。

 しかし、これまでの試験データで判断すると、コスト上昇分は想定の範囲内に収まっており、逆に「(北陸の繊維産地企業など)発注側の生産効率化が進み、在庫圧縮や競争力の向上といった相乗効果が生まれる」(木下健一北陸支店長)と分析している。

 国内の繊維生産量と繊維事業者は減少傾向にあり、北陸でもわずかな減収で赤字に陥りかねない厳しい経営を続けている繊維企業も少なくない。東レは意欲のある産地企業の商品開発や販路開拓にも有効な手段とみており、二〇〇五年度はテトロンの生産で本格導入し、来年度はナイロンについても同様の短納期生産を取り入れる方針。

 北陸の繊維産地については「昨年後半から景況は厳しく、今後、原油高の影響で一段と苦しい時期がくる」(木下支店長)と予想されている。そのため、東レは取引先に対しても、独自商品の開発を軸とした収益基盤の拡充を促す。

76とはずがたり:2006/02/28(火) 02:13:57

ケイアイ商事が自己破産申請 帯地卸 負債額13億5千万円
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060227-00000030-kyt-l26

 帯地卸のケイアイ商事(旧社名・岩田、京都市中京区堺町通御池下ル、資本金3000万円、岩田建治社長)は27日までに、京都地裁に自己破産申請し、破産手続きの開始決定を受けた。負債額は約13億5000万円。
 呉服卸の啓明商事(下京区)が昨年11月に営業譲渡を受けて設立した新会社の岩田(中京区、村田知之社長、資本金5000万円)が事業と従業員約30人を継承している。
 中堅帯地卸の旧岩田は1949年の設立で、西陣の高級手織り帯地を主力に全国の百貨店や専門店に販売していた。
 帝国データバンクなどによると、ピーク時の91年8月期は売上高が26億円に上っていたが、和装需要の低迷から2005年8月期は同8億6000万円に減少。ブランドを残すため営業譲渡したという。
 旧岩田は啓明商事への営業譲渡に伴い、昨年11月にケイアイ商事に社名変更し、会社整理に向けた債務処理などを続けていた。
(京都新聞) - 2月27日23時49分更新

79杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2006/03/20(月) 21:10:36
>>78
トップの方氏んでしまいましたね。「悪徳商法MANIAX」では被害者救済が難しくなるのではと言うことでしたけど・・・・・
 ,,,,,,,
ミ ・∀・ミつ http://beyond.2log.net/akutoku/bbs/gene/

呉服販売の愛染蔵社長が自殺 京都・舞鶴
http://www.asahi.com/national/update/0320/OSK200603200052.html
2006年03月20日20時05分

 20日午前4時半ごろ、京都府舞鶴市のホテルわきの路上で、男性が血を流して倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。舞鶴署によると、男性は、16日に大阪地裁に自己破産を申請し、保全命令を受けた呉服販売会社「愛染蔵(あぜくら)」(本部・大阪市)の植田健仁社長(63)=大阪府岸和田市葛城町=で、宿泊していたこのホテル8階から飛び降り自殺をしたとみている。

 調べによると、植田社長は別名で18日午前にチェックインし、数日間、宿泊予定だった。自室に免許証が残されていたという。

 愛染蔵は16日、大阪地裁に自己破産を申請。関連会社7社を含め負債総額約148億円で、同日付で従業員約550人に解雇を通告したという。

[My HP] http://politics.mtcedar.com/
      http://professorgiko.fc2web.com/
      http://mtcedar.txt-nifty.com/

80荷主研究者:2006/03/30(木) 00:41:32

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200602030069.html
'06/2/3 中国新聞
尾道の向島紡績、6年で再建

 ▽信じて耐えて… 地元も支援、歓喜の社員

 広島県内で民事再生法の適用申請第一号となった尾道市向島町、向島紡績(山白政治郎社長)が、六年弱の歳月を経て再建を果たした。会社を去る仲間が相次ぐ中で、「この日」を信じて賃金カットに耐えてきた従業員らは喜びと達成感をかみしめた。(田儀慶樹)

 「民事再生が終了したことをお知らせ致します」。同社工場の掲示板には、従業員に再建を知らせる文書が張られた。勤続三十七年の高地博幸さん(55)は「再建中は、何とか利益を上げようと必死で働いた。晴れやかな気持ちです」と喜びを口にした。

 ジーンズやカジュアル服向けの糸を製造する同社は二〇〇〇年四月、広島地裁尾道支部に再生手続きを申請した。取引先の自己破産申請で、資金繰りの見通しが立たなくなった。申請前二百三十五人いた従業員は、自主退職が続出し三カ月ほどで五十人減の百八十五人に。全従業員が賃金を一割弱カットし、人件費の削減に臨んだ。

 「申請時は先が見えない不安があった」と、向島紡績労組の北口順一委員長(46)は明かす。それでも経営陣と従業員が一丸となって、再建を信じた。「我慢のしがいがあった」と、北口委員長は振り返る。

 民事再生法に基づく再生計画履行のハードルは、決して低くはない。民間信用機関の東京商工リサーチ広島支社は「履行を完了できるのは、三分の一程度。多くの企業が再建途中で断念し、破産宣告を受けている」と現状を説明する。

 向島紡績の再建には、納入先や尾道商工会議所の支援もあった。納入先業者は、半年分のまとめ発注や現金決済で資金繰りを支えた。商議所は早期の債務返済を迫る金融機関を、「地元企業を存続させるため長い目で見てほしい」と口説いた。

 金融機関との交渉に当たった商議所の寿美谷幸彦業務課長は「地元の雇用確保のため今後も頑張ってほしい」とエールを送った。

81荷主研究者:2006/03/30(木) 00:47:14

【北陸の繊維企業:産業用資材に傾斜】
http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20060208001.htm
2006年2月8日更新 北國新聞
産業用資材に傾斜 北陸の繊維企業 合繊メーカー、自動車関連などへ投資

 北陸の繊維企業が産業用資材への傾斜を強めている。七日、合繊メーカー各社が発表した第3四半期業績では衣料分野が苦戦し、帝人は自動車関連分野などへの積極投資を表明。産地企業も炭素繊維などを使った高機能素材の開発に力を注ぎ、非衣料分野の比率を高める方針で、婦人衣料が中心だった北陸産地の構造はさらに変化を迫られそうだ。

 繊維企業が最も注目するのは、今後も成長が期待される自動車関連分野だ。

 染色加工の帝人ネステックス(能美市)は、ポリエステルのカーシートの加工に取り組む。衣料向けの単純な染色加工事業を縮小し、三年後にはカーシートを中心とした高付加価値素材の売上高を全体の八割に引き上げる。

 さらに、道路資材などに使われ、耐熱性と強度に優れた「アラミド繊維」の加工も試験的に始めており、産業資材の拡大を探る。

 産元商社の一村産業(金沢市)も、アラミド繊維や炭素繊維に的を絞った商品開発を進める。グループ会社の創和テキスタイル(羽咋市)がアスファルトに埋め込んで舗装強度を高める繊維シートを開発し、量産体制に入ったという。

 同じ東レ系列の丸井織物(石川県中能登町)は、エアバッグなど産業資材の生産量を二〇一〇年までに10%増やす方針だ。

 産地企業が非衣料に軸足を移す背景には、衣料分野で安価な中国製品に押され、「技術力が物を言う分野」とされる産業資材に活路を求めざるを得ないという事情もある。

 合繊メーカー各社の〇六年三月期第3四半期業績をみても、ユニチカのポリエステル繊維は婦人衣料が低迷する一方で、資材分野は健闘。東レも、炭素繊維を使った複合材料事業の営業利益が前年同期の倍以上の伸びを示した。

 帝人は二〇〇八年までの新中期経営計画で、ポリエステル事業の立て直しを表明。四月にポリエステルを使った衣料繊維と工業繊維の両事業を統合し、高機能商品に特化する方針を打ち出した。

 ただ、北陸産地からは、産業資材一辺倒の流れを危惧(きぐ)する声も出ている。

 小松精練(能美市)は「技術力のある企業が連携すれば、世界に通用する新しい衣料素材が生まれる」(中山賢一会長)とする。非衣料の売り上げ比率を現在の二割から五割に高める一方で、衣料分野も伸ばし、事業規模全体の底上げを目指す。

82とはずがたり:2006/04/06(木) 01:21:27
このネタ何処に貼ってたっけ?

遺産相続で確執、かばんの「一澤」解任社長が新会社
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060405-00000315-yom-soci

 帆布の手作りかばんで知られる「一澤帆布工業」(京都市東山区)の経営権をめぐり、解任された前社長で先代会長の三男、一澤信三郎さん(57)が新会社「一澤信三郎帆布」を設立し、5日、新店舗を公開した。

 新ブランド名は「信三郎帆布」などで、6日から販売を始める。

 新店舗は同工業の斜め向かいにあり、信三郎さんの親族が社長を務める「一澤帆布加工所」(京都市左京区)が製造を担当。信三郎さんは「新しい気持ちで再出発し、今後も良い商品を提供できれば」と話す。

 一方、休業中の同工業の代表取締役で長男の信太郎さん(60)は「早く工業用ミシンや従業員を確保し、再開したい」と話している。

 同工業では先代会長の遺産相続の遺言をめぐって信三郎さんと信太郎さんが訴訟で争い、信三郎さんの敗訴が確定。信太郎さんが四男の喜久夫さん(54)とともに新役員となったが、従業員が一澤帆布加工所に移ったため、3月初めから休業が続いている。
(読売新聞) - 4月5日23時12分更新

85荷主研究者:2006/06/27(火) 01:46:35

【東レ:伸縮・耐熱繊維の生産能力7割増】2004年7月6日 日経産業新聞 11面
東レ、7割増の年2500トンに 伸縮・耐熱繊維の生産能力

東レと、米デュポンと東レの折半出資会社・オペロンテックス(東京・中央)は5日、東レの三島工場(静岡県三島市)で伸縮・耐熱性繊維の生産能力を約7割引き上げ、年間2,500トンにすると発表した。2005年春の稼動を目指し、2005年度に約100億円の売り上げを見込む。

増産するのは「ポリトリメチレンテレフタレート(3GT)」と呼ぶ高機能繊維のうち、ポリエチレンテレフタレート(PET)と組み合わせ付加価値を高めた「複合糸」タイプ。現行より年間1,000トン生産能力を増やす。

東レが生産し、オペロンテックスがデニム向けなどに糸として販売。東レは婦人衣料やスポーツ衣料向けに布地として販売する。

86名無しさん:2006/07/07(金) 01:11:59
ジーンズに合う女性下着発売
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20060705039.html

 ワコールは、ジーンズをはいたときに腰のラインを美しく見せる女性用下着「美JEAN SHORTS(ビジーンショーツ)」を発売した。お尻を持ち上げ、丸みを強調できるようにデザイン。胴回りをV字形にし、股上の浅いジーンズをはいても見えにくい。2100〜3465円。
[ 2006年07月05日 15:09 速報記事 ]

88荷主研究者:2006/08/04(金) 00:48:07
2005年10月に呉羽化学工業(株)は(株)クレハに社名変更されている。いわき工場のピッチ系炭素繊維の年産能力750トン=5トンコンテナで年150個程度であり鉄道貨物輸送には適さないか。

【クレハ:ピッチ系炭素繊維の生産能力5割増】2006年6月26日 日経産業新聞 16面
ピッチ系炭素繊維 クレハ、生産能力5割増 断熱材や車部品向け 内外3工場 25億円投資

化学中堅のクレハは断熱材などに使うピッチ系炭素繊維の生産能力を、12月に現在の1.5倍の年1,500トンに引き上げる。いわき工場(福島県いわき市)に新ラインを導入するなど、国内外の3工場に合計で約25億円を投資。半導体ウエハー製造装置の断熱材に加え、自動車のブレーキパッドなどの複合材料向け用途で需要が急増していることに対応する。

新たに導入するのは同社の炭素繊維の製造拠点であるいわき工場で3番目となるライン。同工場のほか米ペンシルベニア州、中国上海市の両工場にある加工設備も2008年までに増強し、繊維をひも状やシート状に仕上げる能力を高める。

増産した炭素繊維の4割は断熱材向けに出荷する。ピッチ系炭素繊維はセ氏3千度の高温にも耐えることが可能で、半導体ウエハーのほかに光ファイバーやセラミックスなどの製造装置でも使う。

また、同程度の量を樹脂との複合材料向けに出荷。ブレーキパッドのほかに軸受けやギア、ポンプなど自動車と建設機械の部品に使う。残り2割は配管のガス漏れなどを防ぐシール材用に出荷する。

ブレーキパッドやシール材は石綿が使われることが多かった。特に発電所など高温下で用いるシール材は石綿からの切り替えが遅れているとされたが、石綿使用を禁じる動きが国内でも加速するなかで代替素材の需要が拡大。シール材などに必要な機能を持つピッチ系炭素繊維への関心が高まっている。

クレハはピッチ系の大手メーカーで、断熱材向けでは世界シェアの5割を占める。

同社は昨年5月にいわき工場の製造ラインを改良し、生産能力を年600トンから同分野で世界最大の750トンに引き上げたばかり。今年1月には米国の加工メーカーのTTSM社(ペンシルベニア州)を買収し、同国に加工拠点を確保した。

▼ピッチ系炭素繊維
コークス炉から出るコールタールや石油の精製過程で得られる重質油を原料とする炭素繊維で、剛性が高く磨耗しにくい。1970年にクレハが世界で初めて石油由来の製品を開発した。国内ではクレハのほか、三菱化学子会社の三菱化学産資(東京)や新日本製鐵子会社の日本グラファイトファイバー(東京)などが手がける。
炭素繊維にはピッチ系のほかに、アクリル繊維を原料とする「PAN系」がある。航空機の機体などに使うPAN系はピッチ系に比べ強度に優れるが、価格が高い。

90とはずがたり:2006/08/08(火) 12:05:37
繊維と云うより商業だが。。

AOKI フタタに経営統合提案 同意ならTOBへ 九州にM&Aの波
http://news.goo.ne.jp/news/nishinippon/keizai/20060808/20060808_news_001-nnp.html
2006年 8月 8日 (火) 10:09

 紳士服販売チェーンで業界2位のAOKIホールディングス(横浜市)は7日、同業界5位で九州が地盤のフタタ(福岡市)に対し、株式公開買い付け(TOB)による経営統合を提案した。14日までの回答を求めているが、フタタの二田孝文社長は同日、「提案内容を分析、検討した上で、別途、公表する」とのコメントを発表、提案を受け入れるかは微妙だ。

 フタタの筆頭株主は20.2%を出資する業界4位のコナカ(横浜市)で、紳士服の大手2社によるフタタの争奪戦になる可能性が浮上している。今回のAOKIの提案は、九州にもTOBによる企業の合併・買収(M&A)の「波」が、本格的に押し寄せたことを示している。

 AOKIの提案は、フタタ株の買い付け価格が1株当たり700円で、7日現在の400円を300円上回り、1月12日の年初来高値570円も130円上回る。全株式1857万5200株の取得を目指す。取得に必要な額は約130億円で、AOKIは手元資金と金融機関からの借り入れで調達する。

 買い付け期間は8月下旬から1カ月間。その後株式交換などによる100%子会社化を経て経営統合を行うとしている。統合した場合もフタタの商号は残し、現経営陣も続投させる考え。

 AOKIは関東を軸に展開するが、九州地区の店舗はゼロ。九州が地盤のフタタとの経営統合の理由について「店舗も競合しておらず、ネットワーク面での補完性が高くなる」(中村憲侍専務)ことや「フタタにとってコナカとの提携成果が十分でない」と指摘している。

 一方、コナカは「これまで通りフタタとの提携を深めていく方針に変わりはない」とし、フタタ側はAOKIの提案を拒否する可能性もある。

 AOKIは2月ごろからフタタに経営統合を打診。6日にAOKIの役員がフタタを訪問、経営統合を申し入れ、7日に提案書を提出した。フタタが拒否した場合、「TOBを強行することはない。あくまで友好的に話し合いを続ける」とし、最終的なTOB実施の是非は14日までのフタタの回答を待ち、取締役会で決めるとしている。

▽AOKIホールディングス

 1976年設立、業界2位の紳士服チェーン。横浜市に本社を置く。北海道や北陸、関東、関西などに524店舗を展開しているが、九州、四国には進出していない。従業員は1474人。2006年3月期の売上高は、1066億8600万円で純利益は54億3100万円。カフェ事業や結婚式関連事業も展開している。

▽フタタ

 1952年に創業した紳士服チェーン。本社は福岡市。2006年1月期の単体の売上高は112億400万円で純利益1億2300万円。九州・山口全県で店舗を展開している。社員数は249人。2003年2月に業界4位のコナカ(横浜市)と資本・業務提携した。現在、コナカが筆頭株主となっている。

 =2006/08/08付 西日本新聞朝刊=

91とはずがたり:2006/08/08(火) 12:05:59
>>90

紳士服もTOB騒動、「フタタ」巡りAOKIとコナカ
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/keizai/20060808/K2006080703950.html
2006年 8月 8日 (火) 01:18

 紳士服業界2位の量販店AOKI(アオキ)を傘下に持つAOKIホールディングス(本社・横浜市)は7日、九州が地盤の紳士服量販店フタタ(大証2部・福証上場、本社・福岡市)に経営統合を申し入れたと発表した。株式公開買い付け(TOB)を実施して100%子会社化を目指すといい、フタタに14日までの回答を求めた。フタタは業界4位のコナカと資本・業務提携中。コナカ側は提案を拒否する意向で、統合の成否はフタタ株の3割以上を握る二田孝文社長ら創業家一族の意向がカギとなる。

 AOKIによると、6日に青木拡憲社長がフタタの二田社長を訪問して統合を申し入れ、7日に提案書を送った。提案では、8月下旬に1株700円でTOBを実施。全株取得の投資額は約130億円となる。フタタ株の7日の終値は400円で、大幅な上乗せで経営陣の同意を取り付ける狙いがあるとみられる。

 フタタはAOKIの子会社として存続し、店舗名、商号も残し、従業員の解雇もしないという。

 フタタは九州を中心に92店舗を展開。一方、AOKIは関東、中部、近畿を中心に363店舗を持つが、九州には店舗がない。AOKIは「両社は店舗網で補完性が高い」と経営統合の利点を強調する。ただ、AOKIは「あくまでも友好的な買収を考え、現時点で相手が拒否した場合のTOBは考えていない」(中村憲侍専務)という。一方、フタタの二田社長は同夜、「(AOKIの提案を)慎重に検討します」と話した。

 フタタは青山商事との競合激化から業績不振になり、03年にコナカと資本・業務提携。現在コナカはフタタ株の20・2%を持つ筆頭株主で、コナカ首脳は同夜「売るつもりはない。フタタの創業家も同じ認識だろう」と述べた。

 フタタの06年1月期の単体売上高は112億円、当期利益は1億円。AOKIの06年3月期連結決算の売上高は1066億円、当期利益は54億円。

99とはずがたり:2006/10/28(土) 08:04:05
ユニクロ 婦人靴のビューを傘下に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061027-00000017-fsi-ind

 カジュアルウエア「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(FR)は26日、婦人靴専門のビューカンパニーが11月13日に実施する第3者割当増資を引き受け、同社を傘下に収める、と発表した。

 1株870円の普通株式253万3000株を総額22億371万円で取得、33・4%の株式を持つ筆頭株主になる。これまでは松村洋祐社長が筆頭株主だったが、これにより持ち株比率は41・3%から27・5%まで低下する。

 ビューカンパニーは、FRの傘下に入ることで、チェーン展開やSPA(製造小売り)のノウハウが得られるとしている。人事交流や共同商品企画の開発なども行う計画。

 FRは、2010年に売上高1兆円の達成を目指し、M&A(企業の買収・合併)や新業態の展開に力を入れている。
(フジサンケイ ビジネスアイ) - 10月27日8時32分更新

101荷主研究者:2006/12/31(日) 10:53:35

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200609200074.html
'06/9/20 中国新聞
三菱レイヨンが大竹に新設備

 繊維メーカーの三菱レイヨン(東京)は約10億円を投じ、スエード調人工皮革「グローレ」の新製造設備を大竹事業所(大竹市)に導入する。2007年1月の稼働予定で、年産能力を265万平方メートルと15%上げる。需要が拡大している自動車シートや衣料向けを中心に供給。新設備導入により、耐久性や質感も向上させる。新設備導入で、スエードのようにけば立たせた表面の質感もより滑らかになるという。

103荷主研究者:2007/01/01(月) 23:25:16

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20061123001.htm
2006年11月23日 北國新聞
「車」が「糸」を引っ張る 北陸の繊維5社 9月中間期、軒並み増収

 北陸の繊維企業の売り上げを、カーシートやエアバッグなどの自動車関連素材がけん引している。石川、福井産地の上場五社の二〇〇六年九月中間決算が二十二日出そろい、いずれも車両用素材の売り上げが前年同期比で伸び、連結で増収となった。自動車産業の好調さが波及した格好だが、利益面では、原燃料費の高騰に対するコスト削減策や価格転嫁をどこまで進めたかで明暗を分けた。

 石川、福井で上場している繊維企業は、小松精練(能美市)、倉庫精練(金沢市)、北日本紡績(白山市)、セーレン(福井市)、サカイオーベックス(同)の五社。いずれも、連結で増収を確保できた要因の一つに、カーシートやエアバッグ用素材の受注増がある。

 自動車関連素材は高い品質が求められ、開発に時間がかかるとされる。一方で、一度採用されると数年間は一定の売り上げを得られるメリットがあり、「非衣料分野の稼ぎ頭」(染色企業)になっているという。

 小松精練は今期、国産車用カーシートの生産を主に担う子会社の小松住江テックが黒字転換。これにより、小松精練全体の自動車関連素材の売り上げも、前年同期比74・2%増となり、同社は「これまでの開発が実を結んだ。今後も売り上げは増える」(中田清英専務)とみている。

 セーレンは、カーシートとエアバッグが前年同期比11%増の二百三十四億円となり、連結売上高に占める自動車関連素材の比率が42%に達した。同社は海外の日系自動車工場に素材を供給する生産拠点の整備も進めている。

 ただ、カーシートについては「価格競争が厳しく利幅が少ない」との指摘もある。原油高で原燃料費が高騰する中、自動車メーカー側から値下げを求められ、各社とも原材料の調達や燃料の切り換えなどコストダウンに躍起になっている。

 倉庫精練は、カーシートの受注高が前年同期に比べ23%増え、増収に転じたが、原燃料高に伴う価格転嫁が進まず、連結で経常利益は10・2%減らした。サカイオーベックスは、福井市の花堂工場で、燃料を重油から天然ガスに切り替えるなどコストダウンを進める方針だ。

 日銀金沢支店は、車両内装材の好調などから、北陸の繊維分野の生産動向は下げ止まりつつあるとの見方を示している。自動車産業に支えられる北陸の繊維企業だが、技術開発とコストダウンを迫る自動車メーカーの要求は厳しく、これを両立できるかどうかが今後の業績を左右することになりそうだ。

104荷主研究者:2007/01/02(火) 11:36:36

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20061214001.htm
2006年12月14日 北國新聞
丸紅、北陸から繊維事業撤退 来年3月、支店を閉鎖 70年の歴史に幕

 大手商社の丸紅は、金沢市の繊維北陸支店を来年三月末で閉鎖する。産地の縮小が進む中、繊維事業再編の一環として、北陸からの撤退を決めた。五十社を超える三県の取引先との関係を見直し、一部業務は東京本社、大阪本社に引き継ぐ。約七十年にわたって北陸に拠点を置いていた名門商社の撤退で、産地企業は一層の自立を迫られることになりそうだ。

 丸紅の繊維北陸支店はJR金沢駅前のビル内に事務所を構え、社員は十八人。一九九九年に金沢支店と福井支店の統合に伴って設置され、織物業者や染色加工業者に糸を渡し、仕上がった素材の販売などを手がけている。

 丸紅の繊維部門は、二〇〇六年九月中間期の連結決算で売上総利益が前年同期比1・4%減となり、不採算業務の見直しが進められていた。

 繊維北陸支店と同時に、昨年十月に開設したばかりの同支店福井分室も閉鎖する。丸紅本社は「産地の現状は厳しく、支店の業績も芳しくない。必要な業務は東京、大阪でも継続できる」(繊維総括部)としている。

 北陸の産地関係者によると、北陸の取引先の中には仕事の半分程度が丸紅からの受託加工の企業もあるとされる。繊維北陸支店は「取引を継続するかどうかは、個別に精査する」としている。

 丸紅の北陸の営業拠点は、一九三七(昭和十二)年に福井に初めて開設された。「丸紅は産地でのシェアが小さく、直接的な影響は大きくないが、名門撤退の心理的なインパクトは小さくない」とみる業界関係者もいる。

 「商社縮小」の底流には、厳しい経営環境が続く産地で、生き残った”勝ち組”企業が、自ら製品を開発して販売する「自販」の傾向を強めている事情もあるという。

 北陸に拠点を置く大手商社では、産地での業務内容を見直す動きが広がっている。伊藤忠商事金沢支店、蝶理北陸支店とも、衣料部門に加え、資材部門の強化を進めており、「地元業者をリードして新商品を開発し、業務をスリム化しなければ、拠点を守れない」(商社の地元幹部)との声も出ている。

105とはずがたり:2007/01/16(火) 01:58:22

なんかサンケイが記事にすると胡散臭く成っちゃうんだよなぁ。

バーバリーの生産、中国移転方針に 「英ブランド危機」非難続々
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070115-00000004-fsi-bus_all
1月15日8時33分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

 ■議会・芸能界「イメージに傷」

 【ロンドン=蔭山実】タータンチェックのデザインで有名な英国の高級ブランド、バーバリーが英国内の工場を閉鎖して中国に移転させる方針を示し、地元議会や芸能界をも巻き込む論争に発展している。生産コスト削減やアジア市場拡大につながるとはいえ、「中国製」ではブランドイメージを損なうとの声が強い。グローバル化への対応をめぐり企業と消費者の間で意識の乖離(かいり)が鮮明になった格好だ。

 バーバリーは昨年、最高経営責任者にアンジェラ・アーレンツ氏が就任してから業績が拡大しているが、「事業のあらゆる場面で効率化を図るのは当然」として、英ウェールズ南部のロンダにある生産工場を閉鎖して、新たな生産拠点を中国に設ける方針を昨年9月に明らかにした。

 コスト削減と生産の効率化を狙う一方、インドなどへの新規出店でアジア市場に攻勢をかけている。中国への生産拠点移転には、成長する中国の高級ファッション市場での売り上げ増加への期待もありそうだ。

 だが、工場の従業員約300人は職を失うことになり、バーバリーの本社があるロンドンでも抗議行動が繰り広げられている。高級ブランドは映画界とも切り離せず、ウェールズ出身映画スターに加え、2度のオスカーを受賞している英女優のエマ・トンプソンさんも今月から抗議行動に加わった。


 思わぬ反響にバーバリーは閉鎖時期を延期したものの、閉鎖の方針は撤回していない。英国のその他の工場では生産をこれまで通りに続けると弁明するが、地場産業が乏しいウェールズにとっては深刻だ。

 ウェールズ出身の閣僚、ピーター・ヘイン北アイルランド相も地元の雇用を守ろうと、バーバリーの経営幹部に閉鎖撤回を働きかけている。一方、ウェールズ議会の議員らはバーバリー幹部らを委員会に呼び、グローバル化の観点から閉鎖理由を問いただす意向という。

 これに加え、移転先が中国であることが、論争に拍車をかけている。安価な中国製繊維商品の欧州流入が外交問題に発展した経緯に加え、中国での安い賃金での過酷な労働には英国でも批判が強い。「英国製」が「中国製」となることで、ブランドイメージが低下する心配もある。

 トンプソンさんはBBCテレビで「服を買うときは常に製造地を確認している。英国ブランドでも中国製なら絶対に買わない。企業は金もうけに目がないと思いたくなるし、低賃金での製造は受け入れ難い。バーバリーはそのような行動を取ってはいけない。企業は品位を持って高品質を保つべきだ」と訴えた。

 中国進出計画は、国際競争力の確保を狙いとしたものだが、強行すればブランドイメージに傷がつきかねない。英国の現代史とともに歩んできた老舗ブランドの生き残りをかけた悩みがうかがえる。
                  ◇
【用語解説】バーバリー
 1856年に英サリー州出身のトーマス・バーバリー氏が汚れを防止する農夫の服装をヒントに耐久性と防水性に優れた服を販売しようとロンドンに開いた洋服店が前身。その際、「ギャバジン」と呼ばれる新素材を生み出し、バーバリーコートの元になった。

 第一次大戦ではトレンチコートの原型も生み出し、英軍に採用された。その後、コートとジャケットは英王室の御用達にもなった。タータンチェックは1924年にコートの裏地としてデザインされたのが最初で、変更を経ていまもバーバリーの顔となっている。
最終更新:1月15日8時33分

106片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/06(火) 10:50:25
国内では売れてるのかな?

小山のアパレルが北米で高級ジーンズ販売へ
http://www.shimotsuke.co.jp/hensyu/news/php/s_news.php?f=k&amp;d=20070206&amp;n=6

 アパレルの「Style501(スタイルゴーゼロイチ)」(小山市東城南三丁目、石川義紀社長)は、自社ブランド「和風人(わふうじん)」の海外販売に乗り出した。数万円する高級ジーンズの販売を北米で開始した。イタリアを足掛かりに欧州にも進出する計画。石川社長は「商品をディスカウントされないように、当社のブランドコンセプトに合致したセレクトショップなどで販売する」と話している。
 和風人ブランドのジーンズは一万五千円程度から八万円程度の高級ジーンズ。高価格帯の商品には、京友禅による竜や虎、桜などの絵柄が入る。生地の一部に結城紬(つむぎ)を用いたり、漆塗りのボタン、花札柄の刺しゅうなど職人による加工が随所に施されている。

 ジーンズの素材加工は京都府で友禅、茨城県で結城紬の生地、東京都江戸川区で刺しゅう部分を行う。ジーンズ本体は岡山県内の縫製業者が担当する。

108片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/02(金) 21:17:37
系列再編の動き 北陸の繊維企業 合繊メーカーが囲い込み
http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20070302301.htm

 北陸で、合繊メーカーが系列を超えた産地企業との連携を形成し始めた。帝人は幅広い企業に呼びかけ、製品開発プロジェクトに乗り出した。ライバル東レも脱系列の産地グループを組織し、炭素繊維の用途開発で連携拡大を探る。互いに産地の有力企業を囲い込む狙いもあると見られ、メーカー主導の系列再編につながる可能性も出てきた。
 帝人ファイバーが北陸の企業に参加を呼びかけているのは同社の「産地プロジェクト」。織り、編み、染色加工の各企業と同社が「一対一」で組んで新製品を開発する。三月末までに、企業と研究テーマを選定する。

 同プロジェクトは昨年八月に十五社と衣料、非衣料、環境関連などの三十テーマで開始。販売は帝人側が担い、今年度の売り上げは一億円、〇七年度は十数億円を見込んでおり、同社では「長期的に事業を成長させたい」と技術力のある企業との連携に意欲をみせる。

 一方、東レは既に、系列を問わずに約百社が参加する「東レ合繊クラスター」を組織し、これまでに花粉アレルギーに効果のある素材や、大豆タンパクの素材の開発に成功している。今後は、〇九年に能美市に新設する炭素繊維複合材料の工場を拠点に、炭素繊維の用途開発という新たな分野で地元企業との提携を進める意向を示している。

 旭化成も、独自の織り技術を持つ企業との情報交換を進めており、「量より技術力が問われる時代。力のある企業には機械設備の増強の協力も検討する」(旭化成せんい北陸支社)としている。

 合繊メーカーと産地企業の関係は、委託加工を依頼する従来の形から、素材開発の支援へとシフト。「北陸産地の加工技術を生かせば、日本にしかできないものができる」(長島徹帝人社長)と各社は意欲と技術のある企業との関係づくりに動く。

 こうした合繊メーカーの動きに、産地では「大手メーカーとの協力関係を築けるチャンス」みて、開発力の強化を進める企業も現れ始めた。合繊メーカーと産地企業が”強者連合”を探る動きは今後、加速していきそうだ。

109荷主研究者:2007/03/23(金) 00:23:21

http://www.chunichi.co.jp/00/thk/20070127/ftu_____thk_____000.shtml
2007.01.27 中日新聞
トヨタ、炭素繊維で車体 東レと開発、09年実用化

 トヨタ自動車と東レ(東京)が最新の炭素繊維(カーボンファイバー)複合材を使った自動車ボディーの共同開発を進めていることが26日明らかになった。炭素繊維は耐久性や軽量化に優れた素材で、航空宇宙分野で普及が進んでいるが、自動車に本格採用するのは初めて。トヨタは車の燃費効率や加速性能などの大幅な向上が期待できるとみて、早ければ2009年発売予定の最高級スポーツカーで実用化を目指す。

 炭素繊維の複合材は、米ボーイング社の次期主力旅客機「787」の主翼や胴体部分、ロケットのノズルなどに使われている。自動車分野でも世界最高峰の自動車レース「フォーミュラワン(F1)」の出場マシンや、欧州のスーパーカーなどが部品やボディーなどに採用。トヨタも自社のF1マシンのシャーシなどで採用実績がある。

 ただ、炭素繊維は従来の鋼板に比べて成形技術が難しく、価格も割高なことから、採用は一部の特別な車両に限られ、市販車レベルでの実用化はほとんどなかった。

 トヨタが採用を目指すのは最高級ブランド「レクサス」の新型車「LF−A」(5000cc)で、今年1月に米デトロイトで開催した北米国際自動車ショーで試作車を公開した。トヨタにとって1965年に発売した「2000GT」(2000cc)以来の本格的なスポーツカーになることから、最先端の技術をいち早く取り入れる意向だ。

 東レは炭素繊維の世界トップメーカーで、鉄鋼価格高騰を背景に、航空宇宙以外での販路拡大を模索。最大手トヨタとの共同開発をてこに、自動車分野への本格進出の足がかりにしたい考え。両社は他の車両部品への転用なども検討。量産化による生産コストの削減を通じて、採用車種の拡大を目指す可能性もある。

  【炭素繊維複合材】  炭素繊維と樹脂を焼き固めて作る新素材。鉄に比べて重さは4分の1だが、強度は10倍。さびることもない。燃費を良くするために軽量化が必要な航空機の機体に多用されるほか、建築資材やゴルフクラブ、テニスラケットなどスポーツ用品などにも用途が広がっている。

110荷主研究者:2007/04/15(日) 23:23:02

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200701120033a.nwc
炭素繊維需要が急増 東レなど大手3社が相次ぎ設備投資
FujiSankei Business i. 2007/1/12

 特殊なアクリル繊維を熱処理してつくる炭素繊維の需要が急増している。軽くて鋼材よりも強度があるため、胴体などの材料として航空機に採用されたほか、自動車部品や風力発電、ゴルフクラブなどにも使われる。世界シェアの7割強を東レと帝人、三菱レイヨンの繊維大手3社で占めるが、3社はさらに需要が拡大するとみて設備増強を進めている。

 東レは「このままでは供給責任が果たせない」として、新型旅客機「787」の受注が好調な米ボーイング向けに、近く米子会社の追加投資を決める見通しだ。帝人子会社の東邦テナックスは2006年中にドイツ子会社の設備増強を完了。三菱レは07年度中に策定する次期中期経営計画の中で、一段の増強を含め検討する。

 また帝人は「3社間の競争より、まずは市場規模を大きくしたい」と、利用先拡大に向け、顧客企業に密着した営業体制を整えた。

 ただ炭素繊維の全体の生産量はナイロンなど他繊維と比べると少なく、鋼材に代わる主力素材になるには「技術的ハードルが高い」(帝人)という。例えば炭素繊維は大型炉で焼き固める工程が必要で、航空機の機体やレーシングカーの車体などの製造は得意だが、大衆車のような大量生産には不向きで、加工性の改善が急がれている。

111荷主研究者:2007/04/15(日) 23:28:21

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20070207301.htm
2007年2月7日03時02分更新 北國新聞■北陸の経済ニュース
◎車素材を中核事業に 小松精練 子会社増資で販路開拓 横断チームで商品開発

 小松精練(能美市)はカーシートやエアバックなどの自動車関連素材を強化する。車向け素材を生産する子会社を増資し、海外メーカーへの輸出も視野に販路を拡大する。自動車産業が好調に推移する中、関連素材を非衣料分野の中核事業に育てる計画で、三年後には今年度の倍の六十億円の売上高を目指す。自動車市場を狙う北陸の繊維企業の動きは加速していきそうだ。

 小松精練は、自動車関連事業の強化をグループ全体の特別プロジェクトとして位置づけて展開する。原糸から織り、編み、染色、加工までの一貫体制で素材開発を行う。

 事業の中心となるのは、四年前に住江織物(大阪市)との合弁で設立し、カーシートなどの製造と販売を行っている小松住江テック(白山市)で、資本金を二億円から四億円に倍額増資する。

 増資分の二億円は小松精練が全額出資し、同社の出資比率はこれまでの51%から四分の三以上となる見通し。経営の主導権が強まることで、設備投資や素材開発、販路開拓をより積極的に進めることができる。

 増資に合わせ、社名は「ケイズテック」に変更する。小松住江テックはこれまで、住江織物が持つ販路を通じ、国内自動車メーカーに製品を販売してきた。今後、小松精練は、商社などとの連携を図り、国内だけでなく海外自動車メーカーへの輸出も進める。

 素材開発に向けては、グループ内を横断する専門チームを編成。ケイズテックの基布に、同社の複合薄膜ファブリック加工技術を施し、独自の風合いを持つ「人造皮革」として市場に売り込む。環境に優しい素材の開発や、防汚、撥水、抗アレルゲンなどの機能加工を生かして、カーシートカバーやクッションなど幅広い車関連商品も提案する。

 小松住江テックは、二〇〇六年九月中間決算で売上高が前年同期比で倍近く増え、経常利益も黒字転換。これにより、小松精練の連結決算での自動車関連素材の売り上げも前年同期比74・2%と大きく伸びた。

 北陸の繊維企業では、自動車関連素材が好調に推移しており、強化する動きが目立っている。同社も、独自の高機能素材の市場投入で事業の拡大を狙う。

112荷主研究者:2007/04/15(日) 23:31:50

http://www.chunichi.co.jp/00/thk/20070210/ftu_____thk_____005.shtml
2007.02.10 中日新聞
東レ、複合材料の新工場 09年1月稼働

 東レは9日、石川工場(石川県能美市)の敷地内に炭素繊維複合材料の新工場を建設すると発表した。2009年1月から年間580万平方メートルの生産を開始。投資額は約70億円で、地元から100人程度を新規採用する。

 炭素繊維は軽くて強い性質を持ち、樹脂と組み合わせて成形用の素材(複合材料)として、航空機の主翼・胴体などに使われる。炭素繊維の現在の世界需要は2万7000トン程度とみられ、今後は自動車分野への普及も見込まれ、10年に4万5500トンに広がると予測されている。このため日米欧で生産設備の増強を決めた。

 東レは自社の炭素繊維「トレカ」を持つ世界最大の複合材料メーカー。10年までの中期経営課題で、複合材料事業を戦略的拡大事業と位置づけている。炭素繊維の生産能力は現在、グループ合計で年産1万3100トン。計画では、愛媛工場で08年1月、米国とフランス子会社で同年12月にそれぞれ増産し、計4000トン増やして1万7900トンに引き上げる。

 複合材料も増産し、石川工場と米国子会社で計1160万平方メートル増やし、愛媛工場と合わせて09年1月にグループで3380万平方メートルの能力を備える。東レは08年に就航する米・ボーイング社の新型旅客機B787向けに供給するほか、スポーツや一般産業で新規に用途開拓する。

 今回の総投資額は石川工場を含めて日米欧で550億円。

  (坂本正範)

113荷主研究者:2007/04/15(日) 23:56:25

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20070214301.htm
2007年2月14日03時50分 北國新聞■北陸の経済ニュース
◎炭素繊維、石川で用途開発 東レ、新工場の建設で 地元企業や大学と連携

 東レ(東京)は、能美市の石川工場内で建設する新工場を拠点に、炭素繊維の用途開発を進める。十三日、石川県庁を訪れた同社幹部は、北陸の協力企業、大学と連携し、産業資材や自動車分野などでの利用を探る方針を示した。炭素繊維が、北陸産地の代名詞とされる婦人衣料に次ぐ「産地事業の第二の柱」(関係者)に急成長する可能性も出てきた。

 東レによると、新工場で生産する炭素繊維複合材料は当面は、米国ボーイング社の新型旅客機への供給が八、九割を占める見通し。生産本部担当の武田敏之取締役は用途開発などで需要が増せば設備を増強する可能性もあるとした。

 炭素繊維は、飛行機の機体など航空・宇宙産業向けだけでなく、ゴルフのシャフトやテニスラケットなどのスポーツ向け、橋脚の補強材、高級自動車の車体、パソコンのボディなどの産業資材向けにも用途が広がっている。武田氏は「炭素繊維の用途は無限。北陸なら川中の企業の技術力を生かした開発ができる」と産地との連携に期待を込めた。

 企業との連携は、北陸を中心に約百社の繊維企業が参加する「東レ合繊クラスター」を核に進める。東レ合繊クラスターの「炭素繊維部会」では、既に創和テキスタイル(羽咋市)が炭素繊維を用いたかばんや財布などを製品化した実績もあり、東レ側は「合繊メーカーと北陸産地のつながりの中で、炭素繊維は衣料向け素材と並ぶ存在となる可能性もある」(大西盛行取締役・トレカ事業部門長)とみる。

 北陸産地では、海外からの輸入品などに押されて衣料素材の競争が激しくなる中、産業用資材への関心が高まっている。繊維リソースいしかわ(金沢市)は「地元企業にとってチャンスとなる」(伊藤靖彦社長)としており、新分野の素材開発は加速しそうだ。

114荷主研究者:2007/04/30(月) 21:30:48

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20070307302.htm
2007年3月7日03時25分更新 北國新聞■北陸の経済ニュース
◎先端繊維の拠点に 帝人加工糸、小松の新工場 増産へ空地活用も

 帝人は、帝人加工糸(小松市)をグループの先端産業資材の生産拠点として整備を進める。昨年末の火災で損傷した帝人加工糸小松工場の敷地内で新工場を建設するのに合わせ、需要が拡大するアラミド繊維の加工に対応する機械を導入する。

 六日に帝人加工糸小松工場で会見した帝人副社長で帝人ファイバー社長の唐澤佳長氏、帝人加工糸社長の山田裕憲氏が復旧計画を発表した。

 新工場の敷地面積の縮小に伴って生じた空地は将来的な増設用地に充て、加賀市大聖寺の帝人ネステックス(能美市)の工場跡地と一体の活用も検討、高付加価値製品の量産につなげる。

 火災では、工場の七千六百平方メートルが損害を受け、設備損害額は六億円。新工場は、被害を受けた従来工場を取り壊して建設する。鉄骨一部二階建てで、投資額は十三億円。敷地面積は四千平方メートルと以前より三千平方メートルほど狭くなるが、機械配置の効率化などで一カ月の生産能力は以前と同じ四百トンを見込む。今月末に着工し、九月中旬の完成を目指す。

 アラミド繊維対応の機械は全十二台導入する。アラミド繊維は車両用、防護服用などに需要が伸びている。唐澤氏は、産業資材の増産に向け加賀市の帝人ネステックスの工場跡地の整備も視野に入れていることを明らかにし、「日本でも数少ない高付加価値のものを作れる場所にしたい」と述べた。

 火災以降、帝人加工糸の代替糸を加工している北陸産地の企業に対しては、工場完成後も発注の継続を検討する。

 帝人加工糸は、再発防止に向けた安全対策をまとめた。今回の火災は、糸が巻き付いたゴムローラーが回転し、摩擦熱が生じて発火したとみられる。このためローラーには糸が巻き付いたら自動感知して止まるシステムを導入する。毎月二十日を「安全の日」として防災訓練を実施する。

115荷主研究者:2007/10/15(月) 02:31:30

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200708030024a.nwc
三菱レイヨン 炭素繊維を増産 広島・大竹に新工場
FujiSankei Business i. 2007/8/3

 三菱レイヨンは2日、炭素繊維の生産設備を大竹事業所(広島県大竹市)に新設すると発表した。炭素繊維は国内では豊橋事業所(愛知県豊橋市)のみで生産してきたが、集中生産のリスクを防ぐため新工場建設を決めた。

 新工場は2009年10〜12月期の稼働予定で、生産能力は年間2700トン。投資額は120億円。大竹事業所は炭素繊維の原料となるアクリル繊維を生産しており、物流面でも効率がいいと判断した。現在の同社の生産能力は海外生産も含めると年8150万トン。新工場の稼働で1万850トンとなる。

 炭素繊維は、東レ、三菱レイヨン、東邦テナックスの国内3社で世界シェアの7割を占める。06年の世界需要は2万8000トン規模と推計され、12年には5万トン規模まで拡大する見通しだ。

116荷主研究者:2008/01/03(木) 00:53:08

http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/economy/article.aspx?id=20071227000080
2007/12/27 09:56 四国新聞
豊浜工場を閉鎖へ−富士紡、1月末で操業停止

 富士紡ホールディングスは26日、子会社のフジボウテキスタイル(東京)が、衣料品などに使う紡績糸や織布を製造している豊浜工場(香川県観音寺市)を来年1月末に操業停止した上で、来年3月末に閉鎖すると発表した。アジア製品との競争などで事業環境が厳しい中で、紡績糸の生産を縮小する。

 豊浜工場は、敷地面積が約16万3500平方メートル。紡績糸については、同社の大分工場(大分市)に生産を一部移管。織布は専業メーカーへの生産委託などで対応する。

 豊浜工場の社員は約40人おり、グループ内で配置転換する。工場の跡地は売却する方針。

117荷主研究者:2008/01/03(木) 00:56:57

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200712150015a.nwc
クラレ ビニロン生産増強 年4万トン体制へ
FujiSankei Business i. 2007/12/15

 クラレは14日、アスベスト(石綿)規制を受け建材向けなどで需要が拡大しているビニロンの生産能力を増強すると発表した。岡山事業所(岡山市)に約20億円を投じて年産5000トンの生産設備を増設し、2008年12月から4万トン体制にする。

 ビニロンは、木綿に代わる合成繊維として開発され、クラレは1950年に生産を開始。学生服などに広く採用されてきた。同社は中国を除く世界シェアで8割を握る。

 現在では、セメント補強繊維などに用途が拡大しており、今後、新興国での需要増大も見込めることから、増産を決めた。

118荷主研究者:2008/01/03(木) 01:14:03

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200711290042a.nwc
三菱レイヨン、新炭素繊維開発…航空機分野で巻き返し図る
FujiSankei Business i. 2007/11/29

 三菱レイヨンは28日、PAN(ポリアクリロニトリル)系の炭素繊維=写真=を開発したと発表した。従来製品と同等の強度と弾性を保ちながら、単位当たりの繊維数を約3倍の6万本に引き上げた。炭素繊維は成形の難しさが弱点だが、繊維数の大型化により加工効率の改善が期待できる。

 商品名は「P330シリーズ」で、来年中ごろから、風力発電翼や圧力釜など大型産業部材向けに出荷を始める。価格は従来品と同様の1キロあたり30ドル(約3250円)を想定している。自動車用部材への採用もにらみ、2010年の売り上げ目標は60億円とした。

 需要の拡大が続く炭素繊維は東レ、東邦テナックス、三菱レイヨンの3社で世界シェアの7割以上を占める。東レ、東邦テナックスがボーイングやエアバスから採用されるなか、三菱レイヨンは優れた成形効率を武器に航空機分野でも巻き返しを図る。

120名無しさん:2008/03/21(金) 17:44:13
植物由来の材料を探しているプラスチックコンパウンド企業を教えて君。

121荷主研究者:2008/03/31(月) 00:46:30

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200802200006a.nwc
東レ160億円投資 PAN系炭素繊維、愛媛に年産1000トン設備増設
FujiSankei Business i. 2008/2/20

 東レは19日、約160億円を投じPAN(ポリアクリロニトリル)系炭素繊維の生産能力を増強すると発表した。今後も世界の需要が2けた増ペースで伸びると予想されるため。生産能力を拡大することで、2010年には世界シェアを38%(現在34%)に高める。

 愛媛工場(愛媛県松前町)に、年産1000トンの設備を増設し、09年7月から稼働させる予定。これにより愛媛工場の炭素繊維生産能力は年間8300トン、東レグループ全体では同1万8900トンに拡大する。

 増産する細物炭素繊維は、自動車部材や産業用ロボット、航空機の2次構造材(主翼の動翼部分)などに使われ、需要が増え続けている。2007年のPAN系炭素繊維の世界需要は約3万5000トンと推定され、今後も年率15%以上の伸びが見込まれ、10年には5万3000トン程度と予測されている。こうした将来性をにらみ生産能力を拡大。今後も需要動向に応じた最適な生産体制を築いていく考えだ。

 東レは高収益企業への転換を目指すなかで、炭素繊維複合材料事業を「戦略的拡大事業」と位置づけて積極的に投資を行ってきた。これに沿って10年末までにグループでの生産能力を年2万5000トンに拡大するとともに、同事業の連結売上高を1700億円に拡大する計画だ。

124荷主研究者:2008/06/20(金) 01:01:38
旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社
>フラッシュ紡糸不織布製品デュポン™ タイベック&reg; の販売、加工、用途開発、技術サービス
http://www.tyvek.co.jp/construction/company/outline.html

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200805200030a.nwc
旭・デュポン 新車保護シート レクサスに採用
FujiSankei Business i. 2008/5/20

 旭化成と米デュポンの折半出資会社「旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ」は19日、新車を運ぶ際の保護シート=写真=が、高級車「レクサス」用として、トヨタ自動車に採用されたと発表した。日本国内で1年間に出荷される約4万台に使われる。

 保護シートは、ポリ袋などに使われるポリエチレン樹脂を原料に、通気性がありながら、水は弾く特徴を持つ。光を反射させる機能も併せ持つことから、移動の際、直射日光にあたっても変色することが少ない。

 従来は、透明なフィルムやワックスを使って防いでいたが、いずれも通気性などに問題があった。

 価格は従来タイプよりも高い。しかし、フィルムを切断して張る従来の作業を3〜4割程度削減できるため、作業効率は大きく改善する。

125荷主研究者:2008/09/16(火) 00:06:14

http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2008/07/15/2008071509354982008.html
2008年7月15日 山陽新聞
創業地の大煙突解体 クラレ倉敷事業所酒津

クレーンでの取り壊し作業が始まった2本の大煙突

 合繊大手クラレ(大阪)の創業地・倉敷事業所酒津(倉敷市酒津)にそびえる2本の大煙突が80年近い歴史に幕をおろす。工場再編に伴い、使わなくなったため同社が14日から解体作業に着手。地域住民らが“繊維のまち倉敷”のシンボルだった産業遺産との別れを惜しんだ。

 1926(大正15)年、レーヨン生産の「倉敷絹織」として酒津で創業。煙突は鉄筋コンクリート製でいずれも高さ47・5メートル。ボイラーの煙や蒸気を排出するため1と33年に建設され、昨年秋まで補修を重ねながら利用された。クラレが昨年までの2年間で工場機能の大半を倉敷事業所(同市玉島乙島)に移管し、生産は歯科材料などに縮小したのに伴い、撤去することになった。

 この日、現地で式典があり、伊藤文大社長をはじめ社員、退職者ら約80人が出席。神事に続き、クレーンで先端部から取り壊しを始めた。作業は8月末まで続く見込み。

127荷主研究者:2008/09/23(火) 00:53:20

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200807150017a.nwc
日本カーボン 炭素繊維の生産倍増 年600トン 白河工場に新ライン
FujiSankei Business i. 2008/7/15

 日本カーボンは、炭素繊維製品の生産能力を増強するため、白河工場(福島県白河市)に成形断熱材の一貫製造ラインを新設する。設備投資額は約30億円。新ラインは来年4月に完成、稼働の予定。

 炭素繊維系断熱材など、同社の炭素繊維製品はこのところ年率30%程度の成長を続けている。これまでも生産拠点である滋賀工場の生産能力を段階的に引き上げ、現在、年間300トンを製造できる。

 しかし、フル操業が続いているうえに、今後も需要増が期待できることから成形、焼成、黒鉛化、加工の各工程を備えた成形断熱材の一貫製造ラインの新設を決定した。

 白河工場の新ラインの生産能力は年間300トン。この結果、滋賀工場と合わせると同600トンに拡大する。白河工場では需要動向に応じ、生産能力のさらなる増強が図れるレイアウトにする方針だ。

 また、新ラインで成形断熱材を製造するのに伴い、滋賀工場では高付加価値品の生産に特化。これにより生産効率を高めるとともに、新たなニーズに迅速に対応できる体制を整える。

 炭素繊維製品は多様な産業分野で使われるが、同社では半導体ウエハーの大型設備投資が増えていることや太陽光発電設備の生産拡大などを背景に、今後も需要が拡大するとみている。

 同社の炭素繊維製品の売上高は、2009年度に80億円、11年度に110億円を見込んでいる。

128荷主研究者:2008/09/23(火) 00:54:36

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200807150041a.nwc
東洋紡 超高強力繊維、09年度に倍増
FujiSankei Business i. 2008/7/15

 東洋紡は14日、ロープや釣り糸などに使用される軽くて強い繊維「ダイニーマ」の生産能力を2009年度に2倍に引き上げると発表した。

 約50億円を投資し、超高強力ポリエチレン繊維ダイニーマの生産を手がける子会社、日本ダイニーマの滋賀事業所内(福井県敦賀市)の製造設備を増強し、生産能力を現在の年1600万トンから3200万トンに増やす。稼働は2010年2月を計画している。

 ダイニーマの需要は、国内で堅調に伸びており、供給不足が続いているという。今後は新用途への需要も見込まれることから増産を決めた。

129荷主研究者:2008/09/28(日) 21:32:16

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20080815301.htm
2008年8月15日03時37分 北國新聞■北陸の経済ニュース
◎車減産で非衣料も揺らぐ 北陸、衣料不振続く繊維業界

 衣料不振に苦しむ北陸の繊維産地を、新たな不安が覆っている。自動車メーカーが減産方針にかじを切り、好調だったカーシート、エアバッグなどの受注も鈍ってきたのだ。低迷する衣料分野を非衣料分野で補う図式が崩れかねず、各社は新技術による商品開発や生産体制の再構築により、車で稼ぐ道を探っている。

 「今年の春ごろから、目に見えて減ってきた」。ある繊維企業幹部が頭を抱える。以前から、新車が売れないとは聞いていたが、「川中」にまで影響が出てきたのは今期に入ってからだという。

 エアバッグを生産する別の企業の社長は「まだそれほどではないが、これから先が全く見えない」と不安を口にする。自動車メーカーから今年下期の注文がくる時期を控え、気をもんでいる。

 北陸の繊維業界にとって、車関連の事業は、絶好調だった自動車メーカーの恩恵にあずかれる数少ない「成長分野」の一つだった。車関連分野で事業を伸ばし、「かつてないサクセスストーリー」とまで、もてはやす向きもあったという。

 一般的に、車資材は厳しい品質基準などがあり、採用に至るまでは容易ではない。しかし、一度採用が決まれば、モデルチェンジまで発注が続くため、安定した収入を確保できるとされる。

 だが、ここにきて、採用期間の長さがネックになり、契約時に決めた納入額では採算に合わないケースも出てきているという。

 「ここまで原油が急騰するのは予想外。しかも、車が売れないから、コストを抑えたいメーカー側の要求がかなり厳しい」(関係者)。このため、生産すればするほど、赤字が積み上がり、苦境に陥っている企業もあるようだ。

 車関連を手掛ける繊維企業が総崩れというわけではない。上場企業が発表した四―六月期決算でも、明暗が分かれた。

 車関連分野に絞ってみると、倉庫精練(金沢市)や北日本紡績(白山市)が減収だったのに対し、小松精練(能美市)とセーレン(福井市)は増収を確保した。

 小松精練は、小型車用のシート素材が中心で、販売量が大きく伸び、売上額も前年を超えた。ガソリン高で燃費の良い小型車に買い替える動きが、プラスに働いた。

 さらに同社は、トヨタ紡織(愛知県刈谷市)、積水化学工業(大阪市)と共同で、ダニアレルギーを抑えるカーシート素材を開発。トヨタの新型クラウンに採用されたことで、収益面の大きな伸びが期待できる。

 独自の技術を駆使し、シートの風合いを保ちながら、アレルギー抑制効果を高めたのが特徴で、車業界では「手つかずの分野」だったダニ対策に目を付けたのが奏功した。

 加えて、「安さも忘れてはいけない」(山竹俊樹営業本部第三事業部長兼ケイズテック社長)とし、手ごろな価格で提供できるよう、新たな素材開発も進めている。

 セーレンは、生産体制を集約し、業務効率のアップを図る。

 先月には、車資材の主力拠点である新田事業所第三工場(福井市)のカーシート縫製部門を廃止し、車資材全般の縫製を担う関連会社に業務を移した。

 内需の低迷を見越し、海外事業の強化も進める。米国やブラジル、タイ、中国・蘇州市に生産拠点を構え、日系メーカーに供給。このうち、中国で五割、タイで二割と、それぞれ生産能力を増強した。

 同社は「車の出荷先である中近東では今も、安全性に優れた日本車信仰が健在。この海外需要をつかみたい」(総務)とする。

 「北陸産地が車分野に参入してから、日は浅い。まだまだこれから。ここで引き下がるのは早過ぎる」

 クルマ悲観論を戒めるのは、繊維リソースいしかわ(金沢市)の伊藤靖彦社長だ。「追いたてられてでも非衣料分野へ進もうとすることが大事。実行力がない企業は、淘汰(とうた)される」と指摘する。

 日米ともに個人消費が思わしくなく、北陸が得意とする高級婦人衣料は厳しい環境にある。非衣料の中心である車関連は、ブレーキが掛かったとはいえ、市場規模は大きく、北陸企業の高い技術力を生かせる余地はまだ多い。

132荷主研究者:2008/10/23(木) 01:22:25

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20080830301.htm
2008年8月30日04時08分 北國新聞■北陸の経済ニュース
◎北日本紡績、東証上場廃止に 時価総額、基準の半分に届かず

 北日本紡績(白山市)の株式が二十九日、東証の上場基準に抵触し、九月末で上場廃止となることが決まった。連結営業赤字が九期続き、来期に黒字転換する計画だったが、市場の評価を得られなかった。同様の形で東証から退場するのは全国で二例目。同社は大証で上場を維持し、事業展開にも影響はないとしたが、創業六十年を迎える名門企業のイメージは傷付いた。

 北日本紡績は一九五四年以来、五十四年間にわたって東証二部に上場してきた。東証で時価総額の低迷で上場廃止となるのは、二〇〇四年三月のプラス・テク(茨城県阿見町)以来となる。

 北日本紡績は昨年十一月に時価総額が上場基準の十億円を下回り、東証から九カ月間の猶予期間が与えられたが、株価は回復せず、八月の平均時価総額が約四億六千万円にとどまった。

 株価低迷の最大の要因は、業績不振が長く続いたことだ。二〇〇八年三月期まで、連結で営業損益、経常損益とも九期連続で赤字となり、配当も十一期連続でゼロだった。

 二〇〇二年には金沢の工場を閉鎖し、社員を子会社に転籍させて人件費を圧縮するなど経営努力もみられたが、収益を大きく改善させるには至らなかった。

 帝人の下請けとして技術力は高く、近年は一般的なポリエステル繊維より十倍近く単価が高いアラミド繊維や炭素繊維分野に力を注いできた。東証に提出した今後の計画では、来期に黒字転換する予定だったが、市場は待ってくれなかった。

 「メーカーとの秘密保持契約があり、情報の発信不足があったのは否めない」。直山秀人社長がこう語るように、「川中企業」として自社の技術力について十分なIR活動を展開できなかったのも、市場の評価を得られなかった要因の一つとみられる。

 同社の株式は、三十日から九月二十九日まで整理銘柄に指定され、同月三十日に上場廃止となる。大証二部での上場は継続するが、現時点で大証の時価総額基準である五億円を下回っており、今後の株価次第では大証も上場廃止となる可能性がある。

 東証で上場廃止となったことで、北日本紡績に今後どのような影響が出てくるのか。

 一般的には上場廃止になると、資金調達が金融機関からの借り入れに限られ、事業を拡大しにくくなる。北日本紡績は大証にも上場しているが、東証に比べ株式の流動性は低く、資金調達力の低下は免れない。

 同社は今後、アラミド繊維事業が軌道に乗り、市場からの資金調達が必要になれば、東証への再上場を目指すとする。ただ、同社は上場後、市場から大きな資金調達をしておらず、現時点ではさほど支障がないとしている。

 それ以上に、同社にとって痛いのは、企業イメージの低下だ。上場廃止のデメリットとして、優秀な人材の確保が難しくなるとされており、中長期的な経営に影響が出てくる可能性がある。

 一方、上場廃止によって、経費が削減できるメリットもある。同社の「上場コスト」は年間で約二千五百万円という。今期の最終赤字の予想額が四千五百万円の同社にとって、上場コストは決して小さい額ではない。

 「安い株価が付く仕事じゃないと思っており、残念だ」。金沢商工会議所で会見した直山社長は再三、手掛けているアラミド繊維事業の将来性を強調し、市場の低い評価に納得できない様子だった。経営責任を問われても「今後も、与えられた使命を着実に履行するのが王道だ」と述べるにとどまり、自らの責任には言及することはなかった。

 冒頭、「五十四年間、上場会社として繊維産業の一翼を担った」とこれまでの実績への自負をのぞかせた直山社長。記者団からは「上場する意味があるのか」との質問も飛んだが、「将来の再上場」を口にするなど上場ブランドに強いこだわりを見せた。

 頭を下げる場面もなく、最後に「株主の皆様には心からおわびするとともに、なお一層のご理解とご支援をお願いしたい」と述べたが、口調は終始、淡々としたものだった。

133とはずがたり:2008/11/04(火) 23:17:04

ユニクロも失速 既存店売上高6カ月ぶり前年割れ 
2008.11.4 21:56
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081104/biz0811042159011-n1.htm

 カジュアル衣料チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが4日発表した10月の既存店売上高は前年同月比2・5%減となり、6カ月ぶりに前年割れとなった。客単価は3・5%上昇したものの、客数が5・8%減少した。「10月中旬以降、前年よりも気温が最大4度も高く推移したため、冬物の動きが悪かった」(グループ広報部)ことが響いたという。

 ただ、新規開設店舗の売上高を加えた直営店売上高に、ダイレクト販売などを合計した総売上高は同0・8%増と、わずかながら前年実績を上回った。このため、同社では「ユニクロで進めてきた低価格ながら品質の高い商品展開から消費者が離れているということではないだろう」(同)とし、既存店売上高の減少は一時的とみている。

 同社は消費者の生活防衛意識の高まりを背景に、平成20年8月連結決算では売上高、最終利益ともに過去最高を更新した。9月も既存店売上高が同20・8%増となるなど、流通各社が苦戦するなかで好調を持続していた。

ファーストリテイリング、売上高が過去最高 海外ユニクロは初の黒字化
2008.10.9 20:55
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081009/biz0810092056013-n1.htm

 カジュアル衣料の「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは9日、平成20年8月期連結決算を発表した。それによると、売上高は前期比11.7%増の5864億5100万円となり過去最高を達成。本業のもうけを示す営業利益は同34.7%増の874億9300万円で、「フリース」ブームにより過去最高となった13年に次ぐ2番目の高水準で、最終利益は同37%増の435億2900万円で2年ぶりの増益となった。

 ガソリン高や食料品の値上がりにより、小売り大手が相次いで利益を減らすなか、同社は機能性の高い商品を低価格で提供することで増収増益に結びつけた。海外事業は、景気の減速感が強まる欧米市場で低迷したもののの、中国や香港を中心とするアジア市場で好調に推移したことから、初の黒字化を果たした。

 21年8月期は国内に大型旗艦店を24店舗新規出店するほか、春にシンガポールで1号店を出店するなど、アジア地区の店舗数を倍の78店舗に増やす。積極的な店舗展開をテコにして売上高は同5.7%増の6200億円、最終利益を同10.3%増の480億円と2年連続の増収増益を見込む。

135とはずがたり:2008/11/20(木) 14:32:09
北欧の「安くておしゃれ」に長蛇の列 銀座に「H&M」
http://www.asahi.com/business/update/0913/TKY200809130070.html
2008年9月13日22時49分

列をつくってH&Mの開店を待つ人たち=13日午前、東京・銀座、中里友紀撮影

 「安いのに、おしゃれ」で注目を集めるスウェーデン発の衣料品専門店「H&M」が13日午前、日本の1号店を東京・銀座に店開きした。前夜から人が集まり始め、開店時には約3千人の長蛇の列になった。

 H&Mは47年創業。「安さと品質、デザイン性」のバランスを強みにして各国に進出してきた。日本市場は高級と「お手頃」の二極分化が進み、後者はユニクロなどが非常に強い。その市場に割って入る。

 銀座の店には1万円以下のウールのコートや、千円以下の大ぶりのネックレスなど、流行を取り入れたレディースとメンズの秋物が並んだ。

136とはずがたり:2008/12/12(金) 14:55:41
コム詐イズムだヽ(`Д´)ノ

偽カシミヤ、伊勢丹と「コムサイズム」に排除命令
http://www.asahi.com/national/update/1210/TKY200812100286.html?ref=goo
2008年12月10日18時46分

 高級素材のカシミヤを使用しているように表示しながら、実際には全く含まないストールを販売したとして、公正取引委員会は10日、大手百貨店の伊勢丹(東京)と、衣料店「コムサイズム」などを展開するファイブ・フォックス(同)の2社に対し、景品表示法違反(優良誤認)を認定し、再発防止などを求めて排除命令を出した。

 公取委の調べでは、伊勢丹は昨年12月〜今年7月、インドから輸入したストールを「カシミヤ50%」と表示し、新宿店で219枚(1枚1万6800〜2万4150円)を販売。

 ファイブ・フォックスは中国から輸入したストールを「カシミヤ30%」と表示し、今年7月〜10月に「コムサイズム」「コムサストア」など全国の計368店舗で3327枚(1枚2480円)を販売した。だが2社の製品はいずれもカシミヤが全く使われていなかった。

 公取委によると、2社とも外国の取引相手に対し、口頭での品質確認はしていたが、検査まではしていなかった。

 カシミヤの混用率(使用されている割合)が偽装される事件は最近、相次いで発覚しており、公取委が排除命令を出したのは昨年7月以降、今回で6件目。日本百貨店協会は、傘下の会員業者に対し、製品のチェックを徹底するように要請しているという。

 公取委幹部は会見で「高級素材であり、海外業者の悪意が入り込む余地はあるが、販売側に十分な確認が足りなかったのも事実」と指摘した。

137荷主研究者:2008/12/30(火) 02:13:52

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200811210006a.nwc
帝人グループ 衣料向け素材展 リサイクル繊維6割に拡大
2008/11/21 Fuji Sankei Business i.

帝人グループの来年の秋冬衣料向けファッション素材展示会=19日、東京・銀座の時事通信ホール

 帝人グループによる来年の秋冬衣料向けファッション素材展示会が、東京・銀座の時事通信ホールで21日まで開催されている。商社やアパレル関連の顧客を対象に毎年開催される同展示会の今年の特徴は、「エコ」と「ファッション」の融合。天然皮革のような肌触りを実現した衣料品用生地などの約300点が紹介されており、うち約6割がペットボトルや使い古しの化繊衣料を利用したリサイクル原料によるポリエステル製品だ。

 昨年同時期の展示会では、1割程度だったが、景気後退の中でも消費者の環境対応衣料に対するニーズは高まっており、帝人はリサイクル素材採用に向けた売り込みを強化した。

 今回の展示会では、主要販促製品として3つの衣料品用ハイテク生地が前面に出された。そのうち2つがリサイクル素材のポリエステル生地だ。エコバッグの流行にもみられるように、消費者の環境対応製品への意識は高く、顧客のアパレルメーカーなどにも「これらリサイクル素材を採用した製品を付加価値商品と位置づける動きが活発化している」(帝人ファイバー・マーケティング部の岡田美由紀担当課長)ためだ。

 繊細なタッチと滑らかな表面感が特徴の「ミューソフト ジュニーク ECO」は、リサイクル素材から作り出した直径10マイクロ(1マイクロは100万分の1)メートル以下の極細糸を使用。生地表面の滑らかさを高め、起毛した皮革素材である高級スエードのようなしっとりとした柔らかい質感を実現した。

 もう一つの「コルティコ メルファイン ECO」は、1本の糸に太い部分と細い部分を作り出し、高級綿のような軽くて優しい肌触りと鮮やかな発色を備えている。

 両方の素材とも、回収したポリエステル製品などのリサイクル素材を原料にしながら、衣服の多様な用途やデザインに対応させるため、一方は皮革に、片方は綿をイメージできる生地にしたてるなど、全く質感の異なる仕上がりとなっている。

                   ◇
【予報図】

 ■低コスト化へ小売り巻き込む

 人気の高まるリサイクル・ポリエステル生地。技術革新で高級天然素材のような質感も実現できるようになったことで、高度なファッション性も兼ね備えることが可能となった。今後、環境意識の高い消費者に支持を広げるだろう。

 リサイクル・ポリエステル普及の課題はコストだ。ナフサ(粗製ガソリン)由来の石油化学素材をそのまま合成繊維として製造する場合に比べ、価格が平均で1、2割程度高くなってしまうからだ。生地生産における低コスト化の技術とシステム作りが、今後の採用拡大のカギをにぎる。

 使い古しのポリエステル製衣料品を破砕し、ポリエステル原料のテレフタル酸ジメチルに戻した上で、再び繊維に加工する技術は難しく、帝人が世界に先駆けて開発した。

 帝人と関連メーカー、小売りが、衣料品の回収から再生品化までの一連のリサイクルを連携して行う「エコサークル」への参加企業数は100社を超えた。今後もこのような商品流通チェーン全体を巻き込んだリサイクルシステムを広げることができればコスト低下に作用し、リサイクル・ポリエステル事業の成功につながるとみられる。(山田泰弘)

138荷主研究者:2008/12/30(火) 02:14:32

http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200811140023a.nwc
帝人ファイバーの繊維リサイクルシステム 企業の参加促しコスト減狙う
2008/11/14 Fuji Sankei Business i.

帝人ファイバーのリサイクル施設=松山市

 帝人ファイバーは、ファッションや環境関連の国際展示会で同社が構築したポリエステル繊維のリサイクルシステム「エコサークル」を紹介するための出展を積極化し、海外における認知度向上を目指す。海外のアパレルメーカーなどを対象に「エコサークル」への参加を促し、リサイクル処理量を引き上げてリサイクル繊維の製造コスト低減を図るのが狙い。

 「エコサークル」は、衣料品メーカー、アパレル製造小売業(SPA)なども参加したポリエステル製品のリサイクルシステムで、2002年に構築した。メンバー企業は、今年9月現在で100社を突破したが、海外企業の参加は約1割にとどまっている。帝人ファイバーの大河原茂マーケティング部長は「海外企業やアパレル関連副資材メーカーなどの参加を増やし、早急に200〜300社体制にしたい」と意気込む。

 国際展示会を通じた認知度向上のための取り組みでは、9月にパリで開かれた服飾素材見本市「プルミエール・ヴィジョン」に10年ぶりに参加。同見本市は来年2月にも開催されるが、その出展もすでに決めている。また来年1月、パリで開かれるインナーウエア展示会「アンテルフィリエール」とUAE(アラブ首長国連邦)のドバイで開催される環境関連展示会「オフショア アラビア」にも初出展する。中東の民族衣装の生地はポリエステルが多く、「エコサークル」への参加条件に合うという。

 「エコサークル」は、小売店やメーカーが回収した衣料品をポリエステル繊維や原糸にリサイクルするシステム。リサイクルした原糸を使用した衣料品に「エコサークル」マークのタグをつけることで、アパレルメーカーは「エコロジー」という付加価値を製品に付与できる半面、リサイクルしたポリエステル原糸の価格は通常品より1〜2割高い。

 リサイクルシステム自体はすでに確立しているものの、いかに製造コストを削減するかが今後の課題だ。そのためには参加企業を増やして処理プラントの稼働率を向上させる必要がある。コスト削減は、リサイクル製品の普及を加速する大きな要因となる。

 海外企業では、アウトドア製品のパタゴニア(米国)が05年に参加したのをはじめ、スキーウエアのクイックシルバー(フランス)、登山用品のマウンテンイクウィップメント(カナダ)など著名なブランドメーカーも参加している。

 国際展示会への積極的な出展を通して、こうした海外企業をメンバーとしてさらに加えたい考えだ。

 同時に、ボタンやファスナーなど副資材メーカーとの協力関係も強化する。裏地やボタンなど衣料品の副資材を再資源化可能な素材にすることでリサイクル効率が高まるためだ。

 「エコサークル」の趣旨に賛同する副資材メーカーの協議会「エコサークルライニス会」が今年10月に発足。現在、14社が参画しており、リサイクル可能な製品開発を帝人ファイバーとともに進めていく。

                   ◇
【予報図】

 ■設備増強へ海外拡大も視野

 帝人ファイバーのポリエステルリサイクルは松山事業所(松山市)で行われている。「エコサークル」に参加した企業の製品が実際にリサイクルされるまでにはタイムラグがある。2005年に参加した米パタゴニアの製品のリサイクルが始まったのは今春からだ。

 処理能力は、年間1万トン。現在の稼働率は7〜8割とまだ余裕があるが、海外も含めて参加企業が増えていけば、いずれは設備増強が課題になる。「エコサークル」の処理設備で増設が必要なのはポリエステル原料にリサイクルする工程までで、原糸にする工程は通常の設備が使用できる。

 設備増強はまだ先だが、タイなど帝人グループのポリエステル事業の海外拠点への併設も視野に入れている。

 世界の繊維産業ではポリエステルと綿の生産量が最も多く、それぞれ約40%を占めると推定される。合成繊維ではポリエステルが断トツだ。そのリサイクルの推進は、地球規模で環境負荷の低減に大きく寄与する可能性を秘めている。(財川典男)

140荷主研究者:2008/12/31(水) 21:13:13

http://www.weekly-net.co.jp/tnews/logi/post-3255.php
2008年11月25日 物流ウィークリー
東洋紡績と帝人ファイバー 共同配送を開始

 東洋紡績と帝人ファイバーはこのほど、両社の山口県岩国市にあるそれぞれの事業所から大阪方面への共同輸送を開始したと発表した。

 両社は、環境に配慮した物流活動の取り組みの一環として、08年度からCO2削減を目標に共同輸送を検討していた。

 両社の拠点が5km圏内と近い岩国地区が出荷元候補として取り上げられたことから、両社の出荷先を検証。その結果、大阪方面への製品をトラックで共同輸送することで、CO2排出量の削減が可能となり、それに伴う物流コストアップが発生しない見込みが立ったため、今回の取り組みが実現した。

 両社によると「積載の相性がいい東洋紡の製品(容積対比重量が軽い)と帝人ファイバーの製品(重い)を岩国でまとめて積載することで、岩国から大阪へのトラック幹線輸送の台数を削減する。この共同配送で、CO2排出量を40%削減できると見込んでいる」という。岩国地区からの輸送は従来、東洋紡ロジスティクスと帝人物流が担っていたが、東洋紡ロジスティクスに一本化された。

141荷主研究者:2008/12/31(水) 22:51:50

http://www.job-nippo.com/news/details.php?k=2368
2008年12月27日 新潟日報
日東紡、県内拠点でも人員削減

 繊維、グラスファイバーなどの製造・開発を手掛ける日東紡(福島市)は26日までに、グループ全体で約520人の早期退職を募集すると発表した。個人消費の冷え込みで衣料用のストレッチ素材の糸「CSY」などの需要が減少。100%子会社の「ニットーボー新潟」(新潟市東区)の設備、人員も減らす。
 これに伴い特別退職金などを計上するため、2009年3月期は76億円の最終赤字に転じる見込み。
 日東紡によると、グループ内でCSY製造をしているのはニットーボー新潟だけ。具体的な削減人数は「労使協議中で詳細は未定」としている。
 早期退職の対象は管理職、専門職と一般従業員で、日東紡単体で440人、ニットーボー新潟を含むグループ企業で80人を見込んでいる。日東紡を含むグループの社員数は08年3月現在、3615人。

142荷主研究者:2008/12/31(水) 22:53:05

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20081228301.htm
2008年12月28日04時30分 北國新聞■北陸の経済ニュース
◎炭素繊維の新工場、操業を4月に延期 東レ石川工場 ボーイング社の計画遅れで

 東レは、能美市の石川工場敷地内に新設した炭素繊維複合材(プリプレグ)の生産工場の操業時期を、来年四月に延期した。当初、一月操業を予定していたが、主な供給先となる米ボーイング社の新型旅客機「787」の計画などが遅れているため。石川工場ではその間、航空機以外の新たな用途開発を強化する。
 石川工場内の新工場は、東レにとって愛媛工場(愛媛県松前町)に次ぐ国内二番目の炭素繊維関連の生産拠点となる。航空機用が主流となるが、釣りざおやゴルフクラブのシャフト向けも生産する。

 新工場ではフル稼働時で百人新規雇用する予定で、現在既に七十人を採用した。愛媛工場で技術実習を重ね、十月からは新工場の試運転に入っている。

 ボーイング社は当初、二〇〇八年からの航空会社への引き渡しを予定していたが、計画を延期し、二〇一〇年以降になる見通しとなっている。操業時期が延びることについて東レでは「現時点では、業績に与える影響は少ない」(広報)とみている。

143千葉9区:2009/01/10(土) 00:08:41
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090110k0000m020071000c.html
ユニクロ:営業利益予想を上方修正…09年8月期
 カジュアル衣料店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは9日、09年8月期連結業績予想の営業利益を前期比13.2%増の990億円(従来予想930億円)に上方修正すると発表した。発熱保温素材「ヒートテック」を使った肌着などの販売が好調なためで、消費不振で総合スーパーなどの衣料品販売が低迷する中、ユニクロ「独り勝ち」の状況を改めて示した。

 売上高も6.9%増の6270億円(同6200億円)に上方修正し、過去最高となる見込みだ。

 また、同日発表した08年9〜11月期決算では、売上高が前年同期比17.5%増の1885億円、営業利益が45.6%増の409億円。ヒートテック人気に加え、フリースジャケットなどの販売も好調で、国内ユニクロの既存店売上高は17.7%増、客単価も6.2%増えた。中国や米国などの海外店も順調.に売り上げを伸ばした。【小倉祥徳】

http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-35783520090109
ユニクロが4月にシンガポールに1号店、東南アジアで初の出店
2009年 01月 9日 12:23 JST
 [東京 9日 ロイター] ファーストリテイリング(9983.T: 株価, ニュース, レポート)は9日、2009年4月にシンガポールにユニクロ1号店を出店すると発表した。6月には2号店のオープンも予定している。

 ユニクロは現在、英国、中国、香港、韓国、米国、フランスで海外展開しているが、東南アジアでは初めての出店となる。 

 同社は、09年8月期に中国、韓国、香港、シンガポールで39店舗出店し、店舗数を倍増させる計画を明らかにしている。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200901080294.html
ユニクロが3年連続トップ 08年の障害者雇用率 '09/1/8

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 厚生労働省は、従業員五千人以上の大企業の障害者雇用率ランキング(二〇〇八年六月現在)を八日までにまとめた。衣料品チェーン「ユニクロ」が三年連続の一位で、法定雇用率の1・8%を大きく上回る8・06%だった。

 二位は給食事業のエームサービス(5・67%)。三位以下はすかいらーく(2・86%)、オムロン(2・81)など。

 ユニクロは前年の7・43%から0・63ポイントアップ。常用労働者約一万一千人のうち約八百九十人を占め、十二人に一人が障害者という計算になる。

 同社によると、仕事内容は入荷した商品をサイズや色別に分類、陳列する作業や店舗の清掃など。「一店舗一人以上」が目標で、現在は約七百五十店舗の約九割で障害者が働いている。身体、知的、精神の三障害では知的障害者が最も多く、七割以上を占めるという。

 二位のエームサービスは、給食の調理や皿洗いに障害者を雇用。もともと雇用率は高かったが、これまでは従業員が五千人未満だったため、ランキングの対象外だった。

 厚労省が順位をまとめ始めたのは〇六年からで、今回が三回目。障害者雇用が義務付けられている企業全体の雇用率は1・59%で、法定率達成企業は全体の四割強にとどまっている。

144とはずがたり:2009/01/21(水) 14:48:37

ちょと前のニュースだけど。。結局上陸したんでしょうかね。

外資系衣料チェーン続々日本「上陸」 「ビクトリアズ・シークレット」も東京出店? (J-CAST)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/entertainment/n_victoria__20090121_2/story/20080921jcast2008227298/

世界第3位の衣料品専門店「H&M」が日本に上陸して話題となっているが、今度は世界第4位のリミテッド・ブランズ傘下の下着チェーンが東京出店を狙っていると報じられている。さらにキムタクや浜崎あゆみも着ていると話題の米発衣料「アバクロ」が2009年に東京・銀座に日本1号店を出す。
おしゃれで数十ドルという手ごろな価格が若い女性に人気

米下着チェーン大手「ビクトリアズ・シークレット」が、09年から10年にかけて北米以外の複数の国に出店するが、その候補として、日本が挙がっていると各紙が報じている。

ビクトリアズ・シークレットは、世界第4位の衣料品メーカーのリミテッド・ブランズの傘下だ。おしゃれでありながら、数十ドルという手ごろな価格で、セクシーなランジェリーやカジュアル服を展開し、若い女性に人気だ。米国で約1000店、カナダで約310店展開している。日本では「楽天市場」などのネット通販で買える。

08年9月19日の「日経MJ」によると、シャレン・ターニー最高経営責任者(CEO)がニューヨークで開いた記者会見で、「年間10%を超える伸びを続けるネット通販事業が成長の柱である」と述べ、米国外で顧客が多い国としてカナダ、日本、ロシアの3カ国を挙げた。ネット通販で顧客基盤ができている3カ国に出店する可能性が高いと見られている。具体的な国や地域は明らかにされなかったが、現地で不動産の手当てや提携先企業との交渉に入っているという。

ビクトリアズ・シークレットと顧客層がかぶる日本の下着メーカー「ピーチ・ジョン」は、日本出店の可能性が報じられていることについて、こうコメントする。
「アバクロ」09年後半に東京・銀座に出店

「アメリカでは女性だけでなく男性にも知られている下着で、ライバルと言われるのは本望です。日本に上陸するとなれば、これをきっかけに日本での下着への関心はさらに高まると期待しています」

外資系衣料品店の日本進出がとまらない。08年9月13日には世界第3位の衣料品店「H&M」が上陸し、オープン初日には約3000人以上が列を作るという盛況ぶりだ。さらに、米俳優のブラッド・ピットやサッカーのデビッド・ベッカム選手らが愛用していることで人気の米衣料品「アバクロンビー アンド フィッチ」が、09年後半に東京・銀座に日本1号店を出すと発表している。日本でも俳優の木村拓哉さんや、歌手の浜崎あゆみさんら著名人が着用し、「アバクロ」の愛称で親しまれている。

[ 2008年9月21日20時1分 ]

145とはずがたり:2009/02/17(火) 15:12:51

北秋田市に緊急雇用対策本部 ジーエム社の操業停止などで
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20090203c

 北秋田市は、繊維製品製造・販売の「ジーエムジャパン」(同市綴子)が先月30日で操業停止し、全従業員135人を解雇した事態などを受け、「北秋田市緊急雇用対策本部」(本部長・岸部陞市長)を設置した。今週中にも1回目の会合を開き、離職者の再就職支援や市臨時職員としての採用など協議する。

 同本部は、市関係部署で先月13日に組織した「北秋田市緊急雇用対策庁内連絡会議」(本部長・佐藤修助副市長)を格上げし、先月30日に設置。管内の雇用情勢を情報収集した上で、ハローワークや県など関係機関と対応策を話し合う。

 ハローワーク鷹巣のまとめによると、昨年秋以降に管内で10人以上の従業員が解雇されたのは、ジーエム社と、昨年9月に工場を閉鎖した同市の工業用ゴム製品製造会社の70人の2件。また、2日までに国の中小企業緊急雇用安定助成金制度を活用し、従業員を一時休業させる雇用調整を行っている企業は9社。大半が製造業で、対象者は計約360人。
(2009/02/03 08:57 更新)

ジーエム社、清算せず操業再開へ 70人を再雇用
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20090217c

 景気低迷による受注激減で、先月30日で操業を停止していた繊維製品製造販売「ジーエムジャパン」(北秋田市綴子)の篠原康夫社長は16日、来月2日から操業を再開することを明らかにした。清算手続きは同日までに取りやめた。今後、解雇した全従業員135人のうち、約70人を再雇用し、規模を縮小して再スタートを切る。

 同社によると、今月に入ってから主力製品の学校用体操着の注文が多数寄せられたため、年間を通しての操業に一定の見通しがついたという。76人いたこれまでの縫製作業従事者を45人程度にスリム化し、9日から製造を本格化させる。

 同社工場では現在、元従業員計56人が出社し、先月末までの受注分を製造している。再雇用者はこの元従業員らが中心で、雇用形態は数人の正社員を除いて契約社員とする予定。
(2009/02/17 10:04 更新)

146とはずがたり:2009/02/20(金) 01:15:47
サエコが手がけるブランド服 「他のメーカーそっくり」の指摘
(J-CAST)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/entertainment/n_talent__20090219_3/story/20090218jcast2009236185/

元タレントのサエコさん(22)が手がけるブランド服が、他メーカーの洋服によく似ていると話題になっている。もちろん、トレンドの影響でたまたま似た可能性はある。が、父親経営のアパレル会社を通じサイト上で現在40点ほど販売しながら、過去のものも含めて6点ほどに指摘が出ているのだ。
渋谷109系「セシルマクビー」と類似点

よく見れば違いはあるものの、一見すれば同じ商品にも見える。

サエコさんのブランド「ペピィキティ(Pepii.Kitty)」がサイト上で販売するスプリングボーダーコート。これを若い女性に人気のブランド「セシルマクビー(CECIL McBEE.)」の商品と比べて、「そっくり」との指摘がネット上で出ている。確かに、黒の横縞柄のデザイン、そして、綿65%、ポリエステル35%の素材といった点は同じだ。

セシルマクビーと言えば、渋谷109系のトップブランドとして知られ、歌手の浜崎あゆみさんがよく着用している。サエコさんも、好んで着ていたとみられ、ネット上でもその写真が紹介されて話題だ。

サエコさんのペピィキティは、2008年11月26日に公式サイトを立ち上げた。自らは、ディレクターとの立場だ。プロ野球・ダルビッシュ有投手との間に子どもが生まれ、タレント活動を休止した時期に当たる。

商品は、宮崎市内で父親が経営するアパレル会社を通じて、販売している。サイト上では現在、コートやワンピース、ベビー服など41点がアップされている。

セシルと似ているとの指摘は、計4点ほどである。

ミニワンピースは、そのダルメシアン柄のデザインと、ポリエステル100%の素材がほぼ同じだ。このほか、もうサイト上にはないが、装飾の付いたチェック柄のバッグ、サエコさんのブログ表紙にも使われているダルメシアン柄の帽子でも、「そっくり」との指摘が出ている。
セシル側「必要があれば申し入れをしたい」

セシルマクビーを展開するジャパンイマジネーションでは、J-CASTニュースの取材に対し、こう話す。

「似ているとの情報は初めて聞きました。社内で調査したうえで、必要があれば先方に申し入れをしたいと考えています」

しかし、本当に似ているかどうか、実際に申し入れるかどうかについては、「コメントを差し控えたい」としている。

セシルでは、こうした類似商品の情報はたびたびあるといい、そのたびに営業妨害だとして抗議を申し入れている。サエコさんのペピィキティは、楽天などの大手通販サイトで売り出しておらず、市場に多く出回っていなかったとみられることから、情報が入らなかったという。

サエコさんの商品は、セシルの似た商品に比べて、割引分も考慮するとやや高額となっている。コートでは、セシルが1万2600円のところ、1万5750円だ。この点については、「生産能力が低いと、単価が上がるためでは」とみている。

ペピィキティの「そっくり商品」は、ほかのブランドでも指摘されている。JILL STUARTのサロペット、blondyのスカートだ。セシルと合わせれば、少なくとも6点ほどはあることになる。

J-CASTニュースでは2009年2月17日午後、サエコさんや、父親が社長をするアパレル会社に取材を申し込み、18日午前に従業員が「社長に連絡したところ、『分かった』と聞きました」と応対した。しかし、まだ返答が来ていない。

[ 2009年2月18日20時24分 ]

147荷主研究者:2009/03/16(月) 01:25:42

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200901300013a.nwc
クラレ 歯科材料プラント新設延期 高収益分野にも不況の波
2009/1/30 Fuji Sankei Business i.

 クラレが、倉敷事業所(岡山県倉敷市)で今年度内の着工を予定していた歯科材料の新プラント建設計画について、半年以上延期する方針を固めたことが29日、分かった。市況に左右されにくく利益率も高いとして、昨年来の景気後退後も同社が注力事業として位置づけていたが、予想を上回る不況に延期を余儀なくされた。

 新プラント建設は昨年10月に公表され、クラレ子会社のクラレメディカルが歯の接着充填(じゅうてん)材を製造する計画だった。化成品事業で培った技術をいかし、本物の歯のような質感を実現した接着充填材で、クラレはこの分野で国内4割のトップシェアを誇る。計画では55億円を投じ、同事業所内に現行の年産能力90万セットの設備を廃棄し、11年10月に110万セットに増強した新工場を立ち上げることにしていた。

 だが、クラレの伊藤文大社長は「世界不況で計画していた需要増が期待できなくなった」と延期を説明。工場更新にかかわる建材価格の先安感もあり、投資判断の先送りを決断した。

                  ◇
【予報図】

 ■「医療」主戦場 投資判断カギ

 クラレは、歯科材料事業の拡大戦略を描き、売り上げの6割を依存する海外部門も強化しようと昨年はオランダとイタリアに現地法人を設立し、欧州での直販体制を拡充した。昨秋の計画発表は、前年度まで好調だった薄型テレビ向け樹脂フィルムなどの低迷を受けてあらためて医療分野を成長分野に位置づけた戦略でもあり、新工場は海外市場を見据えた中核的な役割を担おうとしていた。

 こうした医療分野の拡充による利益体質強化は、クラレにとどまらず、合繊素材メーカーに共通した動きとなっている。

 旭化成は、子会社を通じて2010年までに最大で60億円を投じ、欧州に人工腎臓の組立工場を新設する。東欧や中東の新興国市場の成長を見込んだ戦略投資だ。今後も英仏など欧州5カ国程度の現地法人を新設し、販売網の整備を進める。

 帝人は、呼吸補助に使う酸素濃縮器で国内6割のシェアを握る。近く、スペインのバルセロナに現地法人を立ち上げ、米国に続いて欧州の市場も切り開くグローバル戦略を加速する。同社の医薬医療事業は、08年度の営業利益全体の半分以上を占める見通しで、不況下での収益の柱として期待が大きい。しかし、帝人の大八木成男社長は「これまで堅調だったが、事業環境は急速に悪化している」とみており、医療を含む全事業の設備投資は原則2年間凍結する方針を明らかにしている。

 日系合繊素材メーカーは、衣料用繊維事業などの低迷傾向が続くなか、中長期的にみると海外での医療事業が今後の経営を支える中核事業となる可能性が非常に高い。景気回復の底入れ時期を探りながら、各社は難しい投資の判断を迫られることになりそうだ。(山田泰弘)

148名無しさん:2009/03/31(火) 20:55:51

カネボウストッキング株式会社 元社員の情報です
http://sky.geocities.jp/doujosotsugyouseidesu

149荷主研究者:2009/04/09(木) 00:40:48

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200903100006.html
'09/3/10 中国新聞
三菱レイヨン大竹が部分休業
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 三菱レイヨン大竹事業所(大竹市)は11日から、部分休業を導入する。4月10日までの1カ月間で、主力のアクリル樹脂などの世界的な需要の収縮を受け、在庫の圧縮を急ぐ。大竹事業所での部分休業は1993年以来、16年ぶりとなる。

 大竹事業所によると、アクリル樹脂や、液晶部品などに使われるメタクリル酸メチル(MMAモノマー)などの主力製造ライン、事業所の各部門。稼働を全体で1割止める。従業員約1500人のうち、500人程度が休業の対象になる見通し。

 生産量を落とす減産に比べ、電力使用量も抑えられるなど部分休業がコスト削減の効果が大きいと判断。1―3月の生産量は、前年同期比で3割減の見込み。自動車や液晶ディスプレーの減産などが響いている。

【写真説明】11日から部分休業を導入する三菱レイヨン大竹事業所

150名無しさん:2009/04/15(水) 20:14:23

市田株式会社 元社員の情報です
http://sky.geocities.jp/doujosotsugyouseidesu

151とはずがたり:2009/04/22(水) 01:56:42
レナウン:筆頭株主が木村剛氏らの取締役就任を提案
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090404k0000m020107000c.html

 レナウンは3日、筆頭株主の投資ファンド「SPICA2号」(東京都港区)から、取締役3人の解任を求める株主提案を受け取ったと発表した。レナウンの取締役5人のうち、中村実社長、武藤彰宏取締役を除く3人を解任し、新たに日本振興銀行会長の木村剛氏ら3人を取締役に就任させるよう求めているという。レナウンは「現時点で賛否を決めておらず、提案を慎重に検討したうえで当社の考え方を株主に知らせる」としている。

 SPICA2号はレナウンの発行済み株式の24.87%を保有。株主提案は今月1日付でレナウンに送付され、SPICA2号側は木村氏のほか、ローン会社「ネオラインキャピタル」の関係者2人を取締役にするよう求めている。【大場伸也】

毎日新聞 2009年4月3日 21時21分

レナウン:筆頭株主のファンド、取締役3人の解任提案
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090404ddm008020119000c.html

 レナウンは3日、筆頭株主の投資ファンド「SPICA2号」(東京都港区)から、取締役3人の解任を求める株主提案を受け取ったと発表した。レナウンの取締役5人のうち、中村実社長、武藤彰宏取締役を除く3人を解任し、新たに日本振興銀行会長の木村剛氏ら3人を取締役に就任させるよう求めているという。レナウンは「現時点で賛否を決めておらず、提案を慎重に検討したうえで当社の考え方を株主に知らせる」としている。

 SPICA2号はレナウンの発行済み株式の24・87%を保有。株主提案は今月1日付でレナウンに送付され、SPICA2号側は木村氏のほか、ローン会社「ネオラインキャピタル」の関係者2人を取締役にするよう求めている。【大場伸也】

毎日新聞 2009年4月4日 東京朝刊

レナウン:最終赤字123億円に下方修正
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090409k0000m020048000c.html

 アパレル大手のレナウンは8日、09年2月期の連結最終(当期)赤字が当初予想の70億円から123億円に悪化する、と業績予想を修正した。赤字決算は3年連続。昨年の年末商戦で冬物衣料が販売不振となり、在庫圧縮のための値引き販売が拡大したことにより、特別損失約63億7000万円を計上することが主因。

毎日新聞 2009年4月8日 19時46分

152とはずがたり:2009/04/22(水) 01:57:01
>>151-152

レナウン:取締役が総退陣 ファンドの解任案に「先手」
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090416k0000m020054000c.html

 経営再建中のアパレル大手レナウンは15日、中村実社長(58)ら5人の取締役全員が退陣し、後任社長に経営企画部長の北畑稔氏(47)を昇格させるトップ人事を発表した。中村社長は昨年3月就任したばかりだが、異例の早期退任で相談役に退く。同社は筆頭株主の投資ファンドから4月1日付で取締役3人の解任を求める株主提案を受けており、現経営陣の総退陣と経営トップの若返りで、株主の理解を得る狙いがあると見られる。【大場伸也】

 筆頭株主の「SPICA2号」(東京都港区)はレナウンの発行済み株式の24.87%を保有しており、日本振興銀行会長の木村剛氏のほか、ローン会社「ネオラインキャピタル」の関係者2人を取締役にするよう求めている。

 レナウンが発表した新人事案は、社内から新社長を含む3人を取締役に昇格。社外取締役に産業再生機構執行役員としてカネボウ再建などを手がけた経営コンサルタント・片山龍太郎氏▽ジャケット「VAN」ブランド創始者の故石津謙介氏の長男でデザイナーの石津祥介氏を招く。5月28日予定の株主総会を経て正式決定したい考えだ。

 中村社長は都内で会見し、「しがらみの無い若い経営陣に経営を委ねることが最適と考えた」と説明。ファンド側の取締役派遣提案などの受け入れ拒否を表明し、「世代交代や社外取締役を導入しており、理解いただけると思う」と述べ、ファンド側と協議する考えを示した。

 ただ、ファンド側は今回の人事に対する態度を表明していない。社外取締役を過半数の3人とするよう求めているのに対し、レナウン側は2人にとどめていることなどから、ファンド側が人事案に反対に回る可能性もあり、株主総会で会社提案が承認されるかは流動的な部分もある。

 レナウンは衣料品不況で業績が悪化し、15日発表した09年2月期の連結最終(当期)損益は122億円の赤字(前期は80億円の赤字)で3年連続の赤字決算となった。昨秋以降、傘下の英高級ブランド「アクアスキュータム」の売却や希望退職などを実施し、再建を急いでいる。

 北畑氏は東京都出身で、85年に明大商卒、レナウン入社。主に海外生産や海外事業に携わり、ニューヨーク、香港駐在、レナウンアメリカ社長などを経て今年2月から経営企画部長を務めている。
 ◇ファンド、資金難で苦境

 「もの言う株主」として企業に買収提案や増配要求などを突きつけてきた投資ファンドは、かつての勢いを失っているのが実情だ。金融危機で解約を求める投資家が相次ぎ、ファンドは投資家への支払いのために保有株の売却を進めざるを得なくなったからで、投資戦略の練り直しを迫られている。

 英投資ファンドのザ・チルドレンズ・インベストメント・マスターファンド(TCI)は、昨年1月に電力卸大手のJパワー(電源開発)の株買い増しを政府に届け出て注目を集めたが、政府の買い増し中止命令などを受けて最終的には保有株を売却した。

 また、米系投資ファンドのスティール・パートナーズは江崎グリコの全株を昨年末までに売却。サッポロホールディングスに対する買収提案は今年2月に撤回し、3月の株主総会で経営陣の再任案の否決を目指したが、失敗に終わった。

 ただ、スティールはアデランスホールディングスに対しては5月開催予定の株主総会で取締役の選任提案をしている。資金難で大規模な株買い増しが難しくなる中、業績と株価の回復のため、株主提案で揺さぶりをかける動きは今後も続く可能性はある。【工藤昭久】
毎日新聞 2009年4月15日 20時37分(最終更新 4月16日 0時02分)

153荷主研究者:2009/05/04(月) 01:59:49

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200903280117a.nwc
宇部興産、旭化成など増強延期や撤退決定 繊維生産 事業再編へ本格化
2009/3/28 Fuji Sankei Business i.

宇部興産が、ナイロン原料の生産能力増強を延期するタイ工場

 化学メーカーや繊維メーカーが、繊維生産からの撤退や増産先送りなど、需要減少に対応した事業縮小の動きを強めている。化学、繊維メーカー各社はこれまで、価格競争力に勝る中国メーカーに対抗して、コストが安い海外での生産比率を高め、生産態勢の効率化を進めてきた。だが、金融不安をきっかけに昨年秋以降、急激に経済環境が悪化し、より抜本的な事業の収益改善策が必要になった。

 宇部興産は、2010年中に予定していたタイ工場でのナイロン原料の生産能力増強を延期する。ナイロン原料は衣料用品やカーペットなどの素材に使われ、中国などでの需要増を見込んで約2万トンの増強を予定していた。しかし、昨秋以降の世界的な景気後退による需要の激減に直面し、見送りを余儀なくされた。

 同社のナイロン原料は、タイのほか、日本とスペインの4工場の合計で年産39万トンの能力があるが、今月15日から、設備の定期修繕と併せ、35%程度の減産に踏み切っている。

 一部の繊維製品で、生産から撤退する企業も出始めた。

 旭化成は今年9月に、ポリエステル長繊維の生産から撤退する。同社の繊維事業子会社を通じ、婦人服や自動車シートなどに使われる糸を生産・販売していたが、「原料価格の乱高下や需要減少で、今後の収益拡大が難しい」と判断した。

 同社の08年度の繊維事業は、7年ぶりに営業赤字に落ち込む見通し。年間9000トンの生産能力を持つ宮崎県延岡市のポリエステル工場も、生産停止と同時に閉鎖する。

 ユニチカも、9月までにスポーツ衣料などに使われるナイロン長繊維の生産から撤退するほか、ウール事業や綿事業でも工場閉鎖に踏み切る。「国内生産はコストが高いため、生産規模を縮小する」という。

 一方、日清紡は、09年度の繊維事業黒字化を目標に掲げる。同社は、4月からの持ち株会社移行を前に、今月26日に社長交代を発表するなど大がかりな事業改革を打ち出した。

 6月に社長に就任する鵜澤静専務は「設備廃棄などによる事業合理化を進め、09年度黒字化の土台はできている」と自信を示す。ただ、景気後退による繊維需要の減退は想定を超えるスピードで進んでおり、各社の改善策がどこまで業績を下支えするかは不透明だ。(山田泰弘)

154荷主研究者:2009/05/04(月) 02:00:28

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200903270046a.nwc
旭化成、延岡の子会社工場閉鎖
2009/3/27 Fuji Sankei Business i.

旭化成は26日、ポリエステル長繊維とモノフィラメントの生産から撤退し、子会社「旭化成せんい」(大阪市)の宮崎県延岡市内の工場を9月末で閉鎖すると発表した。従業員約250人は旭化成グループ内で再配置する。世界的な需要縮小で、将来的にも採算が見込めないと判断した。ポリエステル長繊維の原糸の生産は10月から帝人ファイバー(大阪市)に委託する。

155荷主研究者:2009/05/04(月) 02:11:42

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20090401305.htm
北陸の経済ニュース 2009年4月1日03時46分 北國新聞
7月操業に再延期 東レ石川工場の炭素繊維工場

 東レは三十一日、能美市の石川工場内に新設した炭素繊維複合材(プリプレグ)の生産工場の操業時期を四月から七月に延期したことを明らかにした。主な供給先となる米ボーイング社の新型旅客機計画の遅れに加え、一般用途での需要も低迷しているため。同工場の操業は当初、今年一月を予定しており、延期は二度目となる。同社は「現時点では、これ以上の延期はない」としている。

 新工場は年間生産量五百八十万平方メートルを予定している。建設に合わせて雇用した七十人は引き続き、試運転などの作業に当たる。東レによると、操業時期のずれ込みは、二〇一〇年三月期予想に織り込まれており、業績への影響は少ないという。

156とはずがたり:2009/05/08(金) 12:56:31

ムトウの名が無くなってしまうのか〜。

ムトウ、社名を変更 10月1日付「スクロール」に
04/29 08:03
http://www.shizushin.com/news/pol_eco/shizuoka/20090429000000000017.htm

 ムトウは28日、社名を10月1日付で「スクロール」に変更すると発表した。東京証券取引所で新社名を発表した堀田守社長は「従来のカタログ総合通信販売の枠にとどまらず、インターネット通販などEコマース(電子商取引)関連をビジネスの中核に据え、ブランド価値の向上を図るのが狙い」と説明した。
 「スクロール」はコンピューターの画面表示を上下左右に移動させるという意味。新しい発見や出会いにつながる行動を象徴した言葉で、未来のビジネスの可能性を意味する言葉として採用した。
 ムトウは昭和14年、浜松市で武藤洋裁所として創業し、同45年から現社名。今年10月で創業70周年を迎えるのを機に、「新しい時代環境に合った、将来のビジネスイメージを想像させる名前を」と協議し、「最終決定は若い世代に判断を任せた」(堀田社長)という。
 6月2日の株主総会に定款の一部変更を付議する。関連会社の「ムトウマーケティングサポート」も10月1日付で「スクロール360」に社名変更する。
 また、創業者一族で唯一経営に携わっている武藤隆是取締役常務執行役員が株主総会をもって退任することも内定した。

157名無しさん:2009/05/10(日) 17:33:10

カネボウストッキング株式会社 元社員の情報です
http://sky.geocities.jp/doujosotsugyouseidesu

158名無し:2009/05/13(水) 22:16:40
東レ愛媛工場、新工場の計画が消えてしまい地元の雇用促進ができず
雇用問題で大荒れ
それに伴い海側の工場、7月に閉鎖
派遣切り、パート切り、60歳以上の雇用切りがはじまる

159とはずがたり:2009/05/13(水) 22:21:16
有り難うございます。この記事っすね。石川工場に続いて愛媛工場でも延期とは結構厳しいのでしょうか。東レは好きな企業だけにちょいと気になります。。
安倍ちゃんのお友達やってるような無能塩崎に逆風が吹くと良いんですけど。。微妙に松前町だし愛媛2区か。

新設備の稼働延期を検討/東レ、愛媛工場で
http://www.shikoku-np.co.jp/national/economy/article.aspx?id=20090512000168
2009/05/12 11:11

 東レは11日、愛媛工場(愛媛県松前町)でことし7月から稼働する予定だった炭素繊維の新生産設備について、稼働延期を検討していることを明らかにした。炭素繊維の需要が景気の悪化で落ちているため。

 炭素繊維は産業用機械の部品などに使われる。愛媛工場ではすでに炭素繊維を年7300トン生産。延期を検討しているのは、需要の増加を見込んで増強した、年1000トンを生産する設備。

160名無し:2009/05/14(木) 20:57:36
塩崎氏は次の選挙で東レが押している地元女性に大敗すると思いますよ。
なぜなら東レは民主党なんで、自民党の塩崎氏の当選はありえません。
現に参議院は長年君臨していた関谷氏が新人の地元の英雄元Jリーガーの友近氏に大敗しています。
もちろん友近氏は東レが民主党なんで押してましたから。
保守王国愛媛は今、変わろうとしています。

161とはずがたり:2009/05/15(金) 12:20:59
解説有り難うございます。
塩崎が大敗してくれるのを非常に楽しみにしてますけど,地元の人(ですよね?)の言葉を聞くと心強いですね。
関谷と塩崎は嘗て愛媛1区の公認争いしましたがその後は衆参で棲み分けをしてして協力していたし両者のタッグも弱まってる筈で期待しております。
最近じゃあ急に自分は世襲させないhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/5157なんて云ってますけど自分のではなく関谷の息子に譲る代わりに協力してもらうなんて話しがついているのかもしれません。

162市田(株) 元社員:2009/05/26(火) 20:32:25


市田(株) 元社員
http://blog.goo.ne.jp/ichidamotoshain/e/296c7dc9af019310d3aaeea6fef12707

163とはずがたり:2009/06/02(火) 09:21:53

クール・ビズに「天草更紗」シャツ導入 天草市
2009年06月02日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20090602003.shtml

 天草市は1日、職員のクール・ビズの軽装用に天草の伝統染め物「天草更紗[さらさ]」シャツを導入。アロハシャツ型で襟とすそに天草四郎や特産のイチジクなどをあしらったさわやかなデザインで、堅いイメージの役所の雰囲気を和ませている。

 天草更紗は、室町時代に日本にもたらされたとされるインドやジャワなどの南蛮模様の染め物。シャツは青と赤をそれぞれ基調とした2種類。天草更紗の復元に取り組む地元の染織家中村いすずさんがデザインした。

 希望する職員に販売。綿製で「軽くて着やすい」と好評だが、事前申し込みは200枚程度と浸透はこれから。市商工観光課は「より多くの職員に着用してもらい、天草の歴史や文化のPRに一役買えれば」。(原大祐)

164とはずがたり:2009/06/18(木) 17:37:44
米衣料大手「エディー・バウアー」が破産法申請
2009.6.18 10:29
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090618/biz0906181030004-n1.htm

 日本でも知られる米カジュアル衣料大手「エディー・バウアー」は17日、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を連邦破産裁判所に申請したと発表し、事実上、経営破綻(はたん)した。米メディアによると、負債総額は約4億2700万ドル(約410億円)。日本の関連会社は国内の事業に影響はないとしている。

 米投資ファンド「CCMPキャピタル・アドバイザーズ」に2億200万ドルで資産を売却する方針。米国やカナダで店舗や従業員の大半を維持するという。

 エディー・バウアーは、2003年に当時の親会社が破綻。05年に再建手続きを終えたが、最近は再び業績不振に陥っていた。

 米国とカナダに371店舗網を持つほか、日本でもドイツ通信販売大手の日本法人「オットー・ジャパン」と合弁で事業を進め、64店舗を展開している。(共同)

165とはずがたり:2009/06/22(月) 19:38:32

ベルーナが郵便不正で減給処分
2009.6.22 18:32
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090622/crm0906221832026-n1.htm

 カタログ通販大手のベルーナ(埼玉県上尾市)は22日、障害者団体向けの郵便制度を不適切に利用していたとして、取締役1人を1カ月間、減給10%とする社内処分を発表した。

 正規の郵便料金との差額約7億4000万円に関しては、自主返納も含めて郵便事業会社と協議しているという。

 ベルーナの調査によると、同社は広告代理店「新生企業(現・伸正)」などから提案を受け、低料金の同制度を利用。平成16年から20年秋にかけて、子会社を含めて約1379万通を発送した。担当者は制度の趣旨や条件を確認していなかった。ただ「積極的に悪用したものではない」としている。

167荷主研究者:2009/07/12(日) 20:41:14

http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20090609/CK2009060902000015.html
2009年6月9日 中日新聞
カネボウ松阪工場、閉鎖から16年 写真で振り返る企画展

再現模型で工場を懐かしむ鈴木会長(左)=松阪市外五曲町の市文化財センターで

 かつて松阪市外五曲町にあった「カネボウ綿糸松阪工場」を、写真などで振り返る企画展「鈴の森に工場があったころ」が、同工場の跡地に建つ市文化財センターで開かれている。閉鎖から16年がたち、工場の記憶が薄れる中、「松阪を代表する工場がこの場所にあったことを記録したい」と同センターが企画した。

 工場は1923(大正12)年、当時、木綿生産が盛んだった松阪で「鐘淵紡績株式会社松阪支店」として建てられた。戦後の最盛期には12万平方メートルの広大な敷地を持ち、2つの工場で千人もの従業員が働いていた。

 工場は70年間にわたって地域の発展に貢献してきたが、繊維不況による経営の悪化から、1993年に操業を停止。市文化財センターとして生まれ変わった工場南側の赤れんが倉庫を除き、建物は取り壊された。

 企画展には、工場のOBらでつくる「鐘紡松阪会」の鈴木則男会長(76)らが、1950年ごろから工場閉鎖までの写真140点を出品。女性従業員約800人が住んだ寄宿舎「鐘愛寮」や、グラウンドで開かれた運動会の様子などを白黒写真で紹介している。

 企画展に合わせ、同センターの職員が1カ月掛けて昭和50年代の工場の再現模型を作り、会場で展示している。鈴木会長は「多くの人たちが工場で働いていたころの活気を感じてもらえれば」と話している。企画展は28日まで。

 (石原猛)

168カネボウストッキング(株) 元社員:2009/07/16(木) 20:19:21

カネボウストッキング(株) 元社員
http://blog.goo.ne.jp/kanebosutokkingu/e/f1537e0a94f33ac0e5eacd800f97b5d6

169荷主研究者:2009/07/28(火) 00:08:10

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20090710302.htm
2009年7月10日03時45分 北國新聞
炭素繊維事業を強化 一村産業、年末に車用部材生産へ

 一村産業(金沢市)は、炭素繊維事業を強化する。今年末から、高級自動車向け炭素繊維部品の原型を作る、プリフォーム事業に乗り出す。一村産業の親会社である東レから、炭素繊維関連事業に携わってきた「専門家」を取締役として招き、技術の高度化をさらに推進する。

 プリフォーム事業を担当するのは、一村産業のグループ会社の一つで、発泡スチロール製の梱包材を製造する優水化成工業石川工場(石川県宝達志水町)。同工場の施設の一部を改築して対応する。石川工場で生産されたプリフォームを使い、各自動車メーカーの工場で、完成品となる部材を作り上げる。

 取締役として赴任したのは、平塚元紀氏。平塚氏は、炭素繊維に樹脂を浸透させた「炭素繊維複合材」を使ったパソコンのボディや燃料電池用基材の生産技術や、自動車部材の安定生産などに取り組んできた。今回、一村産業の開発・生産技術部門長として、炭素繊維事業の強化を図る。

 6月から「衣料事業部門長」を兼務し、事業の最前線に立つ石井銀二郎社長は「社長を含め、全役員が自分の持つ専門知識を駆使し、事業構造の高度化を図りたい」と話した。

170荷主研究者:2009/07/28(火) 00:08:42

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/E20090710002.htm
2009年7月10日15時52分 北國新聞
稼働率50%でスタート 東レ石川の炭素繊維工場

 東レが能美市の石川工場内に新設した炭素繊維複合材(プリプレグ)の新工場が10日、本格稼働した。主な供給先となる米ボーイング社の新型旅客機787の計画遅れと炭素繊維の需要低迷などにより、新工場は本来の50%程度となる年間約300万平方メートルの生産力で稼働する。会見した東レの大西盛行、西本安信の両取締役が明らかにした。

 ボーイングの計画がはっきりとしない中での本格稼働について西本氏は「まず、設備や製品がボーイングの基準を満たすかの認定作業を進めたい」と述べた。航空機以外にも、ゴルフクラブシャフトや釣りざおなどで用途開拓を進める。

 新工場は、787の主翼や胴体などに使われる炭素繊維複合材料を生産する。年間580万平方メートルの生産能力を持ち、設備投資額は約70億円。東レにとって炭素繊維関連で国内2番目の生産拠点となる。

 安全祈願式が行われ、続くスタート式で榊原定征社長は「新工場は当社の世界戦略上、重要拠点の一つになる」とあいさつした。森喜朗元首相らが祝辞を述べ、谷本正憲知事も出席した。

171荷主研究者:2009/08/11(火) 14:28:14

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20090804304.htm
2009年8月4日02時59分 北國新聞
来年3月末に清算 帝人ネステックス 帝人が不採算事業見直し 正社員は再配置

 帝人は3日、100%子会社で染色加工の帝人ネステックス(能美市)=写真=について、来年3月末までに全事業を撤収し、清算すると発表した。帝人グループは、燃料高騰や世界同時不況の影響で2009年3月期決算が赤字となっており、ポリエステル繊維事業など不採算事業を抜本的に見直し、2011年3月期の黒字化を目指す。

 従業員276人のうち、正社員はグループ内で配置転換する。非正規社員については「できる限り正社員を優先するので、非正規社員は契約を更新しないこともありうる」(広報)という。

 帝人によると、主力のカーシート事業は、グループ企業などで継続する。衣料事業は、グループの帝人ファイバーの取引先や、中国・南通市の南通帝人有限公司に生産を移管する。筆の毛先や網戸など染色以外の事業については今後、国内のグループ企業を中心に移管を検討する。

 本社敷地の扱いについては、現時点では白紙としており、今後売却も含めて検討する。加賀市の旧工場跡地については、グループ内で対応する。

 帝人ネステックスは、1937年に大聖寺織物組合共同加工場として発足。51年に帝人のグループ会社となった。生産能力は月150万メートルで、グループの中核拠点だったが、衣料品の海外生産が増えるにつれ、受注量や加工賃が下落し、苦戦していた。

 工場の統合や、付加価値の高いカーシートの染色事業に力を入れていたが、採算の確保が難しいとして、清算を決めた。

 帝人グループは、ポリエステル事業について、不採算事業の見直しにより、成長分野のアラミド繊維や炭素繊維などと並ぶ収益事業として、今後も継続していく方針という。

173とはずがたり:2009/08/15(土) 16:05:53
>安い中国製品に対抗するため、西垣さんは大量生産から「多品種少量生産」に方向転換し、企業努力を重ねてきた。国の補助金を受け、高付加価値の独自ブランドの靴下を製造販売している。「国は一時的な補助金制度ではなく抜本的な政策を打ち出してほしい」と話す。
この会社の方向性は高く評価できるが,打ち出して欲しい抜本的な政策ってなんだよ?

争点を追う:09衆院選/3 地場産業 /奈良
 ◇経済危機と中国製品の荒波 あえぐ零細企業「仕事量10分の1に」
http://mainichi.jp/select/seiji/09shuinsen/area/29/archive/news/2009/08/20090808ddlk29010544000c.html

 田畑や住宅が混在する大和高田市の郊外にある靴下メーカーの工場。小学校の体育館規模の建物の中に、最新式の編み機約150台がずらりと並ぶ。これまでほぼ年中フル稼働させてきたが、今年3〜4月の土曜はストップした。経済危機や原油高で国内需要が大幅に減少したためだ。

 従業員約40人を抱える西垣和俊社長(51)は「受注が減って初めて機械を止めた。これ以上続くとどうなったか」と振り返る。政府が経済対策の一環として創設した助成金を受け、「5月から秋、冬物が始まったので何とか回復した」。しかし、1〜5月の生産量は昨年同期より25%減少した。

 安い中国製品に対抗するため、西垣さんは大量生産から「多品種少量生産」に方向転換し、企業努力を重ねてきた。国の補助金を受け、高付加価値の独自ブランドの靴下を製造販売している。「国は一時的な補助金制度ではなく抜本的な政策を打ち出してほしい」と話す。
    ◇
 メーカーの下請け業者はより厳しい状況に陥っている。同市曽大根の下請け業者で靴下の仕上げ・加工をしている島田正一代表(47)は2代目。「仕事量は最盛期の10分の1になった。今さら他の仕事はできない。親の財産を食いつぶしてやっている」と説明する。

 得意先は最盛期で50社あったが、現在は12社に激減した。「今年1〜4月の受注は皆無に近い状況だった。6月後半からやっと仕事が回ってきた」。家内工業でパート従業員を含め12人。仕事が減った分、交代制にした。

 靴下だけでは生活できないと、薬品の代理店やビルメンテナンスも兼務する。「中小企業や零細企業を保護する法案を打ち出してほしい。今、皆必死でやっている。もっと先を見据えた政策が必要だ」と訴える。

 「景気は底を打った」というが、県内の靴下製造業者らにその実感は薄い。以前にも増して安い中国製品に押され、ある業者は「このままでは廃業者が増えるだけ」と嘆く。全国一の靴下産地も経済危機の波に揺さぶられている。【山本和良】(つづく)
==============
 ■ことば
 ◇地場産業

 大和高田市や広陵町を中心に県内の靴下生産量は全国一で、国内の約55%を占める。県靴下工業協同組合の加盟社は184社。経営基盤の弱い中小零細企業が多く、10年前に比べて137社が転業・廃業した。91年ごろから中国の輸入品が増加し、県内の生産量は90年の3億5000万足をピークに年々減少。08年は1億2400万足と、6割以上も落ち込んだ。昨秋以降の景気悪化に伴い、さらに厳しい経営を強いられている。

毎日新聞 2009年8月8日 地方版

174荷主研究者:2009/08/30(日) 18:44:03

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200908220078a.nwc
2009/8/22 Fuji Sankei Business i.
クラレ 冷感繊維の生産拡大 “ひんやり下着”で需要開拓

 クラレは21日、肌に触れると涼しく感じる冷感繊維「ソフィスタ」の2010年度の生産量を今年度の1.5倍の200トン弱程度に増やす方針を明らかにした。同社は先月、下着向けの柔らかい生地に適した細いソフィスタ繊維の生産技術を確立。これまで中心だったスポーツ用途に加え、今後は一般向けの機能性下着向けで展開を強化し、売り上げ増を狙う。

 ソフィスタは、汗を吸収・乾燥させる機能を持つエバールという素材を用いた合成繊維で、肌表面の熱を外部に放出する性質が特長だ。

 熱を逃がす効果は綿の1.2倍、一般的なポリエステル繊維の1.5倍の高さで、衣料品に使うと着用した際に涼しく感じる効果が得られる。従来は下着向けの柔らかい生地を作るための細い糸での生産ができなかったことから、主な用途がポロシャツなどのスポーツ向け衣料品に限られていた。

 同社は下着分野での本格展開を目指して昨秋から研究を進め、先月、従来製品の半分以下の細さのソフィスタ繊維の開発に成功した。

 これに伴い、10年度はスポーツ用の下着に加えて一般向け下着の素材としてソフィスタの拡販を狙う方針だ。同社の担当者は「保温性の高い繊維を使った冬向けの機能性下着は、すでに消費者に定着している。夏向けの涼しくなる高機能下着にも商機がある」と話す。

 国内スポーツ衣料品市場は、少子高齢化の影響を受けて横ばいとなっている。このため、帝人や東洋紡もスポーツ向けの需要が大きかった速乾性の高い繊維で、一般衣料品向けの市場開拓を進めている。スポーツ衣料品以外の“普段着”向けとして需要を開拓できれば生産量は大きく拡大することも予想され、今後も各社の開発や販売競争が加速する見通しだ。

175荷主研究者:2009/08/30(日) 18:48:19

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200908150018a.nwc
2009/8/15 Fuji Sankei Business i.
汎用繊維の国内生産縮小相次ぐ 高機能製品に活路 業界再編も

 合繊メーカー各社が衣料品に使うポリエステルなどの汎用繊維で、生産規模の縮小を進めている。背景には、2000年以降、中国やインドで生産される安価な製品に押されて利益が出にくくなったことに加え、昨秋以降の需要急減も重なり、採算が大幅に悪化したことがある。各社は、一部製品からの生産撤退や生産拠点の統廃合による抜本的なコスト削減で収益の改善を急ぎたい考えだ。

 三菱レイヨンは今年度中に、衣料品の生地に使うポリエステル長繊維の生産から撤退する。同社はこれまで、豊橋事業所(愛知県豊橋市)で年間4000トン程度を生産してきたが、生産能力に対して稼働率は半分以下に落ち込み、業績の足を引っ張っていた。同社は「需要が落ち込み、コストのかかる自社生産は割に合わないため、撤退を決めた」と説明する。

 同社は、毛布などに使うアクリル繊維でも、昨年度に大竹事業所(広島県大竹市)の年産能力を13万トンから5万2000トンに縮小した。これによる余剰設備については、鉄より軽くて強い性質を持ち、汎用繊維に比べて高収益を期待できる炭素繊維原料の生産設備への転用を進めている。

 旭化成も原料価格の乱高下や需要減で、今後の収益拡大が難しいと判断し、今年9月にポリエステル長繊維の生産から撤退する。同社の繊維事業子会社を通じ、婦人服や自動車シート向けに生産していたが、宮崎県延岡市のポリエステル工場を閉鎖する。

 ユニチカは9月までにスポーツ衣料などに使われるナイロン長繊維の生産から撤退。ウール事業や綿事業でも今年度内に工場閉鎖などに踏み切る。

 一方、帝人は、来年度末までにポリエステル長繊維の国内生産から撤退し、タイの2工場に生産体制を集約する。同社全体の生産能力の約3割を占める松山事業所(愛媛県松山市)が、国内生産を担ってきたが、亀井範雄常務は「国内生産は、高コスト構造からの脱却が難しい」と指摘。人件費などのコスト面で有利な海外での生産に活路を見いだす方針だ。

 ただ、圧倒的な価格競争力を誇る新興国勢が優位な状況は今後も続く見通しで、「生産コストを減らしても、汎用繊維事業を高収益化するのは構造的に難しい」(合繊大手幹部)との声も上がる。このため、各社は炭素繊維など高機能繊維事業の強化を急いでいるほか、三菱レイヨンは化学大手の三菱ケミカルホールディングスとの統合に向け協議を進めており、生き残りに向けて業界再編が加速する可能性もある。(山田泰弘)

176とはずがたり:2009/09/16(水) 23:19:13
今治タオル北欧進出
サウナの国需要期待
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20090726-OYT8T00879.htm

ブランド力強化プロジェクトの一環として、9月にフィンランドでの展示会に出展される今治産タオル

 今治市のタオルメーカーなど約140社でつくる「四国タオル工業組合」(平尾浩一郎理事長)は、9月にフィンランドで開かれる展示会に製品を出展する。2006年度からロゴ制定などを通じてブランド力や知名度の向上に努めてきた「今治タオルプロジェクト」の<集大成>となる取り組みで、同組合は「世界不況とはいえ、優れた日用品への関心は高いはず。今治タオルの魅力をしっかりアピールしたい」としている。

 同組合は、市や今治商工会議所とともに、中小企業庁の「JAPANブランド育成支援事業」として年間約2000万円の国庫補助を受けて同プロジェクトを実施。クリエイティブディレクター佐藤可士和(かしわ)さんによるブランドマークやロゴのデザイン、首都圏の百貨店での展示販売などを進めてきた。同事業の4年目は海外展示会への出展が求められており、サウナ文化を背景にしたバスタオルの利用や、室内で靴を脱ぐ習慣のためにタオル製スリッパなどへの強い関心が期待できる同国を選んだ。

 出展するのは9月9〜13日に首都のヘルシンキで開かれる同国最大の生活用品の国際展示会「ハビターレ」。隔年開催で毎回10万人近いバイヤーらが来場する行事で、品質やデザイン性をPRして販路開拓のきっかけを作る。組合員約20社が参加予定で、佐藤さんがブースのデザインなどを監修している。

 同組合は日本貿易振興機構(ジェトロ)の助成を受けて02年以降、米国・ニューヨークとフランス・パリの展示会に出展して輸出につなげた実績があり、今回の<北欧進出>を足がかりに海外展開を一層強化していきたい考え。同組合の木村忠司事務局長(52)は「北欧からロシア、中国とつなげる“大陸戦略”を描いていきたい」と意気込んでいる。
(2009年7月27日 読売新聞)

177荷主研究者:2009/09/18(金) 00:39:26

2009年8月19日 日経産業新聞 12面
ポリエス縮小・撤退相次ぐ 繊維、事業リストラ加速
帝人・三菱レイヨン… 代替収益源の育成急務

繊維業界が不採算事業の見直しに動き始めた。帝人と三菱レイヨンはポリエステル繊維の生産縮小・撤退を決定。昨秋以降の経済環境激変が伝統ある繊維事業の再編に及んだ格好だ。ただ、各社の事業構造改革は緒についたばかり。リストラの徹底や新事業育成など、残された課題は多い。

「創業の地で生産をやめることになった」。3日にポリエステル繊維の構造改革策を発表した帝人の亀井範雄常務は会見の席上で厳しい表情を浮かべた。

「創業の地」とは松山事業所(松山市)のことだ。衣類や自動車内装材に使う長繊維は2010年度末までに国内唯一の拠点である松山での生産を停止し、タイに集約。クッション材などに使う短繊維は国内生産拠点を2カ所から1カ所に統合する。

帝人が国内初のポリエステル繊維「テトロン」の生産を松山で始めたのは1958年。高度経済成長の波に乗り、合繊各社の国内生産が本格化したころだった。繊維業界はその後、60〜70年代に日米繊維紛争や石油ショック、80年代以降には輸出競争力低下の危機に見舞われる。90年代以降は繊維事業再編が段階的に進んだが、松山はそれでも一貫して長繊維の生産拠点であり続けた。

だが、衣料品の生産拠点は中国などにシフト。中国国内で合繊の生産設備の整備も加速した。規模に劣る国内拠点ではコスト削減にも限度があり、不況や原燃料乱高下などの逆風を克服するため「グローバルで生産を最適化する」(亀井常務)体制に動き出した。

「聖域にようやくメスを入れられた」(証券アナリスト)と前向きに評価する声もある。昨年6月に就任した帝人の大八木成男社長は90年を超える同社の歴史で初の非繊維事業出身社長。「繊維に過度な思い入れやしがらみがないことが決断を支えた」(業界関係者)側面もありそうだ。

帝人だけではない。

三菱レイヨンも豊橋事業所(愛知県豊橋市)でのポリエステル長繊維の自社生産を09年度末で停止することを決めた。今後はユニチカに生産委託し、自社ブランドでの加工や販売など、テキスタイル事業に特化する。

旭化成も9月末でポリエステル長繊維の自社生産から撤退し、帝人への生産委託に切り替える。いずれも赤字基調が続いていたが、今回の米金融危機が引き金となって決断に至った。

帝人は11年度には汎用素材の売上高比率を50%から40%に引き下げ、代わりに高機能素材や新事業を10%から15%に高める計画を掲げている。

高機能素材の代表は鉄に代わる先端素材である炭素繊維だ。そして、新事業には水処理事業など成長分野である環境関連ビジネスが含まれる。

この成長シナリオを実現するには、まず、ポリエステル繊維事業でのリストラの実効性が問われることになる。今回含まれなかった樹脂やフィルムといったほかの汎用素材についても合理化の推進が必要だ。

三菱レイヨンも同様にアクリル繊維などのほかの汎用素材事業について、もう一段のリストラ余地が残っている。

ただ、帝人と三菱レイヨンともに重点分野に掲げる炭素繊維や水処理事業は主力事業といえるほどには育っていない。市場が本格化していないせいもあるが、繊維の変わりの収益源に据えるには心もとない。リストラとともに、構造改革完了後を見据えた個別事業の成長戦略をどう描くかが今後の課題と言えそうだ。(中川渉)

▼繊維各社の構造改革
◇帝人 ◇ポリエステル長繊維の国内生産撤退、短繊維の国内生産を1拠点に集約
◇三菱レイヨン ◇ポリエステル長繊維の生産撤退
◇旭化成 ◇ポリエステル長繊維の生産撤退
◇ユニチカ ◇ナイロン長繊維の生産撤退

178荷主研究者:2009/09/22(火) 23:28:00

2007年11月6日 日経産業新聞 19面
ダイワボウポリテック ポリプロ短繊維 1割増産 紙おむつ用など中心 播磨工場に新設備

ダイワボウ子会社のダイワボウポリテック(大阪市、長崎裕美社長)は兵庫県播磨町の工場に約10億円を投じポリプロピレン(PP)短繊維を1割増産する。紙おむつや産業用水処理フィルターの素材として需要が拡大しているためで、年間生産能力を2008年末に2万トンに引き上げる考えだ。

PPはプラスチックの原料でもあるが、短繊維は繊維状に細く引き延ばしたもの。播磨工場で現在年1万8千トンを生産、うち1万2千トンを紙おむつやウエットティッシューなど生活用品向けに、残る6千トンはコンクリートの補強材や水処理フィルターなど産業資材用に出荷している。

08年初めから既存の生産設備を順次更新。肌触りなどの品質向上と低コストを実現できる新設備を導入し、年末には増産体制を整える。増産する2千トンの内訳は1,600トンが生活用品、400トンを産業資材とする。09年3月期の売上高を07年3月期に比べ20億円多い140億円に拡大することを目指す。

PP短繊維は水分を吸いにくく、触ると乾いた感触があるのが特徴。肌に触れる製品に使う際には肌を刺激する接着剤を使わず不織布を作るため、PPの周りをポリエチレンなどの合繊で包んで加熱。周りの合繊を溶かして布を形成する。

播磨の現設備は芯になるPPと合繊の割合を調整することができない。新設備は割合を細かく調整し、生活用品メーカーなどが求める品質やコストの不織布を作りやすくなる。同社の国内シェアは約3割とチッソに次ぐ2位。全体需要が横ばいの中、繊維技術を生かしてさらに拡大を狙う。

■ポリプロピレン短繊維の国内生産状況
2006年度 5万4,000トン
▽チッソ 2万7,000トン
▽ダイワボウポリテック 1万8,000トン
▽宇部日東化成 6,000トン
▽トーア紡 3,000トン

179荷主研究者:2009/09/27(日) 23:23:02

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0920090902cdap.html
2009年09月02日 日刊工業新聞
クラレ、建設向け不織布内装材を来年投入−吸音・断熱性に強み

 クラレは特殊不織布「フレクスター」による建築向け内装材を2010年に本格的に市場投入する。透光性、吸音性などを生かした素材をハウスメーカー、内装材メーカーと共同開発中。数年後に基礎建築材用途への活用も視野に入れている。フレクスターの用途拡大で、年産1000トンの生産能力を持つ岡山工場(岡山市)の稼働率アップも狙う。

 フレクスターは繊維シートに高速で加熱蒸気を噴射して不織布を成形する独自技術「スチームジェット」を活用したもので、自由に厚みを持たせることが可能で吸音、断熱、透光などの特性を持つ。

 これを生かしてふすま、障子、レースカーテンなどに代わる、新たな家屋用内装材を開発する。家庭でミニコンサートを行う文化のある欧州市場向けには、吸音性を生かした音響壁材としての製品開発も進める。

180荷主研究者:2009/09/29(火) 00:08:55

2006年10月12日 日経産業新聞 1面
「新クルマ繊維」市場狙う
クラレ 人工皮革 有機溶剤使用1/100に
旭化成 タイヤ補強材 燃焼時、水とCO2だけ
東洋クロス アクリル不織布 強くて軽量 塩ビを代替

クラレや旭化成など繊維大手が自動車向け新素材の開発・生産に力を入れている。乗用車1台に約20平方メートルの繊維が使われるなど、衣料品の縮小が続く業界にとって魅力は大きい。環境対応や消臭・抗菌などの機能を盛り込んだ「新クルマ繊維」市場が広がってきた。

クラレは製造時の有機溶剤使用量を従来の100分の1に減らした人工皮革「ティレニーナ」をカーシート用に売り込む。9月から同製品の本格生産を開始し、2008年中に岡山事業所(岡山市)に50億円を投じて設備を増設。09年度に年産500万平方メートルを計画しており、うち3割を自動車向けに供給したい考えだ。

ティレニーナは従来のクラレ製人工皮革「クラリーノ」に比べ工程数を5分の1にし、製造コストを8割程度に抑えた。クラリーノより繊維が太いため、表面積が小さく染色加工しやすい。

クラレはカーシート大手の住江織物と共同で、消臭・抗菌機能を付加した人工皮革の開発も進めている。

旭化成は燃焼時に水と二酸化炭素(CO2)しか発生しないポリケトン繊維をタイヤの補強材として実用化する。廃タイヤの処理時の環境負荷を減らせる利点をタイヤメーカーに働きかける。

高強度繊維には炭素繊維やアラミド繊維があるが、ポリケトンはこれらの繊維に比べ弾性率は約9割、製造コストも8割程度を確保できる。側面の強度を上げてパンク時にもしばらく走行できるタイヤ、トラック向けの大型タイヤなどへの導入を見込む。08年に本格生産を始める予定だ。

東洋紡の関連会社、東洋クロスは表面をアクリル系樹脂で加工した特殊不職布を自動車内装材として拡販する。アクリル系樹脂を薄く何層も不織布の表面に塗り重ねることで強度と軽量化を両立させた。揮発性有機化合物(VOC)を柔軟剤に使う必要がなく、塩化ビニールの代替素材として採用拡大を目指す。

不織布は軽くコストも安いが、強度が不足しがちだった。東洋クロスは高温高圧で不織布の表面に複数のアクリル系樹脂を薄く何層にも塗り重ねることで、耐摩耗性の高い製品とした。価格も塩ビの9割に抑えた。

これまで多目的レジャー車(RV)など15車種に採用され、06年の販売量は150万平方メートルと5年前の8倍近くになる見込み。今後、伸縮性を高めてカーシート素材への応用も狙う。

181とはずがたり:2009/09/29(火) 00:35:29
ポリエステル 国内撤退の動き
http://www.nhk.or.jp/news/k10015736111000.html
9月28日 5時53分

景気の悪化で衣料品の価格が大幅に下がり、繊維メーカーの間では、長年主力事業としてきた衣料品に使うポリエステル繊維の国内生産から撤退する動きが相次いでいます。

このうち「帝人」は、50年以上前から松山市の拠点で続けてきた衣料品に使うポリエステル繊維の生産を取りやめ、タイの工場に集約する方針を決めました。また、「三菱レイヨン」は今年度中に、大手化学メーカー「旭化成」傘下の繊維メーカーも今月中に、ポリエステル繊維の生産から撤退する方針です。ポリエステル繊維は衣料品向けに広く使われ、日本の繊維メーカーは高度経済成長期から主力事業に位置づけて、中国製の安い製品に押される中でも国内で生産を続けてきました。しかし、去年秋の金融危機以降、衣料品の価格が大幅に下って採算がとれなくなり、各社は、国内では収益が見込まれる炭素繊維や医薬品などの分野を強化する方針で、世界経済の悪化が事業の抜本的な見直しを迫る形となりました。

182荷主研究者:2009/10/04(日) 04:00:27

>>181
ポリエステル撤退については、
>>172 >>175 >>177
に詳細な記事あり。

183荷主研究者:2009/10/04(日) 04:00:58

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200909300020a.nwc
2009/9/30 Fuji Sankei Business i.
新型インフル、クラボウなどマスク素材開発 ウイルス対策繊維、実用化急ぐ

帝人と広瀬製紙が共同開発したマスク用の繊維

 繊維や紙などの素材メーカーが、新型インフルエンザ対策用のマスクに使う新素材の開発を急いでいる。新型インフルの感染が広がる中、予防効果の高いマスクの必要性が高まっているためで、各社が独自に持つ技術やノウハウを結集し、開発にしのぎを削っている。

 クラボウは、広島大学と共同で、綿やポリエステルにインフルエンザウイルスの増殖を抑える成分を含ませた繊維を開発した。年内にも量産を始める計画で、徳島工場(徳島県阿南市)を中心に年100万平方メートルの生産能力を整える。

 広島大学大学院の二川浩樹主任教授が開発したウイルスの増殖を抑える成分を、化学的に結合させることで繊維自体に抗ウイルス機能を持たせたのが特徴だ。表面に抗ウイルス成分を塗りつけただけの従来のマスクと異なり、洗濯しても成分がはがれ落ちず、抗ウイルス機能が低下しないという。

 同社は「洗濯できる特長をいかしてマスクのほか、子供服などでの展開も積極的に行いたい」としている。

 帝人は広瀬製紙(高知県土佐市)と共同で、ウイルスを除去する性能を高めたマスクや空調機器のフィルター用のポリエステル繊維の生地を開発した。

 直径が700ナノメートル(1ナノは10億分の1)と髪の毛の約85分の1ほどの細さの繊維「ナノフロント」を使用。極細の繊維を絡み合わせて空気が生地を通る際に繊維に触れる割合を増やし、雑菌やウイルスを除去する性能を高めた。広瀬製紙と協力して量産技術の確立を急ぐ方針だ。

 製紙会社では、レンゴーも今月、パルプから開発した抗菌・抗ウイルス機能を持つセルロース繊維「セルガイア」に、鳥インフルエンザウイルスの抑制効果があることを確認したと発表している。

 セルガイアを60%配合した生地を鳥インフルエンザウイルスを含む液体に10分間接触させる実験で、ウイルスの増殖を99.9%抑えることに成功した。

 セルガイアはヒトインフルエンザA型ウイルスに対する効果がすでに確認されており、同社では「鳥インフルエンザへの効力も確認されたことで、マスク用素材としての機能性をさらにアピールできる」と期待している。

 学校や医療・福祉施設などで新型インフルエンザの集団感染が相次ぐ中、各社では予防機能を備えた素材の開発にさらに力を入れる考えだ。

184荷主研究者:2009/10/10(土) 18:35:59
>>182
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200910100095a.nwc
2009/10/10 Fuji Sankei Business i.
旭化成・帝人など、ポリ繊維苦戦 価格下落で撤退・海外移転

 衣服などに広く用いられているポリエステル繊維事業から、撤退したり生産拠点を海外に移したりする国内メーカーが相次いでいる。昨年秋からの世界的な不況が長期化する中、中国をはじめとしたアジア各国の安価な製品との競争に勝てないためだ。

 旭化成の子会社、旭化成せんい(大阪市)はポリエステル長繊維の生産を9月末に停止し、帝人の子会社、帝人ファイバー(同)に生産を委託した。三菱レイヨンも同繊維の生産を、10月からユニチカグループに委託し、2009年度末に豊橋事業所(愛知県豊橋市)での生産を終える。

 帝人グループは、ポリエステル長繊維の国内唯一の生産拠点である松山事業所(松山市)の生産をやめ、旭化成せんいからの委託分を含めて10年度末までにタイに移管する。帝人のある幹部は「国内のコスト構造を、(固定費が安い中国などとの)競争力のある構造に移行するのは難しい」と指摘。帝人のポリエステル長繊維は、新興国製品より強度などの点で優れているといい、タイに移管すれば競争力は保てるとの判断だ。

 帝人ファイバーは、綿などに混ぜて使うポリエステル短繊維について、松山事業所での生産をやめ、国内生産を10年度には徳山事業所(山口県周南市)に一元化する。

185荷主研究者:2009/10/10(土) 18:50:06

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820091008cbad.html
2009年10月08日 日刊工業新聞
三菱樹脂、価格1/3に抑えた高熱伝導のピッチ系炭素繊維開発

 三菱樹脂(東京都中央区、吉田宏社長、03・3279・3700)は、価格を従来比約3分の1に抑えた高熱伝導のピッチ系炭素繊維を開発し、サンプル販売を始めた。長さ6ミリメートルの「ダイアリードK223HE」と粉体状の「同HM」の2種類。熱伝導率は550ワット/メートル・ケルビン。性能は従来品と同程度で、製造方法の見直しにより低価格を実現した。樹脂に配合する高熱伝導フィラーとして、高い放熱性が求められる発光ダイオード(LED)照明の放熱ホルダーやヒートシンク向けの利用拡大を狙う。

 価格は1キログラム当たり約7000円で、同等性能を持つ同2万円以上の従来品の約3分の1に抑えた。高い熱伝導率のほか、電気抵抗は2・3マイクロオームメートル(マイクロは100万分の1)で電気伝導特性も優れる。

188荷主研究者:2009/10/31(土) 16:14:53

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200910200017a.nwc
2009/10/20 Fuji Sankei Business i.
ジーンズ激安戦争とばっちり 業界経営悪化「顧客食われた」

 ジーンズ業界が、総合スーパーなどによる激安品の相次ぐ発売に悲鳴を上げている。低価格志向を強める消費者が飛びつき、顧客離れが加速しているためだ。ジーンズメーカーや、ジーンズを主力商品とする衣料品店チェーンは、軒並み業績を悪化させている。

 「リーバイス」ブランドを展開するリーバイ・ストラウス・ジャパンが今月発表した2008年12〜09年8月の第3四半期決算は売上高が前年同期比19.7%減の約132億円と大きく落ち込んだ。

 カジュアル衣料販売大手のジーンズメイトも先月、10年2月期の連結営業損益予想を従来の2000万円の黒字から3億9000万円の赤字に下方修正した。ジーンズメイトの福井三紀夫社長は「激安品に顧客を食われた」と肩を落とす。

 深刻な販売不振を受け、事業徹底や縮小の動きも出ている。国内メーカー大手のボブソン(岡山県岡山市)は月内にも、「ボブソン」ブランドを企業再生会社に譲渡し、子供服の製造販売に事業を絞る。影響は素材分野にも波及し、クラボウはデニム生地の糸を生産する岡山工場(岡山県岡山市)を6月末に閉鎖した。

 ジーンズの“価格破壊”を最初に仕掛けたのは、カジュアル衣料店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング。今年3月に、傘下の低価格ブランド「ジーユー」から990円で売り出した。

 これに、イオンやセブン&アイ・ホールディングス、ダイエー、西友の総合スーパー各社が、プライベートブランド(PB)から軒並み800円台で追随。今月14日にはディスカウントチェーンのドン・キホーテが最安値となる690円のPB商品を売り出している。

 各社とも大半の商品の製造を人件費の安い中国企業に委託しており、国内のジーンズ・素材メーカーはほとんど恩恵を受けていない。

 激安戦争は、仕掛け人であるファーストリテイリングの柳井正会長兼社長が冗談めかして「最終的には無料になるジーンズも出るんじゃないか」と語るほど。柳井氏は「自分の首を絞めることになるのではないか。みんなが低価格に集中すると価値はなくなり、価値がないものは売れなくなる」と警鐘を鳴らす。

 激安品への対抗策として、ジーンズメイトは自らもPB商品の発売を検討しているが、消耗戦に巻き込まれる懸念はぬぐえず、簡単には踏み切れない。

 もともとジーンズ人気が下火となり、景気悪化で衣料品全体の販売も低迷する中での激安品の攻勢に、ジーンズ業界では「(販売回復の)特効薬はない」(福井社長)とお手上げ状態だ。(井田通人)

189荷主研究者:2009/10/31(土) 16:15:53

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200910190028a.nwc
2009/10/19 Fuji Sankei Business i.
帝人ファイバー「ポリエステル再生技術」 中国にも衣料品リサイクルの輪

 再生利用が困難で、なかなか進んでいなかった衣料品のリサイクルが定着しつつある。普及の主導的役割を果たしているのが帝人の子会社、帝人ファイバー(大阪市中央区)だ。衣類などに使われたポリエステル繊維を原料のテレフタル酸ジメチルにいったん戻した後、再びポリエステルによみがえらせる技術を2000年に世界で初めて確立。同時にアパレルメーカーなどから賛同企業を募り、回収から繊維の再生、再利用に至るリサイクルシステム構築を目指す活動を強化。今年9月には、技術を高く評価した中国の大手企業とも提携するなど、“エコの輪”は海外にも広まっている。

 ◆高純度で永久的に何度でも

 帝人ファイバーの再生技術はまず、回収した衣類などを工場の破砕機で粉々にし、ポリエステルだけをより分ける。その後、溶媒を使ってポリエステルを分子レベルまで分解して色素を落とし、蒸留と濾過(ろか)を繰り返すことで新たなポリエステルを生み出す仕組み。

 特筆すべきは、回収した衣類がポリエステルを80%以上含んでいれば、99.9%という極めて純度の高いポリエステルを再生できる点だ。石油からつくるポリエステルと比べても品質面で劣らず、しかも劣化しないため、半永久的に何度でも再生できる。

 せっかく高度な技術を持っていても、使う場面がなければ宝の持ち腐れになってしまう。そこで同社は、リサイクルシステム「エコサークル」を運営し、協力企業を国内外から募ることで、技術の活用シーンを広げようとしている。

 今月15日には、生活雑貨チェーン「無印良品」を運営する良品計画と組み、店頭で使い古したスケジュール帳のカバーを回収し始めた。ボールペンをプレゼントする代わりに、回収したカバーからポリエステルを再生する試みだ。消費者へのライフスタイル提案を得意とする無印良品の影響力は大きいだけに、帝人ファイバーでは回収に対する理解が深まると大いに期待する。これに先立つ9月には、中国のスポーツウエア大手、李寧とも提携した。ポリエステル再生事業で中国メーカーと組むのは初めて。帝人ファイバーのポリエステルを使ったウエアを李寧が製品化するとともに、不要になったウエアを李寧が回収し、回収後は帝人ファイバーが引き取り、ポリエステルに再生する予定だ。

 CSR(企業の社会的責任)活動の一環ととして自社製品の環境対応を強化する企業が増えていることもあって、エコサークルの賛同企業はすでに120社を超えた。

 ◆繊維生き残りの切り札

 ただ、再生ポリエステルのさらなる普及に向けて足かせとなるのが、石油からつくる場合に比べて1〜2割高い製造コストだ。消費者の環境意識が高まる半面、景気悪化の影響もあって、“使い捨て”を念頭に置いたアジア産などの低価格衣料品が市場を席巻するなど追い風ばかりが吹いているとはいえない。

 帝人の再生技術は、単に古くなった衣類をリサイクルするだけでなく、衣料品製造工程の消費エネルギーと二酸化炭素排出量をそれぞれ約8割減らせるなど、環境負荷低減への貢献はきわめて大きい。帝人ファイバーでは「回収作業の効率化などで製造コストも石油からつくる場合と同程度に引き下げ、競争力を高めたい」と意欲的だ。ポリエステル再生技術は、日本の繊維産業生き残りの切り札になろうとしている。(井田通人、山田泰弘)

190荷主研究者:2009/10/31(土) 18:51:21

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=13722&amp;catid=303
2008年11月13日付 宮崎日日新聞
選択と集中 3…レーヨン撤収
■存在価値見いだせず

 操業以来、約70年の歴史を刻んでいた延岡市中川原町の旭化成レーヨン工場で最後の工場長を務めた松居龍(57)=現・旭化成せんい専務=はあの日を忘れていない。2000年10月24日に会社がレーヨンからの全面撤収を発表した日だ。

 工場の一角に3交代別に従業員を集めて松居が撤収を説明し始めると、係長の1人が泣きだした。管理部門を除いてほとんどは延岡生まれでレーヨン一筋。中には親子二代続けてという者もいた。松居は「とうとうきたかという感じだった」と記憶する。

 松居がレーヨンに赴任したのは1981年5月。創業者の野口遵が「世界一安い糸を大量につくる」と標ぼうして1933(昭和8)年に建設した間口100メートル、奥行き300メートルの巨大な工場3棟がフル稼働していた。

 しかし、85年にはレーヨン生産を始めた中国への輸出がゼロになり、生産量は2万5千トンから3千トン減産。その後のバブル経済で旺盛な国内需要とともに婦人服の高級裏地として飛ぶように売れたが、ソ連崩壊(91年)による主要輸出先の消滅、バブル崩壊(93年)などに翻弄(ほんろう)され、1万7千トンにまで落ち込んだ。

 操業時には30社近くあった国内のライバル会社も次々と撤収。繊維メーカーのクラレが2000年5月に撤収した後は、国内ではただ旭化成のみがレーヨンを生産している状況だった。

   □      ■

 他社が相次いで事業撤退した後も生き残り、市場を独占的に獲得する「残存者利益」に旭化成はかつて徹底的にこだわった。1931年から延岡市の恒富地区で製造し、今では世界市場をほぼ独占している再生繊維ベンベルグがその代表例だ。

 レーヨンもまた「残存者利益」に生き残りを懸けたのだったが、バブル後の国内不況で、より安価な合成繊維と高級繊維の板挟みに遭って存在価値を見いだせないまま終焉(しゅうえん)の時を迎えた。

 それから8年。レーヨン跡地は延岡岡富地区工場群となり、グローバル市場で戦う最先端製品を生み出す生産基地として生まれ変わった。人工腎臓の紡糸・組立一貫工場、液晶パネル製造過程部品工場は、岡富の変容を象徴する。

 その過程は、松居とともに残務処理に従事した管理室長・山形憲二郎(55)=現・旭化成情報システム部長=らレーヨン最後の生え抜きが当たったのだった。その後、残された広大な遊休地が劇的な変化を遂げるとは当時の従業員や市民の誰もが予測することはなかった。(敬称略)

【写真】レーヨン工場は延岡で約70年操業を続けた。跡地の岡富地区工場正門前には記念碑が立つ

191荷主研究者:2009/10/31(土) 18:52:24

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=13723&amp;catid=303
2008年11月14日付 宮崎日日新聞
選択と集中 4…新工場進出
■投資を重ね最新鋭へ

 ピーク時の1937(昭和12)年に従業員約9千人を抱え、旭化成の基礎を築く原動力となった岡富地区(延岡市)の旧レーヨン工場。祖業とも言える事業の撤収は、会社が変わる決意を示すような大きな転換点だった。

 工場最後の管理室長として撤収に関わった山形憲二郎(55)=現・旭化成情報システム部部長=は「全社的な応援態勢があった」と振り返る。会社は社員224人全員の再配置を決定した。できるだけ延岡にとどまれるよう、40人規模の雇用先として同じ繊維事業のエルタス工場が誘致された。

 大分など県外工場への異動も必要ではあったが、延岡市内の工場は受け皿として次々と名乗りを上げた。撤収を終えた岡富地区にはその後、わずか数年間に投資が相次ぎ、全く性質の異なる工場群に生まれ変わることになる。

   □      ■

 不採算事業の整理を終えた旭化成は、2003年からの中期経営計画で国際競争力のある事業への投資を開始。戦略投資1千億円が「医療」「エレクトロニクス」「環境・エネルギー」の3市場に投下されることになった。

 引き続き延岡支社の企画管理部長として事業再構築に関わった山形からみて、レーヨン跡地は「一等地」だった。一部は別の繊維工場が進出していたが、間口100メートル、奥行き300メートルの工場3棟はほぼすべて空いていた。古い工場を取り壊す費用を差し引いても、水や電力、蒸気などの用役を自前で調達できる岡富地区の利点は大きかった。

 会社は03年、延岡の恒富地区で生産していたメディカル部門の人工腎臓工場の岡富地区進出を決定。製造ラインの増設を重ね、現在までの投資総額は約150億円にものぼる。

 さらに、レーヨン跡地周辺にも、高密度集積回路(LSI)や液晶パネルの製造工程でほこりの混入を防ぐ保護膜「ペリクル」の製造工場が03年に進出し、07年にはライン増設に着手。世界のライバル企業と戦うメディカル、エレクトロニクスの最新鋭機器を備えた工場群が出現した。

 一方、繊維事業の設備メンテナンスや部品納入を長年担ってきた地場業者は、その変化についていけなかった。旭化成の業態が変化し、設備や部品の納入の発注は、市外に流出する結果となった。

 地場企業が集まる延岡鐵工団地(大武町)協同組合理事長を務める吉玉典生(57)は「新たな分野で戦える技術が地元になかった」と認める。グローバル化する企業との新たな協力関係を築くための試行錯誤を続ける。(敬称略)

【写真】解体が進む旭化成の旧レーヨン工場。跡地に成長著しい人工腎臓工場などが次々と進出している

192荷主研究者:2009/10/31(土) 18:53:10

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=13724&amp;catid=303
2008年11月15日付 宮崎日日新聞
選択と集中 5…人工腎臓
■国際競争激化増産へ

 自社製品の繊維をストロー状にした中空糸からなる人工腎臓は、創業以来培ってきた繊維製造技術を土台に延岡市で開発された。1974(昭和49)年の製品化から旭化成の医療事業分野を切り開き、約30年を経た今、グローバル戦略を支える柱の一つへと成長した。

 中空糸膜に血液を流し、膜の壁面にある繊維特有の微細な穴から老廃物を除去する透析治療用具。直径0・2ミリの穴を繊維の断面に開ける高度な技術が必要だが、旭化成クラレメディカル透析事業部岡富工場長の横山憲(54)は「新分野進出を視野に、研究と開発を繰り返す中で生まれた」と話す。

 繊維の高付加価値化を目標に、同市のベンベルグ工場内にあった研究課は71(昭和46)年、透析用中空糸に的を絞って研究を開始。同年末には患者への負担が小さい再生繊維ベンベルグを素材にした中空糸製造技術を国内で初めて確立した。

 全社的な支援体制の下で医療用具開発部へと格上げされ、製品の組立、滅菌技術も短期間で確立。既に別素材で中空糸開発に成功していた米国企業に次いで、世界で2番目となる中空糸型人工腎臓の事業化にこぎ着けた。

   □      ■

 人工腎臓の販売は国内を中心に、81(昭和56)年にドイツに駐在所を設置するなど、当初から海外にも力を入れてきた。しかし、拡大する海外需要を背景に、製造工程の効率化や品質向上により競争力が強化されたことで、横山は「グローバル展開は、ここ5、6年で急速に加速している」と強調する。

 約300億円の売り上げを、2015年には倍増させる戦略を描き、その主戦場となるのがアジアを中心とした世界市場だ。国内の透析患者数は約30万人と横ばいになる一方、世界では05年に比べて約100万人の増加が見込まれている。

 シェア争奪に、国内市場4社、世界市場で3社としのぎを削るが、今後は「さらに絞られていく」と横山は見る。

 国際競争の激化による業界再編を見据え、02年、国内の医療機器メーカーから人工腎臓事業を譲受、07年には医療機器の製造販売会社との業務、資本提携を実施した。さらに、中国、台湾に販売会社を設立するなど、事業展開は急ピッチで進む。

 延岡市岡富地区は7日、人工腎臓の紡糸・組立一貫工場の完成式を迎え、世界最大の製造拠点となった。さらに、来年10月には同地区に建設中の新工場も稼働。世界で勝ち抜くための増産態勢が整いつつある。(敬称略)

【写真】最先端の製造技術を誇る人工腎臓の紡糸・組立一環工場。延岡市岡富地区は世界最大の製造拠点となっている

193荷主研究者:2009/10/31(土) 19:40:27

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=18073&amp;catid=346
2009年6月17日付 宮崎日日新聞
ベンベルグ中国へ 富裕層狙い市場開拓

 1931(昭和6)年の製造開始から約80年の歴史を持つ旭化成の再生繊維・ベンベルグ(一般名・キュプラ)は現在、生産量の約5割が海外へと出荷される。流通先はインド、欧州、韓国、香港だが、グループが今後、最も力を入れたいのが新興市場の中国だ。2005年からは中国沿岸部の寧波市に主力製品である裏地生地の製造工場を設立。現地のファッションショーに参加するなどして認知度アップにも取り組み始めた。

■デザイナー育成しPR

 毎年3月と11月の2回、中国内外の170人以上のデザイナー、約200社のブランドが参加する中国ファッション協会主催の「北京コレクション」。旭化成は07年秋、このショーに「中国ファッションデザイナー・クリエイティブ大賞」を設けた。

 中国人トップデザイナーの中から選出した2人がショーの期間中、ベンベルグを使ったドレスなどを発表。自社製品のベンベルグをアパレル関係者にアピールするのが狙いだ。

 富裕層が年々拡大し、高級服の需要が伸び続ける中国。しかし依然として国内のアパレル業界は未成熟で日本や欧州のようにブランド・ステータス(地位)を確立したメーカーは存在しない。高級紳士・婦人服の素材としてベンベルグの市場開拓を進めたい旭化成としては、デザイナーの育成や発掘は避けられない課題なのだ。

 山崎真人広報室長は「中国に製造拠点ができている中、市場としての比重も高くなってきている。だが、市民や消費者へ届く(浸透する)のはまだこれから」と分析する。

 広報戦略の主軸の一つとして、キャンペーンモデルを30年以上にわたり起用してきたグループは、04年から中国人モデルの採用も始めた。

 北京コレクションのほか、国内外900以上のアパレルメーカーが出展するインターテキスタイル(上海)などの出演を重ねて国外での評価を高めるほか、中国人社員のロイヤルティーを高めようと工場や支社でのPRを重ねる。

 現在の中国人モデルは史〓鷺(シーウンルー)さん(19)=中国黒竜江省出身。約180センチという長身に細身のモデル体形で、旭化成の素材でできた衣装や水着の魅力を最大限に引き出す。
[〓はさんずいに文]

【写真】今年3月に開催された北京コレクション。グループは「中国ファッションデザイナー・クリエイティブ大賞」を2007年から設け、ベンベルグの認知度アップを図る(写真は旭化成提供)

■ベンベルグとは 吸湿、光沢優れブランド価値

 ベンベルグ繊維は1897(明治30)年、ドイツのJ・P・ベンベルグ社が世界で初めて工業化に成功した。綿の木の実の周囲についているコットンリンターと呼ばれる綿毛を銅とアンモニアで溶解した原液から糸を製造する。

 創業者である野口遵の肝いりで技術導入した旭化成は1931(昭和6)年から延岡市で生産・販売を開始。吸湿性、光沢感、肌触りなどに優れ、特に裏地用の生地として、あらゆる繊維の中でブランド価値は最も上位に位置する。

 一方で、綿毛などの原料が高価であるがゆえに、パルプを原料とするレーヨンと比べ市場での残存能力は劣るといわれる。旭化成が生産を開始した当初にドイツ、米国などにあった製造会社は次々と淘汰(とうた)され、数年前にはイタリアのメーカーが製造を停止し、旭化成は世界市場に唯一残存するモノポリー(独占)企業になった。

【写真】ベンベルグの原料になるコットンリンター。製造当初は米国から輸入していたが、現在は中東、インド、ブラジル、中国など幅広い地域から調達している

194荷主研究者:2009/10/31(土) 19:41:53
>>193 続き
■旭化成と延岡 中学校に講師派遣 社会貢献活動

 発祥の地である延岡市で、社会貢献の取り組みの歴史は長い。植林活動は1954(昭和29)年にスタート、2007年には五ケ瀬川上流に「あさひの森」を創設し、県などと官民協働で環境保護に努める。

 植林と並び、半世紀以上の歴史があるのが東海地区工場の桜並木の一般開放だ。同地区では工場建設が始まった1932(同7)年ごろから緑化に取り組み、ソメイヨシノを植樹。58年から毎年4月になると1日だけ、地域貢献活動の一環として敷地内に咲く約900本の見学のために敷地内を開放している。

 子供たちの学力低下、理科離れが進む中、工都延岡の技術力を知ることで、中学生の理科への興味・関心を高めようと99年から続いているのが講師派遣事業だ。当初、旭化成1社で取り組んでいたが、地元企業も次々と参加。派遣先も延岡市内だけでなく、日向市、門川町へと拡大している。

 このほか、「ゴールデンゲームズinのべおか」に象徴されるスポーツ交流、コンサートなどを手掛ける「あさひ・ひむか文化財団」、社員による災害ボランティアなど幅広い。

 こうした活動は近年、財界に急速に広まったCSR(企業の社会的責任)の一環として受け取られがちだが、蛭田史郎社長は「延岡と旭化成は運命共同体。そうした範ちゅうでくくるようなものではない」と話す。

【写真】実験などを通して中学生に科学への興味を喚起する講師派遣事業。実験を間近で見る子どもたちは興味津々の表情だ

■市場に存在感強める 不況受け中期計画変更

 世界的な景気悪化は、旭化成グループの経営の足元も揺るがした。円高や輸出の大幅減が響き、2009年3月期連結決算では、営業利益が前期比を7割以上も下回った。厳しい経営環境の中、10年度を最終年度とする中期経営計画に掲げた売上高、営業利益当初目標を下方修正し、長期投資額の圧縮や経営方針の見直しにも着手。一方、さらなる成長を見据え、積極的なグローバル型事業の拡大と創出、国内型事業の高度化を柱にして、「15年は過去最高益を出したい」と蛭田史郎社長は力を込める。

 中期経営計画は、1990年代後半から2000年代前半に進められた「事業の選択と集中」、同年代半ばに実施した「選び抜かれた多角化」を経て描かれた成長戦略。さらなる事業構造の転換を図り、国内、海外市場における存在感を強めていく。

 計画の見直しでは、10年度の目標額は、売上高1兆8千億円を1兆3500億〜1兆5千億円に、営業利益は1500億円を、600億〜800億円に修正。経営方針については、繊維事業を含むケミカル、エレクトロニクス、医薬・医療、ホームズ・建材の4領域ごとに課題を設定した。

 ケミカルは石化事業の効率化や汎用事業の整理などで収益率を向上、ホームズ・建材は住宅周辺事業拡大を狙う。医薬・医療は、人工腎臓事業などのグローバル展開を加速させ、エレクトロニクスは日向市に工場を置くリチウムイオンバッテリーセパレータ「ハイポア」のハイブリッドカー参入を目指している。

 5カ年で8千億円とした投資額も修正。拡大投資費用など約1300億円を削減する一方、成長が見込まれる医薬・医療、エレクトロニクスについては「今後も投資を進めていく」(蛭田社長)。

 一連の経営戦略は増収、増益を目指すだけでなく、事業構造の転換を見据える。05年時点でケミカルとホームズ・建材領域で7割以上を占める営業利益構成を、15年には4領域をほぼ均衡させる構想を描く。

195荷主研究者:2009/10/31(土) 19:42:43
>>194 続き
■多角化し赤字回避 2009年3月期決算 6年ぶりの減収減益

 旭化成グループ154社の2009年3月期連結決算は売上高は1兆5531億円(前期比8・5%減)、営業利益は349億円(72・6%減)を記録、6年ぶりの減収減益となった。

 事業別では、輸出品が大きなウエートを占めるケミカルズ、繊維、エレクトロニクスの3事業が減収・減益。一方でリフォーム事業が好調な住宅事業が唯一増収増益で、国内事業に支えられた。さらに景気動向に左右されない人工腎臓、ウイルス除去フィルター「プラノバ」が販売数量を伸ばしたのも特徴だ。

 総合化学メーカーでは唯一、黒字を確保した旭化成だが、グループ幹部は「多角化された事業によって赤字が回避されたといえる」と分析する。

■記者コラム/世界的な視点不可欠

 世界の動向と本県の地域経済は決して無縁ではない。特に東西冷戦が終結して以降、グローバルな変革が生活に直結する時代になったと言っても過言ではないだろう。

 例えば、ベルリンの壁の崩壊以来、共産主義圏である中国やベトナムなどから安価な食料品や日用雑貨などが流れ込み、物価を押し下げる恩恵をもたらした。一方で地元に立地する企業にとってはコスト縮減が命題となり、生産体制の見直しを余儀なくされている。

 それは延岡市に立地してやがて90年が経過しようとしている旭化成についても同様である。ピークで1万人以上いた正社員数は3千人にまで圧縮。国内市場の成熟を受けたグループは世界市場へ志向を変え、化学繊維が主体であった延岡地区工場群の生産品は医療、エレクトロニクスなどの最新分野に変わった。

 生産業務の効率化は、あらゆる地域の所得や消費力の低下の要因の一部となった。小売業だけを例に取ってみても、それは流通体制の変化とともにロードサイドの安売り店の増加と中心市街地の空洞化を招いている。

 ここで、最も注意を払わなければならないのは、こうした事態が工業生産基地のある日本全国どの地方でも起きているということである。どこの地方都市でも抱えている特に経済的な問題は世界的な視点なくして、解決の糸口は見いだせなくなっているのだ。

 1面連載企画「旭化成―構造転換の波動」の狙いの一つはそこにある。連載記事が、ローカルをグローバルにとらえるヒントになれば幸いである。(延岡支社長・森耕一郎)

196荷主研究者:2009/10/31(土) 19:43:31

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=18072&amp;catid=346
2009年6月17日付 宮崎日日新聞
メード・イン・延岡1…祖業

■世界市場に残存、独占

 インド人女性がテレビの前の視聴者に向けて「問題 伝統を、ただの過去にしない」と書かれたメッセージ性の強い日本語のボードを示す。まとっている色鮮やかな民族衣装は、旭化成の再生繊維・ベンベルグ(一般名・キュプラ)の糸から生まれたサリーだ。

 昨年3月から全国に流れるグループのコマーシャルからは、1931(昭和6)年4月に延岡で製造を開始して以来、ほとんど赤字を出したことがない祖業へのプライドがにじむ。

 「グローバル化した社業を内外に示すのが広告の狙いだ」。広報室長の山崎真人(49)が語るように、ベンベルグ事業は生産開始から80年の間に同業他社が次々と淘汰(とうた)され、旭化成だけがグローバル市場に残存するモノポリー(独占)企業になった。その年間生産量1万4千トンのうち約5割は海外への輸出が占める。

 特にコマーシャルに登場するインド向けの民族衣装は、急激な現地の経済発展とともに需要が右肩上がりになり、総輸出量の6割に及ぶ。事業を担う旭化成せんいファイバー・テキスタイル事業部長の成松正人(52)は「富裕層の拡大で需要の絶対人口が伸びている」とみる。

 細く、強く、吸湿性に富み、絹に近い肌触りから業界では高級素材に位置付けられるベンベルグの強みが、原料価格が他の繊維と比べると高価でコスト競争ではかなわない弱みをカバーする。

    □    ■

 ベンベルグ発祥の歴史をさかのぼると、旭化成の前身である日本窒素肥料創業者の野口遵が23(大正12)年10月、国内初の工業化に成功した空気中の窒素と水によるアンモニア合成に行き着く。

 安価なアンモニアの合成は化学肥料の大量生産の道を開いた。しかし数年後には肥料の主要生産拠点が水俣市や朝鮮半島へと移り、延岡で生まれるアンモニアの有効利用が急務となる。そうした状況下で、製造過程でアンモニアを必要とするベンベルグ工場が立地することになった。これを契機に繊維と原料事業が集中した延岡は旭化成発祥の地となるのである。

 操業以来、その歴史は用途開発の連続でもあった。戦前は着物、シャツ、ネクタイなどあらゆる衣料品に加工されていたが、戦後間もない53年に生まれたヒット商品が、その後に世界市場を独占するベンベルグ事業の命運を決定づけた。

 ファイバー・テキスタイル事業部長の成松は「これがあったから圧倒的に世の中の人が(旭化成のベンベルグを)認知した」と言う。それは洋服の裏地との出合いだったのである。(敬称略)

    ▽

 原点ともいえるベンベルグをはじめとする延岡発祥の事業に視点を置き、さらなる世界企業への構造転換を模索する旭化成の戦略を追う。最終部は題して「メード・イン・延岡」。(18面に特集)

【写真】ベンベルグで作られたサリーを着た女性が出演するテレビCM。80年間ほとんど赤字を出したことがない祖業へのプライドがにじむ

197荷主研究者:2009/10/31(土) 19:44:43
>福井県越前市にある織物メーカー・旭日繊維の倉庫には、旭化成延岡工場から鉄道コンテナで運ばれてきたベンベルグ
注目。

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=18209&amp;catid=346
2009年6月18日付 宮崎日日新聞
メード・イン・延岡2…裏地

■市場からシルク放逐

 かつて絹織物の産地として繁栄した福井県越前市にある織物メーカー・旭日繊維の倉庫には、旭化成延岡工場から鉄道コンテナで運ばれてきたベンベルグ(一般名・キュプラ)糸の包装箱が山積みされていた。

 旭日繊維は1983(昭和58)年10月、大正時代に創業した同県の織物業者と富山県の旭化成系列会社が合併して設立されたグループの連結子会社である。化学繊維の中で最もシルクに似たベンベルグは製造開始直後の1930年代から絹織物産地であった福井、石川、富山県の北陸地方に持ち込まれ、寝装、和装などあらゆる絹製品の代替品として商品化された。

 織物技術の伝統が残る所在地は当時の名残をとどめるものの、現在、旭日繊維の工場がベンベルグ糸から生み出す月産2万疋=1疋は幅1メートル前後で長さ50メートル=のうち90%以上は紳士・婦人服用の裏地だ。

 「主力は一貫して裏地だ。旭化成がチョップ制できちんと責任をもってやってきたから品質を維持し、世界市場で生き残ることができた」。旭化成から出向している社長の大塚耕造(59)が説く「チョップ制」とは、ベンベルグ糸の製造だけではなく、製織、染色・加工を含む川下まで系列化し、グループ自身が品質保証するシステムである。

    □    ■

 ベンベルグと裏地との出会いは、他の繊維メーカーに先駆けて導入したチョップ制なしに語ることはできない。

 51(昭和26)年12月に関連企業を系列下した旭化成は翌年、絹分野の攻略に乗り出す。それまで本絹で作られていた裏地をターゲットに定め、グループの研究所や系列企業が協力して経(たて)糸、緯(よこ)糸ともベンベルグで製造することに成功。AK3500と呼ばれる商品は大ヒットを記録し、シルク裏地を市場から放逐した。

 今もチョップ制は高級素材であるベンベルグ裏地のブランド価値を維持するシステムとして機能する。

 延岡工場から運ばれた糸は福井県の旭日繊維などで裏地に織られ、さらに同県や石川県の加工場で染色・裁断が施されて商品化するまで一貫して旭化成が供給責任を負う。各工程ごとに、けばや弛(たる)みの有無を検査。不具合が出た場合はロット番号で原因を追究し、月1回はベンベルグ生産業務部長の矢野達也(41)らが系列企業へと出向いて生産状況を確認し合う。

 グッチ、アルマーニ、ドルチェ&ガッバーナ…。世界の超一流アパレルメーカーのスーツに欠かせない裏地素材は地道な作業を経てトップブランドの地位を築いた。(敬称略)

【写真】福井の旭日繊維では、ベンベルグの糸から裏地を織り上げた後、人の目で生地上の欠陥の有無を検査し、染色・加工工場へと出荷する。品質管理は旭化成ブランドを守る生命線だ

198荷主研究者:2009/10/31(土) 19:45:27

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=18170&amp;catid=346
2009年6月19日付 宮崎日日新聞
メード・イン・延岡3…販売戦略

■生産抑え高価格維持

 機織り業者が400社以上も集中するインドの代表的な長繊維織物の生産基地・スーラット。旭化成の延岡地区工場で生産されるベンベルグ(一般名・キュプラ)の約3割は北九州市・門司港を経由した後、すべてインド北西部にあるこの商業都市に海路で運ばれ、民族衣装のサリーやパンジャビスーツの生地に織られる。

 「日本でいえば、北陸のようなイメージの町だ」。ベンベルグの海外営業を担当する旭化成せんいファイバー・テキスタイル事業部課長の稲村昌彦(52)は説明する。

 スーラットは、やはりシルク生地の産地としての歴史を持ち、旭化成の系列会社でベンベルグ製の高級裏地が織られているかつての絹織物産地・福井、石川県の産業構造と似通う。グループと契約したこの町の約40社が糸から織った布地は10億以上の人口を抱えるインド中に販売され、それぞれの地方が好む色、プリント柄、刺しゅうを施したサリーに変わる。

 旭化成がインド市場を開拓したのは1977(昭和52)年以降だ。シルクに代わる素材の可能性を求め、最適のベンベルグでシェアを広げてきた。91年の湾岸戦争に伴う混乱で一時急減したが、今世紀に入って再び需要が戻った。

    □    ■

 世界市場に唯一残存したベンベルグ製造・販売の独占企業として旭化成は近年、その用途を主力の裏地以外にも拡大してきた。輸出品のうち約6割をインドが占め、残りは裏地やアウターとして使われる。

 高級素材の特性が生かせる分野を選択し集中する戦略には理由がある。主な輸出先であったソビエト連邦の崩壊、バブル経済の崩壊などを経て、ベンベルグの年間生産量は80年代の2万5千トン台から2000年代には1万5千トン台へと縮小。一方でレーヨン、ナイロン、エステルなど多様な繊維素材が市場に出回る中、生産量を抑えて高級素材の地位を守り、高価格を維持することで生き残りを模索しているのだ。

 生産現場である延岡市のベンベルグ工場に課せられた命題はコストの削減だ。最も多い57年に4千人いた工場人員は現在、約400人と10分の1にまで縮小。定員を下げつつ生産体制を維持するため、2000年には旧式の紡糸機をすべて廃棄したりもした。

 工場長の岡村一( はじめ49)は「本来適した用途にベンベルグが限定されるのは歴史の必然だ。量が下がれば、固定費を下げ損益分岐点を見いだしてきた。コスト削減は永遠の課題だ」と話す。(敬称略)

【写真】延岡市のベンベルグ工場内の最新式紡糸機。自社開発による巻き取り速度のスピードアップなどコスト縮減が生産現場の命題だ

199荷主研究者:2009/10/31(土) 19:46:02

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=18171&amp;catid=346
2009年6月21日付 宮崎日日新聞
メード・イン・延岡4…新商品

■低価格路線にも参入

 旭化成の再生繊維・ベンベルグ(一般名・キュプラ)を62%使った女性用インナー(下着)が2007年3月、実用衣料品の製造から販売までを一括して手がけるユニクロの約760店舗に並んだ。

 さわやかな着心地を売りにした商品名は1着千円の「サラファインインナー」。フリース、ヒートテックに次ぐヒット商品をもくろむユニクロに素材の提案をしたのがきっかけだった。ベンベルグが持つ吸汗性や速乾性、心地よい肌触りなどの多機能性をトータルで評価された。

 「最初はウーン、と言う感じだったね」。事業を統括する旭化成せんいファイバー・テキスタイル事業部長の成松正人(52)が当初、懸念を感じたのは二つの理由からだ。

 低価格で大量販売の代名詞でもあるユニクロと世界の超一流アパレルの裏地用生地に定着したベンベルグのアンバランス感。もう一つはユニクロの生産拠点である中国まで品質管理の目が行き届かない不安だ。いずれも「ブランドイメージに影響を与える」というリスクを抱えていた。

 一方で「今までの売り先では表現できなかった用途に使ってもらえる期待もあった」。結局、成松はゴーサインを出し、共同開発した繊維大手の東レとともに開発担当者を付けた。中国沿岸部の寧波市にある従業員がすべて中国人の工場に技術者を定期的に派遣。心地よい肌触りを実現する糸の細さや強度、着色しやすい繊維の質感などを出すため64回の修正改善を繰り返し、商品化に至った。

   □     ■

 インナーアパレル業界ではここ数年、企画・製造から販売までを一貫して行うSPA(製造小売業)や郊外型チェーンストアが席巻。従来の製造・問屋を経て百貨店やスーパーが販売する流通方式から主役の座をとって変わろうとしている。

 特にユニクロは、保温性の高いインナー商品「ヒートテック」を昨年秋、冬だけで2800万枚を売り上げるなど急成長を続ける。繊維メーカー・東レと共同で生地に外気を遮断する空間をつくって保温性を実現するなど試行錯誤を重ねて高品質な独自商品を生み出したことが消費者に受け入れられた。サラファインはその延長線上にあるのだ。

 「繊維メーカーの技術力を借りることで高機能な素材開発を実現できる」。ユニクロの持ち株会社ファーストリテイリング企業広報チームの坂口由紀恵(40)は振り返る。

 構造変化の渦中にある繊維業界。新製品の開発は、その流れに80年の歴史を持つ旭化成のベンベルグ糸も加わったことを意味する。(敬称略)

【写真】ユニクロの店舗内に販売される「サラファイン・インナー」。旭化成せんいと東レとの共同開発により製品化された

200荷主研究者:2009/10/31(土) 19:46:53

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=18208&amp;catid=346
2009年6月22日付 宮崎日日新聞
メード・イン・延岡5…人工腎臓

■グローバル展開加速

 旭化成は5月、北米市場で在宅透析システムや腎不全治療システム事業を手掛ける米国の医療機器メーカーと業務提携を結んだ。次世代透析治療システムの共同開発を視野に、同社ドイツ工場に人工腎臓の製造を委託。世界市場を舞台に透析事業の成長戦略を描く旭化成は、中国杭州の組立工場に次ぐ海外製造拠点の整備によって、グローバル展開を加速させる。

 中空糸膜人工腎臓の製品化は、1974(昭和49)年にさかのぼる。その開発は、延岡市恒富地区工場内のベンベルグ工場研究課が、繊維の高付加価値化を追求する中で進めてきた。

 繊維の断面に直径0・2ミリの穴を開ける高度な技術は、繊維製造技術を土台に、71(昭和46)年の研究開始から3年で確立。開発後すぐ、旭化成初の医療事業会社・旭メディカルが設立され、恒富地区には人工腎臓用の紡糸工場も建設、事業化に向けた準備は足早に進められた。

 世界で2番目となる中空糸膜による人工腎臓メーカーとして国内透析事業をリードし、世界シェアも2位に上り詰めた。旭化成クラレメディカル透析事業部岡富工場長の横山憲(54)が「事業領域拡大には新技術創出や業務提携が重要」と強調するように、その成長を支えたのは、技術革新と経営戦略である。

   □     ■

 グローバル市場でのシェア争奪を背景に、各メーカーはより安全性の高い新素材開発にしのぎを削り、旭化成もその過程の中で、素材の主力を再生繊維ベンベルグから合成繊維ポリスルホンへと移してきた。

 昨年3月に生産停止したベンベルグ中空糸膜は、繊維の性質上除去できない血中の老廃物が手首などに沈着して痛みを起こす「手根管症候群」などの課題を抱えていた。80年代に入ると、世界最大手フレゼニウス(ドイツ)が、現在では世界の主流となっているポリスルホン中空糸膜を先駆けて開発。老廃物を効率的に除去できるとして、透析治療分野で“合成膜ブーム”が起きたのもそのころである。

 既に合成膜中空糸も開発していた旭化成だが、高いコスト競争力を求める形で80年代後半にポリスルホンの開発に着手。94年には製品化にこぎ着け、主力製品となった。

 ドイツやアメリカに販売拠点を設けるなど、世界60カ国以上への供給体制を築き、国内競合他社との業務提携や事業譲受を繰り返すことで競争力を高めてきた人工腎臓事業。ベンベルグから派生した医療分野は今、血液治療システム全般へと歩みを進めている。(敬称略)

【写真】世界最大規模の製造拠点となった岡富地区工場。ベンベルグから派生した人工腎臓事業はグローバル市場でのさらなる成長を見据える

201荷主研究者:2009/10/31(土) 19:47:41

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=18234&amp;catid=346
2009年6月23日付 宮崎日日新聞
メード・イン・延岡6…プラノバ

■医薬関連分野を開拓

 延岡発祥の中空糸膜製造技術を生かし、旭化成恒富地区工場で1989年に製品化されたウイルス除去フィルター・プラノバは、医薬関連事業進出への道を切り開いた。

 止血や感染症治療に使われる血液製剤の一つ、血漿(けっしょう)分画製剤の精製過程で、肝炎ウイルスなどの除去に用いられるプラノバ。「人工腎臓に続き、柱になる新事業創出のために研究を進めた」。旭化成メディカルプラノバ工場長の諸江一郎(54)は研究を開始した81(昭和56)年当時を振り返る。

 人工腎臓のベンベルグ中空糸膜を74(昭和49)年に製品化した恒富地区のハローファイバー工場は、ベンベルグの高付加価値化を目指し、大阪の繊維加工研究所と共同研究に乗り出した。

 研究は、ストロー状の繊維に血液から精製した溶液を通し、膜中の微小な穴からウイルスを除去する中空糸膜の開発に絞った。透析で除去する老廃物よりもサイズの大きなウイルスを取り除くため、膜中の穴の大きさをコントロールする技術を確立。87(昭和62)年には恒富地区で実用化に向けたプロジェクトが発足し、生産設備も建設された。

 人工腎臓製造ノウハウを背景に、プロジェクト発足から約2年という短期間で製品化を実現。だが、発売当初は「数本売れただけで大騒ぎしたほど」(諸江)の厳しい状況が続いた。

   □     ■

 血液製剤の生成過程におけるウイルス安全性への対策はかつて、加熱処理などによって活動を抑える方法が主流だった。ウイルスそのものを除去するという概念を持ち込んだプラノバの登場はメーカーから理解を得られず、発売当初の売上高は年間数百万円ほど。社内では事業打ち切りも議論された。

 しかし、80年代半ばに浮上し、90年代に一気に社会問題化した薬害エイズ問題などを契機に、血液製剤におけるウイルス安全性のニーズが高まる。血液関連の研究会でウイルス除去の有効性について研究成果を発表し、開発担当者自身がメーカーに直接説明に回る販売戦略を展開、事業が軌道に乗ったのは、発売から約10年後だった。

 現在、世界の血液製剤メーカーの8割以上が導入するまでに成長。恒富地区では2003年以降、次々と工場が新設され、プラノバ唯一の生産拠点として供給体制の整備が急ピッチで進んだ。

 ベンベルグ製造技術から派生したプラノバは、延岡で生まれた技術の集積。ウイルス安全性を飛躍的に進歩させたその技術力は、グローバル戦略を支える柱へと姿を変えた。(敬称略)

【写真】世界初のウイルス除去フィルター「プラノバ」。中空糸膜製造技術など、延岡発祥の技術が生かされた製品は、旭化成の医薬関連事業を切り開いた

204荷主研究者:2009/11/14(土) 15:07:29

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20091112301.htm
2009年11月12日03時12分 北國新聞
北陸の繊維企業、「医療」が頼りに 中間期、軒並み減収でも堅調

 景気低迷で苦戦する北陸三県の繊維企業が、張り薬の生地やサプリメントなどの医療分野に活路を見いだしている。11日までに2010年3月期第2四半期(中間期)決算を発表した上場5社すべてが減収となったが医療分野は堅調で、設備投資に乗り出す企業も出てきた。景気に左右されにくいとされる医療分野は、先行き不透明な業界で、頼りにできる収益源となっている。

 リーマン・ショック以降の消費減退で、繊維業界を取り巻く衣料分野の環境は、一段と厳しさを増している。11日までに中間期決算を発表した5社のうち、小矢部市に生産拠点を持つゴールドウイン(東京)、北日本紡績(白山市)、倉庫精練(金沢市)の3社が最終赤字を計上。黒字を確保したセーレン(福井市)も経常利益は前年同期比57.7%減、小松精練(能美市)は39.2%減と、利益を減らしている。

 非衣料では、今年1〜3月を中心に生産が急激に落ち込んだカーシートなどの自動車関連資材が、エコカー減税効果で生産が回復基調になるなど明るい兆しも見えてきた。

 しかし、「良いのは減税対象車だけ。対象外の車向けとの工場稼働率の差は圧倒的に違う」(倉庫精練の長高昭夫社長)と厳しい見方が残る。さらに、車関連が主力のセーレンも「減税が終われば、来期以降の生産がさらに3〜4割減る可能性もある。非常に不透明だ」(川田達男社長)と慎重だ。

 車関連を手掛ける非上場組の丸井織物(石川県中能登町)、山越(かほく市)も先行きを警戒している。

 衣料、非衣料ともに低迷する中、小松精練、セーレンで健闘している分野が医療だ。張り薬のシート部分に使われる布やテーピングテープの布、手術着、サプリメントと幅広く展開している。

 医療分野は景気に左右されにくく、高齢化が進む国内では、需要の高まりが見込まれる。特に、医療機関向けの薬や機械に使われる資材は「品質基準が厳しく開発は大変だが、他社が追従しにくく手堅い」(関係者)とあって、注目されているようだ。

 「医療・福祉」分野が唯一増収となった小松精練は、さらなるてこ入れとして、能美市の本社工場内で医療用資材の加工を担う「無塵(じん)工場」を建設している。細かなちりも遮断し、より品質基準の高い商品を生産する環境を整える狙いだ。蓮本英信社長は「より品質基準がシビアな高級品も受注したい」と意気込む。

 セーレンは、絹由来のタンパク質成分「セリシン」を使ったサプリメント、即効性消臭商品などを中心に、拡販を急いでいる。

 12日に中間期決算を発表する予定のサカイオーベックス(福井市)も、医療資材事業の強化を図っている。

 最終赤字となったが、営業、経常の赤字幅を圧縮したゴールドウインでは、厚労省の「医療機器クラスⅠ」に分類されたタイツなどを扱うブランド「C3fit(シースリーフィット)」が好調だ。

 今年6月に販売を開始し、2年以内に年間50万枚の販売を目指しており、6日の決算会見で大江伸治専務執行役員は「予想より早く計画を達成できそうだ」と明るい見方を示した。

 衣料や非衣料分野で培った高度な技術をどこまで生かせるか。収益を上げるビジネスとして体制を早急に整えられれば、「繊維不況」のトンネルを抜け出すチャンスになる可能性もありそうだ。

208とはずがたり:2009/11/26(木) 01:49:23

寧ろ商業スレかな。

新宿に「紳士服はるやま」−インフルエンザ対策スーツを先行販売
http://shinjuku.keizai.biz/headline/811/
(2009年10月07日)

 新宿南口に10月8日、「紳士服はるやま新宿南口店」(新宿区西新宿1、TEL 03-3344-4129)がオープンする。経営は「はるやま商事」(岡山市)。

 同社は、1994年に吉祥寺店を以来、15年ぶりの都心への出店となる。都内4店舗目となる同店は、「都心のモデル店として既存店とは一線を画した出店戦略を展開していく」(同社広報担当者)という。売り場面積は63.5坪。メンズ、レディスのビジネスアイテム全般を取り扱う。

 同店では、インフルエンザ対策スーツ「ウイルススクリーンスーツ」を5万着限定で先行販売する。同商品は、菌の繁殖を防ぐ効果のある二酸化チタンの光触媒加工「ガイアクリーン」をスーツ生地に加工したもの。光触媒加工「ガイアクリーン」は、表素材に付着したウイルスや花粉、有害物質を光の力で分解するほか、ペット臭、たばこ臭などの臭いも消臭するという。20回以上ドライクリーニングをしても効果は持続する。色はミディアムグレー、チャコールグレー、ネイビーの3色。価格は1万8,900円(通常価格は5万2,290円)。今月18日まで。

 さらに、ディナー1回程度の価格を付けたという「ディナースーツ」(945円)を先着10人に、3,000円、5,000円の「スーツ」を限定100着販売する。オープニングイベントとして、古いスーツ1着につき1,000円で買い取りを行うキャンペーンも実施。先着300着で1人2着まで(300着に達した場合、同社発行の商品割引券で買い取る)。

 同社広報担当者は「既存店の販売価格を大幅に下回る新価格帯で、ビジネスファッションの値下げに挑戦する」と意欲をみせる。

 営業時間は11時〜21時(オープン日は8時から営業)。

209荷主研究者:2009/12/14(月) 00:56:29

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20091212303.htm
2009年12月12日03時44分 北國新聞
北陸で物流を共同化 東レ合繊クラスター

 北陸の繊維企業などでつくる「東レ合繊クラスター」は、北陸産地の物流改革に着手した。原則、製造工程に沿って複数の企業を回る形で配送トラックを共同利用する。第1弾として今月から、石川県内の4社で始めた。運送費と二酸化炭素(CO2)排出量を減らすのが狙いで、産地連携で企業競争力を高める。

 第1弾の参加4社は、織布の丸井織物(石川県中能登町)、染色の小松精練(能美市)と平松産業(同)、糸加工の北国合繊(同)。丸井織物の生地を積んだトラックが、小松精練と平松産業で荷下ろしし、北国合繊の加工糸を積んで丸井織物に戻るルートとなる。東レの物流部が協力した。

 トラックの運搬量は糸ベースで年間450トンほど。運送費は年間40%減、CO2排出量は30%減が見込まれる。CO2削減量は約8トンで、スギの木540本分のCO2吸収量に相当する。

 政府がCO2など温室効果ガスを25%削減する目標を掲げており、「各社が単独で減らすには限界があり、連携が必要と判断した」(橘真一東レ物流部長)という。現在、営業日ベースでほぼ毎日運行している。

 北陸の繊維産地は製造工程ごとに企業が集まっており、配送トラックは出荷元となる企業か発注元となる合繊メーカーが手配しているのが現状だ。受け身の下請け体質からの脱却を目指す北陸産地にとって「荷物を積まないトラックを走らせても疑問を感じないコスト意識の改革が必要」(産地関係者)との指摘も出ていた。

 11日、金沢商工会議所で会見した購買・物流部会長の奥谷晃宏小松精練取締役執行役員は「さらに県内の織布メーカー2〜3社にも参加を呼び掛けている。いずれは北陸以外への出荷でも、トラックの共同利用に取り組みたい」と話した。

212いちだのきもの:2009/12/26(土) 18:46:11


市田(株) 元社員
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/ichidamotoshain


パティオウェア
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/ichidapatio

213荷主研究者:2009/12/29(火) 23:30:32

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20091219302.htm
2009年12月19日03時19分 北國新聞
3月末、仮撚事業から撤退 北日本紡績

 北日本紡績(白山市)は18日、来年3月末でスポーツ衣料や自動車内装向けの糸を加工する「仮撚(かりより)事業」から撤退すると発表した。従業員105人のうち40人程度の希望退職を募るとともに、来年2月から社員の給与を2割減らす。大証2部上場は維持する方針だ。

 アラミド繊維など高機能素材を中心とした紡績だけに事業を絞り、経営再建を目指す。18日、金沢商工会議所で会見した直山秀人社長は「これで再建できなければ生き残れない覚悟だ。経営責任は十分感じている」と苦渋の表情で語った。

 同社は今年、石川県能登町の工場を閉鎖し、大手合繊メーカーから工賃を受け取る賃加工体制に移行。2011年3月期での黒字転換を目指しているが、現状は十分な成果が出ていないという。

 仮撚事業の前期の売上高は2億1500万円で、売上高全体の約16%を占めていた。仮撚工場の稼働率は現在50〜75%で、設備の老朽化や、取引メーカー・帝人の海外への生産移管などを考慮し、撤退を決めた。仮撚工場は閉鎖し、設備は同業他社に売却したい考えだ。

 同社の2010年3月期売上高は4億5千万円と前期の3分の1に減る予想だったが、さらに下がる見通し。上場企業では最小規模の年商とみられる。

 希望退職の募集は19日から25日まで。退職日は来年1月17日。退職金には基本給の2カ月分相当の特別加算金を上乗せし、再就職も支援する。月ベースで現在2500万円の総人件費を1千万円程度に下げたい考えだ。

 常勤取締役5人の月額報酬は現在50%カットしているが、さらに40〜55%減らし、年間約900万円の削減効果を見込む。常勤監査役も半額を返上する。

 直山社長は、1月から週1日の生産ライン停止日を設けるとした。「稼働率は約6割になるが、アラミド繊維の売上高比率を現状の27%から60%台に高めたい」と話した。

214荷主研究者:2010/01/18(月) 00:02:04

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100113/bsc1001130502003-n1.htm
2010.1.13 05:00 Fuji Sankei Business i.
東レ、中国のPPスパンボンド生産増強 需要20%増、年産能力2倍に

 東レは12日、中国子会社、東麗高新聚化有限公司(TPN)の生産設備を増強して、紙おむつ向けなどの高機能ポリプロピレン長繊維不織布(PPスパンボンド)の生産能力を倍増させると発表した。拡大する中国の需要を取り込むのが狙い。韓国子会社を加えたグループのPPスパンボンドの生産能力はアジアで首位になる。

 TPNのPPスパンボンドの年産能力は現在1万8000トンだが、50億円を投じて3万8000トンに高める。新設備は2011年3月に稼働を開始する予定。東レグループでは、韓国子会社の東レセハン(TSI)もPPスパンボンドで年産5万トン規模の設備を持ち、韓国、日本、中国、東南アジアなどアジア各国に幅広く販売している。今回のTPNの設備増設によりグループのPPスパンボンドの年産能力は8万8000トンに拡大する。

 PPスパンボンドは紙おむつのほか、生理用ナプキン、手術用ガウンなどの素材として使用されており、中国では年率20%超の需要増が見込まれている。

                   ◇
 【予報図】

 ■合繊大手の海外シフト加速

 合繊大手が繊維事業の再編を急いでいる。国内需要の低迷に加え、中国やインドなどの安価な製品に押されて採算が大幅に悪化しているためだ。各社とも生産体制の見直しや海外展開の強化により、激化する国際競争での生き残りを目指す。

 帝人は2010年度末までに、衣類や自動車内装材に使うポリエステル長繊維について、松山事業所(愛媛県松山市)での生産を停止して国内生産から撤退、タイの拠点に生産を集約する。布団の中綿向けなどのポリエステル短繊維も国内生産拠点を2カ所から1カ所にまとめる。国内生産は高コスト構造からの脱却が難しく、人件費などで有利な海外生産に活路を見いだす。

 三菱レイヨンも09年度中に、ポリエステル長繊維の自社生産から撤退し、ユニチカに生産委託する。毛布などに使うアクリル長繊維でも大竹事業所(広島県大竹市)の生産を10年3月末までに停止する方針だ。

 ユニチカは09年9月に、スポーツ衣料などに使用するナイロン長繊維の生産から撤退した。 東レは国内生産を維持する方針だが、生産の集約など合理化を迫られている。

 ただ、圧倒的な価格競争力を誇る新興国勢の有利な状況は今後も続く見通し。このため、高機能繊維製品や海外生産の強化を図る各社の動きが一段と加速するのは確実な情勢だ。(本田誠)

215荷主研究者:2010/01/31(日) 13:47:58

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20100127301.htm
2010年1月27日04時04分 北國新聞
北陸の繊維、寒波で活況 ダウンジャケットが人気

 北陸の繊維企業が寒波で活況を呈している。26日、日本政策金融公庫金沢支店がまとめた昨年10〜12月期の中小企業動向調査で、繊維企業の業況DI(「良い」から「悪い」を引いた回答構成比)がマイナス幅を大きく縮小し、先行きは4〜6月の見通しがプラスに転じる結果となった。背景には、軽量で暖かいダウンジャケットや、ユニクロが展開する保温効果の高い肌着「ヒートテック」の大ヒットがあり、素材を手掛ける関連企業が増産に追われている。

 中小企業部門で、「繊維品」のDIが昨年10〜12月実績でマイナス41・2となり、前回(昨年7〜9月)の同83・3から大きく改善した。先行きについても、今年1〜3月が同17・7、4〜6月はプラス5・9と回復が続く見通しとなった。

 石川県内の繊維企業によると、人気の高い軽量のダウンジャケットの表面素材は高い技術が必要で、扱える中国企業はほとんどない。欧州向けが拡大しており、来シーズンの注文は前年比で1〜2割増という。

 日本公庫担当者は「取引先企業からは、何十年来の活況との声がある」と指摘。来シーズン向けの素材生産に入る2月以降に向け、メーカー側の素材の争奪戦が過熱しているとした。

 調査では、「飲食料品」が前回のマイナス12・5からプラス14・3に転換。ボルトや軸受けなど「はん用機械」もマイナス40・0に改善し、来期の1〜3月はプラス60・0と大幅改善する見通しとなり、同担当者は「建機や自動車の大手メーカーからの受注が増加している」とした。

 「製造業」の全体DIも前回のマイナス67・6から同28・4にマイナス幅を縮小した。調査は日本公庫取引先の244社が回答。昨年12月中旬から下旬にかけて行われ、担当者によると、年明け以降の景況については「不透明感が強まってきた」との声もあるという。

 日本公庫金沢、小松支店がまとめた昨年4〜12月の資金繰り支援融資「セーフティネット貸付」の融資額は、前年同期比171%増の420億円だった。中小企業向けが274%増の231億円、小企業向けが101%増の188億円だった。

216とはずがたり:2010/02/04(木) 13:31:14
>>215
産業革命以前から有るアンシャンレジームな印象の繊維業界だけど,此処もポイントは技術革新なんですなぁ

>背景には、軽量で暖かいダウンジャケットや、ユニクロが展開する保温効果の高い肌着「ヒートテック」の大ヒットがあり、素材を手掛ける関連企業が増産に追われている。

>人気の高い軽量のダウンジャケットの表面素材は高い技術が必要で、扱える中国企業はほとんどない。

217荷主研究者:2010/02/07(日) 00:07:59

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100129/bsc1001290501001-n1.htm
2010.1.29 05:00 Fuji Sankei Business i.
国内生産設備 日清紡が削減

 日清紡ホールディングスは28日、傘下で繊維事業を手掛ける日清紡テキスタイルの国内生産設備について、静岡県内の工場閉鎖を柱とする大幅な削減計画を発表した。紡機数を約85%、織機数を約92%それぞれ減らす。2010年度中に織布の新工場をインドネシアに建設するなどアジアの生産体制を強化する。

 人件費などの経費が高い日本からアジアに生産を移すことで、コスト削減を図る。

 この計画に伴い、日清紡テキスタイルの生産拠点である島田事業所(静岡県島田市)を10年秋に閉鎖し、藤枝事業所(同藤枝市)と美合事業所(愛知県岡崎市)での量産をやめる。藤枝と美合は研究開発のほか、高機能品の少量生産を行う拠点となる。

 3事業所で働く従業員は、可能な限りグループ各社で吸収するとしているが、吸収できない場合の対応は未定という。

219荷主研究者:2010/02/20(土) 19:15:10

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20100218303.htm
2010年2月18日02時41分 北國新聞
炭素繊維工場がフル稼働 東レ石川工場 航空機向けは来年度以降

 東レ石川工場(能美市)にある炭素繊維複合材(プリプレグ)工場がフル稼働に近い状態となっている。当初は米ボーイングの新型旅客機向けを生産する予定だったが、開発が遅れているため、スポーツ、一般産業など他の用途向けに生産をシフトさせている。主力となる航空機向けの本格生産は、米ボーイングへの納入に関する認証を取得する来年度以降になる見通し。

 同工場は、愛媛工場に次ぐ国内2番目の炭素繊維関連の生産拠点。供給先の米ボーイングの旅客機計画が遅れ、稼働予定を2度延期したが、昨年7月に生産能力の半分に当たる年間約300万平方メートルでスタートした。

 航空機向けの試験製造を進める一方、一部の生産設備をスポーツ、一般産業向けに切り替え、段階的に稼働率を引き上げてきた。昨年1月から地元を中心に新規雇用を進め、現在までに約80人を採用した。炭素繊維はスポーツ向けが回復傾向にある一方、事業全体では減産を強いられており、同社では採算性の高い航空機向けの本格生産に対する期待が高まっている。

220荷主研究者:2010/02/20(土) 19:47:37

http://www.kyoto-np.co.jp/info/keizaitokusyu/monodukuri/070422.html
2007年4月22日 京都新聞
「品質優先」理念を厳守 商品開発機能備え 快適追求 グンゼ宮津工場(宮津市惣)

グンゼの男性下着の主力商品であるボディワイルドのTシャツとボクサーブリーフ(写真上)
できあがったボクサーブリーフを包装する前に不良がないか確認する女性従業員。品質への強いこだわりが男性下着トップの座を支えている(宮津市=写真下)

 グンゼが展開する男性下着の主力ブランド「ボディワイルド」は、白の綿地が基調だったTシャツやブリーフのイメージを変えた商品だ。多彩なデザインに加え、吸湿や保温などの高機能を売りにしている。その9割以上を生産するのが宮津工場(宮津市)。コストが安い海外の工場に負けない秘密は、品質へのこだわりと付加価値を生み出す生産技術にある。

 宮津工場は95年前に生糸工場として出発した。戦後に生糸が立ちゆかなくなると、メリヤス肌着の一貫生産に国内で初めて取り組み、主力事業に育てた。当時、生産を指導した岩内菊治郎専務(故人)が掲げたのは「すべてに品質が優先する」。その理念は現在も厳しく守られている。

 下着の工程は大きく3つに分かれる。糸を繊維にする編織、繊維に色をつける染工、下着の形に仕立てる縫製だ。宮津工場では各工程の合間ごとに仕上がり検査を繰り返し、不良品の発生を防いでいる。村山利幸工場長は「原糸メーカーにも厳しい要求を繰り返し、品質を上げてきた。市場からのクレームをゼロにするのが目標」と話す。

 何気ないところにも品質へのこだわりがある。染料を使う工程は汚水が流れやすいコンクリート張りが普通だが、宮津工場は先人の教えを守り、あえて板張りにしている。床を絶えずきれいに磨く行動を徹底することで、品質を守る意識も養われるとの考えからだ。

 ボディワイルドの特長の一つに、吸湿速乾や保温、伸縮のしやすさといった機能性が挙げられる。こうした機能は原糸の特性に加え、独自の編み加工により生み出される。編織機に送る糸の張りや編み針の送り幅などを微妙に調節するのがミソといい、機械はかつて内製していたほど。外注となった今もオーダーメードが大半で、既製品を使う場合も必ず改造する。

 こうして宮津工場で培った生産技術は、中国やタイなどの海外工場に移植される。村山工場長は「新しいものづくりに日々挑戦し、国内外に発信している」と胸を張る。

 宮津工場のユニークさは商品開発機能を併せ持つ点にもある。開発部隊の入る「快適工房」では、体にかかる圧力や脳波、皮膚の温度などを計測し、肌着の機能や快適さを追求している。工場内にあるので試作にすぐ取りかかれ、生産も立ち上げやすいのが強みだ。

 原糸メーカーや大学、異業種とも積極的に連携。冬場も衣服内を暖かく保ったり、黄ばみを容易に洗い落とせるなど、数々のハイテク下着を送り出してきた。小澤七洋メンズ&キッズカンパニー技術統括課長は「市場で勝ち抜くには、商品で驚きを提供できるかどうかが鍵だ。研究開発のスピードをもっと上げたい」と話す。伝統に立脚しつつ、一歩先を常に見据える。温故知新のものづくりが国内トップシェアの事業を支えている。

グンゼ宮津工場
 1912年に生糸工場として操業。47年にメリヤスへ転換、現在も男性下着の基幹工場に位置づける。敷地面積約5万平方メートル、延べ床面積約4万平方メートル。従業員約230人。北近畿タンゴ鉄道宮津駅から北西約500メートル。

221荷主研究者:2010/02/20(土) 19:50:15

http://www.kyoto-np.co.jp/info/keizaitokusyu/monodukuri/071028.html
2007年10月28日 京都新聞
東レ滋賀事業場 大津市園山
超極細繊維を仕上げる 精密な構造、独自の工夫で

超極細繊維を使った織物が染め上がる。きめ細かい表面には光沢感が広がる(大津市園山=写真上)
超極細繊維トレシーを使っためがねふき(写真下)

 東レは1926(大正15)年1月、「化学繊維の時代」到来を予見した三井物産の役員有志が設立した。滋賀事業場こそがその発祥地にあたる。「東レの歴史はそのまま滋賀事業場の歴史です」と総務課の三好邦之主任は胸を張る。

 東レの国内12工場では最大規模で、広さは阪神甲子園球場21個分になるという。生産品目は各種合成繊維から、燃料電池の電極材料になる炭素繊維、液晶ディスプレー用カラーフィルターなどの電子情報材料まで数千種類に及ぶ。多くは工業用だが、コンタクトレンズ「ブレスオー」や家庭用浄水器「トレビーノ」など一般向け製品も数多く手がける。

 超極細繊維素材「トレシー」は、一般向けの主力商品の一つ。高性能クリーナーとして、めがねふき用途でトップシェアを誇る。

 めがねなどに着いたわずかな汚れをふきとることができる秘密は、直径2マイクロメートルの繊維が重なり合う精密な構造にある。繊維の間にできた空間に皮脂などの細かい汚れを収納する仕組みになっている。

 本来、マイクロメートル単位の繊維の製織は困難とされてきた。だが2マイクロメートルの繊維約200本からなる同30マイクロメートルの束を使ってとりあえず織物や編み物を作り、後から200本をばらばらにするという工夫で可能にした。

 滋賀事業場は、この束をより細かい繊維に分け、最終的に製品化するまでの工程を一手に引き受けている。東レの別工場から運び入れた幅1・5メートルの素材を数百メートルの長さにつなぎ合わせて輪状にする。そのまま長さ約10メートルの大型機械の中に入れ、特殊な薬品を混ぜる。白い布が約1時間、ぐるぐると機械の中を20−30周回転する。ここで繊維の束の不要な樹脂部分が溶解し、2マイクロメートルの細い繊維だけが残ってばらける。

 搬入時にはごわごわとしていた繊維の表面が、機械から出てくるとツルツルとした状態に変化する。一本一本の繊維が細かくなったことで光沢感さえあり、まったく見違える。

 染色後は作業員が水しぶきを浴びながら機械から繊維を取り出し、台車に収納する。その後高温をかけながら用途に合わせた力で引き伸ばす。「製品が機械や作業員の手の汚れなどをふきとってしまうこともあるので取り扱いに注意しています」とトレシー生産課のベテラン松井英樹さん(56)。最後は専門の検査員が厳しく出来栄えを調べて出荷する。

 アメニティー製品生産部の山本信一部長は「近年はめがねふきなど家庭用だけでなく、電子情報機器の生産工程などへも用途が広がっている。顧客の品質管理にも影響が出るため、より品質を高めたい」と話す。

 操業開始から丸80年。「新しい価値の創造を通じて社会に貢献する」というものづくりの理念は、東レの原点で今も脈々と受け継がれている。

東レ滋賀事業場
 東レ設立翌年の1927年8月にレーヨンから生産開始した。敷地面積約86万平方メートル。従業員約4000人。研究開発施設があり、新規製品を立ち上げるマザー工場機能も持つ。

224荷主研究者:2010/04/04(日) 01:15:08

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20100328302.htm
2010年3月28日04時12分 北國新聞
今秋にも生産開始 東レ石川の炭素繊維複合材工場 航空機向けで

 東レ石川工場(能美市)の炭素繊維複合材(プリプレグ)工場で、米ボーイングの新型旅客機「787」向けの生産が、早ければ今秋にも開始される見通しとなった。787の開発計画の遅れにより、稼働延期や他用途向けの生産を余儀なくされてきた同工場が、ようやく本来の用途で稼働する。

 航空機は安全性の面から部品供給に厳格な基準が設けられており、工場ごとに認証を取得する必要がある。東レによると、同工場の認証取得は早ければ今秋になる見込みだという。

 ボーイング向けの専用工場として新設された同工場は2度の稼働延期を経て、昨年7月、生産能力の半分に当たる年間約300万平方メートルでスタートした。航空機向けの試験製造を進める一方、現在はスポーツ、一般産業など他用途向けの生産を行っている。

 787は昨年12月にテスト飛行を実施し、順調ならば今年末には全日空に1機目が納入される予定。当初計画から2年以上遅れたが、広報担当は「ボーイングも計画の遅れで受注残が相当あるはず。航空機の生産が本格化すれば、炭素繊維複合材の供給も一気に増える」としている。

225荷主研究者:2010/04/04(日) 13:57:37

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100401/bsc1004010512005-n1.htm
2010.4.1 05:00 Fuji Sankei Business i.
東レ次期社長の日覚氏 「高機能で勝負」攻勢意欲

 東レの次期社長に6月末就任予定の日覚(にっかく)昭広副社長は31日、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、「まず収益体質を強化し、その上で次の成長を描く」と抱負を語った。2009年度見通しで1兆3500億円の連結売上高を、15年に1兆8000億円、20年には2兆3000億円まで拡大させる方針だ。

 現在進めているコスト削減を引き続き行っていく一方、「高機能で勝負していきたい」(日覚社長)として、炭素繊維や水処理など、独自性や収益性の高い有望事業に経営資源を集中投入していく。

 同社は06年に立てた長期経営ビジョンで、10年度に1兆8000億円、15年度に2兆3000億円の売上高を目指していたが、世界同時不況の影響で業績が落ち込み、計画は白紙状態になっていた。しかし、今後は航空機向けを中心に炭素繊維の需要が上向くなど、高機能素材の販売拡大が見込まれるため、11年度以降は再び攻めに転じる。

 進行中のコスト削減については、09年度と10年度の2年間で1000億円を目指しているが、日覚氏は「すでに800億円に達している。1000億円の達成後もさらに100億円を上乗せしたい」として、継続して取り組む姿勢を強調した。

 個別事業では、米ボーイングの航空機生産が遅れ、生産稼働率が落ち込んでいる炭素繊維について、「これから堅調に伸びる」と話し、稼働を延期している米国やフランスの新規生産設備を「秋までに本格稼働させる」とした。

 また、濾過膜を使って海水や工場排水を浄化する水処理事業に関し、「将来性は間違いなくある。成長が続く中国市場では50%のシェアを拡大したい」として、現在500億円強の事業規模を18年度には1000億円に倍増させる。

 収益環境が悪化し、メーカー各社の事業縮小が相次いでいる衣料用繊維では、「環境は厳しさを増しているが、(繊維需要が)なくなることはない」と強調し、高機能素材の開発を加速させ、競争に勝ち抜く考えを示した。(井田通人)

226荷主研究者:2010/04/27(火) 23:08:22

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100422/bsc1004222325020-n1.htm
2010.4.23 05:00 Fuji Sankei Business i.
東レ、韓国に炭素繊維工場新設 風力発電装置に需要増見込み

 東レは22日、高機能繊維の一種で、鉄よりも軽くて強い炭素繊維の工場を韓国に新設すると発表した。韓国の全額出資子会社、東レセハンが同日発表した2020年までの長期経営ビジョンに盛り込んだ。韓国では風力発電装置の羽根向けなどに炭素繊維の需要の拡大が見込めることから現地生産に踏み切り、市場開拓を加速させる考え。

 新工場の稼働時期や生産規模は明らかにしていないが、炭素繊維関連だけで、20年までの11年間に総額4800億ウォン(約411億円)を投資する計画。東レが炭素繊維の工場を建設するのは日本、米国、フランスに次いで4カ国目となる。

 東レセハンは、衣料用ポリエステル長繊維やおむつなどの素材に使われる不織布、薄型ディスプレー用の高機能フィルムを開発・製造している。長期経営ビジョンではこれらの既存事業を拡大させるほか、炭素繊維事業への進出により、20年の売上高を現在の3.7倍にあたる3000億円に拡大させる計画だ。

                   ◇
【予報図】

 ■政府「国産化」方針追い風

 炭素繊維は、風力発電装置の羽根以外に、ゴルフクラブのシャフトや自動車部品、航空機の機体で材料に使われている。韓国での工場建設の背景には、韓国政府が風力発電装置の設置を推進している上、ゴルフや自動車向けでも一定の需要が見込めるという事情がある。東レにとって工場建設は追い風になりうるとはいえ、需要の慎重な見極めが必要となる。

 韓国にとって、炭素繊維工場の建設は、政府の高機能素材の国産化方針に合致する。東レにとっても、今回の工場建設により事業を円滑に進める狙いがあるとみられる。

 韓国での工場建設は、中国市場向けの生産基地としての期待も背負う。榊原定征社長は同日韓国で行った会見で、「今後は(欧米より)中国や韓国などのマーケットが大きくなる」と韓国生産の重要性を強調した。

 ただし課題もある。炭素繊維の需要はリーマン・ショック後の景気悪化で大きく落ち込んだ。炭素繊維を機体材料に使った新型航空機の生産が遅れていることも、メーカーにとって打撃だ。大手メーカーは巨費を投じて建設した生産設備の稼働延期を余儀なくされている。

 新型航空機の量産が本格化する今後は需要は拡大する見通しだが、巨額投資の“怖さ”も同居し、建設計画の策定には、需要動向の正確な見極めが不可欠だ。(井田通人)

227荷主研究者:2010/05/07(金) 00:12:03

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100428/bsc1004281201008-n1.htm
2010.4.28 11:59 Fuji Sankei Business i.
東レ、ダイムラーと自動車用部材を共同開発

 炭素繊維最大手の東レとドイツ自動車大手、ダイムラーは28日、自動車用の炭素繊維部材を共同開発すると発表した。計画では、2012年に高級車「メルセデス・ベンツ」の車体部品に使用する。自動車の車体への本格的な炭素繊維の使用はまだ一部の車種に限られており、ベンツへの採用で自動車用素材として本格的に普及しそうだ。

 東レは自動車分野における市場拡大を最重要課題の一つと認識。ダイムラーは環境対応車の開発を最重要課題としており、両者の思惑が一致した。

 具体的には、東レのフランス子会社で生産した炭素繊維を使い、両社で部材の開発を行う。車体を軽量化し、燃費性能の向上につなげる。ベンツの上級車種「SLクラス」の一部車種の構造材として使用する予定。

 炭素繊維は鉄と比べて強度が約10倍、重量が約4分の1とされ、すでに航空機の主翼などに使われている。

228荷主研究者:2010/05/07(金) 00:15:28

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020100430bbaj.html
2010年04月30日 日刊工業新聞
グンゼ、国内生産を再編−機能性肌着に特化

 グンゼはアパレル製品の国内生産を再編する。関西に展開する3工場の生産管理などを一本化する一方、それぞれに重点分野を持たせ、高付加価値の機能性肌着の生産に特化する。高機能肌着全生産量に占める3工場合計の比率は現在6割だが、3年後をめどに9割まで引き上げる。綿肌着の汎用品は海外生産にシフトし、国内3工場周辺に約30社ある縫製などの外注体制も最適化する。

 再編の対象は宮津(京都府宮津市)、梁瀬(兵庫県朝来市)、久世(岡山県真庭市)の3工場。今後、宮津は「ボディワイルド」など成型肌着と合成繊維100%肌着、梁瀬は縫い目のないシームレス肌着、久世はニット染色品に特化する。

 グンゼはこれまで、リスク分散などの理由から3工場すべてでどの品目も生産できる「フルセット生産体制」を敷き、各工場が独自に調達して生産。生産改善、効率化を競い合い、効果的な活動は水平展開してきた。

229荷主研究者:2010/05/15(土) 15:13:04

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100501/bsc1005010503001-n1.htm
2010.5.1 05:00 Fuji Sankei Business i.
三菱レイヨン、独SGLと合弁会社 BMW用 炭素繊維原料を生産

 合繊大手の三菱レイヨンは30日、炭素製品メーカーの独SGLグループと、自動車向けを中心に炭素繊維原料を製造・販売する合弁会社を同日、国内に設立したと発表した。新会社「MRC−SGLプレカーサー」(東京都港区)の資本金は1500万円で、三菱レイヨンが66.7%、残りをSGLが出資。三菱レイヨンの大竹事業所(広島県大竹市)で炭素繊維原料のアクリル繊維「プレカーサー」を来年4月から製造。3年以内に能力を年7000トンまで高める。

 SGLグループは今年1月に独自動車大手のBMWグループと合弁会社を設立し、炭素繊維と樹脂を混ぜた複合材を製造する計画。新会社で製造した原料は、BMWとの合弁工場で複合材にした後、BMWが2015年までに発売予定の電気自動車の基幹部材に採用する。自動車向け以外にも供給していく。

 三菱レイヨンは05年からSGLに欧州での炭素繊維生産を委託しており、昨年秋に提携拡大で基本合意していた。

                   ◇
【予報図】

 ■自動車向け需要で先行狙う

 炭素繊維メーカーで、自動車向けの需要を開拓する動きが活発化している。炭素繊維は東レと帝人子会社の東邦テナックス、三菱レイヨンで世界シェアの約7割を占めるが、東レは28日に独自動車大手のダイムラーと炭素繊維複合材の共同開発を発表。東邦テナックスもトヨタ自動車の高級スポーツカーで採用実績がある。

 炭素繊維は航空機の機体やゴルフクラブのシャフトなどに使われ、市場は順調に拡大してきた。しかし、各社が生産能力を増強したタイミングで2008年秋の経済危機が直撃。航空機メーカーが炭素繊維複合材を使った新型機生産を先送りしたことも追い打ちをかけた。

 足元では在庫調整が一巡し、今年後半には新型機生産が本格化する見通しだが、航空機頼りの危うい構造が浮かび上がった。

 航空機に匹敵する有望な需要分野が自動車だ。まだコストが高く、採用はごく一部にとどまるが、燃費性能向上には軽量化が欠かせず、遅かれ早かれ炭素繊維の“出番”がくるのは確実とみられる。

 三菱レイヨンには大手で唯一、原料から複合材まで手がけている強みがある。ただ、他の2社とは違い、航空機分野に食い込めていないため、自動車向けでは先行したいところだ。同社は3月に三菱ケミカルホールディングスの子会社となったが、親会社の支援も成功の鍵を握りそうだ。(井田通人)

230荷主研究者:2010/05/15(土) 15:13:53

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100503/bsc1005030502005-n1.htm
2010.5.3 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人ファイバー 「ポリエステル繊維 染色技術」 常温・常圧下でエネ消費3割減

 ナイロン、アクリルと並ぶ3大合成繊維の一つに数えられるポリエステル繊維で、帝人ファイバーが新たな染色技術を開発した。発色が良く色落ちしにくいといった染色性の良さと、高い強度を兼ね備えたのが特徴。しかも、製造時の二酸化炭素(CO2)排出を大幅に減らせる。ポリエステルは合成繊維全体の生産量の8割以上を占めるだけに、繊維産業の「エコ化」も促しそうだ。

 ◆応用範囲の拡大狙う

 ポリエステル繊維を後染めする方法は大きく分けて2通りある。そのうちの一つは「カチオン染色」と呼ばれ、染色性の良さから幅広い用途に使われている。ただ、これまでは130度・1.3気圧の高温・高圧下で染めるのが一般的。高温で劣化しやすいウールやシルクなどの天然繊維と交ぜるのは難しかった。100度・1気圧以下の常温・常圧下で染色する方法もあるが、通常のポリエステル繊維に比べ強度が2〜3割落ち、激しい動きを伴うスポーツウエアなどには採用しにくかった。

 そこで、さらなる応用範囲の拡大を目指した同社は、糸を作る際に新規開発した「カチオン可染ポリエステルポリマー」を使うことで常温・常圧下の染色を可能にしたほか、染色性と強度を併せ持つことに成功。デザインや質感、色の選択肢を大きく広げた。同社の重村幸弘商品開発グループ長は「まさに万能の技術」と胸を張る。

 常温・常圧下で染色すれば、製造時の消費エネルギーが減る。高温・高圧下に比べ電力や蒸気などの消費エネルギーは30%、CO2排出量は25%それぞれ減らせるという。染色工程のエネルギー使用量は膨大なだけに、環境負荷低減への効果は大きい。同社の他のポリエステルと同様、再利用が可能な点も環境にやさしい繊維といえる。

 日本の繊維メーカーは1950年代末からポリエステルを生産し、生産量の増加と歩調を合わせるかのように経営規模を拡大していった。しかし、80年代に入ると日本の繊維産業は斜陽となり、国際的な地位も低下。近年は価格競争力のある中国やインドのメーカーが台頭する一方、日本メーカーがポリエステル繊維の生産を縮小したり、事業そのものから撤退する例が相次いでいる。

 帝人ファイバーも、昨年秋にポリエステル長繊維の国内生産から撤退することを決断した。今後は人件費の安いタイを主要な生産基地にしていく。

 しかし、生産を海外に移しただけでは新興国の製品と明確な差別化ができず、競争に勝てる保証はない。そこで、移管に合わせてタイで製造する繊維の品質や機能を国内並みに引き上げ、競争力を高めようとしている。

 ◆タイで生産 巻き返し

 新技術を使った繊維は当初からタイで生産する「初のケース」(重村グループ長)。現在は国内の開発者や製造技術者が現地従業員の熱心な教育にあたり、7月の生産開始に向け準備を進めている。現状では一般的なポリエステル繊維に比べ価格が若干高いが、タイでの生産は価格差を詰められる利点もある。

 同社では一般衣料に加え、スポーツウエアやカーテンなどへの採用を目指し原糸を販売するほか、生地の供給も行う方針で、すでに引き合いは活発という。12年度には1000トンを生産する計画だ。重村グループ長は「新技術は30年以上の土台があってこそできた。タイへの生産移管は事業拡大のため。研究開発も強化していく」と“巻き返し”を誓う。(井田通人)

231荷主研究者:2010/05/20(木) 23:21:55

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100511/bsc1005110503014-n1.htm
2010.5.11 05:00 Fuji Sankei Business i.
東レ エアバスにも長期供給 炭素繊維材 最大3000億円受注

 東レは10日、欧州航空機大手のエアバスに、高機能繊維の一種で鉄より軽くて強い炭素繊維を使った機体向け複合材料を納入すると発表した。エアバスを傘下に抱える欧州航空防衛宇宙会社(EADS)と長期供給の基本契約を結んだ。契約期間は2011年から25年で累計受注額は2000億〜3000億円に上る可能性がある。同社は米航空機大手のボーイングとも供給契約を結んでおり、ライバルのエアバスにも納めることで航空機向けの事業基盤を固め、炭素繊維の世界市場で34%のトップシェアを引き上げる。

 エアバスは12年の初飛行を目指している次期主力旅客機「A350XWB」から複合材料を採用する。東レは当初、愛媛県の工場で生産する方向で、その後は欧州での生産も検討する。

 複合材料は炭素繊維の原糸と樹脂を組み合わせたもので、鉄に比べ重さが約半分と軽く、強度も高いため燃費性能を高められる。東レはボーイングの新型旅客機「787」向けに供給することを決めているが、エアバス向けは米国の複合材料メーカーを経由した原糸供給にとどまっていた。

 同社は航空機とともに採用拡大が見込まれる自動車でも4月に独ダイムラーと車体材料の共同開発で合意し、12年に発売する高級車「メルセデスベンツ」の上級車種向けに納入する。炭素繊維市場では同社のほか、帝人傘下の東邦テナックスと三菱レイヨンで世界シェアの7割強を占めている。東レは需要拡大の見込まれる航空機と自動車の両方で相次ぎ契約を勝ち取ったことで、ライバル2社との差が広がりそうだ。

 炭素繊維は、リーマン・ショック後の世界的な景気悪化で、ゴルフクラブのシャフトなどのスポーツ用や一般産業用の需要が減少。さらにボーイングなどによる航空機の生産が滞り、需要拡大を当て込んで生産能力を増強した各社は大打撃を受けた。

 東レの炭素繊維事業も、10日に発表した10年3月期の売上高は前期比28%減の507億円と落ち込み、足下の生産稼働率は5割を超える程度の低い水準にとどまっている。

 しかし、ここにきてスポーツ用や一般産業用の需要減が底を打ち、今年後半にはボーイングの新型旅客機生産も本格化。東レは今期の稼働率が「7割ぐらいに回復する」(日覚昭広(にっかくあきひろ)副社長)とみており、今年度以降は反転攻勢に乗り出す構えだ。

232荷主研究者:2010/05/20(木) 23:28:18

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20100514301.htm
2010年5月14日03時35分 北國新聞
2けた減収から反転へ 北陸の繊維企業の今期見通し 海外拡大、車関連で増産

 北陸の繊維企業で持ち直しの動きが出てきた。13日までに発表された北陸の上場4社の2010年3月期決算はいずれも2けたの減収だったが、今期は3社が増収に転じる見通しだ。衣料、非衣料とも落ち込んだ前期を大底に、自動車関連資材の増産や海外事業の拡大で反転攻勢をうかがう。

 13日までに2010年3月期決算を発表した北陸の上場繊維企業は、小松精練(能美市)、北日本紡績(白山市)、セーレン(福井市)、倉庫精練(金沢市)の4社。09年3月期に対する減収率は、賃加工に特化した北日本紡績が53・7%と最大。小松精練が19・2%、セーレンが18・6%、倉庫精練が13・9%となった。

 大手合繊メーカーでも大幅減収が目立ち、リーマン・ショック以降の繊維業界の厳しい状況がうかがえる。経常損益は、セーレンが為替差益などで増益となったが、小松精練は減益で、倉庫精練と北日本紡績は赤字だった。

 一方、11年3月期の見通しは、北日本紡績以外の3社が増収を見込む。増収率は、小松精練が4・3%と最も大きく、セーレンが2・4%、倉庫精練が1・6%と続く。小松精練と倉庫精練は、経常利益も増加に転じる。

 小松精練が力を注ぐのは海外市場の開拓だ。今期は、欧州、北米、中国を重点市場と位置付け、英、米、中国に新たな販売代理店を設ける方向で調整している。

 成長する中国市場を取り込むため、蘇州子会社への技術移転を進め、自社による海外販売額を前期の60億円から66億円に10%伸ばす方針だ。

 セーレンと倉庫精練は、回復傾向にある自動車関連資材の需要を狙う。

 倉庫精練は、前期にピーク時の6割程度に落ち込んだ自動車内装材の生産が「現在は100%近くまで盛り返している」(担当者)という。セーレンも、カーシートやエアバッグなど自動車内装材で回復を見込んでいる。

 国内の衣料消費が伸び悩む中、海外、自動車など需要が見込める市場をどこまで開拓できるかが、業績回復のペースを左右しそうだ。

233神奈川一区民:2010/05/23(日) 18:36:37
レナウン 中国企業傘下に 山東如意が4割出資へ
5月23日1時11分配信 産経新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100523-00000503-san-bus_all

 経営再建中のアパレルメーカー、レナウンが中国の繊維大手、山東如意(山東省)の傘下に入る方向で最終調整を進めていることが22日、分かった。

 山東如意がレナウンの実施する第三者割当増資に応じて、発行済み株式の約4割を取得する見通し。取得金額は40億円程度とみられる。

 主力の百貨店向け衣料品販売の不振で経営が悪化したレナウンは英高級ブランド「アクアスキュータム」や本社ビルの売却などを進めてきたものの、平成22年2月期の連結決算で4期連続の赤字となる109億円の最終損失を計上。山東如意との提携で財務体質の強化を図る一方、山東如意は日本市場への参入を目指す思惑があるとみられる。

 レナウン株式の約25%を保有する筆頭株主で国内の投資会社、ネオラインホールディングス(東京)は中核ブランドの売却に反対の意向を表明。27日に開催予定のレナウンの株主総会で取締役選任案に反対する方針を打ち出すなど、混乱が続いている。

 家電量販店大手の蘇寧電器(江蘇省)が昨年、ラオックスの筆頭株主になるなど中国企業による日本企業の買収が相次いでいる。低迷する日本経済と対照的に中国経済の成長が続く中、同様の動きは今後も続きそうだ。

234荷主研究者:2010/05/27(木) 22:13:30

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200807/15/01201_2125.html
2008年7月15日(火)化学工業日報
日本ダイニーマ、敦賀の超高強力PE繊維能力倍増へ

 東洋紡とオランダのDSM Dyneema社との合弁会社である日本ダイニーマ(本社・大阪市北区、安田純夫社長)は14日、超高強力ポリエチレン(PE)繊維「ダイニーマ」の生産能力を大幅に増強すると発表した。東洋紡の敦賀事業所(福井県敦賀市)内に新規設備を2系列導入し、年産能力を1600トン引き上げ、3200トンに倍増する。投資額は約50億円で、2010年2月の稼働を目指す。今年1月に1600トン体制を構築したばかりだが、ロープや釣り糸、手袋、ヘルメット向けに需要が伸びており、供給不足が続いているうえに、今後見込まれる新分野での需要拡大に備え、増強することを決めた。
 [基礎/石油]

235荷主研究者:2010/05/27(木) 23:05:10

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20100521304.htm
2010年5月21日03時16分 北國新聞
織機貸し産地で増産 蝶理、設備更新を後押し

 繊維商社の蝶理は今秋から、同社が購入した織機を北陸産地の協力企業に貸与し、好調な薄地織物の増産に乗り出す。スポーツやアウトドア用途で引き合いが増えているが、「既存の設備がフル稼働状態」(同社)で生産が追いつかないという。北陸を薄地生産の要と位置付け、協力企業の最新設備への切り替えを後押しする。

 20日、山粼修二社長ら幹部が金沢市の金沢都ホテルで会見した。

 蝶理が織機の購入費用を負担し、協力先の織物工場に貸し出す。販売先の確保や在庫管理も同社が行い、設備の減価償却費を負担することも検討している。

 同社は以前にも設備の貸与を行っていたが、繊維不況の影響で協力企業への発注が減少し、取りやめていた。設備貸与は十数年ぶりで、古い織機を抱えた中小規模の工場にとって初期投資をせずに最新設備を導入できるメリットがある。

 同社によると、薄地織物は世界的に需要が高まっており、技術力の問題から中国など新興国では生産できないという。同席した坂田年男北陸支店長は「細い糸を高密度に織る技術は北陸の得意分野。昨年後半から用途が広がり、今後も継続して需要が見込める。薄地の編み物も需要が高まっている」と話した。

 蝶理の北陸三県での取扱高は09年度が約180億円と、前年度から3割近く落ち込んだが、薄地織物の拡販により、10年度は約5%増の約190億円を見込む。輸出比率も09年度の60%から、65〜70%に引き上げたい考えだ。

 山粼社長は会見で、10年度の戦略の柱として海外展開の強化を挙げ、東南アジアに数カ所、中国内陸部に5、6カ所の拠点を設ける考えを示した。山粼社長は「各地にエース級の社員を配置し、北陸の高機能素材を販売したい」と述べた。

 また、中長期の研究開発を重視し、繊維素材など3本部に各1億円の開発費を配分したことも明らかにした。

 国原惇一郎副社長、竹中慎一常務、伊勢田長生取締役が同席した。

 会見後、北陸の協力企業でつくる「北陸蝶理会」の総会が開かれ、約120人が出席した。宮本徹会長(丸井織物社長)があいさつし、前旭山動物園園長の小菅正夫氏が講演した。

236荷主研究者:2010/05/30(日) 10:58:27

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200812/08/01202_2125.html
2008年12月8日(月)化学工業日報
クラレ、岡山でビニロン繊維増強完了

 クラレが総額20億円を投じた岡山事業所(岡山市)でのビニロン繊維増強が4日竣工、稼働した。年産能力は5000トン増の4万トンとなった。ビニロンは、ポリビニルアルコール(ポバール)を原料とする合成繊維で同社のコア事業の1つ。50年に岡山工場(現岡山事業所)で生産を開始した。衣料用やロープなどのほか、近年は高強度や高弾性、低伸度、耐アルカリなどの特性から、アスベスト規制のなか住宅屋根材、建材用のセメント補強繊維(FRC)向けとして注目を集める。
 [基礎/石油]

237荷主研究者:2010/05/30(日) 10:59:10

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200812/10/01201_2125.html
2008年12月10日(水)化学工業日報
帝人ファイバー、松山の高性能ポリエス長繊維増強完了

 帝人ファイバーは9日、高性能耐久制電ポリエステル長繊維「ビーウェル」を増強、月産90トン体制を構築したと発表した。スポーツ衣料に加え、裏地やインナー、ユニホーム、ファッション向けなどに拡販していく。このほど、松山事業所(愛媛県松山市)内で生産能力を従来比4.5倍となる月産90トンに引き上げた。ビーウェルは、鞘にポリエステル、芯にはポリエステル内に制電機能剤を均一にナノ分散した芯鞘構造状のもの。高制電性と極細形状を生かし、春物衣料向け花粉付着防止素材や冬物衣料向け静電撥水素材などに使用されている。
 [基礎/石油]

238荷主研究者:2010/05/30(日) 10:59:45

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200812/10/01401_2121.html
2008年12月10日(水)化学工業日報
東洋紡、海淡用RO膜増強で岩国に新設備導入へ

 東洋紡は、10年をめどに海水淡水化向け逆浸透(RO)膜モジュールの生産能力を1.5倍に引き上げる。すでに生産性向上により前回増設を行った06年よりも3倍程度能力を高めているが、年率2ケタの市場成長に対応するため岩国機能膜工場(山口県)に新設備を設置することを決めた。能力増強を機に一層の事業拡大を進める考えで、最大市場である中東湾岸地域を重点ターゲットと定める。顧客との共同実証試験など技術を軸としたソリューション提案を行うことで、競合が激化する同地域におけるトップメーカーの地位をキープする。
 [自動車/機能材料]

239荷主研究者:2010/05/30(日) 11:00:28

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200812/12/01201_2131.html
2008年12月12日(金)化学工業日報
帝人ファイバー、再生ポリエス繊維がタイヤコードに採用

 帝人ファイバーは11日、ケミカルリサイクルされた同社のポリエステル繊維が東洋ゴム工業の自動車タイヤコードに採用されることになったと発表した。カーカスと呼ばれる部位にコード用として使われるもので、再生素材がタイヤコードに使用されるのは初めて。石油由来と同等の品質の繊維を生産できることに加え、石油からポリエステル原料を製造する場合に比べ、エネルギー使用量および二酸化炭素(CO2)排出量をそれぞれ約80%削減でき、環境負荷低減にも寄与できることなどが評価された。
 [基礎/石油]

240荷主研究者:2010/05/30(日) 11:19:17

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200901/22/01401_2125.html
2009年1月22日(木)化学工業日報
クレハ、炭素繊維原糸増強設備を前倒し稼働

 クレハは、いわき事業所(福島県)で炭素繊維原糸の増強工事を完了、計画を2カ月前倒して21日に稼働を開始した。主に太陽電池用シリコンの製造に用いる熱処理炉の断熱材として需要が急増していることに対応したもので、これにより従来比3割増の年1450トン体制を構築した。併せて同事業所で進めていた加工品の能力倍増についても当初計画を繰り上げ、2月に完了させる。数少ない成長分野として太陽電池のさらなる市場拡大が見込まれるなか、いわき事業所、中国、米国の各生産拠点で、今後の増産計画の前倒しや追加投資なども検討しており、成長を一段と加速させていく。
 [自動車/機能材料]

241荷主研究者:2010/05/30(日) 11:31:12
>>234
http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200908/24/01401_2121.html
2009年8月24日(月)化学工業日報
東洋紡、超高強力PE繊維の加工品分野に力注ぐ

 東洋紡は、超高強力ポリエチレン(PE)繊維「ダイニーマ」の加工品ビジネスに力を注ぐ。高強度・軽量などの特徴を持つとともに、優れた熱伝導率も兼ね備えていることから、電池のセパレーターや寝装品などに展開する。主力のロープ・手袋・釣り糸を引き続き伸ばしていくだけでなく、今後は加工品分野の強化も並行して進める。ダイニーマは超高分子量PEを原料とし、ゲル紡糸法を用いて製造するスーパー繊維。日本国内では東洋紡と蘭DSM ダイニーマ社との合弁会社である日本ダイニーマで生産を行っている。
 [自動車/機能材料]

242荷主研究者:2010/06/06(日) 14:14:48

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201004/27/04601_2125.html
2010年4月27日(火)化学工業日報
日清紡ケミカル、千葉の燃料電池セパレーター最新工場稼働

 日清紡ケミカルは、燃料電池用セパレーターの最新工場である千葉事業所を稼働させた。搬送装置などの自動化を図って生産性を数倍に高めており、今後の需要増とコストダウンに対応する。同社は家庭用の定置型燃料電池向けセパレーターでは「シェア100%」の独占企業。2012年度には事業規模を09年度比数倍に拡大することにしている。日清紡ケミカルは、カーボンベースの燃料電池用セパレーターを美合事業所(愛知県岡崎市)で量産していたが、急速な需要増に対応するため、中央研究所(千葉県千葉市)に隣接する敷地に最新工場を建設。生産設備の配置を最適化して自動搬送装置やロボットを導入し、労働生産性を大幅に高めている。
 [エレクトロニクス]

243荷主研究者:2010/06/06(日) 14:54:19

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1120100527aaah.html
2010年05月27日 日刊工業新聞
蝶理、13年に着色ポリエステル原糸販売を3倍に

 蝶理は2013年に日本を含むアジア市場でカーシート向けなどに、ポリエステルに着色剤を添加した糸(ポリエステル原着糸)の販売量を現在の3倍の年4500トンに引き上げる。このため、合繊メーカーの独オートファイバー、タイのインドラマポリエスターから新たに原着糸を調達する。

 原着糸は原糸の製造工程で着色剤を練り込むため、原糸を後で染色しなくてよい。染色廃液を出さない上、染色工程が省略できるためコスト削減に結びつく。環境意識の高まりと低コスト化の要求に対応する。

 蝶理はカーシートの生地の販売シェア約30%で業界最大手。4月には「合繊・カーシート部」を設置し、原料から生地、縫製まで社内横断的に取り組む一貫体制を構築した。

244荷主研究者:2010/06/06(日) 14:56:42

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820100528cbaa.html
2010年05月28日 日刊工業新聞
帝人、パラ系アラミド繊維の生産能力増強

 帝人はパラ系アラミド繊維の生産能力を増強する。日本とオランダの両工場合わせて年間約2万5000トンの生産能力があり、紡糸スピードを上げるなど既存設備の生産効率改善により2012年までに少なくとも10%の能力アップを見込む。その後、13年以降に需要動向を見ながら設備増設を伴う投資を検討する。同繊維は軽くて強度があり、耐熱性にも優れているのが特徴で、省エネルギーなどに貢献し、今後も需要は拡大すると見られている。

 帝人は10年3月期に当期損失357億円と2期連続の当期赤字となった。11年3月期を当期損益の黒字化を実現する年と位置づけ、キャッシュフローの確保を優先、グループ全体で大型の設備投資を凍結している。アラミド繊維でも需要増を見込んでいるものの、まずは既存設備の生産効率の改善に取り組む。11―12年を目標に、生産の最適化により強度など品質を維持しつつ紡糸のスピードをアップさせる。

245荷主研究者:2010/07/06(火) 22:38:25

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100617/bsc1006170506007-n1.htm
2010.6.17 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人 ポリエステル繊維事業強化策 黒字定着へ環境シフト加速

帝人がポリエステル長繊維の生産を全面移管するタイ法人の工場

 帝人は16日、衣料品などに使うポリエステル繊維事業の強化策を発表した。衣料品を回収してポリエステル繊維を再生する「エコサークル」事業など需要拡大が期待でき、技術力が生かせる環境関連分野へのシフトを加速するほか、コスト競争力強化にも取り組む。赤字基調が続いてきた同事業を今年度に黒字化させ、2012年度に50億円以上の営業利益を確保する計画だ。

 環境関連では、植物由来の原料を使った繊維の商品化も検討していく。また、原糸を外部調達するほか、テキスタイル(生地)生産についても外部工場に協力を仰ぐなど自社内での事業展開にこだわらず、コスト競争力のあるビジネスモデルを確立する。一方で、衣料品需要が拡大する新興国での事業を強化。生地販売に占める中国の割合を09年度の22%から12年度には40%まで高める考えだ。

 同日大阪市内で会見した亀井範雄常務は、「構造改革にめどがついたので攻めに出たい」と語り、黒字定着に全力を挙げる考えを強調した。

                   ◇
【予報図】

 ■低価格志向…コスト面に課題

 合成繊維は中国などのメーカーが低価格を武器に台頭し、国内勢が押されていたところに景気低迷に伴う需要減が追い打ちをかけ、国内各社は大打撃を受けた。このため2009年度は旭化成と三菱レイヨンがポリエステル長繊維の生産から撤退するなど、他の製品も含め合繊各社による事業撤退が相次いだ。

 帝人も昨年8月、ポリエステル繊維事業にメスを入れた。衣料品に使う長繊維は10年度末までに松山事業所(愛媛県松山市)での生産を停止し、タイの工場に生産を全面移管して国内生産から撤退。自動車の内装材などに用いる短繊維も松山での生産を終了し、徳山事業所(山口県周南市)に集約する。

 これにより、収益面での体質改善はかなり進む見通しだ。同事業の売上高は約1000億円で、今後しばらくは大きな伸びが見込めないとみられるが、その中で12年度に50億円の営業利益目標を掲げたのは“自信回復”の表れとも受け取れる。

 ただ、環境関連を事業の柱に据えるのは簡単ではない。消費者の間で環境意識が高まっているとはいえ、低価格志向が強まる中で割高の環境配慮型繊維を付加価値として認めさせるにはもう一段の努力が必要だ。エコサークルも国内に加え、中国でも協力企業を増やし順調に事業を拡大しているが、コスト面などで課題が残る。試行錯誤はなお続きそうだ。(井田通人)

246荷主研究者:2010/07/19(月) 21:24:37

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100629/bsc1006290504006-n1.htm
2010.6.29 05:00 Fuji Sankei Business i.
東洋紡 バックシート用フィルム販売 太陽電池向け部材に本格参入

 東洋紡は28日、太陽電池向け部材に本格参入したと発表した。太陽電池を保護する「バックシート」と呼ぶ部材に使う複数のポリエチレン(PET)フィルムを開発し、バックシートメーカーへの販売を始めた。2012年に合計で70億円を売り上げたい考えだ。

 太陽電池のバックシートは樹脂の一種であるPET製の薄いフィルムを何枚も重ねてあり、雨水が内部に流れ込んだりして劣化するのを防ぐ役割を果たす。東洋紡は、このバックシートに使う3種類のフィルムを販売する。液晶パネル用や食品包装用フィルムで培った技術により、既存の他社製品と差別化した。表面の保護に使うフィルムは、水と化学反応を起こして分解するまでの時間が既存製品の1.5倍に長くなったほか、耐熱性も高め、米国の民間機関から安全規格の仮認証も取得した。このほか水分浸入を防ぐフィルムなども販売する。同社はバックシート用接着剤を販売しているが、主要部材を手がけるのは今回が初めて。

                   ◇
【予報図】

 ■各国の需要動向見極めカギ

 太陽電池の需要は、一昨年秋のリーマン・ショックを機に大きく落ち込んだ。

 ただ、ここにきて回復傾向を強めており、太陽電池の発電能力は2012年に08年比で約3倍に拡大するとの予測もある。これに伴い、バックシートを含む部材も需要拡大が見込まれている。

 太陽電池はセル(発電部品)の表側と裏側をガラスで挟む三層構造となっているが、ここ数年は裏側をバックシートに置き換えるケースが増えている。さらに表面保護用フィルムは、現在主流のフッ素系だけでなく、価格が安いPETを採用する動きも進みつつある。

 東洋紡ではPETフィルムの需要が順調に拡大すると予測。液晶パネル用の製造設備や技術ノウハウを応用することで、競争を勝ち抜けると判断した。

 ただ、バックシート用フィルムは帝人デュポンフィルムや東レ、三菱樹脂が先行。富士フイルムが11年3月までに量産を始める方向で検討している。有望市場なだけに、今後は他社の参入も相次ぐとみられ、競争が激化する恐れがある。

 太陽電池は、各国政府の普及策が販売に大きな影響を与え、需要動向が見極めにくい部分もある。東洋紡の事業拡大は、こうした市場の特性を把握し、いかに適切に対応できるかもカギを握りそうだ。(井田通人)

247荷主研究者:2010/07/19(月) 21:25:01

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100629/bsc1006290500000-n1.htm
2010.6.29 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人、エアバスに供給

 帝人子会社の東邦テナックスは28日、航空機製造大手のエアバスを傘下に持つ欧州航空防衛宇宙会社(EADS)と、航空機用の炭素繊維材料などを供給する長期契約を結んだと発表した。

 2010年5月から25年までの契約期間中の合計で、数百億円の売り上げを見込む。

 東邦テナックスは同時に、欧州子会社がカナダのボンバルディア・エアロスペースと、次世代民間旅客機「Cシリーズ」向けに炭素繊維を長期供給する契約を締結したことも発表した。

248荷主研究者:2010/07/19(月) 21:53:30

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820100628cban.html
2010年06月28日 日刊工業新聞
東洋紡、高強度ポリ繊維を増産−敦賀の新ライン稼働

 東洋紡は超高強度ポリエチレン繊維「ダイニーマ」の増産設備を完成し、稼働を始めた。

 敦賀事業所(福井県敦賀市)に年800トンを生産するラインを増設した。作業用安全手袋やロープなどに振り向ける。増産により生産能力は年2400トンになる。

 ダイニーマはピアノ線の8倍の強度をもち、吸水劣化がなく軽量であるなどの特徴からロープや防護手袋、釣り糸、土木資材補強用資材などに用いられる。東洋紡とオランダのDSMダイニーマの折半出資会社の、日本ダイニーマ(大阪市北区)が事業展開する。増産するのは2008年1月以来で、敦賀事業所の生産ラインは3本目となる。東洋紡の総合研究所(大津市)でも生産している。

249荷主研究者:2010/07/24(土) 14:30:04

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0003185468.shtml
2010/07/10 11:00 神戸新聞
繊維事業、工場統合など再編へ ニッケ

 ニッケ(本店・神戸市中央区)は9日、衣料繊維事業を再編し、国内と中国の工場をそれぞれ統合すると発表した。生産効率を高め、高付加価値製品を強化して年間5億円の増益効果を見込む。

 連結子会社の尾州ウール(愛知県稲沢市)の染色・製糸工程を、ニッケ一宮工場(同県一宮市)に統合。また尾州ウールのねん糸工程も一宮工場敷地内に移設する。尾州ウール工場の跡地約4万3千平方メートルは、商業施設として賃貸する。約60人の従業員はグループ内への異動などで対応する。

 また、中国の連結子会社、青島日毛紡織有限公司での生産を中止。設備の一部は、連結子会社でウール産地の江蘇省にある江陰日毛紡績有限公司に移設し、羊毛と合繊を合わせたハイブリッド糸など高付加価値素材の拡充を図る。

 再編により、2010年11月期には構造改善費用として10億円が発生するが、再編が完了する12年11月期以降は約5億円の増益効果が生まれるとしている。

 ニッケが同日発表した10年5月中間連結決算は、売上高が前年同期比1・5%減の412億6千万円、原価率低減に取り組み経常利益が2・6倍の23億3千万円。純損益は6億2800万円の赤字から14億9800万円の黒字となり、中間決算としては2年ぶりに黒字転換した。通期予想は、売上高845億円、経常利益43億円、純利益21億円。

(広岡磨璃)

250荷主研究者:2010/07/24(土) 14:34:19

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100709/bsc1007091327010-n1.htm
2010.7.9 13:24 Fuji Sankei Business i.
炭素繊維増産、各社が凍結解除 三菱レイヨンは工事建設再開へ

 鉄よりも軽く、強度が高い先端素材の炭素繊維で、合繊大手が凍結していた増産計画を解除し、再び生産拡大に乗り出している。三菱レイヨンは9日、大竹事業所(広島県大竹市)で中断していた新工場の建設を再開すると発表した。同社と合わせて世界シェアの7割を握る東レと帝人傘下の東邦テナックス(東京都千代田区)も、先送りしていた新規設備の稼働を今年秋にも開始させる。景気悪化などで市場拡大に急ブレーキがかかっていたが、成長軌道に戻ったとみて攻めに転じる。

 三菱レイヨンは、大竹事業所内に年2700トンの生産能力を持つ新工場を建設し、2011年第2四半期(4〜6月期)をめどに稼働させる。投資額は120億円。炭素繊維の中でもより高機能の製品を生産し、風力発電の羽根など産業用途向けに供給する。増産により、全体の生産能力は3割多い1万850トンに拡大する。

 当初は09年第4四半期(10〜12月期)に稼働させる計画だったが、需要が急減したため増産計画を凍結し、建設工事を中断していた。春以降に需要が戻り始め、回復軌道に乗ったことから投資再開を決めた。

 このほか、東邦テナックスもドイツの工場で稼働を予定していた1700トンの生産設備について、当初予定の08年秋から約2年遅れで今年秋にも稼働させる。最大手の東レも愛媛工場(愛媛県松前町)で昨年夏に完成させた1000トンの設備を秋までに稼働させる方向だ。

 炭素繊維市場は2000年以降、二ケタの安定した成長を続けてきた。しかし将来の需要拡大を当て込んだメーカーの増産投資と世界的な景気悪化が重なり、需給バランスが崩壊。東レは米ボーイングによる新型機「787」の生産計画が遅れたことも打撃となった。

 このため、08年の市場は前年より約7000トン少ない2万5000トンと大幅に縮小。09年も2万トン強とさらに萎み、各社は大幅な減産を余儀なくされた。各社の打撃は大きく、3社とも2011年3月期は前期に引き続き営業赤字となる見通しだ。

 ただ、今年春以降はスポーツ用や産業用で需要が戻りつつあり、今年の市場は2万9000トン程度まで回復すると見込まれている。在庫調整も進み、春先には5割程度に低下していた生産稼働率が上昇。三菱レイヨンは足下の稼働率が9割程度とほぼフル生産に近い水準に回復し、東レも世界全体では7割だが、国内はフル生産に戻った。

 炭素繊維は今後、航空機向けの需要拡大が期待されるほか、自動車向け構造材(フレーム)への採用も期待されている。各社は現在、原料高騰に対応するため値上げに動いているが、値上げの影響が軽微で済み、需要拡大が今後も続けば、年内にも新たな増産計画を検討する必要が出てきそうだ。

251荷主研究者:2010/07/24(土) 14:34:52

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100710/bsc1007100501000-n1.htm
2010.7.10 05:00 Fuji Sankei Business i.
炭素繊維 生産拡大のろし 三菱レイヨンなど需要回復で反攻

凍結していた炭素繊維工場の建設を再開する三菱レイヨンの大竹事業所=広島県大竹市

 鉄よりも軽く、強度が高い先端素材の炭素繊維で、合繊大手が凍結していた増産計画を解除し、生産拡大に乗り出す動きが相次いでいる。三菱レイヨンは9日、大竹事業所(広島県大竹市)で中断していた新工場建設を再開すると発表した。同社と合わせて世界シェアの7割を握る東レと帝人傘下の東邦テナックス(東京都千代田区)も、先送りしていた新規設備の稼働を今秋にも開始する。世界的に風力発電やスポーツ用品向けなどの需要が拡大軌道に乗り、今後も航空機向けなどの需要が見込めるとして、攻めに転じる。

 ◆工場建設を再開

 三菱レイヨンは、大竹事業所内に年2700トンの生産能力を持つ新工場を建設し、2011年第2四半期(4〜6月)をめどに稼働させる。投資額は120億円。炭素繊維の中でもより高機能品を生産し、風力発電の羽根などに供給する。増産により、全体の生産能力は従来より3割多い1万850トンに拡大する。

 当初は09年に稼働させる計画だったが、需要が急減したため増産計画を凍結し、建設工事を中断していた。ただ、今春以降に需要が戻り始めたことから投資再開を決めた。

 東邦テナックスもドイツの工場で稼働を予定していた年1700トンの生産設備について、当初予定の08年秋から約2年遅れで今秋にも稼働させる。最大手の東レも愛媛工場(愛媛県松前町)で昨年夏に完成させた年1000トンの設備を秋までに稼働させる方向だ。

 ◆自動車向けも期待

 炭素繊維市場は00年以降、2けたの安定成長を続けてきた。しかし、需要拡大を当て込んだメーカーの増産投資と世界的な景気悪化が重なり需給バランスが崩壊。東レは米ボーイングの新型機「787」の生産計画が遅れたことも打撃となった。

 08年の世界市場は前年より約7000トン少ない2万5000トンと大幅に縮小。09年も2万トン強とさらに縮小し、各社は大幅な減産を余儀なくされ、3社とも11年3月期は前期に引き続き営業赤字となる見通しだ。

 ただ、今春以降はスポーツ用や産業用で需要が戻りつつあり、今年の市場は2万9000トン程度まで回復すると見込まれている。在庫調整も進み、春先には5割程度に低下していた工場稼働率が上昇。三菱レイヨンは足元の稼働率が9割程度とほぼフル生産に近い水準に回復し、東レも世界全体では7割だが、国内はフル生産に戻った。

 炭素繊維は今後、航空機向けのほか、自動車向け構造材(フレーム)への採用も期待されている。各社とも現在、原料高騰に対応するため値上げに動いているが、値上げの影響が軽微で済み需要拡大が今後も続けば、年内にも新たな増産計画を検討する必要が出てきそうだ。(井田通人)

252荷主研究者:2010/07/24(土) 14:47:38

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201007110012.html
'10/7/11 中国新聞
三菱レイヨンが工場建設再開
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 三菱レイヨン(東京)は、景気低迷を受けて中断していた大竹事業所(大竹市)内の炭素繊維工場の建設工事を、6月下旬に再開した。自動車部品など炭素繊維を使った製品の需要増を見据えた判断。来年4月の稼働を目指す。

 炭素繊維の新工場は、1ラインとしては世界最大規模の年産2700トンを見込む。投資額は約120億円。稼働を見込んで既に採用している従業員が従事する。

 当初は2008年4月着工、09年10月稼働を目指していた。しかしリーマン・ショック後の製造業の業況悪化を受け、同年3月に工事を中断していた。

 景気回復に伴い、炭素繊維を使う製品の商談が国内外で本格的に動き始めたことなどから工事を再開した。

 炭素繊維は軽量で強度が高く、主に樹脂と混ぜて炭素繊維樹脂に加工される。燃費向上に力を入れる自動車や航空機メーカーで需要が高まっている。新工場は、大型製品に適した繊維の束の太いタイプの炭素繊維を生産するため、風力発電用の風車の翼などの需要も見込む。

 同事業所は炭素繊維の原料となるアクリル繊維を生産しており、原料から製品まで一貫生産する体制が整う。

253荷主研究者:2010/07/24(土) 15:02:26

2010年7月16日1:17 日本経済新聞
東レ合繊クラスター、染色5社が生地共同輸送 大阪・神戸港へ

 東レと北陸3県の繊維企業などで構成する「東レ合繊クラスター」(中山賢一会長)に参加する主要染色メーカー5社は物流の合理化で連携する。中国企業などに裁断・縫製を委託する生地について、9月から大阪港・神戸港への共同輸送を始める。東レクラスター内で、競合関係にある同工程の企業同士が組むのは初めて。クラスターでの検討をもとに、物流コストの2割削減を目指す。

 参加するのは、小松精錬、倉庫精練、サカイオーベックス、平松産業(石川能美市)、東洋染工(福井県坂井市)の染色加工メーカー5社。染色を終えた生地を、中国などで裁断・縫製するために大阪・神戸港に輸送する。

 7月末までに、5社製品の輸送を一手に引き受けるトラック物流業者を1社選ぶ。個々の企業で急な発注で少量の輸送が必要になった場合などの例外を除き、選定した物流業者に記事の集荷・輸送を委託する。

 物流業者は1台のトラックが5社の各工場を巡回する。最も東に位置する金沢市の倉庫精練で集荷を始めて西に移動し、福井県内の染色工場で満杯に詰め込んだ上で、関西に輸送する。

 5社は年間約1万トンの生地を大阪・神戸港に輸送しており、1社に集中して委託することで、コストを2割に相当する年3000万円(5社合計)を減らせると見込む。

 今後は各社で異なる出荷時間を調整し、トラックの出発時間に合わせて、効率的に記事を集荷するための実験を始める。

 約100社で構成する東レ合繊クラスターの購買・物流部会は09年12月以降、輸送コスト削減を図るため会員企業の物流改革に取り組んでいる。

 既に石川県内で、トラックが織物メーカーの工場から染色メーカーに生地を出荷した後、近隣の合繊工場で生産した加工糸を集荷し、最初の織物メーカーに輸送する体制を整備。週4便のペースで実施しており、輸送費の4割削減を目指している。

254とはずがたり:2010/08/01(日) 00:15:40

なんか異色の取り合わせみたいに思えるけどヒートテックとか既に成果出しているのか。

ユニクロと東レ、戦略提携を強化 素材供給4000億円に倍増
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100720/bsd1007201445006-n1.htm
2010.7.20 14:44

 カジュアルウエアチェーンのユニクロと東レは20日、戦略的提携を強化することで合意したと発表した。2006年に合意した5カ年計画に続く第2弾。素材の共同開発を強化し、今後5年間で東レからの素材供給などの取引額を前回の倍近い4000億円に拡大する。

 第1弾の戦略提携では、5年間で当初目標の2000億円を上回る2400億円の取引が実現した。第2弾は、「魅力ある商品開発を進め、今までにない新しい価値を持つ服を創造し、世界中の顧客に提供する」ことを目標に掲げた。

 同日会見したユニクロの柳井正会長兼社長は、「今まで誰もやったことのないことをグローバルでできる可能性がある」と述べ、東レとの協力で世界展開を強化する考えを強調。大苫直樹ユニクロ取締役は「これまでの商品を進化させ、人々の生活習慣を劇的に変える」と述べ、新商品開発に期待を示した。

 また、東レの日覚昭廣社長は「魅力ある繊維素材の開発を加速させることが使命だ」と話した。

 両社の提携では、東レが新素材の開発を担い、機能性下着の「ヒートテック」などのヒット商品を生み出した。

 第2弾では、特に世界展開で協力したい考え。すでに中国にある東レの東麗繊維研究所に「ユニクロ素材開発推進部」を設けるなど態勢を整えている。柳井会長は「生産の川上から川下まで、世界各国で協力事業を行い、新しい世界企業を東レとつくっていきたい」と意気込んでいる。

255荷主研究者:2010/08/01(日) 21:29:11
>>249
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020100712cbag.html
2010年07月12日 日刊工業新聞
ニッケ、衣料繊維事業を再編−構造改善費、内外で10億円

 ニッケは国内、中国の衣料繊維事業を再編する。国内では梳毛(そもう)糸生産子会社の尾州ウール(愛知県稲沢市)の事業を2011年1月末をめどにニッケ一宮工場(愛知県一宮市)に統合、跡地を商業施設として開発する。中国では青島日毛紡織(中国・山東省)の梳毛糸生産を8月までに停止し、江陰日毛紡績(中国・江東省)に設備を移管する。10年11月期に構造改善費用として10億円を計上する。

 再編の完了する12年11月期以降には、跡地の賃貸収入と生産効率の改善効果で年間5億円の収益改善を見込む。

 尾州ウールは梳毛糸製造のうち染色・製糸の両工程を一宮工場に統合。撚糸(ねんし)工程は同工場に設備を移設し、事業を継続する。尾州ウール本社工場跡地の面積は4万2800平方メートル。商業施設としての開発を決めており、土地賃貸か土地・施設賃貸のいずれかの形をとる。

256荷主研究者:2010/08/01(日) 21:42:57
>>254
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20100721301.htm
2010年7月21日03時09分 北國新聞
ユニクロ専用ライン拡大へ 東レ石川工場、既存設備の改良検討

 能美市の東レ石川工場は、ユニクロ専用ラインの拡大に向けた検討に入った。同工場では「ヒートテック」など機能性肌着の製造ラインを保有しているが、生産量の増加を視野に入れ、既存設備の一部をユニクロ向けに改良する可能性を探っている。20日、東レとユニクロとの提携拡大が発表され、ファストファッション向けの衣料を手掛ける北陸の産地企業にも波及効果が期待できそうだ。

 「正式に増産が決まった訳ではないが、石川工場でも対応の準備を進めなければならない」。東レ石川工場の小路俊介工場長が、ユニクロ向けの糸の生産拡大を見据える。

 ユニクロ専用の製造ラインを設置する同工場では、肌着「ヒートテック」「シルキードライ」のポリエステル糸を生産している。肌着の販売好調を受け、現在はフル稼働に近い状態になっている。

 肌着用の糸を製造するには、特殊設備を導入する必要があるが、「空きスペースの問題から新設備の設置は難しい」(広報担当)。このため、同工場では他の品目を製造する既存のラインを改良し、ユニクロ向けに割り当てる可能性が高いという。

 ユニクロは、低価格志向に対応した高品質な商品戦略を展開。ユニクロを展開する「ファーストリテイリング」は、海外出店を強化しており、2020年8月期の連結売上高目標を09年8月期の約7倍となる5兆円に設定している。

 ユニクロのように、流行を取り入れた衣料品を低価格で展開するファストファッションの好調は、北陸産地に好影響を与えている。

 石川県統計情報室がまとめた5月の生産動態統計調査によると、織物の生産量が約1600万平方メートルと、前年同月に比べて21・1%増加。繊維関係者からは「ファストファッション向けが数字を押し上げている」との声も聞かれる。

 「協力工場がフル稼働の状態。休み返上で生産を続けている工場も多い」とするのは、繊維商社、蝶理北陸支店の坂田年男支店長。

 ダウンジャケットに使用される薄地織物の引き合いが急増し、協力工場では生産が追い付かないほどの活況だという。このため、同社は古い織機を保有する協力工場に対し、薄地に対応した最新設備への切り替えを促している。同社が設備の購入費を負担して貸し出す新制度の導入も検討している。

 小松精練(能美市)でもファストファッション向けの素材が好調。広報担当は「大手アパレルが求める品質や納期、数量の条件を満たす企業が北陸に集中しているのではないか」と話す。リーマン不況の後に市場在庫が激減した反動も受注増の要因だという。

 ただ、ファストファッション向けの受注は限定的だとする声もある。石川県繊維協会の伊藤靖彦会長は「技術のある企業に受注が集中している。産地全体への波及はあまり期待できない」と指摘する。

 また、人件費の安い新興国の技術力が高まれば、生産地が北陸から新興国に移る懸念もある。産地企業にとっては、好調なファストファッションの品質基準を満たす生産体制を、いかに早く構築できるかが業績を左右する鍵となりそうだ。

257荷主研究者:2010/08/12(木) 23:44:57

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0003282956.shtml
2010/08/06 10:43 神戸新聞
ケナフ原料のレーヨン開発 加古川の繊維会社

ケナフレーヨンを用いた衣料品と糸=大阪市中央区、オーミケンシ

 絹に似た光沢を持つ繊維、レーヨンの原料を、木材から草の一種「ケナフ」に替えて商品化することに、加古川市の繊維会社が日本で初めて成功した。環境に優しい素材とされるケナフを用いることで、衣料面から環境負荷の低減に取り組む。品質的にも従来品と同等以上で、早ければ来春にも、衣料品として店頭に並ぶ見通しという。(武藤邦生)

 オーミケンシレーヨン(加古川市)が製造、親会社のオーミケンシ(大阪市)が販売する。

 従来のレーヨンは、木材の繊維を化学的に分解して製造する。森林伐採の懸念もあるため、同じ植物繊維の「草」に着目、特に成長が早いケナフに着目した。

 ケナフはアオイ科の一年草で、二酸化炭素の吸収量は杉の10倍以上。半年ほどで収穫できるため作付面積を大幅に削減でき、森林の保護につながる。また農薬を使わず栽培可能で、土壌汚染の心配もないという。

 木材とケナフで製造法に大きな違いはないが、量産化に必要な専用プラントを、オーミケンシレーヨンに導入。強度や色合いは木材原料のレーヨンと同水準、柔らかさではそれを上回るレベルに仕上がり、7月にアパレル企業などに向けて、糸、生地の販売を始めた。

 ブランド名は「リ・テラ」。再生を表す「リ」とラテン語で地球を示す「テラ」を組み合わせた。ケナフに加え、竹やジュートを用いたレーヨンも今秋発売予定。牛乳パックを再利用した繊維の実用化も目指す。

 現在のところケナフレーヨンは従来品より2割ほど高価だが、オーミケンシ生産・技術開発事業部の森雅博ディレクターは「普及すれば、価格は逆転する。環境に優しいケナフが、レーヨンの主流となることを目指したい」としている。

258荷主研究者:2010/08/20(金) 00:41:22

2010/8/12 19:13 日本経済新聞
三菱レイヨン、「アセテート長繊維」生産能力6割減

 三菱レイヨンは12日、来年3月末をめどに、婦人服などに使う「アセテート長繊維」の生産設備を集約し、生産能力を6割削減すると発表した。富山事業所(富山市)内に2カ所ある工場を1カ所に減らして設備の稼働率を高める。

 同社は高級婦人服などに使うトリアセテート長繊維と、衣料の裏地などに使うジアセテート長繊維を手掛けている。両繊維は同事業所内の別工場で生産しているが、ジアセテートの工場を閉鎖して設備を移管し、トリアセテートの工場に集約する。

 また同社は同日、溶媒などとして使う工業薬品のDMF(シメチルフォルムアマイド)事業から撤退すると発表した。横浜工場(横浜市)と中国工場(江蘇省)で生産していたが、中国の現地メーカーなどとの競争が激化し今後も収益を見込めないと判断した。横浜工場は閉鎖済みで中国工場を2011年3月末までに閉鎖する。

259荷主研究者:2010/08/22(日) 14:40:25

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100812/bsc1008122212014-n1.htm
2010.8.12 22:09 Fuji Sankei Business i.
120年以上の歴史に幕 「日本紡績月報」が廃刊

 日本紡績協会(大阪市中央区)の機関誌「日本紡績月報」が、7月20日発行の7・8月号(700号)で最終号となり、64年の歴史に幕を閉じた。同協会の前身である紡績聯合会の機関誌「聯合紡績月報」と合わせると120年以上、1300号を超える業界機関誌の廃刊に、関係者からも惜しむ声が上がっている。

 聯合紡績月報は明治22(1889)年5月に創刊。紡績業界の機関誌としてだけではなく、経済全般にかかわる論文や概況報告、統計などを紹介し、日本の学術研究に貢献してきた。その後、名前を変えながら、昭和18年2月〜21年10月の期間を除いて発行が続けられ、21年11月に日本紡績月報が創刊された。

 トヨタテクノミュージアム産業技術記念館(名古屋市西区)の岩崎充博副館長らによると、日本の本格的な紡績業は、慶応3(1867)年の薩摩藩による鹿児島紡績所開設に始まった。その後、紡績業は日本の近代化の根幹をつくり、第二次世界大戦後は戦後復興を牽引するなど日本の技術や経済を支え続けた。

 紡績月報は、こうした歴史を記録してきたが、近年は情勢変化が急激で、印刷媒体では読者ニーズへの対応が難しいとして、廃刊を決めた。最終号では、同協会の松元勇二郎専務理事のあいさつのほか、嘉永6(1853)年からの日本の繊維産業年表などが掲載されている。

 紡績業関係者からは「紡績業界でも化学やバイオ、食品などに進出する企業が増えており、時代の流れを感じる。歴史のある機関誌だけに残念」と惜しむ声が聞かれる。岩崎副館長は「紡績はトヨタグループの祖、豊田佐吉とも縁の深い産業で、その歴史を長く残し続けた機関誌の意義は大きかった」と振り返る。

 日本紡績協会では今後、ホームページ(http://www.jsa−jp.org/)で情報を提供していくとしている。

260荷主研究者:2010/08/22(日) 14:40:57

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100813/bsc1008131108005-n1.htm
2010.8.13 05:00 Fuji Sankei Business i.
苦境のジーンズ業界…親会社主導の開発で不振の呪縛解けるか

 ジーンズ業界の苦境が続いている。不況で衣料品全体の消費が冷え込んでいる上、長期化するデフレを背景にユニクロや総合スーパーから1000円以下の激安品が相次ぎ発売され、販売が圧迫されているためだ。デザイン性の高い「プレミアムジーンズ」と呼ぶ高級品のブームが2006年ごろに収束して以来、流行を生み出せていないことも不振に輪をかけている。

 昨年6月には繊維大手のクラボウが岡山県のデニム糸工場を閉鎖し、老舗ジーンズメーカーのボブソンも昨秋にジーンズ事業から撤退した。リーバイ・ストラウスジャパンも09年11月期の最終損益が5億4700万円の赤字に転落した。赤字は10年ぶりのことだ。

 同社はあえてデフレに背を向け、08年ごろから1万5000円以上の高級品を増やし、ブランド力で勝負する戦略をとっている。一方で、卸し先の小売店と競合し、摩擦を生むのを覚悟で直営店を増やしている。

 だが、現状では結果が出ていない。それどころか、6月には8500万円の黒字としていた10年11月期の最終損益予想を、32億1000万円の赤字へと大幅に下方修正した。離れた女性客を取り戻すことを狙った今回の新商品は米国の親会社が開発を主導したものだが、不況とデフレの呪縛(じゅばく)から一向に逃れられない国内では海外以上の重みを持ちそうだ。(中村智隆)

261荷主研究者:2010/09/27(月) 00:21:58

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820100907cbai.html
2010年09月07日 日刊工業新聞
帝人、FRC用アラミド短繊維を開発−強度スチール繊維並み

 帝人はパラ系アラミド繊維「テクノーラ」を使った繊維補強コンクリート(FRC)用短繊維を開発した。スチール繊維並みの強度、耐久性を確保しており、スチール繊維の代替需要を開拓する方針で、2013年をめどに市場投入する計画だ。

 特に、護岸や空港の施設など補強材に防錆(ぼうせい)が要求される構造物向けに提案する。さらに、電磁波対策が必要な構造物への適用も検討していく。

 コンクリートに短繊維を練り込んで靱(じん)性などを強化するFRC工法では、強度の要求レベルに応じてビニロン繊維、スチール繊維などが用いられる。新開発したテクノーラが主に狙うのはスチールの代替用途。スチール並みの強度を持ち、スチールのネックである錆の問題がない。さらに軽いなどのメリットがある。

262荷主研究者:2010/10/11(月) 23:33:35

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820100921cbah.html
2010年09月21日 日刊工業新聞
旭化成せんい、12年度に高機能不織布を2倍増産

 旭化成せんいは高機能不織布「プレシゼ」の生産能力を増強する。滋賀県守山市にある工場の生産能力を、2012年度に現状の2倍となる年4000トンに引き上げる計画だ。投資額は非公表。プレシゼを中心に不織布の産業資材向け販売を促進しており、特に海外での市場開拓を積極的に進めている。11年度には現在の生産設備がフル稼働になる見込みで、需要増にあわせて供給能力を高める。

 プレシゼは従来のスパンボンド不織布に比べ布質が均一的で、粒子捕集効率が高く、通気性や通液性にも優れている。07年に発売後、顧客と共同で用途開発を進めてきた。この取り組みが奏功し、10年に入り引き合いが増え、現在は生産稼働率が7割程度に上昇している。旭化成せんいでは11年度末までにフル稼働になると見ている。

263荷主研究者:2010/10/29(金) 00:27:51

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101021/bsc1010210502003-n1.htm
2010.10.21 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人、炭素繊維の生産計画再開 航空機向け需要が回復

 帝人子会社の東邦テナックス(東京都千代田区)は20日、高機能繊維の一種で鉄より軽くて強度の高い炭素繊維について、ドイツの工場で昨年夏に完成したまま、計画を凍結していた生産設備を今月から稼働させたと発表した。炭素繊維は三菱レイヨンも中断していた新工場建設を7月に再開するなど、需要回復を受けた生産拡大の動きが本格化してきた。

 東邦テナックスは昨年8月、生産子会社「トーホウ・テナックス・ヨーロッパ」のオーバーブルフ工場(独オーバーブルフ市)に約120億円をかけて年産能力1700トンの4番目の生産ラインを導入。その後、世界的な景気悪化に判う急激な需要減で、既存工場の減産とともに、新ラインの稼働を見送っていた。

 しかし、今年に入り、ゴルフクラブなどのスポーツ用品や風力発電装置の羽根向けに引き合いが活発化。今回、凍結解除に踏み切った。これにより全体の生産稼働率は7割から8割に高まった。

 炭素繊維大手では、三菱レイヨンも大竹事業所(広島県大竹市)で中断していた新工場建設を7月に再開。120億円をかけて2700トンの年産能力を持つ新工場を建設し、当初計画より1年半遅い2011年4〜6月期に稼働させる。また最大手の東レも愛媛工場(愛媛県松前町)で昨年夏に完成させた年1000トンの生産設備を今秋から稼働させる方向で検討している。

 帝人によると、炭素繊維の世界市場は09年に前年より4000〜5000トン少ない約2万3000トンまで落ち込んだが、今年は08年を上回る見通し。その後も航空機向けの需要が本格的に立ち上がり、自動車での採用拡大も期待される中、年15%程度の安定した市場拡大が期待できるとみている。(井田通人)

264荷主研究者:2010/11/08(月) 23:25:56

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101028/bsc1010280504004-n1.htm
2010.10.28 05:00 Fuji Sankei Business i.
東レ、宇宙船内服の生地販売 消臭や耐久性に着目

東レが販売する宇宙船内服の技術を応用した生地を使ったスポーツウエア

 東レは27日、宇宙飛行士が宇宙船内で着る服の技術を応用した生地の販売に乗り出すと発表した。高い消臭機能を持ち、繰り返し洗っても効果が持続するという。来年春から制服用とスポーツ用の2ブランドを展開する。

 販売する生地は、特殊な薬剤を繊維1本1本の内部に染み込ませる技術により、汗などから発生するアンモニア臭を効果的に消すことができる。これに加えて、スポーツ用には汗を素早く吸い取って乾かす「吸水速乾機能」を持たせたほか、家庭で50回洗濯しても消臭機能が落ちない高い耐久性を達成した。

 一方、制服用は耐久性に加えて抗菌防臭機能や汚れをつきにくくするなど、さまざまな機能を組み合わせることができる。

 スポーツ用はインナーウエアやジャケット、パンツの素材として初年度10万平方メートル、3年間で25万平方メートルの販売を目指す。また制服用は食品工場や介護現場、オフィスなど幅広い場所での利用を想定。初年度10万平方メートル、3年間で50万平方メートルの販売を計画している。

 東レは宇宙航空研究開発機構(JAXA)が取り組む、日本女子大学の多屋淑子教授をリーダーに宇宙船内の生活を快適にすることを目指す「近未来宇宙暮らしユニット」に参画。宇宙飛行士が船内で着るズボン生地の開発を手掛けた。同ユニットが開発した船内服は、08年と09年にスペースシャトルに搭乗した日本人宇宙飛行士が着用している。

 衣料用素材はその際に培った技術を活用、販売に当たってはJAXAが展開するブランド「JAXA COSMODE PROJECT」のロゴマークを使用する権利を得た。(井田通人)

266荷主研究者:2010/11/21(日) 12:12:03

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20101111302.htm
2010年11月11日03時00分 北國新聞
車快走で反転増収 北陸の繊維企業

 北陸の繊維企業の今年4〜9月期業績は、10日までに決算発表があった上場4社のうち3社が増収となり、前年の減収から一転した。エコカー補助金の恩恵を受け、カーシートなど自動車関連資材の受注が伸びた。主力の衣料分野にも復調の兆しが出ているが、下期はエコカー補助金終了や円高などマイナス要因もあり、先行きに慎重な見方が強い。

 10日までに2011年3月期第2四半期決算を発表した繊維の上場企業は、小松精練(能美市)、倉庫精練(金沢市)、北日本紡績(白山市)、セーレン(福井市)の4社。前年同期比の増収幅は、セーレンが17・0%、倉庫精練が13・7%、小松精練が5・6%。北日本紡績は17・0%の減収だった。

 増収組に共通するのは、自動車内装材が好調だったことだ。

 カーシートやエアバッグなど内装材の伸び率は、小松精練が62・2%と最も大きく、倉庫精練が42・0%、セーレンが40・2%となった。自動車メーカーの減産に伴って減少した前年同期から反転した。

 中間期で3期ぶりの黒字化を果たした倉庫精練の小川直人社長は決算会見で「前期は生産調整もしたが、今期は一転した。エコカー補助金の恩恵が大きかった」と説明。セーレンも中国、タイなど新興国の需要が堅調に推移したという。

 非衣料分野だけでなく、主力の衣料分野にも持ち直しの動きがある。特に、大きく伸ばしたのが小松精練で、ダウンジャケットなどに使用される薄地素材の引き合いが国内外で拡大した。

 デジタルプリント素材「モナリザ」も好調で、蓮本英信社長は下期中に「モナリザ」の生産ラインを増強する方針を示した。10月には韓国に代理店を設置。海外市場でも攻勢を強めている。

 ただ、先行きには不安材料が多い。倉庫精練の小川社長はエコカー補助金終了の影響について「年内いっぱいは受注残で乗り切れるが、年明け以降は不透明だ」と危惧する。セーレンもエコカー補助金終了による国内の反動減を懸念する。

 小松精練の蓮本社長は輸出が順調に拡大する見通しを示しながらも、「円高の影響は避けられない」と述べ、社内の想定レートを見直したことを明らかにした。

 下期は、自動車関連資材の落ち込みが予想され、主力の衣料分野でどれだけカバーできるかが通期業績を左右しそうだ。

267荷主研究者:2010/12/18(土) 16:58:57

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101208/bsc1012080503001-n1.htm
2010.12.8 05:00 Fuji Sankei Business i.
東レ、炭素繊維増産で新工場も B787など新型機向け需要拡大

インタビューに応じる東レの日覚昭広社長

 東レの日覚昭広社長は7日、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、高機能繊維の炭素繊維の生産態勢について「米国での増設を考えている」と述べ、既存工場の拡張か新工場建設で、さらなる増産を検討していることを明らかにした。

 米国には米ボーイングの工場があり、東レは炭素繊維複合材料の長期供給契約を結んでいる。ボーイングは現在開発中の新型旅客機「787ドリームライナー」について、2013年に月10機の生産態勢を整える計画。新型航空機向け需要の拡大が見込まれるほか、一般産業向けの需要も期待できることから、東レは米国での増強を図る。

 787は試験飛行のトラブルで納入が遅れているが、日覚社長は「予算内に収まっている」と述べ、業績への影響はないとした。ただ、来年2月ごろに予定されていた全日本空輸への1号機納入がさらに遅れる見通しとなる中、「それ以上の遅れが出れば影響が出る」と語った。

 一方、来年度にスタートする3カ年の次期中期経営計画については「設備投資額は(1年あたり)1000億〜1200億円になる」と説明。中国で液晶向けフィルムやおむつ用不織布を増産することなどにより、今年度計画の620億円から大幅に上積みする方針を示した。

 同社は07年10月に5カ年中計を策定したが、世界同時不況に伴う業績悪化で計画を事実上凍結し、コスト削減を柱とする2カ年計画を09年4月にスタートさせた。今年度の業績が回復し、コスト削減目標を達成できる見通しがついたため、東レは次期中計では5カ年計画で掲げていた連結売上高1兆8000億円、営業利益1500億円の目標に再挑戦する。(井田通人)

268荷主研究者:2010/12/18(土) 16:59:41

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101209/bsc1012090501000-n1.htm
2010.12.9 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人は植物由来、東レは海外で「再生」 合繊各社、エコ繊維で攻勢

協力企業から回収した衣料品などをポリエステル繊維に再生している帝人の松山事業所=愛媛県松山市

 大手合繊メーカーが環境負荷の少ない「エコ繊維」で攻勢をかけている。帝人グループの帝人ファイバー(大阪市中央区)は、植物由来の原料を使ったポリエステル繊維の販売を9日に開始する。東レは、再生ポリエステル繊維を海外生産する方向で検討に入った。環境配慮型商品を求める消費者意識の高まりを受け、国内外で新規需要の創出を目指す。

 CO2排出3割減

 帝人ファイバーは、植物由来の原料を一部に使ったポリエステル繊維を「プラントペット」と名づけ、原糸や生地を販売する。再利用品の使用が進む衣料品や自動車用シートに加え、回収できず環境負荷低減の方法が限られるナプキンなど衛生材料の素材としても売り込む。

 ポリエステル繊維の原料の一部であるエチレングリコールを、サトウキビから砂糖を精製する際の副産物である糖蜜を使った植物由来の原料に置き換えた。これにより、二酸化炭素(CO2)排出量は石油由来の製品に比べ2〜3割削減できるという。

 耐久性や染色性などの品質は石油由来の製品と同等の水準を確保。コストはやや割高となるものの、「消費者が付加価値として受け入れられる範囲に収める」(同社)という。

 当面はタイの工場で既存設備を活用して生産し、欧州や中国など海外でも販売していく。潜在的には、同社が生産するポリエステル繊維の約5分の1に当たる年3万トン程度の需要があるとみている。

 帝人はエコ繊維事業として、衣料品などを回収してポリエステル繊維を再生する取り組みも実施しており、今回の製品によって顧客の選択肢を広げる。

 同様の植物由来原料を使ったポリエステルは、米コカ・コーラが昨年からペットボトル素材に採用し、日本法人も今年3月から「爽健美茶」など3製品に取り入れた。トヨタ自動車も、来年初頭に発売する「レクサスCT200h」で荷室用内装材に自動車で初めて使用する予定。また同グループの豊田通商は台湾で現地の化学大手と合弁会社を10月に設立し、11年末に植物由来原料の生産を始める。

 生産は中国が有力

 ポリエステル繊維は東レも廃ペットボトルや液晶用フィルムの端材を回収し、化学処理などによって再生して販売する事業を行っている。現状は国内のみで生産し、販売も大半が国内だが、海外でも事業を展開する方向で検討に入った。生産は中国が有力。海外でも需要拡大が見込まれており、今後は他社の海外進出も加速しそうだ。

 ポリエステル繊維は、汎用(はんよう)品生産量で、価格競争力に勝る中国やインドのメーカーが日本勢を大幅に上回っている。日本勢の技術的優位性を生かせるエコ繊維は、こうした海外メーカーに対抗する有力な武器となりそうだ。(井田通人)

269荷主研究者:2010/12/26(日) 23:18:56

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201012/15/01201_2121.html
2010年12月15日(水)化学工業日報
クラレ、来年度黒字化へ繊維事業テコ入れ

 クラレは、繊維事業の構造改革を推進する。来年度中に岡山事業所(岡山県)で人工皮革の一部製造ラインをスクラップする方針。競争が激化する汎用品の生産を中国に移管、岡山では環境対応型商品など差別化品の生産にシフトする。またポリアリレート繊維も生産集約を計画しており、不採算事業のテコ入れを図ることで、来年度には繊維事業を黒字化する。同社の繊維カンパニーでは、人工皮革「クラリーノ」、ポリアリレート繊維「ベクトラン」、ビニロン繊維、ポリエステル繊維、不織布、面ファスナーなどを手掛けており、今年度は売上高600億円、営業損失5億円を予想している。

270荷主研究者:2010/12/30(木) 20:03:39

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101222/bsc1012220503002-n1.htm
2010.12.22 05:00 Fuji Sankei Business i.
繊維各社、新素材相次ぎ投入 帝人など汗対策強化で拡販

 繊維メーカー各社が、汗対策を強化した新素材を相次ぎ投入している。帝人が抗菌・防臭機能を長持ちさせたポリエステル繊維を投入したほか、東洋紡は表面への汗の染み出しを防ぎ、着用感や見栄えを良くする新素材の販売を始めた。消費不振で衣料品販売が低迷する中、汗対策の強化が付加価値向上につながるとみて、スポーツ衣料やインナーウエア用などに売り込む考えだ。

 帝人が今月から販売を始めたポリエステル繊維「エコピュアー」は、50回洗濯しても抗菌や防臭といった汗対策機能を維持できる。汗対策を施した従来繊維は、生地に薬剤を染みこませるなどの後加工を施す。これに対し、「エコピュアー」は糸の製造方法を改良。着用時に擦れたり、洗濯で失われやすい機能を長持ちさせるのに成功した。

 人肌と同じ弱酸性で、汗をかくと肌がアルカリ性に傾くのを防ぎ、ニオイの元となる雑菌の増殖も抑えるという。

 東洋紡は、表面に汗が染み出す「汗染み」に着目した。今月からスポーツ用品メーカーなどへの売り込みを始めた「ウォーターブロック」は、二重に編んだ生地のうち、表側に水分を弾く撥水(はっすい)加工を施したポリエステルの糸を使用。汗を生地内部に閉じこめて蒸発させ、見栄えが悪くなるのを防ぐ。生地を三重にして裏側にも撥水糸を使い、着用時のべとつき感も減らす、より高機能の「ウォーターサンド」も販売する。

 一方、ユニチカが今月から販売した「デオ・シャット」は、加齢臭や汗の臭いを効果的に防げる。後加工に使う薬剤の組成を工夫して50回の洗濯に耐えられるようにした上、これまで難しかった柔らかい風合いも特長だ。同社では、「加齢臭や汗のニオイを気にする人が増えているほか、地球温暖化による気温上昇が懸念される中、汗対策への注目度がこれから高まる」と、販売拡大に期待を寄せる。

 繊維各社は、汗対策などの機能強化を図ることで、中国などから流入する安価な素材にも対抗できるとみており、今後も製品開発に力を入れる構えだ。(井田通人)

271荷主研究者:2011/01/16(日) 16:45:49

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110107/bsc1101070501000-n1.htm
2011.1.7 05:00 Fuji Sankei Business i.
日清紡、繊維事業の移管加速 国内撤退、インドネシア増産など着々

 日清紡ホールディングスは繊維事業の海外移管を加速する。6日、インドネシアで織布などの生産能力を増強するほか、インドでシャツの生産を開始するなど、海外生産の詳細を発表した。同社は不振が続く繊維事業について、国内での量産品の生産から昨年撤退。高いコスト競争力が見込まれるインドネシアや中国などへの投資を急ぎ、事業の立て直しを図る。

 インドネシアでは、現地子会社の「PT.ニカワテキスタイルインダストリー」が建設を進めている織布工場が4月に完成する。これにより同社の織布の生産能力は約40%増の年産3900万ヤード(約3万6000キロメートル)に拡大する。

 日清紡は昨年末、同社への出資比率を63%から70%に引き上げた。議決権株式数の3分の2以上を保有することになり、「経営の独自性とスピードを高めていきたい」(日清紡)としている。

 同国ではこのほか、布の形態安定や染色の加工能力については、今年末に新ラインを導入して年産2280万ヤードから3000万ヤードに高める計画。さらに縫製工場を新設し形態安定シャツの生産を強化し、デニム糸の染色事業も行う。一方、インドでは現地メーカーと合弁会社を立ち上げ、今月からシャツ生産に乗り出す。このほか、中国では7月からシャツ生産を強化し、ブラジルでは13年をめどに紡績能力を約14%引き上げる計画だ。

 日本の繊維業界は、コスト競争力に勝る中国メーカーなどが台頭する中、景気低迷に伴う需要減もあり大打撃を受けた。このため日清紡では昨年、国内生産からの撤退を表明。昨年9月に島田事業所(静岡県島田市)の紡績工場を閉鎖し、藤枝事業所(藤枝市)などほかの2事業所は生産設備を縮小し技術開発拠点として残している。

 日清紡は「海外へのシフトにめどが立ってきた。真のグローバル競争力を備えたテキスタイルメーカーに変貌する」としており、海外生産を今後も拡充していく考えだ。(中村智隆)

272荷主研究者:2011/01/25(火) 22:58:01

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20110111301.htm
2011年1月11日02時19分 北國新聞
炭素繊維で車市場開拓 北陸の製造業

 北陸の製造業で、炭素繊維で自動車市場を開拓する動きが出てきた。航空機などに比べて製造時間の短い自動車業界向けに、一村産業(金沢市)は短時間で部品を加工できる素材を開発し、新年度に試作品の提供を開始する。タカギセイコー(高岡市)も東レと連携し、新たな加工技術の開発を進める。車体の軽量化が進むなか、鉄より軽い炭素繊維部品の使用拡大が予想され、各社が量産車への搭載を競い合っている。

 「大本命は車。受注のボリュームがけた違いだ」。一村産業の石井銀二郎社長は自動車業界への参入メリットをこう語る。

 同社は橋脚など土木補強用に炭素繊維の織物を生産してきたが、数年前から自動車向けの炭素繊維複合材料の研究を進めていた。

 炭素繊維は鉄に比べて重さが約4分の1と軽量で、燃費性能の向上を求める自動車業界では鉄に替わる部材として注目を集める。

 ただ、従来の炭素繊維は部品加工に1時間程度掛かり、人手を必要とする工程も多いため、製造時間の短い自動車用途には不向きとされてきた。加工費も高く、現在はスポーツカーなど高級車の一部に採用が限定されている。

 一村産業は、プレス機を利用して成型できる新型の炭素繊維シートを開発。成型に掛かっていた人手が省け、加工時間が数分程度に短縮されるという。

 炭素繊維シートはボンネットやトランクルームなど幅広い部品に加工できる。3月にパリで開かれる展示会に出品し、新年度に試作品の提供を始める考えだ。石井社長は「自動車業界への展開は究極の目標。改良を重ね、3、4年後に本格的な普及を狙いたい」とする。

 炭素繊維メーカーの自動車市場への期待は大きい。

 炭素繊維協会の統計によると、09年度の炭素繊維出荷量は前年比28・1%減の9647トンと、リーマン不況の影響で大幅に減少。東レの炭素繊維複合材料を大量に搭載する米ボーイング社の新型旅客機の開発が遅れた影響もあり、生産拡大にブレーキが掛かった。

 ただ、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、2020年には炭素繊維の車部品が本格普及し、市場規模が現状の約3倍に拡大すると指摘。担当者は「加工時間の短縮など課題をクリアできれば、一気に普及する」とみている。

 タカギセイコーは、東レなどと研究チームを結成し、炭素繊維を複雑な形状に加工する技術を開発している。量産車の車体フレームやエンジン部品への採用を狙い、13年の実用化を目指す。

 これまで加工が困難だった凹凸やわん曲を必要とする部品も成型できるようになるという。

 炭素繊維の車部品は、世界シェアの半分以上を占める国内メーカー各社が、海外の自動車メーカーと共同開発を進めている。より高い燃費性能が求められる電気自動車の普及も見据え、開発競争の激化が予想されるなか、実用化への道筋をいかに早くつけられるかが問われる展開となっている。

273荷主研究者:2011/01/25(火) 23:38:36
旭化成の北陸向けのベンベルグ輸送は古くから鉄道貨物輸送が行われ、現在も南延岡駅の旭化成の専用線扱いのコンテナ輸送で北陸地方などへ運ばれている。

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20110113304.htm
2011年1月13日03時08分 北國新聞
北陸への糸「さらに15%増」 旭化成

 旭化成の藤原健嗣社長と旭化成せんいの高井秀文社長は12日、金沢市の金沢都ホテルで会見した。高井社長は今期(2011年3月期)の北陸産地向けの糸の売上高が200億円程度になる見通しを示し、「産地の生産が回復し、前期の倍近い規模になった。来期はさらに15%ほど伸びる」と述べた。

 旭化成せんいは肌着やアウター向けの糸を北陸産地の企業に販売している。市況回復に伴い、服の裏地に使われる「ベンベルグ」など差別化素材の引き合いが増え、北陸産地の生産も上向いているという。

 高井社長は「相当厳しかった前期の反動が大きい。回復はしているが、リーマン・ショック以前の75%ほどの水準にとどまっている」と話した。

 藤原社長は来期からスタートする中期経営計画に触れ、「環境エネルギーなど新しい分野への挑戦が柱となる。北陸産地とも連携し、共同開発の可能性を探りたい」と述べた。旭化成ケミカルズの坂本正樹社長、旭化成の水野雄氏常務執行役員が同席した。

 会見後、北陸の取引先を招いた新春ご挨拶(あいさつ)会が開かれ、関係者約150人が出席した。藤原社長、谷本正憲石川県知事があいさつした。

274荷主研究者:2011/01/30(日) 20:55:07

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110112/bsc1101120501003-n1.htm
2011.1.12 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人など、高機能にシフト スーパー繊維で収益拡大図る

 合繊メーカー各社が軽量で強靱(きょうじん)といった特性を持つ超高機能の「スーパー繊維」で攻勢をかけている。東洋紡はピアノ線の8倍の強度を持つポリエチレン繊維の生産能力を増強。鉄よりも軽くて強度が高い炭素繊維では、帝人が天然ガス車に搭載するタンク向けの独占供給契約をタイメーカーとの間で結び、東レは需要減で中断していた工場の増強工事を再開した。汎用品でアジアメーカーの台頭が目立つ中、潜在需要が大きい付加価値製品へのシフトを加速させることで収益拡大を図る。

 東洋紡はオランダの化学メーカー、DSMダイニーマとの折半出資会社である日本ダイニーマ(大阪市北区)を通じ、高機能ポリエチレン繊維「ダイニーマ」を増産する。福井県敦賀市の敦賀事業所に年800トンの製造が可能なラインを導入し、昨年末に稼働させた。昨年6月導入の第3ラインと合わせた投資額は50億円。これにより、全体の年産能力は3200トンとなった。

 ダイニーマは衝撃吸収性や耐光性、耐薬品性に優れ、水にぬれても劣化しにくいほか、水に浮くほど軽いため船舶用ロープや工場などで使う防護用手袋、釣り糸、ヘルメットの素材に使われている。東洋紡は増産を機に用途開発も加速させ、コンクリートの補強材など土木・建築資材向けにも売り込んでいく。

 一方、帝人の子会社、東邦テナックス(東京都千代田区)はタイの大手圧力容器メーカー、メタル・メイト(バンコク市)と炭素繊維の独占供給契約を結んだ。メタル・メイトが開発・製造する天然ガス車用タンクの素材として炭素繊維の原糸を供給する。アルミニウムなどの金属を使った従来のタンクに比べ、金属部分を薄くする代わりに周囲に炭素繊維を巻き付けて樹脂で固めるため、大幅な軽量化が可能という。11年には1000万ドル(約8億3000万円)の売り上げを見込んでいる。

 炭素繊維では、東レも年産1000トンの能力を持つ新規生産設備の工事を愛媛工場(愛媛県松前町)で再開し、12年9月に稼働させる。工場用地の整備費などを含む総投資額は160億円。航空機の翼や自転車のフレームに使う高機能品を生産する。

 当初は09年7月の稼働を目指していたが、世界同時不況で需要が急激に落ち込んだため、工事を中断していた。ここにきてスポーツ用や産業用の需要が回復してきたことから、新設備導入で攻めに転じる。

275荷主研究者:2011/01/30(日) 21:49:40

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20110118301.htm
2011年1月18日03時26分 北國新聞
北陸の生地、仕入額130億円に 帝人が今期見通し

 帝人の大八木成男社長らは17日、金沢市の金沢都ホテルで会見した。同席した北野弘常務執行役員は今期(2011年3月期)、北陸産地からの生地の仕入額が前期比5%増の約130億円に上るとの見通しを示し、「輸出やインテリア関連の販売が好調で、来期はさらに増やしたい」と述べた。

 帝人グループは北陸産地から生地を買い取り、国内外のアパレルなどに販売している。北野常務執行役員によると、約130億円のうち、衣料が約50億円、インテリアなどの産業資材が約80億円になるという。

 大八木社長は北陸産地について「取引先の一部は春先までの受注が既に埋まっている。活況を呈しているのではないか」との見方を示した。

 今後、中国では経済成長に伴って人件費が急増するとし、「繊維の生産拠点が中国から日本に回帰する可能性もある。技術力が高く、製品の安定供給が見込める北陸産地が存在感を高めるだろう」と述べた。

 また、新たに策定する中期経営計画の主軸として、アラミド繊維や炭素繊維といった「グリーンケミストリー」などを挙げ、産地との連携を深めていくとした。亀井範雄専務執行役員が同席した。会見後、北陸三県の取引先関係者約150人を招いて新年互礼会が開かれた。

276荷主研究者:2011/02/06(日) 11:16:39

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110121/bsc1101210503004-n1.htm
2011.1.21 05:00 Fuji Sankei Business i.
クラレ、従来より低温で染色のエコ繊維を開発

 クラレは20日、従来に比べ低い温度で染色でき、染色時のエネルギー使用量を大幅に減らせるポリエステル長繊維を開発した、と発表した。来年度上期から原糸を生産し、下期から生地の供給に乗り出す。2012年春夏シーズンの衣料を手はじめに、スポーツウエアや一般衣料、ユニホームに加え、自動車の内装材向けにも供給する。

 開発したポリエステル長繊維「ピュアス」は、原料の樹脂を製造する過程で独自開発の添加剤を混ぜることにより、従来に比べ25度低い摂氏105度で染色することを可能にした。その結果、染色時に必要なエネルギーを節約でき二酸化炭素(CO2)排出量を2割減らせる。

 従来品と同等の強度も確保。ふっくらとした柔らかい風合いを実現することも可能という。

 原糸換算で初年度100トン、3年後に1000トンの販売を見込む。将来的には同社が生産するポリエステル長繊維の全量をピュアスに置き換えることも目指す。

277荷主研究者:2011/02/06(日) 13:50:20

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0003755043.shtml
2011/01/22 08:30 神戸新聞
播州織の生産数量13年ぶり増加 国産シフトで

 西脇市周辺で作られる先染め綿織物「播州織」の2010年の生産数量が前年比で1・6%増加し、1997年以来13年ぶりに前年を上回ったことが21日、分かった。リーマン・ショックで生産数量が大幅に減った前年の09年の反動が主な要因だが、アパレル側などが品質や納期が安定しない中国生産から、国内生産へ切り替えを進めていることも背景にあるという。

 播州織工業組合が同日発表したデータによると、10年の生産数量は約5540万平方メートル。前年の約5450万平方メートルから増加に転じた。

 播州織は1960年代まではほぼ全量が輸出向けだった。オイルショックで一部が国内向けに転じ、生産数量は1987年に約3億8780万平方メートルとピークを迎えた。その後は減産が続き、円安と米国の好況により輸出が伸びた97年(約1億9550万平方メートル、前年比1・6%増)以外は前年割れが続いた。09年の減少幅はここ30年で最悪となる23・5%に達した。10年は8割強を占める内需向けが1・0%増、輸出は4・6%増だった。

 10年は、リーマン・ショックの影響による前年の反動のほか、同組合の高見武常務理事(49)は「中国での生産が納期遅れや品質の不安定さでリスクが大きくなり、アパレル・商社側が国内生産にシフトしている」とも分析している。

 産地では現在、春夏向けの稼働状況が良好で、工賃もわずかではあるが上昇している。一方、綿糸価格は投機資金の流入や新興国での需要増などで高騰し、中国以外のアジアへの産地シフトも見られ、「不安要因も多い」(高見常務理事)という。3月には地元で初となる素材展を予定しており、高見常務理事は「産地が一体となり、魅力ある素材作りに力を入れて海外製品との差別化を図りたい」と話している。

(広岡磨璃)

279荷主研究者:2011/02/27(日) 11:52:32

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110209/bsc1102091615004-n1.htm
2011.2.9 16:13 Fuji Sankei Business i.
愛媛に不織布の製造会社設立 ユニチカと丸三産業

 ユニチカは9日、衛生用品メーカーの丸三産業(愛媛県大洲市)と共同で、愛媛県西条市に化粧用パフなどの原料となる不織布の製造販売会社「UMCT」を4月1日に設立すると発表した。

 新会社の資本金は6000万円で、出資比率はユニチカが35%、丸三産業が65%。西条市内に年間の生産能力5000トンの不織布工場を建設し、4月の稼働を目指す。投資額は約18億円。

280荷主研究者:2011/02/27(日) 11:53:17

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110212/bsc1102120502003-n1.htm
2011.2.12 05:00 Fuji Sankei Business i.
炭素繊維、量産車で躍進 日本勢優位、供給の動き加速

 鉄よりも軽い上に丈夫で「夢の素材」と呼ばれる炭素繊維を使った自動車がスタンダードになる日が近いかもしれない。世界最大手の東レがダイムラーと炭素繊維を使った自動車部品の合弁会社を近く立ち上げ、三菱レイヨンも独BMWへの納入を決めるなど、炭素繊維メーカーの間で量産車への採用を目指す動きが加速しているためだ。日本メーカーが優位に立つ分野だけに、低迷する日本経済のカンフル剤としての期待が高まる。

◆軽量化の解決策

 「重要な課題となっている車体軽量化の解決策になる」。東レの小泉慎一副社長は、1月下旬に開いたダイムラーとの合弁会社設立会見で力説した。

 両社は3月に合弁会社を設立した後、ドイツに工場を建設。炭素繊維と樹脂を組み合わせた「複合材」を加工して自動車部品を製造する計画だ。製造した部品は、まずダイムラーが2012年に発売するメルセデス・ベンツの「SLクラス」に採用。他の自動車メーカーへの供給も視野に入れる。

 自動車向けでは三菱レイヨンも独素材大手のSGLと組み、BMWが15年までに発売する電気自動車(EV)向けに供給する。東レ、三菱レイヨンと“3強”を構成し、世界市場の7割を分け合う帝人も技術開発に本腰を入れている。

 炭素繊維は鉄に比べて強度が10倍あるにもかかわらず、重さは4分の1。自動車の各パーツに採用されれば3割もの軽量化が可能になるとされ、EVやハイブリッド車(HV)に使えばバッテリーの長寿命化にもなる。しかもさびず、耐熱性も高い。地球温暖化を背景に自動車の燃費性能向上が求められる中、車体軽量化を実現できる「炭素繊維自動車」への潜在需要は大きい。炭素繊維メーカーが「バスに乗り遅れるな」とばかりに、自動車メーカーとの連携や技術開発強化を急ぐのは、この新しい成長市場をライバル企業に先んじて取り込みたいと考えているからだ。

 これまで炭素繊維の量産化へのハードルは高かった。複合材を製造するには、アクリル繊維などを炭化させて繊維にした後、樹脂で固めて成型する必要があり、成型に30分以上かかるため大量生産に向かない。さらに、鉄とは「一桁違う」(東レ)とされる原料価格の高さも普及を妨げてきた。こうした事情から現時点で本格採用しているのは、トヨタ自動車の高級スポーツカー「LFA」などごく一部にとどまっている。

 そこに風穴を開けたのが東レだ。昨年秋に工程の見直しや新たな樹脂の開発によって成型時間を5分に短縮する技術を確立し、量産化への道筋をつけた。東レとの合弁に踏み切るダイムラー側には、車体軽量化が急務になっているという事情がある。2012年に欧州で、新車の二酸化炭素(CO2)排出削減を求める新環境規制が始まるからだ。12年に発売される「SLクラス」は、年間数万台規模を売る量販車としては、初の本格採用となる見通しだ。

◆「成型1分」の壁

 炭素繊維の現在の市場規模は3万トン。風力発電の羽根などの一般産業用途が6割、ゴルフシャフトや釣りざおといったスポーツ向けが2割強、残りを航空機向けが占める。炭素繊維の事業規模は東レでも700億円弱にすぎないが、そこに自動車が加われば、収益の大幅アップも夢ではない。東レは「500万円クラスの自動車3000万台に1台あたり10キロの炭素繊維が採用された場合、現在の市場に匹敵する市場が生まれる」と予測する。

 ただ、量産化には成型時間のさらなる短縮が必要だ。鉄と対等に勝負するには「1分の壁」を破らなければならない。「1分の壁」打開に向けて、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が主体となり、東レや三菱レイヨンが参加して成型時間の短縮に取り組むなど、産官学の連携も強まっている。

 炭素繊維をめぐっては、中国が潜在需要を見越し国を挙げ開発に力を入れている。炭素繊維は原糸の製造に独自のノウハウが要るなど技術的な参入障壁が高く、「日本メーカーの優位は当面は揺るがない」(みずほ証券の高橋弘彦シニアアナリスト)とみられる。しかし、中国も技術力をつけてきているだけに予断を許さない。(井田通人)

281荷主研究者:2011/02/27(日) 12:33:12

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/02/20110216t72013.htm
2011年02月16日水曜日 河北新報
中国・経済成長で人件費高騰 縫製業、東北に回帰

注文が殺到し、フル稼働で対応している及川被服の工場=登米市

 取引の減少が続いていた東北の縫製業界で、受注回復の動きが起きている。中国への生産委託を増やしていたメーカーや商社が現地の急激な発展で委託先を確保しにくくなり、昨年後半から国内回帰を進めているのが理由とみられる。フル稼働しても対応しきれない企業もあり、経営者らは「一過性にしないためにも技術と個性を磨きたい」と気を引き締めている。

<チャンス到来>
 「工場をフル稼働しても間に合わず大半を断っている」と語るのは、ユニホームの縫製を手掛ける及川被服(宮城県登米市)の及川秋穂会長だ。

 メーカーなどからの発注相談は昨年9月との比較で約5割増し。及川会長が経営に携わる米沢市のブランド服専門の企業も昨年秋と比べ、生産量が2割ほど増えたという。

 及川会長は「2009年には前年の金融危機の影響を受け、稼働日を半減させた月もあった。耐えてきた企業にようやくチャンスが巡ってきた。コスト削減だけで海外に委託先を求める状況が改善される可能性もある」と期待する。

 ブランド服を手掛ける秋田ファイブワン工業(秋田市)の佐賀善美社長も「縫製業者はことしに入り、どこも注文が殺到している。メーカーや商社は委託先を確保できずにいる」と説明する。

<独自技術が鍵>
 2人がそろって理由に挙げるのが中国の経済成長による影響だ。

 さまざまな業種の中国生産の拡大で、縫製関連でも現地の人件費高騰と労働者不足が発生。納期遅れの恐れもあり、日本メーカーなどが昨年秋ごろから、国内への委託を増やしているという。今月は中国の工場が春節(旧正月)で長期休業した事情もある。

 注文が集中しているのは、中国への生産シフトや不況で、国内企業の多くが設備、人員を縮小する中、生産能力を守ってきた企業という。「国内に頼めず、東南アジアなどへの生産委託を模索している」(中堅商社の住金物産)という声もある。

 工業統計によると、東北6県の08年の繊維産業の製造品出荷額は2675億円。事業所数(1882カ所)、従業員数(4万7255人)も含め、いずれも5年前に比べ2割前後減った。

 こうした衰退傾向に歯止めが掛かるのか。ニット製品で国際的な評価も高い佐藤繊維(山形県寒河江市)の佐藤正樹社長は「(好機を生かすには)個性的な製品造りや独自技術が欠かせない」とみる。

282とはずがたり:2011/03/14(月) 19:04:28

ユニクロの柳井社長、10億円寄付へ 肌着30万着も
http://www.asahi.com/business/update/0314/TKY201103140301.html
2011年3月14日16時39分

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは14日、支援物資として機能性肌着「ヒートテック」30万着など7億円相当を送ると発表した。会社として3億円、従業員として1億円の義援金も出す。これとは別に柳井正・会長兼社長が、個人として10億円の義援金を出すという。

 ファーストリテイリングによると、保温効果の高いヒートテックを全国の店舗から集める。ほかにもコートやジーンズ、タオルなどを用意する。行政の支援ルートを通じて被災地に送る予定だ。

 義援金は日本赤十字社を通じて、被害の大きい宮城や岩手、福島などの各県に寄付する。

283荷主研究者:2011/04/20(水) 00:25:43

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2011/04/07-1145.html
2011年04月07日 化学工業日報
東日本大震災不織布 西日本で増産の動き

 不織布メーカーが西日本の生産拠点を活用して増産を進めている。東日本大震災の影響で衛生材料に対するニーズが高まっており、各社は製造設備をフル稼働させている。旭化成せんいは紙おむつ向けポリプロピレン(PP)スパンボンド不織布を緊急増産、ダイワボウポリテックはウエットティッシュ向けスパンレース不織布の優先生産を始めた。ただ、各社とも生産余力に乏しく増産規模は限定的。需給バランスが改善されるまでには一定の時間がかかりそうだ。

 被災地では4月に入っても多数の住民が避難所生活を強いられている。必要な物資の供給が行き届かない地域もあり、紙おむつやウエットティッシュなどの不織布製品の需給バランスはまだら模様。不織布メーカーは、震災の直接的な影響を免れた西日本の工場で供給体制を強化して増産に取り組み始めた。

 紙おむつに使うPPスパンボンド不織布を製造する旭化成せんいは、滋賀と宮崎の工場をフル稼働。2拠点合わせて年産ベースで2万2000トンの製造設備を保有しているが、震災前の約2万トンから効率向上などで能力いっぱいの2万2000トンまで生産量を拡大している。紙おむつメーカーの増産に対応し、品不足緩和に取り組んでいる。

 ダイワボウポリテックは、美川工場(石川県)と益田工場(島根県)でニーズが高まっているウエットティッシュ用スパンレース不織布を優先的に生産している。被災地では上下水道などのインフラが大きなダメージを受け、衛生面の課題が大きくなっている。避難所生活を強いられている住民にとって、簡単な清掃や身体を拭うなどの用途で活躍するウエットティッシュは貴重な存在。同社は他用途向けの生産量を一時的に減らし、ウエットティッシュ向けを最優先して増産対応を進めている。

 震災直後に比べて物流の復旧が進み、メーカーの増産も奏功して不織布製品の品薄は都市部などでは改善している。ただ、被災地では多くの住民が避難所生活を続けており、不織布製品に対するニーズは強い。メーカーは生産能力に余裕がないものの、優先度が高いとみて緊急の増産体制を当面続けていく方針。

284荷主研究者:2011/05/03(火) 00:39:43

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110421/bsc1104211802025-n1.htm
2011.4.21 18:01 Fuji Sankei Business i.
三菱レイヨン、独企業との合弁で炭素繊維原料を量産

 三菱レイヨンは21日、炭素繊維メーカーの独SGLグループと昨年4月に設立した合弁会社で今月から、独自動車大手のBMWグループ向けに炭素繊維原料の量産を始めたと発表した。

 広島県大竹市にある三菱レイヨンの工場内に製造所を設け、今後3年間で生産能力を年7000トン規模まで高める。つくられた原料をもとに、BMWの部品工場で炭素繊維複合材料(CFRP)に成形加工し、BMWが2013年に発売予定の電気自動車の基幹部材に採用される。

 三菱レイヨンは、合弁会社に66.66%を出資している。

285荷主研究者:2011/05/15(日) 14:44:36

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0320110510agaq.html
2011年05月10日 日刊工業新聞
クラボウ、津に新工場−フィルム事業の売上高150億円に

 クラボウは9日、電子部品や半導体の関連部材などに使われるスーパーエンジニアリングプラスチックフィルムの量産工場として、津市に三重工場を新設すると発表した。

 また、安城工場(愛知県安城市)にあるホットメルトフィルム製造設備も新工場に集約する。7月に着工し、2012年4月―13年1月に随時操業する。投資総額は約60億円。16年度に生産能力を年7000トンとし、フィルム事業の連結売上高で10年度の80億円から150億円を目指す。

 新工場は旧津工場の跡地を活用し、敷地面積は同跡地の約3分の1にあたる約4万5000平方メートル、延べ床面積は約1万5000平方メートル。第1―第3工場の3棟で構成し、汎用から高機能まで幅広く製造する。

286荷主研究者:2011/06/05(日) 23:15:50

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20110521302.htm
2011年5月21日02時42分 北國新聞
関西へ物流一本化 東レ合繊クラスター

 北陸の繊維企業を中心に組織する東レ合繊クラスターは7月、北陸から関西への物流を一本化する。配送トラックが石川、福井の染色5社を巡り、輸出拠点の神戸港などに生地を運ぶ。運送費の約2割を削減できる見通しで、産地のコスト競争力強化を狙う。

 20日、金沢商工会議所で営業企画分科会委員長の池田哲夫小松精練社長、物流ワーキンググループリーダーの小関正也平松産業営業部長が会見した。

 参加するのは小松精練(能美市)、倉庫精練(金沢市)、平松産業(能美市)、サカイオーベックス(福井市)、東洋染工(坂井市)の5社。これまでは個別にトラックを手配して輸送していた。

 東レの孫会社である東洋運輸(大津市)が集荷し、神戸港や関西の縫製工場などに生地を運ぶ。二酸化炭素排出量は年間約520トンで、現状の20%を削減できるという。

 7トンまたは10トントラックが毎日運行する。年間輸送量は約1万5千トンで、このうち8〜9割が中国や東南アジアに輸出される。

 同クラスターは2009年12月から北陸地域で共同物流を始めたが、さらなるコスト削減策を検討していた。5社の出荷地別の輸送量を調査したところ、関西方面が6割と大半を占めていたことから一本化を決めた。

 池田氏は「ライバル同士がコスト削減という目標のもとに結束した。共同物流を染色だけでなく、織物など他の分野にも広げ、産地の底上げを図りたい」と述べた。小関氏は金沢港の利用について「中国や東南アジアへの船便が少なく、今後検討したい」と話した。

288とはずがたり:2011/06/27(月) 13:58:27

背広にネクタイなんてものは極寒の地イギリスの風習やし米なんかが取れる熱帯の日本は日本発のクールな服装を全世界に向けて発信すべし。

スーパークールビズ、世界が注目「画期的」「崩しすぎ」
http://www.asahi.com/national/update/0626/TKY201106260189.html?ref=goo
2011年6月26日22時30分

写真:特に評判が悪いのはこのスタイル=米紙USAトゥデーから拡大特に評判が悪いのはこのスタイル=米紙USAトゥデーから

 環境省が提案したスーパークールビズが海外でちょっとした話題だ。「仕事に着るには崩しすぎ」「いや軽装で節電するという試みが画期的」と賛否は割れている。

 米公共ラジオNPRは今月初め、「日本で服装革命が起こるかもしれない」と東京発で報じた。アロハシャツ姿の環境省職員らを取り上げ、「日本でこんなにカジュアルな服装での出勤が認められたことはない。原発事故を受けた節電策として、行楽地のような服装が奨励されている」と紹介。派手な花柄シャツを記者が東京都心で市民に見せて「仕事に着る勇気はありますか」と尋ねて回った。

 インド紙ヒンドゥスタン・タイムズは「Tシャツや短パンを日本の公務員が着るなんて」と驚きの筆致。「炎暑のインドにこそ短パン出勤を導入してほしい」とうらやむ声を紹介した。

 英BBCラジオは懐疑的。「堅めの服装が主流の日本でこの格好は冒険。何ごとも上司しだいの職場文化の国なので、普及するかどうか微妙」と論評した。米紙ウォールストリート・ジャーナルも、「極端すぎるカジュアル路線には抵抗がある」「旗振り役の環境省職員以外はだれも着ない」といった官僚たちの冷めた声を集めた。

289荷主研究者:2011/07/18(月) 21:19:47

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110706/bsc1107060500000-n1.htm
2011.7.6 05:00 Fuji Sankei Business i.
東洋紡が大津に注射剤生産ライン増設

 東洋紡は5日、大津医薬工場(滋賀県大津市)に、注射剤を生産するラインを増設すると発表した。投資額は約12億円で、2013年1月に稼働させる。

 生産を受託する製薬会社が、がんやリウマチなどに有効なバイオ医薬品の開発に注力していることに対応する狙いがある。

 増設分の生産能力は年間200万本。これにより、既存のラインを含めた同工場の注射剤の生産能力は、臨床試験データを収集するための治験薬も含めて年間1900万本に拡大する。

290荷主研究者:2011/07/18(月) 21:22:45

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110707/bsc1107070504014-n1.htm
2011.7.7 05:00 Fuji Sankei Business i.
炭素繊維、日本の力結集を 量産化へ連携不可欠

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/industry/bsc1107070504014-p1.jpg
炭素繊維の世界需要

 鉄の10倍の強度を持ちながら重さは4分の1という新素材の炭素繊維が、省エネルギー志向の高まりを追い風に飛躍の時を迎えようとしている。米ボーイングの最新鋭旅客機「787」の大幅な軽量化を支え、自動車の車体への本格採用も視野に入る。もっとも、一層の需要拡大には価格の高さが最大の難点。東レなど日本メーカー3社が世界シェアの約7割を握る優位性を生かし、日本を牽引(けんいん)する産業に炭素繊維を育てるには、産学官連携の「オールジャパン」態勢が不可欠になりそうだ。

 ◆自動車への採用カギ

 「炭素繊維をたくさん使った飛行機を飛ばすのが夢だった。商業生産を始めてから40年の節目にあたる今年、その姿を見られるとは…」。東レのある幹部は感慨深げにこう語った。

 787が日本に初めて飛来し、お披露目の会場となった全日本空輸の羽田空港格納庫には4日、炭素繊維関連事業を担当する東レの大西盛行常務らの姿もあった。胴体や主翼、尾翼といった機体のほとんどに東レの炭素繊維複合材料が使われ、重量ベースで約50%を占める。アルミ合金などが主だった従来の旅客機よりも丈夫で軽く、現行の中型機に比べて燃費は2割も向上した。

 炭素繊維複合材料の使用比率は従来機のボーイング777で約11%、767で約3%にとどまり、約50%の大量採用は787が初めて。全日空は787を55機、日本航空も35機を発注しており、本格生産が順調に進めば「炭素繊維への信頼性が増し、素材としての期待値が上がる」(みずほ証券の高橋弘彦シニアアナリスト)のは確実だ。

 炭素繊維は2008年秋のリーマン・ショック後に需要が急激に落ち込み、各社は苦戦を強いられてきたが、足元では再び成長のレールに戻りつつある。航空宇宙やスポーツ、一般産業の各用途で販売量が増え、販売価格の値戻しも進んできた。

 今後は市場の拡大期に入り、世界需要は年率15%以上で伸長するとの予想もある。その成否を握るのが自動車の車体への本格採用。「各パーツに使われると車体重量が3割程度減って燃費が良くなるうえ、二酸化炭素(CO2)排出量の削減効果も期待できる」(業界関係者)という。

 すでに連携の輪は広がっている。三菱レイヨンは独メーカーとの合弁会社で4月、独BMWグループ向けに炭素繊維原料の量産を始めた。この原料から成形加工された炭素繊維複合材料は、BMWが13年に発売を予定する電気自動車(EV)の構造材料として全面採用される。

 東レも6月、炭素繊維複合材料を使った自動車部品の製造販売会社を独ダイムラーとの合弁で設立。来年発売予定のメルセデス・ベンツの上級車向けに供給するほか、ほかの自動車メーカーへの供給も視野に入れる。

 帝人は量産技術で一歩先を行く。金型に流し込んだ炭素繊維を樹脂で固めて複合材料に成形する時間を、従来の最短5分程度から1分以内に抑えた。「国内では最先端を走っており、欧米や日本の自動車メーカーから多数のアプローチがある」(大八木成男社長)と自信をみせ、ハイブリッド車(HV)やEV向け需要の取り込みを図る。

 ◆高品質、低コスト

 炭素繊維は現在、日本勢3社が世界で圧倒的なポジションを誇る。ただ、最大手の東レでも11年3月期の炭素繊維複合材料事業の売上高は670億円で、同社の連結売上高の4%強にとどまり、市場としてはまだ黎明(れいめい)期の段階だ。

 さまざまな分野で活用される素材に炭素繊維を育てるためには、格段に高いコストを高品質を維持しながら大量生産で低減する技術が欠かせない。

 みずほ証券の高橋シニアアナリストは「量産化技術の確立は単独メーカーでは難しく、時間もかかる。炭素繊維には改良の余地が多く、より早く、より安く作るための壁を産学官が知恵を出し合って乗り越えていく取り組みが必要だ」と指摘する。

 原燃料価格の高騰が続き、CO2の排出量削減が国際的に求められる中、機体や車体の軽量化で燃費向上に貢献する炭素繊維への期待は大きい。日本経済浮上のためにも、業界の枠を超えた強化策が急務といえる。(森田晶宏)

291荷主研究者:2011/07/18(月) 22:35:01

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110712/bsc1107120754004-n1.htm
2011.7.12 05:00 Fuji Sankei Business i.
東レ、環境配慮繊維に軸足 14年に売上高930億円目指す

 東レは11日、主力の繊維事業での環境配慮型製品の売上高を、現中期経営計画の最終年度となる2014年3月期に930億円(11年3月期は679億円)に拡大させる方針を発表した。20年ごろに1300億円超を目指す。「脱石油資源」の流れが広がる中、繊維事業でも省エネルギーに寄与する衣料品向け素材やバイオマス由来の繊維などは着実な需要拡大が見込まれ、事業成長と収益拡大を急ぐ。

 6月1日付で、環境配慮型製品の販売拡大に向けた戦略立案などを手がける専門部署「繊維グリーンイノベーション室」を大阪本社(大阪市北区)に新設。繊維事業の各事業部の横断的な取り組みを強化し、収益拡大につなげる。

 環境配慮型の主な製品は、衣料品向けの暖か素材や清涼素材▽ハイブリッド車や電気自動車のモーターに使われる結束糸▽トウモロコシなどバイオマス由来の繊維▽水処理膜の基材用の不織布▽空気浄化のエアフィルター用の不織布▽難燃カーテンに使われる環境負荷の小さな繊維−など。

 同社は20年ごろに連結売上高を3兆円(11年3月期は1兆5396億円)とした上で、3分の1にあたる1兆円を炭素繊維複合材料や水処理膜、太陽電池やリチウムイオン電池の材料といった環境配慮型製品で占める計画を掲げている。必要となる設備投資や研究開発投資も今後3年間で重点的に行う方針だ。

292荷主研究者:2011/08/14(日) 14:34:56

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110803/bsc1108030504012-n1.htm
2011.8.3 05:00 Fuji Sankei Business i.
三菱レイヨン 炭素繊維の新設備、1年半遅れで稼働

 三菱レイヨンは2日、炭素繊維の新たな生産設備が広島県大竹市の大竹事業所内で完成し、6月に操業を開始したと発表した。

 投資額は約120億円で、年間生産能力は2700トン。風力発電の翼や圧力容器、自動車部品など、産業用途の大型構造物向けを中心に高性能タイプの炭素繊維を生産する。徐々に稼働率を高め、需要動向を見ながら1年以内にフル生産に移行する。

 同設備は、2008年秋のリーマン・ショック後の不況で炭素繊維の需要が低迷したのを受け、当初09年末を予定していた稼働時期を2度にわたり先送りしていた。だが炭素繊維は、足元では産業用途やスポーツ・レジャー用途で需要の回復基調が続いており、今後も安定生産が維持できると判断した。

 新設備の稼働により、同社の炭素繊維の年産能力は豊橋事業所(愛知県豊橋市)の5400トン、米国子会社の2000トンと合計して1万100トンとなる。

293荷主研究者:2011/08/28(日) 14:19:28

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110808/bsc1108082103014-n1.htm
2011.8.8 21:02 Fuji Sankei Business i.
東洋紡、32年度に売り上げ5000億円以上に

 東洋紡は8日、平成32(2020)年度の売上高を5千億円以上(平成22年度実績は3406億円)、本業のもうけを示す営業利益を500億円以上(同209億円)にそれぞれ引き上げる長期ビジョンを発表した。

 同社は中期経営計画で、25年度の売上高を4千億円、営業利益を300億円とする目標を掲げているが、大阪市内で記者会見した坂元龍三社長は「構造改革に区切りをつけて、利益を社会や株主に還元できる業績を目指す」と説明した。

 液晶画面のタッチパネルに使うフィルム事業や医薬品の受託製造など「スペシャルティー」と呼ぶ高付加価値事業の比率を67%から96%に引き上げるとともに、海外展開の加速やM&A(企業の合併・買収)、事業提携などさまざまな手段を使って、目標数値の実現を目指す。

294荷主研究者:2011/08/28(日) 14:34:40

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110811/bsd1108112014008-n1.htm
2011.8.11 20:13 Fuji Sankei Business i.
「繊維街・船場」からまた一つ消える…伊藤忠、大阪本社移転控え“恩返し清掃”

 伊藤忠商事は11日、岡藤正広社長や若手社員160人が、大阪市中央区の船場地区でランドマークとして親しまれた現大阪本社周辺の清掃活動を行った。同本社が15日付で、JR大阪駅北側の新駅ビル(大阪市北区)に移転するためのセレモニー。船場地区は同社をはじめ丸紅などの総合商社、紡績メーカーが集う「繊維街」として発展してきたが、近年は本社の移転が増え、その面影は年々薄れている。

 岡藤社長は「長年お世話になった感謝の気持ち。若いころは自転車に乗って船場地区を営業したもんですが、今は多くの繊維会社が船場から離れました」と、寂しそうな表情でつぶやいた。

 伊藤忠の現大阪本社がある「伊藤忠ビル」は、大阪市中心部を南北に貫く御堂筋と東西の中央大通が交わる一等地に昭和44年、建設された。地上13階地下4階のビルは、近接する大阪丸紅ビル(丸紅大阪支社)とともに、長く船場地区の象徴として親しまれ、大手紡績メーカーも両社の近くに本社を構えた。

 同地区に本社を置く紡績会社員は「昔は、毎朝出勤すると本社の玄関前で商社マンに待ち構えられ、『商品を売ってくれ』とせがまれるほど活気に満ちていた」と懐かしむ。

 だが、丸紅は平成15年に本社を東京に移転。伊藤忠商事は東京と大阪の2本社体制だが、すでに中枢機能の大半を東京へ移した。昭和50年に約2200人だった大阪本社の正社員は現在、10分の1近くまで減っている。

 伊藤忠ビルは平成10年に売却され、現在は賃料を払って入居している。だが、設備の老朽化が進み、梅田の新ビルに移転することになった。

 大阪府不動産鑑定士協会の松永明副会長は「昔は大阪市中心部といえば本町を指したが、ここ1、2年で梅田に移った感がある。伊藤忠商事の流出は船場衰退の象徴だ」と指摘する。

 残る丸紅も現在の大阪支社が入るビルの賃借契約が24年9月末に切れるため、梅田地区への移転も取り沙汰された。同社は「このまま残って契約更改するか、移転するか何も決まっていない」と説明する。

 船場地区に本社を置く紡績会社幹部は「同じ市内でビジネス上の支障はないが、一抹の寂しさは感じる」と惜しんだ。

297荷主研究者:2011/10/01(土) 16:24:58

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110909/bsc1109091837013-n1.htm
2011.9.9 18:32 Fuji Sankei Business i.
東レ、炭素繊維を使った次世代型EV試作 4割超の軽量化実現

 東レは9日、炭素繊維をふんだんに使った次世代型の電気自動車(EV)「TEEWAVE(ティーウエーブ)AR1」を試作したと発表した。車体の基本構造に炭素繊維を樹脂で固めて成形した複合材料を採用。車体重量は846キログラムと、鋼板主体の従来型のEVに比べて4割以上軽量化し、衝突時の安全性も高めた。

 試作車は2人乗りで、屋根のないスポーツカー。最高時速は147キロ。公道を走るための車両登録も可能だ。東レ単独で約3億円を投じ、英国やドイツなどで試作作業を行った。同日の記者会見で須賀康雄常任理事は「炭素繊維でどれだけの乗用車をつくれるか、極限を試すための実験」と狙いを強調した。

 炭素繊維は鉄の10倍の強度で、重さは4分の1という先端素材。4人乗りの屋根付きで比べると、車体重量は従来型のEVの約3分の2となる。車体の基本構造に使われる部品点数も約20分の1に削減した。軽量化で電力消費量が減るため、CO2排出量も約9%削減できる。また、衝突エネルギーの吸収量も約2.5倍となり、高い衝突安全性が発揮できるという。

 東レは自動車分野を成長事業のひとつと位置付けており、2015年度には自動車分野のグループ売上高を3500億円に拡大する計画を掲げている。

 今後、自動車メーカーと組んで共同開発を進め、自動車各社に採用を働き掛ける。炭素繊維は鉄に比べて価格が大幅に割高でコストの低減が避けて通れないが、田中千秋副社長は「15年以降には普通車の価格帯で、こうした自動車の実現を目指していきたい」などと語った。

298荷主研究者:2011/10/02(日) 16:35:29

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110915/bsc1109150501000-n1.htm
2011.9.15 05:00 Fuji Sankei Business i.
繊維各社、秋冬向け衣料で「高機能路線」強化 成熟化の壁破れるか

 繊維各社が秋冬向けの衣料用途で高機能素材の展開を強化している。東レがファーストリテイリング傘下のユニクロと組んで展開する発熱保温肌着「ヒートテック」のヒットは代表例。斜陽産業といわれて久しい国内の繊維産業だが、高度な技術力を駆使した先端素材の供給で成熟化の壁を破ろうとしている。

 「ユニクロと東レが人材交流などを行い、あたかも一つの会社であるかのごとく一体となって取り組んできた成果だ」

 東レの日覚昭広社長はこう胸を張る。同社がユニクロと共同開発したヒートテックは、2003年の発売から累計で約2億枚を販売。11年秋冬は男性用には消臭機能を追加し、女性用は保湿機能を強化した。前年実績より2000万枚多い、1億枚の販売を目標に掲げている。

 同社は繊維事業を「会社の安定的成長を引っ張る基幹事業」(日覚社長)と位置づけ、力の入れ具合は他社を圧倒する。足元では業績好調が続き、同事業の11年4〜6月期の営業利益は約75%の大幅増となった。

 帝人は、傘下の帝人ファイバーがデサントと共同開発した秋冬向けの蓄熱保温素材「ヒートナビ」を08年から展開。太陽光を効率的に熱に変換する仕組みで「光さえあれば運動しなくても暖かさを実感できる」(同社)のが売り。11年秋冬はヒートナビを使った衣料品の販売金額で前年比67%増を目指す。

 東洋紡は、イオンが07年から展開している秋冬向けの機能性肌着「ヒートファクト」に、汗を吸って発熱・放湿を繰り返す独自のアクリル繊維が採用されている。また、同社はスポーツ衣料用の素材なども堅調で、衣料繊維事業は11年4〜6月期に前年同期に比べ増収となり、営業損益も黒字に転換した。

 クラレは、ジャケットやワンピースなど上着に使われる素材「エルモザ」が好調だ。革のような質感で、薄くて軽量なのが特徴。11年秋冬は、紳士用のアパレル向けの販売量が前年比で約2倍に伸びているという。

 国内の化学繊維の生産量は1979年をピークにここ10年来は減少傾向にあり、09年以降は100万トンを割り込んでいる。ただ、これまでは生産拠点だった新興国が経済発展を遂げ、消費市場としても育っており、「繊維産業はグローバルに見れば成長産業」(東レの日覚社長)との声は根強い。

 繊維産業では中国や韓国、台湾といったアジア勢の台頭が著しい。日本勢の高機能路線へのシフトはさらに加速しそうだ。

299荷主研究者:2011/10/17(月) 23:41:51

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110926/bsc1109261821011-n1.htm
2011.9.26 18:16 Fuji Sankei Business i.
日清紡HD、欧州ブレーキ摩擦材メーカー買収 世界シェア首位に

 日清紡ホールディングス(HD)は26日、自動車のブレーキ装置の基幹部品であるブレーキ摩擦材のメーカー、ルクセンブルクのTMDフリクショングループを4億4000万ユーロ(462億円)で買収すると発表した。同社にとっては過去最大級の買収案件。外国為替市場の歴史的な円高を追い風に、積極的なM&A(企業の合併・買収)を仕掛け、ブレーキ事業のグローバル展開を加速する。

 株式を保有する投資ファンドや経営陣から、発行済み株式310万株全てを取得する。TMD社の経営陣は買収に賛同の意向を表明している。11月末までに買収を完了させる予定だ。

 TMD社は、日清紡がブレーキ事業で生産拠点を持たない欧州やブラジル、メキシコなどに拠点を持つ。両社のブレーキ事業を合わせれば、世界の主な自動車生産国をほぼ網羅でき、市場の補完性が高いとしている。

 また、両社は得意とする材料や生産方法が異なる上、日清紡が日系や韓国系の自動車メーカーに強いのに対し、TMDは欧州系自動車メーカーに強く、相乗効果が見込めると判断した。

 日清紡のブレーキ事業は傘下の日清紡ブレーキを中心に、日本や北米、中国、韓国、タイ、インドに生産拠点がある。TMD社の買収で、日清紡は自動車ブレーキ用摩擦材の世界シェアが15%超と首位に立つ見通し。

 TMD社は自動車ブレーキ用摩擦材で世界有数のメーカー。2008年秋のリーマン・ショック後の世界同時不況の影響で経営が悪化したが、前身企業から数えると100年以上の歴史があり、欧州や中国、南米で高い存在感を持つ。2010年12月期の売上高は6億3700万ユーロ(668億円)、営業利益は3500万ユーロ(37億円)。

 東京都内で記者会見した鵜澤静社長は「国内の雇用を維持しながら海外展開を図り、成長に導いていきたい」と述べた。

300とはずがたり:2011/10/25(火) 22:49:51

クラボウ、2工場の操業中止=綿糸や織物生産〔タイ洪水〕
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201110/2011102400652&amp;rel=j&amp;g=int

 クラボウは24日、洪水被害を受け、綿糸や織物などを生産しているタイの2工場(パトゥムタニ県)が21日に操業を中止したと発表した。(2011/10/24-18:14)

301荷主研究者:2011/12/11(日) 14:49:22

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20111117301.htm
2011年11月17日03時18分 北國新聞
ヴィトン、ベンツが相次ぎ採用 石川の炭素繊維に注目

 一村産業グループの創和テキスタイル(羽咋市)が生産する炭素繊維が、世界的ブランド「ルイ・ヴィトン」のバッグの生地として採用される見通しとなった。共同開発を経て数年後の商品化を目指す。さらに、高級車「メルセデス・ベンツ」の部品にも、東レを通じて創和テキスタイルの炭素繊維が供給される見込みで、石川産地の炭素繊維が欧州の一流ブランド、メーカーの注目を集めている。

 創和テキスタイルが造っているのは、炭素繊維のシート状の織物。これまでは橋脚の補強など土木・建設向けや、コインケースといった小物類を中心に展開してきた。

 ルイ・ヴィトンに採用されるきっかけとなったのは、今年3月にパリで開かれた炭素繊維の国際展示会。金箔で装飾した炭素繊維のバッグを出展したところ、ルイ・ヴィトン関係者の目に留まった。

 創和テキスタイルによると、炭素繊維の軽さがバッグに適していると評価されたという。藤井寛三社長が先月、パリを訪れ、共同開発に関する契約を締結した。

 藤井社長は、実際にバッグが店頭に並ぶには数年掛かるとし、「ヴィトン側の要求に応えられるよう技術力を高めたい」と意気込む。

 ベンツの部品としては、来年中にも、創和テキスタイルの炭素繊維が使われる可能性がある。

 東レは今年、ベンツを生産するドイツの大手メーカー、ダイムラーと合弁会社を設立。炭素繊維を使った自動車部品をベンツ向けに供給する計画となっている。創和テキスタイルは東レと一村産業を通じて炭素繊維織物を供給し、合弁会社で自動車部品に成型されるという。

 炭素繊維協会の全国統計によると、10年度の炭素繊維出荷量は約1万6千トンと10年前に比べて倍増した。燃費向上の観点から、航空機や自動車の軽量化が進むとみられ、今後も市場規模の拡大が予想される。

 藤井社長は「炭素繊維の機体でできた航空機も完成し、用途が着実に広がっている。ファッション、産業両面で世界市場を開拓したい」としている。

302荷主研究者:2011/12/30(金) 21:39:54

http://www.jomo-news.co.jp/news/a/2011/11/29/news01.htm
2011年11月29日(火)AM 07:11 上毛新聞
●県産繭100トン割れ 養蚕存亡の瀬戸際

 2011年の県産繭の生産量見通しは100トンを割り込み、過去最少の約90トンとなることが28日、県の調査で分かった。全国の4割を占めるが、ピーク時の300分の1に減少。養蚕農家も初めて300戸を切る見込みだ。13年度には養蚕農家と製糸・織物業者の提携グループに対する国の補助金が終了、養蚕はさらに厳しい状況に追い込まれる。本県絹産業を象徴する旧官営富岡製糸場が14年の世界遺産登録を目指す中、養蚕という「生きた遺産」は存亡の瀬戸際に立たされている。

 1968年に戦後ピークの2万7440トンあった本県繭生産量は、98年839トン、03年350トン、08年161トンに減少。10年は111トンで、今年初めて100トンを割り込む。8万戸以上あった養蚕農家も同じペースで減り、昨年の314戸から今年は260〜270戸になるという。

 中国産を中心とする安価な外国産生糸の流入や、養蚕農家の高齢化と担い手不足により国産繭は減少が続く。08年のリーマンショックと今年3月の東日本大震災による景気低迷がさらに拍車を掛け、「嗜好(しこう)品であるシルク製品の需要が落ち込んだ」(県蚕糸園芸課)。

 国産ブランドの確立で生き残りを図るため、国は08年度から「蚕糸・絹業提携支援緊急対策事業」を開始。養蚕農家と製糸、織物業者をグループ化し、結成後3年間は補助金を支給する制度で、10年度末の申請締め切りまでに本県関係で8グループが誕生した。

 だが、08年度に承認されたグループは昨年度末で補助金が打ち切られた。最終的に13年度には全グループへの支給が終了する。その後の国産生糸価格は1キログラム当たり1万5千〜2万円程度になる見通し。各グループは品質で差別化を図ろうとしているが、数千円とされる中国産を相手に苦戦が予想される。

 関係者は繭生産量と養蚕農家の減少を「絹文化の危機」と指摘。8グループ全てに参加する碓氷製糸農業協同組合(安中市松井田町)の高村育也組合長は「収量の減少は死活問題。何らかの新たな支援がなければ、製糸業も養蚕も早々に立ちゆかなくなる」と公的支援による保護を訴える。

 県蚕糸園芸課は「優良繭の開発や販路の拡大など、できる限りの支援をしていきたい」と話している。

303荷主研究者:2011/12/30(金) 22:10:04

http://www.sankeibiz.jp/business/news/111201/bsc1112010504015-n1.htm
2011.12.1 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人、炭素繊維で量産車に照準 鉄より軽くて丈夫

 帝人は30日、鉄より軽くて丈夫とされる先端素材の炭素繊維について、量産タイプの自動車での採用を目指し、2012年夏に試験生産を始めると発表した。松山事業所(愛媛県松山市)内に二十数億円をかけて設備を導入。軽量化の効果が大きい車体骨格などでの搭載を狙っており、自動車メーカーを巻き込んだ開発が加速しそうだ。

 試験生産では自動車メーカーなどと共同で安全性や軽量化の効果を検証。欧州で自動車の二酸化炭素排出量の規制強化が12年以降、段階的に進むのを踏まえ、15年以降に発売される次世代の電気自動車(EV)などエコカーでの採用を働きかける。

 帝人は炭素繊維を樹脂で固めた複合材料の成形で、作業時間を従来の最短5分程度から、量産車の生産に適した1分以内に短縮する量産技術を3月に確立。試験設備ではこの技術を用いて連続生産する。

 これまで自動車への炭素繊維の導入は、生産台数が限られる高級車やスポーツカーの部品に限られていた。

 帝人は、重量の約3割を占める骨格など量産車の主要部材での採用を目指す。

 自動車向けでは、東レが独ダイムラーとの合弁で、炭素繊維複合材料を使った自動車部品の製造販売会社を設立。12年に発売されるメルセデス・ベンツの上級車向けから供給を始める。

 三菱レイヨンも独の炭素繊維メーカーとの合弁会社で4月、炭素繊維の原料の量産を開始。この原料をもとに成形加工された炭素繊維複合材料は、独BMWが13年に発売予定のEVの構造材料として全面採用される。

 炭素繊維は、鉄の10倍の強度を持ちながら重さが4分の1と軽量な高機能繊維。帝人、東レ、三菱レイヨンの日本3社が世界シェアの約7割を握る。

304荷主研究者:2011/12/30(金) 22:10:33

http://www.sankeibiz.jp/business/news/111201/bsc1112010504016-n1.htm
2011.12.1 05:00 Fuji Sankei Business i.
東レ・帝人 ナノファイバー相次ぎ開発 衣料品や産業資材向け

 髪の毛やクモの糸より細く、衣料品向けや産業資材向けで用いる繊維の一種「ナノファイバー」の開発が相次いでいる。東レは30日、繊維の直径をより細くし、断面を丸や三角などの形状に整形して性能を高める技術を確立したと発表。帝人も、電気抵抗を抑えて導電性を高めたナノファイバーを開発した。

 東レは、繊維の直径が300ナノメートルと、従来は困難とされていた極限的な細さのナノファイバーの製造技術を確立。直径500ナノメートルについては量産態勢も整え、来年度の実用化を目指す。

 断面の形状も従来の丸に加え三角や六角の整形を可能にし、表面の摩擦を減らしたり汚れを落としやすくした。高機能型の衣料品や異物除去フィルター、医療材料などで応用を見込む。

 帝人は東京工業大学と共同で炭素を使ったナノファイバーを開発。電気抵抗が従来より30〜40%低く、電池の出力向上や長寿命化が期待できるという。実用化時期は未定だが、リチウムイオン電池の電極材料など主に産業用途での展開を見込む。

305荷主研究者:2012/01/07(土) 23:55:34

http://www.sankeibiz.jp/business/news/111209/bsc1112091058010-n1.htm
2011.12.9 10:58 Fuji Sankei Business i.
鉄より丈夫で軽い「炭素繊維」の自動車部材 帝人とGMが共同開発

 帝人は9日、鉄より丈夫で軽いとされる先端素材の炭素繊維を使った量産型自動車向け部材を、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発すると発表した。

 帝人は3月、炭素繊維を樹脂で固めた複合材料を成形する時間を量産車の生産に適した1分以内に短縮した技術を確立しており、この技術を用いて、今後GMが世界で展開する電気自動車(EV)などの乗用車やトラックに向けて共同で部材開発を行う。

 世界的に環境規制が厳しくなる中、自動車業界では車体の軽量化を通じた燃費効率の向上が急務となっている。自動車での炭素繊維の採用はこれまで高級車やスポーツカーの部品に限られていたが、量産車向け部材の開発が進めば普及に弾みがつく可能性がある。

 帝人は来年初め、共同開発を推進するための拠点を米国北東部に設置し、GMの研究員を受け入れる。共同で安全性や軽量化の効果を検証し、早期に量産車への搭載を目指す。特に軽量化の効果が大きい車体骨格のほか、ルーフやボンネットなどでの採用を狙う。

 炭素繊維は、鉄の10倍の強度を持ちながら重さが4分の1と軽量な高機能繊維。帝人と東レ、三菱レイヨンの日本勢3社が世界シェアの約7割を握る。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/111210/bsc1112100501005-n1.htm
2011.12.10 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人、炭素繊維を量産車部材に 米GMと共同開発、EV搭載急ぐ

 帝人は9日、炭素繊維を使った量産型自動車向けの部材を米ゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発する、と発表した。帝人は3月、炭素繊維を樹脂で固めた複合材料の成形時間を1分以内に短縮した技術を確立しており、この技術を使ってGMが世界展開する電気自動車(EV)などに向けて共同で部材を開発する。

 帝人は来年初めに共同開発拠点を米国に設置し、GMの研究員を受け入れ安全性や信頼性を検証する。GMが世界展開するEVなどの乗用車やトラックなど「年間数万台以上生産され、価格が数百万円クラス」(帝人の亀井範雄専務)の量産車への早期搭載を目指す。軽量化の効果が大きい車体骨格に加え、ドアやルーフ、ボンネットなどでの採用を目指す。

 世界的な車の環境規制強化に伴い、自動車業界では車体軽量化による燃費効率向上が急務。従来、炭素繊維は高級車やスポーツカーの部品向けに限られていたが、量産車向け部材の開発が進めば普及に弾みがつく。

 課題は、生産コストの引き下げだ。炭素繊維の価格は「鉄の数十倍」(業界関係者)とされるが、亀井専務は「部品点数の削減などで全体的なコスト低減を図っていく」とした。

 炭素繊維は鉄の10倍の強度を持ちながら重さが4分の1と軽量なのが特徴。帝人と東レ、三菱レイヨンの日本勢3社が世界シェアの約7割を握っている。自動車向けでは、東レが独ダイムラーと合弁会社を設立し、2012年に発売するメルセデス・ベンツの上級車向けから部材の供給を始める。三菱レイヨンも合弁会社を通じ、独BMWが13年に発売するEV向けに炭素繊維原料の量産を始めた。

 帝人とGMの提携で日本勢3社が欧米自動車大手と連合する構図となり、開発競争の加速は必至だ。

306荷主研究者:2012/01/08(日) 00:55:24

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2011/12/21-4819.html
2011年12月21日 化学工業日報
三菱レイヨン ラージトウ 大竹で追加増設

 三菱レイヨンは、炭素繊維の生産体制を強化する。今年6月、大竹事業所(広島県)で年間2700トン能力のラージトウ製造設備を稼働させたばかりだが、同規模のラージトウ設備を追加導入する方針。既存設備のボトルネック解消も予定しており、2015年度までに同1万3800トン体制を確立する。欧州では自動車や風力発電用途での需要拡大をにらみ、原糸(プレカーサー)から炭素繊維までの一貫生産を視野に入れており、15年度以降の拠点構築を目指していく。

307とはずがたり:2012/02/08(水) 00:25:43
白シャツで起死回生 熊本の縫製会社
http://www.asahi.com/business/topics/economy/TKY201202060102.html

再建の流れ
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/sangyo/TKY201202060093.jpg

 昨年10月、東京・有楽町に改装オープンした百貨店に見慣れないブランドのシャツがならんだ。「HITOYOSHI」。一時は倒産寸前に追い込まれた熊本県人吉市の縫製会社を、役員らが自社株買い(MBO)をして立ち直らせた。「生産者の地位向上」への思いが再建を支えた。

■役員が自社株買い再建

 「阪急メンズ・トーキョー」のドレスシャツ売り場にならんだ「HITOYOSHI」は襟の形、織り柄など10種あるが、色は白だけ。10月15日の開店日に300枚を用意したが、夕方には、欠品が出始めた。

 現在は、売り場販売数の4割を占め、販売実績は計画の3倍にのぼる。好調の理由は、ボタンは高級素材の白蝶貝(しろちょうがい)、縫製は裏側に縫い目が出ない「巻き伏せ本縫い」という、生産へのこだわりと技術だ。

 阪急に直接納め、アパレル特有の複雑な流通過程を省いて9975円(税込み)という価格を実現した。阪急阪神百貨店の小野洋平・紳士用品商品部長は「従来なら2万円相当。多くのお客は商品説明を聞き、ブランドは気にせず、納得して購入される」という。

 「HITOYOSHI」は社名でもある。本社は球磨(くま)焼酎で知られる人吉市の郊外にある。縫製技術の評価は高く、国内外の有名ブランドが生産を委託していた。

 しかし、2009年、多角化に失敗した親会社トミヤアパレルの破綻(はたん)を機に、存亡の危機に陥った。

 「雇用と技術を継承したい」。トミヤの営業企画担当取締役だった吉国武氏(55)、子会社の社長兼工場長の竹長一幸氏(44)がMBOを提唱した。従業員は155人。人口3万5千人の人吉市に100人超の事業所はほとんどない。

 地域再生を掲げる福岡市のドーガン・インベストメンツの「BOLERO(ボレロ)ファンド」が九州の地方銀行などから集めた資金4300万円を出資し、再建が始まった。

■百貨店と直結 価格抑える

 吉国氏は社長就任の直後から、事業計画書を手に仕入れ先を回った。生地屋、型紙屋……。同じものづくりをなりわいとする相手に「いいものを作れば、我々の表現力は消費者に伝わる。何よりも工場、職人の地位を向上させたい」と説いて回った。

 「現場の地位」にこだわったのには訳がある。吉国氏は30年余、シャツの企画に携わってきた。「30年前に280社あったシャツメーカーは今では三十数社。納品先からもっと早く、もっとたくさんと言われ、多くの会社は設備増強したが注文は長く続かなかった」

 再スタート時、従業員は74人まで減らし、生産量も最盛期の半分、年12万枚に落ちた。しかし、技術力を知る取引先は離れなかった。繊維製品の低価格化、生産拠点のアジアシフトが進む中、逆に、高品質、納入期間の短さが強みになった。初年度には営業黒字を計上。昨年末にはファンドから自社株を買い戻し、再建を果たした。

 ただ、それだけでは工場の地位向上とはならない。阪急との取り組みは、初めの一歩だ。シャツに限らず、百貨店に並ぶ衣料品はメーカーの在庫。百貨店は販売と同時に仕入れと売り上げを計上する「消化仕入れ」の仕組みだ。この商慣習では、HITOYOSHIは在庫リスクを負う。

 吉国氏は、この見直しを提案。多段階の流通経路を省き、工場と売り場を直結した。さらに、阪急が在庫をもつように求め、新たな価格帯を導き出した。定番の白色に絞ったのも、売れ残りを避けるためだ。

 今年の生産目標は、本社工場23万枚、ベトナムの提携工場30万枚。売上高は前年比35%増の7億3千万円。従業員も120人まで増やす。

 将来の夢は、HITOYOSHIの独立店の開設。職人が来店客の前で袖丈を直す、前例のない工房一体型の店舗だ。

308荷主研究者:2012/03/04(日) 13:09:24

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2012/01/31-5225.html
2012年01月31日 化学工業日報
群栄化学 フェノール系繊維の細繊度化を実現

 群栄化学工業は、世界唯一のフェノール樹脂系繊維「カイノール」の大幅な細繊度化に成功した。他の繊維との複合化がしやすくなり、手触りの良い難燃寝具などへの展開が図れる。活性炭繊維化した際には、表面積が拡大し性能が向上するうえ、穴径が変わり従来とは異なる成分の吸着にも活用できる可能性がある。

 フェノール系樹脂を原料としたノボロイド繊維であるカイノールは、宇宙ロケットにも使われる高機能繊維。有機繊維のなかで最高レベルの難燃性・防炎性を持ち、分子構造中に炭素、酸素、水素しか含まないため、炎にさらされても有害な煙が発生しない。強酸や有機溶剤に優れた耐性を発揮し、高温水蒸気による劣化も極めて少ない。こうした特徴を生かし、安全防護服や耐熱・不燃のスパッタシート、ケーブル介在糸のほか、レーヨンなど他の繊維と組み合わせて難燃・防炎寝具などにも使われる。

309荷主研究者:2012/04/08(日) 15:07:36

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201202160128.html
'12/2/16 中国新聞
尾道の向島紡績、60人解雇

 尾道市中心部の対岸の向島で糸を60年以上製造してきた向島紡績が生産を終え、1月に約60人の従業員を解雇した。戦時中、捕虜収容所として使われた歴史的建物で、島民に親しまれた赤れんがの工場は売却する。中国地方で相次ぐ工場閉鎖の波が、瀬戸内の島を揺らす。

 のこぎり屋根が特徴のれんが造りの工場は12月に閉鎖され、設備の搬出が静かに進む。「皆で必死に頑張ったが、円高にとどめをさされた」。山白政治郎(まさじろう)社長(61)は打ち明ける。

 業績悪化で2000年に破綻したが6年後に再建を果たし、島民を喜ばせた。しかし円高で繊維製品の輸入が拡大。洋服やタオルの糸の受注が急減した。

 同社は造船関連と並ぶ島の主要企業。解雇された60歳代男性は「みんな家族のようだった。長年勤めた職場がなくなり寂しい」と漏らす。

 工場は1918年に帆布工場として建設され、戦時中は捕虜収容所として使われた。48年に同社の工場になった。

 隣の島、尾道市因島では3月末、74年の歴史がある内海造船の田熊工場が閉鎖される。因島の市街地にあり「寂しい」との声が漏れる。尾道しまなみ商工会の杉原崇事務局長(61)は「島の雇用がさらに悪化する恐れがある」と心配している。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/industry/Tn20120216012801.jpg
【写真説明】生産を終了し、大半の従業員を解雇した向島紡績の工場(尾道市向島町)

310荷主研究者:2012/04/08(日) 15:25:36

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20120225301.htm
2012年2月25日02時47分 北國新聞
薄地織物の受注急減 石川の繊維企業

 石川の繊維企業で、スポーツ衣料やダウンジャケット向けの薄地織物に急ブレーキがかかった。ここ数年、国内外から大型注文が相次ぎ、繊維産地のけん引役となってきたが、年明けから受注が減少。円高、ウォン安の影響で、安価な韓国製品が台頭しており、薄地を主力とする織物大手は新商品の前倒しや海外販路の開拓など対策を急ぐ。

 「春以降の受注が読めない。活況だった昨年に比べると、信じられない状態だ」。丸井織物(石川県中能登町)の宮本徹社長が嘆く。

 薄地織物は、髪の毛よりも細い糸を利用する。不良品になりやすく、高度な技術が必要とされることから、世界でも北陸の一部の企業でしか織ることができなかったという。

 薄手のダウンジャケットや登山ウエアの生地として注目が集まり、ここ数年、北陸に注文が集中していた。

 丸井織物によると、昨年は1月時点で、半年先まで織物の生産計画が埋まっていたが、今年は状況が一変し、4月以降の動向が不透明という。

 「取引先の間で、韓国に生地の調達先を切り替える動きが目立ってきた」と危機感を強めるのは、カジグループ(金沢市)の梶政隆社長。韓国企業の技術レベルが北陸の水準に近づく中で、円高傾向が続き、安価な韓国製の生地を購入する欧米のアパレルブランドが増えたという。

 石川県統計情報室によると、2011年の織物生産量は前年比16%増の約2億4500万平方メートルと、2年連続の2桁増となった。「薄地織物が数字を押し上げた」(坂田年男蝶理北陸支店長)との見方がある中、各社はその落ち込みを補う対策を取り始めている。

 丸井織物では、新たな生地の市場投入を1年前倒しすることを決めた。宮本社長は「悠長に構えている暇がなくなった。開発スピードを上げ、次々と新商品を出さなければならない」と力を込める。

 カジグループは中国のファッション市場開拓に本腰を入れる。2月中旬に営業担当を上海に派遣し、現地アパレルと交渉を始めた。

 一方、薄地織物の加工を手掛ける小松精練(能美市)の担当者は「現状は問題ないが、春以降の状況を見据え、欧州で新商品を発表するなど、既に手は打っている」と話す。

 足元では、東京外国為替市場の円相場が1ドル=80円台となったが、織物業者からは「まだ高い」との嘆き節が聞かれる。石川県繊維協会の伊藤靖彦会長は「ファッションのトレンドが変わり、薄地織物が引っ張りだこだった例年とは状況が違う。次のヒット商品を生む技術開発が急務だ」とし、ものづくり支援を充実させる考えを示した。

311荷主研究者:2012/04/08(日) 15:57:58

http://www.sankeibiz.jp/business/news/120224/bsc1202241931017-n1.htm
2012.2.24 19:29 Fuji Sankei Business i.
東洋紡、溶剤の精製回収から撤退

 東洋紡は24日、電子部品の製造工程で使われたアルコール溶剤などを引き取り、不純物などを取り除いて再び使えるようにする精製回収事業から撤退すると発表した。最近は割安な新品溶剤との価格優位性が小さくなり、採算が悪化したため。これに伴い、昭和45年操業の敦賀精密化学品工場(福井県敦賀市)を3月1日に閉鎖し、従業員4人を配置転換する。

312荷主研究者:2012/04/18(水) 01:20:03

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20120310301.htm
2012年3月10日03時12分 北國新聞
三島、愛知から一部生産移管 東レ石川工場

 東レの日覺(にっかく)昭廣社長らは9日、福井市のユアーズホテルフクイで会見し、能美市の石川工場に衣料用糸の一部の生産移管を進めていることを明らかにした。三島(静岡県三島市)、愛知(名古屋市)両工場からの生産移管で、設備改良などに伴う石川工場への投資額は2013年度までの3年間で10億円となる見通し。

 石川工場に移管されるのは、三島のポリエステル糸と愛知のナイロン糸の一部。石川で生産している糸よりも高品質な品番で、設備の改良を順次進めている。ユニクロの肌着「シルキードライ」向けの糸も含まれる。

 石川で生産している汎用品向けの糸は海外に移管し、三島、愛知は「さらに高品質な糸を生産できる設備に切り替える」(武田敏之専任理事)予定で、3工場の生産量に大きな変化はないという。

 日覺社長は東レの炭素繊維を採用するボーイング787が12年末に月産5機、13年末に同10機のペースで造られる計画だとし、「石川から供給が始まるのは来年に入ってからではないか」との見方を示した。田中英造副社長は北陸産地への発注量について「リーマン不況前の8割の水準に戻った。新年度は8割プラスアルファまでもっていきたい」と述べた。

 会見後、福井市内で繊維産業シンポジウムが開かれ、取引先の約400人が参加した。猿丸雅之YKK社長らが講演した。

313荷主研究者:2012/04/28(土) 16:01:11

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20120405301.htm
2012年4月5日02時31分 北國新聞
羽咋に炭素繊維工場 創和テキスタイル拠点再編

 東レグループの創和テキスタイル(羽咋市)は、同市内に新工場を建設し、野々市工場を閉鎖することを決めた。経営破綻した岸商事のグループ会社跡地を取得し、今秋をめどに生産設備を本社工場と新工場に集約する。工場再編で、国内トップシェアのユニホーム事業の競争力を高めると同時に、自動車分野で需要拡大が見込まれる炭素繊維織物の「主力工場」として増産する。

 羽咋市釜屋町の北国繊維工業跡地約5万平方メートルを近く取得し、5月に新工場建設に着手する。野々市工場は秋に生産をやめ、13年3月に閉鎖する方針。

 野々市に勤務するのは全従業員約220人のうち75人。羽咋の新工場で雇用を継続し、通勤はマイクロバスによる送迎を予定する。

 新工場は、既存の建屋(約9300平方メートル)を改修し、野々市工場で稼働している炭素繊維織物用の織機と、ユニホーム生地の糸にのり付けなどを行う準備機械を移設。本社工場の準備機械も新工場に集約し、作業を一本化する。

 8月から設備の移設を始め、秋に本格稼働を予定する。総投資額は跡地の取得費用約2億円を含む約8億円。

 炭素繊維織物の生産量は当面変わらないが、将来的な増産に備え、生産能力を40%ほど増強できる空きスペースを設ける。

 東レグループでは、炭素繊維織物の国内主力工場として位置付けられるという。藤井寛三社長は「軽量化が求められる自動車分野を中心に炭素繊維の需要拡大が見込まれる。開発、生産のマザー工場として機能を果たしたい」と意気込む。

 工場再編の引き金になったのは、野々市工場で生産するユニホーム生地の収益悪化だ。

 リーマン不況以降、ユニホーム生地の需要が減少。同工場の生産量の約25%が不採算となり、てこ入れが必要と判断した。再編で織機台数を減らし、赤字品目は廃止する。一部建屋が築50年を超えるなど老朽化も激しく、2年前から羽咋への拠点集約を検討していた。

 野々市工場の約3万5千平方メートルの跡地活用は未定で、所有する東レが活用策を決める。

314荷主研究者:2012/06/03(日) 14:46:57

http://www.sankeibiz.jp/business/news/120523/bsc1205230630010-n1.htm
2012.5.23 06:30 Fuji Sankei Business i.
クラボウ、三重工場を公開 高機能フィルムも生産へ

 繊維メーカーのクラボウは22日、津市に建設した三重工場を公開した。自動車の内装の接着に使うフィルムの生産設備を安城工場(愛知県安城市)から移転。太陽電池のセルの保護や半導体製造に使う高機能フィルムも新たに生産する。繊維以外の事業の拡大が狙いだ。

 自社の羊毛製品工場の跡地に約60億円を投じて建設。4月から一部操業を始めており、来年1月の全面操業を目指す。

 井上晶博社長は報道陣に「繊維業界が厳しい中で、非繊維事業の代表格としてフィルム事業を拡大する。繊維工場の跡地に造ることにこだわった」と述べた。

 工場を訪れた三重県の鈴木英敬知事は「新産業の要が三重県でつくられるのは、県の経済発展にとって良いことだ」と話した。

315荷主研究者:2012/06/15(金) 00:42:15

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2012/05/30-6771.html
2012年05月30日 化学工業日報
三菱樹脂 アルミナ繊維 直江津で手直し増強

 三菱樹脂は、アルミナ繊維の安定供給体制を構築する。坂出工場(香川県)での増設により、今年末までに年間6000トン体制を構築するが、これに続き、来年度には直江津工場(新潟県)で手直し増強に着手する。約10%の能力増を計画しており、総生産能力を同6500トン程度に拡大する方針。アルミナ繊維は自動車の排ガス処理装置向けに需要が急増しており、同社では新ライン導入の検討を進める一方で、既存設備の生産性を高めることで、旺盛な需要に対応する。

317荷主研究者:2012/09/17(月) 10:37:54

http://www.sankeibiz.jp/business/news/120809/bsc1208091811021-n1.htm
2012.8.9 18:11 Fuji Sankei Business i.
帝人、中国で繊維リサイクルの合弁会社設立

 帝人は9日、中国の複合企業、精工集団とポリエステル繊維のリサイクル事業を手がける合弁会社を9月に設立すると発表した。

 新会社は、資本金5000万ドルで、出資比率は精工集団が51%、帝人が49%となっている。帝人が60億円を投じて浙江省紹興市に工場を建設、2013年度末から操業を開始する。

 古着などに使われたポリエステル繊維を化学的に分解、原料のテレフタル酸ジメチルを再生し、ポリエステル繊維を再製造する。初年度となる14年度の処理量は2万トンで、シャツ2万着に相当。売上高100億円を見込む。

 中国では古着などの使用済みポリエステル繊維製品が急増しており、公官庁や企業の制服など、大口顧客を取り込み、事業拡大を狙う。処理能力を数年内に5万トン、4〜5年後には7万トンに増設する予定で、売上高500億円規模に拡大させる計画となっている。

 また、再生されたテレフタル酸ジメチルは石油から精製されたものと同等の品質を保っており、従来のリサイクル法ではできなかった、高付加価値ポリエステルの生産も可能となるため、利益率の向上も目指せるという。

318荷主研究者:2012/09/22(土) 18:17:49

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20120829305.htm
2012年8月29日03時04分 北國新聞
たばこ材料で合弁会社 三菱レイヨン

 三菱レイヨン(東京)は、富山事業所(富山市)のたばこフィルター用材料「アセテート・トウ」製造事業について10月1日付で100%子会社として分社化する。その後、子会社株式の35%をダイセル(大阪市)に譲渡して合弁会社とし、両社の協力で生産体制を整える。

 アセテート・トウはたばこの吸い口でニコチン、タールをろ過し調節する繊維。たばこ需要は新興国を中心に伸びており、両社は合弁会社設立で関係を深め、事業を強化することにした。

 分社によって設立される新会社は「富山フィルタートウ」で、本社は富山市に置く。公正取引委員会や海外当局の認可が下りた段階で合弁会社に移行する。同社で製造した製品を三菱レイヨンとダイセルが引き取り、それぞれ個別に販売活動を行っていく。

319とはずがたり:2012/10/23(火) 11:16:50

ジーンズのエドウイン(EDWIN)/投資失敗200億円 倒産の危機
http://n-seikei.jp/2012/08/edwin.html

大手ジーンズメーカーのエドウイン(EDWIN)グループ(中核企業は㈱エドウイン商事)が、証券投資の失敗を隠すために、不正経理を繰り返していた疑いがあることが、関係者などへの取材でわかったと読売新聞が報じている。

投資による損失額は200億円以上に上る可能性があるが、社内の一部の関係者しか知らなかったといい、エドウイン社は内部調査を始めた。

同社関係者らによると、同社は証券投資を行っていたが、2008年のリーマン・ショックを契機に200億円以上の運用損が発生した。融資を受けていた銀行などには、こうした損失を隠した決算書類が提出されていた。

今月上旬、グループの経理担当者が自殺し、不正経理の疑いが発覚。会社あての遺書はなかったが、この経理担当者が持っていたパソコンの中に、投資の失敗を示す内容のメールが残されていた。

同社は、問題発覚後、内部調査を進めるとともに、弁護士事務所にも調査を依頼。読売新聞の取材に対し、同社関係者は「粉飾の可能性もあるとみて、内容を調査中」としているという。

エドウイングループの中核企業であるエドウイン商事の会社内容は、次の通りであるが、損失を決算上処理すれば、前期の自己資本290億円に対して、200億円がマイナスとなり、90億円しか残らなくなる。純資産率50.8%が、20.2%まで落ち込むことも考えられる(下記の総資産も純資産とともに減少する可能性あり)。

同社は、純資産額や同率が高かったことから、200億円に上る経営数値を隠しても生活できたと思われるが、証券会社に対してまだ支払金が膨大に残っていたら、その命は金融機関預かりになる可能性もある。

しかし、ジーンズ業界が整理淘汰される中で№1企業として利益も出しており、自己資本率からみて、破綻する懸念は少ないと思われる。
(ただ、自殺したのが経理の人間であり、自殺するからには経理中堅幹部と思われ、高上高や原価までいじくり粉飾していたら、全くわからなくなる)

[ 2012年8月24日 ]

324荷主研究者:2012/12/12(水) 00:52:26

http://www.sankeibiz.jp/business/news/121108/bsc1211082039015-n1.htm
2012.11.8 20:39 Fuji Sankei Business i.
営業利益「目標100億円」 帝人フロンティア、竹中社長が就任会見

新会社「帝人フロンティア」の社長に就任、会見する竹中哲嗣社長=8日午前、大阪市中央区南本町の帝人ビル(榎本雅弘撮影)

 帝人グループの事業再編で、10月1日に誕生した新会社「帝人フロンティア」(大阪市中央区)の竹中哲嗣社長が8日、就任会見し、平成28年度の売上高を3千億円、本業のもうけを示す営業利益を100億円とする数値目標を明らかにした。新会社は、繊維から衣料品までの製造・販売を一体化し、商品開発力を高める。

 帝人フロンティアは、繊維原料や衣料品などの販売を手がける旧NI帝人商事(同)と、ポリエステル繊維事業を展開する旧帝人ファイバー(同)のアパレル(衣料)事業を統合した。

 新会社の24年度の業績予想は売上高が2450億円、営業利益が60億円で、28年度の目標数値を達成するには売上高を1.2倍、営業利益を1.7倍に引き上げる必要がある。

 竹中社長は「従来のアパレルメーカーだけでなく、家具やファストファッションなどSPA(製造小売り)向けに、縫製品のOEM(相手先ブランドによる生産)供給先を新規開拓する」と話した。

325荷主研究者:2012/12/30(日) 23:46:20

http://www.sankeibiz.jp/business/news/121128/bsc1211280706011-n1.htm
2012.11.28 07:05 Fuji Sankei Business i.
東レ、炭素繊維の売上高3000億円目標

 東レの日覚昭広社長は27日、軽くて強いハイテク素材「炭素繊維」の2020年度の売上高を、11年度比4.3倍の3000億円に引き上げる目標を明らかにした。強みを持つ航空機向けが伸びるうえ、地中の頁岩から採掘する天然ガス「シェールガス」の輸送タンク部材として米国などでの需要拡大を見込む。

 東レによると、炭素繊維の世界市場は年率16%で成長し、20年度には14万トン規模になると予想。「(工場は)すでにフル稼働」(日覚社長)だが、来年1月に韓国で生産を開始するほか、日本(愛媛県)や米国の生産設備を増強。年産能力を現状の1万7900トンから15年には2万7100トンまで引き上げる。

326荷主研究者:2013/01/03(木) 10:04:33

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20121207304.htm
2012年12月7日02時40分 北國新聞
北陸向けの糸生産減少 東レ石川工場

 東レ石川工場(能美市)で、北陸の繊維企業に供給する糸の生産量が落ちている。活況だったダウンジャケット用軽量素材の受注が海外に流れ、北陸全体の生地の生産量が減少傾向にあるため。一方、中国、東南アジアを中心とした輸出用の糸の生産を増やすことで、80%を超える工場稼働率を維持している。

 石川工場の糸の出荷量は、北陸の繊維企業向けが7〜8割を占めるという。今年に入り軽量素材に加え、ユニホーム用の糸なども引き合いが減っていた。稼働しない設備が出る恐れがあったため、輸出用の糸の生産を増やすなどし、稼働率を高い水準に保っている。

 ユニクロの肌着「ヒートテック」などに使われる高機能糸の生産は好調で、同工場では機能性を追求した新製品の開発を精力的に進めている。

327荷主研究者:2013/01/06(日) 11:46:22

http://www.sankeibiz.jp/business/news/121214/bsc1212140502005-n1.htm
2012.12.14 06:50 Fuji Sankei Business i.
東レ“企画提案型”で繊維稼ぐ ユニクロ協業成功で他社にもアピール

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/industry/bsc1212140502005-p1.jpg
東レの凍結業績

 国内だけでなく欧米や中国の景気減速で合成繊維各社が苦戦する中、東レが稼ぎ頭に復活させた繊維事業の深化に力を注いでいる。

 ユニクロをはじめとするアパレル(衣料品)メーカーなどとの提携戦略が功を奏し、糸や生地を衣料品などの最終製品に仕上げて供給する縫製品事業が伸長。縫製品の2015年度の売上高を当初目標の3000億円から3400億円に上積みするなど、収益を支える柱となった。繊維全体の業績は国内外の需要減少で足踏みを余儀なくされているが、20年をめどとする繊維事業の売上高1兆円の大台乗せに向け、着実に歩を進めている。

 コスト競争力アップ

 「環境への負荷を抑える社会的な要請に応えるため、再生可能なバイオマス由来の素材を開発し、繊維やフィルム用などとして事業化を加速している」

 東京ビッグサイト(東京都江東区)で13日始まった環境関連製品の展示会で、東レのブース担当者は先端素材の意義を強調。ユニクロと共同で開発した保温性に優れる高機能衣類「ヒートテック」も出品し、環境への貢献をアピールした。

 東レは近年、生地や糸などの原材料を提供する従来型の繊維事業のビジネスモデルから、アパレルや流通企業とのコラボレーションで縫製品までを手掛ける企画提案型へのシフトを強化。糸から衣料品までの一貫生産態勢を整えたことで「製品の企画力とともに、コスト競争力が増した」(繊維事業本部長の田中英造副社長)という。

 さらに「暖かな素材」やバイオマス由来など、省資源・エネルギーにつながる素材を開発、製品化する「グリーンイノベーション事業」に取り組み、売上高の拡大につなげている。

 コラボの代表例は「ヒートテック」だ。発売10年目となる今秋冬の販売目標は前シーズン比で3割増の1億3000万枚。乳児用を新たに商品化したほか、衣服内の湿気を吸収して放出する「吸放湿」機能を採用。最近の冷え込みにも後押しされ、今シーズンも「飛ぶように売れている」(日覚昭広社長)という。

 ユニクロのように消費者とじかに接するSPA(製造小売り)との提携は、副産物をもたらす。開発や生産の現場にニーズを反映しやすくなり、商品開発力を高める原動力となった。

328荷主研究者:2013/01/06(日) 11:46:49
>>327 続き

相次ぐコラボ

 日覚社長は「ユニクロとの協業が成功したことで『東レに頼めば要求を満たしてくれる』と他のSPAやアパレルメーカーからも共同開発の声が掛かるようになった」とも打ち明ける。

 例えば、スポーツ用品販売のアルペンに涼感肌着や保温肌着を供給。要求レベルの高いスポーツ用品メーカーとの提携も増やし、伸縮性や防水性、吸水性を徹底的に追求。今夏のロンドン五輪では各社に競泳用水着の素材を提供した。培ったノウハウは、一般衣料の素材開発にもフィードバックしている。

 繊維事業は12年3月期の連結決算で売上高が約6400億円と業界で断トツ。営業利益も453億円と全社ベースの4割強を占め、テレビ需要の低迷で苦戦する液晶パネル関連などの「情報通信材料」を逆転し、8期ぶりに稼ぎ頭に返り咲いた。11年3月期に2393億円だった縫製品の売上高は、14年3月期に目標より2年前倒しで3000億円を達成できる見込みだ。

 また、社内横断プロジェクトのグリーンイノベーション製品の売上高は全社で20年に1兆円の目標を掲げ、このうち繊維関連で1300億円の確保を目指す。

 中国に偏る生産拠点 人件費高騰が重しに

 中国など低コストを武器にする新興勢力に押され、2002年3月期には単体決算が営業赤字に転落。脱繊維を目指すライバルから「やせ我慢」と皮肉られながらも、東レはナイロン、ポリエステル、アクリルの三大合成繊維を事業の軸に据え、研究・開発を続けてきた。その成果は、炭素繊維などの新事業を育てる源泉にもなった。炭素繊維複合材料は航空機向けに需要が拡大し、次世代電気自動車(EV)の車体用としても有望だ。

 東レの繊維事業に死角はないのか。縫製品の生産拠点は中国に偏っており、人件費高騰が重くのしかかっている。バングラデシュやベトナムなどの工場の生産量を増やし、中国での生産比率を現在の72%から16年3月期には50〜60%に縮小する方針だが、コスト対策が後手に回れば競争力低下は避けられない。

 さらに中国や韓国、台湾の企業も高機能繊維を手がけるなど、追い上げも激しくなっている。目標達成とともに、今後も繊維事業で収益を稼ぐには「現状に満足せず、常に海外勢の半歩、一歩先を行く技術革新が求められる」(繊維業界担当アナリスト)ことは間違いない。(藤原章裕、豊田真由美)

331荷主研究者:2013/01/20(日) 11:16:32

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20130108301.htm
2013年1月8日02時07分 北國新聞
炭素繊維に参入続々 石川のメーカー

 需要拡大が見込まれる炭素繊維の関連市場に、石川の小規模メーカーが打って出る。産業用ロボットを手掛けるメカトロ・アソシエーツ(小松市)は独自技術を応用し、炭素繊維複合材の切断ロボットを開発。上場メーカーでも加工機などを投入する動きが出ている。炭素繊維は従来の航空機や自動車に加え、米国のシェールガス輸送タンクの部材としても需要増が予想され、参入をうかがう企業が増えそうだ。

 メカトロ・アソシエーツは従業員15人のロボットメーカー。石川県工業試験場と連携し、得意とするロボットシステムを炭素繊維向けに応用した。

 炭素繊維複合材の切断には従来、金属用の工作機械が使われているが、新ロボットを導入することで設備投資が最大で3分の1程度に抑えられるという。炭素繊維を自動車部品として加工する際の利用を想定している。

 今月中に加工テストを行い、4月にも国内外で販売を開始。海外ではタイに昨夏に設立した販売会社を通じ、ロボットを拡販する。酒井良明社長は「車体の軽量化が求められる電気自動車は、炭素繊維がメーンの素材になる」とし、販路開拓に期待を込める。

 炭素繊維は鉄よりも軽くて強く、航空機や自動車分野で需要が拡大している。

 東レによると、炭素繊維の世界需要は2012年が約4万1千トンで、15年に約7万トンに増える見込み。その後も年15%以上の伸びが期待されるという。需要増に合わせ炭素繊維メーカーは設備増強に動く。

 東レは年間約1万7900トンの生産能力を15年に約2万7100トンに増強する計画。今月には韓国で新工場を稼働させる予定だ。

 石川では、産学官による「いしかわ炭素繊維クラスター」が文部科学省の支援プログラムに採択されるなど、拠点化に向けた動きが活発化している。小松精練(能美市)は炭素繊維を使った建設用補強材を開発し、早ければ来期(14年3月期)に量産に乗り出す。「筋交い」と呼ばれる棒状の補強材で、経年劣化する心配がないため「鉄筋の代替素材になる」(同社)と期待されている。

 津田駒工業(金沢市)は米ボーイングの最新鋭旅客機「787」向けで、炭素繊維から造られる複合素材の加工機を投入しており「航空機だけでなく、いろんな分野に対応できるように開発を進めていく」としている。

332荷主研究者:2013/02/03(日) 12:26:18

http://www.sankeibiz.jp/business/news/130110/bsc1301101413009-n1.htm
2013.1.10 14:12 Fuji Sankei Business i.
旭化成が再生高級繊維を増産 30億円投資し延岡工場で

 旭化成せんい(大阪市)の高梨利雄社長は10日、金沢市で記者会見し、再生高級繊維「ベンベルグ」を製造する宮崎県延岡市の工場の生産能力を2014年度から現在に比べて約10%引き上げると表明した。投資額は約30億円を見込む。

 ベンベルグは衣類に使われ、肌触りが良いのが特徴で、中国など新興国向けの需要拡大に対応する。

 現在の生産能力は年間約1万5千トン。工場の増設工事に既に着手しており、13年度末の完成を目指す。

 高梨社長は「日本で糸を作る、しかもセルロース繊維の工場を増設するのはここ何十年なかった話だと思うが、コア事業を大きくするためやっていきたい」と話した。

335荷主研究者:2013/03/31(日) 23:01:16

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20130308304.htm
2013年3月8日02時50分 北國新聞
カーシート生産に参入 創和テキスタイルが来月

 創和テキスタイル(羽咋市)は4月、カーシート用織物の生産に参入する。国内の大手自動車メーカー数社に採用が決まり、量産体制を整えた。2020年をめどに、織物生産の3割を担う主力事業に育てる方針だ。

 同じ東レグループの繊維商社、蝶理(大阪市)と、原料調達や製品納入で協力関係を構築した。工場に専用ラインを設置しており、社内にプロジェクトチームを発足させて開発や品質・納期管理を徹底する。新たな設備投資も検討する。

 同社が生産するカーシートは、ポリエステルと天然繊維の混紡糸で厚みと豊かな風合いが特徴。従来、カーシートには伸縮性のある編地を使う場合が多かったが、内装に高級感を出すために厚地織物を選ぶメーカーが増えているという。

 藤井寛三社長は、現在約45億円の売上高を20年には1・5倍の約70億円に高めたいとした上で、「国内メーカーの海外工場で需要があれば、現地でのカーシート生産も視野に入れたい」と述べた。

336荷主研究者:2013/04/21(日) 13:26:31

http://www.sankeibiz.jp/business/news/130323/bsc1303232126008-n1.htm
2013.3.23 21:25 Fuji Sankei Business i.
松山の工場閉鎖を検討 クラボウ、年内にも

 繊維大手のクラボウ(大阪市)が、北条工場(松山市)を年内にも閉鎖する検討をしていることが23日、分かった。製品価格の下落などで繊維事業の収益力が低下しているため合理化に踏み切る。

 百数十人の従業員は、丸亀工場(香川県丸亀市)などに配置転換する方向で、労働組合との協議を進める。

 北条工場は1938年の設立で、ユニホームやジーンズの生地などを製造している。クラボウは2009年に岡山工場(岡山市)を閉鎖したが、さらなる工場集約を進める必要があると判断した。

 繊維事業の苦戦などでクラボウの13年3月期連結決算は、売上高が前期比7・3%減の1475億円、純利益は52・1%減の13億円となる見込み。

337荷主研究者:2013/04/29(月) 11:17:59

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820130326cban.html
2013年03月26日 日刊工業新聞
クラボウ、松山・北条工場の閉鎖検討−繊維事業合理化

 クラボウはジーンズ生地生産を主力とする北条工場(松山市)を閉鎖する検討に入った。このほど6月末の閉鎖で組合との協議を始めた。約140人の従業員の処遇や工場跡地の活用などの詳細については未定。ジーンズは低価格で大量生産のファストファッションの台頭などを受けて市況が厳しい。そこで工場閉鎖によって合理化を図る。

 これまで2009年6月に繊維事業を手がける岡山工場(岡山市北区)と津工場(津市)を閉鎖した。その際に岡山工場の設備を北条工場(松山市)とタイ子会社に移設。

 津工場の跡地はエンプラフィルムを手がける三重工場として活用し12年4月に稼働した。岡山工場跡地は心臓病センター榊原病院(岡山市)に貸し出し、新病院が同年9月に開業した。

340荷主研究者:2013/05/12(日) 15:25:46

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820130418cbai.html
2013年04月18日 日刊工業新聞
関西の繊維各社、資産圧縮大ナタ−成長事業に投資振り向け

 関西の繊維各社が、繊維事業の構造改革を進めている。クラボウは北条工場(松山市)を6月に閉鎖する。東洋紡は保有する芦森工業の全株式を4月24日付でニッケに売却、ユニチカは染色加工子会社を9月末に解散する。

 すでに旭化成せんい(大阪市北区)は、ポリウレタン弾性繊維を手がける米国子会社の生産を停止している。各社とも長期にわたり、市況の低迷や円高、原燃料高に悩まされた。将来収益が見通せない事業の資産を圧縮し、成長分野へ投資を振り向ける動きが加速しそうだ。(大阪・石宮由紀子)

 クラボウは、ジーンズ生地を主に手がけている北条工場を6月30日に閉鎖する。低価格で大量生産のファストファッションに押されるなど、ジーンズの販売を取り巻く環境が厳しさを増している。北条工場の設備はタイ子会社や他工場に移管する方針だ。閉鎖後の北条工場は、当面賃貸物件として利益創出するものと見られる。

341荷主研究者:2013/05/19(日) 14:11:27

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20130501101.htm
2013年5月1日02時59分 北國新聞
787用炭素繊維、石川から供給 東レ工場、年内にも

東レ石川工場=能美市内、北國新聞社ヘリ「あすなろ」から

 東レ石川工場(能美市)は年内にも、米ボーイング社への炭素繊維複合材(プリプレグ)供給を開始する。納入に必要となる認証を、今秋に取得できる見通しとなった。石川工場は世界3カ所目の認証工場となり、供給する複合材は最新鋭旅客機「787」の主翼や胴体部分に使用される。石川産の先端素材が世界の空へ羽ばたく。

 石川工場では4月中旬、ボーイング社による1回目の査察が行われ、米国から派遣された専門家が炭素繊維複合材の生産工程を確認した。関係者によると「チェックは順調に完了した」という。

 最終となる2回目の査察は5月中旬以降になるとみられ、専門家が完成品の品質などに問題がないかを検証する。

 東レ側は9〜10月を目標にボーイング社の認証を得たい考え。遅くとも年明けには、石川工場からの供給を開始することを見越して、生産計画の検討に着手した。

 石川工場で生産された炭素繊維複合材は三菱重工業が名古屋市内の工場で主翼などに成形した上で、米ボーイング社へ輸送する。

 現在のボーイング社認証工場は東レ愛媛工場(愛媛県松前町)と、米シアトルの東レ子会社「東レコンポジット」の2カ所となっている。生産拠点の分散化で、工場操業停止による機体製造遅れなどのリスクを回避する狙いがある。

 東レが石川工場の敷地内にボーイング専用として炭素繊維複合材工場を増設したのは2007年。787の開発計画遅れで稼働は09年7月まで先延ばしとなり、稼働後もスポーツ用具などを生産しながら航空機向けの試験製造を進め、認証作業に備えてきた。

 11年10月に商業運航を開始した787は現在、バッテリーの発煙トラブルで運航を中止しているが、機材の改修や安全対策を追加して6月にも飛行を再開する見通し。ボーイング社は年内にも、787の生産体制を現在の月5〜7機から月10機に高めるとしている。

342名無しさん:2013/05/20(月) 21:57:10
久保友佳
旭化成繊維

343荷主研究者:2013/05/29(水) 23:27:41

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820130510cbby.html
2013年05月10日 日刊工業新聞
東洋紡、自動車用ポリエステルタイヤコードから撤退

 東洋紡は9日、自動車用ポリエステルタイヤコード事業から12月末に撤退すると発表した。9月に生産を終了し、12月に販売を終了する。現在の売り上げ規模は100億円だが、東日本大震災や円高の影響を受け2011年から収益が悪化。さらに韓国など海外企業の追い上げが厳しく、事業を継続しても市場規模の縮小は避けられないとして撤退を決めた。

 ポリエステルタイヤコードを生産する敦賀事業所(福井県敦賀市)の専用設備を停止するのにともない、2013年3月期連結決算で16億円の減損処理を行った。販売終了後のアフターケアなどは行わない方針。タイヤコードはタイヤの形を維持する補強材として使われている素材で、東洋紡の国内シェアは40%強。

344荷主研究者:2013/06/02(日) 15:09:43

http://www.sankeibiz.jp/business/news/130525/bsc1305250630004-n1.htm
2013.5.25 06:30 Fuji Sankei Business i.
人工「クモの糸」繊維、大量生産 山形ベンチャーが世界初

人工合成のクモの糸繊維を使って試作されたドレスを見せるスパイバーの関山和秀社長=24日、東京・六本木【拡大】

 バイオベンチャー企業のスパイバー(山形県鶴岡市)は24日、人工的に合成したクモの糸の繊維「QMONOS」(クモノス)を量産する技術を世界で初めて確立したと発表した。クモの糸の強度は、同じ太さの鋼鉄を上回り、伸縮性はナイロンを上回るとされ、将来的には自動車のボディーや人工心臓など幅広い用途への実用化を想定している。同日、東京都内で開かれた会見で、量産化が可能なレベルに達した証しとして合成糸でできた青いドレスを公開した。

 クモの糸を大量生産するためには、コストを抑える技術と繊維化するための溶媒の毒性が高いことがネックとなっていた。

 スパイバーは、コスト低減のために微生物を使ってクモの糸を構成するタンパク質「フィブロイン」を作る方法を検討。微生物の遺伝子を組み換えることで、短時間で大量に合成することに成功した。同様にすでに工業的に大量に利用されている溶媒を使用して繊維化する技術も開発したという。またタンパク質そのものに色をつけることでさまざまな色の繊維を作り出すことが可能になったという。

 関山和秀社長は「クモの糸は世界で最もタフな繊維。自動車や医療などさまざまな産業に応用できる」と話した。将来的には自動車や飛行機のボディーや骨格のほか、人工心臓などの医療面でも使える可能性があることをイメージしているという。

345荷主研究者:2013/06/02(日) 15:16:51

http://www.sankeibiz.jp/business/news/130528/bsg1305280800001-n1.htm
2013.5.28 08:00 Fuji Sankei Business i.
優等生・帝人の目算なぜ外れた 苦境に立つ「繊維の名門」

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/industry/bsg1305280800001-p1.jpg
帝人の売上高と営業利益の目標【拡大】

 繊維の名門、帝人が苦境に立たされている。成長を見込んでいた高機能繊維など素材事業の採算が軒並み悪化し、2012年度の連結最終損益は赤字に転落。「脱繊維」を合言葉としたライバル各社の経営多角化戦略が明暗を分ける中、帝人10+ 件は炭素繊維や医薬品などをてこに堅実な経営を続け、東レに次ぐ国内2位の地位を築いた優等生。目算が外れた背景には何があったのか。

 「すべて(の事業)が悪い。こういった状態は過去にあまりなかった」。今月9日、都内で13年3月期の決算説明会に臨んだ園部芳久・最高財務責任者(CFO)は、事業分野ごとに業績を振り返り、苦渋の表情を浮かべた。

最終赤字291億円

 売上高は前期比12.7%減の7457億円、営業利益は同63.7%減の123億円。防弾チョッキなどに使われるアラミド繊維や、機械部品などに使われるポリカーボネート樹脂など素材分野の採算悪化が響き、期中に業績予想の下方修正は4度に及んだ。期初に220億円の黒字を予想していた最終損益も291億円の赤字となり、悪化幅は500億円を上回った。

 帝人は昨年2月、12〜16年度に取り組む中期経営計画と、20年頃を見据えた長期的展望を抱き合わせた「中長期経営ビジョン」を発表。アラミド繊維や炭素繊維複合材料などを「成長ドライバー」と位置づけ、年平均1000億円の“成長投資”と、製造効率の向上などによる400億円超(11年度比)のコスト削減で、16年度に売上高を1兆3000億円、営業利益を1000億円とする目標を掲げた。

 この計画は発表時から「見通しが甘い」(アナリスト)と指摘されていたが、初年度にあたる13年3月期の実績が期初予想を大きく下回ったことで、それが的中した格好となった。同社は16年度の収益目標を修正し、6月末までに公表する予定だ。

 誤算だったのは、成長エンジンの一つであるアラミド繊維の需要低迷だ。主力の防弾・防護用途が米国の財政再建に伴う防衛費削減で減少し、欧米の自動車関連向けも昨年度後半から調整局面に入った。「計画上は先進国向けだけでキャパシティー(生産能力)がいっぱいになるはずだった」(園部CFO)が、このシナリオが崩壊した。

 アラミド繊維は高機能繊維の代表格で、米化学大手デュポンとシェア争いを繰り広げてきた帝人にとって看板ともいえる素材の一つ。同社は採算改善のため、オランダの生産拠点で10%の人員削減に向けた希望退職者の募集を開始。中国・上海の用途開発拠点を活用して新興国でも拡販を図り、欧米に偏っていた収益源を分散する方針だ。

川下産業との連携

 みずほ証券の佐藤和佳子シニアアナリストは「素材事業は、少しでも景気に左右されにくい収益構造の構築が重要。そのためには川下産業との連携を加速させる必要がある」と強調する。

 素材メーカーは技術力や開発力はあるものの、消費者との距離が遠く、ニーズをつかみにくい。消費者に近い川下産業と組んでニーズに合った素材を開発し、付加価値の高い製品が確実に売れる仕組みを作れば、利益率の向上や安定的な収益源の確保につながるからだ。

 立て直し取り組みを業界注視

 帝人は昨年8月、家具チェーン大手ニトリとの共同開発事業を立ち上げ、12月には高機能素材の開発や商品の企画・提案などを担う専門組織「ニトリプロジェクトチーム」を新設。丈夫で軽い合成皮革を使ったランドセルや、着火しても燃え広がりにくいこたつ布団などを展開してきた。今後も両社で年間2〜3商品を新たに開発し、順次市場に投入していく計画だ。

 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)と取り組んでいる炭素繊維複合材料を使った自動車部材の共同開発も期待が大きい。炭素繊維は車体の軽量化に役立つ素材として市販車にも採用が広がったが、部材の製造にコストと手間がかかるため一部の高級車にとどまっているのが現状だ。

 そこで帝人は世界最速の1分で部材を連続成型する技術を開発。量産車への採用に道筋を付けた。現在は「量産化プロセス確立に向けた検証が最終段階に入った」(同社)という。

 日本の繊維産業は石油危機や輸入品急増などの中で生き残りをかけた多角化を進め、帝人のように繊維を基幹事業に据えるメーカーは少なくなった。それだけに、帝人の高機能繊維事業立て直しに向けた取り組みは業界内でも関心を集めている。(豊田真由美)

348荷主研究者:2013/07/15(月) 11:35:41

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20130630101.htm
2013年6月30日02時48分 北國新聞
東レ石川工場で生産倍増 炭素繊維複合材

2015年から炭素繊維複合材を増産する東レ石川工場=能美市内、北國新聞社ヘリ「あすなろ」から

 東レは、2015年から石川工場(能美市)で炭素繊維複合材を増産する方針を固めた。約30億円を投資して今秋から最新生産設備の導入を進め、15年初頭にも新ラインを稼働させる。東レの炭素繊維複合材は最新鋭旅客機の機体などに用いられ、今後も世界規模での需要拡大が見込まれることから、安定供給体制の強化を急ぐ。

 東レの炭素繊維複合材生産拠点は世界で石川と愛媛、米国子会社の3工場。今回の設備増強で、石川の炭素繊維複合材の生産能力はほぼ倍増し、年間約1千万平方メートルに達するとみられる。

 石川工場では09年7月に炭素繊維複合材の生産を開始した。スポーツ用品やパソコンの外装材、自動車部品向けに出荷しているほか、今年4月中旬からは米ボーイング製旅客機への供給に向け、設備認証の取得作業を進めている。ボーイングの認証は今秋にも得られる予定で、来年初頭には旅客機「787」向けの供給を開始する計画である。

 東レは石川工場での炭素繊維複合材の増産について、まずはIT部品や自動車など産業用途に充てることを想定している。ただ、航空業界では炭素繊維複合材を用いた機体の開発競争が加速しており、増産には将来的な旅客機需要の高まりに備える狙いがある。

 ボーイングは「787」を増産するため、10億ドルを投じて20年までに米国内に新工場を建設すると表明している。また、同社が19年までの就航を目指して開発を急ぐ次期大型旅客機「777X」も、主翼に「787」と同じ炭素繊維複合材を採用する計画だ 。

 欧州航空機最大手のエアバスも、炭素繊維製部品を使った最新鋭中型旅客機「A350」の引き渡し開始を来年中に見込んでいる。

 東レは現時点で、ボーイングとの間で21年までの供給契約を締結しているほか、エアバスに対する25年までの供給契約も結んでいる。

349荷主研究者:2013/07/21(日) 11:03:50

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2013/06/17-11667.html
2013年06月17日 化学工業日報
旭化成ケミカルズ サラン繊維2割増強、新興国需要が拡大

 旭化成ケミカルズは、鈴鹿事業場(三重県鈴鹿市)のポリ塩化ビニリデン(PVDC)系合成繊維「サラン繊維」の生産能力を2割増強する。2014年6月をめどに製造設備1系列を導入する計画。新興国を中心に拡大するドールヘアーへの需要に対応する。投資額は数億円とみられる。設備増強に合わせ、場内の配置転換による人員拡充も検討する。

350荷主研究者:2013/08/03(土) 10:23:14

http://www.sankeibiz.jp/business/news/130712/bsc1307120801008-n1.htm
2013.7.12 08:00 Fuji Sankei Business i.
帝人、新アラミド繊維で反攻 防護服に需要、タイ拠点工場を新設

帝人が新たに開発したアラミド繊維で作られた赤色の防護服(左)。以前のメタ系アラミド繊維に比べ、染色が容易という

 帝人は11日、高機能繊維のアラミド繊維について、耐熱性や難燃性に優れた新たな繊維を開発し、タイに工場を新設すると発表した。投資額は約45億円。今年12月に着工し、2015年7月に稼働を始める。

 アジアを中心とした新興国市場で需要が拡大する防護衣料を中心に取り込みを狙う。また2013年3月期で最終赤字に陥った要因の一つになったアラミド繊維事業で攻めに転じる。

 タイにあるポリエステル繊維の工場敷地内に100%出資の現地法人を8月末に設立する。生産するのは、優れた熱防護性と安定した高い染色性をもつ新しいメタ系アラミド繊維。作業従事者の安全性を確保するため各国で厳しい安全基準が続々と導入されており、アジアなどの新興国でも防護衣料としての需要拡大が見込まれている。

 年産能力は2200トン。山口県岩国市で生産しているアラミド繊維「コーネックス」の年産能力2700トンにほぼ匹敵する規模の建屋と設備を整える。これによりコーネックスとあわせ防護衣料市場での競争力を高める。

 帝人はアラミド繊維を炭素繊維と並ぶ中長期の成長ドライバーと位置づけ、重点的に事業展開する方針を打ち出している。

 同社グループで高機能繊維事業などを担当する遠藤雅也常務執行役員は、アラミド繊維の生産体制について「世界の市場成長にあわせて、時機を見た増設を今後も続けていきたい」と強調。その上で「アジアを中心に対象ユーザーが大幅に広がる」として、さらなる投資に強い意気込みを見せた。

 帝人グループは、強度に優れ防弾チョッキや防刃手袋などに用いられるパラ系アラミド繊維で2種類、長期耐熱性や難燃性に優れ産業用のダスト集塵(しゅうじん)用のフィルターや消防服などに使われるメタ系アラミド繊維で1種類を生産している。

 パラ系で世界トップ、メタ系で世界3位のシェアを持ち、多様な品種のアラミド繊維を作る「世界でも類のないメーカー」(遠藤常務執行役員)としてグローバルに事業展開している。

 しかし、同社のアラミド繊維事業は、米国の防衛費削減などのあおりを受け、防弾チョッキ用などに使われるパラ系アラミド繊維が伸び悩み、13年3月期に291億円の最終赤字に落ち込む一因ともなった。

 ただ「安全・安心」「軽量化」「省エネ」といった流れに沿って、中長期的には年率約7%で成長を続ける市場とみており、新たな品種の開発で、アラミド繊維市場での存在感をさらに高めたい意向だ。

351とはずがたり:2013/10/15(火) 16:37:46

子ども服「フーセンウサギ」自己破産申請 業績低迷で
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/OSK201310150012.html
朝日新聞2013年10月15日(火)12:22

 新生児向けのブランド「CELEC(セレク)」などで知られる子ども服メーカー「フーセンウサギ」(大阪市中央区)が15日、大阪地裁に自己破産を申請し、破産開始決定を受けた。代理人の弁護士によると、負債総額は約30億円。

 同社は1921年1月に創業した。自社ブランドのほか、NIKE(ナイキ)など有名ブランドをライセンス生産して全国の百貨店などに展開。帝国データバンク大阪支社によると、ピークの97年2月期の売上高は約299億円。

 その後、少子化や激しい競合が響いて業績が悪化。2006年、創業家が経営から退き、企業再生ファンド、ポラリス・キャピタル・グループ(東京)の子会社になって再建に着手した。東京の営業所や大阪の物流拠点を売却するなどしたが、13年2月期の売上高が約62億円に低迷。資金繰りが苦しくなったという。

360荷主研究者:2013/11/10(日) 15:16:20

http://www.sankeibiz.jp/business/news/131023/bsc1310230501001-n1.htm
2013.10.23 06:00 Fuji Sankei Business i.
東レ、自動車内装向け高級人工皮革を拡販 日欧、新興国で

ウルトラスエードを編み込んだ畳や壁面で茶室をデザインしたアーティストの清川あさみさん=22日、東京都港区【拡大】

 東レは22日、米国を中心に展開している高級人工皮革「ウルトラスエード」について、自動車向けを中心に、日本や欧州、新興国で拡販する方針を明らかにした。同素材が持つ滑らかな手触りなどの機能性や、再利用素材を原料とした環境面での優位性を訴求。高級車や電気自動車(EV)のシートや天井材など、内装用の素材としての需要開拓を急ぐ。

 東レは現在、滋賀県と岐阜県の2工場で、ウルトラスエードを生産。年間の生産能力は600万平方メートルあり、「高い稼働率で生産している」(マイクロファイバー事業部門の安東克彦担当課長)状況だ。

 このうち約3割が自動車向けだが、今後はこの比率を高めるとともに、生産能力も引き上げる方針。「ウルトラスエードの機能性が求められる高級車やEVは、欧州や新興国でも需要が高まる」(安東氏)と予測し、中国やロシア、中東などへの展開を積極化。生産拡大による国内工場のライン増強なども視野に入れている。

 今後はウルトラスエードを日本発のグローバルブランドとして認知度を高めるため、企業や有名デザイナーを活用したPR活動も予定。同日、都内で行われたブランド説明会では、アーティストの清川あさみさんが、畳や壁面にウルトラスエードを編み込んだ素材を使った茶室を披露した。

363荷主研究者:2013/11/17(日) 13:52:07

http://yamagata-np.jp/news/201311/08/kj_2013110800188.php
2013年11月08日10:24 山形新聞
洋服ブランド「コーヘン」、国内外で評価 山辺の米富繊維

複雑なデザインと独特の質感が特長のブランド「Coohem」。国内外で認知度を高めている=山辺町・米富繊維

 ニットメーカー・米富繊維(山辺町、大江富造社長)の手掛ける洋服ブランド「Coohem(コーヘン)」が国内外で注目を集めている。複数の糸を編み込んで作り出す生地はデザイン性と質感の良さが特長。海外のセレクトショップからオーダーを受けるなど、認知度は着実に高まっている。春夏向けの新作でオリジナルのニット生地を用いたスニーカーも発表。斬新な発想で高い評価を得ている。

 コーヘンは素材や色の異なる糸を用いて、毛織物のように仕上げる交編(こうへん)と呼ばれる技術を駆使する。同社は長年にわたって蓄積したノウハウを生かし、2010年から独自ブランドとして展開。主力の相手先ブランドによる生産(OEM)からの脱却を狙う。

 極端に太い糸や細い糸、ラメのように光る糸など、多様な糸を編み込むことで生地は複雑かつ立体的になる。30代前後の女性層をターゲットに、従来のシンプルなニット製品とは一線を画す、デザイン性にこだわった商品ラインアップで勝負する。

 今年3月にはフランス・パリの合同展示会に本格出展。ニットジャケットを中心に、デザインと独特の素材感が多くの海外バイヤーの目に留まり、秋冬向けは米国やフランス、イタリアのほか、中東・ドバイなどで販売につながった。さらに9月の春夏向け展示会(パリ)を通じ、韓国や香港などでの取り扱いも決まったという。

春夏向けの新作として発表したスニーカー

 春夏向けでは、コーヘンブランドでスニーカーを発表。国内メーカーの協力を得て3タイプを手掛けた。足を覆う部分のアッパーに交編によるニット生地を採用し、斬新さが目を引く商品だ。「ライフスタイルの新たな提案。ニットの可能性を広げることにつながるはず」と大江健専務。商品の幅も広がっており「今後も独自性を発揮しながら高付加価値化を図っていく」としている。

 同社はウェブサイトでの通販も行っている。アドレスはhttp://coohem.jp

365とはずがたり:2013/12/15(日) 16:13:47

2013年4月23日10時11分
「年収100万円も仕方ない」ユニクロ柳井会長に聞く
http://www.asahi.com/business/update/0423/TKY201304220465.html?tr=pc

 「世界同一賃金」は、社員のやる気を生むものなのか、はたまた「現場の疲弊」をさらに強めるものにならないのか。導入の狙いや、社員を酷使する「ブラック企業」との批判に対する見解を、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長に聞いた。

ユニクロ、「世界同一賃金」導入へ世界規模のふるい、成長か死か
 ――「世界同一賃金」を導入する狙いは何ですか。

 「社員は、どこの国で働こうが同じ収益を上げていれば同じ賃金でというのが基本的な考え方だ。海外に出店するようになって以来、ずっと考えていた。新興国や途上国にも優秀な社員がいるのに、同じ会社にいても、国が違うから賃金が低いというのは、グローバルに事業を展開しようとする企業ではあり得ない」

 ――中国などに比べて賃金が高い日本は下方圧力がかかって、逆に低い国は賃金が上がるわけですか。


366とはずがたり:2013/12/18(水) 09:00:09

中国に異常にのめり込む UNIQLO柳井王国の野心と慢心
http://wjn.jp/article/detail/4092516/
掲載日時 2013年10月16日 11時00分|掲載号 2013年10月24日 特大号

 ファーストリテイリング傘下の『ユニクロ』が9月30日、上海に同社としては世界最大の店舗をオープンしたことに、市場関係者が驚きを隠さない。尖閣問題を機に日中関係がギクシャクし、リスク回避策として“脱・中国”を加速させる企業が相次いでいる中、これに逆行するように中国傾斜が突出しているのだ。

 今回オープンした上海店は地下1階、地上5階で売り場面積6600平方メートルの旗艦店。これまで世界最大として昨年春に鳴り物入りでオープンした東京・銀座店(5000平方メートル)を大きく上回る。『ジーユー』など傘下4ブランドも合わせれば、総面積8000平方メートルと圧倒的な規模だ。
 ユニクロは2002年に中国へ進出して以来、既に約200店を出店しており、「2020年に売上高5兆円、海外3000店」のアドバルーンを掲げる柳井正会長兼社長は、中国だけで1000店を出店すると鼻息も荒い。
 とはいえ、中国では昨年9月に反日デモが暴徒化し、日系スーパーなどが襲撃された。表面的には沈静化したかに見えるが、尖閣沖で不測の事態が勃発すれば昨年の比では済みそうもない。
 そんな中国リスクを警戒して生産拠点を東南アジアへ移す企業が相次いでいる反面、ユニクロのように中国の消費市場が持つ経済的魅力に「リスクよりも金」として深入りした揚げ句、醜態をさらす企業もある。

 その好例が高島屋だ。同社は反日デモに大揺れした直後の昨年暮れ、中国での1号店となる「上海高島屋百貨」をオープンした。しかし冷え込んだ日中関係を背景に業績はパッとせず、当初は130億円と見込んだ初年度の売上高を4月には80億円に下方修正、社長に相当する総経理が辞任に追い込まれる事態に至った。
 さらには、つい先ごろ「50〜60億円」に再び下方修正する始末。市場には「この数字も怪しい限り。大赤字は必至で、投資マネー40億円の回収が見果てぬ夢に終わりかねない」との悲観的な観測さえ囁かれている。ユニクロと同じ上海が舞台だけに、柳井会長の耳に高島屋の惨状が届かないはずはない。
 「商品の8割を中国で作っていることもあって、柳井さんには新参者の高島屋とは違うとの強烈なプライドがある。だから『当社と高島屋を一緒にするな』と思っているでしょうが、中国人から見ればどちらも日本企業。襲撃の標的にする場合、ユニクロだけを外すとは思えません」(デパート関係者)

 実際、昨年の反日デモで上海のユニクロ店舗が標的になりかけた。そこでユニクロ側は「尖閣諸島は中国固有の領土」と中国語で書いた紙を張り出し、事なきを得た。地元警察の強い指示があったというが、このニュースが流れると会社に「もうユニクロ製品は買わない」「日本から出て行け」などの非難が殺到したという。しかし、その程度で“信念”を曲げる柳井会長ではなく、直後の記者会見で「生産拠点としての(中国への)見方も以前と変わっていない。日中は良好なパートナーであるべきだ」と強調、筋金入りの“親中国派”をアピールするのを忘れなかった。
 その後、他の日系企業にならってベトナム、カンボジア、バングラデシュなどに生産拠点を分散し始めたが、それでも「将来的に中国で3分の2生産」を唱え、依然として“中国命”の姿勢を崩していない。

 確かに13.5億人を擁する巨大市場は魅力だろう。しかし、なぜ「中国と心中」と陰口されるほど、彼の地の事業にのめり込むのか。
 「柳井さんは売上高5兆円という大目標を掲げている。近く発表する今年8月決算が1兆円余と予想されていることからも察しがつくように、大風呂敷であることは明らか。しかし、プライド高い彼が『単なる願望でした』などとは口が裂けても言えるはずがない。だからこそ少しでも目標に近づくためには、手段をウンヌンしている場合ではないということでしょう」(ユニクロ・ウオッチャー)

 同社は売上高の8割超を国内が占め、海外は2割弱にすぎない。国内市場が縮小する中、規模の拡大を目指すには海外、とりわけ生産拠点である中国での大躍進が鍵を握る。海外出店計画のうち、3分の1に当たる1000店を中国で目指しているのも確かにわかりやすい。だが、ウオッチャーは辛らつだ。
 「あの『尖閣は中国領土』の貼り紙からも見て取れるように、ユニクロは金儲けのためなら何でもする。だから中国で“金か安全か”を問われる事態に直面した場合、平気で社員を切り捨てるでしょう。その反発が一斉に起こったら目も当てられません」

 実力会長の野望達成のため、中国各地で働くユニクロ社員は、まさに命懸けである。

367荷主研究者:2013/12/29(日) 00:18:22
>>341
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20131206304.htm
2013年12月6日03時31分 北國新聞
ボーイングに炭素繊維複合材料を初出荷 東レ石川工場

 東レ石川工場(能美市)は5日、米ボーイングの航空機材向けに炭素繊維複合材料(プリプレグ)の出荷を開始した。愛媛と米国の工場に続く第3の製造拠点として本格稼働し、最新鋭旅客機「787」の増産体制を支える。徐々に生産率を上げ、来年3月にはフル稼働となる見通しだ。

 石川工場で行われた初出荷式では、東レ複合材料本部トレカ事業部門の河村雅彦部門長が、8カ月という異例の短期間でボーイング社の認証に至ったことを紹介。竹内芳裕工場長は「引き続きボーイングとの信頼関係を深め、材料の安定供給に努める」と決意を述べた。酒井悌次郎能美市長が祝辞を贈った。

 従業員約40人が参加し、プリプレグ1万平方メートルを積んだトラックを拍手で送り出した。プリプレグは名古屋市内の冷凍倉庫にいったん保管され、主翼や胴体に加工された後、米国へ空輸される。

 石川工場のプリプレグ工場は「787」のために建設され、2009年7月から生産を開始した。生産能力は年間580万平方メートル。しかし、機体の開発遅れに伴って供給開始も延び、当初計画から3年以上遅れての初出荷となった。

 竹内工場長は「次はぜひエアバスにもプリプレグで参入したい」と述べ、東レが欧州の航空機大手エアバスへの機材納入に向け、共同研究開発に乗り出していることを明かした。同社はエアバスに納入する他メーカーに炭素繊維を供給しているが、自社のプリプレグは提供していないという。

369荷主研究者:2014/02/02(日) 01:54:35

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20140121303.htm
2013年1月21日02時44分 北國新聞
北陸から調達、220億円 帝人、繊維素材で来期

 帝人の大八木成男社長らは20日、福井市のユアーズホテルフクイで会見した。竹中哲嗣帝人グループ常務(帝人フロンティア社長)は、北陸からの来期(2015年3月期)の繊維素材調達額は220億円となる見通しを示した。今期は約210億円で、10億円増となる。北陸からの調達の多くを占める衣料用素材は、円安で欧米向け輸出が好調に推移しており、北陸産地の技術で独自開発したスポーツ衣料用素材「デルタ」も引き合いが 多いという。

 竹中常務は自動車分野について「北陸産地の技術力、素材の競争力は健在」とし、国内外の市場に向けた協業を推し進めるとした。高機能素材分野では、米国内で自動車向けとして熱可塑性炭素繊維複合材の工場新設の方針を明らかにした。立地や生産規模については新年度中にも決める。

 大八木社長は北陸の繊維関連企業について、円安で輸出競争力が増していると指摘。稼働率が高まっているとした上で「今年も北陸産地との協業をさらに進め、新分野進出に意欲ある企業には協力したい」と意欲を示した。

 会見後、新年互礼会も開かれ、帝人北陸合繊会の前田征利会長(前田工繊社長)らがあいさつした。

371とはずがたり:2014/02/09(日) 16:35:05
エドウイン支援強化、「服飾の伊藤忠」アピール
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20140206-OYT1T01076.htm

 金融取引の失敗で経営危機となったジーンズ大手エドウインの債権者集会が6日、都内で開かれ、これまで同社を支援してきた主要取引先の伊藤忠商事が、支援強化案を提示した。

 伊藤忠は、本業は堅調なエドウインを取り込むことで、得意分野の繊維・ファッション事業をさらに強化する狙いだ。

 関係者によると、伊藤忠は、エドウインが実施する増資の引き受けなどで伊藤忠が約450億円を出し、金融機関も最大200億円規模の債権放棄(借金の棒引き)を行う案を示した。財務を健全化させた上で、伊藤忠の販売網を通じて海外での販売を強化する考えだ。

 日本のジーンズはこだわりの品質で海外の愛好者からも評価が高く、伊藤忠は、エドウインの製品も販売が伸ばせると見ている。

(2014年2月6日22時27分 読売新聞)

372荷主研究者:2014/02/23(日) 19:18:08

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820140211aaar.html
2014年02月11日 日刊工業新聞
クラレ、ビニロン長繊維の生産工程5分の1に短縮する技術開発にめど

 クラレは合成繊維の一つでロープや自動車用オイルブレーキホースなどに使われるビニロン長繊維の生産プロセスを従来比約5分の1に短縮する技術の開発にめどをつけた。新たな工場を建設したりラインを設けたりする場合、より省スペースな設計で構築できるため設備投資やエネルギーコストの抑制に寄与する。実証プラントは自社の岡山事業所(岡山市南区)内に設ける予定。ビニロン長繊維の需要変動に合わせて、柔軟な生産体制の構築に結びつける。

ビニロン長繊維はゴム資材や農業資材、水産資材など用途は多彩(イメージ)

 ビニロンは、ポリビニルアルコール(PVA)を原料とする合成繊維で、同社が50年に世界で初めて工業化した。通常は原料投入、紡糸、延伸、仕上げ処理など複数の工程を経て製品化される。生産する同事業所の年産能力は長繊維が1万トン、短繊維は3万トン。

 今後は短繊維タイプについてもプロセスを短縮する技術開発を進める。短繊維タイプはセメント補強用(FRC)ビニロンに対応する。建築資材にビニロンを混ぜることにより、割れにくく、曲げ圧力に対する強度を高めることができる。今後はブラジルなどの新興国においても、アスベストの代替材料としての需要が期待できるという。

377とはずがたり:2014/04/08(火) 08:22:29

伊藤忠、ベトナムに工場 シャツ一貫生産、TPP視野
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/industry/snk20140408096.html
産経新聞2014年4月8日(火)07:57

 伊藤忠商事が5月にも、ベトナム・ハノイ近郊のナムディン省で、新たな生地工場を立ち上げることが分かった。来春にはシャツ製造で年約1500万枚のフル生産に移行、糸から縫製までの一貫生産体制を構築する。ベトナムも参加する環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)が妥結すれば、米国向けアパレル製品の関税が大幅に引き下げられることを想定。“特恵関税”を見据えた生産拠点をいち早く確立する。

 縫製分野で提携する中国のアパレル大手やベトナム現地のメーカーと共同で、5月にも生地生産に乗り出す。

 昨春に稼働した紡績工場も来年4月に生産量を約2倍に引き上げる。

 伊藤忠は近年、人件費が高騰する中国からカンボジアやミャンマー、バングラデシュなどに縫製拠点を移してきた。しかし、これらの国々でも人件費が高まり始めている。

 TPP交渉では米国が、繊維製品の関税引き下げの条件に、原糸などの原材料から製品までをその国もしくはTPP加盟国内で製造することを挙げている。

 このため伊藤忠は、TPP参加国のベトナムで糸から縫製までの一貫生産体制を確立することで対米市場の商機を取り込む。加えてベトナムは、EU(欧州連合)とのFTA(自由貿易協定)締結も視野に入れており、伊藤忠は欧州市場にも照準をあわせる。

 ベトナムには、中国の染色大手が昨年末に進出したほか、台湾のアパレル大手も縫製工場を増設。国際的な競争が激化している。

378とはずがたり:2014/05/26(月) 11:53:09

3月の記事。こちらは破談。

ユニクロ、Jクルー買収決裂か 米WSJなど報じる
http://www.asahi.com/articles/ASG3M43TPG3MUHBI00Q.html?ref=reca
ニューヨーク=畑中徹2014年3月19日19時02分

 カジュアル衣料専門店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングによる同業の米大手「Jクルー・グループ」の買収協議が決裂したと、米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)など複数の米メディアが18日伝えた。

 金額面など条件が折り合わなかったとみられるが、協議が報道で公になったことも一因だという。米メディアは2月下旬、両社が交渉していると報道し、買収金額は最大50億ドル(約5100億円)にのぼるといわれた。

 Jクルーは若者を中心に人気があり、ミシェル・オバマ米大統領夫人が愛用していることでも知られる。ファーストリテイリングは知名度が高いブランドを買収し、米国市場での基盤を強めるねらいがあったとみられる。(ニューヨーク=畑中徹)

380とはずがたり:2014/05/27(火) 15:11:59
>>379

ユニチカ、金融支援で再建=フィルム事業など強化
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&amp;k=2014052600601

 繊維大手のユニチカは26日、主力取引銀行3行と投資ファンドによる金融支援と、成長が見込まれる耐熱フィルムや不織布などの事業強化を柱とする再建計画を発表した。採算の悪い繊維事業は縮小する。計画策定を踏まえ、安江健治社長が取締役相談役に退き、注連浩行常務が6月27日付で社長に就く人事も決めた。(2014/05/26-21:35)

381とはずがたり:2014/06/13(金) 23:41:27
名門繊維と云えば鐘紡。と思ったけど,成功している東レなんかは既に繊維臭がしなくなっているということか。。

名門ユニチカはなぜ「脱繊維」「構造改革」に取り残されたのか…金融支援も先行き不透明の“崖っぷち”
http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/140613/wec14061307000002-n1.htm
2014.6.13 07:00

 かつて日本経済を牽引した繊維産業の名門、ユニチカが、主力取引銀行に金融支援を要請した。構造改革に取り組むと平成27年3月期連結業績で370億円の最終赤字になり、160億円の債務超過に陥る見通しになったのが理由だ。中国などからの輸入品との競争で経営が悪化する中、安江健治社長は「成長分野への投資が不十分だった」と語った。昭和39(1964)年の東京五輪で「東洋の魔女」と呼ばれた女子バレーボール選手を多数輩出し、女優の米倉涼子さんらをマスコットガールに起用して話題を集めた企業に何があったのか−。

支援なければ債務超過

 「数十億円の営業利益では設備投資も少しずつしかできない。そのスピードは時代が許さない」

 金融支援という道を選んだことについて、大阪市内での会見で、安江社長はこう説明した。

 金融支援は、借入金を株式に振り替えてもらう方式を採用する。議決権がない代わりに優先して配当を支払う「優先株」を総額375億円分発行。このうち275億円分は三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三菱UFJ信託の3行が引き受け、3行は債権の代わりに優先株を持つことになる。

 100億円分は日本政策投資銀行などが出資する投資事業組合が引き受け、資金は設備投資に活用。スマートフォン(高機能携帯電話)向けの樹脂製品などを強化し、経営の立て直しを図る考えだ。

 同時に、経営責任を明確にするため安江社長が取締役相談役に退き、後任に注連(しめ)浩行取締役常務執行役員が就任する人事を発表し、安江社長は「財務面、資金面で一定の枠組みができたということで一つの区切り。ある意味けじめをつける」と進退の意味を語った。

繊維産業の凋落

 経済産業省によると、日本の繊維産業の製品出荷額は平成3(1991)年の12兆8500億円がピーク。以降は減少を続け最近では3分の1以下に落ち込んでいる。国内需要の減少とともに、割安な中国製品などとの価格競争で日本の繊維各社の経営環境は急速に悪化した。

 そうしたなか、ライバル各社は過去に蓄積した資産を使い、新規分野での積極的な研究開発やM&A(企業の合併・買収)などで事業の多角化を進めた。

 業界最大手の東レは、自動車や航空機の構造材に使われる炭素繊維を開発。鉄の4分の1の軽さで10倍の強度を持つ炭素繊維だが、開発当初は航空機などに使えるだけの条件を満たすことはできなかった。それを釣り竿とゴルフクラブに使ったところ大ヒット。投資回収をしながら炭素繊維の性能を向上させたことで知られ、いまや榊原定征(さだゆき)会長が経団連会長を務めるなど日本のモノづくりの代表的な存在となっている。

382とはずがたり:2014/06/13(金) 23:41:50
>>381-382
 一方、東洋紡は本業の繊維が不振にあえぎ、「1日1億円の赤字」を垂れ流していた11年ごろ「脱繊維」を掲げて構造改革に着手。繊維事業を大幅に縮小しながら、繊維技術を応用した多角化に取り組み、フィルムやバイオなど非繊維事業を強化した。

 また、帝人も炭素繊維事業を強化し、ダイワボウホールディングスは情報システム、日清紡ホールディングスは自動車用ブレーキを主力事業に育て上げるなど繊維以外に活路を求めてきた。

対処療法でじり貧

 繊維産業では多くの企業が繊維事業から脱却し、新たな収益事業を着々と開拓するなか、名門のユニチカはなぜ出遅れたのか。

 安江社長は「成長投資が十分でなかったが、純資産が毀損しないよう営業利益の範囲内に構造改革を抑えていかなければいけない制限があった」と釈明した。

 新社長に就く注連取締役は「祖業である繊維事業はリストラの連続だった」と振り返った。繊維事業の低迷でリストラを繰り返したが、借金が多かったこともあって目先の対処療法に終始。過去の蓄積で余裕のあるうちに「脱繊維」に向けた技術開発や思い切ったM&Aに踏み切ることができなかった懐事情を打ち明けた。

 金融業界関係者は「26年3月期の連結売上高が1626億円と聞いて、こんなに小さな会社だったのかと正直、驚いた。規模が小さいため大規模な投資もできず、抜本的な構造改革に踏み切れなかったのだろう。それでも銀行としては明治22年創業の名門企業との長い付き合いもあって見捨てることができなかった」と指摘する。

 今回の金融支援で投資に回すことができるのは総額100億円に過ぎない。注力するスマートフォン向けの樹脂製品は価格競争の激しい分野で、安定した収益を保つのは難しいとみられる。

 金融支援の要請を発表した翌日の5月27日の東京株式市場ではユニチカ株が大幅反落。前日終値比11円安の46円で取引を終え、終値として年初来安値を更新した。一時は16円安の41円まで値を下げた。市場も「先行きは不透明」(市場関係者)との見方を強めているためだ。

 ユニチカは明治22(1889)年創業の尼崎紡績が発祥で、かつては「三大紡績」の1社と呼ばれ、かつてはバレーボールやマスコットガールなどで全国で知られた関西企業だ。遅ればせながら抜本的な再建に取り組むが、かつての輝きを取り戻すには厳しい道が待ち受けている。

383荷主研究者:2014/06/21(土) 15:02:31

http://www.sankeibiz.jp/business/news/140501/bsc1405010500001-n1.htm
2014.5.1 05:00 Fuji Sankei Business i.
【トップは語る】三菱レイヨン社長・越智仁さん(61)

 ■差別化で炭素繊維の競争力向上

 −−炭素繊維複合材料の需要が伸びている

 「2013年度の需要は約4万9000トンと見込まれ、今後も毎年約1万トンは増えていくだろう。炭素繊維原糸の生産能力が足らなくなってきており、米国での増産が必要になる。航空機分野の需要拡大は当然あるが、これからは産業用途で相当伸びる。その中でも特に力を入れていく分野が、自動車と圧力容器、それと風車だ」

 −−東レなど競合他社との差別化は

 「炭素繊維を部品に加工する企業との関係の組み方が差別化を生む。加工と物質は相関を持って動く。自動車用の炭素繊維部品メーカー、チャレンジを買収したことで、顧客ニーズに合わせて技術開発したものが次々に出てきている。今後は(新型天然ガスの)シェールガスなどで需要が高まる圧力容器メーカーとの提携も進める」

 −−自動車用途の拡大は各社が競っている

 「問題なのは加工性。単純なフレームを一発で成形できても競争力にならない。鉄で作ることができる複雑な形状を炭素繊維でも可能にしないと意味がない。現在は高級車の一部に使われているが、一般的な車にどこまで浸透できるかを目標にしている。加熱すると軟化する熱可塑性樹脂ではなく、加熱すると固まる熱硬化性樹脂を使った炭素繊維複合材料で、まず技術を確立したい」


−−米国でアクリル樹脂原料MMA(メタクリル酸メチル)モノマーの生産をシェールガスを活用して行う

 「18年か19年にスタートさせ、年産25万トンとなるだろう。MMAの世界市場は現在360万〜370万トンで、当社のシェアは4割くらい。量を追うより、競争力があるものを持つことが重要だ。いろいろな地域に拠点があるのが当社の強み。準備しているサウジアラビアの生産設備も稼働すると、物流力やネットワークの力がさらに高まり、競争力があるものをいいタイミングで出せる」

                   ◇

【プロフィル】越智仁

 おち・ひとし 京大院修了。1977年三菱化成工業(現三菱化学)入社。三菱ケミカルホールディングス取締役常務執行役員、三菱化学取締役常務執行役員などを経て2012年4月から現職。愛媛県出身。

386とはずがたり:2014/07/10(木) 10:32:38
世界遺産は西欧中心史観がちらちら見える気がするから,富岡と同じ機械だからとあんま有り難がる気にはなれないんだけど・・。

>現在の繰糸機は1972年、日産自動車によって製造された
豊田自動織機と同じく自動車メーカーと製糸機の繋がりは深いのか??

酒田の製糸工場で 富岡と同型機今も稼働
http://www.yomiuri.co.jp/local/yamagata/news/20140708-OYTNT50360.html?from=ycont_navr_os
2014年07月09日Tweet

富岡製糸場の繰糸機と同型機が現在も稼働する松岡の工場

 国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された富岡製糸場(群馬県富岡市)に残る繰糸機と同じ型の機械が、酒田市仲町の工場で今も稼働している。航空機内装製造会社「松岡」の施設で、1887年の創業時には、富岡製糸場の女子工員が糸繰りの方法などを指導に訪れたという。氏家昇一社長(67)は「養蚕農家がいて機械が動く限りは続けたい」と話している。

 工場に入ると、繰糸機の「カチャン、カチャン」という小気味のよい音と、「ゴー」というモーターの重低音が耳に響く。繭玉を煮る白い湯気が立ちこめ、虫をつぶしたような独特のにおいも漂う。

 柔らかくなった繭から糸の先を出すと、繰糸機によって、設定された太さに紡がれていく。途中で糸が切れたり、絡まったりして機械が止まると、従業員が手際良く糸を結び、機械を再始動させる。

 工場に来て約30年という佐藤弘子さん(59)は「入社後、少したって今の繰糸機が入った。糸の巻き取りスピードが速くて驚いたのを思い出す。富岡製糸場と同じ機械で仕事ができることを誇りに思う」と話す。

 現在の繰糸機は1972年、日産自動車によって製造された。富岡製糸場では87年の操業停止まで稼働していた。現在、松岡の生糸生産量は年間約6トン。ベテランの女性を中心に8人が作業に携わっている。

 明治維新後、旧庄内藩の藩士は松林を開墾し、桑の木を植えて養蚕を始めた。同社は現在の鶴岡市で「松岡製糸場」として創業。当時は手作業で糸繰りを行っていたが、次第に機械化が進んでいった。

 昭和も年代が進むにつれて、生糸需要の減少や養蚕農家の後継者難などもあり、同社は電子部品や金型製造などに力を入れるようになった。社名から「製糸」が外れたのは、くしくも富岡製糸場が操業を停止したのと同じ87年だ。

 現在は、ボーイング787のトイレの部品や調理室設備の生産がメインになっている。生糸の生産工場は往時の3分の1程度に縮小し、売り上げも、同社の年間売上高約18億円の1%程度にとどまるという。

 しかも、繰糸機の維持管理は大変だ。故障しても部品の替えがないため、廃業した会社からもらったり、同社の加工技術で新たに作ったりすることもある。糸繰りができる従業員も減ってきている。

 それでも生糸生産を続けることについて、氏家社長は「製糸は松岡の原点であり、生糸生産は日本のものづくりの原点でもある。生糸作りがあるからこそ、今、品質の良い製品を作ることができる」と力を込めた。

 同社によると、機械による製糸を大規模に行っているのは、ほかに群馬県安中市の「碓氷製糸農業協同組合」があるだけで、同組合でも富岡製糸場と同型機が稼働しているという。

 同社では、一般の見学は断っているが、学校などの教育目的であれば受け付けている。問い合わせは、同社(0234・62・2222)へ。

2014年07月09日

387とはずがたり:2014/08/04(月) 19:44:58
ユニクロの7月既存店売上高は9カ月ぶりにマイナス 天候不順が影響
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/snk20140804540.html
産経新聞2014年8月4日(月)16:27

 ファーストリテイリングが4日発表したカジュアル衣料ブランド「ユニクロ」の、7月国内既存店売上高は、前年同月比4・8%減で、9カ月ぶりに前年水準を下回った。

 7月は前半に台風の上陸や豪雨などで、臨時休業する店舗もあり、客数が12・0%減となるなど、天候不順が大きく影響した。梅雨明けも昨年に比べると2週間程度遅いことが響いた。

 客単価は8・2%増。昨年は1990円(税抜き)が、中心価格帯のレギンスパンツが販売好調だったのに対し、今年は3千円程度のスカートやブラウスなどの販売が好調だったほか、4千円程度のデニムパンツが人気を集めるなど、ファッショントレンドの変化が客単価を押し上げている。

388とはずがたり:2014/08/10(日) 13:59:28
ベトナム繊維工場続々
2014年04月28日 13時31分
TPP視野米へ輸出、国内外企業が投資
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1060165061/648

389荷主研究者:2014/11/29(土) 15:49:44

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820141022aaax.html
2014年10月22日 日刊工業新聞
帝人、「ホンダジェット」向けに炭素繊維を供給開始

 帝人はホンダが開発した小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」向けに炭素繊維の供給を始めた。同機は胴体部分に炭素繊維複合材(CFRP)を採用しており、帝人は織物メーカーや成形材料のプリプレグメーカーに繊維を供給する。帝人は欧エアバスやカナダのボンバルディアにも供給実績があり、新規受注で事業拡大に弾みをつける。

「ホンダジェット」は胴体部分に炭素繊維複合材を採用している

 CFRPは胴体に採用され、軽量化と自由度の高い機体デザインに貢献している。ハニカム構造の部材を間に挟んだ「ハニカムサンドイッチパネル」と、フレームに平板材料を貼り付けた「スティフンドパネル」の2種類に加工され、組み合わせて一体成形される。炭素繊維の使用量は1機当たり数百キログラム程度と見られる。ホンダジェットの納入は2015年から始まり、既に100―200機の受注があるという。

 同社の炭素繊維はより高品質を要求される分野への採用が相次いでいる。エアバスの最新中型機「A350XWB」には航空機業界として初めて一次構造材に同社の熱可塑性樹脂を利用したCFRPが採用された。

390荷主研究者:2014/11/30(日) 11:17:55
>>385
http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2014/10/23-17794.html
2014年10月23日 化学工業日報
旭化成せんい ベンベルグ生産プロセス革新 延岡で100億円超投資

 旭化成せんいは、延岡支社(宮崎県)で再生セルロース繊維「ベンベルグ」の生産基盤強化に向けたプロジェクトを推進する。今年6月には30年ぶりに生産ラインを増設し、従来比6倍超の高速紡糸が可能なプロセスを導入。長繊維の年産能力を1割増の1万6500トンに高めた。延岡では今後もプロセス革新や工場建屋の耐震補強、インフラ更新を順次実施する。2008〜17年度の10年間で総額100億円以上を投じる計画だ。

391荷主研究者:2014/11/30(日) 11:30:56

http://www.sankeibiz.jp/business/news/141106/bsc1411060500013-n1.htm
2014.11.6 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人、一転200億円の赤字に 通期見通し 徳山事業所閉鎖などで特損

 帝人は5日、2015年3月期の連結最終損益が従来予想の100億円の黒字から200億円の赤字(前期は83億円の黒字)になる見通しだと発表した。ポリエステル繊維を生産する徳山事業所(山口県周南市)を閉鎖するといった構造改革を17年度までに実施するのに伴い、特別損失を計上するため。12年に策定した中期経営計画も見直し、16年度の数値目標を下方修正した。

 構造改革では、赤字体質になっている化学原料事業を縮小する一方、高い収益が見込める高機能素材やヘルスケア、ITの各事業に重点的に投資する。

 徳山事業所の閉鎖は松山事業所(松山市)やタイの工場に生産を集約し、コストを削減するのが狙い。岩国事業所(山口県岩国市)でのポリエステル繊維の生産もやめ、三原事業所(広島県三原市)では加工業務を停止。大阪研究センター(大阪府茨木市)は閉鎖し、ポリエステル繊維に関する国内の機能は松山事業所に一本化する。

 徳山事業所や大阪研究センターで働く従業員は近隣の工場などへ配置転換し、雇用を維持する方針。低迷が続いている米国の在宅患者向け医療機器レンタル事業に関しても「抜本的な対策を講じる」とした。

 一連の事業再編などに伴い、14年9月中間連結決算で422億円の特別損失を計上し、最終損益は223億円の赤字となった。

 中期経営計画の見直しでは、連結売上高を従来の1兆3000億円に比べ約4割減の8000億円に、営業利益を1000億円から半分の500億円にそれぞれ引き下げた。

 都内で会見した鈴木純社長は「単なる素材供給だと韓国、台湾、中国が勝負にならないレベル(の低価格)で攻めてくる」と説明。強みを持つ事業を中心にした新規ビジネスの創出で生き残りを図ると強調した。

393とはずがたり:2014/12/26(金) 16:20:34

大富豪ユニクロ柳井家、株主配当100億円以上 後継者育成失敗で長男へ世襲か
ビジネスジャーナル 2014年12月26日 06時08分 (2014年12月26日 16時00分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20141226/Bizjournal_mixi201412_post-2237.html

 米経済誌「フォーブス」の2014年版世界長者番付によると、ユニクロを展開するファーストリテイリング会長兼社長・柳井正氏の推定資産は179億ドル(1ドル100円換算で約1兆7900億円)で世界ランク45位、日本人としてはソフトバンク社長・孫正義氏に次ぎ第2位だった。20代の頃に「店舗数30、年商30億円の商いができる会社になればいい」と語っていた山口県宇部市の小さな衣料品店の主人は、世界的大富豪へと階段を駆け上がっていった。

 日本共産党委員長の志位和夫氏が昨年5月21日、ツイッターで「アベノミクスの株高で一番儲けたのは、ユニクロ柳井会長一家」とつぶやき話題になったが、確かにアベノミクスの株高と円安の相乗効果で保有資産は大きく膨らんだ。「フォーブス」のランキングでは12年の柳井氏の推定資産は100億ドル(1ドル80円換算で約8000億円)なので、保有する株数にほとんど変わりがないのに、資産は2年間にドル建てで1.8倍弱、円換算で2.2倍に膨張した。

 では、大富豪になった柳井ファミリーは、どれくらいの株式資産を持っているのか。

 柳井正氏と、長男の一海氏、次男の康治氏、資産管理会社である有限会社Fight&Stepと有限会社MASTERMIND名義の株式数は合計で409万800株(8月31日現在)。株高は一段と進行しており、11月14日には過去10年間でファストリとして最高値となる4万4730円をつけた。史上最高値は00年の5万6000円である。4万4000円超の株価で計算すると、現在のファストリの時価総額は1兆8298億円になる。信託銀行3行名義の分を合わせると2兆円を軽く突破する。

 ファストリの14年8月期の年間配当は、1株当たり300円。柳井ファミリーが受け取った配当金は122億7240万円。柳井氏の役員報酬2億4000万円が、まったく小さく見える。

●高まる長男への世襲観測

 そんな柳井氏は昨年10月10日に開いた13年8月期の決算発表の席上、「残念ながら社長を継続しなければならない。今はグローバル化を進めている真っ最中で、社長を退くことは不可能だ」と続投を表明した。以前から「65歳になる14年2月までに社長を退き、会長に専念する」と公言していたが、一転してこれを撤回した。だが、柳井氏の引退宣言を信じている業界関係者はほとんどいなかったため、当然のことのように受け止められた。…
 柳井氏が引退撤回の理由に挙げたのは、グローバル展開が自分の描いていたスピードに達していないことだった。20年の売上高5兆円という目標に向けて海外展開にアクセルを踏み続けるために、引き続き陣頭指揮を執るというわけだ。

 メディアと小売業のアナリストの目は、長男の一海氏に注がれている。柳井氏は社外から人材を集めたが、後継者づくりにことごとく失敗した。そのため、「血の継承に回帰した」(業界関係者)との見方も少なくない。子会社リンク・セオリー会長を務める一海氏は、現在ファストリグループ執行役員だ。柳井氏はずっと「世襲しない」と公言してきた。「普通の会社なら息子でも社長は務まるが、(ファストリを)成長軌道に乗せる力仕事は無理」というのがその理由だ。一方で、息子を大株主として経営陣を監督する取締役にすると公言してきた。だが、「世襲はしない」という発言も額面通り受け取る向きは少ない。「65歳引退を撤回したように『世襲しない』発言も撤回して、息子を社長に就けるのではないか」(前出関係者)との見方が、業界内で急速に高まっている。

 戦後の流通業界に旋風をもたらした革命児としては、ダイエー創業者の中内功氏と柳井氏を挙げることができる。中内ダイエー王国が崩壊した要因としては、中内氏が血の継承に執着したことが大きいが、果たして柳井氏も同じ失敗を犯してしまうのか。ファストリの経営トップ継承に、業界と市場の関心が集まっている。
(文=編集部)

396荷主研究者:2015/02/01(日) 12:49:18

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150120aaao.html
2015年01月20日 日刊工業新聞
三菱レイヨン、海外にプレカーサーとPAN系炭素繊維の一貫工場建設−原糸生産分散

 三菱レイヨンはプレカーサー(炭素繊維原糸)とPAN系炭素繊維の一貫工場の建設に向けた検討に入った。アジア、米国、欧州で炭素繊維事業を展開しているが、プレカーサーは大竹事業所(広島県大竹市)1カ所で生産しており、需要増加やリスク軽減に向けた対応が求められていた。年産4000トン程度のプラントが必要とみており、投資規模は400億円程度になるとみられる。2015年度中にも欧州や米国を軸に、最終的な候補地を決定する。

 現在、大竹事業所内では、三菱レイヨンによるプレカーサーの生産のほか、同社と独SGLグループとの合弁会社がBMWの電気自動車(EV)「BMWi3」向けなどにプレカーサーを生産している。一方、三菱レイヨンにおいても三菱レイヨン・カーボンファイバーアンドコンポジッツ(米カリフォルニア州)で炭素繊維の年産能力を現行比で倍増となる4000トンに増強を進めている。

 三菱レイヨンは三菱樹脂のピッチ系炭素繊維事業を会社分割で継承し、4月にPAN系炭素繊維事業と統合した新組織を発足する。開発や販売面でピッチ系炭素繊維との融合を狙う一方、生産強化に向けた調査も進める。

397荷主研究者:2015/02/01(日) 12:55:01

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150123cbae.html
2015年01月23日 日刊工業新聞
東レ、米の炭素繊維工場を年内着工−17年稼働、年産5000トン規模

 東レは米サウスカロライナ州で予定している炭素繊維新工場の建設について、2015年にも着工し、17年に稼働を目指す。二つの生産ラインを構築し、年産能力で合計5000トン程度の規模になるとみられる。20年までに1000億円程度を投じて炭素繊維原糸(プリカーサ)、炭素繊維、プリプレグ(炭素繊維樹脂含浸シート)までの一貫工場を建設し、そのうち17年までに600億円程度を投資する予定。

 炭素繊維は鉄と比べ重さが4分の1で、10倍以上の強度があり、「軽くて強い」特徴から航空機や圧力容器、自動車などで採用され、継続的な需要拡大が見込まれている。東レは12年に日本、米国、フランス、韓国の合計で年産1万7900トンだった炭素繊維の生産能力を増強しており、15年3月には同2万7100トンまで拡大する見通し。

 昨秋、米ボーイングが20年に初号機納入を計画する次世代機種「777X」の主翼向けに炭素繊維を供給することで合意したほか、現行の中型機「787」向け供給契約も更新した。さらなる需要拡大を見込み、米サウスカロライナ州に取得した総敷地面積約160万平方メートルの用地で炭素繊維新工場の建設を計画している。

398荷主研究者:2015/02/01(日) 12:56:07

http://www.sankeibiz.jp/business/news/150121/bsc1501211328013-n1.htm
2015.1.21 13:28 Fuji Sankei Business i.
三菱レイヨンと日東電工が水処理事業で提携

 三菱レイヨンは21日、日東電工と水処理事業で提携したと発表した。中国や東南アジアなどの新興国では経済成長や人口増加に伴い水不足が深刻化している。工場排水を再利用する水処理システムを売り込み、受注拡大を目指す。

 三菱レイヨンは微生物の働きで不純物を取り除き、比較的価格が安い水処理膜の技術を持つ。日東電工は微細な不純物まで除去できる水処理膜を扱う。

 両社の水処理膜を組み合わせ、低価格と性能を両立させた水処理システムを開発する。

400荷主研究者:2015/02/08(日) 12:23:44

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201501/0007702179.shtml
2015/1/30 20:57 神戸新聞
三菱レイヨン、神戸の医療産業都市に進出

 神戸市は30日、神戸・ポートアイランドの医療産業都市に化成品・繊維メーカーの三菱レイヨン(東京)が進出したと発表した。神戸国際ビジネスセンター内の研究室を拠点に、医療機器開発に向けた需要調査を進める。

 同社は膜(フィルター)を使って工場排水や下水を処理する設備を手掛ける。こうした技術を用いて医療用の新たな材料開発を目指す。

 人員の規模や本格的な稼働時期は未定。当面はポーアイ内の研究所や企業と情報交換し、新商品開発の可能性を調査する。将来は共同研究などにも発展させる。

 同社は化学大手三菱ケミカルホールディングスの子会社。2014年3月期の連結売上高は6062億円。(高見雄樹)

401荷主研究者:2015/02/08(日) 12:32:53

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/01/08-18646.html
2015年01月08日 化学工業日報
帝人 炭素繊維 航空機向けを中期的に5割へ

 帝人は、PAN(ポリアクリロニトリル)系炭素繊維の航空機向け販売を大幅拡大する。民間旅客機需要の世界的拡大に加え、大手航空機メーカーが複数購買の動きを強めていることが背景。収益性は高くても、自動車や産業用途に比べれば規模は小さいとみられがちな航空機用途だが、現在取り組む案件が実を結べば3?5年程度で東邦テナックスグループが既設ラインで生産する炭素繊維の販売量のうち航空機向け比率を5割程度に高められるという。

402荷主研究者:2015/02/08(日) 12:33:10

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/01/08-18645.html
2015年01月08日 化学工業日報
クレハ 炭素繊維事業の戦略見直し

 クレハは、炭素繊維事業の戦略見直しに着手する。成長の牽引役と位置付ける太陽電池向けシリコン塊製造装置用断熱材は、需要の急拡大を見込むのが難しいため、高機能分野への特化や、最適な設備規模への体制の再構築を検討する。外部環境に連動せず利益を確保できる事業へと強化するため、新たな成長戦略を模索していく。

405荷主研究者:2015/02/08(日) 13:24:07

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150204cbad.html
2015年02月04日 日刊工業新聞
帝人、耐炎性有機繊維の供給量拡大へ−航空機向け需要増

 帝人は炭素繊維の製造工程で得られる耐炎性を備えた有機繊維「パイロメックス」の増強に向けた検討に入った。供給量を現状比2割ほど拡大するため、炭素繊維の前工程を増強する。足元では航空機のブレーキパッド向けなどの需要が高まってきており、生産工程の改善による強化や設備の新設などを想定している。増強は2015年度内にも可否を決定する。

耐炎性を備えた有機繊維「パイロメックス」を増産

 パイロメックスは現在、子会社である東邦テナックスが揖斐川事業所(岐阜県神戸町)と米国テネシー州にあるロックウッド工場で生産している。米国工場は炭素繊維の生産2ラインを休止しているが、炭素繊維の前工程で得られるパイロメックスの生産は継続している。

 最近では、ジャンボジェットのような大量輸送の航空機が減少する一方、中小型機への置き換えが進み、発着回数も増加傾向。これに伴いブレーキやクラッチなど摩擦材向けの需要が高まっており、鉄からの置き換えを検討するケースも目立ってきている。

 パイロメックスは炭素繊維と同じく原料にアクリル繊維を用いる。繊維として十分な強度や伸度があり、加工性に優れる。比重が小さく、水分率が高いことから、衣料としての使用も可能だ。

406荷主研究者:2015/02/21(土) 18:19:19

http://www.sankeibiz.jp/business/news/150214/bsc1502140500003-n1.htm
2015.2.14 05:00 Fuji Sankei Business i.
織物技術を炭素繊維に応用 北陸企業、伝統の強み生かす

金沢工業大の高機能素材の分析装置と、鵜沢潔・革新複合材料研究開発センター所長=石川県白山市

 繊維産業が盛んな北陸地方で、航空機や自動車に使う炭素繊維の関連事業に意欲的な企業が増えている。生地の生産などで培った伝統技術を応用できるのが強みだ。

◆航空機の主翼素材に

 主翼や胴体に炭素繊維複合材を使用する米ボーイングの中型機「787」。繊維機械の津田駒工業(金沢市)の加工設備が生産を支えている。

 主翼は、シート状の炭素繊維に樹脂を染みこませた複合材を、何層も重ねる。正確な幅に切ったシートが求められ、少しでもずれると強度の低下につながる。

 津田駒工業は「高い精度が必要な繊維機械を開発した経験」(高納伸宏取締役)を生かし、正確な幅に切断できる設備を開発。主翼を手掛ける三菱重工業が採用した。炭素繊維関連事業の売上高を、2020年までに現在の約10倍の約50億円にする構えだ。

 織物加工のミツヤ(福井市)は、欧州エアバスの小型機「A320neo」のエンジン部品を生産することが決まった。糸の織りなどの技術を生かし、炭素繊維を薄いシートに加工する。

◆大学も連携協定

 金沢工業大は昨年6月、石川県白山市に「革新複合材料研究開発センター」(鵜沢潔所長)を完成させた。企業や研究者に幅広く利用してもらい、住宅やトンネル、海洋資源開発に炭素繊維を生かす可能性を探る。昨年11月には名古屋大、岐阜大と、炭素繊維複合材の研究の連携協定を結んだ。自動車や航空機の産業集積地の東海地方と交流を深める狙いがある。

 小松精練(石川県能美市)は炭素繊維と樹脂を組み合わせた板を開発中だ。軽くてさびないため、橋の構造材に使うことを想定。池田哲夫社長は「炭素繊維は幅広い分野で活用できる力を持った材料だ」と強調する。

 炭素繊維の世界販売は東レ、帝人、三菱レイヨンの日本企業3社が約7割を占める。ところが、炭素繊維を織ったり、樹脂と組み合わせて加工したりする分野は、欧米勢が得意としている。

 東レで炭素繊維複合材の開発を統括する小田切信之氏は「炭素繊維の加工には高い技術力が必要になる」と述べ、各地の中小企業が持つ技能の活用に期待を示した。

407荷主研究者:2015/03/01(日) 14:55:03

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/02/02-18916.html
2015年02月02日 化学工業日報
帝人 17年めどに特殊パラ系アラミド繊維増産投資

 帝人は、パラ系アラミド繊維「テクノーラ」の増産検討に入った。2017年の稼動をめどに松山事業所(愛媛県)で生産ラインを新設し、年産能力を3割程度増やす方針。油田探索用ケーブル補強材向けなどの需要拡大に応える。テクノーラの生産拠点は同事業所だけだが、輸出比率は5割を超える。BCP(事業継続計画)の観点から、将来は海外での工場建設も視野に入れる。

408荷主研究者:2015/03/08(日) 12:41:05

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/02/23-19175.html
2015年02月23日 化学工業日報
三菱レイヨン 航空機向け炭素繊維 中間基材に初採用

 三菱レイヨンがPAN(ポリアクリロニトリル)系炭素繊維事業で航空機分野を拡大する。三菱航空機の「MRJ」の動翼と呼ばれる舵の役割を担う部位にプリプレグの採用が正式決定し、3月から正式販売が始まる。民間航空機の機体に中間基材として採用される同社初の案件となる。今年に入って航空機エンジンに同社の炭素繊維が採用されたことを公表しているが、この炭素繊維は衝撃強度が従来品より5割高い新開発品であることを明らかにした。他の案件にも採用されることが期待される。

409荷主研究者:2015/03/08(日) 12:41:29

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/02/26-19253.html
2015年02月26日 化学工業日報
三菱樹脂 高弾性ピッチ系炭素繊維 新市場開拓

 三菱ケミカルホールディングス(MCHC)グループの三菱樹脂が事業化する高弾性のメソフェーズピッチ系炭素繊維「ダイヤリード」の新規用途開拓が進展してきた。新たな市場として期待をかけるのが、活性炭素繊維、エネルギー貯蔵用のフライホイール、海底掘削用ライザー管の3つ。活性炭素繊維は、関西熱化学が賦活し、水や空気の浄化用途への展開を図っており、ライザー管は自社で成形品までの量産化する方向で開発を進めている。昨年から電子部品の放熱用途への出荷も拡大し始めるなど、ダイヤリードの展開分野の幅が大きく広がってきた。

411荷主研究者:2015/04/11(土) 17:01:53

http://www.sankeibiz.jp/business/news/150402/bsc1504020500004-n1.htm
2015.4.2 05:00 Fuji Sankei Business i.
三菱レイヨン、同大と炭素繊維研究

 三菱レイヨンと同志社大は1日、炭素繊維複合材の包括的な研究協力に関して協定を結んだ。共同研究や人材交流を通じて、航空機や自動車で活用が広がる炭素繊維複合材の研究を加速させる。同志社大は、2012年に先端複合材料研究センター(京都府京田辺市)を開設し、炭素繊維複合材の開発や加工に知見を持っている。一方の三菱レイヨンは、研究者を派遣して技術を学ばせるほか、インターンシップ(就業体験)で学生を受け入れ、将来的な人材確保にもつなげたい考えだ。

412とはずがたり:2015/04/11(土) 17:15:26
コメント欄に岡崎工場勤務の元社員と思われる方のコメあり

経営再建中のユニチカ、取引銀行が破綻シナリオ検討か ファンドへ買収打診との観測も
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140727-00010000-bjournal-bus_all#!bngNFG
Business Journal 7月27日(日)3時0分配信

 経営再建中の繊維大手、ユニチカが苦境に立たされている。
 
 ユニチカは7月17日、三菱東京UFJ銀行など主力3行を除く43の取引金融機関との間で、債務約1612億円の返済期限を2017年9月末日まで延期することで合意したと発表した。これで15年3月期に見込まれていた約160億円の債務超過を、とりあえず回避できることになった。

 ユニチカは15年3月期、不採算事業撤退などのリストラ費用として440億円の特別損失を計上しなければならず、これに伴い約160億円の債務超過が確実となったため、主力3行と投資ファンド、ジャパン・インダストリアル・ソリューションズに総額375億円の第三者割当増資を要請。その条件が43取引金融機関の返済期限延期になっていたのだ。割当増資で調達した375億円のうち、275億円を借入金の返済に充て、残り100億円を成長に向けた設備投資などに振り向ける。

 今回の返済延期合意で債務超過回避と、7月中の第三者割当増資実施により、ユニチカは当面の経営危機から脱したと一般には見られている。だが業界内では「これでついにユニチカは崖っぷちに立たされた。同社の終着駅は第二のカネボウ。それも時間の問題。金融機関の支援を受けても、自力で経営再建できる可能性が極めて低い」(業界関係者)との見方が支配的だ。

●同工異曲の中期経営計画

 そうした見方を裏付けるかのように、ユニチカが6月13日に発表した「新中期経営計画」(14―17年度)の中身に、早くも疑問が寄せられている。新中計では成長戦略として「フィルム、不織布事業におけるアジア地域での能力増強と差別化品の拡販」「樹脂事業における新素材・新用途向け拡販と、中央研究所開発素材の積極的な製品化」を挙げ、事業ポートフォリオ改革として「産業繊維事業の構造改革」と「低採算・ノンコア事業の縮小・撤退」を挙げている。

 これらを骨子に17年度に売上高1460億円(13年度比10.3%減)、営業利益140億円(同1.06倍増)、最終利益104億円(17.3倍増)と、財務改善を意識したのか減収増益目標を掲げ、有利子負債を13年度の1646億円から17年度に1150億円へと約500億円圧縮するとしている。また、繊維事業の売上高比率を42%(13年度)から35%(17年度)へ縮小する目標も掲げている。

 この新中計を見た証券アナリストは「表現こそ違え、中身は前々回の中計とほぼ瓜二つ。計画のずさんさに唖然とした」と厳しい。前々回の中計とは、同社が09年3月に発表した「改革11」(09―11年度)。売上高を2120億円から2090億円へ、営業利益を70億円から155億円へとする減収増益目標が同じなら、掲げた成長戦略も今回と基本的に違わない。しかも、改革11の計画は大幅未達に終わっている。

413とはずがたり:2015/04/11(土) 17:15:52
>>412-413
 実はユニチカの「飛躍05」(03―05年度)から前回「Change & Challenge14」までの過去4回の中計は、いずれも大幅な計画未達に終わっている。同社が挙げる未達理由も「円高、原材料価格高騰、世界経済の減速、タイ洪水の影響」などの外部要因ばかりであり、需要分析の誤りなど内部要因に対する振り返りは見られない。

 同アナリストは「中計の中身は、要するに『フィルム、不織布などの高分子事業に経営資源を集中させ、これを中国や東南アジアで拡販する』の一点張り。だから同社の中計は毎回表現や目標数値を変えただけの同工異曲」と批判する。

●取引銀行間の暗黙の了解

 では、ユニチカはなぜ市場からの不信を招く中計策定を繰り返しているのか。

 業界関係者は「借金の重さが原因だ。一定の利益を確保してもすべて利払いに消える。新規事業に大胆な投資ができないから現状維持になり、ジリ貧を続けてきた。結果、選択肢がなくなり、同じような中計しか策定できなくなった」と指摘する。

 ユニチカの14年3月期(13年度)の有利子負債は1646億円。対して売上高が1627億円、営業利益が68億円、経常利益が47億円。負債の利払いをした後の最終利益はわずか6億円。こうした業績環境下で有効な成長戦略を打つのは難しい。

 一方、今回の一連の金融支援に関し、ユニチカ主力行関係者は次のように銀行側の苦渋をほのめかす。

「間断なきリストラでなんとか経営を維持してきたが、今度はそのリストラ費用さえ債務超過要因になってきた。結局、にっちもさっちもゆかなくなり、銀行に助けを求めてきた。こんな新中計で経営改善が図れるとは、どの金融機関も思っていない。だが、ユニチカはかりそめにも東証一部上場で、しかも125年の歴史を持つ老舗企業。経営破綻時の社会的ショックの大きさを考えると、セーフティネットなしで潰すわけにはいかない。これ以上我々の傷口が広がらないよう、ある善後策で各行が暗黙の了解をしている」

 ある善後策とは、「ユニチカ経営破綻のソフトランディング」(金融業界関係者)だというが、一部では「某行が投資ファンドへユニチカ買収の打診をした」との観測も流れている。ユニチカ再建への道は険しい。

田沢良彦/経済ジャーナリスト

01. 2014年7月27日 11:35:01 : AQLSPLIkCw
かつて東京オリンピックで大活躍した日紡貝塚を輩出した名門企業ですが、大日本紡績は1964年にニチボーに社名変更。同社が化学繊維の日本レーヨンと1969年に合併してユニチカになりました。

ライバルの東レは、業種転換に成功して今では化学品生産で世界有数の企業になっているのに対し、ユニチカはうまく行かず、日紡貝塚チームも2000年に東レに移管されてしまった。ライバルに移管しなければならなかったことは無念である。

ユニチカの愛知県岡崎工場に福岡県黒崎から、ペットボトルの原料になるテレフタル酸を連日、貨物列車で輸送していました。タキ24300形タンク貨車11輌編成でした。銀色のタンク車で、朝方に笠寺駅を出発し昼前に岡崎駅に到着。ここから愛知循環鉄道に入ります。帰りは夕方に笠寺に到着し、他の貨車を連結して西に向かいました。夏休みなんて、鉄道ファンの一眼レフの砲列を浴びましたよ。

この貨物輸送がなくなったのは1999年9月。当方は途中で退職しましたので最後には立ち会っていませんが、突然の知らせだったようです。ほどなくタキ24300形タンク貨車も廃車。日紡貝塚チームの移籍といい、どうやらこの頃がユニチカの大規模リストラが行なわれた時期ではないかと思います。

後から聞いた話では、ペットボトルの製造コストが高いため、飲料メーカーが東南アジアからの調達に切り替えたとか。有望な成長部門を失ったことになります。化成品生産も、シンガポールの石油コンビナートには勝てません。

ユニチカの投資ファンドへの売却は、ソフトランディングを狙っているのでしょう。その経験は、いずれ政権交代時の東京電力の破たん処理で生きてくるはずです。

414とはずがたり:2015/04/11(土) 17:17:26

ユニチカ、メディカル事業とスポーツクラブ事業を売却
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150127agbl.html
掲載日 2015年01月27日

 ユニチカは26日、事業再構築に向けた構造改革の一環として、メディカルとスポーツクラブの両事業を売却すると発表した。メディカル事業をニプロに、スポーツクラブ事業をコパン(岐阜県多治見市)にそれぞれ売却する。売却額は非公表。

 メディカル事業は2014年3月期売上高(事業規模)が約14億円で、カテーテル、創傷被覆材、酵素、診断薬などを展開。売却予定日は3月31日。同事業に携わる約90人はニプロが引き継ぐ。ニプロに岡崎事業所(愛知県岡崎市)や宇治事業所(京都府宇治市)の一部を生産拠点として貸し出す。
 スポーツクラブ事業の売却では、同事業を展開する100%出資子会社のユニチカ京都ファミリーセンター(京都市伏見区)を、2月27日めどに売却する。ユニチカ京都ファミリーセンターは大阪府や京都府にフィットネスクラブ、スイミングスクールなどを展開。従業員約150人の雇用はコパンが引き継ぐ。

415とはずがたり:2015/04/11(土) 17:19:03

ユニチカ/ポリエステルスパンボンド不織布の生産設備を増設
http://www.e-logit.com/loginews/2015:033007.php

ポリエステルスパンボンド不織布の生産設備増設の決定について


 ユニチカ株式会社(本社:大阪市中央区、社長:注連浩行、以下「当社」)は、ポリエステルスパンボンド不織布の生産設備を、タイにおけるスパンボンド不織布製造・販売会社であるタスコ(THAI UNITIKA SPUNBOND CO.,LTD)(所在地:タイ王国パトゥンタニ県、社長:神ノ門英明、以下「タスコ」)に増設することを正式に決定いたしましたのでお知らせいたします。増設後のタスコの生産能力は年産4,000トンから年産10,000トン(当社グループ全体では年産24,000トンから年産30,000トン)となります。


1.背景
 当社は1973年のスパンボンド不織布の事業化以来、「マリックス」「エルベス」ブランドを中心に産業資材、生活資材、農業資材を中心とした用途展開により事業拡大を進めています。現在、国内では当社岡崎事業所(愛知県岡崎市)、海外ではタスコにスパンボンド製造設備をそれぞれ有していますが、いずれもフル稼働の状況が続いております。
 今回の増設は、新中期経営計画の成長戦略で掲げております「ポリエステルスパンボンド不織布におけるアジアNo.1地位の維持拡大」を遂行するために、成長著しいアジア地域を中心とした今後の市場拡大に対応する供給体制強化、スパンボンド不織布に要求される性能のさらなる高度化に対応するために実施するものです。


2.設備増設の概要
 1)対象製品:ポリエステルスパンボンド不織布
 2)増設場所:タスコ(THAI UNITIKA SPUNBOND CO.,LTD)
 3)所在地:タイ王国パトゥンタニ県
 4)投資額:約40億円
 5)増設能力:年産6,000トン(グループ全体で年産24,000トン→年産30,000トン)
 6)スケジュール:2017年4月稼働開始予定


<参考 タスコの概要>
 1)社名:THAI UNITIKA SPUNBOND CO.,LTD
 2)事業内容:スパンボンド不織布の製造・販売
 3)設立:1997年4月
 4)資本金:3億4,300万バーツ
 5)社長:神ノ門英明


2015年3月30日

416とはずがたり:2015/04/11(土) 17:20:45

金属繊維事業を売却へ ユニチカ、愛知製鋼に
http://www.sankeibiz.jp/business/news/150204/bsc1502041635014-n1.htm
2015.2.4 16:35

 経営再建中のユニチカは4日、金属繊維事業を愛知製鋼に売却することで基本合意したと発表した。フィルムや樹脂といった高分子事業に経営資源を集中するため非中核事業の整理を進めており、今回の売却もその一環。来月末までに売却の時期や金額を決める。金属繊維事業の従業員は転籍させる方向で協議する。

 ユニチカによると、転籍の対象は同社の宇治事業所(京都府宇治市)の数人の見込み。金属繊維事業は、磁気センサーや商品の盗難防止タグなどに使用する部品を製造している。業績は非公表。

 ユニチカは、繊維事業の不振から昨年5月に主要取引銀行に金融支援を要請。岡崎工場のポリエステル系繊維の生産を縮小したほか、長崎県の子会社の繊維メーカーが持つ佐賀工場を閉鎖するなどした。

417とはずがたり:2015/04/11(土) 17:23:47

2014年09月29日
ユニチカ・注連浩行氏
早期に構造改革を完遂
http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2014/09/29-17500.html

-理想の会社像は。
「まずは社員が自信を持って仕事ができる環境を整えたい。数年に1度の頻度で構造改革という厳しいことを断行しており、従業員が矜持を抱きながら仕事に取り組めているのか疑問を感じることがあった。今回の構造改革で将来のリスクも取り除き、事業ポートフォリオを大きく変える。これにより、社員は前向きに仕事に臨めるようになると考えている」

-これまでも構造改革を行っています。従前との違いは。
「今までは業績が悪化するたびに構造改革を実施してきた。ただ、財務基盤が盤石ではなかったため、一気に構造改革を推し進めることができず、足元の火消しにとどまっていた。他方、今回は銀行3行とファンド1社から合計約375億円を調達することができた。この資金を活用して思い切った手を打つことが可能となり、早期に構造改革を完遂させる」

-低採算、非中核事業の縮小、撤退を打ち出しています。
「岡崎事業所(愛知県)で作るポリエステル短繊維は汎用品と採算が悪い品目の生産をやめ、高付加価値品に特化する。これにともないポリエステル重合設備の生産能力を縮小する。また、子会社で紡績糸を手掛けるユニチカスピニングの佐賀工場(佐賀県)を閉鎖し、長崎工場(長崎県)に集約することも決めた。これ以外については現在検証中で、将来性などを見極めながら2015年3月末までにある程度、方向性を定める」

-一方、高分子事業を核にさらなる発展を追求します。
「限られた経営資源を高分子事業に集中投下する。食品包装に用いられるナイロンフィルムはグローバルでナンバーワン、ポリエステルスパンボンド不織布は日本を含めアジアでナンバーワンと、高分子事業は強い製品を有している。トップシェアを誇る商材に対し、375億円のうち100億円を成長のための投資に充てる。最終的な意思決定は下していないものの、ナイロンフィルムでは中国拠点でバリア性を備えるフィルムを作れるよう製造装置を改造、タイではポリエステルスパンボンド不織布の生産設備を新設する予定だ」>>415

-ほかに期待を寄せる事業や素材は。
「独自製品のポリアリレート樹脂『Uポリマー』をはじめ、年間500トンに生産能力を引き上げる植物由来の高耐熱ポリアミド樹脂『ゼコット』、幅広い分野で高評価を得ている変性ポリオレフィン樹脂水性分散体『アローベース』、電気電子部品で引き合いが好調な耐熱に優れるポリアミドフィルム、離型フィルム『ユニピール』などを伸展させていきたい」

-高分子以外の事業の投資計画は。
「衣料繊維、産業繊維、機能材の各事業で必要なものには自前の資金で投資していく」

-海外展開は。
「海外売上高比率を現状の約20%から20年近傍には50%まで引き上げる。これを実現させるためにはグローバルで活躍する人材が不可欠。教育の環境をより充実させ、日本だけでなく、海外のグループ会社の社員も育成していく」
(聞き手=池田旭郎)

【横顔】
 「今回で構造改革をやり遂げる」と語る口調は力強い。事業の縮小や撤退などで売り上げ規模は小さくなってしまうものの、より利益を重視した経営へ転換を図る。まずは現4カ年中期経営計画の最終となる?恃N度に営業利益率?普唐?必達する。仕事で良い成果をあげるには「家庭が円満であることが重要」との持論を展開。家庭内では夫人への協力を惜しまない。
【略歴】
 〔しめ・ひろゆき〕1975年(昭和50年)関西学院大学商学部卒、同年ユニチカ入社。03年1月経営企画本部長兼企画部長兼企画部(ドメイン運営グループ)グループ長、同年4月執行役員、05年常務執行役員、06年上席執行役員(役位呼称変更)、08年取締役上席執行役員、12年取締役常務執行役員。兵庫県出身、62歳。

418とはずがたり:2015/04/11(土) 17:26:18
2014.10.4 20:02更新
経営再建中のユニチカ 10年ぶりにテレビCM復活
http://www.sankei.com/west/news/141004/wst1410040052-n1.html

 経営再建中のユニチカは、ほぼ10年ぶりにテレビCMを復活させる。サンテレビ(神戸市)で月曜日の夜に放送される釣り番組で、6日から開始する。2005年4月に女優の紺野美沙子さんを起用した健康補助食品以来となるという。

 CMで取り上げるのは繊維部門が手掛けている釣り糸で、ロック調の音楽が流れる中、男性の釣り人がイカを釣っている姿を映し、糸の強さをアピールする。

 ユニチカの釣り糸の売れ行きは底堅く推移しているが、海外製品などとの価格競争が激しいため、CMでブランドイメージの向上を狙う。担当者は「釣り糸はユニチカブランドが消費者に届く数少ない商品。企業イメージの向上にもつなげたい」と話している。

 ユニチカは主要取引銀行から金融支援を受けており、不採算事業の縮小など構造改革を進めている。既に愛知県岡崎市の岡崎工場の生産縮小や、佐賀県唐津市の子会社工場の閉鎖を決めている。

419とはずがたり:2015/04/11(土) 17:27:27
>>379-384>>412-418
カネボウとなんか似ているが破綻前になんとか自分でリストラに着手出来た感じである。

【ユニチカ】
巨額の金融支援を取り付けるもこれから訪れる構造改革の正念場
週刊ダイヤモンド編集部
【第151回】 2014年10月24日
http://diamond.jp/articles/-/60795

経営破綻が差し迫っていたわけでないにもかかわらず、繊維の名門、ユニチカが375億円にも上る金融支援を受けた。同社はなぜ、資金を必要としたのか。?

?今年7月末、繊維の名門、ユニチカは、三菱東京UFJ銀行などの主力取引銀行や事業再生ファンドから、第三者割当増資で総額375億円を調達した。

?うち、275億円は借入金の返済資金に充てるデット・エクイティ・スワップ(債務の株式化)。同時に43の金融機関に対して3年間、1612億円の債務残高を維持する約束も取り付けた。

?通常、こうした巨額の金融支援を受ける企業は、経営破綻が差し迫っていることが多い。だがユニチカは過去10年、本業で一定の利益を稼いでおり、営業赤字に陥ったことすらない。数年に1度、特別損失を計上して100億〜150億円の最終赤字を出す程度だ。

?大きくはもうからないが、致命的な赤字も出さない──。だからこそ、財務は脆弱でも“緊急事態”には至らなかった。

?ではなぜ金融支援を受けたのか。

?ユニチカは、本業での利益を出し続けた10年間も、資金面での苦労が絶えなかった。

?食品の包装などに使われるナイロンフィルムといった高分子事業は稼ぎ頭である一方、成長のために巨額の投資が必要だった。にもかかわらず、借入金が年商規模に相当する額に膨らみ、返済負担が重くのしかかっていたのだ。

?借入金の大きさを示す負債資本倍率(DEレシオ=有利子負債÷自己資本)は2014年3月期で実に10.6倍(図参照)。健全な企業なら、通常、2倍以下に収まっている数字である。

?この水準まで借りられた理由の一つは、担保となる資産がふんだんにあったから。創業125年という歴史を誇る名門ユニチカの前身のうち、旧ニチボーは「土地持ち」、旧日本レイヨンは「株持ち」の企業として知られていた。

?豊富な資産を背景に、銀行からの融資は下りやすく、「それが甘えになって今の事態を招いた」(森川光洋・経営統括部長)部分は否めない。

?ただ、どの事業もリストラが必要ないほど好調なら、ユニチカに金融支援は必要なかったはずだ。

?しかし現実は、12年に長期ビジョンとして見通していた「20年まで、事業を何も縮小せずにいくことなどあり得なかった」(森川経営統括部長)。前述の数年に1度の特別損失も、数年かかって積み上げた利益の範囲内で、ほそぼそと事業構造改革を行ってきたためである。

420とはずがたり:2015/04/11(土) 17:27:47
>>419-420
?そこでユニチカでは昨年7月からあらためて、役員が事業の将来性についてかんかんがくがくの議論を開始した。結果的には案の定というべきか、「今後も断続的にリストラが必要だ」という事実をより浮かび上がらせたという。

?売上高の4割以上を占めるものの、ここ何年も営業利益率が1%台以下の繊維事業など、大きなコストを掛けて抜本的に構造改革をすることが急務となっている事業もあった。

?とはいえ、これ以上、銀行からの借り入れを増やすわけにはいかない。11年は50億円の転換社債を発行してしのいだが、株価が下落する懸念があり、同じ手を使うこともできなかった。

?小規模なリストラを続けつつ、借入金返済に追われ、成長事業に十分に投資できないジレンマから逃れるためには、まとまった資金を調達することが不可欠だった。

?今回の金融支援は、こうしたユニチカの“事情”を主力取引銀行に納得してもらい、かなり踏み込んで協力してもらえたからこそ、実現したものといえる。

縮小・撤退の次の目玉は繊維のビニロン

?めでたく調達できた資金のうち、ファンドからの100億円が、カーペットなどに使われる不織布の工場増設といった成長事業への投資資金となる。

?ただ、成長戦略を練ると同時に重要性が増すのは、低採算事業や非中核事業について残らず縮小・撤退し、筋肉質の企業体質をつくることである。

?ユニチカは、これまでなかなか手を付けられなかった岡崎事業所(愛知県)の縮小を筆頭に、今期中に370億円の特損を計上して膿を出し切る考えだ。

?今後は、坂越事業所(兵庫県)で作られ、セメントの補強などに使われるビニロン(繊維事業)の縮小・撤退が俎上に載せられるだろう。(>>410で実現)

?事業構造改革により、筋肉質の経営を実現するまでに残された時間はそれほど長くない。

?43金融機関に求めた債務の残高維持の期限は3年後。そこまでに業績を浮上させることができなければ、銀行によっては一気に資金の引き揚げに動く可能性がある。

?ユニチカは今年6月、社長直属の「C&C(チェンジ&チャレンジ)推進室」を新設した。「現場を鼓舞するとともに、社内の風土変革を目指す」(今村高之C&C推進室長)といい、“新生ユニチカ”のけん引役を担う。改革の達成には、まさに総力戦で挑む覚悟が必要だ。

(「週刊ダイヤモンド」編集部?新井美江子)

421とはずがたり:2015/04/18(土) 18:36:32

低価格「大B反市」展開の会社、自己破産申請へ
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150411-OYT1T50020.html
2015年04月11日 07時51分

 帝国データバンク京都支店は10日、低価格の着物販売催事「大B反市」を展開する呉服販売「京都きものプラザ」(京都市右京区)が事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったと発表した。

 負債額は約5億5000万円という。

 同支店によると、京都きものプラザは1977年設立。生協との業務提携などで販路を拡大し、2004年7月期には約25億6800万円の売上高を記録した。

 近年は消費者の和装離れで売上高が減少し、資金繰りも悪化していた。

423荷主研究者:2015/04/29(水) 18:22:25

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2015040901001693.html
2015年4月9日 20時14分 中日新聞
ユニチカ、豊橋事業所を閉鎖へ 売却視野に検討

 経営再建中のユニチカが、自動車内装材などを製造していた愛知県豊橋市の豊橋事業所を閉鎖する方針を固めたことが、9日分かった。土地の売却を含め、活用策の検討を進めている。経営資源をフィルムや樹脂事業といった成長分野に集中する構造改革の一環。従業員の雇用は配置転換などで維持される見込みだ。

 豊橋事業所は1951年の完成と歴史は古く、かつては主力の紡績工場の一つだったが、新興国との競争激化で生産規模は徐々に縮小された。敷地は約27万平方メートルと広く、市街地にも比較的近い。

(共同)

425荷主研究者:2015/05/16(土) 18:32:40

http://www.sankeibiz.jp/business/news/150502/bsc1505020500001-n1.htm
2015.5.2 06:58 Fuji Sankei Business i.
日本の炭素繊維、トヨタやBMW採用で注目 自動車の軽量化が追い風

ミライの水素タンクに使われた東レの炭素繊維【拡大】

【素材ウオーズ】(下)炭素繊維 EVやFCV追い風

 鉄の4分の1の重さで、強度も高い炭素繊維が、電気自動車(EV)の普及や量産型の燃料電池車(FCV)の登場を契機に供給先を広げている。

 高級スポーツ車の板材などが中心だったが、トヨタ自動車が昨年12月に発売したFCV「ミライ」で構造部品に採用し、独BMWはEV「i3」の骨格に使用。世界シェア5割以上の東レ、帝人、三菱レイヨンの日本勢は、大量生産に備えて部品に成形する時間を短縮したほか、設備投資やM&A(企業の合併・買収)などで生産態勢を拡充している。

 ■成形時間1分に短縮

 水素と酸素の化学反応で電気をつくって走るミライが採用したのは床部分、水素タンクの補強材、電極基材に水素などを拡散する層の3カ所。そのうち構造部品の床部分での使用は、加熱すると柔らかくなる炭素繊維と樹脂の複合材料をトヨタと東レが共同開発したことで可能になった。

 従来の加熱で固まる複合材料は、金型に注入して加熱したり炉内で焼き固めたりして部品に成形してきた。これに対し、熱で柔らかくなる複合材料は、プレス成形ができるため、時間が従来の5分の1以下の約1分まで短くできる。

 東レの大西盛行専務は「金属に近い工程なので、自動車メーカーの生産に適している。まだ採用は1部品だが、ほかの部品にも使われる画期的な材料だ」と語る。帝人もプレス成形できる炭素繊維の複合材料で、米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)から素材の認定を得ている。

 自動車メーカーにとって炭素繊維は、軽量化と安全性を両立する“夢の素材”だが、鉄などに比べて高い価格と成形時間の長さが障害だった。そのため従来はフェラーリやランボルギーニ、日産自動車の「GT-R」など生産台数が少ない高級車のボンネットやトランクフードといった板材への採用が中心だった。

 ミライも生産台数は年700台(2015年)で、723万6000円と高価格だが、大西専務は「EVやFCVはガソリン車と比べた航続距離が勝負になる。大幅な軽量化が可能な炭素繊維が使われる余地は大きい」と期待を寄せる。三菱レイヨンもi3に炭素繊維の原糸を供給し、採用拡大への布石を打つ。

426荷主研究者:2015/05/16(土) 18:33:14
>>425-426 続き

 ■設備投資を加速

 ただ自動車市場の激しい価格競争や、世界規模の大量生産に対応する供給能力はハードルが高い。

 1キロ当たり2000〜3000円の炭素繊維は、量産で低価格化が進んでも、鉄鋼の数十円に及ぶ可能性は低い。炭素繊維業界からは「自動車の燃費向上なども含めて費用を抑える」「炭素繊維は部品の場所によって含有量を変えられ、コストが下がる」などの声が上がる。

 だが、トヨタの高級ブランド「レクサス」のスポーツ車「RC F」は、炭素繊維を屋根などに使ったモデルを通常モデルより77万円高く設定せざるを得ず、鉄鋼との価格差は依然として大きい。

 炭素繊維を採用する自動車への世界的な供給態勢も課題だ。世界最大手の東レでも炭素繊維の生産能力は約4万トンで、大半を航空機や圧力タンクが占める。

 そのため各社は新規設備やM&Aなどへの投資を加速している。東レは昨年2月に買収した米子会社ゾルテックの年産能力を300億円を投じ、20年までに現状の約1万3000トンから倍増する方針。帝人はGM向けに米国で新工場の事業性調査を実施する。三菱レイヨンは米国の生産能力を16年にも倍増するほか、新工場の建設も検討している。

 炭素繊維の世界市場は20年に10万トン超が見込まれる。普及を牽引(けんいん)する日本勢の動向が、鉄鋼やアルミを交えた自動車市場争奪戦の成否を決しそうだ。

 この連載は会田聡が担当しました。

【用語解説】炭素繊維

 アクリルなどの繊維を高温で蒸し焼きしたり、酸素のない状態で焼いたりして炭素以外の元素を少なくした繊維。金属よりも軽く、分子構造が強固なため強度が高い。糸をそろえたり、織ったりして樹脂を染みこませたシート状で使われることが多い。主に航空機や高圧タンクなどに使われている。

■炭素繊維大手3社の近年の動き

 【東レ】
 独ダイムラーと自動車部品の合弁会社を設立 2011年6月
 童夢グループから部品事業会社を買収して子会社化 13年4月
 米自動車部品メーカーに資本参加 7月
 米メーカーのゾルテックを子会社化 14年2月
 イタリアの繊維企業から中間材事業を買収 15年1月

 【帝人】
 米GMと量産車向け製品の共同開発で合意 11年12月
 傘下の東邦テナックスとマーケティング機能を統合した部門を新設 15年4月
 部品量産に向け国際的な試験所認定規格を取得 4月

 【三菱レイヨン】
 中国の自動車部品メーカーに資本参加 14年1月
 米カリフォルニア州の工場の生産能力を16年に年4000トンへ倍増することを決定 6月
 ドイツの自動車部品メーカーを子会社化 10月
 グループ企業の三菱樹脂と炭素繊維事業を統合し、事業を継承 15年4月

427とはずがたり:2015/06/12(金) 08:27:06

2015.06.09
安倍首相の“お友達企業”取締役に、あのSTAP細胞問題の戦犯が就任!
http://biz-journal.jp/2015/06/post_10266.html

 5月8日、東レは6月24日付で榊原定征会長が退任し、相談役最高顧問になると発表した。取締役からも退く。今後は経団連会長として財界活動や政府の経済財政諮問会議民間議員に専念する。榊原氏は東レ社長を2002年6月から8年間務め、10年から会長に就き、昨年代表権を返上。経団連会長には14年6月に就任した。経団連会長は近年、加盟企業の会長が務めており、相談役が務めるのは日経連と統合した2002年以降初めてだ。
 5月8日の記者会見で榊原氏は、「デフレ脱却による経済再生は正念場だ。そのため、提言した政策を実現できるよう全身全霊を傾けたい」と語った。そのうえで「これまでミスター東レと内外から呼ばれたが、今後はミスター経団連として生きていきたい」と述べた。
 また東レは、ノーベル化学賞受賞者で理化学研究所前理事長の野依(のより)良治氏を6月24日付で社外取締役に起用する。同社は起用の理由について「専門家の立場から助言を得たい」と説明している。野依氏は有機合成化学の世界的権威で、04年から特別顧問に就いていた。「理研では野依氏の理事長在任中にSTAP細胞問題が起き、今年3月に退任したが、理事長として説明責任を果たしてこなかった。理研という組織を守るために、真相をうやむやにしたまま早期の幕引きを図ったとの批判も多い。果たして東レの社外取締役として経営へのチェック機能を果たせるのか」(市場筋)という声も多い。

繊維業界で独り勝ち

 東レの足元の業績は絶好調だ。2015年3月期連結決算の売上高が前期比9%増の2兆107億円、純利益は19%増の710億円だった。売上高、純利益とも過去最高を更新した。16年3月期は売上高が12%増の2兆2500億円、純利益は22%増の870億円になる見通し。2期連続の最高益であり、増益に伴い、配当も1円増の年間12円とする方針で、増配も2期連続となる。
 事業別では炭素繊維関連の好調さが目立つ。米航空大手ボーイングからの受注増や圧縮天然ガスタンク向けに加え、自動車、風力発電用の風車向けも順調。同部門は2期連続の増収増益を見込んでいる。主力の繊維事業も2ケタの増益になる見込み。おむつ用の不織布や自動車用エアバッグ向け素材の出荷が増える。
 合成繊維大手の15年3月期連結決算は明暗を分けた。東レと競合する帝人とユニチカは不採算事業の減損損失を計上して最終赤字に転落。東洋紡は減収減益だった。東レの独り勝ちである。

428とはずがたり:2015/06/12(金) 08:27:16
>>427-428
苦境から黄金期へ

 構造不況業種とされた合成繊維メーカー各社は構造改革に乗り出した。祖業の周縁にある樹脂やフィルム、医薬・医療事業が収益の柱になった。だが、東レは一味違った。日本の衣料市場は成熟化しているが、繊維産業自体が成熟したわけではないとの判断から、東レは繊維にとどまった。東レは一朝一夕で勝ち組になったわけではない。

「中興の祖」と呼ばれる故・前田勝之助氏は1987年に社長に就任すると、「世界的に見れば繊維は成長産業だ」と語り、東南アジアを中心に重点投資を始めた。そこを欧米向けの輸出拠点にし、内需の落ち込みをカバーする戦略を立てた。これが成功し、前田氏は97年に社長を退いた。
 しかし、2000年頃から中国繊維メーカーとの競争に敗れて、東レは02年3月期に単体決算ながら初の営業赤字に転落し、02年に榊原氏へ社長が交代。緊急登板でCEO(最高経営責任者)に復帰した前田氏とともに企業再生に取り組んだ。
 03年、ユニクロを運営するファーストリテイリングと共同開発した機能性肌着「ヒートテック」が業績回復への起爆剤となり、06年には米ボーイングと炭素繊維の長期供給を結んだ。炭素繊維の特徴は、「鉄よりも強く、アルミよりも軽い」という点。航空機向けのほか、シェールガスブームを背景に圧縮天然ガスのガスタンクの用途が広がりをみせている。今後の有望市場は自動車向けだ。今や、東レは炭素繊維のトップメーカーだ。苦境を乗り越えて黄金期を迎えようとしている。
 今年のゴールデンウィーク最終日に当たる5月6日、安倍晋三首相は山梨県山中湖村の「富士ゴルフコース」で、榊原氏、経団連の御手洗冨士夫名誉会長(キヤノン会長兼社長)、渡文明JXホールディングス名誉顧問とゴルフをした。榊原氏は安倍首相と頻繁にゴルフや会食をするほど距離が近いことで知られている。

榊原経団連、2年目へ

 その榊原氏の経団連会長就任から2年目に入った6月2日、経団連定時総会で安倍首相は挨拶し、国内企業のトップ約470人を前に、「デフレマインドを払拭し、大胆な投資に踏み切る時期だ」との認識を示し、積極的な国内投資を呼びかけた。「最初は(経団連に)注文ばかりしたが、今回はお礼ばかり申し上げたい」と安倍首相はもろ手を上げて経団連を持ち上げた。
 榊原氏は昨年、経団連会員企業に政治献金の復活を呼びかけたが、それを疑問視する見方も経済界に多い。政治との距離をどう保つかが、「榊原経団連」にとって2年目の大きな課題とみられている。
(文=編集部)

429荷主研究者:2015/07/04(土) 23:23:37

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/06/05-20468.html
2015年06月05日 化学工業日報
ユニチカ 宇治で高耐熱ナイロンフィルム量産

 ユニチカは、高耐熱ナイロンフィルム「EX」の本格展開に向け、宇治事業所(京都府)に量産機を整備する。競合となるポリイミド(PI)フィルムに比べて低コスト化が図れるうえ、成形性に優れることが評価され、フレキシブルプリント基板(FPC)向けなどで相手先の評価が進んでいる。来年初頭に年産300トン規模のラインを立ち上げ、国内および東アジアの市場への浸透を目指す。ナイロン6製による包装用フィルムメーカーのイメージが強いユニチカだが、シリコーンフリー離型PETフィルム「ユニピール」とともに、工業用分野でも独自品で存在感を高める。

430荷主研究者:2015/07/20(月) 23:05:45

http://yamagata-np.jp/news/201507/08/kj_2015070800147.php
2015年07月08日12:46 山形新聞
雷に強い炭素複合材の開発に成功 山形大などが世界初

 山形大は7日、航空機や発電用風車の構造材料になり得る素材として、雷の衝撃に強い炭素繊維強化複合材料(CFRP)の開発に世界で初めて成功したと発表した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)や東京大などとの共同開発で、実用化されれば安全面の向上につながる。近くデンマークで開かれる国際学会で発表する。

 CFRPは、炭素繊維と樹脂を組み合わせた複合材料で、鉄の4分の1の重量ながら強度は約5倍という特性がある。軽量化による燃費の向上など利点があるため、近年、航空機や自動車の構造材料として活用され始めている。一方で落雷への対応が課題。CFRPの表面に金属製のメッシュを施す防御措置が取られているが、落雷によって焼け焦げるなどの損傷を受けやすい。

 山形大大学院理工学研究科プロジェクト研究員の後藤晃哉博士、同大有機材料システム研究推進本部の高橋辰宏教授が、東京大、JAXA、都内の2企業と連携して新CFRPの開発に取り組んだ。現状のCFRPは、樹脂が電気を通さない性質のため、雷による電気の流れが滞り破損が起きる。そのため新たに落雷のエネルギーを吸収する樹脂を開発、従来よりも雷撃のダメージを大幅に減らすことに成功した。近くアメリカの国際的な学術誌に掲載予定。

 7日、後藤博士、高橋教授が山形市の山形大小白川キャンパスで会見を開き説明した。従来のCFRPを改良したことで、強度が鉄の5倍から2倍程度に下がったため、実用化にはさらなる改善が必要といい、高橋教授は「改良に4、5年は掛かる」との見通しを示した。その上で「風車の製造に活用できるため、山形県では風力発電量の増加に貢献できる」と語った。

432荷主研究者:2015/07/25(土) 22:12:00

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201507/20150716_62049.html
2015年07月16日木曜日 河北新報
富岡にロックウール工場 震災後初の企業立地

 耐火・断熱材の販売施工を手掛ける万象ホールディングス(東京)が福島県富岡町に進出を決め、ロックウールの生産工場を建設することが15日、分かった。2017年内の稼働を目指す。同町は東京電力福島第1原発事故で全域が避難区域にあり、震災後の企業立地は初めて。

 同日の町議会全員協議会で町が報告した。町営富岡工業団地の約2ヘクタールを借りて工場建屋7500平方メートルを整備する計画で、生産能力は年間約5万トン。従業員50人のうち40人以上を地元で雇用する。事業費は45億円で国の補助金を活用する。

 ロックウールは耐熱性に優れた綿状の人造鉱物繊維。住宅やビルの耐火材などに用いられ、近年は東日本大震災の被災地を中心に需要が拡大。同社は初めて生産事業に乗り出す。土壌の代用品として農作物の水耕栽培にも導入されており、新規事業も検討する。

 グループ企業3社を束ねる同社は東日本を中心に事業を展開。今回、東北の拠点に同町を選んだ理由に流通環境の優位性を挙げ、小名浜、相馬両港の中間点に位置することや、常磐自動車道へのアクセスの良さを評価した。ロックウールの需要がある首都圏から近いこともポイントとなった。

 町は早ければ17年4月の帰還開始を目指しており、宮本皓一町長は取材に「企業進出によって雇用が生まれ、住民帰還の後押しとなる。町に根付いてくれることを望む」と話した。

433荷主研究者:2015/08/01(土) 22:05:02
>>431
http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/07/10-20938.html
2015年07月10日 化学工業日報
旭化成せんい キュプラ長繊維不織布の生産能力増強

 旭化成せんいは9日、再生セルロース(キュプラ)長繊維不織布「ベンリーゼ」の生産能力を増強すると発表した。延岡支社(宮崎県延岡市)に新たに製造設備1系列を導入し、生産能力を約4割増の年産5500トンに引き上げる。投資額は数十億円。今年12月の建設着工、2017年3月の稼働開始を予定する。能力増強で東アジアで需要拡大する美容フェイスマスクなどスキンケア用途の旺盛な需要に応えていく。

434荷主研究者:2015/08/16(日) 12:07:47

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150803aaaj.html
2015年08月03日 日刊工業新聞
炭素繊維メーカー、海外の自動車市場攻略-三菱レイヨン、欧でシート状中間素材を増産

 炭素繊維メーカーが自動車向け炭素繊維事業強化に乗り出す。三菱ケミカルホールディングス傘下の三菱レイヨンは、ドイツに生産拠点を新設し、炭素繊維複合材料の成形に使うシート状中間素材(ノン・クリンプ・ファブリック)を増産する。炭素繊維は軽量化による環境負荷の低減が見込まれるため、欧州を中心に自動車用途で需要が増えており、生産能力を拡大する。東レは米子会社・ゾルテックで生産能力を倍増し、航空機に次ぐ供給先として自動車攻略に動く。

 三菱レイヨンの独子会社・TKインダストリーズ(バイエルン州)が工場の近隣用地を確保し、1ラインを増設する。すでに着手し、2016年初頭の完成を予定する。現在の生産能力は非公表だが、年間で20万平方メートル程度とみられる。新ライン稼働後は、既存工場にある1ラインも移設し、合計2ライン体制で運用する。生産能力は倍以上に高まる見通しで、従業員も増やす予定。

435荷主研究者:2015/10/10(土) 23:10:22

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/09/15-21818.html
2015年09月15日 化学工業日報
東洋紡 岩国事業所の構造改革 発電所や出荷設備増強

 東洋紡は、既存インフラの整備と現場力強化を両輪に、岩国事業所(山口県)の構造改革を断行する。発電所の新設や出荷設備の拡張に乗り出し、事業所の価値向上で企業や事業誘致につなげるとともに、新たに製品の海上出荷を始めることでコスト削減やモーダルシフトの流れに対応する。生産革新活動や教育にも傾注し、安定・効率化操業も追求。「100年続く事業所を目指し、競争力強化を急ぐ」(藤井尚毅事業所長)考え。

【写真】現場力強化では安全・スキルの向上、工場全体での生産・業務革新、教育体系の精度向上などに取り組む(岩国事業所)。

436荷主研究者:2015/10/10(土) 23:32:35

http://www.sankeibiz.jp/business/news/150916/bsc1509160500004-n1.htm
2015.9.16 06:19 Fuji Sankei Business i.
次世代衣料、日本の繊維メーカー主導 心拍数など測定可能なスマートウエア

東レの特殊素材「hitoe(ヒトエ)」を張り付けた機能性肌着。心拍数などの生体情報を取得できる【拡大】

 心拍数を測定するセンサー機能などを備えた高機能な次世代衣料「スマートウエア」の開発競争が世界規模で激化しつつある。開発を主導するのは、優れた素材技術を持つ日本の繊維メーカーだ。一方、米IT大手グーグルなどもこの有望市場に狙いを定めている。

 衣料用繊維国内最大手の東レは、NTTと共同開発した特殊素材「hitoe(ヒトエ)」を使った機能性肌着の実験を、7月から社員を対象に国内4工場で始めた。超極細のポリエステル繊維に電気を通す樹脂を染み込ませ、生体信号を高感度に検出するヒトエを裏地の一部に使い、心拍数や心電図データを取得する。

 実験は9月中旬まで行い、体調管理に役立てるという。東レは日本航空と大林組にも同じ肌着を提供し、空港での航空機誘導など屋外で働く社員の熱中症対策で有効性を探る。

 スポーツメーカーのゴールドウインは昨年12月、ヒトエを組み込んだ男性用アンダーウエアを発売した。同社によると、ランニング愛好者のほか、建設作業員が個人的に買い求めることもあるという。今秋には女性用も発売する計画だ。

 同様に東洋紡は、電気を通す素材をウレタン樹脂で挟み込んだフィルム状の機能性素材「COCOMI(心美)」を8月に開発した。心拍数などのデータを取得できる。厚さ0.3ミリで伸縮性が高く、着心地が良いのが特徴だ。同社は2017年にもスポーツウエアなど向けに販売を開始する考えだ。

 帝人は、曲げたりねじったりといった体の動きを検知する生地「圧電ファブリック」を関西大と共同で開発中だ。将来的には、医師の衣服や手袋の動きを検知し、遠隔地の患者をロボットが手術するなどの利用法を見込む。

 一方、海外勢では、米ファッション大手ラルフローレンが8月下旬、銀繊維を織り込んだ布を使い、心拍数やカロリー消費量を測定できるシャツを発売した。またグーグルと米ジーンズ大手リーバイ・ストラウスが共同で、スマートフォンの操作ができる「スマートジーンズ」の商品化に乗り出すなど用途開拓が進みつつある。

 今後も繊維やIT、アパレルを中心に国内外企業の商品開発は激化しそうだ。(井田通人)

438荷主研究者:2015/12/12(土) 22:42:42

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/11/09-22452.html
2015年11月09日 化学工業日報
大王製紙 CNFの安価製法開発 年数十トン規模で実証へ

 大王製紙は、セルロースナノファイバー(CNF)の製造効率を高める技術を開発する。同社最大の三島工場(愛媛県四国中央市)に、年間数十トン規模の実証生産設備を設置。2016年前半にも稼働を始め、コスト競争力を高めるための足場を築く。将来の飛躍につながる安価なCNFを作り、まずガスバリア包装材料や増粘剤といった用途で20年をめどに事業化を目指す。紙市場の国内需要が伸び悩むなか、影響を受けにくい事業構造への転換を急ぐ。

【写真】実証設備を設置する三島工場(愛媛県四国中央市)。

440荷主研究者:2015/12/29(火) 22:49:21

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20151216/CK2015121602000050.html
2015年12月16日 中日新聞
ニッケ繊維工場停止 一宮、市内最大級の生産拠点

羊のイラストが目印だった工場での生産は年内で停止される=一宮市今伊勢町本神戸で

 戦前から尾州の繊維業をリードした西尾張地域最大級の生産拠点の一つ、「ニッケ」(日本毛織)=大阪市=の工場、一宮第1・第2事業所が十五日、生産ラインの大部分を停止した。同社によると、理由は生産効率の向上。二十五日ごろまでに全ての生産を終える。ナゴヤドーム二・七個分に当たる十三万一千平方メートルの敷地内にある子会社の工場では生産は続けられる。

 工場は、一九三二(昭和七)年に「昭和毛糸紡績」(名古屋市中区)の一宮工場として始まった。十年後にニッケが昭和毛糸紡績を吸収合併してニッケの工場となった。四五年七月の一宮空襲で工場は焼けたが、五年後に生産を再開した。一宮市によると、市内の繊維工場では最大規模で、県道大垣一宮線沿いに見える工場壁面に描かれた羊の絵は長年、市民に親しまれた。

 ニッケは九〇年代、アジアへの工場移転で国内生産量は徐々に減り、二〇一〇年には一宮工場を一宮事業所に再編するなど生産を縮小させてきた。もともと二十万平方メートル以上あった敷地も業態変化させていった。一四年度は毛糸九百五トン、毛織物六万六千反を生産した。

 非正規雇用を含め従業員百六十人ほどが働いていたが、設備維持などのため六人ほどが残るほかは、本社や別の工場に配置換えするなどする見通し。

 市幹部はニッケの縮小による影響を測りかねており「雇用が減ってしまうのであれば市にとってマイナス。事業所税はもともと繊維業は減免しているので市税への影響は小さいのではないか」。一宮商工会議所の幹部は「ニッケと取引をする中小企業はあるが、企業城下町が形成されているわけではないので地元経済界への影響は軽微だと思うが、繊維の街としては寂しい限り」と話す。

◆他工場に統合し効率化

 ニッケは、一宮第1・第2事業所の生産部門停止で、毛糸を作る紡績工程と、その毛糸を毛織物に仕上げる織絨(しょくじゅう)・整理工程を岐阜県各務原市の岐阜工場と、兵庫県加古川市の印南工場にそれぞれ移す。「生産拠点を二工場に統合し、生産効率を上げるため」だ。

 敷地内には、織絨の「大成毛織」や撚糸(ねんし)の「尾州ウール」など三つの子会社の計六工場があり、これらは生産を続ける予定。

 ニッケによると、一宮第1・第2事業所の稼働停止後のスペース活用法は「検討中」。工場建物は当面残されるが、今後、部分的には別の用途に転用される可能性があり、将来性のある子会社の工場に順次転換することも視野に入れているもようだ。

 (梶山佑)

 <ニッケ> 制服やユニホーム製造が主力の羊毛紡織の大手メーカーで、1896(明治29)年設立。大阪市中央区に本社を置き、従業員数はグループ全体で約5000人。不動産や介護、スポーツなどの事業も手掛ける。有価証券報告書によると、2014年11月期の連結売り上げは1004億円、純利益は35億円。

442とはずがたり:2016/01/03(日) 15:39:38
題名は煽りで中身は冷静な記事だ。。

ユニクロ、連続客数減地獄に突入か…値上げの一方で巨額広告費、失敗or長期利益拡大?
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%80%81%E9%80%A3%E7%B6%9A%E5%AE%A2%E6%95%B0%E6%B8%9B%E5%9C%B0%E7%8D%84%E3%81%AB%E7%AA%81%E5%85%A5%E3%81%8B%E2%80%A6%E5%80%A4%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%81%AE%E4%B8%80%E6%96%B9%E3%81%A7%E5%B7%A8%E9%A1%8D%E5%BA%83%E5%91%8A%E8%B2%BB%E3%80%81%E5%A4%B1%E6%95%97or%E9%95%B7%E6%9C%9F%E5%88%A9%E7%9B%8A%E6%8B%A1%E5%A4%A7%EF%BC%9F/ar-BBo7hcm#page=2
ビジネスジャーナル
株式会社サイゾー
1日前

●品質維持のためのやむを得ない値上げ?

 快進撃を続けてきたユニクロの業績が、最近は芳しくないようです。具体的には11月まで6カ月連続で国内の既存店客数が前年を下回っているという状況です。

 こうした主たる要因として、イオンやイトーヨーカ堂といった総合スーパー(GMS)が本格的に衣料品に力を入れてきたといった外部要因に加え、ユニクロにおける値上げという内部要因が指摘されています。値上げに対して、ユニクロは「今の品質を守るため」と説明しています。

●自らが意図した値上げ?

 ユニクロの値上げに対して、もちろん円安という状況で品質を維持するためにやむを得ずという理由もあるでしょうが、それ以外にもユニクロ自身が積極的に値上げを推進している面もあるように思われます。

 たとえば、主要都市の一等地に立地する大型で豪華なフラッグシップ店(旗艦店)、テニス界の王者ノバク・ジョコビッチや錦織圭、ゴルフ界の王者アダム・スコットなどとのスポンサーシップ契約、テレビCMをはじめとした大々的なマス広告の展開など、認知度の向上やイメージアップを主としたブランド戦略に対して極めて大きな投資が行われています。

 こうした費用は当然のことながら商品の価格に上乗せされることになります。さらに、ユニクロを展開するファーストリテイリング(ファストリ)は、GUというユニクロよりも低価格帯となるブランド展開を始めたことにより、GUよりも明確に高価格に設定しなければならない事情もあるでしょう。

●GAPのビジネスモデル

 ユニクロはこれまで基本的にファストファッションの元祖ともいえる米GAPの戦略を追随してきています。GAPはアパレルメーカーから商品を仕入れて販売するという従来の衣料品小売の形態を、小売商自らが商品の企画を担う製造小売業というスタイルに変化させました。

 また、GAPは傘下に低価格ブランドとなるOLD NAVYという衣料品小売店を展開しています。これにより、現在のGAPの価格はもはやファストファッションとはいえないほど高価格化してきています。こうした状況を踏まえれば、ファストリがユニクロの価格を上げる余地は、まだあると考えても不思議ではないでしょう。

 仮にユニクロの客数が減少することになっても、ある程度の高価格を許容してくれる消費者を一定数確保でき、そうでない消費者がGUに流れるというストーリーを構築できれば、ファストリにとっては決して悪い話ではないでしょう。

●本格的な国際市場への展開を見据えた戦略

 日本では飽和感が強いユニクロですが、欧米ではいまだに一部の大都市にしか出店できておらず、GAP、H&M(スウェーデン)、ZARA(スペイン・インディテックス)はあるものの、ユニクロは見当たらないという光景を筆者は幾度となく見てきました。つまり、海外においてはまだこれからという部分が数多く残っているのです。

 さらに将来を見据えれば、中国などの新興国から今後、大型のファストファッション・ブランドが登場してくることは容易に想像でき、そうなるとユニクロはコスト面では太刀打ちできないでしょう。このような状況を踏まえれば、低価格志向の強い消費者をGUでしっかりと確保しながら、ユニクロのブランドは向上させていくという戦略はファストリ全体の利益を長期にわたり拡大させていくことに大きく貢献する可能性を秘めているといえるかもしれません。
(文=大崎孝徳/名城大学経営学部教授)

443とはずがたり:2016/01/11(月) 17:27:48
>>442とか

ユニクロの失速は「暖冬」だけが原因ではない
前回発表から3カ月で業績予想を下方修正
http://toyokeizai.net/articles/-/99927
冨岡 耕 :東洋経済 記者 2016年01月10日

カジュアル衣料品店「ユニクロ」が失速している。運営会社のファーストリテイリングが1月7日に発表した2015年9〜11月期(第1四半期)決算は、本業の儲けを示す営業利益が759億円と、前年同期を16.9%下回った。同期間としては4年ぶりの減益となった。

暖冬で冬物衣料の売れ行きが振るわなかったほか、度重なる値上げの影響も出始めている。前回の発表から3カ月しか経っていないにもかかわらず、2016年8月期の業績見通しを下方修正した。

「想定を超える暖冬だった」

海外の店舗網を拡大したことで、連結売上高は5203億円と前年同期に比べ8.5%増えた。が、国内のユニクロ事業は「ヒートテック」や「ウルトラライトダウン」など冬物衣料の多くが苦戦。連結業績の足を引っ張った。

7日の会見で、岡崎健グループ上席執行役員CFOは「想定を超える暖冬だったことに加え、暖冬でも売れる商品構成になっていなかった」と振り返った。そのうえで、「品番数の増加により焦点がぼやけ、(テレビCMやチラシで)個々の商品の付加価値を伝えきれなかった」と分析した。

国内ユニクロの既存店売上高をみると、昨年は9、10月こそ前年を上回ったが、売上規模の大きい11月は8.9%減と落ち込んだ。冬物販売の動きが鈍かったため、値引き販売を増やした結果、粗利率も9〜11月で前年同期に比べ0.8ポイント悪化した。

ユニクロは円安に伴う原価の上昇を理由に、秋冬商品から約2割の商品を平均1割値上げしている。2014年に続く2年連続の値上げとなり、割高感は強まっている。岡崎CFOは「値上げの影響は限定的」とするが、客離れが起きていることは否めない。

444とはずがたり:2016/01/11(月) 17:27:58
>>443-444
国内大手証券のアナリストは「暖冬の影響が一番大きいが、値上げが消費者に十分支持されていないことも国内不振の背景にある」としたうえで、「たとえばウルトラライトダウンは3割近い値上げなっているが、それに消費者がおカネを払うか疑問だ」と語る。

ここ数年は、かつてのような、わかりやすい大型ヒット商品が出ていない。ヒートテックのアイテム数を過去最多にまで増やし、機能強化を訴求しようとしたが、顧客の心をつかみきれないでいる。「世の中的にファッション性の高い衣料を求める傾向が強まっており、ベーシック衣料が中心のユニクロには逆風になっている」との声もある。

同じファーストリテイリング傘下のジーユーは、ユニクロとは対照的に、当初計画を大幅に上回る増収増益を達成。ワイドパンツやニットボトムスが好調で、既存店売上高は2ケタ増となった。ファッション性を重視するアダストリアなど、競合他社にも好調な企業が目立つ。

牽引役の海外事業も失速

深刻なのは国内だけではない。これまで業績を牽引してきた海外ユニクロも、第1四半期は当初計画を下回り、部門利益がマイナスとなった。世界的な暖冬による秋冬物の販売不振の影響が大きいという。

中国大陸では増収増益を達成したものの、韓国や米国で計画を大きく下回った。香港と台湾は景気減速の影響も重なり減益となるなど、厳しい結果となった。

同社は今年度通期の業績見通しについて、売上高を当初計画から1000億円引き下げ、前期比7.0%増の1兆8000億円、営業利益を200億円下方修正し、同9.4%増の1800億円へと見直した。修正額は小幅にとどめており、年度後半(2016年3〜8月)には前年同期比で増益に持ち込む考えだ。

特に力を入れるのが、国内事業のテコ入れである。割引セールを増やして冬物の在庫を減らした分、春物の投入を早める考えだ。岡崎CFOは「下期は気温に左右されない商品や売れ筋商品を投入し、追加生産・減産に機動的な対応ができる体制で臨む」と意気込む。

前年度の終盤(2015年6〜8月)から国内ユニクロが失速し始めたことを考えると、下方修正後の下期計画値はそれほどハードルが高くないように映る。とはいえ、12月も2カ月連続で既存店売上高がマイナスになるなど、厳しい状況に変わりはない。

値上げによる客単価の上昇で客数の減少を補うという数カ月前までの図式も、いよいよ限界を迎えようとしているのか。早期に客数が回復してこなければ、再度の下方修正も現実味を帯びてくる。

445とはずがたり:2016/01/11(月) 18:03:34
異端児率いる「第2のユニクロ」が見据える先
アース ミュージック創業社長を直撃
http://toyokeizai.net/articles/-/84062
冨岡 耕 :東洋経済 記者 2015年09月14日

「第2のユニクロ」といわれるアパレル企業のクロスカンパニーが、来年中に東証1部に新規上場する予定だ。ヤングカジュアルブランド「アース ミュージック&エコロジー」で女優の宮﨑あおいさんを使ったテレビCMで急成長。いまや連結売上高は1000億円を超え、国内外で1000店以上を展開するアパレル大手に成長している。異端経営者と呼ばれる創業者の石川康晴社長(44)に聞いた。

――「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長と親交がありますね。

最近1年半ぐらい会っていないが、それまでは定期的にユニクロ本社に呼ばれて早朝ディスカッションをやっていた。柳井さんにはいつも怒られるというか、叱咤激励を受けていた。うちの旗艦ブランドであるアース ミュージック&エコロジーを見て「店が小さすぎる」と。「世の中、規模の経済だ。早く店舗面積を30坪から200坪にしろ」というアドバイスをいただいた。

だが、僕は柳井さんに「イトーヨーカ堂もあれば、セブン-イレブンもあるじゃないですか。僕たちは在庫回転数で日本一を目指している。キャッシュフロー経営をセブン-イレブンでやろうとしている。だから無駄な在庫を食うイトーヨーカ堂はやりたくない」という話をした。

そしたらまた柳井さんが「それは違うぞ。規模だ」と言う。あとは規模、規模という平行線で(笑)決裂じゃないけど、新興企業が借り入れなしに20年間、ダイナミックな拡大戦略をとりながら売上高1000億円までいけたというのは、僕はすごく自信を持っている。だから柳井さんに大型化だというふうに言い切られるのは、ちょっと違和感がある。

これまでは”小型店”がカギだった

――ユニクロとは異なるビジネスモデルで発展してきたということですね。

僕たちはROA(総資産利益率)を高める戦略を進めてきた。最初はみんなが分からなかったから、社内では“低資産”で“高回転”“高粗利”だというこの3つだけを伝えてきた。これが実現できれば、ROAを高めながら、銀行から借り入れなく、拡大路線が敷ける。それでもボーッとしている人もいるので、1つだけ覚えてくれと言ったのが「小型化戦略」だ。店を小型化すれば、投資がかからないので低資産ですむと。小型化で無駄な在庫も置かないので、在庫回転率も上がる。

――商品在庫の消化率が業界でも高いのが特徴です。商業施設内のセールも頻繁にやっている姿を見かけます。

たぶん日本一の在庫回転率だと思う。1年間に13回転。日数でいくと26日に(1回と)なる。だいたいユニクロの回転日数が70日ぐらいじゃないかな。僕たちが高い在庫回転率を実現できるのは、徹底的な在庫管理をしているからだ。

うちの場合は3週間定価で販売して、消化率が30%を切ったものは、まず第1売変(売価変更)って社内では呼ぶが、価格がワンマーク下がる。それで6週間経つと、第2売変でもうワンマーク下がっていく。早い段階で小さい値引きをして、どんどん在庫を減らす仕組みができている。

さらに、やや人海戦術的な話にもなるが、25万点と大量発注する商品もある中、かなり早い段階で、何を強化商品にしてどうプロモーションをかけて売っていくかについて、他社よりもものすごいエネルギーと時間をかけている。

上場して欧米を攻める

――来年中に東証1部への新規上場を目指しています。

今年8月に主幹事証券がすでに入っており、その審査が約5カ月かかるので、年内に終わる予定だ。その後、来年2月から東京証券取引所による審査が約3カ月ある。来年に上場できれば、創業22、23年目で1000億円以上の企業が上場するという結構めずらしいケースだろう。スタートアップしてだいたい4、5年で上場する会社が新興企業では多い中で、今さらというのもあるが。

――なぜ今になって上場することにしたのですか。

これまでは国内の展開が中心だったので、キャッシュフローの中で回せた。ヒトのリソースも十分あった。ただ、これから「KOE(コエ)」という新ブランドで欧米に出ていく。理系を含めたテクノロジー方面の人達も集めたい。東アジアに積極的に拡大していく可能性もあり、新たな成長戦略を考えた場合に、今のキャッシュフローだけでは足りない。

446とはずがたり:2016/01/11(月) 18:03:49
>>445-446
ただ、だからと言って速度を落として、今のキャッシュフローの中でゆっくりやっていくと、時代が離れていきそうだ。この10年でグローバル、M&A、テクノロジーをキーワードに一気に勝負をかける。そのためには、最低200億円ぐらいの資金調達をして、M&Aやグローバル資金に使っていかないと、もうマーケットにインできないと考えた。

――アパレルにもテクノロジーが必要になってくると。

新たに始めたブランド「KOE」
KOEという新ブランドに関しては、ユニクロがベンチマークになる。ただ企業としてとらえると、僕たちはテクノロジーのイノベーションをユニクロよりも考えてやっている。ユニクロの「ヒートテック」みたいな流通プロダクトのイノベーションではなく、流通自体のイノベーションを考えている。

生産性が上がれば斜陽であるアパレルでも利益が出る。2兆円売らないと1000億円の純利益が出ないというのではなく、テクノロジーに傾斜していった場合、5000億円の売上高でも1000億円の純利益を出せる可能性が残っている。

これまでは全員、正社員だった

アベノミクスで世の中がインフレになるとしても、アパレルはデフレに向かっていくと思っている。eコマースが進むと経費がかからなくなり、それが価格に転嫁されてくると、どんどん上代(小売価格)は下がってくるからだ。イノベーションが新たに起これば別だが、アパレルはそれが起きづらい業界でもある。

その減少を補うためにも、これからは服を売るだけでなく、テクノロジーを使って、売った後の川下を伸ばし、トータルで売り上げを上げていく。車も売った後にメンテナンスがあるのと同じだ。最近(企業買収によって)クリーニングのサービスを始めたのもその一環だ。また日常着のレンタルビジネスもECで立ち上げようと考えている。車や音楽業界ではレンタルは当たり前。だけどファッションになると、ウエディングドレスはともかく、日常着では全世界で事例がない。

――全員正社員で成長してきたのも強みでしたが、今年2月にやめました。

全員正社員は創業時から今年2月まで約21年間やってきた。やろうと思ったきっかけは、そもそもアパレル業界は非正規が多く、人材の流出が激しくて社内のノウハウがたまらない。何か新規事業をやろうと思ってもノウハウのある人がいないので、守備的な組織しか作れないということがあった。

さらに長い将来を見た場合、非正規メインの構造では雇われるほうからみて魅力的かどうかって考えた場合、人が集まりにくくなるのではというのがあった。

ただ最近は、専門学校生や短大生を中心にリサーチをかけると、正社員が怖いという声が多い。負担が重たいと。今の若い人たちの中には、1回会社を見てみたいというニーズが出てきたので、体験入社という概念の下に、パート・アルバイト制度を今回導入し、3割は体験入社の人をまず入れてもいいんじゃないかと考えた。

新ブランドはユニクロにぶつける

――今後、ユニクロなどとはどう勝負していくのか。

柳井さんとのディスカッションで刺激をいただいたので、(アースブランドよりは店舗が広い)KOEを作ろうと決めた。セブン-イレブンモデルも大事だけど、世界戦略を考えたら、(店舗規模が大きい米国のスーパーである)ウォルマートモデルもいるのかなと思って。柳井さんには「前回、規模ということをご助言いただいて、日本版ZARAを作ることにした。ZARAを最もコンペティターにしたブランドを、日本企業として立ち上げます」と報告した。

KOEのほぼ1号店となる出店は、ユニクロの好調店の隣だ。新潟に女池っていうユニクロがかなり高業績を出しているロードサイド店があって、そこのほぼ横のところに(笑)ユニクロの売上を全国で調べるというのは、理論的には最も手っ取り早い。ユニクロの売上上位10店舗の好調店から当てていくことが勉強になる。

ユニクロは今のステージに来るまでに50年かかった。僕たちは22年でこれから。今は高校野球とヤンキースほどの違いがあるが、20年後の立ち位置としては、彼らにぶつかっていけるような組織にしたい。

石川康晴社長(44)
1970年岡山生まれ。94年に4坪のセレクトショップを開業。95年クロスカンパニー設立(本社は岡山)。99年「アース?ミュージック&エコロジー」事業を開始、SPA(製造小売業)に転換。MBA取得に向けて京都大学大学院に在学中(撮影:今井康一)

447とはずがたり:2016/01/11(月) 18:26:31
ユニクロ、期待の新商材で「ありえない」失態
ギフトカードはいつ販売できるのか
http://toyokeizai.net/articles/-/96344
大ナギ 勝 :ムービングオフィス代表 2015年12月12日

年の瀬が徐々に迫ってきた12月11日(金)。私が愛読している新聞の朝刊と一緒に、年末商戦をにらんだチラシが束のように挟み込まれてきました。その中には、ファーストリテイリングが運営するカジュアル衣料品店「ユニクロ」のそれもありました。新聞を購読している読者の皆さまのご自宅にも、同じ内容のチラシが届いたでしょう。

毎週末、休むことなく新聞に挟み込まれるユニクロのチラシ。今週は「Xmas(クリスマス)ギフト特別号!」と銘打って、セーターやコートなどの冬物衣料を中心としたお買い得品の数々が掲載されています。ただ、今週入ったユニクロのチラシに私が着目したのは、衣料品とは別の商材。ユニクロギフトカードについての記載です。

大々的に宣伝したユニクロでしたが…
これはユニクロがこの年末商戦をにらんで打ち出した新しい商材です。ユニクロのお店やインターネット通販での利用を前提とした1000円、3000円、5000円の3種類で構成する、主には贈答需要をにらんだプリペイドカードの一種です。

小売り系ではイオンやセブン&アイ・ホールディングスなどが、自社系の店舗のみで使える商品券を販売していますが、ユニクロとしてはこうした専用ギフトカードの展開は初めてで、関係者もファンも待ち望んでいたはずです。

11月末から販売開始というタイミングはクリスマス・年末商戦に一歩先んじただけでなく、12月上旬に支給が始まる冬のボーナスで消費者の財布の紐が緩んでくるのを狙ったであろうことは、言うまでもありません。

ところが、このユニクロのギフトカードは今になっても販売開始されていません。翌週12月4日(金)のチラシではギフトカードについての記載が消えてしまい、12月11日(金)もその状況は変わっていませんでした。ギフト関連で記載されていたのは、「ギフトラッピング承ります」の部分ぐらいでした。

このユニクロギフトカードの存在が明るみになったのは、まず新聞報道でした。日本経済新聞が11月23日(月)付で「ユニクロ、ギフトカード初導入?1000〜5000円の3種」と報じます。記事内容を読むかぎり、ユニクロが公式に発表したものではなく、日経新聞が独自にすっぱ抜いた「特ダネ」のようでした。

チラシに記載しているのに「店頭にない!」

その後、11月27日(金)の新聞折り込みチラシによって、一般ユーザーの知るところとなります。かねてからユニクロヘビーユーザーの私は、11月27日(金)にチラシを確認した後、それならばとユニクロギフトカードを買い求めるため、その日の午前中に東京都内のユニクロ店頭へ行ってみました。ところが、どの店もギフトカードを売っておらず、「無期限の発売延期」になっていたことを知りました。

後で調べてみてわかったことですが、ユニクロはこれに先んじて11月25日(木)に自社サイト上で「ユニクロギフトカード 販売延期のお知らせ」というお知らせを公開していました。

そこには「ユニクロギフトカードは11月27日(金)に発売するはずだったが、11月24日(火)にギフトカードの運営会社から製造上の不備があることを知らされ、急きょ販売を延期することになった」「11月27日付の折り込みチラシにギフトカードの販売情報が掲載されている」という趣旨のことが記され、謝罪の言葉がつづられていました。

ただ、ネット検索をしてみたところ、この件については一部の専門メディアが報じているぐらいで、大手新聞や通信社、東洋経済を含む経済メディアなどで目立った記事になっていません。

この一件で、問題を起こしたギフトカードの運営委託会社であるJCBは、ファーストリテイリング柳井正会長兼社長の逆鱗に触れたのではないかという話がまことしやかに話されているようです。「今後の運営がJCBとは切り替えられたうえで、再度、発売を探るシナリオもある」とユニクロ関係者はささやいています。

ユニクロに落ち度はなかったか

ユニクロ本部としては、満を持してこのギフトカードの投入計画を練り上げたはずです。発売直前のタイミングになって日経新聞にすっぱ抜かれこそしたものの、基本的には秘密裏にコトを進めて一気に実行しようと動いていたように見えます。

ただ、ギフトカードの運営会社から製造上の不備を知らされたタイミングでは、もうチラシが刷り上がっていたのですから、発売に向けた段取りとして、勇み足の部分はなかったでしょうか。不手際を起こした運営カード会社との間での情報交換やスケジュール調整などの部分で詰めの甘さ、落ち度がユニクロ側に一切無かったとも言い切れないと思うのは、筆者だけではないはずです。

449荷主研究者:2016/02/07(日) 11:00:19

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160122/bsc1601220500002-n1.htm
2016.1.22 05:00 Fuji Sankei Business i.
炭素繊維量産で価格半額へ NEDO、基礎技術を確立

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、軽くて丈夫な素材として注目される炭素繊維を少ないコストで大量生産するための基礎技術を、世界で初めて確立した。今後10年程度で実用化して繊維の価格を今の約半分に抑え、自動車の車体への利用を目指す。

 NEDOによると炭素繊維は、重さが鉄の4分の1だが、10倍の強度を持つ。航空機や自動車のボディーのほか、商船のスクリューなどに使われ始めており、軽量化による燃費向上と二酸化炭素(CO2)排出削減に役立っている。

 新技術は、NEDOと東大を中心に、東レや帝人、三菱レイヨンといった素材メーカーなども加わって共同開発した。

 繊維を空気中で長時間加熱する工程を省くことができるため、製造に必要なエネルギーとCO2排出量を従来製法の約半分に減らせる。現在、製造ライン当たり年間2000トンが限界の生産量は、10倍の2万トンに増やせるという。

 この技術が実用化されれば、飛躍的に軽い自動車の普及につながる。低コストを維持しつつ、実際の生産に対応できるようにすることが課題だ。

 自動車以外にも応用分野を広げるため、より太く強度の高い炭素繊維をつくる研究も進める。

453とはずがたり:2016/03/17(木) 11:33:04
2016.03.15
客数減地獄ユニクロ、「儲かっているのになぜ値上げ?」との根本的疑問…失速→崩壊か
文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント
http://biz-journal.jp/2016/03/post_14246.html

 ファーストリテイリングは「ユニクロ」の2016年2月の国内既存店売上高が前年同月比1.2%増と発表した。かろうじてプラスとなったが、今年は閏年で営業日が昨年より1日多いことを考えると、手放しでは喜べないだろう。客数は1.8%減と落ち込んでおり、閏日がなければ売上高もマイナスだった可能性がある。
 国内のユニクロ事業は失速している。15年9〜11月期(第1四半期)決算は、国内ユニクロ事業の本業の儲けを示す営業利益が448億円と、前年同期を12.4%下回った。冬物商品のセールスボリュームが大きい11月の国内既存店売上高が前年同月比8.9%減と落ち込んだことが大きく影響した。同社は、中旬の気温が高かったことから、冬物実需商品の販売が苦戦したことを要因に挙げている。
 12月の国内既存店売上高は前年同月比11.9%減、客数は14.6%減と大幅なマイナスとなった。この要因についても、気温が極めて高く推移したことから防寒衣料を中心に販売が苦戦したことを挙げている。その後、1月は国内既存店売上高14.6%増、客数8%増と回復したものの、2月で再度客数減に転じている。
 ファストリは、今冬の不振の理由を暖冬に求めている。筆者はアパレル業界に12年いたのでよくわかるが、確かに気候や気温は衣料品の販売動向に大きな影響を及ぼす。しかし、気候や気温だけでこれほどまでに悪影響を及ぼした例は記憶にない。つまり、不振の理由が暖冬以外にもあると考えられる。
 それは値上げだ。ユニクロは14年、円安による原材料価格の上昇と生産国における人件費の上昇をカバーするためとして、秋冬商品を平均5%値上げした。それにより、14年11、12月、15年2、3月において客数が前年割れした。14年4月に実施された消費税率引き上げに追い打ちをかけるように値上げを実施したことで、消費者が拒否反応を示したかたちだ。
 さらに、15年の秋冬商品も平均10%値上げした。2年連続での値上げとなり、割高感はより一層強まったため、冒頭で述べた不振につながっていると考えられる。

ユニクロの強みは崩壊した

 ユニクロの強みは「高品質で低価格」だった。たとえば、03年発売の「ヒートテック」や09年発売の「ウルトラライトダウン」が大ヒットした。だが、それ以降、筆者は高品質かつ低価格の大ヒット商品を見つけることができない。「サラファイン」と「シルキードライ」を継承したグローバル戦略ブランドの「エアリズム」が12年に発売され、健闘しているが、かつてのような勢いがあるとはいえない。

 高機能性アパレル製品は特性上、競合他社が簡単に同様の製品を製造・販売することができるため、高品質というだけで絶対的な優位を築くことは難しい。たとえば、ヒートテックが発売された後には、イオンの「あたたかインナー」、セブン&アイ・ホールディングスの「ボディヒーター」、しまむらの「ファイバーヒート」など、似たような機能を持った製品が次々に誕生した。
 06年にユニクロは素材メーカーの東レと「戦略的パートナーシップ」を構築し、素材開発から出発した高品質の新商品を共同開発することで圧倒的な競争力を確立してきたが、競合他社の後追いによりその優位性は失われてきている。
 それでも、これまでは品質において競合他社の追随は許しても、品質と価格の絶妙なバランスの上に築いた価値によって圧倒的な支持を獲得してきた。しかし、相次いだ値上げにより「高品質で低価格」というユニクロの強みは失われつつある。

454とはずがたり:2016/03/17(木) 11:33:20
>>453-454
値上げの大義名分が崩れた!

 ユニクロが行った値上げには、もうひとつ問題がある。それは、消費者が納得できる「大義」がないことにある。値上げの根拠として、円安による原材料価格の上昇と生産国における人件費の上昇を挙げているが、それらがどれくらい上昇しているのか消費者は具体的に知ることができない。
 ユニクロは本当に値上げが必要なのか、確認してみた。具体的な原価の情報は公表されていないので、ファストリの損益計算書の売上総利益(売上高から売上原価を差し引いたもの)から原材料価格の上昇と生産国における人件費の上昇の影響を推し量ってみた。
 しかし、値上げが納得できる結果は得られなかった。
 具体的には、最初に値上げした14年から過去5年間の売上総利益の売上高に占める割合である売上総利益率を確認した。売上総利益率の数値が大きいほど、原価がかかっていないことを意味する。14年は50.6%、13年は49.3%、12年は51.2%、11年は51.9%、10年は51.7%であり、最大値と最小値の差はわずか2.6ポイントだ。
 商品の値下げなどの影響も考えられるので、原価上昇だけの影響とは言い切れない。また、売上総利益率は50%前後と極めて良好だ。類似企業と比較しても格段に高い。たとえば、しまむらの15年2月期の売上総利益率31.7%と比べても圧倒的に高いことがわかる。つまり、値上げしなければならないほどの原価上昇があったとは考えにくい。
 損益計算書などを確認するまでもなく、多くの消費者もユニクロが値上げをしなければならない状態だとは思っていないのではないだろうか。消費者の理解が得られなければ、客数は減っていくばかりだ。このままでは、「失速」にとどまらず「崩壊」という未来が近づいてくる可能性すらある。

●佐藤昌司 店舗経営コンサルタント。立教大学社会学部卒。12年間大手アパレル会社に従事。現在は株式会社クリエイションコンサルティング代表取締役社長。企業研修講師。セミナー講師。店舗型ビジネスの専門家。集客・売上拡大・人材育成のコンサルティング業務を提供。

455とはずがたり:2016/04/10(日) 18:11:46

ユニクロ純利益55%減 売上高は6.5%増 2月中間決算
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201604/CK2016040802000124.html
2016年4月8日 朝刊

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」などを展開するファーストリテイリングが七日発表した二〇一六年二月中間連結決算は、ユニクロの不振を受けて純利益が前年同期比55・1%減の四百七十億円と急減した。純利益の減少は、中間期としては五年ぶり。一六年八月期の純利益予想も千百億円から六百億円に下方修正した。
 ことし一月に冬物のセールをしたことなどで売上高は6・5%増の一兆百十六億円を確保した。ただ、利益率が悪化したほか、中国経済の減速などで海外事業の利益も計画を下回った。
 東京都内で記者会見した柳井正会長兼社長は中間期の業績について「成長というよりも膨張。不合格だ」と強調。下半期はコスト削減を徹底し、収益改善を図るという。

459荷主研究者:2016/04/16(土) 18:16:19
ユニチカ渋いねー。畳のへり用の糸を専門とする製造子会社があったのか。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160330/bsc1603300500003-n1.htm
2016.3.30 05:00 Fuji Sankei Business i.
ユニチカ、畳用糸製造子会社を解散

 ユニチカは29日、畳のへりなどを縫う糸を製造している子会社「ユニチカ成羽」(岡山県高梁市)を11月末に解散すると発表した。畳の需要が低迷し、業績向上は困難と判断。成長が期待できる高分子樹脂事業などに経営資源を集中する。契約社員3人を除く正社員8人の再就職を支援する。ユニチカ成羽は1971年設立。2015年3月期の売上高は約9700万円、最終利益は約500万円。

460荷主研究者:2016/04/16(土) 18:16:48

http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20160330/news20160330024.html
2016年03月30日(水)愛媛新聞
帝人アラミド繊維増強 松山事業所、15億円投資

 帝人(大阪)は29日、愛媛の松山事業所で製造しているアラミド繊維「テクノーラ」の生産能力を約10%増強するための設備投資を実施すると発表した。投資額は約15億円。今年6月に着工し、2017年10月の稼働を目指す。

 テクノーラは熱や薬品、衝撃などへの耐性に優れており、防護衣料や自動車のブレーキパッドのほか、タイヤや光ファイバーケーブルの補強材などに使用。伝動ベルトやホースといったゴム補強や地盤補強など、より過酷な条件下での利用が広がっている。

 松山市北吉田町の松山事業所北地区で製造しており、近年はほぼフル稼働が続いている。約7割を輸出し、今後も海外での需要拡大を見込めることから、製糸ラインを増設するなど生産規模の拡大を決定した。

461荷主研究者:2016/04/16(土) 18:17:15

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160330/bsc1603300500002-n1.htm
2016.3.30 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人、松山事業所の設備拡充 アラミド繊維生産10%増強

 帝人は29日、高機能繊維の一種で、ゴム製品の補強などに使うアラミド繊維の生産を増強する、と発表した。15億円を投じて松山事業所(松山市)の設備を2017年10月までに拡充し、生産能力を約10%引き上げる。世界的な需要拡大に対応するのが狙い。

 生産を増強するのは、強度や耐衝撃性に優れたパラ系と呼ぶアラミド繊維で、同社は「テクノーラ」の商品名で販売している。

 テクノローラは、パラ系の中でも熱や湿気、薬品に強く、産業機械のゴムベルトやエネルギー掘削用のゴムホースを補強するのに使われ、松山事業所はほぼフル稼働の状態が続いているという。

 帝人は、オランダで生産し、自動車用タイヤの補強などに使う「トワロン」を合わせると、パラ系で約半分の世界シェアを持つ。

 昨年8月にはタイのポリエステル繊維工場内に、「メタ系」と呼ぶ別のアラミド繊維の新工場を稼働させたばかりで、今後はパラ系、メタ系の双方で競争力を高めていく方針だ。

462とはずがたり:2016/04/17(日) 19:24:12
「業績は不合格」柳井氏も認めるユニクロの「陰り」 「値上げ」引き金の客離れが止まらない
http://www.j-cast.com/2016/04/13263887.html
2016/4/13 11:45 印刷

カジュアル衣料品店チェーン「ユニクロ」の成長神話の陰りが鮮明になってきた。ユニクロを運営するファーストリテイリングは2016年4月7日、業績予想を大幅に下方修正し、16年8月期の純利益は従来予想を500億円下回る600億円とした。2015年8月期に比べ45.5%の大幅減だ。

翌4月8日の株式市場は業績への不安心理が拡大してファストリ株が急落し、市場全体も押し下げる「ユニクロショック」を引き起こした。成長を続ける数少ない日本企業の一つが、曲がり角を迎えている。

利益半減の業績予想に株価は急落した

「業績は不合格だ」。7日の記者会見でファストリの柳井正会長兼社長は険しい表情で、こう語った。この日は流通業界のカリスマ経営者、セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO)が内紛・権力闘争の末、自身の退任を発表という仰天のニュースが大きく扱われたため、ユニクロ失速のニュースはあまり目立たなかったが、お家騒動を抱えながらも業績自体は好調なセブンに比べ、ユニクロの実態はなかなか厳しい。

積極的に海外進出を進めるファストリだが、国内のユニクロはなお会社の根幹である。ユニクロの売上高は全体の半分近くを占め、営業利益ベースでは2015年8月期に3分の2程度を稼ぎ出した大黒柱だ。その国内ユニクロ事業に異変をもたらしたのが、2014年秋冬物で約5%、2015年秋冬物で約10%と2年連続で実施した値上げだ。原材料高や海外生産拠点の賃金増などでやむを得ない面はあったが、「高品質」と同時に「安い」ことが人々を引き付けてきたポイントだけに、少なからぬ消費者の離反を招いた。

この結果、夏物より単価の高い「ヒートテック」「ウルトラライトダウン」などの冬物でスタートダッシュを図るはずの2015年11月と12月に販売が失速。暖冬傾向も追い討ちをかけ、既存店売上高は上半期(2015年9月〜2016年2月)に1.9%減となった。

値上げによって薄れた「格安」イメージを取り戻そうと、2016年1月と2月には値引き販売を強化。これによって売上高の大幅減は免れたものの採算が悪化し、利益を減らす主因となった。物流費や人件費もかさんだため、国内ユニクロ事業の上半期の営業利益は28.3%の減益となった。「かつて『猫の目バーガー』と揶揄されたマクドナルドを思い起こさせるような価格政策の失敗」(国内証券系アナリスト)との見方も出ている。

3月の既存店客数は8%減る

海外ユニクロ事業も苦戦している。売上高こそ積極出店によって12.7%増えたものの、米国や韓国の採算が改善せず、営業利益は31.4%減と落ち込んだ。国内ユニクロ、海外ユニクロとともにファストリ主要3事業の一つで、より低価格のトレンド衣料品を販売する「ジーユー」などの「グローバルブランド」が唯一気を吐いて増収・営業増益だったが、規模は相対的に小さいため、国内外のユニクロの不振を補うまでの力はない。

その結果、上半期の売上高は前年同期比6.5%増の1兆116億円と増収だったものの、営業利益は33.8%減の993億円、純利益は55.1%減の470億円となった。円高による為替差損が228億円発生したことも純利益の減少に響いた。

2016年8月期通期については、冒頭紹介したような形で業績予想を下方修正し、2期ぶりの最終減益を見込む。株式市場では不安感が強まり、4月8日のファストリ株の終値は前日比13%安の2万6610円と約3年ぶりの安値に落ち込んだ。これに先だって4月4日に発表された国内ユニクロの3月の実績も春物が苦戦してパッとせず、既存店客数は前年同月比8.6%減、既存店売上高も0.3%減と振るわず、光明を見い出せていない。

柳井氏は4月7日の記者会見で、この間の落ち込みを挽回するために「単純なプライス、より買いやすい値段にしたい」と述べ、さらなる値下げを示唆した。

ユニクロを去った消費者が再び足を運んでくれるのか、まさに正念場と言えそうだ。

463とはずがたり:2016/04/17(日) 19:25:56
消費者のご意見を聞けば「なるほど」 しまむら好調、ユニクロ不振
http://www.j-cast.com/kaisha/2016/04/16263904.html
2016/4/16 08:00

「ユニクロ」と「しまむら」、日本発のファストファッション2傑ともいえる両ブランドだが、ここのところしまむらが業績好調なのに対し、ユニクロは少し停滞気味のようだ。

ユニクロには、一時値上げしたことによって客が離れてしまったという分析もあるようだが、ネット上の評判を見ると、両社に明暗が生じた理由はそれ以外にもありそうだ。

数字が物語る明と暗

ユニクロを展開するファーストリテイリングが2016年4月4日、発表した国内ユニクロの16年8月期(3月度)売上推移速報によると、既存店の売上高は前年比0.3%減、客数は8.6%減だった。

同期の第2四半期決算(4月7日発表)では、純利益が470億円で、前年同期比55.1%減と大幅な減益となった。低価格路線の「ジーユー」は好調だが、国内ユニクロは冬物販売の苦戦や粗利益率の低下により減収減益、海外ユニクロも韓国と米国で苦戦し増収減益となったという。

一方のしまむらが16年3月23日、発表した16年3月度の売上速報では、既存店売上高は前年比11.8%増、客数は11.7%増と好調。入学・卒業のシーンで使うフォーマルウエアや、婦人アウター、TVCMで話題の「素肌涼やかデニム&パンツ」の売れ行きが良かったという。

さらに16年2月期の決算(4月4日発表)では、連結純利益が前期比6.3%増の247億円で、3期ぶりの増益となった。17年2月期には、前期比23.7%増の306億円になる見通しとしている。

「デブな庶民の味方」はどちら
ユニクロは14年秋冬の新商品を5%前後、15年秋冬は平均で10%程度と、2年連続で値上げを実施していたが、日本経済新聞電子版(16年4月4日)はこれが客離れにつながったと指摘。一方のしまむらは安い製品に強く、消費者に受け入れられているとしている。

2ブランドの違いについて、ネット上での意見を見てみると、明暗が分かれた理由は「価格」だけではなさそうだ。

多くの消費者が指摘しているのは「サイズ」。

しまむらは男女ともに大きいサイズの服が豊富で、5Lまで展開しており、低価格なことも相まって「デブな庶民の味方」との評判を勝ち得ている。

一方のユニクロには、「最近作りが細身すぎる」との不満が相次いでいる。

ツイッターでは、
「表記のサイズでは体に合わない服、妙に細身の服がそろい着づらい洋服ばかり」
「パンツもフリースも細身になっちゃうんですもの。おばちゃんには辛い」
といった声が。ファストファッションに何より求められる「着やすさ」が近年薄れつつあるようなのだ。

また、
「ユニクロで買った黒のジーンズ、半年位しか履いてないのに穴が開いてた ユニクロのより1000円くらい安かったしまむらのは、5年位経つけど全然大丈夫なのに」
「ユニクロ:極暖・税込み1933円。しまむら:厚インナー・税込み900円。暖かさもそんなに差がないし、2枚買っても極暖1枚より安い しまむら最強っすわ」
と、少なからぬ人がユニクロ製品に割高感を抱きはじめているようだ。「安くてそこそこの質」を求めていた人々が、質のよさをあまり実感できなくなり離れたという見方も成り立ちそうだ。

ユニクロは16年2月から定番商品を中心に値下げを実施。しまむらは利益率の高いプライベートブランド商品で攻勢をかけるという。(MM)

464とはずがたり:2016/04/27(水) 12:30:47
本業はバッグだそうだから皮革なんだろうけど。

サマンサタバサ、不振のアパレル事業にメス やっぱり本丸の女子向けバッグに回帰
http://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/business/toyokeizai-115675.html
06:00東洋経済オンライン

ファッション業界で近年快進撃を続けてきた、「サマンサタバサ」に異変が生じている。サマンサは若年女性を中心に支持を受ける日本発のバッグブランド。近年はミランダ・カーなど海外の著名モデルを活用した大掛かりな販促や、訪日外国人旅行者(インバウンド)需要が追い風となり、直近の2015年2月期までは、消費増税の逆風を乗り越え、2期連続での2ケタ増収増益を達成してきた。

が、4月14日に発表した2016年2月期決算は、売上高こそ出店効果で前年同期比7.7%増の434億円と増収だったものの、営業利益では同35.8%減の21億円と大幅減益で着地。従来計画では、売上高473億円、営業利益39億円と増収増益を見込んでいたはずが、第4四半期にかけて大きく転んだ格好だ。勝ち組ブランドにいったい何が起きたのか。

サマンサタバサジャパンリミテッドの菅原隆司取締役は、「赤字が続いていたアパレルの損失を出し切る事業改革に踏みきった」と打ち明ける。サマンサは売上高の3分の2を占める主力のバッグのほか、アパレル、ジュエリー事業を手がけている。中でもアパレルは、2007年に「メッセージ」、2013年に「ラ・エスト」などの同業を相次ぎ買収し(両社は買収後に社名変更、2015年4月1日の合併で、現在は「バーンデストローズジャパンリミテッドに)、バッグに次ぐ事業柱へ育成を進めてきた。

苦戦のアパレルで50店を閉鎖・変更
ところが、近年のレディスアパレルの競争環境の激化に加え、ブランド数が7つまで膨らんだことによって本社管理機能が弱まり、商品企画力や収益性が低下。昨年の暖冬による冬物衣料の不振なども重なり、主力ブランドだった「リッチミーニューヨーク」(2016年2月期期初16店舗)と、「レストローズ」(同41店舗)などの業容が一段悪化した。年末から春先にかけて、2ブランドを中心に、赤字・低採算だった約50店舗の閉鎖・ブランド変更に踏み切った。

これに伴い、春夏物衣料の処分販売・在庫評価損失や退店に伴う賃貸借契約違約金が膨らみ、収益を圧迫。旧ラ・エストの買収のれん7.1億円を一括償却するなど、特別損失14億円も一挙に計上。最終利益に至っては1.2億円と、損益均衡圏ぎりぎりまで下降した。

実は、サマンサは3年前にも、同様の大胆な損失処理に取り組んだことがある。2013年2月期、ネット通販の「スタイライフ」や高級セレクトショップ業態の「エイトミリオン」など、M&Aや新規で立ち上げた不採算事業を次々に切り離したことで、4億円の最終赤字に転落、その後2015年2月期までの再成長を果たした。「好業績が続く中での事業改革には、取締役会でも議論があったが、早めに手当てしなければ経営の足かせになる」(菅原氏)。今回も同様の業績回復を遂げたいとの狙いがあろう。

465とはずがたり:2016/04/27(水) 12:31:22
>>464-465
前期は35%の営業減益だった。今期は増収増益への復活を目指す

実際、2016年2月期のアパレル事業は10億円程度の営業赤字(構造改革費用も含む)だったが、今回の不振ブランドの退店効果で、2017年2月期は通期黒字化を視野に入れる。旧ブランドの閉鎖を進める一方で、ルミネと協業で展開する、好調の新ブランドに経営資源を集中する。

本業は堅調だ。2016年2月期は、バッグやジュエリー事業を展開する単体決算でも、前期比11%減の37億円と営業減益だった。しかし、CMなどの広告宣伝費や出店費用の販管費が先行したのが主因であり、主力のバッグ事業は、既存店売上高で前期比16%増を記録した2015年2月期と、ほぼ横ばいの高水準が続いている。

「サマンサタバサのバッグは、(1990年代の)ブランド立ち上げ当初は1万2800円が原点だったが、いまでは3万8000円から4万8000円が一番の売れ方になっている」(サマンサタバサジャパンリミテッドの寺田和正社長)。合成皮革から国産皮革を使用した高品質バッグへの転換が当たり、単体で11%という高い営業利益率をあげている。

三越伊勢丹から郊外SCまで手広く
三越伊勢丹向け新業態の「ラプリュム」では、10万円台の高級バッグを展開する一方、1.3万円から1.8万円の「サマンサベガ」業態や、7800円から9800円の「サマンサ&シュエット」業態について、ファッションビルや郊外ショッピングセンター(SC)で出店。10代学生から40代主婦まで客層を広げる。2016年2月期の大幅下方修正の反省を受け、2017年2月期の営業利益見通しは、前期比5億円増の26億円とやや慎重。もっとも、出店が続くバッグ事業の収益力は底堅く、アパレル事業の改革効果が出てくれば、さらなる営業利益の上積みも期待できよう。

振り返ると、”バッグ一本足”の収益構造から脱却しようと、過去にたびたびM&Aや新規事業を仕掛け、手痛い火傷を負ってきたのも、また事実だ。事業の選択と集中によって、今度こそ飛躍を果たせるか。これで3度目の事業改革となれば、投資家の目は一層厳しくなるに違いない。

466荷主研究者:2016/05/04(水) 12:37:54

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160415/bsc1604150500006-n1.htm
2016.4.15 05:00 Fuji Sankei Business i.
東レ、総投資額100億円 大津市に研究拠点 19年12月稼働

 東レは14日、大津市に新たな研究開発拠点「未来創造研究センター」を設け、2019年12月に稼働させると発表した。素材や医療、エネルギーなど、幅広い分野の先端研究を行う場として活用。社内外の技術や知見を融合させ、商品やビジネスの創出につなげる。総投資額は約100億円。

 未来創造研究センターは、滋賀事業場内にある既存研究施設を建て直し、規模を拡大する形で新設する。3階建ての「融合研究棟」と、5階建ての「実証研究棟」で構成され、延べ床面積は計1万6800平方メートルと、従来の1.7倍に拡大する。200人を収容可能な国際会議場や、クリーンルームなどの各種実験設備も備える。

 完成後は、滋賀事業場にある先端材料研究所などに所属する約250人が研究に従事する予定だ。

467荷主研究者:2016/05/04(水) 12:59:56

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00382607?isReadConfirmed=true
2016年4月20日 日刊工業新聞
旭化成、再生糸50%超のポリウレタン弾性繊維を国内投入

 旭化成は19日、原料の50%以上が再生糸となるポリウレタン弾性繊維「ロイカEF=写真」を国内で5月1日に発売すると発表した。欧州では2015年から同製品を環境意識の高いアパレルメーカーへ販売しており、今回国際認証を取得して国内市場へも投入することにした。インナーやアウター、スポーツウエア用途などに売り込む。

 同製品は守山製造所ロイカ工場(滋賀県守山市)で生産する。工場内で出た不使用糸などを再利用する。ポリウレタン弾性繊維はこれまで溶解温度の制御が難しく、リサイクルに向いていないと言われていた。

(2016年4月20日 素材・ヘルスケア・環境)

468とはずがたり:2016/05/04(水) 20:35:50

質を下げて値段下げろよなぁ。

2016.03.27
ユニクロが高額品だらけ?ジャケット約1万3千円、毎年ほぼ同じ商品でも段々値上がり
http://biz-journal.jp/2016/03/post_14416.html
文=松原麻依/清談社

 ファーストリテイリングが展開するカジュアル衣料品店「ユニクロ」の失速が話題になっている。

 ユニクロといえば、長らくアパレル業界で一人勝ちしていたはずだが、最近は営業利益、来客数、国内既存店売上高などが軒並み下降線をたどり、「一人負け」「マクドナルドの二の舞い」とも揶揄される状況に陥っているのである。
 その最大の原因とされているのが、相次ぐ商品価格の値上げだ。2014年の秋冬商品を値上げしたのを皮切りに、昨年は春夏と秋冬の新商品の約2割を値上げするなど、いまや新商品全体の値上げ幅は10%にもおよぶ。
 ユニクロが消費者に支持された一番の理由は「安さ」にあっただけに、相次ぐ値上げで「ユニクロ離れ」が起きているのだ。では、ユニクロの商品はどれくらい高くなったのか。実際に店舗を訪れて確認した。すぐにわかったのは「やはり、ユニクロは高くなっている」という事実だ。
 例えば、売れ筋商品のジーンズは、数年前まで2900円(税別、以下同)だったが、現在は「スリムフィットジーンズ」をはじめ、ほとんどが3990円になっている。

 同じく人気商品で種類も豊富なカシミヤ入りのニットも、かつては1500円で購入することができたが、いまはメンズ・レディースともに最低価格は1900円で、レディースのカシミヤ100%「カシミヤクルーネックカーディガン」などは6900円もする。
 また、オフィスカジュアルとして活用できる無地のワイシャツも、2年前なら1200円程度だったが、今年は一番安い商品でもメンズ・レディースともに1900円。コットン100%の「ファインクロスシャツ」(メンズ)や「エクストラファインコットンチュニック」(レディース)などは、2990円である。

 アウターを見ると、レディースの「トレンチコート」が7990円、メンズの「ステンカラーコート」は9900円、看板商品の「ウルトラライトダウンジャケット」は13年には5900円だったが、メンズ・レディースともに6900円に値上げされていた。
 さらに、メンズの「ストレッチウールジャケット」に至っては、1万2900円の値札が付いていた。正直、「ユニクロに行って、この価格の商品を買う客がいるのだろうか」と首をひねりたくなる。

価格だけが上がり、付加価値がないユニクロ商品

 ユニクロ側は、売上高や来客数が減少したことについて「想定を超える暖冬が原因」と説明しているが、値上げの影響も少なからずあるはずだ。
「確かに、最近は服にお金をかける人が減ってきているため、アパレル業界全体が厳しい局面に立たされています。冬物を扱う店舗にとって、暖冬がマイナス要因であることも否めません。しかし、そのような状況でも、売り上げを伸ばしている企業が存在している以上、暖冬だけが客離れの原因とは思えません」と語るのは、アパレルバイヤーの「MB」さんだ。
 MBさんによると、業績の良いアパレル企業と悪いアパレル企業には、戦略面で大きな違いがあるという。
「ユニクロの場合、半年から2年ほどかけて商品を開発し、10年近く同じ系統の服を売り続けるロングスパン戦略です。毎年、同じ商品を同じ値段で売り続けていれば『定番』として確立され、リピーターも増えていきます。一方、前年と同じような商品なのに値段だけが上がってしまうと、客としては損をした気分になり、買い控えの原因にもなってしまいます」(MBさん)
 ヒートテックをはじめ、カシミヤセーター、スリムフィットジーンズ、フリース……ユニクロは毎年同じような商品が店頭に並ぶが、価格が上がるのであれば、なんらかの付加価値がなければ消費者は納得できない。
「例えば、商品にデザイン性を持たせるというのもひとつの手です。トレンドに合わせるなどして、前年の商品とは変化をつければ、値上げをしても消費者から納得されやすいかもしれません。
 プロの目から見ると、値上げしたとはいえ、ユニクロの服はまだまだコスパが良い。カシミヤを使ったニットや、世界屈指のデニム生地メーカー『カイハラ』が手掛けるジーンズなどが5000円以内で購入できる店は、ユニクロ以外にありません」(同)

 確かに、ユニクロ商品の素材の良さには定評があり、デザイン性が加われば付加価値も高まる。しかし、多くの消費者にとって、ユニクロはあくまでも「安さ」が魅力の店舗であり、どんなに素材が良くても1万円は出したくないのが本音だろう。
 今後、ユニクロがそういった消費者心理を覆すようなブランディングに成功するのか、また、自社の生産背景に合った戦略を展開できるのか。再浮上の鍵は、それに尽きる。
(文=松原麻依/清談社)

469とはずがたり:2016/05/05(木) 09:27:29
>>453-454>>463

「ユニクロ」と「しまむら」 なぜ業績で明暗が分かれたのか
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160505-00010001-newswitch-ind
ニュースイッチ 5月5日(木)7時50分配信

質と価格のバランスに変化。消費者が敏感に反応
 販売現場では、消費の価値志向が一段と強まりをみせている。単なる低価格商品に傾斜する節約志向ではなく、商品の質と価格を厳しく見極める価値志向を一段と強めている格好だ。

 国内のカジュアル衣料分野で覇を競う、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングとしまむら。2016年4月に発表した両社の決算は、対照的な結果となった。しまむら(16年2月期)は3期ぶりに営業増益となったがファストリ(15年9月―16年2月期)は大幅な減益となり、明暗を分けた。

 なぜ業績に差がついたのか。ある大手小売業の幹部は「ユニクロは何回かの値上げで、消費者が感じる商品の価値が低下したのではないか」と話す。

ユニクロ、値上げで圧倒的な価値薄らぐ

 ユニクロは海外生産比率が高いため為替の円安進行を背景に14年、15年と2年連続して計約15%の値上げを実施した。しかし、この結果、「『この質でこの価格ならば』という圧倒的な価値が薄らいだのではないか」(大手小売業幹部)というのだ。

 ユニクロは16年8月期第2四半期は前年同期比で客数減に見舞われており、値上げ価格が浸透するに連れ、客離れが起きたとも観測されている。このためユニクロでは現在、一部売れ筋商品などの値下げを実施、急ピッチに“価値の修復”に乗り出している。

 苦戦のユニクロに対し、しまむらの16年2月期は3期ぶりの増益となった。増益の要因は機能性衣料などのヒットだ。

 従来「ヒートテック」や「ウルトラライトダウン」など機能性衣料は、ユニクロのお株だった。だが、しまむらは15年の秋冬物で裏起毛のデニムパンツ「裏地あったかパンツ」が100万本を超すヒット商品になったり、生地ブランドの「ハリスツイード」とのコラボ商品が売れるなど、価値訴求が成功。いくつかのヒット商品がけん引役になる格好で来店客数が増え業績を伸ばした。

 すでにネットなどで情報がはん濫しており、消費者は情報を基に、質と価格を吟味できる。この質でこの価格ならばと価値を厳格に見極める。しまむらが増益、ユニクロが減益という業績は、消費者の価値志向に対応できたか否かの結果といえる。

日刊工業新聞社・森谷信雄

470とはずがたり:2016/05/05(木) 09:34:54
貨物ネタっぽいけど。東松山→関ヶ原→神戸とは手間掛けてるなぁ。昔の操車場方式じゃあないんだから・・量が確保出来なかったのか?

2015年05月18日
しまむらがユニクロ対抗で物流体制を見直しへ〜ネット通販に危機感
http://newswitch.jp/p/654

 しまむらは幹線輸送体制を見直す。5月初旬に東日本地区の基幹センターとなる埼玉・東松山商品センターの開設を契機に、全国の商品センター間、商品センターとデポ間の配送時間を短縮する。

 同社はまだネット通販は未着手。一方、ユニクロを展開するファーストリテイリングが大和ハウス工業と組み物流ネットの大胆な見直しに着手するなど、ネット通販の注文に対し配送のリードタイム短縮の動きが相次いでいる。しまむらは、配送経路を見直し、センター間と店舗間の商品移動を効率化。店頭に売れ筋商品が素早く並ぶようにして品切れによる販売機会の損失を防いだり、サービスレベルを引き上げる狙いだ。
 
 しまむらは現在、東日本地区では埼玉・東松山、桶川、神奈川・秦野の3基幹センターに加え、福島、盛岡の商品センターなど7カ所の拠点がある。また西日本地区では関ケ原、神戸の基幹センターなど10カ所の拠点がある。
 
 例えば現在東松山から神戸のセンターへの配送には関ケ原までを1日かけて運び、さらに神戸に1日と計2日間かけて配送している。今後は東松山から神戸商品センターにダイレクトに配送する体制を構築し1日で配送する。同じようにセンター間の配送体制を精査し再構築、切れ目なくダイレクトにやりとりする。
 
 センター間の配送体制を見直すことで、店舗間の商品移動も短縮、店頭では品切れによる販売機会の損失を防いだり、ニーズの強い商品を迅速に手当てできるようにする。物流業界では、燃料コストは落ち着きをみせているものの、幹線輸送のドライバー不足が深刻化し、幹線の物流コストは高水準の状態が続いている。
日刊工業新聞2015年05月15日 建設・エネルギー・生活に大幅加筆

471名無しさん:2016/05/18(水) 21:14:50
ワールド、昨年度に13ブランド廃止 婦人服「ミニマム」「コキュ」、紳士服「ボイコット」… 社長は「さらに廃止」示唆
11:19産経新聞
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/sankei-wst1605180038.html
 業績不振のアパレル大手のワールド(神戸市)は17日までに、構造改革の一環で、平成27年度中に衣料品など計13ブランドの廃止と479店の閉店を実施したと明らかにした。廃止したブランドには、婦人服の「コキュ」「ミニマム」「アニマ」「ジンジャーエール」、紳士服の「ボイコット」「ブラウンバニー」などがある。

 ワールドは業績不振のため大幅なリストラを進めており、人件費や閉店に伴う運営費など計約182億円のコスト削減につながったとしている。上山健二社長は「今後も(ブランド廃止が)出る可能性はゼロでない」として、構造改革の手を緩めない意向を示した。

 17日発表した28年3月期連結決算(国際会計基準)では、本業のもうけを示す営業利益が前期比約2・2倍の116億円と、29年3月期で計画していた100億円を1年前倒しで達成した。人件費、物流費などのコスト削減が奏効した。最終利益は不採算店の閉鎖や不振ブランドの廃止に伴う商品廃棄などの費用が発生し、83・5%減の7億円だった。

472名無しさん:2016/05/20(金) 13:42:21
米ギャップ、日本で「オールド・ネイビー」全店閉鎖へ
http://news.goo.ne.jp/article/reuters/business/reuters-20160520024.html
06:49ロイター

[19日 ロイター] - 米カジュアル衣料大手のギャップ<GPS.N>は19日、海外市場で「オールド・ネイビー」「バナナ・リパブリック」75店舗を閉鎖することを明らかにした。日本ではオールド・ネイビー53店舗をすべて閉鎖するという。北米市場に経営資源を集中させ、業績向上を目指す。

19日米株式市場の時間外取引で、ギャップは4.2%上昇した。

ギャップは声明で「オールド・ネイビーは短期的には、北米や中国市場で成長を目指すことになる」などと説明した。

ギャップは4月30日現在、オールド・ネイビーを北米で1029店舗、アジアで69店舗展開。また、バナナ・リパブリックは北米で607店舗、アジアおよび欧州で61店舗を展開している。

ギャップによると、店舗閉鎖で年商を約2億5000万ドル失うことになるが、税引き前で年2億7500万ドルのコストを節減できる。

473とはずがたり:2016/06/25(土) 19:22:27
バーバリー契約切れの三陽商会、15億円赤字の見通し
http://www.asahi.com/articles/ASJ6S552PJ6SULFA024.html?iref=com_favorite_01
栗林史子2016年6月25日07時36分

三陽商会が「バーバリー」の後継ブランドに据えた「マッキントッシュ ロンドン」のコート=東京都港区

 英ブランド「バーバリー」の国内ライセンス契約が切れたアパレル大手の三陽商会は24日、2016年6月中間期の純損益見通しを下方修正した。従来のゼロから15億円の赤字に転落する。稼ぎ頭だったバーバリーの後継ブランドが育たず、暖冬による販売不振も重なった。

英バーバリーと契約終了 三陽商会、ブランド切り替え
 2月時点の業績予想を修正した。売上高は35億円少ない335億円に、営業損益は赤字が22億円から55億円に膨らむ見通しだ。立て直しのため、全従業員の2割弱にあたる約250人の早期退職者を募る。さらに複数ブランドの廃止も打ち出した。

 三陽商会は、英バーバリーとのライセンス契約に基づき、国内向け商品の企画や生産、販売を手がけてきた。だが、契約は昨年6月に切れた。全国の百貨店など約360カ所にあったバーバリー売り場のうち、約100カ所を閉めた。

474とはずがたり:2016/07/01(金) 13:43:28
2016年02月23日 08時00分 更新
スピン経済の歩き方:
「着物業界」が衰退したのはなぜか? 「伝統と書いてボッタクリと読む」世界
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1602/23/news055.html

475とはずがたり:2016/07/14(木) 23:59:41
ファーストリテイリング 利益見通しを下方修正
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160714/k10010595981000.html?utm_int=all_side_ranking-social_002
7月14日 21時15分

大手衣料品チェーン「ユニクロ」を展開する「ファーストリテイリング」は、想定よりも円高が進み商品の仕入れなどのために保有しているドルの資産価値の目減りが見込まれるとして、ことし8月期の最終的な利益の見通しについて、3度目の下方修正を行いました。
「ファーストリテイリング」が発表したことし8月期のグループ全体の業績見通しによりますと、1年間の最終的な利益は、ことし4月に発表した予想と比べて150億円少ない450億円に下方修正しました。
一方、売り上げや営業利益は、ことし4月の予想を据え置きました。
これは、4月時点で1ドル=113円程度と想定していた年間の為替レートを、このところの円高を反映させて103円程度に見直した結果、海外の店舗の設備投資や商品の仕入れなどのために保有しているドルの資産価値が円換算で目減りすると見込まれるためです。
「ファーストリテイリング」が今期の業績見通しを下方修正するのは、1月と4月に続き3度目となります。
記者会見で岡崎健CFO=最高財務責任者は、「円高になれば海外からの利益を取り込む際に影響が出てくるので、商売をしている立場からすると為替はある程度、安定してほしい」と話していました。

479荷主研究者:2016/07/30(土) 13:18:23

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00393341?isReadConfirmed=true
2016年7月21日 日刊工業新聞
三菱レイヨン、炭素繊維を増産 20年に年1万8000トン体制、東レ・帝人を猛追

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戦略商品のラージトウ炭素繊維

 三菱レイヨンが炭素繊維の増産に動いている。現在、年1万100トンの生産能力を2020年までに78%増の年1万8000トンにする方針を掲げ、大竹事業所(広島県大竹市)と米子会社の増産が進行中だ。従来の航空機やスポーツ用途に加え、新興国の風力発電用ブレード(羽根)や圧力容器、自動車向けの販売を伸ばし、世界シェア1位の東レと2位の帝人を猛追する。(小野里裕一)

【中核事業に】

 三菱レイヨンの15年度の炭素繊維事業の売上高は561億円。事業規模は売上高全体(5485億円)の半分近くを稼ぎ出すメチルメタクリレート(MMA)モノマーなどの化成品事業、機能樹脂・機能化学事業に次ぐ。生産能力を増強し、20年度までに1000億円規模の中核事業に育てる。

 目下、力を注ぐのは戦略商品のラージトウ炭素繊維を唯一生産する大竹事業所の増産だ。炭素繊維事業を統括する福居雄一取締役常務執行役員も「きっちり進める必要がある」と力を込める。

【新興国で伸びる】

 同社のラージトウは上位品のレギュラートウに並ぶ物性と価格優位性があり、インドなどの新興国で需要が急増している風力発電用ブレード向けに訴求力が高い。そこで、大竹の生産能力を17年9月までに現状比44%増の年3900トンにすることを決定。既存設備の改良などで投資額は20億円程度に抑える見込み。石炭火力発電設備を備え低コストの操業が可能な大竹で投資を抑えた増産を実施し、価格優位性を高める狙いだ。

 米国では現地子会社、ミツビシレイヨン・カーボンファイバー・アンド・コンポジッツ(カリフォルニア州)で現状比2倍の年4000トンに向けた設備工事が急ピッチで進む。

 米国は欧州とともに20年頃に自動車分野が炭素繊維の最大消費先になる主戦場の一つ。各社が積極投資を計画する中、「将来、自動車向けを全体の40%程度まで高めたい」(福居取締役)方針を掲げる三菱レイヨンにとって最重要地域だ。米では追加投資に含みを残しており、工場新設や既存工場の増産に踏み切り、生産能力を上積みする可能性もある。

【2位に肉薄】

 現在、同社の炭素繊維の世界シェア(推定)は約10%。米ボーイングと長期供給契約を結ぶ首位東レの地位は揺るぎそうにないが、2位帝人には肉薄している。米国や生産拠点を持たない欧州で新たな設備投資に踏み切れば、勢力図が塗り変わる可能性は高い。

(2016年7月21日 素材・ヘルスケア・環境)

480とはずがたり:2016/07/30(土) 13:53:40
帝国人絹物語
http://www.suzukishoten-museum.com/footstep/area/docs/yonezawa_16_04_0_yonezawanoyoake.pdf

481荷主研究者:2016/08/07(日) 15:48:59

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2016/07/21-25590.html
2016年07月21日 化学工業日報
東洋紡 偏光板保護フィルム増産 国内2拠点体制に

 東洋紡は、液晶ディスプレイ(LCD)の偏光子保護フィルムを増産する。敦賀事業所(福井県敦賀市)の光学フィルム製造設備を改造し、同フィルムを生産できるようにする。投資金額は約10億円で、稼働入りは2016年末から17年初を予定。犬山工場(愛知県犬山市)との2拠点体制を構築することで供給力を拡充し、増大する需要に応えていく。

482荷主研究者:2016/08/07(日) 16:13:51

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160727/bsc1607270500001-n1.htm
2016.7.27 05:00 Fuji Sankei Business i.
グンゼ、火災の生産拠点で新工場稼働

 グンゼは26日、昨年3月の火災で被害を受けた主力拠点の梁瀬工場(兵庫県朝来市)に新しい縫製工場が完成したと発表した。全焼した縫製工場に代わる新工場として今月から稼働し、国内向けの女性用肌着を中心に生産を始めた。建設費は非公開。

 新工場の延べ床面積は2484平方メートルで、生産能力は旧工場の約2倍になる。先端設備を備え、ミシンを使わずに生地を接着できる縫製技術を駆使する。

 旧縫製工場で勤務していた従業員が引き続き生産に携わる。女性用肌着「キレイラボ」の売り上げが好調のため、今後は需要増に対応して生産能力を順次拡大する方針という。

483荷主研究者:2016/09/11(日) 11:31:46

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2016/08/19-25955.html
2016年08月19日 化学工業日報
日東紡清涼飲料事業が好調 お茶などPB向けOEM展開

 電子材料関連を中心としたガラス繊維事業が好調な日東紡の中で、清涼飲料関連も隠れた高収益事業として活躍している。PETボトルの内製からボトリングを行っており、プライベートブランド向けのOEM生産として事業を展開している。実はこの事業は、1990年代後半に富山県朝日町の泊工場で行ってきた綿紡績事業を終えるにあたり、従業員の確保のために始めたもの。同社の既存ビジネスとの関連性はほとんどなかったとみられるが、「黒部の名水」を利用した清涼飲料水の事業は、多品種小ロット対応力を強みとして顧客から高い評価を受けており、日東紡の収益の一端を支える事業として成長している。

485荷主研究者:2016/09/29(木) 22:31:10

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00399413
2016年9月13日 日刊工業新聞
倉敷繊維加工、ウイルス99.9%超減少できる空調フィルター用不織布

 倉敷繊維加工(大阪市中央区、青山克己社長、06・6261・6721)は、抗ウイルス加工を施したフィルター用不織布「クランセール=写真」を開発、10月1日に発売する。不織布に付着したウイルス表面のエンベローブ(脂質二重膜)を破壊することで、ウイルスを99・9%以上減少できるという。自動車用空調フィルターなど向けに、初年度1億円、2018年度は5億円の売上高を目指す。早島工場(岡山県早島町)で製造する。

 クランセールは抗ウイルス性の薬剤加工を施し、繊維評価技術協議会が繊維の機能加工や素材の性能、安全性を認証する「SEK抗ウイルス加工マーク」の認証も取得した。同マークは国際規格を満たしており、中国や東南アジア諸国連合(ASEAN)などの海外市場への拡販にもつなげる。

 自動車用以外にはビルや工場、家電向けの空調フィルターへの採用を見込む。

 さらに同社はエンベロープを持たないウイルスにも対応できる不織布を開発することも検討している。

 ここ数年の不織布需要は自動車向け空調フィルターがけん引し、さらに花粉除去や脱臭といったさまざまな機能を複数足し合わせたコンビタイプがメーンになりつつある。

(2016年9月13日 素材・ヘルスケア・環境)

486荷主研究者:2016/09/29(木) 22:36:07

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160916/bsc1609161739005-n1.htm
2016.9.16 17:39 Fuji Sankei Business i.
三菱レイヨンが伊ランボルギーニと炭素繊維を共同開発へ 1年かけ複合材など検討

 三菱ケミカルホールディングス傘下の三菱レイヨンは16日、イタリアの自動車メーカー、ランボルギーニ社と、炭素繊維複合材の共同開発を検討すると発表した。今後1年にわたり、新たな複合材の開発や、加工時間の短縮など検討する。

 炭素繊維はコストが高い一方、軽量で強度があるため、高級車を中心に採用が進んでいる。三菱レイヨンでは、高級車を多く手がけるランボルギーニと組むことで、技術力を高め、自動車への採用拡大につなげたい考え。

 三菱レイヨンは、炭素繊維で東レ、帝人に次ぐ世界3位のシェアを持つ。自動車では、独BMWの電気自動車(EV)「i3」や、日産自動車のスポーツカー「GT-R」に採用されている。

487荷主研究者:2016/09/29(木) 22:37:21

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160918/bsc1609180710001-n2.htm
2016.9.18 07:10 Fuji Sankei Business i.
不祥事に揺れる名門・住江織物 国会議事堂の赤絨毯など手掛けた実績

戦艦大和の艦長室に使われたカーペットを復元したもの【拡大】

 創業130年の名門企業が不祥事に揺れている。カーペット製造大手の住江織物は米国子会社で不適切な会計処理が発覚し、今年6月に就任したばかりの新社長がわずか2カ月で退任する異例の事態となった。本来ならば終えているはずの平成28年5月期連結決算発表も2度延期され、現在も公表できないままだ。その一方で、不祥事によって注目されることになった住江織物は、戦艦大和の艦長室のカーペットを手掛けたほか、国会議事堂の赤絨毯(じゅうたん)を供給し続ける実績を持つ。実は国内では、名だたる建造物や建築物には無くてはならない由緒ある企業なのだ。(大島直之)

■「戦艦大和」艦長室のカーペットに採用

 8月30日に開かれた定時株主総会の冒頭、吉川一三会長兼社長(70)は「今回の事態で株主の皆さまにご心配おかけしたことをおわび申し上げます」と陳謝した。吉川社長は6月の役員異動で、いったんは川端省三前社長に社長職を引き継いだ。ただ、不適切会計が発覚した米国事業に川端氏が長く関わっていたことから、吉川社長が再登板することになった。

 住江織物は現在の大阪市住吉区で創業し、歴史的に重要な建造物に絨毯やシート素材を提供してきた。

 明治24年に帝国議会議事堂にカーペットを納入して以降、現在の国会議事堂の「赤絨毯」にも採用され続けている。また、古くは戦艦大和の艦長室のカーペットも手がけた。艦長室のカーペットは会社創立100周年を記念して復元され、そのうち1枚は広島県の呉市海事歴史科学館大和ミュージアムに寄贈された。

 このほか、大正4年に帝国劇場の座席シートを納入し、その後の大改装でもシートに採用され、“芸術の殿堂”で座り心地の良さから舞台の感動を支えてきた。また、大正13年に兵庫県宝塚市に建てられた宝塚大劇場の3500席のシートと床のカーペットにも使われ、現在まで住江織物がすべて納入している。

■乗り物にも多く採用

 鉄道用シート材でも日本の草分けで、その後の新幹線にも使われるなど鉄道車両内装材のトップシェアを維持している。特に糸を織り込んで作る「モケット」は、その質感や耐摩耗性から鉄道、自動車、バスなどに同社製品が幅広く使われている。

 一方、住江織物には高品質と堅実な経営のイメージばかりでなく、新しいことに挑戦する企業精神もあった。

 昭和初期の日本の自動車産業(れいめい)期に自動車内装用カーペット、シート地を納入していたが、昭和30年には2シーターのオープンカーを自ら生産したこともある。当時、子会社で日産ダットサンの車体製造を手がけていた住江製作所が「フライング・フェザー」を発売。量産化には至らなかったが、リスクを恐れずに挑戦する精神はその後の時代の変化に対応した事業拡大に表れている。

■9月の米国の第三者委員会の調査結果に注目

 定時株主総会では、経営陣に対する不祥事の責任を問う声も上がった。それでも総会後の株主たちからは「昔から地味だけど丁寧なモノづくりをするイメージの会社なのに、なぜこんなことが起こったのか」「問題の経緯説明は誠実な対応だった。伝統ある会社だけに、しっかり立て直してほしい」と、擁護する意見も聞かれた。

 現在、一連の不正会計問題については、日米で第三者委員会を設置し調査を進めている。米国の第三者委員会が9月末に出す調査結果を受け、最終報告書をまとめる予定だ。名門企業の今後が注目される。

488荷主研究者:2016/09/29(木) 22:56:26

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00400185?isReadConfirmed=true
2016年9月19日 日刊工業新聞
NGSアドバンスト、富山第二工場が完成 炭化ケイ素連続繊維、年産5万トン

【富山】NGSアドバンストファイバー(富山市、武田道夫社長、076・467・0178)は、航空機エンジン用などの炭化ケイ素連続繊維を製造する「富山第二工場=写真」を本社敷地内に完成した。年産能力は既存工場と同じ5万トン。2017年夏からのフル生産を目指し、出荷を現状の10倍にする。

 平屋で床面積は約6000平方メートル。電子線照射装置や焼成設備を導入した。投資額は約60億円。従業員を約2倍の100人とする。

 連続繊維でセラミックマトリックス複合材(CMC)を作る。CMCは従来航空機エンジン部品材料の3分の1と軽量で強度は2倍、耐熱性は約20%高い。米ゼネラル・エレクトリック(GE)などの新型航空機エンジンに採用され次世代航空機に搭載される。

 同社は日本カーボンが50%、GEが25%、仏サフランが25%を出資。武田社長は「富山発の技術が世界の航空機産業に採用されることは誇らしい」とあいさつした。

(2016年9月19日 素材・ヘルスケア・環境)

489荷主研究者:2016/09/29(木) 22:56:45

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00400187?isReadConfirmed=true
2016年9月19日 日刊工業新聞
ニュース拡大鏡/三菱レイヨン、炭素繊維事業の北米戦略練り直し

炭素繊維を使った自動車向け部材

 三菱レイヨンが炭素繊維事業で北米戦略の練り直しを迫られている。米国で合弁事業を計画していた同国最大の自動車向け複合材成形メーカーが競合の帝人に買収されるからだ。三菱レイヨンは米社の米ビッグスリーへのパイプを利用し、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を売り込む算段だった。一方、過去最大の買収額となる帝人も買収後の課題は山積みだ。業界首位の東レへの挑戦権を巡る争いが激しさを増している。(小野里裕一、鈴木岳志)

【大きな影響ない】

 三菱レイヨンの越智仁社長は16日に「(合弁事業は白紙になるが)大きな影響はない」と強調した。当初計画では米コンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(CSP、ミシガン州)と、CFRPなどを米国で製造する合弁会社を2016年内に設立するはずだった。

 「うちが自動車部品メーカーになるつもりはなく、ビッグスリーなどへサンプル品の供給基地がほしかった」(三菱レイヨン幹部)と、合弁事業の狙いはあくまで素材供給の接点づくりだった。

【ニーズ把握困難】

 同業他社幹部も「CFRPの自動車への拡販は、いかに自動車メーカーに近く技術力のある部品会社と組めるかにかかっている」と断言する。CFRPは量産性や成形性に課題が多い上、素材供給者である炭素繊維メーカーが自動車メーカーの部品ニーズを詳細に把握するのは困難だ。

 自動車分野は三菱ケミカルホールディングス全体の最重点領域の一つだ。歴史的に日系車メーカーに強く、米欧勢との取引は開拓余地が大きく残る。ビッグスリーや米テスラ・モーターズへの攻勢の足がかりとして、CSPとの合弁への期待はグループ内で小さくなかった。

 今後は米国で新たな合弁相手を早急に探して、戦略修正を最小限に抑えなければいけない。「米国には成形メーカーは他にもたくさんある」(同)と次の相手選びには困らないだけにスピード感が重要になる。

【疑問の声】

 一方、帝人もCSP買収額約840億円の妥当性には疑問の声が上がる。「最初は500億円と聞いていた」(業界関係者)とのうわさも流れる。中国や韓国の化学メーカーも今回の争奪戦に参加したと言われ、それが買収価格を高騰させた可能性は否定できない。

 帝人の鈴木純社長は13日の記者会見で「売り上げ推移、これからの成長性、当社との戦略の適合性の評価を入念に行い、買収金額は決して高くはないと判断した」と語った。外野の声を払拭(ふっしょく)するためにも、CSPとの相乗効果を早期に発揮して過去最大の買収の成功を証明しなければならない。

(2016年9月19日 素材・ヘルスケア・環境)

490荷主研究者:2016/10/08(土) 23:08:06

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160921/bsc1609210500001-n1.htm
2016.9.21 05:00 Fuji Sankei Business i.
風力発電向けの炭素繊維で合弁 三菱レイヨン

 三菱ケミカルホールディングス傘下の三菱レイヨンは20日、デンマークの炭素繊維複合材メーカーであるファイバーラインコンポジットと、風力発電用の部材を製造販売する合弁会社を10月に設立すると発表した。積層板と呼ぶ、複合材を使った風車の羽根を製造する。風力発電所の設置場所が洋上に広がり、風車の大型化が進むなか、軽量で高い剛性を備える炭素繊維の需要が拡大しているのに対応する。

 新会社は、デンマークのミゼルファールト市にあるファイバーラインの本社内に設立する。資本金は2300万ユーロ(約26億円)で、ファイバーラインが51%、三菱レイヨンが49%を出資。積層板の製造は、ファイバーラインの工場を活用する。

 三菱レイヨンは、炭素繊維で東レ、帝人に次ぐ世界3位のシェアを持つ。今月16日にはイタリアの自動車メーカー、ランボルギーニと、複合材の共同開発を検討すると発表している。

491とはずがたり:2016/10/18(火) 15:12:10
ファストリ苦戦、売り上げ目標3兆円に引き下げ ネット通販対応課題
http://www.iza.ne.jp/kiji/economy/news/161013/ecn16101322430040-n1.html
2016.10.13 22:43

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」などを展開するファーストリテイリングが13日発表した平成28年8月期の連結決算は、最終利益が前期比56.3%減の480億円だった。最高益を更新した前期から一転し、2年ぶりの減益となった。26年以降の値上げに伴う顧客離れが止まらなかった。円高で海外事業の損益が悪化したことも響いた。

 売上高は6.2%増の1兆7864億円だった。国内ユニクロは2月に実質的な値下げに踏み切ったものの、客数は4.6%減少。都内で会見した柳井正会長兼社長は「顧客は生活防衛を強めている」と説明した。ただ、価格改定で値引率が縮小したことや、比較的単価の高いボトムスの販売が堅調で、客単価は5.8%上昇した。

 一方、同日発表した29年8月期の連結業績予想は、売上高が3.6%増の1兆8500億円、最終利益は2.1倍の1千億円と急回復を見込む。

 増益を牽引(けんいん)するのは中国や東南アジアなどの海外が中心で、不採算店を閉鎖するなど不振の北米事業も赤字幅が大幅に縮小する。国内はネット通販の売上高が約4割増えるほか、経費削減で利益率も改善する。

492とはずがたり:2016/10/18(火) 21:28:50

2016年 10月 13日 18:48 JST
ファーストリテ、17年8月期は営業最高益へ ジーユーやEC拡大
http://jp.reuters.com/article/uniqlo-idJPKCN12D0MR?sp=true

[東京 13日 ロイター] - ファーストリテイリング (9983.T)は13日、2017年8月期(IFRS:国際会計基準)の決算が営業増益に転じるとの見通しを発表した。連結営業利益は前年比37.5%増の1750億円で過去最高の更新を見込む。

北米の赤字幅縮小などで海外ユニクロの大幅増益を見込むほか、ジーユーを含むグローバルブランド事業やEコマース(電子商取引)での拡大を図る。

トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト19人の営業利益予測の平均値は1741億円。

連結売上収益は同3.6%増の1兆8500億円を計画している。国内ユニクロの既存店+EC(Eコマース)は2.0%増を見込んでいる。既存店売上高は横ばいながら、ECは約4割増を計画している。スタートとなる9月は、既存店+EC売上高が3.4%減だった。

17年8月期の海外ユニクロ新規出店は166店舗、国内は30店舗、ジーユーは40店舗。

一方、16年8月期の営業利益は前年比22.6%減の1272億円で5年ぶりの営業減益となった。暖冬の影響や値上げによる客離れが前半の落ち込みを招いた。

16年8月期の国内ユニクロの既存店売上高は0.9%増となり、4期連続のプラス。客数は同4.6%減、客単価は同5.8%増だった。年度途中に価格戦略を見直したことで、下期(3―8月期)の既存店売上高は4.9%増と回復基調となった。

<ジーユーを第2の柱へ>

ファーストリテは、ジーユーをユニクロに次ぐグループの第2の柱と位置付けた。ジーユーは2006年に1号店をオープン。990円ジーンズがヒット商品となり、低価格のファッションブランドとしての認知を得た。14年8月期には売上高が1000億円を突破、16年8月期には1878億円(前年比32.7%増)と大きく伸長した。ジーユーの柚木治社長は「これから10年でブランドと会社をすべて作り替え、1兆円企業になる」との目標を掲げた。

9月末の店舗数は国内341店、海外11店の計352店舗。今後、海外での出店エリアを拡大し、3年後に海外店舗は約50店舗、売上高構成比率を10%に高める方針。

また、柳井正会長兼社長は「今、我々の最大の目標は新しい産業を作ること。情報を商品化する情報産業小売業になる」と述べた。その拠点となるのは、東京江東区・有明の次世代物流センター。柳井社長は「順調に進んでいる。来年春にはかなりのものができている」と述べた。札幌や仙台、名古屋、大阪、神戸など国内10カ所に物流センターを稼働させたほか、中国や欧州、北米でも稼働を計画しているという。

2020年度の売上高目標は、これまでの5兆円から3兆円に引き下げた。柳井社長は「世界NO1になるためには5兆円の売上高が必要と思った。目安として20年度と言ったが、今の現実的な売上高を考えると3兆円が妥当」と説明。そのうえで「ただし、あくまでも5兆円を達成するために会社を変えていく」と述べ、近い将来に5兆円の売り上げ規模を目指す方針を示した。

*会見内容を加えました。

(清水律子)

493とはずがたり:2016/10/19(水) 14:01:42
米ギャップ、英国で「バナナ・リパブリック」全店閉鎖へ 
(ロイター) 09:05
http://news.goo.ne.jp/topstories/business/177/1ae7e67442493ac8bb5862234c3fe037.html
10月18日、米衣料品小売大手ギャップは、英国で展開する「バナナ・リパブリック」8店舗全店を閉鎖する方針を発表した。ニューヨークで2008年5月撮影(2016年 ロイター/JOSHUA LOTT)
10月18日、米衣料品小売大手ギャップは、英国で展開する「バナナ・リパブリック」8店舗全店を閉鎖する方針を発表した。ニューヨークで2008年5月撮影(2016年 ロイター/JOSHUA LOTT)
(ロイター)
[ 18日 ロイター] - 米衣料品小売大手ギャップ<GPS.N>は、英国で展開する「バナナ・リパブリック」8店舗全店を閉鎖する方針を発表した。低迷する北米事業の立て直しに経営資源を集中させたい考え。

8店舗の大半を年内に閉店する。英国向けバナナ・リパブリックのネット通販(www.bananarepublic.co.uk)は継続する。

ギャップは5月、海外市場で「オールド・ネイビー」「バナナ・リパブリック」75店舗を閉鎖する方針を発表。日本ではオールド・ネイビー53店舗すべてを閉鎖するとしていた。

494とはずがたり:2016/10/21(金) 13:20:48
【関西の議論】若者が「ジーンズ」をはかなくなった? 生産10年で3割減…「カジュアル」多様化、パンツを替える時代!
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/sankei-wst1610210004
07:04産経新聞

 若者のジーンズ離れが加速している。休日の大阪・ミナミで観察すると、ジーンズ姿は半数以下。カラフルな短パンや、両サイドにポケットがついたカーゴパンツ、腰をひもでしめるイージーパンツなど、さまざまなカジュアルパンツをはいた人たちが行き交う。ジーンズメーカーなどでつくる日本ジーンズ協議会の調査では、年間のボトムス生産量は、10年で3割以上減り、ピーク時の4割減にまで落ち込んだ。かつて若者ファッションの定番だったジーンズだが、カジュアルスタイルの多様化で揺らいでいる。ジーンズファッションはなくなりつつあるのだろうか。(張英壽)

日曜の調査でも100人中30人

 大阪・ミナミの戎橋。グリコ看板が望めるこの橋は、昔も今も若者が集う代表的スポットだ。

 人々がカジュアルな服装になる日曜日に、道行く人がどれだけジーンズをはいているか観察してみた。

 まず男性について調査。目視でカウントすると、100人中40人弱がジーンズをはいていた。もう一度、男性を確認すると、今度は30人弱だった。

 その後、秋がやや深まった日曜日に、改めて男性のボトムスを観察しても、ジーンズをはいた男性は100人四十数人だった。

 一方、スカートなどさまざまなボトムスを着用できる女性も、100人中30人弱となった。

 男女いずれにしても、半数以上がジーンズ以外のズボンやスカートをはいていたことになる。日曜日だったこともあり、スーツなどフォーマルな服装はほとんどなく、短パンやチノパン、カーゴパンツなどが目立った。

短パン、チノパン増え「ジーンズは暑い」

 では、ふだん、どの程度の頻度でジーンズをはいているのか、ミナミで聞いてみた。

 「ジーンズはあまりはきません。休みの日には、ジャケットと細めのチノパンです。ジーンズは2本持っていますが、チノパン系は10本くらいあります」と話すのは、大阪市西区のIT会社員の男性(24)。

 大阪市住吉区の会社員、山本悠司さん(32)は「10年くらい前に比べたら、ジーンズをはくことは少なくなった。チノパンをはくことが多い。暑いときは短パン」。山本さんとほぼ同年代の大阪府和泉市の会社員、藺牟田(いむた)直紀さん(33)も「昔はいろんなブランドのジーンズを集めていたけど、今はあまりはかない。短パンやカーゴパンツに変わってきた。ジーンズは夏は暑い」と語る。

 「20代の頃、Tシャツとジーンズは若者の象徴で、真夏はそのスタイルだった。当時、ジーンズ専門店がいっぱいあったけど、今は探しにくいね」とバブル時代前後を思い出したのは、兵庫県川西市の男性会社員(46)。だが、現在は「ジーンズをはくことは少なくなった。チノパンのような、何というかわからないけど、そういうのをはく。夏は短パンとか短めのチノパン」。

 夏だけでなく、秋口でもまちにあふれる短パン。カラフルなものもあれば、いろんな柄が施されたデザインもあり、丈も膝下から膝上までさまざま。

 「私が20代の頃は、短パンでまちを歩くというのは、恥ずかしかった」と振り返るのは大阪府河内長野市の男性会社員(47)。「私は真夏でもジーンズにポロシャツでしたよ。暑いけどはいていた」。しかし、「40歳を超えておなか周りがきつくなり、ジーンズははかなくなった。はくならピシッとはきたい」とか。

生地や縫製技術は世界トップクラスだが…

 エドウィンやビッグジョン、リー・ジャパンといったジーンズメーカーなどでつくる「日本ジーンズ協議会」。タレントらが選ばれる「ベストジーニスト」を主催する団体として有名だが、その加盟企業の生産量をまとめた統計によると、ブルージーンズやカラージーンズ(チノパンを含む)などボトムスの生産量は、平成14年は7072万8千着だったが、24年は4650万8千着と34%減の落ち込みとなった。ピーク時は平成8年の7777万1千着で、当時と比べると40%以上も減っている。

495とはずがたり:2016/10/21(金) 13:21:04
>>494-495
 同協議会は昭和56年に設立。62年から生産量の統計をとりはじめ、7千万着台か少ない年でも6千万着台で推移していたが、平成20年に5千万着台に落ち込み、22年から4千万着台となっている。

 協議会の統計は24年が最後で、それ以降発表されていない。その理由は、協議会に加盟していない「ユニクロ」や「無印良品」などのジーンズブランドが多くなり、統計が実態を表さない可能性が出てきたためだというが、ジーンズ生産がかつてに比べ減っているという見方は関係者で一致している。協議会は25?27年について調査をしていないが、関係者は「横ばい」とみている。

 協議会の浅野友城専務理事(69)は「日本のジーンズは生地や縫製技術は世界トップクラスだが、残念ながら一時の勢いはない。ただ、盛り返しつつある」と話す。別のジーンズ業界の関係者も「底を打ったのではないか。これからは上がっていくだろう」と希望を託した。

選択肢増え、多種多様になったボトムス

 ところで、なぜジーンズがはかれなくなっているのだろうか。

 現在、男性用ボトムスは実に多種多様なパンツが販売され、ミナミの街頭でも確認できた。

 両サイドに大きめのポケットがついたカーゴパンツやワークパンツ、ウエストにひもなどを使ったイージーパンツ、すそがしまったジョガーパンツ、7分程度の丈のクロップドパンツ、昔は部屋着のイメージが強かったスウェットパンツ…。

 バブル時代やそれ以前、男性のカジュアルなボトムスといえば、ジーンズかチノパンくらいしかなかったが、選択肢が大幅に増えているといえる。

 カジュアルスタイルの多様化で、ジーンズがはかれなくなっているのではないか。浅野専務理事らジーンズ業界関係者に取材すると、一様に認めた。

「トレンドアイテム」ではなくなった

 ジーンズ業界を業界紙記者として長年にわたり取材してきたファッションジャーナリストの南充浩(みつひろ)さん(46)もカジュアルファッションの多様化を原因にあげ、「ジーンズは平成21、22年ごろからトレンドアイテムではなくなった」という。一方で、ボトムスの多様化とともに、ジーンズブランド自体が大幅に増えた変化も指摘する。

 近年、ユニクロや無印良品など製造から販売までを行い低価格で販売する「SPA企業」と呼ばれるメーカーが増えたほか、百貨店に店を構える高級ブランドもジーンズを販売するようになった。こうしたブランドは、ジーンズ協議会には加盟していないため、生産調査の統計には当然入っていない。協議会が平成25年から生産調査をやめたのも、加盟社以外のジーンズ生産が多くなったためだ。

 南さんは「二十数年前、ジーンズのブランドで思い浮かぶのは数社だったが、今やジーンズを扱うブランドは200くらいある」と明かす。それらは、ユニクロなどの低価格をウリとするブランド、従来あるメーカー、さらに高級ブランドと、価格帯が3階層に分かれているという。そんな中でもジーンズ需要は減少傾向にあり、増えないパイを取り合う形になっている。

 ボトムスの多様化とジーンズブランドの増加。南さんは「若者でも1週間ずっとジーンズばかりをはくという人は少なくなった。きょうはジーンズでも、あすはカーゴパンツ、あさってはイージーパンツというように日々身につけるパンツを替える時代」と語る。

 かつての勢いはないとはいえ、それでも今年は久しぶりにジーンズトレンドが戻ってきたという。ジーンズは長期的にはどうなるか。南さんはこう答えた。

 「ジーンズは今後、トレンドによって生産量が上がったり下がったりするだろうが、よほど大きなトレンドがない限り、大幅な上昇はないのではないか。二十数年前のようにだれもがはく状況ではなくなった」

496とはずがたり:2016/11/04(金) 20:16:09
帝人、米国に事業用地を取得
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161104-00000027-jijc-biz
時事通信 11/4(金) 20:00配信

 帝人 <3401> は4日、米国サウスカロライナ州に180万平方メートルの事業用地を取得すると発表した。高性能炭素繊維の製造拠点を設ける予定で、2019年度以降の稼働を目指す。用地取得費用を含め、30年ごろまでに約6億ドル(約618億円)を投じる計画だ。 

最終更新:11/4(金) 20:00

497とはずがたり:2016/11/05(土) 11:34:38
「毎日同じ服はおしゃれ」が招く百貨店不況
ジョブズが黒Tとジーンズを着続けた理由
http://toyokeizai.net/articles/-/140306?utm_source=yahoo&amp;utm_medium=http&amp;utm_campaign=link_back&amp;utm_content=related
三浦 展 :カルチャースタディーズ研究所主宰 2016年10月18日

故・スティーブ・ジョブズを始め、経営者やコンサルタントなどには「毎日同じ服」が少なくありません(写真:Bloomberg)

有名な話ですが、亡くなったアップルの創始者、スティーブ・ジョブズは、いつも同じ服を着ていました。イッセイミヤケの黒いタートルネックTシャツに、ぼろぼろのジーンズです。一体何故でしょうか。服装がトレードマークだから、といった見方もできるかも知れませんが、最大の理由は、「服を選ぶための時間を仕事に使いたい」ということのようです。

これは、ジョブズに限ったことではありません。日本でも、有名な経営者やコンサルタントの中にはこれと同じ理由で毎日同じ服を着る人がいます。例えば、経営コンサルタントの大前研一さんは、大体いつもスタンドカラーのシャツを着ています。今最も人気の高い「nendo」というデザイン会社を率いる佐藤オオキさんも、毎日同じ白いシャツを着ることが多いそうです。最初こそ、クライアントのブランドを理解するために着ていたそうですが、使い続けるうちに好きになって、同じシャツが20枚あったり、同じ靴が4足あったりする。少ない種類のアイテムで、数だけが増えていくのだそうです。

向田邦子は、「同じ服」を「色違い」で大量買いした

もう少し時代を遡ると、戦後に大活躍した放送作家で、小説家の故・向田邦子氏にも同じことが言えます。同じ服を色違いで、お店から在庫が無くなるくらい大量に購入していたらしいのです。向田邦子は30年以上前に亡くなっていますが、今なお毎年新しく本が出版されています。美人でおしゃれで仕事ができて、恋人もいて…という彼女の生き方は、生前の活躍を知らない30?40代の働く女性にとっても、憧れの存在であり続けているようです。

こうした服の選び方を良しとするのは、今や成功した有名人だけではありません。今は、毎日とっかえひっかえする人よりも、毎日同じような、しかもシンプルな服を着る人が「おしゃれ」「かっこいい」と思われる時代のようです。効率的かつクリエイティブに仕事ができる、あるいは自分を確立しているイメージがあるからです。

言い換えると、仮におカネがあっても、やたらと新しいものを買うよりも、買わない人の方が尊敬されるということです。そして、どうせおカネを使うなら、むしろ「伊勢丹で靴を直してもらいました」「気に入った服をもう一度買いました」という消費スタイルの方がエシカル(倫理的)だとして評価される。こうした気運というのは、30年ほど前からじわじわと広がってきて、現在はかなり大きな流れになりつつあります。百年間同じ家具を大切に使うような、イギリスはじめとしたヨーロッパ的な価値観です。これが、百貨店の不況に拍車をかけているのです。



498とはずがたり:2016/11/05(土) 11:35:10
>>497-498



三浦 展(みうら あつし)/1958年生まれ。82年一橋大学社会学部卒業後、パルコに入社。三菱総合研究所などを経て、99年からカルチャースタディーズ研究所主宰。代表作に『下流社会』や『第四の消費』など(写真:山内信也)



もちろん、すべての人が毎日同じシンプルな服を着ているわけではありません。たとえば、バブル世代の親を持つ「バブルジュニア世代」が、30代前後になっておカネを持つようになったことで、バブル時代に隆盛だったブランド志向が一部で復活しています。



とはいえ、バブルジュニア世代はバブル世代と比べてそもそもの母数が少ないし、所得も減っているので、おカネをかけてバブル時のように服を買うかというと、そうでもありません。

したがって、これからも百貨店の衣料品不況は続くでしょう。以前、百貨店の人から、「女性の社会進出でおカネを持つようになれば、百貨店にとって追い風ではないか」と聞かれたことがあるのですが、それは誤りです。
そもそも、働く女性は百貨店に洋服を買いに行く時間がない。そして、ネット通販を使えば翌日には買ったものが届くのです。一度「このデザインの服が良い」と決めて、それを定期的に買い足していくという消費行動をするのならば、敢えて店に行く必要はなく、ネット通販で十分なのですから。



こうした状況下において、店舗で新品の洋服を売って儲けていくのは至難の業です。わざわざ店舗まで足を運んでもらうためには、「売る」という行為をイベント化する必要があります。例えば、百貨店のカリスマバイヤーが各地で買い集めてきた自分の古着を販売してみる、あるいは、有名なアイドルの私物を販売するなど、どうでしょう。このように、その時その時の「一回性」をアピールしていかないと客が集まらないでしょう。
ただ、日本人の服装はまだ多様なので、まだアパレルメーカーはもっています。アメリカに行くと、服装はもっと画一的です。都心では、みんな黒いスーツにストライプのネクタイ、郊外へ行けば、皆「ランズエンド」(米国のカジュアル衣料通販)で買った同じようなポロシャツと半ズボンを着ています。人種が多様なので気づきにくいですが、実は髪型も似ています。そう考えると、日本でも今後はもっとシンプルに、もっと同じ服になっていく可能性があるかも知れませんね。

499とはずがたり:2016/11/07(月) 11:22:31
“透けないナース服”の衝撃…開発を競う白衣メーカーの「長年にわたる大きな難題でした」
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20161107/Shueishapn_20161107_74714.html
週プレNews 2016年11月7日 06時00分 (2016年11月7日 10時03分 更新)

白衣メーカー業界はナガイレーベン、住商モンブラン、アプロンワールドの大手3社でシェアの大半を占める“寡占状態”にある。

501とはずがたり:2016/11/29(火) 20:53:28
エドウイン、原宿に再進出 経営再建、直営店で品質PR
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/ASJCX4GJDJCXULFA00N.html
05:23朝日新聞

エドウイン、原宿に再進出 経営再建、直営店で品質PR
29日に開店するエドウインの新店舗「EDWIN TOKYO HARAJUKU」の2階売り場。日本風の内装を採り入れ、外国人客も楽しめる空間にしている=東京都渋谷区、同社提供
(朝日新聞)
 ジーンズ大手のエドウインは、東京・原宿に直営店「EDWIN TOKYO HARAJUKU(エドウイン・トーキョー・ハラジュク)」を29日に開く。若者向けファッションの中心地、原宿に約3年ぶりに再進出する。経営危機から立ち直った新たなエドウインの拠点として、国産ジーンズの品質をアピールする。

 28日、報道陣らに公開された。新店舗は2階建てで売り場面積は約96平方メートル。これまでロンドン、パリ、ミラノの直営店のみで扱ってきたモデルや、汚したり破ったりした原宿の店舗限定品など、国産ジーンズを中心に扱う。店内も「和」をテーマにしたつくりで、内装には着物を掛ける道具などを現代風にアレンジして使っている。原宿を訪れる多くの外国人客に「EDWIN」ブランドを知ってもらう狙いだ。

 エドウインは、資産運用の失敗で数百億円の損失を出し、2013年に私的整理の事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)の利用を申請。14年に大口取引先の伊藤忠商事が約300億円を投じて子会社化した。伊藤忠の支援で再建が一段落したとして、13年に一度店を閉めた原宿に再進出することを決めた。エドウインの中分孝一社長は「新生エドウインの世界観を見せる挑戦の場所。顧客の裾野を広げ、販売増につなげていきたい」と話した。(石橋亮介)

502とはずがたり:2016/12/01(木) 01:23:10
エドウイン、原宿に再進出 経営再建、直営店で品質PR
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/ASJCX4GJDJCXULFA00N.html
11月29日 05:23朝日新聞

エドウイン、原宿に再進出 経営再建、直営店で品質PR
29日に開店するエドウインの新店舗「EDWIN TOKYO HARAJUKU」の2階売り場。日本風の内装を採り入れ、外国人客も楽しめる空間にしている=東京都渋谷区、同社提供
(朝日新聞)
 ジーンズ大手のエドウインは、東京・原宿に直営店「EDWIN TOKYO HARAJUKU(エドウイン・トーキョー・ハラジュク)」を29日に開く。若者向けファッションの中心地、原宿に約3年ぶりに再進出する。経営危機から立ち直った新たなエドウインの拠点として、国産ジーンズの品質をアピールする。

 28日、報道陣らに公開された。新店舗は2階建てで売り場面積は約96平方メートル。これまでロンドン、パリ、ミラノの直営店のみで扱ってきたモデルや、汚したり破ったりした原宿の店舗限定品など、国産ジーンズを中心に扱う。店内も「和」をテーマにしたつくりで、内装には着物を掛ける道具などを現代風にアレンジして使っている。原宿を訪れる多くの外国人客に「EDWIN」ブランドを知ってもらう狙いだ。

 エドウインは、資産運用の失敗で数百億円の損失を出し、2013年に私的整理の事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)の利用を申請。14年に大口取引先の伊藤忠商事が約300億円を投じて子会社化した。伊藤忠の支援で再建が一段落したとして、13年に一度店を閉めた原宿に再進出することを決めた。エドウインの中分孝一社長は「新生エドウインの世界観を見せる挑戦の場所。顧客の裾野を広げ、販売増につなげていきたい」と話した。(石橋亮介)

503とはずがたり:2016/12/03(土) 21:39:28
低迷g.u.が好調GUになれた理由 快進撃の背景
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20161203/zuuonline_130454.html
ZUU Online 2016年12月3日 10時13分 (2016年12月3日 17時13分 更新)

一時期、業績が低迷していたアパレルブランド「GU(ジーユー)」の快進撃が続いている。なぜ突如、誰もが注目するような業績上昇がはじまったのか。

■そもそも「GU(ジーユー)」とは

現在は株式会社ジーユーとして営業しており、「ユニクロ」ブランドで有名なファーストリテイリング <9983> の完全子会社だ。ブランド設立時は「ファーストリテイリング」と「ダイエー」が業務提携を行い、当時より(ファーストリテイリング社の)主力ブランドであったユニクロの成功ノウハウを活用・応用し、ユニクロより低価格な新ブランドを作ろう、という試みの元に2006年に立ち上げられた。

このコンセプトの元、ブランド発足同年の10月13日に千葉県市川市にて運営を行っていたダイエー南行徳店に1号店をオープン、その後潤滑な資産を背景に年間50店舗の出店を行ったが苦戦し、翌年の2007年8月末に迎えた初回決算では当初予定していた売上高に対して達成率は3分の1程度という低調でスタートを切った。

その後、経営計画などの変更を行い、2013年次「全国で約200店舗の展開」、さらには2012前年同期比20%増を達成し、その後も好調な業績推移を続け、今日に至る。

■転換点となった「2013年」以前に何が起こったのか?

想定売上が3分の1程度という状況から一転、売り上げが連続して上昇しはじめたのが2012-2013年度だ。その「決算」と、下地となった2007年以降の経営方針変更を分析するとその構図が見えてくる。この時期に行った最も大きな経営戦略の転換内容が「中途半端なブランド方針からの脱却」だ。

低価格戦略という方針上、ジーユーブランド設立時はOEMと呼ばれる「他社ブランド(もしくは他社ブランド名)で製造を行う」方針で商品を開発・展開していた。製造コストを抑え、かつ「商品に多様性」を持たせるのが目的で利用されるOEMであるが、使い方を誤れば「独自ブランドではなく、ただの寄せ集め小売店」であると判断されてしまうリスクがあり、初期段階の「ジーユー」はまさにこれが原因で売り上げが低迷していた。

そこでSPAと呼ばれる「企画・製造・小売を全て一括して行う」という方針転換に舵を切った。一朝一夕に「マイナスイメージが付いたブランド」を復活させるのは容易ではないが、このSPA方針への切り替えが後の快進撃を演出する下地となった。

方針転換を行い、企画の試行錯誤を繰返しつつ迎えた2009年、ジーユーブランドにとって初の大ヒットを迎えたのが980円ジーンズだ。当時の日経MJヒット商品番付にもこの商品が掲載され、その前年2008年の9月に世界的な不況と金融危機をもたらしたリーマンショックが発生したという景気的背景もあり、爆発的にヒットした。

勢いをそのままに2011年秋、女性向けブランド「be a girl」を新たに女性向けに企画、これが後のブランドの柱となり、その後メディア戦略などを行う事で今日の快進撃につながっている。2013年には、ブランドの表記も「g.u.」から「GU」に変更している。

■快進撃の現在と今後

これらより見えてくるのは「ターゲットを絞った企画」と「低価格自社ブランド」という2つのテーマだ。

まずターゲットを絞った企画という点に関しては、親会社であるユニクロブランドで培ったノウハウがあるため、問題ないと思われる。データの蓄積量およびそれを元にした企画力に確かな下地があるためだ。

また低価格自社ブランドという点も現在の景気時勢にあっており、それが快進撃を下支えしている。現在はアベノミクスによる金融方面からの景気テコ入れとインフレ誘導を目指しているため一見逆風に見える。だが「物価上昇の期間設定を無期限にする」という“事実上のギブアップ宣言”により、この方針は上手く言っていないことが示されている。当面、賃金の低空飛行とそれに伴う低価格商品の強い購買は続くだろう。

今回断っておきたいのはGUの快進撃は決して単年の一過性による要素によってもたらされた結果でなく、確かな下積みと経営戦略を元に、コツコツとなしとげられたものであるということである。今後の動向に注視していきたい。

土居 亮規(AFP、バタフライファイナンシャルパートナーズ)

504荷主研究者:2016/12/04(日) 20:50:48

http://www.sankeibiz.jp/business/news/161122/bsc1611220500002-n1.htm
2016.11.22 05:00 Fuji Sankei Business i.
包装フィルム海外生産強化 繊維企業、世界販売拡大へ事業多角化

食品や飲料の包装フィルムを製造するグンゼ守山工場=滋賀県守山市【拡大】

 繊維企業が事業の多角化に向け、食品や飲料の包装フィルムの生産を海外で強化している。合成繊維の紡糸で培った樹脂加工技術を応用し、成長が見込まれるアジアなど世界で販売拡大を目指す。

 食品包装用のナイロンフィルムで世界トップレベルのシェアを持つユニチカは、今春インドネシアの工場を増強し、フィルムの生産能力を従来の約1.8倍に引き上げた。繊維事業の採算が悪化し経営再建中だが、高収益が見込める分野に集中し、多角化を急ぐ。

 日本国内でも食品の酸化を防ぐ高機能のフィルム開発で他社をリード。高齢化や共働き世帯の増加により、調理が簡単で便利なレトルトパウチ食品向けフィルムが好調だ。「重量のある瓶や缶ではなくフィルムを使った軟包装が今後世界的に主流となる」と担当者。欧州や米国での展開へ意気込む。

 グンゼは米カンザス州で飲料や洗剤のラベル用フィルムを製造する工場を昨年増設し、北米や中南米での販売を強化している。日本の国内市場は横ばいだが、米国市場は年約7%増のペースで伸びているという。東南アジアでの販売も本格化してきた。グンゼの佐口敏康取締役は「包装材はすぐに捨てられるため必要悪とも言える。さらなるグローバル展開に向け、減量化や環境対応製品の低コスト化が急務だ」と話す。

 東洋紡は東南アジアでの工場新設を検討中だ。高額な製造ラインが必要で採算性の見極めには慎重だが、奥尚郎パッケージング拡大戦略部長は「人口減少で国内市場は明るくない。やはり海外に出て行かないといけない」と力を込めた。

505とはずがたり:2016/12/15(木) 08:08:04
ユニクロに1年潜入取材してみた!
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/6837
2016.11.30 16:02

「ユニクロ帝国の光と影」の著者でジャーナリストの横田増生氏が、昨年10月から現在まで、1年にわたってユニクロに潜入取材を行った。

 横田氏は、2011年に「ユニクロ帝国の光と影」を出版した。ユニクロは店長や委託工場での長時間労働の記述が名誉毀損に当たるとして、版元の文藝春秋に2億2000万円の損害賠償を求めて提訴した。しかし、東京地裁、東京高裁、最高裁でユニクロは敗訴。

日本を代表する衣料品ブランド「ユニクロ」
 判決確定後、横田氏は決算会見への参加を希望したが、ユニクロは横田氏の書いた別の記事を理由に取材を拒否。また、ユニクロを運営するファーストリテイリングの柳井正社長は、ブラック企業批判について、雑誌で次のように語っていた。

<悪口を言っているのは僕と会ったことがない人がほとんど。会社見学をしてもらって、あるいは社員やアルバイトとしてうちの会社で働いてもらって、どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたいですね>(「プレジデント」2015年3月2日号)

 そこで、横田氏は、法律に則って名字を変え、「横田増生」をペンネームとした上で、昨年10月からユニクロでアルバイトを始め、現在は新宿の超大型店「ビックロ」で勤務している。

 3店舗、総計800時間を超える横田氏の勤務からは、社員たちのサービス残業や人手不足、創業感謝祭(11月23〜29日)の過酷な勤務の実態が浮かび上がる。

 横田氏の取材レポートは、12月1日発売の「週刊文春」に掲載される。

ユニクロ潜入記者 横田氏解雇される
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/6861
2016.12.07 16:02

名字を変えてユニクロの3店舗で勤務
 ユニクロでアルバイトとして働いていたジャーナリストの横田増生氏が、12月3日解雇を通告された。横田氏は、昨年10月からアルバイトとして勤務し、12月1日発売の「週刊文春」でルポ「ユニクロ潜入一年」を発表していた。

 この日の14時前、シフトに入っていた横田氏は、いつも通り新宿の「ビックロ」に出勤。ユニクロの人事部長から解雇を通知された。記事の寄稿が就業規則に抵触し、同社の信用を著しく傷つけたとの理由だったという

 横田氏は、記事に間違いがあるのかを確認したところ、人事部長は「中身の吟味はしていない」とし、懲戒解雇ではないとも説明した。

横田氏の『ユニクロ帝国の光と影』を名誉毀損としてユニクロは訴えたが敗訴
「週刊文春」は、横田氏の解雇理由の確認や記事に対する見解を、ユニクロを運営するファーストリテイリングに求めたが、「お答えすることはありません」(広報部)との回答だった。

 解雇に至る詳細な経緯を含めた横田氏の取材レポートは、12月8日発売の「週刊文春」に掲載される。

507とはずがたり:2016/12/27(火) 13:04:37
こっちにも。

3765 自分:とはずがたり[] 投稿日:2016/12/27(火) 13:04:08
途上国じゃないんだしさあ。。懲戒免職ものだ。

数字使い回し、取引量かさ上げ…繊維統計廃止
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20161226-567-OYT1T50122.html
07:22読売新聞

 経済産業省は26日、繊維原料や糸の国内取引量などを集計した「繊維流通統計調査」で、統計の担当者が過去の数字を使い回す不正があったと発表した。

 国内の繊維市場は縮小が続いており、過去の数字を使い回すことで統計上の取引量は実際よりもかさ上げされていた。同省は信頼性の低下は避けられないと判断し、この統計を廃止した。責任者の処分を検討する。

 26日に記者会見した経産省の風木淳参事官は、「信頼性を損なう重大な問題だ」と述べ、陳謝した。

 経産省は毎月、繊維の卸会社に取引実態を尋ねて統計を作成している。その際、回答をすでにやめた卸会社の過去の数値を、現在の実績として使い回していた。不正は少なくとも2012年3月から4年7か月分にわたり行われた。それ以前のデータにも不審点があるが、検証できなかったという。

508とはずがたり:2017/01/09(月) 18:23:12
バーバリーなき三陽商会、業績不振の深刻度
今できる最大の改革が「社長退任」なのか
http://toyokeizai.net/articles/-/150250?utm_source=goo&amp;utm_medium=http&amp;utm_campaign=link_back&amp;utm_content=related
菊地 悠人 :東洋経済 記者 2016年12月18日

バーバリーを失った三陽商会にとって、苦境を打破するための答えは社長の退任だったのだろうか。12月16日、同社は社長交代を発表。2017年1月1日付けで、現社長の杉浦昌彦氏の後任に取締役兼常務執行役員の岩田功氏が就く。

三陽商会は1965年に輸入販売を開始して以来、バーバリー社と50年以上親密な関係を築いてきた。ただ、世界中で統一ブランド展開を進める方針に舵を切ったバーバリー社の意向により、2015年6月末をもってライセンス契約が終了した。昨年の駆け込み需要もなくなった今年(2016年1〜9月期の第3四半期累計)の業績は、売上高が478億円(前年同期比35%減)、83億円の大幅な営業赤字に陥っている。

バーバリーの後継ブランドが苦戦

同社は2018年までの中期経営計画をいったん取り下げ、改めて10月に発表する予定だった。だが、想定以上の業績不振を受けて、新計画の発表時期を2017年2月に延期。この12月には進捗状況を説明する予定だったが、そこで発表した最大の改革は杉浦社長の退任だった。ある関係者は、「これじゃあ敵前逃亡。新しいビジネスモデルを確立できなかったことが問題だ」と手厳しい。

直近の11月の商況を見ると、売り場減少の影響で全体売り上げ15%減、既存事業でも2%減と前年同月を下回っている。バーバリーの後継ブランドとして、売り場を引き継いだ「マッキントッシュ・ロンドン」はなんとか前年を上回っているが、「マッキントッシュ・フィロソフィー」と合わせたマッキントッシュ事業全体で2%増にとどまるなど力強さに欠ける印象だ。

昨年は店舗入れ替えの混乱などでハードルが下がっていただけに、今年はもっと上を狙えたはず。今回の説明会でも、「マッキントッシュ・ロンドン」が厳しい状況にあることを、社長就任予定の岩田氏も認めている。

「260の売り場のうち効率の上がらない店はテコ入れをする。コートに頼る冬型の商品施策になりがちだが立て直しに注力する」(岩田氏)。まず2017年春夏シーズンから一部商品で1割以上値下げに踏み切る方針だ。

また、今後は百貨店以外の新たな販路の拡大、ECを活用したデジタル化を推進していく。岩田氏は1982年に入社後、主に経営企画畑を歩み、2008年にはウェブビジネス推進室長に就任。同社が展開するECサイト「SANYO iStore」の生みの親でもある。EC事業の売上高は40億円規模と、全体売り上げに占める比率は5%超でまだ小さいが、「会員数を増やしながら100億円、150億円とEC事業を伸ばしていきたい」(岩田氏)と言う。

来年度の黒字化も不透明

もっとも足元の業績は非常に厳しい。会社側は2016年12月期の売上高を700億円(前年比28.1%減)、68億円の大幅営業赤字を想定しているが、さらに赤字が膨らむ可能性もある。競合のアパレルメーカーのオンワードやレナウンも百貨店向けの販売は前年割れが続く中、コートなど単価の高い重衣料が売れる書き入れ時の12月にどこまで拡販できるかは不透明だ。

また来年度に関しても、今年の10月に全社員の2割に当る約250名の希望退職を実施したことから人件費負担は減るものの、売り上げの減少が止まらなければ黒字化は難航しそうだ。

2月に発表予定の新中期経営計画の策定にあたっては、現在、若手のリーダーや現場社員が中心となって推し進めているという。新体制の下で、黒字化に向けて具体的な成長戦略を描けるだろうか。

509荷主研究者:2017/01/22(日) 17:17:15

http://www.sankeibiz.jp/business/news/170111/bsc1701110500003-n1.htm
2017.1.11 05:00 Fuji Sankei Business i.
三菱ケミ、米でSGL炭素繊維工場買収

 三菱ケミカルホールディングスは10日、ドイツの素材メーカー大手のSGLグループが米国に持つ炭素繊維の工場を買収すると発表した。自動車や風力発電機向けの需要拡大に対応するのが狙いで、4月までに買収を完了する。

 買収するのはSGLのワイオミング州にある工場。生産設備や約50人の従業員を引き継ぎ、年間1000トンの生産能力を獲得する。傘下の三菱レイヨンの米子会社を通じて買収し、金額は数十億円規模になる見通し。

 軽くて丈夫な炭素繊維の需要は、風力発電の風車や自動車部品向けを中心に増えており、三菱ケミカルは生産能力の増強を打ち出している。今回の買収とは別に現在、日本と米国の製造拠点を合わせると年間1万100トンの生産能力を、2017年中に年間1万3300トンに拡大する方針だ。

511荷主研究者:2017/02/12(日) 11:41:33

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00414662
2017/1/25 05:00 日刊工業新聞
深層断面/汎用炭素繊維の「ラージトウ」急拡大-東レ・三菱レイヨンなど増産・投資

 「ラージトウ(LT)」と呼ばれる汎用の炭素繊維を巡り、東レや三菱レイヨンの動きが活発化している。LTは上位品のレギュラートウ(RT)と比べ、物性は劣るものの低価格で、コスト要求が厳しい産業用途を中心に需要が急拡大する。ロケットや航空機などに使われる高機能のRTが伸び悩む中、拡大が続く炭素繊維市場をけん引する。各社はLTの増産や加工会社の設立を活発化。有望市場への投資が熱を帯びている。(小野里裕一)

三菱レイヨンのLT「P330」(左)。(右)はRT

産業向け低価格強み/加工技術の高度化カギ

■自動車分野にも商機
 「産業用途を中心にLT需要の拡大は目覚ましいものがある。今後は燃費改善を進める自動車分野にもLTが本格的に使われ出すと見ており、この商機は逃せない」。炭素繊維生産首位、東レの日覚昭広社長はこう強調し、LT生産拠点の大規模な増強を公言する。

 LTはRTと比べ、原糸製造や焼成工程の設備当たりの生産性が高く、専用設備を必要としないため、低価格で販売できる。大部分のLTはRTの半値程度で、風力発電装置用のブレード(羽根)や圧力容器などコスト要求が厳しい産業用途で廉価のLTが需要を大きく伸ばす。

 もともと東レは米航空機大手ボーイングと1兆円を超える炭素繊維複合材料の供給契約を結ぶなど、物性の高いRTのみで事業展開し、東レブランドを育成してきた。しかし、産業用途の炭素繊維が急拡大するのを前に、一線を画してきたLT製造会社を買収し、汎用品にまで商材を広げる戦略へと事業方針を転換した。

 同社が生産規模拡大を急ぐのは、2013年に580億円で傘下に収めた米ゾルテック(ミズーリ州)。東レグループで唯一、LTを生産する。今の生産能力は年1万5500トンで全量がLT。これを20年までに2万6000トンに増やす計画だ。投資額への言及は避けるが、一連の増産にかかる投資額は数百億円規模に積み上がると見られる。

 二つの生産拠点のうちメキシコ工場(ハリスコ州)は、炭素繊維製造の下流工程である焼成設備を増強し、年2500トンだった生産能力を16年3月までに同5000トンに引き上げた。早期の追加投資を検討していると見られ、焼成設備新設に着手する可能性が高い。

LTは風力発電装置のブレードなどに使われ、需要が急拡大している(イメージ)

■生産拡大へ設備増強
 ハンガリー工場(コマーロムエステルゴム県)はブレード需要が伸びる欧州市場への重要拠点だ。加えて欧州自動車メーカーは部品の軽量化に寄与する炭素繊維複合材料の採用に積極的で、低価格のLTへの興味は高い。今の生産能力は年1万500トン。当面はメキシコへの投資が中心となるが、ハンガリー工場も拡張余地があり、焼成設備の増強を中心に追加投資を検討すると見られる。

 「LTの生産拡大への投資は続ける。将来はLTが主力になるのではないか」。炭素繊維生産3位の三菱レイヨンを傘下に持つ三菱ケミカルホールディングス(HD)の越智仁社長はこのような展望を明かす。20年までに炭素繊維複合材料事業で売上高1000億円(15年度は561億円)を目指しており、その中核にLTを据え、大口需要を取り込む戦略だ。

 LTの増強を進めるのは同社最大拠点、大竹事業所(広島県大竹市)。今の生産能力は年2700トン。既存設備の改良で投資額を20億円に抑え、17年9月までに44%増の同3900トンに引き上げる。同事業所は石炭火力発電設備を持ちユーティリティーコストを抑えた操業が最大の強みで、アジアや欧州市場向けLTの供給基地とする計画だ。

 また、1月に独素材大手SGLグループが米国に持つ炭素繊維工場(ワイオミング州)の買収を決めたが、この拠点でもLTを生産する計画を温める。工場の取得額は10億―15億円。追加投資を検討することも示唆しており、この工場が持たない原糸の生産設備に踏み切れば、投資額は100億円を超える。

 三菱レイヨンは実際の需要家に近い炭素繊維加工会社の買収や設立にも積極的だ。風力発電用ブレードに使用する炭素繊維複合材料積層板の製造会社を16年秋にデンマークに立ち上げた。基材にはLTを使い、洋上発電の普及を追い風に販売を伸ばす。

512荷主研究者:2017/02/12(日) 11:42:20
>>511-512 続き

■耐久性向上急ピッチ
 炭素繊維の商業生産が始まったのは1970年代。ゴルフクラブシャフトやテニスラケット、釣りざおなどのスポーツ・レジャー分野の用途開発が先行し、後に最大需要家となる航空機分野が炭素繊維の本格採用を始めたのは90年以降だ。

 市場成長を支えてきた航空機需要に変化が現れたのは15年後半。機体メーカーなどが、RTを使う炭素繊維中間加工品の在庫調整に入り、需要の落ち込みが際立っている。

 日系企業はLTの強度や耐久性の向上、取り扱い性の改善を急ピッチで進める。価格だけでは炭素繊維市場でも攻勢を強める中国に早晩追い付かれるとの危機感が強いからだ。低価格のLTでも加工技術を高度化し、新たな勢力が追随できない水準まで物性を高められるかが、“牙城”を守るカギを握る。

■RTは航空機向け、LTは風力発電関連
 炭素繊維は原料のポリアクリロニトリル(PAN)繊維やコールタールピッチ繊維を不活性雰囲気下で焼成し、炭素以外の元素を離脱させた無機繊維。比重は鉄の4分の1で、強度は10倍。寸法安定性が高く、耐熱性や耐薬品性に優れている。

 通常はエポキシなどの合成樹脂と組み合わせ、複合材料として使用する。構造制御が比較的容易なPAN系が生産の大部分を占める。

 PAN系の単一繊維の太さは5マイクロ―7マイクロメートル(マイクロは100万分の1)。この単一繊維の束をフィラメントとし、1000―数万本のフィラメントの束をトウと呼ぶ。フィラメント数が2万4000本以下をレギュラートウ、4万本以上をラージトウと区分する。

 力学的に優れるRTは航空機などに使われ、品質は劣るものの、低価格で汎用のLTは風力発電用ブレードや圧力容器、土木資材などの需要が拡大している。

 現在、炭素繊維需要量は年6万―7万トンで、うち25%程度の1万5000トン―同2万トンがLT需要だ。20年の炭素繊維の全体需要は倍増し、同14万トン台に乗る観測。LT需要は市場成長率を超える伸びを見せ、全体の50%となる同7万トンに拡大する見通し。

(2017/1/25 05:00)

513荷主研究者:2017/02/12(日) 11:51:11

http://yamagata-np.jp/news/201701/27/kj_2017012700680.php
2017年01月27日15:03 山形新聞
酒田・松岡、新工場4月稼働へ 航空機内装品を製造

4月の全面稼働を目指している松岡の新工場=酒田市

 航空機内装品製造などの松岡(酒田市、氏家昇一社長)は、4月の全面稼働を目指し、本社敷地内に新工場の建設を進めている。2015年9月に工場など5棟を焼失した跡地。主力の航空機内装品などの製造工場で、将来の増産に対応できるスペースも備える。稼働後の生産能力は1〜2割伸びる。

 同社は、高級生糸生産で知られ、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県)の製糸場と同じ1972(昭和47)年製の自動繰り糸機が稼働している。15年の火災では自動繰り糸機への被害はなかったものの、繭の乾燥や、ギャレー=旅客機用厨房(ちゅうぼう)設備=など現在主力の航空機内装品を製造していた5棟が焼失した。

 新工場は軽量鉄骨造り平屋。延べ床面積は約1200平方メートル。同社が2006年に航空機事業に参入して以降、同分野の受注は増加傾向で、既存工場が手狭になっていたという。新工場は、生産設備の配置換えで作業を効率化すると同時に、将来の増産に備える目的で昨年9月に着工した。

 今月31日に建物の引き渡しを受け、全面稼働する4月までに26台の機械を配置する。氏家社長は「さらなる品質管理の向上に努めたい」と話した。

514とはずがたり:2017/02/19(日) 21:04:50
衣料店が「オールドネイビー」跡地を狙う理由
東洋経済オンライン 2/18(土) 6:00配信
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1146061388/3292-3293

GAPが「オールドネイビー」を全店閉じるワケ
2017年1月末までに国内53店を閉鎖
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1146061388/3293-3294
菊地 悠人 :東洋経済 記者 2016年09月12日

516荷主研究者:2017/02/26(日) 18:16:16
>>515
http://www.sankeibiz.jp/business/news/170223/bsc1702230500011-n1.htm
2017.2.23 06:14 Fuji Sankei Business i.
東レ、FCV向け炭素繊維部材増産 50億円以上かけ愛媛に新設備

 東レは22日、愛媛工場(愛媛県松前町)で燃料電池向けの炭素繊維部材を生産すると発表した。50億円以上をかけ、炭素繊維をシート状にした「カーボンペーパー」の新設備を導入、電極の材料として2018年5月から生産する。燃料電池車(FCV)の普及に対応するのが狙い。

 東レは現在、滋賀事業場(滋賀県大津市)でカーボンペーパーを少量生産し、トヨタ自動車が14年12月に発売した「ミライ」などのFCVに採用されている。

 国内外の自動車メーカーが20年ごろにFCVの新モデル投入を予定するなか、需要がさらに増えるとみて本格量産に乗り出す。今回導入する設備は、滋賀事業場の約5倍の生産能力を持つという。

 この日は、ほかにも炭素繊維事業の強化策を発表。約100億円をかけ、米国子会社がメキシコで運営する工場の能力を年産1万トン強に倍増させるほか、米サウスカロライナ州で17年の完成を予定する新工場についても、年内に追加増強を判断することを明らかにした。

 同社は21日にも石川工場(石川県能美市)で、テープ状に細長くした炭素繊維複合材を、米ボーイングの中型旅客機「787」向けに生産開始している。従来のシート状の部材に比べて複雑な形状に対応しやすく、使用の無駄を減らせるとして、まずは胴体を製造する川崎重工業に納める方針だ。

518荷主研究者:2017/03/12(日) 18:55:07

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00417628?isReadConfirmed=true
2017/2/17 05:00 日刊工業新聞
帝人、セパレーター7割増強 車載用参入にらみ先行投資

 帝人はリチウムイオン二次電池(LIB)用セパレーター(絶縁材)の生産能力を現状比約70%引き上げる。韓国のセパレーター製造子会で生産設備を増設し、生産能力を現在の年3600万平方メートルから同6000平方メートルに拡大する方針。車載用LIB向けセパレーターに参入するには先行した設備投資が必要だと判断した。早期に最終決定し、2017年中の稼働を目指す。投資額は30億円前後と見られる。

 セパレーターの製造拠点、韓国牙山市の子会社に年産2000万平方メートルの製造ラインを1本増設する。2本ある既存の製造ラインも改修し、それぞれの生産能力を10%程度引き上げる。

 帝人はフィルム事業などで蓄積した塗工技術を活用し、12年にLIB用セパレーター事業に参入。ポリエチレン(PE)基材にフッ素系化合物を塗工したセパレーター「リエルソート」を韓国1拠点で生産する。

 従来はスマートフォンやパソコンなどに搭載する民生用LIB向けに販売していたが、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)の増大をにらみ、車載用LIB向けの生産に乗り出す方針を決めた。先行して生産能力を拡大し、20年までに車載用LIB向けの採用を目指す。

 同社は新しい中期経営計画が始まる17年度から3年間で設備投資に1500億円を充て、成長事業の炭素繊維複合材料やセパレーターへの投資を厚くすることを表明していた。

(2017/2/17 05:00)

521とはずがたり:2017/03/16(木) 22:42:40
ニュースを斬る
もう隠しません。ユニクロが工場リスト公開
ファストリも乗る「サステナビリティー」の大潮流
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/022800591/?rt=nocnt
大竹 剛
2017年3月1日(水)

522とはずがたり:2017/03/16(木) 23:03:03

アパレル業界「脱中国」加速 人件費倍増が引き金、東南アジアのライバル国が台頭
http://www.iza.ne.jp/kiji/economy/news/170221/ecn17022108000001-n1.html
2017.2.21 08:00

 アパレル業界で世界の工場として大きな存在感を示したきた中国が、技術力をつけたベトナムやミャンマーといった東南アジア諸国に追い上げられている。5年ほど前に約8割を占めていた日本への中国からの衣料品の輸入額シェアは現在60%台と急減、米国の輸入シェアは30%台にまで低下したことが大和総研のレポートで明らかになった。かねてより指摘されていた繊維製造の「脱中国」の動きが、データ上も裏付けられた形だ。

 米国は2010年をピークに減少

 生産コストの低さを武器に海外から企業を呼び込み、成長をとげてきた中国。しかし、アパレル業界では、その勢いに陰りが見える。

 大和総研が12月初旬に公表したレポートによると、2010年の日本への中国からの輸入シェアは80・5%を占め、圧倒的な強さを誇っていた。しかし、翌11年以降、急激にシェアが落ち、14年は66・8%にまで縮小した。

 これに対して、シェアの大きく伸ばしていたのがベトナム。脱中国のシフト先の筆頭格に位置付けられる。

 日本のベトナムからの衣料品の輸入シェアは10年の5・9%から14年は10・1%に伸び、この5年間で4・2ポイントも拡大した。

 ほかの東南アジアでもシェアを広げ、ミャンマーが2・3%、インドネシア2・2%、カンボジア1・6%、バングラデシュは1・6%とそれぞれ伸びた。これら5カ国だけでも日本の衣類輸入の22%のシェアを占めるようになった。

 中国からの衣料品の輸入シェアの低下は、世界最大の市場である米国でも同様だ。

 右肩上がりに伸びていた米国での中国からの衣料品の輸入シェアは10年の40・9%ピークに減少へと転じ、14年は37・9%に低下した。逆に約10年前には4%にも満たなかったベトナムのシェアは、14年には11%にまで上昇した。

 人件費が5年で約2倍

 「生産拠点としての中国の魅力が低下している。この傾向は当面は変わらないだろう」。大和総研の中村昌宏シニアコンサルタントはこう分析する。

 中国でのアパレル生産に変調をもたらした直接の引き金は、同国の人件費の高騰にほかならない。

 工場などが集積する中国・深センでは、1カ月あたりの労務コスト(基本給、社会保障費など含む)が11年度に500ドル(6万1000円)を突破。14年度調査は約700ドル(約8万6000円)にのぼった。上昇幅は過去5年で約2倍にのぼる。

 一方、ベトナムのハノイは、1カ月あたり247ドル(14年度)と深センの半分程度。ミャンマーのヤンゴンで172ドル、カンボジアのプノンペンで157ドルと今の中国に比べれば、人件費は格段に安い。しかも、中国に後れをとっていた生産性も技術移転によって向上し、企業の東南アジア進出を促している。

労働争議は急増

 今後、中国での生産動向はどうなるのか。景気が減速すれば、労働コストが低下して、また生産が盛り返すはずだが、現実は理屈通りにはいかない可能性が強い。中国での労働争議は目に見えて増え、労使協調が極めて困難な状況に陥っているためだ。

 香港に拠点を置く「中国労工通訊(中国労働者通信)」によると、2015年に中国本土で発生したストライキや抗議活動は、2300件にのぼり、すでに昨年よりも約1000件近く上回っている。11月は月間件数としては過去最大の301件に達したという。米ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が伝えた。

 中国当局が発表した11月の景況感を示す製造業購買担当者指数(PMI)は49・6で、好不況の判断の節目である50を4カ月連続で割り込んだ。中国政府は昨年11月以来、6度の利下げや公共投資などの景気対策を踏み切ったが、効果は十分に出ず、中国国内の需要が大きく減退していることが伺える。

 ベトナムやミャンマーなど「チャイナ+ワン」とみなされるライバル国での投資過熱に伴う労務コストの急騰などの“敵失”がない限り、中国への回帰は望めそうにない。

523荷主研究者:2017/03/19(日) 11:41:01

http://www.sankeibiz.jp/business/news/170307/bsc1703070500002-n1.htm
2017.3.7 05:00 Fuji Sankei Business i.
三菱レイヨン炭素繊維がプリウスに

 三菱ケミカルホールディングス子会社の三菱レイヨンは6日、同社の炭素繊維がトヨタ自動車の新型ハイブリッド車「プリウスPHV」に採用されたと発表した。リアドアの骨格材向けに、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の中間材料「SMC」を供給する。炭素繊維は、鉄より軽量で強度が高いのが特徴。世界的な燃費規制の強化で自動車の軽量化ニーズが高まるなか、需要拡大が見込まれている。三菱レイヨンの炭素繊維は、ほかにも独BMWの電気自動車(EV)「i3」や、日産自動車のスポーツカー「GT-R」に採用されている。また、イタリアの高級スポーツカーメーカー、ランボルギーニとはCFRPの共同開発を検討している。

525とはずがたり:2017/03/30(木) 10:37:23

「国境税」導入で米撤退も=「消費者のためにならず」―ユニクロ柳井氏
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-170330X793.html
06:04時事通信

 【ニューヨーク時事】カジュアル衣料品店ユニクロを運営するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は29日、ニューヨーク市内で記者団のインタビューに応じ、トランプ米政権が導入を目指す「国境税」について「米国の消費者のためにならない」と述べ、状況次第では米事業からの撤退もあり得るとの考えを示した。

 貿易赤字の削減を優先課題とするトランプ大統領は輸入課税の強化を唱えているが、輸入品への依存度が高い小売業などを中心に米産業界には反対の声も多い。

 柳井氏は「米国での生産はあり得ない。本当に良い商品を顧客にメリットのあるコストで作れない」と指摘。トランプ氏が自動車メーカーなどに米国での工場建設を要求していることに触れ、「われわれが直接言われたら撤退したい。米国で商売する意味がなくなる」と語った。

526とはずがたり:2017/04/02(日) 22:27:09

なぜだ! 日本のアパレルメーカーが中国撤退を加速させている理由=中国報
サーチナ 2017年4月2日 16時12分 (2017年4月2日 22時10分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20170402/Searchina_20170402019.html

日本のアパレル企業が続々と中国撤退を決めているという。中国で工場を構えて生産を行っていた大手企業が撤退、縮小を進めているのだ。工場を中国から日本国内に戻す動きが加速しているという。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本のアパレルメーカーが中国から撤退する流れを加速させている理由を分析する記事を掲載した。記事によれば、主に2つの理由があるという。(イメージ写真提供:123RF)(サーチナ)


 日本のアパレル企業が続々と中国撤退を決めているという。中国で工場を構えて生産を行っていた大手企業が撤退、縮小を進めているのだ。工場を中国から日本国内に戻す動きが加速しているという。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本のアパレルメーカーが中国から撤退する流れを加速させている理由を分析する記事を掲載した。記事によれば、主に2つの理由があるという。

 理由の1つ目が「経営コストの高騰」だ。記事は、人件費が年に10%の割合で上昇している中国では生産コストが急激に上昇しており、不動産価格の上昇で工場や事務所の賃借料も高騰し、大きな負担になっていることを挙げた。別の理由は「日本政府の政策」だという。アベノミクスにより円安が進んだことで中国で生産するメリットが薄れたうえ、日本政府が企業に対して日本国内に本社や工場の移転を奨励する政策を取っていると主張した。

 また、日本のアパレル企業が撤退させているのは工場だけでなく、一部は販売店舗までクローズしていると紹介。中国の中所得層にとっては日本ブランドの知名度が低く、さらにネット販売の普及で実店舗に足を運ばなくなったことも加わり、経営不振につながっていると主張した。

 では日本の一部アパレルメーカーの撤退は中国経済にどのような影響を与えるのだろうか。記事によれば、一定の影響はあるものの中国経済全体に大きな打撃とはならないという。そもそも中国市場は外国企業にとって十分魅力的な市場であり、撤退した日本企業は一部に過ぎず、それも経営不振の部門だけに過ぎないと主張した。

 また、これまで日本が中国で展開していた低価格製品は中国で需要が減少している一方、逆にハイエンド製品、ロボット技術などでは需要が見込まれ、こうした分野では投資が進むと期待を示した。ほかにも、需要が拡大する分野としては、旅行、健康関連、金融、教育、医薬品製造業、医療機器設備また計器製造業を挙げた。

 最後に記事は、日本企業が撤退することは、中国企業にとって発展と世界進出へのチャンスともなると、強気のコメントを残した。とはいえ、外資の撤退は失業率が上昇し、社会不安へともつながりかねない。打撃は経済のみにとどまらない可能性も否定できないのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

528とはずがたり:2017/04/05(水) 20:04:00

ヒョウ柄購入、1位は「大阪のおばちゃん」ではなかった
http://www.asahi.com/articles/ASK3P4SHBK3PUTIL02D.html?ref=goonews
田中聡子2017年3月29日07時23分

 ヒョウ柄といえば、「大阪のおばちゃん」。そんなイメージがあるが、日本で最もヒョウ柄のアイテムを購入しているのは埼玉県民という調査結果を、ファッション通販「ZOZOTOWN」の運営会社が昨秋に発表した。埼玉とヒョウ柄を結びつけるものは何か。

 調査したのは「スタートトゥデイ」(千葉市)。昨年7月までの1年間に、ZOZOTOWNでのヒョウ柄アイテムの1人当たりの購入金額や個数などをポイント化し、都道府県別にランキングにした。

 その結果、大阪府は2位。購入金額などは公表していないが、埼玉県民の購入金額は圧倒的に高く、単価の高いアイテムを購入する傾向が強いなどの特徴があったという。3位以下は、岐阜県、東京都、福岡県の順だった。

 埼玉県の情報を発信するサイト「そうだ埼玉.com」のライター、長井杏奈さん(25)は「確かにヒョウ柄を着ている若い女の子は多い」と話す。

 県内の大学に通っていた長井さん。東京から通う同級生も多かった。「東京の子は、最先端の服をどんどん着る。埼玉の子は、最先端にはあまり手を出さないけど、おしゃれはしたいという傾向だった」と振り返る。おしゃれな柄として、ヒョウ柄が好まれているとの見方だ。「それに、『大阪のおばちゃん』は、通販では買わないのでは?」

 売り手から見ると、どうなのだ…

530とはずがたり:2017/05/08(月) 09:57:20

日本では男性の半ズボンが禁止されてる?短パン大好き外国人の反応
https://www.madameriri.com/2013/05/02/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%A7%E3%81%AF%E7%94%B7%E6%80%A7%E3%81%AE%E5%8D%8A%E3%82%BA%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%81%8C%E7%A6%81%E6%AD%A2%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%82%8B%EF%BC%9F%E7%9F%AD%E3%83%91%E3%83%B3/
2013年5月2日

531とはずがたり:2017/05/11(木) 09:47:09
「アバクロ」身売り検討 アメリカンイーグルなど候補に
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/ASK5C22FNK5CUHBI003.html
08:09朝日新聞

 「アバクロ」の略称で知られる米カジュアル衣料品大手アバクロンビー&フィッチが、身売りを検討していることが明らかになった。ロイター通信など複数の欧米メディアが10日、関係者の話として報じた。昨年までの4年間で売り上げが3割近く減るなどの業績不振により、株価が低迷していた。

 報道を受けてアバクロは声明を出し、「複数の関係先と、我が社をめぐる取引について予備的な協議を始めた」と認めつつ、「合意に達する保証はない」とも述べた。米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、買い手の候補として、同業の米アメリカンイーグル・アウトフィッターズと米エクスプレスの名が挙がっているという。

 アバクロは日本にも進出している。かつてはブランド名などの大きなロゴ入りの服が若者から人気を集めたが、最近は目立つロゴが敬遠されるようになった。消費者がネットで衣料品を買うようになり、出店の中心だったショッピングモールの客足が鈍っていることも逆風になっている。(ニューヨーク=江渕崇)

532荷主研究者:2017/05/14(日) 10:42:35

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00425622
2017/4/24 05:00 日刊工業新聞
深層断面/アジア勢に対抗 新たな投資視野 炭素繊維、勝利への布石

 炭素繊維メーカーによる新たな投資が視野に入ってきた。アジアの新興勢力が生産力を急速に高める中、投資の停滞はシェア低下に直結するとの危機感を強めている。日本側はこれまで以上に他国の動向を注視し、既存工場の増強や同業の買収を矢継ぎ早に打ち出していきそうだ。日本メーカーの“次の一手”を探る。(小野里裕一)

東レ/産業用強化 ライバル迎え撃つ

 東レは風力発電用ブレードや自動車向けなど産業用需要の取り込みに力を入れる(写真はイメージ)

 「拡大する産業用にしっかりと食い込みたい」。こう強調するのは炭素繊維生産量で世界首位の東レの日覚昭広社長だ。風力発電用のブレード(羽根)や圧力容器、自動車部品などの産業用は需要の増加が見込まれる分野の一つ。成長市場の取り込みを加速し、事業拡大の“原動力”とする戦略だ。

 東レは米航空機大手ボーイングと1兆円超の炭素繊維複合材料の供給契約を結ぶなど、高機能品を使う航空分野を主力に規模を拡大してきた。しかし、航空機メーカーの増産ペースが当初見込みより遅れている影響で、航空機向けの炭素繊維は在庫の増加が目立つ。これに伴い出荷量が落ち込み、想定外の苦戦を強いられている。

 東レは2016年12月に通信や防衛、航空機などを手がけるフランスの複合企業であるサフランと炭素繊維の直接供給契約に踏み切るなど、航空機を最重点分野に据える姿勢にぶれはない。しかし、その一方での産業用分野への積極投資は“追われるトップメーカー”の焦りとも読める。

 東レが狙う産業用は「ラージトウ(LT)」と呼ぶ汎用炭素繊維の主力市場だ。高機能品に比べて物性は劣るが、価格競争力が高い。

 東レの次の投資対象になりそうなのは2013年に580億円で傘下に収めた米ゾルテック(ミズーリ州)だ。東レグループで唯一、LTを生産する。東レは2月にゾルテックのメキシコ工場(ハリスコ州)に約100億円を投じ生産能力の倍増を決めたが、ハンガリー工場(コマーロムエステルゴム県)は買収後手つかずのまま。炭素繊維の市場として成長している風力発電は欧州が主戦場。早期にハンガリー工場の設備増強の検討に入る公算は大きい。

三菱ケミカル/自動車向け 先行投資生きる

 プリウスPHVのバックドアの骨格部材に成形した三菱ケミのSMC

 「これからは自動車用の炭素繊維を伸ばす」。三菱ケミカルの越智仁社長の狙いは明確だ。3月にはトヨタ自動車が新型「プリウスPHV」のバックドアの構造部材に採用し、量産車が炭素繊維強化プラスチック(CFRP)部品を採用するのは珍しく、話題をさらった。

 三菱ケミカルは自動車用途の拡大を見越し、炭素繊維中間材(プリプレグ)や成形技術の開発に先行投資してきた。量産車への採用が増え、自動車需要が本格化すると見られる20年以降に向け、これまでの“蓄積”を事業へ落とし込む作業を本格化する構えだ。

 同社が自動車市場を狙ううえで重要な戦略製品の一つが、長さ数センチメートルに切った炭素繊維を含んだ樹脂シート「シート・モールド・コンパウンド(SMC)」だ。SMCは2―5分程度の短時間で成形できる。

 連続した炭素繊維を使う一般的なプリプレグよりも複雑な形状の部品を得意とし、生産性の高さと設計の自由度を求める自動車メーカーへの訴求力は高い。

 同社は現在、豊橋事業所(愛知県豊橋市)にSMCでは世界首位の年産3000トンの生産設備を持ち、ドイツに建設した同1000トンのプラントが近く稼働を予定する。ドイツ拠点は同6000トンまで能力を引き上げる構想を持つ。同社は「自動車の炭素繊維部品は欧州がリードする」(三菱ケミカル幹部)とし、需要動向を見ながらドイツ拠点への投資を続ける模様だ。

 同社も東レ同様、需要拡大が続くLTの増強を急ぐ。LTでの投資対象は、独素材大手SGLグループから4月に買収を完了した米ワイオミング州工場。足元のLT生産能力は年1000トンだが、早期に能力が不足する見通し。同工場は最大4000トンまで拡張余地があり、追加投資が視野に入る。

533荷主研究者:2017/05/14(日) 10:43:11
>>532-533 続き

帝人/航空機向け 熱可塑性樹脂で攻勢

 帝人の炭素繊維強化熱可塑性樹脂積層板の部品を採用する欧エアバスのA350XWB(エアバス提供)

 帝人は事業の大部分を占める炭素繊維のみの販売から脱却し、炭素繊維の加工度を上げた「中間材」の扱いを増やす戦略にかじを切っている。現在の売上高に占める中間材の比率は約20%。帝人子会社で炭素繊維事業を展開する東邦テナックスの乾秀桂社長は「航空機分野に注力し、(中間材の比率を)30年頃には80%に引き上げたい」と明かす。

 帝人が航空機市場を開拓する“突破口”として期待を寄せる中間材がある。欧エアバスが14年に中型機の1次構造部品に採用した「熱可塑性樹脂」使用の炭素繊維積層板だ。炭素繊維で強化する熱可塑性樹脂が航空機に使われるのは業界初で、関係者を驚かせた。

 同製品は航空部品で主流の炭素繊維で強化した熱硬化樹脂部品と比べ、成形時間が短く、リサイクル性にも優れている。乾社長は「メーカーへの提案を推進し、確実に広げたい」と意気込む。採用が拡大すれば、ドイツに持つ生産設備の増強が現実味を帯びそうだ。

世界市場は激戦区/新興国勢との価格競争に危機感

 炭素繊維は原料のポリアクリロニトリル(PAN)繊維やコールタールピッチ繊維を不活性雰囲気下で焼成し、炭素以外の元素を離脱させた無機繊維。比重は鉄の4分の1で、比強度は10倍。寸法安定性が高く、耐熱性や耐薬品性に優れる。

 通常はエポキシなど合成樹脂と組み合わせ複合材料として使う。構造制御が比較的容易なPAN系が生産の大部分を占め、用途は航空機や圧力容器、風力発電ブレード、自動車部品、スポーツ用具など多岐にわたる。

 足元の年間需要量は約6万トンで、うち2万トン程度が汎用品のLTだ。これまでは20年頃の需要量を14万トン台と見る向きが多かったが、航空機向けの低迷を受け、同10万―11万トンに下方修正する見方が広がっている。

 炭素繊維は台湾やトルコなどの新興勢力の品質向上が進むほか、欧米メーカーも需要の取り込みに躍起だ。汎用分野では中国メーカーの規模拡大も懸念材料。中間材や成形技術の開発は日本勢が大きくリードするが、炭素繊維のみの販売では早晩、新興国勢との価格競争に巻き込まれるとの危機感がある。

(2017/4/24 05:00)

534荷主研究者:2017/05/14(日) 11:03:12

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00426077?isReadConfirmed=true
2017/4/26 05:00 日刊工業新聞
日清紡、銅ゼロの車用ブレーキ摩擦材増産 設備投資400億円

 日清紡ホールディングス(HD)は中核の自動車用ブレーキ事業で、2017年度からの3年間で400億円の設備投資を実施する。14―16年度の3年間に比べ約30%増え、設備投資では過去最大。このうち約100億円を環境規制に対応する、銅を含まない摩擦材の増産や研究開発に充てる。

 同社はすでに銅を含まない規制対応品を欧米や日本で供給している。競合が規制対応品の開発や生産能力の拡大を進める中、業界首位の事業規模を維持するため、大規模な投資に踏み切る。

 摩擦材やブレーキ製品を製造販売するHD傘下の日清紡ブレーキ(東京都中央区)が、日本、米国、中国の工場で、プレス機や焼結設備など摩擦材の生産設備を増強し、19年度までに規制対応品の生産能力を現在比20―30%引き上げる。研究開発投資も厚くし、製品の種類も拡充する。残りの300億円の詳細は検討中だが設備更新などに充てる見通しだ。

 銅は制動性が向上するため摩擦材に一定量配合する。米カリフォルニア州などは環境負荷が大きい銅を含む部品の使用規制を打ち出しており、21年から段階的に規制が強化される。米全体に規制が広がるとの見方もある。メーカー各社は銅を摩擦材全体の5%以下や同0・5%以下に抑えた製品の開発を急ぐ。

 日清紡HDの摩擦材の世界シェアは約20%で首位。石井靖二日清紡ブレーキ副社長は「この規制は業界にかなり大きなインパクトがある」とし、21年以降を見据えて積極投資を続ける方針。

(2017/4/26 05:00)

535とはずがたり:2017/05/15(月) 11:49:13
>A&Fは人種の多様性を認めない、白人中流階級のためのブランドだった。
>公平を期すために指摘しておくが、人材の配置を配役のように捉えているのはA&Fだけではない。ただ、A&Fが時代遅れになったのだ。
黄色人の俺は嫌いだが,白人格好良いという差別意識の上に成立するファッションが存在してもいい。
ファッションは絶えず厭きられるのであり次なる白人は格好良いというブランドがそのうち現れるであろう。

かつての「憧れブランド」アバクロ、衰退の裏に潜む差別主義
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170514-00016234-forbes-bus_all
Forbes JAPAN 5/14(日) 12:00配信
Northfoto / Shutterstock.com

かつては米国で最もホットなブランドだった──。グランジファッションの流行が過ぎた去った1990年代後半、十代の若者たちが求める軽快でカジュアルな、東海岸のアイビーリーグを思わせるスタイルを売りに登場したアバクロンビー&フィッチ(A&F)は、当時の米国のファッションを特徴付ける存在となった。

だが、A&Fとその姉妹ブランドであるホリスターはその後、凋落の一途をたどっている。どちらもすでに過去を象徴するものとして、すっかり魅力を失ってしまった。

ロイターが5月10日に報じたところによれば、A&Fは投資顧問会社ペレラ・ワインバーグ・パートナーズに依頼し、身売り先を探しているところだ。同じ記事によると、同社の営業利益は2015年の7280万ドル(約83億1400万円)から、翌年には1520万ドルに減少している。

他社ブランドとの違い

ウェットシールやエアロポステールをはじめ、全米各地のモールに多くの店舗を展開してきた各社は同様に、客足と売上高の減少に苦しんでいる、その点では、A&Fも同じだ。だが、同社にはほかのブランドとは異なる、別の側面がある。

1990年代半ばに写真家ブルース・ウェーバーを広告キャンペーンに起用したA&Fは、それまでと全く異なる形の注目を集めるようになった。ウェーバーが手掛けたモノクロの広告写真は、まるでハリウッドにある高校の卒業記念アルバムのようだった。

筋肉質で目鼻立ちのくっきりした、完璧にかき乱した髪の若いモデルたちは紛れもなく魅力的で、服以上に見る人たちの目を引いた。A&Fが売ろうとしていたのは、ライフスタイルだった。そして、A&Fは明らかに、各店舗でもそれと同じ感覚を消費者たちに提供しようとした。販売員たちはみな、誰もが高校生のころに夢中になった経験がある、学校で一番の人気者の生徒のような外見だった。

だが、2013年になるとネットメディアのバズフィードが、同社が従業員向けに作成していた身なりに関するガイドラインを公開。販売員に認められる髪の色や長さ、爪の長さまで、何から何までを規定する文書を明らかにした。

「不愉快な」ブランド戦略
ただ、それらが公表されるずっと以前から、さらに連邦最高裁判所がこのガイドラインについて「差別と考えられる点が数多く見受けられる」との見解を示す以前から、A&Fの販売員らが同社によって「キュレート」(展覧会などを監督すること)されていたことは、明らかだった。

A&Fのそのやり方は、ブランド戦略としては機能していた。だが、A&Fの人気は高校生のグループのように、仲間に入れない人たちに居心地の悪さを感じさせることで成立するものだった。同社が作る「細いウエストと長い脚、ストレートのロングヘア、彫りの深い顔立ち」といった型に当てはまらない十代の少女たちは、居心地の悪さを感じることなくA&Fで買い物をすることができなかったのだ。

そして同社はファッションの面だけではなく、根本的な考え方の面でも、多くの消費者の支持を失っていった。

「魅力的な」白人のためのブランド

A&Fは人種の多様性を認めない、白人中流階級のためのブランドだった。インターネット上で同社に対する批判が巻き起こるずっと前から、同社の店で働くためには一定の外見でなければならないということは、よく知られていた。

ただし、公平を期すために指摘しておくが、人材の配置を配役のように捉えているのはA&Fだけではない。レストランはどこも、同じようなことをしている。ただ、時間の経過とともに、A&Fが描いてきたその特定の風景が、時代遅れになったのだ。

信仰する宗教や体形、身体障害などを理由に消費者を差別しているという報道が相次いだことも、同社が特定の人たちだけ、つまり白人の、「従来から」魅力的とされてきた、痩せた人たちだけのためのブランドだという見方を広めることにつながった。

現在の十代の若者たちは、他の人たちと同じだとは見られたくない。ソーシャルメディア上で、人目を引く存在になりたいのだ。A&Fは、消費者たちがいかに自分を表現し、特徴付けることに力を入れているかということを考えていない。同社に対する買収提案がどのようなものになろうと、消費者のこうした考えを変えることは不可能だ。

Rachelle Bergstein

536とはずがたり:2017/05/22(月) 22:44:48
減収減益のバーバリーに投資家が期待する理由
Forbes JAPAN 2017年5月22日 15時00分 (2017年5月22日 22時22分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20170522/ForbesJapan_16338.html

英高級ブランドのバーバリーは5月18日、2016年度(2017年3月まで)通期の決算を発表した。英国の欧州連合からの離脱決定後のポンド下落の影響により、ポンド換算での売上高は10%増の約28億ポンド(約4060億円)となったものの、実際には減収減益となった。

同期の税引き前利益は21%減の約4億6200万ポンド、売上高は2%減の約28億ポンドだった。

だが、この決算発表を受け、同社の株価はおよそ1か月ぶりの高値を付けた。その理由は、英金融街シティの市場関係者らが同社の今後について、継続的な増益が期待できると見込んでいることにある。バーバリーの予想株価収益率(PER)は現在、20.9倍とされており、FTSE100の予想PERである15倍台を上回っている。

高級品市場は広く回復傾向にある。それに加え、バーバリーが行った製品の刷新とそれらの発売に向けた巨額の投資が、同社製品の需要の伸びを後押ししている。実際に、メンズのベルトなどの小物を展開する「バックル」やバッグコレクションの「DK88」は10代半ばの若者たちを中心に高い人気を得ており、売り上げの増加に貢献した。

さらに、投資家らが好感しているのは売上高だけではない。バーバリーは2016年度、2000万ポンド相当のコスト削減を実現した。さらに、2017年度には5000万ポンド、2019年度までには「少なくとも」1億ポンドの経費を削減する計画だ。

今年7月に最高経営責任者(CEO)を退任するクリストファー・ベイリーは、「目まぐるしい変化を遂げる高級品市場において、バーバリーも移行期を迎えた」と発言。
「将来の成長に向けて築いてきた基盤が効果を上げ始めている。今後も基盤は強化されていくと確信している」という。ベイリーの退任後、同職にはセリーヌの前CEOであるマルコ・ゴベッティが就く。

米国での店舗売上高は不調

卸売部門の売上高とライセンス収入は減少したものの、バーバリーのこの1年での店舗の売上高は、増加を記録している。グループ全体の売上高の77%を占める店舗の売上高は、前年比3%増を達成した。

アジアでは中国本土の既存店売上高が第4四半期に前年比で2桁台の伸びを記録。通年でも1桁台後半の増加となった。香港での売り上げは減少したものの、改善傾向は見られるという。

一方、欧州と中東、インド、アフリカを合わせた売上高は、年度後半の2桁台の伸びや、英国内の店舗の販売が「非常に好調」だったことにより、1桁台後半の増加を達成した。ただし、南北アメリカでの業績は低迷しており、既存店売上高は数パーセントの減少を記録した。
Royston Wild

537とはずがたり:2017/05/23(火) 12:14:50
むかつくなあ。服道楽は金持ちだけでやってろ。

伊藤忠社長「日本のビジネスマンはなぜ服に関心ない」に反発相次ぐ 「金がない」「スーツは作業着」
https://news.careerconnection.jp/?p=35712&amp;page=2
2017.5.21
キャリコネ編集部

「なんで服装に関心持たないんやろうなあ。余裕がないんやろか。今の春夏物だって20着以上買っているんだよ。スーツは11着、これは前からイタリアでオーダーしていた。それとジャケット。(中略)スキャバルでつくったのが7着くらいあったかなあ。ほかのメーカーのやつも5着くらいあるからね」

他のビジネスマンを批判するだけあって、本人はかなり服装に気を使っているようだ。

都内のテーラーショップによると、スキャバルでオーダースーツを作ろうとすると比較的安いものなら20万円程度ですむが、高いものでは200〜300万円かかるという。さすが大手商社の社長だ。

岡藤氏のインタビューが公開されると、2ちゃんねるにスレッドが立ち、「みんなあんたほど給料貰ってないよ」「金がない」といった反発の声が相次いだ。

「服なんかに金使う余裕が国民にあるとでも?」
「社畜は昼飯も安いもの選んだりして節約してんだから服なんか気を使えるわけがないだろ?」

やはり服装にお金をかける余裕がないという人が多いようだ。

伊藤忠の扱う高級紳士服を買ってね、ということ?
総務省統計局が発表した2014年の全国消費実態調査によると、働いている単身男性は、1か月に平均6623円を「被服及び履物」に費やしているという。1年で7万9476円。これではスキャバルのスーツを買うことはできない。

2人以上の世帯ではもっと厳しい。1か月に「被服及び履物」にかける金額の平均は、1万1864円。平均世帯人員が3人強であることから、家族3人分の被服費を月1万円ちょっとで賄っていることになる。岡藤氏自身が「余裕がないんやろか」とこぼしているが、まさにその通りなのだろう。

また「リクルートのときに関心を捨てさせてるだろ」という指摘もあった。就職活動では、黒一色のリクルートスーツを着るのが暗黙の掟となっている。お洒落をする余地はあまりない。それがそのまま社会人としてのスーツの着こなしにつながっているということか。

また、「スーツは作業着」という声もある。仕事をするための服であって、お洒落である必要はないと考える人もいるようだ。他にも、「満員電車で揉みくちゃにされるのに何で高い服着ていくのよ。スーツなんて消耗品よ」という書き込みもあった。

ちなみに、スキャバルの日本法人は伊藤忠の子会社。岡藤氏も本音としては、もっと伊藤忠の扱う高級紳士服を着てね、といいたかったのかもしれない。

540荷主研究者:2017/06/11(日) 14:28:34

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00430574
2017/6/2 05:00 日刊工業新聞
三菱ケミ、車向け炭素繊維加工の新工場 埼玉で来年稼働

PCM工法で製造したCFRPの自動車部品

 三菱ケミカルは炭素繊維加工の新工場を建設する。子会社のチャレンヂ(埼玉県狭山市)が工場を建設し、早ければ2018年半ばに稼働する。主に熱間プレス成形法(PCM工法)を使った自動車向け炭素繊維強化プラスチック(CFRP)部品などを開発、量産する。投資額は最大で40億円とみられる。

 三菱ケミカルは炭素繊維の生産規模で東レに次ぐ業界2位。近年、CFRP部品の開発を強化しており、自社に一定量を生産できる拠点を整備する狙いがある。

 新工場はCFRP部品の開発と製造を手がけるチャレンヂの本社工場近隣地に建設する。敷地面積は約1万6000平方メートル。生産設備の詳細は明らかにしていないが、プレス機などを数台導入し、PCM工法を使った自動車や航空機向けのCFRP部品を量産するとみられる。

 PCM工法は三菱ケミカルが4月に統合した旧三菱レイヨンとチャレンヂが共同開発した成形法。炭素繊維織物を型内に置いた後に樹脂を含浸して硬化させるRTM(レジン・トランスファー・モールディング)法に比べ、工程数が少ない。さらに成形作業時間は5分前後と量産に向く。

 CFRPのPCM工法は欧州や日本の自動車メーカーが採用したほか、米大手部品メーカーなどと実証実験に入っていた。

(2017/6/2 05:00)

541荷主研究者:2017/06/25(日) 10:57:32

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00431472?isReadConfirmed=true
2017/6/9 05:00 日刊工業新聞
帝人、松山で繊維設備増設 極細ポリエステル、国内生産を維持

極細のポリエステル短繊維

 帝人は松山事業所(松山市)に不織布などに加工する極細ポリエステル短繊維の生産ラインを1本新設して2本体制とする。構造改革の一環でポリエステル繊維生産の海外移管を進める中、産業用に需要が底堅い極細ポリエステル短繊維は国内生産を維持し、製品開発などを加速する狙い。早ければ2017年半ばにも商業運転を始める。投資額は最大で10億円とみられる。

 帝人は現在、松山と徳山事業所(山口県周南市)の両事業所に能力が同水準の生産ラインを1本ずつ持ち、直径3マイクロメートル(マイクロは100万分の1)を中心とする極細ポリエステル短繊維を生産する。このうち徳山は17年度末に操業を全面停止するため、その減少分を松山への再投資で補う。生産能力は公開していない。

 同社の極細ポリエステル短繊維は不織布に加工し、産業用フィルター材料に多く使われる。足元の需要は安定しており、用途開拓により今後の拡販も期待できるとみる。

 帝人は新興国との競争が激化するポリエステル繊維の構造改革を14年に公表し、タイ生産拠点の拡充と国内生産拠点の再編を打ち出した。シェア首位級で大量生産が必要な抄紙用ポリエステル繊維などは製造費を抑えられるタイに移管する。一方、需要が底堅く汎用品よりも高値販売が期待できる極細ポリエステル短繊維は、日本でこれまでの生産規模を維持することになる。

 今後は市場拡大が続くリチウムイオン二次電池用セパレーター(絶縁体)向けにも同短繊維を使った不織布を提案する。採用が進めば、ポリエステル繊維事業の収益底上げにつながりそうだ。

(2017/6/9 05:00)

543荷主研究者:2017/07/02(日) 11:38:15

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00432341?isReadConfirmed=true
2017/6/19 05:00 日刊工業新聞
セーレン、複合繊維の生産能力10%増強 スポーツ衣料など堅調

ナイロンとポリエステルを1本の長繊維として紡糸する「ベリーマX」

 セーレンは2017年中に、コンジュゲート糸(複合繊維)の生産能力を10%増強する。化学繊維の製造子会社、KBセーレン(大阪市北区)の北陸合繊工場(福井県鯖江市)で生産設備を増設する。投資額は約7億円。旺盛なスポーツやファッション衣料向け需要に対応するほか、中核事業の自動車用シートなど車両資材で複合繊維の使用を増やす。

 セーレンは高度な製造技術を持つ化学繊維の国内生産を続ける方針を掲げる。複合繊維など新興国と競合しない高機能繊維の生産を拡大し、競争力を維持する狙いだ。

 製造子会社のKBセーレンは約40種類の複合繊維をそろえる。ナイロンとポリエステルを1本の長繊維として紡糸する「ベリーマX」は、超極細の化学繊維をつくる。高度な製造技術を生かして開発した。

 複合繊維は透湿性や伸縮性、導電性など多様な機能性を生地に持たせられるため、スポーツやファッション衣料向け需要が伸びている。セーレンはさらに主力の自動車シートにも複合繊維を取り入れ製品の機能性を高められる点を自動車メーカーなどへ訴求する。

 今後も需要は堅調と判断し、KBセーレンの北陸合繊工場で汎用ポリエステル繊維の生産ラインを複合繊維用に改造し、17年末をめどに稼働する。生産能力は非公表。

 KBセーレンの16年度売上高は182億円。このうち約40%を複合繊維関連が占める。設備の増強後は複合繊維関連の売上高が約20%増える見込みで、本格販売が始まる18年度の全社売上高は200億円に迫りそうだ。

(2017/6/19 05:00)

544荷主研究者:2017/08/06(日) 22:15:10

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00435965?isReadConfirmed=true
2017/7/17 05:00 日刊工業新聞
挑戦する企業/旭化成(5)希少価値の繊維

祖業の拡大路線推進

最終商品への高い意識はグループの手本となる(キュプラ繊維「ベンベルグ」)

【人材供給基地】
 「繊維の営業をやった社員はどこでも通用する。ケミカルに行こうが、住宅に行こうが―」。旭化成上席執行役員繊維事業本部長の工藤幸四郎はそう自負している。

 「モノの流れを全部分かって営業しているからだ。糸、生地、製品、他素材、そして海外も頭に入っている」と、万能さはグループでも珍しい。

 ユニクロやストッキング大手のアツギなどとの共同開発といった川下企業とのつながりは、他事業部門にないほど強固だ。用途開発を担う商品科学研究所所長の池永秀雄も「顧客とのコラボレーションで価値商品を生み出す」と最終商品への意識は段違いだ。全社目標に掲げる「自動車市場の開拓」のカギも、まさに自動車メーカーとの接点拡大にあり、繊維は良き手本だ。

 工藤の言葉を証明するように、繊維事業本部は人材供給基地と化している。「社内フリーエージェント(FA)制度があり、最近は出て行く方が多い。移籍先でみな活躍しているらしい」と工藤の心境は複雑だろう。

 ただ、1990年代から“繊維冬の時代”が長く続いた。90年代初頭にナイロン6繊維、02―03年にレーヨンとアクリル繊維、そして09年にポリエステル繊維から撤退して一連の構造改革が終わった。工藤は「繊維はお荷物との感覚が社内に多少あった」と当時を振り返る。

【宮崎の工場増強】
 そこから回復して、繊維事業の売上高営業利益率は15年度に10・5%まで戻した。一方で、設備投資などを絞ってきたため、現状の生産体制では今後の伸びしろは限られる。営業利益率は10%程度を維持しながら、「増設で売上高を伸ばすのが今後の課題だ」と工藤の使命は明確だ。

 まず発祥の地である宮崎県延岡市の人工皮革とナイロン66繊維工場で増強に乗り出す。タイ工場でも紙おむつ向け不織布を増設する。キュプラ繊維など高付加価値品の集合体へ事業構造転換はほぼ済んでおり、これからは矢継ぎ早の投資で規模を追う時代に入る。祖業の拡大路線は当分続きそうだ。(敬称略)

(2017/7/17 05:00)

552荷主研究者:2017/09/16(土) 21:02:03

http://www.sankeibiz.jp/business/news/170908/bsc1709080500003-n1.htm
2017.9.8 05:00 Fuji Sankei Business i.
旭化成、人工皮革を増産へ新工場棟

 旭化成は7日、人工皮革「ラムース」を増産するため、宮崎県延岡市の工場内に新工場棟を建設すると発表した。投資額は数十億円で、9月中に着工し、2019年9月までに生産開始する。増強により、生産能力は従来の1.5倍となる900万平方メートルに拡大する。ラムースは3層構造をしたスエード調の人工皮革で、上質な肌触りやデザイン性の高さに加え、環境特性にも優れているのが特徴。自動車の内装用に需要が拡大しているため増産を決めた。

553とはずがたり:2017/09/23(土) 21:58:03
繊維と云えばバングラだけど今は北朝鮮だったのか?

兎にも角にも中国が真面目に取り締まるかどうかだけど。。

2017/09/15 11:30
北朝鮮が激怒した「アパレル輸出禁止令」 900億円の損失に
https://forbesjapan.com/articles/detail/17389

9月15日朝、北朝鮮は再び太平洋に向けてミサイルを発射した。ミサイルは日本の北海道上空を超えて太平洋に抜けた模様だ。北朝鮮の弾道ミサイルが日本上空を通過するのは今回で6回目となった。

今回のミサイル発射の背後には9月11日に国連安全保障理事会が採択した、追加制裁決議がある。今回の決議は、北朝鮮向けの石油輸出の規制に初めて踏みこんだ厳しい内容となった。また、北朝鮮製の繊維製品の輸出を禁じる条項も盛り込まれ、これが北朝鮮の怒りを買った可能性もある。

BBCのアジア担当記者のカリシュマ・バスワニは先日公開した「あなたも実は北朝鮮製の服を持っている?」と題された動画で、中国製と記載されたTシャツ等の衣類の多くが、実は北朝鮮で製造されている問題を指摘していた。

2015年の北朝鮮の対外輸出貿易額は23億ドルだった。輸出相手国としてはインドやパキスタン、さらには北朝鮮の親友である中国があげられる。また、輸出品目のなかで大きな割合を占めるのが繊維製品で、その額は約8億ドル(約880億円)に達するとみられている。

欧州のアパレル企業の多くも、北朝鮮の非常に安い労働力に頼っている。アパレル企業のアウトソーシングのコンサルタントを手がけるオランダ企業GPI Consultancyは「衣類加工業は北朝鮮にとって最も利益が生めるビジネスとなっている」と述べた。

北朝鮮は今回の制裁措置に強く反対し、国営メディアの朝鮮中央通信は「米国が主導した今回の決議は、悪意と卑劣さに満ちた許しがたいものだ」と伝えていた。

衣類製造業は北朝鮮の輸出額の約4分の1を占めている。「今回の制裁措置が北朝鮮の外貨収入を大きく減少させることは確実だ」と韓国の梨花女子大学の国際学部助教授のLeif-Eric Easleyは述べた。

「外貨収入の低下は北朝鮮のミサイル開発の継続を困難にする。また、政府高官らの海外の贅沢品の購入にも影響を与えることになる」

安保理では今回、北朝鮮に対する石油輸出の完全禁止も検討されたが、結果的に輸出量の30%削減で合意していた。さらに強硬な石油禁輸措置をとれた可能性もあるが、中国やロシアの同意を得ることは難しかった。

編集=上田裕資

554とはずがたり:2017/09/26(火) 07:54:41
なんと。。
>現在の法律では、「長期間放置品」を店側が一方的に処分できない

穢いクリーニング屋どもは利権屋自民党と結託して容器包装リサイクル法の適用を免除されてた筈だから長期放置品の処分を認める代わりに容器包装リサイクル法の適用免除を外してちゃんと負担させるべきだな。

当該レスが判らんからてきとーに此処へ。

クリーニング店の悩み…「長期間放置品」
http://news.livedoor.com/article/detail/13662538/
2017年9月25日 20時32分 日テレNEWS24

 衣替えの季節を迎え、この時期に夏服をクリーニング店に持ち込む人も多いのではないだろうか。そのクリーニング店の約9割がある問題に頭を悩ませているという。一体何が起きているのだろうか――

 手早く行われるプロのアイロン掛け―25日、私たちは都内にあるクリーニング店を訪れた。この時期、夏物の衣服が多く持ち込まれるという。そんな中、この店ではある問題に頭を悩ませている。

 自宅となっている2階の一室に案内してもらうと…。

 GINYOSHA・小黒一也社長「こちらが長期お預かりしている商品になります」

 クリアケースの中には、長い間預かったままのシャツやトレーナー、また、浴衣などの衣服が詰められていた。さらに…。

 小黒社長「こちらの商品は結構いい商品なので『もったいないな』と私も思うんですけど」

 高級そうなスーツやコートなども。これらは全て客がクリーニングに出したものの、数年間、引き取りに訪れない「長期間放置品」と呼ばれる品物。伝票を見せてもらうと――

 小黒社長「(預かり日は)2006年2月19日なのでちょうど11年越えたくらい」

 10年以上引き取りに来ない品物も多いという。こうした「長期間放置品」は現在約200点。店舗に置ききれないため、居住スペースでの保管を余儀なくされていた。また、カビ防止のため5月から11月の間はクーラーが効く部屋で保管。そのため、電気代もかさむという。

 小黒社長「お客様の所有物なので絶対捨てるわけにはいかないですし、捨ててしまうと後々お客様とのトラブルの一番の原因にもなります」

 こちらの店では、客が引き取りの予定日から1か月間取りに来なかったら来店を促す電話をかけ、それでも取りに来なかった場合は保管料が発生するという通知をハガキで送っているという。

 こうした問題は取材した店だけではない。今年8月、クリーニング店の業界団体が全国の事業者を対象に調査を行ったところ、「長期間放置品」があると答えた業者は87.4%にのぼったという。

 なぜ、店に放置されたままとなるのか?実際に引き取りを忘れたという人は――

 会社員(32)「主人が取りに行ってくれているものだと思っていて、すっかり忘れちゃって」

 自営業(31)「冬物を4月くらいに出して、取りに行ったのが7月、覚えてなかったです。出したことをすっかり忘れていて」

 業界団体によると、客がクリーニングに出したことを忘れてしまうことに加え、引っ越しや死去などが放置の理由の多くを占めるという。

 全国クリーニング生活衛生同業組合連合会・金子征実事務局長「(すでに)10年、20年経過したものを、この先30年、40年、本当にずっと保管し続けなければいけないのかとなると、非常に大きい問題ですので、一定のルールを作れるようにしていきたい」

 現在の法律では、「長期間放置品」を店側が一方的に処分できないため、一定の保管期間を過ぎた場合のルール作りなどを国などに求めていくという。

555荷主研究者:2017/11/19(日) 12:14:41

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00451096?isReadConfirmed=true
2017/11/17 05:00 日刊工業新聞
高機能繊維・成長への道筋(1)東洋紡、エアバッグで4番打者に

高強力ポリエチレン繊維「イザナス」

 日本のお家芸ともいえる高機能繊維。低コストを武器に汎用製品を展開する海外勢に対抗し、国内の繊維メーカーが開発力を生かし競争力を維持できる分野でもある。エアバッグを筆頭に自動車向けなど産業用途が堅調に推移する中、高機能繊維にかける各社の動向を追う。

【エアバッグ】
 エアバッグ事業を4番打者に―。東洋紡は2020年度までに同事業で100億円を投じ、エアバッグ用ナイロン原糸や基布の生産能力を拡充する。さらに5拠点目となる基布工場がドイツで19年に稼働する予定だ。飯塚康広執行役員・機能材本部長は「ようやくグローバル供給体制が整った」と安堵(あんど)の表情を浮かべる。

 東洋紡のエアバッグ用原糸の供給量は、14年にタイの繊維大手と共同で買収した独PHPと合わせ、世界市場で4割を占める。ただ基布のシェアでは現状10%前後。「20年までには“織り”でも20%ぐらいまではシェアを取り込んでいく」と飯塚氏の鼻息は荒い。

 グローバル生産を強化してきたことで「日系のモジュールメーカーだけでなく、海外メーカーにも供給している」(飯塚氏)。18、19年度の自動車の新型モデルへ採用も進み、着実に足腰を鍛えて“ホームラン”を狙う。

【“スーパー繊維”】
 高強度、高弾性率といった性能を持つ“スーパー繊維”。東洋紡はスーパー繊維事業の拡大を狙い、16年に高機能ポリエチレン繊維を生産する敦賀事業所(福井県敦賀市)で、20億円の増産投資を行った。

 高機能ポリエチレン繊維が使用される用途は、船舶係留ロープや球場の防球ネットなど。耐切創性に優れているため、最近では安全手袋用途が伸びている。「日米欧に加え、安全意識が高まっているアジア圏でも安全手袋が広まっている」と飯塚氏は期待を寄せる。

 同繊維の用途開拓に向け、飯塚氏は「ニッチなところだけでなく“量”が出る分野を探している。高強力繊維なので、コンポジット(複合材料)系が狙い目だ」とし、川下分野も含めた調査も進めていくという。

【スパンボンド】
 東洋紡は産業資材に使われるポリエステル(PET)スパンボンド不織布を61年から手がける。「土木建材関係で築いてきた高い国内シェアをしっかり押さえつつ、自動車向け用途を伸ばしたい」(飯塚氏)。16年からは中国の現地自動車メーカーへの新規採用も始まっている。

 高機能繊維で競争力を維持するため、飯塚氏は「顧客に“これを使って下さい”ではダメ」で、「顧客と一緒に商品を開発していく姿勢が大事」と強調する。価格の安い中国品などとは徹底し差別化することも必要だ。価格競争とは距離を置き、「特性を上げて東洋紡の製品が“使える”と言われるようにしていく」姿勢を貫く。(大阪・日下宗大)

(金曜日に掲載)

(2017/11/17 05:00)

557荷主研究者:2017/12/02(土) 19:38:30

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00450507?isReadConfirmed=true
2017/11/14 05:00 日刊工業新聞
国産「釣り糸」の魅力 一貫生産の東レ系に 繊維の東洋紡

 年間を通して楽しめるレジャー「釣り」。一時に比べ釣り人口は大幅に減少したが、ここ数年は700万人前後と横ばいに推移する。日本釣用品工業会(東京都中央区)が今年まとめた調査では、釣り用品の2015年国内出荷規模は4年連続のプラス成長。釣り用品の中でも、釣り糸は魚のヒットを左右する重要な用品だ。釣り糸にかける国内メーカーの動向を追った。(大阪・日下宗大)

【「人口」は横ばい】
 釣り糸の素材は大きくナイロン、PE(ポリエチレン)、フロロカーボンの3種類。一時のナイロン素材から、高強度で魚の当たりが分かりやすいPE素材へとニーズが変化している。国内で釣り糸を販売するメーカーは70数社ほどとされるが、糸の開発から販売までを手がけるメーカーは少ない。

 東レ・モノフィラメント(愛知県岡崎市)はその1社で、本社工場で釣り糸の一貫生産を行う。「釣り糸にはでこぼこのない均一性が強く求められる」と山﨑一彦取締役は強調。安定品質を保てるから、日本製の釣り糸は「海外でも評価を受けている」と胸を張る。

 国内生産だからこそ可能な“とがった”製品も出ている。兵庫県加東市の工場で釣り糸を生産するゴーセン(大阪市西区)は、ナイロン製釣り糸で断面を星形にし、さおの糸を通すガイドリングとの摩擦を減らす商品を展開。PE製釣り糸では、リールでの巻きが従来よりなめらかになる「16本組み」に挑戦する。

 東洋紡は釣り糸の原料となる高強力ポリエチレン繊維「イザナス」を国内生産する。国内で主流のPE製釣り糸の8割はイザナスが原料という。釣り糸メーカーが海外販売を加速したのも追い風に「釣り糸用途は12年以降、毎年10%増の状況」(藤井俊哉スーパー繊維事業総括部長)。6月には耐摩耗性を向上した第3世代イザナスを発売した。早期により強度に優れた新素材も投入予定だ。

【第4の素材】
 釣り糸でPE素材の勢いが高まる中、第4の素材を模索する動きも出てきた。ゴーセンは「“ポストPE”を早く出したい」(淺山英明執行役員)とする。ユニチカは宇治事業所(京都府宇治市)で釣り糸を生産するが、次世代品で性能を発揮できるポリマーを探索中。産業繊維事業部の赤松久史繊維資材営業部長は「20年までには作りたい」と開発に意欲を燃やす。

【いいもの提供】
 地味な存在ともいえる釣り糸メーカーだが、メード・イン・ジャパンに誇りを持ち、ユーザーにいいものを提供したいという思いが強い。メーカーの熱い挑戦は続いている。

(2017/11/14 05:00)

560荷主研究者:2017/12/02(土) 20:26:20

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2017/11/20-31754.html
2017年11月20日 化学工業日報
日東紡 福島工場でガラス繊維増強

 日東紡は、マザー工場と位置づける福島工場(福島県福島市)で競争力向上に向けた投資に乗り出す。来春、福島第1工場でガラス繊維用の溶融炉1基の冷修を行う際に品種構成を見直し、長繊維強化樹脂ペレット用のロービングの生産能力を20%引き上げる。あわせてヤーンの製造設備の増強により20%生産能力を高めるとともに、チョップドストランドも既存設備の改造により5%能力増強する。第2工場でもガラスクロスから集束剤を除去するための処理機の能力を年内に20%高めるなど、旺盛な需要に対応するための施策を相次ぎ打ち出している。

【写真説明】熱可塑性樹脂用ロービングやガラスクロス向けヤーンを増強する福島第1工場

562荷主研究者:2017/12/10(日) 10:29:12

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00451931?isReadConfirmed=true
2017/11/24 05:00 日刊工業新聞
高機能繊維・成長への道筋(2)旭化成、祖業拡大 新ステージに

ラムースは自動車用途の拡大が進む

【積極投資】
 旭化成は繊維事業の拡大へ、ギアを上げる。1990年代に始めた汎用繊維の縮小・撤退にめどが付き、再投資の“駒”がそろったためだ。いずれも品質や機能性で同業製品を先行する付加価値商品で、中には業界で同社のみが生産するオンリーワン製品もある。祖業の再建は規模拡大を追う新ステージに入る。

 「グローバルに産業資材用の繊維需要を取り込み、もう一度飛躍する」。繊維事業を統括する工藤幸四郎上席執行役員は、今後の基本戦略と将来像を明確に語る。同社は19年に始まる新中期経営計画策定の準備作業に入り、積極的な設備投資を繊維事業計画の骨子とする方針だ。事業改革で選抜した高機能繊維への投資と海外需要の開拓を同時に進め、成長軌道に乗せる。

【100億円規模】
 自動車用エアバッグなどに使われるナイロン66繊維は大規模な増産を検討する。エアバッグ搭載車の増加を受け、唯一の拠点である宮崎県延岡市の工場を増強してきたが拡張余地は限られ、新工場設立が喫緊の課題だ。

 現在、ベトナムを有力候補地に据え、決まれば投資額は100億円規模とみられる。工藤上席執行役員は「エアバッグは世界的に伸びる。当社はアジア市場の強化を最優先し需要を取り込む」と話す。

 今はエアバッグ基布メーカーにナイロン繊維を供給するだけだが、業界の通例では“糸売り商売”の利幅は小さい。一連の構造改革で重視した利益率の改善に沿えば、エアバッグ業界の再編が進む中で基布製造を検討する可能性は十分にある。

 国内工場の50%増産を9月に決めたスエード調の人工皮革「ラムース」も海外工場の設立は悲願だ。車の用途が急速に増え、供給のタイト感が続く中、「早期に海外生産したい。事業化調査しており、19年以降に必ず意思決定する」(工藤上席執行役員)と、具体的な構想を描き始めたようだ。

【唯一無二の素材】
 再生セルロース繊維「ベンベルグ」は同社だけが生産を残す唯一無二の素材だ。その滑らかな手触りから高級服の裏地や民族衣装、肌着などに用途を広げる。延岡市の工場で14年に10%の増産に踏み切ったものの、最近は中国市場でベンベルグの快適さが評価され、輸出が伸びる傾向にある。「事業部の士気を高める意味でも次の増産は否定しない」(同)と強調。14年と同様に設備を新設し、年産1500トン規模で大きく増やすか、旧来設備を改修し数百トンの増産とするか、慎重に見極める方針だ。(小野里裕一)

(金曜日に掲載)

(2017/11/24 05:00)

563荷主研究者:2017/12/10(日) 10:53:26

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2017/11/27-31830.html
2017年11月27日 化学工業日報
クラレ ポバール/エバール 世界制した企業文化

 「世のため人のため、他人のできないことをやる」という企業文化そのままに、クラレは独創技術によるオンリーワン、ナンバーワン製品を多数持っている。その多くは、同社が世界のパイオニアとして育ててきたビニルアセテート(VA)関連事業群にある。日本で生み育て、輸出をベースに海外市場を開拓し、さらに海外供給拠点の設置や大型M&A(合併・買収)を駆使して強固なグローバル・ネットワークを構築してきた。「エバール(EVOH)樹脂」の世界シェアは65%と圧倒的だ。「ポバール(PVA)樹脂」も中国を除くシェアは約4割に達している。VAセグメントの売上高営業利益率は2017年上期で24%にも達しており、全社の営業利益の8割超を稼ぎ出す大黒柱だ。渡邊知行ビニルアセテート樹脂カンパニー副カンパニー長・兼ポバール樹脂事業部長は、「VA事業群はどれも、顧客とともに新たな用途を発見しながら領域を広げてきた」と語り、需要家ニーズに素早く応える開発力がビジネスモデルの核だったことを明かす。なかでもエバールは、VA事業のグローバル展開を牽引した。山口勝正エバール事業部長は、「一大市場の米国で思い切った先行投資を実施し、海外での市場拡大の成功モデルを構築できた」と振り返る。両製品は、日本が誇る化学系素材の代名詞と言っても過言ではない。

564とはずがたり:2017/12/13(水) 18:52:55
カジュアルウェアのウィゴー、新株主と創業者復帰でリスタート
https://news.goo.ne.jp/article/tsr_net/business/tsr_net-16471.html
15:00TSR速報

 10代後半から20代前半をターゲットにした低価格カジュアルウェアショップ「WEGO」を展開する(株)ウィゴー(TSR企業コード:571565204、渋谷区)が、今年(2017年)3度目の社長交代と大株主の異動を明らかにした。
 2017年8月に取締役1名を除き、創業社長の中澤征史氏など経営陣が退任して注目を集めた。その後の10月に再び社長が交代し、10月25日に新株主が説明会を開いたばかりだったが、みたび11月下旬に株主が変動した。
 ウィゴーに何が起きているのか――。東京商工リサーチ(TSR)情報部は、一連の動きを取材した。 

 ウィゴーは「WEGO」ブランドで約170店舗、その他の形態で10店舗、合計約180店舗を全国に展開している。路面店やショッピングモールなどに出店。2006年3月期の同社の売上高は44億3,967万円だったが、2017年2月期の売上高は362億2,730万円と、10年で約8倍に伸びている。
 ウィゴーを名実ともに牽引したのが、創業者の中澤征史氏だ。株式の大半を保有する中澤氏は大阪・アメリカ村の古着店からスタートし、ウィゴーの顔でもあった。最先端の流行を取り入れたデザイン、若者に支持される劇場型の店舗展開、芸能人とのコラボ企画など、次々と打ち出す新機軸で会社を成長させ、経営手腕は高く評価されていた。

突然の創業社長の退任
 ところが2017年8月に突然、中澤氏ら取締役が1名を除き退任し話題になった。
 中澤氏が株式を売却したのは(株)オーチャードコーポレーション(TSR企業コード:300089520、伊藤忠寛社長、以下オーチャード)だった。オーチャードはかつて上場企業への投資実績もある投資会社である。
 最近では新興市場に上場する企業の子会社やアパレル、アウトドア用品メーカーなどにも出資し、ウィゴーも事実上、同社の支配下に置かれることになった。
 だが、オーチャードから派遣された新社長のA氏は、わずか2カ月で退任した。10月に空席となった社長の跡を継いだのはオーチャード代表の伊藤氏。10月25日には取引先を集め、都内で大規模な説明会を開催した。伊藤氏は大手証券会社を経て、国内外でコンサルティング会社の経営にも携わった経歴を持つ。伊藤新社長は、オーチャードが株式の88.5%を所有(残りは従業員持株会)し、創業者の中澤氏を取締役に就かない会長とする新体制を発表した。説明会の席上、将来的には上場を目指す事業計画などを力強く語っていたのだが・・・。

2度目の株主交代が明らかに
 それからひと月後の11月下旬。またもやウィゴーの株主が変化した。ウィゴーの担当者によると、11月21日付でオーチャードから中澤氏と(株)アラタマコーポレーション(TSR企業コード:402456343、名古屋市、安井信之社長、以下アラタマ)に株式が売却されたという。出資比率は明らかにしないが、アラタマが組成するアラタマ1号投資事業組合が過半数を握る筆頭株主となった。役員体制は、米国公認会計士の資格を持つ高橋英朗氏を新社長として外部から招聘し、中澤氏も取締役に復帰して会長に就任した。
 オーチャードから派遣された役員は1名を除いて退任し、伊藤氏も退いた。一方で、オーチャードが大株主になった時に退任したウィゴーの元役員の一部が復帰するという(12月12日現在、登記事件処理中のため商業登記簿は未確認)。

565とはずがたり:2017/12/13(水) 18:53:08
>>564
度重なる株主交代の背景は?
 一連の経緯について、ウィゴーの担当者は静かに語った。それによると「中澤氏の株式売却はウィゴーの安定成長への一環だった」という。これまで金融機関からの資金調達や店舗の賃貸借契約において中澤氏個人の連帯保証を求められ、中澤氏の負担が過大になっていた。一方、ウィゴーの2017年2月期の増収幅は2.8%にとどまり、これまでの成長カーブに比べると鈍化が明らかだった。中澤氏の後継者問題も含め、今後の安定成長には外部からの経営者招聘が最善だと結論付けたという。
 事業売却の提案に複数の企業が名乗りを挙げたが、ウィゴーの担当者は「最も経営の自由度が高かったオーチャードに株式を売却した」と話す。
 だが、オーチャードが経営に参画すると、事業の方向性でウィゴーとの間に齟齬をきたすようになった。金融機関などステークホルダーも、オーチャード体制による経営と中澤氏が経営から外れることに難色を示した。関係者によると、オーチャードの背景が不透明だったことも影響したようだ。
 新体制になって間もないにもかかわらず、社内からは中澤氏の復帰待望論が高まった。こうした状況から、ウィゴーは再度売却先を選定することになりアラタマと中澤氏が株式を買い戻すかたちで落ち着いたという。
 アラタマはミシン大手のブラザー工業(株)(TSR企業コード:400008408、名古屋市、東証1部)の創業一族である安井家の資産管理会社(ブラザー工業との資本関係はない)。度重なる株主と経営陣の交代に揺れたウィゴーだが、筆頭株主のアラタマが招聘した新社長と、中澤会長の双頭体制でリスタートする。果たして覆水盆に返るのか。中澤氏の力量と真価が問われることになる。

 ウィゴーは近く、取引先などに新株主、新社長就任の報告を兼ねた挨拶状を通知する。一連の経緯についてウィゴーの担当者は「お騒がせした」と率直に詫びた。
 会社の急成長で大きくなった創業者負担を軽減する打開策だったはずのM&Aが混乱を招いた。経営陣や社員、取引先や金融機関など様々な利害関係人が交錯し、思惑通りにいかないこともある。企業と社長は一体という考え方が根強く、その線引きは口で言うほど簡単でない。これが経営者保証ガイドラインの鈍い普及や、事業承継が難しい背景にもなっている。
 「安定的な成長を目指すという基本姿勢は今後も変わらない」とウィゴー側は説明する。混乱の数カ月を経て、新株主と創業者の復帰という折衷に落ち着いたウィゴーはこれから、どう事業の軌跡を描くのか。今後の展開が注目される。
 (東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2017年12月13日号掲載予定「取材の周辺」を再編集)

566とはずがたり:2017/12/13(水) 19:52:27
ユニクロvs.ZOZOTOWN 柳井社長が一番嫌いな言葉 文春オンライン 2017年12月2日 17時00分 (2017年12月3日 16時41分 更新)
https://www.excite.co.jp/News/economy_g/20171202/Bunshun_5196.html

 週刊文春に横田増生のユニクロ潜入記が掲載されたのは、1年前の12月1日発売号でのこと。2011年に著した 『ユニクロ帝国の光と影』 に対してユニクロが訴訟を起こし(結果は出版社側の勝訴)、その後に柳井社長がユニクロを批判する人には「どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたい」と発言したこともあって、アルバイトとしてユニクロに入り込んだのであった。


■横田さんがZOZOTOWNについて記事を書いている!
 バレないよう名字を変えてまでの潜入取材に、そこまでするのか! と話題になり、敬意なのか何なのか「横田さん」とさん付けで呼ばれがちとなる。このルポは10回続き、先月、それをまとめた単行本 『ユニクロ潜入一年』 が刊行されている。

 今週の文春には、その横田さんによる 「ZOZOSUITで追い込まれるユニクロの未来」 が掲載。ファッション通販サイトZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイが、プライベートブランド「ZOZO」の立ち上げに続いて、「ZOZOSUIT」を発表したのだ。

 これのどこがユニクロを追い込むのか。今週号の記事と、この裏にある『ユニクロ潜入一年』から解き明かしていく。

 ZOZOSUITは、着るだけで《身体の寸法を瞬時に採寸することのできる伸縮センサー内蔵の採寸ボディースーツ》(注)で、これにより試着が不要となるため、客は通販でも安心して購入ができるようになる。しかもこのスーツは無料で配布される。


 横田さんによれば、ユニクロも採寸に注力しており、潜入中の2016年にセミオーダーのメンズスーツを発売するが、採寸に失敗して返品となる事故が発生するなど、事業としてはうまくいっていないという。

■柳井社長が一番嫌いな言葉
 またZOZOSUITの登場によって、「これまで柳井社長の号令一下、人海戦術で数々難題をクリアしてきたユニクロ」といえども、採寸による顧客データを先に他社に押さえられてしまうため、店舗での売上に影響しかねないと指摘する。

 ここで「人海戦術で数々難題をクリアしてきたユニクロ」と述べているのは、一見、組織力を評価しているかのようにも思えるが、実は横田さんは嫌味をいっているのである。

 なぜなら柳井社長が一番嫌いな言葉が「人海戦術」だからだ。


『ユニクロ潜入一年』にはこうある。「柳井社長が好きな言葉に〈少数精鋭〉というのがある。できるだけ少ない労働者で、店舗の運営を効率よく回し利益を上げていくことを意味している。嫌いな言葉は、〈人海戦術〉。多くの人件費が発生しながらも、仕事がはかどらない状態を指す」と。

 なお『ユニクロ潜入一年』によれば、少数精鋭とは裏腹の店舗で“人海戦術”の一員となった横田さんは、バイトをはじめて最初の2、3ヶ月で10キロも体重が落ちるのであった。

569荷主研究者:2017/12/28(木) 22:48:25

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00453778?isReadConfirmed=true
2017/12/8 05:00 日刊工業新聞
高機能繊維・成長への道筋(4)帝人 衣料・産業で売る力育成

ソロテックスを使ったベッドパット。寝装具用途でも採用が進む

【祖業の将来左右】
 帝人は「衣料用」と「産業用」の両にらみで繊維事業の拡大を図る。繊維メーカーの多くが不採算の衣料用を縮小する中、事業領域を絞らずに広く繊維需要を取り込む戦略だ。2014年に始めたポリエステル繊維の構造改革にもめどが付き、積極的な投資も増えてきた。今後数年間で機能性繊維やエアバッグなどの有望分野を確実に成長軌道に乗せられるかが、祖業の将来を大きく左右しそうだ。

 「良い製品や技術は持っているが、売るのが下手だ」。帝人の繊維子会社、帝人フロンティア(大阪市北区)の日光信二社長は課題を明確に話す。高付加価値の繊維や繊維製品を多く抱えながら、顧客の評価を得られない事例が目立つという。機能性が高い素材であっても、“使い方”が分からないと顧客は採用に二の足を踏む。

【成長の原動力】
 特に製品開発機能を縮小するアパレルブランドは、この傾向が顕著。「顧客の課題を解決するソリューションをいかに提供できるかが重要」(日光社長)とし、“売る力”の育成を今後の事業成長の原動力と考える。

 人の体の動きに合わせて伸縮する「ストレッチ素材」は、衣料用繊維・生地の稼ぎ頭の一つだ。同素材はスポーツ衣料を普段着に取り入れる「スポーツカジュアル」の流行を受け、市場拡大が続く。「スポーツなくして当社のアパレル事業は成り立たない」(同)と強調するほど、帝人はスポーツやアウトドア用の機能性繊維・生地に強く、同素材の開発にも積極的な投資を続けてきた。

 中でもポリエステル生地「ソロテックス」は柔らかな風合いとストレッチ性、形態回復性が特徴の主力ブランドだ。11月には蓄熱や保温機能を持たせた新商品を発表。今後も意欲的にラインアップを拡充し、訴求対象の顧客層を広げる。併せて人の動きや生体情報を計測できる生地の開発も一層推進し、衣料用繊維を底上げする。

【次の投資】
 一方、産業用で次の投資対象は自動車用エアバッグ基布だ。帝人は後発ながら中国工場(江蘇省)の整備と顧客開拓を着々と進め、足元では新工場建設の検討に入ったようだ。「自動車需要を取り込むのは重要戦略の一つ」(同)と考え、厳しい品質や価格要求を満たすために、生産管理の強化や生産効率の向上を一層加速する。

 タイ拠点の拡充と国内生産の集約で懸案だったポリエステル事業の構造改革に道筋が付いた今、帝人は祖業の復権に向け、事業拡大のギアを上げようとしている。

(小野里裕一)

(金曜日に掲載)

(2017/12/8 05:00)

571荷主研究者:2018/01/02(火) 10:59:38

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00455385?isReadConfirmed=true
2017/12/22 05:00 日刊工業新聞
高機能繊維・成長への道筋(6)住江織物 太陽光発電繊維で新用途

太陽光発電繊維を織り込んだ布

【絶対的な自信】
 「対“繊維”では場数を踏んできている」。住江織物の三村善英取締役技術・生産本部長は自社が培ってきた繊維加工の技術や評価レベルについて絶対的な自信をのぞかせる。

 同社は1998年、「トリプルフレッシュ」という消臭剤を使った繊維の加工技術を開発した。「においを異なった香りでまぎらわすのでなく、におい自体を消す“本当の消臭”」(三村取締役)ができる。現在は加齢臭など人のにおいにも対応できる“第4世代の消臭剤”を投入する。

 カーペットを手始めに自動車の内装材など繊維製品に同薬剤を用いた加工を展開している。「車メーカーからの引き合いも多い」(同)といい、他社製品との差別化を図る切り札の一つだ。

 消臭力をアピールするため、同社は繊維製品の消臭試験方法を確立した。その試験方法が14年、国内の規格を飛び越え、国際標準化機構(ISO)の規格に採用された。同社の評価技術が国際的にも優れている証左だ。

【最高の評価技術】
 繊維製品に対して長年積み重ねてきた評価技術の結晶とも言えるのが、同社グループ会社の関西ラボラトリー(大阪市中央区)。住江織物の試験部門から分離独立した同社は大阪と奈良に評価施設を持ち、難燃性や耐候性などを測る国内トップクラスの試験装置をそろえる。最高の評価技術を保有しているからこそ「開発スピードが上がり、迅速な商品化につながる」と三村取締役は力を込める。

 高い評価能力を持つ関西ラボラトリーには他社から、また繊維以外の業界からの評価依頼も多く舞い込む。独立した試験機関としての信頼もあり、「外部受注件数は8年前で10%程度だったが、現在は50%近くを占めている」(三村取締役)という。

【大化けに期待】
 住江織物が現在、用途展開で力を注いでいる開発品が「太陽光発電繊維」だ。同繊維は光を受けて電力を生み出せる。布状にすることで太陽電池として使うことができる。この布帛(ふはく)型太陽電池の発電量は10平方センチメートルで150マイクロワット(マイクロは100万分の1)と微弱だが、ウエアラブル製品と組み合わせることで「大化けする」と三村取締役は期待を寄せる。

 既存の“太陽電池”の多くが屋外での使用に対し、布帛型太陽電池が勝負する空間は屋内。室内環境などを測るセンサーの自立電源としては「“太陽光”と言ってはいるが、室内光で十分な量を発電できる」(三村取締役)。18年は実用化に向けて大きな一歩を踏み出す考えだ。(大阪・日下宗大)

(金曜日に掲載)

(2017/12/22 05:00)

573荷主研究者:2018/01/02(火) 11:50:53

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00456224?isReadConfirmed=true
2017/12/29 05:00 日刊工業新聞
高機能繊維・成長への道筋(7)東レ エアバッグ用基布でトップに

エアバッグを搭載した車のイメージ。設置箇所も増えている

【足場固め】
 「2019年度までにエアバッグ用基布で世界トップシェアを目指す」。東レの大矢光雄専務繊維事業本部長は高らかに宣言する。同社のエアバッグ用基布の世界シェアは16年時点で約20%の2位。1位との差は数ポイントだ。

 トップメーカーに躍り出るため、着実に足場を固める。18年にエアバッグ用原糸から基布まで一貫製造できる工場をメキシコに設ける計画。世界生産体制は原糸が3拠点、基布が6拠点となる。「我々のビジネスは基布をどう拡販するかだ」(大矢専務)とし、基本的に原糸は売らず、基布を最終製品として販売する。

 今後は「エアバッグ需要の拡大が速いアジアやインドと、当社がシェアをさらに伸ばすべき米州や欧州に注力する」(同)。直近ではアジア、インド、メキシコでさらなる生産拡充を図りたい考え。「応分に増やしていく」(同)と話す。

【車用途が堅調】
 自動車資材分野では、内装材にも使われる人工皮革「アルカンターラ」と「ウルトラスエード」にも力を入れる。

 どちらも自動車用途が堅調。アルカンターラは今後5年で生産能力を倍増させる。

 ブランド戦略はイタリア発“ラグジュアリー”のアルカンターラと、日本発“先端素材”のウルトラスエードで市場にうって出る。「人工皮革のサプライヤーが少ない中、顧客が購入しやすいブランド戦略を敷き売り上げを拡大する」(同)。

 衣料分野では一貫生産型のサプライチェーン(供給網)の拡充を掲げる。東レは17年、香港の繊維製品大手パシフィック・テキスタイルズ・ホールディングス(PTHL)へ約590億円を出資した。同社はニット(編み)に強みを持つ。

【出資の背景】
 従来、東レの海外でのテキスタイル(生地)生産能力は染色能力で月約4500万メートル。そのうち大半が織物で、ニットは同100万―200万メートルだった。東レが筆頭株主となったPTHLのニット染色能力は同約4000万メートルで世界首位級。

 今回の出資に踏み切った背景には、高機能品でのニット需要の高まりがあった。「良いモノはきちっと日本で作れるが、供給能力はしっかり確保する必要があった」(同)。

 海外の供給能力確保は、国内サプライチェーンが持つ高次加工技術の維持・発展にもつながる。

 大矢専務は「国内は常に新しいモノを生み出していく必要がある」と強調する。国内で高付加価値品を開発し、海外で量産する。このサイクルで「国内繊維産地のさらなる活性化につなげる」(同)と力を込める。(大阪・日下宗大)

(おわり)

(2017/12/29 05:00)

577荷主研究者:2018/01/28(日) 10:50:38

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00457904?isReadConfirmed=true
2018/1/16 05:00 日刊工業新聞
東洋紡、液晶フィルム1.5倍 70億円投じ、愛知・犬山工場のライン増設

 東洋紡は液晶ディスプレー向けフィルムの生産能力を、2018年中にも現状比1・5倍に引き上げる。犬山工場(愛知県犬山市)に約70億円を投じ、同フィルムの専用設備を1ライン増設して2ライン体制とする。4月に始まる22年3月期までの4カ年の次期中期計画では同フィルムの増産投資を含め、現中計比微増の最大800億円規模の設備投資を行う計画だ。液晶ディスプレー向け超複屈折フィルム「コスモシャインSRF」は、韓国や台湾などでの需要を中心に伸びている。現在、生産している敦賀事業所(福井県敦賀市)の1ラインと合わせて計3ライン体制とする。

 コスモシャインSRFは液晶ディスプレーの色むらを抑える独自のポリエステル材料を使った超複屈折フィルムで、13年に市場投入した。まず犬山工場で生産体制を整え、16年に敦賀事業所でも生産を始めた。同フィルムの18年3月期の売上高は前年同期比約2倍の100億円程度を見込む。当面の目標で液晶ディスプレー向けフィルムの世界シェア25%を目指す。

 策定中の次期中計では、工業用フィルムや自動車用エアバッグ基布の増産、包装用フィルムの海外展開などに重点投資する予定。エアバッグ用基布は、世界シェアを現在の約10%から将来的に30%を目指す。このため世界で生産能力を増強し、IoT(モノのインターネット)を活用した生産管理や増員を実施する。M&A(合併・買収)も進める。

(2018/1/16 05:00)

578とはずがたり:2018/02/08(木) 19:56:08

和装業界、販売手法の問題指摘も はれのひ騒動で信頼回復へ
https://news.goo.ne.jp/article/kyoto_np/business/kyoto_np-20180208000057.html
11:37京都新聞

 振り袖販売・レンタル業はれのひ(横浜市)が、成人式の晴れ着や着付けの注文を受けながら突然休業した問題から、8日で1カ月になる。来年以降の成人式に向けた振り袖商戦が活発化する中、和装業界では消費者を保護する方策の検討が始まっている。関係者の間では、契約方法や販売手法の見直しが必要との意見もある。

 1月下旬、八幡市の呉服店、京都まるなかは、来年以降の成人式に向けて振り袖を注文する若い女性らでにぎわっていた。母親も同店で振り袖をあつらえたという客もいた。中西英章社長は「はれのひの問題で逆に、早めに予約しようと意識する人が増えた」と話し、自社への影響が少なかったことにほっとした表情を見せた。

 和装の市場規模は、1975年ごろの約1兆8千億円をピークに減少傾向が続き、近年は3千億円を割り込んでいる。着物を購入する人が減ったためだが、対照的に活況なのが、約10年前に呉服店などが力を入れ始めた振り袖レンタルだ。2011年設立のはれのひも、レンタル業で短期間に急成長した。

 レンタル市場の拡大につれて競争も激化し、事業者は消費者を囲い込むため、成人式の2年以上前から勧誘するようになった。一方の消費者も、着付け予約を確実に押さえようと、早期に支払いを済ませる傾向が強まった。そうした商習慣の抱えるリスクが、今回の問題で一気に噴き出した格好だ。

 和装業界も課題を認識している。京都織物卸商業組合の野瀬兼治郎理事長は「消費者が安心して支払える形態を作るのが急務だ」と話す。着物小売最大手のやまと(東京都)は4月以降、振り袖レンタルについて成約時と成人式当日に50%ずつ支払う方法を導入する。

 一方、全国の織物産地でつくる日本絹人繊織物工業会(同)は8日、業界内の商慣行の改善などを訴える文書を各産地の団体に送る予定だ。渡辺隆夫会長(西陣織工業組合理事長)は「不透明な販売手法から脱却し、消費者の信頼を取り戻さなければならない」と強調する。

 和装業界では、消費者の情報不足につけこんだ高額販売や、プレゼントなどで消費者を勧誘する販売手法が、過去に何度も問題視されてきた。06年には、着物を必要以上に売りつける過量販売が問題となり、呉服チェーン2社が破たんした。渡辺会長は「はれのひ問題の後も、被害者への便乗商法と言われても仕方がない業者さえあると聞く」と憤る。

 経済産業省の和装振興協議会は昨年、強引な販売手法や、長期手形などの前近代的な商慣行が、消費者の「きもの離れ」を招いている一因と指摘した。やまとの矢嶋孝敏会長は「資金や信頼のない業者の成長を許したのは、業界固有の商取引に問題があるからではないか。消費者の安心や満足に反する取引からの決別が突きつけられている」と危機感を示す。

579荷主研究者:2018/02/10(土) 22:42:41

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00458695?isReadConfirmed=true
2018/1/22 05:00 日刊工業新聞
旭化成、ナイロン66繊維を15%増産 エアバッグ需要に対応

 旭化成は自動車用エアバッグやタイヤ補強材などに加工するナイロン66繊維「レオナ」を15%増産する。宮崎県延岡市のナイロン繊維工場で生産能力を2019年度上期までに年5000トン増やし、同3万8000トンにする。投資額は数十億円とみられる。海外を中心に伸びるエアバッグ需要に対応する。

 2月に着工し、18年度中に整備を終える計画だ。エアバッグは自動車生産台数の伸びに合わせて世界的に引き合いが強まるほか、車の安全基準の高まりから1台当たりの使用量も増える傾向にある。このため需要のさらなる伸長をにらみ、次の増設も検討するとしている。

(2018/1/22 05:00)

580荷主研究者:2018/02/10(土) 22:52:17

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00459025?isReadConfirmed=true
2018/1/24 05:00 日刊工業新聞
帝人、極細ポリ繊維の生産能力2倍に 松山に新ライン、フィルターなど需要拡大

松山事業所で増産するマイクロファイバー(断面)

 帝人は「マイクロファイバー」と呼ぶ極細ポリエステル繊維の生産能力を2019年に現状比2倍にする。約10億円を投じ、松山事業所(松山市)に製造ラインを1本新設する。生産量は非公開だが、設備の増設後は年間数千トン規模となる見通し。フィルターや人工皮革の材料として需要が拡大しており、大幅な増産が必要だと判断した。付加価値品のマイクロファイバーの増産は、19年度以降の繊維事業収益の底上げにつながりそうだ。

 帝人は現在、国内中核拠点の松山事業所に2本のマイクロファイバー製造ラインを持つ。18年度中に紡糸機など新たな生産設備の建設に着手し、19年度初頭をめどに3本体制で稼働する方針だ。同事業所では17年にも設備を増設したが、高水準の操業が続いていた。

 帝人のマイクロファイバーは直径2マイクロ―5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)のポリエステル短繊維で、不織布などに加工し産業用を中心に供給する。

 中でも空気清浄用のフィルター材料や、生活資材などに加工する人工皮革の基材として需要拡大が見込まれる。

 生産体制を先行して拡充し、新たな顧客開拓を進める狙いもある。

 帝人は汎用化が進むポリエステル繊維生産の大部分をコスト競争力があるタイ工場に移管した。

 一方、マイクロファイバーなど一部の高機能品は開発を進めやすい国内工場にとどめ、生産技術の高度化や用途開発などを推進する。

 ただタイ工場でも高機能品の生産を始めており、受注が急拡大すれば海外生産も視野に入りそうだ。

(2018/1/24 05:00)

583荷主研究者:2018/03/06(火) 23:21:00

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00462530?isReadConfirmed=true
2018/2/20 05:00 日刊工業新聞
三菱ケミカル、防虫繊維を開発

 三菱ケミカルは蚊などの害虫を寄せ付けない防虫効果のある化学繊維「クリーンライフNeo(ネオ)」を開発した。ポリプロピレン(PP)繊維に、害虫忌避剤のピレスロイド様化合物を練り込み、害虫忌避効果が長期間持続する。家庭で20回程度洗濯した後も、害虫の忌避率は90%を維持するという。また、ベースの繊維に複数本の単糸をより合わせたマルチフィラメントを使い、従来にない柔軟性を持たせた。防虫グッズ用素材などとして採用を見込み、2018年中に発売する。

(2018/2/20 05:00)

584荷主研究者:2018/03/26(月) 23:35:01

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00466317?isReadConfirmed=true
2018/3/20 05:00 日刊工業新聞
東海染工、複合繊維に本格参入 浜松事業所に染色機増設

 【名古屋】東海染工は主力のアパレル生地の染色加工事業で、複合繊維分野に本格的に乗り出した。約7000万円を投じて浜松事業所(浜松市東区)に複合繊維に対応する染色機を増設、稼働した。これまで綿100%生地の染色が大半だったが、アパレル素材の需要変化に対応し、受注の確保を図る。

 同社は綿にポリエステルやレーヨンなど他素材を組み合わせた複合繊維について、これまで少量しか手がけてこなかった。しかしアパレル業界では軽量化やシワ抑制などの機能性付加のため、複合繊維の需要が伸長している。

 対応するため綿織物の染色がメーンだった浜松事業所に複合繊維の受注を本格化できる体制を整えた。さらに、複合繊維によるニットについても対応できるように準備を進める。

 同社は複合繊維のニットについては綿よりも経験値が乏しいため、ニットの染色を手がける岐阜事業所(岐阜県羽島市)でムラなく高品質に染色できる技術の確立を急ぐ。

 古澤秀充社長は「加工量をキープするため、マーケットの変化に工場を合わせていかなければならない」と語る。

(2018/3/20 05:00)

588荷主研究者:2018/06/06(水) 22:49:19

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00473868?isReadConfirmed=true
2018/5/18 05:00 日刊工業新聞
旭化成、キュプラ繊維増産 「天然由来」で需要増

宮崎・延岡工場

 旭化成は2019年度に宮崎県延岡市で再生セルロース繊維(キュプラ繊維)を増産する。既存工場を増設し、年産能力を現状比4%増の約1万7200トンに引き上げる。着心地の良さに加えて、社会的関心の高いESG(環境・社会・統治)投資などの観点で天然原料由来という特徴から国内外で引き合いが強い。ただ足元の需要増に応え切れておらず、世界唯一の同繊維のメーカーとして供給不足の解消へ手を打つ。

 旭化成のキュプラ繊維「ベンベルグ」は通常廃棄されてしまうコットンリンター(綿実周りの産毛)を利用する。延岡地区の工場で増設や既存設備の改良を施し、小幅ながら増産する。投資額は20億―30億円とみられる。

 同工場は14年に増設し、年産能力を約10%拡大していた。スーツの裏地で普及し、アウターやインナー、運動着などへ用途を拡大。近年は「サリー」などインドの民族衣装向けや、中国では企業の制服などで採用が増えているという。事業の売上高比率は国内3割強で海外7割弱。特に欧州のアパレル業者などでは、環境負荷の少ないサステナブル(持続可能)素材を優先して採用する動きが顕著。原料がコットンリンター100%のベンベルグが持つ環境適合性はポリエステルやナイロンに勝る特徴だ。

(2018/5/18 05:00)

589とはずがたり:2018/06/26(火) 13:38:04
>高野口はその名の通り、かつては高野山参詣の入り口で、ここで1泊して高野山に向かう宿場町だった。
>江戸時代末期にはこの地に綿織産業が興った。明治期に入って、ヨーロッパからシェニール織りの技術がもたらされた。
>シェニール( Chenille )とはフランス語で毛虫の事。両面パイルの織物である。その技法を基礎として毛足のある生地作りが高野口地域で栄えた。
>昭和57年頃にはこの地には384社もの織物メーカーがあり、全体で約660億円もの売上高があった。だが、現在は60社をきるまで急減、全盛期の10分の1にまで低下している。

和歌山の小さな織物会社に世界中から熱視線 高級ブランドがフェイクファー技術を羨望
09:00東洋経済オンライン
https://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/business/toyokeizai-226146.html

和歌山県の高野山のふもと、JR和歌山線の高野口駅の近くに世界のファッションブランドから注目される織物会社、岡田織物がある。ファッション界で動物保護への取り組みが広がる中、動物の毛皮(リアルファー)を扱わないブランドが増えている。代わって、人工の毛皮(フェイクファーあるいはエコファー)の需要が増しているのだ。

同社は、天然に近い良質のものを開発し、リアルファーを使わなくても毛皮の風合いを実現して、世界でその先頭を走る織物メーカーなのだ。しかし、現地を訪ねると、従業員わずか3名、売上高1億円規模の山あいの小さな織物メーカー。どこにその力があるのかと疑うほどだった。

高野口はその名の通り、かつては高野山参詣の入り口で、ここで1泊して高野山に向かう宿場町だった。
その象徴として現在、駅前に旅館「葛城館」の建物だけが残っている。江戸時代末期にはこの地に綿織産業が興った。明治期に入って、ヨーロッパからシェニール織りの技術がもたらされた。

シェニール( Chenille )とはフランス語で毛虫の事。両面パイルの織物である。二度の製織工程で作られ表も裏も同じ多色柄が特徴だ。その技法を基礎として毛足のある生地作りが高野口地域で栄えた。

地域の売り上げ規模は全盛期の10分の1以下に縮小
昭和57年頃にはこの地には384社もの織物メーカーがあり、全体で約660億円もの売上高があった。だが、現在は60社をきるまで急減、売上高は60億円を下回り、全盛期の10分の1にまで低下している。もちろん岡田織物も売上規模は縮小傾向にある。

その状況下でも、岡田織物はプラ ダやシャ ネル、ル イ・ヴィ トンといった欧州の高級ファッションブランドから生地の供給を求められているのだ。

そのきっかけを岡田社長は、「2002年に同業者に誘われてニューヨークの展示会に出展したところ、反応がよく、生地を輸出することになり、それが今も続いている」という。

現在、同社が供給する生地はフェイクファーだけ。いわゆる特化型のメーカーだ。動物保護の流れも追い風となり、長年養ってきたパイル織物の技術が世界的に評価されてきているということだ。

実際、高級ブランドが次々と毛皮の使用をやめている。「グッ チ(GU CCI)」、「ヴェルサーチ(Versace)」、「フルラ(FURLA)」、「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」、「アル マーニ(Armani)」、「ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)」などが今後は毛皮を使用しないと宣言している。

特に、2017年秋にグッチが2018年春夏コレクションからリアルファーを使用しないというファーフリー宣言をしたことは業界内でも話題になった(毛皮を廃止したブランドリストはこちらより。NPO法人動物実験の廃止を求める会HP)。

岡田織物にしかできない技術
そうした中で岡田織物に注目が集まっているのだ。それはほかにはない技術があるからだ。動物の毛は、短い毛と長い毛が交互に生えるという構造で立体的になっているが、中国製フェイクファーの多くは毛の長さが均一だ。

しかし、岡田織物のフェイクファーはリアルファーの毛並みを忠実に再現しているため、立体感があり手触りがなめらかだ。

590とはずがたり:2018/06/26(火) 13:38:45
>>589
さらに、天然の毛皮は根元が太く、毛先が細い毛が存在しているが、化学繊維では同じ太さの繊維しか作ることができなかった。

そこで、三菱レイヨンと新素材「プロパール」を共同開発し、特殊加工によって毛先を割ることで根元と毛先の太さを変化させ、天然の風合いを実現した。

また、生地の裏側は毛が抜けにくいように薬剤で固めるが、中国製のフェイクファーなどは安価な薬剤を使用しているため硬い。

同社では工夫を重ね、硬くならずに毛が抜けにいという特殊な薬剤を開発した。実際に生地を触ってみると、綿やポリエステルなどの薄い生地に本当の毛のようにアクリル製の毛がぎっしり生えている。

ここで注目したいのは同社を支える日本の製造業の層の厚さだ。

たった3人の岡田織物が国際ブランド向けにも商品生産・出荷できるのは完成までの40もの工程を高野口の同業7社と分業しているからだ。

長年培ってきた高野口全体の織物技術の高さがその品質を支えている。

また岡田織物はその名の通り糸を織るメーカーであり、繊維素材メーカーではないため、三菱レイヨンとの素材の共同開発による成果も大きい。

さらに、フェイクファーは毛が長いために、縫製パターンに基づく生地の裁断をするときに毛もカットされてしまう。同社はこの問題を島精機製作所の技術で解決した。従来は手作業頼みで、裁断工程がボトルネックだった。

このため、ものづくり補助金を活用して、ファー素材を裁断できるようにカスタマイズした自動裁断機を島精機から購入した。この裁断機導入により、手作業以上に正確で精細なカットが行えるうえ、6分の1以下の時間に短縮するなど作業能率も向上した。さらに型紙で従来対応してきたパターンの依頼者とのやり取りや受注履歴管理もデジタル化され、顧客対応の効率化も実現した。

岡田織物のフェイクファーは中国製と比べると価格はかなり高く、数倍以上にもなる。しかし、中国メーカーにはまねのできない手触りの滑らかさ、毛の抜けにくさがある。それが高級ブランドに支持されているのだ。

動物保護の考え方に真剣に向き合う人が増えてきた
国際毛皮連盟(IFF)は、毛皮の使用をやめたブランドは、石油産業の副産物であるプラスチックで作られた合成毛皮、およびそれに伴うすべての環境汚染や地球への害を促していることになると反対している。

だが、リアルファーからフェイクファーに移行する流れは止まるどころか、大きくなる一方だ。それは人間の動物利用という問題に人類が真剣に向き合いはじめたからだ。

毛皮は人類最古の衣服とも言われ、長年、世界中で利用されてきた。

富の象徴としての毛皮の需要が新興国の発展とともに拡大し、天然動物の乱獲や毛皮動物の家畜化を促進し、劣悪な環境での飼育や残忍な毛皮剥ぎなどが動物保護団体によって暴かれている。毛皮産業側は、そうした状況はほんの一部に過ぎないとしているが、フェイクファーがリアルファーに近づくにつれ、動物保護に舵を切るブランドが増えているということだろう。

クールジャパンの標語のもと観光分野でインバウンド消費が話題だが、地道に努力を重ね、磨きあげた日本の地場産業の技術が世界に注目されていることは日本の誇りだ。

著者:細川 幸一

592とはずがたり:2018/07/30(月) 08:51:56
ポリエステルと綿はどっちが暖かい?違いは?
https://mama-memo.com/2999.html
2017/11/30

ポリエステルと綿とを比較すれば、ポリエステルの方が暖かいでしょう。
ポリエステルは、吸汗性がありませんが空気をたくさんふくませることができるため、保温性に優れています。
綿も密度を高くすれば、一定の保温性がありますが、ポリエステルほど空気をため込むことは難しいでしょう。

また、綿は吸汗性が高いため、汗をすぐに吸収します。
吸収された汗は、徐々に乾き始めるわけですが、乾くときに気化熱を奪っていくのです。
熱を奪われるとき、体は「涼しい」と感じます。

一方、ポリエステルに吸汗性はないため、気化熱も綿のように感じません。
そのため、綿よりもポリエステルの方が暖かく感じるのです。

ポリエステルは、人の手で作られて繊維であるため、しわになりにくく加工しやすいメリットがあります。
また、天然繊維のように気候に左右されずコンスタントに製造できることから、価格が安く安定している傾向があります。

593とはずがたり:2018/07/31(火) 20:15:17
帝人が東レ独走に“待った“ 炭素繊維の新技術で攻勢
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180630-00018394-stoyos-bus_all
6/30(土) 7:01配信 有料 週刊東洋経済
炭素繊維の新技術で攻勢 帝人が東レ独走に“待った“

<2018年7月7日号> 米国最大の自動車メーカー、ゼネラル・モーターズ(GM)が今年秋に販売を開始するピックアップトラック「GMCシエラ」の新型モデル。3月初旬にデトロイトで開かれた発表会で注目を集めたのは、軽くて強い先端軽量素材として知られる炭素繊維の複合材を採用したことだった。

ピックアップトラックは米国の農家や郊外居住者に人気が高く、「シエラ」シリーズは全米で年間20万台近い販売台数を誇る戦略車種。GMはその最上位モデル「シエラ・デナリ」のオプションとして、ボックスベッドと呼ばれる荷台部分の床・側面に業界で初めて炭素繊維を用いた。
本文:3,735文字
写真:9枚

598荷主研究者:2019/01/01(火) 16:27:29

http://www.sankeibiz.jp/business/news/181206/bsc1812060500004-n1.htm
2018.12.6 10:35 Fuji Sankei Business i.
ミノムシの糸、防弾チョッキに 興和と農研機構が産業素材として技術開発、実用化を目指す

興和株式会社ホームページより【拡大】

 医薬品メーカーの興和(名古屋市中区)と農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構、茨城県つくば市)は5日、ミノムシの糸を産業素材として利用する実用技術を開発したと発表した。防弾チョッキや自動車部品といった用途が想定され、早期の実用化を目指す。

 繊維卸部門を持つ興和と農研機構は、2016年からミノムシの糸について共同研究を開始。蚕から取れる絹やクモの糸を上回る強度と弾力を持ち、高温にも耐え「自然界で最強の糸」という。ミノムシを直進させながら糸を吐かせることで1回に数百メートルの一本の長い糸の採取に成功し、特許出願した。また、人工繁殖方法や大量飼育方法も確立した。

 ミノムシの糸は、ナイロンや絹と比較して細く、吸湿性も優れており、廃棄しても自然に分解する生分解性もあるという。

 興和の三輪芳弘社長は、「繊維強化プラスチック(FRP)用の強化繊維として有望で、軽くて強いので自動車、家電などさまざまな用途が期待できる」と話した。

 今後、素材メーカーと協力してミノムシの糸の用途開発に着手する。

599荷主研究者:2019/01/02(水) 22:27:54

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00499941?isReadConfirmed=true
2018/12/18 05:00 日刊工業新聞
東洋紡、新工場稼働 高耐熱性ポリイミドフィルム拡販

 東洋紡は17日、約30億円を投じ、敦賀事業所(福井県敦賀市)に子会社が手がける高耐熱性ポリイミドフィルムの本社工場(写真)を新設稼働したと発表した。高まるディスプレーの軽量化や曲げ加工のニーズに対しガラス基板に変わるフィルムとして拡販、2022年度中に年100億円の売上高を目指す。

 東洋紡と長瀬産業は4月に同フィルム製造販売の共同出資会社「ゼノマックスジャパン」を設立し、このほど工場を新設した。新工場の延べ床面積は4300平方メートル。同フィルムは熱による膨張の割合がガラス並みに低い。同フィルムを製造していた滋賀県の設備は今後、次世代製品の開発に活用する。

(2018/12/18 05:00)

600とはずがたり:2019/02/07(木) 16:41:55
株落ちてきて株主としてもまあなにやってんねんって感じだっただろうな

ZOZO前沢社長、ツイッターを休止へ「本業に集中」
篠健一郎 2019年2月7日16時28分
https://www.asahi.com/articles/ASM2753M5M27ULFA017.html?ref=tw_asahi

 衣料通販サイト「ゾゾタウン」を運営するZOZO(ゾゾ)の前沢友作社長は7日、自身のツイッターを当面休止することを明らかにした。100万円の贈呈などツイッター上で様々な話題を振りまいてきた前沢氏だが、ZOZOの事業に集中するためとしている。

 前沢氏は自身のツイッターアカウントで「しばらくツイッターはお休みさせてください」とツイート。「本業に集中します。チャレンジは続きます。必ず結果を出します」と加えた。

 前沢氏のツイートをめぐっては1月初旬、「お年玉」として自腹で100人に100万円、合計1億円を配ると呼びかけた。ネット上で賛否が分かれて議論となった。

 一方、ZOZOの経営面では、採寸専用のボディータイツ「ゾゾスーツ」を軸にしたプライベートブランド(PB)事業がつまずき、1月末に2019年3月期の業績予想を大幅に下方修正したと発表した。

 現在、前沢氏のツイッターアカウントのフォロワーは488万人いる。(篠健一郎)

601荷主研究者:2019/02/09(土) 23:50:02

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39652950U9A100C1LB0000/
2019/1/4 19:46 日本経済新聞 北陸
北日本紡績、上場廃止基準に抵触 企業価値の向上急ぐ

602荷主研究者:2019/02/11(月) 11:13:22

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00502724?isReadConfirmed=true
2019/1/17 05:00 日刊工業新聞
繊維各社、スマート衣料活性化 来年度から本格展開

東洋紡はフィルム状の導電素材を使ったスマートセンシングウエアを来年度に販売予定

帝人フロンティアの「マトウスMS」はスポーツの動作解析などの用途を想定

 繊維各社がウエアラブル(着用型)端末や素材を使ったスマート衣料事業に力を入れている。帝人はスポーツの動作解析や、心拍などの生体情報の取得に使用するスマート衣料を2019年度から本格販売。東洋紡も19年度に、フィルム状の導電素材を使ったスマート衣料の投入を目指す。クラボウは作業現場の暑熱リスク管理向けに展開するスマート衣料について、学生の部活動など新たな用途展開を模索している。

 帝人子会社の帝人フロンティア(大阪市北区)は、高機能繊維とセンシング技術を組み合わせたスマート衣料の新ブランド「MATOUS(マトウス)」を立ち上げた。ゴルフのスイングなど主にスポーツの動作解析に使用する「マトウスMS」と、心電や心拍、運動量などの生体情報を取得する「同VS」の2製品を19年度から展開。25年度に売上高300億円を目指す。

 工場の熟練作業者の動作解析や熱中症予防といった労働現場での利用も視野に入れる。「売り切りやレンタルなど用途に応じた販売形態を考えたい」と、帝人フロンティア技術・生産本部技術開発部イノベーション開発課の安光玲課長は説明する。

 東洋紡のスマート衣料はフィルム状の導電素材「COCOMI(ココミ)」を使用。心拍や加速度、体表温などのデータを取得できる。健康管理やスポーツのほか、ペットの見守りといったユニークな用途も想定。現時点で100回程度の洗濯に耐えられるが、19年度からの本格販売に向けて一層の耐久性向上を目指している。

 一方、クラボウはスマート衣料を使い工場などの作業者の暑熱作業リスクを管理するサービスを18年5月に開始した。人工知能(AI)を活用し、体調管理の評価の精度を高めているのが特徴。現在は早稲田大学と連携し、学生の運動時の体調管理に技術を応用する研究を進めている。

 このほか東レも、着用型センサーとスマートフォンを使って工場などの作業者の体調を管理するサービスを近く開始予定。ウエアラブル端末の出荷台数は年率2ケタ成長が続くとの予測もあり、スマートウエア市場は活況が続きそうだ。

(2019/1/17 05:00)

603荷主研究者:2019/03/31(日) 10:47:45

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00507127?isReadConfirmed=true
2019/2/21 05:00 日刊工業新聞
クラレ、高機能不織布を増強 岡山拠点に生産設備新設

 クラレは20日、高機能不織布の需要増加に対応するため、国内の生産能力を増強すると発表した。マスクやフィルター材料などとして使われる「メルトブローン不織布」の生産設備を岡山市の拠点に新設する。稼働は2020年後半を予定し、投資額は公表していない。メルトブローン不織布は現在、愛媛県西条市の拠点でのみ生産している。岡山の設備稼働後の合計生産能力は、現在比50%増の年2700トンに拡大する。

 設備を新設するのは不織布の製造・販売子会社であるクラレクラフレックス(大阪市北区)の岡山工場(岡山市南区)。メルトブローンは熱風を吹き付けながらノズルから押し出した極細繊維を絡ませる製法で、緻密な構造の不織布の製造に向く。

 現在、岡山工場では高圧水流を使う「スパンレース製法」や、接着剤を塗布する「ケミカルボンド製法」、高速の水蒸気を吹き付ける「スチームジェット製法」の不織布を製造している。

(2019/2/21 05:00)

604荷主研究者:2019/04/28(日) 22:01:08

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43860600X10C19A4LKA000/
2019/4/17 19:53 日本経済新聞 関西
東洋紡、電子部品向けフィルムの生産能力を倍増

605荷主研究者:2019/04/28(日) 22:18:23
>>604
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00514182?isReadConfirmed=true
2019/4/22 05:00 日刊工業新聞
東洋紡、セラミックコンデンサー向け設備増設 離型フィルム需要拡大

セラミックコンデンサー用離型フィルム加工設備を新規導入する工場棟(敦賀事業所)

 東洋紡は約30億円を投じ、セラミックコンデンサー用離型フィルムの加工設備を増設する。同コンデンサーの製造工程に不可欠な離型フィルムで、自動車の電動化などで拡大する需要に対応する。2021年春をめどに稼働し、23年度までに同フィルムの売上高で18年度比倍増を目指す。

 フィルム原反を生産する敦賀事業所(福井県敦賀市)で工場棟を建設しており、原反に離型層をコーティングする加工設備を入れる予定。同工場棟は7月に加工設備の1号機が稼働予定だが、今後さらに離型フィルムの需要拡大が見込めることから、2号機の投資を決めた。離型フィルム市場は17年度に約7000億円だったのが、23年度には倍増すると想定している。

 東洋紡はハイエンド品の製造工程で使われる離型フィルムを、原反から加工まで製造できる唯一のメーカー。同フィルムの世界シェアは現在約25%あり、21年度に30%を目指している。

(2019/4/22 05:00)

606荷主研究者:2019/07/28(日) 11:17:20

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00521928?isReadConfirmed=true
2019/6/27 05:00 日刊工業新聞
KBセーレン、LCP繊維の年産能力150トン 北陸合繊工場を増強

LCP繊維で補強したスマホ用イヤホン

【福井】KBセーレン(大阪市北区、寺前勝基社長、06・6345・5454)は、液晶ポリエステル(LCP)繊維を2019年末に現状比5割増の年産能力150トンに引き上げる。同社の細物のLCP繊維はスマートフォン用イヤホン線の補強用などで需要が伸びており、既存ラインで増産体制を整える。投資額は1億円弱。

 増強するのは北陸合繊工場(福井県鯖江市)のLCP繊維の一部工程で、紡糸・延伸の後に熱処理する設備。独自ノウハウで繊維強度を一段と高めている。この増強で紡糸の年150トンの能力がフルに引き出せる。

 強度や耐熱性に優れた同社のLCP繊維の需要は前年比約3割伸びており、19年度に年100トン超の生産を見込む。数年後のフル生産が視野に入り、ライン全体の増設計画も練っている。

 LCP繊維は現在、国内で3社が生産する。セーレンの傘下に入り、10年に市場参入したKBセーレンは付加価値の高い細物に注力。電気の導線や通信の断線を防ぐ補強材のテンションメンバーは、同社のLCP繊維を使って従来よりもスリムにできる利点がある。ゴムベルトの補強用でも需要が伸びているという。

(2019/6/27 05:00)

607荷主研究者:2019/08/18(日) 16:08:38

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47423160X10C19A7X93000/
2019/7/17 13:23 日本経済新聞
旭化成、自動車用皮革の生産能力倍増 80億円投資

608荷主研究者:2019/08/18(日) 16:21:36

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47386140W9A710C1LB0000/
2019/7/17 7:00 日本経済新聞 電子版 北陸
セーレン、液晶ポリ繊維の生産能力5割増強 イヤホンや産業向け開拓

609荷主研究者:2019/09/15(日) 20:42:56

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00526342?isReadConfirmed=true
2019/8/2 05:00 日刊工業新聞
三菱ケミ、炭素繊維再利用の新設備 年産3000トン

炭素繊維リサイクルのパイロット設備

 三菱ケミカルは炭素繊維の再生から同繊維を樹脂と混練したコンパウンドの生産まで一貫した商業生産設備を立ち上げる。2020年にコンパウンド換算で年産3000トンの設備に投資する計画。自社グループで再生・再利用を行うことで、自動車などで炭素繊維製品の受注拡大にもつなげる。

 子会社の新菱(北九州市八幡西区)が国内に商業設備を新設し、炭素繊維リサイクルを行う。本格的に需要の立ち上がる21―22年には稼働させる。投資額は今後詰めるが、10億円程度とみられる。

 当面は顧客と新菱との間での炭素繊維強化プラスチック(CFRP)のクローズド・リサイクルを行う。顧客からCFRP端材や使用済み材の供給を受け、炭素繊維をリサイクルして熱可塑性樹脂をベースにしたコンパウンドを生産。ペレット形状で部品材料として顧客に供給する。将来はリサイクル品の一般販売も検討する。

 現在、北九州市内に炭素繊維を年200トン再生できるパイロット設備を持つ。CFRPを数百度に熱して樹脂を気化させ、炭素繊維だけを残す仕組み。商業設備では、気化した樹脂を燃やしてCFRPを加熱する熱源に使い、エネルギー面で無駄のない設備にする。

 再生した炭素繊維は新品には若干劣るが強度が高く、少ないエネルギーで生産でき、コストを低減できる。

 炭素繊維リサイクルのニーズはこの1―2年で急速に高まってきた。限られた資源を最大限活用して経済価値を生む概念「サーキュラー・エコノミー(循環型経済)」が社会に浸透し、素材にリサイクル性を求める需要家が増えてきた。今後、資源循環を前提とした材料調達の拡大が予想される。

(2019/8/2 05:00)

610荷主研究者:2019/09/23(月) 15:17:49

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00529834?isReadConfirmed=true
2019/9/4 05:00 日刊工業新聞
旭化成、「ベンベルグ」事業拡大 生産・環境対応 両輪で強化

紡糸工程では、左の濃い青の原液から繊細なベンベルグ繊維が生産される

 旭化成は、なめらかな肌ざわりの再生セルロース繊維「ベンベルグ」事業を、持続可能性(サステナビリティー)を切り口に拡大する。環境対応製品が世界的に注目される中、綿糸にならない種子周りのうぶ毛を原料とする同繊維の特徴や、水力発電が強みになる。今後、生産能力と自家発電を両輪で強化し、持続可能な成長を目指す。(梶原洵子)

【世界で唯一生産】
 ベンベルグ繊維の一般名称は「キュプラ」。昔は欧米でも生産されていたが、排水処理基準の厳格化などから今では世界で唯一、旭化成のベンベルグ工場(宮崎県延岡市)で生産されている。引き合いの増加を受け、矢野達也ベンベルグ事業部ベンベルグ工場長は「1ライン当たりの糸を巻き取る装置同士の間隔を少しずつ詰め、長繊維の生産能力を若干増やす」と話す。

 例えば、織物の縦糸向け長繊維の生産ラインの多くは巻き取り機が240本並んでおり、これを順次1・25倍の300本とする。

【青い糸】
 紡糸工程の最中の同繊維は青空のような青さで、環境対応をイメージさせる。原料のコットンリンター(綿花種子のうぶ毛)を、銅とアンモニアを含む水溶液で煮ると、濃い青の高粘度原液ができる。この液が紡糸用ろう斗の細い穴を通り、水流の力で引き延ばされて透明感のある青い糸になる。横に100本以上並ぶろう斗の上から下へ青い糸が流れていき、希硫酸液の中をくぐると銅が外れて白くなる。

【改良も視野】
 矢野工場長は「製造工程での銅の再利用率は99・9%。アンモニアとともに、回収率を高めたい」と、環境対応面での生産ラインの改良も進める考えを示す。

 旭化成はベンベルグ工場を含む延岡・日向地区の事業所で使用する電力の約9割を、自家発電でまかなう。水力発電所を管理する担当者は「最近は顧客から『どんな電力を使っているのか』と聞かれるようになった」と話す。生産に使う水力発電由来の電力の比率は増えており、現在は約3割だ。

 10月には、1925年に完工した同社最古の五ケ瀬川発電所(宮崎県日之影町)の大幅改修を始める。建屋以外の発電機や水車、変電所など中身を全て入れ替え、2021年に完成する。最大出力は1000キロワット増の1万4500キロワットとなる。

 このほか出力3万4000キロワットの第3火力発電所(同延岡市)を従来の石炭燃料から天然ガスに切り替える。22年に運転を開始し、年間16万トンの二酸化炭素(CO2)削減効果を見込む。その他の石炭火力発電では残った灰から高機能なコンクリート材料を生産する。「石炭は向かい風だからこそ、再利用までしっかりやる」(同社担当者)考えだ。

 製品を高効率で生産すればいい時代は終わった。使用電力やプロセス材料などの持続可能性も問われる。

(2019/9/4 05:00)

611荷主研究者:2019/11/04(月) 20:19:45

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51032610W9A011C1L91000/
2019/10/16 19:30 日本経済新聞 中部 北海道・東北
浅野撚糸、福島県に新工場 速乾性より糸を増産

612荷主研究者:2019/11/10(日) 22:16:32
>>611
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00534885?isReadConfirmed=true
2019/10/18 05:00 日刊工業新聞
浅野撚糸、福島・双葉町に新工場 原発事故の復興後押し

握手する浅野社長(右)と伊沢双葉町長

 【岐阜】浅野撚糸(岐阜県安八町、浅野雅己社長、0584・64・2279)は、福島第一原子力発電所の事故で唯一、全町避難が続く福島県双葉町に撚糸(ねんし)の新工場を建設する。2021年の着工、22年7月の稼働を目指し、地域住民30人を雇用する予定。土地は賃借で総投資額は10億円。

 16日に岐阜県大垣市のホテルで行われた浅野撚糸の設立50周年記念祝賀会で、双葉町と立地協定を締結した。同日開いた会見で伊沢史朗双葉町長は「町民が戻ったときに働く場があることが喜ばしい」と謝意を表した。浅野社長は「私は福島大学教育学部を卒業した。そのご恩返しとともに、双葉町と夢ある未来を築きたい」と抱負を述べた。

 工場建設地は同町が復興拠点の一つとして整備を進める中野地区復興産業拠点内。福島第一原発からの直線距離は約2キロメートル。環境省が整備を進める放射能を除染した土壌などの中間貯蔵施設に隣接する。

 敷地面積は2万8000平方メートル。一部2階建てで、延べ床面積8000平方メートル。双葉町ブランドで主力の撚糸「スーパーゼロ」を生産するほか、その撚糸を使う、一般の1・5倍の吸水力を持つタオル「スーパーかおる」の販売も担う。23年に年間6億円の売り上げを見込む。

(2019/10/18 05:00)

613荷主研究者:2019/12/29(日) 20:31:45

https://www.minyu-net.com/news/news/FM20191225-445571.php
2019年12月25日 09時05分 福島民友新聞
「特殊なガラス糸」生産増強へ 日東紡、福島県工場含む3拠点

 日東紡は福島工場(福島市)、子会社日東グラスファイバー工業(郡山市)、富士ファイバーグラス(栃木県)の3拠点で、電子基板の絶縁層として使われるガラス糸のうち、高速大容量のデータ処理に対応する特殊なガラス糸(スペシャルガラス)の生産設備を増強する。来年秋以降、順次稼働させる予定。

 日東紡が24日、取締役会で決議し、発表した。スペシャルガラスは大容量の高速伝送が要求されるデータセンター向けサーバーや基地局の高周波部材、スマートフォンなどの電子基板に使用されている。スマホの普及などを背景に国内外で需要が高まっており、日東グラスファイバー工業に本年度、スペシャルガラスの溶融炉を増設。福島工場には同溶融炉を新設し来秋の稼働を予定するが、想定以上の需要増加のため、さらに増強することを決めた。

 福島工場にさらに溶融炉を新設、日東グラスファイバー工業の溶融炉は定期修繕に合わせて増強。台湾の新工場が稼働する2021年秋には、スペシャルガラスの生産能力が本年度末比で約70%増加する見込み。

614荷主研究者:2020/02/02(日) 23:17:49

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54423160V10C20A1AA1P00/
2020/1/21 2:01 日本経済新聞 関西 大阪
大阪・船場は箕面にも 繊維の街、地名ごと移転

615荷主研究者:2020/02/03(月) 21:00:35

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54705430S0A120C2LA0000/
2020/1/22 18:01 日本経済新聞 関西 四国 大阪 香川
クラボウ、丸亀工場を閉鎖 タオル用糸など生産移管

616とはずがたり:2020/02/13(木) 20:33:07

ガイアの夜明け
2020年1月28日(火)放送 第899回
追跡!余った服の行方
https://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/smp/backnumber4/preview_20200128.html

売れ残りが価値になる。ブランドタグの付け替えでファッションの廃棄を減らす「Rename」
11月 04, 2019by 加藤 佑in インタビュー
https://ideasforgood.jp/2019/11/04/rename/

617荷主研究者:2020/02/16(日) 14:43:41

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00547156?isReadConfirmed=true
2020/2/6 05:00 日刊工業新聞
東洋紡、フィルム深化 TFSの中・高級品技術融合

コスモシャインSRFの増産設備を新設する愛知県の犬山工場(イメージ)

 東洋紡は、2019年に帝人から買収した子会社、東洋紡フイルムソリューション(TFS、東京都中央区)とのシナジーを最大化し、フィルム事業のさらなる深化を図る。東洋紡の強みであるハイエンド向け製品に、帝人が得意としているミドルゾーンを低コストで製造する技術を融合することによるコスト削減や新製品の開発など推し進める。21年度をめどにTFSの売上高を買収以前比約15%増の300億円に引き上げる。

 TFSが強みとするポリエチレンナフタレート(PEN)フィルムに、東洋紡の色むらを抑えることができる液晶ディスプレー向け超複屈折フィルム「コスモシャインSRF」の技術を応用した新製品を開発する方針。

 東洋紡の楢原誠慈社長は「PENはコスモシャインSRFの製造技術と相性が良い。PENでもSRFと同等に近い効果が出ると期待している」とし、実現すれば低コストでハイエンド品の製造が可能になる。

 液晶テレビの大型化や外枠がほとんどないベゼルレス化に加え、自動車の電動化や第5世代通信(5G)対応などを背景に、SRFやセラミックコンデンサー向け離型フィルムの需要は拡大する見込み。

 東洋紡はTFSをグループに加えたことで、ポリエステルフィルムの生産能力が国内外合わせて4割以上高まった。19年度の設備投資で約300億円を見込むうち半分強の約155億円を、犬山工場(愛知県犬山市)などの設備増強としてフィルム事業に投じる方針。

(2020/2/6 05:00)

618荷主研究者:2020/02/27(木) 22:32:45

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00548339?isReadConfirmed=true
2020/2/18 05:00 日刊工業新聞
クラレトレーディング、岡山に年内新工場 産業用ベルト生産

 クラレトレーディング(大阪市北区、村井研三社長、06・7635・1600)は、2020年内に岡山県で産業用ベルトなどの新工場(岡山市北区)を建設する。18年の西日本豪雨で被災し操業停止状態にある岡山工場(倉敷市真備地区)の代替工場となる。土地取得や建設費を含めた総投資額は10億―15億円になる見込み。生産設備をほぼ一新することで、生産性向上も実現させる。

 新工場の敷地面積は約1万平方メートル。延べ床面積約3500平方メートルの既存建屋を活用するのと、残りの土地に新建屋を建設し複数棟で生産体制を築き、早ければ11月からの操業を目指す。

 生産品目は、鉄鋼メーカーや自動車製造ラインでの資材搬送に使われる搬送ベルトや、不織布を使った工業用ワイパーなどを予定。搬送ベルトは旧工場で生産していたが、新工場でも引き継ぐ。同社グループなどで外注していた工業用ワイパーは、新工場で段階的に内製化する。

 新工場の生産能力は、老朽化設備を一新することで搬送ベルトが従来比約2割増、工業用ワイパーは倍増を見込む。これらの製品以外の生産も計画していく。稼働停止中の旧工場は今後、活用をどうするか検討する。

 同社は繊維事業などを手がけるクラレの100%子会社でメーカーと販社機能を持つ。

(2020/2/18 05:00)

620とはずがたり:2020/05/15(金) 19:30:05
【速報】レナウン 民事再生手続き 外出自粛で衣類販売減少
2020/05/15 19:02FNN PRIME
https://news.goo.ne.jp/article/fnn/business/fnn-42651.html

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、アパレル大手のレナウンが民事再生手続きに入ることがわかった。

レナウンによると、感染拡大による外出自粛の影響で、衣料品の販売が減少し、資金繰りに行き詰まったためだという。

子会社が債権者として、民事再生法の適用を15日に東京地方裁判所に申請し、受理されたという。

レナウンは、再建に向けて速やかにスポンサーを探すとしている。

622荷主研究者:2020/06/21(日) 00:34:19

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57715420W0A400C2LKA000/
2020/4/6 17:46 日本経済新聞 関西 大阪
東洋紡、米デュポン子会社に独占供給 消防服用の特殊繊維

623荷主研究者:2020/06/21(日) 22:16:27

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00555089?isReadConfirmed=true
2020/4/15 05:00 日刊工業新聞
オーミケンシが事業再構築 不採算部門の撤退視野

 オーミケンシはレーヨン事業を含む不採算部門の撤退を視野に、抜本的な事業再構築を検討する。レーヨン事業は衣料やメディカル、日用製品向けが中心で繊維部門の大半を占める。生産拠点や人員配置、撤退の時期などは今後詰める。5月をめど公表する予定。

 同社の繊維部門は原材料高や価格競争激化で厳しい状況。さらに新型コロナウイルス感染拡大が懸念される中、一段と経営環境の厳しさが見込まれる。

 今後は環境問題に対応した研究開発に投資を集中し、安定的に収支計上できる体質への転換や財務の健全性向上に取り組む。

(2020/4/15 05:00)

624とはずがたり:2020/07/09(木) 00:29:42
自分がスーツ殆ど着ない上にブランドに興味ないしIT企業のカジュアル文化の方が愛着あるけどなかなかの老舗の破綻のようだ。

米の老舗紳士服、ブルックス・ブラザーズ経営破綻…創業200年超
7/8(水) 22:22配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/c68db9c57a49dfed122669d1a974fc7657321fd7
読売新聞オンライン
 【ニューヨーク=小林泰明】米国の衣料品大手ブルックス・ブラザーズが8日、米連邦破産法第11章(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し、経営破綻した。新型コロナウイルスの感染拡大による店舗の休業が響いた。

 創業200年を超える紳士服の老舗で、ビジネススーツやネクタイなどの有名ブランドとして知られる。1890年代にボタンダウンのシャツを発売し、人気を集めた。リンカーンやケネディら歴代の米大統領にも愛された。

 日本には1979年に進出。世界40か国以上に約500店舗を展開している。

 同社は声明で、「新型コロナウイルスの大流行はビジネスが直面していた課題を加速させ、大きな打撃を与えた」とした。破産法申請については「廃業を意味するわけではなく、未来を守り続けるためだ」と強調しており、債務を減らしたうえで、新たな資金の出し手を見つけるなどして、経営再建を目指すとみられる。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)によると、カジュアルな服装を採用する企業が増えことで、スーツを購入する男性が少なくなり、経営不振に陥っていたという。

625とはずがたり:2020/08/28(金) 00:15:00
アパレル2社の大株主に ZOZO創業者の前沢氏
2020.8.13 21:49経済産業・ビジネス
https://www.sankei.com/economy/news/200813/ecn2008130020-n1.html

 インターネット衣料品通販大手ZOZO(ゾゾ)創業者の前沢友作氏が、アパレル大手2社の大株主になっていることが13日、分かった。大量保有報告書によると、7日までに約75億円を投じてユナイテッドアローズの株式を7・97%、アダストリアの株式を5・60%取得しているとみられる。

 株式の保有目的は「純投資が基本」としつつ、経営陣と友好的な関係が構築されることを前提に助言または提案を行う可能性もあるという。

 アダストリアの担当者は取材に対し「現時点では前沢氏から特に何も聞いていないが、一般論として株主とは適切にコミュニケーションを取っていく」と話した。

 前沢氏は平成10年にゾゾの前身の「スタートトゥデイ」を設立。昨年9月に社長を退任した。ツイッターでの積極的な発信や月旅行を契約したことなどでも知られる。

626荷主研究者:2020/10/11(日) 11:47:24

https://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20200905305.htm
2020/09/05 01:47 北國新聞
リサイクル事業参入 北日本紡績、10月上旬に

 北日本紡績(白山市)は4日の取締役会で、10月上旬にプラスチックのリサイクル事業に参入することを決めた。商社などに勤めていた粕谷俊昭社長の人脈を生かし、化学メーカーなどから原材料を仕入れ、再生製品を作る。

 具体的には、使用済みペットボトルをポリエステルの繊維に加工し、糸製品を製造する。自動車の解体時に出るエアバッグなどをナイロン製品に再生する。

 リサイクル部門を新設する。事業に必要な費用として1億2千万円を見込む。化学メーカーの遊休地を活用し、リサイクル工場を今後設立できないか協議している。

627荷主研究者:2020/11/02(月) 21:47:49

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64134730T20C20A9X93000/
2020/9/23 16:21 日本経済新聞
東レ、電動車部品向け合成樹脂フィルムの新製品

628荷主研究者:2020/11/08(日) 15:01:53

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65054050V11C20A0LB0000/
2020/10/15 19:57 日本経済新聞 北陸 石川
マスク 経営再建の糸口に 北日本紡績、抗菌糸開発も

629とはずがたり:2020/11/10(火) 20:15:00

格安ジーンズ、9ヵ国を旅して届く。 大量の農薬、過酷な労働、砂漠化する湖……他国に押しつける「本当のコスト」
2020/11/09
https://bigissue-online.jp/archives/1078002677.html

世界で売られるジーンズは、毎年約20億本。しかし、その多くの製造工程は環境や社会、人間に配慮しているとは言いがたい。店に並んだジーンズたちは、労働や生産コストの低い国を旅してやって来る。

 ドイツ市場向けの格安ジーンズがたどる生産過程(上地図)は、およそ6万㎞の道のりだ。たとえば綿花はカザフスタン産で、原料栽培には大量の農薬が用いられる。そこからトルコへ送られた綿繊維は、撚りがかけられて綿糸となる。次なる経由地は台湾だ。綿糸はここで織られ、デニム生地へと姿を変える。インディゴの化学染料はポーランドで生産され、染色はチュニジアで行われる。その後ブルガリアで柔軟性の付与と防シワ加工が行われ、生地ができあがる。そして中国でジーンズとして縫い合わされ、フランスでストーンウォッシュ加工(※1)など最後の仕上げが行われる。最終目的地のドイツではブランドロゴが縫い付けられるだけだが、この工程が収益に与える影響は最も大きい。

 一見すさまじく長い製造工程のようだが、低価格で取引を行う業者にとっては、この大量生産によって収益がもたらされる。外注先の国々では、ありあまる労働者や、業者にとって都合のよい税制度があるのに加え、労働組合の存在はほとんど知られていない。国際NGO「クリーン・クローズ・キャンペーン(※2)」によると、労働者の手元に渡る賃金は売却価格全体のわずか1%だという。その他の11%は輸送費や諸税に消え、13%が工場の運営費に、25%が広告費に充てられる。大部分を占める残りの50%をさらうのは小売業者たちだ。

 あまりにも安すぎる衣服が、生産国の過酷な労働の結果だという話は何年も前から問題視されてきた。だが、それだけではない。数ヵ国にわたる大量生産の製造工程は深刻な環境被害も引き起こしているのだ。数万㎞の距離におよぶ商品の輸送は莫大な燃料を要するだけでなく、大量の二酸化炭素を大気中へと排出する。一本のジーンズを作るのに消費される水の量は8千?であり、綿花の栽培にもまた多量の水が必要とされる。2010年のドイツ連邦統計局の試算によると、国内で販売される綿製品だけで合計64億?もの水が費やされているという。この数字は、ドイツ国内の家庭における水の総消費量の2倍以上に相当する。

 カザフスタンのアラル海も、かつては世界第4位の面積を誇る内陸湖だったが、綿花栽培を目的とした灌漑の影響で干上がり、ほとんど砂漠と化してしまった。これは世界的に見ても最悪の部類に入る、人間の手による自然災害だ。

 また、ヴィンテージジーンズの流行についても触れておく必要がある。ダメージ加工を施すサンドブラスト手法は砂状の研磨材を高圧で吹き付けるため、飛散した研磨材を吸引し、死に至る肺の病気にかかる危険性が指摘されてきた。しかし、未だにこの手法は労働者や環境への規制がほぼ存在しない国で行われている。

 安価な製品の生産による実際のコストには、河川や大気の汚染ならびに労働者の搾取と健康被害を含めなければならない。自然保護団体「グリーンピース」のマンフレッド・サンテンはこう語る。「たとえ国内の水が清らかになったとしても、消費者はドイツが環境汚染の問題を克服したわけではないことを自覚しなければなりません。それは単なる世界の片隅への押しつけにすぎないのです」

(Hans Peter Heinrich, fifty fifty / INSP)

※上記は『ビッグイシュー日本版』349号(現在はSOLD OUT)からの抜粋です。

630荷主研究者:2020/11/21(土) 15:13:00

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65185000Z11C20A0LC0000/
2020/10/19 19:33 日本経済新聞 中国 岡山
クラレの新工場完成 高機能マスク用の不織布増産へ

631荷主研究者:2021/01/02(土) 18:26:07

https://www.chugoku-np.co.jp/localeco/article/article.php?comment_id=711496&amp;comment_sub_id=0&amp;category_id=113
2020/12/21 22:00 中国新聞
大和紡績が出雲工場の設備増設 5G需要、不織布フィルター生産ライン新設

新工場で生産する製品を前に設備増設の覚書を交わす丸山知事(左)、斉藤社長(中)、長岡市長

 大和紡績(大阪市)は、出雲工場(出雲市)内に新工場を建設し、電子・半導体などの分野でニーズが高まる産業用の不織布フィルターの生産ラインを新設する。一貫生産体制を整えて来年7月に操業を始め、産業資材事業の主力工場として機能を強める。

 新工場は鉄骨平屋3230平方メートル。精密機器を洗浄する液体のろ過などに使うフィルターで、島根県外の2工場にある原料、製品生産の設備をそれぞれ移設し、計4ラインを新設する。同社は、第5世代(5G)移動通信システム関連での需要の伸びも想定する。

 ほかに土木資材の生産ラインの新設も含め、計14億2400万円を投資。操業後3年で30人の雇用増を計画する。同工場の売上げは2・2倍に伸びる見込み。

 同工場は1920年に発足。21日、島根県庁で丸山達也知事、長岡秀人市長と調印式に臨んだ斉藤清一社長は「人材難の中、長いつながりを通して行政の支援と理解があるのはありがたい」と話した。県と市は、投資などに計約2億6千万円を助成する。(三宅瞳)

632荷主研究者:2021/01/02(土) 23:05:21

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00583217?isReadConfirmed=true
2020/12/28 05:00 日刊工業新聞
大和紡績が生産集約、出雲に産業用フィルター棟

 ダイワボウホールディングス子会社の大和紡績(大阪市中央区)は出雲工場(島根県出雲市)に、液晶基板や半導体の洗浄装置などに使う産業用フィルター(写真)の生産棟を新設する。投資金額は約14億円。2021年7月に稼働予定。需要増に対応するとともに、既存工場閉鎖などの生産体制再編を進めて物流コストなどを合理化、利益率の向上を図る。

 同社の産業用フィルターは現在、原料を美川工場(石川県白山市)で生産し、和歌山工場(和歌山県美浜町)で製品化している。今回の新棟建設に合わせて、両拠点での工程を出雲工場に集約する。和歌山工場で生産する土木資材も、出雲工場に移管。その上で、和歌山工場は21年9月に閉鎖する予定。

(2020/12/28 05:00)

633名無しさん:2021/03/22(月) 22:16:23
合成樹脂スレッド
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1073920867/484

484 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2021/03/22(月) 22:15:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/86faf6a0b4e3a7937bbd91e48cbd0e4e3d109edb
ナイロンが足りない!自動車業界で浮上した新たな生産リスク
3/20(土) 9:12配信
ニュースイッチ
「内部はてんやわんやだ」
 自動車業界に、半導体や地震に続く新たな生産リスクが浮上した。汎用エンジニアリングプラスチックの一つである、ナイロンの不足だ。2月に北米で起きた寒波により、米南部に集積する石油化学プラントが一時停止。原料や製品の供給が滞っており、トヨタ自動車が北米4工場で生産調整に乗り出すなど、樹脂系部品を生産、使用する自動車系メーカー全般に影響が及んでいる。範囲の広さから「影響は夏頃まで続くのでは」との声もあり、好調な車生産に水を差す事態となっている。(名古屋・政年佐貴恵)

 「材料の確保はどうなっている」「製品の納入スケジュールを教えて欲しい」―。北米寒波から1週間ほどたった2月下旬以降、自動車部品メーカー各社は状況把握に追われた。「車生産の維持を最優先に状況を調査しており、内部はてんやわんやだ」(駆動部品メーカー社員)。

 影響を受けているのは、ナイロン6やナイロン66といったエンプラだ。締結部品やエンジン部品など、強化プラスチックとして幅広く使われる。寒波により米テキサス州で大規模停電が発生し、化学メーカーの製品供給が一時停止。米デュポンがフォースマジュール(不可抗力による供給制限)を発動したほか、東レも製品供給が不安定だという。防振材などを手がける部品メーカー首脳は「『明日から供給できない』と突然通達があった」と困惑する。

 この影響で、トヨタ自動車は11日頃からセダン「カムリ」やスポーツ多目的車(SUV)「RAV4ハイブリッド」などを生産する米ケンタッキー州の工場と、エンジンなどを生産する米ウェストバージニア州の部品工場の生産ラインを一部停止。ピックアップトラック「タコマ」を手がけるメキシコの完成車2工場でも一部稼働を停止し、生産調整している。

 すでに北米の電力は回復しつつあるが、凍結による配管の破損などで復旧には時間がかかっているもよう。部品各社は材料調達ルートの確保や代替材料への切り替えなどを行っているが、基幹部品に多く使われているだけに切り替えには時間がかかる。元々ナイロン需要が逼迫(ひっぱく)していたことも追い打ちとなり、影響は夏頃まで続くとの見方もある。トヨタ幹部は「時々刻々と変わる状況に合わせて毎日調整している」としつつ、「そのくらいは覚悟しないといけないかもしれない」と明かす。

 このほか北米では輸送コンテナ不足も続いており「コストに加え、輸送期間も通常時の倍以上になっている」(部品メーカー幹部)。各社は相次ぐ課題に対し、影響を最小限に留めるべく奔走している。

634荷主研究者:2021/04/11(日) 22:01:48

https://www.chugoku-np.co.jp/localeco/article/article.php?comment_id=737834&amp;comment_sub_id=0&amp;category_id=113
2021/3/24 13:02 中国新聞
不織布素材の工場新設 東洋紡岩国、マスクや医療需要対応

協定書にサインする西山専務執行役員(手前左)や、岩国市の福田良彦市長(同右)

 高機能素材メーカーの東洋紡(大阪市)は岩国市灘町の岩国事業所内に、新工場を建設する。23日、市役所で進出に関する協定に調印した。新型コロナウイルスの感染拡大による需要の高まりを受け、マスクや医療用防護服に使う不織布素材の生産を強化する。投資額は約16億円で、2022年7月の操業開始を目指す。

 新工場は鉄骨平屋1607平方メートルで、4月に着工する。3層構造マスクの真ん中の不織布を作るための設備を導入する。表層と内側用は既存の設備を改造し、新素材の開発にも対応できるようにする。

 岩国事業所は1937年に操業開始。塗料用の樹脂や海水を淡水化する膜などを生産している。従業員は417人で、新たに8人の地元採用を計画している。建設には経済産業省の補助金も受ける。

 協定調印式に臨んだ西山茂雄専務執行役員は「海外からマスクの輸入が難しくなった時、国内で供給できる体制をつくる。生産だけでなく、開発拠点としても期待している」と話していた。(黒川雅弘)

635荷主研究者:2021/04/11(日) 22:02:14
>>634
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00592643?isReadConfirmed=true
2021/3/25 05:00 日刊工業新聞
東洋紡、岩国にPP不織布の開発・製造拠点 年産1200トン安定供給

 東洋紡は岩国事業所(山口県岩国市、写真)内に、ポリプロピレン(PP)不織布の開発・製造拠点を新設する。4月に着工し、2022年7月の稼働を予定する。投資額は約16億円で、生産能力は最大で年間1200トン。不織布を安定供給する。アフターコロナを見据え、高機能品や環境対応品の開発も行う。

 新拠点の延べ床面積は1607平方メートルで、マスクや医療用防護服に使用するPP製メルトブローン不織布やスパンボンド不織布を生産する。建設には経済産業省の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」を活用する。

 新型コロナウイルス感染拡大以降、マスクや医療用防護服などに使用する不織布は需要が逼迫(ひっぱく)し、安定供給の重要性が指摘されていた。

 東洋紡の岩国事業所では現在、ポリエチレンテレフタレート(PET)製スパンボンド不織布を生産。PP製不織布は02年に生産を取りやめていた。

(2021/3/25 05:00)

636荷主研究者:2021/08/28(土) 22:02:11

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00605679?isReadConfirmed=true
2021/7/19 05:00 日刊工業新聞
東レ、ポリエステル長繊維不織布3割増産 滋賀に設備

アクスターを用いて作った工業用フィルター

 東レは、ポリエステル長繊維不織布「アクスター」を増産する。滋賀事業場(大津市)に設備を導入した。投資額や設備の詳細は非公表。現在設備の稼働率を高めており、生産能力を現状の年間7500トンから3割高める。用途の工業用集塵フィルターや建材用途で利用が拡大しており需要に対応する。売上高は2022年度(23年3月期)に20年度比3割増を目指す。

 中国の工場排気において環境規制が強化され、工業用集塵フィルターの需要が高まっている。また国内外問わず住宅外壁に用いる透湿防水シートにおいて、近年の気温や大雨など激しい天候変化を受けて長期耐久性や品質安定性が求められている。東レはこれらの状況を踏まえアクスターを増産する。

 アクスターは強度、密度に特長を持つポリエステル製の長繊維不織布。

(2021/7/19 05:00)

637荷主研究者:2021/10/02(土) 16:18:45

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC016XA0R00C21A9000000/
2021年9月1日 20:00 日本経済新聞 石川
北日本紡績、静岡企業の樹脂ペレット事業を買収

638荷主研究者:2021/12/12(日) 15:12:39

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF0170S0R01C21A1000000/
2021年11月1日 17:43 日本経済新聞
東洋紡、富山の2工場を休止 配置転換へ

639荷主研究者:2021/12/12(日) 15:18:02

https://www.sakigake.jp/news/article/20211105AK0025/
2021年11月5日 16時19分 掲載 2021年11月5日 19時2分 秋田魁新報
東洋紡が大館に生産拠点 人工腎臓向け素材、ニプロ工場内に

建設工事が進むニプロ大館工場の第7工場=大館市二井田

 繊維大手の東洋紡(大阪市)は5日、秋田県大館市に透析患者向け人工腎臓の素材を生産する拠点を新たに設けると発表した。医療機器大手ニプロ(大阪市)の大館工場内に進出。両社が同じ場所で一貫生産体制を築くことで、輸送に要するコストの削減や納期対応力の向上を図る。東洋紡は23人、ニプロは80人を新たに雇用する予定。東洋紡の本県進出は初めてで、事業費は約50億円を見込む。

 ニプロ大館工場は大館市二井田の県営大館工業団地に立地。ニプロは人工腎臓を増産するため、今年7月から第7工場の建設を新たに進めている。東洋紡と一貫生産を行う区画は第7工場内に設ける計画で、2024年7月の稼働を予定している。

 東洋紡が手掛ける素材は、血液をろ過する微細な穴があいた中空糸(ちゅうくうし)と呼ばれる膜。人工腎臓の中には約1万本の中空糸が入っており、血液を流すと尿素などの不要物質を取り除くことができる。

 東洋紡は現在、岩国事業所(山口県岩国市)で中空糸を生産し、ニプロ大館工場まで陸路で運んでいる。一貫生産体制の構築で、両社は輸送時間やコストの削減に加え、納期対応と品質管理の大幅な改善が見込まれるとしている。ニプロ大館工場での人工腎臓の生産能力は5割増となる見通しで、ニプロ側は約170億円を投資する予定。

 ニプロによると、世界の透析患者数は毎年約7%ずつ増加。新興国や途上国が経済的に豊かになり、食生活が変化したことが背景にあるという。ニプロの人工腎臓は国内外で需要があり、増産を続けている。

 両社の幹部は5日、県庁を訪れ、佐竹敬久知事に事業内容を説明した。東洋紡の竹内郁夫社長は「中空糸(の製造)はニプロと共に歩んできた。強固な生産体制を構築し、この秋田の地から広く世界に人工腎臓を提供したい」と述べた。

640荷主研究者:2022/01/09(日) 15:57:14

https://www.chugoku-np.co.jp/localeco/article/article.php?comment_id=813079&amp;comment_sub_id=0&amp;category_id=113
2021/12/1 13:00 中国新聞
東洋紡岩国、LNGに 事業所自家発電、23年10月稼働

新しい自家発電設備のイメージ

 素材メーカーの東洋紡(大阪市)は、岩国事業所(岩国市)の自家発電所の燃料を石炭から液化天然ガス(LNG)などに転換する。石炭燃料に比べ、二酸化炭素(CO2)の排出量を年8万トン(41%)減らせる見込み。30日、現地で安全祈願式があった。

 事業所の敷地約1万2600平方メートルにLNGのタンクや蒸気タービン、ボイラーなどを新設する。11月中旬に着工しており、2023年10月に稼働させる。LNGと廃棄物固形燃料(RPF)を燃料に、出力は1984年建設の現設備と同規模の1万6420キロワットを見込む。投資額は約90億円。大阪ガスグループが建設や保守などを担う。

 岩国事業所では6〜7割の電力を自家発電で賄っている。設備の更新で全社のCO2排出量を7%減らせるという。

 式後の記者会見で竹内郁夫社長は「低炭素ものづくりが可能な拠点としてまい進したい」と述べた。(有岡英俊)


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