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繊維スレッド

132荷主研究者:2008/10/23(木) 01:22:25

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20080830301.htm
2008年8月30日04時08分 北國新聞■北陸の経済ニュース
◎北日本紡績、東証上場廃止に 時価総額、基準の半分に届かず

 北日本紡績(白山市)の株式が二十九日、東証の上場基準に抵触し、九月末で上場廃止となることが決まった。連結営業赤字が九期続き、来期に黒字転換する計画だったが、市場の評価を得られなかった。同様の形で東証から退場するのは全国で二例目。同社は大証で上場を維持し、事業展開にも影響はないとしたが、創業六十年を迎える名門企業のイメージは傷付いた。

 北日本紡績は一九五四年以来、五十四年間にわたって東証二部に上場してきた。東証で時価総額の低迷で上場廃止となるのは、二〇〇四年三月のプラス・テク(茨城県阿見町)以来となる。

 北日本紡績は昨年十一月に時価総額が上場基準の十億円を下回り、東証から九カ月間の猶予期間が与えられたが、株価は回復せず、八月の平均時価総額が約四億六千万円にとどまった。

 株価低迷の最大の要因は、業績不振が長く続いたことだ。二〇〇八年三月期まで、連結で営業損益、経常損益とも九期連続で赤字となり、配当も十一期連続でゼロだった。

 二〇〇二年には金沢の工場を閉鎖し、社員を子会社に転籍させて人件費を圧縮するなど経営努力もみられたが、収益を大きく改善させるには至らなかった。

 帝人の下請けとして技術力は高く、近年は一般的なポリエステル繊維より十倍近く単価が高いアラミド繊維や炭素繊維分野に力を注いできた。東証に提出した今後の計画では、来期に黒字転換する予定だったが、市場は待ってくれなかった。

 「メーカーとの秘密保持契約があり、情報の発信不足があったのは否めない」。直山秀人社長がこう語るように、「川中企業」として自社の技術力について十分なIR活動を展開できなかったのも、市場の評価を得られなかった要因の一つとみられる。

 同社の株式は、三十日から九月二十九日まで整理銘柄に指定され、同月三十日に上場廃止となる。大証二部での上場は継続するが、現時点で大証の時価総額基準である五億円を下回っており、今後の株価次第では大証も上場廃止となる可能性がある。

 東証で上場廃止となったことで、北日本紡績に今後どのような影響が出てくるのか。

 一般的には上場廃止になると、資金調達が金融機関からの借り入れに限られ、事業を拡大しにくくなる。北日本紡績は大証にも上場しているが、東証に比べ株式の流動性は低く、資金調達力の低下は免れない。

 同社は今後、アラミド繊維事業が軌道に乗り、市場からの資金調達が必要になれば、東証への再上場を目指すとする。ただ、同社は上場後、市場から大きな資金調達をしておらず、現時点ではさほど支障がないとしている。

 それ以上に、同社にとって痛いのは、企業イメージの低下だ。上場廃止のデメリットとして、優秀な人材の確保が難しくなるとされており、中長期的な経営に影響が出てくる可能性がある。

 一方、上場廃止によって、経費が削減できるメリットもある。同社の「上場コスト」は年間で約二千五百万円という。今期の最終赤字の予想額が四千五百万円の同社にとって、上場コストは決して小さい額ではない。

 「安い株価が付く仕事じゃないと思っており、残念だ」。金沢商工会議所で会見した直山社長は再三、手掛けているアラミド繊維事業の将来性を強調し、市場の低い評価に納得できない様子だった。経営責任を問われても「今後も、与えられた使命を着実に履行するのが王道だ」と述べるにとどまり、自らの責任には言及することはなかった。

 冒頭、「五十四年間、上場会社として繊維産業の一翼を担った」とこれまでの実績への自負をのぞかせた直山社長。記者団からは「上場する意味があるのか」との質問も飛んだが、「将来の再上場」を口にするなど上場ブランドに強いこだわりを見せた。

 頭を下げる場面もなく、最後に「株主の皆様には心からおわびするとともに、なお一層のご理解とご支援をお願いしたい」と述べたが、口調は終始、淡々としたものだった。


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