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繊維スレッド
177
:
荷主研究者
:2009/09/18(金) 00:39:26
2009年8月19日 日経産業新聞 12面
ポリエス縮小・撤退相次ぐ 繊維、事業リストラ加速
帝人・三菱レイヨン… 代替収益源の育成急務
繊維業界が不採算事業の見直しに動き始めた。帝人と三菱レイヨンはポリエステル繊維の生産縮小・撤退を決定。昨秋以降の経済環境激変が伝統ある繊維事業の再編に及んだ格好だ。ただ、各社の事業構造改革は緒についたばかり。リストラの徹底や新事業育成など、残された課題は多い。
「創業の地で生産をやめることになった」。3日にポリエステル繊維の構造改革策を発表した帝人の亀井範雄常務は会見の席上で厳しい表情を浮かべた。
「創業の地」とは松山事業所(松山市)のことだ。衣類や自動車内装材に使う長繊維は2010年度末までに国内唯一の拠点である松山での生産を停止し、タイに集約。クッション材などに使う短繊維は国内生産拠点を2カ所から1カ所に統合する。
帝人が国内初のポリエステル繊維「テトロン」の生産を松山で始めたのは1958年。高度経済成長の波に乗り、合繊各社の国内生産が本格化したころだった。繊維業界はその後、60〜70年代に日米繊維紛争や石油ショック、80年代以降には輸出競争力低下の危機に見舞われる。90年代以降は繊維事業再編が段階的に進んだが、松山はそれでも一貫して長繊維の生産拠点であり続けた。
だが、衣料品の生産拠点は中国などにシフト。中国国内で合繊の生産設備の整備も加速した。規模に劣る国内拠点ではコスト削減にも限度があり、不況や原燃料乱高下などの逆風を克服するため「グローバルで生産を最適化する」(亀井常務)体制に動き出した。
「聖域にようやくメスを入れられた」(証券アナリスト)と前向きに評価する声もある。昨年6月に就任した帝人の大八木成男社長は90年を超える同社の歴史で初の非繊維事業出身社長。「繊維に過度な思い入れやしがらみがないことが決断を支えた」(業界関係者)側面もありそうだ。
帝人だけではない。
三菱レイヨンも豊橋事業所(愛知県豊橋市)でのポリエステル長繊維の自社生産を09年度末で停止することを決めた。今後はユニチカに生産委託し、自社ブランドでの加工や販売など、テキスタイル事業に特化する。
旭化成も9月末でポリエステル長繊維の自社生産から撤退し、帝人への生産委託に切り替える。いずれも赤字基調が続いていたが、今回の米金融危機が引き金となって決断に至った。
帝人は11年度には汎用素材の売上高比率を50%から40%に引き下げ、代わりに高機能素材や新事業を10%から15%に高める計画を掲げている。
高機能素材の代表は鉄に代わる先端素材である炭素繊維だ。そして、新事業には水処理事業など成長分野である環境関連ビジネスが含まれる。
この成長シナリオを実現するには、まず、ポリエステル繊維事業でのリストラの実効性が問われることになる。今回含まれなかった樹脂やフィルムといったほかの汎用素材についても合理化の推進が必要だ。
三菱レイヨンも同様にアクリル繊維などのほかの汎用素材事業について、もう一段のリストラ余地が残っている。
ただ、帝人と三菱レイヨンともに重点分野に掲げる炭素繊維や水処理事業は主力事業といえるほどには育っていない。市場が本格化していないせいもあるが、繊維の変わりの収益源に据えるには心もとない。リストラとともに、構造改革完了後を見据えた個別事業の成長戦略をどう描くかが今後の課題と言えそうだ。(中川渉)
▼繊維各社の構造改革
◇帝人 ◇ポリエステル長繊維の国内生産撤退、短繊維の国内生産を1拠点に集約
◇三菱レイヨン ◇ポリエステル長繊維の生産撤退
◇旭化成 ◇ポリエステル長繊維の生産撤退
◇ユニチカ ◇ナイロン長繊維の生産撤退
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