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繊維スレッド

192荷主研究者:2009/10/31(土) 18:53:10

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=13724&catid=303
2008年11月15日付 宮崎日日新聞
選択と集中 5…人工腎臓
■国際競争激化増産へ

 自社製品の繊維をストロー状にした中空糸からなる人工腎臓は、創業以来培ってきた繊維製造技術を土台に延岡市で開発された。1974(昭和49)年の製品化から旭化成の医療事業分野を切り開き、約30年を経た今、グローバル戦略を支える柱の一つへと成長した。

 中空糸膜に血液を流し、膜の壁面にある繊維特有の微細な穴から老廃物を除去する透析治療用具。直径0・2ミリの穴を繊維の断面に開ける高度な技術が必要だが、旭化成クラレメディカル透析事業部岡富工場長の横山憲(54)は「新分野進出を視野に、研究と開発を繰り返す中で生まれた」と話す。

 繊維の高付加価値化を目標に、同市のベンベルグ工場内にあった研究課は71(昭和46)年、透析用中空糸に的を絞って研究を開始。同年末には患者への負担が小さい再生繊維ベンベルグを素材にした中空糸製造技術を国内で初めて確立した。

 全社的な支援体制の下で医療用具開発部へと格上げされ、製品の組立、滅菌技術も短期間で確立。既に別素材で中空糸開発に成功していた米国企業に次いで、世界で2番目となる中空糸型人工腎臓の事業化にこぎ着けた。

   □      ■

 人工腎臓の販売は国内を中心に、81(昭和56)年にドイツに駐在所を設置するなど、当初から海外にも力を入れてきた。しかし、拡大する海外需要を背景に、製造工程の効率化や品質向上により競争力が強化されたことで、横山は「グローバル展開は、ここ5、6年で急速に加速している」と強調する。

 約300億円の売り上げを、2015年には倍増させる戦略を描き、その主戦場となるのがアジアを中心とした世界市場だ。国内の透析患者数は約30万人と横ばいになる一方、世界では05年に比べて約100万人の増加が見込まれている。

 シェア争奪に、国内市場4社、世界市場で3社としのぎを削るが、今後は「さらに絞られていく」と横山は見る。

 国際競争の激化による業界再編を見据え、02年、国内の医療機器メーカーから人工腎臓事業を譲受、07年には医療機器の製造販売会社との業務、資本提携を実施した。さらに、中国、台湾に販売会社を設立するなど、事業展開は急ピッチで進む。

 延岡市岡富地区は7日、人工腎臓の紡糸・組立一貫工場の完成式を迎え、世界最大の製造拠点となった。さらに、来年10月には同地区に建設中の新工場も稼働。世界で勝ち抜くための増産態勢が整いつつある。(敬称略)

【写真】最先端の製造技術を誇る人工腎臓の紡糸・組立一環工場。延岡市岡富地区は世界最大の製造拠点となっている


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