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繊維スレッド
43
:
荷主研究者
:2004/05/01(土) 04:25
【繊維変貌(下)衣料用、新付加価値で勝負】2003年10月31日 日経産業新聞 19面
繊維変貌(下) 衣料用、新付加価値で勝負 複雑な流通にもメス
「着る化粧品」。富士紡績はこんなブランド名の女性向け衣料製品を来年2月から、全国百貨店などで本格発売する。
衣服から出るアセロラなどの香りで疲労を和らげたり、繊維に銀イオンを含ませ菌類を寄せ付けない製品など4種類を新たに発売。既存品を含め18種類の商品を1ブランドにまとめた。いずれも衣服を着ると人体に何らかの効果があるとして、新製品だけで初年度5億円の販売を見込む。
衣料用繊維の開発は汗の吸収や肌触りの良さといった着心地の向上など、繊維本来の機能の改善に重点を置いてきた。富士紡績は美肌効果など化粧品の機能を持つ繊維の開発に成功。梅本茂夫社長は「新たな付加価値があれば国内市場もまだ開拓できる」と強調する。
ポリエステル、ナイロン、アクリルの三大合成繊維が大きな比重を占めてきた衣料用で最近、次世代商品として期待されるポリトリメチレンテレフタレート(PTT)繊維。肌になじみやすいポリエステルと強度が高いナイロンの特性を併せ持ち、伸縮性がある。染色しやすく、天然繊維と一緒に織ったり編んだりの加工もしやすい。
現在は価格がポリエステルの汎用品と比べて約5倍と高いが、他の繊維と合わせれば新たな高機能製品作りに役立つ。東レは米デュポンと共同で事業化し、来春をめどに三島工場(静岡県三島市)のPTT繊維の年産能力を3倍の1,500トンに増やす。旭化成と帝人は折半出資子会社のソロテックスを設立、「2005年をめどに海外生産も検討している」(ソロテックスの松浦哲也社長)。
国内製品の競争力を低下させる要因の一つだった、多段階かつ複雑な流通経路にも大きな波が起きようとしている。繊維は現在店頭に並ぶまでメーカーや商社などおおむね8つの段階を経る。東レはアパレルメーカーに生地のデザインなどを直接提案するなど、メスを入れ始めた。着用すると涼しさを感じる繊維やマイナスイオン繊維など高機能の生地を活用した共同企画の商品づくりも進める。
アパレルメーカーとの共同化で流通コストは3割安くなるという。今後改革を本格化し、「中間流通マージンを取り込むことで将来、繊維事業の売上高を3、4割伸ばしたい」と東レ幹部は戦略を打ち明ける。
「カネボウは技術力は高いが経営で失敗した」。ある大手繊維メーカー首脳は、繊維事業の不振を背景に主力の化粧品事業で花王と統合するカネボウについてこう分析する。子会社のカネボウ合繊(大阪市)は世界最軽量のポリエステル繊維も開発したが、「ポリエステルはしょせん汎用品。もっと高付加価値化に力を注ぐべきだった」との指摘だった。
すき間市場の開拓も流通改革も、メーカーが蓄積した得意技術を事業拡大に結び付けるためには必要な手段。過去の慣習にとらわれない発想が繊維業界に求められている。(この連載は合田義孝、田中良喜が担当した)
▼東レの繊維事業の流通構造改革イメージ図
・従来のサプライチェーン
繊維メーカー⇒商社(糸商)⇒テキスタイルメーカー⇒商社(生地商)⇒縫製メーカー⇒商社(卸商)⇒アパレル⇒問屋⇒小売店
・新商流
東レグループ(製糸⇒編立・職布⇒縫製⇒アパレル)⇒アパレル⇒小売店
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