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繊維スレッド
230
:
荷主研究者
:2010/05/15(土) 15:13:53
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100503/bsc1005030502005-n1.htm
2010.5.3 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人ファイバー 「ポリエステル繊維 染色技術」 常温・常圧下でエネ消費3割減
ナイロン、アクリルと並ぶ3大合成繊維の一つに数えられるポリエステル繊維で、帝人ファイバーが新たな染色技術を開発した。発色が良く色落ちしにくいといった染色性の良さと、高い強度を兼ね備えたのが特徴。しかも、製造時の二酸化炭素(CO2)排出を大幅に減らせる。ポリエステルは合成繊維全体の生産量の8割以上を占めるだけに、繊維産業の「エコ化」も促しそうだ。
◆応用範囲の拡大狙う
ポリエステル繊維を後染めする方法は大きく分けて2通りある。そのうちの一つは「カチオン染色」と呼ばれ、染色性の良さから幅広い用途に使われている。ただ、これまでは130度・1.3気圧の高温・高圧下で染めるのが一般的。高温で劣化しやすいウールやシルクなどの天然繊維と交ぜるのは難しかった。100度・1気圧以下の常温・常圧下で染色する方法もあるが、通常のポリエステル繊維に比べ強度が2〜3割落ち、激しい動きを伴うスポーツウエアなどには採用しにくかった。
そこで、さらなる応用範囲の拡大を目指した同社は、糸を作る際に新規開発した「カチオン可染ポリエステルポリマー」を使うことで常温・常圧下の染色を可能にしたほか、染色性と強度を併せ持つことに成功。デザインや質感、色の選択肢を大きく広げた。同社の重村幸弘商品開発グループ長は「まさに万能の技術」と胸を張る。
常温・常圧下で染色すれば、製造時の消費エネルギーが減る。高温・高圧下に比べ電力や蒸気などの消費エネルギーは30%、CO2排出量は25%それぞれ減らせるという。染色工程のエネルギー使用量は膨大なだけに、環境負荷低減への効果は大きい。同社の他のポリエステルと同様、再利用が可能な点も環境にやさしい繊維といえる。
日本の繊維メーカーは1950年代末からポリエステルを生産し、生産量の増加と歩調を合わせるかのように経営規模を拡大していった。しかし、80年代に入ると日本の繊維産業は斜陽となり、国際的な地位も低下。近年は価格競争力のある中国やインドのメーカーが台頭する一方、日本メーカーがポリエステル繊維の生産を縮小したり、事業そのものから撤退する例が相次いでいる。
帝人ファイバーも、昨年秋にポリエステル長繊維の国内生産から撤退することを決断した。今後は人件費の安いタイを主要な生産基地にしていく。
しかし、生産を海外に移しただけでは新興国の製品と明確な差別化ができず、競争に勝てる保証はない。そこで、移管に合わせてタイで製造する繊維の品質や機能を国内並みに引き上げ、競争力を高めようとしている。
◆タイで生産 巻き返し
新技術を使った繊維は当初からタイで生産する「初のケース」(重村グループ長)。現在は国内の開発者や製造技術者が現地従業員の熱心な教育にあたり、7月の生産開始に向け準備を進めている。現状では一般的なポリエステル繊維に比べ価格が若干高いが、タイでの生産は価格差を詰められる利点もある。
同社では一般衣料に加え、スポーツウエアやカーテンなどへの採用を目指し原糸を販売するほか、生地の供給も行う方針で、すでに引き合いは活発という。12年度には1000トンを生産する計画だ。重村グループ長は「新技術は30年以上の土台があってこそできた。タイへの生産移管は事業拡大のため。研究開発も強化していく」と“巻き返し”を誓う。(井田通人)
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