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繊維スレッド
42
:
荷主研究者
:2004/05/01(土) 04:24
【繊維変貌(中)樹脂に特化し高収益】2003年10月28日 日経産業新聞 13面
繊維変貌(中) 樹脂に特化し高収益 三菱レイヨン クラレ 合繊出遅れ逆手に
「世界一のアクリルメーカーになるための一歩だ」。今月初め、中国・江蘇省南通市でアクリル樹脂成型材料の新工場を稼動した三菱レイヨンの皇芳之社長は力を込める。
同工場の生産規模は年4万トンと世界規模。2年後には原料のメチルメタクリレート(MMA)モノマーの生産拠点も中国に設ける。2007年度末までにアクリル事業に総額約450億円を投じ、製品の生産能力を現在の1.8倍の87万4千トンに拡大、アクリル事業で世界一に躍り出る構想だ。
原料から成型材料・シートなど幅広く加工品を手掛け、主力の自動車のランプカバーなどに次ぎ、液晶テレビの導光板や看板なども伸ばす戦略。アクリルを含む化成品・樹脂事業の売上高は三菱レイヨン全体の約4割にすぎないが、営業利益の7割強に当たる154億円を稼ぎ出す。
クラレも世界で競争する事業は化学分野だ。食品包装や自動車の燃料タンクに使うガス遮断性樹脂、エチレンビニルアルコール重合体(EVOH)樹脂は約7割の世界シェアを持つ。接着剤副原料などのポバール(ポリビニルアルコール)樹脂もトップ。化成品・樹脂の営業利益は全社の79%に達する。
「独自性のある製品を出し続けるため、M&A(企業の買収・合併)もどんどんやる」と和久井康明社長。2005年までにポバールをドイツで2万トン増強。ゴムの弾性とプラスチックの成型性を併せ持つ熱可塑性エラストマーも鹿島事業所(茨城県神栖町)で2005年をメドに4千トン増産、自動車内装材向けなどを伸ばす考えだ。
両社には共通点がある。世界の合成繊維生産の半分以上を占める「花形」事業のポリエステルで大きく出遅れたことだ。東レと帝人が1958年に事業化したのに対し、クラレは64年、三菱レイヨンは69年の参入。
事業規模で追いつけない両社は90年代初めから、同事業を縮小し、「合繊も化学の一分野」(和久井社長)として樹脂分野へ資源を集中した。結果的にその後のポリエステル市場低迷の影響を免れ、売上高営業利益率の今期見通しはそれぞれ8.0%と8.2%と、業界最大手の東レと帝人の4%台を大きく上回る。
クラレの繊維事業売上高の比率は前期34%で、今期は3割を切る見込み。東京証券取引所の規約では3割未満の状態が3年間続けば証券分類は「繊維」から「化学」へ移る。名実ともに脱繊維が実現する。
ポリエステル繊維出遅れで辛酸をなめた経験を化学では生かし、「独自分野に特化し、群雄割拠の化学業界で小さくても"異能力士”になる」(和久井社長)。生き残りへの戦略は明確だ。
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