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繊維スレッド

180荷主研究者:2009/09/29(火) 00:08:55

2006年10月12日 日経産業新聞 1面
「新クルマ繊維」市場狙う
クラレ 人工皮革 有機溶剤使用1/100に
旭化成 タイヤ補強材 燃焼時、水とCO2だけ
東洋クロス アクリル不織布 強くて軽量 塩ビを代替

クラレや旭化成など繊維大手が自動車向け新素材の開発・生産に力を入れている。乗用車1台に約20平方メートルの繊維が使われるなど、衣料品の縮小が続く業界にとって魅力は大きい。環境対応や消臭・抗菌などの機能を盛り込んだ「新クルマ繊維」市場が広がってきた。

クラレは製造時の有機溶剤使用量を従来の100分の1に減らした人工皮革「ティレニーナ」をカーシート用に売り込む。9月から同製品の本格生産を開始し、2008年中に岡山事業所(岡山市)に50億円を投じて設備を増設。09年度に年産500万平方メートルを計画しており、うち3割を自動車向けに供給したい考えだ。

ティレニーナは従来のクラレ製人工皮革「クラリーノ」に比べ工程数を5分の1にし、製造コストを8割程度に抑えた。クラリーノより繊維が太いため、表面積が小さく染色加工しやすい。

クラレはカーシート大手の住江織物と共同で、消臭・抗菌機能を付加した人工皮革の開発も進めている。

旭化成は燃焼時に水と二酸化炭素(CO2)しか発生しないポリケトン繊維をタイヤの補強材として実用化する。廃タイヤの処理時の環境負荷を減らせる利点をタイヤメーカーに働きかける。

高強度繊維には炭素繊維やアラミド繊維があるが、ポリケトンはこれらの繊維に比べ弾性率は約9割、製造コストも8割程度を確保できる。側面の強度を上げてパンク時にもしばらく走行できるタイヤ、トラック向けの大型タイヤなどへの導入を見込む。08年に本格生産を始める予定だ。

東洋紡の関連会社、東洋クロスは表面をアクリル系樹脂で加工した特殊不職布を自動車内装材として拡販する。アクリル系樹脂を薄く何層も不織布の表面に塗り重ねることで強度と軽量化を両立させた。揮発性有機化合物(VOC)を柔軟剤に使う必要がなく、塩化ビニールの代替素材として採用拡大を目指す。

不織布は軽くコストも安いが、強度が不足しがちだった。東洋クロスは高温高圧で不織布の表面に複数のアクリル系樹脂を薄く何層にも塗り重ねることで、耐摩耗性の高い製品とした。価格も塩ビの9割に抑えた。

これまで多目的レジャー車(RV)など15車種に採用され、06年の販売量は150万平方メートルと5年前の8倍近くになる見込み。今後、伸縮性を高めてカーシート素材への応用も狙う。


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