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繊維スレッド

610荷主研究者:2019/09/23(月) 15:17:49

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00529834?isReadConfirmed=true
2019/9/4 05:00 日刊工業新聞
旭化成、「ベンベルグ」事業拡大 生産・環境対応 両輪で強化

紡糸工程では、左の濃い青の原液から繊細なベンベルグ繊維が生産される

 旭化成は、なめらかな肌ざわりの再生セルロース繊維「ベンベルグ」事業を、持続可能性(サステナビリティー)を切り口に拡大する。環境対応製品が世界的に注目される中、綿糸にならない種子周りのうぶ毛を原料とする同繊維の特徴や、水力発電が強みになる。今後、生産能力と自家発電を両輪で強化し、持続可能な成長を目指す。(梶原洵子)

【世界で唯一生産】
 ベンベルグ繊維の一般名称は「キュプラ」。昔は欧米でも生産されていたが、排水処理基準の厳格化などから今では世界で唯一、旭化成のベンベルグ工場(宮崎県延岡市)で生産されている。引き合いの増加を受け、矢野達也ベンベルグ事業部ベンベルグ工場長は「1ライン当たりの糸を巻き取る装置同士の間隔を少しずつ詰め、長繊維の生産能力を若干増やす」と話す。

 例えば、織物の縦糸向け長繊維の生産ラインの多くは巻き取り機が240本並んでおり、これを順次1・25倍の300本とする。

【青い糸】
 紡糸工程の最中の同繊維は青空のような青さで、環境対応をイメージさせる。原料のコットンリンター(綿花種子のうぶ毛)を、銅とアンモニアを含む水溶液で煮ると、濃い青の高粘度原液ができる。この液が紡糸用ろう斗の細い穴を通り、水流の力で引き延ばされて透明感のある青い糸になる。横に100本以上並ぶろう斗の上から下へ青い糸が流れていき、希硫酸液の中をくぐると銅が外れて白くなる。

【改良も視野】
 矢野工場長は「製造工程での銅の再利用率は99・9%。アンモニアとともに、回収率を高めたい」と、環境対応面での生産ラインの改良も進める考えを示す。

 旭化成はベンベルグ工場を含む延岡・日向地区の事業所で使用する電力の約9割を、自家発電でまかなう。水力発電所を管理する担当者は「最近は顧客から『どんな電力を使っているのか』と聞かれるようになった」と話す。生産に使う水力発電由来の電力の比率は増えており、現在は約3割だ。

 10月には、1925年に完工した同社最古の五ケ瀬川発電所(宮崎県日之影町)の大幅改修を始める。建屋以外の発電機や水車、変電所など中身を全て入れ替え、2021年に完成する。最大出力は1000キロワット増の1万4500キロワットとなる。

 このほか出力3万4000キロワットの第3火力発電所(同延岡市)を従来の石炭燃料から天然ガスに切り替える。22年に運転を開始し、年間16万トンの二酸化炭素(CO2)削減効果を見込む。その他の石炭火力発電では残った灰から高機能なコンクリート材料を生産する。「石炭は向かい風だからこそ、再利用までしっかりやる」(同社担当者)考えだ。

 製品を高効率で生産すればいい時代は終わった。使用電力やプロセス材料などの持続可能性も問われる。

(2019/9/4 05:00)


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