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繊維スレッド

195荷主研究者:2009/10/31(土) 19:42:43
>>194 続き
■多角化し赤字回避 2009年3月期決算 6年ぶりの減収減益

 旭化成グループ154社の2009年3月期連結決算は売上高は1兆5531億円(前期比8・5%減)、営業利益は349億円(72・6%減)を記録、6年ぶりの減収減益となった。

 事業別では、輸出品が大きなウエートを占めるケミカルズ、繊維、エレクトロニクスの3事業が減収・減益。一方でリフォーム事業が好調な住宅事業が唯一増収増益で、国内事業に支えられた。さらに景気動向に左右されない人工腎臓、ウイルス除去フィルター「プラノバ」が販売数量を伸ばしたのも特徴だ。

 総合化学メーカーでは唯一、黒字を確保した旭化成だが、グループ幹部は「多角化された事業によって赤字が回避されたといえる」と分析する。

■記者コラム/世界的な視点不可欠

 世界の動向と本県の地域経済は決して無縁ではない。特に東西冷戦が終結して以降、グローバルな変革が生活に直結する時代になったと言っても過言ではないだろう。

 例えば、ベルリンの壁の崩壊以来、共産主義圏である中国やベトナムなどから安価な食料品や日用雑貨などが流れ込み、物価を押し下げる恩恵をもたらした。一方で地元に立地する企業にとってはコスト縮減が命題となり、生産体制の見直しを余儀なくされている。

 それは延岡市に立地してやがて90年が経過しようとしている旭化成についても同様である。ピークで1万人以上いた正社員数は3千人にまで圧縮。国内市場の成熟を受けたグループは世界市場へ志向を変え、化学繊維が主体であった延岡地区工場群の生産品は医療、エレクトロニクスなどの最新分野に変わった。

 生産業務の効率化は、あらゆる地域の所得や消費力の低下の要因の一部となった。小売業だけを例に取ってみても、それは流通体制の変化とともにロードサイドの安売り店の増加と中心市街地の空洞化を招いている。

 ここで、最も注意を払わなければならないのは、こうした事態が工業生産基地のある日本全国どの地方でも起きているということである。どこの地方都市でも抱えている特に経済的な問題は世界的な視点なくして、解決の糸口は見いだせなくなっているのだ。

 1面連載企画「旭化成―構造転換の波動」の狙いの一つはそこにある。連載記事が、ローカルをグローバルにとらえるヒントになれば幸いである。(延岡支社長・森耕一郎)


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