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繊維スレッド

310荷主研究者:2012/04/08(日) 15:25:36

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20120225301.htm
2012年2月25日02時47分 北國新聞
薄地織物の受注急減 石川の繊維企業

 石川の繊維企業で、スポーツ衣料やダウンジャケット向けの薄地織物に急ブレーキがかかった。ここ数年、国内外から大型注文が相次ぎ、繊維産地のけん引役となってきたが、年明けから受注が減少。円高、ウォン安の影響で、安価な韓国製品が台頭しており、薄地を主力とする織物大手は新商品の前倒しや海外販路の開拓など対策を急ぐ。

 「春以降の受注が読めない。活況だった昨年に比べると、信じられない状態だ」。丸井織物(石川県中能登町)の宮本徹社長が嘆く。

 薄地織物は、髪の毛よりも細い糸を利用する。不良品になりやすく、高度な技術が必要とされることから、世界でも北陸の一部の企業でしか織ることができなかったという。

 薄手のダウンジャケットや登山ウエアの生地として注目が集まり、ここ数年、北陸に注文が集中していた。

 丸井織物によると、昨年は1月時点で、半年先まで織物の生産計画が埋まっていたが、今年は状況が一変し、4月以降の動向が不透明という。

 「取引先の間で、韓国に生地の調達先を切り替える動きが目立ってきた」と危機感を強めるのは、カジグループ(金沢市)の梶政隆社長。韓国企業の技術レベルが北陸の水準に近づく中で、円高傾向が続き、安価な韓国製の生地を購入する欧米のアパレルブランドが増えたという。

 石川県統計情報室によると、2011年の織物生産量は前年比16%増の約2億4500万平方メートルと、2年連続の2桁増となった。「薄地織物が数字を押し上げた」(坂田年男蝶理北陸支店長)との見方がある中、各社はその落ち込みを補う対策を取り始めている。

 丸井織物では、新たな生地の市場投入を1年前倒しすることを決めた。宮本社長は「悠長に構えている暇がなくなった。開発スピードを上げ、次々と新商品を出さなければならない」と力を込める。

 カジグループは中国のファッション市場開拓に本腰を入れる。2月中旬に営業担当を上海に派遣し、現地アパレルと交渉を始めた。

 一方、薄地織物の加工を手掛ける小松精練(能美市)の担当者は「現状は問題ないが、春以降の状況を見据え、欧州で新商品を発表するなど、既に手は打っている」と話す。

 足元では、東京外国為替市場の円相場が1ドル=80円台となったが、織物業者からは「まだ高い」との嘆き節が聞かれる。石川県繊維協会の伊藤靖彦会長は「ファッションのトレンドが変わり、薄地織物が引っ張りだこだった例年とは状況が違う。次のヒット商品を生む技術開発が急務だ」とし、ものづくり支援を充実させる考えを示した。


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