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繊維スレッド
189
:
荷主研究者
:2009/10/31(土) 16:15:53
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200910190028a.nwc
2009/10/19 Fuji Sankei Business i.
帝人ファイバー「ポリエステル再生技術」 中国にも衣料品リサイクルの輪
再生利用が困難で、なかなか進んでいなかった衣料品のリサイクルが定着しつつある。普及の主導的役割を果たしているのが帝人の子会社、帝人ファイバー(大阪市中央区)だ。衣類などに使われたポリエステル繊維を原料のテレフタル酸ジメチルにいったん戻した後、再びポリエステルによみがえらせる技術を2000年に世界で初めて確立。同時にアパレルメーカーなどから賛同企業を募り、回収から繊維の再生、再利用に至るリサイクルシステム構築を目指す活動を強化。今年9月には、技術を高く評価した中国の大手企業とも提携するなど、“エコの輪”は海外にも広まっている。
◆高純度で永久的に何度でも
帝人ファイバーの再生技術はまず、回収した衣類などを工場の破砕機で粉々にし、ポリエステルだけをより分ける。その後、溶媒を使ってポリエステルを分子レベルまで分解して色素を落とし、蒸留と濾過(ろか)を繰り返すことで新たなポリエステルを生み出す仕組み。
特筆すべきは、回収した衣類がポリエステルを80%以上含んでいれば、99.9%という極めて純度の高いポリエステルを再生できる点だ。石油からつくるポリエステルと比べても品質面で劣らず、しかも劣化しないため、半永久的に何度でも再生できる。
せっかく高度な技術を持っていても、使う場面がなければ宝の持ち腐れになってしまう。そこで同社は、リサイクルシステム「エコサークル」を運営し、協力企業を国内外から募ることで、技術の活用シーンを広げようとしている。
今月15日には、生活雑貨チェーン「無印良品」を運営する良品計画と組み、店頭で使い古したスケジュール帳のカバーを回収し始めた。ボールペンをプレゼントする代わりに、回収したカバーからポリエステルを再生する試みだ。消費者へのライフスタイル提案を得意とする無印良品の影響力は大きいだけに、帝人ファイバーでは回収に対する理解が深まると大いに期待する。これに先立つ9月には、中国のスポーツウエア大手、李寧とも提携した。ポリエステル再生事業で中国メーカーと組むのは初めて。帝人ファイバーのポリエステルを使ったウエアを李寧が製品化するとともに、不要になったウエアを李寧が回収し、回収後は帝人ファイバーが引き取り、ポリエステルに再生する予定だ。
CSR(企業の社会的責任)活動の一環ととして自社製品の環境対応を強化する企業が増えていることもあって、エコサークルの賛同企業はすでに120社を超えた。
◆繊維生き残りの切り札
ただ、再生ポリエステルのさらなる普及に向けて足かせとなるのが、石油からつくる場合に比べて1〜2割高い製造コストだ。消費者の環境意識が高まる半面、景気悪化の影響もあって、“使い捨て”を念頭に置いたアジア産などの低価格衣料品が市場を席巻するなど追い風ばかりが吹いているとはいえない。
帝人の再生技術は、単に古くなった衣類をリサイクルするだけでなく、衣料品製造工程の消費エネルギーと二酸化炭素排出量をそれぞれ約8割減らせるなど、環境負荷低減への貢献はきわめて大きい。帝人ファイバーでは「回収作業の効率化などで製造コストも石油からつくる場合と同程度に引き下げ、競争力を高めたい」と意欲的だ。ポリエステル再生技術は、日本の繊維産業生き残りの切り札になろうとしている。(井田通人、山田泰弘)
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