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繊維スレッド

200荷主研究者:2009/10/31(土) 19:46:53

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=18208&catid=346
2009年6月22日付 宮崎日日新聞
メード・イン・延岡5…人工腎臓

■グローバル展開加速

 旭化成は5月、北米市場で在宅透析システムや腎不全治療システム事業を手掛ける米国の医療機器メーカーと業務提携を結んだ。次世代透析治療システムの共同開発を視野に、同社ドイツ工場に人工腎臓の製造を委託。世界市場を舞台に透析事業の成長戦略を描く旭化成は、中国杭州の組立工場に次ぐ海外製造拠点の整備によって、グローバル展開を加速させる。

 中空糸膜人工腎臓の製品化は、1974(昭和49)年にさかのぼる。その開発は、延岡市恒富地区工場内のベンベルグ工場研究課が、繊維の高付加価値化を追求する中で進めてきた。

 繊維の断面に直径0・2ミリの穴を開ける高度な技術は、繊維製造技術を土台に、71(昭和46)年の研究開始から3年で確立。開発後すぐ、旭化成初の医療事業会社・旭メディカルが設立され、恒富地区には人工腎臓用の紡糸工場も建設、事業化に向けた準備は足早に進められた。

 世界で2番目となる中空糸膜による人工腎臓メーカーとして国内透析事業をリードし、世界シェアも2位に上り詰めた。旭化成クラレメディカル透析事業部岡富工場長の横山憲(54)が「事業領域拡大には新技術創出や業務提携が重要」と強調するように、その成長を支えたのは、技術革新と経営戦略である。

   □     ■

 グローバル市場でのシェア争奪を背景に、各メーカーはより安全性の高い新素材開発にしのぎを削り、旭化成もその過程の中で、素材の主力を再生繊維ベンベルグから合成繊維ポリスルホンへと移してきた。

 昨年3月に生産停止したベンベルグ中空糸膜は、繊維の性質上除去できない血中の老廃物が手首などに沈着して痛みを起こす「手根管症候群」などの課題を抱えていた。80年代に入ると、世界最大手フレゼニウス(ドイツ)が、現在では世界の主流となっているポリスルホン中空糸膜を先駆けて開発。老廃物を効率的に除去できるとして、透析治療分野で“合成膜ブーム”が起きたのもそのころである。

 既に合成膜中空糸も開発していた旭化成だが、高いコスト競争力を求める形で80年代後半にポリスルホンの開発に着手。94年には製品化にこぎ着け、主力製品となった。

 ドイツやアメリカに販売拠点を設けるなど、世界60カ国以上への供給体制を築き、国内競合他社との業務提携や事業譲受を繰り返すことで競争力を高めてきた人工腎臓事業。ベンベルグから派生した医療分野は今、血液治療システム全般へと歩みを進めている。(敬称略)

【写真】世界最大規模の製造拠点となった岡富地区工場。ベンベルグから派生した人工腎臓事業はグローバル市場でのさらなる成長を見据える


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