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繊維スレッド

4荷主研究者:2003/09/24(水) 00:16

2003年4月18日 日経産業新聞 12面
ポリプロピレン繊維 増産 三菱レイヨン 産業資材向け開拓

三菱レイヨンはオフィスのカーペットなどに使うポリプロピレン繊維を増産する。豊橋事業所(愛知県豊橋市)の年産能力を2004年度に現在より13%増やし8500トンにし、2006年度には委託生産の拡大により1万トンの販売を目指す。従来の難燃剤を添加せずに焼却処分が容易な製品も開発し、産業資材向けなど新たな需要を掘り起こす。

ポリプロピレン繊維はポリエステルなど他の化学繊維に比べ最も比重が軽く、水を吸収しない。オフィス・ホテルのカーペット、自動車のマット、かばんのひも、船舶用ロープなどの素材として使われている。三菱レイヨンはポリプロピレン長繊維では国内最大の生産規模を持つ。

繊維製品を燃えにくくするため塩素などの物質を含むハロゲン系の難燃剤を添加するのが生産の一般的な手法だ。同社は繊維に特殊な樹脂を入れ、ハロゲン系の難燃剤を使わずに高い難燃性と耐候性を持つポリプロピレン繊維の開発に2年前に成功。この製造技術により焼却処分しても有毒なガスの発生の恐れがなく、紫外線でも色が落ちにくい点などを前面に打ち出し、本格的な市場開拓に踏み切る。

今後、屋外のテントやイス張り向けなど様々な需要を新規に開拓していく考え。その一環として、キャンバス製造会社のカンボウプラスと建築工事用シートの共同開発にも着手した。

委託生産の拡大とともに、将来はさらに豊橋事業所の設備増強も検討する。国内の繊維需要が低迷する中、新たな繊維事業の柱に育てる。

▼ポリプロピレン(PP)繊維
日本では三井化学が1962年に生産を始め、東洋紡や三菱レイヨン、日東紡など繊維・化学メーカー数社が参入した。原料となるプロピレンが安い価格で調達できることから、当時は「夢の繊維」と呼ばれた。
ただ、PP繊維は染色することが難しく衣料用には適さないことが判明し、大半のメーカーが撤退した。その後、カーペットなど産業・生活資材向けの需要が拡大したが、大手合繊メーカーでPP長繊維を生産するのは現在、三菱レイヨン1社だけになっている。
紙おむつ向けなどの不織布の材料としても使われ、不織布は三井化学や旭化成などが製造している。


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