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繊維スレッド

138荷主研究者:2008/12/30(火) 02:14:32

http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200811140023a.nwc
帝人ファイバーの繊維リサイクルシステム 企業の参加促しコスト減狙う
2008/11/14 Fuji Sankei Business i.

帝人ファイバーのリサイクル施設=松山市

 帝人ファイバーは、ファッションや環境関連の国際展示会で同社が構築したポリエステル繊維のリサイクルシステム「エコサークル」を紹介するための出展を積極化し、海外における認知度向上を目指す。海外のアパレルメーカーなどを対象に「エコサークル」への参加を促し、リサイクル処理量を引き上げてリサイクル繊維の製造コスト低減を図るのが狙い。

 「エコサークル」は、衣料品メーカー、アパレル製造小売業(SPA)なども参加したポリエステル製品のリサイクルシステムで、2002年に構築した。メンバー企業は、今年9月現在で100社を突破したが、海外企業の参加は約1割にとどまっている。帝人ファイバーの大河原茂マーケティング部長は「海外企業やアパレル関連副資材メーカーなどの参加を増やし、早急に200〜300社体制にしたい」と意気込む。

 国際展示会を通じた認知度向上のための取り組みでは、9月にパリで開かれた服飾素材見本市「プルミエール・ヴィジョン」に10年ぶりに参加。同見本市は来年2月にも開催されるが、その出展もすでに決めている。また来年1月、パリで開かれるインナーウエア展示会「アンテルフィリエール」とUAE(アラブ首長国連邦)のドバイで開催される環境関連展示会「オフショア アラビア」にも初出展する。中東の民族衣装の生地はポリエステルが多く、「エコサークル」への参加条件に合うという。

 「エコサークル」は、小売店やメーカーが回収した衣料品をポリエステル繊維や原糸にリサイクルするシステム。リサイクルした原糸を使用した衣料品に「エコサークル」マークのタグをつけることで、アパレルメーカーは「エコロジー」という付加価値を製品に付与できる半面、リサイクルしたポリエステル原糸の価格は通常品より1〜2割高い。

 リサイクルシステム自体はすでに確立しているものの、いかに製造コストを削減するかが今後の課題だ。そのためには参加企業を増やして処理プラントの稼働率を向上させる必要がある。コスト削減は、リサイクル製品の普及を加速する大きな要因となる。

 海外企業では、アウトドア製品のパタゴニア(米国)が05年に参加したのをはじめ、スキーウエアのクイックシルバー(フランス)、登山用品のマウンテンイクウィップメント(カナダ)など著名なブランドメーカーも参加している。

 国際展示会への積極的な出展を通して、こうした海外企業をメンバーとしてさらに加えたい考えだ。

 同時に、ボタンやファスナーなど副資材メーカーとの協力関係も強化する。裏地やボタンなど衣料品の副資材を再資源化可能な素材にすることでリサイクル効率が高まるためだ。

 「エコサークル」の趣旨に賛同する副資材メーカーの協議会「エコサークルライニス会」が今年10月に発足。現在、14社が参画しており、リサイクル可能な製品開発を帝人ファイバーとともに進めていく。

                   ◇
【予報図】

 ■設備増強へ海外拡大も視野

 帝人ファイバーのポリエステルリサイクルは松山事業所(松山市)で行われている。「エコサークル」に参加した企業の製品が実際にリサイクルされるまでにはタイムラグがある。2005年に参加した米パタゴニアの製品のリサイクルが始まったのは今春からだ。

 処理能力は、年間1万トン。現在の稼働率は7〜8割とまだ余裕があるが、海外も含めて参加企業が増えていけば、いずれは設備増強が課題になる。「エコサークル」の処理設備で増設が必要なのはポリエステル原料にリサイクルする工程までで、原糸にする工程は通常の設備が使用できる。

 設備増強はまだ先だが、タイなど帝人グループのポリエステル事業の海外拠点への併設も視野に入れている。

 世界の繊維産業ではポリエステルと綿の生産量が最も多く、それぞれ約40%を占めると推定される。合成繊維ではポリエステルが断トツだ。そのリサイクルの推進は、地球規模で環境負荷の低減に大きく寄与する可能性を秘めている。(財川典男)


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