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繊維スレッド

193荷主研究者:2009/10/31(土) 19:40:27

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=18073&catid=346
2009年6月17日付 宮崎日日新聞
ベンベルグ中国へ 富裕層狙い市場開拓

 1931(昭和6)年の製造開始から約80年の歴史を持つ旭化成の再生繊維・ベンベルグ(一般名・キュプラ)は現在、生産量の約5割が海外へと出荷される。流通先はインド、欧州、韓国、香港だが、グループが今後、最も力を入れたいのが新興市場の中国だ。2005年からは中国沿岸部の寧波市に主力製品である裏地生地の製造工場を設立。現地のファッションショーに参加するなどして認知度アップにも取り組み始めた。

■デザイナー育成しPR

 毎年3月と11月の2回、中国内外の170人以上のデザイナー、約200社のブランドが参加する中国ファッション協会主催の「北京コレクション」。旭化成は07年秋、このショーに「中国ファッションデザイナー・クリエイティブ大賞」を設けた。

 中国人トップデザイナーの中から選出した2人がショーの期間中、ベンベルグを使ったドレスなどを発表。自社製品のベンベルグをアパレル関係者にアピールするのが狙いだ。

 富裕層が年々拡大し、高級服の需要が伸び続ける中国。しかし依然として国内のアパレル業界は未成熟で日本や欧州のようにブランド・ステータス(地位)を確立したメーカーは存在しない。高級紳士・婦人服の素材としてベンベルグの市場開拓を進めたい旭化成としては、デザイナーの育成や発掘は避けられない課題なのだ。

 山崎真人広報室長は「中国に製造拠点ができている中、市場としての比重も高くなってきている。だが、市民や消費者へ届く(浸透する)のはまだこれから」と分析する。

 広報戦略の主軸の一つとして、キャンペーンモデルを30年以上にわたり起用してきたグループは、04年から中国人モデルの採用も始めた。

 北京コレクションのほか、国内外900以上のアパレルメーカーが出展するインターテキスタイル(上海)などの出演を重ねて国外での評価を高めるほか、中国人社員のロイヤルティーを高めようと工場や支社でのPRを重ねる。

 現在の中国人モデルは史〓鷺(シーウンルー)さん(19)=中国黒竜江省出身。約180センチという長身に細身のモデル体形で、旭化成の素材でできた衣装や水着の魅力を最大限に引き出す。
[〓はさんずいに文]

【写真】今年3月に開催された北京コレクション。グループは「中国ファッションデザイナー・クリエイティブ大賞」を2007年から設け、ベンベルグの認知度アップを図る(写真は旭化成提供)

■ベンベルグとは 吸湿、光沢優れブランド価値

 ベンベルグ繊維は1897(明治30)年、ドイツのJ・P・ベンベルグ社が世界で初めて工業化に成功した。綿の木の実の周囲についているコットンリンターと呼ばれる綿毛を銅とアンモニアで溶解した原液から糸を製造する。

 創業者である野口遵の肝いりで技術導入した旭化成は1931(昭和6)年から延岡市で生産・販売を開始。吸湿性、光沢感、肌触りなどに優れ、特に裏地用の生地として、あらゆる繊維の中でブランド価値は最も上位に位置する。

 一方で、綿毛などの原料が高価であるがゆえに、パルプを原料とするレーヨンと比べ市場での残存能力は劣るといわれる。旭化成が生産を開始した当初にドイツ、米国などにあった製造会社は次々と淘汰(とうた)され、数年前にはイタリアのメーカーが製造を停止し、旭化成は世界市場に唯一残存するモノポリー(独占)企業になった。

【写真】ベンベルグの原料になるコットンリンター。製造当初は米国から輸入していたが、現在は中東、インド、ブラジル、中国など幅広い地域から調達している


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