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繊維スレッド

382とはずがたり:2014/06/13(金) 23:41:50
>>381-382
 一方、東洋紡は本業の繊維が不振にあえぎ、「1日1億円の赤字」を垂れ流していた11年ごろ「脱繊維」を掲げて構造改革に着手。繊維事業を大幅に縮小しながら、繊維技術を応用した多角化に取り組み、フィルムやバイオなど非繊維事業を強化した。

 また、帝人も炭素繊維事業を強化し、ダイワボウホールディングスは情報システム、日清紡ホールディングスは自動車用ブレーキを主力事業に育て上げるなど繊維以外に活路を求めてきた。

対処療法でじり貧

 繊維産業では多くの企業が繊維事業から脱却し、新たな収益事業を着々と開拓するなか、名門のユニチカはなぜ出遅れたのか。

 安江社長は「成長投資が十分でなかったが、純資産が毀損しないよう営業利益の範囲内に構造改革を抑えていかなければいけない制限があった」と釈明した。

 新社長に就く注連取締役は「祖業である繊維事業はリストラの連続だった」と振り返った。繊維事業の低迷でリストラを繰り返したが、借金が多かったこともあって目先の対処療法に終始。過去の蓄積で余裕のあるうちに「脱繊維」に向けた技術開発や思い切ったM&Aに踏み切ることができなかった懐事情を打ち明けた。

 金融業界関係者は「26年3月期の連結売上高が1626億円と聞いて、こんなに小さな会社だったのかと正直、驚いた。規模が小さいため大規模な投資もできず、抜本的な構造改革に踏み切れなかったのだろう。それでも銀行としては明治22年創業の名門企業との長い付き合いもあって見捨てることができなかった」と指摘する。

 今回の金融支援で投資に回すことができるのは総額100億円に過ぎない。注力するスマートフォン向けの樹脂製品は価格競争の激しい分野で、安定した収益を保つのは難しいとみられる。

 金融支援の要請を発表した翌日の5月27日の東京株式市場ではユニチカ株が大幅反落。前日終値比11円安の46円で取引を終え、終値として年初来安値を更新した。一時は16円安の41円まで値を下げた。市場も「先行きは不透明」(市場関係者)との見方を強めているためだ。

 ユニチカは明治22(1889)年創業の尼崎紡績が発祥で、かつては「三大紡績」の1社と呼ばれ、かつてはバレーボールやマスコットガールなどで全国で知られた関西企業だ。遅ればせながら抜本的な再建に取り組むが、かつての輝きを取り戻すには厳しい道が待ち受けている。


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