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繊維スレッド

175荷主研究者:2009/08/30(日) 18:48:19

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200908150018a.nwc
2009/8/15 Fuji Sankei Business i.
汎用繊維の国内生産縮小相次ぐ 高機能製品に活路 業界再編も

 合繊メーカー各社が衣料品に使うポリエステルなどの汎用繊維で、生産規模の縮小を進めている。背景には、2000年以降、中国やインドで生産される安価な製品に押されて利益が出にくくなったことに加え、昨秋以降の需要急減も重なり、採算が大幅に悪化したことがある。各社は、一部製品からの生産撤退や生産拠点の統廃合による抜本的なコスト削減で収益の改善を急ぎたい考えだ。

 三菱レイヨンは今年度中に、衣料品の生地に使うポリエステル長繊維の生産から撤退する。同社はこれまで、豊橋事業所(愛知県豊橋市)で年間4000トン程度を生産してきたが、生産能力に対して稼働率は半分以下に落ち込み、業績の足を引っ張っていた。同社は「需要が落ち込み、コストのかかる自社生産は割に合わないため、撤退を決めた」と説明する。

 同社は、毛布などに使うアクリル繊維でも、昨年度に大竹事業所(広島県大竹市)の年産能力を13万トンから5万2000トンに縮小した。これによる余剰設備については、鉄より軽くて強い性質を持ち、汎用繊維に比べて高収益を期待できる炭素繊維原料の生産設備への転用を進めている。

 旭化成も原料価格の乱高下や需要減で、今後の収益拡大が難しいと判断し、今年9月にポリエステル長繊維の生産から撤退する。同社の繊維事業子会社を通じ、婦人服や自動車シート向けに生産していたが、宮崎県延岡市のポリエステル工場を閉鎖する。

 ユニチカは9月までにスポーツ衣料などに使われるナイロン長繊維の生産から撤退。ウール事業や綿事業でも今年度内に工場閉鎖などに踏み切る。

 一方、帝人は、来年度末までにポリエステル長繊維の国内生産から撤退し、タイの2工場に生産体制を集約する。同社全体の生産能力の約3割を占める松山事業所(愛媛県松山市)が、国内生産を担ってきたが、亀井範雄常務は「国内生産は、高コスト構造からの脱却が難しい」と指摘。人件費などのコスト面で有利な海外での生産に活路を見いだす方針だ。

 ただ、圧倒的な価格競争力を誇る新興国勢が優位な状況は今後も続く見通しで、「生産コストを減らしても、汎用繊維事業を高収益化するのは構造的に難しい」(合繊大手幹部)との声も上がる。このため、各社は炭素繊維など高機能繊維事業の強化を急いでいるほか、三菱レイヨンは化学大手の三菱ケミカルホールディングスとの統合に向け協議を進めており、生き残りに向けて業界再編が加速する可能性もある。(山田泰弘)


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