したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

繊維スレッド

201荷主研究者:2009/10/31(土) 19:47:41

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=18234&catid=346
2009年6月23日付 宮崎日日新聞
メード・イン・延岡6…プラノバ

■医薬関連分野を開拓

 延岡発祥の中空糸膜製造技術を生かし、旭化成恒富地区工場で1989年に製品化されたウイルス除去フィルター・プラノバは、医薬関連事業進出への道を切り開いた。

 止血や感染症治療に使われる血液製剤の一つ、血漿(けっしょう)分画製剤の精製過程で、肝炎ウイルスなどの除去に用いられるプラノバ。「人工腎臓に続き、柱になる新事業創出のために研究を進めた」。旭化成メディカルプラノバ工場長の諸江一郎(54)は研究を開始した81(昭和56)年当時を振り返る。

 人工腎臓のベンベルグ中空糸膜を74(昭和49)年に製品化した恒富地区のハローファイバー工場は、ベンベルグの高付加価値化を目指し、大阪の繊維加工研究所と共同研究に乗り出した。

 研究は、ストロー状の繊維に血液から精製した溶液を通し、膜中の微小な穴からウイルスを除去する中空糸膜の開発に絞った。透析で除去する老廃物よりもサイズの大きなウイルスを取り除くため、膜中の穴の大きさをコントロールする技術を確立。87(昭和62)年には恒富地区で実用化に向けたプロジェクトが発足し、生産設備も建設された。

 人工腎臓製造ノウハウを背景に、プロジェクト発足から約2年という短期間で製品化を実現。だが、発売当初は「数本売れただけで大騒ぎしたほど」(諸江)の厳しい状況が続いた。

   □     ■

 血液製剤の生成過程におけるウイルス安全性への対策はかつて、加熱処理などによって活動を抑える方法が主流だった。ウイルスそのものを除去するという概念を持ち込んだプラノバの登場はメーカーから理解を得られず、発売当初の売上高は年間数百万円ほど。社内では事業打ち切りも議論された。

 しかし、80年代半ばに浮上し、90年代に一気に社会問題化した薬害エイズ問題などを契機に、血液製剤におけるウイルス安全性のニーズが高まる。血液関連の研究会でウイルス除去の有効性について研究成果を発表し、開発担当者自身がメーカーに直接説明に回る販売戦略を展開、事業が軌道に乗ったのは、発売から約10年後だった。

 現在、世界の血液製剤メーカーの8割以上が導入するまでに成長。恒富地区では2003年以降、次々と工場が新設され、プラノバ唯一の生産拠点として供給体制の整備が急ピッチで進んだ。

 ベンベルグ製造技術から派生したプラノバは、延岡で生まれた技術の集積。ウイルス安全性を飛躍的に進歩させたその技術力は、グローバル戦略を支える柱へと姿を変えた。(敬称略)

【写真】世界初のウイルス除去フィルター「プラノバ」。中空糸膜製造技術など、延岡発祥の技術が生かされた製品は、旭化成の医薬関連事業を切り開いた


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板