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繊維スレッド
28
:
荷主研究者
:2004/01/19(月) 01:42
【旭化成:レオナ工場】2001年6月19日 日経産業新聞 18面
製造・開発ズームイン 旭化成・レオナ工場 「ナイロン66」設備増強 高機能樹脂シフト加速
日向灘を望む宮崎県北部の中核都市、延岡市。旭化成が会社発祥地の延岡で、ナイロン66「レオナ」(商品名)の生産増強工事を急ピッチで進めている。ナイロン66の用途は繊維中心だったが、今では自動車、電機向けなどのエンジニアリング樹脂として世界的に需要が拡大している。旭化成は能力増強をバネにナイロン66樹脂でアジア首位の地位を固め、高機能樹脂への転換を加速する構えだ。
▽生産能力4割増強
「ボトルネック解消による能力増強はこれまでも進めてきたが、大型投資は久しぶりだ」。レオナ工場の入江洋司工場次長は完成間近の新設備についてこう話す。増強するのはナイロン66の重合設備。年産能力3万トンで、投資額は約30億円。10月に稼動予定で、繊維を含めた工場全体の年産能力は現在より40%弱増えて約11万トンとなる。新設にあたっては「初期投資を抑えるために知恵を絞った」(入江次長)。会社全体のコスト削減策の一環だが、設置する機械類の仕様、高温状態の樹脂を乾燥する工程などに工夫を凝らすことで、従来のやり方に比べて投資額を四分の三程度に抑制できた。
ナイロン66は強度、耐熱性、耐薬品性に優れる素材。もともとパンティストッキングなど繊維向けが主体だったが、繊維向けの需要が頭打ちになる一方で、エンジニアリング樹脂としての用途が拡大。旭化成も増強分はすべて成長性の高い樹脂に振り向ける。
旭化成のナイロン66樹脂は現在、60%が自動車向け、残りの40%が電機や工業材料向け。自動車向けではエンジンカバー、ラジエーターのカバーなど金属代替で需要が伸びているという。レオナ工場の隣接地では、子会社がガラス繊維など他の素材を混ぜるコンパウンド工場を運営しており、より付加価値の高い製品を生み出す体制を構築している。
▽アジアで一貫生産
ナイロン66樹脂で旭化成は米デュポンに次ぐ世界2位グループだが、旭化成の強みはアジアで唯一、原料から製品までの一貫生産体制を確立している点だ。基礎化学品の生産拠点である岡山県水島地区でアクリロニトリルやシクロヘキサノールを生産、延岡で製品に仕上げる。このためコスト競争力で優位に立つことが可能になった。
さらに、原料、繊維、樹脂と別々だったレオナ工場の運営も一体化した。ナイロン66の生産工程には、繊維を中心にした多品種少量生産に適したバッチ式と、大量生産に向いた連続式の2種類がある。従来はこうした枠組みにとらわれていたが、「一本化することで繊維、樹脂に関係なく、製品ごとに最適な生産運営が可能になった」(入江次長)。
▽海外での立地も検討
旭化成は延岡での重合設備増強に加えて、今後は需要が拡大している海外での工場立地も検討していく考えだ。ナイロン66は「生産しているメーカーが少なく、価格も安定している」(荒浪淳専務)。競争が激しい汎用樹脂から高機能樹脂へのシフトを急ぐ旭化成にとって、レオナ工場の位置付けは今後も高まりそうだ。(大野哲也)
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