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第47回衆議院議員総選挙(任期満了2016年)スレ

2382元東京15区:2014/12/12(金) 10:53:32
岩手4区

小沢・藤原 並ぶ

16選を目指す小沢と藤原が横並びのまま終盤にもつれこんでいる。
小沢は生活支持層の9割をまとめ、民主支持層や維新支持層にも浸透。
40歳以上の年代でリードする。
藤原は自民支持層の7割を固めた。20〜30歳代では6割超の支持を集めている。

2383元東京15区:2014/12/12(金) 10:59:31
北海道1区

横路と船橋 譲らず

横路と船橋が接戦のまま、最後まで予断を許さない情勢だ。
北海道知事と衆院議長を務めた横路は民主支持層の8割超を固め、無党派層でも大きく
リードしている。
船橋は自民支持層の7割を固めたが、公明支持層の支持が5割にとどまっている。

2384元東京15区:2014/12/12(金) 11:07:07
東京1区

山田・海江田 伯仲

山田と海江田が接戦の色合いを深め、最後まで予断を許さない情勢だ。
山田は自民支持層の7割を固め、全年齢層から支持を集める。
男性の支持でも先行する。
前回比例復活で、党代表として雪辱を期す海江田は民主支持層に加え、
野党支持層の大半も取り込んだ。

2385元東京15区:2014/12/12(金) 11:14:44
大阪10区

松浪・辻本・大隈 混戦

松浪、辻本、大隈の競り合いは、三者横並びのまま、終盤にもつれ込んでいる。
松浪は、女性からの支持で辻本、大隈を上回る。辻本は知名度を生かして
無党派層に浸透し、民主支持層の8割も固めた。
大隈は自民、公明支持層の6割程度しか取り込めていない。

2386元東京15区:2014/12/12(金) 11:21:40
大阪11区

佐藤・平野・伊東 競る

佐藤、平野、伊東の接戦が続き、予断を許さない情勢だ。
佐藤は商工自営業や専業主婦の支持で平野、伊東を上回る。
元官房長官の平野は、民主支持層をほぼ固めたほか、無党派層にも浸透している。
伊東は維新支持層の7割を固め、無党派層の支持拡大を目指す。

2387元東京15区:2014/12/12(金) 11:28:15
佐賀1区

原口と岩田 譲らず

原口と岩田が横一線の激戦を展開している。
原口は足のケガで入院中だが、党幹部の頻繁な応援で、
民主支持層の9割弱を固めた。
岩田は集会や街頭演説を繰り返し、サラリーマンや専業主婦に支持を
広げているが、公明支持層の支持が6割にとどまっている。

2388元東京15区:2014/12/12(金) 11:34:57
沖縄1区

国場・赤嶺 もつれ込む

国場と赤嶺が横並びのまま終盤にもつれ込んでいる。
国場は20歳代やサラリーマンへの浸透でリードし、
自民、公明支持層の8割弱を固めている。
赤嶺は、共産党の不破哲三前議長が選挙区入りするなどの支援体制が敷かれ、
無党派層で大きくリードしている。

2389元東京15区:2014/12/12(金) 11:36:07
ここらで、書き起こし終了します。

2390元東京15区:2014/12/12(金) 11:42:27
>>2385
つじもとさんの名前をタイプミス(汗)

2391名無しさん:2014/12/12(金) 12:15:57
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141212-00000004-mai-soci
<天気>投開票日の14日は広い範囲で積雪の恐れ
毎日新聞 12月12日(金)7時27分配信

 気象庁によると、12日夜から14日にかけ、日本付近の上空には強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まる見込み。日本海側を中心に、広い範囲で雪となり、大雪、なだれに注意や警戒が必要だ。

 オホーツク海で低気圧が発達し、日本付近は冬型の気圧配置となっている。12日夜から、西日本の上空約5500メートルで氷点下30度以下、北日本と東日本では氷点下36度以下の寒気が南下して、冬型の気圧配置が強まる見込み。強い冬型の気圧配置は、衆院選投開票日の14日にかけて続く。

 北日本は日本海側を中心に雪が降っており、12日夜からは西日本でも山沿いや山地を中心に雪が降り始め、14日にかけて日本海側の広い範囲で平地を含め雪となり、大雪となるおそれがある。

 上空の寒気が強いため、東北地方から西日本にかけての太平洋側でも雪が降り、積雪の可能性がある。

 13日午前6時までの24時間に予想される降雪量は、いずれも多いところで▽北陸地方40センチ▽北日本日本海側30センチ▽西日本日本海側25センチの見込み。その後、雪の量はさらに増えるという。【デジタル編集部】

2392とはずがたり:2014/12/12(金) 14:23:52
元東京15区さんありがとうございましたヽ(´ー`)/

2393名無しさん:2014/12/12(金) 17:14:35
今朝の読売書き起こし補足

栃木3区

簗と渡辺が僅差のまま終盤戦にもつれ込んでいる
簗は幅広い年齢層に浸透し、自民支持層も6割固めた。
みんなの党解党で無所属になった渡辺は個人後援会の引き締めをはかるが
民主、維新支持層や無党派層で思うように差を付けられずにいる

沖縄4区

仲里と西銘が激しい競り合いのまま終盤を迎え、予断を許さない。
新知事勢力の仲里は60歳以上の高齢者の支持を集め、無党派層の半数を固めた。
西銘は若年層からの支持でリードしているが、無党派層への支持拡大で苦戦している。

2394とはずがたり:2014/12/12(金) 19:30:29
URL:http://ouen100.net/

2395チバQ:2014/12/12(金) 19:30:49
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141210ddlk34010537000c.html
決戦の地で:ドキュメント衆院選/上 投票まであと4日 1区/2区 /広島
毎日新聞 2014年12月10日 地方版

 師走の衆院選は14日の投票に向け、終盤戦に突入した。候補者たちは街頭や個人演説会で政策を訴え、懸命の追い込みを図っている。各選挙区で奮闘する陣営の戦いを追った。

 ◆1区

 ◇民主擁立断念、前職に3新人挑む
 衆院選公示日の今月2日、中区で開かれた自民・岸田文雄氏の出陣式。陣営の選対本部長を務める林正夫・県議会議長はマイクを握った。「たった3日間しか(選挙区に)おられない。とても危機感を感じている」

 2年前に派閥「宏池会」会長に就任した岸田氏は、公示日以降、福岡、大阪、宮崎、愛知など全国各地の派閥同志の応援に飛び回る日々だ。10日に公示日以降で初めて選挙区入りし、総決起集会を開く予定だ。

 留守を預かるのは妻裕子さん(50)のほか、地元議員たちだ。「油断が一番の敵」(選対幹部)。議会の合間を縫って選挙カーで地盤を回り、時にはマイクを握り支持を呼びかける。9日夕には中本弘・広島市議、中本隆志・県議の親子らが南区で応援。また、出陣式には斉藤鉄夫・公明党幹事長代行が駆けつけ、「岸田候補の平和主義は公明党の平和主義と共通だ」と連立与党を組む公明党との親密ぶりをアピールした。

 2009年の選挙で比例復活した候補が前回選前に離党し、民主党は1998年の結党以来、初めて1区で公認候補擁立を断念。このため、知名度の高い岸田氏に新人3氏が挑む構図となっている。

 衆院解散当日の先月21日になって公認候補に決まった維新・白坂理香氏は、「選挙区唯一の女性候補」を強調する。比例票の掘り起こしを狙い、橋下徹・共同代表らが応援入りした。6日には片山虎之助・総務会長らと中区の繁華街に立ち、「女性が少しでも働き、子育てしやすい環境を育てていく」と訴えた。

 共産・大西理氏は、集団的自衛権の行使容認反対や消費増税の中止を訴え、他党との違いをアピール。街頭で懸命に訴え、与党批判票の取り込みを狙う。

 次世代・伊藤真二氏は、海上自衛隊勤務の経験から国防意識を高める必要性を説き、知名度の向上を目指している。【加藤小夜】

 ◆2区

 ◇鍵は無党派層、元前職戦い5度目
 「もう一度、政治に挑戦させていただきたい」。9日夜、西区区民文化ホールで民主・松本大輔氏は声を張り上げた。

 民主県連にとって、2区は「議席奪還」が命題だ。2003年、県内小選挙区で民主候補として初当選したのが松本氏。以来、4回の選挙を自民・平口洋氏と互角に戦ってきた。

 党本部や支援する連合広島にとっても、2区は重要区域だ。この日、壇上には蓮舫・参議院議員が共に立ち、公示日の出発式には連合広島の石井一清会長が駆けつけた。

 勝利の鍵を握るのは、無党派層。前回選で「第三極」に流れた無党派層や維新支持層をいかに攻略するか。週末には、人出の多いスーパーや駅前で顔を売り、連合傘下の組合員がフェイスブックで投票に行こうと呼びかける。事務所関係者は「投票先を決めていない人にアピールする作戦だ」と話す。

 対照的な選挙戦を進めるのが平口氏。夕方から夜にかけて毎日4カ所程度、数十人のミニ集会を重ねる。「最大の功績は、暗い世の中を明るくしたことです」。後援会が声を掛けて集めた有権者に、アベノミクスによる経済効果を訴える。

 推薦を受ける公明との蜜月関係も盤石だ。「自民は公明党と二人三脚で選挙戦を戦っています」。廿日市市内で8日夜、開かれた演説会。自民系県議、市議に加えて公明の参議院議員、県議らも集まった。「小選挙区は平口、比例区は公明」。登壇者は漏れなく口にした。

 両候補者がほとんど触れない平和・安全保障分野を訴えるのが、共産・藤本聡志氏。集団的自衛権行使容認の解釈変更や、秘密保護法を挙げて「安倍政権は、戦争をできる国づくりを進めている。この方向を食い止めましょう」と力を込める。【高橋咲子】

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 ◇広島1区◇
白坂理香 48 維新

大西理 48 共新

伊藤真二 47 次新

岸田文雄 57(7)自前=[公]

 ◇広島2区◇
松本大輔 43(3)民元

平口洋 66(2)自前=[公]

藤本聡志 60 共新

2396チバQ:2014/12/12(金) 19:33:00
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141211ddlk34010404000c.html
決戦の地で:ドキュメント衆院選/中 投票まであと3日 3区/4区/5区 /広島
毎日新聞 2014年12月11日 地方版

 ◆3区

 ◇浮動票、受け皿狙い追い込み
 「地方創生、私が総理にお願いすれば実現出来ます。お約束します」。自民・河井克行氏は5日夜、安佐南区の公民館に集まった70人ほどの支持者らを前に息巻いた。

 河井氏は現職だった強みを最大限にアピールする。「実はこの2年間、ワシントンDCに出張を繰り返し、特命を受けて(米国と)安倍首相との橋渡しをしてきました」。各所で安倍晋三首相とのパイプ役を強調。8日の演説会では、改正土砂災害防止法の成立に尽力した点も力説した。

 陣営も「決して油断は出来ない」と気を引き締め、連日数カ所で個人演説会や街頭演説を後押ししている。

 7日夜、安佐南区民文化センター。民主・橋本博明氏の決起集会で、野田佳彦前首相がマイクを握った。首相だった前回選では民主党が惨敗し、橋本氏も議席を失った。「橋本さんは弟のようにかわいい存在。チャンスがあると思って参りました」。橋本氏と握手を交わすと、会場から大きな拍手が沸いた。橋本氏も「子どもたちに平和で安全な日本を残さなければならない」と訴え、2歳の長男を抱き上げた。

 陣営は民主支持母体の労組の引き締めを強化するとともに、「3区に20万票あると言われる浮動票を取り込みたい」(選対幹部)と、ミニ集会などで最後の追い込みをかける。

 共産・清水貞子氏は「安倍政権の暴走にストップをかける」と訴え、共産支持層以外にも反与党票の受け皿を目指している。【大西岳彦】

 ◆4区

 ◇組織力の有無 選挙戦、作戦変更
 3区から国替えした次世代・中丸啓氏は10日、JR西条駅前での街頭演説後、こう話した。「正直厳しい戦い。あと4日、どこまで浸透を図れるのか」

 8月に旧日本維新の会から分党した次世代の党は、知名度の低さがネックだ。さらにくら替えで組織固めが進まず、集会が開けない日も。連合広島は早々に3区での自主投票を決め、民主支持票はつかめていない。「組織も動員力もないから決起集会は諦めている」(陣営関係者)。街頭演説を増やす作戦に変更し、内容も党の理念・政策の紹介から与党批判に大半を割く作戦へと変え、反自民票の取り込みを狙う。
 自民・中川俊直氏は組織力を武器に機動的な選挙戦を展開する。早朝の集会、日中の企業回り、夕方の個人演説会と分刻みのスケジュールをこなし、7日には甘利明・経済財政担当大臣、稲田朋美・政調会長、8日には小泉進次郎・青年局長といった“党の顔”を応援弁士に呼び、街頭演説を行った。前回選挙では父秀直氏の地盤を引き継いだことで世襲批判を浴び、選挙後に後援会や秘書の若返りを進めた。前面には出ていない秀直氏も、6日の府中町での個人演説会では「政治家の先輩として見ると可能性はある」と持ち上げ、バックアップ体勢を印象づけた。

 共産・中石仁氏は、集会に頼らず、電話作戦や街頭演説など昔ながらの戦法で高齢者に訴える。「4回目の選挙戦で今回が一番反応がいい」と中石氏。陣営は「消費増税ストップ、戦争はいや、とわかりやすいフレーズで自民へ流れる票を引き寄せたい」と意気込む。【菅沼舞】

2397チバQ:2014/12/12(金) 19:33:13
 ◆5区

 ◇得票数、民主元職分の行方は
 選挙戦終盤に差し掛かった10日。呉市であった自民・寺田稔氏の演説会で、同氏が所属する派閥「宏池会」の会長、岸田文雄外相が力を込めた。「常任委員長、大臣へと飛躍に繋げるため、大きな勝利で終わってもらわなければなりません。皆さんの力を結集してほしい」。10万得票が陣営の悲願だ。

 返り咲いた前回選で9万9842票を獲得した寺田氏。5区の投票率は61・7%だったが、今回は民主元職の三谷光男氏が公示直前に立候補を断念したことで、投票率がさらに下がる懸念がある。同区の有権者は約26万人で、投票率が1%下がれば2600票が消える。陣営幹部は「10万票を必ず得るためにも、投票率を少しでも上げたい」と語る。

 陣営の関心はもっぱら、三谷氏の前回得票約4万9000票の行方だ。地元政界関係者は「三谷氏も元は宏池会代議士の秘書で、支持層の考え方に大きな違いはないはず。いかに選挙を盛り上げ(三谷票を)取り込むかが課題」と話し、地盤を盤石なものとするため手を抜く気配はない。

 一方の共産・尾崎光氏は1日平均20〜25カ所で街頭演説を展開する。「増税をきっぱり中止せよ、と主張しているのは共産党だけだ」と対抗軸を一層鮮明にする。自衛隊基地を抱える選挙区で、与党が争点化を避ける集団的自衛権の問題にも積極的に斬り込む。陣営は「もてはやされた第三極も消え、他党が右往左往する中、ぶれずに広く自分たちの主張を訴えていくだけだ。相手が誰でも戦法を変えるつもりはない」と語り、反自民票の取り込みに奮闘する。【吉村周平】

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 ◇広島3区◇
河井克行 51 (5)自前=[公]

清水貞子 67 共新

橋本博明 44 (1)民元

 ◇広島4区◇
中石仁 52 共新

中丸啓 51 (1)次前

中川俊直 44 (1)自前=[公]

 ◇広島5区◇
尾崎光 62 共新

寺田稔 56(3) 自前=[公]

2398チバQ:2014/12/12(金) 19:33:42
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141212ddlk34010524000c.html
決戦の地で:ドキュメント衆院選/下 投票まであと2日 6区/7区 /広島
毎日新聞 2014年12月12日 地方版

 ◆6区

 ◇支持拡大へ 集会、街頭活動展開
 10日夜、尾道市のホテルで開かれた無所属・亀井静香氏の演説会。今回初めて、亀井氏を推薦した民主県連が主催した。300人を超す来場者に、応援に駆けつけた同党の金口巌県議が声を張り上げた。「自民の1党独裁にしてはいけない。それを止めるのが亀井さんです」

 連続12回当選のベテランで知名度も高い亀井氏だが、新聞各社が伝える情勢は自民・小島敏文氏との競り合いだ。陣営は「選挙区をくまなく回り、やれることは全部やっている。それでも見えない風が相手に吹いている」と危機感を募らす。

 無所属で臨んだ選挙戦。公示前からほぼ選挙区に張り付き、街頭演説や集会を繰り返す。尾道の選対本部長を務める生活の党県連代表の佐藤公治・前参院議員は「厳しい選挙だが、格差を拡大する安倍政権を止め、活力ある地方をつくるために全力で勝ち抜く」と意気込む。

 「手を伸ばせば、相手の首筋を捕まえるところまでやってきた。どうしても勝たせてほしい」。10日に三原市の商業施設前であった小島氏の街頭演説で、自民党の溝手顕正参院議員がこぶしを振り上げた。

 亀井氏との2度目の対決だった前回選では、約1万2000票差まで迫り復活当選した小島氏。「たとえ1票でも、選挙区で勝って堂々と国会で活動したい」と、悲願の小選挙区での当選に向けて街頭活動を展開する。

 そのため亀井氏の地盤の北部にも後援会を結成。前回選で亀井氏を上回った票田の尾道、三原地域を主戦場と位置づけ、連立与党の公明の地方議員とも連携し票の掘り起こしに励む。陣営は「経済効果は地方に届いていないとの声も聞くが、日増しに世代交代を期待する支持が広がっている」と話す。

 共産・寺田明充氏は、街頭演説などで消費増税の中止や原発再稼働反対など党の一貫した政策を訴える。陣営は「今春の消費増税で商売はさっぱり、という商店主らの声が多く、党への期待を感じる。最終盤を迎え無党派票の受け皿になるよう活動量を増やしていく」と話した。【高田房二郎】

 ◆7区

 ◇30代が3人 若さ前面に舌戦も
 「党の名前を考えた、党内で一番若い政治家です」。次世代の参院議員、中山恭子・元拉致問題担当相が10日、JR福山駅前で坂元大輔氏の応援演説に立った。32歳の坂元氏は「次世代を担う子や孫のため憲法改正などタブーに切り込む」と党名の浸透に懸命だ。

 前回、日本維新の会から出馬して比例復活した坂元氏は8月に“移籍”を選択。スニーカー姿で街頭演説を繰り返す中、一つ年下の2人の候補を意識し、「若さ」を前面に出す。

 民主・村田享子氏は9日夜、事務所でネットに投稿する動画の撮影をしていた。31歳の若さに、「女性議員は衆参合計で10%しかいません」と唯一の女性候補をPR。個人演説会のライブも発信する一方、昔ながらの自転車街宣と戦術は多彩だ。陣営担当者は「若い人に選挙へ関心を持ってほしい」と言う。

 参院議員秘書からの転身。みこしを担ぐ連合福山地協とて組合員は事務所開きで初めて顔を見た。「知名度ゼロからのスタート。伸びしろは十分」と選対幹部は気合が入る。

 「まだ31歳。時間をかけて育てていけば必ず福山の街が良くなると確信している」。10日夜、自民・小林史明氏の個人演説会で小川真和・市議長が激励した。一方で、後援会幹部は「比例は公明党でご考慮を」と付け加えるのを忘れなかった。

 小林氏は小学校区単位の後援会を軸に連夜、自民系市議や公明市議らの応援を得て演説会を重ねる組織戦を展開。小林氏本人も「義理と人情。連携の熱い絆」との表現で、公明への支援を依頼する。

 ただ、序盤から自民党の優勢が伝えられ、陣営は上滑りへの警戒感をにじませる。8日に来援した小泉進次郎・復興大臣政務官が思いを代弁した。「どうせ『自民党が勝つから』と投票に行ってもらえない人が増えることに危機感を持っています」

 「消費増税中止など反応はすごいよ」。10日、街宣中の共産・小浜一輝氏は笑顔を見せた。若者3候補に水を向けると、「その土俵には乗らない。党員歴40年の筋金入り。庶民の怒りや苦しみを受け止める力は負けない」。【立石信夫】

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 ◇広島6区◇
亀井静香 78 (12)無前

寺田明充 63 共新

小島敏文 64 (1)自前

 ◇広島7区◇
小林史明 31 (1)自前=[公]

村田享子 31 民新

坂元大輔 32 (1)次前

小浜一輝 58 共新

2399チバQ:2014/12/12(金) 19:34:58
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141210ddlk12010253000c.html
2014衆院選:注目区ルポ 2区 問われる野党調整 手応えなく自民も「不安」 /千葉
毎日新聞 2014年12月10日 地方版

 先月26日昼の東京・永田町。衆院議員会館の部屋で、千葉2区に出馬予定だった元職の黒田雄氏(55)は生活の党の小沢一郎代表と向かい合っていた。

 「君でまとめようとしたが、思うようにいかず申し訳ない。出るも譲るも最終的な判断は君に任せる」

 既に党の公認を受けて選挙戦の準備を進めていた黒田氏は、小沢氏の言葉に悩んだ末、「自分が譲ってまとまるなら」と出馬を断念。同日、同党は黒田氏ら2人の公認取り消しを発表した。

 前回の2012年衆院選では、全国各地で「第三極」を目指す政党が乱立、非自民党の票が分散し自民大勝につながったとされる。

 この反省を生かそうと今回、民主党や維新の党、生活などは本部主導で候補者調整を実施。同区も前回、小沢氏らが率いた日本未来の党の公認だった黒田氏のほか、民主、維新(当時は日本維新の会)などの候補が出馬した結果、自民の小林鷹之氏(40)が圧勝したため、「野党がばらばらのままでは勝てない」(生活関係者)と判断した。だが、調整は難航。民主は前回出馬した候補者の擁立に動いたが、本人が固辞し、元職の黒田氏も民主を離党した経緯などからまとまらない。「県内で最後まで決まらなかった」(民主関係者)選挙区となった。

 ようやく“一本化”候補が維新から発表されたのは衆議院が解散した21日。大きく出遅れた新人の藤巻健太氏(31)は、事務所探しからスタートせざるを得ず、公示前はチラシ一枚配れなかった。解党したみんなの党の市議が支援に加わり、「ようやく選挙の形になってきた」(秘書)という。

 黒田氏は花見川区を中心に地盤を持つ。しかし、「黒田氏の出馬見送りが最大の協力」とし、黒田陣営は支援態勢をとっていない。民主の地元幹部も「維新に協力することはない」と断言。藤巻氏の陣営からは「せっかく調整したのに」と恨み節も聞こえる。

 ただ、前回、共産党以外の野党候補3人の得票数を合わせると、小林氏の得票を3万票上回る。「これらの票は与党に流れにくい」との指摘もあり、藤巻陣営は非自民票をまとめようと躍起だ。「地盤がない、足がかりがない」(藤巻陣営)中、街頭演説やつじ立ちを繰り返している。

   ◇  ◇

 「どうしてこんなに人が少ないんだ。これでは、ここで演説しても意味がない」

 応援のため駆けつけた県選出の国会議員はあきれ、会場に着く寸前でUターンして帰ってしまった。今月3日、小林陣営が八千代市で行った街頭演説。知名度の高い三原じゅん子参院議員を迎えての訴えだったが、集まった聴衆はわずか20〜30人だった。「有権者が選挙に全く興味がないようだ」。自民市議はため息をつく。

 千葉市花見川区で6日に行われた総決起大会でのことだった。「圧勝だから大丈夫でしょ」。小林氏は、こう支持者から声をかけられ、苦笑いするしかなかった。対抗馬の出遅れで陣営には「楽勝ムード」すら漂う。しかし、街頭演説に人が集まらないなど選挙戦の手応えを全く感じない。「(一本化で)野党票は割れないし、自民にも風は吹いていない」。鍵を握る無党派層がどう動くか。陣営は不安を募らせる。

   ◇  ◇

 野党調整に加わらず、県内全13選挙区に候補を擁立した共産。2区では新人の小松実氏(66)が各地を回り、「消費増税中止」などを訴える。他の2候補が「『保守対保守』の色合いを見せている」と分析。反保守層の受け皿として票の掘り起こしを急ぐ。

   ×  ×

 民主に政権が移った前々回、自民が政権を奪還した前回と比べ、今回は安倍政権に対する信任投票の色合いが強く、突然の解散で政策議論も深まっていない。有権者に「しらけムードが広がっている」と言われる中、与野党の候補者はどう戦っているのか。注目選挙区を歩いた。=つづく

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 ◇小選挙区立候補者
 【2区】

小松実 66 [元]県議 共新

小林鷹之 40 [元]財務省職員 自前(1)

藤巻健太 31 [元]銀行員 維新

2400チバQ:2014/12/12(金) 19:36:34
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141211ddlk12010254000c.html

2014衆院選:注目区ルポ 5・6区 「第三極票」読み切れず 「吹かぬ風」に戸惑いも /千葉
毎日新聞 2014年12月11日 地方版

 「村越に協力してくれませんか」

 衆議院が解散された3日後。千葉5区にある市役所のフロアで、解党が決まったばかりのみんなの党所属の市議が携帯電話を切ると同時に、民主党の市議が手招きしてきた。協力要請に難色を示すと、「動かないでくださいね」と念を押されたという。この元みんなの市議は薗浦陣営の支援者からも「食事でもしませんか」と誘われ、断っている。解党したことで皮肉にも「人気」となった格好だ。

 前回の2012年衆院選では、5区に民主元職の村越祐民氏(40)、自民党前職の薗浦健太郎氏(42)に加え、日本維新の会(現維新の党)、みんなが候補者を擁立するなど乱立。約8万票を獲得した薗浦氏が勝利した。次点の村越氏との差は約3万票。みんなの候補が約2万8000票を獲得しており、さらに維新などを加えた「第三極」の合計得票数は8万3000票を超えた。これらの票の行方次第で情勢が変わる可能性もある。

 しかし、民主が大勝した前々回、自民が大勝した前回と比べ、今回は「風を感じない」ため、無党派層の動きが見えにくい。

 村越陣営は、前回の第三極が集めた票について「大半が無党派の票」と分析。「1人でも多くの有権者に呼びかけていくしかない」とし、積極的に街頭演説などを行っている。薗浦陣営も「アベノミクス(安倍政権の経済政策)による株高が年金の運用益を生んでいる」など有権者の反応がいい話題を選んで訴え、「第三極票」の掘り起こしに懸命だ。

 一方、共産新人の浅野史子氏(44)は街頭演説などに加え、「若いママたちとのつどい」などを実施。「女性が安心して働ける社会を」と訴える。無所属新人の石田和男氏(77)は政策ビラを作るなどしている。

   ◇  ◇

 公示日前日の1日。前回6区のみんなの候補者だった鴈野聡氏(45)は支援者に電話をかけ続けていた。

 「また6区から出られるように頑張ります。今回は(支援者の)思う方に投票してください」

 自身は7区の候補者の応援を決め、公示後は6区で一切、活動をしていない。

 前回の鴈野氏は約2万4000票を獲得した。これが仮に比例復活した民主前職の生方幸夫氏(67)の得票数(約4万6000票)に上乗せされると、勝ち上がった自民前職の渡辺博道氏(64)の得票数(約7万票)をわずかに上回る。

 これまで過去5回にわたって議席を争ってきた渡辺氏と生方氏。小泉旋風が吹いた05年郵政解散は渡辺氏、政権交代した09年は生方氏、政権を奪還した12年は渡辺氏が勝利するなど「風」によって入れ替わってきた。しかし、今回は突然の解散で与野党の議論が深まっているとは言えず、両陣営とも「風は吹いていない」と断言。みんなや維新など、解党や野党調整で擁立を見送った「第三極」に前回流れた計6万7000票の行方に神経をとがらせている。

 「敵は第三極だ」。公示日の渡辺氏の出陣式。支援者600人を前に応援あいさつに立った松戸市議が檄(げき)を飛ばした。渡辺陣営は組織の引き締めだけでなく積極的に街頭演説などを行い、アベノミクスの成果を強調。「浮動票」の上乗せを図る。

 生方氏は街頭で演説する中で「前回のような逆風を感じなくなった」という。政策ビラを受け取ってくれる有権者も増えた。「安倍政権にレッドカードを」と、反自民票の受け皿になろうと必死で訴える。

 これに対し、前回、維新公認で落選し、今回は次世代の党から出馬した元職の遠藤宣彦氏(51)は、みんなに所属していた県議と、共に活動している市議2人の応援を取り付けた。「これを軸にどこまで第三極票を取れるかが勝負」と意気込む。共産新人の三輪由美氏(59)は「消費税にも原発にも頼らない日本を」と訴え、自民との対決姿勢を鮮明にする。

2401チバQ:2014/12/12(金) 19:36:51
   ◇  ◇

 5、6区は都内に通う「千葉都民」と呼ばる住民が多くを占め、無党派層も多い。みんななど前回の第三極の躍進は「自民にも民主にも投票したくない無党派」(民主関係者)が支えたといわれる。各陣営とも無党派が動く「風」を感じられない中、票の読み切れない戦いが続いている。=つづく

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 ◇小選挙区立候補者
 【5区】

村越祐民 40 [元]外務政務官 民元(2)

薗浦健太郎 42 外務政務官 自前(2)

浅野史子 44 党県女性部長 共新

石田和男 77 不動産賃貸業 無新

 【6区】

三輪由美 59 [元]県議 共新

渡辺博道 64 [元]副経産相 自前(5)

遠藤宣彦 51 [元]郵政省職員 次元(1)

生方幸夫 67 [元]副環境相 民前(5)

2402チバQ:2014/12/12(金) 19:37:48
静岡
http://www.sankei.com/region/news/141212/rgn1412120021-n1.html
2014.12.12 07:07
【衆院選2014】
注目選挙区ルポ 静岡1、3、4、6区





 14日の衆院選投開票日まであと2日に迫った。投票率の低さが懸念されているが、県内の各陣営には党幹部クラスが応援に訪れるなど、選挙戦は大詰めを迎えている。注目が集まる4選挙区で、終盤戦の現状をルポする。(届け出順)

                    ◇

 ◆1区 上川氏、緩み警戒 こつこつと

 「急告! 気の緩みが生じていることは大変危険であり、実態は極めて厳しい」。マスコミの相次ぐ「自民優勢」報道を受け、上川氏の事務所には特大の張り紙がされた。

 法相就任で団体推薦は2割増えたが、本人不在の期間も急増。最後の個人演説会も他候補の応援のため中止になるなど、「選挙中の半分しか地元にいない」。組織の緩みを警戒する選対は「報道に惑わされずこつこつ積み重ねること」とげきを飛ばし、組織票を固める地道な“お願い”を重視する。

 牧野氏の陣営では、「逆風の前回に比べて街頭での反応はいい。報道ほど与党優勢とは感じない」と、地元の空気と全国の情勢とのギャップに戸惑う。市議時代から数えて選挙は8勝6敗、今回が15回目となる。その厳しさを知るだけに、繁華街だけでなく住宅地や中山間地まで足を延ばす。

 若さと2年間の実績を前面に「国会で誰よりも質問してきた」と訴える小池氏は、有権者の関心低下に危機感を抱く。「投票に行こう」というのぼり旗の脇で、スタッフが「期日前投票もできます」と連呼する光景も見られた。

 河瀬氏は、消費税10%の中止や原発再稼働反対を訴え、「一定の手応えを感じている」という。(田中万紀)

 ◆3区 野党調整、6万票はどこへ

 「身を切る改革なくして増税なし。国会議員の定数削減に取り組む」。小山氏は9日午前、掛川市の街頭でこう訴えた。しかし、選挙区を譲ってもらった形の維新の鈴木望氏と交わした「浜岡原発はやめざるを得ない」との共通認識に触れることはなかった。小山氏陣営によれば、反原発を訴える鈴木氏の公約を引き継いだことで、支持層である電力関係労組の反発を招いたことが背景にあるという。「原発について曖昧にしてきたが、『なぜ原発に触れないのか』と多くの問い合わせがあった。終盤に向けて地域によっては立場をはっきりさせて訴えていくしかない」(小山氏陣営)と難しい舵取りを迫られている。

 一方、宮沢氏の選対幹部は「鈴木氏の6万票をどれだけ分散させられるかが勝負」と分析。宮沢氏は2年前の衆院選で約9万4千票を集め、6万票余りを獲得した鈴木氏と小山氏を破った。しかし、今回、民主が野党調整に成功したことで、鈴木氏の支持票の行方を懸念。「自民に風が吹いていない中での野党共闘は脅威。票がどう動くか最後まで分からない」(選対幹部)と気を引き締める。

 一方、伸び悩む共産・松浦氏の陣営は「浜岡原発の廃止を強く訴えて、反自民の受け皿になる」と2氏を追走する。(広池慶一)

2403チバQ:2014/12/12(金) 19:38:13
 ◆4区 「批判戦法」どう出るか

 「今回の解散の理由の一つは政治とカネの問題。望月氏も疑惑を追及されている」。田村氏は10日夜、静岡市清水区で開いたミニ集会で支援者約40人を前に、望月氏の政治資金収支報告書に関する問題をストレートに批判した。

 田村氏は選挙戦序盤から望月氏の問題を直接批判する「ネガティブキャンペーン」を展開している。ただ、陣営では、有権者に敬遠される恐れもあるこの作戦に「かなり迷いがあった」という。それでも「自民に勢いがある中、正攻法では厳しい」と、あえてリスクのある戦法を選んだ。

 「今回は自由に運動ができない中での戦い。しっかり議席を守らなければ」。8日夜、国際会議に出発する前に望月氏は陣営に期待を込めてこう述べた。9〜12日まで地元を離れており、陣営関係者は「想像よりも差が開いておらず、苦戦している。本人不在は初めてなので何が起きるかわからない」と不安を漏らす。陣営では政治資金収支報告書の問題についてほぼ触れておらず、田村氏側のネガティブキャンペーンには「市民を不快にさせるだけでは」と意に介さない。

 杉田氏は、中小企業の多い清水地区などでアベノミクスへの批判を展開。消費税再増税の中止などとともに支持の拡大を急いでいる。(大坪玲央)

 ◆6区 「横一線」渡辺氏に焦り

 「この最も厳しい選挙区で勝たせてほしい」。選挙戦後半を迎えた8日、JR沼津駅前で勝俣氏の応援演説に立った安倍晋三首相は声を張り上げた。民主党が6回連続で小選挙区を制し、“民主党の牙城”とも言われる6区。今回は自民党から、石破茂地方創生担当相や小泉進次郎内閣府政務官らが続々と応援に入り、選対幹部は「前回が約1万2千票の僅差だったこともあり、党本部の強い期待を感じている」と表情を引き締める。約3万票とされる公明票を取り込もうと、前回は受けなかった公明党の推薦も取り付けた。街頭演説では「比例区は公明に」と連呼する徹底ぶりだ。

 序盤に優勢を伝えられた渡辺氏の陣営では、勝俣氏の追い上げに危機感を隠さない。陣営幹部は当初、「民主党への逆風は弱まった」として前回得票数から1万5千票ほどの上乗せを予想していたが、中盤以降は報道各社の「勝俣氏と渡辺氏が横一線」という情勢分析が相次ぎ、焦りの色が浮かぶ。大票田である沼津市で低投票率が予想されていることも「組織票の影響力が大きくなる」と懸念材料の一つになっている。

 佐藤氏は伊東市議を9期務めた母親の地盤に加え、消費税再増税中止などを訴え浸透を図っている。(村嶋和樹)

2404政治評論家:2014/12/12(金) 19:39:52
開票率が8割程度になっても当確を出せない本当の激戦区がどのくらいあるか考えると、今回は無いように思える。
大阪府内の維新が逆転できる可能性があると判断して遅れるのがあるかもしれないけど当選は厳しいと思う。

2405チバQ:2014/12/12(金) 19:46:22
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141212/plt1412121526005-n1.htm
自民激震 都市部で民主“巻き返し” 「優勢」報道に緩む陣営のスキ付く (1/2ページ)
2014.12.12


終盤にきて追い上げる海江田氏【拡大】

 衆院選の最終盤になって、各都道府県の中心部などで、民主党候補が巻き返している。報道各社の「自民党300議席超も」といった情勢調査を受け、官公労に加えて企業労組が本格的に動き出したとみられ、これが無党派層にも影響しかねない。自公与党では「揺り戻しがきた。残り2日、気を引き締めないとやられる」と危機感をあらわにしている。

 選挙期間中、報道各社と政党はそれぞれ、世論調査と期日前投票の出口調査を頻繁に行っている。当然、水面下で情報交換を行っているが、自民党関係者はあるデータを見て、身震いした。

 「10日から期日前投票の数が急激に伸びていた。県庁所在地がある1区と周辺の2区が突出していた。民主党を支持する労組の動員のようだ。投票率が低ければ、ひっくり返されかねない」

 今回の衆院選は、選挙戦序盤で「自民党300議席超え」「民主党伸び悩み」という情勢報道が流れた。民主党では海江田万里代表(東京1区)を筆頭に、枝野幸男幹事長(埼玉5区)、平野博文元官房長官(大阪11区)、樽床伸二元総務相(同12区)らも「苦戦」「大接戦」と判定されたが、終盤で追い上げてきたのだ。

 「海江田氏が猛烈な追い上げをみせている。自民党大物弁士が連続投入された枝野氏についても『何とか抜け出せそうだ』とみているという。序盤の優勢報道で自民党支持者が緩んでいる。投票依頼の電話をしても『今回は投票所に行かなくても大丈夫でしょう?』とノンビリしている支持者が多い。アナウンス効果が悪い方に出ている。党幹部も『あれは選挙妨害だ』とカリカリしている」(前出の自民党関係者)

 投開票日の14日、日本列島は猛烈な寒波に襲われる予想となっている。特に、北海道から中国地方の範囲では積雪もあるという。自民党支持者が弛緩(しかん)したままでは、各地で逆転もあり得る。

 元外相秘書官で元NHK記者の渡部亮次郎氏は「今回の選挙報道は、意図的ではないにしろ、私には納得できない。特に一部の新聞は『自民党独り勝ちでいいのか』と、無党派層を野党に誘導するような記事を書き続けている。民主党政権の3年3カ月を忘れたような報道だ。『選挙は最後の3日間』という。有権者は冷静になって投票すべきだ」と語っている。

2406チバQ:2014/12/12(金) 19:47:38
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141212/plt1412121550001-n1.htm
【激突!!師走決戦】おわび一辺倒も“優子フィーバー” 本当の試練は選挙後か… 群馬5区 (1/2ページ)
2014.12.12
 政治資金問題で経産相を辞任した小渕優子氏は、1日30〜40回もの演説をこなす超人的なおわび行脚を展開していた。選挙カーに乗っていても有権者を見つければ、駆け寄って握手、そして握手…。行く先々で、年配の支持者らに「頑張ってねー」と声をかけられるなど、人気は絶大だ。政治資金の問題は目下捜査中だが、地元は“優子フィーバー”でわいていた。

 8日正午前、小渕氏が群馬県安中市の国道沿いの空き地に現れると、寒空の下、約80人が拍手で出迎えた。

 スカイブルーのジャンパーを着た小渕氏は選挙カーを降りると、有権者の方に向かってダッシュ。SPとみられる男性2人と、同行記者も後に続いた。「おばあちゃん、足どうしたの?」「手が冷たくてごめんね」…。短い会話を交わしながら全員と握手して回った。

 約2分の演説の内容は少し「アベノミクスの効果」に触れたものの、おわび一辺倒だ。

 「今までになく苦しい選挙です。ご心配をおかけし、心からおわび申しあげます。もう一度信頼をいただけるようしっかり調査致しますので、皆様のご支援を心からお願い致します!」

 深く頭を下げ、悲壮な表情で謝る小渕氏に、「頑張れー」「みんなで書くからねー」と次々と温かい声援が飛んだ。

 演説が終わると、次の場所へと急ぐ。1カ所の滞在時間は5分〜10分という短さだが、熱気と濃度は濃い。

 近くに住む80歳の女性は「(政治資金の問題があっても)何も変わりない。女の人は団結しちゃっているよ。元気そうで良かった」とうれしそう。なぜ応援するのか聞いてみると、80代の男性は「親戚(しんせき)みたいなものだから。恵三(元首相)さんの2回目の選挙から、ずっと応援している。恵三さんがうちに来たときに撮った写真もあるんだ」と誇らしげに話した。

 東京生まれ東京育ちの小渕氏も地元に溶け込んでいるようで、旧知の女性支持者らと抱き合い、「選挙に勝つまで泣いちゃダメだよ」と励まされ涙ぐむ一幕もあった。

 前回の2012年衆院選では、党内屈指の人気弁士として他候補の応援に呼ばれ、7時間しか地元にいなかったという小渕氏。“ナマ優子”に喜ぶ有権者も多く、介護施設から手を振る年配の入居者の姿を見て小渕氏が駆け寄っていくと、若い職員たちは「本物だー」と大興奮だった。

 醜聞を引きずる選挙戦だが、「相手の候補の名前も分からない。前回よりも票を伸ばすかも」(支持者)と圧勝が予想されている。本当の“試練”は、政治団体の捜査が本格化する選挙後となりそうだ。 (上塚真由)

2407チバQ:2014/12/12(金) 19:49:30
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141212/plt1412121140003-n1.htm
東京は全25区で民主「当確」ゼロ 菅直人氏は比例復活も… 大阪の維新は? (1/3ページ)
2014.12.12


 《表の見方》 ※届け出順。上から順に当落予測、氏名、年齢(投票日基準の満年齢)、☆は比例代表との重複立候補者、党派の略称、前元新別。 ※当落予測の◎は「当選確実」、◯は「優勢」、△は「やや優勢」、▼は「やや劣勢」、無印は「苦戦」。上段が政治評論家の小林吉弥氏、下段が夕刊フジの予測。 ※党派の略称は、自=自民党、民=民主党、維=維新の党、公=公明党、次=次世代の党、共=共産党、生=生活の党、社=社民党、改=新党改革、幸=幸福実現党、諸=諸派、無=無所属。【拡大】


 第47回衆院選(14日投開票)の選挙戦が、いよいよ大詰めを迎えた。政治評論家の小林吉弥氏と夕刊フジが、東京、大阪全44選挙区の終盤情勢を分析したところ、与党圧勝報道に伴う「アナウンス効果」の影響か、接戦区で与党候補がさらに優位に立つケースが続出していることが判明した。特に、東京の民主党は、「選挙に強い」とされてきたベテランや党幹部も軒並み厳しい戦いを強いられ、「当確」ゼロの状態だ。菅直人元首相にいたっては、比例復活すら逃しかねない窮地に陥っている。

 「不安がないわけではないのは、いつの選挙でも一緒です…」

 民主党の枝野幸男幹事長は10日午後、地元・さいたま市のJR大宮駅東口での街頭演説後、自民党の攻勢について記者団に問われ、こう答えた。

 平静を装ってはいたが、前日の安倍晋三首相をはじめ、自民党大物弁士が自身をターゲットにして連日選挙区に乗り込んでくる現状に、表情の陰りは隠せなかった。

 最近、野党幹部の口から飛び出すのは、この類いの“泣き言”ばかりだ。

 民主党の海江田万里代表が「(自民党の戦略は)嫌がらせですよ。嫌がらせです!」と、泣き出さんばかりの表情で訴えたかと思えば、維新の党の松井一郎幹事長(大阪府知事)も「もし負けても、復活当選できるような比例票を掘り起こすのがわれわれの仕事や」と、敗北覚悟とも受け取れる言葉を漏らす…。

 ただ、別表の予測結果を見れば、弱音の1つも吐きたくなるのは当然かもしれない。小林氏が解説する。

 「選挙戦序盤で『自民300議席超』といった与党圧勝予測が報じられたため、アナウンス効果によって接戦区で自民党候補が競り上がってきた。有権者の間で根強い『野党に期待が持てない』という空気も、この傾向に拍車をかけた」

 選挙報道によるアナウンス効果には、勝ち馬に乗ろうとする有権者が増える「バンドワゴン効果」と、劣勢の候補者や政党が支持を集める「アンダードッグ効果」の2種類があるとされるが、日ごろの野党のふがいなさも手伝い、前者が顕著に現れたというわけだ。

 この結果、選挙に強いとされてきた民主党の松原仁元国家公安委員長(東京3区)ですら、自民党の石原宏高氏に先行を許している。「ミスター年金」こと長妻昭元厚労相(同7区)は、かろうじて優勢は保っているが、「有権者に『社会保障のプロ』として信頼を得ていた前回衆院選のような勢いはない」(小林氏)という。

 民主党の中でも、絶体絶命の危機にあるのが菅元首相(同18区)だ。

 ある世論調査によると、前出の海江田氏や松原氏は、選挙戦序盤と終盤を比べると巻き返す傾向がみられるが、菅氏の場合、対立候補である自民党の土屋正忠元総務政務官に差を広げられている。小林氏が続ける。

 「街頭に立っても、かつてのような熱気はなく、民主党政権時代までは見られた人だかりもできない。首相在任中に発生した原発事故への対応のひどさも尾を引いているのだろう。地元でも確実に『菅離れ』は進んでおり、比例復活に届くかどうかの瀬戸際にある」

 市民活動家出身の菅氏の人気は、無党派層からの支持による「風」で支えられてきた。対する土屋氏は、選挙区内の武蔵野市で市議を2期、市長を6期務めており、組織的な選挙基盤を武器に堅調に菅氏を引き離しているようだ。

 「与党優勢・野党劣勢」という流れの中にあって、東京12区では興味深い傾向が見てとれる。

 堅固な地盤を持つ公明党の太田昭宏国交相の優勢は揺らがないが、次世代の党の田母神俊雄元航空幕僚長がじわじわと支持を広げているのだ。

 ある調査では、田母神氏は選挙戦序盤から2倍以上ポイントを伸ばし、その半面、生活の党の青木愛幹事長代理は6割弱に下がっている。「非太田票」が、田母神氏に集まっているようだ。

2408チバQ:2014/12/12(金) 19:49:41
 一方、橋下徹共同代表(大阪市長)率いる維新の党と自民党のつばぜり合いの行方が焦点となっている大阪でも、与党優勢の傾向は強い。

 維新の公認候補14人のうち、「やや優勢」以上の判定となったのは、松井氏側近で元堺市議会議長の馬場伸幸氏(17区)ただ1人だ。小林氏の予測では、これに「浪速のエリカ様」こと上西小百合氏(7区)ら3候補が加わるが、いずれにしても壊滅に近い状況といっていい。

 三つどもえの混戦となっていた10区では、維新の松浪健太国対委員長が、民主党の辻元清美元首相補佐官と自民党の大隈和英氏に先行を許している。同じく3候補が競り合っていた11区でも、自民党の佐藤ゆかり前参院議員が頭一つ抜け、その後を民主党の平野博文元官房長官が追い、維新の伊東信久氏は後塵(こうじん)を拝している状態だ。

 ただ、「維新壊滅」の観測には首をかしげる向きもある。自民党大阪府連関係者が振り返る。

 「2013年夏の参院選の大阪選挙区(改選数4)では、『維新候補がトップ当選を逃す』という下馬評が流れ、『橋下維新もこれで終わりか…』という見方が広がった。しかし、フタを開けると維新が1位。追い詰められたときの維新の底力はおそろしい」

 今回は本丸の大阪で面目を保つことができるのか。維新関係者にとって正念場の追い込みが始まる。

2409チバQ:2014/12/12(金) 19:51:34
徳島
http://www.sankei.com/west/news/141212/wst1412120034-n1.html
2014.12.12 17:00
【最前線をゆく】
“影の総理”が走る「0増5減」の街





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区割り変更された地域で演説する立候補者。手探りの選挙戦が続いた=徳島県阿南市
 今回の衆院選で「一票の格差」を是正するため、選挙区の「0増5減」が行われ、5県で選挙区が3から2に減った。これに伴い区割りが変更されたため、陣営は手探りの選挙戦を続けるが、危機感が有権者に思うように伝わらない歯がゆさも垣間見える。

区割り変更すら知らない有権者も

 県都の徳島市を含む徳島1区。旧3区で4度も争った自民前職の後藤田正純(45)、民主元職の仁木博文(48)がともにスライドし、大票田で“新人”のような戦いが続く。

 徳島市を主とした旧1区を長らく牙城としたのが民主党の元官房長官、仙谷由人(よしと)。だが2年前の前回選挙で落選し、今回不出馬を決めた。代わって1区に立ったのが旧3区の仁木だ。

 仙谷は仁木の選対本部長として地元を行脚し支持を訴える。仁木は「徳島市では出遅れているが、仙谷さんの支持者が多くいる。この票を取り込みつつ、民主党のリボーン(生まれ変わる)を掲げ、保守層にも訴えたい」と意気込む。“影の総理”と呼ばれた仙谷に頼り、県都攻略を図る。

 後藤田と仁木が争った旧3区は、県第二の市である阿南市や小松島市などが1区に、残りが2区に吸収された。2人が新たに開拓を迫られた徳島市は1区の有権者の57%も占め、ここでの勝敗が当落を左右する。

 「カミソリ後藤田」の異名をとった元官房長官の正晴を大叔父に、女優の水野真紀を妻にもつ後藤田は徳島市で知名度は勝るが、後援会事務長の神山町長、後藤正和は楽観していない。「区割りの変更すら知らない有権者もいる。『結果は分かっているから投票に行かなくてもいい』という声もある。有権者の動向がつかめず、徳島市の浮動票が相手に流れるようなことがあれば安心できない」

 1区には、共産新人の古田元則(66)も立候補。旧1区で出馬した前回に続く挑戦となり、消費税増税の中止や原発再稼働の反対などを訴える。

微妙な緊張感漂い「一枚岩」は?

 「新2区は高木さんに戦ってもらうことになった。必勝をお願い申し上げる」

 福井2区の大票田、鯖江市で2日に行われた自民前職、高木毅(58)の出陣式。選対本部長を務める自民前職、山本拓(62)がそう訴えた。

 2人には微妙な緊張感が漂っていた。福井県は0増5減で選挙区が3から2に減少。山本は自らの旧2区が1、2区に分割・吸収されたため、旧3区の高木と2区の公認を争ったが、最後は敗れた。代わりに比例の上位で処遇された経緯がある。

 旧2区から2区に編入された鯖江市は山本の地盤だ。高木は「山本先生の高い見識のもと、新しいふるさとのために頑張る」と声を上げたが、山本と目も合わさず選挙カーに乗り込んだ。一枚岩になれるか、難題を抱えたままだ。

 一方、2区の民主新人、辻一憲(49)。元職の不出馬表明で急遽(きゅうきょ)白羽の矢が立ったが、党県連の擁立発表は衆院解散2日後の先月23日だった。父は衆参両議員を計6期務めた辻一彦。陣営は一彦の知名度を頼る。4日に福井入りした代表の海江田万里は「一憲さんはおやじさんよりもいい男」と持ち上げた。

 一方、共産新人の宇野邦弘(63)は全県1区の参院選、知事選の出馬歴がある。選挙区の拡大も「むしろやりやすい」と話す。

「農業票」の行方

 区割り変更の影響は福井1区の選挙戦にも表われている。もともとは旧1区の自民前職、稲田朋美(55)は公示後、旧2区から加わった坂井市などを集中的に回った。

 「農協改革とは中央会の改革。現場の農協を強くし農家の所得向上を目指す」

 一帯は県内屈指の農業地帯で強固な保守地盤だが、農協改革、米価下落などが影を落とす。新たな区域に後援会を持たない稲田陣営にとって頼りは地方議員が支部長を務める党支部だ。

 対抗する維新新人、鈴木宏治(41)の陣営は「農協の上層部と組合員に意見の相違を感じる」。農家の表立った支持はないが、ポスター貼りの協力など好感触があるという。

 共産新人の金元幸枝(56)は米価下落の緊急対策を強く訴え、農業票の取り込みを狙っている。

(敬称略)

2410チバQ:2014/12/12(金) 19:52:15
http://www.sankei.com/west/news/141212/wst1412120033-n1.html
2014.12.12 15:00
【最前線をゆく】
「何のための選挙」爪痕残る被災地に訴えは響くか 広島3区・長野2区





(1/3ページ)

土砂災害の爪跡がまだ生々しい被災地近くの広島市安佐南区の国道を走る選挙カー
 今年、日本列島は大きな自然災害に見舞われた。8月の広島土砂災害、9月の御嶽山(長野・岐阜県)噴火、11月の長野県北部地震…。復興に向けて歩み出しているそれぞれの被災地でも、衆院選の立候補者の訴えが響く。住民は一日も早い復興を祈りながら、選挙戦の行方を見つめている。

がれきと土砂片付いた程度

 土砂災害で74人が犠牲となった広島市安佐南、安佐北両区を選挙区に抱える広島3区。3人の候補者のうち1人は選挙事務所を安佐南区の国道沿いに構え、すぐ近くに迫る山肌には土石流の爪痕が今も生々しく残る。

 その土石流が押し寄せた先にあった県営緑丘住宅では、114世帯244人の入居者から2人の犠牲者が出た。復旧作業では土砂の除去などが優先されたため、緑丘住宅は強度調査が後回しにされた。構造上の大きな損傷がないことが判明し存続が決まったのは今月に入ってからだ。

 全半壊住宅は361棟を数えたが、現在、避難所暮らしを強いられているのは1世帯3人に減った。一方で、一時避難先になっている公営住宅などに身を寄せるのは11月下旬段階で約1700人にも上っている。

 緑丘住宅の入居者の多くも一時避難先の公営住宅などに移ったままで、近くの八木ケ丘団地町内会副会長、山根健治(68)は「復興が進んでいるといわれるが、がれきと土砂が片付いたくらい。選挙期間中に政治の空白期間ができるが、復興に遅れがないようにしてほしい」と話す。

投票率かなり下がる可能性

 候補者には八木地区の住人がいる。2度目の当選を目指す民主元職の橋本博明(44)だ。発生後1カ月半はほぼ毎日、災害ボランティアとして活動したという。

 公示日の2日に行われた出陣式の第一声では「ボランティアを通じ、困っている人を支えるのが政治の役割だと改めて感じた」と、自らの体験を語り支持を訴えた。

 共産新人の清水貞子(67)はたびたび被災地で要望を聞いてきた。安佐南区でも街頭演説に立つことが多く、「若い人が結婚し安心して子育てができる社会に」と強調しつつ、被災者の生活再建を訴えている。

 土砂災害を受け、改正土砂災害防止法が11月に成立したが、6度目の当選を目指す自民前職、河井克行(51)は改正案を検討する党のプロジェクトチーム座長として議論を進めてきた。災害発生後には、首相の安倍晋三に何度も被災状況を説明して早期の復旧復興を要請してきたが、選挙戦ではこうした活動実績を強調している。

 ただ、土砂災害を経験して強まった有権者の「安全・安心」への思いが、そのまま投票率アップにつながるかは不透明だ。一部陣営からは「有権者には『何のための選挙か』という思いが特に強く、投票率がかなり下がるのではないか」との声も出ている。

衆院選が契機になれば

 長野県北部地震で住宅の倒壊が相次いだ白馬村。この冬初めてまとまった雪が積もった4日、長野2区で出馬した候補者はJR白馬駅前でマイクを握り、「避難の仕組みづくりなど防災に力を入れる」と住民に語りかけた。

 被災地では倒壊した住宅の撤去が進められているが、年内の完成を目指す仮設住宅の建設も降雪の影響による遅延が予想される。

 住民には、この時期の衆院選に対する不満と期待が交錯する。堀之内地区の中村佐代子(81)は地震で自宅が崩れた。避難先に指定された宿泊施設に身を寄せるが、冬の観光シーズンが始まり、滞在期限は18日までだ。「住むところはどうするのか。選挙どころではない」と憤る。

 ただ、政治に先行きへの不安を解消してもらいたいという声もある。この地区で商店を営む鎌倉かおり(45)は5日、住宅を兼ねる店舗の整理に訪れた。幸い建物に大きな被害はなかったが、営業再開には二の足を踏む。「顧客は周辺住民で、被災して誰もいなくなった。衆院選を契機に活気を戻してもらいたい」

(敬称略)

     
 ◇

 衆院選は最終盤に差し掛かった。候補者が生き残りをかけて争う「最前線」を追った。

2411チバQ:2014/12/12(金) 19:53:27
http://www.sankei.com/west/news/141211/wst1412110052-n1.html

2014.12.11 15:20
【衆院選2014】
民主・枝野氏「暮らしの声」、維新・橋下氏「告げ口する」、共産も大物…終盤戦“保守王国”で舌戦





(1/2ページ)【維新の党】
 終盤戦に入った衆院選では、和歌山県内に候補者を擁立した各党幹部が相次いで和歌山入りし、公認候補への支持を訴えている。10日には民主の岡田克也代表代行と維新共同代表の橋下徹大阪市長が来県。知名度の高い“大物政治家”の応援で、支持拡大を図りたい考えだ。

 自民は総裁の安倍晋三首相が4日に和歌山入りし、和歌山1区の公認候補とともにアベノミクスの実績を強調。和歌山2区には、宮沢洋一経済産業相や甘利明経済再生担当相、石破茂地方創生担当相が続々とかけつけた。石破氏は6日夜に海南市内で開かれた個人演説会で、「地方が日本を引っ張る時代を作っていきたい」と力を込めた。

 民主は岡田氏が10日朝、JR和歌山駅前で和歌山1区の公認候補とともに演説し、通勤客らに支持を訴えた。5日には枝野幸男幹事長が和歌山市内の演説会で「暮らしの声を届けるため、力を貸していただきたい」と呼びかけたほか、8日には福山哲郎政調会長が1区入り。12日には蓮舫参院議員が応援に入る予定。

 維新の橋下氏は10日午前11時すぎ、JR海南駅前で公認候補とともにマイクを握った。消費税増税の一方で、国会議員の給与が月25万円上がったことについて「国民は政治家にばかにされている。政治のおかしさを告げ口するのが維新の役割」と訴えた。

 1〜3区の全てで候補者を擁立した共産は、9日に市田忠義副委員長が3区の田辺市で街頭演説。2区には11日、穀田恵二国対委員長が街頭に立つほか、12日には山下芳生書記局長が1区で応援演説をする予定。陣営関係者は「山下さんはテレビの討論番組にも出演しており、街頭に立つことで盛り上がる」と話した。

2412チバQ:2014/12/12(金) 19:54:13
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/132861
高島市長が候補者支援、自民市議団に波紋 12日にも抗議文
2014年12月12日(最終更新 2014年12月12日 03時00分)

 衆院選福岡1区をめぐる自民党の“分裂劇”の余波に、同党福岡市議団も揺れている。11月の市長選に自民、公明両党推薦で再選した高島宗一郎市長が、前回自民公認として1区で初当選した無所属前職の井上貴博氏を支援。前回、自民比例九州で議席を得た無所属前職の新開裕司氏を支援する市議らが反発を強めており、同市議団は11日、高島氏へ抗議文を提出する方針を固めた。来春の統一地方選を控えた混乱に、市議団幹部は顔をしかめる。
 高島市長は衆院選公示の2日、井上氏の出陣式に出席。6日には選挙カーに乗り、井上氏支持を有権者に訴えた。井上氏は、市長選で高島氏を支援した麻生太郎副総理の派閥に所属。高島氏は9日の記者会見で、井上氏支援の理由を「共倒れは良くない。高度な政治判断だ」と述べた。博多区選出の県議や市議は主に井上氏を支援している。
 収まらないのは、新開氏を支える主に東区の県議や市議たちだ。同党の東区支部は公示前、同党県連に新開氏を1区公認とするよう文書を提出。10日の決起集会には、新開氏が秘書として仕えた古賀誠元幹事長、山崎拓元副総裁もあいさつに立った。かつて自民党派閥の領袖(りょうしゅう)だった2人を援軍に据え、一歩も引かない構えだ。
 新開氏側に配慮し、高島市長に「応援のバランスを考慮すべきだ」と申し入れていた市議団は11日の会合で、12日にも抗議文を提出する方針を確認。一方、公明党市議団は「1区は自主投票」(幹部)として、自民側の“お家騒動”と距離を置く。
 自民市議団は市長選でも、一部が高島氏の対抗馬だった元市議を支援。市議団が厳重注意処分とするなど混乱した。来春の市議選を控え、ある市議団幹部は「議員団としてまとまらなくなってしまう」との懸念を示した。
=2014/12/12付 西日本新聞朝刊=

2413チバQ:2014/12/12(金) 19:59:42
岐阜
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2014/gifu/CK2014121102000298.html
宙に浮く”藤井支持票”の動向は 4区、比例単独出馬で
 十四日の衆院選投開票日に向けて、自民、維新、共産各党の候補が論戦を展開する4区。選挙区南部に支持基盤をもつ次世代の党前職、藤井孝男さん(71)は、比例東海ブロック単独で出馬しており、小選挙区ではどの候補にもくみさない方針だ。維新、自民の両陣営は、藤井さん支持層の動向を気に掛ける。

 「小選挙区は、何て書けばいいんだろう。白票が増えるんじゃないか」

 衆院解散から三日後の十一月二十四日、美濃加茂市内のホテルで開かれた藤井さんの後援会役員会の後、出席した六十代の男性がこぼした。4区での出馬を検討していた藤井さんは、その場で支援者二百人に比例単独の選択を告げた。小選挙区は「各自の判断」とのこと。七十代の女性は「小選挙区も藤井さんって書こうかな」と苦笑した。

 藤井さんは衆院選五回、参院選四回当選のベテラン。郵政民営化をめぐって自民党を離れ、無所属で戦った二〇〇五年の衆院選4区では二万八千票差で落選したものの、九万八千票を獲得している。

 今衆院選、宙に浮いた形の“藤井支持票”に対し、維新の党前職の今井雅人さん(52)と自民党前職の金子一義さん(71)の両陣営は取り込みを狙う。

 今井さんは二〇一二年の前回選、藤井さんと同じ日本維新の会(当時)に所属。比例単独に回った藤井さんから後援会幹部を紹介してもらうなどの支援も受け、4区で比例復活した。維新の会の分党でたもとを分かったが、「一緒に戦ったつながりはある。維新の政策を藤井さんの支援者にも理解してもらえれば」と期待する。

 金子さん陣営も、中濃地域の藤井さん支援者らに支持を呼びかける。藤井さんは「立ち上がれ日本」に参加する二〇一〇年まで、一時期を除き三十年近く自民所属の国会議員だった。支援者同士の顔も利くといい、陣営幹部は「藤井さんの支援者には自民党員も多い。正直に支持を頼みに行く」と意気込む。

 一方、共産党新人の伊嶌明博さん(63)は「政策が違うので、藤井さん支援者の支持は得られないだろう」と静観している。

 (衆院選取材班)

2414チバQ:2014/12/12(金) 20:00:20
滋賀
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2014/shiga/CK2014121202000223.html
焦点は無党派層に 終盤ルポ3区
写真
 通勤通学の利用者らで混雑する平日夜のJR草津駅。ロータリーで約一時間にわたって演説や有権者との握手を繰り返した武村さんは、隣の南草津駅に移動するために一人ホームで電車を待っていた。理由は「車より早いから」。

 陣営が最も重視するのは無党派層の取り込み。前回選挙時に毎晩複数箇所で開いていた個人演説会を原則各市一カ所に減らし、その分を駅頭での訴えに時間を割く。訴えるのは経済再生や「琵琶湖再生法」成立に向けた思いだ。

 優勢だと伝わる情勢にも「選挙期間中に(相手の)知名度が上がり、必ず詰められる」と気持ちを緩めない。それでも総括責任者の奥村芳正さんは、つじ立ちやミニ集会の積み重ねを通し、「これまで三日月大造知事を支持していた層への浸透にもつながっている」と手応えを口にする。

 対する小川さんは土曜の午前、後援会長の嘉田由紀子前知事と草津市内を練り歩いた。底冷えの寒さだったが、聞き覚えのある声、見覚えのある顔に多くの人が家から飛び出し手を差し出した。

 陣営は嘉田氏の“集票力”に期待する。選挙区の九百枚の候補者ポスター全てに顔写真。インターネットでは応援メッセージの動画配信も。選対本部長の大井豊さんは「時間がない中でやれることは限られている」。知名度不足による序盤の劣勢は織り込み済み。「ポスターのおかげで(有権者の反応が)温かくなってきた」(小川さん)と悲観はしていない。

 小川さんも個人演説会は一日一カ所程度にとどめ、不特定多数が集まる駅などで笑顔を振りまく。「顔と名前を知ってもらえたら流れは変わる」。自身に言い聞かせるように前を向く。

 二人を追う形の西川さんは公示以降、市議や共産党の後援会員と連携し、選挙活動を展開。街頭演説は一日二十カ所で行い、個人演説会を一日平均二会場で開く。「孫に借りた」という黒のダウンを着て、寒さをものともせず有権者に主張を届ける。

 日曜日の夕方のJR草津駅。西川さんは「格差を拡大する」としてアベノミクスを批判。消費税増税中止、原発再稼働反対に関しても立場の違いを鮮明にした。「自民と対決できるのは共産党だけだということを訴えたい」と話す。

 共産が議席を増やすとの情勢報道も励みになる。選対の馬場美代子さんは「有権者の期待を感じる。比例近畿ブロックでの議席増も目指し最後まで戦い抜く」と力を込める。

2415チバQ:2014/12/12(金) 20:06:38
http://www.kanaloco.jp/article/81515/cms_id/115950
14神奈川衆院選:注目区を行く〈16区=厚木・伊勢原市、相模原市緑・南区の一部、愛甲郡〉

2014.12.12 03:00:00

◇無党派層狙い「横一線」

 同じ40代で互いをライバル視する自民・義家と民主・後藤。2012年の前回衆院選を8千票差で制した義家に、比例で復活した後藤が雪辱を期す。生き残りを懸けた議席争奪戦は、前回にも増してヒートアップしている。

 公示直後の4日、報道各社の序盤情勢分析は「自民300超の勢い」と自民優勢を伝えた。だが、両陣営の見方は「16区は別、横一線」で一致する。「油断した方が負ける」と締め直しに懸命だ。

 「私にとって大切な若きホープ。どうか勝つために力を与えてほしい」

 11月30日、義家の応援で選挙区入りした首相・安倍晋三が、本厚木駅北口を埋める有権者に訴えた。翌12月1日には厚木市内のホテルで国政報告会を開催。義家は両日の「ダブル決起集会」に計約4千人を集め、公示前から気勢を上げた。

 地盤を引き継いだ旧亀井善太郎後援会の主要メンバーと、自民系地方議員が支える義家陣営。突然の解散で準備期間が短く、態勢固めに遅れも見られたが、選挙後半戦に入り、地力を発揮し始めた。

 党幹事長の谷垣禎一、官房長官の菅義偉といった大物弁士が次々来援。前回は落下傘との声もあった義家は、圏央道などインフラ整備の実績を掲げ「地元創生」をアピール、当落の鍵を握る浮動票の取り込みを狙う。

 一方の後藤陣営は、戦術面で違いをみせる。

 「誰に入れるか迷っている方はぜひ投票に行ってください。このまま独裁的な安倍政権に託せますか」。日曜(7日)の小田急相模原駅前。肉声で訴える後藤に、買い物客らが握手を求めて駆け寄る。自転車のペダルをこぎ路地裏まで入り込む「どぶ板選挙」で、「あと一歩」と訴える。

 地元出身。県央地区の政経界に多くの人材を輩する県立厚木高校の同窓会に働き掛け、「個人票」をいち早く固めた。OBらをフル稼働させて後藤支持を広げる作戦は、前回、民主への逆風をはねのけて強さは実証済み。

 8日には前回維新で立候補した富山泰庸が応援演説し、「自分に投票してくれた方は、今回後藤祐一へ」と訴えた。野党一本化となった構図を前面に出し、反自民票の結集を目指す。

 共産・池田は前回に続く立候補で票の上積みを狙う。演説では政治に関心が薄い若年層を意識し、「集団的自衛権の行使、ダメよ〜ダメダメ」と流行語を取り入れて支持を訴える。

 前回同様、各社が世論調査を実施するたびに首位が入れ替わる県内屈指の激戦区。各陣営は、師走の気温並みに冷え込んだ有権者の反応に気をもみながら最終盤を迎えた。 =敬称略

◇16区(厚木・伊勢原市、相模原市緑・南区の一部、愛甲郡) =敬称略、届け出順

後藤祐一45☆民 前(2)
池田博英52 共 新
義家弘介43☆自町前(1)

2416チバQ:2014/12/12(金) 20:09:04
奈良4
http://www.nara-np.co.jp/20141212085747.html
前職、盤石の戦い - 元、新、追い上げ懸命/'14衆院選
2014年12月12日 奈良新聞

 4区は、保守地盤を背景に自民党前職の田野瀬太道(40)がリードし、民主党元職の大西孝典(58)と共産党新人の山崎タヨ(64)が追う展開だ。

 田野瀬は元職の父から引き継いだ後援会組織をフル稼働。時代の流れか、組織の緩みも垣間見えるが、父が小まめに各地を回るなどして維持に奔走。本人も精力的に支持を訴える。11日夜には橿原市内で800人規模(陣営発表)の決起集会を開き、終盤戦に向けてボルテージを上げた。

 無党派層にも浸透を見せ、優勢を維持するが、陣営は「最初から最後まで気を引き締める」とし、前回得た約8万2千票以上を狙う。

 大西は、前田武志参院議員の後援会や連合奈良の支援を受ける。民主党支持層をまとめるが、党離れの影響は避けられない見通しだ。

 陣営は「厳しい選挙」とし、比例復活当選も視野に「どんな形でも議席をつくっていただきたい」と訴える。前回獲得した約3万6千票に加え、日本維新の会(当時)の新人が得た約3万6千票を取り込めるかが巻き返しの鍵。大票田の橿原市では、無党派層にも投票を呼び掛ける。

 山崎は、固い共産党支持層を中心に浸透を図っている。駅立ちや街頭の演説では、憲法9条堅持や消費税増税反対など、党の政策を主張し、政権批判票の受け皿としてアピール。前回の約1万1千票からの上積みを狙う。

2417チバQ:2014/12/12(金) 20:09:53
奈良3

http://www.nara-np.co.jp/20141212085656.html


前職優勢の展開 - 「民主票」狙う各陣営/'14衆院選
2014年12月12日 奈良新聞

 自民党前職の奥野信亮(70)が組織票を核にリード、維新の党新人の栗原絵里子(46)がこれを追う。共産党新人の正木敦(43)も党派を超えた支持を集めている。民主党空白区で、各陣営が支持層取り込みに力を入れる一方、意中の候補を決めていない有権者も多い。

 奥野陣営は組織票を固めるほか、公示後に公明党の推薦が決定、地域ごとに開いている個人演説会にも公明党の地方議員が駆けつけた。

 陣営は「市民の選挙への関心がいまひとつ」と話し、浮動票の掘り起こしに力を入れる。

 栗原陣営は「街宣中に家の中からわざわざ出て聞いてくれる人が増え、手応えは徐々に良くなっている」と話す。栗原も夕方、区内の主要駅でマイクを握った後、王寺駅前で深夜まで通勤帰りの有権者に声をかけているという。

 形勢逆転に向け、「もう1カ月あれば」と陣営。出遅れの取り戻しが鍵となりそうだ。

 正木陣営は「集団的自衛権を行使して戦争する国づくりや、消費税増税をきっぱりストップを」と訴え、支持を広げてきた。陣営は「共産党に入れるか迷っている人は多い。そういった有権者に声をかけ切れていない」と組織をフル回転させて最終盤に臨む。

 きょう12日には山下芳生党書記局長が奈良市に来援、正木も駆けつけ、必勝を誓う。

2418チバQ:2014/12/12(金) 20:11:29
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20141212150889.html
衆院選 候補応援、距離感に腐心
首長の動向 知事は長島・森両氏を激励

 14日投票の衆院選では、県内6小選挙区の候補者の応援に、自治体の首長や参院議員も駆け付けている。泉田裕彦知事は10日に長岡市の集会に参加した。自民党と民主党の候補が激戦を続ける選挙区では、「等距離外交」「中立」に努める市長も。県選出の参院議員4人も各選挙区を回っているが、民主党には5区の野党候補擁立をめぐる混乱の余波も出ている。

 「地方にお金が回るために、今までの政権のやってきた政策を前に進めていただく」。泉田裕彦知事は10日夜、長岡市で開かれた5区の自民党候補・長島忠美氏の集会に参加し、ステージ上で熱弁を振るった。

 2012年の知事選で自民、民主、公明、社民の4党の推薦を受けて3選した泉田知事が今回、公示後に表立って特定候補を応援する姿はほかに見られない。長島氏の選対本部長を務める星野伊佐夫・自民県連会長は「ありがたい。組織の引き締めにもなり、勢いがついた」と歓迎した。

 ただ、泉田知事は公示前の11月25日、5区出馬の意向を示していた生活の党の森裕子氏の集会にも行き、「国民のために正しい政治をやっていただきたい」と激励していた。長島陣営の関係者は「知事が長島氏の集会に出たのは、森氏を応援したおわびだった」と明かす。

 泉田知事は他候補を応援するかについては明言を避けている。ある自民県議は「長島陣営にいって自民党の顔を立てたので、これで終わりだろう」とみる。

 5区には共産党新人の服部耕一氏も出馬している。

   ◆    ◆

 一方、自民、民主両党候補が争う選挙区で、双方を立てる市長の姿もある。上越市(6区)の村山秀幸市長は公示日に両党候補の出陣式に参加。新発田市(3区)の二階堂馨市長も双方の事務所開きに駆け付けた。柏崎市(2区)の会田洋市長は「応援を頼まれたところに顔を出す。等距離を保っている」としている。

 新潟市の篠田昭市長は公示前に1区の両党候補の事務所開きや集会に出たが、公示後は出ずに「バランスを取っている」(政界関係者)という。三条市(4区)の国定勇人市長は前回は民主候補の応援演説をしたが、今回は「前職が2人いる。状況が違う。どちらかに動くことはない」と両党候補の集会に出ている。

 全国市長会長の森民夫長岡市長は、前回選は「田中さんには最初に(市長選で)応援していただいた」と5区で民主党の田中真紀子氏と長島氏の双方を応援したが、今回は長島氏の第一声や集会で一緒にマイクを握った。森市長は「中越地震の復興をやった戦友で、縁が深い」としている。

【政治・行政】 2014/12/12 09:31

2419チバQ:2014/12/12(金) 20:19:26
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141212ddm005010177000c.html
混戦:2014衆院選/6止 福岡1区、山梨2区 続く、泥沼の対立 自民支持層分裂
毎日新聞 2014年12月12日 東京朝刊

 「政治家の集大成として、新開君だけは失いたくない」。自民党の古賀誠元幹事長は2日、福岡1区の前職で、かつて自身の秘書を務めた新開裕司氏の出陣式で声を張り上げた。

 この前日、自民党は新開氏と、同じく1区を地盤とする前職の井上貴博氏の公認を見送った。自民に追い風が吹く中で一本化は困難で、「正々堂々戦ったほうがいい」(茂木敏充選対委員長)と判断。どちらが当選しても、追加公認する方針だ。

 伏線は前回2012年の衆院選にある。県連は新開氏を公認申請したが、麻生太郎元首相の意向を受けた党本部は井上氏を公認。小選挙区で井上氏、比例単独で新開氏が初当選した。2人の争いは古賀、麻生両氏の「代理戦争」と呼ばれる。

 政策に大きな違いはなく、どちらが自公支持層を固めるかが鍵だ。井上氏はポスターに「自民党福岡1区支部長」と記し、政党色を前面に出す。新開氏が載せていた「比例は公明へ」の文字は、日を置かず井上氏のポスターにも加わった。

 ともに博多祇園山笠が盛んな地区に生まれ、福岡青年会議所理事長を経験。11年福岡市議選への立候補を検討していた新開氏に国政挑戦を勧めたのは、当時県議の井上氏だった。代理戦争と呼ばれることに、2人は「マスコミが言っているだけ」と無関心を装う。

 だが、元々親しかった2人の争いは「泥沼」(陣営幹部)の様相をみせ、統一地方選を控える市議らは「踏み絵を踏まされているようだ」と語る。維新の党との選挙協力で福岡4区から転出してきた民主元職、山本剛正氏の陣営は「2人が争えばチャンスはある」とにらむ。

 同じく自民支持層が分裂したのが山梨2区で、無所属の長崎幸太郎氏と自民の堀内詔子氏がしのぎを削る。前回、小選挙区で敗れた堀内氏は「自民党を取り戻す」と党公認をアピールしている。

 堀内氏は、総務会長を務めた光雄氏の義理の娘だ。光雄氏は郵政民営化法案に造反し、05年衆院選旧2区で無所属で当選。党本部が送り込んだ「刺客」の長崎氏も比例復活した。その後に復党した光雄氏への反発から、長崎氏は09年に離党。「堀内対長崎」の戦いは今回で4回目だ。

 分裂選挙を嫌う党本部が公示前、長崎氏に来年1月の県知事選出馬を打診したことも波紋を広げた。長崎氏を事実上の「二階派メンバー」として扱う二階俊博総務会長が11月29日、長崎氏の集会で「復党を認めるのが先だ」と述べ、あくまで2区での長崎氏の当選を目指す考えを示したのだ。

 反発した県連は、安倍晋三首相(党総裁)に抗議文を提出。今月5日に2区入りした谷垣禎一幹事長は「公認候補が命がけでやらなければならない」と火消しに追われた。長崎氏も「私は無所属で比例復活もない。皆さんの良識に頼るしかない」と懸命だ。

 地元では「どちらかの引退まで対立は続く」との見方がもっぱらだ。【中山裕司、山縣章子】=おわり

==============

 ◇福岡1区=福岡市東・博多区
比江嶋俊和 67 共新

新開裕司 46(1)無前

明石健太郎 42 諸新

井上貴博 52(1)無前

金出公子 67 無新

山本剛正 42(1)民元

 ◇山梨2区=富士吉田市、都留市、山梨市など
秋山晃一 61 共新

長崎幸太郎 46(2)無前

堀内詔子 49(1)自前=[公]

2420チバQ:2014/12/12(金) 20:20:21
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141212ddlk02010061000c.html
2014衆院選:2区に編入の五戸町、有権者も陣営も困惑 3区「八戸戦争」に絡めず、候補なじみ薄く /青森
毎日新聞 2014年12月12日 地方版

五戸町中心街に設置されたポスター掲示板。候補者との関わりは薄く、町民の関心も薄れがちだ
五戸町中心街に設置されたポスター掲示板。候補者との関わりは薄く、町民の関心も薄れがちだ
拡大写真
 衆院選の区割り改定で、今回の衆院選から五戸町が八戸市中心の3区を離脱し、下北半島や十和田市などの2区に編入された。3区では、民主の田名部匡代氏(45)と、自民の大島理森氏(68)が「八戸戦争」とも称される選挙戦を繰り広げ、共産の松橋三夫氏(65)もこの対決に5度も絡んできたが、五戸町は今回は無関係に。一方、2区の候補者へのなじみも薄く、五戸の有権者だけでなく、各陣営の戸惑いが続いている。【宮城裕也、塚本弘毅】

 ◇「投票日まで悩む」
 2区では、自民前職の江渡聡徳氏(59)、維新元職の中野渡詔子氏(44)、共産新人の小笠原良子氏(65)の3人が立候補。初めての面々に五戸の有権者の関心は薄れがちだ。

 町内の無職、土嶺清松さん(78)は「ここはずっと田名部か大島。2区の候補者は五戸と関わりがなくパッとしない。本当は3区に戻してほしい」と漏らす。夏は農業の手伝いをする女性(72)はこれまで大島氏に投票してきたが、米価下落で投票先に悩んでいる。「区割りが変わってすんなり江渡さん、とはならない。だけど、じゃあ中野渡さんか、というとどんな人か分からない」。投票日まで悩むつもりだ。

 ◇「票田消失」に対応
 県選管によると、同町の選挙人名簿登録者数は1万5920人(2日現在)。前回2012年の衆院選での投票率は56・1%で、同町での開票結果は大島氏5107票、田名部氏3022票、旧日本未来の党の山内卓氏638票、松橋氏219票。

 かなりの「票田」の消失に、3区の陣営も複雑な心境だ。

 田名部氏は公示前に報道陣に「お世話になってきた方々に(自分の名前を)書いてもらえないわけで、影響はある」としていた。前回、未来から出馬した山内氏は「今回に限っては自分の支持者には(田名部氏への投票を)呼びかける」と話す。9日に八戸市であった民主党の演説会で田名部氏は「大変厳しい選挙戦になる。なんとしても力をお借りしたい」と支持者たちに訴えた。

 大島氏も公示前の会見で「五戸とは運命共同体。選挙区が変わろうが絆は途切れない」と強調。ただ、陣営幹部は「基本的に痛手だ。五戸の分を八戸でカバーしたい」と語る。

 ◇浸透図る各陣営
 2区の候補者たちは宙に浮いた「五戸票」の取り込みを狙う。

 江渡陣営では、「引き継ぎ」を着実に行っていた。党五戸町支部の今年の新年会には江渡氏もあいさつに訪れた。解散不可避の情勢となった11月16日には「お別れ会」と題した同支部での会合で、大島氏が「五戸は江渡大臣(防衛相)と大島と、2人の代議士を動かせると思ってください」と約60人の参加者に訴えた。支部長の高山浩司町議は「今では『大島さんと同じくらい支援する』と言ってくれる人が多くなった」と感触を語る。

 一方、出馬表明が解散前日の11月20日だった中野渡氏は、五戸町内に後援会組織がないのが課題だ。中野渡氏自身は「草の根で手当たり次第やるしかない」と浸透に躍起。民主離党組の中野渡氏に民主県連は冷ややかで、県連関係者は「特段のことはしない」。中野渡陣営幹部は「米価下落などで『田名部さんと思いは同じ』と説明するしかない」と打ち明ける。

 共産は持ち前の組織力からか、「引き継ぎ」は比較的良好のようだ。小笠原氏は「私にとってはむしろ追い風」と話した。

2421チバQ:2014/12/12(金) 20:21:12
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141212ddlk09010080000c.html
2014衆院選:2区 激戦区、必死のお願い /栃木
毎日新聞 2014年12月12日 地方版

 14日の投開票へ向けて、衆院選は終盤戦を迎えている。県内5小選挙区の14候補は11日、限られた時間で精いっぱいのアピールを目指してラストスパート。激戦が伝えられる2区では民主前職の福田昭夫氏(66)、自民前職の西川公也氏(71)、共産新人の阿部秀実氏(55)が選挙区内を駆け回り、支持を呼びかけた。

 ◇「追う立場」危機感強調−−福田氏
 前回、小選挙区では敗れた福田氏。陣営は「何としても選挙区での勝利を」と意気込み、この日は地元の日光市今市地域を重点的に遊説した。各種世論調査で「2区激戦」が報じられている点を意識して、演説では政策の主張とともに「相手は現職大臣。私は追う立場だ」と危機感を示し支持拡大を訴えた。

 午前7時からは保育園近くでつじ立ちして子育て世代の有権者にアピール。その後は農村部や住宅街を遊説し、所々で立会演説を実施。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)反対や消費増税凍結、指定廃棄物の福島第1原発での保管などを訴えつつ、旧今市市長を務めたことから、かつて取り組んだ施策を振り返りながら「地元の候補者」を強調。降りしきる雨の中、選挙カーに駆け寄る有権者と握手を交わした。福田氏は取材に対し「世論調査では負けている。残り3日間、押せ押せでいくしかない」と決意を語った。【花野井誠】

 ◇「政権の中枢」アピール−−西川氏
 西川氏は公示後初めて栃木市西方町へ足を伸ばし、立会演説会を行った。選挙区内の有権者約27万人のうち旧西方町は5400人に過ぎないが、「前回はライバルの倍得票できた地区」(選対関係者)。支持者ら約70人の前でマイクを握った西川氏は、現職農相らしくTPPや米価の問題について具体的な数字を挙げて農政の現状を説明した。そのうえで、対立候補を意識して「どんなに皆さんに聞こえのよい話をしても、実現できなければ政治家ではない」と、政権の中枢にいることをアピールした。

 この日は小刻みに企業回りや立会演説会をこなした。本人は「手応えは日々増している。しっかり差をつけて勝ちたい」と自信を深めるが、選対幹部は「浮動票を取り込めていない。丹念にすくい上げることが大事」と警戒。別の関係者も「選挙区が広いだけに、鹿沼に入ったときはできるだけこまめに回るようにしている」と狙いを明かした。【田内隆弘】

 ◇「反応よく」手応え感じ−−阿部氏

 阿部氏は選挙戦の大半を地元の鹿沼市での街頭演説に絞ってきた。この日も選挙カーに乗り込んで市内の国道293号沿いを南北に走行。16回の街頭演説をこなし、住宅街や通りを行き交う自動車に向かって訴えかけた。

 選挙への出馬は初めてだが、演説は臆することなく力が籠もる。特に声を張り上げるのは消費増税問題。選挙戦の序盤は自身のことを知ってもらうために立候補の経緯などを語ったが、後半に入ると有権者の関心が高いと感じた消費増税やアベノミクスの話題に多くの時間を割いている。同市仲町の「まちの駅新鹿沼宿」周辺で午後6時ごろから行った街頭演説では「消費は冷え込み、回復の兆しは見えない」と消費増税中止を主張した。

 陣営も「選挙戦が進むにつれて手を振ってくれる有権者が増えており、反応も良くなってきた」と手応えを感じている。残り2日も「最後まで気を引き締めて戦う」とさらなる支持拡大を狙っている。【猪飼健史】

2422チバQ:2014/12/12(金) 20:24:04
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141212ddlk20010021000c.html
2014衆院選:激戦3区 危機感、日増しに強く 各陣営「気を抜いたら負ける」 /長野
毎日新聞 2014年12月12日 地方版

 衆院選は14日の投開票に向けて終盤戦に入った。2012年の前回選で1〜3位が7300票差の激戦となった長野3区では、同じ顔ぶれの前職3人に、共産新人が加わり、競り合っている。民主が議席を堅持するのか、他党が巻き返すかのか。各候補の戦いを追った。【武田博仁、巽賢司、、稲垣衆史】

 「安倍政権は地方や生活への配慮が欠けている」。公示日の2日、前回激戦を制した民主の寺島義幸氏は大票田の上田市で第一声を上げた。3区は羽田孜元首相の選挙区で、現在の小選挙区制度になった1996年以降、羽田氏と後継の寺島氏が議席を守り抜いた「羽田王国」だ。民主への逆風が吹いた前回も寺島氏が小差で接戦を制した。中でも、上田市での次点との差はわずか280票だ。陣営幹部は「上田を制したものが3区を制する」。今回は羽田氏の長男雄一郎参院議員が頻繁に遊説に同行する。

 「日本の未来は民間や地方にその答えがある。大きな改革をしなければ」。新聞各紙で自民優勢と報じられた4日、前回2位だった維新の井出庸生氏は、小雨が降る上田駅前で現政権への批判を繰り返していた。応援に駆けつけた江田憲司共同代表は「ぜひ勝ち抜かせて」と呼び掛けた。前回、「第三極」への期待から吹いた追い風は、今はない。井出氏は「前回以上の厳しい戦いになる」と受け止める。「与党を非難する有権者の受け皿になれるかどうかだ」と無党派層の取り込みを図る。

 「上田の悲願の国道18号バイパス全通のため、ぜひ与党の私を選挙区で送り出してほしい」。5日、上田駅前でマイクを握った自民の木内均氏は前回3位。この2年、与党議員として活動してきた成果を強調した。元佐久市議であり、前回は同市の得票はトップだったが、上田市など他の地域ではリードされた。今回は上田に事務所を構え、票の上積みを狙う。票固めのため、選挙戦終盤には安倍晋三首相が応援に入る予定だ。陣営幹部は「ここには全国的な自民優勢の雰囲気はない」と気を引き締める。

 初めて衆院選に立候補した共産・唐沢千晶氏は、県内唯一の女性候補だ。6日、佐久市であった女性集会では「暮らしや経済のほか、集団的自衛権の行使容認など問題が山積している」と「反自民」を強調し、男女間の格差にも触れた。昨年の参院選では全県で約15万5000票を得た実績もある。急な選挙で、今回は出遅れたが「皆さんの思いがこちらに向きつつある」と話し、巻き返しに手応えを感じている。

 4陣営が注視するのが前回、維新系の候補者が獲得した約3万票の行方だ。どこに流れるかで結果が左右される。「気を抜いたら負ける」。各陣営の危機感は日増しに強くなっている。(順不同)

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 ◇3区(4)=上田、小諸、佐久、千曲、東御市、南佐久、北佐久、小県、埴科郡
=届け出順

木内均 50 [元]県議 (1)自前=[公]

唐沢千晶 44 党県常任委員 共新

井出庸生 37 党県共同代表 (1)維前

寺島義幸 61 党県副代表 (1)民前

2423チバQ:2014/12/12(金) 20:38:44
http://www.hochi.co.jp/topics/20141212-OHT1T50025.html
【衆院選】与党空白区で代理戦争…兵庫12区
2014年12月12日6時0分 スポーツ報知
戸井田真太郎氏と山口壮氏(右) 戸井田真太郎氏と山口壮氏(右)
 兵庫12区にある赤穂市では、投開票の14日が「忠臣蔵」でおなじみの赤穂義士が討ち入りの日とあって、観光業務と選挙対策とに多忙を極めている。「赤穂義士祭」を開催する当日は祭りの警備に、投開票の投票立ち会いが加わり、400人近い人手が必要に。市役所は、市の幼稚園教諭にも応援要請するなど大わらわ。職員は「逆に討ち入られたような…」と嘆いている。(種村 亮)

 兵庫12区は自公の候補者不在で、「与党空白区」はここと福岡1区だけだ。民主党を離党したベテランの前職・山口氏と自民の兵庫県連が推す新人・戸井田氏が、ともに無所属で出馬。自民の派閥幹部が両陣営に分かれる“代理戦争”となっている。

 前回、民主公認で4選した山口氏は昨年12月に離党届を提出(その後除籍処分)。外務省時代から親交の深い二階俊博自民党総務会長の派閥に特別会員として参加し、勝って自民入りをもくろむ。二階氏は「公認かどうかは関係ない」と合流へ自信を見せている。

 長く敵だった山口氏に反発する県連は、祖父と父が同県選出の衆院議員だった戸井田氏の公認を党本部に申請したが、二階氏への配慮から見送られた。ポスターに「自民党」の文字を明記する戸井田氏は「祖父や父の思いを引き継ぐ」と正統性を主張。出陣式に麻生派の鴻池祥肇参院議員が駆け付け、「義理や人情を忘れた渡り鳥はいらない」と山口氏を非難した。

 共同通信の情勢調査では山口氏が優位に立ち、戸井田氏が後を追う展開。他に維新新人・村上氏、共産新人・堀氏が立候補している。

 ◆兵庫12区(姫路市の一部、赤穂市、相生市など)

堀譲 64 共産新
山口壮 60 無 前〈4〉
村上賀厚 55 維新新
戸井田真太郎 36 無 新

※丸数字は当選回数

2424チバQ:2014/12/12(金) 22:09:43
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/2014shuin/579719.html
道1区、民主復権か自民死守か 横路氏と船橋氏、舌戦に熱 野呂田氏は比例票狙う(12/12 06:55)
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(右)個人演説会の後、支援者と握手を交わす横路氏=11日、札幌市南区(中)身ぶり手ぶりを交えて街頭演説する船橋氏=11日、札幌市中央区(左)「原発のない北海道に」と署名を求める野呂田氏=11日、札幌市中央区
(右)個人演説会の後、支援者と握手を交わす横路氏=11日、札幌市南区(中)身ぶり手ぶりを交えて街頭演説する船橋氏=11日、札幌市中央区(左)「原発のない北海道に」と署名を求める野呂田氏=11日、札幌市中央区
 14日投開票の衆院選で、道内最多の有権者を擁する道1区(札幌市中央、南、西区)の選挙戦が激化している。前回衆院選で敗れ比例復活に甘んじた民主党前職の横路孝弘氏(73)、大ベテランを相手に再選を果たし地盤を固めたい自民党前職の船橋利実氏(54)が横一線。「民主党王国」の再建か「世代交代」か。道内の二大政党対決を象徴する道都で舌戦が熱を帯び、共産党新人の野呂田博之氏(56)も2000年衆院選以来となる同党の比例議席獲得に向けて声をからす。

 「1区は激烈な戦い。皆さんの1票が勝利につながる。多くの人にお声掛けをお願いします」。横路氏は11日、南区内の個人演説会で約200人の支援者を前に危機感をあらわにした。「情に訴えることは絶対にしない」(支持組織幹部)横路氏には珍しく、口調に懇願の色もにじんだ。

 「負けられない」との強い思いの背景に、前回衆院選の道内小選挙区で全敗した党勢の回復には、象徴区である1区での自身の勝利が不可欠との考えがある。

 陣営は最終盤の戦略として、地盤が弱いとされる南区の票の掘り起こしを重視。11日は同区の住宅街を回り「平和や暮らしを脅かす安倍政権の暴走を止める」と力を込めた。

 ただ、横路氏とともに後援会組織も高齢化。冬の選挙で支援者の投票行動が鈍る懸念もあり、陣営は「勝ちきる力がまだ足りない」と気を引き締める。

 「道1区で必要なのは世代交代だ」。同日、中央区の繁華街で街頭演説に立った船橋氏は、当選11回を重ねた横路氏への対抗心をむき出しにした。

 傍らには自民党の谷垣禎一幹事長の姿。公示後、同党からは安倍晋三首相、麻生太郎財務相らが相次いで道1区入りし、党を挙げて船橋氏の再選を後押しする構えだ。

 船橋氏は選挙戦に勝利し「道1区で保守の地盤を築くこと」を目標に置く。陣営は横路氏に影響力を残さないよう比例復活できない完全勝利を目指す。

 7日は街頭演説中に横路陣営の選挙カーが通りかかると「集団的自衛権を否定するのはおかしい」と強い口調で横路氏を批判し、保守派の顔をアピールした。一方で自分の名字と人気キャラクターをかけて「ふなっしーと呼ばれています」と若者に売り込むしたたかさも見せる。

 共産党の野呂田氏は11日、中央区で北海道電力泊原発(後志管内泊村)の再稼働中止を求める署名運動に加わり「原発はいらない」と参加者とともに訴えた。比例議席獲得が視野に入る中、野呂田氏は「私がどれだけ得票できるかにかかっている」と気合を入れた。

 道1区には無所属新人の飯田佳宏氏(41)も立候補している。

2425チバQ:2014/12/12(金) 22:11:38
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/2014shuin_siwasukessen/250907.html
師走決戦、道内12小選挙区の今 この記事をはてなブックマークに追加 mixiチェック
高齢化、知名度 民自の不安(2014/12/02)

■道1区(札幌市中央、南、西区)

◇立候補者(届け出順)
横路孝弘 73 民前 《11》
野呂田博之 56 共新  
船橋利実 54 自前 《1》
飯田佳宏 41 無新  

 「横路さんも30年前、20年前と違って、民主党が一度政権を取ってからは穏健になられた」。11月28日、民主党北海道代表横路孝弘を札幌市内の事務所にあいさつに訪れた新党大地代表の鈴木宗男が、「2人の政治スタンスに距離はないか」とただした記者団を前にそう評すると、隣の横路は「いや、昔から穏健ですよ」とにこやかに切り返した。

 惨敗した2012年の衆院選からの反転攻勢を目指す道内民主党に、大きな援護射撃となる大地の選挙協力。横路は上機嫌だった。

 前回、自身も1区で初の苦杯をなめ、比例代表での復活当選に甘んじた横路の陣営は「今回は完勝を期する」と意気込む。

 だが、ある選対幹部は「支持者は高齢化が進み、若い世代が耳を傾けてくれない」と不安も口にする。横路自身、11月に開いた党道1区の常任幹事会で「出るかどうか考えたが出る。ご協力をお願いしたい」とあいさつし、一時は不出馬も検討したことを示唆した。負けたら後のない戦いとなる可能性がある横路。道議、市議と連日街頭に立つ。

 自民党の船橋利実の陣営にも焦りが透けて見える。

 この2年間、ほぼ毎週末札幌に戻り、支援者回りなどを続けた。それでも、2年前まで北見市選出の道議だった船橋の関係者は「たった2年で地盤を築けるわけがない」とぼやく。街頭では「横路さんに勝った人」と呼ばれ、名前が浸透していないと痛感した。

 「好きですサッポロ♪」。11月29日夜、船橋は札幌・ススキノの交差点でマイクを握り、不慣れなカラオケを歌った。スタッフらが赤いのぼりを振り、ムードを盛り上げる。「ありきたりの戦法では駄目だ」と試みたパフォーマンス。足を止める若者もおり、秘書の一人は「代議士がここまでやるとは」と気を引き締めた。

 共産党の野呂田博之は「消費税増税を決め、不況を生んだ責任は自民にも民主にもある」と批判し、存在感発揮を狙う。(敬称略)

http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/2014shuin_siwasukessen/250908.html
野党系分裂で情勢混沌(2014/12/02)

■道2区(札幌市北、東区)

◇立候補者(届け出順)
吉川貴盛 64 自前 《4》
池田真紀 42 無新  
松木謙公 55 維元 《3》
金倉昌俊 40 共新  


 民主党本部と維新の党による選挙区調整をめぐり情勢が目まぐるしく動いた道2区。そのさなかの11月25日、維新前職の高橋美穂(49)は午後7時から道庁で記者会見を開き、前回出馬した2区から東京17区への転出を発表した。テレビカメラの放列を前に目に涙を浮かべながら声を振り絞った。「今回、頑張ってね、という声が多かった。無念の気持ちです。私に何かが足りなかったと思う」

 2年前、維新ブームに乗って比例議席を得た。地域の会合にこまめに出席し、精力的に活動してきたとの自負がある。2区で新しいポスターを張り、事務所の開設準備も進めていた。だが、維新は候補を松木謙公に差し替え、高橋に東京行きを命じた。世論調査で高橋の数字が悪く、維新は不出馬を決めた民主党の三井辨雄が後継指名した松木に乗った、とされる。

 「心苦しい」。松木は27日の会見で、高橋への思いを語った。「私も選挙区を替えたのを思い出します」。2003年の衆院選。自由党からの出馬を予定していた松木は、民主党との合併による候補者調整で三井に2区を譲り、12区に国替えした。小選挙区制の下、政党の方針により候補者が時に将棋の駒のように選挙区を移る歴史が繰り返された。

 自民党の吉川貴盛は解散翌日の22日午前、北大で以前から頼まれていた講義を行った。終了後、「来年の札幌市議選に出ます」と吉川と名刺交換したのは聴講していた社会福祉士の池田真紀。民主党から東区の市議選に出馬するあいさつだった。

 しかし、維新との選挙協力を拒否した民主党北海道は同じ日に池田擁立の方針を決定。党公認が得られず無所属で出馬する池田は、無党派層への浸透を図る。吉川陣営は「野党系分裂は本来なら有利のはずだが、投票率が上がると池田に流れてしまう」と身構える。

 金倉昌俊を擁する共産党も過去に北区、東区で道議会の議席を得た実績がある。混沌(こんとん)とする注目区の戦いが始まる。(敬称略)

2426チバQ:2014/12/12(金) 22:12:08
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/2014shuin_siwasukessen/250909.html
「政策通」同士の激戦に(2014/12/03)

■道3区(札幌市白石、豊平、清田区)

◇立候補者(届け出順)
荒井聡 68 民前 《6》
吉岡弘子 63 共新  
小和田康文 44 維新  
高木宏寿 54 自前 《1》

 「日本消防協会会長だった父繁光(しげみつ)先生(故人)には敬礼(の仕方)を教わり、政策通の高木宏寿先生には道議時代、お世話になった」。11月30日、札幌市豊平区で開かれた自民党の高木の総決起大会で知事の高橋はるみが持ち上げた。

 高木は「アベノミクスによる経済の好循環を地方経済にも波及させる」「地下鉄を清田に延伸したい」などと訴えたが、陣営関係者はこんな感想も漏らす。「もっと情に訴える演説にしてほしい」

 豊平区選出の元道議、繁光は「人をかき分けてでも握手を求めに行く根っからの政治家」(自民党関係者)だった。「ハンコーさん」と慕われ、懐かしむ人は多い。

 一方、旧拓銀行員や警察官などを経て道議の地盤を継いだ長男の高木は「誠実で優秀だが、シャイ」と評されることが多い。

 高木は「おやじとはスタイルが違う」と認める。激戦必至の3区で正念場の2期目。陣営幹部は「豊富な政策知識に父の突破力が加われば勝利は近い」と注文する。

 「若い人を集めて話がしたい。フェイスブックでもこまめに発信してほしい」。民主党の荒井聡は解散後、秘書らに指示した。派遣労働の対象拡大、原発再稼働、改憲。「安倍政権が目指す政策は若い世代が最も影響を受ける」。政策を語る口調によどみはない。

 28日には元参院議長江田五月が応援演説に駆け付け、「地味だが、霞が関の仕組みをよく知る仕事師」と荒井を評した。

 3区で過去3勝3敗、前回の比例復活などを含め当選6回の荒井は公示前の後援会の集会で「自民党と公明党の基盤がある3区で私が当選を重ねてこられたのは、保守層にも受け入れられる政治家だから。労組や旧社会党出身ではこうはいかなかった」と力説し、高木に対抗心を見せた。

 維新の党の小和田康文は行政書士。「中小企業支援を推進したい」と強調する。吉岡弘子は道内共産党唯一の女性候補。「子どもを戦地に送ってはならない」と反戦平和などを訴える。(敬称略)

http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/2014shuin_siwasukessen/251044.html
自・民 足場固めを優先(2014/12/04)

■道4区(札幌市手稲区、後志管内)

◇立候補者(届け出順)
鉢呂吉雄 66 民元 《7》
酒井隆裕 40 共新  
中村裕之 53 自前 《1》


 「佐藤さん、選挙を応援してもらえませんか」。衆院解散の見通しが強まった11月中旬。小樽市内の喫茶店で自民党支持の60代の企業経営者は道4区を地盤としていた元衆院議員佐藤静雄(73)と向き合った。「除名されている身だから」。佐藤は切り返した。

 佐藤は2007年の小樽市長選に出馬、現職を推薦した自民党小樽支部から除名された。今は後志管内ニセコ町で農業に打ち込む。

 ただ、佐藤には今も一定の支持者がいる。当選1回の中村裕之に前回のような追い風が期待できず、同支部は11月22日に佐藤の除名の解除を決定。佐藤の「名誉回復」を機に保守系の大同団結を狙う。

 8日後のJR手稲駅前。中村は街頭演説で、着工が決まった札樽道手稲インターチェンジの小樽方向への新設に絡め、「佐藤代議士が一生懸命頑張ってきた」と議員時代の佐藤の働きを持ち上げた。佐藤自身は「政治の世界に戻るつもりはない」と明言するが、小樽支部幹部は「静雄さんの票が見込める」と期待する。

 「看板は看板。内実は鉢呂をご支援ください」。11月24日、民主党の鉢呂吉雄は、中村の看板を掲げた4区管内の建設会社に街宣車から声をかけ、通り過ぎた。これまでなら飛び込みで会社に入って行くのが鉢呂流。ひるまず突き進む戦術が、なりを潜めている。

 11年に「放射能をうつす」発言などで経済産業相を辞任、その1年後に迎えた衆院選の得票数は09年の約3分の1に減った。初の浪人生活を送ったこの2年間は党員、サポーターなど約2千人を訪ねた。「(自民票を切り崩すより)前回離れた民主支持票を取り戻すのが効率的」と陣営幹部。まずは足場固めを優先する戦いは中村陣営と似通う。鉢呂は「あからさまな批判はなく、苦笑いで『鉢呂頑張れ』と言われる」と、微妙な空気の変化を感じている。

 酒井隆裕は、共産党の地盤が強い小樽などで「共産党以外に安倍政権と正面から戦える政党はない」と訴える。(敬称略)

2427チバQ:2014/12/12(金) 22:12:51
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/2014shuin_siwasukessen/251202.html
集大成か 世代交代か(2014/12/05)

■道5区(札幌市厚別区、石狩管内)

◇立候補者(届け出順)
鈴木龍次 54 共新  
勝部賢志 55 民新  
町村信孝 70 自前 《11》


 「同じ選挙区で北教組出身者を出すとは、首をかしげますね」。11月22日、自民党の町村信孝は党江別支部のセミナー終了後、民主党の勝部賢志との戦いについて記者団に問われ、こう答えた。2009年に道5区で町村を破った民主党候補の議員辞職に発展した政治資金規正法違反事件に、北教組幹部が関与した。教育問題に熱心で北教組に厳しい姿勢を取り続けてきた町村にとって、勝部の出身母体は格好の攻撃材料になるとみられていた。

 だが、町村はその後、北教組批判は封印している。「自民党の重鎮が新人候補にネガティブキャンペーンをしても印象は良くない」と陣営幹部。前回選挙は入院中で一度も地元入りできなかった町村。今回は健在をアピールし、公示翌日の3日、石狩市厚田区での遊説では「最後の仕事として人口減対策にも取り組みたい」と、政治家としての集大成を意識しているかのような発言も出た。政策を訴える正攻法での勝利を目指す。

 千歳市出身の勝部は江別市選出の道議を11年務め、年齢は町村より15歳下。江別や千歳で小学校の教壇に立っていた当時の教え子も多く、地元への根の張り方はこれまでの民主党候補とは違う。町村陣営は「過去最強の相手候補」と強調し、引き締めに努める。

 勝部は民主党北海道幹事長として、解散風が吹くまで来春の道知事選候補者選びに当たっていた。札幌市長上田文雄らに固辞されるなど擁立作業が行き詰まり、「最後は幹事長が責任を取って出るしかない」との声が出始めた直後の国政挑戦。11月25日の江別での事務所開きでは「やり残したこともあるが非常にすがすがしい思い」と気持ちを切り替えた。「ふるさとから新しい風を吹かせる」として、掲げるのは「世代交代」だ。

 共産党の鈴木龍次は自衛隊駐屯地がある千歳、恵庭市などで安倍政権の集団的自衛権行使容認を批判。「隊員の命を危険にさらすことは認められない」と隊員の家族らに訴えかける。(敬称略)

http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/2014shuin_siwasukessen/251365.html
市長選 引きずる旭川(2014/12/06)

■道6区(幌加内町を除く上川管内)

◇立候補者(届け出順)
佐々木隆博 65 民元 《2》
荻生和敏 65 共新  
今津寛 68 自前 《6》


 11月に市長選が行われたばかりの旭川市。その勝者と敗者の動向が、衆院選でも注目を集めている。

 「1カ月前には民主党の方に大変お世話になりました。佐々木さんに絶大なる支援をお願いします」。5日夜、旭川市中心部の買物公園。民主党代表の海江田万里も応援に駆け付けた佐々木隆博の街頭演説で、旭川市長の西川将人はマイクを握り、声を張り上げた。

 市長選で西川は民主党推薦を受け、自民党道議を辞職して出馬した東国幹(46)に1万3千票差をつけて3選を果たした。士別出身の佐々木は、大票田旭川の集票が課題だ。西川の演説を見ながら陣営幹部は「西川の人気は頼りになる。今後も数多く街頭に立ってもらいたい」ともくろむ。一方、西川に近い関係者は「彼は市民党を掲げ、政党を超えた支持を集めている。民主色が濃くなるのは好ましくないのだが」と懸念する。

 西川は前回、投票日前日に旭川中心部で佐々木の応援マイクを握り、自民党の今津寛陣営から「首長は一方の陣営に肩入れしないものだ」などと批判を受けた。旭川が地元の今津にとって西川の人気は脅威だ。序盤から自民圧勝の全国情勢が伝えられる衆院選。今津陣営幹部は「過度な肩入れは政権与党との関係悪化を招き、市政運営にマイナスだ」とけん制する。

 一方、市長選で敗れた東は自民党の比例名簿15位に登載された。候補が3派に分かれて争った中選挙区時代の名残が色濃い旭川で、3派の流れをくむ今津、道議会議長加藤礼一、東の関係はなお「一枚岩とはいえない」(自民党関係者)状況。「浪人中の東がなぜ」と自民陣営にさざ波が広がった。

 来春の道議選出馬を否定している東は「寝耳に水の話だ」と戸惑う。当選へのハードルは高いが支援者は「衆院選で今津当選や比例票掘り起こしに貢献できれば、政治家復帰の選択肢が広がる」と、仮に今回は届かなくても東にとって悪い話ではないと期待を抱く。

 共産党の荻生和敏は旭川市選出の道議の真下紀子らと支持を訴える。(敬称略)

2428チバQ:2014/12/12(金) 22:13:38
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/2014shuin_siwasukessen/251366.html
民大共闘 自民が警戒(2014/12/07)

■道7区(釧路、根室管内)

◇立候補者(届け出順)
鈴木貴子 28 民前 《1》
石川明美 63 共新  
伊東良孝 66 自前 《2》


 白い作業着姿の従業員約1300人が首相の安倍晋三を出迎え、次々と握手を求めた。衆院解散から間もない11月27日、釧路市中心部から約20キロ離れた釧路管内白糠町の水産加工会社の工場。「総理、ありがとうございました」。安倍の工場視察に同行した自民党の伊東良孝は、従業員の喜ぶ姿を見て安倍に深々と頭を下げた。

 地元の自民党関係者によると、現職首相が選挙応援で釧路地方に入るのは、1979年9月の大平正芳以来35年ぶり。安倍の目的は表向き、大票田・釧路市の中心部で伊東の応援演説をすることだったが、隠れた狙いもあった。水産加工業は、民主党の鈴木貴子の父・宗男が率いる新党大地の支持基盤の一つ。7区は接戦になるとみて、地元最大の加工会社で大地票の切り崩しをもくろんだ。

 当選2回で党道連会長を務める伊東だが、今回は「最も厳しい戦い」となりふり構わない。30日には党7区支部に北方領土対策委員会を立ち上げ、宗男がライフワークとする北方領土問題にも積極的に取り組む姿勢をアピールした。

 対する鈴木陣営は、首相応援を察知すると、大地を全面支援する歌手・松山千春の応援演説を急きょ設定。首相より1日早い26日に先手を打つ形で釧路市内で開催し、松山は公示後もコンサートの合間をぬって応援に駆け付けた。

 大地代表代理の鈴木が民主公認で出馬した7区は民・大協力の象徴区。2年前の前回選挙での鈴木と民主候補の得票を単純に足すと伊東との差は400票弱。鈴木は労働組合からの支援も意識し、演説では「働く者の味方として」というフレーズを繰り返す。鈴木陣営幹部は「前回と違い、労組も『勝てる選挙』と動きがいい」と見る。が、重複立候補した比例名簿で単独1位になり、「当選がほぼ確実になった、と運動に勢いがなくなることが心配」とも漏らす。

 2度目の衆院選となる共産党の石川明美は「反自民の受け皿となる」と強調。消費税増税中止などを訴える。(敬称略)

http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/2014shuin_siwasukessen/251367.html
「反大間」票めぐり攻防(2014/12/08)

■道8区(渡島、檜山管内)

◇立候補者(届け出順)
原田有康 66 共新  
逢坂誠二 55 民元 《2》
前田一男 48 自前 《1》


 「危ない燃料を大間がやめて、他(の原発)でやってくださいというのは、国政の場にいる政治家としていかがなものか」

 函館市内で11月30日に開かれた函館青年会議所主催の公開討論会。青森県大間町で建設中の電源開発大間原発をめぐり、民主党の逢坂誠二がかみついた。自民党の前田一男が「大間が動かないなら、それ以外の原発で(核燃料サイクル事業の柱の一つである)プルサーマル計画を進めていけばいい」と発言したのに即座に反応した。

 猛毒のプルトニウムを再利用するプルサーマル計画の一翼を担う大間原発には、最短距離23キロにある函館市民が党派を超えて反発。市は4月、建設差し止めを求めて提訴した。選挙戦でも両者そろって「反対」を唱える。

 公示前、前田は「東日本大震災後、工事を再開させたのは、民主党の枝野幸男幹事長(当時経済産業相)だ」と盛んに攻撃。防戦を強いられた逢坂陣営は、枝野からの「応援に入りたい」という打診を「わが陣営はすねに傷を持つ。逢坂の足を引っ張る人には来てほしくない」(幹部)と突っぱねるほど神経質になっていた。

 逢坂にとって、前田の「他の原発で」発言は格好の反撃材料となった。浪人中の2年間、脱原発を進めるドイツなどを視察し、エネルギー政策転換を訴えてきた。「自分の地域だけ良ければいいのか」と逢坂は今、語気を強める。

 思わぬ反攻に遭った前田の言葉も日に日に熱を帯び、函館商工会議所の政治団体から推薦状を受け取った今月5日、経済人たちを前に「私が盾となって政権中枢に伝え、大間原発工事を中止させてみせる」としゃがれ声で言い切った。

 同じく大間建設中止を訴える共産党の原田有康は「自民党に原発をやめる気はない。大間建設を容認したのは民主党。党の政策と違うことを言う政治家はどうなのか」と両者を批判。「反大間」票が大勢とみられる人口27万人の大票田・函館をめぐる攻防はヒートアップするばかりだ。(敬称略)

2429チバQ:2014/12/12(金) 22:14:19
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/2014shuin_siwasukessen/251469.html
宙に浮く鳩山票、争奪戦(2014/12/09)

■道9区(胆振、日高管内)

◇立候補者(届け出順)
山岡達丸 35 民元 《1》
工藤良一 60 共新  
堀井学 42 自前 《1》


 「山岡を応援してもらえないか。父親にも直接頼まれた」

 衆院解散が迫った11月のある日、元首相鳩山由紀夫の総連合後援会幹事長を務めた加藤徳治郎(83)の室蘭市の自宅に、鳩山から電話がきた。民主党の山岡達丸の父で元党副代表の賢次(71)からの依頼を伝えた鳩山。結果、加藤ら鳩山の選挙を支えた面々が山岡選対本部の顧問に名を連ねた。

 前回衆院選で山岡が得たのは約6万票と、自民党の堀井学の半分。民主党への大逆風に加え、最盛期は13万人に上った旧鳩山後援会の票が流動化した結果だ。今回も各候補にとって宙に浮く鳩山票の取り込みは大きな課題となる。

 山岡陣営は政策ビラに鳩山との写真を掲載。13日には鳩山が苫小牧で応援演説も行う。選対は「総合的にプラスになる」と元首相の知名度に期待する。ただ、山岡自身の西胆振での活動はこの2年、不足気味。鳩山系列とされていた伊達市、登別市の各民主党道議も8日までの選挙戦で山岡の選挙カーに同乗していない。2人は来春の道議選に無所属での出馬を検討中で、民主色を薄めている形だ。

 相手陣営の隙を突くように堀井は選挙公示の2日、登別入りした選挙カーから民主党道議の事務所に「いつか同じ方向を向き頑張りましょう」と呼び掛けた。堀井はこの2年間、催しや企業回りを重ね、鳩山支持の個人や企業の取り込みを図ってきた。「多くの有権者と触れ合った」と胸を張る。

 しかし「地域をよく歩いているが戦略がない。支持を広げる地方議員も少ない」と陣営幹部。西胆振で自民党籍がある道議は胆振管内の1人。室蘭では2011年の道議選で保守系新人が自民を離党して現職を破った分裂選挙のしこりが残り、党室蘭支部の結束は道半ばだ。道議、市議のラインが弱く、旧鳩山王国に確たる足場を築いたといえる段階には至ってない。

 共産党の工藤良一は消費税増税反対や原発再稼働反対などを掲げ、鳩山票の中でも旧社会党寄りの票の取り込みを図る。(敬称略)

http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/2014shuin_siwasukessen/251614.html
自公協力 残るすきま風(2014/12/10)

■道10区(空知、留萌管内、上川管内幌加内町、宗谷管内幌延町)

◇立候補者(届け出順)
木村賢治 63 共新  
神谷裕 46 民新  
稲津久 56 公前 《2》


 公明党の稲津久が比例代表道ブロックの自民党前職渡辺孝一に近づいた。衆院が解散した11月21日午後。本会議場での一幕だ。「また、よろしくお願いします」。稲津が右手を差し出すと、渡辺は戸惑いながら握り返した。

 前岩見沢市長の渡辺は前回、10区での出馬を目指したが、公明党との協力を重視する自民党本部の要請で比例単独1位に回り稲津を支援。共に当選を果たした。

 渡辺は今回も、10区出馬を模索する動きを見せた。自民党の地元支部には「無所属でも10区で戦うべきだ」との強硬論さえ出たほどだ。前回と同じ処遇に、支部の会合で渡辺が党員の反発を受ける場面もあった。渡辺は「2回続けての苦渋の選択。申し訳ない。これは党の決定だ。稲津さんを落とせない」と頭を下げた。

 自公協力にすきま風が残る10区で首相の安倍晋三や官房長官の菅義偉ら政権中枢からも稲津への応援が入る。稲津陣営は「自民党を信じるだけ」と語るのみだ。だが渡辺周辺には「3度目の比例はない」と悲願の小選挙区出馬への思いもくすぶる。次回、うずみ火が猛火になる恐れは否定できない。

 民主党の神谷裕は前回8選を目指して落選した小平忠正の秘書を長年務めた。その経験から「10区の課題を熟知している」と白羽の矢が立った。本人への打診から党の正式発表までわずか一晩。急転直下の擁立劇だった。小平は「事前に何の話もない」と反発し、選挙戦には一切、姿を現さない。

 小平を親子2代にわたり支えた「小平党」の主軸だった農民組織も前回の敗北を機に小平離れが進み、今回は自主投票に。「このままでは空知、留萌の農業が壊れてしまう」。農業者に呼び掛けるように神谷は演説で必ずこの言葉を口にする。陣営は「現在の農政に対する批判の受け皿になれるのはうちしかない」と期待をつなぐ。

 前回に続く2度目の挑戦となる共産党の木村賢治は「消費税増税は中止させる」と訴え、無党派層への支持拡大を図る。(敬称略)

2430チバQ:2014/12/12(金) 22:15:12
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/2014shuin_siwasukessen/251737.html
民・自とも足元に不安(2014/12/11)

■道11区(十勝管内)

◇立候補者(届け出順)
三津丈夫 68 民新  
畑中庸助 63 共新  
中川郁子 55 自前 《1》


 4日夜、帯広市内で開かれた民主党と新党大地の合同演説会。民主党から7区に出馬している鈴木貴子(大地代表代理)が応援に駆けつけた。鈴木は「石川後援会、新党大地後援会の皆さん。香織さんがどんな思いで三津候補の名前を言っているのか、よくよく分かるでしょう」と述べ、民主党の三津丈夫への支援を呼びかけた。

 三津の選対本部長は、前回大地公認で出馬した石川知裕の妻香織が務める。石川は政治資金規正法違反事件で有罪が確定し、3年間の公民権停止中。次の衆院選での石川擁立を視野に入れる民主党は今回、道議選帯広市(定数3)で当選5回を重ねてきた三津が道議を辞職し、「つなぎ役」を買って出た形だ。鈴木は言外に「石川のために、今回は三津を応援してほしい」との意味を込めた。

 だが、保守系が多い大地関係者の間には、微妙な空気が漂う。ある支持者は「比例は鈴木のために『民主』と書くが、選挙区は白票で出すつもりだ」と言ってはばからない。どんなに支援しても、三津が落選すれば来春の道議選に出馬し、大地系の現職山崎泉と競合するとの疑念が消えないのだ。

 「政治家人生で、これが恐らく最後の戦い」。三津は大地サイドの空気を察し、こう強調する。昨年の参院選道選挙区の十勝管内での得票数は自民5万5千票に対し、民主、大地各候補の合計は6万8千票。民・大連携がフル回転するかどうかが終盤戦の鍵を握る。

 再選を目指す自民党の中川郁子も、やはり帯広市の道議選に絡んで足元に不安を抱える。9月の内閣改造に伴い農水政務官に就任。三津の出馬表明が解散当日の11月21日と出遅れたのを尻目に優勢に戦いを進めているが、道議選では保守系から4人が名乗りを上げる分裂含みの様相となり、党内は混乱が続いている。党道11区支部幹部は「互いに疑心暗鬼になりながら戦っている」と声を潜める。

 共産党は帯広市長選に出馬経験のある畑中庸助を擁立、消費税再増税の中止を訴える。(敬称略)

http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/2014shuin_siwasukessen/251890.html
自・民陣営 道議選が影(2014/12/12)

■道12区(オホーツク管内、幌延町を除く宗谷管内)

◇立候補者(届け出順)
水上美華 32 民新  
武部新 44 自前 《1》
菅原誠 41 共新  


 「引退したおやじさんが島まで足を運んでくれるなんて。本当にありがたい」。衆院選公示後の5日、宗谷管内の礼文島。お忍びで現れた元自民党幹事長の武部勤が息子・新への支援を訴え、古参の支持者から熱烈な歓迎を受けた。

 前回2012年の衆院選で父から地盤を引き継いだ新は、今回の選挙を自立して戦う「初陣」と位置付ける。勤は2日の出陣式こそ姿を見せたが、「余計な口出しをしないことが支援だ」と語り、選挙の表舞台から姿を消していた。

 ただ、その動向を気にする関係者は少なくない。北見市選出道議から前回の選挙で道1区に転出した前衆院議員、船橋利実との関係が、来春の道議選に向けてクローズアップされているからだ。

 勤の後継を狙っていた船橋の支持者には「船橋は札幌に追いやられた」との思いがある。船橋は北見に基盤を残すことを狙い、8月に弟で建設会社社長の賢二を来春の道議選に擁立することを決定。だが武部親子に近い自民党北見支部の一部は「船橋家は外様」と反発し、別の候補擁立を模索してきた。対立がピークに達していた時に衆院が解散された。

 公示前日の1日、新の選対幹部は船橋後援会に協力を要請。「一時休戦」となったが、互いにわだかまりが解けたわけではない。

 民主党の水上美華の陣営にも来春の道議選が影を差す。出馬が遅れた水上にとって新党大地との連携は最重要課題だが、12区内の道議選北見市、オホーツク西部とも民主、大地両党の候補がそれぞれ出馬を予定し、競合するからだ。

 5日、北見市内での水上の個人演説会。北見市選出の大地系の道議鳥越良孝と、民主党から道議選に出る元北見市議の長南幸子が同じ壇上に並んだ。民主党関係者はささやく。「今は割り切って戦うしかない」

 共産党の菅原誠は3度目の挑戦。特定秘密保護法廃止など訴え、比例票の上積みを狙う。(敬称略)

2431チバQ:2014/12/12(金) 22:16:35
http://yamagata-np.jp/news/201412/12/kj_2014121200271.php
【2014衆院選】知事名の激励文、阿部陣営に届く 総決起大会で披露
2014年12月12日 09:53
 衆院選県3区に出馬している無所属前職の阿部寿一候補の陣営が11日夜に酒田市内で開いた総決起大会の席上、吉村美栄子知事名で寄せられた激励のメッセージが読み上げられた。

 吉村知事の後援会幹部によると、知事後援会で役員を務める阿部氏の支援者から依頼があり、後援会として対応し、その後、吉村知事に報告したという。知事後援会の幹部は「組織的な支援を行うわけではない。後援会の重鎮から要請を受け、対応した」と話している。

 メッセージは「阿部候補と共に、引き続きあったかい県政の実現に努力していく。必勝を祈念申し上げる」などの内容。

 吉村知事は公示前の先月30日、県2区の民主前職、近藤洋介候補の事務所を激励に訪問。その後は県議会開会などを理由に、衆院選期間中は特定候補の支援を行わないとしていた。

2432チバQ:2014/12/12(金) 23:00:15
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141212-00000001-kyt-l26
嘉田学長の民主支援に自民抗議 大学反論「信条の自由」
京都新聞 12月12日(金)8時38分配信

 滋賀県の前知事でびわこ成蹊スポーツ大(大津市)の嘉田由紀子学長が、衆院選で民主党の候補者を支援していることに対し、自民党滋賀県連が「教育の政治的中立を大きく損なう」と抗議する文書を同大学の運営法人に送り、法人が「勤務時間外の活動は制限されない」と文書で反論していたことが11日、分かった。
 自民県連は8日付で学校法人大阪成蹊学園の石井茂理事長に宛てた文書で、多額の税金から私学振興の補助金が出ているとした上で「特定の政党、候補を応援するのは公平中立であるべき学長のとるべき姿とは考えられない」と批判。「しかるべき対応を取らざるを得ない場合も生じる」「政権与党としても大きな危惧を抱かざるを得ない」として、嘉田氏に「節度ある行動」を促すよう求めた。
 一方、同法人側は10日に同県連の佐野高典幹事長宛てに反論文書を送付。学内での政治活動や地位を利用した活動は制限しているが、「勤務時間外に個人の立場で憲法に保障される思想・信条の自由に基づく行動まで制限されるものでない」と説明した。また自民党参院議員も私立大学の法人理事長を兼務していた例があると指摘した。
 佐野幹事長は「街頭で選挙活動に動いたので文書を送った。理事長の回答に『節度ある行動について学長に伝えた』とあり、今後の対応を見守る」としている。嘉田氏は「日本や滋賀県のためになる政策が進むよう、個人の立場で活動している。政治活動の自由を制限する不当で過剰な介入だ」と話している。
 今回の衆院選で嘉田氏は滋賀3区の民主党新人の後援会長に就任。滋賀2区と4区でも民主候補の応援演説などを行っている。

2433チバQ:2014/12/12(金) 23:14:54
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50004.html
北海道
2014年12月12日 11時26分
 衆院選小選挙区北海道の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


北海道1区 札幌市中央・南・西区

横路孝弘73民 前《11》(元)衆院議長(比)
野呂田博之56共 新 党道委員
船橋利実54自〈麻〉前《1》(元)道議〈公〉(比)
飯田佳宏41無 新 (元)衆院議員秘書

横路と船橋 譲らず

 横路と船橋が接戦のまま、最後まで予断を許さない情勢だ。北海道知事と衆院議長を務めた横路は民主支持層の8割超を固め、無党派層でも大きくリードしている。船橋は自民支持層の7割を固めたが、公明支持層の支持が5割にとどまっている。

北海道3区 札幌市白石・豊平・清田区

荒井聰68民 前《6》(元)国家戦略相(比)
吉岡弘子63共 新 党地区常任委員
小和田康文44維(日維)新 行政書士(比)
高木宏寿54自〈二〉前《1》党内閣副部会長〈公〉(比)

高木と荒井 激戦続く

 高木と荒井が互角の激しい戦いを続けている。高木は自民支持層の8割をまとめ、公明支持層でも7割に浸透。サラリーマンからの支持が目立っている。前回比例復活の荒井は民主支持層の8割強を固めた。無党派層への浸透で先行している。

北海道4区 札幌市手稲区、小樽市など

鉢呂吉雄66民 元《7》(元)経済産業相(比)
酒井隆裕40共 新 党地区常任委員
中村裕之53自〈麻〉前《1》党農林副部会長〈公〉(比)

中村と鉢呂 横一線

 中村と鉢呂が横一線の激しい戦いを続けている。中村は自民支持層の8割弱をまとめ、農林水産業とサラリーマンからの支持でリードする。鉢呂も民主支持層の8割弱を固め、無党派層への浸透では先行する。終盤は札幌市の住宅街での活動に力を入れている。

北海道6区 旭川市、富良野市など

佐々木隆博65民 元《2》(元)農水副大臣(比)
荻生和敏65共 新 党道委員
今津寛68自〈額〉前《6》党安保調査会長〈公〉(比)

今津・佐々木 もつれる

 今津と佐々木が接戦のまま、終盤にもつれ込んでいる。今津は自民支持層の8割超、公明支持層の8割を固めた。サラリーマンや商工自営業への浸透で先行する。佐々木は民主支持層の9割弱をまとめ、無党派層の取り込みで優位に立つ。

北海道7区 釧路市、根室市など

鈴木貴子28民(大)前《1》(元)NHK職員(比)
石川明美63共 新 (元)釧路市議
伊東良孝66自〈二〉前《2》党道会長〈公〉(比)

伊東が抜け出す

 伊東が抜け出し、優位に立っている。自民支持層の8割超を固め、幅広い年代で支持を集めている。農林水産業や商工自営業などで先行する。公示直前に民主に移った鈴木は、民主支持層の8割超をまとめた。無党派層で先行するが、若年層で伸び悩んでいる。

2014年12月12日 11時26分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2434チバQ:2014/12/12(金) 23:16:24
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50028.html
岩手県
2014年12月12日 11時20分
 衆院選小選挙区岩手の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


岩手4区 花巻市、北上市、奥州市など

藤原崇31自〈町〉前《1》(元)参院議員秘書〈公〉(比)
高橋綱記67共 新 (元)旧花巻市議
小沢一郎72生(未)前《15》党代表(比)

小沢・藤原 並ぶ

 16選を目指す小沢と藤原が横並びのまま終盤にもつれ込んでいる。小沢は生活支持層の9割をまとめ、民主支持層や維新支持層にも浸透。40歳以上の年代でリードする。藤原は自民支持層の7割を固めた。20〜30歳代では6割超の支持を集めている。

2014年12月12日 11時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50030.html
秋田県
2014年12月12日 11時16分
 衆院選小選挙区秋田の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


秋田1区 秋田市

伊藤正通63社 新 (元)県教組委員長(比)
冨樫博之59自 前《1》(元)県会議長〈公〉(比)
寺田学38民 元《3》(元)首相補佐官(比)
山内梅良66共 新 (元)県議 

冨樫が差広げる

 序盤でわずかなリードだった冨樫が、寺田との競り合いからやや抜け出した。冨樫は自民支持層の7割超を固めた。幅広い年齢層に浸透し、商工自営業などで大きくリードする。寺田は民主支持層の9割に浸透しているが、無党派層からの支持が2割超にとどまる。

秋田3区 横手市、湯沢市、由利本荘市など

村岡敏英54維(日維)前《1》(元)衆農水委理事(比)
我妻桂子60共 新 党県委員
御法川信英50自 前《3》財務副大臣〈公〉(比)

御法川・村岡 競る

 御法川が村岡と横並びのまま、終盤にもつれ込み、予断を許さない情勢だ。御法川は自公支持層を手堅くまとめたが、無党派層への浸透は2割超にとどまる。村岡は維新支持層の8割超、民主支持層の6割を固めたほか、無党派層の3割弱に浸透している。

2014年12月12日 11時16分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50043.html
山形県
2014年12月12日 11時14分
 衆院選小選挙区山形の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


山形2区 米沢市、東根市、尾花沢市など

近藤洋介49民 前《4》(元)経産副大臣(比)
白根沢澄子64共 新 (元)米沢市議
鈴木憲和32自 前《1》(元)農水省職員〈公〉(比)

鈴木と近藤 激戦

 鈴木と近藤が互角の激しい戦いを続けている。元農水省官僚の鈴木は自民、公明両党支持層を手堅くまとめるが、農林水産業への浸透は3割台と伸び悩んでいる。近藤は民主支持層をほぼ固め、無党派層でも健闘。農林水産業や専業主婦でリードしている。

山形3区 鶴岡市、酒田市、新庄市など

阿部寿一55無 前《1》(元)酒田市長
吉田大成45民 新 (元)神奈川県議(比)
長谷川剛36共 新 党地区副委員長
加藤鮎子35自 新 (元)衆院議員秘書〈公〉(比)
佐藤誠66無 新 タクシー運転手

加藤・阿部 自民層争奪

 加藤と阿部が接戦の色合いを深め、予断を許さない状況だ。加藤は元自民党幹事長の父・紘一の地盤を受け継ぐが、自民支持層への浸透は6割台にとどまる。元酒田市長の阿部は自民支持層の2割超を取り込み、無党派層の4割の支持を得ている。

2014年12月12日 11時14分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2435チバQ:2014/12/12(金) 23:17:37
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50095.html
栃木県
2014年12月12日 11時06分
 衆院選小選挙区栃木の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


栃木2区 鹿沼市、日光市、さくら市など

福田昭夫66民 前《3》党県代表(比)
西川公也71自〈二〉前《5》農相〈公〉(比)
阿部秀実55共 新 党地区委員 

西川に福田追いつく

 序盤は西川が一歩リードしていたが、西川と福田が互角の激しい戦いで終盤にもつれ込んでいる。西川は自民支持層の7割に浸透するが、無党派層への浸透は1割台と伸び悩む。福田は民主支持層の8割をまとめ、無党派層でも3割に浸透し、先行している。

栃木3区 大田原市、那須塩原市など

簗和生35自〈町〉前《1》党県副会長〈公〉(比)
秋山幸子63共 新 (元)足尾町議
渡辺喜美62無(み)前《6》(元)金融相

渡辺、無党派支持伸びず

 簗と渡辺が接戦のまま、終盤にもつれ込んでいる。簗は幅広い年齢層に浸透し、自民支持層も6割超をまとめた。みんなの解党で無所属となった渡辺は、個人後援会の引き締めを図るが、民主、維新両党支持層や無党派層で思うように差を付けられずにいる。

2014年12月12日 11時06分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50149.html
埼玉県
2014年12月12日 11時02分
 衆院選小選挙区埼玉の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


埼玉5区 さいたま市西・大宮・中央区など

山本悠子62共 新 党地区役員
牧原秀樹43自 前《2》党副幹事長〈公〉(比)
枝野幸男50民 前《7》党幹事長(比)

牧原・枝野 競り合い

 牧原と枝野が接戦のまま、最後まで予断を許さない情勢だ。牧原は自民支持層の7割超、公明支持層の8割超をまとめ、60歳以上で支持を広げる。7期連続当選の枝野は、民主支持層の9割を固めた。3割強に浸透する無党派層のさらなる取り込みに力を入れる。

埼玉6区 鴻巣市の一部、上尾市など

大島敦57民 前《5》党県代表(比)
戸口佐一64共 新 党地区常任委員
中根一幸45自〈町〉前《2》外務政務官〈公〉(比)

大島、維新支持層に浸透

 4度目の対決となる大島と中根の横並びの接戦が続く。大島は、民主支持層の9割弱を固め、共闘する維新支持層の6割超をまとめた。無党派層にも浸透している。中根は、女性の支持で大島を上回るが、自民支持層は6割弱しかまとめ切れていない。

2014年12月12日 11時02分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2436チバQ:2014/12/12(金) 23:19:27
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50180.html
東京都
2014年12月12日 10時58分
 衆院選小選挙区東京の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


東京1区 千代田区、港区、新宿区

渡辺徹36次(日維)新 経営指導業(比)
冨田直樹38共 新 党地区常任委員
又吉光雄70諸 新 政治団体代表
海江田万里65民 前《6》党代表(比)
山田美樹40自〈町〉前《1》党経産副部会長〈公〉(比)
野崎孝信27無 新 商社員

山田・海江田 伯仲

 山田と海江田が接戦の色合いを深め、最後まで予断を許さない情勢だ。山田は自民支持層の7割を固め、全年齢層から支持を集める。男性の支持でも先行する。前回比例復活で、党代表として雪辱を期す海江田は民主支持層に加え、野党支持層の大半も取り込んだ。

東京3区 品川区、大田区の一部、島部

松原仁58民 前《5》(元)国家公安委長(比)
石原宏高50自〈石〉前《2》(元)外務政務官〈公〉(比)
香西克介38共 新 党准中央委員

松原、自民層に食い込む

 5度目の顔合わせとなる松原と石原が前回に続き、互角の激しい戦い。松原は、民主支持層の8割超を固めたほか、自民支持層の2割強にも食い込む。前回勝利した石原は、陣営の引き締めを強めるとともに、先行されている無党派層への浸透に力を入れる。

東京7区 渋谷区、中野区

太田宜興38共 新 党地区常任委員
長妻昭54民 前《5》(元)厚生労働相(比)
吉田康一郎47次(日維)新 (元)都議(比)
松本文明65自〈町〉前《2》(元)総務政務官〈公〉(比)

長妻・松本 予断許さず

 長妻と松本が横一線で、最後まで予断を許さない情勢だ。厚生労働相として年金記録問題に取り組んだ長妻は、70歳代以上や専業主婦の支持が厚く、野党各党の支持層に浸透。松本は自民支持層の7割超をまとめ、公明支持層のさらなる取り込みを目指す。

東京15区 江東区

猪野隆49無(日維)新 (元)国税局職員
柿沢未途43維(結)前《2》党政調会長(比)
秋元司43自〈二〉前《1》党内閣部会長〈公〉(比)
吉田年男66共 新 党地区委員長

秋元と柿沢 横並び

 秋元が柿沢と横並びのまま、終盤にもつれ込んでいる。秋元は自民支持層の6割強、公明支持層の8割を固め、サラリーマンへの浸透で先行している。柿沢は維新支持層の9割弱、民主支持層の5割強をまとめ、無党派層でもリードしている。

東京18区 武蔵野市、府中市、小金井市

土屋正忠72自 前《2》(元)総務政務官〈公〉(比)
菅直人68民 前《11》(元)首相(比)
結城亮44共 新 党地区委員

土屋と菅が接戦

 土屋と菅が接戦のまま、終盤にもつれ込んでいる。土屋は自民支持層の8割、公明支持層の6割超を固め、各年代に幅広く浸透している。菅は民主支持層から9割の支持を集めている。2割に浸透し、やや先行する無党派層での支持拡大を図っている。

東京21区 立川市、昭島市、日野市

長島昭久52民 前《4》(元)防衛副大臣(比)
小田原潔50自〈町〉前《1》党外交副部会長〈公〉(比)
吉岡正史40共 新 党准中央委員(比)

長島、無党派で先行

 長島と小田原が、互角の激しい戦いを繰り広げており、予断を許さない情勢だ。長島は民主支持層の8割超を固めた。無党派層で先行している。小田原は自民、公明支持層の6割超を固めた。専業主婦の3割に浸透し、女性の支持で上回る。

2014年12月12日 10時58分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2437チバQ:2014/12/12(金) 23:21:21
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千葉県
2014年12月12日 10時54分
 衆院選小選挙区千葉の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


千葉1区 千葉市中央・稲毛・美浜区

門山宏哲50自 前《1》弁護士〈公〉(比)
田嶋要53民 前《4》(元)経産政務官(比)
吉田直義27共 新 民青地区委員長
田沼隆志38次(日維)前《1》党政調副会長(比)

田嶋・門山 デッドヒート

 田嶋と門山がデッドヒートのまま、終盤にもつれ込んでいる。田嶋は、サラリーマンに支持を広げ、民主支持層を手堅くまとめる。無党派層にも浸透する。門山は公明との連携を強調。地元をこまめに回り、6割にとどまっている自民、公明支持層の上積みを図る。

2014年12月12日 10時54分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

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神奈川県
2014年12月12日 10時52分
 衆院選小選挙区神奈川の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


神奈川4区 横浜市栄区、鎌倉市など

山本朋広39自 前《2》文部科学政務官〈公〉(比)
浅尾慶一郎50無(み)前《2》(元)参院議員
荻原隆宏44無(民)新 (元)横浜市議
加藤勝広70共 新 党地区委員

浅尾 リード保つ

 浅尾が一歩リードを保ち、山本が追いかける。みんなを解党し、無所属で出馬した浅尾は、サラリーマンの支持を伸ばし、無党派層の5割弱にも浸透している。山本は、自民党幹部が続々と応援に駆けつけているが、自民支持層の6割台しか固められていない。

神奈川9区 川崎市多摩・麻生区

中山展宏46自 前《1》党財金副部会長〈公〉(比)
堀口望38共 新 党県委員
笠浩史49民 前《4》(元)文科副大臣(比)
椎名毅39維(結)前《1》党財務副局長(比)

中山、男性から支持

 中山と笠が接戦のまま、終盤にもつれ込んでいる。中山は、自民支持層の7割超をまとめ、男性の支持でリードする。前回、県内の民主候補で唯一小選挙区を制した笠は、民主支持層の7割強に浸透し、自民支持層の一部も取り込む。椎名は追い上げを図る。

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50171.html
山梨県
2014年12月12日 10時50分
 衆院選小選挙区山梨の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


山梨1区 甲府市、甲斐市、北杜市など

中島克仁47民(み)前《1》診療所院長(比)
遠藤昭子63共 新 党県委員(比)
宮川典子35自〈麻〉前《1》党文科副部会長〈公〉(比)

宮川、やや優位に

 宮川がやや優位に立ち、中島が追い上げる。宮川は自民支持層の8割を固め、女性の支持で大きくリードする。中島は民主支持層の8割超をまとめ、無党派層でも先行するが、候補者擁立を見送った維新支持層を取り込みきれていない。

山梨2区 富士吉田市、都留市、山梨市など

秋山晃一61共 新 (元)富士吉田市議
長崎幸太郎46無 前《2》(元)財務省職員
堀内詔子49自〈岸〉前《1》党厚労副部会長〈公〉(比)

長崎を堀内が猛追

 長崎が優位な情勢になりつつあり、堀内が激しく追い上げる。自民への復党を目指す長崎は、二階総務会長の支援を受けて自民支持層の4割弱に浸透し、野党支持層も大半を取り込んだ。堀内は、自民支持層の5割を固めたが、公明支持層でリードを許している。

2014年12月12日 10時50分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2438チバQ:2014/12/12(金) 23:22:54
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50022.html
新潟県
2014年12月12日 10時46分
 衆院選小選挙区新潟の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


新潟3区 新発田市、村上市、五泉市など

伊藤誠40共 新 党県委員
黒岩宇洋48民 元《1》(元)法務政務官(比)
斎藤洋明38自〈麻〉前《1》(元)内閣府職員〈公〉(比)

黒岩に主婦層の支持

 黒岩と斎藤の接戦が続いている。黒岩は農林水産業と商工自営業の5割近くに食い込み、専業主婦の4割強も固める。民主支持層からは9割強の支持を受ける。斎藤はサラリーマンに浸透し、自民支持層の8割弱、公明支持層の半数程度を固めた。

新潟4区 三条市、加茂市、見附市など

菊田真紀子45民 前《4》党幹事長代理(比)
西沢博34共 新 党県常任委員
金子恵美36自〈二〉前《1》(元)県議〈公〉(比)

金子、一歩抜け出す

 金子が菊田との競り合いから一歩抜け出した。金子は自民支持層の9割近く、公明支持層の8割の支持を固めた。農林水産業からサラリーマンまで幅広い職業で支持を広げる。菊田は民主支持層の9割超を固めたが、無党派層で大差を付けることができていない。

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50037.html
長野県
2014年12月12日 10時38分
 衆院選小選挙区長野の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


長野1区 長野市の一部、須坂市など

宮沢隆仁59次(日維) 前《1》党副幹事長(比)
武田良介35共 新 党県常任委員
篠原孝66民 前《4》(元)農水副大臣(比)
小松裕53自〈額〉前《1》内科医師〈公〉(比)

篠原・小松 なお互角

 篠原と小松の互角の激しい戦いが続く。篠原は民主支持層の9割、無党派層の3割超を固めた。環太平洋経済連携協定(TPP)反対を訴え、農林水産業の5割の支持を得る。小松は自民支持層の7割超を固めた。無党派層への浸透が課題だ。

長野3区 上田市、佐久市、千曲市など

木内均50自〈二〉前《1》(元)県議〈公〉(比)
唐沢千晶44共 新 党県常任委員
井出庸生37維(結)前《1》党県共同代表(比)
寺島義幸61民 前《1》(元)県会議長(比)

三つどもえ続く

 井出、木内、寺島による三つどもえの激戦が続く。井出は維新支持層の8割超、無党派層の3割超に浸透。木内は6割超にとどまる自民支持層の支持拡大を急ぐ。前回、民主新人として小選挙区で唯一当選した寺島は、1割にとどまる無党派層の伸びがカギだ。

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50064.html
愛知県
2014年12月12日 10時30分
 衆院選小選挙区愛知の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


愛知5区 名古屋市中村・中川区など

藤井博樹37共 新 党地区常任委員
赤松広隆66民 前《8》(元)農相(比)
神田憲次51自〈町〉前《1》税理士(比)
安田庄一47次 新 玩具商社顧問(比)

「振り子」区 接戦続く

 自民と民主が交互に議席を奪い合う激戦区で、赤松が神田と横並びのまま、終盤にもつれ込んでいる。赤松は民主支持層の8割、無党派層の3割をまとめた。神田は自民支持層の6割強を固めたが、公明支持層の支持が5割強にとどまっている。

愛知11区 豊田市の一部、みよし市

八木哲也67自 前《1》(元)豊田市議(比)
古本伸一郎49民 前《4》(元)財務政務官(比)
牧田充生60共 新 繊維卸業 

古本・八木 互角の戦い

 古本と八木が互角の戦いを展開している。古本は支持基盤の労組をフル稼働させて民主支持層の支持を9割強に伸ばし、政権批判票の6割弱も取り込んだ。八木は自民支持層の8割弱をまとめたが、30〜60歳代で弱く、無党派層の支持で差をつけられている。

愛知13区 碧南市、刈谷市、安城市など

宮地勲60共 新 党地区委員
大西健介43民 前《2》(元)衆院議員秘書(比)
大見正56自〈麻〉前《1》党文科副部会長(比)

大西・大見 競り合い

 大西と大見が横一線の接戦で、最後まで予断を許さない情勢だ。大西は民主支持層の8割強、無党派層の3割弱から支持を受ける。大見は自民支持層の7割強を固めた。3割弱にとどまっている公明支持層の票固めと、無党派層の取り込みに全力を挙げている。

2439チバQ:2014/12/12(金) 23:24:37
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50089.html
滋賀県
2014年12月12日 10時26分
 衆院選小選挙区滋賀の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


滋賀1区 大津市、高島市

川端達夫69民 前《9》党国対委員長(比)
佐藤耕平32共 新 党県常任委員
大岡敏孝42自〈二〉前《1》党県幹事長代行〈公〉(比)

大岡・川端 横並び

 大岡と川端の互角の戦いのまま、終盤戦に突入した。大岡は自民支持層の8割を固め、公明支持層の8割弱から支持を得ている。川端は、民主支持層の8割以上を固めたが、序盤で約4割を取り込んだ無党派層の支持を3割弱に落とし、勢いに陰りが出ている。

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50083.html
京都府
2014年12月12日 10時22分
 衆院選小選挙区京都の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


京都3区 京都市伏見区、向日市など

泉健太40民 前《4》党府会長(比)
清水鴻一郎68維(日維)前《2》党府幹事長(比)
宮崎謙介33自〈二〉前《1》党府副会長〈公〉(比)
石村和子64共 新 党府委員(比)

泉、主婦層から支持

 泉と宮崎が競り合ったまま、終盤にもつれ込んでいる。泉は民主支持層の8割を固め、専業主婦からの支持も他の候補者を上回っている。宮崎は自民支持層の6割強から支持を取り付けたが、一部が泉に流れるなど伸び悩んでいる。無党派層への浸透も課題だ。

京都6区 宇治市、城陽市、八幡市など

山井和則52民 前《5》(元)党国対委員長(比)
安藤裕49自 前《1》党府副会長〈公〉(比)
上條亮一28共 新 党府委員 

安藤と山井 互角

 安藤と山井の互角の戦いが続いており、予断を許さない情勢だ。安藤は自民、公明支持層の7割以上を固め、国替えで候補者不在となった維新支持層にも食い込んでいる。小選挙区で4回連続当選している山井は、知名度を生かして無党派層の支持を得ている。

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50203.html
兵庫県
2014年12月12日 10時18分
 衆院選小選挙区兵庫の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


兵庫1区 神戸市東灘・灘・中央区

井坂信彦40維(結)前《1》行政書士(比)
盛山正仁61自〈岸〉前《2》党法務部会長〈公〉(比)
筒井哲二朗43共 新 党地区常任委員 

井坂、民主層から支持

 井坂と盛山の接戦が続き、最後まで予断を許さない情勢だ。井坂は維新支持層の8割近くをまとめ、民主支持層や無党派層からも支持を集める。盛山は60歳以上の高齢者を中心に浸透しており、安倍首相、石破地方創生相らの応援を受け、組織を引き締めている。

兵庫11区 姫路市の一部

頭師暢秀44自 新 (元)大学准教授〈公〉(比)
苦瓜一成61共 新 党地区職員 
松本剛明55民 前《5》(元)外相(比)

松本 競り合いから一歩

 松本が頭師との競り合いから抜け出しつつある。松本は民主支持層の9割近くをまとめ、維新支持層の5割を取り込んだ。無党派層の支持も高い。頭師は商工自営業から5割近い支持を集めるが、自民、公明支持層の支持は6割弱にとどまっている。

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50219.html
和歌山県
2014年12月12日 10時14分
 衆院選小選挙区和歌山の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


和歌山1区 和歌山市

門博文49自〈二〉前《1》党県会長代行〈公〉(比)
岸本周平58民 前《2》(元)内閣府政務官(比)
国重秀明54共 新 党県常任委員 

門と岸本 横一線

 門と岸本が横一線のまま、終盤にもつれ込んでいる。門は、自民支持層の7割、公明支持層の8割弱を固め、それぞれ序盤から積み増した。岸本は、民主支持層の9割以上を固めたほか、維新支持層や無党派層にも支持を広げている。

2440チバQ:2014/12/12(金) 23:26:11
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50106.html
大阪府
2014年12月12日 10時20分
 衆院選小選挙区大阪の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


大阪1区 大阪市中央・西・天王寺区など

井上英孝43維(日維)前《1》(元)大阪市議(比)
柴山昇61共 新 党地区委員長 
大西宏幸47自〈岸〉新 (元)大阪市議〈公〉(比)

井上・大西 接戦続く

 井上と大西が接戦のまま、終盤にもつれ込んでいる。井上は、働き盛りの30歳代やサラリーマンに浸透。候補を立てなかった民主支持層の支持でリードしている。大西は自民支持層の7割弱、公明支持層の6割を固め、無党派層への支持拡大を目指す。

大阪4区 大阪市北・都島・福島区など

清水忠史46共 新 (元)大阪市議(比)
吉村洋文39維(日維)新 弁護士(比)
中山泰秀44自〈町〉前《3》外務副大臣〈公〉(比)
吉田治52無 元《4》(元)国交副大臣 

中山やや抜け出す

 中山が吉村との混戦からやや抜け出した。中山は20歳代の若者と40歳以上に広く浸透している。自民、公明支持層の8割近くを固めたほか、無党派層の支持でも、吉村と競り合っている。大阪市議から転身した吉村は、維新支持層以外の支持が伸び悩んでいる。

大阪10区 高槻市、島本町

辻元清美54民 前《5》(元)首相補佐官(比)
松浪健太43維(日維)前《4》党国対委員長(比)
大隈和英45自〈麻〉新 外科医師〈公〉(比)
浅沼和仁53共 新 党地区副委員長 

松浪・辻元・大隈 混戦

 松浪、辻元、大隈の競り合いは、三者横並びのまま、終盤にもつれ込んでいる。松浪は、女性からの支持で辻元、大隈を上回る。辻元は知名度を生かして無党派層に浸透し、民主支持層の8割も固めた。大隈は自民、公明支持層の6割程度しか取り込めていない。

大阪11区 枚方市、交野市

平野博文65民 元《5》(元)官房長官(比)
三和智之39共 新 党地区副委員長 
伊東信久50維(日維)前《1》医療法人理事長(比)
佐藤ゆかり53自〈大〉元《1》(元)経産政務官〈公〉(比)

佐藤・平野・伊東 競る

 佐藤、平野、伊東の接戦が続き、予断を許さない情勢だ。佐藤は商工自営業や専業主婦の支持で平野、伊東を上回る。元官房長官の平野は、民主支持層をほぼ固めたほか、無党派層にも浸透している。伊東は維新支持層の7割を固め、無党派層の支持拡大を目指す。

2441チバQ:2014/12/12(金) 23:26:30
大阪12区 寝屋川市、大東市、四條畷市

吉井芳子52共 新 党地区常任委員
堅田壮一郎28維(日維)新 (元)衆院議員秘書(比)
北川知克63自〈大〉前《4》(元)環境副大臣〈公〉(比)
樽床伸二55民 元《5》(元)総務相(比)

北川 リード広げる

 序盤ではわずかなリードだった北川が抜け出しつつある。自民支持層の7割超、公明支持層の5割を固めた。樽床は民主支持層の8割弱、堅田は維新支持層の8割をまとめて激しく追い上げているが、互いに政権批判票が割れてしまうことがひびいている。

大阪14区 八尾市、柏原市、羽曳野市など

三宅博64次(日維)前《1》党総務副会長(比)
長尾敬52自 元《1》(元)生保会社社員(比)
野沢倫昭66共 新 (元)八尾市議 
谷畑孝67維(日維)前《6》(元)厚労副大臣(比)

谷畑と長尾 並ぶ

 谷畑と長尾が横並びのまま、終盤にもつれ込んでいる。谷畑は維新支持層の7割を固めたほか、自民、民主支持層にも食い込んでいる。長尾は専業主婦や20歳代の若者の支持で谷畑を上回るが、自民支持層からの支持が6割程度にとどまっている。

大阪17区 堺市中・西・南区

吉岡孝嘉56共 新 党地区副委員長 
岡下昌平39自〈二〉新 (元)府議〈公〉(比)
馬場伸幸49維(日維)前《1》党組織局長(比)

馬場に無党派の支持

 馬場と岡下が横一線のまま、最後まで予断を許さない状況だ。馬場は維新支持層の8割をまとめ、無党派層や主婦、商工自営業から高い支持を受ける。岡下は自民支持層の7割弱、公明支持層の7割以上を固めた。サラリーマンからの支持が高い。

大阪18区 岸和田市、泉大津市、和泉市など

矢野忠重64共 新 党地区常任委員 
遠藤敬46維(日維)前《1》財団法人役員(比)
神谷昇65自〈二〉新 (元)泉大津市長〈公〉(比)

遠藤と神谷 一進一退

 遠藤と神谷が一進一退の攻防を繰り広げている。遠藤は維新支持層の9割超を固め、民主支持層や無党派層にも浸透しつつある。泉大津市長を3期務めた神谷は20歳代の若者と50歳以上の中高年層で支持を広げ、専業主婦やサラリーマンから高い支持を受けている。

2014年12月12日 10時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2442チバQ:2014/12/12(金) 23:27:35
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50224.html
岡山県
2014年12月12日 10時06分
 衆院選小選挙区岡山の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


岡山2区 岡山市中区、東区の一部など

山下貴司49自 前《1》弁護士〈公〉(比)
津村啓介43民 前《4》(元)内閣府政務官(比)
井上素子67共 新 (元)玉野市議 

山下が一歩先行

 山下が津村との競り合いから一歩抜け出した。山下はアベノミクスの成果を訴えるなどして、自民支持層の8割弱を固めたほか、公明支持層の7割弱もまとめた。津村は民主支持層の8割強の支持を得ているが、若い世代に浸透しきれていない。

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50222.html
広島県
2014年12月12日 10時04分
 衆院選小選挙区広島県の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


広島6区 尾道市の一部、三原市の一部など

亀井静香78無(みど)前《12》(元)郵政改革相 
寺田明充63共 新 党県委員 
小島敏文64自〈岸〉前《1》党農林副部会長(比)

亀井を追う小島

 亀井が優位な情勢になりつつあり、小島が激しく追い上げている。亀井は民主支持層の8割強に支持を広げたほか、自民、公明支持層の3割にも食い込んでいる。前回比例復活の小島は自民支持層の6割弱の支持を得たが、無党派層、高齢層に浸透が遅れている。

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50199.html
香川県
2014年12月12日 09時56分
 衆院選小選挙区香川の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


香川2区 高松市の一部、丸亀市の一部など

瀬戸隆一49自〈麻〉前《1》党総務副部会長〈公〉(比)
佐伯守54共 新 党県委員
玉木雄一郎45民 前《2》党政調副会長(比)

玉木・瀬戸 予断許さず

 玉木と瀬戸が接戦のまま、最後まで予断を許さない情勢となっている。玉木は民主支持層の9割を固めたほか、自民支持層の2割にも食い込んでいる。瀬戸は自民支持層の6割以上をまとめているが、無党派層の支持で玉木に後れを取っている。

2443チバQ:2014/12/12(金) 23:28:53
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50076.html
福岡県
2014年12月12日 09時48分
 衆院選小選挙区福岡の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


福岡1区 福岡市東・博多区

比江嶋俊和67共 新 (元)福岡市議
新開裕司46無 前《1》(元)衆院議員秘書
明石健太郎42諸 新 みらい党代表
井上貴博52無 前《1》(元)県議
金出公子67無 新 (元)福岡市議
山本剛正42民 元《1》党県副代表(比)

山本・井上 接戦

 山本と井上が接戦のまま、終盤にもつれ込んでいる。山本は、民主支持層の支持を7割強に広げ、公明支持層の一部にも食い込む。新開と自民公認を争い、無所属での出馬となった井上は自民支持層の2割以上をまとめたほか、専業主婦らに支持を広げている。

福岡10区 北九州市門司・小倉北・小倉南区

山本幸三66自〈岸〉前《6》(元)経産副大臣〈公〉(比)
佐藤正夫59無(み)前《1》(元)県議
高瀬菜穂子54共 新 (元)県議
城井崇41民 元《2》(元)文科政務官(比)

山本 やや優勢に

 序盤では横並びだった城井との争いは、山本が優位な情勢になりつつある。山本は自民支持層の8割近くをまとめたほか、全年代層で支持を広げている。城井は民主支持層の9割弱に支持を広げ、無党派層の2割にも食い込んでいる。

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50093.html
佐賀県
2014年12月12日 09時46分
 衆院選小選挙区佐賀の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


佐賀1区 佐賀市、鳥栖市など

岩田和親41自〈岸〉前《1》党青年局次長〈公〉(比)
原口一博55民 前《6》(元)総務相(比)
古賀誠29共 新 民青県委員長

原口と岩田 譲らず

 原口と岩田が横一線の激戦を展開している。原口は足のケガで入院中だが、党幹部の頻繁な応援で、民主支持層の9割弱を固めた。岩田は集会や街頭演説を繰り返し、サラリーマンや専業主婦に支持を広げているが、公明支持層の支持が6割にとどまっている。

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50101.html
熊本県
2014年12月12日 09時42分
 衆院選小選挙区熊本の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


熊本1区 熊本市東、中央・西・北区の一部

木原稔45自〈額〉前《2》党青年局長(比)
松野頼久54維(日維)前《5》党国会会長(比)
高本征尚29共 新 (元)飲食会社社員

木原 優位な戦い

 木原が松野との競り合いから一歩抜け出し、優位に戦いを進めている。木原は全ての年代からまんべんなく支持を集め、民主支持層の2割弱も取り込んだ。松野は党幹部としてメディアでの露出は高いものの、無党派層の支持が2割にとどまっている。

2444チバQ:2014/12/12(金) 23:30:04
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50133.html
大分県
2014年12月12日 09時40分
 衆院選小選挙区大分の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


大分1区 大分市の一部

山本茂63共 新 党地区常任委員
吉良州司56民 元《3》(元)外務副大臣(比)
穴見陽一45自〈町〉前《1》党労政局次長〈公〉(比)

穴見と吉良 激戦

 穴見と吉良が互角の戦いのまま、予断を許さない情勢で終盤を迎えた。穴見は自民支持層8割弱をまとめ、サラリーマン、商工自営業への浸透ぶりでリードしている。吉良は民主支持層の9割を固め、専業主婦、無党派層からの支持でリードしている。

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50155.html
鹿児島県
2014年12月12日 09時36分
 衆院選小選挙区鹿児島の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


鹿児島3区 薩摩川内市、日置市、枕崎市など

山口陽規61共 新 党地区委員長
野間健56無(国)前《1》(元)金融相秘書官
宮路拓馬35自 新 (元)総務省職員〈公〉(比)

野間 自民層も取り込む

 野間が宮路との競り合いから一歩抜け出した。野間はサラリーマンや商工自営業で支持を広げ、自民支持層の3割弱も取り込んだ。引退した父、宮路和明元厚生労働副大臣の地盤を引き継ぐ宮路は、自民、公明支持層からの支持が6割弱にとどまっている。

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/jyosei/20141212-OYT8T50165.html
沖縄県
2014年12月12日 09時34分
 衆院選小選挙区沖縄の終盤情勢です。調査方法・一覧の見方は、こちら。


沖縄1区 那覇市、久米島町、渡嘉敷村など

赤嶺政賢66共 前《5》党幹部会委員(比)
国場幸之助41自〈岸〉前《1》党青年局次長〈公〉(比)
下地幹郎53維(国)元《4》(元)郵政改革相(比)

国場・赤嶺 もつれ込む

 国場と赤嶺が横並びのまま終盤にもつれ込んでいる。国場は20歳代やサラリーマンへの浸透でリードし、自民、公明支持層の8割弱を固めている。赤嶺は、共産党の不破哲三前議長が選挙区入りするなどの支援態勢が敷かれ、無党派層で大きくリードしている。

沖縄4区 糸満市、宮古島市、石垣市など

仲里利信77無(自)新 (元)県会議長
西銘恒三郎60自〈額〉前《3》総務副大臣〈公〉(比)

仲里、無党派で優位

 仲里と西銘が激しい競り合いのまま終盤を迎え、予断を許さない。新知事勢力の仲里は、60歳以上の高齢者の支持を集め、無党派層の半数を固めた。西銘は若年層からの支持でリードしているが、無党派層への支持拡大で苦戦している。

2445チバQ:2014/12/12(金) 23:43:38
個人的にチェックしてたけど、読売の情勢で載ってないところ
カッコは基本的に野党候補の名前
■野党系が固いのか?
北海道8(逢坂)

■自民系が固いのか?
群馬2(石関) 千葉9(奥野) 神奈川12(阿部知子)神奈川16(義家vs後藤)
新潟1(西村) 新潟2(鷲尾) 愛知3(近藤昭一) 大阪18(自民が竹本:比例復活なし)
大阪19(維新丸山)長崎1(高木) 

■保守分裂区
兵庫12(山口壯)

2446チバQ:2014/12/12(金) 23:45:01
あと岡山3もさすがに抜けたみたいですね

2447チバQ:2014/12/12(金) 23:57:34
あと、静岡6(渡辺周)、奈良1(馬淵)も抜けたんですかね
ということで増補

個人的にチェックしてたけど、読売の情勢で載ってないところ
カッコは基本的に野党候補の名前
■野党系が固いのか?
北海道8(逢坂) 静岡6(渡辺周) 奈良1(馬淵)

■自民系が固いのか?
群馬2(石関) 千葉9(奥野) 神奈川12(阿部知子)神奈川16(義家vs後藤)
新潟1(西村) 新潟2(鷲尾) 愛知3(近藤昭一) 大阪18(自民が竹本:比例復活なし)
大阪19(維新丸山)長崎1(高木) 

■保守分裂区
兵庫12(山口壯)

2448林家四平:2014/12/13(土) 00:09:30
>>2447
竹本直一氏は大阪18区じゃなくて、大阪15区から出ています。18区には新人の前回落選した候補者がいます。

2449チバQ:2014/12/13(土) 01:53:05
>>2448
おう!間違えてた!
ご指摘サンクスです

2450チバQ:2014/12/13(土) 02:05:54
比例情勢 毎日より
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141208ddm010010068000c.html
2014衆院選:選挙区・比例の中盤情勢 比例・北海道
毎日新聞 2014年12月08日 東京朝刊

 ◇自民、市区部も浸透
 自民は全道的に優位に戦いを進めており、前回獲得した3議席は確保する勢い。従来の地盤である町村部に加え、比較的苦手としてきた市区部でも支持を伸ばしている。

 民主は逆風だった前回、厚い地盤を誇ってきた道内でも自民票を下回り、2議席まで後退した。今回も自民に後れを取っているものの、無党派層への浸透で自民と競り合い、3議席に届きそうだ。

 公明は自民支持層の一部も取り込み、1議席を確保する見通し。「反自民」票の受け皿を狙う共産も勢いがあり、2000年以来の議席獲得をうかがう。前回は旧日本維新の会が第三極勢力として1議席を得たが、今回、維新は支持の広がりを欠き、議席確保は難しい情勢だ。

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141208ddm010010085000c.html
2014衆院選:選挙区・比例の中盤情勢 比例・東北
毎日新聞 2014年12月08日 東京朝刊

 ◇自民、6議席も視野
 自民は前回の5議席を上回る勢いで、過去最多だった2005年「郵政選挙」以来の6議席に届きそうだ。市区部・町村部を問わず支持を伸ばしており、無党派層にも食い込んでいる。

 民主は前回一気に4議席も減らし、3議席にとどまった。今回も伸び悩んでいるものの、3議席を確保し、さらに1議席の上積みを狙っている。

 公明は過去最多となる2議席を視野に入れる勢いで、維新は旧日本維新の会が前回獲得した2議席の死守に懸命。共産は1議席を確保する見通し。前回1議席を得た旧日本未来の党の流れをくむ生活は、小沢一郎代表の地元・岩手県で一定の支持を得ているほかは広がりに欠け、議席を失う公算が大きくなっている。

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141208ddm010010078000c.html
2014衆院選:選挙区・比例の中盤情勢 比例・北関東
毎日新聞 2014年12月08日 東京朝刊

 ◇民主、4議席固める
 自民は8議席を固め、過去最多だった2005年に並ぶ9議席目をうかがう。保守地盤の厚い茨城、栃木、群馬だけでなく、都市部を抱える埼玉でも幅広く支持を集めており、前回6議席を上回るのは確実な勢い。

 前回の3議席を上回る4議席を固めた民主は無党派層で自民に次ぐ支持を得ており、5議席目の獲得も狙う。公明は3議席を固め、維新は旧日本維新の会が前回獲得した4議席から2議席に半減する可能性がある。共産は00年以来となる2議席目を狙い、政権批判票の取り込みに力を入れている。

 前回は渡辺喜美氏が代表を務める旧みんなの党が2議席を得ており、解党したみんなの支持票の行方が焦点の一つとなっている。

2451チバQ:2014/12/13(土) 02:07:16
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141208ddm010010102000c.html
2014衆院選:選挙区・比例の中盤情勢 比例・南関東
毎日新聞 2014年12月08日 東京朝刊

 ◇自民に勢い 10議席視野
 自民が前回の6議席から9議席に増やす勢い。無党派層のほか、民主や維新など野党支持層の一部も取り込み、自民が大勝した2005年郵政選挙の10議席もうかがう。

 民主は前回の4議席から1議席上積みする見通しだが、維新との調整などで候補の擁立を見送った小選挙区も多く、比例票の伸び悩みを警戒する。

 公明は2議席を確保し、05年以来の3議席目も視野に入る。1議席が続いてきた共産も00年以来の2議席に届き、96年以来となる3議席目を狙う。

 旧日本維新の会は5議席を得たが、今回の維新は無党派層への広がりが見られず、2議席まで落ち込む可能性。次世代、生活、社民は議席獲得が困難な見通し。

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141208ddm010010087000c.html
2014衆院選:選挙区・比例の中盤情勢 比例・東京
毎日新聞 2014年12月08日 東京朝刊

 ◇共産、2議席確保
 自民は小選挙区候補の堅調な流れに乗り、前回の5議席から7議席まで伸ばす勢い。民主、維新支持層の一部も取り込み、8議席目もうかがう。

 5議席減の3議席に終わった前回の雪辱を期す民主は、3議席を確保して4議席目を狙うが、無党派層の取り込みが進まず、伸び悩んでいる。

 政権批判票の受け皿を狙う共産は2000年以来となる2議席を確保し、3議席目も視野に入る。公明は2議席を維持しそうだ。

 旧日本維新の会は前回3議席を獲得したが、維新の支持は大きく落ち込み、1議席しか確保する見通しが立っていない。次世代は石原慎太郎最高顧問を比例名簿9位に登載したが、議席獲得は困難な情勢だ。

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141208ddm010010101000c.html
2014衆院選:選挙区・比例の中盤情勢 比例・北陸信越
毎日新聞 2014年12月08日 東京朝刊

 ◇自民が安定 5議席確保
 自民は保守地盤が強固な富山、石川、福井3県を中心に安定した戦いを進めており、前回を1議席上回る5議席を固めた。民主の伸び悩みを受け、過去最多となる6議席目も視野に入る勢いだ。

 前回4議席減の2議席まで落ち込んだ民主は3議席を狙う。長野や新潟の小選挙区で自民候補を相手に接戦を繰り広げており、比例票の掘り起こしにつなげようと躍起だ。

 第三極への追い風で前回、旧日本維新の会は3議席を得たが、今回の維新は支持が落ち込み、1議席の確保にとどまる見通し。堅い組織票を誇る公明は1議席を固めた。2003年以降、議席から遠ざかっている共産は「反自民」票の受け皿をアピールし、1議席の獲得をうかがう。

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141208ddm010010110000c.html
2014衆院選:選挙区・比例の中盤情勢 比例・東海
毎日新聞 2014年12月08日 東京朝刊

 ◇民主が健闘 5議席確保
 自民は前回の7議席を上回る8議席を確保し、過去最多だった2005年郵政選挙の9議席もうかがう勢い。

 民主は前回、8議席減らして4議席まで落ち込んだが、今回は5議席を確保した。連合票を背景に民主の地盤とされてきた愛知、三重で小選挙区候補が健闘しており、比例の支持でも復調の兆しが見える。

 公明は前回の2議席を確保し、05年以来の3議席も視野に入る。共産は1議席を維持し2議席目を目指す。前回、旧日本維新の会は4議席を獲得したが、維新は半減の2議席にとどまりそうな情勢。前回は旧みんなの党が2議席、旧日本未来の党が1議席を得ており、第三極支持層が自民、民主に流れる構図となっている。

2452チバQ:2014/12/13(土) 02:08:35
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141208ddm010010155000c.html
2014衆院選:選挙区・比例の中盤情勢 比例・近畿
毎日新聞 2014年12月08日 東京朝刊

 ◇自民、10議席射程に
 前回7議席の自民は9議席を確保し、10議席目も射程に入った。11議席目もうかがう勢い。2009年は民主(11議席)、12年は旧日本維新の会(10議席)に比例ブロック第1党の座を奪われており、05年以来の第1党に返り咲きそうだ。

 維新は支持基盤の大阪でも自民に後れを取り、7議席まで減らす情勢。滋賀以外では民主を上回り、第2党は確保する見通しだ。

 民主は8議席減の3議席に落ち込んだ前回の雪辱を期すが、4議席の確保にとどまり、5議席目に期待をかける。与党や維新にリードを許している小選挙区も多く、維新との競合が比例の伸び悩みにつながっている。

 公明は4議席を維持し、共産は1議席増の3議席を狙う。

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141208ddm010010116000c.html
2014衆院選:選挙区・比例の中盤情勢 比例・中国
毎日新聞 2014年12月08日 東京朝刊

 ◇共産1議席獲得を狙う
 自民は前回の5議席を確保し、1996年以来となる過半数の6議席目をうかがう。前回4議席減の2議席とした民主は今回も2議席の確保にとどまる情勢。

 公明は前回と同じ2議席を確保しそう。旧日本維新の会は前回2議席を獲得したが、今回、維新の支持は後退し、1議席にとどまる見通し。共産は無党派層の一部を取り込み、2000年以来となる1議席獲得を狙う。広島の都市部も含め保守地盤が強く、小選挙区では前回に続き自民が鳥取、島根、山口の3県を独占する勢い。民主が小選挙区の擁立を見送るケースも目立つ中、比例でも野党による政権批判票の掘り起こしが進まず、受け皿に共産がなっている構図だ。

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141208ddm010010193000c.html
2014衆院選:選挙区・比例の中盤情勢 比例・四国
毎日新聞 2014年12月08日 東京朝刊

 ◇自民、3議席確保か
 自民は前回の2議席からさらに上積みし、2005年郵政選挙以来の3議席を確保する勢い。市区部、町村部とのいずれでも幅広く浸透し、野党を圧倒している。

 民主は前回、3議席から1議席に減らしたが、今回も伸び悩み、この1議席の維持にとどまる見通し。旧日本維新の会は前回2議席を得て自民と肩を並べたが、今回の維新に勢いはなく、1議席を確保できるかが焦点となりそう。前回、第三極を支持した票の受け皿に民主がなっていないとみられる。

 公明は00年以来維持してきた1議席の死守を図る。共産は03年に失った1議席の奪還を目指している。

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141208ddm010010191000c.html
2014衆院選:選挙区・比例の中盤情勢 比例・九州
毎日新聞 2014年12月08日 東京朝刊

 ◇自民、9議席の勢い
 自民は前回の7議席からさらに伸ばし、過去最多だった1996、2005年の9議席に届く勢い。前回、6議席減の3議席に落ち込んだ民主は今回も伸び悩み4議席にとどまりそうだ。民主は熊本、沖縄の全小選挙区で候補を立てられず、比例票の掘り起こしも進んでいないようだ。

 公明は00年から維持してきた3議席を確保し、過去最多の4議席目をうかがう。旧日本維新の会は前回、民主を上回る4議席を得たが、今回の維新は2議席に半減しそうな情勢。政権批判票の受け皿をアピールする共産は1議席を確保し、00年以来となる2議席目を視野に入れる。社民は全国のブロックで唯一の1議席を死守する見通しだ。

2453チバQ:2014/12/13(土) 03:10:49
http://fast-uploader.com/file/6973962941894/

疲れた・・・
2014衆院選注目78区作りました

2454チバQ:2014/12/13(土) 03:16:55
自民小選挙区立候補者で比例復活できない可能性

ある:北海道 四国
少し:南関東 北陸 近畿 九州
ない:東北 北関東 東京 東海 中国

2455とはずがたり:2014/12/13(土) 09:03:27
坂本@福島5区は近畿ブロックでは無く東北ブロックから立候補すべきだったんですねー。

2456チバQ:2014/12/13(土) 09:31:00
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/shugiin/344798/
新潟4区で“仁義なき美人バトル”
2014年12月13日 09時00分

“安倍チルドレン”の金子氏
 上越の“仁義なき美人バトル”が、選挙戦終盤を迎えヒートアップしている。衆院選の新潟4区は、元ミス日本関東代表という経歴を引っさげて前回の同選挙で初当選した“安倍チルドレン”の自民党公認、金子恵美氏(36)を、“民主党の女性論客”として知られる菊田真紀子氏(45)が猛追する展開だ。

 同選挙区は2009年まで、菊田氏が3期連続で自民党候補を打ち負かしている。その連勝を止めた金子氏は「必ず国会に戻ります!」と連続当選を目指して支持を訴えている。
 自民党関係者は「金子氏は人柄が最高です。女性に好かれる女性という印象があるから、女性票を期待できます。顔アップの選挙ポスターは、金子氏だから評判。安倍内閣は解散前に女性活躍担当大臣を新設した。次の組閣のとき女性議員として登用できる人材の一人です」と訴えた。

 一方、菊田氏は前回の衆院選で金子氏に敗れて比例復活となった悔しさを胸に秘めて、リベンジに燃えている。街頭演説では金子氏に対し「自民党の決定に従うだけのお人形さん!」と切り捨て猛攻撃を加えている。

 菊田氏といえば、先の臨時国会で宮沢洋一経産相(64)のSMバーへの政治資金支出問題が起きた際、「口にするのも汚らわしい!」と発言し物議をかもした。

 永田町関係者は「菊田氏は宮沢経産相への発言があった後、ネット上で『ヘイトスピーチ(憎悪表現)だ!』と批判された。民主党内では、新人議員のころは美人と騒がれたけど、“怖い女性”の一面を見せられた男性有権者の腰が引ける(票が逃げる)と心配されています」と語る。金子氏と接戦を繰り広げる中で、秘策はあるのか。

「金子氏は当選した時に地元支援者へのお礼回りをしなかったことが話題になっている。地元有権者の間では金子氏より菊田氏の方が知名度がありますから巻き返せます」(民主党関係者)

 両者とも一歩も引かない死闘を繰り広げているが、勝利の女神はどちらに微笑むのか。

2457とはずがたり:2014/12/13(土) 09:31:57
>>2453
ありがとうございました♪
次はこの78選挙区ひっくり返すのが目標ですね〜。それができれば一気に与野党伯仲じゃヽ(゚∀゚)ノ

あと九州沖縄で次世代の園田が確定なんでは?

2458チバQ:2014/12/13(土) 09:34:27
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20141211/CK2014121102000141.html
<衆院選>注目区を歩く(上)

2014年12月11日


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◆1区「統一」なき一本化
 与党批判票の分散を避けようと、共産を除く野党各党本部が主導した候補者の一本化。民主などが退き、維新新人が立った神奈川1区だが、与野党の組織力の差が際立っている。
 「地図を持っていない選対はうちくらいだと思いますよ」
 維新新人の篠原に公認の内定が出たのは、解散数日前だった。正式な公認は解散当日。急きょ横浜市議を辞職したが、住宅地図もそろっていなければ、大規模な後援会も支援者の名簿もない。朝晩の駅立ちを中心に、自転車で選挙区を回り、議員定数削減や財源の地方移譲などの行財政改革を訴える。
 「午後六時まで市議会をやって駆けつけました。また戻ります」
 三日夜、横浜市中区のJR山手駅前。家路を急ぐ通勤客にビラを配るのは、市議時代の同僚四人だ。「本人です」と書かれたのぼり旗も、仲間の市議が選挙戦で使ったものを流用。篠原はその横で頭を下げながら、ビラを受け取る人がいると欠かさず走り寄り、「頑張ります」と握手を求めていた。
 「(野党間調整は)何が起きたか分からないというのが正直な感想」。篠原は率直にそう語る。現在の小選挙区制になって初めて民主が候補者を立てず、自身の立候補後に次世代新人が3区へ国替え。生活元職の公認が取り消された。
 1区は前回、共産を除く野党の合計得票が、当選した自民前職を約二万七千上回った。計算上は合理的な「共闘」だが、「統一候補」ではない。民主県連幹部は言う。「一本化するなら、本来は選挙協力までやらないと駄目だ。だが、統一地方選も控えるし、散々民主を批判してきた他党と協力はできない。難しい」
     ◇
 「組織票をほぼまとめ、安全圏の闘いをしている」
 四日夜、中区のホールであった自民前職松本の企業団体決起大会。選対幹部は、集まった約二百五十人の支援者を前にそう説明し、報道各社が「自民有利」の情勢を報じたことを引き合いに「組織内の緩みが最も怖い」とくぎを刺した。
 アベノミクス推進による社会保障の安定を掲げる松本も「良い風も悪い風も感じない。緊張感をもって取り組みたい」とあいさつ。選対が、後援会新会員の紹介を依頼し「知人五人に(投票依頼の)電話を」と呼びかけた。
 動員力を誇る組織戦と、手弁当の街頭行脚。突然の解散は、地域への浸透が不十分な第三極の姿をあぶり出した。一方、与党に負けじと組織を固めてきた共産新人明石は、消費税増税中止などを訴え、維新の分まで政権批判票を取り込もうと意気込んでいる。
 横浜市磯子区のJR洋光台駅前で篠原のビラを受け取った男性(67)は「もともとは保守支持だが、今回は自民が大勝するというから野党に投票しようかとも思う」。肥大化する与党の歯止めとして、投票先を決めかねている有権者に投票所に足を運んでもらえるか。篠原陣営は「しがらみのない立場が売り。特定の後援組織のある政党とは組めないし、日々政策を訴えていくしかない」と話している。 (皆川剛)
  =敬称略
     ◇
 十四日投開票の衆院選は、県内でも自民・公明の与党側の優位で選挙戦が進んでいる。巨大与党に対抗すべく模索された「野党間の候補者調整」をキーワードに、注目された選挙区を歩いた。
明石行夫55党地区委員    共新 
松本純64(元)官房副長官  《比》自前<5>公
篠原豪39(元)横浜市議   《比》維新

2459チバQ:2014/12/13(土) 09:35:02
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20141212/CK2014121202000120.html
<衆院選>注目区を歩く(中)

2014年12月12日


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◆9区 3前職 真っ向勝負
 「巨大与党のおごりに歯止めをかけるため、強い野党が必要」。四日夕。川崎市麻生区の小田急線新百合ケ丘駅前で、民主前職の笠が道行く人に訴えた。小雨の中、傍らには次世代の党参院議員の松沢成文前県知事。しかし候補者調整による一本化ではない。個人的な関係での応援だ。9区では野党・維新前職の椎名も、自民前職の中山への対抗に割って入る。与野党三人の前職がひしめく激戦区となっている。
 民主は9区で松沢、笠を擁して二〇〇五年の「郵政選挙」を除き、議席を守り続けてきた。逆風だった前回も九千票差に迫られながら県内で唯一議席を死守した民主の牙城だが、過去四選すべて新人相手だった笠にとって、今回の選挙は未知数。「今回が一番厳しい選挙だ」
 笠陣営は、前回は政権交代で失望した民主批判票が、当時みんなの党新人だった椎名に流れたとみる。野党間の候補者調整がなかった中で、椎名に流れた票を取り戻し、さらに新しい票を集められるか。陣営は地盤固めと支持なし層の取り込みに躍起だ。
     ◇
 七日夜、川崎市多摩区の小田急向ケ丘遊園駅前。中山の応援に駆けつけた自民の谷垣禎一幹事長がげきを飛ばした。「政治家は地域に根を生やし、深く下ろさないといけない。そのために小選挙区で勝ち上がって認めてもらうことが大事だ」
 中山は今回、小選挙区当選に狙いを定めて走っている。連日、党県連幹部から叱咤(しった)激励を受け、公示直前には安倍晋三首相が選挙区入り。以降も谷垣のほか閣僚級や知名度の高い国会議員らが、続々と応援に立っている。報道各社が笠との接戦を伝える中、陣営幹部は言う。「眠っている麻生区の支持者を掘り起こせるかが勝敗を分ける」
 前回、多摩区ではわずか約三百票ながら、笠を上回った。一方、麻生区で約一万票もの差をつけられた。今回、同区選出の市議の事務所にも拠点を置いた。支持なし層への支持拡大にあらゆる手を考える。
     ◇
 「哲学の異なる民主と維新は相いれない。選挙協力はやりたい人だけやればいい」。野党のもう一方の前職、椎名は笠への対抗心をあらわにし、与党と野党第一党に挑む。
 前回は旧みんなの党の党勢にも乗って当選した。この二年、精力的に地域を回り知名度を上げてきたと自負する。国会質問は七十六回を数えるとして「仕事量は県内で一番」を掲げる。解党前に離党、維新となって臨む選挙。各地で、民主や維新を中心とする候補者調整が取りざたされても、戦う姿勢を貫いてきた。
 笠と中山を追う展開だが、麻生区は桐蔭学園高時代からゆかりが深い。地元を強くアピールして支持を訴える。前回、中山陣営だった保守系無所属県議が、来春の県議選の事情から、椎名支援に回っていることも好材料だ。
 一方、前職三人に対する唯一の新人、共産堀口は「安倍政権を止められるのは共産だけ」と強調。反自民の受け皿として票の上積みを狙う。 (平木友見子)
  =敬称略
中山展宏46(元)衆院議員秘書 《比》自<前><1>公
堀口望38党県委員     共新 
笠浩史49(元)文科副大臣  《比》民前<4>
椎名毅39弁護士     《比》維<前><1>

2460チバQ:2014/12/13(土) 09:35:24
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20141213/CK2014121302000134.html
<衆院選>注目区を歩く(下)

2014年12月13日


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◆12区 「きのうの敵」結集で緊張感
 「加速してきた」。九日夜に開かれた民主前職阿部の総決起集会。終了後、選挙区内の労働組合が集まる湘南地域連合の幹部は、民主党を支援する労組の空気の変化をそう表現した。ただ、「遅ればせながら、やっと」という響きも伴った。
 二〇〇〇年以降の五回の衆院選で、阿部は社民党から四回立候補した後、二年前には日本未来の党から出馬。いずれも比例で復活当選している。いわば「きのうの敵」を、民主党は「非自民勢力の結集」という旗の下、元金融担当相の中塚一宏に代わる公認候補として迎えた。
 虚をつかれた解散から、陣営は「時間との勝負」に気をもんできた。「1+1は2にならない」と陣営幹部。同連合幹部は「当初、組合員の大半は『阿部さんって誰』という感じだった」と語る。今までは知る必要がなかったからだ。阿部と民主党は政策で立ち位置に違いもある。左派色が濃い阿部に対する保守的な民主支持者の距離感。足し算と引き算が入り交じる。
 阿部は「また党を変わるの、という声は聞く」と認めながら、「安倍政権の暴走を食い止める受け皿として、民主党を大きくしなければ」と訴える。傍らで党県連の金子洋一代表は「阿部さん自身は何も変わらない」と力説する。
 中塚ではなく、解散時に無所属だった阿部を擁立した民主党。「野党間調整」というより、いわば「党内調整」だったという見方もあるが、いずれにせよ、候補者の肌合いの違いによるマイナスを承知の上で、勝負をかけた。
     ◇
 二年前に初当選し、再び小選挙区勝利を目指す自民前職の星野。ひたすら「アベノミクスを前に進めさせていただきたい」と声をからしてきた。
 陣営は「阿部、中塚と三人で争うなら楽勝では、と踏んでいた」と明かす。ところが、阿部の民主入りで状況は一変。前回総選挙での阿部と中塚の得票を足せば、星野を約二万五千票も上回る。中塚への票が阿部にそっくり流れることはないにしても、緊張感は一気に高まった。
 星野は「考え方が違うのに、席があいたからといってぽんと座るのか。そんなご都合主義でいいのか」と阿部と民主党を批判。公示日の二日と一週間後の九日の二度、応援に来た菅義偉官房長官も同様に相手を斬った。
 菅に加え、閣僚の石破茂や甘利明、党幹事長の谷垣禎一、人気者の小泉進次郎らが次々と藤沢入り。星野は「それだけ厳しい選挙だということ」と自ら評し、支持を求めている。
 阿部、星野両陣営を横目に他党の新人二人は声を張り上げる。次世代の甘粕は「与党も野党も足の引っ張り合いをしているだけ。古いし、おやじくさい政治」と酷評し、「次世代の党こそ真の第三極として国民の選択肢になりうる」と主張する。
 共産の味村は「アベノミクスは貧困と格差の拡大をもたらしただけ」と強調。阿部の民主入りを「政策なき野合」と断じ、「安倍政権に対抗できるのは共産党だけ」と力を込める。
 各陣営の思惑は交錯しながら、選挙戦は最終盤を迎えた。 (吉岡潤)
  =敬称略
甘粕和彦31(元)衆院議員秘書 《比》次新 
星野剛士51(元)県議     《比》自前<1>公
味村耕太郎25党准県委員    共新 
阿部知子66(元)厚生労働委員 《比》民<前><5>

2461チバQ:2014/12/13(土) 09:36:52
http://www.hochi.co.jp/topics/20141213-OHT1T50025.html
【衆院選】伸晃氏が弟・宏高氏応援「勝たせて」石原家の負けられない戦い
2014年12月13日6時0分 スポーツ報知
そろって拳を突き上げる伸晃氏(左)と宏高氏(右)の石原家兄弟 そろって拳を突き上げる伸晃氏(左)と宏高氏(右)の石原家兄弟
 東京3区から出馬している自民党・石原宏高氏(50)の応援演説に12日、兄で同8区から立候補している同党・石原伸晃氏(57)が駆けつけた。一方、2人の父で、今選挙後の引退を表明している次世代の党の石原慎太郎最高顧問(82)は、比例東京の名簿順位最下位で出馬。石原家が3人で挑む最後の選挙戦も、いよいよ最終盤となった。

 「都連会長というより、石原宏高の兄でございます」。東京・大田区で行われた宏高氏の街頭演説。自民党東京都連会長でもある伸晃氏は開口一番、弟との絆の強さをアピールした。さらに「弟は外務政務官として、安倍政権に育ててもらった。ぜひとも、この区で勝たせていただきたい」と強調し、ガッチリ握手。その後は兄弟仲良く地元商店街を練り歩き、連れ立って街宣カーに乗り込んだ。

 弟を気にかけるのは、わけがある。東京3区は03年の初対決以来、宏高氏と民主党・松原仁氏(58)が交互に当選、通算成績は2勝2敗の超激戦区。前回の12年衆院選は宏高氏が制したものの、票数は松原氏とわずか2016票差の12万2314票。常に厳しい戦いを強いられる。

 今回の選挙では、自民も同区に重鎮投入作戦を展開。6日には大井町駅前で安倍晋三首相が応援に入り、演説で約6000人を集めた。谷垣禎一幹事長ら幹部も続々と同区入り。松原氏の陣営は「あれだけ人を集めた首相の応援演説は、ちょっと痛かったですね。向こうは1年以上前からこちらと同じドブ板活動を開始してますし、苦しいですよ」と警戒する。

 兄や重鎮だけではない。他党の父までも宏高氏の戦いに参加しようとしていた。公示初日の2日。宏高氏の選挙事務所に、次世代の党最高顧問の慎太郎氏から一本の電話が入ったという。「応援に行きたいんだけど、どうかな」。さすがに他党の人間に頼めない。宏高氏側は丁重にお断りを入れた。今回の選挙後の政界引退を表明している慎太郎氏は、他党とはいえ、三男坊の動向に気をもんでいる。

 一方、石原家の長男・伸晃氏は東京8区から立候補。12年衆院選は山本太郎氏(現参院議員)の善戦で、票数は09年の選挙時から1万5000票減った。それでも今回は都連会長と自らの派閥の長という立場上、応援演説に出なければならず、地元で選挙活動ができた日は1日もない。

 対抗馬と目される民主の円より子氏(67)は、その山本氏とタッグ結成。円氏は「政策面はほぼ同じですから。山本氏には毎日選挙区に入ってもらってありがたい」と話す。こちらの石原家VS民主の戦いも注目だ。

 ◆東京3区(大田区の一部、品川区、大島町、利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村、八丈町、青ケ島村、小笠原村)

石原宏高50 自民前〈2〉
香西克介38 共産新
松原仁 58 民主前〈5〉
 ◆東京8区(杉並区)
石原伸晃57 自民前〈8〉
沢田真吾29 共産新
鈴木達夫74 無 新
円より子67 民主新

※丸数字は当選回数

2462チバQ:2014/12/13(土) 09:37:20
http://www.hochi.co.jp/topics/20141213-OHT1T50038.html?from=related
【衆院選】25歳石合氏「怒り」ぶつける“ブラック企業”で過酷労働経験
2014年12月13日6時0分 スポーツ報知

 14日、投開票日を迎える衆院選で「平成生まれ初の国会議員」を目指す2人の候補者がいる。全候補者1191人のうち最年少の共産党・味村(みむら)耕太郎氏(25)=神奈川12区=と社民党・石合(いしあい)祐太氏(25)=比例北信越ブロック=。国政選挙初の“平成っ子”候補は、「若者の声を届けたい」と、選挙戦最後の追い込みで奮闘中だ。(北野 新太)

 1989年2月1日生まれで、味村氏に次ぐ“若手候補”の石合氏は故郷の長野県内を中心に北信越を走り回る。

 政治への思いは時代の洗礼を浴びた自らの体験にある。立正大時代、氷河期の就職活動で約20社の試験を受け、ようやく内定をゲットした京都の清掃会社で営業マンとなったが…。「これがなかなかブラックな企業でして…」。移動中の車中で昼食を取ることを命じられ、早朝から翌日未明まで働くような時も。結局、半年で辞めた。「出馬の動機になりました。成功体験を持っていない僕らの世代でも、怒りをぶつける術はあるんだと示したかった」

 学生時代から付き合った彼女に立候補を打ち明けると「理解できない」と、あっさりフラれた。選挙準備も慣れないことばかり。東京・高円寺で買った古着で選挙活動をしようとしたら、党の上司から「そんなダサいカッコはダメ」と公示日の2日前に着替えを命じられた。

 女優・吉高由里子のファン。「率直に言って厳しいとは思いますけど、議員になって紅白(吉高が司会)を見られるよう最後まで頑張ります!」

2463チバQ:2014/12/13(土) 09:38:26
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141213_61019.html
<衆院選>24年経て「近親」対決/知事選対応も影響/福島1区


JR福島駅前で候補者の訴えに耳を傾ける有権者=2日

<威信を捨てて>
 2012年の前回衆院選で東北最多の12万票を得た男が、プライドをかなぐり捨てた。
 「変な風が吹いている。とにかく知り合いに声を掛けてほしい」
 10日夜、福島県国見町のホール。3選を目指す自民前議員亀岡偉民はひたすら頭を下げた。
 「風」を吹かせるのは、11月の解散直前に立候補を表明した民主新人で元参院議員の金子恵美。2人には因縁がある。
 金子の亡父徳之介は旧保原町長時代、建設相や農水相を歴任した亀岡の養父高夫(故人)の後援会長を務めた。高夫の死後、亀岡は1990年の衆院選旧福島1区に挑戦。対抗馬に立ったのは徳之介だった。「養子VS後援会長」。亀岡は後継争いに敗れた。
 亀岡の国政初挑戦を阻んだ徳之介。その次女恵美が24年の歳月を経て、亀岡の3選に大きく立ちはだかった。
 亀岡と金子は地盤も伊達地方で重なる。「参院は金子。衆院は亀岡」と公言する支持者も多く、亀岡陣営は「金子にだけは出てほしくなかった」とぼやく。

<連合を再結成>
 「福島を救ってほしいという声を必ず国政に届ける」
 JR福島駅前で9日、街頭で訴える金子から出馬当時の迷いが消えた。隣には民主党元幹事長の細野豪志。党本部から「あと一歩。細野を入れる」と直前に連絡が入り、金子にとってうれしいサプライズとなった。
 序盤は亀岡がリード。昨年の参院選で敗れ、出遅れた金子が追う展開だった。終盤に入り、報道各社の世論調査は2人の接戦を伝える。金子が勢いに乗ってきた。
 「金子猛追」の舞台装置づくりは公示日の午後、ひそかに行われた。民主党元外相の玄葉光一郎が、前回1区で5万票を獲得した元議員石原洋三郎(41)と会い、金子支援の約束を取り付けた。
 金子は、石原が民主公認で初当選した09年衆院選で選対本部長を務めた。「金子石原連合」の再結成で、県都決戦の構図は激変した。
 ただ、前回の石原票と民主候補の票を足しても9万5000票。亀岡選対本部長の県議桜田葉子は「亀岡票12万には届かないと、陣営内に油断があった」と認める。

<「A級戦犯」に>
 亀岡が「自民圧勝」の波に乗り切れない理由の一つに10月の県知事選を挙げる幹部もいる。党県連は元日銀福島支店長を擁立したが、党本部の圧力で断念。擁立の中心人物だった亀岡は「A級戦犯」と批判を浴びた。
 民主党は終盤、福島1区を最重点区に格上げした。代表の海江田万里は10日、2度目のてこ入れに入った。ここに来て、金子陣営は「比例復活」から「小選挙区勝利」へと目標を上方修正した。
 原発再稼働阻止を訴える共産新人の渡部保子は、東北比例2議席を視野にフル回転している。(敬称略)

◎福島1区立候補者

金子恵美49☆元参院議員  民新 
亀岡偉民59☆元復興政務官 自前(2)
渡部保子72 元中学教諭  共新 

〔注〕☆は比例代表との重複立候補者

2464チバQ:2014/12/13(土) 09:39:34
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141213_31020.html
<衆院選>民主、牙城死守へ総力 岩手1区


最終盤の総決起集会で気勢を上げる支持者ら=12日午後6時30分ごろ、盛岡市
◎自民は盛岡に大物続々

 衆院選岩手1区で、最終盤の攻防が激化している。民主党前議員の階猛候補(48)がリードし、比例東北自民党前議員の高橋比奈子候補(56)が追う。1区は11年前から続く民主党の鉄板議席。民主は引き離しを図り、自民は閣僚らが続々とてこ入れに入る。共産、社民も割って入り、有権者の8割を占める盛岡市で激突している。

 「きょう特定秘密保護法が施行された。集団的自衛権の行使と情報隠しで戦争に巻き込まれる懸念がある」。4選を狙う階氏は10日夕、盛岡市の教育会館で約500人に訴えた。弁護士資格を持ち、同法の問題点を国会で追及してきた。
 9日夜には細野豪志元幹事長が「安倍晋三首相は官邸病。本気で経済が回復していると思っている」と演説。安倍政権の危うさを前面に、攻勢を仕掛ける戦略だ。
 「選挙は自公の圧勝。岩手のため走り回る仕事をさせてほしい」。再選を期す高橋氏は6日、JR盛岡駅前で支持を呼び掛けた。隣に立ったのは高村正彦党副総裁。「アベノミクスの成功に必要な人」と持ち上げた。
 陣営は大物の応援に盛り上がる。公示前の首相に加え、菅義偉官房長官、大島理森前副総裁、小泉進次郎復興政務官らが盛岡に入った。政権与党の層の厚さを見せつける波状攻撃で挑む。
 1区は過去5回、民主が連勝してきた。03年、05年は民主時代の達増拓也知事。07年補選で階氏が初当選し09年、12年と守った。解散前、東北の1区で自民の議席がなかったのは岩手だけ。難攻不落の牙城だ。
 前回は未来(現生活)を含めた5党の争い。得票は階氏が5万5000、高橋氏が4万4000、未来候補が4万1000だった。今回はすみ分けで生活候補はいない。
 1区有権者28万人のうち23万人が盛岡市。前回得票率は階氏35%、高橋氏26%、未来候補25%だった。階氏は生活票取り込みを狙い、高橋氏は無党派票獲得を図る。
 12日は市街地や住宅街で舌戦を繰り広げた。階陣営は「アベノミクスで中央と地方の格差は広がった」と攻撃。高橋陣営は「あと一歩。経済政策を進めるため勝たせてほしい」と訴えた。
 社民党新人の細川光正候補(65)は「格差拡大を食い止め、戦争を認めない社会を守る」と強調。共産党新人の吉田恭子候補(33)は「子どもの医療費を無償にし、子育て世代の家計の負担を減らす」と主張する。

◎岩手1区立候補者

細川光正65☆社 新 
階猛48☆民 前(3)
吉田恭子33 共 新 
高橋比奈子56☆自(大)前(1)

〔注〕☆は比例代表との重複立候補者

◎岩手1区過去の開票結果

【2003年11月】
当 91,025 達増 拓也 民前
  57,899 及川  敦 自新
  12,014 後藤百合子 社新
   8,806 長沼 洋一 共新

【05年9月】
当 95,109 達増 拓也 民前
  65,187 及川  敦 自新
  14,050 細川 光正 社新
   9,659 神部 伸也 共新

【07年7月 補選】
当102,987 階   猛 民新
  53,125 玉沢 正徳 自新
  10,821 瀬川 貞清 共新

【09年8月】
当116,425 階   猛 民前
  50,585 高橋比奈子 自新
  13,048 伊沢 昌弘 社新
  12,187 吉田 恭子 共新
   1,047 森  憲作 諸新

【12年12月】
当 55,909 階   猛 民前
  44,002 高橋比奈子 自新(比当)
  41,706 達増 陽子 未新
   9,922 伊沢 昌弘 社新
   9,473 八幡 志乃 共新

2465チバQ:2014/12/13(土) 09:40:09
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141213_11027.html
<衆院選>村井知事の妻 維新候補を応援


応援のあいさつをする一美さん
 14日投開票の衆院選で、村井嘉浩知事の妻一美さんが12日、宮城2区の維新の党前議員林宙紀候補(37)の個人演説会に出席した。今回の衆院選で、一美さんが特定候補を応援するのは初めて。
 演説会は仙台市宮城野区の仮設住宅であり、一美さんは入居者ら約20人を前に「(林氏を)私も村井も評価している。どうか力添えをお願いしたい」と呼び掛けた。
 村井知事は、衆院選へのスタンスについて「中立だが、今までのお付き合いの度合いもある」と説明。自民党前議員の集会で演説したほか、比例東北に立つ公明党新人の演説会にも出席した。

2466チバQ:2014/12/13(土) 10:03:17
http://www.sankei.com/region/news/141213/rgn1412130072-n1.html
2014.12.13 07:09
【衆院選2014 激戦区を歩く】
千葉13区 区割り変更「旧4区票」どこへ

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 衆院選挙区定数の「0増5減」に合わせた区割りの変更で、県内では前回まで千葉4区だった船橋市の一部が千葉13区(柏、鎌ケ谷両市など)に編入された。該当地域の選挙人名簿登録者数は約5万7千人に上る。13区の候補者は新たな有権者から支持を得るため舌戦を展開しているが、同地域の住民からは「好きな政治家に投票できなくなった」といった不満も聞こえている。

 ◆白熱の争奪戦

 11日昼、13区の新京成線二和向台駅(船橋市二和東)前の商店街には、雨交じりの曇天にもかかわらず多くの有権者が押し寄せた。聴衆の視線の先には、13区候補者の民主前職、若井康彦氏(68)の応援演説を行う前首相、野田佳彦氏(57)の姿があった。

 4区で5期連続当選を果たしている民主前職の野田氏は、2年前の前回衆院選には4区だったこの商店街周辺にも多くの支持者を抱えている。野田氏が「格差社会是正のため、ぜひ民主党を応援してほしい」と訴えると、大きな拍手と声援が巻き起こった。

 若井氏の陣営は「野田氏が築き上げてきた地盤をいかに引き継げるかが重要だ」と話す。若井氏は同駅前などに何度も足を運び、仕事帰りの会社員や駅の利用客らに「一般家庭の負担が増えるような経済政策は変えなければならない」と訴えている。

 自民前職、白須賀貴樹氏(39)も旧4区での選挙活動に力を入れ、チラシなどを重点的に配布。昼の同駅前商店街を練り歩き、「社会保障の充実のためにもアベノミクスは止めてはならない」などと買い物客らに呼びかけている。陣営は「日に日に声をかけてくれる人が増えている」と手応えを感じている。

 共産新人の中川勝敏氏(68)の陣営は「13区に編入された旧4区には共産党の支持者も多い。愚直に支持を呼びかけ続ける」と話した。

 ◆冷ややかな声

 熱戦を繰り広げる各陣営とは対照的に、地域住民からは冷ややかな声も上がっている。二和東に住む自営業の女性(53)は「4区で応援していた候補者がいたのに投票ができなくなり、政治に興味がなくなった」。今回は投票に行くことも決めていないという。船橋市選挙管理委員会にも同様の苦情などが寄せられており、選管はチラシを配布するなどして有権者への周知と理解を呼びかけている。

 4区から13区に編入された同市二和西と、4区のまま変わらなかった同市金杉町、13区の鎌ケ谷市にまたいで建つ集合住宅では、今回の変更で、金杉町に位置する1棟だけが4区に残されることになった。

 二和西の棟に住む男性(79)は「自分の選挙区が変わったことは知っていたが、1棟だけ4区に残されたことは知らなかった」と驚きを隠せない様子で、「なんでそんな複雑なことになるのかなあ…」とつぶやいた。

 ◆住み分けだけ

 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)による合同世論調査では、白須賀氏が他の候補者を大きくリードして終盤戦を迎えている。この情勢を、白須賀氏の陣営は「地道な活動により、新人で当選してからの2年間で熱烈な支持者を獲得したからではないか」と分析する。

 自民の独走を防ぐために、13区では維新と民主が候補者調整を行ったが、住み分け以外の協力はみられていない。若井氏の陣営関係者は「維新の支持者が、そのまま応援してくれるという単純な流れにはなっていない」と漏らした。(中辻健太郎)

2467チバQ:2014/12/13(土) 10:05:55
http://www.sankei.com/politics/news/141209/plt1412090001-n1.html
2014.12.9 07:00
【注目区を歩く】
(1)「政治とカネ」群馬5区 どぶ板・おわび行脚…関心は得票数 小渕氏「厳しくつらい選挙」

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(1/3ページ)【注目区を歩く】

有権者に頭を下げて支援を呼びかける候補者=群馬県(田中俊之撮影)
 14日の投票日に向けて衆院選は終盤戦に突入し、各候補者はさらに有権者への浸透を図っている。政治資金問題で経済産業相を辞任した自民前職の小渕優子氏(41)が出馬した群馬5区(群馬県高崎市など)では、対抗馬の新人2人が「政治とカネ」問題で攻勢を強める。

 公示後、初の週末を迎えた6日。小渕氏は同県南西部の下仁田町に入った。演説の時間と場所は事前に支援者らに通知。演説会が予定されていたスーパーの駐車場には、50人を超える支援者が集まっていた。

 選挙カーを降りた小渕氏は聴衆に駆け寄って一人ずつ握手。支援者からは「大丈夫よ」「頑張ってね」と一様に激励を受け、「少し痩せたんじゃない」と気遣う声も上がった。

〝逆風〟それでも支援

 小渕氏の政治資金をめぐっては、関連政治団体が開いた「観劇会」について、平成22〜25年(24年は政治資金収支報告書に記載なし)で支出が収入を計約3430万円上回っており、東京地検特捜部が捜査中だ。

 “逆風”下の小渕氏は「厳しくつらい選挙だが、最後までご支援をお願いしたい」と頭を下げ、10分ほどで演説を終えると、次の会場に向かった。

 過去の選挙戦では、地域別に集会を開いていた小渕氏だが、今回は「謝罪なのに有権者に足を運ばせるのは失礼」と、選挙区内をくまなく回る「どぶ板選挙」に徹している。

 スケジュールは連日午前8時から午後8時までびっしり。6日も40カ所以上で“おわび行脚”した。反応も好意的だ。選挙カーでの移動中も沿道では支援者が待ち構えており、小渕氏が車から身を乗り出して握手する場面も見られた。家の中から選挙カーに手を振る住民も多く、人気の高さをうかがわせた。

 下仁田町に住む農林業の男性(69)は「上州人は義理堅い面があるんだ。父(で元首相)の恵三さん時代から応援している人も多いし、問題があったからといって、それで支援をやめる人は少ないだろう」と話す。

2新人切り崩し懸命

 一方、対抗馬の新人2氏は、小渕氏の強固な地盤を切り崩そうと、「政治とカネ」問題の追及に力を入れている。

 共産新人の糸井洋氏(46)は、反自民色を鮮明にした上で、「政治とカネ」問題に対する小渕氏の対応を糾弾する。

 「小渕さんは大臣を辞めて責任を取ったつもりかもしれないが、何の説明もないまま立候補した。これはけじめのない態度と言うのではないか」と批判する。

 社民新人の小林人志氏(63)は、候補者擁立を見送った民主党県連の協力を得て、批判票の取り込みを図る。街頭演説を中心に集会も開いて支持を呼び掛けている。

 演説では安倍晋三政権が進める経済政策「アベノミクス」批判に加え、小渕氏の政治資金問題にも言及。「政治を志す者は身がきれいでなければならないし、疑惑を持たれたら当然、説明する義務がある」と小渕氏を批判した。

 ただ、糸井氏と小林氏の演説に耳を傾ける有権者は多くない。街頭で車を止めて訴えても、聴衆の姿が見られないこともあった。

 地元の自民党関係者の関心はすでに、小渕氏の獲得票数に向いている。

 「得票数が少なければそれだけ批判があるということ。逆に、最初の選挙で小渕氏が得た16万票を超えれば、捜査中ですべて清められるということはないにしろ、一定のみそぎを意味するのではないか」

2468チバQ:2014/12/13(土) 10:06:54
http://www.sankei.com/politics/news/141210/plt1412100004-n1.html
2014.12.10 07:00
【注目区を歩く】
(2)「追う立場 厳しい状況」 菅元首相、城島元財務相 地道な戦い
 2年前の衆院選。当時与党だった民主党に逆風が吹き、首相経験者ですら厳しい結果となった。元首相で民主前職の菅直人氏(68)=東京18区=は選挙区で敗れ、かろうじて比例代表で復活。現役の財務相だった民主元職の城島光力(こうりき)氏(67)=神奈川10区=はバッジを失った。両氏は安倍晋三政権に「『NO』を突きつける」と、街頭で粘り強く支持を訴え、選挙区での議席奪還に向けて地道な戦いを続けている。

東京18区

 自民前職の土屋正忠氏(72)と菅氏が4度目となる“土菅(どかん)戦争”を展開する中、共産新人が割って入る東京18区(武蔵野市など)。選挙区では過去、菅氏が2勝を収めたが、前回初めて土屋氏が勝利した。

 「原発ゼロにYES!」

 そんなフレーズが入った白いジャンパーをまとった菅氏。武蔵野市のJR武蔵境駅前で7日、50人ほどの聴衆に、「菅直人に投票して、自民党の議席を減らしてください。それが安倍さんの暴走を止める大きな力になる」と訴えた。
 商店街を丹念に練り歩く中、道行く人から激励される場面もあるが、陣営関係者には悲壮感も漂う。

 「こちらは追いかける立場。厳しい状況に変わりはない」。選挙区内で1日20カ所以上、街頭に立つ。

 前回選挙では、菅氏に約1万票差をつけて当選した土屋氏。府中市内で、「この18区にどういう政治家がふさわしいか。これからの日本をつくるため、この道を行きましょう」と声を張り上げた。

 自民党は元首相を相手にする東京18区を“重点区”と位置付け、安倍首相や菅義偉(すが・よしひで)官房長官らを次々に応援弁士として投入することで議席死守を期す。

 陣営幹部は「これまでにない勢いを感じる」と話すが、「自民優勢」との報道に警戒感もある。「相手が相手だけに何が起こるか分からない。最後まで慢心せず戦う」と力を込めた。

 共産新人の結城亮氏(44)は消費増税中止や原発再稼働反対を掲げ「安倍内閣と正面から対決し、日本の政治を変える」と訴える。陣営は自民優勢が報じられるにつれ、支持の広がりを感じるといい、「これまでビラを受け取ってくれる人が1時間で70人ほどだったが、200人ほどに増えた」と手応えを語った。

2469チバQ:2014/12/13(土) 10:07:23
神奈川10区

 前回の衆院選では、民主の看板閣僚の一人だった城島氏が大幅に票を減らして敗れた神奈川10区(川崎市川崎区など)。勝利した自民前職の田中和徳氏(65)と城島氏の差は約4万3千票だった。自民と民主、共産が票を争う中、前回は「第三極」として勢いがあった、みんな、維新が獲得した計約8万8千票の行方が勝敗の鍵を握る構図だ。

 「日本の危機だ」。並々ならぬ決意で、今回の選挙戦に臨む城島氏。連日、街頭での選挙活動を終えた午後8時以降も駅頭に立つ。

 陣営幹部は「前回とは勢いが違う。ボランティアが多く集まり、スタッフの数は3倍になっている」と手応えを口にするが、民主党への拒否感は依然として強いといい、ポスターに記された“民主党公認”の文字は控えめ。政党色より、「反アベノミクスや、野党統一候補であることを前面に出していく」という戦略だ。

 一方、田中氏の陣営も「負けるわけがないとは思っているが、公明の票が固まっていない」と歯切れが悪く、必ずしも追い風を感じているわけではない。

 党組織運動本部長などの役職も担う田中氏は、応援演説で福島県や千葉県を回るなど、地元を留守にしがちで、陣営は票固めに奔走している。

 共産新人の中野智裕氏(56)は、反自民票の獲得に全力を挙げる。

 有権者が多く行き交うJR川崎駅。6日夕方には3陣営が1時間ごとに交代で舌戦を繰り広げた。だが、足を止めたり、ビラやパンフレットを受け取ったりする人はまばらだ。

 「有権者の関心が低い。投票率が下がることを考慮すると、実際には8万8千票のうち、5万票の取り合いになるだろう」と、田中氏の陣営幹部は分析する。

2470チバQ:2014/12/13(土) 10:08:40
http://www.sankei.com/premium/news/141210/prm1412100009-n1.html
2014.12.11 07:00
【注目区を歩く】
(3)「選挙どころではない」 爪痕残る被災地、「防災強化」響く訴え

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(1/4ページ)【注目区を歩く】

雪が舞う中、長野北部地震で大きな被害が出た地区周辺を回る選挙カー=5日、長野県白馬村(森本充撮影)
 今年も日本列島は、自然災害に襲われた。8月の広島土砂災害、9月の御嶽山(長野・岐阜県)噴火、11月の長野県北部地震…。復興に向けて歩み出しているこうした被災地でも、衆院選の立候補者の訴えが響く。住民は一日も早い復興を祈りながら、選挙戦の行方を見つめている。

長野2区

 長野県北部地震で住宅の倒壊が相次いだ白馬村。この冬初めてまとまった雪が積もった4日、長野2区から立候補した維新前職の百瀬智之氏(31)はJR白馬駅前でマイクを握った。「避難の仕組みづくりなど防災に力を入れる」。そう住民に語りかけた。

 地震で自宅が崩れた堀之内地区の中村佐代子さん(81)は現在、避難先に指定された宿泊施設で生活。だが、冬の観光シーズンが始まり、滞在期限は18日までだ。「住むところはどうするのか。選挙どころではない」と憤る。

 ただ、政治に先行きへの不安を解消してもらいたいという声もある。この地区で商店を営む鎌倉かおりさん(45)は「衆院選を契機に活気を戻してもらいたい」と話す。

 自民前職の務台俊介氏(58)の陣営は5日、選挙カーで堀之内地区周辺を回り、「防災に強い街づくりを推進します」と訴えた。民主元職の下条みつ氏(58)、共産新人の清沢達也氏(40)の両陣営も被災地復興をうたう。

 年間240万人余りが押し寄せ、住民の大半が何らかの観光産業に携わるという白馬村。ウインターシーズンの到来を知らせる雪は、例年なら歓迎すべきものだが、今季に限れば、雪への住民の思いは複雑だ。

 「今年ばかりは降ってほしくないね」。堀之内地区に暮らす中村やよいさん(67)もため息をつく。自宅は外見上、被害がないように見えるが、基礎部分が大きく崩れ、住むことはできない。解体を待つばかりとなっている。

 だが、作業は遅れており、雪でさらに先延ばしになる可能性もある。「早く気持ちを切り替えたいのに…。東日本大震災で何を学んだんだろう」。中村さんの目には、国や政治の動きが鈍く映っている。

2471チバQ:2014/12/13(土) 10:09:13
広島3区

 8月の土砂災害で74人が犠牲となった広島市安佐南、安佐北の両区を選挙区に抱える広島3区。3人の候補者のうち1人は選挙事務所を安佐南区の国道沿いに構え、すぐ近くに迫る山肌には土石流の爪痕が今も生々しく残る。

 その土石流が押し寄せた先にあった県営緑丘住宅では、114世帯244人の入居者から2人の犠牲者が出た。復旧作業では土砂の除去などが優先されたため、緑丘住宅は強度調査が後回しにされた。構造上の大きな損傷がないことが判明し、存続が決まったのは今月に入ってからだ。

 現在、避難所暮らしを強いられているのは1世帯3人に減った。一方で、一時避難先になっている公営住宅などに身を寄せるのは11月下旬段階で約1700人にも上っている。

 緑丘住宅の入居者の多くも一時避難先の公営住宅などに移ったままで、近くの八木ケ丘団地町内会副会長、山根健治さん(68)は「復興が進んでいるといわれるが、がれきと土砂が片付いたくらい。選挙期間中に政治の空白期間ができるが、復興に遅れがないようにしてほしい」と話す。

 候補者には八木地区の住民がいる。民主元職の橋本博明氏(44)は災害発生から約1カ月半、ボランティアとして活動。体験を語り、支持を訴える。

 自民前職の河井克行氏(51)は安倍晋三首相に何度も早期の復旧復興を要請し、選挙戦ではこうした活動を強調する。共産新人の清水貞子氏(67)はたびたび被災地で要望を聞き、生活再建をうたう。

 一方で選挙への冷ややかな目線もあるという。一部陣営からは「有権者には『何のための選挙か』という思いが特に強く、投票率がかなり下がるのではないか」との声も出ている。

2472チバQ:2014/12/13(土) 10:09:56
http://www.sankei.com/premium/news/141212/prm1412120007-n1.html
2014.12.12 07:00
【注目区を歩く】
(4)「0増5減」新区割り、手探りの戦い 慣れぬ地「正直厳しい」





(1/3ページ)【注目区を歩く】

「0増5減」で選挙区が減少した山梨県で支持を訴える候補者=7日、山梨県昭和町(松岡朋枝撮影)
 一票の格差を是正するための「0増5減」の区割り法で、今回の衆院選から選挙区が5つ減った。減少を受けた新たな区割りでの選挙戦で、各候補者は手探りの戦いを続けている。

山梨1区

 「0増5減」の結果、山梨の選挙区は3から2に減少。主に旧1区を旧2区と旧3区に統合し、県域を東西に2分する形となった。

 自民党は1区で、選挙ごとに選挙区と比例代表の候補を入れ替える「コスタリカ方式」を採用した。前回選挙で旧1区から出馬した前職の宮川典子氏(35)が1区から出馬し、旧3区から出馬して比例代表で復活当選した前職の中谷真一氏(38)が比例代表(南関東ブロック)に回ることが決まったのは今年7月末のことだった。

 わずか4カ月で選挙を迎えるという準備期間の短さに加え、宮川氏の出身地で旧1区に含まれていた山梨市は2区に入った。

 日曜日の7日は、中谷氏が同行して1区内の旧3区の地域を中心に遊説。甲斐市では宮川氏と中谷氏が交代でマイクを握った。

 宮川氏は過去、参院選に出馬した経験があり、陣営幹部は「一度は歩いたことのある地域。山梨市からの応援も入っている」と区割り変更の影響は小さいとするが、短期決戦の影響は拭い切れない。「名前を売り込むための選挙カーが中心で、演説でしっかり訴えることが遅れている」とこぼす。

 1区からは民主前職の中島克仁氏(47)と共産新人の遠藤昭子氏(63)が出馬している。昨年の参院選にも出馬し「新しい区という意識はない」と話す遠藤氏に対し、中島氏の陣営は「正直言って厳しい」とため息をつく。

 中島氏は所属していた、みんなの党の解党で民主に入党。民主公認での出馬が決まったのは解散2日後の11月23日だった。6日は、新たに選挙区に組み込まれた大票田の甲府市ではなく、前回選挙で出馬した旧3区で民主入りへの理解を求めた。

 さらに、解散前後に相次いだ「山梨の政変」(宮川陣営)が今回の衆院選の構図を複雑にした。解散風が吹き始めた11月上旬、2年前の衆院選で旧3区で民主から出馬し当選した後藤斎氏(57)が知事選出馬を表明。今回の衆院選公示前日には維新公認で1区から出馬するとみられていた前職の小沢鋭仁氏(60)の比例代表(近畿ブロック)への転出も決まった。

 区割り、立候補予定者が変わる複雑な選挙事情にある陣営の関係者は、こう漏らす。「党本部からも情勢を聞かれるが、答えに困る。単純な足し算、引き算では答えが分からない選挙だ」

徳島1区

 県都の徳島市を含む徳島1区では、旧3区で4度も争った自民前職の後藤田正純氏(45)、民主元職の仁木博文氏(48)がともにスライド。有権者の57%を占める大票田の徳島市で“新人”のような戦いを繰り広げている。

 徳島市を主とした旧1区を長らく牙城としたのが民主党の仙谷由人元官房長官。だが2年前の前回選挙で落選し、今回不出馬を決めた。旧3区の仁木氏が代わって1区に立った。

 仙谷氏は今回の衆院選で仁木氏の選対本部長を務めている。「徳島市では出遅れているが、仙谷さんの支持者が多くいる」と仁木氏は話し、“影の総理”と呼ばれた仙谷氏に頼りながら県都攻略を図る。

 一方の後藤田氏。「カミソリ後藤田」の異名をとった元官房長官の正晴氏を大叔父に、女優の水野真紀さんを妻にもち、徳島市での知名度は仁木氏に勝る。

 だが、後援会事務長を務める神山町の後藤正和町長は楽観していない。「区割りが変わったことすら知らない有権者もいる。『結果は分かっているから投票に行かなくてもいい』という声もある」という。

 1区には、共産新人の古田元則氏(66)も立候補。旧1区で出馬した前回に続く挑戦となり、消費税増税の中止や原発再稼働の反対などを訴えている。

2473チバQ:2014/12/13(土) 10:10:34
http://www.sankei.com/politics/news/141213/plt1412130013-n1.html
2014.12.13 07:00
【注目区を歩く】
(5)野党候補乱立 しらける有権者「一票が反映されると思えず…」 神奈川7区

 衆院選は投票を14日に控え、各選挙区で激しい戦いが繰り広げられている。今回の衆院選で野党は、候補者調整を進めて自民に対抗しようとしたが、調整を果たせなかった選挙区もある。協力関係を構築できないまま選挙戦に突入した選挙区では、野党候補の乱立で激戦が続いている。

崩れた協力関係

 神奈川県内でも公示前、野党間で候補者調整が図られた。しかし、神奈川6区の維新前職に対し、民主が元職を擁立したことで協力関係が崩れた。

 そのため、神奈川7区(横浜市都筑区、港北区)で維新は、民主新人の中谷一馬氏(31)の対抗馬として、新人の豊田有希氏(39)を擁立。ほかにも、次世代前職の松田学氏(57)、共産新人の大山奈々子氏(51)が立候補した。

 3選を目指す自民前職の鈴木馨祐氏(37)に対し、民主、維新、次世代、共産がそろい踏みし、反自民票を野党同士が奪い合う構図が生まれた。

 「自民とどう戦うか。野党の姿勢が試されるときだというのに、共闘の話は一切ない。神奈川7区は“ガチンコ対決”だ」。民主の神奈川県連代表を務める金子洋一参院議員はそう話す。

 候補者らからも、他の野党への不満が聞かれる。中谷氏の陣営関係者は「民主党を批判してきた政党が、『選挙協力を』という。そんな話し合いがうまくいくはずがない」と批判。松田氏は「野党乱立は自民党を利するだけ」と苦々しく語る。

 新住民が多い「港北ニュータウン」を抱え、無党派層が多いとされる神奈川7区。横浜市選挙管理委員会は「社会の動きに敏感に反応し、国政選挙の投票率は常に高い傾向にある」と話す。

 そんな特徴を持つ選挙区で、野党乱立の状況を冷ややかにみる有権者もいる。「しっかりした政策論争を期待したい」と話す港北区の女性会社員(41)は野党に投票するつもりでいた。だが、現在の状況を見て「選択肢が多すぎて票が分散するのでは。自分の一票が国政に反映されると思えない」と今は投票自体に消極的になったという。

自民「チャンス」

 反自民票が分散する状況を、自民はチャンスと位置づけて選挙戦を進める。鈴木氏は「無党派層を取り込む絶好の機会。既得権益や古い政治と決別した、新しい自民党を多くの人に知ってもらいたい」と支持層開拓に意欲を見せる。

 党幹部も連日のように7区入りして鈴木氏をサポートする。9日には菅義偉(すが・よしひで)官房長官が新横浜駅前で演説。「7区は大激戦区。決して楽な選挙ではない」と厳しい言葉で引き締めを図った。

 自民と野党の候補者が乱立する激しい選挙戦を制するのは−。その答えは14日の投票結果で示される。

2474チバQ:2014/12/13(土) 12:09:54
>>2368
戸井田真太郎が比例単独の話があったんですね

2475チバQ:2014/12/13(土) 13:47:27
>>2423
熊本4区忘れてますね

2476名無しさん:2014/12/13(土) 13:56:52
>>2475
熊本4区は次世代を自公が推薦だから
実質与党候補?

2477チバQ:2014/12/13(土) 15:37:00
>>2457
おう!ミステイク発見ですね。
自民でカウントしとりました


2478名無しさん:2014/12/13(土) 19:11:41
報道機関別の情勢

▼小選挙区 東京(主要区のみ)
1区
毎日(12/8) 山田(自民)、海江田(民主) 激しく競る
朝日(12/11) 海江田と山田が互角
讀賣(12/12) 山田と海江田が横一線

2区
毎日 辻(自民)が一歩リード。中山(民主)が懸命に追う
朝日 辻を中山が懸命に追う
讀賣 -

3区
毎日 石原(自民)が先行し、松原(民主)が追う
朝日 松原と石原が激戦
讀賣 松原と石原が互角の戦い

7区
毎日 長妻(民主)が先行
朝日 長妻が一歩リードする。松本(自民)は懸命に追っている
讀賣 長妻と松本が互角の戦い

14区
毎日 松島(自民)が優位な戦いを進める
朝日 松島がやや優位に立ち、木村(民主)が懸命に追う
讀賣 -

15区
毎日 柿沢(維新)と秋元(自民)が競う
朝日 柿沢と秋元が接線
讀賣 秋元と柿沢が横並びのまま接線

18区
毎日 土屋(自民)がリードし、菅(民主)が追う
朝日 菅と土屋が互角の戦い
讀賣 土屋と菅が総力戦を展開し、引き続き競り合っている

19区
毎日 松本(自民)、末松(民主) 激しく競り合う
朝日 松本が幅広い世代からの支持を集め、安定感がある
讀賣 -

21区
毎日 長島(民主)、小田原(自民) 一歩も引かず競り合う
朝日 小田原がリードし、長島が激しく追う
讀賣 長島と小田原が大接戦

23区
毎日 小倉(自民)がリードを広げる
朝日 小倉がやや先行し、櫛渕(民主)が懸命に追う
讀賣 -

※各紙の調査方法
毎日 12/5-7、295選挙区で実施。回答数75,258人(12/8朝刊)
朝日 12/6-9、295選挙区で実施。回答数129,467人、回答率60%(12/11朝刊)
讀賣 12/9-11、70選挙区で実施。回答数29,131人、回答率63%(12/12朝刊)

2479チバQ:2014/12/14(日) 09:02:48
>>2412
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141213ddlk40010290000c.html
2014衆院選ふくおか:無所属候補応援、高島市長に抗議 自民・福岡市議団 /福岡
毎日新聞 2014年12月13日 地方版

 自民党福岡市議団(18人)の妹尾俊見会長は12日、高島宗一郎市長が衆院選福岡1区(東、博多区)で無所属前職、井上貴博氏(52)を応援していることに対し「自民党本部の裁定を無視し、市民の信頼を著しく損なう」として抗議文を高島市長に手渡した。市長は抗議文を受け取ったが、今後の対応は明言しなかった。

 1区は自民党内で井上氏と新開裕司氏(46)との公認調整がつかず、党本部の裁定で両氏とも無所属で立候補している。

 市議団は、新開氏や2区(中央区など)と3区(早良区など)の自民公認候補への応援のバランスが欠けているとして、高島市長に応援の自粛を何度も申し入れていた。【中山裕司】

〔福岡都市圏版〕

2480チバQ:2014/12/14(日) 09:07:34
http://www.sankei.com/west/news/141213/wst1412130063-n1.html
2014.12.13 21:20
【最前線をゆく】
連続当選なき激戦の大阪4区 都構想行く末も占う





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有権者に支持を訴える候補者=13日午後、大阪市都島区 (安元雄太撮影) 
 衆院選の選挙戦最終日となった13日、候補者たちは「最後のお願い」に走り回った。無党派層の動向が選挙結果に大きな影響を及ぼすとあって、各党とも最後まで風向きに神経をとがらせながらの選挙戦。維新の党の本拠地がある大阪では、維新の看板施策「大阪都構想」の行く末を占う決戦ともなっている。審判は14日に下される。

「最も風に反応する」

 「デフレ脱却の処方箋はアベノミクスだが、国民の信頼なくして経済成長戦略はなしえない」。大阪4区の自民前職で外務副大臣の中山泰秀(44)は13日、住宅地で声を張り上げた。

 初の女性閣僚として厚生大臣を務めた中山マサを祖母に持ち、祖父、父らも元国会議員の政治家一族。公明の推薦も受け盤石のようにみえるが余裕はうかがえない。4区のおそろしさを体感してきたからだ。

 日本有数の繁華街の梅田を抱え、JR大阪駅周辺などで大規模な再開発計画が進む4区。その中心には、都構想で維新が機能解体を目指す大阪市役所があり、都構想をめぐる議論の象徴区でもある。

 有権者は平成17年の約40万人、26年の約43万6千人と増え続けており、「転勤族の出入りも多く大阪でも最も風に反応する選挙区」(市議)だ。現行制度で実施された平成8年の衆院選から、4区で連続当選した候補者はいない。

首相の応援と維新のエース

 中山自身、17年の郵政選挙で初めて選挙区を制したが、民主党が政権交代を果たした21年は落選。2年前は維新新人に負け、比例復活でなんとか議席に滑り込んだ。「維新の風はそよ風になったが止まってはいない」。中山の陣営関係者はそう表情を引き締める。

 10日に梅田で開かれた中山の街頭演説には、維新共同代表の橋下徹(大阪市長)との良好な関係が取りざたされてきた首相の安倍晋三も応援に入った。

 自民市議が「維新に絶対に負けない」と叫んで「がんばろー」三唱につなげると、安倍も3度、こぶしを突き上げた。その姿に陣営関係者は「首相が対決姿勢を打ち出した」と喜んだ。

 一方の橋下。「自民の背中が見えている。皆さんの支援が必要なんです」。12日夜、4区内の小学校体育館で開かれた維新新人、吉村洋文(39)の個人演説会ではこう訴えると、深々と頭を下げた。選挙戦であっても橋下がそこまで頭を下げるのは異例だ。

2481チバQ:2014/12/14(日) 09:08:01
 弁護士から大阪市議になった吉村は、都構想の制度設計で中心的な役割を果たした。維新内では「橋下の右腕」と称されるエースだが、厳しい選挙戦を強いられた。

 前回当選した前職が地元の維新市議、府議との不和が問題となって公認がおりず、吉村出馬が固まったのは公示の約10日前。出遅れた上、市議として選挙基盤にしたエリア以外では「名前さえ知っている人は少なかった」(陣営幹部)。

「流れを断ち切る」

 そして、「この衆院選で維新の流れを断ち切る」と意気込むのは、自民だけではない。自民と対決姿勢を示す共産新人、清水忠史(46)の陣営も「都構想は百害あって一利なし」と批判の矛先を維新に向ける。維新と選挙協力を進めた民主の党本部は、無所属元職の吉田治(52)に公認を出さなかったが、維新に対抗心を燃やす民主府連は独自に推薦を出した。

 橋下は13日も維新幹事長の松井一郎(府知事)とともに4区に入った。選挙カーの上で2人と並んだ吉村は、「増税の前に行政の無駄をなくす」と前のめりになって訴えた。

 その声に耳を傾けていた大阪市都島区の男性事務員(40)は「自民一色もどうかと思うが、維新の主張もスケールが小さい気がする。14日までじっくり考えたい」と、投票先を決めあぐねていた。(敬称略)

=おわり

2482チバQ:2014/12/14(日) 09:13:06
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141204ddlk27010362000c.html
注目区を歩く:’14衆院選/1 1区 浮動票巡り奪い合い /大阪
毎日新聞 2014年12月04日 地方版

 無党派層が多く、浮動票の動向によって投票結果はがらりと変わる都市型の選挙区だ。6人がしのぎを削った2012年12月の前回衆院選から一転、維新前職に、自民新人、共産新人が挑む三つどもえの戦いになった。

 1区では宙に浮いた「5万8000票の行方」が勝敗を決するとみられる。自民、民主、維新、共産、未来、無所属の6人が群雄割拠の争いを演じたうち、民主、未来、無所属の3人が得た票の合計だ。09年に民主で当選し、前回は未来から出た熊田篤嗣氏は今回、無所属での出馬を公示直前に断念した。民主系の票や、前回は無所属だったが自民で閣僚の経験を持ち、地盤がある中馬弘毅氏の獲得票など「行き場を失った票」の奪い合いとなりそうだ。

 「議員報酬や定数の削減は、大阪で改革を実行してきた維新にしかできない」。維新の井上英孝氏は公示直後の2日午前、南海なんば駅前で寒空の下、声を張り上げた。自民の大阪市議だった井上氏は維新に移り、維新旋風が起こった前回約8万票を獲得。やはり大阪市議だった自民の大西宏幸氏に約2万5000票差をつけた。

 井上氏は「身を切る改革の推進」を訴え、維新の橋下徹共同代表は公示日だけで3回も応援演説し、維新発祥の大阪の中心部で議席死守を目指す。陣営幹部は「前回ほどの追い風を感じない。接戦になる」と引き締める。

 一方、大西氏は「アベノミクスを完成させる。国防もしっかりやる」と訴え、前回の雪辱を期す。選対幹部は「投票率は上がらない。組織票を固めることが最も重要だ」と説明。井上氏と対照的に公示前、街頭演説にはほとんど立たず、自民支持者への浸透を図った。

 今回は連立を組む公明の支援も期待する。前回選で、公明は1区で推薦を出さず、自主投票だったが、今回は大西氏の推薦を決めた。大西氏の出陣式には公明の現職市議2人も出席。大西氏は「自公協力の下で頑張ります」と強調した。

 共産の柴山昇氏も浮動票の取り込みを狙う。柴山氏は公示前から「街かどしゃべり場」などのタイトルで有権者との対話を重視した活動を展開。先月29日には南海なんば駅前で「働くみなさんの財布の中身を温かくする社会にしようではありませんか」と訴えた。陣営幹部は非自民、非維新の有権者層を意識し「労働者層を中心に浮動票を取り込みたい」と意気込む。【松井聡】

     ◇

 衆院選では、さまざまな課題に直面する安倍政権が有権者の審判を受ける。大阪都構想をめぐる賛否など独自の構図も浮かぶ府内で、注目される選挙区を歩いた。

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 ◇1区(3)
 <大阪市中央区、西区、港区、天王寺区、浪速区、生野区>

井上英孝 43 [元]大阪市議 (1)維前

柴山昇 61 党1区役員 共新

大西宏幸 47 [元]大阪市議 自新=[公]

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2483チバQ:2014/12/14(日) 09:13:43
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141205ddlk27010301000c.html
注目区を歩く:’14衆院選 4区 「風」向き警戒、総力戦 /大阪
毎日新聞 2014年12月05日 地方版

 「逆風がそよ風に変わった。しかし自民の追い風と勘違いしてはいけない」。衆院選が公示された2日。自民前職、中山泰秀氏の出陣式で、自民府議が檄(げき)を飛ばした。前回選では全国的に自民の追い風が吹く中、中山氏は維新前職に5500票差で敗れ、比例復活した。維新の勢いは弱まったとみなしながらも、陣営の緩みを警戒した発言だ。

 大阪・キタを中心とする4区は、都心回帰で有権者が増え続けている。無党派層が多く、「風」に敏感なのが特徴だ。郵政解散や民主党ブームなど風が吹くたびに当選者が変わる移ろいやすい選挙区で、連続当選した候補者はいない。

 中山氏は、自ら外務副大臣を務める安倍政権の実績を強調する。「アベノミクスの批判はあるが、具体的な対案を聞いたことがない。安倍首相の化身として信を問いたい」

 維新新人の吉村洋文氏は「岩盤規制を突破できるのは維新だけだ」と自民に挑む。維新大阪市議団の政調会長を務め、大阪都構想のマニフェスト作成も担った。前回は、候補者応援に全国を奔走した市議や府議が地元に張り付いて吉村氏を全面支援し、「都構想を知る地方議員の代表を国会に送り込みたい」(陣営幹部)と意気込む。

 だが吉村氏の公認決定は公示1週間前。前職が地元議員の支持を得られずに異例の候補差し替えとなり、準備の遅れは否めない。陣営幹部は「組織票の戦いになれば負ける。投票率アップが勝利の絶対条件だ」と話す。

 「安倍政権の暴走をストップできるのは共産だけだ」。公示の2日午後、JR大阪駅前で共産の志位和夫委員長が演説すると、1000人以上の聴衆から拍手が沸き起こった。共産新人の清水忠史氏は「維新は安倍政権の応援団に過ぎない」と維新批判も展開する。「自共対決」を前面に打ち出す共産は、比例近畿で4議席以上を得るチャンスとみて浸透を図る。

 無所属元職の吉田治氏もアベノミクスを批判し、維新を「自民の補完勢力」と位置付ける。民主の風が吹いた09年衆院選は党公認で13万票超を得て当選したが、今回は民主の公認を得られず、無所属での戦いとなった。民主府連の支援を受けるが、「既存政党に対する批判票の受け皿になりたい」(陣営幹部)と無党派層を意識して支持を訴える。

 4区の「風」はどこへ向かうのか。ある陣営幹部は語る。「今はほとんど無風だ。終盤の風をつかんだ者が勝利する」【重石岳史】

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  ◇4区(4)

<大阪市北区、都島区、福島区、東成区、城東区>

清水忠史 46 党府副委員長 共新

吉村洋文 39 [元]大阪市議 維新

中山泰秀 44 副外相 (3)自前=[公]

吉田治 52 [元]副国交相 (4)無元

2484チバQ:2014/12/14(日) 09:14:26
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141209ddlk27010316000c.html
注目区を歩く:’14衆院選 7区 女性対決、激しさ増す /大阪
毎日新聞 2014年12月09日 地方版

 吹田、摂津両市にまたがる7区。今回は前職2人に共産新人の村口久美子氏が加わり、候補者全員が女性という珍しい選挙区だ。

 前回は自民の渡嘉敷奈緒美氏が約7500票差の接戦を制し、維新の上西小百合氏も比例で復活当選した。民主政権で官房長官を務めた藤村修氏は落選して引退。今回、民主は維新との調整で擁立を見送り、「女性対決」となった。

 渡嘉敷氏は「30代、40代、50代の女の戦い。私が一番年上。悩んだら一番のおばちゃんに入れて」と、出陣式で笑いを誘った。「経験と実績」を強調、「小選挙区は渡嘉敷、比例は公明党と書いて。年齢を重ねた分、選挙でも勝つ」と訴え、組織票固めに徹する。

 陣営が注視するのは、前回選で藤村氏が得た4万5000票の行方だ。維新についても「阪神タイガースのように勝っても負けても変わらないファンがいる」と警戒する。

 一方、上西氏は「投票率が低くなるほど、雨が降ろうが雪が降ろうが投票所に行く業界団体、既得権益を守る人たちの意見ばかりが反映される。ぜひ1票の権利を行使して」と3日、江坂駅前で呼びかけ、自公を批判した。

 上西氏は20代で初当選し2年間、毎週のように地元を回った。選対関係者は「後援会は発展途上。突然の解散で時間が足りない。大阪都構想で対立する民主との野党共闘も難しい」と厳しい表情だ。

 村口氏は自民、維新の批判票や、民主票の受け皿を目指す。「浮動票の多い地域。民主不在で、維新の風もない。街頭の反応はいい」と関係者。4歳の娘を持つ母親として子育て経験もアピールする。村口氏は「維新など第三極に期待した無党派層は迷っている。『女性対決』が注目されるが、丁寧に政策の違いを訴える」と話す。

 今回は、来春の吹田市長選の前哨戦ともうわさされる。現職は前回、大阪維新の会公認で立候補。自民は新人を擁立する。「市を二分する争点が見当たらず、勝ち馬に乗る人も出る。結果次第で市長選も左右される」と関係者は危機感を持つ。

 6日には各陣営の「大物」が選挙区入り。「自公圧勝と言われるがまだ序盤戦。『いい』と言われてよかったことなんて一度もない」(自民・石破茂地方創生担当相)。「自公は強い。だが永田町には『おかしい』と騒ぐ存在も必要。その役割の担うのが維新」(維新・橋下徹共同代表)。攻防は激しさを増している。【村上尊一】

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 ◇7区(3)
 <吹田市、摂津市>

村口久美子 42 党7区役員 共新

渡嘉敷奈緒美 52 [元]厚労政務官 (2)自前=[公]

上西小百合 31 党女性局役員 (1) 維前

2485チバQ:2014/12/14(日) 09:15:44
>>2223 大阪13区
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141211ddlk27010338000c.html
注目区を歩く:’14衆院選 16区 「反維新」共闘、国政は対決 /大阪
毎日新聞 2014年12月11日 地方版

 自公の選挙協力で、長く公明、民主、共産の三つどもえとなっていた16区。今回は国替えの次世代前職が加わり、四つの政党の候補がぶつかる。維新は候補者の擁立を見送ったため、昨年9月の堺市長選では「反維新」で共闘した自民、民主、共産も、国政では従来通りの対決構図となった。

 「政治を前に進められない政権に戻してはならない。いかがでしょうか」。先月28日、堺市役所前で、山口那津男代表とともに演説した公明前職の北側一雄氏。前々回に議席を奪われた民主を意識した発言に聴衆から大きな拍手が起こった。

 前回選で公明を支援した維新とは関係が一変。大阪都構想を巡って対立し、維新は松井一郎幹事長の出馬を検討した。出馬は見送られたが、溝は深まった。だが、北側氏も山口代表も演説で維新に触れることはない。北側氏の陣営は「自分たちの訴えをするだけ」。関係者は「出馬騒動はもう終わった話。維新にけんかを売る必要はない」と話す。

 連立を組む自民も安倍晋三首相、谷垣禎一幹事長、小泉進次郎復興政務官らが連日応援に駆け付け、自公政権の実績をアピールするが、維新に触れる発言はない。今月4日、堺市役所前で演説した安倍氏は「連立政権は北側さんを抜きにして考えられない」と持ち上げた。

 「株価は上がったが、格差社会が進行している」と自公政権を批判するのは民主元職の森山浩行氏。今月5日には枝野幸男幹事長とともに、南海北野田駅前で「もう1度、政権を担える党は私たちしかいない」と声を張り上げた。「前回は逆境の中の選挙で、党への信頼感はどん底だった。今回は上がるだけ」と期待をこめる。

 報道各社の情勢調査では与党優勢が報じられ、低投票率も懸念されている。民主系の堺市議は「無党派層の取り込みが鍵」と分析する。堺市長選で民主から推薦、自民から支持を受けた竹山修身市長は北側氏、森山氏の両陣営の事務所開きに出席し、“等距離外交”に徹する。竹山氏は「支援を受けた方々に恩返しをする。お二人とも当選してほしい気持ち」と自公、民主の両方に配慮する。

 17区から国替えして挑む次世代前職の西村真悟氏は、拉致被害者の救出や自主憲法の制定などの持論を展開。「公明が与党にいることで、障害になっている」と訴え、保守票の切り崩しを狙う。維新が支援するとの見方もあるが、維新市議は「公認候補が戦う17区に力を注ぐ」とし、関係を否定する。

 共産新人の益修一氏は消費税増税への反対を主張。介護施設の勤務経験から社会保障の充実を訴え「政策だけでなく、数でも自共の対決の時代にしたい」と支持を訴える。【山口朋辰】

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 ◇16区(4)
 <堺市堺区、東区、北区>

北側一雄 61 党副代表 (7)公前=[自]

森山浩行 43 [元]府議 (1)民元

益修一 36 党16区役員 共新

西村真悟 66 [元]防衛政次官 (6)次前

2486チバQ:2014/12/14(日) 09:20:44
http://www.asahi.com/articles/DA3S11504456.html
(2014衆院選)沖縄、溶ける保革 知事選に続き、全区で自民に挑む
2014年12月13日05時00分
 沖縄県の4選挙区では、米軍普天間飛行場の県内移設の賛否をめぐって政党の枠組みが溶け、従来の「保守」「革新」が入り交じった選挙戦になっている。11月の県知事選で勝利した県内移設反対派は、全区で自民前職に対立候補を立てるが、政党や属性はみなばらばらだ。政党の枠を超え、政策一点でまとまる形は、新しい選挙のあり方につながるか――。

 ■反辺野古移設、政権と対決

 翁長雄志(おながたけし)・沖縄県知事(64)は10日、就任に伴う職員への訓示を終えると、その足で県庁前の選挙カーへと急いだ。車上には、共産党の志位和夫委員長と沖縄1区の候補者、赤嶺政賢氏(66)がいた。自民党沖縄県連幹事長まで務めた翁長氏の知事としての初の政務は、共産党候補の応援演説だった。

 翁長氏は車上で「10万票という圧倒的な差で当選させてもらった。新辺野古基地は造らせない。衆院選で赤嶺さんを当選させることが、改めて民意を突きつけることになる」と叫んだ。志位氏も「安倍政権は沖縄県民の民意を一顧だにしない。日本の民主主義が問われている」と続けた。

 沖縄では、政党の枠組みが溶解し始めている。

 11月16日の知事選では、安倍政権が進める米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設の是非が最大の争点となった。自民推薦で辺野古移設推進の現職、仲井真弘多(なかいまひろかず)氏に対し、那覇市長だった翁長氏が移設反対を掲げ、自民系の一部、共産、社民など党派を超えた「オール沖縄」を掲げて圧勝した。

 翁長氏は知事選の余勢を駆って、1区では共産党の赤嶺氏、2区では社民党の照屋寛徳氏(69)、3区では生活の党の玉城デニー氏(55)、4区では沖縄県議長も務めた自民系重鎮で無所属の仲里利信氏(77)を支援する。出身はばらばらだが、辺野古反対の一点で共闘する「オール沖縄」を再現させた。

 各報道機関の情勢調査で現有議席を超える優勢が伝えられる自民党だが、沖縄では前職4氏の表情はそろって険しい。

 自民党の谷垣禎一幹事長は8日、4区の西銘恒三郎氏(60)の応援演説で「逆風の中、厳しい戦いをしている。安倍政権は沖縄の振興に力を尽くす」と叫び、西銘氏も各地で「アベノミクスで元気にする」と訴えた。

 2年前の衆院選で、自民党沖縄県連は「普天間の県外移設」を公約に掲げ、4人の前職も同じように訴えて当選した。しかし、昨年、政権の求めで辺野古移設の事実上の容認へ立場を変えさせられた。西銘氏は「敵は基地問題の『逆風』だ」とこぼす。

 ただ、安倍政権に危機感は薄い。知事選で大敗したが、「基地問題の県民投票ではない」として移設作業を進める考えだ。さらに、衆院選の結果にかかわらず「移設を淡々と進めさせていただく」(菅義偉官房長官)という方針を貫く。

 全国を飛び回る安倍晋三首相と菅長官だが、沖縄入りだけは「かえって票を減らす」(党幹部)などの理由で見送られた。

2487チバQ:2014/12/14(日) 09:20:54
 ■政策一点の共闘、もろさも

 知事選で政党の枠を超えて一つになった「オール沖縄」体制。だが、政党が選挙区ごとにしのぎを削る衆院選では、もろさも見える。

 「君はいつから共産党になったか、と文句を言ってくる人がいる」。那覇市のある1区。自民系同市議団「新風会」の金城徹会長は、赤嶺氏を支援する会合でこうこぼした。

 新風会は、翁長氏とともに辺野古移設反対を訴えたため、自民党から除名されたり、離党させられたりした。知事選での勝利の原動力にはなったが、衆院選では一つにまとまりきれない。共産党の候補者を応援することに抵抗感もあるからだ。

 こうした声に共産党側も配慮をみせる。赤嶺氏は翁長氏の選挙事務所を「居抜き」で借り受けた。はためくのぼりは共産の「赤」にこだわらず、知事選で翁長氏が使ったのと同じ、緑地に赤文字。政党色を抑えた。11日に街頭演説した不破哲三・前共産党議長も「共産党」という名前をほとんど口にせず、「知事選はすごかった。今度の選挙では4人全員当選させて、自民党に県民の総意をぶつけよう」と、「オール沖縄」の枠組みに徹した。

 新風会では、赤嶺氏の応援は主に金城氏が引き受け、一部は自民党の国場幸之助氏(41)の支援に回る。維新の下地幹郎氏(53)に近い人もいる。別のメンバーは隣の4区に通い、自民系の仲里氏の応援に入る。「共産を応援できない分、こちらで頑張る」という。

 「オール沖縄」のかけ声のもと、基地反対の一点で保守、革新の垣根を越えて自民党の候補を打ち破った知事選。衆院選でも政党の枠組みを超えて政策の一致で戦う構図が、「1強多弱」の国政の現状を変える野党の戦いのモデルにならないかという期待感はある。

 一方で、翁長氏を支える那覇市議の一人は「我々はステンドグラス。遠目には美しいが、それぞれ色は違うし、もろい」。仮に一つの政策で強く結ばれても、国政レベルで社会保障や財政、憲法などさまざまな重要政策で一致できなければ、「ステンドグラス」がたちまち瓦解(がかい)することも予想される。

 沖縄の試みは、小さいながらも、今後の政党や選挙のあり方を問う試金石でもある。(山岸一生)

2488チバQ:2014/12/14(日) 09:21:47
新潟

http://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20141212150882.html
参院議員、改選も見据え奔走 
民主 5区混乱の余波も

 14日投票の衆院選では、県内6小選挙区の候補者の応援に、自治体の首長や参院議員も駆け付けている。泉田裕彦知事は10日に長岡市の集会に参加した。自民党と民主党の候補が激戦を続ける選挙区では、「等距離外交」「中立」に努める市長も。県選出の参院議員4人も各選挙区を回っているが、民主党には5区の野党候補擁立をめぐる混乱の余波も出ている。

 「自分の選挙もあるので1〜6区をすべて回りたい」。参院新潟選挙区で2016年夏に改選期を迎える自民党の中原八一氏は、1区前職候補の選対本部長を務めながら、全県を駆けめぐっている。

 自民党の1〜4区候補は1期生。いずれも後援会を整備しているさなかに2度目の衆院選を迎えた。中原氏は「若手の後援会が育てば、将来の自民党のためにもなる」として、支持拡大を訴える。

 一方、同じく16年に改選となる民主党の田中直紀氏は1区の応援に入っている。地盤である5区で、民主県連が推薦する生活の党新人を支援する姿は見られない。妻の真紀子氏が今衆院選への出馬を辞退した後、一度は独自候補擁立を目指した経緯があるからだ。

 田中氏は5日、報道陣から今後5区の生活候補を応援するかを問われ、「それぞれにやっていますから」と言葉を濁した。

 昨年の参院選で再選を果たした自民、民主議員は「お礼回り」の意味合いも込め、候補を応援する。

 「まだ1期の1〜4区を重点的に回っている」と話す自民党の塚田一郎氏は、自らの地盤固めについて「来年の統一選が終わってから」と話し、まずは衆院選に全力を投じる構え。

 民主党の風間直樹氏は、6区候補の選対本部長を務める傍ら、各選挙区の集会に「昨年の選挙の恩返し」として顔を出し、票の掘り起こしに努めている。

【政治・行政】 2014/12/12 09:11

2489チバQ:2014/12/14(日) 09:24:15
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1150/20141214_04.html
小沢氏、最終日も地元入り 票固めにフル回転


街頭演説を前に聴衆と握手する小沢氏(右)=13日午後3時40分ごろ、奥州市水沢区
 生活の党の小沢一郎代表(72)は13日、立候補している衆院選岩手4区に再び入り、花巻、北上、奥州3市で街頭演説した。6、7両日に続き、選挙期間中2度目の地元入り。比例東北自民党前議員の藤原崇候補(31)と横一線の競り合いとなっている情勢を踏まえ、最後の票固めに自らフル回転した。
 花巻市のショッピングセンター前では午後2時ごろ、支持者ら約450人(陣営発表)を前に演説。「安倍政権の経済政策は、国民の日常の暮らしを苦しくさせているだけ」と批判した。
 北上市の百貨店前でも約400人(同)を前に、声を張り上げた。
 最後の奥州市水沢区の商業施設前には、約700人(同)が詰め掛けた。小沢氏が「もう一働きさせていただきたい。最後の大仕事として、必ず野党勢力を結集して3度目の政権交代を実現する」と言葉に力を込めると、聴衆から拍手と歓声が沸いた。
 演説を聴いた花巻市の会社員男性(56)は「2度も地元に来るとは、かなり厳しいということだろう」と話した。
 自民党の藤原氏は北上市など全域で約50カ所の街頭演説をこなし、若さや世代交代を強調した。共産党新人の高橋綱記候補(67)も花巻市などで支持を訴えた。


2014年12月14日日曜日

2490チバQ:2014/12/14(日) 09:30:44
4219 :チバQ :2014/12/14(日) 09:30:13
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155746
佐賀県知事選めぐり…官邸vs自民県連・財務省が大ゲンカ

2014年12月14日
 逆らう者は「身内」でも容赦しない。安倍政権の独裁ぶりがよく表れているのではないか。衆院選に出馬した古川康前知事の辞職に伴う佐賀県知事選(25日告示、1月11日投開票)のゴタゴタだ。自民党本部と県連の間で“内紛”が勃発。それを官邸が力でねじ伏せたのである。

 県連が出馬を後押ししていたのが佐々木豊成・内閣官房TPP政府対策本部国内調整総括官(61)。財務省理財局長だった大物だが、この人選に官邸が「ノー」を突きつけた。菅官房長官とのパイプを強調する樋渡啓祐・前武雄市長(45)の擁立が決まったのである。

■比例順位を落とされた自民候補も

「7月の滋賀県知事選、11月の沖縄県知事選に続く3連敗を懸念した官邸と党本部が、知名度の高い樋渡前市長をムリヤリねじ込んだのが真相です。県連、財務省の面目は丸潰れですが、それだけじゃありません。県連と一緒に佐々木擁立で動いていた前職の今村雅弘元農水副大臣が今度の選挙で自民党の比例九州ブロック31位になったのです。今村さんは旧佐賀2区から“上位優遇”を条件に比例に転出した。フツーならば、比例単独上位になる。しかし、官邸に逆らった見せしめのごとく、順位を落とされた。地元は『こんなバカな話があるか』とカンカンです」(地元記者)

 そもそも、知事選が行われるのは、官邸サイドが九州電力玄海原発を再稼働させるため古川前知事に任期途中の国政転身を促したからだ。古川は佐賀2区から出馬するが、ここは原発立地選挙区だ。官邸の意のままに動く“操り人形”を据えた方が万全。そんな思惑の候補擁立となったのだが、官邸のゴリ押しに財務省も怒っている。場外乱闘になっている。

2491チバQ:2014/12/14(日) 09:32:06
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141214_31004.html
<衆院選>平野氏、衆院選は沈黙


平野達男氏
 衆院選中、元復興相の平野達男参院議員(60)=岩手選挙区=が表立った動きを見せなかった。昨年の参院選前に民主党を離れ、現在は無所属。来年秋の岩手県知事選に向け、自民党などに水面下で擁立を模索する動きがある。衆院選後の岩手で、動向が注視される人物の一人だ。

 平野氏は河北新報社の取材に「政党とは一線を画している。衆院選で特定候補を応援することはない」と語った。
 前回衆院選(2012年)のときは民主党。生活の党の小沢一郎代表とたもとを分かち、岩手4区で小沢氏に対抗した民主候補を支援した。
 昨年7月の参院選前、岩手選挙区で民主党公認を受けていながら離党を表明。除籍された。自民党による支援が取り沙汰されたが、無所属で立候補。自民候補らを破り3選を果たした。
 平野氏の沈黙について、参院選で支援した県議は「自民寄りと見られるのを警戒したのでは」と推し量る。理由の一つに来年の知事選を挙げる。
 自民党と無所属系の県議会第2会派「いわて県民クラブ」、社民党の一部県議は知事選で独自候補の擁立を模索している。有力な「候補」の筆頭が平野氏だ。
 復興相を務め知名度は高い。北上市出身で自民党が弱い県南に地盤がある。県議は「共闘成立には政党色が薄い方がいい」と言う。
 こうした動きについて平野氏は「いろんな声があることは事実で、無視はできない」と意味深長に話す。
 達増拓也知事(50)は11月、3選を目指して立候補する意向を表明。達増氏も「県民党」を掲げ、選挙中は動かなかった。衆院選を経て岩手県政界は知事選へ動きだす。


2014年12月14日日曜日

2492チバQ:2014/12/14(日) 09:34:26
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/12/14/kiji/K20141214009457030.html
安倍首相 “敵将”にとどめを刺すべく東京1区で締めくくり「結果出します」

 首相が選挙戦総仕上げの地に選んだのは、敵陣本丸だった。午後7時30分すぎ、民主党・海江田代表が立候補している東京1区内の秋葉原駅前に登場。海江田氏が最後にマイクを握った新宿駅前から約8キロの距離で“民主攻撃”を展開した。

 約8000人(自民党発表)の聴衆を前に「この選挙区には野党第1党の党首がいるが、私たちはここでも結果を出す」と強調。さらに「民主党の言うようにやっていたら日本はよくならない」とぶちかました。

 選挙戦の12日間、平日は地方、週末は人出の多い首都圏を中心に街頭演説。海江田氏を上回る25都道府県を飛び回り、移動距離も1万4000キロ超えた。最終日は、山梨県や長野県を回り、自ら“敵将”にとどめを刺すべく東京1区で締めくくった。

 終盤の情勢調査では、首相の狙い通り、自民党は300議席をうかがう勢い。一方の民主党は公示前の62議席から増える見込みだが、目標の100議席には届かないとみられる。自民党幹部は「海江田氏が選挙区で敗北すれば、民主は議席が増えても勝利宣言できないはず。作戦通りにいきそうだ」と話した。

 公明党の山口那津男代表、次世代の党の平沼赳夫党首、共産党の志位和夫委員長、生活の党の小沢一郎代表、社民党の吉田忠智党首、新党改革の荒井広幸代表も各地で有権者に支持を訴えた。
[ 2014年12月14日 05:30 ]

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/12/14/kiji/K20141214009457070.html
三原じゅん子氏 “枝野つぶし”「選挙の時だけ帰ってくる 地元と言えない」

 三原じゅん子参院議員は午後3時すぎ、埼玉5区の牧原秀樹氏を応援するため下村博文文部科学相とともにJR大宮駅前に参上した。

 民主党政権時を「あの頃は経済がどん底だった」と批判し、株価上昇などによるアベノミクス効果を強調。枝野氏に3連敗中の牧原氏のことを「どうしても小選挙区で勝たせてほしい」と呼びかけた。陣営幹部も「ある民主候補者は(都内の)議員宿舎に住んでいて選挙の時だけ帰ってくる。地元と言えない」などと最後まで“枝野つぶし”に躍起だった。
[ 2014年12月14日 05:30 ]

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/12/14/kiji/K20141214009457010.html
“石原軍団最後の戦い” 慎太郎氏は発熱ダウン
電車で移動中に有権者と会話する石原伸晃氏
電車で移動中に有権者と会話する石原伸晃氏
Photo By スポニチ
 引退表明した次世代の党・石原慎太郎最高顧問(82)と、ともに自民党の長男伸晃氏(57)三男宏高氏(50)は“石原軍団最後の戦い”で都内を駆け回った。

 激戦の東京3区では、宏高氏が戸越銀座商店街(品川区)の選挙事務所前などで演説。「厳しい戦い。どうか勝ち抜かせてください」と連呼して支持を訴えた。

 最大の敵は宏高氏の背後に見え隠れする“妖怪おぼっちゃ魔”かもしれない。同区は商店街や中小の町工場が多い庶民的エリアとされ、宏高氏はガツガツしないスマートな印象を持たれている。山東昭子参院議員らの応援演説に黙って聴き入る姿に「応援弁士への礼儀の表れでしょうが、その間に有権者に握手回りしてもいい」との声もあった。宏高氏が去った直後に事務所前を通った対立候補の民主党・松原仁氏(58)は“敵”の支援者に「お疲れさま」と握手する抜け目なさを発揮。宏高氏に投票するという男性も「父さんに比べると弱々しい。もっと前に出て」と注文した。

 東京8区の伸晃氏は、演説したJR西荻窪駅とJR阿佐ケ谷駅を電車で移動。妖怪おぼっちゃ魔を振り払い、庶民派をアピールした。全国を応援に回り、地元での街頭演説は公示日以来2回目。優勢とされるが、陣営は「それが逆に怖い」と気を引き締めた。選挙カーから、叔父の故石原裕次郎氏の代表作の刑事ドラマ「太陽にほえろ!」のテーマ曲を流し自身の選挙活動を終えた。その後、宏高氏の応援に向かった。

 一方、東京ブロック最下位の9位で比例単独立候補の慎太郎氏は、全国を飛び回った疲れが出たのか最終日目前でダウン。前日、38度の発熱を訴えていた。この日は有楽町での街頭演説を辞退。山田宏幹事長(56)の個人演説会の応援に、約30分遅れで登場した。たどたどしい足取りで登場すると「伸晃は言うことを聞かない。私を反面教師にしている」「親父が遺した金をどんどん弟(裕次郎氏)が使った」「今1番したいことはシナ(中国)と戦って勝つこと」などと“暴走発言”で約150人で満席の会場を沸かせた。この日が最後の政治活動の可能性もあるが、引退については話さなかった。

2493チバQ:2014/12/14(日) 09:35:13

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/12/14/kiji/K20141214009456980.html
民主党 最後まで空回り「1強他弱」構図崩せず

 衆院選の選挙戦最終日となった13日、各党幹部や候補者は全国の繁華街などで最後の街頭演説をした。東京都内で遊説を行った民主党の海江田万里代表は、自らの地元であるJR新宿駅で最後のお願いに臨み、無党派層に支持を訴えた。また自民党総裁の安倍晋三首相は、海江田氏のお膝元であるJR秋葉原駅前でマイクを握った。14日に投開票される。

 JR池袋駅、渋谷駅といった無党派層が多い都心を中心に遊説した海江田氏、“締め”には自身の選挙区でもあるJR新宿駅東口を選んだ。コートを羽織らずスーツ姿の海江田氏は、詰めかけた聴衆に向かい「安倍(晋三)さんは思い込みの経済政策で、人々の暮らしは厳しくなっても我慢しろ。この道しかないと言い続けている。民主党は国民の皆さまの期待を受け止めて、政権奪取する政党にならなければいけない。そのための第一歩、一里塚の選挙です」などと必死に訴えた。

 2年前の選挙後に党代表となり、初めて挑んだ衆院選。党の顔として他候補応援のため東奔西走した。有権者にはアベノミクス単一争点化に対抗するため、無党派層に照準を合わせ「政治とカネ」問題を大きな論点にしようとアピールするが、短期決戦による出遅れと、安倍首相の“妖怪争点ぼかし”に遭い、自らの土俵に首相を引きずり込めなかった。議員定数削減でも食い下がるが、党幹部は「首相が正面から応じてくれない」とこぼすなど、当てが外れた格好。政権批判票をつかみあぐねる一因ともなっており、獲得議席は公示前の62からの微増予想。300議席の勢いを保つ、自民・安倍首相の手のひらで踊らされているような状態だ。

 自民は、前回選挙で比例復活で議席を得た海江田氏の地元東京1区に、党幹部や弁士を次々投入し「復活は許さない」(永田町関係者)とばかりに、組織の締め付けを図った。海江田氏は最終の街頭演説終了後、記者団に「(選挙区では)私なりにできる範囲でやってきた」とやや疲れた表情で語った。

 東京1区同様、安倍首相が「重点選挙区」と定めているのが、枝野幸男幹事長のお膝元の埼玉5区。地元を空けている間に続々党幹部を入れたほか、この日午後には、元女優の三原じゅん子参院議員に託すダメ押しぶり。「民主のツートップ」つぶしに力を入れる。枝野氏の陣営は「野党の幹事長相手に、一国の首相がやることではない」とおかんむり。

 枝野氏はこの日、地元に張り付いて選挙区を回り、最後はJR大宮駅前で支持を訴えた。
[ 2014年12月14日 05:30 ]

http://www.hochi.co.jp/topics/20141214-OHT1T50019.html
【衆院選】橋下氏、投開票前日に「維新の党は完敗…」
2014年12月14日6時0分 スポーツ報知
橋下徹氏の口からは、完敗宣言
橋下徹氏の口からは、完敗宣言
 衆院選選挙戦の最終日となった13日、与野党党首は各地で街頭演説に臨み、懸命に支持を訴えた。民主党の海江田万里代表(65)は東京都内各地を回り、最後は自身が立候補している東京1区内のJR新宿駅前での演説で締めた。一方、自民党総裁の安倍晋三首相(60)は、前回の2012年衆院選に続いて東京・秋葉原で最後の訴え。このまま自民1強体制継続か、野党が巻き返すか。14日深夜にも、大勢が判明する。

 維新・橋下徹共同代表(45)は13日、地盤とする神戸、大阪の10会場を駆け回った。最後の演説となった大阪市のなんばでは「明日12月14日、自民党と公明党は歴史的な勝利を収めます。維新の党は完敗。負けました」と、投開票前日に、まさかの白旗を掲げた。

 2年前の衆院選で12選挙区を制した大阪でも苦戦が伝えられる。完敗を認める一方、「まだ僕らはへこたれません。そんなヤワな根性じゃありませんから」と意気軒高。大阪都構想実現の命運を握る来春の統一地方選を控え、今回の衆院選でも一定数を確保させてほしいと訴えた。

2494チバQ:2014/12/14(日) 09:45:29
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141213/plt1412131000002-n1.htm
【激突!!師走決戦】進次郎氏、小沢氏地元で猛“口撃” 大震災後の行動を疑問視 岩手4区 (1/2ページ)
2014.12.13


《表の見方》 △は「優勢」、▼は「あと一息」(夕刊フジ分析) ※自=自民党、共=共産党、生=生活の党【拡大】


 自民党の小泉進次郎復興政務官(33)が11日、生活の党の小沢一郎代表(72)のおひざ元に「最強の刺客」として送り込まれた。苦戦が伝えられる小沢氏の事務所近くで、東日本大震災直後の小沢氏の不可解極まる行動を指摘し、「岩手の政権交代を」「新時代の幕開け」などと訴え、約300人の聴衆を熱狂させたのだ。かつての「剛腕」は崖っぷちに立たされている。

 「水沢のみなさま、おばんでございます(=東北弁で『こんばんは』の意)」

 11日午後5時過ぎ、岩手県奥州市の商業施設前、進次郎氏が得意の「ご当地ネタ」でこう語りかけると、人々はどっと笑った。小沢氏が6、7日に地元入りした際でも、聴衆は多くて百数十人だったので、進次郎人気はさすがだ。あちこちから「キャー」「こっち向いて〜」と黄色い歓声が飛んだ。

 小雨のパラつく寒空の下で、進次郎氏の演説は次第に熱気を帯びていった。一気にヒートアップしたのは、2011年3月の東日本大震災から約1カ月後、進次郎氏が岩手県に入ったエピソードを次のように語ったときだった。

 「あるおじいちゃんが私に対してこう言いました。『小泉さん、岩手のことよろしく頼みます』と。私はこう言いました。『いやいやいや、岩手にはあの大先生がいるじゃないですか』。すると、そのおじいちゃんはこう言ったのです。『なぁんも、やってくれんもん』って」

 「大先生」とは当然、小沢氏のことだ。大震災が発生したのは民主党政権時代で、小沢氏は党員資格停止中だったとはいえ、同党内に強い影響力を持っていた。ところが、甚大な被害を受けた岩手県沿岸部の被災地を小沢氏が視察したのは、震災発生から何と10カ月近く過ぎた後だった。

 進次郎氏が演説していた場所の数十メートル先には小沢氏の事務所があった。その方向を意識して、進次郎氏が「震災の直後に発揮できたはずの『剛腕』を、なぜあの時にふるわなかったのか」と言い放つと、聴衆からは大きな拍手とともに「そうだ、そうだ!」と歓声がわき上がった。

 さらに、進次郎氏は「過去に活躍した方から、これから活躍する方に変化を遂げつつある」「岩手の新時代を築く幕開けだ」「この岩手4区は、岩手における“政権交代”がかかっている」などと畳みかけ、自民党公認の藤原崇氏(31)への支持を訴えた。

 そもそも、進次郎氏の父、純一郎元首相(72)と、小沢氏は因縁が深い。

 1942年生まれの同じ年で、ともに慶大経済学部卒。初当選は純一郎氏が1期遅いが、福田赳夫元首相率いる福田派と、田中角栄元首相の田中派に属し、日本政治史に残る権力闘争「角福戦争」では最前線にいた宿敵だ。純一郎氏が首相時代も、小沢氏は「小泉改革は看板だけ」などと徹底的に批判を続けた。

 それだけに、小沢事務所の関係者は「あんなの(=進次郎氏)が来ても票なんか増えない。(安倍晋三)首相も来たが、逆に向こうは500票減らしたはずだ。高齢化したとはいえ、こちらの後援組織は盤石だ」と、静かな対抗心を見せる。

 ただ、小沢氏を取り巻く情勢は厳しい。進次郎氏が攻撃材料にした、大震災後の行動を疑問視する声はいまだに多い。

 奥州市の自営業の女性(68)は「いつまでたっても小沢さんが被災地に来ないから『死んだんじゃないか?』って噂が出たぐらい。カネ(金)を出してくれって言ってたんじゃない。カオ(顔)を出してくれれば、それで良かった」と吐き捨てた。

 離婚問題のダメージも深く、「ここは和子夫人で持っていたようなもの。女性支持者はかなり離れた」(地元関係者)という。

 大逆風に危機感を募らせる小沢氏は、13日にも選挙期間中では2度目となる異例の地元入りを行うが、「小沢王国」は崩壊寸前だ。 (安里洋輔)

2495チバQ:2014/12/14(日) 09:46:24
http://www.sankei.com/premium/news/141214/prm1412140021-n1.html
2014.12.14 07:00
【衆院選2014】
大物の戦い「風」吹くか 天王山、自民「挙党態勢」で民主代表追い詰め 現職閣僚の太田氏、多母神・青木氏どこまで

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候補者らの最後の訴えを聞く有権者=13日夜、東京都内(鈴木健児撮影)
 衆院選は13日、投開票を翌日に控え、舌戦最終日を迎えた。永田町や霞が関、東京都庁も抱える政治の中心・東京1区では、自民が挙党態勢で、民主代表を追い詰め、下町風情の残る東京12区では公明の閣僚に共産、次世代、生活の各党が挑む構図。候補者は街頭で最後の訴えに余念がなかった。

東京1区

 今回の選挙も自民前職の山田美樹氏(40)と、民主代表で前職の海江田万里氏(65)が激しい争いを展開している東京1区。

 13日夜、千代田区のJR秋葉原駅前で、山田氏は「民主党は初めから政権交代を目指さないと明言している。そんな野党に1区を渡すわけにはいかない」と声をからした。応援に訪れた安倍晋三首相も、「民主政権の3年間が間違っていたという証を見せるためにも、山田美樹に力を結集してほしい」と呼びかけた。

 前回の衆院選では、当時新人だった山田氏が1134票の小差で海江田氏に勝利。自民は今回、東京1区を自・民対決の「天王山」(都連幹部)と位置づけ、公示前から安倍首相ら大物が続々と選挙区入り。選挙期間中には党外から舛添要一都知事も駆けつけた。集会や演説会は、都議や区議、業界団体関係者で埋め尽くされ、文字通り“挙党態勢”となった。

 前回選挙後、党代表となった海江田氏はテレビ出演などで知名度が高い。党の手厚い支援を受けながらも、山田氏の選対幹部は「相手は短期間で情勢をひっくり返せる知名度がある」と警戒。最終盤では選挙区を細かく回り、無党派層対策にも力を入れた。

 代表として前回に続く選挙区での敗退は許されない海江田氏は13日夜、新宿区のJR新宿駅西口で最後の訴え。安倍政権の経済政策「アベノミクス」に関し、「安倍首相の思い込みで『この道しかない』と繰り返し、結論ありきの政治が行われている。今こそ流れを変えるときだ」と訴えた。

 応援で全国を飛び回り、公示から8日目で初めて本格的に地元入りした。陣営関係者は「有権者と直接言葉を交わし、握手して票を増やすのが一番だが、立場もあり本人不在なのは仕方がない」と語る。

 2年前は比例代表で復活当選を果たしたが、陣営内には「選挙区で勝ってこそ求心力を維持していける」との声もあり、総力を挙げて選挙区での捲土(けんど)重来を期す。

 次世代新人の渡辺徹氏(36)は港区内で「第三極として、公明に革新側に引っ張られている自民を保守寄りに戻し、暴走を止める防波堤になる」と訴えた。また、共産新人の冨田直樹氏(38)は「憲法9条を生かした積極外交こそ重要。集団的自衛権行使を狙う安倍暴走政権にストップをかける」と声を張り上げた。

2496チバQ:2014/12/14(日) 09:46:49
東京2区

 「景気経済の再生には、今の道しかない。この2年間、誰が戦ってきたのか、誰が働いたのかをよく見ていただきたい。自公政権しかない」

 選挙戦最終日の13日夜、公明前職の太田昭宏氏(69)は北区のJR赤羽駅前でこう訴えた。

 平成15年以降、自民が公明との選挙協力から候補者擁立を見送ってきた東京12区は、次世代新人の田母神俊雄氏(66)が参戦し、様相が一変した。

 田母神氏は、安倍晋三政権が進める集団的自衛権行使に公明が慎重な姿勢であることなどを挙げ“自公分離”を狙った。だが、太田氏側は早々に「同じ土俵には立たない」(陣営幹部)方針を固め、国土交通相としての実績を携え、企業・団体回りと遊説をバランスよくこなしてきた。

 今回の選挙戦で焦点となるのは、今年2月の都知事選で田母神氏が北区と足立区で獲得した4万票余りの行方。太田氏の陣営に詰める男性支援者は「保守票が田母神氏に流れる可能性は読み切れない。一抹の不安は残る」と話す。だが、陣営幹部は「田母神氏の主張は安全保障など極端な面があり、穏健保守層の票は流れていないはずだ」と自信をのぞかせた。

 その田母神氏は13日夕、JR赤羽駅前でマイクを握り、「自公連立政権では日本は一歩も前進できない。日本には日本派の政治家がほとんどいない。自民党の右側にしっかりと柱を立てて、叱咤(しった)激励をしないと日本を取り戻すことはできない」と訴えた。

 田母神氏の陣営幹部は、自民候補が長く出ていないことに触れ、「自民支持者らに鬱積していた保守層の不満や批判が、田母神のアピールによって顕在化している」と強調している。

 21年の衆院選では民主から出馬し、当時、公明代表だった太田氏を破った生活前職の青木愛氏(49)はこの日、選挙カーで選挙区内をくまなく回った。

 選挙戦では民主政権について、「期待に応えられなかった」と“おわび”をしながらも、「もう一度、政権交代を実現し本当に生活者の立場にたった社会を作りたい」と訴えてきた。ただ、陣営関係者は「いまでも『政権を取ったのに何をやったのか』という雰囲気が強い」と言葉少なだ。

 東京12区では、共産新人の池内沙織氏(32)が3度目の挑戦。「集団的自衛権と消費増税に反対する有権者は従来の自公支持層にもいるので、受け皿となる」(陣営幹部)とした。

2497チバQ:2014/12/14(日) 09:47:13
↑ 東京2区じゃなくて12区ですね

2498チバQ:2014/12/14(日) 11:41:53
http://toyokeizai.net/articles/-/55834
自民優勢の総選挙、実は波乱要素もいっぱい
盛り上がりに欠けた選挙戦、結果はどう出る?
安積 明子 :ジャーナリスト 2014年12月14日
選挙戦が終わり、あとは開票結果を待つのみとなった。

今回の衆院選ではメディアが選挙戦の初期段階から自民党の圧倒的優勢を報じていた。しかし、それは決して力強いものではなかった。

確かに安倍晋三首相が入る街宣では、多くの人が詰めかけた。12月7日には都内9カ所で安倍首相の応援街宣が行われたが、いずれも各陣営が多数を動員し、あふれんばかりの人だかりとなった。動画のように、13日の秋葉原駅前での街宣も大いに盛り上がった。

小泉進次郎氏ら人気政治家による応援演説も、多数の人を集めている。小泉氏は公示日の2日、地元の神奈川県横須賀市で出陣式を終えると、東京や千葉などを駆け巡った。津田沼駅前では、前の土曜日に開かれた安倍首相の街宣より多くの人を集め、進次郎人気が健在であることを示している。

だが選挙戦を通じ、今回は2012年の政権交代選挙のような盛り上がりを欠いていた。

人気のある政治家の顔をスマホで撮影するだけでさっと帰ってしまう――。集まった有権者の様子を見て感じたのは、そうした乾いた雰囲気だ。結局、最後まで争点がみえにくい選挙であり、関心が高まりようもなかったのだろう。国民の側が悪いわけではない。「無関心」にならざるをえない選挙だったといえる。

大物を招いた集会にも人が集まらず

自民党優勢といえども、当然、苦戦した選挙区もある。

「麻生さんが来たのに、1000人収容のホールに300人しか集められなかったらしいぞ」。12月6日午後7時、麻生太郎副総理を招いて、山梨県1区(甲府市、韮崎市等)の自民党公認候補である宮川典子氏の個人演説会が開かれたが、その時の様子を山梨県の自民党関係者はこう話してくれた。

宮川氏にとって所属派閥の領袖である麻生氏は、決して恥をかかせられない大きな存在。よって何より大量動員が必要だったのだが、ふたを開けてみれば散々たる結果。焦った宮川氏は安倍首相に泣きついた。そして最終日、安倍首相は山梨入りすることになったのだ。

だがこれが、うまくいくとは限らない。山梨入りした安倍首相は、「せっかくだから」と2区(富士吉田市、都留市等)の堀内詔子氏のところにも応援に訪れた。これがかえって堀内氏の足をひっぱることになりかねないという話になっているのだ。自民党関係者はこう述べる。

「2区は無所属の長崎幸太郎氏と自民党の堀内氏との闘い。民主党の候補は出ていないので、これまで民主党のコアな票は動いていなかったが、安倍首相が山梨2区に入ったことに反発した民主党の票が、長崎氏に流れる可能性が出てきた」

長崎氏は二階俊博総務会長の「秘蔵っ子」。11月29日に開かれた長崎氏の決起大会に、二階氏も参加している。「次に勝てば小選挙区で2連勝になり、自民党復党も可能」」と見る長崎氏は、報道によれば堀内氏をややリード。もし民主党の票が入ればまさに、瓢箪から独楽ということになる。

一方で民主党は、選挙戦後半になって盛り返しを見せた。

2499チバQ:2014/12/14(日) 11:42:04
応援に大活躍の蓮舫氏

7日、安倍首相が応援に駆け付け、中野駅北口で行われた松本文明氏の街宣は大盛況だった。だが民主党も負けてはいない。10日夜、長妻昭氏(東京都7区、中野区・渋谷区)が蓮舫氏を招いて同じ場所で街宣した。

長妻陣営は2012年の衆院選でも同じ場所で街宣している。この時も蓮舫氏が参加したが、駅前で立ちつくす蓮舫氏に有権者は当初、無視を決め込んでいた。そのうちに1人の若い女性が蓮舫に握手を求め、それをきっかけに人が集まるようになったが、2012年の衆院選で民主党への大逆風は、自他ともに「民主党の人気者」と認める蓮舫氏にも容赦なかったのだ。

当時の状況と比較すれば、今回はかなりマシといえる。最終日の13日に中野駅南口で行われた街宣では、有権者の反応はかなり良く、長妻氏への声援や拍手が飛んだ。逆風の2012年の衆院選でさえ、長妻氏は松本氏に約2万票の差を付けて小選挙区で勝ち上がっている。それを考えれば今回、さらにリードを広げる可能性もある。

「これからも長妻さんと一緒に仕事をさせて下さい」。この時、絞るような哀願調で聴衆にそう訴えていた蓮舫氏はその3時間前、大宮駅西口で木箱に乗ってこう言った。

「これからも枝野さんと一緒に仕事をさせて下さい」。民主党・枝野幸男幹事長の埼玉県5区(さいたま市の一部)は、自民党の重点区。幹部を次々と投入し、枝野氏を追い落とそうとしている。蓮舫氏は、その防戦のために応援に訪れた。

「枝野さんは自民党に嫌われる、安倍首相に嫌われる。嫌われたらどうなるかというと、『帰りには必ず大宮に寄れ』と指令が出るという記事を読みました。そうやってターゲットにされる。とても怖い」

長くないフレーズで言葉を切り取るのが蓮舫氏の演説方法。聞く人の耳に残りやすくするためだ。

蓮舫氏が大宮駅西口で街宣していたのと同じ時刻、駅東口では自民党の三原じゅん子氏が牧原秀樹氏の応援のためにマイクを握っていた。駅舎を挟んだ対決は、果たしてどちらの勝ちになるのか。眉間に1本のしわをつくり、悲壮感を漂わせて話す蓮舫氏か。あるいは手振りを交え、すっかり政治家としての貫禄を身に付けた三原氏か。その勝負は数時間後に判明する。

選挙戦最終日には、東洋経済オンラインに「松下幸之助 珠玉の言葉」を連載中の江口克彦氏が激怒する”事件”も発生した。

江口克彦氏の怒り

兵庫県6区・JR伊丹駅前で午後4時半、次世代の党の杉田水脈候補が街宣していた時のこと。その前を自民党の街宣車が大音量で走り去ろうとした。それに怒ったのが、杉田氏の応援のために兵庫県入りしていた次世代の党に所属する参議院議員の江口氏だった。

「大串君、失礼だろう!止めなさい!」

江口氏は杉田氏のマイクをとりあげて叫んだ。街宣車の助手席に、自民党の大串正樹氏の姿を見つけたからだ。

「選挙中はお互いの邪魔をしないこと、そして行き交う時には互いに健闘を祈り、たたえあうというのが礼儀です。ところが挨拶もせず、大音響を流しながら通り過ぎる。こんな人物が政治家だと思うと誠に情けないが、こともあろうに松下政経塾出身者なのですよ!」

確かに大串氏は1996年に松下政経塾に入塾した17期生。さらに毎日新聞が行った候補者アンケートで「道徳を小中学校の授業で教え、子どもを評価すること」に賛成しており、道徳を重視しているように見える。

「道徳の重視は言葉ではなく行動で示すべきです。松下幸之助氏は何より、虚偽や不実、非礼を嫌った。幸之助氏が生きていたら、即除籍ですよ!」江口氏の怒りは収まらない。

確かに選挙は仁義なき戦いではあるが、ただそれだけでは意味がない。その中に一抹の「人の情」がなければ、その選挙で作られる国は決していい国にはならないだろう。

2500チバQ:2014/12/14(日) 11:44:01
http://www.sankei.com/politics/news/141213/plt1412130021-n1.html
2014.12.13 10:35
【衆院選2014】
投票日、広範囲で大雪の恐れ…強い寒気、朝までに80センチの地方も






歩道の雪かきをする男性=13日午前、青森市
 気象庁は13日、日本付近の上空に強い寒気が流れ込む冬型の気圧配置が続き、衆院選投開票日の14日にかけて日本海側を中心に広い範囲で大雪になる恐れがあるとして、警戒を呼び掛けた。雪崩や交通への影響、電線や樹木への着雪にも注意が必要としている。

 気象庁によると、北日本(北海道、東北)の上空約5500メートルに氷点下36度以下、東日本(関東甲信、北陸、東海)と西日本(近畿、中四国、九州)には氷点下30度以下の寒気が流れ込んでいる。

 13日は北陸地方を中心に雪が降り、積雪は午前8時現在、青森県の酸ケ湯で130センチ、北海道の朱鞠内で111センチ、福井県の九頭竜で67センチなど。

 14日午前6時までの予想降雪量はいずれも多い所で北陸80センチ、東北60センチ、関東甲信と東海、近畿北部で50センチ、中国地方35センチ、四国と近畿中南部で15〜20センチの見込み。

2501チバQ:2014/12/14(日) 11:46:47
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/news2/20141213-OYT1T50129.html
ネット選挙、「夜の延長戦」でつばぜり合い
2014年12月14日 00時03分
 今回の衆院選では、昨年の参院選に続き、候補者がインターネットを使って支持を訴えることが可能になった。各党は選挙戦最終日の13日、街頭演説を終えた後も「夜の延長戦」で、つばぜり合いを繰り広げた。


 ネット動画サイト「ニコニコ生放送」では、ネットサービス各社の協力も受け、午後8時から各党の主張を紹介する生番組が配信された。

 生番組で自民党は、候補者の応援で全国を駆けめぐる安倍首相(党総裁)や稲田政調会長ら党幹部、閣僚の演説を配信。東京・秋葉原の街頭で「最後の訴え」を終えた首相は麻生副総理・財務相とともに党本部の特設スタジオに駆けつけ「ここで流れを変えては、民主党政権時代の暗い混迷した時代に戻ってしまう」と訴えた。

 野党も、民主党の海江田代表が、東京・新宿から生出演し「子育て支援をぜひやらせてもらいたい」と社会保障を充実させていく考えを強調した。維新の党の江田共同代表は「安倍さんは、約束した(国会議員の)定数削減をやっていない」と首相を批判し「維新は身を切る改革ができる」と視聴者にアピールした。他の政党も、党首や候補者が出演し最後まで支持を求めた。

2014年12月14日 00時03分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2502チバQ:2014/12/14(日) 12:35:15
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/shugiin/345168/
共産党「キラキラ旋風」再びの予感 20議席超えも
2014年12月13日 16時00分

演説する池内氏
 14日投開票の衆院選は野党が軒並み低迷するなか、共産党だけが躍進しそうだ。衆議院で法案提出権を得られる議員20人を超える勢いで、イケイケムードだ。

 12日、JR錦糸町駅前で東京12区と比例代表に重複立候補している池内さおり氏(32)がマイクを握ると「さおり〜ん!」と野太い声が飛んだ。メガネが萌えポイントの池内氏は「アベノミクスは、大企業と富裕層の懐を温めただけ。今こそ転換しましょう」と、アベノミクスを大批判した。

 池内氏のように若い女性が共産党躍進の原動力になっているという。

 永田町関係者は「昨年の参院選で、東京選挙区で当選した吉良よし子氏(32)の“キラキラ旋風”の流れが、今も続いている。共産党は意識的に若者を前面に出している。池内氏もそうですし、東京16区の大田朝子氏(30)も小さくてかわいいと評判です」と話した。

 小池晃参院議員(54)が「(東京ブロックで)比例3議席を得たい。そうすれば池内さんに国会で活躍してもらえる」と訴えるように、共産党は池内氏推しだ。「池内氏を比例に滑り込ませることができれば、キラキラ旋風がさらに勢いがつき、その後の党勢拡大につながるというわけです」(前出の永田町関係者)

 自民党圧勝とはいえ、安倍政権にとって共産党躍進は捨て置けない。

 政府関係者は「選挙結果は海外にも伝えられます。その際には共産党の躍進もニュースになります。アベノミクスと対極にある共産党が勢力を伸ばしたことは、海外の人たちからすれば『アベノミクスは必ずしも国民の心をつかんでいない』とみられるはずです」と指摘。共産党はアベノミクス批判以外にも消費税増税の中止を訴えるなど、すべてにおいてアンチ安倍政権。キラキラ旋風の獲得議席はいかに。

2503政治評論家:2014/12/14(日) 17:51:42
予想通り低投票率になりそうだ。
8時に与党下半数越えが早くも出そう

2504旧ホントは社民支持@鹿児島市:2014/12/14(日) 18:36:05
投票率(全国)
10:00 今回*5.68 前回*7.46 ▲*1.78
11:00 今回11.08 前回14.73 ▲*2.95
14:00 今回22.66 前回27.40 ▲*4.74
16:00 今回29.11 前回34.87 ▲*5.76
18:00
19:30
期日前 今回12.62 前回11.58 +*1.04

2505旧ホントは社民支持@鹿児島市:2014/12/14(日) 19:42:46
投票率(全国)
10:00 今回*5.68 前回*7.46 ▼*1.78
11:00 今回11.08 前回14.73 ▼*2.95
14:00 今回22.66 前回27.40 ▼*4.74
16:00 今回29.11 前回34.87 ▼*5.76
18:00 今回34.98 前回41.77 ▼*6.79
19:30
期日前 今回12.62 前回11.58 +*1.04

2506チバQ:2014/12/14(日) 20:04:24
554 :無党派さん:2014/12/14(日) 20:01:53.77 ID:DIDHhcpj
なんか自民が負けた雰囲気w

555 :無党派さん:2014/12/14(日) 20:01:54.72 ID:BYT9ggtu
自民伸び悩んだ印象

556 :無党派さん:2014/12/14(日) 20:01:57.27 ID:7y8th7Qk
感想

自民思ったよりかなり少ない

民主まあこんなもんだろ

維新踏ん張った

共産すげえええええwww

ほかはこんなもんでしょ

2507チバQ:2014/12/14(日) 20:18:55
福岡1
井上
新開
山本
で井上もう当確か

2508旧ホントは社民支持@鹿児島市:2014/12/14(日) 20:21:07
これ,選挙する意味あったの???

2509とはずがたり:2014/12/14(日) 20:29:34
大阪の動きからは兎角一線を画す兵庫でも民主は軒並み維新を下回ってますねー。
次回は更に維新に譲る必要がありそう。。
そもそも民主と維新で推薦出し合うぐらいまで政策詰めないとしゃーないけど。。

2510とはずがたり:2014/12/14(日) 20:33:22
>>2508
親安倍の次世代とみんなを潰して共産党を増やす選挙でしたね。。

2511とはずがたり:2014/12/14(日) 20:43:28
NHK投票日出口調査

大阪
1維自
2自維
7自維
10民自維
11自維民
14自維
15維自

滋賀
1自民

奈良
1民自

和歌山
1民自

2512チバQ:2014/12/14(日) 21:18:15
今更だけど 凪の時間だから
静岡
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2014/shizuoka/CK2014120902000267.html
選挙区なう 1区・2区
 後半戦に突入した衆院選。県内では二十六人の候補者が激しい選挙戦を繰り広げている。各党とも党首級が次々と県内入りし、有権者に支持を訴える。十四日の投開票に向けて走り続ける各候補の戦いを、小選挙区ごとに追った。

◆1区 自、民、維、共 4党激突

写真
 静岡市葵区で開かれた上川陽子さんの出陣式。千人を超える支援者らが集まった。壇上には連立を組む公明前職の大口善徳さん(59)や農協幹部、自民党の市議・県議の姿も。「みんなが団結できるかが選挙の最大の争点です」。上川さんの絶叫が響き渡った。

 現職法相として臨む選挙戦。手厚い組織で優位に立つが、陣営幹部は「他候補の応援や公務で本人がいない日も多い。周囲がどれだけ動けるかが勝負だ」と気を引き締める。

 「牧野先生にもう一度国会に戻ってもらいたい」。牧野聖修さんの六日の応援演説に駆け付けたのは、静岡地裁で再審開始決定を受けた袴田巌さん(78)の姉秀子さん(81)。葵区の商店街で、冤罪(えんざい)問題の解決に取り組んできた牧野さんへの支持を訴えた。

 牧野さんは「政治活動で一緒に汗を流した仲間がいる。これまでの実績と思いを伝えたい」と強調。一日三十回を超える街頭演説を繰り返す。

 自民優勢を示す世論調査に小池政就さんは危機感を強める。五日夕の繁華街では、県内入りした江田憲司共同代表とともに「安倍政権に三百議席も与えたら誰も暴走を止められない」と訴えた。

 国会議員の定数削減など「身を切る改革」と増税反対を唱え、しがらみとの決別を掲げる。集票力のある企業、団体の支援を受けないだけに「どれだけ多くの人を投票に行かせられるかがポイント」と浮動票獲得を狙う。

 河瀬幸代さんは「平和を巡って曲がり角」と、集団的自衛権行使容認への転換や経済政策などで政権批判を強める。七日午後の商店街では「消費税10%増税はしっかり中止」と真っ先に訴えた。雇用確保や脱原発など党の主張を前面に押し出し、比例代表候補とともに議席確保を目指す。

◆2区 経済政策を問う3候補

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 公示前日の朝、JR焼津駅南口。井林辰憲さんは集まった二百人を前にアベノミクスの効果を語り「この地域の経済再生を」と訴え深々と頭を下げた。「政治の基本」とする地元での街頭演説は初当選からの二年で千回を超えた。

 公式ブログは以前からほぼ毎日更新し、インターネットの選挙運動解禁を受けて公示後も日々意気込みをつづる。支持層は盤石だ。しかしあえて切り込む。「解散時期をめぐり批判が出る、そういう政治をそもそも変えなきゃいけない」。自民党の直すべきところは直す。先輩議員の国政報告会であいさつした時も、率直に思いを述べた。

 松尾勉さんは十一月初め、かばん一つで藤枝市に来た。出身は群馬県。環境省で東京電力福島第一原発事故の対応に当たった経験から「未来を拓(ひら)く」をモットーに環境への影響を考えたエネルギー政策などを訴える。

 地縁がないからこそ、素直に言う。「ずっとこの地域の勉強をしていきたい。住民に本当に寄り添う政治をする」。アベノミクスは物価を上げ地域を疲弊させたと訴える。一方で、かつての民主党政権の失敗も認め「復活ののろしを自分が上げる」と力を込める。

 党の公約を叫びながら、自身の思いもほとばしる官僚出身の若い二候補。対する四ツ谷恵さんは「国民の立場に立つのか、財界や官僚の立場に立つのか。年齢や経歴に関係なく候補の立ち位置が問われている」と冷静に見つめる。

 浜岡原発の再稼働反対、10%への消費増税中止と、争点への賛否をはっきりと打ち出す。低所得者ほど負担が大きい消費税率をなぜ上げるのか。それよりも「庶民の所得を増やさないといけない」。弱い立場の人に寄り添う立ち位置を貫く。

2513チバQ:2014/12/14(日) 21:18:41
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2014/shizuoka/CK2014121102000226.html
選挙区なう 3区・4区
 後半戦に突入した衆院選。県内では二十六人の候補者が激しい選挙戦を繰り広げている。各党とも党首級が次々と県内入りし、有権者に支持を訴える。十四日の投開票に向けて走り続ける各候補の戦いを、小選挙区ごとに追った

◆3区 野党連携 ひび割れも

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 公示後初の日曜だった七日の昼。掛川市内のスーパー前でマイクを握った小山展弘さんは「野党連携候補」としての自らの立場をアピールし、「国会に緊張感を持たせるために二大政党の構築を」と強調した。

 後半戦に入って、野党連携する維新の有志が選対本部に加わった。応援弁士には元衆院議員で掛川市長を務めた戸塚進也さん(74)の姿も。

 一日平均十カ所で街頭演説し、ミニ集会も精力的にこなす。自民優勢を示す世論調査に、陣営幹部は「支援者に確実に投票してもらうよう徹底したい。一票一票を拾っていくだけ」と気を引き締める。

 宮沢博行さんの「私は九万票、相手は十二万票」という悲痛な叫びは、もう聞かれなくなった。小山さんが原発問題に踏み込まないため、野党連携する維新の支持者の意見が割れている、と伝えられるからだ。

 そんなひび割れにくさびを打ち込むように支持拡大を図り、陣営からは「勝ちきる」との声が漏れるようになった。

 磐田市内に八日に応援に入った自民党の稲田朋美政調会長は「圧倒的な票数で」と支持を呼び掛け、宮沢さんは「小選挙区は宮沢に、比例は公明に」と訴えた。

 「政治を変えるチャンス。皆さんの声を国会に届けたい」。掛川市内の公会堂で開かれた演説会で、松浦敏夫さんが力を込めた。

 一日三〜四回の街頭演説をこなし、ミニ集会などで支持拡大を図る。原発再稼働の問題には「浜岡原発は廃炉に」と主張する。

 政治とカネの問題にも矛先を向け、「同じことを繰り返していては、暮らしが良くなるわけがない」と強調する。選対幹部は「ビラ配りでサラリーマンが受け取ってくれる」と手応えを話す。磐田市や掛川市を中心に遊説し、票の掘り起こしを図る。

◆4区 自、民が5度目の対決

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 六日午後、富士宮市の住宅街の公園に望月義夫さんが姿を見せた。住民約百人を前に、ペルーで開かれている気候変動枠組み条約第二十回締約国会議(COP20)に出席すると報告。「選挙より国のために尽くすことを選んだ。力をください」

 環境相として迎えた選挙戦。折り返しの八日まで選挙区を回り、ペルーに出発した。後援会は「大臣になってまだ三カ月。圧勝で留任させたい」と期待をかけるが、陣営幹部は「労組が強く、民主に地盤がある選挙区。簡単な戦いではない」。地元市議らがフル回転し、業界団体など組織固めに力を注ぐ。

 七日夜、富士宮市であった田村謙治さんの決起集会。民主党の大塚耕平政調会長代理が駆けつけ「相手候補の肩に手がかかるところまで来た」と支持を訴えた。田村さんも「安倍政権の閣僚は政治資金管理がずさんだ。これでは税金の無駄遣いが止まらない」と声をからした。

 田村さんは今回、「まじめな政治」を旗印に掲げる。現職閣僚に相次いだ政治資金問題を批判し、アベノミクスは富裕層と大企業にしか恩恵がないと強調。「庶民の目線と金銭感覚で政治をやる」と自身と党のクリーンさを訴え、支持政党を持たない層への浸透を目指す。ミニ集会も連日開催し、支持固めを狙う。

 二人は二〇〇三年から四度対決。比例復活や繰り上げを含め、望月さんが四回、田村さんが三回当選した。そこに挑むのが杉田保雄さんだ。

 これまでは富士宮市を拠点に県東部で政治活動し、静岡市清水区を含む4区では初の選挙になる。「自民、民主、公明が決めた消費増税で不況になったが、三党は反省していない。増税はきっぱりと中止する」と違いを強調。各地の街頭演説で訴えを続けている。

2514チバQ:2014/12/14(日) 21:19:13
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2014/shizuoka/CK2014121202000208.html
選挙区なう 5区・6区
 後半戦に突入した衆院選。県内では二十六人の候補者が激しい選挙戦を繰り広げている。各党とも党首級が次々と県内入りし、有権者に支持を訴える。十四日の投開票に向けて走り続ける各候補の戦いを、小選挙区ごとに追った。

◆5区 民主の雄を追う自・共

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 「相手候補の追い上げを受けている情勢で選挙区を空けることは危険。それでも、若手を育て、野党の力を結集してもう一度天下を取りたい」。細野豪志さんは六日、御殿場市民交流センターで支持者に切実に訴えた。

 前回と同様に本人不在の選挙戦を展開。自身が主宰する政治グループ「自誓会」を中心に民主候補の応援で飛び回っているからだ。公示後に地元で活動できたのは二日間。さらに今回は「若手を比例で受からせたい」と重複立候補を辞退し、自ら背水の陣を敷いた。

 選対幹部は「ライバルは二年間の実績で確実に票を伸ばしてくる」と、本人不在に不安を隠さない。後援会や支持母体の労組の引き締めに躍起だ。

 一方で、吉川赳さんは選挙区内をくまなく駆け回り、一日十回以上、街頭演説や集会をこなす。今回から公明の推薦を受け、組織が強化された。農協の支援も受けている。

 中盤から閣僚級の応援が続く。五日に宮沢洋一経産相らが相次いで訪れた。八日の総決起大会は、所属する派閥会長の岸田文雄外相が「明るく前向きで、政治家としての資質がある。この試練を乗り越えれば大成する」と熱弁。陣営は二年間の実績と伸び盛りの若手という点を強調し、5区全域での支持の拡大を図る。だが、吉川さんは「相手の壁は高くて厚い」と厳しい表情を崩さない。

 公認決定が衆院解散の二日前だった大庭桃子さん。有権者の四割を占める富士市を重点に安倍政権を批判する層への浸透を図り、党組織が強い三島市と函南町では支持者を固める。増税と原発再稼働の反対など五項目を訴えてきたが、有権者の反応から力点を憲法に置き始めた。「戦争する国づくりを止める」と強調している。

◆6区 民主牙城に自民が攻勢

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 「新しい時代を沼津からつくる。その力を勝俣に与えてください」。石破茂地方創生担当相が八日夕、沼津駅北口で勝俣孝明さんの応援に声を張り上げた。

 八時間前、同じ場所に安倍晋三首相が来たばかり。6区は一九九六(平成八)年以降、民主の渡辺周さんに六連敗が続く自民県連の最重点区だ。県連副会長で沼津市を地盤とする杉山盛雄県議は、党幹部の続々の来訪を「全国でもここだけ」と胸を張る。

 6区は、沼津市と若年層が多い清水町、長泉町の一市二町で有権者の51%を占める。陣営は勝敗のかぎを握る一市二町で遊説を強化した。「雇用を増やして若者が戻れる故郷を」とアベノミクス推進を前面に出す。公明が前回以上に組織的な応援に取り組む。

 七日夜、沼津市内のホテル。渡辺さんは支持者を集めた大必勝集会で「七回目は最も厳しい戦い」と危機感をあらわにした。民主が惨敗した二年前でも競り勝ったが、「前回と同じ調子で大丈夫と思っていてはだめだ」。「牙城」を死守しようと支援を呼び掛けた。

 渡辺さんの亡父は元沼津市長で、父子二代にわたる支持者が市内に少なくない。家族が地盤の沼津を回り、本人は前回競り負けた伊豆全域の遊説の回数を増やしている。街頭演説で「伯仲した与野党を」と訴え、自民批判票取り込みを図る。

 連合は電話作戦で組合員家族の支援も求めて後押し。後援会が組織を挙げてフル回転している。

 佐藤龍彦さんは「安倍政権の暴走を許していいのか」と訴える。沼津と地盤の伊東を重点的に遊説し、「自民にも民主にも任せられない」という支持政党を持たない層に狙いを絞っている。

2515チバQ:2014/12/14(日) 21:19:28
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2014/shizuoka/CK2014121302000187.html
選挙区なう 7区・8区
 後半戦に突入した衆院選。県内では二十六人の候補者が激しい選挙戦を繰り広げている。各党とも党首級が次々と県内入りし、有権者に支持を訴える。十四日の投開票に向けて走り続ける各候補の戦いを、小選挙区ごとに追った。

◆7区 盤石自民に挑む民、共

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 四十代で既に当選三回の現役副大臣に、えとがひと回り以上違う人生経験豊富な六十代の新人二人が挑む。

 「完勝、大勝させてください」。浜北区で開かれた決起集会。城内実さんは千人超の支持者を前に声を張り上げた。他の会場でも「完勝」をあえて使い、勝ち方への強いこだわりを見せる。初当選から十年以上この地で根を張ってきた誇りと自信を感じさせる。

 選挙戦後半に入り、他県への応援で本人不在の機会が増えた。それでも警戒を怠らないのは、九年前の郵政選挙で一敗地にまみえた苦い経験があるから。「選挙は楽に勝てると思った瞬間に負ける」と最後まで手綱は決して緩めない構えだ。

 三度目の国政挑戦となる松本泰高(たいこう)さんは、解散当日に急きょ7区で初出馬が決まった。しかし、選挙区内には旧新進党時代に親しかった熊谷弘元通産相の故郷もある。「同志の支援をもらえばそれなりの戦いができる」。地元の市議、県議らの後援会関係者や連合などの支援者のいる場に顔を出し、出遅れの挽回を急ぐ。

 外務官僚出身で父親が元警察庁長官の城内さんを引き合いに「私はバス運転手のせがれ。安保闘争に行くおやじの背中を見て世の中を変えようと新聞記者を志した」と対照的な庶民性、反権力をアピールする。

 反権力、反安倍政権の訴えでは野沢正司さんも負けない。公示後の第一声は開口一番に「アベノミクスでいいことがあったでしょうか」と、政権の経済政策を批判した。

 浜岡原発再稼働や集団的自衛権行使の反対、消費税増税の中止と真っ向から対決。若者の労働環境改善も訴え「高齢者よりも若者の反応が良い」と手応えを感じている。

◆8区 野党割れ安定感の自民 

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 「敵の敵は味方」になる野党共闘が崩れ、自民、維新、共産による三つどもえに無所属が加わり、対決の構図はより複雑になった。

 十日夜の浜松駅前。民主党の旗が舞う総決起大会に登場した古橋和大さんは「民主の古橋です」と宣言した。

 8区は一九九九年の補選以降、自民と民主が議席を奪い合う激戦区。今回、民主は維新との連携から公認擁立を見送ったが、地元は「民主の灯を消すな」と古橋さんを立て、民主系地方議員や連合が活動を支える。「強い与党の暴走を止められるのは民主だけ」と自民に対抗心を燃やすが陣営には「敵は自民じゃない」との声も。

 元県議の源馬謙太郎さんは二年前、民主党を離党して維新から出馬し、今回は二度目の挑戦。古橋さんとは対照的に「支援してくれる大きな組織はない。街頭に立つだけ」と話し、一日中、浜松駅前に立つ「マラソン演説」など独自の発想で活動する。

 議員定数の削減など「身を切る改革」を訴え、連携を崩した民主への批判は言わない。古巣の支持層も取り込むための配慮だ。

 民主、維新の神経戦をよそに、塩谷立さんは二百五十超の業界・団体からの支持、系列の市議・県議の協力を得て、ベテランらしい安定した戦いを貫く。

 街頭でまず訴えるのは短期間で選挙となった理由。「今回の選挙がいかに重要か。判断いただくのは日本の将来、経済をどうするかだ」と説く。対抗馬の一本化挫折で有利とみられる半面、陣営には「演説会の人出は少ない。負ける選挙みたいだ」と危機感もある。

 「自共対決」を意識する落合勝二さんは、消費税増税や集団的自衛権行使などを真っ向から批判。隣の7区から出馬した前回よりも「はるかに有権者の反応がいい」と話す。

2516チバQ:2014/12/14(日) 21:20:34
新潟
2014衆院選:選挙区を歩く 1区 無党派層の動向が鍵 不透明な未来票の行方 /新潟
毎日新聞 2014年12月10日 地方版

 衆院選は14日の投開票日まで残り4日。県内6小選挙区に立候補した19人の候補者たちは、最後の追い込みに必死だ。終盤を迎えた各選挙区の情勢、候補者たちの動きを探った。

 毎日新聞による特別世論調査(5〜7日)では、自民前職の石崎徹氏が先行し、民主元職の西村智奈美氏が追う展開となっている。だが、無党派層が多い選挙区だけに、その動向が勝敗の行方を左右しそうだ。

 党県連の公募で選ばれ、前回選で初当選した元財務官僚の石崎氏は、今回も若さを前面に押し出す。街頭演説などではまた「国家戦略特区制度で、私が積極的に後押ししてきた新潟市が農業分野で選ばれた。新潟出身の私が国政で支えていきたい」と実績もアピールする。

 この2年間は、後援会の組織づくりを進めてきた。陣営幹部は「急な選挙だが、前回より盤石になりつつある」と自信を見せる。同調査からも、性別、年代、職業を問わず幅広い層からの支持を得ていた。

 公示に先立つ1日には、企業や地域ごとの後援組織を束ねる連合後援会「徹山会」も発足。名前は自身が尊敬するという田中角栄元首相の後援会「越山会」から引用した。発足式で司会役の女性は「田中先生のように、20年30年と新潟と日本のために頑張ってもらうように」と石崎氏の今後の健闘を祈念した。

 ただ、優勢ムードによる上滑りを懸念する陣営では、組織の引き締めに懸命だ。

 一方、前回は石崎氏に約1万9000票差で敗れ、返り咲きを目指す西村氏。再起を期して支援者回りを続けてきた西村氏の元には、先月23日の枝野幸男幹事長を皮切りに、蓮舫元行政刷新担当相、海江田万里代表、野田佳彦前首相ら、党幹部らが相次いで応援に入り、党内での期待の高さをうかがわせる。

 前回は、自民、民主、共産のほか、未来の党(現生活の党)からも立候補者が出て民主票が割れる結果となった。今回、未来に流れた約2万7000票が西村氏に戻ることになれば、前回の石崎氏の得票数約9万7000票を上回ることになるとの期待もある。ただ、陣営には「(生活の)支持者が見えない」との声もあり、票の行方は不透明だ。

 同調査によると西村氏は、無党派層の半数から支持を集めており、投票率の向上は西村氏を優位に押し上げると見られる。陣営幹部は「大義のない選挙と言われて関心が低いのが気がかり。悪天候の影響で投票率が下がるのも心配だ」と気をもむ。

 共産新人の町田明広氏は「若さ」の石崎氏、「女性」の西村氏に対抗し「普通のおじさん」(町田氏)を「武器」に市内を駆け回る。陣営幹部は「自民も民主も訴えていることはあまり変わらない」として、消費増税の中止など他候補と異なる施策を押し出し、批判票を取り込みたい考えだ。【真野敏幸】

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 ◇1区(3)(届け出順)=新潟市東・中央区など
西村智奈美 47[元]副厚労相 (3)民元

石崎徹   30[元]財務省職員(1)自前=[公]

町田明広  49 党県委員      共新

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 ◇一覧の見方
 氏名、年齢(投票日の14日現在)、職業・肩書、当選回数、政党名、前職・元職・新人の区別の順。肩書の[元]は前職を含む。「=」以下は推薦・支持政党。

 小選挙区名の脇のカッコ内に立候補者数を記した。政党名は、自=自民党、民=民主党、共=共産党、社=社民党。

2517旧ホントは社民支持@鹿児島市:2014/12/14(日) 21:21:18
NHK出口調査 支持政党
今回 自42 民15 維7 公5 共5 無24(無党派の投票先:自23維23民21共15)
前回 自32 民19 維8 公5 共4 無24(無党派の投票先:自20維27民16共6)

2518チバQ:2014/12/14(日) 21:21:28
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141210ddlk15010051000c.html
2014衆院選:選挙区を歩く 2区 投票先未定が半数超 有権者の関心に応え切れず /新潟
毎日新聞 2014年12月10日 地方版

 自民前職の細田健一氏と民主前職の鷲尾英一郎氏が首位を争っている。特別世論調査の数字では細田氏がややリードだが差は大きくなく、しかも投票先未定との回答が半数を超えていた。情勢は流動的だ。

 また同調査で「最も重視する争点」を聞いたところ「年金、医療、介護、子育て」を挙げた有権者が3分の1を占め最多だった。だがこの点の訴えは各候補とも少ない。柏崎市に住む70代の主婦は「国には在宅介護の支援に力を入れてほしいが候補者はそういう話をしない」と残念がる。4陣営とも「『なぜ師走に選挙を』という声が強く、有権者の反応は今一つ」と話すが、関心に応え切れていない面もありそうだ。

 細田氏は「混乱と停滞の民主党政権時代に戻るのか、もがきながらも前進する自公政権を選ぶのか」と問いかけ、「企業にもっともうけてもらい、そのもうけを設備投資や給料に振り向けてもらう」と訴える。原発は再稼働させ、基幹電源として活用する方針だ。陣営は「与党議員は地元に必要だ」と与党の強みを強調する。一方で「東京出身で実績は1期。個人としての知名度はそれほどでない」と街頭での宣伝や個人演説会に懸命だ。

 鷲尾氏は「(安倍政権の政策である)円安で灯油もガソリンも上がり、生活は苦しくなる」「米価下落で農家は大変」と現状を分析し「強すぎる自公政権は地方経済や農家、中小企業への配慮を欠いた。議席のバランスを回復し地元の声を届ける国会議員を」と訴える。原発再稼働は「地元経済にプラス」と容認するが、一方で2030年代の原発ゼロも目指す。陣営は「難儀な選挙だが政策は分かってもらっている」と手応えを話す。

 渡辺英明氏は脱原発と再稼働反対を強く訴える。「原発を廃炉にしたドイツの町は、廃炉で失われた3000人の雇用を隣接市や産業誘致で吸収し観光地としてよみがえった。日本も廃炉を目指し、雇用対策も含めた『脱原発基本法』の整備が必要だ」と力説する。ほかに消費税の増税反対と税率5%への引き下げ、平和憲法の順守や集団的自衛権の容認反対などが主張の中心だ。集会は開かずに街頭での宣伝を続けている。

 共産新人の五位野和夫氏は消費税の増税反対を主張。「雇用のルールを作って(賃金を上げることで)労働者が納税しやすくする。農林水産業や地域経済の振興に力を入れ、富裕層への課税を強化する。これらで消費税は上げずにすむ」と訴える。原発には「柏崎の住民として不安を国会に伝えたい」と再稼働に反対。街頭宣伝や集会のほかツイッターやブログで訴えを繰り広げている。【高木昭午】

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 ◇2区(4)(届け出順)=柏崎、燕、佐渡市など
五位野和夫 52[元]柏崎市議    共新

渡辺英明  64 党県幹事長     社新

細田健一  50[元]経産省職員(1)自前=[公]

鷲尾英一郎 37 公認会計士  (3)民前

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 ◇一覧の見方
 氏名、年齢(投票日の14日現在)、職業・肩書、当選回数、政党名、前職・元職・新人の区別の順。肩書の[元]は前職を含む。「=」以下は推薦・支持政党。

 小選挙区名の脇のカッコ内に立候補者数を記した。政党名は、自=自民党、民=民主党、共=共産党、社=社民党。

2519チバQ:2014/12/14(日) 21:22:09
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141212ddlk15010012000c.html
2014衆院選:選挙区を歩く 5区 自民を生活追い上げ 「田中票」の行方が焦点に /新潟
毎日新聞 2014年12月12日 地方版

 4選に向けて盤石の組織戦でリードする自民前職の長島忠美氏を、生活新人の森ゆうこ氏が追う展開になっている。民主の田中真紀子前文部科学相が解散直前に不出馬を決めたことで、父角栄元首相時代から支持する「田中票」の行方が焦点だ。各陣営は終盤に向け、無党派層の取り込みにしのぎを削っている。

 「私は10回目の選挙になるが、いいと言われた時に票が増えた試しがない。長島さんにこの国を引っ張ってもらうには、一票でも多い支持が必要だ」

 10日に長岡市内で開かれた長島氏の決起集会。応援に駆けつけた石破茂・地方創生担当相は約1100人の支持者を前に引き締めを図った。報道各社の世論調査で長島氏の優勢が報じられたからだ。

 長島氏は前回と同様、自民県連会長の星野伊佐夫県議を選対本部長に据え、県議や約20の後援会が組織票を固める。公示後は二階俊博総務会長や河村建夫・党地方創生実行統合本部長ら党幹部が続々と来援し、地方重視をアピール。相手候補のアベノミクス批判をかわしている。

 世論調査では、自公支持層以外に民主支持層にも食い込んでいる。星野選対本部長は事務所開きで「前回お願いした企業や団体の一つでも声を掛けないと、『怠けている』『緩んでいる』と言われる。2年前と同じ行動をしてほしい」と陣営幹部を鼓舞し、上滑りを警戒した。

 一方の森氏は民主県連、連合新潟、社民県連による野党共闘で対抗。「自民党の暴走を止める」と安倍政権への批判を強め、「非自民」の受け皿を目指している。

 森氏は参院議員2期の実績と知名度を生かし、精力的な街宣活動を展開。出遅れからの挽回を図っている。インターネットの積極的な活用や、市民生活に密着した政策を訴えるなど、課題とされる無党派層の吸収に躍起だ。

 9日には昨年の参院選で戦った維新の米山隆一氏も応援に入った。長岡市のアオーレ長岡前で森氏と一緒に街宣に立ち、「(アベノミクスを止める)勇気がなければ国は変わらないし、生活も良くならない。それをやってくれるのが森さんだ」と持ち上げた。米山氏は前回の衆院選で約3万6000票を獲得しており、森氏が協力を呼びかけていた。陣営は「強力な援軍だ。しこりを乗り越え、野党が力を合わせれば絶対に勝てる」と意気込んだ。

 2回目の挑戦となる共産新人の服部耕一氏は、消費増税の中止と原発再稼働反対などを強調。7日には市田忠義副委員長が長岡市内で街宣し、支持を訴えた。党では「自共対決」を打ち出しており、陣営は他の野党との差別化を図ることで浮動票の獲得を狙っている。【湯浅聖一】

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 ◇5区(3)(届け出順)=長岡、小千谷、魚沼市など
森ゆうこ 58 [元]副文科相   生新

長島忠美 63 副復興相   (3)自前=[公]

服部耕一 45 党県委員      共新

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 ◇一覧の見方
 氏名、年齢(投票日の14日現在)、職業・肩書、当選回数、政党名、前職・元職・新人の区別の順。肩書の[元]は前職を含む。「=」以下は推薦・支持政党。

 小選挙区名の脇のカッコ内に立候補者数を記した。政党名は、自=自民党、民=民主党、共=共産党、生=生活の党。

2520チバQ:2014/12/14(日) 21:23:01
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141212ddlk15010023000c.html
2014衆院選:選挙区を歩く 6区 自民、全域で優位な戦い 民主・共産新人が追う展開に /新潟
毎日新聞 2014年12月12日 地方版

 前回と同じ構図の戦いは、自民前職の高鳥修一氏が全域で優位な戦いを進め、民主の梅谷守氏と共産の高橋ミキ子氏の両新人が追う展開となっている。

 突然の解散に当初、「(安倍晋三政権の経済政策)アベノミクスの実感がない地方は大変だ」。高鳥氏の選対本部長代行、小川和雄県議は有権者からの批判を覚悟した。が、マスコミの世論調査で「高鳥氏優勢」が伝えられると、「本当にそうなの」と腕を組む。選挙戦は盛り上がりに欠ける、と関係者は一様に口にする。個人演説会に集まる支持者らの顔色を見ると、アベノミクスの効果が地方に来るのか「不安に思っているのではないか」とおもんぱかる。

 高鳥氏は個人演説会などで、消費税10%を先送りする間、福祉・介護施設の耐震化や老朽化している橋の架け替えなどを進め、年金積立金の一部を、年金に上乗せ支給する必要性も訴えた。

 毎日新聞の特別世論調査で、投票に「必ず行く」「たぶん行く」と回答した有権者は91%に上り、最も重視する争点は、33%が「景気対策」、「年金・医療・介護・子育て」が28%と続き、「消費増税」は4%だった。

 あれよあれよという間の解散・総選挙。「まだ有権者は『なぜ今、選挙なの』と思っている」と、指摘するのは上越商工会議所の田中弘邦会頭。ほとんどの政党が消費増税先送りで一致しているのだから、一日も早い地方の景気回復に専念してほしい。不安と疑問を抱えながらも、アベノミクスに期待するしかない。そんな気持ちが高鳥氏を押し上げているようだ。

 一方、民主の議席奪還を狙う梅谷氏。6日、上越市内で開かれた個人演説会で「有権者に『どこのあんちゃん』と言われる」と、新人のつらさを打ち明ける。

 梅谷氏の義父、筒井信隆氏はかつて、12万を超す票をたたき出した。突然の解散に陣営の準備不足は否めず、ある労組関係者は「労組も社民系、民主系の足並みがそろっているわけではない」と打ち明ける。それでも、尻上がりに動きは良くなっているという。

 選対本部長の風間直樹・参院議員も情勢は「知名度不足など、大変厳しい」と分析するが、近藤貞夫幹事長は「筒井票」をまとめて「必ず勝つ。上越市で5万票」と活を入れる。大票田の上越市でどう票を掘り起こせるかが鍵となる。梅谷氏も「安倍政権に白紙委任を与えてはならない」と訴え、つじ立ちを1日100回こなしている。

 上越・高田の中心市街地で9日、マイクを握った高橋氏は買い物客らに向かって、消費税10%の阻止などを訴えた。演説後は「2年前より手応えはいい」と笑顔。前回の第三極に代わり、同党は今回、追い風を受ける。応援に駆け付けた参院国対委員長の井上哲士議員は「共産党に寄せる期待は大きく、手応えがある」と話す。【浅見茂晴】

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 ◇6区(3)(届け出順)=十日町、糸魚川、妙高、上越市など
高鳥修一  54 [元]厚労政務官(2)自前=[公]

高橋ミキ子 55 党県委員       共新

梅谷守   41 [元]県議      民新

2521チバQ:2014/12/14(日) 21:23:36
3.4忘れた
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141211ddlk15010008000c.html
2014衆院選:選挙区を歩く 3区 民主を自民が猛追 大票田・新発田の無党派層鍵 /新潟
毎日新聞 2014年12月11日 地方版

 民主元職の黒岩宇洋氏がやや先行し、自民前職の斎藤洋明氏が激しく追い上げている。毎日新聞の特別世論調査では、いずれも民主支持層、自民支持層のそれぞれ8割は固めたが、黒岩氏はさらに無党派層にも浸透しており、大票田の新発田市の無党派層の動向が鍵を握りそうだ。

 「復活」と書かれた紙を事務所に掲げる黒岩氏。前回は約1万6000票差で斎藤氏に破れ、わずか34票差で比例での復活当選も逃した。以来、毎朝の「つじ立ち」や各地で車座集会を開くなど休むことなく支持集めに動いてきた。

 先月、阿賀野市であった演説会では、「解散の理由の本音は、今なら(自民が)勝てるからだ」と批判。その上で「農家は米価の下落で疲弊している」と指摘し、民主党政権が導入したが、政権交代で廃止が決まった戸別所得補償制度の改善を訴えた。村上市の農協から推薦を得て、有権者の関心が高い「年金・医療・介護」の充実を唱える。

 陣営によると、前回ほどの逆風はなく、五泉、阿賀野市でも反応がいいという。だが、陣営は「勝っても負けても僅差」ととらえる。有権者が多く、勝敗を左右すると言われる新発田市での更なる支持拡大に必死だ。

 一方、前回は自民への追い風に乗って勝利した斎藤氏。だが、「今回はその風は弱まった」と陣営幹部は危機感を抱く。今回も、県議や市議らの支援を受け、後援会を足場に組織戦を展開するが、無党派層への浸透に腐心する。

 「黒岩氏の先行」を報じた報道各社の世論調査を受けて9日、陣営では選対会議を開き、声かけや電話作戦で支持固めを徹底するよう号令をかけた。「地方創生」と「拉致問題の解決」を中心に訴えてきた斎藤氏の遊説の中身についても、「政府の農業政策を農家に浸透させていかなければならない」(選対幹部)として、農政についても強く主張していく考えだ。

 取りこぼしを懸念する党本部からは、公示翌日に安倍晋三首相、10日には麻生太郎副総理・財務相などが駆けつけた。選対幹部は「出身の村上市の地盤は固い。のびしろはある」と、五泉市など支持基盤の弱い地域での巻き返しを図る。

 共産新人の伊藤誠氏は2人に比べて知名度は低いが、地元の阿賀野市や五泉市のスーパーなどで地道に街頭演説を続け、支持拡大を呼びかける。公示日は五泉市で「暴走政治を止めるチャンス」と声を上げ、消費増税反対や原発ゼロ、集団的自衛権の行使反対を主張。昨年の参院選の躍進などを受け、陣営は前回候補者の得票(約1万1000票)からの上積みも期待する。【柳沢亮】

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 ◇3区(3)(届け出順)=新発田、村上市など
伊藤誠  40 党県委員       共新

黒岩宇洋 48 [元]法務政務官(1)民元

斎藤洋明 38 [元]内閣府職員(1)自前=[公]

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 ◇一覧の見方
 氏名、年齢(投票日の14日現在)、職業・肩書、当選回数、政党名、前職・元職・新人の区別の順。肩書の[元]は前職を含む。「=」以下は推薦・支持政党。

 小選挙区名の脇のカッコ内に立候補者数を記した。政党名は、自=自民党、民=民主党、共=共産党。

2522チバQ:2014/12/14(日) 21:24:19
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141211ddlk15010021000c.html

2014衆院選:選挙区を歩く 4区 女性対決に共産絡み 大票田・三条市中心に、激しく競り合い /新潟
毎日新聞 2014年12月11日 地方版

 女性対決として注目を集める4区。自民前職の金子恵美氏が、民主前職の菊田真紀子氏をリード。そこに、共産新人の西沢博氏が絡む。優勢が伝えられる金子氏だが、菊田氏も猛追しており、大票田である三条市を中心に激しく競り合っている。

 再選を目指す金子氏は、約30の後援会組織や県議らの支援を受けて、同市を中心に企業回りやミニ集会などを重ねる。訴えの中でも力を入れているのが、「アベノミクスの推進」だ。産業集積地であり、企業経営者も多い同市には、景気回復への関心が高い分だけ、「実感がない」との声も少なくない。金子氏は「まだ経済再生の恩恵がもたらされていないためか、4区では『アベノミクス・ストップ』との考えが浸透してきているようだ。しかし、実際、ストップしても先には何もない。景気回復するにはこの道しかない」と訴える。

 毎日新聞の特別世論調査によると、金子氏は自民支持層の約8割を固めた。金子氏にはさらに、公示直前に立候補を取りやめ「金子氏支援」を表明した元副農相の栗原博久氏の票も上積みされるとみられている。しかし陣営関係者は「前回選のような勢いがなく、風も停滞している」としており、引き締めにかかっている。

 一方の菊田氏。「多くの人に政策を聞いてほしい」という陣営の考えから、三条市を中心に、小規模の集会や企業回りなどでこまめに選挙区を回り、4期11年の実績を訴える。菊田氏は「大義なき選挙。米価が下落して農家のみなさんが大変な思いをしている。対策が必要なのに自民党自ら政治空白を作った」などと自民党政権を批判。民主党政権が導入した農家への戸別所得補償制度の改善などを訴え、「安倍政権で恩恵はあったか。安倍政権の暴走を止め、みなさんの声が届く国会を取り戻す」と力強く呼びかける。

 菊田氏は、民主支持層からの支持はほぼ固めきり、無党派層の取り込みに懸命だ。陣営関係者は「負けるわけにはいかない厳しい戦いだが、民主に風は吹いていない。無党派層の取り込みに力を入れたい」と話す。

 西沢氏は共産支持層は約9割固めているが、無党派層の取り込みには課題が残る。「女性対決として注目されているが、まさに増税を決めたのは自民と民主。この増税勢力にはノーを突きつけなければならない」と訴える。「共産党が躍進するチャンスにしたい」と、街頭演説に力を入れ、各地を回っている。【山本愛】

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◇4区(3)(届け出順)=三条、加茂、見附市など
菊田真紀子 45 党幹事長代理(4)民前

西沢博   34 党県常任委員   共新

金子恵美  36 [元]県議 (1)自前=[公]

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2523とはずがたり:2014/12/14(日) 21:24:31
海江田落選ですね〜。。

2524とはずがたり:2014/12/14(日) 21:26:20
大島@埼玉当選♪

2525とはずがたり:2014/12/14(日) 21:29:23
維新大阪で潰滅するかと思ったけど結構踏みとどまってますね〜。

2526とはずがたり:2014/12/14(日) 21:29:50
×踏みとどまっている
○踏みとどまりそう

2527名無しさん:2014/12/14(日) 21:45:31
栃木3区喜美落選!

2528チバQ:2014/12/14(日) 22:16:37
野党系で小選挙区当選(どこかの放送局で)
横路孝弘
小沢一郎
浅尾慶一郎
江田憲司
篠原孝
赤松広隆
大西健介
馬場伸幸
井坂信彦
平沼 赳夫
亀井静香
玉木雄一郎
野間健
赤嶺政賢
仲里利信 


野党系で小選挙区落選(どこかの放送局で)
渡辺喜美
金子恵美
刀禰勝之
川端達夫
堅田壮一郎 樽床伸二
西野弘一

保守分裂で当選
山口壯
井上貴博
松野頼久

2529チバQ:2014/12/14(日) 22:21:06
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141214-00000125-mai-pol
<衆院選>推定投票率は52.32% 戦後最低の可能性
毎日新聞 12月14日(日)22時17分配信

 毎日新聞の調べでは、第47回衆院選の投票率(小選挙区)は52.32%で、戦後最低だった2012年の前回選挙(59.32%)を下回る可能性がある。報道各社の情勢調査で選挙戦序盤から自民党の優勢が続いたうえ、同党が争点に掲げた安倍政権の経済政策「アベノミクス」などを巡る与野党の論戦も盛り上がらず、有権者の関心が高まらなかったとみられる。

 毎日新聞が5〜7日に実施した特別世論調査では、投票に「必ず行く」との回答が65%と前回選挙時(69%)を下回り、投票率のさらなる低下が懸念されていた。

2530とはずがたり:2014/12/14(日) 22:22:44
玉木@香川2区,2連勝。すげえ

2531とはずがたり:2014/12/14(日) 22:29:05
小熊@維新・福島4もやりますね〜。
まだ渡部恒三vs伊東正義みたいなのあるんでしょうか?

2532とはずがたり:2014/12/14(日) 22:36:00
井坂@兵庫1・維新
まあここはとらないと。。

2533とはずがたり:2014/12/14(日) 22:36:16
黒岩@新潟3・民

2534とはずがたり:2014/12/14(日) 22:37:34
秋田1・3残念だ。。

2535とはずがたり:2014/12/14(日) 22:42:19
井手@長野・維新

2536とはずがたり:2014/12/14(日) 22:43:53
菅また小選挙区落選ですねー。そろそろ後継考えないと。。

2537名無しさん:2014/12/14(日) 22:46:43
共産党が選挙区取るとは・・・@沖縄1

2538とはずがたり:2014/12/14(日) 22:46:55
田島@千葉1,野間@鹿児島3も当選

2539とはずがたり:2014/12/14(日) 22:47:54
>>2537
下地の事実上のアシストですね〜。

2540とはずがたり:2014/12/14(日) 22:53:53
岸本@和歌山1

2541チバQ:2014/12/14(日) 23:03:46
>>2530>>2540
岸本と玉木は凄いですね

2542とはずがたり:2014/12/14(日) 23:08:37
竹本@大阪・自民。。残念だ。

京都3区,ケンタまけたかー
山井は当選。

2543新潟6(2537):2014/12/14(日) 23:08:53
>>2539
下地は過去の人かと思ってましたが、地盤は健在みたいですね。
沖縄1は3人当選あるかも・・・

2544チバQ:2014/12/14(日) 23:09:21
7022 :チバQ :2014/12/14(日) 23:09:06
山梨1 98%

宮川100948
中島100486

2545チバQ:2014/12/14(日) 23:13:57
福島4区
>>1523
> 「俺が生きている限り応援する」と渡部氏の全面的な支援を受ける
>>2288
>渡部の連合後援会幹部を長年務めた会社役員や団体代表者が名を連ねる。選対幹事長の市議佐藤義之は「『恒三票』に多くの期待はできないが、渡部の引退で、保守系の支持者の中には自民に回帰する人も多いはず」と読む。
>「渡部が繰り返していた『党派を超えて若い世代に』という言葉は小熊への後継指名」と受け止め、渡部の後援会の一部から支援を受けていることを明かす。

2546とはずがたり:2014/12/14(日) 23:17:42
452 名前:無党派さん[sage] 投稿日:2014/12/14(日) 23:15:26.75 ID:+00+z2Yb
山梨1区、開票作業にトラブル発生w
わざと盛り上げてるのか

2547チバQ:2014/12/14(日) 23:19:07
原口当確@NHK

2548とはずがたり:2014/12/14(日) 23:19:38
>>2545
アツいなぁw
>「俺が生きている限り応援する」

2549チバQ:2014/12/14(日) 23:21:16
重徳和彦 小選挙区勝利か @テレ朝

2550とはずがたり:2014/12/14(日) 23:21:34
佐賀1怪我の原口当選

2551チバQ:2014/12/14(日) 23:29:39
まだ決まってないのは 下かな?
決まってたら教えてください
北海道 3
北海道 4
北海道 6
北海道 7
栃木 2
埼玉 5
埼玉 6
千葉 1
千葉 9
神奈川 16
山梨 1
東京 3
東京 15
東京 21
新潟 2
愛知 11
大阪 4
大阪 9
大阪 14
大阪 18
大阪 19
奈良 1
長崎 1
かな?

2552とはずがたり:2014/12/14(日) 23:30:46
山梨1は中島

2553新潟6:2014/12/14(日) 23:31:25
沖縄に続き山梨も自民全敗!

2554新潟6:2014/12/14(日) 23:32:56
新潟2区は99.5%で102票差だそうで。稀にみる大激戦だ…

2555チバQ:2014/12/14(日) 23:35:37
山梨1と愛知12の棲み分け作戦は大成功ですね

2556新潟6:2014/12/14(日) 23:36:56
新潟2区は細田で決まりました。
新潟は自民5民主1、あとは比例がどうなるか・・・

2557チバQ:2014/12/14(日) 23:39:16
高井崇志@維新 岡山1が比例復活

移籍成功ですね

2558チバQ:2014/12/14(日) 23:42:01
北海道 3高木宏壽
北海道 4中村裕之

北海道 6佐々木隆博

2559チバQ:2014/12/14(日) 23:47:31
埼玉 6大島敦
千葉 1田嶋要

東京 15柿沢未途
愛知 11古本伸一郎
大阪 4中山泰秀
大阪 9原田憲治
大阪 14谷畑孝
大阪 18遠藤敬
大阪 19丸山穂高
長崎 1冨岡勉

2560チバQ:2014/12/14(日) 23:48:17
まだ決まって無さそうなところ
北海道 7 伊東良孝 鈴木貴子
栃木 2 西川公也 福田昭夫
埼玉 5 牧原秀樹 枝野幸男
千葉 9 秋本真利 奥野総一郎
神奈川 16 義家弘介 後藤祐一
東京 3 石原宏高 松原仁
東京 21 小田原潔 長島昭久
奈良 1 小林茂樹 馬淵澄夫

2561とはずがたり:2014/12/14(日) 23:55:47
海江田小選挙区落選ではやめないのか??

2562とはずがたり:2014/12/14(日) 23:59:45
今井・牧・升田が維新の比例で当選

維新は結局比例で結構取った感じですかね〜。

2563チバQ:2014/12/15(月) 00:00:22
北海道 7 鈴木貴子
埼玉 5 枝野幸男
東京 3 石原宏高

2564チバQ:2014/12/15(月) 00:01:33
自民党 北海道比例がたぶん3
単独の渡辺を除くと2
6.7.8で落選したから誰か落ちる

四国は3議席で比例単独2人と玉木の相手でピッタリ

2565チバQ:2014/12/15(月) 00:02:53
まちがた
北海道7渡辺に当選がついてた
つことは自民全員当選が見えてきた

2566チバQ:2014/12/15(月) 00:05:45
んあ、違う
1区もおとしてるから
北海道比例がたぶん3
単独の渡辺を除くと2
1.6..8で落選したから誰か落ちる

2567とはずがたり:2014/12/15(月) 00:08:20
福田@栃木2区

2568とはずがたり:2014/12/15(月) 00:09:00
松野@維新比例九州

2569チバQ:2014/12/15(月) 00:09:03

栃木 西川落選 福田当選

2570チバQ:2014/12/15(月) 00:16:12
比例

北海道 自民小選挙区誰かが落ちる
東北  比例5か? 小選挙区落選6人 →福島3か宮城5が落選しそう
北関東 比例下位当選あり 尾身朝子当選
南関東 千葉9、神奈川16落とすと全員復活ムリ
東京  比例下位当選あり
北陸  比例下位当選あり
東海  全員当選ムリ
近畿  全員当選ムリ →坂本@福島5落選確実
中国  比例化当選あり
四国  ぴったり
九州  31位今村当選 32位の西川京子はたぶん無理

2571チバQ:2014/12/15(月) 00:18:11
千葉 9 秋本真利
奈良 1 馬淵澄夫

残り
神奈川16.東京21のはず

2572チバQ:2014/12/15(月) 00:19:48
東京民主はたぶん3
長島が小選挙区取ると海江田vs菅の復活争いに

172 :無党派さん:2014/12/15(月) 00:16:42.71 ID:u
NyK0e04
松原 0.93447
末松 0.86610
菅 0.84755

海江田 0.83372
海江田4番手に後退きたあああああああああああああ

2573チバQ:2014/12/15(月) 00:23:37
ANNで長島落選

2574とはずがたり:2014/12/15(月) 00:24:30
関テレで浅尾と喜美,競演。えぐいことするなぁ。。

2575チバQ:2014/12/15(月) 00:26:24
あとは神奈川16だけ

2576チバQ:2014/12/15(月) 00:27:03
317 :無党派さん:2014/12/15(月) 00:21:51.36 ID:xFywLNHz
民主東京比例復活3枠争い

1区  海江田 83.3%(開票率95%)
3区  松原  93.4%(開票率95%)
18区 菅    84.7%(開票率99%)
19区 末松  86.6%(開票率78%)

21区 長島 97.8%(開票率98%)

NHKでは当確の長島が落ちる可能性も

2577チバQ:2014/12/15(月) 00:27:25
ん?NHKと朝日で東京21区われてるのか

2578チバQ:2014/12/15(月) 00:28:51
共産 東京の池内沙織ちゃん復活

2579チバQ:2014/12/15(月) 00:29:59
神奈川 16 後藤祐一

2580チバQ:2014/12/15(月) 00:30:50
560 :無党派さん:2014/12/15(月) 00:29:34.54 ID:PwBMDO5V
東京21区 開票99.16%

小田原 83,825
長島 82,241

2581チバQ:2014/12/15(月) 00:34:13
維新が取ると松木が復活の可能性大

627 :無党派さん:2014/12/15(月) 00:31:36.65 ID:Z+oA+OC4
北海道比例残り2
自民3議席目濃厚
民主3議席目、維新1議席が競り合い

民主3が9.4%、維新1が9.2%

2582チバQ:2014/12/15(月) 00:40:02
701 :無党派さん:2014/12/15(月) 00:34:29.84 ID:nMwnD4Q2
下地比例復活確定で沖縄議員9人全員当選

2583チバQ:2014/12/15(月) 00:42:22
寺島義幸
が落選っぽいな

比例3議席を新潟3人に持っていかれそう
西村智奈美
鷲尾英一郎
菊田真紀子

2584チバQ:2014/12/15(月) 00:42:58
57 :無党派さん:2014/12/15(月) 00:40:40.63 ID:p03dW8CS
小選挙区まとめ
民主⇒自民
東京21、京都3
自民⇒民主
北海道1,6,8 栃木2, 埼玉6, 神奈川16, 山梨1,
新潟3, 愛知3,5,7,13, 佐賀1,大分1
維新⇒自民
大阪8,9,11,15
自民⇒維新
福島4,兵庫1,愛知12
他→自民
山形3,大阪13
自民⇒他
沖縄1,3,4
野党同士
長野3,大阪10

2585チバQ:2014/12/15(月) 00:45:42
921 :無党派さん:2014/12/15(月) 00:43:31.91 ID:x7xO9LrL
民主党の得票率ランキングTOP5(暫定)
1位 岡田克也 64.0% 開票終了
2位 安住淳 60.0% 開票率96%
2位 玄葉光一郎 60.0% 開票終了
4位 細野豪志 58.6% 開票終了
5位 黄川田徹 56.6% 開票終了


なお、ダブルスコアは岡田のみ

2586チバQ:2014/12/15(月) 00:46:44
菅に比例復活でてるっぽいから
海江田落選か
934 :無党派さん:2014/12/15(月) 00:43:59.47 ID:iVEp0Dus
東京21区 長島 0.978 (0:17) 開票率98%
東京3区 松原 0.935(0:14)開票率97%
東京19区 末松 0.860 (0:16) 開票率80%

東京18区 菅 0.847(0:02)開票率99%
東京1区 海江田 0.833(0:09)開票率9

超おもしろい。選挙の締めは東京ゾンビレースやで
前回も最期の楽しみはこれだった

2587チバQ:2014/12/15(月) 00:47:06
942 :無党派さん:2014/12/15(月) 00:44:22.69 ID:v1pbeBKN
北海道7区 99%
自民 伊東良孝 72,281 45.9%(元釧路市長)
民主 鈴木貴子 72,056 45.7%(鈴木宗男の娘)

ここが一番接戦だった?

2588チバQ:2014/12/15(月) 00:47:23
949 :無党派さん:2014/12/15(月) 00:44:38.55 ID:lAJqSJcY
阿部知子6期連続比例当選か

2589とは:2014/12/15(月) 00:49:29
>>2583
チバQさん、かなり早い段階で新潟ガチ認定してましたよね〜。

2590新潟6:2014/12/15(月) 00:50:44
>>2583
西村に比例当確出ました。
自民斎藤・公明漆原も含めて、比例11人中5人が新潟になりそう。

2591チバQ:2014/12/15(月) 00:55:22
福島4と愛知12は完全に外しましたね
余裕で自民と思っていたら維新が取るとは
維新も底力あるなと。

2592チバQ:2014/12/15(月) 00:56:54
142 :無党派さん:2014/12/15(月) 00:52:31.49 ID:B3MTL8Xp
維新北海道比例1議席獲得

@NHK


松木復活か

2593チバQ:2014/12/15(月) 00:58:37
220 :無党派さん:2014/12/15(月) 00:55:21.71 ID:lSSoEQwB
685 :公共放送名無しさん:2014/12/15(月) 00:51:29.38 ID:erA3kWWs
FNN 比例東京民主 長島松原末松に当確 管海江田両方とんだくさい

2594チバQ:2014/12/15(月) 00:59:58

277 :無党派さん:2014/12/15(月) 00:57:25.65 ID:Q8aJPbvf
自民 ほぼ現状維持、農水大臣落選など微妙な部分も
公明 微増
民主 微増、しかし代表落選で混迷
維新 ほぼ現状維持
次世代 壊滅
共産 倍増以上の躍進
社民 現状維持
生活  壊滅、しかし小沢はどうにか生き残る

2595チバQ:2014/12/15(月) 01:00:33
301 :無党派さん:2014/12/15(月) 00:58:01.98 ID:xFywLNHz
NHK
長島の当確外した

2596チバQ:2014/12/15(月) 01:00:52
314 :無党派さん:2014/12/15(月) 00:58:24.01 ID:PwBMDO5V
東京21区 開票終了

小田原 83,984
長島 82,351

2597チバQ:2014/12/15(月) 01:01:24
今回の最大のハイライトは
NHK当確取り消し

2598チバQ:2014/12/15(月) 01:04:03
390 :無党派さん:2014/12/15(月) 01:00:37.22 ID:xFywLNHz
民主東京比例復活3枠争い

3区  松原  93.4%(開票率95%)
21区 長島 97.8%(開票率98%)

1区  海江田 83.3%(開票率95%)
18区 菅    84.7%(開票率99%)
19区 末松  86.6%(開票率78%)

残り一枠の争い

2599秋田2区:2014/12/15(月) 01:08:52
秋田1寺田復活 NHKローカルより

2600チバQ:2014/12/15(月) 01:09:39
北海道比例 支持政党なし 頑張ったな!


支持政党なし獲得票93,801票(得票率 4.00%)
社民党獲得票47,046票(得票率 2.01%)
次世代の党獲得票34,027票(得票率 1.45%)

2601旧ホントは社民支持@鹿児島市:2014/12/15(月) 01:10:23
結局,次世代と旧みんなが消えた分が民主と共産に行っただけ。
何なんだ,この選挙。

2602チバQ:2014/12/15(月) 01:20:31

小沢ファミリーが上手く比例復活
小宮山泰子@埼玉7
太田和美@千葉8
初鹿明博@東京16
牧義夫@愛知4


他にもおっ!って人たち
升田世喜男@青森1 
阿部知子@神奈川12 
落合貴之@東京6  
松田直久@三重1  
高井崇志@岡山1

2603新潟6:2014/12/15(月) 01:26:57
海江田落選!代表辞任か?

2604チバQ:2014/12/15(月) 01:27:38
http://www.sankei.com/politics/news/141215/plt1412150003-n1.html
2014.12.15 00:02
【衆院選2014】
安倍政権“沖縄全敗で困惑”辺野古移設へ難題鮮明






自民党の開票センターに設置されたボード。沖縄の4小選挙区で全敗し、バラは付かなかった=14日午後11時42分、東京・永田町の党本部
 安倍政権は全国的に好調な14日の衆院選で、沖縄県内の4選挙区で自民党候補が全敗したことに困惑している。4氏とも、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設を容認したことが選挙結果に影響したとみられる。今年1月の名護市長選、11月の県知事選でも移設反対派が勝利しており、地元の理解獲得が難しい実情が鮮明となった。

 2年前の前回衆院選は自民党候補がそろって県外移設を訴え、3人が選挙区で勝利し、もう1人も比例代表で復活した。今回は移設容認に転じたため、反対する野党候補らとの対立軸が明確化した。

 ただ、安倍晋三首相は14日夜のテレビ番組で「普天間の固定化はあってはならない。説明をしながら(移設を)進めていきたい」と強調。政府は移設作業を当初方針通りに実施する構えだ。

 一方、知事選で移設反対を訴えて勝利した翁長雄志知事は、前知事時代の辺野古沿岸部の埋め立て承認手続きに問題がないか調べる方針だ。

http://www.sankei.com/politics/news/141215/plt1412150004-n1.html
2014.12.15 00:07
【衆院選2014】
辻元氏、激戦区制す 自民、大物応援で後押し

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大阪10区で当選を決め、支援者らと拳を突き上げ喜ぶ辻元清美氏(中央)=14日深夜、大阪府高槻市
 大阪10区は前回まで3回続けて民主党の辻元清美氏(54)と維新の党松浪健太氏(43)が交互に選挙区を勝ち抜き、もう一方が比例復活した激戦区。強い追い風を受けた自民党の新人、大隈和英氏(45)も加わり三つどもえとなったが、辻元氏が制した。

 共産党の浅沼和仁氏(53)を含め、前回と同じ顔ぶれ。

 安倍晋三首相や谷垣禎一自民党幹事長ら大物が次々と応援に駆け付けた大隈氏。午後8時40分ごろ高槻市内の事務所に現れ、支持者と握手したり写真を撮ったり、リラックスした表情だった。

 社民党時代に「政治の師」と仰ぎ、9月に亡くなった土井たか子元党首に触れ「自民は『土井さん亡き後、辻元つぶせ』だ」と訴えた辻元氏。当選の報に「自民党を勝たせ過ぎたらあかんという人たちの力だ」と表情を引き締めた。

 松浪氏の事務所には約30人の支援者。テレビで出口調査結果が報じられると、秘書は「厳しい数字だ」と言葉少なだった。

http://www.sankei.com/politics/news/141215/plt1412150070-n1.html
2014.12.15 00:59
【衆院選2014】
「厳しい戦いだった」 加藤氏、父の議席奪還






山形3区で当選を決め、あいさつする加藤鮎子氏=14日深夜、山形県鶴岡市
 山形3区で自民党新人、加藤鮎子氏(35)が当選し、元党幹事長の父、紘一氏(75)が前回、僅差で敗れた元酒田市長で無所属の阿部寿一氏(55)からの議席奪還を果たした。

 当選確実の知らせが流れると、鶴岡市大東町の事務所に集まった100人以上の支援者は一斉に立ち上がって拍手。「おめでとう」の大歓声の中、夫の角田賢明さん(35)とともに登場した鮎子氏は深々と頭を下げ、「厳しい戦いだった。支援者の方の結束に感謝する」と目を潤ませた。

 夫の賢明さんも二人三脚で支えた。大手証券会社を辞め、「子供は地元で育てたい」と長男の出産を機に昨年、東京からUターンした鮎子氏と一緒に引っ越し。街宣車で「鮎子の夫です」とマイクを握り、同世代に支持を訴えた。

2605チバQ:2014/12/15(月) 01:29:43
http://www.sankei.com/politics/news/141215/plt1412150051-n1.html
2014.12.15 00:44
【衆院選2014】
西川農相、復活当選 小選挙区は閣僚唯一の敗退

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 自民党の西川公也農林水産相が、比例代表北関東ブロックで復活当選を確実にした。栃木2区から立候補したが、閣僚で唯一、選挙区で敗退していた。

http://www.sankei.com/politics/news/141215/plt1412150026-n1.html
2014.12.15 00:25
【衆院選2014】
中村氏、接戦制し13選 支援者「信じていた」






茨城7区で当選を決め、万歳する中村喜四郎氏=14日深夜、茨城県境町
 接戦の末、13回目の当選を果たした無所属の中村喜四郎氏(65)=茨城7区=の事務所では支援者らが喜びに沸いた。地元・茨城県境町の男性(68)は「長年の実績があり、運動量も多い。当選すると信じていた」とうれしそうに話した。

 有権者と密接につながることができるとして、選挙カーには乗らず、バイクで選挙区をくまなく回った。「日本一の後援会」と誇る地元の支援組織もフル回転させ、無党派層を引きつけた。

 演説会では、日本の財政状況について細かな数字を示しながら説明。「党より人」をキャッチフレーズに安倍政権の運営を批判した。

 中村氏はゼネコン汚職事件で逮捕された平成6年に自民党を離党。15年にあっせん収賄罪で実刑判決が確定、失職した。刑期終了後も強固な後援会の支えで無所属のまま当選を重ねた。

http://www.sankei.com/politics/news/141215/plt1412150010-n1.html
2014.12.15 00:11
【衆院選2014】
元みんなの民主山内氏が落選

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「私の力不足です。申し訳ない」と語る山内康一氏=14日午後9時45分、春日部市の選挙事務所
 民主党前職の山内康一元みんなの党国対委員長が、埼玉13区、比例代表北関東ブロックでの落選が確実になった。

http://www.sankei.com/politics/news/141215/plt1412150060-n1.html
2014.12.15 00:48
【衆院選2014】
次世代の田母神氏、山田幹事長が落選






支持者を前に小選挙区での敗戦の弁を述べる次世代の党の田母神俊雄氏=東京都北区赤羽(撮影・今野顕)
 次世代の党の山田宏幹事長と田母神俊雄元航空幕僚長が比例代表東京ブロックでも復活できず、落選が確実になった。

2606チバQ:2014/12/15(月) 01:30:12
http://www.sankei.com/politics/news/141215/plt1412150043-n1.html
2014.12.15 00:40
【衆院選2014】
「豪腕」小沢氏「本気」の辛勝 地元で30年ぶりの“どぶ板”

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岩手4区で小沢一郎氏の当選が決まり、万歳する支持者たち=14日夜、岩手県奥州市
 かつてない逆風の中、「小沢王国」が底力を発揮し議席を守った。今回の立候補者の中で最多の16選を目指した生活代表で前職の小沢一郎氏(72)=岩手4区=の陣営では午後8時すぎ、当選確実の一報が伝わると「よし、やった」「来たぞ」と歓声が広がった。“城主”不在の中、支持者は万歳三唱し、議席を死守したことに安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 小沢氏は今回、安倍晋三政権が推し進める経済政策「アベノミクス」の批判を強めた。ただ、固い結束を誇ってきた後援会組織の高齢化などによる求心力の低下にさらされていた。

 危機感は、遊説日程に表れていた。選挙中盤、小沢氏は丸2日かけて地元商店街などで街頭演説をびっしりと行う異例の日程を組んだ。地元での選挙活動を長く秘書や家族に任せてきた小沢氏にとって、本格的な“どぶ板選挙”は約30年ぶりだった。

「『剛腕』とか『王国』とか言われてきたけれど、(小沢)先生も必死なはずだ」。厳しい冷え込みのもと、コートも羽織らず、雪の残る路上でビール箱の上から懸命に支持を訴える小沢氏の姿に、60代の女性は「本気」を感じ取った。

 自民前職の藤原崇氏(31)の台頭も脅威となった。前回の衆院選では比例復活で勝ち上がり、今回も小沢氏を猛追した。

 小沢氏の後援会連合会の小笠原直敏会長(69)は「過去にない非常に厳しい戦いだった」と選挙戦を振り返った。

2607チバQ:2014/12/15(月) 01:33:55
http://www.asahi.com/articles/ASGDD7V66GDDOIPE025.html
減税日本、愛知1・3区とも敗れる 「地域政党の限界」
2014年12月14日22時48分
 地域政党・減税日本(諸派)は愛知1、3区に新顔を擁立したが、及ばなかった。前回は、合流した日本未来の党が愛知、岐阜で計16選挙区に擁立し全敗。減税日本は今回、拠点の名古屋市の2選挙区に絞ったが、伸びなかった。

 1区は河村たかし名古屋市長が5回連続当選した地盤。河村市長は「今回は自民か民主かを選ぶ選挙になってしまった。地域政党では限界があった」と残念がった。解散直前に擁立した党幹事長の広沢一郎氏(50)にとっては県議当時の選挙区外で、浸透しきれなかった。

 減税日本は、減税系候補が前回落選した1区で「聖地奪還」を掲げ、知名度が高い河村氏が選挙戦の前面に立った。トレードマークの自転車で広沢氏と回って記念写真に納まり、支援者を集めた演説会を重ねた。

 「人はようけ来とる」と自信を見せていたが、減税の地方議員は「河村氏は街の空気がわかっていない」と指摘する。3年前の市議選では減税日本から28人当選したが、内紛や不祥事で離脱が続出。市民の目は厳しい。先の議員は「大負けして現状が可視化されれば、統一地方選に確実に影響する」と声を落とす。

http://www.asahi.com/articles/ASGDF5QZXGDFTIPE01F.html
自民系分裂選、麻生氏の側近が当選 福岡1区・井上氏
2014年12月15日01時08分
 麻生太郎副総理と古賀誠元自民党幹事長にそれぞれ近い自民系前職2人が立ち、「代理戦争」になった福岡1区。麻生氏側近の井上貴博氏(52)=無所属(自民が追加公認)=が、古賀氏の元秘書、新開裕司氏(46)=無所属=を破った。

 井上氏は政権ナンバー2の麻生氏が全面支援。安倍晋三首相の昭恵夫人も来援した。麻生氏と懇意の高島宗一郎・福岡市長も選挙カーに乗るなどして支えた。当選が決まると、選挙事務所に駆けつけた麻生氏は「圧勝した」と語った。

 新開氏は、古賀氏が旧古賀派(現岸田派)を挙げて支援。岸田文雄外相や林芳正前農水相ら派閥出身の閣僚らを街頭演説や団体回りに投入した。公明票の取り込みにも力を入れ、「比例票は公明へ」と強調した。

 ただ、両氏の政策に大きな違いはない。支持基盤の業界団体や企業の中には、両氏に推薦状を出したところも少なくなかった。地元市議や県議も二分した「保守分裂選挙」に、来春の統一地方選への影響を心配する声も漏れている。

2608チバQ:2014/12/15(月) 01:35:10
http://www.asahi.com/articles/ASGDD6754GDDOBJB00T.html

山尾志桜里氏が返り咲き 愛知7区、民主幹部が続々応援
2014年12月15日00時06分

 愛知7区では民主元職の山尾志桜里氏(40)が自民前職の鈴木淳司氏(56)を破り、返り咲いた。

 山尾氏は愛知県尾張旭市の事務所で、報道陣に「安倍さんの敷いた『この道』に子どもたちを乗せたくないという思いが結集した。民主のともしびを7区から消さないという思いで2年間やってきた」と力を込めた。

 元検事の山尾氏は民主党が政権交代を果たした2009年に初当選。前回12年は9万票以上を獲得しながら、比例復活も逃した。今回は、党幹部が続々と応援に入った。

http://www.asahi.com/articles/ASGDD7JJDGDDUTIL03H.html
1963年から続いた「渡辺王国」崩れる 喜美氏落選
2014年12月15日01時28分
 栃木3区では、無所属前職の渡辺喜美氏(62)が、1996年衆院選から6期続けて守ってきた議席を失った。


 4月、化粧品大手の会長から8億円を借りた問題を受け、自ら立ち上げたみんなの党の代表を辞任。党も解党し、初の無所属での戦いとなった。落選が報じられると、「借入金問題で騒ぎを大きくしてしまい、心から反省しています。党の路線を巡る争いで解党に至ったことが、敗北の相当大きな要因だ」と話した。

 父の故・美智雄氏の63年の初当選以来、2代続いた「渡辺王国」が崩れた。

2609チバQ:2014/12/15(月) 01:35:33
http://www.asahi.com/articles/ASGDF76KLGDFUTFK01X.html
海江田代表、比例復活ならず 民主代表選へ
渡辺哲哉2014年12月15日01時23分

 下野から2年、民主党の議席は増えた。だが、政権批判票を共産党に奪われるなど、有権者の信頼を取り戻せていない実情も浮き彫りになった。

 民主党の枝野幸男幹事長は14日のTBSの番組で「国民の信頼をいただくには、党を再建して不信を払拭(ふっしょく)できるような構造にしないといけない」と反省の弁を述べた。党本部の開票センターでは、当選者へのバラつけを党幹部ではなく、職員が行うなど、沈痛なムードに包まれた。朝日新聞が2、3両日に行った世論調査では「自民党に対抗できる政党として期待できる党」について「特にない」が41%、民主党はわずか20%だった。

 原因の一つは、政策で政権に代わる選択肢を示せなかったことだ。

 マニフェストでは中低所得層を重視し、「厚く、豊かな中間層を復活させる」と明記。アベノミクスを「格差を広げる政策だ」と批判した。しかし、「政権を一度担当した以上、いい加減な政策は打ち出せない」(党幹部)として、あるべき社会や経済政策について踏み込めなかった。政権交代した2009年のように、数値目標や財源を明記したマニフェストも作れず、具体的な経済指標を駆使して実績を誇った首相の戦略に対抗できなかった。

 さらに、党内の意見対立が解消できていないことも響いた。

 集団的自衛権の行使容認について、マニフェストでは「閣議決定は立憲主義に反するため撤回を求める」としたが、肝心の行使の是非には踏み込まなかった。原発政策についても、菅直人元首相ら再稼働に反対するグループと再稼働を容認する勢力に分かれ、どっちつかずの印象がぬぐえなかった。

 党内には、有権者に強いメッセージを伝える党首力でも劣ったとの指摘もある。

 下野後、岡田克也代表代行や前原誠司元代表ら、「6人衆」と呼ばれる有力議員が政権転落の責任を問われる中、海江田万里代表は「ピンチヒッター」(党幹部)として選ばれた。春ごろから「海江田代表では選挙を戦えない」との声が上がり、一部議員による「海江田降ろし」の動きもあったことで、こうしたイメージが内外に拡大。安定した支持率を維持する安倍首相に対抗できなかった。

 結局、海江田氏は2回連続で小選挙区で落選。比例区でも復活できず、代表辞任は不可避となった。今週中にも代表選を実施して後任を選ぶ見通しで、後任には岡田氏や細野豪志元幹事長の名前が挙がっている。

 党内が政策やリーダーで求心力を欠く中、衆院選の態勢作りも中途半端に終わった。

 下野後、低迷する党勢を反映し、民主党が最終的に擁立した候補者は過半数に満たない198人。党結成以来最少だった。

 海江田氏は当初、目標議席を「3けたの議席」に置き、無理な擁立を避ける方針だった。ところが、空白区が100を超える見通しになると、地方組織から「比例票を掘り起こせない」との不満が噴出。公示直前には、駆け込みで維新の党などと候補者の一本化を図ったが、政策のすり合わせが不十分で、互いの組織も協力し合うまでに至らなかった。

 枝野氏は14日の日本テレビの番組で「残念ながら準備不足の側面があったのは間違いない」と認めた。

 こうした民主党の実情は、自民党の二階俊博総務会長から「試合放棄をしているようなものだ。(敵として)手応えがない」と酷評されるほどだった。(渡辺哲哉)

2610チバQ:2014/12/15(月) 01:37:17
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014121400640
自民18県で独占=首都圏で民主苦戦、共産は倍増【14衆院選】

自身の名前に当選確実の花を付け、笑顔を見せる自民党総裁の安倍晋三首相(中央)=14日夜、東京・永田町の同党本部
 14日投開票の衆院選で、自民党は15日午前1時現在、小選挙区で219議席を制し、野党を圧倒。東北、中国、四国、九州などの計18県で議席を独占した。比例代表も無党派層を取り込んで62議席を確実にし、2012年の前回選挙で獲得した57議席を上回った。
 自民党が小選挙区で全勝したのは、青森、秋田、山形、群馬、富山、石川、福井、岐阜、滋賀、鳥取、島根、山口、徳島、愛媛、高知、福岡、長崎、宮崎の各県。福岡1区は前職2人が無所属で争う保守分裂選挙となったが、同党は勝利した井上貴博氏を追加公認した。ただ、山梨、沖縄両県の選挙区では議席ゼロとなった。
 公明党は候補を擁立した全9選挙区で勝利。比例も堅調で20議席を押さえ、前回の22議席まで伸ばしそうだ。
 一方、民主党は小選挙区で35、比例で31の計65議席を確保して、公示前の62議席を上回った。ただ、首都圏では苦戦し、東京都の25選挙区のうち当選を確実にしたのは長妻昭氏のみ。海江田万里代表や菅直人元首相は選挙区で敗北した。
 維新の党は選挙区で11議席、比例で24議席を確保したが、旧日本維新の会が前回12議席を獲得した大阪府で5議席にとどまった。公示前の42議席に届くかは微妙だ。
 次世代の党は小選挙区で2議席を確保したが、比例での議席獲得は困難な情勢で、公示前の20から激減するのは確実だ。

記者会見を終え、満足した表情で退席する共産党の志位和夫委員長=15日未明、東京都渋谷区の同党本部
 共産党は沖縄1区で勝利し、小選挙区比例代表並立制が導入された1996年以来18年ぶりに小選挙区で議席を確保。比例で16議席を確実にして合計17となり、公示前の8からの倍増を果たした。
 生活の党は小沢一郎代表を含む2議席を確保。社民党は沖縄2区と比例九州の2議席を維持した。 (2014/12/15-01:25)

2611チバQ:2014/12/15(月) 01:40:04
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2014121400516
自民が絶対安定多数=首相「政権に信任」−民主上積み、第三極後退【14衆院選】
 安倍政権の経済政策「アベノミクス」継続の是非が最大の争点となった第47回衆院選は14日投票が行われ、即日開票された。自民党は単独で国会運営の主導権を握ることができる絶対安定多数を上回り、281議席を確保した。公明党と合わせた与党で、衆院定数の3分の2に当たる317議席を維持する見通しだ。安倍晋三首相は政権運営に信任を得たとして、アベノミクスを推進するとともに、集団的自衛権の行使を可能にする安全保障法制整備を急ぐ考えを示した。
 首相はNHKなどの番組で「2年間の安倍政権の信任を国民にいただいた」と表明。「まず経済最優先で取り組む。今の政策を続けていけば、間違いなく景気は良くなる」とデフレ脱却に全力を挙げる意向を示した。「安全保障法制を次の通常国会でしっかり整備していきたい」とも語った。
 首相は法律で来年10月と定められた消費税率10%への引き上げを1年半先送りし、その判断について国民の信を問いたいとして衆院解散に踏み切った。「自民1強」体制維持を固めたことで求心力を高め、来年9月の任期満了に伴う自民党総裁再選へ弾みをつけた。
 公明党は29議席を獲得、小選挙区は9人全員が当選確実となった。
 これに対し、民主党は公示前勢力から5議席上積みして67議席を確保し、さらに伸ばす見込み。ただ、同党の海江田万里代表は立候補した東京1区で敗北した。この後のインタビューで「これからも一生懸命やっていく」と述べ、代表続投に意欲を示した。
 前回選挙で一定の議席を確保した「第三極」の維新の党や次世代の党、生活の党は議席を減らし、勢力を後退させるとみられる。維新は35議席を確保。旧日本維新の会から分党した次世代の党、生活の党は各2議席にとどまっている。
 共産党は公示前勢力の2倍を超える17議席を獲得した。社民党は公示前の2議席を死守。新党改革は議席獲得は困難だ。 (2014/12/15-01:26)

2612チバQ:2014/12/15(月) 01:58:33
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215k0000m010286000c.html
衆院選:第三極、維新除き壊滅状態に
毎日新聞 2014年12月15日 01時52分

 前回衆院選で躍進した第三極が維新を除いて壊滅状態となり、野党は今後、政権基盤を強化した自民党に対抗するため、民主党と維新の党を中心に再編の道を模索することになる。海江田万里代表が落選した民主党は早急に後任代表を選んで党の立て直しを図るが、野党再編の路線を巡る党内対立が表面化する可能性もある。維新についても橋下徹共同代表(大阪市長)ら大阪側と江田憲司共同代表ら国会議員団側の温度差が指摘され、分裂含みの見方もくすぶる。

 海江田氏は14日夜、NHKの番組で「民主党もしっかり議席を伸ばしている。野党の中心として自民党政権にしっかり対峙する」と述べ、民主敗北との見方を否定した。しかし、1998年の結党以来、最低となった前回の57議席は上回るものの、2000年衆院選以来維持してきた100議席以上を今回も割り、党内には敗北感が広がる。衆院定数の過半数の候補すら擁立できず、2大政党の旗を降ろした執行部への不満もくすぶる。福山哲郎政調会長は14日夜のNHK番組で「野党が足を引っ張り合わないよう維新などと選挙区調整をした結果で、選挙戦術としては間違っていなかった」と釈明した。

 民主党内には「代表選をめぐる混乱が起きれば、また内輪もめに映りかねない」(同党ベテラン議員)との懸念から、当面は代表空席のまま、岡田克也代表代行が代理を務めるよう求める声も出たが、代表なしでは特別国会や来年の通常国会を乗り切れないとの判断で、年内の新代表選出を目指すことになった。海江田氏は15日未明、党本部で記者会見を終え、早々に党本部を後にした。

 一方、維新の党は公示前の42議席に届かず、14日夜、大阪市で記者会見した橋下氏は「自民党、公明党で過半数に達している。野党としては完敗だ」と敗北宣言。「党や党を代表する者への信任がなかったということだ」と語る一方、執行部の責任については「今後協議する」と述べるにとどめた。

 橋下氏は選挙期間中、民主党を激しく攻撃し、選挙区調整を進めた江田氏ら国会議員団側との溝も指摘された。江田氏も14日夜のラジオ番組で「基本政策の一致もない中で、国民からすればこんなすみ分けは選択肢たり得なかった」と野党共闘の不発を認めたが、野党再編へ向けては民主党との関係で微妙な温度差もうかがわれる。

 橋下氏は「与党にきちんと対峙(たいじ)できる野党が絶対に必要だ」と野党再編の必要性を強調する一方、「民主党全体とは考え方が合わない。民主党の一部の方と新しい政党で一つになるということだ」という従来の見解を繰り返した。江田氏はこれまで「生き残りのための選挙前の再編でなく、選挙後に自民党に対抗する一大勢力を作るべきだ」と主張しており、民主側と再編に向けた話し合いを始める構えとの見方もある。

 民主党内では公示前、前原誠司元外相や細野豪志元環境相らが海江田氏に新党結成を視野に入れた野党共闘を要請している。前原氏らが江田氏との連携に動けば、維新内では橋下氏ら大阪側と国会議員団側の東西対立が再燃しかねず、両党の合流・再編の動きが維新の分裂含みで進む可能性も指摘されている。国会議員団側では、小沢鋭仁幹事長代行が比例近畿ブロックの単独候補として名簿順位1位の優遇を受けながら議席減を防げなかったなどとして役職を辞任する意向を松野頼久代表代行に伝えた。

 旧みんなの党出身者は民主党から3人、無所属で5人が立候補したが、当選したのは無所属の浅尾慶一郎前代表と民主の中島克仁氏の2人だけ。参院のみんな会派に残る10人も与野党の草刈り場となりかねない。【田所柳子、村尾哲】

2613チバQ:2014/12/15(月) 01:59:35
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215k0000m010277000c.html
衆院選:沖縄小選挙区は自民全敗 辺野古移設へ強い反発
毎日新聞 2014年12月15日 01時14分

 沖縄は米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設を容認した自民前職4人全員が小選挙区で、辺野古移設反対を訴えた非自民候補に敗れた。自民が大勝した本土と対照的な結果で、11月の沖縄県知事選に続いて辺野古移設を進める安倍政権への強い反発が示された。

 沖縄1〜4区は、辺野古移設に反対する翁長雄志(おなが・たけし)知事を誕生させた保革共闘グループの選挙協力が成立。1区共産、2区社民、3区生活の前職3人に対立候補を立てず、4区は無所属新人を保革共闘で支援する知事選同様の構図となった。

 非自民の4人はそれぞれ、前回衆院選で「県外移設」を公約に当選(1人は比例代表で復活)した自民前職4人が昨年11月に辺野古移設を進める党本部の方針に従って公約を事実上撤回した経緯を批判し、辺野古移設反対を前面に打ち出した。自民前職4人は公明の推薦を得て「政権選択選挙」と訴えて防戦したが及ばず、比例で復活した。

 翁長知事は報道陣の取材に「知事選で示された民意はぶれていなかった。政府は沖縄県民の民意を踏まえて基地問題にあたってもらいたい」と述べた。【佐藤敬一、川上珠実】

2614チバQ:2014/12/15(月) 02:10:24
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014121490201231.html
次世代・石原最高顧問、田母神さんらの落選確実に 
 次世代の党の石原慎太郎最高顧問は、比例代表の東京ブロックで落選が確実となった。同党は知名度の高い石原氏らが支持を呼び掛けたが、広がらなかった。

 石原氏は「若い人を当選させたい」として、比例単独で東京ブロックの同党名簿の最下位となる9位で立候補。選挙期間中の応援演説で、引退を明言していた。

 石原氏は2012年に東京都知事を辞職。同年の衆院選で当選し、国政に復帰した。

      ◇

 田母神俊雄元航空幕僚長は比例東京ブロックで復活できず落選が確実になった。

 田母神氏は自主憲法制定の必要性などを訴え選挙戦を繰り広げたが、自民支持層や無党派層の支持が広がらなかった。

      ◇

 中田宏国対委員長がが比例南関東ブロックで復活できず、落選が確実になった。

 中田氏は2002〜09年に横浜市長を務め、12年衆院選では旧日本維新の会から出馬し初当選。同区で支部長に就いたのは昨年10月で、活動できないまま選挙に。終盤は駅前で握手作戦に力を入れたが支持を広げられなかった。

      ◇

 北朝鮮による拉致被害者家族会の元事務局長で増元照明氏の落選が確実になった。宮城2区で敗北し、同党が比例東北ブロックの議席を獲得できないため。

      ◇

 東京19区の山田宏幹事長は比例東京ブロックで、桜内文城政調会長は比例四国ブロックで復活できず、落選が確実になった。

(共同)

2615チバQ:2014/12/15(月) 02:20:22
主な落選者は
鉢呂吉雄

阿部寿一
吉田泉
田名部匡代

山内康一
渡辺喜美

水戸将史
中田宏

山田宏
田母神俊雄
海江田万里
青木愛

寺島義幸

藤井孝男

近藤三津枝
坂本剛二
米田建三

樽床伸二
西村真悟

西川京子
新開裕司
ってとこかな。

2616チバQ:2014/12/15(月) 02:21:36
520 :無党派さん:2014/12/15(月) 02:09:36.53 ID:9r8x1QPj
全475議席で最後の当選が菅。
なんてこった。なんでもう1議席減らさなかった。

2617チバQ:2014/12/15(月) 02:25:45
http://www.sankei.com/politics/news/141215/plt1412150107-n1.html
2014.12.15 02:18
【衆院選2014】
沖縄は選挙区候補者9人全員当選 比例復活で

 沖縄県は4選挙区で、立候補した9人全員が当選した。選挙区で敗退した自民党の前職らが比例復活したため。

http://www.sankei.com/politics/news/141215/plt1412150109-n1.html

2014.12.15 02:20
【衆院選2014】
自民沖縄、山梨全敗ショック 谷垣氏、辺野古移設は「守る」





 衆院選圧勝ムードの自民党に14日夜、動揺が広がった。沖縄県の全選挙区で党公認候補が敗れたからだ。

 谷垣禎一幹事長は記者会見で「衆院選直前に沖縄県知事選があり、必ずしも私どもの主張が受け入れられなかった」と述べ、党推薦の前職が敗れた知事選の影響があったとの見方を示した。

 ただ、政府が進める米軍普天間飛行場(同県宜(ぎ)野(の)湾(わん)市)の名護市辺野古への移設については「普天間の危険性を固定しないことが一番大切で、現時点では『辺野古』という選択肢しかない」と指摘し、「基本路線は守らなければならない」と強調した。

 自民党は山梨県でも公認候補が全敗した。特に山梨2区は自民党を離党した長崎幸太郎氏と「保守分裂」の選挙だった。谷垣氏は長崎氏の追加公認について「選挙区で党公認候補を立てて戦った事実は重い」と述べ、慎重姿勢を示した。

http://www.sankei.com/politics/news/141215/plt1412150094-n1.html
2014.12.15 02:06
【衆院選2014】
14年ぶりの2桁議席 共産、対決姿勢強化






笑顔で当選者の名前に花をつける共産党の(左から)市田忠義副委員長、志位和夫委員長=14日午後、東京都渋谷区の日本共産党本部(鴨川一也撮影)
 共産党は公示前の8議席から倍増させ、平成12年衆院選以来14年ぶりに2桁に乗せた。他の野党が苦戦する中、無党派層を含めて与党批判の受け皿となり、比例票を幅広く集めた。経済、原発政策などで安倍政権との対決姿勢をさらに強めていく構えだ。

 志位和夫委員長は14日夜の記者会見で「国民目線に立った訴えが評価された。国民と連携して政権を追い詰めていく」と強調。国会での野党共闘にも意欲を示した。

 選挙戦では、消費税再増税の中止や即時原発ゼロなど「五つの転換」を主張し、自民党との「自共対決」を前面に打ち出したのが奏功した。

 党勢維持のため、若い世代の支持獲得なども今後の課題となる。

2618チバQ:2014/12/15(月) 02:27:21
http://www.sankei.com/west/news/141215/wst1412150025-n1.html
2014.12.15 02:10
【衆院選2014】
「橋下ブランド健在」「バッジ失うこと覚悟」…「維新」各候補に滲んだ疲労
維新の党の開票センターで、記者会見する橋下共同代表=14日午後9時10分、大阪市内のホテル
 前回のように「風」が吹かず、厳しい戦いを強いられた維新の党の各候補者からは「今回のように危機感を覚えたことはなかった」という声も聞かれた。

 選挙区で当選を果たした大阪17区の維新前職、馬場伸幸氏(49)は元堺市議。前回の選挙で国政に挑戦し、初当選した。

 「(堺市議選を含め)選挙は8回目だが、今回ほど危機を感じたことはなかった」とほっとした表情を浮かべた馬場氏は、「前回はブームの中で、維新であれば票をもらえる状況だったが、今回は追い風も向かい風もなかった。有権者に冷静に判断いただいた」と振り返った。

 自民新人、民主元職ら4氏の激戦に勝利した維新前職の丸山穂高氏(30)。党の劣勢が報じられる中、「『維新』の名前を前面に出さず、現職としての本人の実績とバランスを取ってアピールする」(選対関係者)という苦しい選挙戦略を余儀なくされた。

 しかし選挙戦後半には橋下徹共同代表(大阪市長)が選挙区に入ったことにより、追い上げに拍車がかかった。東京から派遣された選対幹部の1人は「橋下さんには動員力がある。大阪での『橋下ブランド』は健在」と振り返った。

 党の国対委員長ながらも選挙区の大阪10区で敗退し、比例で復活当選を果たした維新前職の松浪健太氏は「正直、一度は(議員)バッジを失うことを覚悟した。ふがいない自分が腹立たしい」と話し、集まった支援者に深々と頭を下げた。前回選と同じ顔ぶれで戦いながら、選挙区での得票は3番手に沈み、支援者の表情にも、疲労の色が浮かんでいた。

2619チバQ:2014/12/15(月) 02:28:21
http://www.sankei.com/west/news/141215/wst1412150022-n1.html
2014.12.15 01:35
【衆院選2014】
比例復活もなし“小沢ガール”涙にじませ「力不足」…田中美絵子氏、故郷・金沢で再起誓う






石川1区で敗北し、敗戦の弁を述べる田中美絵子氏=14日夜、金沢市
 「差は縮めたが、私の力不足だった」。石川1区で自民党前職の馳浩氏(53)に敗れた民主党元職の田中美絵子氏(38)は金沢市内の事務所で、目に涙をにじませながら、支援者に頭を下げた。

 田中氏は平成21年衆院選で、県南部の石川2区で森喜朗元首相と接戦を演じ、比例代表で復活当選。前回は東京15区から出馬したが、落選していた。今回が故郷・金沢市での初めての挑戦だった。

 「これから金沢でゼロから始める。愚直に活動し、いつかは恩返しをしたい」と語り、今後も石川1区で活動を続ける考えを示した。田中氏の選対幹部は「解散のタイミングが与党に有利だったが、知名度を生かし、よく頑張ってくれた」と田中氏をねぎらったが、比例復活も果たせなかった。

 一方、馳氏は事務所で支援者と万歳三唱。「厳しい選挙だったが、皆さんの理解を得られた」と顔をほころばせていた。

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/news/20141214-OYT1T50072.html?from=ytop_main4
「野党共闘」生活の党の森裕子氏、選挙区で敗北
2014年12月14日 22時10分
 新潟5区で、自民党の長島忠美氏が、生活の党代表代行で新人の森裕子氏らを破り、4選を果たした。


 森氏は比例選での復活を目指す。

 森氏は、田中真紀子元外相が出馬を見送ったことを受けて、出馬を表明。民主党県連の推薦や連合新潟の支持を得て「野党共闘」を掲げた。

 また、生活の党代表の小沢一郎氏が、真紀子氏の父・田中角栄元首相から薫陶を受けたことなどをアピールし、田中票の獲得も図ったが、準備不足を補うことができなかった。

2014年12月14日 22時10分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2620チバQ:2014/12/15(月) 02:36:52
惜敗率95%以上の選挙区
北海道6(民主)
北海道7(自民)
福島4(維新)
栃木2(民主)
埼玉5(民主)
山梨1(民主)
神奈川12(自民)
神奈川16(民主)
新潟2(自民)
新潟4(自民)
大阪1(維新)
佐賀1(民主)

東京、東海、近畿は未確定

2621チバQ:2014/12/15(月) 02:38:59
山形3も98%か惜敗率で計算すると

2622チバQ:2014/12/15(月) 02:48:21
>>2620

愛知7(民主)
東京15(維新)
大阪1(維新)
大阪9(自民)
大阪14(維新)

で網羅したかな
民主7、維新5、自民5だから激戦区では野党系が競り勝った感じですね

2623チバQ:2014/12/15(月) 02:49:39
たぶん票差の少ないベスト3選挙区

新潟2区 102票差
細田健一70,589
鷲尾英一郎70,487

栃木2区199票差
福田昭夫62,439
西川公也62,240

北海道7区225票差
伊東良孝72,281
鈴木貴子72,056

2624チバQ:2014/12/15(月) 07:19:39
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2014121500411
また未明の朗報=万歳なく謝罪の言葉−菅元首相【14衆院選】


比例で復活当選を果たし、記者会見する民主党の菅直人元首相=15日未明、東京都府中市
 「小選挙区で勝ち自民の議席を削り取れなかった。おわびしたい」。2年前の総選挙に続き、小選挙区で敗れ比例復活で議席に滑り込んだ民主党の菅直人元首相は、喜びを見せず万歳もなし。疲れた様子で謝罪と決意を述べた。


 復活当選が報じられたのは15日午前3時前。グレーのスーツで東京都府中市の選挙事務所に現れた菅さんは、支持者らと握手し笑顔を見せたが、マイクを持つと険しい表情に。声はか細く、眠たげな表情に疲れがにじんだ。
 「重い1議席を頂いた」と話したが、海江田万里代表の落選には触れず、選挙戦で訴え続けた原発廃止や安倍政権への歯止めに全力を挙げると強調。10分ほどで事務所を出た。
 東京18区での落選が決まった14日深夜には、事務所に重苦しい空気が立ちこめた。スタッフは「終盤で追い上げたと思ったが、自民堅調がこれほどとは」と振り返った。(2014/12/15-05:23)

2625チバQ:2014/12/15(月) 07:20:42
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2014121500413
与党圧勝、3分の2維持=自民微減291、公明最多35−全議席確定【14衆院選】


 14日に投開票された第47回衆院選は15日未明、全475議席が確定した。自民党は追加公認1人を含め291議席を獲得。公示前の295から減らしたものの、公明党の35議席と合わせ与党で衆院定数の3分の2を超える公示前の326議席を維持した。民主党は公示前勢力より11増の73議席を確保。維新の党は1減の41議席だった。


 自民党は小選挙区定数の7割を超す223議席を獲得。安倍晋三首相の地元山口のほか、青森、群馬、滋賀、福岡など計18県で議席を独占した。比例代表は2012年の前回選挙より11多い68議席まで伸ばした。
 公明党は候補を擁立した全9選挙区で勝利。比例も堅調で26議席を確保した。03年に記録した34議席を上回り、現行の小選挙区比例代表並立制の下では最多となった。
 民主党は小選挙区で38、比例で35の議席を得た。地盤が比較的強固な愛知県で6議席と善戦したものの、東京都と埼玉、神奈川、千葉3県の首都圏で7勝39敗と大敗。海江田万里代表は東京1区で敗れ、比例復活もかなわず落選した。
 維新の党は小選挙区11、比例30。前回選挙で前身の旧日本維新の会は54議席を得たが、今回は地盤の大阪府でも5勝9敗と振るわなかった。
 共産党は公示前の8から2倍超となる21議席に躍進した。比例20議席に加え、沖縄1区では現行制度が導入された1996年以来18年ぶりに選挙区の議席を得た。
 旧維新から分党した次世代の党は小選挙区で2議席を確保したが、比例は議席ゼロで、公示前の20から激減した。生活の党は2議席で公示前より3議席減。社民党は沖縄2区などの2議席を維持した。新党改革は議席に届かなかった。 (2014/12/15-05:55)

2626チバQ:2014/12/15(月) 07:21:25
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014121502000223.html
海江田代表 落選語らず

2014年12月15日 朝刊


民主党本部での記者会見に臨んだ海江田代表だが、この後に落選が決まった=15日未明、東京・永田町で
写真
 東京1区から出馬し、比例復活もならず落選した民主代表の海江田万里さん(65)は十五日午前二時すぎになっても、支持者らの待つ東京・四谷の選挙事務所に現れなかった。選対幹部の元都議に「事務所の方には行かない」と電話があったという。
 選挙期間中、地元で丸一日活動できたのは一日だけ。陣営幹部は「地元に入れなかったことが敗因の一つ」と話した。事務所では五十人ほどいた支持者が次第に減り、十人ほどになった。
 海江田さんは落選が確実となる前、東京・永田町の党本部に設けられた開票センターで、代表として「次の総選挙までに政権与党になれるよう足腰を鍛え、政策を磨き上げていきたい」と語っていた。

2627チバQ:2014/12/15(月) 07:34:37
http://www.hochi.co.jp/topics/20141215-OHT1T50139.html
若狭弁護士、比例初当選 選挙活動せずも当選圏に
2014年12月15日6時0分 スポーツ報知

 テレビでおなじみの弁護士・若狭勝氏(58)が比例代表東京ブロックで初当選した。

 自民の大勝ぶりを示す勝利となった。名簿順位27位で選挙活動も行わなかった若狭氏だったが、当選圏内に滑り込んだ。

 昨夏の参院選の比例代表に出馬し、次点で落選。改選となる5年後までに自民現職に欠員が出ると繰り上げ当選する権利を持っており、衆院議員となっても、欠員が出れば参院に移ることは可能。今回の立候補にあたって「もちろん衆院議員になったらしゃかりきに頑張りますが、じっくり取り組める参院の方が向いている。現時点では繰り上げ当選の権利を得たら参院に移る気持ちの方が強いです」と話しており、今後が注目されそうだ。

http://www.hochi.co.jp/topics/20141215-OHT1T50128.html
【衆院選】民主・海江田氏落選!野党第1党党首では49年片山元首相以来の屈辱
2014年12月15日6時0分 スポーツ報知
安倍首相の“勝利インタビュー”が映るテレビ脇を通り、神妙な表情で党開票センターに入る海江田代表 安倍首相の“勝利インタビュー”が映るテレビ脇を通り、神妙な表情で党開票センターに入る海江田代表
 第47回衆院選は14日に投票、即日開票された。自民、公明両党は定数475議席の3分の2(317)を上回って325議席となった。安倍晋三首相(60、自民党総裁)は24日に特別国会で第97代首相に指名され、第3次安倍内閣が発足する運びだ。民主党は公示前の62議席から73に上積みしたが、海江田万里代表(65)は東京1区で前回に続き自民党前職の山田美樹氏(40)に敗北。比例復活もならず、議席を失った。野党第1党党首が落選したのは、1949年衆院選で社会党の片山哲委員長が落選して以来。

 党の顔だったはずの海江田氏は選挙区で敗れ、比例復活もかなわなかった。党代表ながら、議席を失う異例の事態。海江田氏は「党のために頑張ってきたが、代表を辞任する」と表明。野党第1党の党首が落選するのは、1996年に現行の小選挙区比例代表並立制となってからは初めて。

 “完全落選”が決まる約1時間前。日付が変わった15日午前0時30分から党本部で会見したが、質問はわずか3問、約7分で打ち切った。代表続投に意欲を示しつつ「来年4月の統一地方選に向け、1月17日の党大会で体制を整えたい」とやる気満々だった。ただ、進退について問われると、「まだ結果を見ているので…」と言葉を濁した。党職員から会見打ち切りが告げられ、報道陣から「短すぎる」との指摘が出ると、海江田氏は「みなさんも締め切りがあるでしょう」と言い残し、席を立った。完全落選の一報が伝わったのは、その1時間後だった。

 経済産業相などを歴任して知名度も高い海江田氏。だが、民主は13年の都議選で惨敗。地元の都議が1人もいなくなり、地盤が揺らいでいた。今衆院選でも党代表として各地に応援に出向いたが、劣勢が判明すると、地元にとんぼ返り。だが、都市部に多い無党派層の“神風”が吹くことはなかった。

 民主党代表の敗北は、党勢低迷の象徴となった。午後8時。本部の開票センターには福山哲郎政調会長だけが姿を見せた。前髪を気にするなどしていたが、“第一声”を発したのは、約15分後のテレビインタビュー。長い沈黙が続いていた。

 民主はこれまで全候補者の名札を並べ、当選者名の上にバラをつけていた。だが、今選挙から当選者の名前の入ったボードを並べる方法に変更した。2012年衆院選では自民にひっくり返され、当選者が激減。当時、バラのつかない真っ白なボードが話題になり、「惨めだからやめよう」との声が出ていた。

 民主では、維新の党などと野党再編を求める勢力と、労組系に依存する議員が混在する。野党再編派で、当選した細野豪志元幹事長(静岡5区)はこの日、「野党結集の責任を果たす」などと述べた。代表まで落選する大惨敗を受け、今後、党が分裂する可能性も出てきた。

2628チバQ:2014/12/15(月) 07:39:42
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215k0000m010304000c.html
衆院選:次世代と社民、生き残り苦難
毎日新聞 2014年12月15日 03時10分(最終更新 12月15日 03時33分)

 旧日本維新の会の分党により今年8月に結党された次世代の党は小選挙区で平沼赳夫党首(岡山3区)と園田博之顧問(熊本4区)が議席を守ったものの、公示前の20議席を大きく割り込んだ。安倍政権を評価する平沼氏は野党再編の動きとは一線を画しており、今後、参院で自民党に統一会派を呼びかけるなど、同党との連携強化で生き残りを図るとみられる。

 次世代は「是々非々」を強調して自主憲法の制定など保守色を前面に打ち出したが、浸透しなかった。選挙後の引退を明言している石原慎太郎最高顧問を比例代表東京ブロックの名簿9位に登載して比例票の上積みを狙ったが、議席獲得はならなかった。平沼氏は14日夜のラジオ番組で「8月の結党で党名や基本政策が有権者に浸透しなかったのは残念だ」と肩を落とした。

 社民党は公示前の2議席から前々回衆院選の7議席への回復を目標にしたが、議席増には至らなかった。第三極が後退する中、「老舗」として格差拡大や集団的自衛権問題で政権批判を強めたが、「自共対決」の陰に隠れる形になった。次期参院選へ向け党存続をかけた戦いが続く。【佐藤慶、村尾哲】

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215k0000m010303000c.html
衆院選:共産、一定の受け皿 沖縄1区を初めて制す
毎日新聞 2014年12月15日 03時02分(最終更新 12月15日 07時34分)

当選確実となった候補者名に花をつける共産党の志位和夫委員長(中央)と山下芳生書記局長(右)、市田忠義副委員長(左)=東京都渋谷区の党本部で2014年12月14日午後9時6分、丸山博撮影
当選確実となった候補者名に花をつける共産党の志位和夫委員長(中央)と山下芳生書記局長(右)、市田忠義副委員長(左)=東京都渋谷区の党本部で2014年12月14日午後9時6分、丸山博撮影
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 共産党は沖縄1区を初めて制し、小選挙区で18年ぶりの議席を得たほか、比例代表でも躍進し、公示前の8議席から倍増以上の21議席に伸ばした。民主党が伸びず、第三極が落ち込む中、「自共対決」を前面に掲げて反自民票を取り込んだ。

 野党唯一の躍進を果たした志位和夫委員長は14日夜、党本部で記者会見し「安倍政権に正面から対決する立場を貫いたことが評価いただけた」と胸を張った。沖縄1区の勝利を受け「沖縄で保守層と私たちが肩を組んで闘うまったく新しい共闘が始まったが、今後も協力の可能性が広がるのではないか」と、穏健な保守層の中にもある安倍政権への不満を取り込むことへの意欲を示した。今後の国会で政権に対抗するため「野党間協力も可能な限り追求したい」とも述べた。

 党本部には幹部が開票前から入り、午後8時過ぎにテレビで共産候補の当選確実が続々と流れ始めると、小池晃副委員長が「こんな早い時間の当確は久しぶりだ」と声を弾ませた。志位氏が満面の笑みで候補者の名前に飾る赤いバラは一気に2ケタに達した。

 共産党は昨年の東京都議選、参院選に続き、自民や民主との違いを強調。消費増税を決めた自公民3党を「増税3兄弟」と批判する一方、維新など第三極を「自民党の補完勢力」とし、「共産こそが唯一の政権対決政党だ」とアピールした。

 消費税やアベノミクス、集団的自衛権、原発再稼働、沖縄基地問題で「5つの転換」という対決図式を設定し、安倍政権批判を繰り返した。各選挙区に1〜2万票とされる組織票だけでなく無党派層にも浸透。インターネット上の発信強化などによる無党派層対策も一定の効果があったとみられる。2000年の衆院選以来となる2ケタの議席を得て、公示前の野党第4党から第3党に躍進した。【鈴木美穂】

2629チバQ:2014/12/15(月) 07:40:47
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1150/20141214_29.html
<衆院選>野党共闘不発 仙台攻略空振り


落選が決まり、対立候補の「当確」を伝えるテレビ画面の前で支持者に頭を下げる林さん=14日午後8時30分ごろ、仙台市宮城野区の事務所

比例で復活当選を決め、支持者と喜ぶ郡さん(右)=15日午前1時40分ごろ、仙台市青葉区の事務所
◎林さん宮城2区、議席失う/郡さん宮城1区、薄氷4選

 民主党が政権の座を追われた前回衆院選から2年。再び巡ってきた師走の政治決戦は、民主党をはじめとする野党勢力の「寒敗」で幕を閉じた。野党の虚を突く解散に始まり、慌ただしく14日の投開票を迎えた衆院選。「多弱」野党はにわか仕込みの共闘で「1強」自民に挑んだ。しかし、理念も政策もばらばらの野合を有権者は冷徹に見透かし、許さなかった。いまだ東日本大震災の傷癒えない被災地など東北の小選挙区でも、各地で野党共闘の取りこぼしが相次ぎ、民主党の獲得議席は結局、前回と同じ4議席にとどまった

 のるかそるかの民・維共闘。民主党が仙台の2選挙区で仕掛けた起死回生の一撃。その象徴区だった宮城2区で、維新の党前議員林宙紀さん(37)は、自民党前議員に3万票以上の差をつけられて落選。比例東北での復活もかなわなかった。
 仙台市宮城野区の事務所で林さんは「進退は仲間と話し合って決めたい」と絞り出すのが精いっぱいだった。
 前回、みんなの党から宮城1区に出馬し、比例復活で初当選をつかんだ。今回、第三極に追い風はない。活路があるとすれば、それは民主党との連携だけだ。安住淳民主党宮城県連代表に口説かれ「国替え」に応じた。
 安住氏ら民主党県連幹部と並んで「1強多弱を打破する」と訴えた。
 だが、街頭での好反応とは裏腹に自民党前議員の背中は遠ざかる。一筋の望みを託した比例復活の芽も摘まれた。
 陣営は「自民と互角に戦える土台がないのにチャンバラを挑んだ」と悔やむ。林さんは「追い風が吹かなくても勝てる態勢を整えないと…」と唇をかんだ。
 宮城1区の民主党前議員郡和子さん(57)も選挙区で落選した。前回と同様、比例東北で辛うじて救われる薄氷の4選だった。
 青葉区の事務所で郡さんは「最後の1議席に滑り込むことができた」と、ほろ苦い復活をかみしめた。
 維新の党とのすみ分けで、反自民票の受け皿づくりは成功したかにみえた。それでも自民党前議員は、序盤からはるか前を走る。
 「経済は株価でなく人。若者の貧困、年金の不安を放置できない」。元女子アナの郡さんが、治療を受けるほどのどをからした。最終盤、爆発力を発揮したものの時既に遅く、自民党前議員に約1万2000票差まで詰めるのがやっとだった。


2014年12月15日月曜日

2630チバQ:2014/12/15(月) 07:41:59
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1150/20141214_19.html
<衆院選>野党共闘不発 民・維協力にわか仕込み

◎涙/寺田さん秋田1区・升田さん青森1区

 民主党が政権の座を追われた前回衆院選から2年。再び巡ってきた師走の政治決戦は、民主党をはじめとする野党勢力の「寒敗」で幕を閉じた。世間の虚を突く首相の解散宣言に始まり、慌ただしく14日の投開票を迎えた衆院選。「多弱」野党はにわか仕込みの共闘で「1強」自民に挑んだが、理念も政策もばらばらの野合を有権者は見透かし、許さなかった。いまだ東日本大震災の傷癒えない被災地など東北の小選挙区で、民主党の獲得議席は党勢回復には程遠い結果となった。

 のるかそるかの選挙協力は、あっけなく瓦解(がかい)した。
 青森1区では維新の党新人升田世喜男さん(57)が、民主、社民両党、連合青森を自陣に束ねながらも涙をのんだ。
 国政選挙5度目の挑戦となる升田さん自身が「これほど戦える土壌ができたことはない」と手応えを語るほどの陣構え。それでも自民党前議員の圧倒的な組織力の前には屈せざるを得なかった。
 福島1区では元参院議員の民主党新人金子恵美さん(49)が一歩届かなかった。福島市の事務所で「私の力不足。申し訳ない」と頭を下げた。
 東京電力福島第1原発事故の後、復興政務官として事故対応に奔走したが、昨年の参院選で落選。公示後、みんなの党解党で出馬を断念した元議員石原洋三郎さん(41)と組んだ「金子石原連合」も不発に終わった。
 「支援していただいた方々の期待に応えられず、申し訳ない」。岩手2区で3選を阻まれた生活の党前議員畑浩治さん(51)は、久慈市の事務所でうなだれた。
 小沢一郎党代表が2度、滝沢市や宮古市に入って支持固め。最終盤には1区で4選を果たした民主党時代からの盟友階猛さん(48)が応援に駆け付けた。自民党候補を猛追したが及ばなかった。
 秋田1区では返り咲きを狙った民主党元議員の寺田学さん(38)が前回に続いて敗れた。
 ミニ集会を積み重ねる前回の選挙戦から一転、「原点に戻る」と街頭で一人でも多くの有権者と接する戦術に時間を割いたが届かなかった。「結果を受け止める。期待に応えられなかった」と秋田市の事務所で頭を下げた。


2014年12月15日月曜日

2631チバQ:2014/12/15(月) 07:43:28
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kagoshima/article/133483
野間氏、因縁対決制す 鹿児島3区
2014年12月15日(最終更新 2014年12月15日 04時26分)

 「皆さんのおかげで当選できた」。自民新人の宮路拓馬氏(35)との激戦を制して3区の議席を死守した無所属前職の野間健氏(56)は、高らかに勝利を宣言した。「上から目線の国の政策を、地域に合った形に是正していきたい」と抱負を述べた。
 前回は急死した故松下忠洋氏の後継として、「弔い合戦」で初当選した。それから約2年間で開いた国政報告会は82回。住民と向き合う姿勢を強調して「私は小回りの利く軽トラック」と売り込んだ。漢方薬の薬草産地づくりや介護ロボットを生かした福祉の先進モデル地域づくりの実績もアピールした。
 3区は、宮路氏の父和明氏と松下氏が長年激戦を展開してきた因縁の選挙区。野間氏は保守層が多いかつての松下氏の後援会を固めつつ、連合鹿児島と連携して「反自民票」の受け皿にもなった。挽回を狙った宮路氏の陣営は終盤、安倍晋三首相など大物を投入したが、野間氏は「政党を相手に無所属という竹やりで戦っている。自民圧勝とされる中、ここ薩摩は違うことを全国に発信しよう」と訴え、競り勝った。今後も無所属での活動が続くが「私の後ろにいる有権者を官僚は無視できない。十分仕事はできる」と力を込めた。
 一方、「県内で自民5議席独占」の目標を果たせなかった宮路氏だが、比例復活が決まり、事務所には安堵(あんど)が広がった。支援者たちは「これが政治家の第一歩。大きく育ってほしい」と期待した。
=2014/12/15付 西日本新聞朝刊=

2632チバQ:2014/12/15(月) 07:45:05
悪代官って自分のことじゃないのか
http://www.sankei.com/politics/news/141214/plt1412140170-n1.html
2014.12.14 23:11
【衆院選2014】
亀井氏「悪代官への一揆」 広島6区 自民前職破る

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広島6区で当選を決め、支持者らに祝福される亀井静香氏=14日夜、広島県庄原市
 「みなさんの先頭に立って頑張ります」。自民党前職と争い、広島6区で当選した無所属前職の亀井静香元金融担当相(78)は、広島県庄原市の事務所で感極まった表情であいさつ。安倍政権への批判も展開し、「これは悪代官をやっつける一揆だ」と気炎を吐いた。

 庄原市内は雪が降り積もり、事務所が用意した座席には空席も目立ったが、亀井氏は「子や孫が幸せになる国にもっていく」と、高齢の支援者らと握手を交わした。

 亀井氏は自民党時代に建設相(当時)や政調会長、国民新党でも党代表を歴任。今回は初めて無所属で臨み、他の候補者の応援に行くこともなく出身地の県北部の地盤も着実に固めた。

2633チバQ:2014/12/15(月) 07:46:16
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20141215-OYS1T50005.html
沖縄は反辺野古の風 選挙区で自民全敗
2014年12月15日
 沖縄県内の四つの小選挙区で自民党が全敗した。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設を巡り、保守系の一部と野党の共闘で反対派知事を誕生させた11月の知事選に続き、「反辺野古」の風が吹く結果となった。

 4区は、元県議会議長の無所属新人・仲里利信さん(77)が、総務副大臣で自民党前議員・西銘恒三郎さん(60)を抑え、初当選した。「辺野古の新基地建設は絶対に許さないと訴えたことが有権者の理解を得た」

 仲里さんは西銘さんの後援会長だったが、移設を巡る意見の対立などで辞任。反辺野古派の支援を受け、知事選で勝利した翁長雄志知事と連携し、無党派層からも支持を集めた。

 1区では、自民党前議員・国場幸之助さん(41)が、移設に反対する共産党前議員・赤嶺政賢さん(66)に敗戦。国場さんは、閣僚や党幹部の来援を受けたが、逆風をはね返せなかった。

 移設先の名護市がある3区でも自民党前議員・比嘉奈津美さん(56)が反対派に敗れ、自民党は改選前の3議席全てを失った。普天間飛行場など基地が集中する2区では、前回選で比例復活していた同党前議員・宮崎政久さん(49)も敗退した。ただ、比例選では自民党の4人に加え、1区の維新の党元議員・下地幹郎さん(53)も復活当選し、小選挙区の立候補者9人全員が議席を得た。

 翁長知事は那覇市の知事公舎前で、記者団に「知事選の民意はぶれていない」と語った。

2014年12月15日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2634チバQ:2014/12/15(月) 07:47:07
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/news/20141214-OYT1T50074.html
民主・樽床氏、比例選でも復活できず
2014年12月15日 03時11分
 大阪12区で、自民党の北川知克氏が、総務相などを歴任した民主党の樽床伸二氏らを破り、5選を果たした。


 樽床氏は比例選でも復活できなかった。

 前回衆院選で議席を失った樽床氏は選挙区を精力的に回り、捲土けんど重来を期してきた。今回は党幹部の来援も受けてアベノミクス批判などを繰り広げたが、保守票と公明党支持層を手堅くまとめた自民党の北川氏に届かなかった。維新の党新人らと政権批判票を分け合う形となったことも響いた。

2635チバQ:2014/12/15(月) 07:48:21
長野
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2014/nagano/CK2014121502000108.html
【3区】維新・井出さん、初勝利 「羽田王国」切り崩す
支持者と一緒に「勝ったぞ」コールで当選を喜ぶ井出庸生さん=佐久市で

 維新前職の井出庸生さんが、羽田孜元首相の強固な地盤を受け継いだ民主前職の寺島義幸さんらとの激戦を制し、選挙区で初当選を決めた。

 佐久市内のホテルに当選確実の一報が入ると、支持者から大歓声が湧き起こった。井出さんは「政党を変わったことで逆風の選挙だったが、その逆境をバネに変えてもらった」と深く頭を下げた。

 比例復活での初当選から二年間でみんなから結い、維新と渡り歩いた。選挙中は「政党ではなく、個人を応援してほしい」と訴え、元官房長官の祖父一太郎氏らが築いた人脈を生かし、「羽田王国」を切り崩した。

 二期目に向けては「政府に対して、これまで以上に是々非々でチェックをしていく」と意気込みを語った。

2636チバQ:2014/12/15(月) 07:48:53
愛知
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2014/aichi/CK2014121502000146.html
自民、辛くも「8」 維新、初の1議席
 自民が大勝し、安倍政権の継続が確実となった衆院選。県内では、十五選挙区のうち、自民は八勝と前回から五議席減らし、民主は前回の二議席から六議席へと復活の足掛かりをつかんだ。維新も一議席を得た。県内の投票率は過去最低の54・19%だった。

 自民が勝ったのは1、4、6、8、9、10、14、15区の八選挙区。前回は十三選挙区で勝利したが、今回は名古屋市内で二勝三敗と負け越すなど、無党派層をつかみきれない部分もあった。名古屋市を除く尾張部などでは支持基盤の固さを見せた。

 民主は2、3、5、7、11、13区の六選挙区で勝利を収めた。前回、小選挙区で涙をのんだ3区の近藤昭一さん、5区の赤松広隆さんらがベテランの強みを発揮した。

 名古屋市内では無党派層の一定の支持を集めたとみられ、トヨタ系労組の影響の強い西三河地方などでも底力を見せた。

 12区では、維新との野党協力で、民主が候補を立てず、維新の重徳和彦さんが自民候補に競り勝った。

 激戦区の多さを反映して、小選挙区で敗れた候補のうち、十人が比例復活を果たした。

 7区では、民主候補に競り負けた自民の鈴木淳司さん、9区では民主の岡本充功さん、12区では自民の青山周平さん、13区では自民の大見正さんが比例復活した。14区では、生活の党から民主に復党した鈴木克昌さんが復活した。

 (衆院選取材班)

2637チバQ:2014/12/15(月) 07:49:59
群馬
http://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/shuin2014/gunma/CK2014121502000027.html
1区 上野氏初落選 佐田氏「死に物狂いで恩返しを」
落胆した表情で支持者にわびる上野宏史氏=前橋市で

 午後十時すぎ、上野宏史氏の落選が前橋市内の事務所に伝わると、詰め掛けた支援者からどよめきと落胆の声が上がった。

 経済産業省に十七年間勤めた。二〇一〇年に参院選で初当選し、前回の衆院選は比例代表で復活当選。今回、次世代の党から無所属に転じ、比例復活の退路を断って臨んだ。初めての落選に「厳しい選挙だったが僅差まで追い詰めた。地元発展のために引き続き力を尽くしたい」と話した。

 党の公認問題をはね返し、佐田玄一郎氏は九期目の当選。同市内の事務所で、歓声と拍手で迎えた支持者に「私の不徳のいたすところでご心配をかけ、接戦になり心からおわびします」と頭を下げた。「死に物狂いで恩返しをしたい」と神妙な面持ちだった。

 宮崎岳志氏は前回に続く小選挙区での敗北に、「保守分裂の中に埋没してしまった。私の責任です」と、同市内の事務所で支持者に謝罪を繰り返した。 (杉原麻央)

2638チバQ:2014/12/15(月) 07:51:17
演説美味いなあ、貴子
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/2014shuin/580371.html
比例当選の鈴木貴子氏、笑顔と涙 小選挙区は225票差で敗戦(12/15 06:01、12/15 07:36 更新)
 【釧路】衆院選道7区(釧路、根室管内)と比例代表道ブロックに単独1位で重複立候補した民主党の鈴木貴子氏(28)は14日午後8時すぎ、比例で当選確実となり、釧路市内の事務所で支持者ら約30人と万歳三唱を行った。

 だが、小選挙区では225票差で敗戦。鈴木氏は15日午前0時すぎ、目を潤ませながらも「多くの方が鈴木貴子という政治家に心を寄せてくださったのは紛れもない事実。次の戦いでも鈴木貴子と書き、未来に向かって共に進もうと思ってもらえるよう努力します」と前を向いた。

 鈴木氏の父で新党大地代表の宗男氏は、激戦を戦った娘を「堂々たるもんだと誇りに思う。まだ28歳、磨けば光る」とねぎらい、握手の後に肩を引き寄せた。

2639チバQ:2014/12/15(月) 07:51:49
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/2014shuin/580376.html
道内民主「王国」の意地 自公、全勝逃すも着実(12/15 06:30)

 全国の与党大勝の流れを受け、道内の自民、公明両党は2012年の前回衆院選での「12小選挙区全勝」は逃したが、着実に議席を獲得する一方、民主党が「王国」の意地を見せて前回議席を上回った。共産党は比例代表で1議席を得て、党勢回復に弾みをつけた。

 自民党は前回衆院選では候補を擁立した11小選挙区で全勝したが、今回は3敗し、接戦の選挙区も多かった。自民党道連の伊東良孝会長は「少なくとも『負け』ではない」としながら、1区の前職が比例復活も果たせず落選したことに「道連会長として全員を救いたかった」と無念さをにじませた。

 伊東氏は「アベノミクス効果にまだ実感がないと受け止める方が多く、小売業者には消費税増税が大きかった」と総括。「自民党大勝の事前報道があり、『勝たせすぎてはうまくない』となったのではないか」と有権者心理を分析した。

 民主党北海道合同選挙対策本部の小川勝也本部長は、1、6、8区での議席を奪還したことについて、「党勢復調の兆しがみえてきた。増えた仲間とともに民主党再生に向けて、北海道が党全体を盛り上げる先駆的な役割を果たしたい」と述べた。

 ただ、3、7区など接戦区を制することができず、引き続いて自民党に道内首座を許したことに関しては「アベノミクスに厳しい評価もあるのに、追い風になっていない」と認めた。新党大地との選挙協力に関しては複数選挙区で接戦となったことを踏まえ、「成功を肌で感じた」と評価した。

 前回に続いて小選挙区、比例代表で合わせて2議席を獲得した公明党道本部の横山信一代表代行は「(消費税での)軽減税率実現への期待のあらわれだ。地方創生に向け、(参院を含めた道内関連議員)3人で頑張りたい」と話した。

 前回と同じく比例で1議席を獲得した維新の党(前回は日本維新の会)道ブロックの松木謙公代表代行は、「野党で一つの大きな円をつくり、自民党に対抗していきたい」と語った。

 14年ぶりに比例代表で1議席を得た共産党道委員会の青山慶二委員長は「安倍政権に正面から対決する姿勢が、道民の共感を得た。全国で議席を伸ばした共産党が国会で果たす役割は大きい」と意気込んだ。

 社民党道連の三谷直樹幹事長は「自公政権は、これまで以上の暴走を続けるだろう」と懸念した。

2640チバQ:2014/12/15(月) 07:55:54
http://www.sankei.com/politics/news/141215/plt1412150155-n1.html
2014.12.15 06:00
【衆院選2014】
橋下氏「完敗」維新、野党再編“主役”遠く

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「維新の党」の開票センターで会見する、橋下徹共同代表=14日、大阪市北区のリーガロイヤルホテル大阪(門井聡撮影)
 前回の衆院選で旋風を巻き起こした「第三極」は、わずか2年で後退した。みんなの党は公示前に解党、次世代の党は壊滅的な大敗を喫した。維新の党も躍進を果たせなかった。民主党の海江田万里代表が辞任することを受け、維新が目指す野党再編への期待が出てきたが、再編の主導権を握れるかは不透明だ。

 「これは完敗です。維新の党や、党を代表する僕に対する信任がなかった」。橋下徹共同代表(大阪市長)は14日夜、大阪市内で記者会見し、硬い表情で敗北を宣言した。

 維新は平成24年の前回衆院選を旧日本維新の会として戦い、選挙区は大阪を中心に14議席、比例代表で民主党を上回る40議席をそれぞれ獲得した。

 今回も終盤になって、大阪の選挙区で維新候補が自民党候補を猛追し、大きな後退は避けられた。江田憲司共同代表は15日未明、都内ホテルで記者会見し「9月末に結党し中途半端な状態で衆院解散をうたれた状況を考えれば、善戦した」と自賛した。ただ、かつてのような勢いはなく、「ふわっとした民意」を代表する無党派層の期待の低下が現れていた。

 橋下氏は会見で「はっきりしているのは、野党が一つにならなければいけないということだ」と述べ、野党再編の必要性を改めて訴えた。維新は民主党の一部を巻き込んだ野党再編の動きを加速させる構えで、再編に積極的な民主党新代表が誕生することへの期待もふくらむ。

 一方、旧日本維新の会から分かれた次世代の党は、選挙前の19議席から2議席に大きく減らした。今後は自民党との連携を強めるとみられているが、投票日前の12日にアントニオ猪木参院議員が離党届を提出するなど、早くも党は分裂含みだ。

 また、旧みんなの党は解党時の代表だった浅尾慶一郎氏が選挙区で当選確実となったが、創業者の渡辺喜美元代表は落選が確定し、明暗を分けた。

2641とはずがたり:2014/12/15(月) 13:00:05
神風@埼玉4とか選挙強いイメージだったけど比例復活もできませんでしたね
ー。相手そんなに凄いのか?

2642とはずがたり:2014/12/15(月) 13:05:21
民主北関東比例で惜しくも次点の青山には復活して欲しかったなぁ。。
埼玉12区の本多は大敗ですね。。次は次点の森田@次世代が維新に移ったりして再挑戦なら選挙区譲っても仕方が無いかも。

2643名無しさん:2014/12/15(月) 20:43:48
長野3区の負けっぷり^^;

2644名無しさん:2014/12/15(月) 21:28:41
 公示前勢力の5議席から今回2議席まで減らした生活の党。大マスコミは、小沢一郎代表の約30年ぶりとなった地元での“ドブ板選挙”ばかり取り上げていたが、意外な事実を見落としている。民主党政権時代に「小沢グループ」に所属、浪人中だった元同僚5人が、今度の選挙で政界に返り咲いた。

 かつて「小沢の側近」と呼ばれた松木謙公氏は、維新公認で北海道2区から出馬。比例復活に救われた。同じく維新の比例で元小沢グループの太田和美氏(千葉8区)、木内孝胤氏(東京9区)、初鹿明博氏(東京16区)、牧義夫氏(愛知4区)が復活当選を果たした。

 解散直前に民主党に移った前職の小宮山泰子氏(埼玉7区)、鈴木克昌氏(愛知14区)もそれぞれ比例で復活当選。

 解散前に小沢氏は党所属議員に「今回は生き残ることを優先したらいい。生き残っていれば、いずれまた一緒にできる」と告げ、離党・移籍をうながしたという。政界に帰ってきた、かつての仲間たちが今後の野党再編の起爆剤となるかもしれない。

2645チバQ:2014/12/15(月) 22:06:38
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216k0000m010077000c.html
衆院選:「支持政党なし」党10万票獲得…比例北海道
毎日新聞 2014年12月15日 21時22分(最終更新 12月15日 21時37分)

 14日投開票された衆院選の比例代表北海道ブロック(定数8)で、「支持政党なし」という名称の政治団体が10万4854票を獲得した。社民党5万364票、次世代の党の3万8342票を大きく上回った。佐野秀光代表(44)は予想を上回る得票に「驚いている。投票先のない有権者の受け皿になったのでは」と話している。

 「支持政党なし」は昨年7月に東京で設立。2人以上の候補者がいれば立候補できる道ブロックを選び、佐野代表と義母が立候補した。政策は一切なく、法案ごとに有権者の賛否を問い、その結果を基に議決権を行使すると主張。選挙期間中は札幌、小樽市で選挙カーを走らせた。

 佐野代表らは2009年衆院選の道ブロックに「新党本質」で、12年衆院選は東京4区で「安楽死党」から出馬し、それぞれ7399票、2603票を獲得した。今後も立候補の意欲を示している。

 北海道選挙管理委員会によると、投票用紙に「支持なし」「支持」「支持政党」と記載された場合は支持政党なしへの投票となるが、「なし」などは無効票になる。道ブロックで議席を獲得した政党の最低得票は維新の24万7342票だった。【立松敏幸】

2646チバQ:2014/12/15(月) 22:07:31
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216k0000m040061000c.html
衆院選:開票速報 NHK、テレビ朝日、TBSで間違い
毎日新聞 2014年12月15日 20時47分

 14日投開票の衆院選のテレビ報道番組で、開票速報の誤りが相次いだ。

 NHKは東京21区で敗北した民主前職の長島昭久氏について、同日午後9時半過ぎ、誤って「当選確実」と報じた。長島氏は比例代表で復活当選した。NHKは15日未明からニュース番組で「おわびして訂正します」と謝罪。広報担当者は「分析ミスがあった」としている。

 テレビ朝日も山形2区で敗北した民主前職の近藤洋介氏を誤って当選と字幕表示した。実際の当選者は自民前職の鈴木憲和氏で、近藤氏は比例代表で復活当選した。誤表示から十数分後に番組内で司会者が謝罪、訂正した。入力ミスが原因という。

 TBSは比例東海ブロックの自民前職、東郷哲也氏について「当選確実」と誤って表示した。15日未明にアナウンサーが訂正し、謝罪した。

2647チバQ:2014/12/15(月) 22:08:07
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddn002010015000c.html
衆院選:野党、共闘失敗 漂流した批判票 準備不足、足並み乱れ
毎日新聞 2014年12月15日 大阪朝刊

 14日投開票された衆院選は、野党の選挙態勢が整う前に解散・総選挙に踏み切った安倍晋三首相(自民党総裁)の思惑通り、与党が3分の2以上を確保した。民主党、維新の党などの野党は候補の競合を避ける選挙区調整で対抗したが、民主党は目標に掲げた「100議席」に遠く及ばず、海江田万里代表が落選。前回衆院選で非自民票の受け皿となった第三極勢力は維新を除いて壊滅状態となった。民主党は年内にも代表選を実施して再生を図る方向で調整。そのうえで維新などとの野党再編を改めて模索することになる。【笈田直樹、横田愛】

 2012年の前回衆院選で当選した議員の任期(4年間)を半分以上残しての解散判断には、不意を突かれた野党だけでなく、与党内からも「大義」への疑念が出ていた。だが、首相周辺は当初から「300議席」を狙う強気を崩さず、菅義偉官房長官は14日夜のTBS番組で「安倍首相は前回勝たせていただいたので今回は(議席が)1割減の範囲であればいいと思って解散を決断した」と余裕を見せた。

 安倍首相は争点をアベノミクスの是非に絞り、具体的な対案を示せない野党の準備不足と足並みの乱れを突くことに成功。集団的自衛権の行使容認や憲法改正など世論を二分するテーマは持ち出さず、政権への批判票は行き場を失って漂流した。前回、第三極を支持した層は棄権に回るか自民、民主、共産支持に分散したとみられ、低投票率と共産党の躍進につながった。

 前回は旧日本維新の会や旧みんなの党、旧日本未来の党などの第三極が積極的に候補を擁立し、野党候補の共倒れ選挙区が続出したことが自民大勝を後押しした。そのため今回は民主党と維新の党を中心に野党間の選挙区調整が進み、共産党を除く野党5党の候補者が競合しない「一本化」選挙区は前回の64から194に拡大した。

 アベノミクスや集団的自衛権を巡る5党間の政策の隔たりは大きく、東京など一部地域を除き相互に候補を推薦・支援することはなかった。それでも東日本や東海などの小選挙区で民主、維新両党の候補が接戦の末に自民党候補を破ったことは、消極的な野党共闘でも非自民票の分散を防ぐ効果があることを示した。

 ただ、民主党の候補者数は過去最少の198人(選挙区178人、比例単独20人)だった。前回より約70人も少なく、初めて衆院定数の過半数238を下回った。野党間の選挙区調整を進めた結果とはいえ、2大政党の旗を降ろした執行部への不満も党内にはくすぶる。小選挙区候補を立てなかった地域を中心に比例票が伸び悩み、海江田氏は14日夜のフジテレビ番組で「『維新の党と選挙区調整をしたので民主党の候補がいない。どうすればいいんだ』という声はかなりあった」と語った。

 民主党の福山哲郎政調会長は14日夜のNHK番組で「野党が足を引っ張り合わないよう維新などと選挙区調整をした結果で、選挙戦術としては間違っていなかった」と強調したが、議席の伸び悩みに加えて海江田氏が落選する緊急事態に陥り、執行部の刷新を含めた解党的出直しを求める声が党内から噴出しそうだ。

 前回衆院選以降、日本維新の会の分裂とみんなの党の解党によって第三極勢力は失速し、維新とたもとを分かった次世代の党は惨敗。日本未来の党を引き継いだ生活の党も壊滅的な敗北を喫した。

 共産、社民の老舗野党は明暗を分けた。ともにアベノミクス、消費増税、集団的自衛権の行使容認を真っ向から批判してきたが、共産党は「自共対決」をアピールして一定の政権批判票の受け皿となることに成功する一方、社民党は低迷から抜け出せなかった。

2648チバQ:2014/12/15(月) 22:08:36
 ◇民・維中心に再編模索
 前回衆院選で躍進した第三極が維新を除いて壊滅状態となり、野党は今後、政権基盤を強化した自民党に対抗するため、民主党と維新の党を中心に再編の道を模索することになる。海江田万里代表が落選した民主党は早急に後任代表を選んで党の立て直しを図るが、野党再編の路線を巡る党内対立が表面化する可能性もある。維新についても橋下徹共同代表(大阪市長)ら大阪側と江田憲司共同代表ら国会議員団側の温度差が指摘され、分裂含みの見方もくすぶる。

 海江田氏は14日夜、NHKの番組で「民主党もしっかり議席を伸ばしている。野党の中心として自民党政権にしっかり対峙(たいじ)する」と述べ、民主敗北との見方を否定した。しかし、1998年の結党以来、最低となった前回の57議席は上回るものの、2000年衆院選以来維持してきた100議席以上を今回も割り、党内には敗北感が広がる。

 次期代表には岡田克也代表代行や前原誠司元外相、細野豪志元環境相らの名前が取りざたされている。前原氏や細野氏は維新との連携に前向きで、いずれかが代表になれば、再編の動きが加速する可能性がある。一方、再編の前に党の立て直しを図るべきだとの意見も連合系のベテラン議員らには根強く、岡田氏を推す動きも出ている。

 今回の衆院選で岡田氏や枝野幸男幹事長が進めた野党間の選挙区調整には反発もあったが、そうした共闘選挙区の一部で自民党候補に競り勝ち、何とか踏みとどまったとの見方もできる。岡田氏を推す議員は「今回の結果で執行部の責任を問うべきではない。責任があると排除すれば、適任者が誰もいなくなる」として、代表選へ向けて岡田氏への候補一本化を模索する。海江田氏は15日未明、党本部で記者会見を終え、早々に党本部を後にした。

 一方、維新は公示前の42議席に届かず、大阪市で記者会見した橋下氏は「自民党、公明党で過半数に達している。野党としては完敗だ」と敗北宣言。「党や党を代表する者への信任がなかったということだ」と語る一方、執行部の責任については「今後協議する」と述べるにとどめた。

 橋下氏は選挙期間中、民主党を激しく攻撃し、選挙区調整を進めた江田氏ら国会議員団側との溝も指摘された。江田氏も14日夜のラジオ番組で「基本政策の一致もない中で、国民からすればこんなすみ分けは選択肢たり得なかった」と認めたが、野党再編へ向けては民主党との関係で微妙な温度差もうかがわれる。

 橋下氏は「与党にきちんと対峙できる野党が絶対に必要だ」と野党再編の必要性を強調する一方、「民主党全体とは考え方が合わない。民主党の一部の方と新しい政党で一つになるということだ」という従来の見解を繰り返した。江田氏はこれまで「生き残りのための選挙前の再編でなく、選挙後に自民党に対抗する一大勢力を作るべきだ」と主張しており、民主側と再編に向けた話し合いを始める構えとの見方もある。

 民主党内で前原氏らが江田氏との連携に動けば、維新内では橋下氏ら大阪側と国会議員団側の東西対立が再燃しかねず、両党の合流・再編の動きが維新の分裂含みで進む可能性も指摘されている。国会議員団側では、小沢鋭仁幹事長代行が比例近畿ブロックの単独候補として名簿順位1位の優遇を受けながら議席減を防げなかったなどとして役職を辞任する意向を松野頼久代表代行に伝えた。

 旧みんなの党出身者は民主党から3人、無所属で5人が立候補したが、当選したのは無所属の浅尾慶一郎元代表と民主の中島克仁氏の2人だけ。参院のみんな会派に残る10人も与野党の草刈り場となりかねない。【田所柳子、村尾哲】

2649チバQ:2014/12/15(月) 22:09:06
 ◇次世代浸透ならず、社民「自共」の陰に
 旧日本維新の会の分党により今年8月に結党された次世代の党は小選挙区で平沼赳夫党首(岡山3区)と園田博之顧問(熊本4区)が議席を守ったものの、公示前の20議席を大きく割り込んだ。

 安倍政権を評価する平沼氏は野党再編の動きとは一線を画しており、今後、参院で自民党に統一会派を呼びかけるなど、同党との連携強化で生き残りを図るとみられる。

 次世代は「是々非々」を強調して自主憲法の制定など保守色を前面に打ち出したが、浸透しなかった。平沼氏は14日夜のラジオ番組で「党名や基本政策が有権者に浸透しなかったのは残念だ」と肩を落とした。

 社民党は公示前の2議席から前々回衆院選の7議席への回復を目標にしたが、議席増には至らなかった。第三極が後退する中、「老舗」として格差拡大や集団的自衛権問題で政権批判を強めたが、「自共対決」の陰に隠れる形になった。【佐藤慶、村尾哲】

 ◇共産、小選挙区で議席
 共産党は沖縄1区を初めて制し、小選挙区で18年ぶりの議席を得たほか、比例代表でも躍進し、公示前の8議席から倍増以上の21議席に伸ばした。民主党が伸びず、第三極が落ち込む中、「自共対決」を前面に掲げて反自民票を取り込んだ。

 野党唯一の躍進を果たした志位和夫委員長は14日夜、党本部で記者会見し「安倍政権に正面から対決する立場を貫いたことが評価いただけた」と胸を張った。沖縄1区の勝利を受け「沖縄で保守層と私たちが肩を組んで闘うまったく新しい共闘が始まったが、今後も協力の可能性が広がるのではないか」と、穏健な保守層の中にもある安倍政権への不満を取り込むことへの意欲を示した。今後の国会で政権に対抗するため「野党間協力も可能な限り追求したい」とも述べた。

 党本部には幹部が開票前から入り、午後8時過ぎにテレビで共産候補の当選確実が続々と流れ始めると、小池晃副委員長が「こんな早い時間の当確は久しぶりだ」と声を弾ませた。志位氏が満面の笑みで候補者の名前に飾る赤いバラは一気に2ケタに達した。

 共産党は昨年の東京都議選、参院選に続き、自民や民主との違いを強調。消費増税を決めた自公民3党を「増税3兄弟」と批判する一方、維新など第三極を「自民党の補完勢力」とし、「共産こそが唯一の政権対決政党だ」とアピールした。

 消費税やアベノミクス、集団的自衛権、原発再稼働、沖縄基地問題で「五つの転換」という対決図式を設定し、政権批判を繰り返した。各選挙区に1万〜2万票とされる組織票だけでなく無党派層にも浸透。インターネット上の発信強化による無党派層対策も一定の効果があったとみられる。2000年の衆院選以来となる2ケタの議席を得て、公示前の野党第4党から第3党に躍進した。【鈴木美穂】

2650チバQ:2014/12/15(月) 22:11:46
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddf010010017000c.html
衆院選:原発地元14選挙区で自民11勝 再稼働論戦は低調
毎日新聞 2014年12月15日 大阪夕刊

 安倍政権の経済政策「アベノミクス」が最大の争点になった今回の衆院選で、原発・エネルギー政策を巡る論戦は必ずしも深まらなかった。原発を抱える14小選挙区のうち11選挙区では自民党候補が当選し、政府の再稼働方針は結果として有権者から支持された形になった。

 現在、国内の原発は19市町村に計48基ある。今年1月に廃炉になった東京電力福島第1原発5、6号機を含めて50基が立地する小選挙区の当選者は、自民党11人、民主党2人、無所属1人。2012年衆院選で国民新党から当選した野間健氏が今回無所属で当選した以外、自民と民主の当選者数は変わらなかった。自民党の当選者は福島5区と佐賀2区で前回から交代した。佐賀2区の新人、古川康氏(前佐賀県知事)は選挙中に「関係自治体、住民の理解が得られるなら再稼働すべきだ」と主張した。

 毎日新聞の特別世論調査(5〜7日)によると、最も重視する争点はこの14選挙区でも全国と同様に「年金・医療・介護・子育て」「景気対策」が上位を占めた。「原発・エネルギー政策」は10選挙区で全国平均(7%)をやや上回ったものの、主要な争点にはならなかった。【塩田彩】

2651チバQ:2014/12/15(月) 22:12:45
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddq041010004000c.html
衆院選:自民、大義なき独走 民主「受け皿」遠く(その1) 「疑惑」候補も次々
毎日新聞 2014年12月15日 中部朝刊

 民意の行き先は、安倍政権の現状維持だった。寒気に覆われた列島で14日投開票された師走の衆院選は、自民党が前回に続き大勝した。全国的には「政治とカネ」の問題などが取りざたされた候補も続々当選。民主は、かつて「民主王国」と呼ばれた愛知で小選挙区の議席を伸ばしたが、全国的な復調は見えないまま。野党は、共産党を除くと政権批判票の受け皿となれず、迷った末に自民に投票した人もいた。戦後最低の投票率という結果は、突然の解散だけでなく、さまよう有権者の姿をも反映した。

 ◆群馬5区

 ◇小渕陣営「一定の理解」
 群馬5区では、関係政治団体で政治資金の不明朗な会計処理問題が発覚し、経済産業相を辞任した自民前職の小渕優子氏(41)が「おわび行脚」と「どぶ板選挙」で他の候補に大差をつけ、6回目の当選を果たした。疑惑についての小渕氏の説明はいまだにないが、陣営内に「みそぎは済んだ」との空気が広がった。

 開票開始の午後8時過ぎに「当選確実」が報じられると、高崎市では支持者が万歳。黒のスーツ姿の小渕氏は深々と頭を下げた後、「これまでに経験がない苦しい戦いだった。皆様の期待に応えられるよう誠心誠意、精いっぱい頑張りたい」と一言一言かみしめるようにあいさつした。

 支援者向けの観劇会で収入と支出が一致しないなどの不明朗な会計処理問題については「有権者に十分な説明ができないまま選挙になり、大変申し訳なく思う。(東京地検特捜部の)捜査に協力し、第三者による調査も進める。疑念を払拭(ふっしょく)できるよう、説明させていただきたい」と述べた。

 2000年に父恵三元首相(故人)の地盤を引き継いで以来、大差で当選を重ねてきた。前回は、他候補の応援で全国を飛び回り、地元滞在は約7時間のみ。今回は公示直後から選挙区内を回り、有権者に直接謝罪した。

 街頭演説は多い日に40カ所以上。「大変なご心配やご迷惑をおかけしました。日本のため、ふるさと群馬のために働かせてほしい」と涙ながらに訴えた。支持者から「優子ちゃんは悪くないよ」などと激励される場面も。

 有権者の間には「謝罪するだけで公約も訴えないなら、何のために選挙に出たのか分からない」という声もあったが、陣営幹部は「本人が直接謝ることで政治資金の問題についても一定の理解を得られた」と振り返った。【角田直哉】

 ◆東京14区

 ◇謝罪徹底で松島氏

 東京14区では「うちわ」問題で法相を辞任した自民前職の松島みどり氏(58)が5選を果たした。

 トレードマークの赤色のジャケットに身を包んだ松島氏は、午後9時過ぎに東京都墨田区の事務所で満面の笑みを浮かべて万歳を繰り返した。

 その後、「脇の甘いところがあり、ご迷惑をかけた」と謝罪したうえで「選挙中に『まだまだやり直せる』と声をかけていただいた。人情のある町で政治活動をやってきてよかった」と述べ、集まった支持者に深々と頭を下げた。

 女性閣僚として期待された松島氏は、選挙区内で「うちわ」を配布したことが公職選挙法の禁じる寄付行為に当たると国会で追及された。法相辞任が決まると、赤い服を白いスーツに替えて記者会見に臨み「真っさらな気持ちでまた歩みだそうという気持ち」と話していた。

 選挙戦では細い路地まで選挙カーを入れ、数百メートルごとに車を降りては最初に有権者に謝罪するスタイルを徹底した。再び赤色のジャンパーを身につけて頭を下げ続けた。【太田誠一、近松仁太郎】

2652チバQ:2014/12/15(月) 22:13:17
 ◆愛知4区

 ◇「1年生」工藤氏当選
 前回選で自民は、愛知県の全15小選挙区のうち9選挙区を新人が制したが、このうち今回も小選挙区で勝利したのは5人だった。突然の解散から始まった総選挙は、「1年生議員」にとって足腰の強さを問われる戦いとなった。

 愛知4区(名古屋市港区など)で再選を果たした自民前職の工藤彰三氏(50)は、2年間に東京と名古屋を188往復するなど、市議時代の経験を生かして「こつこつと」(工藤氏)地元を回った。その成果もあり、東海3県で唯一、自民と民主、維新、共産の主要4党の候補がそろった激戦区を制した。敗れた陣営からは「組織を作ろうとした矢先の解散だった」との恨み節も漏れた。

 自民は前回、愛知の15小選挙区に新人11人を擁立したが、今回は全員前職だった。【岡大介】

 ◇決議効果で岐阜は全勝
 自民は、岐阜県内の5小選挙区を前回に続いて独占した。党県連は衆院解散直前に「景気回復に向けて政治的空白を作るべきではなく、大義はない」と解散反対を決議したが、選挙戦では全面支援。県連関係者は「決議が中央への不満をうまく吸収した」と胸を張った。

 「決議の反響は大きかった。やって良かった」。岐阜3区(各務原市など)で自民前職の武藤容治氏(59)が3回目の当選を決めると、県連の猫田孝幹事長は市内の武藤氏の事務所で決議の効果を語った。5選挙区全勝を知ると、猫田幹事長は「皆さんのお陰で大勝させていただいた」と笑顔で総括した。【道永竜命】

 ◆佐賀2区

 ◇転身・古川氏、知名度生かし
 佐賀2区では、公示1週間前に佐賀県知事を3期目途中で辞職した自民新人の古川康氏(56)が初当選した。九州電力玄海原発の再稼働や新型輸送機オスプレイの佐賀空港配備計画など、県政の課題山積の中での突然の国政転身に県民からは「無責任だ」との声も上がったが、圧倒的な知名度と自民の分厚い組織支援に支えられ出遅れを感じさせなかった。

 当選が確実になり、支持者の拍手の中、出身地でもある唐津市の会場に姿を現した古川氏は「地域のため、日本を前に進めていくため頑張ります」と述べた。【原田哲郎】

 ◆沖縄1区

 ◇「怒り、予想以上」−−共産・赤嶺氏
 沖縄1区は共産前職の赤嶺政賢(せいけん)氏(66)が自民前職の国場(こくば)幸之助氏(41)、維新元職の下地幹郎氏(53)との三つどもえの激戦を制し、共産党として全国の小選挙区で18年ぶりに議席を獲得した。

 赤嶺氏は那覇市の事務所で支援者とともにカチャーシー(沖縄の手踊り)で勝利を祝い「辺野古移設に対する県民の怒りが我々の考えている以上だった。移設の白紙撤回を安倍政権に突きつけたい」と語った。

 共産は沖縄2〜4区で擁立を見送り、辺野古移設に反対する社民、生活や無所属候補を支援。赤嶺氏は「辺野古新基地建設を応援する政治家は沖縄にはいないという審判を下そう」と訴えた。【鈴木一生】

 ◆沖縄4区

 ◇元自民県連顧問「移設反対」で票
 沖縄4区は、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対した無所属新人の仲里利信氏(77)が、辺野古移設を容認した自民前職の西銘(にしめ)恒三郎氏(60)を破って初当選した。仲里氏は「辺野古も含めて新しい基地は造らせない」と語った。

 元自民党県連顧問の仲里氏は、前回衆院選で後援会長として西銘氏を支えた。だが、昨年に西銘氏が県外移設から辺野古移設容認に転換したのを批判して後援会長を辞任。11月の県知事選で辺野古移設に反対する翁長雄志(おながたけし)知事を誕生させた保革共闘グループから出馬要請を受け、西銘氏に挑んだ。【山本太一】

2653チバQ:2014/12/15(月) 22:15:00
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddq041010008000c.html
衆院選:自民、大義なき独走 民主「受け皿」遠く(その2止) 愛知は復調じわり
毎日新聞 2014年12月15日 中部朝刊

 ◆東京1区

 ◇海江田氏「本当に残念」
 東京1区で、民主代表の前職、海江田万里氏(65)が自民前職の山田美樹氏(40)に敗れ、比例での復活当選もならず、落選が決まった。その直前の15日未明、報道陣から「代表を続けるのか」と問われ、「さあ、どうでしょう。細かい数字はみていない」と答え、取材を打ち切った。

 新宿区の事務所では落選の報が流れた午前1時半ごろ、選対幹部が、海江田氏から「ありがとう。お疲れさまでした。今日はそちらに戻らない」と連絡があったと明かした。「本人が厳しいと判断して連絡をしてきたんだろう。総括はこれからだが、重く受け止めなければならない」と、幹部はうなだれた。

 小選挙区での敗北が決まった14日午後10時半ごろ、海江田氏は民主党本部で「私自身、小選挙区で議席を失って本当に残念」と苦渋の表情を見せた。「応援ありがとうございました」と頭を下げ、「党を第一に戦った」と振り返り、代表のプライドをのぞかせた。

 海江田氏が選挙区内をくまなく回ることができたのは9日のみ。10〜12日も地方遊説の合間をぬって地元入りした。「20分でも、30分でもと思って街頭に立ったが、努力は報われなかった」と悔しさをにじませた。

 海江田氏の背後で、当選確実となった候補の名札を党職員らが追加したが、代表は取材後、目を向けることもなかった。【鈴木泰広、山本将克】

 ◆愛知5区

 ◇赤松氏、指定席取り戻す
 前衆院副議長で民主前職の赤松広隆氏(66)が、愛知5区(名古屋市中川区など)で自民から議席を奪い返し、9選を果たした。赤松氏は「安倍首相と正面からしっかり対決していきたい」などと語った。

 党副代表や農相などを歴任し、間もなく国会議員生活25年になる重鎮だが、他の選挙区への応援を控えて12日間、地元に張り付いた。「かつてなかったことだが、今の民主党の力で選挙区で勝ち抜くことは極めて大変なこと。全ての仲間が一緒の気持ちになって戦ってくれた」と振り返った。

 前回は選挙直前に自民公認が決まった神田憲次氏(51)に敗れ、比例で復活した。今回の選挙戦では「皆が豊かになり、個人消費が増えるようにしたい」と訴え、神田氏を振り切った。【金寿英】

 ◆愛知11区

 ◇古本氏「とりで」死守

 愛知11区(豊田市など)で民主前職の古本伸一郎氏(49)が、自民前職の八木哲也氏(67)らを破って5選を果たし、民主党が2000年の衆院選から勝ち続けてきた「とりで」を死守した。古本氏は支持者を前に「自民に対峙(たいじ)する力を守れた」と話した。

 選挙区内にはトヨタ自動車系の労働組合員約5万6000人が住む。労組の支援を受ける古本氏は、05年の小泉郵政選挙や自民が圧勝した12年の選挙でも、自民候補に2万票以上の差をつけた。

 だが今回の選挙戦で自民は、安倍晋三首相や谷垣禎一幹事長らが応援に入ってアベノミクスの成果を強調。古本陣営には「かつてない厳しい戦い」と危機感が広がった。「組織を固めれば負けない」(選対幹部)と、労組員への働きかけを強めて逃げ切った。【中島幸男】

2654チバQ:2014/12/15(月) 22:15:38
 ◆比例東海

 ◇単独立候補の中根氏が当選
 維新との候補者調整で比例東海ブロックに回った民主前職の中根康浩氏(52)は、早々に当選を決めて支持者らと万歳を繰り返した。事務所でのあいさつで「結果が判明するまで不安だった。今回は、まか不思議な選挙だった」と胸中を明かした。

 愛知12区(岡崎市など)での立候補を目指していたが、公示前日の1日、党から比例に回るよう求められた。抵抗すると、岡田克也代表代行に「比例が嫌なら無所属で出てくれ」と言われ、党の決定に従った。「小選挙区を失うと浮草のようになり、忘れられてしまう」と、納得できなかった。選挙戦では「自民の暴走を止め民主を支援してほしい」と訴えた。【渡辺隆文】

 ◇維新、調整で小選挙区明暗
 ◆三重1区

 ◇前市長の松田氏、辛くも復活当選
 三重1区(津市など)で前津市長の維新新人、松田直久氏(60)が、自民前職の川崎二郎氏(67)に敗れたものの、比例代表での復活当選を果たした。松田氏は民主党と候補者調整して挑んだが、同党三重県連は「あくまでも調整で選挙協力ではない」とし、連合三重も組織的な応援をしなかった。しかし松田氏は「民主の協力で一本化してもらった。自民1強の暴走を阻止しなければならない」と訴えた。陣営も「比例は民主」と書いた選挙はがきを作り、民主支持層の取り込みを図った。

 松田氏は「組織的な支援があれば小選挙区でもう少し良い勝負ができたかもしれないが、一本化が一番の応援となった」と話した。【田中功一】

 ◆愛知12区

 ◇「一本化」前面に重徳氏が初勝利


 愛知12区(岡崎市など)で維新前職の重徳和彦氏(43)が、自民前職の青山周平氏(37)らを破って2回目の当選を果たした。民主との候補者調整が奏功し、重徳氏にとって小選挙区初勝利となった。

 陣営の選対本部長らは選挙戦終盤、比例東海ブロックに回った民主前職の中根康浩氏(52)の事務所を訪れて支援を求めたが、「門前払い」(陣営幹部)され、組織的支援は得られなかった。それでも、労組に働きかけたり、街頭演説でも「維新 民主 一本化」「野党統一候補」などの旗を掲げたりし、民主支持層を取り込むことに成功した。重徳氏は「アベノミクスの光が当たらないサラリーマン層、生活弱者といった反自民票が得られた。巨大与党に対抗していく」と語った。【岸本悠】

 ◆愛知1区

 ◇減税広沢氏、厳しい結果
 愛知1区(名古屋市北区など)で、河村たかし名古屋市長が率いる地域政党「減税日本」から立候補した新人の広沢一郎氏(50)は、自民前職に大差で敗れた。河村、広沢両氏は「厳しい結果。責任を痛感する」と東区の事務所で陳謝した。

 減税は地方議員の不祥事や離党が相次ぎ、昨夏の参院選でも惨敗、党勢回復の糸口をつかめないままだ。敗因について河村氏は「地域政党でテレビの党首討論にも出られなかった影響は大きい」と分析した。【岡大介】

 ◆栃木3区

 ◇渡辺氏、王国崩壊
 栃木3区では無所属で7選を目指した元みんなの党代表の前職、渡辺喜美氏(62)が自民前職の簗(やな)和生氏(35)に敗れた。栃木県那須塩原市の事務所で、渡辺氏は「大変な逆風の中で応援してもらったのに期待に応えられなかった」とうっすらと涙を浮かべ、「私とみんなの党は同義語だったのに解党で片方の車輪が外れてしまったことが最大の敗因」と無念そうに語った。今後については「家族らと相談したい」と述べた。【関谷俊介】

 ◇愛知12区候補者調整 連合、民主党本部に抗議へ
 連合愛知は、愛知12区(岡崎市など)で民主党が維新との候補者調整の結果、民主前職の中根康浩氏(52)を比例東海ブロックに回したことについて、民主党本部に抗議文を提出する検討を始めた。近く党愛知県連にも打診し、連名での抗議も想定している。

 党本部は公示前日の1日、中根氏を比例に回すことを決めた。事前に相談のなかった県連や連合愛知は1日、岡田克也代表代行に口頭で抗議したが、受け入れられなかった。

 連合愛知幹部は「党本部による調整は地域事情を無視している。地方軽視、連合軽視の姿勢だ」と厳しく批判していた。

 岡田氏は、取材に対し「反発が出るのは当たり前。責任は党本部が取る」と説明していた。【駒木智一】

2655チバQ:2014/12/15(月) 22:16:55
開票結果は省略
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk14010194000c.html
大義迷分:2014衆院選 小選挙区 自民圧勝、公明1堅持 離合集散の野党埋没(その1) /神奈川
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 第47回衆院選は14日に投開票され、県内18の小選挙区の当選者が決まった。13人が小選挙区で当選を果たした自民が、前回に続き圧勝。アベノミクスに対して、有権者は結果的に「信任」を与えた。自民は小選挙区で敗れた候補4人も比例復活し、「全員当選」を果たした。公明も前職を擁立した6区の1議席を堅持し、候補者調整が不調に終わった野党を寄せ付けなかった。解散直後は、県内でも「大義がない」などと与党を批判する声も少なくなかった。しかし、離合集散を繰り返す野党に、支持は集まらなかった。一方、与党にも追い風が吹いたとは言い難く、投票率も小選挙区制度導入以降で最低となる可能性もあり、有権者と政治の距離も浮き彫りになった。【衆院選取材班】

 ◆2区

 ◇菅氏、貫禄の勝利
 2区は自民前職の菅義偉氏(66)が貫禄の勝利。官房長官を務める政権の「象徴」が、野党候補を圧倒した。

 安倍晋三首相の女房役としての実績は群を抜いていた。選挙期間中に地元に戻って遊説することは数えるほどしかなく、県内外を自公候補の応援に駆け回った。候補者不在の戦いを強いられながらも、市議時代から築いた強固な支持基盤に隙(すき)はなく、高い知名度から無党派層も取り込んだ。

 開票当日の14日も、支持者が集う横浜市南区の選挙事務所に本人の姿はなかったが、開票早々に当選が決まると、集まった約100人の支援者らが万歳を繰り返した。陣営幹部は「勝って当然の戦いだが、これで思い切った政権運営ができる」と話した。

 解散直前、実質国内総生産(GDP)の2四半期連続のマイナス成長が明らかになり、選挙戦は順風とは言えなかった。「大義なき解散」との声は、地元の自民県議からも聞こえた。

 2区の野党候補は「(効果が疑われる)アベノミクスの象徴」と厳しく批判。それでも、菅氏は「日本の経済はアベノミクスで一変した。好循環が生まれつつある」と訴え続け、7回目の勝利を手にした。【飯田憲】

 ◆6区

 ◇自公連携実り上田氏
 6区は公明前職の上田勇氏(56)が7選を決めた。当選確実の知らせが入ると、横浜市旭区の事務所は大きな歓声と拍手が湧き、上田氏は支持者に深々と頭を下げた。

 野党間の候補者調整が不調に終わり、衆院解散当日に民主元職の三村和也氏(39)が2区から国替えして出馬を表明。三村氏と維新前職、青柳陽一郎氏(45)との間で反与党票が分散する中、上田氏は支持母体の創価学会の組織力に加えて、自民との連携で終始優位に戦いを進めた。

 選挙戦では軽減税率導入や成長戦略推進などを主張。山口那津男党代表ら党幹部に加え、「盟友関係」を強調した安倍晋三首相ら自民の党幹部も続々と地元入りし、手厚く支援した。【高木香奈】

 ◆比例

 ◇共産・畑野氏が初当選
 比例代表の南関東ブロックでは、共産の名簿2位で新人の畑野君枝氏(57)=比例単独=が初当選し、共産の躍進ぶりを印象付けた。畑野氏は川崎市出身で元参院議員。98年の参院選神奈川選挙区で初当選して1期を務めた。共産は比例票の掘り起こしを狙い、県内の全18選挙区に候補者を擁立。他の野党が明確な争点を示せない中、増税反対や護憲、雇用保護などの独自色を打ち出し、一定の支持を集めた。

 一方、今回の選挙でも小選挙区で敗れたものの、比例代表との重複立候補で復活当選する候補が相次いだ。自民は4区の前職、山本朋広氏(39)と8区の前職、福田峰之氏(50)らが前回に続いて比例で復活当選。民主も小選挙区で競り負けた12区の前職、阿部知子氏(66)のほか、14区の元職、本村賢太郎氏(44)が復活当選となった。維新は1区の新人、篠原豪氏(39)と6区の前職、青柳陽一郎氏(45)らが復活を果たした。【河津啓介】<比例代表の結果は8面>

2656チバQ:2014/12/15(月) 22:17:56
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk14010142000c.html
大義迷分:2014衆院選 小選挙区 自民圧勝、公明1堅持 離合集散の野党埋没(その2止) /神奈川
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◇「大義」批判届かず
 ◆17区

 ◇牧島氏、議席死守
 17区は自民前職の牧島かれん氏(38)が、議席奪還を目指した民主元職の神山洋介氏(39)らを破り、議席を守った。

 小田原市成田の選挙事務所前には、100人を超える支持者らが集結。当選の一報が入ると、拍手が湧き起こった。陣営幹部は「地元を代表するのは牧島だけだと認めてくれた」と笑顔を見せた。

 事務所前で牧島氏は続々と詰めかけた支持者らの手を握り、「2期目も地元の発展のために働いていきたい」と決意を語った。

 17区は旧神奈川3区の時代から河野洋平・元衆院議長が14期連続、42年間も議席を守った「保守王国」。後継指名を受けた牧島氏は2009年の神山氏との初顔合わせで涙をのんだが、12年の前回選挙で雪辱を果たした。

 「(議員になってから)2年間『新幹線通勤』をしながら、地元をくまなく回り、国政報告会を開いた」と話す牧島氏。「小さな集会にも顔を出すバイタリティーはまねができない」と、ある地元首長は舌を巻く。

 公示後は「国や政権与党との太いパイプがあって初めて、まちづくりが具体的に実行される」などと訴えてきた。麻生太郎財務相らが来援するなど党の手厚い支援も受け、支持を広げた。【澤晴夫】

 ◆16区

 ◇義家氏、比例で復活
 16区は自民前職の義家弘介氏(43)が激戦の末、前回比例復活の民主前職の後藤祐一氏(45)に敗れたものの、比例復活を果たした。厚木市田村町の選挙事務所は拍手に包まれたが、集まった約200人の支援者らは複雑な表情を浮かべた。

 選挙事務所に姿を現した義家氏は「私の力不足で小選挙区で敗れ誠に申し訳ない。比例ではあるが国政で全力で働きたい」と深々と頭を下げた。前回選挙で議席を奪還した党副幹事長が敗北する事態に、陣営幹部らは厳しい表情を崩さなかった。

 16区は、義家氏と前回選挙で約8000票差まで迫った後藤氏の事実上の一騎打ちとなり、両陣営とも「横一線の戦い」と緊張感を持った選挙戦を展開。山間部から都市部まで広がる広い選挙区をこまめに回り、支持層の拡大を図った。

 前回、参院からくら替え出馬し、自民への追い風の恩恵を受けた義家氏にとって、今回は正念場。公示前の11月30日には安倍晋三首相が街頭演説に駆けつけたほか、選挙期間中は1000人規模の支持者を集めた個人演説会を複数回開催。党の組織力を最大限に生かしたが、前回選挙後から丁寧に地元を回った後藤氏に、無党派層を奪われた。【長真一】

 ◆18区

 ◇中田氏知名度生かせず
 5人が乱立した18区では、次世代前職で元横浜市長の中田宏氏(50)が高い知名度を生かしきれず、自民前職の再選を許した。川崎市高津区の選挙事務所に姿を現した中田氏は「全ては私の力不足だ。今後パワーアップして日本の立て直しに努力したい」と述べた。

 横浜市長選に出馬する前の2000年の衆院選で、宮前区を含む旧神奈川8区で当選。今回12年ぶりにかつての地盤に戻り、市長時代に自身の給料カットなどで借金を約1兆円削減した実績をアピールし、財政改革の必要性を訴えた。

 隣の旧9区(高津区など)で衆院議員を務めた前知事の松沢成文参院議員らの支援も受けたが、公示直前に維新が新人の擁立を決めるなど、野党票が分散。準備不足も否めず、固い保守基盤を崩すことができなかった上、投票率が低調だったことも影響した。【鈴木敬子】

 ◆12区

 ◇阿部氏比例で復活
 12区で公示直前に民主公認となった前職の阿部知子氏(66)は小選挙区で自民前職の星野剛士氏(51)に敗れたが、比例復活を果たした。藤沢市鵠沼石上の選挙事務所は支持者らの拍手が渦巻いた。15日午前0時半過ぎに比例復活の一報が届くと、阿部氏は深々と頭を下げ「自民候補とタイの戦いをさせてもらった。一人一人に感謝したい」と述べた。

 12区は長く自民、民主、阿部氏の事実上3強対決が続き、阿部氏は社民、未来で過去5回小選挙区で惜敗したが比例復活した。今回、急きょ民主元職が出馬を取りやめ、無所属の阿部氏が「野党勢力の結集」を目指して民主入りし、自民対民主の構図に変わった。

 従来の支持者に加え、労組や元職の保守系支持層への浸透を図ったが、出足の遅れが響き「時間との勝負」(陣営幹部)に。それでも岡田克也代表代行、連合幹部らが来援し、党や労組との一体感を強調して終盤追い上げ、比例復活の道を開いた。【塚本泉】

2657チバQ:2014/12/15(月) 22:18:14
 ◆9区

 ◇笠氏、民主の議席維持

 9区は民主前職の笠浩史氏(49)が、自民前職の中山展宏氏(46)らの猛烈な追い上げをかわして5選。自民圧勝ムードの中、今回も小選挙区で民主の議席を維持した。

 川崎市多摩区の選挙事務所に当選確実の一報が入ると、約50人の支持者から大きな歓声が上がった。やや疲れた表情ながらも笑顔で事務所に現れた笠氏は「民主党は厳しい状況だが、近い将来もう一度政権を担えと言ってもらえるように頑張りたい」と語った。

 松沢成文前知事の強固な地盤を受け継ぎ、2003年の初当選以降、郵政選挙の05年を除き小選挙区で勝利してきた。だが今回は、自民、維新の2人の前職らと戦うことになり、かつてない苦戦を強いられた。駅頭演説では政権批判にとどまらず、得意の教育問題にも時間を割き、高校無償化や少人数学級など、民主党政権時代の実績も強調。「与党のおごりを許さない勢力をしっかり作る」と訴え、支持を集めた。【尾中香尚里】

 ◆4区

 ◇浅尾氏解党影響なし
 4区は無所属前職、浅尾慶一郎氏(50)が自民前職、山本朋広氏(39)の猛追を振り切って勝利。みんなの党を解党して小選挙区のみの背水の陣で臨んだ選挙で地元人気を見せつけた。当選が確実となり、逗子市逗子の事務所に姿を見せた浅尾氏は「既存政党の人たちに呼び掛け、政界再編を進めたい」と表情を引き締めた。

 前々回、参院からのくら替え出馬で比例復活して以降、地盤を固めて臨んだ前回は小選挙区で初勝利した。だが今回は解散直前、「与党補完勢力」か「政界再編」かを巡り党内対立が鮮明化。「有権者に筋の通ったメッセージを送る」として、選挙後の分裂より解散前の解党を選んだ。

 政党公認でないため、屋外ポスター禁止、チラシやはがきの枚数削減などの制約を受けた。それでもこれまでにないほど地元を細かく遊説したことが功を奏した。【田中義宏】

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 ◆選挙戦を振り返って

 ◇投票率低迷、政治への幻滅か−−取材班キャップ・河津啓介
 記者として、有権者として「大義」を探し、迷い続けた選挙だった。投票率の低迷が示すのは有権者の無関心ではなく、政治への幻滅に思える。

 取材を通じ、政治と有権者の距離ばかりが目に付いた。例えば、女性候補の少なさ。各政党は子育て支援などの政策を訴えたが、県内の立候補者65人のうち、女性はわずか6人だった。数が全てではないとは言え、言行不一致が甚だしければ投票の意欲も萎える。追い打ちをかけるように、閣僚の「産まない方が悪い」発言もあった。中央でも県内でも、有権者の切実な願いを政治家は看過していた。

 女性にも男性と同じように、自分らしい生き方を選ぶ権利がある。それが難しい現状に多くの政治家は目を背け、ただ「経済成長」「労働力不足」の文脈から女性の社会進出を論じる。その姿勢に違和感を禁じ得ない。

 男性社会の都合で女性の選択肢を決めてしまうのであれば、家父長制下の「女は家庭に」という価値観と大差ない。そんな「おっさん政治」に女性有権者が距離感を覚え、期待が持てないとしても不自然ではない。

 女性の社会進出問題に限らず、原発や改憲、基地負担などでも、県内では大半の政党がはっきりとした姿勢を打ち出さなかった。有権者は時代や社会構造の変化をひしひしと感じているのに、政治が応えられていない。その現実こそが、有権者に「大義」を感じさせなかった主因ではないか。

 今回の選挙を政治家の「椅子取り競争」の視点で見れば、安倍晋三首相の「解散、今しかない」という賭けは成功したと言える。「政策よりも政局」という理論がまかり通るとすれば、この国の政治は機能不全に陥っていると言っていい。

 未来を託す選挙が公金の浪費扱いされるのはあまりにむなしい。現状を変えるのは結局、一人一人の1票しかない。その重要性を強く有権者に伝え、今後の民意の行方を見守りたい。

2658チバQ:2014/12/15(月) 22:19:03
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215dde007010056000c.html
衆院選:自民1年生、続々進級 118人中105人当選、短期戦でジンクス破る
毎日新聞 2014年12月15日 東京夕刊

 「当選1回の議員の再選が最も難しい」というのが永田町の定説。過去には2005年の衆院選で誕生した自民党の「小泉チルドレン」、09年に誕生した民主党の「小沢チルドレン」の多くが次の選挙で苦杯をなめた。ところが今回の衆院選では自民党の1年生議員が次々に「進級」。野党の選挙準備が遅れたこともあってジンクスを乗り越えた。【高山祐】

 今回、自民党では当選1回の前職118人が立候補し、105人が当選した。小選挙区を勝ち抜いたのは65人、比例代表での復活当選は33人、比例単独は7人。小選挙区組が半数以上を占めたのは、低投票率の中、党の組織力が威力を発揮したとみられる。同党は比例代表で民主党のほぼ2倍の68議席を獲得し、セーフティーネットとしての「復活枠」も多かった。

 ちなみに民主党から12年に当選した1年生議員は今回立候補した寺島義幸氏だけ。同氏は長野3区で敗れ、再選できなかった。

 05年衆院選で自民党は新人83人が当選したが、09年に再選したのは10人(うち離党者1人を含む)にとどまった。民主党も09年に初当選した143人のうち12年の再選は11人(うち離党者6人)しかいない。選挙ごとに自民、民主両党間で議席の振れ幅が大きかったのが原因だ。しかし、12年と今回は自民党が連勝し、1年生議員の進級率が高くなった。

 そのあおりで、政界入りを目指す新人にとっては狭き門になった。今回当選した新人は43人。自民党では立候補した58人のうち当選は15人だった。

 小選挙区で当選した自民党の新人は、加藤紘一元幹事長の三女鮎子氏(山形3区)や古川康前佐賀県知事(佐賀2区)ら3人。6人が比例代表で復活した。落選した5人は民主党の野田佳彦前首相(千葉4区)や岡田克也元外相(三重3区)ら野党の大物が相手で、厚い壁に阻まれた。

2659チバQ:2014/12/15(月) 22:19:40
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk46010345000c.html
2014衆院選かごしま:自民、4選挙区で勝利(その1) 3区、無所属前職が堅守 /鹿児島
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 第47回衆院選は14日投開票された。消費税の引き上げ延期に端を発した今総選挙は「解散の大義」の是非を軸に、安倍政権の経済政策「アベノミクス」の継続や原発などのエネルギー政策といった多様なテーマで論戦が繰り広げられた。県内は自民が1、2、4、5区で議席を獲得。3区は無所属前職が自民新人をかわした。

 ◆1区

 ◇保岡さん圧勝、13選 他候補、牙城切り崩せず
 県内最多の4候補が立った1区。自民前職の保岡興治さんが序盤からリードを守り13回目の当選を決めた。民主元職の川内博史さん、維新前職の山之内毅さん、共産新人の山口広延さんは自民の牙城を切り崩せなかった。

 保岡さんは、個人演説会や支援組織の企業回りなど地道な活動を基本に展開。「日本は重いデフレ病」と表現し、本格的な治療には「今が一番大事」とアベノミクスの正しい理解と継続の必要性を訴えてきた。公明の推薦をはじめ農業、経済団体、企業などから800を超える推薦を受けた。更に、自民の支持層以外からも幅広く支持を集め、他候補の追随を許さなかった。

 川内さんは「アベノミクスは単なる流行語」と批判。天文館などの繁華街で「川内を選ぶことが政治を変えること」と訴えた。しかし、党公認も遅れ、準備不足も否めず、民主支持層以外の広がりに欠けた。

 山之内さんは、若さを前面に出した戦略で「世代交代」を訴え、無党派層への浸透を目指した。公示後、維新の党の橋下徹・共同代表が来県し、応援演説したが及ばなかった。

 山口さんは、若年層の雇用改善を掲げ、同世代や無党派層への浸透を訴えたが、埋没した。【津島史人】

 ◆3区

 ◇野間さん喜びの再選 自民新人・宮路さん破る
 前職の野間健さんが、無所属のハンディをはね返し、自民新人の宮路拓馬さんらを破り、再選を果たした。

 2012年の松下忠洋金融・郵政担当相(当時)の急逝に伴う補選で、松下さんの後継として旧国民新党から立候補。宮路さんの父和明さんに敗れたが、約1カ月半後の総選挙で初当選を果たした。

 13年に国民新党が解党し、今回は無所属。政見放送に出られないなど陣営は知名度アップに危機感を抱いていたが、連合鹿児島の推薦を受け、地盤の薩摩川内市を中心に後援会組織がフル回転。この2年間で80回を超える国政報告会など地道な活動も奏功した。

 松下さんの秘書時代からの国とのパイプをアピールし、薬草の生産地化や福祉特区の構想など具体的な地域活性化策を掲げ「薩摩半島に新時代を」と支援を訴えた。

 一方、父の後継として急きょ立候補した宮路さんは、若さや総務省出身の経歴などをアピール。「鹿児島から地方創生のモデルを」などと訴え、終盤に安倍晋三首相が応援に来るなど自民、公明が前面に出て支援したが、出遅れを取り戻せなかった。

 共産新人の山口陽規さんはただ一人、川内原発再稼働阻止を訴えたが、及ばなかった。【宝満志郎】

 ◆4区

 ◇小里さん着実、4選 地盤再構築で浸透
 後援会組織に支えられた自民前職の小里泰弘さんが、農政連や医師連盟、建設業など自民友好団体の支持を受け、4選を果たした。出馬表明が遅れた社民新人の野呂正和さんは苦戦が続いた。

 小里さんは副環境相の公務で選挙期間中に地元を数日離れたが、選挙カーに自ら乗り込み、選挙区全域を精力的に回った。「経済成長をしっかり軌道に乗せ、成果を地方に」。解散直前から、小里さんは再三繰り返した。

 元党総務会長の父貞利さんから引き継いだ地盤を再構築。前々回選で民主候補に接戦を許したことから、後援会組織を地域に張り巡らし、250前後に増え選挙戦に対応した。前回は自主投票だった京セラ労組の推薦も大きな追い風となった。

 野呂さんは出身母体の高教組などが全面支援したが、川内原発の再稼働問題が大きな争点になりきれず、無党派への浸透が難しかった。共産新人の永田義人さんは街頭演説を繰り返したが、及ばなかった。【土田暁彦】

2660チバQ:2014/12/15(月) 22:19:59
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk46010351000c.html
2014衆院選かごしま:自民、4選挙区で勝利(その2止) /鹿児島
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆2区

 ◇金子さん安定得票 祝迫さん及ばず
 全国注視の4月の補選から僅か7カ月半で再び審判を迎えた2区。自民前職の金子万寿夫さんが前回(2012年)苦戦した地区も含め各地で共産新人の祝迫光治さんを上回り、再選を果たした。

 2区は鹿児島市南部から指宿、奄美群島などを含め広域。前回、激戦を展開した無所属元職が立候補を見送ったことで自共対決となった。

 金子さんは「地方議員としての長い経験を生かした『地方創生』に取り組む」と訴え、知名度不足で前回苦しんだ谷山、指宿地区も丹念に回り、各地で安定して票を伸ばした。

 一方、祝迫さんは奄美大島の自衛隊配備計画などに反対し、安倍政権批判の受け皿を目指したが、及ばなかった。【津島史人】

 ◆5区

 ◇森山さん、大差の5選 保守地盤厚く
 前回と同じ顔ぶれの自共対決となった。自民前職の森山裕さんが盤石の支持組織に支えられ、共産新人の野口寛さんを寄せ付けず、圧勝した。鹿屋市大浦町の事務所は5期連続の当選に歓喜した。

 自民王国と称される厚い保守地盤で森山さんは終始リード。農水産林業、商工業などの党友好団体を中心に手堅くまとめ、国政のベテランぶりを存分に発揮した。無党派層の取り込みも図り、支持を広げた。

 西之表市をベースに政治活動をする野口さんは種子島と大隅半島を往復しての選挙戦。原発再稼働反対や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉からの撤退、消費増税反対を訴えたが、及ばなかった。【新開良一】

2661チバQ:2014/12/15(月) 22:20:31
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk44010298000c.html
2014衆院選おおいた:民主、1区を奪還 2、3区は自民前職(その1) /大分
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 第47回衆院選は14日投開票され、県内3小選挙区のうち、1区は民主元職の吉良州司さん(56)が雪辱を果たした。2、3区は自民のベテラン候補が議席を守った。野党に追い風が吹いた直近の2回と異なり、「風」のない中で迎えた今回の師走選挙。6人乱立の前回2012年から一転、少数激戦となった1区は、吉良さんが接戦の末、自民前職の穴見陽一さん(45)に競り勝ち、共産新人の山本茂さん(63)も退けた。2区は自民前職の衛藤征士郎さん(73)が社民前職の吉川元さん(48)、共産新人の山下魁さん(37)を寄せ付けず、3区も自民前職の岩屋毅さん(57)が民主新人の浦野英樹さん(45)と共産新人の大塚光義さん(59)を破った。穴見さんと吉川さんは比例で復活当選した。【西嶋正法】

 ◆1区

 ◇吉良さん、接戦制す 穴見さんは比例で復活
 当選確実の一報を受け、民主元職の吉良さんは大分市田室町のホテルで支援者と喜びを分かち合った。

 民主への逆風が吹いた前回の惜敗から2年。解散から3週間あまりの短期決戦の上、地元での活動が「空白」であることに危機感を抱き、これまで距離を取ってきた自治労県本部に歩み寄り推薦を得るなど序盤から組織戦を展開。中盤には釘宮磐大分市長の後援会の推薦も受け、「総力を結集した戦い」(陣営幹部)となった。

 一方、後援会による「草の根選挙」で、組織に属さない従来の支持層固めにも注力した。演説ではアベノミクス批判に加え、「議員定数削減とセットで消費増税を」と訴えのポイントを絞り、反自民の受け皿となった。

 自民の穴見さんは比例での復活当選が伝えられると、大分市府内町のホテルで悔しさを交えながら頭を下げた。

 解散後には安倍晋三首相が来県。党本部が九州の重点候補と位置付け、公示後も閣僚や党三役を次々と投入した。また推薦する公明党と強固な信頼関係を構築した。支援者回りを重視し、地方発の企業経営者としての経験をアピール。「中小企業の利益を上げ、地方を活性化させたい」と訴え、接戦を演じた。

 共産新人、山本さんはつじ立ちで消費増税反対などを訴えたが、他党支持層の切り崩しは一部にとどまった。【浅川大樹、池内敬芳】

 ◆2区

 ◇実績で衛藤さん11選 吉川さん比例復活、社民の灯守る
 自民の衛藤さんが衆参国政37年間の実績と組織力、ベテランの持ち味を発揮し、早々と11選を果たした。

 日田市の会場では午後8時すぎ、「当確」の速報が流れ、支持者から歓声と拍手。同8時20分、まり子夫人と一緒に現れた衛藤さんは選対幹部や公明県議らに囲まれ、何度も万歳で喜びを爆発させた。「国と大分の命運が掛かった選挙での勝利は皆さんのおかげ」と感謝し、自公連立政権の意義と効果を強調。「戦争抑止力としての防衛力強化、年金、医療、介護のための財源確立」など持論を訴え、「カギは地方創生」とぶち上げた。

 十時康裕・日田市選対本部長は「中央政界や財界における太いパイプに期待したい」と話した。

 社民の吉川さんは前回に続いて比例復活で議席を死守した。突然の解散、公示までの期間も短く、「助走がほとんどなく、打つ手が後手、後手に回った」(総合選対幹部)選挙戦だった。

 県出身の吉田忠智党首が公示後の第一声を吉川さんの出陣式に併せて行うなど後押し。午後11時前に比例当確の知らせが届き、臼杵市の総合選対事務所では大きな拍手。吉川さんは「選挙区で負けたのは私の力不足。自民白紙委任ではないと訴えたい」。

 国政挑戦7度目の共産の山下さんは「安倍政権の暴走をストップ」と訴えたが、支持の広がりに欠けた。【古田健治、楢原義則】

2662チバQ:2014/12/15(月) 22:21:03
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk44010307000c.html
2014衆院選おおいた:民主、1区を奪還 2、3区は自民前職(その2止) /大分
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆3区

 ◇岩屋さん大差で7選 浦野さん、知名度不足響く
 自民の岩屋さんの当選確実の一報が入ると別府市上田の湯町のホテルで待ち構える支持者から歓声と拍手が湧いた。約150人入る会場は、事務所開きの日に選挙対策会議を開いた場所でもある。

 拍手に迎えられ、入場した岩屋さんは「今回は景気回復を断行するのか後戻りするのかを問いかけ、経済再生と地方創生をやり遂げる機会をいただいた」と勝利を宣言した。

 過去6回激戦を展開した相手候補が引退し、気の緩みを警戒し続ける選挙戦だった。「年末選挙は、別府のような観光地へのダメージが大きい」と読んだ陣営は、反発を和らげるために腐心。名前の連呼を避けて「解散の大義」を丁寧に説明する戦術も奏功した。

 小選挙区で落選した民主の浦野さんは、別府市船小路町の事務所で「私の力が及ばず、申し訳ありません」と支持者らに頭を下げた。公示の数日前に急きょ出馬が決まった知名度不足を挽回しようと全力で走り回った。

 連合から応援部隊が入り、民主と社民の両方の支持層へ浸透させる作戦をとったが、それ以外への広がりに欠けた。大票田の別府には足がかりがないうえ、県北でも「中津出身」という情報を広める時間がなかった。

 「消費税を8%に据え置き、大企業と富裕層への課税を増やす」と訴えた共産の大塚さんへの支持は浸透しなかった。【大島透、大漉実知朗】

 ◇投票率最低56・11% 前回を6・06ポイント下回る
 県内小選挙区の県平均投票率は56・11%で、前回2012年(62・17%)を6・06ポイント下回り、戦後最低となった。1区54・11%(前回59・05%)、2区58・01%(同63・64%)、3区56・70%(同64・42%)だった。

 7党と無所属の計14人が立候補した前回に比べ、今回は4党9人と減少。政権交代を懸けた争いとはならなかった上、争点が見えにくかった。師走の忙しさや寒さも投票率低下につながったとみられる。【佐野格】

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 ■解説

 ◇「政権信任」と言えず−−県内結果
 安倍政権への信任投票の色合いが強かった今回の衆院選で自民候補が全国で圧勝した。だが、大分県での選挙戦をみていると、手放しで“信任”するものではなかった。

 「北風の中を走り抜ける選挙になる」。公示前、2区の衛藤氏は大分市内の会合でそう語った。「逆風の選挙」という点で自民候補の認識は一致していた。アベノミクスの効果が地方では実感しづらい一方、急激な円安による燃油費の高騰は、車での移動が多い県民の家計を直撃。「大義なき解散」との批判も根強く、自民への風当たりは予想以上に強かった。

 それが露骨に表れたのが1区だった。「大分で実感できる景気回復」を訴える穴見氏に対し、吉良氏は一貫して自民批判を繰り広げ、最終盤まで激しい選挙戦を繰り広げた。2区も衛藤氏と再び対決した吉川氏が前回より得票数を大きく伸ばした。3区は岩屋氏が圧勝したものの、相手候補の準備不足に救われた面も大きかった。

 「大分を元気にしてくれそうな候補がいない」。この2週間、有権者から何度も聞いた声だ。戦後最低となった投票率は、地方をないがしろにしてきた政治への不信感の表れでもある。今回の選挙結果は、「地方重視」を訴える大分から「中央」への強いメッセージと言える。【西嶋正法】

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岩屋毅(いわや・たけし) 57 自 前(7)

 [元]副外相▽党政治制度改革実行本部長[歴]鳩山邦夫衆院議員秘書▽県議▽防衛庁長官政務官▽党副幹事長▽党政務調査会副会長▽党国会対策副委員長▽党安全保障調査会長▽早大=[公]W

2663チバQ:2014/12/15(月) 22:21:35
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215k0000e010348000c.html
衆院選:次世代の党 漂う沈痛なムード「残念な結果」
毎日新聞 2014年12月15日 10時44分

 日本維新の会が分党し、8月に発足したばかりの次世代の党は、今回の衆院選で国民の厳しい審判を受けた。

 平沼赳夫党首ら幹部は、東京都内のホテルで開票作業を見守ったが、山田宏幹事長など有力前職の苦戦が伝えられ、沈痛なムードが漂った。15日午前1時50分すぎに始まった会見で、平沼氏は「急な解散で知名度が不足していた。非常に残念な結果だ。党の再生に向け、これを肝に銘じて頑張っていきたい」と話した。

 メンバーの核となった石原慎太郎最高顧問は82歳で、公示前には引退も取りざたされたが、党勢拡大のため比例東京ブロックから出馬した。名簿順位は落選覚悟の最下位。5日には遊説中に「もうくたびれて、さすがに引退しようと思う」と早くも引退を表明していた。党関係者によると「長い議員生活を振り返る内容を整理している」として14日に予定されていた会見はキャンセル。この日は記者会見場に姿を見せず、16日に会見を開く予定という。【山本浩資、本多健】

2664チバQ:2014/12/15(月) 22:22:12
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk09010267000c.html
2014衆院選:小選挙区 「渡辺王国」崩れ落ち 自民4議席を維持(その1) /栃木
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 「渡辺王国」崩れ落ち、民主は1議席奪回−−。第47回衆院選は14日投開票された。県内の5小選挙区は、1区は自民前職の船田元氏が安定した支持を集めて11回目の当選。2区は民主前職で元知事の福田昭夫氏が、自民前職で農相の西川公也氏との激戦をわずか199票差で制し、前回失った小選挙区の議席を奪い返した。西川氏は比例代表で復活当選した。3区は自民前職の簗和生氏がみんな解党で無所属となった渡辺喜美氏をかわして小選挙区で初当選。父親の美智雄元副総理の代から半世紀にわたって続いた厚い地盤を切り崩した。4、5区はいずれも自民前職の佐藤勉、茂木敏充両氏が圧勝した。投票率(小選挙区)は50・10%で、前回(54・71%)を4・61ポイント下回り、過去最低となった。【衆院選取材班】

 ◆3区

 ◇簗氏、喜びの再選
 「皆様方の支えと励ましのおかげで勝利を収めることができました。地元の発展のため、これまでと変わらず仕事をしてまいります」。簗氏の再選が伝えられると、大田原市美原3の事務所では、詰めかけた支持者が喜びを爆発させ、簗氏は満面の笑みを浮かべた。

 前回は公募で「落下傘の新人」として初出馬し、大差で敗れながらも比例復活で当選。選挙戦では、この2年間、毎朝新幹線で国会に通った「地元密着」ぶりをアピール。与党議員としての実績と国とのパイプを強調しつつ、地元自治体の首長の支援を得て組織戦を展開した。谷垣禎一党幹事長、石破茂地方創生担当相らの応援も力にした。

 渡辺氏の敗戦が決まると、那須塩原市下永田1の事務所に集まった支持者たちは肩を落とし、ため息を漏らした。渡辺氏は支援者に向かって「すべて私の力不足。信念を曲げることはできなかった」と何度も頭を下げた。

 みんな解党で無所属となり、父美智雄元副総理から継いだ厚い地盤を頼りに背水の陣を敷いた。企業や商店街を歩いて回り、朝の駅頭に立つなど「どぶ板」に徹し、「いまだ道半ば。父がやり残したことをやらせてください」と支持者のつなぎ留めを図ったが、8億円借入金問題などで離れた心は戻らなかった。

 共産の秋山幸子氏は原発ゼロなどを訴えたが及ばなかった。

 ◆1区

 ◇船田氏、11回目の笑顔 柏倉氏、知名度広がらず
 「アベノミクスの評価を問う選挙で皆様の理解を頂けたと認識している。アベノミクスの波を県まで持ってくるため、国と地方の役割を整理していく」

 当選を決めた船田氏は宇都宮市戸祭元町の事務所に詰め掛けた支持者に深々と頭を下げると、11期目の決意を力を込めて語った。

 突然の解散総選挙で、他候補が準備に苦戦する中、これまでの経験を生かして着々と票を固め、選挙戦を13回戦ってきた強さを見せつけた。福田富一知事をはじめ、県議や市議、多くの推薦団体の後ろ盾も得て盤石の態勢で臨み、ライフワークの憲法改正や地方創生の実現などを訴え、支持を広げた。

 一方、柏倉祐司氏がみんな解党で民主に移り、2区から1区に変わったのは公示11日前の衆院解散日。出身地とはいえ初めての選挙区での戦い。後援会組織も十分にない中、知名度アップのために選挙カーでの地道な呼びかけを繰り返した。海江田万里党代表も2度応援に駆けつけるなど支持拡大に全力を挙げたが及ばなかった。共産の野村節子氏は消費増税の中止などを訴えたが浸透しなかった。(比例代表の結果は7面に掲載)

2665チバQ:2014/12/15(月) 22:22:59
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk09010079000c.html
2014衆院選:小選挙区 「渡辺王国」崩れ落ち 自民4議席を維持(その2止) /栃木
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◇民主は1議席奪還
 ◆2区

 ◇接戦しのぎ福田氏 連続3回対戦 西川氏、比例で復活
 福田、西川両氏の対決は2009年衆院選から連続3度目で、過去の結果は1勝1敗。みんなから民主へ移り1区から立候補した柏倉氏が前回獲得した約3万8000票の行方が勝敗の鍵を握るとみられたが、福島第1原発事故で生じた指定廃棄物の処理について「福島で集中管理を」との主張を貫いた福田氏が競り合いを制した。

 当選の報に日光市の福田氏の事務所は歓声があふれた。福田氏は詰めかけた支持者とともに笑顔で万歳。「アベノミクスにはノーを突きつけた。景気の恩恵は地方には及んでいない。安倍政権を退治する」と話した。

 全国的に民主への支持が伸び悩むなか、福田氏は「消費増税の凍結」を主張、知事時代からの支持基盤を頼みに選挙戦を展開した。

 西川氏は現職大臣として意地でも負けられない戦いだった。「苦戦」の情勢分析を受け、閣議で離れる以外はひたすら選挙区内を走り回り、実績を強調。12日には安倍晋三首相を応援演説に迎えたが、小選挙区では及ばなかった。共産の阿部秀実氏は党支持層以外への広がりを欠いた。

 ◆4区

 ◇佐藤氏、歓喜の7選 党移籍の藤岡氏退ける
 小山市犬塚4の佐藤氏の事務所は、午後8時過ぎに当選確実の一報が入ると、支援者らの歓声に包まれた。一緒に速報を見守っていた佐藤氏も笑顔で万歳三唱し、喜びにひたった。「皆様のご支援をひしひしと感じながら万歳をすることができました」と感謝を述べ、「経済対策の効果が一刻も早く皆様の手に届くよう頑張ってまいりたい」と抱負を語った。

 長年ライバル関係にあった山岡賢次氏(生活の党)の不出馬とみんなの党解党によって前回と構図が一変した4区。しかし、当選6回の実績と党国対委員長の要職にある自信から、陣営は粛々と選挙戦を展開。街頭演説よりも個人演説会を重視してこれまでの支持層をがっちりと固め、7度目の当選を果たした。

 みんなから民主入りした藤岡隆雄氏は「ガソリン暫定税率撤廃」や「農家の所得補償」を訴え、街頭演説を中心に選挙区内を駆け巡ったが、民主党候補としての認知度を高められず、期待していた無党派層にも支持が十分に広がらなかった。

 共産の山崎寿彦氏も「消費増税中止」などを訴えたが、及ばなかった。

 ◆5区

 ◇茂木氏、早々と当選 自共対決、組織力で圧倒

 党選対本部長を務める茂木氏は東京・永田町の党本部で全国の選挙結果速報を見守った。足利市東砂原後町の事務所では、妻栄美さん(56)や菊地義治・足利選対事務長ら陣営幹部が待機した。開票が始まってまもなく、木村好文・足利選対委員長がテレビで「当確」が出たと報告すると、支持者から大きな歓声が上がった。

 選挙期間中は党公認候補の応援のため、選挙区を空けることも多かったが、強固な後援組織が「この街から総理を」と期待感を前面に出し、フル回転した。自身も「地方の皆さんが景気回復を実感できるよう、もう一段の経済対策を進める」と当面の課題を掲げながら、「日本をさらに前に進めるため、先頭に立ちたい」と党の次世代リーダーを目指す意欲を見せた。

 4回目の挑戦となった共産新人の川上均氏は、安倍政権批判を徹底し「自共対決」を強調。消費増税や原発再稼働に反対して党支持層以外への浸透を図ったが、広がりを欠いた。

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2666チバQ:2014/12/15(月) 22:23:14
 ■解説

 ◇選択肢は消去法
 みんな解党で無所属となった同党元代表で前職の渡辺喜美氏は自民前職に敗れ父美智雄元副総理の時代から51年続いた「渡辺王国」が陥落した。一方、2区では民主前職の福田昭夫氏が小選挙区の議席を奪い返した。「1強多弱」の全国的傾向とは異なる結果であり県内の事情が色濃く反映された。

 渡辺氏が09年に結成したみんなは12年衆院選で5小選挙区すべてに候補者を擁立し、比例復活を含め2人が当選。13年参院選でも渡辺氏のおい美知太郎氏が比例代表で当選し、勢力を拡大させた。得票(率)も、09年衆院選比例で約22万票(20・86%)、12年衆院選比例で約21万票(24・21%)と、自民に次ぐ高い支持を得てきた。

 しかし、みんなは渡辺氏が8億円借り入れ問題で代表を辞任すると、内部対立から解党へと突き進んだ。支持者が置き去りにされたまま党が消えた形で、父美智雄副総理の代から支えてきた人たちの気持ちは離れ、強固だったはずの「渡辺王国」はあっけなく崩れた。

 一方、前回衆院選の小選挙区で全敗した民主は立て直しが遅れ、独自候補の人選ができないまま、解党したみんなから移籍した2氏を急きょ擁立。結果的には2区から1区に移った柏倉氏の支持票の一部が福田氏に流れる形となり、議席奪還につながった。

 過去最低の投票率は、有権者に消去法の選択肢しか与えられなかった結果とも言える。当選議員には、今後さらに厳しい目が向けられる。【藤田祐子】

2667チバQ:2014/12/15(月) 22:23:36
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk15010022000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民5議席維持 民主1議席奪還(その1) /新潟
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 2012年12月以来となった第47回衆院選は14日投開票された。県内6小選挙区では計19人が立候補し、前回全6議席を独占し、今回は前回より苦戦すると予想された自民は、3区で民主に議席を奪還されたが、5議席を守った。5、6区では2位以下に大差をつけて議席を維持。1、4区でも若手候補が順調に票を伸ばし再選を果たした。2区では民主と大接戦を展開したが議席を死守した。一方、民主は無党派層の受け皿になりきれず、接戦の末に議席を奪還した3区の1議席のみに終わった。比例代表では民主3人、自民1人が復活当選した。消費税10%への引き上げ延期と解散が浮上し、投開票までわずか1カ月の今回の総選挙は、関心の低さから低投票率が予想されていた。師走の選挙らしく、14日は県内各地で雪と寒さに見舞われ、有権者の足をさらに止めた。その結果、県選管によると県内の推計投票率(小選挙区)は51%で、前回の59・66%を大きく下回り、過去最低を更新することが確実になった。

 ◆4区

 ◇女性対決は金子氏 菊田氏との激戦制し再選
 いずれも前職で女性同士の対決となった4区は、自民の金子恵美氏が、民主の菊田真紀子氏との激戦を制し、再選を果たした。

 当選確実の一報が入ると、三条市にある金子氏の陣営の会場では、集まった支持者から歓声が上がり、深夜までお祝いムードに包まれた。

 金子氏は、新潟市議、県議を経て、前回選で初当選。産業集積地である大票田の三条市を中心に、「地方にも必ず恩恵がくる」などと、アベノミクスの推進を訴え、支持を広げた。合言葉は「歩みを、止めない」。約30の後援会組織や、自民党系県議などの支援を受け、自民党支持層を固めた他、無党派層にも食い込んだ。

 菊田氏は4期11年の実績を前面に押し出し、「安倍政権で恩恵はあったか。アベノミクスは地方にリスクしかもたらさない」「安倍政権の暴走を止める」など自公政権を厳しく批判。しかし、支持が広がらず、前回に引き続き、小選挙区では議席を逃した。その後、比例で復活当選を果たした。

 共産新人の西沢博氏は、消費増税の中止や、非正規雇用者を減らす政策を打ち出すなどと訴えたが、及ばなかった。【山本愛】

 ◆5区

 ◇長島氏、圧倒し4選 森氏、知名度も出遅れ響く
 自民前職の長島忠美氏が、強力な組織戦で他候補を圧倒し4選を果たした。

 当選確実の知らせが入ると、長岡市内のイベント施設に設けられた会場は喜びと拍手に包まれた。長島氏は「まずは景気回復。そして若者が夢と希望を持って生活ができる地域をつくり、人口減少社会に歯止めをかけたい」と決意を述べた。

 長島氏は地元県議や約20の後援会を中心に組織票をまとめた。雇用の創出や経済成長の実現など地方活性化を強調し、無党派層の支持を受けた。

 生活新人の森ゆうこ氏は、民主元職の田中真紀子氏の不出馬を受けて急きょ立候補。民主県連、連合新潟、社民県連などの野党共闘を実現し、「安倍政治の暴走を止める」と訴えた。参院議員2期の実績と知名度を生かし草の根運動を展開したが、森氏の支持基盤がなく、出遅れもあって巻き返せなかった。

 共産新人の服部耕一氏は、消費増税の中止を訴えたが及ばなかった。【湯浅聖一】

 ◆2区

 ◇細田氏、再選果たす 「与党の強み」強調、逃げ切る
 自民前職の細田健一氏が、民主の鷲尾英一郎氏との前職同士の激戦を制して再選を果たした。鷲尾氏はその後比例で復活当選した。

 柏崎市の細田氏の事務所では、当選確実の知らせを受け、支持者らが大きな拍手で勝利を祝った。

 細田氏は「混乱と停滞の民主党政権時代に戻るのか、もがきながらも前進する自公政権を選ぶのか」「地方の景気は厳しいが明るい兆しはある。引き続き自公政権に任せてほしい」と訴えた。選挙戦後半では「与党の強み」を前面に押し出し「野党は候補者が少なく、今回は政権交代しない。地元と中央のパイプとして、与党議員が必要だ」と強調して逃げ切った。

 鷲尾氏は若さと3期9年の実績を訴え「自民党は前回の選挙で勝ち過ぎて、地方や中小企業、農業への配慮を欠いた。議席のバランス回復を。地元の声を届ける国会議員が必要だ」と支持を呼びかけたが、小選挙区では届かなかった。

 社民新人の渡辺英明氏と共産新人の五位野和夫氏はいずれも、支持を広げきれなかった。【高木昭午】

2668チバQ:2014/12/15(月) 22:24:08
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk15010024000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民5議席維持 民主1議席奪還(その2止) /新潟
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆3区

 ◇黒岩氏返り咲き 幅広い年代から支持
 民主元職の黒岩宇洋氏が、自民前職の斎藤洋明氏、共産新人の伊藤誠氏を破り、2年ぶりに国政への返り咲きを果たした。当選確実の知らせを受けると、新発田市の事務所は喜びと歓声に包まれた。

 黒岩氏は参院議員を経て2009年の衆院選で初当選。前回は民主逆風の中、斎藤氏に約1万6000票差で敗れ、34票差で比例復活もならなかった。今回は「地方の暮らしを取り戻す」と声を上げ、戸別所得補償制度の改善などを訴えた。選挙中盤の世論調査では、幅広い年代からの支持が伝えられ、そのまま逃げ切った。

 斎藤氏は、前回と同様に地元の県議らの支援を受けて組織戦を展開。「地方創生」や「拉致問題の解決」を訴え、公示後は安倍晋三首相や麻生太郎副総理兼財務相も応援に駆けつけたが、小選挙区では及ばなかった。その後、比例で復活当選した。

 共産新人の伊藤氏は消費増税反対などを公約に掲げたが、支持を広げることはできなかった。【柳沢亮】

 ◆1区

 ◇石崎氏再選果たす 若さ前面に支持広げる
 自民前職の石崎徹氏が、民主元職の西村智奈美氏、共産新人の町田明広氏を破り、再選を決めた。新潟市中央区にある石崎氏の陣営の特設会場に「当選確実」の知らせが入ると、詰めかけた支持者から喜びの声が上がった。

 石崎氏は30歳という若さを前面に押し出し、「(自身の)後押しによって新潟市が農業分野で国の戦略特区に選定された」と実績をアピール。「アベノミクスの推進による景気回復が必要だ」と唱え、支持を広げた。

 西村氏は衆院議員3期9年の実績とともに、「安倍政権の暴走に歯止めをかけるために国政に行かせてほしい」と訴えてきたが、前回に引き続き当選を逃した。西村氏は、その後比例で復活当選した。

 町田氏は消費増税の中止や集団的自衛権の行使反対などを訴えたが、支持を広げることはできなかった。【真野敏幸】

 ◆6区

 ◇実績訴え高鳥氏 2新人抑え3期目当選
 自民前職の高鳥修一氏が、民主の梅谷守氏と共産の高橋ミキ子氏の両新人を抑えて、前回に続き小選挙区で再選、通算3期目の当選を果たした。

 過去4回の衆院選を経験し、知名度を生かした高鳥氏は厚労政務官や党厚労部会長を務めるなど、社会保障のエキスパートとしての実績を強調。自民県議を中心に各種団体などと連携した組織選挙を展開して、安倍晋三首相ら党幹部や閣僚経験者の応援も受けて、短期決戦を制した。

 梅谷氏は県議を2期目の途中で辞職し、国政は初挑戦。しかし公認が内定したのは先月。態勢が整わないうちに衆院が解散し、選挙戦に。このため、上越市以外の知名度が不足、票が伸びなかった。

 高橋氏は2年前の衆院選についで、2度目の挑戦。消費税の10%阻止や柏崎刈羽原発の再稼働反対などを訴えたが、及ばなかった。【浅見茂晴】

2669チバQ:2014/12/15(月) 22:24:28
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 ■解説

 ◇響かぬ「訴え」最低投票率に
 2009年と12年の衆院選はオセロゲームを想起させる反転続きの「政権選択」だったが、「政権信任」となった今回、候補者が訴えたテーマは有権者の心に響いただろうか。公示前から低投票率が懸念されていたが、戦後最低だった前回をさらに下回ったのは、その証左かもしれない。

 公示翌日の3日付新潟版で投票の基準について「評価の軸は有権者の数だけあるはずだ」と述べた。実際、毎日新聞の特別世論調査では、重視する争点として「景気対策」「年金・医療・介護・子育て」を挙げた有権者が各3割で、他に「消費増税」など多岐にわたった。いずれも生活に直結した評価の軸だ。

 にもかかわらず、有権者の声を読み取っていた候補者はどれだけいたか。子育てを取り上げる候補は多かったが、景気対策では、製造業の多い新潟に即した具体的な議論は乏しかった。ある候補は、米価下落による所得減に悩む農家を前に、水利施設の重要性について話し、問題解消に直結しにくい議論を展開した。複数の党の県幹部からは「マクロ的な視野ばかりで頭でっかち。地元が本当に見えているのか」と嘆く声を耳にした。

 かつての中選挙区制時代は、選挙区内の複数の後援会が票をまとめる一方、候補者もこまめに足を運び政策課題をくみ取っていた。しかし自民県連幹部によると、得票数よりも勝敗を重視する小選挙区制の現在、後援会とのつながりは概して弱くなっているようだ。また「選挙で訴える政策は一本化され、党内で重層的な政策論議が起きにくくなる」(河野洋平・元衆院議長)という。候補者が民意に鈍感になる背景はここにあるのかもしれない。

 前回、オセロの駒をすべてひっくり返された民主は、今回1枚返すにとどまった。それ以上に、過去最低の投票率は重い課題を突きつけた。選ばれた衆院議員は有権者の投票棄権を批判票と受け止め、何が足りなかったのかを考えてほしい。【米江貴史】

2670チバQ:2014/12/15(月) 22:25:01
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk20010045000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民3議席維持 民主、議席死守 維新、雪辱1議席(その1) /長野
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 第47回衆院選は14日投開票された。県内5小選挙区は、自民が全国的な躍進の勢いに乗れず、解散前と同じ3議席にとどまった。一方、維新は3区で自民、民主との激戦を制し、初めて同区の議席を民主から奪い取った。民主は2012年の前回、逆風の中で死守した2議席のうち1議席を失い、厳しい結果となった。共産、次世代は小選挙区では及ばなかった。県内全選挙区の投票率は55・48%で、前回から7・88ポイント下がり、戦後最低を更新。当日有権者数は173万9240人(男83万9847人、女89万9393人)。【衆院選取材班】

 自民は2、4、5区でいずれも前職の務台俊介氏、後藤茂之氏、宮下一郎氏が手堅く組織票を固め、現有議席を守った。一方、1、3区は安倍晋三首相ら党幹部が相次いで応援演説に駆け付けたが、議席に届かなかった。

 全選挙区に候補者を立てた民主は1区で篠原孝氏が自民に競り勝ち、5選を果たしたものの、小選挙区の議席は解散前から1減となった。

 維新は前回、3区で比例復活に甘んじた井出庸生氏が民主、自民との前職3人による接戦から抜け出し、小選挙区で初めて議席を獲得。羽田孜元首相の地元として、小選挙区制となった1996年以降、羽田氏と後継の寺島義幸氏で議席を守ってきた「羽田王国」に風穴が開いた。今後、県政界勢力図にも影響を及ぼしそうだ。2区は無党派層への支持が広がらなかった。

 共産や次世代は浸透しきれなかった。比例代表の開票作業は15日未明に及んだ。

 ◆3区

 ◇井出氏、激戦制す 個人票を基に支持広げ
 維新前職の井出庸生氏が激戦を制し、再選を決めた。佐久市のホテルに集まった支持者は歓声を上げ、万歳をした。

 小選挙区での当選は初めて。大きな組織はないが、祖父と伯父が元閣僚という政治家の血筋と、2010年の参院選挑戦から4年余りで築いた個人票を基に支持を広げた。若さを強調して若年層にも浸透。「未来の日本を今からつくるために、大きな改革をしなければならない」と主張。江田憲司共同代表らが応援に入った。

 自民前職の木内均氏は整備した後援会組織などを基に支持を固めたが、及ばなかった。民主前職の寺島義幸氏は羽田孜元首相から継いだ後援会を基盤に戦ったが、届かなかった。共産新人の唐沢千晶氏は伸び悩んだ。

 ◆1区

 ◇篠原氏、貫禄5選

 民主前職の篠原孝氏が、小選挙区での議席奪還を目指す自民前職の小松裕氏らを退け、5回目の当選を決めた。副農相を務めた経験から環太平洋パートナーシップ協定(TPP)反対を訴え、自公政権を批判してきた。公示後、約60回の小集会を開き、支持拡大に努めた。民主支持者をはじめ、幅広い層から後押しを得た。

 小松氏は「2年間の議員生活が問われる時だ」として、後援会などの組織固めや街頭演説で知名度向上を図った。現政権の経済政策の継続などを訴え、スポーツドクターの経験からスポーツ庁の創設なども挙げた。

 2度目の挑戦だった共産新人の武田良介氏は浸透を図れず、維新前職の宮沢隆仁氏も伸びなかった。

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2671チバQ:2014/12/15(月) 22:25:25
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk20010048000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民3議席維持 民主、議席死守 維新、雪辱1議席(その2止) /長野
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆2区

 ◇務台氏が再選 無党派層からも支持
 自民前職の務台俊介氏が、安定した戦いで再選を果たした。

 党支部がなかった地域でも、組織づくりに取り組んで地盤固めを進め、自民への追い風で無党派層からも支持を集めた。

 当選を決め、松本市のホテルで支持者を前に「地方創生を進め、地方経済を底堅いものにしていく」と意気込みを語った。

 民主元職の下条みつ氏は、安倍内閣の経済政策や集団的自衛権の行使容認を批判したが、党勢が伸びないうえ後援会の高齢化などで組織の動きが鈍かった。

 維新前職の百瀬智之氏は、各地で街頭演説を繰り返したが、支持は広がらなかった。共産新人の清沢達也氏は、公示直前の出馬表明で知名度が低く、浸透できなかった。

 ◆5区

 ◇宮下氏4選 2新人に大差
 自民前職の宮下一郎氏が、大差で4選を決めた。伊那市のJA上伊那本所に集まった支持者らは歓声を上げ、笑顔で応えた宮下氏は「伊那谷の発展のために全力を尽す」と抱負を語った。

 従来の後援会と若手経営者らの後援会を中心に、連日の集会で自民支持者をまとめるとともに、楽勝ムードの引き締めを図った。宮下氏は現政権の経済政策で果たした役割を強調し、「交流人口を増やし、皆さんと共に地方創生に取り組む」と訴えてきた。

 民主新人の中嶋康介氏、共産新人の水野力夫氏は準備不足もあり、支持を広げられなかった。中嶋氏はアベノミクスの負の側面を指摘しつつ「生活者を守る」と訴え、水野氏は消費税に頼らない福祉の充実を掲げていた。

 ◆4区

 ◇後藤氏、追随許さず5選
 自民前職の後藤茂之氏が、民主元職の矢崎公二氏、共産新人の上田秀昭氏を退け5選を果たした。諏訪市内のホテルでは、集まった支持者の歓声が上がり、喜びに包まれた。

 後藤氏は「安倍政権の成長戦略を継続し、産業を元気にして地域が成長を実感できるよう取り組む。責任ある政治と改革を実行する」と抱負を述べた。苦杯をなめた前々回選挙以来、地元をくまなく回り支持層を固めた。選挙戦では全市町村にある後援会や党職域支部を中心に組織選挙を展開した。

 返り咲きを目指した矢崎氏は「今こそ政治を変えるとき」と訴えたが、及ばなかった。「暴走政治にストップを」と呼びかけた上田氏も届かなかった。

2672チバQ:2014/12/15(月) 22:25:51
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk19010188000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民、議席を失う 民主は「牙城」死守(その1) /山梨
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 第47回衆院選は14日、投開票された。1票の格差是正に伴う小選挙区定数の「0増5減」で1減の2小選挙区となり、区割りも大幅に再編された。その結果、1区は民主、2区は無所属の候補でそれぞれ分け合った。自民は小選挙区での議席を失った。1区は、公示直前に解党したみんなから民主入りした前職の中島克仁氏が連合や維新からも支持を得て自民前職の宮川典子氏を破り再選。2区は、無所属前職の長崎幸太郎氏が無党派層を中心に幅広く浸透し、自民前職の堀内詔子氏との激戦を制した。共産2新人はいずれも及ばなかった。【衆院選取材班】

 ◆2区

 ◇保守分裂は長崎氏 無所属で堀内氏破る
 4度目の「保守分裂」選挙となった2区は、無所属前職の長崎幸太郎氏が、自民前職の堀内詔子氏らとの激戦を制した。

 長崎氏は、2005年の郵政選挙では郵政民営化法案に反対した元党総務会長の堀内光雄氏への「刺客」として党公認を得て旧2区から出馬し、比例復活。09年は光雄氏が復党したことから離党して無所属で出馬し落選。12年は旧2区で光雄氏の後継で義理の娘の詔子氏に勝利した。

 当選の一報に長崎氏は「無所属なので背水の陣の覚悟でやってきた。正直、驚いている」とほっとした表情を見せた。勝因は、「政治は地域全体、地域に住む皆さんのことを考える。当たり前のことを訴え、有権者と共有できた。同志の皆さん全員と勝ち取った勝利」と喜びを語った。

 一貫して自民党への復党を求め続け、今秋には党本部から来年1月の知事選出馬を水面下で打診されたが、最終的に小選挙区での出馬にこだわった。

 選挙戦では、無党派層から広い支持を集めたほか、従来の支持層でもある保守層も手堅くまとめた。今回候補擁立を見送った民主支持層に加えて公明の一部を取り込んで票を上積みした。

 堀内氏は「党公認」を前面に押し出す戦術を展開。義父が育てた富士急グループの支援を得るなど組織固めを徹底した。

 また党本部も全国各地で優位に立つ中、「数少ない厳しい小選挙区の一つ」とみて、選挙期間中に党幹部や閣僚を相次いで投入。安倍晋三首相や谷垣禎一幹事長らがてこ入れし、「地方創生でアベノミクスを全国津々浦々に届ける。公認候補が命がけでやる」などと激励した。

 自民支持層や公明支持層を中心に支持拡大を図ったが、主に無党派層の支持に伸びを欠き、一歩及ばなかった。堀内氏は、「私の中に足りないものもあった」と振り返り、保守分裂選挙を「同じ自民党を愛する者が同じ方向を向けないのは悲しいこと」と述べた。

 共産党の新人、秋山晃一氏は、「アベノミクスは格差を拡大しただけ。国民の暮らしを第一にする政治に切り替える」と主張。消費増税の中止や原発再稼働ストップなどを掲げ「自共対決」の側面を強調したが、支持が広がらなかった。

 ◇宮川氏、堀内氏復活 比例南関東で当選果たす
 比例代表で立候補した県出身者では、南関東ブロックで自民党の中谷真一氏(38)が2回目の当選を果たした。中谷氏は同ブロックの党単独1位となっていた。

 中谷氏は2012年衆院選で旧3区から初出馬し落選したが、重複立候補していた比例で復活当選していた。その後、1票の格差を是正する「0増5減」で旧3区が1区に加わり、党本部は旧1区で同年初当選した宮川典子氏と中谷氏との間で選挙区を交互に入れ替える方針を決定。宮川氏が1区で出馬し、中谷氏は比例単独に回った。次回は中谷氏が1区、宮川氏が比例単独で出馬する予定。

 また、南関東ブロックでは、ともに小選挙区と重複立候補していた宮川氏と自民の堀内詔子氏(2区)が復活当選を果たした。両氏とも他候補と同列の順位で名簿に登載されており、小選挙区の当選者にどれぐらい得票が迫ったかを示す「惜敗率」が他候補より高く、比例での復活が決まった。<比例代表の開票結果は8面>

2673チバQ:2014/12/15(月) 22:26:22
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk19010242000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民、議席を失う 民主は「牙城」死守(その2止) /山梨
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆1区

 ◇野党連携で中島氏 コスタリカ、宮川氏かわす
 自民、民主が事実上の一騎打ちになった1区は、民主の中島克仁氏が勝利した。

 衆院選直前の11月下旬にみんなの党=解党=を離党し、民主党入りした中島氏は、「民主」候補としての浸透不足や選挙区割りの変更で加わった甲府などでの知名度不足が課題だったが、連合山梨など組織を活用して支持拡大を図った。主に前回選挙で獲得した旧3区の支持層に加え、知事選に転出した元民主の後藤斎元衆院議員の地盤も引き継ぐことに成功した。

 選挙戦は新たに加わった票田の甲府市を中心に展開。民主党県連顧問の輿石東参院議員が演説会で応援に立つなど、全面的にバックアップ。また、公示直前になって比例近畿ブロックに転出した小沢鋭仁氏の所属する維新の党山梨県総支部の支持を取り付け、「野党連携」が一定の成果を上げた。

 選挙戦では、中島氏は安倍政権批判を前面に掲げた。中島氏は当選が決まり、「皆さんの力で今回の結果が出た。(みんなの党が解党になり)、国政で仕事はできないと覚悟していた。(民主党に)温かく迎えてもらった」と話した。

 自民は今回、小選挙区が「1減」になることに対応するため、宮川典子氏と前職の中谷真一氏=比例復活=を1区と比例代表で選挙のたびに交代で立候補する「コスタリカ方式」の適用を決定。今回は宮川氏が選挙区で出馬したが、勝利に結び付けられなかった。

 また、区割り変更に伴い、宮川氏は出身地の山梨市が2区になり、有力「地盤」の一つを失った。さらに突然の解散で新たに選挙区に加わった旧3区の地域で活動が出遅れた。旧3区を集中的に遊説し、2012年衆院選で旧3区で当選した後藤氏を支援した保守系県議や首長から支援を受けるなど新たな支持層の掘り起こしを図ったが、及ばなかった。

 宮川氏は落選の知らせに「県連は一丸となって応援してくれた。ひとえに自分の力不足」などと述べた。

 共産党の遠藤昭子氏は「庶民いじめの消費増税を決めた自公民にきっぱり審判を下そう」と3党を批判。消費増税の中止や脱原発、憲法解釈の変更による行使容認など「戦争のできる国づくり」反対を訴えたが、得票が伸びなかった。

 ◇期日前投票10万9546人 前回比1万184人増 有権者の15%

 県選管は14日、県内の期日前投票者数(在外投票含む)を発表した。期間内に10万9546人(男5万453人、女5万9093人)が投票。2012年の前回衆院選に比べ、1万184人増加し、全有権者の15・8%を占めた。期日前投票は03年から導入。衆院選では05年以降、過去に3回行われている。

 県内では05年6万6591人▽09年11万2605人▽12年9万9359人−−が投票した。

 今回、期日前投票は公示翌日の3日から13日までの11日間、県内各市町村の計59カ所で行われた。

 選挙区別では、1区が5万9697人(有権者の14%)、2区は4万9849人(同19%)だった。【松本光樹】

2674チバQ:2014/12/15(月) 22:26:33
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 ■解説

 ◇有権者、置き去りに
 候補者の主張は有権者に、有権者の思いは候補者に届いたのか−−。衆院選は1区、2区とも終盤まで接戦となり、各陣営とも組織をフル稼働して票田を掘り起こしたにもかかわらず、投票率は高まらなかった。「有権者置き去り」のままで進んだ選挙戦に、疑問を感じざるを得ない。

 原因は複数ある。まず、県内は選挙区「1減」で区割りが大幅に変更された。選挙区の変わった地域の住民からは「新選挙区の候補はほとんど分からない」との声が漏れた。

 加えて突然の衆院解散。選挙区に新たな地域が加わって大幅に拡大し、新地域で候補者の集会や遊説の回数も減った陣営もあった。

 自民と、共産以外の野党は有権者に分かりにくい構図を作った。

 自民は宮川典子氏と中谷真一氏を選挙のたびに交代するコスタリカ方式を導入。今回は宮川氏が選挙区で出馬したが、次回は中谷氏が候補となる。政党側の事情で次々と公認候補を入れ替えるのは有権者不在の発想だ。

 民主は2区で擁立を断念したが、09年に圧倒的な得票で3議席を独占し政権交代した党としては選択肢を示す責任があった。さらに1区で公示ぎりぎりまで出馬意向を表明していた維新の小沢鋭仁氏は直前に比例近畿ブロックに転出し、みんな=解党=の中島克仁氏を民主から「野党連携」候補で擁立。民主、維新、みんなが本来掲げた政策の違いは大きい。政策協定もないままの連携は当選可能性を優先した「野合」とみられても仕方ない。

 多くの有権者が投票所に足を運ばなかったのは、政党の「ご都合主義」への批判でもある。【片平知宏】

2675チバQ:2014/12/15(月) 22:44:21
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk01010175000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民、道内第1党維持 民主「復活」足がかり(その1) /北海道
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 衆院選は14日投開票され、道内12小選挙区と比例代表道ブロック(定数8)の全議席が確定した。自民は道内第1党を維持したものの、公示前の14議席から3減の11議席(小選挙区8、比例3)にとどまった。一方、新党大地と選挙協力を進めた民主は3議席から5議席(小選挙区3、比例2)へと議席を増やし「民主王国」復活への足がかりをつかんだ。公明は前回同様、小選挙区と比例で2議席を確保。与党の批判票の受け皿となった共産は比例で2000年の衆院選以来14年ぶりに1議席を手にし、維新も比例で1議席を獲得した。

 ◆3区

 ◇高木氏が競り勝つ
 道3区(札幌市白石・豊平・清田区)は、自民前職の高木宏寿氏(54)が民主前職の荒井聡氏(68)に競り勝ち、再選を果たした。

 高木氏は午前0時10分過ぎ、豊平区の事務所に到着。待ち構えた約200人の支持者に拍手で迎えられ、「今回の選挙は激戦で厳しい戦いだったが皆様のおかげで小選挙区を守ることができた」と深々と頭を下げた。「これからが責任重大で、付託を受けた責任と2期目の重みを感じながら社会保障問題や景気回復、地方創生などに取り組んでいきたい」と抱負を語った。

 自民と民主が交互に議席を奪い合ってきた激戦区。党本部幹部の応援を連日のように受けた高木氏は「アベノミクスの効果を地方へ波及させたい」と訴えた。【横尾誠治、三股智子】

 ◆9区

 ◇堀井氏、山岡氏退け再選
 道9区(胆振、日高管内)は、自民前職の堀井学氏(42)が民主元職の山岡達丸氏(35)らを破って再選。

 鳩山由紀夫元首相(67)が引退した前回、元スピードスケート五輪選手の堀井氏は登別市選出の道議から転身して初当選。この2年間で胆振、日高地方の18市町全てに個人後援会を設けて基盤の強化を図ってきた。

 堀井氏は首長や地元企業とも連携を強め、「鳩山王国」時代には自民陣営への取り込みが難しかった保守層への浸透を図った。「アベノミクスを地域にも届ける」と訴え支持を広げた。

 山岡氏は「アベノミクスはまやかし。地方の目線で暮らしを応援したい」と訴え、旧鳩山後援会にも支援を求めたが、空回りした。【斎藤誠】

 ◆7区

 ◇伊東氏、鈴木氏破り3選

 道7区(釧路、根室管内)は、自民前職で道連会長の伊東良孝氏(66)が民主前職で新党大地代表代理の鈴木貴子氏(28)らを振り切り3選を果たした。伊東氏は札幌市内の道連事務所で「評価と理解をいただいたと受けとめている」と喜びを語った。

 「厳しい戦いになる」。選挙戦で伊東氏はそう訴えてきた。今回、民主と大地の選挙協力が実現。その象徴として鈴木氏が公示直前に民主入りして立候補したため、危機感を募らせた。

 公示前から安倍晋三首相や小泉進次郎復興政務官らが応援に入るなど、党本部からの後押しも受けた。釧路市長などを務め、地方自治に精通した政策通を強調。「全国一涼しい釧路の夏の気候を生かし、観光や海産物を全国に発信していく」と地方創生を訴え、幅広い支持を集めた。【本間浩昭、近藤卓資】

 ◆2区

 ◇吉川氏、手堅く5選
 道2区(札幌市北・東区)は自民前職の吉川貴盛氏(64)が5選を決めた。野党勢力が民主と維新に分裂する中、吉川氏が支持基盤を手堅くまとめて勝利した。

 午後8時6分、札幌市北区の事務所に早々と姿を現した吉川氏は「まずは景気対策に力を入れ、北海道と札幌の創生につなげていきたい。また、少子化による人口減少に政治は真摯(しんし)に向きあわなければならない。そのために農林水産業をうまくつかった産業を興していくことも必要。さまざまな課題があるが、安倍内閣の元で一心不乱に頑張っていきたい」と抱負を述べた。

 吉川氏は前回、民主の三井辨雄(わきお)元厚生労働相(72)を破って返り咲き、副農相などを務めた。選挙期間中はこまめに区内を回り、幅広い層に浸透。「中小企業と知恵を出し合いながら、札幌の産業を発展させる」と訴えた。【坂本智尚、久野華代】

2676チバQ:2014/12/15(月) 22:44:47
◆4区

 ◇中村氏、鉢呂氏降す
 道4区(札幌市手稲区、後志管内)は、自民前職の中村裕之氏(53)が民主元職の鉢呂吉雄氏(66)らを破り、再選を果たした。

 中村氏は午後11時半ごろ、小樽市内の事務所に到着すると、支援者らの拍手と「中村」コールで迎えられた。「本当に最後までどうなるかわからない選挙でした。地域の課題について取り組んできたことが評価されたのだと思う。これからも皆さまのために働かせていただきます」と深々と頭を下げた。

 中村氏は道横断道・余市−共和間の事業化への働きかけなど、議員としての2年間の実績を強調し、地盤の後志地方の票を固めた。知名度の低かった都市部では後援会組織を設立するなどして浸透を図り支持を広げた。【遠藤修平】

 ◆5区

 ◇町村氏、12選決める
 道5区(札幌市厚別区、石狩管内)は、元官房長官で自民前職の町村信孝氏(70)が民主新人で道連幹事長の勝部賢志氏(55)らを破り、12選を決めた。

 厚別区の事務所で支持者に囲まれ祝福を受けた町村氏は「皆様のおかげです。くしくも今日は父(町村金五・元知事)の命日。戻ったら仏前に報告したい」と述べた。

 町村氏は前回、病気で入院していたため自ら選挙活動ができなかった。今回は選挙区内をくまなく回り、個人演説会もこまめに開くなど健康回復ぶりをアピール。選挙戦では、「アベノミクスを継続し、地方もその恩恵を得られるようにしていく」と訴え、幅広い支持を得た。

 勝部氏は立候補表明の遅れと知名度不足が響いた。【野原寛史】

 ◆12区

 ◇武部氏、再選決める
 道12区(宗谷の一部、オホーツク管内)は、自民前職の武部新氏(44)が民主新人の水上美華氏(32)らを破り再選を果たした。

 武部氏は午後8時に当選確実の連絡が入ると、約300人が詰め掛けた北見市の事務所に登場。バンザイ三唱の後「景気回復を地方の皆さんに広げ、アベノミクスを前進させる戦いだった。その意味で大きな期待をいただいたので、地域の皆さんが頑張っていける基盤整備に取り組んでいく」と抱負を述べた。

 武部氏は第1次産業を主軸とする保守層を固めるなど、終始選挙戦をリードし、有権者の幅広い支持を集めた。【山田泰雄】

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 ■解説

 ◇民主に「大地」効果
 道内で自民に前回ほどの風が吹かなかった理由は、安倍首相が解散・総選挙の大義に掲げたアベノミクスの効果が、さほど及んでいないからだ。安倍政権の誕生から2年。大企業や富裕層らが円安と株高の恩恵を享受する中、地方の衰退や人口減少が課題となっている道内では、アベノミクスと言われてもピンと来ない有権者が多いのが現状だ。

 一方、民主の復調は新党大地との選挙協力が成立したことが大きい。大地の鈴木宗男代表は当初、自民との連携も模索したが、前職の長女貴子氏と地盤が重なる自民道連会長の伊東良孝氏が反発して立ち消えとなった。選挙戦中盤、報道各社の情勢調査で複数の選挙区で接戦が伝えられると、自民道連幹部は「大地との選挙協力が実現していれば、選挙区全勝と比例4議席確保も可能だったかも」との恨み節を漏らした。伊東氏は14日、「覚悟の上だったが、なかなか厳しい戦いだった」と記者団に話した。

 鈴木代表は釧路市の事務所で「(貴子氏を)比例の単独1位にした民主の配慮が大地支持層を鼓舞し、全道的に選挙協力が生きた。今回の選挙結果は大地の協力がなければなかった」と胸を張った。民主道連代表の横路孝弘氏は来春の統一地方選での選挙協力にまで言及。今回の結果は、知事選や札幌市長選へ影響する可能性もある。【袴田貴行】

 ◇投票率 戦後最低56.35% 有権者の関心高まらず
 14日投票が行われた衆院選の道内小選挙区の投票率は56・35%で、戦後最低となった前回2012年(58・73%)をさらに下回った。

 今回は、期日前投票者数が前回を上回ったものの、前回と同様に衆院解散から投開票日までの期間が約1カ月間と短く、野党候補が公示直前まで決まらない選挙区もあった。さらに野党の支持率が伸び悩み、「非自民」の受け皿にならなかったため、有権者の関心も高まらなかったとみられる。【小川祐希】

2677チバQ:2014/12/15(月) 22:45:18
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk01010244000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民、道内第1党維持 民主「復活」足がかり(その2止) /北海道
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆1区

 ◇横路氏、雪辱果たす
 道1区(札幌市中央・南・西区)は、民主前職の横路孝弘氏(73)が自民前職の船橋利実氏(54)らに競り勝ち、12回目の当選を決めた。前回、小選挙区で敗れた雪辱を果たし、「民主の牙城」再建への道筋をつけた。

 午前0時半過ぎ、札幌市中央区の事務所に姿を現した横路氏は「連合、(新党)大地、皆さんのおかげで当選できた。(新党大地との連携は)道内各地で大きなプラスになった。この協力を来年の統一地方選でも継続したい」と語った。

 高い知名度を誇る横路氏だが、近年は後援会の高齢化や支持労組の組織力低下に苦しんだ。今回は大地と選挙協力を結び、選挙戦では大地の支援者として知られる歌手の松山千春さんから応援を受けた。【江連能弘、山下智恵】

 ◆8区

 ◇逢坂氏が国政復帰
 道8区(渡島、檜山管内)は、民主元職の逢坂誠二氏(55)が自民前職の前田一男氏(48)らを破り2年ぶりに国政復帰を果たした。

 逢坂氏は函館市内の事務所で支援者らとバンザイをして喜びを表した。「2年間、丁寧に政策を訴えてきた。政策面が評価された。支援者のみなさんの頑張りも大きかった」と勝因を分析。「(国政復帰は)うれしいが、これからいばらの道が始まる。厳しいスタートだと認識している」と表情を引き締めた。

 逢坂氏は前回落選後、ほぼ毎朝、JR函館駅前などに立った。大間原発(青森県大間町)建設反対を掲げ、脱原発に真正面から取り組んできた姿勢を強調し、有権者の支持を広げた。【鈴木勝一】

 ◆10区

 ◇公明・稲津氏3選
 道10区(空知、留萌管内など)は、公明前職の稲津久氏(56)が民主新人の神谷裕氏(46)らを退け、3選を果たした。自民と選挙協力を結び、前回獲得した道内初議席を確固たるものにした。

 稲津氏は午後9時44分、JR岩見沢駅近くの事務所に姿を現し、支持者から「当選おめでとう」との祝福を受けた。比例代表道ブロックの自民前職、渡辺孝一氏(57)も姿を見せ、がっちり握手。稲津氏は「渡辺さんと一緒になって地元のために頑張っていきたい」と喜びを語った。

 公明の支持母体の創価学会の地方組織などがフル回転。食料品など一定の品目を対象に消費税率を低く抑える軽減税率の導入など党の政策を前面に掲げ、支持を広げた。【千々部一好、渡部宏人】

 ◆6区

 ◇佐々木氏、返り咲き

 道6区(上川管内の一部)は、民主元職の佐々木隆博氏(65)が自民前職の今津寛氏(68)との3度目となる事実上の一騎打ちを制して返り咲き、3選を果たした。

 佐々木氏は「安倍政権の暴走を止める」との訴えに絞り、前回、みんなの党に流れた支持層の取り込みを図った。有権者約29万人の最大票田・旭川市では、11月の市長選で民主推薦の現職が自民推薦の新人を破って3選した勢いを生かし、連合や農民連盟などの組織票を固めた。

 今津氏はアベノミクスの成果を強調したが浸透せず、市長選敗北でくすぶる党内の不協和音も尾を引いた。前回推薦を受けた大地が佐々木氏支援に回り、保守層も固めきれなかった。【横田信行】

2678チバQ:2014/12/15(月) 22:45:58
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk02010106000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民が独占維持、民維連携届かず(その1) 野党1、3区で追い上げ /青森
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 第47回衆院選が14日投開票され、県内4選挙区では、前回2012年衆院選に続き、自民が4議席独占を維持した。全選挙区で自民前職が勝利し、1区は津島淳氏、2区は江渡聡徳氏、3区は大島理森氏、4区は木村太郎氏が当選した。ただ、1区と3区で野党の追い上げを許し、1区の維新の党の新人、升田世喜男氏が比例東北ブロックで復活当選した。前回は野党の比例復活すら許していなかった。急な解散による準備不足で、野党は1区と2区に維新の党が公認を立て、3区と4区に民主党が公認を立てて連携する「すみ分け」を行い、非共産系の野党候補を事実上一本化。共産党は全選挙区で公認を擁立した。投票率は46・83%(前回54・20%)で下落し、戦後最低を更新した。

 1区は当選した津島氏に、升田氏が約3800票差まで迫った。3区では当選した大島氏に、民主元職の田名部匡代氏が約1万票差に追い上げた。

 選挙戦ではアベノミクスが焦点となった。野党が「県内への波及がない」と追及したのに対し、自民前職は、今後の波及効果に期待が持てると反論した。

 下北半島に集中する原子力施設を巡る論戦は低調だった。下北を含む2区の3候補のうち、反核燃を鮮明にしたのは共産だけで、自民と維新は地域振興に力点を置いた。

 自民は多数の地方議員に支えられた組織戦を展開。きめ細かく地域を回り、保守地盤を固めた連立を組む公明党も4人全員を推薦して支援した。

 民主は1区と2区での公認擁立を断念し、3区と4区に集中。4区では大差を付けられたが、3区では一定の復調があった形だ。維新は1区の升田氏の個人後援会がフル稼働し、民主県連と連合青森が「推薦並み」の支援をしたが、小選挙区での議席に結びつかなかった。

 社民党県連と、生活の党県連は選挙区に候補を擁立できず、野党候補の支援にまわるにとどまった。

 ◆1区

 ◇「重点区」津島氏再選 「非共産」一本化実らず

 小選挙区制の導入以降、最少の候補者3人による混戦となった1区は、自民前職の津島淳氏が序盤のリードを守り切り、組織力を生かした総力戦で再選を果たした。開票速報で「当選確実」が流れると、青森市浜田の選挙事務所は歓喜の渦に包まれた。午後10時ごろ、支持者の拍手に迎えられた津島氏は、バンザイでは手を上げず頭を深々と下げて謝意を示した。「青森の声をこれまで以上に届ける。皆様の期待を信頼に変え、青森の輝かしい未来の礎づくりに取り組む」と誓った。

 自民県連は1区を「最重点区」とし、三村申吾知事や現役閣僚を応援に投入。党支部や地方議員の支持基盤を固める一方、中盤からは業界団体が相次いで支援を表明する「自民回帰」もあり、着実に支持を広げた。

 しかし、序盤から報道各社が「自民優勢」を伝えると、陣営は緩みを警戒して組織の引き締めに追われた。街頭では「青森に成長と安心を」と訴え、企業や集会へのあいさつ回りをこまめに重ね、終盤は青森市内で無党派層への浸透も図った。

 公示直前には民主、維新、社民の3党に加え、連合青森が共産を除く野党連携に合意。1区で一本化した維新新人の升田世喜男氏は「自民1強」批判を強め、非自民勢力を結集して追い上げたが涙をのんだ。共産新人の吉俣洋氏も「安倍政権の暴走を止める」と強調したが、及ばなかった。【森健太郎】

2679チバQ:2014/12/15(月) 22:46:25
◆3区

 ◇「八戸戦争」は大島氏 6度目対決制し11選
 自民前職の大島理森氏が、民主元職の田名部匡代氏との接戦に競り勝ち、11選を果たした。接戦を反映し、予想より遅く午後10時20分ごろに支持者が待ち構える選挙事務所に登場した大島氏は「皆さんに大変お待たせをした」と陳謝。「戦う者としていささか心の緩みがあった。深く深く自省を致す思いで、当選させて頂いたことは誠にありがたい」と力強い声ながら、反省を込めたあいさつ。その上で、「日本復興」と「地方の出番」を推進していく決意を述べた。

 大島氏と田名部氏の対決は、田名部氏の父で元農相の匡省氏から続く因縁の「八戸戦争」の側面もある。娘の匡代氏との直接対決だけでも6度目で、2009年衆院選では367票差まで迫られたものの、いずれも大島氏が制している。

 大島氏は、政権奪還後は「責任ある結果を示す2年間」だったと実績を強調。選挙戦では、序盤から「優位」と伝えられ、陣営は気の緩みを警戒し手綱を引き締め、固い組織をフル回転させた。大島氏自身が県外候補の応援で地元を空ける時もあったが、市議・県議団が団結。集会で大島氏のビデオメッセージを流す場面もあった。

 田名部氏は「理不尽な格差に苦しむ地域の声を国会に届けたい」と国政復帰を訴えたが、実らなかった。共産新人の松橋三夫氏も消費増税反対などを訴えたが、伸び悩んだ。【塚本弘毅】

 ◇維新・升田氏、比例復活 4度目の衆院挑戦で初
 維新新人の升田世喜男氏は小選挙区の青森1区では落選したが、比例東北ブロックで復活当選し、4度目の衆院選挑戦で初めて国会に議席を得た。

 升田氏は前回2012年の衆院選で、同じ名簿順位2位の秋田3区の候補に惜敗率で及ばず、復活当選を逃した苦い経験があり、自身で「トラウマ」と話すほど。今回の選挙戦は「同じ失敗を繰り返したくない」と票の積み上げに努めていた。

 過去3回の衆院選は野党乱立で非自民票が分散し、升田氏が苦杯をなめる構図だった。今回は突然の解散で、民主県連が1区の候補者擁立を断念したことで構図が一変。維新、民主、社民、連合の4者の地方組織が政策合意を締結し、民主県連と連合青森が升田氏を「推薦並みに支援」。升田氏が事実上の野党統一候補となった。「これほど戦える土壌は初めて」とうなずいていた升田氏。選挙戦では「青森の声を国政に届けたい」と生活者目線の重要性を訴えていた。【石灘早紀】(比例代表開票結果は6面に掲載)

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 ■解説

 ◇低投票率「砂上の信任」
 衆院選は自民党が県内4選挙区で議席を独占し、保守王国の底力を見せつけた。地域と業界に張り巡らした強大な支持基盤を誇る自民に対し、野党は非自民勢力を結束しきれずに埋没した。ただ、「自民1強」は相対的な側面があり、全面的な信任とは言い難い。

 今回は野党の「虚を突く」(自民県連幹部)予期せぬ解散で政権が維持されたに過ぎない。野党も公示直前に連携の枠組みを整えたが、主要政策に溝があり、他党候補の支援に温度差があったのは否めない。結局、「絵に描いた餅」(民主県連幹部)に終わった。

 自民にも勝利の高揚感はない。陣営幹部は「敵は己の内にあり」と組織を引き締めたが、野党候補に比例復活を許した。争点のアベノミクスも、恩恵の乏しい県内有権者は様子見という消極的選択をしたと言えるだろう。

 結果は「白紙委任」ではなく、低迷した投票率もそれを物語る。有権者の関心が高い経済政策が行き詰まれば、「自民1強」が揺らぐもろさを秘めている。【森健太郎】

2680チバQ:2014/12/15(月) 22:47:01
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk02010111000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民が独占維持、民維連携届かず(その2止) /青森
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆2区

 ◇江渡氏、圧勝6選 中野渡氏、出遅れ響く
 6選を果たした自民前職の江渡聡徳氏は、当選確実の一報が入ると、十和田市内の選挙事務所で支持者と喜びを分かち合った。

 今年9月に防衛相として初入閣。公務や他県への応援で6日しか選挙区に入れない代わりに陣営が地元企業や各地の後援会などを回り支持を固めた。資金管理団体の会計処理の問題は選挙戦でほとんど影響が出なかった。

 バンザイの間、自身は手を上げずにお辞儀で当選を喜んだ江渡氏。あいさつでは「自分に代わって支えてくれた多くの人たちとの勝利です」と喜んだ。地域振興の取り組みを話す中、当選の安堵(あんど)感からか声を詰まらせる場面もあった。

 江渡氏は選挙戦で地方創生法成立の意義を強調し、「地方への波及がない」とのアベノミクス批判には、次第に効果が出ると力説。3区から2区に編入された五戸町でも、3区の大島理森氏から地盤を引き継いだ。

 維新元職の中野渡詔子氏は出馬表明が解散前日と出遅れ、2年半前に離党した民主県連との関係修復ができなかったのが響いた。共産新人の小笠原良子氏は、原発反対などの訴えが、原子力施設が集中する2区の有権者に浸透しなかった。【宮城裕也】

 ◆4区

 ◇木村氏、盤石7選 低投票率響き、初の10万票割れ
 自民前職の木村太郎氏が、民主新人の山内崇氏、共産新人の千葉浩規氏の2人を退け、7選を果たした。

 知事だった父の地盤を引き継ぎ、6期連続で10万票台の得票をたたき出してきた盤石の「木村王国」。弘前市末広2の選挙事務所には開票前から大勢の支持者が集まり余裕のムードが漂った。

 午後8時の投票終了後間もなく、「当選確実」の一報が届くと歓声と拍手が湧いた。連絡を受けた木村氏が笑顔で姿を現すと、「バンザイ」の声に包まれた。

 ただ、選対本部の目標だった「7期連続の10万票台」(鳴海広道・後援会連合会長)は達成できなかった。投票率45・55%の4区で、投票者数が13万6833人だけだったことが響いた。

 選挙戦では、大票田の弘前市出身の民主・山内氏の追い上げを木村陣営が警戒。旧町村単位で残る木村氏の後援会が郡部を固め、市街地でも木村陣営が組織戦を進めた。

 弘前選出の県議経験もあり、民主県連幹事長の山内氏は「津軽の政治風土を変えましょう」と訴えたが、急な選挙戦で「時間も組織も運動量も足りなかった」(陣営幹部)と反省。

 共産の千葉氏は「お年寄りや農家から手応えを感じた」としていたが及ばなかった。【松山彦蔵】

2681チバQ:2014/12/15(月) 22:47:35
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk03010191000c.html
2014衆院選:小選挙区 小沢氏、地力の勝利 民主、2議席死守(その1) /岩手
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 衆院選は14日投開票され、岩手4区で生活の小沢一郎氏が、善戦を見せた自民の藤原崇氏を終盤に突き放し16選を果たした。これまで他候補を圧倒してきた「小沢王国」に陰りも見えたが、長い議員生活で築いた組織や影響力、知名度を頼りに地力を見せた。1区は階猛氏、3区は黄川田徹氏の民主が議席を確保。2区は自民の鈴木俊一氏が貫禄勝ちした。比例では藤原氏のほか、自民の高橋比奈子氏と橋本英教氏が復活当選した。選挙区の投票率は56・23%と戦後最低を更新。当日有権者数は107万8983人(男51万1675人、女56万7308人)だった。

 ◆4区

 ◇小沢氏、地力の勝利 「どぶ板」で踏ん張る 藤原氏、比例で復活
 過去圧勝を続けてきた生活の小沢一郎氏は今回、自民の藤原崇氏の勢いに押された。しかし、要所で「どぶ板選挙」を展開して踏ん張り、最後は議席を死守。全国衆院議員最多の当選16回とした。

 投開票のこの日、本人は選挙区に不在。奥州市水沢区の事務所には、小笠原直敏連合後援会長ら約50人の支持者が詰めかけ、結果を速報するテレビを見つめた。「当選確実」の一報が入ると拍手がわき起こり、万歳三唱した。

 小笠原会長は「16回目の選挙だったが大変厳しかった。相手陣営には安倍晋三首相や閣僚が応援に来て永田町が4区に来たようだった。(その逆境の中)小沢先生に勇気を与える当選。日本のために働いていただきたい」と期待した。

 小沢氏の選挙は常に安泰とされ、本人はその時々で所属した党の幹部として全国遊説に奔走。地元入りすることはなかった。しかし今回、支持者の高齢化、党の縮小などで支持基盤が弱体化。「今度は厳しい」という後援会の要請を受け、小沢氏は約30年ぶりに選挙期間中に計3日間地元に帰った。中盤の2日間は30カ所で街頭演説し、「もう一度働かせてほしい」と呼びかけた。選挙戦最終日の13日も地元入りした。

 藤原氏の北上市の事務所では、テレビで「小沢氏当選確実」の速報が流れると、支持者約50人からため息が漏れた。藤原氏は午後9時過ぎに姿を見せ「私の力不足。期待に応えられず申し訳ない」と頭を下げた。

 だが、比例復活の情報が入ると午後10時半ごろ、北上市の選挙事務所で残った支持者約40人と万歳三唱。花束を受け取り「皆さんの支援に対し感謝の言葉もない。(選挙区では)十分な信任を得られなかったが、2期目も岩手に根を張った政治家として頑張りたい」と述べた。

 藤原氏は若さを前面に選挙戦を展開。小沢氏の地盤を切り崩した。勝機があるとみた党本部は、安倍首相ら党幹部を次々と応援に入れた。【和泉清充、安藤いく子】<比例の開票結果は6面>

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 ■解説

 ◇波乱含みの県政界
 影響力低下がささやかれながらも小沢一郎氏は今回も大差で16選し地力を見せた。だが、これまでになく苦戦し、公示後では約30年ぶりに地元入り。3日間、街頭演説を繰り返し「今回は大変厳しい」と危機感をあらわにした。中盤まで落選も現実味があったところに力の低下が象徴される。来秋の知事選と県議選を控え、今回の選挙は構図激変の転換点となる可能性をはらむ。

 小沢氏は小選挙区制導入の1996年から前々回の2009年まで、8万〜9万票差で2位候補を圧倒。だが前回12年は3万票差に詰められた。「地元に帰らない」「震災で何もしなかった」と風当たりは厳しい。本人はもう72歳。後援会も高齢化し、世代交代の声にも説得力がある。

 そこで勢いを増したのが31歳の藤原崇氏。「小沢降ろし」が射程に入り「毎週地元に帰る」「若い」と対立軸を鮮明にした。県議会「県民クラブ」の無所属5人も支援し、県政界再編の胎動を感じさせた。だが個人演説会で空席が目立ち、組織構築途上も露呈した。

 知事選には小沢氏の「弟子」達増拓也知事が出馬する。自民と無所属県議はどう対応し、民主と生活は再結集するのか。今後の展開は波乱含みだ。【安藤いく子】

2682チバQ:2014/12/15(月) 22:48:08
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk03010066000c.html
2014衆院選:小選挙区 小沢氏、地力の勝利 民主、2議席死守(その2止) /岩手
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆1区

 ◇階氏盤石の4選 「もっと国会の中心で精進」
 民主の階猛氏は県都を抱える1区で議席を守った。

 選挙中は常に優勢と目され、盛岡市の事務所で開票結果を待つ支持者にも余裕の表情。午後8時過ぎに「4選確実」の一報が届くと拍手と歓声がわき、万歳三唱した。

 花束を受け取った階氏は「選挙は厳しかったが、皆さんと進むことができ感謝している。もっと国会の中心で立派な仕事ができるよう精進する。震災からの復興、人口減少も深刻化している。皆さんの代表として岩手、国の発展のために力を尽くしたい」と述べた。

 階氏は2年前の前回、未来(現・生活)公認で達増拓也知事の妻との激しい戦いを制した。インタビューで「前回は野党が分裂して厳しかった。今回は2区の畑さん(生活)を支援することによって前回支援をもらえなかった方の支持ももらった」と述べた。

 階氏は選挙区を「すみ分け」た生活の県連から「自主支援」を得たほか、連合岩手の推薦も受けた。

 高橋比奈子氏は比例で復活当選。支持者の拍手に迎えられたが笑顔を見せず、口を結んで万歳。「今度こそ選挙区で勝てるように今日から努力する。国会では皆さんの要望に応え、実績を積み重ねたい」と語った。【浅野孝仁】

 ◆2区

 ◇鈴木氏が8選 「地方創生ラストチャンス」
 父譲りの地盤と堅調な自民支持率に支えられ、鈴木俊一氏は2区で8選を果たした。「当選確実」の知らせは滝沢市に借りた施設で迎え、支持者の拍手と歓声に包まれた。

 鈴木氏は「厳しい選挙だった。故郷の山田町が3区に編入され、心もとない気持ち、薄氷を踏む思いだった」と振り返った。

 さらに「経済の立て直し、特にデフレ脱却を成し遂げなければならない。仮設住宅で震災から4度目の冬、年越しを迎えようとしている。復興は道半ば。最後までやり遂げる。過疎化も進む中、地方創生は今がラストチャンス。皆さんの思いを具体的に反映させる」と決意を語った。谷藤裕明盛岡市長もかけつけた。

 久慈市に置いた生活の畑浩治氏の事務所には午後10時20分過ぎに選挙区での敗北が伝わった。畑氏は「選挙区が広いこともあって訴えが届かなかった。これからのことは野党の再編状況を見て時間をかけて考えたい」と悔しさをにじませた。

 畑氏は改正復興特区法案のたたき台を作った実績を強調し「政策通」をアピール。選挙区を「すみ分け」た民主の県連からの支援もあり、鈴木氏を追い上げたが最後は振り切られた。【安藤いく子、中田博維、鬼山親芳】

 ◆3区

 ◇黄川田氏が6選 震災の本格復興へ決意
 3区で6選を決めた民主の黄川田徹氏は陸前高田市の事務所で支持者らと固い握手を交わした。「皆さんの力がなければ当選できなかった。山田が3区になり厳しい選挙になった。どういう票が入ったか分からないが、きっと支援してくれた人がいると思う。被災地は宮古市以北の復興の道筋ができたが、それより南はまだ。震災から3年9カ月。これからが本格復興だ」と決意を述べた。

 生活との「すみ分け」で序盤から優勢が見込まれたが、民主への風も吹かない中で丁寧に政策を訴えた。株価上昇で不労所得をもたらすアベノミクスを批判し、実質賃金の低下に悩む一般家庭と円安で苦しむ中小企業の叫びを代弁していった。

 自民の橋本英教氏は比例復活の一報を受けて午後11時20分過ぎ、約20人の支持者が待つ大船渡市の事務所に姿を見せた。笑顔はなく、「3区で自民党は16年間も負け続けている。全国的に党が堅調な中でも大差で敗れたのは力不足を感じている」と語った。

 万歳三唱後は支持者ら一人一人と握手を交わしながら「ご面倒をかけてすみません。何とか議席は取れたので、復興のため、農林水産業のために頑張ります」と話した。【根本太一】

2683チバQ:2014/12/15(月) 22:48:26
 ◇高橋氏、橋本氏も比例復活
 比例代表東北ブロック(定数14)には、県内選挙区の候補者13人のうち共産を除く9人が全員、名簿登載順位1位で重複立候補した。自民は比例でも得票を伸ばし、1区の高橋比奈子氏をはじめ、小選挙区で敗れた自民の前職3人が比例で復活当選を果たした。これで、県内の当選者は計7人になった。

 前回は選挙区16人のうち11人が重複立候補し、選挙区で敗れた自民3人、未来1人が復活当選。各選挙区から1人ずつ出た。東北全体では、自民は名簿搭載者26人のうち19人が選挙区で当選。比例で5人が割り当てられ、1区の高橋氏が惜敗率78・7%、3区の橋本氏が57・8%、4区の藤原氏が61・3%で当選した。当時未来の畑氏は65・9%で復活した。他は民主3人、維新2人、公明、みんな、共産各1人だった。【春増翔太】

 ◇投票率56.23% 戦後最低の前回を下回る

 県内選挙区の投票率は56・23%で、2012年12月の前回61・68%より5・45ポイント低下。戦後最低だった前回をさらに下回った。

 選挙区別は▽1区53・62%(前回59・01%)▽2区54・76%(同60・08%)▽3区58・84%(同65・38%)▽4区57・99%(同62・89%)−−。比例代表は56・22%(同61・67%)だった。

 最近は、郵政民営化が争点となった05年が70・82%、民主が政権を取った09年が73・41%だったが、前回は12ポイント近く下げた。今回は「大義がない」うえ、師走の慌ただしさもあって足が鈍ったとみられる。【浅野孝仁】

2684チバQ:2014/12/15(月) 22:49:04
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk05010021000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民、3議席独占 民維、連携不調(その1) /秋田
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 県内の小選挙区は、またしても自民が3議席を独占した。14日に投開票日を迎えた衆院選で、県内の小選挙区は冨樫博之氏(59)=1区、金田勝年氏(65)=2区、御法川信英氏(50)=3区=がいずれも前回2012年に続いての勝利を収めた。12年と前々回の09年は、いずれも時の野党第1党が政権の奪取を目指した選挙となった。だが、今回は「アベノミクスの評価」が争点となる“中間選挙”の様相に。県内でも「アベノミクスの好影響は地方で感じられない」との声はあったが、自民の3氏は手堅く組織をまとめ、公明票も取り込んで、議席を守ることに成功した。民主、維新の両党による選挙区調整も、小選挙区の議席を奪うには至らなかった。

 ◆1区

 ◇冨樫氏、支援増やし再選
 自民前職、冨樫博之氏(59)の秋田市の事務所に「当選確実」の報が伝わると、集まった支援者たち約200人が沸き立ち、大きな拍手を送った。

 冨樫氏は万歳をした後「地方が主役となり景気回復を進め、農家を安定させると訴えてきた。自ら秋田県を変えていくため、皆さんと頑張っていきたい」と声を張り上げた。

 県議に5選して県議会議長を務めた。周囲の声に後押しされて出馬した2年前に初当選。今回も党会派の県議や市議の協力を得ての組織戦を展開した。佐竹敬久知事や県都・秋田市の穂積志市長が応援演説に駆け付けるなど、首長たちとの関係の良好さもアピールした。

 「再選が最大の仕事」と肝に銘じ、前回15ほどあった後援会を倍の30にまで積み上げた。推薦を寄せた団体は企業、町内会も含め800を超えた。

 秋田で景気回復の実感を感じていない人がいると認めながらも、さらなる景気対策の必要性を強調した。【藤原章生、池田一生】

 ◇寺田氏、比例で一報
 小選挙区で苦汁をのんだ民主元職、寺田学氏(38)の秋田市の事務所には夜遅く、比例復活当選の一報が飛び込んだ。かすかな期待とともに待機していた支持者たちは、どよめきの声が沸き上がった。

 前回の落選から2年。降って沸いたような解散で陣営の態勢が整わず、今回はほぼ一人で市内を駆け回ることとなった。室内での小集会が中心だった前回の選挙活動とは打って変わり、寒風を受けて街頭に立ち続け、行き交う人々に頭を下げ続けた。

 浪人時代に第1子を授かり、「主夫の経験」をアピールして「物価上昇や人口減少で疲弊する地方の声を国政に届けたい」と強調した。「東京の一極集中を打破しなければ未来はない」と訴えた。

 父で維新の党の寺田典城参院議員や、民主党政権時代に共に事業仕分けに携わったことがある蓮舫参院議員の応援も得て、比例復活すらできなかった前回の二の舞いは辛うじて回避した。【松本紫帆】

 ◇山内氏の訴え、支持広がらず
 共産新人の元県議、山内梅良氏(66)は「安倍政権の暴走を許してはならない」との主張を掲げ、この選挙戦を戦い抜いた。

 旧雄和町議7期を経て県議に。3期目終盤の今年7月、いち早く衆院選の出馬を表明した。当時は来春までの任期を全うしてからとの立候補と踏んでいたが、急な衆院解散で師走選挙に突入した。

 選挙戦では、アベノミクスについて「株価がどんなに上がっても、実質賃金は下がっており、暮らしは良くならない」と批判した。消費税率引き上げの中止や最低賃金の引き上げを訴えた。

 県内小選挙区を自民党が独占する状況に「私の当選で秋田は活性化する」とアピールしたが、支持を広げることができなかった。【池田一生】

 ◇伊藤氏、公認も 出遅れが響く
 社民新人の伊藤正通氏(63)は、1区の候補者で最も遅い先月26日に出馬を表明した。国政における社民党の存亡も取りざたされる状況で、県都・秋田市での党支持層の掘り起こしが課題となった。だが、支持を広げることはかなわなかった。

 党がこの区に公認候補を擁立したのは、1996年の小選挙区制導入以来初めて。伊藤氏自身にとっても初の選挙戦となった。街頭演説を積み重ね、安倍政権が進めた集団的自衛権の行使容認や、原発再稼働の動きを批判した。「政権の暴走を止められるのは社民党だけ」と訴えた。

 学校事務職員や県教組委員長の経験から、教職員定数の拡大や困窮家庭の子どもの進学保障など、教育制度の充実を掲げた。【池田一生】

2685チバQ:2014/12/15(月) 22:49:32
◆2区

 ◇金田氏、追随許さず
 前回の選挙に続いて小選挙区を制した自民前職の金田勝年氏(65)。能代市中和1の事務所には、午後8時の開票作業開始直後に「当選確実」の吉報が舞い込んだ。

 金田氏は妻龍子さんとともに頭を下げて万歳三唱。「日本経済が回復まっしぐらの時、強い経済を秋田にもつくらないといけない。強くて温かい秋田にするため全力で取り組む」と述べた。管内の首長や県議、各種団体の関係者たちでごった返す事務所は拍手と歓声に包まれた。

 元大蔵官僚。野呂田芳成氏の後継指名を受け、参院議員からくら替えした。初挑戦の2009年は比例復活。薄氷の勝利で、選挙の大切さが肌身にしみている。今回は、態勢強化を図った後援会組織がフル回転し、終わってみれば他候補の追随を許さなかった。

 選挙期間中は「どんな汗と涙を流しても、守りたい故郷がある」と述べ、霞が関と永田町でのキャリアを生かして全力を尽くすと強調した。【田村彦志】

 ◇緑川氏無党派層、浸透しきれず
 民主新人、緑川貴士氏(29)の支持者たちが集まった大館市向町の事務所は、金田氏の当選確実の報が流れると、無念のため息が広がった。

 「変わらない秋田を変えて前進させたい」との一心で民主入りした。元民放アナウンサーの知名度と、県内立候補者では一番の若さを武器に選挙戦に挑んだ。景気低迷にあえぐ秋田を憂う気持ちから「アベノミクスはナンセンス」と自公政権を切り捨てた。

 だが、選挙の行方を左右する無党派層に浸透し切れなかったことに加え、盤石の構えを見せた金田氏の後援会の組織力に及ばなかった。支持者の間では、緑川氏の若さと情熱に期待し「ぜひ再起を期してほしい」との声も上がった。【田村彦志】

 ◇知名度の不足で藤本氏伸び悩む
 2005年以来2回目の選挙戦となった共産新人の藤本金治氏(68)は各市町村をくまなく遊説した。

 消費税の10%への増税の中止や安心して米作りができる農政の実現を主張した。また、安倍政権が道筋を付けた集団的自衛権の行使容認、10日に施行された特定秘密保護法についても「この選挙で退けよう」と訴えた。「安倍暴走政治にストップをかけ、国民が主人公の政治に転換を」と強調した。

 能代市出身で比例東北ブロック候補の共産前職、高橋千鶴子氏とも連携し、大館市内で政策を訴えて回った。大館市や出身地の北秋田市には知人や友人が多いものの、知名度不足で党支持層以外にほとんど浸透できず、伸び悩んだ。【田村彦志】

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 ■解説

 ◇「地方創生」早期実効を肝に

 秋田の小選挙区は、前回に引き続き自民候補の全勝に終わった。この結果、県内の有権者は自民に全てを委任した、と解釈しても良いのだろうか。

 ノーだろう。選挙戦における他党の演説をひくまでもない。アベノミクスに対する県民のまなざしは温かいものばかりではない。

 「地方でその恩恵は感じられない」「給与は上がらず物価だけが上がっている」−−。恨み節は少なくなかった。投票率も、政権選択がテーマとなった前回、前々回と比べて大幅に下回った。

 自民が勝ったというよりも、むしろ野党が勝てなかったと評した方が合点はいく。

 日本創成会議が5月に発表した推計によると、大潟村を除く県内24自治体は2040年、「消滅の可能性がある都市」とされた。9月に発表された、農協が農家に前払いするあきたこまちの概算金は過去最低の60キロ当たり8500円。いずれも、今まさに秋田に襲いかかる危機である。

 解決の糸口すら見えない問題は他にもある。少子高齢化、過疎化、自殺率の高さ……こうした政治課題がいまだに解決を見ていないのは、県民の多くが感じていることだ。

 選挙戦では、「地方創生」のフレーズが金科玉条のごとく飛び交った。安倍政権が担当大臣を置き、法律までつくったのだから、力の入れようは分かる。

 問題は、これが長年の懸案への特効薬となり得るかだ。アベノミクスしかり。もはや秋田には、悠長に結果を待つ余裕はないはずだ。実効性の伴わない政策は「次の選挙」だけでなく県民たちにも害をなすと、永田町に戻る当選者は肝に銘じてほしい。【池田一生】

2686チバQ:2014/12/15(月) 22:50:04
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk05010025000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民、3議席独占 民維、連携不調(その2止) /秋田
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆3区

 ◇御法川氏が逃げ切る
 自民前職の御法川信英氏(50)の大仙市の事務所には、支持を打ち出した県議や首長ら約150人が駆け付け、開票結果をかたずをのんで見守った。「当選確実」の一報に、やった」の声と拍手がわき起こった。

 御法川氏は「地方が元気にならなければ本当の景気回復はない。接戦となったが、皆さんから『御法川しかいない』と言ってもらえるよう精進して頑張りたい」と述べた。

 選挙戦は維新前職の村岡敏英氏(54)とのかつてない激戦が予想されていた。先月、政治資金収支報告書の記載漏れ疑惑が取りざたされたことを不安視する声もあった。

 それでも、衆院議員だった父英文氏の代から続く大仙・仙北の地盤を中心に、組織票を手堅くまとめ、村岡氏を振り切った。

 選挙戦では3期8年の経験と副財務相就任をアピール。「農業の発展なくして地域活性化はない」と訴えた。菅義偉官房長官も駆け付けて支持拡大を後押しした。【松本紫帆】

 ◇比例、村岡氏が復活当選
 由利本荘市砂子下にある維新前職、村岡敏英氏(54)の事務所に深夜、比例代表東北ブロックの復活当選が確実との一報が入ると、割れんばかりの歓声と拍手に包まれた。小選挙区で惜敗し、辛うじて再選を果たせたことに、陣営関係者は顔を紅潮させた。

 村岡氏は「小選挙区で当選は果たせなかったが、皆さんのおかげで当選を果たすことができた。地域の抱える課題を中央に力の限り訴えて恩返ししていく」と、約200人の支持者らに力強く誓った。

 本荘由利地域と大仙仙北地域をそれぞれ地盤にする村岡氏と御法川信英氏の戦いは、4回目となった今回も「地域戦争」の様相を呈した。どの政党にも風が吹かないとされた選挙戦。村岡氏は地盤固めを進める一方、草刈り場の横手平鹿、湯沢雄勝地域に切り込んだ。

 県内小選挙区で民主党との選挙区調整が成立し、無党派層も取り込んだ。「自民優勢」が全国的に報じられる中で比例復活に滑り込んだ。【佐藤伸】

 ◇我妻氏、反自民票取り込めず
 共産新人、我妻桂子氏(60)の横手市前郷二番町の事務所に「御法川氏当選確実」の報が入ると、集まった支援者からは選挙戦をねぎらう拍手が起きた。

2003年以来、2度目となる国政選挙への挑戦。この間、2度にわたって県議選にも出馬した。一定の知名度を武器に、県内小選挙区でも唯一の女性候補として共産支持層を固める一方、反自民票の掘り起こしを図った。

 安倍晋三首相のいう「消費増税の延期」ではなく中止を訴えるとともに、大企業と富裕層を優遇するアベノミクスを批判した。民主党など存在感を示せない野党を尻目に「自共対決」を強調したが、無党派層や反自民票を取り込めなかった。御法川氏と村岡氏の対決に埋没した。【佐藤伸】

2687チバQ:2014/12/15(月) 22:50:58
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk06010092000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民、圧勝3議席 民主、流れ崩せず(その1) /山形
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 衆院選は14日、投開票された。全国的に自民・公明の与党が堅調に議席を伸ばす中、県内3選挙区では自民党の3候補が議席を独占した。自民党が全選挙区で勝利したのは、2005年の衆院選以来9年ぶり。山形1区は遠藤利明氏(自民)が盤石の地盤と知名度を生かし、原田和広氏(民主)らを破って7度目の当選を果たした。事実上、自民・民主の一騎打ちの構図となった2区は、再選を目指した鈴木憲和氏(自民)が与党の組織票をまとめ、近藤洋介氏(民主)の追い上げを振り切った。保守分裂の激戦となった3区は、加藤鮎子氏(自民)が地盤の鶴岡市を中心に自民・公明の組織票を固め、保守系の一部を取り込んだ阿部寿一氏(無所属)らを退け、初当選を果たした。民主党は09年衆院選以来となる選挙区での議席奪還を目指したが、与党優勢の流れを突き崩せなかった。県内の投票率は59・15%で、前回の64・86%を下回った。【光田宗義】

 ◆2区

 ◇鈴木氏手堅く再選
 自民の鈴木憲和氏の当選が確実になると、米沢市金池3のJA山形おきたま米沢支店集会場に駆け付けた支持者から拍手が湧いた。

 鈴木氏は「地域の実情に見合った農政を実現したい。一人でも多くの人と向き合って地域を前に進めていく」と決意を述べた。

 鈴木氏は前回選挙で初当選して以来、選挙区内を小まめに回り知名度を上げてきた。南陽市で起きた7月の豪雨災害では、国とのパイプ役を務め、復興に尽力したことも評価につながった。自民・公明両党の組織票を固めたほか、県農協政治連盟から推薦を受け、一定の農業票離れをくい止めた。

 民主の近藤洋介氏は、安倍政権の経済政策「アベノミクス」を批判、「地域に力を」と繰り返し、戸別所得補償制度の完全復活を訴えた。民主支持層の大半を固めたほか、鍵となる無党派層からの支持拡大で選挙区での当選を目指したが、伸び悩んだ。

 共産の白根沢澄子氏は「安倍政権の暴走をストップさせる」と訴え、経済政策の転換を呼び掛けたが、運動に広がりを欠いた。【佐藤良一】

 ◆3区

 ◇保守分裂は加藤氏
 自民の加藤鮎子氏の当選が確実になると、鶴岡市大東町の選挙事務所「精三会館」は喜びと拍手に包まれた。「厳しい初陣だった」と陣営はほっと胸をなでおろした。

 加藤氏は「人口減少問題を乗り切る環境を整えたい。アベノミクスを多くの人が実感できる形にする大きな課題が課せられている」と意気込みを示した。

 前回の選挙で、父の加藤紘一自民党元幹事長を破って初当選した無所属の阿部寿一氏と、今回も保守層を二分する激しい選挙戦を繰り広げた。紘一氏の三女として地盤を引き継ぎ、父の旧後援会組織を足がかりに運動を展開。「自民党公認」を旗印に自公両党の結束を強調し、安倍晋三首相、谷垣禎一自民党幹事長、井上義久公明党幹事長らが応援に入る総力戦で制した。

 陣営側は当初、世襲批判と知名度不足を懸念したが、子育て中の母親としての若さを前面に押し出すことで、幅広い支持を得た。一方、父の代からの強固な地盤・鶴岡市の支持者らには「2年前の悔しさは決して忘れません」と情に訴え、着実に支持を固めた。【長南里香】

 ◇阿部氏、力及ばず
 落選した阿部寿一氏は、酒田市東町1の選挙事務所で支援者を前に「私の力不足。結果は厳粛に受け止める。今後は全くの白紙。いろいろな方と相談して決めたい」と述べた。

 阿部氏は前回の選挙で、酒田市長を13年5カ月務めた知名度の高さを背景に無所属で立候補。「世代交代」を訴え、加藤紘一自民党元幹事長を約1400票差で破り初当選した。その後、自民党入りを望んだが果たせず、今回も紘一氏の三女・鮎子氏との保守分裂の戦いとなった。

 初当選後に設立した後援会組織の強化を図りながら「この古里を守ろう」「無所属だからこそ誰に遠慮することなく、ものが言える」と強調。酒田を中心に票を集め新庄・最上でも浸透したが、「自民党公認」として組織力を駆使し、急速に追い上げた加藤氏に及ばなかった。【高橋不二彦】

2688チバQ:2014/12/15(月) 22:51:36
 ◇比例代表、民主・近藤氏が復活
 民主の近藤洋介氏の比例代表東北ブロックでの復活当選が確実になると、米沢市金池2のグランドホクヨウに詰めかけた支持者は拍手して喜んだ。前回に続いて比例復活となった近藤氏は「厳しい選挙戦だったが、前回より得票を伸ばすことができた。『安倍政権にストップを』の声が多かった。この声に応えるべくまい進していきたい」とあいさつした。

 選挙戦序盤から、自民候補の組織戦に圧倒されて苦戦したが、野田佳彦前首相ら党幹部の応援も後押しし、票を伸ばして復活にたどりついた。【前田洋平】

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk06010095000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民、圧勝3議席 民主、流れ崩せず(その2止) /山形
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆1区

 ◇遠藤氏、盤石の戦い
 自民の遠藤利明氏の当選確実の知らせが届くと、山形市表蔵王の選挙事務所に集まった支持者から歓声が上がった。遠藤氏は「みなさんの力強いご支援を糧に、県や日本を代表する政治家にならなければならない」と抱負を語った。

 地方では安倍政権の経済政策「アベノミクス」効果の実感が乏しい中、遠藤氏は山形大のがん治療装置の開発・海外輸出構想など具体的な「将来像」を語り支持を集めた。

 党幹事長特別補佐の遠藤氏にとって、県内外の応援演説で選挙区をたびたび留守にする初めての選挙戦だったが、これまでに培った後援会組織を中心に盤石の戦いを進めた。

 一方、民主の原田和広氏は、衆院解散当日の出馬表明で、知名度不足が響いた。原田氏は雇用対策や格差是正などアベノミクスへの対抗軸を打ち出し、巻き返しを図った。地盤を引き継いだ同党の鹿野道彦元農相の組織や連合山形の下支えもあったが、及ばなかった。【前田洋平】

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 ■解説

 ◇白紙委任状とは言えない
 安倍政権の経済政策「アベノミクス」の是非を問うと位置づけられた選挙だった。アベノミクスの恩恵が薄いとされる地方だが、県内でも全国の傾向と同様に自民党が支持を集め、3選挙区の議席を独占した。

 県内三つの地方銀行頭取は11月中旬の中間決算の記者会見で、県内の景気が回復しつつあるとの認識を示し、今後の本格的な成長に期待を寄せた。有権者の間でも、アベノミクスによって経済が動き出したことへの評価は、非正規雇用の増加など格差拡大への不満を上回ったとみられる。

 一方、農協の政治団体「県農協政治連盟」は1、2区で自民候補を推薦したが、安倍政権が進める農業の構造改革について、与党内にもある慎重論を後押しする狙いがあった。農政連の支持を受け、当選を果たした自民候補も選挙戦を通して「政府の農政に完全には賛成できない」と訴え続けた。

 県内の選挙区から選出された国会議員は、参院議員を含め5人全員、自民になった。「受け皿」となる野党の不在が「自民党1強」の構図を作り出した側面もあるが、県内での今回の結果は、安倍政権に白紙委任状を与えたとは言えない。【前田洋平】

2689チバQ:2014/12/15(月) 22:52:23
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk07010193000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民1減3議席 民・維1議席ずつ(その1) /福島
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 衆院選が14日、投開票され、県内の5小選挙区では、4区で自民前職の菅家一郎氏が、維新前職の小熊慎司氏に約400票差で敗れ、自民は前回(2012年)得た4議席を一つ失い、3議席となった。維新は県内で初めて小選挙区での勝利。民主は3区を死守したものの、前回失った議席は奪還できなかった。県内全体の投票率は、最も低かった前回(58・86%)を下回る52・51%で、戦後最低記録を更新した。

 ◆4区

 ◇小熊氏、前回の雪辱 県内小選挙区で維新初
 当選確実の一報が伝わると、会津若松市の維新前職、小熊慎司氏の事務所は大きな歓声と拍手に包まれた。前回の雪辱を果たし、満面の笑みの小熊氏は「福島の復興を目指す多くの皆さんの思いが勝利につながった。全国的に与党が強いと言われる中、僅差ではあるが大きな勝利」と感謝し、「当選した他の国会議員と一致結束して、福島の復興にあたりたい。特に、自民政権に代わってから原発政策が(推進へと)先祖返りしている。ここにしっかりくさびを打ちたい」と話した。

 選挙戦で小熊氏は、「政治家が身を切らずに国民に負担を押しつけようとしている」などと安倍政権を批判。「自民の暴走を止めるには拮抗(きっこう)する野党勢力が必要」と訴え、非自民の受け皿として有権者から一定の支持を得た。

 また、地元で影響力を持つ元衆院議員の渡部恒三氏が、今回初めて公の場で全面的な支援を表明。連日、個人演説会に駆けつけ「今回の選挙に大義はない」などと小熊氏への支持を呼びかけた。事務所に駆けつけた渡部氏は、当選確実となった小熊氏に「14回連続当選してきたが、今回が15回目の当選だ」と事実上の後継者であることを強調した。

 一方、菅家氏は与党議員として政府とのパイプの太さや、会津若松市長を3期務めた実績を強調したが、支持の広がりを欠いた。敗戦が決まった菅家氏は会津若松市の事務所で「短期間での有権者への浸透や大雪による投票率の問題などが重なったのが敗因。結果を重く受け止める」と述べ、比例代表で復活当選したことに「政権与党の一員として、会津と与党のパイプ役は私しかいない。少しでも会津の課題の解決に貢献したい」と語った。【土江洋範、高橋隆輔】

 ◆1区

 ◇亀岡氏は3選 自公支持層固める

 自民前職、亀岡偉民氏の福島市の事務所では、3回目となる当選確実の一報がテレビで流れると支援者から拍手がわき起こった。亀岡氏は「この選挙は皆さんが支えてくれた選挙」と支持者に何度も深々と頭を下げ、「福島が抱えた特殊事情を国がしっかりと認識し、(県民に)寄り添いながら一緒になって新たな歩みを始めない限り(復興を)加速させることはできない」と語った。

 亀岡氏は、20年以上にわたって築き上げてきた後援会を中心に組織戦を展開。公示後は一晩で数十人〜100人規模の個人演説会を繰り返した。

 内閣府政務官として全国各地の災害現場で対応にあたった実績を強調。「福島の景気を良くしたら、復興は加速する」と経済政策に力を入れることを訴えたほか、風評被害の対策に取り組んでいく姿勢を見せ、自民・公明の支持層の票を固めた。

 民主新人の金子恵美氏は、支持地盤が重なる亀岡氏との対決。前参院議員の経験や知名度を生かし、地元の伊達市を中心に支持を広げ、約5000票差まで迫ったが、突然の解散による出遅れも響き、あと一歩及ばなかった。比例代表で復活当選し、「弱い人の立場に寄り添う政治家になりたい」と抱負を述べた。【小林洋子】

2690チバQ:2014/12/15(月) 22:52:40
◆5区

 ◇吉野氏、6選果たす 9年ぶり小選挙区で
 いわき市の事務所で支持者ら約300人と開票速報を待った自民前職の吉野正芳氏は、当選確実の情報が入ると、妻公子さん(66)らと壇上に上がり万歳三唱。吉野氏は「多くの方から『お帰りなさい』と言われた。(胸につけた)福島再生のバッジを外せるまで全力を尽くしたい」と語り、9年ぶりに古里の選挙区で当選を決めた喜びを語った。

 吉野氏にとって、5区からの出馬は2005年衆院選以来の悲願だった。自民前職の坂本剛二氏(70)との党公認争いは公示前日に決着したが、「公認されなければ無所属で出る」決意を固め、後援会も水面下で準備を進めていた。

 選挙戦は序盤から優位に立った。自民支持層を固め、懸念された公明との協力関係も党本部の仲介で進んだ。他候補より県内各地の仮設住宅回りにも力を注いだ。

 民主前職の吉田泉氏(65)は「有権者のバランス感覚」を訴え、民主支持層を固め、無党派層の取り込みも図って猛追したが、及ばなかった。【栗田慎一】

 ◆比例代表

 ◇菅家氏が復活 金子氏も当選

 小選挙区との重複立候補者では、1区の民主新人、金子恵美氏と、4区の自民前職、菅家一郎氏が、比例代表東北ブロックで復活当選した。

 また、同ブロックに単独立候補した公明新人、真山祐一氏(33)は初当選を果たした。同じく単独立候補した自民前職、菅野佐智子氏(61)は落選した。5区で自民党の公認が得られなかった坂本剛二氏(70)は比例近畿ブロックに単独立候補したが落選した。坂本氏は当初、5区からの出馬を目指していたが、同じく5区での党公認を求めていた吉野正芳氏との調整が難航。党本部が公認候補として吉野氏を選んだのは、公示前日の1日だった。

 比例近畿ブロックから出馬した坂本氏は公示後も、いわき市を中心に選挙活動を展開。吉野氏の支援にも回った。同ブロックでの比例名簿の順位は40位。小選挙区との重複立候補者が同列1位で38人おり、続く比例単独候補8人の中で坂本氏は上から2番目だった。【岡田英】<比例の開票結果は6面>

2691チバQ:2014/12/15(月) 22:53:14
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk07010130000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民1減3議席 民・維1議席ずつ(その2止) /福島
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆2区

 ◇根本氏、7選果たす 前復興相の知名度生かし
 自民前職、根本匠氏の7回目となる当選確実の一報が午後8時過ぎに郡山市の事務所に入ると、選対幹部や支持者から一斉に歓声が上がり、拍手が鳴り響いた。根本氏は「福島の復興の加速化に向けて先頭に立ってやり遂げたい」と決意を表明した。

 根本氏は「福島から日本を動かす」をキャッチフレーズに、街頭演説や個人演説会では前復興相としての実績を前面に強調。在任中に100日以上、被災地に足を運んだ現場主義や、縦割りの省庁をまとめた政治主導などをアピールし、加速化に向けた復興施策の継続を訴えた。

 陣営は「閣僚経験者として相手を圧倒する」として後援会組織を引き締め、10万票以上の得票を目指した。自民、公明の支持層を手堅く固め、知名度を生かし無党派層にも支持を伸ばした。

 民主新人の岡部光規氏は、「アベノミクスは失敗だ」など安倍政権を批判して非自民票の結集を狙ったが、出馬の出遅れと知名度不足が最後まで響き、及ばなかった。【浅田芳明】

 ◆3区

 ◇玄葉氏、手堅く8選 与野党拮抗、必要性訴え
 民主前職の玄葉光一郎氏の須賀川市の事務所には、午後8時の開票開始直後に当選確実の一報が入り、支持者らからは大きな拍手が起きた。事務所に現れた玄葉氏は花束を受け取って「必ず政権をまた奪い、中枢で働きたいので、これからもご支援くださるようお願いします」と述べ、集まった支持者らと握手を交わした。当選7回を誇る玄葉氏は他候補の応援のため、選挙期間中は全国を飛び回った。地元入りの機会は少なかったが、4回の個人演説会などでは「謙虚さを失っている安倍政権が軌道を外しかけた時に正せる力を」などと与野党拮抗(きっこう)の必要性を説き、支持を集めた。留守を預かる後援会も「得票率75%」を目標に、候補者不在の陣営を支えた。

 自民新人の上杉謙太郎氏は若さをアピールし、有権者の感情に訴えかける作戦を取ったが、玄葉氏の牙城を切り崩すことはできなかった。【高橋隆輔】

 ◆投票率は過去最低 52.51%、前回6.35ポイント下回る

 県内全体の投票率は戦後最低だった前回選(2012年)の58・86%を下回る52・51%で過去最低を更新した。選挙区別では、最高が4区の58・10%、最低は5区の47・75%で10・35ポイントの開きがあった。この他は1区53・53%▽2区49・30%▽3区55・78%。当日有権者数は160万9535人で、前回より1万1480人減少した。

 今回は突然の解散・総選挙で、解散から投開票まで23日しかない「短期決戦」となり、周知が進まなかったことなどが原因とみられる。復興政策などを巡り、各候補の主張に明確な違いも見えにくく、毎日新聞の世論調査では投票先を決めかねている有権者の姿が浮かんだ。

 原発事故の収束の見通しが立たない中で行われた選挙に、復興の遅れを懸念する有権者も多い。避難者からは「今はそれどころではない」「政治に期待できない」などの声も上がり、政治への諦めや幻滅感が低投票率に表れた。【横田香奈】

2692チバQ:2014/12/15(月) 22:53:52
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk11010196000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民1減、12議席 民主低迷、2議席(その1) /埼玉
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 第47回衆院選は14日投開票され、自民が県内の15選挙区のうち12選挙区を制し、前回の13選挙区勝利に迫る勢いで盤石ぶりを示した。自民は小選挙区で敗れた3氏も比例で復活し、15人が全員当選。一方、民主と維新は同じ選挙区で競合しないよう候補者を一本化して臨んだが功を奏さず、小選挙区では、民主の2議席のみと低迷。比例で民主2人、維新2人が復活当選した。共産、次世代、社民は小選挙区では議席を得られず、安定した地盤を持つ無所属1人が当選した。

 ◆2区

 ◇新藤県連会長が6選
 川口市の繁華街にある自民前職、新藤義孝氏(56)の事務所では、投票終了後間もなく「当確」が伝わると、開票作業を見守った大勢の支援者から、大きな歓声と拍手が起きた。

 壁に各種団体の推薦状などがびっしり張られた事務所に新藤氏が現れると、再び盛んな歓声が上がった。新藤氏は支援者らとがっちり握手し「経済回復を確実なものとし、地域の元気を日本の元気にする政策を進める」とあいさつした。

 今回、新藤氏は前総務相として、県外選挙区の自民候補の応援に駆け回り、県内でも県連会長として他の選挙区で演説。自身の選挙区を回ったのは数日という多忙さだった。

 2区は、長年のライバルの民主元職が不出馬を表明。維新新人が「国替え」で出馬会見したものの、公示直前に後援会の反対で断念した。最後は共産新人の奥田智子氏(46)と、県内唯一の「自共一騎打ち」の構図となり、「楽勝ムード」を引き締めた新藤氏が勝利した。【鴇沢哲雄】

 ◆9区

 ◇大塚氏が圧勝 新人寄せ付けず
 小選挙区を圧勝で連破した自民前職の大塚拓氏(41)は入間市野田の事務所で、祝福に駆けつけた選挙区内の6人の首長らを前に「急な選挙だったが地域の皆さんが一丸になってくれた勝利。経済をしっかり作り直し地域発展につなげたい」と喜びの声を上げた。

 今秋から法務政務官に就任。「なかなか地元に帰れなくなった」が、引退後の地盤を大塚氏に託した大野松茂・元内閣官房副長官らが見事な連携で地元をカバー。維新の若手新人らを寄せ付けなかった。【海老名富夫】

 ◆15区

 ◇田中氏、盤石3選
 4度目となった元経産政務官の自民前職、田中良生氏(51)と民主元職、高山智司氏(44)の対決では、田中氏が盤石の戦いで3選を決めた。

 田中氏は事務所であいさつし「アベノミクスの成果を地域まで届ける」と決意を表明。勝因について「組織がフル稼働して地に足のついた戦いができた」と分析した。

 田中氏は地盤の蕨市、さいたま市南区で保守層を固め、前回選で出馬したみんなや未来の第三極票の取り込みにも成功した。【鴇沢哲雄、西田真季子】

 ◆12区

 ◇激戦制し野中氏
 自民前職の野中厚氏(38)は次世代新人、民主元職との激戦を制して再選を果たし「前回と同様、厳しい選挙だった。これまでの実績や訴えてきたことを実行していきたい」と喜びの声を上げた。

 野中氏は選挙期間中、「アベノミクスは着実に成果を出している。今後、地方創生を確実に進めていきたい」と訴えていた。

 今春、熊谷市に後援会事務所を開設し、身近さをアピール。地元・加須市のほか羽生、行田市の票も手堅くまとめた。【橋本政明】<比例代表は7面に掲載>

2693チバQ:2014/12/15(月) 22:54:23
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk11010369000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民1減、12議席 民主低迷、2議席(その2止) /埼玉
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆3区

 ◇細川氏、政界引退 黄川田氏に連敗を喫す 比例も届かず
 3区から出馬した民主のベテラン・細川律夫氏(71)は小選挙区で自民の若手・黄川田仁志氏(44)に敗北し比例でも復活できず政界からの引退を宣言した。

 細川氏は越谷市の事務所で「力及ばず申し訳ありませんでした。今日で私の長い政治生活も終わりです。本当にありがとうございました」と述べ、深々と頭を下げた。

 選挙戦では、アベノミクスの推進を前面に押し出す黄川田氏に先行を許した。有権者の民主批判にさらされながらも「候補者個人の政策と魅力を訴える」(選対幹部)作戦で厚生労働相を務めた実績などをアピールしたが、実らなかった。

 2012年の総選挙でも落選し政界引退を考えたが、安倍政権の諸政策に危うさを感じて今回も立候補した。【木村敦彦】

 ◆5区

 ◇枝野氏が8選 終盤は地元入り増やし
 民主前職の枝野幸男氏(50)が、小選挙区での初勝利を目指し4回目の対決に挑んだ自民前職の牧原秀樹氏(43)を退け、辛くも8回目の当選を決めた。

 さいたま市大宮区の事務所では、枝野氏に代わって妻和子さん(46)が支援者を前に「連日与党から集中攻撃を受けてきたが、ここでくじけてはならないと頑張ってきた。皆さんに救ってもらったことを忘れず、精進していきたい」と感謝の言葉を述べた。

 枝野氏は、党幹事長として他候補の応援で全国を飛び回る過密スケジュールのなか、終盤は地元入りを増やして支持を訴えた。

 牧原氏は、安倍晋三首相や菅義偉官房長官ら閣僚や党幹部を次々に応援弁士に迎えて対抗したが、敗戦。比例で復活当選した。【大平明日香、川畑さおり】

 ◆6区

 ◇大島氏、雪辱果たす 有権者と直接触れ合い
 前回比例代表で復活当選した民主前職の大島敦氏(57)が雪辱を果たし、小選挙区での議席を奪還。大島氏は上尾市の事務所などで「有権者の皆さんを信じて活動してきた。私の力ではなく、支えていただいた皆さんの力のたまもの」と感謝の言葉を述べた。

 大島氏は、自転車で選挙区内を走り回るなど有権者と直接触れ合って支持を集めた。自民前職の中根一幸氏(45)は接戦に競り負けたが、比例で復活当選した。【川畑さおり】

 ◆10区

 ◇坂本氏比例復活 小選挙区では敗れる
 元東松山市長で維新前職の坂本祐之輔氏(59)は小選挙区で自民前職の山口泰明氏(66)に敗れたが、比例代表で復活当選した。

 坂本氏は、同市内の事務所で「本当に厳しい選挙戦だったが、ご支援に感謝します」と述べ「維新が訴えてきた『身を切る改革』に全力を挙げたい」と決意を新たにした。今回は民主などが公認候補を擁立せず、7区の民主前職・小宮山泰子氏らと街頭演説するなど野党共闘で臨んだが、小選挙区の戦いでは実らなかった。【中山信】

 ◆7区

 ◇小宮山氏、比例で復活 民主復党も、小選挙区は実らず
 選挙直前に生活から民主に復党した前職の小宮山泰子氏(49)は小選挙区で敗北したが、比例復活した。

 小宮山氏は小選挙区での敗北を受け、支持者らに「本当に本当に私の力が足りず、申し訳ありませんでした」と頭を下げた。

 前回選前に民主を離党し、未来などを経て復党。地盤を生かし支持拡大を図ったが、自民優勢の流れを変えられなかった。自民前職、神山佐市氏(60)は経済政策の重要性を訴え、議席を守った。【大島英吾】

2694チバQ:2014/12/15(月) 22:54:41
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 ■解説

 ◇知事選に影響も
 投開票日が近付く9日の大宮駅西口。「アップルがアジアで最大級の研究機関を日本に置く」。安倍晋三首相は応援演説で「アイフォーン」人気を誇る米IT大手企業の国内投資が決まったことを発表し、経済政策の成果を強調した。観衆は称賛するかのように日の丸の小旗を振って応えた。

 県内全域で自民が大勝したことは、地方だけでなく都市部でも強く支持されたことを裏付けた。毎日新聞が実施した中盤の世論調査では、県内の無党派層の2割強が比例代表の投票先を自民と回答。民主の1割台、維新の1割弱を抑えてトップだった。前回は第三極に流れた無党派層が自民に上積みされ、党の県連幹部も予想していなかった好調ぶりをもたらした。

 一方、民主と維新は候補者を一本化して自民候補と対抗したが、反自民の受け皿になり得なかった。選挙への関心が高まらないまま、安倍政権続投を消極的に選ぶ有権者の心理が働いたとすれば、選択肢を示せなかった野党の責任は大きい。かつて政権を担った民主の党勢回復の道は遠く、維新など他の野党も出直しを迫られる。

 今回の選挙結果は、来夏の知事選にも影響を与えそうだ。民主衆院議員だった上田清司知事は「県民党」を掲げて無所属で当選してきたが、今の県議会では自民との対立が顕著になっている。来春の統一地方選を控え、自民が過半数を占める県議会のかじ取りが難しくなるのは必至で、知事選の動向も注目される。【鈴木梢】

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 ◇投票率51.97% 5.43ポイント減 過去最低を更新
 今回の投票率は51・97%で、政権選択が最大の争点となった前回12年(57・40%)を5・43ポイント下回った。

 選挙の争点の分かりにくさや、衆院解散から公示までわずか11日間という期間の短さが影響したとみられる。また、前回選でほぼ全選挙区に候補者を立てた野党第1党の民主が空白区を作ったことも関心の低さにつながったとみられる。

 戦後の衆院選で、県内投票率が過去最低だったのは、中選挙区制から小選挙区比例代表並立制に移行した96年選挙の53・44%。近年では96年、03年に全国最下位の投票率を記録した。

 一方、県内投票率の過去最高は1952(昭和27)年選挙の79・91%だった。【西田真季子】

2695チバQ:2014/12/15(月) 22:55:26
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk12010395000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民11議席維持 民主、党勢回復せず(その1) /千葉
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 第47回衆院選は14日投開票され、自民が県内13選挙区のうち、11選挙区で勝利を収め、県内第1党の座を維持した。他の野党との乱立で前回2勝どまりだった民主党は、維新の党などと調整して候補をしぼり込んだが、党勢回復にはほど遠い結果だった。安倍晋三首相が政権の経済政策「アベノミクス」の評価を問うとした師走の選挙だが、政策議論が深まりにくい短期決戦を反映してか、投票率も51・24%と戦後最低。盛り上がりに欠ける中、連立政権を組む公明党と一緒に安定した戦いを進めた自民の「1強多弱」が改めて鮮明となった。

 ◆4区

 ◇野田・前首相7選 斉藤氏は比例復活当選
 民主の野田佳彦氏が前首相の知名度を生かし7選を果たした。共産の斉藤和子氏も比例復活で初当選した。共産の県内小選挙区候補者の比例復活当選は初めて。

 野田氏は過去3回、選挙区出身でない自民の「落下傘候補」との戦いだったが、今回は地元県議だった木村氏。全国の民主候補の応援に入りつつ、地元でも駅前演説などを繰り返し議席を死守した。

 斉藤氏は、選挙戦終盤に志位和夫委員長らが応援に入るなどてこ入れ。党の比例票が伸び、議席を獲得した。

 木村氏は公認決定が公示1週間前と出遅れ、党幹部らが応援に入るなどし巻き返しを図ったが、及ばなかった。無所属の西尾憲一氏は支持が広がらなかった。【市村一夫】

 ◆1区

 ◇田嶋氏が接戦制す 門山氏は比例復活当選
 民主の田嶋要氏が、自民の門山宏哲氏との激戦を再び制して5選を果たし、門山氏は前回に続いて比例復活当選した。

 田嶋氏はアベノミクスを批判し「安倍政権を暴走させないため与野党伯仲の国会を」と訴え。支援労組がフル回転し、こまめに地域を回った。党幹部が次々応援に入るなどてこ入れし、逃げ切った。

 門山氏は、安倍政権の実績を強調し「景気回復の一端を千葉にも届ける」と訴えた。朝夕の街頭演説に加え、企業や団体回りを徹底して基礎票を固めた。

 共産の吉田直義氏は若さなどをアピールし、次世代の田沼隆志氏は「子供にツケを回さない」と大胆な構造改革などを訴えたが、浸透しなかった。【円谷美晶】

 ◆2区

 ◇小林氏、手堅く再選 自公の組織票まとめる
 自民小林鷹之氏が幅広い層に浸透し、再選を果たした。

 元財務省職員の小林氏は「経済を好循環させ、足元の暮らしが良くなったという実感を届けたい」などと訴え、アベノミクス継続の必要性を強調。自民、公明の組織票を手堅くまとめたほか、地域をこまめに回るなどして支持を広げた。

 野党調整で民主と生活が擁立を見送り、衆院解散日に出馬が決まった維新の藤巻健太氏。元銀行員の立場から「民間目線の経済再生」を街頭演説などで訴え、浮動票の取り込みを狙ったが、出遅れを取り戻せなかった。

 共産の小松実氏は、集団的自衛権行使容認などの反対を訴え、反保守層の取り込みを図ったが、及ばなかった。【円谷美晶】

 ◆8区

 ◇桜田氏、安定の6選 太田氏は比例復活当選
 自民県連会長を務める桜田義孝氏が危なげなく6選を決めた。長年選挙区を争ってきた松崎公昭氏の引退に伴い、民主の「空白区」となった結果、他候補を引き離した。

 選挙戦で、桜田氏は「アベノミクスを継続させ、強い日本を」と強調。「自民圧勝」の情勢が報じられると、後援会組織を引き締め、ベッドタウンの女性層にも浸透を図った。

 維新の太田和美氏は民主時代を含め衆院議員2期の経験と若さをアピール。無党派層を意識し、「自民に立ち向かえる改革勢力の結集を」と訴えて一定の票を集め、比例での復活当選を果たした。

 共産の小野里定良氏は「戦争をする国づくりや消費増税を止めよう」と訴えた。【武田良敬】

2696チバQ:2014/12/15(月) 22:56:24
 ◆9区

 ◇秋本氏、激戦制す 奥野氏は比例復活当選
 前職3人の激戦区を、自民の秋本真利氏が制し再選した。

 秋本氏はアベノミクスの継続を強調し、大学の先輩である菅義偉官房長官ら閣僚もテコ入れに駆けつけ、組織を固めた。持論である再生可能エネルギーの積極導入などを訴え、無党派層にも広くアピールした。

 前回は比例で復活当選した民主の奥野総一郎氏は選挙前から毎日駅頭に立つなどして浸透。「安倍政権に白紙委任はできない」と訴え、比例で復活し、3選を果たした。前回「復活組」の次世代の西田譲氏は、秋本氏が秘書を務めていた実川幸夫元衆院議員の支援も受けたが、保守層を取り込みきれなかった。

 共産の鴨志田安代氏は支持の広がりに欠けた。【渡辺暢】<比例代表開票結果は8面に掲載>

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk12010143000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民11議席維持 民主、党勢回復せず(その2止) /千葉
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆3区

 ◇松野氏が6選、初の連続当選に喜び
 自民の松野博一氏が他の3候補を引き離し、6選を果たした。1996年の初出馬以来、小選挙区では当落を交互に繰り返してきただけに、今回初めての連続当選に陣営は喜びに包まれた。

 松野氏は「自公連立政権になってから株価は上がり、雇用は増えた」と強調。自身の「教育再生」への取り組みなどもアピールし、後援会や公明組織を手堅くまとめた。

 一方、返り咲きを目指した生活の岡島一正氏は「政治のうそを突き破れ」と自民などへの批判を強めたが、及ばなかった。民主の青山明日香氏は「普通を貫く」と庶民派をアピールし、共産の椛澤洋平氏は原発再稼働反対などを訴えたが、浸透しなかった。【阿部義正】

 ◆5区

 ◇薗浦氏、因縁対決制す 無党派層も取り込み
 これまで2勝2敗で迎えた因縁の対決は、自民の薗浦健太郎氏が3勝目を上げた。2003年の選挙で共に初挑戦した民主の村越祐民氏と交互に当選を繰り返してきたが、今回は薗浦氏の2連勝となった。

 前回は「第三極」3党の候補が乱立し、計約8万票を獲得した。今回は事実上、共産の浅野史子氏との三つどもえの戦いで、その8万票の行方が注目されていた。

 薗浦氏は、自民の政策で年金の運用益が出ていることなど、有権者受けする演説を繰り返し、無党派層の票の取り込みも成功した形。村越氏は、自民の高い支持率にはね返され、戦いの焦点が絞れなかった。浅野氏は浸透しきれなかった。【市村一夫】

 ◆6区

 ◇渡辺氏、逃げ切り6選 生方氏との接戦を制す
 自民の渡辺博道氏が、6回目の民主の生方幸夫氏との戦いを制し、6選を果たした。

 渡辺氏はアベノミクス継続や「景気最優先」を掲げ、積極的に街頭演説などを行い、無党派層にも浸透。安倍晋三首相など党幹部が応援に入ったほか、後援会組織がフル回転、高い自民への支持率を背景とした序盤からの優位な情勢を維持し続けた。

 生方氏はアベノミクスを批判し、「安倍政権にレッドカードを」と訴え。連合千葉などの支援を受け、反自民票の取り込みを図ったが、及ばなかった。

 共産の三輪由美氏は党勢拡大を訴え、次世代の遠藤宣彦氏は無党派層などに浸透を図ったが、支持に大きな広がりを欠いた。【橋口正】

 ◆7区

 ◇斎藤氏、盤石の3選 農協改革をアピール
 自民の斎藤健氏が幅広い層に浸透し、3選を果たした。

 斎藤氏は経済の好循環のため「アベノミクス完遂」などを訴えた。党の農林部会長として農協改革や豪州との経済連携協定の交渉を支えたことなどをアピール。後援会のほか、公明の協力もあって得票を積み上げた。

 維新の石塚貞通氏は、解党したみんなの党から出馬した前回に続いての挑戦。民主党などが擁立を見送る中、脱原発や脱官僚などを訴え、反自民票の取り込みを図ったが、及ばなかった。

 共産の渡部隆夫氏は医療・介護の充実やブラック企業根絶、社民の阿部治正氏は「貧困を拡大するアベノミクスに歯止めを」などと訴えたが、浸透しなかった。【橋口正】

2697チバQ:2014/12/15(月) 22:56:50
◆10区

 ◇林氏が8選 5回連続対決、谷田川氏抑え
 自民の林幹雄氏が民主の谷田川元氏と共産の笠原正実氏を破り、8選を果たした。「当選確実」の報に、銚子市内の選挙事務所は集まった支持者らの拍手と歓声に包まれた。

 林氏と谷田川氏は5回連続の対決。林氏は厚い保守地盤に支えられ、ミニ集会とあいさつ回りを中心に選挙戦を展開。「地方を元気にする」とアベノミクス推進を訴え、東日本大震災からの復興と国土強じん化による防災の必要性を主張した。

 民主が政権奪取した2009年に初当選し、前回落選した谷田川氏は「地方経済は痛み、実質賃金は下がった」とアベノミクス批判を展開したが、及ばなかった。笠原氏は消費税引き上げ、原発再稼働への反対を主張した。【早川健人】

 ◆11区

 ◇森氏は9選、固い地盤に支えられ
 前回衆院選と同じ3人の顔ぶれとなったが、自民の森英介氏が早々に9選を決めた。父の故美秀氏を継いで初当選してから25年。他選挙区の候補の応援遊説をしながらの選挙戦だったが、17市町村の支部組織を中心とした固い地盤に、他の追随を許さなかった。

 森氏は法相などを務めた実績をアピールしながら「アベノミクス継続で景気回復の波は必ず来る。これからが正念場」と支持を呼び掛け、幅広く浸透した。テレビが「当確」の一報を流すと、茂原市内の選挙事務所前に集まった大勢の支持者から拍手が起き、笑顔をみせた。

 政権批判を展開した共産の椎名史明氏、生活の金子健一氏は届かなかった。【吉村建二】

 ◆12区

 ◇浜田氏、父超え8選 譲り受けた地盤は厚く


 自民の浜田靖一氏が8選目を決めた。党国際局長として他選挙区の応援に飛び回り、公示後に選挙区に戻ったのは数日間だったが、無党派層にも広く浸透し、危なげなく勝利を収めた。

 中選挙区制時代の1969年に父の故幸一氏が旧千葉3区で初当選して以来築き上げた強固な保守地盤を譲り受け、93年7月の総選挙で初当選。今回で当選回数は父を超えた。閣僚ポストとは無縁だった父に引き替え、靖一氏は防衛相も歴任しており、地元支持者からは早くも「今回の圧勝で2度目の入閣を」と期待する声も高まっている。

 2度目の挑戦だった共産の米本展久氏は安倍政権への批判を展開したが及ばなかった。【中島章隆】

 ◆13区

 ◇白須賀氏、再選果たす 区割り変更、若井氏抑え
 自民の白須賀貴樹氏が、4選を目指した民主の若井康彦氏と共産の中川勝敏氏を退けて再選を果たし、印西市の選挙事務所は支援者の拍手に包まれた。

 13区は「1票の格差」是正のため、4区の一部(船橋市北部)が編入され、公示直前に維新前職が大阪2区に国替えするなど、選挙区事情が様変わりした。

 白須賀氏は歯科医と、保育園・幼稚園の経営の経験から「医療・福祉・教育のプロ」と強調。安倍政権の経済政策の正当性と「人口減と少子化に備え、若い世代が暮らしやすい環境作りを」と訴え、支持を広げた。

 若井氏は党幹部らの応援を受け、政権批判を繰り返したが、批判票を取り込めなかった。【橋本利昭】

 ◇投票率51.24% 戦後最低
 今回の県内小選挙区の投票率は51・24%(男51・99%、女50・50%)で前回(20102年)の58・49%を7・25ポイント下回り、戦後最低となった。

 県内の投票率は戦後25回あった衆院選で全国平均を上回ったことがなかった。郵政民営化が争点となった2005年は64・59%(全国平均67・51%)でワースト5位、民主党が政権を奪取した09年は64・87%(同69・28%)で最下位だった。

 安倍政権が決めた消費再増税の先送りに反対する主要政党はなく、政権選択が争点にならなかった今回。あわただしい師走の選挙に対する有権者の戸惑いも加わり、低投票率を懸念する声が強かった。

 県選管も投票率低下に歯止めをかけようと20代の有権者の携帯電話に啓発メールを送るなどして投票を呼びかけた。与党優勢の情勢が報じられる中、無党派層に期待する野党は街頭演説などで「投票に行ってください」と訴えたが、盛り上がらなかった。【味澤由妃】

2698チバQ:2014/12/15(月) 22:57:58
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk13010195000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民、都内で圧勝 民主、第三極埋没(その1) /東京
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 衆院選は14日投開票され、都内25の小選挙区は、安倍政権の「信任投票」を求めた自民が、前回の21議席から22議席に伸ばした。公明は自民との協力で1議席を守った。民主は2議席から1議席に減少。維新は1議席を確保した。比例代表の東京ブロックも15日未明にかけて次々と当選者が確定した。一方、東京都心ではこの日、今冬の初雪を観測した。気象庁によると、平年より20日早く、昨年に比べ6日早かった。

 ◆10区

 ◇小池さん早々8選 民主の江端さんら破る
 都内の選挙区で最多の女性4人が立候補した10区(豊島区、練馬区東部)は、自民前職の小池百合子氏が、民主元職の江端貴子氏らを破り、早々と8選を決めた。

 午後8時過ぎ、当選確実の報が伝えられると、豊島区の事務所は歓声に沸いた。姿を現した小池氏は「責任与党としてのかじ取りを任され、その一員になれてうれしい。日本のしっかりとした歩みのため、頑張っていきたい」と語り、表情を引き締めた。

 公示後、小池氏は「党の顔」として全国を応援演説に飛び回り、地元の選挙区に滞在できた日は限られた。それでも都議、区議のバックアップを受け、厚い支持基盤と高い知名度に支えられて選挙戦を終始、優位に展開。盤石の戦いぶりを見せつけた。

 今回の選挙を「アベノミクスの中間選挙」と位置付け、デフレからの脱却の重要性を強調。無電柱化政策などの必要性も訴えた。【藤沢美由紀、一條優太】

 ◆18区

 ◇土屋さん激戦制す 菅さん比例で復活当選
 「結果としては、安倍内閣が信任されたと思う」。与野党対決を象徴する18区(武蔵野、府中、小金井市)を制した自民前職の土屋正忠氏は、当選確実の報告を受けて、こう述べた。「土菅(どかん)戦争」と言われる元首相の民主前職、菅直人氏との激突は4回目。土屋氏は最終決着をつける意気込みで臨み、前回に続き小選挙区の勝利を手にした。菅氏は比例代表東京ブロックで復活当選した。

 府中市内の事務所で、支持者に囲まれた土屋氏は笑みを浮かべて喜ぶ一方、「私たちは歴史の転換点に立っているが、草の根の国民の声を聞いて頑張ることが、当選の栄誉に応える道だと思っている」と厳しい表情もみせた。

 武蔵野市長を6期22年務めた実績をもとに、選挙戦では「国政は地域にあり。スローガン政治はやめよう」とアピール。与党系の市議や首長の応援を受け、組織票を着実に積み重ねていった。街頭演説では地域の課題を積極的に取り上げ、国政と地域の結びつきに取り組む姿勢を印象づけた。【森下功、細川貴代】

 ◆11区

 ◇下村博文さん7選 新人の3人は及ばず
 11区(板橋区)は、自民前職の下村博文氏が新人3人に圧勝した。当選確実の一報を受けた下村氏は、同区大山東町の事務所で支援者に拍手で迎えられ、万歳をして7選を祝った。下村氏は「安倍政権に対する信任を問う選挙だった。すべての人が『日本に生まれて良かった。日本には夢と希望がある』と思える政治を進めていきたい」と抱負を述べた。

 1996年の初当選以来、小選挙区で連続当選を果たしてきた下村氏。今回も文部科学相の高い知名度を生かし、選挙戦を優位に展開。全国の候補者の応援に飛び回り、選挙区入りしたのは公示日など計3日にとどまったが、地元都議や区議に支えられた強固な地盤は揺るがなかった。

 解散翌日の11月22日に民主公認を得た新人の熊木美奈子氏は、国会議員の定数削減などを掲げて街頭演説を繰り返したが、出遅れが響いた。共産新人の山内金久氏は消費増税中止などを訴えたが届かなかった。【小林祥晃、戸上文恵】

2699チバQ:2014/12/15(月) 22:58:38
◆23区

 ◇小倉さん再選決める 地元市議ら組織票固め
 前回より2人少ない4氏の争いとなった23区(町田、多摩市)は、自民前職の小倉将信氏が、民主元職の櫛渕万里氏らを抑えて再選を果たした。当選確実の一報が入ると、町田市中町の事務所は歓声と拍手に包まれた。

 元日銀職員の小倉氏は、1期目で中小企業の融資制度改革に携わった実績を強調。「この街から未来のリーダーを」のスローガンで若さを前面に出し、アベノミクス推進を訴えて幅広い層に浸透した。新住民が多く無党派層が多いとされる選挙区で「前回より票が他陣営に流れるのでは」(陣営幹部)との懸念もあったが、地元市議らがフル回転して組織票を固めた。

 櫛渕氏は、民主党の海江田万里代表など党幹部が相次いで応援に入り、無党派層への浸透を図ったが届かなかった。元衆院議員の父公介さんの地盤を引き継いだ伊藤俊輔氏、共産支持層を固めた松村亮佑氏も、それぞれ非自民票の受け皿を目指したが及ばなかった。【黒川晋史】

 ◆25区

 ◇井上信治さん5選 地道に地盤を固める
 25区(青梅、福生、羽村、あきる野市、西多摩郡)は自民前職の井上信治氏が、新人2人を破り早々と5選を決めた。井上信氏は当選確実の一報が入ると、青梅市内の事務所で支持者と固い握手を交わし、笑顔で万歳三唱を繰り返した。

 井上信氏は「皆さんのおかげです。大変うれしい。より大きな仕事ができるよう頑張りたい」と語った。

 落下傘候補として都心部から移住した井上信氏は、2003年の初当選以降も地道に地盤を固めてきた。今回もこまめに集会や街頭演説会をこなし、ジャンパー姿で各地を自転車遊説して若さと親しみやすさをアピール。アベノミクスへの理解を求めるとともに、除染など福島第1原発事故対策に取り組んだ副環境相時の実績を訴え、幅広い年代の支持を集めた。

 民主新人の山下容子氏は環境や農業問題などを、共産新人の井上宣氏はアベノミクス批判や正規雇用の拡大などを訴えたが、伸び悩んだ。【柴田朗】<比例代表の結果と小選挙区の当選者一覧は7面に掲載>

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk13010169000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民、都内で圧勝 民主、第三極埋没(その2止) /東京
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆7区

 ◇長妻さん議席死守 松本さんは復活当選
 7区(渋谷、中野区)は、民主前職の長妻昭氏が自民前職の松本文明氏らを破り、議席を死守した。長妻氏は中野区内の事務所で「民主党をもっと強い政党にしなければいけないと痛感した。与党の『一強多弱』は変わらない。他の野党と結集し、野党の存在感を高める必要がある」と述べた。

 世論調査では長妻、松本両氏の接戦が伝えられ、長妻氏は「経験した中で最も厳しい選挙」として臨んだ。自転車に乗って選挙区内をくまなく回り、「アベノミクスは格差を拡大し、経済成長の基盤を崩した。格差を是正し、一人一人の能力を発揮してもらえるよう人に投資することこそ日本再生の鍵」と強調。「数の力で押し切る安倍政権に歯止めをかける力を与えてほしい」と訴え、民主支持層や無党派層などの支持を取り込んだ。

 松本氏は小選挙区で敗れたが、比例代表東京ブロックで復活当選した。選挙戦では安倍首相ら自民幹部が来援し、支持を訴えた。【八田浩輔、近藤浩之】

 ◆21区

 ◇小田原さん議席奪取 長島さんは比例復活
 21区(立川、昭島、日野市)は、自民前職の小田原潔氏が、民主前職の長島昭久氏を破り、小選挙区の議席を奪った。テレビの選挙速報で小選挙区は「次点」で落選、「比例で復活当選」と報じられた後、小選挙区での当選が確定した。

 小田原氏は「まさか、2度万歳をやることになるとは思いませんでした。21区から歴史が始まりそうな気がします。多くの人たちの何年もの思いで、ようやく打破し、光が見えてきた思い」と述べ、支援者らと勝ちどきの声を上げた。

 選挙戦では、外資系証券会社に勤務した自身の経験をアピール。アベノミクスの継続を訴え、連日選挙区内の各駅頭に立った。昭島を中心に自民系の都議や市議がフル回転し、公明支持層も加えて組織を固めた。

 一方、長島氏は比例代表東京ブロックで復活当選した。外交・防衛政策で対米関係重視論を展開し、保守層の一部に食い込みを図る一方、「アベノミクスは見せかけの経済成長だ」と批判した。【黒川将光、野倉恵】

2700チバQ:2014/12/15(月) 22:59:07
 ◆8区

 ◇円さん浸透力欠く 自民批判票取り込めず
 8区(杉並区)は、元参院議員で民主新人の円より子氏が、9選を目指す自民前職の石原伸晃氏に敗れた。

 円氏は区内の事務所で「野党結集で盛り上がり、いい選挙だったが、党首まで小選挙区で負けてしまう結果だった。自民党の圧勝を見ていると大変な時代になったと思う。これは闘いの始まりだと思っている」と述べた。

 円氏は、シングルマザーの就労支援や独居高齢者の介護支援などに取り組んだ参院での実績を強調。選挙では「格差ノー、戦争ノー、原発ノー」を掲げ、「安倍政権は多くの意見を無視し、暴走している。子どもの6人に1人が貧困に陥っているような状況は変えねばならない」などと訴えた。

 前回選はライバル関係にあった参院議員の山本太郎氏が、選挙戦の序盤と終盤に応援に駆けつけたほか、野党各党の区議も応援。民主支持層にとどまらず、幅広く自民批判票を取り込もうとしたが及ばなかった。【山田麻未、近藤浩之】

 ◆15区

 ◇柿沢さんが激戦制す 秋元さんは比例復活
 15区(江東区)は激戦の末、維新前職の柿沢未途氏が自民前職の秋元司氏を前回選に続いて振り切り、3選を果たした。当選確実の一報が伝えられると、江東区富岡1の事務所は拍手と歓声で包まれた。柿沢氏は「この勝利は皆様の勝利。江東区は立派な政治家を育てたと胸を張ってもらえるよう、必死になって国政に取り組みたい」と語った。

 前回選はみんな公認で当選し、結いを経て今年9月の維新結党に参加。しかし「党の看板に頼らない」として、父の弘治氏から引き継いだ「柿沢党」とも呼ばれる地盤を足場に支持拡大を図った。

 候補者調整で独自候補の擁立を見送った民主区議の支援も獲得。アベノミクス批判を展開し、「自民のやりたい放題に待ったをかける」と強調した。

 一方、秋元氏は自民都議や区議らと徹底した組織戦を展開。選挙期間中は党幹部らも相次いで来援し、比例代表東京ブロックで復活当選した。【杉本修作、川口裕之】

 ◆19区

 ◇松本さん3選 内閣政務官実績、支持集め
 19区(小平、国分寺、国立、西東京市)は自民前職の松本洋平氏が3選を果たした。副内閣相などを務めた民主元職、末松義規氏との3回目の対決を前回に続いて制した。当選確実の報告を受け、松本氏は「『なんでこの時期に選挙をやるのか』という国民の戸惑いを感じたが、自分なりに丁寧に対応した。これからも安全・安心の防災対策に積極的に関わりたい」と語った。

 松本氏は選挙戦で、内閣政務官として御嶽山噴火の現地対策本部長を務めた実績や、アベノミクスの成果を強調。中盤には安倍首相も選挙区入りして無党派層を取り込み、幅広い支持を集めた。

 国政に初挑戦した2003年以来、末松氏とは競争関係にある。陣営は5選の実績を持つ末松氏を警戒し、引き締めを図った。解散直後には長野北部地震が発生。松本氏は防災担当内閣政務官としての公務をこなしながら、精力的に選挙区内を回って支持基盤を固めた。【斎藤有香、岡礼子】

 ◆6区

 ◇落合さん復活初当選 「野党統一候補」を強調
 6区(世田谷区北西部)は維新新人の落合貴之氏が、小選挙区で自民前職の越智隆雄氏に敗れたものの、比例代表東京ブロックで復活当選した。

 2年前の前回選で越智氏と4回対決した民主の小宮山洋子氏が議席を失い、政界を引退。今回選挙で民主は後継者の擁立を見送り、自民と「第三極」、共産の三つどもえの選挙戦となった。

 落合氏は「民主党の支援者の方の思いを受け止め切れたか分からないが、これから地元を回って意見を集め、安倍政権の間違いを追及する闘いを続けていきたい」と語った。選挙戦では、無所属の地元区議の支援を受けて、原発再稼働反対や解釈改憲反対を訴えた。中盤から「野党統一候補」であることを強調した。

 越智氏は、麻生太郎財務相ら閣僚が連日応援に駆けつけ、手堅い選挙戦を展開。デフレ脱却と社会保障の維持を訴え、無党派層を含む幅広い支持を得て3選を果たした。【樋口淳也、金秀蓮】

2701チバQ:2014/12/15(月) 23:00:08
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk23010151000c.html
2014衆院選:小選挙区 野党、意地の議席増 自民は現有守れず(その1) /愛知
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 14日投開票の衆院選で、県内の15小選挙区は、自民が堅調に議席を獲得する一方、野党側も2012年の前回選で民主が取った2議席から7議席に増やす意地を見せた。自民は前回13勝し、今回も全国的には優勢な流れにあったが、愛知では守勢に回り、全ての選挙区の議席を維持できなかった。「王国」の復活を目指した民主は議席の奪還が相次ぎ、6勝した。また、維新が県内の小選挙区で初めて勝利した。【井上直樹】

 ◆7区

 ◇山尾氏が返り咲き
 愛知7区(瀬戸市など)は、民主元職の山尾志桜里氏(40)が小選挙区の議席を奪還した。山尾氏は当選が確実となると、尾張旭市の事務所に満面の笑みを浮かべて支持者らの前に現れ、「国民の良識が勝った。皆さんの意地が私を押し上げてくれた」と述べ、深く頭を下げた。

 前回選で落選後、自民前職の地盤に後援会を発足させるなど、票の掘り起こしに力を入れてきた。選挙戦では「格差は広がった」と政権を批判し、社会保障や子育て支援の充実などを訴えた。

 自民前職の鈴木淳司氏(56)と息詰まる激戦を展開したが、連合を中心にした組織基盤が機能し、無党派層にも浸透して競り勝った。【三上剛輝、大野友嘉子、加藤沙波】

 ◆3区

 ◇近藤氏、接戦制し奪還
 愛知3区(名古屋市緑区など)では、民主前職の近藤昭一氏(56)が小選挙区の議席を奪還した。当選確実の一報に、近藤氏は同市天白区の事務所で笑顔を見せ、支持者らと喜びを爆発させた。近藤氏は「2年前の雪辱を果たせた。安倍首相がやっていることは一部の人たちのための政治。戦争をしない、原発からの脱却など、皆さんの声を胸に刻んで頑張りたい」と述べた。

 前回、自民前職の池田佳隆氏(48)に議席を明け渡し、再起を期してつじ立ちなどを続けた。今回、街頭では「格差の是正が政治の役割」と強調し、「与党にブレーキをかける」と訴えた。池田氏とは激しく競り合ったが、政権批判層を取り込み、接戦を制した。【井上直樹、黒尾透】

 ◆15区

 ◇根本氏が再選 「景気回復を全国に広げる」
 愛知15区(豊橋市など)は、自民前職の根本幸典氏(49)が再選を果たした。

 豊橋市花中町の事務所では、当選確実の一報が伝わると、支援者から歓声が上がった。根本氏は「子供たちが生まれて良かったと言える古里を作っていきたい」と述べた。

 根本氏は、地域の社会資本整備や花き振興法成立などの実績を強調したうえで「消費増税を延期する間に、中小企業や地域の景気回復を全国に広げていく」と訴えてきた。初当選から報告会などを続けながら、後援会組織を作り上げ、支持層を強固にした。

 民主の関健一郎氏(36)は出遅れが響き、共産の串田真吾氏(38)は政権批判を展開したが、及ばなかった。【清藤天】

2702チバQ:2014/12/15(月) 23:00:30
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk23010176000c.html
2014衆院選:小選挙区 野党、意地の議席増 自民は現有守れず(その2止) /愛知
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆6区

 ◇丹羽氏4選 「国政に一層精進」
 愛知6区(春日井市など)は、自民前職の丹羽秀樹氏(41)が4選を果たした。春日井市貴船町の事務所では、当選確実の一報が早々と流れると、支援者らと万歳をして喜びを分かち合った。丹羽氏は「今回は3期にわたる私の仕事を問われる選挙だった。みなさんの評価を得て、当選させていただいた。今後は恩返しをする意味で、国政に一層精進したい」と述べた。

 副文部科学相に就任して間もない選挙で、優勢が伝えられたが、後援会などを引き締め、陣営に緩みはなかった。丹羽氏は選挙戦で「デフレ脱却のチャンスを逃さず、景気の底上げを図る。日本の将来を担う青少年教育の充実は最重要課題だ」などと訴え、支持を広げた。【花井武人】

 ◆1区

 ◇熊田氏が再選 「多くの声に耳傾けたい」
 県内で最多の6人による激戦となった愛知1区(名古屋市北区など)は、自民前職の熊田裕通氏(50)が再選を果たした。当選確実の一報が全国に先駆けて流れると、熊田氏は北区の事務所に集まった支持者と喜びを分かち合った。熊田氏は「白紙委任をいただいたという思いはない。多くの声が埋もれていることを自覚し、その声に耳を傾けたい」と述べ、今後については「景気回復の実感が隅々まで行き届くよう頑張りたい」と話した。

 選挙戦では「アベノミクスをさらに推し進める」と経済政策の継続を訴えの中心に据えた。また、組織票を手堅くまとめる一方、朝夕のつじ立ちや小規模な集会にも顔を出し、与党支持層以外にも浸透した。【町田結子】

2703チバQ:2014/12/15(月) 23:01:05
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk24010184000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民3議席維持 勢力図変わらず(その1) /三重
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 14日投開票された第47回衆院選で、県内5小選挙区では、自民が中勢・伊賀以南の3選挙区、民主が北勢の2選挙区を制し、前回(2012年)と同様に自民の3勝2敗となった。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」の是非が最大の争点とされる中、突然の衆院解散による短期決戦で十分な論戦が交わされなかったことや、民主が1、4区で候補者擁立を断念したことなどから、有権者の関心が高まらなかった。このため、いずれの選挙区も強固な組織を持つ前職が危なげなく勝利した。一方、比例東海ブロックでは、2区で自民前職、島田佳和氏が前回に続いて復活当選した。また、前県議で比例単独候補の公明新人、中川康洋氏も初当選を果たし、同党では坂口力・元党副代表が引退して以来、2年ぶりに県出身者が議席を得た。5区の民主元職は復活できなかった。

 ◆1区

 ◇川崎氏が11選 東海最多、実績に支持
 自民前職の川崎二郎氏の津市内の事務所に「当確」の一報が入ると、集まった支持者らの歓声や拍手が響き、川崎氏は「ありがとう」と笑顔で応えた。民主が維新との候補者調整で、公認予定だった前参院議員の擁立を断念した異例の展開の中で、分厚い後援会組織に支えられた手堅い選挙戦を展開し、実績を強調して支持を伸ばした。

 11回の当選回数は東海地方最多。選挙戦は当初から優位とされたが、野党の候補者調整に警戒感を強め、個人演説会を小まめに開催し、企業回りも精力的にこなした。平日早朝には連日、交通量の多い通りなどでつじ立ちもし、陣営幹部は「いつも以上に動いた」。

 雇用情勢の改善など、アベノミクスが県内に及ぼした効果のほか、鈴木英敬知事との良好な関係を強調した上で、若者が地元に残れるような施策の充実など地方創生の構想も披露。今後は景気回復を地方に波及させるなどとし、自公政権の継続を訴えた。【谷口拓未】

 ◆2区

 ◇中川氏激戦制し7選 「元気な日本つくる」
 民主前職の中川正春氏の鈴鹿市内の事務所では、当選確実の知らせが入ると、集まった人たちから歓声と拍手が湧き起こった。厳しい選挙戦を勝ち抜いて7選を果たした中川氏は、支持者とともに喜びをかみ締めた。

 個人演説会や街頭演説などを精力的にこなし、靖国神社参拝を巡る安倍晋三首相の外交姿勢やアベノミクスなどを批判。6期18年の豊かな経験をアピールし、労組票に加え、無党派や自民支持層の一部などからも支持を得た。

 中川氏は選挙戦でアベノミクスについて「明日の株価を上げても経済問題は解決できない」とし、「人口減少に歯止めをかけ、20年先、30年先を考えた社会改革が必要。社会を担う人や子どもたちに投資をして、元気な日本をつくり上げることが原点」と訴えた。

 また原発を2030年代にゼロにすることを掲げたほか、集団的自衛権の行使容認に反対し、「平和主義を貫くことが大切」とも主張した。【加藤新市】

2704チバQ:2014/12/15(月) 23:01:37
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk24010102000c.html
2014衆院選:小選挙区 自民3議席維持 勢力図変わらず(その2止) /三重
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆3区

 ◇岡田氏、盤石の9選 自民批判で応酬
 民主前職の岡田克也氏が9回連続の当選を果たした。国政選挙担当の党代表代行として全国を遊説で駆け巡り、選挙戦の間に地元入りしたのはわずか2日間だけだったが、これまでの実績を生かした盤石の態勢で、新人2氏の挑戦を寄せ付けなかった。

 川越町高松の事務所では、東京にいる本人に代わり、妻の多津子さんらが吉報を待った。午後8時過ぎに当選確実の一報が入ると、集まった支持者らから拍手と歓声が起こり、多津子さんが礼を述べて握手を交わした。

 選挙戦で岡田氏は安倍政権のアベノミクスを「期待外れ」と批判。さらに集団的自衛権の行使容認や特定秘密保護法を踏まえ、「安倍政権の暴走を抑えるには、(議席数で)野党の強化が必要だ」と党勢拡大を訴えた。

 こうした主張で与党への批判票を集めるとともに、「民主の顔」としての圧倒的な知名度もプラスとなり、民主支持層のほか自民、公明支持層にまで浸透した。【岡正勝】

 ◆4区

 ◇田村氏、完勝7選 自共対決、終始優位に
 自民前職で前厚労相、田村憲久氏の松阪市の事務所に当選確実の一報が伝わると、大勢の支持者から割れるような拍手が起こった。7回目の当選を果たした田村氏が姿を見せると、「おめでとう」と祝福の声が飛んだ。田村氏はバンザイを三唱後、「他候補の応援で地元を留守にすることも多かったが、皆さんのおかげです」と支持者に感謝した。

 選挙戦は民主が4区での候補者擁立を断念し、自共対決に。知名度に勝る田村氏は、8日間の全国遊説の合間にも街頭演説や個人演説会をこなし、終始優位に戦いを進めた。

 野党の「大義なき解散・総選挙」との批判には、「消費税率を上げ社会福祉を充実させるとした公約を変更せざるを得ず、議席は一旦返すのが政治の筋」と説明。アベノミクス効果が不十分との批判には「株価が上昇し、年金の運用益は大幅に増えた」などと反論し、「働く人の給与アップが成功した後に、消費税率を上げる」と継続を訴えた。【橋本明】

 ◆5区

 ◇三ツ矢氏、5選 「県南部を元気に」
 自民前職の三ツ矢憲生氏が、5回目の当選を果たした。伊勢市の事務所に当選確実が伝わると、詰め掛けた支持者らから拍手が起こり、喜びに沸いた。

 三ツ矢氏は今回も「地域の代表として信を問う」と比例重複立候補を辞退して選挙に臨んだ。4期の実績や、政権奪還後の2年間で副外相、党副幹事長などを務めた経験を強調し、アベノミクスの着実な実行と景気の底上げを主張。選挙は前回衆院選と同じ3氏による対戦となったが、支持層を手堅くまとめて勝利した。

 選挙戦では後援会を中心とした組織固めに力を入れ、公明の比例代表候補とも連動した運動を展開。「地方創生法を使って地域の創意工夫、アイデアを支援していく。力を合わせて県南部を元気にしたい」と地域振興を訴えたほか、アベノミクスについて「全国的に経済は回復基調で、雇用も100万人増えた」などと成果を強調し、自民、公明支持層を中心に幅広い層に浸透した。【新井敦】

2705チバQ:2014/12/15(月) 23:01:54
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 ■解説

 ◇政治離れ進む危険性
 野党の「自民1強打破」との訴えは実らず、県内5小選挙区では自民が3勝2敗とし、前回選挙(2012年)に続いて勝ち越した。前回浮き彫りになった民主への失望感は依然として解消せず、民主は昨夏の参院選を含め国政選挙で事実上の3連敗となった。議席を守ったのはいずれも前職。突然の解散による短期決戦となる中、新人候補らは浸透できず、多選で強固な支持基盤を持つ前職が地力を発揮した格好だ。

 選挙の最大の争点は「アベノミクスの是非」とされた。しかし、多くの県民からは、賃金が上がらない中で消費税率や物価が上がり、「生活はむしろ苦しくなっている」という声を聞いた。その他の重要課題についても、毎日新聞が選挙戦中盤に行った世論調査で、自民党の政策を評価する有権者は必ずしも多くなかった。集団的自衛権の行使は半数が反対し、賛成の32%を大きく上回った。最も重視する争点として最多だった「年金・医療・介護・子育て」についても、負担が増え、サービスが低下しているのが実態だ。取材を通じ、特定秘密保護法や原発再稼働に懸念を示す声も多かった。

 そんな中で、どの選挙区も当選者の顔ぶれは変わらなかった。最大の要因は、安倍首相の衆院解散表明から投開票日まで1カ月足らずという短期決戦だったことだろう。民主との候補者調整で維新の新人に一本化された1区。共闘態勢が形骸化したことも敗因に挙げられるが、陣営幹部は「前津市長で知名度はそれなりにあったが、選挙戦終盤になってもこの選挙に立候補していることを知らない有権者が多い。組織のない維新の党にとって、訴えや名前を浸透させるにはあまりにも時間が足りない」と嘆いた。

 5選挙区の当選者は5〜11選。圧倒的な知名度に加え、長年築き上げてきた強固な後援会や業界団体、労組などの支援組織で安定した戦いができたことは明らかだ。

 民主党は国民の期待を裏切り、前回選挙で政権交代を許した。民主県議は「民主への失望感は今も消えていない」と言う。自民に代わる選択肢がなく、有権者の関心を薄れさせたことも今回の選挙結果につながったといえよう。

 選挙戦で自民候補らは「アベノミクスの効果は地方にまで及んでいないが、効果が表れるのはこれからだ」と訴えたが、その具体策は示していない。「空手形」に終われば、有権者の政治離れ、政治不信がさらに進む危険性をはらんでいる。【田中功一】

〔三重版〕

2706チバQ:2014/12/15(月) 23:02:48
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk27010223000c.html
2014衆院選:自民が躍進9議席 維新は後退5議席(その1) 公明4議席を維持 /大阪
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 14日投開票された衆院選で、府内19小選挙区でも国政に送り出す新しい顔ぶれが決まった。自民は、3議席から9議席と大幅に増やして躍進、公明は4議席を維持した。維新は本拠地の大阪で12議席から5議席に減らして後退。しかし自民と激しく競り合って、比例復活も多く、踏みとどまった。維新の橋下徹共同代表(大阪市長)が推し進める大阪都構想や来春の統一地方選にも影響を与えそうだ。民主は1議席を獲得した。共産・次世代・生活・社民は選挙区で議席を獲得できなかった。【衆院選取材班】

 ◆4区

 ◇中山さん、実績の4選
 小選挙区の連続当選がない激戦の4区で、自民前職、中山泰秀さん(44)が、維新新人の吉村洋文さん(39)らを破って4回目の当選を決めた。大阪市北区の事務所で「アベノミクスの効果を実感できるまでみんなで頑張るという1票1票を積み重ね、勝利を得られた」と謝意を示した。

 父正暉元建設相の地盤を引き継ぎ、03年に比例復活で初当選。09年には落選を経験した。前回選も維新前職に敗れての比例復活で、小選挙区では05年以来の勝利だった。

 今回は副外相として安倍政権の一翼を担った実績を強調。経済政策の継続などを訴えた。安倍晋三首相ら「党の顔」が選挙区入り、自公の地方議員の全面支援を受け、組織票を手堅くまとめた。

 ◆3区

 ◇佐藤さん、盤石8選
 3区の公明前職の佐藤茂樹さん(55)が、盤石の戦いで共産新人の渡部結さん(33)に大差をつけて8選を果たし、支持者と喜びを分かち合った。

 大阪都構想を巡って公明と対立する維新の橋下共同代表が先月中旬、3区からの出馬を強く示唆。維新との蜜月関係はすでに崩れていたが、代表自ら乗り込む可能性が高まり、情勢は一気に緊迫した。結局、公示直前に出馬は見送られ、陣営は肩すかしを食らった格好だが「脅しには屈しない」と逆に結束が固まった。公示後には安倍首相の応援も受け、順調に票を積み上げた。

 佐藤さんは万歳をした後、「景気回復を実感できるよう政策をさらに強化し、責任を果たしたい」と語った。

 ◆2区

 ◇左藤さん、余裕4選
 2区では、自民前職の左藤章さん(63)が、千葉13区から国替えで挑んだ維新前職の椎木保さん(48)や共産新人の山本陽子さん(60)を破り、4選を果たした。

 左藤さんは、大阪市阿倍野区の事務所で大きな歓声を上げて喜ぶ支持者らに迎えられた。万歳した後、「自民と公明が安定した政権で国民のためにしっかりやっていく」と笑顔を浮かべた。

 維新旋風が吹いた前回選でも議席を守った左藤さんは、後援会など強固な地盤を最大限生かして自民、公明の支持層に浸透した。

 大阪にゆかりのない維新の椎木さんは、次世代との分裂で空白区になった2区に乗り込んだ。「大阪に骨を埋める」とアピールしたが及ばなかった。

 ◇自民、維新に雪辱 選挙区で勝敗逆転
 府内の19選挙区のうち、与党の自民・公明対野党の対決は、自公が合わせて13勝と大勝した。

 このうち、自民対維新(大阪維新の会が推薦した次世代を含む)の構図となった15選挙区で、自民が9勝6敗(10区は民主)と勝ち越した。維新が躍進した2012年の前回選で、19選挙区のうち自民は3議席獲得にとどまったが今回、維新に雪辱した。公明は前回に続いて、候補者を立てた4選挙区全てで勝利した。

 序盤に劣勢が伝えられた維新は、橋下徹共同代表が終盤、府内で集中的に街頭演説をこなして巻き返した。複数の選挙区で自民と接戦に持ち込み、5議席を得た。前回、選挙区で議席ゼロだった民主は1議席を確保した。

 府内19選挙区では毎回、選挙の結果が揺れ動き、選挙のたびに勢力図は大きく塗り変えられた。「郵政民営化」が争われた05年は自民が15人中13勝した。「政権交代」が問われた09年は民主が擁立した17選挙区で全勝した。「第三極」に注目が集まった前回12年は、維新が候補者14人のうち12勝した。09年と12年で2回連続の当選者はいなかった。今回も、勝敗が大きく入れ替わる結果となった。

2707チバQ:2014/12/15(月) 23:03:27
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk27010218000c.html
2014衆院選:自民が躍進9議席 維新は後退5議席(その2止) 民主1議席を獲得 /大阪
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆1区

 ◇井上さん、競り勝ち再選
 1区は、維新前職の井上英孝さん(43)が、自民新人の大西宏幸さん(47)に3300票余りの小差で競り勝ち、再選を果たした。大阪市天王寺区の事務所に当選確実が伝えられると、涙ぐむ支持者もいた。大きな拍手で迎えられた井上さんは支持者に「ありがとうございます」と何度も頭を下げ、「期待を裏切らないよう、国政で一役を担いたい」と述べた。

 大阪では、維新の看板政策「大阪都構想」を巡り、維新と自民など他党とが激しく対立。大阪の中心部を抱える選挙区だけに、勝敗が注目された。井上さんは、街頭演説中心の地道な選挙戦を展開。維新の橋下共同代表らの全面的な支援を受けて、当初、伝えられた劣勢をはね返した。

 ◆14区

 ◇谷畑さん、面目を保つ
 激戦となった14区では維新前職の谷畑孝さん(67)が、自民元職の長尾敬さん(52)らを破って7回目の当選を決めた。維新が、幹事長の松井一郎知事の地元で面目を保った。

 事務所への当確の連絡に支援者から歓声と拍手がわいた。谷畑さんは「厳しい戦いだったが、みなさんの声をしっかり国政に届ける。こんなにうれしいことはない」と話した。

 元民主の長尾さんとは5回目の対決。谷畑さんは前回選で自民から維新に移り、風にも乗ったが、今回は地道な選挙戦を迫られた。長尾さんには安倍首相や菅義偉官房長官らが応援に入り、序盤は先行を許したが、谷畑さんが6期の実績を強調。橋下共同代表や松井幹事長らの応援も受け、逆転した。

 ◆19区

 ◇丸山さん、激戦制す
 19区では、維新前職の丸山穂高さん(30)が再選を果たした。前回選とは一転して、維新への風は吹かなかったが、「既得権益を打破する」と訴え、自民新人の谷川とむさん(38)との激しい選挙戦に競り勝った。

 丸山さんは支持者ら約70人に囲まれて万歳して「大阪・泉州を元気にして、安倍さんができていないところをチェックしてくれという声をいただいた。みなさんの信託に応えられるように頑張る」と述べた。自転車でこまめに選挙区を回り、無党派層にも浸透した。

 谷川さんは自民、公明に加えて、業界団体の支援を受けたが組織を固めきれず、及ばなかった。民主元職の長安豊さん(46)、共産新人の北村みきさん(48)も届かなかった。

 ◇暖房は料金制
 ○…冬型の気圧配置の影響で寒気が流れ込んだため、14日は府内各地で冷え込み、豊中市の最低気温は氷点下1・6度と今季最低を記録した。

 大阪19区の投票所の一つ、泉佐野市鶴原1の鶴原町会館にはジャンパーを羽織り、マフラーを巻いた有権者らが投票に訪れていた。同会館では、来訪者のために料金制の暖房を採用している。100円で1時間暖房が使えることから、市は担当職員に100円玉を十数枚支給し、寒波に備えた。

 ◇センキョン残念
 ○…大阪市選管のマスコットキャラクター「センキョン」は前回の衆院選に続き、活躍できなかった。センキョンは「御堂筋のイチョウ並木から生まれたかわいい妖精」との設定で95年の市長選に登場。投票用の鉛筆をイメージした帽子をかぶる着ぐるみもあり、全24区選管に1体ずつと市選管に3体もあるという。選挙期間中に投票を啓発するのが本来の任務だが、突然の衆院解散で準備できなかった。市選管は「次こそ、すべての着ぐるみを集めるイベントで選挙を盛り上げたい」。

 ◇仕分けに整理台
 ○…17区の開票所の一つとなった堺市西区の津久野中学校では今回、新たに票を留め置く整理台を設けた。開票作業は、候補者名ごとに仕分けし、2人1組で点検。500票の束となり、立会人が確認してから得票数を計算する。仕分け後の点検に携わる職員は56人。作業スピードのばらつきで、得票数の発表が特定の候補に偏ってしまう恐れがあったため、整理台を導入した。激戦が予想された選挙区で、担当者は「開票だけでなく開票結果の発表にも細心の注意を払った」と話した。

2708チバQ:2014/12/15(月) 23:03:59
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk28010379000c.html
2014衆院選:自民、1減7議席 民主、維新1議席 公明2、8区守る(その1) /兵庫
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 第47回衆院選は14日投開票された。県内12小選挙区では、維新が1区で自民との接戦の末に議席を獲得した。維新の県内小選挙区での議席獲得は初めて。全国的に勢いを見せた自民だったが、県内では前回選より一つ減らし7選挙区勝利に終わった。公明は2、8区の議席を守った。維新以外の野党は11区で民主が議席を死守。次世代、共産は小選挙区で議席を得られなかった。県内の当日有権者数は453万5145人。投票率は50・86%(前回58・59%)だった。【衆院選取材班】

 ◆1区

 ◇井坂さん再選、激戦制す 盛山さん比例で復活
 維新前職の井坂さんが、自民前職の盛山さんとの接戦を制した。前回はみんな公認で立候補して惜敗し、比例復活当選後に結いを経て維新に合流。選挙戦では自転車で回って若さをアピールし、街頭で「子どもたちの将来のためにも政治を変えよう」と同世代にも支援を呼び掛けた。神戸市中央区の事務所で当選の知らせを受け、「有権者が政治をあきらめなかった結果。国会では誰にも負けない活動量で2期目も結果を出したい」と語った。

 盛山さんは、比例代表近畿ブロックで復活当選した。選挙戦では自民の神戸市議・県議らもフル活動し、推薦を受けた公明の支持も得て組織戦を展開。安倍晋三首相や党幹部らも次々と応援に駆け付け、井戸敏三知事らの支援も受けて支持拡大を図り、井坂さんに迫った。復活当選が決まると、神戸市中央区の事務所では支持者らから歓声が上がった。盛山さんは「経済や福祉、神戸の活性化にこれからも全力で取り組んでいく」と語った。

 ◆3区

 ◇関さん、混戦抜け3選
 自民前職の関さんが、政党公認候補5人が立候補し混戦模様となった選挙戦を制し、3選を果たした。街頭演説では、経産政務官として経済政策の重要性を中心に訴えた。公示当日に谷垣禎一党幹事長が駆けつけ、石破茂地方創生担当相らの応援も受ける一方、自民、公明の地方議員と連携し、組織票も固めた。当選の知らせが伝わると、神戸市須磨区の事務所で支援者を前に、「景気回復を実感してもらえるよう全身全霊を傾ける」と語った。

 ◆5区

 ◇谷さんが5選

 自民前職の谷さんが5選を果たした。自民支持層に加え、推薦を受けた公明支持層や各種団体からの支援も集め安定した態勢で臨み、街頭演説や個人演説会で国政での実績や政策をアピール。5区での候補者擁立を見送った民主の支持層や、無党派層も取り込み優位に戦いを進めた。谷さんは豊岡市の事務所で、背広に長靴姿で演台に立ち「地域まで行き渡る景気回復、地方創生に取り組む。おごることなく、謙虚に臨んでいく」と語った。

 ◆6区

 ◇大串正樹さん
 自民前職の大串さんが、4人立候補の争いを制し再選された。大串さんは「デフレからの脱却には金融政策、財政政策、そして成長戦略の3本柱以外に方法はない」とアベノミクスの継続を訴え、石破茂・地方創生担当相らも来援。自民と公明の支持層を固め、無党派層にも浸透した。

 当選が決まり、大串さんは伊丹市の事務所で「アベノミクスを次のステージにつなぐ。本格的な日本経済立て直しに尽力したい」と語った。

 ◆7区

 ◇山田賢司さん
 自民前職の山田さんが、他の4人を破って再選を果たした。元銀行員の経験を生かして、経済政策を軸にした選挙戦を展開。「地方や中小企業にも景気回復を実感できるようにする」などと訴え、アベノミクスの継続を主張。保守層だけでなく無党派層にも支持を広げた。当選の報が届くと、山田さんは西宮市内の事務所で支持者と万歳を繰り返し「経済政策をしっかりと進めていく。一生懸命働いた人が希望を持てる国にしていきたい」と抱負を語った。

 ◆9区

 ◇西村さん、5度目の笑顔
 4期の実績と知名度、厚い支持基盤に支えられた自民前職の西村さんが5選を果たした。4人が立候補した前回選と一変し共産新人との一騎打ちになったが、「将来の日本のリーダーにふさわしい得票を」と後援会や支持団体が自民支持層を固め、推薦した公明支持層のほか無党派層も取り込んだ。明石市大明石町2の事務所で支援者と万歳を三唱した西村さんは「アベノミクス(による景気回復)を地方に、中小企業に広げたい」と語った。

2709チバQ:2014/12/15(月) 23:04:33
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk28010288000c.html
2014衆院選:自民、1減7議席 民主、維新1議席 公明2、8区守る(その2) /兵庫
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆2区

 ◇赤羽さん、実績強調7選
 公明前職の赤羽さんが、民主元職の向山さんらを破り7選を果たした。赤羽さんは、自公政権による経済政策などの実績を強調。安倍晋三首相らも応援に駆けつけ、無党派層など公明支持層以外にも浸透した。神戸市兵庫区の赤羽さんの事務所では、当選の知らせが届くと、駆けつけた支援者らの歓声が沸き起こった。祝福を受けた赤羽さんは「世界中の企業と人材を神戸に誘致し、地域の経済を活性化させたい」と抱負を力強く語った。

 ◆4区

 ◇藤井さん、分厚い組織力で勝利
 自民前職の藤井さんが再選を果たした。選挙期間中は谷垣禎一幹事長ら党幹部や閣僚も次々と応援に駆け付け、分厚い組織力で自民支持層に加え、推薦を受けた公明支持層も着実に固めた。官僚時代の実績などから「即国戦力」を強調し、候補者を擁立しなかった民主支持層や無党派層にも支持を広げた。当選が決まり、西脇市の事務所で支持者らと万歳をした藤井さんは「この地域から日本一の地方をつくりあげていきたい」と語った。

 ◆12区

 ◇山口さん、支持固め5選
 無所属前職の山口さんが、自民県連が推す無所属新人や維新、共産を退け、5選を果たした。相生市那波西本町の事務所に当選確実の報が入ると、支援者らは活気づき、山口さんは感謝の言葉を述べた。山口さんは「イノベーション(新機軸)で新産業を創出して若者の働く場を確保する」などと熱っぽく訴え、知名度の高さや強固な後援会組織で優位な戦いを続けた。自民の二階俊博総務会長が応援に駆けつけ、自民層にも食い込んだ。

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 ■視点

 ◇地方に寄り添う「一歩」を
 「私たちが進めている『構造改革』は間違いない。しかし、まだまだ地方において、それを実感できないという方々もたくさんおられます。そのために、私は『地域再生』に取り組んでいきたい、こう考えているんです」

 今から約7年半前の2007年6月、参院選を前にした大津市の演説会場で私が取材した、ある人物の発言だ。「構造改革」を「アベノミクス」に、「地域再生」を「地方創生」に置き換えると、今回の衆院選で同じ人物が繰り返した「決まり文句」になる。いずれも発した主こそ、安倍晋三首相その人だ。

 7年半も時が過ぎているのに状況が全く変わっていないのは、「地方を良くしたい」という政治家の本気度は言葉だけと、もはや断言していいのではないか。もちろん、安倍首相一人がその責を負うものではない。与党のみならず、この間に政権交代に成功した民主党など野党も、免責されるものではない。

 毎日新聞は選挙期間中、県内各地のアベノミクスの実情に迫る「アベノミクスの現場から」を連載した。町工場や働く女性、駅前商店街、中山間地の農業地帯−−。アベノミクスの恩恵がまだ十分に行き渡っていない中、それでも懸命に前に進もうとしている地方のありのままの姿が、そこにはあった。

 「大義がない」と言われ続けた今回の衆院選の最大の意義は、それぞれの候補者がこの地方の「現場」に、少なからずは向き合えたことではないか。これから数年後に再び冒頭のような発言が繰り返されないためにも、まずは議席を得た顔ぶれにこそ、地方に寄り添う「一歩」を進める責務があることを、決して忘れてはならない。【石川貴教】

2710チバQ:2014/12/15(月) 23:04:58
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk28010257000c.html
2014衆院選:自民、1減7議席 民主、維新1議席 公明2、8区守る(その3) /兵庫
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 第47回衆院選は14日投開票された。県内12小選挙区では、維新が1区で自民との接戦の末に議席を獲得した。維新の県内小選挙区での議席獲得は初めて。全国的に勢いを見せた自民だったが、県内では前回選より一つ減らし7選挙区勝利に終わった。公明は2、8区の議席を守った。維新以外の野党は11区で民主が議席を死守。次世代、共産は小選挙区で議席を得られなかった。県内の当日有権者数は453万5145人。投票率は50・86%(前回58・59%)だった。【衆院選取材班】

 ◆8区

 ◇中野さん、一騎打ち制す
 公明前職の中野さんが、共産新人の庄本さんとの一騎打ちを制し、再選を果たした。中野さんは「地方や家計でも景気回復を実感できる政策を続ける」と主張。中小企業の訪問を繰り返し、理解を求めた。また、自民の安倍首相や、小泉進次郎復興政務官らとも街頭に立ち、無党派層へも支持を広げた。当選が決まると、中野さんは尼崎市の事務所で「尼崎を元気にするため、みなさんの声を国に届ける」と2期目の抱負を語った。

 ◇一斉に票仕分け
 ○…兵庫8区の開票所となった尼崎市のベイコム総合体育館では、集まった市職員約400人が一斉に投票箱を開けて、票の仕分けをした。

 市では、先月16日に市長選があったばかり。選挙の事務にあたる市選挙管理委員会の職員にとっては、気の抜けない日々がさらに続いた。

 市選管の職員は「市長選が終わってから、すぐに衆院選の準備に取りかかったので休暇は先送り。疲れもたまっている」と打ち明ける。だが、開票作業に臨み「市長選の開票作業は混乱なく終えた。衆院選も、ミスをせず乗り切りたい」と語り、気を引き締めた。

 ◆6区

 ◇大串さん再選 無党派層にも浸透
 自民前職の大串さんが、4人立候補の争いを制し再選された。大串さんは「デフレからの脱却には金融政策、財政政策、そして成長戦略の3本柱以外に方法はない」とアベノミクスの継続を訴え、石破茂・地方創生担当相らも来援。自民と公明の支持層を固め、無党派層にも浸透した。

 当選が決まり、大串さんは伊丹市の事務所で「アベノミクスを次のステージにつなぐ。本格的な日本経済立て直しに尽力したい」と語った。

 ◆5区

 ◇谷さん、盤石の5選

 自民前職の谷さんが5選を果たした。自民支持層に加え、推薦を受けた公明支持層や各種団体からの支援も集め安定した態勢で臨み、街頭演説や個人演説会で国政での実績や政策をアピール。5区での候補者擁立を見送った民主の支持層や、無党派層も取り込み優位に戦いを進めた。谷さんは豊岡市の事務所で、背広に長靴姿で演台に立ち「地域まで行き渡る景気回復、地方創生に取り組む。おごることなく、謙虚に臨んでいく」と語った。

〔阪神版〕

2711チバQ:2014/12/15(月) 23:05:52
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk28010297000c.html
2014衆院選:自民、1減7議席 民主、維新1議席 公明2、8区守る(その4) /兵庫
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆7区

 ◇山田さん、手堅く再選 「働く人が希望持てる国に」
 自民前職の山田さんが、他の4人を破って再選を果たした。元銀行員の経験を生かして、経済政策を軸にした選挙戦を展開。「地方や中小企業にも景気回復を実感できるようにする」などと訴え、アベノミクスの継続を主張。保守層だけでなく無党派層にも支持を広げた。当選の報が届くと、山田さんは西宮市内の事務所で支持者と万歳を繰り返し「経済政策をしっかりと進めていく。一生懸命働いた人が希望を持てる国にしていきたい」と抱負を語った。

 ◇大前さん挑戦実らず
 兵庫県議を急きょ辞職し、立候補した無所属新人の大前さんが落選した。所属していた自民を除名されての挑戦。元衆院議員の父の地盤を引き継ぎ、国政への転身に支持者の理解を求めた。しかし、自民の支持層の一部しか取り込めず、無党派層への浸透も広がらなかった。支持者を前に大前さんは「私の力不足。今後も女性が輝ける社会を目指し、努力を続けたい」と再起を誓った。

〔三田版〕

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk28010276000c.html
2014衆院選:自民、1減7議席 民主、維新1議席 公明2、8区守る(その5止) /兵庫
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 第47回衆院選は14日投開票された。県内12小選挙区では、維新が1区で自民との接戦の末に議席を獲得した。維新の県内小選挙区での議席獲得は初めて。全国的に勢いを見せた自民だったが、県内では前回選より一つ減らし7選挙区勝利に終わった。公明は2、8区の議席を守った。維新以外の野党は11区で民主が議席を死守。次世代、共産は小選挙区で議席を得られなかった。県内の当日有権者数は453万5145人。投票率は50・86%(前回58・59%)だった。【衆院選取材班】

 ◆11区

 ◇松本さん、激戦制し6選
 民主前職の松本さんが自民新人の頭師さんらとの激戦を制した。姫路市安田の事務所では集まった支援者が6選を喜んだ。前回衆院選に続き、今回も民主公認の松本さんには「逆風」の選挙戦だった。衆院解散前に小選挙区県内唯一だった民主議席を守ろうと、陣営は「松本党」を強調。政党色より候補本人を前面に出した。自民衆院議員だった父から受け継いだ地盤や石見利勝・姫路市長の事実上の支援もあり、党派を超えて票を集めた。

 ◆10区

 ◇渡海さんが8選
 自民前職の渡海さんが維新、共産の新人を降し、8選を果たした。加古川市内の事務所には父元三郎さんの時からの後援会の人たちや県議、市議らが集まり、「当確」に沸いた。選挙期間中は「アベノミクスを広げ、経済対策に全力を挙げる」「団塊世代の一人として未来への責任を果たす」と思いを訴えてきた。中盤以降は、自民圧勝報道に警戒感を強め、「小選挙区制は何が起こるか分からない」と陣営を引き締めたことも奏功した。

〔播磨・姫路版〕

2712チバQ:2014/12/15(月) 23:06:33
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk30010227000c.html
2014衆院選:1区逆風も民主死守 有権者の選択肢少なく(その1) 自民、小選挙区と比例で3議席 /和歌山
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 衆院選は14日投開票され、1区では民主前職の岸本周平さんが2012年の前回選に続いて議席を死守し、全国の自民大勝の流れに一矢を報いた。2区、3区はいずれも自民前職の石田真敏さんと二階俊博さんが圧勝した。1区で岸本さんに敗れた自民前職の門博文さんは前回選に続いて比例代表で復活当選した。小選挙区の全県での投票率は51・05%で、前回選より10・32ポイント下がり過去最低を更新した。【衆院選取材班】

 ◆1区

 ◇岸本さんが3選
 岸本さんは全国で自民党が大勝する逆風の中、300票差で制した前回選より差を広げて議席を守った。和歌山市舟津町の事務所では、当選の知らせに支持者から大歓声が上がった。壇上の岸本さんは大きく息を吸い、「奇跡とは思っていない。アリのような小さな力が(社会を)変えていく。本当にありがとうございました」と深々と頭を下げた。

 選挙戦ではたすきやのぼりに政党名を入れず、個人を強調した戦いを展開。国民年金の株式運用や閣議決定による憲法解釈の変更など政府を批判、教育支援を重視する長期的な地域活性化を訴えた。追い上げムードになってからは自転車で走り回り、夜遅くまで街頭に立って無党派層の支持も掘り起こした。

 ◇門さん当選に安堵 前回に続き比例復活
 門さんの比例代表での復活当選の知らせに、和歌山市北汀丁の事務所では安堵(あんど)の声が広がった。門さんは「2度目の挑戦も残念ながらかなわなかったが、比例でもらった議席を大切に和歌山のために地道に活動を続けたい」と述べた。

 選挙戦では元ホテル運営会社社長の経歴を生かし、カジノを核とする総合リゾート開発で関西国際空港から外国人観光客を呼び込む地域振興策などを訴えた。安倍首相も序盤に来県するなど党の手厚い支援も受け、歌手の松山千春さんなどの応援も受けて無党派層への浸透を図った。

 ◆2区

 ◇石田さん盤石6選
 石田さんは危なげなく6選を決め、多くの支持者や首長らが集まった岩出市高瀬の事務所そばの駐車場に大きな拍手に迎えられて登場。「準備期間も短く、非常に難しい選挙だった。地方創生やインフラ整備、防災などをやってもらいたいという皆さんの声を受け止め、これからも頑張っていきたい」と笑顔で語った。

 選挙戦では県議や海南市長を歴任してきた実績に加え、党の税制調査会や国家戦略本部などで幹部を務めた経験を強調。今回から2区に編入された有田市にも盛んに足を運び、防災や高齢化に対応したインフラ整備などにも取り組むと約束した。石破茂・地方創生担当相らの応援も受け、党派や年代を超えて幅広い支持を受けた。

 ◇阪口さん浸透せず 橋下氏応援も伸び悩む
 阪口さんの海南市藤白の事務所では、詰めかけた支持者らが沈んだ表情を見せた。阪口さんは「力が及ばず申し訳ない。これからも、しがらみのない政治活動を貫いていきたい」と肩を落とした。

 選挙戦では突然の解散で陣営スタッフも少ない中、広い選挙区内を精力的に歩き回った。前回選直前に維新に移ったことで反発を受けた古巣の民主の支持層にも浸透を図り、終盤に駆けつけた橋下徹・党共同代表の街頭での応援演説には1000人を超す聴衆が集まる盛り上がりを見せたが、大きな得票には結びつかなかった。

 ◇便利な図書館内投票 駐車場整備に課題も
 ○…投票所は県内に845カ所設けられた。そのうちの一つ、県立図書館内(和歌山市西高松1)の投票所では、本を借りたり、館内の催しに参加したりするのに合わせて投票する人の姿が目立った。図書館は先月の知事選でも投票所になっており、駐車場や駐輪場の警備を担当した畑中和男さん(74)は「知事選よりも関心が高まっているのか、足を運ぶ人が多いような気がする」と話した。ただ、駐車場の満車表示を見て「どれくらいかかりますか」と畑中さんに尋ねてそのまま引き返すドライバーもいたといい、「何か対策が必要なのでは」と語った。

2713チバQ:2014/12/15(月) 23:06:53
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 ■解説

 ◇有権者は政権注視を
 自民党への全国的な追い風の中、民主の岸本周平氏が前回選同様に1区で議席を死守した。前回300票だった門博文氏との得票差をさらに広げたが、党名をほとんど出さずに戦った岸本氏の選挙戦からは、民主がそのまま支持を得たとは言い難い。自民や公明に比例票を投じた与党支持層の中にも、小選挙区では岸本氏を支持する個人票が相当数あったと言うべきだろう。
 民主も維新も県内での候補擁立は1選挙区ずつにとどまり、はっきりした存在感を示すことはできなかった。逆に争点を経済政策一本に絞った自民は今回も2区、3区で圧勝したものの、この投票率の低さをみると、有権者が与党の政策に全権委任したとは言えない。小選挙区の候補者8人中7人が前回選と同じ顔ぶれになるなど、選択肢が乏しかったことも投票率低迷に拍車をかけた。長期的な影響の大きい原発再稼働や集団的自衛権行使の是非が十分に議論されたとも思えない。

 ただ、全国では与党が大勝し、今回の結果を受けて「政策に全面的信託を得た」ととらえるだろう。監視する野党の議席数が伸びず、今後、私たち有権者にはこれまで以上に政権を注視していく覚悟が求められる。【稲生陽】

2714チバQ:2014/12/15(月) 23:07:26
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk30010246000c.html
2014衆院選:1区逆風も民主死守 有権者の選択肢少なく(その2止) /和歌山
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆3区

 ◇二階さん圧倒11選
 二階さんは田辺市上屋敷2の事務所で首長、県議や大勢の支持者と握手を交わして万歳三唱。「和歌山県が生み出した国土強靱(きょうじん)化という構想を日本全国にお認めいただいている現状だが、それを具体的に発展させていかなくてはならない。これからの大きな仕事だと思っている」とあいさつし「最初の選挙の時の気持ちに立ち返って、11回目の当選をかみしめ、皆さんの期待に応えていきたい」と力を込めた。

 選挙戦では3日間だけ3区に戻り、それ以外は党総務会長として県外の自民候補の応援に飛び回った。その間は地元の首長や県議らが代わりに街頭や個人演説会に立ち、高速道路の紀伊半島一周や防災対策などを訴えて支持を広げた。

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二階俊博(にかい・としひろ) 75 自 前(11)

 党総務会長・国土強靱化総合調査会長▽全国旅行業協会長[歴]衆院議院秘書▽県議▽運輸相▽北海道開発庁長官▽保守党幹事長▽保守新党幹事長▽党総務局長・国対委員長▽経産相▽予算委員長▽中大=[公]

2715チバQ:2014/12/15(月) 23:08:39
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk37010412000c.html
2014衆院選:自民1、3区で勝利 景気回復へ期待 民主、2区で議席守る(その1) /香川
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 衆院選は14日、投開票された。1区は自民前職の平井卓也氏(56)、2区は民主前職の玉木雄一郎氏(45)、3区は自民前職の大野敬太郎氏(46)が小選挙区を制した。全国的に優位な選挙戦を展開した自民が、県内でも1区と3区を制し、2議席を獲得する一方、2区は民主が議席を守りきる形となり、前回(12年)と同じ結果となった。投票率は50・56%(前回59・04%)と過去最低を記録。選挙区別では1区50・06%(同58・90%)、2区53・86%(同60・50%)、3区47・61%(同57・63%)。県内の当日有権者数は81万9924人だった。【衆院選取材班】

 ◆1区

 ◇平井氏、組織で6選
 経験豊富な自民前職の平井氏が堅調に支持を広げ6選を果たした。推薦する公明や約1000の企業・団体の支援を受けながら、党支部の分厚い組織力を生かして順調に票を固めた。「『精神のデフレ』からの脱却が必要だ。景気回復の実感を届ける」とアベノミクス継続への支持を訴え、無党派層にも広く浸透した。

 民主前職の小川氏は「日本の将来を切り開く、本物の改革が必要だ」と社会保障制度などの改革を主張。選挙協力する連合香川の支援を受け、高松市中心部での街頭演説で無党派層への浸透を図ったが及ばなかった。

 共産新人の河村氏は消費増税中止や原発再稼働反対など他候補との違いを強調したが、浸透しなかった。

 ◇「景気回復へ向け全力」
 高松市鹿角町の平井氏の事務所では、夕方から続々と支援者らが集まりテレビの開票速報を固唾(かたず)をのんで見守った。当選の知らせが入ると、待ちわびた支援者から歓声や拍手がどっとわいた。平井氏は「ありがとうございます」と深々と頭を下げた。

 11月には法案作りから関わったサイバーセキュリティ基本法が成立するなど、得意分野のIT関連でも実績を重ねてきた。万歳三唱して花束を受け取った平井氏は「香川創生のため国政に送り出してもらえ、感謝。景気回復の実感を届けるため、全力でまい進する」と決意を述べた。

 ◆2区

 ◇玉木氏、実績で3選
 前回選で逆風の中、小選挙区を死守した民主前職の玉木氏が今回も勝利を収めた。玉木氏は国会議員としてトップクラスの質問数や議員立法数などの実績をアピール。「古里で聞いた声や思いを国会に届ける」と呼びかけ、民主支持層だけでなく、無党派層や他党の支持層からも幅広く支持を得た。

 自民前職の瀬戸氏は、念願の小選挙区勝利に向けて、党組織をフル動員。安倍晋三首相や麻生太郎副総理兼財務相、谷垣禎一幹事長など閣僚や党幹部が続々と応援に入ったが上滑りし、自民の支持層を固めきれず、次点に甘んじた。

 共産新人の佐伯氏は、消費増税ストップや憲法9条を生かした平和外交などを訴え、他党候補との違いを強調したが及ばなかった。

 ◇「皆さんにご恩返しを」
 さぬき市寒川町石田東の玉木氏の事務所には支援者らが詰めかけ、テレビの開票速報を見守った。「当確」の一報が流れると集まった人々から「やった!」と大歓声が起こり、間もなく姿を現した玉木氏が、拍手が巻き起こる中、迎え入れられた。

 民主に逆風が吹き荒れた前回に続き、全国的に自民の優勢が伝えられる中での選挙戦だったが、着実に支持を広げて勝利した。

 集まった人々と万歳で喜びを分かち合った玉木氏は「厳しい選挙を勝ち抜くことが出来た。皆さんにご恩返しができるよう頑張りたい」と意気込んだ。

2716チバQ:2014/12/15(月) 23:09:15
 ◇小川氏、瀬戸氏、比例で復活
 ◇活躍を誓う−−小川氏
 小選挙区で平井氏に敗れた民主前職の小川淳也氏(43)は比例代表四国ブロックで前回に続き復活当選を果たした。高松市上天神町の事務所に復活当選の知らせが届くと、待ちわびた支援者らからは歓喜と安堵(あんど)の声に包まれた。

 突然の解散による時間の限られた厳しい選挙戦で、社会保障制度の抜本的改革など独自の主張を続けてきた。大きな拍手で迎えられた小川氏は「投票してくれた人への感謝と申し訳ない気持ちを決意に変えて、世代交代を成し遂げたい。暮らしに根ざした政治を目指す」と深々と頭を下げて、涙ながらに国政での更なる活躍を誓った。

 ◇「全力尽くす」−−瀬戸氏
 小選挙区で敗れた自民前職の瀬戸隆一氏(49)は、前回に続き比例代表四国ブロックでの復活当選で再選を果たした。坂出市白金町の事務所に当選の知らせが入ると、残っていた支持者からは歓喜と安堵の声が上がった。

 瀬戸氏は、アベノミクス継続への支持を訴える一方で、地方創生に取り組む決意も述べて選挙戦を展開。公示後には長男誕生の吉報も舞い込み、大きく背を押された。

 大きな拍手で迎えられた瀬戸氏はマイクを握り、「小選挙区で勝利できず申し訳ない。しかし、再び国政に送っていただく以上、全力で頑張りたい」と決意を述べた。

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk37010429000c.html
2014衆院選:自民1、3区で勝利 景気回復へ期待 民主、2区で議席守る(その2止) /香川
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆3区

 ◇大野氏、安定の再選
 「地方創生」などを訴え、自民、公明支持層の支援を受けた大野氏が終始安定した選挙戦を展開して再選を果たした。引退した元防衛庁長官の父功統(よしのり)氏の地盤を引き継ぎ、初当選を果たした前回選と違い、突然の解散で支援者回りなどが不十分な面もあったが、危機感を強調し、陣営を引き締めたのが奏功した。

 国政初挑戦となった高田氏は、安倍政権の政策を批判し、消費増税や集団的自衛権行使などの反対を中心に訴え、連合香川の支援を得て無党派層への浸透を図ったが、伸び悩んだ。

 土岐氏は全国的な共産への追い風をばねに、党派を超えて政権に批判的な層の支持を取り込もうとしたが、及ばなかった。

 ◇「地方創生・人口減対策を」
 観音寺市本大町の大野氏の事務所では、テレビで「当選確実」の一報が流れると、詰めかけた大勢の支援者からは喜びの歓声と拍手が湧き起こった。支持者らと万歳をした大野氏は「皆様のお陰で当選できました」と頭を下げた。

 1期目は、研究者出身の議員として科学技術やイノベーションの分野で実績を積み、豊富な海外経験から党外交に参加する機会もあった。大勢の支援者を前に大野氏は2期目の抱負として、「地方創生と人口減少対策の中長期課題にしっかり取り組みたい」と述べ、気持ちを引き締めていた。

2717チバQ:2014/12/15(月) 23:10:07
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk40010200000c.html
2014衆院選ふくおか:自民、全選挙区で勝利 野党共闘、実らず(その1) /福岡
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 県内11小選挙区に35人が立候補した衆院選が14日投票され、即日開票の結果、追加公認を含めて自民の前職11人全員が当選し、前回衆院選に続いて県内の全小選挙区を自民が独占した。投票率が伸び悩む中、組織力に勝る自民が手堅く支持組織の票をまとめ、野党を引き離した。

 前回県内の議席を失った民主は、福岡都市圏と北九州市で元職6人を擁立。4区に前職を立てた維新、11区に新人を立てた社民ともそれぞれ県レベルで協力し「反自民」票の取り込みを狙ったが、小選挙区での野党共闘は空振りに終わった。ただ民主、維新は比例九州ブロックで復活当選し、勢力回復に向けて一定の足掛かりとなった。

 全小選挙区に候補を擁立した共産は小選挙区でこそ議席を獲得できなかったが、比例票を伸ばし、9区の新人が議席を確保した。

 各党の地方議員などが候補者の支援でフル活動した今回の衆院選の結果は、県政界の勢力図を決める来春の統一地方選に影響する可能性がある。【井本義親】

 ◆2区

 ◇鬼木さん、接戦制す 稲富さんら振り切り再選
 自民前職の鬼木誠さん(42)が民主元職の稲富修二さん(44)らの追い上げを振り切り、再選。福岡市中央区の事務所に集まった大勢の支援者が喜びを分かち合った。

 鬼木さんは、選対本部長を務めた山崎拓・元自民党副総裁の後継として保守系の県議や市議の手厚い支援を受け選挙戦を展開。街頭などで、アベノミクスの継続を強調し「地方の景気を回復させ財政再建する」と呼び掛けた。また、推薦を受けた公明との連立による安定した政権運営をアピール。個人演説会では公明の議員と共に支援を呼びかけた。企業・団体の支援者約1000人を集めた集会も企画し、幅広く支持を得た。

 稲富さんは、前回選挙後も党の支持率が低迷する中、朝のつじ立ちを続けるとともに地域行事にも積極的に参加するなど、地道に個人の支持を広げた。県レベルで推薦を受けた維新、社民の野党統一候補として「反自民の受け皿」を強調。重点区と位置づけた党も幹部を積極的に送り込んでてこ入れしたが、党への不満をぬぐいきれなかった。

 共産新人の倉元達朗さん(47)は「安倍暴走政治をストップさせる」と訴えたが、十分に広がらなかった。【下原知広】

 ◆1区

 ◇激戦 自民が追加公認、井上さん笑顔 山本剛さんら及ばず

 自民が追加公認した前職、井上貴博さん(52)が親子3代で県議を務めた地盤を固め、民主元職の山本剛正さん(42)らを制して再選を決めた。自民分裂で三つどもえの激しい選挙戦となったが、最後は組織力と知名度に勝る井上さんが逃げ切った。

 井上さんは前回選で、7期連続して議席を守っていた民主の元環境相、松本龍さん(63)を破った。しかし前回1区での自民公認を見送られて比例九州で初当選した前職の新開裕司さん(46)が1区での出馬を譲らず、2人とも無所属での立候補となった。前回の8区から国替えした山本さんも加わり、3人は激しいデッドヒートを展開した。

 井上さんは麻生太郎副総理が全面的にバックアップした。選挙戦最終盤には安倍晋三首相の昭恵夫人も応援に駆け付け、政府とのパイプの太さを強調。アべノミクスや、安倍政権下でスタートした福岡市の国家戦略特区の継続を訴えて再選を果たした。同市の高島宗一郎市長の支援も受けた。

 山本さんは「歴史ある1区に再び民主の旗を立てたい」と訴えて民主支持層を固め、自民分裂も追い風となった。海江田万里党代表ら幹部が相次いで応援に入って、一定の支持を広げた。

 新開さんは自身が秘書として仕えた古賀誠・元自民党幹事長をはじめ、地元議員らの支援を受け、公明票の一部を取り込んだが、自民支持層に浸透しきれず届かなかった。【中山裕司】

2718チバQ:2014/12/15(月) 23:10:30
◆3区

 ◇古賀さんが大勝 藤田さんら引き離し再選
 自民前職の古賀篤さん(42)が民主元職の藤田一枝さん(65)らを退けて再選。当選確実の報を受けて、事務所は歓喜の輪に包まれた。

 財務省出身の古賀さんは政界を引退した太田誠一元農水相の地盤を引き継ぎ、2012年の前回選で初当選。1期目の2年間は国会審議の傍ら週末を福岡で過ごし、地元の催しに参加するなどして知名度アップに努めた。

 今回は推薦を受けた公明、県農政連の後押しもあり、組織戦を展開。アベノミクスの継続や少子化対策の推進を訴え、自民、公明支持層の他、年の近い子育て世代など無党派層の一部にも支持を広げた。

 藤田さんは満足な国会審議もなく集団的自衛権の行使容認が閣議決定されたことなど「自民1強」政治への批判で無党派層の支持を得たが、全体に広がりがなかった。

 共産新人の川原康裕さん(33)は反自民票の受け皿になり得ず埋没した。【平川哲也】

 ◆8区
 ◇麻生さん安定12選 知名度や組織力生かす

 自民前職の麻生太郎さん(74)が安定した戦いぶりで共産新人の河野祥子さん(34)を破り、12回目の当選を飾った。

 小選挙区制に移行して7回目の今回、初めて民主が候補者を立てず、自共一騎打ちの構図になった。麻生さんは安倍内閣の要の閣僚で、しかも派閥のリーダーという立場のため、選挙期間中の地元入りは公示日の2日のみ。財務相としての公務のほか若手議員の応援で全国を飛び回った。陣営は本人不在の選挙戦を迫られたが、抜群の知名度と組織力で自公支持層をまとめ野党支持層や無党派層にも支持を広げた。

 初めての選挙が国政挑戦となった河野さんだが、出馬が決まったのは解散の直前。女性の視点も交えながらアベノミクス批判や消費税引き上げ反対、原発再稼働反対などを訴えたが及ばなかった。【平山千里】

 ◆4区

 ◇宮内さん、手堅く 河野さんは比例で笑顔
 自民前職の宮内秀樹さん(52)が幅広い支持を集め、維新前職の河野正美さん(53)らを破って再選を果たした。公明の他、農政連や商工会など多くの団体・企業から推薦を取り付け、終始優位に戦いを進めて議席を守った。河野さんは比例で復活当選した。

 宮内さんは安倍政権を信任するかどうかが争点と強調。「日本が元気になる流れを止めてはいけない」と訴え、無党派層にも浸透した。甘利明経済再生担当相や菅義偉官房長官らも応援に入り、アベノミクス効果をアピールして支持を広げた。

 河野さんは、候補擁立を見送った民主の推薦を受け県レベルで共闘。「自民の暴走を食い止めるために野党勢力の結集を」と訴えた。民主票の掘り起こしや無党派層への浸透を図ったが、及ばなかった。

 共産新人の新留清隆さん(59)は反自民の受け皿として消費増税の中止や原発ゼロ、沖縄の基地問題などを訴えたが浸透しきれなかった。【柴田種明】

 ◆11区

 ◇武田さん盤石5選 藤中さん、票伸ばせず
 自民前職の武田良太さん(46)が、社民新人の藤中寛之さん(40)と共産新人の山下登美子さん(61)を降し、5回目の当選を果たした。

 副防衛相や党県連会長などを務めた武田さんは「税金は下げて福祉は手厚くしろ、と言うような無責任な政党に国は任せられない」と、政権与党としての存在感をアピール。行政区ごとの「世話人」を通じてこまめに地盤を固め、多くの企業・団体の推薦も受けるなど盤石の態勢で臨んだ。推薦を得た公明の支持層も手堅くまとめ、維新など他党支持層や無党派層にも食い込み、悲願の「大臣になれる資格の切符」を手に収めた。

 藤中さんは県内唯一の社民公認で、吉田忠智党首や福島瑞穂副党首、県内で共闘する民主の大久保勉県連代表が来援。だが、公示直前の出馬表明という出遅れなどが響き、支持が広がらなかった。3度目の国政挑戦となった山下さんは前回より躍進したが及ばなかった。【荒木俊雄】

2719チバQ:2014/12/15(月) 23:11:11
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk40010325000c.html
2014衆院選ふくおか:自民、全選挙区で勝利 野党共闘、実らず(その2止) /福岡
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆6区

 ◇鳩山さん圧倒、抜群の安定感で13選
 「安倍政権の応援団長」を自認する自民前職の鳩山邦夫さん(66)が各種団体の支援も受け、抜群の安定感で13選を果たした。

 鳩山さんは選挙期間中、他候補の応援で全国を飛び回ったが、後援会組織が毎夜、個人演説会を開催。「圧倒的な得票で国会へ」を合言葉に、最後まで活発に運動した。

 普段からこまめに活動していることもあり、東京から国替えして4度目の選挙ながら、すっかり「地元の顔」に定着。無党派層も取り込みながら、固い地盤を見せつけた。

 小選挙区制度が導入されてから初めての自共対決で、共産新人の金子睦美さん(53)は「政権の暴走にストップをかける」を合言葉に反自民票の受け皿を狙った。遊説を中心に消費増税反対など党の政策を訴えたが、急な解散で準備不足もあり、十分に浸透しなかった。【上村里花】

 ◆9区

 ◇三原さん堅実7選 緒方さん、真島さん比例復活
 自民前職の三原朝彦さん(67)が7選を果たした。民主元職の緒方林太郎さん(41)と共産新人の真島省三さん(51)も比例で復活当選した。

 三原さんは当初、来年1月25日投開票の北九州市長選の候補擁立をめぐり、県議や市議が独自候補擁立派と北橋健治市長支持派に分かれて争った影響が懸念された。突然の解散で、企業・団体の推薦取り付けも大幅に遅れ、緊急会議を開いて働きかけの徹底を確認する場面もあった。

 ただ、今回初めて選対本部相談役に新日鉄住金会長が就任したのをてこに、かつて民主支持が多かった地場企業を精力的に回った。議員や後援者ごとに色分けした支持者カードを使い、決起大会への動員も徹底した。これまで本格的な支援を得られなかった地域有力者へも食い込み、出遅れを盛り返した。

 緒方さんは前回の落選以降、徹底的な地域回りを続け、約1万5000人の地元有権者と会ってきた実績を強調。行政改革の徹底や、現政権の集団的自衛権の行使容認を批判して支持を広げ、国政に返り咲いた。

 真島さんも消費増税の中止、働く人や中小企業の収入安定などを訴えて一定の支持を得て、初当選を果たした。【祝部幹雄】

 ◆7区

 ◇藤丸さん大差 強固な保守地盤で再選
 自民前職の藤丸敏さん(54)が強固な保守地盤を背景に、共産新人の江口学さん(40)を大差で破り、再選を果たした。小選挙区制度が導入されて以降、自民候補が選挙区を制するのは、7回連続。

 前回、古賀誠元自民党幹事長の後継として全面支援を受けて初当選した藤丸さん。今回も古賀氏から引き継いだ後援会が序盤から活発な運動を繰り広げ、無党派層にも浸透した。企業や業界団体回りも精力的にこなし、古賀氏の秘書として長年培った中央省庁などとのパイプを強調。街頭や個人演説会で「アベノミクスはこれから地方経済に波及する。地方創生のために働かせてほしい」と訴えた。

 江口さんは「アベノミクスで庶民の暮らしは良くならない。格差を広げる政治をやめよう」と訴えたが、共産支持層以外への広がりを欠いた。【近藤聡司】

 ◆5区

 ◇原田さん、実績7選 楠田さんらの挑戦退ける
 自民前職の原田義昭さん(70)が民主元職の楠田大蔵さん(39)との5度目となる対決を制し、7選を果たした。

 原田さんは「誇れる国家 強い経済」を訴え、医師会、薬剤師会、商工会など約250団体の推薦を取り付けて幅広く浸透。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉で懸念される農業者票も米など重要5品目を守ると訴え、県農政連の推薦を得て乗り切った。高齢多選批判も自公の固い地盤に支えられた盤石の戦いではねのけた。

 楠田さんは、細野豪志元党幹事長の「私の右腕としてもう一度国政に送って」との手紙をビラやはがきに刷り込みPR。労組など60団体の推薦も得て駅頭などで支持を訴えた。しかし、離党、公示直前の復党への理解が十分得られず、維新支持層や無党派層には浸透しきれなかった。

 共産新人の田中陽二さん(58)は2回目の選挙戦、消費増税反対などで一定の支持を得た。【勝野昭龍】

2720チバQ:2014/12/15(月) 23:11:29
◆10区

 ◇山本幸さん万全、城井さんら破り7選
 自民前職の山本幸三さん(66)が、民主元職の城井崇さん(41)らを破り、7選を果たした。

 山本さんは前回11区から10区に移り、2度目の戦い。11区時代に反目していた公明との連携を今回は深め、推薦を早々と取り付けた。前回比例に回った前職を支援した地元の医師、歯科医師、薬剤師各団体の会合にも出席するなど市内の各種団体、その傘下企業を徹底して回り、組織票を手堅くまとめた。演説ではアベノミクスの仕掛け人であることをアピールし、消費増税延期の必要性を訴えて、野党批判票も取り込んだ。

 前回5万5000票だった城井さんは民主党への信頼を回復するまでに至らなかった。企業や団体回りを繰り返したほか、自らの生い立ちに重ねて、アベノミクスの恩恵を受けにくい若者、子育て世代に支持を訴えたが、無党派層への浸透が進まなかった。

 共産新人の高瀬菜穂子さん(54)は、共産支持層を固め、自民批判票を集めたが及ばなかった。

 元自民県議の前職、佐藤正夫さん(59)は、所属していたみんなの党が11月末に解党したことが響いた。無所属で立候補したが、支持の広がりに欠けた。【宍戸護】

2721チバQ:2014/12/15(月) 23:12:12
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk41010255000c.html
2014衆院選・さが:民主、1区を激戦で奪還 2区は自民新人(その1) /佐賀
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 14日投開票の衆院選で県内小選挙区は1区で民主前職、2区で自民新人が当選を決め、1議席ずつ分け合った。1票の格差是正に向けた「0増5減」に伴い選挙区が三つから二つに減り、初めての衆院選だった。1区は民主前職の原口一博さん(55)=社民県連支持=が接戦の末、自民前職の岩田和親さん(41)=公明推薦=と共産新人の古賀誠さん(29)を抑え、7回目の当選を決めた。2区は前知事で自民新人の古川康さん(56)=公明推薦=が民主前職の大串博志さん(49)=社民県連支持=と共産新人の御厨(みくりや)さとみさん(33)を大差で破り、初当選した。旧2区から比例九州に転出した自民前職の今村雅弘さん(67)は当選した。比例九州に重複立候補した岩田さんと大串さんは復活当選した。当日有権者数は68万935人。投票率57・77%(前回61・86%)で過去最低だった。

 ◆1区

 ◇原口さん「奇跡の7選」
 民主の原口さんが自民岩田さんと共産古賀さんを破り、7回目の当選を決めた。支持者が詰め掛けた事務所で「よくやった」「おめでとう」と歓声や拍手が湧き起こった。

 原口さんは今夏、右脚を骨折して、入院中に解散を迎えた。療養中の身を押して登壇した事務所では「ベッドから一歩も動けない中で、どうしてこんなに得票をいただけたのか。奇跡の選挙、奇跡の勝利だ」と、元気な姿で喜んだ。

 選挙戦は、あまり外出できない本人はインターネットを通じて政策提言などを発信した。各地で開いた個人演説会では本人に代わり長男や、応援の民主参院議員らが地域主権改革などを訴えた。

 岩田さんは公明の推薦やJAグループ佐賀の政治団体・県農政協議会など業界団体の支援を受け、選挙中、安倍晋三首相も応援に駆け付けた。吉野ケ里町や佐賀市三瀬村など新たに1区に加わった地域を巡り、知名度アップを図ったが、及ばなかった。

 古賀さんは連日の街頭演説で党の政策を訴えたが、十分に支持が広がらなかった。【松尾雅也】

 ◇岩田さん、復活で再選
 比例九州に重複立候補していた自民の岩田さんが復活当選し、2回目の当選を果たした。小選挙区では前回2012年に破った民主の原口さんに今回は接戦の末、突き放され、涙をのんだ。復活当選の知らせが入ると、佐賀市の事務所に集まった支持者から「よし」と声が上がり、陣営幹部もほっとしていた。

 岩田さんは「責任をしっかりと全うするために精進をしていきたいと決意している」と硬い表情で述べた。選挙戦では党幹部が次々応援に駆け付けたが、新区割りで農村部などに区域が広がり、知名度不足が響いた。【松尾雅也】

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2722チバQ:2014/12/15(月) 23:12:38
 ■解説

 ◇安倍政権への不安感か
 1票の格差是正に向けた「0増5減」で小選挙区が3から2に減ったうえ、安倍晋三首相の突然の解散で各陣営はもとより、有権者も振り回された衆院選だった。慌ただしさの中、1区は民主前職、2区は自民新人が当選した。前回の自民の3議席独占が崩れ、与野党で議席を分けた。

 安倍首相は「アベノミクスへの評価」を解散総選挙の大義に位置づけた。だが、佐賀県は10月の有効求人倍率(季節調整値)が全国の1・10を大きく下回る0・88になるなど、現実に好景気の実感は乏しく、将来のアベノミクス効果自体をイメージしにくい状況だ。

 1区では入院中の民主の原口さんが、自公の組織戦を展開した岩田さんを振り切った。原口さんの個人人気の高さはあるが、岩田さん惜敗の理由は、安倍政権の経済政策への疑問や、集団的自衛権行使など強気一辺倒な姿勢への有権者の不安の表れではなかろうか。

 2区の自民の古川さんは約11年半の知事の実績に加え、引退した自民重鎮の保利耕輔氏の全面支援を受け、初当選した。決め手は前知事の知名度と“保利ブランド”のお陰といえる。不景気の中、決して安倍首相が信任された結果とは捉えがたい。

 県には、玄海原発再稼働、佐賀空港へのオスプレイ配備計画、国営諫早湾干拓事業の開門問題−−など課題は山積だ。選挙戦では野党候補も含め、これら県民に身近な課題について具体的な論戦が少なかった印象だ。新議員には国家レベルだけでなく、地域に目を向けた活動に期待したい。【松尾雅也】

http://senkyo.mainichi.jp/news/20141215ddlk41010263000c.html
2014衆院選・さが:民主、1区を激戦で奪還 2区は自民新人(その2止) /佐賀
毎日新聞 2014年12月15日 地方版

 ◆2区

 ◇古川さん、地の利生かす
 自民、古川さんの支持者が集まる唐津市のホテルの会場に当選確実の一報が伝わると、大きな拍手が起こった。古川さんは「当選できたのは皆様のお陰です」と頭を下げ、感謝した。3期目途中まで務めた知事の経験を生かすと強調し「日々の活動、国政において期待される活動を実現していきたい」と決意を語った。

 任期を約5カ月残しての知事辞職に野党県議らから「県政の投げ出しだ」と批判を受けたが「経験を別のステージで実現させる。いかにしたら地方が良くなるかで頑張りたい」と訴え、巻き返した。2区の拠点都市の唐津市出身の地の利に加え、圧倒的な知名度と、引退した自民重鎮の保利耕輔氏の後ろ盾で、選挙戦を優位に展開した。公示1週間前の出馬表明で出遅れはあったが、終盤には安倍晋三首相も応援に入り、組織をまとめ上げた。

 旧2区が地盤の民主、大串さんは草の根運動を展開、選挙中、民主の大臣経験者らが応援に入ったが、唐津市など旧3区で十分に浸透できなかった。共産の御厨さんは原発再稼働反対やアベノミクス批判を訴えたが、及ばなかった。【石井尚】

 ◇「国民目線受け止める」大串さん、復活で4選−−古川さん追うも
 比例九州に重複立候補していた元首相補佐官で民主の大串さんが復活当選を果たした。比例名簿1位に登載され、復活の可能性が高かったが、2区では前知事で自民の古川さんを懸命に追った。旧3区の県北西部など民主支持層が少ない地域でも、個人人気で食い込みを図った。

 復活当選が決まると、江北町の事務所に詰めかけた支持者から大きな拍手と歓声が上がった。大串さんは「皆様のお支えに心から感謝申し上げたい。小選挙区で結果を残せなかったのは私の力不足。国民目線をしっかり受け止める政治を力強く進めていく」と誓った。【生野貴紀】

2723チバQ:2014/12/15(月) 23:20:13
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2014121500756
得票2倍でも涙=高得票落選・低得票当選【14衆院選】


 衆院選の小選挙区当選者のうち、最も得票が少なかったのは維新の党の丸山穂高氏(大阪19区)の5万6119票だった。一方、自民党の船橋利実氏(北海道1区)は丸山氏の2倍近い10万5918票を獲得しながら、民主党候補に惜敗した。
 船橋氏は相手候補の得票数に対する自身の得票割合を示す惜敗率が91.0%だったが、比例北海道で次点となり、復活当選も果たせなかった。
 民主党の海江田万里氏(東京1区)も高得票落選者の1人で、8万9232票を得たものの苦杯を喫した。
 小選挙区当選者の中で最多得票は、自民党の小泉進次郎氏(神奈川11区)の16万8953票。次いで河野太郎氏(神奈川15区)の15万5388票だった。
 比例復活組の最少得票は、維新の横山博幸氏(愛媛2区)の2万2677票。比例四国ブロック名簿で別の同党候補者と同一順位だったが、惜敗率で上回り復活当選した。

◇高得票落選・低得票当選上位5人
【高得票落選者】
 10万5918票 船橋利実 (自民、北海道1区)
  9万4975票 勝部賢志 (民主、北海道5区)
  8万9232票 海江田万里(民主、東京1区)
  8万7584票 末松義規 (民主、東京19区)
  8万6252票 山岡達丸 (民主、北海道9区)
【低得票当選者(比例復活除く)】
  5万6119票 丸山穂高 (維新、大阪19区)
  5万6856票 小熊慎司 (維新、福島4区)
  5万7168票 村上誠一郎(自民、愛媛2区)
  5万7935票 赤嶺政賢 (共産、沖縄1区)
  5万9280票 大島理森 (自民、青森3区)
【低得票比例復活者】
  2万2677票 横山博幸 (維新、愛媛2区)
  2万4275票 斉藤和子 (共産、千葉4区)
  2万6443票 真島省三 (共産、福岡9区)
  3万1478票 清水忠史 (共産、大阪4区)
  3万4293票 勝沼栄明 (自民、宮城5区)
(2014/12/15-12:06)

2724チバQ:2014/12/15(月) 23:30:01
加藤鮎子
宗清皇一
仲里利信 

もう一人誰ですか・・・?
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2014121500603
新人当選者が激減=世襲議員は23.6%【14衆院選】


 衆院選の新人当選者は小選挙区4人、比例代表39人の計43人だった。全議員に占める新人比率は9.1%で、前回選挙から29.3ポイントの大幅減となった。自民、民主両党が前職、元職議員を多数擁立し、新人候補者(604人)が少なかったことが要因とみられる。
 自民党の新人は15人で同党当選者の5.2%。民主党の新人は金子恵美氏(比例東北)だけだった。
 一方、父母、義父母、祖父母のいずれかが国会議員、または三親等内の親族に国会議員がいて、同一選挙区から立候補した候補者を「世襲」と定義した場合、112人が世襲当選者で全当選者の23.6%を占めた。
 政党別では、自民の91人が圧倒的に多く、同党の31.3%が世襲議員。今回、初当選した加藤鮎子氏は加藤紘一元官房長官の三女だ。 (2014/12/15-10:35)

2725チバQ:2014/12/15(月) 23:32:11
>>2623
http://www.sankei.com/politics/news/141215/plt1412150213-n1.html
2014.12.15 22:34
【衆院選2014】
接戦目立った小選挙区 最少票差は新潟2区の102票 2千票以内の僅差は10選挙区 





 各地で“接戦区”が目立った今回の衆院選で、当落の「差」が最少だったのは新潟2区の102票。しかも2千票以内の僅差で決着がついた選挙区は全295選挙区のうち10に上り、平成24年の前回衆院選(300選挙区)の8より増えた。

 新潟2区は自民党の細田健一氏が7万589票、民主党の鷲尾英一郎氏が7万487票を獲得し、細田氏が辛勝した。鷲尾氏の惜敗率は99・86%で、比例代表北陸信越ブロックで復活当選した。栃木2区の福田昭夫氏(民主)は西川公也農水相(自民)を199票差で退け、北海道7区の伊東良孝氏(自民)は鈴木貴子氏(民主)を225票差で振り切った。

 2千票差以内で敗れた大半の候補が比例で復活当選する中、山形3区の阿部寿一氏は加藤鮎子氏(自民)に1488票差で惜敗したが、阿部氏は無所属のため比例との重複立候補ができず、7万8384票を獲得しながらも落選した。

2726チバQ:2014/12/15(月) 23:32:45
http://www.sankei.com/politics/news/141215/plt1412150211-n1.html
2014.12.15 22:30
【衆院選2014】
揺り戻し?支持層の緩み?「自民300超」はどこへ…





 自民、公明の連立与党は衆院選で3分の2超の議席を確保し、自民単独でも291議席(追加公認を含む)を獲得した。ただ、報道各社の事前の情勢調査では、自民党は300議席を超えるとされていた。情勢報道で「揺り戻し」現象が起きた可能性が浮かび上がってきた。

 報道各社は2日の公示直後から序盤情勢を探り、産経新聞は4日付朝刊で「自民300議席超の勢い」との情勢記事を掲載した。毎日新聞や朝日新聞も同日付で自民党大勝の可能性があるとの見通しを示した。

 その後も報道の傾向に変化はなく、産経が4〜7日にFNN(フジニュースネットワーク)と合同で実施した終盤情勢調査で、自民党は331〜306議席の可能性があると報じた。

 そうした報道で有権者が勝ち馬に乗ろうとする「バンドワゴン効果」が働けば、300議席を大きく上回る可能性もあった。しかし、実際には劣勢と報道された政党や候補者に支持が流れる「アンダードッグ効果」が働いたようだ。

 結果的に各選挙区で接戦が繰り広げられ、産経の終盤情勢の分析で自民党優勢とした選挙区のうち、22選挙区で民主党などの野党候補が勝利した。逆に民主党優勢とした3選挙区は自民党が競り勝った。特に愛知では「自民優勢」とされた3選挙区で民主党が議席を獲得。大阪は、自民党にリードを許していたとみられる維新の党の4人が逆転勝ちしている。

 自民党優勢の報道で同党支持者に「気の緩み」が出たとの見方もある。日大の岩井奉信教授(政治学)は「情勢報道のアナウンス効果で『自民党300議席』の情報が有権者にすり込まれ、自民党支持者が『投票に行かなくてもいいや』という気になった可能性がある」と指摘している。

2727チバQ:2014/12/15(月) 23:35:39
http://www.sankei.com/west/news/141215/wst1412150046-n1.html
2014.12.15 12:17
【衆院選2014】
維新に残る大きなしこり…落下傘の比例1位に「食い逃げ」の反発も





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「維新の党」の開票センターで記者会見をする橋下徹共同代表=14日、大阪市北区のリーガロイヤルホテル大阪(甘利慈撮影)
 14日に投開票された衆院選で、橋下徹大阪市長率いる維新の党は公示前の42議席から1議席減で踏みとどまった。本拠地・大阪の選挙区では5勝と苦戦したものの7人が比例復活。根強い“橋下人気”を背景に底力を見せた。一方、山梨が地盤の小沢鋭仁国会議員団幹事長(60)は比例近畿の単独1位に登載されたおかげで早々と当選を決めたが、惜敗率で次点だった大阪2区の前職、椎木保氏(48)は割を食って落選する形に。執行部が小沢氏を“えこひいき”したことに不満が噴出。党内に大きなしこりを抱えたままの再出発となった。

 ■“国替え落下傘”を共食いした落下傘・小沢氏

 「敗因は自分の得票が及ばなかったことに尽きる。だが、気持ちの整理はつかない」。投開票から一夜明けた15日、椎木氏は、朝から選挙事務所の撤去作業に追われながら、やり切れない感情を吐露した。

 維新政治塾の1期生。茨城県の鹿嶋市役所に勤めながら大阪で開催されていた塾に参加した。2年前の前回選で千葉13区から立候補し、比例復活で初当選を果たした。

 「大阪2区からどうだ」。党幹部から国替えを打診されたのは11月21日の解散の前日。迷わず了承した。「この大阪から日本を変える」という塾の熱気が忘れられず、以前から維新発祥の地である大阪でやりたいと願っていた。

 顔を覚えてもらうため、自転車で走り回って街角で演説。顔は真夏のように日焼けし、「死ぬも生きるも大阪ならという気で戦った」(椎木氏)。しかし、小沢氏の当選には複雑な表情を浮かべる。「このままでは比例近畿1位の『食い逃げ』になってしまう」

■涙の抗議届かず

 小沢氏の優遇は橋下氏の鶴の一声で決まった。

 「比例近畿ブロックの1議席を小沢さんに譲ってほしいんです」

 公示を2日後に控えた11月30日夜、近畿の候補者ら十数人が、大阪市内の党本部に急遽(きゅうきょ)呼び出された。

 橋下氏の突然の提案に出席した若手の一人が「おかしいやんか!」と声を上げた。「その分、近畿ブロックで1議席でも多く取れるように僕も頑張りますから」。橋下氏は幹事長の松井一郎大阪府知事と頭を下げた。中には悔し涙を流して抗議した出席者もいたが、決定は覆らなかった。

 大阪が地盤の維新にとって、比例近畿1位は確実に取れる「特等席」。ただ、維新に追い風が吹かない今回は厳しい戦いになるのは目に見えており、焦りを感じた候補者らが猛抗議するのは当然だった。

 ■「『経験』が必要」

 12月14日夜、大阪市内の維新開票センターでの会見で、松井氏は「維新に一番足りない『経験』という部分が(当選8回の)小沢さんにはある。今回は必要な人だということで、国会に帰れる処遇をした」と述べるにとどめた。ただ、維新関係者は「山梨1区で勝てそうにないと踏んで、松井に泣きついた」と明かす。

 一度生まれた不公平感はくすぶり続ける。接戦を制した議員の一人は選挙中から「殴ってしまいそうだ」と小沢氏に対する怒りを隠さなかった。他の候補者からも、「卑怯(ひきょう)者」「今度会っても絶対に口をきかない」と非難の嵐が起きた。小沢氏が再び、国会議員団の役職を務めるかどうかも含め、波乱の再スタートとなった。

2728チバQ:2014/12/15(月) 23:36:58
http://www.sankei.com/west/news/141215/wst1412150082-n1.html
2014.12.15 21:10
【衆院選2014】
橋下共同代表への期待感か、底力か?! 維新、比例で巻き返し 都構想に活路 





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維新の党の開票センターで、記者会見する橋下共同代表=14日夜、大阪市内のホテル
 衆院選で劣勢が伝えられていた維新の党が議席1減で踏みとどまった。本拠地の大阪では選挙区の多くを落としたものの、自民を大幅に引き離す比例票をたぐり寄せ、復活当選につなげていった。在阪の維新、他党関係者の間では自公政権を選んだ有権者にも、橋下徹共同代表(大阪市長)への期待感があり、維新の比例票が積み重なったとの見方が広がる。看板施策「大阪都構想」の実現をかけて来春の統一地方選に臨む維新はこの票の厚みに活路を見出そうとしている。

  ■  ■  ■

 14日午後11時50分ごろ、大阪4区で敗れた維新新人、吉村洋文氏(39)の比例復活を伝えるテレビの速報に陣営関係者たちは「よっしゃー」と叫んだ。吉村氏は夫人や支援者らとバンザイを繰り返し、「名前も顔も知られていない中で、比例で押し上げていただいた」と喜んだ。

 維新は大阪の選挙区に14人の候補者を擁立したが、5勝9敗と振るわなかった。しかし府内では比例票の約32・4%にあたる約114万3600票を獲得、比例第一党となって7人の比例復活を果たした。

 旧日本維新の会の分党、旧結いの党との合流を経たことや投票率の違いなどから単純比較はできないが、全国的に伸び悩んだ昨年の参院選より3・7ポイント上積みし、旋風を巻き起こした前回衆院選に3・5ポイント差まで迫った。

 近畿ブロック全体でも約26・1%を占め、1位の自民と2・8ポイント差。各陣営の応援に駆け回った維新の地方議員たちは異口同音に「選挙区では候補者は支持されなかったが、橋下徹への信任票が積み上がった」と分析する。

 民主陣営の関係者は、劣勢と報道された政党や候補者に支持が流れる「アンダードッグ効果」があったとの見方を示す。「『自民の圧勝は良くない』と比例票でバランスを取ろうとした。その受け皿として選ばれたのが民主ではなく、維新だった。橋下氏の影響力は強い」と声を落とした。

  ■  ■  ■

 「維新の比例票をみれば、絶対に無視できないはずだ。住民投票で決着すべきだ」。14日夜、大阪市内のホテルに設けられた維新の開票センターで、橋下氏は都構想に反対する府議会、市議会の他党を強く牽制した。

 都構想の設計図にあたる協定書議案が10月の府市両議会で他党の反対で否決され、都構想の是非を問う住民投票には進まなかった。「住民投票に判断を委ねるべきか」を問う新たな住民投票を求める署名活動を維新の支持団体が近くスタートさせるが、他党は「否決で協定書は廃案になった」と強硬姿勢を崩さない。

 こうした状況下で橋下氏が打開策の「王道」とするのは、統一選で両議会の過半数を獲得し、再提案した協定書議案を可決するという戦略だ。橋下氏と維新幹事長の松井一郎氏(府知事)は統一選重視の立場から、衆院選出馬を見送った。

 「統一選を十分戦える力を残してもらえた。争点は都構想をやるか、やらないか。ぜひ民意を問いたい」。15日午前、松井氏は府内での「比例第一党」に自信をのぞかせた。

 だが見方は維新内でも分かれる。自らのバッジがかかる維新市議は「比例票は都構想への支持票なので、民意は維新から離れていない」と前向きにとらえる。 一方、別の市議は「身近な統一選は候補者個人と住民の人間関係で投票が決まる。橋下票がどれだけ流れてくるか分からない」。

 自民市議は「前回の統一選は橋下人気が影響したが、次は議員個人の実績が問われる」と強調していたが、衆院選でみせた維新の猛追に不安もおぼえた。

 「橋下人気の底力は正直、不気味だ」

2729チバQ:2014/12/15(月) 23:44:43
新潟
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20141215151565.html
県内自民 想定外の苦戦
民主、経済・農政批判が奏功

1期生、基盤弱く 

 14日投開票の衆院選では、県内6小選挙区のうち5選挙区で自民党が勝利し、堅調な支持を裏付けた。ただ全国的な自民大勝の流れの中で、改選前の全選挙区独占を崩され、複数の比例復活を許したことを考えると、本県では例外的に苦戦を強いられたともいえる。選挙基盤の弱い1期生が多かったことに加え、民主党など対立候補が訴えたアベノミクス効果の弱さ、農政批判などが県内では一定の支持を受けたといえる。

 自民党は全国的に優勢と伝えられ、本県小選挙区でも県議らが中心となって組織選挙を展開。県議も市議も来春の統一地方選を見据えて「自分の選挙に関わる」と票まとめに動いた。

 しかし、1期生が再出馬した1〜4区で混戦に持ち込まれた。初当選から2年で後援会づくりも途上にあり、選挙基盤が弱かったのが一因で、前回選のような追い風が働かない選挙でもろさが露呈した格好だ。

 投票前は「投票率が下がれば組織がしっかりしている自民党が有利」(自民県連幹部)とみられていた。投票率が過去最低となったにもかかわらず、民主候補に迫られたこと自体が想定外だった。

 特に接戦となった2〜4区は農家や下請けの中小企業が多い地域だ。自民側は「アベノミクスの効果と継続の必要性」をアピールしたが、米価下落や実質賃金の減少などもあって全国のような支持の広がりがなかった。自民県議からも「アベノミクスの効果は小さい。都市型の政策と受け止められている」との戸惑いが聞かれた。

 対する民主党は、接戦となった2、3区では農家の戸別所得補償制度の復活を徹底して訴え、同じく接戦の4区では中小零細企業を意識して「反アベノミクス」を主張。安倍政権に不満を抱く保守層を一定程度切り崩した。

 3区で一矢を報い、複数区で比例復活を果たし、善戦したといえる。

 しかし、6小選挙区で全勝した2009年選から一転して前回12年選は全敗、雪辱を期した今回の戦いで、目指した党勢回復にはまだ遠い。

 民主県連幹部は「自民大勝ムードであきらめが広がった」と指摘。「民主党が安倍政権に不満を抱く人の受け皿になれないのも投票率低下の要因だ」と話した。

 民主党は2区で候補を立てた社民党、5区で擁立した生活の党と野党共闘を組んだが、かつての「新潟方式」のような大きな影響力を発揮するまでには至らなかった。

 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題は、反対する社民党と生活の党、共産党の候補が訴えたが、自民党、民主党の候補は積極的に取り上げず、大きな争点にならなかった。


■デフレ脱却をぜひ 
 泉田裕彦知事の話
 選挙結果は、経済重視の政策の継続を強く訴えた現政権に対する一定の理解と受け止める。新政権にはアベノミクスを推進し、デフレ脱却を確かなものにしてほしい。拉致問題や震災復興、地方創生などの課題に迅速に取り組むことを期待する。

■市の発展に尽力を
 篠田昭新潟市長の話
 今回の総選挙における、新潟市の有権者の判断を厳粛に受け止め、当選された方々には心からお祝いを申し上げる。今後、新潟の安心政令市づくりや活性化にしっかりと意見交換させていただき、新潟市の発展に尽力をお願いする。

■経済対策を早急に
 森民夫長岡市長の話
 引き続き政権を担う与党には、早急に実効性のある経済対策を期待する。また、補正予算や来年度予算を通して、真剣にスピード感を持って地方創生・人口減少に向けた確固たる姿勢を示し、国の果たすべき役割を明らかにすることを望む。

■地方の声を聞いて
 村山秀幸上越市長の話
 「自民1強」の安定政権だからこそ、責任も大きい。国民の理解と協力のもとに国政を運営してほしい。地方創生がこれから本格的に始まるはず。地方が何を求めているか、地方の声に耳を傾け、丁寧に説明しながら進めてほしい。



【政治・行政】 2014/12/15 10:28

2730チバQ:2014/12/15(月) 23:47:28
http://news.livedoor.com/article/detail/9578144/
親バカで応援演説来なかった石原氏 田母神氏落選で聞こえてくる恨み節

2014年12月15日 16時0分 東スポWeb
田母神俊雄氏
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 東京12区から次世代の党公認で出馬した元航空幕僚長の田母神俊雄氏(66)が落選した。「公明党をぶっ潰せ」と太田昭宏国交相(69)を狙い撃ちにし、保守票の掘り起こしを目指したが、実らなかった。

 午後10時、小選挙区で勝てないと判断した田母神氏は事務所に集まった支持者をねぎらった。

「献身的にご尽力いただいてありがとうございました。ついさっきまでは当選するつもりでいたんですけどね。小選挙区は難しいという状況です」

 今後について、「出身が空軍ですので、一度飛び上がったら燃料が切れるまでやる。これからも政治活動を続けていきます」と再起を宣言した。

 田母神陣営にとって誤算だったのが次世代の党の石原慎太郎最高顧問(82=比例代表東京ブロック)の親バカっぷりだった。田母神氏は「公明党が自民党の邪魔をしている」と主張し、自民党と次世代の連立を訴えた。

 しかし、選挙戦初日、次男の伸晃氏(57)が太田氏の応援に駆けつけ、「石原一家は信義を重んじる」と訴えた。実は伸晃氏は公明党に対して、「父は東京12区へは応援に来ない」と確約していた。だからこそ「信義」という言葉を使ったのだ。

 慎太郎氏にとって気がかりだったのは東京3区の三男、宏高氏(50)の当落だった。伸晃氏と違って盤石でないため、公明党の協力なしには当選はおぼつかない。父親がうっかり田母神氏の応援に駆けつければ、宏高氏の首を絞めるのは確実だった。慎太郎氏は「なんで公明党と対決するような選挙区で出るのかな」とこぼすこともあったという。党本部から陣営に対して、「公明党をぶっ潰せ」のシュプレヒコールの禁止が伝えられてもいた。

 田母神陣営の関係者は「結局、そういうことなんですよ。息子がかわいいってことでしょう」とがっくりと肩を落とす。

 その慎太郎氏は落選。また、宏高氏は接戦の末、選挙区で当選。田母神氏の比例復活はない。

2731チバQ:2014/12/16(火) 00:01:46
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141215/plt1412151206013-n1.htm
「落下傘」佐藤ゆかり氏が勝利 自民“鬼門”の大阪11区で
2014.12.15


くら替え先の大阪で再選を果たした佐藤ゆかり氏=14日夜、大阪府枚方市【拡大】

 「落下傘候補」として大阪11区(枚方市など)で当選を果たした自民党の佐藤ゆかり氏は「保守政治を取り戻してほしいという市民の危機感が一つにまとまった」と感謝の言葉を繰り返した。同選挙区はパナソニックの社員が多く住み、同社労組出身の民主党重鎮、平野博文氏の牙城とされ、過去6回中、平野氏が5回連続当選し、自民が勝ったことのない鬼門だった。

 東京都出身の佐藤氏は2005年の郵政選挙で「小泉チルドレン」として岐阜1区で出馬し、比例復活で初当選。09年衆院選では東京5区で落選、10年参院選では比例代表で当選し、「政界の渡り鳥」と揶揄された。

 今回は地元府議から呼ばれる形で出馬。平野氏と前回、「橋下チルドレン」として平野氏を破った維新の党の伊東信久氏による三つどもえの戦いを自民、公明の地方議員らの支援を受けて制した。地元関係者は「平野、伊東両氏がともに比例で復活当選したように激戦の中、追い風を受けられた。平野氏がうちを意識し、労組による組織戦を改めたのも大きい」と振り返った。

2732チバQ:2014/12/16(火) 00:05:58
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/shugiin/345591/
“職場放棄”の小沢氏にブーイング
2014年12月15日 10時51分
 落選危機に直面していた岩手4区、「生活の党」の小沢一郎代表(72)が16回連続の当選を果たしたのにもかかわらず、「党代表としての職務を放棄した」と大ブーイングを受けている。

 2009年まで安定して12万票以上の得票数を維持してきた小沢氏は、前回2012年で約7万8000票にまで減少。今回は約7万5000票まで落ち込んだ。今年11月には離婚していたことも発覚し、公示直前には離党者が相次ぐなど、厳しい選挙戦だった。

 同党の会見場には、小沢氏目当ての報道陣が約80人も集まったが、広報担当者は午後7時過ぎ、「代表がこちらに来ることは現時点で決まっておりません。副代表が会見だけを予定しています」とアナウンス。その後も、「副代表会見の後に代表が来て会見をするかもしれないし、しないかも…」など、はっきりしない情報に報道陣は振り回され続けた。

 結局、午後10時半に副代表の主浜了(しゅはま・りょう)参院議員(64)が“代表”として会見を開いた。

「とにかく厳しい結果であると受け止めている。(公認候補が出馬した小選挙区)13のうち5つの選挙区で(ほかの野党との)すみ分けがうまくいっていなかった」と振り返ったが、記者からの質問は小沢代表に集中。

「なぜ代表自ら説明しないのか?」との質問に、主浜副代表は「まだ直接お話しておりません。比例(の結果)がはっきりしてないので、期待しているのでは…」とたじろぐばかり。

 会見を行わない旨を伝える電話も、小沢代表ではなく、党事務総長の川島智太郎元衆院議員(50)が代理でかけており、主浜氏は小沢氏と一切会話しないまま会見に臨んだのだ。

 衆参合わせて所属議員が4人は、政党要件に関わる危機的事態。かろうじて当選したものの、小沢氏が進む道は厳しくなるばかりだ。

2733チバQ:2014/12/16(火) 00:08:50
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155761
野党再編の起爆剤に? 生き残った「元小沢グループ」の面々

2014年12月15日
 公示前勢力の5議席から今回2議席まで減らした生活の党。大マスコミは、小沢一郎代表の約30年ぶりとなった地元での“ドブ板選挙”ばかり取り上げていたが、意外な事実を見落としている。民主党政権時代に「小沢グループ」に所属、浪人中だった元同僚5人が、今度の選挙で政界に返り咲いた。

 かつて「小沢の側近」と呼ばれた松木謙公氏は、維新公認で北海道2区から出馬。比例復活に救われた。同じく維新の比例で元小沢グループの太田和美氏(千葉8区)、木内孝胤氏(東京9区)、初鹿明博氏(東京16区)、牧義夫氏(愛知4区)が復活当選を果たした。

 解散直前に民主党に移った前職の小宮山泰子氏(埼玉7区)、鈴木克昌氏(愛知14区)もそれぞれ比例で復活当選。

 解散前に小沢氏は党所属議員に「今回は生き残ることを優先したらいい。生き残っていれば、いずれまた一緒にできる」と告げ、離党・移籍をうながしたという。政界に帰ってきた、かつての仲間たちが今後の野党再編の起爆剤となるかもしれない。

2734チバQ:2014/12/16(火) 00:10:34
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155762
車イスで当選の原口一博氏 イケメン長男が起こした逆転劇

2014年12月15日
 小選挙区でボロ負けした民主党候補の中で、頑張ったのが佐賀1区の原口一博元総務相だ。今夏に足を複雑骨折し、車イスでの選挙運動になった。それだけに当確が出ると、支持者から「奇跡が起きた!」の声が漏れた。

 ほとんど病院から出られなかった原口氏は「握手さえも出来ずに、何度もベッドで諦めようと思った」と振り返りながらも、「(古川康前知事は)唐突に佐賀空港へのオスプレイ受け入れを表明した。佐賀の命を守るために、民間空港の軍事空港化は断固阻止しなければならない」と強調した。

 振り返ると、序盤は自民党候補にリードを許し、「それいけ」となった自民党は小泉進次郎氏や安倍首相を送り込んだ。歩けないのに、情勢を逆転した原口氏は大したものだ。

■佐賀知事選にも影響

「苦境を支えたのが本人に代わってマイクを握った音楽家の長男。長身でイケメンで評判が良く、逆転の原動力となりました」(地元記者)

 先行する相手候補に急追する中、13日の選挙戦最終日、野田元首相と上田清司埼玉県知事が応援にかけつけた。原口氏はこの日の朝になって医者の許可が下りて、車イスで演説会場に現れると、長男に抱きかかえられるように立ち上がり、マイクを握った。

「この最後の訴えが効きましたね。原口氏が勝ったことで1月11日投開票の佐賀県知事選でも佐賀空港軍事空港化が大きな争点になりますよ。総選挙で圧勝した安倍政権が出はなをくじかれる可能性も出てきました」(地元記者)

 佐賀は玄海原発再稼働問題も抱える。注目の選挙になってきた。

2735チバQ:2014/12/16(火) 00:12:11
4225 :チバQ:2014/12/15(月) 23:42:20
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_kumamoto/article/133532
松野氏、野党共闘は不発 熊本1区
2014年12月15日(最終更新 2014年12月15日 10時10分)
 「悔しい。不徳の致すところです」。熊本1区で敗れた維新前職の松野頼久氏(54)は熊本市の事務所で頭を下げた。比例九州で復活当選したものの、第三極退潮の象徴となり表情はこわばったままだった。
 民主から日本維新の会に移って臨んだ前回選挙から2年。当時のような第三極ブームはなく、頼った先は古巣の民主と、その支持母体の連合だった。
 民主県連から「支持」を取り付け「野党共闘」を構築。しかし連合内には、前回選挙の前に民主を飛び出した「裏切り者」のイメージが根強く、労組批判を繰り返す維新共同代表の橋下徹氏へのアレルギーも渦巻き、動きは鈍かった。
 橋下氏の言動と、連合に頼る松野氏の姿は、有権者から見れば矛盾に映り、無党派層からも積極的な支持は得られなかった。祖父の代から3代続く地盤で、自民前職に連敗した。

=2014/12/15付 西日本新聞朝刊=

http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_nagasaki/article/133531
高木氏 “牙城”の意地 長崎1区
2014年12月15日(最終更新 2014年12月15日 10時13分)

 「皆さんのエネルギーとお力が復活させてくれた。一から出直して明日に向かって頑張る」。長崎1区では当選8回を誇る元文科相の民主前職の高木義明氏(68)が、4回目の対決となる自民前職に前回に続き2連敗したが、比例九州で復活当選し議席を守った。
 「民主の牙城」と言われる1区で2000年以来、4回連続の小選挙区勝利を支えた労働組合の弱体化が響いた。出身の三菱重工労組長崎造船支部は前回から組合員が約千人減少。自民陣営が三菱関連会社約50社の社員を集めた集会を開くなど、切り崩しもあった。
 陣営は「小選挙区の奪還なくして民主の明日はない」とハッパを掛け、高木氏もスニーカーで商店街を歩く「どぶ板選挙」を徹底。「自民1強にノー」と訴え続けた。何とか比例復活を果たした高木氏。党代表代行としての意地を示した。

=2014/12/15付 西日本新聞朝刊=

http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_oita/article/133528
吉川氏、社民の灯守る 大分2区
2014年12月15日(最終更新 2014年12月15日 10時19分)


 「九州社民の灯を守った」。比例で復活当選した大分2区の社民前職、吉川元氏(48)は、大分県臼杵市の事務所で支持者らと抱き合って喜んだ。
 旧社会党時代から、比例復活を含めて大分で議席を守り続け、村山富市元首相らを輩出した「社民の砦(とりで)」。前回と同じく小選挙区では敗北したものの、伝統を死守した。
 「党がなくなるかもしれん。命がけじゃ」。2日の出陣壮行会では寒風が吹く中、「必勝はちまき」を締めた90歳の村山氏が激励した。「吉川を通すためなら何でもする」(陣営関係者)。民主党と生活の党が擁立を見送る「すみ分け」も実現、支持労組などが結束し、議席確保に全精力を注いだ。
 事務所に比例復活の報が届くと歓声と拍手が起こり、吉川氏は「憲法を守り、戦争反対の姿勢を貫きたい」と表情を引き締めた。

=2014/12/15付 西日本新聞朝刊=

2736チバQ:2014/12/16(火) 00:12:42
4226 :チバQ:2014/12/15(月) 23:42:58
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/133535
井上氏、分裂戦勝ち抜く 福岡1区
2014年12月15日(最終更新 2014年12月15日 10時17分)

 自民の公認を争った前職2人が無所属で出馬し「自民分裂選挙」となった福岡1区は、前回自民公認で1区を制した無所属前職の井上貴博氏(52)が再選を果たした。「自民党にとって負けられない選挙で勝たせていただいた」。顔を紅潮させ支持者に感謝した。
 前回選挙で井上氏との公認調整の末、比例に回って初当選した無所属前職の新開裕司氏(46)は1区からの出馬に固執。党本部は2人を無所属同士で戦わせたが、各種情勢調査では、民主元職の山本剛正氏(42)を含めた三つどもえの激戦が伝えられた。
 井上氏の陣営は、自民党色の埋没が苦戦を招いているとみて、ポスターに「自民支部長」のシールを貼るなど、懸命に「自民」をアピール。最終盤には安倍晋三首相の妻昭恵さんや、師である麻生太郎副総理も応援に訪れ、九州最多の6人による乱立選挙を制した。井上氏は「安倍政権には一つもノーがない。日本、福岡の成長を止めないためにもアベノミクスを進める」と語った。
 一方、新開氏は「私の不徳の致すところ」と肩を落とした。所属する岸田派会長の岸田文雄外相や、秘書として仕えた古賀誠自民党元幹事長らが何度も選挙区入りしたが届かなかった。
 山本氏は維新との候補者調整の末、準備していた福岡4区からの出馬を取りやめ、急きょ選挙区を替えて挑んだ。自民分裂の好機を生かせずに敗北を喫し、「訴える力が足りなかった」と唇をかんだ。

=2014/12/15付 西日本新聞朝刊=

2737チバQ:2014/12/16(火) 00:13:32
http://www.saga-s.co.jp/senkyo/shuin/30201/136033?area=ranking
原口氏、逆境越えた 長男も奮闘、結束固まる
2014年12月15日 10時07分
 猛烈な逆風から2年。「民主の顔」と「自民の若手」が接戦を繰り広げた佐賀1区は、民主前職・原口一博さん(55)が圧倒的な知名度で接戦を制し、前回敗れた相手に雪辱を果たした。事務所に松葉づえをついて現れた原口さんは「私をここに立たせてくれたのは皆さんです。奇跡の選挙、奇跡の勝利。本当にありがとうございました」。代わりに選挙区を駆けた長男大(だい)さん(24)とともに感謝を伝えた。

 前代未聞の選挙戦だった。8月に自宅で転倒、計7回手術する大けがを負い、体重は約20キロ落ちた。出陣式で支援者の前に姿を見せた原口さんは車いすから立ち上がって握り拳で健在をアピール。「政治家が務まるのか」という周囲の不安を一蹴(いっしゅう)した。

 「『原口一博』という知名度と実績があれば、選挙はできる」。同級生や旧来の支持者ら「原口党」と呼ばれる支援者は出陣式の雰囲気を見て確信した。2度の政権交代の激動の中で疎遠になった人たちにも病室から「力を貸してほしい」と直接電話をかけた。

 序盤の劣勢報道や大さんの奮闘を聞きつけた新旧の支援者たちが続々と事務所を訪ね、「ここで支えんば」と団結した。盟友関係にある埼玉県知事や名古屋市長、民主参院議員らも次々と選挙カーに乗り、本人に代わって声をからした。

 有権者の反応は、逆風だった2年前と比べ「歴然の差」(陣営幹部)。社民県連との選挙協力も反自民を旗印に復活。安倍政権の雇用労働政策に反発する連合や自治労も精力的に動き、「組織の自民」に対抗した。中盤以降、集会では予想を上回る人出が続いた。

 「自民1強」という全国情勢の中で手に入れた貴重な白星。原口さんは、昨夏に亡くなった妻直子さんに触れ、「空から何度も諦めないでと励まされた。勝利を伝えたい。この選挙で不撓(ふとう)不屈を学んだ。これまで以上に古い政治、荒々しい政治に対峙(たいじ)したい」と抱負を語った。

佐賀新聞紙面ビューア(http://www1.saga−s.co.jp/viewer/plan.html)に動画。

【さが衆院選2014】

2738チバQ:2014/12/16(火) 00:14:44
http://www.saga-s.co.jp/senkyo/shuin/30201/136022
比例当選の今村氏「悔しさ」がバネに
2014年12月15日 10時00分
 1票の格差是正による衆院の「0増5減」に伴う候補者調整で、初めて比例代表の単独候補で出馬、当選した自民前職の今村雅弘さん(67)。15日午前0時半、比例復活で当選した岩田和親氏と登壇し、「厳しい戦いだった。九州はオスプレイなどたくさんの課題を抱えている。全力を挙げて頑張る」と声を詰まらせた。

 この数カ月、思わぬ事態が相次いだ。「県全体や、若い先生方の未来を考えて」小選挙区から比例代表に転出を決断したのが10月中旬。わずか1カ月後に突然、解散風が吹いた。

 重い決断と引き換えに、党本部から比例上位枠の約束を取り付けたはずだった。ところが公示日前夜に飛び込んだ「31位」の知らせ。小選挙区の重複立候補者30人に次ぐ下位に貼り付けられた。知事選に絡み、党本部の意向に沿わず動いた影響とみる声も上がり、支持者にも動揺が広がった。

 「大変、悔しい思いをしています」。封印したはずの本音を思わずこぼす場面もあった。その悔しさをバネに、新1、2区の候補者に帯同し支持を訴えた。2区の応援に登壇後、車に飛び乗り、1区の演説会場に向かった日もあった。

 アベノミクスは順調と訴えたが、県内では実感が薄いという批判にも多く触れた。「時間がかかるが、きっと成果をお届けする」。7期目への思いを語り、表情を引き締めた。【さが衆院選2014】

2739チバQ:2014/12/16(火) 00:28:48
http://www.kanaloco.jp/article/81641/cms_id/116442
【動画】14神奈川衆院選:18区 「個人戦」及ばず 中田氏

2014.12.15 03:32:00

追い風なき短期決戦に、「第三極を貫く」と染め抜いたのぼり旗は最後まで、はためかなかった。次世代の中田宏氏(50)は小選挙区での敗北が決まり、「最大の敗因は私の力不足。新しい選挙区というハンディを克服できなかった」と総括した。

 民主が「空白区」とし、地方議員レベルでは維新や解党したみんなの支援も受けるなど野党結集の流れはつくった。だが、公示直前に維新が候補者を擁立。中央との足並みの乱れも影を落とし、反自民票をまとめきれなかった。

 昨秋の国替え決定後も国会活動に軸足を置き、地域への浸透が不十分なまま選挙戦に突入。自民前職の経産副大臣に対し、前横浜市長の知名度を生かした「個人戦」を挑んだが、及ばなかった。今後については、「今回を教訓としてさらにパワーアップし、日本の立て直しのために努力したい」と再挑戦を期していた。

2740チバQ:2014/12/16(火) 00:45:41
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141215-00000041-asahi-pol
公共対決の大阪3・5区、無効票率が突出 15%前後
朝日新聞デジタル 12月15日(月)15時57分配信

 白票や候補者名以外が記載されたなどの無効票が大阪府内の小選挙区で合計17万4618票となり、投票総数に占める割合(無効票率)は4・84%だった。全国で2番目に無効票率が高かった前回2012年の4・62%を上回る。急な衆院選で候補者が少なく、選択肢を失ったことが背景にあるとみられる。

 とりわけ公明党と共産党の一騎打ちになった3区が15・25%(前回10・83%)、5区が14・90%(同10・20%)と突出。両党に生活の党を加えた6区も11・31%(同11・14%)だった。公明、共産対決となった兵庫8区も10・41%(同4・15%)と高かった。

 大阪5区で当選した公明の国重徹氏(40)は、無効票率の高さに「公明、共産両党以外を支持する人の受け皿になりきれなかった」と振り返った。(西山良太、山中由睦)

2741チバQ:2014/12/16(火) 00:52:42
自己レス>>2724
古川康か!

加藤鮎子
宗清皇一
仲里利信

2742チバQ:2014/12/16(火) 07:43:54
http://www.sankei.com/politics/news/141215/plt1412150139-n1.html
2014.12.15 06:00
【激流・衆院選(上)】
「枝野の地元を日の丸で埋め尽くせ!」 首相、本気の民主潰し 菅直人元首相らを次々狙い撃ち





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「民主党にノーを突きつけよう!」。安倍晋三首相が最後のお願いでこう訴えると日の丸の小旗が一斉にはためいた=13日午後、東京都千代田区の秋葉原駅前(宮崎瑞穂撮影)
 「ありったけ日の丸の小旗を用意しろ。過激派の支援を受ける枝野幸男(民主党幹事長)の地元に日の丸をはためかせるんだ…」

 8日深夜、首相(自民党総裁)、安倍晋三のこんな指示が、東京・永田町の自民党本部4階の幹事長室に降りた。

 翌9日夕、埼玉5区のJR大宮駅前は、日の丸の小旗を手にした聴衆約4500人(自民党発表)で埋め尽くされていた。選挙カーの上で安倍は満足そうな笑みを浮かべた。

 「この選挙は日本が前進するか、後退するかを決める選挙です。でも民主党はあの混迷の時代に戻そうと言っている。その代表格が枝野さんだ。確かに弁舌さわやか。菅直人首相の下で官房長官を務めた華麗な経歴。でも果たして結果は出たでしょうか。残ったのは混乱だけだった」

 安倍がこう訴えると日の丸の小旗が一斉にはためいた。街頭で小旗の回収係を務めていた若手党職員はこう思った。「首相は本気で民主党を潰すつもりだ…」

× × ×
   

 衆院選は自民党が勝利を収めたが、安倍には忸怩(じくじ)たる思いが残る。

 安倍が年末の電撃解散で狙ったのは、自民党を勝たせるのはもちろんだが、むしろ自民党を含めた改憲勢力を増やし、護憲勢力を退潮させることに重きを置いていたからだ。

■参院で「改憲勢力3分の2超」狙う

 見据えているのは平成28年夏の参院選だ。参院で自民党単独で3分の2超となるには、改選121議席中97議席以上獲得せねばならず、ほぼ不可能といえる。それならば維新の党や次世代の党など第三極にもっと実力を付けてもらい、参院での「改憲勢力3分の2超」を狙うしかない−。安倍はこう考えていたのだ。

 だが、みんなの党は選挙前に解党してしまい、維新や次世代などはいずれも苦戦が伝えられた。逆に民主党は議席を増やし、共産党は議席倍増の勢い。安倍は周囲にこう漏らした。

 「なぜ維新と次世代は分裂してしまったんだ。多少不満があっても党を割ったらおしまいだろ。平沼赳夫(次世代の党党首)さんは郵政解散での失敗をまた繰り返してしまったな…」

2743チバQ:2014/12/16(火) 07:44:22
× × ×

 そうなると取り得る戦術は一つしかない。民主党幹部の「狙い撃ち」だ。

 8日午後9時ごろ、安倍は自民党本部4階の総裁応接室に副総裁の高村正彦、幹事長の谷垣禎一、選対委員長の茂木敏充ら党執行部を招集した。終盤戦の方針を決める選対会議だった。

 配られたのは、3回にわたる自民党の世論調査結果と、重点区に位置付けた35選挙区の一覧だった。

 民主党代表、海江田万里(東京1区)▽枝野(埼玉5区)▽選対委員長、馬淵澄夫(奈良1区)▽国対委員長の川端達夫(滋賀1区)−。いずれも自民党候補に苦戦していた。

 「あと一歩のところまで来ているな…」

■もっと引き締めないと…

 民主党の議席が増えるのはもはや仕方がない。ならば党執行部を軒並み選挙区で落選させ、求心力を一気に低下させるしかない−。そう思っていた安倍は、調査結果を見て突然顔をしかめた。東京1区は、過去2回の調査で自民党候補の山田美樹が、海江田を大きく引き離していたが、僅差に縮められていたからだ。

 「やっぱり油断しているところは追い上げられているな。もっと引き締めないとダメだ…」

 安倍は紙に書をしたため、全自民党候補の事務所に送付するよう命じた。文面はこうだった。

 「油断大敵

  最後まで

  必死に訴えよ!

  弛(ゆる)んだら

  勝利はない!

    安倍晋三」

× × ×
   

 安倍の民主党大物の「狙い撃ち」は徹底していた。

 官房長官の菅義偉と手分けして、海江田や枝野、馬淵ら党執行部だけでなく、元首相の菅直人(東京18区)、元衆院議長の横路孝弘(北海道1区)、元厚生労働相の長妻昭(東京7区)、元外相の前原誠司(京都2区)−らの地元で民主党批判を続けた。

 歴代首相も衆院選では全国遊説を行い、各地で票を掘り起こしてきたが、これほど露骨に野党大物を集中攻撃した首相はいない。自民党幹部は「競ってる選挙区を選ぶとたまたま民主党の大物議員の選挙区だった」と語るが、それならば、圧倒的強さを見せる代表代行の岡田克也(三重3区)の地元まで足を運んだことに理由がつかない。

■野党再編の動きをもにらむ

 安倍は、尊敬する高杉晋作に自らを重ね、自分が敵陣に切り込み、闘志を見せることで自民党の士気を鼓舞しようとしたのだった。

 ところが、不思議なことに民主党でも元首相の野田佳彦ら保守色の強い議員の地元には踏み込んでいない。もしかすると安倍は、すでに総選挙後の野党再編の動きをにらんでいるのかもしれない。

2744チバQ:2014/12/16(火) 07:44:42
× × ×
   

 「静かな選挙戦だった。追い風も向かい風も感じなかった」

 高村は選挙戦をこう振り返った。地方創生担当相の石破茂も「2年前のような高揚感はなかった」。多くの自民党候補も同じ思いだろう。投票率の低さがこれを如実に裏付けている。

 にもかかわらず各種情勢調査が「自民圧勝」を伝えたのはなぜか。ある党幹部はこう分析する。

 「自民党に吹いたのは、民主党や第三極に失望し、行き場を失った有権者の消極的な支持だった…」

 確かに日経平均株価は2年前に比べて2倍になった。雇用も改善した。だが、景気回復の実感は乏しい。今回の衆院選はそんな複雑な国民感情を反映したようにも見える。

 14日午後10時すぎ、安倍は民放番組の取材に応じ、「衆院選という政権選択の選挙で信任をいただいた。アベノミクスは道半ば。慢心せずに丁寧に政策を進めていきたい」と語った上で憲法改正にも触れた。

 「憲法改正はわが党の悲願だが、国民投票があり、その前に衆参で3分の2という勢力を作り上げねばならない。大変高いハードルでまだそこには至っていない。国民の理解が深まるように憲法改正の必要性を訴えていきたい」

 衆院選は自公で3分の2超の議席を得たが、憲法改正は遠のいた。任期4年で改憲勢力をどう立て直すのか。勝利とは裏腹に安倍の表情は終始険しかった。

(敬称略)

2745チバQ:2014/12/16(火) 07:45:21
http://www.sankei.com/politics/news/141217/plt1412170003-n1.html
2014.12.16 06:07
【激流・衆院選(下)】
腹固まった細野氏 前原氏なら「分裂」も…民主党代表選は野党再編の起爆剤?





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記者会見場を後にする民主党の海江田万里代表=15日午後、東京・永田町の民主党本部(宮崎裕士撮影)
 15日昼前、民主党代表の海江田万里は都内のホテルで幹事長の枝野幸男と向き合った。ともに衆院選で首相(自民党総裁)の安倍晋三に「狙い撃ち」されたが、枝野は埼玉5区で辛勝した。海江田は比例復活もかなわず、落選の憂き目に遭った。

 「代表を辞任させていただく。いろいろありがとう…」

 神妙な面持ちでそう語る海江田に枝野は黙って頭を下げた。その後、代表代行の岡田克也、参院議員会長の郡司彰も加わり「敗戦処理」を協議したが、海江田は「後は全部任せる」とほとんど口を挟まなかった。

 午後3時、海江田の辞任会見が東京・永田町の党本部で行われた。

 「民主党の団結を守って来春の統一地方選で確実に民主党を再生させていけるよう心から希望します。再生は道半ばだが、前に向かっての着実な一歩だった。私はこれから一党員としてできるだけのことをやっていきたい」

 うっすらと涙ぐんでいた14日夜とは違い、さばさばした表情だったが、言葉は力なく、得意の漢詩をそらんじることもなかった。

 海江田にとって自らの落選は誤算だったようだが、民主党議員の多くは選挙中盤から「海江田氏は落選」と踏み、ポスト海江田に向けて動き出していた。

 「腹は固まっているんだろうな?」

 開票結果がまだ出そろわない15日未明、元防衛副大臣の長島昭久は元幹事長の細野豪志に電話で代表選出馬を促した。「おう!」。その言葉は力強かった。

 元外相の前原誠司も投開票直前、周囲にこう漏らした。「次の代表は平成28年夏の参院選でねじれを作れるかどうかだ」。出馬意欲は満々にみえる。

 前原、細野、長島の3人は野党再編志向が強い。これに元外相の松本剛明を加えた4人は衆院解散直前の11月19日に、海江田に維新の党との新党結成を直談判したが、一蹴された。この時点ですでに海江田に見切りをつけたとされる。

 だが、野党再編はそう容易ではない。民主党最大の支持団体である連合は、維新の党共同代表(大阪市長)の橋下徹と対立しており、維新との合流に反対しているからだ。ある労組系議員はこう息巻く。

 「前原、細野が代表選に出たら党は分裂してしまう。あいつらが代表選に出るんだったら絶対潰す!」

 野党再編を唱える一派は保守系が多く、安保・外交に一家言を持つ者も多い。それだけに官公労や旧社会党の系譜を引く議員らは嫌悪感を隠さない。

 しかも来年の通常国会は、安倍が執念を燃やす安保関連法制が最大の焦点となる。旧社会党系は「断固阻止」と息巻いており、一部でも同調しかねない前原らの代表就任を承伏するはずもない。

 そこで労組系が擁立に動き出したのが岡田だ。どこの派閥にも属さぬ一匹狼であり、かつ安倍自民党との対抗意識は誰よりも強い。「岡田が代表なら前原らも反発して党を割るようなことはない」(党中堅)という読みもある。

2746チバQ:2014/12/16(火) 07:45:43
 民主党を陰で牛耳る連合も決して一枚岩とはいえない。中でも旧同盟系の「民主離れ」は著しい。

 かつて「労組系最強」といわれた古本伸一郎(愛知11区)は、トヨタ労組の全面支援を受けながら苦戦した。基幹労連組織内議員で党代表代行の高木義明(長崎1区)、UAゼンセン組織内議員で党国対委員長の川端達夫(滋賀1区)はともに選挙区で2回連続落選し、比例復活した。

 旧同盟系が属する企業はアベノミクスで潤った企業が多く、民主党の経済政策に批判的な組合員が少なくない。原発再稼働問題を抱える電力総連の「民主不信」はさらに深刻だ。旧同盟系幹部はこう漏らした。

 「もう連合は労働者の立場に立った政策・制度に特化した組織になるべきだ。政治は産別の判断に任せてもらわねば、とてもじゃないが選挙などできない」

 しかも旧同盟系は旧民社党の支持母体で安保政策や憲法観はむしろ安倍自民党に近く、旧総評系の対極にあると言ってよい。

 昭和62年の創設以来、反自民勢力の結集に大きな役割を果たした連合もまた軋みが広がりつつある。民主党代表選は色あせた看板を奪い合う戦いには終わらない。労働界をも巻き込んだ野党再編の起爆剤となる可能性も十分にある。

(敬称略)

=この企画は石橋文登、坂井広志、水内茂幸が担当しました。

2747チバQ:2014/12/16(火) 07:47:07
http://www.asahi.com/articles/ASGDH34R7GDHUTFK003.html
「野党1本化」に限界 194選挙区中、当選は42区
2014年12月16日07時34分

 14日投開票の衆院選で、自公と共産を除く野党5党は194小選挙区で候補者を「一本化」して挑んだが、当選したのはうち42選挙区だった。5党の小選挙区当選者の約8割を占めるが、与党に競り負けるケースの方が多かった。一定の効果はあったものの、政策の違う各党による連携の「限界」を示す結果となった。

特集:2014衆院選
 民主、維新、次世代、生活、社民の野党5党は今回、与党に対抗するため、各小選挙区の候補者を1人に絞る「一本化」を進めた。背景には、2012年の前回衆院選での「教訓」がある。この時は民主や第三極各党が競い合うように擁立した結果、自公の圧勝を招いたと指摘されたからだ。

 ただ、安倍晋三首相が消費増税の先送りを理由に「あまりに急な解散」(次世代・平沼赳夫党首)を仕掛けた結果、野党側に十分な準備や調整をする時間はなかった。民主、維新両党の調整で維新候補に絞られた愛知12区のようなケースもあるが、調整がないまま結果的に5党のうち1党しか擁立しなかった例も少なくない。こうした例も含めて、結果的に野党5党の候補が1人しか立候補しなかった小選挙区は、295のうち194に上った。

2748チバQ:2014/12/16(火) 07:51:01
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141216_51001.html
<衆院選>保守分裂、しこり残る選挙戦・山形3区


当選から一夜明け、「融和が必要」と語る加藤氏=15日、鶴岡市

開票結果を伝えられ、厳しい表情を見せる阿部氏(右)=14日午後11時30分ごろ、酒田市
 衆院選山形3区は、自民新人の加藤鮎子氏(35)が無所属前議員の阿部寿一氏(55)を最終盤にかわして激戦を制した。票差はわずか1488。加藤氏の父紘一氏が阿部氏に敗れた前回は1465で、攻守入れ替わった保守分裂選挙は2度続けて激烈を極め、そっくり逆転した開票結果にも表れた。雪辱戦と遺恨を背景に、無所属議員への弱点攻撃と世襲批判が飛び交っただけに、しこりを懸念する声が上がる。

 加藤氏は投開票から一夜明けた15日朝、鶴岡市の街頭に立った後、事務所で会見した。
 「地域の方々が政権与党とのパイプの必要性を感じた結果だと思う」と選挙戦を振り返って付け加えた。「自民、保守内の争いと見透かされていたようにも感じた」
 当選直後には「保守分裂、地域間で対立する構図になったが、境をなくし、融和する必要があると切実に思う」と話した加藤氏。一致団結も口にしなければならないほど、選挙戦は激しかったといえる。
 党幹事長まで務め、権勢を振るった紘一氏への反発などから、保守系の一部の首長、市町村議員が阿部氏に付いた。
 挙党態勢で加藤氏を支えた自民は締め付けを強めたが、票差は「反加藤」の根強さも示した。
 鶴岡と酒田の地域間対立も再現され、結果的に両市での得票が勝敗を分けた。一定の知名度がある維新、社民候補が前回獲得した票の奪い合いにもなった結果、加藤氏が鶴岡市で3万9633票と約6000上積みしたのに対し、阿部氏は酒田市で3万3218票と約3200しか伸ばせなかった。
 自民は最終盤、酒田市に安倍晋三首相(党総裁)を投入。街頭演説会に中立を掲げていた本間正巳酒田市長を引き出すなど、的を絞って攻勢を強めた。
 酒田市の企業経営者は「地域、個人とも、前回以上に色分けがはっきりしてしまった。関係修復は相当の時間がかかるだろう」とため息をつく。
 競り合っても、無所属の阿部氏に比例復活の道はなかった。支持者の一人は早くも落選後の動向に気をもみ「再起を期すのかを含め、次の旗印を掲げないとせっかくの後援会組織も切り崩しに遭う」と暗い表情を見せた。
 阿部氏は14日深夜、酒田市の事務所で「私の力不足。この地域を守ろうという訴えが届かなかった」と頭を下げた。再挑戦を問われると、ショックを隠しきれない様子で「今は白紙の状態。今後支援者と相談したい」とだけ語った。

 【山形3区開票結果】
当 79,872 加藤鮎子 自新(1)
  78,384 阿部寿一 無前 
  15,981 吉田大成 民新 
  10,794 長谷川剛 共新 
   1,319 佐藤誠 無新 


2014年12月16日火曜日
関連ページ:山形政治・行政

2749チバQ:2014/12/16(火) 07:56:38
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20141216/CK2014121602000163.html
【埼玉】

<衆院選>突然の解散 対応後手 民主敗北 候補一本化も効果薄く

2014年12月16日


陣営スタッフらに敗戦の弁を述べる山内康一氏=春日部市で
写真
 十四日投開票された衆院選で、県内十五の小選挙区は自民党十二勝、民主党二勝に終わった。民主は突然の解散総選挙に対応しきれず、全選挙区への候補者擁立を早々に断念。維新の党との候補者一本化も急場しのぎにすぎなかった。来年の統一地方選、二〇一六年の参院選に向け、「一強自民」に対抗できるだけの党勢を回復できるか。民主は正念場に立たされている。 (岡本太、服部展和)
 「もう少し時間をかけて、ゆっくり準備したかった」。十四日午後九時半すぎ、民主前職の山内康一氏が春日部市の事務所でぽつりと漏らした。四選を目指し埼玉13区(旧春日部市、旧久喜市など)に初めて出馬したが、早々と落選が決まってしまった。
 福岡県出身の山内氏は、二〇〇五年の衆院選の神奈川9区に自民公認で出馬し、初当選。〇九年にみんなの党の結党に参画し、同年と一二年の衆院選は比例北関東ブロックに単独で出馬して当選を重ねた。
 十一月十八日に安倍首相が解散を表明すると、翌十九日にみんなの党が解党を決めた。山内氏は急きょ、民主入りを決め、二十日には13区から民主公認で出馬する、と発表した。
 公示まで地元での準備期間はわずか十日間。自ら希望した13区だったが、縁もゆかりもない。強い地盤を持つ自民前職の土屋品子氏の壁は崩せなかった。
    ■  ■
 民主が今回擁立したのは計十選挙区。3区の細川律夫氏や、生活から復党した7区の小宮山泰子氏の擁立も公示直前に決める慌ただしさだった。新人は一人も立てられなかった。
 一方で民主と維新は候補者との共倒れを防ぐため、候補者の一本化を進めた。その結果、4区で出馬予定だった維新新人の青柳仁士氏が9区に転出。ともに維新の前職が出馬する10区と14区に、民主候補者は立候補しなかった。
 「この選挙区は自民党か青柳候補かの選択です。小選挙区は青柳候補に。比例は民主党に」。西武・入間市駅前で六日朝、民主県議の一人が青柳氏とともに立ち、こう力を込めた。
 一部では民主議員が維新候補を支援する動きもあったが、組織的な選挙協力はなかった。民主の支持団体の連合埼玉の関係者は「連合には公務員の労働組合も加入しており、公務員の待遇などに厳しい維新とは考えが異なる。維新候補の支援を組合員に頼むのは難しい」と打ち明ける。
 ある民主市議は「次の衆院選で民主と維新の協力がなくなれば、民主と維新の候補が同じ選挙区で争う可能性もある。今回維新の候補者を応援すれば、自分たちの首を絞めることになりかねない」と漏らす。
 別の民主関係者は「維新との選挙協力は、結局は候補者のすみ分けでしかなかった」。民主は5区と6区では小選挙区の議席を獲得したが、維新は小選挙区では一議席も獲得できなかった。
 民主は来年四月の県議選でも五十二選挙区のうち大半の四十選挙区で候補者が決まっていない。次期衆院選でも候補者の擁立が遅れれば、今回の二の舞になる可能性もある。
 民主県連の大島敦代表は十五日の会見で「逆風の中で民主から出ようという人材はなかなかいないが、ちゃんと地元に溶け込んだ候補者を発掘していかないといけない」と強調した。

2750チバQ:2014/12/16(火) 21:51:48
http://www.zakzak.co.jp/zakjyo/zkj-news/news/20141216/zkj1412161353001-n1.htm
《zak女の雄叫び お題は鬼》「優子さんは悪くない」“別世界”小渕王国の違和感 (1/2ページ)
2014.12.16


 選挙期間中に支持者と握手する小渕優子氏(左)【拡大】

 師走の衆院選が怒濤(どとう)の勢いで終わった。告示日からいくつかの選挙区を取材したが、とくに印象に残ったのは前経産相の小渕優子氏(41)の群馬5区だ。

 JR高崎駅でレンタカーを借りて丸1日、群馬県安中市の遊説に密着した。この日の演説場所は33カ所。小渕氏の“鬼”忙しいスケジュールはすさまじかった。

 小渕氏は選挙カーから降りると、待ち構えていた支持者らの方に駆け寄って、一人一人と握手。

 「私の政治資金のことで、ご迷惑、ご心配をおかけしたことをおわび致します。原点に戻って一から出直していきたい。どうか力をお貸しください」

 おわび演説はどこでもほぼ同じで、1カ所に5分〜10分程度滞在すると、次の場所へと移動する。

 車を降りると常にダッシュ。地元の人でさえ知らない細かい山道にも入っていくので、選挙カーを見失ってしまうこともしばしば。テレビで見るよりも細い小渕氏のどこにこんな体力があるのかと、正直驚いた。

 各地で熱烈な歓迎を受けていた小渕氏だが、集まった人は父で元首相の恵三氏の時代からの支援者ばかり。安中市の国道沿いに若い人の人だかりができていたので、小渕氏が演説中かと思って近づくと、俳優の村上淳やピエール瀧らの姿を発見した。来春放送予定という横山秀夫氏原作のNHKドラマの撮影現場に出くわした。

 地元の熱狂ぶりに忘れてしまいそうになったが、小渕氏の関連政治団体は、5000万円以上の不透明な収支問題で目下、捜査中である。東京地検特捜部が、政治資金規正法違反罪などで、政治資金収支報告書を作成したとされる元秘書で、群馬県中之条町・前町長の折田謙一郎氏らを事情聴取している。

 地元で政治資金問題についてどう思うか複数の人に聞いてみると、「優子さんは悪くない。あんなのどこだってやっているんだ」と口をそろえる。そして「マスコミは悪いことばっかり書く」、「いじめないでくれ」と続く。怒りの矛先は報道陣に向いているようだった。

 まさかのクレームに何も言えず、答えに窮してしまった。これが、ふるさとのあたたかさなのか、日本の古い体質なのか。地元では批判の声は全く聞こえず、政治資金問題は完全に棚上げ状態だった。

 制限速度を守って走っていたら、あっという間に追いつけなくなった小渕氏の選挙カー。一人迷い込んだ山道で、別世界に来たような感覚に陥った。(M)

                ◇

 事件からゴシップまで幅広く取材する三十路記者。

                ◇

 【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。12月のお題は「鬼」です。

2751チバQ:2014/12/16(火) 22:00:06
http://www.sankei.com/politics/news/141216/plt1412160021-n1.html
2014.12.16 10:00
【衆院選2014】
比例復活の課題浮き彫り 10万票落選×2万票当選





(1/2ページ)
 今回の衆院選では、選挙区で10万票以上獲得しながら落選した前職がいる一方で、2万票余りで比例復活当選した新人候補がいた。この“一票の重さ”は、平成8年から導入された小選挙区比例代表並立制の「欠点」でもあり、有権者の理解を得られる状況とは言い難い。

 北海道1区で立候補した自民党前職の船橋利実氏は10万5918票を獲得したが、選挙区で民主党の横路孝弘元衆院議長に敗れた。しかも重複立候補した比例代表北海道ブロックで復活できず、涙をのんだ。選挙区当選者の得票にどれだけ迫ったかを示す惜敗率は91・00%。他の10ブロックだったら当選できた。

 これに対し、愛媛2区の維新の党新人、横山博幸氏は2万2677票で敗退。同区で当選した自民党前職に続く次点は無所属前職で、横山氏は3位だった。

 ただ重複立候補しており、維新が四国ブロックで議席を獲得したことで、復活当選を果たした。惜敗率は39・67%だった。

 横山氏を含め、295選挙区のうち、選挙区での得票数が4万票以下で復活当選したのは7人だった。

 現行制度では、選挙区と比例代表の重複立候補が認められており、選挙区で敗れても、惜敗率を基に比例復活できる。特に候補者数が少ない政党では、惜敗率が低くても当選する場合がある。主要政党の多くは選挙区で敗れた候補を救済できるように同一順位で名簿登載しているのが実情だ。

 純粋な小選挙区制は「死票」が増えるため、比例代表を組み合わせることで一定のバランスを取ったはずの並立制だが、本来の趣旨に沿わない“珍現象”が起きている。

 例えば、沖縄県では全4選挙区で出馬した与野党候補計9人全員が当選し、落選者は1人もいなかった。死票ゼロという極めて異例の結果となった。沖縄1区に加え、福岡9区も立候補した3人全員が当選。大阪4、10、11各区でも3人もの当選を出している。

 選挙区での最高得票者は、神奈川11区の小泉進次郎復興政務官(自民)で、16万8953票だった。(山本雄史)

2752チバQ:2014/12/16(火) 22:03:37
http://www.sankei.com/politics/news/141216/plt1412160024-n1.html
2014.12.16 09:00
【衆院選2014】
野党一本化なら23上乗せ 半端な調整が与党圧勝招く

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(1/2ページ)

野党が一本化した20選挙区の勝敗
 民主党など共産党を除く野党5党は今回の衆院選にあたり、20選挙区で候補者調整を行ったが、“野党統一候補”の勝利は6選挙区にとどまった。ただ、野党5党のうち複数の候補が競合した62選挙区で候補者を一人に絞っていれば、得票の上では野党側が新たに23議席を獲得していたことになる。野党間の中途半端な候補者調整が与党の圧勝を招いた格好となった。

 今回の選挙では、20選挙区で民主、維新、次世代、生活、社民の野党5党が明確な候補者調整を行い、自民党候補と対決した。このうち、野党候補の当選は北海道1区、山梨1区など計6選挙区で、勝率は30%だった。

 この20選挙区を含め、共産以外の野党5党のいずれかの候補が1人だけだった194選挙区をみると、野党候補は42選挙区で勝ち、勝率は21・6%。候補一本化の効果は限定的だったといえそうだ。

 一方、野党5党のうち複数の野党候補が競合した62選挙区では、自民または公明の候補に勝利したのは12選挙区(勝率19・3%)にとどまった。

 ところが、野党候補が一本化されたと仮定し、それぞれの得票を積み上げると23選挙区で野党側が与党候補の得票を上回った。62選挙区の勝敗は「野党12対与党50」から「野党35対与党27」と逆転し、勝率は56・4%にはね上がっていたことになる。

 例えば、大阪12区は北川知克氏(自民)に対し、樽床伸二(民主)、堅田壮一郎(維新)の両氏と共産候補が戦った。北川氏は6万8817票で当選し、樽床氏は4万3265票、堅田氏は4万1649票で落選した。

 樽床、堅田両氏の間で候補を一本化していれば計8万4914票で北川氏を上回った計算になる。結局、樽床、堅田両氏とも重複立候補した比例代表での復活当選さえ果たせず、落選した。

 「やっぱり野党再編だと思います」

 維新共同代表の橋下徹大阪市長は14日夜の記者会見でこう述べた。多くの選挙区で候補者を一本化していれば、維新を含む野党が議席を伸ばせたはず−との思いがにじんだ。

2753チバQ:2014/12/16(火) 22:07:18
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk42010736000c.html
2014衆院選ながさき:4選挙区担当記者 激戦を振り返って /長崎
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 14日に投開票された衆院選は、県内四つの小選挙区を自民が独占して終わった。安倍晋三首相の突然の解散表明で始まった短期決戦を、各小選挙区の担当記者が振り返った。

 ◆1区

 ◇接戦と対照的に“白け”
 長崎1区の投票率は過去最低の49・65%。県内で最も低かった。接戦を繰り広げた自民、民主両候補の訴えの必死さとは対照的に、有権者は白けていたと言える。

 1区を制した自民前職の冨岡勉さん(66)は前回より約1万6000票、比例復活した民主前職の高木義明さん(68)は約8000票減らした。1区は「九州最激戦区」で自民、民主とも党トップが来援するなど激しく火花を散らしていただけに、投票率の低さとそれに伴う得票減は、両陣営にとってショックだったに違いない。

 選挙区内には、閉じたシャッターが目立つ市場も少なくない。物価が上がる中、わずかな年金で暮らすお年寄りや、安定した収入が得られず消費期限が迫り値引きされた弁当を買い求めて暮らす若者たちもいる。今日を生きるのに必死な人たちに「アベノミクスで企業がもうける力を強くする」と訴えてもどれだけの説得力があるか。「安倍政権は非正規労働者を増やした」と批判する労組は、共に働く非正規の人たちからどれほどの信頼を得ているのか。互いに胸に手を当てて考えるべきではないか。【樋口岳大】

 ◆2区

 ◇諫干開門、論戦にならず
 有権者に熱が入らない選挙だった。投票率は前回を大幅に下回った。自民前職、加藤寛治さん(68)と民主新人、大久保潔重さん(48)が争点をアベノミクスに絞ったのが要因だ。

 2区には、小規模農家に打撃を与える可能性のある環太平洋パートナーシップ協定(TPP)参加や諫早湾干拓事業を巡る開門問題という地域課題がある。政治の出番のはずだが、2人の主張は「参加も開門も反対」で、解決策も示さず、論戦にならなかった。

 前回は無所属新人を支持した若手農家は、2人の演説を聞き比べ「どう投票していいか分からない」と棄権した。2大政党制への期待もしぼみ、争点をきちんと示さない自民、民主への怒りは行き場を失ってしまった。

 8市町にまたがる2区で、複数候補のあいさつにマイクを握る市長もいれば、1人に出陣式からマイク納めまでついて回る市長もいた。国政選挙で自治体の長がどう振る舞うのが地域のためになるか。こちらも検証が必要かもしれない。【古賀亮至】

 ◆3区

 ◇「自共対決」に反応薄く
 「5万票以下という可能性もある。そうなったら(当選しても)代表とは言えないんじゃないかな」

 自民前職、谷川弥一さん(73)は13日夜、選挙運動を終えて語った。「自共対決」に有権者からの反応が薄く、低投票率を懸念しての発言だった。楽観ムードが広がり、選挙期間中の応援演説では「投票率を上げよう」が合言葉。谷川さん自身、県連会長として選挙区を離れ、接戦が予想された1区の応援に何度も駆けつけていた。

 結果的には8万票を超す得票で圧勝したが、投票率は3区全体で前回より12ポイント超も低い51・58%。特に、今回から3区に編入された佐世保市の一部は40・11%にとどまり、谷川さんは「私自身にも隙(すき)があった。まあ、勝つんじゃないか、と」と振り返った。

 一方、共産新人の石丸完治さん(65)は敗れたものの前回の4倍近い得票で存在感を示した。反自民票や今回不出馬だった山田正彦元農相の票も一定程度取り込んだとみられる。【武内靖広】

 ◆4区

 ◇非自民票分散が有利に
 選挙前の閣僚辞任や電撃解散で「マイナスの風」を感じていた自民前職、北村誠吾さん(67)。「油断しては負ける」と終始、陣営の引き締めを徹底した。結果として党県議や市議を軸とした組織選挙で序盤からリードし、4区内の全首長や公明の後押しで満遍なく支持を固めた。

 佐世保市では民主元職で防衛政務官を務めた宮島大典さん(51)が約9500票差まで詰め寄ったが、県内最多の5人の出馬による非自民票の分散が北村さんに有利に働いた。

 当選から一夜明け、北村さんは「有権者の皆様から、もう少し付き合ってみようかとチャンスを頂いた」と語る。携帯電話には支援者から「国政への注文」が早速入っているという。

 基地の町・佐世保を代表する「防衛族」で、過疎など離島の苦しみも知る小値賀島出身者。「6期目」とあって、地域の課題を中央省庁に届けるパイプ役としての期待は大きい。有権者の叫びをいかに国政へ反映させられるか、一挙手一投足を注視することが重要だ。【梅田啓祐】

〔長崎版〕

2754チバQ:2014/12/16(火) 22:07:40
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk41010718000c.html
2014衆院選・さが:一夜明けて 「命守る政治やる」 1区の原口さん、長男があいさつ回り /佐賀
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 衆院選から一夜明けた15日、県内小選挙区や比例九州の当選者は朝から支持者にあいさつ回りをしたり、記者会見を開いたりして喜びをかみしめた。県内関係の当選者は、自民3人、民主2人の計5人。

 1区で7回目の当選を果たした民主の原口一博さん(55)は15日、右脚骨折の治療のため多くを病院で過ごしたという。本人に代わり長男大(だい)さん(24)が午前中から支持母体の連合や後援会をあいさつ回りした。これまで政治経験はないが、1週間ほどかけ、支援者の訪問を続けるという。また、佐賀市の事務所には朝から、原口さんへの激励の電話が入り続けた。

 14日は午後11時40分ごろ、原口さんは松葉づえをつきながら事務所に現れ、元気な姿を見せた。全国では自民1強といわれる中での勝利に「ありがたい。課していただいている責任の大きさを強く感じた」と気を引き締め「医療、介護、福祉の現場は国会では分かっているようで全く見えていない。かけがえのない命を守る政治をやっていく」と力強く語った。【岩崎邦宏】

2755チバQ:2014/12/16(火) 22:08:19
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk38010683000c.html
2014衆院選:自民「地力」で再び独占 「ほろこび」見える選挙区も /愛媛
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 14日投開票された衆院選は、県内でも「自民1強」が際立つ結果となった。与野党ともに大きな風が吹かないなか「地力」を競い合う戦いとなった今回の選挙。自民がその地力を見せつけた。ただ、端々にはほころびも見えた。【中村敦茂】

 1区は、強固な組織に支えられた自民の塩崎恭久氏(64)が、低投票率の中でも約10万票を集めた。次点の民主、永江孝子氏(54)は前回のような逆風が無く、維新候補とすみ分けたにもかかわらず7万票台にとどまり、保守王国の愛媛、とりわけ1区で風穴を開けることの難しさを改めて浮き彫りにした。

 2区は、特定秘密保護法案などへの反対で存在感を示した自民の村上誠一郎氏(62)が盤石。維新から横山博幸氏(64)が出馬し、無所属の西岡新氏(41)と批判票を取り合ったことも有利に働いた。横山氏は比例復活したが、2区での得票はわずか2万票ほどで3番手。今後の活動で真価が問われる。

 3区は自民の白石徹氏(58)が再選された。次点の差が県内で最も小さかった選挙区。民主の組織構築が途上である一方、自民も盤石な地盤とは言えない。

 4区は自民の山本公一氏(67)が議席を守った。ただ、次世代の桜内文城氏(49)と維新の森夏枝氏(33)の旧「日本維新の会」出身者の合計得票は山本氏を上回り、自民の地盤に陰りも表れている。

    ◇

 今回初めて、投票率が5割を下回ったことには、与野党双方に責任が求められそうだ。

 安倍首相による突然の解散は、県内の選挙結果を見ても、野党の準備不足を突くのに効果的だった。ただ、有権者からは「なぜこの時期に」との戸惑いが多く漏れた。首相がアベノミクス一本に争点を絞ったことも、与党には好都合だったかもしれないが、四国電力伊方原発の再稼働問題など、県内での他の重大な問題が脇に追いやられてしまった。

 民主、維新は県内でも候補者調整を行い、すみ分けた。しかし解散を「大義がない」と批判しながら、自らは政策の違いを超えての野合では、説得力がない。目先の戦略より政策を優先した、堂々とした論戦がかわされていれば、関心はもっと高かったはずだ。

    ◇

 比例復活を含めた当選者の5人は初当選、再選、7選、8選、10選。中堅どころがすっぽり抜けている。

5人のうち、4人が60代。あと1人も60歳に手が届こうかという年齢だ。30代や40代が出馬したにもかかわらず、「老壮青」のバランスに欠く顔ぶれでもある。与野党問わず、将来を担う世代を育てていかなければならない。

2756チバQ:2014/12/16(火) 22:09:56
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk34010431000c.html
2014衆院選:激戦の6区、自民が県内唯一議席逃す 亀井氏「“一揆”成功」 復活当選の小島氏「相手強く」 /広島
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 県内小選挙区7区のうち、唯一自民が議席を逃した激戦6区。初めて無所属で選挙戦に臨み、13回目の当選で自民の議席確保を阻止した亀井静香氏(78)は15日朝、庄原市の事務所で「(自公政権に対する)一揆の第一歩を成功させた」と喜びをかみしめた。【高田房二郎、目野創】

 選挙中は自民の小島敏文氏(64)との接戦が報じられたが、前回戦(約1万2300票差)の倍近い約2万4000票差をつけた結果に「有権者の怒りが大きくなり、一揆の勢力が広がった」と分析した亀井氏。他の選挙区で大勝した自民党に対し、「安倍首相の周りを取り囲んでいるえせ学者、戦争大好き人間を排除しなければいけない。今の自民党は昔の自民党じゃない」と語気を強めた。争点となった地方創生について「一番簡単なことは地方に金を出し、市町村が相談の上で自由に使っていくこと。霞ケ関の役人が分かるはずがない」と力説した。

 一方で、比例中国ブロックで復活当選した自民・小島氏は15日朝、JR尾道駅前で有権者にお礼のあいさつ。亀井氏に敗れた3度目の対決を振り返り、「手応えは感じたが、相手候補が強かった。(比例復活は)すっきりしない面もあるが、また堂々と国会で与党の一員として、地元のために取り組んでいきたい」と語った。

2757チバQ:2014/12/16(火) 22:10:22
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk25010466000c.html
2014衆院選:「チームしが」不発 側近落選「嘉田票」取り込めず /滋賀
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 衆院選で滋賀1〜4区は、2012年の前回選に続き自民が全勝した。嘉田由紀子前知事と共闘した民主は1、2区で前職と元職が比例復活を果たしたが、嘉田さんの側近だった3区の新人は大差で敗れた。7月の知事選では、嘉田さんと政治団体「チームしが」を設立した民主党の元衆院議員、三日月大造氏が当選。今回の衆院選でも、その影響力が注目されたが、不発に終わった形だ。民主陣営からは、「嘉田頼み」の姿勢に対する自己批判の声も上がっている。【加藤明子、村松洋】

 「後援会長として力足らずで、申し訳ありませんでした」。14日夜、早々と自民前職・武村展英さんの当選確実の連絡が入ると、草津市にある民主新人、小川泰江さんの事務所では嘉田さんが支援者にわびた。陣営幹部は「知事選やチームしがの幻影に目がくらんだ。冷静に情勢を読めなかった」と振り返る。

 今回の衆院選で、民主関係者は「知事選の再現」を狙っていた。小川さんは嘉田さんが三日月知事らと設立した政治団体「チームしが」を前面に掲げて選挙戦に臨み、嘉田さんは1区以外の3選挙区でも民主候補を応援。ある候補は選挙中、「民主への風当たりは依然厳しい。反発もあるが、嘉田さんに支援してもらった方が良い」と語っていた。

 なかでも小川さんに対し、嘉田さんは「私が『政治の母』」と繰り返し、選挙戦最終日の13日も共に駅前に立って支持を訴えた。だが、小川さんは武村さんに約2万4000票以上の大差をつけられ落選。民主陣営が期待した「嘉田票」を取り込むことはできず、3区は前回選より投票率が9ポイント以上落ちた。

 それでも民主党幹部は「無名の新人としては大いに健闘した。嘉田さんの影響力は衰えておらず、チームしがの代表として統一選で力を発揮してくれるはず」と期待を込める。

 自民にとっては知事選敗北を帳消しにする選挙結果となった。14日夜、1区で勝利した大岡敏孝さんは集まった県議らと「次は統一選だ」と気勢を上げた。自民党県連幹部は「嘉田さんの『神通力』は薄れた。チームしがは国政では通用しない」と話す。

 県立大の大橋松行教授(政治社会学)は「『チームしが』が地方だけでなく、国政にも進出した結果、どういう組織なのかが県民に分かりづらくなった」と話す。今年の県政に大きな影響を与えてきた「チームしが」。来春の統一地方選に向けて立て直しが迫られそうだ。

2758チバQ:2014/12/16(火) 22:11:37
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk30010427000c.html
2014衆院選:1区民主、最終盤での逆転勝利 情勢調査後の対応で明暗 /和歌山
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 14日に投開票された衆院選は、県内では自民が小選挙区の和歌山2区、3区で圧勝する一方、1区では民主の岸本周平さんが議席を死守。組織票を固めていた自民の門博文さんが最終盤で逆転される幕切れとなった。選挙戦を通した取材や世論調査、共同通信社の出口調査などを基に振り返った。【衆院選取材班】

 ◇劣勢からの電話作戦 「反自民票」取り込みにも成功
 岸本さんは最終的には自民や公明支持層をも切り崩し、前回選でつけた300票差を7803票差に広げた。陣営が引き締まったのは11日夜だったという。報道各社や党本部による情勢調査で劣勢が明らかになり、急きょ連合和歌山や超党派の議員団、後援会など約30人を集めた会議を開いた。出席者は「涙を流して支援を頼む周平さんに心を打たれた」と話す。翌日から議員団も支援者名簿を持ち寄り、大規模な電話作戦が始まった。岸本さんも寒さの厳しい早朝や深夜に街道沿いで通行車両に手を振り続けた。

 共産支持層からも票が流れた。20年近く共産候補に投票してきた和歌山市の自営男性(47)は初めて岸本さんに投票した。その理由に「迷ったが、少しでも自民と張り合える人の力になりたい」と反自民を挙げた。

 一方、1期目の門さんは名前が十分に浸透しておらず、大小の集会に顔を出し、公示から「比例は公明」と選挙協力を求める組織戦を展開した。父で今春引退する門三佐博県議も選対会議で土下座して支援を求めた。12日夜の演説会には、いずれも今回当選した自民の3区二階俊博さん、2区石田真敏さんも駆けつけた。しかし、門さん優位が伝えられると一時は勝利ムードが漂い、大きすぎる組織をまとめきれなかった。

 2区は石田さんが次点の維新・阪口直人さんに3万票以上の差をつけて快勝した。阪口さんは有田市や海南市で健闘したものの、地力の違いを見せつけられた。3区は二階さんが共産の原矢寸久さんに3倍以上の差で圧勝。ただ選択肢の少なさから、3区無効票は6815票(投票総数の4・6%)に上った。

2759チバQ:2014/12/16(火) 22:12:46
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk19010157000c.html
2014衆院選:投票分析 中島氏、旧3区の地盤強み 長崎氏、広い支持層に浸透 /山梨
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 14日投開票の衆院選で、県内の2小選挙区では民主、無所属の候補がそれぞれ当選し、比例代表南関東ブロックと重複立候補していた自民の2候補がいずれも復活当選した。県内有権者の動向を、投票結果や共同通信社の出口調査などを基に分析した。

 1区は民主の中島克仁氏が1085票の小差で勝利した。出口調査によると、民主支持層の9割超を固め、同氏の「支持」を決めた維新支持層の6割強、公明支持層の3割強にも浸透した。支持政党なし(無党派層)の5割も中島氏に票を投じた。宮川氏は自民の9割弱、公明、次世代支持層の各6割、維新支持層の3割弱に浸透したが、その他の支持層への広がりを欠いた。

 地域ごとでは、多くの市町村で宮川氏の得票が上回ったが、中島氏が診療所を営む北杜市など旧3区の地盤を固めたことで得票を上積みした。

 2区は無所属の長崎幸太郎氏が勝利。出口調査によると、民主の8割、維新の7割、公明からも6割など各支持層に浸透。かつて所属した自民支持層からも3割の支持を得た。一方、自民公認で出馬した堀内氏は、自民支持層の6割超を獲得したが、公明は4割弱の支持にとどまった。市町村では、富士急行グループの本社がある富士吉田市などで堀内氏の得票が上回ったものの、長崎氏が広い地域で支持を得た。

     ◇

 比例代表南関東ブロックでは、自民が最多の13万7361票を獲得。前回2012年衆院選の11万8566票を1万8795票上回り、全国的な支持の高さが県内でも表れた。公明も5万990票で4901票増と堅調だった。

 野党では、民主が8万3254票で2875票増。逆に維新は5万5532票で2万7346票減らした。「1区の候補予定者が転出し、県内で訴えの浸透が図れなかった」(同党県総支部)のが一因という。一方、共産は4万3208票と1万7431票の増加。与党批判の「受け皿」を目指した野党の明暗が分かれた形だ。【屋代尚則】

2760チバQ:2014/12/16(火) 22:27:56
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk40010320000c.html
2014衆院選ふくおか:落選・西川さん、国政引退へ 「けじめつける」 /福岡
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 落選が決まった九州比例単独候補の自民前職、西川京子さん(69)は15日未明、小倉北区の事務所で「けじめをつける」と述べ、国政に再挑戦しない考えを明らかにした。支援者にあいさつ回りをした後、市内の活動拠点を閉じて、夫が住む熊本県に戻るという。

 西川さんは「年齢的にもけじめをつける時期だと思う。今後は講演などの活動をしたい」と話した。比例順位は九州・沖縄の重複候補より下で、自民党は8人が当選したものの、あと1人のところで届かなかった。

 西川さんは2005年の郵政選挙で「刺客」として福岡10区に自民の公認候補として送り込まれて、「みかん箱」の上で演説し、話題を集めた。12年の選挙では自民前職の山本幸三さん(66)と10区公認を争い、公示日直前に比例単独候補に回り、当選した。【奥田伸一、宍戸護】

〔北九州版〕

2761チバQ:2014/12/16(火) 22:29:48
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20141216/CK2014121602000162.html
細川氏 政界引退を表明 民主・元厚労相

2014年12月16日


 衆院選で埼玉3区(越谷、草加市)に立候補して落選した民主党元職の細川律夫氏(71)は十五日、政界引退を表明した。越谷市の事務所で、支援者に「私の力不足でこのような結果になり大変申し訳ない。今選挙で長い政治生活に終止符を打ちたい」と述べた。
 弁護士出身の細川氏は一九九〇年、旧社会党公認で旧埼玉4区で初当選し、民主党結成に参加した。民主党政権誕生後の二〇一〇年に厚生労働相に就任。一二年の前回衆院選で落選するまで衆院議員を連続七期務めた。(竹内章)

2762チバQ:2014/12/16(火) 22:43:23
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2014121600810
石原慎太郎氏が引退表明=「悔いなし、晴れ晴れ」



笑顔で記者会見する次世代の党の石原慎太郎最高顧問=16日午後、東京都千代田区
 衆院選で落選した次世代の党の石原慎太郎最高顧問(82)は16日、日本記者クラブで会見し、政界引退を表明した。「仲間の若い武士たちのために一緒に戦って討ち死にした。肉体的にひびが入り、国会議員の中で最高齢になった」と説明した。選挙を機に引退する意向だった石原氏は、次世代の比例代表東京ブロック名簿の最下位に登載されていた。
 石原氏は「悔いはない。晴れ晴れとした気持ち」と強調。旧日本維新の会でともに共同代表を務めた橋下徹大阪市長について「彼は天才だ。再登場すると思うし、させなければいけない」と期待を示した。橋下氏に衆院選出馬をぎりぎりまで働き掛けていたことも明かした。
 今後は若手芸術家の育成などに携わる考えを示し、「言いたいことを言ってやりたいことをやって、人から憎まれて死にたい」と語った。「中国は嫌いだ。共産党の独裁を壊滅させなければ駄目だ」と持論を展開する場面もあった。 (2014/12/16-18:31)

2763チバQ:2014/12/16(火) 22:50:14
http://www.m3.com/open/iryoIshin/article/277962/?category=report

医師候補、自民公認9人が全員当選
民主半数落選、次世代全滅で、党勢影響か
2014年12月16日 池田宏之(m3.com編集部)

 12月14日に投開票された衆議院議員総選挙で、医師資格を持つ候補者22人の当落が出そろい、14人が当選した。単独で改選前の議席数をほぼ維持し、自公で占める議席数が前回を超える勝利となった自民党の公認候補は全員が当選。一方で、支持が伸びなかった民主党の公認候補は半分以上が落選し、議席数が10分の1近くなった次世代の党の候補は全滅した。改選前の当選回数が1回以下の候補者が8割近くを占める中、一部の候補を除いて、党勢の影響も大きい結果となった。

 自民党公認候補者は9人全員が当選し、中には、今回の当選議員の中で唯一新人である大隈和英氏(大阪10区、比例復活)も含まれる。民主党公認候補者は7人中3人が当選。民主党政権下で、厚労大臣政務官を務めたものの、前回選挙で議席を失った岡本充功氏が、議席に返り咲いた。

 維新の党と次世代の候補は、いずれも前職だったが、維新の党は3人中2人が当選。次世代の党は、党全体で19議席から2議席に激減した中、医師資格を持った候補者2人はともに議席を失った。

 ベテラン議員では、自民党公認で元環境大臣を務めた鴨下一郎氏は8回目の当選、民主党公認で出馬した阿部知子氏は6回目の当選をそれぞれ果たした。医師資格を持った前職が2人いた長野1区では、自民党の小松裕氏が議席を守った。安倍晋三首相の地盤である山口4区において、無所属で立候補した渡辺利絵氏は、安倍氏の7分の1以下の票しか獲得できずに敗れた。

第47回衆院議員総選挙における主な医師資格保持候補者の当落(m3.com調べ)
氏名 所属政党 選挙区 出身大学 当落
(当選回数)
勝沼栄明 自民党 宮城5区 北海道大学 比例 (2)
岡部光規 民主党 福島2区 山形大学 ×
柏倉祐司 民主党 栃木1区 岡山大学 ×
三ツ林裕巳 自民党 埼玉14区 日本大学 ○ (2)
阿部知子 民主党 神奈川12区 東京大学 比例 (6)
中島克仁 民主党 山梨1区 帝京大学 ○ (2)
鴨下一郎 自民党 東京13区 日本大学 ○ (8)
鹿野晃 次世代の党 東京22区 藤田保健衛生大学 ×
赤枝恒雄 自民党 比例東京 東京医科大学 ○ (2)
宮沢隆仁 次世代の党 長野1区 順天堂大学 ×
小松裕 自民党 長野1区 信州大学 比例 (2)
吉田統彦 民主党 愛知1区 名古屋大学 ×
岡本充功 民主党 愛知9区 名古屋大学 比例 (4)
今枝宗一郎 自民党 愛知14区 名古屋大学 ○ (2)
清水鴻一郎 維新の会 京都3区 大阪医科大学 ×
大隈和英 自民党 大阪10区 聖マリアンナ医科大学 比例 (1)
伊東信久 維新の会 大阪11区 神戸大学 比例 (2)
渡辺利絵 無所属 山口4区 島根医科大学 ×
新谷正義 自民党 比例中国 帝京大学 ○ (2)
仁木博文 民主党 徳島1区 徳島大学 ×
河野正美 維新の会 福岡4区 愛知医科大学 比例(2)
冨岡勉 自民党 長崎1区 長崎大学 ○(3)

2764とはずがたり:2014/12/17(水) 09:00:42

首相は「公約支持」というが 議席数 「改憲」減 「脱原発」増
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014121690070825.html?ref=rank
2014年12月16日 07時08分

 政権の継続が決まった衆院選を受け、安倍晋三首相は十五日に記者会見し、自ら争点に設定した経済政策「アベノミクス」だけでなく、政権公約に盛り込んだ改憲や原発再稼働の推進も支持を得たとの考えを示した。だが、今回は九条改憲や原発再稼働に前向きな勢力は数を減らしている。改憲や再稼働を進める首相の路線に有権者が全面的に賛同したとは言い難い。 (上野実輝彦)
 首相は会見で、集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈変更の閣議決定に関し「(今回選挙で)支持を頂いた」と明言した。改憲も「国民的理解と支持を深め広げていく」と強調。原発についても「安定した低廉なエネルギーを供給していく責任がある」と述べた。こうした政策を公約に盛り込んだことに触れ「約束を進めていく義務がある」との姿勢を示した。
 だが、九条改憲に積極的な自民党と次世代の党を合わせた議席は、公示前は衆院での改憲発議に必要な定数の三分の二に迫る三百十四あったが、二百九十二に減った。
 九条改憲を公約には入れなかったが道州制導入など統治機構改革の改憲を位置づけた維新の党も含め、改憲に前向きな勢力は総じて後退した。
 原発再稼働をめぐっても、前回衆院選では超党派議員でつくる「原発ゼロの会」などに属した脱原発派の約百二十人の七割が落選・引退したが、今回は民主党などから九人が返り咲いて議席を得た。脱原発を明確にする共産党も議席を八から二十一まで伸ばし、社民党も公示前を維持した。
 再稼働で与党と歩調を合わせる次世代を除き、慎重・反対を唱える野党の勢力は公示前の百十九議席から百三十九議席に増えた。
 いずれも多数を形成するには至っていないが、改憲や再稼働論議に与える影響が注目される。
 安倍首相が公約全体に理解を得られたとの認識を示したことについて、早稲田大の田中愛治教授(投票行動論)は「自民党の獲得議席は多かったものの、投票率が52・66%で(自民の)得票率が五割に満たなかったことを考えると、すべての政策に信任を受けたとおごれば落とし穴があり得る。多様な民意に耳を傾けることが大事だ」と話した。
(東京新聞)

2765旧ホントは社民支持@鹿児島市:2014/12/17(水) 20:27:36
ここでいいのかな?

自民75議席で単独過半数=衆院選得票から16年参院選試算
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014121700747
 14日投開票された衆院選の比例代表での各党の得票に基づき2016年夏の参院選を試算すると、自民、公明両党が従来通り選挙協力を行った場合、自民党が改選121のうち75議席を獲得し、非改選の65議席と併せて1989年以来の単独過半数(122議席)を回復することが分かった。野党側が対抗するには幅広い協力が不可欠だ。
 参院選をめぐっては、選挙区の「1票の格差」是正のための制度改革論議が続いているが、試算は13年7月と同じ制度の下、改選数1、2の選挙区で与党が選挙協力し、公明党が自民党候補を支援することを前提に行った。
 その結果、勝敗を左右する31の1人区では自民党が全勝。2人区でも宮城、福岡など6府県で2議席を独占する。改選数3以上の選挙区でも、同党が候補者を複数擁立すれば大阪を除く5選挙区で2議席を得られ、選挙区だけで58議席に達する。比例でも17議席を獲得し、「1強多弱」がさらに強まる。
 公明党は選挙区1、比例7の計8議席。非改選の11を合わせると与党は計159議席となり、参院でも3分の2(162議席)に迫る。
 一方、民主党は選挙区8、比例9の計17議席。維新の党は選挙区5、比例8の計13議席にとどまる。衆院選で躍進した共産党は選挙区1、比例5の6議席に増える。次世代の党と社民党は比例で1議席を獲得、生活の党は議席に届かない。 
 衆院選では民主、維新両党の候補者調整が行われた。両党の得票を合算すると、2人区では自民党と議席を分け合うものの、1人区での全敗は変わらない。共産党を含めた野党6党が一致して、ようやく1人区で12勝19敗となるが、ハードルは高い。

◇複数改選区の試算結果
【1人区】
 全て自民
【2人区】
 北海道=自民 民主
 宮 城=自民 自民
 茨 城=自民 自民
 新 潟=自民 民主
 長 野=自民 民主
 静 岡=自民 自民
 京 都=自民 自民
 兵 庫=自民 維新
 広 島=自民 自民
 福 岡=自民 自民
【3人区】
 埼 玉=自民 自民 民主
 千 葉=自民 自民 民主
 愛 知=自民 自民 民主
【4人区】
 神奈川=自民 自民 民主 維新
 大 阪=維新 維新 自民 公明
【5人区】
 東 京=自民 自民 民主 共産 維新

(2014/12/17-18:06)

2766チバQ:2014/12/17(水) 20:38:17
http://news.nicovideo.jp/watch/nw1368387

「バカな女は使うな!」池上彰起用で選挙特番独り勝ちのテレビ東京、その秘訣とは――
日刊サイゾー
2014年12月17日(水)9時00分配信
15コメント
『知らないと恥をかく世界の大問題5どうする世界のリーダー?〜新たな東西冷戦〜』(角川SSC新書)
『知らないと恥をかく世界の大問題5どうする世界のリーダー?〜新たな東西冷戦〜』(角川SSC新書)
日刊サイゾー
 第47回衆議院選挙は予想通り、与党の圧勝に終わった。激しい戦いを繰り広げたのはテレビ各局も同じ。その中で地力の高さをまざまざと見せつけたのが、ご存じ、ジャーナリスト・池上彰を擁するテレビ東京だった。

 同局は『池上彰の総選挙ライブ』を放送。午後7時50分〜午後10時までの第1部が11.6%、午後10時から午後11時54分の第2部で8.5%を記録し、番組平均視聴10.1%を叩き出した(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 これは、NHKを除く民放では第1位の数字だ。まさに“池上無双”と呼ぶにふさわしいが、舞台裏では“作り手”の涙ぐましい努力もあった。番組関係者が明かす。

「なぜ池上さんが、民放キー局よりギャラが安いテレ東の番組を引き受けるか? それは作り手の“熱”です。池上さんはギャラや制作費よりも、作り手が『この番組で何を視聴者に訴えたいか?』を、すごく大事にする。中途半端な企画書をよこせば、すぐに突き返されます。そんな池上さんとの激しいやりとりを何度も行ってきたからこそ、『選挙特番はテレ東』という信頼関係が生まれた」

 出演者についても、こだわりがあるという。今回は峰竜太や春香クリスティーン、佐野ひなこらが出演したが「政治に関心のある人、ない人。熟年世代、若者世代、とにかく幅広い年代のゲストを呼ぶ傾向にあります。佐野さんなんか、とても政治に興味があるとは思えませんが、今年20歳を迎え、選挙権を得たということで起用された」(芸能誌記者)。

 キャスティングには、池上の“好き嫌い”も反映される。

「池上さんは、バカな女が大嫌い。トークが長かったり、ピントのズレた答えをする人のことはあとで『あの子はイマイチ』とスタッフにはっきり言う。これまで高評価だったのは元AKB48の大島優子さんくらいですかね。彼女のことは『頭の回転が早い』とベタボメしていました」(前出番組関係者)

 今後も、妥協なき“池上無双”は続きそうだ。

2767チバQ:2014/12/17(水) 20:42:28
小泉ドラゴンは?
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddm005010123000c.html
衆院選:無所属2氏、自民苦悩 入党に壁、県連とのしこり残る
毎日新聞 2014年12月17日 東京朝刊

 衆院選に無所属で出馬した保守系当選者2人の自民党入党問題が浮上している。2人とも当選前から同党二階派の「特別会員」だが、いずれも地元県連との間にしこりを残しており、党執行部は頭を悩ませている。

 山梨2区では、長崎幸太郎氏が自民公認の堀内詔子氏(比例代表で復活当選)に競り勝った。堀内氏は2005年の「郵政選挙」で郵政民営化に反対し離党した堀内光雄元自民党総務会長の義理の娘にあたり、長崎氏は郵政選挙で光雄氏への「刺客」として自民公認で立候補した経緯がある。今回衆院選は、9年越しの遺恨を引きずった選挙戦となった。

 谷垣禎一幹事長は14日の記者会見で「郵政選挙の亀裂をどうしていくかは大きな問題だが、公認候補を立てて戦ったというのは重い事実だ」と述べ、長崎氏の早期入党に慎重姿勢を見せた。

 兵庫12区で当選した山口壮元副外相は、昨年末に民主党に離党届を提出し、その後、除籍処分を受けている。自民党兵庫県連は今回衆院選で別の新人候補の公認を党本部に申請したが認められなかった。民主党出身の山口氏と県連との関係構築は容易ではない。

 二階派の二階俊博総務会長は2人の自民党入りを希望しているが、党幹部は「しばらく環境整備が必要だ」と語り、早期の自民党入りに否定的な見方を示す。【影山哲也】

2768チバQ:2014/12/17(水) 21:25:13
朝日らしい記事だなあ
http://www.asahi.com/articles/ASGDJ4DJLGDJUEHF00J.html
当選者の「託され度」は 衆院選、得票数の割合を地図化
古田大輔、佐藤義晴2014年12月17日05時31分

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全国「託され度」マップの画面

 今回の衆院選で、小選挙区の当選者はどれほどの有権者から1票を託されたのか。朝日新聞デジタルでは有権者数に占める得票数の割合(絶対得票率)を算出し、「託され度」と名付けて全国295選挙区分を日本地図に示した。小選挙区の投票率が52・66%と戦後最低を更新し、「託され度」の平均は26・91%。21人が10%台だった。

 デジタル版・全国「託され度」マップでは、選挙区ごとに投票率、有効投票数に占める当選者の得票数の割合(得票率)と絶対得票率を掲載した。得票率の平均は52・96%だった。

 「託され度」トップは共産候補と一騎打ちだった小泉進次郎氏(自民・神奈川11区)の43・96%。竹下亘氏(自民・島根2区)、二階俊博氏(同・和歌山3区)、城内実氏(同・静岡7区)も40%を超えた。

 一方、最も低かったのは、5人との争いを制した井上貴博氏(無所属から自民追加公認・福岡1区)の14・64%。同区は2012年の前回衆院選では5人が争い、「託され度」は24・27%だった。次いで佐田玄一郎氏(自民・群馬1区)16・17%、宮崎謙介氏(同・京都3区)17・28%、工藤彰三氏(同・愛知4区)17・92%、丸山穂高氏(維新・大阪19区)18・38%など。これらの選挙区は4人の争いだった。(古田大輔、佐藤義晴)

2769チバQ:2014/12/17(水) 21:47:06
http://www.at-s.com/news/detail/1174150888.html
<静岡3・6区>激戦舞台、次は国会 4氏、一夜明け
(2014/12/15 14:29)
 衆院選の投開票から一夜明けた15日、激戦を繰り広げた静岡3区と6区の当選者は街頭に立つなど、選挙戦を通して訴えた政策の実現に向けて決意を新たにした。

■3区
 2期目の当選を果たした自民党の宮沢博行氏(39)は午前7時前からJR磐田駅南口に立ち、「地方、ふるさとを元気にしていく」と声を上げた。厳しかった選挙戦の余韻もあってか、表情は終始硬かったが、通勤客から「おめでとう」と声を掛けられるとほおを緩めた。10万票以上の有権者の負託を重く受け止め、「与党の一員としての責任を果たす」と言葉に力を込めた。
 同じ時刻、反対側のJR磐田駅北口では比例で復活当選した民主党の小山展弘氏(38)がマイクを握り、生活者目線でアベノミクスを問う姿勢をあらためて強調した。「新人議員としてスタートする気持ち。ぶれずに地道に頑張りたい」と表情は晴れやか。復帰する国政の舞台への意欲をみなぎらせた。

■6区
 小選挙区を7回連続で制した民主の渡辺周氏(53)は午前10時ごろ、沼津市寿町の事務所に寄り、支援者やスタッフの労をねぎらうと、「野党がどうやって巨大勢力に向かっていくか。党でしっかり議論していかないといけない」と述べた。事務所に飾っていた陣営幹部の遺影に当選を報告し、親族に感謝の気持ちを伝えた。
 前回選と同様に比例復活当選した自民の勝俣孝明氏(38)は午前7時10分ごろに沼津市のJR沼津駅南口に姿を見せた。「力不足で小選挙区では勝てなかった。一から頑張る」と表情を引き締めて2期目のスタートを切った。「経済再生、ふる里再生のために働き、地域の課題解決に取り組んでいきたい」と決意を語った。

2770チバQ:2014/12/17(水) 21:48:35
高知
http://www.kochinews.co.jp/14senkyo/141215senkyo03.htm
【解説】東西型に自民前職盤石

 浮動票が厚く「魔の選挙区」と呼ばれた旧高知1区が消え、都市部と中山間地域の融合型となった新選挙区での戦いは、高知県の東西で固い支持基盤を築いてきた自民前職、中谷元、山本有二両氏の完勝で終わった。一方、またも戦後最低を更新した低投票率は、県内の「受け皿なき戦い」の深刻化を物語る。

 中谷、山本両氏は、苦戦した2009年衆院選から野党時代にかけ、より強化してきた支持基盤が「東西型」の下で絶対有利の「財産」として機能。選挙区1減自体が高知県の人口減と深刻な疲弊を示す中、地方創生の具体化に向け、与党内で一定の存在感を持つ両氏への期待も集票の要因になっただろう。

 福井照氏の比例四国転出で、自民党高知県連の懸案となった公明党との関係については、来春の高知県議選に向けて地域事情を優先。大きな「溝」は回避したが、公明側の受け止め方は今後の各種選挙への対応で測られる。

 民主2氏は惨敗。稚拙な政権運営で失った党への信頼回復が道半ばで、「受け皿」になり得ていない実態をさらけ出した。高知県連の課題であり続ける地域基盤の構築には、選挙区の「顔」を一定固定した地道な支持拡大も検討すべきだろう。

 比例四国議席の11年ぶり奪還を前面に出した共産は、全国的な躍進を受けて高知県内票も積み上げたが、悲願達成はならなかった。

 高知新聞の高知県民世論調査では安倍政権の経済、安全保障政策などへの否定的な見方が5割を超えた。大勝も、政権への「白紙委任」ではないことを反映している。「説明不足、誤解もある」(自民高知県連幹部)とすれば、国民への説明責任を果たす政権運営を求めたい。

 民意と乖離(かいり)した政治には鉄ついが下るとの緊張感がなければ、民主主義は機能しない。県内の「受け皿」づくりに向け、野党側の自覚も問われる。

2771チバQ:2014/12/17(水) 21:51:19
青森
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2014/20141215103410.asp
2014年12月15日(月) 東奥日報 ニュース

■ [1区分析]津島氏、県連支援が奏功 升田氏、初の6万票台

写真
青森市民体育館で行われた衆院選の開票作業=14日午後9時15分

 自民党県連から集中的に支援を受けた前職の津島淳氏が、非自民勢力の受け皿となった維新の党新人・升田世喜男氏の追い上げをかわし、再選を果たした。衆院議員を11期務めた父・雄二氏から引き継いだ後援会も固め、組織力で上回った。

 津島氏支援に回る首長や自治体議員の数は他候補を圧倒したが、議会シーズンと重なったこともあり、動きは必ずしも活発ではなかった。前回衆院選から2年間の地元での活動量の少なさを心配する向きもあり、自民党県連はてこ入れを図った。県連から応援要請を受けた三村申吾知事も繰り返し応援演説に立った。

 さらに陣営は低投票率を見越して、後援会名簿に名を連ねる企業・団体にきめ細かく足を運び、1人でも多くの有権者と確実に顔を合わせ、握手を重ねる戦術を徹底。結果として浮動票獲得にもつながった。「選挙区は津島」を訴えた公明党の集票力も下支えした。

 この秋の米価大幅下落や「アベノミクス」に対する批判も致命傷にはならなかった。津島氏は「青森に身をささげる」「私は自民党を押しつけない」など地元の視点を大事にし、政策によっては政権の方針にも声を上げる意思があることを強調。有権者との距離を縮めることに成功した。

 4度目の衆院選挑戦の升田氏は、これまでで最も多い6万票台に乗せたが、選挙区ではわずかに及ばなかった。公示直前に民主党県連、社民党県連との野党3党連携に合意。「事実上の野党統一候補」(同氏)となり、野党候補の乱立による非自民票の分散を回避したことで、初勝利を視界に入れた。選挙戦でも3党の支持層には一定程度浸透した。

 課題だった無党派層に対しても、青森市を最重点地区と位置付け、街頭演説やあいさつ回りに時間を割くなどして食い込んだ。ただ陣営が期待するほど強い風は吹かず、結局は自民党との組織力の違いを見せつけられた。

 共産党新人の吉俣洋氏は、10月の青森市議選で得票数を増やした勢いを生かす狙いだったが、勝敗に絡めなかった。ただ、1区の党候補としては小選挙区で行われた1996年以降の衆院選で最高得票となり、一定の存在感を示した。

2772チバQ:2014/12/17(水) 21:51:55
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2014/20141215103401.asp
2014年12月15日(月)
[2区分析]江渡氏、組織力で圧倒 中野渡氏、後ろ盾なく埋没




 実績や豊富な経験を誇る自民党前職の江渡聡徳氏が、強固な組織力と現職閣僚としての求心力を生かし、圧勝で6選を果たした。


 防衛相の江渡氏は公務などで選挙区を空けることが多かったが、留守中も選対本部に名を連ねる県議11人が各地域でサポート。党支部や後援会も一丸で票の掘り起こしを図った。区割り変更に伴い3区から2区に編入された五戸町では、前回まで民主党候補を支援した三浦正名町長が応援マイクを握るなど、行く先々で首長らの支援を受け、閣僚としての影響力の大きさを見せつけた。国会で野党の追及を受けた政治資金収支報告書の訂正問題は、大きな逆風にはならなかった。

 維新の党元職の中野渡詔子氏は解散前日に出馬表明。県内他選挙区で野党連携が実現した中、過去に民主党を除籍された中野渡氏は連携の“蚊帳の外”に置かれ、組織の後ろ盾がないまま序盤から苦しい戦いを強いられた。生活や雇用、子育てに関する政策を訴え非自民勢力の受け皿を目指したが、票は伸びなかった。

 共産党新人の小笠原良子氏は原子力関連施設が集中する2区で原発即ゼロを主張したが、支持の広がりは限定的だった。

2773チバQ:2014/12/17(水) 21:52:18
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2014/20141215103342.asp
[3区分析]大島氏、手堅く11選 田名部氏、草の根及ばず

 11選を目指す自民党前職の大島理森氏と、返り咲きを狙う民主党元職の田名部匡代氏による6度目の事実上の一騎打ちとなった。自民党や後援会を中心とした分厚い組織を誇る大島氏に対し、田名部氏は元参院議員で父・匡省氏時代からの支持者と、若手による草の根運動で対抗。政権与党の重鎮として存在感を示してきた大島氏が手堅い選挙戦を展開し、終盤激しく追い上げた田名部氏をかわした。

 どちらにとっても急な選挙で、五戸町の2区編入という影響もあったが、自民党側は、他県候補の応援などで本人不在の間も参院議員の滝沢求氏のほか、系列の県議、市議が役割分担を徹底。昨年の参院選、八戸市長選と、系列候補の戦いを通じて後援会組織のチェックを怠らず、「常在戦場」を地でいくいつもの戦いぶりを見せた。さらに、公明党支持層の協力もあり、票を積み重ねた。

 大島氏は選挙区内にいる時間は企業回りに加えて、地区公民館など約30カ所で演説会を開き、同氏としては珍しい「つじ街頭演説」もこなすなど、大義なき解散との野党候補からの批判や有権者の疑問に対して「丁寧な説明」を心がけた。ただ、投票率の伸び悩みもあり、得票数は伸びなかった。

 田名部氏陣営は、前回選挙戦に比べて早い立ち上がりだったが、2年間のブランクは予想以上に大きく、後援会組織の隅々まで“血を通わせる”まで時間を要した。系列県議、市議の動きの濃淡など、求心力低下も指摘された。

 一方で、インターネット選挙全面解禁から最初の衆院選で、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・ザービス)の「フェイスブック」を介して集まった若年層のボランティアが活発に動いた。前回、系列を割って出た新人が田名部候補支援に戻ったことや、労組の後押しもあり、終盤勢いを増した。

 共産党新人の松橋三夫氏は「ぶれない野党」を前面に掲げて活動し、比例票積み上げに一定の働きを見せた。

2774チバQ:2014/12/17(水) 21:52:42
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2014/20141215103332.asp
[4区分析]木村氏、終始優位に 山内氏、連携効果は限定的

 厚い支持基盤を誇る自民党前職の木村太郎氏が、終始優位に戦いを進め他候補を圧倒、7選を果たした。

▼2014年あおもり衆院選の関連記事を見る  

 木村陣営は旧市町村単位に加えて、4区有権者の半数を占める大票田・弘前市でも各小学校地区単位で後援会組織を張り巡らせ、各種集会を各地域で開催。幅広い業界団体の支持も受け、盤石の態勢を敷いた。

 自民党が政権を奪還して以降、各種経済指標が上向いた点をアピール。民主党が、コメの戸別所得補償制度の復活を掲げたのに対し「当時は財源の裏付けもなく、他の農業分野の予算が削られた」と批判。米価下落で与党からの離反の可能性が指摘された農業者票も一定程度取り込んだ。

 民主党新人の山内崇氏は、県議時代からの後援会を中心に連合青森の支援も受けて挑んだが、弱体化した4区内の党組織立て直しには至らなかった。「風が吹かず、凧(たこ)が揚がらない。静かな選挙戦」(齊藤進選対本部長)という中で、安倍政権批判を得票に結びつけられなかった。民主、維新、社民の県内3党の連携も4区内への効果は限定的だった。

 共産党新人の千葉浩規氏は消費税増税反対などを訴えたが、支持は広がらなかった。

2775チバQ:2014/12/17(水) 21:54:46
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1150/20141216_19.html
<衆院選>民意は…冬攻防(上)民主の限界/手詰まり感見透かす


落選が確定し、支持者に頭を下げる鎌田氏=14日午後8時40分ごろ、大崎市古川の事務所
 14日投開票された衆院選で、県内6小選挙区は自民党が公示前の5議席を維持し、民主党は再び1議席に沈んだ。党勢を回復できない民主の「限界」、優勢が伝えられた自民の終盤の「失速」。風を読み切れなかった両党の戦いを振り返る。(衆院選取材班)

 「共鳴の幅を広げようとしたが、私の力不足だった」
 14日夜、大崎市古川の事務所。6区の民主党元議員鎌田さゆり(49)は、集まった10人ほどの支持者を前に淡々と振り返った。
 2000年代前半、激戦の2区で当選を2度重ねた。12年の前回、6区から国政復帰を狙ったが、自民党前議員小野寺五典(54)の厚い壁に阻まれた。
 今回は拠点を登米市から、6区に編入された大票田の古川地区に移して再挑戦した。票差は前回の約7万6000から約6万8000へと、やや詰めたが、またも小野寺の返り討ちにあった。

<「不戦敗できない」>
 一度は出馬を固辞した。急転解散を受け、党県連代表安住淳(52)は古川に地縁のある新人起用を狙ったが、不調。「厳しい戦いと分かってはいても不戦敗にはできない」(県連幹部)。公示は迫り、県連は鎌田を説き伏せるしかなかった。
 2区から6区へ。登米から古川へ。腰が定まらない鎌田に、有権者は厳しい審判を下した。
 民主は6区のほか、3、4区に元議員を立てた。待ち受ける自民の牙城は以前にも増して頑強だった。
 進退を懸ける覚悟で臨んだ3区の橋本清仁(43)は、自民前議員西村明宏(54)に完敗を喫した。2人の対決は今回で橋本の1勝4敗に。民主政権下で復興政務官を務めた橋本は「自民、公明の分厚い壁を崩せなかった」とうなだれた。
 落選中も県連の地区支部長の一人として活動した。しかし、師事した元党代表小沢一郎の離党後、分裂した後援会を立て直せなかった。
 選挙戦では無党派層を取り込もうと、大型商業施設前で街頭演説を繰り返した。有権者の関心が低調な中、活動には限界があった。「政策の訴えに間違いはなかった。もう少し時間が欲しかった」。橋本は進退を胸にしまい込んだ。
 兵庫1区から4区に国替えした仙台市出身の元議員井戸正枝(49)は、「落下傘候補」の評判を覆せないまま、自民前議員伊藤信太郎(61)に約3万3000票差で敗れた。
 民主は5区で前議員の安住が7選。1区では前議員の郡和子(57)が比例東北で復活し、自民に一矢を報いた。

<「強運だ」繰り返し>
 仙台市青葉区の事務所で15日未明、郡4選を見届けた党県連幹事長内海太は「強運だ」と繰り返した。勝負強さの一方、風に頼る党の体質そのものを言い当てていた。
 党県連最高顧問の元参院議員岡崎トミ子は指摘する。「風頼みには限界がある。党の政策を理解する人を掘り起こし、足元を固めなければ」
 顔ぶれ、手法、対立軸の示し方。どれを取っても手詰まり感が有権者にはっきり伝わった。(敬称略)

2776チバQ:2014/12/17(水) 21:55:06
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1150/20141217_03.html
<衆院選>民意は…冬攻防(下)自民の失速/組織戦 無党派響かず


勝沼氏(左)の個人演説会で支援を求める二階氏(右)=4日、石巻市
 「人気のある党幹部が連日応援に来ても、簡単に勝てる地域ではない」
 15日午前2時、宮城5区の自民党前議員勝沼栄明(40)の事務所。選挙区で落選し、比例東北での未明の復活劇に陣営幹部は額の汗を拭った。惜敗率で、次点との差はわずか0.9ポイントだった。
 勝沼陣営がぶつかったのは、5区で常勝する元財務相の民主党前議員安住淳(52)だった。
 党勢低迷が続く民主党内で「6人衆」に数えられる数少ない実力者。全国で優勢に立った自民は党本部主導で5区に足場のない若手を担ぎ、「党営選挙」で野党の牙城に総攻撃を仕掛けた。
「落下傘」に不信感
 「被災地復興に尽くすため身一つで来た」。公示1週間前、党本部に比例北海道から国替えを命じられた勝沼は繰り返した。一方で、党は首相安倍晋三、官房長官菅義偉ら強力な援軍を次々と送り込んだ。
 「勝沼を復興の先頭に立たせてほしい。(当選すれば)党は皆さんの厚意に応える」。勝沼が所属する派閥の領袖(りょうしゅう)で、党総務会長二階俊博は4日、石巻市内に農協、企業関係者を集め呼び掛けた。
 最終盤の11日には、人気者の復興政務官小泉進次郎が市内のショッピングセンター前で、しわがれ声を振り絞った。
 「勝沼と毎月11日、被災地を歩いている。選挙中でもその思いは変わらない」。与党のてこ入れに、地元は沸いた。
 陣営内では、前回公認した比例東北前議員大久保三代(38)の3万138票を大きく上回るとの見方が大勢を占めた。
 「4万5000票は固い」と強気な見方もあったが、ふたを開ければ4000票を上積みするにとどまった。
 「大久保も、勝沼も地元にゆかりがない」。自民県議の1人は「2回続けて落下傘候補を立てたことに、有権者は不信を抱いた」と分析する。
「伯仲の戦い続く」
 失速したのは地縁のない若手ばかりではない。
 「何かが足りない。俺自身の問題か…」。1区で3選を決めた前議員土井亨(56)は14日夜、仙台市青葉区の事務所でぼそっとつぶやいた。
 陣営は今回も、旧来の支持者を固める組織戦に徹した。解散からの約3週間、郊外を中心に集会を50回近く重ねた。
 ライバルの民主前議員郡和子(57)は、街頭演説で中心部を攻め立てた。土井陣営は「政権運営に失敗した民主に無党派層が向かうはずはない」と見向きもしなかった。
 郡陣営は最終盤、安住や元参院議員岡崎トミ子らを結集し「仙台から民主の火が消える」とあおった。土井は逃げ切ったが、郡の爆発力をまざまざと見せつけられ、3度目の比例復活を許した。
 土井の選対本部長を務めた元県議会議長相沢光哉は言う。「仙台はもともと革新の地盤。伯仲の戦いは今後も続く」
(敬称略)


2014年12月17日水曜日

2777チバQ:2014/12/17(水) 21:56:52
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1150/20141216_01.html
<衆院選>薄氷の王国(上)辛勝/「選挙の小沢」形無し


雪が舞う中、支持者と握手する小沢氏。2度にわたる地元入りで支持固めに奔走した=6日午後、花巻市
◎信条の攻め一転、守勢

<地元に入れ>
 「あんたの選挙だ。落ちたら知らないぞ。まず、来てくれ」
 衆院選の火ぶたが切られてすぐ、後援会幹部が生活の党の小沢一郎代表(72)に電話を入れた。自民党の藤原崇氏(31)に追い上げられている情勢を踏まえ、早期の岩手4区入りを促すためだ。
 地元市議の一人は公示された2日、多くの支持者が不満げだったと打ち明ける。小沢氏は党候補の応援で新潟へ。その行動に「何で地元に来ないの。第一声はこっちが筋だ」との声が上がった。
 前回(2012年)、得票を5万も減らし、小沢王国のプライドが揺らいだ。党首といえども、弱小勢力で迎える決戦。高齢化が急速に進む後援会に、かつてない危機感が広がっていた。
 「すっかりご無沙汰してしまい、申し訳ありませんでした」

<カンフル剤>
 6、7日、小沢氏は後援会にせき立てられるように4区に入った。2日間で30カ所の本格遊説は31年ぶり。濃紺のスーツ姿でビールケースに立った。雪が降っても、氷点下の寒さでも防寒着を着ることはなかった。
 地元市議は「あの2日間で本丸の奥州後援会が回転を始めた。さび付いた機械がぎしぎしと動きだすようだった」と、あるじの帰還がカンフル剤になったと証言する。
 「一度は首相をやってほしい」。後援会関係者によると、古くからの支持者の思いはこの一点に尽きるという。
 89年、47歳で自民党幹事長に就くも93年に離党。非自民勢力を結集して自民党から政権を奪った。新進、自由を経て民主党へ。2009年に政権交代の立役者になったが、12年に離党。気が付けば小所帯の党首に落ちぶれた。
 後援会幹部の一人は期間中、多くの有権者から「弱小の野党に何ができるんだ。政権交代なんて無理じゃないか」と告げられたと打ち明ける。

<票逃がすな>
 地元県議は「建設業界がこぞって自民に流れたのがつらかった」。終盤は「知り合いの会社を回り、ある程度引っぱがした」と言う。
 票を伸ばすのではなく、票が逃げないよう身内を固める。攻め上がることが信条だった「選挙の小沢」はいつしか、守勢を強いられていた。
 「日本政治の背骨のような人。1人でも必ずやってくれる」。14日夜、歓喜に沸く事務所で小笠原直敏後援会連合会長(69)は、小沢氏がもう一度、表舞台に立つことに期待を込めた。
 小沢氏は15日、東京・永田町で記者会見し「野党結集はできなかったが、諦めない。受け皿を作らないと、選挙を何回やっても同じ結果になる」と語った。

 【岩手4区開票結果】
当   75,293☆小沢一郎 生前(16)
(比当)57,824☆藤原崇 自前(2)
    24,421 高橋綱記 共新 


2014年12月16日火曜日

2778チバQ:2014/12/17(水) 21:57:14
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1150/20141217_01.html
<衆院選>薄氷の王国(下)神経戦/「脱小沢」食い止める


民主党岩手県連の高橋幹事長(左)と握手する小沢氏。かつての仲間の支援も力になった=7日午後5時すぎ、岩手県西和賀町
◎かつての同門が攻防

<遊説に同行>
 生活の党の小沢一郎代表(72)に挑んだ自民党陣営に、かつての小沢側近の顔があった。
 「私は剛腕の元にしばらくおりました。この辺で、岩手に責任ある政治を取り戻さなくてはならないと覚悟を決めました」
 衆院選が公示された2日、岩手4区に立った自民党の藤原崇氏(31)の第一声。元民主党所属で現在は無所属の渡辺幸貫県議がマイクを握った。隣には旧東和町長の小田島峰雄県議。2人は民主時代、自民党と敵対していた小沢軍団の精鋭だ。
 2012年の民主党分裂で小沢氏とたもとを分かち、その後離党。「反小沢」で同調したほかの県議3人と共に藤原陣営の応援に入った。
 迎え撃つ小沢氏にも、民主時代の同志が急きょ駆け付けた。
 「小沢先生には国政で野党結集を果たし、政権交代を実現してもらわなければならない」
 小沢氏が31年ぶりに4区で遊説した6、7日、並んでエールを送ったのは民主党県連幹事長の高橋元・県議。ほぼ張り付いて支持固めに奔走した。「岩手から野党結集を発信できる。心強い応援だ」と小沢氏が頭を下げる場面もあった。

<陣営が要請>
 12年の前回、民主は小沢氏に対抗して独自候補を擁立。2万8000票を獲得した。小沢陣営にとっては貴重な上積み要素だ。
 高橋氏が応援入りを決めたのは公示後。小沢陣営からの要請を受け、野党結集を大義に動いた。
 民主県連内には党を割って出ていった小沢氏へのアレルギーが色濃く残る。民主県連は2区の生活候補には推薦を出したが、小沢氏への対応は「自主支援」にとどめた。
 その間隙(かんげき)を突くように、かつての同志を含む無所属県議団が攻勢を仕掛ける。来年秋の岩手県知事選をにらみ、県政界の「脱小沢」を狙う意図もあった。
 「かつて同じ旗の下に集まった者が自民支援を鮮明にした。何もしないわけにいかなくなった」と高橋氏。かつての同門が、因縁の神経戦を繰り広げた。

<最終盤緩み>
 接戦が伝えられ、藤原陣営には安倍晋三首相、谷垣禎一幹事長らが相次いで応援入り。勢いに乗るかに見えた。
 「首相が来たときが運動量のピーク。比例復活が確実になって緩んだ。選挙下手に助けられた」。小沢後援会幹部は藤原陣営の動きが鈍くなったことを察知し、逃げ切りを確信したという。
 藤原陣営と無所属県議団の動きもかみ合わず、「脱小沢」は広がらなかった。応援した県議の一人は最終盤、小沢陣営の猛烈な巻き返しと選挙巧者ぶりを感じた。
 「企業や団体をだいぶ固められた。『選挙区で落ちたら終わり。最後の1回、どうか当選させてほしい』と繰り返している。小沢に歩き負けた。白旗宣言だ」


2014年12月17日水曜日

2779チバQ:2014/12/17(水) 21:58:57
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk19010213000c.html
2014衆院選:自民2敗の激震/上 保守分裂、態勢作れず 「知事選不戦敗」県連に不信も /山梨
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 14日投開票された衆院選で、全国で自民・公明両党合わせて3分の2を超える大勝の中、山梨では自民が1区、2区ともに小選挙区の公認候補者が敗れた。選挙戦を通じて「保守王国」に何が起きていたのか。【衆院選取材班】

 「私の責任です。自民党をお願いします。宮川、懸命に努力いたしますのでお許しください」。14日深夜、昭和町西条の会場を貸し切って行われた会場で、1区で民主党の中島克仁氏に敗れた自民の宮川典子氏=比例南関東ブロック=が集まった支持者を前に深々と頭を下げた。

 宮川氏の小選挙区での落選の情勢が伝えられると、支援者から「県連、責任とれよ」と党県連執行部を批判する怒声が上がった。宮川氏が懸命にいさめたが、怒号や拍手が入り乱れた。翌日、県連会長ら党四役は引責辞任に追い込まれた。

 「知事選のごたごたで県民の県連への不信があった」。ある国会議員の有力支援者は吐き捨てるように言った。来年1月の県知事選で、横内正明知事が8月に不出馬を表明し、後継候補を擁立すべく、県連は複数の首長や元官僚らに打診したが相次いで断られた。党本部も介入したが結局、誰も名乗りを上げることなく前民主党衆院議員の後藤斎氏に相乗りする事実上の「不戦敗」が決まった。

 県議会の自民会派は二つに分かれて対立が続く。両会派が一致して支援する態勢が見込めないのを見透かされ、次々と断られたのが実情だ。打診を受けた側の1人は「県連が一枚岩になれないのは目に見えている。あんな神輿には乗れない」と不信感を募らせる。

 実際、県議会の自民系会派の一つ「自民党・県民クラブ」は2区で当選した無所属の長崎幸太郎氏を支援している県議が多い。共同通信が行った衆院選の出口調査によると、2区は自民支持層の3割超が長崎氏に流れていた。

 選挙区の1減に伴い1区で適用された「コスタリカ方式」も影を落とした。今回は宮川氏が選挙区で出馬し、中谷氏が比例単独で出馬。次回は入れ替わる予定だ。本来連携は不可欠だが、中谷陣営の関係者は「前に出すぎると、小選挙区で『中谷』と書かれかねなかった。陣営間の連絡もうまくいかず、選挙を戦う態勢でなかった」と振り返った。

 さらに、与党圧勝の見通しが「緩み」を生じた側面は否めない。各報道機関が行った情勢調査では、宮川氏の先行を伝えるものも多かったため、県連執行部には「1区は大丈夫」と安心感が広がった。一方、2区は激戦とされていたため、執行部の関心が集中。終盤でいずれも接戦が判明すると、党本部の判断で最終日に安倍晋三首相が1区を含めて遊説でてこ入れを図ったが、追いつけなかった。

 2区では自民公認の堀内詔子氏が2回連続で小選挙区で敗れ、比例復活で議席を得ている。「自民党・県民クラブ」所属の県議は「2度も負けたら次は党に公認されないはずだ」と早くもけん制。しかし、この日辞任した執行部は「堀内氏は比例でも当選は当選だ」とかばった。10年にわたる「保守分裂」の決着はまだ見えていない。

2780チバQ:2014/12/17(水) 21:59:39
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk19010129000c.html
2014衆院選:自民2敗の激震/下 困難な政党間「共闘」 選挙後、政策への立ち位置難しく /山梨
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 14日に投開票された衆院選で、1区は「野党連携」の奏功に加えて2区は公明票が非自民候補に流れたことが自民「2敗」の一因となった。これらは政党間「共闘」の難しさも浮き彫りにした。

 「全ての方の勝利です」。約1000票の小差で競り勝った民主の中島克仁氏は14日深夜、甲斐市の選挙事務所で感極まった。

 2012年の衆院選で多くの選挙区では民主など野党は自民候補を相手に共倒れした。その教訓から候補者調整を進め、1区では公示日前日に維新・小沢鋭仁氏が比例代表近畿ブロックへの転出を表明。公示日に維新の党県総支部が中島氏の支持を表明し、「自民対非自民」の構図が固まった。

 連携によって多様な立場の人が中島氏を支援した。公示直前に解党したみんなの党時代から支える後援会、個人的に接点のある医療、介護関係者、民主、民主の支持母体の連合山梨などが加わり、「初めてみる顔の人ばかりだった」(後援会関係者)という。

 選挙戦は当初、中島氏も、宮川典子氏も、比例転出後の「小沢票」の行方が焦点とみて、両陣営とも取り込みを図った。しかし、宮川氏は2日の出陣式で「選挙のために仲良くなったり、選挙のためにどっかに逃げたり、そういう政治家に信託は絶対、与えられない」と発言。これを小沢氏に対する批判と受け取った維新支持層が反発し、「反自民」に流れが傾いた。

 甲府市では、小沢氏の後援会も活動。電話をかけ、託された法定はがきを出すなど、総力戦の一端を担った。共同通信の出口調査によると、中島氏は維新支持層の6割強、公明支持層の3割強、無党派層の半数を得た。

 維新の小野次郎・県総支部代表代行は2日の維新出陣式で「これ以上、自民を調子に乗らせてはいけない。あらゆるところで野党と連携していく必要がある」と連携の意義を強調した。

 しかし、政党の枠を超えた幅広い連携は、同時に政策に対する立ち位置を難しくした。

 11月末の選挙事務所の開所式で民主系の木村富貴子県議は「首相は日本を戦争のできる国にしようとしており、不安だ。中島さんには私たちの気持ちを届けてほしい」と護憲の立場での活躍を願った。一方、維新は党の重要な政策の一つに憲法改正を掲げる。維新関係者は「今回はあくまで選挙協力。政策には信条があり、一致は難しい」と話す。今回、維新は中島氏側と政策協定を結んでいない。

 選挙のためだけの野党協力は「野合」とみられ、最終的に有権者の理解が得られない。中島氏は選挙戦で「安倍政権のアキレスけんは社会保障。徹底的に戦う」と訴えたが、政策実現の手腕が問われるのはこれからだ。

 党を超えた連携は、自民と公明の間でも難航した。前回小選挙区で自主投票の公明は今回、1区と2区で自民候補を推薦。12年衆院選で旧2区の公明票を無所属の長崎幸太郎氏に取り込まれた過去があり、自民側は、「推薦で票が来る」と期待した。しかし、共同通信の出口調査では公明支持層の票は、2区では6割超が長崎氏、堀内氏は4割に満たなかった。

 公明党関係者は「(政党間の)上からの指示だけで、現場での交流が足りなかった」と分析する。長崎氏に多く票が流れたことは、「無所属の長崎氏は比例復活がなく、比例は『公明』と書けるので(交流も)熱心だった」と振り返った。【衆院選取材班】

2781チバQ:2014/12/17(水) 22:00:18
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk15010116000c.html
2014衆院選:検証・誰が勝ったのか/上 勝ちきれない自民 農政に住民不安、逆風も 民主伸び率で上回り /新潟
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 衆院選投開票翌日の15日。県庁議会庁舎では自民党県連の党議が開かれ、再選された4人が姿を見せた。明るい表情やこわ張った表情が前夜の結果を語っていた。

 「準備不足、努力不足でご迷惑をかけた。次は圧倒的に勝つ。三度目の正直に向け勝つ」

 わずか102票差で2区を制した細田健一氏は室内の窓ガラスが揺れるほどの声で、あいさつし自らを鼓舞した。

 5〜7日の毎日新聞特別世論調査では、3区は自民の苦戦が予想されていたが、他の区では対立候補をリードする情勢が伝えられていた。しかし結果は1、2、4区で民主候補と接戦の末の勝利だった。

 党県連の星野伊佐夫会長は報道陣に「小選挙区で結果的に五つ、比例代表で(復活し)一つ議席を確保し、これ以上はわがままだ。結果は想定内で成功だと思う」と話した。しかし「当選1期の候補は、後援会作りなど体力的にできあがっていなかったことがはっきりした。今後2〜3年で党と両輪で体制を作らないと」と注文も忘れなかった。ある自民県連幹部は「ここまで追い上げられるとは。及第点とは言い難い」と厳しかった。

 一方の民主党は3区で議席を奪還した。1、2、4区では接戦を演じ比例代表で復活当選した。県内では2議席増えた。県連の市川政広・幹事長代理は、15日の党議で「大健闘だ。みなさんの頑張りで素晴らしい選挙だった」などとあいさつした。

 劣勢とみられていた6区では終盤に追い上げを見せた。落選した梅谷守氏陣営の幹部は前回、義父の筒井信隆氏が獲得した票数に迫る勢いを短期間で見せた点を評価。地元の上越市では前回の筒井氏の得票を上回る結果を見せたことに「健闘した。次につながる」と話した。

    ◇

 比例代表の得票率を見ると、自民は前回比3ポイント増の35・74%だったのに対し、民主は同5ポイント増の25・65%だった。伸び率では民主が自民を上回った。勝ちきれなかった自民と健闘を見せた民主。何が作用したのか。

 先述の自民県連幹部は、農業の比重が高い新潟では米価下落による所得減、農協の改革などで、自民候補に逆風が吹いていたと分析する。さらに後援者への訪問などでの準備不足や戦術面でのまずさを挙げる一方「落選中の民主候補は選挙区をよく回っていた」と話した。

 民主の市川幹事長代理も、農業政策の不満を挙げた。「アベノミクスの恩恵がこない中小企業などの受け皿にもなったのでは」と話す。公示前後には無党派層に浸透していない、とみられていたが、結果的に安倍政権批判票の受け皿となったようだ。

   *  *

 県内から小選挙区・比例代表で過去最多の10人を選出した今回の衆院選を検証する。

2782チバQ:2014/12/17(水) 22:00:56
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk15010100000c.html

2014衆院選:検証・誰が勝ったのか/下 投票率、戦後最低更新 受け皿なくあきらめ 大雪、制度、政治家の質… /新潟
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 雪と寒さに見舞われた14日の衆院選投開票日。争点が見えにくいことや、12日からの大雪などで投票率が低くなることが予想されており、ふたを開けてみれば52・71%。戦後最低だった前回を6ポイント以上も下回った。県選挙管理委員会では、各区の投票状況が送られるにつれて「前回を下回るだろう」という空気が濃厚になっていたという。

 2日後の16日、投票率が46・97%だった1区を抱える新潟市中央区で有権者に尋ねた。中心部の古町を歩いていたフリーターの男性(22)は「仕事のため行かなかった」と答えた。一緒にいた看護師の女性(22)は「雪だったので……」と言葉を濁した。期日前投票もできることを話すと、男性は「消費税率は下げてほしいけど、現実的には厳しいでしょう」。あきらめが垣間見えた。

 なぜ投票率がここまで落ちたのか。民主党県連の幹部は「争点がないうえ冬の選挙で棄権した人も多い」と述べた。一方で共産党県委員会の幹部は「最近の無党派は無関心ではなく託せる政党を探している人たち。政権交代時以外は投票に出なくなってきている気がする」と分析した。

 かつて米カリフォルニア州の投票行動を研究した新潟県立大の藤井誠二准教授(公共選択)によると小選挙区制の場合、「投票する候補者が当選すればうれしい」という「利益」が、争点や候補者情報収集、投票に行く気象条件などの「コスト」を上回れば投票率は上昇するという。今回は「経済問題などが分かりにくく、雪も降って『コスト』が高くなり、下がったのではないか」と分析する。

 しかし低投票率の原因は、選挙制度にもあると指摘する声がある。県内の衆院選投票率の推移をみると、小選挙区制導入前は75%以上を保っていたが、導入後初の1996年衆院選では68・85%に降下。以降は2009年に73・41%に復調したが、一度も75%以上を記録していない。

 自民県連の幹部は「小選挙区制で勝つための選挙に終始するようになり、パフォーマンスに走る政治家が増えた。政治家の質が下がり軽く見られるようになった」と嘆く。中選挙区制時代には、どっしり構え一つの政策に取り組む政治家が多く、期待も高かったという。

 再び古町。「投票は当たり前だが、国会での居眠りを見たら投票に行かなくなるよね」と語った会社経営の男性(70)。「候補者も言いっぱなしでなく、有権者のもとへ歩いて膝をつき合わせて話を聞かなきゃ」

2783チバQ:2014/12/17(水) 22:01:31
http://www.saga-s.co.jp/senkyo/shuin/30202/136473
=1強さがの実像=(上) 自民1区で敗北
2014年12月16日 10時34分
■「県全体では負け戦」

 比例順位下がり「しこり」

 「負けるよ。これが今の1区の現状だ」。自民、民主が激戦を繰り広げた衆院選佐賀1区。14日夜、自民の岩田和親(41)の選挙事務所で開票状況を伝えるテレビを見ながら、党関係者は厳しい表情で言い切った。ほどなく民主の原口一博(55)の当確が流れ、重苦しい空気が事務所を覆った。

 「現有3議席死守」。岩田が比例復活し、比例に単独立候補した今村雅弘(67)も自民が九州ブロックで獲得した「8議席」の最終枠に滑り込み、結果的に目標はクリアした。ただ、この目標は当然、1、2区ともに小選挙区で勝つことが前提だった。県連幹部は「2区の勝利も吹き飛んだ。県全体では負け戦になった」。党本部が重点選挙区と位置付けた1区での敗北の意味をそう表現した。

 自民圧勝を伝える15日の新聞には満面の笑みを浮かべる首相の安倍晋三と、事実上の「敗戦」で厳しい表情のまま花束を持つ岩田ら佐賀県連幹部の写真が並んだ。対照的な図柄は「自民1強」という全国の流れとは違う、佐賀の特殊な選挙区事情を映し出していた。

 県都・佐賀市を含む1区は、旧1区時代から、自民と民主が勝ち負けを交互に繰り返してきた。風が左右する選挙区。「郵政」「政権交代」「政権奪還」。その時々で追い風を受けた党が、勝利を収めてきた。

 「民主の選挙は風頼みと言われる。でも、佐賀は違う」。ベテラン県議の一人は「相手候補は逆風でも比例復活し、連続当選を続ける。うちは追い風の時にしか生き残れない。風頼みの選挙をしているのは自民党だ。次も無風だったら、また負ける」。支持団体に頼り切った組織選挙の限界とともに、無党派層にアプローチできる組織へ体質改善する必要性を強調する。

 県連にとって今回は特別な意味を持つ選挙でもあった。衆院の「0増5減」に伴う候補者調整で、旧2区の今村が「単独1位」の約束で比例に転出。しかし、現職知事だった古川康の国政挑戦に伴う知事選の候補者擁立をめぐり、今村が党本部の意向に反した行動が影響したのか、名簿順位は「31位」に格下げされた。

 「意中の候補をつぶされた」(県議)上に、今村の比例順位で見せしめとも取れる冷酷な仕打ち。今村を支持する議員や業界団体関係者らは「これで選挙が戦えるか」と半ば公然と党本部を批判した。県連会長の福岡資麿は「選挙への影響は少なからずあった」。選挙戦を通じても党本部と県連内に生じた「しこり」は解消されることはなかった。

 党内亀裂の発端となった知事選。県連内では、推薦願を受け付けて前武雄市長の樋渡啓祐(45)を推すグループと、対立候補として総務官僚の山口祥義(49)を擁立するグループがせめぎ合いを続け、分裂選挙に突入する可能性が高まっている。15日の総務会では樋渡の推薦願について党本部に一任し、県連としての意思決定は避けた。混乱収拾の見通しがつかないまま、知事選は25日に告示を迎える。=敬称略

     ◇

 14日投開票された衆院選は自民、公明の与党が圧勝し、安倍政権の長期化もうかがわせる。衆院の「0増5減」で小選挙区が3から2に減った佐賀県では、自民と民主が分け合い、「1強」独占を阻んだ。激戦を終えた県内政界の実情を探る。

2784チバQ:2014/12/17(水) 22:02:18
http://www.saga-s.co.jp/senkyo/shuin/30202/136884
=1強さがの実像=(下) 民主、2議席堅持
2014年12月17日 10時39分
■民主、2議席堅持 比例優遇で危機回避 「党アレルギー」課題重く

 14日午後8時、開票率0%で佐賀2区落選と比例復活が同時に出た民主の大串博志(49)の事務所。戸惑いと歓喜が交錯する微妙な雰囲気の中、壇上に立った県連代表代行の園田泰郎(84)は「おめでとう」とは口にせず、こう切り出した。「比例代表九州ブロック1位に優遇した党本部の判断は正しかった。県連の努力は実った」

 結果は1勝1敗。それでもこの日、笑ったのは自民党県連ではなく、民主党県連だった。

 1カ月前の11月14日、園田は県連幹事長の原康彦と上京し、党本部を訪ねた。知事だった古川康(56)と唐津で戦わねばならない大串。入院中で動けない1区の原口一博(55)。「議席ゼロの危機だ。必ず比例順位で優遇してもらう」。悲壮な決意だった。

 「厳しいのはどちらか」。応対した幹事長の枝野幸男が問いかけた。「現職2人のどちらかを選べということか。県連としては2人ともお願いしたい」。そう返した園田だが、共に優遇されない最悪の事態が頭をよぎる。「選挙区が分断されて厳しいのは大串」。苦渋の決断だった。

 園田はこの経緯を入院中の原口に伝えた。「なぜ私だけ比例2位なのか」。園田は「1区で勝てばいい。勝てるだろう」。比例の名簿順位に差がついたことで県連の中には「原口を負けさせられない」という機運が高まった。「もう二兎(と)を追う必要はなくなった」。県連スタッフは全面的に1区の支援に回り、大串陣営もそれを了承した。

 くしくも比例順位をめぐって亀裂が生じた自民と、一枚岩になった民主。それは結果となって表れた。

   ◇

 選挙区割り変更というピンチを、比例優遇という1回限りの切り札で乗り切った県連だが、課題を突きつけられた戦いでもあった。ある県連幹部は「1区は内部分裂した自民の敵失の部分が大きいし、2区ではあらためて唐津の壁の高さを痛感させられた。それに加えて民主アレルギーとも言うべき有権者の反応だ」と総括する。

 もともと連合以外の支持組織を持たず、草の根選挙で掘り起こした「原口党」「大串党」と呼ばれる独自の基盤を持つ両陣営。事務所スタッフの1人は「民主党」と書かれた旗を片付けながら、「党名を変えてくれないかな」とぼやいた。「候補者はいいが、『民主だからね』と何度言われたことか」

 新型輸送機オスプレイの佐賀空港配備計画や玄海原発の再稼働問題など県内の重要課題でさえ、自民との明確な対立軸を示せない民主をよそに、共産は県内で前回の1・3倍の比例票を集めた。自民1強体制は継続され、対象的に民主党代表の海江田万里が落選した。

 「現実的な非自民の選択肢は民主しかない。党に献身的だった海江田代表の落選は同情するが、新しいリーダーのもとで再生するチャンスと考えたい」。開票翌日の新聞に目を落とし、県連の関係者がつぶやいた。「衆院議員2人を中心に、地方議員を増やしていく。来春の統一地方選に備えていく」。選挙のたびに唱えられる地方議員の育成。そのこと自体が県連の抱える問題の根深さを象徴している。=敬称略

2785チバQ:2014/12/17(水) 22:04:27
http://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20141215-OYTNT50320.html
【衆院選 戦い終えて】上 地域浮揚 自民に期待
2014年12月16日

選挙結果を報じる新聞に目を通す保岡さん(鹿児島市の事務所で)

 「アベノミクスを継続すれば地方にも恩恵がやってくる」。14日に投開票された衆院選で、県内の5小選挙区から立候補した自民党の5人は一貫して安倍政権の経済政策の必要性を訴え、前議員4人がそろって当選、残る新人1人も比例選で復活当選した。対照的に、民主党は返り咲きを目指した元議員が落選。維新の党の前議員は今回、復活当選もならず、議席を失った。

 鹿児島1区で野党の3人を破って13選した保岡興治さん(75)は15日朝、鹿児島市の事務所でこう振り返った。「有権者の景気回復への願いを強く感じた。『なんとか安倍首相に頑張ってほしい』というのが国民の大多数の考えだと思う」

 自民党の5人はいずれも公明党や県農政連の推薦を受け、組織戦を展開。「自民党に勢いがつけば、我々にも返ってくる」と、来年春の統一選で県議選を控えている議員らが援護射撃に回った。

 地域経済の浮揚への有権者の期待を肌で感じたのは、4区で4選を果たした小里泰弘さん(56)の陣営も同じだった。

 選挙中、霧島市の小里さんの事務所では応接室と階段のそばに、京セラ労組からの推薦状が2枚掲げられた。うち1枚はカラーコピーして額縁に入れられていた。「推薦は非常に心強く、多くの人に見てもらいたかった」と陣営幹部は説明する。

 京セラ労組の4区内の組合員数は約3000人に上る。2009年の前々回衆院選では、小里さんと接戦を演じた民主党候補を応援していた。

 それがなぜ――。労組幹部の一人は「候補の人物を重視した」と前置きした上で、「安倍さんが言うように、アベノミクスは途上段階。本当に経済が良くなるのなら、経済対策をやりきってほしかった」と打ち明けた。

 小里さんは社民党と共産党の両候補に大差をつけて勝利した。

 だが、歓喜に沸く事務所を離れた5区の森山裕さん(69)は冷静だった。「気をつけなければならないのは、謙虚な政党であり続けることだ」。期待を裏切れば、有権者はまた厳しい審判を下す。自民党県連会長は、先を見据えていた。

     ◇

 県内5小選挙区に14人が名乗りを上げた衆院選は幕を閉じた。戦いを振り返り、その先を追う。

2786チバQ:2014/12/17(水) 22:04:55
http://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20141216-OYTNT50151.html?from=ycont_top_txt
【衆院選 戦い終えて】下 共闘進まず 野党苦戦
2014年12月17日

応援に感謝し、支持者らと握手する川内さん(右)(15日未明、鹿児島市で)

支持者らの前で頭を下げる山之内さん(15日未明、鹿児島市で)

 「調整がうまく進めば勝てた」

 「結果として反自民票が割れた」

 衆院選鹿児島1区に候補を擁立した民主党と維新の党の関係者は16日、それぞれ敗因の一つとして、野党の候補者調整が不発に終わったことを挙げた。

 両党の候補者の得票を合わせると、当選した自民党候補よりも1万票以上多い。だが、ともに比例選でも復活できず、県内で両党の国会議員はいなくなった。

 民主党が立てた元議員の川内博史さん(53)は開票作業が続く15日未明、鹿児島市の事務所で「選挙に臨む努力が足りなかった。私の不徳のいたすところ」と支持者らに頭を下げた。前回選より約4500票多い4万7315票を獲得しながら、悔しい敗北だった。

 前回選で県内の小選挙区から3人を擁立した民主党は今回、突然の衆院解散で戦う態勢を整えることができず、1人を立てるにとどめた。それだけに、党県連内では川内さんを国政復帰させたいという思いが強かった。候補者調整について、県連幹部は選挙前、「当選5回の実績がある川内氏を擁立しない理由はない」と強調した。

 対する維新の党側は「現職が優先されるべきだ」と主張。前回、1区で敗れたものの比例選で復活当選した山之内毅さん(32)は、小選挙区での初勝利を目指して前哨戦から街頭活動を重ねた。

 党県総支部の佐藤英・事務局長は「双方の党には政策の違いがあるので、現実的に候補者調整は難しかった」と振り返る。

 山之内さんは選挙中、街頭に立つと、「特定の支持母体がない政党こそ時代を前に進められる」と声を張り上げた。しかし、落選が決まると、支持者らを前にし、「組織力のある自民党と戦う難しさを感じた」と率直に語った。

 共産党、社民党も県内の小選挙区での勝利はならず、自民党を勢いづかせる格好となった。

 民主党県連の泉広明幹事長は、県内で議席を奪還できず、党代表が辞任に追い込まれた今回の戦いを「民主党政権時代の有権者の不信がまだ拭えていないということではないか」と分析する。

 野党の反転攻勢は可能なのか。泉幹事長は来年春の統一地方選を見据える。「今回の結果を重く受け止めて庶民の生活に寄り添った政策を粛々と訴えていく。まずは地方議員を一人でも多く増やしたい」

2787チバQ:2014/12/18(木) 22:12:55
http://www.asahi.com/articles/CMTW1412160100005.html
振り返って(上)大勝 沸かぬ高揚感
2014年12月16日10時06分
■自民、問われ続けた大義

 14日午後8時、札幌市中心部の自民党道連本部。テレビが数人の候補者の「当選確実」を伝えると、拍手に沸いた。だが、その後の「当」が、なかなか出ない。道連会長の伊東良孝氏ら道連幹部が、テレビ画面を厳しい表情で見据える。

 伊東氏が立候補した7区は、民主候補が終始リード。日付が変わる直前に当選が決まり、伊東氏はようやく表情を一瞬ゆるめた。票差はわずか225票。「地元ではアベノミクスの恩恵が届かず、景気の回復を実感してもらえなかった」。激戦になった要因をそう述べた。

 政権選択がテーマだった前回は、自民、公明が全小選挙区で勝利。追い風を受け、新顔も7人が当選した。

 今回、自民は「アベノミクスの継続か否か」を主題に据えた。道内入りした安倍晋三首相は5日、札幌市中心部での街頭演説で「雇用を100万人つくった。賃金は平均2%上がった」と、「成果」を高らかに強調した。

 一方で自民道連は、「選挙基盤が弱い1回生議員の当落が全体の勝敗を分ける」と、前回の大勝の反動を警戒していた。ある道連幹部が公示前に口にした見通しは「(小選挙区で)6勝6敗」。伊東氏も「(自民が圧勝した)郵政選挙で小選挙区が4勝8敗だったことを忘れてはいけない」とげきを飛ばした。

 公明候補も含め、小選挙区で9勝3敗。結果だけで見れば、与党の大勝といっていい数字だが、前回と違い、多くの選挙区で接戦を強いられた。自民には高揚感は見られない。伊東氏は「道内ではアベノミクスを実感していないと感じる人も多く、全体的に厳しい戦いだった」と総括した。当選した自民候補の陣営幹部は「野党はアベノミクスを批判するが、対案がなかった。政権交代も掲げられず、『民主よりも自民』という選択だったのだろう」と結果を分析する。

 比例でも復活当選できず、小選挙区の候補者でただ一人落選した1区の船橋利実氏。前回、負け知らずの「横綱」だった元衆院議長の横路孝弘氏に競り勝ったが、「任期2年での解散は、あまりにも短い。前回は(相手が)ゴール手前でなにかの拍子に転んだだけだ」と危機感を胸に選挙戦に臨んだ。「54歳の自分は若い人の未来に責任を持てる。今回の戦いは世代交代だ」。選挙戦の後半は、アベノミクスの成果よりも、73歳の横路氏を意識した演説に変わった。

 15日未明。「私の力不足で申し訳ない」。船橋氏は選挙事務所に集まった支持者らを前に、腰よりも低く頭を下げ続けた。陣営幹部は「道内でアベノミクスが否定されたわけではない」と言う。一方で「『なぜいま選挙なのか』という批判が強かった。自分も含め、いまでも解散の大義はなかったと思う」。別の陣営幹部は「なぜ解散なのかを丁寧に説明するため、公示後も支援者回りに時間をとられて街頭演説を増やせなかった」と悔やむ。

 (滝沢隆史、横山蔵利)

     ◇

 2年前に続く師走の衆院選は、与党が全議席の3分の2超を獲得する大勝に終わった。道内でも与党が過半数を制したが、野党も一部で巻き返した。各党は戦いにどう臨み、勝敗の分かれ目は何だったのかを振り返る。

2788チバQ:2014/12/18(木) 22:14:02
http://www.asahi.com/articles/CMTW1412180100002.html
衆院選振り返って(下)照準、はや統一選に
2014年12月18日09時46分
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■知事・市長選 動く予定者

 衆院選の候補者の応援に、多くの地方議員や首長らが駆けつけた。来春の統一地方選に立候補を予定している人もおり、自身の選挙を見据えながら動いていた。

 選挙戦序盤の5日夕。札幌市手稲区のJR手稲駅前で、安倍晋三首相の街頭演説に集まった人々をかき分けるように握手を求めて回る女性がいた。来年4月の札幌市長選に自民党推薦で立候補を予定する本間奈々氏だ。同市内で開かれた自民党候補者の女性集会では候補者の夫人と並んで支持者を出迎え、飲食店では報道陣の前で候補者や応援の参院議員と一緒にラーメンをすすった。

 自民幹部の街頭演説や候補者の集会の場での本間氏の応援活動は60回にのぼった。本間氏の後援会幹部は「衆院選をフル活用したい」と話していた。ただ市長選の選挙運動は公職選挙法が禁じる「事前運動」にあたるため、陣営は気を使った。自民党札幌市支部連合会の細川正人幹事長は「本人の主張はもちろん控えた。支援者の前で話をすることができ、顔を知ってもらうことができた」と手応えを語る。衆院選が終わった16日、本間氏は朝の街頭演説を再開し、市長選に向けて再スタートを切った。

 札幌市の副市長を辞職して市長選に立候補を予定する秋元克広氏は、衆院選中に表だった活動は控えた。「市民党」をうたって活動をしているため、特定の政党の候補者と活動をともにすることはなかった。だが、秋元氏を支持する民主党会派の市議の集会にはこまめに顔を出すなど、来春への準備を着実に進めている。

 知事選を巡っても動きがあった。4選を目指す現職の高橋はるみ氏は選挙期間中、道内全12小選挙区を回って自民・公明候補を応援した。1区の自民候補の集会では「北海道の経済指標も明らかに良くなってきた。全国以上に伸びているものもある」と強調。まだ正式な立候補表明をしていないが、「私の選挙の時に詳しくお話しします」とも述べて会場から大きな拍手を受けた。

 衆院選の結果は自民が道内議席の過半数を占め、自民道連は高橋氏の4選出馬を支持する方向だ。一方で高橋氏の後援会幹部は警戒を怠らない。「結果だけを見れば自公の勝利と言えるが、接戦が多く厳しい戦いを強いられた。民主と大地の選挙協力も一定の効果があったと考えられ、知事選への影響を考えると不安もある」と話す。

 知事選に出馬表明しているフリーキャスターの佐藤のりゆき氏は、衆院選からは距離を置き、道内各地を回って農家や商工業者、市町村長らの意見を聞いたという。「人口が減っていくことへの深刻な悩みがひしひしと伝わった。札幌にいてはわからない、いい機会だった」と振り返る。地方の意見を反映させ、年内にも知事選の公約を発表する予定だ。 (滝沢隆史、森本未紀)

 =終わり

2789チバQ:2014/12/18(木) 22:14:27
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141216_71019.html
<衆院選>気流旋風・冷めた攻防(上)/大勝も手応えなし/自民・風吹かず組織戦奏功


接戦の末に山形2区で再選を果たし、硬い表情のまま万歳する鈴木氏(中央)=14日午後10時30分ごろ、米沢市
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 民意の奔流が見えないまま、巨大与党が権力基盤をさらに強固にした。14日投開票された衆院選は自民、公明両党が325議席を獲得。東北でも自民が24議席を維持し、公明は悲願の2議席をつかんだ。民主、維新両党は一定の共闘効果を見せたが、政権選択の対象になり得なかった。戦後最低の投票率に終わった東北の師走攻防をたどる。

<厳しい農村部>
 無類の選挙巧者に、浮かれはなかった。
 「当選は、もっと頑張れという有権者の声だ」
 投票所閉鎖直後の14日午後8時2分。6選を確実にした宮城6区の自民党前議員小野寺五典(54)は、歓喜に包まれた気仙沼市の事務所で神妙な表情を見せた。得票率は前回に続き東北トップの70.6%。それでも小野寺に手応えはなかった。
 前防衛相の知名度を買われ、全国を飛び回った小野寺。一夜明けた15日朝、「アベノミクスを評価するのは都市部。農村部には、円安による農業資材や燃料費の高騰に厳しい声があった。大勝は『俺たちのためにもっと働け』という期待が上乗せされた結果だ」と前夜の発言の真意を語った。
 自民、公明両党で憲法改正発議に必要な3分の2以上の勢力を確保した圧勝劇。選挙区の内実に目をやると、政権への冷ややかな反応があった。

<笑顔になれず>
 「笑顔になれる気持ちではない。この結果を糧に、一からやり直す」
 再選を目指した山形2区の前議員鈴木憲和(32)は前回に続き、強力な組織力を誇る民主党前議員と相まみえた。2年前の1万8912票差は今回、7495に縮んだ。絞り出す言葉は、まるで敗戦の弁のようだった。
 田園地帯が選挙区の1年生議員には、安倍政権下で進められた環太平洋連携協定(TPP)交渉参加、米価下落などが障害になった。「自分の中では負けたと思っている。よく勝てた」と自嘲気味に語った。
 派閥を率いる大物も思わぬ苦戦を強いられた。
 青森3区の前議員大島理森(68)は11回目の当選確実が午後10時すぎにずれ込んだ。2年前、政権運営につまずいた民主を吹き飛ばした民意の風を今回は図りかねた。「前は後ろから吹いたが、今回はどこから吹いているか分からなかった」

<政権に恩売る>
 熱狂なき圧勝−。今回の衆院選で自民の堅調を支えた立役者は、かつて長期政権を支えた組織票だった。民意が棄権を決め込むのを横目に、企業や団体は粛々と政権に恩を売った。
 戦後最低となる投票率55.78%の秋田県。「農業や資源エネルギー産業を育てたい」。2区で3選を決めた前議員金田勝年(65)は当選が確実になると、農政通としての自負を示してみせた。
 民主新人をやすやすとねじ伏せた勝因の一つに、県農協政治連盟の存在があった。「今回ほど動いてくれた選挙は過去になかった」(陣営関係者)。その労をねぎらうかのように、選挙戦では米価下落対策への言及など農協への配慮を怠らなかった。
 「風は与野党のどちらにも吹かず、有権者を投票所にも運ばなかった」
 8期目を手中に収めた岩手2区の前議員鈴木俊一(61)は「解散のタイミングは絶妙だった」と首相安倍晋三の戦略をたたえた。(敬称略)

2790チバQ:2014/12/18(木) 22:14:59
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141217_71003.html
<衆院選>気流旋風・冷めた攻防(中)野党共闘光明一筋/民主・維新 接戦が比例復活を呼ぶ


比例東北での復活当選が確定し、支持者と喜ぶ金子氏(中央)=15日
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<反自民の民意>
 窮余の策だった野党共闘が、圧勝の勢いの自民党に牙をむいた。
 「終盤、自民に議席を独占させたくない民意が濃くなった」。下馬評を覆し、大接戦を演じた青森1区。青森市内で14日夜、維新の党新人升田世喜男(57)は「4者共闘」への感謝を口にした。

 公示5日前。升田は民主、社民両党、連合青森と選挙協力を結んだ。統一候補となった升田は、自民王国の「花の1区」に立つ前議員津島淳(48)に肉薄。惜敗率94%で比例東北復活を決めた。
 福島1区では民主新人金子恵美(49)が野党連携を生かし、2年前の衆院選で東北トップの12万票を集めた自民前議員亀岡偉民(59)を約5300票差まで追い詰めた。
 予期せぬ共闘を呼び込んだのは永田町の政変だった。前回1区で5万票を獲得した元議員の石原洋三郎(41)が、公認が内定していたみんなの党解党を受け出馬を断念。金子支援を表明した。
 「反自民の力を結集することの方が大事」と石原。予想外の激戦を巻き起こした金子は惜敗率1位で復活し、「ここだけ違った風が吹いた」と驚きを隠さなかった。

<票分散の誤算>
 前回5人が立った秋田3区。維新前議員村岡敏英(54)が復活当選を引き寄せたのは、前回、旧日本未来の党から立候補した元議員京野公子(64)の不出馬だった。
 村岡の父で元官房長官の兼造(83)は公示が迫る11月下旬、京野を訪ね、選挙協力を求めた。村岡は「候補者調整が結果につながった」と共闘の成果をかみしめた。
 東北25小選挙区で、共産党を除く野党競合が回避されたのは21選挙区。このうち六つを野党が制し、他の六つでは最後まで自民の議席を脅かした候補が比例復活した。
 連携が実を結ばない誤算もあった。全国に先駆け民主、維新の候補者調整が成立した宮城1、2区。民主県連の要請に応じ、2区に国替えした維新前議員林宙紀(37)は野党競合に泣いた。
 連合宮城の支援に期待したが、社民党が新人を立て組合票が分散。次世代の党も新人を送り込んだ。「荒れる2区」で6万票と健闘したが、陣営は「反自民を集約しきれなかった」と悔やんだ。
 内実はまだら模様の共闘の成否。与党圧勝を許したが、「1強多弱」にあらがう数少ないすべであることも証明した。

<必ず政権取る>
 「真の二大政党制を実現させる」。福島4区で自民前議員に416票差で競り勝った維新前議員小熊慎司(46)は訴えの中で、「二大政党」の言葉を何度も繰り返した。
 4区は東北で唯一、自民から議席を奪還した選挙区となり、「次」を期す野党にとって、一筋の光明となった。
 共闘した民主の元外相玄葉光一郎(50)=福島3区=は選挙中、小熊陣営に駆け付け鼓舞した。
 「私たちは数年後、必ず政権を取る」
(敬称略)


2014年12月17日水曜日
関連ページ:広域政治・行政衆院選とうほく

2791チバQ:2014/12/18(木) 22:15:24
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141218_11007.html
<衆院選>気流旋風・冷めた攻防(下)公・共に抑止力期待/中小政党・「1強懸念」で躍進


当選から一夜明け、街頭であいさつする高橋氏(左)。宮城1、2区の両候補と共に、党勢を拡大する選挙結果に笑顔を見せた=15日午前8時20分、仙台市青葉区
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<悲願の2議席>
 肥大化する「1強」の傍らで、老舗の組織政党が躍進を遂げた。
 「きた! やったぞ」
 15日午前1時半、郡山市の公明党福島県本部。待ちに待った当選確実の知らせに、比例東北新人の真山祐一(33)は支持者と喜びを爆発させた。
 8選した党幹事長の前議員井上義久(67)の当確から5時間余り。最後の14番目に滑り込み、井上が温めてきた東北の1議席を2に増やした。
 「共闘する自民党が最後まで『比例は公明』と連呼してくれた」。東北ブロック選対本部長の参院議員若松謙維は「自公の信頼が深まった」と笑みを浮かべた。

 「東北2議席」は2000年衆院選以来の悲願だった。前回見送った宮城1、2区の自民候補への推薦を今回は早々に決定。大票田・仙台での票拡大に勝機を託した。
 市内で投票率が前回を約7ポイント下回る中、得票率を約10ポイント伸ばした。街頭では「政権の安定と合意形成に貢献した」と与党内での実績を強調し、自民の膨張を懸念する民意を巧みに取り込んだ。
 24日には特別国会が召集され、第3次安倍内閣が発足する。新内閣は改憲など「安倍カラー」を前面に出すとみられる。党宮城県本部代表の石橋信勝は「有権者は安倍政権のブレーキとしての公明に期待している」と気を引き締めた。

<明確な対立軸>
 共産党は全国で、公示前の8から21へ議席を大きく伸ばした。東北は2議席に届かなかったが、低投票率で投票総数が減ったにもかかわらず、6県の得票は前回の1.5倍の約38万に増やした。
 「まさかこんな時間に出るとは…」。5選した比例東北前議員高橋千鶴子(55)は、テレビが投票終了直後の14日午後8時に当確を報じると、異例の早さに息をのんだ。
 当初は「東北の命綱1議席を守り抜く」が陣営の合言葉。13年参院選から続く上げ潮ムードに手応えを感じ、初の2議席を目指して選挙戦中盤にギアを上げた。
 反自民票の受け皿を真正面に掲げ、25小選挙区と比例単独の候補計27人が連動。30代の若手候補を中心にフェイスブックやツイッターを活用した呼び掛けを展開し、新たな支持層も掘り起こした。
 党宮城県委員会委員長の中島康博は「与党との明確な対立軸として有権者に受け入れられた実感がある」と力を込める。

<政党要件失う>
 前回初めて東北の議席を失った社民党は、浮上のきっかけすらつかめなかった。宮城2区で敗れた新人桑島崇史(35)は「国会議員不在がさらなる悪循環を招いている」と党の現状を嘆いた。
 次世代の党は完全に埋没。生活の党は代表小沢一郎(72)の地盤の岩手以外に見せ場はなく、政党要件を失った。
 容赦ない淘汰(とうた)の波が「多弱」をのみ込もうとしている。
(敬称略)

2792チバQ:2014/12/18(木) 22:16:07
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk02010293000c.html
急戦:2014衆院選・青森 「1強の揺らぎ」/上 自民の4議席独占 野党追い上げ、熱気なき圧勝 /青森
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 ◇自己分析も「消極的選択」
 14日投開票の衆院選は県内4選挙区すべてで自民前職が勝利し、自民独占が維持された。ただ、1区と3区で野党候補が追い上げ、1区では維新新人の升田世喜男氏が比例で復活当選するなど、野党の善戦も見られた。2012年衆院選と、13年参院選での文字通りの「自民圧勝」とは違う光景だ。急な解散で主導権を握ったはずの自民だが、陣営幹部は「守りの選挙を強いられた」と漏らす。垣間見える「自民1強」の揺らぎを追った。

 「気が気でなかった」。升田氏に3787票差に迫られながらも、1区で再選を果たした自民前職の津島淳氏は14日夜、青森市内の選挙事務所で安堵と疲れの色をにじませた。

 今回、当選を決めた4人の自民前職のうち、津島氏と2区の江渡聡徳氏は、自らは万歳はせず、事務所に詰めかけた支持者たちの万歳三唱の間、何度も深々と頭を下げた。もろ手を上げて喜べない、自民の「熱気なき圧勝」を象徴した場面だった。

 公示直後の報道各社の情勢調査で優勢が伝えられても、複数の候補者が「実感と違う」と口にした。各陣営が「逃げ切るのは競り勝つよりも難しい」(1区の山崎力選対本部長)と引き締めを図った。3区で追い上げられ、当確が予想より遅くなった大島理森・県連会長も「選挙というのは優勢、優勢と言われるのがやりづらい。『大島は大丈夫だろう』という声が多く、非常に難しい選挙だった」と振り返った。

 県連は選挙中、当選1回の津島氏が戦う1区を「最重点区」と位置づけて応援弁士を集中。1区は全国でも無党派層が多く、野党が勝つ「1区現象」が起きかねない警戒感からだ。しかし、ふたを開けてみれば、青森市で津島氏が升田氏を引き離し、逆に基盤が厚いはずの郡部で票を取りこぼす逆転が起きた。

 背景には農業を基幹産業とする郡部では、今年の米価急落に対する「コメ農家の政権に対する厳しい批判があった」(津島氏)。これまで1次産業は自民の支持基盤とされてきたが、ある農協幹部は「民主への不信、自民への不満で、農業票が行き場を失った」と、現場に広がる変動を分析してみせた。

 津島氏は公示前に「10万票」の高い目標を自らに課したが、最後は前回12年の得票(7万3237票)以上と軌道修正を迫られた。それでも約7200票届かなかった。野党に比例復活も許さない「完全勝利」を目指した県連の目標も達成できなかった。

 自民4区選対の幹部は「我々には幸いなことに、野党が弱すぎる。訴える政策に説得力がないから、有権者は『しょうがないな』と半分あきらめて自民党に消去法的、かつ消極的な支持を与えているだけだ」と見る。

 当選から一夜明けた15日に八戸市で記者会見した大島氏は「声なき声にもしっかり目配りしながらおごってはいけない。数が多いだけに黙っていてもおごりに見える時があるが、それがないようにしなければいかん」と厳しい表情を崩さなかった。【森健太郎、塚本弘毅、松山彦蔵】

2793チバQ:2014/12/18(木) 22:16:35
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk02010038000c.html
急戦:2014衆院選・青森 「1強の揺らぎ」/中 苦し紛れの「非自民」結集 升田氏復活、一定の成果 /青森
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 ◇今後のカギは「民主離党組」
 衆院選の県内4小選挙区で自民党の全勝を許した野党。だが、今回は野党乱立が避けられたことで、1区で自民前職に約3800票差に迫った維新の党の升田世喜男氏が、比例東北ブロックで復活当選した。ただ、野党乱立は「避けられた」のではなく、急な解散で慌てた準備不足の野党が、候補を立て切れずに苦し紛れに実現した側面がある。しかし、それでも升田氏復活という一定の成果が出たことで、今後のカギが民主離党組をも含めた非自民勢力結集にあることも示された。

 「青森のために、という野党一本化の枠組みなくして復活はなかった。民主党県連、社民党県連、連合青森、個別に支援してくれた生活の党県連に感謝します」

 14日深夜、升田氏の比例復活が伝わると、事務所は活気づいた。口を真一文字に結んで待っていた升田氏は、目を潤ませながら何度もガッツポーズ。約30人の支持者を前に「浪人生活も10年目になる中、よくぞ見捨てずに応援してくれた。自民の一角を崩す、新しい青森の政治のスタートだ」と強調。同席した生活県連の平山幸司代表は「前回参院選で自分が自民以外の唯一の議席を守れなかった。今回、同郷の升田さんが土俵際で頑張ってくれた」と話した。

 今回の連携は、1区と2区に維新が、3区と4区に民主が公認を立てる「すみ分け」。社民県連は民主を「支持」し、基本政策で隔たりのある維新には自主投票で臨んだ。連合青森は、労組批判を繰り返す維新の橋下徹共同代表への抵抗感があったが、「升田氏の『青森のため』を前面に出す訴えは、維新っぽくなかった」(内村隆志会長)と評価。「非自民・反共産の自主投票」を傘下の労組に呼びかけた。終盤からは内村会長自身が升田氏の応援に駆けつけた。民主県連、連合、升田陣営の関係者はいずれも、「民主が推薦を出せば投票率も高まり、升田氏は小選挙区で勝てたはずだ」と見る。

 もっとも、維新の組織はほぼ升田氏の個人後援会だけ。民主県連には3区と4区での連携効果の実感は薄く、「升田氏に『食い逃げ』された」との不満もくすぶる。3区の民主陣営の松尾和彦選対本部長は14日夜に選挙戦を振り返り「今回は野党が乱立しないメリットがあったがそれだけで、それ以上の関係にはなれなかった」と記者団に話した。

 今回、民主離党組は中野渡詔子氏が2区で維新公認を得て立候補した。一方、1区の当選経験のある横山北斗氏と、4区で比例復活経験のある津島恭一氏、参院青森選挙区で当選経験のある生活の平山氏、旧みんなの党の波多野里奈氏はほぼ沈黙を保った。今回の「野党一本化」は、急な解散で、組織の薄い民主離党組が立候補できずにいた間隙(かんげき)を縫って実現。民主離党組は今後も政治活動を続ける意向で、非自民結集では遺恨を捨てた連携もカギだ。

 維新の升田氏は14日夜の記者団との質疑で「県内の課題解決で維新、民主、社民3党に違いはない」としつつ、「ここに平山さんらを入れるとなると、まあ、『経緯』があるから。その次の展開で」と言葉を濁した。

 「政策や選挙区の調整には『腕力』も必要。(野党は)まとめられる人がいない。ばらばらになったり、自己主張が出たりで、政治運営に不慣れ。『よき忍耐』がない」

 開票から一夜明けた15日の八戸市。自民県連の大島理森会長は記者会見でこう話した。「敵将」の評価をどう受け止めるか、野党が問われている。【宮城裕也、石灘早紀、佐藤裕太】

2794チバQ:2014/12/18(木) 22:17:10
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk02010112000c.html
急戦:2014衆院選・青森 「1強の揺らぎ」/下 1区有権者、150人にアンケート 自民支持層も流動的 /青森
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 ◇前回「津島氏」の2割、升田氏に
 「自民1強」の揺らぎは、有権者の投票行動にも表れている。毎日新聞青森支局はその変化を探るため、衆院選投票日の14日、青森市内で有権者150人を対象にアンケートを実施した。青森市を含む青森1区では自民前職の津島淳氏が勝利したが、アンケート結果を分析すると、津島氏の支持層の投票行動も流動的だったことが分かった。

 アンケートは、投票を済ませた有権者に実施。青森1区や比例の投票先に加え、12年衆院選で投票した候補などを聞いた。今回の1区での投票先は津島氏77人▽維新新人の升田世喜男氏53人▽共産新人の吉俣洋氏18人▽不明2人だった。

 前回の投票先は津島氏78人▽升田氏11人▽横山北斗氏(旧日本未来の党)16人▽波多野里奈氏(民主、その後離党)3人▽斎藤美緒氏(共産)5人▽その他・不明37人だった。

 特徴的なのは、前回津島氏に投票したと答えた78人のうち、2割弱の15人が今回は升田氏に投票したと答えたことだ。また、比例で公明に投票したと答えた17人のうち4人が升田氏に投票。いずれも、現状への不満がくすぶっている与党支持層を、陣営や与党が固めきれていない可能性を示す材料だ。

 前回も今回も津島氏に投票したと回答した60人は、確固たる支持層に見える。しかし、この60人でも今回の比例投票先は自民38人、公明11人で、11人は他党に投票しており、自民支持層でも投票行動が流動的な様子がうかがえる。

 ◇民維連携は奏功
 前回衆院選で、升田、横山、波多野の非自民・非共産3氏に投票した30人は今回、25人が升田氏に投票したと回答。津島氏に流れたのは1人だけで、残り4人は共産の吉俣氏に投票した。民主、維新、社民、連合の4者の地方組織が連携し、1区で非共産系野党候補を一本化した効果がある程度うかがえる。

 ◇共産票も升田氏に
 比例投票先は自民51▽維新29▽共産22▽公明17▽民主13など。共産と答えた22人のうち、14人は吉俣氏に投票したが、7人は升田氏に、1人は津島氏に投票していた。野党一本化で、「非自民」の升田氏に票が集まった傾向がここでも見える。実際、吉俣氏の今回1区での獲得票は1万8274票で、1区の比例共産票1万9437票を下回っていた。

    ◇  ◇  ◇
 アンケートは14日午前、青森市内で選挙人名簿登録者数が最も多い大野市民センター(同市大野)で、回答用紙に記入してもらう方式で実施。回答者は男性91人、女性58人、不明1人。年代別では20〜30歳代が17人、40〜50歳代が36人、60歳代以上が95人、不明が2人だった。【伊藤奈々恵】

2795チバQ:2014/12/18(木) 22:17:47
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk03010030000c.html
票流・衆院選の次は:/上 世代交代の波 小沢氏「最後の大仕事」 /岩手
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 衆院選岩手4区で生活の小沢一郎氏(72)の当選確実が早々に報じられた14日夜、奥州市水沢区の祝勝会場で支持者らは祝いの酒を酌み交わしながら「良かった、良かった」と安堵(あんど)した。今回は苦戦を強いられ、顔を赤らめた70代の男性は「こんなに早く酒が飲めるとは思わなかったよ。小沢先生はまだやれるんだ」と上機嫌だった。

    ◇  ◇

 安倍晋三首相が解散表明した翌日の先月19日、奥州市水沢区のホテルで開かれた後援会役員会では小沢氏の16選に危機感が漂った。終了後、連合後援会の小笠原直敏会長は「不安だ、不安。小沢先生が27歳で議員になった時、私は24歳で選挙区内を飛び歩いた。それを今、藤原陣営がやっている。行動力が勝ることもある」と話した。事実上の一騎打ちとなった自民の藤原崇氏(31)のことだ。

 選挙が始まっても危機感はぬぐえず、小沢氏は約30年ぶりに「どぶ板選挙」を展開。今月7日、北上市で握手した60代の男性支持者は手のひらを見つめ、「あと3年やったら75歳。これで最後の握手かな……」。世代交代の波を感じている支持者は少なくない。

 小選挙区制導入の1996年から2009年、小沢氏の得票率は59・70〜65・11%に達した。だが、度重なる党の離合集散の末に民主を離党した直後の前回12年、4区内の県議3人が小沢氏から離れ、強固な基盤がほころび始めた。得票率は45・50%に落ち込んだ。

 今回、報道各社は小沢氏の苦戦を報じ、勝利の好機とみた自民は安倍首相ら党幹部を投入。「そろそろ(小沢氏を)変えた方がいい」と露骨な攻勢をかけた。ところが小笠原会長は、「これで後援会の運動が活発になった。かえってありがたかった」と開票後に笑った。「野党の親分つぶしには負けられない。こっちには15の後援会組織があり、支持者に火がついた。つきさえすれば大丈夫だと手応えを感じた」と振り返る。今回の得票率は47・79%に盛り返した。

    ◇  ◇
 だが、藤原氏との差は前回の3万票から1万7000票に詰められた。小沢氏の後援会も高齢化し、今後活動が鈍っていくことは避けられない。小笠原会長は14日夜、「これからのことはこれから」とかわしたが、世代交代はますます大きな問題としてのしかかる。小沢氏は選挙戦最終日に奥州市で行った街頭演説で「野党再編を成し遂げ、国民のための政権を作る。最後の大仕事を実現したい」と訴えた。

    ×  ×

 衆院選は終わり、県内から7人が当選した。覇権を握ってきた小沢氏の力に陰りが見えるなど、今回の選挙は県政界の潮目とも捉えられる。戦いを振り返り、票の行方を追う。

2796チバQ:2014/12/18(木) 22:18:25
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk03010189000c.html
票流・衆院選の次は:/中 民主、生活の連携 残る前回選のしこり /岩手
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 衆院選公示前の11月26日夕、岩手1区出馬を控えて民主の階猛氏(48)が盛岡市で開いた演説会。「畑さんも必要な人材。力を貸してほしい」。自身の話より先に、2区の生活、畑浩治氏(51)への支援を呼びかけた。両党が選挙区を「すみ分け」て対立候補を立てないとの緩やかな連携は合意していたが、階氏の発言はさらに踏み込んだ内容だった。

 この後の選挙で、民主県連は畑氏を推薦。階氏は2区の街頭でも畑氏の隣に立ち、畑氏も1区でマイクを握った。生活支持者は「元々一緒にやった仲間。来年は知事選もあるし元通りになればいい」と期待した。

 4区では、3日間地元遊説した小沢一郎氏(72)に民主県連の高橋元(はじめ)幹事長(62)がほぼ全て同行。「野党再編に向けた足がかりになる選挙」と連携を強調した。高橋氏は「民主として目に見える形で応援し、生活側からの支援を期待した」と明かす。共同通信が投票日に行った出口調査によると、民主と生活支持層の7、8割が互いに相手側候補に投票したとみられ、協力関係は一定程度成功した。

    ◇  ◇

 だが、連携はそうたやすくはない。「5年、10年前でなく、たった2年前の話。しこりは消えない」と、民主の支持母体である連合岩手関係者が言うのは前回衆院選のことだ。民主を抜けた小沢氏率いる日本未来が民主の出馬した県内2選挙区で「刺客」候補を立て、議席奪取を狙ったことへの恨みがある。

 小沢氏は投票日前日の13日、街頭演説で「過去のいきさつを水に流してお互い力を合わせましょう」と語ったが、もともと民主側に小沢氏へのアレルギーがあり、前回選挙だけが問題ではない。

 小沢氏が東日本大震災後すぐに被災地に入らなかったことも、簡単に握手できない要素だ。3区の黄川田徹県連代表(61)は当選後、「小沢先生が復興に関して強いメッセージを出し、被災者が納得すれば水に流すこともあるとは思うが、私にはまだ生煮え。是々非々の状態」と語った。

    ◇  ◇

 今後の焦点は来秋の知事選。達増拓也知事(50)は小沢氏の「弟子」で、民主の協力が得られれば大きな力だ。自民と無所属県議らは連携して対抗馬を擁立するとみられる。達増知事は「県民党」を標榜(ひょうぼう)し、政党色を消している。民主県連の高橋幹事長は「表面的な話。民主の支援は必要になる」と推測する。生活県連の佐々木順一幹事長(62)は「連携の素地はできている。野党は一緒になるべきだと民主側も認識しているのではないか」と期待する。

2797チバQ:2014/12/18(木) 22:18:44
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk03010121000c.html
票流・衆院選の次は:/下 自民の組織力 「空中戦」むなしく /岩手
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 「岩手4区の代表としてふさわしいと判断していただけなかった」。衆院選で比例復活した自民の藤原崇氏(31)は当選から一夜明けた15日、片付け作業が進む北上市の事務所で言葉を選んだ。

 生活の強敵、小沢一郎氏(72)との接戦が報じられ、党は安倍晋三首相ら知名度の高い幹部も遊説に投入したが、結局は牙城(がじょう)を崩せなかった。むしろ、土壇場で踏ん張ることができる「小沢王国」の堅固ぶりが際立った。

    ◇  ◇

 党幹部の投入は昨年の参院選でも展開したが満足な得票に結びつかなった。その反省から今回は回数を減らし、支持者の動員疲れにも配慮した。それでもむなしい「空中戦」に終わった。2区で当選した自民の鈴木俊一氏(61)は17日、党県連が盛岡市で開いた衆院選の総括会議の終了後、「空中戦は根っこ(組織)があって効果を発揮する。前回より票を減らした私を含め、日常活動が足りない」と自戒した。

 奥州市では昨年12月、長年途絶えていた党江刺支部が発足している。鈴木氏は「県内の党の勢力は十数年来低迷していたが、4選挙区全てに国会議員が誕生して組織の基盤ができつつある」と話す。

 だが広がりには欠け、藤原氏は選挙前の2年間、地元に毎週帰って自ら選挙区内への浸透を図ってきた。陣営の総括責任者を務めた海鉾(かいほこ)守氏は「組織を固め、選挙を心配せずに国政に取り組めるようにしないといけないが、まだ整っていない」と明かす。別の陣営幹部は「藤原陣営の選挙は毎回ゼロから始める。前回の支持層を固めておいたうえの上積みがない」と分析した。

 藤原氏は「(選挙戦の)最後で開いた。秘書団の違いもあった」との認識も示した。陣営幹部は「自民大勝が伝えられ、選挙区で敗れても比例で救われると気が緩んだ。小沢さんはいずれ引退するだろうが、まだ力がある時に勝たないと意味がない」と悔しがった。

    ◇  ◇

 とはいえ、小沢氏とたもとを分かった無所属県議ら計5人が応援するなど、藤原氏を支える組織は新たな面も見せた。この県議について鈴木氏は「来年の県議選での推薦はあり得る」と連携を示唆する。その先に、来年の知事選で小沢氏系の達増拓也知事を倒すとの大きな目標をにらむ。

 冬の陣を終え、県内政界は知事選に向けて漂い始めている。

    ◆  ◆

 この企画は安藤いく子、浅野孝仁、和泉清充、根本太一が担当しました。

2798チバQ:2014/12/18(木) 22:19:26
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk05010033000c.html
明と暗:’14師走決戦/上 自民、組織力の勝利 唐突解散が大きな後押し /秋田
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 「安定した政治、責任ある政治に地道に着実に取り組めと(自民党に求める有権者から)票をいただいた」

 自民党県連会長の金田勝年氏(65)=2区=は15日、前回に続いて県内3小選挙区で全勝を飾った選挙戦をそう振り返った。どこか余裕すら漂う口調。金田氏自身は、開票作業が始まった14日午後8時過ぎに「当選確実」の一報を受けていた。

 永田町に解散風が吹き始めたのは1カ月前のこと。「大義なき選挙」との批判は各方面から噴出し、民主党を壊滅的状況に追いやった前回2012年のような追い風は期待できなかった。

 それでも、業界団体や後援会組織に頼る“従来型選挙”を展開する自民党候補にとって、解散の唐突さは、大きな後押しとなったのは間違いなさそうだ。

 「自治体を預かる知事や市長と、政権与党の私たち自民党の国会議員がスクラムを組んで秋田を元気にしていく」。選挙戦終盤の12日、冨樫博之氏(59)=1区=の演説会場に駆け付けたのは、佐竹敬久知事と穂積志・秋田市長の2人だった。居並ぶ与党系県議や市議の顔触れも、組織力の強固さを物語る。

 冨樫氏は石破茂・前党幹事長から「新人の最大の仕事は再選すること」と厳命を受けていた。定期的に国政報告会を開いて組織の拡大を図り、後援会は倍の30にまで上積みした。

 組織選挙を展開したのは御法川信英氏(50)=3区=も一緒だ。一時は「票が読めない。まさに横一線」(党関係者)との声すら出ていた激戦区。連日、党幹部や県議が応援に入った。御法川氏に限って言えば、前回得られなかった公明党の推薦も選挙を大きく左右したとみられる。3区の公明票は優に1万票を超えるとされる。次点の村岡敏英氏(54)との差は6000票を切っていた。

 とはいえ、2回連続の小選挙区全勝にも、不安の芽はないわけではない。冨樫氏は2回目の激突となった民主党の寺田学氏(38)に、そして御法川氏は村岡氏に前回よりも得票差を詰められ、結果的に復活当選を許してしまった。

 とりわけ御法川氏は、政治資金収支報告書の記載漏れが取りざたされたことはさほど障害にならなかったものの、副財務相の要職に就きながら接戦を繰り広げる結果となった。

 冨樫氏は14日夜、当選を確実にした後のインタビューで「盛り上がらない選挙だった。それは肌で感じている」と述べた。勝者としては異質なコメント。組織選挙がこの先も、盤石の態勢であり続ける保証はどこにもない。【池田一生、田村彦志、松本紫帆】

    ◇  ◇ 

 衆院選は県内小選挙区で自民党が全勝し、民主党、維新の党は辛うじて比例復活当選を遂げた。全国では共産党の躍進が目立った。各党の明暗を分けたものは何だったのか。舞台裏を検証する。

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2799チバQ:2014/12/18(木) 22:20:05
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk05010114000c.html
明と暗:’14師走決戦/中 民維、選挙区調整が奏功 比例復活「投票率が高ければ」 /秋田
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 「民主党だけど協力できるグループの一人」。先月16日、秋田市を訪れた維新の党の松井一郎幹事長は、民主党の寺田学氏(38)=1区=に秋波を送った。解散風が全国を揺るがしていた頃。維新の党の村岡敏英氏(54)=3区=を激励する会合でのことだった。

 維新の党にしてみれば、東北で勝てる数少ない候補と目された村岡氏をどうしても押し上げたかった。民主党にとっても、激戦区に候補を立てる余裕は乏しかったのが実情だ。

 寺田氏の父が維新の党参院議員の典城氏であることも、好材料に働いたと見られる。両党の選挙区調整は、松井氏の発言から12日後に現実となった。

   ◇   ◇

 かつて首相補佐官を務めたこともある寺田氏は、選挙戦で一人街頭に立ち、雪交じりの水しぶきを上げる自動車の列に深々と頭を下げ続けた。自民党候補が得意とする組織選挙とは対照的だった。

 前回2012年の選挙では、108カ所で小集会を開いたが「ぬくぬくしている」と一部支持者の反感を買った。街頭での活動は、生まれ変わった自身をアピールすることでもあった。

 共同通信社が14日実施した出口調査によると、維新支持層の55・6%、無党派層の50・0%が寺田氏に1票を投じた。比例東北ブロックで民主党が得た4議席のうち寺田氏は3番目。選挙区調整も、自身の選挙戦略を見直したことも、比例復活にとって不可欠だったとみて良さそうだ。

 選挙区調整を後ろ盾にできたのは、維新の党の村岡氏も同じだ。

 共同通信社の出口調査によると、無党派層の54・6%、民主支持層の53・3%が村岡氏に投票した。非自民票の多くは村岡氏に流れたと見られる。実際、かつての政敵だった京野公子元衆院議員も街頭演説に駆け付けた。

 陣営関係者は「(御法川信英氏と)たいした勝負にならないとの声もあったが、日に日に追い付いていると実感できた」と振り返る。

 選挙から一夜明けた15日、村岡氏は小選挙区敗退の理由を「実力不足」と語った。だが、陣営からは「投票率がもう少し高ければ……」との声も。無党派層がもっと投票所に足を運べば結果は異なったのでは、との思いは関係者に少なくない。

 一方、民主党の緑川貴士氏(29)=2区=は、2年前に民主党から出馬した川口博氏の得票数に迫る5万6000票余りを獲得したものの、議席には手が届かなかった。選挙区調整は比例復活を約束するものではない。【松本紫帆、田村彦志、佐藤伸】

2800チバQ:2014/12/18(木) 22:20:46
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk05010286000c.html
明と暗:’14師走決戦/下 カギは反自民・非民主層 得票増えた共産、減った社民 /秋田
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 小選挙区に候補を擁立し、ともに議席を得られなかった共産党と社民党。だが、明暗はくっきりと分かれた。

   ◇   ◇

 14日夜。共産党の山内梅良氏(66)=1区=の秋田市の事務所は、小選挙区での敗北が確実となったにもかかわらず、ある種の充足感が漂っていた。

 「上昇気流に乗りつつある。第三極の位置に付くのも遠い話ではない」。米田吉正・県委員長は力説した。最終的に、全国の議席は前回2012年から13議席増の21議席に伸びる結果となった。

 躍進の萌芽(ほうが)は県内でも見て取れる。小選挙区は山内氏の得票が1万1000票余り。藤本金治氏(68)=2区=もほぼ同数、我妻桂子氏(60)は1万4000票余りだ。比例票は、全敗した小選挙区票の合計を上回る3万8000票近くだった。東北ブロックは変わらず1議席だったが、前回よりも1万1000票ほど上積みした。

 選挙戦では、アベノミクスや原発再稼働、集団的自衛権の行使容認をことごとく批判した。安倍政権にも他の野党にも納得できない層の支持を一定程度受けることに成功したと言える。

 一方で、同様に「暴走する安倍政権に歯止めを」と政権批判を鮮明に打ち出した社民党はどうだったか。

 「(敗因は)時間と準備の不足。主張では負けていない」。小選挙区敗退に、伊藤正通氏(63)はそう言うのがやっとだった。

 小選挙区の得票は5000票余り。比例は県内1万8000票ほどで、前回よりも3000票ほど減らした。比例東北ブロックの議席はゼロだった。

 今回はこれまで候補を擁立していた2区でなく1区に初めて候補を立てた。来春に迫る県議選の布石では、との見方も政界ではちらつく。宇佐美洋二朗・県連幹事長は「地方選は県連にとって一つの目標。認知度アップにつながったとは思う」と否定しなかった。

 反自民・非民主のうねりをどう起こし、そして取り込んでいくのか。両党の模索は続く。【池田一生、中村俊甫、山本康介】

2801チバQ:2014/12/18(木) 22:21:40
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk06010097000c.html
戦いの後先・2014衆院選:/上 自民 「地方創生への責任」 議席独占も表情硬く /山形
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 「地方創生への責任は重い」。自民党公認候補が県内3議席を独占した14日投開票の衆院選。党県連会長の遠藤利明氏は翌15日朝、「デフレを脱却し、仕事を増やして景気を良くしてくれと、有権者から託された」と選挙結果を意義づけ、改めて気を引き締めた。

 14日午後10時40分、米沢市。当選が確実となり、支援者らが万歳三唱する真ん中で、山形2区の自民公認候補、鈴木憲和氏の表情は終始固かった。「笑う気持ちにはなれない」と口にする背景には、前回に比べ得票数が2829票減ったことがある。前回衆院選で初当選した後、地元農家の集会にこまめに出席するなど、地盤強化に努めてきた。「県農協政治連盟」の推薦も受けた。

 一方、安倍政権の経済政策「アベノミクス」批判や、農業者戸別所得補償制度の復活などを主張した民主の近藤洋介氏は8588票増やした。

 他候補の応援のため、県内3選挙区をくまなく回った遠藤氏は「アベノミクスの恩恵が行き渡っていないと感じた」と打ち明ける。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への交渉参加や農協改革、米価下落などに対する県内農家の不安感も根強い。

 3区でも自民新人の加藤鮎子氏は、無所属の阿部寿一氏にぎりぎりまで追い詰められ、1488票差で何とか勝利を手にした。加藤氏は15日の記者会見で「地域として政権与党とつながりたいという思い、農政に対する不信感や失望感がある中で、有権者が迷っていると感じた」と激戦を振り返った。

 共同通信社の出口調査によると、県内投票者のうち、安倍政権の政策を「評価する」と答えた割合は45・1%、「評価しない」は45・6%とほぼ拮抗(きっこう)しており、県民が全面的に自公政権を信任したとは言い難い。自民・公明の両党がスクラムを組み、組織力を生かして接戦の2、3区を制した。

 自民候補支持を表明したある首長は「アベノミクスの恩恵が、何もしないで地方に行き届くとは信じられない」と本音を漏らす。「だからこそ、真に地方創生を頑張ってもらわなければならない」と注文をつけた。遠藤氏も安倍政権の真価が問われるのはこれからだと言う。

 山形で地方創生は実現するのか。
 自民党は、来春の統一地方選を地方創生実現の鍵と位置づける。遠藤氏は「国からの指示ではなく、地域経済の動かし方を地域が提案する。国会議員と地方議員が、密に連携を取ることが重要だ」指摘する。自民党は、早くも統一地方選やその先の山形市長選を見据えている。【前田洋平】

     ◇

 今回の衆院選を振り返り、選挙を戦った各党、各候補らの将来の展望を探った。

2802チバQ:2014/12/18(木) 22:22:54
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk06010241000c.html
戦いの後先・2014衆院選:/中 民主、共産、社民 受け皿になれぬ苦悩 /山形
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 ◇統一選に向け戦々恐々
 衆院選の投開票日から一夜明けた15日。民主党の近藤洋介・県連会長は「自民党への批判や不満はあった。だが、受け皿として民主党が弱かったのは否めない。『ここに託せる』という受け皿になれなかった」と渋い表情を見せた。

 民主党は今回、野党第1党としてすべての選挙区に候補者を立てたが、自民候補に全敗。近藤氏が比例代表で復活当選した1議席の獲得にとどまった。投票率が戦後最低を記録し、民主への追い風も吹かない中、組織の地力が問われた選挙だった。

 投票前日の13日夜、山形市。支持団体・連合山形の大泉敏男会長は、民主候補の集会に駆けつけ、「安倍政権はごまかしのテクニックばかりだ。ストップをかけなければならない」と批判。「全選挙区で全力をあげて支援している」と協力態勢を強調した。

 しかし、1区は5万票以上、3区は6万票以上の大差をつけられ、約7000票差の接戦に持ち込んだのは近藤氏が立った2区のみ。近藤氏が自身の後援会を中心に演説会を頻繁に開くなど精力的に動いたのに対し、新人候補が挑戦した1、3区では態勢が整わないままの戦いを余儀なくされた。

 大泉氏は選挙後、自民・公明両党との地力の差を認めた上で、組織の立て直しについて「(来春の)統一地方選が重要だ。時間をかけて、一人ずつ地方議員を増やしていかなければならない」と指摘した。選挙期間中も、民主陣営からは「支援する地方議員がいない地域では、運動が手薄になる」との弱音が漏れていた。

 統一地方選を反転攻勢の足がかりとしたい民主だが、県連幹部は「自民とこれだけ勢いの差を見せられると、統一選に響くのは間違いない」と懸念する。民主陣営に入って戦った地方議員からは「統一選で、自民が追加候補を立ててくるのではないか」と戦々恐々とする声が上がる。

 組織の足腰の強化という重い課題を突きつけられた民主党。海江田万里代表の落選を受け、党の新代表選出も取りざたされ、今後は野党再編を巡る議論も活発化するとみられる。「信頼できる対抗軸」(近藤氏)を築く道のりは険しい。

   ◇ 

 共産党と社民党は、安倍政権の経済政策「アベノミクス」の転換を訴え、集団的自衛権の行使容認、消費税10%への増税など多くの課題で、自公政権との対決姿勢を明確に打ち出した。

 共産党は3選挙区に擁立した候補はすべて敗れたものの、比例代表での県内得票は4万4833票に上り、前回選の2万8219票を大きく上回った。得票率も前回の4・73%から今回は8・36%に急伸した。

 本間和也・県委員長は取材に「ぶれずに安倍政権と対決する共産党が、有権者の選択肢に入り、評価してもらえた」と手応えを強調。「無党派層や若年層の支持をさらに得ることが今後の課題。非正規雇用問題などについて取り組みを強めたい」と語った。

 一方、社民党は今回、選挙区での候補者擁立を断念。比例票の積み増しに力を入れたが、県内得票は、山形3区に候補を立てた前回に比べ約1万票減の2万1485票にとどまった。高橋啓介・県連幹事長は「厳しい結果。選挙区で候補者を出さなかったことが大きく、比例票を積み増す運動が十分にできなかった」と述べ、組織の立て直しを急ぐ考えを示した。【光田宗義、佐藤良一】

2803チバQ:2014/12/18(木) 22:23:32
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk06010024000c.html
戦いの後先・2014衆院選:/下 3区 「加藤王国」復権道半ば 保守分裂のしこり懸念 /山形
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 「もはや、『加藤紘一先生の娘』という枕言葉は不要になった」

 新庄市内で8日夜に開かれた自民の加藤鮎子氏の個人演説会。応援弁士を務めた鶴岡市選出の県議は、会場を埋めた600人余りの支援者に「鮎子氏本人に会いたい」という人が増えていると紹介し、こう語り掛けた。そして、無所属の阿部寿一氏と「ようやく並走できるまでになった」と続けた。

 公示から1週間。「世襲」「経験不足」といった批判を乗り越え、加藤氏が自らの地盤を築きつつあると、陣営は手応えを感じ始めていた。

 保守分裂の構図、わずか1488票差の大激戦となった山形3区。2年前の衆院選では、阿部氏が14選を目指した紘一氏を1465票差で破った。今回は紘一氏の三女・鮎子氏が阿部氏に競り勝ち、雪辱を果たした。

 遠藤利明・自民県連会長は応援演説で「昨年は1対3、今春も1対2で負けていた」と語る場面もあった。加藤氏陣営も厳しい認識を共有し、「与党・自民党公認」を前面に打ち出して、支持固めを図った。

 選挙期間中には遠藤氏のほか、谷垣禎一・自民党幹事長、小泉進次郎復興政務官、加藤氏が秘書を務めた野田聖子元郵政相らが続々と来援。最終盤の12日には安倍晋三首相が、阿部氏の地盤・酒田市で街頭演説し「鮎子さんは皆さんの期待に応え、必ず夢を形に変える」とアピールした。加藤氏のみならず、自民・公明両党が総力戦でつかんだ勝利だった。

     ◇

 酒田市長を13年5カ月務め、高い知名度を誇る阿部氏は、インフラ整備など衆院議員1期の実績を強調。「この地域を最も知る候補は私」「古里を守ろう」と訴えて選挙戦をリードした。

 自民公認を強調する加藤氏に、阿部氏は「私は誰に遠慮することなく中央にものが言える」と無所属の立場を生かして対抗。保守系の一部を切り崩しつつも、党派を超え幅広く浸透する道を探った。

 新庄市内で個人演説会を開いた6日夜、会場移動の合間に阿部氏は「前回より手応えがいい」と語った。保守系市議15人が支援した酒田市では前回を約3200票上回る3万3000票余りを獲得し、加藤氏に約2万票差を付けた。3区全体でも約6600票上積みしており、感触に間違いはなかった。

 誤算は、思いもしなかった民主党公認、吉田大成氏の立候補だった。陣営は当初、「民主支持層の8割はいける」ともくろんでいたが、結果的に5割余りしか取り込めず、惜敗の一因となった。

 無所属ながら自民候補に肉薄し、存在感を示した阿部氏。55歳とまだ若く、2回の衆院選を通じて後援会組織も拡大しただけに、去就が注目される。

     ◇

 一方、3区で懸念されるのは保守分裂のしこりだ。遠藤氏は「(保守系は)加藤さんに収れんしていくと思うので、全然心配していない」と平静を装う。だが、遠藤氏がこれまで、「3区の自民公認は次も、その次も鮎子氏」と再三、繰り返し、阿部氏を支援する自民所属県議や、阿部氏の自民入りを望む支援者らを強くけん制してきたのも事実だ。

 加藤氏支持の県議の一人は「厳しい状況が続くかもしれない」とみる。紘一氏が築いた地盤・鶴岡市で、阿部氏は前回選とほぼ同じ1万5621票を獲得。鮎子氏の足元にも保守分裂の芽は残っており、「加藤王国の復権」は道半ばだ。

 初当選から一夜明けた15日、鮎子氏はこう語った。「少なくとも保守だけでもまとまらなければならない。割れている場合でないのが、地域の現状だ。今回、応援していただけなかった方の声も聞く姿勢を貫く」【高橋不二彦、長南里香】

2804チバQ:2014/12/18(木) 22:24:07
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk07010180000c.html
2014衆院選:師走決戦の後で/上 対抗勢力結集に苦戦 自民、支持基盤の緩みも /福島
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 「今回の結果を重く受け止めて、謙虚な姿勢でゼロからスタートしたい」。14日投開票された衆院選の4区(会津若松市など)で維新前職の小熊慎司氏(46)に敗れた自民前職の菅家一郎氏(59)は、比例復活当選の一報を受けても、硬い表情を崩さなかった。万歳も行わない「祝勝会」。陣営幹部は「目指したのは小選挙区での勝利。油断があったことへの反省もあるのだろう」と心境をおもんぱかった。

 「政権与党の一員として、会津の窓口となって問題解決に取り組んできた」。菅家氏は事務所開き以来、「政権与党」の看板を前面に押し出してきた。ただ、菅家氏の選対関係者は「解散にしらけた雰囲気があった。『アベノミクス』も地方には恩恵をもたらさず、(支持が)下がる要素はあっても上がる要素はない。もともとある組織を固めるしかなかった」と振り返る。

 さらに菅家陣営が「甘く見ていた」と反省するのは、「恒三票」の見定め。4区を地盤とし、連続14回当選を誇った元衆院議員、渡部恒三氏は今回、小熊氏を全面支援したが、陣営の多くは「もう影響力はないのでは」とみていた。

 しかし、前回と異なり、渡部氏は小熊氏の個人演説会全てでマイクを握り、支援の度合いを強めた。その力の入れようは、渡部氏が「我が選挙よりも頭を下げていたとみんなに言われる」と言うほどだった。

 小熊氏は、「非自民」の受け皿を目指し、維新の政党色を抑えた。選挙戦最終日の13日も「与党独り勝ちの危機だ。維新とか、与野党の枠を超えて、国民のための政治を取り戻す」と訴えた。渡部氏の古巣である民主党は4区で独自候補を立てられず、自主投票を決めていたが、民主の支持層の中にいる一定の「恒三派」が「勝手連のように」(民主関係者)水面下で動き、支持を広げた。

 「自民党への対抗勢力の結集に最も成功したのが4区だ」。水面下で小熊支持に動いた民主関係者は打ち明ける。「維新だ、民主だ、ってこだわっていたら、お互いにつぶし合いになる。それを避けるためには、一つの政党になるしかない」と今後の野党再編さえ望んだ。

     ◇

 1区(福島市など)では、自民前職の亀岡偉民氏(59)が、民主新人の金子恵美氏(49)に5000票差まで詰め寄られ、辛くも逃げ切った。

 「(支持者は)みんな楽勝モードで、何言っても動かなかった。大丈夫だの一点張り」。亀岡氏自身も、支持基盤の緩みを認める。陣営幹部によると、公示後も大規模な支持団体には亀岡氏のポスターが張られず、有権者への電話かけもままならない状況。公示後序盤の個人演説会では、大票田で勝負を握る福島市でも空席が目立った。自民県議の一人も「必死さと危機感がなかった。緩かった」。

 「何のための解散・総選挙か」「生活の先行きも見えないのに、復興は置き去りにされているのか」−−。飯舘村から伊達市の仮設住宅に避難する住民からは、政権・与党の復興政策への不満も聞かれた。相手候補と競り合う情勢が終盤に伝えられると、陣営の「空気が変わった」(自民県議)。電話など支持者への声かけを徹底した。

 一方、立候補表明から投開票まで1カ月もない短期決戦で亀岡氏を追い上げた金子氏。攻勢のきっかけは、前回選で日本未来の党(当時)から立候補し、約5万票を獲得した石原洋三郎・元衆院議員からの支援だった。公示日初日、民主党の玄葉光一郎衆院議員が石原氏と直談判し、支援の取り付けに成功した。1区幹事長の小林義明氏は「これが今回の選挙戦のポイントだった。非自民を結集でき、いい勝負ができた」と分析した。

     ◇

 14日投開票された衆院選は、県内では自民党が小選挙区と比例代表を合わせて勢力を2議席減らす結果に、衝撃が走った。民主党も「非自民」の受け皿にはなれず、有権者の不信や不満が戦後最低の投票率に表れた。師走の短期決戦の舞台裏を探った。

2805チバQ:2014/12/18(木) 22:26:08
http://www.sankei.com/region/news/141216/rgn1412160022-n1.html
2014.12.16 07:06
【「渡辺王国」の落城】
(上)逆風 第三極の雄一変、どぶ板

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 14日午後11時すぎ。開票作業が進む中、渡辺喜美氏(62)は那須塩原市下永田の事務所に姿を現し、約200人の支援者を前に深々と頭を下げた。

 衆院選で3区は、自民前職、簗和生氏(35)が前回選挙区で完敗した雪辱を果たして再選。7選を目指した渡辺氏は敗れた。

 「私の力不足で残念な結果になった。全ての責任は私にある」。自身の8億円借り入れ問題にも触れた。「党分裂の中で私の借り入れ問題が出て、不器用なため騒ぎを大きくしてしまった。心から反省している」

 自民党離党、みんなの党結成から5年。第三極の雄として政界で存在感を示してきた渡辺氏。選挙のたびに全国を飛び回り、地元入りは数回程度だったが、衆院選は6回連続当選。強固な地盤と抜群の知名度を誇示した。だが、みんなの党解党で無所属で立候補した今回、状況は一変した。

 選挙区に張り付き、どぶ板選挙を徹底。「生(なま)ヨッシーを見てください」と、街頭演説では握手会も。安倍晋三首相との親密さを強調し、序盤は経済政策を訴えることが多かったが、後半は借り入れ問題や解党への謝罪に転換し、涙ぐみながら支援を訴えることもあった。副総理や重要閣僚を歴任した父、美智雄氏の言葉もたびたび引用した。

 投票前日の13日夜、街頭活動を終えて事務所に戻り支持者らにあいさつした。「父は志半ばにして病気に倒れ、派閥はくしの歯が欠けるようになってしまったが信念は曲げなかった。息を引き取る直前、『お前は政治家になりたいか。誰のことも恨むな。政治家にとって一番大切なのは真心だ』と言った。この言葉を胸に刻んでやってきた」

 昭和38年以来、連続11回当選した美智雄氏は「ミッチー」の愛称で親しまれ、自民党ニューリーダーとして総理総裁を目指しながらも大望は果たせなかった。地盤を引き継いだ渡辺氏もみんなの党代表として存在感を発揮した頃、「渡辺総理誕生を」との声さえあったが、解党でその仲間もほとんどが離れていった。
 また、東京地検特捜部が9月、政治資金規正法違反の疑いで、宇都宮市の事務所などを捜索していたことが分かった。渡辺氏は15日、「当局に全面的に協力しているが、捜査中でコメントは差し控える」と述べるにとどまった。敗退の要因となった政治とカネの問題は今後の動向にも注目が集まる。(伊沢利幸、原川真太郎)



 父、美智雄氏の初当選から51年、父子2代で議席を守ってきた「渡辺王国」が崩れた。背景や県政界への影響を探る。

2806チバQ:2014/12/18(木) 22:26:44
http://www.sankei.com/region/news/141217/rgn1412170084-n1.html
2014.12.17 07:06
【「渡辺王国」の落城】
(中)敵増やし足すくわれる

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 渡辺喜美氏(62)の父、美智雄元副総理の命日となる9月15日。那須連山を正面に見渡せる那須野ケ原総合開発水管理センター(那須塩原市接骨木)で開かれた渡辺美智雄顕彰会の例祭には、8億円借り入れ問題でみんなの党代表を辞任後、公の場から遠ざかっていた渡辺氏も出席していた。「迷惑をかけたが、不正なことなど間違ったことはしていない」と関係者に弁明したという。

 美智雄氏死後10年を機に発足した顕彰会。例祭には渡辺氏も毎年参列し、市町長らが並ぶこともある。

 顕彰されている美智雄氏の功績とは、昭和42年に始まった那須野ケ原開拓建設事業だ。農業用水不足解消のため、今の那須塩原市と大田原市の一部などをエリアに土地改良事業が進められ、深山ダムや戸田調整池などを整備。水路は総延長330キロに及び、4300ヘクタールの水田を潤した。美智雄氏はこの国営事業誘致に尽力し、大勢の農家が熱烈な支持者となった。「渡辺王国」の始まりである。

 土地改良区関係の組織は抜群の集票力を発揮した。かつての原野が豊かな穀倉地帯に発展した那須地域特有の背景がある。

 ただ、顕彰会役員ら美智雄氏の時代からの土地改良区関係者も高齢化。今回の選挙では、かつての集票マシンとしての機能は失われていた。

 渡辺氏に対する見方も厳しい。大田原市の80代の男性は「美智雄先生が亡くなるときに、『息子を頼む』と言われたというので、みんな一生懸命やってきたが、今回は喜美さんが自分で不利になることをやってきたと、みんな思っているのではないか」と突き放す。

 土地改良区を足場に地域の業界団体、地方議員の厚い地盤を築いた美智雄氏に対し、渡辺氏のよりどころはみんなの党。党勢拡大を図り、地方選挙にも関与したが、建設会社経営の60代男性は「美智雄先生は自分の選挙以外、口を挟まなかった」と振り返る。地方選挙は“行司役”に徹し「選挙が終われば両陣営とも、おれの支援者と大きな気持ちで包んでくれた。一方、喜美さんは応援しない者は切っていった」と違いを強調。「建設業界も自民党支持だとバツ。結局、地方議員も業界もバツが増えた。自信過剰だ」。敵を増やしすぎた結果、地盤の足元が揺らいでいた。

 那須塩原市の阿久津憲二市長は15日の記者会見後、「これまで長年、親子2代にわたり支援してきたが、(渡辺王国が)ぱっと消えるところを見届けた気がした」と話した。(伊沢利幸)

2807チバQ:2014/12/18(木) 22:27:04
http://www.sankei.com/region/news/141218/rgn1412180085-n1.html
2014.12.18 07:09
【「渡辺王国」の落城】
(下)県議らの動向 統一地方選へ影響深刻

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 みんなの党の解党に加え、渡辺喜美元代表の落選により、渡辺氏への傾倒者や党の政策に共鳴する議員でつくる県議会会派「みんなのクラブ」(9人)は、来春の統一地方選の県議選に向けて困惑し、方向性を見定めかねている。

 「党は既になく、元代表も国会議員でなくなった。もう決めていたことだが、無所属で出るしかない」

 県南が選挙区の1期議員は、解党が決まった11月、党を離れ、無所属出馬を明言していた。「渡辺氏落選の影響はない」

 1期議員の多くは渡辺氏が「増税の前にやるべきことがある」と身を切る財政改革などを唱えた政策に共鳴し、みんなの党に入党。平成23年の前回県議選後にみんなのクラブ入りした。

 宇都宮市・上三川町選出の医師、佐原吉大氏は「出るかどうか検討中」と不出馬の可能性を否定していない。渡辺氏に推され当選した佐原氏は「渡辺氏が落選したからではなく、解党の段階で白紙の状態。それ以前に議員としてやっていけるのか」と話す。

 佐野市選出の早川桂子氏は「個人的には渡辺氏を支援する気持ちに変わりないが、後援会の声を大事にしたい」。渡辺氏の動向や県議らへの説明をみながら無所属で立候補する考えだ。

 一方、県北選出の議員らは渡辺氏が自民党時代からの支持者で、みんなの党結成時に、県議会でみんなのクラブ結成に動いたか、会派結成間もなく自民党から移ったベテランたちだ。ほかに渡辺氏の父、美智雄氏の秘書を15年務めた中川幹雄氏と渡辺氏のおいの嫁である渡辺幸子氏がいる。

 渡辺氏との関係が深いベテラン議員は「渡辺氏が落選するとは信じられない」といまなおショックを引きずるが、中川氏は「落選は敗北でなく、一つの過程」と話し、多くの政治家を例に、落選は次のステップに飛躍する大事な経験だと復活を期待する。だが、県議選に向けては「次の選挙は大変だ。これだけ自民が大勝すれば、地方選も無関係ではない」と、無所属での戦いに危機感を抱く。

 渡辺幸子氏は、政治家としての渡辺氏の落選を惜しみ、自分の選挙は「決めていない」とだけ話した。

 こうした意見に対し、渡辺元代表は衆院選開票の翌日、「みんなの党のゼッケンを付けて活動してきた人たちがゼッケンもプラットホームもなくなった。これはかなり深刻だ」と、来春の統一地方選への影響の大きさを認めた。

 「渡辺王国」の落城とともに、みんなの党結成時の熱い改革への炎も消え去ってしまうのだろうか。(高橋健治)

2808チバQ:2014/12/18(木) 22:27:51
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk10010271000c.html
上州変動:2014衆院選 戦いの後で/上 自民1区公認問題 万歳三唱、次への号砲 四者の争い、本格化へ /群馬
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 14日午後10時5分、前橋市野中町の事務所にようやく「万歳」の声が響いた。自民党県連の中曽根弘文会長らの横で、両手を大きく挙げたのは自民前職の佐田玄一郎氏。県内小選挙区の自民候補で、最も遅く当選確実の報を聞いた佐田氏は「本当に苦しい選挙だったが、議席を守れたのは皆さんのお陰です」と頭を下げた。喜びと安堵(あんど)に包まれた事務所で、選対幹部を務めた県議はこうもらした。

 「次の選挙は佐田さんに、あきらめてもらうしかない。これからが大変だ」

 自民大勝ムードが流れた今回の衆院選で、佐田氏は逆風下の選挙戦を強いられた。週刊誌の女性問題報道の影響で、現職でありながら、地元県議が候補者差し替えを自民党本部に直訴。党本部に公認決定を一任する異例の事態に発展した。何とか自民党公認を得たものの、政治家のスキャンダルを嫌う公明党は県内の自民候補で、佐田氏には推薦を出さなかった。

 苦しい選挙戦で、地方議員が頼ったのが政権与党・自民党の看板だ。選挙戦中盤の10日、前橋市大手町の県庁前で行われた佐田氏の街頭演説。ある県議は党の法定ビラがないことに気付くと、「佐田さんは自民党だから、票を入れてもらえるんだ。すぐにビラを持ってこい」と運動員を叱りつけた。統一地方選を来春に控え、自民党を前面に押し出せば自らの選挙にもつながる−−地方議員にはこんな打算もあったからだ。

 「ポスト佐田」を巡る駆け引きはすでに始まっている。1区の自民党公認候補については、公示前、中曽根県連会長の長男、康隆氏が一時立候補の意向を表明。山本一太・元科学技術担当相=参院群馬選挙区=がブログで「断固反対」との論陣を張り、康隆氏との間で応酬を繰り広げた。党1区支部は康隆氏の扱いについて「親子で県内2議席は認められない」と判断し、公認申請を見送った。

 加えて今回の選挙で、尾身幸次元財務相の長女、朝子氏も自民党から比例代表単独で初当選した。尾身氏の地盤は元々、1区。現職議員になった朝子氏は、将来の1区候補として名乗りを上げる「資格」を得たことになる。現職の佐田氏に加え、中曽根氏、山本氏、そして尾身氏、四者の綱引きがこれから本格化する。

 「今回は応援するが、次は公募もある」

 選挙を控え、ある自民党県議は佐田氏に対し、次期衆院選で1区の候補を広く公募で決めたいとの考えを伝えた。自民党は今回、2年前の前回衆院選に続いて、5小選挙区で議席を独占。しかし、有力な野党がいない分、県連内はまとまりを欠き、所属議員は互いに県政界への影響力を競い合う。14日夜、佐田氏の事務所でわき上がった「万歳三唱」は、次期衆院選に向けた候補者レースの「号砲」にすぎない。【吉田勝】

    ◇

 第47回衆院選は、自民党が県内の全小選挙区を制し、「保守王国」ぶりを示した。選挙結果は何をもたらすのか、水面下の動きを検証する。

2809チバQ:2014/12/18(木) 22:29:57
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk10010479000c.html
上州変動:2014衆院選 戦いの後で/下 過去最低の投票率 問われるのは有権者 約半数が棄権「しらけ選挙」 /群馬
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

本来の時間より1時間早く投票を締め切り、投票箱に鍵をかける選管係員=太田市で
本来の時間より1時間早く投票を締め切り、投票箱に鍵をかける選管係員=太田市で
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 「素直に喜べない。国民の思いはこんなに政治から離れているのか」。小選挙区で圧勝した自民前職陣営幹部の表情は暗かった。14日投開票の衆院選で県内の投票率が51・72%と2回連続で過去最低を更新したからだ。

 大沢正明知事は17日の定例記者会見で「野党は政権の批判ばかりで争点も見えづらかった」と話した。しかし棄権した有権者に理由を聞くと、仕掛けられた選挙自体にしらけたという声が少なくなかった。

 県内で公選法の規定通り午後8時まで投票できた投票所は1%のみ。残り99%は投票終了時間が繰り上げられており、遅い時間に投票できないことと低投票率との因果関係の有無も検証が必要だ。

 比例代表の北海道ブロックでは「支持政党なし」と称する団体が10万票以上を集め、社民と次世代の合計得票数を上回った。これに対し、高崎市の40代の女性は「私も支持政党はない。それでも公約や人物を比較して投票してきた。支持政党がないと表明しても全く無意味で棄権と同じ」と話す。

 今回棄権した有権者は「入れたい候補がいなかった」と述べる人が多かったが、日本大の岩井奉信教授(政治学)は「よりましと思う投票先を見つける努力をしなければならない」と語る。候補者を選ばないことは何を意味するのか。岩井教授は「今後、政治に対し文句を言わないという意思表示だ」と指摘する。約半数しか投票しなかった今回の衆院選。有権者の投票行動も問われている。【角田直哉、田ノ上達也】

 ◇有権者の声「私はなぜ棄権したか」
■太田市、会社員、20代男性

 初めての選挙。引っ越したばかりで前の住所に届いた投票整理券での手続きが分からないまま棄権した。生活にも関係するし、大人として投票すべきだとは思う。テレビで選挙の番組を見ていても実感が湧かなかった。

■富岡市、会社員、20代男性

 1票を投じるに足ると思える候補者がいなかった。比例代表だけでも投票してもよかったが結局は行かなかった。5区で政治資金問題を抱える候補は、司法の判断が出ていない以上、立候補するべきではなかった。

■渋川市、会社員、40代男性

 5区で街頭演説も聞いたが、小渕優子氏は平謝りするだけ。社民と共産の候補は政権批判が多く、これからどうするのかが見えなかった。誰に入れても、投票に行かなくても、良くも悪くもならないのではと感じた。

■桐生市、団体職員、40代女性
 争点がないままの抜き打ち解散と総選挙で、国民は蚊帳の外。同意も納得もしていない選挙なのに、なぜ投票しなければならないのか。こんな選挙なら投票に行かない方が白紙投票より意味があるように思えた。

■前橋市、専業主婦、50代女性

 消費税アップ先送りに誰も反対していないのに「信を問う」などという茶番劇に付き合いたくなかった。議員定数削減で「身を切る」というのも安直な人気取り。議員歳費は国民の声を反映させるためのコストなのでは。

■高崎市、会社員、60代男性

 各党がさまざまな公約を掲げていたが、4区では自民と共産の候補しかおらず、選択のしようがなかった。比例代表だけでもと考えたが、候補者さえ立てられない多くの野党に何ができるのかと、期待を持てなかった。

■沼田市、自営業、70代女性

 選挙自体にあまり関心がなかった。立候補者の選挙カーが遊説に来ても、そのまま通り過ぎるだけ。車を止めて支持を訴える候補者を見かけなかった。有権者の少ない地域には関心がないのか、都市部との格差を感じた。

2810チバQ:2014/12/18(木) 22:30:37
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk11010263000c.html
2014衆院選:風なき戦い/上 自公大勝 バトンタッチの相手いない 有権者、願いの結実感じ /埼玉
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 「今、日本で政権を任しうるのは自公連立しかない。我々が失敗したら『君たち、バトンタッチだ』と言える人がいない」。選挙戦中盤の7日、自民候補の応援に駆け付けた谷垣禎一幹事長はJR浦和駅東口前で、こう言い切った。「敵なき戦い」を象徴した一言だった。

 とはいえ、15選挙区中1期生が半数近い7人もおり、自民党県連には当初、厳しい選挙戦を予想する人も多かった。埼玉1区で当選した村井英樹氏は解散が現実味を帯びた11月中旬、「準備不足。後援会も徐々に作っているところ」と焦りを隠さなかった。

 こうした状況を巻き返そうと、県連は組織力をフル稼働した。公示直前、自民党県連は2年に1回のパーティーをさいたま市浦和区で開いた。小選挙区に立候補するほぼ全員と来春の統一地方選立候補予定者、公明党県本部幹部が一堂に会し、士気を高めた。この場に急きょ石破茂地方創生担当相が登場。約2000人の出席者には「政権与党」の印象が強く刻まれた。

 選挙期間中も県内には、安倍晋三首相が2回応援に入ったほか、菅義偉官房長官や閣僚が応援に入り、「政治を動かせる立場」を強調。「長いものには巻かれろ」と言わんばかりに、前回選で保守系の非自民候補を応援した首長が、今回は自民候補のマイクを握る姿も何度か見られた。

 選挙後、新藤義孝県連会長は「有権者の方々が政権与党を応援する意義は、公約が達成され、自分たちの願いが選挙を通して実を結ぶ可能性を強く感じてもらえること。それが、一層の支援につながった側面はある」と分析した。

 後方支援もあった。連立与党を組む公明は今回、13選挙区で自民候補に推薦を出した。公明は、前回得た比例北関東ブロックでの3議席目を死守したい思惑もあり、精力的に県内の自民候補を支援した。「ウィンウィン」の関係だ。

 自民地方議員は今回、来春の統一地方選での票の掘り起こしを兼ねて、衆院選の選挙活動を行った。だが、自民市議は「すみ分けで限界まで議席は取りきっている」としており、擁立増には懐疑的な見方が多い。

 ある自民党関係者は「若者の就職難、景気悪化への深刻さがアベノミクスの支持につながった実感がある。批判はあっても実効性を民主党時代より感じてもらっている」と無党派層、「第三極」支持層からの手応えを語る。

  ◇  ◇

 自民が県内の12選挙区で勝利した今回の第47回衆院選。民主は激戦区で2議席を獲得したものの低迷。維新などと共闘して戦ったが、功を奏さなかった。各党の選挙戦を振り返り、今後の政治を展望する。【西田真季子】

2811チバQ:2014/12/18(木) 22:31:07
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk11010191000c.html
2014衆院選:風なき戦い/中 民主低迷 党名売りにできず 「個」の力で激戦区勝つ /埼玉
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 選挙戦最終日となった13日の大宮駅前。民主党幹事長の枝野幸男氏(50)は自身の選挙区(5区)で、同志への支持を呼びかけ始めた。「皆さんの中には別の選挙区にお住まいの方もいると思う。1区も6区も、何としても小選挙区で勝たせてほしい」。自身の5区のみならず、1、6区も県内屈指の激戦区であることを意識した「懇願」だった。

 野党に転落した2012年の前回衆院選で、県内の小選挙区で勝てた民主候補は枝野氏のみ。今回は県連代表の大島敦氏(57)が6区で議席を奪還して「2勝」できたが、県内全域で攻勢に転じられなかった。

 今回の衆院選で民主候補は、党名を売りにできなかった。県内の候補もアベノミクスを盛んに否定したものの、「自民がだめなら党としての対案を示せ」という有権者もいた。ある候補者は、磨けばブランドになるはずの党名を自嘲気味に「重い石」と表現した。

 5、6区の勝因は党の名前に頼らない「個」の力だった。抜群の知名度を誇る枝野氏は「『民主党の枝野』ではなく『枝野』として選挙をやった」と振り返る。大島氏は選挙戦終盤に開いた個人演説会で「大島党」を名乗る保守系市議らを来賓として招いた。大島氏は「私は民主党だが、地元を理解して政策を議論する土着の政治家」と自負。保革の垣根を越えた人脈が勝因の一つとなった。

 党本部幹部の枝野氏と県連幹部の大島氏が小選挙区で当選し、「埼玉民主」の面目は何とか保たれた。そして、来春の統一地方選は組織の足腰となる地方議員を増やす新たなステップとなる。

 今回の結果を受け、統一選は現有議席の維持がやっととの見方もあるが、大島氏は投開票日翌日の記者会見で「自民党の高い支持率をはね返していくだけの活動量を保てる人を発見していきたい」と意欲を見せた。

 支援組織の連合幹部も「政権に対する執着心は自民の方が強い。しかし自民にできていることが、政権を担った実績のある民主にできないことはない」と期待をかける。

 しかし現実は決して甘くない。今回、比例の得票数で、民主は候補者を擁立できなかった5選挙区中3選挙区で共産に負けた。この結果は、民主が反与党の受け皿になれていないことを意味した。

 ある民主の県議は「共産党にこんなに票を取られた。民主党としてもっと個性を出していかないといけない」と危惧。「『解党の危機』ぐらいの腹づもりがないと立て直せない」と気を引き締めた。【川畑さおり】

2812チバQ:2014/12/18(木) 22:31:25
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk11010156000c.html
2014衆院選:風なき戦い/下 野党共闘 単純な足し算通用せず 自民批判票は共産へ /埼玉
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 公示翌日の3日朝。7区の民主・小宮山泰子氏(49)と10区の維新・坂本祐之輔氏(59)が並んで演説に立った。場所は10区の東武東上線鶴ケ島駅前。7区の川越市民も多く利用する駅で、2人は約1時間、野党共闘をアピールした。この「コラボレーション」は小宮山氏の呼びかけで実現。2人は小選挙区で自民候補に敗れたが、ともに比例復活を遂げた。

 民主の枝野幸男幹事長(50)が「野党協力のモデル選挙区」と呼んだ13区。民主公認で出馬したのは、解党したみんなの党国対委員長、山内康一氏(41)だった。春日部市の地元記者と初顔合わせしたのは公示の9日前。「春日部駅に初めて降りた」と述べる候補だった。

 13区は前回、民主と維新、みんながそれぞれ候補を擁立。この時に得た票の大半を固めれば、当選した自民候補を上回るとの目算だったが、遠く及ばなかった。組織化が遅れている維新やみんなでは読める票は多くなく、政党側の単純な足し算は通用しなかった。

 野党は今回、民主と維新両党を中心に「共闘」で臨んだ。同じ選挙区で候補者がぶつからないよう一本化したが、実態は空白区の穴埋めや単なる絞り込みの側面が強かった。

 「(候補者が)バッティングしないだけで、互いの協力までは想定していなかった」。民主県連の大島敦代表(57)がこう打ち明ければ、民主の支援団体である連合の幹部も「民主の候補がいなければ、消去法で維新に入れてくれるだろう」。調整は党本部レベルでなされた結果、現場の組織の動きは鈍く、共闘は上滑りした。

 候補者調整で失敗した選挙区もあった。前回は3区から立った維新の谷古宇勘司氏(64)を公示直前、2区に「国替え」させようとしたが、後援会との折り合いがつかないことを理由に出馬を断念。県内で唯一、自共の一騎打ちとなった。

 有権者に選択肢を示せなかったこともあり、共産候補は7万票と前回の約3倍まで伸ばした。県内の比例でも総得票数をほぼ倍増させた共産は、来春の県議選で定数2の選挙区などを念頭に、これまで以上に擁立する姿勢を示した。

 有権者の関心を呼び起こせず、過去最低の投票率となった今回の総選挙。上田清司知事は投開票翌日の15日、この共闘を野党同士の単なる「遠慮」と総括した。安倍政権への対抗軸を示せない野党に有権者が戸惑い、批判票がさまよった感の強い選挙でもあった。【中山信、栗原一郎、大島英吾、鈴木梢】

2813チバQ:2014/12/18(木) 22:32:19
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20141217/CK2014121702000147.html
衆院選回顧(上)自民堅調 「風」に惑わされず支持固める

2014年12月17日


地元を重視する姿勢で支持を広げ、「渡辺王国」の牙城を崩した自民の簗氏=大田原市で
写真
 「弱いけれど、逆風だと思う」
 十一月の衆院解散直後、県庁で会見した自民の船田元氏(61)は、世論の風向きを聞かれると、厳しい表情で語った。
 安倍政権が進める経済政策「アベノミクス」の成果は地方にも部分的に出ていたが、四月の消費税増税による消費の冷え込みなどから、経済政策への評価も「思った以上に厳しい」とみていた。風向きに左右されやすいとされる都市部の栃木1区で、過去に二度の落選経験がある船田氏の言葉だけに、党にも警戒感はあった。
 選挙戦では、自民の各陣営とも解散の意義を丁寧に説明しながらアベノミクスの継続を訴える論法を徹底したが、県連幹部の一人は「正直やりにくかった」と振り返る。
 声高に「政権奪還」を叫んだ二〇一二年の前回選挙と違い、今回は守る立場。船田氏の街頭演説では「忙しい師走の選挙になってしまった。心からおわびする」と謝罪の言葉まで出るなど、有権者の反発を和らげる空気づくりにも気を使った。
 ただ、序盤から各種調査で自民優勢が伝えられると、流れはできた。県連幹部も「徐々に前向きなことを話せる雰囲気になっていった」と言うように、各陣営は迷うことなくアベノミクスを武器に組織固めに奔走した。大規模な動員型の演説会を封印した船田氏も、企業回りやミニ集会を重ねて支持を広げた。
 「国とのパイプ」。政権与党の候補がよく口にする言葉だが、これを強調して勝利したのは3区の簗和生氏(35)だった。
 一二年の前回、新人だった簗氏は党県連の公募で選ばれ、地元との縁を一から築かなければいけない立場だった。強固な地盤を持つ元みんなの党代表の渡辺喜美氏(62)を相手に、前回は比例で初当選。その後の二年間、簗氏は県北部から国会へ通い続けた。
 「地元重視」を強調する簗氏に、今回は県北部の首長や農業、商工会などの団体も支援に回った。「簗さんが当選しなければ、この地域の道は開けない」(遠藤忠・矢板市長)と訴える姿は象徴的だった。
 「風」に惑わされない手堅さ。自民の強みが目立った衆院選だったが、今回も自民候補の応援に回った福田富一知事からは、ゆるみを警戒する引き締めの言葉も聞かれた。
 「今回は期待票が多く含まれている。政権は重い責任を負った。地域経済の活性化などの道筋を次の任期でしっかり打ち出せなければ見放されるだろう」
 来春には統一地方選が控えている。「自民堅調」が引き続き維持できるかは、有権者を納得させられるだけの実績を示せるかどうかにかかってくる。 (藤原哲也)
     ◇
 師走を駆け抜けるように衆院選が終わった。県内の五選挙区は前回と同じく自民が四議席を維持し、野党が一議席を獲得するという結果だったが、その構図は大きく変わった。短期決戦の背景を振り返る。

2814チバQ:2014/12/18(木) 22:32:40
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20141218/CK2014121802000173.html

衆院選回顧(下)「王国」陥落 父からの地盤「不信」に消える

2014年12月18日


落選が決まり、おいの渡辺美知太郎参院議員(左)、妻のまゆみさん(右)とともに落胆する渡辺氏=那須塩原市で
写真
 「業界団体や首長を先頭にして戦う、自民党の流儀を凌駕(りょうが)できなかった」
 七度目の衆院選に、初の無所属で挑んだ元みんなの党代表の渡辺喜美氏(62)は、父の故美智雄元副総理から受け継いだ栃木3区の議席を失った。落選した十四日深夜、那須塩原市内で支援者らに謝罪する表情はこわばり、持ち味の鋭い弁舌は鳴りをひそめた。
 二〇〇九年に自民を離党し、みんなを結党。旧来政党と距離を置く「第三極」として注目されてきたが、渡辺氏の中央政界での存在感が増すにつれ、「渡辺王国」の土台には、次第にきしみが生じていた。
 前回の一二年衆院選で、自民は渡辺氏の離党以来不在だった公認候補として、新人だった簗和生氏(35)を擁立。かつては美智雄氏の支持層だった業界団体や首長の多くが当時、無名だった簗氏の支援に翻った。
 渡辺氏は、政府が環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加を決める前に行われた前回選挙から、日本の交渉参加を主張してきた。今回の衆院選でも「県北部の農産物や木材には国際競争力がある」と地元を鼓舞したが、後継者不足などに悩む農業・畜産業者には空々しく聞こえていた。
 党代表としての多忙さを理由に、次第に地元から足が遠のいていたことにも、「地元の苦労を知らない」と厳しい視線が注がれた。
 党内の不協和音も、支持者の落胆に拍車をかけた。一三年、江田憲司・現維新の党共同代表らが離党。今年三月には、渡辺氏の八億円借り入れ問題が発覚し、代表を引責辞任した。十一月には路線対立の激化で解党が決まり、党は五年半の活動に終止符を打った。
 渡辺氏も自身の苦境を強く意識。党代表だった前回は全国遊説に忙しく、県内入りしたのは数日間だったが、今回は個人演説会や街頭演説を精力的にこなし、朝は地元企業の前で通勤する社員に頭を下げ続けた。
 逆風は想像を絶していた。「渡辺への投票を決めた方はいますか」。今月四日、大田原市内の個人演説会で、応援弁士の県議が約四十人の来場者に問い掛けても、一〜二人の手が上がっただけだった。
 渡辺氏のスキャンダルが報じられていた間、こつこつと地元を回ってきた簗氏が一万票以上の差をつけて勝利した。共産候補も今回、得票数を前回の六千五百九票から倍以上の一万四千四百三十八票に伸ばした。別の幹部は「共産にも票が流れた。苦戦は覚悟していたがここまでとは」と驚く。
 選挙戦で渡辺氏は父美智雄氏の名を連呼し、「父にできなかった仕事をやらせてほしい」と懇願した。かつて美智雄氏を支持し、今は簗氏を応援する那須塩原市の七十代女性は「美智雄さんは私たちを一票そのものだと思って大切にしてくれた。喜美さんはそうではなかった」と語る。
 数年前から地域を覆っていた王国崩壊の予兆。父が大切にした住民の声に向き合ってこなかったことが、皮肉にも古巣の自民党を勢いづかせる結末となった。 (大野暢子)

2815チバQ:2014/12/18(木) 22:37:47
千葉
http://www.yomiuri.co.jp/local/chiba/news/20141215-OYTNT50465.html
[衆院選検証]自民、実感なき勝利
2014年12月16日

投開票から一夜明け、当選した候補者ポスターにバラを付ける桜田義孝県連会長(右)と浜田穂積幹事長(15日、千葉市中央区の自民党県連で)

 県内でも自民党が野党を圧倒して11選挙区を制した衆院選。各党の戦いぶりを検証し、勝因や敗因、今後への影響を探った。

          ◇

 「前々回は逆風、前回は追い風、今回は空気の動きすら感じなかった。自民以外に期待する政党がないというのが実情じゃないか」。11区で9選を果たした自民党の森英介氏は選挙戦をこう振り返った。

 民主党に政権を明け渡した2009年、政権奪還を果たした12年に比べ、自民の各候補者は「世論の『風』がない」(渡辺博道県連選挙対策委員長)と、そろって指摘した。報道各社の世論調査で、有利な情勢が伝えられても「本当か」と、実感を得られない候補が多かった。

 こうした不安は、自民の組織力の衰えも影響している。

 各候補の選挙事務所の壁には従来同様、各種団体の推薦状が一面に貼られていたが、農村部を抱える自民候補でも、無党派層を視野に入れた駅頭活動を重視し、組織戦一辺倒ではない戦術が目立った。1区で民主と激戦を演じた門山宏哲氏が選挙中、徹底して回ったのは、かつて自民を支えた農協や医師会、建設業協会などではなく、各地域の老人会だった。

 「大きな団体が本腰を入れて応援してくれるかどうかが全く読めない」。陣営幹部はそう理由を語った。

 最後に自民が頼ったのが連立パートナーの公明党だった。

 選挙戦最終日の13日夕のJR津田沼駅前。行き交う大勢の買い物客を前に止まった公明の選挙カーの上には、2区の自民候補・小林鷹之氏がいた。「どうしても言わなきゃいけないことがある」と切り出し、「比例は公明」と大声で3回繰り返した。

 一種の反党行為として、かつては「禁じ手」とも言われたが、今回は多くの県内自民候補が、公明への比例選投票を公然と呼びかけた。県連は公明から選挙区で支援をもらい、代わりに比例選での協力を約束していた。

 なりふり構わない自公連携に、他党は警戒感を隠さなかった。公明票は「投票率に連動する労組票と違い、必ず一定に出てくる」(民主関係者)と言われる。民主候補の陣営からは終盤、「自民よりずっと公明のほうが怖い」との声も漏れた。

 読売新聞社と日本テレビ系列各局が14日に実施した出口調査では、小選挙区で自民候補に投票した人のうち14%が比例選で公明に入れた。投票率低下にもかかわらず、公明は県内比例票を前回に比べ約2万5000票伸ばし、南関東ブロックで目標の3議席を獲得。自民県連幹部は「上乗せ分は自民票だ」とアピールする。

 投開票から一夜明けた15日、自民の桜田義孝・県連会長は記者会見で、「自公関係は今まで以上にうまくいった。我々は信頼に応えた」と強調した。

 〈野田前首相が強い4区では比例復活でいい。小選挙区候補者の全員を当選させる〉

 選挙戦前、県連幹部は現実的な目標を設定していた。結果は、民主候補に敗れた1区で比例復活したが、4区の新人・木村哲也氏は復活を逃した。「公明依存」の消耗戦の末、自民がたどり着いたのは12人の「現状維持」。

 桜田氏は会見で淡々と総括した。「全勝という希望だったので残念だが、全体としてはまずまずだったのではないか。ほっとしているというのが率直な受け止めだ」

          ◇

 読売新聞社などによる調査は投票当日、県内の投票所428か所で、1万4979人から回答を得た。

2816チバQ:2014/12/18(木) 22:38:06
http://www.yomiuri.co.jp/local/chiba/news/20141216-OYTNT50290.html
[衆院選検証]民主、候補者調整に誤算
2014年12月17日

投開票日当日、自身の当選が決まっても厳しい表情の野田氏(14日夜、船橋市薬円台で)

 14日夜、早々と当選を決めた4区の民主党・野田佳彦氏の表情は晴れなかった。

 「競り合っている同志がたくさんいる。仲間が増えないと政治は変わらない。複雑な気持ちがあるので察してほしい」

 そう述べると万歳もせず、開票速報が流れる控室に戻った。

 小選挙区の結果は前回2012年と同じ1、4区で勝利。しかし、比例復活も含めた県内全議席は5から3に減少した。前回も前議員3人が落選していただけに、県連内には大きな喪失感が漂う。

 「民主の失敗を受けて出てきた安倍首相への期待はなお高い。民主の信頼回復は道半ば……半ばでもないかもしれない」

 激戦の1区を制した田嶋要氏は、投開票日翌日の15日、民主県連代表として記者会見し、前夜から一転して厳しい表情を見せた。

 野党候補の乱立で票が分散した前回の反省から、民主は今回、党本部主導で2、7、8、13区などの候補者調整を維新の党との間で行った。13区では、維新の前議員・椎木保氏が県外に国替えし、民主の前議員の若井康彦氏に一本化された。

 前回、若井氏は自民・白須賀貴樹氏に2万4000票余りの差で敗れ、比例復活に回った。椎木氏が前回獲得した約4万票を上乗せすれば、白須賀氏を上回るとの皮算用があった。

 しかし、読売新聞社と日本テレビ系列各局が14日に行った出口調査では、維新の支持者のうち若井氏に投票したのは56%で、21%は白須賀氏に流れた。無党派層の34%も白須賀氏に回り、若井氏は約3万1000票余りの差を付けられ、比例復活もできなかった。

 調整対象となった県内選挙区は全敗し、民主、維新で比例復活したのは、8区の維新・太田和美氏と、調整対象にならなかった9区の民主・奥野総一郎氏。皮肉にも、太田氏は民主県連が調整に猛反対した候補だった。

 衆院解散後、民主県連は8区に地元県議の擁立を党本部に申請したが、党本部は受け入れなかった。公示直前の11月30日夜、柏市で開かれたこの県議のパーティーで、野田氏は「ずっと議席を獲得してきた地域で、自前候補が出せないことは痛恨の極み」と気色ばんだ。

 パーティーでは、小西洋之・選対委員長が候補擁立を見送る代わりに、8区に重点的に党の選挙カーを走らせることを表明。「党の基盤をしっかり守っていく」と訴えた。

 だが、投票率が下落したとはいえ、比例選では8区で9636票を、県全体では約7万7000票を減らした。最大の支持団体である連合千葉の幹部は「8区は元々、組合員が多い地域だが、候補者を立てた選挙区並みに運動するのは無理があった」と明かす。

 田嶋氏は開票が続く14日深夜、誤算続きだった今回の候補者調整をこう振り返った。

 「バラバラの野党を集約するだけでは、魅力はさほど高まらないことが証明された」

2014年12月17日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2817チバQ:2014/12/18(木) 22:38:28
http://www.yomiuri.co.jp/local/chiba/news/20141217-OYTNT50376.html?from=ycont_top_txt
[衆院選検証]共産、「非自民」取り込む
2014年12月18日

斉藤氏(左)と並んで支持を訴える志位委員長(13日、JR津田沼駅前で)

 15日未明、歓喜に沸く4区の共産党・斉藤和子氏の事務所。斉藤氏はスマートフォンのテレビ電話で、志位委員長から「やったね」と声をかけられると、満面の笑みで返した。

 前回1議席だった比例選南関東ブロックで、1996年以来となる3議席獲得。名簿3位に重複立候補していた斉藤氏にも議席が転がり込んだ。スマホからは、「斉藤さんが躍進の象徴だ」との声も飛んだ。

 志位氏は四街道市生まれ。選挙戦最終盤の12、13の両日、斉藤氏と県内各地を遊説する異例の対応をとった。13日にはJR津田沼駅前で、選挙戦でかれた声を絞り出して最後の訴えをこう締めた。「志位和夫と斉藤和子。『和夫と和子』コンビで国政に行けるよう、3人目まで通してください」

 3議席に「挑戦」だった当初の目標は、好調な情勢が伝えられると、志位氏の指示で「絶対獲得」になった。斉藤氏は「安倍政権の暴走を止めるという怒りの受け皿になった」と振り返る。実際、共産は「非自民」票を幅広く取り込んだ。

 読売新聞社と日本テレビ系列各局が14日に行った出口調査では、県内の比例選で共産が無党派層の16%を獲得。前回、他党に入れた人も、民主党の11%、みんなの党の13%、日本未来の党の19%を取り込んだ。

 6区では前回、日本維新の会、みんな、未来が候補を擁立したが、現在は党が存在せず、票の行方が注目された。民主・生方幸夫氏は落選が決まると「民主が政権批判の受け皿になれず、共産と分け合ってしまった」と悔しがった。共産候補は前回より1万2000票近く増やした。

 「南関東では特に都市部での訴えがサラリーマン、子育て世代に響いた」。投開票翌日の記者会見で志位氏はそう語った。

 共産が得た県内の比例票は29万4117票で前回の1・82倍。全国の1・64倍を大きく上回る。自民、民主が、ともに前向きな消費増税や環太平洋経済連携協定(TPP)などの政策に絞って、「反対」「交渉脱退」と訴えた共産。農村部を抱える共産陣営幹部は「米価下落で大変な中、農家にも『選挙区は自民でも比例は共産』との反応がかなりあった」と明かす。

 共産と同様、「非自民・非民主」の層を照準にした第3極は、自民との対立軸を見いだせず埋没した。

 9日夜、次世代の党の平沼党首は四街道市で「自民のいいことは引っ張り上げて応援し、悪いことは徹底的に反対する」と声を張り上げた。次世代は県内の2議席をいずれも失い、同党候補からは「頼れる野党がないから、消去法で自民となった」との声も漏れた。

 第3極の老舗、みんなの党は11月の解党で、所属していた地方議員がバラバラに動いた。ある地方議員は「有権者が離れたというより党の問題。自壊だった」と振り返る。

 1区で落選した次世代の前議員・田沼隆志氏は自戒するように語った。「国会議員だけで地方議員がいないような、従来の第3極パターンでは駄目だ。統一地方選で、足腰をしっかりさせないといけない」

 来年4月に再び訪れる決戦に向け、与えられた時間は少ない。(田島大志、今井恵太、服部有希子が担当しました)

2818チバQ:2014/12/18(木) 22:39:16
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20141217/CK2014121702000132.html
衆院選 勝敗の分かれ目(上) 野党協力、不発に終わる

2014年12月17日


公示日の太田氏の出陣式。聴衆はまばらで、民主関係者の応援はなかった
写真
 衆院選は県内でも自民党が十三小選挙区で十一勝と圧勝した。野党間の候補者調整による選挙協力はなぜ実を結ばなかったのか。自民は本当に「強かった」のか。検証する。
 「事実上の唯一の野党候補。自民に対抗できる野党勢力をつくる」。8区(柏市一部と我孫子市)の維新の党・太田和美氏は自民、共産両党候補と競合する選挙戦初日の二日朝、JR柏駅前で声高に訴えた。しかし、聴衆はまばらで協力相手の民主党関係者の姿も見当たらない。民主は「(応援せずに)寝ることにした」(党関係者)からだ。
 太田氏が維新の公認を受けたのは、選挙直前の十一月下旬。陣営は、後援会組織が整わないまま落下傘的に選挙に突入したが、一つの計算があった。
 二年前の前回衆院選で8区は候補者が乱立し、五人が争った。約九万四千票を集めた自民の桜田義孝氏が当選したが、共産を除く野党票を合計すると約十二万票に上り、計算上は「反自民の受け皿」として十分勝機はあると見込んでいた。
 しかし、実際はそんなに甘くなかった。民主県連は当初、引退した元職の松崎公昭氏の後継として地元県議を擁立しようと計画。最終的には党本部主導による候補者調整で、見送るしかなかったが、松崎氏は「8区は重要なのに党本部は軽んじた」と党の姿勢を強く批判。太田氏が元民主だった経歴も影響し、最後までわだかまりは解消しなかった。
 松崎氏は野党協力について「準備不足で、候補者の調整にとどまった。8区もそうだが、全国的にも実際には協力していないのが実態ではないか」と指摘する。太田氏も選挙中には「他党が候補者を出さないことが最大の選挙協力」と記者団に繰り返し説明していた。
 太田氏にとっては、民主や第三極に対する有権者の不信が予想以上に根強かったことも誤算だったようだ。「選挙戦序盤で、前回の野党票の単純な足し算にならないとわかった。何度か国政選挙を経験したが、最後まで読めなかった」
 太田氏の得票は約七万票。当選した桜田氏に約二万九千票の差がついた。
 期待していた安倍政権に対する批判票の一部は共産候補に流れた。共産候補は前回の二倍強の約三万二千票を獲得した。
 白票など無効投票数が増えたのも特徴だ。8区では投票した人の4%に当たる九千票に上った。前回選挙よりも投票率が下がったにもかかわらず、千票余り増えた。反自民の「受け皿」には程遠かった。
 太田氏は十五日未明、復活当選を果たすと「野党再編に向けた調整は失敗に終わった。反自民の勢力がともに選挙戦を戦えるような野党協力をする必要がある」と自戒を込めて話した。 (三輪喜人)

2819チバQ:2014/12/18(木) 22:39:33
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20141218/CK2014121802000155.html
衆院選 勝負の分かれ目(下) 無党派分散、風なき勝利

2014年12月18日


投開票から一夜明け、自民の当選者にバラを付ける桜田義孝県連会長(右)ら=千葉市中央区の自民党県連で
写真
 「自民優位という感覚はなかった。解散がなぜこのタイミングという声も有権者からたくさんあった」。2区(千葉市花見川区、習志野市、八千代市)で再選を果たした自民・小林鷹之氏は、当選直後、こう振り返った。
 選挙前には、自民が三百議席を超えるなどという観測も報道で流れた。だが、小林氏のもとへ応援に駆け付けた石破茂地方創生担当相は演説で「『自民圧勝か自公で三百、小林も優勢』。あんなものが出たとたんに気が緩む」と強く警戒。実際、石破氏が演説した花見川区のスーパーの前にも、集まったのは数十人にとどまった。
 だが、ふたを開けてみれば小林氏の圧勝。獲得票数も前回衆院選より約一万八千票増やし、民主と維新の選挙区調整により一本化された維新の藤巻健太氏に、ダブルスコアの差をつけた。自民は2区を含め十一小選挙区で勝利し、比例復活を含め十二議席獲得と、前回と同じ議席数を維持した。
 自民が政権から転落した前々回選挙のような“逆風”や前回のような“追い風”もない“無風”状態の選挙。勝利のカギは自公協力にあった。
 自民県連の桜田義孝会長は十五日、「協力はうまくいった。公明の信頼に応え、われわれも義務を果たした」と自公連携の手応えを語った。
 選挙中には、自民の各候補が街頭演説で「比例は公明に」と大声で呼び掛ける姿がたびたび見られた。公明支持層に小選挙区での投票を呼び掛け、「見返り」に自民支持層が公明の比例票を積み増す−。各地で「バーター」が成立し、共同通信の出口調査によると、県内十三の小選挙区全体で公明支持層の約七割が自民候補者に投票。公明は県内の比例票で前回より約二万六千票増の約三十五万六千票を獲得した。
 同調査では、無党派層の投票先が、自民と民主にそれぞれ三割ずつ、共産に二割、維新一割に分かれた。県内の投票率が51・24%と過去最低となる中、自公支持層を手堅くまとめ、無党派層の支持が分散したことが、自民の勝利につながった構図が透けて見える。
 投票率の低下は、選挙や政治への無関心も表している。投開票日の十四日深夜、6区(市川市の一部、松戸市の一部)で敗戦が決まった民主・生方幸夫氏は「街頭演説でどんなに訴えてもぬかにクギを打つ感じだった。政治への無関心が増えている。訴えかけても響かないことにはどうにもならない」と唇をかんだ。
 県民の二人に一人しか投票に行かなかった今回の衆院選。桜田氏は「アベノミクスの政策が評価された結果だ」と胸を張った。
 しかし、別の自民県連幹部は素直に喜べなかった。「アベノミクスは隅々まで浸透していない。実感がないから有権者も争点と思えなかったのかもしれない。それが投票率に表れている」と率直に認めた。 (村上一樹)

2820チバQ:2014/12/18(木) 22:40:24
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk15010116000c.html
2014衆院選:検証・誰が勝ったのか/上 勝ちきれない自民 農政に住民不安、逆風も 民主伸び率で上回り /新潟
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 衆院選投開票翌日の15日。県庁議会庁舎では自民党県連の党議が開かれ、再選された4人が姿を見せた。明るい表情やこわ張った表情が前夜の結果を語っていた。

 「準備不足、努力不足でご迷惑をかけた。次は圧倒的に勝つ。三度目の正直に向け勝つ」

 わずか102票差で2区を制した細田健一氏は室内の窓ガラスが揺れるほどの声で、あいさつし自らを鼓舞した。

 5〜7日の毎日新聞特別世論調査では、3区は自民の苦戦が予想されていたが、他の区では対立候補をリードする情勢が伝えられていた。しかし結果は1、2、4区で民主候補と接戦の末の勝利だった。

 党県連の星野伊佐夫会長は報道陣に「小選挙区で結果的に五つ、比例代表で(復活し)一つ議席を確保し、これ以上はわがままだ。結果は想定内で成功だと思う」と話した。しかし「当選1期の候補は、後援会作りなど体力的にできあがっていなかったことがはっきりした。今後2〜3年で党と両輪で体制を作らないと」と注文も忘れなかった。ある自民県連幹部は「ここまで追い上げられるとは。及第点とは言い難い」と厳しかった。

 一方の民主党は3区で議席を奪還した。1、2、4区では接戦を演じ比例代表で復活当選した。県内では2議席増えた。県連の市川政広・幹事長代理は、15日の党議で「大健闘だ。みなさんの頑張りで素晴らしい選挙だった」などとあいさつした。

 劣勢とみられていた6区では終盤に追い上げを見せた。落選した梅谷守氏陣営の幹部は前回、義父の筒井信隆氏が獲得した票数に迫る勢いを短期間で見せた点を評価。地元の上越市では前回の筒井氏の得票を上回る結果を見せたことに「健闘した。次につながる」と話した。

    ◇

 比例代表の得票率を見ると、自民は前回比3ポイント増の35・74%だったのに対し、民主は同5ポイント増の25・65%だった。伸び率では民主が自民を上回った。勝ちきれなかった自民と健闘を見せた民主。何が作用したのか。

 先述の自民県連幹部は、農業の比重が高い新潟では米価下落による所得減、農協の改革などで、自民候補に逆風が吹いていたと分析する。さらに後援者への訪問などでの準備不足や戦術面でのまずさを挙げる一方「落選中の民主候補は選挙区をよく回っていた」と話した。

 民主の市川幹事長代理も、農業政策の不満を挙げた。「アベノミクスの恩恵がこない中小企業などの受け皿にもなったのでは」と話す。公示前後には無党派層に浸透していない、とみられていたが、結果的に安倍政権批判票の受け皿となったようだ。

   *  *

 県内から小選挙区・比例代表で過去最多の10人を選出した今回の衆院選を検証する。

2821チバQ:2014/12/18(木) 22:40:42
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk15010100000c.html
2014衆院選:検証・誰が勝ったのか/下 投票率、戦後最低更新 受け皿なくあきらめ 大雪、制度、政治家の質… /新潟
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 雪と寒さに見舞われた14日の衆院選投開票日。争点が見えにくいことや、12日からの大雪などで投票率が低くなることが予想されており、ふたを開けてみれば52・71%。戦後最低だった前回を6ポイント以上も下回った。県選挙管理委員会では、各区の投票状況が送られるにつれて「前回を下回るだろう」という空気が濃厚になっていたという。

 2日後の16日、投票率が46・97%だった1区を抱える新潟市中央区で有権者に尋ねた。中心部の古町を歩いていたフリーターの男性(22)は「仕事のため行かなかった」と答えた。一緒にいた看護師の女性(22)は「雪だったので……」と言葉を濁した。期日前投票もできることを話すと、男性は「消費税率は下げてほしいけど、現実的には厳しいでしょう」。あきらめが垣間見えた。

 なぜ投票率がここまで落ちたのか。民主党県連の幹部は「争点がないうえ冬の選挙で棄権した人も多い」と述べた。一方で共産党県委員会の幹部は「最近の無党派は無関心ではなく託せる政党を探している人たち。政権交代時以外は投票に出なくなってきている気がする」と分析した。

 かつて米カリフォルニア州の投票行動を研究した新潟県立大の藤井誠二准教授(公共選択)によると小選挙区制の場合、「投票する候補者が当選すればうれしい」という「利益」が、争点や候補者情報収集、投票に行く気象条件などの「コスト」を上回れば投票率は上昇するという。今回は「経済問題などが分かりにくく、雪も降って『コスト』が高くなり、下がったのではないか」と分析する。

 しかし低投票率の原因は、選挙制度にもあると指摘する声がある。県内の衆院選投票率の推移をみると、小選挙区制導入前は75%以上を保っていたが、導入後初の1996年衆院選では68・85%に降下。以降は2009年に73・41%に復調したが、一度も75%以上を記録していない。

 自民県連の幹部は「小選挙区制で勝つための選挙に終始するようになり、パフォーマンスに走る政治家が増えた。政治家の質が下がり軽く見られるようになった」と嘆く。中選挙区制時代には、どっしり構え一つの政策に取り組む政治家が多く、期待も高かったという。

 再び古町。「投票は当たり前だが、国会での居眠りを見たら投票に行かなくなるよね」と語った会社経営の男性(70)。「候補者も言いっぱなしでなく、有権者のもとへ歩いて膝をつき合わせて話を聞かなきゃ」

2822チバQ:2014/12/18(木) 22:41:06
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk22010194000c.html
2014衆院選:検証/上 選挙協力 「民維連携」の曲折 3区は成果、共倒れ1区 /静岡
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 「維新さんと連携することで差が縮まった。効果があったと思う」。14日の投開票日から日付が変わる深夜、静岡3区の民主元職、小山展弘氏は自民前職に迫る次点として比例復活で返り咲き、磐田市の事務所で笑みを浮かべた。

 維新前職の鈴木望氏が比例九州に移り「民維連携」が実現した3区。着実な成果を上げたように見えるものの、選挙協力は水面下で紆余(うよ)曲折をたどっていた。

 選挙区内は中部電力が再稼働を目指す浜岡原発(御前崎市)があり、原発アレルギーが隣接市住民には根強い。浜岡廃炉が持論の鈴木氏は「小山氏と認識は一致した」と選挙区を譲ったつもりが、序盤戦の小山氏は鈴木氏陣営が不信感を募らせるほど原発への言及を避けた。支援を受ける電力関連労組に配慮したためだ。

 “消極姿勢”は原発論争に敏感な住民の支持伸び悩みにつながり、報道各社の中盤情勢調査で自民前職が大きくリード。危機感を強めた民主県連側が「過激な発言でなければ選挙で原発を取り上げていい」と方針転換した。

 後半戦にさしかかった10日、JR袋井駅前でマイクを握った小山氏は「浜岡原発は将来的にやめざるを得ない」とアピールを始めた。踏み込んだ表現は避け、話題をすぐに議員定数や少子化問題に移しながらも、共闘する鈴木氏陣営に配慮する演説内容にようやく切り替えていった。

 最終日の13日夕、鈴木氏も九州から磐田市に舞い戻り、小山氏と2ショット演説。小山氏陣営は「最後の最後でやっと“統一候補”らしくなった」と、綱渡りだった選挙戦を振り返る。

 一方、3区で“退いた”維新は、1区で前職、小池政就氏が小選挙区出馬を譲らず、民主元職の牧野聖修氏との協力はないまま、共倒れに終わった。

 両党の関係者が競合解消を模索する動きもあったが、小池氏側には「前職として2年の実績がある」、牧野氏側は「前回の得票数は2万票近く上」と譲れない一線があった。

 さらに、政策一致なき共闘は、自民側や有権者から「野合」批判を招きかねないことも両氏陣営の懸念材料だった。

 第三極の候補者が乱立し、自民大勝につながった前回衆院選の結果を踏まえ進められた候補者調整。民主県連の関係者は言う。「我々が維新と進めた協力を有権者は必ずしも評価していないのでは。次に向けて今回の経験をよく検討しないといけない」【舟津進、立上修、西嶋正信】

2823チバQ:2014/12/18(木) 22:42:29
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk22010082000c.html
2014衆院選:検証/下 低投票率 「若者の視点」置き去りに 与野党、内向きの戦い /静岡
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 全国的には2012年に続く勝利で、県内小選挙区でも議席を守ったはずの自民だが、大石哲司・自民県連幹事長の顔はどこか浮かないままだった。一夜明けた記者会見。戦後最低となった県内投票率への所感を問われ「民主主義国家としては、あまりいい傾向ではありません」と評した。他県の票が影響したとはいえ、静岡5区の前職が比例で復活当選を果たせず、党として思うほど得票率が伸びなかったからだ。

 「55・61%」。県内投票率が、同じ師走選挙だった前回比で6・14ポイントも下がったのには理由がある。突然の解散・総選挙に無党派層を中心とした有権者が意義を見いだせず、現職閣僚の自民候補が「多忙」を理由に公示前の公開討論会を断るなど政策論争は最後まで盛り上がりに欠けた。

 「比例は『友党』の公明党で」。街頭演説などで、自民候補が支持者と握手を交わし「バーター」を訴える光景はすっかり定着した。公明は比例東海で悲願だった1増の3議席を獲得。蓮池章平・公明県本部幹事長は「公明が与党における『野党』という存在だ」と強調したが、連立与党で思惑通りの選挙戦が展開できたことに満足した様子だった。

 支持者を中心とした内向きの選挙戦は、野党第1党の民主も同じだった。

 公示前から与党優勢を伝える報道に「いずれ風が変化する」と民主陣営の選対幹部も当初は余裕を見せていた。しかし、中盤以降も思ったほど支持が伸びず、支持団体の引き締めを指示した。幹部は「これまでなら選挙戦折り返し辺りで追い風が吹いた。今回はなかった」と唇をかむ。投票率の低さが無風となった要因の一部を裏付けていた。

 とりわけ若者の政治離れは深刻で、県選管によると、前回の衆院選小選挙区の年代別投票率は、60代の76・22%をピークに若い年代ほど下がって20代で39・98%。今回も同じ傾向だったとみられる。

 選挙権の18歳への引き下げも国会で議論され、未成年でも投票権を求める動きがある。「投票に行きたいんですよ」。県立大経営情報学部2年の土肥潤也さんは19歳。若者の社会参画を目指すNPO法人「Rights」(東京都武蔵野市)の理事も務める。

 未来や次世代−−。政党や政治家が度々連呼するキーワードだが、若者の視点に立った論戦は一向に聞こえてこなかった。土肥さんは警告を発する。「今のままでは民主主義とは言えない。これからを担うのは若者なんですから」【立上修】

2824チバQ:2014/12/18(木) 22:43:14
http://www.sankei.com/region/news/141216/rgn1412160015-n1.html
2014.12.16 07:02
【衆院選2014】
検証・風なき戦い(上)組織票めぐり右往左往 静岡





 14日に投開票された衆院選は、15日未明に結果が確定した。県内の選挙区選出の衆院議員は比例での復活も含め、自民党7(選挙区6、比例1)▽民主党3(選挙区2、比例1)−となった。選挙前と比べて自民は1人減り、民主は1人増、維新は0人となった。

                    ◇

 「街頭で見たことがない」−。1区の小池政就の陣営スタッフは、今回の選挙戦で上川陽子が街頭演説をほとんどしなかったことをこう揶揄(やゆ)した。

 上川は選挙期間を通じて、街頭演説の回数を前回選挙の半分ほどに減らす一方、公務などで地元を離れる中、地元にいた7日間は、推薦をもらった企業や農協回りに費やした。演説でも「選挙区は上川、比例は公明へ」を連呼し、公明との協力関係を強調した。

 終わってみれば、この徹底した組織票重視の選挙戦が奏功。これまで議席を奪い合ってきた牧野聖修や、若さや実績を街頭で訴えた小池を圧倒した。1区の投票率が県内でも最も低い52%台だったことも、組織戦を優先した上川に有利に働いた。

 「自民にも民主にも風は吹いていない」。3区で最後までしのぎを削った宮沢博行、小山展弘両陣営は選挙戦中盤、異口同音に今回の選挙戦を表現した。

 両陣営ともに追い風が期待できない中、宮沢は推薦を受けた公明の組織票や母校の関係者、農協、商工会など地元の支持基盤を生かし、支持を拡大。小山も支持基盤である連合など労組関係からの支援を集めた。しかし、小山は、原発反対派の鈴木望から選挙区での出馬を譲られたため、電力関係労組との関係がぎくしゃくした。

 小山は終盤、労組票という組織票よりも浮動票を優先するため、鈴木の応援を受けるなど原発反対票の取り込みにかじを切った。しかし、結果的には、本来の支持層の電力関係者票は宮沢に流れ、雇用の関係などから再稼働に期待する声が大きい浜岡原発の地元、御前崎市でも宮沢にかなり差をつけられた。

 一方、6区では、自民の重要な固定票であるはずの公明票は、むしろ渡辺周に流れた。勝俣孝明の陣営は、前回推薦を受けなかった公明党の推薦を今回はいち早く受け、勝俣は政権幹部を隣に迎えた街頭演説でも、「比例は公明」を連呼、露骨なまでに公明への協力姿勢を見せていた。「前回は公明票の6、7割が渡辺に流れた」(勝俣陣営)との分析からだったが、結果的には前回の約1万2千票差を約600票縮めただけにとどまった。渡辺陣営の幹部は「公明党と創価学会は別。学会員の中にはこれまで『渡辺周』という名前を書き続けてきた人もいる。勝俣陣営は公明頼みがあだになったんじゃないか」とほくそ笑んだ。(敬称略)

                    ◇ 

 前回、前々回に比べて政権交代への風は吹かず、有権者の関心も高まらなかった今回の選挙。選挙区では自民6、民主2という前回と同じ結果となったが、この結果を導いたものは何だったのか。“無風下”での戦いを振り返る。

2825チバQ:2014/12/18(木) 22:43:54
http://www.sankei.com/region/news/141217/rgn1412170034-n1.html
2014.12.17 07:00
【衆院選2014】
検証・風なき戦い(中)「強固な個人票」で明暗 静岡





 「私個人は最大限、『選挙区は小山』といって応援するし、後援会の説得も行う」−。先月22日、維新の鈴木望は候補者一本化のため、3区での出馬を民主の小山展弘に譲ることが決まった後、こう述べた。

 今回衆院選を左右した要素の一つに「個人票」の存在がある。鈴木は前回衆院選で中部電力浜岡原子力発電所の廃炉を訴え、原発反対派を中心にした強固な個人票を持つ。民主党や小山はこの票に期待していた。

 しかし、選挙戦で小山は中盤以降まで、原発批判を展開しなかった。支援を受ける電力関連労組に配慮したのが原因だが、民主県連幹事長の岡本護は「反原発の票をまとめるには、はっきりとしたノーが必要だった。言い方がわかりにくかった」と、鈴木の個人票を取り込むためには、浜岡廃炉を明確に主張すべきだったと指摘した。

 しかし、小山陣営担当者は「原発の主張はかじ取りが難しく、候補の一本化は良い面と悪い面があった」として、鈴木の票を集めることの難しさを指摘した。また、鈴木自身も選挙後、前回選挙で「原発を主張することで情勢が日々悪くなっていくのを感じた」とした上で、「(小山が)反原発を最初から主張しても票は伸びなかっただろう」と複雑な表情を浮かべた。

 「“渡辺党”に負けた。蓄積された組織票に勝てなかった」。6区で民主の渡辺周に敗れ、比例復活を果たした自民・勝俣孝明陣営の幹部は選挙後、こう吐き捨てた。

 渡辺は、沼津市長や衆院議員を務めた父親の代から「40、50年の根っこがある」(渡辺陣営)といわれるほど沼津市周辺に強い地盤を持つ。前回選挙で勝俣との間についた約1万2千票という差も、沼津市や周辺の長泉町、清水町など大票田に深く根付いた個人票が生み出したものだ。

 さらに今回、渡辺陣営は選挙期間中、伊豆半島で5日間、街頭演説や個人演説会を開催。結果として、渡辺は伊豆市など伊豆半島の2市1町でも勝俣を上回る支持を集めた。

 「東部の“政権奪還”」(自民県連)を掲げて戦った勝俣陣営は選挙戦終盤、農協などの組織票に期待が持てる伊豆半島よりも、大票田の沼津周辺で渡辺の個人票の切り崩しを図った。党本部も重点選挙区として、安倍晋三首相ら知名度の高い党幹部をJR沼津駅などの街頭演説に送り込んだ。

 しかし、低投票率なども響き、前回より30分以上も早く渡辺に当確が出て、勝俣の選挙区での敗北が決まった。勝俣陣営からは「30代以下なら、こちらの票が多かったはず」「伊豆半島は観光業が不振。アベノミクスによる景気回復を主張しても、『地元は違う』という意識があったのでは」といったぼやきが聞かれた。(敬称略)

2826チバQ:2014/12/18(木) 22:44:10
http://www.sankei.com/region/news/141218/rgn1412180082-n1.html
2014.12.18 07:02
【衆院選2014】
検証・風なき戦い(下)統一選、危機感増す民主 静岡





 「衆院選は、来春の統一選候補者にとっての選挙でもある」。行政学や地方自治論が専門で静岡大人文社会科学部教授の日詰一幸はこう指摘する。

 自民党や民主党などの衆院選候補者の選挙対策本部は、各区の重鎮の県議が本部長を務めるなど、地元の県議や市議により組織されており、候補者が街頭演説をする際などは、本部長を務める県議がまず最初にあいさつするのが通例だ。日詰は「地方議員は、国政選挙の中で有権者にアピールすることになる。いわば、4月以降の自分の選挙に直結する前哨戦だ」とみる。

 ただ、全国的な優勢の波を受けた自民系と復調にはほど遠い民主系では、選挙戦中の有権者からの反応は大きく異なっていた。

 選挙後、各党幹部とも、統一選に向けた警戒感をあらわにしたが、特に危機感を強めたのは民主党だ。

 県連幹事長の岡本護は「民主そのものへの票はいただいている。そこを一つのキーにしていかに拡大するかがこれからの課題」とした上で、特に7、8区と自民候補に惨敗した浜松市など西部での巻き返しを強調。「これから力を入れていかないと現状維持も楽ではない」と話した。

 浜松、湖西両市では県議の数が自民系と民主系で拮抗(きっこう)している。8区で民主が最後まで候補擁立にこだわったのは、来春の県議選に向けた票の掘り起こしの意味合いが強かった。一方で、前回衆院選で民主党を離党して、日本維新の会(現・維新の党)から出馬した源馬謙太郎への不満が浜松周辺の民主系地方議員の間では依然としてくすぶり、今回の古橋和大擁立も、地元地方議員の怨念(おんねん)が強く働いたとされる。しかし、古橋は共産の落合勝二も下回る最下位に沈んだ。

 「野党系地方議員が衆院選で力を出し切り、自分の選挙がままならなくなるといった事態もあるだろう」。日詰はこう指摘したが、地方議員が有権者と無関係なところでの争いに力を尽くしていては、岡本の懸念通り現状維持も危うくなる可能性がある。

 比例東海ブロックで県内選出国会議員として14年ぶりに当選者を出した共産党も「今度の選挙で力を寄せてくれた人を統一選につなげられる可能性は十分にある」と自信を見せている。再び低い投票率が予想される中、各党とも有権者の関心を引く政策論戦が期待される。 =敬称略

 (この連載は大坪玲央、田中万紀、磨井慎吾、広池慶一、村嶋和樹が担当しました)

2827チバQ:2014/12/18(木) 22:45:14
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk21010026000c.html
衆院選ぎふ:戦いのあと〜検証/上 完敗民主、次世代も苦杯 投票前に「敗戦の弁」 政権批判の受け皿になれず /岐阜
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 「安倍政権に対する不安や不満の受け皿になりきれなかった」

 民主党県連の小見山幸治代表は1区の吉田里江氏(49)の総決起集会があった12日、詰めかけた記者たちを前に反省の弁を口にした。野党第1党の県連トップが投票日前に負けを認める異例の事態。報道各社の世論調査で、擁立した3候補の苦しい情勢が伝えられ、小見山代表は「(政権から下野した)2年前の悪いイメージがぬぐい去れていない」と苦しげにつぶやいた。

 5選挙区のうち、2、4区で候補者擁立を断念した民主。空白区を作ったのは1998年の結党以来初めてだ。全国的にも候補者を立てられず、マニフェスト(政権公約)から「政権交代」の文字も消えた。

 投票前日の13日、各務原市内の商店街を3区の元職、園田康博氏(47)が練り歩き、商店主らに握手を求めた。

 園田氏は選挙戦終盤、戦術を変えた。憲法学者で副環境相も務めた園田氏。政策を正面から語る演説が持ち味だったが、感情を前面に押し出し切迫感あふれる調子に切り替えて追い上げを図った。3区は航空機産業などの労組組織があり、自民が強い県内で比較的民主支持層が多い。園田氏は2005年の郵政選挙でも比例代表で復活当選した。陣営は「巻き返せば比例で滑り込める」と意気込み、連合岐阜もギアを一段上げた。しかし、予想以上に票は伸びず、小選挙区で早々に落選が決まり、比例復活もかなわなかった。

 県連幹部は「前回落選してから2年間、選挙の準備を怠った結果だ。現状では風がないと勝てない。票は正直だ」とうなだれた。

 次世代の党から比例代表東海ブロックで出馬した元運輸相、藤井孝男氏(71)も苦杯をなめた。陣営関係者は「突然の解散で準備が間に合わなかった」と力なくつぶやいた。

 「我々は『藤井党』なんだ」。解散直後に藤井氏の地元、美濃加茂市で開かれた緊急役員会で後援会長は訴えた。衆参9期のベテランの藤井氏は地元で自民、民主を問わず、根強い支持がある。旧日本維新の会が維新の党と次世代の党に分党して3カ月。壁には真新しい次世代のポスター。突然の解散に藤井氏は「受けて立つ」と奮い立った。

 しかし、誕生したばかりの党が比例代表で議席を獲得するために残された時間は少なかった。陣営関係者は「(藤井氏が)維新と勘違いして投票した有権者もいたようだ。時間が足りなかった」と肩を落とした。

 安倍政権の術中にはまって敗れた野党。民主の小見山代表は思わず本音を漏らした。「あれだけ多くの議席を持っている自民党が選挙を打ってくるとは考えていなかった」

     ◇

 唐突に始まった師走の衆院選は、異例の低投票率と自民大勝という結果で終わった。最後まで大義が見えなかった12日間の選挙戦を振り返る。

2828チバQ:2014/12/18(木) 22:45:35
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk21010018000c.html
衆院選ぎふ:戦いのあと〜検証/下 小選挙区独占の自民 格の違いに勝利確信 政権の行き過ぎ懸念も /岐阜
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 「投票率は全選挙区で下がります。非常に盛り上がりの少ない選挙ですが、最後までご支援をお願いします」

 11日に岐阜市内で開かれた1区・野田聖子氏(54)の総決起大会。自民党県連の猫田孝県連幹事長は壇上でこう語り、陣営に引き締めを求めた。

 「自民王国」といわれる岐阜県。2012年の衆院選で県内5小選挙区を独占した自民は今回の選挙でも5小選挙区を独占した。

 4区に立候補した維新の党・今井雅人氏(52)が可児市や美濃加茂市などで自民・金子一義氏(71)を上回る票を獲得し、比例代表で復活当選したため、他党に比例復活を許さない「完全勝利」は果たせなかった。

 しかし、5候補とも次点候補を大きく引き離しての当選で、投票当日は開票作業前の午後8時過ぎに全陣営が当選の万歳をした。投票前から結果が透けて見える選挙に有権者の関心は低く、陣営も緩んだ。ある候補は「他党の候補者とは正直、論争にならない」と漏らし選挙戦序盤から勝利を確信していた。結果を見れば、格の違いは明らかだった。

 自公両党は326議席を獲得し、全議席の3分の2を維持した。安倍政権は有権者に信任された形だ。一方、県内には安倍政権に不満を感じる有権者も少なくない。安倍政権を真っ向から批判した共産は今回の選挙で、投票率が過去最低となる中、比例代表の得票を前回より3万票近く伸ばし、得票率も前回の倍に迫る9・91%まで増やし、政権批判票の受け皿になった。

 自民党県連の猫田幹事長も安倍政権の「独り勝ち」に懸念を示す一人だ。「自公で300議席くらいがちょうどいい」と打ち明ける。

 県連は今年9月、猫田幹事長が主導して安倍政権が閣議決定した集団的自衛権の行使容認に異を唱え、解散総選挙にも反対した。勝利から一夜明けた15日、県議会会派の会合でも「政府や執行部に文句を言う以上はこちらもしっかり勉強していく」と語り、政権の行き過ぎには異を唱える姿勢を示した。

 猫田幹事長と野田氏は2005年の郵政選挙を巡って党本部の方針に逆らい、党を離れたことがある。安倍晋三首相は当時、党幹事長代理だった。

 復党後、党総務会長の要職を務めた野田氏は選挙期間中、再三にわたり強調した。「安倍政権を心配する人がいたら『大丈夫。安倍総理にものを申せる野田聖子がいるから』と呼び掛けて。決して暴走はさせない」【道永竜命】

2829チバQ:2014/12/18(木) 22:46:45
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk29010548000c.html
民意の在りか:衆院選を振り返る/上 巨大与党の陰で /奈良
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 ◇自民1強も不透明な動向
 「まだ確定していないんやろ」。15日未明に奈良市内の事務所で奈良1区の自民前職、小林茂樹氏がうつむきながら登壇すると、支援者が声を荒げた。民主前職の馬淵澄夫氏に1万1792票差で破れ、比例代表の復活当選もかなわなかった。報道陣に囲まれた小林氏は「頭の整理ができていない」とつぶやいた。

 今回の衆院選は、強固な与党に対抗するため、野党が候補者調整を図り、県内候補者数は小選挙区制が導入された1996年以降で最少の12人。全区で三つどもえの戦いとなった。

 自民は比例代表で2012年の前回より2万票近く多い21万5615票を獲得し、2〜4区はいずれも自民前職が次点に約3〜6万票差で議席を確保した。それだけに「小林ショック」は際立った。

 自身も3区で維新の女性新人候補を抑えて快勝した党県連会長の奥野信亮氏は小林氏の敗北について「最悪でも比例復活と思っていた。一丸となれなかった。統一地方選でまとまることができなければ会長を辞する」と述べ、圧勝の陰にある「ひび」を示唆した。

 伏線となる出来事があった。連立を組む公明党が1区のみ推薦を公示直前に見送ったのだ。自民党は比例代表で公明党に協力する一方、選挙区では逆に協力を得る関係を築いてきた。“自主投票”は明らかに「マイナスだった」(小林陣営関係者)。

 「平和の党」「福祉の党」を掲げる公明党と、憲法9条改正を掲げ、経済競争を重視する安倍政権とはもともと温度差がある。ある公明党県議は「与党で3分の2を超え、憲法改正も視野に入るが、公明党は9条の壁は越えられない。アクセルとブレーキを間違えれば国民の支持を失うことになる」とくぎを刺す。

 奈良1区の投票率は56・82%で県内選挙区で最も高かった。小選挙区制下で7回の衆院選が実施されたが1区の投票率が最高となるのは初めてだ。馬淵、小林両氏の争いに有権者の関心は高まったと言える。

 自民圧勝について馬淵氏は「(有権者の)消極的選択でしかない。1強多弱、癒着、利権などの政治構造を国民は是としていない」と指摘する。比例代表で2万5806票増を実現した共産の躍進も政権批判票の存在を示唆する。
「これだけ大勢の人に応援してもらっている。簡単に諦めるわけにはいかない」。小林氏は唇をかんだ。県内の投票率(選挙区)が戦後最低の55・60%(前回比7・54ポイント減)に落ち込み、自民の比例票は、全有権者数の19%に過ぎない。「自民1強」の政治状況とは裏腹に、大半の有権者の動向はいまだ不透明なままだ。

  ◇    ◇

 14日に投開票があった第47回衆院選は県内4選挙区で自民3、民主1の構図が維持された。その背景にある民意の在りかを探る。【衆院選取材班】

2830チバQ:2014/12/18(木) 22:47:16
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk29010484000c.html

民意の在りか:衆院選を振り返る/中 共産のみ躍進 /奈良
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 ◇野党「受け皿」程遠く
 「アベノミクスは暮らしを悪くする」。ある野党候補の選挙ビラ。老後の不安▽仕事の不安▽生活の不安−−といった言葉が並ぶが、代替案となる具体的な政策はほとんど記されていない。

 「野党は批判ばかりで中身がない」。ある自民党県議は指摘する。県内4選挙区で1区を民主党が死守したものの、2〜4区は自民が生活の党、維新の党、民主の各候補の2・5〜1・7倍を得票する圧勝。「政治に対する不満や不安の受け皿になれず、おわびする」。投開票から一夜明けた15日、民主党県連の前川清成代表は談話で陳謝した。

 突如の衆院解散で虚を突かれた野党。巨大与党に対抗するため、今回は選挙区で候補者調整を進めた。

 県内では自民、共産両党が全区に候補者を立てる一方、他党は1区・民主▽2区・生活▽3区・維新▽4区・民主とすみ分け、候補者数は過去最少(小選挙区制導入以降)の12人になった。

 形としては「一本化」が進んだが、その内実は野党連携とは程遠かった。

 2区は民主が調整に応じ、生活の中村哲治氏が出馬した。2012年の前回選で民主、維新(当時は日本維新の会)などが非自民票を奪い合って「共倒れ」した反省があった。

 しかし、中村氏は県レベルで維新、社民の支援を得たものの、民主の推薦は得られなかった。前回選の際、消費増税に反発して民主を離党し、日本未来の党に合流した中村氏。「過去のいきさつも含めてわびたい」としていたが、民主党県連幹部には会うことさえできなかった。

 その民主も内情は厳しく、「時間が短く、適当な候補者がいない」(藤野良次・県連幹事長)として3区の候補擁立を断念。結党以来初めて全区には擁立しない異例の選挙を強いられた。

 維新の比例得票は13万3977票で自民を上回る20万票を取った前回より大幅に減らした。党県総支部の松尾勇臣幹事長は「改革を求める有権者が根付いてきた」と総括したが、いまだ風頼みの面は否めない。

 一方、「1強多弱」と言われる中で政権批判票の「受け皿」となったのが共産だ。

 県内の比例票は6万8025票と約2万5000票伸ばし、得票率11%は前回選の約2倍と気を吐いた。消費増税中止、大企業の優遇見直しなどを一貫して訴えており、党県委員会の細野歩委員長は「安倍政権に真正面から対抗し、対案を示したことが支持を受けた」と分析した。

 自民党県連幹部は突き放した。「民主も維新も腰砕け。筋が通っているのは共産党だけだよ」

2831チバQ:2014/12/18(木) 22:47:57
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk29010533000c.html
民意の在りか:衆院選を振り返る/下 戦後最低の投票率 /奈良
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 ◇意義を考え関心を
 55・60%。今回の衆院選で県内の投票率(選挙区)は戦後最低に落ち込んだ。2012年の前回選(63・14%)より7・54ポイント下がり、これまで最低だった03年の61・61%を大幅に下回った。

 「閣僚が演説に来ても人が少ない」「気持ちが悪いほど人々の反応がない」。寒さによる外出控えも考えられるが、与野党とも陣営関係者が指摘するのが、争点が不明確で有権者の関心が離れたという点だ。

 安倍晋三首相は先月18日の解散表明時に「税こそ民主主義」と消費税率10%引き上げの延期を解散理由に挙げた。しかし「増税見送りを問うのは大義がない」との批判もあり、3日後の解散日の会見では「アベノミクス選挙」に変わった。

 投票率が53・75%と県内4選挙区で最低だった3区。民主が候補擁立を断念し、自民前職に維新、共産両新人が挑む争いとなった。結果は自民の奥野信亮氏が次点の維新候補に3万票余りの大差を付けて4選を決めた。

 自民関係者は事前に「(非共産の)革新系支持層は票を投じる先がない」と投票率低下を予想。奥野氏は「選挙戦のテーマは景気対策だとはっきりとさせた方が良かった」と振り返った。

 一方、投票率が最も高かったのが56・82%の1区だ。民主の馬淵澄夫氏、自民の小林茂樹氏が激戦を展開した。5選を果たした馬淵氏は「争点を消せば投票率は下がる。解散には理屈、理由がいるが、与党はあえて選挙戦を加熱させなかった」と批判。そのうえで1区は「民主と自民の激突で有権者の意識が高まったのかもしれない」と分析する。

 馬淵氏は国土交通相を務めるなど「民主党の顔」の一人。前回選も小林氏に約7700票差で勝ったが、今回は差が約1万2000票と広がった。自民が圧勝した他区とは対照的で、有力候補が立てば政権批判票の「受け皿」になることがうかがえる。

 過去を振り返ると、近年の投票率の低下は危機的だ。

 県内投票率は1976年までほぼ75%を維持したが、90年の77・18%から下降し、96〜03年は61〜62%に。小泉劇場と言われた05年の郵政選挙、民主政権が誕生した09年は70%台に盛り返したが、自民党が圧勝した前回に再び下がり、今回はついに6割を切った。
 
 地方自治について政策提言などを行う市民団体「なら・未来」の北井弘代表幹事は「国民の政治に関与する意識が低下している」と指摘。来春の統一地方選では知事選、県議選など県内で30選挙が控え、北井代表幹事は「地方自治体レベルから政治に関心を持たなければ、国政の関心も高まらない。各候補は政治理念、具体的政策を明らかにして選挙に臨んでほしい」と話す。

 「民意」のほぼ半数が投票所に足を運ばなかった衆院選。国内外とも大きく時代がうねる中で、政治家、そして有権者自身も民主主義の根幹である選挙の意義を考える機会とすべきではないか。(取材は宮本翔平、松本博子、中津成美、熊谷仁志、山本和良、矢追健介が担当しました)

2832チバQ:2014/12/18(木) 22:53:10
>>2804 の続き
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk07010002000c.html
2014衆院選:師走決戦の後で/中 民主「受け皿」になれず 組織乱れ「解党的出直し論」も /福島
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 「復興に与党も野党もありません。互いに足を引っ張り合うのでなく、一致協力して進めていくべきです」。原発事故で多くの住民が県内外に避難したままの5区(いわき市、双葉郡)。公示5日目の6日、浪江町民が避難生活を送る中通りの仮設住宅で、民主前職の吉田泉氏(65)が訴えると、女性(74)が「んだな」と相づちを打ち、「政争の具になれば復興が遅れちまう」。一方で、演説を聞いていた男性(67)は「違いがないなら、期待することはない」と背を向けた。

 自公政権による復興政策の先行きが見えない中、男性が期待していたのは、野党が魅力的な政策を打ち出して対抗することだった。男性は「国の復興は遅く、将来への不安が増す。原発事故の被災地で野党が魅力ある復興政策を訴えないのなら、投票所に行く気もうせる」と残念そうに言った。

 民主政権時代に副復興相を務めた吉田氏の発言は、「安倍政権が進める復興計画は、民主政権時代に決まったもの」との自負から来る。だが、自民前職の吉野正芳氏(66)は一貫して、政権を担うことを前提にした復興政策を訴え、優位性を強調。「与党も野党もない」と繰り返してきた吉田氏は中盤以降、自民優勢との報道を受け、「自民党を勝たせ過ぎると野党の言うことを聞かなくなる。有権者のバランス感覚に期待したい」と演説内容を修正した。結果は吉野氏が当選し、約1万1000票差の次点だった吉田氏は比例復活も逃し、議席を失った。

 吉田氏の選対本部長を務めた古市三久県議は、民主党の「解党的出直し」を求める。「民主は党内がばらばらな、選挙互助会的な政党。2大政党なら当然の『国の未来をどうするか』という大きなビジョンを描けず、いつまでたっても安倍政権の国作りに不満を持つ層の受け皿になれない」

 県内の小選挙区では4区(会津若松市など)を除き4人の独自候補を立てた民主。だが他党と比べ、候補者間に原発を含むエネルギー政策や安全保障政策など国の重要課題についての相違が目立つ。開票後の15日未明に敗戦の弁に立った吉田氏も「2大政党の選挙にできなかった」と述べた上で、野党再編による新党結成を目指す考えを示した。その後、11月から務めていた県連代表を辞任する意向を県連に伝え、役員会で了承された。

    ◇

 自民に対抗するために他党の勢力を結集する以前に、民主党の組織内の足並みがそろわない選挙区もあった。民主新人の岡部光規氏(46)が、前復興相の自民前職、根本匠氏(63)に挑んだ2区(郡山市など)だ。

 ここを地盤とする増子輝彦参院議員は今回、公認候補の擁立を巡り、岡部氏ではなく首長経験者を推した。選挙戦が始まっても増子氏は表立って岡部氏を支援することはなく、戦いを支える民主党県第2区総支部が一枚岩になることは最後までなかった。連合福島の関係者は「2区は選挙を戦える体制を構築できなかった。県連内部できちんと総括すべきだ」と厳しく指摘する。

 「今の民主党では戦えない」。民主党県連で衆院選の選対本部長を務めた瓜生信一郎県議は15日、選挙結果を振り返り、野党再編の必要性を強調した。組織を固めた上で対自民勢力を結集しないと勝てないというのが、今回の衆院選の「教訓」だった。

2833チバQ:2014/12/18(木) 22:53:45
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk07010051000c.html
2014衆院選:師走決戦の後で/下 疎外感深め、投票率低下 被災者「政治家分かってくれぬ」 /福島
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 「『復興の加速化』って言うけど、被災者が願う『復興』って分かっているのかしらね」。いわき市にある富岡町民の仮設住宅団地。衆院選から3日後の17日、住民の松本博子さん(65)が候補者たちの行った演説への不満を口にすると、60〜80代の住民仲間3人も「分かってないね」とうなずいた。「だから『復興は進んでいる』と言われるたび、政治家に何を言っても分かってくれないと疎外感を深めてしまう」

 松本さんは今回の衆院選で、「誰に投票しても同じ」という声が2012年の前回よりも増えたと感じている。「投票しないと文句も言えなくなるよ」と促しても、「文句さ言う気力もねえ」と返されるという。

 抱いている「疎外感」について、松本さんは「『除染すれば古里に戻れる』と言われても、里山を除染しなければ住めないし、子ども世代が戻らなければ意味がないと悩む人は多い。『戻る、戻らないのは自由』なのかもしれないが、仮設住宅の入居期限や、避難後の生活に関する賠償の期限が、数年後に迫る。かといって、復興住宅に入居できる見通しもない」と話す。

 衆院選公示の2日、相馬市で第一声を上げた自民党の安倍晋三首相は、常磐自動車道の全線開通を約2カ月前倒しすると表明した。しかし、松本さんは「望んでいるのはそっただことでない」と言う。「元の生活が戻らないならば、せめて避難先や移住先で普通の生活がしたい。唐突に人生を奪われた被災者の生活をどうするのか、そんなビジョンを政府は描こうとしない」と思ってしまうのだ。

 産業の誘致計画や高速道路などインフラの整備が「復興事業」として進む中、ささいに見える日常の悩みにぶつかり、住宅再建など「生活の復興」に向き合えない人も少なくない。

    ◇

 投票率が県平均で戦後最低の52・51%となった今回の衆院選。全59市町村の中で最も低かったのは、全町避難する大熊町の43・96%で、前回選(54・43%)からの下落幅(10・47ポイント)も県内で最も大きかった。富岡町も44・6%、浪江町も44・25%と低さが目立つ。これら全町・全村避難を続ける双葉郡の6町村では、葛尾村を除く5町が軒並み50%を割り込み、県平均を約3〜8・5ポイント下回った。
 震災前の09年、05年の衆院選では、双葉郡の投票率は、どの町村でも県平均を上回っていた。避難生活を続ける有権者が、投票所に足を向けなくなっている現状が浮かぶ。

 浪江町から福島市の仮設住宅に避難する女性(67)はこれまで投票に行っていたが、今回は棄権した。「政治に期待できず、(投票に)行っても何も変わらないと思った。福島は今も全然、復興が進んでいない」と不信感をあらわにする。

 「候補者は夢みたいなことを言う。きょう困っているのは、仮設住宅で部屋が余っているのに、倉庫として使えないこと。それさえどうにもならない」。福島市の別の仮設住宅で暮らす浪江町民の松本ひろ子さん(65)は、選挙で論じられた「復興」に現実味を感じられないでいる。自宅は避難区域では比較的放射線量の低い地域だが、帰還の具体的な見通しは立っていない。「帰りたいけど、見通しが分からなければどうしようもない。仮設住宅で余った部屋を融通してくれるだけでほっとする。まず、きょう困っていることをやってくれると、こっちは実感を持てるのに」と漏らす。

 国の復興政策が問われながら、原発事故で最も被害を受けた避難者たちの足が投票所から遠のいた衆院選。被災者が実感を持てる「復興」とは何か。政治には、それを再考し、実現していくことが求められている。(この連載は、栗田慎一、浅田芳明、小林洋子、高橋隆輔、土江洋範、岡田英が担当しました)

2834チバQ:2014/12/18(木) 23:06:38
http://www.tokyo-sports.co.jp/shugiin/346067/
握手拒否され鍵までかけられた菅氏の嫌われぶり
2014年12月16日 17時00分

比例区で復活当選した菅氏
 突然の師走選挙は舞台裏もドタバタだった。低投票率を背景に安倍自民党が圧勝する一方、100議席を目指した民主党は海江田万里代表(65)が議席を失うなど、野党の低迷が目立った今回の衆院選。「常在戦場」の心構えが求められる政治家たちにまつわる、今選挙戦マル秘ネタを記者座談会で公開する。

 デスク:海江田代表の落選は珍事だったな。

 ベテラン記者:一夜明けの辞任会見で、「私は民主党の仲間が大好き」と感情たっぷりに話していた。集まった報道陣の狙いは、海江田氏の泣き顔。経産相時代、菅直人元首相(68)に“泣かされた”イメージが落選の原因だな。

 中堅記者:大好きな仲間の中に菅氏は入ってるんですかね?

 若手記者:菅氏といえば、地元での嫌われっぷりがすごい。小金井市の団地に行ったら、お年寄りたちが握手するのを嫌がって自宅に帰って鍵かけられたって。

 デスク:ひどい(笑い)。

 若手記者:マイクの声がしなくなったから窓を開けると、菅氏が笑顔で立って握手を求めてきたといいます。

 ベテラン記者:怖いよ。一方で安倍晋三首相(60)は東スポを読んで息抜きしてたんだよ。

 若手記者:マジっすか。

 ベテラン記者:ウチの単独インタビューで宇宙人を熱く語っていたんだけど、その記事を選挙中に読んだんだ。関係者は「首相は笑ってましたよ」って。

 中堅記者:やはり安倍首相は余裕がありましたね。演説で人も集まるし。逆に、まったく無名の大臣が呼んでもいないのに応援に来ることには、各陣営から不満が出ていました。
 デスク スキャンダル大臣が来るよりマシだろ。

 中堅記者:いや、無名大臣が来たって、人なんか集まらないですよ。聴衆が少ないと後から「恥をかかすのか」と逆ギレされるので動員をかけるのですが、こんなところで支援者に負担をかけたくないのが本音。大臣降ろしにつながりますね。

 ベテラン記者:スキャンダル大臣といえば小渕優子前経産相(41)は当選したね。公示前になぜか山本一太参院議員(56)がブログで小渕氏擁護をブチ上げていた。

 中堅記者:山本氏のブログは週刊誌ネタにもなったのですが、面白かったのは小渕氏擁護のブログで「正直に言うが、自分はこれまで優子さんのことを『首相候補』だと思ったことは一度もない」と断言したこと。自民党関係者は「それを言っちゃあ、おしまいよ」と笑っていました。

 若手記者:応援演説に頭を悩ませていたのは民主党も同じ。安住淳元財務相(52)が関東の候補者の応援に来たのですが、ポケットに手を突っ込みながら話すんですよ。演説冒頭に見せる“クセ”のようですが、これも不評でした。

 デスク:安住氏は自分の選挙が盤石だからな。このほか、有名人の応援はあったのかな。

 ベテラン記者:鈴木宗男氏(66)の娘、貴子氏(28)に歌手の松山千春(59)が来ていた。ただ、松山はすでにコンサートツアーが組まれていて2日間しか応援できなかった。フル参戦だったら選挙区で勝てたかも。突然の解散で、さすがの宗男氏も泡食っちゃった。

 デスク:そういや注目候補の田母神俊雄氏(66)は票が伸びなかった。

 若手記者:開票を待つ事務所には支持者が集まっていたのですが、NHKを見ながら、「票が操作されている」「インチキだ」とこぼしていました。事前の世論調査では「共産党が2番手」となっていたので、下馬評通りなんですがね。

 アラフォー記者:田母神氏って次世代の党だよね。ゲイの間では東京1区から出ていた次世代の渡辺徹氏(36)が“短髪ガチムチ候補”として大人気。選挙ポスターがイケメン過ぎだった。

 若手記者:新宿2丁目はちょうど選挙区なんですね。

 アラフォー記者:負けちゃったけど。でも、自民党には噂レベルじゃないガチのゲイがいる。大臣経験者にもいるんだとか。

 デスク:そんなところも含めてこれからも取材を頑張ってくれ。

2835チバQ:2014/12/18(木) 23:30:17
http://www.yomiuri.co.jp/local/fukushima/news/20141217-OYTNT50272.html
[衆院選・検証]野党結集 盛り上がらず
2014年12月18日
 今回の衆院選で、比例東北ブロックで1議席増やした民主党や、4区で小選挙区の議席を奪った維新の党。両党とも全国と比較すれば善戦したと言えるが、民主は伸び悩み、維新の勝利も野党結集の成果とまでは言えないのが実態だ。


 「新党結成を目指さないと国民の期待に応えられない」。5区で敗れた民主の吉田泉は15日未明、淡々と語り、県連代表職の辞意を県連幹事長に伝えた。

 民主は、1区では元議員の支援を受けた金子恵美が自民前議員をあと一歩まで追いつめ、比例東北ブロックで復活当選。同ブロックでの議席は、前回より一つ増えた。

 しかし、県内小選挙区では、県連代表だった吉田が落選するなど振るわず、吉田は比例での復活当選も逃した。結局、小選挙区の議席を確保したのは3区の玄葉光一郎だけに終わった。

 民主県連内には「『次々回の選挙で政権を取る』と訴えて票が入るわけがない」(元地方議員)との自嘲が広がる。衆院選の選対本部長を務めた県議の瓜生信一郎は「新たな枠組みで政界再編、野党を結集していくべきだ」と語った。

 4区で小熊慎司が自民候補を下した維新。民主が候補擁立を見送り、県内の野党共闘の象徴となったが、それを小熊の勝因だとする声は少ない。

 小熊の選対幹部は「勝因は『恒三票』に尽きる」と分析する。2年前に引退した元衆院副議長の渡部恒三の熱心な応援で、渡部個人を支持していた有権者の票が小熊に流れ込んだとの見方だ。

 野党結集は、維新も主張しているが、来秋の県議選では議席を争うライバルになるだけに、現場レベルでの機運は盛り上がりづらい状況だ。各党の知恵と行動が問われている。

(敬称略)

2836チバQ:2014/12/18(木) 23:31:46
鳥取
http://www.nnn.co.jp/news/141217/20141217010.html
2014年12月17日
衆院選「1強の裏で」(上) 自民、風なき圧勝
 衆院選で自民党は絶対安定多数を確保した。鳥取県内2小選挙区でも優位に戦いを進めたのは自民党だった。

「当確」に沸く赤沢氏の事務所。支援者からは丁寧な国会運営を求める声が上がっている=14日夜、米子市加茂町1丁目
■苦い経験
 「足を引っ張る野党の言うことを聞いている暇はない」。鳥取2区に出馬した自民党の赤沢亮正氏(53)は14日午後8時に「当確」が出ると、米子市の事務所で表情を引き締めた。

 災害対策、安全保障、財政再建…。直面する難題と向き合うには、一刻も早く政治を前進させるべきだと主張してきた。「与野党の伯仲を選択している場合ではない」と。

 政治の安定は迅速な政策決定に結び付く。しかし、非自民の受け皿不足は政治に緊張関係をもたらさない。合意形成や熟議が軽んじられる懸念もつきまとう。「反対意見、多様な意見を吸い上げながら、より善い政治を探るのが政治家だ」。共産党県委員会の小村勝洋委員長はそうくぎを刺す。

 自民党支持者の間でも「おごり」を警戒する声が相次いでいる。野党に転落した苦い経験が脳裏にあるためだ。「数の力で何でもやりたい放題は考えもの」。米子市の党員(54)はいぶかる。

 実際、島根原発2号機(松江市)から30キロ圏を含む2区では、再稼働への不安が根強く、米子市政研究会の中川健作代表(65)は「首相が信を得たと解釈し、民意を無視して動き始めるのでは」と危ぶむ。

 平井伸治鳥取県知事は「落選候補への票にも思いを託してほしい」と語り、島根原発への対応にも「信任が与えられたわけではない。周辺自治体の意見を聞きながら慎重に臨んでほしい」と注文を付けた。

2837チバQ:2014/12/18(木) 23:32:05
http://www.nnn.co.jp/news/141218/20141218005.html
2014年12月18日
衆院選「1強の裏で」(下) 民主、衰退に歯止めなく
 今衆院選は民主党にとって、衰退に歯止めをかけることができぬまま突入した受け身の戦いだった。政権運営時に有権者が抱いた失望感が尾を引く中、政策で明確な対立軸を示すこともできず、鳥取2区は党公認の湯原俊二氏(52)が3度目の落選、鳥取1区は候補の擁立すらできなかった。

衆院選の情勢を伝えるテレビ報道を見る福間選対委員長(左)五十嵐会長(左から3人目)伊藤代表(右)ら。県連幹部は2年前と同じ「反省の弁」を口にする=14日、米子市東町の湯原陣営選挙事務所
■白旗発言
 「無党派層も含めて自民に里帰りしてしまった」。14日夜、米子市の湯原事務所で民主党県連の福間裕隆選対委員長はくちびるをかんだ。

 県連は2012年の前回選で湯原氏が敗れて以降、組織を立て直すことができず離党者が続出。8月に設けた米子支部は作動せず、湯原氏の後援会も強化されていなかった。

 「追い風のときでも負けた。風もないのに勝てない」。公示直前、湯原陣営の幹部会議で「白旗発言」が飛び出した。自民党の赤沢亮正氏(53)と競り合うだけの地盤がないためだ。

 下野してから経済界の自民支援はより鮮明になり、さらに元参院議員の川上義博氏(64)が離党した影響で、企業系支持の多くが赤沢氏に流れた。

 「素人選挙」「人材不足」。選挙戦では湯原陣営のスタッフから公然と自嘲が漏れた。「戦略を組み立てる人もいない。常在戦場の認識が本人にも党内にもなかった。だからいつまでも“風頼み”になる」。米子市の党員は歯がみする。

2838チバQ:2014/12/19(金) 07:32:08
http://nikkan-gendai.com/articles/view/news/155883
調整候補の支援“ボイコット” 野党惨敗を招いた「連合」の怠慢

2014年12月19日
 衆院選で野党が惨敗を喫した理由のひとつは、「打倒自民」を旗印に民主、維新、生活で進めた「野党協力」が不発に終わったことだ。その最大の原因とも言えるのが、民主最大の支持団体である「連合」(日本労働組合総連合会)の“怠慢”である。

「民主党が選挙戦を通じて訴えた政策や政権運営に対する批判などに関して国民の期待を受け止めきれず、自民党への対抗軸となり得なかった」――。連合は16日、衆院選の結果についての事務局長談話を発表したが、あまりにしらじらしい。今回の選挙では、「反労組」を鮮明にする維新との協力を問題視するあまり、せっかく一本化した候補の支援を“ボイコット”する地方組織が続出。700万人ともいわれる組合員が「打倒自民」に本気で走り回っていたとは思えないからだ。

 例えば「偽装献金」疑惑が報じられた江渡聡徳防衛相がラクラク当選した「青森2区」では、対抗馬に元民主党青森県連副代表の中野渡詔子氏が「維新」候補として出馬したことに「連合青森」が難色を示し、早々と自主投票を決定。その結果、大差で中野渡氏は落選した。宮城でも、野党調整で1区から2区に鞍替え出馬した維新の林宙紀氏を「連合宮城」は自主投票。林氏はあえなく落選し、比例復活もできなかった。

「民主党の宮城県連から推薦を得ていたにもかかわらず、連合宮城は宮城6選挙区のうち、2区だけを自主投票にした。そのため、県内最多の組合員数を持つ自治労は2区で社民党の新人を支援。これでは勝てるはずがない。何のための鞍替え調整だったのかと思いますよ」(林陣営関係者)

 三重でも「連合三重」が1、2区を自主投票としたほか、4選挙区すべてで自民候補が勝った山口では、「連合山口」が2区を除くすべてを自主投票にした。敵(自民)の大将(安倍)のお膝元がこのテイタラクである。連合は「ヤル気ナシ」と受け取られても仕方ないだろう。そもそも連合の古賀伸明会長はパナソニック(旧松下)労組の出身だが、「松下城下町」と呼ばれ、パナソニック関連の社員が多い「大阪11区」では、旧松下労組出身の民主、平野博文・元官房長官が落下傘の自民、佐藤ゆかり氏に敗れた。古賀会長の衆院選に対する姿勢がよく表れているではないか。

■本音は「アベノミクス」万々歳

 連合幹部の出身は自動車や電力、電機などの大企業ばかりだ。非正規雇用を増やし、労働者を低賃金で働かせている張本人である。原発を再稼働させ、円安でボロ儲けさせてくれる「アベノミクス」は“労働貴族”の彼らにとって万々歳なのだ。「維新は反労組だ」「民主の訴えが有権者に届かなかった」なんて後付けのヘリクツなのは明らかだ。

 政治評論家の山口朝雄氏はこう言う。

「かつての連合は労働者意識が高く、政権与党に対して厳しい姿勢だったが今は違う。安倍政権もそれをよく分かっているからこそ、選挙が終わった途端、『政労使会議』を開き、賃上げ要請を言い出すのです。今の連合は『非自民』の看板を掲げているが、実態は取り込まれつつあるのです」

 16日の「政労使会議」の本当の目的は、連合の“選挙協力”のご褒美だったんじゃないのか。

2839チバQ:2014/12/19(金) 07:36:08
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20141217/1810359
【終焉・渡辺王国】(上) 衝撃 解党の余波失望誘う 多額借り入れ問題も影響

12月17日 朝刊
関連用語:
・とちぎ衆院選 



 渡辺喜美氏(62)は14日、衆院選栃木3区で敗れ、県北から51年ぶりに「渡辺」の名が消えた。1963年に父・美智雄氏が初当選して以降、着実に根を伸ばし躍進してきた「渡辺王国」。強固な地盤は、なぜ崩れたのか。王国終焉の背景を探り、さまよう渡辺党の行方を追う。

 受け入れがたい結果だった。「ショックでまだ分からない」

 14日深夜、那須塩原市内の渡辺氏選挙事務所。落選の報がテレビで流れると、後援会幹部はぼうぜんとした表情でつぶやいた。腕を組む者、うつむく者、目を閉じる者−。終焉の瞬間は沈痛な雰囲気に包まれた。

 斎藤典男選対本部長は「回れば反応は悪くなかった。時間があれば…」と肩を落とす。選挙戦直前の11月28日、渡辺氏が中心となって立ち上げたみんなの党が解党。体制を整えるために残された時間はあまりに短かった。

 解党の余波は激しい逆風となって陣営を襲った。行政改革や地域主権を掲げた政策に期待した層の失望を誘い、陣営の運動員は有権者から「比例票をどこに入れていいか分からない」と厳しい批判にさらされた。渡辺氏も落選直後の記者会見で「無所属では力がないと思わせてしまった」と敗因の一つに挙げた。

 解党の引き金となった浅尾慶一郎代表との路線対立も、有権者の嫌気を誘った。ある陣営関係者は選挙期間中、訪問先で痛烈な言葉を浴びせられた。「(多額借り入れで辞任した渡辺氏の後任となった)浅尾さんは喜美さんを追い落としたわけじゃない。それなのに直接会う前に、マスコミに向かって『代表を辞めてほしい』と言うのでは子どものけんかだ」

 多額借り入れ問題も陣営に影を落とした。渡辺氏は選挙前から、党内の調査結果を基に「違法性がない」と説明に回り続けた。ただ陣営幹部は「説明すれば理解してもらえるが、一般の有権者は高額な金を借りていたことをシビアに見ていた」と悔しさをにじませた。

 逆風に加え、自民大勝ムードの中、渡辺氏は自身の選挙戦で初めて娘の力を借りた。妻や息子ら親族総出で新人候補のようなどぶ板選挙に徹したが、「業界団体や首長を先頭に戦う自民党の流儀を凌駕できなかった」(渡辺氏)。

 渡辺氏を1万票以上の差をつけて引き離した自民の簗和生氏(35)の陣営は、建設業や農業など業界団体の幹部が固めた。その中には、自民党離党後、渡辺氏から離れていった支持者も少なくない。渡辺氏の陣営からも「敗因は自民党を離れたこと。大きいところにいないとだめだ」という声すら漏れ聞こえる。

 しがらみのない改革を掲げてみんなの党を立ち上げ、業界団体と一線を画した渡辺氏。皮肉にも自ら手放した組織型選挙に敗れた格好だが、支持者の心離れは自民党時代から徐々に始まっていた。水面下で動き始めていた「王国終焉」の予兆だ。

※12月16日紙面掲載

2840チバQ:2014/12/19(金) 07:36:39
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20141218/1811402
【終焉・渡辺王国】(中)敗因 地元の声に耳傾けず 政策めぐる思いに隔たり
地元との距離感は自覚していた。

 「大臣となり、党の代表となり、残念ながら地元に帰る頻度が少なくなった」

 14日深夜、那須塩原市内の選挙事務所。落選直後の記者会見で、渡辺喜美氏(62)は「おやじと比べて努力が足りなかった」と悔やみ、副総理兼外相などを務めた父・美智雄氏との力量差に触れた。

 自民党離党前の2006年、渡辺氏は第1次安倍内閣で行政改革・規制改革担当相として初入閣を果たす。安倍晋三首相から「突破力」を買われ、公務員改革に先鞭をつけた。しかし中央政界での活躍の影で、地元関係者には違う顔をみせていた。

 初入閣後、都内で渡辺氏と会談した元渡辺派の県議は耳を疑った。席上、国の支援が必要な地域の公共事業について、国土交通省幹部との意見交換会開催を打診した。渡辺氏からは「そんなの県議でやればいい。俺は天下国家をやらなくてはいけない」と素っ気ない答えが返って来た。県議の目には「(支持者離れは)喜美さんが自分で招いた結果」と映る。

 農協幹部は、渡辺氏の要望活動に対する姿勢に失望した。「(渡辺氏が自民党にいた)7年以上前から幹部をしているが、要望で一度も本人に会ったことがない」。かつて渡辺派の支持基盤だった建設業者からも「人の言うことに耳を貸さない」と恨み節がこぼれる。

 12年衆院選で自民党が簗和生氏(35)を擁立して以降、業界団体の多くは自民に流れた。簗氏は初当選後、地元をこまめに歩き、雪害対策や有害鳥獣対策などでフットワークの軽さを見せつけた。「地元密着で信念がある。美智雄さんと同じような行動だ」とみる自民支持者すら現れた。

 みんなの党を立ち上げ、既得権益や“守旧派”との対決姿勢で全国の有権者の支持を得た渡辺氏。しかし「対決姿勢」は地元では必ずしもプラスに作用しなかった。首長選や地方議員選では、他党が支援する候補に次々と刺客を擁立。業界団体への批判は、旧来の支持者離れを加速させた。

 美智雄氏の代から渡辺家をよく知る、元みんなの党関係者は「喜美氏は、美智雄氏のような『少し幅を持たせてまあいい』という考えができない」と渡辺親子を比較。さらに「美智雄氏は『首長選で100%俺のためを考えるとしくじるぞ。6、7割は市町民のためを考えろ』と言った。喜美さんは少しでも意に沿わないと切っていく」と厳しい目を向ける。

 美智雄氏は「支持者が国会に来るのは、ひょっとしたら一生に一度のこと」と周囲に言い聞かせ、要望活動に対応する機会を大切にしていたという。それだけに元党関係者には渡辺氏の姿勢がもどかしかった。落選の報を受け、敗因をこう考えている。「しがらみのない政治家は、有権者ともしがらみがなくなってしまった」

※12月17日紙面掲載

2841チバQ:2014/12/19(金) 07:37:01
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20141219/1812460
【終焉・渡辺王国】(下)行方 再起へ遠い道のり 生き残り 揺れる県議

12月19日 朝刊
関連用語:
・とちぎ衆院選 

みんなの党は2011年の県議選に初参戦。13議席を獲得し県議会「みんなのクラブ」は第2会派に躍進した。右は会派の新人議員向け勉強会であいさつする渡辺氏。同党解党後も会派は15年4月の任期満了まで存続する=11年4月


 重苦しい空気が室内を覆った。17日午前、県議会議事堂の一室にみんなのクラブの議員が集まった。議題の一つはみんなの党代表だった渡辺喜美氏(62)の衆院選栃木3区での敗北だった。

 みんなのクラブは党の解党で受け皿を失い、渡辺氏の落選で結集する“核”を失った。会派所属の9人のうち複数人が来年4月の県議選に党に属さず、無所属で立候補する意向を固めている。今回の衆院選で3区以外の選挙区では自民党候補を応援した県議もいた。

 生き残りに向け、模索を始めた県議たち。会合に出席した県議は「それぞれ事情が異なり(会派内には)温度差がある」と話す。

 落選から一夜明けた15日。記者会見した渡辺氏には、今後の活動についての質問が相次いだ。渡辺氏は「県内外の地方議員の声にも耳を傾けて今後の在り方を決めなければならない」「来年は統一選。早めに動かないと地方議員は困るのではないか」−。衆院選前に模索した新党構想は頓挫したが、政治活動の再開に含みを持たせた。

 「喜美さんらと連携し、政党党派の枠組みを超えて活動していきたい」。斎藤淳一郎県議は渡辺氏の再起に期待を込める。ほかにも渡辺氏との将来的な連携に意欲をみせる県議がいる。

 一方、早川桂子県議は「今後の渡辺氏の政策を聞いてから決める。今は決められない」。佐原吉大県議は「今は白紙だ」と渡辺氏との連携について、即答しなかった。

 議席を失った渡辺氏が地元の代弁者に指名したのが、おいの渡辺美知太郎参院議員だ。同党の本県関係の国会議員は一時、渡辺氏を含め4人だったが、解党後も渡辺氏と行動をともにしたのは美知太郎氏だけだった。しかし美知太郎氏は「まずは支援者に(選挙の)お礼とおわびをするのが先だ」とし、今後の国会活動の方向性については明言を避けた。

 「渡辺党」を支えてきた後援会組織も落選に揺れ動いている。

 「終わりじゃなくて始まりにしてくれ。今までのことを生かして社会に貢献してくれ」。後援会総連合会の臼井亮平会長は落選直後、渡辺氏にそう伝えた。別の後援会幹部は取材に「結果がどうあろうと支えていく気持ちは変わらない」と語気を強める。

 一方、渡辺氏と距離をとろうとする人もいる。「渡辺王国はもうない。50年、2代続いた渡辺党は終わりだ。私はもうやりたくない」。そんな声も漏れる。

 父・美智雄氏が築き上げた地盤を死守できなかった渡辺氏。政治家としての今後をどう切り開くのか。それともこのまま政界を去るのか。一度崩れた渡辺王国再建への道のりは遠い。

※12月18日紙面掲載

2842とはずがたり:2014/12/19(金) 17:59:51
>民主元職の三浦昇さん(44)は、1区の高邑さんと選挙協力を結んだ
選挙協力の具体的な内容はなんなんだろ?

>大票田・岩国市で岸さんに1万票以上リードを広げられた
これまではどうだったんかねぇ?

<2014衆院選やまぐち>結果分析 無党派の一部、自民支持 野党側、突然の解散で態勢取れず /山口
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20141216ddlk35010382000c.html
毎日新聞2014年12月16日(火)14:23

 14日投開票された衆院選は、自民が他の候補を寄せつけず、県内4小選挙区を独占した。…無党派層や民主、維新支持層の一部が自民に流れるなど、有権者の行動にも影響したとみられる。…【衆院選取材班】

 ◇1区

 …高村正彦さん(72)が自民、公明支持層を固めたほか、無党派層の約半数の支持を受ける形で、約12万票を獲得した。投票率が県内4小選挙区の中で最低の50・63%となったことから、得票数は前回2012年の衆院選と比べ1万票以上減らした。しかし、民主支持層の一部にも食い込み、得票率は68・09%で前回の65・91%より伸ばした。

 一方、維新元職の高邑勉さんは、民主公認で出馬した前々回2009年の得票約9万4000票に遠く及ばず、今回は約3万9000票にとどまった。1区での候補擁立が難航していた民主と模索した野党共闘は失敗。陣営は終盤…復活当選を目指し、惜敗率を高める方針に重点を置き…支持を訴えたが伸び悩んだ。

 ◇2区

 県内で唯一、自民と民主の激戦が繰り広げられてきた選挙区で、自民前職の岸信夫さん(55)が自民、公明支持層を固め、約9万7000票を獲得。民主元職の平岡秀夫さん(60)らを振り切った。

 平岡さんは民主の支持母体である連合山口の全面的な支援を受けたほか、無党派層の半数から支持を得たものの、大票田・岩国市で岸さんに1万票以上リードを広げられた。平岡さんは15日、「向こう(安倍晋三首相)の戦略勝ち。…」とこぼした。

 ◇3区

 …河村建夫さん(72)の陣営は11万票を得票目標に据えていたが、実際は約9万3000票。ただ、得票率は前回とほぼ同じ68・37%で、投票率の低下が得票に影響したとみられる。民主元職の三浦昇さん(44)は、1区の高邑さんと選挙協力を結んだが、維新支持層が河村氏支持に流れ、伸び悩んだ。

 ◇4区

 …安倍晋三さん(60)は…地元入りできなかったが、得票率76・27%と安定。維新支持層と無党派層の半分以上から支持を得たほか、候補を立てられなかった民主支持層の3割にも食い込み、(他候補を)を圧倒した。

 ◇戦後最低の投票率 「有権者に諦めムードも」

 県内の衆院選の小選挙区の投票率は53・07%で、戦後最低だった前回衆院選を6・97ポイント下回った。なぜ有権者の半数近くが棄権したのか。各党や有識者に要因を分析してもらった。

 西嶋裕作・民主党県連幹事長は、消費が高まる12月の時期に総選挙が実施されたことを挙げ、「(与党は)景気回復と言いながら選挙をし、その大義も有権者にとって分かりにくかった」と指摘。一方、新谷和彦・自民党県連幹事長は…自民が圧勝との世論調査が新聞各紙で報道されたことで「…選択肢が狭まった」と話す。

 また、佐藤文明・共産党県委員長は「自民党政治に対決する足場を、他の野党が持っていない。…」と指摘。先城憲尚・公明党県本部幹事長は「政治が国民の期待に応えられていない。…」と話した。

 松原幸恵・山口大准教授(憲法学)は、民主党が全国的に大勝した前々回の衆院選でも、県内選挙区の4議席のうち3議席を自民が占めたことに着目し、「選挙に行っても行かなくても変わらないという諦めムードがあったと思う」とみる。また「自民党は経済政策を打ち出したが、議論が低調だった憲法改正なども信任を得たとして加速するのではないか。政権運営にブレーキをかけるには、選挙では見えにくかった身近な問題に、声を上げていくことが大切だ」と述べた。【蓬田正志、田中理知】
[山口版]

2843名無しさん:2014/12/19(金) 19:56:46
民主党も2回連続落選者続出で再編が捗るな。噂の金庫にあるカネで養うのだろうか。

2844チバQ:2014/12/19(金) 21:04:01
>>2809
5802 チバQ 2014/12/18(木) 22:29:11
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk10010190000c.html
上州変動:2014衆院選 戦いの後で/中 民主「棚ぼた」の比例復活 勢力回復には遠く 「第三極」風前のともしび /群馬
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 「奇跡が起きた」。民主党元職の宮崎岳志氏は、顔をくしゃくしゃにして支援者と抱き合った。小選挙区の1区では自民党と無所属の候補に敗れて3位。比例代表での復活当選が決まり、体が宙に舞ったのは、日付が変わった15日午前0時過ぎだった。

 前回衆院選での壊滅的敗北から2年。宮崎氏の国政復帰により、民主県連はようやく国会議員ゼロ状態を脱することになった。しかし、勢力回復に向けてどの程度の追い風になるかはまったく未知数だ。陣営関係者は厳しい表情でこう振り返る。「比例復活できたのは、自民と無所属の2人が保守票を食い合ってくれたおかげ。完全に『棚からぼた餅』の勝利だ。むしろ、民主党が有権者の信頼を取り戻せていないことが浮き彫りになった」

 突然の衆院解散・総選挙を受け、民主県連幹部や候補者は「準備不足」という言葉を繰り返した。黒沢孝行県連会長は「衆院選は早くても統一地方選後になると思っていた」という。「臨戦態勢」からは程遠い雰囲気だった。

 3区では公示直前、前回は対立候補だった長谷川嘉一氏を公認して何とか擁立にこぎ着けた。しかし、自民県議出身の長谷川氏に対し、連合群馬は「推薦」でなく1段階下の支援である「支持」にとどめた。ある労組幹部は「政治信条がはっきりしない人物の選挙に全力投球はできない」と声をひそめた。

 2区と4区は、他党と選挙協力したわけではなく不戦敗。小渕優子氏の「政治とカネ」問題で全国的注目を集めた5区でも、独自候補を擁立する力量がなく、県連が社民党候補を推薦してしのいだ。

 県内で唯一、早くから公認候補が内定していた1区ですら、県内外からスタッフをかき集めて、やっと態勢が整った。公示直後から「3人が団子状態になって、なんとか比例復活に持っていければ」という話が出ていたという。

 比例では県内で11万9404票を集めたが、維新の党を下回る数字だった。政権交代を果たした2009年の3割にも届かない水準だ。県議の一人は「再び国会議員が出てよかった、評価できるのはそれだけ」と断言する。準備不足の反省を踏まえ、来春の統一地方選以降、立て直し策を練るという。「まずは統一選でしっかりとした自治体議員を作ること。国政のことを考えるのはその先だ」。捲土(けんど)重来を期する民主に、まだ光は差していない。

    ◇
「前回は斬新さがあったが、もう賞味期限切れと思われている」。維新・石関貴史氏の選対幹部が漏らした。

 比例では12万1537票と、前身の「日本維新の会」の前回得票数から6万票以上も減らした。石関氏は比例復活したものの、2区での得票は当選した自民前職に3万票以上も離され、背中が見えない状況だ。分裂した次世代の党に至っては、政党としての存続が危ぶまれる惨敗だった。みんなの党の解党と併せ、流行語大賞を受賞した「第三極」はブームの終息とともに風前のともしびだ。

 一方、県内でも躍進したのが共産党だ。小菅啓司県委員長によると、期間中、前橋市内の事務所には「今回初めて共産に入れた」「孫だけには戦争を経験させたくない」と、有権者から多くの反応が寄せられていたという。沖縄1区を制し18年ぶりに小選挙区の議席を獲得した。沖縄のように反自民勢力を結集して「暴走ストップ」を図ることは県内でも可能だろうか。中之条町議会前議長の原沢今朝司氏は「地域で共闘できるテーマがなければ無理だろう」と慎重な見通しを語る。

 自民党政治に満足していない有権者は少なくない。しかし、その不満の受け皿となる勢力はまだない。【角田直哉、田ノ上達也】

2845チバQ:2014/12/20(土) 15:24:09
http://www.asahi.com/articles/ASGDL5DWMGDLUTFK009.html
次世代の党惨敗、ネット右派頼み限界 理念先行薄い政策
秋山惣一郎2014年12月20日14時39分
 自民党の右に柱を立てる――国家や民族を重視する本格的な右派政党として衆院選に臨んだ次世代の党。インターネットで活発に発言する右派勢力などを頼りに、強い保守色を前面に出して戦った。だが、公認48人に対して当選は2人と惨敗。識者からは、保守の理念が先行し、生活に密着した政策に結びつけられなかったとの指摘が出ている。


 選挙結果を総括した19日の次世代の党の会議。平沼赳夫党首は、落選議員らを前に「私の力が足らず、心から反省している」と頭を下げた。石原慎太郎最高顧問も「十分な応援ができなかった」と謝罪した。

 旧日本維新の会から分裂し、8月に結党した次世代の党は、平沼氏や石原氏ら自民党よりも保守的な理念を掲げる政治家の「オールスターチーム」の様相だった。衆院選では中国批判、慰安婦問題に加え、「根拠がない」との批判を浴びながらも、独自調査をもとに「在日外国人の生活保護受給率は日本人の8倍」などと訴え、「生活保護は日本人に限定」とする社会保障制度の抜本改革も公約に掲げた。

 次世代の選挙戦の象徴は、2月の東京都知事選で61万票を獲得した元自衛隊航空幕僚長の田母神俊雄氏だ。東京12区で公明党の太田昭宏国土交通相にぶつけ、支持母体の創価学会を徹底的に攻撃した。

 記者会見で田母神氏は「安倍晋三首相の足を引っ張る公明党を政権から分離させ、自民・次世代の連立政権を作らねば、日本は取り戻せない」と述べ、街頭演説でも徹底した公明党、創価学会批判を続けた。

 ネット上で発言する右派の支持を得ようと、積極的なネット戦略も展開した。「子育て犠牲にしてまでなぜ働くのか」「慰安婦問題はでっちあげ」など、「誰もが知らんふりするタブー」を斬るとして、キャラクター「タブーブタ」を一刀両断する動画を制作。動画の再生回数は30万回を超えた。

 ツイッターも自民、公明に次ぐ約1万2千フォロワーを獲得。「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の桜井誠前会長が「期日前投票で小選挙区、比例ともに次世代に一票を投じてきました」とツイートするなど、右寄りのネット世論に浸透したようでもあった。

 しかし、ふたをあければ、わずか2議席。当選はいずれも強固な地盤を持つ平沼氏(岡山3区)と園田博之氏(熊本4区)のベテラン議員だった。目玉候補の田母神氏も東京12区で約3万9千票にとどまり、4候補中最下位。平沼党首は15日未明の会見で、「急な解散で党の知名度が不足していた」と語った。

2846チバQ:2014/12/20(土) 15:28:38
http://www.sankei.com/politics/news/141219/plt1412190031-n1.html
2014.12.19 19:27
【衆院選2014】
自民執行部に溝、無所属の入党要請する二階氏に谷垣氏は慎重姿勢 ちらつく「派利派略」

ブログに書く1




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自民党役員連絡会に臨む谷垣幹事長(奥左)と高村副総裁(同右)ら=19日午前、東京・永田町の党本部
 自民党の二階俊博総務会長は19日の党役員連絡会で、衆院選で当選した保守系の無所属議員を入党させるよう谷垣禎一幹事長に求めた。谷垣氏は慎重な姿勢を示し、執行部内での溝を印象づけた。二階氏の念頭にあるのは入党していないものの二階派(志帥会)には所属している議員が中心。それだけに党内には「派利派略」との批判もあり、入党問題は一筋縄にはいきそうもない。(沢田大典)

 「無所属議員の取り扱いをどうするんだ」

 役員連絡会で二階氏は具体名は挙げなかったが、独特の威圧感のある声で谷垣氏に迫った。

 その後の会見でも二階氏は「衆院選で減った部分は無所属議員で十分補える数だ。無所属議員は地域の選挙区で県民、国民の支持を得て当選した。自民党が謙虚になって、『どうぞお入りください』と呼び掛けることが大事だ」と持論を展開し、「度々申し上げなきゃいけないんだったら、度々申し上げる」と執念をのぞかせた。

 二階氏には、中村喜四郎(茨城7区)、小泉龍司(埼玉11区)、長崎幸太郎(山梨2区)、山口壮(兵庫12区)−の4氏が念頭にあるとみられる。
 しかし、実現には高いハードルが待ち受けている。役員連絡会で谷垣氏が「それぞれ事情がある。できるもの、できないものがある」と消極的な姿勢を示したように、茨城7区では永岡桂子氏(麻生派)、埼玉11区は今野智博氏(町村派)、山梨2区は堀内詔子氏(岸田派)がそれぞれ比例復活で当選している。中村、小泉、長崎の各氏を入党させようとすれば、バックに控える各派閥のトップが黙っているはずはない。

 兵庫12区には自民党候補は出ていないため、山口氏の入党は他の3人に比べて容易とみられるが、無所属で出馬し落選した戸井田真太郎氏は、兵庫県連が公認を求めながらも得られなかった人物だ。山口氏の入党に、県連内の反発は依然根強いものがある。

 加えて、中村、長崎、山口の3氏は二階派の特別会員で、小泉氏は国政報告会に二階氏を招くなど関係が深い。こうしたことも党内から理解を得にくくしている。まさに火種となりそうな今回の一件。ある中堅議員はこう語る。

 「二階氏は派閥の人数を増やして影響力を強めたいのだろう。『派利派略』は放っておけばいい」

2847チバQ:2014/12/20(土) 15:41:31
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk01010144000c.html
「この道」どこへ:検証・’14衆院選/上 大地と協力 民主、党勢回復へ道半ば /北海道
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 ◇プライド優先に課題も
 「小選挙区で三つ、あとは接戦。票も増え、それだけ信頼も集まっている」。民主道連代表の横路孝弘氏(73)は15日午前0時半ごろ、衆院選道1区(札幌市中央・南・西区)での当選が決まると札幌市中央区の事務所に姿を現し、党への支持が回復の兆しを見せている手応えを口にした。

 2009年の衆院選では道内20議席中15議席を占め、政権交代をけん引。だが12年の衆院選では選挙区で全敗し、2議席にとどまった。今回は議席を5に増やしたが、再建への足がかりをつかんだにすぎない。道連は来春の統一地方選に本格的な党勢回復をかける。

    ◇

 「貴子が嫁入りしたようなもの。小選挙区は横路先生、比例は民主です」。選挙戦終盤の11日、札幌市南区で開かれた新党大地の後援会主催による横路氏の個人演説会の冒頭、大地の支援者が呼びかけた。

 両党は統一地方選に向け8月ごろから選挙協力を模索し、突如行われることになった衆院選で選挙協力を結んだ。大地代表代理の鈴木貴子氏(28)が道7区(釧路、根室管内)から民主公認で出馬した。選挙期間中、大地の支援者として知られる歌手の松山千春氏が民主候補の応援に入り、代表曲を披露しエールを送る場面もあった。

 鈴木氏は自民道連会長の伊東良孝氏(66)に225票差まで迫るなど健闘。民主幹部は「大地の働きは大きかった」と評価する。

    ◇

 一方、不安を残したのは野党が競合した道2区(札幌市北・東区)。民主党本部は維新と選挙協力を模索し、今回不出馬を表明した民主の三井辨雄(わきお)・元厚生労働相(72)が松木謙公氏(55)を後継指名した。だが松木氏は民主を除名された経緯があることから、民主道連は支援を拒否した。

 松木氏は維新公認で出馬し、民主道連は独自に池田真紀氏(42)を擁立。その結果、非自民・非共産票は松木、池田両氏に割れ、自民の吉川貴盛氏(64)を楽々当選させる結果となった。

 さらに松木氏は比例で復活当選したことから、民主の地盤は維新にさらわれた形となった。民主の支援団体幹部は「民主道連に松木氏を受け入れる度量があれば、地盤を維持できた。野党競合で民主のプライドは守ったが、議席も地盤も失った」と批判する。

    ◇

 同じ幹部は「2区の構図はそのまま知事選に重なる」とも話す。来年4月の知事選には、フリーキャスターの佐藤のりゆき氏(65)が既に立候補を表明しており、年明けには高橋はるみ知事(60)も4選を目指して出馬表明する見込み。民主と大地は「反高橋知事」では一致するが、大地代表の鈴木宗男氏(66)は佐藤氏の支援に積極的な一方、横路氏は独自候補擁立の姿勢を崩していない。

 来春の道議選でも民主系と大地系の候補が競合する選挙区がある。今後、調整が焦点となりそうだ。別の支援団体幹部は「主戦論も大事だが、議席を獲得してこそ党勢拡大につながると肝に銘じ、統一地方選の準備にあたってほしい」と民主に注文を付ける。

   × × ×

 衆院選で安倍晋三首相は「この道しかない」と連呼し、自公で3分の2の議席を維持し、道内でも戦後最低の投票率となった。自民が勝利を収めた衆院選を検証する。

2848チバQ:2014/12/20(土) 15:42:09
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk01010122000c.html
「この道」どこへ:検証・’14衆院選/中 大地との協力拒絶 自民、民主に肉薄許す /北海道
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

衆院選投開票日の14日深夜、自らの選挙区の開票状況を渋い表情で確認する伊東良孝・自民道連会長=札幌市中央区の自民道連事務所で
衆院選投開票日の14日深夜、自らの選挙区の開票状況を渋い表情で確認する伊東良孝・自民道連会長=札幌市中央区の自民道連事務所で
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 ◇大敗なら「責任論」も
 衆院選の大勢が判明した14日深夜、札幌市中央区の自民道連事務所で伊東良孝・道連会長(66)は「厳しい戦いだった」とため息を漏らした。前回の2012年衆院選では、自民が候補を擁立した11の小選挙区で全勝したが、今回は3選挙区を民主に奪われた。自身が出馬した道7区(釧路、根室管内)では辛勝したものの、次点だった民主公認で新党大地代表代理の鈴木貴子氏(28)=比例代表で復活当選=に225票差まで詰め寄られた。

 今回、自民が敗れた3選挙区は▽6区(上川管内の一部)惜敗率97・2%▽8区(渡島、檜山管内)同93・4%▽1区(札幌市中央・南・西区)同90・9%−−といずれも接戦だった。一方、自民が勝った3区(同市白石・豊平・清田区)と4区(厚別区、石狩管内)でも民主候補に惜敗率90%台まで迫られ、大勝した前回に比べると票差はぐっと縮まった。

     ◇

 「野党の選挙準備が整わないうちに」と安倍晋三首相が電撃解散に打って出た今回の衆院選は、自民道連にとっても「寝耳に水」だった。前回こそ追い風を受けて道内で歴史的勝利を収めたが、かつて「民主党王国」と呼ばれた北海道はもともとリベラル勢力が強く、安倍首相が争点に掲げた経済政策「アベノミクス」の評価を巡っても、北海道は「全国で最も影響が及んでいない地域の一つ」(自民道連幹部)で、「厳しい選挙戦になる」というのが自民道連幹部の間の当初からの共通認識だった。

 そんな不安に追い打ちをかけたのが、道内で一定の集票力を持つ大地と民主の選挙協力だった。大地は候補を立てず全道で民主を支援する代わりに、鈴木宗男代表(66)の長女・貴子氏が民主入りして7区から出馬、比例名簿1位に遇された。「第三極」候補が乱立した前回選では、民主に大地候補の得票を加えると自民候補を上回るか接戦になる選挙区が五つあり、自民に危機感が広がった。

 大地は当初、自民との連携も模索したが、貴子氏と地盤が重なる道連会長の伊東氏が突っぱねた。選挙選中盤、報道各社の情勢調査で道内半数近くの選挙区で接戦が伝えられると、道連内には「(伊東氏は)道連会長という立場なのに、自分のことしか考えていなかった」とのいら立ちの声が一部でくすぶった。もし自民が大負けしたり伊東氏が選挙区で敗れたりしていれば、「責任論」も浮上しかねない状況だった。

     ◇

 14日深夜、道内の選挙結果について問われた伊東氏は「前回が完勝だった。(今回も)負けではないのではないか」と答えた。自民道連幹事長の柿木克弘道議(46)も「全国の激戦区のうち、沖縄(全4区)は全敗し、愛知(全15区)は七つ落とした。道内では20議席のうち過半数(11議席)を獲得でき善戦した」と評価する。

 ある自民道連幹部は「首相が言うほどアベノミクスの効果は北海道には届いていない。今なぜ解散をするのかという有権者の疑問に答えるのが難しかった。一方で、有権者の間には民主党政権の3年間に対する失望感がまだ残っていて、『再び民主党に政権を渡していいのか』という我々の訴えがより共感を得た」と分析する。

 今回、道内の自民前職で1区の船橋利実氏(54)だけが比例でも復活できず落選した。船橋陣営の選対幹部は選挙戦をこう総括した。

 「(敗因は)民主と大地の選挙協力の影響もあったと思うが、思想信条が違う者同士が野合を組んだ。こちらは『勝つためなら何をしてもいいわけではない』との筋論を示せた。敗れはしたが、次につながる戦いだった」

2849チバQ:2014/12/20(土) 15:42:43
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141219ddlk01010012000c.html
「この道」どこへ:検証・’14衆院選/下  反自民の「受け皿」 維新と共産、比例で健闘 /北海道
毎日新聞 2014年12月19日 地方版

 ◇民主に「負の遺産」続く
 「奇跡的な当選。橋下(徹・維新共同代表)さんの『改革者』としての主張に、有権者が期待を託したのではないか」。投開票日翌日の15日、道2区(札幌市北・東区)から立候補し比例代表で復活当選を果たした維新の松木謙公氏(55)は、そう振り返った。前回の2012年衆院選の比例代表道ブロックで33万3000票余を獲得した維新(当時・日本維新の会)は今回、約8万6000票を減らしたものの、前回に続き1議席を確保。追い風は弱まったが、「自民も民主もノー」という有権者をとらえて、道内に一定の足場を築いていることをうかがわせた。

 前回、道12区(宗谷の一部、オホーツク管内)で落選した松木氏は今回、もともとの地盤だった2区から立候補。選挙戦では当初「民主党の三井わきおさんの後継者」と書いた選挙カーを走らせていたが、中盤以降は「民主」の文字を消して「維新」を前面に出した。陣営幹部は「消費増税延期と議員定数削減など『身を切る改革』をセットにした訴えは反応がよかった。かつての民主への期待が維新に移った感じだった」と振り返る。

 維新は札幌市内10区のうち中央など4区で共産や公明を上回る票を獲得し、都市部での支持の強さを印象付けた。民主は比例で3議席目をうかがったものの、維新や全国的に躍進した共産によって阻まれ、2議席にとどまった。民主道連幹部は「反自民票が民主に流れる、という甘いことにはならなかった。前回の『負の遺産』がまだ続いているということだ」とうなだれた。

     ◇

 共産も道内で14年ぶりの議席を比例で獲得した。投開票日の14日深夜、札幌市東区にある事務所内のテレビに比例名簿1位の「畠山(はたやま)和也氏(43)、当確」のテロップが流れると、支援者から歓喜の声が上がった。

 共産は比例道ブロックで、前回を約11万票上回る30万2251票を獲得した。青山慶二・道委員長は「共産は自民と正面から対決し、対案を示してきた。安倍晋三政権に不安や危機感を持つ人のよりどころになった」と評価する。
 消費増税中止や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉からの撤退など独自の主張が自民や民主支持層の一部にも浸透。また民主と新党大地の選挙協力によって前回乱立した「第三極」候補が絞り込まれたことも影響した。今回は小選挙区でも10選挙区で得票率が10%を超え、前回の3選挙区から大幅に支持を広げた。

 青山委員長は「民主政権時代に期待し裏切られた有権者は民主には戻りきらず、第三極も頼りにならないと感じ、揺れ動いた末、『今回は共産に』という人が多かったのではないか」と分析する。

     ◇

 「アベノミクス解散」が功を奏し、自公で衆院の3分の2以上の議席を手にして、長期政権を視野に入れ始めた安倍首相。首相が強調した「この道」はどこへ向かうのか。今後も注視していきたい。

   × × ×

 この連載は山下智恵、袴田貴行、久野華代、三股智子が担当しました。

2850チバQ:2014/12/20(土) 15:43:35
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk08010222000c.html
ダブル選の波紋:14年衆院選・県議選/上 民主の苦戦 党勢回復怠ったツケ 野党共闘、冷ややか /茨城
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 「厳しいなあ」。民主党県連(水戸市中央1)の会議室で、県議の長谷川修平幹事長は、党職員とともにテレビの開票速報番組を見つめながらつぶやいた。15日午前1時10分ごろ、1区に立候補した福島伸享氏(44)の比例復活が伝えられ、硬い表情が一瞬緩んだ。しかし、直後に海江田万里代表の落選が報じられると、元の厳しい表情に戻ったままだった。

 民主は今回、福島氏の比例復活のほか、日立グループ労組を支持基盤とする5区・大畠章宏氏(67)が前回2012年衆院選に引き続き自民候補を降し、9選を果たした。県内は1議席増となったものの、選挙戦では4小選挙区にしか独自候補を擁立できないなど、改めて党基盤の脆弱(ぜいじゃく)さを浮き彫りにした。

    ◇   ◇

 党勢衰退の影響は県議選でも表れた。民主政権下で行われた10年県議選は24人を擁立したが、今回はわずか7人の擁立にとどまった。支持母体の労組関係者は「候補を探す責任者が誰なのか、あやふやなまま選挙に入り、空白を埋められなかった。しかも、今は民主の名前で立ってくれない」と説明。福島陣営幹部は「自民に対抗できる組織作りができていない。労組頼み、風頼みの選挙になっている」としており、この2年間で党勢回復の努力を怠ってきたツケが回ってきた格好だ。

 衆院選では、党本部が掲げた「野党共闘」も空回りに終わった。3区では維新の石井章氏(57)と候補者調整したが、実質的な選挙協力は図られなかった。選挙戦中盤の9日には、石井氏が日立市内の大畠氏を訪問。選挙協力をアピールしたが、大畠氏陣営の関係者は「民主の名前にただ乗りしようとしただけ」と冷ややか。県連幹部は「政策も違っており、県レベルでの協力には無理があった」と漏らした。

    ◇   ◇

 報道各社の世論調査で、茨城5区や同7区の接戦が伝えられると、自民は序盤から菅義偉官房長官や小泉進次郎復興政務官、麻生太郎副総理らを接戦区に投入。圧倒的な組織力を見せつけ、比例代表の得票率では前回衆院選比7・4ポイント増の38・4%を獲得した。民主も同2・1ポイント増の17・8%としたが、党勢の差は歴然としていた。党幹部の応援演説も終盤、馬淵澄夫党選挙対策委員長らだけだった。

 長谷川幹事長は「党首も落選した選挙だから、幹部も自分の選挙が大変な状況にあったのだろう」と声を落とす。県内の衆院選投票率は過去最低の55・24%。選挙戦を振り返った福島氏は「有権者には野党に対する期待がなかった。野党のだらしなさに対する怒りの棄権があったのだろう」【衆院選取材班】

    ×  ×  ×

 県政史上初の衆院選、県議選のダブル選は、自民圧勝で幕を閉じた。勝敗を決めた背景と県政に広がる波紋を追った。

2851チバQ:2014/12/20(土) 15:44:08
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk08010233000c.html
ダブル選の波紋:14年衆院選・県議選/中 「公明推薦」勝敗を左右 自民の地盤、隙なし 「組織一つにして戦った」 /茨城
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 投開票日を翌日に控えた13日午前、自民の田所嘉徳氏(60)はJR水戸駅南口で街頭演説を行った。左脇に県議選立候補者の加藤明良氏、右脇には水戸市議が陣取った。田所氏は選挙期間中、「自民は根っこが違う。市議、県議が地元に根付いているので、地方の考えを国政に吸い上げることができる」とアピール。県議選立候補者らと連携し、大票田・水戸市でも票を固めた。

 田所氏は筑西市出身。水戸市では知名度不足を指摘する声もあった。しかし、県政初のダブル選となった県議選をフル活用し、県議の地盤に食い込んだ。水戸市では、水戸一高出身で比例復活した福島伸享氏(44)=民主=を約4000票上回る4万3824票を獲得。田所陣営の選対本部長を務めた白田信夫県議は「ダブル選がうまく機能した」。また、関係者からは「県議選がなかったら、田所さんは負けていたかも」との声も漏れた。

      ◇

 11月27日、土浦市で開かれた6区の立候補予定者による公開討論会。消費増税の論議で、民主の青山大人氏(35)が軽減税率導入に否定的な見解を示すと、自民の丹羽雄哉氏(70)は「私たちは庶民の暮らしを守る」と即座に反論し、導入に前向きな考えを示した。軽減税率導入は、友党の公明が掲げた重要な公約でもあった。

 公明は衆院選で5区、7区を除く自民候補5人を推薦。7区では無所属の中村喜四郎氏(65)を推薦した。公明が比例代表で獲得した5区の約1万8000票、7区の約3万4000票すべてが仮に公明推薦のなかった両区の自民候補に投じられると、勝敗は逆転する。

      ◇

 7区の中村氏は「自民の風を(後援会の)皆様と公明党さんの力で抑えこむことができた」と謝辞を述べる一方、敗れた自民の永岡桂子氏(61)の陣営関係者は「敗因は公明票が得られなかったことだ」と顔をしかめた。公示後に推薦を決めた1区など他区でも、公明の出方次第では勝敗が入れ替わる可能性もあった。

 前県連会長の岡田広参院議員は「党の組織を一つにして戦った」とダブル選を乗り切った満足感を示した上で、「公明推薦が遅れた区などはもう少し普段から(公明との)関係を良くしないといけない」と自公連携を強化するよう求めた。県議選も含め、ほぼ改選前の勢力を維持した自民党。しかし、岡田氏は「衆院選は風が吹くことが多い。あとは仕事で評価してもらうしかない」と気を引き締めた。今のところ、野党がつけ込む隙(すき)はなさそうだ。【衆院選取材班】

2852チバQ:2014/12/20(土) 15:44:48
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141219ddlk08010115000c.html
ダブル選の波紋:14年衆院選・県議選/下 政治団体 バランス重視の支援 「人物本位」名目に /茨城
毎日新聞 2014年12月19日 地方版

 「JAに理解ある議員が必要。そのため、バランスを大切にした」。JAグループ茨城(組合員数約23万3000人)の政治団体「県農協政治連盟」幹部は選挙戦への考え方を解説した。同連盟は今回、自民候補5人を推薦する一方、1区、5区では自民、民主の両候補を支持した。背景には急速に進む米価下落や、自公政権の規制改革に対する不満がある。

 前回2012年衆院選小選挙区は「TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の交渉参加反対」を踏み絵に自民候補3人に加え、民主候補として初めて1区の福島伸享氏(44)を推薦。そのほか4人を支持した。計8人のうち当選者は5人だった。今回は推薦・支持した9人の全員当選を果たした。別の幹部は「大きな成果が出せた」とバランス重視の結果に満足そうに話した。

      ◇ 

 県医師会の政治団体「県医師連盟」(会員約1300人)は今回、「人物本位」という旗印を掲げた。民主政権が誕生した09年衆院選で、県医師連盟は県内7小選挙区の民主候補7人を推薦。12年衆院選でも3区を除く6小選挙区で民主候補を推した。今回は1区、5区、6区は民主、残る2〜4区、7区は自民を推薦し、結果は比例復活を含め、6勝1敗だった。

 小松満委員長によると、過去の衆院選の経緯から「自民ばかりに勝たせてはならない」と自民への警戒感を示す会員がいる一方、政権運営に失敗した民主に冷めた視線を送る会員も少なくないという。ただし、政権交代の振り子はいつ動くか分からない。だからこそ、人物本位という名目で、自民と民主のバランスを取ったとみられる。

      ◇ 

 共同通信社が14日に実施した出口調査によると、「これまでの第2次安倍政権の施策を評価しますか」との問いに対し、県内の自民支持層の2割弱、公明支持層の4割強が「評価しない」と答えており、自民支持層の1割弱、公明支持層の2割弱が小選挙区の民主候補に投票した。苦戦したとはいえ、準備不足の民主が県内で1議席を増やしたのは、一部与党支持層のバランス感覚があったとも言える。

 衆院選の結果について、筑波大社会学類の辻中豊教授(政治学)は「野党は最大の争点になった『アベノミクス』に代替案を何も出していない。負けるべくして負けた。野党は目先の選挙協力や『風』に頼るのではなく、組織力を強化しなければ自民に対抗できない」と分析。代案を示し、県民のバランス感覚に応えうる選択肢が求められている。【衆院選取材班】

2853チバQ:2014/12/20(土) 15:45:47
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk09010072000c.html
師走決戦:2014衆院選・振り返って/上 指定廃棄物問題で明暗 西川氏、肩書足かせに /栃木
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 衆院選の結果、県内5小選挙区では自民が4議席、民主が1議席を獲得した。2区では自民の現職農相、西川公也氏(71)が落選(比例で復活)し、3区では無所属の渡辺喜美氏(62)が父美智雄氏(故人)の代から51年守り続けた議席を失った。各選挙区で勝敗を分けたものは何か、背景を探った。

 時計の針は間もなく午前0時を指そうとしていた。開票率が100%に迫っても2区の勝敗が判然としないなか、最も早く結論を下したのはさくら市内の事務所で待機していた西川氏本人だった。開票所に詰めていた関係者から最新情報が入ると、硬い表情で敗戦を認めた。「皆さんよくやってくれた。心からおわび申し上げる」。比例代表での復活当選にも祝賀ムードは一切なかった。

 一方、199票の小差で制した民主・福田昭夫氏(66)。「後援会、連合栃木、民主党議員団の『三本の矢』が結束し総合力を発揮した勝利。この冬空のように爽快な気分だ」。当選から一夜明けた15日、満足げにそう振り返った。

 福田氏と西川氏は、小選挙区で過去2回戦い1勝1敗。民主に追い風が吹いた前々回(09年)は福田氏が当選し、落選した西川氏は3年余の浪人生活を余儀なくされた。自民が政権に返り咲いた前回(12年)は西川氏が当選し、福田氏は比例代表で復活した。

 3戦目の今回、報道各社などの情勢分析記事では、接戦ながら「西川氏優勢」とみる媒体が多かった。

 福田氏陣営は危機感を強めた。10日夜の選対会議で、選挙区内をくまなく回る戦術から地元・日光市の票固め重視に変更。今回の選挙戦が「演説デビュー」だった恵美子夫人(62)は大票田の鹿沼市を中心に最後の3日間で約70回の演説をこなした。

 さらに陣営は勝負に出た。浮動票が西川氏に流れていると分析し、「農相(西川氏)を相手にあえて農村票に狙いを定めた。自民票を取るほかなかった」と福田氏。また、選挙区内には福島第1原発事故で生じた指定廃棄物の最終処分場候補地となった塩谷町があるにもかかわらず、現役閣僚としてこの問題に踏み込んだ発言ができない西川氏との違いを強調。同原発敷地内での一括管理を主張する政策チラシを配った。

 開票の結果、選挙区内の7市町のうち5市町で西川氏に及ばなかったが、10年来の支持者は「いずれも小差まで迫れたので、最終的には日光と塩谷で稼いだ計約6300票のアドバンテージが効いた」と分析した。

 西川氏にとっては、現役農相として臨む初の選挙だった。「全国的な知名度になり、(有権者が)向こうから集まってくる」。公示前にはそんな手応えも口にしていた。

 ところが、期待したほどの追い風が吹かなかった。守りの戦いに追い込まれ、県外候補からの応援依頼は断った。12日には福田氏の地元、JR今市駅前に安倍晋三首相を迎えて立会演説会を開いた。「相手の戦意をくじき、とどめを刺したい」との狙いだったが、リードを奪うことはできなかった。

 陣営は最後まで苦戦の原因をつかみかねた。米価の下落、指定廃棄物処分場問題、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)、地方に行き届かないアベノミクスの効果−−。考えても結論は出ず、「味方は見えるが、敵が見えない」と西川氏は首をひねった。

 福田氏の「指定廃棄物は福島第1原発で一括管理を」との主張について、陣営周辺では「実現の可能性がどれだけあるのか。堂々と反論すればいい」との声があった。しかし西川氏は閣内不一致を恐れ、最後まで指定廃棄物問題への言及を避けた。「私の真意が伝わらなかった」と総括した西川氏。金看板となるはずの肩書は足かせになっていた。【花野井誠、田内隆弘】

2854チバQ:2014/12/20(土) 15:46:23
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk09010067000c.html
師走決戦:2014衆院選・振り返って/中 渡辺氏、父の威光通じず 「地域密着」奏功、簗氏 /栃木
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 「期待に応えられず申し訳ない」。落選が確実になった14日午後11時過ぎ、7回目の衆院選にして初めて無所属で戦った渡辺喜美氏(62)は、那須塩原市の事務所で深々と頭を下げた。集まった支持者からはすすり泣きが漏れる。その直前まで、会場に置かれたテレビの中継映像には両手を突き上げる自民の簗和生氏(35)の笑顔が映っていた。

 過去6回の選挙戦をすべて得票率6割以上で圧勝してきた渡辺氏だったが、8億円借り入れ問題やみんな解党による逆風にはあらがえなかった。インタビューで敗戦要因を問われると、1強多弱の自民と政策の違いが出せなかった▽無所属では力がないと思われた▽自民の旧来型の組織型選挙に及ばなかった−−の3点を挙げた。

 ただ、無所属での出馬は後援会の意向でもあった。斎藤典夫選対委員長は「知名度も政治実績も全国区。(選挙直前の解党で)事ここに至っては、個人戦のほうが戦略を立てやすいと判断した」と振り返る。「足を運んで触れあい、実際に顔を見てもらうと反応は良かった。『やっぱり渡辺さんがいなくちゃ』という声ももらった」

 無所属のため比例復活当選がない背水の陣での戦い。すがったカードは父の美智雄元副総理だった。「私の政治信念は父から受け継いだそのもの」「父のやり残したことをやらせてください」。渡辺氏は父の名を繰り返し口に出して情にすがり、陣営も「この選挙区から『渡辺』の名前が消えて本当にいいのか」と訴えた。

 半世紀以上続いた「渡辺王国」の陥落。選挙後、「父の地盤を失ったが」との問いに、渡辺氏はなんとか強がってみせた。「地盤は相続できるものではない。あくまで民主主義の手続きの中で自民候補が選ばれたということだ」

   ◇

 選挙戦最終盤の12日、簗氏はJR那須塩原駅前に立ち乗降客に訴えかけた。「同じ物を食べ、同じ水を飲み、同じ空気を吸って痛みや苦しみを共にしてきた。毎朝この駅から6時11分の新幹線で国会に通った」。もう2年前の初出馬の時のような「落下傘候補」ではないことをアピールしつつ、「地元をないがしろにしている」と評されてきた渡辺氏との違いを意識に植え付けてもらう作戦でもあった。

 簗氏のキャッチフレーズは「地元密着・現場主義」。街頭演説では「地元の声を国会に届けられなくては国会議員ではない」と繰り返した。ことごとく渡辺氏を強く意識したものだった。

 父の威光にすがった渡辺氏に対し、政策よりもひたすら「地域密着」を叫び続けた簗氏。結果としてアベノミクスへの評価も集団的自衛権行使容認の是非も争点とはならず、「渡辺か、自民か」に焦点が集約されていった。

 一般に、有力候補同士の激戦になると、投票率は上がる傾向にあるとされる。しかし今回、3区の投票率は54・59%。全国平均(52・66%)を上回ったとはいえ、同じ顔合わせだった前回(58・14%)を下回った。激しい集票合戦を繰り広げたにもかかわらず、多くの有権者が選挙自体にそっぽを向いた形だ。

 東京地検特捜部は近く、8億円借り入れ問題を巡り、渡辺氏から事情を聴くとみられている。政治とカネの問題が改めて注視されることになる。掲げた目標「3区一新」を果たした簗氏の真価が問われるのもこれからだ。【柴田光二、藤田祐子】

2855チバQ:2014/12/20(土) 15:47:00
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141219ddlk09010213000c.html
師走決戦:2014衆院選・振り返って/下 後手の民主、次に手応え 自民、固い地盤を活用 /栃木
毎日新聞 2014年12月19日 地方版

 「私たちに投票権はないけれど、1区にいる親戚や知人に投票を呼びかけている。なんとか当選させて」。衆院選中盤の8日、宇都宮市内で開かれた1区の民主、柏倉祐司氏(45)の必勝集会会場に、2区にあった後援会組織のメンバーが駆け付け、必死に訴えた。1区では後援会を設立する時間さえない戦いだった。

 安倍晋三首相が仕掛けた電撃的な解散・総選挙。準備不足に加え、所属政党のゴタゴタで後手に回り、追い上げきれなかったのが、柏倉氏と4区の民主、藤岡隆雄氏(37)だ。

 前回みんなから2区に出馬し、比例復活当選した柏倉氏は公示直前に党が解党し、急きょ民主に移ったうえ、1区に国替えまでした。しかし、民主を支援する連合栃木の内部では当初、「(政策が違う)みんなの公認だった候補者を簡単に支持していいのか」と反対の声も上がったという。ただ、柏倉氏は宇都宮市出身。同じく前回は4区のみんなの候補だった藤岡氏は今年、小山市に新居を構え、それぞれ「地元の候補」を名乗る資格はある。幹部の一人は「今回たとえ落選しても、今後も腰を落ち着けて活動してくれるという期待を込めて推薦した」と、振り返った。

 地元に根を張る候補者かどうかにこだわったのは、苦い経験があったからだ。これまで民主が擁立した落下傘候補は、当選してもその後落選すると、地元を去ることの繰り返しだった。

 選対幹部も「今回は先につながる戦いをすることが大事だった。準備時間は足りなかったが、次につながる手応えはあった。今後は後援会をしっかり作り、長く民主の候補者として育てていきたい」と視線は先を向いている。そうした思いに応えるように、柏倉氏は敗戦の弁で「次を戦わないということはない。勝つまでやる」と言い切った。

 藤岡氏も前回から約1万3000票伸ばし、陣営も「次への布石になった」とある程度評価する。しかし「支持者に『なぜ民主なのか』と戸惑いが広がり、自民に流れた人も多いのでは」とも分析している。そもそもみんなの政策は集団的自衛権をはじめ民主よりも自民寄りだった。陣営は「『民主党の藤岡』ということをきめ細かに説明し、離れてしまった支持者に戻ってもらえるよう努力する」と次を見据える。

   ◇

 午後8時の投票締め切りと同時に、県内の自民候補は1区の船田元氏(61)、4区の佐藤勉氏(62)、5区の茂木敏充氏(59)と次々に「当選確実」の一報が事務所に入り、早々に支援者らの「バンザイ」の声が響き渡った。

 船田氏は、陣営に緩みが出ないようあえて「弱い逆風」と位置づけて臨んだ。過去13回の選挙戦で築いた固い地盤を最大限に活用し、支援企業や推薦団体などを中心に票を固めた。投票率の低下の影響もあり、目標の12万〜13万票には及ばなかったが、最低目標の10万票はクリアした。陣営幹部は「1区は最も『風』の影響を受けやすい。相手が誰であれ、これからもしっかり基礎を固めるだけ」と語る。

 相手候補に5万票以上の大差で当選した佐藤氏も小山市や壬生町など選挙区内のすべての首長の応援を受け、地力の差を見せつけた。陣営は「首長が率先して応援してくれたおかげで有権者に自然と佐藤ムードが広がった」と振り返る。茂木氏は自共対決で3万票超を許したが、勝負では相手を寄せ付けなかった。【長田舞子、猪飼健史】

2856チバQ:2014/12/20(土) 15:48:18
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk12010152000c.html
2014衆院選:熱気なき票情/1 自共の組織政党伸長 政策論争なく他党埋没 /千葉
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 「安倍政権に対する怒り、危機感を抱いている方が期待を寄せてくれた」

 15日未明。小選挙区制移行後初めて県内の選挙区候補の共産議員が比例復活で誕生した。4区候補の新人の斉藤和子氏(40)=比例名簿3位=だ。

 「自民党にも民主党にも入れたくない層」(陣営)の受け皿として存在感を示した共産。「なんとか比例南関東ブロックの3議席目を」と意気込み、選挙戦最後の12、13日と連日で志位和夫委員長が選挙区入りするなどテコ入れを図った。

 「(比例では)共産党と書いていただきたい」。13日のJR津田沼駅で志位氏は訴えた後、こう強調することも忘れなかった。「『和夫と和子』のコンビで国会でやれるよう絶大な力添え、よろしくお願いします」

 斉藤氏の得票率は前回よりも3・0ポイント増の10・53%。比例復活の条件「得票率10%」をクリアし滑り込むと、両手を高く挙げて万歳した。

 民主の野田佳彦前首相(57)が強固な地盤を持つ4区。今回も野田氏は早々に当選確実となったが、自民や共産の比例が伸び、比例復活争いは15日未明まで続いた。

    ◇  ◇

 午前2時すぎ。全国最後の1議席となった同ブロックの一枠が維新の党に決まると、自民新人の木村哲也氏(45)の陣営からはため息が漏れた。「この悔しさを糧に頑張る」。県内唯一の「自民空白区」での議席獲得まであと一歩。支持者から「また一からやり直そう」との声が上がると、次回も出馬する意思を示した。

 「地元が一枚岩になるんだったら、それに越したことはない」

 木村氏の他に比例選出の国会議員が候補者に名乗りを上げていた先月18日。この国会議員を推したベテラン衆院議員は東京・永田町で参院議員に地元の状況を伝えられると、立候補の辞退を促すことを約束した。

 選挙区出身でない「落下傘候補」だった過去3回と違い、自民系市議らが「野田氏が唯一落選した96年以来」(陣営)という結束を見せた。比例名簿で同順位の中から復活当選者を決める惜敗率(当選者の得票に対する該当候補の得票の割合)は56・7%と前回の自民候補より12・5ポイント高かった。

 地元の「一枚岩」に野田陣営は危機感を抱いた。ただでさえ「1票の格差」解消を目指した区割り変更で、野田氏が強いといわれる船橋市北部が13区に編入された今回。全国の応援に飛び回る中、「前回と違って応援に行く前にほぼ必ず、つじ立ちをした」という。

 当選を決めても万歳三唱はしなかった。野田氏は「仲間が増えないと政治は変わらない。その辺の複雑な心境を察していただきたい」と話し、終始厳しい表情だった。

2857チバQ:2014/12/20(土) 15:48:48
   ◇  ◇

 「『野党しっかりしろ』との有権者からの叱咤(しった)激励だと思う。胸に刻んで頑張らなければ」。復活当選が決まり、8区の元職の太田和美氏(35)はそう繰り返した。前回は比例復活で3議席を獲得した維新の党(当時は日本維新の会)。今回、太田氏が1議席を死守した格好だ。

 2006年7区補選に初当選。福島に国替えし再選したが、民主を離党し日本未来の党で出馬した12年は落選。千葉に戻り出馬した昨年の参院選で落選と曲折を重ねてきた。「故郷での再出発で票の重みをかみしめた。地元に少しは受け入れていただけたかな」。万歳するうち涙があふれた。

 民主などが候補者を見送り、出馬した太田氏。野党の候補者調整について「ベターだったがベストではなかった。自民に勝つ受け皿を作るための準備や選挙協力はできなかった」と反省。「政権交代できる野党再編を目指す」と抱負を述べた。

    ◇  ◇

 午前2時半ごろ。民主は比例で確保した4議席の残り1議席に、惜敗率約67%で3人がひしめき、身内同士の争いを演じていた。

 元職の谷田川元氏(51)の香取市の事務所では比例復活に望みをかけ、支援者約50人が深夜までテレビの開票速報を食い入るように見つめた。神奈川の候補の復活当選が決まると、深いため息に包まれた。

 谷田川氏は支援者に「あと10票くらいで当選だった。今後については改めて相談したい」と苦渋の表情であいさつ。報道陣の取材を拒否して別室で行った協議では「改めて(トラブルで票の最終確定が遅れた)成田市選管に調査を申し入れたい」と憤る声が上がっていたという。

 同様に争っていた13区の前職の若井康彦氏(68)の支持者らも「あと100票あれば……」とうつむいた。

 野党の候補者調整に加え、野田氏地盤の船橋市北部が編入。ともに順風になると見ていたが、「準備に時間がなく、成果は十分ではなかった」(若井氏)。他の野党とは選挙協力までに至らず、編入地区でも当選した自民の白須賀貴樹氏(39)に敗北。選対関係者からは「安倍さんを批判する割に対案がなかった。党本部にしっかりした政策を出してほしかった」と不満も聞かれた。

    ×  ×

 自民や共産といった組織政党が伸びる一方、民主や「第三極」と呼ばれた政党は低迷。突然の解散で与野党の政策議論が深まらず、投票率が大幅に下がるなど「しらけムード」が漂う中、何が起こっていたのか。「1強多弱」を決定づけた選挙を検証する。=つづく

2858チバQ:2014/12/20(土) 15:50:06
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk12010084000c.html
2014衆院選:熱気なき票情/2 手応え感じず大勝、自民 統一選前、地方議員も「真剣」 /千葉
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 「報道の『楽勝』なんて信じるな」

 再選した2区の自民党の小林鷹之氏(40)の陣営幹部は選挙期間中、毎朝の会議で指示を飛ばした。手には、自民優位が一斉に報じられた4日に安倍晋三首相から全国の各陣営・候補者に届いた激励文が握られていた。

 <油断大敵 最後まで必死に訴えよ! 弛(ゆる)んだら勝利はない!>

 支持者らに楽勝の空気が漂い始めていると感じた陣営は、首相のメッセージや谷垣禎一幹事長と茂木敏充選対委員長の連名で届いた選挙の心構えが記された「緊急通達」を見せて緊張感を持たせた。

 小林陣営は、知名度がある議員が応援に来ても数十人しか集まらないなど手応えを感じないままだった。野党の候補者調整で「第三極が乱立した前回よりも野党候補に票が集まるのではないか」との懸念もあった。7区で3選した斎藤健氏(55)も「自分の感覚と違う報道がなされ、陣営が緩むかもしれない恐ろしい選挙だった」と振り返る。だが、蓋(ふた)を開けてみれば2、7区とも次点の倍以上の得票数だった。

 消費再増税の先送りに反対する主要政党はなく、政権選択が争点にならなかった今回、県内の投票率は51・24%と戦後最低を記録。「チラシも取ってくれない。選挙をやっている気がしない」。3区で応援した市議のつぶやきには有権者に無関心が広がっていたことがうかがえる。

    ◇  ◇

 自民は13選挙区で、政権を奪還した前回と同じ11議席を確保、圧倒的な県内第1党を維持した。

 共同通信が14日に実施した出口調査によると、小選挙区では、自民支持層の85・3%が自民候補に投票したのに対し、民主党支持層で民主候補に投票したのは70・2%にとどまる。さらに、維新の党支持層の27・7%が民主に投票した半面、自民にも18・9%が投票。無党派層の投票先も民主(30・7%)と自民(30・2%)でほぼ同数だった。

 前回「第三極」が乱立し野党が共倒れになった反省から、民主は党本部主導で維新などとすみ分けを実施。解散直前にみんなの党も解党し、野党が反自民票をいかに集めるかが焦点だったが、奏功したとは言い難い。

 比例代表でも、自民は得票数を前回より9万5315票も伸ばし、86万1787票を獲得。自民関係者は「特別、自民党が良いわけではないので風はなかった。だけど、民主などへのイメージがいまだ悪すぎるのだろう」と分析する。

「追い風も向かい風もない」(選挙区で大勝したベテラン議員)中での大勝。選挙戦中、自民候補が「比例は(連立政権を組む)公明党へ」と訴える姿が目立った。自民支持者と党への裏切りとも言えるが、「公明票は民主の労組票と違い、投票率とは関係なく入ってくる」(自民関係者)ため、風がない分、一層「重要な戦略」となったようだ。また、ある自民陣営は「後援会一つ一つにお願いし組織を固めるだけ」と強調する。低投票率が自公の組織票の強さを際立たせた。

2859チバQ:2014/12/20(土) 15:50:39
    ◇   ◇

 選挙戦中盤の7日。13区の自民の白須賀貴樹氏(39)が船橋市北部の二和向台駅近くでマイクを握った。そばには、来春の統一選で4期目に挑戦する地元の男性市議。懸命に自民の政権公約集を通行人に配り、時折知り合いから声を掛けられると話し込んだ。

 同市北部は区割り変更により、4区から13区に編入された。白須賀氏にとっては未開の地であり、事実上の無名だ。そのため地元市議が道案内役となり、選挙カーのルートや看板を置く場所、商店街の支持者へのあいさつなど、常に陣営を誘導。選挙カーからは「市議の○○です。私からのお願いです」と連呼した。「結果的には自分の選挙にもプラスになるからやっている」と話す。

 国政選挙で「実動部隊」を担う地方議員は来春の統一地方選が控える。統一選まで半年を切って行われる衆院選は実に1967年以来47年ぶり。公明関係者も今回の自民の地方議員の選挙活動を「いつになく真剣だった」と目を見張った。

 「携帯電話を持ってますね。10件かけていただきたい。(昼間は)議会があるが、夜の時間がある。ドブ板選挙でもやる」

 比例復活で再選した1区の自民の門山宏哲氏(50)の出陣式で宇留間又衛門・千葉市議長がハッパを掛けた。

 門山氏は前回も比例復活当選。市議らは「比例で当選しても(議員)バッジの価値はない。数合わせになるだけだ」と必死で動いた。5選した民主の田嶋要氏(53)に敗れはしたが、激しい追い上げに同氏陣営幹部が「自民は決定した事柄に忠実に従って動く。統一選の前哨戦として戦う地方議員の力を痛烈に感じた」と舌を巻くほど。党勢回復できない野党を尻目に、自民は足元から「保守王国」の組織固めを進めた。=つづく

2860チバQ:2014/12/20(土) 15:51:04
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk12010176000c.html
2014衆院選:熱気なき票情/3 民主、野党調整実らず 空白区多く、比例伸び悩み /千葉
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 「あなた方が受容できるかどうかは関係ないんです」

 先月13日。東京の民主党本部に呼び出された県連の田中信行幹事長が、候補者の野党調整について「受容できない」と抵抗すると、馬淵澄夫選対委員長に突っぱねられた。

 2012年の前回、「第三極」を目指した政党が乱立。全国的に共倒れした教訓から、共産党を除く野党は競合区を避けるべく党本部主導で調整を進めていた。一方、県連も「一つでも議席を増やす」として県内13選挙区中11区で擁立作業を開始。民主の擁立見送りで調整されていた2、7、8区を巡って党本部と激突した。

 特に8区候補の維新元職の太田和美氏(35)は民主を離党。昨年の参院選では生活の党から出馬し民主候補の長浜博行氏(56)=定数3で3位当選=の苦戦の一因を作ったといわれる。長浜氏らも党本部に行き、「太田氏の応援はしない。地元県議を出したい」と抗議した。

 2区は前回出馬した本人が固辞し擁立を断念したが、7区でも地元県議の擁立作業が進行していた。県連は「地元への意見伺いも通告もなかった。比例票や統一地方選にも影響する」と反発、反対文書も提出した。しかし、党本部は「全国的な調整の中での判断なので、わかってほしい」と譲らなかった。

 民主が今回、擁立した候補者は8人。小選挙区制が導入された1996年以来、最も少ない人数だった。

   ◇  ◇

 「前回の民主、維新、(解党した)みんなの党の票を足した票数は絶対に取れない」。民主の支持母体の連合千葉幹部は頭を抱えた。候補者調整はしたが、政策をすりあわせる時間がなく選挙協力に至らなかったからだ。

 みんなに所属していた市議は協力を求められ、「公務員の給料が高いのは民主の責任。自治労と手を切らないとだめだ」と言ったという。また、連合には労組と対決姿勢をとる維新への警戒感が根強いほか、生活の党も「離党組」が多く、「県内では仲が悪い」(民主県連関係者)。

 実際、14日に実施した共同通信の出口調査によると、民主で候補者を「一本化」した5区では、維新支持層は民主候補に40・7%、自民候補に31・4%が投票と分かれた。生活支持層は46・2%が民主に投票したが、38・5%が共産に投票するなど「反自民票」の取りこぼしも目立つ。

 5区では、前回の民主候補の得票数(約5万票)に維新(当時は日本維新の会)やみんななど「第三極」票(約8万票)を加えれば、自民候補の得票数(約8万票)を大きく超えるはずだった。だが、伸びた票は民主候補約6000票に対し、自民候補は約2万4000票。大敗だった。6区も野党候補が民主、共産以外に次世代の党も出馬したものの、やはり自民候補との差は前回よりも3000票以上拡大した。

 連合幹部は「『反自民』より、政権担当したことで植え付けられた『嫌(けん)民主』が上回った」と指摘。前職の秘書も「民主アレルギーが払拭(ふっしょく)される前に解散した安倍(晋三首相)さんの勝ち」と話した。

2861チバQ:2014/12/20(土) 15:51:38
  ◇  ◇

 野党調整は比例にも大きく響いた。

 「候補がいないのにどうすればいいのか」

 連合県本部には民主候補が立っていない空白区から何度も問い合わせがあった。

 候補者がいれば街頭演説などの選挙活動を通じ民主の浸透度も上がるが、比例だけの訴えとなると「やりにくい」(県支部幹部)。党の選挙カーを優先的に走らせ、ポスティングなどで必死に「比例は民主へ」と投票を呼びかけたが、結果は厳しいものだった。投票率が7・25%下落する中、前回も今回も擁立した1区の比例票は5・46%の減少にとどまったが、前回擁立し今回は空白区だった2区では23・57%減少。7区は19・28%、8区も21・79%それぞれ減らしている。県全体では14・30%減の46万2344票だった。

 「入れる候補者がいないのに『投票に行け』というのはひどいですよね」。県連関係者は自嘲気味に笑った。

   ◇  ◇

 「神奈川の情勢はどうなってる」「どこが比例枠の1番目に来るか」。予想以上の民主の苦戦が報じられると、各陣営の焦点は「南関東ブロックで誰が復活できるか」という党内争いへと移った。比例復活の枠を一つでも増やすため、激戦1区での田嶋要氏(53)の当選が県内の至上命令になり、選挙戦終盤は党幹部の応援弁士も1区に集中。結果、田嶋氏は小選挙区での当選を果たしたが、それでも民主の県内議席は5から3に。減ったのは比例復活2議席分だ。

 県連代表の田嶋氏は「全国で議席を増やしており、野党調整は第1ステップとしてはやむを得なかったが、信頼回復の道のりは遠い」と振り返り、落選陣営の幹部は「前回は乱立して大敗、今回は調整して大敗した」と頭を抱える。

 民主候補者はこう危機感をあらわにした。「野党再編して党名を変えるぐらいじゃないとダメだね」=つづく

2862チバQ:2014/12/20(土) 15:53:20
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141219ddlk12010276000c.html
2014衆院選:熱気なき票情/4 調整不発、第三極は失速 「独走」自民、公明に不安も /千葉
毎日新聞 2014年12月19日 地方版

 「あなたのために13区を必ず離れる。私が5区に収まるよう調整してほしい」

 11月中旬の国会。維新の党の椎木保氏(48)=前回13区で比例復活当選=が、民主党の若井康彦氏(68)=同=に直談判した。若井氏は民主県連に伝えたが、調整は進まなかった。

 前回13区で当選した自民党の白須賀貴樹氏(39)の得票数は約7万5000票。若井氏(約5万票)と椎木氏(約4万票)を合わせれば上回ることができる。「自民に勝つことが最重要」とし、共倒れを防ぐための調整の結果、椎木氏の「国替え」が決まった。

 しかし、行き先は難航した。隣接する8区は、柏市出身で同じ維新の太田和美氏(35)の擁立が内定。無党派層が多いとして5区も候補に挙がったが、「仲のよい前原誠司元外相の後押しがあった」(関係者)という民主の村越祐民氏(40)の出馬が前回に続き決定した。

 椎木氏は比例単独の立候補を希望し「選挙活動は他候補の応援に力を入れる」と主張したが、維新の党本部は「小選挙区で戦うべきだ」と応じず、結局大阪2区で出馬し、落選した。

 調整は実現したが、維新候補は選挙区で苦戦を強いられた。

 8区の太田氏は当初、ツイッターに「共産党を除く野党統一候補」と書き込むなど反自民票を集める戦略をとった。しかし、民主から離党した経緯もある太田氏に対し、民主幹部らは「応援しない」と断言し、統一候補という表現にも「正式な協定を結んでいない」と抗議した。解散日に2区からの出馬が決まった藤巻健太氏(31)も「立候補しないことが最大の協力」(生活の党県連幹部)などと他党から積極的な支援を得られなかった。「党と自分の名前を連呼し覚えてもらうのが先決」といい、選挙戦はひたすら街頭演説を繰り返した。

 維新は太田氏が比例復活当選したが、前回から2議席(比例復活)を減らした。ある維新候補は「野党調整で現職をつぶし、新人も他党の応援のない中で戦わせる。これでは自民を利するだけだ」と憤った。

   ◇  ◇

 「前回は期待値があったが、今回は勢いがなかった」。落選した維新候補は選挙戦後、こう振り返った。

 前回、第三極は「自民にも民主にも入れたくない」層の受け皿として躍進したが、今回は旧日本維新の会が次世代の党との分党後、みんなの党から分裂した結いの党と合流。さらに、みんなが解党するなど離合集散があり「有権者が離れていった」との見方が多い。共同通信が14日に実施した出口調査によると、県内の政党支持率は、前回6・5%あったみんなが解党したにもかかわらず、維新は4・2ポイント減の7・6%に低下している。

 ただ、そもそも維新は民主票の取り込みに熱心ではなかった。党幹部は選挙中、「労組支援を受ける民主は身を切る改革ができない」などと批判。選挙協力に至らない調整が「民主票がそのまま来るとは思えない」(陣営)状況を作り出した。

 先の出口調査を見ると、民主候補がいない2区の民主支持層の候補者投票先は、維新56・6%▽自民18・9%▽共産24・6%。維新候補がいない13区の維新支持層は、民主52・5%▽自民27・1%▽共産20・3%−−などとなった。お互いに半数超の支持を得ているものの、4割程度が自民や共産に流れたことが分かる。

 維新票が思うように入らなかった民主陣営の幹部は「維新支持者は『非自民の保守』『非自民の革新』に分かれ、前者は自民か次世代に、後者は『民主』『共産』『投票に行かない』に分散してしまった」と分析。民主、維新両陣営とも「バラバラの野党を調整しても反自民の受け皿にならない」と痛感した。

 一方、前職2人が出馬した次世代は県内で議席ゼロに。党発足からわずか約4カ月で、「党名が浸透していなかった」(陣営)。生活の党も議席を得られなかった。野党各党の失速に、民主候補者は「有権者は『野党はやっぱりダメだ』と十把一からげだった」と指摘する。

2863チバQ:2014/12/20(土) 15:53:53
  ◇  ◇

 自民圧勝に苦悩するのは、野党だけではない。連立政権を組む公明党も存在感の低下を気にする。

 「新人(1期生)は2次推薦が原則だが、秋本先生は1次推薦。いかに期待が高いか」

 12月上旬、9区の自民・秋本真利氏(39)の個人演説会。公明の藤井弘之県本部幹事長はこう持ち上げた。ただ、関係者によると、支持母体の創価学会と人脈がある菅義偉官房長官の「働きかけ」に応じただけだという。

 消費増税や集団的自衛権の行使容認−−。党是であるはずの「福祉と平和」も覆しかねない自民の動きに、公明県本部幹部は「自民党の一派閥になってしまっている」と複雑な心境を吐露した。

 11月の結党50年直後の衆院解散。自民優勢の報道を見ても組織はそのまま突き進んだ。「(自民に)捨てられなければいいが……」。公明関係者に一抹の不安が残る。=つづく

2864チバQ:2014/12/20(土) 15:55:43
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141220ddlk12010097000c.html
2014衆院選:熱気なき票情/5止 地方議員には「前哨戦」 野党調整で統一選禍根も /千葉
毎日新聞 2014年12月20日 地方版

 安倍晋三首相が解散を表明した直後の11月下旬。5区に出馬した自民党の薗浦健太郎氏(42)=選挙区で当選=の事務所を意外な人物が訪れた。

 「選挙戦を手伝わせてほしい」

 解党したみんなの党の地方議員だった。同党は前回、候補者を擁立した「敵同士」。来春の統一選でも「第三極」の一角として勢力拡大を狙っていたが、衆院選公示直前に解党が決定。所属議員は突如“根無し草”になってしまった。親しい関係者は「来春の統一地方選で(国会議員の)支援を取り付けたいのだろう」と解説する。

 統一選を4カ月後に控える地方議員にとって、衆院選は「生き残り」を模索する貴重な場だったようだ。

 1区で民主候補と接戦を演じた自民の門山宏哲氏(50)=比例復活当選=の陣営では、地方議員がポスター張りや支持者へのはがき送付などに必死で取り組んだ。「勝っても負けても票差は五分に持っていきたい。こっち(自分)の選挙にも響くからさ」。千葉市議はこう話し、統一選の票勘定をしながら活動していた。

 元みんなの松戸隆政県議は、維新の石塚貞通県総支部代表代行(47)=7区落選=の報道各社のインタビューに同席し入党を発表。全力の応援を宣言した。また、複数の陣営から協力を要請されたという元みんな市議も「自分を『高く売る』には、こちらから接触することはしない」と自分にとってよりいい形にするため、政局の流れを見極めようと必死だ。

 「国会議員は解党や合併などを自分たちの思惑だけで進めるくせに、国政選挙などの時だけ我々を都合良く使う」。選挙戦前、県議らからは不満の声が聞こえた。しかし、今回は47年ぶりに統一選まで半年を切って行われる衆院選。「自分の選挙の前哨戦」という事情は大きかった。

 閣僚経験があり、応援弁士として全国を飛び回る自民候補の陣営では、「あるじ」の不在を埋めるべく、地元県議が積極的に街頭演説に立っていた。12月議会開会中にもかかわらず、地元と議会を往復する日々。

 「(衆院選と統一選の順番が)逆だったらここまでやらなかっただろう」

   ◇  ◇

 「県議選への売名行為はダメ」

 民主の野田佳彦前首相(57)=選挙区で当選=が強固な地盤の4区について、自民が行った候補者の公募で突きつけた条件だ。県内が地盤の国会議員によると、「仮に落選しても来年4月の統一選の出馬を認めないことが、公認条件の一つ」だったという。複数の地方議員が公募に臨む構えを見せたが、この条件をのんだとみられる地元船橋市の県議の木村哲也氏(45)=落選=の公認でまとまった。

 さらに、県議選の同市選挙区(定数7)には、連立政権を組む公明党の県議が1人いる。県議選に向けた同党への配慮−−「与党候補者調整」の意味もあったようだ。公明県本部の幹部は「一筆書かせたわけではなく信じるしかないが、『紳士協定』だ」と明かす。

 一夜明けた15日の自民県連の記者会見。紳士協定を後押しするように桜田義孝会長は木村氏の処遇について「一度、負けたからといって諦めることなく、再度挑戦していただきたい」と語った。

 逆に、衆院選を統一選に向けた「宣伝」の場に利用しようとする動きもみられた。

 民主県連には一時、7区の候補者として現職県議の名前が挙がった。維新の党と候補者調整をしていた党本部の意向もあって実現しなかったが、県連関係者は「突然の解散で候補者がおらず、統一選の候補者しかいなかった。7区は自民候補が強いが、負けても統一選に向けた広告になる」と解説した。

2865チバQ:2014/12/20(土) 15:56:23
 ◇  ◇

 「(太田さんが当選したら)大変ですよ。統一選も維新が出てきますから……」

 2日の公示日、13区に出馬した民主前職の若井康彦氏(68)の出陣式に駆けつけた中田学県議はつぶやいた。中田氏は維新元職の太田和美氏(35)が比例復活当選を果たした8区が地盤だ。

 県連は県議擁立を模索したが、党本部の「裁定」によって維新に譲る形となった。維新で議席を得たのは太田氏のみ。同党は今後、太田氏を中心に県内で地盤固めを進めるとみられる。民主は候補者のすみ分けを進めた相手と一転、統一選で激しい議席争いをすることが予想され、民主陣営幹部は「正直、比例復活もしてほしくなかった」と漏らした。

 しかし、一方で「維新との協力態勢を進めるべきだ」との声もある。民主8区支部関係者は「自公を倒すために野党再編は必ず進む。そうなれば民主も維新もなくなる」

   ×  ×

 盤石な戦いを進めた自民、候補者擁立の手法を巡って党本部と県連の間に「禍根」を残した民主。躍進した共産−−。師走の決戦を終えた各党の攻防は、来春の統一選へと舞台を移す。(この企画は岡崎大輔、円谷美晶、橋本利昭、渡辺暢、荻野公一、市村一夫、松谷譲二、阿部義正、橋口正、武田良敬、野原大輔が担当しました)=おわり

2866チバQ:2014/12/20(土) 15:58:46
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk14010243000c.html
大義迷分:2014衆院選・風なき大勝/上 与党 大勝の実感なく 「冷めた県民」に危機感 /神奈川
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 「熱狂なき選挙」−−。14日夜、開票開始早々に当選確実を決めた小泉進次郎氏(33)は、支援者の喜びに沸く横須賀市の事務所で、今回の選挙をこう評した。繰り返される万歳にも、表情を緩めず深々と頭を下げ続けた小泉氏。解散当日の衆院本会議の万歳に「大義がない」と加わらず、国民不在の危惧を示した姿勢は、全国最多得票の圧勝の結果を受けても変わることはなかった。

 今回の選挙で、県内の自民は前回の得票総数と比べ小選挙区で約9万、比例代表で約18万7000の票を伸ばす大勝を果たした。一方で、県内投票率は53・88%と全国同様に戦後最低にまで落ち込んだ。

 低投票率を予期するかのように、小泉氏は「党の顔」として飛び回った全国27都道府県で、遊説のたびに「参加することに意義があるのはオリンピックだけではない」などと投票を呼び掛けた。13日夜には、最後の演説場所に選んだ「原点」の京急横須賀中央駅で、「選挙への関心の低さは、政治家への信頼の薄さだ」と言った。

 ならば、この選挙で示された民意は「与党への信任」と言えるのか。

 横浜市で自民に投票した有権者は、1票に込めた複雑な思いをうかがわせた。初めて投票に来た大学院生(24)は「小選挙区は自民、比例は民主に入れた。アベノミクスは評価するが、独り勝ちはよくない」と語った。元会社員の男性(76)は「ずっと自民に入れているが、憲法9条改正などは慎重に議論すべきだ」と注文を付けた。

 開票翌日の15日、安倍晋三首相は記者会見で「国民から力強い支持をいただいた」と余裕の表情を浮かべた。しかし同じ日、県庁であった自民党県連の会見は異なる雰囲気だった。

 最後まで盛り上がらない選挙戦に、大勝の実感を得ていた陣営は少なかったという。3区で当選した小此木八郎会長(49)は「みんな国会に戻ることができてほっとしている。(圧勝という)報道とは全く別の感触を持っていた」と吐露。竹内英明幹事長(63)は「有権者は『もうたくさん』なんじゃないか。県民が冷めていた」と断じた。公明党県本部の上田勇代表(56)も「野党がまとまらず風がそれぞれ違う方向に吹き、結果的に『無風』と思った」と大勝を分析した。

 「政治家への信頼は失墜した。香港では『民主主義の1票を』とデモになるが、日本は(有権者の)半分が1票を投じる気にならない」。竹内幹事長の表情は、勝者に見えないほど深刻だった。

 * * *

 比例復活を含め、県内の自公候補全員が当選した第47回衆院選。戦後最低の投票率の中で、何が「風なき大勝」をもたらしたのか。その背景や今後の課題を探る。【衆院選取材班】

2867チバQ:2014/12/20(土) 15:59:38
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk14010234000c.html
大義迷分:2014衆院選・風なき大勝/中 野党 連携、足並み乱れ 政策も一貫性に欠け /神奈川
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 衆院選公示からわずか4日後の6日夕、6区から出馬した民主元職の三村和也氏(39)は、2区にある横浜駅西口で選挙カーの上に立った。隣には枝野幸男幹事長(50)と県内候補者2人も並ぶ。「6区から厳しい総選挙にチャレンジしています」。声を張り上げる三村氏。「国替えしたのになぜ?」。有権者には、違和感のある光景だった。

 三村氏は公示の2週間ほど前まで、6年半活動した2区からの出馬を目指していた。圧倒的な地盤を誇る菅義偉官房長官(66)との戦いを避けるとの党方針で、国替えを命じられたのは解散当日。「断腸の思い」は切り替えたはずだった。県連幹部は「西口は人通りが多く、比例票の積み増しにもなる」と苦しい説明をした。

 勝ちが見込めたはずの6区で、野党調整は不調に終わる。結局、三村氏は4万3464票の3位。2位で比例復活した維新前職の青柳陽一郎氏(45)は5万2368票だった。勝利した「与党統一候補」の公明前職、上田勇氏(56)は7万8746票で、反与党票の分散は明白だった。

 公示直前まで叫ばれた野党連携は何だったのか−−。野党が乱立した7区から出馬した次世代の松田学県連会長(57)は、15日の記者会見で内幕を明かした。松田会長によると、県内の野党間では「連携の『神奈川モデル』を作ろう」との流れがあった。だが、突然の解散に各党の利害が衝突。結党間もない次世代は外され、連携の2本柱の民主と維新も、党利を主張した。「神奈川は『足並みの乱れのモデル』になってしまった」。松田会長は悔しがった。

 調整失敗だけが野党敗北の理由ではない。三村氏と戦った上田氏は、その選挙戦を冷ややかに見ていた。

 公示前、6区には海江田万里代表(65)や前原誠司元外相(52)ら大物が次々と来援した。上田事務所まで響く演説。その内容は人によってバラバラで、党としての一貫性を欠いていた。選挙後、民主県連の金子洋一代表(52)も「増税先送りを訴えて解散した点を議論すべきなのに深まらなかった。マニフェストも具体性に欠けた」と認めた。

 「連携の形も政策も提示できない政党に1票は託せない」。そんな有権者の思いは「改憲阻止」などと分かりやすい主張を一貫して訴えた共産の躍進からもうかがえる。

 与党の圧勝を許した野党。党として最初の国政選挙を戦った維新の赤野孝之県総支部幹事長(45)は、それでも「野党結集」の必要性を説く。「何をしたい政党か明確に打ち出して『この指止まれ』をしなければ1強多弱が続く。歯止め役が必要だ」【衆院選取材班】

2868チバQ:2014/12/20(土) 16:00:52
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141219ddlk14010165000c.html
大義迷分:2014衆院選・風なき大勝/下 有権者 政治との距離変えたい 棄権せず票で抗議を /神奈川
毎日新聞 2014年12月19日 地方版

 与党が圧勝した今回の選挙の県内投票率は、戦後最低の53・88%を記録した。約半数が投票権を放棄した現実。政権運営を懸念する声を上げ続けている有権者たちは、政治離れの元凶が、他人の意見に耳を傾けない「オッサン政治」にあると見る。

 選挙戦中盤の7日、「怒れる大女子会」と題したイベントが東京都内で開かれた。参加者は主婦や女性会社員ら約100人。自由に討論するこのイベントは、企画した横浜弁護士会の太田啓子弁護士(38)の言葉で幕が開いた。「私たちはこんなにも政府に従順でいいんでしょうか」

 開催のきっかけは、世論の反発を受けながら、特定秘密保護法制定や集団的自衛権行使容認などを押し切った安倍政権への危機感だ。関西を中心に活動する「全日本おばちゃん党」は、経済最優先で女性や労働者、子供など声が小さい人たちに厳しい政策が取られている今の政治を「オッサン政治」と揶揄(やゆ)する。国会では一般国民に身近な問題が後回しにされる「ギャップ」が顕著だ。

 2児の母でもある太田弁護士のママ友の多くも、そんな政治への関心が薄れ「所詮人ごと」と捉えている。太田弁護士にとって、女子会は「オッサン」と「女性」とのギャップを埋める行動だった。

 イベントでは「子育てや仕事に忙しい女性は『政治に期待しても無駄』と思っている」「政府が言う『輝く女性』はほんの一部」などリアルな意見が相次いだが、低投票率には焦りも感じる。「投票を放棄した人は、気に入らなければ商品を買わない消費者に似ている。投票拒否は不買運動とは違い、抗議にはならない」

 安倍晋三首相は開票翌日の15日、記者会見で「(集団的自衛権の行使容認を含む安全保障法制の整備に)支持をいただいた」と述べ、改憲や原発再稼働にも意欲を示した。数にものを言わせる政治が強まる予兆を見せる。

 「『憲法9条にノーベル平和賞を』実行委員会」の石垣義昭共同代表(73)=相模原市南区=は、安倍首相の「勝利宣言」に強い違和感を覚えた。

 今回は争点を作る時間がなかった野党が、安倍首相が掲げた「アベノミクスへの信任」の土俵に乗せられ、有権者との距離はますます広がった。

 それでも脱原発や護憲を明確に掲げた共産が躍進し、沖縄県では小選挙区で自民候補が全敗した。

「不意打ちの勝利で『白紙委任』はあざとく映る。目を凝らせば有権者の見識は、確かに示されている」。石垣さんは、かすかな希望を見いだしている。【衆院選取材班】

2869チバQ:2014/12/20(土) 16:02:18
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk28010357000c.html
第二幕の鳴動:2014年衆院選・兵庫/上 1区 井坂氏VS盛山氏、統一選へ駆け引き /兵庫
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 衆院選の投開票日が翌日に迫った13日夜、神戸市灘区のJR六甲道駅前。最後の訴えに声を枯らす維新の井坂信彦氏(40)=兵庫1区=の姿を、一人の男性が少し離れて見つめていた。集まった聴衆の中で何をするでもなく、最後まで演説を聴き終えると、井坂氏と握手を交わし、その場を立ち去った。この男性こそ、昨年の神戸市長選で久元喜造・現市長に約6000票差で惜敗した樫野孝人氏(51)、その人だった。

 井坂氏と樫野氏は浅からぬ関係がある。

 樫野氏が最初に市長選に立候補した2009年、神戸市議だった井坂氏は樫野氏の選挙戦を支援。その後、井坂氏はみんなの党の衆院議員に転身し、樫野氏の2回目の挑戦となった昨年の市長選でも全面的に樫野氏を支えた。井坂氏は維新の党に合流し、樫野氏は地域政党「神戸志民党」の代表に就任したが、両者の“蜜月”関係は続いている。

 実は衆院選の公示前、井坂陣営は樫野氏に「協力できないか」と要請していた。ただ、樫野氏側は「国政には立ち入らない」として、来春の統一地方選に擁立する志民党の候補予定者らと一切、協力しない方針を確認。六甲道駅前での最後の訴えがあった13日昼には神戸市内で志民党の大会が開かれたが、樫野氏があいさつで「井坂」の名前を出すことは最後までなかった。

 表に出ない「盟友」の姿を、井坂氏の陣営関係者は「来春のことを考えると、支援の間口を広げておきたかったのでは」とおもんぱかる。両者の思惑が複雑に絡み合う中、樫野氏は毎日新聞の取材にこう語った。「(井坂氏のために)個人的に応援はしている」

    ◇

 投開票日翌日の15日午前1時半前。神戸市中央区のビルの1室で、兵庫1区で井坂氏に敗れた自民の盛山正仁氏(61)は、比例代表近畿ブロックでの復活当選の知らせに、万歳三唱で喜びを爆発させた。隣には灘高・東大の同級生でもある久元市長が盛山氏と手を握り合って万歳を繰り返し、相好を崩した。

 「市役所一家」とも称された神戸市関係者の危機感は、今回の衆院選で沸点に達した。

 盛山氏の後援会顧問には、矢田立郎前市長が就任。市OBによる団体も今回初めて、盛山氏の個人演説会を「主催」した。終盤に「盛山優勢」の空気が流れると、演説会場に駆けつけた久元市長自らが「私も同じような状況だったが、結果は大接戦だった」と何度も引き締めを訴えた。

 危機感の背景を、県政界関係者は「井坂氏の勝利で樫野氏の志民党が勢いづき、市議選では井坂氏が一緒に街頭に立つだろう。一定の勢力を得れば、3年後の市長選も安閑としていられない」と解説する。身をもって染みついている樫野氏の“足音”。盛山氏の陣営幹部もこう明かした。「次の市長選をみんなが考えている」

    ◇

 異例の「短期決戦」となった衆院選の幕は閉じた。来春の統一地方選の「第二幕」に向け“鳴動”する県政界の今に迫った。【久保聡、神足俊輔】

〔神戸版〕

2870チバQ:2014/12/20(土) 16:03:25
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141219ddlk28010349000c.html
第二幕の鳴動:2014年衆院選・兵庫/下 民主 労組の集票、陰り 「春」控え、維新に秋波も /兵庫
毎日新聞 2014年12月19日 地方版

 民主の向山好一氏(57)=兵庫2区(神戸市兵庫区など)=の落選が決まった14日夜、神戸市兵庫区の事務所は空気が重みを増した。「自公の対立軸として評価されなかった」。支援した労働組合の関係者らに、深く頭を下げた向山氏。前日は深夜まで凍てつく山あいの国道沿いで手を振り続けたが、政権を失った民主への有権者の信頼を回復するまでには至らなかった。

 大阪ガスの労組出身で、連合大阪の幹部も務めた向山氏は、連合の中でも最大規模を誇る産別労組「UAゼンセン」の全面的な支援を受けた。事務所のスタッフも増やし、労組関係者を中心に一時は約60人まで膨らんだ。推薦を受けた支持団体も労組など約190団体に上り、「向山さんだからこそできる体制」(民主県議)と言われる程だった。

 「平松にも差を詰められている」。選挙戦中盤に寄せられた情報に、陣営幹部は眉間にしわを寄せた。優位に選挙戦を進めていた赤羽一嘉氏(56)=公明=に追いすがるどころか、劣勢だった平松順子氏(65)=共産=に迫られているという情報に、陣営の誰もが頭を抱えるしかなかった。

 民主を支えてきた「集票マシン」としての機能に陰りがでてきた労組の実態。「労組が動いても、組合員一人一人は無党派層みたいなもの」。陣営関係者が指摘する。連合兵庫の幹部も「政治に限らず労働運動が、各職場の組合員に身近ではなくなりつつある」と明かす。連合兵庫はこの秋、各職場との関わり方を点検する活動方針を決めたばかりだった。

    ◇

 「井坂氏を応援することはできないのか」

 11月、神戸市内で開かれた民主党県連の会合で、兵庫1区(神戸市東灘区など)の県議から声が上がった。党本部が維新の党との候補者調整を進めていたことも背景にあり、維新が井坂信彦氏(40)を擁立した1区に、民主の候補者が擁立されていなかったからだ。

 「それはできない」。即座に否定したのは水岡俊一・県連代表だった。候補者調整以上の選挙協力を、党としては決定していないことが理由だった。それでも、「もっと積極的に協力すべき」との意見が、県議らの間でくすぶり続けた。

 政権交代の余波があった2011年の統一地方選で議席を伸ばした民主だが、来春の統一選は苦戦も予想されている。今回の衆院選をみても、維新は比例代表近畿ブロックの県内での得票数が自民党に次いで2番目。民主の比例得票数の約1・8倍に達し、勢いを無視できない存在だ。

 「県内の小選挙区で1議席という民主の勢力は衆院選後も変わらなかったが、野党としては井坂氏の当選で1議席増えた。統一選でも維新との協力は模索しなければならない」。県連幹部が指摘する。来月の党の代表選を経て自主再建路線を進むのか、それとも野党再編へとかじを切るのか。「代表選がどうなるか。全てはそれから」。県連幹部が声をひそめる。党の将来像すら見えない中、統一選の「足音」は間近に迫っている。【久野洋】

〔神戸版〕

2871チバQ:2014/12/20(土) 16:06:35
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk21010026000c.html
衆院選ぎふ:戦いのあと〜検証/上 完敗民主、次世代も苦杯 投票前に「敗戦の弁」 政権批判の受け皿になれず /岐阜
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 「安倍政権に対する不安や不満の受け皿になりきれなかった」

 民主党県連の小見山幸治代表は1区の吉田里江氏(49)の総決起集会があった12日、詰めかけた記者たちを前に反省の弁を口にした。野党第1党の県連トップが投票日前に負けを認める異例の事態。報道各社の世論調査で、擁立した3候補の苦しい情勢が伝えられ、小見山代表は「(政権から下野した)2年前の悪いイメージがぬぐい去れていない」と苦しげにつぶやいた。

 5選挙区のうち、2、4区で候補者擁立を断念した民主。空白区を作ったのは1998年の結党以来初めてだ。全国的にも候補者を立てられず、マニフェスト(政権公約)から「政権交代」の文字も消えた。

 投票前日の13日、各務原市内の商店街を3区の元職、園田康博氏(47)が練り歩き、商店主らに握手を求めた。

 園田氏は選挙戦終盤、戦術を変えた。憲法学者で副環境相も務めた園田氏。政策を正面から語る演説が持ち味だったが、感情を前面に押し出し切迫感あふれる調子に切り替えて追い上げを図った。3区は航空機産業などの労組組織があり、自民が強い県内で比較的民主支持層が多い。園田氏は2005年の郵政選挙でも比例代表で復活当選した。陣営は「巻き返せば比例で滑り込める」と意気込み、連合岐阜もギアを一段上げた。しかし、予想以上に票は伸びず、小選挙区で早々に落選が決まり、比例復活もかなわなかった。

 県連幹部は「前回落選してから2年間、選挙の準備を怠った結果だ。現状では風がないと勝てない。票は正直だ」とうなだれた。

 次世代の党から比例代表東海ブロックで出馬した元運輸相、藤井孝男氏(71)も苦杯をなめた。陣営関係者は「突然の解散で準備が間に合わなかった」と力なくつぶやいた。

 「我々は『藤井党』なんだ」。解散直後に藤井氏の地元、美濃加茂市で開かれた緊急役員会で後援会長は訴えた。衆参9期のベテランの藤井氏は地元で自民、民主を問わず、根強い支持がある。旧日本維新の会が維新の党と次世代の党に分党して3カ月。壁には真新しい次世代のポスター。突然の解散に藤井氏は「受けて立つ」と奮い立った。

 しかし、誕生したばかりの党が比例代表で議席を獲得するために残された時間は少なかった。陣営関係者は「(藤井氏が)維新と勘違いして投票した有権者もいたようだ。時間が足りなかった」と肩を落とした。

 安倍政権の術中にはまって敗れた野党。民主の小見山代表は思わず本音を漏らした。「あれだけ多くの議席を持っている自民党が選挙を打ってくるとは考えていなかった」

     ◇

 唐突に始まった師走の衆院選は、異例の低投票率と自民大勝という結果で終わった。最後まで大義が見えなかった12日間の選挙戦を振り返る。

2872チバQ:2014/12/20(土) 16:07:23
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk21010018000c.html
衆院選ぎふ:戦いのあと〜検証/下 小選挙区独占の自民 格の違いに勝利確信 政権の行き過ぎ懸念も /岐阜
毎日新聞 2014年12月18日 地方版

 「投票率は全選挙区で下がります。非常に盛り上がりの少ない選挙ですが、最後までご支援をお願いします」

 11日に岐阜市内で開かれた1区・野田聖子氏(54)の総決起大会。自民党県連の猫田孝県連幹事長は壇上でこう語り、陣営に引き締めを求めた。

 「自民王国」といわれる岐阜県。2012年の衆院選で県内5小選挙区を独占した自民は今回の選挙でも5小選挙区を独占した。

 4区に立候補した維新の党・今井雅人氏(52)が可児市や美濃加茂市などで自民・金子一義氏(71)を上回る票を獲得し、比例代表で復活当選したため、他党に比例復活を許さない「完全勝利」は果たせなかった。

 しかし、5候補とも次点候補を大きく引き離しての当選で、投票当日は開票作業前の午後8時過ぎに全陣営が当選の万歳をした。投票前から結果が透けて見える選挙に有権者の関心は低く、陣営も緩んだ。ある候補は「他党の候補者とは正直、論争にならない」と漏らし選挙戦序盤から勝利を確信していた。結果を見れば、格の違いは明らかだった。

 自公両党は326議席を獲得し、全議席の3分の2を維持した。安倍政権は有権者に信任された形だ。一方、県内には安倍政権に不満を感じる有権者も少なくない。安倍政権を真っ向から批判した共産は今回の選挙で、投票率が過去最低となる中、比例代表の得票を前回より3万票近く伸ばし、得票率も前回の倍に迫る9・91%まで増やし、政権批判票の受け皿になった。

 自民党県連の猫田幹事長も安倍政権の「独り勝ち」に懸念を示す一人だ。「自公で300議席くらいがちょうどいい」と打ち明ける。

 県連は今年9月、猫田幹事長が主導して安倍政権が閣議決定した集団的自衛権の行使容認に異を唱え、解散総選挙にも反対した。勝利から一夜明けた15日、県議会会派の会合でも「政府や執行部に文句を言う以上はこちらもしっかり勉強していく」と語り、政権の行き過ぎには異を唱える姿勢を示した。

 猫田幹事長と野田氏は2005年の郵政選挙を巡って党本部の方針に逆らい、党を離れたことがある。安倍晋三首相は当時、党幹事長代理だった。

 復党後、党総務会長の要職を務めた野田氏は選挙期間中、再三にわたり強調した。「安倍政権を心配する人がいたら『大丈夫。安倍総理にものを申せる野田聖子がいるから』と呼び掛けて。決して暴走はさせない」【道永竜命】

2873チバQ:2014/12/20(土) 16:13:05
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk15010116000c.html
2014衆院選:検証・誰が勝ったのか/上 勝ちきれない自民 農政に住民不安、逆風も 民主伸び率で上回り /新潟
毎日新聞 2014年12月16日 地方版

 衆院選投開票翌日の15日。県庁議会庁舎では自民党県連の党議が開かれ、再選された4人が姿を見せた。明るい表情やこわ張った表情が前夜の結果を語っていた。

 「準備不足、努力不足でご迷惑をかけた。次は圧倒的に勝つ。三度目の正直に向け勝つ」

 わずか102票差で2区を制した細田健一氏は室内の窓ガラスが揺れるほどの声で、あいさつし自らを鼓舞した。

 5〜7日の毎日新聞特別世論調査では、3区は自民の苦戦が予想されていたが、他の区では対立候補をリードする情勢が伝えられていた。しかし結果は1、2、4区で民主候補と接戦の末の勝利だった。

 党県連の星野伊佐夫会長は報道陣に「小選挙区で結果的に五つ、比例代表で(復活し)一つ議席を確保し、これ以上はわがままだ。結果は想定内で成功だと思う」と話した。しかし「当選1期の候補は、後援会作りなど体力的にできあがっていなかったことがはっきりした。今後2〜3年で党と両輪で体制を作らないと」と注文も忘れなかった。ある自民県連幹部は「ここまで追い上げられるとは。及第点とは言い難い」と厳しかった。

 一方の民主党は3区で議席を奪還した。1、2、4区では接戦を演じ比例代表で復活当選した。県内では2議席増えた。県連の市川政広・幹事長代理は、15日の党議で「大健闘だ。みなさんの頑張りで素晴らしい選挙だった」などとあいさつした。

 劣勢とみられていた6区では終盤に追い上げを見せた。落選した梅谷守氏陣営の幹部は前回、義父の筒井信隆氏が獲得した票数に迫る勢いを短期間で見せた点を評価。地元の上越市では前回の筒井氏の得票を上回る結果を見せたことに「健闘した。次につながる」と話した。

    ◇

 比例代表の得票率を見ると、自民は前回比3ポイント増の35・74%だったのに対し、民主は同5ポイント増の25・65%だった。伸び率では民主が自民を上回った。勝ちきれなかった自民と健闘を見せた民主。何が作用したのか。

 先述の自民県連幹部は、農業の比重が高い新潟では米価下落による所得減、農協の改革などで、自民候補に逆風が吹いていたと分析する。さらに後援者への訪問などでの準備不足や戦術面でのまずさを挙げる一方「落選中の民主候補は選挙区をよく回っていた」と話した。

 民主の市川幹事長代理も、農業政策の不満を挙げた。「アベノミクスの恩恵がこない中小企業などの受け皿にもなったのでは」と話す。公示前後には無党派層に浸透していない、とみられていたが、結果的に安倍政権批判票の受け皿となったようだ。

   *  *

 県内から小選挙区・比例代表で過去最多の10人を選出した今回の衆院選を検証する。

2874チバQ:2014/12/20(土) 16:14:48
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk15010100000c.html
2014衆院選:検証・誰が勝ったのか/下 投票率、戦後最低更新 受け皿なくあきらめ 大雪、制度、政治家の質… /新潟
毎日新聞 2014年12月17日 地方版

 雪と寒さに見舞われた14日の衆院選投開票日。争点が見えにくいことや、12日からの大雪などで投票率が低くなることが予想されており、ふたを開けてみれば52・71%。戦後最低だった前回を6ポイント以上も下回った。県選挙管理委員会では、各区の投票状況が送られるにつれて「前回を下回るだろう」という空気が濃厚になっていたという。

 2日後の16日、投票率が46・97%だった1区を抱える新潟市中央区で有権者に尋ねた。中心部の古町を歩いていたフリーターの男性(22)は「仕事のため行かなかった」と答えた。一緒にいた看護師の女性(22)は「雪だったので……」と言葉を濁した。期日前投票もできることを話すと、男性は「消費税率は下げてほしいけど、現実的には厳しいでしょう」。あきらめが垣間見えた。

 なぜ投票率がここまで落ちたのか。民主党県連の幹部は「争点がないうえ冬の選挙で棄権した人も多い」と述べた。一方で共産党県委員会の幹部は「最近の無党派は無関心ではなく託せる政党を探している人たち。政権交代時以外は投票に出なくなってきている気がする」と分析した。

 かつて米カリフォルニア州の投票行動を研究した新潟県立大の藤井誠二准教授(公共選択)によると小選挙区制の場合、「投票する候補者が当選すればうれしい」という「利益」が、争点や候補者情報収集、投票に行く気象条件などの「コスト」を上回れば投票率は上昇するという。今回は「経済問題などが分かりにくく、雪も降って『コスト』が高くなり、下がったのではないか」と分析する。

 しかし低投票率の原因は、選挙制度にもあると指摘する声がある。県内の衆院選投票率の推移をみると、小選挙区制導入前は75%以上を保っていたが、導入後初の1996年衆院選では68・85%に降下。以降は2009年に73・41%に復調したが、一度も75%以上を記録していない。

 自民県連の幹部は「小選挙区制で勝つための選挙に終始するようになり、パフォーマンスに走る政治家が増えた。政治家の質が下がり軽く見られるようになった」と嘆く。中選挙区制時代には、どっしり構え一つの政策に取り組む政治家が多く、期待も高かったという。

 再び古町。「投票は当たり前だが、国会での居眠りを見たら投票に行かなくなるよね」と語った会社経営の男性(70)。「候補者も言いっぱなしでなく、有権者のもとへ歩いて膝をつき合わせて話を聞かなきゃ」

2875名無しさん:2014/12/20(土) 16:59:51
>>2845
議選板元コテらしい古谷経衡も似たようなこと書いてたな
総選挙「唯一の敗者」とは?「次世代の党」壊滅の意味とその分析
http://bylines.news.yahoo.co.jp/furuyatsunehira/20141215-00041509/

2876チバQ:2014/12/21(日) 17:57:15
高知
http://www.kochinews.co.jp/14senkyo/141217senkyo01.htm
(上)圧勝
定数減 重み増す現職

 第2次安倍政権の2年間が問われた第47回衆院選は、自民、公明両党が3分の2を超える議席を獲得した。選挙区1減の2となった高知県内も自民前職2氏が圧勝。一方で、投票率は戦後最低を更新する50・98%まで低下した。新たな区割りで初めて行われた高知県内各党の攻防を振り返る。

 ■「断トツ」

 「断トツで勝って、高知に明るい未来をつくろうではありませんか」

 自民党高知県連が高知1区、2区の陣営合同で選挙を締めくくった13日のマイク納め。高知市の中央公園に中西哲幹事長の声が響いた。

 県土を東西に分けた新しい区割りで旧高知2区、3区の固い支持基盤をそのまま引き継いだ新1区の中谷元、新2区の山本有二の前職2氏。自民党高知県連にとっての焦点は「勝ち方」だった。

 懸念らしい懸念は、準備が遅れた大票田・高知市への対応。「結束と協力」は、旧1区から比例四国に転じた前職、福井照氏を加えた3氏の合言葉だった。福井後援会の献身的な“引き継ぎ”に加え、自民党高知県連幹部は「知名度のある2人。浮動票はむしろ集まりやすかった」。

 選挙区減自体が地域の疲弊を示す高知県。自民党内でも重鎮の部類に入る当選回数を重ねた両氏の政治力、“利益誘導力”も有利に作用したといえる。

 「商店街の整備で経産省につないでくれたのは中谷さん」「この海岸事業は山本さんがいたからこそ」。両氏の個人演説会で自治体議員らがこぞって、そう強調した。

 ただ、自民党高知県連にとって何の懸案も残さなかった選挙ではない。

 福井氏の比例四国転出に伴い、2003年衆院選以降、高知県内の国政選挙や高知県議選で威力を発揮してきた自公選挙協力を部分解消。その結果、公明党の高知県内比例票は約1万3千票減り、自民党高知県本部幹部は「目減りは一定覚悟していたが、ここまでとは…」とうなった。

 石田祝稔氏の7選に支障はなかったものの、公明側にどの程度フラストレーションが残ったか、現時点では測りづらい。

■消極的支持

 安倍政権の政策に対する有権者の視線は必ずしも穏やかではなかった。

 「農家に、いいことがない」。11月下旬、JAグループは自民前職3氏との意見交換で厳しい声を上げた。

 TPP(環太平洋連携協定)対応、円安による燃料・資材の高騰、JA改革…。結果的に「前職の力量と姿勢」を評価して推薦を決めたが、高知県農政会議の西村行雄会長は「自民への農家の不満はたまっている。消極的支持が本音」と話す。

 アベノミクス批判に対して自民党高知県連は、高知県内の雇用や県税収入など好転する指標を訴え、「県民への恩恵はこれから必ず出る」と手形を切った。地方創生の具体策など、たちまち結果が問われる状況に直面する。

 安全保障政策も世論を二分する状況が続く。

 「首相の手法に危機感を持つ方が随分いると肌で感じた」。中谷氏とともに9選を飾った山本氏は、選挙中の印象を率直に話し、こう続けた。

 「首相への誤解があると思う。だが、誤解を解く説明を首相自らができていない。勝って、脇の甘さが加わると、それは大変なことになる」

2877チバQ:2014/12/21(日) 17:57:37
http://www.kochinews.co.jp/14senkyo/141218senkyo01.htm
(中)敗者

「受け皿」の整備急務

 投開票日の12月14日午後8時。テレビの選挙特集番組は、全国で投票が締め切られると同時に自民前職の高知1区中谷元氏と2区山本有二氏の「当選確実」を報じた。いわゆる「ゼロ当確」。高知県内野党勢には屈辱的なシーンだった。

■批判の取り合い

 その2時間半後、幹部ら数人が残った高知市の民主党高知県連。「政権批判票を共産党と取り合う形。受け皿になりきれなかった」。広田一代表はテレビ画面が映し出す1区大石宗、2区武内則男両氏の得票に険しい表情を見せた。

 選挙戦中盤。1区陣営に入った高知県連幹部は「原発、集団的自衛権、環太平洋連携協定(TPP)…。与党と明確に差別化せんと選挙にならん。共産に票が流れるのを指をくわえて見ることになる」と危機感を募らせた。

 しかし、保守層にも支持の広い大石氏と、自治労出身の武内氏の政治信念、個別政策へのスタンスの隔たりは明らかだった。それは、海江田万里代表が口にし続けた党の「ばらばら感」の縮図でもある。

 高知市での10日の合同演説会。地方再生などを熱弁した大石氏に続いて登壇した武内氏は、5分ほどの演説で具体的な政策には触れなかった。2人の違いを浮き立たせないための「配慮」と受け取る党関係者もいた。武内氏は翌日の個人演説会で再び原発再稼働、集団的自衛権への反対姿勢を明確にした。

 短期決戦に加え、「逆風も追い風もない、無風選挙」(高知県連幹部)で、高知県連の地域基盤の弱さも露呈した。自民前職2氏のほぼ半数だった得票は「郡部で踏みとどまり、高知市の浮動票で勝負する戦略」(広田代表)の入り口にも立てていなかったことを物語る。

 目指す社会像を示すための党内論議、地域基盤の強化…。宿題は続く。

■枠内の風?

 風なき選挙に風があったとすれば、共産党の比例四国票の奮闘だった。高知県内票は前回2012年衆院選を2万票上回る約6万2千票。20%を超す得票率で自民党に次ぐ2番手につけた。

 「皆さんのご支援で国会へ送り出してください」。高知市長浜で開かれた2区の新人、谷崎治之氏の個人演説会。比例四国の単独候補、浜川百合子氏の演説DVDの放映が終わると、駆け付けた支持者はスクリーンに向かって拍手を送った。

 比例四国議席を失った2003年以降、共産党は二大政党志向の中で埋没してきた。しかし、昨年参院選では民主党への不信や第三極の失速もあり全国的に「躍進」。党高知県委員会は今回、「手が届く」と意気込んだ。

 短期決戦に、論戦の即戦力として立った谷崎氏と1区の元職、春名直章氏は比例票の掘り起こしに徹した。四国他県で伸びを欠き、議席奪還には及ばなかったが、佐竹峰雄高知県委員長は「普段の支持層以外の受け皿にも一定なった」と分析する。

 ただ、「結果は実力以上」とも。民主党など他の野党が今後「復調」すれば、風が共産党まで届くかどうかは分からない。佐竹委員長は「高知県でもさらに地力が必要。来春の統一地方選で地方議員を増やし、基盤を固めなければ」と総括する。

 「自民1強」は変わらなかった選挙。風は野党の枠内で吹いただけ、ともいえる。高知県内有権者の選択肢確立へ、受け皿の整備が急務になる。

 【写真】演説会と出陣式に臨む=右から=民主党の武内則男、大石宗の両氏と、共産党の浜川百合子、谷崎治之、春名直章の各氏のコラージュ

2878チバQ:2014/12/21(日) 17:58:01
http://www.kochinews.co.jp/14senkyo/141219senkyo01.htm
(下)有権者と政治


「距離感」どう克服

 「人口が減る。だから代表が減る。ゆえに声が届かない。政策が手薄になり、ますます田舎は衰える。負のスパイラルに陥ってはいけない」

 衆院が解散した直後の11月21日午後。尾粼正直・高知県知事は、徳島県との合区案もくすぶる参院選挙制度改革と併せ、高知県内の衆院選挙区が「1票の格差」是正のため1減になったことにあらためて強い懸念を示した。

 高知大学人文学部の上神貴佳准教授は、今衆院選は「1票の価値が東京並みに希釈され、『代理人』が減らされた選挙」と評した。

■「変化ない」

 「選挙カーが来ない、という声を聞いた。有権者に候補の声が届きにくい選挙区制度になった。そこは今後も日常活動を継続していくしかない」

 高知1区、2区とも前職が予想通り圧勝を決めた14日夜、自民党高知県連の中西哲幹事長は勝因分析もそこそこに、より遠ざかる有権者との距離感に不満を口にした。

 新たな区割り下で、1区は有権者の過半数を占める高知市から高知県東端まで、2区も高知市から高知県西端までの広い選挙区になった。郡部の政党関係者は「個人演説会が今回はない。全く熱が入らない」「候補がうちの市に入る時間が半減した」と言い、低調な選挙ムードに拍車を掛けたのは間違いない。

 ただ、選挙が終わった今、「あまり変化は感じない」(高知県内複数の町村長)という声も一方にはある。自民1氏が比例四国に回り、「高知県関係」としては、選挙前と数も顔触れも同じベテラン4氏が当選したためか。

 疲弊が進む高知県。南海トラフ地震対策や「地方創生」…。政治に各事業の“誘導力”を求めざるを得ない現実もある。

 高知市の岡粼誠也市長は「4氏は得意分野をすみ分けている。各省庁との『パイプ』という言い方はしたくないが、枠が減るのは高知県にとって良くない」。高知県幹部の一人は「高知県に必要な施策を引っ張るにはチャンネルが必要。2氏が比例で当選したのは結果オーライだが、比例はいつどうなるか分からない」

 「1減」を本当に実感するのは、政治家の世代交代なり、政治の刷新なり、次の変革が訪れた時なのかもしれない。

■一段上の不信

 高知県内小選挙区の平均投票率は戦後最低を更新する50・98%。高知県内では前回衆院選で全国最低の53・89%、昨年参院選で初の半数割れの49・89%を記録し、代議制民主主義の危機を映し出す。

 要因はいろいろ重なっているだろう。「下馬評でメディアが自民圧勝とあおりすぎた」(自民高知県連の中西幹事長)、「野党の力不足。1票で政治が変わるという意識が働きづらかった」(民主党高知県連の広田一代表)、「突然の解散。大義は何か、探さなければならなかった」(公明党高知県本部の池脇純一代表)―。

 高知県明るい選挙推進協議会の植田通子会長はこんな見方をしている。

 「政権公約を打ち出す選挙が続き、有権者もよりどころにしていた。それが裏切られた。有権者は一つ賢くなった上で、政治不信になっている」

 有権者の半数が沈黙する中で決まっていく国の針路。有権者と政治との「距離感」をどう克服するのか。双方が考えるべき時代に入っている。

【写真】2年ぶりの衆院選。高知県内の投票率はまたも戦後最低を更新した(14日夜、高知市の県民体育館)

2879チバQ:2014/12/21(日) 18:00:20
http://www.kanaloco.jp/article/81631/cms_id/116420
14神奈川衆院選:風なき圧勝〈1〉 攻めの自民盤石 首相の判断支えた菅氏

2014.12.15 03:00:00


テレビ番組に出演後、記者に囲まれ談笑する菅官房長官=14日午後10時すぎ、東京都内


 師走の短期決戦に有権者の関心が高まらない中、県内の18小選挙区でも安定した戦いを進めたのは自民党だった。一方で民主党は2選挙区で勝利したものの、野党は軒並み苦戦を強いられた。

 「国民の皆さんから大きな信任を得た。景気回復への期待の表れだと思う」。7回目の当選を果たした2区の菅義偉官房長官は14日午後10時すぎ、都内で取材に応え、疲れを感じさせない表情で選挙戦を振り返った。

 記者から今後の政権運営を問われると、「自民党は野党を経験して変わった。国民の皆さんと呼吸を合わせながら丁寧に一つずつ前に進めていく」。圧倒的な勝利の重みをかみしめるように表情を引き締めた。

 「大義なき解散」−。11月21日に衆院を解散した安倍晋三首相は、党内外から批判を浴びせられた。あまりの唐突さに自民支持者でさえ困惑した。だが、結果は戦術勝ちだったことを如実に物語っている。早期解散の好機を探る首相の心中を察知し、それを支えた一人が、首相の盟友である菅氏だったとされる。

 解散風が吹き始める前の10月。菅氏は全国小選挙区で民主党の擁立状況などさまざまな情報を集めていた。各種世論調査での同党支持率にも強い関心を示していた。

 見えてきたのは、遅々として進まない候補者擁立作業と民主の政党支持率の低迷。この時期、安倍政権にとっては最重要課題となる消費税率10%引き上げの判断を迫られていた。

 菅氏は確信していた。「もし、首相が消費増税延期やアベノミクスの信を問うために、伝家の宝刀を抜いても勝てる」。民主が擁立し切れず空白区が増えれば、比例代表は有利になるとも認識していた。

 一方、野党は前回2012年衆院選の反省から乱立による共倒れを避けようと、候補者一本化の調整を急ピッチで進めていた。菅氏はこの動きについても周囲に漏らしていた。「政策のすり合わせもない、総選挙のためだけの調整は有権者の支持は得られない」

 今回の選挙で民主は神奈川で半数の選挙区しか候補者を擁立できず、急ごしらえの野党一本化調整も奏功しなかった。比例票も勢いを欠いた。読みはずばり的中した。

 菅氏には「必ず圧勝を」との固い決意があった。09年衆院選。当時の麻生太郎首相が任期満了に近い時期に解散・総選挙を決断したが、大敗し民主に政権を譲り渡した。「追い込まれた形の後手後手の戦いだった」と党内で不満が噴出、自民の選対責任者の一人として、菅氏も厳しい批判にさらされた。

 自民は2年前の衆院選で政権を奪回した。菅氏は内閣の要である官房長官として、今回の戦いに誰よりも執念を燃やした。「先手必勝」を期し、アベノミクスの信を問う戦いを決断した安倍首相を女房役として支え、全国を応援に駆け回った。

 地元に戻った9日、横浜市港南区で開かれた個人演説会。これまで戦った横浜市議選2回、衆院選6回では使わなかった言葉を9回目の選挙で初めて発した。

 「今回は圧倒的に勝たせてください」。何度も繰り返した「圧倒的」という言葉。歴史的な大勝を目指した菅氏の強い思いが込められていた。



 前回に続き安倍・自民党に圧倒的な議席をもたらした今回の衆院選。県内の戦いを検証し、今後の県政界を展望する。

【神奈川新聞】

2880チバQ:2014/12/21(日) 18:00:45
http://www.kanaloco.jp/article/81692/cms_id/116614
14神奈川衆院選:風なき圧勝<2>来春向け手綱緩めず

2014.12.16 03:00:00


比例復活も含め前職全員が当選を決め安堵の表情を浮かべる自民県連の小此木会長(左)と竹内幹事長=15日午前0時50分ごろ、横浜市中区


 じりじりとした時間が過ぎていった。横浜市中区の自民党県連事務所。15日午前0時40分ごろ、8区で敗れた前職の福田峰之氏の比例復活が伝えられると、竹内英明幹事長は大きく息を吐いた後、腰掛けたまま身を折り、手で顔を覆った。ようやく上げた顔はいくぶん目が潤んでいた。

「福ちゃん。良かった」

 県内の17小選挙区に立った前職全員が再び国会に戻ることが決まった瞬間だった。一人も落選させないことが最優先課題だった。各地の党の力を強めるには国会議員をアタマに県議、市町村議員がスクラムを組むことが欠かせないからだ。

 圧勝の喜びもそこそこに、竹内幹事長は携帯電話に耳を当てた。「立て直しが必要だ。これじゃ情けない。やり直しだな」。野党に詰め寄られた陣営関係者らに厳しい言葉をぶつけた。頭はすでに、来春の統一地方選に切り替わっていた。



 自民は小選挙区で立てた17人のうち13人が選挙区で勝利、4人も比例で復活した。14選挙区を制した前回から1議席を取りこぼしたものの、実態は「自民1強」が進んだ。比例代表で県内の自民の得票率は33・97%。2年前の前回に7・64ポイントも上乗せしたのだ。

 選挙戦序盤から圧勝ムードは揺るがなかった。党本部や県連幹部らは接戦区で企業・団体への働きかけも強めた。JAグループの政治団体「県農政推進連盟」が、見合わせていた14、16区の推薦を公示後に追加するなどの動きもあった。

 選挙は終わったが、手綱を緩める気配はない。「どんな風が吹いても最低限の基礎票を出せる組織にしなければ」と竹内幹事長は語る。敗北を喫し民主党政権誕生を許した2009年衆院選のトラウマもある。「小選挙区で敗れたり、詰め寄られたりした候補は何が足りないかがよく分かったと思う。足元を固めることだ。彼らのリベンジは次の衆院選じゃない。4月の統一地方選だ」



 自公で3分の2−。今回、自公の協力関係は県内でもより深まった。「連携の象徴」である6区公明前職の上田勇氏は、自民党の街宣車にも乗った。両党関係が深まる一方で、自民1強への懸念が公明側に少なからずあるのも事実だ。

 「自民党だけ議席が増えて良い政治ができるか」。選挙戦序盤、圧倒的優位と報じられた自民をけん制した山口那津男代表の演説が物議を醸した。翌日、上田氏らが「推薦する自民党候補者を『当選してはまずい』なんて何を言っているんだ」とくぎを刺し、以後は封印された。

 公明が前面に訴える消費税軽減税率の導入は自民党内で慎重論が根強く、憲法改正に関するスタンスも異なる。

 与党圧勝に沸く衆院選から一夜明け、公明の支持母体である創価学会の幹部は「安全保障政策で大勝した自民が突っ走る可能性もある」。同党の地方議員も警戒感を示す。「われわれは9条堅持の立場は揺るがない」

【神奈川新聞】

2881チバQ:2014/12/21(日) 18:01:06
http://www.kanaloco.jp/article/81750/cms_id/116892
14神奈川衆院選:風なき圧勝<3> 党再生の糸口見えず 民主党

2014.12.17 11:59:00


報道番組が伝える衆院選の開票状況を見守る民主県連の金子代表(左)と滝田幹事長(中央)=14日午後8時5分ごろ、横浜市中区


 「有権者の信頼回復への第一歩が、着実に踏み出せた」。衆院選から一夜明けた15日、会見した民主党県連代表の金子洋一参院議員は胸を張った。県内では比例復活の3人を含め5人が当選し、公示前の2人から倍以上に議席を伸ばしたと強調したのだ。

 だが、4カ月後に迫る統一地方選で自らが審判を受ける地方議員からは、シビアな声が相次ぐ。

 「民主党の負のイメージがまだ大きすぎる」「半数を空白区としたことは戦略ミスだ」「政権与党時代の幹部を一掃し、党名を変えてもいい」

 実際、県内18小選挙区で勝てたのは2選挙区のみ。比例得票率では自民が前回比7・64ポイント増の33・97%だったのに対し、民主は16・9%で横ばい(前回16・31%)。「二大政党」の一翼を担った当時の勢いは陰ったままだ。

 



 「支持率は自民4割、民主1割。前回より厳しいと覚悟してほしい」。解散風が吹き始めた11月中旬。東京・永田町、民主党本部の一室。党県連の滝田孝徳幹事長は本部役員から党の厳しい現状を聞かされた。

 「民主が勝負するのは次の次」(馬淵澄夫選対委員長)。党執行部が描いていたのは今回ではなく、次の衆院選で政権交代を目指すシナリオだった。今回は「野党で過半数を目指す」(党選対)戦略で、公認候補を絞り資金も温存。党本部主導で維新の党など野党間の候補者調整を進め、選挙戦に突入した。

 非自民・非共産票を一本化すれば小選挙区で有利に戦えるとの算段だったが、結果的に共産以外の野党が1人に絞られた選挙区でも効果は薄かった。

 例えば元財務相の民主・城島光力氏が返り咲きを狙った10区。出口調査によれば、維新支持層の4割強、次世代支持層の8割は自民候補に流れた。地元の地方議員は「他の野党が出なければ、票が丸々うちに来るなんていう考えは甘い」。 半数の選挙区を空白区にした代償も大きい。比例得票が伸び悩み、横浜、川崎市内では維新の得票が民主を上回る結果となり、「政権の受け皿とならないことを自ら認めてしまった」(自民県連幹部)との印象も与えた。



 15日、未明。結果的に民主は公示前勢力に11議席上積みし、73議席となって野党第1党の座は維持した。だが、海江田万里代表は落選し、辞任を表明。後継選出の動きをめぐり、党内の路線対立が深刻化することへの懸念も出始めている。

 党の再建か、野党再編か−。出口は見えないままだ。

 公示直前に民主入りして12区で野党統一候補として戦い、6度目の比例復活を遂げた阿部知子氏は野党の幅広い結集に期待を寄せる。

 「小選挙区制度は二大政党とペアの制度。より多くの野党が結集し広い受け皿にならないと、本当の民意は拾えない」 

【神奈川新聞】

2882チバQ:2014/12/21(日) 18:01:27
http://www.kanaloco.jp/article/81799/cms_id/117096
14神奈川衆院選:風なき圧勝<4>維新 “恩讐”超えて再編へ

2014.12.18 12:19:00


当選者のボードを前に明るい表情を見せる維新・江田共同代表(中央)=14日深夜、都内のホテル


 与党圧勝の中、公示前からマイナス1の41議席で踏みとどまった維新の党。事前の報道各社の世論調査では公示前勢力の維持は難しいとの観測が多く、共同代表の江田憲司氏は「予想を覆した善戦」と総括した。

 東の拠点と位置付ける神奈川では江田氏が小選挙区の議席を確保。比例南関東でも4議席に手を伸ばし、うち3人を県内勢が占めた。県内の比例得票64万は民主党に匹敵。「もう第三極なんて認識はない。一極を目指す」(維新幹部)と鼻息は荒い。

 長野や兵庫では、若手の前職が小選挙区で自民党候補を退ける金星を挙げ、江田氏は「大組織政党を相手に徒手空拳で戦うわれわれにとって、今後の可能性を感じた選挙だった」。

 だが、与党圧勝を前に、「善戦」の言葉は、かすまざるを得ない。江田氏も自覚する。「これだけの圧勝を許したのは野党のふがいなさだ。野党議員は全員、基本政策を一致させ、自民に代わり得ると国民が認める、一つの固まりになるために行動しないと」

 党の原点は「しがらみなき改革のための再編政党」。民主内の再編勢力などを糾合し、再来年夏の参院選で自公を過半数割れに追い込むシナリオを描く。

 県総支部代表で比例復活を果たした青柳陽一郎氏も投票率が過去最低に落ち込んだ今回の選挙戦を振り返って言う。「大義なき解散だったことが大きいが、自民に対抗する野党の受け皿がなかったのも一因。準備不足はもう通用しない」

 折しも民主では、再編よりも党再生を重視してきた代表の海江田万里氏が落選。維新内には、より再編志向の強い新代表の登場で再編モードの高まりを期待する声がある。

 だが、一筋縄ではいかない事情がある。維新のもう一人の代表・橋下徹大阪市長がかねて、自治労など民主を支援する労働組合を敵視する発言を続けているからだ。

 県内の自治労幹部は維新への拒否反応を隠さない。「仮に、理不尽な公務員批判をして当選した維新と民主が合流するなら、党名が民主のままでも距離を置かざるを得ない」。維新幹部もつぶやく。「誰が民主のリーダーになっても労組に背は向けられないだろう」

 江田氏は16日の会見で、「私も民主の公務員労組依存には批判的な立場」と前置きした上でこう続けた。「働く者の権利、立場を守ることは維新としてもしっかり対応する。私自身、労組との付き合い方を再編の流れの中で考えないといけない」。党の看板政策である公務員を含む「身を切る改革」と、再編の結実という双方のバランスを取るため、苦心する姿が垣間見えた。

 究極の目標である自民1強に対抗するための野党再編の結実はなるか。江田氏は理念、政策の合致とともに必要な要素をこう指摘する。「再編は言うは易し行うは難しだ。結果を見てもらうしかないが、最終的には恩讐を超えて人間の信頼関係を紡ぐことだ」 

【神奈川新聞】

2883チバQ:2014/12/21(日) 18:01:55
http://www.kanaloco.jp/article/81833/cms_id/117274
14神奈川衆院選:風なき圧勝〈5〉護憲勢力、明暗分かれる

2014.12.19 12:10:00


10年ぶりの国政復帰で歓喜に沸く共産党県委員会=14日夜、横浜市神奈川区


 想定外の「ゼロ当確」だった。

 14日午後8時すぎ、横浜市神奈川区の共産党県委員会にどよめきと歓声が上がった。投票締め切り直後、比例区南関東ブロックの畑野君枝氏を含め、前回議席を上回る当確報道が流れたからだ。「10年ぶりの国会です」。駆け付けた畑野氏が目を潤ませ支援者に頭を下げると、特設会場は歓喜の渦に包まれた。

 政権批判の受け皿となった共産は、比例南関東で18年ぶりに3議席を獲得。全国では公示前の倍以上に当たる21議席を固め、議案提案権も得る躍進を遂げた。

 県内の得票は、戦後最低の投票率だったにもかかわらず、小選挙区で前回比約18万票増の50万9271票、比例は約22万票増の47万6309票。比例票は1998年の参院選以来16年ぶりに公明を上回った。

 躍進を支えたのは、全18小選挙区に擁立した組織力と、無党派層や若者を意識した訴えだった。増税批判をはじめ、政党助成金を受けていない点を強調するなど他党批判も展開。「共産党こそ、暴走する安倍政権のブレーキ役という強い期待を感じた」。田母神悟県委員長は、こう総括した。



 「存在感を示すことができず惨敗だった」。共産とは対照的に、党勢衰退に歯止めがかからない現状を浮き彫りにした社民党。比例単独候補として孤軍奮闘した木村栄子氏は唇をかむ。

 県内の組織力低下は顕著だった。初めて小選挙区への公認候補擁立を断念。県連代表の福島瑞穂副党首の県内入りは、わずか3日。政権批判の受け皿とは、ほど遠い状況だった。

 全国では2議席を維持し政党要件(国会議員5人)をぎりぎり保ったものの、県内の比例票は過去最低の7万8392票。「地方議員から立て直さなくては。しっかり総括したい」。県連合幹部は力を込めるが、前途は険しい。

 特定秘密保護法、集団的自衛権、原発再稼働…。国政の主要課題で安倍政権と厳しく対決してきた護憲勢力の共産、社民の両党。ともに「安倍政権の暴走ストップ」を掲げて臨んだ選挙戦だったが、結果は明暗がくっきり分かれた。



 自公が3分の2を維持して幕を閉じた衆院選。共産は躍進したとはいえ、野党内の勢力変動にすぎなかったことも事実だ。「棄権した人が非常に多く、そこまで声を届けられなかった」。田母神氏は力の限界を語り、来春の統一地方選、2016年参院選に向け「市民運動などとの連携を強めたい」と課題を挙げた。

 「信任を得た」とする安倍政権に、護憲勢力や反原発運動の落胆は大きい。九条かながわの会事務局長の岡田尚弁護士は、野党協力が奏功した沖縄を例にこう指摘する。

 「有権者全体からみれば自民の得票率は多くない。市民運動を中心にさまざまな勢力が結集し、共同戦線をつくる取り組みが必要。沖縄でできて本土でできないことはない。今回はスタート地点だ」

 =おわり

【神奈川新聞】

2884チバQ:2014/12/21(日) 18:07:12
下がないけど
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddq041010009000c.html
「大義」の果て:衆院選 師走選挙の結末/上 民主・維新、くすぶる不満
毎日新聞 2014年12月16日 中部朝刊

 ◇候補者調整巡り 統一選に課題残す
 「民主との候補者一本化が大きかった」。衆院選の愛知12区(岡崎市など)で、自民候補を僅差でかわし、初となる選挙区議席を手に入れた維新の党前職の重徳和彦氏(43)は15日未明、岡崎市の事務所内でスタッフに肩車されて喜び、率直に勝因を振り返った。

 その約4時間前、同市内の民主前職、中根康浩氏(52)の事務所に、比例東海ブロックでの当選確実の報が入った。淡々と受け止めた中根氏の姿は、喜びを爆発させた重徳氏とは対照的だった。愛知12区から立候補する準備を進めていた中根氏は、維新との候補者調整で公示前日の今月1日、比例に回ることを余儀なくされた。4回目の当選を決めても「のど元にとげが刺さっている」と、複雑な胸中を語る。

 両党の候補者調整は選挙協力には発展しなかった。重徳氏側は推薦願を中根氏側に出したが、協力は得られず、中根氏陣営の幹部は「そんなことができるわけはない」と語った。中根氏を支援する連合愛知は「地元軽視だ」と民主党本部に抗議する構えだ。維新関係者の間からも「帰る選挙区がなくなるかもしれないのに、積極的な協力は無理だろう」と、中根氏に同情する声が聞かれた。

 三重1区(津市など)でも候補者調整が実現し、維新新人の松田直久氏(60)に一本化された。民主新人は立候補を取りやめ、連合三重は反発して自主投票とした。松田氏は小選挙区で自民候補に大差で敗れ、比例復活でかろうじて初当選した。民主県連幹部は「党として選択肢を示せなかった」と負の側面を指摘する。

 民主は愛知県で連合の底力によって自民から4選挙区を奪い返し、維新も比例復活を含め東海3県の議席を4に増やした。共産も1増の2議席とした。だが、過去最低の投票率からは有権者が戸惑い、政権批判票はさまようしかなかったように映る。議席を減らした自民の愛知県連幹部も「厳しい中、よく戦った」と善戦を強調した。

 維新が勢力を伸ばした地域では、来春の統一地方選への出馬準備をする民主の地方議員らが、自身の選挙への影響を不安視し始めている。名古屋市内の2選挙区で擁立した2人が落選した地域政党「減税日本」代表の河村たかし・名古屋市長は「道は厳しいが、戦い続ける」と統一選にも候補を擁立する姿勢を変えない。野党間の思いはかみ合わぬまま、巨大与党への反攻ののろしは上がりそうにない。

    ◇

 政権の信任を求める形で安倍晋三首相が打って出た暮れの解散総選挙。その結果が今後の東海の政界にどう響くのかを探る。【衆院選取材班】

2885チバQ:2014/12/21(日) 18:10:35
週刊朝日

http://dot.asahi.com/wa/2014121000067.html
ナニワの花嫁、佐藤ゆかりvs.維新の援護はあの“けいたん”

(更新 2014/12/11 07:00)
「これで勝たなかったら、もう11区でうちが候補者を出すのは無理だろう」

 岐阜、東京を経て、大阪11区から出馬となった佐藤ゆかり氏(53)の出陣式。ちょっぴり濃いめのメイクで挨拶するゆかり氏を見ながら、自民党府議は誇らしげにそう口にした。

 11区は小選挙区制が導入されて以来、一度も自民党が勝ったことがない。

 自民党は当初、大阪の人気キャスター、辛坊治郎氏に声をかけて断られ、ゆかり氏を送り込んだが、地元での評判は抜群という。

「ゆかり氏はイメージと逆でドブ板選挙が好き。1時間でも時間があったら回ろうとするんですよ」(同前)

 そんなゆかり氏のライバルは、前回の落選まで5期連続で議席を守っていた民主党の平野博文元官房長官(65)と前職の維新の伊東信久氏(50)だ。三つ巴の大接戦となっている。

「情勢調査ではゆかり氏が頭ひとつ、抜けつつある。その後を平野氏、伊東氏が追いかける展開です」(地元選対関係者)

 2年前の選挙で平野氏に大勝した維新の追い風は向かい風に変わり、伊東氏が初日に巨大ショッピングモール前で行った演説では、立ち止まる人はほぼおらず。街頭でも、チラシを配布するスタッフに「維新は大っ嫌いや」と大声で拒否する高齢者の姿もあった。

 そんな伊東氏の横で、妙に目立っていたのは、なんとあの“LINE騒動”の山本景大阪府議。事情を知る議会関係者はこう話す。

「週刊誌に山本氏の写真を売った、売らないで伊東氏とはぎくしゃくしていた。LINE騒動もあって応援には入らないと思われていた山本府議が急に『伊東氏と手打ちした』と出陣式にやってきて周囲はびっくり。ただ、山本府議を〝交野(地元)の恥〟と言う人もいますが、実は彼は地元活動には熱心で、票も持っている。だから伊東氏も頼らざるをえなかったのでしょう」

 堂々と応援演説をした山本氏を直撃した。

「自民党を落とさないといけない。それだけです」

 もらった名刺にはさすがにLINEの連絡先はなかった。

(本誌・山岡三恵)

※週刊朝日  2014年12月19日号

2886チバQ:2014/12/21(日) 19:32:55
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20141221/201412210917_23962.shtml
進退、年明けに判断 次世代・藤井氏が表明
2014年12月21日09:17
 14日の衆院選で、比例代表東海ブロックで落選した次世代の党の藤井孝男氏(71)=元運輸相=は20日、自身の今後の身の振り方について、次期国政選挙に出馬するかどうかを含め後援会の意見を聞いて年明けに判断する考えを明らかにした。

 美濃加茂市内で同日開かれた後援会連合会の緊急役員会で約150人の役員らに考えを示した。同氏の後援会は小選挙区の岐阜4区の市町村ごとに組織されており、年明け1月10日以降に1カ月ほどかけて順次会合を開く予定で、これを踏まえて最終的に判断をするとした。

 藤井氏は岐阜新聞などの取材に「ずっと衆院と参院でやってきた。再挑戦するなら国政以外にない」とし、現職でなくなったことから党の総務会長、選挙対策委員長の辞任届を提出したことを明らかにした。

2887チバQ:2014/12/23(火) 10:52:12
http://www.shinmai.co.jp/news/20141222/KT141221ATI090003000.php
前衆院議員・宮沢隆仁氏 政治活動を休止
12月22日(月)
 14日投開票された衆院選長野1区に次世代の党公認で出馬し、落選した同党県連会長の宮沢隆仁前衆院議員(59)は21日、政治活動を当面休止し、長野市にある事務所も閉鎖すると明らかにした。取材に対し、4人が争った1区で最下位となった選挙結果を「厳粛に受け止めた。いったん仕切り直す必要がある」と説明。休止の期間や、県内でいずれ政治活動を再開する可能性があるかどうかについては「分からない」と話している。

 宮沢氏は同日、「(衆院選の)結果を受け、ここは一度政治の世界と距離を置き、医師として生計を立てながら尊敬できる政治家の方々とは交流を続け、落ち着いて『政治』を勉強したい」と記した文書を公表。25日に長野市にある党県連と党県第1区支部の事務所を閉め、近く両団体の解散を県選管に届け出る考えも示した。埼玉県越谷市の自宅で、今後の対応などを考えるとしている。

 宮沢氏は長野市出身で脳神経外科医。政治団体大阪維新の会の政治塾に参加し、2012年衆院選で日本維新の会が長野1区に擁立。小選挙区で落選し、比例代表北陸信越ブロックで復活当選した。今年8月、日本維新から分党した次世代の党の結成に参加した。

2888チバQ:2014/12/23(火) 11:09:43
http://mainichi.jp/select/news/20141223k0000m010109000c.html
農協改革:揺れる自民 選挙実動部隊、無視できず
毎日新聞 2014年12月22日 21時26分(最終更新 12月22日 23時02分)
 衆院選で圧勝した自民党で、農協改革を巡る農協との対立が早くも表面化した。来年1月11日投開票の佐賀県知事選で、農協の政治団体「佐賀県農政協議会」は同党推薦の立候補予定者への支援を見送った。全国農業協同組合中央会(JA全中)を「岩盤規制」の象徴と位置付ける安倍晋三首相は、中央会制度の見直しに年明けから着手したい考えだが、農協には選挙の実動部隊の側面もあり、来春の統一地方選を控えた党内は揺れている。

 「(選挙への影響は)かなり出ると思う。あんなに嫌われるとは思わなかった」。佐賀県知事選に自民党推薦で立候補する樋渡啓祐(ひわたし・けいすけ)前武雄市長は22日、党本部で記者団に語った。県農政協議会は「農政そのものが岩盤規制」と首相に同調する樋渡氏を避け、元総務官僚の山口祥義(よしのり)氏を推薦する対抗手段に出た。

 農協改革を成長戦略の目玉の一つに位置付ける首相の意向を踏まえ、自民党は衆院選公約に「農協改革(中央会改革)」と明記しようとした。しかし、党内の族議員を通じて農協側が巻き返し、成文では「農協改革(中央会制度)」に後退した。

 全盛期ほどの力はなくなったものの、なお一定の集票力を持つ農協の政治団体「全国農政連」は衆院選を前に、各地の候補者に対し、農協改革を骨抜きにする政策協定への署名を推薦の条件として突きつけた。あるベテラン議員は「推薦を取り付けるまでに政策協定書を3回書き直した」と明かす。「改革に前向き」だとして農協組織へのポスター掲示を最後まで断られた議員もいたという。農政連が推薦した190人の自民党候補の多くは政策協定に同意した模様だ。

 これに対し、改革推進派の稲田朋美政調会長は16日の講演で、応援演説に行った複数の陣営から「農協改革の話はしないでほしい。話すなら場所を貸さないと言われている」と頼まれたことを暴露。「それ自体がすごくおかしい」と怒りをあらわにした。

 政府は年明けにも農協法改正案の骨子を策定し、与党に提示したうえで、年度末に改革の具体案をまとめる日程を描いてきた。統一地方選を前に「伝統的な支持組織とあまり事を構えてほしくない」(同党地方議員)という声は根強いが、経済官庁幹部は「今さら先送りはあり得ず、農協との全面戦争は避けられない」と語り、年明けから攻防が激しくなるとの見方を示した。【宮島寛】

2889チバQ:2014/12/23(火) 11:28:20
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141222_51035.html
<衆院選>自・民山形 激戦明暗まざまざ


加藤氏(左)、鈴木氏(中央)と並び、笑顔で3議席制覇を報告する遠藤氏
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常任幹事会後の記者会見で、険しい表情で質問を聞く近藤氏(右)
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 自民、民主両党の山形県連は21日、それぞれ支部長・幹事長会議や常任幹事会を開き、東北屈指の大激戦となった衆院選(14日投開票)県内選挙区の戦いを総括した。3議席を独占した自民は高揚感に包まれ、3区の保守分裂による不協和音も「おとがめなし」となった。民主は1人が比例復活するにとどまり、厳しい表情で党再生と県内組織の強化を話し合った。

◎自民/3区分裂余裕の不問
<○選挙区全勝>
 衆院選は全選挙区で自民、民主が激突。自民は1区で遠藤利明氏(64)が7選、2区で鈴木憲和氏(32)が再選を決め、3区は加藤鮎子氏(35)が初陣を飾った。民主は2区の近藤洋介氏(49)が比例東北で復活した。
 自民の会議は山形市の県連会館であり、県連会長の遠藤氏は「これで県政が一つの方向になった。一致結束し責任を果たそう」と笑顔を見せた。
 鈴木氏は米価下落などで近藤氏に7495票差に詰められ「逆風と言える状況だった」と総括。1488票差で無所属の阿部寿一氏(55)を撃破した加藤氏は「党の力で勝てた」と感謝した。
 3区は岸宏一参院議員(山形選挙区)が加藤氏の選対本部長就任を断るなど足並みが乱れた。野川政文幹事長は「政権党として大人の対応をすべきだ」と述べ、問題視しない考えを明らかにした。
 県農政連が加藤氏の推薦を見送ったことも「若干、不本意」(遠藤氏)とするにとどめ、吉村美栄子知事が近藤氏、阿部氏を激励したことは「遺憾」としながらも、知事の陳謝を受け入れた。
 総括は10分余りで終了し、異論は出なかった。遠藤氏は「統一地方選に好影響。勢力拡大につなげたい」と意気込んだ。

◎民主/地力不足組織強化へ
<●比例票は増>
 一方、民主は山形市の大手門パルズで幹事会を開いた。県連会長の近藤氏は「民主党が(反自民の)受け皿になれなかった」とし「責任を強く感じる」とわびた。
 解散当日に候補者を擁立し、大差で敗れた1、3区を「存在感を出すことができなかった」と悔やんだが、「全選挙区に立てたことで、前回よりも比例票を2万票近く伸ばせた」とも強調した。
 近藤氏は党県連の地力不足を認め「地方議員を増やす必要がある。今後の最重要テーマだ」と断言。統一選を前に、厳しい表情を崩さなかった。


2014年12月22日月曜日
関連ページ:山形政治・行政

2890チバQ:2014/12/23(火) 13:09:51
1897 :チバQ:2014/12/23(火) 13:09:05
http://www.sankei.com/politics/news/141222/plt1412220018-n1.html
2014.12.22 21:03

窮地の「生活・小沢氏」野党再編展望描けず 所属4議員で「政党」から陥落 野党再編「民主」難色

ブログに書く5




(1/2ページ)

衆院選で所属国会議員が4人になった生活の党。率いる小沢一郎代表は野党再編に意欲をみせるが…=2日、新潟県魚沼市(宮川浩和撮影)
 小沢一郎代表率いる生活の党は、衆院選の当選者が小沢氏含めわずか2人で、政党要件も失った。それでも野党再編に望みを捨てていない小沢氏だが、政党をつくっては壊してきた言動を、民主党など他の野党は警戒する。過去20年余りで8政党を渡り歩いた「豪腕」が、いよいよ窮地に陥っている。

 小沢氏はかつて自民党幹事長や民主党幹事長を務め400人以上の勢力を率いていた。今や生活は参院2人を含め所属国会議員は4人。政党要件に必要な「国会議員5人」を下回った。

 比例代表の得票率が2%以上あれば政党要件を満たすが、衆院選は1・93%で、昨年の参院選に続き達成できなかった。小沢氏が所属した勢力としては最盛期の100分の1以下に転落し、小沢氏も45年に及ぶ議員生活で実質初めて「政党」以外の所属となった。

 それでも小沢氏は15日の記者会見で「行動をともにする方がいれば考えていきたい」と述べ、「あと1人」の確保に意欲を示した。このままでは生活は来年の政党交付金の対象外だが、年内に所属国会議員が5人になれば4億円程度の交付金が手に入る。そのため、無所属議員らを勧誘する動きもある。

 小沢氏は会見で「政権担当能力のある受け皿をつくるために全力を挙げたい」とも訴え、自民党に対抗できる野党再編、新党結成に意欲を見せた。ただ仮に生活を存続できたとしても、小沢氏がからむ野党再編の実現は難航しそうだ。

 「復党しませんか?」

 衆院解散が確実となった11月中旬。民主党の岡田克也代表代行は名古屋市内のホテルで、小沢氏側近の生活の鈴木克昌幹事長(当時)と極秘に会談し、鈴木氏ら元民主党の生活議員の復党を呼び掛けた。そして岡田氏は間髪入れず、こう続けた。

 「ただし、小沢さんは抜きです」

 民主党時代に消費増税をめぐる党内抗争に火をつけ党を飛び出した小沢氏への警戒心は解けていない。

 「残るのはオレだけでいい。ただ、ひとつ頼みがある。野党再編は必要だ。そのために絶対に民主党で当選してくれ」

 岡田氏との会談翌日、鈴木氏と面会した小沢氏は、そう指示した。他党で野党再編を仕掛ける「先兵」の役割を鈴木氏に期待したようだ。ただ、2年4カ月ぶりに復党した鈴木氏は古巣の雰囲気について「党再生優先の純化路線を志向する勢力の大きさに驚いている。野党再編は簡単ではない」と話す。小沢氏の計画通りに進む保証はない。(内藤慎二)

2891チバQ:2014/12/24(水) 22:26:58
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20141224-OYT1T50057.html?from=ycont_top_txt
新人や返り咲き、思いさまざま…当選議員初登院
2014年12月24日 12時41分

登院板のボタンを押す加藤鮎子氏(24日午前10時35分)=菊政哲也撮影

 特別国会が召集された24日、衆院選で当選を果たした議員が初登院した。

 自民、公明両党の圧勝となった選挙から10日。新人議員や返り咲いたベテラン議員らは、人口減や雇用対策、党の再生など、様々な決意を胸に新たな一歩を踏み出した。

 ◆初の赤じゅうたん

 国会議事堂の正門が午前8時に開くと、待ちかまえていた新人議員らが一礼をし、議事堂に向かった。

 その一人で、佐賀2区で初当選した前佐賀県知事の古川康氏(56)(自民党)は「今日の冷気のように、引き締まった思い」と語った。同県を含め、人口流出などによる様々な弊害に悩む地方は多く、古川氏は「人口減は日本全体の問題。メインの仕事として取り組み、方向性を見いだしたい」と誓った。

 自民党の加藤紘一元幹事長の三女で、山形3区で初当選を果たした加藤鮎子氏(35)(同)は、真っ白なコート姿で登院した。「地域にしっかり根ざしながらも、高く広く視点を持った大木のような政治家を目指したい」と語り、地方創生を重要なテーマとしたほか、2歳児の母親としての経験から、女性の活躍推進や少子化問題に取り組むとした。

 今回選で議席数を8から21に増やし、躍進した共産党。東京12区で敗れ、比例復活で初当選を果たした同党の池内沙織氏(32)は、イメージカラーのスカイブルーのカーディガンを着て初登院した。自らを若者の代表と称し、「若者の安定した雇用の確保、女性が働きながら子育てしやすい社会づくりに力を入れたい」と意気込んだ。

 ◆思いを新たに

 午前6時。国会正門前に最初に駆けつけたのは、新潟1区で再選を果たした自民党の石崎徹氏(30)。前回選の2年前に続く一番乗りで、「選挙では、景気回復の恩恵が地方に届いていないなど様々な声を聞いた。フットワーク軽く頑張りたい」。

2014年12月24日 12時41分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2892チバQ:2014/12/25(木) 00:18:49
山形3区
■鶴岡市 確定
加藤鮎子 自新 39,633
阿部寿一 無前 15,621
長谷川剛 共新 5,750
吉田大成 民新 5,343
佐藤誠 無新 472
投票率:61.61%

■酒田市 確定
阿部寿一 無前 33,218
加藤鮎子 自新 12,890
吉田大成 民新 4,570
長谷川剛 共新 2,458
佐藤誠 無新 330
投票率:60.06%

■新庄市 確定
阿部寿一 無前 7,565
加藤鮎子 自新 7,544
吉田大成 民新 1,985
長谷川剛 共新 760
佐藤誠 無新 112

投票率:59.71%

2893チバQ:2014/12/25(木) 00:50:57
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20141215-OYS1T50032.html?from=sytop_main1
70票差比例復活ならず、惜敗率明暗分ける
2014年12月15日
 比例九州ブロックでは、国政復帰を目指した福岡県の民主党元議員2人が比例復活を巡って明暗を分けた。小選挙区の当選者の得票にどれだけ迫ったかを示す「惜敗率」の差は、わずか0・07ポイントだった。

 福岡9区で自民党候補に敗れたものの、比例復活で2度目の当選を果たした民主党の緒方林太郎さん(41)は15日午前7時から、北九州市八幡西区のJR黒崎駅前に立ち、通勤客らに当選を報告した。

 同県内の民主党候補は前回選に続いて小選挙区で全敗。緒方さんは「1票の重さをこれほど感じた選挙はなかった。涙をのんだ仲間の思いを背負って、国会で論戦したい」と厳しい表情で訴えた。

 前回選に続いて福岡2区で落選した民主党の稲富修二さん(44)は、比例選でも惜敗率で緒方さんに0・07ポイント及ばず、議席を得られなかった。あと70票得票していれば、比例復活の当落が入れ替わっていた。

2014年12月15日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2894チバQ:2014/12/25(木) 21:47:53
http://irorio.jp/agatasei/20141225/191033/
自民比例で初当選した前川恵議員の「分かんない」連発がネットで話題に
県田勢 県田勢
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2014年12月25日 20時13分
2014年12月25日 20時24分
タグ TBS , 前川恵 , 国会 , 比例 , 自民党 , 藤野真紀子 , 衆議院 , 選挙
前川メグ公式サイト 前川メグ公式サイト
10人の新人女性議員
今回の衆議院議員選挙において、自民党の比例東京ブロックで初当選した前川恵衆議院議員に注目が集まっている。

選挙後、初の国会となる24日には、各局のニュースで模様が伝えられた。その中で話題になっているのが、TBSが夕方から放送した「Nスタ」での一幕だ。

新人議員の数が43人と、戦後2番目に少ない数であることを伝えつつ、10人が当選した女性議員に話題を変えた。10人中5人の女性議員が所属している共産党の池内沙織衆議院議員のコメントを放送した後に、前川議員にスポットを当てている。

「分かんない」を繰り返す
最初に記者が「これからどちらに向かわれるんですか?」と尋ねたところ、前川議員は「今から、あの……」と口ごもってしまい、「何と言えば良いんですか?」と自民党スタッフに聞く始末。スタッフは「初登院のため、中央玄関に向かいます」とフォローするが、前川議員は何度か聞き返していた。

国会議事堂前では、初登院の感想を聞かれながら、安倍政権の政策に話題が移る。

アベノミクスについては「国民の皆様が、期待、アベノミクスに対する評価を得たのだと思います」と答えたものの、続いて実質賃金が低下していることを問われると、「それも1つの課題だと思いますが」と答えたところで「どうしよう、分かんない」と笑みを浮かべ、「コメントは控えます」と語った。

また議員定数の削減の話題になると「個人的なことですよね」と前置きして、「私は削減もありだと思います」と答えたが、直後に「あれ、自民党の方針ってどうでしたっけ?」と記者に聞き返している。さらに「分かんない、それはノーコメントです」として「私は食って言う分野で精一杯自分ができることをやっていけたらと思います」と答えるにとどめた。

本職は料理研究家
「食って言う分野で」と語ったように、料理研究家の前川議員は「前川メグ」の名前で執筆活動やテレビ出演などを行っている。

前川議員は比例区の東京ブロックでは26位の順位だったが、自民党大勝の追い風もあり、小選挙区に出馬している議員が多数当選。自民党の獲得議席数は6だったものの、比例順位28位までが当選となったため、前川議員も初当選に至った。

インターネットでは
映像を見たネットユーザーの間では、2005年の第44回衆議院議員選挙で当選、「料亭通いしたい」「BMWを買いたい」などの発言で話題になった杉村太蔵元衆議院議員の再来として盛り上がった。

ただし基本的な政策すら理解していない前川議員と共に、比例区に登録した自民党幹部や、自民党に投票した有権者までもが批判の対象に上がっている。

小泉チルドレンでも
料理研究家の肩書では、杉村元議員と同じく2005年の選挙で当選した藤野真紀子元衆議院議員がいる。

藤野公孝元参議院議員を夫に持つ藤野元議員は、自民党の要請を受けて出馬。小選挙区の愛知4区では落選したものの、比例代表東海ブロックで復活当選し、小泉チルドレンと呼ばれた内の1人なった。

しかし2009年の第45回衆議院議員総選挙では、民主党大勝のあおりを受け、小選挙区で落選すると共に、名簿順位が1位ながらも惜敗率が49%だった比例ブロックでも当選には遠く及ばず、1期限りの議員で終わった。

前川議員の今後の活躍に注目だ。

2895チバQ:2014/12/25(木) 22:08:45
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20141224-OYT1T50116.html
比例選だけ1000人棄権「考えにくい」と市長
2014年12月25日 06時30分
 衆院選で、仙台市青葉区の比例選の投票者数が小選挙区選より約1000人少ない結果となったことについて、奥山恵美子市長は24日の記者会見で「少なくとも年内には(選管に調査結果を)聞きたいと伝えている」と述べた。


 青葉区では小選挙区選と比例選の投票者数に989人の差が生じ、区選管が調査している。奥山市長は「過去の数字と比べて、1000人というのは考えにくい」と話し、1000人近い有権者が比例選だけ投票しなかった可能性は低いとの見方を示した。選管のミスやトラブルについては「報告を受けていないので分かりかねる」とした。

2896チバQ:2014/12/25(木) 22:11:47
http://www.sankei.com/politics/news/141225/plt1412250020-n1.html
2014.12.25 16:08

「相手を叩き潰してあがってきた」 麻生副総理、古賀誠元幹事長との代理戦争勝利に満足

ブログに書く1




 「代理戦争」勝利に満足−。麻生太郎副総理兼財務相は25日の自民党麻生派の例会で、衆院選福岡1区から無所属で立候補して当選し、自民党に追加公認された同派所属の井上貴博氏について「(自民党1回生だった)119人の中でただ1人、無所属で戦って相手を叩き潰してあがってきた」と紹介し、所属議員に「それぞれなんだと思うが、心からおめでとうございました」と述べた。

 福岡1区は井上氏と、古賀誠元幹事長が推した前職が党公認を争い、どちらも無所属で出馬して「代理戦争」といわれた経緯がある。それだけに、感慨もひとしおだったようだ。

2897チバQ:2014/12/27(土) 22:32:07
35 :チバQ :2014/12/27(土) 22:31:21
http://mainichi.jp/select/news/20141227k0000e040214000c.html
山田美樹氏:運動員人身事故、近くで演説 秘書が身分隠す
毎日新聞 2014年12月27日 15時00分(最終更新 12月27日 18時28分)
◇被害男性、一時意識不明 秘書「月曜まで待って」

 衆院選公示期間中の12日、東京1区の自民党、山田美樹氏(40)の運動員が選挙区内で人身事故を起こし、被害者が救急搬送される近くで山田氏ら陣営が街頭演説を行っていたことが毎日新聞の取材で分かった。翌日に被害者の入院先を訪ねてきた秘書が、応対した親族に「(投開票後の)月曜まで待ってくれ」などと言って身分を明かさなかったことも判明。被害者側は「非常識だ」と批判しており、山田氏の事務所は取材に対し、山田氏本人に事故をすぐ報告すべきだったなどと釈明している。

 警視庁神田署などによると、事故は12日午後1時半ごろ、東京都千代田区神田神保町2の神保町交差点そばで発生。道路左側に止めた車の右後部ドアを運動員の30代男性が開けたところ、後ろから来た都内の印刷関連会社に勤務する60代男性のバイクと接触した。男性は転倒して一時意識不明となり、搬送先で外傷性くも膜下出血と診断されて2週間以上入院した。半年間の通院が必要で運転もできない状態だという。

2898チバQ:2014/12/27(土) 22:32:30
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141227_13026.html
<衆院選>遊説中に人助け


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 ◇…衆院選で宮城3区に出馬して落選した民主党元議員の橋本清仁さん(43)が、岩沼市消防本部から感謝状を贈られた。

 ◇…12月8日、岩沼市内を遊説中に事故車両に遭遇。選車を飛び降り、横転した車の中の女性3人を救出した。迅速な行動が実って3人とも軽傷で済んだという。

 ◇…「力になれて良かった」と、選挙戦さなかの救出劇を笑顔で振り返る橋本さん。本当に欲しかったのは当選証書、という複雑な思いは胸の奥に押し込んだ。(岩沼)

2899チバQ:2014/12/27(土) 22:33:35
>>2895
http://www.yomiuri.co.jp/local/miyagi/news/20141226-OYTNT50296.html
青葉区選管 白票水増し 衆院選投票差
2014年12月27日
 今月の衆院選で、仙台市青葉区の比例選と小選挙区選の投票者数に大差が生じた問題で、区選挙管理委員会は26日、担当職員の集計ミスに加え、白票の水増し処理があったと発表した。区選管は、公職選挙法違反(投票増減)に当たる可能性があるとしており、公明正大が求められる選挙事務への信頼を傷つける結果となった。


 「あってはならないこと。市民の信頼を裏切り、大変申し訳ない」。区選管幹部らはこの日、市役所で記者会見し、謝罪した。奥山恵美子市長も「選挙の信用のみならず、市政に対する信頼を大きく損ねる」とのコメントを出した。

 区選管によると、ミスは開票所で、小選挙区選の投票者数を端末に入力する際に起きた。担当職員の2人が、不在者投票と点字投票の人数を二重に計上したという。

 開票作業の結果、集計担当の50歳代の男性職員が、既に発表されていた確定投票者数と、実際の投票数に976票の差があることに気づいた。しかし、原因が分からなかったため、上司の課長の了承を得て、968票を白票、残る8票を持ち帰り票として処理した。この職員は「原因をなかなかつかめず、ある程度の時点で、とにかく結果を確定させないといけないと思った」などと話しているという。

 区選管は、比例選と小選挙区選の投票者数に大差が生じたことに対する読売新聞の取材を受け、17日から調査を開始。この課長は調査を指揮する立場で、17日と24日の取材には「ミスの報告はないが、できる限り調査を進めたい」と話していた。25日になって選管に水増し処理を認めたという。課長と集計担当職員の行為は、公選法違反に当たる可能性があり、県警は捜査する方針だ。市は同日から2人を自宅待機とした。

 区選管は開票結果への影響はないとしているが、担当者の判断一つで、存在しない票を1000票近くも水増しできる実態が明らかになった。来年には仙台市議選や県議選なども控えており、再発防止の徹底が求められそうだ。

2014年12月27日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2900名無しさん:2014/12/27(土) 22:36:17
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141227ddlk07010058000c.html
衆院選:開票ミス 「票捜す指示が不明確」と指摘−−福島市選管 /福島
毎日新聞 2014年12月27日 地方版

 衆院選福島1区で福島市選管が「持ち帰り票」と処理していた投票用紙80票が投開票日から2日後に開票所で見つかったミスで、市選管は26日、「票を捜す指示が明確でなかったため、かごなど会場内の捜索が行われなかった」などとする調査結果を発表した。菅野昭義委員長は責任を取って25日付で辞職届を提出、承認された。関係職員については1月上旬にも処分を決定する予定。

 市選管によると、投開票日の14日午後10時ごろ、投票総数が投票者数より80票少ないことが判明。開票本部の男性職員2人が捜したが、分類・点検が済んでいない「未分類票」を含めた捜索の指示とは受け取らず、開票台上にある分類・点検済みの「未集計票」の有無しか確認しなかった。

 捜索を指示した本田和主事務局長は「明確にどこを捜してほしいという指示は出していなかった。かごの中など未分類票の捜索もしたと思い込んでいた」と述べ、ミスの根本原因を「事前に配布している提要(マニュアル)を読まずに業務にあたった職員もいるなど、選挙に対する危機感、緊張感が足りなかった」と結論づけた。【横田香奈】

2901チバQ:2014/12/30(火) 13:19:59
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141229_11013.html
<衆院選>民主再建、共闘が糸口 県連総括


衆院選を総括した常任幹事会であいさつする安住代表(中央)=20日、仙台市青葉区の仙台ビジネスホテル

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 今月に行われた衆院選の県内6小選挙区で、自民党に完敗した民主党県連が戦略の再構築を迫られている。仙台市内で維新の党と共闘を図った「宮城方式」は結果として実らなかったが、議席奪還に向けた糸口にはなったようだ。次期衆院選の候補者となる支部長選定の作業も急務だ。
 民主は今回、小選挙区の勝利が宮城5区で7選を果たした安住淳県連代表(52)にとどまり、1勝5敗に沈んだ。1区の郡和子氏(57)が比例東北で4選し、結果は2012年の前回と全く同じだった。
 県連は初めて2区で擁立を見送り、前回1区で比例復活した維新前議員の林宙紀氏(37)に国替えを要請。郡氏とすみ分けを成立させ、林氏は5人が乱立した2区で約6万票の次点と健闘した。
 県連は20日に常任幹事会を開き、選挙戦を総括。記者会見した安住氏は「宮城方式は結果的に正しい選択だった。民主支持層の票がかなり林氏に動いた」と強調した。
 県連推薦をした林氏については「できればわれわれの手で育て、次も勝負してもらいたい」と語り、引き続き2区を林氏に譲る考えを示唆した。
 林氏の国替えで1区は自民との事実上の一騎打ちの環境が整ったが、自民前議員に約1万2000票離された。郡氏は最終盤で追い上げ、比例復活で滑り込んだ。
 候補者調整を選んだ安住氏の判断に対し、県連内には「2区も主戦論で行くべきだ」という意見もある。郡氏選対の幹部は「1、2区に候補をそろえ、両陣営が連動して初めて仙台での集票が機能する。今回は難しかった」と明かす。
 民主の主要な支援組織である連合宮城は、政策や政治姿勢が異なる維新に対し組織的に動くことができなかった。2区では民主の比例票が維新を下回るなど、代償も大きかった。
 いずれも元議員を立てた3、4、6区では、自民がこの2年間で地盤をより強固に築き上げたことも分かった。県連によると、支部長の選定は新執行部の下で党大会が開かれる来年2月以降になる見通し。
 「内容の良くなかった選挙区は見直さなければならない」と安住氏は語る。今回、2、4、6区では支部長空白のまま解散を迎えた教訓を、次に生かせるかどうか現時点では不透明だ。

2902チバQ:2015/01/05(月) 21:50:26
http://www.asahi.com/articles/ASH156CZ7H15UHNB00Q.html
買収容疑で群馬・伊勢崎市議逮捕 維新の石関議員陣営
2015年1月5日21時11分

 昨年12月14日投開票の衆院選群馬2区で落選、比例区北関東ブロックで復活当選した維新の党の石関貴史氏(42)の選挙運動をめぐり、運動員に報酬を支払ったとして群馬県警は5日、石関氏の元秘書で同県伊勢崎市議の山越清彦容疑者(43)を公職選挙法違反(買収)の容疑で逮捕し、発表した。県警は認否を明かしていない。

 県警捜査2課によると、山越容疑者は昨年12月上旬、石関氏陣営の運動員とされる伊勢崎市の会社役員本木博幸容疑者(49)=5日に公選法違反容疑(買収)で再逮捕=に選挙運動で使う看板の掲示を頼み、その報酬として現金51万4800円を渡した疑いがある。

 県警は5日夜、伊勢崎市内にある石関氏の事務所など関係先を家宅捜索するなど、容疑の裏付けを進めている。

 山越容疑者は2005年9月から10年4月まで石関氏の秘書を務めた。10年4月の伊勢崎市議選で初当選し、現在2期目。

 県警は昨年12月16日、本木容疑者ら3人を同法違反容疑で逮捕。捜査関係者によると、うち複数が山越容疑者の関与を供述したため、今月5日朝から山越容疑者に事情を聴いていた。本木容疑者以外の2人は昨年12月末に処分保留で釈放された。

2903チバQ:2015/01/05(月) 22:13:32
>>2857あたり 民主党南関東比例復活争い

神山洋介 〈元〉松下政経塾生 元 神奈川17区 67.310%
=========当落線===============
谷田川元 〈元〉千葉県議 元 千葉10区 67.301%
若井康彦 〈元〉国交政務官 前 千葉13区 67.216%
生方幸夫 〈元〉環境副大臣 前 千葉6区 65.298%

2904チバQ:2015/01/05(月) 22:18:57
広島6区
■三原市
亀井静香 14370
小島敏文 15276
■尾道市
亀井静香 27841
小島敏文 22889
■府中市
亀井静香  9710
小島敏文  7955
■三次市
亀井静香 16641
小島敏文  7663
■庄原市
亀井静香 15969
小島敏文  3904
■町村計
亀井静香  5865
小島敏文  7807

2905チバQ:2015/01/06(火) 19:26:19
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150106-OYT1T50102.html
元秘書逮捕の維新・石関氏、党選対委員長を辞任
2015年01月06日 18時35分
 維新の党の石関貴史衆院議員(比例北関東ブロック)は6日、昨年12月の衆院選に関し元秘書が公職選挙法違反(買収)の疑いで逮捕されたことを受け、党選挙対策委員長を辞任した。


 松野幹事長が6日、国会内で記者団に明らかにした。

 松野氏によると、石関氏から同日、電話で「迷惑をかけたので、選対委員長の職は辞退したい」と申し出があり、了承したという。松野氏は「捜査を見守りたい。石関氏自身の関与があるのかないのかを見極めたい」と述べた。

2906チバQ:2015/01/07(水) 04:07:30
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015010700018
升田議員陣営の2人逮捕=運動員に報酬、買収容疑−青森県警


 昨年12月の衆院選で、運動員に不法な報酬を支払ったとして、青森県警捜査2課と青森署などは6日、公選法違反(買収)の疑いで、青森1区から立候補し、比例代表で復活当選した升田世喜男氏(57)=維新の党=陣営の五所川原市金木町蒔田、農業吉田俊逸容疑者(64)ら2人を逮捕した。いずれも大筋で容疑を認めているという。
 逮捕容疑は昨年12月14日ごろ、運動員十数人に対し、青森市内で升田氏への投票を呼び掛ける電話をかけさせ、報酬として現金計数十万円を支払った疑い。
 同課などは資金の出所を調べるとともに、現金を受け取った関係者らからも事情を聴くなどして捜査を進めている。
 升田氏は青森1区で自民党候補に約3800票の小差で敗れたが、比例代表東北ブロックで復活当選した。(2015/01/07-01:09)

2907チバQ:2015/01/07(水) 17:21:40
http://www.sankei.com/west/news/150107/wst1501070044-n1.html
2015.1.7 14:35

「選挙関連の人件費に」関係者 自民支部からの組対費 否定の声も





 大西宏幸衆院議員(47)=比例近畿=から組織対策費を受け取った元議員の関係者は「選挙関連で受け取ったと理解している。お手伝いしてもらった人の人件費などに支出した」と証言した。

 ある議員は衆院選直前で特に法令違反に注意すべき時期だったため、「選挙前に現金を受け取って大丈夫なのか」と尋ねたところ、大西氏は「政治資金収支報告書に計上するので問題はない」と答えたという。

 組対費が不透明な形で大西氏側の選挙費用に流用されていれば、政治資金規正法だけでなく、選挙資金の収支報告を義務付ける公職選挙法に抵触する可能性も出てくる。別の議員は組対費の受領目的について「弱い地区の党の組織を強化するための費用であり、選挙のためではない」と否定したが、使途は明言しなかった。

 一方、大西氏側は組対費を議員ら個人に支出したとしていたが、議員側は自らの政治団体の収入として計上するなどの“ミス”も複数見つかった。大西氏側と異なる日付で政治団体の収入として収支報告書に計上した議員は「詳細は記憶にないが、必要なら収支報告書を訂正する」と話した。

2908チバQ:2015/01/07(水) 17:23:32
もう古い記事だけど
http://www.mutusinpou.co.jp/index.php?cat=110
'14衆院選青森 底流
2014/12/16 火曜日



 第47回衆院選で本県小選挙区は自民が前回に続いて議席を独占し、民主と連携した維新が比例で初議席を獲得した。選挙戦を振り返るとともに各党がどのように受け止めたかを取材した。
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自民=上



1区での当選確実に沸く自民党関係者=14日
 「急な選挙だったが、各候補者が必死に戦い、地方という観点から精いっぱいの訴えをさせてもらった。4選挙区で勝たせてもらったという重み、責任を(前回衆院選からの)2年間以上に背負っていかなければならない」。衆院選から一夜明けた15日、自民党県連の大島理森会長は八戸市内で記者会見を開き、再び議席を独占した本県小選挙区の結果を振り返った。
 今回の衆院選は安倍政権の経済政策「アベノミクス」の是非が最大の争点となったが、これまでの「郵政」「政権交代」などと違い、風が吹かない「無風選挙」。選挙公示前から盤石の組織力を誇る自民の優勢が報じられ続けた。
 こうした中、党県連は津島淳氏が2期目を目指した1区を最重要視。5候補が乱立した前回とは違い、民主党と維新の党など野党連携による「事実上の一騎打ち」となり、党県連は三村申吾知事、2区の江渡聡徳氏を投入するなど総力を挙げて議席死守を図った。
 投票率が低ければ強固な組織力が際立つはずが、結果は約4000票差という薄氷を踏む勝利。相手候補に比例復活も許し、津島氏は「野党共闘が脅威になり得るという認識は持たなければならない」と今後に危機感を募らせた。
 党県連の神山久志幹事長は1区の勝因について「優勢が報じられる中で必死に引き締めを図った結果」と分析する一方、「風によって有権者が振り子のように揺れる選挙はなくなっていく。国民にとって耳が痛い話でも届けなければならない。300議席を獲得した与党だからこそ、しっかりと説明していくことが必要」と気を引き締めた。
 津島氏も組織力が機能したことを勝因の一つに挙げながら「従来の組織戦は通用しなくなってきている」と指摘。選挙戦における人の集まり、運動の濃さが票につながっていないのは確かで、「候補者が組織、団体の構成員一人ひとりにどれだけアプローチできるかが重要になっていく」との認識を示した。
 全小選挙区を制し、来年予定の地方統一選、県知事選に向けて弾みをつけた党県連だが1区だけなく3区でも民主候補に約1万票差まで詰められるなど不安材料は残した。
 大島会長は過去最低となった投票率を例に挙げながら「事実を謙虚に受け止めなければならない。声なき声が何を考えているかを政治家として推察しつつ、一歩一歩進まなければならない」と政権与党としての方向性を示した。
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2909チバQ:2015/01/07(水) 17:23:46
非自民=下・完
2014/12/17 水曜日



選挙戦終盤、升田氏(右から2人目)の応援に駆け付け、非自民の連携をアピールした(左から)田名部代表、連合青森の内村隆志会長=12日、青森市内
 自民党1強体制の切り崩しを狙い、「非自民勢力の結集」を合言葉に共闘した民主党、維新の党、社民党の県内野党3党。事実上の候補1本化を実現し、1区で敗れた維新の升田世喜男氏が比例復活で一矢報いたものの、連携の効果は広がりを欠いた。公示直前、政策の不一致点を抱えての連携合意は有権者の目に「選挙目当て」とも映りかねず、短期決戦の中では連携の意義を浸透させる時間も不足していた。野党陣営からは「非自民の民意の受け皿たる信頼感を得られなかった」と悔やむ言葉が漏れた。
 「十分な準備が整わないまま、自民の組織力に押し切られた」。4区で落選した民主の山内崇氏は、県連幹事長として振り返る。
 「想定外」の選挙とはいえ、野党には当初、期待感もあった。アベノミクスの恩恵が地方に届かないことや今年の米価下落に伴い、政府・与党への不満の高まりを感じていたからだ。しかし連携は認知度不足に加え、原子力や環太平洋連携協定(TPP)、安全保障などの政策で統一方針を示せなかったこともあり、「急ごしらえ」との印象が先行。自民への批判票や無党派を取り込む「受け皿」としての役割を十分に果たせなかった。
 2年前の前回衆院選で国政の全議席を失って以降、反転攻勢をとれずにいる民主県連は今回、1、2区の候補擁立を断念し、1区では支持団体の連合青森とともに升田氏を「推薦並み」に支援。党所属県議や連合幹部らが積極的に応援演説に立ち、結束をアピールした。
 升田氏は当選後「連携なくしてこの議席はない。野党統一の勝利だ」と、真っ先に民主と連合、社民への配慮を口にした。これまで全県的な組織がない点が弱みだっただけに、陣営は「自民と戦えるムードを盛り上げてくれた」と感謝する。
 ただ、1区以外への波及は限定的で、民主陣営は「野党候補の乱立が避けられた効果は高い」と認めつつ「3、4区ではそれ以外の影響はあまりなかった」と冷静だ。「維新の議席獲得で一つの結果は出た。今後は国会での連携などしっかりした形を見せ、有権者の信頼を勝ち得ることが大事」と強調する。
 民主にとって、次の正念場は来春の統一地方選。田名部定男県連代表は「消極的な自民支持はそう長く続かない」と見越している。
 社民は官公労と対立する維新本部への党内の抵抗感が激しく、維新への表立った支援を行わないなど、協力には最後まで温度差があった。斎藤憲雄県連幹事長は「地方選でどれだけ協力できるかは未知数。知事選は原発など不一致課題があり難しいと思う」と話し、今後の連携維持について明言を避けた。
 共産党は、県内全選挙区で前回選から得票率を伸ばした。畑中孝之県委員長は「大きな前進」と評価し、地方選でのさらなる躍進に照準を定めている。

2910チバQ:2015/01/07(水) 17:31:10
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150107ddlk10040211000c.html
公選法違反:陣営での立場が焦点 連座制対象か 買収容疑、元秘書送検 /群馬
毎日新聞 2015年01月07日 地方版

 昨年12月の衆院選を巡る石関貴史氏陣営の公選法違反事件で、県警は6日、公選法違反(運動員買収)容疑で逮捕した石関氏の元秘書で伊勢崎市議の山越清彦容疑者(43)を前橋地検に送検した。石関氏は同日、維新の党の選対委員長を引責辞任した。公選法は選挙運動に使える宣伝物に一定の制限を設け、報酬を支払える対象者も限定している。山越容疑者が陣営内で責任ある立場だった場合、「連座制」で候補者の当選が無効になる可能性があり、県警は山越容疑者の立場を慎重に調べている。

 山越容疑者の逮捕容疑は、衆院選公示後の12月上旬、市内の看板製作業、本木博幸容疑者(49)に看板百数十枚の製作と設置を依頼し、現金約50万円を渡したとしている。看板は12月7日にアントニオ猪木参院議員を招いて石関氏を応援する集会を告知するためのもので、現金は看板製作費と設置作業に関わった3人の報酬になったとみられる。県警は容疑者の認否について明らかにしていない。

 ◆「運動員買収」とは

 公選法は有権者に金品を渡して買収する行為だけでなく、「選挙運動員」の金銭授受も禁じている。選挙運動は無償ボランティアが原則だからだ。しかし、演説会の設営や撤去、運転手など、単純作業を担う人は「労務者」とみなされ、報酬を支払える。県選管は「選管が用意した掲示場にポスターを貼るだけなら労務者。一方、ビラ配布は有権者と直接関わる行為で、看板設置も場所の選定を含めて選挙運動になる」と説明する。本木容疑者と看板を設置したとされる2人の男性は同容疑で逮捕後、処分保留で釈放された。「指示された場所に看板を設置するだけなら単純な労務ともとれるし、選挙運動となるかは個別の判断になる」という。

 ◆「連座制」とは

 候補者本人が選挙違反に直接関与していなくても、陣営の中心人物が悪質な選挙違反で有罪が確定すれば、「連座制」で失職する可能性が生じる。当選無効だけでなく、5年間は同じ選挙区から立候補できなくなる。

 連座制の対象となるのは、親族や秘書のほか、選挙運動全体を取り仕切る「総括主宰者」、選挙区内の一定の地域の責任者である「地域主宰者」、お金の出し入れを担当する「出納責任者」ら。選挙運動を計画立案したり指揮したりした「組織的選挙運動管理者」も対象で、禁錮以上の刑が確定すれば連座制が適用される。石関氏陣営で山越容疑者が該当するかどうかは、肩書ではなく実際の運動内容で判断されることになる。このため、県警は山越容疑者が果たした役割を慎重に調べる方針。【尾崎修二】

2911チバQ:2015/01/08(木) 12:43:54
>>2910
石関が辞職した場合は、
青柳仁士@埼玉9が繰り上げですね

2912林家ばら蔵:2015/01/08(木) 20:06:56
>>2906
升田氏も辞職した場合、林宙紀氏が繰り上げですよ。
維新の党も踏んだり蹴ったりでしょうか?升田も石関も運動員による選挙違反ですから…。

2913チバQ:2015/01/08(木) 23:30:21
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150108ddlk02040137000c.html
公選法違反:升田氏運動員逮捕 陣営「寝耳に水」 12月衆院選 関係先に家宅捜索 /青森
毎日新聞 2015年01月08日 地方版

 昨年12月の衆院選で青森1区から立候補し比例復活当選した升田世喜男氏=維新=の運動員2人が6日逮捕された公職選挙法違反事件。毎日新聞の取材に対し陣営は「寝耳に水」と、組織ぐるみの関与を否定。実態解明のため県警は7日夕、青森市の升田氏の事務所など同市や五所川原市の関係先数カ所に家宅捜索に入った。【石灘早紀、佐藤裕太】

 県警が6日、公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕したのは、五所川原市金木町、農業、吉田俊逸容疑者(64)と、青森市三内、無職、渡辺美津江容疑者(50)。容疑は昨年12月14日投開票の衆院選で、有権者に電話をかけて升田氏に投票を呼びかける選挙運動をしたことや、今後も投票を呼びかける選挙運動をすることの報酬として、選挙運動者十数人に、現金合計数十万円を支払ったとしている。2人とも大筋で容疑を認めているという。

 吉田容疑者は2012年12月の衆院選で、升田氏の選対本部の事務局長を務めていた。関係者によると、渡辺容疑者も選対幹部を務めていたという。ただ今回の選挙戦では、2人とも選対の役職には就いていなかった。

 捜査関係者によると、両容疑者から依頼を受けた運動者は約30人で、選挙事務所近くのプレハブから有権者に投票を依頼する電話をかけていたという。時給750円だった。電話による投票依頼自体は問題ないが、報酬を支払ったり、支払う約束をしたりすると違法になる。

 升田事務所は7日「深刻かつ重大に受け止めている。推移を見守り、適切に対応する」とのコメントを発表。陣営幹部は「升田本人も、秘書も選対幹部も知らなかった」と組織的な関与を否定した。

 升田氏は青森1区で自民候補に約3800票差で敗れたものの、比例東北ブロックで復活当選した。

 県警は8日、両容疑者を青森地検に送検する方針。

2914チバQ:2015/01/08(木) 23:39:21
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201501/20150108_23023.html
<升田氏派選挙違反>青森と五所川原に拠点


升田氏の後援会事務所に家宅捜索に入る捜査員=7日午後6時20分ごろ、青森市浜田玉川
拡大写真
 昨年12月の衆院選で青森1区から出馬し、比例東北で復活当選した升田世喜男氏(維新)派の選挙違反事件で、青森県警に6日に逮捕された運動員の農業吉田俊逸(64)=五所川原市金木町=、無職渡辺美津江(50)=青森市三内=の両容疑者による電話作戦は、青森市と五所川原市の2拠点で行われていたことが7日、関係者への取材で分かった。
 関係者によると、青森市に20台、五所川原市に10台の電話機を設置して実施した。電話作戦に携わったのは、昨年12月2日の公示前に両容疑者らの知り合いを中心に集まった女性約50人。女性らは1人当たり3〜5時間のパート形式で、時給約750円で升田氏への投票を呼び掛ける電話をしていたという。
 青森市では、法定ビラへのシール貼りなどに使うため、升田氏陣営が選挙事務所近くに設置したプレハブの一角を借りて実施。主に、電話帳を利用していた。女性らには5人分の有権者名を記載できる「紹介カード」を渡して、署名も集めてもらったという。
 県警は7日、青森市浜田玉川にある升田氏の後援会事務所を家宅捜索した。
 升田氏の事務所は「深刻かつ重大に受け止めている。捜査の推移を見守り、適切に対応する」とのコメントを出した。

2915チバQ:2015/01/08(木) 23:48:03
http://www.yomiuri.co.jp/local/aomori/news/20150107-OYTNT50165.html
升田氏陣営2人逮捕 連座制適用が焦点に
2015年01月08日

升田議員の事務所の捜索に入る捜査員ら(7日午後6時15分、青森市浜田で)

 昨年12月の衆院選の比例東北ブロックで復活当選した維新の党の升田世喜男衆院議員(57)の選挙運動員が、違法な報酬を支払って別の運動員に選挙活動をさせた疑いが強まったとして、県警は6日夜、いずれも運動員で農業吉田俊逸しゅんいつ(64)(五所川原市)、無職渡辺美津江(50)(青森市)の両容疑者を公職選挙法違反(買収)の疑いで逮捕した。

 県選挙管理委員会によると、吉田容疑者は、升田氏が立候補した過去4回の国政選挙で連座制適用の対象となる出納責任者を務めた。今回の衆院選では別の男性が出納責任者だったが、県警は同制度適用の可否を判断するため、両容疑者の役割を調べている。

 発表などによると、両容疑者は今回の衆院選に際し、運動員十数人に升田氏への投票を依頼する電話をかけさせるなどし、現金数十万円の報酬を支払った疑い。いずれも事実関係を大筋で認めているという。

 捜査関係者によると、両容疑者は、青森市内の升田氏の選対事務所の近くにプレハブ小屋を設置し、約30人を動員して有権者に電話をかけさせていたとみられる。県警は12月14日の投開票日直後から運動員らへの事情聴取を続けていた。

 吉田容疑者は旧金木町(現五所川原市)の町議や助役を歴任。県政界関係者によると、升田氏が県議時代から付き合いが深く、陣営の中核的な存在だったという。

 升田氏は両容疑者の逮捕を受け、7日未明に「事実関係を調査中。捜査の推移を見守り、適切に対応する」とのコメントを発表した。県警は7日午後に関係先を捜索。青森市浜田の升田氏の事務所には午後6時過ぎ、段ボール箱を携えた約10人の捜査員が入った。

2916チバQ:2015/01/09(金) 07:56:54
http://www.sankei.com/region/news/150109/rgn1501090015-n1.html
2015.1.9 07:04

自民、毎日新聞に抗議 秋田版、衆院選コラム「事実誤認」





 毎日新聞秋田版に掲載された衆院選の結果をめぐるコラムに事実誤認が多いとして、自民党県連が同社秋田支局に抗議文を送っていたことが8日、分かった。

 コラムは衆院選直後の昨年12月19日付に掲載された。秋田1区の自民党、冨樫博之氏の当選の様子を「テカテカ光った自民党県連の幹部、オヤジたちの顔だ。当選が決まり、『ありがとう』と言ってはバンザイをし、カメラの前に居並び、乾杯までしている。めでたい、うれしいという無邪気さはどこから来るのか」などと記述。冨樫氏が支援者に囲まれて乾杯している写真が掲載されているが、冨樫氏の周りに写っているのは秋田市の穂積志市長や保守系市議、後援会長らで、自民党県連幹部はいなかった。

 コラムはさらに「そもそも選挙が仕事で、その後の仕事はそれなりというのであれば、無邪気な喜びも納得がいく」と冨樫氏を批判している。

 抗議文は鈴木洋一副会長名で出され、日銀の12月の企業短期経済観測調査(短観)が投開票翌日に発表されたことを「政権による日程調整なのか」とする記述など計7カ所について、根拠を文書で回答するとともに紙面に訂正記事を掲載するよう求めている。

 毎日新聞秋田支局の中尾卓英支局長は「まず鈴木副会長と面会して抗議の趣旨を伺った上で、対応を考えたい」と話している。

2917チバQ:2015/01/09(金) 19:37:14
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201501/20150109_51030.html
「溝なし」演出? 自民・山形 加藤鮎氏と岸氏


乾杯後、同じテーブルの岸氏にお酌をする加藤氏=7日夜、新庄市
拡大写真
 新庄市内で7日夜、地元青年会議所の新年会があり、自民党の岸宏一参院議員(74)=山形選挙区=と、昨年12月の衆院選の山形3区で初当選した加藤鮎子氏(35)が顔をそろえた。同区が大激戦となった衆院選で、岸氏は加藤氏の選対本部長就任要請を断った経緯があるが、両氏は握手して酒を酌み交わすなど、保守分裂のしこりを感じさせない「大人の対応」を見せた。
 2人は新庄市長や地元県議らと同じ「松」のテーブルで向かい合った。開始前、加藤氏が岸氏に歩み寄り、会釈してあいさつを交わした。
 加藤氏は「岸先生とは当選後にも議員会館を訪ねあいさつさせていただいた。『(選挙では)頑張ったね』と激励された」と、両者に溝がないことを強調した。
 岸氏は加藤氏に1488票差で敗れた無所属元議員阿部寿一氏(55)と長年懇意にしてきた関係から、「鮎子氏に恨みはないが、阿部氏には義理がある」と説明。挙党態勢を掲げた党方針に反し、自らの地盤でもある山形3区では表舞台に一切立たず、マイクを握ることもなかった。
 鏡開きと乾杯の後、岸氏は「鮎子氏はあいさつもよくなってきた。いい政治家になってもらいたい」と上機嫌に話した。

2918チバQ:2015/01/09(金) 19:39:05
4289 :チバQ :2015/01/09(金) 19:38:39
http://www.saga-s.co.jp/senkyo/governor/30301/143594
保守分裂激しさ 今村氏が山口候補応援 自民
2015年01月09日 10時49分
 12年ぶりの保守分裂選挙となった佐賀県知事選で、これまで支持候補を明確にしていなかった自民党の今村雅弘衆院議員(比例九州)が8日、党の推薦を受けていない山口祥義候補(49)の佐賀市での決起大会に参加し、支持を表明した。ほかの県関係の党国会議員4人は、自民、公明が推薦する樋渡啓祐候補(45)を支援しており、11日の投票日が迫る中、業界団体を巻き込んだ分裂選挙は激しさを増している。

 壇上ではなく会場最前列に座った今村氏は来賓として紹介され、マイクを握った。山口氏擁立に自身も関わった経緯に触れ、「たった一人の知事を選ぶ選挙。人物、識見、能力は申し分ない。立派な知事を選ぼう」と支援を呼び掛けた。

 終了後、報道陣の取材に「山口氏を推す皆さんから来てほしいという声があった」と出席した理由を説明した。党推薦候補以外を支援することで処分を受ける可能性に関しては、党の判断との認識を示した。

 一方、樋渡氏を推薦する自民党はこの日、茂木敏充選挙対策委員長が来佐し、県内企業を回って支援を要請した。唐津市の決起大会には、稲田朋美政調会長も駆け付け、政府与党を挙げて支援を強化している。

 茂木氏は分裂選挙について「推薦は党本部が正式に決定したこと。できる限りその方向で努力してほしい」と述べた。離反議員の処分は「すべては結果を見てから」と明言を避けた。

 飯盛良隆候補(44)と島谷幸宏候補(59)は政党の推薦を求めていない。

2919チバQ:2015/01/12(月) 21:18:27
http://mainichi.jp/select/news/20150113k0000m040054000c.html
買収容疑:衆院選和歌山2区当選・自民石田氏の運動員逮捕
毎日新聞 2015年01月12日 20時31分

 和歌山県警捜査2課などは12日、昨年12月の衆院選和歌山2区で当選した自民党の石田真敏氏の運動員で、同県海南市幡川、無職、追田(おいた)和之容疑者(74)を公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕した。容疑を認めているという。
 逮捕容疑は選挙運動期間中、女性運動員3人と共謀し、有権者に石田氏への投票を呼び掛ける電話をかけた和歌山市の女性運動員ら6人に、報酬として現金計約20万円を渡した、とされる。県警は近く女性運動員ら計9人を書類送検する方針。【倉沢仁志】

2920チバQ:2015/01/14(水) 21:20:35
http://www.yomiuri.co.jp/local/nagano/news/20150113-OYTNT50209.html
投票管理者が選挙運動 公選法違反疑い書類送検
2015年01月14日
 昨年12月の衆院選の期間中、岡谷市の投票所で投票管理者を務めていた男(68)が、長野4区で当選した自民党の後藤茂之議員の選挙運動をしたとして、県警捜査2課は13日、この男を公職選挙法違反(選挙事務関係者の選挙運動の禁止)容疑で長野地検に同日書類送検したと発表した。


 発表などによると、男は昨年12月2日の公示後に同市内で行われた後藤議員の応援集会で、4区の有権者に後藤議員への投票を呼びかける発言をした疑い。男は後藤議員の同市の後援会役員で、集会の閉会あいさつで「後藤をよろしく」などと発言したとされる。

 男は投票所が置かれた地区の区長。岡谷市では、各投票所の投票事務の責任者として1人ずつ配置する投票管理者に、市選管への推薦に基づき、各区の区長を選任することが多い。選任された間、投票管理者は関係区域内での選挙運動が公選法で禁じられている。

 後藤議員の事務所は取材に対し、「後援会役員でありながら投票管理者を引き受けたことに認識の甘さがあった。投票を呼びかけたことが事実なら極めて残念」とコメントした。岡谷市選管の小口佳祐委員長は「大変驚いている。投票管理者の立場に反するような行為があったなら、誠に残念」との談話を出した。

2015年01月14日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2921チバQ:2015/01/16(金) 23:11:19
http://www.hochi.co.jp/topics/20150116-OHT1T50230.html
伊勢崎市議、違法認め辞職
2015年1月16日22時6分 スポーツ報知

 昨年の衆院選で運動員を買収したとして、公選法違反容疑で逮捕された群馬県伊勢崎市議の山越清彦容疑者(43)が「違法の認識があった」と容疑を認め、16日付で市議を辞職した。弁護人が同日、市内で記者会見を開き明らかにした。

 山越容疑者は、維新の党、石関貴史衆院議員の元秘書。弁護人は石関氏が失職する連座制適用については「(山越容疑者には選挙運動の)決定権はなかった」と否定的な見方を示した。

 弁護人によると、山越容疑者は、アントニオ猪木参院議員が石関氏の演説会に参加すると知り、運動員の会社役員本木博幸容疑者(49)=同容疑で再逮捕=と相談して、聴衆を募る看板の設置を決めた。昨年12月、石関氏の事務所に集金に訪れた本木容疑者に対し、職員がメールで山越容疑者の了解を得て、現金約50万円を渡した。山越容疑者は、現金には別の運動員への報酬が含まれると認識していたという。

2922チバQ:2015/01/21(水) 23:57:35
http://www.sankei.com/premium/news/150117/prm1501170016-n1.html
2015.1.17 06:00
【数字の衆院選(上)】
「民・維」候補一本化なら対自民4勝→「16勝」だったのに…議会比は35%から「40%」に跳ね上がっていた





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 18日投開票の民主党代表選では野党再編の是非が争点となっている。各候補は「民主党再生が先」と口をそろえ、維新の党などとの合流に反対・慎重な発言を続ける。だが、昨年12月の衆院選は、自民、民主、維新各党の三つどもえとなった20選挙区で自民の16勝4敗に終わった。仮に民主と維新が「統一候補」で臨めば逆に自民の4勝16敗だった計算になり、民主、維新のつばぜり合いが自民に「漁夫の利」を与えた。

√    √

 平成24年の衆院選では、自民、民主、維新(当時は日本維新の会)の3党がそれぞれ候補を立てた選挙区が136あった。これに対し、昨年の衆院選は民主と維新の間で候補の一本化が進み、三つどもえの選挙区は20まで激減した。

 20選挙区の結果は自民16議席に対し、民主、維新はそれぞれ2議席にとどまった。これを民主と維新が候補を一本化したと仮定。その獲得票を単純に足すと、「統一候補」が16勝となり、自民を完全に逆転していたことになる。

 例えば、滋賀4区は自民の武藤貴也氏が6万460票を得て再選し、民主の徳永久志氏(4万902票)と維新の岩永裕貴氏(4万993票)が落選した。民主と維新が候補を1人に絞っていれば8万1895票で武藤氏を破っていた計算になる。結局、徳永、岩永両氏は重複した比例近畿でも復活当選を果たせず、共倒れに終わった。

 もっとも、一本化も選挙全体の構図を転換するほどの成果には乏しかった。

 昨年の衆院選で自民に対し、維新抜きで民主が戦った選挙区は153、民主抜きで維新が戦った選挙区は55で、計208選挙区で「統一候補」が自民候補と争った。24年衆院選の133より大幅に「統一候補化」は進んだ。

 しかし、208選挙区の結果は民主が36議席、維新が9議席だった。勝率は民主23.5%(24年衆院選13.3%)、維新16.3%(同15.3%)で、多少伸びたにすぎない。

 昨年の衆院選は結局、比例代表もあわせ自民、公明の計325議席(自民の追加公認1人は除く)に対し民主、維新は計114議席と低迷し、対自公の議席比は35.0%にとどまった。24年衆院選は自公計325議席に対し、民主、維新で計111議席。対自公の議席比は34.1%で、格差はわずかとはいえ縮小した。

 ただ、三つどもえの20選挙区で民主と維新の候補一本化が進んでいれば、自公計313議席に対し「民主・維新連合」は計126議席で、議席比は40.2%に改善していたことになる。


 

 与党の圧勝に終わった昨年の衆院選を、さまざまな数字をもとに振り返る。

2923チバQ:2015/01/21(水) 23:58:59
民主・維新一本化していれば自民に勝てた選挙区
北海道3
東京23
長野2
静岡1
愛知4
滋賀4
京都3
京都4
大阪11
大阪12
兵庫7
鹿児島1

2924チバQ:2015/01/21(水) 23:59:30
http://www.sankei.com/politics/news/150116/plt1501160026-n1.html
015.1.18 07:00
【数字の衆院選(中)】
どう読む維新「比例」大阪府“さすがの首位114万票”…でも大阪市内は惨敗、「大阪都構想反対」自民公共の“半分”





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 衆院選の比例代表は「人で選ぶ」傾向のある選挙区と異なり、政党への有権者の支持動向を直接反映しやすい。昨年の衆院選で自民党は全国11ブロックでトップに立ち、計1766万票(得票率33.1%)は民主党(978万票、18.3%)、維新の党(838万票、15.7%)など各党を引き離した。

√   √

 都道府県別でみても、自民は全4選挙区で敗れた沖縄県ですら得票率が首位(25.3%)だった。唯一、他党の後塵(こうじん)を拝したのが大阪府で、地力を発揮したのは維新だった。維新最高顧問の橋下徹大阪市長の影響力は強く、114万票(32.3%)は自民の88万票(24.7%)を大きく上回った。

 この結果が、頓挫しかかっていた橋下氏らの悲願である「大阪都構想」に進展をもたらした。公明党は、維新が大阪府でトップになったことを「一定の民意を獲得した」と判断。都構想の是非を問う住民投票の実施に協力する方針に転じ、5月17日に大阪市内の有権者を対象にした住民投票が実現する見通しとなった。

 ただ、比例票を細かく見ると、維新は決して楽観できない。維新は大阪市内で33万票(33.1%)と約3分の1の支持を得たにすぎない。公明は住民投票の実施に賛同しただけで、都構想自体に賛成しているわけではない。

 単純に比較はできないが、政党として、都構想に反対する自民、民主、公明、共産の主要4党の大阪市の比例票を足すと得票率は62%に達する。都構想を否決するのに必要な過半数を大きく超えており、維新には厳しい戦いとなりそうだ。

√   √

 新代表の選出を18日に控えた民主の978万票は、平成?年衆院選の963万票(16.0%)から微増にとどまった。民主は、政権交代を果たした21年衆院選は2984万票(42.4%)を獲得。苦しい選挙戦だった17年の「郵政解散」でも2103万票(31.0%)と、3割を超える得票だった。

 ただ得票率を伸ばした地域もある。北海道は27.5%で、前回(18.2%)から大きく復調。滋賀県(22.8%)や愛知県(23.5%)など計11道県で前回より5ポイント以上回復した。

 とはいえ、こうした地域はおおむね労働組合の力が強い地域で、本来の支持層をいくらか取り返しただけともいえる。選挙区で候補者を一人も擁立できなかった富山県(10.2%)のほか、宮崎県(12.3%)など計8府県は、むしろ前回より得票率を落とす結果となった。

2925チバQ:2015/01/21(水) 23:59:58
↑ 下が見つからず

2926チバQ:2015/01/22(木) 20:50:00
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150121-OYT1T50142.html
山口元外務副大臣、自民入党へ…昨年民主を除名
2015年01月22日 07時38分
 自民党は21日、無所属の山口壮衆院議員(兵庫12区)の入党手続きに入った。

http://www.asahi.com/articles/ASH1Q63F9H1QUTFK018.html
山口壮衆院議員の自民入り内定 13年に民主離党
2015年1月22日20時26分


 自民党は22日、元民主党の山口壮衆院議員の入党を認める方針を固めた。前日付で入党届けを出していた山口氏と谷垣禎一幹事長が面会して了承した。山口氏は2013年末に民主党を離党。昨年末の衆院選は兵庫12区から無所属で立候補して自民党県連が推す候補を破って当選した。無所属ながら二階派に所属し、二階俊博総務会長らが自民党入りを求めていた。

 26日召集の通常国会で、自民党会派に入る方向で調整している。山口氏は、民主党政権で外務副大臣などを務めたが、2013年に離党届を出し、昨年、同党を除籍(除名)された。無所属ながら自民党二階派に加わり、先の衆院選後の首相指名選挙では安倍首相に票を投じた。

2927チバQ:2015/01/23(金) 07:48:55
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201501/20150123_23017.html
<升田氏派選挙違反>連座制適用が焦点に


升田氏の後援会事務所に家宅捜索に入る捜査員。刑事裁判の確定後、連座制が適用されるかどうかが焦点になる=7日午後6時25分ごろ、青森市浜田
拡大写真
 衆院選青森1区で落選し、比例東北で復活当選した升田世喜男氏(維新)派の選挙違反事件の焦点は早晩、連座制適用の有無に移る。買収容疑で逮捕された農業吉田俊逸容疑者(64)の運動員としての地位が最大のポイントになる。なぜ違法行為に手を染めたのか。現金供与を伴う電話作戦を認める吉田容疑者の動機を探った。
 年明け早々、五所川原市金木町の吉田容疑者宅に升田氏が訪ねてきた。「升田さんは、額が床に付くほど深々と頭を下げて礼を言っていった」。逮捕前の取材に吉田容疑者はそう振り返った。
 投開票2日後の昨年12月16日から連日、任意の事情聴取を受けていた吉田容疑者と、東京−青森を往復する升田氏が会えるのは、この時期しかなかった。
 苦節10年、5度目の国政挑戦でようやく手にした国会議員バッジ。それを見せられた吉田容疑者の頬を涙が伝った。
 2人の関係は、升田氏が旧小泊村議3期を経て県議に当選した時期に築かれた。旧金木町議、町助役を務め、より身近な地区から県議を輩出したかった吉田容疑者に三顧の礼を尽くした。
 小泉純一郎元首相が仕掛けた2005年9月の郵政選挙。升田氏は国政に打って出る決意を伝えた。以降、09年の衆院選、10年の参院選、12年の衆院選と挑み続け、吉田容疑者は常に出納責任者を担った。12年は選対事務局長も務めた。
 今回の選挙で、吉田容疑者は選対幹部から外れた。「その時、足場のない青森市で自分の役割はないと思った」。できるのは五所川原市をまとめることだと認識した。
 青森1区では公示前の11月下旬、非自民勢力を結集する民主、維新、社民3党の選挙協力をめぐり、詰めの協議に入っていた。「この上ないチャンス。今回を逃したら国政への芽はない」。吉田容疑者はあらゆる手段を講じようと決め、同月25日に電話作戦を始めた。
 「1区はここ数十年、東京で生まれた人が当選してきた。地域のことをよく分かっている地元の人を国会に送りたい」。その一心だったという。
 現金供与を伴う電話作戦は法に触れる。事件摘発後、検察は「歴史的な経歴も含め、実質的な立場がどうだったのかが連座制適用の判断材料になる」と言及した。
 運動の原資は300万円。「なぜ、他人の選挙でここまで協力できるのか」。事情聴取で、吉田容疑者は取調官の疑問にこう答えた。「(升田氏が)義理人情のあるいい男だから」
 逮捕前日の5日夜、青森署での聴取を終えた吉田容疑者は青森市内のスナックに入った。カウンターで何度も深いため息をつき、心労を紛らわすかようにマイクを握った。「好きな誰かを思い続ける 時代おくれの男になりたい」。河島英五の歌に「自分のいまの気持ち」を重ねた。


2015年01月23日金曜日
関連ページ:青森社会

2928チバQ:2015/01/25(日) 13:16:08
http://www.sankei.com/politics/news/150125/plt1501250001-n1.html

2015.1.25 07:00
【数字の衆院選(下)】
「北海道」惜敗率90%で復活「×」、「愛媛」は39%で「○」の怪…わかりにくく、いびつな「復活当選」

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 平成8年に導入された衆院選の小選挙区比例代表並立制は、選挙区で落選しても重複立候補した比例で復活当選できる仕組みが特徴のひとつだ。選挙区の「死に票」を救済するための措置で、平成26年12月の衆院選でも、この仕組みが結果的に地域間の“格差”をもたらすことが改めて浮き彫りになった。



 今回の衆院選では、全国11比例ブロックで各党の比例名簿の登載順位に沿い、選挙区の惜敗率(当選者の得票数に対する落選者の得票数の比率)の高かった計121人が復活当選した。

 選挙区と比例復活を合わせた当選者数を都道府県別にみると、最多だったのは東京都(選挙区25人、比例復活9人)と大阪府(選挙区19人、比例復活15人)の34人だった。ただ、有権者数は東京が約1085万人で、大阪は約712万人。約370万人もの「差」があった。

 比例復活制度がもたらす格差の「恩恵」を受けたのは沖縄県だった。全4選挙区で野党系候補が当選したが、自民党候補4人と維新の党候補1人も比例九州ブロックで復活当選した。選挙区で出馬した与野党9人全員が当選する「珍事」となった。

 沖縄の有権者数は約111万人。約12万3千人で1人の国会議員を選出したことになり、有権者数約231万人の広島県(計8人)より多くの議員を国会に送り出した。

 同様の計算を行うと、沖縄に次いで議員1人当たりの有権者数が少ないのは岩手県で、約15万4千人で1人、計7人を選出した。続いたのは香川県で、約16万4千人当たり1人、計5人の議員が誕生した。



 逆に、議員1人当たりの有権者数が最も多かったのは兵庫県だった。復活当選は1人だけで、約34万9千人で1人を選出した。沖縄と兵庫の有権者では結果的に約2.8倍の格差が生じたことになる。

 復活当選の制度が分かりにくい結果をもたらした例は他にもあった。北海道1区の自民候補は選挙区で約10万6千票を獲得しながら敗退した。得票率は39.5%、惜敗率は90.9%だったが、比例復活もかなわなかった。一方、愛媛2区の維新候補は約2万3千票で得票率19.0%、惜敗率39.6%だったが、復活当選している。

 26日召集の通常国会で衆院選挙制度改革をめぐる議論が再開される。これまで議員定数削減や「一票の格差」是正が主要テーマになってきた。

 今後も、いびつな格差を生む比例復活制度が焦点となる気配はない。


 

 この企画は政治部・千葉倫之、酒井充が担当しました。

2929チバQ:2015/01/25(日) 19:37:38
いまさらだけど青森
http://www.mutusinpou.co.jp/index.php?cat=108
候補者走る ’14衆院選
2014/12/6 土曜日



 14日投開票の衆院選。本県4小選挙区には計12人が出馬し、訴えに熱を入れている。選挙区の動向や各候補者の動きを追った。
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本県4区
本県4区



左から千葉浩規候補、山内崇候補、木村太郎候補
 3日夕。日が暮れ、厳しい冷え込みにもかかわらず、つがる市の陸奥森田駅前に、自民前職木村太郎候補(49)の支持者が詰め掛けた。木村候補は一人ひとりと握手を交わし、演説を終えて選挙カーに乗り込んだ後も「寒い思いをさせました」と繰り返し気遣った。
 突如決まった衆院選だが、先月から合併前の旧市町村ごと、弘前市はさらに小学校区ごとに集会を開き、結束を固めてきた。過去6回、自民党に逆風が吹いた時も常に木村候補を押し上げてきた強固な組織のなせる業だ。
 だが陣営は「今までとは違う」と警戒心を強める。先月、木村候補の地元・藤崎町で開いた集会で、県議会の阿部広悦議長は対抗馬の民主新人山内崇候補(59)が大票田・弘前市を生活や政治活動の基盤としていることを挙げ「大変不安だ。学校が一緒だったからとか、そういう情けの選挙になるような気がする」と危惧、同市への働き掛けを求めた。
 この時期の解散総選挙への反発や米価の下落なども懸念材料。10万票獲得を目標とする陣営は「投票率が下がると厳しくなる」と気を引き締める。
 追う山内候補。5日は党本部から駆け付けた福山哲郎政調会長がつがる市でマイクを握り「自民党を300議席にして誰が歯止めをかけるのか。しっかりお灸(きゅう)を据えるべき。津軽の皆さんも、みんなが自民で良いとは思っていない」と訴えた。
 山内候補は地元の弘前市相馬地区や近隣に広がる支持層に加え、構成員約6000人の連合青森津軽地域協議会の支援を軸に選挙戦を進める。谷川浩二議長は「比例は社民という組合もあるが、選挙区は山内で意思統一ができている」と説明。協力関係にある1区の維新新人升田世喜男候補がつがる市方面に持つ人脈も駆使し、支持層拡大の道を探る。
 ただ党組織や地方議員のネットワーク網という点では木村候補に及ばない。選対幹部は「農家には自民党は駄目だという声も強い。それを山内の票に結び付けられるかだ」と話し、本人の演説の説得力に期待を寄せる。
 維新、社民との連携が「非自民の受け皿」として有権者に浸透するかどうかもカギ。山内候補は「今回の選挙だけでない。その先も見据えた協力体制の構築だ」と意義を語る。
 共産新人の千葉浩規候補(53)は公示日以降、街頭から一心に党の政策を訴え続けている。安倍政権は「庶民の声を聞こうとしていない」、民主や第三極などの野党も「自民との対決軸を持っていない」と双方を批判し、「共産党が大きく躍進することが安倍政権の暴走政治にストップをかける」と強調する。
 同党は昨年の参院選比例代表で票を増やしており、政権に批判的な層の選択肢として存在感を増している。今回の衆院選も民主をはじめとする野党が一時期の勢いを欠く中「共産躍進のチャンス」と捉えて、自共の対決軸を鮮明に。4区だけでなく、比例代表東北ブロックに出馬した前職高橋千鶴子候補の当選も強く意識している。
 一方、陣営には「今回は投票に行かないという人が随分多い。投票率が低いのではと心配している」という声も。選対本部長の越明男弘前市議は「まだ投票先を決めていない人が3割、4割もいるとされている。選挙はこれからが本番。第2弾の政策チラシを届ける準備もしている」と後半戦を見据える。

2930チバQ:2015/01/25(日) 19:38:12
本県1区
2014/12/7 日曜日



左から升田世喜男候補、吉俣洋候補、津島淳候補
 公示日と翌日の2日間で、1区の旧14市町村を回った自民党の前職津島淳候補(48)。街頭演説には首長や県議が並び、自民党ならではの圧倒的な組織力で支持固めを図る。
 演説では米価下落対策を含めた農林水産業政策に多くの時間を充て「私は自民党を押し付けない。皆さんの声を政府、自民党にぶつけていく」と2期目への決意をにじませた。
 2年前は5候補が乱立する中で大差をつけたが、選対本部長を務める山崎力参院議員は「(共産党を除き)相手は一人に絞られ、厳しい戦い。1票1票積み上げるしかない」と危機感を募らせる。
 2〜4区の自民候補と比べて経験、知名度が不足しているのも事実。街頭でマイクを握った同党県連の神山久志幹事長は「一緒に汗をかいて育てよう」と支持者に訴えかけた。
 「手応えも厳しさも感じている」と序盤戦を振り返った津島候補。「地場産業の底力をつけることが大事。政策を丁寧に訴えていく」と力を込めた。
 2日早朝、共産党の新人吉俣洋候補(40)は青森市内の卸売市場を歩いた。「市場は市内の物流のスタート。実情を聞いて、その思いから始めたい」から。選挙への出馬は5度目で、2度目の2010年参院選から公示日や告示日の恒例だ。
 3日は板柳町、五所川原市、鶴田町へ。5日までに選挙区内ほとんどの市町村で街頭に立った。回数は1日10回以上。農村部では農業問題への対案を強調し、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加の撤回などを訴える。各地の写真や街頭での出来事をツイッターなどに投稿し、市民らとの対話に活用する。
 「安倍政権への対案を示して駆け抜けている」。5日の街頭で話す通り、各地を小まめに回る。6日も雪が降る中、五所川原市、青森市を巡り「消費税増税に頼らない道がある」などと主張。「一緒に政治を変えましょう」と、演説は毎回こう締めくくる。「農家と一緒に政治を変える戦いをやりたい」と選挙戦を折り返す。
 報道各社が世論調査で自民が300議席超を獲得との予測を伝えた4日。「都会と地方の格差が広がった。自民党に勝たせ過ぎは良くない」。青森市油川地区の街頭に立った維新の党の新人升田世喜男候補(57)はそう声を張り上げた。
 短いペースで演説を繰り返し、社会のセーフティーネット拡充などを訴えつつ、民主、社民両党、連合青森との連携に触れて「野党代表として戦う」と「非自民の受け皿」であることを強調した。
 この日は、序盤の情勢として津島候補の優勢も報じられた。街頭で升田候補が「もう少しで勝てるところに来ている。力を貸してほしい」と支持を呼び掛ける一方、選対幹部は「1週間でどれぐらい差を詰められるか」と気を引き締める。
 期待された「非自民」の共闘は先月27日の決定から、まだ日が浅く「有権者に浸透していない」(選対幹部)。大票田・青森市での巻き返しを期して、民主、連合にさらなる協力を求める。

2931チバQ:2015/01/25(日) 19:38:24
本県3区
2014/12/9 火曜日



左から松橋三夫候補、大島理森候補、田名部匡代候補
 「理不尽な格差を是正し、苦しむ人の声を国政に届けたい」
 衆院選が折り返し地点を迎えた7日、民主党の元職田名部匡代候補(45)は八戸市の八食センター前で声を張り上げ、国政復帰に強い意欲を見せた。「若い人が安定した所得を得て家庭を持ち、社会を支えていける政策を進める」と若者への支援充実を重点に掲げ、「10年、20年先の未来に責任を持てる世代」と他候補に比べての“若さ”もアピール。同センター内で店主や買い物客に次々と駆け寄って握手し、声援に満面の笑みで応えた。
 陣営は「企業や支持者を細かく回って支持を固め、比例票の上積みに向け無党派層への浸透も図る」と、劣勢を伝えられた前半戦からの巻き返しを期す。田名部定男党県連代表は「安倍政権の不満を地道にすくい上げ、民主が非自民の信頼たり得る受け皿であることを示す。奇策はない」と言い切った。
 同日夕、同市の長者公民館で開かれた自民党の前職大島理森候補(68)の個人演説会。当初は他県候補者の応援で不在の本人に代わり、留守を預かる滝沢求参院議員、党所属県議が演説する計画だった。しかし開始から30分後、予定を切り上げた大島候補が登場。100人超の来場者が、拍手喝采で迎えた。
 大島候補はアベノミクスや地方創生の意義を熱っぽく語り「地方の成長のため、国の政治の真ん中に地方を置いた。皆さんが自立した思いと市政を一体として未来の希望をつくり、われわれはそれを全面的にバックアップする」と強調。「いま一度、地方新時代をつくるチャンスだ」と力を込め支持を求めた
 党の重鎮として多忙を極めるスケジュールの中、気遣いと冗談も忘れない。帰り際、来場者に「寒いから足元が滑らないよう気を付けて…」と声を掛けた後で、「選挙中に『滑る』は駄目だな」。
 消費税再増税の中止や原発ゼロの訴えを軸に独自の戦いを挑むのは、6度目の国政挑戦となる共産党の新人松橋三夫候補(65)。4日朝は八戸市庁前でマイクを握り「原発事故が発生した日本でこそ原発ゼロを決断し、市民運動と一緒になって国政を動かそう」と強い口調で呼び掛けた。
 アベノミクスを「格差と景気を悪化させるだけ」と批判。「安倍政権の暴走と対決し、消費税によらず暮らしと財政を支える対案を示す」と意気込み、大企業と富裕層の税の応分負担と、政府による賃上げ助成を訴えた。
 全国的な党への支持拡大を受け「今までになかった人たちから声を掛けられる」と手応えを実感。それでも「短期決戦でどれだけ力を出し切れるか」と厳しい表情を崩さず、「黙っていると自民が何でも決めてしまう。それを懸念する声に応えるためにも、政策を広く訴えていく」と気合を入れ直した。
 田名部候補と大島候補の直接対決は6度目。松橋候補を含めた3候補の顔合わせは5度目となる。
 田名部候補の父・匡省氏の代から続く田名部・大島両陣営の激突は「八戸戦争」とも称されるが、同市の主婦(58)は「盛り上がるのは一部の人だけ。何のための選挙かもよく分からないのに、毎回同じ顔触れで誰に投票しても同じ気がする」と冷めた口調で話した。

2932チバQ:2015/01/25(日) 19:38:49
本県2区=完
2014/12/11 木曜日



左から小笠原良子候補、中野渡詔子候補、江渡聡徳候補
 本県2区の北部・下北半島は多数の核燃サイクル関連施設が立地し「原子力半島」とも称される。原発再稼働が今回総選挙の争点の一つとなる中、原発から出る使用済み核燃料再処理工場が立地する、半島東部の六ケ所村では各候補の演説内容に注目が集まる。そうした同村に公示翌日の3日昼すぎ、2候補が相次いで演説に立った。
 最初に村役場前に到着したのは自民党の前職、江渡聡徳候補(59)だ。防衛相就任後、笑顔を見せる機会は減ったが、この時は再処理工場事業者日本原燃の幹部や地元住民ら数百人を前に表情をほころばせ「お疲れさまです。頑張ります」とそれぞれの手を握り締めた。
 江渡候補は安倍政権の経済政策アベノミクスによる景気浮揚策とその地方波及への道筋、サイクル政策などの取り組みを力説。「日本や世界の中で六ケ所村は核燃サイクルの先端的地域。この世界に誇れる技術をわれわれはしっかり次世代に継承する責務がある」と訴えた。戸田衛村長もマイクを握り、蜜月関係をアピールした。
 長年江渡候補を応援してきた地元の会社役員女性(54)は「経済波及効果は少しずつ出ている。消費税増税でプラスが見えていないだけ」と理解を示した。
 約1時間後、同じ場所に現れた維新の党の元職、中野渡詔子候補(44)だが、急きょ演説を決めた事情もあり、聴衆の姿は見えない。だが本人は笑顔で「いつもニコニコ元気印。中野渡詔子でございます」と大声でアピールした。
 サイクル政策に直接言及しなかった。「村が抱えるさまざまな課題がある。それが国策なら、国がしっかり責任を果たし、道筋を付ける。やらないできたのは誰なのか」と暗に政権与党を批判した後、「増税で生活が苦しくなり、物価が高くなり、事業者は倒産、若者の雇用減。アベノミクス効果は村にあるのか。政治を変える一人ひとりの力を中野渡に託してほしい」と支持を求めた。
 演説後、中野渡候補は物陰から様子を見ていた戸田村長を見つけるや足早に駆け付け、両手を握り締め訴えた。「また一緒にお仕事をさせてください」。
 同日夕、今回の総選挙から区割りが3区から2区に変更となった五戸町中心街では共産党の新人、小笠原良子候補(65)が雪の舞う中、道行く買い物客に手を高く上げて存在感をアピール。「皆さん初めまして。今回の選挙から五戸町は2区となりました。大変すてきな町と感じています」と笑顔であいさつ、存在感を際立たせようと懸命な姿を見せた。
 しかし、演説内容が政権批判に及ぶと、表情を変えて「医療費を上げ、年金を少なくした。介護保険は使いにくい。富裕層と財界、大企業には減税―というとんでもないアベノミクスだ」と訴えた。
 原発政策にも話題は及び、「原発再稼働・推進はとんでもない。自然・再生可能エネルギーへの道は広がっている。さまざまに着手すれば、電気を補える。原発をゼロにしなければいけない」と声に力を込めた。

2933チバQ:2015/01/29(木) 22:58:20
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150127ddlk10040206000c.html
公選法違反:石関陣営、元秘書と経営者起訴 連座制は見送り 前橋地検 /群馬
毎日新聞 2015年01月27日 地方版

 昨年12月の衆院選群馬2区に立候補し比例代表で復活当選した石関貴史氏(維新)陣営を巡る公選法違反事件で、前橋地検は26日、伊勢崎市波志江町、石関氏の元秘書、山越清彦(43)=前伊勢崎市議=と、同市連取元町、イベント会社経営、本木博幸(49)の両容疑者をいずれも同法違反(運動員買収)の罪で起訴した。選挙運動の中心人物が禁錮刑以上になると候補者本人の当選が無効になる連座制について、小沢正明次席検事は記者会見で「(山越被告は)適用されるような地位や役割を担っていたとまでは認められない」と述べた。

 起訴状などによると、山越被告は、アントニオ猪木参院議員が石関氏の応援演説をする昨年12月7日の伊勢崎市内での集会を告知するため、本木被告と看板設置を計画。12月1日、本木被告に51万8400円を供与したとしている。看板製作費用は30万円で、残りが本木被告と設置を手伝った男2人の報酬になったという。

 秘書や出納責任者でなくても、選挙運動の中心人物「組織的選挙運動管理者」とみなされれば、禁錮刑以上で連座制の対象となる。県警や地検は関係者から話を聞くなどして山越被告の役割を調べたが、運動全体を仕切るような立場にはなかったと判断したとみられる。

 地検は26日、看板設置を手伝い、本木被告から現金4万円ずつ受け取った別の2人は略式起訴した。

 石関氏は逮捕を受け、今月6日に党選対委員長を辞任。山越被告は勾留中の16日に市議を辞職した。

 石関氏は26日夜、「支援者、関係者の皆さまに大変な心配と迷惑をかけたことをおわびします。いろいろと省みながら、なお一層政治活動に力を入れていきたい」とのコメントを発表した。【尾崎修二】

2934チバQ:2015/01/29(木) 23:15:42
比例次点だったけど、名簿から削除でしょうから松本が次点扱いかな?
===================================
比 柚木道義 党政調副会長 前 岡山4区 82.617
比 津村啓介 〈元〉内閣府政務官 前 岡山2区 79.723
落 橋本博明 〈元〉科技庁職員 元 広島3区 78.007
落 松本大輔 〈元〉文科副大臣 元 広島2区 75.189
===================================


45 :チバQ :2015/01/29(木) 23:11:51
http://mainichi.jp/select/news/20150128k0000m010014000c.html
民主党:酒気帯び運転の元議員処分 広島3区支部長を解任
毎日新聞 2015年01月27日 18時31分

 民主党は27日の常任幹事会で、道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で広島県警に検挙された橋本博明元衆院議員を、広島3区支部長から解任するなどの処分を決めた。橋本氏の離党届も受理した。橋本氏は2009年の衆院選広島3区で初当選し、12年、14年衆院選は落選した。

http://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=124954&comment_sub_id=0&category_id=256

橋本元衆院議員を摘発 酒気帯び運転疑い

2015/1/26
 元衆院議員で民主党広島県連の橋本博明副代表(44)=広島市安佐南区八木9丁目=が25日未明に道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで、広島県警に摘発されたことが同日、分かった。

 橋本副代表によると、24日夜、広島市中区の繁華街の居酒屋で「ビールをジョッキで2、3杯」を知人5人と飲み、車中で仮眠した後、車を運転したという。25日午前3時ごろ、中区内で信号待ちをしていた際、県警自動車警ら隊の職務質問を受けた。呼気検査で基準値を超えるアルコール分が検出され、交通切符を切られたという。

 橋本副代表は2009年8月に衆院選広島3区から党公認で立候補し、初当選。1期務めた。12年12月、14年12月の衆院選はいずれも同区で落選した。

 25日午後、橋本副代表は県連の宮政利幹事長に当面、政治活動を謹慎する意向を伝えたという。「約3時間仮眠をとった後、つい運転してしまった。反省してもし切れず、支援者にきちんと説明したい。政治活動は続けたい」としている。

2935チバQ:2015/01/30(金) 00:00:47
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150129ddlk02040058000c.html
升田氏陣営選挙違反:吉田容疑者、再逮捕 運動員、五所川原市内でも電話作戦 /青森
毎日新聞 2015年01月29日 地方版

 昨年12月の衆院選を巡り、維新の党の升田世喜男衆院議員の運動員2人が公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕された選挙違反事件で、県警捜査2課と青森署、五所川原署は28日、五所川原市内でも「電話作戦」を主導し、数人の女性運動員に報酬として現金数十万円を支払ったとして、同市金木町、農業、吉田俊逸容疑者(64)を再逮捕した。また、吉田容疑者と共謀したとして、同市松島町2、農業、小濱瑞俊容疑者(47)を同法違反容疑で新たに逮捕した。両容疑者は容疑を大筋で認めているという。

 容疑は、2容疑者は共謀の上、五所川原市で昨年12月、一般有権者に升田氏への投票を呼びかける電話をかけたことなどの報酬として、女性数人に現金数十万円を支払ったとしている。

 吉田容疑者の最初の逮捕容疑は、青森市内のプレハブからの電話作戦で、女性運動員ら十数人に現金数十万円を支払ったとするもの。捜査関係者によると、青森市で約30人、五所川原市で約20人を雇い、時給750円を支払うと約束していたという。このうち、報酬の授受が確認された分が摘発されている。吉田容疑者は青森市での容疑に関し28日付で処分保留で釈放され、五所川原市内でも同様の行為をしたとして再逮捕された。青森市の事件で同容疑で逮捕された渡辺美津江容疑者(50)は、28日付で処分保留で釈放された。県警捜査2課によると、五所川原での電話作戦に渡辺容疑者は関わっていないとみられるという。

 升田氏は青森1区では落選したが、当選した自民党の津島淳衆院議員に3787票差と迫り、比例東北ブロックで復活当選した。升田氏は出身地の中泊町のほか、五所川原市、板柳町、鶴田町の計4市町で津島氏を上回る得票を得ていた。【石灘早紀】

2936チバQ:2015/01/30(金) 00:03:59
http://news24.jp/nnn/news8725887.html
宮路氏の後援会事務所がカレンダー配布
(鹿児島県)

衆議院議員、宮路拓馬さんの後援会事務所が年末から年始にかけ、日本相撲協会が発行したカレンダーを選挙区内の有権者に無償で配っていたことがわかった。宮路さんの後援会事務所によるとカレンダーは日本相撲協会が発行した1部720円の2015年版で年末から年始にかけ後援会事務所のスタッフが選挙区内の有権者5人に配った。去年、東京の知人からカレンダーを譲り受けた元衆議院議員・宮路さんの父、和明さんが自分で使う分を除いた残り5部を「欲しい人にあげなさい」とスタッフに指示したという。カレンダーには「衆議院議員宮路拓馬後援会事務所」と印刷した紙が貼られていた。公職選挙法では選挙区内の人に寄付することを禁じている。今回の件について宮路さん本人は把握しておらず党本部から指摘を受けた後援会事務所が27日配った5人からカレンダーを回収したという。県の選挙管理委員会は「公職選挙法に抵触する可能性は否定できない」としている。
[ 1/28 12:12 KYT鹿児島読売テレビ]

2937チバQ:2015/01/30(金) 00:23:28
山梨
http://www.yomiuri.co.jp/local/yamanashi/feature/CO012451/20141216-OYTAT50002.html
14衆院選 検証
自民ゼロ県連4役辞任
2014年12月16日 05時00分
選挙区惨敗「分裂続く」

 定数が削減された今回の衆院選は、少なくなった議席を争い、各陣営がしのぎを削った。県内の選挙区選では、野党共闘が奏功した民主党の中島克仁と、保守対決を制した無所属の長崎幸太郎が当選。自民党は比例選で3議席を維持したが、全国での圧勝に反し、選挙区で議席を失った。選挙戦を振り返り、今後の県政界の潮流を探る。(敬称略)


 衆院選の投開票から一夜明けた15日午後。清水武則、皆川巌、山下政樹、鈴木幹夫の自民党県連4役は、県連副会長の一人、前島茂松へ辞表を提出した。4人の辞意は、県関係の国会議員6人に対しても県連事務局を通じてすぐに伝えられた。

 「選挙区選で敗北した責任を取る」と皆川。詳細については「敗軍の将、兵を語らず、だよ」と述べるのみで、多くは語らない。だが、自民党関係者や支持者の間では、県連執行部の辞意は当然のこととして受け止められている。

 「0増5減」で定数が2に減ったとはいえ、全国的な自民党圧勝の中で選挙区の議席を獲得できなかったのは、山梨県のほかは基地問題に揺れる沖縄県だけ。県内はかつて「保守王国」と呼ばれ、現在も厚い保守層が存在するはずだ。比例選の復活当選などで3議席は維持できたが、選挙区選を落としたことは自民党関係者に衝撃を与えた。

 「県連、責任取れよ」。開票が進む14日夜、1区で涙をのんだ宮川典子の陣営で、詰めかけた支持者から激しいヤジが飛んだ。宮川は「私の努力不足」と頭を下げたが、並んだ県連幹部らに浴びせるように「のりちゃんのせいじゃない」「自民にまとまりがないからだ」と罵声は続いた。

 「自民のまとまりのなさ」を懸念する声は、衆院選前から支持者の間には広がっていた。年明けの知事選や甲府市長選に関する候補者擁立で県連は衆院選直前まで迷走。政権与党で、保守層に支えられているはずの同党県連の出馬要請に対し、誰もが二の足を踏み、「分裂していて一枚岩で支えてくれないから」とささやいた。

 2区の選挙戦がその象徴だ。10年前からの因縁を引きずる堀内詔子と長崎幸太郎の戦いでは、前回の衆院選に続き、党公認の堀内ではなく、長崎を支援する保守系県議がいた。党本部も党総務会長が長崎に、党選対委員長が堀内に、それぞれ応援に駆けつけ、分裂選挙が展開された。

 長崎は無所属という立場をいかして、民主党や維新の党など野党の支持層からも幅広く票を集めたことが勝因となったが、保守層を分断したことも大きな要因だ。

 「堀内詔子が選挙区で勝つことが解決の出発点になるはずだった。こうなると、分裂は続くだろう」。堀内の選挙区での敗戦が決まった14日夜、堀内の選対幹部は打ち明けた。

 2区に比べれば、保守層が団結できたはずの宮川陣営。だが、「強固だった組織は高齢化などで弱体化し、かつてのような機動力を発揮できなくなっている」と漏らす関係者もいる。分裂に目を奪われている間に、保守の組織そのものに大きな変化の足音が忍び寄っているのかもしれない。

2014年12月16日 05時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2938名無しさん:2015/01/31(土) 18:31:01
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/local/kumamoto/20150123-OYS1T50022.html
熊本県高教組幹部書類送検へ 衆院選で公選法違反疑い
2015年01月23日
 昨年12月の衆院選で、特定候補への投票を呼びかけるため、公職選挙法で認められていない文書を、複数の有権者に郵送したとして、県警は近く、県高校教職員組合の幹部を、同法違反(法定外文書頒布)容疑で熊本地検に書類送検する方針を固めた。

 捜査関係者によると、幹部は、熊本5区で落選した社民党候補への投票を呼びかける法定外の文書を、同選挙区内に住む非組合員を含めた教職員や教職員OBら不特定多数に郵送した疑いがある。幹部は容疑を認めているという。

 県警は昨年12月15日、熊本市中央区京町の県高教組の事務所を、同法違反容疑で捜索し、パソコンなどを押収していた。

 公選法は、選挙運動期間中、選管に届け出た以外に、特定候補への投票を呼びかける文書を郵送することなどを禁じている。

2015年01月23日 Copyright c The Yomiuri Shimbun

2939名無しさん:2015/01/31(土) 21:28:01
第47回衆議院総選挙反省会総括 [転載禁止](c)2ch.net
http://yomogi.2ch.net/test/read.cgi/giin/1418627658/
第47回衆議院総選挙・議席予想反省会スレ2 [転載禁止](c)2ch.net
http://yomogi.2ch.net/test/read.cgi/giin/1419086174/
第47回衆議院総選挙雑談スレ★1 [転載禁止](c)2ch.net
http://yomogi.2ch.net/test/read.cgi/giin/1415942760/

2940名無しさん:2015/02/07(土) 10:05:22
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2014/12/08/003929305
カギ握るTPP問題 選挙戦ルポ・2区

 【大分2区】
山下 魁  37 共産・新
吉川 元  48 社民・前
衛藤征士郎 73 自民・前
 =公明推薦=
(届け出順、数字は年齢)

組織引き締め確認
 別府市内で4日夜、来県した万歳章全国農業協同組合中央会長を囲む県内JA幹部の会合が開かれた。そこに選挙区を離れて駆け付けた衛藤の姿があった。2日夜の日田市内での個人演説会では「万歳会長が泊まり込みで応援に来る」と親密さをアピールしていた。
 衛藤は自民党内で環太平洋連携協定(TPP)に関わる外交・経済連携本部長を務める。1次産業が盛んな2区でTPP問題は重要な争点の一つ。序盤で優位に立つ衛藤は農業票固めにも余念がない。
 県農協農政推進本部(本部長はJA大分中央会長)は公示前、TPP交渉で重要5項目の関税を守ることなどを前提に衛藤ら県内の自民党候補3人を推薦した。だが、豊後大野市の稲作農家の60代男性は「自民党が本当に日本の農業を守れるのか疑問だ。でも他に選択肢もない」と複雑な心境を明かす。
 衛藤陣営は5日の選対会議で期日前投票の呼び掛け徹底など組織を引き締める方針を確認。さらなる票の上積みを目指す。

元首相が奮起促す
 「小選挙区で吉川を勝たせることが平和憲法を守る第一歩だ」。6日夜、臼杵市内で開かれた個人演説会。元首相の村山富市は危機感をあらわにして支援者に一層の奮起を促した。前回、比例で復活当選した吉川は今回も衛藤を追い掛ける展開になっている。
 党勢が低迷する社民党にとって大分は沖縄と並ぶ党の屋台骨を支える重要地盤。県出身の党首、吉田忠智は吉川の出陣式を第一声の地に選んだ。村山は90歳の高齢を押して各地の集会に駆け付ける。1、3区からも地方議員や支持労組幹部が応援に入り、党の総力を挙げて議席獲得を目指す。
 第三極が参戦した前回と構図が変わり、「反自民票」の集約が鍵。支持母体の県平和運動センターや個人後援会は組織票固めを急ぐ一方、吉川は演説で「アベノミクスは地方、中小企業には毒矢だ」「日本がTPPに参加すれば農家には絶望と借金しか残らない」と政権批判に徹し、活路を見いだそうとしている。

街頭演説に手応え
 山下は街頭演説を中心に安倍政権が進める経済政策や集団的自衛権の行使容認を批判。党県委員会幹部は「反応もよく、比例票掘り起こしにつながる」と手応えを強調する。 (文中敬称略)

2941チバQ:2015/02/19(木) 20:40:37
http://www.sankei.com/affairs/news/150219/afr1502190037-n1.html
2015.2.19 18:55

維新・升田衆院議員の運動員2人を起訴 連座制の適用も 青森地検





 青森地検は19日、昨年の衆院選で電話による選挙運動の報酬に現金を渡したとして、公選法違反(買収)罪で、維新の党、升田世喜男衆院議員の陣営の運動員だった農業、吉田俊逸容疑者(64)を起訴、無職、渡辺美津江容疑者(50)を在宅起訴した。

 升田氏は昨年の衆院選で青森1区から出馬し比例代表東北ブロックで復活当選した。

 地検は、升田氏の当選が無効となる連座制の対象になる可能性があり、公選法の規定に基づき、両被告に「百日裁判」に該当する事案だと地裁に連絡した。

 起訴状によると、吉田被告は昨年の衆院選で、渡辺被告と農業、小浜瑞俊容疑者(47)のそれぞれと共謀し、電話で升田氏への投票を呼び掛ける選挙運動の報酬として、現金計約220万円を運動員41人に渡したとしている。

 青森区検は19日、小浜容疑者を略式起訴し、青森簡裁は罰金40万円の略式命令を出した。

2942チバQ:2015/02/19(木) 20:45:25
>>2919
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150219ddlk30040467000c.html
公選法違反:石田氏の元秘書、略式起訴で罰金 簡裁命令 /和歌山
毎日新聞 2015年02月19日 地方版

 昨年12月の衆院選和歌山2区で当選した自民党の石田真敏氏の元公設秘書の男(48)が公職選挙法違反(買収)罪で略式起訴されたことを受け、和歌山簡裁は罰金30万円の略式命令を出した。命令は13日付。起訴状によると男は昨年12月14日、石田氏の女性運動員に選挙運動の報酬として現金3万4500円を渡したとされる。【倉沢仁志】

2943チバQ:2015/02/19(木) 20:56:16
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2015/02/19/kiji/K20150219009836510.html
田母神氏の会計責任者 政治資金3千万流用か「生活費や遊興費」
 昨年の東京都知事選と衆院選に立候補し落選した元航空幕僚長の田母神俊雄氏(66)が19日、東京都内で記者会見し、支持者からの寄付などで集めた政治資金1億数千万円のうち約3千万円を、会計責任者の50代男性が私的に流用していたと明らかにした。

 田母神氏によると、男性は都知事選直前の昨年1月から、田母神氏の政治団体で会計責任者を務めていた。都知事選で政治団体には、寄付金などで約1億2千万円が集まり、2月の投開票後、約6千万円が残った。

 ところが、12月の衆院選前後でさらに数千万円が集まったにもかかわらず、衆院選後に経費の支払いが滞っていることが判明。会計責任者を複数回、問いただしたところ、今月上旬「生活費や赤坂のクラブなどでの遊興費に使った」と認めたという。

 刑事告訴も検討しているといい、田母神氏は記者会見で「監督責任は私にある。ご寄付いただいた皆さまには誠に申し訳なく思っている。選挙で不正に使ったということはない」と話した。

 田母神氏は昨年2月の都知事選に立候補したが落選。同12月の衆院選では東京12区で次世代の党から立候補したが、落選した。
[ 2015年2月19日 11:25 ]

2944名無しさん:2015/02/22(日) 12:27:44
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150210ddlk26010483000c.html
衆院選:伏見の開票ミス、票と帳簿の照合怠る 市選管が調査報告 /京都
毎日新聞 2015年02月10日 地方版

 昨年12月の衆院選で京都市伏見区で発生した開票ミスについて、市選管は9日、中間速報用の集計表作成時に、確認作業の正規の手順を省くなどしたことが原因とする調査結果を明らかにした。

 開票ミスは、伏見区の比例票の開票で発生。「次世代の党」の1500票が誤って「共産党」に集計された。結了速報を受けた府選管が「他区に比べ次世代の票が著しく少ない」と指摘。区選管が再点検して発覚した。伏見区の最終的な開票結了は15日午前6時にずれこんだ。

 市選管によると、開票時に票は政党ごとに500票ずつ束にされれ、計算担当が1束ごとに1回押印する「得票調査簿」を政党別に作成する。中間速報のために集計表を作る際、通常は「調整担当」の職員が、計算担当者と、帳簿と得票計算台にある票束の突き合わせをしている。

 だが当日、急きょ作業を応援した調整担当補助者が突き合わせ手順を省き、計算担当者から票数を聴取して口頭で調整担当に伝達。集計表の次世代の欄には1500票を除いた端数が記され、1500票は共産の票に加えられた。

 市選管は「集計表作成の際に言い間違いや聞き違い、書き間違いなどが発生したと思われるがどの段階かは不明」としている。

 さらに計算総括者が中間速報の集計表の確認を怠ったり、書記長が速報値と票束との突き合わせをしないままに開票結了結果を読み上げるなど、ミスに気付く機会を逃していたこともわかった。市選管自体も「全区の結了時に他区と比較点検すべきという認識が希薄だった」としている。

 伏見区選管は再発防止策として、集計表作成時に複数で突き合わせをすることや、事務が集中しがちな調整担当の作業内容の検討など、開票事務体制の見直しなどを進める。

 また6日付けで、伏見区長や区選管職員など計5人と市選管の事務局長、次長が厳重文書訓戒などの処分を受けた。【野宮珠里】

2945名無しさん:2015/02/22(日) 23:05:14
http://www.saga-s.co.jp/senkyo/shuin/30203/136477
=担当記者座談会=【1区】無党派取り込み原口逆転
2014年12月16日 10時33分

 安倍政権の2年間の評価を問う2014年衆院選は自民、公明が圧勝し、現政権の継続が決まった。1票の格差是正に伴う「0増5減」により、佐賀県は2小選挙区で6人が争った。自公圧勝の全国情勢とは異なり、自民と民主が星を分け合う激戦となり、比例当選を含め自民3人、民主2人という衆議院議員の政党勢力図は変わらなかった。担当記者が選挙戦を振り返った。(敬称略)

■岩田、てこ入れ実らず

 A 1区は大接戦だった。序盤劣勢だった原口一博が逆転できた要因はなんだろう。

 C 民主への逆風が強かった前回に比べ、有権者の反応が良かったのは間違いない。原口本人は骨折で入院中だったが、政治家としての存在感は他候補より際立っていた。逆境が支援者の結束を強めていたし、勝因の一つに「同情票」を挙げる関係者もいた。集会でも涙を流して耳を傾ける支援者をよく見かけた。無党派層の票が相当流れたんじゃないかな。

 D 原口の長男もひそかに話題になっていたね。

 C 陣営も「初めてマイクを握ったとは思えない」と演説の落ち着きぶりに驚いていた。好青年で、原口本人も当選直後に事務所で「自分より政治家に向いているかもしれない」と語り、支援者からどっと笑いが起きていた。

 A 岩田和親の陣営はどうだった。

 B 「接戦」が伝えられてからは集会で土下座するパフォーマンスまでやって、かなり必死だった。当初は相手候補のけがで楽勝ムードがあったのは確か。陣営幹部から「ついてる」という声もあった。雲行きが怪しくなって、かなり引き締めに走ったが、結局、差されてしまった。

 A 敗因はなんだろう。

 B 候補者決定に手間取ったのは大きい。新たな区割りを引き継ぐには、あまりにも遅すぎたのだろう。

 A 新人ならともかく、現役の国会議員がそれを敗因に挙げるのはどうかな。2年間の活動ぶりが問われたんじゃないか。

 B 比例に回った今村雅弘の名簿順位が上位でなかったため、選挙戦が難しくなってしまった部分も否めない。選挙協力がスムーズに運ばず、序盤では「小選挙区は岩田、比例は公明」の訴えがほとんど聞かれなかった。

 C 自民党本部が重点区に指定し、安倍首相や大臣クラスを連日、佐賀入りさせた。全国的には自民圧勝だし、相当なてこ入れで負けただけに、ショックは大きそうだね。

 A 激戦だった一方で、投票率は戦後最低だった。

 C 原口陣営では投票率がどれぐらいになりそうか、逆によく質問された。「大義なき解散」と言われ選挙への関心が乏しいうえ、師走という時期が重なり、「最大の敵は低投票率」と言う関係者もいた。

 B 岩田陣営も空席が目立つ集会も多かったし、陣営の熱気とは裏腹に有権者の選挙熱は冷めていたね。

 A 共産は唯一20代の候補者だった。

 D 消費増税中止を訴え、自民、民主との違いを強調した。だが、反対を訴えたオスプレイの佐賀空港配備計画は大きく争点化されず、結果的に2氏の対決に埋没してしまった。

=2014衆院選 担当記者座談会=

2946名無しさん:2015/02/22(日) 23:05:46
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/136476
=担当記者座談会=【2区】 古川、知事の知名度抜群
2014年12月16日 10時33分

■区割り変更 大串健闘

 A 自民新人の古川康が投票締め切り直後の「ゼロ当確」。公示日1週間前のドタバタ知事辞職で、よくここまで票をまとめたね。

 B 「投げだし辞職」の批判はあったが、ぎりぎりまで知事を続け、露出が高いまま選挙に臨んだことがプラスに働いた。街演先の反応もよく、知事時代に見た地域の課題を演説に織り交ぜ、評判も良かったよ。

 D 古川の勝因は唐津市議団を中心とする保利耕輔の選対がまとまったこと。保利は自分の選挙より熱心で、保利の妻も古川の妻を伴い、支持者回りを続けた。だめ押しは、保利陣営が受けなかった公明の推薦まで得たこと。古川はそれだけ大串博志を脅威に感じていたんだと思う。

 B 「投げだし」にも敏感だったよ。旧2区の決起大会では司会者が「県知事の重責を放り出す形となりましたが」と紹介する一幕があり、古川が顔色を変えて弁明していた。

 C 大串は選挙区割りが変更された昨夏から毎週末、新選挙区に入り、小さな集落の祭りに顔を出しては地道に有権者と語り合ってきた。国会議員がおそれ多く近寄りがたい存在だった旧3区の有権者にとって新鮮に映ったようだ。

 D 「古川さんには上がってほしいが、大串さんにも落ちてほしくない」。何人もの自民支持者からそんな言葉を聞いたよ。党内屈指の政策通である大串と、知事時代に支持率7割を誇った古川。当初、2人の対決は「どちらが退場しても佐賀にとっては損失だ」という空気が流れていたけど、あれでね…。

 B 公示日前夜に発表された大串の比例九州ブロック単独1位の優遇だね。これで大串の「当確」は約束されてしまった。「どちらも当選」が見えてしまった中での選挙戦はどこか緩んだ感じがしたな。

 A 得票状況をどうみる。

 D 旧3区はダブルスコアに近い4万票差で古川。逆に旧2区は大串が8千票上回った。3万票差は古川陣営が目指した「圧勝」とは言い難いんじゃないか。

 C 次も2人の対決になるのは間違いない。大串が追いつくには大きな差だ。しかし、今回はマイナス要因が多かったのも事実。国替えに近い区割り変更から1年5カ月での選挙は、一人ずつ膝をつき合わせて支持を広げる活動スタイルには準備が足りなかった。比例優遇による緩みもあったと思う。

 A 共産の御厨さとみは不安定な非正規雇用で働いた自らの経験を切実に訴えた。唐津市に4度入って「反原発」の主張にも力を入れたけど、選挙の争点として際立たせることはできなかったね。

=2014衆院選 担当記者座談会=

2947名無しさん:2015/02/22(日) 23:06:15
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/136475
=担当記者座談会=【比例】今村、名簿下位乗り越え
2014年12月16日 10時32分

■低投票率でも自民5000票増

 A 自民は投票率が低下する中、前回より約5千票積み増した。

 B いろんな思いが交錯していたよね。0増5減の影響で比例単独に回った今村雅弘が31位と名簿下位だった衝撃が大きかった。

 C 自民に比例候補がいるにもかかわらず、小選挙区の勝利には「比例は公明」の徹底が必須となっていた。その一方で、「今村さんと書けないなら、やっぱり『自民』と書いて応援したい」という声もあった。

 A 公明も得票率を1ポイント伸ばした。

 E 悲願の4議席目を獲得、党県本部の幹部は「実質的な躍進」と話す。終盤には農業関係者の一部から票獲得の約束も取り付けるなど、支持層を広げた。

 A 民主は目標の15万票に届かず10万5千だった。

 C 1、2区の候補者の得票は16万8千で、6万以上の差がある。「個人の看板頼み」の選挙戦で、党への信頼は復調の兆しとまでは言えないようだ。

 A 躍進した共産は、県内でも2万939票と前回の1・3倍を獲得した。

 D オスプレイ問題や安倍政権の政策に対する明確な対決姿勢が批判票の受け皿になったのだろう。一方、前回に続き小選挙区で候補者不在の社民はほぼ横ばい。県連幹部は現状に危機感を募らせ、地方議員の候補擁立など「次世代づくりに早急に取り組む」と話している。

=2014衆院選 担当記者座談会=

2948名無しさん:2015/02/22(日) 23:06:40
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/136036
=県内出口調査分析= 民主、無党派層で明暗
2014年12月15日 10時11分
 共同通信社の衆院選出口調査を分析すると、佐賀1区で当選した民主前職の原口一博氏(55)は、前回衆院選に比べて無党派層の支持を伸ばし、自民支持層にも食い込んでいた。2区で落選した民主前職の大串博志氏(49)は逆に無党派層の支持を落とし、当選した自民新人の古川康氏(56)とほぼ同率で、無党派層の動向が明暗を分けた形だ。

 調査は投票日の14日、佐賀県内48投票所で2036人(1区1056人、2区980人)から投票後に聞いた。「支持政党なし」のいわゆる無党派層は1区222人、2区176人で全体の約20%を占めた。

 支持政党別の投票行動を見ると、1区の原口氏は民主支持層の94・3%を固め、維新や社民支持層の約80%を獲得した。自民からも23・4%の支持を得て、無党派層の支持も前回を8・3ポイント上回る64・0%だった。自民前職の岩田和親氏(41)は自民の76・3%、公明の73・9%を固めたものの、無党派層の支持が26・6%にとどまった。

 2区の古川氏は自民の87・9%、公明の77・4%から支持を得た。大串氏は民主の87・7%を固め、社民や維新の支持層も一定獲得したものの、無党派層の支持が前回を9・7ポイント下回る47・7%だった。古川氏の48・3%とほとんど変わらず、新しい区割りで無党派層への浸透が難しかったことをうかがわせる。

 共産新人の古賀誠氏(29)=1区=、御厨さとみ氏(33)=2区=は共産支持層を固めたものの、伸び悩んだ。【さが衆院選2014】

2949チバQ:2015/03/10(火) 19:53:21
>>2943
http://www.sankei.com/affairs/news/150310/afr1503100038-n1.html
2015.3.10 19:03

田母神氏が告訴状送付 会計責任者の横領疑い問題で





 元航空幕僚長の田母神俊雄氏(66)は10日、自ら代表を務める政治団体の政治資金の一部を着服したとして、会計責任者だった50代男性に対する業務上横領罪の告訴状を、警視庁に送付した。田母神氏の事務所の関係者が明らかにした。

 田母神氏は昨年2月と12月、都知事選と衆院選に立候補、落選したが、今年2月に記者会見し、これらの選挙で会計を担当した男性が、寄付などで集まった政治資金1億数千万円のうち約3千万円を遊興費や生活費に流用したと公表した。

2950チバQ:2015/03/12(木) 19:41:31
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150312ddlk02040050000c.html
升田派選挙違反:「百日裁判」で17日に初公判 /青森
毎日新聞 2015年03月12日 地方版

 青森地裁は11日、昨年末の衆院選で当選した維新の党の升田世喜男衆院議員の陣営を巡る公職選挙法違反事件で、同法違反(買収)罪で起訴された運動員2人の初公判の期日を17日午前10時と決めた。青森地検が連座制適用を視野に求めていた「百日裁判」に応じ、5月29日まで8回分の期日を定めた。

 対象は五所川原市金木町、農業、吉田俊逸(64)と、青森市三内、無職、渡辺美津江(50)の両被告。地検は両被告のどちらか、あるいは双方が公選法で定める「組織的選挙運動管理者」に該当する可能性があると判断している。【佐藤裕太】

2951チバQ:2015/03/12(木) 19:41:50
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150312ddlk10040212000c.html
石関氏陣営公選法違反:初公判 元秘書に1年6月求刑 /群馬
毎日新聞 2015年03月12日 地方版

 昨年12月の衆院選で群馬2区から立候補し比例代表で復活当選した石関貴史氏(維新)陣営の公選法違反(運動員買収)事件で、石関氏の元公設秘書で前伊勢崎市議の山越清彦(43)、イベント会社経営の本木博幸(49)の両被告の初公判が11日、前橋地裁で開かれ、2人は起訴内容を認めた。検察側が山越被告に懲役1年6月、追徴金1万8400円▽本木被告に懲役1年、追徴金50万円を求刑、結審。判決は4月15日。

 検察側の冒頭陳述によると、山越被告は、アントニオ猪木参院議員が石関氏の応援演説をする集会を告知しようと看板設置を計画。12月1日、本木被告に51万8400円を渡したとしている。6日深夜に看板を設置中、警察官に見つかった。

 被告人質問で山越被告は「看板の無許可設置は違法だと思ったが他の場所でも見たことがあり、警告程度で済むと思った。陣営のボランティアに頼むのはまずいと思い業者に頼んだ」と説明。本木被告も「金を受け取るのもまずいと思ったが、当時金に困っていたこともあり気が向いてしまった」と述べた。「看板制作費と設置、撤去にかかる人件費として51万8400円を請求し、受け取った際に1万8400円は払い戻した」と説明した。

 検察側は、両被告が看板設置後に請求書や領収書を破棄し、他の陣営関係者も関連データの入ったパソコンを破棄したとして「組織ぐるみで証拠隠滅を図った」と主張した。

 弁護側は山越被告への約300人からの減刑嘆願書を示し、「違法性は比較的低い」と主張。執行猶予付きの判決を求めた。

 選挙運動の中心人物が禁錮刑以上になると候補者本人の当選が無効になる「連座制」については、前橋地検が適用を見送る方針を表明している。【尾崎修二】

2952チバQ:2015/03/17(火) 21:14:03
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201503/20150317_23052.html
<升田氏派選挙違反>運動員2人起訴内容認める

 衆院選青森1区で落選し、比例東北で復活当選した升田世喜男氏(維新)派の選挙違反事件で、公選法違反(買収)の罪に問われた農業吉田俊逸(64)=五所川原市金木町=、無職渡辺美津江(50)=青森市三内=の両被告の初公判が17日、青森地裁で開かれた。吉田、渡辺両被告は「間違いありません」と起訴内容を認め、弁護人は「責任者の立場にはなく、一般運動員として活動していた」と主張した。
 検察は両被告、もしくは一方が連座制対象の組織的選挙運動管理者に該当するとみている。当選無効や立候補禁止など、公民権や選挙の効力に影響が及ぶことが予想されるため、地裁は迅速に審理を進める「百日裁判」を適用した。
 起訴状によると、吉田、渡辺両被告は共謀して昨年12月14、15日、青森市内のプレハブなどで升田氏への投票を電話で呼び掛ける選挙運動などの報酬として、運動員27人に現金計約147万円を渡したとされる。吉田被告は同9〜14日、五所川原市内の電話作戦でも運動員14人に現金計約73万円を供与したとしている。
 一連の事件では、両被告と共謀した運動員2人と電話かけをした41人の計43人が略式起訴された。


2015年03月17日火曜日
関連ページ:青森社会

2953チバQ:2015/03/18(水) 07:46:25
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201503/20150318_23001.html
<升田氏派選挙違反>管理者か否かが焦点

 衆院選青森1区を舞台にした升田世喜男氏(維新、比例東北)派による公選法違反事件の「百日裁判」が17日、青森地裁で始まり、買収の罪に問われた農業吉田俊逸(64)、無職渡辺美津江(50)両被告の運動員としての地位をめぐって検察、弁護側双方が攻防を繰り広げた。弁護人は、電話作戦に参加した相当数の運動員を証人尋問する必要があると主張した。
 検察は、約40通の運動員の供述調書を提出。両被告が責任ある立場にあったことを立証するため、吉田被告らが「責任は私が負います。(報酬は)私の財布から出します」「警察にはお金をもらったことを言わないでほしい」と説明したり、口止めしたりしたとする調書の内容をつまびらかにした。
 警察の聴取が始まった直後に、「領収証を燃やしてほしい」「警察が動いている。メールを消してほしい」などと証拠の隠滅を運動員に指示したとする供述も示した。
 悪質な買収に関わった人物が、組織的選挙運動管理者に当たるか一般運動員かで、升田氏への連座制適用の可否が決まる。適用を回避したい弁護側は被告の罪状認否後、「公訴事実は争わないが、名実ともに組織的選挙運動管理者の立場になかった」と主張した。
 閉廷前、裁判長から今後の審理の方針を尋ねられた弁護側は「今回の選挙での地位や役割を十分に審理してほしい。(両被告が選挙運動の中心人物だったとする)検察の供述調書の内容とは、かなり違う見方をしている」と強調した。


2015年03月18日水曜日
関連ページ:青森社会

2954チバQ:2015/04/07(火) 21:48:00
http://www.sankei.com/west/news/150407/wst1504070005-n1.html
015.4.7 11:00
【関西の議論】
衆院選「次世代票1500票、なぜか共産票に」の原因は…当落入れ替え、二重カウントと大失態が続く京都市選管の正念場





(1/4ページ)【関西の議論】

選挙の開票作業。自治体ごとの差が歴然となるケースも…
 厳格な公正性が求められる選挙の開票事務は、自治体職員の力量を図る一つの指標になるともいわれる。職員が開票所できびきびと動く自治体がある一方、雑談をしながら作業に臨んでいるような自治体もあり、自治体ごとの差が歴然となるケースも少なくない。とはいえ、開票事務でまず重要になるのはスピードよりも正確さなのだが、昨年12月の衆院選では、京都市選管で信じられないような事態が起きた。伏見区の比例票で「次世代の党」にカウントされるべき1500票が「共産党」の票としてカウントされたのだ。なぜ、そんなことが起きたのか。かつては当落の入れ替えにかかわるようなミスをしたこともある京都市。統一地方選が始まる中、どういう対策をとっているのだろうか。

突き合わせを省略

 昨年の衆院選でミスが起きた比例票について、開票作業の手順はどうなっているのか。市選管によると、開票作業が始まると、政党ごとに500票の束に仕分けるのがルールだ。

 票数は政党ごとにつくられた得票計算簿の上で計算する。計算担当の職員が1束ごとに1回押印することになっており、その数をもとに票を計算する。1束500票なので、2カ所押印されていれば、千票というわけだ。

 ここでミスが起きれば、票数が変わってしまう。計算担当の職員に加え、別の調整担当の職員も、得票計算簿と票束の突き合わせをして、集計表を作ることになっていた。

 しかし昨年の衆院選は、この手順通りで作業は行われていなかった。この日、調整担当職員が疲弊した様子だったため、急遽(きゅうきょ)、別の補助者が作業を手伝うことになったのだが、突き合わせの手順を省略して集計表を作ってしまったのだという。

 このときに、集計表の共産党の欄に次世代の党の得票分1500票が誤って加算され、次世代の党の欄には1500票を除いた381票のみが記載され、間違いが起きた。

 突き合わせの作業が無くても計算担当の職員が正確に調整担当職員に票数を伝達し、正確に記載していれば問題は起きなかったが、この手順のどこかでミスが起きてしまったようだ。

 市選管の担当者は「どこかで、言い間違い、聞き間違い、記載間違いなどがあったと思われるが、どこで生じたかは不明だ」と振り返る。

 その後、何度か間違いを見つけるチャンスはあったが、チェック機能は働かなかった。

覚えた「違和感」

 間違いの可能性に最初に気付いたのは、京都市の関係者でなく、京都府選管の担当者(35)だった。開票作業が一段落した投開票日翌日未明の12月15日午前1時前。開票結果に「違和感」を覚えた。

 京都府内でも、伏見区は最大の有権者を抱える大きな選挙区。必然的に、各政党に対する投票者数の実数も府内最大になることが多い。にもかかわらず、次世代の党の投票者数として伏見区選管が報告してきた数字は381人。京都市内の各区のなかでも2番目に少ない数字だった。

 速報値をもとに、隣接する西京区、右京区と比べても票数が極端に少ない。「おかしいな」と感じたという。

 府選管に配属されて5年目だった担当者はこの日、比例担当班の責任者を命じられていた。各市町村選管から来た速報値を検算し、最終的に間違っていないかを確認するのが主な仕事だ。

 作業は終了間近だった。京都府庁が京都市役所の仕事に口を出すことにややためらいもあった。しかし、初めて任された責任者として、「疑問を疑問のまま残すことはできない」と思い直し、市選管に疑問をぶつけることにした。

2955チバQ:2015/04/07(火) 21:48:41
 市選管を通じ、伏見区選管に確認を求めた。当初は「マニュアル通りにやっており問題はない」と突き返された。

 「本当に大丈夫か」と、直接、伏見区選管に細部を尋ねたところ、対応があやふやに。府選管の担当者は伏見区選管の担当者に「疑問を抱えながら確定票を打つことにならないか」と問いかけ、再開票することを提案した。

家に帰った立会人を呼び戻し

 再開票はおおごとだ。

 開票作業は立会人のもとで行う必要があり、このときすでに立会人は家に帰っていた。未明まで作業を続け、やっと家に帰った人をもう一度、開票所に呼び戻さないといけないのだ。

 指摘を受けた伏見区選管は再開票を決断。開票所には数人しか職員が残っていなかったが、すでに帰宅していた開票管理者や立会人4人を開票所に呼び戻した。

 再開票を求めた府選管の担当者はこのとき、「市選管が正しかったら、騒動を起こしたことを謝罪しなくては」とも思っていた。

 票は箱詰めして封印されていた。呼び戻した管理者や立会人が立ち会いのもとに箱を開け、同日午前5時20分に再集計作業を始めると、ミスが判明した。正しい数字に修正され、最終的に開票作業が終了したのは午前6時ごろだった。

 府選管の指摘は正しかった。

再発防止のために…

 選挙のミスは重大だ。京都市は後日、伏見区長やかかわった伏見区選管の職員ら計7人を厳重文書訓戒などのけん責処分とした。

 今後、伏見区選管は再発防止に向け、作業が集中する調整担当に人員を重点的に配分するなど選挙事務従事体制の見直しを進める。

 市選管の担当者は「頭がクリアな時にやれば、問題はないはずだが、連日の残業に加えて、開票作業は深夜に及び、焦りもある。だが、ミスに気付くチャンスは何度もあった」と話す。

 実は市選管は、過去の選挙でも何度もミスを繰り返してきた歴史がある。

 平成19年の府議選では当落が入れ替わる大失態も引き起こしている。中京区選挙区(定数3)で、区選管委員長が得票数を発表する際、4人の立候補者の票のうち3人分が入れ替わり、自民現職と民主新人の当落が入れ替わってしまった。いったんは落選している民主新人が当選したとの速報が流れる事態も起きた。その時は開票所の立会人が誤りに気づき、すぐに発表を修正したものの、当落が入れ替わった双方に遺恨を残す結果となった。

 13年の参院選では、大きな失敗が2つ重なった。西京区選管が参院選比例代表の開票作業で、政党得票数と名簿登載者得票数を誤入力。中央選管による集計完了が翌日夕にまでずれ込む事態を引き起こした。同市左京区の不在者投票の1660票が開封されず、無効票となったという問題もあった。

 さらに25年の参院選では、同市南区の不在者投票の選挙区311票、比例312票について投票者として二重にカウント。当落に影響はなかったが、確認作業に時間がかかり、比例代表の開票作業が午前3時半までずれこんだ。

 4月12日には統一選前半戦として、京都府議選と京都市議選の投開票を控えている。さて、今回は-。

2956チバQ:2015/04/15(水) 22:42:13
http://www.sankei.com/affairs/news/150415/afr1504150030-n1.html
2015.4.15 16:14

石関氏の元秘書に猶予判決 公選法違反罪、前橋地裁





 昨年の衆院選で運動員を買収したとして、公選法違反の罪に問われた維新の党、石関貴史衆院議員の元秘書で元群馬県伊勢崎市議の山越清彦被告(43)に、前橋地裁は15日、懲役1年6月、執行猶予4年、追徴金1万8400円(求刑懲役1年6月、追徴金1万8400円)の判決を言い渡した。

 また、同法違反罪に問われた会社役員、本木博幸被告(50)には、懲役1年、執行猶予3年、追徴金50万円(求刑懲役1年、追徴金50万円)を言い渡した。

 野口佳子裁判長は判決理由で「陣営の選挙情勢が芳しくないと考え計画した。金額は約50万円と高く、選挙運動の公明、適正が害された」と指摘。一方、「反省し、既に市議を辞職している」と執行猶予を付けた理由を説明した。

 判決によると、昨年12月1日、山越被告が伊勢崎市で開かれる石関氏の応援演説会の看板を設置する報酬として、運動員だった本木被告に現金51万8400円を渡したとしている。

2957チバQ:2015/04/16(木) 21:12:00
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150416ddlk02040013000c.html
升田派選挙違反:百日裁判 「電話作戦」と選対組織 関係性巡り応酬 /青森
毎日新聞 2015年04月16日 地方版

 昨年の衆院選で初当選した維新の党の升田世喜男衆院議員の陣営を巡る公職選挙法違反事件で、百日裁判の第4回公判が15日、青森地裁(鎌倉正和裁判長)であった。検察側が、同法違反(買収)罪で起訴された運動員の2被告と、升田氏の選対組織の関係性を示す冒頭陳述を新たに行った後、升田陣営の選対幹部3人の証人尋問が行われたが、3人はいずれも2被告の動きについて「知らなかった」と証言した。

 2被告は五所川原市金木町、農業、吉田俊逸被告(64)と、青森市三内、無職、渡辺美津江被告(50)。

 検察側は冒頭陳述で、2被告が組織した「電話作戦」と選対組織のつながりを示す「間接事実」を提示。升田氏の義兄が吉田被告の提案で電話回線の設置やプレハブの準備をしたことや、電話掛けをした運動員の名簿が選対のパソコンで「アルバイト名簿」の題で管理されていたこと、渡辺被告を電話作戦担当とする役割分担表の存在などを指摘した。

 証人尋問では、選対の本部長代行、事務局長、幹事長が3人とも吉田被告の動きについて「全く知らなかった。とにかく無関係」と関与を完全に否定した。

 渡辺被告の「選対副幹事長」の役職について幹事長は「組織の『格』のために副幹事長に17人の名前を並べただけで権限はなかった」と証言。電話作戦担当の意味についても「会議の招集や紹介者名簿に記載された人に支持を呼びかける係で、吉田被告の『電話作戦』は全くの別物」と強調した。事務局長は泣きながら「みんなが本気になって一生懸命戦った選挙で、(升田氏の当選が)本当にうれしかったのに、そんな矢先にこんなことになって本当に残念です」と話した。【佐藤裕太】

2958チバQ:2015/04/20(月) 21:57:32
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201504/20150420_23024.html
<升田氏派選挙違反>選対関与めぐり攻防


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 衆院選青森1区を舞台にした升田世喜男氏(維新、比例東北)派の選挙違反事件の百日裁判は、検察側が追加の冒頭陳述を終え、検察、弁護側双方の立証内容が出そろった。買収罪に問われ、起訴内容を認めた農業吉田俊逸(64)=五所川原市=、無職渡辺美津江(50)=青森市=両被告が連座制対象の組織的選挙運動管理者に当たるかどうかが焦点。2人の地位と役割、選対組織との関係をめぐり応酬が繰り広げられている。
 吉田被告が五所川原選対の事務長だったとする検察は、電話かけの拠点となったプレハブ小屋、電話回線を選対に準備させ、陣営幹部や運動員らの協力も得て電話かけの運動員を集めていたと指摘。吉田被告と共謀して青森市の拠点を取りまとめたとする渡辺被告に関しては「陣営の中心的人物」とし「電話運動員に報酬受領を口外しないよう口止めしていた」と述べた。
 これまでの証人尋問で、電話運動員は「升田氏が五所川原の拠点で『有権者の声を参考にしたい』などと話した」と詳述。検察は、電話運動員が電話内容のメモを入れる「目安箱」を作ったり、プレハブの備品を選対が提供したりしたとする証言を引き出し、電話かけの運動と選対が深く関わっていたことを印象付けようとした。
 弁護側は「電話かけは吉田被告の単独遂行性が極めて高く、選対を巻き込んだ組織的な犯行とは言えない」と反論している。(1)選対から排除された吉田被告は一支持者として選挙運動に携わった(2)渡辺被告は報酬を支給される事務員として県選管に届けられていた-などを根拠に挙げた。
 選対幹部は法廷で「報酬を伴う電話かけだとは知らなかった」と証言した。
 検察、弁護側の主張が真っ向から対立する両被告の地位と役割、電話かけの選挙運動と選対との関わりは、立証の程度や地裁の認定によっては連座訴訟へと結び付く。升田氏の国会議員としての地位を左右する事態につながるだけに、双方の神経戦は続く。


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関連ページ:青森社会
2015年04月20日月曜日

2959チバQ:2015/04/22(水) 19:48:59
http://news.livedoor.com/article/detail/10033668/
超人気の松岡修造氏「政界入り」固辞していた

2015年4月22日 7時15分 東スポWeb
松岡修造,
写真拡大
 元テニスプレーヤーでスポーツキャスターの松岡修造氏(47)が、政権入りを袖にしていた! 教え子の錦織圭(25=日清食品)が昨年9月の全米オープンテニスで準優勝してからがぜん、お茶の間の注目が高まった松岡氏。やることなすこと次々ヒットする破竹の勢いだが、その超人気ぶりは芸能界を超え、やはり政界からも注目されていた。なんと安倍政権が、ある重要なポストを用意し三顧の礼で迎え入れようとしていたことがわかった。

 現在、出演するCMが約10社とノリに乗っている松岡氏。日めくりカレンダー「日めくり まいにち、修造!」の発行部数が85万部を突破するなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

「CM1社当たりの契約料が4000万円前後。ほかにイベント出演料も1本数百万円は確実。年収は5億円近いのではないか」(芸能関係者)というから、世界ランキング46位まで上がった現役時代に続き、タレントとしても大成功を収めたと言っていい。

 超人気者にして、父が東宝元社長で阪急東宝グループ創業者に連なる血筋の松岡氏を、やはり政界も放ってはおかなかったようだ。事情通はこう話す。

「実は…昨年12月の衆院選の際、自民党が家柄もよく、スキャンダルの噂もない松岡氏に政界出馬の打診をしていたと言われています。しかも、東京五輪に向けて今年10月にも新設されるスポーツ庁の重要ポストを用意して、三顧の礼で迎え入れる態勢だったようです」

 昨年末の総選挙といえば、消費税の再引き上げ延期、安倍政権の経済政策アベノミクスの継続か否かが、かかっていた。

 物価が上がるのに給料が上がらないという国民の不満が募るなか、今後の政権運営を盤石のものにしたい安倍政権が、国民的人気者の松岡氏を担ぎ出し票を集めたかったのは合点がいく。

 しかも、スポーツ界、政界でかねて設立が待望されていたスポーツ庁の重要ポストに松岡氏を据えるとなれば、20年五輪に向けた選手強化などの「顔」として世間的な関心が集まったであろうことは疑う余地もない。松岡氏にとっても“おいしい話”だったはずだ。

 だが、そんなポストも松岡氏にとっては眼中になしだった。政界への誘いを固辞し、現在の立場を守ったという。

「松岡さんは錦織選手を発掘した『修造チャレンジ』に代表されるように、ジュニア世代のテニスプレーヤー育成に力を注いでいますよね。スポーツ庁の重要ポストを与えられて政権の言いなりになるよりは、自らやりたい信念を貫くことを選んだのでしょう」(前出の事情通)

 そんな松岡氏は20日、都内で行われたカップラーメン「日清麺職人」の新CM発表会に出席し、台本にとらわれない自由なトークでエンターテイナーぶりを見せた。

 CMで女優の中村優子(40)が演じる主婦の髪形の変化に気付く板前役を演じた松岡は、イベントの冒頭で白いかっぽう着姿からエプロン姿の主夫、そして紺色のりりしいかっぽう着姿へと早着替えによる三変化を披露。しかし、なぜか納得いかない表情で報道陣の前に歩み寄ると「早着替え、相当練習したのになぁ〜、どうなってるんだっ!」と戸惑った自分を叱責した。

 さらに、CM撮影時にはなかったホクロをひとつ書き足してイベントに臨んだ中村が、「観察するのが好き」という松岡氏に、撮影時と何が違うかを当てる緊急テストを実施。絶対に答えられないとの大方の予想を裏切って、松岡氏は「ホクロがこんな感じじゃなかった!」と驚異の観察眼を発揮して正解を言い当て、会場を沸かせた。

「僕は人を応援したり指導する才能がある」と胸を張った松岡氏。誰にも負けない情熱と鋭い観察眼があれば、政治家になっても活躍できるだろうが、何があってもブレない信念で日本テニス界をさらなる高みへ導いてくれそうだ。

2960チバQ:2015/05/14(木) 21:50:34
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201505/20150514_23029.html
<升田氏派選挙違反>選対関与否定の矛盾追及

 衆院選青森1区を舞台にした升田世喜男氏(維新、比例東北)派の選挙違反事件で、公選法違反(買収)の罪に問われている農業吉田俊逸(64)=五所川原市=、無職渡辺美津江(50)=青森市=両被告の公判が13日、青森地裁であった。両被告の地位と役割、選対の関与などを中心に被告人質問を行った。
 吉田被告は、五所川原選対の役職を決める昨年11月の会議に参加しておらず「無役で、事務長の役職を仰せつかってもいない」と供述。組織的選挙運動管理者ではなかったと主張した。
 検察側は、吉田被告の「(電話かけ自体を)選対に隠そうと思っていた」という発言に対し、選対関係者の援助を受けて電話かけをしていた矛盾を追及した。
 渡辺被告は選挙期間中「(電話かけの拠点の)プレハブに行く時間はなく、アルバイトに任せきりだった」と話した。青森の選対幹部に電話かけ要員のシフト表や名簿などを渡したとする供述もした。
 弁護側は青森地検の検察官が2月14日付で作成した升田氏本人の「何も知らなかった」とする調書を、両被告の地位、役割に対する同氏の認識の証拠として提出した。
 証人尋問では、青森の選対事務局次長が、電話かけは吉田被告の独断で行われ、報酬の支払いも事前には知らなかったと主張。五所川原の選対幹部の取り調べを担当した青森地検弘前支部の検察官が取り調べは適正に行われたと証言した。


関連ページ:青森社会
2015年05月14日木曜日

2961チバQ:2015/05/14(木) 22:28:38
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150514ddlk02040096000c.html
升田派選挙違反:百日裁判 被告「電話作戦隠した」 /青森
毎日新聞 2015年05月14日 地方版

 昨年12月の衆院選で初当選した維新の党の升田世喜男衆院議員の陣営を巡る公職選挙法違反事件の百日裁判の第6回公判が13日、青森地裁(鎌倉正和裁判長)であり、被告人質問が行われた。両被告は改めて起訴内容を認めた一方、電話作戦と選対組織の関係を否定する発言を繰り返した。

 運動員41人に現金を渡したとして同法違反(買収)罪で起訴されているのは、五所川原市金木町、農業、吉田俊逸被告(64)と、青森市三内、無職、渡辺美津江被告(50)。

 吉田被告は200万円超を支払ったが、違法性を認識しており、周囲には大規模な電話作戦を隠してきたと述べた。検察側は、選挙期間中、吉田被告が頻繁に升田氏と電話していたことを指摘し、吉田被告は「二十数回ある」と認めたが、「私は直接おうかがいを立てられる立場ではない」と説明した。

 渡辺被告は、吉田被告から電話作戦を依頼されたことについて、「働いた報酬としてなら違法ではないと思っていた。他の陣営の話を聞いてもどこでもやっているから大したことではないと思っていた」などと話した。

 また、升田氏の「何も知らなかった」などとする検面調書が弁護側から証拠請求され、採用された。検察側は、一部信用性を争うとしている。次回公判は22日に行われ、結審する見込み。【佐藤裕太】

2962チバQ:2015/05/18(月) 23:27:35
http://www.sankei.com/affairs/news/150518/afr1505180030-n1.html
2015.5.18 17:46更新

票水増しで3人懲戒免職 奥山市長減給 仙台・青葉区
職員3人を懲戒免職処分とし、記者会見する仙台市の奥山恵美子市長=18日午後、仙台市役所
 昨年12月の衆院選で仙台市の青葉区選挙管理委員会が票数を水増しした事件で、仙台市は18日、区選管の後藤秀一元事務局長(58)ら職員3人を懲戒免職処分とした。奥山恵美子市長は同日、自身の給与を7月から3カ月間、20%減額すると発表した。

 ほかに処分されたのは、区選管事務局の熊谷純一元選挙課長(58)と荒井孝元選挙係長(57)。

 市によると、青葉区の衆院選小選挙区の開票作業では、投票人数の集計より実際の票数が963票少ない誤差が生じ、熊谷元課長と荒井元係長が白票数などを水増しして取り繕った。後藤元事務局長はこれを隠蔽するため、うその内容の報告書を市選管に提出。不正を認識した時期についても1週間ほど遅く偽った。

 同様の不正は比例代表や最高裁裁判官の国民審査でもあった。熊谷元課長と荒井元係長には4月、公選法違反(投票増減)などの罪で仙台簡裁が罰金の略式命令を出し、2人は納付している。

2963チバQ:2015/05/18(月) 23:28:20
http://www.sankei.com/premium/news/150403/prm1504030001-n1.html
2015.4.3 12:00更新
【日本の議論】
衆院選「開票ミス」を「白票水増し不正」で隠蔽した仙台市職員の凄まじき“コンプライアンス意識”…判事国民審査では“犯人”いぜん名乗り出ず
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開票所を再現して、事務手続きの説明を受ける特別委員会の委員ら=3月12日、仙台市役所
 昨年12月に行われた衆院選小選挙区と最高裁判所裁判官の国民審査で、仙台市青葉区の開票所で不正が発覚した。小選挙区では白票を、国民審査では「裁判官全員を信任する」有効票などを水増し。不正には同区選挙管理委員会の職員が関わっており、区選管事務局長まで事実の一部を隠蔽していたことまで分かった。

(木下慧人、写真も)

 市から刑事告発を受けた宮城県警は3月に公職選挙法違反容疑などで職員2人を書類送検。事件が捜査機関の手に渡ったあとも市選管や市議会でそれぞれ独自に委員会を設置した。民主主義の根幹をなす選挙制度だが、損なわれた信頼の回復に向けた道のりは長い。

■「この方法しかない」

 一連の問題が発覚したのは衆院選小選挙区に比べ、比例代表の同区での投票者数が約千人少ないことに気づいた報道機関からの指摘だった。

 小選挙区の投票後に、比例代表だけ投票しない有権者が千人近くいることは考えにくく、区選管は調査を開始。すると、開票所の担当者2人が不在者投票と点字投票の人数を二重計上していた。つまり、「比例の投票者が少ない」のではなく「小選挙区の投票者が実際より多かった」のだ。

 ところが、当日の開票現場では通常では考えられない判断をしてしまった。突如現れた原因不明の千人分の齟齬に対して、作業に従事していた係長級の男性(当時)は異常な事態に気づいたが、「つじつまを合わせないと開票が終わらない」と考え、申告することなく、白票で埋めてしまった。当日の上司にあたる区選管の選挙課長(当時)に「この方法をとるしかない」と報告し、上司も黙認した。

 その後の市の調査で国民審査についても同様の不正が分かった。小選挙区と同じ集計ミスで、投票者数が千人分多くなった。そこに何者かが投票者数と票数の齟齬を埋めるために、全ての裁判官を信任する票を500票、持ち帰り票を505票として処理。こちらは誰が行ったのかは判然としていないが、作為的な処理の可能性が高い。

 問題発覚から1カ月近く市当局で調査を続けたが、解明には至らなかった。その間には、区選管事務局長(当時)が早期に事実を知っていたにも関わらず、虚偽の報告をしていたことまで発覚。事実を隠していた人物が内部調査を担当していたことは、調査結果の正当性を揺るがす一大事で、組織ぐるみの隠蔽と批判されても仕方がない。結局関係する3人は更迭された。

 市は関係する職員から聞き取り調査を行ったが、曖昧な部分も多く、権限がないため全てを明らかにするのは限界があった。奥山恵美子市長は一連の問題を容疑者不詳のまま、1月19日、宮城県警に公職選挙法違反罪と国民審査法違反罪で刑事告発。問題の行方は捜査機関の手に渡った。

 県警は捜査を重ね、3月23日に公職選挙法違反と国民審査法違反の疑いで前選挙課長を、公職選挙法違反の疑いで前係長を、それぞれ書類送検した。

■委員会を立ち上げ 調査に限界も

 告発後も、保存すべき書類を廃棄していたことが分かったり、個人情報の入った資料を市議に渡していたことなど続々と不祥事が浮かび上がった。奥山市長は「過去にさかのぼって調査することは限界がある」との認識を示し、関わった職員の処罰について慎重な姿勢を崩していないが、市職員全体のコンプライアンス(法令順守)意識が問われる結果となった。

2964チバQ:2015/05/18(月) 23:29:08
 一方、特別委は調査権限を持つ地方自治法に基づいた「百条委員会」ではない。例えば、市が実施した職員への聞き取り調査結果の提出を求めた際も、市側に「捜査に支障がでる」などとして拒否された。権限がない以上、「どこまで踏み込んだ原因究明ができるのか」と疑問視する声も。もっとも刑事訴訟法の47条には「訴訟に関する書類は、公判の開廷前には、これを公にしてはならない」とある。百条委員会として調査権限が付与されても、同条文には公益上の必要が認められれば、その限りではないとする条文が付け加えられているが解釈の幅もあり、市側もこの条文を基に提出を拒否するものとみられる。

■信頼回復へ前途多難

 さらに、両委員会が効率的な役割分担ができているとは言い難い。双方が意見交換する場が設けられた際、第三者委の委員長を務める東北大大学院の河村和徳教授は「特別委で犯人捜しのようになってしまっているのでは」と牽制。「第三者委は選挙管理について、特別委は職員全体のコンプライアンス意識について話し合えれば」と棲み分けへの認識を示した。しかし、特別委側は「議会としても問題の調査が必要」「問題の根本を調べないと再発防止策も話せない」などと、かみ合わない部分も見られた。

 もっとも、両者の最終的な利害は一致するところ。河村委員長は「再発防止策をまとめても、議会のサポートがないと実行できない」と期待を寄せ、特別委の赤間次彦委員長も「認識の違いはあったが、意見を聞けてよかった」と意見交換を評価した。

 仙台市議会は8月27日までの任期で、同月2日には選挙を控える。それまでに具体的な防止策を打ち出す必要がある。

. 一方で、システム面での改善よりも、職員の意識改革が急務といえる。一連の問題で、最終的に警察に委ねるべき法令違反があった問題だったとはいえ、市独自の調査では原因解明できず、国民審査に至っては関わった職員が名乗り出なかった。奥山恵美子市長も3月24日の定例会見で「(書類送検されたことは)厳しい現実と認識している」と述べ、職員の法令順守意識の徹底を図ることを強調した。

 信頼回復へ向け、この問題をきっかけに市の体質を変えることができるかが問われる。

2965チバQ:2015/05/25(月) 21:25:02
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150523ddlk02040164000c.html
升田派選挙違反:百日裁判 吉田被告に懲役2年求刑 立場・役割、公判の争点に 29日判決、連座制適用の可能性も /青森
毎日新聞 2015年05月23日 地方版

 昨年12月の衆院選で初当選した維新の党の升田世喜男衆院議員(57)の陣営を巡る公職選挙法違反事件の百日裁判が22日、青森地裁(鎌倉正和裁判長)であり、検察側は同法違反(買収)の罪に問われた五所川原市金木町、農業、吉田俊逸被告(64)に懲役2年、青森市三内、無職、渡辺美津江被告(50)に懲役1年を求刑した。判決は29日。【佐藤裕太】

 両被告は、升田氏への投票を呼びかける大規模な「電話作戦」を展開し、運動員41人に報酬の現金を渡したとして起訴された。

 両被告のいずれかが選挙運動を主導する「組織的選挙運動管理者」で、禁錮刑以上の有罪が確定した場合、升田氏の議員失職につながる連座制の適用対象となるため、両被告の立場・役割が公判の大きな争点となった。

 検察側は22日の論告で、両被告が選対と「連携していたと認められる」と指摘し、「(両被告が)重要な地位、立場にあった」と主張。両被告が過去の選挙で選対役員を務め、選挙運動のルールを熟知していたことも強調した。そのうえで、選挙の公正を害した責任は重大と非難し、それぞれ5年間の公民権停止も求めた。

 これに対し弁護側は、両被告が選対組織に関係なく電話作戦を独断で実行したと主張。選対組織の中では重要な役割は果たしておらず、「意思決定にも関わっていなかった」と述べ、選対とのつながりを否定した。そのうえで、運動員を買収したとする起訴内容自体は認め、反省している点などを挙げ、執行猶予付き判決を求めた。

 百日裁判は、議員の任期中に連座制を適用するため、裁判を長引かせずに事件受理から100日以内に判決を出すことが求められる公判。公選法の規定に基づく。この升田氏陣営を巡る公選法違反事件の公判は3月17日の初公判以降、7回で結審した。

 今後、被告に禁錮刑以上の有罪が確定した場合、仙台高検は升田氏の当選無効を求める訴訟を仙台高裁に起こす方針。

==============

 ■ことば

 ◇連座制
 候補者と一定の関係にある者が選挙違反をした場合、候補者の当選が無効となる制度。1994年の公選法改正で、適用範囲が出納責任者などだけでなく、選挙運動を現場で指揮する「組織的選挙運動管理者」にまで拡大した。検察が連座制適用を視野に起訴する場合、議員の任期中に適用させるため、百日裁判を裁判所に申し立てる。

2966チバQ:2015/05/28(木) 20:44:21
http://mainichi.jp/select/news/20150529k0000m040079000c.html
奈良県選管:衆院選落選の出納責任者、虚偽記載の疑い
毎日新聞 2015年05月28日 20時35分

 昨年12月の衆院選で奈良3区から出馬し、落選した維新新人の栗原絵里子氏(46)陣営が奈良県選管に届け出た出納責任者の女性が、名義だけで選挙に関わっていなかったことが関係者への取材で分かった。事務担当の男性(59)は「急な選挙で娘(20代)の名前を借りた。娘は選挙に一切関わっていない」と説明。収支報告書も女性の名前で提出されており、県選管は公職選挙法違反(虚偽記載)の疑いがあると指摘している。

 公選法は、選挙にあたって出納責任者を届け出るとともに、責任者が収支報告書を提出するよう定めている。報告書への虚偽記載は3年以下の禁錮か50万円以下の罰金が科される。

 事務担当の男性は取材に対し、出納責任者の女性は自身の娘で知的障害があると説明。「立候補表明が公示6日前でドタバタし、出納責任者は誰でもいいと思い、娘の名前を借りた」と釈明し、自分が実質的な会計を取り仕切っていたことを認めた。

 栗原氏は「立候補直前に党関係者から『選挙事務に精通した人物』として男性を紹介された。事務は任せきりで気付かなかった。今後は自ら出納責任者を務めたい」と話した。県選管は「実際に収支業務をしていない人を出納責任者と明記した場合、公選法に抵触する可能性がある」としている。【伊澤拓也】

2967チバQ:2015/05/28(木) 20:49:25
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201505/20150528_23028.html
<升田氏派選挙違反>連座制どう判断あす判決

 衆院選青森1区を舞台にした升田世喜男氏(維新、比例東北)派の選挙違反事件で、公選法違反(買収)の罪に問われた農業吉田俊逸(64)=五所川原市=、無職渡辺美津江(51)=青森市=両被告の判決公判が29日、青森地裁で開かれる。

 両被告は報酬を伴う電話かけを行ったとする起訴内容を認めている。これまでに公判は7回開かれ、「両被告の地位と役割」「電話かけへの選対の関与」を争点に攻防を繰り広げてきた。両被告が連座制対象の組織的選挙運動管理者に該当するかどうか、裁判所の判断が注目される。
 検察側は吉田被告が五所川原選対の事務長、渡辺被告が青森選対の副幹事長として組織を統括、もしくは取りまとめたことの立証を試みた。事務局長や選対本部長を務めた過去の経歴にも注目し、名実共に「重要な地位、立場にあった」と強調した。
 選対の関与については、報酬の有無の認識にかかわらず、各選対が電話運動員や備品の手配を助け、設備面でも管理運営した事実を示し「電話かけと連携・協働しており、選対の選挙運動の一環として行われた」と指摘した。
 弁護側は、吉田被告が事務長に就いた経緯はなく、自己顕示の強さゆえに役職があるような外観を装ったにすぎないと反論。渡辺被告は一事務員で、選対の取りまとめや意思決定の権限はなかったと述べた。「運動方針の違いから選対や後援会から排除され、被告らも距離を置いていた。重要な役割を担っておらず、過去の役職は今回の地位・立場の判断材料にはならない」と検察の主張を否定した。
 選対の関与は、態勢が整った時系列や選対幹部が重要視していた選挙運動の内容をまとめた資料などを示し「電話かけと選対は関係がないことは明らか。吉田被告が独断で行った」と論証した。
 審理は地裁が事件を受理した日から100日以内に判決を出すように努める「百日裁判」で進められた。29日はちょうど100日に当たる。

[升田氏派選挙違反事件] 昨年12月の衆院選で青森1区から立候補し、比例東北で復活当選した升田世喜男氏(維新)派の運動員らが選挙期間中に青森、五所川原両市で報酬を伴う投票依頼の電話かけを展開したとされる。起訴状によると、吉田俊逸被告は運動員41人に現金計約220万円を供与し、渡辺美津江被告は青森市分(27人、計約147万円)で共謀したとしている。検察側は吉田被告に懲役2年、渡辺被告に同1年を求刑。弁護側は執行猶予付き判決を求め、渡辺被告については罰金刑が相当だと主張した。五所川原市分で共謀した男性事務員と、供与を受けた41人は罰金刑を受けた。

2968チバQ:2015/05/30(土) 10:04:13
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201505/20150530_23015.html
<升田氏派選挙違反>2運動員に有罪判決

 衆院選青森1区を舞台にした升田世喜男氏(維新、比例東北)派の選挙違反事件で、公選法違反(買収)の罪に問われた農業吉田俊逸(64)=五所川原市=、無職渡辺美津江(51)=青森市=両被告の判決公判が29日、青森地裁であった。鎌倉正和裁判長は、報酬を伴う電話による選挙運動に選対の一定の関与を認めたが、両被告が重要な地位だったとは判断しなかった。その上で吉田被告に懲役1年8月、執行猶予5年(求刑懲役2年)、渡辺被告に懲役8月、執行猶予5年(求刑懲役1年)を言い渡した。検察は控訴を検討する。
 検察側は被告が連座制適用対象の組織的選挙運動管理者と判断し百日裁判を申し立てた。両被告が起訴内容を認めたため、公判では両被告の地位と役割、選対の関与が争われた。
 鎌倉裁判長は、(1)升田氏の義兄が電話かけの拠点となったプレハブや電話の設置をした(2)選対関係者が親族、知人を電話運動員として紹介した-などを挙げ、「選対の関与がなければ短期間に大規模な電話かけを効率的に実行することはできなかった」と指摘。「選対の一定の関与があった」と結論付けた。
 両被告の地位と役割について、吉田被告は五所川原選対の資金管理などの事務に携わったが、中心的な役割は果たしておらず「重要な地位にあったといえない」と判断。渡辺被告は「選対の意思決定に大きく関与できるような地位や立場にはなかった」とした。
 青森地検の外ノ池和弥次席検事は判決後「主張が認められなかった点がある。上級庁と控訴について協議したい」と話した。連座制に関しては「両被告もしくは一方が組織的選挙運動管理者に該当する可能性があるという認識は変わっていない」と述べた。
 判決によると、吉田被告は昨年12月、青森、五所川原両市で、電話による投票依頼などの報酬として運動員41人に現金計約220万円を供与した。渡辺被告は吉田被告と共謀し、青森市分の運動員27人に現金計約150万円を供与した。


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2015年05月30日土曜日

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201505/20150530_23029.html
<升田氏派選挙違反>検察側の立証不十分

 【解説】連座制適用を想定し、被告の地位や役割などが争点となった百日裁判で、青森地裁は買収行為とされた報酬を伴う電話かけが、実質的に選対の選挙運動だったかどうかを大きなポイントとして慎重に検討した。
 判決は、選対の明示的な意思決定がなかった電話かけが、暗黙の了解で実行された疑いもあると想定して検証。2被告の地位と立場、選対幹部を中心とする選対関係者らを含む人的・物的な態勢を総合的に評価していった。
 「両被告は過去の役職なども含めて選対で重要な地位、役割を担っていた」と主張した検察の立証内容を検証する上で、選対幹部が決まった経緯などに着目。「両被告の地位と役割」に関して弁護側の主張をほぼ全面的に認めた。裏を返せば、検察側の立証は不十分だったと言える。
 判決は、選対が人的・物的態勢の準備に加担しなければ、大規模な電話かけを円滑に行うことができなかったとも言及。「選対の一定の関与があった」という形で締めくくった。
 「電話かけが選対の選挙運動として行われたとする検察官の主張も、選対とは全く無関係に吉田被告が企図して実行したとする弁護人の主張も採用できない」
 こう指摘した判決は、弁護側、検察側双方の主張の折衷のような印象を残した。(青森総局・辻本まり)


関連ページ:青森社会
2015年05月30日土曜日

2969チバQ:2015/05/30(土) 10:05:05
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201505/20150530_23017.html
<升田氏派選挙違反>選対幹部側、判決に納得

 衆院青森1区を舞台にした升田世喜男氏(維新、比例東北)派の選挙違反事件で、公選法違反(買収)の罪に問われた2被告に29日、青森地裁で判決が言い渡された。弁護側や選対幹部は、有罪判決を重く受け止める一方、選対の関与についての主張がある程度認められたと受け取った。
 「懲役1年8月に処する。5年間、刑の執行を猶予する」判決後、吉田俊逸被告(64)は口を真一文字に結び、表情を変えなかった。
 午後3時開廷。吉田被告は赤いネクタイを締めた黒いスーツ姿で渡辺美津江被告(51)と入廷した。鎌倉正和裁判長に「少し長くなるので座ってください」と促されると、2人は目を合わせないまま、やや緊張した面持ちで腰を下ろした。
 吉田被告は、公判で一貫して電話かけへの選対の関与を否定してきた。「一定の選対の関与があった」「事務長とは認められない」。判決が事実の認定に及ぶと、正面を真っすぐ見据えて聞き入っていた。
 最後に鎌倉裁判長が「5年間気をつけて生活すれば刑務所に入ることはありません」と説明すると、吉田被告は小さい声で「はい」とだけ答え、頭を下げた。
 閉廷後、吉田被告の弁護人は主張が相当程度認められたとしつつ「判決の内容を見て今後について検討する」と話し、足早に車に乗り込んでいった。
 判決は選対の関与は一部だったとした。傍聴していた幹部らはおおむね納得した様子だった。
 選対の上林英一事務局長は「司法の場で公正公平な判断が下された」と受け止める。連座制については「全く白でもなく黒でもないため、どこまで関わるのかが曖昧だ。選対としては三役が関与していないなどの証言が認められたので、今後は事務局長として正々堂々と見守る」と説明した。
 笹森俊栄幹事長も「完全な関与が認められなかったので安心した。裁判所は冷静な判断をしたと思う」と述べた。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201505/20150530_23014.html
<升田氏派選挙違反>連座制なら林氏繰り上げ


拡大写真
 公選法違反(買収)の罪に問われた吉田、渡辺両被告に対する青森地裁判決を受け、被告か検察側が控訴した場合、審理は仙台高裁に移る。控訴審判決に不服があれば最高裁に上告できる。
 被告が組織的選挙運動管理者と認められ執行猶予を含む禁錮以上の刑が確定した場合、仙台高検が升田世喜男氏の当選無効と青森1区からの5年間の立候補禁止を求める行政訴訟を仙台高裁に提起する。升田氏が、当選無効とならないことの確認を求める訴訟を起こす手続きもある。
 連座制が適用され、升田氏が当選無効となった場合は、比例東北で維新の次点だった林宙紀氏(37)=宮城2区で落選=が繰り上げ当選となる見通し。

2970チバQ:2015/05/31(日) 12:23:09
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150530ddlk02040021000c.html
升田派選挙違反:百日裁判 「連座制適用」に疑問符 地裁判決 検察、控訴を検討 /青森
毎日新聞 2015年05月30日 地方版

 維新の党の升田世喜男衆院議員(57)陣営による選挙違反事件の1審判決は、検察側が描いた升田氏議員失職につながる「連座制適用」の構図に疑問符がつく司法判断となった。升田氏への投票を呼びかける大規模な「電話作戦」を展開した運動員2人について、青森地裁は29日、「(升田氏の)選対と一定の関与があった」としながらも、実質的には「重要な地位にはなかった」と指摘。検察側の主張はほぼ退けられた形となった。【佐藤裕太、石灘早紀】

 鎌倉正和裁判長は、公選法違反(買収)に問われた五所川原市金木町、農業、吉田俊逸被告(64)に懲役1年8月、執行猶予5年(求刑・懲役2年)、青森市三内、無職、渡辺美津江被告(51)に懲役8月、執行猶予5年(求刑・懲役1年)を言い渡した。

 起訴内容は、両被告が電話による投票呼びかけの報酬として運動員27人に計147万円、吉田被告はさらに14人に計73万円を支払ったというもので、この内容自体は両被告とも3月の初公判で認めており、審理の争点は早々に「両被告の地位・役割」に絞られた。

 検察側はこれまで、吉田被告と渡辺被告の両方あるいはどちらかが連座制適用の対象となる「組織的選挙運動管理者」に該当すると主張。一方の弁護側は、「両被告は電話作戦を独断で実施した」と主張し、選対とのつながりを否定した。

 これに対し判決は、吉田被告が選対の用意した名簿を使用して運動員に電話をかけさせた行為などを踏まえ「選対の一定の関与で、迅速に人的・物的態勢を整え、大規模に(電話作戦を)実行した」と指摘し、選対の関与を認定した。一方で検察側が主張した「重要な役割」については、吉田被告が「選対から事務長に選任された事実は認められない」などとして、選挙運動全般に関わる重要な地位にはなかったと判断した。

 検察側は「主張が認めれなかった点がある」として上級庁と協議し、控訴を検討する方針。被告が「組織的選挙運動管理者」との考えは変えてないとして、有罪が確定次第、升田氏の当選無効を求める訴訟を検討するという。

 升田氏は「ご支援頂いた方が有罪判決を受けたことについて、重く受け止めている。連座訴訟が提起されるかどうか、真摯(しんし)に推移を見守る」とのコメントを出した。一方、被告側の主任弁護人・石田恒久弁護士は「主張が相当程度認められたものと受け止めている」とコメントした。

 公判は議員の任期中の連座制適用を見据え、起訴から100日以内の判決を目指す「百日裁判」として審理されていた。

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 ■升田派運動員2被告公判の主な争点

 ◆吉田、渡辺両被告の役割の重要性は?

 ◇検察側主張
 選挙運動に広く関与し、重要な地位、立場にあった

 ◇弁護側主張
 選対幹部から離れた立場にあり、重要な役割は担っていなかった

 ◇青森地裁判決
 吉田被告は選挙運動全般に関わる重要な地位になく、渡辺被告も選対の意思決定に関与できる立場になかった

 ◆「電話作戦」への選対の関与は?

 ◇検察側主張
 電話作戦は選対と協力して選対の運動として行われた

 ◇弁護側主張
 電話作戦は選対と無関係に独断で行った

 ◇青森地裁判決
 電話かけには選対関係者の一定の関与があった

 ◆量刑は?

 ◇検察側主張
 吉田被告に懲役2年、渡辺被告に懲役1年、両被告に公民権停止5年を求める

 ◇弁護側主張
 起訴内容を認め反省しており、執行猶予付き判決が相当。渡辺被告は罰金刑が相当

 ◇青森地裁判決
 吉田被告は懲役1年8月、渡辺被告は懲役8月、共に執行猶予5年

2971チバQ:2015/06/13(土) 00:46:09
林宙紀繰り上げならず
http://www.asahi.com/articles/ASH6D5TPKH6DUNHB00N.html
維新・升田議員の連座制適用を断念 仙台高検
2015年6月12日23時28分

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 昨年12月の衆院選比例東北ブロックで復活当選した維新の党・升田世喜男氏陣営の選挙違反事件で、仙台高検は12日、連座制による升田氏の当選無効を求める行政訴訟を起こさないと発表した。青森地検は控訴を断念する。

 陣営の運動員2人が公職選挙法違反(買収)の罪に問われた事件で、青森地裁は5月、2人に執行猶予付き有罪判決を言い渡す一方、選対が買収に深い関与をしたとまでは認められないとの判断を示していた。

 仙台高検の小林健司次席検事は「控訴の理由が見当たらない」としている。

2972チバQ:2015/06/13(土) 08:56:16
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201506/20150613_23019.html
<升田氏派選挙違反>関係者「国政で恩返し」

 升田世喜男氏派の運動員による選挙違反事件で12日、仙台高検が連座訴訟を提起しないことが分かり、関係者には安堵(あんど)の声が広がった。
 上林英一選対事務局長は「本当に安心した。一票を投じた青森の有権者のためにも国政で恩返ししてほしい」と話す一方で「事件でさまざまな人に迷惑を掛けた。今後の後援活動については本部長や幹事長らと相談したい」と述べた。
 升田氏は衆院で内閣委員会、東日本大震災復興特別委員会に所属している。維新の党の同僚議員の一人は「升田さんは連座制に問われることを懸念して、委員会では質問するのを控えていた。これからは遠慮することなく、十分に活躍してもらえる」と話した。
 検察の控訴断念の知らせを聞いた農業吉田俊逸元被告(64)は「独断で電話かけをした浅はかさから生じたことで、升田さんをはじめ多くの人に多大な迷惑を掛けた。罪を認めて本当のことを話し、反省した。連座には当たらないことが認められてよかった」と語った。


関連ページ:青森社会
2015年06月13日土曜日

2973チバQ:2015/06/16(火) 21:30:39
>>2012
http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0616/ym_150616_0367479894.html
くも膜下出血の共産・笠井代議士、半年ぶり復帰
読売新聞6月16日(火)19時43分
 昨年12月に行われた衆院選の選挙期間中に体調を崩し、くも膜下出血の手術を受けて療養中だった共産党の笠井亮衆院議員が16日、約半年ぶりに復帰し、衆院本会議に出席した。
 笠井氏は、党代議士会で「たくさんの温かい激励を頂いて、こうやって国会に戻ることができた」と感謝の言葉を述べた。笠井氏は、昨年の衆院選で比例東京ブロックから出馬し、4選を果たした。

2974チバQ:2015/06/21(日) 14:15:42
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/199818
保利事務所と3区支部解散 親子2代の王国終焉
2015年06月21日 09時21分
自民党佐賀県第3選挙区支部の解散式で、約200人の支持者に感謝の思いを伝える保利耕輔氏=唐津市の唐津神社
自民党佐賀県第3選挙区支部の解散式で、約200人の支持者に感謝の思いを伝える保利耕輔氏=唐津市の唐津神社
 元衆院議員保利耕輔氏(80)の選挙を支えてきた「自民党佐賀県第3選挙区支部」の解散式が20日、唐津市の唐津神社であった。保利氏は集まった後援会関係者ら約200人を前に「皆さんのおかげで長い長い政治生活を務めることができ、何も悔いはない。3区の全ての業務はこれで終了する」と宣言した。唐津市東城内の事務所も来月に閉鎖予定で、先代の茂氏以来2代70年の保利王国は終焉(しゅうえん)した。

 唐津神社は、保利氏にとって1979年の初出馬以来、12回の選挙の出陣式を行った思い入れの地。解散式の前に美萌夫人と二人で神事に臨んだ。式には地元の支持者のほか、県選出の国会議員も集まり、長年の功績をたたえた。親子2代の“保利党”という唐津市の住職奥村豊さん(67)は「金をかけない、清潔な政治姿勢は私たちの誇りでもあった」と振り返った。

 衆院佐賀3区は1996年の小選挙区導入によりできた選挙区。「0増5減」の選挙制度改革で、昨年12月の総選挙から「新2区」に移行し、古川康前知事が後継候補として当選した。保利氏は連続12回の当選のうち、6回を旧3区で戦い、全て圧勝。全国有数の「保守王国」と呼ばれた。

2975名無しさん:2015/09/22(火) 14:15:08
http://www.isenp.co.jp/news/20141123/news01.htm
2014/11/23(日)
 民主県連 高橋氏の擁立断念 三重1区、空白4区も
 民主党県連は二十二日、衆院選三重1区に出馬表明していた高橋千秋前参院議員(58)の擁立を断念した。同じ選挙区から維新の党公認で出馬する松田直久前津市長(60)との候補者調整のため。県連は空白区となっている4区も擁立困難として、候補者を立てないことを決めた。

 1区をめぐっては、維新党の松田直久氏もすでに出馬表明していた。関係者によると、民主、維新両党本部で全国の選挙区調整を進める中で、1区が四つの調整困難区の一つに残ったという。

 最終調整で、前回選で松田氏が出馬したことや、それ以降、1区総支部代表代行として活動してきたことなどを総合判断し、急きょ擁立を決めた民主が譲る形となったという。

 県連関係者は「非常に残念だ」と強調。三重は岡田克也民主党代表代行のお膝元だけに、今回の断念の影響を懸念する声もあるが、「岡田氏が、自分の地元だからとごり押しできるわけではない」とした。

 来月二日公示の衆院選に向けては「2、3区と特に5区に力を集中させていきたい」としている。

 高橋氏の擁立をめぐって、民主党県連は十一月十八日に高橋氏を公認候補として内定したが、その前の十六日には維新の松田氏が出馬を表明していた。高橋氏は「競合するので当然、選挙協力は最後まで探っていく」としながら、民主候補がいない4区からの出馬は「想定していない」と話していた。

 衆院が解散した二十一日、両党が協議した結果、維新が松田氏の1区での公認を同日夜に発表した。民主は高橋氏を公認せず、民主党県連の岡田克代表が同日深夜、公認できないと高橋氏に伝えた。

 1区では、自民前職の川崎二郎氏(67)と、共産新人の橋本マサ子氏(68)も立候補する予定。

http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2014/mie/CK2014112302100012.html
民主、4区も断念 1区に続き候補擁立せず
 民主党三重県連は、十二月二日公示の衆院選で、三重4区の候補者擁立を見送る。二十三日に発表する。同党は三重1区でも公認が内定していた前参院議員の高橋千秋氏(58)の擁立を断念。県内五選挙区のうち二区で擁立できないのは一九九八年の結党以来、六度目となる衆院選で初めて。

 4区では元衆院議員の森本哲生氏(65)が公認内定を受けていたが、十五日に党県第四区総支部長を辞任し、内定も取り消された。県連は代わりの候補者を探したが、めどが立たないと判断した。4区では自民党前職の田村憲久氏(49)と共産党新人の松木豊年氏(62)が出馬を予定している。

 1区で出馬を表明していた高橋氏の擁立断念は、前津市長の松田直久氏(60)が維新の党公認で出馬するため。両党が候補者の競合を避けるため調整した結果、三重1区を最重点区の一つに位置付ける維新に譲歩した。1区では自民党前職の川崎二郎氏(67)、共産党新人の橋本マサ子氏(68)が出馬を予定している。

◆候補者選び混乱、「王国」危機

 今回の衆院選を党勢回復の足掛かりにしたい民主党だが、「民主王国」といわれる三重県で、五選挙区のうち二区に候補者を立てられない事態に。県連関係者からは比例への影響を懸念する声も聞かれる。

 「現段階で候補者はおらず、非常に厳しい」。岡田克也県連代表が二十二日にそう認めた三重4区の混乱は、解散風が吹く前から始まっていた。来春の県議選の候補者選びをめぐり、森本哲生氏と地元の松阪市議が対立。市議四人から離党届が出され、森本氏は4区の総支部長を辞任した。

 三重1区では自民党に対抗するため、民主自ら提案した野党間の候補者調整が足かせに。維新の党が擁立した松田直久氏は、前回も1区で出馬したが次点で落選し、再起をかけている。高橋千秋氏はそこに割り込む形で民主が擁立した。

 県連は松田氏に民主空白の4区への転出を打診したが維新は拒絶。民主と維新が共倒れし、自民が独り勝ちした前回1区の二の舞いを避けるため、折れるしかなかった。

 県内五選挙区に前職四人、新人一人を擁立する自民に対し民主は岡田代表を含む前職二人、元職一人。4区、津市などの1区とも二〇〇九年の前々回衆院選までは比例復活を含め三回連続で議席を確保し民主王国の礎だっただけに、ある県連幹部は「候補者を擁立したかった」と嘆いた。

2976名無しさん:2015/09/22(火) 14:21:16
http://sp.senkyo.mainichi.jp/news/20141124ddlk13010021000c.html
政治
2014衆院選:各区の情勢/2 /東京

 ◆6区

 ◇越智氏に2新人が挑む

 越智氏と4度にわたり競ってきた民主の小宮山氏が引退。3選を目指す越智氏に2新人が挑むが、民主が候補者調整の最終段階にあり、戦いの構図は流動的。越智氏は安倍政権の経済政策について丁寧な説明を心がける。前回、みんなから出馬した落合氏は精力的に街頭演説をこなす。岸氏は原発再稼働中止などを訴え浸透を図る。

 ◆7区

 ◇松本氏、長妻氏と2新人

 前回比例で復活当選した松本氏と、6選を目指す長妻氏が5回目の対決。アベノミクスの成果を訴える松本氏に対し、長妻氏は景気失速などの問題点を指摘し、知名度で無党派層への浸透を図る。前回は維新の会で立候補し、4万5000票余を獲得した吉田氏は次世代の党に移った。太田氏は4度目の挑戦で支持層拡大を目指す。

 ◆8区

 ◇石原氏、円氏、沢田氏名乗り

 前回圧勝し9選を目指す石原氏と、円氏、沢田氏の3氏が名乗りを上げる。石原氏は党幹事長や閣僚など多くの要職を経験した実績を強調。前回は公示直前の立候補表明で出遅れ3位に甘んじた円氏は、庶民派として幅広い層への浸透を図る。沢田氏は2011年の杉並都議補選に立候補し4万1000票余を獲得した実績を持つ。

 ◆9区

 ◇菅原氏、木内氏と新人攻防

 5選を目指す菅原氏と返り咲きを狙う木内氏の攻防に、新人が加わる。菅原氏は組織固めに加え毎朝の駅頭演説を欠かさず、高い知名度で無党派層へも支持拡大を図る。前回未来の党で出馬した木内氏は維新へ移り、野党相乗りによる幅広い支持層の結集を期す。初挑戦の原氏は消費増税反対などを訴え、浸透を図る。

 ◆10区

 ◇小池氏、江端氏3回目対決

 8選を目指す小池氏と、返り咲きを期す江端氏が3回目の対決。今、多ケ谷の新人2氏も浸透を図っている。小池氏はアベノミクスの継続とデフレ脱却を強調する。江端氏は雇用環境の改善や議員定数削減を主張。今氏は保育士の経験を踏まえ子育て支援の充実を訴える。多ケ谷氏は消費増税に反対の姿勢を掲げている。

2977名無しさん:2015/09/22(火) 14:21:23
>>2976

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 ◆各選挙区の立候補予定者

 ◇6区(世田谷区北西部)

越智隆雄 50 内閣政務官 (2)自前

落合貴之 35 [元]銀行員 維新

岸武志 43 [元]世田谷区議 共新

…………12年開票結果…………

当 98,112 越智隆雄  自元

  70,126 小宮山洋子 民前

  52,734 花輪智史  維新

  52,325 落合貴之  み新

  24,725 佐藤直樹  共新

◇7区(渋谷区、中野区)

松本文明 65 [元]総務政務官(2)自前

長妻昭 54 [元]厚労相  (5)民前

吉田康一郎 47 党7区支部長 次新

太田宜興 38 党7区役員  共新

…………12年開票結果…………

当 100,872 長妻昭   民前

比  79,048 松本文明  自元

   45,556 吉田康一郎 維新

   19,495 太田宜興  共新

   17,437 岡本幸三  未新

    1,315 西野貞吉  無新

◇8区(杉並区)

石原伸晃 57 [元]環境相 (8)自前

円より子 67 [元]党副代表 民新

沢田真吾 29 党8区役員 共新

…………12年開票結果…………

当 132,521 石原伸晃 自前

   71,028 山本太郎 無新

   54,881 円より子 民新

   23,961 上保匡勇 共新

 ◇9区(練馬区中西部)

菅原一秀 52 [元]副経産相 (4)自前

木内孝胤 48 [元]三菱銀行員 (1)維元

原純子 50 党地区役員 共新

…………12年開票結果…………

当 145,013 菅原一秀  自前

   55,736 木内孝胤  未前

   45,386 福村隆   民新

   24,976 坂尻正由喜 共新

 ◇10区(豊島区、練馬区東部)

小池百合子 62 [元]防衛相 (7)自前

江端貴子 54 製薬会社役員 (1)民元

今秀子 66 党10区役員 共新

多ケ谷亮 45 会社役員 生新

…………12年開票結果…………

当 108,983 小池百合子 自前

   47,493 江端貴子  民前

   24,414 多ケ谷亮  未新

   22,044 今秀子   共新

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 <一覧の見方>立候補予定者は敬称略で、氏名、年齢、主な職業・肩書、当選回数、党派名、前元新の区別。党派名は自=自民、民=民主、維=維新、次=次世代、み=みんな、共=共産、生=生活、無=無所属。解散時の党派別勢力順。未は旧未来。開票結果の「比」は比例復活当選。

〔都内版〕

2014年11月24日

2978名無しさん:2015/09/22(火) 14:22:12
>>2976

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B2%B3%E5%8E%9F%E9%9B%85%E5%AD%90
大河原雅子
2014年(平成26年)の第47回衆議院議員総選挙では民主党公認で東京6区からの出馬が決定していたが[6]、野党間の候補者調整により維新の党の落合貴之に選挙区を譲る形になり、出馬はならなかった。

2979名無しさん:2015/09/22(火) 16:20:59
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1150/20141203_08.html
<衆院選>野党連携「1強」に挑む

 衆院選が公示された2日、野党間の候補者調整が成立した東北の各小選挙区で、候補者らは党の枠を超えた共闘姿勢を積極的に売り込んだ。自民党「1強」体制の切り崩しを狙い、「野党勢力結集で勝利を」などと選挙戦初日からボルテージを上げた。

◎宮城 民・維/青森 民・維・社/岩手 民・生

 仙台市の宮城1、2区では民主、維新両党の選挙協力が実現。同市中心部であった2区の維新前議員林宙紀候補の第一声には、民主党県連の「顔」がそろって駆け付けた。
 1区の民主前議員郡和子候補と、前党政調会長の参院議員桜井充氏。郡候補は「安倍政権の暴走に対抗できる勢力を結集しよう」と呼び掛け、桜井氏も「公認と同じ思いで全力で戦う」と全面支援を誓った。
 青森1区は、民主、社民両党が維新新人升田世喜男候補を推す。第一声では、民主党県連常任幹事で県議の渋谷哲一氏が応援のマイクを握り「民主党は維新、社民、連合青森と一緒に戦う」と4者共闘を宣言した。
 エールに応えるように、升田候補は民主党政権が創設した戸別所得補償制度の復活を主張。「青森県内の衆参議員は全て自民党。与野党を伯仲させ、青森の声を届けたい」と声を張り上げた。
 「大義なき解散と言われる割に与党は強い。野党は依然として厳しい」。岩手1区の民主前議員階猛候補は、盛岡市での第一声で巨大与党との対決に気を引き締めた。
 前回は生活の党(当時・日本未来)から対立候補を立てられ、支持勢力の分散を余儀なくされた。今回、生活は候補を立てず、階候補を自主支援する。陣営からは「前回は生活側に気を使って表に出なかった人も第一声に姿を見せた」と民・生協力への期待の声が上がった。
 福島1区では元参院議員の民主新人金子恵美候補が、共産以外唯一の野党。みんなの党解党を受け、出馬を断念した元議員石原洋三郎氏は2日、民主党の玄葉光一郎元外相と福島市内のホテルで会い、金子氏支援の求めに応じる考えを伝えた。
 石原氏は取材に「第二極と第三極が分裂すれば自民を利するだけだ。後援会に金子氏支援を呼び掛けていく」と語った。
 前回衆院選で石原氏は5万票で次点。民主候補は4万5000票で石原氏に及ばなかった。民主党県連幹部は「石原氏の祖父は元県知事で、父は元衆院議員。根強い支援者がいる石原氏の応援は、本当に心強い」と話した。

2014年12月03日水曜日

2980名無しさん:2015/09/22(火) 17:03:13
http://www.asahi.com/articles/ASGD17DTCGD1TIPE03Y.html
〈福岡4区〉野党共闘、維新候補に一本化
岩波精、山下知子2014年12月2日15時28分

 「非自民勢力を結集して緊張感のある国会にしなければならない」。福岡4区の維新前職、河野正美氏(53)は2日午前、古賀市で第一声を上げた。民主と調整し、共産を除く野党で維新候補だけが立つ共闘が実現した選挙区だ。

 民主は、4区で活動していた元職を1区に国替えさせた。県連幹部は「最大の敵の自民に勝つため、維新と手を組んだ」。両党は県組織レベルで互いに推薦しあう選挙協力も結び、来春の統一地方選に向けた態勢を整えつつある。

 一方、自民前職の宮内秀樹氏(52)はこの日、宗像市で「アベノミクスで経済は少しずつ明るくなっている。この流れを止めたらいけない」と訴えた。「第三極」も含めて6人が乱立した前回、民主、日本維新の会(当時)、日本未来の党(同)の3候補の合計得票は宮内氏の得票数を上回った。ただ「単純な足し算選挙にはならない」とみて、宮内氏は地元首長らを中心に支持を固める戦略だ。

 4区はほかに、民主、維新の一本化を「選挙目当てのご都合主義」と批判する共産新顔の新留清隆氏(59)も立候補した。(岩波精、山下知子)

2981名無しさん:2015/09/22(火) 17:15:31
当選への歩み - 吉田豊史(衆議院議員)
http://ishin-toyama1.jimdo.com/

11月29日
村井宗明(元民主党衆議院議員)と政策協定
富裕層のための経済政策から、市民目線のための政策に転換するという内容。村井氏は吉田氏への候補者一本化のために政界引退をしたが、次期の衆議院選挙は吉田氏と二人三脚となり全力で戦うことを表明しました。
11月22日
維新の党富山県総支部 設立総会
民主党富山県連の政調会長の笠井和広県議会議員が、維新の党の富山県総支部の結成総会にて、野党結集の必要性を訴えました。


維新の党の江田憲司共同代表が、党の富山県総支部立ち上げの会合に出席しました。
来月2日に公示される衆議院選挙では野党連携が焦点となる中、江田共同代表は、民主と競合する全国230の選挙区のうち、富山1区は一本化ができたことを報告しました。
また新たに県総支部長に就いた柴田巧参議院議員も、民主とのすみ分けができたと強調しました。


11月18日
民主党の村井宗明元衆議院議員が政界引退の記者会見。吉田豊史氏への支援を表明し富山1区での「野党結集」が成立しました。

2982名無しさん:2015/09/22(火) 17:30:21
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2014/aichi/CK2014120602000290.html
11万票取り込みに思惑 12区
 十四日投開票の衆院選愛知12区(岡崎・西尾市、幸田町)は、公示前日に民主と維新の候補者調整が成立し、自民、維新の前職と共産新人の三人で争う。比例に回った民主前職は前回12区で八万二千票を獲得。前回は未来元職も三万票を取っており、行き場を失った票は有権者の四分の一に上る。取り込みに向けた各陣営の思惑を探った。

 民主の支持母体の連合愛知は二日、比例に回った前職の中根康浩さん(52)の出陣式を終えると、12区の選挙対策本部を解散した。清水貞雄副会長(50)は「組合員には比例で民主に入れるよう求めるが、12区で特定の候補への投票を呼び掛けることはしない」と語った。

 中根さんの後援会幹部は「今のところ、どの陣営からも協力の要請は来ていない」とした上で、「野党協力を考えれば自民への投票は考えにくい。しかし、反労組の維新にも抵抗がある。12区は白票が増えるのではないか」と予想する。

 「私はトヨタのサラリーマンの息子」。維新前職の重徳和彦さん(43)は、街頭や集会で民主支持層に“近さ”を訴える。五日朝には岡崎市の自動車工場の前に立ち、顔と名前を売り込んだ。

 「労組には事前に連絡した」と陣営幹部。しかし、人を出すなどの協力は得られなかったという。「候補者調整の経緯もあり、労組も戸惑っているのではないか。実のある協力になるよう党本部に働き掛けたい」と話す。

 「組合員と言ってもサラリーマン。アベノミクスで賃金が上がったでしょう、と言えば小選挙区は『青山』と書いてくれるのでは」。自民前職の青山周平さん(37)の選対幹部は、民主支持層からの票の流れに自信を見せる。

 青山さんの西尾市の陣営幹部は「長年対立してきて『投票してくれ』とはさすがに言いにくい。民主がこのまま動かないのが一番いい」と期待する。

 一方、前回選に未来で出馬した元一色町長の都築譲さん(64)は、重徳さんの支援に回った。二日、西尾市での出陣式に顔を出した都築さんの後援会幹部が「都築さんから『重徳さんを頼む』と電話があった」と明かした。

 これに対し、青山さんの選対幹部は「西尾市はもともと自民が強い。(推薦を受けた)公明の票もある。影響はあまりないのでは」とみる。

 共産新人の牧野次郎さん(56)の陣営幹部は「組織のしがらみから離れた人に共感してもらい、一票でも多く掘り起こしたい」と意欲を見せる。

 (林知孝、帯田祥尚、佐藤浩太郎)

2983名無しさん:2015/09/22(火) 17:38:40
2014衆院選:民主と維新、選挙区調整 /秋田 - 毎日新聞
senkyo.mainichi.jp/news/20141129ddlk05010286000c.html
民主党県連は28日、衆院選で維新の党と選挙区調整をすることで合意したと発表した。
民主党は、維新の党公認の村岡敏英氏(54)が立候補予定の3区で候補者を擁立しない。一方、維新の党は、寺田学氏(38)と緑川貴士氏(29)の2人が民主党公認で立候補予定の1、2区には、候補者擁立を見送る。同県連は、3区は自主

2984名無しさん:2015/09/22(火) 22:22:22
http://miyakoshinpo.com/news.cgi?no=11531&continue=on
下地氏沖縄1区出馬へ 26日にも正式表明
2014/11/25 09時06分配信 - 政治・行政 -
【那覇支局】元郵政民営化担当相の下地幹郎氏 (53) が12月2日公示、 14日投開票の衆院選に、 沖縄1区からの出馬に向けて調整を進めていることが24日までに、 複数の関係者などへの取材で分かった。 同氏を支援する政党そうぞうと友党関係にある、 維新の党公認候補となる見通し。

 衆院選への立候補をめぐっては、 知事選後すぐに周囲から国政復帰を待望する声が挙がっていた。 沖縄本島や出身地の宮古島市で会合を開き、 支援者らから意見を聴取。 23日には維新の党県総支部、 そうぞうが出馬を要請した。
 これに維新の公認が得られる見通しとなったため、 国政復帰に向けた条件が整い、 出馬に踏み切る決意を固めたとみられる。
 下地氏は25日に態度を明らかにし、 早ければ26日にも正式に立候補を表明する見通し。 知事選で示された、 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設反対の民意を尊重して、 選挙戦を戦う見込み。

2985名無しさん:2015/09/23(水) 16:27:57
http://www.sankei.com/west/news/141213/wst1412130037-n1.html
2014.12.13 14:10
【衆院選2014】
「無関心という風が一番厳しい」戸惑う候補者

 わずかの票差が勝者と敗者を分けることがある。前回衆院選で接戦を繰り広げた選挙区では、一票の重みを知り尽くした候補者たちが今回も激しくしのぎを削っている。

京都3区

 9日夜、京都3区の民主前職、泉健太(40)の事務所の目の前を走る国道24号で、行き交う通行車両に向けて大きく両手を振り続ける自民前職、宮崎謙介(33)の姿があった。

 宮崎は「なりふり構ってられませんよ。もう戦いじゃない。やるかやられるかですよ」と自分に言い聞かせるようにつぶやいた。

 前回は、宮崎が216票差で選挙区で勝った。が、それはあくまで民主への逆風の結果だと分析する。「自分はあくまでチャレンジャー」と位置づけ、スマートな選挙をするつもりもない。「前回は遠慮もあったけど…」と、そう言って宮崎はもう一度、大きく手を振った。

 惜敗率99・63%-。その宮崎にあと一歩及ばなかった泉も接戦区の呪縛の中にいることを実感している。演説でも「小選挙区、小選挙区で勝利し…」と思わず連呼してしまう。

 前回、宮崎は公募でやってきた東京出身の“素人”だった。だが、地元では、選挙区当選者の方が比例復活よりも格上に扱われる慣例があり、選挙直後の成人式でも1年生議員の宮崎が泉よりも先に紹介された。

 落下傘候補に敗北したことに泉のプライドは傷ついたという。陣営幹部は今でも「支援者の親類に電話すれば、かき集められた数だった。健太が東京から来た新人に負けたらあかんのや」と悔しがる。

 ただ、選挙の構図は、両者の一騎打ちと割り切れるほど単純ではない。

 前回は党の候補者調整でやむなく地元を離れ、京都6区から出馬した維新前職、清水鴻一郎(68)が、今回は3区から立候補したためだ。府議4期の実績がある清水は「候補者の中で伏見出身は私だけ。前回獲得票に個人票を上積みできれば勝負に食い込める」と意気込む。

 3区で5回目の出馬となる共産新人、石村和子(64)も一定の知名度があり、「地べたをはう活動をしてきた」と勝機をうかがっている。

2986名無しさん:2015/09/23(水) 16:28:50
>>2985

和歌山1区

 公示直前の11月30日、和歌山県知事選は自民や民主などが推薦する現職が3選を果たした。万歳三唱が響く選挙事務所。壇上には満面の笑みの候補者や支援者ら約20人が並び、その両端には和歌山1区から出馬する自民前職、門博文(49)と民主前職、岸本周平(58)の姿もあった。決戦を前に、両者は目線を合わせることもなかった。

 保守王国の和歌山で自民は前回実力派を擁した2、3区で圧勝。しかし、和歌山市が選挙区の1区は新人の門が300票の小差で苦杯をなめた。比例で復活したものの、「悔しさとともに300という数字を胸に刻み込んだ」という門は以来2年間、「県都奪還が使命」と毎週末地元に戻って活動を続けてきた。

 公示直後の4日には、接戦区を重視して遊説する首相の安倍晋三も駆けつけた。陣営は「挙党態勢の支援。絶対に負けられない」と意気込む。

 一方、前回紙一重で勝利をつかんだ岸本も混戦を抜け出そうと街頭でマイクを握り、切実な思いを訴える。「今度の選挙、後はありません。300票差なんてぜいたくは言いません。10票差でも結構ですから勝ちたいんです」

 選挙カーや本人の名刺に「民主党」の文字はない。「岸本党」を名乗り、個人を前面に打ち出した戦略をとるのは「民主への逆風は前回以上。反発より、無関心という風が一番厳しい」と感じているからだ。

 その2人がともに熱い視線を送るのが維新票。今回維新は1区に候補を擁立しておらず、前回獲得した約3万9千票の行方が勝敗を決するといえる。「改革志向であり、保守でもある維新の支持者はどこに流れるのか…」。両陣営は戸惑いながら受け皿を目指す。

 国政に挑戦を重ねる共産新人の国重秀明(54)は「暮らし重視の政治」を訴え、「自共対決」を強調している。(敬称略)

2987名無しさん:2015/10/03(土) 11:30:38
ナイトライフ系サイトのコラムですが。。。

http://www.mule-plesen.com/blog/column/2014-12-15/
サプライズ解散、衆院総選挙〜宮城2区中野正志、秋葉賢也の怨念〜

大義なきサプライズ解散で衆院総選挙が行われることになった。 多少自民党が減っても自公連立で過半数は維持する現体制は変わらないだろう。何せ、一強多弱であり。野党の足並みそろわず自民党を攻撃する政策が希薄だからだ。それにしても七百億もの無駄な公費が使われる。まさか新聞、テレビの不景気をカバーするために打った選挙ではあるまいに!この選挙で一番得をするのは選挙公報やTV宣伝などでマスコミ、メディアに金が流れるからだ。  消費税の10%引き上げの先送りといえば国民の支持は得られるだろうが、今回は見送るが一年半後にはやることを承認させる選挙でもある。景気は良くなるのか。アベノミクスでデフレから脱却、株価が上がったことは事実だが景気の先行きがわからない。来年は統一地方選その後は参院選があるため長期政権維持のため今しかないと判断したのかもしれない。財務省とメディア対策選挙と私は考える。  ところで衆院宮城二区に次世代の党から拉致被害者家族会の増元照明(59)が立候補する。宮城2区は現職の秋葉賢也(52)自民4期に維新の会の林宙紀が1区から鞍替えして出馬し、他に共産・社民党の新人と定数1名に5名で競う県内一の大激戦区となった。次世代の党の県連会長の中野正志と秋葉賢也の怨念の争いであり、中野と秋葉は共にかつて故三塚博代議士系の兄弟分である。増元は宮城県に縁もなく中野が連れてきた訳だが、中野と秋葉は二人でコスタリカ方式で何度か選挙をクリアしてきたが中野の度重なる落選で関係がこじれてしまった。  もともと三塚票を基礎に中野後援会ができ、県議で基盤を作った選挙区であり、秋葉は街頭演説一本で浮動票で勝ち抜いてきていて地道な組織づくりを行ってきていない。しかし、中野の地盤は村井知事が引き継ぎ村井は秋葉とは松下塾の出身で盟友であり、そのことが複雑な構図となっている。中野にすれば小僧っ子の秋葉に選挙区を乗っ取られ、先陣を越され、たびたび落選し前回の参院選では落選すれば夜逃げして借金を踏み倒すか自殺して支払うしかないだろうとも噂された。金を貸した連中が貸し倒れになることを恐れて懸命に応援して何とか参院選比例で当選できたが秋葉、村井憎しの気持ちで一杯だろう。増元が落選してもその後、娘か娘婿を立てるためのワンポイントで自分の後援会固めとも考えられる。村井知事の動向がみものである。  余談だが高倉健が死去した。マスコミはこぞって大スター高倉健の生前の生き様に賞賛を送っている。マスコミ、メディアの人を褒める記事にお目にかかることが滅多になくいつも政治家や芸能人の醜聞やスキャンダルが売り物の珍しい現象だ。  私は任侠物の映画では鶴田浩二のファンだった。何か哀愁と影を感じ、人の心に訴えるものを感じたが高倉健は、ただカッコイイという印象だが、鶴田浩二は出生や育ちが複雑でヤクザに襲われたりした経験があるので、それが演技、現実味や写実感に繋がったのだろう。一応、高倉健は父親が九州中間市の炭鉱の管理職、母親が教師で中流家庭の出で明治大学商学部も出ている。ハワイに日本人が来ない高級リゾート地に別荘を持っていて撮影の後はそこで暮らしていたせいか英語も堪能で頭のいい人だったようだ。私は高倉健が本当は気のいい、真面目で明るく照れ屋で神経の細い男だったのではないかと思う。それがカッコイイところから任侠映画等がヒットしたため、本人はその役の高倉健の寡黙で男らしい渋い姿を私生活でも貫き通したものだと思う。無理に本当の自分と違うヤクザを演じていたことが私の心を打たなかったと思う。真に人生そのものが俳優高倉健でありファンを裏切らない男の生き様を見せてくれたと感じた。「役者風情が文化勲章とは」そう思ったが、冷静に見ると宮内庁もよく評価したものだ。付き合った人や共演者は皆、その死を惜しみ生前の功績を称えている。政治家どもに爪の垢でも煎じて飲ませたいものだ。  安倍晋三ちゃんも祖父から受け継いだ国家観を持っていて期待しているのだが、先般の女性閣僚登用や十八歳以上の国民投票権、30%の女性管理職などヘタな人気取りなどせずに健さんを見習ったらどうかな。後で評価されること間違いなし。自信を持って、憲法改正、教育改革、選挙制度の見直しに邁進すべし。(敬称略)藤太 剣

2014年12月15日

2988名無しさん:2015/10/11(日) 14:28:49
https://www.youtube.com/watch?v=Ff4Kl2ntF1I
【太田昭宏 応援演説】安倍晋三 内閣総理大臣
ohtaakihiroCH

2014/12/07 に公開

2014年12月7日の街頭演説会にて、安倍晋三内閣総理大臣が、応援にかけつけてくださいました。

2989名無しさん:2015/10/11(日) 15:18:17
http://blogos.com/article/106399/
JAPANISM2015年03月16日 07:25
「東京12区」選挙レポート!「自公分断」を掲げた田母神俊雄氏の戦いで保守が直面した今後の課題

「自公分断」のため東京区から出馬
「公明党をぶっ潰せ!」

昨年11月21日に衆議院の解散が決まり、翌月12日に第47回衆議院議員総選挙が行われることになった。解散から7日後の11月28日には、太陽の党に所属していた田母神俊雄氏が同志の西村眞悟氏と共に次世代の党に合流し、公明党・太田昭宏国土交通大臣の選挙区である「東京12区」からの出馬を表明した。そして公示日となった12月2日、氏は選挙区内の赤羽駅前において、声高らかに冒頭の言葉を発したのである。

田母神氏が出馬を表明すると、多くのネットユーザーは「自公連立を分断させる」という氏の〝狙い〟をすぐに理解した。そして東京12区は、この選挙において最も注目を浴びる選挙区のひとつになった。また大阪では西村氏が「大阪16区」から出馬して、公明党の北側一雄氏と議席を争うことを表明。「東の田母神、西の西村」で公明党と激突することになったのだ。

北区全域と足立区の1部から構成される東京区は、平成6年に小選挙区制が採用されて以降、自民党左派の八代英太氏が2回続けて当選した。その後は自民党が下野した平成21年の衆院選において、追い風が吹くなか、当時民主党に在籍していた青木愛氏が当選したことはあったものの、前後の3回の選挙では、いずれも太田氏が当選を続けてきた。また12区内でも、特に北区は公明党の支持母体である創価学会の会員が多く、実際に私も駅前のみならず、区内の住宅街を歩き回ってみたが、公明党のポスターや三色旗を見掛ける機会がほかの街より多かった。つまり12区は「公明党地盤」と断言してもいいエリアであり、田母神氏にとっては極めて不利な選挙区だったのだ。しかし田母神氏は〝わざわざ〟この選挙区からの出馬を選んだ。理由は前述の通り「自公連立を分断させなければならない」という意志によるものだが、昨年2月の東京都知事選において「泡沫候補」とされながらも大健闘した氏に、今度こそは当選を果たしてもらいたいと、多くの国民が期待を寄せた。

私は結果にかかわらず、この選挙戦は歴史的な戦いになるのではないかと思った。そこで次世代の党関係者のご協力の下、選挙戦初日から投開票日まで、時間が許す限り取材することにした。

街頭演説は連日大盛況!
選挙戦初日、選挙事務所には多くの支援者が集まり、街頭でのビラ配り、事務所内でのビラ折りなどで田母神陣営を支えた。また街頭演説にはジャーナリストの山際澄夫氏などが応援に駆け付け、50人を超える聴衆は喝采を送った。

田母神氏は演説において、安倍政権が掲げる「日本を取り戻す」に賛同の意向を示し、それを実現させるためにも、安倍政権の足枷となっている公明党をぶっ潰さなければならないと訴えた。さらに氏は直前に話題となっていた「中国漁船サンゴ密漁問題」を例に出し、大量の中国船が小笠原近海に領海侵犯をしてサンゴの密漁を続けていたにもかかわらず、然るべき対応を採らなくてはならない国土交通大臣が何もしなかった、と太田氏を痛烈に批判した。また田母神氏は批判に留まらず、日本の国防強化の重要性についても強く主張した。「自衛隊が戦える態勢ができると戦争になるという人がいる。しかし消防署が増えると火事が増える、警察署が出動準備を整えると犯罪が増えるわけではない。戦える準備を整えると戦争になる確率は格段に下がるのだ」という氏の言葉に、多くの支援者から賛同の声が上がっていたのが印象的だった。

田母神氏は選挙期間中に赤羽駅のほか、北区の王子駅や足立区の西新井駅、そして「十条駐屯地」の前でも演説を行い、曜日・時間帯を問わず、いずれの演説も集まった人は少なくなかった。また8日には大阪から西村氏、10日には平沼赳夫党首が駆け付け、なぜ公明党は足枷なのか、なぜ田母神氏こそが当選すべきなのか、その理由を力強く力説した。

2990名無しさん:2015/10/11(日) 15:18:28
>>2989

支援者は田母神氏にどんな思いを寄せたのか
連日集まる支援者がどんな思いで演説を聞き、どんな思いで田母神氏と次世代の党を応援しているのか、また東京12区の実状を探れたらと思い、私は選挙カーの周辺で足を止めていた人から話を聞いて回った。

取材を始めてすぐに気がついたのは、聴衆の多くは〝選挙区外〟に住む人だったということだ。田母神氏の出馬を知って居ても立ってもいられなくなったというのだ。なかにはわざわざ遠方から駆け付けたという人までいた。そして彼らは口を揃えて「安倍政権を応援している。だからこそ公明党をぶっ潰すと言う田母神氏に同意」、「安倍総理が『戦後レジームからの脱却』を成し遂げるために次世代の党が必要」という思いを語ってくれた。

もちろん、選挙区外の人しかいなかったわけではない。数は多くなかったが、選挙区内に住む人の話も聞くことができた。印象的だった話は以下の通りだ。

「近所は創価学会員ばかりです。隣もそのまた隣も。選挙になると投票のお願いばかりで嫌になる」(30代・男性) 「こういう人(田母神氏)を当選させなきゃなりません」(50代・女性) 「今までは投票する人がいなくて仕方なく太田候補に入れていたけど、今回は田母神さんに投票します」(40代・男性) 「やっと12区にマトモな候補者が出てくれて嬉しい」(20代・男性) 「今回は初めて投票に行く気になりました」(20代・男性)

また、田母神氏の支援者ではなかったが、たまたま演説の聞いて感銘を受けたという人もいた。

「政治に大きな関心はないのですが、田母神さんの話を聞いて納得しました。最近は韓国で反日が激化しているという報道を目にします。そのときにこういった人に毅然とした対応をしてもらいたい」(30代・女性)

田母神氏の訴えは、確実に新しい支持者を開拓したのである。

2991名無しさん:2015/10/11(日) 15:22:01
>>2990

公明党陣営からの嫌がらせはあったのか
田母神氏は11月28日の出馬会見において「公明党と戦うことは止めたほうがいいと多くの人から注意を受けた。酷い嫌がらせがありますから。でもそんなことを言っていては戦えません」と語った。実際に田母神陣営に対する嫌がらせはあったのか。私は選挙戦の手伝いをしていた支援者たちに話を聞いたが、ほとんどの支援者は「ない」と答えた。なかには「私はその場にはいませんでしたが、演説中に街宣車が大音量で邪魔してきたことがあったそうです。でもどの党の街宣車だったのかはわかりません」、「常にプレッシャーを掛けられていた」と話してくれた人もいたが、田母神氏の牽制が功を奏したのか、私が取材した限りでは、あまり表立った嫌がらせはなかったようだ。

余談になるが選挙戦中盤の12月8日に赤羽駅で、生活の党から出馬していた青木愛氏の演説に遭遇した。この日は参議院議員の山本太郎氏が応援に駆け付けたため、100人を越える聴衆と多くのマスコミが集まった。せっかくだからと思い、私は「公明党陣営から嫌がらせを受けていないか」と選挙スタッフに訊いてみた。するとこのスタッフは、よくぞ訊いてくれたとばかりに「毎日受けていますよ。怒鳴られたりビラを破られたりしています」と、かなり興奮気味に話したくれた。

私はこれまで取材などで、それなりの数のサヨク活動家と接してきた。その経験から学んだことは、サヨクは時として〝同情心に訴え共感を得ようとする〟傾向があるということだ。もちろん、すべてのサヨクがそうであるとは言い切れないだろう。だた、そういった方は少なからずいるのである。だからこのスタッフの話も鵜呑みにはできない。しかし彼だけではなく、そのほかのスタッフからも同様の話を聞いたことから、やはり少なからず嫌がらせはあったのだろうと推察した。

同日、赤羽駅周辺には青木愛氏の演説の前から多くのサヨクが集結していた。「山本太郎さんが応援に来ます」とビラを配り、脱原発や集団的自衛権の反対を訴える者、そして「安倍政権で戦争が始まる」とお決まりのフレーズを叫ぶ者までいた。

また、青木氏の演説の後には「九条の会」の姿もあり、同会のビラを配っていた。そこで私は彼らに話し掛け、「九条の会は12区でどの候補者を応援しているんですか?」と訊いてみた。すると彼らは「九条の会としては、誰に投票しなければならないというのはありません」と答え、逆に「あなたは誰に投票するんですか?」と質問を投げ掛けてきた。そこで私は「12区の住民ではないですけど、もし入れるんだったら田母神さんです」と即答した。すると彼らのうちの一人が「〝あんな人〟に入れるのは止めてよね。あっ。あんな人なんて言っちゃいけないか......。でもどうせ入れるなら〝ちゃんとした候補者〟に入れて!」と捲し立てるように言い、ほかのメンバーも間髪入れずに「ほかの人に投票しなきゃ駄目だよ!」と語気を荒げながら言ってきたのだった。

2992名無しさん:2015/10/11(日) 15:22:11
>>2991

公明党陣営はどんな思いを抱いていたのか
この選挙では、もうひとつ気になっていたことがあった。それは公明党陣営が田母神氏の出馬をどう捉えているかということだ。公明党の演説はあくまでも〝会員向け〟であるため、他党のように事前に演説の予定を告知することが基本的にはない。また、太田氏も選挙戦初日に演説をして以来、期間中唯一の日曜日だった12月7日に安倍首相と共に演説を行ったが、それ以外の日はあまり街頭に立っていないようだった。しかし選挙戦最終日の夕方に赤羽駅前で演説を行うという情報が入り、太田陣営と遭遇することができた。

演説時、駅前には数え切れないほどの創価学会員が集結していた。選挙区内はもちろん、区外からも多くの会員が押し寄せたようだ。田母神陣営の話によれば、区外から来た会員は赤羽界隈のホテルに宿泊するため、ホテルはどこも予約でいっぱいになったという。

演説中、私は何人かの会員に話し掛けてみたが、多くの会員は演説に夢中であるか、あるいは私を煙たがって相手にしてくれなかった。しかし「都内某区で女子部の部長を務めている」という女性会員が、少しだけ私の質問に答えてくれた。私は「田母神さんの出馬を受けて公明党はどう捉えているか?」と訊いた。すると彼女は「私たちは何があろうと公明党に投票するし、知人にも公明党への投票を呼び掛けます。だからほかの候補者はまったくもって〝眼中にない〟です。誰が立候補しても、私たちがやることに変わりはありません。公明党の候補者を当選させるだけ。私たちの間でほかの候補者が話題になることはないし、田母神さんの話題もありません」と答えた。続けて私は「田母神さんは都知事選でも健闘しましたが、脅威に感じていませんか?」と質問を投げ掛けたが、彼女はうんうんと頭を縦に振りだけで、あとは私が何を訊いても面倒そうな表情を浮かべるだけだった。

結局、この場では彼女からしか話を聞けなかったため、公明党陣営がどんな思いを抱いて選挙戦に挑んでいたのか、それを断定することはできない。しかし少なくとも彼女の答え、そしてこの日集まっていた会員の表情から推察する限りでは、今回の選挙において勝利を確信していたようであった。

練り歩きで声を枯らした支援者たち
話を田母神陣営に戻す。

最終日、田母神氏は各駅前での演説のほか、十条商店街で練り歩きを行った。買い物中の主婦やお店で働いている多くの有権者が田母神氏を歓迎し、わざわざ自分から歩み寄る人、サインや写真撮影を求める人が後を絶たなかった。「やっとマトモな候補者が出てくれた」、「絶対に当選してほしい」と笑顔で語る人も多くいた。前述の通り、東京12区は公明党地盤の土地ではあるが、保守派の候補者の出馬を心待ちにしていた有権者が少なからずいたというわけだ。

最後の最後に行われた赤羽商店街の練り歩きでは、200人を超える支援者が氏の後に続き、大行進となった。そして田母神氏は自身への投票を呼び掛け、氏の決まり文句である「私は良い人なんです」を連呼し、支援者たちも「良い人です!」と大きな声で応えた。その声を聞いて、商店街の店内から外に出てきて、田母神氏に声援を送る人までいた。このときの練り歩きと同日のほぼ同時刻、秋葉原では安倍首相の演説が行われていた。平成24年の総裁選や衆院選のときと同様に、この演説には多くの支援者が集まったという。それに比べれば、田母神氏の練り歩きに参加した人の数は圧倒的に少なかっただろう。しかし支援者たちの熱気は負けていなかったのではないだろうか。必死に投票を呼び掛ける田母神氏、声を枯らしながら応える支援者の姿を前にして、当選するのではないかと感じたほどだった。とにかく私にそう思わせるくらい、この日の練り歩きは「日本を取り戻したい」という支援者たちの思いがひしひしと伝わってきたのである。

2993名無しさん:2015/10/11(日) 15:25:24
>>2992

田母神氏は次の選挙の出馬を表明
12月14日の開票日当日、夕方から選挙事務所には支援者が集まり出し、事務所内に設置されたテレビで選挙速報を観ながら投票結果を待った。支援者は皆、田母神氏の当選を信じ、テレビを食い入るように見つめていた。

速報が始まると同時に自民党候補者の当確が次々と報じられた。そして開票が始まって1時間足らずで、太田氏の当確が決まった。さらに次世代の党の比例票も伸び悩み、田母神氏の当選の可能性が極めて低くなった22時前に記者会見が行われた。会見で氏は今回の選挙にかけた意気込みを改めて述べ、次回の選挙にも挑むこと、そして連日詰め掛けた支援者に対してお礼を述べた。支援者たちは落胆の表情を隠せなかったが、少なくとも事務所内にいた人は、この結果を冷静に受け止めていたようだった。

選挙が終わった数日後、次世代の党の関係者に話を聞く機会があった。結党から4カ月で選挙に挑んだため知名度がなく、いきなりの解散で準備不足だったという理由を踏まえた上で、以下のような分析をしてくれた。「まったくと言っていいほど票が伸びなかった。今回の選挙戦では反省点がいろいろとありますが、まず次世代の党には組織がない」

つまりほかの多くの政党のように大きな組織票を期待することができなかった。頼みは「ネット保守」と言われるネットユーザーだった。また、戦い方にも反省点はあったと話す。

「選挙戦に突入してから駅頭に立って演説をして、ビラを配って終わり。あとは住宅地を街宣車で回って名前を連呼しただけです。このような空中戦だけでは勝負になりません。もっと地上戦を仕掛けないと。地道にやって、昼間は街宣、夜は座談会をして支持者を固めていくしかありません。選挙区内のお祭りなどで普段から有権者と交流することも大切です」

選挙結果を受けて保守が直面した課題
田母神氏は記者会見の締めに以下のように語った。

「私は空軍の人間だから、一度飛び出したらあとは燃料が尽きるまで飛ぶだけです」

確かに昨年2月の都知事選で田母神俊雄という飛行機は離陸した。そして今回の選挙では「ロクな候補者がいない」と絶望していた12区の有権者を歓喜させた。しかしまだその数がまだ絶対的に少ない。今回の取材で接した人も、田母神の主張に賛同する、理解する人ばかりではなかった。「田母神さんが中国嫌いなのはわかった」(30代・男性)と苦笑いを浮かべる人、「選挙の争点は公明党じゃなくて経済でしょう」(30代・女性)と呆れた表情をする人など、主張に異を唱える人もいたのだ。余談になるが、大阪・兵庫で三宅博氏と杉田水脈氏の選挙戦を追っていた田口圭氏の話によると、杉田氏の演説において、身体障害者の方が「これ以上、生活保護をイジメないでください」と訴える場面もあったという。次世代の党は「生活保護の不正受給」を問題視した だけである。しかし必ずしも主張を100パーセント理解してくれる有権者ばかりではないのだ。

普段から政治に関心を持ち、情報を得ている人でないと、なぜ自公連立を分断させなければならないのか、なぜ国防を強化して中国と対峙しなければならないのか、その必要性をたった10分の演説で理解することは難しい。対立候補となった共産党の池内詩織氏や生活の党の青木愛氏は、それぞれ「戦争反対」、「原発ゼロ」といった主張を繰り返していた。その主張の正当性はともかく、政治に関心のない有権者にとってみれば、両氏の訴えは非常にわかりやすかった。こういった訴えに感化され、投票した有権者も多くいたことだろう。

このままいけば次の国政選挙は2年後の参院選だ。そのときまでにいかに田母神氏、次世代の党、そしてわれわれの意志を拡げるのか。話を聞いた党関係者はこう語っていた。

「保守がこれからやるべきことは、ネット上に書き殴ることではなく、いかに身の回りの手の届く範囲の関わりを深めていくか。いかにネットで知ったことをリアルな場において活かしていくか、影響を及ぼしていくかということが問われると思います。それが今回の総選挙における、ネット保守が直面した限界に対する解決策です。本当に地道で目立たない活動を続けなければなりません」

次の選挙に勝つためにも、われわれはこの課題と真剣に向き合わなくてはならない。

2994チバQ:2015/11/28(土) 22:04:48
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0207027.html
清水前衆院議員、選挙区内で枕花 代表務める政党支部が支出
11/28 07:00、11/28 09:22 更新

 2014年12月の衆院選比例道ブロックで落選した清水誠一前衆院議員が代表を務める「自民党北海道衆議院比例区第2支部」が14年、清水氏の名義で選挙区内の葬儀の際に、枕花の代金として、3件で計5万4千円を支出していたことが27日、道選管が公表した14年分の政治資金収支報告書で分かった。

 清水氏は北海道新聞の取材に「個人名で枕花を供えた。私費で払うべきもので支部から支出しているとは思わなかった。記載ミスだ」と説明。27日付で収支報告書を訂正した。

 収支報告書によると、同支部は14年6〜12月、枕花代を支出していた。公選法は、政治家が代表を務める政党支部が、個人名を表記したり、類推させたりする方法で選挙区内の人に供花を出すことを禁止している。

2995チバQ:2015/11/28(土) 22:21:20
http://www.asahi.com/articles/ASHCW5H4KHCWUTIL03W.html
松島みどり氏政党支部、選挙中に国事業受注企業から献金
2015年11月27日21時20分

 元法相の松島みどり衆院議員が代表を務める「自民党東京都第14選挙区支部」(墨田区)が2012年と14年の衆院選の期間中に、国の事業を随意契約で受注していた会議運営会社(大阪市)から計120万円の寄付を受けていたことがわかった。

 朝日新聞の取材に対して、松島氏の事務所は「国と随意契約している会社とは承知していなかった。法令順守のため、寄付は26日に返金した」と答えた。公職選挙法は、国と契約関係のある当事者からの衆院選や参院選に関する寄付を禁じている。違反すれば3年以下の禁錮または50万円以下の罰金に処するという罰則がある。

 松島氏の事務所や同支部の政治資金収支報告書によると、同支部は12年衆院選の公示1週間後の12月11日に100万円、14年衆院選の公示日の12月2日に20万円の寄付を同社から受けた。同社は12年度に経済産業省から通訳業務(約260万円)、14年度に資源エネルギー庁から国際会議関連業務(約870万円)をいずれも随意契約で受注していた。

 松島氏は13年9月に経済産業副大臣、14年9月に法相に就任。選挙区内に「うちわ」を配った問題で公職選挙法違反の疑いを指摘され、翌10月に法相を辞任している。

2996チバQ:2016/01/05(火) 20:35:56
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0219470.html
各陣営、選挙戦モード 参院選組も動き活発化 衆院道5区補選
01/05 07:20

 全国から注目される4月の衆院道5区(札幌市厚別区、石狩管内)補欠選挙の候補予定者が4日、選挙区内の新年交礼会などであいさつし、事実上の選挙戦モードに入った。改選数が2から3へ増える、夏の参院選道選挙区の候補予定者の動きも活発化している。

 5区補選に自民党公認で立候補する故町村信孝前衆院議長の娘婿の和田義明氏(44)は4日、江別市などで開かれた新年交礼会に出席。北海道新聞の取材に「身内を固めることに加え、新たな支持層をつかまえないといけない」と述べた。

 昨年12月に出馬表明した民主党北海道・道民生活局長の池田真紀氏(43)は4日、江別市内で開かれた同党道議の新年交礼会で「争点は安全保障関連法廃止だ。一人一人が尊重される国でなければならない」と強調した。

 共産党が擁立を決めた党道5区国政対策委員長の橋本美香氏(45)は、5日に札幌市内で開く党集会から本格的に活動を始める。橋本氏をめぐっては、共産党の志位和夫委員長が擁立取り下げの可能性も示唆している。

 5区補選の結果で、影響を受けるとみられる参院選道選挙区の候補予定者も動きだしている。

 自民党は現職の長谷川岳氏(44)は4日、国会召集日のため東京へ向かった。夜に札幌へ戻り、支援団体の新年交礼会に出席した。新人で道議の柿木克弘氏(47)は札幌市内に拠点となる事務所を開設し、地元の美唄市でもあいさつ回りをした。

 民主党現職の徳永エリ氏(54)は2日から街頭演説を開始。5日以降も水産関係者へのあいさつ回りや街頭演説を行う。

 共産党新人で党道委員会国政相談室長の森英士氏(37)は4日、JR札幌駅前で安保関連法廃止などを訴えた。

 無所属新人の元衆院議員秘書飯田佳宏氏(42)、幸福実現党新人の党道本部副代表森山佳則氏(49)も立候補を予定する。

2997名無しさん:2016/01/05(火) 21:25:45
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1388412245/648
参院青森に新人=民主

 民主党は5日の常任幹事会で、夏の参院選青森選挙区の公認候補として、新人で元衆院議員の田名部匡代氏(46)を内定した。これに伴い、田名部氏の衆院青森3区での公認を取り消した。
 また、参院選徳島・高知選挙区に立候補する新人の大西聡氏(52)の推薦を決めた。これにより、同党の公認候補は42人(選挙区24人、比例代表18人)、推薦候補は6人となった。(2016/01/05-17:14)

2998名無しさん:2016/01/06(水) 20:45:19
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2016010600896
衆院千葉7区に新人=民主県連

 民主党千葉県連は6日、次期衆院選千葉7区に新人で医師の高橋宏和氏(42)を公認候補として擁立することを決めた。7日に党本部へ公認申請する。(2016/01/06-20:19)

2999チバQ:2016/07/04(月) 22:01:37
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1388412245/1896
921 :チバQ:2016/07/03(日) 11:28:32
>>1896
> 二〇一四年末の衆院選。自民は、公明の推薦を得られなかった六選挙区のうち、四つを落とした。
あと3人誰ですかね?

群馬1 佐田玄一郎 (上野を支援) →小当
茨城5 石川昭政 →比復
茨城7 永岡桂子 (中村喜四郎を推薦) →比復

1924 :さきたま:2016/07/03(日) 14:36:49
>>1921
神奈川11 小泉進次郎 →小当
大阪14  長尾敬   →比復
大阪19  谷川とむ  →比復

ですかね。
推薦がなかった背景は分かりませんが。

3000チバQ:2017/07/09(日) 14:44:35
https://news.goo.ne.jp/article/tokyo/region/tokyo-CK2017070802000163.html
豊田氏後任 独自選考へ 落下傘、官僚「あり得ぬ」

07月08日 08:10

 自民党の豊田真由子衆院議員=埼玉4区=が、元政策秘書の男性に暴言を浴びせたり暴力をふるったりしたとされる疑惑をめぐり、同党県連は七日、豊田氏が提出した離党届を党本部が受理した時点で、次期衆院選の4区に擁立する候補者を県連主導で選考する、との方針を決めた。

 県連幹部はこの日、さいたま市内で会合を開催。鈴木聖二幹事長は記者団に、次の候補者について「地元の人が納得するような人物を、県連が責任を持って見つける」と強調し、豊田氏のように選挙区に地縁のない「落下傘候補」や元官僚を選ぶことは「あり得ない」と明言。「公募のような形で、選考過程が見えるようにする」とも述べた。

 豊田氏の疑惑は、先月二十二日発売の「週刊新潮」で報じられた。豊田氏の地元関係者は大筋で事実を認めており、豊田氏はその日に党本部に離党届を提出している。県連内では「(豊田氏の言動が)国民に党への不信感を与えている」との懸念も出ており、県連は、離党届を早く受理するよう党本部に求めていくことも決めている。

 元秘書は今月六日に県警に被害届を提出しており、県警は傷害容疑で捜査を進める方針。 (井上峻輔)

3001チバQ:2017/09/24(日) 23:18:51
いまさらですが・・・
https://www.kobe-np.co.jp/news/senkyo/2014/shuuin/12ku/news/201412/0007574317.shtml
2014/12/11 07:30

因縁の行方(上)11区 自民対松本、構図に異変
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 衆院選投開票が3日後に迫り、兵庫11、12区でもし烈な議席争いが繰り広げられている。1996年に小選挙区制が導入されてから7回目の総選挙。この間、“小泉旋風”や民主党による政権交代、自民の政権奪還などで国会の勢力分布は激動してきたが、ここ姫路、西播磨は全国情勢とやや異なる、独自の展開をたどってきた。過去の変遷をひもときながら、師走決戦を追った。まずは11区から。

 河本敏夫、戸井田三郎、松本十郎-。中選挙区時代、姫路を含む西播磨の旧兵庫4区で「保守王国」を築き上げた自民の衆院議員たちだ。いずれも閣僚経験のある重鎮。小選挙区制に移行して20年近くたつ今も選挙のたびに、その名がしばしば語られ、それぞれ築いた「地盤」が大きな影響力を残す。

 96年の小選挙区制導入で旧4区は分割。同年の衆院選で、旧姫路市をエリアとする兵庫11区では、自民候補が、93年の選挙区で勝ち上がった戸井田三郎に一本化された。

 一方、引退した松本十郎に代わり立候補した長男の松本剛明(55)は、無所属で挑戦。その選挙戦の最中に自民の戸井田三郎が急逝し、急きょ立った次男の戸井田徹が“弔い合戦”を制した。今に至る松本と自民の因縁の争いも、ここに端を発する。



 7日、JR姫路駅北。6選を目指す民主前職松本剛明の傍らに、姫路市議会の自・公・共を除く4会派の市議が並んだ。「松本党」と称される党派を超えた支持基盤は健在だ。

 松本は2000年、民主候補として2度目の立候補。衆院議員を6期務めた父の保守地盤を受け継ぎつつ、党の支持母体の連合票も取り込んで初当選し、以来、比例復活も含めて5期連続当選した。

 これまでも党の看板に頼らず個人戦に徹してきた松本。民主へ大逆風が吹いた前回も議席を死守し、今回も当初は有利がささやかれたが、ここに来て、2度目の対決となる自民新人頭師暢秀(44)が脅威を増す。

 頭師の元には5日に復興政務官の小泉進次郎、6日に首相安倍晋三、10日に官房長官菅義偉-と党の大物が相次ぎ来援。与党の存在感を前面に押し出す。

 公募で立った前回は、松本に約1万6千票及ばなかった。長年の間に切り崩された「自民票」は戻らず、比例復活もならなかった。「新人で2度落ちれば次はない」(自民関係者)という背水の陣の今回、流動的だった自民票の再結集を図る。

 さらに前回は維新(当時は日本維新の会)と協力関係にあった公明とも連携を強化。従来の「自民対松本」でなく、中央と同じ「与党対野党」の土俵に松本を引き込む戦略だ。

 一方で、こうした対決の構図を、共産新人苦瓜一成(61)の陣営もむしろ好機と見る。

 共産は比例に重点を置いた09年を除き、11区で毎回候補者を擁立。維新候補が立った前回は票をやや減らしたが、維新など「第三極」候補が不在の今回、そろって消費税増税へ道を開いた自・民両党への批判票を取り込むことで、躍進を狙う。

=敬称略=

3002チバQ:2017/09/24(日) 23:19:36
https://www.kobe-np.co.jp/news/senkyo/2014/shuuin/12ku/news/201412/0007577737.shtml
2014/12/12 10:59

因縁の行方(下)12区 公認不在の保守系対決 自民派閥の領袖巻き込む
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 「祖父、父がお世話になりました」。街頭に立つ兵庫12区の無所属新人戸井田真太郎(36)に、年配の有権者から声が掛かる。「あら、お孫さんやね」

 父の戸井田徹、祖父の戸井田三郎ともに元自民衆院議員。戸井田三郎は亡くなって18年がたつが、今も地元住民の記憶に残る。「保守王国」といわれた中選挙区時代の旧兵庫4区で、同じく自民の重鎮だった河本敏夫、松本十郎と三つどもえでしのぎを削った。

 旧兵庫4区は1996年の小選挙区制導入で分割され、現在の兵庫11、12区に。同年の衆院選で自民は、12区に河本敏夫の三男で当時参院議員だった河本三郎を擁立した。

 これに対抗し、新進党から名乗りを上げたのが、今回、無所属前職として5選を目指す山口壮(60)だった。

 支持基盤のなかった山口は、労働組合や公明党支持層に働き掛け「非自民・非共産」勢力の結集を図る。初回は河本に屈したが、新進党から無所属、無所属の会、民主党へと転身しながら、やがて盤石だった保守地盤にも食い込んでいく。

 「中選挙区時代のしこりを拭えなかった」。当時を知る自民関係者が振り返る。かつての保守同士の激しい選挙戦が尾を引き、小選挙区下でもまとまり切れない自民支持層。そこを山口が切り崩した。

 山口は河本三郎と5度争ったうち、比例復活を含め3回当選。自民が政権に返り咲いた前回は、自民新人候補を寄せ付けなかった。



 今月6日、山口の決起集会に、自民総務会長二階俊博の姿があった。山口は昨年末、民主に離党届を提出し、現在は自民党籍を持たない二階派の「特別会員」。「リベラルな保守」を掲げ、当選後は自民入りを希望する。

 対する戸井田真太郎も祖父、父と続いた「保守本流」の継承を旗印に、山口から保守票の奪還を狙う。かつて祖父・三郎と議席を争った旧河本陣営の一部関係者も後押しする。

 厚生大臣を務めた祖父の威光も健在だ。県歯科医師連盟は推薦先を、前回の山口から戸井田に変えた。出陣式には祖父と関係の深かった参院議員鴻池祥肇が出席し、選挙戦最終盤には、鴻池に近い副総理麻生太郎も駆け付け援護射撃する予定だ。自民の公認候補が不在の中、派閥の領袖(りょうしゅう)を巻き込み、分厚い保守層の奪い合いが続く。

 一方、自民を志向する2人に割って入るのが維新新人村上賀厚(55)。2年前は、県内小選挙区に初参戦した維新(当時は日本維新の会)の落下傘候補が約3万7千票を集め、無党派層の取り込みに一定の成果を上げた。

 前回のような党への強い追い風はないものの、「一強多弱」が目立つ国会で、ブレーキ役としての存在意義を訴える。

 元たつの市議の共産新人堀譲(64)も、与党批判で存在感をアピールする。共産は過去、保守地盤の強い12区内の旧南光町(現佐用町)や福崎町、上郡町で、党員の町長を誕生させた実績を持つ。

 従来の支持者に加え、消費税増税や原発再稼働などで自公政権の先行きに不安を持つ無党派層にも浸透を狙い、巻き返しを図る。

=敬称略=


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