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利水・治水スレ

92とはずがたり:2009/04/30(木) 01:16:59
橋下知事、ダム反対の盟友・蒲島知事と水談義
http://www.asahi.com/politics/update/0429/SEB200904290001.html
2009年4月29日4時34分

 九州新幹線全線開業に伴い熊本―大阪間が直通運転(約3時間20分)されるのに合わせ、関西への観光や物産のPRを強化しようと、蒲島郁夫知事は27日、大阪府庁で橋下徹府知事と会った。蒲島知事が「熊本は水がいい」とPRし、橋下知事は「新幹線でつながれば西日本は一つ。いろいろ連携したい」と応じた。

 蒲島知事による川辺川ダム計画への反対表明について、橋下知事が「(大戸川ダムの件で)私は他の知事にも相談をしたが、(蒲島)知事は一人でよく決断された。私にとっては心強かった」と振り返った。蒲島知事は、知事選で支援を受けた自民党が計画推進だったことを受け「胸が痛んだ判断だった」と応じた。

 蒲島知事が「熊本は水道水がミネラルウオーターのような水質。その水で作った農作物も最高」と宣伝。橋下知事は「だったら水を売ったらいい。ただトイレにもその水を使うのはもったいない」と答えた。蒲島知事が「熊本にもぜひ来てほしい」と誘うと、橋下知事は「蒲島知事も、海外出張の時は関西空港を利用してほしい」と返した。

93千葉9区:2009/05/06(水) 10:31:27
>>66
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/93635
路木ダム是非争点化難しく 熊本・天草市 反対住民 「脱ダム」田中氏と連携 市議会 大半が推進派
2009年5月6日 00:13
 熊本県天草市の県営路木(ろぎ)ダムの建設に反対する住民団体が5日、長野県知事時代に「脱ダム」を宣言した新党日本代表の田中康夫参院議員を招き、集会を開いた。次期衆院選を前に、「無駄な公共事業」のシンボルとして全国に発信するのが狙いだが、地元・天草市議会は民主党系も含めてダム推進の立場。国政レベルでは、野党側が批判を強める大型事業‐。地方では与野党が呉越同舟で推進を主張し、衆院選の争点になりにくいのが実情だ。

 「環境を悪化させるダム建設阻止に力を貸してほしい」。ダム予定地近くの体育館で開かれた田中氏との意見交換会。「路木ダムを考える河浦住民の会」などの約50人が訴えた。

 これに先立ち田中氏はダム建設予定地を視察。「ダムが本当に必要か検討していない、極めて不可解な計画だ」「熊本県知事に面会を求め、国会でも取り上げたい」。報道陣にまくしたてた。

 総事業費約90億円の路木ダムは、本年度中の本体着工を予定。反対派住民は「県や市の説明には虚偽がある」「利水・治水ともに不必要なダム」と批判を加えてきた。

 だが、同市議会は昨年9月の定例議会で建設促進の意見書を、民主系議員も含めて賛成多数で可決。市民の間でも利水の必要性から建設促進を求める団体もあり、意見は割れている。

 天草市を選挙区に抱える衆院熊本4区は、自民現職の園田博之氏(67)に国民新党新人の松永真一氏(50)が挑む構図。ともにダム問題に公の場で触れたことはない。園田陣営の幹部は「事業は必要だが、ダム議論は国政テーマに結び付きにくい」と説明。松永氏も「今の時点では何とも言えない」。衆院選の争点にはなりそうにない。

 大型公共事業をめぐっては、「推進」の自民を、民主など野党側が「税金の無駄遣い」と批判するのが国政レベルの図式。だが、国営諫早湾干拓事業(長崎県)や高速道路整備のように、地方では民主も推進に回る例も少なくない。公共事業が地元経済を潤したり、特有の地域事情があったりするからだ。

 路木ダムの反対派住民は「国が補助金を出すのだから、国会でも論議していい。衆院選の立候補予定者に公開質問状を出すことも考えたい」と話している。

=2009/05/06付 西日本新聞朝刊=

94千葉9区:2009/05/10(日) 14:07:26
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001899993.shtml
武庫川ダム予定地を視察 新党日本・田中代表 

 長野県知事時代に「脱ダム宣言」を掲げた、新党日本代表の田中康夫参院議員(53)が九日、西宮、宝塚市境の武庫川ダム建設予定地などを視察した。「ダム建設の前に、護岸補修や上流の森林整備など、すぐにやるべきことをやるトリアージ(の考え方)が必要だ」と建設に疑問を示した。

 淀川水系のダム建設見直しを求めた「淀川水系流域委員会」元委員長の今本博健京都大名誉教授の要請で訪問。田中代表は、兵庫県の諮問機関「武庫川流域委員会」のメンバーらと下流まで視察した後、西宮市の公民館で「車座集会」を開催。建設の見直しには「常識を覆すような認識を、リーダーが持てるかどうかが重要だ」と述べた。

 次期衆院選で民主党から兵庫8区(尼崎市)に立候補を打診されたとされる問題については、明言を避けた。(切貫滋巨)

(5/9 21:06)

95とはずがたり:2009/05/11(月) 07:14:35
ふうむ。。>上流にあるチッソの水力発電所の取水により、水の流れがほとんど絶えている。

“幻の滝”復活 御船町の七滝、年1度の放流
2009年05月10日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20090510010.shtml

 普段は水が枯れている御船町の七滝で十日、年に一度の放流があり、落差が約四十メートルに達する豪快な“幻の滝”がよみがえった。

 七滝は七つの段差があるとされるのが由来。上流にあるチッソの水力発電所の取水により、水の流れがほとんど絶えている。

 地元の七滝観光推進委員会が、滝周辺で開く「ふるさと滝まつり」に合わせて発電所に放流を要請、年に一度だけ復活している。

 今年は午前十時半に放流開始。サイレンが鳴って数分後、「ゴー、ゴー」と音を立て、滝に水が押し寄せた。滝つぼ周辺には約百人が陣取り、水が流れ始めると、「来たぞ」と歓声を挙げた。

 熊本市から来た西田孝子さん(70)は「今年で三年目だが、放流開始を見たのは初めてで、迫力がすごかった」と話していた。

 滝まつりでは、太鼓やトランペットの演奏、大道芸などがあり、家族連れなどでにぎわった。(野方信助)

96千葉9区:2009/05/16(土) 12:04:59
http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2009051602000148.html
河村市長「撤退」を通告 徳山ダム導水路
2009年5月16日 朝刊

 名古屋市の河村たかし市長は15日、徳山ダム(岐阜県揖斐川町)の水を木曽川まで流す「木曽川水系連絡導水路事業」から撤退する方針を、事業を進めてきた国土交通省中部地方整備局の佐藤直良局長に電話で伝えた。

 計画では、総事業費890億円のうち、国交省が半分弱を、市が121億円を負担。市は今月上旬、建設主体の水資源機構に対し本年度分を「支払わない」と連絡しているが、市長は就任したばかりであり、事業内容を確認するために当面の支払いを回避したにすぎない、との見方が市内部にもある。

 しかし、河村市長は「支払わないのは、私としては事業から撤退し、建設もやめてほしいとの意味だ」と佐藤局長に説明。強い決意を直接伝えるねらいがあったとみられる。

 ただ慎重な構えも崩さず、「市としてやめるかどうかは内部できっちり詰めたい」と付け加えた。

 河村市長は専門家や市民の意見も踏まえ、今夏をめどに市の結論を出し、当初予算に計上した本年度分1億6000万円を減額する補正予算案を、9月議会にも提出する。

 役所の手続きとしては「予算の不用額」として1億6000万円を市の上下水道局内だけで処理する手法もあるが、市長としては、導水路の是非を議場で本格的に審議するために、あえて議会に問いたいとしている。

◆首長“独走”混乱の恐れ
 【解説】徳山ダムの導水路事業から撤退する河村たかし市長の方針は、ダムや河口堰(ぜき)の必要性をめぐる議論に風穴を開ける可能性もある。しがらみを排し、公共事業を見直すとの姿勢は田中康夫・前長野県知事の「脱ダム宣言」にも通じるが、首長の“独走”は地元を大混乱に陥れる恐れもある。

 水余りか、ダムはまだ必要なのか、識者の間でも議論は平行線をたどる。市は1980年代以降、5カ所のダムや堰で水利権を確保。1日当たり184万トンの供給能力は、1年で最も水が必要な真夏の実績で比べても例年、80万トン超の余裕がある。

 ダムの根拠となる水需要の予測には、高度成長を前提とした試算に基づくとの批判がつきまとう。徳山ダムも半世紀前の構想。水需要の実績は全国的に70年代をピークに下落を続ける。

 以前からダム建設に反対の立場を貫いてきた河村市長は、衆院議員時代、その象徴として「長良川河口堰をなくしたい」と公言している。

 市長と議員では発言の重みが違う。同河口堰にある市の水利権も返上し、ダムや河口堰“不要論”をさらに巻き起こしたい思惑も見え隠れする。

 ただ渇水時だけでなく、洪水対策に果たすダムや堰の役割も指摘される。市の水道担当者は94年の異常渇水でも「断水しなかった」ことを誇りとし、安定した水供給が企業誘致にもつながる側面も強調する。

 世間をあっと言わせ、直接世論に問い掛ける“河村流”。しがらみ一掃の魅力は確かにある。だが、水は「百年の計」とも言う。長期的な視点で撤退が市民生活に影響を及ぼすことはないのか。その根拠を全面的に開示し、市民を巻き込んだ議論が求められる。 (社会部・豊田雄二郎)

97とはずがたり:2009/05/16(土) 15:09:24
余ってるコメの為にこんなバカな事業が行われていた腹立ちは選挙でぶつけるしかないね。氏ね自民党。
>日本海でのカレイや車エビの漁獲量は、産卵場所だった中海に堤防ができて以降、激減したという。

山陰の中海堤防、28年ぶり通水 干拓中止うけ開削
http://www.asahi.com/eco/OSK200905110044.html
2009年5月11日13時11分

地図
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/OSK200905110071.jpg

 国が干拓・淡水化事業を中止した中海(島根、鳥取両県)で、干拓予定地を仕切る森山堤防(3.1キロ)の一部が60メートルにわたって開削された。工事のために設置されていた矢板を引き抜く作業が11日に始まり、28年ぶりに堤防内外の水が交わった。

 81年に完成した森山堤防は最大の干拓予定地だった本庄工区の北側を仕切り、00年の干拓中止後も島根県道として使われてきた。水質改善などにつながるとして島根、鳥取両県が開削を求め、農林水産省が07年から約7億円をかけて工事を進めていた。174枚の矢板を設置したうえで堤防を削り、橋を架けた。矢板の引き抜き作業は15日に終わる予定。

 中海の干拓・淡水化事業は食糧増産を目的に63年に始まり、本庄工区は森山堤防と南側の大海崎(おおみさき)堤防で仕切られた。中海漁協理事の石倉正夫さん(61)によると、日本海でのカレイや車エビの漁獲量は、産卵場所だった中海に堤防ができて以降、激減したという。

 本庄工区周辺の水質を調査している島根大学汽水域研究センターの瀬戸浩二准教授は「本庄工区の水質は現状よりは良くなるだろう。いったん壊した自然を完全に元へ戻すのは不可能だが、今回の結果を見極めたうえで、堤防の他の場所も開削するなどの対策を考える必要がある」と話す。

98とはずがたり:2009/05/21(木) 00:34:07
市街地地下に貯水施設 富山市が豪雨対策、29年度完成
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20090519/22141.html
2009年05月19日 12:05

 富山市は、昨夏の豪雨による中心市街地での浸水被害を受けて、市街地の道路の地下に巨大な貯水施設を整備する方針を固めた。雨水や下水をいったんせき止めるため直径四〜六メートル、長さ約一キロの貯留管を造り、「ゲリラ豪雨」でも一気に水が路上にあふれ出ないようなダム機能を果たすようにする。総工費約五十億円の大規模な事業で、平成二十九年度の完成を目指す。本年度から事業に着手するため、六月補正予算案に基本設計費一千万円を計上する。(政治部次長・片桐秀夫)

 市は十五、十六年度の二年間かけて下水道の改善計画を策定。さまざまな事業を盛り込み、浜黒崎浄化センターの雨水処理施設の増設などを順次、実施してきた。地下の貯水施設に関しては、下水道からあふれ出た水が流れ込む松川の水質改善を主目的に計画をつくっていたが、未着手だった。

 昨年八月の豪雨では、グランドプラザや路上にあふれた水が総曲輪フェリオや近くの商店街の店舗に流れ込むなど市中心市街地で被害が相次いだ。

 近年多発する「ゲリラ豪雨」も考慮し、市は早急に対策が必要とし、水質改善ではなく浸水対策に重点を置いて計画を再検討。四月の市長選で、雨水貯留施設整備を公約とした森市長が再選し、六月補正予算案に事業費を計上することになった。

 計画では地下十数メートルの地点に、二万トンの雨水、下水を貯めることができる巨大な管を設ける。効果的な対策とするには浸水した付近での設置が望ましく、フェリオ周辺の道路の地下を想定。工事はトンネル掘削と同様の手法とするため、通行止めとなる区間は一部に限られるという。

 二十一年度に基本設計を終え、二十二年度に認可などの手続きを済ませ、二十三年度に実施設計を行う。二十四年度から実際の工事に着手し、早ければ二十九年度の完成を目指している。

 県都市計画課によると、容量一万トンを超える地下貯水施設は県内にはない。

 近隣自治体では金沢市がJR金沢駅周辺の浸水対策として容量二万六千トンの施設(総工費二百三十億円)を整備し、十八年六月から供用を開始。福井市は二十一年三月、中心市街地に容量一万三千トンの施設(総工費十四億円)を造った。

99千葉9区:2009/06/09(火) 22:16:08
http://www.asahi.com/national/update/0609/TKY200906090183.html
霞ケ浦導水事業、完成水路を13年放置 工費175億円(1/2ページ)
2009年6月9日19時1分

 茨城県の霞ケ浦と利根川、那珂川を2本の地下トンネルで結ぶ霞ケ浦導水事業で、利根川側の水路が完成後13年間、一度も使用されていないことが分かった。国土交通省は霞ケ浦の水質浄化や流域の渇水対策を目的としているが、同川の渇水時も稼働させていない。那珂川側では、流域の漁業協同組合がアユの生態系破壊などを理由に工事の差し止め訴訟を起こしており、事業の必要性が問われている。

 未使用の施設は、利根川と霞ケ浦で相互に水を送ることができる利根導水路(全長2.6キロ)。175億円をかけ96年3月に完成した。国交省が03年にまとめた内部資料などによると、年間3.1億トンの送水能力がある利根導水路を完成直後から先行利用した場合、霞ケ浦の湖水を6回入れ替える水量が確保できた、とされている。

 ところが、利根導水路は現在、共同事業者の水資源機構が一部を水道事業のために利用しているだけで、国交省の使用実績はゼロだ。利根川が渇水し、48日間の取水制限が出された04年夏も、霞ケ浦から送水しなかった。また、霞ケ浦の浄化目的で利根川の水を送ったこともないという。

 完成水路の放置について、国交省霞ケ浦導水工事事務所は朝日新聞の取材に「導水事業全体が完成しているわけではないので、施設を稼働させることは考えていない」と説明している。計画当初は93年度に全体が完成しているはずだったが、工期が3回にわたり延びたことも影響していると見られる。

 全体の導水工事が完成しても、霞ケ浦が浄化できるか疑問視する声もある。霞ケ浦が利根川河口と合流する地点には45年以上前から、国交省が設置した常陸川水門がある。水門は霞ケ浦の淡水化が目的で、海水の逆流を防ぐためにほとんど閉鎖されている。このため、茨城県内水面水産試験場の元場長、浜田篤信氏は「霞ケ浦に利根川や那珂川から水が送られても、湖水が循環して水質が浄化する環境にはほど遠い」と指摘する。さらに、異質の水が混じり合うことで、環境への影響が懸念されるという。

 那珂川と霞ケ浦を結ぶ那珂導水路は、地元漁協の反対により、那珂川に設置する取水口工事が手つかずになっている。那珂川は天然アユの漁獲高が全国一のため、流域8漁協は「アユなどに回復しがたい深刻な被害を与え、漁業権の侵害にあたる」として3月、工事の差し止めを求めて提訴。第1回口頭弁論は10日、水戸地裁で開かれる予定だ。

 公共事業と環境の価値について詳しい早稲田大政治経済学術院の栗山浩一教授は「完成した公共事業が長期間放置されている状況から見ると、税金の使われ方に問題がある。環境への影響を含め、完成した施設を評価する必要がある」と話している。(鈴木逸弘)

     ◇

 ■霞ケ浦導水事業

 国が84年、霞ケ浦の浄化や利根川、那珂川の渇水対策などを目的に着工。両河川を全長約45キロの地下トンネルで結び、必要な水をポンプで相互に行き来させる。用地取得の遅れによる度重なる計画変更で、完成見込み時期は当初の93年度から2015年度にずれ込んだ。総工事費1900億円のうち約75%が消化された。

100とはずがたり:2009/06/10(水) 02:16:42
四国がイマイチ発展できないのは平野不足と川不足即ち居住地不足に水不足だからであろう。

松山市12日から夜間断水 94年来の渇水、地下水低下
http://www.asahi.com/national/update/0609/OSK200906090147.html
2009年6月9日23時1分

 松山市は9日、少雨の影響で水源である地下水の水位が低下しているため、12日から夜間断水(午後11時〜午前6時)を始めると発表した。同市で断水が実施されれば、94年の渇水以来となる。

 市によると、夜間断水は島しょ部などを除く市内のほぼ全域で実施し、同市で1日に使われる水の1割(1万4千トン)が節水できるという。10日以降の降雨次第では、断水の延期や中止もあり得るとしている。

 同市の降水量は4月が平年の48%の55ミリ、5月が同29%の37ミリと少雨が続いている。地下水以外の水がめ「石手川ダム」の貯水率も、9日午前0時現在で79.7%と、平年より8.7ポイント低い。

 市は「ダムの水も余裕のある状況ではなく、早めの対策が必要と判断した」と説明している。

101とはずがたり:2009/06/12(金) 13:44:42
利水・治水・湧水スレに変更じゃ♪
この記事読む迄気付かんかったけえが垂水って云うくらいだから元々水の名産地でもあるのか。

垂水の天然水三つ星国内初
国際味覚品質審査会・飲料部門で
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/news/20090610-OYT8T00281.htm

三つ星獲得の喜びを報告する山元社長(左)

 垂水市の飲料水製造販売会社「桜島」(山元一正社長)のミネラルウオーター「樵(きこり)のわけ前1117」が、国際味覚品質審査会(iTQi)の飲料部門で、天然水としては国内初の最高味覚賞の三つ星を受賞した。

 「樵のわけ前」は、同社敷地内の地下1117メートルから採取している温泉水。カルシウムやマグネシウムの含有量が低く、硬度が1リットルあたり2・0ミリ・グラムの超軟水。とろみを感じるほど柔らかい口当たりと、清らかな甘みが特長となっている。

 iTQiは、欧州最大の食品品評会で、今回、審査した料理人やソムリエが「欠点のない完成された味」と評価した。

 9日、県庁で受賞報告した山元社長は「予想以上の名誉で舞い上がってしまった。これからも鹿児島のすばらしい水をアピールしていきたい」と喜びを語った。「樵のわけ前」は国際的な食品品評会「モンドセレクション」でも4年連続で最高金賞を受けている。

 ペットボトルで500ミリ・リットル158円など(税込み)。県内のスーパーや百貨店などで取り扱っている。問い合わせは同社(0120・059・032)へ。
(2009年6月10日 読売新聞)

102とはずがたり:2009/06/12(金) 21:12:19

(#4) ダム建設  国に逆らう覚悟と苦悩
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1240552224/559
2008年10月14日 20:28

 熊本県人吉市を流れる球磨川沿いのホテル。球磨川の堤防に沿うように古い旅館や飲食店が並ぶ。矢上(雅義(48))は2月まで、支流の川辺川が流れる同県相良村の村長を務めた。川辺川ダムの建設が予定されている村だ。
 一昨年11月、矢上は「ダム反対」を表明した。川と暮らし、川とともに育った矢上にとって、いわば当たり前の選択だったが、流域の首長として「ノー」の声を上げたのは矢上が初めてだった。
 従うのが当然とされてきた国の方針。逆らうには、勇気と覚悟と世論の後押しが必要だった。
 矢上は今、助役選任をめぐる贈賄罪で係争中の身。当時は、保釈され1年がたったころだった。「また拘置所に戻りたいのか」。村長室には脅迫めいた電話が相次いだ。身の危険を感じ、警備員を連れて村民への説明に回った。国に逆らうことの重さを思い知った。
 3月、村長を辞めて熊本県知事選に「ダム反対」を訴えて立候補した。「中立」の立場で戦った現知事の蒲島郁夫に敗れた後、実家のホテルで働いている。
   ◇    ◇
 矢上が投じた「ノー」の一石。さざ波が次の波を呼ぶように、矢上の後の相良村長徳田正臣、人吉市長田中信孝が相次いで反対を表明した。蒲島は9月11日、計画の白紙撤回を国に求めた。波はうねりに変わった。

 人吉市の老舗旅館、人吉旅館は十数年前、着工に向けた関連工事に携わる関係者の定宿となり、宴会場は連日にぎわった。今、工事関係者の姿はほとんどなく、宴会場に何ダースもの瓶ビールを運ぶこともなくなった。
 それでも、女将(おかみ)の堀尾里美(50)は「心が軽くなった」と言う。ダム工事の一時的な客がいなくなっても、清流での釣りを楽しみに客が泊まりに来てくれる。
   ◇    ◇
 人吉市長の反対表明を受け、市議会は9月9日、ダムの早期着工を求める意見書を可決した。市議の1人は水没予定地の五木村に暮らす親せきを思い、賛成に回った。翌日、事務所には抗議の電話が殺到した。予想はしていたが、ダム反対の声はそれを上回った。

 国のダム計画から42年。「生命・財産を守るためのダム建設」。国に全国一律の価値基準を変更する用意はない。ダムによらない治水対策に舵(かじ)を切った蒲島にも、清流を守り、同時に流域を水害から守る妙案があるわけではない。

 五木村のダム湖に架かるはずだった「頭地大橋」。国策と民意に翻弄(ほんろう)されてきた歳月を物語るように、工事が中断された橋脚は今も鉄筋のまま放置されている。 (敬称略)

=2008/10/02付 西日本新聞朝刊=

103とはずがたり:2009/06/12(金) 21:24:07
「頭地大橋の線形を説明」  五木村と村議会に  国土交通省川辺川ダム砂防事務所
6月2日 掲載
http://www.hitoyoshi-press.com/local/index.php?intkey=4388

 五木村議会の全員協議会が1日、執行部を交えて同村役場で開かれ、国土交通省川辺川ダム砂防事務所が頭地大橋の基本的な線形(ルート)と構造の大枠の決定した部分を説明した。
 同事務所は、12日午後7時から伝承館(頭地)で開く今年度事業の住民説明会で説明する。
 頭地大橋は、一部の用地交渉が難航し、着工のめどが立たず、村と議会は線形(ルート)変更を要請していた。
 説明では、もともと計画されていた「4径連続バランスドアーチ橋」(516㍍)より、川辺川右岸側(高野側)が20㍍程度上流側に変わり、頭地代替地側の部分は同じ。頭地側から行くと約200㍍の直線のあと、約130㍍の緩やかなカーブ(R1200)、そして高野側に約160㍍の直線で総延長は487㍍。下流側に向かい出っぱる形だが、ほぼ直線。
 検討の結果、最適の案として「国交省としては、線形を決定した形で進めていきたいと思っている」と述べた。
 工事は、住民説明会のあと手続きに入りたいとし、先行して実施する下部工の進ちょく状況を見て、景観面などの意見を調整しながら上部工については発注。当面は下部工を行いたい考えを述べた。
 なお、4月の村議会ダム対策特別委員会で同事務所は、線形と橋種を6月中に決定し、最終的な橋梁全体の設計をし、下部工発注の手続きを9月をめどに進め、12月中に発注したいとの考えと、完成は3年から5年ほどかかる見通しを示している。

104とはずがたり:2009/06/16(火) 02:26:29

霞ケ浦導水訴訟 漁協『アユ稚魚が死滅』 第1回口頭弁論
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20090611/CK2009061102000114.html
2009年6月11日

第1回口頭弁論後、今回の訴訟の意義などについて説明する漁協側代理人の谷萩弁護士(前列の左から2人目)=水戸市のホテルで


 国土交通省が進める霞ケ浦導水事業の那珂川取水口(水戸市)建設により、アユ漁などの漁業権が侵害されるとして、栃木、茨城両県の那珂川水系の五漁協・漁連が、国を相手に取水口の工事差し止めを求めた民事訴訟の第一回口頭弁論が十日、水戸地裁(都築民枝裁判長)であった。 (伊東浩一)

 訴状などによると、漁協側は取水口が完成すると、那珂川でふ化したばかりのアユの稚魚などの魚が吸い込まれる危険性があるほか、取水による那珂川の流速低下で、体力のないアユの稚魚が餌場となる河口にたどり着くまでに死滅するなどし、漁業権が侵害されるとしている。

 国側は答弁書で、アユの稚魚が那珂川の取水口付近を下る十〜十一月の夜間に取水を止めることで、稚魚を吸い込む割合は1%未満になるとの推定を主張。稚魚が絶食に耐えられる日数にはある程度幅があり、取水によって那珂川の流速が低下しても、生存率に直接は影響しないなどと、魚類への影響は少ないと主張した。

 漁協側代理人の谷萩陽一弁護士は意見陳述や閉廷後の記者会見で、「従来の訴訟は漁協が補償金をもらった後、賛成しない組合員が工事差し止めを求めるケースがほとんどだった。漁業権を持つ漁協自身、それも那珂川・涸沼の全漁協が訴訟に立ち上がった本訴訟の意味は大きい」と述べた。

105とはずがたり:2009/06/19(金) 12:46:48
ダムってどの程度便益もたらしているのか大いに疑問。土建屋を潤しているだけの自然破壊の様な気がする。多目的ダムとか一寸良い感じな気がしなくもないけど,実際ダムのお陰で地域経済が浮揚した例なんてあるんかね?造るなら水不足の四国にこそもっと造るべきではないか?

秋田県のダム
国で管理・建設しているダム
http://sabo.pref.akita.jp/modules/rinyd6/index.php?id=4

玉川ダム(管理ダム、特定多目的ダム建設事業)

玉川ダムは、昭和32年に完成した鎧畑ダム貯水池直上流の玉川に建設された、建設省直轄多目的ダムである。

鎧畑及び皆瀬ダムの完成後、昭和44年7月、同47年7月と大洪水が続いたため、昭和48年度にダム群による洪水調節を考慮した「雄物川水系工事実施基本計画」(昭和49年3月31日改定)が策定された。

その一環として、昭和48年度より実施計画調査、昭和50年度より建設採択、昭和52年8月25日には特ダム法に基づく建設省告示第1189号「玉川ダムの建設に関する基本計画」で堤高100mの重力式コンクリートダムが計画され、これにより昭和55年8月にダム本体工事に着手、昭和58年9月からは、RCD工法による本体コンクリートの打設を開始し、昭和62年6月に打設完了した。平成3年度から管理に移行しており、洪水調節、流水の正常な機能の維持、各利水の供給等に大きな力を発揮している。

玉川ダム諸元
目的 F、N、W、I、P、A
ダム形式 重力式コンクリートダム
集水面積 287.0 K㎡
湛水面積 8.3K㎡
ダム高 100.0m
総貯水容量 254百万立方メートル

F:洪水調節 N:流水の正常な機能の維持 P:発電 W:上水道 I:工業用水 A:かんがい

連絡先 国土交通省玉川ダム管理所 TEL 0187-49-2171
森吉山ダム(建設ダム、特定多目的ダム建設事業)

森吉山ダムは、米代川沿川の洪水被害を軽減するための、ダム群の一つとして、米代川水系最大支川の阿仁川(A=1,082km3)の右支川小又川に、建設省により、計画されたもので、洪水調節の他、流水の正常な機能の維持、かんがい用水、水道用水の供給、発電を目的とする中央コア型ロックフィル型式の「多目的ダム」(建設省告示第167号、昭和63年2月4日)である。

米代川は、その源を秋田、岩手、青森の3県境にまたがる中岳に発し、南流後、その向きを西に変え、日本海に入る流域面積4,100k㎡、流路延長136kmの一級河川で、明治以来治水事業をすすめてきたが、昭和22年7月洪水、昭和26年7月洪水等の相次ぐ出水及び既応最大洪水であり莫大な被害をもたらした昭和47年7月洪水を契機として、ダム群による洪水調節を考慮した「米代川水系工事実施基本計画」(昭和48年3月31日改定)が策定された。この計画の一環として、昭和48年度実施計画調査に入り、昭和61年に多目的ダムとして建設採択され、現在、ダム本体工を進めている。

連絡先 国土交通省森吉山ダム工事事務所 TEL 0186-72-3015
成瀬ダム(建設ダム、特定多目的ダム建設事業)

成瀬ダムは、雄物川総合開発計画の一環として、雄物川水系皆瀬川の右支川成瀬川の雄勝群成瀬村椿川地先に建設予定の、洪水調節、流水の正常な機能の維持と増進、かんがい用水及び水道用水の補給並びに、発電を目的とした多目的ダムである。

秋田県で昭和48年度から予備調査及び昭和58年度より建設省補助事業として実施計画を行ってきたが、平成3年度より建設省直轄事業として実施計画調査を継続し、平成9年度に建設着手し、付替道路等の整備を進めている。

連絡先 国土交通省湯沢工事事務所 開発調査課 TEL 0183-73-3174
鳥海ダム(実調ダム、特定多目的ダム建設事業)

鳥海ダムは、子吉川総合開発計画の一環として、子吉川水系子吉川の由利郡鳥海町に建設予定の、洪水調節、流水の正常な機能の維持と増進、水道用水の供給等を目的とした多目的ダムである。

秋田県で昭和45年から予備調査を行ってきたが、昭和63年より建設省直轄事業として予備調査が行われ、平成5年度より実施計画調査を継続中である。

連絡先 国土交通省鳥海ダム調査事務所 TEL 0184-23-5120

109とはずがたり:2009/06/25(木) 09:21:33
【群馬】
八ッ場ダム・国道付け替え 国『進ちょく7割』説明 完成、実は6%
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20090624/CK2009062402000133.html?ref=rank
2009年6月24日

 国が進める八ッ場(やんば)ダム(長野原町)の建設予定地で、二〇一〇年度末を目標に実施されている国道付け替え工事の完成率が〇八年度末で6%にとどまっていることが二十三日、分かった。同時に実施している県道付け替え工事の完成率も最大で18%。国は国・県道付け替え工事の進ちょく率を「七割」と説明してきたが、実際は工事が終了していない区間も含めた計算値を使用していた。 (中根政人)

 完成率などのデータは、民主党の大河原雅子参院議員が提出した質問主意書に対する政府答弁書の中で明らかになった。答弁書では国道付け替え工事の進ちょく状況について、完成区間と工事着手区間を合わせて全体の75%としたが、完成区間だけの割合(完成率)は6%だった。一〇〜一四年度完成予定の県道付け替え工事も、完成区間と着手区間を合わせた割合は三路線で21〜76%だが、完成区間は0〜18%だった。

 本年度末をめどに造成をほぼ完了させる予定となっている水没予定地の代替地も、分譲を開始した面積は五地区で全体の7〜20%にとどまっていることも明らかになった。

 記者会見で答弁書の内容を説明した市民団体「八ッ場あしたの会」の渡辺洋子事務局長は「道路付け替え工事の遅れは、ダム本体工事のスケジュールに大きく影響する」と指摘。国が目標とする一五年度のダム完成は「極めて困難」と話した。

 一方、国土交通省関東地方整備局は「工事の進行が著しく遅れているという事実はない」と反論。「橋やトンネルなどの建設を優先した結果で、道路の通常部分の工事は迅速に行うことが可能」としている。

111とはずがたり:2009/06/25(木) 09:37:06

水没予定地の住民ら翻弄 建設負担金差し止め訴訟 八ッ場ダム必要性どう判断
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20090625/CK2009062502000099.html?ref=rank
2009年6月25日

 国が長野原町で建設を進める八ッ場ダムをめぐり、住民が建設負担金の支出差し止めを県に求めた訴訟は二十六日、前橋地裁で判決が言い渡される。二〇〇四年十一月の提訴から四年半。原告団と水没予定地の住民らの思いが交錯する中、ダムの必要性について、どこまで踏み込んだ司法判断が示されるのか−。 (神野光伸)

 六都県で争われた同様の訴訟で、原告側は、首都圏の水需要は減少傾向にあり、新たな水源開発は不要▽一九四七年のカスリーン台風をモデルに、利根川中流の八斗島基準点(伊勢崎市)で毎秒二万二千立方メートルの流量を想定した治水計画は過大▽建設予定地は地滑りの危険性がある−などと主張してきた。

 しかし、先陣を切った五月の東京地裁判決は、東京都の水需要予測に不合理な点はなく、八ッ場ダムは水害発生防止に必要と判断。原告住民側の請求を退けた。勝訴でダム建設にくさびを打ちたい原告側の思惑に反し、この判決がほかの訴訟に影響を与える可能性も指摘されている。

 群馬県の原告団「八ッ場ダムをストップさせる群馬の会」は、東京地裁判決を都の主張を追認したとして、「原告の主張をまともに受け止めていない」と強く批判。「群馬は東京と違う。八ッ場ダムの地元であり、利水や治水の不要性に加え、地滑りの危険性や環境破壊がじかに問題になる」と強調する。

 ダム不要論を唱える原告側に対し、四十年以上にわたる激しい反対闘争を経て、苦渋の決断で集落移転案を受け入れた水没予定地の住民は複雑な思いを抱く。問題を収束するため、ダムの早期完成を求める声も根強い。

 川辺川ダム(熊本県)や大戸川ダム(滋賀県)の関係府県で脱ダムの機運が高まる一方、八ッ場ダムは関係都県の知事が治水・利水の必要性から相次いで推進の立場を表明している現状もある。

 水没予定地の長野原町川原湯地区は現在、約五十世帯。三十年前の四分の一に減った。ダム建設に翻弄(ほんろう)され続けた住民からは「人口は減り、生活は厳しい。訴訟結果が住民の生活の足かせになる可能性もある。原告は(東京地裁の)判決を真摯(しんし)に受け止め、住民の不安をあおることはやめてほしい」と戸惑う声も上がっている。

112名無しさん:2009/06/27(土) 18:38:16
路木ダムについて今テレビでやってますね。
明らかな情報もないのにどうしてこんな莫大な金額を費やしてまでダムを作るのか?
私は反対です。

113ゆう:2009/06/27(土) 18:55:29
私も今ニュースでダムのことを知りました。ありもしない洪水をでっち上げただけでなく、地域住民の意見を無視した行政にあきれています。もし、どうしてもダムが必要というのなら、住民を納得させることが大切だと思います。こんなに簡単に何億という税金をどぶに捨てるようなことは止めてほしいです。国と市には、苦しい生活の中で国民が税金を納めてる事実を重く受け止めてほしいです。

114とはずがたり:2009/06/27(土) 21:26:04
これですね。蒲島ちゃんとやれい

路木ダム
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=3183

2009.06.18 路木ダムの建設事業費に関する住民監査請求で、熊本県監査委員事務局が、県側の意見陳述に請求人が意見書を提出できるということを請求人に伝えていなかったことが分かり、17日予定の県側意見陳述は急きょ延期された(毎日新聞社・地方版/熊本)
2009.06.13 路木ダム事業を巡り、天草市などの住民が、熊本県が支出した事業費の返還などを蒲島知事に勧告するよう求めた住民監査請求の意見陳述が12日、県庁で行われた(読売新聞社・西部朝刊)
2009.06.06 路木ダムの建設は違法として、熊本市の男性が熊本県に工事差し止めを求めた住民訴訟の判決が5日、熊本地裁であり、裁判長は男性の訴えを却下した(熊本日日新聞社・朝刊)
2009.06.05 路木ダム計画について、事業継続を表明した蒲島熊本知事は4日、「(県議会各会派への)議案説明会の場を借りて、県民に説明できたと思っている」と述べ、地元での説明会は開催しない考えを示した(読売新聞社・西部朝刊)
2009.06.05 蒲島熊本知事は4日、路木ダム事業の契機となった1982年7月の水害被害の事実を確認できなかったことを踏まえ、庁内の公文書保存の在り方について、改善策を検討する考えを明らかにした(西日本新聞社・朝刊)
2009.06.04 路木ダムについて、蒲島熊本県知事は3日、県議会各会派に対し、「治水、利水面の必要性を検証し、事業継続が最適と判断した」と述べ、ダム建設を進める意向を示した(読売新聞社・西部朝刊)
2009.06.04 蒲島熊本県知事が路木ダム建設推進の根拠を示した3日、早期完成を望む住民らが「知事の英断に感謝したい」と歓迎する一方、反対派の市民グループは住民訴訟も辞さない考えを示した(熊本日日新聞社・朝刊)
2009.06.01 蒲島熊本県知事は1日午前、路木ダム建設の反対、推進を訴えている市民グループや経済団体とそれぞれ県庁で会い、双方の要望を聞いた(熊本日日新聞社・夕刊)
2009.05.31 路木ダムに反対する市民集会「みんなで考えよう!路木ダム」が30日、天草市本渡町であり、治水の専門家や住民ら180人が参加した(毎日新聞社・地方版/熊本)
2009.05.30 天草市牛深地区の水産加工業者らが29日、路木ダムの建設促進を求める要望書を天草市と熊本県に提出した(熊本日日新聞社・朝刊)
2009.05.29 路木ダム建設に反対する市民グループの代表ら792人が28日、「虚偽の洪水被害を基に作られたダム建設は違法」として、事業費の返還などを求める住民監査請求書を熊本県監査委員に提出した(熊本日日新聞社・朝刊)
2009.05.26 路木ダムについて、民主党熊本県連代表の松野参院議員は25日、「県財政が厳しい中、費用対効果が疑わしい事業に多額の事業費を支出することは許されない」などとして、蒲島知事に対し建設中止を申し入れた(読売新聞社・西部朝刊)
2009.05.23 熊本県公共事業再評価監視委員会の今年度第1回会議が22日あり、昨年度の委員会で「事業継続は妥当」と判断した路木ダム建設事業の現状について、県が報告した(毎日新聞社・地方版/熊本)
2009.05.21 路木ダムについて、天草市河浦町の一町田、新合両地区の振興会は20日、ダムの早期完成を求める要望書を蒲島熊本県知事あてに提出した(読売新聞社・西部朝刊)
2009.05.20 路木ダムについて、建設に反対する住民計164人が19日、熊本県が支出した事業費約2億4600万円の返還と、今年度の事業費7億円の支出差し止めを蒲島知事に勧告するよう求める住民監査請求を行った(読売新聞社・西部朝刊)

115神奈川一区民:2009/06/27(土) 21:55:56
>>114 自分の母親の故郷は天草市です。自分もこの件に関しては関心を持っています。たまたま最近、母親が兄弟に会う機会があり話を聞いたところ、兄弟は概ね建設賛成です。確かに母親の故郷は水不足に陥りやすいそうです。水不足解消の為にも建設してほしいそうです。自分はもちろん建設反対ですが。

116とはずがたり:2009/06/27(土) 22:10:21
おお,土地勘ありですか。
水不足が実際にあるならば必要であろうかと思うんですが,実際どの程度なんでしょうかね。

117千葉9区:2009/06/28(日) 15:06:02
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagasaki/news/20090628-OYT8T00164.htm
開門是非揺れる諫早


初めて収穫したカボチャの出荷作業をする農家(26日、諫早市で)  国営諫早湾干拓事業を巡り、国に対し、潮受け堤防排水門の5年間の常時開放を命じた佐賀地裁判決から27日で1年。福岡高裁で控訴審の審理が続く中、不漁にあえぐ漁業者らは早急な開放を訴える一方、昨春から干拓地での農作物の収穫が始まった農業者は営農の不安を抱えたままだ。地元は開放の是非に揺れ続けている。(小川哲雄)

 訴訟原告で、島原市沖で約30年間、ノリ養殖に携わる篠塚光信さん(50)は「海の水質はますます悪化するばかり」と憤る。約3年前から海水の濁りが一層ひどくなり、生育不良のノリが多くなった。収穫は堤防閉め切り前の約3割の減、品質も低下したという。

 高級品として知られる二枚貝、タイラギは16年連続で休漁。タイラギ漁業者でつくる新泉水海潜水器組合(約40人)の組合長、松永秀則さん(55)(諫早市)は、今はアサリやカキの養殖業に「転換」した。「タイラギ漁のために購入した漁船などの借金が返済できず、ぎりぎりの状態。裁判も、開放のための農林水産省の環境アセスメント(影響評価)も時間がかかりすぎで待てない」と訴える。

 一方、常時開放された場合、淡水化した調整池に海水が入ることになり、入植者らは「農業用水に使えなくなる」と不安を隠さない。

 干拓農地672ヘクタールには、41の個人・法人が入植。判決前の2008年4月から営農活動が本格的に始まり、ジャガイモやタマネギ、ネギやカボチャなど約30種が生産されている。県が昨秋から入植者に聞き取り調査したところ、主力生産物のジャガイモ、レタス、ハクサイの収量(10アール当たり)はいずれも県内標準を上回った。干拓産の農産物に関する業者からの問い合わせも多いという。

 約2億円かけて2ヘクタールにビニールハウス20棟を建設した農業生産法人の農場長、川瀬大三さん(60)は「開放されれば、塩分が農地に染み込む恐れもあり、生産計画に影響する」と心配する。

 地元住民は防災面を懸念し、事業完成で解散した「諫早湾防災干拓事業推進連絡本部」を08年7月に復活させ、開放反対を訴えている。

 農水省は地裁判決を受け、排水門を常時開放した場合、周辺に与える環境負荷を調べる環境アセスメントを検討中。方法書の素案では、〈1〉全開〈2〉徐々に開放し最後は全開〈3〉周囲の防災などを考えた制限的開放――と3種類の方法を想定。農水省は7〜8月に方法書を作成、公表し、影響評価の結果を11年度中に出す方針だ。

 一方、福岡高裁で係争中の控訴審は次回期日の8月24日にも結審する見通しとなっている。

(2009年6月28日 読売新聞)

118とはずがたり:2009/06/29(月) 21:26:33
2009年06月29日 社会
県内梅雨明け/ダム貯水率 回復78・8%
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-06-29-M_1-001-1_005.html?PSID=b6baa990bc3160bc2edc335679f860a6

 沖縄気象台は28日午前10時、「沖縄地方が梅雨明けしたとみられる」と発表した。平年より5日遅く、昨年より11日遅い。太平洋高気圧が東に張り出し梅雨前線が南北に動いたため、梅雨明けが遅れたという。今年の梅雨の期間は41日間(昨年26日間)だった。

 期間中の降水量は、那覇市582・5ミリ、名護市577ミリ、石垣島412・5ミリを観測。ほとんどの地域で平年を上回った。一時44%台まで落ち込んだ国・県・県企業局10ダム合計の貯水率は28日午前0時現在で78・8%。梅雨の降雨で回復しつつあるが、7月の降水量は平年より少ない見込みで、節水への取り組みが必要となりそうだ。

 沖縄気象台によると、28日の那覇市の最高気温は31・5度。午前9時から高校野球3試合が行われた宜野湾市立野球場では、高校生らがタオルや応援グッズを手に観戦。日差しが強まった午後になっても、熱い声援を送っていた。

119とはずがたり:2009/07/10(金) 02:39:48
市房ダム犯人説を自民党や河川局官僚の圧力を一切排除して検討した事があるのかね?

「反対」その後 知事表明から3カ月
http://mainichi.jp/life/ecology/select/news/20081201ddm016040016000c.html

 熊本県の蒲島郁夫知事が、国の川辺川ダム建設計画(予定地・同県相良村)に反対を表明して約3カ月。金子一義国土交通相も「重く受け止める」と述べ、42年間にわたる計画は転機を迎えた。流域住民の「ダムはいらない」という世論が事態を動かしたことは間違いないが、地元はダムに頼らない治水政策、水没予定地として荒廃した同県五木村の再建という新たな課題に直面している。【高橋克哉】

 ◆根強い不信感

 きっかけは63〜65年に球磨(くま)川で連続発生した大規模水害だった。地元でダムを望む声が高まり、国は66年、基本計画を発表した。予定地上流にあり、中心部が水没することになる五木村は猛反発。人吉市などの下流で表立った住民の反対はなかったが、計画を疑問視する声は当初からあった。

 人吉市に住む「球磨川水害体験者の会」の重松隆敏事務局長(80)はその一人だ。65年の水害は、球磨川上流にある市房(いちふさ)ダム(60年完成)の緊急放流が原因だったと主張する。「市房ダムができる前は、急激に水量が増えることはなかった」。市房ダムを管理する熊本県は「ダムが洪水を助長したとはいえない」と否定するが、「市房ダム犯人説」は今も信じられている。

 ◆高まる環境意識

 川辺川は自然の宝庫だ。97年に旧環境庁の「水質日本一」に選ばれた。流域は体長30センチを超える「尺アユ」の生息地として有名。環境省のレッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)種に指定されるクマタカも確認されている。

 90年代、「ダムは自然破壊につながる」と問題提起した毎日新聞熊本版の連載記事(91年)などを契機に、流域住民らが次々と「環境保護」を掲げて市民団体を結成。くすぶっていた反対運動が活発化した。

 ダム本体の着工を食い止めたのは、こうしてダム計画に疑問を持った農民と漁民だった。五木、相良両村が本体着工に同意した96年、ダムの目的の一つである利水事業を巡り、農家からの同意取得に違法な手続きがあるとして866人の農家が農林水産省を提訴。1審は敗訴したが、03年の控訴審で逆転勝訴し、利水事業は白紙になった。

 漁民も立ち上がった。地元の球磨川漁協は01年、16億5000万円という巨額の漁業補償案を否決した。業を煮やした国は熊本県収用委員会に強制収用を申請。しかし収用委は、利水事業で国が敗訴したのを受けて計画がどう変わるかを住民に説明していないとして05年8月、国に対し申請取り下げを勧告し、国は翌月申請を取り下げた。本体着工に必要な漁業権の補償交渉はストップした。

 一貫して計画を推進してきた知事の姿勢にも変化が起きた。00年、ダム建設に中立の立場を取る潮谷(しおたに)義子前知事が当選。潮谷前知事は01〜03年、「川辺川ダムを考える住民討論集会」を主催し、国と反対派住民に、河川工学の観点からダムの是非を徹底的に議論させた。

 ただ、潮谷知事自身はダムの是非を示さないまま2期8年で退任。後任を決める今年3月の知事選には5人が立候補したが、4人が反対、1人が中立で、推進派はゼロだった。その中で自民党の支援を得た中立の蒲島郁夫知事が当選した。

120とはずがたり:2009/07/10(金) 02:40:09
>>119-120
 ◆「民意」を重視

 就任後、蒲島知事は東京大教授(政治学)時代の人脈を使い、行政学や気象学など従来検討しなかった分野の専門家を交えた「有識者会議」を設置。ダムの是非を再検討した。今年8月にまとめた報告書は「治水上、ダムが最も有効な選択肢」とする一方、環境への影響にも言及した。「ある程度の水害を許容し、ダム以外での対応もあり得る」。最終判断は蒲島知事にゆだねた。

 知事は9月11日、県議会本会議で反対を表明し、計画の白紙撤回を涙ながらに求めた。「『球磨川という地域の宝を守りたい』という思いは、そこで生まれ育った者でしか理解できない価値観かもしれず、全国一律の価値基準としての『生命・財産を守るためのダム建設』という命題とは相反するものだ」「画一的な基準ではなく、地方の価値観を重視したやり方があってもよいのではないか」

 蒲島知事が最も重視したのは「民意」だった。中立を保ってきた予定地・相良村の徳田正臣村長と、最大受益地・人吉市の田中信孝市長が相次いで反対を表明したことも背中を押した。

 ◆困難な村の再建

 反対表明を受け、国と県はダム以外の治水法を検討する協議機関を合同で設置することに合意したが、まだ具体的な動きはない。

 水没予定地だった五木村は住民の流出が進み、人口は1400人と66年の4分の1に減った。村の再建は協議の機運すら高まっていない。「水没補償」として国が実施する予定だった橋や道路も「ダム計画がなくなれば、水没補償としてはできない」(国交省)。県に肩代わりする財政的余裕はなく、和田拓也村長は「村の再建に必要な予算が削られるのではないか」と心配する。

 一方で環境の荒廃が進んでいる。川辺川は近年、大雨の後、水が濁る期間が長引くようになった。「上流の砂防ダムに堆積(たいせき)した土砂のせいだ」「人工林の間伐が進まないので山腹が削られている」などの指摘があるが、原因ははっきりしない。濁りの長期化はアユの生育にも影響している。6月1日のアユ漁解禁日に全国から釣り人が押し寄せたのも今は昔。球磨川漁協(約2000人)で、主に漁で生計を立てる組合員は数人に減った。「清流・川辺川」をいかに守るかという新たな取り組みも求められている。

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 ■ことば
 ◇川辺川ダム

 球磨川支流の川辺川上流に計画された治水、かんがい、発電の多目的ダム。高さ107.5メートル、貯水量1億3300万トンと九州最大級だったが、川辺川利水訴訟で敗訴した農水省が利水事業を断念し、電源開発も発電事業から撤退した。総事業費は2650億円とされてきたが、国交省が今年8月、貯水型の場合は3400億円、穴あき(流水)型の場合は3300億円に上方修正した。

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 ◇川辺川ダム計画をめぐる主な動き◇

65年    熊本県議会と人吉市議会が球磨川の治水対策を国に要望
66年 7月 建設省(現国土交通省)が建設計画を発表
82年 4月 五木村がダム建設に同意
96年 6月 利水事業の対象農家866人が農林水産省を提訴
   10月 五木、相良両村がダム本体工事の着工に同意
00年 9月 利水訴訟で原告農家が敗訴
01年11月 球磨川漁協が16億5000万円の漁業補償案を否決
   12月 国交省が漁業権の収用裁決を申請
03年 5月 利水訴訟控訴審で原告農家が逆転勝訴。利水事業は白紙に
05年 9月 国交省が漁業権などの収用申請取り下げ。ダム本体着工も頓挫
07年 1月 農水省が利水事業からの離脱を表明
    5月 電源開発が発電事業撤退を表明
08年 3月 蒲島郁夫知事当選
    9月 最大受益地の人吉市・田中信孝市長が反対表明
       蒲島知事が反対表明

毎日新聞 2008年12月1日 東京朝刊

121とはずがたり:2009/07/10(金) 02:41:10

川辺川利水事業:農水新案推進に転換 事業復活へ前進−−相良村議会 /熊本
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20090617ddlk43010586000c.html

 事業休止中の国営川辺川利水事業について相良村議会は16日の定例会で、チッソ所有の既設導水路を活用する案(農水新案)での推進を求める決議を賛成多数で可決した。受益6市町村で唯一反対してきた相良村議会の方針転換で、08年度から休止に追い込まれていた事業は一転、復活の可能性が出てきた。【高橋克哉】

 決議では「ダムによらない利水案」として農水新案を支持。国営で事業を推進し、農家の負担軽減を図ることなどを求めている。

 4月の改選で、事業を巡る村議の対応は、推進5、反対5、中立1とされてきた。決議では反対の2人と中立の1人が推進に転じ、賛成7、反対2、棄権1で可決した。

 推進に転じた村議の一人は「蒲島郁夫知事の川辺川ダム反対表明でダム計画は白紙となった」とし「議会でこれ以上議論しても対立が深まるだけ。農家に判断を委ねるべき時期に来た」と話した。

 相良村議会の決断に推進派の徳田正臣相良村長は「村と議会が一緒に国や県へ推進の要望をしたい」と述べた。利水関係6市町村長会議座長の内山慶治山江村長は「事業復活への大きなハードルを越えた。相良村議会に感謝したい。10年度の復活に向けて引き続き努力する」と話した。近く関係6市町村会議を開き、徳田村長から正式な報告を受けて、関係する土地改良区などの説明会を開く予定。

 反対派の市民団体「川辺川利水訴訟原告団」団長の茂吉隆典村議は「国土交通省がダム中止を宣言しないかぎりダム計画は白紙になっていない。現時点では農水新案は認められない」と語った。

 九州農政局は「ほかの5市町村と土地改良区の動きを見守りながら、対応を考えていく」とのコメントを出した。

 川辺川利水事業は、人吉市など6市町村の農地3590ヘクタールに川辺川ダムから水を引く事業で84年に計画決定された。しかしダム反対の農家らが起こした川辺川利水訴訟で、国が計画変更時に集めた農家同意の水増しなどが明らかになり、国は03年の控訴審で敗訴。農水省は06年、「ダムなし」でも取水可能なチッソ川辺川第2発電所(相良村)の発電用水を利水に転用する案(農水新案)を提案した。07年1月には、ダムを水源としない事業へ方針転換したが「地元合意に至っていない」として08年度政府予算から関連経費を盛り込まず、事業休止になっている。【高橋克哉】

毎日新聞 2009年6月17日 地方版

122とはずがたり:2009/07/10(金) 02:41:29

県議会:五木村水没予定地の利活用、知事「振興計画に盛り込まず」 /熊本
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20090618ddlk43010563000c.html
 ◇水俣病救済法案「機は熟している」

 6月定例県議会は17日、一般質問が始まり、五木村振興や水俣病問題、熊本市の政令市移行などについて、中原隆博(自民)▽渡辺利男(民主・県民クラブ)▽城下広作(公明)−−の3議員が県の考えをただした。【笠井光俊】

 ■五木村振興

 川辺川ダム計画による五木村の水没予定地(244ヘクタール)の利活用について、蒲島知事は「国などとダムによらない治水を検討しているが、水没予定地の利活用はダム建設を行わないこと(の正式決定)が前提となる。村との協議により、秋に策定予定の振興計画には盛り込まないことにしている」と述べた。

 県と村が今年4月に村内5カ所で開いた村振興計画の素案説明会で、村民から「住民が移転した水没予定地は草が生い茂り、シカが走り回っている。知事は川辺川ダム計画に反対したのだから、水没予定地の利活用策を示すべきだ」との要望が出ていた。

 ■水俣病問題

 12日の与野党協議で、与党側が救済法案の修正案を示したことを踏まえ、蒲島知事は改めて「(早期救済の)機は熟しており、与野党が時間的緊迫性を持って協議すれば、必ず今国会で特別法が成立すると考えている」と述べ、与野党合意への期待感を示した。

 ■政令市移行

 蒲島知事は「熊本市の政令市実現は、熊本の百年後を見据えた大きな布石で、発展の礎となる最後のチャンス。合併後の城南、植木両町の発展のために県事業をしっかり実施するとともに、新市の施策や事業が円滑に実施されるよう支援していく」と述べた。

毎日新聞 2009年6月18日 地方版

123とは:2009/07/21(火) 19:36:44
先日は秋田新幹線が田沢湖線内の豪雨で止まってたが、今日は山口の豪雨で広島以遠運休で、高山本線もダイヤ乱れてるとの事

土建利権国家作った自民はこれまで何やってきたんじゃい

124とはずがたり:2009/07/24(金) 01:48:13

【山口土砂崩れ】土石流が治山ダム破壊 防府市
2009.7.23 11:40
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/090723/dst0907231141008-n1.htm

 8人が死亡、9人が行方不明となっている山口県の豪雨災害で、防府市高井の西目山に設置されていた県の治山ダムが土石流で破壊されていたことが23日、分かった。土石流が想定以上に激しく流入したためとみられ、県の担当者は「治山ダムの大規模な損傷はあまり聞いたことがない。今回の土石流の破壊力が、ダム建設当初の想定を大幅に上回っていたとしか言いようがない」と話している。今後、崩落原因の調査に乗り出す。23日も被害の大きかった防府市を中心に、3日目となった行方不明者の捜索が行われている。

 県や防府市災害対策本部などによると、崩落したのは昭和56年に整備したコンクリート製の治山ダムで、高さ6メートル、幅28.5メートル、厚さ1.2メートル。損壊したのは、ダム上部の高さ約2メートル、幅約10メートルの部分で、巨大なコンクリート片がダム設置場所から土石流の流れに沿って約100メートル流れ落ち、住民が行方不明になった民家付近を直撃する形になっている。 

 治山ダムは、土石流被害を防ぐ目的の砂防ダムに比べ、耐力は強くないものの、山腹の浸食防止などの役割を担っている。平成15年に熊本県水俣市で起きた大規模な土石流でも治山ダムの破壊が確認されている。

 一方、行方不明者の捜索は山口県警や地元消防、自衛隊など計約680人態勢で実施。土石流に巻き込まれた同県防府市の特別養護老人ホーム「ライフケア高砂」とその近くの民家、同市下右田の国道262号周辺の3カ所を重点的に捜索しており、捜索には岡山、広島両県警の計約100人が応援に加わっている。

 また、山口市下水道局によると、山口市では浄水場が浸水するなどしたため約3万5千戸で断水が続いているという。

125とはずがたり:2009/07/26(日) 18:40:59

福岡市上流のダム、放水増量を当面見合わせ
http://www.asahi.com/national/update/0726/SEB200907260014.html
2009年7月26日16時28分

 福岡県は那珂川水系南畑ダム(那珂川町)について、大雨で貯水容量を超えたとして、26日昼過ぎにも放水量の増加を予定していたが、同日午後3時、当面見合わせると発表した。ダムへの流水量が減少しているため。現状の毎秒125トンの放流を続けてダムの水位を低下させ、次の大雨に備えるという。予定では、放流量を300トンに増やすことになっていた。

 河口の博多港は午後0時38分に満潮となっていたため、下流域の福岡市中心街などに洪水警戒を呼びかけていた。

容量超えダム放水増へ 下流の福岡市に「洪水警戒を」
http://www.asahi.com/national/update/0726/TKY200907260086.html
2009年7月26日12時54分

 福岡県は那珂川水系南畑ダム(那珂川町)について、大雨で貯水容量を超えたとして26日午後にも、放水量を増加させる。河口の博多湾は同零時38分に満潮になっており、下流域の福岡市中心街に洪水警戒を呼びかけている。

126とはずがたり:2009/07/29(水) 17:52:49

脱ダムに逆風か?
保水力の高い種類の樹木で山を覆う施策とか進めて欲しいんだけど。

南畑ダム一時決壊恐れ 放水なら那珂川はんらん
2009年7月28日 10:37 カテゴリー:社会 九州 > 福岡
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/111414

 福岡県那珂川町の県営南畑ダムの貯水率が26日、一時140%を超え、決壊の危険性が高まった。緊急放流が必要になったが、放水量を増やせば福岡市の都心部などを流れる那珂川がはんらんする恐れがあった。午後、雨が収まったため緊急放流は見送られたが、大惨事の一歩手前となる事態に、管理者の福岡県は厳しい判断を迫られた。

 午前10時すぎ、福岡県庁9階の県消防防災課。中島浩課長が部下から受け取ったペーパーには、こう記されていた。「南畑ダムが満杯」

 午前9時、貯水率は100%に達し、同11時に125%、正午には140%に膨らんだ。「ダムがあふれる」。フロア続きの県災害対策本部のモニターにダムの映像が映され、県職員が慌ただしく地図に目を落とす。一気に緊張感が高まった。

 「これ以上貯水量が増えればダムの強度がもたず決壊の恐れがある」。県は、通常の2.4倍に当たる毎秒300トンを放流することを決めた。

 一方、福岡市は県に対し「今は緊急放流を待ってほしい」と求めた。

 ダムから流れる那珂川は、午前8時半に危険水位を突破し、正午前には一部ではんらんまで数十センチに迫っていた。同市・天神近くの住吉橋は通行止めになり、住民や通行人たちが岸から心配そうに増水した川を見守った。福岡市は流域の約2万4000世帯に避難勧告を出し、那珂川町も町全域に避難勧告を出していた。

 県は午後0時半に緊急放水を実施する予定だったが、ダムがある那珂川町付近では正午ごろから雨量が減ったため通常の放水量にとどめた。午後8時、貯水率は106%に落ち着いた。

=2009/07/27付 西日本新聞朝刊=

127千葉9区:2009/07/29(水) 22:06:31
http://www.asahi.com/politics/update/0729/SEB200907290027.html
鳩山代表、熊本で大蘇ダム中止を示唆 「ムダなダム」
2009年7月29日20時1分

 民主党の鳩山代表は29日、計画通り水がたまらない熊本県産山(うぶやま)村の大蘇ダムについて「我が党からすれば、こんなダムになぜさらにお金を投入するんだという発想。ムダなダムという位置づけになろうかと思う」と述べ、政権交代した場合には事業を中止する考えを示唆した。遊説先の熊本県菊陽町で記者団に語った。

 大蘇ダムは、大分県竹田市などに農業用水を送るため、農林水産省が計画。本体部分は4年前に完成したものの、ダム湖周辺が水を通しやすい地質のため、貯水ができない状態になっている。4月には現地を訪れた近藤基彦農水副大臣が「底の抜けたダムを造って申し訳ない」、石破農水相も7月4日に「ダムが予定された機能を発揮せず、心から申し訳なく思う」と陳謝している。

128とはずがたり:2009/07/31(金) 04:44:50
渇水などにホントに必要なら粘り強く地権者説得して,強硬手段にも訴えて造るべきだしそうじゃないなら即刻止めるべきだ。佐世保の水不足ってどんなもんなんでしょかね?

石木ダム:建設問題 事業認定、申請へ意見書案可決−−県議会 /長崎
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20090711ddlk42040501000c.html

 川棚町に計画されている石木ダムについて、県議会は10日の本会議で、事業認定手続きを進めるよう求める意見書案を可決した。意見書は議員33人の連名で提出。「佐世保市の水不足解消など石木ダム整備は喫緊の課題。しかし、2割の地権者との交渉の糸口は見出せず、こう着した状況が続いている」と指摘し、事業認定を「現状を打開するために有効な方策」とし、手続き着手を求める内容となっている。

 末次精一議員(創爽会)、堀江ひとみ議員(共産)は「事業認定は話し合いがつかない場合、強制収用にいたる。容認できない」などと反対討論。中島廣義議員(自民・県民会議)が賛成討論した。6人が退席する中での採決結果は、賛成33人、反対6人だった。

 金子原二郎知事は「重く受け止める」と述べ、佐世保市と協議する意向を示した。【阿部義正】

〔長崎版〕
毎日新聞 2009年7月11日 地方版

129とはずがたり:2009/08/05(水) 15:54:01

埼玉県知事が民主党に抗議 八ツ場ダム中止撤回求める
2009.8.5 15:37
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090805/elc0908051539003-n1.htm

 埼玉県の上田清司知事は5日、民主党が先に公表したマニフェスト(政権公約)で八ツ場ダム(群馬県)の建設中止を盛り込んだことに抗議し、方針撤回を求める文書を鳩山由紀夫代表らに郵送した。

 埼玉県によると、国や関係自治体は昨年度末までに、八ツ場ダムの総事業費4600億円のうち約70%を支出。中止した場合、国は、水を利用する茨城、群馬、埼玉、千葉、東京の1都4県がこれまでに拠出した計約1460億円を各都県に返還する必要がある。

 また、移転した住民向けの生活再建費として約770億円の支出も見込まれるといい、上田知事は「民主党はダム中止で財源を生み出すとしているが、八ツ場ダムは中止した方が国の支出が増える」と反発している。

130とはずがたり:2009/08/05(水) 15:55:53
八ツ場ダム訴訟 住民また敗訴 水戸地裁
2009.6.30 14:10
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090630/trl0906301410010-n1.htm

 国が群馬県で建設を進めている八ツ場(やんば)ダムの事業費を負担するのは違法として、茨城県内の住民20人が橋本昌知事らに支出差し止めなどを求めた訴訟で、水戸地裁の坂口公一裁判長(異動のため窪木稔裁判長代読)は30日、住民側の訴えを退ける判決を言い渡した。

 同ダム建設をめぐっては、事業費を支出する6都県の住民計189人が各地裁に一斉提訴しており、今回は東京地裁、前橋地裁に続き3件目の判決。いずれも原告側敗訴となっている。

 坂口裁判長は判決理由で、「つくばエクスプレス関連などの新たな開発による人口増加や、新たな企業立地などによる(水の)需要の増加が生じる可能性がある」として、同ダムの建設に利水上の合理性があると認定。治水面でも、「下流への流下量を調節できる八ツ場ダムにより、県民の利益を保護することができる可能性がある」とした。

 原告は(1)水需要の実績を無視した過大な需要予測を行っている(2)八ツ場ダムが完成しても利根川の治水対策として機能することはない−などとして、ダムは不要と主張。県は「ダム建設による水源確保は必要不可欠」など反論し、訴えの棄却を求めていた。

八ツ場ダム訴訟住民敗訴 前橋地裁
2009.6.26 11:01
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090626/trl0906261102002-n1.htm

 国が建設を進める八ツ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)の事業費を群馬県が負担するのは違法だとして、住民19人が県知事らに支出差し止めを求めた訴訟で、前橋地裁(松丸伸一郎裁判長)は26日、住民の訴えを退ける判決を言い渡した。

 事業費を負担する6都県の住民計189人が各地裁に一斉提訴した訴訟で、判決は5月の東京地裁に続き2件目。ともに住民敗訴となった。

 原告は(1)首都圏は水余り状態で、人口減少でさらに顕著になる(2)想定する洪水規模が非現実的に大きい(3)現地の地盤はもろく、ダム建設で地滑りの危険性が増す−などの理由から「ダムは不要」と主張。県は「ダムがなければ将来の水需要は賄えない」と請求の棄却を求めた。

 5月11日の東京地裁判決は「東京都の将来の水道需要予測に不合理な点は認められない」として住民側の訴えを退けた。

131とはずがたり:2009/08/10(月) 21:17:16

早明浦ダム貯水率100% 大雨で、渇水対策本部解散
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/08/2009081001000279.htm

 四国の水がめ、早明浦ダム(高知県)は、台風9号などの影響で8日から降り続いた大雨で水位が大幅に回復、10日午前7時現在、貯水率は100%となった。四国地方整備局は同日午前、徳島、香川両用水の取水制限を解除し、渇水対策本部を解散した。
 四国地方では3月以降少雨傾向が続き、同整備局は4月30日に渇水対策本部を設置、夏場の渇水では過去2番目に早い6月3日に早明浦ダムの取水制限を開始した。同ダムの貯水率は一時、約26%まで下がった。
 早明浦ダム上流では8月8〜10日に計239・6ミリ、下流では計213・4ミリの大雨が降った。

2009年08月10日月曜日

132とはずがたり:2009/08/11(火) 07:10:03
相良村、脱会を正式表明 川辺川ダム建設促進協
2009年08月11日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20090811003.shtml

 球磨川流域12市町村でつくる川辺川ダム建設促進協議会(会長=柳詰恒雄・球磨村長)は10日、人吉市で定期総会を開き、ダム建設促進を国と県に求める決議案などを承認。これに対し、ダム反対の立場で参加していた相良村の徳田正臣村長が促進協から脱会する考えを正式に表明した。

 促進協をめぐっては、徳田村長と、ダム計画白紙撤回を求める人吉市の田中信孝市長がそれぞれ現行の規約を改正し、ダムを前提としない流域の治水対策を検討する組織へと名称や目的を変更するよう文書で柳詰会長に求めていた。しかし、総会では議題として扱われなかった。

 両首長は決議案などの採決を棄権。徳田村長が「ダム建設を目的としたままで促進協に残ることはできない。規約改正が実現したときに(復帰して)またお世話になろうかと思う」と申し出た。終了後、同村長は促進協予算の村負担分も支払わない考えを示した。柳詰会長は「村長の意向は聞いた。今後、理事会や臨時総会の開催を検討し、規約改正も含めて対応を審議していきたい」と述べた。

 一方、田中市長は負担金を支払った上で要望活動に参加しない従来の立場を当面継続するとし、「(規約改正が否決された場合は)脱会を含めて態度を決める」とした。(本田清悟、川崎浩平)

133千葉9区:2009/08/12(水) 19:44:07
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/gunma/CK2009081102100005.html
野党『中止』、自民のみ『推進』 八ッ場ダム是非を問う 市民団体がアンケート
2009年8月11日

 国が長野原町で進める八ッ場(やんば)ダム建設の見直しを求める市民団体「八ッ場あしたの会」は十日、衆院選の争点に浮上した同ダムの是非について、主要政党を対象に実施したアンケートの結果を公表した。民主など大半の野党が「中止」を主張。中止した場合は「(地元住民の)生活再建を優先」「関連事業で必要なものは継続」との見解を示した。ダム建設の「推進」は自民だけだった。 (中根政人)

 八ッ場あしたの会は自民、民主、公明、共産、社民、国民新、新党日本の各党に七月二十三日付でアンケートを送付。六日までに各党から回答があった。

 回答で、ダムの建設推進を明確に主張したのは自民のみ。公明は「諸事情により、今回は回答を見合わせる」とした。一方、民主、共産、社民、新党日本は「中止」を主張。国民新党は「客観的な調査に基づき事業の継続か中止を決める」とした。

 中止を主張した党に「どのような手順で中止の道筋をつけるか」とただした設問で、民主、共産、社民、新党日本は「ダム本体工事は凍結するが、生活再建事業は優先的に実施」「関連事業を見直し、必要と判断した事業は継続」と回答した。

 一方、自民は「ダムは利根川流域の治水と利水のために必要」「地元住民が苦渋の決断で建設を受け入れた経緯もある」とし、事業継続をあらためて強調した。

 八ッ場あしたの会の渡辺洋子事務局長は「ダム事業の賛否だけでなく、中止を主張する政党の具体的な考えがある程度分かった」と述べた。

◆麻生首相、あす来県
 麻生太郎首相が、自民党総裁として衆院選立候補予定者を応援するため、十二日に県内入りすることが決まった。伊勢崎市と館林市で街頭演説するほか、館林市で竜巻被災地の視察も行う。

 同党県連によると、麻生首相の県内入りは昨年九月の就任後初めて。伊勢崎市のカインズホーム伊勢崎店前で午前十時十五分から街頭演説した後、竜巻被害のあった館林市北成島町を視察。正午すぎからは同市文化会館前で街頭演説する予定。

  (中根政人)

134とはずがたり:2009/08/13(木) 00:29:52

放置の木々で被害増か=04年台風「山が荒廃」と佐用町長−兵庫
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090812-00000175-jij-soci
8月12日22時16分配信 時事通信

 記録的な豪雨で多数の犠牲者が出た兵庫県佐用町で、2004年の台風後に放置された山間部の倒木や根が土砂とともに押し流されたことが、浸水や断水の被害を拡大させる原因となった可能性のあることが分かった。
 同町船越では、橋に引っかかった大木がダムのように川をふさぎ、川上の民家まで床上浸水した。
 川沿いに住む主婦井上末子さん(67)は「大きな石や木がゴロゴロ流れてきて、すごい音がして怖かった」と話した。川のそばには引き揚げられた大木が積み上げられていた。
 庵逧典章町長は「(台風後)木くずにするなどの処理ができず山の上に放置したものもある。山が荒廃しているところ、かつてない豪雨により土砂とともに一気に流れた」と説明した。

135千葉9区:2009/08/13(木) 21:48:04
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/feature/matuyama1249569175069_02/news/20090806-OYT8T01231.htm
争点の現場 09衆院選 一覧

政権次第 揺れる地元<1>
公共事業      


山鳥坂ダム建設に伴って水没する予定の大洲市岩谷地区  「政権交代があれば、ダムは中止か凍結になるでしょう」。昨夏、準備工事が始まった大洲市肱川町の山鳥坂ダム建設計画に反対する元市監査委員の城戸正紀さん(72)は、今回の総選挙の行方に大きな関心を寄せる一人だ。

 度々氾濫(はんらん)、被害をもたらす肱川の治水を目的とするダム建設計画だが、環境悪化の懸念や治水効果への疑問などから反対の声は根強い。ダム建設の是非が争点となった今年1月の市長選では、推進派現職の1万3390票に対し、反対派新人は902票差に迫り、地元世論が二分されている現実を浮き彫りにした。

 昨年、山鳥坂ダムを現地視察し、建設中止の要望書を国交相に出した超党派の国会議員でつくる「公共事業チェック議員の会」の会長は、鳩山・民主党代表。同党はマニフェストに「時代に合わない国の大型事業は全面的に見直す」としており、同党県連幹事長の横山博幸県議は「政権交代すればダムによる治水が本当に正しいか再検討することになる」とする。

 県と県議会、流域首長が建設推進で一致する中での、建設見直しの声に、建設予定地の住民はいらだちを募らせる。

 水没する岩谷地区では、当初、反対運動もあったが、1992年に計画受け入れを表明。33戸の水没対象住民の中には、「いずれ移転する」と、家屋の修理は最低限にとどめる人も多く、家や墓地の移転先を探すなど、転居準備を始めた人もいる。

 岩谷地域自治会の冨永清光会長(65)は「建設中止となれば、何のための苦労だったのか」とつぶやき、家が水没することになる自営業男性(50)は「『絶対建設する』と確約して欲しい」と訴える。

     ◆

 今春、国土交通省が国道440号地芳道路(久万高原町―高知県檮原町)の建設を凍結した際、加戸知事は国に凍結解除を強く要望。6月に解除が決まり、県関係者は胸をなでおろした。

 民主党が、大型直轄事業の見直しやガソリン税の暫定税率廃止を掲げ、政権交代があれば同様の事態が予想されることに、行政関係者からは懸念の声が相次ぐ。

 加戸知事は7月の記者会見で、「暫定税率が廃止されれば、南予への高速道延伸のペースは落ち、県内の国直轄事業、県補助・単独事業は今の30〜40%に減る」と危機感をあらわにした。

 「黙っていても道路ができるわけではありません」。7月11日、松山市で行われた自民党の時局講演会に招かれた金子国交相は、国費での公共事業による恩恵を語り、言葉に力を込めた。

 「我々は予算を確保します」

(2009年8月7日 読売新聞)

136千葉9区:2009/08/13(木) 21:55:26
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aichi/news/20090812-OYT8T00134.htm?from=dmst3
事業推進か見直しか 政権選択絡みの争点に
声が聞こえますか(3)設楽ダム  

衆院選の争点に浮上した設楽ダム。谷間に建設予定地が広がる(本社機から)=谷之口昭撮影  国土交通省が豊川上流に建設を予定している設楽ダムが、衆院選を前にクローズアップされている。ダムの建設推進を訴える自民党に対し、大型事業の全面的な見直しをマニフェストに掲げる民主党。政権の行方次第でダムの推進も建設中止もありうることから、にわかに政権選択絡みの争点に浮上した。設楽町だけでなく、下流の自治体関係者も、かたずをのんで選挙の行方を見守っている。(大隅清司)

 ◆

 さる4日。設楽町内でダム取り付け道路の工事が始まった。ダム本体の工事は5年ほど先になるが、いよいよ建設に向けて事業が動き出した。工事の騒音を除けば町内は平穏そのもの。しかし、10月に予定される同町長選に向けて、推進派と反対派がそれぞれ候補予定者を擁立し、選挙準備を進めている。

 「建設計画の提示から36年、町内でさまざまに議論をし、今年2月にようやく建設合意にこぎ着けた。それを、政権交代で簡単に見直すということ自体がおかしい」。勇退する加藤和年町長の後継として立候補を予定している横山光明副町長は、疑問を投げかける。また元県職員の夏目忠昭さん(65)も出馬を予定、ダム建設の推進を訴えている。

 一方、反対派代表として初めて町長選に立候補する「設楽ダム建設の是非を問う住民投票を求める会」事務局長、伊奈紘さん(64)は「ダムが町の発展につながると考えるのは幻想。高齢者福祉など住民サービス向上を目指すべきだ。政権交代に期待したい」と語る。

 地元の当事者同士だけではない。国土交通省出身の佐原光一豊橋市長は、取り付け道路着工前日の記者会見で「民主党政権では大型公共事業が中止や見直しされないか心配」と述べた。これに対し、翌日、衆院15区の応援で豊橋入りした民主党の岡田克也幹事長は「陳情が前提の発言で、今どきこんな発言が出ること自体が驚き」とやり返した。

 徳山ダム(岐阜県揖斐川町)の木曽川水系連絡導水路事業を巡る河村たかし名古屋市長と、神田真秋知事らとの対立にも、共通の構図が透けて見える。河村市長は今月2日、事業からの撤退の是非を巡って開いた公開討論会の後、「最終的には(衆院選後の新しい)国土交通大臣が判断すること」と述べた。

 地元の頭越しで熱くなるダム論議。ダムのため自宅を移転することになる設楽町の麹(こうじ)製造業、原田勝一さん(84)は、「ダム問題に一刻も早く決着を付けたいのが地元住民の心情だ。しかし、政権を取ることがすべてであるかのような論争は本末転倒だ」と、住民不在のやりとりにうんざりした様子だ。

 ◆

 設楽ダム 利水、治水のための多目的ダム。総貯水量9800万トンで、2020年度に完成の予定。建設費は2070億円。地元へのダム対策費も含めると総事業費約3000億円の巨大事業となる。

(2009年8月12日 読売新聞)

137とはずがたり:2009/08/14(金) 13:23:04
選択のはざまで:09衆院選・石川 新幹線と浅野川 /石川
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1240552224/3511

(略)
 昨年7月28日の浅野川水害で浸水被害に遭った金沢市昌永町。沖野良雄さん(78)は「あっという間に仏壇が水に浮いた」と振り返る。妻多津子さん(74)の手を取り、腰まである濁流から逃げた。30年以上住んだ家は取り壊した。支援金は限られ、狭い離れで暮らす。「今も予報が雨だと不安」と言う。

 昌永町は514戸のうち68戸が独居高齢者ら要援護世帯が占める。隣人に抱えられ2階に逃げたお年寄りもいた。民生委員の藤牧渡さん(64)は「定期的な土砂除去、被災者支援、避難情報を知らせる仕組みなど、地味でも必要な施策がある」と訴える。
(略)
 再び浅野川。県と国は急きょ被災流域の川床を掘る河川改修を始めた。予算は5年間で20億円。これまで「計画はあったが予算がつかなかった」(県)事業が、水害で優先度が上がった。新幹線に県民が払う930億円の50分の1の事業だが、住民には切実だ。「東京から新幹線が来る−−。いいと思うよ。宇宙まで行く時代やからな」と沖野さん。「でも、新幹線も飛行機も乗ったことないんや」。更地の自宅跡に立ち、苦笑いした。【野上哲】

138とはずがたり:2009/08/15(土) 23:00:39
行政作成のウェブサイト読んでも必要性がどうも理解できないんですよね。中止でええんちゃうかと思います。必要なら即再開すればいいし。

八ッ場ダム
http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/yakuwari/yakuwari.htm

八ッ場の地元5区住民「民主なぜ空白区」
中止公約賛否示せず
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1240552224/3715

 民主党は長野原町で国が進める八ッ場ダム事業の中止を政権公約(マニフェスト)に掲げているが、水没予定地のある群馬5区では候補者を擁立しておらず、地元住民は何ともやり場のない思いでいる。

 水没予定地の川原湯温泉街で土産物店を営む樋田三恵子さん(80)は「選挙後を考えると眠れなくて、睡眠薬が手放せない」と漏らす。吾妻渓谷に抱かれた秘湯はかつての姿を取り戻せないほど変わった。

 計画は1952年に持ち上がり、住民は賛成・反対に分裂して激しく争った。住民への国の補償基準がまとまり、ダムに関連する道路などの工事が始まるまで半世紀の時が流れた。代替地には住民が移り始めている。「50年以上、嫌な思いをしてきた。暗いトンネルをようやく抜けられそうなのに……」と樋田さんは表情を曇らせた。

 代替地へ6月に引っ越した男性会社員(43)は「ダムを止めると言うが、どうやって止めるのだろう」と戸惑う。事業費4600億円のうち3200億円が既に投じられた。

139とはずがたり:2009/08/16(日) 01:12:20

選択の時 2009衆院選
ダム計画揺れる小豆島<上>
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagawa/feature/takamatu1248275350303_02/news/20090723-OYT8T00038.htm

新内海ダム建設用地の強制収用に向け、測量する県職員ら。ダムを巡る賛否が分かれたまま、手続きは着々と進む(3月19日、小豆島町で)

 衆院が解散され、真夏の戦いに火ぶたが切られた。小選挙区制が導入された1996年以来、県内3選挙区を〈独占〉してきた自民に、政権交代をかけて民主を中心とした野党が挑む。選択の基軸は何か。与野党激突の行方を探る。

 「ダム計画がストップしてしまう」。小豆島町長の坂下一朗の脳裏に不安がよぎる。解散を控えた6月末、町を挙げて推進する県営新内海ダム建設計画に反対する地権者らが、土地を強制収用する事業認定の取り消しを求めて地裁に提訴した。だが、坂下が恐れるのは訴訟ではなく、政権交代だ。

 民主党代表の鳩山由紀夫は小豆島を訪れた3年前、メールマガジンで「新内海ダムは無駄な公共事業の最たるもの」と断じた。解散を控えた今月18日には、1区から立候補予定の民主前議員・小川淳也(比例四国)らの応援演説をした後、記者会見で「必要なダムなのか疑いは消えない。政権をとった暁には継続を認めるか判断する」と繰り返した。

 昨夏、ダム下流域の住民の話を聞いて歩いた小川のニュアンスは鳩山とは微妙に異なる。「ひも付きの国庫補助金は、島民が自由に使える金に振り替えるべきだ。それでも地元が計画を推進するなら、尊重せざるを得ない」との立場を取る。共産新人の河村整が、党県委員会の独自調査結果を基に、「ダムは不要」と明確に中止を求めるのに比べ、歯切れが悪い。

 建設には、町内の自治会がこぞって推進し、選挙協力する社民党も賛成する。社民町議は「民主内の事情はわかるが、計画に反対さえしなければ合格点」と言葉少なだ。

   ◇

 今月12日、視察に訪れた国土交通相の金子一義に、推進派住民らが「ダムは必要不可欠。一日も早い完成を」と要望書を手渡した。視察の一行には、金子に付き従う1区自民前議員・平井卓也の姿があった。

 平井は6月に発行した党機関紙の号外「実績特集号」で、コールセンター誘致や高潮対策など島内での実績を強調し、新内海ダムを巡って「民主はインフラ整備には何でも反対する。暴論だ」と批判した。

 民主候補が大勝した2007年の参院選で、自民候補の得票数を下回ったのは県内17市町のうち、小豆島、土庄両町だけだった。「島では絶対に負けない。政権交代より、島への貢献度が物をいう」。陣営幹部は話す。

 ダム視察を終えた金子は、その日の夜、高松市内のホテルで熱弁を振るった。2区自民前議員・木村義雄を支持する建設業者ら約530人を前に、「木村先生は大臣室を再三陳情に訪れ、努力された。力業で勝る人はいない」と持ち上げた。

 木村が「努力」した事業とは、2区内を通る高松東―鳴門間約52キロにわたる高松自動車道の4車線化だった。

 民主が「バラマキ」と批判する国の追加景気対策で、約610億円の補正予算がついた。金子は「県内企業が優先的に受注できるよう配慮したい」と付け加えることを忘れなかった。

 県関係の事業費約400億円のうち、100億円は直轄事業負担金として県が支出する。国交省出先機関の移転費問題を発端に負担金廃止を求める真鍋知事でさえ、「高速の安全性向上と景気浮揚につながり、決定を高く評価する」と手放しで喜ぶ。

 県内の道路舗装率は全国トップの99・9%。全国には未整備の高速道路が多く残る。県幹部は「無駄かどうか判断するのは国会議員。県としては、地元利益を考えて事業を進めるだけだ」。県益を優先する県の立場を強調する。(敬称略)
(2009年7月23日 読売新聞)

140とはずがたり:2009/08/16(日) 01:13:53
>>139-140
渇水の多い瀬戸内には必要なダムなんちゃうの,これ?

141千葉9区:2009/08/17(月) 22:00:19
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200908180017.html
大規模断水で山口市長が陳謝 '09/8/18

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 山口市の渡辺純忠市長は17日の市議会臨時会で、7・21山口豪雨災害で、椹野川近くの朝田浄水場が水没して全世帯の半数が断水した点に関し「おわびしたい」と陳謝した。豪雨に対する市の対応を検証する考えも表明した。

 渡辺市長は臨時会の冒頭で「断水に伴い多大な迷惑、不自由をかけおわびします」と発言。「災害対策、対応での問題点、見直すポイントなどを具体的に検証し、課題を明らかにしたい」と述べた。

 市内の被災状況については、住宅の全壊2戸▽半壊8戸▽床上浸水303戸▽床下浸水1561戸▽農地被害200カ所▽水路などの農業用施設の被害259カ所▽山林の土砂崩れなど130カ所―などと報告した。

 市の災害関連の補正予算案は、専決処分済みの8億7千万円や水道事業会計などを含め、約43億4千万円。原案通り可決、承認された。

142とはずがたり:2009/08/19(水) 11:43:38

佐賀市 北山ダムに大量土砂 想定の2.6倍、森林荒廃原因か
対策工事55億円 農業に影響も
2009年7月30日 06:34
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/112114

佐賀平野に農業用水を送る「北山ダム」。バス釣りも盛んで、多くの人に親しまれている

 九州最大の農業用ダム「北山ダム」(佐賀市)で、建設時に想定した容量の2.6倍に当たる約65万立方メートルの土砂がダム底に堆積(たいせき)していることが29日、分かった。このままでは土砂で取水門が埋まる恐れがあり、九州農政局は55億円をかけてしゅんせつや水門設備の更新などを施す防災工事計画案をまとめた。取水門が埋まってしまえば、ダムの防災機能は大きく低下するという。農政局は来年1月から農業用水の受益者8215人(今年4月現在)への同意手続きを進める方針だ。

 農政局は、想定以上に堆積した原因について「周囲の森林の荒廃などで想定をはるかに超える土砂が流入した」と説明。建設時の計画に関しては「問題があったかどうかは不明」としている。

 防災工事は冬場にダムの水を抜いて実施。佐賀平野にほかに農業水源はなく、渇水の年に当たった場合、貯水率が十分に回復せず農業生産に影響が出る恐れもある。

 北山ダムは国営嘉瀬川土地改良事業で1957年に完成し、有効貯水量は福岡ドーム約12杯分の2200万立方メートル。佐賀平野の農地約9500ヘクタール(佐賀市、小城市)に用水を送るほか、発電にも利用されている。ダム施設は国の委託を受けた佐賀土地改良区(佐賀市)が管理している。

 農政局北部九州土地改良調査管理事務所(福岡県久留米市)が2007年度からの調査で、のり面の約80カ所で崩落や浸食を見つけた。放置すればあと数年で7門ある取水門のうち最下部の門が土砂で埋まって変形し、流量調整機能に支障をきたす恐れがあるため、有識者でつくる協議会などの意見を踏まえて防災工事の事業計画案を作成した。

 事業期間は10−18年度の9カ年。ダム底のしゅんせつのほか、土砂の流入を防ぐ「貯砂施設」を新設し水門設備などを更新、のり面の保護工事も施す。農林水産省が内容を審査しており、年内には結論が出る見込み。事業着手には受益者の3分の2以上の同意が必要。

 堆積した土砂を完全に除去するには最低2回、ダムの水を空にする必要があるという。同事務所は「農家に影響が及ばないよう施工に万全を期す」としている。

 ダム周辺には「県立21世紀県民の森」があり、佐賀、福岡両県民のレジャースポットになっている。ダム湖では年間を通してバスなどの釣りが盛ん。農政局は生態系への影響も調査している。

■全国のダム、共通の問題

 佐賀大農学部の五十嵐勉准教授(地域社会開発学)の話 建設時の見積もりが過小だった可能性も残るが、林業の衰退で間伐されずに放棄されたままの民有林が増えて、山が荒れたことが原因ではないか。ダム周辺の森林の保水力が低下して、水と一緒に土砂がダムに流れ込んでいるとみられる。全国のダムに共通する問題だ。

=2009/07/30付 西日本新聞朝刊=

143とはずがたり:2009/09/04(金) 14:30:13
将来水需要が増加したら直ちに取りかかれるようにはしとくべきなんちゃうの?
直ぐに建設できるポテンシャルがあるってのは大きい。ダムの一番の大仕事は地元の受け容れの説得であるから。

八ッ場ダム建設求め地元硬化
県、中止撤回要請へ
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20090903-OYT8T01271.htm

移転住民のため着々と工事が進む代替地(8月31日)

 国土交通省が、11〜18日に予定していた八ッ場ダム(長野原町)本体工事の入札延期を表明した3日、早期建設を求めてきた県や地元では、民主党政権の発足を目前に控えて「ダム計画中止撤回」を求める声が高まった。吾妻郡では、政府への要請や署名運動の主体となる協議会設立に向けた動きが一気に進んだ。

 協議会には、ダム関連工事が進む長野原町や東吾妻町を含めた吾妻郡7町村の首長や住民代表らが参加する予定だ。発足後は、民主党政権に中止撤回を求める署名集めや国への要請文書の提出などの主体となることが検討されており、ある関係者は「国会周辺でのデモ行進など、あらゆる形で声を上げて建設中止への反対運動を行うことを検討している」と話した。

 一方、県は、情報がスムーズに伝達されないことへのいらだちを高めた。大沢知事は同日夕、取材に対し、「すでに計画が何年も遅れているのに、また遅れるなんて」とため息をもらし、民主党本部を訪ねて中止撤回を要請することも検討する考えを示した。

 県は同日午後、川滝弘之県土整備部長名で、「国土交通省から話を聞いていないのでコメントできない」とのペーパーを発表。川滝部長は取材に対し、「一番効果的なタイミングで国に働きかける方法を関係都県と協議している」と述べ、近くダムに参加している他の5都県と共同で中止撤回を要請する考えを示した。ある県幹部は、「政権が代わったからと言って地元を無視すれば独裁国家だ」といら立ちをあらわにした。

 自民党を中心とした推進派都県議会議員による「八ッ場ダム推進議連1都5県の会」は、来週中にも、幹部による会合を開いて、今後の対応を協議する。新政権発足前に、民主党に中止撤回を求める要請文を提出することなどが検討されている。議連事務局長の萩原渉県議は取材に「下流都県と力を合わせて、ありとあらゆるルートで完成を働きかけたい」と話した。

 地元・長野原町の水没関係5地区連合対策委員会の萩原昭朗委員長(77)は「大変なことになって、地元はみな困惑している。長年の反対闘争からやっと1本になり、補償交渉の末に今がある。国は約束通り、ダムを早く完成させてほしい」と話した。

 国交省八ッ場ダム工事事務所は3日、幹部職員らが手分けして地元関係者を回り、入札延期の見通しを伝えた。幹部職員の一人は、「公式な説明ではないが、いつも説明が後手に回りがちなので……」とため息をついた。

 長野原町では、4日に町議会が始まる予定で、11日にはダム対策の協議会を開き、同工事事務所の幹部から事情を聞く。
(2009年9月4日 読売新聞)

144チバQ:2009/09/05(土) 00:43:07
八ツ場ダム地域には民主議員がいないからある意味やりたい放題ですね。
その辺熊本は違う
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20090903/CK2009090302000141.html
突風 彩の国の選択<下>八ッ場ダム建設  政権公約で真っ二つ
2009年9月3日

ダムの建設のため流れを変える工事が整った八ッ場ダム建設予定地=群馬県長野原町で


 「民主党が勝ち、勇気づけられた。民主がストップさせると言うのだから、裁判官も念頭に置くだろう」

 さいたま地裁で二日にあった住民訴訟の証人尋問。原告の一人、嶋津暉之(65)は閉廷後、期待を膨らませた。市民団体「水源開発問題全国連絡会」の共同代表で三郷市在住の嶋津。八ッ場(やんば)ダム(群馬県)の建設に反対し、知事の上田清司らを相手に、県の事業費負担の差し止めなどを求めている。

 同様の訴訟は埼玉など一都五県で起こされ、これまでの東京、前橋、水戸の各地裁の判決ではすべて原告側が敗訴してきた。

    ◇

 「八ッ場ダムは中止。時代に合わない国の大型直轄事業は全面的に見直す」。衆院選の選挙期間中、有権者に配られた民主のマニフェスト(政権公約)には、はっきりと「中止」がうたわれた。

 四百六億円。昨年度までの四十一年間にわたる県の事業費負担だ。県によると、完成予定とされた二〇一五年度までに、県だけでさらに百六十三億円の負担がのしかかる。

 なぜ巨額の事業費を投入するのか。利根川下流域の洪水を防ぐ治水と、水道用水確保の利水をめぐり、国と埼玉など一都五県は「住民の安全・安心のために必要だ」と主張。民主は「治水の効果も利水のメリットもない」と無駄な公共事業の象徴に位置付ける。

 「(有権者は)ダム中止をもって(民主に)投票したというような、大げさなものではない」。知事は二日の会見で、ダム建設の是非が争点にはならなかったと強調し、あらためて建設続行を訴えた。

    ◇

 国土交通省は政権交代を受け、九月に予定していた本体工事の入札を延期する方針だ。建設続行か中止かは、まだ決まっていない。建設で水没する地区で旅館を経営する男性(44)が怒りをあらわにした。

 「紆余(うよ)曲折を経て、ようやくダムと生活再建策を受け入れた。地区の四十七世帯の住民のうち、もう十三世帯が代替地に住んでいる。建設中止で住民が分断されたままの生活になれば、耐えきれない」

    ◇

 政権与党としては「中止」。民主出身の地元の知事は「推進」−。県内の十九人の民主県議も、建設賛成と反対のはざまで揺れてきた。

 昨年二月の県議会。八ッ場ダムの工期延長などを県として承認するための議案が上程された。民主と無所属の県議でつくる会派(当時二十二人)は、真っ二つに意見が分かれた。結局、民主系会派としては賛成の立場を取り、議案は可決されたが、採決で八人が退席し、建設反対の意思を示した。

 実は民主は、〇五年の前回衆院選のマニフェストでも「ダム中止」を掲げ、建設賛成を認めることは“公約違反”と言えた。政権交代の実現が決まった今も、賛成派の県議は「ダムが必要だという考えは変わらない。無駄な公共事業はほかにあるはずだ。造反も辞さない」。

 一方で反対派の県議は「知事が推進だから、賛成だという議員もいる。治水、利水の代替策はある」と強調。会派内からは分裂への懸念も広がる。

 ある民主県議がため息を漏らした。「民主はまだ、政策に徹しきれていない。憲法改正問題など、議員の政策に幅がある“寄り合い所帯”では、有権者に『やっぱり民主は信用できない』と受け止められる。八ッ場ダムは悩ましい問題だ」 =敬称略

 (衆院選取材班)

 <八ッ場ダム> 国が群馬県長野原町の利根川水系・吾妻川中流に建設する多目的ダム。1952年に計画が発表された。総事業費は4600億円で、2008年度までに3210億円を執行。うち埼玉など1都5県が1460億円を負担。完成は当初の00年度から15年度に延期された。

145チバQ:2009/09/05(土) 00:45:10
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20090904ddlk10010084000c.html
八ッ場ダム建設:本体工事入札延期 歓迎と不満の声交錯 /群馬
 ◇「今さら中止されても」
 八ッ場ダム(長野原町)の本体工事入札延期を受け、県内では3日、建設反対派から「延期は当然」と歓迎する意見が出た一方、半世紀以上もダム問題にほんろうされ続けてきた地元からは「今さら中止されても困る」と不満の声も上がった。

 県特定ダム対策課は「建設中止が決まったわけではなく、今後の推移を見守りたい」と、現段階では静観する構え。大澤正明知事は建設中止に明確に反対しており、これまで「県では26%の水を八ッ場ダムの暫定水利権の中で利用している。ダムが中止になれば当然、暫定水利権は終わり、県にとっては由々しき問題だ」などと主張。毎日新聞のアンケートにも「国が関係する都県知事や市町村長と協議もせず、一方的に中止することはありえない」と回答、民主の姿勢を批判している。

 これに対し、知事らを相手にダム建設事業費の支出差し止めなどを求めて住民訴訟を起こしている市民団体「八ッ場ダムをストップさせる群馬の会」の浦野稔代表は「民主が勝利したのだから、延期は当然」と話す。「本体工事は中止し、今後は、地元住民の生活再建のために早期に具体的な検討をすべきだ」などと求めた。ダム建設を疑問視する「八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会」の関口茂樹代表世話人(群馬県議=リベラル群馬)も「周辺事業や地元の地域振興をいち早く実現できるよう法整備してほしい」とした。

 一方、八ッ場ダム水没関係5地区連合対策委員会の萩原昭朗委員長は「地元では50年以上、ダム建設の反対・賛成での闘争を経験してきた。今さら中止してもらっても困る」と憤る。「民主にはこれまでの経過を勉強してもらって、早く完成してほしい」と話した。「八ッ場ダム推進議連1都5県の会」の萩原渉事務局長(群馬県議=自民・ポラリスの会)は「民主は建設を求めている地元の意見を聞くのが筋だ。会として建設推進を求める要請書を民主に提出していきたい」と述べた。

 衆院群馬2区で再選された民主の石関貴史氏は「延期は当然。ダム建設中止は、生活再建とセットなので法整備を急ぎたい」などと話している。【庄司哲也、杉山順平】

146チバQ:2009/09/05(土) 09:23:46
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20090905-OYT8T00002.htm
八ッ場推進・中止派動き急
地元協議会10日発足
 民主党政権誕生を目前に建設中止が現実味を帯びた八ッ場ダム(長野原町)を巡って4日、推進と中止、双方の立場の関係者が会合を重ねるなど、動きを活発化させた。

 国土交通省関東地方整備局は4日、今月11〜18日に予定されていたダム本体工事の入札を延期すると正式発表した。同整備局は、同日午前、入札への参加を希望していた業者に電話で「新大臣の判断によることが適切と考えた」と延期決定を伝え、期間は「未定」とした。

 吾妻郡内の首長や地元住民による中止撤回運動の主体となる「八ッ場ダム推進吾妻住民協議会(仮称)」は10日に長野原町内で設立総会を開き、正式発足する運びとなった。

 協議会には、同郡内7町村長のほか、水没予定地住民代表や地権者代表ら、計約100人が参加する見込み。国や民主党に、中止方針撤回を働きかけるため、署名やデモ行進などを行うことを検討している。

 また、6都県の自民党県議らで作る「八ッ場ダム推進議連1都5県の会」は11日に都内で会合を開き、各都県の担当者から説明を受け、都県知事との連携など、今後の方針を確認する。

 都内で4日に行われた自民党の全国幹事長会議の合間にも6都県の幹事長が意見交換し、協調して推進を目指すことで一致した。

■藤岡市長、国に要望

 藤岡市の新井利明市長は4日、国交省の佐藤直良・河川局長を訪ね、八ッ場ダムの早期完成と安定水利権の取得を要望した。同市によると、同市は群馬県や東京都など5都県とともに八ッ場ダムに水利権(毎秒0・25立方メートル)を持っている。建設事業負担金は、市の負担分約23億円のうち、すでに約16億円を支払っている。

 新井市長は「神流川からの暫定水利権では渇水時に大きな制限を受けることになるので、市民が安心して利用できる安定水利権を必要としており、国との約束を確認に行った」と説明した。

(2009年9月5日 読売新聞)

147名無しさん:2009/09/05(土) 12:08:01
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090830-592896/news/20090904-OYT1T00967.htm?from=nwlb

八ッ場ダム「中止なら費用返還を」…石原知事
 民主党がマニフェストで建設中止を掲げ、本体工事の入札延期が決まった八ッ場ダム(群馬県)について、東京都の石原慎太郎知事は4日、「中止になったら返還請求する」と述べ、支払い済みの費用負担分約457億円について国に返還を求める考えを明らかにした。

 同ダムは総事業費約4600億円のうち既に約3200億円が投入されている。石原知事は「完成させるよりもばらしてダメにした方が、補償も含めお金がかかると思う」と、事業継続を求めた。

(2009年9月4日20時43分 読売新聞)

148チバQ:2009/09/06(日) 00:20:18
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090905-00000590-san-pol
関西のダム「警戒水位」 民主の「すべて凍結」方針で
9月5日22時37分配信 産経新聞


 政権移行に向けて動き出している民主党が、ダム事業を「すべて凍結」などとしていることに対し、関西でダム事業を計画している国の出先機関などが戦々恐々としている。八ツ場(やんば)ダム(群馬県)では国土交通省で本体工事の入札が延期になるなど早くも影響が出始めており、「いずれ標的にされるのでは…」と神経をとがらせる担当者も。一方で、「民主党にダム事業の必要性を説明したい」とする担当者もおり、新政権誕生後の“攻防”が注目される。

 民主党はマニフェスト(政権公約)で「税金のムダづかい根絶」を掲げ、ダム事業では特に、八ツ場ダムと川辺川ダム(熊本県)の中止を明記。党の政策集「INDEX2009」でも、ダム事業を「河川の流れを寸断して自然生態系に大きな影響をもたらす」と指摘し、「現在計画中または建設中のダムについては、いったんすべて凍結」としている。

 実際、選挙後には八ツ場ダムが入札延期に追いこまれ、関西でダム事業を計画している国の出先機関などでは、「ひとごとではない」(近畿地方整備局幹部)と深刻に受け止めている。

 近畿地方整備局では、衆院選を終えた直後の8月末、来年度予算の概算要求を公表。京都府南部の宇治川で計画している天ケ瀬ダム再開発事業に、工事用道路の建設費など約3億7000万円、福井県北部の部子川に計画している足羽川ダム建設事業に、用地買収費など約13億1000万円を計上したばかり。いずれも、自公連立政権下で認められた事業の継続に必要な予算だ。

 現在、天ケ瀬ダムは工事用道路が途中まで整備され、足羽川ダムは洪水調節専用目的の流水型ダムとして設計が進んでいる。

 ところが、新政権下では、この概算要求そのものが根底から覆る可能性も。

 近畿地方整備局の幹部は「まずは大臣になられた人に、本庁の幹部がダム事業について個々に詳しく説明することになる。そのやり取りの中で、ダムの必要性を説得するしかない。必要があれば出先機関からも足を運ぶ」と意欲をみせるが、「マニフェストなどに書かれている以上、その方針を覆すのは並大抵ではない」と予想する。

 三重県伊賀市の前深瀬川で川上ダムの建設を計画している独立行政法人「水資源機構」も、新政権のダム事業への対応に注目している。川上ダムをめぐっては、大阪や京都など関係4府県の知事が昨年11月、「早急に整備を図る」とする共同意見を発表。国交省が今年3月に作成した河川整備計画でも、「早期に実施する」と明記された。

 川上ダム事業は建設に伴う付け替え道路3本のうち現在、1本が完成。残る2本も工事が進んでいる。

 水資源機構の関西支社(大阪市)の担当者は「川上ダムは流域の自治体や住民の意見も反映して必要性が認められた事業。ダムを十把一絡げに『ムダ』とされるのは心外だ。どこまでも説得していく」と話している。

149チバQ:2009/09/06(日) 09:55:58
http://mainichi.jp/seibu/seikei/news/20090905ddp041010020000c.html
ドキュメント・政権交代:波紋呼ぶ佐賀知事「諫干開門」発言 長崎知事「抗議待って」
 ◇直接対決は“大人の対応”−−両県議懇談会
 民主党への政権移行に伴い、佐賀県の古川康知事が国営諫早湾干拓事業(諫干)の開門調査について「ぜひとも実現を」と発言したことが波紋を呼んでいる。開門に反対する長崎県側は4日、自民県議団に民主県連も加わり、古川知事に抗議する動きもあった。結局「事を荒立てない方がいい」と矛を収めたが、火種はくすぶっている。【上田泰嗣、阿部義正】

 4日午前9時50分、長崎県庁で開かれた自民県議団の総会。諫干の地元、諫早市選出の八江利春県議は「ちょっと皆さん」と切り出すと、古川発言を取り上げて「自民党として黙っていていいのか」と憤った。

 夜に佐賀市で長崎・佐賀両県議による行政懇談会が予定されており、八江県議は「県も県議会も開門調査に反対してきた。懇談会辞退もあり得る。古川知事に抗議を申し込みたい」と提案。「異議なし」の声が上がった。

 「待った」をかけたのは長崎県の金子原二郎知事。午前11時過ぎ、県議会の自民控室を訪れ、八江、小林克敏両県議らと対応を協議した。「あまりとげとげしくない形で」(小林県議)との結論に達し、民主県議にも同調の動きがあったが、抗議は中止となった。

 長崎県議会は、民主も防災などの問題から開門調査に反対の立場。ある自民県議は古川発言について「政権移行を機に開門調査の流れを作りたいのだろう」と分析し、抗議中止は「佐賀の土俵に乗るのは得策でない」との判断も働いたようだ。

 懇談会は午後6時半、両知事と両県議51人が出席して始まった。あいさつに立った古川知事は「(佐賀と長崎は)隣であるがゆえに議論しなければいけない。議論はいいこと」と歩み寄りを見せた。これに対し金子知事は「改革の流れの中で政策を考えなければならない」としながら「県民に迷惑をかけないよう皆さんと一緒にやっていきたい」。やんわりとクギを刺すことを忘れなかった。

 一方、八江県議はこれだけでは収まらず、古川知事のテーブルに自ら歩み寄り「地元の生命・財産を守るために議員をやってきた。こちらの立場も理解してほしい」と話した。

 古川知事は「お互い立場は分かる。きちんと話し合っていきましょう」と応じた。

150チバQ:2009/09/06(日) 20:01:07
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1408216.article.html
城原川ダム見直し 民主県連方針
 民主党佐賀県連は5日、国が進める城原川ダム(神埼市)建設について、計画を見直す方針をあらためて示した。国が提示してきた洪水時の最大流量推計などのデータを検証し、ダム以外の治水方法を検討する。

 同県連は2007年に出した県版マニフェストで、河川整備の強化や遊水池など、ダムによらない対策を掲げている。

 この日会見した原口一博、大串博志両衆院議員は「毎秒690立方メートルの最大流量など自民(国)が積み上げたデータを一から見直し、ダムによらない治水を模索する」と明言した。

 水没予定地の住民などが抱える地元の懸念については「現場の意向を聞いた上で、ダム以外の治水方法などを説明したい」とし、住民への補償は「見直しの全体計画の中で考えたい」と話した。

2009年09月06日更新

151名無しさん:2009/09/07(月) 20:44:43
http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/kumamoto/20090907-OYS1T00286.htm

川辺川ダム中止、民主熊本県連が党本部に要請へ
 民主党県連は6日、熊本市内で常任幹事会を開き、国が県南部で計画する川辺川ダムの建設中止と、八代市の県営荒瀬ダムの撤去について、新内閣発足後、党本部に対し要請することを決めた。また来年の参院選の候補者を選考する小委員会を発足させ、参院選に向けた動きもスタートさせた。

 幹事会は、衆院選で初当選した新人議員2人を含む常任幹事約20人が出席し、非公開で行われた。

 幹事会後、記者会見した県連代表の松野信夫参院議員によると、ダムを巡る要請では、〈1〉川辺川ダム本体の建設予定地の相良村と、計画に伴い水没予定地の住民らが移住を余儀なくされた五木村の振興を図る〈2〉現在国土交通省と県などが進めているダムによらない治水対策の協議を、完全にダム中止を前提とした協議に切り替える〈3〉荒瀬ダムの撤去費用の半額を国が補助する――を盛り込む。県連はこれまでにも同様の要請をしているが、政権与党になることを受け、改めて要請することにした。

 松野氏は「川辺川ダム中止は、党の政権公約(マニフェスト)にうたっており、機を逃さず行動したい」と述べた。

 参院選候補者の選考小委員会の委員長は松野氏が務める。今後、選考基準を決め、11月29日予定の県連定期大会での候補者発表を目指し選考を進める。常任幹事からは「公募でやってはどうか」との意見が出されたという。

 また、党の政策に関する問い合わせが県連に相次いでいることから、県民に政策を説明する集会や、政権交代後、一定期間が過ぎた後に政策を検証する大会を開くことも決めた。

(2009年9月7日 読売新聞)

152チバQ:2009/09/09(水) 12:19:46
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090909-OYT1T00104.htm
翻弄され続けた57年…「八ッ場」現地ルポ
ダム計画への思いを語る樋田淳一郎さん(右)と妻のふさ子さん=上甲鉄撮影



 政権を握った民主党から「ムダな公共事業」と名指しされたダムの町が大揺れだ。

 国土交通省が今月3日、本体工事の入札を延期した群馬県長野原町の八ッ場(やんば)ダム。57年もの間、ダム計画に翻弄(ほんろう)され続けてきた町を歩いた。

 ◆ダム計画で町は二分◆

 利根川上流の吾妻川を見下ろす山の中腹。ダムができれば水没する同町川原湯地区の温泉街の移転予定地では、重機がうなりを上げ、新しい町の造成が進んでいた。同じく水に沈むJR吾妻線の付け替え工事も進み、すでに出来上がった新しいトンネルには銀色に光るレールが敷かれていた。

 「私たちにとって、このダムは単なる公共事業ではない。失われた半世紀の生活を取り戻すための事業なのです」。川原湯温泉旅館組合の豊田明美組合長(44)は話した。

 ダム計画が降ってわいたのは1952年5月。47年に関東を襲ったカスリーン台風で利根川の堤防が決壊、洪水被害は東京まで広がって1900人を超える死者・行方不明者が出た。この大水害を機に国が計画したのが八ッ場ダムだった。

 温泉街で土産物屋を営む樋田ふさ子さん(80)は52年11月、別の町から嫁いできた。激しい反対運動が起こり、夫の淳一郎さん(82)は集会に担ぎ出され、壇上に。「得をするのは大企業。住民にメリットはない」。旗やプラカードを手に集まった約800人を前に叫んだ。

 反対運動は60年代以降にさらに激化。隣同士で賛成、反対に分かれていがみ合った。74年、淳一郎さんの父が条件付きの賛成派に転じると、家族は反対派から白い目で見られた。ふさ子さんは「すべてダムのせい。なぜこんな思いをしなければならないのか」と泣いた。

 80年、県が独自の生活再建案を示したのを機に反対運動は下火になる。92年から用地補償調査が始まり、2001年に補償基準が作られると、次々に移転が始まった。今年3月現在、水没地区の340戸のうち257戸が移転。内訳は205戸は町外、52戸が町内の代替地などに移り住んだ。

 元旅館経営者、竹田博栄さん(79)は反対派の中心メンバーだったが、最終的にダム建設を容認し、温泉街の再生計画に期待を寄せていた。だが、代替地計画の見直しなどで工事は延び延びに。旅館は雨漏りし、ボイラーも壊れたが、水没する建物に多大な修理費用はかけられない。「ギリギリまで頑張ったが限界だった」。3年前に旅館を閉じ、近くの中之条町に開いた喫茶店で悔しそうな表情を見せた。

 ◆今は中止反対運動に◆

 美容室を営む降旗しのぶさん(59)は今年4月、町内の代替地に移転した。まだ数軒しか家はなく、客足は3分の1ほどに減ったが、これから移転して来る人たちと、ダムを中心とした暮らしをすることにわずかな希望を抱いていた。入札延期が決まった後、地元のお祭りで、地元の自民県議らがダム推進の住民協議会を設立しようと、ビラ配りをした。10日には町内で発足会を開く予定だ。降旗さんは「今さら昔とまったく逆の反対運動をすることになるなんて」と話した。

 代替地に移転予定の八ッ場林業協同組合の美才治章組合長(62)も「鳩山さんも小沢さんも元々、建設を推し進めた自民党にいたのに、ムダ遣いというのなら、なぜもっと早く言わないのか」と怒りをあらわにする。

 水没地区の樋田さん夫婦も、ダム湖畔の温泉街に引っ越す予定だったが、そのダム湖が政権交代の荒波の中で消えようとしていることに戸惑いを隠さない。「今までダムのせいで苦労してきたのに、なぜまた苦労しなければならないのか。この57年は何だったのか」。ふさ子さんは土産物屋の軒先に腰掛け、削られた山肌をぼう然と見つめていた。(大垣裕、中村隆)

(2009年9月9日02時02分 読売新聞)

153名無しさん:2009/09/11(金) 18:57:01
http://www.nishinippon.co.jp/wordbox/display/6837/

川辺川ダム
 国土交通省が熊本県相良村の球磨川最大の支流・川辺川に計画する総貯水量1億3300万立方メートル、総事業費3300億円の九州最大級の治水ダム。1966年に計画が発表されたが、根強い反対運動が続き、昨年9月の蒲島郁夫知事の反対表明で計画は事実上中断。蒲島知事と金子一義国土交通相は同10月、ダムに代わる治水策を検討するため、国と県、流域市町村による協議機関設置で合意。今年7月まで計4回の会合が開かれた。

焦点・FOCUS=脱「川辺川ダム」加速 熊本知事 反対表明から1年 流域自治体 関心は地域再建
(2009年9月11日掲載)

 熊本県の蒲島郁夫知事が国の川辺川ダム計画(相良村)に反対を表明して11日で1年。これまで「推進」で一枚岩だった流域12首長のうち、5市町村長が反対の考えを示し「脱ダム」の流れが加速しつつある。ただ、ダムに代わる治水対策や水没予定地・五木村の再建という課題は手付かずのままだ。マニフェスト(政権公約)に川辺川ダム中止を明記した民主党を中心とする政権の誕生を前に、地元の関心は計画の行方より、新政権が脱ダム後の地域再建の道筋をどう描くかに集まっている。
 
 「民主党政権が誕生し、中止を前提に協議が進めば、国の主導力が高まる。今は国の動向を見極めたい」。10日、熊本県庁で記者団の取材に応じた蒲島知事は、新政権による問題解決に期待をのぞかせた。
 
 国の大型事業に真正面から「ノー」を突きつけた蒲島知事。計画に反対する流域首長は「歴史的転換点」と評価するが、地元には今、手詰まり感も漂う。
 
 知事は昨年10月、金子一義国土交通相と会談し、九州地方整備局、県、流域首長による「ダムによらない治水を検討する場」を設置することで合意した。ダムに代わる治水対策を「極限まで追求する会合」とされるが、これまでの開催は4回にとどまっている。
 
 熊本県はこの会合で、遊水地の整備や河川拡幅などを組み合わせた代替案を示したが、国は「効果は限定的」とする検証結果を示したにすぎない。川辺川治水に関し、豊富なデータと技術を有する国。しかし、自らダムに代わる対策を示さないその姿勢に、反対派の首長からは「まるでダムによる治水を前提にした会合」と皮肉る声や「このままでは永遠に結論が出ない」との不満やいら立ちが募っている。
 
 川辺川流域では昨夏、建設予定地の徳田正臣・相良村長と最大受益地の田中信孝・人吉市長が相次いで反対を表明し、周辺2町長が同調した。そして、今年8月には流域最大の約13万人の人口を抱える八代市にも反対派の福島和敏市長が誕生。こうしたうねりに、ダム推進派からも「もはや川辺川ダムは中止の方向で進むだろう」と、あきらめの声が広がる。
 
 国の政治判断が先送りされてきた中、「ダムありき」の姿勢を崩さない官僚を動かし、流域住民が納得できる代替策と生活再建策をどう提示していくのか。単にダム計画の中止のみならず、その課題に応えてこそ、新政権の真価が問われる。
 (熊本総局・野村創)
 
    ×      ×

154名無しさん:2009/09/11(金) 18:57:16
>>153

 ●民主新政権 事業中止の先例に 参院選にらみ最終決断か
 
 衆院選のマニフェスト(政権公約)で川辺川ダムの中止を掲げた民主党は、国と熊本県が設置した「ダムによらない治水」協議の決着を急ぎつつ、来年夏の参院選など政治日程もにらみながら“最終決断”のタイミングを探るとみられる。
 
 民主党にとって川辺川ダムは「無駄な公共事業」の象徴。菅直人氏ら幹部が繰り返し現地を訪れ、事業を批判してきた。
 
 川辺川ダムなど特定多目的ダムを「中止」するには、国は地元知事の意見を聴いた上で計画を廃止する手続きが必要となる。同様に「中止」としている八ツ場(やんば)ダム(群馬県)は受益地がある1都5県の知事が建設を求めているため、党内には「(地元知事が建設反対の)川辺川ダムを中止のテストケースとしたい」(熊本県選出議員)という思いもにじむ。
 
 当面は「マニフェストで地域主権を打ち出しており、地元無視の判断はしない」(党政策調査会)として「ダムによらない治水」の協議を重視する構え。これまで国土交通省は代替案の提案に及び腰だったが、新しい国交相が省内を説き伏せ、協議の早期決着を目指すことになりそうだ。
 
 だが「中止」後に問われる同県五木村の生活再建策は定まっていない。
 
 民主党は、国がダム事業を中止した場合に水没予定地に交付金を支給する法案の骨子を5月に発表。当時は野党として議員立法を目指したが、党政策調査会の担当者は「与党になったらわれわれも当事者。政府として予算措置も含めた検討が必要」と言葉を濁す。交付金の支給には、国交省内に「自治体の負担がないため『ダムを中止したほうが得』と考える首長が出てこないとも限らない」など抵抗感もある。
 
 国が事業着手後のダム計画の「中止」を決めたのは、地元の3府県知事が計画の撤回を求めた大戸川ダム(滋賀県)などわずかしかない。
 
 代替案の提案を避けてきた国交省にも、新政権を意識した動きが見え始めた。谷口博昭事務次官は10日の会見で「ダムありきではない。(熊本県から)要望があれば、ダムによらない治水の代替策は当然、出していかなければならないと思う」と語り、姿勢の変化をにじませた。
 (東京報道部・山本敦文)

155名無しさん:2009/09/11(金) 22:36:48
http://www.shimotsuke.co.jp/town/region/north/nasushiobara/news/20090911/204108

新政権に霞ケ浦導水中止の陳情提出へ 栃木、茨城の両県漁協
(9月11日 05:00)
 霞ケ浦導水事業に反対する栃木、茨城両県の漁協・漁連は10日までに、民主連立新政権発足後の10月、新国土交通相に同事業の中止を求める陳情書を提出する方針を決めた。係争中の那珂川取水口建設にとどまらず、事業全体の中止を求める見通しだ。

 民主党の鳩山由紀夫代表は八ッ場ダム(群馬県)の建設中止を表明、波紋を広げているが、導水事業はダムなど公共事業につきものの移転補償・生活再建が伴わない特異な事業で、新政権の判断が注目される。

 漁協側によると、陳情書に掲げる理由は(1)那珂川からの取水でによる流量低下が及ぼす漁業資源への影響(2)霞ケ浦からの逆送水による水質悪化−など。今月内にも正式な文面をまとめる。

 民主党はマニフェストに同事業を記載していないが、漁協側が7月に実施したアンケートに、茨城県の同党議員は「不要不急の事業で、凍結すべき」(福島伸享氏)、「20年以上も完成が遅れていて、大義名分を失っている」(石津政雄氏)など多くが反対を表明、事業の中止や見直しを衆院選の公約に掲げた。本県では1区の石森久嗣氏が「中止すべき」としていた。

 陳情の紹介議員は同党国会議員らがなる見通し。関係者によると、茨城県の同党衆院議員は当選あいさつに漁協事務所を訪れ、「政治の力で作ったものは政治の力で止めなくてはいけない」と事業中止の姿勢を鮮明にしたという。

 本県那珂川漁連の遠藤?^郎会長は「とにかく中止してもらいたい。子や孫に今の那珂川を残したいだけだ。実物大の取水口を作り実験する、としている国交省の矛盾などを新大臣に訴えたい」としている。

 5選を果たした茨城県の橋本昌知事は8日の記者会見で、「導水事業の意義を十分認識してもらった上で議論し、代替手段があるかを検討しなければならないと思う」としていた。

156名無しさん:2009/09/12(土) 10:47:40
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/121399

諫干「開門」 県選出民主党国会議員心中は… 反対の一方、慎重姿勢も
2009年9月12日 02:27 カテゴリー:九州 > 長崎
 民主党中心の連立政権発足を控え、諫早市の諫早湾干拓潮受け堤防の排水門開門問題に関心が高まっている。11日、同市で開かれた県商工会議所連合会の大会に出席した同党の県選出国会議員5人に賛否を聞いたところ、反対意見の一方、態度を保留する議員もいて温度差を感じさせた。

 同党県連は開門反対の立場を明確にしている。1区の高木義明衆院議員は「すでに営農が進み、防災効果もはっきりしている。開門することで塩害や堤防の損傷など新たな混乱が出る」と反対する。

 衆院選で比例当選した川越孝洋衆院議員も「開門調査の度に淡水と海水に切り替わり、魚や周辺環境にも悪影響がでる可能性がある」と反対。大久保潔重参院議員は、結論未定の党中央とのねじれについて「既にできてしまっている。いまさら堤防を壊すわけにもいかない。県連の対応は固まっている」と強調した。

 一方、犬塚直史参院議員は「現地の意見をよく聞いて漁民や営農者、地域住民を含め、環境的にもベストな結論になるよう考えていきたい」と賛否を明確にしなかった。諫早市のある2区で初当選した福田衣里子衆院議員も「水害や塩害の面で開門には不安がある」としつつ、「地元でも意見が分かれる問題。さまざまな人の声を聞いて判断したい」と、慎重姿勢を崩さなかった。

=2009/09/12付 西日本新聞朝刊=

157名無しさん:2009/09/13(日) 00:21:06
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/090912/env0909122223000-n1.htm

「やめた方がよけいに無駄」… 八ツ場ダム中止に反発 (1/3ページ)
2009.9.12 22:22
 民主党が政権公約で「中止」を打ち出している群馬県の八ツ場(やんば)ダムの建設計画は、豪雨被害を教訓に始まった。この半世紀で堤防技術は発展し、民主は「堤防の強化に予算を振り向けるべきだ」と主張するが、「それだけでは危険」と指摘する専門家も多い。すでに2千億円近くを拠出し、水源としてダムを期待している1都5県からは民主への反発の声が強まっている。

 近年は100キロ以上にわたり一日中、帯状に豪雨となる「線状」と呼ばれる異常気象が観測されている。台風以上の被害をもたらす場合もあるが、八ツ場ダム建設予定の吾妻川流域には治水ダムは1つもない。

 利根川堤防決壊で230万人以上が被災するという中央防災会議の資料などをもとに国土交通省は洪水対策を進めるが、「線状」級は想定外。中央大理工学部の山田正教授(土木工学)は「下流の首都圏で被害がなくても、上流の地方は川をコントロールできない。中止は地方の切り捨てだ」と話す。

 「大雨の日に、利根川の土手に立ってみてほしい」

 埼玉県の上田清司知事も大雨のたびに洪水の危険にさらされる利根川流域の危険性を訴える。上田知事は民主党の元衆院議員だが、八ツ場ダムについては正反対の位置につく。

 民主党は政権公約で、ダム建設を「無駄な公共事業」と言い切った。この政権公約の策定に際し、「関係の太い知事でさえも意向を聞かれたことはない」と埼玉県職員は嘆息する。上田知事は「理不尽な話」「無駄リストに入れるのが間違い」と古巣に不満を言い続け、新たな「ねじれ」が生じている。

 ダム建設は渇水対策の側面もある。

 埼玉県など関東地方の1都5県は、八ツ場ダム建設にすでに計1980億円を投入した。ダム建設で生まれる水利権(水を使う権利)は430万人分。埼玉県は、すでに約30%の水利権を暫定的に確保し、160万人分をまかなっている。

 「人口増加のなか、権利を失うと厳しい」と埼玉県担当者は漏らす。埼玉では平成に入り、渇水で計6回、最大30%の取水制限を実施した。担当者は「中止は毎日断水しろと迫るのと同様だ」と話す。

 これまで総建設費4600億円のうち、3210億円が使われた。中止になると、関係県が出した1980億円の返還を求める動きが出る。東京都はすでに457億円を支出したが、石原慎太郎知事は「中止なら(国に)返還請求する」と明言した。移転を強いられた住民などの生活再建費770億円の支払いもある。

 中止すればまだ使っていないダム本体工事費の620億円は残る。だが、中止して堤防強化に切り替えると、支流も含めた利根川の両岸1千キロ超が対象になり、国交省幹部は「やめた方が余計にお金がかかる」と話す。中止はまだ決まっていないが、自治体関係者は「これでは民主の指摘する無駄を生むだけだ」とかたずをのんで、決定を見守っている。

    (森本充)

158名無しさん:2009/09/13(日) 18:03:03
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20090913ddlk42040317000c.html

諫早湾干拓事業:民主・犬塚参院議員、開門求める漁民と面談 /長崎
 ◇「解決までやり抜く」
 民主党の犬塚直史参院議員(長崎選挙区選出)は12日、島原市内の公民館で、国営・諫早湾干拓事業(諫干)の潮受け堤防・排水門開門を求める漁民約30人と面談した。犬塚議員は取材に対して「有明海全体を再生するため、あらゆる施策を討議したい」と話した。

 民主党県連は開門に反対の立場だが、犬塚議員は「営農と漁業の両立」を掲げているという。漁民たちは「調整池から毒水が排水され、魚が死んでいる」、「私たちは全滅する」などと訴えた。

 これに対して犬塚議員は「この問題の解決まで最後までやり抜く」と述べた。【柳瀬成一郎】

〔長崎版〕

159名無しさん:2009/09/15(火) 21:26:28
http://mytown.asahi.com/okinawa/news.php?k_id=48000000909150002

泡瀬干潟 民主に温度差
2009年09月15日

 南西諸島最大といわれる沖縄県沖縄市の泡瀬干潟の埋め立てをめぐり、反対派の住民団体が11日、民主党沖縄県連に事業の中止を要請した。民主党は昨年、事業の見直しを掲げたが、総選挙で初当選した衆院議員の賛否が分かれるなど県連内の足並みも乱れている。10月には、一審で反対派住民が勝訴した訴訟の控訴審判決もあり、鳩山新政権にとって「待ったなし」の課題となりそうだ。


 「無駄な公共事業の見直し、環境問題での前進を期待している」。埋め立てに反対する「泡瀬干潟を守る連絡会」のメンバーは11日、民主党県連を訪ね、党本部に事業中止を働きかけるよう求めた。


 沖縄4区で初当選した県連副代表の瑞慶覧長敏氏は「民主党は環境を大事にする。沖縄では環境のことが少し無視されながら開発が進んできたが、見直すいい機会」と言いつつも、「県連内でも微妙なずれがある。意見調整をしていきたい」と言葉を濁した。


 泡瀬干潟の埋め立ては、すでに1期工事が始まっている。だが、予定地は、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧1A類に分類されるトカゲハゼなど様々な希少種の宝庫。民主は08年7月に改定した「沖縄ビジョン」で「干潟の保全により沖縄の海を守ることは観光振興においても不可欠」と指摘し、「『埋め立て事業中止』を含めて『一期中断、二期中止』など見直す」と明記した。「次の内閣」環境相の岡崎トミ子参院議員も今年2月、環境省に一時中断を申し入れるなど反対の立場をとってきた。


 しかし、「泡瀬干潟を守る連絡会」のメンバーが8月、民主党本部に方針を確認する公開質問状を出したところ、政調会長室名で返ってきた回答は「(沖縄ビジョンは)マニフェストとは違って、次期政権期間中で実施する政策とは位置づけていない」「今まで以上に関係者からの意見聴取を丁寧に行わなければならない」とトーンダウンしていた。


 嘉手納基地などを抱える沖縄市には、事業は地域活性化の切り札になるとの期待感も強い。元社民党衆院議員の東門美津子市長も推進の立場。沖縄市を含む沖縄3区で初当選した民主の玉城デニー氏も1期工事については「推進すべきだ」と主張。県連内もまとまらない状況だ。


 当面の山場は、10月15日に予定される反対派住民が起こした訴訟の控訴審判決。一審の那覇地裁は昨年11月、事業には「経済的合理性がない」として、県と市に公金支出の差し止めを命じている。県と市が控訴し、国は事業を続行しているが、控訴審の判決次第では、事業継続の正当性が揺らぎかねない。


 内閣府の沖縄総合事務局は8月末に公告した関連工事の入札で「場合によっては取りやめることもある」とのただし書きをつけた。担当者は「政権交代という流れに、2回目の司法判断が加われば、事業中断の機運が一気に高まる可能性もある」と気をもむ。


 民主党県連幹事長の新垣安弘県議は「二審で反対派が勝訴したときに、『事業中断』という判断ができれば、政権交代に伴う変化を実感してもらえる。それができなければ、『自公政権と変わらない』との批判を受けかねない」と頭を痛めている。




キーワード◇泡瀬干潟の埋め立て
 泡瀬干潟の埋め立て事業 バブル期の87年に沖縄市が打ち出した。干潟の一部を含む187ヘクタールを埋め立て、リゾート地として整備する計画で、総事業費は800億円以上。02年に1期工事(96ヘクタール)が始まり、約60ヘクタールを囲む外周護岸が完成。本格的な土砂投入も始まっている。2期工事(91ヘクタール)については、市が07年、当初の需要予測には無理があったとして事実上断念した。

160名無しさん:2009/09/15(火) 21:53:26
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20090915/04.shtml
諫干開門、新政権に期待と不安 漁業者ら決起集会、知事は「反対」強調



馬奈木弁護団長らが排水門の開門実現を訴えた「開門・有明海再生」総決起集会=長崎市、県勤労福祉会館
 政権交代が迫り、国営諫早湾干拓事業の開門調査の行方に関係者の注目が集まる中、諫干をめぐる訴訟の原告団の総決起集会と、金子知事の定例会見が14日あった。民主党内に開門賛成の意見があることから原告団の漁業者らは期待を寄せる一方、金子知事は本県選出の国会議員に事業推進への期待感を示し、開門調査反対をあらためて主張。新政権の方針が見えない中で、期待と不安が交錯した。

 開門調査をめぐっては佐賀県の古川康知事が今月、民主政権に期待を表明。民主党佐賀県連代表の原口一博衆院議員も国が準備を進める環境影響評価(アセスメント)を行わずに開門調査を実施する方向性を模索するなど、開門調査が早期に動きだす可能性も出てきた。

 こうした中、排水門の常時開門などを求めて国と裁判で争う漁業者ら原告団は14日、長崎市内で総決起集会を開き、約100人が参加した。弁護団は「政治状況も変わった。開門は夢物語ではない。現実に展望できる状況に差し掛かっている」と開門実現に期待。開門のために必要な後背地の湛水(たんすい)被害を防ぐ排水機場設置や代替農業用水確保に向け、民主党政権が組む予算に事業費を織り込むよう働き掛ける意向を示した。

 しかし民主党県連は開門反対の立場。馬奈木昭雄弁護団長は会見で「県内にいろいろな意見があり、説得しなければならないということは当然。反対している方々に合理的な理由がないということをはっきりさせればいい」と述べ、開門への合意形成に自信を見せた。

 一方、金子知事は同日の会見で政権交代の影響を問われ、「県選出の国会議員の先生は県内の事情を理解している。諫干を一緒に推進してきた立場であり、政権が代わろうと、主張してもらえると期待しているし、確信している」と強調。

 民主党のマニフェスト(政権公約)のベースとなった政策集に「開門が営農に影響を生じないよう万全の対策を講じる」と書かれている点については「(開門調査について)マニフェストでは触れていない。正式に党の決定事項ではないと思う」と述べ、あらためて反対の立場を訴えた。

161名無しさん:2009/09/17(木) 21:52:54
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2009091700918

川辺川、八ツ場ダムの建設中止=首相、国交相が明言
 鳩山由紀夫首相は17日夜、首相官邸で記者団に対し、川辺川ダム(熊本県相良村)と八ツ場ダム(群馬県長野原町)の建設を中止する考えを表明した。民主党は衆院選マニフェスト(政権公約)で両ダムの建設中止を掲げている。首相は「決めたことはきちっとやり抜くという姿勢を貫くことは非常に大事だ」と強調した。
 これに先立ち、前原誠司国土交通相は同日の記者会見で、川辺川ダムに関し「(利水、発電、治水という)当初の3つの大きな目的のうち(利水、発電の)2つがなくなった。事業を見直すのが当たり前」と述べた。同相は同日未明、八ツ場ダムについても建設中止を表明していた。
 川辺川ダム建設をめぐっては、熊本県の蒲島郁夫知事が昨年9月に反対の意向を表明。建設予定地の相良村や流域の人吉市など一部地元首長も白紙撤回を求めており、国や県、流域自治体が共同で「ダムによらない治水を検討する場」を設け、ダムに代わる治水策について協議を進めている。 
 川辺川ダムは、1966年に計画が浮上した国直轄のダム。当初は多目的ダムとして計画されていたが、利水事業と発電事業の撤退が決まっている。本体工事には着手していない。(2009/09/17-20:19)

162チバQ:2009/09/17(木) 22:07:25
>>99>>155
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20090917ddlk08010253000c.html
激震「自民王国」の崩壊:霞ケ浦導水事業 中止求める漁協/工事推進する県 /茨城
 ◇期待/懸念
 「中央の方針に知事が具体的にどう対応するのか、議会でただしていく」。16日、民主党県連幹事長の長谷川修平県議は、毎日新聞の取材に、衆院選で掲げた党のマニフェスト実現に向け、県政での発言力拡大への意欲を示した。

 県議の数は国会議員より少ない6人。地方自治体との調整役となる民主系市町村議の数も自民党に比べて圧倒的に少なく、政権与党の地元での足腰はぜい弱なままだ。政権交代で公共事業を巡る国の姿勢や従来の行政手続きが変わる中、県内はさまざまな「ねじれ」に直面することになる。

 その象徴として注目されているのが、国土交通省が進める霞ケ浦導水事業。霞ケ浦の水質浄化などを掲げた大型公共事業だが、今回の衆院選で当選した民主議員には、事業中止を掲げた例もあり、関係者は行方を見守っている。

 魚類に悪影響を及ぼすとして、導水事業の那珂川取水口(水戸市)の建設差し止めを求めて係争中の茨城・栃木の流域漁協は、来月にも、前原誠司・新国交相に工事中止を申し入れる方針だ。

 漁協は、選挙戦で事業の中止を掲げた1区の福島伸享、2区の石津政雄両氏を推薦した。国交相への申し入れには、両氏も同席して中止を働きかける予定だ。

 工事は08年度末までに事業費(総事業費約1900億円)ベースで7割以上が完了している。県にとっては、直轄事業負担金の大部分を負担している点で、民主党が政権公約に建設中止を明記した八ッ場ダムよりも「大きな課題」(橋本昌知事)との認識だ。

 こうした点から、中止に異議を唱える声もある。6区の大泉博子氏は、毎日新聞の取材に「開発より環境が大事だが、一度やめると後戻りできない。調査をしてから答えを出すべきだ」と述べ、慎重姿勢を示す。

 国への申し入れを提案した那珂川漁協(城里町)の君島恭一組合長は、「政権交代で事業を全部やめろという機運が高まっている。国民に負担をかけない政治をやってもらいたい」と期待する。

 事業を巡る方針の相違に、長谷川幹事長は「それぞれの意見があるから協議してやっていく」と話すにとどめる。意見を集約できるかどうかは不透明な状況だ。橋本知事は8日の会見で導水事業について、「実情を十分に理解してもらった上で、民主党としてどういう考え方を出されるのかを見守っていきたい」と注視している。【山崎理絵、八田浩輔】

163名無しさん:2009/09/17(木) 23:40:52
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2009091701014
八ツ場ダム「補償は新法で」=連休中にも現地視察−前原国交相
 前原誠司国土交通相は17日午後の記者会見で、建設中止を明言した八ツ場ダム(群馬県長野原町)に関して、「今までの計画を変更するという以上は、当該自治体あるいは住民に対する何らかの補償措置を、法的な枠組みの中で行っていかなければならない」と述べ、財政補償のための新法を制定する考えを示した。新法には地元住民の生活再建や、事業に関係する1都5県への負担金返還などの枠組みを盛り込むことも示唆した。
 また同相は、「(地元の)皆さん方のご苦労された経緯、そして思いというものを真摯(しんし)にお聞きする場をぜひつくっていただければありがたい」と述べ、19日からの連休中にも現地を訪れ、関係自治体の首長や知事から要望を聞く意向を明らかにした。(2009/09/17-20:38)

164 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/18(金) 12:55:13
発進力の高い2人が。

■橋下知事「ダム建設したくない」

 大阪府の橋下知事は府が計画しているダムについて基本的に「建設したくない」と、ダム計画の見直し
を含め検討していく考えを示しました。

 橋下知事は、17日夕方、建設事業評価委員会に出席し、府が計画している槇尾川ダムなどについて、
治水上造る必要性がなければ建設したくないとの考えを示しました。
 「原則、ダムはしたくありません。建設はやりたくありません。これが根本の基本的な考えです」(大阪府
・橋下徹知事)

 また民主党の前原国土交通大臣が八ッ場ダムなどの中止を明言していることについても高く評価しました。
 「大歓迎ですね。党をあげて全部徹底的に見直していく、民主党の今の姿勢にはワクワクする。全部
見直してほしい」(大阪府・橋下徹知事)

 橋下知事は今後も評価委員会の場でダム建設の妥当性を審議してもらい、計画を進めるかどうか判断
したいとしています。

(09/18 06:47)
http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE090917215400279001.shtml


岐阜・徳山ダム建設:導水路計画 撤退検討の名古屋市長、前原国交相と会談へ /愛知

 国交相に、木曽川導水路事業に批判的な前原誠司氏が就いたことを受け、事業撤退を検討している
名古屋市の河村たかし市長は、24日に前原氏と会談する方向で調整していることを明らかにした。

 前原氏は2月の衆院予算委員会で、水の需要予測が過大だと指摘し「ダムを作ったらその次は木曽川
導水路があるからと言って、永遠に公共事業をやり続けるような仕組みを作っている。いったん止めて、
本当に必要なのかどうなのか(検討すべきだ)」と主張している。

 衆院選後に「導水路事業をどうするかは新しい国交相が決めること」と繰り返し発言している河村氏は
「(前原氏は)私の考えをわかっている」と述べ、同じ考えを持つ大臣の就任に余裕すらのぞかせている。
また「愛知、岐阜、三重の3県や周辺自治体の話も聞き、理解ももらわないといけない」と語り、会談後に
周辺自治体への説明を続ける考えを示した。

 一方、神田真秋知事は木曽川導水路に関し「この地域で協議し、必要というので推進してきた事業で、
新政権になってもその姿勢は変わらない。地域の声を受け止めてほしい」と新政権への要望を語った。
【月足寛樹、丸山進】
http://mainichi.jp/area/aichi/news/20090917ddlk23010175000c.html

165とはずがたり:2009/09/18(金) 15:21:41

「川辺川ダム中止」 前原国交相が明言
2009年09月17日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20090917006.shtml

就任会見で川辺川ダム建設中止を明言する前原誠司国土交通相=東京・霞が関の国土交通省

 前原誠司国土交通相は17日の就任会見で、国交省が相良村に建設を計画している川辺川ダム事業について「中止する」と明言した。ダムに代わる球磨川流域の治水策や、水没予定地の五木村の再建策を探る考えも表明。所管大臣が初めて事業中止に踏み込み、計画発表から43年目の同ダム事業は大きな転換点を迎えた。

 前原氏が所属する民主党は衆院選のマニフェスト(政権公約)で、川辺川ダムと八ツ場[やんば]ダム(群馬県)の中止を打ち出していた。今後、中止手続きを進めるが、省内にはダム必要論が根強い。事業推進の姿勢を堅持する官僚たちの抵抗を抑えられるか、省内論議の行方が注目される。

 前原氏は中止の理由として、当初の建設目的の農業用水供給(川辺川利水事業)や発電事業の離脱を挙げ、「ダム事業の見直しは当たり前」と強調。蒲島郁夫知事が昨年9月に同ダム建設反対を表明したことも理由とした。

 中止後の焦点となる代替治水策では、国、県、流域市町村で、ダムによらない治水策の検討が進められていることに注目。「この論議を尊重し、どういったダムの代替案があるかを考える」とした。

 ダム中止に伴い、生活再建事業の中断も予想される五木村への対応については、「地域の方々に労苦をかけた。補償法案、スキーム(枠組み)をまとめた上で議論を進めたい」と述べた。民主党は地元振興の特別措置法案策定に着手しており、五木村再建の軸にするとみられる。

 前原氏は河川行政の見直しにも言及。川辺川、八ツ場両ダムの中止はその入り口と位置付け、「できるだけダムに頼らない河川行政を考えていきたい」とした。
(清田秀孝)

166名無しさん:2009/09/18(金) 21:18:18
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009091801000946.html

「政治主導」に自治体から反発も 国交相のダム見直し
 前原誠司国土交通相が18日打ち出した八ツ場ダム(群馬県)を含む計143ダム事業の見直し。妥当性を判断するのは前原氏に国交省の副大臣、政務官を加えた「政務三役」が中心。この「政治主導」による評価で中止事業を決めるとしており、地方自治体からは反発の声も出ている。

 国交省や自治体はこれまで、「事業採択から5年以上経過しても未着工」などの基準で事業を選び、有識者らで構成する第三者の「事業評価監視委員会」に諮って再評価、整備を継続するかどうか判断してきた。1996年以降、計114事業を中止している。

 一方、前原氏が表明した事業見直しは、前原氏に加え、耐震強度偽装問題などで国交省を厳しく追及してきた民主党の馬淵澄夫、社民党の辻元清美の両国交副大臣らが担当。中止を政治主導で断行する可能性もあり、国交省の多くの職員は「あれこれ言わず従うしかないのか」とあきらめ顔だ。

 見直しに対し自治体からは反発の声も出ている。主に治水目的で建設中か計画段階のダムが5カ所ある島根県の溝口善兵衛知事は「県内のいずれのダムも洪水被害の発生を契機に事業化され、住民の生命、財産を守るために必要」とのコメントを出した。

 東京都の石原慎太郎知事は18日の定例記者会見で、八ツ場ダム事業中止について「関係5県の知事と一緒に現場を見て、意見を統合していきたい」と述べ、事業費を負担してきた流域6都県で足並みをそろえ対応する考えを表明。

2009/09/18 20:46 【共同通信】

167ももだぬき:2009/09/19(土) 06:04:15
民主党の脱ダム行政に期待します。この中に、デタラメな建設がかなり含まれていると思います。田中康夫氏が長野県知事時代に掲げた、脱ダム宣言をようやく国政で実現しようとしています。それを邪魔しているのはけしからんこと。

168チバQ:2009/09/19(土) 14:32:53
>>93>>114
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000000909190004
路木ダム 入札中止 県に要請
2009年09月19日

  天草市河浦町に県が建設中の路木ダムについて、ダム建設に反対する「天草の海を考える会」の植村振作代表らが18日、県庁を訪れ、10月1〜7日に予定される本体工事入札の中止を求めた。ダム事業見直しを掲げる民主党政権の発足で「来年度予算で事業費の補助を得られるか不透明だ」と主張している。


  民主党の鎌田聡県議も同席し「(前原誠司国土交通相が表明した)川辺川ダムと八ツ場ダムの中止は今後の河川行政、公共事業の見直しの入り口。建設中のものも精査され、これまで以上に説明責任が求められる」と指摘した。


  持田浩・県河川課課長補佐は「政権交代で情勢は変わったが、国には必要性を訴える」と応じた。入札は8月21日に公告。来年度予算で県は国交省に約8億5千万円の事業費を要望し、補助金見込み額は約3億5千万円という。


  鎌田県議は24日の県議会代表質問で路木ダム問題に触れる予定。「補助金が不透明な段階で入札するのは問題だ」と話した。


  県営ダムをめぐっては、兵庫県が10日、来年度予算の動向を見きわめるためとして、建設中の与布土ダム(同県朝来市)の入札中止を発表している。

169チバQ:2009/09/19(土) 14:42:59
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20090919-OYT8T00070.htm
揺れる南摩ダム建設
移転住民、困惑の声 民主3議員「中止すべき」


南摩ダムの建設予定地(鹿沼市上南摩町で)  前原国土交通相が民主党の政権公約通りに八ッ場(やんば)ダム(群馬県)の中止を明言し、その他のダム計画についても見直しを表明したことで、県内のダム事業の行方も注目されている。鹿沼市の南摩ダムを中心とした思川開発事業で移転を余儀なくされた住民や関係者からは、困惑の声が上がっている。(阿部優樹)

 「故郷を捨てて渋々移転したのに、仮に中止と言われても、今さらという思いしかない」。南摩ダム建設予定地から代替地に移り住んだ70代の女性はそういってため息をついた。

 思川開発事業に伴い移転対象となった全80世帯は、昨年末までに移転が完了している。そうした住民の思いは複雑だ。80代の男性は「(ダム建設の是非は)過去の話。政権が代わったからといって、話を蒸し返さないでほしい」と厳しい表情で言った。

 「南摩ダム」は1都4県(東京、栃木、埼玉、千葉、茨城)の利水と治水を目的に、鹿沼市南西部の上南摩町で独立行政法人・水資源機構思川開発建設所が建設を進めている。貯水量は5100万立方メートル。2015年度の完成を目指し、今年度中にダム本体の工事に着手する予定だ。

 南摩ダムと、北側の黒川、大芦川とを結ぶ全長9キロの地下導水路建設を合わせた思川開発事業の総事業費は1850億円。同建設所によると、1都4県と鹿沼、小山両市が47%を負担。これまでに730億円が投じられている。

 前原国交相は全国で建設や計画が進んでいる143のダムなどについて「順次見直していく」と表明。思川開発も対象になる公算が大きいとみられるが、同建設所は今のところ「具体的な方針が出るまで、粛々と事業を進めるだけ」としている。

 衆院選前に市民団体が実施したアンケートで、県内小選挙区で当選した民主党の3人は「中止すべき」と回答した。このうち福田昭夫氏(2区)は知事時代に規模を縮小して事業継続を決めた経緯があり、事業関係者からは「いつ対応が変わったのか」と困惑の声も聞かれる。

 前原国交相は、事業見直しの際には、事業全体の進捗(しんちょく)状況と地元の意見を踏まえる意向を示しており、今後の動向が注目される。

 思川開発は八ッ場ダム同様、利根川水系の利水が建設目的の一つのため、福田知事は「八ッ場ダムが中止になった場合、思川開発の必要性が高まるのでは」との見方を示す。また、地元の鹿沼市の佐藤信市長は「今の時代、公共工事の必要性を検証するのは重要なこと」としつつも、「思川開発はある程度事業が進んでいる。下流域の水需要を見極める必要もある」と話している。

(2009年9月19日 読売新聞)

170チバQ:2009/09/20(日) 08:56:49
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090920ddm041040038000c.html
ニッポン密着・政権交代:諫干開門、深まる溝 「調査容認」民主にも賛否
 ◇入植者「反対」/漁師「早く」
 目の前に広大な畑が広がる。「もともと海だったからミネラル分が豊富なんですよ」。長崎県・諫早湾の奥部。荒木一幸さん(32)は、国営諫早湾干拓事業(諫干)で造成された農地に熊本県から入植した。「土地は広くて、水はけもいい」。6区画計36ヘクタールの畑でカボチャやキャベツ、ジャガイモ、ハクサイを育てる。営農開始から1年半。将来設計ができたところで、政権が代わった。

 「農業はやりやすくなるのか」。16日、新政権誕生を伝えるテレビを見た。焦点は、干拓地と有明海を隔てる潮受け堤防にある水門の開門調査。「開門で営農に影響が生じないよう万全の対策を講じる」。民主党は衆院選マニフェストの原案となった「政策集」でこう調査に触れた。

 だが、民主党長崎県連は「開門調査」に反対する。地元長崎2区で初当選した福田衣里子氏(28)は「即時開門」には反対の立場。一方、隣の佐賀県には即時開門を主張する衆院議員もいて、党内でも賛否はまだら模様だ。

 97年、海は分断された。巨大な鋼板が水しぶきをあげて次々と落下する様子は「ギロチン」と、環境破壊の象徴のように呼ばれた。あれから12年。堤防ができ、ムツゴロウなど多様な生物をはぐくんだ干潟は消えた。だが、一度水門が開けば、内側の調整池に海水が流れ込む。「そうなったら、農業用水として使えん。仕事できんですよ」。将来を考えると不安になる。

 実家は、熊本県天草地方で農業法人「アラキファーム」を営む。荒木さんは地元の商業高校を卒業後、父に反発してホテルマンや長距離トラックの運転手をしていた。「おれにやらせて」。30歳になる前に家へ帰り、諫早干拓に「支店」を出す計画を任せてもらった。

 41個人・法人の営農者の中で、県外からの入植は荒木さんだけ。「単身赴任」だったが、昨年11月、干拓地内に自宅を新築して妻と2人の子供を呼び寄せた。将来を懸けて、大規模化のため8000万円近い設備投資もした。環境保全型農業を進め、「諫早干拓産」をブランドとして売り出すのが夢だ。

     □

 「水門閉鎖で有明海全体が壊れた。ひと月ひと月を越すのもやっとで、国民年金も納めきらん」。潮受け堤防の外側に位置する諫早市小長井地区。地元の漁協理事、松永秀則さん(56)は漏らした。開門を求める訴訟の原告団長を務める。

 16歳から海に潜り、特産の二枚貝タイラギ漁で生計を立てていた。最盛期は3時間もあれば、漁船に褐色の山ができた。タイラギだけで年間2000万円の水揚げがあった年もある。

 魚の産卵場所として知られた諫早湾はかつて「有明海の子宮」と呼ばれた。だが、干拓事業が進むにつれて漁場は傷つき、16年前からタイラギの休漁が続く。アサリ養殖と定置網漁で稼げるのはせいぜい年間300万円。生活のためにやむなく干拓事業の作業員として働いたこともある。後を継がせるつもりだった長男(31)も数年前に海を離れ、福祉施設で働く。

 「漁にさほど影響は出ない」。休漁前、農水省の説明をうのみにして2000万円の漁業補償を受け取った。宝の海が失われたのは、自分たちが事業に同意したからではないのか。「罪の意識」すら感じている。

 「海を戻してくれ」。衆院選投票日。自民党員の松永さんは、思いを込めて民主党に1票を託した。国の補助事業に頼っているために声をあげられない仲間たちも、同じ思いだという。

 17日、佐賀県の古川康知事は「民主党方針は開門が前提と理解している」と述べ、赤松広隆農相に開門調査の早期実現を求める考えを示した。調査を巡る動きは熱を帯び始めた。

 新天地を求めて入植した営農者、海とともに生きてきた漁師−−。それぞれの暮らしを分断する潮受け堤防は、静かに海にそびえ立っている。【立上修】

==============

 ■ことば

 ◇国営諫早湾干拓事業
 農地造成と防災を目的に、諫早湾を潮受け堤防で閉め切り、湾奥に二つの干拓地(計約700ヘクタール)と淡水の調整池を造成した。事業は86年に始まり、07年完成。総事業費は2533億円。08年4月から干拓地で入植者による営農が始まった。有明海沿岸4県の漁業者ら約2500人が国に堤防撤去や常時開門を求めた訴訟が福岡高裁で係争中。1審の佐賀地裁は、漁業被害と堤防閉め切りの因果関係を一部認定し、国に5年間の開門調査を命じた。

171名無しさん:2009/09/20(日) 10:53:57
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/123156

諫干開門調査 「検討の価値」 山田農水副大臣
2009年9月20日 06:10 カテゴリー:政治 九州 > 長崎
 農林水産副大臣に就任した民主党の山田正彦衆院議員(長崎3区)は19日、国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)の潮受け堤防開門について「副大臣の立場としては慎重に考える問題だが、個人的には営農・防災に支障がなければ有明海再生のため検討の価値があると思っている」と述べた。

 開門に関し山田副大臣が踏み込んだ発言をしたのは初めて。同日開いた党県連常任幹事会後、「あくまで県連の立場を尊重し検討していく」と軌道修正したが、開門反対の党県連方針と異なっており波紋を呼びそうだ。

 同県大村市の事務所で西日本新聞の取材に答えた。山田副大臣は開門方法にも言及し「調整しながら開ける管理型になるだろう」と説明。開門調査のための国の環境影響評価期間短縮については「これから検討する課題。開門問題はじっくり時間をかける」と語った。その上で「県連の国会議員で来月までに勉強会を開き議論したい」との考えも示した。

 これに対し、同県連の渡辺敏勝幹事長は「山田さんは県連の意向を尊重してくれるものと思っている」と困惑気味だった。

=2009/09/20付 西日本新聞朝刊=

172 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/21(月) 01:01:34
http://yamba-net.org/
八ッ場あしたの会

http://yamba-net.org/modules/problem/index.php?content_id=22
八ッ場ダムについて流されている情報の誤りについて
(2009年9月17日)

I.八ッ場ダムを中止した方が高くつくという話の誤り
1.八ッ場ダムを中止した方がはるかに安上がり
(1) 事業費の再増額は必至
 八ッ場ダム建設事業の事業費は4600億円(水源地域対策特別措置法事業と水源地域対策基金事業
も含めると、約5900億円)とされているが、ダム事業を継続すれば、ダム完成までに事業費の大幅増額
は必至である。増額要因としては、東京電力への多額の減電補償(吾妻川の大半を取水している5つの
発電所への発電減少分の補償)が残されていること、貯水池予定地の周辺で地すべりの危険性がある
場所が22箇所もあるため、大滝ダムや滝沢ダムの例に見るように、新たな地すべり対策費が膨れ上がる
可能性がきわめて高いこと、関連事業の工事進捗率がまだ非常に低く、完成までにかなりの追加予算が
必要となる可能性が高いことなどがある。

東電への巨額の減電補償
 八ッ場ダムに水を貯めるためには、吾妻川にある東京電力(株)の水力発電所への送水量を大幅に
減らす必要がある。
 → 巨額の減電補償(数百億円)が必要(減電量の試算結果 年間22,400万kWH)
八ッ場ダム予定地より下流にある吾妻川の発電量の合計最大出力 97,400kWH
八ッ場ダムの県営発電所の計画  発電力:最大11,400kW/年間発電量:4,099万kWH

(2) 継続した場合と中止した場合の今後の事業費の比較
 八ッ場ダム事業を継続した場合は上述の要因によって1000億円程度の事業費増額が必要となると
予想される。仮に1000億円とすれば、八ッ場ダム建設事業の今後の公金支出額は残事業費1390
億円+1000億円=2390億円となる。
 一方、中止した場合の必要事業費は国交省が示す生活関連の残事業費770億円程度である。
 したがって、中止した方が差引き1620億円も公金支出を減らすことができる。

2.利水負担金の返還について
(1)利水負担金についての正しい話
 国交省は、ダムを中止すれば、利水予定者が今までに負担した約1460億円を返還しなければならない
とし、都県知事もそれに呼応して返還を要求すると主張しているが、二つの点でこの話は間違っている。

 第一はこの約1460億円の中には水道事業および工業用水道事業への国庫補助金(厚生労働省と
経済産業省からの補助金)が含まれており、それを除くと、6割の約890億円である。利水負担金の問題
は国庫補助金も含めた数字が罷り通って話が一層大きくなっている。

 第二に、特定多目的ダム法および施行令ではダム事業者が自らダムを中止した場合は想定されて
おらず、利水予定者への全額返還は明記されていないことであるから、利水負担金をどのように取り扱う
かは今後の検討課題である。不要なダム建設を推進してきた責任は利水予定者側にもあり、さらに、
今回の総選挙で多数の有権者が八ッ場ダムの中止を求めたのに、あえて返還を求めることは民意に
反することでもある。

(2)利水負担金を仮に返還した場合は?
 ダムを中止して利水負担金を仮に利水予定者に返還した場合、今後の国費支出額は次のようになる。
 国交省は今後の国費支出額を利水負担金返還額約1460億円+生活関連の残事業費約770億円
=約2230億円としているが、1460億円には上述の国庫補助金が含まれているから、国交省の数字
は誤りである。
 正しくは、利水負担金返還額約890億円+生活関連の残事業費約770億円=約1660億円が今後
の国費支出額である。
 利水負担金を返還しても、事業を継続した場合の公金支出額約2390億円より約730億円小さい金額
になる。

(3)利水者負担金の返還は公会計内の話
 しかし、利水者負担金の返還は公会計内での国と地方の負担割合のことであって、公金支出額の総額、
すなわち、国民の負担額が変わるわけではないから、本質的な問題ではない。
 1で述べたとおり、ダムを中止した方が、公金支出額がはるかに小さくなるのであって、広い視点から
見て無駄な公費の支出をなくすため、ダムの中止が必要である。

173 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/21(月) 01:01:51
II.八ッ場ダムはすでに7割もできているという話の誤りについて
1.工事の進捗は大幅に遅れている
 7割というのは、八ッ場ダム建設事業の事業費4600億円のうち、7割が平成20年度までに使われた
ということであって、工事の進捗率とは全く別物である。本体工事は未着手である。関連事業のうち、
規模が大きいものは付替国道、付替県道、付替鉄道、代替地造成であるが、平成20年度末の完成部分
の割合はそれぞれ6%、2%、75%、10%であり、まだまだ多くの工事が残されている。付替鉄道は
75%まで行っているとはいえ、新・川原湯温泉駅付近は用地未買収のところがあって、工事の大半は
これからであるから、完成までの道のりは遠い。

2.完成が平成27年度末よりも大幅に遅れることは必至
 八ッ場ダムの完成予定は平成27年度末で、今年度後半から本体工事着手となっているが、実際の
完成は大幅に遅れる可能性が高い。八ッ場ダムの場合、ダムサイト予定地を国道と鉄道が通過している
ので、付替国道、付替鉄道を完成させ、現国道と現鉄道を廃止しないと、本格的なダム本体工事を
はじめることができない。この付替国道、付替鉄道の工事が用地買収や地質の問題で大幅に遅れている
ので、事業が継続されても、ダムの完成は平成27年度末より大分先になることは確実である。


III.八ッ場ダムの暫定水利権がダム中止に伴って失われるという話の誤り
1.八ッ場ダムの暫定水利権は長年の取水実績があり、支障を来たしたことがない。
 八ッ場ダムの暫定水利権とは、八ッ場ダムの先取りの水利権として暫定的に許可された水利権のこと
で、そのほとんどを占めるのが埼玉県や群馬県などの農業用水転用水利権の冬期の取水である。農業
用水を転用した水利権であるから、冬期は権利がないとされ、八ッ場ダム事業への参加で冬期の水利権
を得ることが求められている。しかし、これらの農業用水転用水利権は夏期も冬期も長年の取水実績が
ある。古いものは37年間も取水し続けている。その間、冬期の取水に支障を来たしことがない。

2.利根川の冬期は取水量が激減するので、水利用の面で余裕がある。
 利根川の冬期は夏期よりも流量が少ないが(冬期の晴天日の流量は夏期の6割程度)、農業用水の
取水量が激減するので(冬期の都市・農業用水の全取水量は夏期の3割程度、左下の図)、水利用の
面でも十分な余裕がある。それを反映して、利根川では冬期の渇水はきわめてまれである。過去において
冬期に取水制限が行われたのは平成8年と9年の冬だけである。その取水制限率は10%であって、
ほとんど自主節水にとどまっており、生活への影響は皆無であった。平成8、9年当時と比べて現在は
首都圏の保有水源が増えていることと、取水量が減少してきていることもあり(右下の図)、八ッ場ダム
などなくても、埼玉県水道等の農業用水転用水利権が冬期の取水を続けることに何の問題もない。

3.ダム中止後も継続される暫定水利権
 今まで数多くのダムが中止されてきている。その中には、中止されたダムの完成を前提とした暫定
水利権がそのダムの利水予定者に許可されていたケースがあるが、ダム中止後にその暫定水利権が
消失することはなく、そのままの使用が認められている。具体的な例としては、徳島県の細川内ダムや
新潟県の清津川ダムがある。両ダムとも国土交通省のダムである。八ッ場ダムの暫定水利権がダム
中止後、使用できなくなることは決してない。

4.埼玉県民の過重負担
 埼玉県水道を例にとれば、農業用水転用水利権の確保のため、すでに多額の費用を負担している。
利根中央事業の場合は1m3/秒あたりの負担額が125億円にもなっている。八ッ場ダムの非かんがい期
(冬期)の水利権に対する同県の負担額は約74億円であるから、夏期と冬期それぞれ水利権を得るという
ことで、約200億円の負担になっている。
 一方、八ッ場ダムで通年の水利権を得る茨城県水道の1m3/秒あたりの負担額は131億円であるから
埼玉県民はその1.5倍以上の負担をさせられつつある。

5.水利権の許可権をダム建設推進の手段に使う国交省
 上述のとおり、八ッ場ダムの暫定水利権は、八ッ場ダムがなくても取水し続けることが可能なのである
から、安定水利権として認めればよいのだが、利根川の水利権許可権者は国交省で、八ッ場ダム建設の
事業者も同じ国交省である。国交省は水利権許可権をダム事業推進の手段に使っていると言ってよい。
実態に合わない非合理的な水利権許可行政を根本から改める必要がある。

174 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/21(月) 01:02:06
IV.大渇水到来のために八ッ場ダムが必要だという話の誤り
大渇水到来の話は八ッ場ダムには直結せず
 石原慎太郎東京都知事は「異常気象が深刻化しており、日本だって、いつ干ばつにさらされるか分から
ない」から八ッ場ダムを必要だと語っているが、これは八ッ場ダムについての知識を持たないことによる
発言である。

 八ッ場ダムはそれほど大きなダムではなく、夏期は洪水調節のため、水位を下げるので、利水容量は
2500万m3しかない。一方、利根川水系にはすでに11基のダムがあって、それらの夏期利水容量は
合計では4億3329万m3あるから、八ッ場ダムができても、約5%増えるだけである。

 渇水が起きることがあるのはほとんど夏期であるから、夏期の利水容量が重要であるが、八ッ場ダム
はその容量が小さいダムなのである。

 大渇水が来るという話自体が現実性のない話であるが、そのことはさておき、八ッ場ダムが完成しても、
利根川水系ダムの状況が現状とそれほど変わるわけではないから、都知事の発言は完全にピント外れ
である。

175 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/21(月) 01:02:24
V.八ッ場ダムは利根川の治水対策として重要という話の誤り
1.八ッ場ダムの治水効果はわずかで、治水対策として意味を持たない。
(1)カスリーン台風再来時の八ッ場ダムの治水効果はゼロ
 利根川の治水計画のベースになっているのは1947年のカスリーン台風洪水であるが、同台風の再来
に対して八ッ場ダムの治水効果がゼロであることが国土交通省の計算によって明らかになっている。
2008年6月6日の政府答弁書は、カスリーン台風再来時の八斗島地点(群馬県伊勢崎市にある利根川
の治水基準点)において、八ッ場ダムの治水効果がまったくないことを明らかにした。これは八ッ場ダム
予定地上流域の雨の降り方が利根川本川流域と異なっていたからであるが、他の大きな洪水でもよく
見られる現象である。

(2)過去50年間で最大の洪水における八ッ場ダムの治水効果はわずかなもの
 最近50年間で最大の洪水は平成10年9月洪水で、八斗島地点のピーク流量は9,220m3/秒であった。
昭和56年から八ッ場ダム予定地に近い岩島地点で流量観測が行われているので、実際の観測値から
八ッ場ダムの治水効果を知ることができる。

 同洪水について八ッ場ダムの効果が最も大きくなる条件で求めた結果が図1である。八斗島地点に
おける八ッ場ダムの水位低減効果は最大13cmで(実際には8cm程度)、そのときの水位は堤防の天端
から4m以上も下にあった。八ッ場ダムがあったとしても、この洪水においては何の意味もなかった。

 また、図2は堤防の天端と同洪水の痕跡水位(最高水位の痕跡)を八斗島地点から栗橋地点(埼玉県)
までの区間について示したものである。どの地点とも痕跡水位は堤防天端から約4m下にあるので、八
ッ場ダムによるわずかな水位の低下が意味のないものであることは明らかである。

 このように利根川はほとんどのところで大きな洪水を流下できる河道断面積がすでに確保されている
から、八ッ場ダムのわずかな治水効果は意味を持たない。

2.ダム建設のために後回しにされる河川改修
(1)破堤の危険性をはらむ利根川の堤防
 堤防は何度も改修を重ねてきたため、十分な強度が確保されているとは限らない。洪水時に河川の
水位が高い状態が維持されると、水の浸透で堤体がゆるんで堤防が崩れたり(すべり破壊)、あるいは
堤防にみず道が形成されて堤防が崩壊したりする(パイピング破壊)危険性がある。

 国土交通省が利根川の堤防の安全度を調査した結果を情報公開請求で入手して、整理した結果の一例
を図3に示す。利根川中上流部の右岸は、すべり破壊・パイピング破壊の安全度が1を大きく下回って破堤
の危険性がある堤防が随所にあることがわかる。利根川の他の区間も同じような状況である。

(2)河川改修の事業費が急減
 このように、利根川は破堤の危険性がある堤防が各所にあるから、堤防の強化対策を早急に実施しな
ければならない。ところが、利根川水系の河川予算の推移を見ると、図4のとおり、八ッ場ダム等のダム建設費
が増加する一方で、堤防の強化を含む河川改修の事業費は年々急速に減少してきている。堤防の強化対策
を後回しにして、治水効果が希薄な八ッ場ダム等のダム建設に河川予算の大半が注ぎこまれている。

 このように、治水に関しては、八ッ場ダムは必要性が希薄なだけでなく、利根川の真の治水対策を
遅らせる重大な要因になっている。

176 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/21(月) 01:02:43
VI.ダム予定地の生活再建と地域の再生について
1.地元の町とダム予定地からの反発
 八ッ場ダムの中止に対して、地元の町とダム予定地から次のように強い反発が出されている。

 「地元はダム事業に多大な犠牲を払って協力してきた。ダムの完成は地元との約束である。中止となれば、
地元住民は途方に暮れ、観光再建計画でも再度ゼロからの再考を余儀なくされ、ダメージは計り知れない。」

 ダム予定地では、多くの人々が代替地への移転、補償金など、ダムを前提として生活設計を立てざるを
えない状況が長く続いてきたため、ダムの中止はその生活設計を白紙に戻し、地元の人たちを苦境に追い
込みかねず、この反発は当然のことである。3で述べるように八ッ場ダムの中止に当たっては、水没予定地
の人たちの生活を立て直し、地域を再生させるため、政治の真摯な取り組みが求められる。

2.ダム事業を進めても地元の活気は取り戻せない
 ただ、留意すべきは、このままダム事業を進めても、人口の激減で活性が大きく失われてきているダム
予定地が再び活気を取り戻すことはきわめて困難だということである。

(1)八ッ場ダム湖は観光資源にならない。
 国と県は、八ッ場ダム湖を観光資源としてダム予定地周辺を一大リゾート地にする地域振興構想を示して
いるが、八ッ場ダム湖は観光資源になるような代物ではない。夏期は洪水調節のため、満水位から28m
も水位が下がり、渇水時にはさらに10mも下がるダム湖である(末尾のグラフ参照)。しかも、上流の
観光地や牧場等から多量の栄養物が流入してくるダム湖であるから、浮遊性藻類の増殖による水質悪化
が避けられない。貯水池の底の方に汚れた水がたまっているダム湖が観光資源になるはずがない。

(2)美しい吾妻渓谷の喪失
 吾妻渓谷は八ッ場ダムができると、その上流部は破壊されるか、ダム湖の底に沈んでしまうが、残される
中下流部の渓谷も今の美しさを失ってしまう。岩肌の美しさは時折洪水が起こることによってその表面が
洗われ、現在の景観が維持されているから、ダムが洪水を貯留するようになると、下久保ダム(群馬県
藤岡市)直下の三波(さんば)石峡(せききょう)のように岩肌をコケが覆い、草木が生い茂って様相が大きく
変わってしまう。

(3)ダム湖による地すべり発生の危険性
 八ッ場ダム予定地の周辺は地質が脆弱なところが多いので、ダムができてダム湖から水が浸透し、
湖水位が大きく上下すると、地すべりが起きることが予想される。川原湯の代替地の一つである上湯原
地区(川原湯温泉新駅予定地周辺)は面積では最大の地すべり危険地区である。ダムができれば、ダム
湖予定地周辺の住民は地すべり発生の危険性をいつも心配しなければならない日々を送る可能性が高い。

 以上のことを考え合わせると、このままダム事業を進めても、ダム予定地が観光地として活気を取り戻し、
人々が経済的にも精神的にも安定した生活を送ることはむずかしいと考えざるをえない。

3.ダム中止後こそ、真の地域再生を
(1)ダム中止後の生活再建支援法案の制定
 ダム中止後は、今まで国土交通省や県が示してきた絵空事ではなく、吾妻渓谷などの自然を観光資源
として活かして着実に地域を再生する道筋を考えなければならない。

 生活再建と地域振興、それらを進めるためには、そのことを制度的に可能にする法律の制定が必要である。

 民主党は今年5月20日に「ダム事業の廃止等に伴う特定地域の振興に関する特別措置法案(仮称)
骨子案」を発表し、パブリックコメントの募集を行った。その骨子案では、国、都道府県、市町村、住民で
地域振興協議会を組織した上で、そこでの協議を経て、都道府県が地域振興計画を作成し、その計画に
基づく事業が国の交付金で実施されることになっている。今後の法案化の段階で具体的な内容が加えられ
ていくであろうが、何よりも大事なことは地元住民の意向に基づいて生活再建・地域振興の計画が策定
されなければならないということである。そのためには、地元住民の合意形成が必須条件であることが
法律に明記される必要がある。

(2)生活再建、地域再生のためのきめ細かな取り組みを!
 このような法律に基づき、老朽化した家屋・建物の新改築、生活再建のための物心両面の支援措置、
衰退した地域の基幹産業を再生させる支援プログラムの推進、移転した人たちを呼び戻すための既買収地
の譲渡など、地域を再生させるための様々な取り組みがされていかなければならない。それは、不要な
ダム計画の推進で地元を半世紀以上も苦しめてきた国と群馬県、さらに、ダム計画を後押ししてきた下流
都県の責任の下に行われるべきものである。

177名無しさん:2009/09/21(月) 10:18:58
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20090920ddlk11010151000c.html

群馬・八ッ場ダム建設:中止問題 県議会民主・無所属の会、県連代表に要請書 /埼玉
 ◇「詳細な見解の説明を」
 県議会の民主系会派「民主・無所属の会」(18人)の矢部節代表は19日、衆院選の党マニフェストに八ッ場ダム(群馬県)の建設中止が盛り込まれたことについて、「詳細な見解の説明を求める」とする要請書を枝野幸男県連代表に提出した。この日あった県連の会合の後で、手渡した。

 枝野代表は「県連には当事者能力がない。党本部に相談してなるべく早く適切な人物につなぎたい」と回答した。報道陣には、「党としてマニフェストを掲げて総選挙に勝利したのだから、(県議を含む)民主党所属の政治家全員が実行する責務を持つ」と話した。

 八ッ場ダムをめぐっては、県議会の建設推進議連に9人が加盟するなど、会派内で意見が二分している。「地元に意見を聞かずにマニフェストに入れられた」(推進派県議)との不満もあり、説明を求めることになった。【岸本悠】

178名無しさん:2009/09/21(月) 10:24:59
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aichi/news/20090920-OYT8T00069.htm

東海3県民主県連 「導水路」合同で議論
河村市長らに方針示す
 民主党政権の発足を受けて、同党県連と名古屋市の河村たかし市長、同党市議団幹部が19日、同市内で意見交換会を開き、徳山ダムの木曽川水系連絡導水路事業について、河村市長は改めて不要との見解を伝え、県連側は岐阜、三重県連とも合同で議論を進めていく方針を示した。

 意見交換会では、伴野豊県連代表が「市民生活第一の市政を実行して頂くため県連も全力でバックアップする」とあいさつ。河村市長は「庶民革命を国でもやって頂き、名古屋を応援してほしい」などと話した。同事業について、河村市長は「私の考えとすればいりません。事業が本当に渇水対策になるのか考えてほしい」などと伝えた。

 これに対し、県連側は岐阜、三重県連と前日に話し合い、水需要など科学的データを参考に、各県側と協議した結果を集約することを決めた、と市側に伝えた。

 河村市長は報道陣に対し「無駄な公共事業をなくすのは民主党の金看板。勇気ある決断を望む」と述べた。

 また記者会見で、古本伸一郎・県連政調会長は「それぞれの県の言い分をきちんと聞いてから判断しないといけない。各議会の思いや関係住民の気持ちも大切にすることが必要」などと話した。

(2009年9月20日 読売新聞)

179名無しさん:2009/09/21(月) 11:06:52
http://www.asahi.com/politics/update/0919/SEB200909190012.html

開門すべきか否か…民主の試金石 諫早干拓、地元は二分2009年9月21日10時15分
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開門を訴える横断幕を広げてアピールする原告漁民ら。新政権で開門実現に期待を寄せている=14日、長崎市の長崎地裁前
 国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)の潮受け堤防排水門を開門すべきか否か、政権に就いた民主党が有明海を挟んで割れている。佐賀県連は、堤防閉め切りが漁業不振の原因と疑い、開門を訴える漁民らと足並みをそろえる。だが、長崎県連は、開門が農業や防災に悪影響を及ぼすと恐れる干拓地周辺住民側に立つ。対立をどう乗り越えるか。鳩山新政権の力量が試される。

 「新政権には、開門の工事費を新年度予算に盛り込むよう働きかける」

 開門を求める訴訟の原告らが14日夜に長崎市で開いた集会で、馬奈木昭雄弁護団長がこう訴えると、原告漁民の平方宣清さん(56)=佐賀県太良町=も「国政の流れが変わった今が有明海を再生する最後のチャンス。民主党に賭けたい」と続いた。

 原告らが新政権に期待するのは、97年の堤防閉め切り以来、菅直人副総理らが「無駄な公共事業からムツゴロウを救え」などと事業を批判し続けてきたからだ。

 しかし、諫早湾干拓事業を巡る民主党のマニフェストは実際には揺れ動いている。

 菅氏が党の代表だった03年衆院選では「事業見直し」の方針を掲げていた。だが、97年当時、菅氏らの行動を「パフォーマンス」と批判していた小沢一郎幹事長が代表に就いた07年の参院選ではマニフェストから姿を消し、「正式ではない」(鳩山首相)政策集にしか載らなくなった。

 しかし、それでも、開門を求める訴訟の一審原告に加わった県連代表の原口一博総務相(佐賀1区)らは09年の衆院選で「開門調査は党の方針」と訴え、議席を得た。

 一方、4小選挙区で民主党が全勝した長崎県連は09年度の活動方針に「開門調査については、排水門の開放は行わないことを是としています」とうたっている。県連の高木義明代表(長崎1区)は「既に多額の経費を使って完工した。これを開ければ税金の無駄遣い。新たな混乱も出る」と強硬だ。

 赤松広隆農水相は17日の就任記者会見で「正直ベースで言うと、民主党の中でも地元と中央では若干認識が違う。当然地域性もあるので、仕方ない」と率直に述べたうえで「もう少しちょっと考えさせて下さい」と言葉を濁した。(市川雄輝)

180とはずがたり:2009/09/21(月) 11:20:01
>>172-177
情報提供あざーっすヽ(´ー`)/
私自民党をこよなく憎んでますけど官僚機構は有能優秀と思ってますので八ツ場(一括変換出ねぇ)ダムは必要なんじゃないかと危惧してましたけど中止は結構妥当な判断なのかも知れませんね。
一寸安心しました。

徳山ダムだの長良川河口堰だの諫早湾干拓とか自民党土建w連合が日本国家に打撃を与え続けた事業が今更中止・解体出来ないのは非常に無念。

181 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/21(月) 12:00:08
>>180
前原の発言は、既にここらへんから情報を得ている感じもありますね。生活補償の話とか。
最後の観光資源について、何でも官僚資料だと年間750万人が観光に訪れて、一人あたり1万円、
15兆円の経済効果がある、とか試算されているらしい。
ちなみに日本で最も有名なダムの一つ、黒部ダムが、立山黒部アルペンルートとして年間100万人。
我がふるさとの佐久間ダムは、年間数万人・・・

おまけで2chから転載。

818 名前:無党派さん[sage] 投稿日:2009/09/21(月) 11:28:00 ID:cFlRF7Ra
>>768
夏期の水供給、利根川水系は既に4億3329万m3の利水容量があるが、
八ッ場は2500万m3しかないらしいな。
(43329+2500)/43329=105.77%
5.77%利水できるようになると、大渇水とやらは防げるのか?

ちなみに人口増加地域、埼玉(の官僚資料)を見ても、水利用量の増加傾向は見られない。
http://www.pref.saitama.lg.jp/A02/BH00/HP/mizujukyuu/mizujukyuu.html
水道 http://www.pref.saitama.lg.jp/A02/BH00/HP/mizujukyuu/image/3-1-2.gif
工業 http://www.pref.saitama.lg.jp/A02/BH00/HP/mizujukyuu/image/3-2-2.gif
農業 http://www.pref.saitama.lg.jp/A02/BH00/HP/mizujukyuu/image/3-3-2.gif

182 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/21(月) 12:08:49
>>176
>  民主党は今年5月20日に「ダム事業の廃止等に伴う特定地域の振興に関する特別措置法案(仮称)
> 骨子案」を発表し、パブリックコメントの募集を行った。その骨子案では、国、都道府県、市町村、住民で
> 地域振興協議会を組織した上で、そこでの協議を経て、都道府県が地域振興計画を作成し、その計画に
> 基づく事業が国の交付金で実施されることになっている。

について。
長浜と枝野が中心だったのか。「地元の声」とやらは、これに募集しなかったのだな。

2009/05/20
民主党『次の内閣』国土交通部門 公共事業検討小委員会 パブリックコメント募集のご案内
〜よりよい「公共事業中止後の地域再生・生活再建法」案をつくるために、あなたのご意見をお寄せ下さい〜

 このたび、民主党『次の内閣』国土交通部門では、公共事業中止後の地域再生・生活再建を地域が主体
となって行うため「地域再生・生活再建法案骨子」をとりまとめました。

 ダムなどの大規模公共事業計画は、地域の生活を一変させ、時には地域住民の絆を断ち切るなど、当該
地域に大きな影響を及ぼします。そして、その計画がもともと無駄なものであったり、年月と共に意味がなく
なったものであったりしても、中止後の地域再生・生活再建の法的枠組みがないため、地域からは中止の
声が出しにくい現状があると考えます。

 巨大公共事業計画によって翻弄されてきた地域・住民生活を再建させるため、地域が主体となって民主的
手続で再生計画を策定し、国が財政的にそれを支援する法的枠組みを検討しています。これにより、本来は
無駄な公共事業が中止されるとともに、地域の再生・住民の生活再建を地域主導で行うことができると
考えています。

 よりよい法案とするために、この案の内容に関するご意見や御提言をいただく「パブリックコメント手続き」を
実施することにしました。下記の要領で約1か月にわたりご意見を募集し、お寄せいただいたご意見をふまえて、
さらに議論を重ねて民主党案として国会に提出します。皆様の積極的な御提言を心よりお待ち申し上げます。

2009年5月20日
民主党『次の内閣』ネクスト国土交通大臣 長浜 博行
民主党公共事業検討小委員会座長 枝野 幸男

募集要項

●募集内容●
民主党の「公共事業中止後の地域再生・生活再建法案骨子」に対する提案や意見。たとえば、法案に盛り
込むべき内容や、変更すべき部分について政府の公共事業の具体的な問題点についても受け付けます。


公共事業中止後の地域再生・生活再建法案骨子について、ご意見をお伺いします。

(問) 法案骨子では、対象となる公共事業を国・独立行政法人のダムに限定していますが、この点に
ついてどのように考えますか。
(1) これでよい
(2) ダム以外の公共事業も対象とすべき(考えられる公共事業を具体的に:   )
(3) 地方自治体の公共事業も対象とすべき
(4) その他

(問) 法案骨子では、県が設置する協議会が地域再生の計画を策定することとしていますが、この点に
ついてどのように考えますか。
(1) これでよい  (2) 国が設置すべき  (3) 市町村が設置すべき
(4) 住民が主体的に設置すべき  (5) その他

(問) 法案骨子では、計画の公告縦覧等広く意見を求める手続を定めていませんが、この点について
どのように考えますか。
(1) 公告縦覧手続は必要       (2) 公聴会を開催すべき
(3) 住民集会を開催すべき      (4) その他

(問) 法案骨子では、地域再生計画に必要な費用を国が支出することになっていますが、この点について
どのように考えますか。
(1) これでよい
(2) 事業に参加した自治体等(利水者等)も負担すべき
(3) 地元自治体も負担すべき
(4) その他

(問)法案では、住民の生活再建支援については、地域振興計画を定める際に議論することとしていますが、
この点についてどう考えますか。
(1) これでよい
(2) 住民の生活再建は地域振興とは別に考えるべき
(3) その他

(問)法案では、公共事業中止の際に事業が行われていた附帯事業等については、特段の配慮(地域振興
計画策定まで凍結するのではなく、必要な事業は継続する)を行うこととしていますが、この点について
どのように考えますか。
(1) これでよい
http://www.dpj.or.jp/news/?num=15982


ダム事業の廃止等に伴う特定地域の振興に関する特別措置法案(仮称)骨子案について
http://www.dpj.or.jp/news/files/090520public_comment.pdf

183 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/21(月) 12:10:00
>>182
最後が尻切れトンボになってしまった。

(問)法案では、公共事業中止の際に事業が行われていた附帯事業等については、特段の配慮(地域振興
計画策定まで凍結するのではなく、必要な事業は継続する)を行うこととしていますが、この点について
どのように考えますか。
(1) これでよい
(2) 地域振興計画が定められるまで附帯事業も凍結すべき
(3) 附帯事業は全て継続すべき
(4) その他

184 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/21(月) 13:27:00
野党の時に無為に時間を過ごしてきたわけじゃないんだ、と言いたいのですな。
> 我々民主党が野党の時にそういった補償措置の法律案を作っている。
> 我々は野党の時に、何度も何度も八ツ場ダムについては視察して、地元の方々、あるいは当該自治体
> の方々とお話して、マニフェスト(政権公約)にした。しっかりと話を伺ったうえで、党の考え方を決めた。

八ツ場ダム
地元対話「真摯に聞く」
2009年09月19日

 八ツ場について、前原誠司国土交通相は17日の就任会見で、建設中止への理解を求めるとともに、
地元との対話の必要性や「脱ダム」への思いを語った。一問一答は以下の通り。

 ――八ツ場ダムは、どういう手順で中止を進めるのか。

 1952(昭和27)年に計画が始まって以来、57年の長きにわたって、住民、関係者の方々には我々の
想像を絶するご労苦をおかけしてきた。
 八ツ場に限らず、こういったダムの建設予定地は、ほぼ例外なく当初は誰もが反対した。地域から離れ
たり、隣人との人間関係が悪くなったり、様々な苦労を越えて、建設容認へと傾いていったという歴史的な
経緯がある。
 本体工事の中止はご理解いただきたいが、一方で我々が考えなくてはいけないことは、皆さん方が
いかにご苦労されてきたのかという思いをしっかりもったうえで、お話を伺い、ご要望を伺い、それに沿った
形で、解決策を模索していくことが大事だ。

 いままでの計画を変更する以上は当該自治体、住民に対する何らかの補償措置を、法的な枠組み、
財政的な裏付けを含めて行っていかなければならない。我々民主党が野党の時にそういった補償措置の
法律案を作っている。
 八ツ場についてはできれば連休中に、地元が受け入れ態勢を整えてもらえるなら、私自らお伺いして、
皆さん方の思いを真摯(しん・し)にお聞きする場をつくっていただければありがたい。知事や首長さんとも
懇談したい。

 ――流域の都県は「中止するなら事業費の返還を求める」と言っているが。

 いままで推進すると言っていた事業をやめた時、どんな補償措置をとるかという法整備の中に、検討項目
の一つとして考えたい。どんな中身にするかは今後詳しく検討したいが、丁寧な対応が必要だ。

 ――自治体や住民からは話も聞かずに中止するのかとの反発もある。

 我々は野党の時に、何度も何度も八ツ場ダムについては視察して、地元の方々、あるいは当該自治体
の方々とお話して、マニフェスト(政権公約)にした。しっかりと話を伺ったうえで、党の考え方を決めた。
 マニフェストを掲げて総選挙を戦い、政権を預かった我々としては、当該地域の方のご労苦を認識した
うえで、マニフェスト通りやるという立場。やみくもに無条件で中止するのではなく、地元の皆さん方にお話
を伺い、ご苦労されている現状もつぶさにみて、どのような補償措置が必要かも我々は検討していく。

 ――建設中止した場合と、中止しない場合を比べて、後者の方がコストが安くても、中止の考えは変わらない?

 変わらない。いま全国で140以上のダム、あるいは放水路が建設中、あるいは建設計画にある。我々は
この事業仕分けをこれからやっていかなくてはならない。
 つまりは八ツ場ダム、川辺川ダム(熊本県)は、我々が全国のダム計画見直しの入り口として考えており、
八ツ場ダム一つの得か損かで考える問題ではない。今後の河川行政、そしてまた公共事業のあり方を
見直していくうえでの入り口であり、そういった認識を国民の皆さん方にはもっていただきたい。

 改正河川法には、住民との対話、環境への配慮といった理念が盛り込まれている。我々は、できるだけ
ダムに頼らない河川整備を考えたい。山をしっかりと手入れし、保水力を上げていくことも大事だし、そのこと
によって、河川の水質を上げていく、様々な資源を回復させていく。

 ダムはいったん造ると、砂がたまる。たまった砂の浚渫(しゅん・せつ)費用が今後発生する。ダムに砂が
たまることで、川から海岸線への砂の供給が減る。砂が減れば海岸の浸食が起き、護岸整備をやらなく
てはならなくなる。
 ダムを全否定しているわけではない。ダムの必要な河川整備もあると思う。しかし改正河川法の趣旨を
いかして、できるだけダムに頼らない河川整備をしていきたい。

185 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/21(月) 13:27:19
 ――川辺川ダムについて。中止時の代替策、地元の生活再建、中止の理由は。

 66年から計画が作られて、43年たった。当初の目的は農業利水、水力発電、治水という三つの多目的
ダムで計画が進められた。そのときの総工費見積もりが350億円。本体工事には全く着手していないが、
すでに2200億円以上のお金が使われている。
 43年たったいま、三つの目的はどうなっているか。農業利水については、農林水産省が地元住民から
訴えられて、福岡高裁で負けた。結果的には撤退をすることになった。Jパワー(電源開発)の水力発電も
撤退した。
 当初の三つの大きな目的のうちの二つがなくなった。そういう観点から、事業の見直しをするというのは
当たり前と思うし、現在の蒲島熊本県知事もそういった思いを共有し、県議会で1年ぐらい前に中止を発表
した。

 国土交通省と熊本県の間で、川辺川ダムに対する治水はどうあるべきかという懇談会で4回ほど議論が
行われたと聞いている。
 これを踏まえてどういった代替案があり得るのかや、八ツ場ダムと同様に43年間ご労苦をおかけしたこと
に対する補償をどうしていくのかということをまとめ、議論を進めていきたい。

http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000580909190001

186とはずがたり:2009/09/21(月) 15:06:29
こっちにも転載しておきますね。
河川改修費は激減と云う政策的事実があれば洪水時の失政の責任は計画的な河川改修を怠ってきた自公政権にありと云えますね。

360 名前:ももだぬき[mainichi.kitasenju@ezweb.ne.jp] 投稿日:2009/09/21(月) 13:23:26
鳩山政権はまず、都市部の建物や橋の耐震診断を早急にすべき。補修や建て替えが必要な所かなりあります。これだって公共事業なんだから。

361 名前: ◆ESPAyRnbN2[sage] 投稿日:2009/09/21(月) 13:35:11
>>360
八ッ場あしたの会のHPで資料を見つけたのですが、利根川水系ではダム建設費が増える一方で、
河川改修費は激減しているようですね。
安全を声高に叫びながら、本末転倒な行政が行われていたようです。
まあ、建物・道路は馬淵がやるでしょう。

http://yamba-net.org/modules/problem/index.php?content_id=22#chart04
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1194191152/175
> (2)河川改修の事業費が急減
> このように、利根川は破堤の危険性がある堤防が各所にあるから、堤防の強化対策を早急に実施しな
> ければならない。ところが、利根川水系の河川予算の推移を見ると、図4のとおり、八ッ場ダム等のダム建設費
> が増加する一方で、堤防の強化を含む河川改修の事業費は年々急速に減少してきている。堤防の強化対策
> を後回しにして、治水効果が希薄な八ッ場ダム等のダム建設に河川予算の大半が注ぎこまれている。

188 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/23(水) 01:35:59
いま八ッ場ダム議論にもとめられる冷静な判断
マスコミが煽る感情論ではなく科学的な論点整理を

成瀬裕史2009/09/22

■改めて「中止を明言」した鳩山内閣
 “ムダな公共事業”の象徴として民主党マニフェストに明記されていた「八ッ場ダム」。
 「鳩山総理」指名前から、「中止反対」住民協議会が発足したのを皮切りに、関係6都県の“自民系”
“民主系”議連双方が「早期完成」「建設中止・生活再建」の要請を決めるなど、関係者の動きが活発化
していたが、9月16日の鳩山内閣発足後、鳩山新首相、前原新国土交通相は、改めて「中止」を相次ぎ
「明言」した。

■“感情論”に訴えがちなマスコミの論調
 この鳩山内閣の「中止明言」を受け、地元・群馬県の大澤知事が「地元の意見を聞かずに中止とは言語
道断」と怒りをあらわにし、周辺5都県の知事も「中止の際には支出済負担金の返還を国に求める」ことで
一致するなど、「八ッ場ダム問題」を巡る論戦・報道も、一気に“ヒートアップ”して来た感がある。

 こうした中、テレビ・新聞等マスコミの論調の多くは、「継続と中止のどちらがムダか」や、「国の施策に
翻弄された地域住民の苦悩」などが中心となっており、ともすれば“感情論”に訴える余り、世論が「事の
本質」を見誤る懸念さえ感じられる。


■いま一度論点を整理し「八ッ場ダム問題」を“科学”する?
 「脱・官僚主導」「税金のムダづかい根絶」を掲げて「政権交代」を実現した鳩山政権にとって、その象徴
ともいえる「八ッ場ダムの中止」は、公約実現の“試金石”である。これを実行できない場合、「やっぱり
公共事業を止められなかった」と国民の“失望感”を誘って政権が“急降下”しかねず、「何としてでも」事業
中止を“断行”する構えである。

 しかし、一方で、水没する地域住民の移転も“決着”しており、“かさ上げ”道路の橋脚が「既成事実」と
して現に存在する中、公約とはいえ「中止の強行」が真に「国民のため」なのかは、正直、疑問が残る。

 鳩山首相はかつて衆院選に初出馬した際、「政治を科学する」をキャチフレーズとしていたようだが、
“感情論”に流されがちな「八ッ場ダム問題」に対して、国民・関係者も“冷静な判断”が行えるよう、今一度、
この問題に対する「論点整理」が必要なのではあるまいか。

 このため、(1)「民主党はどういう理由でダム中止を主張しているのか」、(2)「八ツ場ダムとはどういう
理由で作られるのか」、(3)「何が問題となっているのか」を整理した上で、(4)「それではどうしたらいい
のか」について、私なりに整理を試みてみたい。
(これ以降、少し長めの記述となりますので、結論をお急ぎの方は“見出し”を参照願います。)

189 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/23(水) 01:36:30
■検証1…民主党の主張する「ダム中止」の“理屈”は「暮らしのための政策」財源
 民主党マニフェスト (PDF)では、2頁目に「政治とは、政策や予算の優先順位を決めることです。私は、
コンクリートではなく、人間を大事にする政治にしたい」と鳩山代表の署名入りで主張を述べている。

 また、4頁目の「1.ムダづかいをなくすための政策」で、「国の総予算207兆円を徹底的に効率化。ムダ
づかい、不要不急な事業を根絶する」とし、公共事業の節約額1.3兆円の説明の中で、「川辺川ダム、
八ツ場ダムは中止。時代に合わない国の大型直轄事業は全面的に見直す」としている。

 これを素直に解釈すると、「暮らしのための政策の財源のために、不要不急な八ツ場ダム建設を中止
する」という脈略となる。
 このため、八ツ場ダム建設が「不要不急な事業」であるかどうかの“検証”が必要と考えられる。

■検証2…「八ツ場ダム」の目的(1)[治水] の有効性には「甚だ疑問」
 それでは、八ツ場ダムの「建設目的」はどういうものなのか。
 国土交通省関東地方整備局の八ッ場ダム工事事務所のHPにある『八ッ場ダムの役割について』を
見ると、『八ッ場ダムはどんなダム?』 には、「利根川水系の支川・吾妻川の中流域に位置し、貯水量は
約1億m3、東京ドームの約87個分に相当」とある。

 また、『役割その1…洪水から暮らしを守る』 では、「増水時に貯水し少しずつ流すことで洪水発生を
防ぐ」ため、「6,500万m3の調節容量を確保し毎秒2,400m3の流水を調節」し、「群馬県内の下流
沿岸はじめ利根川下流の茨城・埼玉・千葉・東京等首都圏の洪水被害が軽減」としている。

 HPをここまで見て私の素朴な疑問は、毎秒[2,400]m3だと[6,500万]m3の容量は「7時間半」で
一杯になってしまうが、果たして大雨による増水は「7時間半」で収まってくれるのであろうか? ということ
である。

 また、HPには「想定氾濫区域面積は1,850k㎡、区域内の資産額約50兆円、人口約450万人に
影響が及ぶ」とあるが、[6,500万m3]を[1,850k㎡]で割ると[3.5cm]となるが、洪水の水かさが3.5cm
下がったとして、どれだけの被害軽減につながるのであろうか?と思ってしまう。

 「巨大ダム」をもってしても、「自然の猛威」の前では「ささやかな抵抗」に過ぎないのではないか?
 示された数字の単なる割り算に過ぎないが、そんな“シロウト計算”でも、「洪水を防止する機能」について
は「甚だ疑問」と言わざるを得ない。

■検証3…「八ツ場ダム」の目的(2)[利水] の有効性にも「疑問符」
 次に、『役割その2…増え続ける水需要を支える』 では、「首都圏を抱える利根川水系では水需要が
逼迫、取水が不安定で2〜3年に1回渇水が発生」しているが、「八ッ場ダムが完成すると、水道用水と
しては茨城・群馬・埼玉・千葉・東京の147区市町村へ、工業用水としては群馬・千葉の14市町という
広範囲に供給が可能」とある。

 また、「新規開発水量は、通年毎秒9.580m3」とあるが、これを年換算する約[3億]m3で、年間一人
当たり水道使用量を[100]m3とすると[300万]人分となり、「相当な水量が開発される」と認められる。

 しかし、一方で、同HPの『深刻化する渇水問題』 では、「関東地方の主な渇水被害」の発生時期は
夏期の7月〜9月に多いが、一方で、「洪水期」(7月1日〜10月5日)は大雨に備えてダムを空けておく
必要があり、利水容量は非洪水期の9,000万m3に比べ洪水期は2,500万m3と“大きく減少”する
こととなる。
 どうも私には、ダムによる「治水と利水の両立」は“難しい”ように思われる。

190 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/23(水) 01:36:45
■検証4…計画から半世紀が経つ「八ツ場ダム」は、まさに「不要不急な事業」
 また、HPには『事業の経緯』 として、「八ッ場ダムは昭和27年、カスリーン台風(昭和22年)の大被害を
うけ、ダムを築いて洪水調節を行い被害軽減を図る治水事業として計画されました」とあるが、普通に考える
と、「計画から半世紀以上経っても実現せずにいる」事業は、少なくとも「急」を要する事業ではあるまい。
 また、前述の「治水・利水の有効性」からみても、「不要」とは言わないまでも、その「有効性」について
私は“疑問符”を付けざるを得ない。

 わが国の財政状況は深刻な状況が続き、国の借金も莫大となっている一方、国民の生活も賃金の
低下や失業の増加で厳しさを増している中、「暮らしのための政策」を犠牲にしてまで、「ダム建設」を
優先するべきではないという“判断”は、先の総選挙の結果からみても、「国民の大多数の判断」である
ことは間違いなかろう。

 しかし、だからこそ求められるのが、「国民の大多数の利益」のために「不利益を蒙る」地元住民・
自治体に対する「十分な配慮」である。

■検証5…「国の身勝手」に付き合わされ翻弄され続けた「地域住民」及び「地方自治体」
 ダム工事事務所HPの『事業の経緯』 を見ると、昭和20年代の「事業の構想開始」から昭和40年代
の「調査から建設に移行」し、昭和60年代の「移転による生活再建への合意」を経て、近年の「補償・
代替地分譲調印」と、地域住民は、ほぼ20年ずつかけながら「計画反対」から「基本合意」、そして「移転
調印」まで半世紀の年月をかけ、やっと“漕ぎ着いた”ところである。
 そんな矢先での「中止明言」である。「国の身勝手」に翻弄されるのは「もうこりごり」との思いであろう。

 一方、地元群馬をはじめとする1都5県はこれまで費やされた事業費3,210億円のうち1,985億円
を負担している。
 先の総選挙の直前、全国知事会は「国の直轄事業の地元負担」を問題視していたが、事業中止と
なった場合、当然のことながら「国に負担金の返還を求める」と全ての知事が表明している。

■検証6…「継続」に係る費用と「中止」に係る費用の単純比較は“危険”
 さらに一部マスコミでは「継続より中止に係る費用が上回る」と報道されている。
 民主党がマニフェストで主張した「ダム中止」の“理屈”は、「暮らしのための政策への財源のための
不要不急な事業の中止」であり、継続より中止の方が費用が上回るのであれば、「ダム中止」の“根拠”
を失うこととなる。

 前原国交相は報道番組で「中止の場合、自治体がこれまで拠出した負担金を治水費も含め返還を
検討する」との考えを明らかにしたようだが、その場合、1都5県がこれまで負担した総額1,985億円を
返還することになる。
 さらに今後執行を予定する事業費1,390億円のうち生活再建関連770億円についてはある程度必要
となる。これを単純に比較すると、継続:1,390億円に対し中止:1,985億円(プラス生活再建費)となり、
中止の方が費用が上回ることとなる。
 
 しかし、自治体に返還される1,985億円は、当然のことながら「地域主権」に基づき、自治体の判断に
基づいて使われることとなる。これを自治体が「暮らしのための政策への財源」に回さないと決め付ける
のは「失礼」ではあるまいか。

 また、事業を継続した場合の「完成後」の維持管理費は明らかになっていない。「反対派」住民などから
は「地すべりの危険性」も懸念されているという。現時点における継続に係る事業費1,390億円と中止
に係る返還額1,985億円の単純比較だけで結論の出せる問題では、当然あるまい。

191 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/23(水) 01:36:55
■結論…“新政権”が為すべきは、「地域住民に対する“遺憾の表明”」と「中止のための“新たなシステム”作り」
 以上を踏まえ、今後“新政権”が「何を為すべきか」について、私見を述べていきたい。
 先の総選挙で民意に基づく「政権交代」により「国」を代表する立場となった新政権の鳩山総理・前原
国交相が、まず真っ先にしなければならないことは、「民意」に基づく「ダム中止への方向転換」により多大な
影響を蒙る地域住民・自治体に対し、(身勝手な?)「国」を代表して「遺憾の意」を表明することではない
だろうか。その上で、今度は「ダム中止への基本合意」に向けた話合いのテーブルに載って貰えるよう、
誠意を持って対応していかねばなるまい。

 また、関係自治体に対しては、国の直轄事業に都道府県が負担することの是非とともに、「国の都合」
で事業を中止した場合の支払済みの負担金の「返還のあり方・手法」についても、併せて考えて「新たな
道」を作り出していかなければなるまい。
 これは「地域主権」をマニフェストに掲げたて誕生した“新政権”にとって、避けて通れない「国民との
約束」な筈である。

 さらには、事業中止による関連業界・従事者への「配慮」も必要である。
 国土交通省は、9月11日から予定していた入札を一時凍結したが、ダム工事で生計を立てている建設
業者およびその従事者にとって「ダム中止」は、文字どおり「死活問題」である。「国民の暮らしを守る」
ことをマニフェストに掲げて総選挙に勝利した“新政権”にとって、建設業従事者の「生活を守る」ことも、
同様に“最優先”されるべき事項であろう。

 「ダム中止」に基づく地域住民の「新たな生活再建計画」の検討とともに、公共事業に代わる「新たな
地域の振興策」についても、国・国土交通省として“腰を据えて”取り組み、建設業従事者の「新たな
仕事への転換」の検討も進めていく必要がある。

 以上に掲げた事項は、多分、これまで国・自治体が経験したことのない取り組みであろう。
 「事業継続」に比べクリアすべき問題点は格段に増すこととなるが、「国民主権への歴史的転換」への
“民意の選択”により誕生した“新政権”である。「国民との約束」を果たすため、この“茨の道”に怯むことなく
突き進んで行って欲しいと、「政権交代」に期待し“新政権”に一票を投じた者として、切に思うのである……。


【追記】
 この原稿を書き上げようとしていた9月21日の22時過ぎ、ネットのニュースで、「前原国交相は21日、
「建設事業を中止する方針は変わらない」とした上で、「中止に向けては最大の被害者ともいえる地元
住民や関係都県、利水者などとの合意形成が不可欠」との認識を示し、「じっくりと話し合う姿勢を堅持し、
生活再建事業も中断しない」とのコメントを発表した、と報道された。

 「政権公約の実現」と「地元の意向」とのはざ間で、国交相の動向が注目されていたが、“及第点”と
思われる対応に、まずは「ほっと胸をなでおろした」ところである。
 
 「国民の大多数の利益」のために「不利益を蒙る」地元住民・自治体に対する「十分な配慮」を行いながら、
「政権公約を実現」する難しさを、“新政権”政府はもとより、マスコミ、そして国民自身が認識し、ある程度
「長い目」を持って臨む必要があるのではないか?

 「脱官僚・国民主権への歴史的転換」は“一朝一夕”では終わらないのだから……。

http://www.news.janjan.jp/government/0909/0909220593/1.php


「八ツ場ダム」関連記事一覧 2009/09/21
http://www.news.janjan.jp/government/0909/0909210564/1.php

192 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/23(水) 01:45:04
社説:八ッ場ダム中止 時代錯誤正す「象徴」に

 民主党の政権公約通り前原誠司国土交通相は、群馬県の八ッ場(やんば)ダムの建設中止を表明した。
23日に建設予定地を訪ね、意見交換会を開く方針だ。計画から半世紀以上、住民を翻弄(ほんろう)し
苦しめてきたことを謝罪するとともに、中止の理由について意を尽くして説き、不安を取り除くのは政治の
責任である。そのうえで、時代にあわない大型公共事業への固執がどんな問題を招くかを広く知って
もらい、こうした時代錯誤を終わりにすることをはっきり示す「象徴」としてほしい。

 治水と利水を兼ねた八ッ場ダム計画は、1947年の台風による利根川決壊で浮上した。吾妻川沿いの
温泉街をはじめ340戸の水没が前提で、首都圏住民のための犠牲を強いられる地元に激しい反対運動
が続いた。苦渋の末、地元が同意に傾いたのは90年代に入ってからだ。時間がかかったため事業費は
当初の2倍以上の4600億円に膨らんだ。

 この間、首都圏の水需要は減少傾向にあり、洪水対策としてのダムの有効性に疑問が示された。しかし、
そもそもの目的が疑わしくなり、悪影響が指摘されながら完成した長良川河口堰(ぜき)、諫早湾干拓、
岐阜県の徳山ダムを追うように、ダム湖をまたぐ高架道路、移転住民のための用地造成などが進み、
ダム本体の着工を残すだけになった。まさに「いったん動き出したら止まらない」大型公共事業の典型で
ある。こうした中で、公共事業の全面的な見直しを政権公約に掲げた民主党が政権を握った。八ッ場は
最初の一歩である。

 これに対して利水・治水のため建設費を負担してきた1都5県の知事は「何が何でも推進していただき
たい」(大澤正明・群馬県知事)などと異論を唱えている。すでに約3200億円を投じており、計画通りなら
あと約1400億円で完成する。中止の場合は、自治体の負担金約2000億円の返還を迫られ、770億円
の生活再建関連事業も必要になるだろう。ダム完成後の維持費(年間10億円弱)を差し引いても数百億
円高くつく。単純に考えれば、このまま工事を進めた方が得である。

 だが、八ッ場だけの損得を論じても意味はない。全国で計画・建設中の約140のダムをはじめ、多くの
公共事業を洗い直し、そこに組み込まれた利権構造の解体に不可欠な社会的コストと考えるべきなのだ。
「ダム完成を前提にしてきた生活を脅かす」という住民の不安に最大限応えるべく多額の補償も必要に
なるが、それも時代錯誤のツケと言える。高くつけばつくほど、二度と過ちは犯さないものである。

http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20090923k0000m070101000c.html

193 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/23(水) 12:31:05
大野ひろみ・千葉県議(ネット千葉)のブログから

八ッ場ダム  大河原さんかく語る
2009/09/20

今朝の朝日新聞に、民主党参議院議員大河原雅子さんの八ッ場ダムに関する意見が大きく載せられた。
全く、胸のすくような正論である。

大河原さんとは「八ッ場つながり」のおつきあい。彼女がまだ東京生活者ネットワークの都議だったときから、
八ッ場ダム反対運動を東京と千葉で、一緒にやってきた。
八ッ場に続いて中止が浮上している栃木県の「思川開発(南摩ダム)」の視察に、数年前、宇都宮大名誉
教授の藤原信先生の案内で千葉県グループが行ったが、そのときも大河原さんは同行し、ダム開発の
不条理さを論じ合った。

長年の苦労が実り、ようやく八ッ場ダム中止が現実のものとなったが、一度進み始めた公共事業を止める
には、抵抗も大きい。その「抵抗」を和らげる意味でも、今回の大河原さんの意見は大変意義のあるもの
なので、以下全文をご紹介します。

---------------------------*-----------------------------*-----

【公共事業見直すモデルに】  大河原雅子  09年9月20日朝日新聞

八ッ場ダムというと決まって引き合いに出される、あの十字架のような道路橋脚の写真。

まるで建設予定地がそのまま廃墟になってしまうかのようなイメージを与えますが、ダム建設の中止と言う
のは、そういうことではありません。

利水の面でも治水でも、八ッ場ダムが不要不急であることは明らかです。それを完成させるとすれば、
わざわざお金をつぎ込んで不必要なものを造ることになる。7割までできていると国土交通省は説明して
いますが、これまでに予定事業費の7割のお金を使ったというだけのこと。(大野注:事業の進み具合は
全体でまだ2割弱) 
建設費は起債でまかないますから、利子も含めれば総事業費4600億円は2倍近くにも膨らみます。
幸いなことにダム本体の工事には至っていない。
止められるものは、いま止めなければならないのです。

しかし、これまでに進められてきた道路や鉄道などの関連工事は、地元の思いをくんで見直すか継続する
かを決めなければなりません。ダム建設を前提に50年もの間、地域のためにお金が使われてこなかった
のですから、必要なものはこれからきちんと造る。あの写真の橋にしても、街の再生に必要なら造る決断
をする。そういうふうに公共事業を国民の手に取り戻すためにも、八ッ場は全国のモデルになるのです。

私は93年に東京都議になり、利根川下流域の受益者の立場から、また東京の地下水を守る立場からも、
八ッ場ダムの建設中止を求め続けてきました。東京都は多摩地区で中型ダム一基分の地下水を毎日
水道用に使いながらも、正式な水源としては認めず、過大な水需要予測はそのままに水余りの現状に
目をつぶっています。

反対運動に疲れきり、やむなく建設受け入れという苦渋の決断をした地元の人たちを犠牲にしてまで、
私たちは水を必要としているのか。首相を戦後4人も出した群馬県にありながら、半世紀をかけても完成
に至らないこと自体、いったい誰のための公共事業だったのかという疑問を投げかけます。

これまでの政官業癒着の中では、ダム建設を止めようという発想は出て来ようもなかった。しかし政権が
変わり、中止が決まりました。生活を守るために、いったんは我慢してダムを受け入れた人たちも、本当は
公共事業の犠牲者であることに我慢しきれてはいないでしょう。

今後は地元のみなさんに、ダム建設という前提なしの町づくりを、しっかり議論していただける環境をつくる
ことが大切です。そのために私たちは、生活再建支援のための特別措置法を準備しています。

最低限のことを国が保証した上で一人ひとりに頑張れと言うのならともかく、最低限の保証もないまま
頑張れと言われたのが八ッ場の人たちが置かれた状況でした。公共のために犠牲になれというより、
犠牲を出さない公共事業を目指すべきです。

八ッ場ダムの中止決定は、地元だけの問題ではありません。ここまでに費やされた事業費は捨て金に
なるかも知れないけれど、私たちも授業料を支払うべきです。これが教訓になって、ほかの地域のずさんな
公共事業も止まるでしょう。八ッ場の経験はお金の問題以上に、国土と市民の心を荒廃させない大きな
役割を担っていると思います。

http://kenken55chiba.blog54.fc2.com/blog-date-20090920.html
http://kenken55chiba.blog54.fc2.com/blog-category-11.html

194チバQ:2009/09/23(水) 19:57:55
>>150
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20090923-OYS1T00247.htm
城原川ダム中止方針、民主議員説明に住民反発
 国が佐賀県神埼市で計画していた城原川ダム建設事業で、地元の佐賀2区から選出された大串博志衆院議員(民主)は22日、水没予定地の同市脊振町広滝を訪れ、推進派の住民約60人に対し、建設中止の方針を説明した。住民らは反発し、大串議員は話し合いを続ける意向を示した。

 民主党佐賀県連が5日に建設見直しを表明した後、同党国会議員が住民に対する説明会を開いたのは初めて。

 訪問は住民側の要請で実現した。国がダム建設を決める根拠の一つとした1953年の水害について、大串議員は「国が算出した城原川の最大流水量を疑問視する意見がある」としたうえで、「(首長や住民らの)合意形成ができていない」と述べた。

 さらに、国の予備調査開始から38年が経過していることを踏まえ、「みなさまの苦難にどう対応するかは、今後の大きな検討課題」と述べた。しかし、補償などについて結論を出す時期は明言しなかった。

 住民側からは「(見直しについて)年数をかけて検討してきたはずだから、(補償などの)結論は出ているはず」「こんな返答は納得がいかない」と反論が続いた。

(2009年9月23日 読売新聞)

195チバQ:2009/09/23(水) 19:59:14
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/123615
城原川ダム意見交換 「失われた40年返せ」 水没予定地住民 民主議員に不満
2009年9月23日 01:39
 「ダムを白紙に戻すのなら、失われた40年を返せ」‐。民主党の大型公共事業の見直し方針に揺れる城原川ダム水没予定地の神埼市脊振町で、22日開かれた地元住民と民主党国会議員の初の意見交換会では、約40年間、国に翻弄(ほんろう)されてきた住民たちの不満が噴出した。

 集会所には、水没予定地の住民約60人が詰め掛けた。大串博志衆院議員ら民主党県連の幹部3人が「ダムによらない治水を考えていきたい」と説明すると、住民からは次々と非難の声が上がった。

 「政権が変わって何日で、どうしてこの40年間がひっくり返せるのか」「命を守るために協力せないかんと思ってやってきたのに。金と命のどっちが大事なのか」

 賛成、反対で地域が分断された苦しい経験を重ねてきただけに、「やっと建設に前向きになったのに」と恨み節も。ある女性(66)は「中止ならはっきり言ってほしい。『いずれダムができるなら、無駄な金ば少しでも減らそう』と、私たちは(インフラ整備などの)要望も遠慮してきたのに」と憤慨した。

 ある男性は思いをしたためた紙を読み上げ、「一口に40年といっても、実に22人もの総理大臣が存在していた期間。私たちにも生活設計をする権利がある」と訴えた。

 最後に、城原川ダム対策委員会の真島修会長が「中止かどうか結論が出ないようでは前に進めない。再度、対話の場を設けてほしい」と要望。終了後、大串議員は「ダムによらない治水を具体化させる中で、前政権下で40年間苦しい人生を負われた皆さんへの対応を考えていく」と述べた。

=2009/09/23付 西日本新聞朝刊=

196名無しさん:2009/09/24(木) 00:18:22
818:09/21(月) 11:28 cFlRF7Ra [sage]
>>768
夏期の水供給、利根川水系は既に4億3329万m3の利水容量があるが、
八ッ場は2500万m3しかないらしいな。
(43329+2500)/43329=105.77%
5.77%利水できるようになると、大渇水とやらは防げるのか?
ちなみに人口増加地域、埼玉(の官僚資料)を見ても、水利用量の増加傾向は見られない。
http://www.pref.saitama.lg.jp/A02/BH00/HP/mizujukyuu/mizujukyuu.html
水道  http://www.pref.saitama.lg.jp/A02/BH00/HP/mizujukyuu/image/3-1-2.gif
工業  http://www.pref.saitama.lg.jp/A02/BH00/HP/mizujukyuu/image/3-2-2.gif
農業  http://www.pref.saitama.lg.jp/A02/BH00/HP/mizujukyuu/image/3-3-2.gif

197名無しさん:2009/09/24(木) 00:20:56
809:09/20(日) 12:04 M0nTejOr [sage]
前原は「客観性の高い資料が必要」って言ってるんだから、客観性の高い資料で水不足を説明すれば、
建設中止も撤回されるだろ。
客観性の高い資料
当初事業費 2100億円
修正事業費 4600億円(5年前に修正)
現在支出済 3200億円(修正事業費の70%、当初事業費の150%)
で、執行済み3200億を使って何を作ったのかというと。
※2009/6/9政府答弁書
付け替え国道の進捗 26%
付け替え県道の進捗 6%
付け替え鉄道の進捗 70%ほど
ダ ム 本 体     未 着 工

198チバQ:2009/09/24(木) 01:31:28
693 :無党派さん:2009/09/24(木) 01:30:14 ID:OjtoTarg
ぽっぽと前原がアップを始めたのは、既に10年前のこと。


前原誠司の「直球勝負」(41) 〜 ダム建設は、一旦すべてを凍結すべきだ〜

今から約8年前の平成11年、民主党は初めて「次の内閣」という仕組みを作った。
私は社会資本整備ネクスト大臣に任命されたが、初代「次の内閣」では最年少の「入閣」だった。社会
資本整備ネクスト大臣は、今の国土交通省、当時の建設省と運輸省を所管とする。
鳩山由紀夫代表(当時)の下で「公共事業を見直す委員会」を作った。鳩山さんが座長、私が事務局長
を務め、公共事業に詳しい大学教授や市民運動家などに加わってもらい、2年近く議論を積み重ねた。
その間、長良川河口堰、諫早干拓、川辺川ダム、中海干拓、吉野川第十堰など、問題視されていた
様々な公共事業の現場にも足を運んだ。そして、出された答申を元にして、4本の議員立法を国会に
提出した。「公共事業基本法案」「国の公共投資関係費の量的縮減を図る法律案」「公共事業一括
交付金に関する臨時法案」「緑のダム法案」である。要は、道路整備、河川整備、土地改良事業、
空港整備など、それぞれが中長期計画を持って既得権益化している公共事業費を一本化し、量的縮減
を毎年図るとともに、一定期間の後、情報公開を徹底した上で再評価の仕組みを作り、本当に必要な
公共事業のみ、行われるような仕組みを作ろうとしたのである。
http://www.maehara21.com/blog/straight.php?itemid=959


ダムスレで見つけたけど、こりゃ推進派に勝ち目無いな・・・
国家の礎として中長期的な視野で物事を進めてるし

199 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/24(木) 15:19:35
八ツ場ダム
国交相、八ツ場視察 長年の思い交錯
2009年09月24日

 政権交代後の大臣就任会見で「八ツ場(や・ん・ば)ダム中止」を表明した前原誠司国土交通相が23日、
ダムの地元・長野原町を訪れ、建設が進んでいるダムサイトや水没地区の代替地などを視察した。全国
的な関心を集めたこの日、地元では八ツ場を巡る様々な意見や思いが交錯した。

 午前11時半 前原国交相がダムサイトを視察。吾妻川での本体工事のため、川の流れをコの字に迂回
(う・かい)させる「仮排水トンネル」などを見て回った。

 午前11時45分 川原湯温泉街の旅館「川原湯館」跡地で、経営していた竹田博栄さん(79)がテレビ
の取材を受ける。「やっぱり中止は白紙撤回して……」と話す傍らで、名古屋市中区から八ツ場に来たと
いう運送業の男性(65)が「(群馬は戦後)首相を4人も出した自民党の本拠地みたいなところ。利権が
絡んだ政治的なダムは中止した方がいい」と記者に持論を話し続ける。

 正午過ぎ 川原湯地区で牛乳店を営む豊田武夫さん(58)は、住民説明会に飛び入り参加するかどうか
悩んでいた。「町から何も知らせがないから、場所も時間もわからない。ボイコットすると言っているのは
ダム推進派の人たちだけ。前原さんに地元が中止反対ばかりじゃないことを伝えたいんだが」

 午後0時25分 前原国交相がダムサイトに次いで水没予定の5地区の住民のための代替地の一つ
「打越代替地」を視察。代替地内にある小高い芝生の丘の上から、新築したての住宅や造成中の宅地
などを見学した。

 午後0時半 前原国交相と住民との意見交換会の会場、長野原町山村開発センター。2階の窓ガラス
には「生活再建 早期実現」「八ツ場ダム 早期完成」と建設中止を訴える張り紙が張られていた。「ダム
のせいで、町は移住する道を選んだ人らと、そうでない人らに分断された。都合が悪くなったら中止だ
なんて、ここまで工事を進めておいて納得できない」。張り紙づくりに携わった町の職員は複雑な思いを
記者に打ち明けた。

 午後1時15分 長野原町の80代男性が「会見に参加させろ」と山村センターに現れて、警備の警察官
と押し問答に。今回の視察で会場入りが許可されているのは、地元の住民代表者か報道関係者のみ。
「前原さんの考えを直接聞きたい」「何で住民なのに参加しちゃいけないんだよ」。20分ほど押し問答を
続けた男性は、あきらめて会場を後にした。
 男性は、計画が浮上した当時から建設反対運動に参加してきたという。「ダム中止には賛成だ。でも
整備中の国道や鉄道、住民の生活補償はちゃんとしてほしい。反対運動に参加した友達はほとんど
亡くなった。つらい思いだけが残ったんだ」とこぼした。

 午後4時40分 山村センターであった「地元自治体の首長との意見交換」「記者会見」が終了。前原
国交相はバスで会場を去る。去り際に報道陣に囲まれて「今回、収穫はあったか」と問われると、前原
国交相は「県知事の考えが聞けたのは収穫。地元の方と対話ができなかったのは、残念でした」

http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000580909240001

200名無しさん:2009/09/24(木) 19:56:25
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090924/plc0909241201007-n1.htm

国交相あてに秋田・成瀬ダム事業中止申し入れ 建設反対団体
2009.9.24 11:59
 国土交通省が秋田県東成瀬村に建設中の成瀬ダムをめぐり、反対派の市民団体「成瀬ダムをストップさせる会」が24日、同県湯沢市にある国交省の湯沢河川国道事務所で、事業中止を求める申し入れ文書を前原誠司国交相あてに提出した。

 申し入れは、群馬県の八ツ場ダムなどについて中止や見直しをするとしている民主党政権に、成瀬ダムの事業中止をアピールする狙いがある。

 同会メンバーらは4月、成瀬ダムは不要で地方財政法違反として、秋田県知事らに県負担金の支出差し止めなどを求める住民訴訟を秋田地裁に起こした。

 成瀬ダムは洪水被害の軽減などを目的とした国の直轄事業で、総事業費は約1530億円。2017年度に完成予定。

 神原修三・同会副代表(66)は「ダム事業への関心が高まる中で、成瀬ダムについても事業の必要性を問いたい」と話している。

201名無しさん:2009/09/24(木) 21:16:48
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090922/trd0909221801008-n1.htm

【日本の議論】八ツ場ダム建設中止は得なの? 損なの? 公共事業見直しで無駄遣いは解消するか (1/5ページ)
2009.9.22 18:00

このニュースのトピックス:日本の議論

八ツ場ダムの建設工事現場 民主党が、税金の無駄遣いとしてやり玉に挙げる公共事業。前原誠司国土交通相は、早速「八ツ場(やんば)ダム」(群馬県)と「川辺川ダム」(熊本県)の建設中止を表明した。民主党は公共事業の見直しで、1・3兆円を節約したい考えだが、すでに総事業費の約7割が投入された八ツ場ダムは、関係自治体への補償などから「造ったほうが安上がり」とも。地元では建設継続を求める動きが過熱しており、ダム事業に翻弄(ほんろう)され続けた人口6千人の田舎町が政権交代で揺れている。


公約遂行…地元は猛反発

 「マニフェストに書いてありますから中止します」

 前原国交相は今月17日未明、国交省に初登庁し、待ちかまえた報道陣にあっさり、八ツ場ダムの建設中止を明言した。8月末の衆院選で大勝した民主党は、マニフェストでうたった「5つの約束」の1番目に、税金の無駄遣いの根絶を掲げ、八ツ場ダムの中止を名指ししており、今後の公共事業に対する鳩山政権の姿勢を国民に示した形だ。

 八ツ場ダムは、治水や首都圏への水供給などを目的に、平成27年の完成を目指している多目的ダム。建設場所となる群馬県長野原町では、道路の付け替え工事や水没する同町内の5地区住民の移転作業などが着々と進められている「現在進行形」のダムだ。そのため、関連自治体や地元住民には動揺も広がっている。

 前原国交相の発言を受け、同県の大沢正明知事は17日、「言語道断で、極めて遺憾」とコメント。ダムの下流にあたる埼玉県の上田清司知事も「ダムは自民党とではなく、日本国政府と契約した。政府が契約破棄する場合は相当な理由がなければできない」と怒りが納まらない。

 地元住民もまた、発言への対応を加速させており、同町議会は「八ツ場ダム建設事業の継続を求める意見書」を可決した。建設中止の撤回を求めて発足した「八ツ場ダム推進吾妻(あがつま)住民協議会」は18日、2回目の会合を開いて今後の対応を協議。前原国交相も、地元の動きは気にかかるようで、「現地に行って色々な話を伺って、どういった補償措置をとるのかが必須の条件となる」とも述べ、地元住民らと話し合う考えだ。


見直しで景気後退も

 前原国交相は就任会見で、川辺川ダムについても中止を明言。「八ツ場ダムと川辺川ダムは今後の河川行政、公共事業のあり方を見直していく入り口」と、さらなる公共事業の見直しにまで触れた。

 公共事業の見直しは、国交省に限った話ではない。「アニメの殿堂」とも呼ばれ、今年度の補正予算に117億円が盛り込まれた文化庁の「国立メディア芸術総合センター」。鳩山由紀夫首相は、緊急性や経済性の低い事業に対し、一部予算の執行停止をする基本方針を固めた。民主党から「無駄遣いの象徴」との批判を浴びた同センターも対象になる可能性がある。

 同党がマニフェストで発表した試算によれば、これら大型直轄事業など公共事業費7・9兆円の全面的な見直しを進めることで、1・3兆円を浮かせることが可能という。今後4年間は消費税率を上げないとする一方で、年額31万2千円の「子ども手当」創設など主要政策を実施するために、平成22年度だけでも7・1兆円、25年度には16・8兆円の財源が必要で、予算の組み替えによって生み出したい考えだ。

 ただ、国の公共事業は自公政権だった近年でも削減傾向が続いてきた。景気が冷え込んでいる影響から、民間企業や個人からの工事の受注が伸び悩む建設業者は少なくない状況で、特に公共事業に頼るところの多い地方の業者にとっては、公共事業の削減がそのまま死活問題につながってくる。

 興味深いデータがある。

 民主党中心の政権となった場合、国内総生産(GDP)の実質成長率は、自公による連立政権が継続された場合と比べ、軒並み落ち込むとの試算が出ているのだ。野村証券金融経済研究所の予測では、民主党中心の政権になれば今年度後半のGDPは0・4%押し下げるとしており、主要因は公共事業の削減だという。

 同研究所の木内登英チーフエコノミストは「短期的には、景気に与える効果はマイナスになる。公共投資に依存していた地方ではより影響が大きい」といい、長期的な観点でも「削減分を経済効果の大きい景気浮揚策に回していければ、公共事業削減の効果があったとはいえますが…。子ども手当など子育て支援策が国民生活の向上にどうつながるかも、明確に示す必要がある」と指摘する。

202名無しさん:2009/09/24(木) 21:16:58
>>201

建設中止で840億円増加?

 税金の節約を目指すはずの公共事業の見直しが、八ツ場ダムの場合は、逆に税金を多く費やす事態になる可能性も指摘されている。

 八ツ場ダムは、総事業費4600億円。そのうちすでに3210億円が投入された。現時点で建設を中止すれば、残されたダム本体工事関連費620億円については削減できる。さらに、ダムの維持費も必要なくなるなどの効果が期待できるという。

 しかし、特定多目的ダム法では、建設を中止した場合に、水供給を目的に事業費を拠出してきた下流の1都5県に対し、費用を返還しなければならなくなる。その額は、実に1460億円。さらに、地元住民に対する今年度以降の生活再建関連費770億円も必要で、合わせれば2230億円にもなるのだ。

 東京都の石原慎太郎知事は、中止になった場合には都が負担した費用について「当然、返還請求しますよ」と強調。完成までに必要な残事業費1390億円を大きく上回る支出になる。また、すでに建設された橋脚や道路などの処遇によっては、さらなる負担がのしかかることもある。

 一方で、八ツ場ダムの建設に反対してきた市民団体などは、事業を継続した場合に、費用がさらに増額される可能性を指摘し、中止しても1都5県が拠出した事業費を全額返還する必要はないと主張。事業を継続した方が、730億円多くかかると見積もる団体もある。「八ツ場あしたの会」(前橋市)の渡辺洋子事務局長は「本体工事を停止させるのははじめの一歩。環境再生、住民の生活再建までしっかり進めてほしい」と話す。


長い反対闘争「中止今さら…」

 八ツ場ダムの地元、長野原町の住民の多くは今、建設中止に反対の声をあげている。ただ、同町の住民が、ダム計画の当初から建設賛成だったわけでは決してない。

 八ツ場ダムの建設計画が持ち上がったのは、半世紀以上も前の昭和27年。国指定名勝「吾妻渓谷」の一部や800年以上の歴史を誇る秘湯「川原湯温泉」がダムに沈むことなどから、反対の声が相次いだ。

 温泉街で旅館を経営していた竹田博栄さん(79)は、反対運動の一部始終を8ミリカメラに収めてきた。当時は30代だったが、中心メンバーとして参加。温泉街がある川原湯地区は、最後まで反対の立場を崩さず、昭和40年代には、「八ツ場ダム建設反対」など徹底抗戦を訴えるプラカードを持った地元住民らの集会が各地で起こった。

 問題が長期化すると、運動に疲れた住民の中から賛成派も出始めた。親族同士で賛成派と反対派に別れ、いがみ合い、罵声(ばせい)を浴びせ合う姿もあった。反対運動の継続が困難になり、昭和62年、現地調査を受け入れる苦渋の決断をした。

 竹田さんは4年前、50年以上続けた旅館を閉め、隣接の中之条町に移住した。水没する予定の旅館に膨大な改修費はかけられず、営業継続は困難だった。「ダムを造ることで問題の終結が見えたところなのに、今さら中止といわれても」。自身が撮影したビデオを見るたびに、昔のことを思いだし、民主党の態度に悲しさや怒りを覚えるという。

 同様な理由から、温泉街では昭和40年代以降、大規模な改修がなされていない旅館がほとんど。設備のとぼしさから客足が遠のく悪循環を生み、最盛期は18軒あった旅館も、営業を続けるのは7軒にまで減った。そのため、旅館は今の場所で営業を続けようにも、建て替えや改修に膨大な費用が必要となる。代替住宅地に移転したり町外に移住した住民も多く、地元は新たな問題を抱えることになる。


鳩山首相が“逃げた”?!

 八ツ場ダムの建設中止をマニフェストに掲げながら、民主党がとった「ある行動」が、地元住民の怒りをさらに大きくした。

 同町を含む衆院群馬5区では、自民党の現職、小渕優子氏に対する民主党の対立候補が注目されていた。小沢一郎幹事長が代表当時に国替えが噂された際には、同区を地盤とする自民党県議らから「小沢さんが来て、八ツ場ダムの是非にきっちり決着を付けるべきだ」との声も上がったほどだった。

 しかし、昨年8月、党幹事長だった鳩山代表は八ツ場ダムを視察し、「社民党が候補者を立てるのであれば協力したい」と表明。社民党候補を支援する形でお茶を濁した。公示期間中に群馬県内を訪れた鳩山首相は、八ツ場ダムが不要であることを訴えながらも、同区内には立ち寄らず。連立政権を見越した選挙協力とはいえ、地元住民に八ツ場ダムの是非を問うべき選挙の場から、“逃げた”とも受け取られかねない。

 「マニフェストで国民に約束した以上、中止しなければ政策の実行力が疑われる」とは、ある民主党の衆院議員。政権交代を実現させた民主党にとって、「実行力」と「住民重視」のはざまで、八ツ場ダム事業が政権担当能力の試金石になりそうだ。

203建設的与党らいおんはーと ◆S3/.7DxKSg:2009/09/24(木) 22:28:51
964 名前:無党派さん[] 投稿日:2009/09/24(木) 20:51:08 ID:Y+CFxsoE

自民よ
やっていいことと悪いことがあるんではないかい?
これはひどいだろw



>「八ッ場ダム報道でヤラセ発覚」(世田谷通信)

>民主党が公約に掲げた「八ッ場ダムの建設中止」に対して、
>ダム建設の推進を訴える中年男性や中年女性など地元住民の
>映像が各テレビ局のワイドショーや報道番組などで繰り返し
>流されているが、これらの地元住民が、実はダム建設推進に
>深く関わって来た長野原町の自民党系の町議会議員であった
>ことが分かった。…

>(2009年9月24日)

>http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2009/09/post-39f8.html


>989 名前:無党派さん[] 投稿日:2009/09/24(木) 20:55:11 ID:vsirf14h
>>>964
>星河 由紀子
>ttp://www.senkyo.janjan.jp/diet/profile/0061/00061615.html

>お墓に水あげてた人

あのババアが自民党だったとは  怒りが収まらねえ

204とはずがたり:2009/09/25(金) 01:22:02
俺も地元のヒステリックな発言にイラっとしたもんなー。
今のところ輿論は中止についているのかね?

【八ツ場ダム】群馬・長野原町に抗議電話が殺到「推進おかしい」
2009.9.24 20:35
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090924/plc0909242036016-n1.htm

八ツ場ダム建設地の視察を終え、住民代表が前原誠司国交相に要請文を提出した=23日午後、群馬県長野原町の山村開発センター(矢島康弘撮影)

 前原誠司国土交通相の八ツ場ダム(群馬県長野原町)建設中止方針に対し、高山欣也町長や地元住民が強く反対していることをめぐり、同町役場に「推進なんておかしい」など抗議の電話が殺到していることが24日、分かった。

 同町は電話の本数について明らかにしていないが、職員は「いつも鳴りっぱなしの状態」と疲れ切った表情だ。

 17日未明に前原国交相がダム中止を明言してから連日、「ダムは中止すべきだ」などの電話があるという。中には「このまま進めた方がいい」という意見もあるが、中止に反対する職員の発言を紹介した新聞報道に関し「一職員がどうこう言うのはおかしい」と1時間以上抗議する人も。

 ある職員は「新政権に住民が逆行しているように見えるのか。いろいろな意見があるのはわかるが、地元対国ではなく、下流が水を必要としているのに」と困惑していた。

205ももだぬき:2009/09/25(金) 10:04:45
前原大臣へ→今までのダム利権は解体しなさい。都会側でもダム反対の動きがあります。調布市がダム反対の動きをしています。ダムありきは大間違い。利根川などの堤防補強すればいいはず。

206 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/25(金) 10:43:08
>>204
世論は、
・ 中止の方が続行より金が掛かる(がけ崩れ対策や酸性水の中和処理などの関連事業費を
 無視したり、地方自治体の支出金の国からの補償をコストとして計算する、無茶な計算)
・ 事業が既に7割進んでいる(予算の7割を消化しただけ。ダム本体工事未着工)
・ 住民が可哀想(反対派住人>>199を無視する報道)

などから、中止より続行の声が、今のところ大きいようです。
前原は住民感情を考え、理詰めの反論を避けてますが、知事や野党議員の批判には容赦しない
でしょうから、そうした資料が出てきてから世論の流れは変わることでしょう。

大いに勘違いされてますが、今までは推進の理論=国交省、中止の理論=在野の知識人だった
わけですが、これからは国交省が中止の理論に沿った資料をまとめていくわけで、
推進派は国交省に頼らずに理論を組み立てない限り、必ず論破されてしまいます。

207 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/25(金) 10:53:02
前原は国交省の職員に資料を開示させることで、確実にこの手法を使ってくると思います。
菅流・さきがけ流ですね。
片山の国交相直轄顧問チーム入り、あると思います。
> 片山・前知事の手法は、徹底的に情報公開条例を活用することだった。ダム建設の試算など、素人には
> 分かるはずがない。しかし専門家は国民の中にも大勢いる。情報公開を行うことにより、行政の試算を
> 白日の下に晒そうという手法を採ったのだ。当初、県の試算はダムが140億円で、ダムと同等の治水
> 効果が期待される堤防強化などの護岸工事は147億円だった。試算をやり直した結果、ダムは230
> 億円かかる一方、堤防強化などは78億円で済むことが明らかになった。とにかく徹底した情報公開が
> 必要だ。行政の無謬性を突いて、税金の無駄遣いをやめさせるには、情報公開が大きな威力を発揮する。

>>198の全文
前原誠司の「直球勝負」(41) 〜 ダム建設は、一旦すべてを凍結すべきだ〜
〜 ダム建設は、一旦すべてを凍結すべきだ 〜

去る10月10日、衆議院予算委員会で質問に立った。70分という限られた時間ではあったが、税金の
無駄遣いをなくすための具体的な提案と、対北朝鮮外交について、主に福田総理に質問した。税金の
無駄遣いをなくすためのテーマは3点に絞った。一つは無駄な公共事業、二つ目は未だに解消されて
いない天下り公益法人に対する随意契約、そして多重行政によるコストの無駄だ。天下り公益法人に
対する随意契約は次回に譲るとして、この稿では無駄な公共事業を取り上げたい。

今から約8年前の平成11年、民主党は初めて「次の内閣」という仕組みを作った。イギリスの「影の内閣
(シャドーキャビネット)」を模した政策決定機関を作ることによって、2大政党の流れを作り、建設的な政策
論争が与野党で行われることを目指したのだ。私は社会資本整備ネクスト大臣に任命されたが、初代
「次の内閣」では最年少の「入閣」だった。社会資本整備ネクスト大臣は、今の国土交通省、当時の建設省
と運輸省を所管とする。

私の大学時代の指導教官である恩師・高坂正堯(こうさかまさたか)先生は、私への遺言として主に3点
のことを仰った。一つは、日米関係は色々と困難はあってもうまくマネージメントしなければならないという
こと。二つめは、集団的自衛権の憲法解釈は変えなければならないこと。そして、もう一つは、外交や
安全保障の話ではない。増えすぎた公共事業を抑制しなければ、国力が大きく損なわれることになる、
という点だった(先生曰く「膨らみ過ぎた公共事業費を減らさんと、大変なことになるぞ」)。その遺言を
受けて、衆議院議員1期目から入札制度の見直しなど、公共事業改革に積極的に取組んできた。公共
事業改革は外交・安全保障と共に、私のライフワークの一つである。

鳩山由紀夫代表(当時)の下で「公共事業を見直す委員会」を作った。鳩山さんが座長、私が事務局長を
務め、公共事業に詳しい大学教授や市民運動家などに加わってもらい、2年近く議論を積み重ねた。
その間、長良川河口堰、諫早干拓、川辺川ダム、中海干拓、吉野川第十堰など、問題視されていた
様々な公共事業の現場にも足を運んだ。そして、出された答申を元にして、4本の議員立法を国会に提出
した。「公共事業基本法案」「国の公共投資関係費の量的縮減を図る法律案」「公共事業一括交付金に
関する臨時法案」「緑のダム法案」である。要は、道路整備、河川整備、土地改良事業、空港整備など、
それぞれが中長期計画を持って既得権益化している公共事業費を一本化し、量的縮減を毎年図ると
ともに、一定期間の後、情報公開を徹底した上で再評価の仕組みを作り、本当に必要な公共事業のみ、
行われるような仕組みを作ろうとしたのである。

公共事業は、一旦動き出せば、如何に状況が変わろうとも、止まらない。まさに役所の既得権益そのもの
なのだ。特にダム建設は、計画策定時から長い年月が経て、当初、想定されていた環境が大きく変わって
も、国は方針を代えようとしない。国土交通省は現在、149基のダムを建設中だが、工期は延長され、
実際の総工費(見込みも含む)は当初見積もりの約1.4倍(約9兆円)にまで膨れ上がっている。「緑の
ダム法案」では、現在建設中のダムを一旦すべて凍結し、必要性の再評価を行うことになっている。費用
対効果、代替性、当該地域住民への影響、環境への影響などの観点から、ゼロベースで検討を加えるのだ。

208 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/25(金) 10:53:42
今回の質問では、二つのダム建設を取り上げた。一つは球磨川水系の川辺川ダム、もう一つは淀川水系
の大戸川ダムである。川辺川ダムは1976年に計画が策定されたが、当初の総工費見積もりは約350
億円だった。しかし、30年以上経った今、未だにダム本体の工事には着手できていないにもかかわらず、
移転費用などで現在までに約2043億円が費やされている(平成18年度まで)。しかも、当初は治水、
農業利水、水力発電の機能を併せ持つ多目的ダムという触れ込みだったが、農業利水は受益者の賛同
が法定の3分の2以上集まらず、農水省は死者の名前まで寄せ集めて強行しようとしたが裁判に負けて
断念。水力発電を計画していた電源開発も今年、発電事業からの撤退を決めた。つまり、ダム建設の
目的が大きく変わったのである。多目的ダムでなくなれば国の補助率も変わり、地元負担も大きくなる。
地元自治体も、国が行うことだからといって、おいそれとは「イエス」といえない財政状況にある。

また、水質、水流など環境面での影響もさることながら、治水面でも新たなダムを作ることに、むしろ不安
を感じる地域住民も多い。球磨川上流には市房ダムがあるが、下流の住民で、「ダムが出来た後、水の
流れが変わった。ある時点を過ぎれば急に水嵩が増えるようになった」と証言する方も多い。ダムが満杯
になれば、決壊を防ぐため、もはや水を貯めることはできなくなり、放流を始めるからである。もし川辺川
ダムが出来れば、ある時点まで洪水調整はできるだろうが、仮に二つのダムが満杯になればもはや統合
管理は出来なくなり、合流地点の人吉から下流は、一挙に球磨川、川辺川の水が流れてくることになる。
ダムが結果的に、より甚大な洪水を引き起こす可能性もあるのだ。

私は、決してダムがすべて無用だ、無駄だといっているのではない。一定の洪水調整は出来るだろう。
しかし万能ではない。そして、国土交通省の「ダム建設ありき」「情勢変化があろうが止めない」という
姿勢ではなく、平成9年に改正された河川法の趣旨に則り、「環境への配慮」「水域住民の意見の尊重」
といった点も考慮されなければならないのだ。片山善博・前鳥取県知事は、前任者が計画していた中部
ダムの建設中止を2000年に決めた。「長い行政経験から、中部ダムの必要性を説く言葉には、どこか
まやかしがあると感覚的に分かっていた。しかし、数字のトリックは私だけでは分からない。担当者に
『本当のことを言って結論を出そう』と説得して、その気になってもらった」。片山・前知事の手法は、
徹底的に情報公開条例を活用することだった。ダム建設の試算など、素人には分かるはずがない。しかし
専門家は国民の中にも大勢いる。情報公開を行うことにより、行政の試算を白日の下に晒そうという手法
を採ったのだ。当初、県の試算はダムが140億円で、ダムと同等の治水効果が期待される堤防強化など
の護岸工事は147億円だった。試算をやり直した結果、ダムは230億円かかる一方、堤防強化などは
78億円で済むことが明らかになった。とにかく徹底した情報公開が必要だ。行政の無謬性を突いて、
税金の無駄遣いをやめさせるには、情報公開が大きな威力を発揮する。

209 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/25(金) 10:54:13
淀川水系の大戸川ダムも、おかしな方針転換がなされた。たった2年で国土交通省は凍結から建設に
梶をきったのである。一旦建設を中止したダムの復活例は、これが初めてである。平成17年7月に国土
交通省近畿地方整備局が発表した「大戸川ダムの調査検討(とりまとめ)」には、こう記されている。
「保津峡、岩倉峡の開削は、桂川、木津川及び淀川における水害の危険性を増大させるおそれがある
ため当面実施することはできません。保津峡、岩倉峡を開削するまでは、天瀬ダム再開発実施後に
おいては、大戸川ダムの洪水調節により宇治川及び淀川での洪水調節効果は小さいです」「大戸川
下流においては、河道への土砂堆積の軽減も含め、大戸川ダムの洪水調節による効果は大きいですが、
治水単独目的の事業となることで治水分の事業費が増加し経済的にも不利になり、河道改修等のダム
以外の対策案のほうがコストの観点から有利です」。にもかかわらず、たった2年で方針は転換された。
その理由は、中流域での新たな河川改修の影響を挙げている。改修で川底を掘れば下流へ流れる水量
は増大するので、下流域の安全のためには上流で水を堰き止めるダムが必要だ、と。しかし、国土交通
省のこの論理だと、河川改修をするたびに新たなダムや手当てが必要になり、事業が事業を生むという
構図を浮かび上がらせる。淀川水系においても、ダムと河川改修に関する治水効果と費用を情報公開
して、専門家に精査してもらうことが必要だ。

淀川水系には、改正河川法の趣旨に則り、淀川水系流域委員会が作られている。今本博健・京都大学
名誉教授などが歴代委員長を務め、できるだけダムに頼らない治水を提言してきた。しかし本年2月、
近畿地方整備局はダムの原則中止を提言していた流域委員会を休止し、半数の委員を入れ替えた。
第3者委員会を「御用委員会」に変えるようなやり方は、改正河川法の趣旨に反する違法行為との批判
を免れない。私は福田総理に質した。ダム以外の治水方法とそのコスト比較を、情報公開法の下で行う
こと。さらに、改正河川法の趣旨に合致した「環境配慮型」「地元住民参加型」の治水対策を行うこと。
総理からは明快な答弁はなかったが、私は徹頭徹尾、このような公共事業の見直しを国会で取り上げ
続けていく。

http://www.maehara21.com/blog/straight.php?itemid=959

210 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/25(金) 11:38:58
・在野の有識者の意見。
http://aruconsultant.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-1bbc.html

不平等なので推進派の意見。
・国交相八ツ場ダム工事事務所
http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/index.htm
※ 一般論が多いなー。石灰で中和した水なんて、本当に生活用水に使えるのだろうか。
 渇水と言われても、八ツ場の夏期利水量は今までの5.77%に過ぎないし>>181
 ダムが完成すれば暫定水利権は失われるのだから、5.77%より少なくなるんじゃないか?
 いつつくった資料か知らないが、主な渇水被害の直近が平成9年(1997年)じゃ・・・
 洪水対策にしても、下流の利根川が強調されているのだが、利根川の平均水量は256m3/s。
 一方で八ツ場ダムの平均放流水量は1%以下の2.4m3/s。ピーク時を過剰に評価してるようだが。

・上田が大暴れしてる埼玉県の意見。
http://www.pref.saitama.lg.jp/A02/BH00/yamba/yamba.html

211とはずがたり:2009/09/25(金) 15:11:20
>>210
埼玉県としては
①暫定利水権が失われる
②暫定水利権は渇水時の取水制限がきつい
③洪水対策に必要
あたりが主張という訳でしょうかね。
特に
>利根川上流域の約1/4を占める吾妻流域には大規模な洪水調整施設がありません。
>その吾妻流域に建設が進められている八ツ場ダムは,集水面積,洪水調整容量が利根川上流のダムの中で最大となっており,治水効果が大きいダムです。
この辺にどう答えて行くかが民主党政権に課された宿題では?
暫定水利権に関しては政治決断して恒久的な水利権として現状を追認してもいいんじゃないか?なんか問題あるのでしょうかねぇ。

212 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/25(金) 15:45:00
なんという懐かしい面々。宇佐美は素直に戻ってこいよ。
> 1997年には武村正義新党さきがけ代表を会長に頂いたが2000年の総選挙でまさかの落選、次に
> 中村敦夫参議院議員が会長に就任 (略)
> 宇佐美登衆議院議員が会長となるも、2005年の郵政選挙で長年にわたって事務局長をつとめた
> 佐藤謙一郎衆議院議員と共に議席を失った。

八ッ場ダムとチェックの会へ「初取材」
2009年09月21日

 昨日は、読売新聞から「公共事業チェック議員の会の八ッ場ダムへの取り組みについて」というディープな
取材があった。前原国土交通大臣が「八ッ場ダム建設中止」を打ち出したのは、民主党のマニフェストに
明記されていたからであり、鳩山総理は昨年八ッ場ダムの現地視察を行なっている。そして、鳩山由紀夫
さんは現在も超党派の議員集団「公共事業チェック議員の会」の会長であり、私が事務局長をつとめている。
したがって、取材の目的は鳩山氏がいつ頃から「八ッ場ダム」を意識し、昨年来どんな議論をしてきたのか
を確認することにあった。政権交代後に初めての「公共事業チェック議員の会」事務局長・保坂展人への
取材だった。

(略)

 ここで、この春に書いた「雌伏15年、公共事業チェック議員の会の逆襲が始まる」(どこどこ日記09年3月
19日)を再掲しておこう。

[引用開始]

公共事業チェック議員の会という超党派の行動する議員集団が存在する。民主・共産・社民・国民・無所属
の75人で動いていて、会長が鳩山由紀夫(民主党衆議院議員)、幹事長が松野信夫(民主党参議院議員)、
事務局長が私という構成だ。1994年に発足し15年の歴史を持つ。1997年には武村正義新党さきがけ代表
を会長に頂いたが2000年の総選挙でまさかの落選、次に中村敦夫参議院議員が会長に就任して議員
活動のほとんどの力を投入して精力的に全国のダム、道路、空港、港などを視察した。この当時は、
約100人のメンバーを擁していた。しかし、2003年の総選挙で副会長で行動を共にしてきた私も落選、
2004年には中村敦夫会長はみどりの会議から比例に挑むも惜敗。宇佐美登衆議院議員が会長となるも、
2005年の郵政選挙で長年にわたって事務局長をつとめた佐藤謙一郎衆議院議員と共に議席を失った。

万感胸に迫りくるものがある。諫早湾の干拓事業にしても、泡瀬干潟の埋め立て事業にしても、税金の
無駄遣いだけではなくて、最悪の自然破壊を伴う公共事業である。こうした現場に自費で出向き、また
監視をしようという議員集団は、「公共事業受注企業」から見れば好ましからざる人々ということになる。
「おい、まかせておけ。工事はしっかり確保してやる。献金はしっかり頼むぞ。選挙の時も手を抜くなよ」と
いう旧来型の土建政治の土壌を耕している議員は桁違いの献金の選挙応援を受けるが、公共事業
チェック議員の会の議員たちは地元の自然保護運動や環境派の市民団体、及び反対派住民から感謝
されることはあるものの、それぞれの選挙区で「税金の無駄遣いを告発して止めてくれた。こういう働きを
する議員こそ頑張ってほしい」との支持や応援の声はまばらだ。「地元を放り出して、沖縄だ北海道だと
いい身分ですね」などと、まるで毎月旅行にでも出ているような目で見られて肩身が狭く、献金も少なく、
また選挙も厳しい。これが、日本の民度だ。

逆に言えば、自然破壊も何のその税金はおれのものとばかりに無駄な公共事業も躊躇せずに利権形成
に使う旧来型のタイプの議員がのさばる政治構造に悔しい思いをしてきただけに、今回の「政治とカネ」を
めぐる議論と「公共事業受注企業からの政治献金禁止」のテーマは巻き返しと構造転換のいいチャンス
だと思う。社民党としても「政治改革プロジェクト」を設置したし、公共事業チェック議員の会としても「政治
改革提言」をまとめていく仕事を来週から開始したい。

[引用終了]

 八ッ場ダム問題も突然浮上したわけではない。中央の新聞・テレビが何の関心も寄せない時期に「手間
とカネはかかるが票にならない」活動を営々と続けてきた野党超党派の集団があったのだということを
記しておきたい。今後の公共事業チェック議員の会の活動について、連休明けには相談を開始したい。

http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/310a60ec58516c86735e50c63161f1e9

213とはずがたり:2009/09/25(金) 15:58:54
この保坂氏も惜しむらくは落選してしまいましたねぇ。。
サトケンも引退してしまったし,公共事業チェック系議員が新人の中からどれくらい出せるのか?
小沢が新人の選挙教育担当だとすると,その辺の議員の教育も誰かやってくれないかなぁ。。枝野とかヒマなんでは?

214 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/25(金) 16:35:06
>>211
暫定水利権については、>>173のIII.に反論があります。
> 1.八ッ場ダムの暫定水利権は長年の取水実績があり、支障を来たしたことがない。
> 2.利根川の冬期は取水量が激減するので、水利用の面で余裕がある。
> 3.ダム中止後も継続される暫定水利権
>  今まで数多くのダムが中止されてきている。その中には、中止されたダムの完成を前提とした暫定
> 水利権がそのダムの利水予定者に許可されていたケースがあるが、ダム中止後にその暫定水利権が
> 消失することはなく、そのままの使用が認められている。具体的な例としては、徳島県の細川内ダムや
> 新潟県の清津川ダムがある。両ダムとも国土交通省のダムである。八ッ場ダムの暫定水利権がダム
> 中止後、使用できなくなることは決してない。(以下略)

治水に関しては>>175>>186>>189>>190でしょうか。
これは、延長76m・平均流量16m2/s・流域面積1366km2の吾妻川に建設するダムが、
延長322m(4倍)・平均流量256m2/s(16倍)・流域面積16840km2(12倍)の利根川の治水に効果がある、
というそもそもの前提に、かなり無理があるような気がします。
予算を膨らませて、それを利根川流域の自治体に負担させるために、無茶したとしか。

215とはずがたり:2009/09/25(金) 17:19:46
解説あざーす。
暫定水利権の認可も国交省内で行けるのでその辺の困難は著しく軽微っぽいですね。

道路渋滞が5%かそこらの交通の転移で解消されたりするそうなので,5%とか数分の1とかそういう数字だけが先走りして八ツ場ダムには洪水・渇水等に大して効果無いとはならないとは思うので,その辺印象論で押し通す事はしないで欲しい所であります。

兎にも角にも川原湯温泉が水没から救われる訳ですので中止を受け容れて脱ダム温泉郷として再生して欲しい所。
なんなら俺が泊まりに行って散財してもいいねw

其れは兎も角,国交省お手盛りの経済効果でプラスが超過大に見積もられている(>>206>>181の観光資源とか)のは早急に計算し直してまともな数字を官僚に出させてそっから議論始めないと意味無いですよね。

216 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/25(金) 17:23:18
浮かぶ瀬あり(あらかじめ談合済みだけど)。

蒲島知事:川辺川ダム事業負担金、返還請求は消極的 「国が問題整理を」 /熊本
 ◇熊本政令市移行、連絡会議設置を表明

 9月定例県議会は24日、代表質問があり、川辺川ダム問題や熊本市の政令市移行などについて県の
考えをただした。蒲島郁夫知事は川辺川ダム建設計画が正式に中止になった場合、08年度までに県が
負担した事業費約450億円の扱いについて県側からの返還請求には消極的な考えを示した。【笠井光俊】

 川辺川ダム問題で蒲島知事は鎌田聡議員(民主・県民クラブ)の質問に答え「国直轄事業負担金の
あり方や公共事業見直し議論の中で、国が返還も含めた課題の整理をすべきだ」と述べた。

 また前原誠司国土交通相が26日にダム建設予定地などを視察する際、直接面談し「球磨川の治水や
五木村の振興は喫緊の課題であり、新政権の考えをよく聞くとともに地元の声を伝えたい」と語った。

 負担金の返還問題で蒲島知事は議会終了後、報道陣の取材に「現時点で負担金の返還請求は検討
していない。国がこれまでの負担金をどう扱うかを検討すると思う」と述べた。

 また蒲島知事は、鎌田議員と馬場成志議員(自民)の質問に答え、植木町や城南町との合併により
政令市への移行が確実となっている熊本市との間で「県・市連絡会議」を設置することを表明した。10月
8日に9月定例県議会が終了後、速やかに設置するとしている。県のメンバーは部局長級を予定し、市も
それに対応した構成になるとみられる。

 蒲島知事は「地域の街づくりや住民サービスに密着した事務は基礎的自治体が担うべきだ」と述べ、
可能な限り権限委譲する方向で検討を進めていることを明らかにした。

 さらに蒲島知事は馬場議員の質問に答え、医師が搭乗して救急患者を搬送するドクターヘリの運用を
11年度中に開始する方針を表明した。医療関係者などから導入を求める声が強かった。

http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20090925ddlk43010477000c.html

217神奈川一区民:2009/09/25(金) 17:36:50
>>212>>213
「公共事業チェック議員の会」はある意味、反小沢の巣窟だと
思います。小沢氏はこの会に対していいイメージがないでしょ
う。ただ、議員の中で、引っ張って行くとしたら、小沢氏に近
い田中康夫氏だと思います。田中氏が中心になって会を運営す
れば、小沢氏も安心して新人を送り込めると思います。
 前原大臣も田中氏を上手く利用し、協力して問題に取り組ん
で欲しいです。

218とはずがたり:2009/09/25(金) 17:38:37
環境派を自己規定してますが,根っこは成長主義者・開発論者のワタクシですのでこういう開発計画図を見せられるとうずうずするのは否めない所w
http://yamba-net.org/images/gaiyou/yamba_areamap.jpg
ダム反対派のサイトより。
ダムの為に河川改修が等閑になってる>>214-215に関してはこのサイトに↓の様な記述が。公共工事の縮小のしわ寄せがこういう所へ来ていてダムは聖域に成っているようだ。

ダム建設のために後回しにされる河川改修
http://yamba-net.org/modules/problem/index.php?content_id=16
利根川の河川予算の推移を見ると、図3のとおり、八ッ場ダム等のダム建設費が増加してきているのに対して、河川改修の事業費は年々急速に減少してきています。次に述べるように、洪水に対する安全性を高めるためには堤防の強化対策が急がれているのですが、それを含む河川改修の事業費がダム事業のために年々削減され、河川改修が後回しにされてきているのです。

http://yamba-net.org/modules/problem/index.php?content_id=22#chart03
(2)河川改修の事業費が急減
 このように、利根川は破堤の危険性がある堤防が各所にあるから、堤防の強化対策を早急に実施しなければならない。ところが、利根川水系の河川予算の推移を見ると、図4のとおり、八ッ場ダム等のダム建設費が増加する一方で、堤防の強化を含む河川改修の事業費は年々急速に減少してきている。堤防の強化対策を後回しにして、治水効果が希薄な八ッ場ダム等のダム建設に河川予算の大半が注ぎこまれている。

 このように、治水に関しては、八ッ場ダムは必要性が希薄なだけでなく、利根川の真の治水対策を遅らせる重大な要因になっている。

219とはずがたり:2009/09/25(金) 17:52:11
>>217
ですよねー>反小沢の巣窟だ
良く云われるように「新人の一番重要な仕事は再選する事」なのは認めざるを得ませんが,能力有る政治家ならそれ(どぶ板)と平行して国政の調査能力も研鑽して貰いたいところです。

長妻や馬淵みたいな仕事の出来る新人がこれからも出てこないと,政治家がただの地元のご用聞きに堕してしまいますので,逆に自分の問題意識を国民に問題提起出来るような能力がとりもなおさず地元への利益誘導しかやってこなかった自民党に対するアンチテーゼに成る筈ですし。

閣内にも入らなかったし党外の人間ではではありますが,公共事業洗い出しの実績的にも,小沢氏とのパイプ的にも康夫ちゃん適任かもしれませんね。

220とはずがたり:2009/09/25(金) 17:54:41
八ッ場もそうだけど先ずは中止受け容れを表明して貰わないと逆に地域振興策にも何にも取り組めないんじゃなかろうか。
まあ建設中止は建設費ださないってことなので建設反対と違って実力行使出来ないのでほっといてもいいんですけどw

中止表明容認できず 五木村長ら国交相に抗議文
2009年09月25日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20090925002.shtml

 前原誠司国土交通相が川辺川ダム事業の中止を表明したことを受け、ダム前提の村づくりに取り組む五木村の和田拓也村長らが24日、同省を訪れ、前原国交相あての抗議文を提出した。

 抗議文は和田村長と田山淳士[きよし]村議会議長の連名。ダム建設に反対した村が国・県から建設同意を求められ、村再建を条件にやむなく受け入れた経緯を説明、「村の再建整備事業が半ばである中、大臣の中止表明は容認できない」としている。

 和田村長は「川辺川ダムは必要として国交省が推進してきたのに、今回の中止表明。今までの経緯と歴史を考えていないのではないか」と述べ、同省の佐藤直良河川局長に抗議文を手渡した。

 前原国交相は26日に川辺川ダム建設予定地などを視察し、住民や蒲島郁夫知事らと意見交換する予定。局長との面会後、和田村長は「ダムに代わる治水対策案と村の基盤整備、振興策についてきちんと方針を示してもらわなければ、安易に乗れない」として「大臣には今回の抗議を踏まえて話してもらうよう期待する。こちらも実情を訴える」と述べた。

 一方、相良村議会は24日、川辺川ダム建設中止と同村の振興計画策定を求める意見書を国交、農水両省に提出した。(楠本佳奈子)

221 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/25(金) 18:31:19
>>215
最終的に>>207の形にもっていくと思っているので、遅かれ情報公開はするでしょう。
遅れているのは、やはり現地住人の感情の問題(利権を奪われるのは嫌だ!だって感情だし)を
考えた場合、理詰めで説得するのは火に油を注ぐ結果にしかならない、という判断かと。

JAL再建タスクフォースのように、片山・ヤッシー・蒲島・嘉田>>53・河村・橋下>>92>>164らに
枝野>>182や保坂が加わる形で、公共事業中止に伴う地域再建タスクフォースができたりすれば、
わくわくするんですけどね。
とはさんが言われるように>>220、そういう具体的な段階になるのは地元が受け入れてからでしょうが。
八ッ場より川辺川や大戸川が先だろうなあ。

反公共事業が反小沢の巣窟というのは、むべなるかなというか。

222 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/25(金) 18:32:03
しかし、改めて>>74-75を読むと、隔世の感がありますね。

223とはずがたり:2009/09/25(金) 21:48:54
>>222
石木ダムの現状。お願いして造って貰うとなって立場は逆転ですね。ただ佐世保は渇水とかも心配なんで20人弱のせいで事業が止まるのはどうかな,と思わなくもないんですけど。

9月20日のながさきニュース
長崎新聞
石木ダム「白紙化」を 反対住民ら長崎で市民集会
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20090920/07.shtml

石木ダム建設反対を訴えた市民集会=長崎市、県勤労福祉会館

 県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設問題で、建設の是非を考える市民集会が19日、長崎市桜町の県勤労福祉会館であり、ダム建設に反対する地権者や市民ら約50人が参加した。

 市民団体「自主・平和・民主のための広範な国民連合・長崎」主催。同ダム建設に向け県などが土地収用法に基づく事業認定申請を目指す中、ダムの必要性や効果を検証するのが目的。

 建設反対派の「石木川の清流を守り川棚川の治水を考える町民の会」の森田正昭代表は「石木ダムの必要性の根拠は明確ではない。政権交代を果たした民主党は、全国各地のダム事業の見直しを表明している。石木ダムも中止してほしい」などと述べた。

 福岡市の市民団体「九州住民ネットワーク」の原豊典事務局長は「石木ダムの流域面積は川棚川全体の9分の1しかなく、流量も水位低減効果も9分の1で治水には役に立たない。(ダム建設は)環境、財政などの面でも害ばかりだ」と批判した。

 同ダム建設事業の白紙化を求めるアピールを採択して集会を締めくくった。

佐世保市議会委:水道料3割段階値上げ、条例改正案を継続審査 /長崎
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20090919ddlk42010521000c.html

 佐世保市議会9月定例会は18日、企業経済委員会が開かれ、水道料金を来春から段階的に約3割値上げする条例改正案を審査。全会一致で継続審査とすることを決めた。値上げ幅が大きいことから、一般会計からの繰り出しなど激変緩和のための市の対応を見た上で結論を出す方針。28日の最終本会議でも継続審査となる見通し。【山下誠吾】

 市の提案では、10年4月から27・35%、12年4月からさらに2%値上げする。水道事業は07年度決算から赤字に転じている上、石木ダム(川棚町)計画の負担金や、老朽化した施設の改善などにかかる経費が財政を圧迫する、との理由。

 これに対し、議員からは「石木ダムは全市的に対応すべきだ」との意見が大勢を占め、一般会計からの繰り出しなどの対応が可能かを市にただした。川田洋副市長は「少し時間をいただき、関係部局が集まり協議したい」と答えた。

 このため、委員会では議員の1人から「全庁的な協議の結果を見届けたい」と、継続審査の動議が出され、全員が賛成した。

〔佐世保版〕
毎日新聞 2009年9月19日 地方版

石木ダム:建設問題 建設推進を再表明 佐世保市長、民主へ協力求める /長崎
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20090916ddlk42040623000c.html

 佐世保市の朝長則男市長は15日、民主党が中心の新政権発足に伴う公共事業の見直しに関連し「ダム不要論も聞こえてくるが、必要なダムは造る」と述べ、石木ダム(川棚町)の建設推進を改めて表明した。9月定例会一般質問で、片渕雅夫議員(民主市民クラブ)の質問に答えた。

 朝長市長は「(事業に反対している)地権者に直接、市の現状やダムの必要性を説明したい」と話し、地権者との話し合いの場をつくるため調整中と説明した。その上で、政権交代に触れ「民主党の先生方の力添えをいただきたい」と述べ、協力を求めた。

 これに対し、ダム建設賛成の立場で質問した片渕議員は「民主党はダムにしろ道路にしろ必要なものは造ると明確に言っている。石木ダムは佐世保市民が何十年も心から願っている。(反対地権者に)誠意を伝えていくしかない」と話した。【山下誠吾】

〔佐世保版〕
毎日新聞 2009年9月16日 地方版

佐世保市の渇水被害
平成6年渇水時写真
平成6年の異常渇水では、264日間に及ぶ給水制限を実施するほどダムの水が減りました。
http://www.doboku.pref.nagasaki.jp/~ishiki/kassuihigai02.html

224チバQ:2009/09/25(金) 23:22:50
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/feature/saga1253720128499_02/news/index_20090924-OYT8T00083.htm
凍結の集落 どうなる城原川ダム

(上)翻弄され40年 住民が行動

 田んぼのあぜに彼岸花が咲き始めた5日夜。神埼市脊振町の山あいにある岩屋、政所(まんどころ)両地区の集会所に、地区の高齢者ら約20人が集まった。全員が不安そうな表情を浮かべている。

 小学生の頃から岩屋地区で暮らしてきた真島修さん(72)が口を開いた。「民主党がダム建設を見直すのは間違いない。黙っていたらいいなりだ。国に振り回された約40年の苦労を訴えよう」。住民たちがうなずいた。

 両地区の世帯数は約50戸。1970年頃、近くを流れる城原(じょうばる)川をせき止めてダムが建設され、集落が沈むという話が耳に入った。71年、国による予備調査が始まり、以来今日まで、調査だけが続いてきた。

 住民は当初、計画に反対したが、その後、受け入れを巡って賛成派、反対派に分かれていがみ合った。しかし、古川知事の建設同意表明(2005年6月)を機に「下流域を水害から守る」との大義名分を信じ、建設受け入れでまとまった。

 「とにかく思いを伝えよう」。真島さんの発案で、ダムの早期建設を国に求めるよう松本茂幸市長と古川知事に要望することなどを決めた。

     ◇

 真島さんの自宅は、車がやっと1台通れる上り坂の途中にある。築60年を過ぎたが、ダムの完成後に水没することを考え、雨漏り個所の修繕など最低限の補修にとどめてきた。

 「ここらへんの家はみんなそう。道路整備も進まず、集落全体が昭和40年代で止まっている」。川のせせらぎが聞こえる居間で笑ってみせたが、顔のしわに疲れがにじんでいる。

 旧脊振村職員を経て、村議も務めた真島さん。水没予定地の住民組織「城原川ダム対策委員会」の会長として、国土交通省との交渉も行う。会が国と結んだ建設のための調査受け入れ協定書にもサインした。

 「我々が造ってくれと言い出したダムじゃない。国が必要と言うから理解してきた。政権が変わったからと一晩でひっくり返っていいのか」。手の届かないところで動き始めた大きな力に、ぶつけようのない怒りがこみ上げる。

     ◇

 17日夜、松本市長との面会が実現した。紺のスーツに身を包んで市役所を訪れた真島さんは、自らが書き上げた要望書を読み上げた。「下流域の安全のためならばとダム建設への苦渋の選択をしました。これ以上翻弄(ほんろう)され、待つことはできません」。同行した住民19人の目にも、強い決意の色がにじんでいた。

 真島さんは言う。「村にはなかなか動けない高齢者もいる。後悔しないよう、やれることは最後まで全力でやり抜きたい」

(2009年9月22日 読売新聞)

225チバQ:2009/09/25(金) 23:23:31
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/feature/saga1253720128499_02/news/index_20090924-OYT8T00093.htm
(中)豪雨で再び治水論議


緩やかに流れる城原川。ダムの建設が計画されているのは奥に見える山(神埼市で)  「雨の怖さを今回初めて経験しました。水に対する防災を考えさせられました」

 14日の神埼市議会。山口義文議員が一般質問で、7月下旬に九州北部地域を襲った集中豪雨のことを取り上げた。同市山間部は、3日間で611ミリという記録的な豪雨に見舞われた。

 市内を流れる城原川では、記録の残る46年間で最高の水位を観測。市は流域の1万1900人に史上初の避難勧告をし、少なくとも1100人が避難した。

 幸い城原川が決壊することはなかったが、山口議員は「(多くの)区長からダムを造っていいじゃないかという署名をいただいている。まず河川整備をして、ダムを完成させるべきではないか」と訴えた。

 大雨をきっかけに、城原川の治水対策の在り方が再び論議を呼んでいる。

     ◇

 国が城原川にダムの建設を計画するきっかけの一つとなったのが、1953年に起きた水害だ。流域で床上浸水などが相次いだ。記録は残っていないが、水害を検証した国は、城原川に現在の受容能力の3倍近い最大毎秒690立方メートルの水が流れたと結論づけた。

 71年にダム建設のための予備調査を開始。以来、計約37億円の事業費を投入し、今年度もさらに2億5500万円の調査費を計上した。しかし今月5日、民主党の大串博志衆院議員は「690立方メートルはおかしいと思う」と数字の算出根拠に疑問を呈し、算出をやり直す考えを明らかにした。

     ◇

 地元には、ダムに頼らない治水ができると訴え続けている人もいる。市民団体「城原川を考える会」会長の佐藤悦子さん(57)は、実家のそばを流れる城原川で、子どもの頃から魚取りなどに親しんできた。「治水、利水に対する先人の知恵が詰まった川」と思っている。

 例えば、堤防の高さを通常より低くした「野越(のこ)し」と呼ばれる部分。治水の神様と呼ばれる江戸時代の成富兵庫茂安が施したとされる。川の水位が上昇したときに水をあふれさせ、近くに築いた土手をつたって田んぼや水路に導く仕組みで、今回の豪雨でも城原川の9か所中5か所で越水した。

 一方、下流域では有明海の潮が満潮時にさかのぼってくることから、宅地の基礎部分を高くした家が多い。

 城原川のすぐ横で暮らした佐藤さんは、この川の危険性も知っている。「流域の人たちは水を閉じこめるのでなく、分かち合い、辛抱し合い、持たせ合うという独特の生き方で大水と共存してきた。近年言われる『減災』のモデルになる、誇るべき生き方と思うのです」と力を込める。

(2009年9月23日 読売新聞)

226チバQ:2009/09/25(金) 23:24:03
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/feature/saga1253720128499_02/news/index_20090924-OYT8T00098.htm
(下)悲願の建設 政治に期待


市長との面会で隣り合って座った実松さん(前列右)と真島さん(同左)(17日夜、神埼市役所で)  15日の県議会。傍聴席の一角に、一般質問への古川知事の答弁をかたずをのんで見守る一団があった。城原川ダム建設によって水没する神埼市脊振町岩屋、政所(まんどころ)両地区の住民約30人だった。

 民主党県連が同ダムの建設の見直しを表明して10日。古川知事は「衆院選後も(ダムが必要という)考え方は変化ありません」と明言した。政権交代に伴う知事の“心変わり”を心配していた実松英治さん(67)はホッとした表情を浮かべ、「30年以上続いた事業だからこそ、最後まできちんとやることが無駄を省くことになる」と強調した。

 実松さんが会長を務める「城原川ダム対策同盟」は、古川知事のダム建設同意表明(2005年)を受けて建設反対から受け入れに転じた団体だ。傍聴席には、かつてダム建設を巡って対立したグループのメンバーもいる。「知事は、県の代表として出した結論を貫いてほしい」。実松さんはみんなの思いを代弁した。

     ◇

 国によるダム建設の予備調査が始まった1971年当時、両地区の計約60戸は、こぞって計画に反対していた。75年、「城原川ダム対策委員会」を発足させ、翌76年には建設への断固反対を旧脊振村(現神埼市)に陳情するなど、住民は一体となって行動した。

 足並みが乱れ始めたのは84年。国の担当者による繰り返しの説得もあり、委員会として調査の受け入れを初めて決断した。あくまでも反対する実松さんら約3分の1の住民が脱退し、「対策同盟」の前身の団体を発足させると、互いのメンバーは道ですれ違ってもあいさつをしなくなった。国による住民説明会も別々に開かれた。

 「ダムのせいで人間関係がぎくしゃくした。心を一つにして運動会や冠婚葬祭をしてきた集落。あんな思いをするのは二度とごめんだ」。実松さんは悲しい思いをした当時を振り返る。

     ◇

 神埼市役所で17日、住民が松本茂幸市長と面会した際、実松さんの隣には、かつて反目し合った「対策委員会」の会長、真島修さん(72)が座った。「小さな集落がやっと一つになったときに政権交代。やっと仲良くなったのに……」。真島さんが心情を訴えた。

 硬い表情で聞いていた松本市長は「(下流域の)神埼市民を守るために皆さんは犠牲になっている。近いうちに(国と県に)陳情したい」と約束した。

 「政治家から見たら私たちは小さな存在かもしれない。だからといって、公共事業ストップの風潮の中で小を捨て、大を取るということはしてほしくない」。真島さんはそう願っている。(この連載は本部洋介が担当しました)

(2009年9月24日 読売新聞)

227とはずがたり:2009/09/25(金) 23:37:36
>>221
イイっすね(・∀・)>公共事業中止に伴う地域再建タスクフォース

集めようと思えばエスパさんご推挙のような豪華面子でTFを構成,問題の検討ができますしね。

いずれにせよ俺は>>207みたいな見直し後数字が早くみたくて仕方がないっすね(0゜・∀・)ワクテカ

一方で渇水で悩む地域があって本当に役に立つというなら,少数の反対者に拠って阻止されてる場合,強制立ち退きなんかを促すケースもあってしかるべきだと思うんですけどねー。

228名無しさん:2009/09/25(金) 23:46:13
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000000909250003

知事「殿ダムは予想外」
2009年09月25日

◇新政権のダム中止リスト 今後の展開注視


 県議会9月定例会は24日、代表質問があり、民主党政権がダム建設見直しで掲げた全国143事業の中に殿ダム(鳥取市国府町殿)が入っていたことについて、平井伸治知事は「予想していなかった」と述べ、「完成まで残りわずか」として今後の展開を注視していく考えを示した。


 質問したのは藤縄喜和議員(自由民主)。平井知事は「八ツ場(やんば)だけではないかと思っていたら、ダム全体を見直すことになり、殿ダムも入っていた」と話し、殿ダムが見直し対象に入っていたことに驚きを隠さなかった。そのうえで、「殿ダムの進捗(しん・ちょく)率は71%、負担金も県は10億円払ってきた。費用対効果は1・1倍となっていて、完成まで残りわずかというのを評価してもらいたい」として、新政権が建設見直しの方針を改めることに期待を示した。


 殿ダムは、国土交通省が11年度までに完成するよう本体工事を進めている。千代川水系の治水や工業用水供給などの役割を担う。県が1962年に予備調査を開始し、建設省(当時)が68年に事業を引き継いだ。同ダムの総事業費は約950億円の予定。


 平井知事は、文部科学省が科学技術振興機構へ出している補助金も凍結方針対象になる可能性を指摘。凍結されれば鳥取大学が遺伝子組み換えマウスをつくる施設の建設にも影響が出ることに懸念を示し、民主党の川上義博参院議員に問題意識の共有を求めたことも明らかにした。


 新政権が県に関係する基金を凍結した場合、県として法的手段に訴えるかについても質問が出た。平井知事は、交付決定があったものについては法的手段も可能としたが、「監視の目を光らせ、時宜に応じた申し入れをすることで混乱を回避することが大事だ」と述べるにとどめた。


 県の監査委員を4人から6人に増員した点については、費用対効果の面で再検討を求められた。平井知事は「監査委員の残りの任期の間に削減はできないが、その間に再検討したい」と述べた。代表監査委員の起用も、元県職員だけでなく、幅広く求めることも検討したいとした。


 アシアナ航空から24日、冬季も引き続き米子―ソウル便を運航すると伝えられたことも答弁の中で明らかにされた。同社は12月から機材の大型化も検討しているという。(井石栄司)

229 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/25(金) 23:46:31
>>212
> 民主党の松野信夫参議院議員(公共事業チェック議員の会幹事長)
だそうで。

八ッ場ダム、ユキダルマ式にふくれた「もったいない」の嘘
2009年09月24日

今日は参議院議員会館に赴いて、民主党の松野信夫参議院議員(公共事業チェック議員の会幹事長)と
今後の議員の会の活動のあり方について打合せをした。八ッ場ダムや川辺川ダムについて世論の関心
が沸騰している今、超党派の議員の会の役割も大きいとの認識で一致した。10月の下旬にも、新議員に
呼びかけて新体制を構築してメンバーの拡充をはかることにした。

昨日のエントリー(「八ッ場ダム、とめどなく溢れる思考停止報道」)に関して、たくさんの関連ブログや反響
を頂いた。新聞・テレビ・週刊誌とメディアが発達しているはずのこの国でも、メディアの深層に仕掛けられた
「八ッ場ダム、途中でやめるなんてもったいない」という論調は、またたくまにユキダルマ式に膨らんで
お茶の間を席巻した。

私たち公共事業チェック議員の会では、八ッ場ダムなどの大型公共事業が中止された場合に、「ダム建設
予定地に居住する住民の生活再建・地域振興」に寄与する法案作成の実務作業を手がけていた。「中止
するなんてダムに振り回された住民はどうなるのか」ということは、当然ながら考えてきたことなのだ。
ところが、国土交通省には「ダム建設と引き換えの補償」というスキームしかない。ダム建設を受け入れ
れば金は出すが、反対して作らせないならビタ一文やらないよという高圧的な態度を河川局のダム役人
に取らせてきたのは、歴代の自民党政権なのだということを忘れないでおきたい。

しかし、このダムは最初の計画から57年も経っているのだ。水需要(利水)や防災(治水)の環境が変わって、
国が「ダム建設の必要は薄れ、工事途中であっても中止をすることになった」という判断はありえるのだ。
その時に必要になるのが「生活再建・地域振興」に国が予算をつけるという仕組みだ。しかし、歴代自民党
政府は、「ダム中止」後の住民支援スキームをつくることを回避してきた。大型公共事業が止まってしまっ
ては困るからである。今回の八ッ場ダム中心問題も、住民支援のための生活再建・地域振興をセットで
考えなければならない。

石原慎太郎東京都知事は、「異常気象が深刻化しており、日本だったいつ干ばつにさらされるかわから
ない」と述べているが、まるで八ッ場ダムが止まると東京の水需要に影響を与えるかのような言い方で
ある。利根川水系にはすでに11のダムがあり、これらのダムの夏の利水容量は4億3329?だ。渇水が
心配される夏に、八ッ場ダムは洪水調節のために水位を下げるので利水容量は2500?が加わるに
過ぎなくて、わずか5%増えるだけである。

八ッ場ダム問題で深刻な影響を受けたのは、間違いなく水没地区の住民をはじめとした周辺の地域の人
たちである。しかし、そもそもこのダムが必要だと計画を立案したのは半世紀前の旧建設省の役人たちで
ある。「強酸性の水など首都圏の水ガメには無理があります」という声があがれば、「それなら石灰を
入れて中和してしまえ」という発想で、すでに中和作業は45年にわたっている。

時のアセスという言葉がある。57年も経過して、国土交通省が自民党政権で「動き出したら止まらない公共
事業」の論理で走り続けたのだから、必要があってもなくてもダムをつくろうというのはおかしい。つくる
必要があればつくるし、必要がなければやめる、ここは冷静な判断が必要だ。

ダムにも寿命がある。日本には、ダムをつくる技術はあっても、土砂やヘドロで埋まったダムを解体し、
自然の川に戻す技術はない。百年先を見通せば、治水対策でもはるかに有効な河川の浚渫や護岸工事
などをコツコツと積み重ねた方がはるかに安くすみ、税金も有効に活用される。続きは明日また。

http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/7e9bb4637bf027ef7fffcf57c8019bda

230チバQ:2009/09/26(土) 00:05:02
>>159
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okinawa/news/20090919-OYT8T00429.htm
泡瀬干潟埋め立て 国交相「地元意向を尊重」
 泡瀬干潟(沖縄県沖縄市)埋め立て事業の中断・中止を検討する考えを示した前原国交相(沖縄相兼務)は18日、喜納昌吉代表ら民主党沖縄県連幹部と会談し、最終的には地元の意向を尊重して判断する姿勢を伝えた。県連側は、事業を巡る公金支出差し止め訴訟の控訴審判決が10月15日に言い渡されることから、「判決を受けて地元の結論を出す」と答えた。

 喜納代表によると、国交相は「地元の意見を聞いて取り組んでいかないといけない。県連の中でよく話し合ってほしい」と地元の意見集約を求めた。

 泡瀬干潟の埋め立てについて、民主党は地元選出の玉城デニー衆院議員が第1区域を推進する立場を取っている。第2区域は中止の方針で一致しているため、議論はなかったという。

(2009年9月19日 読売新聞)

http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-09-18-M_1-029-1_001.html
2009年09月18日 社会

新政権 即断に驚き 「泡瀬」中止表明
反対派「大前進」/賛成派「まだ望みある」


 【沖縄】泡瀬沖合埋め立て事業に関して、前原誠司国交相が「1期工事中断、2期は中止」の考えを示した17日、地元の同事業反対派は「政権交代の成果だ」と評価した。一方、事業の賛成派は「結果は予測していたが、まだ望みはある」と事業継続を求めている。

 「泡瀬干潟を守る連絡会」の前川盛治事務局長は「民主党が沖縄政策をまとめた『沖縄ビジョン』にあることが現実になった。中断は予想していたが、政権交代後、こんなに早く決断してくれると思わなかった」と喜ぶ。「(工事の)中止に向けた第一歩であり、大きな前進。控訴審判決が反対派に優位なら中断ではすまなくなる」と語気を強める。

 泡瀬干潟で自然観察を行う市民グループ「泡瀬干潟大好きクラブ」の水野隆夫代表は「(泡瀬の)埋め立てがストップしても大きな損はなく、自然保護の面から見ても、むしろ利点が多い。とてもうれしいニュースだ。公共工事を止める大きな力になるだろう」と評価する。

 一方、中部の振興策の一環として、同事業を支持する「市東部地域の発展を考える会」の當真嗣蒲会長は「政権交代直後の担当大臣による中断表明は極めて残念」と話す。「ただ、『中断』と『中止』を使い分けているので期待が持てる」と指摘。「工事はあくまで手段で目的は事業。今後も政府に理解を求め、2期を含めた事業の推進を求める」と強調する。

 沖縄市東部海浜開発事業推進議員連盟の新里八十秀会長は「ここまで進めてきた事業にこのような判断が下されて残念」と述べ、「沖縄市を含めた中部地区の発展に欠かせない事業に変わりはない。今後も東門市長と相談しながら推進に取り組みたい」と話した。

231 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/26(土) 01:00:52
>>230
前原視察旅行 9/23(水)群馬・八ツ場、9/26(土)熊本・川辺川、10/3-4(土・日)沖縄・泡瀬

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1251865116/461
前原誠司沖縄担当相10月3日来沖
> 「1区中断2区中止」の意向を示している沖縄市の泡瀬埋め立て事業の視察も調整が進められている

232 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/26(土) 01:33:02
>>227>>207
こういうことみたいですね。楽しみですねー>見直し後数字

99 名前:大分者 ◆GVjPtgkKao [sage] 投稿日:2009/09/25(金) 11:33:22 ID:c5Ld30hK
平成19年10月10日 衆議院予算委員会
○前原委員 
この場でかなり込み入ったことを議論しても余り私は意味がないことはないと思いますけれども、現段階
では適切ではないと思います。
そこで、私が聞いているのでは、堤防強化も実は緊急措置であって、本格的な堤防強化ではないという話
も聞いております。そしてまた、中流域の河川改修をしたら今度は上流のダムが必要になったということ
になったら、延々と要は河川整備の必要性をマッチポンプのように生んでしまうような錯覚にも取りつかれ
るわけです、否定的に見れば。

そこで大臣、時間もこればかりにかけるわけにいきませんので、二つのことを申し上げておきたい。これは
総理に伺いたいと思います。
 
総理、前の鳥取県知事の片山さんという方がおられますが、この片山さん、御自身の任期の一期目に、
中部ダムというダムをやめられたんです。前任者が決めておられたダムをやめた。
 
そのときの話が私は非常におもしろいなと思うんですけれども、情報公開条例、国でいうと情報公開法で
すね、これを徹底的に活用して、うそを言ったらだめだぞ、うそを言ったら情報公開条例によって罰せら
れるぞということを役人に言いながら、もう一度同じ治水効果でダムと河川改修の積算をやり直せという
ことを言われたそうです、情報公開を逆手にとって。そしたら、初めは県の試算は、ダムは百四十億、
護岸工事だったら百四十七億としてダムの方が安いとなっていたのが、この情報公開条例をやれば、
ダムが二百三十億円、護岸の工事が七十八億円というのを出してきた。つまりは、改ざんをしていたと
いうことなんです。

国土交通省が改ざんをされているという前提に立つわけじゃありませんが、情報公開というものを徹底的
にやって、大臣も大臣でありますので、素人と言うと恐縮かもしれません、私もちょっとかじった程度で、
素人であります。ですから、情報公開法に基づいて、これだけの治水効果を得るためには、例えばこう
いう方法があって、どちらが安いかというようなことをしっかりとデータを示して、そして、改正河川法の趣旨
にのっとって、流域水系委員会、第三者機関で議論してもらってその議論を尊重するということにしていけ
ば、透明度が上がって、本当に必要なダムだったらつくったらいいんですよ。僕は全部ダムがだめだと
言っているわけじゃない。
 
だけれども、先ほど申し上げたように、当初予算が川辺川のように三百億円で、今はまだダムの本体に
手をつけていないのに六倍以上かかっている、こんなことはやはり繰り返しちゃいけないので、徹底した
透明化、情報開示、そして河川法改正に基づく住民参加の流域委員会での結論を尊重するという形に
私は河川整備を変えていくべきだと思いますが、総理の御見解をお聞かせください。

102 名前:大分者 ◆GVjPtgkKao [sage] 投稿日:2009/09/25(金) 11:35:05 ID:c5Ld30hK
○福田内閣総理大臣 
私の県にも大きなダムがございます。また、建設中もあるんですね、八ツ場ダムみたいな。ですから、
そういうことについて日ごろ関心は十分持っております。
 
河川事業というのは、この八ツ場ダムも随分長い時間をかけておりますけれども、大変長い期間を要
するわけでございまして、そういう場合に、その事業の必要性、これはもちろんでありますけれども、
地域住民の意見も聞かなければいけないということがあります。そして、河川環境、この環境も、考え
方がどんどん変わってきますので、そういうことも配慮しなければいけない。それからまた、需要がどの
ぐらいあるかといったようなことも考えなければいけない。
 
いろいろな問題を考えていく場合に、地域住民にやはり相当程度の情報提供をしないと住民もよく考え
ることができない、判断できないということもありますから、それは可能な限り情報公開しながら進めて
いく、そして、的確なる事業評価、厳格なる事業評価をしていかなければいけない。何しろお金のかかる
ことですから、そういうことは十分配慮していく必要があると思います。

233建設的与党らいおんはーと ◆S3/.7DxKSg:2009/09/26(土) 06:25:14
国交相、八ツ場視察 長年の思い交錯
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000580909240001

正午過ぎ 川原湯地区で牛乳店を営む豊田武夫さん(58)は、
住民説明会に飛び入り参加するかどうか悩んでいた。
「町から何も知らせがないから、場所も時間もわからない。
ボイコットすると言っているのはダム推進派の人たちだけ。
前原さんに地元が中止反対ばかりじゃないことを伝えたいんだが」

午後1時15分 長野原町の80代男性が「会見に参加させろ」と山村センターに現れて、
警備の警察官と押し問答に。今回の視察で会場入りが許可されているのは、地元の住民代表者か報道関係者のみ。
「前原さんの考えを直接聞きたい」「何で住民なのに参加しちゃいけないんだよ」。
20分ほど押し問答を続けた男性は、あきらめて会場を後にした。
男性は、計画が浮上した当時から建設反対運動に参加してきたという。
「ダム中止には賛成だ。でも整備中の国道や鉄道、住民の生活補償はちゃんとしてほしい。
反対運動に参加した友達はほとんど亡くなった。つらい思いだけが残ったんだ」とこぼした

午後4時40分 山村センターであった「地元自治体の首長との意見交換」「記者会見」が終了。
前原国交相はバスで会場を去る。去り際に報道陣に囲まれて「今回、収穫はあったか」と問われると、
前原国交相は「県知事の考えが聞けたのは収穫。地元の方と対話ができなかったのは、残念でした」

234建設的与党らいおんはーと ◆S3/.7DxKSg:2009/09/26(土) 06:26:13
八ツ場ダムの町、一晩にメール4千通 批判・中傷8割
http://www.asahi.com/national/update/0925/TKY200909250393.html

前原誠司国土交通相が建設中止を表明した八ツ場(やんば)ダムのある群馬県長野原町の町役場に、一晩で4千件の
メールが殺到していたことが25日わかった。建設推進を求める地元に対し、8割が批判的な内容。町は「中傷が目
立ち、メールサーバーへの負荷もかかる」として、メールの受け付けなどを25日朝、停止した。

 地元の住民代表らが23日の前原国交相との意見交換会への出席を拒否したことを受け「対話拒否はおかしい」
「(民主党が総選挙に勝ったという)民意に背くのか」といった批判や、「ダムが中止になって、なぜ喜ばないの
か」という意見が多く、なかには「ごね得」「非国民」などと中傷するメールも。

 同町によると、通常は一日数件が届く程度。前原国交相が現地視察をした23日は200件を超すメールが届
いた。担当者が25日午前8時すぎに確認すると、前夜からの間に4千件届いていたという。ネットの巨大掲示
板に役場のメールアドレスが書き込まれたことが原因らしい。

 担当者は「電話もひっきりなしで、仕事にならない。なぜ地元が悪者にされるのか」と憤っている。

235チバQ:2009/09/26(土) 10:55:51
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20090926-OYT8T00106.htm
激震 八ッ場ダム中止 将来不安口々に
川原湯地区で住民総会
 長野原町川原湯地区の八ッ場ダム対策委員会総会が25日開かれ、高山欣也町長や国土交通省八ッ場ダム工事事務所の渋谷慎一所長のほか、住民ら計60人が参加、建設中止を表明した前原国交相への憤りや将来への不安を訴える声が噴出した。

 渋谷所長は「心配をおかけして申し訳ありません」と陳謝し、「国道など、ダム本体以外の生活再建にかかわる工事は、地元の意見を聞きながら、引き続き進めていく」と述べた。また、昨年度末で全体の2割に及ぶ未買収地について、渋谷所長は「生活再建計画のためにこれまで通り取得に努める」と話した。

 住民との質疑応答は約1時間半に及び、「来年度以降の予算はどうなるのか」「国道や移転代替地の完成はいつになるのか」など、厳しい口調での質問が続き、住民の1人が「代替案も持たずに来た大臣は無責任。本人に伝えろ」と声を荒らげる場面もあった。

■6都県が連携確認 幹部会議新設へ■

 八ッ場ダム建設に事業費を支出する6都県の担当課長による会議が25日、埼玉県庁で開かれた。各都県の幹部職員による連絡会議を設け、連携して対応を協議する方向で一致した。

 会議では、群馬県特定ダム対策課の坂井賢一課長が、23日に行われた前原国交相の現場視察の模様やこれまでの経緯を報告。他の都県からは、ダムを巡る各知事のこれまでの発言などが報告され、今後も情報交換を続けていくことを確認した。また、各都県の部長クラスによる「八ッ場ダム建設事業関係都県連絡調整会議」(仮称)を設置する方向で調整を進めることになった。

 会議は、前原国交相の中止表明に対し、ダム建設推進を求める各都県の知事から連携して対応する考えが出ていることを踏まえ、同ダムによる利水の恩恵が大きい埼玉県の呼びかけで開かれた。

■川辺川ダムの地元村議来県■

 前原国土交通相が八ッ場ダムとともに中止を表明した川辺川ダム予定地を抱える自治体の一つ、熊本県相良村の村議が25日、長野原町を視察に訪れた。

 町役場を訪れた相良村議ら8人は、町の担当職員に最近の地元の状況や23日の前原国交相視察の様子などについて質問。村議からは、同村では村長がダム建設に反対していることなど、ダム建設を求めている長野原町とは立場が異なるとの説明もあった。

 村議らはその後、ダム関連の工事現場を視察した。

(2009年9月26日 読売新聞)

236チバQ:2009/09/26(土) 10:58:18
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20090926-OYT8T00032.htm
ダム継続求める声
利賀、舟川見直し対象

 前原国交相が、事業見直しを表明した建設中のダム約140か所のうち、県内では利賀ダム(南砺市)、舟川ダム(入善町)が対象となったことを受け、周辺自治体から、事業継続を求める声が高まっている。連立与党の国民新党で最高顧問を務める綿貫民輔氏もダムは必要と強調しており、今後、地元関係者は、新政権への働きかけを強める方針だ。

 砺波市で25日、開かれた「利賀ダム建設促進期成同盟会」通常総会では、同盟会会長の綿貫氏らが事業の継続を求めた。綿貫氏は「(新政権が)どういう風に判断するのか、見守るしかない。『マニフェストに載っているから、完璧(かんぺき)にやらなければならない』ということはないと思う」と、民主党をけん制した。

 利賀ダムは、県西部を流れる庄川の治水や工業用水確保のため、国が1993年に着工。当初の計画は総事業費900億円で、2008年度に完成する予定だったが、工事用道路のルート変更などで今年3月、計画を見直した。総事業費は250億円増の1150億円にふくらみ、完成予定も22年度に伸びた。工事の進捗(しんちょく)率は08年度末で26・6%(事業費ベース)だが、ダム本体の工事は未着工だ。

 前原国交相は23日、ダムの本体工事が未着工であることは、「ダムのあり方を見直す上で判断基準となる」と発言しており、県内でも波紋を呼んでいる。

 県内では、利賀ダム建設を「不要不急の大型事業」として社民党県議が反対しているが、県内選出の民主、国民新党の国会議員は同盟会に参加。建設地の南砺市や下流の砺波、高岡市なども建設を要望している。特に南砺市は付近住民の利便性向上のため、工事用道路の開通も切望しており、田中幹夫市長は「利賀ダムの必要性を新政権に伝えていきたい」と話した。石井知事も「よそのダムと違い、地元もぜひ作ってほしいと言っている。理解を頂けると思う」と強気だ。

 また、県が建設中の舟川ダムについて、地元の入善町の米沢政明町長は25日、読売新聞の取材に対し、「今のところ見直しはないと考えている。もしあれば大変なことだ。今後、しばらくは静観する」と述べた。

 舟川の治水や消雪用水の確保を目的とする舟川ダムは、総事業費約75億円で、06年に本体工事に着手。08年度末までに39%が完成しており、12年度の完成を予定している。

 米沢町長は「舟川ダムの見直しが決まれば、町民が一番困る。見直しで、完成予定時期が遅れることがないようにしてほしい」と注文した。

(2009年9月26日 読売新聞)

237 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/26(土) 12:59:51
見えないところでは、いろいろ動き出してそうですね。
しかし、前原「氏」とあって、前原「大臣」と書かないのは珍しいような。
> 前原氏との面会は、内山代表ら3人のほか、北山早苗、島田基正両県議、今本博健京都大名誉教授
> (河川工学)も加わり、公開で行われた。

【長野】
「考え方抜本的に変えて」 浅川ダム反対の県内団体、国交相に面会
2009年9月26日

 県が進める長野市の浅川ダム事業で、反対する県内の3団体が25日、前原誠司国土交通相に面会
した。入札手続きの凍結や計画の認可取り消し要望に対し、前原氏は、同事業の賛否には触れなかった
が、各団体の代表者らは「民主党に政権交代し、これまでの(国の)考え方を抜本的に変えてほしい」と
期待を寄せた。

 要望したのは「信州ラプソディ」(内山卓郎代表)のほか、浅川ダム建設予定地の再調査を要望する会
(杉山昭生代表)、浅川・千曲川等治水対策会議(中沢勇会長)。県が計画する「穴あきダム」方式の
模型実験の不備や、流量計算の問題点を指摘し、鳩山由紀夫首相あてにも要望書を提出した。

 前原氏との面会は、内山代表ら3人のほか、北山早苗、島田基正両県議、今本博健京都大名誉教授
(河川工学)も加わり、公開で行われた。中沢会長は「全国のダムや導水路を見直す中で、河川・砂防の
技術基準も一緒に見直してほしい」、今本教授は「ダムを完全否定しないが、本当に必要なもの以外は
造るべきではない」と主張した。

 前原氏は「(浅川ダムの)ポイントは県のダムということ」と指摘しつつ、県情報公開条例を活用した関係
資料の収集のほか、「今はどのダムから見直すのか考えている。皆さんも頑張ってほしい」と話す場面も
あった。

 (原一文)
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20090926/CK2009092602000009.html

238 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/26(土) 13:51:03
どうも及び腰。
政権側にいて情報をつかんでいただけに、国会論戦で数字の話になると分が悪いと見ているのか。

自民総裁選で3氏が政策立案めぐり議論

. 自民党総裁選は26日午前、熊本市で公開討論会を開き、3候補が政策立案の在り方や党改革を
めぐり議論した。
(略)
 前原誠司国土交通相が川辺川ダム(熊本県)の建設中止を表明したことに関し、谷垣氏は「地元の
生活や地域の在り方を含め、決断はもう少し丁寧にしなくてはいけなかった」と指摘。西村氏は「調査団
を派遣し、代替の治水対策があるかどうか総合的に判断したい」と述べたが、河野氏は明言を避けた。
(共同)

[2009年9月26日12時33分]
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20090926-548207.html

239 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/26(土) 21:18:23
民主党新人議員の研修も兼ねているような。
> 馬渕副大臣、三日月政務官のほか群馬県選出民主党国会議員7名も随行した。

へー
> とにかく驚いたのは数百人を超えるマスコミの人たち。
> それと、私たちの乗った視察バスに声をかけてくれる一般の方々の多さ。
> 「前原さん、がんばれー」の声は本当に多かった。
> 知事や町長との懇談会場での「中止反対」の声と、
> 視察バスに投げかけられる「中止賛成」視線のギャップは大きかった。


民主党群馬県第3区総支部長・柿沼正明のブログ
前原国交大臣と八ツ場ダム視察
2009年09月24日 | 活動日記

23日、前原国土交通大臣の八ツ場ダム視察に随行した。
馬渕副大臣、三日月政務官のほか群馬県選出民主党国会議員7名も随行した。

とにかく驚いたのは数百人を超えるマスコミの人たち。
それと、私たちの乗った視察バスに声をかけてくれる一般の方々の多さ。
「前原さん、がんばれー」の声は本当に多かった。
知事や町長との懇談会場での「中止反対」の声と、
視察バスに投げかけられる「中止賛成」視線のギャップは大きかった。

ともかく、住民のみなさまの声を真摯に聞こうという大臣の姿勢は
すばらしい。
17日の夜、石関議員と私で前原大臣と話をした際、
「政治に翻弄された苦しみ抜いた住民のみなさまの話を聞こう。
たとえサンドバックになってもしっかり話を聞いて来よう。」

今回、残念ながら住民のみなさまの生の声を聞くことはできなかった。
が、前原大臣は建設中止を納得してもらうためなら何度でも足を運ぶ、と言明。

私たち、群馬県選出国会議員も住民のみなさまの声をしっかり聞き、
建設中止に伴う生活補償につなげてゆかなければならない。

・・・・・

しかし、しかし
八ツ場ダム中止を巡るマスコミの報道は冷静さを欠いている。
ダム建設の妥当性についての議論と、
政治に翻弄され続けた住民の方々の労苦についての感情論が、
ごった煮になってしまっている。

住民のみなさまの代表が奇しくもおっしゃった
「ダムが無駄遣いかどうかは私たちには関係ないのです」
は、まさにその通りなのだ。

ダム建設を中止することと、住民の皆さまに対する生活補償の話は
切り離して考えなければならない。

住民の皆さまの世代をまたがる心労は察するに余りあるものがある。
賛成派・反対派に分かれてのいがみ合いもあったかもしれない。
苦しかった半世紀の出来事から、やっと解放されたはずだった。
この心の苦痛に対して、政治はしっかり応えなければならない。
ダム建設続行以外に解答がないような「あおり」が、
住民のみなさまをさらに苦しめることになっているのが悲しい現実だ。


きょうは時間がないので、近いうちに、
ダム建設の可否について、
(1)投資目的
(2)建設コスト
(3)自然環境
の3つの側面からじっくり論じたい。

http://blog.goo.ne.jp/masaakikakinuma/e/4a57350c497341e5c5db9ef70ea53bbb

240 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/26(土) 21:27:34
>>182ですね。臨時会ではなく常会にしたのか。
> 地元への補償措置を定めた新法を来年の通常国会に提出する考えを明らかにした

これは>>198>>207の議員立法の延長線か。
> 事業着手から長期間経過しても完成しない事業を中止するための事業評価を盛り込んだ法律

そうなんだ。となると、八ツ場も川辺川も当面の処置に変わりはなさそう。
> 川辺川ダム事業の法定計画を中止すると、ダム事業実施調整費として計上されている五木村の生活
> 再建事業費が支出できなくなる

公共事業中止に伴う地域再建タスクフォース>>221クルー??
> 前原国交相は会見で、「早期に専門家のチームを結成する」と述べ


前原国交相:ダム中止で補償新法提出へ 八ッ場、川辺川

 前原誠司国土交通相は26日、八ッ場(やんば)ダム(群馬県)と川辺川ダム(熊本県)の建設中止に
伴い、地元への補償措置を定めた新法を来年の通常国会に提出する考えを明らかにした。熊本県の
蒲島郁夫知事や流域市町村長らとの意見交換会後の記者会見で述べた。

 会見で前原国交相は、両ダムの中止を明記したマニフェストで、補償措置がなされることが中止の前提
と記載していると指摘。「マニフェストに掲げたことを着実にやるため、できれば補償措置の立法を次の
通常国会に提出したい」と話した。

 また、事業着手から長期間経過しても完成しない事業を中止するための事業評価を盛り込んだ法律も
検討しているとしたが、「補償措置がなければ事業中止できない」として通常国会には補償措置の新法
のみを提出する構えを見せた。

 前原国交相は蒲島県知事らとの意見交換に先立ち、相良村の建設予定地を視察、その後水没予定地
の五木村住民との意見交換会に出席した。ダム本体工事の中止と生活再建事業の継続を明言した。
そのうえで中止の理由を、計画策定から43年経過しても本体が未着工で、川辺川ダムと球磨川にある
ダムとで球磨川水系の水量調節をするとの治水策に疑問があると説明した。

 さらに、川辺川ダム事業の法定計画を中止すると、ダム事業実施調整費として計上されている五木村
の生活再建事業費が支出できなくなることから「納得いただけるまでダム事業の法定計画の中止手続き
は始めない」とした。

 昨年9月、蒲島知事が川辺川ダムの白紙撤回を表明して以降、県と流域市町村、国とで「ダムに
よらない治水」を協議しているが、前原国交相は会見で、「早期に専門家のチームを結成する」と述べ、
国として川辺川ダムの代替治水案に積極的に関与する方針も表明した。専門家チームが八ッ場ダムの
代替案も一緒に検討するかどうかは「決めていない」とし、人選も未定という。【石原聖】

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090927k0000m010075000c.html

241とはずがたり:2009/09/26(土) 23:07:19
>しかし、しかし
>八ツ場ダム中止を巡るマスコミの報道は冷静さを欠いている。
>ダム建設の妥当性についての議論と、
>政治に翻弄され続けた住民の方々の労苦についての感情論が、
>ごった煮になってしまっている。

俺も此れ感じてます。
そういう意味でも地元の人を刺戟するかもしれませんけど,まともな経済効果の試算数字早めに出してマスコミの論調を官僚のいい加減な数字の積み上げ!って方向に誘導した方が良いのかも知れません。
上野原町役場に電話殺到とか未だ輿論は民主・前原大臣の方についているとは思うんですけど。

242とはずがたり:2009/09/27(日) 00:51:11
>>238
>前原誠司国土交通相が川辺川ダム(熊本県)の建設中止を表明したことに関し…河野氏は明言を避けた。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1058274329/828
>河野氏は…八ッ場ダム問題では論評を控えている。

派閥にはくってかかる癖に河野がダムに関して歯切れわるいのは何故なんでしょうかね?
こいつの反原発はダム利権がらみか?

243チバQ:2009/09/27(日) 16:29:44
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20090926-OYT8T00987.htm
山鳥坂ダム検証へ
来月から「反対」前提とせず
 民主党県連は26日、常任幹事会を開き、鳩山政権が進める大型公共事業見直しの対象となる可能性がある山鳥坂ダム(大洲市)建設について学識経験者らを含めて検証する「山鳥坂ダム検証委員会」を県連に置くことを決めた。また、各業界団体などから要望や意見を聴く地域戦略会議の骨格案も協議した。

 10月に発足する同検証委は、4区総支部長の高橋英行衆院議員が委員長を務め、学識経験者や弁護士、市議ら10〜15人で構成。賛否両派の住民や、水没予定地域の住民、行政などから意見を聴き、治水効果や代替案、費用対効果を検証する。具体的な人選などは高橋議員を中心に近く決める。

 一方、常任幹事会では横山博幸・県連幹事長がまとめた地域戦略会議の骨格案についても協議。観光、農林水産、建設、運輸など産業別の部会を設けて要望などを受けるほか、東、中、南予の方面部会を設ける。同会議で受けた要望や意見を各省庁に上げるのか、国家戦略局(室)に上げるのかなど、党本部と協議したうえで、各団体に参加を呼びかけて活動を始める。

 横山幹事長は「検証委は『反対ありき』ではなく多方面の意見を聴いてダムが治水目的に合致するかを検証する」としている。

(2009年9月27日 読売新聞)

244とはずがたり@転載:2009/09/27(日) 16:48:14


五木村反発と歓迎…前原国交相視察
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20090927-OYT8T00142.htm

「冗談じゃない」「これでよか」――。県南部に計画されていた川辺川ダムの水没予定地の五木村の住民は26日、建設中止を表明した前原国交相を複雑な思いで迎え入れた。計画発表から43年。ダムに翻弄(ほんろう)され続けた村民は、何よりも村の再建を望んでいる。

 「『政権が代わったから中止』と言われても受け入れられない。国にだまされた思いだ」

 村内で民宿を営む土肥康之さん(62)は、ダム計画を巡る国の方針転換に怒りをあらわにした。

 土肥さんは約20年前、両親や家族計7人で先祖代々住んだ水没予定地を離れ、高台の代替地へ移った。建設業や林業などを営んでいたが、移転を機にダム湖予定地のそばに民宿を開業。「ダム湖畔に建つ宿として観光客でにぎわう」と、夢を膨らませていた。

 民宿は観光客のほか、ダム関連工事の関係者で一時期、連日満員になるほどにぎわった。しかし、蒲島郁夫知事のダム反対表明で、村の道路付け替えや代替農地の整備などが一時ストップし、工事関係者が激減、苦しい経営状態が続く。

 「計画中止になれば、ダムを前提にした多くの村民の人生設計が狂う。湖畔の宿も幻に終わるのか……」と寂しそうにつぶやく。

 26日は、前原国交相との意見交換会にも出席したが、「『ダム関連事業は進める』と言われたが、村がダム建設を受け入れた時の条件として示した村づくりのための施策をすべて実現してくれるだろうか、不安が残る」と語った。

 「ダムができなくなるなら、よかですなぁ」

 村中心部の水没予定地・頭地地区にただ1世帯残る尾方茂さん(82)は26日、いつものように農作業をした。妻チユキさん(77)と築約130年の木造住宅で暮らし、自宅近くの田畑で米や野菜を育て、ミソや豆腐、こんにゃくを手作りするほぼ自給自足の生活。

 ダム計画には1966年の発表当初から反対し、76年に住民らが建設省(現国土交通省)に計画の取り消しを求めた訴訟にも参加した。

 84年に訴訟が和解し、多くの住民が代替地や村外に移り、尾方さんも移転を勧められたが「先祖から受け継いだ土地や農業から離れたくない。ダムができるかどうかはっきりするまでここに残る」と動かなかった。

 かつて民家や畑があった自宅周辺は更地となり、人の背丈ほど伸びた雑草が茂る。「寂しくなっても、ここで暮らせれば、それでよか。国は早く農地を造成し、以前の姿に戻してほしい。そうすれば、村が元気になる」と語った。
(2009年9月27日 読売新聞)

川辺川ダム中止「説明責任果たす」 国交相一問一答
http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/kumamoto/20090927-OYS1T00339.htm

 川辺川ダム計画を巡り26日、建設予定地の相良村などを視察し、地元住民らと意見交換した前原国交相は、記者会見で「事業中止について、地元の方に納得いただけるよう説明責任を果たしたい」などと語った。一問一答は次の通り。

 ――現場を視察し、地元の声を聞いた感想は

 「(計画発表から)43年間苦労した気持ちが、約50分間(の意見交換)でわかるのか」とおっしゃった方がいた。重く、胸に突き刺さる言葉だ。真摯(しんし)に受け止め、出来る限り、しっかりと説明責任を果たしたい。

 ――ダム以外の治水対策の協議を今後も尊重するか

 協議を尊重し、この枠組みをベースに、国としてどうかかわるか考える。大事なことは、住民がどのような治水策を選択されるか。住民の納得なしでは、いかなる治水対策もできないと考えている。

 ――河川整備の基本方針や、今後の整備計画をどう検討するか

 根本的に見直さないといけない。

 ――具体的には、どの段階で地元の理解が得られたと判断するか

 補償措置の立法が出来たら中止手続きに入るとか、そんな機械的な問題ではない。地元との真摯な話し合いの中で、タイミングを決めていく。

(2009年9月27日 読売新聞)

245とはずがたり@転載:2009/09/27(日) 16:50:51

「翻弄」五木村 思い噴出
2009年09月27日
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000000909270002

  国策のダム建設計画に翻弄れてきた五木村。これから村はどうなるのか。26日、川辺川ダム建設予定地を視察した前原誠司国交相に村人たちは思いをぶつけた。主なやり取りを紹介する。

和田拓也村長 水没移転で約370世帯が村外へ出ていった。その人たちの心情を思うと、何と言えばいいのか。可能な生活基盤整備事業はすべて実施してほしい。10年も待てない。すぐにやってほしい。国交省は村全体の振興を全力でやり、大臣はトップとして責任を持ってほしい。

前原国交相 約束した(頭地大橋などの)4事業が遅れているのはその通りだし、代替農地も約束の半分もできていない。ダム本体を中止させていただくとともに、できるだけ早く4事業を完成させたい。新たな立法措置で個別の要望をうかがいながらできるものは取り組みたい。

照山哲栄村議 私たちが国や県から受けてきた苦労と翻弄の連続を考えると、国も県も信頼できない。43年前の国と県がダム計画を進めた時のことを忘れることはできない。国は百年の大計でダムを計画した。選挙で代わる市町村長が反対したからと知事が反対し、知事が反対したからと大臣が反対する。私たちはどうすればいいのか。限界集落が増え、高齢化率は40%を超えた。村は本当に重症だ。血の通った行政をしてほしい。善良な村民をこれ以上苦しめないでほしい。

前原国交相 国や県を信頼できないとのお話に謙虚に耳を傾けねばならない。ただ、生活関連事業は約束した通りにやる。信頼していただき、やらせていただく。大型公共事業を止めた場合の補償措置がないので、それを作ったうえで要望に応えたい。

松永泰男さん(住民) 私は水没地でない山間部で花栽培をしている。八ツ場ダムの地元、群馬県長野原町の住民は大臣との意見交換を拒否した。ある種、うらやましい。長野原町には国や大臣に抵抗しうる住民パワーがある。だが、五木村はすっかり疲れ、ふるさと再生のパワーも乏しくなりつつある。村自らが私利私欲のためにダムを造ってくれと要求したものではない。最初は真っ向から反対してきた。しかし、当時の世論は誰も五木村に味方せず、国と県の圧力に屈した。それが生きるための方策だった。下流の人がダムをいらないというのなら、それはそれでけっこうだが、43年間振り回された私たちはいったい何だったのか。前原さんは2000年に村に来た時、ダムで不利益を被ったことへの何らかの方策を検討すると言っていたが、もう9年たった。大臣の力で弱い立場の私たちのために活躍してほしい。

246とはずがたり@転載:2009/09/27(日) 16:51:30
>>245-246
前原国交相 2000年の方針と変わっていない。公共事業を止めた時の法案の骨子はできている。政権交代の機会をいただいたので、止めたときの措置をできるだけ早く出したい。皆様の苦労は筆舌に尽くしがたい。法案をできるだけ早く出したい。そのためにも意見交換をさせていただきたい。

北原束さん(住民) 頭地に住んでいる。大臣はダムについてどの程度の認識があるのか。五木村再建にどう取り組むのか。水没者団体で編集したダム問題の経緯をつづった冊子が3冊ある。43年間の水没者と村民の願いがこもっている。大臣も冊子を読んで村の生活再建を含め十分に認識してほしい。

前原国交相 ダムがすべて悪いとは思っていない。ダムでなければできない治水もある。全国のダム事業はそれぞれ違う状況下でなされており、一様に決めるわけにはいかない。冊子は必ず読ませていただき、立法や財政措置を通じて要望に応えたい。私たちの方から村はこうすべきだと言うつもりはない。地方自治なので皆さんの要望に耳を傾ける。

田山種彦さん(住民) 八ツ場ダムでは地元の理解を得られない限り、中止の法的手続きに入らないと言っていたが、川辺川ダムも同じ対応をしていただけるのか。わずか50分の意見交換。43年間に比していかがなものか。再訪をお願いしたい。大臣の言葉を聞いて人情派の大臣と思ったが、43年間で私たちの気持ちには紆余曲折があり、今の気持ちは早くダムを建設し、この問題から解放されたいということだ。もし中止したら、今の五木村の姿が永遠に残り、永遠にダムに翻弄される。亡くなった先人にどう今の状況を申し開きできるのか。

前原国交相 中止の法的手続きに入れば、生活関連事業も止まってしまう。皆さんの同意をいただけるまで、法的手続きには入りません。43年間苦労された皆さんとの意見交換が50分。おっしゃるとおりだ。今回が1回目。今後のこの地域のあり方、ダム中止を受け入れていただければ、ご要望について法整備や財政整備をしっかりやり遂げたい。皆さんに来いと言われれば、喜んで来る。それが苦渋の選択でダムを受け入れて亡くなった先人のお気持ちに応えることだと思う。

和田村長 2回、3回とひざを交えていただきたい。

247とはずがたり@転載:2009/09/27(日) 16:52:00

熊本・川辺川ダム:中止表明 「43年、何だったのか」
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090927ddm041010060000c.html

 43年間にわたり流域住民を翻弄(ほんろう)してきた熊本県の川辺川ダム計画は26日、前原誠司国土交通相が現地で中止を明言した。水没予定地の同県五木村では、移転などで疲弊した村の振興などを求める住民に頭を下げ理解を求めた。「この43年は何だったのか」。中止に反発する住民も「脱ダム」を喜ぶ住民も、返らない時間を思った。

 ◇50分で何が分かる/もう昔に戻れない
 26日午後1時過ぎから、五木村の五木東小学校であった前原国交相と村民との意見交換会。「国の政策変更で苦渋の選択を強いられ、ご迷惑をおかけした。心からおわびを申し上げたい」。国交相はあいさつを謝罪の言葉で切り出し、深々と頭を下げた。

 壇上にはダム推進などを求める大きな垂れ幕。推進派を中心に200人を超す村民が集まり、視線が国交相に集まった。「ダム本体の建設は中止だが、道路や農地整備など生活関連事業は継続する」「新しい立法で財政、補償措置も取る」。国交相の説明に村民の拍手はまばらだった。

 村民側にマイクが移ると、村民を翻弄し続けてきた国への非難が集中した。

 村議の一人は「国と熊本県がダムを押しつけたあの時を忘れていない。まさか国がダムを中止するとは。国も県も信頼できない」。水没予定地から移転した男性は「わずか50分の意見交換会は、43年たったこの問題に対していかがなものか」と切り捨て、前原国交相はこわばった表情で聴き入った。

 その後開かれた蒲島郁夫知事や地元首長らとの意見交換会では「中止方針を評価している」との声も掛けられ、やや和らいだ表情をみせた前原国交相。それでも会見では「43年間の苦労が(意見交換会の)50分で分かるかと言われ胸に突き刺さる思いだった」と振り返り「今日は1回目。焦らず説明責任を果たしたい」と語った。

 五木村は、ピーク時に約6000人いた人口が現在は1400人に落ち込んだ。ダム計画のためにさま変わりした古里を前に、五木村民の間には冷めた見方も広がる。

 前原国交相が村民との意見交換に先立ち、ダムで水没予定の頭地地区と代替地を一望する橋で現地視察をしているころ、水没予定地の農家、尾方茂さん(81)は農作業の手を休めて寂しげに語った。「ダムができないのはよかばってん(いくら補償しても)助け合うて暮らした昔の頭地には戻れんじゃろな」

 かつて約550世帯が暮らした頭地地区。だが、国との補償交渉で代替地への移転が進み、現在残るのは尾方さんのみだ。国交省が頭地地区の移転住民のために水没予定地に貸与している畑を耕していた女性(70)は「ダムはもうできない。でも生活再建は約束してほしい。じゃないと、この43年間は何だったのと思う」とつぶやいた。

248とはずがたり@転載:2009/09/27(日) 16:55:31

【金曜討論】八ツ場ダム 小渕優子氏、嶋津暉之氏
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090925/plc0909250814010-n1.htm
2009.9.25 08:12

小渕優子氏 鳩山由紀夫首相が「建設中止」を明言した群馬県の八ツ場(やんば)ダム。工事はすでに7割が終了しているとされるが、建設の「継続」「中止」といういずれの選択肢でも、大きな負担を伴うことに変わりはない。ダム建設地域を地盤に持つ小渕優子前少子化対策担当相と、「利水・治水面で必要なし」と話す水源連共同代表の嶋津暉之氏に双方の主張を聞いた。

小渕優子氏「水の確保は大きな責任」

 −−民主党は無駄な公共事業として中止を明言しています

 「これまでのダム事業の経緯について十分な理解をしていただけていないと率直に思っている。治水、利水面で必要性があったからこそ、利根川の下流都県が事業費を負担してきた」

 −−ダム建設による治水面の効果とは

 「利根川水系の吾妻川上流で治水をコントロールできる施設はない。ダムでなく堤防を造成すればいいという話もあるが、そうなると下流域まで結構な距離の堤防を作らなければならないし、用地買収が必要になる。豪雨や台風による被害が必ずしも利根川上流で起こるとはいえず効果がないとの声もあるが、さまざまな洪水パターンなどを試算した上で建設に至った経緯がある。温暖化で集中豪雨も増え、場所や時期が不安定となっている中、その必要性は増している」

 −−民主党内には、合理的な許可行政にすれば水道用水も足りるとの声がある

 「現在1都5県の約200万人分の水を利根川水系の暫定水利権で補っている。何もない日が繰り返されるなら問題はないかもしれないが、もし今、渇水となった場合はどうするのか。市民の安全安心を守ることが自治体の役目でもあり、政治がすること。治水面と同様に、将来的な気候変動が読めない中、水の確保は大きな責任になってくる」

 −−中止した場合、支出した負担金の返還を求める自治体がある

 「利益享受を前提に、これまで6都県が約1980億円を負担してきた。返さなければならないのは当たり前の話。建設継続の場合は、あと、長野原町の生活再建関連費用約770億円とダム本体工事関連費用の約620億円の計1390億円ですむ。7割の工事が終わっているのに、ここで建設中止となると負担金の返還だけでなく、新たな治水整備費用、別の生活再建費用が必要になり、確実に中止した方が費用はかかる」

 −−生活再建は民主党も取り組むといっている

 「ダムありきの生活再建でここまできた。ダムそのものが観光地として考えられ、温泉地も計画されている。いじるだけいじっておいて、ダムが未完成の地に生活再建だけされても、それで観光客が来るのか。あれだけの時間と犠牲を払った住民に対し、生活再建をするからいいだろうということには決してならない。代替地ができるのが遅れたため、自分たちが経営している温泉旅館が古くなって困っているという住民もおり、半年でも建設が延びることは住民にとって死活問題。決して政争の具にして、先延ばしにしていい問題ではない」(楠城泰介)

【プロフィル】小渕優子(おぶち・ゆうこ) 前少子化相。昭和48(1973)年、東京都生まれ、35歳。成城学園高校、成城大卒、早大大学院公共経営研究科修了。平成8年、東京放送(TBS)入社。平成12年に群馬5区で衆院議員に。4期目。父は故小渕恵三首相。まもなく第2子を出産予定。

249とはずがたり@転載:2009/09/27(日) 16:56:09
>>248-249
嶋津暉之氏「利水も治水も効果ない」

 −−ダムの必要性は

 「ダムの建設が計画された当時は高度成長期真っただ中で、水需要は急速に増加していたが、今は水余りの時代。東京都では1日あたり200万トンの余剰水源を抱えている。利水面では新たなダムは全くいらない。埼玉県などにおける暫定水利権の問題については、あくまで制度的な問題で水利権の許可行政を合理的で実態に合わせ改善すれば解決される」

 「治水については、最近50年間で最大の洪水であった平成10年9月洪水を例に、当時八ツ場ダムがあった場合の効果を計算すると、利根川の治水基準点(八斗島)で、水位を13センチ下げる効果しかない。洪水時の最高水位が、堤防の天端から4メートル下だった。今はダムを造りわずかな効果を必要とする状況ではない」

 「ただ、利根川の治水対策は万全ではなく堤防強度の問題がある。これまで八ツ場ダムへ巨額の予算をつぎ込んだため、河川改修の予算が急減している。八ツ場ダムは治水効果が希薄なだけでなく、真の治水対策を遅らせる要因にもなっている」

 −−建設を中止した場合、国費支出は増えるのでは

 「国交省の調査で、貯水域周辺の22カ所で地滑りの可能性があるが、うち対策を行うのは3カ所だけ。川原湯地区の上湯原などに住民移転地があるが、この周辺は最大の地滑り危険地域で本当に不安だ。大滝ダム(奈良県・吉野川)では水をため始めた後、大変な地滑りを起こし、38戸が移転、対策費に308億円、工期を10年延長した例がある。また、八ツ場ダムに水をためると、吾妻川沿いの発電所への送水量が減り発電量が減ってしまう。その分を補償するのが『減電補償』で、それに数百億円かかる」

 「さらに、これまで事業費の7割は使っているが、事業全体の進捗(しんちょく)が遅い。3月末時点で、着手は6〜8割だが、完成した国道、県道は数%、鉄道は75%。代替地の造成も1割だ。総合すると、ダム本体工事の約620億円以外に1000億円規模の支出増が見込まれる」

 「これらを踏まえたうえで、継続か中止かを検討すると、継続した場合には実際2390億円必要だ。中止した場合には、自治体が負担した利水負担金を返すと仮定して、利水負担金890億円と生活再建関連の770億円の計1660億円が必要となるが、やめた場合のほうがはるかに安上がりだ。よく利水負担金は1460億円といわれるが、その4割(570億円)は国庫補助金であって、これは自治体への返還の対象にはならない」(奥田嘉夫)

【プロフィル】嶋津暉之(しまづ・てるゆき) 「水源開発問題全国連絡会」(水源連)共同代表。昭和18(1943)年、中国・張家口(ちょうかこう)生まれ、65歳。東京大学工学部卒業後、東京都環境科学研究所研究員などで32年間環境行政に携わった。各地のダム建設問題を技術的に解析している。

250 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/28(月) 11:26:27
最初に謳った夢物語が次々と破綻していった延長線上に、中止という決断があっただけの話である。
> 群馬県と建設省(当時)が地域居住計画を作り、(略)
> その案の中には、下流都県から資金を出させて、「利根川・荒川水源地域対策基金」を作り、そのお金で
> 「振興公社」を作るという案があった。「雇用」の場を創出することを目的として、それを県が運営し、維持
> 管理をしていくという「約束」だったのだ。

2009年9月24日 (木)
天に唾する群馬県の大沢知事

八ツ場ダムについては、石原知事に限らず、
不勉強で変なことを言う知事が続出する。

今日は、群馬県知事の八ツ場ダム発言にスポットを当てます。
先日、県議会でも発言し、本日、TVでも流れていた。
ここでも見ることが出来る。↓
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00163461.html 

大沢正明群馬県知事の発言。
「一方的に中止すると言われても、納得できない」というもの。

しかし、実は、群馬県こそは、
水没予定地住民に約束をしてきた生活再建案を
一方的に変更・中止してきた張本人です。

それを忘れているのか、政権(知事)交代で、
これまでの知事や「自分」が何をやってきたのか大沢知事は知らないのか・・・。

長野原町(ながのはらまち)にとって、群馬県は、国や下流都県への窓口だった。
だから、実は、長野原町の人々は、下流都県の状況をきちんと知らされていない。
だから、「大渇水だから必要だ」という都知事の言葉 を鵜呑みにしていてこちらがビックリする。自分の
生まれ育った土地が何を理由に沈むのかは、沈められるのは嫌だった人々にとっては、頭で理解をする
道理はない。それでも公職についている方でもそうだと分かって先日ビックリした。

●群馬県から水没住民達への最初の約束
昭和55年(1980年)、長野原町に対しては、群馬県と建設省(当時)が地域居住計画を作り、それに
基づいて、生活再建案を示した。
その案の中には、下流都県から資金を出させて、「利根川・荒川水源地域対策基金」を作り、そのお金で
「振興公社」を作るという案があった。「雇用」の場を創出することを目的として、それを県が運営し、維持
管理をしていくという「約束」だったのだ。県が下流都県を代表して窓口として町に対し、そう「約束」したのだ。

●群馬県の約束違反 その1
ところが、平成4年(1992年)、その約束は変わった。
下流都県では、時間も経って、現地の状況も、経済状況も変わってきたということを理由に、「振興公社」
(が作るハコモノ)を作って維持管理する金は出すから、その運営は町がやって欲しいということになった。
再建案を見直して、実状に合ったものにすることにしたと下流都県の考え方を群馬県が伝えた。最初の
約束違反だ。

●群馬県の約束違反 その2
約束違反はそれでは終わらなかった。2009年1月、政権交代の前である。時間も経って、現地の状況も、
経済状況も、人口も変わってきたことを理由に、今度は、「振興公社」(が作るハコモノ)を作る金は出すが、
維持管理の金はでない、人も出せない、町が自己責任でやってくれという話に変わった。

時間も経って、現地の状況も、経済状況も、人口も変わってきたことを理由に、雇用創出の場として、一都
五県が約束してきたことを、県は、あたかも子どもの使いのように、無責任に、二度もその約束を破った。

それを棚に上げて、「時間も経って、現地の状況も、経済状況も、人口も変わってきた」ということにもう
一つだけ「政権も変わった」という状況であることを、大沢群馬県知事はどう認識しているのだろうか?
もの凄く不思議である。非見識なのか、確信犯なのか、不勉強で官僚任せの政治家の典型なのか。

群馬県が長野原町につげて「振興公社」を事実上、中止した張本人でありながら、その責任の重さを
振り返ることも反省することもなく、さらには総選挙によって「政権も変わった」という、たった一つだけ
加わった、しかし重要な意味を考えることもなく、「一方的に中止すると言われても、納得できない」と、
群馬県知事が「どの口で言うのかね」とテレビにつぶやきたくなったのは私だけではないはずだ。

http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-cea9.html

251チバQ:2009/09/28(月) 12:17:45
http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000000909280005
探る/大分川ダム 気をもむ地元
2009年09月28日


本体工事を前に、仮閉め切り堤防などの建設が進む大分川ダムの建設現場=大分市

 前原誠司国土交通相が直轄事業である八ツ場ダム(群馬県)の中止を表明し、国交省所管のダム事業の見直しが始まった。県内には費用対効果が八ツ場ダム以下のダムがある。大分市下原に建設中の大分川ダムだ。事業開始から30年以上が経過し、2度の計画変更を経て完成は17年まで先延ばしされた。ダムを取り巻く現状を取材した。
(黒川真里会)


 「先祖代々受け継いできた田が荒れ果てていくのは見るに堪えない」


 水没予定地で住民代表として大分川ダム建設補償対策委員会長を務める伊藤義昭さん(72)はやり切れない。予備調査着手から39年。水没予定地の用地買収は済み、全49世帯の移転も終わっている。


 伊藤さん自身、代替地に移転して8年になる。国道442号など主な道路整備もほぼ終わり、狭い道路に悩まされた以前に比べ、生活はしやすくなった。若い世代も地域に戻り、新しい道路を使って市街地へ通勤する人もいる。


 もともとは下流域の住宅密集地への洪水被害防止が目的で計画された。水没予定地への恩恵は周辺整備しかないため、「ダムを造って栄えた地域はない」など反対の声も根強く、地域は二分。地域内で協議を重ね、やっと損失補償基準協定書に調印できたのは00年だった。


 落ち着いたのもつかの間、今度は国交省が昨年、10年度の完成予定を7年延ばす計画変更を発表。そこに政権交代で、同じ国交省直轄の八ツ場ダムの「建設中止」が表明された。


 「仮に事業が中止になったら住み慣れた土地を手放し、この地域が30年味わった苦労はなんだったのだろうか……」。伊藤さんは一刻も早いダム完成を望んでいる。


 ◆中止なら自治体、洪水・取水懸念


 大分川ダムは78年、洪水防止と水道用水の確保を目的に事業が始まった。総貯水量は2400万トン。だが、08年度の国の事業評価では、治水事業の総便益を総費用で割った費用対効果はわずか1・3。1・0未満の場合、事業中止が検討されるが、八ツ場ダムでさえ3・4だった。


 完成時期も総事業費も計画通り行かない。当初は99年の完成を目指したが、昨年、2度目の計画変更で完成予定が10年度から17年度に先延ばしされた。総事業費も当初予定の760億円から967億円に膨れあがっている。


 事業の進捗(しん・ちょく)率は現在、事業費ベースで50%。国交省直轄の国道442号の付け替え工事は終わり、川の水を迂回(う・かい)させる仮排水路トンネル工事も終了した。ダム本体そのものの工事はこれからだ。


 そんな矢先に政権交代の波にぶつかり、事業の先行きは不透明になった。


 「事業が中止になることはないと思うが、予算が削減され、完成がさらに延びるのではないか」。県河川課の奈須宏二課長はこう心配する。


 県もダムの完成を見越して大分川支流の七瀬川の改修工事を進める。ダムがなければ100年に1度はおろか、30年に1度の洪水までしか対応できなくなる。


 早期完成を望むのは、水道用水を求める大分市も同じだ。市は大野川と大分川から年間計16万8千トンを安定的に取水できる安定水利権を持つ。だが、水道使用量は過去最大だった94年度は旧大分市地域だけで年間17万3191トン、合併後の07年度は年間17万7617トンにのぼった。


 ダムが完成するまで、市は大分川の流量が一定量を超える場合に限り、暫定的に取水できる暫定豊水水利権(2万3千トン)を利用してしのぐが、渇水の場合、十分に取水できないこともある。


 ダムが完成すれば、安定水利権に3万5千トンが加わり、年間計20万3千トンの水を確保できる。だが、ダム事業が中止になると、市は新たな水源確保を迫られることになる。

252とはずがたり:2009/09/28(月) 12:40:18
>>250
こんな経緯があったんですねぇ。
どんどんダムの必要性・経済的効用が低下して出すカネが減って行ってるのが判ります。

253 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/28(月) 13:01:28
その大沢知事。

群馬県知事かみついた!前原国交相は「独裁者」
 群馬県の大沢正明知事は28日の県議会で、前原誠司国土交通相が八ツ場ダム(同県長野原町)の
建設中止を表明していることについて「生活再建の代替案もなく中止というのは独裁者じゃないか」と
厳しく批判した。
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20090928055.html

254とはずがたり:2009/09/28(月) 14:38:33
そんな早くは出せないのかもしれませんけど,感情的な首長・住民・報道に対抗する為に早くまともな積算数字を希望したい所ですねぇ。
協力して立ち退いたのだから無駄でも何でもダム作れってそんなバカな話しは無い。云うなら無駄なダムの建設促進した旧行政に云えって話しだヽ(`Д´)ノ←俺も感情的だww

255建設的与党らいおんはーと ◆S3/.7DxKSg:2009/09/28(月) 22:34:40
なるへそ
そりゃ必死になる罠wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
_______________
TBSの連結子会社が「八ッ場ダムの記録業務」を受注
http://www.asyura2.com/09/senkyo72/msg/252.html


八ッ場ダム水没関係者の取材・記録、各地区の行事の取材・記録、
地元説明会の取材・記録などの仕事で、随意契約で約2000万円。
契約締結日は去年7月1日。

256 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/28(月) 22:38:21
>>250について。本当かよ。
ってか、本当だとすれば、県知事と県知事の言う「地元」が一体化してると、自ら認めたようなものだと思う。

> 一方、関口氏が地元の生活再建に関して、利根川・荒川水源地域対策基金の観光振興事業が当初案
> では県公社で実施するはずが地元の「自助努力」に変更されたことについて、基金に支出する下流
> 都県と交渉してきた県の責任を問うと、大沢知事は「県が一方的に決めたわけではない。地元の意向
> も踏まえて決めた」と反論した。

群馬知事、国交相を「独裁者」 八ツ場ダム巡り議会答弁
2009年9月28日22時15分

 前原誠司国土交通相が中止を明言した群馬県長野原町の八ツ場ダムについて、県議会の一般質問が
始まった28日、質疑が集中した。登壇した5人のうち3人がダム関連に質問時間の大半を割き、「八ツ場
議会」の様相を呈した。

 建設に慎重な立場の「八ツ場ダムを考える1都5県議会議員の会」代表世話人の関口茂樹氏(リベラル
群馬)が質問に立つと、自民党系会派が多数を占める議場からはヤジが飛び交った。大沢正明知事の
答弁も次第に熱を帯び、「生活再建の代替案もなく中止というのは独裁者ではないか」などと前原国交相
を厳しく批判する言葉も出た。

 一方、関口氏が地元の生活再建に関して、利根川・荒川水源地域対策基金の観光振興事業が当初案
では県公社で実施するはずが地元の「自助努力」に変更されたことについて、基金に支出する下流都県
と交渉してきた県の責任を問うと、大沢知事は「県が一方的に決めたわけではない。地元の意向も踏まえて
決めた」と反論した。

 さらに大沢知事は「国はいままで治水、利水の両面で必要だと言い続けた。ダムを中止するのであれば
情報公開を徹底して検証すべきだ。関係都県や住民に説明責任を果たすべきだ」と話した。

     ◇

 同県議会の自民党系会派が28日、八ツ場ダムの建設中止撤回と建設推進を求める意見書を県議会
9月定例会に提案した。「ダム建設事業は国と地元住民、関係1都5県との約束のもとに行われている
共同事業」だとしている。

 同県議会はダム推進の自民党系会派が過半数を占めており、10月1日に可決される見通し。

http://www.asahi.com/national/update/0928/TKY200909280368.html

257とはずがたり:2009/09/28(月) 23:24:34
>>256
>地元の意向も踏まえて決めた
地元がカネ出してくれなくてもいいと云うんかいってなもんですよね。
自助努力が好きならダム無しで自助努力すりゃ良い訳だし。

此処だけはまともですね。今迄の数字がどんなに杜撰だったか早く出して誰が造る為の数字をでっち上げたか検証すべきだ。
>大沢知事は「国はいままで治水、利水の両面で必要だと言い続けた。ダムを中止するのであれば情報公開を徹底して検証すべきだ。

258とはずがたり:2009/09/28(月) 23:25:22
>>255
流石TBS。小渕利権にくいこんどりますな( ゜д゜)、 Peッ

259 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/29(火) 09:58:25
暫定水利権について実態は>>214なわけですが、今まで国交省が脅しを掛けてたというのなら、
そりゃ混乱しますわな。
> 川滝弘之県土整備部長も、前原国交相が「下流都県に配分している暫定水利権は延長が可能」として
> いる点に触れ、「(政権交代前の)国交省の説明と大幅に違っている。

しかし、住民を引っ越すだけじゃ事業がいびつになるからダムが必要、って批判になってない。

【群馬】
県幹部『事業いびつに』 八ッ場ダム中止問題 県議会一般質問 議員らは激しく応酬
2009年9月29日

 八ッ場(やんば)ダム(長野原町)の建設中止問題に話題が集中した二十八日の県議会一般質問。
ダム推進、反対両派を代表する議員らが、ダム事業の是非を激しく主張し合う中、大沢正明知事とともに
答弁したダム担当の県幹部らは、国の政策変更に対する怒りや反発を率直に示した。

 この日は、ダム事業見直しを求める「八ッ場ダムを考える一都五県議会議員の会」で代表世話人を
務める関口茂樹氏(リベラル群馬)や、中止撤回を主張する「八ッ場ダム推進議連一都五県の会」事務局
長の萩原渉氏(自民)らが、県の考えをただした。

 茂原璋男副知事は、水没予定地住民の移転事業について「ダム本体の建設を取りやめた場合、住民は
理由もなく(ダム湖畔となる予定の)山の上に引っ越すだけになり、事業そのものがいびつな内容になる」
と説明。前原誠司国土交通相の「ダム建設は中止しても生活再建事業は継続する」との主張を批判した。

 川滝弘之県土整備部長も、前原国交相が「下流都県に配分している暫定水利権は延長が可能」として
いる点に触れ、「(政権交代前の)国交省の説明と大幅に違っている。新政権としての正式な見解を早く
示してほしい」といら立ちを見せた。

 一般質問に先立ち、自民県議三人が同ダム事業推進を求める意見書案を提出。「八ッ場ダムは国と
地元住民、下流の一都五県との約束に基づく共同事業」として、ダム本体建設を含む事業の完全実施を
求めた。 (中根政人)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20090929/CK2009092902000114.html

260 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/29(火) 13:26:24
前原にして見れば、政局マターになるのを「待ってました」、って感じだと思うのだけれど。
不気味なぐらい、彼や馬淵が本来得意の数字を出してきませんからね。
しかもまあ、金子に佐田とか突っ込まれること必須の面子で。

八ッ場ダム建設:自民・谷垣氏が来月2日に視察へ 与野党論争の最前線に /群馬

 自民党の新総裁に選ばれた谷垣禎一元財務相が、来月2日に八ッ場ダム(長野原町)を現地視察に
訪れる見通しとなった。自民党県連の南波和憲幹事長は「この問題を党本部としても重視していること
だろう」と話しており、八ッ場が与野党の政策論争の最前線となった格好だ。

 自民党県連に入った連絡によると、谷垣氏の視察には、金子一義前国土交通相、佐田玄一郎元行革
担当相らが同行する予定で、長野原町の「八ッ場ダム広報センター(通称・やんば館)」などを視察する。
地元住民との意見交換会なども検討されている。

 八ッ場ダムをめぐっては前原国交相が23日に現地視察し、改めて建設中止を明言した。一方、公明党
の山口那津男代表は22日に現地視察に訪れ「いきなり中止というのは、地元からすれば納得がいかない
と実感した」と語った。自公政権は八ッ場ダム建設を推進してきただけに、谷垣総裁の訪問は、地元住民
の建設継続を求める意見に理解を示す立場からの視察になるとみられる。

 八ッ場ダム水没関係5地区連合対策委員会の萩原昭朗委員長は「住民の意見をよく聞き、『ダムの
早期完成を願う』という主張を理解してもらいたい」と期待感を示し、長野原町の高山欣也町長も「建設の
推進を強く訴えたい。住民はダム湖を観光資源とした生活再建を考えており、ダムのない未来は描けない」
と語る。東吾妻町の茂木伸一町長は「地元の声を聞けば、ダムの必要性がわかるはず。それを、より多く
の国民に広めてほしい」と話した。

 一方、八ッ場ダム事業の問題点の広報活動に取り組んできた「八ッ場あしたの会」の渡辺洋子事務局長
は「事業がなぜ遅れ、住民のほとんどがなぜ移転してしまったのか。八ッ場ダム事業自体に無理がある
という実態をよく見てほしい」と期待した。【庄司哲也、杉山順平、奥山はるな】

http://mainichi.jp/area/gunma/news/20090929ddlk10010100000c.html


前原国交相:八ッ場ダム本体事業費、概算要求に計上せず 

 前原誠司国土交通相は29日の閣議後会見で、再提出することになった来年度予算の概算要求に
八ッ場ダム(群馬県)本体の事業費は盛り込まないと明言した。国交省は政権交代前の8月末、ダム
本体の建設費も含め75億円を来年度予算に概算要求していた。
 前原国交相は会見で本体工事の事業費について「中止なので概算要求の中身には入れない」と
述べた。そのうえで、ダム事業として実施中の生活再建事業費は継続するとし、中止に伴う地元への
補償措置についても「新規立法で行い、それを予算の中で担保して実行したい」と話した。【石原聖】

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090929k0000e010072000c.html

261 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/29(火) 14:55:15
ゲンダイなんで、半ば「事情通」の語る物語だけど。

“八ツ場ダム”隠され続ける地元への巨額補償金
2009年09月29日10時00分 / 提供:ゲンダイネット

「八ツ場ダム」中止騒動はエスカレートの一途だ。現地視察した前原国交相に、群馬県長野原町など
水没する5地区住民が反発し、「ダムを造れ」という声が連日、大マスコミを通じて流れている。「建設を
白紙にするのはやめて欲しい」とか、「ようやく家を移したのに、政権が代わったからといって、今になって
建設中止はおかしい」とか、旅館経営者から地元のおばちゃんまでダム建設推進一色だ。この地区の
住民は長年、ダム建設反対だった。それが、手のひらを返した推進一色は、部外者には奇異に映る。
何が隠されているのか。

●道路建設や地元対策で、すでに3200億円の税金を投下

 群馬は総理大臣を4人も出した保守王国だし、長野原町には古くから地元のドンもいる。テレビに出て、
ダム中止に怒りをあらわにする住民は、「群馬を牛耳ってきた自民党の関係筋ばかり」(事情通)だという。
そうでない地元民は、「おかしいと思っても口に出せない。あからさまにダム建設の中止を訴えれば、
あとで何をされるか分からない」と語る。しっぺ返しを恐れているから、反対の声が聞こえてこないわけだ。
ダム中止反対は、いわば「つくられた民意」(前出の事情通)というから変な話だ。

 もうひとつ、彼らを“推進派”に押しやっているのが「補償金」だ。これまでほとんど報じられていないが、
この問題が地元民を縛っている。

「補償金問題は表に出ず、ブラックボックスになっているのが現実です」

 こう指摘するのは、「八ッ場ダム・足で歩いた現地ルポ」の著者で、ジャーナリストの鈴木郁子氏だ。
水没する世帯や田畑の所有者に対する具体的な説得は1980年代から始まった。しかし、ハッキリしない
ことばかりだ。

「立ち退きのための補償金については個々の家の資産によってマチマチで、どこも言いたがりませんし、
情報公開を取っても非開示なのです」(前出の鈴木郁子氏)

 日刊ゲンダイ本紙の取材では最高の家で10億円近いが、確たる話ではない。自公政権時代の国交省
は地元説明会でさえ、下流都県から契約済みの家に支払われる感謝のお金に関する資料は配布し
なかったという。一説には1戸当たり800万円くらいとされていたようだが、よほど公表したくない金額
なのかと勘ぐられても仕方ない。

 移転を決意した人にとって、こうした補償制度が見直されたり、元に戻ることが怖い。それで「ダム建設
を計画通りに進めてほしい」の合唱になるわけだ。すでにダム建設予定地周辺には、道路建設費も
含めて3217億円の税金が投じられている。ダム本体建設にはさらに1400億円が予定され、そういった
工事をアテにしている地元民も多い。地元観光協会や旅館関係者はダム完成後の新しい観光地に期待
している。ここで中止は死活問題というのもうなずける。

 しかし、民主党は生活再建を支援するための特別措置法を準備し、何も過去の補償金を召し上げる
つもりもない。国が買い上げた田畑をもう一度借りて農業を続ける方法だってある。

 世間は水没住民に同情する人ばかりではない。騒動拡大以来、長野原町の役場には全国から「ダム
建設中止は当然だ」「地元だけの損得で反対するな」という抗議の電話が殺到している。

 政権交代の意味を深く考えない民放テレビのワイドショーや大新聞は「地元民がかわいそう」の論調で
やっているが、この調子だと「地元エゴじゃないか」の大反発を食らいかねない情勢だ。

(日刊ゲンダイ2009年9月26日掲載)
http://news.livedoor.com/article/detail/4368450/

262 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/29(火) 19:38:25
結局、俺のところに挨拶がないと言いたいのか?
近いのだから、自分の足で国交省まで行けばいいじゃないか。
結局のところ、今までどおり国の税金を使わせろ、という話なのだから、そちらが筋だ。

6都県知事、来月19日にも協議=八ツ場ダム問題
 埼玉県の上田清司知事は29日、前原誠司国土交通相が2010年度予算概算要求に本体工事費を
盛り込まない考えを表明した八ツ場ダム(群馬県長野原町)建設問題で、10月19日にも、群馬、東京
など関係する1都5県の知事が対応を協議する方向で調整していることを明らかにした。各都県知事は、
いずれもダム建設推進の立場で足並みをそろえている。
 上田知事はまた、国交相の本体工事費を盛り込まない方針について、「(国交省から)まだ何の連絡
もない。失礼な話で、相変わらず手続き無視、ルール無視だ」と述べ、改めて同相を批判した。県庁内で
記者団の質問に答えた。 (2009/09/29-18:36)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009092900846

263チバQ:2009/09/29(火) 22:14:59
http://yamagata-np.jp/news/200909/29/kj_2009092900551.php
吉村知事が最上小国川ダム視察 「穴あきダムが望ましい」
2009年09月29日 21:06

最上小国川ダムの建設予定地で、説明を聞く吉村美栄子知事(中央)=最上町富沢  全国的なダム建設の見直しに伴い、事業継続の是非に注目が集まる最上町の最上小国川ダムについて、吉村美栄子知事が29日、初めて建設予定地など現地を視察した。吉村知事は「環境保護にも配慮した穴あきダムが県としては望ましいと思う」と、あらためて建設推進の考えを示した。

 吉村知事はこの日、最上小国川沿いの赤倉温泉街で、県最上総合支庁の担当者から過去の洪水被害の状況や河床掘削の影響調査などについて説明を受けたほか、河原からわき出る温泉を手で触って確認。さらに、温泉街から上流約2キロの建設予定地に足を運び、完成予想図や工事に伴う環境への影響調査などについて話を聞いた。

 吉村知事は「現地で濁流となった時の映像を初めて見せてもらい、あらためて住民の不安を実感した。一番大切なことは住民の安全安心だと思う。(ダム建設見直しという)政府の政策はあるが、地域に必要なものは必要だと実情を説明していく。それでも分かってくれない場合は、現場を見てほしいと訴える」と話した。

 視察先には、ダム建設推進を訴える地域住民らが多数足を運んだ。また、視察に同行した高橋重美最上町長は30日、町議会や地元の関係者と東京へ向かい、県選出国会議員に建設推進を要請する予定。一方、反対派の小国川漁協の青木公(ひろし)赤倉支部長は「自然保護の立場でダム以外の治水対策を主張してきたが、民主党中心の政権となり絶好のチャンス。国にもあらためて訴えていきたい」と話した。

 最上小国川ダムは治水だけを目的としており、河床部に放流部を設ける「穴あきダム」を計画。総事業費は70億円を見込み、国の補助率が50%の補助ダム。国は2008年度に建設採択し、県は09年度からダム本体の実施設計を進めている。

264チバQ:2009/09/29(火) 22:15:44
http://www.asahi.com/politics/update/0929/TKY200909290309.html
赤松農水相、熊本・大蘇ダムは完成目指す意向2009年9月29日20時41分

 赤松広隆農林水産相は29日の閣議後の記者会見で、農水省が79年度から建設を続けている大蘇ダム(熊本県産山(うぶやま)村)について、「地域のみなさんの期待に応えられるように努力をしていきたい」と述べ、完成を目指す考えを明らかにした。同ダムをめぐっては総選挙前の7月下旬、熊本入りした民主党の鳩山由紀夫代表(当時)が「無駄」と発言し、中止を示唆していた。

 赤松農水相は「農業用水がほしいという地域の要望で造ったもの。今、もめている八ツ場(やんば)ダムや川辺川ダムと違う」と強調。09年度までに事業費592億7000万円を使い、工事の進み具合は99.9%であることを説明した。

 大蘇ダムでは、湖底から水が漏れて計画通り貯水できない状態になっていることが判明している。水漏れ対策について赤松農水相は「シートをはるのか、新たな水源を確保するのか、現地に行って地元の話を聞き、調整を図っていきたい」と述べた。

265チバQ:2009/09/29(火) 22:16:25
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009092901000782.html
農相、追加工事しない可能性言及 大蘇ダム水漏れ問題
 赤松広隆農相は29日の記者会見で、地盤の水漏れで計画通りに給水できない状態にある農業利水用の大蘇(おおそ)ダム(熊本県産山村)について「漏水を防ぐのか、新たな水源を求めるのか地元と協議したい」と述べる一方で、対策費が巨額になれば、追加工事を実施しない可能性にも言及した。

 大蘇ダムをめぐっては、給水予定地の住民が7月、当時の石破茂農相に速やかな水漏れ防止工事と計画通りの水量確保を要望しているが、赤松氏は会見で「仮に(水漏れ工事に)何十億円も何百億円もかかるのなら、現実にそんな余裕はない」と指摘した。

 また「どれだけの要望や需要量があるのか、現地関係者の話を聞かなければならない」と述べた上で、大蘇ダムも含め農水省が建設中の農業用ダムについて「地域の要望で建設されることが多く、大きな反対運動が起きているとは聞いていない。もめている八ツ場ダムや川辺川ダムとは違う」と強調した。

 大蘇ダムに対しては、鳩山由紀夫首相も就任前の7月に「わが党としては『なぜこんなダムにさらにお金を投入するのか』という思いだ」としていた。

2009/09/29 19:27 【共同通信】

266 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/30(水) 14:12:37
>>169
福田昭夫も無役なんだよなあ。

南摩、湯西川、中止すべき ダム建設で民主・福田氏
(9月30日 05:00)

 民主党の福田昭夫衆院議員は29日、下野新聞の取材に応じ、民主党政権が掲げたダムなど全国
143事業の見直しに関連し、鹿沼市の思川開発(南摩ダム)と日光市の湯西川ダムは中止すべきだとの
考えを示した。両ダムは同氏の地元にあり、知事時代には思川開発を見直し事業規模を縮小した。また
福田氏は同日、馬淵澄夫国交副大臣と会談し、両ダム中止の考えを伝えるとともに利根川流域全体で
ダムの見直しを検討することなどを提言したという。

(中野勲)

 一問一答は次の通り。

 −ダム事業見直しをどう受け止めている。

 「全部見直すという大方針は大賛成で、本体工事をストップさせることが大事。ただ地域振興や橋、道路
の付け替えといった生活再建は続ける。その上で、それぞれの流域の検討委員会で、水需給計画と実際
の給水実績などの事実関係を検証し、本当にダムが必要なのかどうか明らかにすべきだ」

 −本県では南摩ダムと湯西川ダムが含まれる。両ダムはどうすべきだと思うか。

 「両方ともやめた方がいい。治水、利水両面からみて現状で十分。数字でしっかり検証すれば、どちらも
やらなくて済むことになると予想している」

 −南摩は知事時代に規模を縮小し事業参加を決断した経緯があるが。

 「当時の阿部和夫鹿沼市長がダムから水道水がほしいということだったので存続した。だが今の佐藤信
市長は水道水として優先的に使う考えはないとしている。人口減がはっきりしてるし、社会経済情勢も
変わっている。中止にもっていける可能性が非常に高い」

 −湯西川に関しては、知事時代は容認の立場で、05年の総選挙では反対に転じている。なぜ変わったのか。

 「私としては(中止した)東大芦川ダムも南摩ダムも湯西川ダムも全部おかしいと思っていた。しかし、
関係自治体の首長がほしいというのに、知事がダメだというわけにいかない。見直して一部を容認したと
いうことだ」

 −国交相らに本県の現状を伝える予定は。

 「きょう馬淵副大臣に会い、流域検討委員会を開催してその中で見直しすることを薦めてきた。八ッ場
(群馬)だけでなく利根川流域全体で見直すということ。副大臣は『分かりました。参考にします』とのこと
だった」

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20090930/212889

270 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/01(木) 11:15:08
誰が説明するのだろうか。
> 中止派と推進派で割れている民主党・無所属の会は、1日に党本部から党のマニフェスト(政権公約)に
> 中止を掲げた経緯などの説明を受けることになった。

都議選での築地移転、新銀行東京になりかねないと思うけどなあ。
> 計8人が質問する自民の会派幹部は、「総力を挙げて、建設推進に向けた決意を県民に訴えたい」と話す

政権交代@埼玉/知事「中止 国は根拠を」
2009年10月01日

◇八ツ場ダム 県議会質疑

 県議会9月定例会の一般質問が30日から始まった。前原誠司国土交通相が中止を表明した八ツ場
ダム(群馬県)について、建設推進の立場から自民、公明の議員が県の対応を質問した。同ダム建設
中止派と推進派で割れている民主党・無所属の会は、1日に党本部から党のマニフェスト(政権公約)に
中止を掲げた経緯などの説明を受けることになった。

 6日までの一般質問で、自民、公明、刷新の会の3会派の質問者はすべて、同ダム建設推進の立場
から県の対応などをただすことにしている。計8人が質問する自民の会派幹部は、「総力を挙げて、建設
推進に向けた決意を県民に訴えたい」と話す。

 民主党・無所属の会は4人が質問に立つが、そのうち茅野和広県議が5日にダム建設推進の立場で
質問する予定。茅野県議は、「無所属だから民主党本部の考え方とは関係ない」とし、「必要だと思うから
質問する。県がしっかり推進するよう、問いたい」と話している。1日に党本部からマニフェストについて
説明を聞いても「推進を求める質問は変わらない」という。同会派は「質問は個々の権利。内容を会派で
制限するようなことはしない」との姿勢だ。

 9月30日の一般質問では、鈴木義弘(自民)、福永信之(公明)両県議が、ダム建設中止の場合の代替
案や事業費について質問。上田清司知事は代替案について「同等以上の利水、治水の効果が(ダム完成
予定年度までの)あと6年で得られ、事業負担がより少ないこと」「地元の方々に納得いただくこと」が「前提」
としたが、代替の水源確保や治水対策は「困難」と指摘した。また、「トータルで考えれば完成させたほうが
高くつくと(国交相が)発言しているが抽象的。納得できる根拠を示してほしい」と批判した。

http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000910010001

271チバQ:2009/10/01(木) 21:32:47
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20090930ddlk26010522000c.html
畑川ダム計画:府議会、政権交代で丁々発止 知事VS府議 /京都
 前原誠司国土交通相が挙げる全国143カ所のダム事業見直しで、その一つとして府が国の補助で京丹波町下山に計画している畑川(はたがわ)ダムが29日の府議会で取り上げられた。16日に仮締結した本体工事契約が審議対象。共産党の前窪義由紀議員が代表質問で「政府の見直し姿勢を無視した建設強行」と批判したが、山田啓二知事は「地域要望が高い」などと続行に理解を求めた。

 同ダムは地下水や谷水などに頼る旧丹波・瑞穂両町の上水道確保と治水のため92年度に事業採択された。高さ34メートル、総貯水量196万立方メートルの重力式コンクリートダムで、完成目標は12年度末。

 当初40億円だった総事業費は断層を避けるためなどで77億円に膨張。18・5%が町負担で残額を府と国が折半し、昨年度末までに用地費やつけ替え道路などに計37億3400万円が支出された。8月24日に本体工事が21億6300万円で落札されている。

 山田知事は「昨年の府公共事業再評価委員会で継続妥当とされた」などと説明。前窪議員に「入札は駆け込みで再検討が必要。知事はいったん始めたダムは止められないのか」と再質問されると、「残りの事業規模や違約金などを総合的に勘案し、今年度予算を交付決定した国の責任も踏まえている。私も南丹ダムと福田川ダム(京丹後市)は中止した」などと反論。さらに前窪議員が「町の人口は伸びる要素がない」と述べたのに対し、知事が「頑張っている地元を切り捨てるような発言はひどい」と逆襲する場面もあった。【太田裕之】

272 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/01(木) 22:28:19
>>270
大河原だったらしい。しかし、相変わらず民主党の地方議員は、レベルが低いなあ。
> 県議から「もっと丁寧な説明が必要だ」などの怒号が飛ぶ場面もあったという

八ツ場ダム問題 「党は説明責任果たせ」民主県議 
2009.10.1 21:40

 群馬県の八ツ場(やんば)ダム建設中止問題で、埼玉県議会会派「民主党・無所属の会」は1日、
民主党公共事業検討小委員会事務局次長の大河原雅子参院議員を招き、建設中止に関する説明を
聞いた。参加県議によると、大河原氏からの説明に目新しさはなく、県議から「もっと丁寧な説明が
必要だ」などの怒号が飛ぶ場面もあったという。

 会派の矢部節代表によると、説明会は会派内に中止派と推進派がいることから、足並みをそろえる
ために非公開で実施。会派全員の18人が参加した。

 参加した県議によると、説明会では中止、推進を問わず、「国民や地方議員へ説明責任を果たせ」
「もっと中止の根拠を示すデータを出せ」などの意見が続出したという。

 終了後、矢部代表は説明会を会派の方針を決める判断材料にするとの考えを示したが、中止か推進か
の方向性は明言しなかった。

 会派所属議員のうち半数の9人は、県議会の超党派議員でつくる「八ツ場ダム建設事業の推進を
求める県議会議員連盟」に参加している。

http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/091001/stm0910012143019-n1.htm

273 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/02(金) 09:58:03
>>272
今日も政局コラムで再考を訴えていた産経とは、ニュアンスが違う。

『04年にチーム、党で議論』 八ッ場ダム『中止』 民主系会派に経緯説明
2009年10月2日

 県議会の民主党系会派「民主党・無所属の会」は一日、同党が衆院選のマニフェスト(政権公約)で、
八ッ場(やんば)ダム(群馬県)の建設中止を盛り込んだ経緯などを、同党の大河原雅子参院議員から
説明を受けた。

 同会派(十八人)は建設推進と反対に意見が割れており、会派としての統一見解をまとめるため、
党本部の説明を求めていた。

 党の公共事業検討小委員会事務局次長を務める大河原氏は、記者団に「二〇〇四年に八ッ場ダムの
プロジェクト・チームを立ち上げ、中止と地域の生活再建法案を作る課題について、党として(議論を)
積み上げてきた」と述べ、唐突に中止を掲げたのではないと強調した。

 開会中の県議会には、八ッ場ダムの建設中止を求める県民からの請願書が出されており、同会派の
矢部節代表は「常任委員会で審議される八日までに、会派の方向性を決める」と述べた。 (杉本慶一)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20091002/CK2009100202000097.html

275 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/02(金) 10:06:09
もう2枚目がリンク切れか・・・

449 名前: ◆SEXhsKF7.. [sage] 投稿日:2009/10/02(金) 01:39:05 ID:hzR4M7dH
東京新聞特報面 八ッ場ダム
http://download1.getuploader.com/g/1%7Cagarose/11/yanba1.jpg
http://download1.getuploader.com/g/1%7Cagarose/12/yanba2.jpg

276 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/02(金) 10:42:01
>>272-273
県議→枝野→大河原。そこから前原ら国交省政務三役には繋がっているのかな。
> 同会派の矢部節代表が9月、党の見解を聞きたいと、枝野幸男・同党県連代表に要望。枝野代表が、
> 「経緯に最も詳しい」として、党公共事業検討小委員会事務局次長の大河原議員に説明を頼んだという。

政権交代@埼玉/「もっと丁寧に説明を」
2009年10月02日

◇八ツ場ダム 民主系県議、不満も

 八ツ場ダム(群馬県)の建設をめぐり、民主党の大河原雅子参院議員が1日、県議会を訪れて説明会を
開いた。県議会の民主系会派の民主党・無所属の会が党本部にマニフェスト(政権公約)に建設中止を
掲げた経緯の説明を求めたことを受けたもの。説明会後、県議からは「具体的な代替案がなく納得できない」
「国民にもっと丁寧に説明すべきだ」との意見が出た。

◇党側「見直す一里塚」

 同会派(18人)所属の9人が県議会の同ダム建設推進議連に参加する。「党のマニフェストについて
事前に説明がない」との意見があり、同会派の矢部節代表が9月、党の見解を聞きたいと、枝野幸男・
同党県連代表に要望。枝野代表が、「経緯に最も詳しい」として、党公共事業検討小委員会事務局次長
の大河原議員に説明を頼んだという。

 会派側は「広く知ってもらうために」と説明会を公開する予定だったが、大河原議員側が「一参院議員で
政府を代表していない」と拒否し、冒頭のみの公開となった。

 説明会には会派の全員が出席。「地域と話し合いをせずに中止を表明し、予算を凍結するのはいかがか」
「大臣の『財政負担が大きくても』といった発言はマニフェストに反する」など、治水、利水でダム以上の
効果が得られ、財政負担が少ない具体案を示すよう、質問書を渡した。

 大河原議員は、党内では以前から公共工事見直しが議論され、04年に八ツ場ダムのプロジェクトチーム
を立ち上げ、建設中止を決めていたといった経緯を説明、治水、利水に問題はないと述べ、公共事業を
見直す一里塚だと理解を求めたという。

 しかし、具体的なダムの代替案については「これから」などと示されず、推進派の県議からは「まったく
納得できない。党への不信感が高まっただけ」などと不満が漏れ、中止派の県議からも「もっと丁寧に
説明してほしかった」との声が聞かれた。

 枝野県連代表は「前の政権の中で地方議会や議員はそれぞれ考えてきたが、政権交代によって国の
枠組みが急に変わり、考え方に時間的ずれや手続きのずれが起きることは不自然ではない」と話した。

 開会中の9月定例県議会に出されているダム建設中止を求める請願や、他会派の県議らが提案を
検討中の事業推進を求める意見書などへの会派の対応について、矢部代表は「団会議をこまめに開き、
話し合いで会派としての意見を調整したい」としている。

http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000910020003

277 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/02(金) 12:09:20
>>274
谷垣はこっちのパンドラを開いたか。
中止撤回を求める政治的論理を組み立てられるかな。
対する前原・馬淵は、関連事業を含む工事費や、利水・治水と水需要などの数字を再試算して、
手ぐすねをひいて待っていることだろう。

八ッ場ダム中止撤回求める、と現地で谷垣総裁

 自民党の谷垣総裁は2日、八ッ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)の建設予定地を訪れ、地元住民と
意見交換した。

 谷垣総裁は、「皆様が心配されている原因は、私たちが政権交代を許してしまったこと」としたうえ、
「ある特定の事業を血祭りに上げてやるのはいかがなことか」と民主党政権を批判、建設の中止撤回を
求めていく考えを示した。

 地元からは、大沢正明知事や高山欣也長野原町長、八ッ場ダム推進吾妻郡住民協議会の萩原昭朗
会長ら約30人が参加した。

(2009年10月2日11時28分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091002-OYT1T00388.htm

278ももだぬき:2009/10/02(金) 13:02:20
自公の連中は利権政治をやりまくったから許せん。いまだに、利権にマインドコントロールされてるよ。地元でも推進派は少ないはず。

279とはずがたり:2009/10/02(金) 15:57:34
原因が利水者の撤退なら利水予定者にも応分の負担を求めるべきだ。大阪府と箕面市なんちゃうやろねぇ。
>淀川水系の余野川ダムは、治水と上水道供給を行う多目的ダムとして昭和58年に着工。その後利水者が撤退し、平成20年に国が建設中止を正式決定している。

余野川ダム負担金11億円を返還要求 大阪府箕面市 
2009.10.2 00:00
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/091002/lcl0910020000001-n1.htm

 国土交通省が建設中止を決めている大阪府箕面市の「余野川ダム」について、同市の倉田哲郎市長は1日、過去に用地買収費用などとして国に支払った約11億円の返還などを求める意見書を前原誠司国交相に提出する意向を明らかにした。

 淀川水系の余野川ダムは、治水と上水道供給を行う多目的ダムとして昭和58年に着工。その後利水者が撤退し、平成20年に国が建設中止を正式決定している。

 箕面市が返還を求めるのは、平成3〜14年度に、主に用地買収費として国へ支払った計約11億円。国が事業清算費として支払いを求めている5千万円の追加負担金の撤回も求める。倉田市長は「ダムから受ける恩恵はなく、お金を払う理由はない」と主張している。

 一方、大阪府の橋下徹知事は1日、箕面市が返還を求めている約11億円のうち、府が約5億円を負担していることを理由に「国が事業を中止するなら、府民の税金なので、戻してもらうのが当たり前」と述べ、国に対して府の負担分の返還を求める意向を示した。橋下知事は倉田市長に連絡を取り「共闘しよう」と伝えたという。

 近畿地方整備局は「現段階ではコメントできない」としている。


ダム負担金で橋下知事「悔しい」「国交省・地方整備局を解体したい」
2009.10.2 11:55
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/091002/lcl0910021155003-n1.htm

 国土交通省が建設を中止した大阪府箕面市の「余野川ダム」をめぐり、大阪府の橋下徹知事は2日、同市が国に返還を求めている約11億円のうち府の負担分約4億7千万円について、「国に負担金を払っているダムが中止になったのに、返してくれという話がなぜ府から出なかったか悔しい」と、府職員に対して怒りをぶちまけた。

 また、建設中止は箕面市も合意し、追加負担は法律に基づいた請求などと一部報道にコメントした国土交通省近畿地方整備局に対しても、「ふざけたコメント。取りにいって解体してやりたい。(関西)広域連合に入ったら許さない」と厳しく非難した。

 府によると、ダム近くのニュータウン「箕面森町」開発で、箕面市の負担金約11億円のうち約4億7千万円を府が負担。このほかダムの治水負担についても約23億円を国に直接支払っているという。

 橋下知事は同日朝、緊急の部長会議を開いて担当者から詳しい事情を聴き、今後の対応を協議した。

 橋下知事は「府民のお金を取られて、完成物がなくてそのままというのはあり得ない。取り戻せないなら、国に払う金を止めて相殺する」と話した。

280とはずがたり:2009/10/02(金) 16:33:53

漸く無駄遣いの数字が上がってきたようだ。

ダム:48事業で2兆円増 国交省計画 工事変更が影響
http://mainichi.jp/select/today/news/20091002k0000e020064000c.html
2009年10月2日 15時0分 更新:10月2日 15時0分

 国土交通省が計画・建設中の全国48のダム事業で、事業費が建設決定時の想定から軒並み膨らみ、合計2兆円以上増加して、総経費が約6兆5000億円に上っていることが、同省や各地方整備局への取材でわかった。工期の延長や追加工事、物価上昇などが主な理由で、さらに増える可能性もある。費用に見合う効果があるのかどうかが、今後のダム事業見直しの目安となりそうだ。【野田武】

 48のダム事業は72年以降、順次建設が決定され、完成までにかかると見込まれた予算総額は約4兆4000億円だった。ところがその後、新たな地盤対策工事が必要になったり、工期延長のために人件費が増えたりして約2兆1000億円増の約6兆5100億円になっている。

 最も増加割合が大きいのは大滝ダム(奈良県、建設決定は72年)で、当初見込みの230億円が15.8倍の3640億円になった。政府が建設中止を打ち出す八ッ場(やんば)ダム(群馬県、同86年)は2110億円が4600億円(2.2倍)、川辺川ダム(熊本県、建設決定は76年)も350億円が3330億円(9.5倍)と増加している。

 大滝ダムでは、着工後に、地滑り対策などが新たに必要とわかり、追加工事が相次いだことが主な要因。ダム本体の工事は終了しているが、追加工事が続いている。八ッ場ダムでは、建設決定後の詳細な地質調査で弱い部分があることが分かり、取り付け道路のルート変更や新たな橋が必要になった。

 増加の大きなダムは、八ッ場ダムのように詳細な調査の結果、工事変更や追加工事が必要になったりしたケースが多い。当初の1・8倍の2440億円となった胆沢(いさわ)ダム(岩手県、建設決定は90年)を管轄する東北地方整備局は「詳細に事前に調べられれば、工事に入ってからの事業費もそれほど変わることはない。しかし事前の調査費用が少ない中で見積もりを出さないといけないので、実際には事前に100%の調査はできない」と事情を説明している。

 前原誠司国交相は今年1月、名古屋市であった市民団体主催のシンポジウムで、「誤謬(ごびゅう)だらけの金の使い方」の一例として、ダム事業費増加問題を挙げ、「政権交代で金の使い方を変える必要がある」と述べている。

281 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/02(金) 17:14:43
>>280
この記事、私も貼り付けようと思ったのですが、詳しく見ると現時点(民主政権以前)で
既に分かっている事業費増加問題ですね。
例えば八ッ場の場合、記事にあるとおり86年の計画を03年11月に見直した数字(2110億→4600億)で、
03年の計画が10年開業を前提にしていた以上、更に膨らむことは確実。
野党時代に前原がこの問題を提起している以上、民主政権の元で新たな見直しの数字が
出てくることは確実でしょう。

282とはずがたり:2009/10/02(金) 17:17:21
なるほど〜。
なんの数字の精査もなくこれだけ出てくるって訳ですね。

283 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/02(金) 17:23:21
>>210>>250のダム日記の取材(zakzakだけど)。

へえー。そういえばJr.3人はおとなしいですね。火傷すると分かってるのか。
> 群馬の県政関係者は「中選挙区時代、ダム建設予定地の旧群馬3区は、福田赳夫、中曽根康弘、
> 小渕恵三の元首相が激しく争っていた。当時、福田氏はダム推進派で、中曽根、小渕両氏は反対派に
> 近かった。自民党が政争の具にしていた」

八ツ場ダム問題、推進派のデータはニセ情報だらけ!?
2009.10.02

 政権交代の象徴となっている八ツ場ダム(群馬県長野原町)の建設中止問題で、前原誠司国交相は1日、
本体工事の入札を中止する方針を明言、2日にも国交省関東地方整備局が正式決定する。こうした中、ダム
建設の根拠となったデータなどに“ニセ情報”が紛れ込んでいるとの指摘がある。背後に何があるのか…。

 「建設途中の橋脚や地元の反発ばかりが取り上げられているが、本当にこのダムが必要なのか否かを、
正確なデータをもとに冷静に判断すべき」

 こう話すのは、全国のダム問題を取材しているジャーナリスト、まさのあつこ氏。最近、自身のサイト「ダム
日記2」に、「八ツ場ダムの七不思議」を掲載した。

 第1の“ニセ情報”は「工事の7割が終わっている」というもので、事実は「総事業費4600億円の7割を
使った」。八ツ場ダムは1952年に建設計画が浮上。総事業費は当初の2倍以上という4600億円まで
膨張したが、ダム本体工事は未着工。今年6月9日付の政府答弁書では、昨年度末時点で、付替国道は
6%、付替県道は2%、付替鉄道は75%、代替地造成は10%しか完成していない。

 「ダム建設は少なめに予算を見積もり、事業が始まると膨張する。総事業費は国債、地方債の利子を
含めると9000億円。工事の進捗状況を見ると、1兆円を超えかねません」(まさの氏)

 第2は利水(水需要)に関する情報。国交省は八ツ場ダム建設の目的の1つを「東京、埼玉、千葉、茨城、
群馬の1都4県の都市用水の確保」としている。だが、利根川水系にはすでに11のダムがあり、首都圏
への水供給を主目的としていた群馬・戸倉ダムは2003年に建設中止となった。

 「計画当時は水不足が深刻だったが、1970年代半ばに横ばいになり、現在の水需要は減っている。
戸倉ダムの中止も『水余り』が理由。八ツ場ダムが完成予定の2015年には、利水予定の各県で人口
減少が始まっている。東京都も日量最大690万トンの供給力に対し、170万トンが余っている」(同)

 第3は治水(防災)効果だ。

 八ツ場ダムは、戦後最大の被害をもたらした47年のカスリーン台風(死者1100人)を契機に、大雨
などに対応する目的でも計画された。しかし、「国交省のカスリーン台風再来を想定した資料では、
八ツ場ダムの治水効果は『ゼロ』。07年9月の台風9号で100年に一度の大雨が同ダムの集水域に
降ったが、下流域に被害はなかった。そもそも、人命にかかわる治水目的のダムならば、57年間も建設
が遅れたこと自体が問題」(同)という。

 公共事業には、多くの建設業者が参入するため、雇用対策という一面もある。加えて、同ダムの関連
事業を受注した民間企業や公益法人には、国交省から46人の天下りが確認されている。

 こんな指摘も。群馬の県政関係者は「中選挙区時代、ダム建設予定地の旧群馬3区は、福田赳夫、
中曽根康弘、小渕恵三の元首相が激しく争っていた。当時、福田氏はダム推進派で、中曽根、小渕両氏
は反対派に近かった。自民党が政争の具にしていた」と語る。

 まさの氏は「ダム建設には、さまざまな思惑が交錯している。前原大臣は住民や関係知事らと議論し、
最善の結果を導くべき。行政の犠牲になった住民を忘れないでほしい」と語っている。

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20091002/plt0910021202000-n1.htm

284神奈川一区民:2009/10/02(金) 17:34:35
>>283
自分はジャーナリストのまさのあつこさんとは面
識があります。当時、まさのさんはサトケンの秘
書をしていました。その頃から環境問題に精通し
ていました。だいぶ前の話ですが。とても、まと
もな方です。
前原氏自身もよく存じ上げてると思いますよ。
民主党もこういう人から意見を聞いた方がいいと
思います。

285 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/02(金) 18:03:05
それは凄い。
サトケンの話は>>212にもありますが、いろいろ繋がっているんですね。

286 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/02(金) 18:42:44
> 公共事業のあり方と景観が争点となったこの日の判決については、「方向性は共感するところも多々
> ある」とする一方で「鞆の浦とダムは少し分けて考えた方がいい」と指摘。
> 2ダム中止についても「景観を守る(ため)とは一言も言っていない」と強調、公共事業中止のモノサシで
> 重視するのはあくまでもコスト面との姿勢だ。

クローズアップ2009:広島・鞆の浦埋め立て差し止め 公共事業、あり方転機
 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>

 瀬戸内海国立公園の景勝地、鞆(とも)の浦(広島県福山市)の埋め立て差し止めを県に命じた1日の
広島地裁判決は、公共工事のあり方に一石を投じた。コスト面を重視する民主党が政治主導で、八ッ場
(やんば)、川辺川ダム事業中止の方針を決め波紋が広がる中、この日の判決は開発より景観に重きを
置いた。しかし、中止することにより地元住民や自治体の反発を招きかねないという点では共通する。
1審段階とはいえ、判決は公共工事ストップの課題を改めて浮き彫りにした形だ。(25面に判決要旨)

 「今後の推移を見守っていきたい」。1日午後の閣議後会見で、前原誠司国土交通相は控訴を含む
広島県の対応を見守る姿勢を示した。公有水面埋立法(公水法)では埋め立て工事の免許を出すに
当たり、県知事は国交相の認可を得る必要がある。認可するかどうかについても「前提が整っていない」
と慎重な姿勢に終始した。

 民主党のマニフェストに基づき、前原国交相は就任直後、八ッ場、川辺川の2ダム事業を中止すると
明言している。2ダム事業の中止は、「今後の公共事業のあり方を見直していくうえでの入り口」と幅広く
とらえる姿勢を見せつつも、発言はあくまでダム事業見直しに重点があった。

 公共事業のあり方と景観が争点となったこの日の判決については、「方向性は共感するところも多々
ある」とする一方で「鞆の浦とダムは少し分けて考えた方がいい」と指摘。

 2ダム中止についても「景観を守る(ため)とは一言も言っていない」と強調、公共事業中止のモノサシで
重視するのはあくまでもコスト面との姿勢だ。現在、景観か開発かを争点に争われているのは、香川県の
景勝地・寒霞渓(かんかけい)(小豆島町)近くに予定された「新内海ダム」の再開発工事をめぐる訴訟が
あるが、こうしたケースは少数だ。しかし、事業の結果、景観が損なわれているケースは少なくないとの
指摘もあり、判決が公共事業を見直す動きが改めて出てくるきっかけとなる可能性もある。

 一方、今回の鞆の浦埋め立てについては、鞆町の再生策として賛成派からは期待されていた。2ダム
事業とは同列視できないものの、公共事業ストップをめぐり、地元とあつれきが生じるのは八ッ場ダムの
ケースを見ればすでに明らかだ。

 この日は、群馬県議会が八ッ場ダム建設中止撤回を求める意見書を可決した。前原国交相は「決議は
重く受け止める」としつつも中止方針に変更がないとした。地元の理解を得るためのハードルは高い。
判決は公共事業を中止する基準の難しさを改めて示す結果となった。【石原聖】

287 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/02(金) 18:43:12
 ◇町再生策仕切り直し
 判決を受け、埋め立て・架橋計画の地元、福山市鞆町の住民や行政側には、計画を当初案通り進める
ことは困難になったとの見方が広まりつつある。町には過疎・高齢化や、車がすれ違えないほど狭い
道幅、建物の老朽化などの課題が山積。賛成派住民は、計画が実現すればそうした課題が一気に解決
すると期待をかけてきた。計画が中止になった場合、町の再生策はゼロからの仕切り直しとなる。

 鞆町の人口は1960年代以降減り続け、61年の1万3144人が、09年には4957人と3分の1近くに
まで減少。65歳以上の割合は08年3月末現在で40・2%に上り、全国平均の2倍近い。住民には
「鞆の町からは若者が流出し、衰退するばかり」と危機感を訴える声が多く、賛否にかかわらず、新たな
町づくりの必要性があることでは一致している。

 市や賛成派住民は架橋によるバイパス道路で交通混雑を解消し、埋め立て地に観光バスなどを収容
する大型駐車場等を整備し、地区を活性化したいと主張。計画に付随して、市は下水道整備や老朽化
した建築物への修理費補助を行う予定で、判決にかかわらず進める方針だ。

 一方、反対派住民は、橋の代わりに山側にトンネルを掘ってバイパス道路とする案を提示。判決は
トンネル案を「交通混雑は相当程度解消される」と評価した。【前本麻有】

 ◇国民意識、高まりも
 今回の判決の背景には、景観保護に関する国民意識の高まりもある。和歌山市の景勝地「和歌の浦」
の架橋工事を巡る景観訴訟の原告団長を務めた薗田香融(こうゆう)・関西大名誉教授(80)は、89年の
提訴時に「歴史的景観権」という概念を初めて盛り込んだとされる。敗訴はしたが、景観保全を目的とした
訴訟に影響を与えた。05年には「良好な景観の形成」を目指す景観法も施行。薗田名誉教授は「提訴
した20年前はバブル期でリゾート開発が盛んだったころ。自然環境への関心が高まると同時に、景観
保全の意識も強くなった」と話した。

 国立マンション訴訟で原告団幹事を務めた上原公子・前国立市長(60)も「大きな工事をすると経済
効果が高いという『神話』がバブル期まではあったが、今回の判決で、いかに景観が歴史、文化的に
重要なものかが示された」と喜んだ。【田倉直彦、前本麻有】

http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20091002ddn003010033000c.html

288とはずがたり:2009/10/02(金) 19:04:19
>>284-285
有名な方なんでしょうか?
なにやら調べてみるとパワフルな女性の方のようなので面識有る神奈川1区さんが羨ましいっす。

http://www.geocities.co.jp/NatureLand-Sky/3471/masano-1.htm

「80円で川1本救おう!」
 そのメッセージは1995年2月、まだインターネットも普及していなかったパソコン通信の時代、ニフティ・サーブの掲示板にアップされました。

「80円で川1本救おう。
開いてくださって有難うございます。
今日より、「ダム日記」の連載を始めます。」
書き出しは、こんな風でした。
 ダム日記。それは、まさのあつこがこのあとの人生をかけて長く取り組むことになる、深くて豊かで、だからこそ苦しみもたくさんある「水脈」への入り口となりました。

 まさのあつこ、31歳。当時、彼女は3万円のアパートで冷蔵庫も持たずに暮らす不思議な女性でした。
つい先日まで、1年間かけて南米を旅していた彼女は、日本にいた時代に眠る時間をナポレオン並みに削って手に入れた完璧な英語力と、渡米したあと、2週間でものにしたスペイン語力を武器に、ザックひとつで身軽に旅する"バックパッカー"だったのです。

 日本と違い、いつ殺されるか、犯罪に巻き込まれるか分からない南米の旅の中で、彼女は守るべきものの順を「命、女(としての自分――レイプの可能性などからの)、パスポート、金」と決めて、常にヒリヒリするような緊張感を持ちながらも、充分に楽しんだ日々を過ごした彼女は、帰ってきたとき、当然のことながら無職でした。
旅行でお金もほとんど使ってしまった。職を探しても、「今」使えるお金がない。そんな中で、彼女はいつものように"今、自分の武器は何か?"を自らに問いました。

 これは後述しますが、彼女がある人の出会いから得た、人生の指針なのです。そして、そのときに出た結論。まずは英語、スペイン語、それから……。
「バックパックだー!」
 お金がなくても、いつもバック一つですぐ次の場所に旅立っていた南米での暮らし。いや実は、普通、一人暮らしに必要だと思われている様々なもの――冷蔵庫や、洗濯機や、たくさんの洋服、たくさんの食器etc…は、なくても「生きていける」ものだったのです。だから、住処もひと部屋の、3万円の部屋で上等。
「それに、私はこれからの人生、今まで私が得たものを還元するために使うのだから、自分のためのものはいらないや」。
 そう彼女はつぶやいたかもしれません。そう、彼女は帰国したとき、胸の中にある決心を抱いていたのでした。

289神奈川一区民:2009/10/03(土) 00:11:56
>>288
自分もそんなに詳しくは知りません。
ただ、面識があるだけです。10年前の
話です。見た目は普通の人です。その
ころから、サトケンは環境問題に関心
がありました。ただ、サトケン周辺は
関心がなく、自分が関心をしめしたと
ころ紹介していただいた次第です。
環境問題について色々教えていただき
ました。本人は、多分自分のことを覚
えていないと思います。
今も信念を曲げずに頑張っているの
はすごいと思います。

290 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/04(日) 00:37:35
確か現地視察は明日(今日)の予定

2009年10月03日 政治
「地元の意向聞き、判断」 「泡瀬地区」で前原沖縄担当相

 前原誠司沖縄担当相は3日、県庁で仲井真弘多知事と会談し、沖縄市の泡瀬地区埋め立て事業を
めぐる今後の対応について「控訴審の判決も見ながら、県や沖縄市としっかり相談させていただき、
われわれも判断していきたい」と述べ、地元の意向も重要な判断要素になるとの認識を示した。また、
「泡瀬については『1区中断、2区中止』と話したが、中断は中止ではない。一度立ち止まり、これから
どうするか。特別自由貿易地域の現状や泡瀬干潟の環境保全の観点も踏まえ、相談させていただきたい」
と語った。
 前原担当相の来県は就任後初めて。

http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-10-03-S_008.html

291 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/04(日) 11:28:49
渓谷→ダム湖で客が来ると思ってる八ツ場もそうだが、干潟→埋立じゃ客は増えんだろ。
判決次第だが、一期継続・二期中止の東門の希望どおりになると思うのだが、一期も反対している
28人中5人の市議と東門の関係はどうなってるのだろう。

国交相が「総合的判断」要請 沖縄・泡瀬干潟埋め立て

 沖縄県を訪問中の前原誠司国交相・沖縄北方担当相は4日、沖縄市の泡瀬干潟の一部を埋め立てる
人工島造成事業の現場を視察し、同市の東門美津子市長と会談。前原氏は埋め立て事業によるホテル
や観光客誘致の効果に疑問を呈した上で「夢を持つのは分かるが、巨額投資をしてペイできるかどうか、
総合的な判断をお願いしたい」と述べた。

 東門市長は2期工事は困難としているが、1期工事は推進という立場から、前原氏に対して「沖縄市は
県内でも失業率が高く、市民所得も低い。(陸地には)米軍嘉手納基地があり、市民は海に発展を求めた。
市議会では28人中23人が推進派だ」と事業継続に理解を求めた。

 視察現場で前原氏は国、県、市の職員らに事業の進ちょく状況などを熱心に質問した。

 前原氏はこれまでに埋め立て事業について「1期は中断、2期は中止」と表明。事業への公金支出
差し止め訴訟の控訴審判決が15日に言い渡された後、県や沖縄市と相談して最終的な方針を示すことに
している。

2009/10/04 10:52 【共同通信】

泡瀬干潟を視察する前原沖縄北方相(左)=4日午前、沖縄県沖縄市
http://img.47news.jp/PN/200910/PN2009100401000155.-.-.CI0003.jpg

292 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/04(日) 11:29:16
>>291 本文URL
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009100401000154.html

293チバQ:2009/10/04(日) 23:32:01
>>290-291
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091005k0000m040029000c.html
泡瀬干潟:前原担当相 沖縄市長に埋め立て中断など伝える

埋め立て事業の是非が問われている泡瀬干潟=沖縄市で本社機から2008年3月、矢頭智剛撮影 前原誠司国土交通・沖縄・北方担当相は4日、沖縄市で東門(とうもん)美津子市長と会談し、同市沖で進む泡瀬(あわせ)干潟埋め立て事業について1期工事の中断と2期工事中止の方針を伝えた。東門市長は1期工事の推進を求めたが、前原氏は「本当に必要な事業なのかどうか」と採算性と必要性に強い疑念を表明し、再考を促した。

 同事業は国と県が泡瀬沖約200メートルの海約187ヘクタールを埋め立て、県と沖縄市が約130ヘクタールを買い取ってホテルや観光商業施設を誘致する計画。埋め立て事業費は約489億円で、泡瀬干潟約266ヘクタールのうち、約2割が消失するとされる。

 民主党は衆院選マニフェスト(政権公約)の土台となった「09年政策集」で同事業を「環境負荷の大きい公共事業」と位置付け、08年にまとめた「沖縄ビジョン」では「1期中断、2期中止」を明記。前原氏は就任直後、中断方針を明言している。【三森輝久、西田進一郎】

294 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/05(月) 13:58:40
重い言葉だ。
> 当初は埋め立て地の大部分を県、市が購入してホテルや商業施設を誘致する計画だった。
> 沖縄相は「本当にホテルが誘致できるのか」と疑問を呈し

泡瀬干潟埋め立て 中断指示・・・沖縄相、最終判断前に

 沖縄県内を3日から視察していた前原沖縄相は4日、那覇市で記者会見し、鳩山政権が是非を検討
している沖縄市の泡瀬干潟埋め立て事業の工事を中断させたことを明らかにした。事業を巡る公金支出
差し止め訴訟の控訴審判決言い渡しを15日に控えており、判決後、地元の意向を聞いて事業を継続
するかどうか最終判断する予定だ。

 泡瀬干潟は南西諸島最大の干潟とされ、埋め立て事業は1987年に沖縄市が構想を策定。事業費は
約490億円で、国、県が埋め立てを担当し、当初は埋め立て地の大部分を県、市が購入してホテルや
商業施設を誘致する計画だった。

 東門美津子・沖縄市長は2007年12月、着工済みの第1区域(約96ヘクタール)は土地利用計画の
見直しを前提に推進し、未着工の第2区域(約91ヘクタール)は規模縮小する方針を表明。前原沖縄相
は鳩山政権発足直後、「第1区域は中断、第2区域は中止を検討する」との意向を示していた。

 前原沖縄相は記者会見で、第1区域の埋め立て工事については「『中断』ですので、止めるということを
お願いした。(地元に採算性を)見つめ直してもらい、総合的に検討する」と述べた。しかし、第1区域の
埋め立て地の周囲を固める護岸工事に限っては、「高波などで崩れる危険もあり補強が必要」として継続
しているという。

 内閣府沖縄総合事務局の担当者によると、干潟の希少生物の産卵期に当たる4〜7月は埋め立て
工事を中断。8月に再開する予定だったが、訴訟の継続を理由に今年度の工事の入札をいったん見合わ
せた。その後、前政権下の8月末、「入札を11月13日に実施する」と公告したが、埋め立て工事は
事実上行われていない。

 同事務局は「新政権発足後、沖縄相から工事中断を指示された。県、市との話し合いで継続の方針が
決まらなければ、入札の実施は難しい」としている。

 前原沖縄相は会見に先立ち、東門市長と会談。市長は「市の活性化のため、第1区域は進めたい」と
訴えたが、沖縄相は「本当にホテルが誘致できるのか」と疑問を呈し、控訴審判決や採算性などを基に
方針を再考し、見解をまとめるよう要請した。

(2009年10月5日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okinawa/news/20091005-OYT8T00479.htm

295 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/05(月) 16:37:44
本当に乗ってたのかw
> SL好きで知られる前原国交相は4月25日、「SL人吉」の一番列車で人吉へ来ていた

武者返し:視察 /熊本

 前原誠司国土交通相が川辺川ダム予定地を視察し、現地で改めて中止を表明した。同じ中止でも、
八ッ場ダムの地元群馬県長野原町民が意見交換を拒否したのとは対照的に、五木村民との意見交換会
には村民の6分の1の250人が参加した。

 メディアは村の怒りとやるせなさを伝えたが、個人的には昨年の蒲島郁夫知事の訪問時と比べて、
和やかな意見交換会だったと思う。国交相から「必ずまた来る」との言質も得た。意見の異なる相手の話
を聞こうとする前向きな姿勢は、村の将来につながる。

 SL好きで知られる前原国交相は4月25日、「SL人吉」の一番列車で人吉へ来ていた。次はじっくりと
腰を落ち着けて話し合い、SLの写真を撮影できるくらい時間の余裕を持って来てほしいものだ。

http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20091005ddlk43070378000c.html

296 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/05(月) 17:11:36
zakzak的八ツ場ダム問題

前原“テツ”の一念!?八ツ場ダム中止に鉄道ファンがエール
2009.10.05

 群馬県の八ツ場(やんば)ダム建設中止を表明した前原誠司国土交通相に対し、“テツ”と呼ばれる
鉄道ファンたちがエールを送っている。ダムが完成すると、JR吾妻線の一部が水没するため、移設工事
が現在進んでいるが、この移設によって鉄道遺産として名高い「日本一短いトンネル」が廃止されて
しまうのだ。テツたちの間では「大臣はトンネルを守るためにダム中止に頑張っているのではないか」との
声まであがっている。

 八ツ場ダムが完成すれば、吾妻線の川原湯温泉駅は水没してしまう。そのため国交省は、1999年
から同線の岩島−長野原草津口で線路の付け替え工事を進めてきた。同省の八ツ場ダム工事事務所
によると、移設工事は全長10.4キロのうち、すでに9キロが完了。同省はダム工事が中止しても吾妻線
移設は進める方針で、2010年度末までの開通を目指している。

 だが同事務所は「大臣は視察の際に『JR(の移設)に関してはまた相談します』と話しており、残りの
工事に関する正式なGOは出ていない状態」と説明する。

 川原湯温泉駅は吾妻川の渓谷にあり、土砂流出による被害を避けるため、1時間の雨量が20ミリを
超えると電車の運行を休止していた。同事務所は「新たな線路のほとんどはトンネル区間で、雨に対する
弱さを克服できる。地元の住民からは『工事はぜひ進めてください』との声をいただいている」という。

 ただ、テツたちの心境は複雑だ。川原湯温泉駅から東に約2キロの場所には日本一短いトンネルとして
有名な、全長7.2メートルの「樽沢トンネル」があるからだ。

 トンネルの開通は1946年。普通なら、この程度の岩は崩してしまうが、「工事関係者が現在もトンネル
の上にある一本松を残したかったから」など、その誕生には心温まる逸話が多い。ダムが完成しても水没
は免れるが、鉄道用トンネルとしての役目は終える。“現役”でなくなることを残念がるテツは多い。

 そんなテツたちが期待しているのが、政界随一の鉄道ファンとして知られる前原氏だ。蒸気機関車の
撮影や時刻表の分析が趣味で、その写真は秩父鉄道が2008年SLカレンダーの表紙に採用したほど
の腕前。そのため、一部のテツたちはネット上で「前原氏はトンネル保存のためダム中止に踏み切った」
「テツとしての初仕事は樽沢トンネルを守ったことになるだろう」などと噂し合っているのだ。

 果たして、筋金入りのテツ・前原氏はどんな決断を下すのか。前原事務所では「(吾妻線付け替え工事
については)まだ何も決めていません」と説明。移設中止の可能性は、まだ消えていない。

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20091005/plt0910051605005-n1.htm

297とはずがたり:2009/10/05(月) 18:48:02
>>295
公私混同ww
内閣の支持率が高い内は良いけど批判が強くなってきた時にやったら批判されそうだw

>>296
流石に
>土砂流出による被害を避けるため、1時間の雨量が20ミリを超えると電車の運行を休止していた。同事務所は「新たな線路のほとんどはトンネル区間で、雨に対する弱さを克服できる。
なんで,樽沢トンネルなんかは吾妻線は新線に移設して廃止せにゃどうしようもないでしょうねぇw

298 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/05(月) 20:30:22
>>297
いやいや、
> 前原国交相は(国交相になる前、野党時代の)4月25日、「SL人吉」の一番列車で人吉へ来ていた
という意味でした。それで最後の
> 次は〜SLの写真を撮影できるくらい時間の余裕を持って来てほしいものだ
という流れになります。
紛らわしいので、自分も注釈入れようと思ったのですが、怠りました。

でも、楽しそうだw
http://www.maehara21.com/blog/photo.php?blogid=8&archive=2009-4-25

299 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/06(火) 00:12:39
ちょっと趣向の変わった利水の話。
日本に建設業は数多あるのに、国際進出は韓国どころか、中国にも大きく遅れているのが事実。

大手建設は水で海外進出を 国交相、公共事業費削減で

 前原誠司国土交通相は5日、都内で開かれたセミナーで基調講演し、公共事業費削減の影響を受けて
いる大手建設業者が今後成長するためには、「水ビジネス」で海外進出する必要があるとの考えを示した。

 前原氏は「日本の運輸、建設業を国際化していきたい」と述べ、国交省として海外進出の成長戦略を
描いていることを明らかにした。さらに建設業に対しては「公共事業のパイが減るからといって地方で
小さい仕事をダンピングして取り合うのではなく、大手ゼネコンは外に出てほしい。その中で一つの大きな
柱は水ビジネスになる」と訴えた。

 また「世界で安全な飲料水にアクセスできない人口は8億8400万人いる」などと指摘し、具体的な
分野として上下水道の整備などを例示。運輸分野では「新幹線を世界に広めていきたい」と強調した。

 この後のパネルディスカッションで前原氏は、海外での上下水道の整備などを通じて国際的な水問題
の解決に貢献する戦略を練るため「政府の国家戦略室を活用したり、水問題に関する閣僚委員会を立ち
上げたい」と述べた。

 また下水処理に伴い発生する汚泥からメタンを回収する神戸市の取り組みなどを紹介。「下水道に
関するノウハウは世界に広めることができるのではないか」と語った。

2009/10/05 23:43 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009100501000927.html


水問題で閣僚委設置へ=前原国交相
 前原誠司国土交通相は5日夜、都内で開かれたシンポジウムに出席し、上下水道といった水問題に
関する関係閣僚委員会の設置を検討する考えを明らかにした。国交省のほか、厚生労働省など関係
省庁が連携し、水ビジネス関連企業の発展途上国などへの進出を後押しするのが狙い。
(2009/10/05-23:05)
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2009100500858

300 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/06(火) 10:38:50
川辺川がモデルケースになって、八ツ場の不穏な動きを牽制することを望みます。

川辺川ダム代替治水案、熊本知事が国に早期提示要望へ

 川辺川ダム(相良村)建設計画を巡り、蒲島知事は、代替治水案の早期提示を国に要望することを
決めた。前原国土交通相と15日までに会談できないか調整しているという。

 5日に開かれた県議会総務委員会で県が明らかにした。前原国交相は、川辺川ダムの建設中止を
明言。代替治水案については、9月にダムを視察した際、「国として、できるだけ早く代替案を提示したい」
との意向を表明した。

 蒲島知事は「国が主体的に治水対策を検討してほしい」と要望しており、改めて前原国交相に直接
面会し、一日も早い代替治水案の提示や、計画で水没予定地を抱える五木村の生活再建事業の着実な
推進などを働きかけるという。

(2009年10月6日 読売新聞)
http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/kumamoto/20091006-OYS1T00229.htm

301 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/06(火) 17:21:31
>>159>>230

泡瀬干潟投資「ペイできるの」
2009年10月06日

 前原誠司沖縄担当相は4日、沖縄県沖縄市の東門美津子市長と会談し、同市で国と県、市が進めて
いる泡瀬干潟の埋め立て事業について「巨額の投資をしてペイできるのか。市民から市長が預かって
いる税金の使い道としてどうなのか。トータルの判断をお願いしたい」などと述べ、事業の採算性や公金
の支出としての的確性を考慮したうえで、事業継続の是非を判断するよう求めた。

 同事業は、泡瀬干潟の一部を含む沖縄市沖の約187ヘクタールを埋め立てて、リゾート開発する計画。
前原氏はこの日、埋め立て工事の現場を視察し、東門氏と会談した。東門氏が、嘉手納基地などの米軍
基地が市の面積の3割以上を占める現状を説明し、「(市が)発展していく場は、海(の埋め立て)しかない
という思いが市民にある」と理解を求めたのに対し、前原氏は「夢は分かるが、(埋め立て地に)本当に
ホテルが誘致でき、観光客が来るのか。過大な投資をして大きな負担がのしかかるのであれば、社会
保障費や教育費を削らなくては、ということになる」と指摘。投資に見合う経済効果を上げるのは難しい
との認識をにじませた。

 八ツ場ダムなど大型公共工事の中止を相次いで表明している前原誠司沖縄担当相が4日、就任後
初めて、埋め立て事業が進む泡瀬干潟(沖縄県沖縄市)を視察した。事業の採算性などに疑問を投げ
かけ、「中断」を明言する前原氏に対し、反対派の住民らは期待を寄せるが、推進派も「地元の声を
聞けば、必要性は分かってもらえる」と一歩も引かない。民主党県連内の意見も賛否が分かれており、
対立は深まる一方だ。

 南西諸島で最大といわれる泡瀬干潟を望む沖縄市の東海岸。前原氏が訪れた4日朝、工事現場の
入り口前では、道をはさんで推進派の約90人、反対派の約40人がそれぞれ集会を開いた。

 「事業は市民の願い」「新しい雇用を」。そんな横断幕やのぼりを掲げた推進派の参加者は「基地経済
に翻弄されてきた生活からの脱却を」「工事なくして沖縄の未来はない」と訴えた。

 干潟ではすでに1期工事の埋め立てが始まっている。仲井真弘多知事も、元社民党衆院議員の東門
美津子市長も推進の立場だ。前原氏が就任翌日の9月17日に「中断」を表明すると、推進派が多数を
占める市議会は翌18日に「地元の意向を全く無視するもの」と事業継続を求める抗議決議を可決した。

 市議の新里八十秀さんは「地域の声を聞き、事業の中身を見てもらえれば、沖縄市の未来に必要な
事業だと理解してもらえる」と強気だ。

 一方の反対派。「泡瀬干潟を守る連絡会」のメンバーらが「歓迎」「一期中断・二期中止を」と横断幕で
アピールした。干潟近くに住む桑江直哉さん(35)は「干潟に生息する生き物の多様性を知ってもらえれば、
いかに無駄な公共事業か分かるはずだ」という。

 会のメンバーらが起こした訴訟では、那覇地裁が昨年11月、「経済的合理性がない」として県と市に
公金の支出差し止めを命じた。県と市の控訴で裁判は続いたが、15日には二審の判決が出る。前原氏
はその結果を踏まえて判断する意向だ。桑江さんは「司法の後押しがあれば、中止以外に選択肢はない。
無駄な公共工事中止の全国第1号に」と期待を寄せる。

 地元の住民が割れるなか、民主党も足元が定まらない。

 今回の総選挙で沖縄4区で初当選した瑞慶覧長敏衆院議員はこの日、県連代表の喜納昌吉参院議員
とともに反対派を激励。事業中止を求める要請書を前原氏に取り次いだ。

 これに対し、沖縄市を抱える沖縄3区で初当選した玉城デニー衆院議員は推進の立場。前原氏が3日
に「(1期工事の)中断というのは中止ではない」と説明したことや、4日に採算性などを考慮するよう
求めたことなどについて「しっかりやりなさいという意味」と前向きにとらえている。

http://mytown.asahi.com/okinawa/news.php?k_id=48000000910060002

302とはずがたり:2009/10/07(水) 12:38:48
>八ツ場ダムの総事業費は4600億円。そのうち、3210億円がすでに投じられている。
公共工事の総事業費なんて安めに見積もってどんどん増やしてゆくもんなんだし,市民団体の怪しげな1000億上積みとか云う数字ではなく,先ずは4600億を撤回して日本の優秀な河川官僚謹製の正しいまともな見積もり数字を出して,それが5000億なのか7000億なのかを踏まえて議論・報道して欲しい所。

【イチから分かる】八ツ場ダム 中止か継続か 問題長期化
2009.10.7 07:46
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091007/plc0910070749008-n1.htm

八ツ場ダムの建設現場

 先の衆院選で大勝し、連立政権を発足させた民主党は、マニフェストに掲げた公約の実現に向けた動きをスタートさせている。中でも「税金の無駄遣い」と名指しした「八ツ場(やんば)ダム」(群馬県長野原町)について、前原誠司国土交通相は就任直後から、早々と中止を表明した。一方で、地元住民らは中止表明を歓迎するどころか猛反発し、徹底抗戦の構え。住民側が建設継続を求める八ツ場ダムとは、どんなものなのか。(小川寛太)

                   ◇

 群馬県北西部の長野原町を、西から東に流れる吾妻川の中流に、八ツ場ダムの建設予定地はある。国の名勝「吾妻峡」や800年以上の歴史がある「川原湯温泉」があるなど、美しい景観や豊かな自然に囲まれた観光地でもある。

 八ツ場ダムは、治水や首都圏への水供給などを目的に、平成27年度の完成を目指す多目的ダムで、現在は道路の付け替え工事や水没5地区住民の移転作業などが進んでいる。しかし、鳩山政権の誕生を受けて、前原国交相はダム建設中止を明言し、下流1都5県の知事らは一斉にこれらの対応を非難。前原国交相は住民の生活補償を約束したが、住民側は「中止ありきの協議は応じられない」と、話し合いもできない状況だ。

 終戦直後の昭和22年、カスリーン台風の影響で増水した利根川が埼玉県内で決壊し、1千人を超える死者が出た。被害を繰り返さないため、27年に八ツ場ダム建設計画は持ち上がった。

 ただ、川原湯温泉が水没することなどから、地元住民らは半世紀以上にわたり建設中止を国に訴え続けてきた。しかし、国の生活補償案が示されると賛成に回る住民も出始め、昭和62年には、現地調査を受け入れる苦渋の決断をした。「ダムを造ることで、すべての問題が終結するはずだった。今になって中止と言われても…」。反対運動の中心だった竹田博栄さんは、住民の気持ちを代弁する。

 八ツ場ダムの総事業費は4600億円。そのうち、3210億円がすでに投じられている。

 建設を中止すれば、下流1都5県が拠出した事業費の返還や生活再建関連費などで2230億円が必要とみられ、さらなる上積みもある。残事業費1390億円を上回るが、事業費がさらに1000億円ほど増額される可能性を指摘する市民団体もある。

 また、八ツ場ダムの目的とされる治水や利水の効果でも、「建設されても13センチ水位を下げるしか効果はない」「ダムがなければ水利権を失い、渇水になる」など双方の意見が対立。前原国交相と地元住民も妥協点を見いだせる様子はなく、問題は長期化しそうだ。
                   ◇
 ■名前の由来、有力な3説

 八ツ場ダムの名前は、なぜ「やんば」と読むようになったのか。地元の群馬県長野原町によると、「八ツ場」はダム建設現場の小字名に由来しているという。地名の由来は諸説あるものの、有力な説が3つある。

 (1)狭い谷間に獲物を追い込み、矢を射た場所である「矢場(やば)」の読み方が変化して、やんばと読むようになった(2)狩猟を行う場所に落とし穴が8個あったため、「8つの穴場」というのが「やつば」になり、「やんば」へと代わった(3)川が急流であることから「谷場(やば)」と呼ばれたのが、「やんば」に変化した−。

 同町の担当者は「地名自体は鎌倉時代以降に付けられたのではないかと思われるが、正しい由来も含めて明確なことは分からない」という。全国の地名の由来などを調べている「日本地名研究所」の金子欣三事務局長は「建設現場の近辺は狩りの盛んな場所だったことが、地名からも読み取れる。『谷』を『やつ』と読む場所も、全国的に少なくない」と、(1)か(3)が有力な説であるとし、「地元の通称として、『ツ』を『ん』と読んだのではないか」と分析している。

303とはずがたり:2009/10/07(水) 12:57:47
闊葉樹林(広葉樹林)の方が針葉樹林よりも保水機能が高いかと思ってたけどそんな事は全然ないのだそうな。ちょっと意外。
針葉樹を伐採して闊葉樹にする事で脱ダムと脱花粉症を狙ってたんだけどなぁw

森林土壌の保水機能
研究調整官 加藤 正樹(現 立地環境研究領域長)
http://www.ffpri-skk.affrc.go.jp/sj/sj28p2.html

はじめに
…森林に降った雨は、樹冠部で遮断蒸発する一部を除いて、多くが林内雨や樹幹流として地表面に到達します。土壌中に浸透した雨水は、土壌の孔隙(空隙、間隙ともいう)に一時貯留され、植物に吸収されたり地表面から蒸発する部分を除いた残余分が徐々に移動流出します。すなわち、森林の持つ水源かん養機能の主役は「土壌」が担っていることになります。

土壌の孔隙と保水のメカニズム
土壌中には、粘土粒子の間のような非常に微細な孔隙から、ミミズの巣穴のように大きな孔隙まで、さまざまな大きさ(太さ)の孔隙が網の目のように張り巡らされています。土壌に浸透した雨水は、大きな(太い)孔隙中では速く、小さな(細い)孔隙中では毛管張力が作用するためゆっくりと移動します。あまりに大きな孔隙では、水を貯留することはできません。逆に、小さすぎる孔隙では、重力より強い毛管張力が働くため、水が下方に移動できなくなります。従って、水源かん養機能には、水を一時貯留し、しかも徐々に下方に移動できる一定範囲の大きさの孔隙が重要になります。 …

保水容量の評価事例 
 …(水利科学研究所,1974)をみると、森林土壌の貯水能に影響を与えている要因は、強い順に地域?土壌型?土壌堆積様式?地質・母材?標高?地形?林種?林型となっています。
 地域規模の事例としては、…貯水能に影響を与えている要因は、強い順に地質?標高?土壌型?地形?植生?林齢?堆積様式?地域?粗密度となっています(村井ほか,1980)。…また、土壌の厚さと保水容量との間には、図1のように強い関係が認められます。

おわりに
 これまでの調査研究から、保水容量は植生や林相よりも土壌の孔隙組成と厚さに規制され、土壌母材や地質条件に左右される面の強いことが分かってきました。これは、地質によって地形や土壌型分布が異なること、母材によって風化形態が異なり、生成する土壌の性質、特に保水機能の主体を担う下層土の厚さや物理的特性が強い影響を受けるためと考えられます。一方、降雨の受け入れ口として重要な働きを持つ最表層の土壌は、森林の管理によって影響を受けやすい特徴を持っています。そのため、ヒノキなどの人工林で適切な間伐が行われず、林床植生が欠如して地表面が裸地化すると、雨滴衝撃によって降雨浸透能の高い表層土壌が流出したり目詰まりして、大雨の時に十分に降雨を土壌中に浸透できなくなる可能性があります。
 森林土壌の生成には、数千年、場合によっては数万年という期間が必要であり、森林の持つ多様な機能を維持向上するためには、土壌を保全する取り扱いが最も重要な点の一つです。

Q&A Q: 長伐期化が土壌の成熟をもたらし、保水機能を高めますか?
A: 土壌の保全という面からは、短伐期施業を繰り返すより有効です。ただし、土壌の生成や成熟には、数百年から数千年オーダーの長期間を要します。
Q: 林相ごとに水の貯留量に関する数値がありますか? ブナなどの広葉樹林は保水機能が高いといわれますが本当ですか?
A: 茨城県加波山で31年生のヒノキ人工林と隣接する同齢の落葉広葉樹林で調べた例があります。表2に示したように、両林分で土壌の保水容量に大きな違いが認められていません。これまでの調査事例では、土壌の保水機能には植生や林相の影響は比較的小さいようです。むしろ、その場の地質、土壌の孔隙組成や厚さなどの影響が強いようです。ブナ林の土壌が針葉樹人工林の土壌より保水機能が高いという実証的な研究事例はほとんどありません。
Q: 森林の保水機能には、樹木や根に含まる水の影響はないのですか? また、厚い落葉層が水を貯めているのではありませんか?
A: 樹木に含まれている水は、樹体を維持することや葉からの蒸散に使われてしまいます。そのため、植物は水の消費者であり、供給者でも貯留媒体でもありません。一般的な森林では、落葉層の保水容量は、多い場合でも10mm程度に過ぎません。落葉層は表層土壌の保全には大変有効ですが、保水機能の主体は土壌層、特に、厚い下層土層が担っています。

304とはずがたり:2009/10/08(木) 01:00:45
マスコミは批判してこそ輝くわけですが自民と一緒に下野した産経も遵法性から論じるなど舌鋒鋭く活躍してます。
これから民主は裁判所の支出差し止めの判例を覆して行かねば成らない訳で,何度も云ってるけどまともな試算の数字をしっかり出して輿論を誘導して行かねばならない。

【八ツ場ダム】建設中止は法令違反 関係都県「法に基づく手順と根拠を」
2009.10.6 01:30
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091006/plc0910060130000-n1.htm

 前原誠司国交相が表明した八ツ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)の「建設中止」をめぐって、関係自治体から「法令違反」との指摘が出始めている。ダム建設を取りやめる場合は、法律では自治体との事前協議が義務づけられているからだ。国交相は、所管法令の適正執行を担う省庁の最高責任者。「大臣は法令を十分理解されているのだろうか」。地元、群馬県の関係者からは、こんな声も聞かれる。群馬県は近く、ホームページ(HP)上で新政権発足後の経過の問題点と、県の見解を明らかにする方針だ。

 特定多目的ダム法(特ダム法)に照らすと、ダム計画を廃止「しようと」する際、国交相は「あらかじめ」群馬県だけでなく埼玉県、東京都など下流域の都県知事と協議しなければならない。

 前原国交相は就任直後の先月23日、「まず現地を見たい」として八ツ場ダムの視察に訪れ、大沢正明知事と面会している。しかし、これは急に決まったもので議会の議決などもなく「法に基づく協議の場ではない」(群馬県)という。

 群馬県に限らず、利根川下流1都4県の自治体との協議もこれまで開かれておらず、群馬県幹部は「明らかに国交相が法令違反を犯す異常事態が続いている」と主張している。

 同県関係者は「八ツ場建設はそもそも国の事業。国が必要だと言い出し、私たち県が協力する経緯をたどった。私たちはダムは必要だと考えているが、百歩譲って必要ないなら必要ないでそれなりの根拠と手順があるはずだ。法を大臣自らが破っては、国への信頼が揺らぐだけでなく、行政秩序自体が成り立たなくなる」と話す。

 特に同県が重視しているのは、中止根拠となるダムの必要性について、前原国交相が「事業再評価をするつもりはない」と言い切った点だ。

305とはずがたり:2009/10/08(木) 01:00:57
>>304-305
 さらに、地元自治体には「地元や関係都県などの理解を得るまでは、特ダム法に規定する基本計画の廃止に関する法律上の手続きを始めない」としながら、実際は工事中止や来年度予算の概算要求に八ツ場関連予算を盛り込まないと明言し、入札中止に踏み切るなど事態が進んでいることも不満を増大させている。

 同県幹部は「大臣は中止だけ言い、合理的根拠も示さないのでは、われわれも対応しようがない。こんなやり方は民主党が掲げる地域主権にも反するし、今後、地方と国が対立し、都県が国を提訴するという前代未聞の事態すら想定せざるを得ない」という。

 特ダム法に罰則規定はないが、中止の違法性が問われる“逆訴訟”に発展すれば、問題はさらに泥沼化する。これまでの八ツ場ダム建設の是非が争われた訴訟では、いずれもダムの必要性が認められていることも、決して軽視できない。

 八ツ場ダムをめぐっては、建設反対派住民計187人が、1都5県に建設事業費の支出差し止めを求めて訴訟を起こしている。すでに3地裁では判決が出ているが、いずれもダムの必要性を認め、住民側敗訴の結論を下している。

 訴訟は平成16年11月に東京、前橋、水戸、千葉、さいたま、宇都宮の6地裁で一斉に起こされた。

 住民側はそれぞれの裁判で、各都県が水需要の実績を無視した過大な需要予測を行っていること、八ツ場ダムが完成しても利根川の治水対策として機能することはないことなどを主張。必要性のないダムに自治体が事業費を負担していると違法性を訴えた。

 東京は今年5月、前橋と水戸は6月に判決が出たが、いずれも「(都や県が行った)水需要予測に不合理な点は認められず、利水対策や水害防止のためにもダムは必要」などとして自治体の負担に合理性があるとの判断を下した。いずれも住民側は東京高裁に控訴。残る3地裁でも訴訟が続いており、千葉では12月22日に判決が出される予定だ。

 前原国交相が建設中止を表明したことで、反対派住民からも裁判を続ける意義を問う声があるが、政権交代後に初めて開かれた9月26日の弁護団会議では裁判を続ける方針が確認された。

 弁護団長の高橋正利弁護士は「まだ国が何を考えているか分からない。中止の法的手続きに入るまで提訴は取り下げない」と追及の姿勢を緩めておらず、今後の裁判所の判断も注目される。(安藤慶太)


 ■特定多目的ダム法第4条4項 国土交通大臣は、基本計画を作成し、変更し、又は廃止しようとするときは、あらかじめ、関係行政機関の長に協議するとともに、関係都道府県知事および基本計画に定められるべき、又は定められたダム使用権の設定予定者の意見をきかなければならない。この場合、関係都道府県知事は、意見を述べようとするときは、当該都道府県の議会の議決を経なければならない。

306おま天:2009/10/08(木) 02:19:03
>>300
牽制というか、川辺川の件をスムーズに解決して、
「ダム中止によって住民の生活がむしろ良くなった。」
と思ってもらえる結果を残すことで、他のダム問題を抱えてる
地域の住民の感情を解きほぐすきっかけにしてほしいと思いますね。

「ダムを進めないと自分達の生活は良くならない」
という役所と自民党による刷り込みから解放してあげるためにも。

307とはずがたり:2009/10/08(木) 02:43:05
>>306
諫早湾の干拓でもそんな凝り固まった地元感情がありましたね。。
>「ダムを進めないと自分達の生活は良くならない」
>という役所と自民党による刷り込み

308とはずがたり:2009/10/08(木) 23:08:51
「日本一の水道水」に問い合わせ殺到
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/20091008t15048.htm
「日本一」に選ばれた大崎市鳴子温泉の水道水

 宮城県大崎市鳴子温泉のペットボトル入り水道水「鳴子の水」がテレビ番組の企画で「水道水日本一」に選ばれ、「どこで手に入るのか」と問い合わせが市に相次いでいる。

 鳴子の水は番組で「まろやか」と評されたが、災害用の備蓄水のため残念ながら非売品。「なぜ売れないのか」と詰問調の電話もあり、担当者は「日本一は名誉だけど…」と困惑気味だ。

 コストを考えると、販売目的の生産は難しいというが、せっかくの日本一の看板。市は「ぜひ鳴子温泉に足を運び、風呂上がりにおいしく味わって」と誘い水を向けている。(大崎)

2009年10月08日木曜日

309とはずがたり:2009/10/09(金) 17:11:29

取り敢えず凍結だけど凍結という言葉が強いので慎重にいってるのか?地方のダムも査定次第では補助金をカットするなどの施策も必要かもね。代替的に自由に使える交付金を満額とまで行かずに増やした時ダムにどの程度使うかどうかみものだw

48ダム事業、新段階に入らず 前原国交相が表明
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/2009100901000326.htm

 前原誠司国土交通相は9日、国と独立行政法人水資源機構が進める全国56のダム事業のうち、48事業について「2009年度内に新たな段階には入らない」と述べ、(1)用地買収(2)付け替え道路などの生活再建工事(3)ダム本体建設のために行う流路の切り替え(4)本体工事―について、新規契約を結ばず、事業を一時凍結することを表明した。
 国交省によると、新規契約を予定し影響が出るのは、北海道開発局所管の「サンルダム」など5件の事業にとどまるという。
 10年度予算における個別のダム事業の取り扱いについては、政府予算案提出までに決めるとしている。
 一方で、道府県が事業主体となり国が補助する87のダム事業については「各知事の判断を尊重する」と述べた。これらの方針は9日中に関係自治体へ伝える。
 前原氏は凍結する48事業についても、現在行われている本体工事や、八ツ場(群馬県)や川辺川(熊本県)の両ダムで実施中の生活再建工事は継続すると明言。補助対象のダムについては「自治体の判断を尊重したいが、補助金を出すので、国としても(必要性の)検証を加える」とした。

2009年10月09日金曜日

310 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/09(金) 17:32:16
ついに対象拡大。
今年度は中断、政務三役で定める一定の基準とともに、各ダムの資料を来年度の方針とともに
公開する流れになるか。

前原国交相:国直轄48ダム凍結…今年度、契約含め

 前原誠司国土交通相は9日、国直轄のダム事業について、今年度は、新たに用地買収や本体建設
工事などの契約手続きに進まないと述べた。国と水資源機構が建設中の直轄ダムは全国に56あるが、
うち48ダムで現段階の工事は行うものの、次の建設段階には進まないことになり、ダム建設が一時的に
ストップすることになる。閣議後会見で明らかにした。【石原聖】

 国交省によると、国直轄の56ダムのうち、すでにダム本体があり、放流能力の増大など維持管理段階
にある8ダムは除いた。48ダムはそれぞれ段階は違うものの建設中だが、現段階から▽用地買収
▽生活再建工事▽水の流れを切り替えるための転流工工事▽本体工事−−の次の段階に移ることは
今年度はしないという。

 国交省が事業主体のサンルダム(北海道)と平取ダム(同)、水資源機構が主体の思川開発(栃木県)、
木曽川水系連絡導水路(岐阜県)、小石原川ダム(福岡県)の5ダム事業では、本体建設に移行する
段階だった。平取ダムについては7日に予定された関連工事の開札が当面延期されている。国交省
主体の胆沢ダム(岩手県)や設楽ダム(愛知県)などは現段階の工事が継続される。

 前原国交相は、道府県が事業主体で国交省が補助している87の「補助ダム」については工事の発注
を含む事業の進め方について各都道府県知事の判断を尊重するとしたが、「補助を出すかどうか相談
していただくこともある」と述べた。9日、各都道府県に前原国交相の方針を伝える。

 国交省は継続中の全143ダムのうち、今年度完成の6ダムと今年度中止となった上矢作ダム(岐阜県)
を除く136ダムについて政務三役を中心に見直し、来年度のダム事業の進め方は来年度予算案の提出
時までに明らかにする方針。すでに前原国交相が中止を明言した八ッ場ダム(群馬県)と川辺川ダム
(熊本県)も含まれる。

毎日新聞 2009年10月9日 12時09分(最終更新 10月9日 14時31分)
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2009/10/09/20091009k0000e010047000c.html


48ダム一時凍結、次段階工事に進まず…国交相
(略)
 ◆凍結するダム事業◆
【建設段階】〈北海道開発局〉幾春別川総合開発、夕張シューパロ、沙流川総合開発、サンル、留萌
〈東北地整〉津軽、胆沢、森吉山、成瀬、長井 〈関東地整〉湯西川、霞ヶ浦導水、八ッ場
〈北陸地整〉利賀〈中部地整〉新丸山、設楽 〈近畿地整〉足羽川、大戸川、大滝、紀の川大堰
〈中国地整〉殿、尾原、志津見 〈四国地整〉中筋川総合開発、山鳥坂
〈九州地整〉大分川、嘉瀬川、川辺川、立野、本明川
〈沖縄総合事務局〉沖縄東部河川総合開発、沖縄北西部河川総合開発
〈水資源機構〉思川開発、川上、丹生、小石原川、大山、木曽川水系連絡導水路、滝沢

【実施計画調査段階】〈東北地整〉鳴瀬川総合開発、鳥海
〈関東地整〉荒川上流ダム再開発、吾妻川上流総合開発、利根川上流ダム群再編
〈中部地整〉上矢作 〈九州地整〉筑後川水系ダム群連携、城原川、七滝

(2009年10月9日12時59分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091009-OYT1T00533.htm

311 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/09(金) 17:35:46
>>309
> 取り敢えず凍結だけど凍結という言葉が強いので慎重にいってるのか?

河北の記事は毎日>>310の↓の部分が抜けているので、そういう疑問が出てしまうのだと思います。
「来年度の予算策定まで」凍結との趣旨でしょうね。

> 国交省は継続中の全143ダムのうち、今年度完成の6ダムと今年度中止となった上矢作ダム(岐阜県)
> を除く136ダムについて政務三役を中心に見直し、来年度のダム事業の進め方は来年度予算案の提出
> 時までに明らかにする方針。

312とはずがたり:2009/10/10(土) 00:57:36
>>311
なるほど。
取り敢えず執行せず来年度本予算策定時に厳正に査定って感じっすかね。

313 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/10(土) 12:14:27
中止基準について。
> 前原大臣はダムの事業費に対して、治水や水の有効利用などの効果を算出する今の評価手法の
> 見直しを進める方針

> ダムの必要につき、これまで国交省が出したデータに対する不信はかなり強い。まず国民の前に
> すべての情報を公開するのが第一だ。精査も国民にわかるように、透明な場で行う必要がある。現在、
> 地方整備局などに設けられている事業評価監視委員会のように、事業者の意向を追認する疑いの強い
> 組織には任せられない。

ダム 見直し基準提示が課題か
10月10日 5時54分

前原国土交通大臣が、9日に国直轄のダム工事を今年度中は一時凍結するなど、ダム事業の抜本的な
見直しを表明しましたが、地元の住民や自治体に大きな影響を及ぼすだけに、中止を判断する場合には
明確な基準を示すことが求められそうです。

前原国土交通大臣は9日の記者会見で、大型公共事業を見直す政権公約を実現するため、すでに建設
中止を表明している「八ッ場」と「川辺川」の2つのダムに続き、国などが直轄する48のダム事業について、
今年度中は用地買収や本体工事などの新たな段階に入らないことを表明しました。そのうえで、年末まで
には全国のすべてのダム事業について中止や補助金の凍結などの判断を示す方針です。
しかし、地元の住民や自治体からは、事業の突然の見直しは生活や地域経済に大きな影響を及ぼす
だけに受け入れられないという批判の声も出始めています。前原大臣はダムの事業費に対して、治水や
水の有効利用などの効果を算出する今の評価手法の見直しを進める方針ですが、中止を判断する場合
には明確な基準を示すことが求められそうです。

http://www.nhk.or.jp/news/t10013035821000.html


【社説】
ダム・導水路 凍結で十分な再評価を
2009年10月10日

 前原誠司国土交通相が木曽川水系連絡導水路や設楽ダムを含む四十八事業を、事実上凍結する方
針を公表した。地元の反応はさまざまだが、個々の事業の冷静な再評価で今後の方針を決めてほしい。

 国と水資源機構が行う五十六ダム事業のうち、五事業は工事を見送り、四十三事業では本年度、
新たな段階に入らないとし、計四十八事業を事実上、凍結した。思い切った決定といえる。

 上矢作(岐阜県)、大戸川(滋賀県)などのダムはすでに中止または凍結の方針が出されている。
今回の議論の的は木曽川水系連絡導水路が工事を見送る五事業に、設楽ダム(愛知県)が新たな段階
に入らない四十三事業に含まれたことである。

 導水路は、徳山ダム(岐阜県揖斐川町)の水をダム下流の揖斐川から木曽川まで地下トンネルで送る。
水資源機構が本年度、本体着工を予定していた。目的に名古屋市、愛知県への都市用水供給、木曽川
水系の異常渇水時、河川の正常な機能維持をかつての国交省は強調した。
 しかし水需要予測の過大などを根拠に、事業費の一部を負担する名古屋市の河村たかし市長が、事業
から撤退を表明したのは周知の通りだ。愛知、岐阜、三重三県は事業に執着するが、木曽川水系の
水あまりを理由に、学者らの導水路は不要との主張も根強い。

 設楽ダムは今年初め、国、県、町が建設に同意したばかり。すでに始まった用地買収交渉や工事用
道路の建設は続けられるが、来年度以降は未定のまま。十三日には町長選が告示され、ダム推進と
反対双方から立候補が予定されているが、過去に国が示したダムの治水と利水に関するデータへの
疑問の声も消えていない。

 国交省は個別の事業を精査し、二〇一〇年度予算案をまとめるまでに今後の対応を決める。精査
によってなによりも、事業を公正に再評価するのが重要だ。
 ダムの必要につき、これまで国交省が出したデータに対する不信はかなり強い。まず国民の前に
すべての情報を公開するのが第一だ。精査も国民にわかるように、透明な場で行う必要がある。現在、
地方整備局などに設けられている事業評価監視委員会のように、事業者の意向を追認する疑いの強い
組織には任せられない。

 その上で、ダム湖に水没を予定される住民が生活の基盤を破壊され後戻りできなくなる前に、国は
将来の方針を決断すべきだ。

http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2009101002000044.html

314名無しさん:2009/10/10(土) 14:29:41
http://www.pjnews.net/news/56/20091010_4
PJ: 小田 光康民主・小沢氏の疑惑ダムも建設中止か? 前原国交相が一時凍結方針を表明
2009年10月10日 08:18 JST

胆沢ダム工事事務所webサイトより。 【PJニュース 2009年10月10日】前原国土交通相が9日、全国48のダム建設事業を一時凍結する方針を示した。この中に、岩手県内で建設中の「胆沢ダム」が含まれる。実はこのダム、民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」をめぐる違法献金事件でクローズアップされた疑惑のダムなのである。

複数の報道によると、西松建設の小沢代表側への献金は、ダム工事などを受注するためだったとされる。そのダムの一つが胆沢ダムというわけだ。西松建設は他2社との共同企業体(JV)で06年、国交省東北地方整備局が発注する「胆沢ダム」建設工事の一部の入札に参加し、施設工事を約95億円で落札した。

前原国交相は国や水資源機構のダム48事業について、今年度内には新たな工事手続きには入らず、来年度以降の工事も今後検討するというもの。胆沢ダムもこの方針に含まれる。胆沢ダムは2013年度に完成予定。工事は最終段階の「本体工事」に入っている。総事業費2440億円のうち1618億円がすでに使われた。

国交省はこれまで、地域防災施設として胆沢ダム学習館
をダム予定地付近に付設したり、胆沢ダム工事事務所webサイトを構築するなどで、ダム工事への理解を求めてきた。また、一般市民に工事現場見学会をこれまで5回開き、ダムの必要性を説明してきた。PJは来週の10月17日、この工事現場見学会にPJ藤倉氏と共に参加する予定である。この様子をPJニュースで報告する予定だ。【了】

http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000000910100002
現在位置:asahi.com> マイタウン> 岩手> 記事

胆沢ダム当面継続 知事「当然のこと」
2009年10月10日


建設が進む胆沢ダム=3月4日、奥州市胆沢区若柳、本社機から、堀英治撮影

 前原誠司国土交通相が9日、国と水資源機構が進めるダム事業で、今年度中は新たな段階に入らない方針を表明した。県は「すでに本体工事中の胆沢ダム(奥州市)の事業は継続される」とみており、達増拓也知事は同日、「事業を続けることに問題は感じてなかった。当然のこと」と述べた。


    ◇


 胆沢ダムは国が進めるダムだが、03年に本体工事を着工している。県河川課の佐藤悟総括課長は「国交省からの連絡はないが、条件を見る限り、胆沢ダムは見直しの対象に入らず、年度内は工事を続けることになる」と話した。


 来年度について前原国交相は「政府予算案の提出時までに方針を明らかにする」としている。達増知事は「中断する理由はないと思う」と語り、佐藤総括課長は「すでにダムの大部分ができているため、見直す意味があるのかどうか」と話した。


 奥州市の相原正明市長は「本体工事もほぼ終了段階まで進んでおり、ぜひ計画通りに建設されることを望む」とのコメントを出した。


 見直しを巡って前原国交相が個別のダム名を挙げなかったため、県の担当者らが確認に追われる一幕もあった。ある県幹部は「事業ごとの数値に基づく判断ではなく、政治家の判断で決まるので見通しがつかない。政治主導ですね」と苦笑いした。


 前原国交相はまた、各都道府県の進めるダム事業に関しては「知事の判断を尊重する」とした。県は現在、簗川、津付、遠野第2の三つのダム事業を進めており、津付ダムは大規模事業評価専門委員会で再評価の作業が進んでいる。達増知事は「(県内のダムは)必要性がある事業。特に中断する理由はない」と話した。


 胆沢ダムは総事業費2440億円。事業は88年に着手し、13年度の完成を目指している。事業進捗(しん・ちょく)率は事業費ベースで75%。

315 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/11(日) 10:46:54
>>136>>313
設楽ダム。日本の川が枯れる可能性って。
> 国交省は10年に1度の渇水時でも川が枯れないよう水を確保し、生き物を守る環境保全の効果と説明
> するが、実際は効果を計算できないため流水維持に必要な6千万トン級のダム建設費に当たる1269
> 億円を代わりに計上していた。
> 「水を確保するにはダムでためるしか方法がない。その建設費を効果額とみなすのが妥当」(河川環境課)

設楽ダム事業評価水増し 建設費分を流水維持効果として計上
2009年10月11日 09時33分

 国土交通省が計画している設楽ダム(愛知県設楽町、9800万トン)の妥当性を示す「費用対効果」の
算出をめぐり、豊川の水量を維持する環境保全の名目で建設事業費とほぼ同額を便益効果として計上、
事業効率の数値を高めていたことが、本紙の調べで分かった。同じ算出手法は他のダムにも使われて
いる。前原誠司国交相がダム事業の見直しに踏み込む中、議論を呼ぶことになりそうだ。

 費用対効果は、事業で得られる便益の試算額を建設と維持管理費の支出合計で割った値。国の公共
事業は「1」を超える必要があり、国交省中部地方整備局(名古屋市)によると、設楽ダムは今年2月の
事業評価で「2・8」と公表している。

 便益の試算額で「治水」(3230億円)に次いで大きいのが「流水の正常な機能の維持」(1269億円)。
国交省は10年に1度の渇水時でも川が枯れないよう水を確保し、生き物を守る環境保全の効果と説明
するが、実際は効果を計算できないため流水維持に必要な6千万トン級のダム建設費に当たる1269
億円を代わりに計上していた。

 こうした試算方法は、1997年の河川法改正で環境保全が重視されて以降、ダムの便益効果に幅広く
用いられるようになった。しかし、建設費の一部が効果に計上されれば、結果的に費用対効果を押し上げる。

 国交省によると、流水維持効果を建設費で代用することを公的に裏付けた計算マニュアルや通知はない。
同省は環境保全の効果の試算はできないとした上で「水を確保するにはダムでためるしか方法がない。
その建設費を効果額とみなすのが妥当」(河川環境課)と主張する。

 建設費を支出と効果に二重計上する手法は、農林水産省も用水やダム事業で用いていたが、「費用が
効果という理屈はおかしい」との専門家の批判もあり2年前に廃止した。

 環境保全を掲げる設楽ダムは、流水維持の水量が貯水量全体の6割を占める。環境保全の効果をゼロ
と仮定すると、費用対効果は「2・0」に低下。国交省が昨年に本体着工した青森県の津軽ダムは、現行
の「1・3」から不採算の「0・6」となる。

 設楽ダムは73年に計画発表。農業用水、水道用水、治水などを目的とした国直轄事業で、2020年度
に完成予定。

(中日新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009101190093358.html

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/images/2009101199093358.jpg
※1洪水予想の被害額から算出 ※2ダム建設事業費2070億円のうち国負担から算出 
【注】ダム完成から50年分で試算

316とはずがたり:2009/10/11(日) 21:18:32

【社会】
環境保全は「へ理屈」 まず「ダムありき」
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009101102000144.html
2009年10月11日 朝刊

流れをせき止め、瀬切れの引き金となっている大野頭首工。国は設楽ダムで水量を増やして、川の環境を守ると主張する=愛知県新城市の豊川で


 1200億円相当の環境保全効果をもたらす−。現実離れした国土交通省のお手盛りぶりが明らかになった豊川上流の設楽ダム(愛知県設楽町)。環境を隠れみのに事業の正当性を膨らませていたことに、流域の漁業関係者らは怒りの声を上げた。不明朗な算出手法を根拠に計画されたダム事業は全国に広がっており、建設の是非があらためて問われることになりそうだ。

 ダムは山からの砂をせき止め、河床の砂を減らし、川を変ぼうさせる。豊川流域には既に2つのダム、5つの頭首工(取水ダム)が造られ、アユは減る一方。「ダムは自然環境を壊す面の方が大きい。へ理屈だ」。設楽ダムより下流側の愛知県新城市の山口忠利・寒狭川下漁協組合長(72)は国の主張にあきれる。

 国が重視するのは、同市の大野頭首工からすぐ下流の区間。渇水時に流れが途切れる「瀬切れ」が起きる。しかし山口さんによれば、ここは既に川が細り、魚が消えた区間。「いまは瀬切れしても、死ぬアユがいない」


 アユの保存活動に携わる同市の林道敏さん(61)も正常量を流すという国の「使命感」に迷惑顔。「帳尻を合わせて水量だけ戻しても、かえって水がよどむだけ」

 国土交通省中部地方整備局は「これまでが水を取りすぎていた。環境を回復させるためにもダムは必要」と主張。しかし、設楽ダムの建設中止を求める会代表の市野和夫さん(63)=同県豊橋市=は「ダムありきの計算を押し通すために、本末転倒の話になっている」と批判する。

 中部地整が作製した設楽ダムのパンフレットには、1989年夏の瀬切れで死んだアユの写真がある。しかし実際にどれだけ被害があったのかは「調べてはいない」という。
◆需要減を穴埋め


 設楽ダムの計画貯水量は、当初の目的だった農業用水、水道用水が減った穴を、環境保全という「錦の御旗」で埋めてきた。

 計画貯水量が1億トンの大台に乗ったのは1996年。水没戸数が増えるため、当時は設楽町が猛反発した。大半を占めたのが流水維持の容量で、2006年には農業、水道用水の需要が構成比13%まで減ったが、流水維持が同61%まで伸びて規模を支えた。

 前原誠司国土交通相が建設中止を決めた群馬県の八ツ場ダムは貯水量でほぼ同じだが、治水や利水が大半で、流水維持は3・7%にすぎない。

317とはずがたり:2009/10/11(日) 22:24:57
>>315-316
画像も必要なので保存しといた。

設楽ダム
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/shitara-d00.html

318とはずがたり:2009/10/12(月) 04:59:26

大滝ダムはほぼ完成してるとはいえ酷いよなぁ。。計画を推進した河川官僚には背信罪で牢屋へぶち込んで仕事で溜め込んだ資産を没収すべえヽ(`Д´)ノ

>>280
>最も増加割合が大きいのは大滝ダム(奈良県、建設決定は72年)で、当初見込みの230億円が15.8倍の3640億円になった。政府が建設中止を打ち出す八ッ場(やんば)ダム(群馬県、同86年)は2110億円が4600億円(2.2倍)、川辺川ダム(熊本県、建設決定は76年)も350億円が3330億円(9.5倍)と増加している。

>>249
>大滝ダム(奈良県・吉野川)では水をため始めた後、大変な地滑りを起こし、38戸が移転、対策費に308億円、工期を10年延長した例がある。

近畿などダム6事業 「今さら凍結考えられない」 工事進み、地元戸惑い
2009.10.9 22:51
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/091009/lcl0910092252007-n1.htm

 「今さら事業凍結は考えられない」。前原誠司国土交通相が9日、凍結を表明した48ダム事業。近畿地方整備局管内では足羽川ダム(福井)、大戸川ダム(滋賀)、大滝ダム(奈良)、紀の川大堰(和歌山)の4事業、水資源機構では近畿で川上ダム(三重)、丹生ダム(滋賀)の2事業が対象となったが、すでに本体工事が完了するなど事業が進展しており、地元からは戸惑いの声が相次いだ。

 大滝ダム(奈良県川上村)は本体工事を終え、現在は周辺地域の地滑り対策工事を進めている段階だ。昭和40年に着工し、建設工事には計約3500億円が投入された。県の負担分は607億円にのぼる。地滑り対策工事は平成23年度中に終え、その後貯水する計画だった。

 県河川課の担当者は「ほぼ完成しているのに放置するわけにもいかず、事業凍結は考えられない。安全のため地滑り対策工事も中止にはできない」とし、「事前の連絡や打診はなかった。とにかく状況を把握したい」と困惑を隠せなかった。

 地元、川上村の栗山忠昭副村長は前原国交相の凍結基準にふれ、「大滝ダムの工事を凍結すべきとは読み取れない」とみる。

 また、大戸川ダム(大津市)は道路の付け替え工事を進めている段階。建設計画に伴い移転した住民でつくる大鳥居地域開発協議会の小林茂宜会長は「これでダム反対の県と、国が同じ方向になった。今は動向を見守るしかない」と話した。

 水資源機構の丹生ダム(滋賀県余呉町)の建設を推進してきた滋賀県高月町の北村又郎町長は「あまりにも一方的な判断。住民の生命や財産を預かる立場として納得できない。最初反対していた住民や、国と住民の間に立って説得にあたった自治体の苦労は何だったのか」と語気を強めた。

 国交省の出先機関、近畿地方整備局でも、反応は複雑。衆院選の直後には「ダム事業の必要性を(政府・与党に)説明していきたい」としていた担当者も、あっさりと今回、凍結が決まったことで「大臣の指示に従うしかない」とあきらめ顔だった。

 整備局河川部では「本体工事を終えているダム事業の詳しい扱いなどについて、本省から具体的な指示がない。本省も対応に追われて混乱しており、指示を待つしかない」としている。

 一方、紀の川大堰(和歌山市)についてはすでに工事がほぼ終わっていることから、和歌山県県土整備部は「凍結の影響はほぼない」とみている。

319 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/12(月) 10:28:53
凄いな朝日>記者が訪問して面談する形式
層化抽出してるわけではないので、あくまで「アンケート」。

八ツ場ダム「中止に反対」7割 予定地住民アンケート
2009年10月12日5時40分

 八ツ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)を巡り、朝日新聞社は、同町の水没予定5地区の住民に
アンケートを実施し、215人から回答を得た。建設中止に「反対」が7割弱に上った。地元住民の代表は
前原国交相との意見交換会への出席を拒否したが、アンケートでは4割が「会って話をしたい」と回答した。

 アンケートは今月5〜10日、移転対象の9割が集中する長野原町の5地区(川原湯、川原畑、横壁、
林、長野原=約500世帯、約1400人)で実施。記者が訪問して面談する形式で185世帯の215人
から回答を得た。

 ダム建設中止への賛否では、「反対」は7割弱、「どちらでもない」が2割強、「賛成」は1割弱だった。

 「反対」の理由(自由回答)で目立つのは「ここまで来て中止では、自分たちの苦労が報われない」
「ダムが完成しないと生活設計が狂う」など。「どちらでもない」では、「生活再建さえしてくれるなら、ダム
自体はどちらでもいい」という意見が多かった。賛成の理由は「故郷の姿が守られる」などだった。

 5地区の住民代表は、地元の意見を聞く前に前原国交相が中止を表明したことに反発し、先月の意見
交換会への参加を拒否した。しかし、「会って話をしたいか」との問いには「話したくない」が5割、
「話したい」が4割弱とほぼ二分された。「中止ありきでは会っても仕方がない」「生活再建策を持ってくる
べきだった」という批判の一方で、「住民の思いを伝えたい」「生活再建策の内容を聞くため、話し合いの
場は持つべきだ」とする意見があがった。

 賛否にかかわらず国への要望を尋ねたところ、「生活再建・地域振興」を重視した人が約4割いた。
前原国交相はダム建設を中止する場合、生活再建への補償を明確にする新法を制定し、道路や代替
居住地の整備を継続する方針を示している。しかし、現時点では具体策は明らかになっておらず、住民の
理解も得られていないようだ。

     ◇

 〈水没予定地〉 ダム建設で転居を求められた470世帯のうち、9割が長野原町の5地区に集中する。
5地区の住民は1400人で30年前から半減。とりわけ、ダム予定地のすぐ上流で、全戸が水没予定の
川原湯、川原畑の2地区は280世帯が70世帯に激減した。町内の代替地整備を待っている住民も多く、
5地区で約100世帯がまだ移転していない。今回のアンケートでは、移転の済んでいない世帯を中心に
回答を得た。川原湯、川原畑ではダム完成を望む声が多かったが、水没世帯が少ないほかの3地区
では道路整備や雇用の確保を求める意見が多かった。

http://www.asahi.com/national/update/1012/TKY200910110302.html
http://www.asahi.com/national/update/1012/TKY200910110302_01.html

320 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/12(月) 21:29:03
ゲンダイですが、水だけでなく土までが利権化しているのか>ダム

前原国交相にケンカを売った“都幹部”
2009年10月12日10時00分 / 提供:ゲンダイネット
●ふざけるな! 建設資材会社の役員だった!

 「無責任な暴論だ」――。前原国交相の八ツ場ダム建設中止表明に対し、東京都の河島均・都市整備
局長(58)がこうカミついた。自治体の一職員が大臣にケンカを売るなんて前代未聞だ。一体どういう
人物かと思ったら、公共事業をメシの種にしている国交省の天下り会社の役員も兼ねていた。

 河島局長の発言が飛び出したのは6日の都議会都市整備委員会。自民・公明の委員が、八ツ場ダム
中止に対する都の見解をただすと、河島局長は「暴論と言うほかない。全庁の職員の力を結集して非論理性、
不合理性を明らかにしたい」と感情ムキ出しの答弁。委員会は民主委員らの怒号で騒然となった。

 「議事録に載るのを承知で発言したのだから、大臣にケンカを売ったのも同じです。都議会は事前の
質問、答弁を綿密に擦り合わせるため、思わず口から出た失言というより、確信犯的な発言だったのは
間違いないでしょう」(出席委員のひとり)

 河島局長は東大工学部卒業後の74年に入庁。都市計画局マスタープラン担当部長、知事本局政策
担当部長などを歴任。

 役員を兼ねているのは「建設資材広域利用センター」という会社だ。

 「ここは旧建設省と首都圏の東京、埼玉、神奈川などが出資した三セクで、都にも役員ポストが振り
分けられているのですが、早い話、国交省OBの天下り会社のひとつ。公共事業で出た残土の売買を
仲介して手数料を得ている。公共事業がなくなるとメシが食えなくなってしまうのです」(都政事情通)

 ダム建設は膨大な建設残土が見込まれ、堤防整備で資材需要もある。河島局長がダム建設中止に
気色ばんだのは、「自分の三セク会社をボロ儲けさせるためではないか」と思われても仕方がない。
呆れたものだ。

 八ツ場ダム建設中止を都民は当然と思っているのに、東京都が猛烈に反対しているウラにはこんな
事情があったのか。

(日刊ゲンダイ2009年10月9日掲載)
http://news.livedoor.com/article/detail/4391317/

321とはずがたり:2009/10/13(火) 00:55:15

こんなんだけど一応投下しとこうw

595 名前:無党派さん[sage] 投稿日:2009/10/13(火) 00:54:02 ID:dfQPRlvo
<独走スクープ 第2弾>
「補償金極秘文書」公開に反響轟々
これが血税4600億円の浪費明細だ!
八ツ場ダム役人
「高級車乗り回しでカラオケ天国」暴く!
「工事責任者に餞別17万円」
「水没地域に2億円のハコモノ」
「天下り団体から運転手雇用」
ほかやりたい放題の大罪

八ツ場ダムの本体工事の入札が前原誠司・国交相によって中止された。が、本体工事の予算は、同事業の総工費約4600億円のわずか9%にすぎない。道路整備や住民補償に充てられる残りの約4200億円は、過去にことごとく浪費されてきたばかりか、現在も使い続けられている。
これ以上、無駄の垂れ流しは許されない。本誌は、前号で血税を無尽蔵に呑み込み続けるダム役人、業者、一部住民たちで構築された“利益共同体”の存在を報じた。彼らが繰り返してきたやりたい放題の大罪をさらに暴く――。
ttp://www.weeklypost.com/091023jp/index.html

322 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/13(火) 11:28:06
そりゃまあ、こうなるわな。
群馬議会が国交省の役人を参考人招致するという話もあったが、今までの役人のレベルではない、
政治主導での決定なのだから、役人が答えられないのは当たり前。
国のかたちが変わりつつあることに気づかないと。
前回は前原だけでなく、馬淵・三日月、それに群馬県選出全6名が来たらしいが、次回の意見交換の
場では、存分にいろいろなものをぶつけあってくれ。

八ツ場ダム
推進署名 揺れる心 
2009年10月13日

 前原誠司国土交通相が「八ツ場ダムの建設中止」を表明してから3週間。建設予定地の長野原町では、
地元住民らで作る「八ツ場ダム推進吾妻住民協議会」(萩原昭朗会長)が、ダムの早期完成を求める
署名を集めている。しかし、署名に応じた住民の心の内には微妙な揺れが見え隠れする。(大井穣)

 推進協議会の関係者は「署名は地元だけでなく、ダムに関係する関東地方全体まで広げて集める。
目標は20万人だ」と鼻息が荒い。長野原町でも、水没5地区のなかには、全世帯が署名したところもある。

 万が一にも、中止になれば、地元は総力をあげ国及び民主党に対して法的手段も含め、あらゆる闘争を
繰り広げ――。署名に記された「趣意」には、地元が徹底抗戦の構えも辞さないことが記されている。

  ◆  ◆  ◆  

 だが住民の本音は、署名の趣意とは必ずしも同じとは言えないようだ。

 長野原町・林地区。5日午後7時過ぎ、国交省職員らが出席して開かれた地区住民でつくる「ダム対策
委員会」の会合では、中止後の生活再建に関する質問が相次いだ。

 国交省「道路の付け替え工事のうち町道については、ダムが中止になるとすれば当初の計画を検討し
直さなければいけない部分がある。地元と協議して、よい方向で考えていきたい」
 住民A「協議して、希望通りになるわけ?」
 国交省「ええ……」
 住民B「ダムの本体以外は全部(計画通りに)造ると言っていたじゃないですか」
 国交省「基本的には生活再建ですから、進めてもいいという事だと……」
 住民B「いや進めていいと思いますじゃなくて。大臣は生活再建のうち何を進めていいと言っているの?」
 国交省「私どもも、一つひとつ仕分けしたわけではないので。予算の関係する話ですから、地元の要望
はしっかり伝えていきたい」

 林地区に限らず、横壁や川原湯の両地区でも同様のダム対策委員会が開かれたが、歯切れの悪い
国交省側に、住民が「ダム湖がなくても生活再建ができるというならば代案を示してくれ」などと詰問する
一幕もあった。

  ◆   ◆     

 署名に協力したある地区の老人男性はぼやく。

 「造りかけの道路は完成させてほしいけど、ダムは別にできなくてもいい。でも狭い地域だから、署名に
協力しないわけにはいかない。村八分は怖いよ」

 町の国交省に対する姿勢も、徹底抗戦の構えから軟化しつつある。
 町は当初、建設中止の白紙撤回がない限り、前原国交相には、地元住民との意見交換会はさせない
と主張していた。
 だが、高山欣也町長は各地区のダム対策委員会で、こうあいさつした。

 「大臣からは再度、意見交換会の要請があると思う。その際は、皆さんにぜひ、思いの丈を語って頂きたい」

http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000580910130001

323 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/13(火) 14:38:39
道府県のダムについては、建設中止は地方自治台の判断、ただし補助金支給は国の判断、
という意図だったと思うが。

国交省、全国143ダムの事業評価やり直す方針

 国土交通省の馬淵澄夫副大臣は、13日の第1回国土交通省政策会議の席上、全国で計画されている
143のダム事業のうち、道府県が主体となっている87事業についても、事業評価をやり直す考えを示した。

 国交省は、国や水資源機構による56のダム事業のうち、48事業について、今年度は新たな工事手続き
に入らず、事業を一時凍結する方針を明らかにしているが、道府県の87事業も含めた143事業で、新たな
事業評価で「建設しても効果がない」と判断された場合、建設が中止される可能性がある。

 この日の政策会議で、馬淵副大臣は、自公政権下で行われた事業評価のあり方について「抜本的に
考え直すことが当然求められる」と述べた。前原国交相が建設中止を明言している八ッ場(やんば)(群馬県)
と川辺川ダム(熊本県)を含む143のダム事業について、新たな方法で事業評価を実施すると、道府県
の事業も、建設見直しの対象になる可能性がある。

(2009年10月13日13時51分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091013-OYT1T00395.htm

324チバQ:2009/10/13(火) 16:17:05
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091013-OYT1T00395.htm
国交省、全国143ダムの事業評価やり直す方針
 国土交通省の馬淵澄夫副大臣は、13日の第1回国土交通省政策会議の席上、全国で計画されている143のダム事業のうち、道府県が主体となっている87事業についても、事業評価をやり直す考えを示した。


 国交省は、国や水資源機構による56のダム事業のうち、48事業について、今年度は新たな工事手続きに入らず、事業を一時凍結する方針を明らかにしているが、道府県の87事業も含めた143事業で、新たな事業評価で「建設しても効果がない」と判断された場合、建設が中止される可能性がある。

 この日の政策会議で、馬淵副大臣は、自公政権下で行われた事業評価のあり方について「抜本的に考え直すことが当然求められる」と述べた。前原国交相が建設中止を明言している八ッ場(やんば)(群馬県)と川辺川ダム(熊本県)を含む143のダム事業について、新たな方法で事業評価を実施すると、道府県の事業も、建設見直しの対象になる可能性がある。

(2009年10月13日13時51分 読売新聞)

325チバQ:2009/10/13(火) 22:33:03
>>237
http://www.shinmai.co.jp/news/20091010/KT091009ATI090014000022.htm
浅川ダム、入札は予定通り 国交相「地元判断尊重」で
10月10日(土)


 前原誠司国土交通相が9日、国などの48ダム事業について一時凍結の意向を示す一方、浅川ダム(長野市)など地方が主体のダム事業については「各知事の判断を尊重する」考えを示した。国交相は「本年度の事業の進め方は工事の発注を含め、各道府県の判断を尊重する」としており、県が手続きを進めるダム本体工事の入札は予定通り行われる見通しとなった。

 国交省側は一方で、「10年度における個別のダム事業の進め方に関する基本的な方針を政府予算案提出までに決める」とも発表。国交相は「ダム事業見直しの中で、知事と相談する場合も出てくるかもしれない」と述べ、来年度以降の予算措置については含みを持たせた。

 国交相の方針について、村井知事は9日の会見で「全国の補助ダムの中で浅川ダムほど手間をかけて吟味されたケースはあまりない」とあらためて強調。これに対し、ダム建設に反対する住民団体「信州ラプソディ」の内山卓郎代表は「駆け込み着工を避けるためにも、本年度内に着工や契約を予定するダムはストップすべきだ」としている。

 また、美和ダム(伊那市)周辺で国が進めている「三峰川総合開発」は「既存施設の機能を増強する事業」として、今回の一時凍結の対象からは外れた。ただ、三峰川上流の戸草ダム計画(同市)について同省側は「今後の社会経済情勢等の変化に合わせ、建設実施時期を検討する」ため、「当面事業を進めない」(治水課)としている。

 伊那市の小坂樫男市長は戸草ダム計画について「(国交相は)机上の論議をするのではなく、現場を見て、地元の話を聞いた上で判断してほしい」と求めた。


http://mytown.asahi.com/nagano/news.php?k_id=21000000910060003
浅川ダム論議再燃
2009年10月06日

 開会中の県議会で、県営浅川ダム(長野市)をめぐる論議が再燃している。8月の総選挙で民主党が大勝し、新政権の前原誠司国土交通相が、浅川ダムを含む全国143の導水路・ダム事業を順次見直す方針を明言したことがきっかけだ。一般質問では、「入札手続きを中止すべきだ」との意見が複数出た。一方、県側は「粛々と手続きを進める」と推進の姿勢を崩さない。(柳川迅)


 9月29日〜10月2日の一般質問では、浅川ダムについての質問が、共産党県議団やトライアル信州などの議員から相次いだ。


 和田明子県議(共産)は「状況が流動的になっている。入札をいったん中止すべきだ」と求めた。北山早苗県議(無所属)は「駆け込み入札をすべきではない。国からお金が来なくなっても、県単独で造り続けるということか」と指摘した。


 一方、民主党、社民党系の県議が所属する改革・緑新は、浅川ダム建設を支持する立場だ。だが、一般質問で、民主党県連幹事長の倉田竜彦県議は「国交省の認可は、政府が変わり、官僚の体制が変わる中では、錦の御旗ではない」とし、「見直し作業がされる場合は、県も柔軟に検証に協力すべきだ」と求めた。


 対する県側の答弁のキーワードは、手続きを「粛々と」進めるだ。民主党が01年に国会に提出した「緑のダム法案」では、建設または計画中のダム事業を凍結し、2年以内に継続か、縮小か、中止かを決めるとしていた。県は浅川ダムについてはそうした再評価の手続きを経たとの立場だ。


 入江靖・建設部長は6日の建設委員会で、「(田中康夫・前知事が浅川ダム事業を中止した)00年から住民を入れて様々な検討を続けてきた。見直す必要があるとしたら、これまでの経緯を国に説明していきたい」と述べた。


 共産党県議団の石坂千穂団長は「村井仁知事が治水専用ダムを建設すると方針転換した後の住民への説明や議論は不十分だ」と反論する。


 県は9月に浅川ダムの本体工事の入札を公告。13日には入札願書の受け付けが始まる。県は年度内に落札業者と契約し、本体工事の着工を目指している。

326 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/14(水) 20:28:23
>>300
森田のニュースに隠れちゃったけど、今日会談したらしい。

国がダムによらない治水案提示を 川辺川の建設中止で熊本知事

 蒲島郁夫熊本県知事は14日、川辺川ダムの建設中止方針を表明した前原誠司国土交通相と国交省
で会談し、ダムによらない治水対策案を国が主体的に示すことや、水没予定地の生活再建を国が引き
続き支援することなどを求める要望書を提出した。

 国の補助を受けて県が建設中の路木ダム(天草市)推進や、老朽化したダムを撤去する際の国の財政
支援も求めた。

 蒲島知事によると、前原氏は川辺川ダムの代わりとなる治水策を「しっかりやっていく」と述べたほか、
路木ダムについても「県の判断を尊重する」と述べた。一方、ダム撤去に対する財政支援は制度面から
困難との考えを示したという。

 このほか14日には、老朽化が指摘されている県営荒瀬ダム(八代市)の撤去を求めている球磨川漁業
協同組合の代表者らが辻元清美国交副大臣を訪問。来年3月に期限切れとなるダムの水利権を更新
しないよう求めた。

2009/10/14 18:25 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009101401000769.html

327神奈川一区民:2009/10/15(木) 03:00:52
>>326
路木ダムについては県に任せるとはちょっと残念
です。康夫氏に叩かれるでしょうね。

328とはずがたり:2009/10/15(木) 03:56:18

関電、黒部ダムの流木を堆肥などに加工して資源の地域循環
2009.10.15 00:31
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/091015/env0910150033000-n1.htm

黒部ダムの流木。堆肥に加工して土に返している=富山県立山町(藤原直樹撮影) 関西電力が、黒部川第四発電所などの発電用水をためている黒部ダム(通称・黒四ダム、富山県立山町)の流木の有効活用を本格化させている。かつては焼却処分していたが、社員の発案により農家で使用する堆肥(たいひ)やチップ、おが粉などに加工して販売。今月からは、この堆肥を使用した農家の生産物をインターネットで販売し、同社は「資源の地域循環を目指したい」と意気込んでいる。(藤原直樹)

 「世紀の難工事」の末、昭和38年に完成した同ダムは日本一の高さ186メートルを誇る。幅492メートルで、総貯水量2億立方メートル。上流には3千メートル級の山々が連なる北アルプスがそびえ、ダムには雪崩や集中豪雨などの影響で年間約500トンの流木が集まってくる。

 従来は流木を焼却処分していたが、水力発電所建設に携わった社員の岩崎実さん(47)は、資源を無駄にしていることや、焼却が二酸化炭素(CO2)排出につながることを懸念。関電が平成10年にグループの事業領域拡大や人材育成を目的に社内ベンチャー制度を設けると、流木の有効活用を提案して応募した。

 提案が評価され、12年1月に社内ベンチャー1号の「かんでんエルファーム」(同県南砺市)を設立、岩崎さんが社長に就任した。同社はダムで集めた流木を農家の土壌改良材となる堆肥やチップ、畜産用敷材に利用するおが粉などに加工し、土に返すことで資源の地域循環を実現している。

 “ゲリラ豪雨”の多発など近年の気象条件の変化や山林の管理者減少で流木量が増加したことに加え、堆肥やチップの単価が上昇したことなどが業績を後押しし、12年度に6900万円だった売上高は20年度に2億5千万円まで成長。これまではホームセンターや農協など業務用向けの販売が中心だったが、今月からは堆肥を使用した農家が生産した米やリンゴ、柿、チューリップなどをインターネットで一般向けに販売するサービスを始めた。

 岩崎さんは「ネット販売が拡大すると流木を加工した堆肥の使用増につながり、より持続可能な社会づくりに貢献できる。将来的には生産地での農業体験といった人的交流も行うなど、地域に役立つ企業に育てていきたい」と話している。

329 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/15(木) 10:18:08
未だに役人を呼ぶ人たち@八ツ場編
政治決断の理由を役人に聞いてもムダだろ。

【群馬】
『ダム頼らぬ治水を』 八ッ場ダム建設中止問題 詳細説明には至らず
2009年10月15日

 県議会産経土木常任委員会は十四日、八ッ場(やんば)ダム(長野原町)の建設中止問題について、
国土交通省の担当者二人を参考人として招致し、現状の見解をただした。国の政策転換について、
担当者らは前原誠司国交相の発言を引用して「ダムに頼らない治水が必要」と強調したが、詳しい根拠
は「大臣から指示を受けていない」と話すなど説明に苦しむ場面が目立った。 (中根政人)

 出席したのは、国交省関東地方整備局(さいたま市)の山田邦博河川部長と八ッ場ダム工事事務所
(長野原町)の渋谷慎一所長。

 治水面でのダムの有効性について、渋谷氏は「(建設の根拠となった一九四七年の)カスリーン台風の
際、上流部の降雨は少なかった」とした上で、「同レベルで別パターンの降雨があった場合、下流の水量
を調節する効果がある」と述べた。

 だが、「治水・利水の面でダムが必要」としてきた国の見解が政権交代によって変わったかどうか質問さ
れると、山田氏は「大臣から『説明を変えろ』という話は聞いていない」と答えるなど、不自然な発言に
終始した。

 一方、ダム本体工事の入札取りやめについて、委員側から「基本計画の大幅変更で、地元や下流都県
の意見を聞かずに決めたことは法律違反」とする指摘が出た。この点に、山田氏は「工事の進め方の
問題で、違法行為にはあたらない」と反論した。

 このほか、両氏へ個人的な見解を尋ねる質問が相次いだが、「政治家主導」を掲げる鳩山政権の方針
に配慮してか、「省庁としての見解を答えるのは政治家の役割。発言は差し控えたい」と繰り返した。

 同常任委の中島篤委員長(自民)は「大臣と官僚とで政策面の調整が図られていない印象がある。
副大臣や政務官らに、ダム事業に関する現状の考えを尋ねる機会が必要かもしれない」と述べた。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20091015/CK2009101502000107.html

330 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/15(木) 15:34:02
判決下される。沖縄じゃ号外か。

2009年10月15日 社会
泡瀬埋め立て訴訟 高裁も公金差し止め判決

 沖縄市の泡瀬干潟を埋め立て開発する東部海浜開発事業に反対する市民ら516人が、県知事と沖縄
市長に事業への公金の支出差し止めを求めた訴訟の控訴審判決が15日、福岡高裁那覇支部で言い
渡された。河邉義典裁判長は、「現時点で経済的合理性を欠く」として知事と市長に公金支出の差し止め
を命じた一審・那覇地裁判決を支持し、調査費および人件費を除く一切の公金支出を差し止めた。

 原告側は「生物多様性の宝庫」の泡瀬干潟が守られると喜んだ。

 県とともに埋め立て事業を進めてきた国は、新政権になり公共事業の見直しを進めている。今月、泡瀬
干潟を視察した前原誠司沖縄担当相は「1区中断、2区中止」の方針を明示。控訴審判決を踏まえて、
県や市に事業の再検証を求めている。判決は事業を推進したい市や県にとって厳しい結果となった。

 同事業は、中城港湾新港地区の港湾で浚渫(しゅんせつ)した土砂で泡瀬沖合を埋め立て、第1区域と
第2区域に分けて、計187ヘクタールの人工島を造る計画。これに対し、市民グループらが「埋め立てで
貴重な干潟の生き物が失われる」と主張し、事業の中止を求め、2005年5月に市と県を提訴。

 昨年11月の一審・那覇地裁判決は、07年12月の東門美津子市長による事業計画の見直し表明を
受けて、「現時点においては経済的合理性を欠き、公金支出は違法」として、県知事と市長に一切の
公金差し止めを命じていた。

http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-10-15-S_013.html
>>号外(PDF:536kb)
http://www.okinawatimes.co.jp/pdf/20091015001G.pdf?PSID=cf431bf9cdb3f7bc84a44145c8924656


泡瀬干潟訴訟、県などの控訴棄却…高裁那覇支部

 南西諸島最大級の干潟・泡瀬干潟(沖縄県沖縄市)の埋め立て事業は希少生物が生息する自然を
破壊するとして、沖縄市の住民ら約500人が県知事と同市長に、事業への公金支出の差し止めなどを
求めた訴訟の控訴審判決が15日、福岡高裁那覇支部であった。

 河辺義典裁判長は、将来の支出について差し止めた1審・那覇地裁判決を支持し、県、市側の控訴を
棄却した。

 公共事業全般の見直しを進める鳩山政権は、事業の必要性を疑問視して是非を検討しており、高裁
判断を注目していた。1審に続き、司法が再度、違法性を認定したことで、事業推進はいっそう困難な
状況となりそうだ。

 この事業は基地に依存した経済からの脱却を目指す同市が1987年に構想を策定した。国と県が
約490億円をかけて干潟に人工島(約187ヘクタール)を建設し、うち約90ヘクタールを同市が約275億
円で購入して商業施設などを誘致する計画だ。

 第1区域(約96ヘクタール)と第2区域(約91ヘクタール)に分け、2002年に第1区域が着工され、
12年の完成を目指している。しかし、鳩山政権の判断で現在、埋め立て工事は中断している。

 昨年11月の1審判決は、東門美津子・沖縄市長が07年12月、「第1区域は土地利用計画の見直しを
前提に推進する。第2区域の推進は困難」と表明した点を重視。「経済的合理性が明らかでないまま、
事業を推進しようとしている」と判断した。

 控訴審で、市はショッピング施設やリゾートホテル、人工ビーチなどの誘致を盛り込んだ策定途中の
修正計画を提出し、「市長の真意は第1区域は計画を推進し、第2区域は計画の見直しをするもので
撤回するという趣旨ではない」と説明。県は「広大な米軍基地がある市内では用地確保は困難で、
埋め立て事業は必要。干潟の保全も図っている」と主張した。

 これに対し、住民側は「観光客数や宿泊需要の見込みは現実離れしており、環境影響評価は非科学的」
と指摘。「干潟には水質を浄化し、温室効果ガスを吸収する機能があり、人類共通の財産。ずさん極まり
ない埋め立ては許さない」と訴えた。

 同高裁は7月に現地視察をして、干潟の状況を確認していた。

 前原沖縄相は今月4日、沖縄市で東門市長と会談。「夢は分かるが、ホテルが誘致できるのか。本当
に必要な事業か判断してほしい」と話し、控訴審判決や採算性などを基に方針を再考し、見解をまとめる
よう要請している。

(2009年10月15日14時37分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20091015-OYT1T00704.htm

331 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/15(木) 15:42:08
毎日新聞八ッ場ダム特集。カテゴリは何故か、サイエンス。
長いですが、大手新聞社がまとめたものは初めてだと思いますので、引用します。

どうなる八ッ場ダム:地元は反発、見えぬ解決/1 対立する主張
 「ムダづかい」と民主党がマニフェスト(政権公約)に掲げ、前原誠司・国土交通相が建設中止を表明
した八ッ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)。関係6都県や地元住民が「苦渋の決断を政権交代の一言
で覆すのか」と猛反発する一方で、公共工事を止めて「税金の使い道を変える」という前原国交相の姿勢
を評価する声もある。前原国交相と地元との溝は埋まらず、落としどころは見えないが、何が問われて
いるのか、今後どうなるのかを探った。【石原聖、伊澤拓也】

 ◇「中止後」示さぬ新政権
 「マニフェストに書いてある」。前原国交相は建設中止の理由をこう説明する。

 そして、水需要予測の過大さを指摘し、自民党政権が出した答弁書ですら「八ッ場ダム計画の
きっかけとなったカスリーン台風級の台風時には、八ッ場ダムがあってもなくても流量が同じ」としている
ことも挙げる。そのうえで「ダムに頼らない治水」への転換を訴えている。

 完成後についても、ダムにたまる砂の浚渫(しゅんせつ)など維持管理費が発生するほか、河口への
砂の供給が減るために海岸が浸食されて新たな護岸工事を招くと指摘。「走りだしたら止まらない」公共
事業の象徴で、そのあり方を変える「入り口」と位置づけ、「中止の方が高くついても考えは変わらない」
と理解を求める。

 関係6都県(東京、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬)にまたがる市民団体「八ッ場ダムをストップさせる会」
もほぼ同じ主張だ。ダム基本計画の2度目の変更で総事業費が約2110億円から約4600億円に倍増
された04年、各都県を相手に建設負担金の支出差し止め訴訟を起こした。これまでに東京、前橋、水戸
の各地裁で敗訴して控訴中。12月には千葉地裁で政権交代後初となる判決を控える。

 同会メンバーで、市民団体「水源開発問題全国連絡会」共同代表の嶋津暉之(てるゆき)さんは、最近
50年間で最大とされる98年9月の洪水データを基に治水効果を試算した。八ッ場ダムがあれば、
利根川と支流の烏川が合流する八斗島(やったじま)(群馬県伊勢崎市)の水位は最大13センチ下がるが、
最も高くなっても堤防の下4メートルにしか届かず、過大に必要性を見積もっているとみる。地盤の弱さや
国指定名勝・吾妻峡(あがつまきょう)の景観を損ねる点も挙げ「百害あって一利なし」と主張する。

 ダムに代わる河川整備での治水対策も「流域自治体と調整しながら優先順位をつけて着実に整備する」
と言うが、関係都県のいら立ちは収まりそうにない。

 流域市区町村も反発している。カスリーン台風で被害を受けた利根川支流の江戸川流域13市区町で
作る江戸川改修促進期成同盟会は7日、国交省河川局長に意見書を提出。「なぜカスリーン台風の
降雨パターンだけで、ダムがなくても安全と決めつけるのか」と批判した。

 会長の根本崇・千葉県野田市長はカスリーン台風の被災者。「国交省が八ッ場ダムの必要性を主張
する29洪水の降雨パターンをすべて公開し、治水効果を検証し直してほしい」と話す。利根川と江戸川
の整備計画は八ッ場ダム完成が前提だとして、中止撤回を求めた。

 大澤正明・群馬県知事は「95年に下流の旧吾妻町がダム事業の協定書を締結した際、前原国交相は
自社さ政権の一員だった」と批判した。

 ダム計画浮上からの57年間、翻弄(ほんろう)された水没予定地の住民は前原国交相との意見交換会
を拒否した。代替地整備は進まず、転出が相次ぎ、残った住民は5分の1。町はさびれ、ダムを観光資源
とする再建策も中途半端なままだ。「下流を洪水から守るためにと受け入れたのに。政権が代わったから
といって、約束がほごにされるのか」。萩原昭朗・八ッ場ダム推進吾妻住民協議会会長は憤る。

http://mainichi.jp/select/science/news/20091015mog00m040022000c.html
http://mainichi.jp/select/science/news/images/20091015mog00m040013000p_size8.jpg
http://mainichi.jp/select/science/news/images/20091015mog00m040015000p_size8.jpg
http://mainichi.jp/select/science/news/images/20091015mog00m040021000p_size5.jpg

332とはずがたり:2009/10/15(木) 15:42:24
鞆の浦と云い此処と云い何で政権交替直後からこうやって劃期的な判決が出るんでしょうかねぇ?
裁判官が自分は公平無私だみたいな顔しながら時の政権に阿っているとしか思えないです。
まあ保守的な最高裁でひっくり返される可能性はありましょうけど。

333 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/15(木) 15:49:31
中止コストに地方負担金の返還も入れるなら、事業コストに固定資産税など国が地方に払う分も
含めないと、不公平だと思うんですよね。

どうなる八ッ場ダム:地元は反発、見えぬ解決/2 コストいくら
 ◇6都県との調整、難航も

 ◇継続なら
 八ッ場ダムの総事業費約4600億円のうち、執行されたのは7割の3210億円。残る約1390億円で
完成する予定で、予算の執行率を基にする08年度末の進ちょく率は国道、県道の付け替えが70%など
とされる=表1。だが進ちょく率と事業の完成率はイコールではない。
http://mainichi.jp/select/science/news/images/20091015mog00m040017000p_size6.jpg

 自公政権下の6月に政府が国会に提出した答弁書によると、完成区間は、付け替え国道6%
▽付け替え県道3路線が0〜18%▽JR吾妻線付け替え75%−−と、いずれも予算執行率を下回る。
代替地造成(5地区)は09年度末で完了するが、分譲面積は7〜20%。水没予定地からの移転は
129世帯のうち16世帯にとどまる。

 付け替え道路は4車線の予定だが、2車線で先行工事しているため追加工事が必要となる。反対する
原告らは他に、吾妻川の水を八ッ場ダムにためるため、東京電力の水力発電所への送水を減らすので、
その補償に数百億円▽ダム湖周辺に22カ所ある地滑り危険地域の対策工事に何百億円もかかる−−
と指摘。「事業費執行は7割でも完成はわずか。残りの事業費では事業完了は不可能で、ずるずる
続ければ支出はかさむ一方」と指摘する。

 国交省は「供用区間は少ないが、舗装を残すのみだったり、着手済みだったりもする。作業は予定通り
に進める」と反論した。しかし、ダムが完成すると今度は維持管理費が発生する。国交省の試算では、
八ッ場ダムは年8億〜9億円という。

 ◇中止なら
 「特定多目的ダム」の八ッ場ダムは、国交省と流域1都5県が総事業費を共同負担して建設している。
総事業費の45・4%を水道水などの利水面、残る54・6%を洪水調節などの治水面として算出した。
利水面は利水者が全額負担、治水面は河川法に基づく直轄事業負担金(国7対地方3)としての支出だ。

 支出済み約3210億円の内訳は、利水面が約1460億円、治水面が約1750億円=表2。利水面は
栃木を除く5都県が支出しており、治水面では3割の約525億円を6都県で負担している。
http://mainichi.jp/select/science/news/images/20091015mog00m040018000p_size8.jpg

 事業中止に伴う還付金の扱いは、ダム建設手続きを規定した特定多目的ダム法(特ダム法)と施行令
で「利水者の撤退以外の事情で中止した場合は、利水分の負担金を全額返還する」と決められている。
このため約1460億円は国交省から5都県に返される。これに、中止後も継続する生活再建関連事業の
約770億円を合計した約2230億円が「中止の場合に支出が確実視される額」(河川局)だ。

 とはいえ、5都県の負担額の4割は、水道事業や工業用水に対する厚生労働省や経済産業省からの
国庫補助金で賄っている。この分は5都県が両省へ返還するとみられるが、詳細はまだ決まっていない。

 問題は治水分。特ダム法には治水面の返還規定はないが、国主導で始めた事業が国の都合で中止
になる以上、6都県が負担した約525億円の返還を求めるのは必至だ。

 さらに、生活再建関連事業には総事業費とは別の枠組みでの支出もある。付け替え道路の4車線化
などには、水源地域対策特別措置法(水特法)で約997億円を計上。流域自治体からは、財団法人
「利根川・荒川水源地域対策基金」を通じた約178億円の「地元補償」もある。水特法は事業中止を想定
しておらず、基金にも返還の規定はない。

 国と6都県の訴訟に発展する可能性もある。国交省は「過去に例がない形で関係都県と調整することに
なる。どうなるか分からない」という。

334 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/15(木) 15:50:45
 ◇手続きも難題
 前原国交相は、ダム事業中止に伴う地元補償を規定した新法を来年の通常国会に提出するとしている。

 民主党は5月、「ダム事業の廃止等に伴う特定地域の振興に関する特措法案(仮称)骨子案」を公表。
ダム事業を廃止した地域を国が特定地域に指定▽国や都道府県、住民らでつくる協議会で、公共施設
整備や生活利便性の向上と産業振興事業などを盛り込んだ計画を作り、国が交付金を交付する−−と
提案している。補償新法の姿は明らかではないが、この骨子案の概念に沿って作られるとみられる。

 八ッ場ダムの発注者である国交省関東地方整備局長は今月、1月に公告した本体工事の一般競争
入札を取り消す公告手続きをした。しかし、ダム事業の廃止は、特ダム法に基づく基本計画(法定計画)
を廃止し、公告するまで効力を発揮しない。

 法定計画の作成・変更・廃止の手続きはすべて同じ。特ダム法は、国交相はあらかじめ関係行政機関
(厚労省や経産省など)の長と協議し、関係都道府県知事とダム使用権設定予定者から意見を聞かな
ければならない▽知事が意見を言うためには議会の議決が必要−−と規定し、知事一人の判断では
意見を言えない仕組みだ。

 しかも、6都県とも知事は建設推進派。打診なく中止の方針を表明されたことに態度を硬化させ、意見
聴取にすんなり応じるかは不透明。事業としての法的な中止は決まらないという状態がしばらく続きそうだ。

http://mainichi.jp/select/science/news/20091015mog00m040023000c.html

335 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/15(木) 15:53:49
どうなる八ッ場ダム:地元は反発、見えぬ解決/3止 変遷する計画

 ◇変更3回、事業費2倍に
 国直轄の多目的ダム建設は、河川法に基づき策定される河川整備基本方針・河川整備計画で事業
実施を採択することから始まる。八ッ場ダムは、利根川改修改定計画に基づき旧建設省が52年、
予定地調査に着手した。

 事業が採択されると都道府県や市区町村、一部事務組合などが、利水者として事業に参加するかどうか
利水計画を検討し、環境影響評価(アセスメント)なども行われる。ダムの規模など実施計画をまとめる
調査を経て、特ダム法に基づき、建設に関する基本計画(法定計画)が定められると、建設作業に移る。

 ダム建設は(1)調査や地元説明(2)用地買収(3)生活再建工事(4)本体建設のために河川を
バイパスさせる転流工工事(5)本体建設−−の5段階に大別され、八ッ場ダムは、(1)(2)(4)が
終了している。

 国交省によると、八ッ場ダムの目的は、利根川の洪水防御▽流水の正常な機能の維持▽水道用水の
供給(栃木を除く5都県)▽工業用水の供給(群馬、千葉)▽発電(群馬)−−の五つ。利根川流域の
治水は、堤防整備などの河川改修と、八ッ場ダムなど、利根川上流ダム群の貯水のセットで計画して
いる。八ッ場ダムはカスリーン台風級の降雨でも、八斗島の流量をカスリーン台風時の流量以下に抑制
する役割があるという。

 八ッ場ダムは法定計画が3回変更された。最初は01年。工期が10年延長され10年度完成に変更。
2回目は04年で、目的が追加され、総事業費が約4600億円と倍以上に増えた。3度目が08年で、
再び工期が延長され15年度完成となった。だがダムえん堤の高さを下げるなど規模縮小によるコスト
ダウンを図り、総事業費は据え置かれている。

http://mainichi.jp/select/science/news/20091015mog00m040024000c.html
http://mainichi.jp/select/science/news/images/20091015mog00m040020000p_size8.jpg

336 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/15(木) 16:05:42
>>332
景観利益などを認めた鞆の浦訴訟は、従来の判例との整合性がつきづらく、突拍子のないものと
愚考しますが、那覇地裁の判例を支持した福岡高裁那覇支部の判決はありうるものかと。
予算支出差止理由は、「経済的合理性がない」とのことですので、鞆の浦判決は例外視した
前原の姿勢>>286とも共通します。

最大の踏み絵となるのは、「12月には千葉地裁で政権交代後初となる判決を控える」>>331
八ッ場ダム訴訟でしょうね。
東京、水戸で原告敗訴の判決を下しながら、利水面でメリットの多い千葉で原告勝訴となれば・・・
それまでに、政務三役の指示を受けた国交省が、新たな資料を呈示すれば話は別ですが。

337とはずがたり:2009/10/15(木) 16:58:35
>>336
なんか裁判所は此迄行政の裁量権幅広く認めてきた印象なので,ちょっと意外な気がしました。

八ッ場で国が原告側に立った資料出すと面白いんですけどね〜w

338神奈川一区民:2009/10/15(木) 17:26:00
昨日の深夜、フジテレビで八ッ場ダムのドキュメンタリー
の再放送をしていました。当事者にしてみれば、早く決着
してもらいたいというのが本音なのでしょう。でも、決着
までまだ長い道のりが残っていると思います。
 当事者にはつらい日々が続くでしょう。

339チバQ:2009/10/15(木) 20:26:06
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000910150002
政権交代@埼玉/民主県議八ツ場推進離脱へ
2009年10月15日

◇会派結束を優先/「推進」意見書も反対


 八ツ場(やんば)ダム(群馬県)の建設問題で、所属県議9人が同ダム建設推進の議員連盟に参加している県議会の民主党・無所属の会(18人)は、同党籍のある県議7人が議連から脱退する方針を決めた。9月定例県議会最終日の15日には、自民などの会派が同ダム建設推進を求める意見書案を提案する予定だが、民主党籍の県議らは反対するという。


 建設推進派と中止派に割れる民主党・無所属の会の党籍のある県議16人は、「党のマニフェストに反する」との理由で同ダム建設推進の意見書案に反対することを確認。「意見書に反対して推進議連にいるのはおかしい」と脱退することにしたという。


 県議会の意見書の提案は、議会運営委員会(議運)の全会派が一致して提案することが原則。しかし「あくまでも申し合わせ」で、地方自治法の規定で、議員定数の12分の1以上の人数(8人)で意見書案は提案できる。


 現在、議運に入るのは自民(51人)、民主党・無所属の会、公明(9人)、刷新の会(4人)の4会派で、民主党・無所属の会以外は同ダム建設推進を求めている。


 自民の幹部は、「意見書は全会一致が望ましいという原則は、少数会派の意見を尊重するためにも重要」としながらも、「八ツ場ダムの問題は政党が主導して起きたもので全会一致は無理だが、県政の重要課題であり、県議会として何らかの意思を示さなければならない」と主張。利水・治水での必要性などから建設推進を国に求める意見書案を提案する予定で、公明や刷新の会も同調する方向という。


 6月定例県議会で、議案の採決で会派は原則として一致して行動するよう、規定が決められた。だが、自民の幹部は「八ツ場ダムの問題は、個々の政治家が会派からフリーになって自分の意思を示してもいいと思う」として、「今回は特例として会派の拘束を緩和してもいいのではないか」と話している。

340名無しさん:2009/10/15(木) 21:52:21
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009101501000946.html

埼玉、八ツ場ダム建設意見書可決 「推進」の民主7人反対に
 埼玉県議会は15日の本会議で、八ツ場ダム(群馬県)の建設推進を国に求める意見書を自民党などの賛成多数で可決した。超党派の建設推進議員連盟に参加していた民主党系会派「民主党・無所属の会」9人のうち民主党籍の7人は同日、議連を脱退し反対に回った。残る2人は意見書に賛成し議連の活動も続ける方針。

 同会派は議会閉会後に、推進派、反対派双方に配慮し事業の徹底検証を求めた声明も発表した。

 民主党系会派として、建設中止を掲げた党本部方針を尊重し分裂を回避した形だが、今後も建設の是非をめぐる会派内の意見対立は続きそうだ。

 民主党・無所属の会の所属議員は18人。古くから事業を推進してきた議員らが「関係自治体に説明がない」などと党本部を批判し、ダム建設の是非をめぐり、意見が二分していた。

 埼玉県議会は91人で、民主党系会派の9人を含む約70人が建設推進議連に参加していた。

 建設推進を求める意見書は自民党、公明党などの議員が提案。「八ツ場ダムは利水、治水面で必要不可欠。関係自治体と十分協議し国の責任で建設を完遂させるべきだ」と指摘している。

 また8日の企画財政委員会で不採択となったダム建設中止を求める請願も、15日の本会議で不採択とされた。

2009/10/15 21:29 【共同通信】

341 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/16(金) 00:43:33
参考>>150>>194>>195>>224>>225>>226
民主党政権の批判をして、自民党の議員に頼んでどうするんだ。

自民議員に推進働きかけへ 城原川ダム住民が集会

 城原川ダム水没予定地の住民でつくる3団体は14日夜の集会で、ダム事業推進に向けて国などへの
働きかけを強めるため、自民党の政治家と連携を強めて地元の意見を出していくことを決めた。

 前原誠司国交相が国直轄ダム事業の年度内凍結を表明したのを受け、城原川ダム対策委員会、
城原川ダム対策同盟、水没者対策協議会3団体の役員21人が出席。来年度予算案が固まる12月
下旬までの当面の活動などを協議した。

 会合では「民主は頭ごなし」「国交相は突っ走りすぎ」など政権への不満が相次いだ。対応として
(1)大串博志衆院議員ら民主党の国会議員から随時、党や政府の考えを聞く(2)今村雅弘衆院議員ら
自民党の国家議員に、事業推進を働きかける(3)自民系地方議員を通じ行政に働きかける−という
活動方針を決めた。

 城原川ダム対策委員会の真島修会長は「民主党は友愛とは言うが手法は独裁的。自民の力を借りて、
地元の声を届けたい」と話した。

2009年10月15日更新
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1445337.article.html

342 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/16(金) 19:12:22
正面突破のための資料が調ったか。

国交相、ダム地元知事らと意見交換を

 前原国土交通大臣は、建設の中止を表明している群馬県の八ッ場ダムについて、来週以降、地元
自治体の知事らと話し合い、改めて建設中止に理解を求めていく考えを示しました。

 「1都5県の知事に今日付けで手紙を書いた。しかるべき時期に意見交換の場を設けたい」(前原誠司
国交相)

 前原国土交通大臣は閣議の後の会見でこのように述べ、群馬県など1都5県の知事らと八ッ場ダムの
建設中止について話し合いをもちたい考えを示しました。

 1都5県の知事らは、今月19日に八ッ場ダムを視察することになっていますが、その視察を待って前原
大臣自らがダムに代わる治水案などについて説明し、建設の中止に理解を求めるということです。

 また、東京都などが求めているダム建設の負担金の返還についてもその場で話し合われる見通しです。
(16日14:14)

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4259898.html

343 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/16(金) 19:22:21
道路のことも最後に少し触れられている。
道路については、山本有二が新報道2001で前原にフルボッコされてたが、建設省河川局河川計画課長
だった脇は勝てるのかね。

特集ワイド:’09天下の秋 民主党の見る未来は
 ◇変わる公共事業 導水路、ダム、空港、道路…

 鳩山政権による公共事業見直しの動きが急だ。ダム事業は前原誠司・国土交通相が八ッ場(やんば)
ダム(群馬県)、川辺川ダム(熊本県)の建設中止を表明。実施中の全ダム事業について必要性を検討
すると決めた。民主党が強い姿勢で臨む背景は何か。検討はどう進むか。【宮田哲】

 幅100メートルのゆったりとした流れにボートが通る。アユの漁獲量日本一の那珂(なか)川。下流の
水戸市の岸辺にいた那珂川漁業協同組合長の君島恭一さん(76)は「頑張って」と漁に出た男性に声を
かけた。のどかな風景だが、対岸は矢板で囲われている。霞ケ浦と那珂川、利根川の間で水を行き来
させる霞ケ浦導水事業の工事現場だ。この事業も、検討対象のダム事業に含まれる。那珂川からの
取水口施設は、川べりから約20メートルの地点で工事が止まっている。

 那珂川の水量が多いときは霞ケ浦に送り、霞ケ浦の水質浄化に役立てる。那珂川の渇水時は霞ケ浦
の水を注ぐ。国は導水路の目的をそう説明するが、流域の各漁協は「アユの子が取水口から吸い込まれる」
「霞ケ浦の水が入れば、自然環境が変わる」と不安がる。今春には取水口の建設工事中止を求める訴訟
も起こした。

 那珂川漁協は今夏の衆院選で工事中止の立場を取る民主党新人の福島伸享氏を推薦し、福島氏は
当選した。漁協の君島さんは「前原さんに期待している。ここの工事を一番先に止めてもらいたい」。
工事の完成予定は15年度。総事業費1900億円の7割以上が既に使われた。

   ■

 八ッ場、川辺川両ダムは入り口に過ぎない。前原国交相は河川行政の見直しを前提に全ダム事業の
必要性を検討することを表明。たまった砂のしゅんせつなど維持費用がかさみ「公共事業が公共事業を
生んでいる」というコスト面と「ダムは造ると水がよどんで河川の水質が悪くなる」という環境面から「ダム
に頼らない治水」を打ち出した。

 今年度実施の143ダム事業のうち、今年度中に完成したりすでに中止が決まった分を除いた事業は136。
136ダムをどう見直すかの基本方針は、政府予算案の提出時までに明らかにされる。布石として国は、
これらのうち国直轄のダムは「地元説明から用地買収へ」など、新たな段階に入るのはストップさせた。

 前原国交相は地方自治体の議会や首長などが反対している事業は「優先的に見直したい」と語っている。
「木曽川導水路」(岐阜県)は河村たかし名古屋市長が、前原氏に既に中止を申し入れた。ただし、関係
する愛知、岐阜、三重3県は推進の立場だ。「大戸川ダム」(滋賀県)は滋賀、京都など4府県の知事が
反対し、既に事業凍結されている。

 新内海ダム(香川県)は、鳩山由紀夫首相が今年7月、「今必要かどうか、私の心の中に疑いは消えて
いない」と発言している。新内海ダムのような都道府県の事業でも、国の補助金は出ており、前原国交相
は「見直す方向性になったときは自治体と話をさせていただきたい」とする。過去には00年に自民、公明、
保守の与党3党が公共事業の抜本見直しを行い、ダム事業も大幅に中止された例がある。

344 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/16(金) 19:22:51
   ■

 民主党の、公共事業への断固たる見直し姿勢の背景には何があるか。

 前原国交相はこんな発言を繰り返す。「人口減や少子高齢化、国の長期債務のある現在で、限られた
税金の使い道に何を優先するか。公共事業は減らさざるを得ない」

 首相も、ほぼ同じ意見を持つようだ。「民主党は、目前に迫った本格的な少子高齢社会の到来に備えて
財政を健全化するとともに(略)公共事業の本質的な改革が必要不可欠であると考えています」。9年前
の00年10月、当時も党代表だった鳩山氏が、代表の特別諮問機関「公共事業を国民の手に取り戻す
委員会」に諮問事項を示した文だ。

 委員会の座長を務めた五十嵐敬喜法政大教授はその年の12月、公共事業をテーマにしたシンポジウム
に出席した鳩山氏の姿を覚えている。「一日中聞いてくれました。最後のあいさつも感動的だった」

 委員会の答申を受けた民主党は01年、「公共事業基本法案」「緑のダム法案」などをまとめた。党の
「次の内閣」で担当した社会資本整備相は前原氏だった。五十嵐氏は語る。「民主党が積み上げたことが
前原さんの言葉になっている」。公共事業改革こそ民主党のDNAなのだ。

 自民党の族議員は、大きく変わった今の状況をどうみるか。建設省河川局河川計画課長などを務めた
脇雅史参院議員は嘆く。「八ッ場ダムを中止すれば、計画を立てた時よりも、治水の安全度を下げること
になる。安全を確保できるのか。検証や議論はできているのか。住民の数や資産は増したのだから治水
の重要性は高まったはず。官僚は弱虫だから言わないんです。野党になったのだから、私は国会で議論
します」

   ■

 無駄はダムばかりではないようだ。前原国交相は、空港の整備などを手がける社会資本整備事業特別
会計の空港整備勘定についても「特別会計があることで採算の合わない空港を造り続けてきた」と見直す
考えだ。その空港の一つになりそうなのが来春、航空自衛隊百里基地を官民共用して開港する茨城空港だ。
就航が決まっている定期便は、今のところ外国航空会社の韓国との2路線のみだ。

 五十嵐教授はダムの先にある改革をこうみる。「公共事業の王国は道路です。毎年、巨額の道路特定
財源が使われ、金も組織も力も違います。道路について無駄かどうかの客観的基準を決めるのは、馬淵
澄夫副国交相でしょう。基準ができればかなりの道路計画が減るはずです」

 前原氏は先日、省内ネットワークで国交省職員にメッセージを出した。「国民に共に仕える立場として、
どういう税金の使い道が正しいのか(略)今までの仕事を頭の中でリセットしていただきたい」。自省の
予算拡大こそ第一だった霞が関。「昔はそんなことは考えなかった」と中堅幹部はつぶやいた。

 10年度の概算要求で、国交省は公共事業関連分を09年度当初予算より14%カットした。公共事業を
よるべとする人たちからは、うらみ声も上がる中、民主党は突き進む。「コンクリートより人」の理念を、
実現できるか。培ってきた力が問われている。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091016dde012010108000c.html

345 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/17(土) 14:21:30
なんか来た。
当然、高落札率で受注した企業にも、焦点が当たることになっていくだろう。
そして、その企業と地元政治家との関係にも。

工事落札率 大半94%超 八ッ場ダム 市民団体『談合の可能性高い』
2009年10月17日 夕刊

 前原誠司国土交通相が中止を表明している八ッ場ダム(群馬県長野原町)事業をめぐり、国交省関東
地方整備局が二〇〇一年四月から〇六年三月に発注した関連工事や業務で、落札額が一億円以上
だった入札七十六件のうち六十五件が落札率(予定価格に対する実際の落札価格の比率)94%を
超えていることが十七日、国交省がまとめた資料で分かった。99%以上も八件あった。 

 公共事業の談合問題を分析、追及している全国市民オンブズマン連絡会議の新海聡事務局長は
一般論とした上で「94%以上であれば談合の可能性は極めて高い」と指摘している。

 〇八年度の関東地方整備局工事の平均落札率は90・06%。

 関東地方整備局は「八ッ場ダムの関連工事で、過去に談合と認定した事実はない」としている。

 市民オンブズマン群馬は「入札で参加業者の辞退も多く、落札率が高いのは不自然」として近く国交省
に質問状を提出する方針。

 資料によると、〇三年三月に契約した県道林・吾妻線新設工事(落札額二億九千万円)の落札率は
99・47%で、大柏木トンネル新設工事(同三十四億円)は97・12%。〇五年九月契約の須川橋改築
工事(同三億五百万円)は落札率98・3%、〇六年三月契約の県道林・吾妻線2号橋下部工事(同五億
六千万円)は98・34%だった。

 また「現場技術業務委託」として、特定の社団法人が五回にわたり98〜99%の落札率で受注。

 〇四年十月当時、この社団法人の役員に再就職した元国交省職員が二人いた。

 〇九年四〜九月の工事二十二件でも十八件が落札率94%を超えていた。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009101702000216.html

346 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/17(土) 14:59:22
NYタイムズの記事。
鳩山政権による政策の大転換と、公共事業(ダム)依存になってしまった長野原町民のルポ。

Japan Rethinks a Dam, and a Town Protests
Published: October 15, 2009

NAGANOHARA, Japan ? The clatter of construction machinery still fills this forested mountain
gorge, where legions of men in hard hats busily pour concrete, clear hillsides and erect a huge,
unfinished bridge whose concrete supports tower over the valley floor like crucifixes in an
immense graveyard.

It seems an apt analogy. Japan’s new government has suspended the $5.2 billion Yamba Dam being
built here and turned this valley four hours north of Tokyo into a symbolic final resting place for
the nation’s postwar order, which relied on colossal public works spending.

The Democratic Party government of Prime Minister Yukio Hatoyama has chosen this dam as the
first of 48 national government-financed dams that it wants to scrap, worth tens of billions of
dollars. Canceling it is widely seen here as the first major test of the new government’s ability to
deliver on campaign promises to revitalize Japan’s ailing economy by ending wasteful projects, and
in the process break the grip of the central planners in Tokyo’s powerful ministries.

Decades of pouring concrete have been widely blamed in Japan for cluttering rural areas with
needless dams and roads to nowhere. They have also saddled the country with the developed
world’s largest national debt ? nearly twice its $5 trillion economy. Mr. Hatoyama’s party has
vowed to replace Japan’s postwar “construction state” and the jobs it created with something
closer to a European-style social welfare system.

The Democrats, who won a landmark election over the long-ruling Liberal Democratic Party in late
August, have also promised to scrap planned airports and highways. But dams are particularly
symbolic because they were favored as a means of flood control and power generation by Japan’s
central planners, who have dammed almost every major river in the country, some more than once.

Japan had around 60 large dams under construction in 2005, making it the world’s fourth largest
dam-building nation, according to The International Journal on Hydropower and Dams, despite
having a land area smaller than California’s.

But the Democrats have run into opposition from an unexpected quarter: the small hot springs
town of Naganohara, part of which would be submerged by the reservoir created by the dam.

In what has become a David and Goliath battle, the town of 6,400 residents has put the new
government on the defensive. Many residents complain that the town’s livelihood now depends on
the dam, and particularly the compensation payments and construction jobs that accompany it.

“If the dam gets canceled, how are we going to eat?” asked Naganohara’s mayor, Kinya Takayama,
who noted that the dam was first proposed 57 years ago.

Tempers flared last month, when angry residents rejected an offer to meet the new minister in
charge of public works, Seiji Maehara, who visited the dam site.

Facing a wave of news coverage sympathetic to the town, Mr. Maehara signaled that even after
canceling the dam, Tokyo would finish relocation of the affected townspeople and complete the
roads and bridges that will link the new neighborhoods on higher ground.

That construction would cost $850 million, in addition to the $3.6 billion spent on the project so
far. This, and about $1.8 billion in compensation that Tokyo might end up paying to Gunma
Prefecture, where Naganohara is located, and other local governments could mean that canceling
the dam would prove more expensive than completing it.

347 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/17(土) 15:00:08
The ferocity of Naganohara’s opposition has already forced the new government to reconsider the
scope of its dam-busting plans. Last Friday, Mr. Maehara said he would consult with local
governments to decide whether to cancel an additional 87 nationally subsidized dam projects that
he had originally vowed to scrap.

At the center of this costly battle lies what political experts call one of the thorniest legacies of
Japan’s enormous public works spending: the near total dependence of local communities on the
purse strings of the central government.

While public works spending is down from its 1990s peak, the construction industry continues to
dominate the economy, with construction companies this year employing 8 percent of all working
Japanese, twice the level in the United States, according to government labor statistics.

Mr. Hatoyama has vowed to cut spending even further, trimming an additional $14 billion this year
from Tokyo’s $88 billion public works budget. But political experts say his biggest challenge will be
to wean regional communities from their reliance on Tokyo.

“What’s happening at Yamba Dam is actually a revolution in the way Japan is run,” said Takayoshi
Igarashi, a professor of politics at Hosei University in Tokyo. “This would end Japan’s structure of
dependence on public works and central planning.”

In Naganohara, more than 20 construction companies employ about 400 people ? about 10 percent
of working-age residents. Local people say the town has already suffered hundreds of job losses as
ballooning national deficits forced cuts in public works earlier this decade by Junichiro Koizumi,
then the prime minister.

“I’m not wedded to the idea of building a dam here, but we need the public works to keep everyone
employed,” said Katsuyoshi Hoshino, the president of Miyako Construction, based in Naganohara,
which has 10 employees.

The town has tried to come up with its own alternatives for creating jobs, like turning the hot
springs into a “Diet Valley” of weight-loss spas for young women.

Local people admit that few of their ideas offer the financial benefits of the dam. While many of the
town’s original homes on the valley floor seem cramped and run-down, those being built on the
mountainside are large and modern, with solar panels on their roofs.

“The dam is like a drug that is making us addicted,” said Takuji Toyoda, 57, who owns a hot-springs
inn. “The money keeps pouring in every year to build things for us.”

In fact, some residents blame the dam and its construction for destroying the town’s original
economic self-sufficiency by forcing farmers to give up their fields and driving tourists away from
the hot springs.

Kichitaro Tomizawa, 69, a rice and vegetable farmer, said he resisted leaving his large, unpainted
wooden home because it had been in his family for four generations and was the place where as a
3-year-old he last saw his father, who died in World War II. But he said that once his neighbors
started relocating, he had no choice but to follow, because it takes entire communities to maintain
the irrigation ducts used for rice farming.

Mr. Tomizawa’s five-acre farm sits near the bottom of one of the huge crucifix-like concrete
pillars built to support a $60 million bridge that is to rise 250 feet above the valley floor ? high
enough to stand above the reservoir, should it ever take shape.

When pressed, few local people admit to liking the dam. But few can imagine how the town will
sustain itself without the project.

“We’ll have to find some other way to survive,” said Mr. Hoshino, the construction company
president. “But I can’t see that way now. The future is dark.”

http://www.nytimes.com/2009/10/16/world/asia/16dam.html?_r=1&ref=asia
http://www.nytimes.com/2009/10/16/world/asia/16dam.html?pagewanted=2&_r=1&ref=asia

348神奈川一区民:2009/10/18(日) 14:31:46
 今日の産経新聞によりますと民主党と八ッ場ダ
ム問題との接点は平成12年にダム建設反対の市
民団体の全国連絡組織「水源開発問題全国連絡会
」(水源連)の嶋津暉之代表が、環境運動に熱心
だった民主党の佐藤謙一郎衆院議員(当時)に働
きかけたことがきっかけだったとのこと。
 多分、当時佐藤謙一郎衆院議員の秘書だったま
さの氏が関わっていると思います。

349名無しさん:2009/10/18(日) 14:46:32
>>348
こちらですね。

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091017/stt0910172002005-n1.htm
場当たり的な民主党の「八ツ場ダム」対応 マニフェストに消えては浮かぶ、その理由は…  (1/2ページ)
2009.10.17 20:01
 前原誠司国土交通相が就任直後に建設中止を宣言した八ツ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)は、民主党の「マニフェスト至上主義」の典型例となった。八ツ場ダム建設中止は、民主党の平成17年衆院選のマニフェスト(政権公約)に初登場したが、19年参院選マニフェストでは消え、今回衆院選で復活した。このめまぐるしい変遷は、民主党の場当たり的な対応を浮き立たせている。

 八ツ場ダム建設中止が先の衆院選で4年ぶりに復活したのは、今年6月に民主党の「マニフェスト検討準備委員会」(委員長・直嶋正行政調会長=当時)が動きはじめた直後だった。

 当時、自民党は民主党の子ども手当などを「財源の裏付けなきバラマキ」と批判。これに対抗するために「無駄遣いを根絶して新しい財源を生み出す」という項目を立てる必要に迫られたのだ。

 ここで「白羽の矢」が立ったのが、総事業費4600億円の八ツ場ダムと、同3300億円の川辺川ダム(熊本県)。この2事業を「中止」と明記することで政権担当能力をアピールでき、西日本の川辺川ダム、東日本の八ツ場ダムは「無駄遣いの象徴」となった。

 目先の財源探しが「第一義」だったため、民主党内で、建設中止が地元へもたらす影響などはほとんど検討されなかった。群馬県選出の富岡由紀夫参院議員も「マニフェスト作成過程で地元議員として意見を聞かれたことはなかった」と打ち明ける。

    × × ×

 民主党と八ツ場ダム問題との接点は平成12年に遡る。ダム建設反対の市民団体の全国連絡組織「水源開発問題全国連絡会」(水源連)の嶋津暉之(てるゆき)代表が、環境運動に熱心だった民主党の佐藤謙一郎衆院議員(当時)に働きかけたことがきっかけだった。これを機に民主党は12年11月、ダム建設を中止し、森林の保水力に注目した「緑のダム構想」をまとめた。

 国交省が15年11月に八ツ場ダムの総事業費を2110億円から4600億円に倍増したことを受け、八ツ場ダムは一気に注目を集める。16年秋、民主党は「八ツ場ダム検証プロジェクトチーム」を設置し、17年の衆院選マニフェストに建設ストップを明記。佐藤氏は「川辺川ダムへの東京の反応は今ひとつだったので東日本に実例が必要だった」と振り返る。

 ところが、17年衆院選で佐藤氏が落選すると議論は下火になり、小沢一郎幹事長が代表当時の19年参院選マニフェストからなぜか八ツ場ダムの名は消えた。

 再燃のきっかけは20年1月23日の参院本会議だった。民主党の大河原雅子参院議員が、群馬県選出の福田康夫首相(当時)に「首相の父、福田赳夫元首相の時代から『福田ダム』と揶揄(やゆ)されてきた」とかみつき、八ツ場ダムは「保守王国・群馬」を攻撃する格好の材料としてよみがえった。ダム問題への長い取り組みの割に民主党内で議論が深まらなかった理由はここにある。(原川貴郎)

350 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/19(月) 11:41:53
ムダ・ダムは国交省だけじゃない!
農水省所管の農業用ダムの実態

 政権交代を実現させたのは、必要性に疑問のある公共事業を漫然と続けるなど、税金の使われ方への
不満や憤りだった。こうした世論を背景に、前原誠司国土交通大臣がダム事業の見直しに乗り出した。
だが、ダム問題にはまだ、重大なことが隠されている。農林水産省が所管する農業用ダムの存在とその
問題点である。

 歴史的な使命を帯びて誕生した鳩山内閣が、負の遺産の処理に奮闘している。なかでも獅子奮迅の
働きをしているのが、国土交通省の前原誠司大臣だ。税金のムダづかいの代表的な事例であるダム事業
に初めて、メスを入れた。国(国交省)が主導する56のダム事業のうち、本体工事の未着工の28事業を
いったん凍結する方針を示した。八ツ場ダムなどがその対象だ。大きなニュースとして連日取り上げられ、
ダム問題はいまや国民的な関心事となった。

 だが、その一方でもう一つのダム問題が陰に隠されたままとなっている。光がまったく当てられず、国民
は実態を知らされずにいる。

 前原大臣によって取り上げられたのは、国交省が所管するダムである。あまり知られていないが、農林
水産省も全国各地にダムを造り続けている。土地改良法に基づいて造られた国直轄の農業用ダムは、
これまでに150に上る。さらに現在、建設中の農業用ダムが15(下表参照)。
http://diamond.jp/article_image/series/closeup/09_10_24_001/closeup7901.gif

 農水省もまた、意味不明なダムを建設したり、ないしは建設中なのだ。

 たとえば、いまや全国的に知られる大蘇ダムだ。九州農政局が熊本県産山村に建設した農業用ダム
だが、水漏れで使用不能となっている。ダム湖の底や周辺に亀裂があり、水がたまらないのである。
周辺一帯は阿蘇外輪山の東麓で、いわゆる火山灰地。地盤も脆弱なため、地元の人たちは当初から、
水をためるのは難しいと懸念していた。

水がたまらない農業用ダム
 大蘇ダムは2005年にダム本体が完成したが、総事業費は計画当初の約130億円から約593億円に
まで増大した。

 そのうえ試験湛水で水漏れという大問題が発覚した。水利用はできず、30年も待たされ続けた農家は
怒り心頭。原因と対策の検討で事業は宙ぶらりんの状態だ。

http://diamond.jp/series/closeup/09_10_24_001/

 よく似た事例が、北海道の東郷ダムだ。こちらは1993年度に本体工事が完了したものの、水漏れで
利用できずにいる。総事業費は当初の約63億円から約376億円にふくらんでいる。仮排水路の着工から
すでに36年が経過しており、東郷ダムからの水を待ち望む人が今もいるとは考えにくい。そもそも、なんの
ためにダムを建設したのか、理解しにくい。

 土地改良は本来、農家からの申請で始められる公共事業とされている。対象となるには一定の面積が
必要で、水田は3000ヘクタール以上、畑は1000ヘクタール以上。また、対象区域農家の3分の2以上の
同意がいる。農家負担が生じるからだ。国(農水省)がダムや幹線水路、県などが支線水路などを整備
する。一体となった事業ながら、国と県それぞれが対象農家から同意を得なければならない。

351 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/19(月) 11:44:27
 この同意取りをめぐってもめ続けているのが、宮崎県川南町を舞台とした畑地灌漑(畑かん)の土地
改良事業である。老朽化した既存施設の改修を地元農家が望んでいたところ、話がいつしか変質して
いった。新たに切原ダムを造り、パイプラインで地域全体に水を引く壮大な灌漑事業に拡大した。

 困惑したのは、知らぬ間に対象区域に入れられた農家。水は足りているという人も多く、同意取りは
難航した。それでも行政側が「国営のぶんだけでも」と説得して回り、切原ダムの建設が始められた。
事業費は幹線水路と合わせて290億円とされた。

 ダム建設が順調に進む一方、足踏み状態となったのが支線水路と末端の給水栓を担当する県営
事業の同意取りだ。区域を10に分け、順次、同意を取り工事に入る手はずだった。事業費は100億円。

 県営事業の同意取りも難航を極め、困り果てた行政側は「甘いささやき」作戦に打って出た。給水栓を
実際に自分の畑に設置するか否かは農家の自由で、設置しなければ負担金は取らないと言い出した
のだ。いわゆる「選択方式」だ。県営事業への同意だけはしてくれと説得して回り、先行地区での同意
取りに成功。パイプライン敷設工事が開始された。行政側はほっとひと安心した。

 だが、それもほんの一時だった。給水栓を実際に設置する農家がいっこうに増えず、また、他の地区
での県営事業の同意取りも進まない。行政側はさらなる譲歩のカードを切った。「開閉栓方式」である。
給水栓の設置を町が税金で行ない、開栓しない限り、農家負担はなし。だから、給水栓を設置して
くださいと説得して回った。

http://diamond.jp/series/closeup/09_10_24_001/?page=2

 行政側は夏場に戸別訪問を行ない、給水栓設置と県営事業への同意取りに躍起となった。そこでは
新たな甘いささやきも加えられた。たとえば、将来、畑を貸したり、売ったりする場合に給水栓が設置
されていれば、有利ではないかという説明だ。また、水利用は本来、畑かんに限定されているが、国に
対し畜産への暫定利用を求めており、近いうちに認められる見込みと、利便性の向上を説いて回った。

問われる農水大臣のリーダーシップ
 切原ダムの建設は、急ピッチで進められており、完成は11年度と見込まれる。使われない水をためる
農業用ダムにしてはいけないと、行政側は必死なのである。ニーズがあってダムが造られたのではなく、
ダムを造ったので、農家に水利用を促すという本末転倒した展開といえる。

 切原ダムと似た状況なのが、御前山ダムだ。国(農水省)が茨城県常陸大宮市内に建設中の農業用
ダムで、那珂川沿岸に広がる水田や畑に水を供給する国営水利事業の新たな水源となる。92年から
工事が始められ、総事業費は603億円(当初は495億円)に上る。対象地域は5市3町1村の約5544
ヘクタールで、このうち約43%が畑地である。

 御前山ダムはほぼ完成しており、取水管を設置した後に湛水試験となる。まもなく、地域農業の大事な
水ガメとしてデビューする。そんなハレの時を目前にした今年七月のことだ。土地改良事業計画の変更の
公告がなされた。対象面積が8617ヘクタールと約1.5倍に増え、総事業費も782億円にふくらむという。
なぜ、利水がスタートする直前に大幅な計画変更なのか。

 「畑かんの需要が当初より見込めないので、需要の多い水田に比重を増やすことになります」

 農水省那珂川沿岸農業水利事業所の担当者はこう説明する。

 農家の担い手不足や高齢化に拍車がかかり、畑作への水需要が見込めなくなった。それで、稲作に
水を回そうというのだ。計画変更で水田は当初の2倍となり、畑地は全体の4分の1に激減する。

 大幅な計画変更により、あらためて対象農家からの同意取りが必要となる。対象農家は約1万2000人
から約2万人に増え、既存の用水施設を利用している6つの土地改良区が新規加入する。現在、計画
変更の説明会が実施されているが、いくつかの疑問点が浮かぶ。水利用の辻褄合わせのための計画
変更ではないのか。稲作農家に新たな水利用のニーズが本当にあるのか。そして、あったとしても、
それは新規の水源でしか賄えないものなのか。また、減反政策はどうするのか。

 国交省のダムばかりに目が行きがちだが、農水省のダムにもメスを入れるべきではないか。農水大臣
のリーダーシップに注目だ。

(「週刊ダイヤモンド」委嘱記者 相川俊英)
http://diamond.jp/series/closeup/09_10_24_001/?page=3

352とはずがたり:2009/10/19(月) 12:15:05
>>350-351
ひでえ事業どもだなぁ。。

道路と云いダムと云い農水省はミニ建設省化してる部分ありますよね。。
国交省の旧河川局や農水省の利水治水治山関係,林野庁関係全部環境省へ移管してしまうのも手かも。

兎に角,農水相には赤松なんかではダメで前原や長妻みたいなの送り込まないとダメっすね。
何兆円も予算削れるはずだ。

355 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/20(火) 22:40:03
いろいろ動いてきたぞー。まず、大戸川。大阪は副知事が代理出席だったのか。
山田なんて、半分前原の操り人形な気もするが。

淀川水系の知事が国に提案 流域で治水決める仕組みを

 滋賀、京都、大阪3府県の知事らは20日、国土交通省で前原誠司国交相と会談し、琵琶湖・淀川水系の
治水政策を流域自治体で話し合い決定できる仕組みや、ダム事業などを中止する場合に地域振興策を
どうするかなどを定める「撤退ルール」をつくる必要があるとの考えを伝えた。

 滋賀県の嘉田由紀子、京都府の山田啓二両知事によると、前原氏は「ステップ・バイ・ステップで進め
なければならない」と応じ、公共事業の撤退ルールについては「同感だ」と述べたという。

 会談で3府県側は、自治体が主体的に治水政策を決められるように「地域に責任を持つ自治体の首長が
主体となって話し合う場を設置する」ことで合意したと説明、国交省の地方整備局の代わりに、府県や
市町村が設置する流域自治会議(仮称)で治水策や水行政を決める新制度を提案。

 3府県が求める大戸川ダム(大津市)の建設中止を視野に、撤退ルールでは(1)地域振興や生活再建
をどうするのか(2)治水で自治体が負担してきた費用を国が返還するのか―などをあらかじめ明確化
すべきだとした。

 今後の治水策の策定について山田知事は「地方と国が対等の関係で話し合う状況をつくっていかな
ければならない」、嘉田知事は「河川計画の考え方を根本から見直す必要がある」と述べた。

2009/10/20 20:41 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102001001032.html

前原国交相(右端)との会談に臨む(左から)小河保之大阪府副知事、嘉田由紀子滋賀県知事、山田
啓二京都府知事=20日夕、国交省
http://img.47news.jp/PN/200910/PN2009102001001051.-.-.CI0003.jpg

356 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/20(火) 22:46:22
個人的に驚きのニュース。
昨日の報ステでは、整備局職員がいきいきと知事たちに八ツ場の必要性を訴えていたというのに、
変われば変わるものだなあ。
選挙前、前原は「建設省、地方整備局はぶっつぶす」と言ってたが、九州地方整備局は免れるかもw

川辺川ダム以外の治水案提示 国が熊本の協議会で

 熊本県の川辺川ダム問題で、ダム以外の治水対策を検討する協議会の5回目の会合が20日、
熊本市内で開かれた。前原誠司国土交通相が事業中止を表明したことを受け、国交省九州地方整備局は
代替治水案を提示した。岡本博局長は「(国交相の中止表明で)この場の性格は大きく変わってきた。
河川管理者として具体案を提示したので、効果をしっかり議論したい」と説明した。

 代替策は、県がこれまでに協議会で示したものを基にしている。早急に行う対策として、下流域での
河床掘削や堤防補強などのほか、球磨川上流にある市房ダムの洪水調節機能向上などを提案。さらに
遊水地や放水路の整備などについて時間をかけて検討するとしている。次回以降、効果を検証する。

 参加した流域の市町村長からは協議の迅速化を求める声のほか「協議会と前原国交相が提案した
専門家チームと意見が食い違ったらどうするのか」との懸念も出た。

 国が積極的に代替策を示すよう求めてきた蒲島郁夫知事は協議会後、報道陣に「国が主体的に動いて
くれて感激している。持ち帰って担当部局で検討したい」と話した。

2009/10/20 19:41 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102001000975.html

357 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/20(火) 22:49:26
参考。
辞表を提出させるかは分からないが、前段はそのとおりに動いていることが分かる。

「公共事業は誰のものか!」シンポ・名古屋で開催 2009/02/04
http://www.news.janjan.jp/government/0902/0902026686/1.php
> 引き続き行われたパネルディスカッションで、前原誠司衆議院議員 (民主党元代表)は次のように話した。
> 政権交代が実現すれば「公共事業コントロール法」と「緑のダム法」を制定する。特に「緑のダム法」では
> 2つの柱を考えている。1つはすべてのダム計画を凍結する。建設中を含めて、すべていったん止め、
> 2年間かけて徹底的に調べ直して本当に必要かどうかを検討する。
> 2つ目は中止となった場合の補償制度を策定する。ダムをやめるには中止した場合の補償金制度を
> 確立することが大事だ。ただ止めるでは、地域住民に納得してもらえない。少子高齢化で人口が減るし
> 莫大な借金がある、こんな時代にムダとしかいえない導水路計画は必要ないから、政権交代したら
> 必ず中止することを約束する。
> (略)
> これを受けて前原氏が、「建設省、地方整備局はぶっつぶす。局長全員に辞表を提出させて、方針に
> 従うかどうか確認してから再任用を考える。とにかく官僚全員をいったんひっくり返すくらいの覚悟で
> 徹底的に公務員制度を改革する。それができなかったら次の選挙で落とせばいい…」との「勇ましい
> 発言」がでたところで閉会となった。

358 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/21(水) 00:43:23
>>356
この政策転換は凄い。日本も捨てたものじゃない。

川辺川 国が非ダム治水案 地元協議会 堤防強化など提示
2009年10月21日 00:04 カテゴリー:政治

 国の川辺川ダム計画(熊本県相良村)をめぐり、国土交通省九州地方整備局、熊本県、流域市町村の
トップによる「ダムによらない治水を検討する場」が20日、熊本市であり、前原誠司国土交通相の中止
表明を受けて、国が初めて代替治水案を提示した。自民党政権下で同ダムの建設を推進してきた
国交省が、ダムによらない治水対策を本格検討する姿勢に方針転換した。

 7月の第4回協議で、熊本県が示した河川の拡幅や遊水地整備など4点の代替治水案に対し、九地整
側は「効果は限定的」として消極姿勢を見せていた。ところが5回目となる今回協議で、九地整は熊本県案
を下地に「ただちに実施する対策」として、下流の八代市の堤防強化や中流の宅地かさ上げなど5点を
例示。さらに「検討に着手する対策」として下流の川底にたまった土砂の掘削など3点も提案した。

 戦後最大の洪水被害が出た1965年規模の豪雨が降った場合、九地整は「八代市や人吉市では流量が
堤防を下回るが、球磨村などの中流域では既にかさ上げした地域でも水があふれる恐れがある」としている。

 次回協議から、九地整は具体的な数字を挙げて効果を検証する方針。協議後、蒲島郁夫知事は記者団
に「国の積極的な態度と主体性が高まっている。協議をスピードアップしたい」と述べた。

=2009/10/21付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/129508

359 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/21(水) 12:15:30
ダムどうする 
流域首長、一定の評価も
2009年10月21日

  川辺川ダムに代わる治水策を議論する「ダムによらない治水を検討する場」の5回目の会合で20日、
国土交通省が初めてダム以外の治水案を示した。出席した流域市町村長からは評価の声が出た一方、
批判や「検討する場」の中止を求める意見も出た。

  人吉市の田中信孝市長は閉会後、「国が主体性を持ってダム以外の治水対策を明確に示したのは
画期的」と評価した。柳詰恒雄・球磨村長は会合で「水害に遭ったところから治水対策をやってほしい」と
求めたが、閉会後は「少し前進。実現性のあるものから早く実施してほしい」と前向きにとらえた。

  会合を傍聴したダム反対派「子守唄(うた)の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会」の中島康
代表は「国が代替案を示したのは評価できる」としつつ「枠の中に押し込める治水の発想では、また洪水
被害が起きる。様々な団体の意見をもっと聞いて柔軟に考えるべきだ」と注文もつけた。

  各論では批判も出た。洪水の際に水をあふれさせる遊水地案の候補地とされる可能性のある多良木町
の松本照彦町長は閉会後、「遊水地の案が独り歩きしては困る。考えられることと、実際にやれることの
線引きをすべきだ」とくぎをさした。

  またダム建設予定地・相良村の徳田正臣村長は「検討する場」の中止を提言した。理由として「『結局、
ダムしかない』との結論へ導く場ではないかとの懸念がこれまではあった。前原大臣のダム中止表明で
状況が劇的に変わったので、思考をリセットすべきだと思った」と説明した。

  ダム事業による村再建を求める水没予定地、五木村の和田拓也村長は「大臣は中止を公表したが、
法的手続きは何もしていない。今日も、国が示した代替案にいろんな意見があったが、何も結論は出て
いない」と冷静だった。

  「検討する場」について、八代市の福島和敏市長は市議会一般質問で「住民や学識経験者が入って
いない。本質的部分を深く議論できるのか」と疑問を示した。球磨川・川辺川流域12市町村長でつくる
「川辺川ダム建設促進協議会」について、協議会の名称と目的が変更されない場合は脱会すると改めて
表明し「『治水対策協議会』と改称すれば流域全体が参画できるのではないか」と述べた。

http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000300910210001

国交省が示した新たな治水策
記事「堤防強化や遊水地、ダム以外の川辺川治水提案 国交省」より
http://www.asahi.com/politics/update/1021/images/SEB200910200041.jpg

360 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/21(水) 12:17:32
>>355
「八ツ場ダムとは違った立場で参りました」

国交相と意見交換
2009年10月21日
淀川水系で山田知事ら

 山田啓二知事は、滋賀県の嘉田由紀子知事と大阪府の小河保之副知事とともに20日、前原誠司
国土交通相を訪れ、淀川水系をめぐる国と地方のあり方について約30分間、意見交換をした。

 「八ツ場ダムとは違った立場で参りました」。大臣室に入りながら、山田知事は前原国交相と笑顔で
握手。意見交換会は和やかに始まった。

 知事らは、公共事業が見直される際、その後の治水・生活再建について客観的ルール作りが必要だと
提案。山田知事は「大臣も同感だと言っていた。明確なルールがなく交渉で決まっていく現状では、
都道府県が陳情団体に成り下がってしまう」と指摘した。

 大戸川ダムについて、山田知事は08年11月の4府県知事合意の際、「宇治川上流などの河川改修を
しなければ安全は確保されず、ダム建設を優先する国の方針には反対」という立場を明らかにしている。

http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000000910210003

361 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/21(水) 12:20:08
川内、やる気だな。
> 公聴会や参考人質疑など、委員会として果たすべき役割はたくさんある

衆院国交委員長が八ツ場ダム視察 「委員会の役割多い」

 衆院国土交通委員会の川内博史委員長(民主)が21日、前原誠司国土交通相が建設中止を明言して
いる八ツ場ダム(群馬県長野原町)を視察した。

 川内氏は、建設反対を訴える市民団体メンバーらと共に、国交省の職員から工事の進ちょく状況や
費用などについて説明を受け、その後、工事中の橋の上にエレベーターで昇り状況を確認。取材に
「公聴会や参考人質疑など、委員会として果たすべき役割はたくさんある」と話した。

 ダムが建設された場合に水没する川原湯温泉と代替地も視察した。

 八ツ場ダムをめぐっては、事業費を負担する群馬、東京など6都県の知事が19日、国に建設中止の
撤回を求める共同声明を発表。住民の生活再建に向け、年末までに「青写真」を示すよう求めた。

2009/10/21 12:04 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102101000279.html

362 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/22(木) 10:26:20
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20091022/CK2009102202000120.html
【群馬】
『生活再建策を手厚く』 八ッ場ダム中止賛成の声も
2009年10月22日

 前原誠司国土交通相が建設中止を表明した長野原町の八ッ場(やんば)ダム。中止撤回を求める共同
声明を十九日に発表した関東六都県の知事は、前橋市で二十七日に開かれる関東地方知事会でも
議題として取り上げる考えだが、地元ではダム建設に反対する住民も少なくない。水没予定地を中心に
町内を歩き、住民の声を聞いた。 (山岸隆)

 「八ッ場ダムは最初から不要のダム。必要なら、もう完成していたはずだ。昔は住民の多くが建設に
反対だった」。水没予定地の川原畑地区の消防士高山彰さん(55)は、付け替え予定のJR吾妻線沿い
の自宅前で、ダム湖に消えるはずだった山の斜面を指さしながら胸の内を明かした。

 「もともと地元がダムを造ってくれと頼んだわけじゃないんだから」と高山さん。「国は、長い間苦労を
重ねてきた地元住民の生活再建を手厚く行うなど中止後の施策を充実させるべきだ」と語る。

 建設予定地の地形や地質、自然環境保護の観点から中止を歓迎する声もある。

 同町の牧山明町議(52)は「地滑りなど安全性にも問題があり、建設には反対。貴重な動植物の宝庫
である豊かな自然を残し、国と下流都県の責任で住民の生活再建を支援してほしい」と強調。川原湯
温泉街の近くで乳業を営む豊田武夫さん(58)も「傾斜地で地盤がもろくて危険。ダム建設に適さない」
と指摘する。

 町長や住民代表らから中止反対の声が上がる中、匿名を条件に本音を漏らす住民も。

 一貫してダム建設に反対してきた林地区の六十代の男性は「ダムができれば、バラ色の生活が待って
いると思うのは間違いだ。ダム湖で観光客を誘致できる時代ではない」。川原湯地区の五十代の男性も
「歴史と情緒のある川原湯温泉街が湖底に沈むのはもったいない。今のまま残せばいいじゃないか」と
訴えている。

363 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/22(木) 16:14:47
>>361
まさかの比例下位当選の元取手市議同行
> 石井章委員(民主)や角倉邦良県議(リベラル群馬)ら

加えて結構、細かな注文もしたみたいだ。
> やんば館の展示物がダムの完成を目指しているのは不整合」と指摘し、展示替えを求めた。
> また「ダム関連工事の落札率の高さが問題になっている」などとして、過去5年間の落札資料と
> 過去2年間の公用車の運行記録の開示を求めた。

http://mainichi.jp/area/gunma/news/20091022ddlk10010168000c.html
八ッ場ダム建設:視察の衆院国交委員長、「新しいステージ」期待 /群馬

 「とにかく顔を合わせることが、新しいステージを作り出す」。衆院国土交通委員会の川内博史委員長
(民主)は21日、鳩山内閣が建設中止を表明した八ッ場ダム(長野原町)の建設予定地を訪れ、地元の
高山欣也・長野原町長、茂木伸一・東吾妻町長とそれぞれ会談し、両町長を参考人として同委員会に
招致する考えを示した。【奥山はるな】

 川内氏はこの日、同委員会の石井章委員(民主)や角倉邦良県議(リベラル群馬)らと水没予定地区の
代替地や川原湯温泉を視察。旅館や商店を訪れ、建設推進・中止双方の住民から「生活再建を急いで
ほしい」などの意見を聴いた後、両町長と会談した。

 9月に前原誠司国交相がダム建設予定地を訪れた際、両町長は国交相との意見交換会に応じたが、
住民代表は「ダム中止の御旗(みはた)を降ろしてきてください」と出席を拒否した。

 今回、委員会への参考人招致を打診した川内氏に対し、両町長は「なぜ中止ありきなのか」などと、
改めて国交相の姿勢を批判。高山町長は「私たちは大臣との協議を待っている。そのためには歩み寄って
ほしい」と、中止方針の撤回が必要との考えをにじませた。一方で、茂木町長は「中止の撤回を求めたい
ので、呼ばれれば行く」と前向きな姿勢を示した。

 会談後に記者会見した川内氏は「互いが互いを欲している」と、両町長の参考人招致実現に期待を
示したうえで「関係6都県の知事の招致も考えている」と述べた。

 一方、川内氏は八ッ場ダム工事事務所も訪問。渋谷陽一所長から「大臣の方針に基づき、住民にダム
によらない治水への理解を求めている」と報告を受けた。これに対し、川内氏は「(八ッ場ダムの広報施
設)やんば館の展示物がダムの完成を目指しているのは不整合」と指摘し、展示替えを求めた。

 また「ダム関連工事の落札率の高さが問題になっている」などとして、過去5年間の落札資料と過去
2年間の公用車の運行記録の開示を求めた。

毎日新聞 2009年10月22日 地方版

364 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/23(金) 10:00:03
>>363
言われなければ変わらず、上から言われれば早速対応。

ダム湖より集客効果があったんじゃない?
> 同館の当初の来館者は月二千人ほどだったが、前原誠司国土交通相の中止表明後、増え続け、
> 今月はすでに過去最多の一万四千人が来館した。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20091023/CK2009102302000118.html
【群馬】
長野原 八ッ場ダム広報センター『やんば館』  展示内容を修正 『建設前提は問題』国交省指示で
2009年10月23日

 長野原町の国土交通省八ッ場(やんば)ダム工事事務所は二十二日、ダム建設を前提にした同町内
の広報センター「やんば館」のダム完成予想パネル撤去など展示内容の修正を始めた。徳道修二副所長
は「コストをかけず工夫したい」と話している。 (山岸隆)

 同館は約二億円をかけて一九九九年四月にオープン。八ッ場ダムの完成模型や建設反対運動から
建設容認までの歴史年表、住民の代替地の写真などの資料が展示されている八ッ場ダムのPR施設。

 二十一日に現地視察した衆院国土交通委員会の川内博史委員長(民主)が「建設前提の展示は問題」
と国交省の馬淵澄夫副大臣に連絡。二十二日に国交省関東地方整備局から同事務所に修正の指示が
あったという。

 同館の当初の来館者は月二千人ほどだったが、前原誠司国土交通相の中止表明後、増え続け、
今月はすでに過去最多の一万四千人が来館した。

 一時は連日のようにテレビに映し出されて有名になった建設中の橋脚も近くにあり、同館は新たな観光
スポット。平日でも観光客が橋脚をバックに記念撮影する姿が見られる。

知事『中止問題議題に』
27日、前橋で10都県参加の関東知事会議

 首都圏など十都県の知事らが参加する関東地方知事会議が二十七日、前橋市内で開催される。
八ッ場ダム(長野原町)の建設中止問題をめぐって、鳩山政権と関係都県の対立が深まる中、大沢正明
知事は「八ッ場の問題を議題として取り上げたい」と発言している。

 関東地方知事会議は、新潟県を除く関東甲信越の九都県と静岡県で構成。二十七日午後一時十五分
から、前橋市古市町のウェルシティ前橋で開かれる会議では、国の施策や予算などに対する各都県から
の提案や要望について議論するほか、同知事会の組織見直しなども議題となる予定。

 八ッ場ダムの事業費を負担している首都圏の一都五県の知事は、前原国交相の建設中止方針に
猛反発している。十九日には建設予定地を視察したほか「地元住民に生活再建の青写真を早急に示し、
十二月末までに理解を得る必要がある」とする共同声明を発表。中止撤回を求めて連携することを確認
している。 (中根政人)

365 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/23(金) 11:44:15
隊長に続いて、ヤッシーも始動

http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102301000231.html
田中康夫氏が北海道視察 本体凍結の平取ダム周辺
 長野県知事時代に「脱ダム宣言」をした新党日本の田中康夫代表は23日午前、公共事業の見直しで
本体工事の凍結が決まった「平取ダム」の建設予定地がある北海道平取町などを訪れた。

 ダム事業を推進する川上満町長と会談。午後には予定地も見学する。

 田中氏は、会談に先立ち、同予定地の下流に位置する二風谷ダム(同町)周辺も視察。2003年の
台風豪雨の際、ダムがある沙流川の支流のはんらんで床上浸水などを被った住民からのヒアリングの
ほか、米作農家を訪問。

 平取ダムは16年度の完成を目指し来年度にも本体着工が予定されていたが、前原誠司国土交通相
の方針で凍結になった。

 既設の二風谷ダムをめぐっては、アイヌ民族の元参院議員故萱野茂さんらが「文化伝承に打撃を与える
恐れがある」などとして土地強制収用裁決の取り消しを求め、裁判にもなった。

2009/10/23 09:54 【共同通信】

366名無しさん:2009/10/23(金) 22:48:02
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102301000231.html

ダムは雇用生まないと田中康夫氏 北海道・平取町を視察
 長野県知事時代に「脱ダム宣言」をした新党日本の田中康夫代表は23日午前、公共事業の見直しで本体工事の凍結が決まった「平取ダム」の建設予定地がある北海道平取町を訪れ、ダム事業を推進する川上満町長と懇談した。

 田中氏は「ダムはおいしい事業だと言われるが金の多くは東京のゼネコンに行く。地元にはほとんど雇用が生まれない」と持論を展開。川上町長は「災害で苦しんできた歴史がある。町民の願いは災害に強い町づくりだ」と述べ、事業継続が必要との考えを強調した。

 懇談後、川上町長は「政府が説明もなく(凍結を)決めたことは非常に残念だ。地域の声を聞いて判断してほしい」と記者団に語った。田中氏も「政府は治水の在り方がどうあるべきか全体像を示す必要があるのに、あいまいになっている」と政府の対応を批判した。

 平取ダムは16年度の完成を目指し来年度にも本体着工が予定されていた。田中氏はこの日、ダム予定地の下流に位置する既設の二風谷ダムやその周辺も視察、地域住民から話を聞くなどした。

 二風谷ダムをめぐっては、アイヌ民族の元参院議員故萱野茂さんらが「文化伝承に打撃を与える恐れがある」などとして土地強制収用裁決の取り消しを求め、裁判にもなった。

2009/10/23 13:39 【共同通信】

367 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/25(日) 11:39:03
>>330
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-151786-storytopic-3.html
県・沖縄市、泡瀬埋め立て継続 上告は断念検討
2009年10月25日

 高裁判決で公金支出差し止めを命じられた中城湾港泡瀬沖合埋め立て(東部海浜開発)事業について、
仲井真弘多知事と東門美津子沖縄市長は24日までに今後も継続することで一致した。
 最高裁への対応について、県と市は「判決を重くみる」「新しい土地利用計画がない段階で上告できない」
などの理由で、上告断念を検討している。週明けにも方針を表明する。

 知事と市長は23日、会談した。琉球新報の取材に仲井真知事は「中部圏域の発展のために事業は
必要だと強く思う。事業推進する意思を市長と確認した」と述べた。
 沖縄市は、現在進めている土地利用計画を見直し、埋め立て免許を変更して事業継続に取り組む。

 上告断念で高裁判決が確定した場合、公金支出は差し止められ、事業継続が困難になる。だが、県と
市は、判決が土地利用計画の見直しと、埋め立て免許の変更にかかる調査費と人件費の支出を認めた
ことに着目。判決確定後も免許を変更できれば事業を継続できると判断した。沖縄市幹部は「今後、経済的
合理性を確保できる計画を策定して、埋め立て免許を変更し、事業を推進したい」と話す。

 最高裁への上告可否について仲井真知事は24日、「まだ最終的に決めていない。見直し作業を担う
沖縄市と意見を詰めたい」と述べるにとどめた。(問山栄恵、宮城征彦)

<解説>変更申請で継続可 市長判断、再び問われる「合理性」
 東門美津子沖縄市長が中城湾港泡瀬沖合埋め立て(東部海浜開発)事業を継続する判断に至った
背景には、2007年12月の「第1区域は土地利用計画の見直しを前提に容認、第2区域については
推進困難」とした表明に重きを置いたからだ。高裁判決で調査費と人件費の公金支出が認められたこと
などを理由に、見直しを進めている土地利用計画を策定し、公有水面埋立法に基づく変更申請を行えば、
事業が継続できると判断した。
 判決後、東門市長は事業を推進する市民団体などの要請の場で「07年に表明し、そこに立っている。
今回も表明を踏まえて判断したい」と明言。21日の臨時庁議でも事業中止を求める市幹部はいなかった。
むしろ市役所内からは「土地利用をしっかりつくりなさいという裁判所からのメッセージ」「一審判決が
『一切』の公金支出を認めなかったことからすれば、控訴審判決は市に事業を進める道を残した」などの
声が上がり、市長の事業継続を後押しする。

 ただ、埋め立て事業自体は国と県の事業だ。県は、市とともに事業を推進することで一致しているものの、
事業の費用対効果の再検討を促し、中断を表明している前原誠司沖縄担当相(兼国土交通相)が事業を
継続するかは未知数。東門市長は26日以降にも、前原氏と面談し、現在進めている土地利用計画を
しっかり見直し、事業が沖縄市の振興につながることを訴えるつもりだ。
 判決では「土地利用計画に経済的合理性があるか否かは、相当程度に手堅い検証を必要とする」と
指摘しており、公共事業に対する市民の目も厳しい中、現計画を「経済的合理性」のある計画として
見直し、提示できるか再度、問われている。(問山栄恵)

368ももだぬき:2009/10/25(日) 16:41:13
埼玉県の知事上田は偽民主系知事だと。民主党系県議でダムの建設に賛成のヤツは民主党を離党しろして改革クラブに行けよ。

369とはずがたり:2009/10/25(日) 17:47:29
東三河の水系連絡管、完成後使用ゼロ 設楽ダム不要論も
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2009102590092940.html
2009年10月25日 09時29分

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/shitara-d00.html#091025

 愛知県企業庁が34億円をかけて同県幸田町−蒲郡市間に整備した飲料水の連絡管(通称・幸田蒲郡線、約11キロ)が2002年度の完成後、一度も使用されていないことが分かった。企業庁は「災害に備えた施設で、利用しない方が理想的」と説明する。しかし、国が同県設楽町で計画する設楽ダムに反対する市民グループは「渇水時に連絡管を使えば、水系を越えて水を融通することができ、ダムを造る必要はなくなる」と主張。連絡管を活用しない県の姿勢を批判している。

 連絡管は鋼管製で、幸田浄水場(幸田町)と蒲郡ポンプ場(蒲郡市)をつなぎ、矢作川水系と豊川水系とで水を融通し合うのが目的。幸田側から蒲郡側に日量5千トン、蒲郡側から幸田側には2万5千トンを送水できる。

 企業庁によると、連絡管は地震や水質汚染事故などで通常使用している送水管の給水が止まった際の補助的な位置づけ。ただ、完成後に水を正常に送れるかどうかをチェックする試験も行っていないという。同庁は、試験を実施しないことについて「一度水を流すと水あかが残って腐食するから」と説明。いきなり本番での使用になる点についても「問題はない」としている。

 災害で連絡管を使用する場合は県の判断で行う。渇水で利用したい場合は、水系ごとに水利権があるため、権利者間で協議しないと連絡管を開くことはできないという。

 世界的な異常気象を背景に学識経験者などで組織する国土交通省の審議会は昨年、渇水時には水系にとらわれず広域的に水を融通し合うなど、柔軟な水資源の活用が必要になると報告している。

 設楽ダムは治水・利水を目的とした総容量9800万トンの多目的ダム。渇水時に安定的に水を供給することが建設目的の一つとされている。

 <連絡管> 浄水場やポンプ場からの送水管同士をつなぎ、相互に飲料水を送る施設。川の原水を直接送る導水路とは異なる。愛知県内には1982(昭和57)年以降、幸田蒲郡線を含む9路線が造られ、総延長は約65キロ。全国的にも災害時を想定した緊急用連絡管の整備が進み、奈良県や神奈川県には渇水時の利用を想定したケースもある。

(中日新聞)

370 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/26(月) 09:55:55
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009102602000073.html
きょうから臨時国会 八ッ場ダムの溝は 『科学的根拠』の矛盾焦点
2009年10月26日 朝刊

 鳩山政権が「無駄な公共事業」として、建設中止方針を明確にした八ッ場ダム(群馬県長野原町)。
事業費を負担する一都五県の知事が、中止撤回を求める共同声明を出すなど、建設中止派と推進派の
対立は深まっている。二十六日から始まる臨時国会でも大きな争点になる。双方の主張をあらためて
整理した。 (西岡聖雄)

 ■治水・利水
 八ッ場ダムの建設中止について、前原誠司国土交通相は就任会見で「河川行政のあり方を見直す
入り口」と位置づけ、「ダムに頼らない河川整備を考えたい。山の保水力を上げることも大事」と述べた。

 八ッ場ダムは、二百年に一度とされるカスリーン台風(一九四七年)級の治水目標流量を想定し
計画された。この台風では首都圏を中心に二千人近い死者・行方不明者が出た。

 ダム反対派の市民団体などは、この流量想定は過大と主張する。理由の一つは、戦時中の伐採で、
森林は荒廃しており、当時の森林保水力は、現在に比べ格段に低かったというものだ。また、過去
五十年間で最大の洪水で試算しても、八ッ場ダムの治水効果はわずかという見方もある。

 実は、カスリーン台風のとき、八ッ場ダム建設地の吾妻川上流に大雨は降っていない。このため同じ
降雨パターンでは、ダムがあってもなくても治水効果は変わらないことは、国交省も認めている。

 これに対し、「将来、流域に大雨が降らない保証はない」というのがダム推進派の立場だ。国交相の
諮問機関「社会資本整備審議会」は昨年、カスリーン台風級の大雨の頻度は、地球温暖化の影響で、
百年後には九十〜百二十年に一度になると答申。森林保水力については、日本学術会議が二〇〇一年、
「森林は大洪水では顕著な洪水緩和効果を期待できない」と農林水産相に答申している。

 ダムに反対する市民団体は「首都圏の水需要は高度経済成長期の予想より減少しており、水は余って
いる」と主張する。

 確かに、東京都の水道配水量は一九九〇年代から減少傾向にある。しかし、石原慎太郎都知事らは、
渇水対策として、八ッ場ダムは重要だとしている。

 ■代替案
 前原国交相は、ダムに代わる具体的な治水対策を明らかにしていない。有力な代替案は堤防の強化と
みられる。市民団体も「ダムよりも、堤防の強化や改修を優先すべきだ」としている。

 国交省は〇三年、八ッ場ダムなど利根川上流のダム群を建設せずに、堤防かさ上げなどで代替した
場合を試算。それによれば、利根川と支流の江戸川全域で、(1)堤防を約一メートルかさ上げ
(2)堤防幅を平均九百メートル拡大(3)川底を三億トン掘削−のいずれかが必要とした。

 国交省は満杯時や越水時に一定時間破れない堤防強化策も検討した。だが、土木学会は昨年、
「越水時も安全性を保てる堤防は現状では技術的に困難」と結論付けている。

 ■情報公開
 八ッ場ダムを含む利根川上流のダム群を建設する根拠となった国交省の試算には、未公表なデータや
検証が不十分な内容も多い。

 堤防かさ上げなどの試算でも、肝心の総事業費は公表されていない。非現実的として十分に検証
されることなく、ダム建設事業が進んだ。

◆論戦で問題明示を
 奥野信宏・中京大教授(公共経済学)の話 渇水、洪水対策は、五十年に一度に備えるのか、二百年
に一度かで、前提の数値が大きく変わる。賛否のいずれかが一方的に間違いとは言えない。治水では、
旧建設省時代は情報公開が不十分で、その体質が今も尾を引く。一方で、こうした問題は、現場に近い
ほどリスクに敏感。建設を中止するのなら、その根拠をきちんと、地元住民らに説明する必要がある。
国会論戦では、外からはよく見えてこなかったこれらの問題も明らかにしてほしい。

371 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/26(月) 21:10:56
代表質問の直前に会談なんて、意図的に思える。

http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102601000789.html
八ツ場で国交相が6知事と会談へ 27日に中止の是非めぐり

 国土交通省は26日、建設中止を宣言した八ツ場ダム(群馬県)をめぐり、前原誠司国交相が流域6都県
の知事と27日に前橋市内で会談すると発表した。6知事がそろって前原氏に会うのは初めて。

 前原氏は中止方針をあらためて説明し、6知事に理解を求める方針。知事側は建設推進を求める姿勢を
崩しておらず、会談で議論がどこまで深まるかが注目される。

 八ツ場ダムをめぐっては、9月16日の就任直後に前原氏が、民主党の衆院選マニフェスト(政権公約)
通り中止を表明。事前の相談がなかったこともあり、ダム事業費を負担する流域6都県の知事が一斉に
反発した。

 前原氏は八ツ場ダムの建設予定地も訪問したが、住民側が意見交換会をボイコットするなど対立が
深まっていた。

 このため前原氏は今月16日付で、「議論を深める機会をいただきたい」などとして協議の場の設置を
求める手紙を6知事に送付。これに対し19日にダム予定地を視察した6知事は「一致団結し、建設事業の
中止撤回を国に強く求める」との共同声明を発表。埼玉県の上田清司知事らが関係都県に説明するよう
前原氏に求めていた。

 前原氏は27日に前橋市で開かれる関東地方知事会議の休憩時間中に6知事と話し合う予定。

2009/10/26 19:47 【共同通信】

372 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/27(火) 11:07:58
> 前原国交相の25日の現地入りは結局、地元側の都合で流れた

http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000600910270001
揺れる やんば館
2009年10月27日

 八ツ場ダム(長野原町)の建設中止問題をめぐり、建設推進をPRしてきた広報センター「やんば館」の
展示方法が揺れている。民主党衆院議員らの指摘で一度は展示見直しに着手したが、前原誠司
国土交通相の現地入り前に地元住民らを刺激したくないとの意図で元に戻された。

 やんば館はダム建設のPRのため99年に開館した。前原国交相の中止表明以来、これまでの数倍の
来館者が訪れ、一躍「観光名所」になった。

 「いま長野原町では早期完成を目指して八ツ場ダムの建設が進められています」。やんば館に入って
すぐのところに、完成後のダム周辺の模型と、空撮写真のパネルが掲げられている。

 21日、現地視察に訪れた川内博史・衆院国土交通委員長(民主)らの一行は、このパネルに違和感を
持った。「大臣が中止を表明したのに、建設を前提とした展示はおかしいんじゃないか」。川内氏はその場で
国交省の馬淵澄夫副大臣に電話で連絡を取り、改善を求めた。その結果、国交省八ツ場ダム工事事務所
は22日、いったんパネルを取り外し、町内の同事務所へ持ち帰った。

 だが、県幹部によると、前原国交相の現地入りを県へ打診してきた国交省の三日月大造政務官が
「展示内容は変えないことにした」と伝えてきたという。

 「地元の心情を考え、現時点で展示を変更する必要はない」。23日、三日月政務官の指示でパネルは
元に戻されたが、前原国交相の25日の現地入りは結局、地元側の都合で流れた。仕切り直しの27日、
前原国交相は前橋市で開かれる関東知事会に出席する。

373 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/27(火) 13:21:24
毎日では「中止ありきの姿勢を軟化」とあるが、私は朝日の見解に賛同で、他のダムも含めた
治水基準の見直しの表明だと捉える。
ただ、前原自身は川辺川や大戸川に比べて八ッ場の検証にはあまり関わっておらず、マニフェストに
八ッ場中止を掲げたのは別のグループであろうことも、推測できる。

http://www.asahi.com/politics/update/1027/TKY200910270243.html
八ツ場ダム、必要性を再検証 前原国交相、地元に配慮
2009年10月27日12時50分

 前原誠司国土交通相は27日の閣議後の会見で、中止を表明した八ツ場(やんば)ダム(群馬県)について、
見直しを進める全国のダムと同様、必要性を再検証する考えを明らかにした。中止が前提では対話には
応じられないとする地元住民に配慮した形で、膠着(こうちゃく)状態を打開するのが狙いとみられる。

 一方で、前原国交相は「中止の方向性は堅持する」とも表明。専門家によるチームを設けて、治水計画
の前提となる「200年に1度の雨量」を見直すことにも触れた。

 現在は、群馬県伊勢崎市の八斗島(やったじま)で毎秒2万2千トンの流量が基準とされているが、
八ツ場ダムが完成したとしても十数基のダムがなければ対応できないレベルの基準となっている。
前原国交相はこの治水の基準を下方修正して、八ツ場ダムが必要か否かを再検証する方針。

 前原国交相は中止を表明した八ツ場ダムや川辺川ダム(熊本県)以外のほかの国が進めるダムに
ついては予算編成の中で、事業の継続か中止か見直し作業を進めることを表明しており、八ツ場ダムに
ついてもこの見直し作業の中で再び検証する。

 利根川水系では、八ツ場ダム以外にも栃木県で国交省が建設中の湯西川ダムや、水資源機構の
思川(おもいがわ)開発(南摩ダム)の事業があり、治水基準の見直しは利根川水系全体のダム計画
見直しにも影響を与える。

 前原国交相は27日午後の関東知事会で、八ツ場ダムに参画してきた6都県の知事に、こうした考えを
説明し、理解を求める方針。

 前原氏が就任直後に中止を表明したため、地元住民は「中止ありきでは話し合いに応じられない」として、
国交省との意見交換を拒絶している。前原氏は会見で「再検証のプロセスを通じて、地元と意見交換
できる状況をつくりたい」と述べた。


http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091027k0000e010052000c.html
八ッ場ダム:前原国交相「再検証する」

 前原誠司国土交通相は27日、中止を明言した八ッ場(やんば)ダム(群馬県)について、全国で見直し
を進めているダム事業の一つとして「再検証する」と明らかにした。中止ありきの姿勢を軟化することで、
地元住民との意見交換ができる状況作りをしたい考え。前原国交相は「マニフェストに掲げた方針は
堅持する」と述べる一方で「予断を持たずに再検証する」とも述べ、検証の結果、中止の方針が転換する
こともありうる。

 閣議後会見で明らかにした。同日午後に前橋市で開かれる八ッ場ダム関係6都県の知事との
意見交換でも同様の方針を伝える。

 会見で前原国交相は八ッ場ダムを再検証する理由を「マニフェストに掲げた方針は堅持したい。ただ、
地元と話ができない。打開しないといけない」と述べた。そのうえで「予断を持って再検証するわけではない。
再検証の結果として、いろんな議論が出てくる可能性はあるが、マニフェストの方針は堅持し、検証の
過程で住民にご納得いただけるように説明したい」とした。

 最初に中止を表明した点については「政治とは、中止表明して現状があり、こちらが是正策を考えると
いうこと。間違っているとは思いません」などと述べた。

 前原国交相は水系ごとに定められているピーク時の流量が過大なため「ダムを造り続ける方便に
なっている」とも述べた。現在進めているダム事業見直しの結果、凍結となったダムがある水系については
「ピーク時の流量も含めて再検証する」とも述べ、全国で治水行政が転換する可能性にも触れた。【石原聖】

374 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/27(火) 13:22:45
>>367
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091027k0000e010050000c.html
泡瀬干潟:しゅんせつ工事の入札取りやめ 前原担当相

 前原誠司沖縄・北方担当相は27日午前の記者会見で、沖縄市沖で国、沖縄県、市が進める泡瀬干潟
埋め立て事業を巡り、現在進んでいる1期工事の護岸工事が29日に終わることを受け、入札公告していた
しゅんせつ工事の入札を取りやめることを明らかにした。

 前原氏は就任直後の9月、1期工事を中断、2期工事は中止する方針を表明。東門美津子市長に対し、
事業費差し止めを命じる控訴審判決を受けて再考するよう求めたが、県、市は上告を断念する一方、
新たな土地利用計画を策定して埋め立てによる事業を継続する方針を示していた。

 前原氏は会見で「護岸工事は29日に終わるので、これで工事はすべて止まることになる。入札公告を
しているしゅんせつ工事は入札を取りやめる」と明言。その上で事業を中止するかどうかについては
「(市による新たな)事業計画が明確に示された段階で判断をしたい」と述べるにとどめた。【西田進一郎】

375おま天:2009/10/27(火) 17:20:13
>>368
もともと彼は保守新党に行こうとしてた経緯もありますしね。

376とはずがたり:2009/10/27(火) 18:38:23

沖縄や瀬戸内はダムが足りないのでは?八ッ場なんかにカネ掛けてる場合ではない。

県内ダム貯水率65・5%まで回復 奥では雨量110ミリ2009年10月27日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-151892-storytopic-1.html
県内10ダム貯水率

 沖縄本島地方は台風20号などの影響で、25日から26日朝にかけ、まとまった雨が降った。26日午後5時半現在、24時間雨量の最大値は、国のダムが集中する本島北部の国頭村奥で110ミリ、同村国頭で86ミリだった。その影響で26日午前零時現在、県内10ダムの貯水率は65・5%まで上昇した。
 このほか、降雨量が多かったのは、うるま市宮城島で105ミリ、沖縄市胡屋で100ミリ、南城市糸数で97・5ミリ、那覇で89・5ミリを記録した。

◆阿嘉、慶留間の断水時間を短縮/大雨で貯水率回復
 【座間味】深刻な水不足が続き、隔日24時間の給水制限を実施している座間味村の阿嘉、慶留間の両島は26日午後8時から、給水制限の時間を夜間12時間に短縮した。台風20号による大雨で阿嘉ウタハ堰(ぜき)の貯水率が68・7%まで回復したため。一方、座間味ダムの貯水率は16・4%と厳しい状況が続いているため、座間味島は隔日24時間の給水制限を継続する。

377 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/27(火) 20:56:50
産経の写真を見ると(小さいけど)馬淵と三日月が同行したのかな。
これはいいこと。
> 全国のダム整備計画の前提になっている水系ごとの洪水ピーク時の流量想定を見直す考えを示した。
> 近く設置する専門家チームが、こうした見直しの基準を作ることも明らかにした。

http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2009102701000060_Main.html
国交相「代替案を示す」 八ツ場ダムで6知事と初会談

 前原誠司国土交通相は27日、建設中止を明言した八ツ場ダム(群馬県)をめぐり、事業費を負担している
流域6都県の知事と前橋市内で会談し、治水、利水の両面でダムの必要性を再検証し、ダムに頼らない
代替案を示すと表明した。6知事がそろって前原氏と会うのは初めて。

 これに先立ち、前原氏は27日の閣議後の記者会見で、全国のダム整備計画の前提になっている水系
ごとの洪水ピーク時の流量想定を見直す考えを示した。近く設置する専門家チームが、こうした見直しの
基準を作ることも明らかにした。

 会談で前原氏は八ツ場ダムについて「マニフェスト(政権公約)に書いた(建設中止の)基本方針は
堅持する」と表明。その上で「徹底的に情報公開し、知事から意見を聞く。しっかり再検証して最終的な
結論を得る」と述べ、理解を求めた。

 これに対し上田清司埼玉県知事は「メリット、デメリットを考えないまま(中止を)決めた」と前原氏を
批判し、建設推進を要望。森田健作千葉県知事は「一度、中止を棚上げしたら地元の人たちも(前原氏
との話し合いに)出やすくなる」と中止撤回を提案した。

 大沢正明群馬県知事は会談後の記者会見で、前原氏について「中止ありきの姿勢からは後退した」と
評価した。

 ダム建設をめぐっては、前原氏が9月16日の就任直後から民主党の政権公約通りに中止を明言。
10月2日にはダム本体工事の入札を中止した。

 これに対し事前の説明や意見聴取がなかったこともあり、ダムの事業費を負担する6都県の知事は
「一方的だ」と反発。19日には、新政権が「地域主権」を掲げるのであれば地元や関係都県の考え方を
尊重し、「中止方針を白紙に戻す」ことなどを求める共同声明を発表していた。

(初版:10月27日6時11分)


http://sankei.jp.msn.com/photos/politics/policy/091027/plc0910272007024-p1.htm
八ツ場ダムの建設中止を表明した経緯などについて、6都県の知事と会談する前原国交相(奥中央)=27日午後1時18分、前橋市内のホテル

378 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/27(火) 23:47:48
>>355
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009102700200&genre=A2&area=S00
「流域自治会議」自主的に前に進める
嘉田知事

 滋賀県の嘉田由紀子知事は27日の定例会見で、京都、大阪両府知事とともに前原誠司国土交通相に
提案した「流域自治会議(仮称)」について、「自主的に段階を進めることが大事で、準備会から出発したい」
と述べ、準備会設置に向け両府知事との協議を始める意向を示した。

 嘉田知事は、提案に前原国交相が慎重姿勢を示したことに対し、「河川法改正も必要で、慎重になる
のは当然」と理解を示したうえで、「国にも理解をもらい、下流の京都、大阪両府とも相談し、できるだけ
早く始めたい」と述べた。メンバーに学識者や河川行政の担当経験者、住民代表らを加える考えも示した。

 また、大戸川ダム建設をはじめ河川政策で意見の異なる大津市に対しても「流域自治会議は市町を
含め、川のことを自分たちで考えようというもの。大津市にも災害対策、水害対策は考えてもらわなければ
いけない。より主体的になってほしい」と理解を求めた。

379神奈川一区民:2009/10/28(水) 01:03:08
>>376
やはり、離島には必要ですかね?小豆島の内海ダ
ムは必要ですかね?まさの氏のHPには必要ない
と掲載されていますが、実際のところどうでしょ
うか?

380 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/28(水) 10:12:58
> ダムに頼る(治水利水をつづける)ならさらに何基かのダムを造らないといけない。ゲリラ豪雨と干ばつ
> という両極端の中で、治水利水は今まで通りの考えでいいのか。水利権を含めて利水のあり方も
> 内閣全体で見直さないといけない。

> 科学的根拠と言われるものは国交省河川局が出したものに基づいている。われわれはそうした
> “科学的”根拠に乗らない

http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20091028/CK2009102802000124.html
八ッ場ダム問題 国と6知事 思惑が交錯
2009年10月28日

 八ッ場(やんば)ダム(長野原町)の建設中止を明言した前原誠司国土交通相は二十七日、建設推進
を求める流域六都県の知事と会談した。ダムの必要性を再検証する方針を打ち出し、知事側からは評価
の声が上がった一方、前原国交相はあくまで建設中止を貫く姿勢をにじませ、両者の思惑が複雑に交錯
する約五十分の初顔合わせとなった。主なやりとりは次の通り。

 前原国交相 マニフェストに書かれた八ッ場ダムの基本的な方針は堅持しつつも、単なる中止ではなく、
皆さんが懸念している治水利水について再検証をしっかりしたい。できるだけダムに頼らない治水利水の
あり方への理解を得るための調査にしたい。この再検証は予断をもって行わない。ダムありきでアリバイ
づくりのためでない。徹底的な情報公開をして意見をもらい、最終結論を得たい。

 大沢正明群馬県知事 今もダム中止を撤回してほしい。治水利水の必要性を、公開の場で透明性の
ある議論をしてほしい。一九八一年と九八年に群馬で大きな水害があり、しっかり検証してもらわないと
群馬を守れない。
 長野原や吾妻の人は大臣と真剣に話し合いたいと思っている。しかし、大臣があまりに早く「マニフェスト
にあるから中止」と発言したばかりに地元がかたくなになった。再検証の中に、八ッ場ダムを位置づけて
ほしい。生活再建事業は遅滞することなく進め、地元が未来を描けるような政策をお願いします。

 石原慎太郎東京都知事 治水利水について徹底的に検証するということは、結果によって中止を中止
することもあり得るか?

 前原国交相 ダムに頼らない治水利水の流れの中で代替案を示す。透明性を高め、皆さんが納得
できる議論をする。

 石原知事 日本の首都圏の利水は経済活動に影響がある。九六年には首都圏で百十七日間取水
制限した。国民生活に大きな影響を与えたことも検証してほしい。「コンクリートから人へ」は言葉として
美しい。自民党政治がやってきた公共事業に必ずしも私は賛成でなかった。しかし、八ッ場ダムがない
ことで治水利水いろんなことが起きている。異常気象や過去の事故を踏まえ、首都圏の治水利水を
正確に検証してほしい。

 上田清司埼玉県知事 無駄な公共事業をやめるとか、ダムに頼らない治水利水は基本的方向として
賛同する。ただ八ッ場ダムは必要。九六年の取水制限はダムがあれば十七日で済んだ。何より訴えたい
のは堤防強化は天文学的な金額がかかる。リスクを少しでも減らすのが大臣の立場だ。

 森田健作千葉県知事 大臣が地元と話をできないのは残念。現地で「やり方が納得いかない」という
声を聞いた。中止を一度棚上げにしたら、地元の人も出やすくなると思う。

 橋本昌茨城県知事 総選挙で国民は民主党のマニフェストまるごと受け入れたのでなく、トータルで
自民よりは良いと判断した。結論ありきでなく施策を検討してほしい。

 福田富一栃木県知事 コンクリートから人へという理念は賛成。カスリーン台風のような地獄が二度と
あってはならない。早く代替案を示してほしい。

 前原国交相 貴重な意見をいただいた。大沢知事らから話のあった現地の住民への中傷は私も怒りを
持っている。住民は政権交代による政策変更の被害者だ。八ッ場ダムができても、ダムに頼る(治水利水
をつづける)ならさらに何基かのダムを造らないといけない。ゲリラ豪雨と干ばつという両極端の中で、治水
利水は今まで通りの考えでいいのか。水利権を含めて利水のあり方も内閣全体で見直さないといけない。

 上田知事 (民主党は)検証を十分にしないで中止を決めた。大臣はマニフェストに沿って中止と言うだけ。
科学的な理由がない。

 大沢知事 住民は五十七年苦しんできた。住民は誰もダムを造ってほしくなかった。国策で造ることに
なったことを大臣は認識してほしい。

 前原国交相 科学的根拠と言われるものは国交省河川局が出したものに基づいている。われわれは
そうした“科学的”根拠に乗らない。大沢知事の発言は重く受け止める。(再検証の)進ちょく状況は
それぞれの知事に説明したい。

381 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/28(水) 10:16:09
朝日は>>380で抜粋した、ゲリラ豪雨や水利権の発言に注目。

http://www.asahi.com/politics/update/1028/TKY200910270491.html
脱ダムへ全国共通基準 国交相、治水・水利権見直しへ
2009年10月28日2時54分

 前原誠司国土交通相は27日、ダム建設を前提とした従来の治水基準や、川から取水する権利
(水利権)のあり方を見直す方針を明らかにした。近く有識者会議を発足させ、全国の河川に共通する
見直しの新基準づくりに着手する。来年度予算の編成作業の中で、この新基準を個別事業にあてはめて
いく方針で、全国のダム計画に影響を与えることになる。

 27日の関東知事会で、前原国交相は八ツ場(やんば)ダム建設に参加する6都県の知事に対し、
今後、八ツ場ダムの必要性を全国のほかのダムと同様に再検証する方針を説明した。

 再検証のための治水基準について、前原国交相は国の中央防災会議がゲリラ豪雨対策で「1千年に
1度」の洪水も想定している点に触れ、「こうした考え方ではダムを永遠に造り続けなければならない。
どこに基準を置いて河川整備をやっていくのか根本的に見直したい」と語った。

 利水でも、ダム建設に参加しない自治体には国が水利権を認めない今の制度に触れ「見直しも必要
ではないか」と述べた。

 治水基準と水利権はいずれも従来の河川行政の根幹ともいえる基本原理で、前原国交相は「河川
整備のあり方の哲学そのものを変えていく」と説明した。

http://www.asahi.com/politics/update/1028/images/TKY200910270493.jpg
八ツ場ダムに関する意見交換後、握手する前原国交相(右)と大沢正明群馬県知事=27日午後2時12分、前橋市、細川卓撮影
http://www.asahi.com/politics/update/1028/images/TKY200910270492.jpg
八ツ場ダムに関する意見交換後、握手する前原国交相(左)と石原東京都知事=27日午後2時12分、前橋市、細川卓撮影

382 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/28(水) 10:20:18
> 再検証に当たっては、基準の見直しのほか、「ダムに頼らない治水方法に変える」とし、山の保水能力
> 改善やダムへの堆砂の除去費用、砂が海に流れないことで起きる海岸浸食で必要になる護岸工事など
> トータルコストも算出して比較する。

> ダムに頼らない治水方法や新しい基準の策定によって、八ッ場ダム整備事業が「不要」と判断される
> という自信の表れにも見える。

http://www.kensetsunews.com/news/news.php?date=20091028&newstype=kiji&genre=3
2009年10月28日付の1面トップの記事

◆142ダムの再検証へ専門家チーム/「基本高水流量」を抜本見直し

 前原誠司国土交通相は27日、全国のダム事業の再検証に当たっての基準づくりに向けた専門家チーム
を立ち上げる考えを示した。現在のダムなど河川整備の基準となっている「基本高水流量」の見直しを進める。
あわせて、ダムに頼らない治水の観点による新しい河川整備方法の検討も進める。検証作業には、
これまで中止する考えを示していた八ッ場ダム整備事業も組み入れ、142事業を対象とする。

 現在のダムなど水系内の治水事業を計画する際の基準となっているのは、河川の各地点でのピーク時
の流量である「基本高水流量」で、例えば利根川水系では群馬県の八斗島の基準点で1秒間に
2万2000m3の流量をピークとして河川整備を進めている。

 前原国交相は、基本高水流量を基準としていることについて「ダムをつくり続けるための方便だ」
「この前提が変わらなければ、結果としてダムをつくるという話になる」として専門家チームで抜本的に
見直す考えを示した。再検証に当たっては、基準の見直しのほか、「ダムに頼らない治水方法に変える」
とし、山の保水能力改善やダムへの堆砂の除去費用、砂が海に流れないことで起きる海岸浸食で
必要になる護岸工事などトータルコストも算出して比較する。「河川整備の手法を見直す中で、トータル
として河川に関係する公共事業費を大きく圧縮したい」とした。

 再検証の対象には、これまで「マニフェスト(政権公約)で中止という方針が示されている」ことを理由に
中止方針を早々に表明していた八ッ場ダム整備事業も組み入れる。いわば“特例除外”されていた八ッ場
ダム整備事業を、ほかの141のダム事業の検証作業に組み入れ、「予断を持たず再検証する」と路線
変更を強調することで、前原国交相との直接対話を拒否していた地元住民が軟化することに期待を寄せた。

 ただ、「マニフェストの中止方針は堅持する」考えで、八ッ場ダム整備事業の中止方針を撤回してはおらず、
ダムに頼らない治水方法や新しい基準の策定によって、八ッ場ダム整備事業が「不要」と判断されるという
自信の表れにも見える。

 再検証のスケジュールも、不透明な面が否めない。すでに財務省に提出した2010年度の予算概算要求
では、ダム事業を含む河川局の予算が盛り込まれている。前原国交相は年内に予算概算要求に盛り込む
事業の仕分けをする考えだが、ダム事業の再検証作業のスケジュールは「まだ決めていない」

 「年内に10年度予算に盛り込むダム事業の推進、見直し、凍結の仕分けをし、凍結を決めたものはピーク
流量のあり方を含め、良いかどうか、考える」としていることから、来年度予算に盛り込むかをまず決め、
凍結となった事業を再検証する流れが想定される。ただ、予算概算要求の事業仕分けに当たっての基準
が明確になっていないため、再検証と概算要求の事業仕分けの関係性が今後、注目されそうだ。

383とはずがたり:2009/10/28(水) 14:41:52
ダム撤去、自然回復へ…群馬・みなかみで工事開始 (読売新聞)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_dam__20091028_3/story/20091028_yol_oyt1t00009/

 群馬県みなかみ町を流れる赤谷川支流の茂倉沢で、治山用の「2号ダム」の撤去工事が始まった。

 自然の営みを回復する目的で治山ダムを撤去するのは、全国的にも珍しいとされる。林野庁関東森林管理局と日本自然保護協会、地元住民らでつくる地域協議会が協力し、2004年から進めている「赤谷プロジェクト」の一環で、今後は、ダム周辺での生物の種類や土砂の流量などの変化を調査し、今回の撤去の効果を判断し、計画の参考にする予定だ。

 撤去されているのは、茂倉沢に建設されたダム17基のうち、下流側から2か所目にある「2号ダム」(幅約28メートル、高さ約9メートル)。1962年に完成した。7年前に一部が破損して土砂をためる機能が損なわれたため、試験的にダムの中央部をなくして水流を回復させ、魚などの生物が往来できるようにする。撤去部分はV字型で、幅は、上部で8・6メートル、底部で3・2メートル。

[ 2009年10月28日10時25分 ]

ダム撤去、自然回復へ みなかみ・茂倉沢で工事開始
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20091027-OYT8T01408.htm
撤去作業が行われている2号ダム(27日)

 みなかみ町を流れる赤谷川支流の茂倉沢で、治山用の「2号ダム」の撤去工事が始まった。自然の営みを回復する目的で治山ダムを撤去するのは、全国的にも珍しいとされる。林野庁関東森林管理局と日本自然保護協会、地元住民らでつくる地域協議会が協力し、2004年から進めている「赤谷プロジェクト」の一環で、今後は、ダム周辺での生物の種類や土砂の流量などの変化を調査し、今回の撤去の効果を判断し、計画の参考にする予定だ。

 撤去されているのは、茂倉沢に建設されたダム17基のうち、下流側から2か所目にある「2号ダム」(幅約28メートル、高さ約9メートル)。1962年に完成した。7年前に一部が破損して土砂をためる機能が損なわれたため、試験的にダムの中央部をなくして水流を回復させ、魚などの生物が往来できるようにする。撤去部分はV字型で、幅は、上部で8・6メートル、底部で3・2メートル。

 現場では、重機が堤体の中央部を切り取るように壊し、できたがれきの山を移動させるなどし、26、27の両日で、取り崩しはほぼ終了。この後、数日かけ、壊れた堤体の表面を滑らかに削る作業などを行う。約200メートル下流では、土砂が流れる量を調整するためのコンクート製の構造物「保全工」を建設しており、今年度中に完成するという。

 赤谷プロジェクトでは、赤谷川流域周辺の国有森約1万ヘクタールの生物多様性を復元し、生態系管理を試みる。
(2009年10月28日 読売新聞)

384 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/28(水) 15:50:32
http://www.mbs.jp/voice/special/200910/27_24613.shtml
■「ダムに群がる巨大組織へ」 2009/10/27 放送

 鳩山新政権発足で、ダム事業のあり方が、大きく方向転換した。
 時代の変化で必要性が薄れてきたダム事業。
 それでも止められなかった背景に、ある巨大組織の存在がある。
 毎年800億円の税金が注ぎ込まれる組織の実態を取材した。

 群馬県の八ツ場ダムをはじめ、全国の48ダムの建設中止・凍結を打ち出した前原国土交通大臣。
 <前原誠司国土交通相>
 「平成21年度内に用地買収や本体工事などの各段階には新たに入らない」

 しかし、長年ダム計画に翻弄されてきた地元の反発は強い。
 <群馬・長野原町民>
 「こんな非民主的なやり方はない」
 「長野原の住民は全く無視されている」

 鳩山新政権発足以降、注目を集めるダム事業。
 なぜダム建設はこれまで止まらなかったのか。
 VOICE取材班がダム事業を進めてきた巨大組織の実態を調べるうちに、ある天下り法人の問題が
浮かび上がってきた。

 三重県名張市。
 淀川の上流に位置する川をせき止め、あるダムが建設された。
 「比奈知ダム」。
 淀川水系に7つあるダムの一つで、治水や利水、発電などがその目的だ。

<記者リポート>
 「こちらは1999年に完成しました、淀川水系でも比較的新しい比奈知ダムです。1,840万トンもの
水を貯水することができます」

 実はこのダム、管理しているのは国土交通省ではない。
 「水資源機構」という独立行政法人だ。

 「水資源機構」とは、高度成長期、水不足を解消するため「水資源開発公団」として発足。
 全国に22のダムを建設し、その後の維持管理も一手に握る巨大組織だ。
 職員はおよそ1,600人。
 常勤役員7人中5人は、やはり、国交省などの天下り官僚で、理事長の年収は2,048万円。
 職員全体の平均給与も国家公務員より15%も高い。

 <法政大学 五十嵐敬喜教授>
 「水資源公団ですけども国土交通省河川局の別の一家。親戚。ダムだけで食べてる専属の一族ですから、
ダムがなくなると全部ほろびるんですよ」

 国から機構に投入されている補助金は、毎年800億円。
 その目的はダムの建設だけではない。
 ダムを「維持・管理」していくにも巨額の費用がかかるからだ。
 一つのダムを管理するのに使われる費用は、毎年6億円から7億円。
 機構は、それらの多くを「外注費」、つまり、業務の民間委託費に使っているという。
 たとえば、ダムから水を川に流す「水門設備」の点検は外部に委託している。

 <水資源機構職員>
 「年点検はこういう機械をメンテナンスしてくれるところに請負いで出しています。自分たちだけでは
見きれてないですので」


 外部委託は機械の点検だけではない。
 ダム管理事務所の、公用車の管理と運転業務。
 庁舎の夜間の守衛・連絡業務。
 果ては、職員食堂の「まかない」にいたるまで、幅広い業務を外注していた。
 機構の職員は、ダムの日常操作と長期的な修繕計画を作るので忙しいという。

 <職員>
 「いろいろやることが多すぎて、人が足りない」
 (Q,アウトソーシングしないと追いつかない?)
 「追いつかないですね」

385 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/28(水) 15:50:59
 ところが、こうした業務の入札記録を調べてみると、奇妙な事実に突き当たる。
 ある特定の会社が多くを受注しているのだ。
 「アクアテルス」という会社だ。

 さきほど、機構職員が日常点検をしていた水門設備も、月例の点検に関しては、「アクアテルス」が
受注していた。
 公用車の管理運転業務も「アクアテルス」、ダム管理事務所の夜間の守衛も「アクアテルス」。
 そして職員食堂のまかない業務までもが「アクアテルス」が受注していた。
 「アクアテルス」はこれらを含め、水資源機構から去年1年間、44億円分の業務を受注していた。
 この会社の売り上げの9割近くをしめるという。

 では、「アクアテルス」とは一体、どんな会社なのか。
 <記者リポート>
 「水資源機構本社が入居しているビルから目と鼻の先にありますこちらの建物に、機構から多くの役職
員が再就職しているアクアテルスの本社が入居しています」

 「アクアテルス」、旧社名「水の友」。
 社員108人中24人が水資源機構のOB、役員も8人全員が機構からの再就職者が占める、典型的な
「天下り企業」だ。
 天下りの問題について取材を申し込んだところ、アクアテルス側は「機構OBが在職していることと、
業務の受注は全く関係がない」と文書できっぱりと否定した。

 ところが、入札記録をさらに調べてみると、不可解な実態が見えてくる。
 「アクアテルス」が機構から受注した業務の多くが一般競争入札にもかかわらず、この会社だけが
入札に参加していたのだ。
 「物品・役務の提供」では2008年度、アクアテルスが受注した181件中156件、実に86%が1社
だけの入札だった。
 つまり、競争なく受注していたことになる。

 機構のダム建設予定地を視察した尾立源幸議員も次のように指摘する。
 <民主党 尾立源幸議員>
 「1社だけの一般競争入札は競争入札とは言えません。ある特定の会社を競争入札で業務を発注したい
がために、何かそこに様々な条件をつけてるんではないか」

 一体、これはどういうことなのか。
 機構本社を訪ね、理事に直接、疑問をぶつけた。
 <水資源機構 青江淳理事>
 (Q,一般競争入札にしたとたんに、アクアテルス1社応札になっている)
 「一般競争入札の結果ですので、発注者としては知るすべがない」

 ところが、入札にはさらに不可解な点がある。
 実は、これらダム関連の業務は、3年前までは指名競争入札だった。
 入札には、複数の指名業者が参加。
 しかし、「アクアテルス」が落札したものを見ると、予定価格を下回っているのが、アクアテルス1社で
ある入札がことのほか多い。
 2006年度はおよそ6割にのぼっていた。
 そして、その翌年、一般競争入札になったとたん、他の業者の姿がなぜか入札から消えた。

 <青江理事>
 (Q,予定価格下回ってるのはアクアテルス1社だけ、これは不自然ではないですか)
 「不自然と言われるのは、たとえば予定価格より上で応札した社がなぜその価格で入れたのかと。
発注者である私たちが知るよしは正直ありません」
 (Q,理事としてはなぜだかわからない)
 「はい、今の時点では」
 (Q,不自然じゃないかと思ったことはないんですね?)
 「不自然…」

 理事からは、かんばしい答えは返ってこなかった。
 水資源機構とダム関連の業務を受注し続ける天下り先企業。
 今、ダムをめぐるこうした組織のありかたが問われている。

386チバQ:2009/10/28(水) 22:26:58
>>367>>374
http://mytown.asahi.com/okinawa/news.php?k_id=48000000910280004
どっちつかず 批判/泡瀬埋め立て
2009年10月28日

 沖縄県沖縄市で国、県、市が進める泡瀬干潟の埋め立て事業で、仲井真弘多知事と東門美津子市長は26日、それぞれ記者会見し、予算支出の差し止めを命じた福岡高裁那覇支部の判決を受け入れ、上告を見送る考えを明らかにした。一方で両氏は、市が今年度中に新たな土地利用計画を策定した上で、埋め立てによるリゾート開発を継続する方針を示した。


 前原誠司沖縄担当相は控訴審判決や地元の対応を踏まえて事業継続の是非について結論を出す方針でおり、政府の判断が今後の焦点となる。


 15日の控訴審判決は、埋め立て後の土地利用計画の全容が明らかになっていないことを理由に、「現段階では経済的合理性が認められない」と県、市に予算支出の差し止めを命じた。一方で、計画の見直し作業や埋め立て免許の変更に必要な調査費と人件費の支出は適法だと認めていた。判決文の解釈により、県と市は、経済的合理性のある土地利用計画を新たに策定し、埋め立て免許を変更すれば、事業継続は可能だと判断した。


 東門市長は会見で「問題は複雑で、すべての人が納得できる解決の方策を見つけることは困難」としたうえで、「より具体的な計画策定の作業が必要であると司法は示した。いま市が取るべき道は、新たな計画を策定すること。(着工済みの)1期工事は沖縄市のために活用していきたい」と述べた。また、未着工の2期工事については中止する方針を示した。


 仲井真知事も、嘉手納基地など米軍基地が沖縄市の面積の約3割を占めている現状に触れ、「人口では県内第2の市でありながら、産業に元気が出にくい。その理由の一つに空間の制約がある。(埋め立て地は)次のビジネスを考えるうえで十分な空間。活用していく方法を考えていくべきだ」と継続の必要性を強調。「県民や関係者の納得が得られるように(計画の)修正をし、完成に向けてトライしたほうがいい」と述べ、観光振興のための開発にあらためて意欲を示した。


 市は、経済的合理性の根拠を明示した新たな土地利用計画を今年度中にまとめる意向だ。その上で、埋め立てを担う国と県の免許が変更されるのを待って、事業を再開し、継続したいという。東門市長は近く上京し、前原担当相に事業継続への理解を求める。


 同事業は、泡瀬干潟を含む187ヘクタールを埋め立てて人工島を造り、ホテルやビーチ、商業施設などの並ぶリゾート地として開発する計画。1期工事(約96ヘクタール)はすでに60ヘクタール分の外周護岸が完成した。今年1月から本格的な埋め立てが始まったが、一審で県と市が敗訴したことなどを受けて4月以降、工事は一時中断している。

387チバQ:2009/10/28(水) 22:27:25
 控訴審でも「経済的合理性がない」と断じられた泡瀬干潟の埋め立て事業。沖縄県と沖縄市は上告を見送る一方で、事業継続の方針を明らかにした。事業中止を求めてきた原告らは「判決を都合よく解釈するな」。上告を望んできた推進派は「本当に進める気があるのか」。止まらない公共事業をめぐり、賛否両派の間で反発と不信が広がる。


 訴訟の中心になった「泡瀬干潟を守る連絡会」。県と市の上告断念を受けて「私たちは勝利した」との声明文を発表したが、メンバーの表情は晴れない。


 共同代表の小橋川共男さんは「経済的合理性がないという司法判断が確定すれば、計画はご破算のはず。上告断念なら、事業ストップということではないのか。上告しないで、国に埋め立てを続けてもらいたいというのは虫が良すぎる」と県と市を批判した。


 小橋川さんは、南西諸島最大といわれる泡瀬干潟の生き物をカメラで追いかけてきた写真家でもある。「護岸の内側にはまだ生き物たちが生きているはず。早く護岸を撤去して、干潟を元の姿に戻してほしい」


 前川盛治事務局長も「判決の一部を有利に解釈して、事業を進める根拠にしようというのはとんでもない話だ」と憤った。反対運動を自ら立ち上げ、事業の中止を訴え続けてきた前川さんは、高裁判決をだれよりも喜んだ1人だ。


 「無駄な公共事業はやめたいというのが新政権の方針。(政府が)当然中止という判断をすると期待している」と、前原誠司沖縄担当相の決断に望みをかけた。


 推進派が多数を占める沖縄市議会。東門美津子市長から4時間近く説明を受けたが、上告を望んでいた市議からは「(もう一方の事業主体である)国が(県や市の方針に合わせて)埋め立て免許の変更申請をする保証があるのか」「本当に推進するつもりがあるのか」と批判の声が相次いだ。


 これまで推進派は、米軍基地に依存する地域経済から脱却しようと、リゾート開発にかけてきた。政府が「無駄な公共事業」の見直しを掲げる中、その危機感は強い。推進派議員連盟の瑞慶山良一郎市議は「責任放棄だ。推進する意思があるとは思えない。上告しなければ、前原大臣の決定で中止にされてしまいかねない」と反発した。


 東門市長の任期は来年5月まで。どっちつかずの結論に、市議からは「市長選を意識したのでは」との声も漏れた。

388とはずがたり:2009/10/29(木) 09:55:59

【検証・八ツ場ダム】(1)「説明なし」「政治問題化」に戸惑う地元
2009.10.28 20:48
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091028/plc0910282057019-n1.htm

1都5県知事と国土交通大臣の話し合い後で、取材陣の質問に答える前原国土交通大臣=10月27日午後、群馬県前橋市1都5県知事と国土交通大臣の話し合い後で、取材陣の質問に答える前原国土交通大臣=10月27日午後、群馬県前橋市

 八ツ場(やんば)ダム建設予定現場の吾妻川上流。国の名勝「吾妻峡」へと連なる川原湯温泉街(群馬県長野原町)は、紅葉の見ごろを迎え、1年で最もにぎわいを見せている。

 ただ今年は、ダム予定地が“新名所”として、さらに客を呼ぶ皮肉な結果となっている。

 「『ニュースでやってた橋はどこですか』と聞いてくる人が増えた。案内所のようになってますよ」と、温泉街に唯一残る土産物屋を切り盛りする樋田ふさ子さん(80)。しわくちゃな笑顔の裏で、気持ちは不安でいっぱいだ。「中止って言われても…。こんな状況は想像だにしてなかった」

 発火点は、大臣就任直後に前原誠司国交相が発した一言だった。9月17日、午前0時過ぎ。官邸での就任会見を終えた前原氏は国交省に戻りこう語った。「八ツ場ダム工事は中止する。マニフェストを実行する」

 その瞬間から、八ツ場ダムは「政権交代」と「マニフェスト実現」の象徴として、全国的な関心を集めていく。

 地元の思いは複雑だ。なぜなら、構想が発表された昭和27(1952)年以来、地元はダム問題を、政治や思想性、イデオロギーの問題から切り離そう、切り離そうとしてきた歴史があるからだ。
     ×
 「いきなり土足で踏み込まれた気持ち」。電光石火の前原国交相の動きに、水没予定地の川原湯温泉旅館組合の豊田明美組合長(44)は憮然(ぶぜん)とする。「まったく地元への説明がない。中止の理由や論拠を説明しないのは、説明できないからではないかとも思ってしまう」とも。

 かつて地元住民らが組織した「反対期成同盟」の中心メンバーだった竹田博栄さん(79)は、突然の「建設中止宣言」に、半世紀前の光景を重ねる。当時も地元への説明の不十分さが、住民らの総反発を招く一因となった。

 「だが…」と竹田さん。「八ツ場の反対闘争は、地元の生活を守るための反対運動で、政治的、思想的な運動ではなかった」。反対運動がピークを迎えた昭和40年代は、成田空港整備に反対する農民と学生の反対運動の絶頂期と重なる。空港反対派の一部は、反国家権力闘争の構図を八ツ場にも見いだしていた。

 「昭和40年代、温泉街入り口に突然プレハブ小屋ができた。成田闘争の連中が建てたものだった。成田からきたヘルメット姿の集団が押しかけてきたことも」と竹田さん。だが地元は共闘を拒んだ。「成田のような流血の運動は拒否するというのが地域全員の認識だった」。流血の惨事なく、地域の未来を切り開いてきたことは地元の誇りだ。

 生活を守ることに特化した反対運動。昭和50年代半ばに国や県が提示した「生活再建案」を転機に、建設を受け入れていった。苦渋の決断だった。
     ×
 だが、ダムは完成(平成27年)目前にして、「政権交代」「マニフェスト実現」といった、地元住民が一線を画してきたはずの政治色を強く帯びていく。

 27日、ダム下流域の1都5県の知事らと面会した前原国交相は、「政権交代を機にダム事業のあり方を見直す」改めて「中止」を明言した。そんな前原国交相の姿勢に、中止撤回を求める知事側は「非民主的。現代の行政は情報公開と説明責任がポイントなのに…」(上田清司埼玉県知事)と反発を深めるばかりだ。

 野党となった自民党は2日に谷垣禎一総裁が現地訪問。「過去の経緯にもかかわらず、地元の声をまったく聞かず…」と開会中の臨時国会で追及する考えだ。

 28日現在、肝心の住民たちと前原国交相の話し合いは実現していない。民主党のマニフェストの冒頭。「生活のための政治」の言葉が躍ることが、住民にとっては皮肉だ。

 政治問題化したことで、にぎわいを見せる川原湯温泉。「さみしいよね」。樋田さんがつぶやく。
     ■
 マニフェストに沿って建設中止を表明した国交相。撤回を求める地元住民ら。八ツ場ダム問題がほぐれない。互いの考えや気持ちがどうすれ違っているのか−。現場の声を拾い、検証していくと、八ツ場に限らない政権交代の余波と課題が見えてくる。

389とはずがたり:2009/10/29(木) 09:56:28
>>388
まあ政治問題化した事による賑わいは必ず終熄する。何とか此を名湯川原湯のリピーターに繋げて欲しいと思うのだが。

390とはずがたり:2009/10/29(木) 16:17:29

ダム湖の名称「森吉四季美湖」に 森吉山
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20091028g

 「第2回森吉山ダム ダム湖名称選定委員会」が27日、北秋田市のコンベンションホール四季美館で開かれ、同市に建設中の同ダム完成に伴い誕生するダム湖の名称を、「森吉四季美(しきみ)湖」に決めた。選定委の柴田信勝委員長は「多くの人に愛される湖になってほしい」と話している。

 選定委は、国土交通省森吉山ダム工事事務所をはじめ、同市、市観光協会や自然保護団体などの代表らで構成。ことし7月3日からダム湖の名称を公募、9月10日までに県内外から413点が寄せられていた。

 この日の選定委の冒頭、同工事事務所の佐藤清所長があいさつ。国交相のダム見直しに関連して「森吉山ダムは工事が最終段階に入っており、(ダムに水を貯める)試験湛水(たんすい)を含む本年度事業は計画通りに行う」などと述べた。

 全委員12人で応募作品を参考に名称を協議。地名である「森吉」と、四季折々の美しい場所という意味の「四季美」を合わせた「森吉四季美湖」に決定した。
(2009/10/28 12:21 更新)

391 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/29(木) 22:02:25
二風谷ダム:土砂で4割埋まる 計画を大幅超過

 日高管内平取町の二風谷ダムで上流からの土砂の堆積(たいせき)が進み、総貯水容量(3150万
立方メートル)の4割以上にあたる約1307万立方メートル(08年11月時点)に達していることが、
北海道開発局の調べで分かった。当初計画は、総堆積量を100年で550万立方メートルと想定していた。
98年4月の運用開始からわずか10年余りで、その2倍以上にも及んでいる。開発局は「安全性に問題は
ない」として、当面推移を見守る方針だ。【鈴木勝一】

 開発局河川管理課によると、二風谷ダムの建設計画にあたっては、流入する土砂の総堆積量を
他地域の既存ダムなどのデータをもとに試算した。しかし、台風などの影響で堆積するペースが想定より
大幅に速まり、03年には100年分の予測量を超える769万立方メートルに達した。

 このため、07年には予測量の上方修正を余儀なくされ、当初計画の2・6倍の1430万立方メートルに変更。
その後も流入はおさまらず、08年11月時点では約1307万立方メートルと予測量の91・4%となった。

 総貯水容量に占める割合は41・5%。開発局が管理する他のダム13基の中で最も高いのは十勝ダム
(84年完成)の3・7%、次いで桂沢ダム(57年完成)3・6%で、二風谷ダムの数値は突出している。

 これに伴い、ダムが貯めることのできる水の量は当初計画よりも減少。今後も堆積が続けば、土砂の
除去などの対策が必要になる可能性がある。しかし、河川管理課は「堆積した土砂の形態は、水を排出
するときに一緒に流れ出すと推定される。ダム本体の安全性に問題はないので、早急な措置は考えて
いない」としている。

 これに対し、新党日本代表の田中康夫衆院議員が今月23日に現地を視察した際に同行した今本博健
・京都大学名誉教授(河川工学)は「砂の流入が激しいためダムの治水機能は数年後に失われる」と
問題点を指摘した。

 二風谷ダムは国の直轄ダム。沙流川(全長102キロ)の利水や発電などを目的に「沙流川総合開発」
の一環として計画された。約20キロさかのぼった支流の額平川には、セットで計画された「平取ダム」が
建設中だが、前原誠司国土交通相は事業凍結を打ち出している。総事業費は1313億円。

毎日新聞 2009年10月29日 21時31分

http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/images/20091029hog00m040002000p_size5.jpg
土砂の流入が激しい二風谷ダム。ダム湖に出来た浅瀬には雑木が茂っている
=日高管内平取町で、2009年10月21日、斎藤誠撮影。

http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/images/20091029hog00m040001000p_size5.jpg
03年8月の台風で流木が流れ込み、埋め尽くされた二風谷ダム=大谷津統一写す

392チバQ:2009/10/30(金) 00:37:04
http://mainichi.jp/area/oita/news/20091029ddlk44010569000c.html
大分川ダム:釘宮市長「治水、利水面で必要」 /大分
 今年度中の建設段階の移行凍結が表明された国直轄のダム事業について、対象の大分川ダムがある大分市の釘宮磐市長は28日、「治水、利水の面から必要。横並びで見直すことになっても、(中止などの見直し対象には)入らないと思う」と述べた。

 また、毎年10月に公表してきた、市の今後5年間の財政状況中期見通しについて、策定・公表を遅らせる考えを示した。「政権交代で、推計の前提が変わろうとしており、自動車関連諸税の見直しなど国の財政方針を見極めたい」と述べた。【小畑英介】

393チバQ:2009/10/30(金) 00:44:16
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20091028-OYT8T01405.htm
《現場を歩く》成瀬ダム建設凍結
コメ農家落胆、水不足解消26年期待
 2年後のダム本体工事開始を前に、前原国土交通相が建設の一時凍結を宣言した成瀬ダム(東成瀬村)。反対する住民の声や環境アセスメント(影響評価)で時間を費やし、計画から既に26年。今度は政権交代の波に飲まれ、ダムを待ち望む農家は、落胆の色を隠さない。一方、建設反対を主張する市民団体は「中止に追い込む好機」と勢いづく。賛否渦巻く現場を歩いた。(川瀬大介)


 横手市の雄物川流域に広がる平鹿平野は、東北有数の穀倉地帯。しかし、この地区では、乾いた田んぼに水を引き込み、田植えの準備をする「代(しろ)かき」を行う毎年5月、決まって水不足に陥る。大量の水を必要とするのに、雄物川では賄いきれないのだ。さらに、水不足は雪解け水が減り、一段と水量が先細る夏まで続く。

 中でも、最も水不足が深刻なのは雄物川下流の大雄地区。約2ヘクタールの田んぼで「あきたこまち」を作る大友辰雄さん(66)は水路から流れる水を当てにせず、田んぼ脇4か所に設置した揚水機で地下水をくみ上げている。

 地下水は川の水に比べ水温が低く、稲の成育が遅れる欠点がある。揚水機1台10万円以上、維持費は月数千円で、すべて自己負担。水が豊富な地区の農家と比べて不公平感は否めない。

 上流から下流域へ車を走らせると、揚水機の数が次第に増えていくのが目に付く。流域を管理する雄物川筋土地改良区の伊藤和美事務局長によると、揚水機は少なくとも800個あるが、最近、地下水の水量も減っているという。

 流域の農家は、引き揚げた貴重な水を、水田から逃げないようにビニールを敷いたり、ブロックを置くなどの工夫をしながら、米作りをしている。

 国の減反政策から2年後にダム建設の話が持ち上がった。当初見込んだ受益農地は今、3分の2まで減少。平鹿平野では、約8000人の農家が1万50ヘクタールの水田で米作りに励んでいる。

 大友さんは言う。「先祖代々、私たちは水不足に苦しんできた。ダムに金がかかるのは分かる。なんぼ減反しても水が不足している現状に変わりはない」

 また、上流域の増田町で農家を営む沼沢武雄さん(77)も「この地区では9割の人がダム建設に賛成だ」と語気を強めた。

394チバQ:2009/10/30(金) 00:44:39
      ◎

 成瀬ダムは、農業用水を主目的に、洪水の被害軽減や飲料水も供給する「多目的ダム」として1973年、県が予備調査を始めた。ダムの規模や技術面の関係などで91年から国の直轄事業に変更。計画では2011年度にダム本体の工事を開始する予定だった。流域ではダムの完成を前提にした動きも既に出ている。

 雄物川水系の成瀬川や皆瀬川では、総事業費約60億円をかけて平鹿平野の用水路へ川の水を流す「頭首工」の改修工事が進む。その一つ皆瀬頭首工は、今年度中に完成する見通しだ。

 大仙市ではダム完成後、水量が増えることを見越して雄物川の暫定放水水利権を獲得。既に南外、刈和野、大沢郷の3地区に住む住民約9000人に水道水を供給。この3地区は元々、地下水や沢水を利用していたが、水質が悪い上、水量が少なく、水道水の安定供給が難しかった。市水道局は「ダムが中止になれば別の方法を考えなければならない」と当惑気味に話した。

 ■反対派は歓迎 今こそ「緑のダム」

 「成瀬ダムは無駄な事業。中止に向けて、あらゆることをやっていきたい」。横手市内で25日に開催された「成瀬ダム問題全国集会」で、「成瀬ダムをストップさせる会」の奥州光吉代表は、こう宣言した。

 集会には、ダム事業の見直しを求める全国組織「水源開発問題全国連絡会」(水源連)のメンバーら約60人も招き、建設現場や水没予定地に案内、反対運動の機運を盛り上げた。

 ストップさせる会は、横手市や東成瀬村など約40人で構成。雄物川中流域の水田2・3ヘクタールで米作りをする奥州代表を含め、数軒の稲作農家も加わっている。

 会は減反が進んでいることや、莫大な税金が投入されることなどに疑問を呈す。予定地一帯の森林を活用した「緑のダム」のモデル地区にしたい考えだ。

 奥州代表は断言する。「農家が欲しいのはダムでなく、水。効率的に水を使用する仕組みを作れば、水不足になることはない」

 一方、建設予定地の東成瀬村は、ダムがもたらす経済効果を期待し、完成を心待ちにしている。村は、これまでに用地補償費約20億円を得た。さらに、ダム完成時には電源立地促進対策交付金など様々な補助金が村に入る。試算では、成瀬ダムに伴う発電所が稼働する2年後、少なくとも年間8000万円の交付金が入るという。佐々木哲男村長は「今さら(凍結だと)言われても」と不満顔だ。

 県によると、成瀬ダムは総事業費1530億円、進捗率は14%。転流工工事が半分ほど進み、本体工事は17年度完成予定。

(2009年10月29日 読売新聞)

395とはずがたり:2009/10/30(金) 01:37:54
東成瀬村が合併せずをえらんだのもこのダムからの交付金をあてこんだか?

396 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/30(金) 10:07:51
意外な名前が。しかも、結構勉強してる。
> 八ッ場あしたの会 …作家の澤地久枝さん、永六輔さん、カヌーイストの野田知佑さんら、多数の文化人
> や学者が役員に名を連ね

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/feature/maebashi1256135252318_02/news/20091028-OYT8T01403.htm?from=os2
八ッ場あしたの会代表世話人、歌手 加藤登紀子さん 65
故郷を失わず未来へ

加藤登紀子さん ――八ッ場ダム問題にかかわるようになった経緯は。

 2005年に前橋でコンサートを開いた直前、川原湯温泉の民宿の女将(おかみ)さんが、川原湯の風物
を描いた美しい詩集を贈ってくれたのが始まり。女将さんを通じて、後に「八ッ場あしたの会」の事務局長
になる渡辺洋子さんと知り合い、たくさん資料をもらって勉強した。

 ――初めて現地へ行ったのは。

 渡辺さんに案内されて、コンサートの翌月、初めて八ッ場・川原湯に行った。川原湯温泉の坂道を
上がっていくと、赤いぼんぼりが見えた。それまで何度か訪れた川辺川ダム(熊本県)とほぼ同時期に
計画が始まったのに、まだ八ッ場にはいい温泉が残っていて感激した。温泉街に泊まり、旅館の女将が
何人か集まってくれたが、地元に「ダムを造ってほしくない」という気持ちがあることがわかった。

 ――反対の具体的な理由は。

 火山灰の上にダムを造るのは工事が困難を極める上、治水・利水面でも不向き。しかも浅間山が噴火
したらとんでもないことになる。そういう話を地元の人にするとすごく怒られた。「自分たちはそう言って
20年も反対したのに、その時はみんな助けてくれなかった」と。同じようにダム論争がありながら、
川辺川ダムのために住民が代替地に移ってしまった五木村も見てきた。もし、ダムを止めることができる
なら、少しでも傷が少ないほうがいい。愛したふるさとが消えないようにと願う心の奥にある気持ちに
触れたい思いで、何度も通い、お話を聞き続けてきた。

 ――07年5月には川原湯でコンサートも。

 私は歌手なので、この場所をすばらしいと思う気持ちを何十年もの苦しみを味わった人たちに歌で
聞いてほしいと申し入れた。私がダム反対の立場なので、なかなか決まらなかったが、旅館組合で
話し合って「小さい規模なら」と実現した。当日、「百万本のバラ」を歌った時、地元の人から大きなバラの
花束を贈られたが、「今日は皆さんの気持ちにバラを差し上げたい」と、集まってくれたおばあちゃんたち
に一輪ずつ配ってもらった。心の中にふるさとへの愛を持ち続けている人たちが、故郷を失わずに
これからを素晴らしく生きていけるようになるのが私の夢。

 ――地元の人たちは、前原国土交通相の中止表明に涙ながらに建設継続を訴えた。

 今は仕方ない。住民の意思は中止反対が大半という報道もあったが、住民の発言も変化してきている。
地元の人が納得して、自分のスタンスを見つけるための時間が必要。みんなで、自分たちの良い未来を
開くプランを作りながら国と交渉するスタートラインに立ってほしい。

 ――「あしたの会」の名前の由来は。

 私が命名した。ダムへの反対だけでなく地元の人たちが素晴らしい故郷を復活させ、明日に向かって
いくまでを見届ける、という思いを託している。(聞き手・武田潤)

八ッ場あしたの会 八ッ場ダム本体工事の中止や地元の生活再建を訴える目的で、2007年1月に
設立された市民団体。作家の澤地久枝さん、永六輔さん、カヌーイストの野田知佑さんら、多数の文化人
や学者が役員に名を連ね、首都圏でシンポジウムを開くなどの活動をしている。

プロフィル 東大在学中に、日本アマチュアシャンソンコンクールで優勝。1966年に「赤い風船」で日本
レコード大賞新人賞を受賞し、「知床旅情」「百万本のバラ」など多数のヒット曲がある。千葉県で有機
農業に取り組むほか、環境問題への積極的な取り組みでも知られる。

(2009年10月29日 読売新聞)

397とはずがたり:2009/11/01(日) 13:32:06
岩手・津付ダム 建設か中止か判断注目 きょう事業評価委
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/20091029t31014.htm

 民主党政権が公共事業の見直しを進める中、岩手県発注の津付ダム(住田町)建設の妥当性を判断する県大規模事業評価専門委員会(委員長・木村伸男岩手大特任教授)が29日、県庁で開かれる。同ダムは地元で建設反対運動があり、反対派は国の方針に沿って見直しを期待。知事として全国唯一、民主党籍を持つ達増拓也知事は「国と地方は別」との姿勢を崩していない。

<サクラマス生息>
 2000年に事業採択された津付ダムは、現行計画によると、本体工事の着工が14年度、完成は20年度を目指す。5年ごとに県の施策や事業を点検する第三者の評価委は、将来見通しなどを議論し事業継続の妥当性を判断する。

 津付ダムは治水用で県内初の「穴あき方式」を採用。この方式は貯水しないために環境配慮型とされるものの、治水効果などの面で疑問も投げ掛けられている。

 ダムは住田町から陸前高田市に流れる気仙川(長さ43キロ)支流の大股川流域に建設される。気仙川の支流は九つもあり、建設反対派の陸前高田市の漁業男性(42)は「豪雨の際に全流域をカバーするには限界がある。むしろ河川の堤防を強化した方がいい」と話す。

 環境への影響を心配する意見もある。県の昨秋の調査で大股川では広範囲でサクラマスの産卵床が確認された。地元で反対運動に取り組む吉田正洋さん(63)は「穴あき方式でも川の流れを悪くすることに変わりはなく、生態系が破壊される恐れがある」と心配する。

<漁師ら署名提出>
 今年8月には、気仙川が注ぐ広田湾を漁場とする漁師らも建設中止を求めて850人の署名簿を知事あてに提出。吉田さんは「津付ダムはまだ本体工事には至っておらず、今なら中止しても遅くない」と訴える。

 これに対し県津付ダム建設事務所の菊池光所長は「治水ではダムと河川改修のセットが最も効率的との試算が出ている。サクラマスについては専門家と相談し、対応を検討したい」と説明する。

 評価委の議論の行方について吉田さんは「県の意向に逆らってまで事業中止の判断を出すことはないだろう」とみる。そこで望みを託すのは、公共事業の見直しを打ち出す新政権。民主党籍の達増知事も見直しへ指導力を発揮してくれるのではないかと期待する。

 ただ達増知事は「地方のことは地方で考えるのが民主党の理念だ。岩手の問題は県民の要望や理解に基づきながら進めていけばいい」と国の方針とは距離を置く姿勢を見せている。

[津付ダム]梁川(盛岡市)、遠野第2(遠野市)とともに県発注ダム事業の一つ。住田町から陸前高田市に流れる気仙川の上流支流となる大股川に治水目的で建設。予定地は住田町。既に周辺で国道397号の付け替え道路の工事が始まっている。総事業費141億円(河川改修を含めると334億円)。進ちょく率は2009年度末見込みの事業費ベースで30.7%。


14年度の本体着工を目指して進む津付ダムの関連工事

2009年10月29日木曜日

398とはずがたり:2009/11/01(日) 13:37:12
誤植かと思ったぜ
>完成時期が95年後になる

それにしても駄目だな,反対できないなんて。穴あきダムなど環境破壊と財政赤字しかもたらさないんちゃうか。
サクラマス保護を優先せいヽ(`Д´)ノ

大規模事業評価専門委:県の津付ダム建設継続「妥当」、知事に答申へ /岩手
http://mainichi.jp/area/iwate/news/20091030ddlk03010077000c.html

 県の大規模事業評価専門委員会(委員長、木村伸男・岩手大特任教授)は29日、気仙川上流の住田町に計画する津付ダム建設事業について「要検討(事業継続)」とした県の評価は「妥当」と知事に答申することを決めた。ただ、完成時期が95年後になることや、ダム政策の転換を掲げる新政権の動向次第によって、同委で改めて検討するとの付帯意見を付ける。

 県側は同日の会議で、気仙川での工事可能時期を考慮した結果、ダム建設と河川改修を含めた県計画の完成時期を、57年後から95年後に見直したことを報告した。一部の委員から「政権交代してダム整備の方針が見直される上、地方交付税も見通しが不透明だ。100年後の計画はほとんど当てにならない」などと意見が出された。

 また、木村委員長は「地元住民の十分な理解が得られていない」と述べ、住民へより丁寧な説明を行うことを県側に求める意見も付けることにした。【岸本桂司】

毎日新聞 2009年10月30日 地方版

399とはずがたり:2009/11/02(月) 18:14:25
>計画の有効貯水量は390万トン。試験湛水(たんすい)の結果、1日に5000―4万トンの水が地面に染み込むことが確認されている。

>出席者からは「火山灰性の土壌で水が浸透しやすい懸念は当初からあった。なぜこんな事態になったのか検証し、責任を追及すべきだ」という声も出た。

たまらぬ水、あふれる怒り 大蘇ダム問題
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2009_123993248049.html
[2009年04月17日 10:35]

水が地面に染み込み、計画通りに貯水や給水ができない大蘇ダム。奥に見えるのが堤防=15日午前、熊本県産山村

 「率直に言えば底の抜けたダムを造ってしまった」―。大蘇ダム(熊本県産山村)を建設している農林水産省の近藤基彦副大臣が地元説明会で頭を下げた。竹田市荻町などに農業用水を供給するためのダムが、本体の完成から四年を経ても計画通りに貯水、給水ができない状態が続いている。農水省は今秋までに水量確保策を示すとしているが、期待したダムに裏切られてきた地元農家との溝は深まるばかりだ。

 600億円投入
 十五日に竹田市荻町であった説明会。出席した農業者ら約二百人を前に、近藤副大臣は「常識で考えて大蘇ダムに計画通りの水利機能はない。完成には法外な金が掛かる。(例えば)さらに五千億円掛かるのなら、別のダムを造ったほうがいい」とまで言って、ダム計画の不備を認めた。
 ダムは事業着手から三十年が経過。投入した事業費は約六百億円。二〇〇九年度は給水しながら利水機能を確認する計画。
 農水省は完成に必要な工事や経費の調査を続けながら、荻町に水を供給する大分県営大谷ダム(熊本県高森町、有効貯水量百万トン)の機能強化などの代替案も含め、「あらゆる方法を検討する」と理解を求めた。
 地元選出の国会議員らからは、(国が迷惑を掛けたとして)地元の農業対策事業の優先採択や、ダム建設に伴う地元負担金(県七十三億円、竹田市二十三億円)を特別交付税で補う案なども示された。
 しかし、大きな期待を寄せながら、いつまでも満足に機能しないダムに農家の怒りは収まらない。
「責任追及すべき」
 説明会で今永源士さん(61)は「がっかりした。これでは事実上のギブアップ宣言だ」と語気を荒らげた。出席者からは「火山灰性の土壌で水が浸透しやすい懸念は当初からあった。なぜこんな事態になったのか検証し、責任を追及すべきだ」という声も出た。
 県によると、ダムによる竹田市の受益地域は標高四五〇―七〇〇メートルの高地。荻町をはじめ水の安定確保に悩まされてきた歴史がある。同町では、田んぼの代かき時季は、夜中も時間を割り振ってわずかな水を流し、農作業をしているほど。
 約三十年にわたって稲作を続けている鶴林一博さん(52)は「昨年は日照りで、田植え後の田んぼが干上がった。四月から六月は少しでも水が欲しい。国は当初約束した通りのダムを造ってほしい」と願っている。 (経済部・渡辺大祐)

 <ポイント>
 大蘇ダム 計画の有効貯水量は390万トン。総受益面積は大分、熊本両県で延べ2158ヘクタール。このうち7割以上を大分県側が占める。1979年に事業に着手。当初の総事業費は約130億円だったが、基礎工事の追加や物価上昇などで4・6倍に膨らんだ。試験湛水(たんすい)の結果、1日に5000―4万トンの水が地面に染み込むことが確認されている。

400とはずがたり:2009/11/02(月) 18:14:35

農水副大臣が大蘇ダム視察 首長らと意見交換
2009年11月02日
http://kumanichi.com/news/local/main/20091102002.shtml

大蘇ダムの前で九州農政局職員から説明を受ける郡司彰農水副大臣(右から2人目)。左側は佐藤義興阿蘇市長=産山村

 郡司彰農林水産副大臣は1日、漏水で計画通りの水がたまらない農業用の大蘇ダム(産山村)を視察し、受益地の同村や阿蘇市、大分県竹田市の市村長や農家と意見交換した。郡司氏は「大蘇ダムは本体が既に完成しており、八ツ場ダムなど見直し対象の事業とは事情が異なる」との認識を示した。

 ダム事業見直しを掲げる民主党政権誕生後、政務三役の現地視察は初めて。

 計画通り水をためる追加工事をするためには建設地の同村を除く熊本、大分両県と阿蘇市、竹田市に新たな国営事業費の負担が生じる。郡司氏は追加工事をするかどうかは明言せず、「来年春先までに漏水対策の方針を決めたい」とするにとどまった。「給水への期待は大きく、裏切ってはならない。まずは現在、農家が必要としている水を届ける方法を早急に見つけたい」とも述べた。

 意見交換では、阿蘇市の佐藤義興市長が「工期延長の間に農家も減った。このままでは受け入れられない」と訴えた。一方、最大受益地の竹田市の首藤勝次市長は「一刻も早く水がほしいという農家の声を受け止めてほしい」と強調した。

 鳩山由紀夫首相は民主党代表として来熊した7月、大蘇ダムについて「必要な水がたまらない無駄な公共事業の典型」と批判。川辺川ダムなどと同様に事業中止を検討する考えを示していた。(岡恭子)

熊本・大蘇ダム:副農相視察、地元首長らと意見交換 受益地の意見割れる /熊本
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20091102ddlk43010289000c.html

 産山村の大蘇ダムを1日視察した郡司彰副農相は、ダムの受益地、産山村の佐藤敬助村長、阿蘇市の佐藤義興首長らと意見交換した。水がたまらないダムをどうするか国の対策が決まらない中、佐藤村長がダムからの水を強く求めたのに対し、佐藤市長は多額の工事費をかけることに慎重な見方を示した。

 副農相との意見交換で、佐藤村長は「農業振興のためにぜひ水が必要だ」とダムに期待を示した。最大受益地・大分県竹田市の首藤勝次市長も「水を待ち望んでいる農家の切実な声に応えてほしい。地域だけでなく日本の農業をどう守っていくかという象徴的な事案だ」とダムの整備を強く要望した。

 これに対して阿蘇市の佐藤市長は「漏水するようなダムはいらない。水は欲しいが、対策のための工事費がかさむのであれば、やり方を考えなくてはいけない」と話した

 意見交換後、首藤竹田市長は「(竹田は)農業が命の地域だ。阿蘇市とは状況が違う」と語った。一方、佐藤阿蘇市長は「工事費を阿蘇市が負担することはできない。ダムを造った国に何とかしてほしい」と話し、考え方の違いが鮮明になった。【遠山和宏】

毎日新聞 2009年11月2日 地方版

401とはずがたり:2009/11/02(月) 18:15:21
>>127 >>264-265 >>350 >>399-401

大蘇ダム
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2681

想定を上回る水が浸透
___ ダムサイトは阿蘇カルデラの北東斜面に位置し、地質は火山噴出物で地盤が悪い。基礎掘削に着手すると、基礎地盤の一部に開口亀裂を発見。一時ダム建設工事を中断し、調査と対策の実施を余儀なくされた。堤体は2004年に完成。堤体完成後に試験湛水を3年間実施したが、貯水池の地下や側面へ想定を大幅に上回る水が浸透することが判明。浸透原因の究明と対策が必要となっている。

此処
http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&amp;lat=32.99139&amp;lon=131.2072&amp;sc=5&amp;mode=map&amp;pointer=on

402とはずがたり:2009/11/02(月) 18:17:50
ダムニュース
2009.10.23 赤松農相は23日、大蘇ダムが地盤への水漏れのため計画通り給水できない問題への対応策について、年内の決定は困難との認識を示した(共同通信社・共同通信)
2009.10.22 大蘇ダムを巡る問題について、受益地の一つ、竹田市の首藤市長や、竹田市の荻柏原土地改良区の瀬井理事長らが21日、農水省に赤松農相の早期の現地視察などを要望した(毎日新聞社・地方版/大分)
2009.10.22 水漏れで計画通りに水が供給できない大蘇ダムについて、農水省の郡司副大臣は21日、大臣ら政務三役のだれかが近く現地を視察し、どのような対策をとるか年内に結論を出す考えを明らかにした(朝日新聞社・西部朝刊)
2009.10.18 大蘇ダムの受益地の一つ、竹田市の首藤市長や、荻柏原土地改良区の瀬井理事長らが21日、農水省を訪れ、赤松農相に早期の現地視察などを求める要望書を郡司副農相に手渡す(毎日新聞社・地方版/大分)
2009.10.06 大蘇ダム問題で、赤松農相が竹田市などを視察する意向を示したことについて、広瀬大分知事は5日、「虚心坦懐に現場を見て、地元の声を聞いてほしい」と語った(読売新聞社・西部朝刊)
2009.10.06 建設中の大蘇ダムが計画通りに貯水できない問題で、広瀬大分県知事は5日、「多くの農業者が心待ちにしている。早く約束の水を供給してもらいたい」と述べ、国に対し、早期の事業の完成を求めていく考えを示した(朝日新聞社・西部地方版/大分)
2009.10.01 大蘇ダムが水漏れのため計画通り給水できず、農水省が対策を検討している問題で、給水予定地の竹田市の首藤市長は1日、九州農政局で宮本局長と会い「地元が納得できる対応方針を示し、早期に供給してほしい」と要望した(共同通信社・共同通信)
2009.09.30 赤松農相は29日、大蘇ダムについて「現状で水がなくて農業に支障を来しているわけではない。今後、水が足りなくなる可能性はあるが、別に切羽詰まっていない」と述べ、前農相が表明していた秋までの追加対策策定にはこだわらない考えを示した(西日本新聞社・朝刊)
2009.09.30 漏水で供用開始が大幅に遅れている大蘇ダムについて、赤松農相が、地元の要望を直接聞く考えを示した29日、竹田市荻町の荻柏原土地改良区の幹部は「ぜひ現地を見てほしい」と求めた(読売新聞社・西部朝刊)
2009.09.30 水漏れで水を供給できない状態となっている大蘇ダム事業について、赤松農水相は29日、「地域のみなさんの期待に応えられるように努力をしていきたい」と述べ、完成を目指す考えを明らかにした(朝日新聞社・西部朝刊)
2009.09.30 赤松農相は29日、漏水のため計画通りの給水が危ぶまれている大蘇ダムについて、「地元の人から直接、希望を聞きたい」と述べ、近く最大受益地の大分県竹田市などを訪問する意向を示した(読売新聞社・西部朝刊)
2009.09.19 計画通りに給水できない大蘇ダム事業の行方が、政権交代で注目されており、農林水産省は今秋までに対策の方向性を示すと説明してきたが、鳩山首相は7月末に大蘇ダムの事業凍結を示唆しており、計画通りのダム完成を願う地元に緊張が広がっている(大分合同新聞社・社会一面-E版)
2009.09.16 大蘇ダムの漏水問題で、受益地となる竹田市荻町の農家700戸でつくる荻柏原土地改良区は、ダム機能の回復工事の実施を求める署名活動を始めた(西日本新聞社・朝刊)
2009.09.15 大蘇ダムの農業用水の供給が遅れている問題で、最大の受益者団体である荻柏原土地改良区が14日、竹田市で総代会を開き、九州農政局が来年度に計画しているダムの利水機能検証試験に協力しないことを決めた(毎日新聞社・地方版/大分)

403とはずがたり:2009/11/02(月) 18:18:16
>>401-403
2009.09.01 本格給水の開始が遅れている大蘇ダムについて、九州農政局は31日、「用水の安定供給に向け、地元農家などと調整を図りながら事業を進める」とする今後の方針を決めた(読売新聞社・西部朝刊)
2009.09.01 農水省は31日、計画通り貯水できない農業用の大蘇ダムを、2010年度から試験的に供用開始する方針を表明、10年度予算の概算要求に維持・管理費として7800万円を盛り込んだ(西日本新聞社・朝刊)
2009.09.01 水が漏れ、事業計画が大幅に遅れている大蘇ダムに絡み、九州農政局は8月31日、有識者でつくる第三者委員会の事業評価を発表した(大分合同新聞社・県政面-E版)
2009.08.28 大蘇ダムから農業用水の供給が遅れている問題で、九州農政局が、田畑約1360ヘクタールに必要な水は既存ダムなどで確保可能とするデータを、最大の受益者団体「荻柏原土地改良区」に示した(毎日新聞社・地方版/大分)
2009.08.12 水漏れで使用開始が遅れている大蘇ダムについて、民主党の鳩山代表が「無駄なダム」などと発言したことを受け、最大受益地の荻柏原土地改良区の瀬井理事長らが11日、大分市の党県連事務所を訪れ、説明を求めた(読売新聞社・西部朝刊)
2009.08.01 使用開始が遅れている大蘇ダムについて、民主党の鳩山由紀夫代表の発言を巡り、最大受益地の荻柏原土地改良区の山村事務長が31日、民主党県連事務所を訪れ、「民主党に地元の事情を説明する場を設けてほしい」と要望した(読売新聞社・西部朝刊)
2009.07.31 大蘇ダムが使用開始遅れになっている問題で、最大受益地の荻柏原土地改良区は30日、総代会を開き、民主党に大蘇ダムの必要性を訴えることを決め、瀬井理事長は、鳩山代表に来県を求める考えを明らかにした(読売新聞社・西部朝刊)
2009.07.31 大蘇ダムの農業用水の供給が遅れている問題で、最大の受益者団体荻柏原土地改良区は30日、総代会を開いたが、九州農政局は、仮に政権交代したとしても、計画通りの水を確保する考えを示した(毎日新聞社・地方版/熊本)
2009.07.30 民主党の鳩山代表は29日、計画通り水がたまらない大蘇ダムについて「我が党からすれば、こんなダムになぜさらにお金を投入するんだという発想。」と述べ、政権交代した場合には事業を中止する考えを示唆した(朝日新聞社・西部朝刊)
2009.07.16 共産党熊本県委員会は15日、漏水が問題になっている大蘇ダムについて、追加工事費の負担を県や地元に求めるべきではないなどと九州農政局に申し入れた(熊本日日新聞社・朝刊)
2009.07.04 本格給水の開始が遅れている大蘇ダムについて、九州農政局の国営事業再評価第三者委員会は3日、「最少費用で必要な効果が得られる対応策を検討し、早期完了に向けた事業推進が望まれる」とする意見をまとめた(読売新聞社・西部朝刊)
2009.07.04 大蘇ダムが計画通り給水できない問題で、給水予定地の竹田市の荻柏原土地改良区が4日、豊後大野市を訪れた石破農相に「速やかに水漏れ防止工事に着工し、計画通りの水量を確保してほしい」とする要望書を渡した(共同通信社・共同通信)
2009.06.27 大蘇ダムで計画通り貯水できず、農業用水の供給が遅れている問題で、九州農政局の宮本局長は26日、「積極的な水確保の方法やダムの機能向上など、改善策を秋ごろに示したい」と語った(朝日新聞社・西部地方版/熊本)
2009.06.26 大蘇ダムが地盤の水漏れで計画通り貯水できず農業用水供給が遅れている問題で、水漏れが局所的ではなく、山肌全体から染み出ていることが25日、農林水産省の調査で分かった(西日本新聞社・朝刊)
2009.06.20 農林水産省九州農政局の国営事業再評価第三者委員会が19日、熊本市で開かれ、想定を上回る浸透で使用開始が遅れている大蘇ダムについて、費用対効果を疑問視する声や農政局の積極的な対応を求める意見が出された(読売新聞社・西部朝刊)
2009.06.12 大蘇ダムの農業用水供給が遅れている問題で、ダムの水位を下げ湖底の地質を調べた農水省は「湖底の広範囲で少量ずつ地下に浸水している可能性が高い」との見方を明らかにした(朝日新聞社・西部地方版/熊本)

404とはずがたり:2009/11/02(月) 19:29:15
矢鱈とヒステリックに八ッ場ダム作れと喚く上田ですけど96年の総選挙の時の肩書きが(元)建設組合理事長でした。割と土建系の人間なんですかね,こいつは?
http://members.at.infoseek.co.jp/tohazugatali/seiji/shu-saitama00.html#4-96

405 ◆ESPAyRnbN2:2009/11/03(火) 01:47:42
>>350
http://www.news24.jp/nnn/news8811417.html
着工から32年、水のないダム
(北海道)

工事が凍結された下川町のサンルダムを高橋知事が視察しました。
ダム見直しの動きが加速する中、道内には欠陥ダムと呼ばれるダムがありました。すでに着工から32年
がたっています。

上川の下川町を訪れた高橋知事。国土交通省が建設を進めていたサンルダムを視察しました。サンル
ダムは年内に本体工事に入る予定でしたが前原大臣の方針を受けて先月、着工が凍結されました。

(高橋知事)「立ち止まるのは(前原国交相の)判断だが透明性を高め情報を共有しないと混乱が起こる
のではないか」

ダムは必要なのか?議論が高まる中で富良野市にはこんなダムがありました。東郷ダムです。本体
工事は16年前に完成しました。しかし、水を溜めたところ地盤の亀裂などが原因で予測のおよそ4倍の
水漏れが見られました。この対策などで、事業費は当初の6倍、379億円にふくらみましたがダムは、
未だ使われていません。

(地元農家)「欠陥ダムさ当然。(Q.何が悪い?)始めの調査・設計」「早くできればいいと思う反面、行政の
負担金が多くなる。いい加減に白黒はっきりしなければ」

このダムは、農林水産省が農業用として作っています。このため、国土交通省のダム見直しの対象には
なっていません。

(富良野市・能登芳昭市長)「一日でも早く(東郷ダムを)直していただいて、水を供給していただくのが私を
はじめ、農業のみなさんの考え方」

工事を行っている北海道開発局は水漏れ対策をどうするのか検討中で、工事費にあといくらかかるのか
わからないと話しています。

[ 11/2 19:58 札幌テレビ]

406 ◆ESPAyRnbN2:2009/11/03(火) 12:05:46
これはいい。大規模な治水・利水は都道府県利・都道府県略に使うべきではなく、
国の事業にすべきだろう。
戦国時代が収束に向かったのも、治水・利水には管轄の対象が大規模になった方が
効率が良い、という側面があるそうですね。

http://www.asahi.com/politics/update/1103/TKY200911020414.html
国交相、水使用収入を国庫へ戻す案 管理費負担の代わり
2009年11月3日1時48分

 前原誠司国土交通相は2日の全国知事会で、都道府県に負担を求めている国直轄のダムや堤防など
の維持管理費を来年度から全額、国が負担する代わりに、都道府県が得ている水力発電や工業用の
水使用料(占用料)を国の財源に戻すとの考えを提起した。

 国が管理する1級河川のダムや堤防の維持管理費は08年度で計1578億円。うち684億円を都道
府県が、残りを国が負担している。一方、1級河川から水力発電で取水する電力会社や、工業用水を
使う企業の水使用料は、339億円(05年度)で都道府県の収入になっている。

 前原国交相はこのねじれを解消するのが狙いとみられる。一方、全国知事会は維持管理費の全額
負担を国に求めていた。

 1964年の河川法制定時に1級河川の管理を都道府県から国に移したが、使用料は地方の猛反対で
都道府県の収入のままになっていた。前原国交相は「国が維持管理していくのならば、(水の)占用料は
国に戻していただきたい。何を国でやるべきかという整理の話で、お金の話ではない」と理解を求めた。

409 ◆ESPAyRnbN2:2009/11/05(木) 11:39:36
>>378関連。地方分権のスレってありませんか?

http://www.kensetsunews.com/news/news.php?date=20091105&amp;newstype=kiji&amp;genre=3
2009年11月5日付の1面トップの記事
◆前原国交相 広域連合への権限移譲に言及/新行政体誕生に現実味

 国土交通省の前原誠司国交相は、地方自治体との「直轄事業負担金制度に関する意見交換会」で、
国と地方の役割分担について地方への財源と権限の移譲を進める中で、道州や広域連合などへの
権限・財源移譲もあり得るとの考えを示した。道路整備などの権限や財源が道州や広域連合にも
移譲されるとすれば、道路・河川事業を実行する新たな地方行政体の誕生が現実味を帯びそうだ。

 国が実施する直轄事業の事業費の一部を地方自治体が負担する直轄事業負担金制度の問題は、
国と地方の役割分担と負担率などの資金の2つが論点となる。国と地方の役割分担は、泉田裕彦
新潟県知事が「国は、国家的インフラに限って国の責任で実施すべき」と発言したように国が何の
社会資本整備を担い、地方が何を担うのかという問題。その上で、地方が求める道路網整備など国が
実施する直轄事業量をどう確保するか、地方が担う事業の財源をどう確保するか、といった資金の
問題が焦点となる。

 前原国交相は、「原口一博総務相の所管」と前置きした上で、地方自治体に移譲する権限、財源の
対象について「(現在は)直轄事業としてやっているものも聖域なく見直す」とし、直轄事業から地方に
移管する事業を今後、国と地方の役割分担の議論の中で検討する方針を示した。

 その上で、橋下徹大阪府知事が、国と地方の役割分担について「直轄事業のうち、地方が担うものを
都道府県に移譲するのは良いものの、都道府県ではできない仕事もある。これらは広域連合など
広域行政体が受けるのか」と質問。前原国交相は、「民主党のマニフェスト(政権公約)では、徹底した
地方分権で、財源、権限を移譲すると書いてある。移譲先は基礎自治体となっているものの、
基礎自治体と国の間に何もないかと言えば、そうではないだろう。道州か広域連合かは地方との協議の
中で議論する」と答えた。

 仮に事業の財源や権限を道州や広域連合に移譲した場合、都道府県などの既存自治体ではない
行政体が事業を実施することになるため、前原国交相の発言は、財源と権限を持つ新しい行政体の
誕生を目指していることを意味している。

 原口総務相は、「国と地方の役割分担の見直しや出先機関の改廃は、(直轄事業負担金制度の
問題と)同時にやりたいと思う」と発言しており、マニフェストの期限である4年間で行政体の形が大きく
変化することになりそうだ。

410 ◆ESPAyRnbN2:2009/11/05(木) 11:43:37
八ッ場現地入りの話は>>372にもあり。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20091105-OYT8T00092.htm
八ッ場 国交相が協議打診
先月末 長野原・東吾妻は拒否

 八ッ場ダム問題を巡り、前原国土交通相が10月末、地元の長野原、東吾妻の両町に対し、話し合いに応
じるよう県を通じて打診していたことが4日、わかった。大沢知事が定例記者会見で明らかにした。地元側は
「中止方針が白紙でなければ会えない」と拒否したといい、直接協議の実現には時間がかかりそうだ。

 大沢知事によると、前原国交相からは県あてに書簡で打診があったという。

 前原国交相は10月27日に関係6都県の知事と話し合った際、八ッ場ダムについて「予断を持たずに再検証
する」と発言。地元の態度の変化も期待したとみられるが、高山欣也・長野原町長は読売新聞の取材に
「その後の国会で、はっきり中止と言っている。県には『白紙でなければ会えない』と伝えた」と話した。

 大沢知事は会見で、前原国交相に対し「話し合いができる環境を自ら整備してもらわないと、地元の
方々も土俵に上がれない」と注文をつけた上で、「年越しまでこの状態では、地元の人は耐えられない
だろう。協議できる場を県としても早くつくるべきだと思う」と述べた。

(2009年11月5日 読売新聞)

411とはずがたり:2009/11/05(木) 11:51:06
地方分権は分権の受け皿となる市町村合併や道州制などは地域スレhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1066974699/l50に分権に伴う行政の無駄削減や機構改革などは行革スレhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/l50でやっております。

広域連合絡みは両者に跨りそうですね。。地域スレかなぁ。。
適当なスレに貼り付けといて頂けると試行錯誤して必要ならこちらで転載など検討しますので宜しくです。

412チバQ:2009/11/05(木) 19:04:11
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000000911050003
「成瀬ダム必要」促進派巻き返し
2009年11月05日

 国が東成瀬村に建設中の成瀬ダムについて、周辺自治体の首長らでつくる雄物川水系・成瀬ダム建設促進期成同盟会(会長・五十嵐忠悦横手市長)など3団体が「成瀬ダムは絶対必要です」というリーフレットを作製。近く各市町村で全戸配布するほか、6日には、知事らへ建設促進を要望する。新政権がダム建設の見直しを打ち出し、先行き不透明な状況に、建設促進派の動きが急になってきた。


 リーフレットはA4判カラー4ページ。成瀬ダムの役割として(1)洪水被害を減らす(2)農業用水で利用(3)水道水で利用の3点を挙げる。さらに、いま成瀬ダム建設をやめると、「洪水の不安が残り、ダム建設を前提に取水を認められている『暫定豊水水利権』がなくなり、農業用水や水道用水が取水できなくなることも考えられる」などと訴えている。


 チラシは同期成同盟会のほか、雄物川上中流改修整備促進期成同盟会、成瀬ダム水道利水対策協議会の連名で、計9万部を作製する。同盟会がこうしたリーフレットをつくるのは初めて。前原誠司国交相がダム凍結を表明したほか、成瀬ダム建設反対派が住民訴訟を起こしたり、横手市で全国集会を開くなどしたりしているため、「賛成派の声も紹介したかった」と関係者は説明する。


 3団体を構成する横手、湯沢、大仙、羽後、東成瀬の各市町村長と県雄物川筋土地改良区の理事長が6日午前、知事室を訪問する。さらに、19、20日には同盟会が加盟する東北ダム事業促進連絡協議会(東ダム連)が国交省と財務省にダム建設促進を要望することにしている。もっとも、この要望は民主党が「陳情の流れを政治主導に切り替える」方針を打ち出したことから、東ダム連事務局(岩手県奥州市)は「要望活動は現在調整中で、あくまで予定」と話す。


 県などへの要望について、五十嵐・期成同盟会長は「成瀬ダムの必要性は少しも変わっていない。今後も訴えていく」と話している。

413とはずがたり:2009/11/06(金) 07:55:43
涵養とちゃんんと漢字で書け
担い手の居なくなった田舎部の野焼き農業を抛棄して森林に返す施策は非常に好ましいのではないか。
下草刈りや間伐もするとなるとダムよりも雇用の波及効果も大きいのでは?
けど,民有地ではない様なので野焼きは農業をするためではないのか?

水源かん養へ100年協定 熊本市と3町村締結
2009年11月05日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20091105007.shtml

森林整備協定の調印後に握手する(左から)日置和彦西原村長、幸山政史熊本市長、蒲島郁夫知事、家入勲大津町長、長野敏也南阿蘇村長=県庁

 熊本都市圏の地下水資源保全を目的に熊本市は5日、野焼きによる草原維持が困難となっている大津町、西原村、南阿蘇村の原野計100ヘクタールに5年間で30万本の広葉樹を植え、水源かん養林にする森林整備協定を3町村と結んだ。協定期間は2108年度までで「100年の森」と名付けた。

 西原村鳥子の大津町有地40ヘクタール、同村河原の同村有地30ヘクタール、南阿蘇村河陰の同村有地30ヘクタール。来年2月にもケヤキやヤマモミジ、コナラなどの植樹を開始。下刈りや間伐などの管理は熊本市が担う。1億6千万円かかる費用は国、県の補助金と熊本市の市債で賄う。

 同市は1953年の白川大水害を機に、白川と緑川の上流域に流域保全や水源かん養を目的とした森林整備を進めており、今回の協定締結で整備面積は計770ヘクタールとなる。

 調印式は蒲島郁夫知事が立ち会い県庁であり、幸山政史市長が「掛け替えのない財産である地下水を次世代に引き継ぐために努力したい」とあいさつ。各町村長も「野焼きの担い手が少なくなっており、原野を水源かん養林として活用できるのはありがたい。森林学習の新たな場にもなる」と協定の意義を強調した。(並松昭光)

414名無しさん:2009/11/08(日) 19:07:35
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20091107ddlk10010196000c.html
八ッ場ダム建設:知事共同声明に市民団体が反論 /群馬
 八ッ場ダム(長野原町)の建設見直しを求めてきた市民団体「八ッ場あしたの会」の渡辺洋子事務局長は6日、県庁で会見し、関連1都5県の知事が10月19日に発表した建設中止撤回を求める共同声明に反論した。

 同会は17日、東京・永田町の参院議員会館で「八ッ場ダム計画中止後の地域の再生」と題したフォーラムを開催。地元住民への補償法案を作成する与党議員に対し、治水・利水効果の検証だけでなく、生活再建案に特化した対策チームを作るよう訴えるという。【奥山はるな】

415名無しさん:2009/11/08(日) 19:08:22
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20091107c

秋田のニュース:最新
5議員が立場を明確にせず 成瀬・鳥海ダム工事
 前原誠司国土交通相が「本年度内は新たな段階に入らない」と表明した全国のダム事業のうち県内の三つのダム事業について、本県の国会議員7人に考えを聞いたところ、本体工事が未着工の成瀬ダム(東成瀬村)と鳥海ダム(由利本荘市)に関しては、民主党と民主党系会派の計5人が態度を明確にしなかった。民主党の松浦大悟参院議員(本県選挙区)は事業継続に反対、自民党の金田勝年衆院議員(比例東北)は条件付きで賛成だった。未着工ダムに対する政府の姿勢が注目される中、与党議員のほとんどが立場を鮮明にしない結果となった。

 三つのダム事業のうち森吉山ダム(北秋田市)については、完成予定が2011年度に迫っていることから、6人が事業継続に賛成とした。ただ、来年度予算案の無駄を洗い出す政府の行政刷新会議で「事業仕分け」を担当する寺田学衆院議員(秋田1区)は「個別の事業について具体的に答えることは控えたい」と回答した。

 京野公子衆院議員(秋田3区)の選挙区には成瀬ダムと鳥海ダムの建設予定地がある。成瀬ダムについては「必要とされた経緯や目的のほか、代替案を検証する必要がある。現時点では賛成、反対のどちらでもない」、鳥海ダムでは「判断するだけの材料を集められていない」と答えた。

 川口博衆院議員(秋田2区)は「地元の意向を丁寧にくみ取って、方向付けしないといけない」と述べ、高松和夫衆院議員(比例東北)も「地元の意向は十分に尊重しなければならないが、微妙な問題であり、回答は控えたい」と慎重な姿勢を示した。

 鈴木陽悦参院議員(本県選挙区)は成瀬ダムについて「ダムに代わる効果が得られるものを作るべきとも考えるが、建設による経済効果、完成後の交付金を見込んでいる自治体もあり、複雑だ」と回答。鳥海ダムは「賛成、反対を含めて、もっと議論の余地がある」と指摘した。

 松浦氏は成瀬ダムに関し、「計画当初と状況が変わり、農業用水を確保する必要性は薄れてきている。治水面では堤防の整備を急ぐべきだ」と強調。鳥海ダムについては「建設による経済効果を期待するよりも、美しい自然を生かす方向でまちづくりを進めてもらいたい」と述べた。

 金田氏は「ダムによる治水、利水の必要性に基づいて進められてきた事業であるとすれば、現時点での地元の考えをしっかり確認した上で、粛々と進めていくべきだ」と答えた。

(2009/11/07 10:01 更新)

416とはずがたり:2009/11/08(日) 19:41:49
本日渡良瀬川遊水池@栃木県藤岡町http://www.mapion.co.jp/m/36.2388641666667_139.6798975_7/の脇を通ったけどめちゃくちゃ広いですやん。

思うに利根川の水を群馬県邑楽郡明和町と板倉町の町界の川http://www.mapion.co.jp/m/36.2111488888889_139.595104166667_7/から谷田川に流し,また昔川だったと思われる同板倉町と埼玉県北埼玉郡北川辺町の県境http://www.mapion.co.jp/m/36.1944258333333_139.641093611111_7/を逆流させて渡良瀬川遊水池に流し込むとだいぶ治水能力上がるんじゃないでしょうかね?
栃木県と群馬県の両上流域で破壊的な集中豪雨が発生しない限り大丈夫な容量がありそうな気がしなくもない,其れ位の宏大な広さでした。

この痛い素人考えの穴はどの辺にあるんでしょうかねえ?

417名無しさん:2009/11/11(水) 20:45:33
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091111/stt0911111128004-n1.htm
新しい補償の早期提示求める 八ツ場ダム中止で 民主党群馬国会議員団
2009.11.11 11:27
 民主党群馬県連(会長・富岡由紀夫参院議員)の所属国会議員7人が11日午前、国土交通省を訪れ、前原誠司国土交通相に、八ツ場(やんば)ダム建設中止を前提とした新しい補償や生活再建策の早期策定を求める要望書を提出した。

 要望書では「長年にわたりダムに翻弄(ほんろう)されてきた地元住民の心情に配慮し、将来の生活設計が描けるよう生活再建計画を速やかに提示してほしい」と主張。水没予定地域の住民や地元自治体に対し、新たな補償や生活再建案、財政支援などを早期に示し、必要な立法措置を講ずるよう求めている。

 これに対し前原氏は、「内容をしっかり受け止め、前向きに検討する」と述べた。その上で、「地元住民と直接話し合い、再建について議論することが、地元の皆さんの不安を解消につながる」とし、年内に再度、水没予定地域を訪れる考えを示した。

418とはずがたり:2009/11/12(木) 07:59:16
これいいですね。行政が予算消化の為だけに整備するような凡庸で物寂しくなるような下らん公園が多すぎる気がする。
>周辺の公園整備など付随事業をなくした上で

【事業仕分け速報】港湾、漁港、海岸、河川環境整備事業
2009.11.11 13:06
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/091111/fnc0911111308016-n1.htm

 行政刷新会議は11日午前の事業仕分けで、国土交通省や農林水産省の「港湾、漁港、海岸、河川環境整備事業」を国が予算を縮減して実施すると判定した。周辺の公園整備など付随事業をなくした上で、本体部分についても厳しく査定。10%程度の予算削減が必要という意見が多かった。

419とはずがたり:2009/11/12(木) 08:21:47

【事業仕分け速報】下水道事業は地方自治体へ移管 国土交通省
2009.11.11 12:37
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/091111/fnc0911111238015-n1.htm

 行政刷新会議は11日午前の事業仕分けで、国土交通省の「下水道事業」を地方自治体が実施すると判定した。受益者となる地方自治体の判断を実施の可否に反映させるため。

420とはずがたり:2009/11/12(木) 08:36:52
>>418-420

【事業仕分け速報】「農業農村整備事業」は縮減、自治体移管
2009.11.11 17:32
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1060165378/499

 行政刷新会議は11日午後の事業仕分けで、農林水産省の「農業農村整備事業」のうち、かんがい排水事業については予算縮減、集落排水事業については自治体に委ねるべきと判定した。かんがい排水の予算縮減率は20%程度にするべきとの意見が最も多く、「コスト削減を一層進めるべき」とした。

421とはずがたり:2009/11/13(金) 11:22:39
利水・治水・下水スレにしよう。

記事の限界はなんか民主と自民の各の支持団体の内,勝った民主系の政策が実現するみたいな書き方だが,人口閑散地区の地方では不効率で無駄な下水道事業と効率的な合併浄化槽という選択肢に対して土木工事が少ない効率的な浄化槽を自民が嫌ってきたと云う放漫財政・国家財政への背任に対する批判が薄い点だ。此処はもっと強調されるべきだ。

>地中の配管の総延長は地球10周分に相当する約42万キロ。戦後約80兆円が投入された下水道敷設事業には08年度も約2兆円が費やされた。

>3月末の下水道普及率は72・7%。99・1%の東京都から13・3%の徳島県まで都市部と地方の差は大きい。未整備地域は、各戸が戸別に設置する浄化槽が汚水処理の主役だ。

>現行の下水道法は、下水道が新たに敷設されると各戸の浄化槽は原則、廃棄しなければならない。浄化槽の減少は、環整連の加盟企業の死活問題となる。環整連は98年から、下水道敷設時の浄化槽廃棄を免除するよう下水道法の改正を国に求めたが、自民党政権の動きは鈍かった。

>下水道事業は、自治体が特別会計を設けて利用者からの料金収入で運営するのが建前だ。だが実際は多くの自治体が一般会計などからの繰入金や起債で赤字を穴埋めする。総務省によると、08年度の全国の下水道事業の料金収入は1兆4612億円。繰入金は1兆8860億円。起債額は2兆1635億円。前田議員は「下水道事業の見直しは地方財政再建の核心」と訴える。

日本が変わる:業界と団体/4 汚水処理関連2団体、政権交代で明暗
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/2299
 ◇揺らぐ「既得権益」
 地中の配管の総延長は地球10周分に相当する約42万キロ。戦後約80兆円が投入された下水道敷設事業には08年度も約2兆円が費やされた。だが民主党政権の誕生で生活に身近なこの事業が転機を迎える可能性がある。

 「みなさまのお仕事を国会で、法改正を通してきちっと位置付け進めていきます」。鳩山政権発足から2日後の9月18日。浄化槽保守・点検企業が加盟する全国環境整備事業協同組合連合会(環整連、玉川福和(ふくかず)会長、約1200社)理事会が東京都内で開かれた。来賓の前田武志・民主党参院議員(当時党企業団体委員長)がその場で下水道法改正を約束した。

 3月末の下水道普及率は72・7%。99・1%の東京都から13・3%の徳島県まで都市部と地方の差は大きい。未整備地域は、各戸が戸別に設置する浄化槽が汚水処理の主役だ。

 だが、現行の下水道法は、下水道が新たに敷設されると各戸の浄化槽は原則、廃棄しなければならない。浄化槽の減少は、環整連の加盟企業の死活問題となる。環整連は98年から、下水道敷設時の浄化槽廃棄を免除するよう下水道法の改正を国に求めたが、自民党政権の動きは鈍かった。

 環整連常任理事で、福島県須賀川市の浄化槽保守企業社長、佐藤博さん(56)は06年、自民党幹部から「下水道法を改正すれば浄化槽が多い地域の下水道普及が頭打ちになる」と言われた。「下水道工事を担う土木業界は自民党の集票マシン。陳情してもだめだと思った」と佐藤さんは振り返る。

 そうした時期に環整連に民主党が接近してきた。同年、法改正に前向きな前田議員や玄葉光一郎衆院議員らが浄化槽設置を推進する議連を設立した。

 07年5月、環整連は自民から民主へ支持を転じ、2カ月後の参院選と今年の衆院選で民主候補陣営に運動員を派遣して全面的に支援した。民主党も、08年通常国会に下水道法改正案を提出(廃案)。衆院選マニフェスト(政権公約)の下敷きとなる09年版政策集に法改正を盛り込んだ。

 民主党が法改正に熱心なのは、採算が度外視されてきた下水道事業を見直す狙いもある。

 下水道事業は、自治体が特別会計を設けて利用者からの料金収入で運営するのが建前だ。だが実際は多くの自治体が一般会計などからの繰入金や起債で赤字を穴埋めする。総務省によると、08年度の全国の下水道事業の料金収入は1兆4612億円。繰入金は1兆8860億円。起債額は2兆1635億円。前田議員は「下水道事業の見直しは地方財政再建の核心」と訴える。

 自民党政権下で下水道普及を推進してきた日本下水道協会は今月、「政権交代で下水道事業の今後が不透明になった」などとして、11月19日開催予定だった全国大会の中止を決めた。照井仁・広報課長は「各地から先行きを不安がる声が聞こえる」と顔を曇らす。

 一方の環整連は今月29日、今年で35回目の全国大会を初めて東京で開き、法改正への「念押し」決議を採択する。明暗が分かれた二つの団体の姿は、政権交代を機に揺らぐ「既得権益」を象徴する。【白戸圭一】

422とはずがたり:2009/11/13(金) 11:23:37
おまけ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/2357-2371

2357 名前:名無しさん[] 投稿日:2009/11/12(木) 21:44:07

http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20091112ddn003010023000c.html
クローズアップ2009:聖域、一喝仕分け人
 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>

 ◇財務省主導に「不満」
 予算編成の仕組みの大幅な見直しを迫られた財務省だが、この日の仕分けでは議論をリードする場面が目立った。冒頭、財務省の担当主計官が査定方針を説明すると、その後の作業が事実上、この方針通りに進むこともしばしば。地方自治体への事業移管が決まった国土交通省の下水道事業では、終盤での主計官の「(低コストの)合併浄化槽でも下水道と同程度の機能を果たせる」との発言がほぼそのまま判定結果に盛り込まれた。

2359 名前:とはずがたり[] 投稿日:2009/11/12(木) 22:03:35
>>2357
これはよく勉強している財務官僚の方が正しくて,土木利権屋の走狗である国交相の下水官僚(そんなもの有るか知らんがw)が無駄な下水道至上主義で散々日本財政に痛打を与えてきた悪行を毎日新聞は知らんのか?

2370 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2009/11/13(金) 03:03:53
>>2359
下水道利権については同じ毎日新聞にこんな良記事があるのにね。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091027ddm002010002000c.html
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/2299

2371 名前:とはずがたり[] 投稿日:2009/11/13(金) 11:11:12
>>2370
あざーす。ありましたね,ちゃんとした記事も。
毎日と一括りにした俺が悪いな。
白戸圭一氏は良記事書いてるけど平地修、佐藤丈一両氏はやや軽率である,と言い換えるべきか。

423とはずがたり:2009/11/13(金) 12:10:15
環境基準内とはいえ砒素入りの水を首都圏の人間に飲まそうとしたとなると計画に暗雲だからなー。

これやってやっと計画出来たという訳か。
>1952年に計画が浮上した八ツ場ダムも、コンクリートが溶けることを理由に一度は断念された。だが、63〜65年に、強酸性を改善するための中和工場や品木ダムが造られ、湯川など上流の三つの川に石灰液を投入して中和化が進められ、八ツ場ダム計画が復活した。

八ツ場上流、ヒ素検出を公表せず 国交省
http://www.asahi.com/seikenkotai2009/TKY200911120444.html
2009年11月13日3時31分

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/TKY200911120504.jpg

 八ツ場(やんば)ダム(群馬県)の建設予定地の利根川水系の吾妻川とその支流で、国土交通省が少なくとも93年以降、環境基準を超えるヒ素を毎年検出しながら、調査結果を公表していなかったことが朝日新聞社の調べでわかった。下流で取水する飲用水の水質に影響する結果ではないが、ダム建設の是非に影響しかねないとみた国交省が、データの公表を避けて計画を進めていた。

 国交省は昨年12月から政権交代直前まで、非公表の第三者機関「八ツ場ダム環境検討委員会」を設け、ダム建設が水質や自然環境に与える影響を検討。朝日新聞社は「八ツ場ダム 環境保全への取り組み」と題した報告書を入手した。非公表とされてきた水質データが記されている。

 ヒ素は自然界に広く分布し、火山の岩盤や温泉水には高濃度で含まれる。環境基本法に基づく河川の水のヒ素の環境基準は1リットル当たり0.05ミリグラムだったが、世界保健機関がヒ素の発がん性を懸念して厳格化。日本でも93年から同0.01ミリグラムに強化された。

 報告書によると、草津温泉を流れる湯川や、酸性の水質を改善するために設置された品木ダムの放水口、八ツ場ダム建設予定地から約10キロ上流の貝瀬地点では86年度以降、ヒ素濃度が高く、基準が強化された93年度以降は基準を上回っていた。08年度の平均値は湯川で基準の約100倍、品木ダムの放水口で約10倍、貝瀬地点で5倍を記録した。

 吾妻川の水質は、草津白根山系の硫黄鉱山からしみ出す水や草津温泉からの水が流入して酸性が強い。1952年に計画が浮上した八ツ場ダムも、コンクリートが溶けることを理由に一度は断念された。だが、63〜65年に、強酸性を改善するための中和工場や品木ダムが造られ、湯川など上流の三つの川に石灰液を投入して中和化が進められ、八ツ場ダム計画が復活した。

 環境省によると、環境基準は政府としての目標値で、基準を超えても国や自治体に法的な改善義務は生じないが、環境基本法は改善に努力するよう義務づけている。しかし、国交省はこうした事態を公表せず、封印していた。

 吾妻川とその支流の水は飲み水には使用されておらず、国交省は「下流に流れるにつれて他の河川と合流するなどしてヒ素は薄まる。ダムでは沈殿するため、下流の利根川での取水で健康被害の心配はない」としている。報告書を作成した環境検討委も、八ツ場ダム完成後は「(下流部での)ヒ素濃度は下がる」と予測している。

 水質調査の結果を長年、非公表としてきた理由について、国交省は「ヒ素の数値が出ると、観光や農業、漁業など流域の幅広い産業に風評被害が起きる可能性があったため」と説明する。

 環境検討委は今年3月までに3回開催され、8月には報告書を公表する予定だったが、総選挙の時期とも重なり、基準を上回るヒ素の公表が、ダム建設の是非にどのような影響を与えるかを巡って検討委や省内の調整作業が難航。4回目の開催は9月に延びたが、結局、政権交代で八ツ場ダム自体が中止の方向となり、4回目の会合は開催されていない。

 国交省は報告書の存在を認めた上で、「まだ検討段階のもので、最終結論を得たわけではない。今後、公表するかどうかは未定」としている。(津阪直樹、菅野雄介、歌野清一郎)

424とはずがたり:2009/11/13(金) 18:00:28
抵抗勢力の土地改良事業団体連合会かい。
そりゃただ同然でダム出来りゃ嬉しいだろうけど,投資効率の判断してでの要求になってない。
米が余って仕方がないのに農村基盤整備して生産力上げてどうするのか?
人口比・可居住面積比で交付金あげるから後は地元で判断してくれって感じにしたいところ。

成瀬ダム推進を決議 県土地連平鹿支部「地域用水確保を」
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20091113c

 横手市内11の土地改良区でつくる県土地改良事業団体連合会平鹿支部(支部長・柴田康二郎県雄物川筋土地改良区理事長)は12日、国の成瀬ダム(東成瀬村)建設を推進する決議を採択した。

 決議文では「農業用水のみならず、非かんがい期の防火、消融雪、環境保全に使う地域用水の確保が不可欠。一致団結して成瀬ダム建設と国・県営かんがい排水事業を推進する」などとしている。

 同支部の定例講習会が同日、横手市の松與会館で開かれ、柴田支部長が決議を提案。出席していた11土地改良区の役職員約120人が、全会一致で採択した。
(2009/11/13 08:47 更新)

成瀬ダムの計画概要
http://www.thr.mlit.go.jp/yuzawa/06_dam/gaiyou_pamphlet/002.htm

 成瀬ダムは雄物川水系成瀬川に建設される多目的ダムです。
 雄物川の「治水計画」は成瀬ダムを始めとする皆瀬ダム、鎧畑ダム、玉川ダム等のダム群を建設して洪水を調節するとともに中下流部では川沿いに堤防を築くなどして洪水被害を軽減する内容になっています。
 昭和62年、平成6年等の度重なる洪水被害、また、農業用水の慢性的な水不足、生活用水の枯渇等が頻繁に発生しており、成瀬ダムの早期完成が望まれています。

http://www.thr.mlit.go.jp/yuzawa/06_dam/gaiyou_pamphlet/003.htm
 平鹿平野地区は、食糧供給の中核的役割を果たす大規模かつ優良な農業地帯として、食糧自給率の達成等に向けた生産基盤の整備が不可欠であり、『新世紀あきたの農業・農村ビジョン』においても生産基盤の整備促進を図ることにしています。
《しかしながら地区内の現状は》
 国営雄物川筋農業水利事業で造った皆瀬・成瀬頭首工や用水路は築造後相当の年数が経過し、老朽化や寒冷な気象条件によ劣化が著しく、早期にこれらの施設を整備しなければ用水を十分に流すことができません。
 また、営農形態が以前と比べ大きく変わってきており、夏場には河川水や湧水等地区内利用可能量の減少により、恒常的な用水不足が生じています。
 用水の不足量は、約1、700台のポンプや番水等で苦労しながらどうにか用水を確保している現状です。
 毎年施設(頭首工、用水路、ポンプ等)の補修工事や電力量などに多くに維持管理費を要しています。

425チバQ:2009/11/14(土) 09:37:06
http://www.asahi.com/national/update/1114/TKY200911130458.html
ダム守るダム、年10億円 八ツ場の上流に中和専用ダム(1/2ページ)2009年11月14日5時0分
 「群馬県として確認の必要はないのか」。13日の群馬県議会決算特別委員会。八ツ場(やんば)ダムの予定地の上流で、国土交通省が環境基準を超えるヒ素を毎年検出しながら公表を避けていた問題が議題に上った。大沢正明知事は「いずれ(国交)大臣がすべて責任を持って再検証すると言っている」とかわした。

 ダムが計画されていた吾妻川流域の水質問題は、計画浮上から半世紀を過ぎても完成しない八ツ場ダムよりも、古い歴史がある。

 ヒ素だけではない。水が強い酸性なのだ。

 火山の草津白根山を水源とするため、硫黄鉱山や温泉地が多いからだ。戦前の1937年には下流の作物に被害が出て、県に「毒水」調査委員会が設置されたほどだ。

 吾妻川はかつて、「魚もすまぬ死の川」と呼ばれた。八ツ場ダム計画が地元に伝えられた52年から55年に、国はダム予定地で鋼板やコンクリートを川水に400日さらす実験をした。すると鋼板は8割、コンクリートは1割前後が溶けた。酸性ほど数値が低くなる水素イオン濃度(pH)は当時pH2〜3。レモン果汁並みの「強酸性」。ダム計画は一度は消えた。

 その後、「世界初」の触れ込みで63〜65年に造られたのが、酸性水をせき止める品木ダムと中和工場だ。八ツ場ダムの予定地から北西へ約10キロの山中に、緑と白の絵の具を溶かし込んだような湖面が広がる。温泉水が流れこむダム湖は「上州湯の湖」と呼ばれ、近づくと卵の腐ったような硫黄のにおいが鼻につく。

 ダム湖に注ぐ三つの河川の上流は、いずれもpH2〜3。中流に設けた中和工場で石灰液を常に投入し、人工的に化学反応を起こしている。pH値を上げる代わりに鉄やアルミニウムの水酸化物ができるので、品木ダムに水をため、水酸化物を沈殿させて水と分離させている。

 品木ダムの目的を、国交省は「利根川水系の水質改善」と説明する。pH値は引き上げられ、多くの支流が合流するため、首都圏の飲料水を取水する下流部では水質に問題はないと国交省は強調する。

 だが、品木ダム完成とともに八ツ場ダム計画も息を吹き返した。品木ダムはいわば「ダムのためのダム」なのだ。

 一方で、沈殿物が想定を大きく上回るペースで増え続けた品木ダムは、その寿命が危ぶまれている。当初、国はダムに50年間は沈殿物をためておけると想定していたが、88年からは沈殿物や土砂をすくい出して近くの山中の処理場に廃棄している。

 年に2万6千トンを捨てても、ダム湖にはその倍のペースで沈殿物がたまり、貯水容量の8割以上を占めるほどだ。沈殿物には川の水に含まれる高濃度のヒ素などの有害物質も含まれる。沈殿物がたまり続ける以上、新たな廃棄場所を確保し続けなければならず、年約10億円の維持管理費がかかっている。

 これだけの手間にもかかわらず、品木ダムで中和化できているのは吾妻川の流量の4割。国は総事業費850億円を見込んで処理範囲を広げようとしているが、着手のめどは立たない。

 八ツ場ダムは計画浮上から半世紀以上たっても完成しなかった。そして、首都圏の水がめである利根川に流れ込む吾妻川の水質問題も、やはり未解決のままだ。(菅野雄介、歌野清一郎)

426とはずがたり:2009/11/15(日) 01:24:06

吉野瀬川ダム事業促進へ要望書 住民代表が越前市長らに (11月10日午後6時30分)
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news2/article.php?storyid=8952

吉野瀬川ダムと放水路の事業促進の要望書を奈良市長(右から3人目)に手渡す流域住民代表ら=10日、越前市役所

 越前市の吉野瀬川で県が進めているダムと放水路整備について、新政権による全国のダム事業見直しで影響が懸念されるとして流域の市内5地区の代表者が10日、奈良俊幸市長に両事業一体となった事業促進の要望書を市役所で提出した。奈良市長は「ダムと河川改修の重要性は痛切に感じている」とし「地元の合意形成もできており、必要性を国に再度強く訴え、県とともに強力に推進していきたい」と応えた。

 また住民代表は同日、民主党県連の松宮勲代表、同県連福井地域戦略局の糸川正晃局長、若泉征三衆院議員あての要望書も地元選出の玉村和夫県議に市役所で手渡した。

 要望したのは流域地区の自治振興会の大柳登(東)福島宏(吉野)川端保郎(大虫)八田聡(西)西出和男(神山)の各会長。

 市長への要望では住民代表が「政権交代によるダム見直しに住民として危惧(きぐ)している」と述べ、県への事業推進の働きかけなどを訴えた。

 市長は、地元の合意形成のほか▽昨年12月市会で事業促進の意見書が全会一致で可決されている▽県内でも治水安全度が低い▽流域の宅地開発が進み、事業の費用対効果も高い―とし、「いろいろな要素を吉野瀬川ダムは満たしている」との見解を示した。

 玉村県議は「党本部は(公共事業を)見直すとしているが、地域の実情や要望を聞きながら必要なものは積極的に進めるという立場。(吉野瀬川の両事業は)強力に伝えて、やっていただくように話をする」と述べた。

 要望書は越前市会の前田一博副議長にも手渡された。

 吉野瀬川ダムは12年度にダム本体工事着工が予定されている。総事業費は325億円で事業費ベースの進ちょく率は約50%となっている。

427とはずがたり:2009/11/15(日) 01:27:25
>>425
八ッ場ダム諦めるとこの中和ダムの処理コストさげれるんじゃないのかね?
その分をダム中止の便益に算入できるのでは?

428とはずがたり:2009/11/19(木) 10:48:41
■ 秋田のニュース:最新
鳥海ダム早期建設を要望 由利本荘市長ら、国交省事務所などに
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20091118a

 由利本荘市の長谷部誠市長らが17日、国土交通省鳥海ダム調査事務所を皮切りに、県、県議会、国交省秋田河川国道事務所などを訪れ、同市鳥海町百宅地区に計画されている鳥海ダムの早期建設着手を要望した。

 鳥海ダムは、森吉山ダム(北秋田市)、成瀬ダム(東成瀬村)とともに、政府が一時凍結対象としており、来年度事業がどうなるか不透明な状況。そんな中、鳥海ダム建設促進期成同盟会と子吉川治水期成同盟会の会長を務める長谷部市長、竹内睦夫・にかほ市議会議長、土田与七郎・由利本荘市議会副議長らが要望活動を行った。

 要望では、市民団体「鳥海ダムの建設を促進する市民の会」が集めた署名が5万1千人を超えるなど市民総ぐるみの建設推進運動を展開している現状などを説明し、地域におけるダムの必要性を強調した。
(2009/11/18 08:35 更新)

429とはずがたり:2009/11/19(木) 13:01:32

湯西川ダムで意見集約を日光市に要請 民主県連
(11月14日 05:00)
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20091114/234733

 民主党県連(代表・谷博之参院議員)は13日、日光市役所を訪れ、11月末までに、湯西川ダムに対する地元住民の意見集約を市に求める斎藤文夫市長あての文書を提出した。本格化する来年度予算審議を前に、これまで水没者中心だった住民意思のくみ上げ対象を拡大し、結果を党本部を通し国土交通省に伝えたい考え。斎藤市長は不在だったため大橋芳明、阿部哲夫両副市長が受け取った。

 県連は谷代表のほか、地元選出衆院議員の福田昭夫代表代行、松井正一県議らが出席。

 提出文書では、民主党がマニフェストに掲げた「ダム見直し」を進める中で、湯西川ダムの視察や旅館組合との意見交換を通じ、「住民にも考え方に温度差があると判断した」と要望の経緯を説明。

 同党のダム見直し基本的方針(1)次の段階の工事に入らない(2)地域振興、生活再建策は実施(3)実施のための法律を来年通常国会で成立させ、ダム本体工事を中止−を明記し「住民の意見を伝えるため、11月末までに党の考え方を前提とし、日光市に湯西川上、同下、西川地区住民の意見集約を要請する」とした。

 これまでの住民意思くみ上げを「(水没する)関係地権者との交渉が中心だった」(松井県議)とし、「予算編成があるので、時間的余裕がない」(谷代表)「中止するなら今がチャンスだ」(福田氏)と付け加え、両副市長に文書を渡した。

 一方、同市議会は9月、ダム完成を求める意見書を採択。これについて福田氏は「市議会の採択は住民の総意ではない。話を聞いてもらえなかったと言う住民がいる」とし、谷代表は「市が集約できなければ、民主党にその判断を委任されたものとする」と話した。

 斎藤市長は「湯西川ダムは合併前から、地元の意見を聴き、長い時間をかけ建設してきた経緯がある。地域住民の総意で進んでいると認識しているが、3地区のダム対策委員長と協議し、早急に取りまとめに入りたい」とコメントした。

430とはずがたり:2009/11/22(日) 18:23:40
脱ダムの治水基準見直し、有識者会議の9人選任 国交相
http://www.asahi.com/politics/update/1121/TKY200911210192.html
2009年11月21日13時9分

 全国のダム事業の見直しを掲げる前原誠司国土交通相は20日、ダムに頼らない新たな治水基準を検討する有識者会議の委員9人を明らかにした。前原国交相は来年度の予算編成にあたり、所管する56のダム事業について再検証するものと継続するものに分けた上で、有識者会議が示す基準をもとに中止する事業を決める方針だ。

 委員9人の専門分野は、河川工学のほか森林科学、災害心理学、行政法など。座長には、旧建設省ダム水理研究室長で京大工学部長を務めた中川博次・京大名誉教授(水工学)が就く。前原国交相は「できるだけニュートラル(中立)な方を選ばせていただいた」と述べた。

 有識者会議は個別のダム事業を再検証するための評価基準やダムに代わる治水対策の立案手法を来夏までに提示。八ツ場(やんば)ダム(群馬県)を含め、再検証の対象とされた個別のダム事業にあてはめ、最終的に中止するか、継続するかを決める。

 地元の知事の判断を尊重するとしてきた87カ所の道府県が進める補助ダムについて、前原国交相は「新しい考え方が定まれば、ぜひこの考え方を検討、採用してもらいたい」とし、来夏以降、見直しを求める可能性に触れた。

431とはずがたり:2009/11/22(日) 18:33:10
>>388-389
>八ツ場ダムが計画される利根川水系江戸川が流れる東京都江戸川区。
> 戦後長らく続いた天然ガス採掘の影響による地盤沈下で、区役所の基礎が地面から浮き出てきた名残が、9段の階段なのだ。
>面積50平方キロ、人口67万人の江戸川区。いわゆる「海抜0メートル地帯」は7割までに拡大した。

【検証・八ツ場ダム】(2)「治水効果あるの?」国交、自治体…分かれる見解
2009.10.29 22:39
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091030/plc0910300132000-n1.htm

 「ダムの必要性を再検証する」。八ツ場(やんば)ダムの建設中止を掲げる前原誠司国交相は27日、中止撤回を求める流域6都県の知事との会談の場でそう明言した。知事側からは「科学的な理由を挙げてほしい」との要望が出た。

 八ツ場ダムには治水、利水といった建設目的がある。だが、国交相と流域自治体では、そのデータ解釈をめぐる立場がまったく異なっている。どちらが科学的なのか−。

×

 八ツ場ダムが計画される利根川水系江戸川が流れる東京都江戸川区。区役所(同区中央)玄関にある9段の階段を見つめ、多田正見区長はため息をついた。「昭和37年の庁舎完成から1段、また1段と、やむなく増やしてきたんです」

 戦後長らく続いた天然ガス採掘の影響による地盤沈下で、区役所の基礎が地面から浮き出てきた名残が、9段の階段なのだ。

 面積50平方キロ、人口67万人の江戸川区。いわゆる「海抜0メートル地帯」は7割までに拡大した。

 「笑い話じゃないですがね。灯篭(とうろう)流しをしても、海に流れていかないんですよ」と多田区長。地盤沈下を重ねる度に川底を削ってきたが、もう限界に達している。

 もし堤防が決壊したら…。江戸川区に限らず、利根川水域の自治体にとっては深刻だ。

 10月7日。河川沿いの1都3県の市区町長らが、「治水面からの徹底した情報公開を行い、整備の必要性の再検証を求める」とする要望書を国交省に提出した。みな、利根川、江戸川の洪水の危険性に頭を悩ませている自治体だ。

 代表を務める千葉県野田市の根本崇市長は「自分自身がカスリーン台風の被災者。洪水をどう止めるのかを示さずにダム工事中止ありきでは困る」と訴えた。

432とはずがたり:2009/11/22(日) 18:50:02

> だが、ダム下流域の自治体でつくる「江戸川改修促進期成同盟会」の根本崇会長(千葉県野田市長)は憤っている。「3度目の立ち退きを行えというのか」
> 根本会長がいう立ち退きとは「引き堤(てい)」と呼ばれる作業にともなう負担のことを指す。川幅を広げ、川を流れる水量を大きくして洪水を防ぐのが引き堤。野田市周辺では、過去2回の引き堤がされ、堤防沿いに暮らす多くの住民が立ち退きを強いられた。
> 現在の利根川下流域の川幅は、八ツ場ダムの建設を前提に整備されている。建設中止となれば3度目の引き堤も現実味を帯びる。野田市の谷口英博建設局長は「人口が膨れあがった首都圏で立ち退きがスムーズに行くはずがない」と話す。

【検証・八ツ場ダム】(3)費用度外視の「中止」
2009.10.31 00:20
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091031/stt0910310022000-n1.htm

 八ツ場(やんば)ダムの建設中止は民主党マニフェストでは、「新しい財源を生み出す」ための具体策として盛り込まれている。

 だが、ダム下流域の自治体でつくる「江戸川改修促進期成同盟会」の根本崇会長(千葉県野田市長)は憤っている。「3度目の立ち退きを行えというのか」

 根本会長がいう立ち退きとは「引き堤(てい)」と呼ばれる作業にともなう負担のことを指す。川幅を広げ、川を流れる水量を大きくして洪水を防ぐのが引き堤。野田市周辺では、過去2回の引き堤がされ、堤防沿いに暮らす多くの住民が立ち退きを強いられた。

 現在の利根川下流域の川幅は、八ツ場ダムの建設を前提に整備されている。建設中止となれば3度目の引き堤も現実味を帯びる。野田市の谷口英博建設局長は「人口が膨れあがった首都圏で立ち退きがスムーズに行くはずがない」と話す。

 群馬県の試算だと、利根川の分流である江戸川(長さ60キロ)だけで、5千戸超の立ち退きが必要。県特定ダム対策課では「鉄道や国道などの橋梁(きようりよう)改良も必要。あと6年で治水効果がでる八ツ場ダムに比べ、河川改修では長い期間と莫大(ばくだい)な費用が必要となる」と弾く。

 立ち退きの用地買収費だけで2兆円を超えるという試算もある。

 中止と継続、どちらが費用負担は小さいのか−。

 ダム建設をめぐっては、総事業費約4600億円のうち約3435億円が支出されている。進捗(しんちよく)率は7割だ。

 中止に賛成する立場のNGO「八ッ場あしたの会」などは、ダムの総事業費が当初の総事業費2110億円から4600億円へと倍近くに膨らんでいることなどを指摘。完成までに事業費が膨らみ続ける可能性や、完成後の維持管理費、起債利息などの存在を懸念。「中止した方がはるかに安上がり」とみる。

 一方、下流域の自治体だけでなく河川工学の専門家などからも、中止した場合の負担が膨大となる可能性を指摘する声がある。中央大の山田正教授(土木工学)は「『引き堤』に加え、堤防の整備計画自体もガラリと見直されることになる」と指摘する。

 八ツ場ダムが調節しようとする利根川水系の水量は、既存の6つのダムが規制する「毎秒5500立方メートル」の半分近くにあたる「毎秒2400立方メートル」にもなる。これだけの水量が調整できないとなると、下流域の堤防計画は当然見直しが必要になる。

 山田教授は「右岸と左岸でそれぞれ300キロの延長がある利根川水系。全部を整備し直すことは不可能に近い。堤防の強化とダムの両輪があって、やっと治水ができる」と指摘する。

 29日の参院本会議。鳩山由紀夫首相は八ツ場ダムの建設中止について「衆院選マニフェストに記述されている。マニフェストは国民との間の直接契約」と述べ、撤回しない考えを強調した。マニフェストについても「変更は想定していない」と述べた。

 前原国交相はこれまでのところダム建設中止に関する採算面での議論には踏み込んではいないが、「どれだけ費用がかかろうが中止する。新しい治水のあり方を考える」とは発言している。

 だが、そもそも「新しい財源を生み出す」ことに一番の目的が置かれた公約だったはず。「どれだけ費用がかかろうが中止する」という言葉に、どこか原点から離れた力(りき)みが顔をのぞかせる。

433ぐらもん:2009/11/22(日) 19:58:46
元祖「脱ダム」田中康夫は今や「廃ダム」を主張。
ちなみに田中は前原を「政局観に乏しい小泉の舎弟」と非難。

【田中康夫 にっぽん改国】(日刊ゲンダイ連載)

2009年11月4日 掲載
二風谷ダムは脱ダムを超えた「廃ダム」の象徴

 驚く勿(なか)れ、推定堆砂量100年分の2倍、即ち200年分の堆砂が僅(わず)か10年間でダム湖に堆積。アイヌ民族の反対を押し切って、北海道沙流(さる)郡平取町の沙流川に建設された二風谷ダムは、「世界一危険なダム」です。
 元より沙流とはアイヌ語で葦原(あしはら)。即ち沙流川とは、大雨が降り水嵩(みずかさ)が増す度に、河口が土砂で塞がる河川を意味します。河川工学の碩学(せきがく)として京都大学で、旧建設省・現国土交通省の歴代河川局長を輩出するも、治水の為でなく利権の為へと“換骨脱胎”されたダム行政に疑問を抱き、「脱ダム」学者へと転向した畏兄・今本博健名誉教授と共に僕は、10月末に現地を訪れました。
 1997年の完成時に今後100年間で550万?と想定していた堆砂量は、10年後の2007年には1268万? を“達成”。同等の速度で堆砂が進んだなら、15年を経ずして総貯水容量3150万? のダム湖は堤頂まで堆砂で覆い尽くされ、激流・濁流・奔流が下流域の居住地を襲う事態に陥ります。
 河床整理と呼ばれるダム湖の浚渫(しゅんせつ)こそ、急務です。にも拘(かかわ)らず、今後は沙流川も安定期に入り、堆砂量は減少するから現時点での浚渫は不要、なる旨の「明後日」な回答を国土交通省は述べる始末です。
 従前から述べるが如くダム建設に於いては、国の直轄事業も自治体の補助事業も、総事業費の7割が国庫負担です。即ち地元負担は3割。地域に美味(おい)しい公共事業と喧伝されてきた所以(ゆえん)です。
 然(さ)れど実態は、総事業費の8割が東京や大阪に本社が位置するゼネラルコントラクター=ゼネコンに還流しているのです。詰まりは3割負担の地元は租庸調の時代と同じく“持ち出し”。クレーン車が林立する巨大公共事業は、地域経済を疲弊させてきたのです。
 であればこそ、地域密着型公共事業としての浚渫こそは、構造転換も儘(まま)ならず、青息吐息な地元の土木建設業に福音を齎(もたら)します。更には完成後の1997年に「土地収用法の裁量権を逸脱している」と違憲判決が確定した二風谷ダムは、脱ダムをも超えた「廃ダム」という新しい公共事業の象徴ともなり得る存在です。奇しくも二風谷ダムは、鳩山由紀夫宰相の選挙区。が、“総論黙認・各論抵抗”の北海道民主党は、当別ダムを始めとする数多(あまた)の道営ダム建設促進を広言し、二風谷ダムの惨状には黙して語らず。
「コンクリートから人へ」と公言する宰相の決断力が問われています。
【田中康夫】

434とはずがたり:2009/11/22(日) 20:04:28

>八ツ場ダムのPRセンター「やんば館」。平成11年4月に建設された。総工費約2億円。1階に展示フロア、2階に会議室を備えている。
>施設にはこんな文言が掲げられている。「ダムが完成すると、今立っているここは水没します」
>建設から10年で訪れた客は約27万人。1日平均73人。地元には「無駄な箱物の象徴」という声がある。

>八ツ場ダムの総事業費は当初、2110億円だった。それが、16年に4600億円へと増額修正された。立ち退き補償費が当初予定の3・5倍。鉄道や道路の付け替え工事費も倍増。すでに3210億円が投入済み。

>国や県の生活補償案が、地元に示され始めた昭和55年以降、ダム予定地では異様な光景が広がり始めた。
>水没予定地の山林が次々と伐採され、プレハブ小屋が建ち始めたのだ。小屋を建てることで「宅地」として高い補償金で買い取ってもらう算段だったとみられている。
産経としては踏み込み不足で実際はどういう価格で買収されたかだ。

>総事業費4600億円に対し、八ツ場ダムの本体工事関連費は620億円しかない。立正大の藤岡明房教授は、「総事業費に占める本体工事費の割合は、異例なほど低い」と指摘する。

地元や役人が吸った無駄金を返還させれば本体ぐらい作れるんじゃないの?
>川原湯温泉旅館組合の豊田明美組合長は中止撤回を求める一方で、こう求めた。「無駄遣いをなくすことは大賛成。削れるところは削って、ダム建設を速やかに進めてほしい」

>「八ツ場ダム工事事務所」には、約90人の職員のほか非常勤の短期契約職員、やんば館にも常時2人が勤務する。昨年までは、事務所には公用の所長車があった。

【検証・八ツ場ダム】(4)巨額建設費に群がる人々
2009.11.1 00:21
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091101/plc0911010031000-n1.htm

完成されれば、薄い青の部分がダム湖に沈む。両側の代替地の造成や橋、JRの付け替え作業も進む(国土交通省提供)
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/yammba/plc0911010031000-l1.jpg

 八ツ場(やんば)ダムのPRセンター「やんば館」。建設反対闘争の歴史や住民の苦渋の決断の末に着工に至った経緯などを、多くの人に知ってもらおうと平成11年4月に建設された。総工費約2億円。1階に展示フロア、2階に会議室を備えている。

 施設にはこんな文言が掲げられている。「ダムが完成すると、今立っているここは水没します」

 建設から10年で訪れた客は約27万人。1日平均73人。地元には「無駄な箱物の象徴。大金を投じたのになぜ水没させるのか」という声がある。

 八ツ場ダムの総事業費は当初、2110億円だった。それが、16年に4600億円へと増額修正された。立ち退き補償費が当初予定の3・5倍。鉄道や道路の付け替え工事費も倍増。すでに3210億円が投入済み…。

435とはずがたり:2009/11/22(日) 20:04:47
>>434-435
 多くの無駄やそれに群がる人がいたのも事実だ。

  ×  ×  ×

 国や県の生活補償案が、地元に示され始めた昭和55年以降、ダム予定地では異様な光景が広がり始めた。

 水没予定地の山林が次々と伐採され、プレハブ小屋が建ち始めたのだ。土地を取得したのはほとんどが群馬県以外の人。東京都内の不動産会社などの名前があった。買収された総面積は約10万平方メートル、甲子園球場の2・5倍になるという。

 3・3平方メートル(1坪)で1500円ほどの山林地を3倍ほどの値段で買い取り、4万5千円ほどで転売する。小屋を建てることで「宅地」として高い補償金で買い取ってもらう算段だったとみられている。

 総事業費4600億円に対し、八ツ場ダムの本体工事関連費は620億円しかない。立正大経済学部の藤岡明房教授(公共経済学)は、「総事業費に占める本体工事費の割合は、異例なほど低い」と指摘する。

 藤岡教授の指摘では、公務員も、ダム事業費を膨らませてきた一因だ。「簡単に総事業費が増額されたことに象徴されるように、役所には費用や時間の感覚が希薄。計画ができて半世紀。ここまで長期化してきたことが事業費をふくらませてきた」と藤岡教授。地元からも「現場で働く職員の人件費が、一番の無駄遣いだ」という声すら上がっている。

  ×  ×  ×

 住民との交渉など地元対応を行っている「八ツ場ダム工事事務所」には、約90人の職員のほか非常勤の短期契約職員、やんば館にも常時2人が勤務する。みな税金から給料が出ている。昨年までは、事務所には公用の所長車があった。

 八ツ場ダムをストップさせる市民連絡会の嶋津暉之代表は「役人がいい思いをするために、八ツ場ダムが存在する意味がある。国交省職員の天下り先企業へのダム関連事業の委託もある」と指摘する。

 そんな点では、ダム建設中止を訴える住民も、中止撤回を訴える住民も認識は同じだ。

 10月19日に6都県知事が群馬県長野原町を訪れて行われた住民との意見交換会。地元、川原湯温泉旅館組合の豊田明美組合長は中止撤回を求める一方で、こう求めた。「無駄遣いをなくすことは大賛成。削れるところは削って、ダム建設を速やかに進めてほしい」

 マニフェストに沿って、全国143ダムに行われる建設見直し作業。公共事業に群がる人たちにまでメスが入る予兆はない。

436とはずがたり:2009/11/22(日) 20:07:00
【検証・八ツ場ダム】(1)「説明なし」「政治問題化」に戸惑う地元>>388-389

【検証・八ツ場ダム】(2)「治水効果あるの?」国交、自治体…分かれる見解>>431

【検証・八ツ場ダム】(3)費用度外視の「中止」>>432

【検証・八ツ場ダム】(4)巨額建設費に群がる人々>>434-435

【検証・八ツ場ダム】(5)膠着…歩み寄りは可能か
2009.11.2 21:56
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091102/plc0911022157011-n1.htm

 「前原誠司国交相は反対派にだまされている。賢明な方なので、そのうちお分かりになるだろう」

 痛烈な言葉で国交相を批判したのは埼玉県の上田清司知事。平成15年に知事に当選するまでは民主党衆院議員。はた目から見れば、身内のケンカだ。

 八ツ場(やんば)ダム建設にかかわる基本協定書などが国と地元・群馬県吾妻町(東吾妻町)と交わされたのは平成7年。当時の政権与党は自民・社会・さきがけ連立政権だった。前原国交相ら民主党には、さきがけ出身の議員が少なくない。

 上田知事は会見で「前原さんも政調幹部でおられたし…。そういう立場の中で正式にお決めになったんですから」と皮肉る。

 ダム下流域の民主党議員らも立場は複雑。埼玉県議会では民主党系会派に所属する18人のうち9人が、ダム建設推進の議員連盟に参加していたため、議会に提出された「建設推進の意見書」をめぐり混乱。民主党籍を持つ7人が急遽(きゆうきよ)、議員連盟を脱退した。

 茨城県議会では民主党会派が、「意見書を出す段階ではない」と、ダム建設の「推進」「中止」を求める両方の意見書に反対した。

 マニフェストに関し民主党全体が一枚岩になっているともいえないようだ。

■姿勢に濃淡

 そもそもマニフェスト自体が、過去一貫して八ツ場ダム建設中止を名指しで盛り込んできたわけではない。

 17年の衆院選マニフェストでは中止とあったのが、19年の参院選マニフェストでは消えている。それが21年の衆院選マニフェストで名指し復活している。

 「個別事業には触れない方針だった」といった理由はあるようだが、党の姿勢に濃淡ができたことには間違いない。

 さらに民主党は、今年8月の総選挙で地元に公認候補者を立てていない。自民党の牙城といわれる群馬県。「もし地元で民主候補を擁立、落選となったら、ダム建設中止にNOを突きつけられたことになりかねないことを危惧(きぐ)した」。そんな見方がある。

 地元・長野原町の川原湯温泉旅館組合長の豊田明美さんは「ダム建設を問題視する人たちは、地元外の人たちばかり。政治家はここに骨を埋め、一生をささげるぐらいの覚悟でやってもらわないと」と憤っている。

■マニフェスト

 「国民との契約。必ず実行する」(鳩山由紀夫首相)、「しっかり検証し止めるものは止める」(前原国交相)。金科玉条のごとく掲げられているマニフェスト。確かに国民は政権交代を選択した。

 だが、マニフェストに関して民主党内が一枚岩なのでもなく、過去から貫かれたものでもない。

 そこに、膠着(こうちやく)した事態のほぐれの可能性をみる人もいる。

 長野原町の高山欣也町長がこんな言葉を漏らしている。「何らかの方法を考えて、歩み寄ってほしい。私たちは話し合いを拒んでいるわけではない」=おわり

(連載は森本充、小川寛太、赤堀正卓が担当しました)
      ◇
 ご意見をお寄せください。社会部FAX03・3275・8750、Eメール news@sankei−net.co.jp

437神奈川一区民:2009/11/22(日) 20:22:10
>>433
田中康夫氏のいけない所ですね。反小澤というだ
けで、ケンカを売る所。八ッ場ダムでも日本航空
でも方向性は同じなのに無用なケンカをする。も
う与党なのだから前原大臣を叩くのではなく、色
々と直接提言すればいい話。自称さきがけ原理主
義者だからではないが、田中康夫氏の言動は理解
に苦しむ。

438 ◆ESPAyRnbN2:2009/11/22(日) 23:24:47
小泉の舎弟だったら、政局観過多であるべきで、政策の転換はここぞのタイミングを仕掛けると思う。
少なくとも政権発足直後で選挙が遠い、今ではない。

田中康夫って各論の政策提言は面白いのだけれど、理想とする「この国のかたち」が何か分かりづらい。
亀井や前原は分かる。だから、田中康夫が亀井を好んで前原を嫌うのが分からない。

分かろうとすると、神奈川一区民の言うように、小沢との距離という「政局」なのだと推論してしまう。
となれば、田中康夫も小沢や小泉のように政局型で、面白く見える政策提言も、政局次第では
いかようにも変わってしまうのだろうか、と不安になってしまいます。
小沢や小泉ならそれでいいんです。元々が政局の人間で、それで大政党の内部をのし上がった。
でも、田中康夫のような小政党の党首の場合、彼の政策に期待して投票した人が殆どだと思うのだけど。

439神奈川一区民:2009/11/23(月) 03:28:58
>>438
自分は田中康夫氏も好きなので、「ペログリ日記
」を読みますが、田中氏は旧自由党系や石井ピン
らはべた褒めで、前原氏や仙谷氏などは嫌みのオ
ンパレードです。真の小澤チルドレンですよ、田
中康夫氏は。田中氏も政局の人かもしれないです
ね。前原氏は決して政局の人ではありません。
だからこそ、小澤氏と前原氏はそりがあわないん
だと思います。

440とはずがたり:2009/11/23(月) 10:03:36
となると田中が亀井新党に加わる形で出来るとすると小沢からのお目付役的な感じになるんですねぇ。

康夫ちゃんは知事時代にも連合と喧嘩したりしてましたけど,連合と距離を置いた前原代表が嫌いで連合との関係をちゃんと構築した小沢なのに好き嫌いでは前原<小沢なのはあんま其処に力点は置いてないって事でしょうか?

441とはずがたり:2009/11/24(火) 23:18:19

関連工事の大半が落札率94%超 八ツ場ダム、談合の可能性指摘
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009101701000311.html

 前原誠司国土交通相が中止を表明している八ツ場ダム(群馬県長野原町)事業をめぐり、国交省関東地方整備局が2001年4月から06年3月に発注した関連工事や業務で、落札額が1億円以上だった入札76件のうち65件が落札率(予定価格に対する実際の落札価格の比率)94%を超えていることが17日、国交省がまとめた資料で分かった。99%以上も8件あった。

 公共事業の談合問題を分析、追及している全国市民オンブズマン連絡会議の新海聡事務局長は一般論とした上で「94%以上であれば談合の可能性は極めて高い」と指摘している。08年度の関東地方整備局工事の平均落札率は90・06%。

 関東地方整備局は「八ツ場ダムの関連工事で、過去に談合と認定した事実はない」としている。

 市民オンブズマン群馬は「入札で参加業者の辞退も多く、落札率が高いのは不自然」として近く国交省に質問状を提出する方針。

 資料によると、03年3月に契約した県道林・吾妻線新設工事(落札額2億9千万円)の落札率は99・47%で、大柏木トンネル新設工事(同34億円)は97・12%。05年9月契約の須川橋改築工事(同3億500万円)は落札率98・3%、06年3月契約の県道林・吾妻線2号橋下部工事(同5億6千万円)は98・34%だった。

 また「現場技術業務委託」として、特定の社団法人が5回にわたり98〜99%の落札率で受注。04年10月当時、この社団法人の役員に再就職した元国交省職員が2人いた。

 09年4〜9月の工事22件でも18件が落札率94%を超えていた。
2009/10/17 14:16 【共同通信】

442ぐらもん:2009/11/25(水) 19:15:29
田中康夫からすれば「他の地区のダムは反対だが自分とこは賛成なのはおかしい」ということでしょう。
例えば、43年かかって何もできてない設楽ダム(愛知)について鈴木克昌(民主)は賛成派ですし。

443チバQ:2009/11/25(水) 23:53:59
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000000911250002
成瀬ダムパンフに疑問点
2009年11月25日

 成瀬ダムをストップさせる会(奥州光吉代表)は24日、成瀬ダム建設促進期成同盟会(会長、五十嵐忠悦横手市長)の「成瀬ダムは絶対必要です」としたパンフレットについて、「市報と一緒に配布したのはどういうことか」などとする公開質問状を同期成同盟会事務局に出した。


 質問状は、(1)パンフレットには、団体名があるが、住所・連絡先・発行責任者の氏名がなく、質問や意見があっても問い合わせられない(2)増水時の皆瀬川と思われる写真が使われているが、ここは成瀬川との合流点より上流。成瀬ダムの完成でこの地点の水位は何センチ低減するのか(3)現在の厳しい財政事情のなか、総工費1530億円、県の負担260億円で計画される成瀬ダムは本当に必要なのか、など6項目について疑問点をあげている。


 パンフレットはA4判カラー4ページ。成瀬ダムの役割として治水や農業用水などの利水をあげており、約9万部を作製、横手市内などで配布した。同期成同盟会がこうしたパンフレットを作ったのは初めて。

444とはずがたり:2009/11/26(木) 00:03:30

Kyoto Shimbun 2009年11月25日(水)
府県にまたぐ河川管理、「広域連合で」
嘉田知事、前原国交相に提案
http://kyoto-np.jp/article.php?mid=P2009112500191&amp;genre=A2&amp;area=S00

 首相官邸で開かれた政府主催の全国知事会議で25日、滋賀県の嘉田由紀子知事は府県にまたがる河川管理について「広域連合でも受けることができる」と前原誠司国土交通相にあらためて提案した。

 嘉田知事は、琵琶湖・淀川水系の河川行政を地域主導で進めるため「流域自治会議(仮称)」の設置を京都、大阪の知事と一緒に検討していることを紹介。さらに近畿ブロック知事会が国の出先機関の業務を「事業仕分け」する考えを明らかにしていることから、業務の移管先の一つとして近畿や周辺府県で設立を目指す関西広域連合(仮称)を挙げた。

 前原氏は「広域行政の中で河川をどうしていくかは原口総務相と相談しながら議論したい」と答えた。
 会議後、嘉田知事は「国交省だけの話を総務相につなぐと言ってもらえた。一歩ずつ進んでいる」と話した。

445とはずがたり:2009/11/26(木) 20:42:29
早明浦ダムと云うか香川の渇水対策は緊急の課題なので必要な感じがしなくもないけど,徳島の未利用水を漫然と垂れ流している現状があるなら400億も500億も掛けずとも直ぐに出来そうなものなのだが?
水利権者の徳島県にカネ払わねばならないってことでしょうけどそれは誰が幾らはらうんかね?それとバカみたいにカネ喰う洪水対策をセットにして必要で直ぐ出来る対策に莫大な建設費ひっつけるのが汚い土木業界のやりかたか?

早明浦ダム:再編事業 四国整備局、事業計画に入れず ダム見直し影響 /香川
http://mainichi.jp/area/kagawa/news/20091120ddlk37010581000c.html
 四国地方整備局が示した来年度予算の概算要求に基づく事業計画の中に、早明浦ダム(高知県)の再編事業が盛り込まれていないことが分かった。同局は「ダムの事業見直しがされている現状で、新規事業が盛り込まれるのは厳しい」としている。足立敏之局長が13〜17日、四国4県の知事を訪ねて事業計画を説明していた。

 同ダムの再編事業は、未利用水の有効利用と治水対策の2本柱で、約10年の計画で約460億円を予定していた。今年8月末に公表した概算要求では、環境調査費として1億円を盛り込んでいた。

 今回の事業計画は、政権交代後の今年10月に見直された概算要求に沿って作成された。今年度の補正予算で実施する予定だった四国横断自動車道の4車線化については「来年度予算ではどうなるか分からない」として事業名は記されているが、事業進ちょく見込みは「検討中」としている。【三上健太郎】

毎日新聞 2009年11月20日 地方版

徳島の未利用水を貯留/早明浦ダム再編事業案
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/administration/article.aspx?id=20090718000095
2009/07/18 09:29

 四国地方整備局は17日、渇水の回避と洪水対策を柱とする早明浦ダム再編事業(仮称)の試案を明らかにした。徳島用水に供給している未利用水を放流せず貯留して、貯水率の減少を緩やかにするとともに、大雨時の洪水調節容量を拡大する。新しい放流トンネルの整備費を含め、事業費は概ね10年間で400〜500億円。
【→早明浦ダム特集http://www.shikoku-np.co.jp/feature/dam/index.htm

 同日、高松市内で開かれた四国水問題研究会(会長・井原健雄香川大名誉教授)で公表した。同局はすでに香川、徳島両県などに試案を提示。調整が進めば、2010年度予算の概算要求に盛り込みたいとしている。

 未利用水は、早明浦ダム建設で新規開発された工業用水などのうち、現時点で需要がないもの。水利権は徳島県にあり、通常、徳島用水に毎秒6トン強を供給している。

 試案では、この未利用水を放流せずに早明浦ダムに貯留。香川用水などへの供給量は現状と変えず、貯水量の延命を図る。四国地整局は、未利用水をすべて貯留した場合、「貯水率ゼロになる頻度は3年に1回が8年に1回に減る」と試算する。

 未利用水の転用に当たっては受益者負担が発生。負担額は事業費全体のおよそ半分で、国と香川、徳島両県の3者が分担する。

 一方、洪水対策は、台風など大雨時に備え、「空きスペース」といえる洪水調節容量を拡大する。また、ダムえん堤わきにトンネルを通すなど、現在の放流ゲートよりも低い位置に新たな設備をつくり放流能力を強化する。

 同局によると、ダム運用開始後の33年間で、計画最大流入量を超える洪水が4回発生し、うち2回は計画放流量を超える放流を実施。洪水期の放流能力が不足しているという。洪水対策費は国と徳島県が負担する。

 洪水調節容量を増やすためには、利水や発電用水など他の容量の見直しが必要で、同局は「関係機関と協議して新たな枠組みを決める」としている。

446とはずがたり:2009/11/27(金) 02:49:27
九州地方治水大会:ダムなど整備継続を求める−−宮崎 /佐賀
http://mainichi.jp/area/saga/news/20091031ddlk41040643000c.html

 台風災害などに備えた治水事業の促進を国に求める九州地方治水大会が28日、宮崎市内で開かれた。九州・沖縄各県の河川行政担当者約300人が参加したが、新政権発足後の前原誠司国土交通相の指示により、今月の東九州自動車道の建設促進大会と同様、九州地方整備局職員は欠席した。

 今夏は福岡、大分、山口県などの豪雨災害で死者が出るなどの被害が相次いだ。大会を主催した全国治水期成同盟会連合会の陣内孝雄会長はあいさつで、前原国交相の八ッ場(やんば)ダム中止表明を意識し「治水事業は国民の生命、財産を守る根幹的事業であり、着実に進めなければならない。ダムによる治水・利水対策にストップがかかっているが、停滞は避けなければならない」と懸念を表明。来賓の宮崎県議会の中村幸一議長も「政権交代によるダム工事凍結を心配している」と指摘した。

 続いて宮崎地方気象台の水害対策気象官が九州各地に洪水被害をもたらした05年の台風14号の特徴を解説。堤防やダム、洪水に備えて被害が想定される地域を記した「ハザードマップ」の整備推進を国に求める決議を採択した。

毎日新聞 2009年10月31日 地方版

447とはずがたり:2009/11/27(金) 17:25:29
10年度予算:城原川ダムは「未定」、道路など減額見通し /佐賀
 ◇国交省九地整が知事に説明
http://mainichi.jp/area/saga/news/20091125ddlk41010527000c.html

 国土交通省九州地方整備局は24日、来年度予算の概算要求で、県内の直轄事業計画を県に報告した。民主党政権になったことで事業見直しの可能性も強まっている城原川ダムなどのダム事業は、政府の方針が明らかになっていないことから「未定」とされた。道路予算などについては、凍結・中止はないが、全般的に減額される見通しが示された。

 九地整の岡本博局長が県庁を訪れ、古川康知事に非公開で説明した。

 説明後に公開された資料では、県内の国直轄ダムである城原川と嘉瀬川両ダム事業の来年度予算額は空欄となっていた。県によると、12月の国の予算編成で見直すかどうかを決めるためという。

 県幹部は嘉瀬川ダムは継続、城原川ダムは国の有識者会議による見直しの対象になるとの認識を示している。

 一方、道路予算の凍結について、別の県幹部は「局長は県内分は凍結はないと説明した」と明言。また、知事は減額幅について「全国で2割減と言われており、県内でもそのぐらいになるのでは」との見通しを示した。【上田泰嗣】

毎日新聞 2009年11月25日 地方版

448とはずがたり:2009/11/27(金) 17:30:30
>>447-448

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1156427416/629-630

道路事業、県内休止0 国交省見通し
2009年11月25日=朝日新聞=
 同日の非公開での懇談では、城原川ダムも含む同省所管ダム事業の継続可否を判断するための新たな治水基準について、九地整側が11年度に有識者会議の最終提言をまとめると県に説明したという。
 これについて、古川知事は懇談後の取材に対し、「城原川ダムでは水没地住民を40年も待たせており、さらに待て、と言うわけにはいかない。中央の議論と平行して議論することはできないのかと申し上げた」と話した。

軒並み予算「0−1億円」 国直轄12事業 凍結も? 来年度の県関係概算要求
=2009/11/25付 西日本新聞朝刊=
 河川関係事業の説明もあり、前原誠司国交相が見直しを表明した城原川ダム(神埼市)、嘉瀬川ダム(佐賀市富士町)の建設事業については「未定」とされ、資料では要求額などを記す個所が空白で示された。

 国交省は、12月に設置される有識者会議で各ダム事業の「継続」か「見直し」かを年内に判断する考えで、県は本体工事などが未着工の城原川ダムが見直し対象に挙がると想定している。

国交省概算要求 佐賀関係道路の凍結なし
2009年11月25日更新=佐賀新聞=

 ダムは年末の予算編成までに「継続」か「凍結見直し」の判断が示される。見直し対象となったダムは、さらに国の有識者会議で2年ほどかけて論議される。古川知事は「城原川ダムはこれまで長い間、議論してきた。(見直しとなれば)有識者会議と並行して県の考えを述べるなど、早期の結論に向けた対応を取りたい」と話した。

449とはずがたり:2009/11/27(金) 19:00:08
>>447-449
調べてまとめてみた。
昭和20年代に大洪水があったけどその後の災害復旧対策事業で洪水は抑えきられてるが,亡霊みたいな28年洪水を理由に事業を強行しようとしている印象がある。
河川改修で現在の240m^3/sの通水能力を330m^3/sに上げることが出来るのでそれで十分ちゃうか?

城原川(じょうばるがわ)ダム事業
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/jobaru/jobaru00.html

450とはずがたり:2009/11/27(金) 19:18:54

京都縦貫道:予算減、開通遅れも 近畿整備局長が概算要求を説明 /京都
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070022351/1486

 国土交通省近畿地方整備局の上総周平局長が25日、府庁で山田啓二知事らと会議を開き、来年度の府内の国直轄事業について概算要求の状況を説明した。国全体で道路予算が2割減とされる中で、京都縦貫自動車道の未開通部分の完成予定に影響が出る可能性も示され、山田知事は「予定厳守」を要望した。一方、淀川水系の河川改修は前年度以上の予算規模とされた。【太田裕之】

(略)
 一方、淀川水系(宇治川、桂川、木津川)の河川改修は同1〜16%増の26億〜30億円。だが、桂川に限ると前年比増は難しく、知事は宇治川と合わせて河道掘削など即時効果のある整備を求めた。由良川緊急水防対策は前年並み、天ケ瀬ダム再開発は数字が示されなかった。また、直轄事業の負担金のうち維持管理分(09年度当初で道路11億円、河川17億円など)については、10年度は府に負担させない方針とされた。

(略)

毎日新聞 2009年11月26日 地方版

451とはずがたり:2009/11/27(金) 19:26:07
>>371-373辺りの記事。

八ッ場ダム:前原国交相、「再検証」を6都県知事に説明
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2009/10/27/20091028k0000m010081000c.html

八ッ場ダムに事業参加している6都県知事との意見交換の場であいさつする前原誠司国土交通相=群馬県前橋市で2009年10月27日午後1時25分、馬場理沙撮影

 前原誠司国土交通相は前橋市内で27日、中止を明言した八ッ場(やんば)ダム(群馬県)について関係6都県知事と初めて意見交換した。「マニフェストの方針は堅持しつつも、単なる中止ではなく、治水利水について再検証したい」と説明し、中止方針への理解を求めた。知事側は「中止の見直し」の有無を尋ねたが、前原国交相は「アリバイ作りではなく予断を持たずに再検証し、最終的な結論を得る」と述べるにとどめた。

 再検証する理由について、前原国交相は同日の閣議後会見で「地元の方々と意見交換できる状況を作り、できるだけダムに頼らない治水、河川整備にご理解いただくきっかけを作りたい」と話した。

 前原国交相は意見交換で、「河川整備のあり方の哲学を変える」と表明。記者団に「ダムが適切か判断するものさしを作りたい」と述べ、近く有識者会議を設けて判断基準をまとめ、河川ごとにダム事業の継続・凍結を判断するとした。八ッ場については「先行させる」としたが、再検証などの時期のメドは明らかにしなかった。

 再検証の内容の一つに、前原国交相は水系ごとに定めるピーク時の目標流量(基本高水)を挙げた。再検証で凍結となったダムの水系は「基本高水も含め、河川の整備計画、基本方針を抜本的に再検証する」と述べた。

 意見交換後、群馬県の大澤正明知事は「あいまいなところもあるが、ダムを検証するというのは大きな方向転換」と期待を寄せた。一方、埼玉県の上田清司知事は「中止にした根拠の資料を渡してもらえればありがたかった」。石原慎太郎都知事は「中止といきなり冒頭に掲げたその論拠が何なのか、一向にはっきりしない。初めに言葉ありきだ」と批判した。【石原聖、真野森作】

毎日新聞 2009年10月27日 20時39分(最終更新 10月27日 20時45分)

452とはずがたり:2009/11/27(金) 22:23:58

【埼玉】
八ッ場ダム問題、一体どっち? 『推進』『中止』両意見書可決
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20091126/CK2009112602000080.html?ref=rank
2009年11月26日

 一九四七年のカスリーン台風で、利根川の堤防の決壊場所となった大利根町の臨時議会で二十五日、鳩山政権が建設中止を打ち出している八ッ場(やんば)ダム(群馬県)の建設の推進と中止を求める二つの意見書が同時に可決される“珍事”があった。

 臨時議会では、議員提出議案として、「八ッ場ダム事業中止に伴う治水・利水の再検証の早期実施」などが盛り込まれた堤防事業の推進を求める意見書と、同ダム建設推進を求める意見書が、同時に上程された。

 決議には十一人の町議が臨んだが、一人の町議が、両方の意見書に賛同したため、いずれも賛成が六人ずつになり可決された。

 両方に賛成した町議は「選挙で民主党を応援したので建設反対には賛同できた。ただ堤防近くに住む支持者を考えると、(ダムと堤防を)両方やってもらいたい」と話した。

 同町は近く、両意見書を鳩山由紀夫首相らに提出するが、議会を傍聴した町内の無職男性(63)は「非常にわかりづらい。外から見たらまとまりのない印象を与え笑いものではないか」とため息をついた。建設推進を求めてきた柿沼トミ子町長は「(中止を求める)議会の意思があるのは厳然たる事実として受け止める」とコメントした。 (池田宏之)

453名無しさん:2009/11/28(土) 13:30:27
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20091128-OYT8T00181.htm
ホーム>地域>熊本
撤去派の動き活発化
八代新市長、民主政権追い風


荒瀬ダムの存続表明から1年を迎え、今後の見通しなどを語る蒲島知事  県営荒瀬ダム(八代市坂本町)を巡り、蒲島知事が存続方針を正式表明してから27日で丸1年。9月の民主党政権の発足や、八代市でダム撤去を公約にした新市長が誕生したことを受け、撤去を求める住民や議員の動きが最近になって活発化している。知事は財政難を理由に存続姿勢のままだが、国に撤去費用の支援を要望するなど、変化の兆しも見せている。

(大田裕一郎)

 「撤去に向けて明るい材料が出てきている。この勢いで撤去を実現し、清流球磨川を取り戻したい」。地元の旧坂本村長・木村征男さん(66)は力を込めた。

 八代市では9月、市長選で現職を破ったダム撤去派の福島和敏市長が就任。撤去派は勢い付き、木村さんが実行委員長となり、今月14日には八代市で撤去を求める県民大集会を開催。活動を支援する民主、社民、共産党の国会議員や県議、市町村議の計約40人が顔をそろえた。

 12月中旬には、集会に参加したメンバーを中心に、県内の議員で構成する撤去を求める議員の会が発足する。代表世話人には、民主党の松野信夫・参院議員、社民党の中島隆利・衆院議員が就任予定という。

 撤去派が力を入れる活動の一つが、県が来年1月に行うとしている球磨川の水利権更新の阻止だ。

 発電用の荒瀬ダムを存続するためには、2010年3月末で期限切れとなる水利権の更新を河川管理者の国土交通省に申請し、許可を得なければならない。

 木村さんらのグループは、国交省に、更新申請を許可しないよう文書で要望。県にもたびたび、申請しないよう要請している。

 福島市長は26日、記者会見で「あくまで撤去を求めていく。更新するなら、地元の同意を得るべきだ」と述べた。これに対し、県は「住民の理解は得たい」としながらも、「同意がなくても更新手続きは可能」との立場だ。

 一方で、蒲島知事は「国の補助金で造られた巨大構造物の撤去には、補助があるような枠組みをつくるべき」とし、撤去費用の確保に向けて模索を続けている。

 10月以降、前原国交相や民主党幹部を訪ね、撤去費用に対する財政支援制度の創設などを求める要望書を提出。年内の回答を求めた。

 だが、反応は芳しくなかったようだ。知事は27日、報道陣に対し、「前原大臣も民主党も、選挙前に比べ、撤去に対して腰が引けていると感じた」と指摘し、現状での国の支援は困難との見方を示した。そのうえで、「政治は固い板に錐(きり)で穴を開けるような忍耐力が必要。住民の期待が高まっており、撤去費用など課題が解消されるよう一生懸命取り組む」と述べた。

(2009年11月28日 読売新聞)

454神奈川一区民:2009/11/29(日) 01:43:23
またまた、まさのあつこ氏に関しての情報。
今週発売の週刊金曜日にルポが掲載されています
。話題の「八ッ場ダム」についてです。
ぜひ、一読してみて下さい。

455荷主研究者:2009/11/29(日) 21:15:50

http://www.kahoku.co.jp/news/2009/11/20091125t11028.htm
2009年11月25日水曜日 河北新報
仙南工業用水を廃止 宮城県方針 需要見込めず

 宮城県は24日、県南部に工業用水を供給するため1978年に始めた仙南工業用水道事業について、需要が見込めないと判断し廃止する方針を決めた。建設された施設はないが、水源として利用する予定だった七ケ宿ダム(七ケ宿町)の建設負担金に充てるため、県の一般会計などから借り入れた資金は計124億円に上る。県は借入金の扱いを検討している。

 仙南工業用水道は78年に事業が始まり、七ケ宿ダムを使用する権利を取得した。

 当初はパイプラインなどを87年までに整備。白石、角田など仙南6市町に日量5万4500トンを供給する計画だったが、七ケ宿ダムが7年遅れで完成した91年、県は企業需要が見込めないとして施設建設を見送った。

 現在、角田市の企業1社が日量150トンを希望するだけで、ほとんど需要はない。

 事業は独立採算で収入がないまま78〜91年、ダム建設にかかった負担金計58億円を支払った。負担金には企業債を充当し、償還には県の一般会計からの借入金を充て続けている。

 借入金の残高は2008年度末で90億円。企業債の残高17億円などを合わせると124億円に上る。現在も毎年4億数千万円を一般会計から借り入れている。

 事業廃止には膨大な借金を清算する必要があるため、県庁内で一般会計からの借入金の扱いを検討している。ダム使用権などの扱いを国土交通省と調整し、補助金を支出した経済産業省とも協議を進める。

 4月に全面施行された自治体財政健全化法で、事業廃止の際の借入金返済の仕組みが創設されたため、宮城県は事業廃止が可能と判断した。県は24日、事業廃止の方針を行政評価委員会に諮問した。来年1月の答申を受け、廃止を正式に決める方針。

 県企業局は「当時は県土の均衡ある発展のために事業を始めた。需要予測が甘かったと言われても仕方ない」と話している。

 宮城県営工業用水道事業には、仙塩と仙台圏、仙台北部の3事業がある。東北では秋田県が05年度、工場誘致の失敗で工業用水道を廃止した。

456神奈川一区民:2009/12/03(木) 17:33:14
またまた、まさのあつこ氏に関する情報。
久しぶりにブログを更新し、今日行われる第一回今後の治水対策の
あり方に関する有識者会議について、まさの氏は非公開なのはおか
しいと前原大臣宛に手紙を出したそうです。まさの氏自身もこの会
議の取材をするそうです。手紙の内容は、ブログに掲載されていま
す。

457チバQ:2009/12/04(金) 00:29:17
http://mytown.asahi.com/okinawa/news.php?k_id=48000000912030002
基地の街 頼みの人工島/泡瀬干潟ルポ
2009年12月03日


シャッターの目立つアーケード街=沖縄県沖縄市中央1丁目


南西諸島で最大の泡瀬干潟。埋め立て工事は10月末から中断されている=沖縄市、本社機から




 埋め立て工事の差し止めを命じた判決を受け入れる一方で、沖縄県と沖縄市が新たな計画で事業継続を模索することになった泡瀬干潟のリゾート開発。税金の無駄遣いだと司法が断じた公共事業が、なぜ止まらないのか。米軍基地を抱える街の現場を歩いた。


 沖縄本島中部にある沖縄市。市内には、普天間飛行場の移転先に取りざたされている極東最大の米空軍基地、嘉手納基地が横たわる。市東部の海岸に泡瀬干潟はある。


 晴れた朝、潮が引きかけた干潟は、サンゴ礁のかけらや貝殻で敷き詰められていた。豊かな生態系が息づいている証拠だ。埋め立て事業の護岸が沖合に見えるが、重機が動く様子はない。「経済的合理性はない」と埋め立ての差し止めを命じた福岡高裁那覇支部の判決が10月末に確定し、工事が中断しているのだ。


 潮風に混じって、くぐもったジェット音が聞こえてくる。見上げると、戦闘機の小さな機影が一つ、青い空を横切った。


      ◇


 沖縄市の面積の34・5%は米軍基地・施設。西には、1市2町にまたがる2千ヘクタールの嘉手納基地があり、大規模開発をする場所は干潟しかない。市の要望を受け2002年、国と県による埋め立てが始まった。


 市内の10〜20代前半の失業率は30%近い。市の収入役だった山田勝さん(65)は「北部のリゾート地と南部の那覇にはさまれ、観光客が素通りしている。『県土の均衡ある発展』が必要だ」と話す。市は埋め立て事業に、地域活性化の夢を託した。


 基地のゲート近くにある繁華街「中の町」。ベトナム戦争当時はにぎわったというが、人通りはまばらだ。


 「自然は大切サ。でも、暮らしもある。仕事を作らんとだめサ」。老舗スナックのママ、比嘉末子さんが語る。売り上げはバブル期の3分の1に減ったが、「埋め立てをやれば働く場ができる。観光客も街に来る」と言う。東門美津子市長の唱える「泡瀬人工島と中心市街地の相乗効果」を、彼女もまた信じている。


 市議会は議員28人のうち23人が推進派。商工関係者も推進一色という。


      ◇


 沖縄市の活性化策は、これまで何度も打たれてきた。


 市の第三セクターが運営する商業施設「コリンザ」。11月で12周年を迎えたが、テナント撤退が続き、事実上の破綻状態だ。国の基地対策補助金で07年に完成した複合施設「ミュージックタウン音市場」も空き店舗が目立つ。


 「造れば何とかなる、という風潮がある」。市内でホテルを営む宮城悟さん(49)は言う。長年の沖縄振興策で公共事業頼みが当たり前になっている、と指摘する。


 そんな中でも、風向きは変わりつつある。沖縄市が昨年度の市民意識調査で市に望む重点施策を尋ねたところ、泡瀬の埋め立て事業を指す「東部海浜開発」は11・8%。順位は「保健医療の充実」や「商店街の活性化」の下、9番目に過ぎなかった。


 かつて宮城さんも、市観光協会理事として埋め立てに賛成した。だが、反対派の話を聞くうち疑問を抱くようになったという。


 とはいえ、反対派に転じたわけではない。邪魔はしない、けれど、推進の旗も振らない――。埋め立てを望む同業者らに、そう伝えている。


 宮城さんは言う。「米軍基地があるゆえの、どうしようもない現実がある。わらをもつかむ推進派の気持ちを、馬鹿にはできない」



県・市、計画見直し再開模索
 判決確定後、埋め立て工事は「中断」されたが、「中止」ではない。沖縄市と沖縄県は、土地利用計画を見直して経済的合理性のある新たな計画を策定すれば、事業を続けられるとの見通しでいる。


 市は今年度中に計画の見直しを終える予定だ。今のところ現行計画を基にした「国際交流リゾート拠点」と「スポーツコンベンション拠点」の2案に絞られている。


 土地利用計画が新しくなると、埋め立て事業の主体である県と国は、公有水面埋め立て免許を変更しなければならない。だが、当事者である前原誠司・沖縄担当相は「本当に採算が合うのか、いったん立ち止まって考え直していただきたい」と注文をつける。


 埋め立て費用の大半は国の負担だ。国が免許変更に同意しなければ、事業は中止に追い込まれる可能性がある。

458とはずがたり:2009/12/07(月) 22:28:03
地球に優しい?それともただのケチ?「水道男子」増殖ワケ (夕刊フジ)記事写真
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/n_waterworks_bureau__20091207_4/story/07fuji320091207201/

 地球に優しい?それともただのケチ?「水道男子」増殖ワケ(写真提供 産経新聞社)

 不況やエコブームで、弁当を持参する「弁当男子」や水筒を持ち歩く「水筒男子」が増殖中だが、さらに一歩先をいく「水道男子」が登場した。ペットボトルなどの飲料代まで節約し、水道水を飲む男たちだ。その背景には水道水がおいしくなったこともあるという。水は買うものから蛇口をひねって飲むものへ、かつての姿に戻りつつある。

 欧州最大の浄水器メーカー、BWT社の調査によると、日本の独身サラリーマンの85%が毎日なんらかのドリンクを購入し、44%は飲料代に毎日150円以上かけているという。中には1000円以上費やす人もいるが、回答者の大半は可能ならば飲料代を「貯金したい」と考えているそうだ。それを先駆けて実行しているのが「水道男子」だ。

 『世界が水を奪い合う日・日本の水が奪われる日』(PHP研究所)の著書で、水道水を愛飲する20−40代の「水道男子」に話を聞いたという水ジャーナリストの橋本淳司氏は次のように語る。

 「彼らは空のペットボトルや水筒を持ち歩き、移動中に公園で給水するなど、小遣いの節約のために涙ぐましい努力をしている。ペットボトル飲料にお金を出すのをもったいないと思う人が多く、水道水でいいやと考えているようです」

 同時に橋本氏は、水道水の質の向上も「水道男子」増加の背景にあると指摘する。

 「安全でおいしい水プロジェクト」を2004年から行っている東京都水道局では、1992年からオゾンと活性炭を使ってニオイの元になる物質をとる高度浄水処理システムを導入。水質が良くなかった利根川水系の金町、三郷、朝霞浄水場から順次導入し、現在では都内の水の6割をこのシステムで処理。2013年までに100%にする予定だという。

 同局総務部の筧直・調査課長は「昔は夏場になるとカビ臭いなどの苦情があり、アンケートでも厳しい意見が多かった」と話すが、同課の「水道事業に対するお客さま水満足度調査」では平成15年度が28.1%、同18年度が34.4%と満足度は年々上昇。先月30日に発表された同21年度の調査では46.6%に達し、評価は確実に高まっている。

 世界的にもペットボトルから水道水へという流れがある。米サンフランシスコでは、エコの観点からペットボトル飲料の購入を禁止、オーストラリアのバンダヌーンでは水源確保のためにボトル水の販売を禁止した。

 とはいえ、集合住宅などでは水道管のさびや給水タンクの状態が水の味を左右する。前出の橋本氏は、「水道管や貯水槽の管理はマンションの所有者の責任。各戸で浄水器を付ける前に、管理者を促して掃除をしてもらう必要がある」と語る。都に寄せられる水についてのクレームも、大半が貯水槽の不備によるものだという。

 こうした問題をクリアしたうえで、水道水をおいしく飲むコツとして橋本氏は「夜、水道水を汲み置いておくと朝までにはまずさの原因である塩素が揮発する。沸かした場合は、冷めてから冷蔵庫でさらに冷やすと、二酸化炭素が復活しておいしくなります」と言う。

 水道水をそのまま飲むことに抵抗がある「水道男子」の中には、欧米の家庭で普及している卓上型ポット浄水器をデスクに持ち込む人もいるという。試してみては?

[ 2009年12月7日17時00分 ]

459とはずがたり:2009/12/08(火) 02:13:42

湯西川ダム事業 民主県連、見直し容認へ 生活再建は十分に対応
(12月7日 05:00)
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20091207/248272

 前原誠司国土交通相が事業見直しを表明している日光市の湯西川ダムをめぐり、民主党県連が見直し容認の方向で最終調整に入ったことが6日、分かった。同県連は7日の幹事会で事業規模縮小や中止など、具体的な見直し案を正式決定する見通しだが、見直しても課題だった地域振興や生活再建は、十分に対応することで住民の理解を求めていくとみられる。

 同県連はこれまで、地元の意見などを踏まえ対応を判断するとして、11月に日光市に対し地元住民の意見集約を行うよう要望。これを受け同市は同月末に「計画通り2011年度完成を強く要望する」とする文書を県連側に提出していた。

 同党はダム見直しの基本方針で(1)次の段階の工事に入らない(2)地域振興、生活再建策は実施−などを明記。同県連は既に、本県に関係する霞ケ浦導水、群馬県の八ツ場ダムなどについても、前原国交相の方針に沿って中止を容認することを確認している。

460とはずがたり:2009/12/08(火) 02:13:59

大門ダムは削除か - 民主県連地域戦略会議
http://www.nara-np.co.jp/20091207110530.html
2009年12月7日 奈良新聞

 民主党県連(馬淵澄夫代表)は6日夜、初の「地域戦略会議」を奈良市登大路町の同県連で開いた。県が要望した50項目をはじめ、奈良市など県内8市18町村、その他各種団体が党選挙区各支部を通して提出してきた施策などの精査を行った。県の重点施策10項目のうち、大門ダム建設(三郷町)と、五条市への陸上自衛隊駐屯地誘致事業については、党への提出は見送る方針と見られる。

 党県連は今月9日までに県内の要望を取りまとめ、幹事長室に提出する予定。

 「地域戦略会議」(9人)のうち、馬淵代表(国交副大臣)と前田武志、前川清成両参院議員は代理出席。藤野良次幹事長から「不必要と思われる予算は大胆に切り込む」など党の方針が示され、会議そのものは非公開で行わ…

461とはずがたり:2009/12/08(火) 02:43:17
どの田舎も人口減少に苦しんどんじゃい。自分らだけ被害者みたいな発言は如何かと。
>「家も田畑も水没することになって若者もUターンしなくなった」

その辺の賠償はすべきでしょうな。
>11月にも用地交渉に入る方針を示したことを受けて墓や移転先を予約した人がいるとして、「計画は止まっても生活は動いている。遅れれば、違約金など賠償の話になる」と語気を強めた。

なんと自公保政権下でも中止が勧告された経緯もあったようだ。調べ始めると胡散臭いダムが次々と出てくるなぁ。

「建設は国との約束」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20091206-OYT8T01092.htm

時折語気を荒らげながらダム建設を訴える水没予定地域の住民たち(大洲市肱川町で)

 山鳥坂ダム事業の妥当性を調査している民主党県連の検証委員会(高橋英行委員長)は6日、大洲市肱川町山鳥坂で会合を開き、水没予定地域の住民から意見を聴いた。計画が打ち出されて27年たち、9月には住民団体が土地などの買収の補償基準を了承しただけに、住民は「国との約束は政権交代しても守るべきだ」と建設計画の遂行を訴えた。次回は20日、推進、反対両派の市民らから意見を聞き、23日にとりまとめる。

 地元の岩谷地域自治会と、同ダム水没者地権者協議会、同ダム対策協議会の計約20人が出席。ダム建設反対の立ち木トラスト運動を行っている市議が検証委員に含まれていることに「不公正だ。委員から外れて」との意見が出されるなど、冒頭から厳しい声が相次いだ。

 さらに住民たちは、27年間、地域の道路改修や家の新築などを控えて暮らしてきたとし、「家も田畑も水没することになって若者もUターンしなくなった」と訴えた。国が政権交代前、11月にも用地交渉に入る方針を示したことを受けて墓や移転先を予約した人がいるとして、「計画は止まっても生活は動いている。遅れれば、違約金など賠償の話になる」と語気を強めた。

 同自治会はダム建設や生活再建のための補償開始などを求める要望書、2協議会は地域の実情を説明して「中立で科学的な判断」などを求めた文書を高橋委員長に渡した。

 高橋委員長は「住民の思いはしっかり受け止めた。建設の是非とは別に、生活再建策を党に要請していく」としたが、同ダム対策協議会の城戸由幸会長(54)は「(物わかりの良い)今日の委員らの発言は単なるサービスだと思う」と同党への不信感を口にし、「これまで積み上げた約束をしっかり守って」と強調した。
(2009年12月7日 読売新聞)

山鳥坂ダム
事業概要
http://www.skr.mlit.go.jp/yamatosa/dam/jigyou/panhu.pdf

山鳥坂ダム建設の中止を求めるHP
http://www.hijikawa.com/

462名無しさん:2009/12/10(木) 07:14:27
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20091209-OYT8T01544.htm
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20091209-399989-1-L.jpg

ホーム>地域>栃木
湯西川ダム見直し 波紋広がる
日光市長憤りあらわ 民主内部疑問の声も

 湯西川ダム(日光市)建設を巡り、民主党県連が党本部に「中止を含む全面的な見直し」を要望したことについて、県連を代表して福田昭夫衆院議員(栃木2区)が9日、日光市役所を訪ねて斎藤文夫市長に経緯を説明した。県連から意見集約を求められ、「計画通りの完成」を要望していた斎藤市長らは強く反発。県連内部からも疑問の声が上がるなど、波紋が広がっている。(木口順晶、阿部優樹)

■県連側が説明 

 福田氏は、市役所で斎藤市長や市幹部を前に、党本部への報告内容を説明した上で、「道路の付け替えなどは(計画通り)行う前提なので心配はない」と述べた。これに対し、斎藤市長は「地元が心配しているのは、ダムが完成しないことだ」と反発、「『中止を含む』とされたのは残念。県連は(事業見直しという)少数意見を取り上げた」と憤りをあらわにした。

 県連が市と異なる結論に至ったのは、地域ごとに置かれた状況の違いをどうとらえるかの差だった。地元3地区の意見集約会議で、すでに水没予定地から多くの世帯が代替地に移転している西川、湯西川下の2地区は「今さら見直されては、土地を提供した意味がなくなる」などとしてダム完成を求めた。

 これに対し、最上流で温泉旅館などが多い湯西川上地区は、集約会議で「推進」「事業見直し」で意見が割れた。県連は、全体では少数ながら、この地区の「事業見直し」を求める意見を尊重する形となった。福田氏は、県連の方針に反発する斎藤市長に対し、「ダム湖よりも自然の渓流を残してほしいという切実な思いがある。温泉街(湯西川上地区)の繁栄なしに湯西川の将来はない。合理性の高い考え方だ」と強調した。

 この地区は水没しないため、「これまでほとんど要望を聞いてもらえなかった」(伴久一・湯西川温泉旅館組合長)という点も県連として重視したという。

 今後、関係者は党本部や国土交通省の判断を待つことになるが、斎藤市長は党本部への直談判も辞さない考えを示している。

■「結論ありき」

 一方、民主党県連の内部からも「事業見直し」方針に対して疑問の声が聞かれる。

 複数の関係者によると、7日夜に宇都宮市内で開かれた常任幹事会には、県連代表の谷博之参院議員ら本県選出の国会議員5人や県議らが出席した。「(ダムに)反対する住民の意見を大切にするべき」という福田氏と、「地元の多数意見はダム建設の推進だ」と主張する出席者で意見が対立。会議は予定時間を約1時間オーバーするほど白熱し、結局、「鬼怒川の洪水調整は既存の川治ダムなどで完結している」などの理由で福田氏の意見が通った形になったという。

 福田氏は、旧今市市長から2000年にダム事業の見直しを掲げて知事に初当選。湯西川ダムの建設現場を視察した11月にも「このダムは必要ない」と、その姿勢を強調した。県連内では「湯西川ダム問題にずっとかかわってきた福田氏の発言はやはり重い」という声もある。

 幹事会の出席者の1人は「見直しの結論ありきだったと言われても仕方がない。住民に納得してもらえる説明ができるのか」と苦しげな口調で話した。

(2009年12月10日 読売新聞)

463とはずがたり:2009/12/10(木) 11:18:55
>>462
画像・記事保存しときました。
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/yunishikawa/yunishikawa-d00.html#091209as

>西川、湯西川下の2地区は「今さら見直されては、土地を提供した意味がなくなる」などとしてダム完成を求めた。
気持ちは良く解るがこんな私的な感情で国家財政に損害を与えられては堪ったものではない。
それよりも福田氏の「ダム湖よりも自然の渓流を残してほしいという切実な思いがある。温泉街(湯西川上地区)の繁栄なしに湯西川の将来はない。合理性の高い考え方だ」と云う考え方がよっぽど真っ当だ。

464 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/10(木) 12:37:18
>>462-463
地元紙は権力闘争に焦点。自分たちの関心の焦点も、それだったりして。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20091208/250295
福田氏の執念色濃く 民主県連のダム事業見直し対応
(12月9日 05:00)

 民主党県連は8日、日光市の湯西川ダムの中止を含む全面的見直し、鹿沼市の思川開発(南摩ダム)の中止を
求め、党本部に報告書を提出した。両ダムの地元・衆院2区選出の福田昭夫県連代表代行の意向が色濃く反映
された県連方針。旧今市市長、知事を経て衆院議員となった福田氏の軌跡をたどると、ダムに対する執念にも似た
思いが透けて見える。

 民主党県連が湯西川ダムを視察した11月9日。同ダム工事事務所の職員らを前にあいさつした福田氏は、開口
一番「このダムはもともと必要ないと思っていた」と発言した。この10日前、日光市議会が同ダムの完成を求める
意見書を可決したばかりだった。

 その場の空気が一瞬にして凍り付いた。福田氏は淡々と発言を続ける。「旧栗山村の(故斎藤喜美男)村長が
(他市町と)合併したくないために誘致したのが湯西川ダム」「鬼怒川の治水計画は川治、五十里、川俣の3ダムで
完結している」。

 斎藤村長が存命当時の福田氏は旧今市市長。1990年代、思川開発に伴う大谷川取水に、地元市長として異を
唱えていたころだった。福田氏は2000年11月、ダム事業の全面見直しを掲げ知事に初当選。その後は鹿沼市の
県営東大芦川ダムを中止させ、思川開発の規模縮小に同意した。

 この前後の経緯は、県を相手に負担金の支出差し止めを求めた住民訴訟で、福田氏が今年11月30日に宇都宮
地裁に提出した陳述書に詳しく書かれている。提訴時には被告だった前知事の福田氏は、原告側に立って県に
不利な陳述書をまとめた。証言台に立つことも検討しているという。

 陳述書によると、福田氏は思川開発に同意した理由について「鹿沼市と小山市の要望(水需要)を満たすため」
とし、「妥協したのでもう1期やればさらに見直すつもりでした」と記述した。湯西川ダムについては03年に計画変更
で総事業費が倍増したことを挙げ「これだからダムはやってられない」と嫌悪感をあらわにしている。

 福田富一知事は民主党県連の今回の判断を「最終決定ではないので冷静に受け止めるしかない」と話し、同党が
示す道を「引くも地獄、進むも地獄」と指摘した。「ダムによる治水、利水ともに必要ないと国が自ら検証し、それで
国民負担が極小化されるなら従わざるを得ない。だが、残された工事現場の原状回復や関係者の生活再建を
どうする」と疑問を呈する。

 湯西川でダム反対の意見が表面化したのは今年の夏。政権交代を懸けた総選挙の最中だった。調査開始から
実に27年目。声を上げたのは「観光資源の清流を残してほしい」とする地元の観光業者らだった。福田氏は、この
声を拾い上げた。

 民主党県連の判断が新政権でどの程度尊重されるのかは未知数。前原誠司国土交通相のダム政策の全容も
見えない。確かなことは、知事落選と少数野党の衆院議員を経た福田氏が、再び一定の影響力を行使できる立場に
いることだ。

465 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/10(木) 12:40:32
地方のダムについては、地方の意志を尊重する(ただじ補助金の金額は別よ)、というのが一貫した見解ですが。

http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/administration/article.aspx?id=20091210000107
国交相、内海ダム視察へ/知事らと面談も
2009/12/10 09:50

 香川県と小豆島町が進める内海ダム再開発事業をめぐり、前原誠司国土交通相が12日、初めて現地を視察する
見通しとなった。国の補助が来年度予算に計上されるかが焦点となっている中だけに、前原氏がどういった見解を
示すのかが注目される。

 再開発事業では、県は11月定例県議会に本体工事の契約議案を上程しており、年度内に着手したい考え。
一方で、反対派の地権者らによる国の事業認定取り消し訴訟や、国への執行停止の申し立て、鳩山内閣のダム
事業見直し方針などもあり、不確定な要素も多い。

 現地視察では、前原氏の行程は明らかになっていないが、関係者によると、日程などが調整できれば真鍋知事
や、反対派の地権者らと面談するという。

 前原氏に対しては、10月に反対派の地権者らが事業認定取り消しを、11月には真鍋知事らが事業推進を
それぞれ要望していた。

 前原氏が現地視察する見通しとなったのを踏まえ、賛成派の住民は、13日に予定していた総決起大会を12日に
前倒し、地元の熱意をアピールする方針。


http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagawa/news/20091209-OYT8T01516.htm
「無理やり、納得できぬ」
新内海ダム第2回審理

 県営新内海ダム(小豆島町)の未買収用地を対象とした県収用委員会(会長=堀井茂弁護士)の第2回審理が
9日、高松市内で開かれた。事業に反対する地権者は、県側にダムの必要性を裏付けるデータを示すよう求め、
「無理やりの土地収用には納得できない」などと意見を述べた。

 事業主体の県と小豆島町からは担当職員ら9人、地権者側は弁護士ら16人が出席した。

 地権者側は、「過去の災害の大きさやダムの規模を算出した根拠に疑問がある」などと主張し、1976年に起きた
台風による被害の状況や、水道水の需要見込み、工法などについての資料の公開を求めた。

 これに対し県側は、反対派住民が国を相手取って土地収用法に基づく事業認定の取り消しを求めている訴訟に
国側の立場で参加することに触れた上で、「訴訟の場で答えたい」などと応じた。

 また、地権者16人の所有する未買収用地約0・5ヘクタールの補償額を総額約3153万円と算出したことなどを
示した。

 同委員会は来年1月14日に委員の現地視察、2月9日に第3回審理を行う。

前原国交相が12日視察で調整

 同ダムを巡っては、前原国土交通相が建設予定地を12日に視察する方向で県と調整していることがわかった。
県によると、道府県が事業主体の国庫補助ダム事業についての検証の一環といい、真鍋知事との会談についても
調整を進めているという。

(2009年12月10日 読売新聞)

466 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/11(金) 13:27:39
関連 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1251865116/1675-1676
元々、八ッ場と川辺川に限った法案との考えは持ってなかったと思うけど。
> 補償の対象について、「八ッ場ダムと川辺川ダムに限ったものではない」と述べ、今後、建設が中止されるダム
> 予定地の住民すべてを対象にした法案を作成する方針も明らかにした。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091211-OYT1T00625.htm
「八ッ場」補償法案、通常国会提出見送り

 前原国土交通相は11日の閣議後記者会見で、建設中止を表明した八ッ場(やんば)ダム(群馬県)などの建設
予定地の住民補償に関する法案提出について、「来年の通常国会はスケジュール的に難しい」と述べ、来年の
通常国会への提出を見送る方針を明らかにした。

 前原国交相は今年9月、八ッ場ダムのほか、川辺川ダム(熊本県)の建設予定地の住民も対象に、補償関連の
法案を来年の通常国会に提出すると表明していた。

 この日の会見で前原国交相は、補償の対象について、「八ッ場ダムと川辺川ダムに限ったものではない」と述べ、
今後、建設が中止されるダム予定地の住民すべてを対象にした法案を作成する方針も明らかにした。

 川辺川ダムについては、国交省と熊本県、流域市町村で、ダムによらない治水の協議が進められている。前原
国交相は「最も早く補償の問題が出てくる可能性がある。地元からご意見をうかがって補償措置をまとめたい。
川辺川ダムをモデルケースとして詰めていく」と述べた。

(2009年12月11日12時42分 読売新聞)

467とはずがたり:2009/12/11(金) 20:19:36
8月の記事。
>>369で報道されてるように水は余ってる東三河に3000億も無駄金かけてダム造ってる余裕はない。
そんなにほしけりゃ自分らで造りやがれ。国民に迷惑かけんな。ダム欲しがる連中は呉れ呉れ乞食やってると云う現状を恥だと知れヽ(`Д´)ノ
しかも総選挙直前に既成事実作りか慌てて着工するこのあざとさ。こんなの中止,中止。

設楽ダム着工 計画から36年 20年度完成予定
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_kan/kan090805_2.htm?from=nwlb

 設楽町の豊川上流に予定されている設楽ダムの取り付け道路の建設工事が4日、同町川向地区で始まった。1973年の建設計画提示以来、36年を経てダムの着工となった。

 取り付け道路は、今年10月末までに国道257号の設楽大橋近くの県道(幅約5メートル)を約90メートル区間にわたって約6メートルに拡幅し、大型トレーラー(40トン)が建設用資材を運び込めるようにする。その後、約5か年にわたり、ダム本体の工事地点までの道路約5キロ区間を整備する。ダム本体建設予定地の掘削工事は2013〜14年度になり、20年度に完成予定。設楽ダムは利水、治水のための多目的ダムで、総貯水量9800万トン。建設費は2070億円で、地元へのダム対策費も含めると総事業費約3000億円の巨大事業となる。

(2009年8月5日 読売新聞)

468 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/12(土) 17:11:57
>>467
政権交代後、と言っても鈴木、森本が推進派なんでしたっけ。↓の血税の使い方とか、なんだかなあ。
> 「感謝見舞金」は…(中略)、住民が申請して「ダムの補償契約締結に協力する」という確約書を提出すれば
> 交付される。…(中略) これまでに73件の申請があり、4億2700万円の交付が決まった。

愛知・設楽ダム予定地 政権交代後も進む契約・住民補償
2009年12月12日13時36分

 設楽ダム(愛知県設楽町)建設問題で、国土交通省が地権者約80人と約11億円の用地買収の契約を
結んだことが11日わかった。一方、愛知県などが負担する水没予定地住民らへの「感謝見舞金」も4億
2700万円の交付が決まった。これらの大半は、民主党が圧勝して政権交代が確実になった総選挙以降に
契約や申請がなされたものだという。ダムの建設自体が中止される可能性もある中で、補償が進んでいる。

 同日、設楽町議会のダム対策特別委員会で示された。国交省によると、10日までに用地買収の契約が
済んだのは地権者約770人のうち、水没予定地住民数人を含む約80人。水没地面積約300ヘクタールの
約11%を取得し、契約額は約11億円という。最初の契約は6月末だったが、9月以降が7〜8割を占めると
いう。

 一方、「感謝見舞金」は水没や道路の付け替えなどで移転を余儀なくされる住民に支払われる。同町の
事業だが、費用は県とダム受益地の豊橋市など下流5市1町が負担する。町によると、住民が申請して
「ダムの補償契約締結に協力する」という確約書を提出すれば交付される。対象となる124世帯のうち、
これまでに73件の申請があり、4億2700万円の交付が決まった。このうち68件が、10月半ば以降の
決定だという。

 前原誠司国交相は同月9日にダム事業の見直しを表明。設楽ダムの来年度以降の方針は、年末の政府
予算提出時までに示される。国交省設楽ダム工事事務所は「契約を急いだ方が良いと考える人がいるかも
しれないがわからない。今年度予算はそのまま使って良いので、予定通り用地買収を進めている」として
いる。(小渋晴子)

469神奈川一区民:2009/12/12(土) 18:26:35
またまた、まさのあつこ氏の情報。

まさのあつこ氏のブログ、「ダム日記2」が更新
されました。
内容は先日行われたダムに関する有識者会議のこ
とについてが中心です。
なかなか興味深い内容なので、一度覗いてみて下
さい。

470とはずがたり:2009/12/12(土) 19:13:37
>>468
なんでしょーねぇ,このばらまきは。ひどいなぁ。。
一旦停めろよなぁ。

ソースはこちら。
http://www.asahi.com/national/update/1212/NGY200912120001.html

こちらにも転載。
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/shitara-d00.html#091212as-00

471 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/12(土) 21:46:31
>>470
あ、すいません、ソースURL書き漏らしました。補完感謝です。

472 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/12(土) 21:50:01
>>465
おおむね予想どおりの展開。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/140394
補助ダム「自治体の判断尊重」 前原国交相
2009年12月12日 21:26 カテゴリー:政治

 前原誠司国土交通相は12日、香川県小豆島町の内海ダム建設予定地を視察後に高松市で記者会見。
都道府県が国の補助を受けて進めているダム事業について、事業推進の可否は「基本的に都道府県が
主体的に決めることだ」と述べ、地元自治体の判断を尊重する考えを重ねて示した。

 一方で前原氏は「国が莫大な財政赤字を抱える中、公共事業への投資は減らさざるを得ない」と指摘。
できるだけダムに頼らない治水策を検討するため国交省に設けている有識者会議の結論を、自治体側も
尊重するよう呼び掛けた。

 会見に先立つ真鍋武紀香川県知事との会談で、前原氏は補助ダムの一つである内海ダムについて
「(近くにあるダムの)規模が小さく、脆弱だと感じた」「計画を白紙に戻してと言うつもりはない」などとして
整備に一定の理解を示した。

 会談では、国の補助金の在り方についても議論。知事が補助金の削減や打ち切りはできないとしたことに
対し、前原氏は河川法などの規定を精査する考えを示した。


http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091213k0000m010065000c.html
前原国交相:新内海ダム計画の延期を要望 香川県知事に

 前原誠司国土交通相は12日、香川県が国の補助を受けて計画している新内海(しんうちのみ)ダム
(香川県小豆島町)の建設予定地を視察後、真鍋武紀知事と面会し、「有識者会議を立ち上げて、できるだけ
ダムに頼らない治水策の基準作りをしており、できれば基準に沿って考え直してほしい」と事実上の延期を
要望した。

 真鍋知事は「計画通りやらしてほしい」と延期の考えはないことを伝えた。

 ダム本体工事の契約承認を求める議案の採決が15日の県議会で予定されている。ダムは、国交省が
見直しを進める全国143ダム事業の一つ。国交省は補助ダムも含め、会議でまとめる基準に沿って再検証
するダムと、再検証せずに継続・中止するダムを仕分け中で、内訳は来年度予算案提出時に公表する。

 面会後、前原国交相は来年度予算で同ダムの補助金を減らすかどうかの明言は避けつつ、「法的整理を
しないといけない」と述べた。また、再検証に分類された補助ダムの道府県には「会議の結論を尊重して
ほしいと伝えたい」と話した。【石原聖】

毎日新聞 2009年12月12日 21時37分

473 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/13(日) 11:56:00
>>3>>96>>164>>178
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2009121390094217.html
木曽川導水路の凍結継続 「再検証」確実に
2009年12月13日 09時42分

 国土交通省は、本年度に予定していた本体工事を取りやめた「木曽川水系連絡導水路事業」を、来年度も
凍結する方針を固めた。同省は来年度予算編成で、国が主体で建設する48のダムについて、進める事業と
建設の是非をあらためて検証するものを選別するが、導水路事業が「再検証組」に入ることが確実な情勢と
なった。有識者会議が来年夏ごろにまとめる評価基準に沿い、遅くとも再来年夏までに政治主導で事業継続
の可否が決まる運びだ。

 導水路は、水資源機構が実施主体として、徳山ダム(岐阜県揖斐川町)の水を木曽川に流すための施設。
鳩山政権発足直後の10月、前原誠司国交相が「本年度の本体工事などを凍結する」と判断した6事業の
一つだった。

 政府関係者によると、木曽川導水路など6事業をはじめ、来年度に少なくとも本体工事着工が予定されて
いる各地の事業が「再検証組」にリストアップされる見込み。再検証される事業は有識者会議の俎上
(そじょう)にのる。この狙いについて、別の政府関係者は「拙速に事を運ぶのではなく、時間をかけて新たな
治水の在り方を生み出すことが重要だ」と話している。

 国交相は、国と機構が実施している56事業のうち、既存施設の機能を向上させるための整備を行う8事業
を除く、48事業を見直しの対象としている。一方、道府県が主体となって進める87のダム事業について、
国交相は「各道府県知事の判断を尊重する」との立場を強調している。

 木曽川導水路事業については、名古屋市の河村たかし市長が「水余り」などを理由に事業からの撤退を
表明。東海3県の知事が懸念を示しており、神田真秋愛知県知事や古田肇岐阜県知事がそれぞれ、国交相
に早期整備を要望していた。

 【木曽川水系連絡導水路事業】 揖斐川と木曽川を直径4メートル、全長43キロの地下トンネルで結び、
徳山ダムの水を毎秒4トン、渇水時は同20トンを木曽川に放流する計画。都市用水への利用、渇水時の
木曽、長良両河川の環境改善などを目的に上流、下流の2ルートを建設する。当初計画では、2009年度に
着工し、完成は15年度。総事業費890億円は国と愛知、岐阜、三重の各県と名古屋市が負担する。

(中日新聞)

474 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/15(火) 16:10:02
このあたりの解釈がどちらなのか、かな。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1251865116/1725
> ―香川県の真鍋武紀知事は、減額などは関係法を改正しないと無理なはずだと言っている。
> 「国交省河川局の説明はそうではなかった」

http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009121501000355.html
補助ダム事業も区分する方針 来年度予算に反映

 前原誠司国土交通相は15日の閣議後の記者会見で、補助ダム事業に関係する道府県知事に対し「公共事業
依存型の産業構造を転換する必要がある」として、できるだけダムに頼らない治水への政策転換に協力するよう
要請した。

 具体的には、補助ダム事業についても国の直轄ダム事業と同様、年末までに建設を続けるかどうか検証するダム
と、継続して建設を進めるダムに区分。この内容を2010年度予算案にも反映させるとした。

 検証対象の補助ダムについては、国交省の「今後の治水対策のあり方に関する検証委員会」が10年夏に
まとめる基準に従って検証し、その後の事業の進め方を判断するよう知事に求めている。

 4月1日現在で建設または計画中の補助ダム事業は38道府県で87あり、うち4事業は09年度中に完成する
予定。

2009/12/15 13:36 【共同通信】

475 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/17(木) 22:12:02
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091217-OYT1T01242.htm?from=top
八ッ場ダム地元住民、国交相との対話受け入れ

 八ッ場ダムの地元住民でつくる「水没関係5地区連合対策委員会」(萩原昭朗委員長)は17日、群馬県
長野原町の集会所で役員会を開き、前原国土交通相から要請のあった意見交換会に応じることを決めた。

 時期は、来年1月24日で調整する。前原国交相が9月に中止方針を表明して以降、地元住民との直接
対話が初めて実現することになった。

 前原国交相は中止表明後の9月23日に現地視察した際、地元での意見交換会を開いたが、地元側は
「中止ありきでは会えない」と拒否。10、11月に県を通じて打診があった際も断っていた。

 この日の会合は、前原国交相から再度要請を受け開催されたもので、住民代表ら約30人が出席した。
前原国交相は地元あての文書で、「全国のダムと同様に、改めて予断を持つことなく検証を行う」とした
上で、住民へのおわびと、長期化による負担を避けるための打開策の検討などを挙げている。

 会合の冒頭、高山欣也・長野原町長は「2回断ったが、今回は大臣から初めて紙(文書)が来たので、
それを見て判断してほしい」と述べた。住民からは「57年も(ダム問題を)やっているのに、大臣は会いも
せずに中止を決めた」などと憤りの声も上がったが、「話し合いを先延ばししても良いことはない」との声が
大勢を占めたという。

(2009年12月17日21時09分 読売新聞)

476 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/17(木) 22:23:15
>>475
前後しましたが、事前報道。

http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20091217-576912.html
前原氏「住民におわびしたい」八ツ場対話へ

. 前原誠司国土交通相は17日の会見で、八ツ場ダム(群馬県長野原町)の建設中止撤回を求める地元
住民との話し合いについて「ぜひお話しする機会を」と実現に期待感を示した上で「政策変更で迷惑を掛けて
いることを正式におわびしたい」と述べた。

 前原氏は「なぜ(八ツ場ダムを含む)143ダム事業を見直すことにしたか、私の考え方をしっかり伝えたい」
と強調。地元の生活再建についても、住民側の同意があれば議論のテーマにする考えをあらためて示した。

 八ツ場ダムの地元住民団体は同日夕、前原氏との話し合いに応じるかを協議する。

 [2009年12月17日12時57分]


http://www.nhk.or.jp/news/t10014465131000.html
八ッ場ダム 住民が対話協議へ
12月17日 6時56分

前原国土交通大臣が群馬県の八ッ場ダムの建設中止を明言したことに強く反発してきた地元の住民たち
が、事態の先行きが不透明な中で17日、年内に大臣との直接対話に応じるかどうか話し合いを行うことに
なりました。

八ッ場ダムをめぐっては、前原国土交通大臣が就任直後に建設の中止を明言したことに対して住民側が強く
反発し、前原大臣が建設予定地に視察に訪れたあとも、「建設中止の白紙撤回が前提でなければ応じられ
ない」などとして、直接対話に応じてきませんでした。しかし、事態の先行きが不透明な中で、今月中旬に
なって再び大臣側から「年内に住民との対話ができないか」と申し入れがあったことから、住民側は17日、
直接対話に応じるかどうか話し合いを行うことになりました。町などによりますと、住民の中には「来年以降の
見通しを立てるためにも対話に応じたほうがよい」とする意見がある一方で、「あくまでも建設中止を撤回
しなければ対話に応じるべきではない」という意見も根強く、話し合いの行方は不透明だということです。

477とはずがたり:2009/12/17(木) 22:24:55
前原のペースに成ってきましたかねぇ。
まあお上に楯突いてもあんまいいことないぐらいの感覚は持っていそうな土地柄ではありますが。

478とはずがたり:2009/12/17(木) 22:26:32
>>477
自己レス。”土地柄”ってのは要するに田舎ってことですが,上州人の気質はどうなんでしょうかね。
茨城の保守地盤は結構ガチで喧嘩するけど,群馬もまあ福田派,中曽根派で勢力争いをしてた訳ではありますね。

479 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/18(金) 21:56:43
しばらく労災の調査で工事中止か。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091218-OYT1T00918.htm
八ッ場ダム関連工事、パイプが落下1人死亡

 18日午前10時20分頃、群馬県長野原町林の八ッ場(やんば)ダム関連工事現場で、建設中の橋脚
「湖面2号橋」(高さ約85メートル)からクレーンを使って地上に鉄製パイプ(直径5センチ、長さ1・3〜1・9
メートル)約20本を降ろす作業中、パイプが突然落下。地上で作業していた同県高崎市箕郷町西明屋の
土木作業員丸山正喜さん(49)に直撃し、丸山さんは即死した。

 長野原署の発表によると、事故当時、橋脚上では約30人が作業し、地上では丸山さん含め2人が、
束ねられたパイプをほどく作業をしていた。もう1人の作業員にけがはなかった。同署では何らかの原因で
パイプを束ねていたワイヤがほどけて落下したとみて、詳しい事故原因を調べている。

 同橋は、将来のダム湖を横切る県道が通る予定で、4本の橋脚から徐々に橋を延ばしていく独特の工法で
進められている。前原国土交通相のダム建設中止表明後、巨大な十字架が並んでいるような光景が
メディアでたびたび取り上げられ、工事現場の象徴的な風景として有名になった。

(2009年12月18日16時02分 読売新聞)

480とはずがたり:2009/12/23(水) 14:54:18
ひでぇなぁ。
だいたい水利権が固定的な利権となっていて柔軟な水の分配を不正でいる感じもあり。
勿論水利権は大事な権利だから蔑ろにされて良い訳ではないけど,ダム工事何が何でも進めると云う工事利権への資金の流れは徹底的に干し上げてからからにすべきである。

44農業ダム、水たまらず・低利用率… 「新規造らぬ」
http://www.asahi.com/politics/update/1222/TKY200912220481.html
2009年12月23日3時28分

 農林水産省が所管する全国の農業ダム190カ所のうち44カ所で、想定を大きく上回る水漏れや、水の利用が低いなどの問題が生じていることが分かった。同省が22日発表した。赤松広隆農水相は、ダム完成時の正確な需要を見通すのは難しいなどとして、国営事業としては、離島を除き、新たな農業ダムは造らない方針を明らかにした。

 同省によると、重点的に解決に取り組むべき「問題ダム」とされたのは、建設中が9カ所、完成済みが35カ所。想定を大きく上回る水漏れがある建設中のダムは東郷ダム(北海道)と大蘇ダム(熊本県)という。

 水が全くためられない異常事態が続いている東郷ダムは改修やダム以外の水源確保の方法を地元と調整する。水漏れが原因でほとんど給水していなかった大蘇ダム=試験湛水(たんすい)中=は来年度から水の利用に応じて給水する方針を示した。一部の農家が事業に反対している切原ダム(宮崎県)は「地元の意向を確認し、コスト削減を図ったうえで早期に完了させる」としている。

 「水の利用が低い」と判断されたダムは、古梅(北海道)、相川(岩手県)、塩田調整池(栃木県)、常盤(兵庫県)、目谷(広島県)、広沢(宮崎県)など30カ所。うち、美生(北海道)、世増(青森県)、上津(奈良県)の3ダムは、使用率が0〜3.1%で水利用の向上が望めないという。利用低迷のダムは、地元の県などによる末端水路の整備が遅れているものが多い。

 新たな農業ダム建設事業からの撤退は、正確な水の需要を見通すことが難しいほか、おおよそ必要な地域では建設したとの判断や、建設後も大きな維持、管理、補修費がかかる、などの理由からとした。ただ、現時点で、新たに建設を予定している農業ダムはないという。

 途中退席した赤松農水相の後に記者会見した郡司彰副大臣は、問題を抱えるダムについて「国として大変申し訳ないという思いを持っている」と謝罪した。

482名無しさん:2009/12/23(水) 15:11:54
>>480

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091223ddm012010008000c.html
農業ダム:44カ所に問題 国は新規建設せず−−農水省調査
 農林水産省は22日、全国の農業用ダム190カ所について、技術的な問題などがないか調査した結果を発表した。問題があって何らかの対応が必要なダムは計44カ所に上り、このうち、ダム底から水が漏れるなど技術的な問題が確認されたのは大蘇ダム(熊本県)と東郷ダム(北海道)の2カ所。見積もりが甘く使用率が7割未満のダムが30カ所あった。現在建設中のダム15カ所の事業費が計画変更で建設当初より計約2000億円も超過していたことも判明した。

 赤松広隆農相は同日、今後、国営の農業用ダムは建設しない方針を明らかにした。必要なダムは既に建設したためだという。

 今回の調査は11〜12月、農水省が所管する全ダム(建設中15カ所と完成済みの175カ所)を対象に実施。既に完成したものの砂が堆積(たいせき)するため取り除く必要があるなど取水や貯水に問題があるダムは、永源寺ダム(滋賀県)▽北山ダム(佐賀県)▽荒砥沢ダム(宮城県)▽五位ダム(富山県)▽大迫ダム(奈良県)−−の5カ所。

 一方、農業用水としての利用率が低かったダム30カ所のうち、美生ダム(北海道)▽世増ダム(青森県)▽上津ダム(奈良県)−−の3カ所は今後の利用率の向上が望めないという。残り27カ所については、利用率が上がる可能性があるとしている。【奥山智己】

483 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/24(木) 22:14:50
他のメディアでは報道されてないので、やや信憑性に疑問はありますが。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00168961.html
国交省、全国で進行中の143ダム事業のうち6割の80前後の事業を事実上凍結の方針

国土交通省は、現在全国で進められている143のダム事業のうち、6割にのぼる80前後の事業を事実上
凍結する方針を固めた。

前原国交相は、2010年度予算の策定前に、現在建設中のダムのうち、「継続するもの」と「検証するもの」に
区分けすると、これまで発表していたが、国土交通省は24日までに、143のダム事業の6割にのぼる80前後
について、「検証」の対象とし、事実上凍結する方針を固めた。
この中には、群馬県の八ッ場ダム、熊本県の川辺川ダムなどが含まれている。

国交省では、治水事業に国費で7,362億円を2010年度に概算要求していたが、数十億円程度が削減される
見通し。
前原国交相は、「できるだけダムに頼らない治水」への政策転換を進めるため、12月に有識者らの会議を
設置していて、2010年夏をめどにダム事業の検証方法の基本的な考え方をまとめる予定。

(12/24 12:30)

484 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/25(金) 22:20:54
>>483 FNN頑張った!

http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009122501000882.html
国交相、検証対象ダムは89事業 来夏に最終判断へ

 前原誠司国土交通相は25日、2010年度に全国で行われる136ダム事業のうち、八ツ場ダム(群馬県)
など89事業について、事業を継続するかどうか検証する対象に選んだと発表した。来年夏ごろには、中止
するかどうか判断される。

 民主党がマニフェスト(政権公約)で「コンクリートから人へ」を掲げた脱公共事業の一環。ただ検証ダムの
選定では自治体から意見を聴取しておらず、反発が強まるのは必至だ。

 「できるだけダムに頼らない治水」への政策転換に向けて設置された国交省の「有識者会議」が来年
夏ごろに基準を提示。これに沿って今回検証対象に選ばれた事業の継続の是非を決める。

 具体的には、国が直接実施する直轄事業は国交省が判断し、国の補助を受け道府県が行う補助ダムは、
前原氏が関係知事に判断を要請している。

 前原氏は9月16日の就任直後から、政権公約に盛り込まれた八ツ場ダムや川辺川ダム(熊本県)の建設
中止を表明するなど、ダム事業の見直しを表明していた。

2009/12/25 20:07 【共同通信】

485とはずがたり:2009/12/25(金) 23:55:57
>>483
あんだけ派手に中止ぶち上げても削減されるのは数十億円なんですねぇ。。
>治水事業に国費で7,362億円を2010年度に概算要求していたが、数十億円程度が削減される見通し。

486 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/26(土) 00:05:14
確かダム建設事業に代わって、河川改修費用が上積みされたはずです。
八ッ場でも、建設費用捻出のためか、利根川水系の河川改修予算が減らされているという問題が
NPOによって指摘されていたかと。

487とはずがたり:2009/12/26(土) 00:08:17
そういえば必要な河川改修費が減らされているという指摘有りましたね。
まあ数十億円しか削減幅なくても川原湯温泉郷が残るとか,河川改修費の不作為が是正されるとか,ダムの案外短い寿命とかその辺が解決されるなら結構な効果でしょうね。

488とはずがたり:2009/12/28(月) 14:37:54
10月9日の記事だが。

本体未着工ダム、28カ所凍結 前原国交相方針
http://www.asahi.com/politics/update/1009/TKY200910090283.html
2009年10月9日13時16分

 前原誠司国土交通相は9日、同省と独立行政法人・水資源機構が事業主体となって進めている56のダム事業のうち、ダム本体に未着工の事業については事業を進めない方針を表明した。朝日新聞社の調べでは新設予定のダム44カ所のうち本体工事に未着工の28カ所が事実上、凍結されることになる。すでに本体工事に着手した事業は継続される。道府県が進める87のダム事業については各道府県の知事の判断を尊重するという。

 前原国交相が掲げる143ダム事業の見直しの一環。9日の閣議後の記者会見で、国と水資源機構のダム事業について、「今年度内には新たな段階には入らないという形にしたい」と述べた。56事業のうち、すでに建設済みのダムの機能を上げる8事業を除いた新設の48事業が見直し対象だが、本体着工済みのダム事業は継続するという。

 ダム事業には、(1)用地買収(2)生活再建工事(3)排水路工事(4)本体工事――の主に4段階があるが、本体未着工の事業については原則、次の段階に進む行為は認めない方針。

 本体工事に未着工の事業は事実上、いったん休止して必要性を再評価した後、改めて継続するか、中止するか判断する。

 具体的には、12月に本体工事の入札を予定していた北海道開発局のサンルダムの入札が延期されるほか、中部地方整備局が進める木曽川水系連絡導水路など本体工事に着工する予定だった事業が一時休止される。

 一方で、紀の川大堰(ぜき)など今年度中に完成予定の6事業や、すでに本体工事に着工している事業については継続する。

     ◇

〈全国の本体工事未着工のダム事業〉
三笠ぽんべつダム(北海道開発局)
平取ダム(同)
サンルダム(同)
成瀬ダム(東北地方整備局)
田川ダム(同)
鳥海ダム(同)
利賀ダム(北陸地方整備局)
戸草ダム(中部地方整備局)
設楽ダム(同)
足羽川ダム(近畿地方整備局)
横瀬川ダム(四国地方整備局)
山鳥坂ダム(同)
大分川ダム(九州地方整備局)
立野ダム(同)
本明川ダム(同)
城原川ダム(同)
七滝ダム(同)
億首ダム(沖縄総合事務局)
奥間ダム(同)
思川開発(水資源機構)
川上ダム(同)
丹生ダム(同)
小石原川ダム(同)
木曽川水系連絡導水路(同)

▽すでに中止や凍結が決定済みの事業
八ツ場ダム(関東地方整備局)
上矢作ダム(中部地方整備局)
大戸川ダム(近畿地方整備局)
川辺川ダム(九州地方整備局)

489とはずがたり:2009/12/28(月) 14:39:26
で,結局3ダム増えたか31事業凍結。

政府、直轄ダム31事業凍結へ 10年夏までに可否を判断
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/12/2009122501000431.htm

 政府は10年度予算案で53事業ある国土交通省の直轄ダムのうち、31事業を凍結してダムなどの必要性を検証する方針を25日、固めた。前原誠司国交相が中止の方針を示し地元住民や流域の知事らが反発している八ツ場ダム(群馬県)も検証の対象となる。
 政府は「できるだけダムに頼らない治水」への政策転換を掲げ、12月に有識者会議を設置。10年夏ごろまでにダム事業の継続が妥当かどうかを判断する基準を示すとしており、凍結対象の事業はこの基準に沿って中止か継続かに判定される。
 直轄ダムの建設費は09年度比12・2%減の1316億円を計上する。
 一方で、09年度までに本体工事に着手したものや、既存のダムの改良工事などを中心に計22事業は、完成まで事業を継続する。

2009年12月25日金曜日

490とはずがたり:2009/12/28(月) 17:13:04
>>483-484
で,89事業。河北なんで共同配信だと思うが,表題は同じなのに記事の内容が微妙に違うので再掲。

国交相、検証対象ダムは89事業 来夏に最終判断へ
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/12/2009122501000882.htm
資料を示しながら記者会見する前原国交相=25日夜、国交省

 前原誠司国土交通相は25日、2010年度に全国で行われる136ダム事業のうち、八ツ場ダム(群馬県)など89事業について、事業を継続するかどうか検証する対象に選んだと発表した。10年夏ごろに中止するかどうか最終判断する。
 民主党がマニフェスト(政権公約)で「コンクリートから人へ」を掲げた脱公共事業の一環。ただ検証ダムの選定では自治体から意見を聴取しておらず、反発が強まるのは必至だ。
 89事業のうち国や独立行政法人水資源機構が実施するのは、霞ケ浦導水(茨城県)設楽ダム(愛知県)小石原川ダム(福岡県)など31事業。10年度予算案には新規の本体着工や用地買収の費用の計上は見送った。
 一方、道府県が国の補助を受け実施する補助ダムは五木ダム(熊本県)など58事業。内海ダム(香川県)や浅川ダム(長野県)など09年度中に本体契約などを予定していた5事業を含んでいる。
 検証対象にならなかった47事業のうち(1)既存ダムなどの機能増強の事業(2)11月までに本体工事の契約を行った事業―の計46は継続で、残る川辺川ダム(熊本県)は前原氏が本体工事の中止を表明しダムに頼らない治水対策の検討を既に始めている。

2009年12月25日金曜日

491とはずがたり:2010/01/05(火) 16:17:58

立野、七滝、路木、五木…県内ダムが検証対象に
2009年12月26日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20091226002.shtml

 国土交通省は25日、八ツ場ダム(群馬県)など全国89のダムを、事業を継続するかどうか検証する対象として発表した。県内では国直轄の立野ダムと七滝ダム、国が補助する県営の路木ダム、五木ダムの計4事業が含まれた。

 直轄の2ダムと五木ダムは、国交省の有識者会議が来年夏ごろに提示する基準に沿って継続の可否が判断される見込み。

 県が治水(洪水防止)と水道用水供給を目的に天草市河浦町に計画している路木ダムは、本年度内に本体工事契約を予定しているため、実際に再検証するかどうかの判断を県に委ねた。

 立野ダム(南阿蘇村、大津町)は白川に建設予定の治水専用で、最大受益地は熊本市。五木ダム(五木村)は川辺川ダムより上流に治水目的で建設予定。立野、五木とも本体工事のみを残している。七滝ダム(御船町)は御船川に主に治水を目的に予定し、実施計画調査を継続している。

 全国143のダム計画のうち、検証対象となったのは国直轄ダム26、水資源機構ダム5、補助ダム58。

 川辺川ダムは国や県、流域自治体でダム以外の治水策を検討しているため検証対象から外れ、継続となった。(小多崇)

492 ◆ESPAyRnbN2:2010/01/10(日) 23:33:53
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2010/01/2010_126308617272.html
仙谷氏、第十堰中止を明言 「現政権下、予算つけず」 2010/1/10 10:13

 仙谷由人国家戦略兼行政刷新担当相は9日、2000年に「白紙」となった吉野川第十堰(ぜき)可動堰化
計画の「中止」を明言した上で、現政権下では予算を一切つけない意向を示した。徳島市内の四国放送での
番組収録後、徳島新聞の取材に答えた。

 仙谷氏は、同計画について「民主党内では、中止というのは明らかだ」と強調。10年前に中止された
細川内ダム計画(旧木頭村)を引き合いに出し「細川内が復活するなんてことはありえないし、第十堰も同じ
状況。民主党が政権を取っている間は一円たりとも予算はつかない」と述べた。

 前原誠司国土交通相は昨年10月、同計画に関し「政権としての見解は今後詰めていく」と説明している。
仙谷氏は「前原氏は八ツ場(やんば)ダム(群馬県)は気になっているが、第十堰は気にもしていない。もう
終わっているという認識だろう」とし、前原氏も同じ考えだとの見解を示した。

 仙谷氏の発言について、吉野川シンポジウム実行委員会の姫野雅義代表世話人は「民主党政権の時に
造るとは思っていないし、信頼している。今後は、第十堰可動堰のような無用の公共事業が出てくる基盤
自体をなくすことこそが大切だ」と話した。

494とはずがたり:2010/01/16(土) 19:02:30

欲しいと思う情報が全く手に入らないホムペだな。。

最上小国川ダム
http://www.pref.yamagata.jp/ou/doboku/180006/dam/copy_of_mogamioguni.html

政権交代@山形
国のダム補助、進捗で判断 知事が批判
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000190912170001
2009年12月17日

∞「意見聞いて欲しかった」

 国の補助を受けて道府県が進めるダム事業について、前原誠司国土交通相が進捗(しん・ちょく)状況を基準に事業の継続や見直しを判断する方針を示したことを受け、吉村知事は16日、報道陣に「税金の使い道を変えていこうという姿勢は分からないわけではないが、もう少し地方の意見を聞いて欲しかった」と述べ、国の姿勢を批判した。(佐藤恵子)

 県内の補助ダムは、完成が近い留山川ダム(天童市)と本体未着工の最上小国川ダム(最上町)がある。

 前原国交相は年末までに、建設を進めるダムと、来夏策定する治水に関する基準に沿って再検証するダムとに区分するとしている。

 吉村知事は留山川ダムについては「継続されるのではないか」との見通しを示したが、最上小国川ダムについては「進捗状況だけを考えれば、検証の区分に入る可能性もなきにしもあらず」と危機感を膨らませた。そのうえで「再検証の作業で事業に遅れをきたすのは、流域住民の安心安全を確保する上で好ましいものではない」と訴えた。

 「再検証ダム」と判断されると、来年度予算で国から補助金がもらえなくなる可能性がある。県が全額負担で事業を続けることはできるが、知事は「いまの県の実情では大変。ただ、流域住民の安全確保を考えないといけないので、多面的に考える」と話した。

 吉村知事は政権交代後、国交省の副大臣や事務次官にダムの必要性を訴えており、年内に改めて要望に行くことはないとしている。

495とはずがたり:2010/01/16(土) 19:25:48

知事が不快感 荒瀬ダム撤去で国交相発言に
2010年01月16日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20100116002.shtml

前原国交相の対応に不快感を示す蒲島郁夫知事=熊本空港

 蒲島郁夫知事は15日、県営荒瀬ダム(八代市坂本町)が老朽化した河川工作物の撤去支援の対象外になるとの前原誠司国土交通相の発言に「驚きだ。支援策の検討はもともと荒瀬ダムから始まったことだ」と反発。前原氏が同ダムの水利権が切れる3月末までに許可を出せないとしたことにも「だまし討ちにあった気持ち」と不快感を示した。

 上京前の熊本空港で会見した知事は、近く国交省に水利権の更新を申請する考えを示した上で、同ダム撤去のために求めた国の支援策への回答が「早く来ていたら、早く(水利権更新の)手続きをしていた」とし、回答の遅れが、更新手続きの遅れを招いたとの認識を示した。

 国交省が今夏までにまとめる撤去支援の対応方針にも「それまで水利権を延ばしてもらい、その段階であらためて存続、撤去を判断するはずだった」と悔しさをにじませた。

 前原氏が、来年度政府予算に盛り込まれた社会資本整備総合交付金(仮称)を、ダム撤去費用に活用するよう提案したことにも「荒瀬ダム撤去にプラスアルファの資金援助をお願いしてきた。補助金が減っている中で、新設の交付金から優先的に使えという話は意味が違う」と突き放した。

 一方、荒瀬ダムの撤去を求めている「前坂本村議と町民有志の会」(木村征男代表)など八代市民らでつくる6団体はこの日、同ダムの水利権更新申請を断念するよう求める声明文を知事に送付。

 声明文では、水利権は3月末で失効し、申請は「新規」扱いとなるため、球磨川漁協の同意は不可欠と指摘。「漁協が断固反対の立場を取っている現状では許可基準をクリアするのは困難」と主張している。(亀井宏二、野田一春)

496 ◆ESPAyRnbN2:2010/01/20(水) 18:07:27
公募!?

http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012001000592.html
ダム以外の治水策を募集 国交省の有識者会議

 ダム事業を継続するかどうかの判断基準を策定する国土交通省の有識者会議は20日、堤防のかさ上げ
や森林保全などダム建設以外の治水対策を進める方法などについて意見募集を始めた。期間は2月19日
まで。

 有識者会議は「できるだけダムに頼らない治水」への転換を実現するため、昨年12月に前原誠司国交相
が設置。夏ごろにも中間とりまとめをする予定。意見は会議での検討の参考に使う。

 募集するのは(1)堤防の強化や遊水地の整備などの対策はどのような場所で行うのが適しているか
(2)洪水が起きたときに情報をどう迅速に住民に提供するか―など被害を軽減する方策について。

 ダム建設と堤防強化などを比較して治水策を決める際、費用以外にどのような項目を考慮すべきかに
ついても聞く。

 意見は郵送またはFAX、電子メールで受け付ける。問い合わせは国交省河川計画課、電話03(5253)
8445。

2010/01/20 17:37 【共同通信】

497とは:2010/01/20(水) 18:52:35
おおっ、とは総研で提案作成して応募しますぅ?w

498神奈川一区民:2010/01/20(水) 19:03:31
>>497
異議なし!!

499とは:2010/01/20(水) 19:22:03
これ、ダム反対派のサイト等かなりマジに詳しくやってらっしゃる方もいるんで、そう云う方々の知恵を取り上げて真剣に使おうと云う趣旨だと画期的なんですがねぇ。

選挙制度でもこういう企画やって貰えるとこの板の皆さんも割と真剣に意見出し合えるかも♪

500 ◆ESPAyRnbN2:2010/01/20(水) 20:04:36
自民党政権に比べ、民主党政権はNPOの知恵を借りようとする傾向がある、
というのを、確か政権発足の頃のNHKニュースで見ました。

501神奈川一区民:2010/01/21(木) 17:30:48
昨日、新宿で行われたトークライブに行っ
て来ました。そのゲストにまさのあつこ氏
が出演して、ダムについて熱く語っていま
した。休憩中にまさの氏にお会いしたので
すが、自分のことを覚えていてちょっと嬉
しかったです。11年ぶりに会ったのです
が。サトケンとも連絡をとっているようで
す。今年も活躍を期待したいです。

502 ◆ESPAyRnbN2:2010/01/24(日) 23:14:15
こういうネトウヨ的主張をして、すぐに正論で返答されるやりとりはやめてください。
> 「胆沢ダム(岩手県)はなぜ事業が継続でき、八ッ場は本体中止の判断を下したのか」
< 前原国交相は2ダムの違いは本体着工の有無だ

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100125k0000m040072000c.html
八ッ場ダム:国交相、初の住民と意見交換 

 前原誠司国土交通相と八ッ場ダム(群馬県長野原町)の地元住民との初の意見交換会が24日、同町内
の体育館で行われた。前原国交相は建設中止方針を改めて謝罪。そのうえで厳しい国家財政などを挙げ、
今夏にまとまるダム検証の新基準で検証しても「皆さん方のお気持ちにお応えすることはできない可能性が
ある」と述べ、中止を前提とした生活再建策の話し合いを求めた。住民はダム本体の建設を求め、意見交換
は平行線に終わった。

 意見交換会には水没予定5地区の住民138人が出席。5地区が人選した住民12人が前原国交相に
対し、「説明もなく中止と発言するのは独裁者の発言」「あとわずかで完成する時に中止との発言は横暴。
我々はダム問題ではなく政治に翻弄(ほんろう)されている」などと意見を表明した。

 さらに、「(小沢一郎・民主党幹事長の地元の)胆沢ダム(岩手県)はなぜ事業が継続でき、八ッ場は本体
中止の判断を下したのか」などの疑問の声も出されたが、前原国交相は2ダムの違いは本体着工の有無
だとして「政治的配慮は全くありません」と説明した。

 意見交換後、前原国交相は「これが第一歩」と、話し合いを継続する考えを示しつつ、「予断なく検証して
いくが、マニフェストの中止の方向性は変わっていない。ダム中止を前提とした生活再建の話も一日でも早く
やらせていただきたい」と述べた。【石原聖】

毎日新聞 2010年1月24日 21時01分(最終更新 1月24日 21時05分)

503 ◆ESPAyRnbN2:2010/01/24(日) 23:16:12
毎日には謝罪の言葉が書かれていなかったので、もう一つ。

http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012401000234.html
ダム中止は政治の責任―前原氏 住民は建設求め平行線

 八ツ場ダム(群馬県)の建設中止を表明した前原誠司国土交通相と、地元住民との初の意見交換会が
24日、同県長野原町で開かれた。前原氏は中止について「皆さんに何の瑕疵もない。将来に不安を
抱かせてしまったことはすべて政治の責任。心からおわび申し上げる」と陳謝。さらに住民の生活再建の
ため「ダムを造らないならどうするか、何度でも足を運んで話し合いたい」と述べた。

 これに対し住民側は、「建設中止を受け入れたわけではない。中止になった場合の生活再建の議論は
しない」などと計画通りの建設を強く求め、議論は平行線のまま終わった。

 前原氏は会合後、記者団に「(ダムの必要性は)予断なく再検証するが、中止の方向性は変わっていない」
と述べた。民主党のマニフェスト(政権公約)通り中止を実現するには今後、住民の理解を得てどの段階で
生活再建策の協議に入れるかが焦点となる。

 意見交換会に参加したのは、長野原町の水没予定地や代替地の住民約140人。このうちダム問題に
関する住民組織や旅館組合の代表、町議ら12人が発言した。国交省からは前原氏に加え馬淵澄夫副大臣
や三日月大造政務官も出席した。

2010/01/24 20:51 【共同通信】

504神奈川一区民:2010/01/24(日) 23:22:58
>>502
自分的には胆沢ダムは要らないですけど。

505 ◆ESPAyRnbN2:2010/01/24(日) 23:40:33
作り始めちゃいましたからねえ。

それとは別に、反小沢と言われる前原ですが、胆沢ダムについては建設価値を認めています。
認めていない代表例が既に川辺川と大戸川で、実は八ツ場については中立的な立場です。
「マニフェストで決めたことだから」というのは、実はそういう側面もあると見ています。
自分が決めたのではなく、党の政策として決めたことだと。

http://www.maehara21.com/blog/straight.php?itemid=924
前原誠司の「直球勝負」(9) 〜 ダムを考える 〜

去る8月25日、岩手県にある胆沢(いさわ)ダムの建設現場を視察した。今までダムの視察には、建設現場、
建設予定場所も含めて何度、訪れたことだろう。熊本の川辺川ダムは数度、大阪の紀伊丹生川ダム、鳥取
の中部ダム、富山県・黒部川の出し平ダムなど、かなり多い。今までは、ダム建設や連携排砂に批判的な
観点から視察を行ってきたが、今回の胆沢ダムは、視察の観点が異なる。そもそも、このダムの建設に
大きな反対の動きはない。

ダムに対する私の基本的な考えは「緑のダム」、つまり山の保水能力を高め、山全体がダムの役割をする
環境に変えていき、出来るだけ人工的なダムは作るべきではないというものだ。私が「次の内閣」の社会
資本整備担当のとき、「公共事業基本法」「緑のダム法」をまとめ、国会に提出した。これは田中康夫・
前長野知事の脱ダム・緑のダム宣言より前である。ただ、すべてのダムが悪いわけではない。例えば、
ナイル川上流のアスワンハイダムがなければ、エジプトの首都・カイロは一年のうち数ヶ月は水に浸かる
だろう。要は、本当に必要なダムの条件は何なのかを、十分見極めることが肝要だ。

胆沢ダムの工事事務所々長は、大学時代の軟式野球部の仲間、溝口宏樹氏だ。私のポジションは外野と
投手だったが、彼はエース投手で、私は外野を守ることが多かった。胆沢ダムは、形式がロックフィルダム、
つまりコンクリートで固めたダムではなく、水を通しにくい粘土質の土からなるコア、コアが流されないように
両側には砂利層で保護しているフィルター、そしてコアやフィルターを支えるために頑丈な岩石を積み上げて
出来ているロックの3層から成り立つ。ちなみに、日本初のロックフィルダムは胆沢ダムが出来れば水没する
石淵ダムで、胆沢ダムは石淵ダムの約10倍の貯水量が期待されている。完成予定は平成25年で、
総工費は約2440億円の見込みである。ダム建設の目的は、治水(洪水対策)、利水(灌漑用水)、利水
(水道用水)、発電、胆沢川の流量維持の五つだ。

このダムの必要性は、治水よりも利水にその本質があるように感じた。奥州市(旧・水沢市)の扇状地
(典型的な河岸段丘になっている)には水田が多く、渇水期においても農業用水を確保した上で、飲み水、
川の流量を確保することが重要となる。むしろ2440億円もつぎ込む以上、この地域の農業を活性化させ、
巨額の投資に見合う農業振興を、国・県を挙げて更に行わなければならない。

国土交通省は、ともすれば洪水対策を前面に出して、ダム建設の必要性を説く場合が多い。先ほど述べた
ように、ダムは全くいらないというつもりはない。しかし、地球の気候変動の影響もあって、局地的な大雨が
短時間で降ることが多くなってきた。ダムによってすべての洪水を防ぐことは、もはや無理だ。昔は「100年
に一度」だと思われた大雨が、より頻繁に降ったり、想定していた最大雨量をも超える長雨、大雨が大いに
ありうる。従って、予算の枠があるからと言って、ダムを作り続けることはナンセンスで、川は溢れるという
前提で洪水対策、街づくり(特に地下街対策)を行わなければならない。これは、人間の本能を呼び覚ます
取り組みでもある。

むやみやたらにダムを作ることには反対する。すべてのダム計画を一旦、凍結して、本当に必要なダムか
どうかを2年ぐらいかけて検討すべきだ。これが、私が担当者のときにまとめた「緑のダム法案」の根本でも
ある。

鳥取県の片山善博知事は、私が最も尊敬する知事の一人だが、片山知事が中部ダムを白紙撤回したのは、
情報公開条例をタテに「ダムと河川改修で、同じ治水効果を生むためにどちらのコストが高いのかを、もう
一度、計算し直した」ことに起因する。

必要な公共事業は行わなければならない。しかし、無駄な公共事業は徹底的に排除しなければならない。
財政赤字をこれ以上拡大しないための取り組みを、政治が真摯に行うと共に、教育や社会保障といった人
への投資をより充実させるべきである。

506神奈川一区民:2010/01/25(月) 01:11:10
>>505
ありがとうございます。
あの田中康夫氏も胆沢ダムに関しては沈黙していますからね。なかなか難しいですね。
自民党もあまり胆沢ダムに固執すると計画
されているダムも要らないということにな
りかねないですからね。
胆沢ダムは粛々と建設されるでしょうね。

507 ◆ESPAyRnbN2:2010/01/25(月) 13:06:51
> 来年は個人として湯かけに参加してください。ふんどしを用意して待っている
> 役人用語ではないが、日程が合えば本当に前向きに検討したい

http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100125ddlk10010154000c.html
八ッ場ダム・流転の行方:国交相と住民意見交換会 前原国交相の発言要旨 /群馬
 ◇「すべて政治の責任」 国交相、再検証後の議論提案

 前原国交相は「ダムの建設中止で、大変な困惑と怒り、将来への不安を感じさせてしまった」と謝罪する一方、
「(ダム推進を求める)皆さん方の気持ちに応えることはできない可能性がある」とも述べた。前原国交相の発言要旨
は次の通り。

 皆さん方にはなんの瑕疵(かし)もない。苦渋の選択で1都5県の川下の安全と財産を守るため、みなさんがダムの
底に故郷を沈める選択をしたにもかかわらず、政権交代でダム中止を申し上げ、ご迷惑と将来への不安を抱かせて
しまっていることは、すべて政治の責任で、心からおわび申し上げたい。皆さん方は被害者だ。

 ではなぜその決断をしたのか。三つのポイントがある。まずは人口の減少。二つ目は少子長寿化。三つ目は経済
のパイが縮まったにもかかわらず、国と地方で国内総生産の倍近い借金を抱えていること。3条件を前提に、税金の
使い道を大きく変えていくことを約束して政権の座についた。

 コンクリートが悪いわけではない。お金がいくらでもあれば、ダムを造ることを我々も選択していたかもしれない。
国全体を考えた時に、トータルで判断し、八ッ場を含めすべてのダムの見直しをする中で、どこに優先的に使わないと
いけないのかを決めないといけない。

 八ッ場も予断なく再検証するが、根本の思想を見直していかないと日本の財政はもたない。河川だけでなく空港や
港湾整備など公共投資すべてを見直している。民間企業や家庭ならとっくの昔に倒産、破産している。

 その中で再検証するので、皆さん方の気持ちに応えることはできない可能性がある。もしダムを造らないので
あれば、どういう生活再建を国と皆さん方との間でつくりあげられるか。もしそういう議論をお許しいただけるならば、
何度でも足を運ばせて話をさせていただきたい。

毎日新聞 2010年1月25日 地方版


http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20100125-OYT8T00038.htm
「湯かけ祭り」に参加提案
国交相「前向きに検討」

 意見交換会では、川原湯温泉で毎年1月20日に開かれる「湯かけ祭り」への参加を前原国交相に促す場面も。
今年実行委員長をつとめた同温泉観光協会の樋田省三会長は、住民への手厚い補償を求めた後で、「来年は個人
として湯かけに参加してください。ふんどしを用意して待っている」と呼びかけた。
 前原国交相は「役人用語ではないが、日程が合えば本当に前向きに検討したい」と応じ、会場からはかすかな
笑い声も上がった。

(2010年1月25日 読売新聞)

508 ◆ESPAyRnbN2:2010/01/25(月) 19:17:39
嫌みなら政界第一位だぜ、マッチー。その後の時事も嫌みもなかなかのものだが。
> 深々と頭を下げておわびしていたが、地元の意見をよく聞いて決めないと何度足を運んでも同じだ

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&amp;k=2010012500744
前原国交相、自民の町村氏に激高=難題山積でいら立ち?

 「ばらまきの公共事業をやったのはどの政党か」。25日の衆院予算委員会で、八ツ場ダム(群馬県)の
建設中止問題で「公共事業こそ民意を問え」と求めた自民党の町村信孝元官房長官に対し、前原誠司
国土交通相が激高する場面があった。

 町村氏は、24日にあった国交相と地元住民との初の意見交換会に触れ、「深々と頭を下げておわびしていた
が、地元の意見をよく聞いて決めないと何度足を運んでも同じだ」と挑発。国交相は「借金で箱物を造った
自分たちのツケを放っておいて、今の政権の文句を言うのはやめていただきたい」と色をなして反論した。

 激しい応酬は町村氏の質問時間が終わったため水入りとなったが、日本航空の再建など課題が山積し、
国交相はいら立ちを募らせているようだった。(2010/01/25-18:45)

509とはずがたり:2010/01/30(土) 11:42:14
ブリタは80%位除去するそうだが0.8ppm*0.2=0.16ppm位に成って臭わなくなると云う事か。
なんとなく信じられなくて薬缶の蓋開けないと気持ちの悪かった俺だが。。
今度効き目悪くなったら↓を試してみたいけど,フライパンの底が変形するぐらい熱するのもなんやねぇ。。

Ⅴ 活性炭はよみがえる!?
http://home.interlink.or.jp/~k-tsuji/mizu/water5.html

 東京の水道水に含まれている残留塩素は
「採取場所や時刻によっても違うが、0.7〜0.8ppm程度検出されるのが普通」
と、ある分析センターで教えてもらった。これだけ含まれていると、普通の人ならカルキ臭がはっきり分かる。

 横浜から通勤しているK子さんは卓上型活水器愛用者の一人である。彼女のご主人は味に非常に敏感な人物で、水道水はまずくて飲まない。

 会社でたまたま活水器の話が出たとき、K子さんが質問した。
「わたしの家で使い始めてまだ3ヵ月ちょっとですが、もう活性炭の寿命がきたのでしょうか」
 残留塩素測定器で調べたところ、0.6ppmの原水を処理したが0.3ppmまでにしか下がらないという。これは人間が感じることのできる最低ラインに近い数値であるから、確かに彼女のご主人は感覚が鋭い。まだ半分程度の塩素は除去できるものの、敏感なご主人には鼻につくのだそうだ。

明くる日、効力の低下したカートリッジをバッグに入れて出社したK子さんに
「活性炭というのは、塩素を吸着しても変質してしまうわけではない。なんらかの処理を施して賦活する商売もあるらしい。熱湯で煮沸するか、さもなければ強火で煎れば、塩素が追い出されてまた使えるようになるかもしれない」
と話した。

 生まれつき好奇心旺盛なK子さんは早速やってみることにした。ねじ回しと金づちでカートリッジを分解すると、大量の活性炭と少量の白い大理石が出てきた。活性炭を分離してアルミなべに移し、まず、お湯で煮沸した。吸着されている塩素が出てくれば臭気で分かるはずだが、いくら煮ても塩素のにおいは感じられない。この方法はあきらめた。

 次に、水を捨てて煎ることにした。水が蒸発した後、強火でなべの底が変形するほど灼熱したら、急に刺激臭がしてきた。意外にも、塩素というより塩酸のにおいに近い。pH試験紙をかざしたら強い酸性を示した。

 事務所中に強烈なにおいが立ち込めたが、30分ほど加熱し続けたら臭気が弱くなった。火を止め、なべが冷えてから活性炭を元のカートリッジに戻す。今度はうまくいきそうだ。水道水を通し、オルトトリジン*を加えた。果たして、全然変色しない。残留塩素は完全に吸着されている。活性炭が賦活したのだ。

*残留塩素測定用の試薬名

510 ◆ESPAyRnbN2:2010/01/30(土) 12:12:46
やれやれ
> 県は要請を拒否し、予定通り入札を行う方針を示した
> (政府が)1号橋の工事費を支出しない場合、県が全額を負担するのは困難とみられる

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100130-OYT1T00072.htm
八ッ場ダムの橋入札延期、国交相が群馬県に要請

 群馬県長野原町の八ッ場(やんば)ダム建設計画を巡って、前原国土交通相が29日、ダムが完成した
場合、ダム湖を横断する「湖面1号橋」(全長494メートル)について、2月1日から始まる橋脚工事の入札を
延期するよう、事業主体の群馬県に要請したことがわかった。

 ダム本体の建設中止を表明している前原国交相が、周辺事業の見直しを打ち出したのは初めて。
地元では1号橋の建設を望む声が強く、反発が一層強まるのは必至だ。

 入札延期の要請はこの日、三日月大造・国土交通政務官が群馬県庁を訪れ、大沢正明知事に伝えた。
県は要請を拒否し、予定通り入札を行う方針を示した。

 1号橋は、事業費約52億円のうち96%を国が負担する。1号橋の橋脚は4本で、うち1本は
政権交代前の昨年6月に着工しており、残る橋脚のうち2本は2月1〜3日に入札が実施され、4日に
落札業者が決まる。もう1本は2010年度末〜11年度に入札予定。

 政府は10年度予算案に八ッ場ダムの生活再建事業費などとして約154億円を盛り込んだが、1号橋の
工事費を支出しない場合、県が全額を負担するのは困難とみられる。

(2010年1月30日03時01分 読売新聞)

511とはずがたり:2010/01/30(土) 20:12:21

熊本・荒瀬ダム、撤去を検討 水利権の失効受け県が判断
http://www.asahi.com/national/update/0130/SEB201001300008.html
2010年1月30日13時33分

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/kumagawa/SEB201001300010.jpg
写真:撤去が検討されている荒瀬ダム=熊本県八代市坂本町荒瀬、朝日新聞社ヘリから、山本壮一郎撮影撤去が検討されている荒瀬ダム=熊本県八代市坂本町荒瀬、朝日新聞社ヘリから、山本壮一郎撮影

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/kumagawa/SEB201001300012.jpg
図:地図

 熊本県八代市の県営荒瀬ダムについて、県が撤去を軸に検討していることがわかった。県はいったん撤去方針を決めながら、費用の増大などを理由に2008年、存続方針に転換。だが、発電用ダムとしての存続に必要な球磨(くま)川の水利権が3月末で期限切れを迎え、更新も難しいことから、存続は困難と判断した。ただ、撤去費用確保の見通しは不透明だ。

 蒲島郁夫知事が2月3日に最終判断を発表する予定。撤去が実現すれば、既存ダムの完全撤去では全国初という。

 撤去費用について県は08年に、ダム本体や関連施設撤去に32億円、泥土除去など環境対策に23億円など、計92億円かかると試算。撤去を決めた02年当時の試算額60億円を大幅に上回り、存続より費用がかかることを理由に蒲島知事は同年11月、存続を決めていた。

 だが、3月末に期限を迎える水利権は更新手続きが間に合わず、国土交通省の見解では、新規としての申請が必要になるという。新規申請には地元の同意が必要だが、球磨川漁協がダム存続に反対していることから、県は存続を前提とした水利権の新規取得は難しいと判断し、撤去を軸に検討を進めることにした。

 ダムを撤去する場合は、撤去を前提に当面数年間の水利権を取得し、その間に発電を続けながら撤去の費用や方法を検討するとみられる。

 これまで蒲島知事はダム撤去について、国の支援によって撤去費用が確保されることを条件に挙げていた。だが、前原誠司国土交通相は今月14日、蒲島知事と会談した際、撤去費用の支援を拒否する意向を伝えた。

 撤去費用の確保については、はっきりした見通しは立っていない。前原国交相は老朽化したダムへの対応策を今年夏ごろまでにまとめると表明したが、荒瀬ダムは対象外と説明している。県は荒瀬ダムも対象とするよう、国に対し撤去への支援を求めていく。
    ◇
 〈荒瀬ダム〉 1955年、熊本県八代市の球磨川に約4億円で完成した発電目的の県営ダム。高さ約25メートル、幅約210メートル。総貯水容量は1014万立方メートル、発電の最大出力は1万8200キロワット。ダム湖周辺の悪臭や振動などで地元住民から撤去を求める声が上がり、2002年末、当時の潮谷知事が10年3月に撤去すると表明した。08年に蒲島知事は、撤去費用が当初より増える見通しを理由に同年11月に存続に方針転換した。球磨川の支流には、国が建設中止を表明している川辺川ダム予定地がある。

512とはずがたり:2010/01/30(土) 20:15:44

なんかわざとかのような蒲島いじめに見えるんだけど。

荒瀬巡り知事ジレンマ
http://74.125.153.132/search?q=cache:-p7NNOCAq8QJ:mytown.asahi.com/kumamoto/news.php%3Fk_id%3D44000001001160003
2010年01月16日

  蒲島郁夫知事が撤去から存続に方針転換した八代市坂本町の県営荒瀬ダムの存廃問題が、一挙に複雑化してきた。前原誠司国土交通相は14日、知事が求めた撤去費用支援に難色を示し、撤去費軽減に向け国の新たな交付金活用策を提言。ダム存続のため県が予定する水利権の更新は、期限切れの3月末に間に合わないとの認識を示した。4月からは水利権がなくなり取水や発電ができなくなる一方、撤去も困難という想定外の事態に至る可能性が高い。

  「だまし討ちに遭った気持ちだ」。蒲島知事は15日、熊本空港で取材に答え、不満をあらわにした。

  蒲島知事は2008年にダム撤去方針を転換して存続を表明した際、「撤去費用などの条件が整えば撤去する」と述べた。県は09年10月までに水利権更新手続きの準備をほぼ終えていたが、政権交代以降はまず撤去費用の支援を国に働きかけることにした。民主党の菅直人財務相が野党時代、荒瀬ダム撤去費用を国が支援する制度について語ったことなどがきっかけだった。「期待を持たせたのは民主党」というのが蒲島知事の言い分。「早く回答をいただいていれば早く更新できた」と不満げだ。

  前原国交相は15日の記者会見で「造った自治体が自ら撤去するのが前提」と述べ、現行法での対処は困難との立場を強調した。14日には前原国交相が、地方がある程度自由に使えるよう創設された社会資本整備総合交付金に触れ、「そういうものを活用して撤去されては」と知事に提案したが、知事は15日、「額や使い道が明らかになっておらず、現段階では具体的な話にはならない」と語った。

  前原国交相は14日、知事に「老朽化した河川工作物の対策を夏ごろまでにまとめる」と述べたが、15日の会見で「荒瀬ダムはまだ老朽化したとは言えない」として対象外であることを示唆した。蒲島知事は「荒瀬ダム撤去の話から始まった議論。対象外とは信じられない」と驚く。

  ●勢いづく撤去派住民

  撤去を求める地元住民らは勢いづく。前坂本村議と町民有志の会など6団体は15日、「県は新たな水利権申請の手続きを即刻断念し、撤去の計画を立てるべきだ」とする緊急声明文を知事と企業局あてに送った。

  県企業局幹部は「国に支援を要請し、(方針を見極めるため)水利権の手続きに入らなかったのは間違っていなかった」といい、なお水利権更新申請の姿勢を変えない。だが関係河川使用者である球磨川漁協は反対を表明しており、補償問題で交渉は難航しそうだ。

513とはずがたり:2010/01/31(日) 12:59:09

吉村知事、最上小国川穴あきダム継続表明
2010年01月29日 08:08
http://yamagata-np.jp/news/201001/29/kj_2010012900488.php

 県自然保護団体協議会のメンバーが28日、県庁を訪れ、最上町の最上小国川で計画されている穴あきダムに関し、ダムに頼らない治水と公開討論会の開催を要望した。これに対し、吉村美栄子知事は「住民の安心、安全を守るのが重要」と述べ、あらためてダム事業継続の姿勢を示すとともに、討論会ではなく説明会を開催したいとの考えを表明した。

 構成18団体の中から7団体の代表らが訪れた。協議会側は、ダムに頼らない治水の検討を要望した上で、「一昨年末に県が行った報告会は(時間が)定められた1時間で、県側の一方的な説明に終始した。質疑が途中で打ち切られた」などとして、公開の討論会を開催するよう訴えた。「赤倉温泉に影響を与えずに河床の土砂を除去する方法も検討し得る」との意見も出た。

 これに対し、吉村知事は「わたし自身は(穴あきダムに関しては)白紙の状態で県庁に入った。経緯を聞き、現場に行き、なかなか掘れない、拡幅も大変ということを実感してきた」とし、「住民の安心、安全を守りながら、なおかつ自然環境をできるだけ守るという方向でたどり着いたのが穴あきダム」とダム建設の意義を強調。一方、「県民の皆さん全員に分かってもらえるように、県の今までの取り組み、今後の考えを説明していきたい」と述べ、討論会ではなく説明会を開催するとした。

 最上小国川の穴あきダムは国の補助を受けて、県が建設する補助ダムで、国土交通省から昨年末、新たな段階に入らない「検証対象」とされている。

514 ◆ESPAyRnbN2:2010/02/02(火) 14:15:22
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/100202/49539.html
ダム建設見直しと対象外の基準を説明 国交相
2010年02月02日 11:00更新

 前原誠司国土交通大臣は2月1日開かれた衆議院本会議で、群馬県に建設予定だった八ツ場(やんば)ダムの
建設中止など、ダム事業見直しにかかわる石原伸晃衆議院議員(自問等)の質問に答え、八ツ場ダムの建設中止を
表明した理由や現在、国直轄のダム事業、補助事業を含め、143のダム事業を見直しており、見直しの対象となった
ダムと対象としなかったダムの選定基準について説明を行った。

 前原国交相はこの中で、ダム事業の見直しについて「日本が抱える少子高齢化、人口減少、莫大な借金などから
公共事業の大幅な見直しを行うこととなった」と見直しの前提を語り、「河川事業においても、できるだけ、ダムに
頼らない治水への政策転換を図っている」とした。

 八ツ場ダムについては「着手から長期間、多額の事業経費を投入してきたにもかかわらず、未だ完成していない
ことから、ダム本体工事の中止を表明した」と答えた。

 また、建設見直しの対象外としたダムについて、その基準として(1)既にダムに頼らない治水対策の検討が
進んでいる(2)既存施設の機能増強を目的にしている(現在あるダムの更新)(3)昨年11月までに本体工事の契約が
できている。これらのいずれかに該当するダム事業については(見直し対象から)外したと説明した。

(編集担当:福角忠夫)

515 ◆ESPAyRnbN2:2010/02/03(水) 13:47:45
>>13>>495>>512
http://mainichi.jp/select/today/news/20100203k0000e040033000c.html?link_id=RTH03
荒瀬ダム:熊本県が撤去方針伝える 水利権再取得は困難
2010年2月3日 11時11分 更新:2月3日 12時9分

 熊本県は設置から50年以上が過ぎた水力発電専用の県営荒瀬ダム(同県八代市坂本町)について、08年11月
に決めた存続方針を撤回して撤去する方針を決め、3日午前、県議会に伝えた。球磨川の水を使う現行の水利権が
3月末に失効するという国土交通省の見解を受け、水利権の再取得は困難と判断した。12年度から撤去に着手する。
鳩山新政権下で「脱ダム」の流れが加速する中、大規模な既存ダムの撤去は全国初のケースとなる。

 県南部の球磨川中流にある荒瀬ダムについて、潮谷義子前知事は02年末、老朽化などを理由に10年4月から
撤去を始めることを決めたが、08年に就任した蒲島郁夫知事が方針を凍結し、県庁内に設けたプロジェクトチームで
再検討。同年11月に「撤去には92億円がかかる一方、存続費用は87億円で済む」との報告をまとめたことを受け、
存続を正式決定した。しかし、清流の復活を求める住民団体や地元漁協などから批判が出ていた。

 荒瀬ダムは、川から取水するための水利権の期限が3月末に迫っていたが、国交省は1月中旬、県側に「権利
更新の手続きは期限に間に合わず、失効する」と指摘。水利権を再取得する場合に必要な地元漁協などの同意が
得られる見通しが立たず、県側も「(水利権が失効する)4月以降の取水は不可能」として、撤去しか選択肢がない
状態に追い込まれていた。

 熊本県は、県財政が厳しい状況にあることから、鳩山政権が新年度予算案で創設する公共事業の交付金制度を
活用するなど、財政負担を最小限に抑える方策を探っている。また、撤去を条件に2年間のダム存続について漁協
などの同意を得る考えだ。【笠井光俊】

 【ことば】

 荒瀬ダム

 1955年建設の発電専用ダム。高さ25メートル、幅210.8メートル、総貯水量1013万7000立方メートル。
約700メートル離れた藤本発電所に送水し、年間供給電力量は約7500万キロワット時。

 水利権

 河川法で定められた河川の流水を占有する権利を指し、水力発電▽かんがい▽水道▽工業用水▽養魚−−など、
目的ごとに設定される。許可期間は、発電目的がおおむね30年まで、それ以外はおおむね10年までとされ、
1級河川の場合は原則、国土交通相が許可権をもつ。許可期限を過ぎれば失効するため、水利権を更新するには
一般的に失効の6〜1カ月前に申請する必要がある。

517ももだぬき:2010/02/03(水) 22:06:24
ボツダムを早く行動に移すべき。

518ももだぬき:2010/02/08(月) 14:18:44
昨日の朝日新聞の社説にはボツダムのことが書かれていました。コンクリートから人への理念なら老朽化で不要なダムの撤去作業を積極的に行うべきです。

519とはずがたり:2010/02/11(木) 23:01:05

下水道料1億9000万払わず 浜松の銭湯
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20100202000000000010.htm
02/02 07:51
 浜松市は1日、静岡市駿河区の会社がフランチャイズ経営するスーパー銭湯の浜松幸店(同市中区幸)、浜松佐鳴台店(同市南区若林町)の2店舗で、井戸からの配管にメーターを迂回(うかい)する不正な工事を行い、過去5年間で下水道使用料約1億9000万円を支払っていなかったと発表した。
 静岡市駿河区の会社の内部調査で不正が発覚し、昨年10月末に市に報告した。地方自治法に基づき過去5年以前は時効が成立するため、市は5年間分の追徴金約1億9000万円に加え、過料処分として未払い金の2倍の約3億8000万円を請求した。同社は全額支払う意思を市側に伝えている。幸店は2001年、佐鳴台店は03年に営業を開始していて、開店当初からの未払い金は約2億7000万円に上るという。
 市上下水道部によると、両店舗は計3カ所の井戸の配管に、メーターを通過しない形で地中に長さ約2・5メートルのバイパス管を埋設。水量をバルブで調節し、実際使用した水量の約5分の1しか料金を支払っていなかった。佐鳴台店ではさらに、別の井戸を掘り無届けで使用していた。
 幸店は昨年11月に閉店し、佐鳴台店は営業を続けている。静岡市駿河区の会社は「いつ不正な工事が行われたか分からず、引き続き調査している。関係者やお客さまの信頼を損ねてしまい、心からおわびしたい」(同社管理本部)と話している。
 市は今回の事態を受け、市内6カ所にあるほかの入浴施設に関しても下水道や井戸の利用状況を調査する方針。

520とはずがたり:2010/02/13(土) 13:19:57
荒瀬ダム「即刻撤去を」 球磨川漁協が回答書
2010年02月12日
http://kumanichi.com/news/local/main/20100212007.shtml

 県営荒瀬ダム(八代市坂本町)の撤去をめぐり県企業局が求めた「水利権2年間延長」への不同意を決めた球磨川漁協は12日、「延長は容認できない」とする蒲島郁夫知事あての回答書を提出した。球磨川の水を発電用に使う現行水利権が失効する4月以降、ダム廃止手続きに入り、即刻撤去するよう要求している。

 大瀬泰介組合長ら4人が県庁を訪れ、川口弘幸企業局長に手渡した。回答書は、ダム撤去方針そのものは歓迎しながらも、ダム建設時の補償も不十分で「57年間、漁民は損害を受け続けている」として、水利権延長は容認できないとした。

 木本生光副組合長らは「撤去工法も決定済みで、なぜ準備に2年間もかかり、発電を続けるか理解できない。水利権が失効すれば、原状回復(ダム撤去)するよう河川法は定めている」と即時撤去を要求。

 これに対し、川口局長は「撤去という目標を漁協と共有し、課題解決しようという姿勢をご理解いただけなかったのは残念」と返答。撤去準備には2年間必要で、維持管理費や撤去費用確保に発電継続が不可欠とする従来の説明を繰り返した。

 企業局は、漁協の同意がないまま、2月中に水利権延長を許可するよう国土交通相に申請する方針。(小多崇)

521とはずがたり:2010/02/13(土) 13:20:29

「利水事業から除外を」 反対農家の代表が会見
2010年02月12日
http://kumanichi.com/news/local/main/20100212002.shtml

 休止中の国営川辺川土地改良事業(利水事業)をめぐり、最大受益地の相良村が一部農家に実施した意向調査で、事業への賛同者が半数に満たなかったことを受け、対象地区の反対農家の代表が11日に会見し、事業からの除外をあらためて訴えた。

 意向調査は農業用水路「柳瀬西溝」「飛行場用水路」から水を引く農家が対象。調査結果を受け、徳田正臣村長は2地区を事業から外すかどうか、今月末までに判断する方針を示している。

 相良村であった会見には、2地区の反対農家8人が出席。「(調査の中止を求める)意見書を無視した」と村を批判した上で、事業に賛同しない人が多かったことに、「対象地域から外し、身の丈にあった事業で水路の改修を早急にしてほしい」などと述べた。

 現地視察に訪れた民主党県連代表の松野信夫参院議員、社民党の中島隆利衆院議員と反対農家らの意見交換もあった。(臼杵大介)

522とはずがたり:2010/02/13(土) 13:54:10
橋下は嫌な奴で嫌いであるし,賛成できない政策も多いけど結構応援したくなる施策も多いんだよなぁ。ここでもダムに頼らない治水を模索している様だ。
利権の再配分しかしなかった詐欺師小泉の郵政民営化の大枠と後期高齢者制度の導入と公共事業の削減は賛同できたのと似たような構図。こう書く度にあかかもめさんが切れてそんなに良いなら自民党を支持すりゃいいんじゃいと怒られたものだけど。。

橋下氏と住民、再び平行線 ダム建設めぐり意見交換会
http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010021201001060.html

 大阪府が建設中の槙尾川ダム(同府和泉市)の工事をめぐり、橋下徹知事は12日、同市で地元住民とあらためて意見交換会を開いた。1月29日の前回同様、ダムによらない治水策を主張する橋下氏と、建設推進を求める住民側との議論は平行線で、結論は出なかった。橋下氏はさらにダム建設の是非について検討を続ける方針を示した。

 橋下氏はダム建設による自然環境の悪化を懸念。ダム予定地下流の川底を掘り下げたり、川幅を広げたりする治水対策を提案した。

 一方、住民側は(1)早く工事が終わる(2)流木をせき止められる(3)川の拡幅には民家の移転が必要―と指摘し、ダム建設を主張。辻宏康和泉市長も「河川改修の方が環境に優しいというが、そうでもない。住民の意見を十分に反映させなければならない」と述べ、拍手を受けた。

 橋下氏は記者団の取材に「一般論として、ダムは絶対に環境に悪い」と強調。今後、さまざまな河川改修の手法を組み合わせ、高い治水効果を発揮できる案を探る意向を明らかにした。
2010/02/12 23:33 【共同通信】

523 ◆ESPAyRnbN2:2010/02/19(金) 16:04:56
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20100219ddlk43010591000c.html
ニュース裏おもて:荒瀬ダム撤去問題 水利権など暗中模索 /熊本
 ◇地元住民「2年間発電の根拠は」

 県は、存続から撤去へ再び方針転換した県営荒瀬ダム(八代市坂本町)問題で、漁協の同意を得ないまま
発電用水利権の申請に踏み切る予定だ。「4月から2年間の売電収入で、撤去費用を少しでも賄う」との考えだが、
いつ水利権を取得して発電できるのか、撤去費用は作れるのか、見通しは立っていない。追い込まれた形での
「見切り発車」は暗中模索の状況にある。【笠井光俊】

 ■見通し立たず

 「皆さんの不信感は理解しています。また県の財政難で撤去費用の見通しも立っていませんが、一つ一つの
取り組みを着実にやっていくしかありません。そういう覚悟です」

 15日夜、県企業局が地元の八代市坂本町で開いた住民説明会。幹部はひたすら、そう繰り返した。

 撤去費用と試算されている約92億円のうち、発電事業の特別会計では28億円足りない。急な方針転換で、
これから撤去計画を作るため、県は撤去工事に入るまで2年間の準備期間が必要とする。その間はダムの管理費用
がかかるため「発電を続けたい」という。

 企業局によると、管理費用は人件費や減価償却費などで年間3〜4億円。この出費は発電した場合には売電収入
で戻ってくるが、発電期間が短ければ、戻り分が少なく、かえって県の手出し分が特別会計を圧迫する可能性がある。
即時撤去を求める地元住民らは「2年間発電の根拠が不透明だ」と批判する。

 撤去費用について前原誠司国土交通相は1月、新年度予算で創設する「社会資本整備総合交付金(仮称)」の
活用を県に提案した。ただ県は配分額などが未定なことから、撤去関連費用への充当を保留する見込み。一方、
民主党県連幹部は、撤去工事が6年程度かかることを挙げ「不足分の28億円を6で割れば、年間5億円弱。交付金
などを使って努力すれば何とかなるはずだ」と指摘する。

 ■補償協議へ

 球磨川漁協は12日、水利権延長に同意しないことを県に伝えた。企業局幹部も「同意取得をあきらめたわけでは
ないが、カチッと決められた感じ。厳しい。国への水利権申請では、正直に報告するしかない」と漏らす。

 河川法が定める手続きでは、水利権の申請を受けた国は、河川の水を独占使用されることで損失を受ける可能性
がある「関係河川使用者」に通知する規定になっている。「損失」とは河川内の漁場を奪われて漁獲がなくなること
などを指し、荒瀬ダムの「関係河川使用者」は球磨川でアユなどを獲っている球磨川漁協だ。漁協は「(水利権が
最初に設定された)57年前の補償は不十分で、漁民は損害を受け続けている」と主張。当然「損失がある」と回答
するとみられる。

 水利権が切れる4月以降はダムのゲートを開けなければならず、発電事業はできない。河川法によると、県と漁協
とで損失に対する補償協議に入ることになるが、協議が一筋縄ではいかない可能性がある。補償が成立しなければ
県は国に裁定を求めるとみられる。

 こうした手続きに少なくとも5カ月はかかるとみられ、荒瀬ダムは「撤去、存続、撤去」と変転して地元住民に不信感
が生まれているだけに、協議の行方は混とんとしている。

==============

 ■荒瀬ダムの水利権申請から取水開始までの流れ■

 県が水利権を申請
    ↓
 県による河川水の占有によって損失を受ける可能性がある関係河川使用者(漁協など)に対し、国が通知
    ↓
 関係河川使用者が損失に係る意見を30日以内に国に申し出
    ↓
【損失を受けるものがある時】
 (1)荒瀬ダムの発電事業が関係河川使用者の事業に比べて、公益性が著しく大きいこと
 ※社会資本整備審議会の意見聴取が必要
 (2)損失防止のための施設を設置することで、関係河川使用者の事業に支障がないと認められること
    ↓
 水利権を許可
    ↓
 県と関係河川使用者が補償協議
    ↓
 補償協議が成立しない場合、当事者は国に裁定を申請。裁定にあたっては県収用委員会の意見聴取が必要
    ↓
 補償成立後、ダムの取水・発電開始

毎日新聞 2010年2月19日 地方版

524 ◆ESPAyRnbN2:2010/02/21(日) 14:32:31
石関のところに前原。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20100221/CK2010022102000100.html?ref=rank
前原国交相 桐生で講演
2010年2月21日

 前原誠司国土交通相は二十日、桐生市内で講演し、八ッ場(やんば)ダム(長野原町)の建設中止に
ついて「国の税金の使い方を見直すための新たな取り組み」とし、政策の妥当性をあらためて強調した。
だが、建設の是非が焦点となっている「湖面1号橋」など、生活再建事業の問題には一切言及しなかった。

 前原氏は、民主党の石関貴史衆院議員が開催した「新春のつどい」に来賓として出席した。ダム中止撤回
を強硬に主張する地元住民については「(過去の)政治に翻弄(ほんろう)された被害者であり、(鳩山政権に
よる)政策転換の犠牲者でもある」と説明。「議論が平行線をたどっていることで、地元に批判が集まっている
ことは心苦しい。住民は誰も悪くない」とも述べ、ダム事業の複雑な歴史的背景への理解を求めた。

 その一方で「ダム中止は、新たな国づくりの第一歩につながる」と強調。「人口減と高齢化が進む社会に
対応するため、公共事業をいったん止めて、医療や社会保障などに使っていく方向へ政治を変えて
いかなければならない」と訴えた。 (中根政人)

525 ◆ESPAyRnbN2:2010/02/21(日) 23:25:05
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100221/plc1002211907008-n1.htm
ダム事業めぐり意見交換 国交政務官と地元自治体
2010.2.21 19:04

 国土交通省の三日月大造政務官は21日、北海道の平取ダム(平取町)や厚幌ダム(厚真町)の建設
予定地を視察し、地元首長や市民団体と意見交換した。「コンクリートから人へと予算を組み替えていかねば
ならない」などと述べ、政府の姿勢に理解を求めた。

 国交省の政務三役が昨年末にダム事業継続の是非の検証を表明した後、地元と意見交換するのは、
前原誠司国交相が本体工事中止を表明した八ツ場ダム(群馬県)以来。

 意見交換会では、川上満平取町長らが「流域の生命や財産を守ってほしい」と建設継続を求める要望書を
提出。一方、ダム建設に反対する住民らは、建設予定地がアイヌ民族の伝統的信仰の場となっていること
などを指摘、計画撤回を求めた。

526とはずがたり:2010/02/23(火) 19:28:48
自民党のバカげた諫早湾干拓や長良川河口堰は今からでも再検証すべきだ。

諫早湾排水門「開門に絶対反対に変わりない」 長崎県知事が見解 
2010.2.23 17:43
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100223/biz1002231746019-n1.htm

 長崎県にある国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門をめぐり、赤松広隆農水相が開門もあり得るとの考えを示したことに対し、同県の金子原二郎知事は23日、県庁で記者団に「開門に絶対反対する考えに変わりはない。地元としては理解しようがない」とあらためて強調した。

 同県は、防災面や干拓地の農業への影響を懸念し、以前から開門反対の立場を取っている。

 金子氏は3月1日付で任期満了のため、具体的な動きは次期知事就任後になるとした上で「そういう話ならば(私も)任期中に反対の意思表示をしなければならない」と指摘。農水相発言が21日の知事選から間もないことには「多くの県民は疑問に思っているのではないか」と述べた。

527とはずがたり:2010/02/23(火) 19:32:57

農相、検討委設置へ 諫早湾開門調査で意向表明
2010年02月23日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20100223001.shtml

 赤松広隆農相は22日の衆院予算委員会で、国営諫早湾干拓(長崎県)潮受け堤防排水門の開門調査問題を検討する委員会を省内に設置する考えを明らかにした。副大臣をリーダーに設置後1、2カ月で結論を得る考えだが、設置時期は示さなかった。共産党の赤嶺政賢氏の質問に答えた。

 赤松氏はこれまで開門調査の是非は「地元協議が前提」とし、距離を置いてきた。委員会設置で農水省がこの問題に主体的にかかわることになる。

 赤松氏は排水門の開門要求、反対で地元が対立している点を踏まえ「(開門するかどうかは)地元の合意なしに進められない」と説明。21日投開票された長崎県知事選で、中村法道新知事が誕生したことを受け、「どんな解決策を導くか新知事と話したい。できれば私の下で今までの方向をどう見直していくか委員会をつくりたい」と述べた。

 諫早湾干拓をめぐっては、熊本を含む有明海沿岸漁業者が堤防による湾閉め切りなどが漁業不振の原因と批判し、開門調査を要求。長崎県などは「干拓農地に塩害が出る」などとして開門による調整池への海水導入に反対している。(清田秀孝)


諫早湾干拓事業:開門調査、委員会設け検討−−赤松農相
http://mainichi.jp/life/today/news/20100223ddm002010059000c.html

 赤松広隆農相は22日の衆院予算委員会で、国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市、諫干)の開門調査について、農水省内に委員会を設けて是非などを検討していく考えを示した。共産党の赤嶺政賢氏の質問に答えた。

 諫干の開門調査を巡っては、佐賀地裁が08年6月に5年間の開門を命じたが、国が控訴。有明海の漁業不振を背景に、佐賀、熊本、福岡の漁業者らが開門調査を求めてきたが、長崎県は反対を貫いてきた。【宮下正己】

毎日新聞 2010年2月23日 東京朝刊

528とはずがたり:2010/02/23(火) 19:34:52

バカみたいな大金使って肥沃な漁場を潰して余ってしょうがない日本のお荷物である水田を増やすと云う気の狂った政策を自民党がやって来た事を今一度告発してゆくべきである。

諫早湾干拓事業:開門要請へ 反対派漁協が方針転換
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100204ddm041010130000c.html

 国営諫早湾干拓事業(諫干)を巡り、長崎県雲仙市の瑞穂漁協(68人、石田徳春組合長)は3日開いた全員協議会で、開門調査の実施に向けて国や県に要請行動を起こすことを決めた。1997年に潮受け堤防が閉め切られて以降、瑞穂漁協は開門に反対してきた諫早湾内3漁協の一つ。地元漁協の一角が開門に向けて方針を転換したことは、「絶対反対」の立場を取る長崎県などにも影響を与えそうだ。

 協議会は非公開で行われたが、出席者によると全会一致で反対意見はなかったという。協議会後、石田組合長は「組合員の命を守るため、行動を起こすことにした」と述べた。

 瑞穂漁協▽小長井町漁協▽国見漁協の諫早湾内3漁協は、潮受け堤防を常時開門した場合、膨大な淡水が湾内に流れ込んで漁場が荒れるとして、開門に反対してきた。

 しかし、堤防閉め切り後、瑞穂漁協では漁獲量が激減。近年は、漁船漁業の水揚げが1隻当たり年間100万円にも満たないといい、仮に開門で一時的に湾内が荒れても、長期的に以前の漁場に戻すことが得策と判断したという。【柳瀬成一郎】

毎日新聞 2010年2月4日 東京朝刊

529 ◆ESPAyRnbN2:2010/02/24(水) 12:55:58
> 民主党の中島正純氏が国交省、群馬県の資料と県に提出された政治資金収支報告書をもとに分析した

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100224k0000e010054000c.html
八ッ場ダム:自民、民主側に4925万円 受注業者が献金

 八ッ場(やんば)ダム関連工事を受注した業者が群馬県内の自民、民主両党の政党支部などに、
06〜08年の3年間で計4925万円を献金していたことが24日の衆院国土交通委員会で明らかになった。
民主党の中島正純氏が国交省、群馬県の資料と県に提出された政治資金収支報告書をもとに分析した
資料を示し、前原誠司国交相に調査を要求。前原氏は「できる限り調査したい」と答弁した。

 中島氏によると、01〜08年度に国や群馬県が発注した同ダム関連工事(100万円以上)のうち、
264件を受注した業者が自民と民主の同県内の選挙区支部や職域別支部など計22政治団体に献金して
いた。内訳は自民党が19、民主党が3。献金額は代表者が国会議員(元職を含む)の団体は自民が7団体
で1370万〜60万円、民主が1団体で24万円。県議や首長(同)では自民が12団体で765万〜13万円、
民主が2団体で32万円と30万円。最多は自民の上野公成元参院議員の1370万円だった。

 中島氏の追及に対して、前原氏は「調べていないので談合があったかは分からないが、客観的に見れば
談合が行われていたのではないかという状況だ」と述べた。【石原聖】

毎日新聞 2010年2月24日 12時07分

530 ◆ESPAyRnbN2:2010/02/24(水) 18:29:56
http://www.asahi.com/politics/update/0224/TKY201002240234.html
ダムの環境アセス独占の財団法人、廃止検討へ 国交相
2010年2月24日17時13分

 前原国交相は、全国のダムの環境影響評価(アセス)業務を独占的に受注してきた財団法人「ダム水源地
環境整備センター」について、「基本的にいらないのではないか」と述べ、廃止を検討していく考えを示した。

 前原国交相は、ダム工事の受注企業が出資した同センターは、常勤役員3人がいずれも国交省OBで
占められていることについて「許してはいけない団体。ほかの企業で代替できるのであれば、この財団法人
はいらないのではないかとの観点から厳しく精査する」と語った。

 同センターはダムの新設時に環境アセスを実施するのが主な業務。専門家による検討委員会の開催や
報告書の作成などを請け負っている。

531荷主研究者:2010/02/24(水) 23:31:40

http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2010022212300297/
2010年2/22 12:30 山陽新聞
内海ダム再開発、本体工事着工 建設予定地の樹木を伐採

新内海ダム建設予定地の樹木を切り倒す作業員=香川県小豆島町

 香川県小豆島町での内海ダム再開発(新ダム建設)事業で、同県は22日、建設予定地の樹木の伐採を開始、本体工事に着手した。

 この日、県職員の立ち会いで、県と本体工事契約を結ぶJV(共同企業体)の作業員が、チェーンソーでえん堤周辺の森林の伐採を始めた。3月中旬までに、約1万平方メートルの樹木を切り倒した後、えん堤基礎部分の掘削を行い、コンクリートを打設する。

 新ダムは2012年度完成し、試験湛水(たんすい)などを行った後、13年度から運用開始の予定。総貯水量は現ダムの7・6倍の106万トン。

 同ダム建設をめぐり昨年12月、前原誠司国交相が予定地を視察、真鍋武紀知事に事業継続の是非の再考を求めたが、知事は「計画通りに進めさせてほしい」と回答した。

 今後の国補助の動向が不透明な中、県は総事業費約185億円のうち、2010年度一般会計当初予算案に33億円(国補助金15億7000万円見込み)を計上している。

532とはずがたり:2010/03/01(月) 12:28:47

荒瀬ダムの「利害関係者」、球磨川漁協に限定
2010年03月01日
http://kumanichi.com/news/local/main/20100301004.shtml

 県が水利権延長を申請した荒瀬ダム(八代市坂本町)の審査に関連し、国土交通省九州地方整備局は損失補償など利害の生じる「関係河川使用者」を球磨川漁協だけと判断し、1日にも意見聴取の通知を出す。同局が28日に福岡市で開いた荒瀬ダムにかかわる第1回有識者会議で明らかにした。

 河川使用者は通知の翌日から30日以内に意見を出すが、球磨川漁協は既に延長反対を決めている。漁協からの意見提出後に国交省が延長を許可するかどうか最終判断するが、再度開く有識者会議のほか社会資本整備審議会を経なければならず、「(現行水利権が切れる)3月中の決定は難しい」とした。

 会議後、九地整の藤巻浩之・河川調査官は河川使用者を漁協に限定した理由を「現行河川法に沿って決めた」とした上で、「対応が難しいのは漁協の意見提出後であり、最終的にはダムの公益性と損失をどう勘案するかになるだろう」と語った。

 有識者会議は法律や環境、漁業を専門とする5人で構成し、初回は九地整に加え、熊本県企業局からも出席。県の担当者はダム撤去費確保のため、2012年3月まで発電に必要な水利権延長を求めた経緯を説明。九地整はダムの公益性や撤去の確実性を県にただした。委員側は「水利権が切れた場合、発電をしないダムが何年間も河川に残る損失をどう考えるのか」「下流域や生態系を含めた広域的なダムの影響は考慮しないでいいのか」などと指摘。利害関係者を地元漁協に限定したことへの疑問も出た。(毛利聖一)

533りん:2010/03/01(月) 22:52:47
2cサイバー攻撃中〜in韓国
http://speed.me.land.to/

534 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/02(火) 09:24:27
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20100302-OYT8T00006.htm
八ッ場ダム 建設中止前提に代替案
国交相答弁地元住民の反発必至

 全国のダムの必要性を評価する国土交通省の有識者会議の検証作業を巡り、前原国交相は1日の衆院予算
委員会で、「八ッ場ダムについては、中止という前提で治水、利水の代替案を示す」と答弁し、検証結果にかかわらず
ダム本体工事を中止する考えを示した。前原国交相はこれまで、「八ッ場ダムも他の全国のダムと同様に予断を
持つことなく検証する」と述べる一方、「中止の方向は変わらない」とも語っていたが、検証後の対応を明確にした格好だ。

 地元住民は今年1月、前原国交相の「予断なく検証」という方針を評価して、意見交換会の開催を受け入れただけに、
反発の声が上がりそうだ。

 公明党の石井啓一議員から検証後の本体工事再開の可能性を問われた前原国交相は、「有識者会議の議論で
(ダムに頼らない治水の)物差しをつくり、代替案を示す」と答弁。石井議員が「検証の結果、中止を撤回することが
あり得るのか、中止は変わらないのか」と、二者択一での回答を求めると、建設中止を前提に検証することを認めた。

 前原国交相の答弁について、地元・長野原町の高山欣也町長は「本音はそんなところだろうと予想はついていた。
『予断なく再検証』というのも、住民を煙に巻いただけ。中止と結論が決まっているものを検証とは言えない」と
非難している。

(2010年3月2日 読売新聞)

535 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/05(金) 15:06:00
小渕に中島に。

http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010030501000338.html
道路橋建設はアンケートで判断 八ツ場ダムで国交相

 前原誠司国土交通相は5日の衆院国交委員会で、八ツ場ダム(群馬県)の水没予定地区から移転する人の
代替居住地を結ぶ道路橋「湖面1号橋」の建設について「住民へのアンケートの結果を踏まえて、どのようにするか
判断する」と述べた。

 前原氏は中止を表明したダム本体工事の建設に伴う水没を前提としたインフラ整備を見直すとして、1号橋の
建設凍結を検討。これに対し群馬県や地元自治体は強く反発していた。

 このため国交省は、関係する約60世帯を対象に代替地に移転する意向があるかなどを確認する調査票を、
2月26日締め切りで送付していた。

 前原氏は調査の理由を「代替地への移転後の生活に支障を与えるのは望ましくないとの観点から、移転の意向を
持つ方がどの程度いるかを調べている」と説明した上で、結果がまとまり次第、公表する考えも示した。

 自民党の小渕優子前少子化担当相の質問に対する答弁。

2010/03/05 11:47 【共同通信】

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100305-OYT1T00670.htm
八ッ場ダム工事「1社入札」3割、国交相検証へ

 群馬県長野原町の八ッ場ダム建設工事で、前原国土交通相は1社しか参加しない、いわゆる「1社入札」について
経緯を検証する方針を表明した。

 5日の衆院国土交通委員会で民主党の中島正純議員の質問に答えた。

 中島議員によると、2008年4月〜今年1月に公表された予定価格250万円以上の工事と100万円以上の
業務の入札のうち、最終的に1社しか参加しなかった入札が136件中44件あり、その平均落札率は96・11%
だったという。

(2010年3月5日13時27分 読売新聞)

536とはずがたり:2010/03/05(金) 19:56:11

群馬・八ッ場ダム:上流の湖底堆積物から高濃度ヒ素 国交省、公表せず
http://mainichi.jp/life/ecology/news/20100305dde041040031000c.html
 ◇基準の350倍

 八ッ場(やんば)ダム建設予定地の上流にある品木ダム(群馬県六合村)の湖底の堆積(たいせき)物から昨年3月、農地土壌の環境基準の約350倍に相当するヒ素が検出されていたことが5日、衆院国土交通委員会で明らかになった。民主党の熊田篤嗣氏が国土交通省に資料請求し、堆積土1キロ当たりに30〜5600ミリグラムのヒ素が含まれていると指摘。ヒ素の農地の環境基準は土壌1キロ当たり15ミリグラムだが、国交省は公表していなかった。

 熊田氏は「八ッ場ダム計画は(品木ダムなどに石灰を入れて水質を改善する)中和事業の結果、再開された。情報操作でダム建設へ議論を誘導したのでは。データを公表すべきだ」と追及し、前原誠司国交相は「ヒ素や沈殿物濃度の情報を公開していきたい」と述べた。

 一方、民主党の中島正純氏は、08年4月〜今年1月に国土交通省が発注した八ッ場ダム関連工事のうち、1社を残して他の業者が入札を辞退したり、1社しか入札しないなどの「1社応札」が44件あったと指摘。平均落札率が96・11%と高値で落札されており「不自然」と述べた。

 前原国交相は「しっかり調べたい」と答弁した。【石原聖】

毎日新聞 2010年3月5日 東京夕刊

537 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/06(土) 10:15:30
全体的には>>535にある1つ目の記事の詳細だが、川辺川について↓の記述も。
> すでに国と流域自治体などが代替案を協議している川辺川ダムについては「今年には一定の方向性は
> 出ると期待している」とし、その他のダムについての結論が長期化する可能性を示唆した。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20100306-OYT8T00039.htm
八ッ場ダム 1号橋意向調査近く公表
国交相再検証結論は長期化示唆

 八ッ場ダム(長野原町)中止問題を巡り、前原国土交通相は5日の衆院国交委員会で、建設凍結を
検討している湖面1号橋について地元住民に行った意向調査の結果を、近日中に公表する考えを
明らかにした。

 国交省は先月、同町川原湯・川原畑両地区住民計約60世帯を対象に、代替地への移転を望むか
どうかや、1号橋についての意見を問う調査票を配布。現在、回収と分析を進めている。前原国交相は
「私の耳には1号橋は要らないとの声が届くが、少数かマジョリティー(多数)かを客観的に分析し、
ほどなく公表したい」と述べ、調査結果を橋の建設を進めるか否かの判断材料にする考えを示した。

 さらに、前原国交相は、同ダムの必要性についての再検証結果を出す時期が、来年以降になる
可能性を示唆した。有識者会議が夏にも策定する予定のダム計画見直しの判断基準を踏まえた上で、
「水系ごとの個別のヒアリングもしないといけない。それなりに時間がかかる」と述べた。

 すでに国と流域自治体などが代替案を協議している川辺川ダムについては「今年には一定の方向性は
出ると期待している」とし、その他のダムについての結論が長期化する可能性を示唆した。

(2010年3月6日 読売新聞)

538 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/07(日) 11:34:38
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2010-03-07/2010030702_02_0.html
2010年3月7日(日)「しんぶん赤旗」

八ツ場ダム 中止当然
塩川議員 住民に補償必要
衆院委

 日本共産党の塩川鉄也議員は5日の衆院国土交通委員会で、八ツ場ダム建設計画は中止が当然であり、
政府の対応として、真摯(しんし)な謝罪、中止理由の丁寧な説明、生活再建策と地域振興策を住民とともに
つくることが必要と主張しました。

 塩川氏は「八ツ場ダム中止の固有の理由は何か」と質問。前原誠司国土交通相は「治水計画は達成
できるか疑問。利水面も節水や人口減で需要の見直しが必要」と述べました。塩川氏は、「これまで国は
治水対策でも利水対策でも八ツ場ダムが必要だと住民・流域都県に説明してきた。中止を決めたのだから、
治水、利水ともに役に立たないと明確に示してこそ住民の理解が得られる」と迫りました。

 その上で塩川氏が、「国策に翻弄(ほんろう)された住民にたいして、『被害者』である住民に何らかの
補償が必要だ」と求めたのに対し、前原国交相は「新たな(地域)振興策が必要で、その中身を検討したい」
と述べ、個人補償には言及しませんでした。

 さらに塩川氏は、ダム建設に限らず大型公共事業を中止したとき、地域住民が受けた困難を償う
生活再建や地域振興を義務付ける法律の制定を求めました。前原国交相は「現時点ではダムを中止した
場合を考えている」など述べ、一般法の制定の考えのない立場を示しました。

539 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/07(日) 11:37:35
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/1236

> 沖縄市では東門美津子市長と会談。採算性に疑問が出ている泡瀬沖合埋め立て事業(東部海浜開発事業)
> に関し「経済的合理性や需要予測を含め、しっかりした案を国に出してほしい」と注文を付けた。
> 東門市長は「3月中に提出する」と述べるにとどめた。

540神奈川一区民:2010/03/07(日) 23:42:52
まさのあつこ情報

明日発売の月刊誌「世界」で、前原大臣に
インタビューしています。
是非とも読んで見て下さい。

541 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/07(日) 23:52:59
それは面白そうですねー

542神奈川一区民:2010/03/08(月) 20:47:58
>>541
今日読みました。
普通のインタビュー記事です。
まさのあつこ氏は前原大臣とは10年来の知
り合いです。でも、聞きたいことはちゃん
と聞いてました。
自分はESPAさんの感想が聞きたいです。

543 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/08(月) 21:09:48
期末で本屋に行く時間がなかなかありませんけど、頑張りますw

544 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/09(火) 12:47:49
公共事業チェック議員の会>>212-213>>217

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shimane/news/20100308-OYT8T01097.htm
大橋川改修「必要か疑問」 事業チェックの会、国会議員3人
現地視察、意見聞く

 超党派の国会議員でつくる「公共事業チェック議員の会」(会長=松野信夫参院議員)の3人が8日、国土交通省が
進める斐伊川水系整備事業を現地視察した。事業に含まれる松江市の大橋川改修事業についても調査し、
国交省や市民団体などの意見を聞いた。松野会長は「治水のために改修が必要なのか疑問」と指摘。今後、事業の
妥当性を判断し、前原国交相らに報告する考えを示した。

 同会は1994年の結成。「無駄な公共事業のストップ」を掲げて活動しており、八ッ場ダム(群馬県)なども視察している。

 今回は、民主党の松野会長、大河原雅子参院議員、国民新党の亀井亜紀子参院議員が訪問。上流部の尾原ダム
(雲南市)などを訪れた後、大橋川に向かい、堤防の設置状況などを確認した。

 また、松江市などの行政側と、大橋川改修事業に反対する市民団体との意見交換会も開かれ、松浦正敬市長は
「(斐伊川上中流部の)ダムと放水路の2点セットだけでは、大橋川の水位が高いままで、水害から市民を守れない」
として改修事業の実施を要望。市民団体は「築堤は松江の風情を失わせる」「拡幅や築堤は地域住民の合意形成が
できていない」などと訴えた。

 意見交換会後、松野会長は「早急に(議員の会の)意見をまとめて国交省に提出したい」と述べた。

(2010年3月9日 読売新聞)

545 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/09(火) 13:03:33
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100308-OYT1T01260.htm
ダム38か所「見切り発車」、国の満額補助前提

 政府のダム見直し方針に基づき、国土交通省が建設の是非を再検証するよう求めている30道府県の「補助ダム」
58か所のうち、23府県が38か所の事業費を、国の満額補助を前提として新年度予算案に計上していることが、
読売新聞の調べでわかった。

 補助ダムは、八ッ場(やんば)ダム(群馬)など「国直轄ダム」と異なり、都道府県が国の補助金を受けて建設する。
前原国交相が昨年12月に現地視察して直接、再検証を促した内海(香川)を始め浅川(長野)、路木(熊本)など
5県5か所は本体工事費を計上している。

 国交省は新年度予算案で補助ダムに投じる国費を今年度当初の86%に抑え、3月末に個所付けを公表するが、
香川は「地元住民や産業界から早期完成を求める多くの要望がある」(真鍋武紀知事)などと内海ダムの満額補助に
期待する。

 浅川ダムも、村井仁知事が「流域住民の生命と財産を守るため」と必要性を強調。国が補助を大幅にカットすれば、
各地で工事遅延や計画見直しなど混乱が予想される。「(33億円の)補助金が減額されれば執行を留保せざるを
得ない」(大阪)、「補助打ち切りは想定できない。県独自に代替財源を確保するのは難しい」(群馬)と戸惑いも広がる。

 国交省は夏頃に作成する治水対策の新基準に基づき、各知事に再検証するよう求めている。ただ、本紙調査では、
再検証に「応じる」と回答したのはほぼ半数の15県25か所にとどまった。

(2010年3月9日03時04分 読売新聞)

546 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/09(火) 21:19:10
>>545
http://www.mbs.jp/news/jnn_4374881_zen.shtml
■ 「補助ダム」、補助金打ち切りや減額も

 前原国土交通大臣は、建設の是非を再検証している全国58の「補助ダム」について、本体工事に着手していない
ものについては、補助金の打ち切りや減額もあり得るという考えを示しました。

 前原国土交通大臣は、全国136のダムのうち、89のダムを事実上、凍結扱いとし、今年の夏にまとめるダム建設の
新たな基準に基づいて、今後事業を続けるかどうか再検証する方針を決めています。

 この中には、国の補助を受けながら地方自治体が主体となって建設を進めるいわゆる「補助ダム」も含まれますが、
前原大臣は会見で、58の補助ダムについて、工事の複数年度契約が行われていないものや本体工事に着手して
いないものについては、自治体に損失が発生しないとして、補助金の減額や打ち切りもあり得るという考えを示しました。

 一方で香川県の内海ダムや長野県の浅川ダムなど、すでに予算を計上して複数年度契約をしているものや、
本体工事に着手しているダムについては、「国がお金を出せなければ、裁量権の逸脱となって負担義務違反を
問われる恐れがある」と述べ、補助金を支払う考えを示しました。(09日15:07)

547荷主研究者:2010/03/12(金) 00:15:06

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201003060040.html
'10/3/6 中国新聞
下水浄化、工業用水化を研究
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 下水と工場排水を浄化して工業用水をつくる技術の確立を目指す国内初の研究の調印式が5日、周南市の市役所であった。周南市の島津幸男市長と研究主体の独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の理事、関係企業の代表者が出席、協力を確認した。

 事業は、NEDOが3〜6月に約4億円で周南市徳山中央浄化センターの隣接地に研究プラント「ウオータープラザ」を建設。8月から2014年3月まで、研究に使う特殊膜の製造元である東レ(東京)とプラントメーカーの日立プラントテクノロジー(同)が運営する。

 プラザは日量250立方メートルの下水と、同280立方メートルの日本ゼオン徳山工場からの排水を受け入れる。3種の膜で浄化して410立方メートルの工業用水をつくり、同工場へ送る。高濃度の塩分が残る120立方メートルは浄化センターで再処理して海へ流す。

 日立プラントテクノロジーの篠田猛常務理事は「世界的に水不足が懸念される中、下水や工場排水は資源」と強調。「安定した造水技術の開発と運営ノウハウの吸収を進め、海外へも発信したい」と話した。

【写真説明】工業用水をつくる技術研究への協力を確認し調印する島津市長(左)たち

548 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/18(木) 22:45:17
> 前原国交相は18日、同県選出の民主党衆院議員に継続方針を説明

前原国交相:八ッ場ダムの湖面1号橋工事継続
2010年3月18日 21時52分 更新:3月18日 21時56分

 八ッ場ダム(群馬県)が完成した場合にダム湖で隔たる代替地を結ぶ「湖面1号橋」について、
前原誠司国土交通相は18日「工事を継続する判断をした」と述べた。水没予定地の住民から建設を
求める声や代替地への移転を望む声が多かったためという。前原国交相は「住民の方々は最大の
被害者で、気持ちをできるだけ反映した形にした」と述べたが、「これによってダム本体工事中止の方針が
変わったということではない」と改めて言及した。

 1号橋は国が県に委託している同ダムの生活再建事業の一つで総事業費約52億円の96%が国費。
4本の橋脚のうち1本が既に建設中。民主党の同県連などは「ダム中止であれば不要では」と指摘したが、
県は2月にも橋脚2本を入札・契約した。このため、3月末に策定される事業実施計画で国が予算を
付けなければ、橋脚工事が事実上、凍結となると見られていた。

 国交省は2月、1号橋の利用者になりうる水没予定地の川原湯・川原畑両地区の住民約60世帯を
対象に、代替地の分譲を希望するか、ダム建設についての意見などをアンケートしていた。

 前原国交相は18日、同県選出の民主党衆院議員に継続方針を説明。「いろいろ意見はあったが、
私の基本方針はなんら変わることがないと理解いただいた」と話した。【石原聖】

549 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/22(月) 11:06:13
http://www.asahi.com/seikenkotai2009/TKY201003210278.html
http://www.asahi.com/seikenkotai2009/images/OSK201003220001.jpg
地方主導のダム、建設推進が8割 是非の検証進まず
2010年3月22日3時2分

 道府県が主体となって建設を進める「補助ダム」のうち、前原誠司国土交通相の要請を受け入れ、
建設の是非を再検証すると決めたのは、すでに建設中止を決めたものをのぞく55ダムのうち、現時点で
25ダムと、全体の半数以下にとどまることが朝日新聞社の調べでわかった。再検証するダムも含め、
全体の8割は「建設推進」が前提で、鳩山政権が掲げる「コンクリートから人へ」の政策転換には
地方からの抵抗が必至だ。

 昨年11月時点で58の補助ダムが本体工事に未着工だった。建設の継続・中止は道府県が
判断するため、昨年末に前原国交相は、今夏に国が示す新しい治水基準を当てはめ、継続か中止かを
決めるよう要請していた。

 計画する30道府県に国の要請への対応をダム別に尋ねたところ、大和沢(青森)、大多喜(千葉)、
武庫川(兵庫)の3ダムはすでに中止の方針が決まっていた。

 残る55ダムのうち、国の要請に応じると答えたのは、新潟(ダム数4)、長野、岐阜(3)、青森、島根、
高知(2)、山形、静岡、三重、滋賀、和歌山、広島、佐賀、大分、沖縄(1)の25ダム。「国の方針だから」
(山形)、「国と足並みをそろえる」(岐阜)との答えの一方で、「ダム事業を進めるにはやむを得ない」
(三重)、「補助金交付の前提条件であれば、応じざるを得ない」(大分)といった理由が目立った。

 一方、他の25ダムについては、14道県が再検証に応じるか否か「未定」とし、うち9県は「新たな基準を
見てから決める」と回答した。「基準の内容が不明だから」との理由が大半を占めた。

 昨年末以降に本体工事に着工した4ダムについて、長野、兵庫、香川、熊本の各県は、「再検証は
実施しない」とした。いずれも2009年度中に本体工事に入る予定で、前原国交相は着工を延期して
再検証するよう求めていた。着工の理由を、長野県は「住民が参加した議論を重ね、ダムが最善の方策との
判断に至った」とし、香川県は「国の同意を得て事業を進め、補助金の交付決定も受けている」と説明した。
1ダムが再検証対象の大阪府は、国に先駆けて独自に検証すると回答した。

 55ダムのうち44ダムは、計画する道府県が「このまま建設を進めたい」との考えだった。再検証対象の
補助ダムの計画が浮上した時期でみると、44ダムが20年以上経過していた。高度成長期に計画され、
完成の見通しもなく継続されているケースが目立つ。

 ダムをめぐっては、国と水資源機構が事業主体で、本体工事に未着工の31のダム事業は、治水の
新基準にあてはめる再検証作業が10年度に実施される。前原国交相は補助ダムについて、道府県が
再検証に応じない場合、補助額の減額などを示唆している。(天野剛志、歌野清一郎)

550 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/23(火) 21:02:43
>>492
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010032301000981.html
吉野川可動堰「選択肢にない」 国交相、第十堰改修へ

 前原誠司国土交通相は23日、2000年1月の徳島市の住民投票を受け、白紙状態となっている吉野川
可動堰計画について、地元市民団体と会談、「(可動堰は)選択肢にない」と述べ、建設はありえないとする
考えを表明した。

 会談後、記者会見した「吉野川みんなの会」の姫野雅義理事によると、前原氏は今後、江戸時代に造られた
「第十堰」の改修を軸に流域住民の意見を反映させる委員会を設置、治水対策を検討する方針を示した。

 計画は、固定堰の第十堰を取り壊して下流に可動堰を建設するとしたもの。住民投票で反対が9割以上を
占め、00年8月に当時の連立与党が白紙化を決定。09年8月に国交省が策定した河川整備計画では
「抜本的な対策の在り方について今後調査・検討を進める」とされていた。

2010/03/23 20:45 【共同通信】

551とはずがたり:2010/03/24(水) 02:55:53
>>549
ありがとうございます。新聞で読んでこの記事保存しなければと思ってた所でした。

画像保存
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/OSK201003220001.jpg

552 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/24(水) 12:21:51
>>550
http://www.asahi.com/politics/update/0324/OSK201003230176.html
徳島の吉野川可動堰計画 前原国交相が中止明言
2010年3月24日0時47分

 前原誠司・国土交通相は23日、2000年に実施された徳島市の住民投票で白紙となった国の吉野川可動堰(ぜき)
計画について「(復活は)ありえない」と中止を明言した。現在ある石組みの第十堰を「どうすれば保全できるか
調査にかかる」と述べた。堰の保全などを求める要望書を出していた地元住民グループが同日、前原国交相との
面会後、記者会見で明らかにした。

 住民らは今月8日、前原国交相あてに(1)可動堰計画の中止を明言し、第十堰を保全する方針を示す
(2)吉野川の整備計画(09年8月策定)に堰の保全を盛り込むため、住民参加の検討委員会を早急に設ける――
の2点を求める要望書を出していた。

 前原国交相は検討委の設置についても「透明性を確保し、住民の意見を採り入れるため、淀川流域委員会のような
方式が望ましい」と述べたという。淀川流域委は、近畿地方整備局が01年、住民の意見を河川政策に反映させようと
設け、委員の人選や運営を第三者に任せた。

 国交省は05年に策定した河川整備の基本方針に「治水上支障となる既設固定堰については必要な対策を行い、
洪水を安全に流下させる」との文言を盛り込み、可動堰建設に含みを残しているが、前原国交相は「第十堰が川の
流れを邪魔しているとは思っていない」と述べたという。

 可動堰計画は、江戸時代に築かれた第十堰を壊し、約1千億円かけて可動堰を造るもの。00年1月23日に
実施された徳島市の住民投票で反対票が9割を占め、計画は白紙となったが、国は中止するかどうか明確な方針を
示してこなかった。

 住民グループの一人で、吉野川シンポジウム実行委の姫野雅義さんは記者会見で「住民が十数年間も意思を
示してきたことが国に届いてうれしい。大臣の方針が吉野川の現場でどう反映されるか注視したい」と話した。
(水沢健一)


http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000001003240005
10年かけ思い届いた 可動堰中止明言
2010年03月24日

 住民の思いが国に受け止められるまで、10年かかった。23日、吉野川可動堰(ぜき)計画を「ありえない」と退け、
第十堰の保全に向けた調査を始めると表明した前原誠司・国土交通相。住民グループに「思いは同じです」と
語ったという。住民らは「長かったが無駄ではなかった」と振り返った。(水沢健一)

 前原国交相は、徳島市の住民投票4日前の2000年1月19日、吉野川を訪れている。当時、民主党のネクスト
キャビネットの「社会資本整備担当大臣」。第十堰を歩きながら、旧建設省の担当者や住民投票運動をリードしていた
吉野川シンポジウム実行委の姫野雅義さんから意見を聞き、「費用対効果を考えると可動堰計画は白紙に戻すべきだ」
と述べた。

 あれから10年。この日、前原国交相は「お久しぶりです」と姫野さんと笑顔で握手を交わした。最初の数分を除き
非公開だった面会は、15分の予定が30分に延びた。

 姫野さんらによると、前原国交相は可動堰計画の復活について「ありえない」「選択肢にない」と発言。ダムや
堰だけに頼らない、流域全体での治水が必要との考えを示し、「第十堰の保全に向けた調査を進め、科学的データを
集めたい」と述べた。第十堰を補修し、森林を整備して可動堰によらない治水を実現する「緑のダム」構想についても、
前原国交相は「参考にしたい」と応じたという。

553 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/26(金) 21:44:13
> 99年施行の環境影響評価法では、ダムも、住民に情報を公開して意見を求める…対象とされている
> 八ツ場ダムは、99年以前に付け替え道路などの関連工事に着手していたため、…対象外だった
> 前原誠司国交相は…報告書の基になった水質データを昨年末から順次公開している。
> 国交省関係者は「報告書自体はダムを造る前提でまとめたものだ。(現在では)意味がなくなった」
> 同省関東地方整備局は生物の生息調査のデータについては「公表の見通しは立っていない」

http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000581003260001
八ツ場ダム
絶滅危惧種 クマタカ7組確認
2010年03月26日

 八ツ場ダム(長野原町)の建設予定地周辺で、環境省のレッドリストで近い将来の絶滅の危険性が
高いとされるクマタカのつがい7組(14羽)を、国土交通省が確認していたことがわかった。国交省が
環境アセスメントに準じた形で政権交代前に用意していた報告書に、生息状況を記していた。報告書は
ダム建設工事で「繁殖活動が低下する可能性がある」と予測している。(菅野雄介)

 朝日新聞が入手した報告書は「八ツ場ダム 環境保全への取り組み(案)」と題し、当初は2009年8月の
公表を予定していた。河川工学や生物研究者ら10人の有識者による第三者機関「八ツ場ダム環境検討
委員会」が、水質や生物の生息調査などのデータをもとに、ダム建設が環境に与える影響を08年末から
分析した結果をまとめた。

 クマタカの定点観察などの調査は、1998年12月〜07年10月の繁殖期にダム予定地周辺で行われた。
この間の9回の繁殖期に、クマタカのつがい7組による計18回の繁殖成功を確認したという。

 同様に絶滅が危惧(き・ぐ)されているイヌワシのつがい1組も06年2月以前には繁殖を確認していたが、
現在は生息が確認できていないとした。

 報告書は、クマタカやイヌワシを保護するために、騒音や振動、森林伐採などの抑制や工事時期の配慮
などの対策を取ることで生息が維持されると結論づけている。

 このほか報告書では、県のレッドデータブックなどに「絶滅の恐れのある野生生物」として掲載されている
動物類189種、植物類31科51種を確認したことを記載する。

 動物類では、哺乳(ほ・にゅう)類のイタチや昆虫類のムカシトンボ、ゲンジボタル、ミヤマシジミ、
両生類のシュレーゲルアオガエルなど29種が「主な生息環境の一部が直接改変により生息に適さなくなり、
生息の状況が変化する可能性がある」として、人工的な生息環境の整備で対応する方針を記した。

 植物類は、環境省レッドリストの「準絶滅危惧」に掲げられたアギナシやナガミノツルキケマンなど24種が、
「生息地が消失する」とされ、移植や種子の採取で対応するとしている。

 99年施行の環境影響評価法(環境アセスメント法)では、ダムも、住民に情報を公開して意見を求める
環境アセスの対象とされている。

 一方、八ツ場ダムは、99年以前に付け替え道路などの関連工事に着手していたため、法に基づく
環境アセスについては対象外だった。しかし、国交省は、昨年の環境検討委やその報告書を
「法アセスに準じた環境への配慮」と位置づけていたという。

 朝日新聞がこの報告書の存在を報じた直後の09年11月、前原誠司国交相は水質については
「できる限り開示していきたい」と発言し、報告書の基になった水質データを昨年末から順次公開している。

 ただ、国交省関係者は「報告書自体はダムを造る前提でまとめたものだ。(ダム建設が中止の方向に
なった現在では)意味がなくなった」と言う。同省関東地方整備局は生物の生息調査のデータについては
「公表の見通しは立っていない」としている。

554 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/26(金) 23:30:18
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070022351/1778
>  補助ダムについては、長野(浅川)、兵庫(与布土)、広島(野間川)、香川(新内海)、熊本(路木)の
> 5県の5ダムを再検証の対象から外し、継続を認めた。5ダムはもともと09年度にダム本体工事の着工を
> 予定していた。5県とも前原国交相の要請に応えず、着工。政権交代前に国が補助を決めていた点に配慮し、
> 個所付けでも5県のほぼ要求通りの予算を付けた。
>
>  残る53カ所の補助ダムでは、本体着工に入る予算は認めず、用地の補償費など生活再建に必要な
> 「最低限」の予算に絞った。この結果、山口県の平瀬ダムは前年度24億円の予算が10億円に、大阪府の
> 安威川ダムも同85億円が57億円、福井県の河内川ダムでは同12億円が4億5千万円に大幅に減額された。

555 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/27(土) 11:37:03
>>552
http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000001003270005
「第十堰残し河川整備」 国交相が指示
2010年03月27日

 前原誠司・国土交通相は26日、閣議後の記者会見で、吉野川可動堰(ぜき)計画について、
現在ある第十堰を残すことを前提に河川整備計画を立てるよう河川局に指示したことを明らかにした。
地元住民グループと23日に面会した際、可動堰は造らず、第十堰の保全に向けた調査を始める考えを
表明していた。(水沢健一)

 江戸時代に築かれた石組みの第十堰を壊し、可動堰を造る計画は、2000年1月に実施された
徳島市の住民投票で白紙となった。しかし、国交省は昨年8月に策定した吉野川の整備計画で第十堰を
どうするかを示さず、現在も調査を続けている。

 前原国交相はこうした現状に「可動堰は造らず、第十堰を残すという前提で吉野川の治水対策を
検討してほしいと指示した」と述べた。ダムに頼らない治水を検討している、国交省の有識者会議が
今夏にまとめる新しい河川整備の基準に従い、吉野川の治水も考えていくことになる、との見通しも示した。

 一方、国交省は05年に策定した河川整備の基本方針で、第十堰のような固定堰について「治水上
支障となる」と記し、危険という認識のままだ。前原国交相は「そのことも含めて科学的な見地から
河川局に検討してほしいと指示した」と表明。第十堰について「258年たっており、文化財と言っても
過言ではない。水量に耐えられるのかどうかを含め検討しなければいけない」と話した。

 前原国交相の指示に対し、佐藤直良河川局長は「少し時間を頂いて、しっかり検討したい」と答えたという。

556 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/31(水) 00:17:14
>>360>>444>>450
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100330000179&amp;genre=A1&amp;area=K00
淀川水系 河川整備「リセット」
国交相意向 新基準で再検討

 前原誠司国土交通相は30日の参院国土交通委員会で、淀川水系河川整備計画について
「近畿地方整備局が行おうとしたことはリセットする」と述べ、新たな治水政策の基準を元に計画を
再検討する意向を示した。

 前原氏が野党時代、淀川水系流域委員会の最終意見を聞かず計画原案を発表した近畿地整局の対応を
批判していたとして、公明党の議員が今後の方針を質問した。

 前原氏は「大戸川ダム(大津市)、川上ダム(三重県)を含め、前政権がやろうしたことはやり直す」と説明。
「淀川水系流域委の議論も前政権の計画に基づき行われた」として、新基準ができれば地元住民や自治体と
計画の変更を議論するとした。

 また前淀川流域委委員長の宮本博司氏=京都市下京区=が、治水政策の見直しを検討する
有識者会議での意見陳述の要請に対し非公開を理由に拒否した件は「引き続きお願いしたい」と述べた。

557 ◆ESPAyRnbN2:2010/03/31(水) 12:47:31
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/2747

http://mainichi.jp/select/today/news/20100331k0000e010042000c.html
> 国交省:組織改編は前原カラー色濃く 4月1日実施
> 河川局では、治水を1級河川と2級河川に分けて別の課で進めていたが、治水課に一元化する。有識者会議で
> 検討中のできるだけダムに頼らない治水策を推進する観点から、同省組織令に記載された治水課の事務内容から
> 「ダムの整備と併せて行われるものに限る」という文言を削除。流域治水の企画立案と推進という包括的な
> 業務内容に記載を変えた。

> 別の官僚は「ダムありきの組織ではなくなった。治水のあり方は有識者会議で検討中なので、手探りで進めるしかない」
> と不安の声を漏らす。

558 ◆ESPAyRnbN2:2010/04/03(土) 12:53:24
>>99
公共事業チェック議員の会>>212-213>>217 大河原が同席したのか。

http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20100403ddlk08010079000c.html
霞ケ浦:牛久のNPO、国交相に浄化策など提案 「前向き回答得た」 /茨城

 牛久市のNPO法人アサザ基金(飯島博代表)は2日、前原誠司国土交通相が基金が提案する
霞ケ浦の生態系保護や水質浄化策について検討する姿勢を示し「前向きな回答を得られた」と発表した。

 基金によると、前向き回答は、同基金側の要請に基づき1日、国交省内で初めて実現した前原氏との会談で、
直接伝えられた。会談で前原氏は、霞ケ浦のアサザやヨシなどの生態系に悪影響を及ぼすと考えられている
冬季の水位上昇管理の廃止と、霞ケ浦導水事業の代替案となる逆水門の柔軟運用を求めた基金側
提案に対し、水位の上昇について「下げられるか検討を指示した」と回答。逆水門についても、実現可能か
調査することを約束したという。会談には辻元清美副国交相や、超党派の議員でつくる「公共事業チェック
議員の会」事務局長の大河原雅子参院議員が同席した。

 二つの提案は基金が90年代後半から訴えてきたが、国から前向き回答を得られたのは初めてという。
飯島代表は「相当の前進。大きなチャンスになる」と語った。【山崎理絵】

559 ◆ESPAyRnbN2:2010/04/04(日) 09:41:08
そりゃ進まないわ。
> 堤防沿いの住民にいったん転居してもらい、…堤防上に新たな住宅やマンションを建て、街に戻ってきてもらう
> 堤防の整備が終わるまでは4年もかかり、土地を手放して、戻らなかった住民も半数ほどいた

「公共事業チェック議員の会」、積極的に活動中ですね。
> 12月には超党派の議員でつくる「公共事業チェック議員の会」(会長・松野信夫参院議員)のメンバーが
> 現地を訪れて住民と意見交換をした。
> 前原国交相は…今月中旬には江戸川区のスーパー堤防を視察し、住民らからも意見を聴く予定だ。

http://www.asahi.com/national/update/0402/TKY201004020260.html
スーパー堤防、構想瓦解? 住民反対、22年で整備5%
2010年4月4日8時59分
  
 200年に1度の規模の水害から大都市を守る「切り札」――。そんなふれこみで20年以上も前に
事業が始まったスーパー堤防の整備が進まない。転居を迫られる住民たちの反対が根強いうえ、
費用対効果を疑問視する声も上がる。ダムの見直しを掲げる前原誠司国土交通相も近く視察し、
堤防の見直しに乗り出す。

 スーパー堤防の正式名称は「高規格堤防整備事業」。人口と資産が集積する首都圏と近畿圏を
洪水や高潮から守るため、バブル真っ盛りの1987年に事業が始まった。

 堤防沿いの住民にいったん転居してもらい、堤防の幅を高さの30倍に広げて強固にした後、
堤防上に新たな住宅やマンションを建て、街に戻ってきてもらう仕組み。用地買収が不要な
利点があるとされた。

 国交省は、人口が密集する首都圏の利根川や近畿圏の淀川など6河川で計872キロに整備する計画だが、
22年間で完成したのはわずか29.2キロ。整備中を含めても47.6キロで、計画の5.5%にとどまる。
これまで投じられた事業費は6790億円で、このペースで進めば、完成は400年先で、事業費は
12兆円に上る計算になる。事業費の3分の2は国が負担するため、東京都江戸川区のように、
積極的に活用して、川沿いの再開発を進めようとする自治体もある。

 整備が進まない大きな理由は、住民の負担感と地権者の合意形成の難しさだ。地権者が事業主体になる
場合は3分の2以上の同意が必要で、完成した地域の多くは、工場や会社の跡地が多く、住民が転居に
同意した例はわずかに過ぎない。

 完成したケースが、荒川沿いから一時移転を迫られた江戸川区平井7丁目(整備区間150メートル)にある。
しかし、堤防の整備が終わるまでは4年もかかり、土地を手放して、戻らなかった住民も半数ほどいた。

 1800世帯が暮らす江戸川区北小岩地区(同2.2キロ)でもスーパー堤防の計画が持ち上がるが、
住民の間では、平井7丁目の先例から、地域のつながりが崩壊することへの警戒感が広がる。

 「すでに高さ10メートルの堤防があり、これまでも堤防が壊れたことはない。本当に必要な事業なのか」。
「スーパー堤防・街づくりを考える会」の運営委員長・戸口素男さん(68)は言う。今の堤防の補強や
破堤した場合に備えた揚水ポンプの強化など別の対策の検討を求めている。

 一方、「区内全川のスーパー堤防化」を掲げる江戸川区沿川まちづくり課の山口正幸課長は、
地球温暖化などで台風が強大化し豪雨が増加していると指摘。「区内の7割は海抜ゼロメートル地帯で、
対策は不可欠」と話す。消防車が入れないような狭い道路の拡張など、まちづくりとセットで取り組む
必要性も説く。

 公共事業への関心が高まるなか、政治も動き出した。昨年11月、江戸川区北小岩地区の住民らが
衆参両院の議長に同地区の整備構想撤回を求める請願を出した。12月には超党派の議員でつくる
「公共事業チェック議員の会」(会長・松野信夫参院議員)のメンバーが現地を訪れて住民と意見交換をした。

 スーパー堤防を疑問視する声は国会でも議論を呼んだ。3月15日の参院予算委員会で、前原国交相は
「ダムと同様、税金の使い道を考えた時に、自公政権の時に進められていた計画のままでいいのか、
当然ながら見直しの対象になっていく」と表明。今月中旬には江戸川区のスーパー堤防を視察し、
住民らからも意見を聴く予定だ。(大久保泰、歌野清一郎)

     ◇

 〈スーパー堤防〉 1987年に事業が始まり、91年に河川法で高規格堤防として法的に位置づけられた。
首都圏の利根川、江戸川、荒川、多摩川の4河川と、近畿圏の淀川、大和川の2河川で、整備する区間が
設定されている。

560チバQ:2010/04/07(水) 21:45:29
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20100404ddlk43010370000c.html
宝の川:球磨川流域問題/上 国土交通省 /熊本
 ◇政権交代で態度一変
 ■当初は消極姿勢

 「川辺川ダムは中止になったと、9月に大臣もおっしゃっていたじゃないですか」

 昨年10月の国と県、球磨川流域12市町村長でつくる「ダムによらない治水を検討する場」の5回目協議。終了後、国土交通省九州地方整備局の藤巻浩之河川調査官は「国交省としては川辺川ダムをあきらめたのか」という報道陣の質問に答えた。

 政権交代直後の9月26日、就任間もない前原誠司国交相は人吉市で蒲島郁夫知事の要望に応える形で「国としても積極的に代替案を提案したい」と明言した。これを受け国交省の対応も一変した。

 衆院選直前の7月の4回目協議と比較すれば、同省の「ひょう変ぶり」が分かる。「川辺川ダムが最適な治水対策」との主張を変えなかった国交省は自ら代替案を提示せず、県が提案した案のシミュレーション結果を公表した。その際、一部地区で「堤防決壊の恐れがある」とした上で、近年発生した全国の堤防決壊事例を写真付きで紹介するなど、「ダムなし治水」への消極的姿勢が表れていた。

 ところが、先月29日の7回目協議では「直ちに実施する対策」の一つに「堤防の質的強化対策」を挙げた。

 ■「極限」?

 「ダムによらない治水策を極限まで検討する」とした会合は、7回目協議で国が初めてとりまとめ作業に着手した。議論でまとめた20項目の対策のうち、合意が得られそうな11項目=表参照=を球磨川の今後20年〜30年間の具体的な治水方法を決める「河川整備計画」に盛り込む方針だ。同省幹部の一人は「これ以上の案はもうない」と、「極限」に達したという認識を示した。

 だが、20項目は県の提案や住民討論集会で議論されていたものばかり。球磨川中流域の住民が水害の原因と主張する荒瀬、瀬戸石両ダムを撤去した場合の水位低下効果など、既存の河川工作物の議論や検討はしておらず、「ダムなし治水」を極限まで追求したとは言い難い。

 さらに、整備計画の元となる河川整備基本方針には依然「流域内の洪水調節施設で流量を調節する」という文言があり、川辺川ダムの必要性を捨ててはいない。

 藤巻調査官は整備計画原案について「『検討する場』の合意事項を入れる」とした上で「現状の基本方針と整合性の取れるものにする」と、基本計画の修正には慎重な考えを示している。

  ◇ ◇

 政権交代で川辺川ダムの中止方針が決まる一方、県営荒瀬ダムの撤去か存続かを巡り蒲島郁夫知事の政策が二転三転した。08年9月の川辺川ダム白紙撤回表明で知事が言った「球磨川は守るべき宝だ」という信念に基づく地域づくりや治水策は実現できるのか、大きく揺れた流域の1年間を追った。【高橋克哉】

==============

 ◇国交省が公表した「直ちに実施する対策」の内容◇
 対策                  事業費

八代市萩原地区の堤防補強         90億〜110億円

 深掘れ対策・高水敷造成

築堤盛土                 20億円

下流部の掘削(一部)           20億円

堆積が著しい個所などの掘削        80億〜100億円

かさ上げ実施済み地区への対応       1億円

未対策地区の宅地かさ上げ         150億〜180億円

人吉橋下流左岸の掘削・築堤        2億円

堤防未整備地区の段階的築堤(遊水地確保) 10億円

市房ダムの操作の変更           検討費用のみ

被害を最小化するためのソフト対策     主に各市町村ごとに検討

堤防の質的強化対策            検討中

下流部回収の進捗に合わせた内水対策    3000万円(ポンプ1台あたり)

561チバQ:2010/04/07(水) 21:45:54
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20100405ddlk43010306000c.html
宝の川:球磨川流域問題/中 荒瀬ダム /熊本
 ◇振り回されたものの
 ■川辺川の運動が契機

 「何だか、つかみどころのない人だったなあ」−−。蒲島郁夫知事が県営荒瀬ダム(八代市坂本町)の発電継続を断念した先月24日、ダムの撤去を求めてきた八代市坂本町の本田進さん(76)は、知事の印象をボソッとつぶやいた。

 本田さんが、度重なる水害に業を煮やしてダム撤去を求めようと決心したのは約30年前。同調してくれる住民もいたが、保守地盤の強い土地柄ということもあり、「どうやって県に反抗すればいいのか分からなかった」と振り返る。

 球磨川上流の川辺川ダム問題で市民団体などが活動する様子を見て「自分たちにもできる」と01年、仲間とともに川辺川ダム建設の是非を問う住民投票実施を当時の坂本村議会に直接請求した。否決はされたが、荒瀬ダムによって悪臭や振動、水害などに苦しめられ、球磨川の清流復活を望む住民らの「撤去してほしい」という秘めた思いに火がついた。

 ■撤去、存続、そして撤去

 本田さんらの思いに応えるように当時の潮谷義子知事は02年暮れ、8年後の10年4月から撤去する方針を決めた。だが、その後就任した蒲島知事は08年11月「撤去は存続より金がかかる」として方針を覆した。その2カ月半前、知事が川辺川ダム計画では「球磨川は宝」「清流を守りたいという地元のローカルな価値観を川作りに反映させてもいい」と高らかにうたい上げた姿勢との差に、本田さんは「まったく整合性がつかない」と憤った。

 地元住民は一致団結して1000人近い規模の集会を開いたほか、何度も蒲島知事に直談判した。それでも知事は存続方針を変えなかった。しかし1月、発電用水利権の失効を前原誠司国土交通相から通告される。県議会最大会派の自民党も反対住民らの動きを受けて撤去に翻意するなど、再度の方針転換を余儀なくされた。

 蒲島知事は発電継続断念を表明した会見で「撤去費用のためには1円でも節約したいと考えた。しかし、地元などに説明が足りなかったかもしれない」と話した。

 荒瀬ダムの発電停止は決まった。しかし、撤去費用をどう捻出(ねんしゅつ)するのか。県が2年後としている撤去着手はできるのか。そして美しい川は取り戻せるのか。課題は多い。

 本田さんは「目標は荒瀬ダム撤去ではなく、球磨川全体を活気のある川に育てていくこと。これからの道のりの方が長く、大変かもしれない」と表情を引き締めた。【高橋克哉】

562チバQ:2010/04/07(水) 21:46:26
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20100406ddlk43010554000c.html
宝の川:球磨川流域問題/下 五木村 /熊本
 ◇「脱・ダム湖観光」に動く
 ■地場産品を充実

 五木村中心部の頭地代替地にある「道の駅 子守唄の里五木」には毎週末、収穫された旬の野菜が並ぶ。ゼンマイや葉ワサビ、クレソンなどが観光客の目を引く。村は観光強化の一環で「道の駅」の地場産品を増やそうと昨年8月から週1回、村内全域を車で回り農産物を集めている。

 「私が出した野菜、売れとるやろうか」。3月上旬の休日、村内の女性(68)は「道の駅」に出荷した野菜の売れ行きを気にしていた。道の駅の集荷担当、山崎澄子さん(59)に昨秋から熱心に説得されて冷凍の葉ワサビを初めて出荷してみたが「自宅用に作っていたものなので、売れるか心配だった」という。だが葉ワサビは全部売り切れ、杞憂(きゆう)に終わった。26日にもクレソン10束を出荷し完売した。1束100円の8割が生産者に渡る。生活の糧にするには少ない額だが、女性は「金額よりも自分が作った物を、お金を出して買ってくれる人がいることが何よりうれしい」と話す。

 ■観光ガイドの夢

 「ここに展望台があれば、いいんだけどな」。頭地地区に住む豊原袈年さん(63)が指さす先は、頭地代替地の東端の高台にある砂防ダム付近。代替地とその先の水没予定地が一望できる。

 昨年3月、観光ガイド「ぴーあーるし隊」を仲間5人と結成した。川辺川ダム中止方針で全国的に注目を集め、「週末を中心にフル回転の1年間だった」と振り返る。「五木の子守唄」から昔ながらのかやぶき民家が並ぶ景色を想像してくるのか、代替地を訪れた観光客の感想は「こんなに住宅地が並ぶ場所だとは思わなかった」という声が最も多いという。客のほとんどが1時間程度の滞在で、水没予定地以外の昔ながらの地域までは案内できない。「期待に沿えず申し訳ないが、ありのままの姿を伝えるしかない」と、移転前の村中心部の写真を収めたアルバムを片手に水没予定地を回る。

 展望台のほかにもう一つ、豊原さんは観光振興のために行政に取り組んでほしいことがある。水没予定地に季節ごとの花を植えてほしいという。「ダムのことは分からないが、花くらいは植えてもいいんじゃないかな」と夢を膨らませる。

 川辺川ダム計画が持ち上がってから40年以上。ダム建設を前提に村づくりを進めてきた五木村だが、民主党中心の政権になってダム計画は事実上なくなった。川辺川を見下ろす村中心部では「脱・ダム湖観光」に向けて動き始めた村民たちの姿がある。【高橋克哉】=おわり

【関連記事】

563 ◆ESPAyRnbN2:2010/04/13(火) 11:35:15
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20100413-OYT8T00063.htm
生活再建、移転しない住民も
国交相に要請書 八ッ場あしたの会

 八ッ場ダム(長野原町)建設中止を求める市民団体「八ッ場あしたの会」と「八ッ場ダムを考える1都5県議会
議員の会」は12日、代替地は十分な安全性が確保されていないとして、代替地に移転しない住民を対象にした
生活再建策を実施するよう求める要請書を前原国土交通相に送った。

 要請書には、奥西一夫・京大名誉教授(地質学)ら専門家が、代替地造成の工法や、建設コンサルタント会社による
設計調査結果を独自に分析した資料を添付。川原畑地区の付け替え道路ののり面や、川原湯地区の代替地など
具体的な場所を挙げて、地滑りの危険性があると主張している。

 現行法規では、移転補償は水没予定地からの立ち退きが前提のため、11日に記者会見したあしたの会の
渡辺洋子事務局長は「ダムが出来ても出来なくても危険性がある。水没予定地で生活再建を進められる法的
枠組みが必要だ」と訴えた。

 これに対し、国土交通省八ッ場ダム工事事務所は「現状で危険性はない。今後も安全な代替地を提供していく」と
している。

 また、議員の会メンバー約20人は12日、水没予定地の約80戸を回り、ダム中止に対する地元住民の考え方を
聞き取り調査した。

 二十数人から意見を聞けたといい、議員の会は今後、調査結果を踏まえて前原国交相に面談を要請。国会議員
による「八ッ場ダム中止プロジェクトチーム」を設置するよう各都県選出の国会議員に働きかける。5月の大型連休
明けには、生活再建をテーマにしたチラシを作成し、現地に全戸配布する。

(2010年4月13日 読売新聞)

564 ◆ESPAyRnbN2:2010/04/14(水) 12:48:39
マニフェストの大幅見直しですか?
> 富岡議員は、…「前原国交相の就任早々のあの(中止)発言は誤りだった。地元の歴史的経緯を踏みにじった
> 発言で反省している」と謝罪した。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20100414-OYT8T00097.htm
長野原町長 無投票再選
ダム推進、決意力強く

 八ッ場ダム問題に揺れる長野原町で13日、町長選が告示され、ダム建設推進を掲げる現職の高山欣也氏(66)
(無所属)が無投票で再選を果たした。祝勝会では、地元選出の小渕優子衆院議員(自民)が「ダム本体着工を」と
気勢を上げる一方、富岡由紀夫参院議員(民主)が前原国土交通相の中止発言に謝罪する一幕も。国、1都5県、
地元がそれぞれの思惑を抱える中、町のかじ取りを託された高山氏は「ダムが中止になるとは思っていない。
必ずや解決できると思う」と力強く決意を語った。

 高山氏の公約は、ダム推進のほか、生活再建関連事業の早期完成への努力、安定した財政基盤の確立など。
午前8時半過ぎに届け出を済ませると、町内で出陣式を開き、選挙カーで遊説に出た。「高山です」「よろしくお願い
します」と、ダム推進を前面に出すことはしなかったが、水没予定地の川原湯温泉街では、車を出迎える支援者もいて、
高山氏は窓から身を乗り出しながら手を振って応えた。

 午後5時過ぎ、無投票再選が決まると、選挙事務所では祝勝会がスタート。小渕議員や自民党県連幹事長の
南波和憲県議ら自民党関係者が集まる中、民主党からは富岡議員が姿を見せた。花束贈呈の後、高山氏は
目を潤ませながら、「皆さんに与えられたチャンスを精いっぱい生かしていきたい」と決意表明した。

 あいさつに立った小渕議員は「八ッ場ダムを抱える長野原での無投票再選は大変意味がある。国に対する強い
メッセージになる」と声を張り上げ、「一日も早くダム本体の着工を」と呼びかけると、会場は大きな拍手に包まれた。

 続いてマイクを握った富岡議員は、神妙な表情で登壇。「この場にお邪魔することを非常に考えた」と切り出し、
「前原国交相の就任早々のあの(中止)発言は誤りだった。地元の歴史的経緯を踏みにじった発言で反省している」と
謝罪した。

 さらに「まだ地元の皆さんと、話し合いを十分に出来ているとは言えない。私の責任で皆さんに納得して頂き、
色々な問題について話し合いが進められるよう尽力したい」と語り、自ら問題解決に乗り出す考えを明らかにした。

 祝勝会後、高山氏は記者団に対し、「今後の重責を感じた。今日の気持ちなら頑張れると思う」と、改めて意欲を
語った。さらに、国が今夏以降、八ッ場ダムを含む全国のダム事業を再検証して建設の是非を判断することについて、
「新しく検証して線引きすれば(ダム本体を建設せざるを得なくなり)、大臣も振り上げた槌(つち)を下ろせるのでは
ないか」と話した。

(2010年4月14日 読売新聞)

565とはずがたり:2010/04/18(日) 13:41:41
西条市の我が侭にも思えるんだけど。どうせ工業用水余ってるんじゃないの?

【松山市議選 2010 51万人の未来】
(上)「分水」かみあわぬ議論
2010年04月16日
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/662

◇署名過熱 冷ややか市民も
     ◇
  減圧給水や断水、プールの開始延期――。 水不足に度々悩まされた松山市。 門田浩司・市水資源担当推進監は「安定した水源確保は市民の悲願」と力を込める。 市の水源の約半分を占める石手川ダム(約630万トン)が底をついた1994年には、最大1日19時間の断水が1カ月以上続いた。 工業用水が止まり、工場は操業停止を余儀なくされた。 翌年以降も取水制限や減圧給水は度々実施され、昨年も4〜5月の少雨で、夜間断水が予告された。

  市は「10年に一度の渇水に耐えられる」だけの水量として、1日当たり4万8千トンが不足していると算出。 中村時広市長は19の水源開発方策の中から、西条市にある黒瀬ダムの工業用水転用を最優先とする方針を表明し、07年12月の市議会で可決した。

  市の試算では、黒瀬ダムから水道を引く事業費は400億円前後。 水道料は10〜15%の値上げが見込まれるという。「本当に4万8千トンも必要なのか」 「雨水タンクの設置など、コストがかからない方法について検討したのか」。 市議会でも、分水案に反対する質問がしばしばあるが、市は「議決をいただいているので、分水案の実現に全力を尽くしたい」 と答弁を繰り返し、大きな議論にはなっていない。
     ◇
  一方の当事者である西条市は松山市の分水案を拒否し続けている。 松山で水不足になれば、西条でも水不足になる、ただでさえ松山に消費を奪われて地元商店街が衰退しているのに、水まで持って行かれてはたまらない――というのが西条市の言い分だ。
 その西条市が、松山市の水不足対策として提案するのが、県と農林水産省が管理する「面河ダム」 (久万高原町、約2750万トン) からの分水だ。 同ダムは63年に完成、当初、松山市も水道用水を引く計画をしていたが、財政難から工事への参加を見送った。 94年には、面河ダムの工業用水を一時的に転用した実績もある。 西条市の伊藤宏太郎市長は「水不足になれば融通するつもりだが、恒常的に水を持って行かれると困る。 松山市は自助努力をしていない」 と批判する。
     ◇
  松山市がとったこんなデータがある。

  給水制限が前年から7カ月続いた03年、市は、水資源対策についての意識調査を実施。 回答した1042人のうち「経費がかかるなら、断水もやむを得ない」 とした回答は36・1%で、「経費がかかっても不安は完全に解消すべきだ」 と答えた26・1%を上回っていた。

  道後温泉近くで飲食店を営む男性(58) は「節水はしているし、ため池や雨水利用などの方法もある。 大金をかけてまで水を引く余裕があるのだろうか」 と首をかしげる。

  94年の断水の時は、200リットルのタンクを軽トラックに積み、2キロ離れた場所で地下水をくんで営業を続けた。 今回の署名にも協力したが、どこかスッと来ないものが残る。 「嫌がるよその市をあてにするよりも、自分たちで出来ることに取り組む方が大事なのではないか」。 男性はそう話した。

566チバQ:2010/04/29(木) 13:02:07
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1624475.article.html
農相、「諫干開門」来月決断 与党検討委、報告書を提出
 国営諫早湾干拓事業潮受け堤防開門調査をめぐる政府・与党検討委員会座長の郡司彰農水副大臣は28日、「有明海再生の可能性を探るため、環境アセスメントを行った上で開門調査を行うことが適当」とする報告書を赤松広隆農相に提出した。開門の時期や期間、事前対策の具体的内容には触れていない。赤松農相は5月中旬にも開門に向けた最終決断をする意向を示した。

 郡司副大臣は開門期間に関し「個人的には海温変化などを見るためには通年の調査が必要ではないか」とし、少なくとも1年以上開門すべきとの認識を示した。

 報告書は、長崎県側が懸念する防災や営農への影響への事前対策と予算を示す必要性を指摘。被害が生じた場合の補償を含め、必要経費は政府が負担すべきとしている。検討委メンバーの長崎県の西岡武夫、大久保潔重両参院議員は「反対」だったことも明記、反対姿勢を崩していない長崎側に配慮している。

 赤松農相は決断時期について「早ければ来月下旬、遅くとも来月末」とし、「検討委の意見を尊重しながら(長崎県側に)できるだけ納得してもらうよう汗をかくことが私の仕事」と明言。判断前に長崎に出向き、理解を求める考えを示した。30日には長崎県の中村法道知事や民主党関係者らが上京し、面会する。

 報告書は「地元関係者の理解を得ることを前提」としているが、赤松農相は「百パーセント納得といわないまでもそのための努力はしたい」と話した。開門方法や時期、防災・営農対策は「開門方法で変わってくる。費用面を含め最善の策をアセス結果を見た上で決めていく」とし、開門時期はアセス結果が出る来春以降という認識を示した。

 開門をめぐる訴訟の対応は「取り下げれば開門期間は(佐賀地裁判決の)5年になり、ただちに取り下げにはならないと思う」とした上で、和解の可能性については「開門の方向性を出す訳だからあるかもしれないが、それもアセスの結果待ち」とした。

567チバQ:2010/04/29(木) 13:02:44
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20100429/02.shtml
諫干報告書に反対派怒り爆発 開門派も「一日も早く」



開門反対派が緊急に開いた会合。「開門調査実施」への批判の声が相次いだ=諫早市高城町、諫早商工会議所
 国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防開門問題で、政府・与党の検討委が28日、「開門」を適当とする報告書を赤松広隆農相に提出、長崎県内の反対派は怒りを爆発させ、賛成派も“宝の海再生”への方向性が見えないことへのいら立ちをあらわにした。

 「開門が1年遅れれば、海の回復も1年遅れる。もう待てないという気持ちを分かってもらいたかった」−。茶色に濁った有明海を望む佐賀県太良町の公民館。「開門」を長年訴えてきた漁民らは渋い表情を見せた。

 会見に応じたのは、潮受け堤防排水門の開門訴訟を起こした諫早市小長井町、雲仙市瑞穂、国見両町、佐賀県太良町の漁業者の代表。口をついたのは「一日も早い開門を」という切実な願いだった。2月に反対から方針転換した瑞穂漁協の室田和昭副組合長は、夏に堤防内で発生するアオコを懸念。「5月に少しでも開門し、海水を入れて、アオコの被害を抑えてほしい」と訴えた。

 一方、諫早市内の商工関係者や農業者らでつくる諫早湾防災干拓事業推進連絡本部(栗林英雄本部長)は市内で緊急評議員会を開催。会場は政府、与党への怒りの声が充満した。

 諫早商工会議所の高尾茂会頭は「非常に幼い、子どもっぽい決め方。こちらから裁判を起こすことも考えなければならない」と指摘。別の出席者は「民主党は事業仕分けで威勢のいいことをやっているが、開門すれば何百億円もかかる。矛盾だらけでむちゃくちゃだ」と語気を強めた。

 営農者の水頭貞次さん(60)は赤松農相が現地視察した際、自らが栽培するミニトマトを食べてもらった。「その時は『おいしいね。農業に影響の出るようなことは絶対にしません』と言っていたので安心していた。あれは何だったんだ」と吐き捨てた。

 「非常に残念で遺憾」と憤ったのは中村法道知事。「営農の経営もようやく安定しつつある中で、なぜそういうこと(開門)がありうるのか非常に疑問に思う」と語った。

【編注】高尾茂会頭の高は、口が目の上と下の横棒なし

568チバQ:2010/04/29(木) 13:03:21
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagasaki/news/20100428-OYT8T01157.htm
諫早長期開門憤りと歓迎の声
 国営諫早湾干拓事業を巡り、与党議員らの検討委員会(座長・郡司彰農水副大臣)が28日、潮受け堤防排水門の長期開門調査を求める報告書を赤松農相に提出したことを受け、開門に反対する県や干拓地の営農者には反発が広がった。一方、長年開門を望んできた漁業者らは歓迎の声を上げた。

 「どんな方法で開門するか分からず、納得できない。塩害など農業への被害は避けられない」。ネギやキクの収穫期を迎えた干拓地で、農業生産法人・諫干ドリーム会長、山開博俊さん(62)は憤った。

 「干拓地で夢を持とう」。そんな意味を込めて社名を付けた。ハウスや農機具など、干拓地約35ヘクタールへの投資は約15億円。入植者41法人・個人でつくる土地改良区の理事長として15日、諫早市を訪れた赤松農相に、開門調査には農業者の同意を取るよう求めたばかりだった。

 「農相は参院選で民意を問うと言っているが、生活の糧を政争の具にされてはたまらない」と訴えた。

 小長井町漁協副組合長、野田清一さん(61)は「国が進めた事業で、2、3か月の議論で開門と判断するのはおかしい」と不信感をあらわにした。約10年前、有明海にいかだを浮かべ、カキをつるす養殖方法を本格化させた一人。「開門されれば潮流が速くなり、カキ養殖ができなくなる」と訴えた。

 一方、2月、諫早湾内の3漁協で初めて開門賛成へ方針転換した瑞穂漁協(雲仙市)の石田徳春組合長(72)は「声が届いたと大いに喜んでいる」と歓迎。ただ、県が開門に絶対反対の立場をとっているため、「赤松農相は干拓地の塩害対策などをきちんと説明してほしい」と求めた。

     ◇

 開門反対の諫早湾防災干拓事業推進連絡本部は28日、諫早市の諫早商工会議所で急きょ、評議員会を開いた。

 栗林英雄本部長は「農相らの現地視察はパフォーマンスだったとすら思える。環境影響評価を行ってから、開門するかどうか、結論を出してほしい」と訴えた。

 出席者からは、「農相は視察で『農業に影響のあることはしない』と言ったが、何だったのか。開門すれば農業用水が使えなくなる」「(与党の推薦候補が落選した)知事選のしっぺ返し。開門せずに、有明海を再生する方法をやるべき」などの声が上がった。

(2010年4月29日 読売新聞)

569名無しさん:2010/04/30(金) 20:43:27
武田信玄の甲斐の治水
http://www.youtube.com/watch?v=o2IbFqt1RM0

570チバQ:2010/05/06(木) 12:13:27
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1627925.article.html
長崎との隔たり大きく 諫早湾干拓堤防開門の課題
防災・塩害へ具体策焦点

 国営諫早湾干拓事業潮受け堤防閉め切りから13年。政府・与党検討委員会が「開門調査実施」の結論を示し、佐賀県側が求めてきた「中長期開門調査」に向けて大きく動き出した。しかし、防災や営農面への影響を懸念する長崎県側の反発は強く、実現にはまだ多くのハードルがある。現時点でみえている開門調査の状況や、長崎側の懸念と対応策など、課題をまとめた。


 【長崎の懸念】





 長崎側の開門への主な懸念は、営農面では、塩害や海水流入で農業用水に使えなくなる調整池に代わる水源確保。防災面では、洪水被害や開門に伴う排水門保全工事や既設堤防補修などだ。

 水源確保について佐賀県や有明海訴訟弁護団は、ため池整備や下水浄水場の排水使用を提案しているが、長崎側は、ため池用地の確保は困難とし、下水処理水は水質基準に適さず風評被害の恐れもあると難色を示す。


 また、排水門保全工事や既設堤防補修などに600億円超かかるとする2003年の農水省試算を引き合いに「税金の無駄使い」と反発。弁護団は「一気の全開門ではなく、段階開門なら排水門保全など必要ない」とするが、隔たりは大きい。


 検討委報告は、これらの懸念に対する具体的対策は示していない。検討委座長の郡司彰副大臣は「アセスと並行して検討し、全体はアセスを受けてまとめるべき」と、アセス結果を受け、ケースに応じた対策と費用を示す方針だ。赤松農相は被害が生じた場合の補償にも言及している。


 【地元理解】


 検討委の報告書は、開門の前提として「万全の事前対策による地元関係者の理解」を明記した。


 赤松広隆農相は「百パーセントといわないまでも、(対策を)ここまでやってもらえるだったらというぐらいまでは努力する」(4月28日)、「(対策を示しても)理解が得られるかは分からない。政治判断しなければいけない場合は決断するが、理解を得る努力は丁寧にやる」(30日)と、長崎への気遣いを見せながら慎重に話す。


 一方、中村法道長崎県知事は「地元合意は不可欠」と、「理解」を「合意」という言葉に変えて反発。検討委メンバーの西岡武夫参院議院運営委員長も「座り込んででも阻止する」と鼻息は荒い。


 ただ、諫早湾内の漁協で開門を求める声が強まり、今夏の参院選長崎選挙区に出馬を目指す犬塚直史参院議員が「開門賛成」を表明するなど、状況は微妙に変化している。


 【開門時期・期間】


 検討委報告は、開門方法や時期、期間にも触れていない。ただ、開門時期は方法と対応策を示す必要があるため、早くてもアセス結果が出る来春以降になることは確定的。


 開門期間について郡司副大臣は「海温変化に伴うデータ収集などの面からしても、少なくとも1シーズンは必要」とし、1年以上の「中長期開門」という認識を示している。


【写真】開門反対の姿勢を貫く中村長崎県知事と面談する赤松農相(前列右から2人目)。開門に向け、今後は理解を得られる対応策を示せるかが焦点になる=4月30日、農水省

571 ◆ESPAyRnbN2:2010/05/15(土) 15:00:13
あれ、防災担当大臣は?

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4428201.html
利根川河川敷で防災訓練、国交相も参加

 群馬県の利根川河川敷では、台風などによる大規模な水害に備えた防災訓練が行われています。

 利根川のはん濫に備える15日の訓練には、地元の水防団や住民らおよそ2万人が参加し、土のうを
使って堤防の決壊を防ぐ伝統的な方法による水防訓練などが行われました。

 この訓練は1947年に日本列島を直撃し、大勢の被害者を出したカスリーン台風の教訓を活かそうと
始まったもので、毎年、梅雨に入る前のこの時期に行われています。59回目の今年は、カスリーン台風の
際に大きな被害を受けた群馬県板倉町が会場となりました。

 会場を訪れた前原国土交通大臣は、八ッ場ダムの建設中止の方針を示すなど、ダムに頼らない治水を
目指して全国のダム建設の再検証を進めているだけに、真剣な面持ちで訓練に参加していました。
(15日11:10)

572 ◆ESPAyRnbN2:2010/05/15(土) 20:30:34
http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010051501000493.html
八ツ場ダム中止を明記へ 参院選公約で国交相

 前原誠司国土交通相は15日、群馬県の八ツ場ダムについて「(治水策の)検証はするが中止の方向は
変わらない」と述べ、民主党の参院選マニフェスト(政権公約)にあらためて建設中止を明記する考えを
表明した。同県内で利根川の水防演習を視察後、記者団に語った。

 その後、前原氏は群馬県の大沢正明知事と非公開で会談。ダム事業を継続するかどうかの判断基準を
検討する国交省の有識者会議について、大沢知事が「中止を前提とせず、予断なく検証すると約束して
ほしい」と要望し、前原氏は「白紙の状態で検証させてもらう」と答えたという。

 前原氏は記者団に「国交省の有識者会議で、できるだけダムに頼らない治水を考えている。どのように
持続可能な対策を行っていくか(参院選マニフェストに)明記したい」と述べた。

 また熊本県の川辺川ダムについても、あらためて建設中止をマニフェストに明記する考えを示した。

2010/05/15 16:41 【共同通信】

573とはずがたり:2010/05/18(火) 17:51:54

荒瀬ダム撤去へ近く準備会 辻元副大臣が視察
2010年05月17日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20100517001.shtml

「荒瀬ダム撤去を求める会」の本田進さん(左)の要望を聞く辻元清美国交副大臣=16日午後、八代市坂本町(小野宏明)

 辻元清美国土交通副大臣は16日、八代市坂本町の県営荒瀬ダムを視察。撤去に向けた課題を国と県で協議する検討会議の準備会が近く発足するとの見通しを示した。国交省九州地方整備局は「19日までに準備会で打ち合わせ、5月中にも検討会議を立ち上げたい」としている。

 辻元副大臣は「撤去に伴う井戸枯れや消防用水などの問題を解決する必要性は認識している。ただ、国も財政難なので、国、県、地域が一体となって知恵を出し合わなければならない」と述べた。

 検討会議は、4月末に前原誠司国交相が設置を表明。撤去工事に伴う周辺の護岸整備や道路のかさ上げなどを話し合う場を想定している。準備会では九地整と県土木部が検討会議のメンバーや話し合う事柄をまとめる方針。本体の撤去技術は、荒瀬ダム撤去技術研究委員会で検討する。

 辻元副大臣には、村田信一副知事と県内の国会議員、県議、市議でつくるグループが、撤去に伴う財政支援などを要望。地元住民代表も井戸枯れ対策などを求める要望書を手渡した。(岡恭子、長野希美)

574 ◆ESPAyRnbN2:2010/05/24(月) 12:36:52
>>555
http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000001005240002
反可動堰から第十堰保全
2010年05月24日

 NPO法人吉野川みんなの会は23日、徳島市内で総会を開き、会の解散を決めた。同川の可動堰(ぜき)計画に
ついて、前原誠司国土交通相が「可動堰は造らない」と表明したことで最大の目的を達成したためで、今後は今ある
第十堰の保全や川のあり方をより多くの人で考える新たな受け皿づくりを各人が進めていく。
(水沢健一)

 前原国交相の表明は今年3月にあり、「可動堰は造らず、第十堰を残す前提で治水対策を検討してほしいと
(河川局に)指示した」と述べた。この日の総会で同会理事の姫野雅義さんが「可動堰への賛否で住民が区別され、
無関心派が増えている」と会の活動が広がりにくい現状を指摘。河川整備計画(2009年)に第十堰保全を
盛り込ませることが新たな課題だとして「誰もが楽しみながらかかわれる場が必要」と説明した。参加者からは
「逆戻りを許さない力を培っていくことが重要」「もっと多くの人が協力できる形にするべきだ」といった意見が出た。
採決では、議決権のある34人のうち26人が解散に賛成した。

 みんなの会は、00年1月の徳島市の住民投票で9割を占めた「可動堰反対」の民意を実現するために生まれ、
02年にNPO法人になった。可動堰に代わる「緑のダム」構想をまとめ(04年)、森林の治水機能を上げれば洪水に
対応できると提案。自然教室を開いて子どもたちに川の魅力を伝え、河川整備や第十堰の補修方法に住民の意見を
採り入れるよう国に要望活動してきた。

◆「吉野川大切」取り組み次々 遊び通して魅力治水史勉強会も◆
 可動堰をめぐる対立を超え、多くの人に川に関心を持ってもらおうという活動はすでに始まっている。

 4月に発足した「川遊び部」は、遊びを通して吉野川の魅力を伝えるグループだ。住民投票10年の催しでスタッフ
をした井上貴彦さん(29)=三好市=らが「ずっと川を大切にしたい」と企画。現在20〜30代を中心に約20人が
集まり、4月は第十堰の近くでカヌーに乗り、5月は干潟で泥だらけになって遊んだ。

 みんなの会が開いてきた自然教室のスタッフらも独自に、新たな教育活動を準備中だ。第十堰に至る河川敷に、
名前とメッセージを彫り込んだ青石プレートを敷き詰めていくプロジェクトも持ち上がっている。

 一方、姫野さんらは6月6日、治水史の専門家を招いてシンポジウムを開催。これを機に治水史の勉強会をつくる
計画だ。このほか、シオマネキなどの希少生物が生息する吉野川河口の干潟をラムサール条約の登録湿地に
しようという動きも出ている。

575 ◆ESPAyRnbN2:2010/05/25(火) 09:10:01
「公共事業チェック議員の会」など、行政監視の点で鋭い実績を積み上げてきた民主党議員が行政府入りした今、
確かに過去の(自民党や官僚による)行政に対する監視・抑制は改善された。
しかし、今度は民主党が行う利害調整に対し、どのように主権者が監視、抑制すべきなのか。
「野党」自民党の責任の自覚に問題もあり、大きな課題となっているように思う。

> ただし党の「幹事長室」と省庁の「政務三役」が政策を決定する構造が、党利へ傾斜することを自戒すべきである。
> 経団連とは距離を保つが、党の支持労組「連合」傘下のエネルギー、鉄鋼、石油などの労組による経団連と
> 類似の抑制圧力とどう向き合うか。

http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20100525k0000m070138000c.html
記者の目:諫早湾干拓事業の開門調査=原剛
 ◇民主は「環境政治」を確立せよ
 国営諫早湾干拓事業(長崎県)の象徴、7キロの潮受け堤防が閉め切られ、諫早湾の干潟が有明海から
遮断されて13年たった先月28日、政府・与党の検討委員会は有明海の環境悪化の影響を調べるため、
堤防の排水門を開くよう、赤松広隆農相に求めた。農相は近く、開門調査の実施を表明する見通しだ。

 堤防閉め切りから4年たった01年、全国ノリ生産量の約4割を占める有明海の養殖ノリが、黒く色づかず色落ちし、
佐賀、福岡県など沿岸漁民の暮らしを直撃して以来の懸案である。

 諫早湾開門調査は、利益誘導型の政党構造と官僚支配を排除して初めて可能となった。日本の環境政治史上
画期的な意味を持とうとしている。この初めての本格的な「事後環境影響評価」の試みにより、環境政治の枠組みを
確立する歴史的な任務を、鳩山政権と民主党に期待したい。

 ◇公共事業の監視 超党派の歴史
 鳩山由紀夫、菅直人、前原誠司、仙谷由人、長妻昭、川端達夫、小沢鋭仁の各氏−−。長良川河口堰(かこうぜき)
反対運動のNGO(非政府組織)に先導され、超党派の国会議員が加わった「公共事業チェック機構を実現する
議員の会」(94年結成)を前身とする「公共事業チェック議員の会」の中心となったのは、鳩山首相と菅副総理兼
財務相である。各氏ら現内閣の主要な閣僚を含む64人の民主党議員と福島瑞穂党首ら11人の社民党議員が
会に加わっている。

 「議員の会」はなぜ結成されたのか。「産業界・官界・政党の提携」による利益誘導型政治・行政の手法が、
公共事業のあり方や公共事業による環境、自然破壊の激化によって国民の批判を受け、機能しなくなったからである。
自民党、官僚行政が自壊に至る間、環境政治・行政への圧力の源はどのように形作られてきたのだろうか。

 自民党総務会−政務調査会−傘下部会、そして閣議の内容を実質的に決定することの多い各省庁事務次官会議が
その原点となった。党所属の国会議員はいずれかの部会に属し、そこで検討、立案された政策は政務調査会を経て、
総務会で党の政策とされた。

 諫早湾干拓事業で環境庁(現環境省)と対決したのは、自民党農林関係合同部会のリーダーで農水族の松岡利勝
衆院議員(後に安倍内閣農相、自死)と82〜98年に地元長崎県知事を務めた高田勇氏であった。

 他方、事業の施主である農水省構造改善局は、自民党農林部会と通じ、干拓事業に疑問を呈した環境庁を
霞が関の官庁ベースで押し切った。予算を組んだ大蔵省(現財務省)も同調した。しかし諫早湾干拓事業の目的は、
農地造成から淡水資源の確保、防災事業へと変えられ、「先に事業ありき」の本質を露呈していく。

 族議員に支配される商工、建設、農林の自民党3部会を相手に、環境政治・行政は挫折を強いられてきた。
例えば75〜85年に6度国会へ提案された環境影響評価法(99年施行)は、開発事業、特に発電所立地への
影響を恐れた産業界と通産省(現経済産業省)の意向を受けた自民党商工部会によって、ことごとく廃案とされた。
成立していれば、89年着工の諫早湾干拓事業は大幅に変わっていたはずだ。

 そもそも環境省設置法に記された環境大臣の権限の核心、内閣総理大臣を介しての他省庁大臣への勧告権限も、
内閣法によって「閣議にかけて決定した方針」の範囲内に限られている。次官会議が閣議を仕切る政治・行政の
力学が貫徹される仕組みである。

576 ◆ESPAyRnbN2:2010/05/25(火) 09:10:37
 ◇族議員の排除と次官会議の廃止
 民主党・鳩山政権は、第一に、党の政策調査会の部門会議を廃止し、各省庁に政策会議を設けることで、
政策決定の過程から族議員を排除した。第二に、政策決定にあたり、閣議決定の内容を誘導してきた事務次官会議を
廃止し、霞が関全省庁一致の原則を壊した。自民党政治・官僚行政が設けた環境政治での二重の関門は、
一掃される形となった。政府、与党の検討委により、開門が求められたゆえんである。ただし党の「幹事長室」と
省庁の「政務三役」が政策を決定する構造が、党利へ傾斜することを自戒すべきである。

 経団連とは距離を保つが、党の支持労組「連合」傘下のエネルギー、鉄鋼、石油などの労組による経団連と類似の
抑制圧力とどう向き合うか。地球温暖化対策の行方にかかわってくる。

 高度経済成長の半世紀を経て、いま日本の社会は、環境政治・行政に何を期待しているか。かつて「議員の会」に
加わり、現場で実践者に学んだ与党議員は、その原点に立ち戻って行動するときである。
(客員編集委員、早稲田大学特命教授)

毎日新聞 2010年5月25日 0時08分

577とはずがたり:2010/06/04(金) 18:30:57

八ツ場ダム中止、引き継ぐ考え 前原氏、退任会見で示唆
http://www.asahi.com/politics/update/0604/TKY201006040239.html
2010年6月4日13時 15分

 前原誠司国土交通相は4日の退任記者会見で、就任時に中止を表明した八ツ場(やんば)ダム(群馬県)について、「方向転換して8カ月半で解決するなんてそんな甘いものではない」「次の内閣でもぶれずにやっていくことが大事だ」と述べ、中止の方向性を引き継ぐ考えを示した。

 中止表明で地元に混乱を招いたことについては「大変申し訳なく思っている。現地の方々には何の罪もない」と改めて陳謝。その上で、「今までの河川計画のままでは、いくらお金があっても足りない」と指摘した。現行の利根川水系では、八ツ場ダムが完成してもさらに5、6基のダムを造らないと治水安全度の目標が達成されないことや、完成まで400年かかるとされるスーパー堤防の現状を挙げ、「政権交代を機に今までの施策を見直していく一歩を歩み始めたわけで、一朝一夕でできるものではない」と述べた。

578 ◆ESPAyRnbN2:2010/06/08(火) 14:28:07
>>577
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20100608-OYT8T00030.htm
前原国交相再任が内定 知事、長野原町長は歓迎 八ッ場ダム地元、落胆の声も

 前原国土交通相が8日に発足する菅内閣で再任されることが内定し、八ッ場ダム(長野原町)の関係者からは、
歓迎と落胆の声が上がっている。

 前原国交相と「人間関係が出来ている」という大沢知事は6日、記者団の取材に対し、「新しい大臣が一から現地を
見て、(理解の)熟度を高めるには時間がかかる。地元にとっては待てる時間がないから、良かったと思う」と歓迎する
意向を示した。

 長野原町の高山欣也町長も「前原さんは以前よりも地元の方を見るようになった。民主党内で『いらない』と言っていた
湖面1号橋も、住民に意向調査をして建設にゴーサインを出す英断を下した。大臣に替わってもらっては面倒。
前原さんで良かった」と話す。

 一方、川原湯地区ダム対策委員長の樋田洋二さん(63)は「前原さんは自分の(中止の)考えを主張し続け、
ぶれない人。できればほかの人に変わってほしかった。これでダム問題は、また長いトンネルに入ってしまう」と
残念そうに語った。

(2010年6月8日 読売新聞)

579 ◆ESPAyRnbN2:2010/06/09(水) 16:53:52
http://kumanichi.com/news/local/main/20100609005.shtml
五木村再建へ特措法 来年の通常国会に提出へ 2010年06月09日

 前原誠司国土交通相は8日夜、初閣議後の記者会見で、建設中止を表明している川辺川ダム事業に関し、
水没予定地を抱える五木村の生活再建の裏付けとする特別措置法案を、来年の通常国会に提出する考えを
明らかにした。五木村の例を、大型公共工事を止める際のモデルケースにする方針。

 前原氏は、川辺川ダムの中止に関し、「流域市町村の協力も得て、ダムによらない治水の議論がまとまりつつある。
残っているのは、ご迷惑をおかけした五木村の生活再建の仕組みをどうするかだ」と説明。

 その上で「生活再建の裏付けとなる法律をつくる作業を国交省内部で進めている。これは来年の通常国会に
出すべき法案だと考えている」と明言した。

 前原氏は、公共工事の中止に伴う生活再建について「地域を限定した法案ではない」とも強調。ただ、「一番初めに
地域の方々の同意をいただき、モデルケースになるのが五木村、川辺川ダムだと考えている」と述べ、川辺川ダムの
中止に伴う五木村の生活支援を全国初のモデルケースにする考えを示した。

 五木村の再建策をめぐっては、人吉球磨の首長らが3日、国交省を訪れ、国の責任で五木村の再建策を進めるよう
要望。民主党も参院選のマニフェストに、川辺川ダム中止をあらためて盛り込む考えで、国交省は、国主導で県、
五木村を交えた協議の場の設置も検討している。(潮崎知博、原大祐)

580 ◆ESPAyRnbN2:2010/06/18(金) 08:35:37
>>579
http://kumanichi.com/news/local/main/20100618001.shtml
国交副大臣、五木村訪問へ 協議機関設置を確認 2010年06月18日

 川辺川ダムの水没予定地を抱える五木村の生活再建をめぐり、三日月大造国土交通副大臣が、同村を訪問する
ことが17日分かった。蒲島郁夫知事も同席する予定で、20日を軸に日程の調整が進められている。

 五木村などによると、国と県、村の3者が村の再建について話し合う協議機関の設置を確認するのが狙い。
三日月氏と蒲島知事との間で、スケジュールの最終調整が行われているという。

 三日月氏は国交政務官時代に引き続き、川辺川ダム事業の見直しに携わっており、現地での3者協議を経て、
村再建策の検討を本格化させるとみられる。

 五木村の再建をめぐっては、前原誠司国交相が「国が押しつけるのではなく、地域で考えていかなければならない
問題だ」として、地元の意向を反映させたい考えを明言している。

 三日月氏らの来村に向け、五木村は17日の村議会ダム対策特別委員会で、対応を検討。当日はダムの是非に
触れず、村再建に絞って協議に望むことを申し合わせた。

 和田拓也村長は「副大臣には村の現状を見てもらい、再建のため最大限努力してほしい」と話している。

(本田清悟、亀井宏二、原大祐)

581 ◆ESPAyRnbN2:2010/06/21(月) 08:48:18
>>564
> 前原国土交通相は20日、高崎市内で開かれた民主党の中島政希衆院議員の国政報告会にゲストとして出席
> 参院選群馬選挙区から立候補予定の富岡由紀夫参院議員も駆け付けたが、前原国交相とは入れ違い
> 富岡氏が4月の長野原町長選で前原国交相批判とも受け取れる発言をして以降、関係が疎遠になっているという

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20100620-OYT8T00817.htm
前原国交相 八ッ場ダム、理解求める
「憎くて中止したのでない」

 前原国土交通相は20日、高崎市内で開かれた民主党の中島政希衆院議員の国政報告会にゲストとして出席し、
本体中止を表明している八ッ場ダム(長野原町)について、「(財政制約で)ダムを永遠に造り続けるわけにはいかず、
政権交代で治水のあり方を根本的に変え始めたが、そのきっかけが八ッ場ダム。憎くて中止したわけではない」と
語り、政策転換に理解を求めた。

 前原国交相は、自民党政権が無駄な公共投資を続けてきたと批判した上で、「地元の皆さんには本当に申し訳ない
気持ちでいっぱいだが、そういう(無駄な)ものに手をつけて、日本を持続可能な社会に変えていかないといけない」と
語った。

 参院選群馬選挙区から立候補予定の富岡由紀夫参院議員も駆け付けたが、前原国交相とは入れ違い。民主党
関係者によると、富岡氏が4月の長野原町長選で前原国交相批判とも受け取れる発言をして以降、関係が疎遠に
なっているという。

 富岡氏は報告会後、記者団の取材に対し、「(遊説で)自転車に乗っていて遅れただけ」と時間調整を否定。
「(ダム問題では)地元の方とよく意見交換をしないといけない」と語り、参院選公示後、長野原町にも遊説に出向く
考えを明らかにした。

市民団体が戸惑い

 一方、市民団体「八ッ場ダムをストップさせる群馬の会」の総会が20日、県庁昭和庁舎で開かれた。八ッ場ダムを
巡り、「中止の方針を表明している」「予断を持たずに検証」などと記載した民主党の参院選マニフェスト(公約)に
ついて、「八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会」の嶋津暉之(てるゆき)代表は「前原国交相の発言は、昨年10月頃と
変わっていない。建設中止が後退したとは思っていない」と報告したが、出席者からは「(マニフェストが)トーンダウン
しており残念だ」という声も。断定調で「中止」と記載した昨年の衆院選マニフェストからの変化に、市民団体側も
戸惑っている。

(2010年6月21日 読売新聞)

582 ◆ESPAyRnbN2:2010/06/21(月) 08:54:36
>>580
http://kumanichi.com/news/local/main/20100621001.shtml
国交副大臣、五木村振興策「協議の場」設置確認
2010年06月21日

 国土交通省の三日月大造副大臣が20日、川辺川ダムの水没予定地を抱える五木村を訪問し、村の振興策について
蒲島郁夫知事、和田拓也村長らと意見交換。国、県、村で「ダム中止後の生活再建を協議する場」を設置することを
確認した。三日月氏は「地元の意向を聞きながら、スピード感を持って取り組みたい」と意欲を示した。

 川辺川ダムをめぐっては、前原誠司国交相が昨年9月に事業中止を明言。蒲島知事も一昨年9月、建設反対を
表明している。国、県、村の3者協議がスタートすることで、国主導の村再建策がようやく動きだす。

 取材に対し、三日月氏は「国交省が協議の場の窓口となるが、課題によっては省を超えて知見を持ち寄りたい」と
述べた。ただ、今後のスケジュールや、協議の進め方については「白紙」と答えるにとどまった。

 来年の通常国会に提出を予定している村の生活再建に関する特別措置法案にも、「協議内容は大きく影響する」と
指摘。ダム中止後を想定した水没予定地の利活用も協議テーマの一つになる、との見解を示した。

 意見交換は村役場会議室で行われ、村議や球磨川流域の首長らも出席。和田村長は「村はダムに翻弄[ほんろう]
され、苦渋の決断をした。計画を押し進めた国と県は、村再生に大きな責任がある」と述べた。

 三日月氏は「ダム中止にいたる過程で、心配と生活上の不便をお掛けして申し訳ない」と陳謝した上で、ダムに
よらない治水の整備と水没地域の生活再建を約束した。蒲島知事も「村の再建には国、県、村の共同体制が必要」と
話した。

 意見交換に先立ち、三日月氏は水没予定地の頭地地区などを視察した。(本田清悟)

583チバQ:2010/07/04(日) 12:11:34
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20100704/CK2010070402000103.html
八ッ場ダム建設中止問題 視界不良のまま論戦
2010年7月4日

八ッ場ダムの建設予定地前を通る選挙カー=長野原町で


 昨年の政権交代で一躍、全国の注目を浴びることになった八ッ場(やんば)ダム(長野原町)の建設中止問題。地元の反発を受けて政府が最終判断を先送りし、いわば視界不良のまま突入した参院選で、群馬選挙区の候補者はそれぞれ主張を展開している。

 民主現職の富岡由紀夫氏(46)=国民新推薦=は「具体的な生活再建案を早く提示し、地元の納得を得て本体は中止する」との立場。与党の一員として「政府と地元のパイプ役になる」と訴えるが、公示後は長野原町に入っておらず、深入りを避けているように見える。

 二日は選挙カーが同町入りしたが、本人は高崎市など都市部で活動した。陣営は「選挙期間は十七日間しかない。当選しないと意見を聞いても政策に反映できない」と説明。厳しい選挙情勢を踏まえて大票田を優先した苦渋の決断との認識を示した。本人も同町入りに前向きだが、具体的な日程は未定という。

 これに対し、「ダム中止撤回」を掲げる自民現職の中曽根弘文氏(64)は公示日の六月二十四日、同町の川原湯温泉街で出陣式を開催。ダム建設予定地の住民に直接語りかけ、民主党との対決姿勢を鮮明にしている。

 中曽根氏は出陣式で高山欣也町長らを前に「治水や利水のためには(八ッ場ダムを)何としても完成させないといけない」と声を張り上げ、ダム建設の正当性を強調した。

 同三十日にも同町を遊説し、八ッ場ダム問題を重要視する立場を地元にアピール。陣営は「八ッ場は米軍普天間飛行場移設問題と並ぶ“民主党混迷”の象徴」と位置付ける。

 また、共産新人の店橋世津子氏(48)は「治水、利水の両面でダムは必要ないが、民主党のやり方には問題がある。住民のふるさとを壊している。住民から理解を得て、きちんと情報を伝えていくべきだ」と主張している。 (中根政人、加藤益丈、菅原洋)

◆住民たちは思い交錯
 こうした各党の対応に地元住民の間ではさまざまな思いが交錯する。

 川原湯温泉で旅館を経営する豊田明美さん(45)は「八ッ場ダム問題は群馬選挙区の大きな争点。民主党の候補者は現地に入り、住民の今後の生活再建など政策を堂々と語るべきだ。地元でダムの論戦がないため、争点がかすみ、住民は冷めてしまった」と憤る。

 一方、同温泉街近くで牛乳製造販売業を営む豊田武夫さん(58)は「前原誠司国土交通相が中止方針を表明後、二度も現地を訪れて住民に理由を説明しているのだから、それでいいのではないか。ダム問題を争点にしようという選挙戦略は理解できない。地元が混乱するだけだ」と話している。 (山岸隆)

584 ◆ESPAyRnbN2:2010/07/09(金) 16:14:00
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100709ddm001010056000c.html
ダム見直し:コスト最重視 代替策と必ず比較−−有識者会議案

 全国で進められているダム事業の見直しに向け、事業の検証方法を検討してきた国土交通省の有識者会議は、
必ずダムなしの代替治水策と比較し、コスト最重視で判断することを柱とする手順案をまとめた。検証は対象ダムの
事業主体の国や都道府県が行い、ダムなし治水策も立案する。ダム建設を巡り、ダム以外の治水策との比較を
一律に求めるのは初めて。同会議が示す代替治水手法には、浸水危険地域の土地利用規制など、川の水が
あふれることも想定した対策も盛り込んだ。

 同会議は近く手順案を決定。検証が秋にも始まり、結果は早ければ来年度予算に反映される見通しだ。

 同会議は昨年12月、「できるだけダムに頼らない治水」を掲げる前原誠司国交相の肝いりで発足。国と水資源
機構が事業主体の「直轄ダム」31事業(32施設)と、国の補助を受けて都道府県が建設する「補助ダム」53事業
(53施設)の妥当性を検証するため▽代替治水手法▽検証の進め方▽治水策の評価基準−−を中心に議論してきた。
その結果、直轄ダムは国が、補助ダムは都道府県が、関係自治体と検討の場を作り、プロセスを公開しつつ検証
するとした。

 検証の進め方は(1)対象ダムの計画から精査する(2)現行の河川整備計画と同程度の安全を確保した2〜5の
代替治水策を立案する(3)安全度、コスト、実現性など8項目で概略評価する(4)コスト最重視で総合評価し、
国交相に結果を報告する(5)国交省政務三役は有識者会議の意見を聴きながら最終的に判断する−−との流れを
提示した。代替治水策は、会議が提示する25の治水手法を用いるとした。

 評価基準で最重視するコストは、ダム建設継続ケースでは残りの事業費と完成後の維持管理費を中心に算出。
ダムなし案ではダム中止に伴う経費を出す。ダムは完成まで治水効果はないことから、5、10年後など段階ごとに
どんな安全が確保できるのかも評価基準に取り入れた。【石原聖】

毎日新聞 2010年7月9日 東京朝刊

585チバQ:2010/07/11(日) 01:42:55
7434 :チバQ:2010/07/10(土) 02:32:36
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/rensai4/20100628/20100628_0001.shtml
ダム政策 「脱ダム」の先に何が 「このままじゃ村が滅びる」
2010年06月28日 14:42  長い間積み残されてきた九州各地の政治課題が、昨年9月の政権交代を機に相次いで動きだした。民意が、閉そく状況に風穴をあけた。それから9カ月。政治が人々にもたらしたのは、期待か、不安か、あるいは失望か。試金石となる参院選が24日公示される。いま、九州が問う。



集会所で5年後の地域の姿を話し合う頭地地区の住民たち=15日午後7時半ごろ、熊本県五木村 川辺川は、標高千メートル級の山懐に抱かれた熊本県五木村を流れている。透んだ水は魚影を見通せるほど美しい。国は1966年、この清流をせき止める「川辺川ダム計画」を発表。水没予定地を抱える村は、以来40年余り揺れ続けてきた。

 15日夜、水没予定地からの移転者が入植した頭(とう)地(じ)地区の集会所で、約20人が地域振興に知恵を絞っていた。「山開きを企画したらどうか」「貸農園を作ろう」。楽しげな議論の中、林業男性(70)がぽつりと漏らした。「5年後にダムの新法はできとるじゃろか」

 政権交代が起きた昨年9月、前原誠司国土交通相は就任10日後に五木村に来た。村民に向かい「ダム中止」に政策転換した謝罪と、地域再建の支援法をつくる話を口にした。男性は期待を膨らませた。だからこそ、その後の進展が見えないことにいらだつ。「蛇の生殺し状態。早くせんとみんな年を取ってしまう」

   ◇   ◇

 ダム計画は、村の過疎に拍車を掛けた。水没予定地からの移転は、離村を促すきっかけともなった。現人口はダム計画前の4分の1(約1350人)に減少。高齢化率は40%を超える。

 「このままじゃ村は滅びる」。村の端にある端(たん)海(かい)野(の)集落の農業松永泰男さん(58)は言う。この夏、35年続けた花き栽培をやめる。33軒あった集落は一軒家となった。手伝いを頼むあてもなくなり、もう仕事を続けられない。村に来訪した前原国交相を松永さんは「救世主」と呼んだ。自民党政権当時に、大臣と村民がひざを突き合わせて話した記憶はない。「政治が変わった」と、そのときは思えた。

 通常国会が閉じ、参院選が事実上始まった後の今月20日、三日月大造国交副大臣が水没予定地を視察した。松永さんにもはや高ぶりはない。「再建策の内容には触れずじまい。選挙向けのパフォーマンスじゃないか」

   ◇   ◇

 五木村から川を下ると、ダムに揺れるもう一つの地域にたどり着く。熊本県が撤去方針を決めた球磨川の県営荒瀬ダム(八代市)。財政難で撤去費に悩む県は、国に財政支援を求めている。
 ダムの横に自宅がある下村勉さん(80)は、放水の水圧に伴う振動や騒音に悩まされてきた。家の壁には4メートルほどの大きな亀裂。「長年の振動でできた」という。

 2008年7月末、下村さんはダム視察に来た民主党幹部に「撤去に力を貸してください」と懇願した。手を取り、固く握った幹部は答えた。「国が支援すればできる。私たちが政権を取ったら必ずやる」

 また夏が来る。下村さんは、連日テレビに映る菅直人首相の姿を見つめて念を押す。「あんたの握手の手応え。私は信用しとるけんな」

    ×      ×

 ●ダム政策

 民主党は「コンクリートから人へ」の理念を掲げ、無駄な公共事業を削減する一環でダム事業の見直しを進める。前原誠司国土交通相は、全国136のダム事業のうち89事業を再検証する方針を発表。国交省の有識者会議は「ダムによらない治水」の新基準を今夏をめどにまとめる。民主党は、マニフェスト(政権公約)に川辺川ダム(熊本県)と八ツ場(やんば)ダム(群馬県)の中止を明記し、政権交代を果たした。


=2010/06/23付 西日本新聞朝刊=

587チバQ:2010/10/08(金) 20:55:55
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokushima/news/20101008-OYT8T00009.htm
「川と仲間愛したリーダー」
姫野さん遺体発見


遺体の発見現場周辺で、手を合わせて冥福を祈る姫野さんの知人(海陽町の海部川で)  川を愛し、仲間を愛したリーダーだった。海陽町の海部川で行方不明になっていた吉野川の「第十堰(ぜき)住民投票の会」の元代表世話人、姫野雅義さん(63)の遺体が7日、見つかった。仲間のためにアユ釣りに出かけ、帰らぬ人となった。無事を祈っていたゆかりの人々は、早すぎる死を惜しんだ。

◇現場◇

 牟岐署や消防団などの約90人に加え、県内だけでなく東京や秋田からも、姫野さんの知人ら約50人が駆けつけ、捜索にあたった。

 姫野さんらが設立した環境教育団体「川の学校」のスタッフで、京都精華大4年、加茂光さん(23)らが海陽町大井の海部川下流域で姫野さんの遺体を発見した。加茂さんは「生きていてほしいと願っていた。現実を目の前に突き付けられ、つらかった」と肩を落とした。

 捜索現場に駆けつけたNPO法人「吉野川みんなの会」の元代表理事、豊岡和美さん(48)は「無理難題も言われたけど、最後は全部責任を引き受ける人だった」と大粒の涙を流した。

◇歩み◇

 姫野さんは、建設省(当時)が水面下で進めていた可動堰計画に疑問を感じ、1993年に住民運動を始めた。5年後には、「第十堰住民投票の会」を発足させた。約10万人の署名を集め、2000年1月の住民投票では、反対票が9割を占めた。

 可動堰化に含みをもたせる建設省に対し、計画を阻止しようと、姫野さんは04年の徳島市長選に立候補したが落選。その後、第十堰の可動堰化は改築も保存の議論もされない棚上げ状態となった。

 今年3月、姫野さんと面会した前原国交相(当時)は「可動堰化は選択肢にない」と明言した。「目的を達成した」として5月には「吉野川みんなの会」を解散し、第十堰の保存に向けての活動を始めていた。

◇ゆかりの人々◇

 「吉野川みんなの会」で代表理事を務めた徳島市国府町の農業、山下信良さん(59)は、行方不明となる前夜、「お堰」と呼んでいた同NPOの事務所で姫野さんらと食事をした。姫野さんは「もうすぐアユが禁漁になるから明日が最後のチャンス。あそこ(海部川)は捕れる。冷凍庫に入れとくけんな。みんな食べてだ」と笑っていたという。

 山下さんは「釣り好きだから、『川を死なせたらいかん』との思いで運動をしてきたのだろう。最期が川というのがつらい」と言葉を詰まらせた。

 今年3月に前原国交相を共に訪ねた成蹊大(東京都)の武田真一郎教授(51)は「決して感情的にならず、行動力を発揮できる人だった。みんなで遺志を引き継がねばならないが、同じような力は発揮できないかもしれない」と惜しんだ。

 「もう一度、姫野さんの笑顔が見たい」。4日に徳島市内でコンサートを開いた歌手の加藤登紀子さん(66)も、突然の悲報にショックを受けていた。

 姫野さんとの出会いは7年前。イベントへの出演を依頼するため、広島にいた加藤さんに会いに姫野さんが徳島から駆けつけた。「驚くほど行動力があった。笑顔を絶やさず、『きっと何か楽しいことがありそう』と自然と人が集まってきた」と振り返った。

 加藤さんは「本当に川を愛した人だった。姫野さんは川に帰っていかれた、と思いたい」と悼んだ。

(2010年10月8日 読売新聞)

588チバQ:2010/10/09(土) 20:44:22
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20101009ddlk10010191000c.html
八ッ場ダム・流転の行方:民主の国会議員有志、議連を発足へ /群馬
 ◇建設中止前提、生活再建案を提示
 八ッ場ダム問題の打開策を探るため、民主党の国会議員有志が議員連盟を発足させる方針を決めた。昨年のダム中止宣言以来、水没予定住民との間で着地点を見いだせない中、ダムが中止されても生活再建に支障が出ない解決策を提示するのが目的。19日に東京都内で設立総会を開く。

 議連の名称は「八ッ場ダム等の地元住民の生活再建を考える議員連盟」とし、会長には前衆院国土交通委員長の川内博史衆院議員(鹿児島1区)が就任予定。呼びかけ人には、同党の県選出国会議員6人を含む11人が名前を連ね、そのうちの一人、初鹿明博衆院議員(東京16区)は「地元の不安を取り除くためにも、党として生活再建案を示したい」と話した。

 今後、衆参の与党議員に広く参加を呼びかけ、現地視察や住民からの意見聴取を重ねる。設立総会では、水源開発問題全国連絡会共同代表の嶋津暉之(てるゆき)氏と、市民団体「八ッ場あしたの会」の渡辺洋子事務局長が現状報告を行う。【奥山はるな】

589チバQ:2010/10/16(土) 22:09:52
古い記事だけど
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/isahaya/2010/kikaku1/01.html
孤立した“長崎の声”

  「机上論の繰り返しだ」



 27日深夜。諫早湾防災干拓事業推進連絡本部長、栗林英雄の電話が鳴った。「検討委員会が“開門”に向きつつある。あす長期開門の報告書を農相に出すかもしれない」。声の主は、民主党参院議員の西岡武夫だった。

 この数時間前、西岡は東京・赤坂の中華料理店にいた。政府・与党の諫早湾干拓事業検討委の非公式会合。座長を務める農水副大臣、郡司彰から渡されたメモには「開門調査をする方向で報告書をまとめて大臣に提出する」との趣旨が記されていた。

 「不本意だ」。西岡は郡司にそう伝えた。諫干は父・竹次郎が知事時代に発表した長崎大干拓事業構想がルーツ。西岡にとって「既に完成した事業」を事実上否定する報告書は、到底受け入れられるものではなかった。

 「委員は諫干の事情を知らない人が多すぎる。地元の歴史、伝統、苦しみを知らずに机上の議論の繰り返しだ」。電話口でこぼす西岡。だが、開門反対派の栗林は憤りを抑えきれず言い返した。「裏切られた」

 もう一人の本県側委員、参院議員の大久保潔重もまた、開門反対の立場を主張してきた。しかし、結論への受け止め方は、西岡と異なる。

 「防災・農業経営が現状の水準を確保されねばならない」「費用は政府として負うべき」−。大久保は、28日提出された報告書について「かなり踏み込んでいる。政府は開門調査との両立が可能だと確信を持っている、と私は感じる」と語った。検討委内で“開門受け入れ”の条件に「リスクの排除」を主張してきたからだ。

 郡司は、報告書提出後の会見で「意見を重ねる中で(各県の)それぞれの歴史や個々人の議員の生きざまもあることが分かった」と、一任を取り付けた経緯を振り返った。だが、佐賀県などほかの委員が賛成一色の中、孤立した形となった西岡は、こう不満を口にする。「民主党はもうちょっといろいろな意見を聞くべき。地方分権といいながら(長崎)県連の意見なんか聞いていない」

 同日、諫早市内であった推進連絡本部の緊急評議員会。あいさつに立った栗林は、赤松や検討委員らが今月、相次いで現地を視察したのを「単なるパフォーマンスにすぎなかった」と切り捨てた。地元の実情を分かってもらえたと期待していただけに落胆は大きい。「もう民主党政権はごめんだ」。そう語る顔は紅潮していた。(文中敬称略)

◇   ◇

 与党が諫干事業の潮受け堤防開門調査にゴーサインを出した。決断は防災や営農に影響を及ぼさないのか。夏の参院選にどう響くのか。波紋を追う。(諫干問題取材班)


2010年4月29日長崎新聞掲載

590チバQ:2010/10/16(土) 22:10:16
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/isahaya/2010/kikaku1/02.html
営農者「冗談じゃない」

  「水」の解決策なく不信感



 広大な農地の一角に、丸々としたキャベツが整然と並ぶ。27日、諫早市の中央干拓地。国会内で開かれているはずの政府・与党検討委会合の緊迫感とは対照的に、普段と変わらぬのどかな収穫作業が続いていた。ただ、従業員たちの作業を見守る「アラキファーム」の責任者、荒木一幸(33)の心中は穏やかでなかった。

 「開門されれば、農業はできなくなる」

 2年前に熊本から家族4人で移り住み、中央干拓地にログハウスを建てた。大型の農業機材に投じた金額は5千万円ではきかない。この土地に懸けている。

 開門論議は、入植時には既に終わった話だと思っていた。なのに、昨年夏の政権交代で雲行きが怪しくなった。自民党政権時代のものを端から疑ってかかる民主党。懸念はこの日の夜、あっさり「現実」になった。

 干拓農地では2008年4月から41の個人・法人が営農を始めた。有機栽培を含め化学肥料を抑えた環境保全型農業が進む。「農作物は市場で高く評価され、経営も軌道に乗りつつあった」(県担当者)

 それが開門するとどうなるのか。




中央干拓地でキャベツを収穫する荒木一幸さん=27日、諫早市
 県の説明は−。「開門で調整池の淡水が海水に変われば、新たな水源の確保が必要になる。海水は農場の土壌にも染み込む。強風で海水が作物に降り掛かれば、塩害も起きるだろう」

 荒木が考える一番の問題は「水」だ。ところが、検討委報告書は何の解決も示していない。「決め方がずさんだ。何のための委員会だったのか」

 28日の反対派団体緊急会合では、県農林部長の浜本磨穀穂も「到底納得できない」と怒りをあらわにした。営農者の一人は「今度はわれわれが犠牲になれということだ」と吐き捨てて会場を後にした。

 ところが、開門派は「営農への影響は心配いらない」と意に介さない。開門訴訟弁護団事務局長の弁護士、堀良一は県の言う塩害説を「もしそうなら海岸の近くは、どこも農業ができないはず。詭弁(きべん)だ」と一蹴(いっしゅう)。「漁業と農業が共存できる道は開門しかない」と強調する。

 海洋環境に詳しい九州大大学院教授の経塚雄策も「水源は下水処理場の再生水などで十分賄える。強風などでの海水の飛沫(ひまつ)は多くなく、塩害は心配ない」と指摘する。

 荒木も、こうした意見を知らないわけではない。それでも思う。「冗談じゃない」。見込み違いが起きたら、誰が責任を取れるのか、と。

(文中敬称略)

 【編注】「浜本磨穀穂」の浜はサンズイにウカンムリにマユ毛のマユの目が貝


2010年4月30日長崎新聞掲載

591チバQ:2010/10/16(土) 22:10:49
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/isahaya/2010/kikaku1/03.html
“呉越同舟”の大臣室

  ねじれ鮮明、副産物も



 「農相への申し入れに同席させてもらえませんか」

 新聞各紙が「諫早湾干拓 長期開門へ」を大見出しで報じた28日、知事の中村法道は県議会の議員控室に足を運び、民主党県連幹事長で県議の渡辺敏勝に頭を下げた。

 渡辺は報道を受け、県連代表で衆院議員の高木義明を通じて、一足早く、農相への面会を取り付けていた。だが、県の要請には農水省は「大臣の都合がつかない」−。困り果てた中村は、渡辺に“呉越同舟”を自ら頼み込んだ。

 渡辺ら民主党県連にとって中村は、2月の知事選で推薦候補を立てて戦い敗れたばかりの「敵」。農相の一連の発言を「知事選の意趣返し」とする見方さえある。そうした事情からか、高木は「遠慮してもらえないか」と知事の同行に難色を示した。

 ところが、中村の面会希望を知った農相の赤松広隆は、当事者が拍子抜けしそうなほど屈託のない“鶴の一声”をよこす。「同じ日なら一緒に来ればいいじゃない」

 与党の地方組織が、知事選で激突した相手と共同歩調を取りながら、党中央に翻意を直訴する−。30日の農水省大臣室には、諫干開門をめぐり、幾重にもねじれた賛否の空気がそのまま持ち込まれた。

 赤松は夏の参院選前に方向性を示し、争点化すると言うが、民主党参院議員の西岡武夫は「それは間違い。県連にとってマイナスだ」と反論する。県連も反対の立場を貫く構えだ。

 賛否のねじれは、その県連内でも鮮明になりつつある。

 「長期開門調査をすればいろいろなことが分かる」。参院選長崎選挙区で再選を目指す民主党現職の犬塚直史は、「開門」の流れを前向きに受け止めている。犬塚の反応に、渡辺はぶぜんとした表情を見せる。「それでは、諫早市議は(選挙で)動いてくれない。墓穴を掘るつもりか」

 一方の自民党は、ここぞとばかりに民主党攻撃を強める。「選挙の争点にして判断を問うのはポピュリズム、大衆迎合主義だ」。自民党県連幹事長の松田正民はこう憤りをあらわにし、抗議行動の検討を始めた。

 民主党中央の「開門意向」は意外な副産物も生もうとしている。参院選の候補者を絞り切れずにいた自民党県連は30日、「出馬の意思はない」としていた前知事、金子原二郎に公認申請を求め、金子はこれに応じる姿勢を見せた。ある県議は意味深な笑みを浮かべ、こう推し量った。「金子は『開門の方向』に怒っている。状況の変化が彼の考え方も変えたのではないか」

 複雑な波紋を投げ掛ける与党の「決断」。その行方はまだ見えない。(文中敬称略)


2010年5月1日長崎新聞掲載

592とはずがたり:2010/10/17(日) 00:38:41

灘崎地区への水道管延伸工事完了 通水祝う
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2010100609284915/

 岡山市南区の灘崎地区への水道水の安定供給のため、市水道局が2006年度から取り組んでいた旧市域からの水道管延伸工事が完了し、5日、給水が始まった。同地区の一部約1800世帯に日量最大2200トンを給水し、渇水時の水不足解消を図る。

 旧市域の水道管幹線の南端(同中畦)から直径30センチの鋳鉄管を敷設。同彦崎に整備した灘崎西配水池(容量1500トン)と接続し、灘崎地区内の植松、彦崎地区に給水する。水道管の総延長は約8キロ。総事業費は約12億8千万円。財源の約半分は合併特例債を利用した。

 この日、同配水池で地元住民ら約60人が出席して通水式があり、高谷茂男市長が「安全でおいしい水を安定して供給することは、地域の安全・安心に大きな役目を果たすと確信している」とあいさつ。出席者がくす玉を割って通水を祝った。

 灘崎地区は上水道の自己水源がないため、高梁川水系を水源とする県南部水道企業団(倉敷市)から供給を受け、日量平均4700トン(09年度)を使用している。植松、彦崎地区を除くエリアは引き続き同企業団から受水する。

 灘崎地区はこれまで高梁川の渇水時にはたびたび水不足に悩まされており、05年3月の合併以降も2度の節水要請があった。このため、合併時の新市建設計画に旧市域からの水の安定供給が盛り込まれていた。
(10/6 9:28)

593チバQ:2010/10/20(水) 19:41:05
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20101020/CK2010102002000076.html
八ッ場ダム議連発足 『安心感を早急に』
2010年10月20日

議連の設立総会であいさつする川内博史衆院議員(左から2人目)=東京都内で


 八ッ場(やんば)ダム建設中止問題を打開しようと、民主党の国会議員有志らが、十九日発足させた「八ッ場ダム等の地元住民の生活再建を考える議員連盟」。ダム中止を想定した生活再建案を研究・提案し、早期の法案提出を目指すという。 (中根政人)

 議連会長には、前衆院国土交通委員長の川内博史衆院議員(鹿児島1区)が就任。このほか、同党の県関係衆院議員六人が名を連ねるなど、計十一人が議連の発起人となった。

 川内氏は「八ッ場ダム建設中止は、ダムに頼らない治水を目指す党の政策の象徴的な存在。地元住民に安心感を与えられる具体案を早急に提示したい」と強調。議員立法による生活再建関連法案を、来年の通常国会へ提出することを目標に掲げた。

 一方、国土交通省が進めるダムの再検証については「作業は長期化するだろう。国交省河川局はあくまでダムを造るのが仕事であって、代替の治水策を考えろというのは難しい話だ」と懐疑的な見方を示した。

 会場では、ダム問題の現状を紹介するための勉強会も実施。ともにダム事業見直しを求める市民団体で「水源開発問題全国連絡会」の嶋津暉之共同代表と、「八ッ場あしたの会」の渡辺洋子事務局長が、ダム中止を前提とした生活再建事業の法制化などを強く要望した。

594チバQ:2010/10/22(金) 19:58:23
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101022-OYT1T00916.htm
蓮舫氏、スーパー堤防視察…仕分け第3弾に向け
 蓮舫行政刷新相は22日、政府の行政刷新会議が特別会計を対象に行う事業仕分け第3弾に向け、東京・下丸子の多摩川の「スーパー堤防」を視察した。


 水が堤防を越えても決壊しないよう、長く緩やかな傾斜を住宅地側に持たせた高規格堤防のことで、国は全国6河川872キロ分の整備へ、1987年から今年4月まで総事業費6943億円を投入したが、整備率は5・8%。蓮舫氏は記者団に「いつまでに整備できるか見えないのは、税金の使い方としてどうか」と語った。

 蓮舫氏や国会議員の仕分け人は22日までに、日本年金機構関連の施設など12か所を視察、「本番」への準備を終えた。ただ、足元の民主党議員から「仕分けには賛成だが、自分の選挙区には来ないで」と、地元票を気にして、視察を敬遠する声もあったという。

(2010年10月22日19時23分 読売新聞)

595チバQ:2010/11/03(水) 00:14:35
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101102dde012040005000c.html
特集ワイド:海外インフラ整備に都参入 紛争・貧困、水ビジネスで解決
 水道事業を海外で展開する「水ビジネス」がテレビや雑誌をにぎわしている。水道は身近な存在だが、そのビジネス内容はよく知られていない。どのようなものか。【宍戸護】

 ◇企業とタッグ、安心感とコスト意識の相乗効果も
 都内のJRや私鉄に乗っていると、車内のテレビ広告で、女子高生が水道水をゴクゴク飲むシーンをよく見かける。最後に「東京水」の3文字。一昨年10月から6バージョンを流しているという。この「東京水」を作り出す技術と経験が日本の水ビジネスのカギを握っている。

 水ビジネスはアジアや南米などで主に海外の企業が展開している水道事業を指す。飲料水(上水)や海水淡水化、工業用水、下水に分けられ、上下水道が9割。飲料水を作る浄水場の設計・建設、管理運営▽水道管から水が漏れる対策▽料金徴収▽地震対策−−などがある。

 浄水場は規模にもよるが設計・建設費に数百億円から数千億円かかり、しかも契約は20〜30年間になる。経済産業省は中国、インドや東南アジアの人口増や経済発展に伴い、世界市場は07年の36兆円から、25年には87兆円に成長すると予想する。

 水は人の命を左右するインフラだけに、ビジネス相手の国や自治体も慎重だ。一企業だけではなく、その背後にある自治体や国の関係も重視する。世界では今、英、仏、シンガポール、韓国が自国企業を後押し、官民一体となって水ビジネスに取り組む。

 日本では1957年に定められた水道法の1条で目的を「清浄にして豊富低廉な水の供給」とし、6条で「水道事業は原則として市町村が経営する」と規定し、自治体が長年水道事業の技術やそのノウハウを独占してきたため、企業の経験が乏しいのが実情。

 これに対し、世界最大級の上下水道事業会社、仏ヴェオリア・ウォーター(ヴ社)はナポレオン3世の勅令に基づいて1853年、南東部のリヨン市で水道事業を始めた。小さな自治体がたくさんあり、民間に任せたほうが効率よく運営できたからだ。以来、世界66カ国で事業展開し、1億6300万人が利用している。仏スエズの利用人口も約1億人規模だ。

      □

 「インドネシアに持っていく書類の準備はできた?」。10月28日、東京都水道局次長の森祐二郎さん(54)は部下に語りかけた。31日から10日間、「水ビジネス」使節団団長としてインドネシアを訪れ、都水道局が持つ技術をどう生かすことができるか、を調べる。森さんは「現地では水道管から水が漏れたり、盗んだりするケースが多いと聞いており、力添えできるはず」と語る。

 都水道局は今年1月、「国際貢献」を掲げて「水ビジネス」参入を表明した。大手商社やメーカー50社から聞き取り、日本との結びつきなどを考えて、アジア6カ国に8月から使節団を送っている。マレーシア、ベトナム、そして今回がインドネシアだ。

 というのも都水道局は給水人口約1250万人で国内最大の水道事業体。水道技術も高く管から水が漏れる率は3%、水道料金の徴収率は99・9%。トルコ・イスタンブール市が世界13首都水道局を調べた報告書(06年)によると、総合評価ではパリ、ロンドンを抑えて堂々の1位。

 職員は約4000人。複数の自治体水道局職員は「銀行業界に例えれば、私たちは信用金庫か農協、都はメガバンク」と口をそろえる。東京都の水ビジネス参加表明は、企業にとって強力な助っ人となる。ただ地方公営企業法で、商売できない都水道局は海外自治体と交渉し、第三セクター「東京水道サービス」(TSS)が現場を担う。

 TSSは都の水道事業を「水源から蛇口」まで受託している。社員約1000人。飯嶋宣雄社長(65)は元都水道局長で、68年に入庁し、あらゆる水道事業を経験した。

 例えば、浄水場ろ過池の効率を上げる実験をした。春夏秋冬を通し、ろ過に使う砂や炭の大きさを変えて調べる。水温が高ければ、含まれる不純物は微生物によって分解されやすく、低ければ多くなるという。「例えが悪いが、川に小便を流すと、冬はアンモニアがそのまま流れてくるが、夏は分解される」と飯嶋さん。自然条件が複雑に絡み合って、文献通りにいかない。

 経験が浅い企業が外国の水道事業を買収し効率を上げるのは難しい。飯嶋さんは「どんな事業でも、どうすれば利益を出せるか、ノウハウを持っている」と自信を見せる。

 国内の浄水場建設が一段落しており、職員が蓄積したノウハウを引退前に活用して若い職員に引き継ぎ、浄水場の更新に役立てたいというホンネもある。

596チバQ:2010/11/03(水) 00:14:54

      □

 「水ビジネス」を5年前から訴えている「草分け的な存在」もいる。国連技術顧問の吉村和就さん(61)だ。「世界の紛争や貧困は水問題がほとんど絡む。日本の水処理技術は世界一。その解決に役立つ」と力説する。

 吉村さんは水処理会社に就職し、果物缶詰シロップや魚類、金属の汚水をきれいにする仕事をしてきた。転機は97年から5年間の国連出向。水環境の専門家の立場から、ケニアでは水がどこにあるかから考えて、チベットでは女性の就労問題に取り組んだ。吉村さんは「水処理技術を使う前に、水源や飲める水の確保から始める。今までやっていた仕事の範囲は狭かったと思った」と振り返る。

 吉村さんは都の水ビジネス参入を歓迎する。「時間と金がかかるインフラ事業は相手も慎重で、一企業より都水道局のほうが安心感がある。でも企業には自治体にはないコスト意識とスピードがある。一緒に展開すれば海外でもやっていける」という。課題もある。「住民の税金で運営されているのに海外で損失を出したり、テロが起きた場合はどうするか。政府の後押しも当然必要」と指摘する。

 政府も重い腰を上げつつある。6月にまとめた新成長戦略では、急成長するアジアでの水インフラの整備を挙げた。10月には、国際協力銀行(JBIC)が日本企業による海外の上下水道事業に対し融資を行う時、国が保有するドル資金を活用できる仕組みを近く整備すると発表した。

      □ 

 実はヴ社は02年に日本法人を設立し、埼玉、広島、千葉で下水道事業を始めている。都水道局も海外で活発に事業を展開できるようになるのか。吉村さんは「都水道局も規模は拡大するだろう。しかし、国際貢献という本来の目的を忘れてほしくない」と話す。

597とはずがたり:2010/11/04(木) 02:25:28

広域水道企業団を設立 大阪市を除く42市町村が集結 大阪府
2010.11.3 00:00
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/101103/lcl1011030002001-n1.htm

 大阪府内の37市町村は2日、府営水道事業を継承するため「大阪広域水道企業団」を設立した。来春の供給開始までに、さらに5市が加わり、大阪市を除く府内の自治体が集結する見通しだ。

 来年2月に府議会の承認を得た上で、府水道部の施設や資産などを無償で譲り受ける予定。

 設立を受け、橋下徹知事は府庁で記者団に「これが市町村連携の典型だ。大阪市は断る理由がない」と述べ、大阪市に参加を呼び掛けた。

 府営水道事業をめぐっては、大阪市が指定管理者として府全体の給水事業を受託することで一時合意していたが、府内42市町村が反発、企業団結成を目指していた。

598神奈川一区民:2010/11/06(土) 17:52:59
【八ッ場ダム】馬淵国交省「予断を持たずに検証する」マニフェストに基づいた中止の方針を事実上白紙撤回

 馬淵国土交通相は6日、群馬県長野原町で大沢正明・県知事らと懇談し、建設
中止か、継続かを再検証中の八ッ場ダムについて、「今後、『中止の方向性を持ちながら』という
言葉には言及しない。一切の予断を持たずに検証する」と述べ、前国交相の前原外相が昨秋
表明していた中止方針を事実上、白紙撤回した。

 建設中止を明言している民主党のマニフェストの修整については言及しなかった。

 また、馬淵国交相は再検証作業を終える目標時期について、「2012年度予算に反映させ
たい。来年秋を目標に結論を出したい」と語った。建設負担金を支出する利根川流域の東京、埼玉など
6都県は、再検証作業の日程が明らかになるまで、今年度分の負担金支払いを留保する
としており、大沢知事は「早急に6知事で集まって話し合いたい。支払いについて理解が得られる
と思う」と述べ、馬淵国交相の発言を受けて、負担金問題が解決するとの見通しを示した。

(2010年11月6日16時32分 読売新聞)
ソース http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101106-OYT1T00514.htm

599チバQ:2010/11/20(土) 20:53:56
>>99>>162>>558
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000001011200002
霞ケ浦導水を超党派で視察
2010年11月20日

 超党派の国会議員でつくる「公共事業チェック議員の会」(会長・松野信夫参院議員、75人)のメンバーが19日、政権交代で建設が凍結されている霞ケ浦導水事業を視察するため、水戸市の那珂川を訪れた。


 会は全国各地の公共事業を視察し、提言などをしている。那珂川と霞ケ浦を地下トンネルでつなぐ同事業の視察は、地元議員や辻元清美・元国土交通副大臣らの提案がきっかけという。この日は、松野会長と大河原雅子参院議員、茨城1区選出の福島伸享衆院議員の3人が訪問。未完成の那珂川取水口付近(水戸市渡里町)で、国交省霞ケ浦導水工事事務所の担当者から事業の説明を受けた。


 視察後、松野会長は報道陣に対し、「昭和59年の建設着手からいまだに完成せず、今後費用がどのくらいかかるのかいささか不透明。多額の費用を使って進める価値があるのか、さらに疑問になった」と述べた。福島氏は会として事業の中止を申し入れる考えを示した。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20101120/417673
【霞ヶ浦導水を問う】「疑問さらに深まった」 国会の超党派議連視察
(11月20日 05:00)
 国土交通省が進める霞ケ浦導水事業をめぐり、国会議員による超党派の議員連盟「公共事業チェック議員の会」(73人)の会長で参議院議員の松野信夫氏(民主党)ら衆参議員3人が19日、水戸市渡里町の那珂川取水口建設地を視察した。

 霞ケ浦導水は国交省のダム・導水事業の検証対象の一つで、同会による視察ははじめて。

 取水口建設地では、同省職員が事業概要を説明。議員からは「(ポンプ施設である那珂機場を2004年度末、桜機場を01年度末に完成させたことについて)まだ使えないのに、ポンプを早々と設置するのはいかがなものか」、「(那珂川と利根川の水を融通し合う仕組みについて)一方の川だけドカッと雨が降り、隣の川がカラカラなんて考えにくい。渇水なら両方渇水では」などと疑問の声が上がった。

 視察後は、取水口建設差し止めを求め、水戸地裁に提訴した漁協側の谷萩陽一弁護団長が裁判経過を説明し、「政治の力で止めることが大事」と訴えた。

 松野会長は報道陣対し、「本当にこの事業が必要なのか。疑問はさらに深まった。昭和50年代から工事が始まっているが完成せず、後どのぐらい費用が掛かるかも不透明だ」と感想を述べた。

600チバQ:2010/11/22(月) 22:55:21
>>139>>472とか
http://mytown.asahi.com/kagawa/news.php?k_id=38000001011220001
反対住民「島が沈む」 新内海ダム予定地
2010年11月22日


「団結小屋」の中で作業をする山西さん(中)らダム反対派の地元住民=小豆島町

 「島自慢の景観がなくなり、観光も産業もダメになってしまう」――。小豆島の景勝地・寒霞渓近くで県が計画している新内海ダムに反対する地元住民の思いだ。建設予定地にある所有地に「団結小屋」を建て、明け渡しを拒否しているが、22日、その期限を迎える。(飯島健太)


 寒霞渓を望む神懸山へと向かう県道を上っていくと1軒のプレハブ小屋が目に入る。壁に赤字で「団結小屋」「新内海ダム即時中止を求める団結の証し」とある。
 「この土地を黙って明け渡しはせん。そんな気持ちを表したかった」。所有者で「寒霞渓の自然を守る連合会」代表の山西克明さん(71)=小豆島町神懸通=が話した。


   ◇


 小屋の近くの内海ダムの下流で新内海ダムの建設工事が進められている。総事業費185億円。大半を国と県が折半する。コンクリートの堤防は長さ423メートル、高さ43メートル。貯水量は内海ダムの8倍近い106万トン。小豆島町の大川新也町議は「洪水と渇水の恐れをなくすため、大きなダムは必要だ」と訴える。


 県によると、1976年9月、台風17号による豪雨で内海ダム流域の河川が氾濫(はんらん)し、10人が重軽傷を負った。別当川沿いの2地区(神懸通、草壁本町)では、床上浸水が425戸にのぼった。


 しかし、山西さんは言う。「76年の被害は別当川の氾濫だけが原因やない。97年に町内に吉田ダムができたとき、当時の町長は『もう渇水問題は大丈夫』と言ったはずや」


 県は05年4月から用地買収を始めた。だが、山西さんら地権者16人が応じない。「交渉が進まない。強制収用するしかないのか」(県用地対策室)。09年2月、国は新内海ダム建設を認め、今年7月、県収用委員会は地権者からの土地の強制収用を認める裁決を下した。


 前年の8月だった。「コンクリートから人へ」を掲げる民主党が総選挙で大勝した。それからまもなく、山西さんら反対派住民は東京に前原誠司・国土交通相(当時)を訪ね、陳情書を手渡した。同党は全国のダム見直しを明言し、期待が膨らんだ。前原大臣は同年12月に小豆島を訪問。真鍋武紀知事(同)に事業の見直しを要請したが、同意を得られず、事業認定は取り消されなかった。


 「このまま県の言い分に従うんか。何かやらなアカン」。山西さんは考えた末、団結小屋を建て、内壁に工事前のダム周辺や反対運動の様子を記録した写真を張った。


 「何度も県の担当課に行ったが、こっちの言い分を聞いてくれへん。納得できん」。この気持ちを伝えようと、山西さんら反対派住民は昨年6月〜今年9月、国や県、町などを相手取り、工事の事業認定や県収用委の裁決の取り消し、事業費の差し止めなどを求める裁判を計5件起こした。


 10月末、工事を請け負うゼネコンなどの共同企業体が「お知らせ」と題する紙を周辺の約100戸に配った。平日の作業時間を1〜2時間程度延長することや日曜も作業をする可能性を示す内容だった。「工事を早く進めるための口実やなあ。裁判で結論が出る前にダムが完成してしまうわ」。笠松祝江(ときえ)さん(83)はこう受け止めた。


   ◇


 今月上旬、神懸山の木々は赤や黄色に色づき始めていた。瀬戸内海と島々が望め、観光客が写真を撮っていた。


 山西さんは何よりも譲れない、反対の理由があると言った。「重機で削られる山肌を見てると自分の子や孫が切り刻まれる気持ちになる。島自慢の景観がのうなったら、お客さんが来んようになるんやないか。自分の土地が水の中に沈むのはええ。観光も産業もダメになって島全体が沈む。そんなふうに思うんや」

601とはずがたり:2010/12/12(日) 23:03:00

なぜ人気? 中国人、日本の森林を相次いで買収 (MONEYzine)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/n_merger__20101212_3/story/moneyzine_190245/

中国人が日本の水源地である森林の取得に積極的だ。その背景には、2025年には世界で55億人の人間が水不足に陥るとの予測があるからだ。

 外国人が日本の森林の買収を進めている。この数年、日本の森林の価格は下落を続けており、今が底値と判断した海外投資家が購入するケースが多い。また、水源として利用しようと考える海外企業もあるようだ。

 世界の水の需要状況では、先進国では健康や美容などへの関心の高まりから、良質な水へのニーズが旺盛になりつつある。一方で、発展途上国では人口増加や経済発展によって、生活用水が不足する事態が起きている。

 経済産業省が発表した2008年度の通商白書によると、安全な水の供給を欠いている人口は、世界で11億人とされ、安全な水が無いために、毎日4500人以上の児童が亡くなっているという。水不足は今後更に深刻化するとみられており、2025年には世界で55億人の人間が水不足に陥ると予想されている。

 日本の森林を買収する外国人の中でも、特に中国人の動きが目立っている。中国には長江や黄河などの大河があり、豊富な水を有する国のイメージがある。しかし、中国の年間平均降水量はおよそ660ミリで、1700ミリ近い日本の半分にも満たない。さらに、長江や黄河にはそれにつながる支流が少ないため、大地に水が行き渡りにくいといった欠点もある。そのため、慢性的に水不足の問題を抱えている。また、中国の国土は平地が多いため、河川の水の流れが遅く、汚れた水が滞留しやすい。河川の汚染が進む中国では、汚染が水不足に拍車をかけているといっていい。中国人が日本の森林の買収に動く背景には、こうした事情がある。

 日本は資源のない国だといわれているが、実は森林と水に恵まれた有数の資源国である。そのことに気付いた外国人は、今後も日本の森林の買収を続けるとみられている。

 これに対し林野庁は都道府県にヒアリングを開始し、情報収集に努めているという。しかし、それだけでは買収を止めることはできない。諸外国のように、外国人や外国法人の土地所有について地域を限定したり、事前許可制をとるなどの制限を設ける必要性がありそうだ。

602チバQ:2010/12/30(木) 18:50:47
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20101228/CK2010122802000059.html
「八ッ場ダム」深まる混迷<上> 国交相発言に地元混乱
2010年12月28日

八ッ場ダム予定地を視察する馬淵国交相(前列中央)。「中止の方向に言及しない」という発言が、地元を混乱させた=11月6日、長野原町で


 「今後は、『中止の方向性』に言及しない。一切の予断を持たずに(ダムの是非を)再検証する」。十一月六日に、八ッ場(やんば)ダム建設予定地を抱える長野原町を訪問した馬淵澄夫国土交通相。首長らとの意見交換の場で唐突に発した言葉が、地元を新たな混乱に陥れた。

 首長らは当初、この発言をダム中止方針を「白紙」に戻す意味に受け止めた。大沢正明知事は「地元を安心させる前向きな言葉」と評価。長野原町の高山欣也町長も、過剰と思われるほどの喜びようを見せた。

 だが、ダム問題打開への期待感は、政権内からの別の発言で一気に“暗転”した。

 「(馬淵氏は)方針の大転換を言ったのではない」。同十四日に県内入りした民主党の岡田克也幹事長は、党のダム中止方針に変更はないと強調。津川祥吾国交政務官も、県関係の民主党国会議員に「政策転換」を否定していたことが判明し、対話ムードは一挙に冷え込んだ。地元住民は今月七日、馬淵氏からの意見交換会の要請を断ることを決めた。

 地元住民らは、政権への不信感を増幅させる一方、本年度のダム事業負担金支払いを“拒否”し続ける流域六都県の知事にも疑心暗鬼を募らせた。

 ダム本体工事が着工されていない現状で、都県の負担金はダム予定地の生活再建に充てられる。知事らの行動は、再建を遅らせ地元住民を苦しめる矛盾を引き起こしていた。

 東京都の石原慎太郎知事の発言も、地元の切実な思いを逆なでした。「(ダムという)品物をもらわずに金を払うばかがいるか」

 負担金支払いの可否が、政権との対決材料にされていると危機感を抱いた高山町長は、大沢知事に「支払い」を直訴。地元との“不協和音”を恐れた六都県知事は、結果的に負担金支払いに応じざるを得なくなった。

 馬淵氏は譲歩の意味を込めて、六都県知事に対して「来年秋」としていた再検証の終了時期を可能な限り前倒しすると表明した。

 だが、検証作業を担当する国交省関東地方整備局の「検討の場」は、十月と十一月に各一回、事務レベルの幹事会を開催したのみ。六都県知事らが参加する本会議は一度も開かれず、再検証の進行状況は今も明らかにされていない。

 「国交相のあの発言は何だったのか。今も真意が分からない」。八ッ場ダムに関する民主党政権のあいまいで裏付けのない言葉が、地元住民を困惑させ、問題の真の解決をさらに遠ざけている。

  ◇    ◇

 八ッ場ダムの建設中止が宣言されてから一年以上。国は治水や生活再建の代替案を提示できないまま、解決を先延ばしにした状態だ。今年も残りわずかとなった中、混迷が深まるダム問題の現状を問い直した。 (この企画は中根政人、山岸隆が担当します)

■ 八ッ場ダム問題・政権交代後の動き ■
2009 9・17 前原誠司国交相が建設中止を宣言

   9・23 前原氏がダム予定地を視察し、大沢知事らと懇談。地元住民は意見交換を拒否

   10・27 6都県知事との会談で、前原氏が「ダムの必要性を再検証する」と発言

 10 1・24 長野原町で、前原氏と地元住民が初の意見交換会を開催。議論は平行線に

   3・18 建設の是非が問題化していた「湖面1号橋」について、前原氏が建設継続を表明

   7・27 6都県知事が、10年度のダム事業負担金について支払い留保を国に通告

   9・17 菅改造内閣が発足。馬淵澄夫新国交相は「ダム中止の方向を持ちながら予断なく検証する」と強調

   10・1 ダム再検証のための「検討の場」が正式発足。第1回幹事会を開催

   11・6 馬淵氏がダム予定地を視察。「今後、中止の方向には言及しない」と発言し、「建設中止」の前提を事実上撤回

   12・2 6都県が留保していた10年度のダム事業負担金の支払いを表明

   12・7 馬淵氏による意見交換会の開催要望を地元側が拒否

603チバQ:2010/12/30(木) 18:51:17
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20101230/CK2010123002000066.html
「八ッ場ダム」深まる混迷<下> 困難な問題決着 「中止」「継続」とも前途多難
2010年12月30日

ダム建設で一致する流域都県の知事ら。国が中止を決めた場合は訴訟も辞さない構えだ=10月25日、長野原町で


 「もし国が一方的に建設中止を決めれば、裁判に打って出るのは仕方ない」

 七日の県議会一般質問。大沢正明知事は、再検証で八ッ場(やんば)ダムの必要性が否定された場合の対応について“徹底抗戦”を強調した。

 馬淵澄夫国土交通相が「来年秋」に目標を設定し「できる限り早期に終了させる」とした通りに検証作業が終われば、二〇一一年は、計画提示から半世紀以上にわたるダム事業の成否が決まる歴史的な節目となる。

 だが、ダムの「中止」「継続」のどちらの結論を出しても、その後に起こる問題への対処は容易でない。

 民主党が昨年の衆院選で掲げた公約通りに国がダム中止を決定しても、ダム事業自体を廃止できるめどは今も一切立たないままだ。

 ダムを法的に中止するには、事業計画に相当する「基本計画」廃止などの手続きが必要となる。特定多目的ダム法は、基本計画の廃止や変更には「関係知事の意見を聞くことが必要」と定めている。

 知事の「同意」の必要性は明記されていないが、前原誠司前国交相は「関係都県の理解を得るまで、法的な中止手続きはしない」と発言。馬淵氏がこの方針を踏襲した場合、ダム建設を求める流域六都県の同意を得るのは、現状では不可能だ。

 六都県知事は「ダム建設が中止になれば、事業負担金の支払いの根拠がなくなる」とも主張。大沢知事の言葉が示すように、本年度は六都県で約八十八億円に上る負担金の返還などを求める訴訟を起こす可能性を示唆しており、負担金問題に対する国の見解を示すことも不可欠となる。

 一方、国がこれまでの政策を百八十度転換し、ダム建設を決めた場合にも課題は山積だ。本来、昨年九月に入札予定だった本体工事は一年以上凍結されたまま。過去に完成時期が二度も延期されてきた経緯を考えると、早期完成を求める地元や六都県の思いとは裏腹に、計画で定めた一五年度の完成は極めて困難な情勢だ。

 さらに、ダム湖に水をためた場合の周辺の土地の安全性も不透明だ。国交省は水没対象地区の住民の移転代替地の耐震性などを調査したが、あくまで「貯水なし」の状態が前提だ。県は地元住民の不安に配慮して、同省に貯水時の水圧などの影響も考慮に入れた再調査を求めている。

 再検証の行方ばかりに注目が集まる八ッ場ダム問題。だが、ダム事業見直しを求める市民団体「八ッ場あしたの会」の渡辺洋子事務局長は「建設の是非を決めただけでは、ダム問題は決着しない」と訴え、こう警告する。「着地点の見えない地元の生活再建も含めて、国が問題解決の困難さを正確に認識しない限り、現在の混迷から抜け出すことは絶対にできない」

604とはずがたり:2011/01/14(金) 11:04:55

1月14日のながさきニュース
長崎新聞
石木ダム再検証に意見反映を 反対地権者が川棚町長に要望
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20110114/04.shtml

石木ダム反対派の意見を聞く山口町長(右から2人目)=川棚町役場
 県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム事業で、反対地権者らが13日、川棚町役場で山口文夫町長と初めて面会。県や同町などで進めている事業の再検証に地権者の意見を反映させるよう申し入れたが、町長は「自分が疑問に思うことを質問する」と答えるにとどまった。

 県は昨年、国から事業再検証の要請を受け、佐世保市、川棚、波佐見両町と「検討の場」を設置。反対派は「関係自治体だけで公正な検証は不可能」と地権者らの参加を求めたが聞き入れられず、12月に1回目の会議が開かれた。

 反対派は「町は強制収用など大きな犠牲を払う当事者として意見を述べてほしい」「佐世保市が主張する水需要予測の根拠を示させるべきだ」などと要望。「町の将来的な水使用量など独自に検証した上で検討の場に臨むべきだ」との意見も出た。

 これに対し、町長は「町は県に治水対策をお願いする立場。ダムにはこだわらない」としながらも「ダムが最も効果的と判断されている以上、推進する」と回答。次回以降の検討の場については「地権者の意見を代弁するのではなく、それを踏まえた上で事業に関する疑問を質問したい」とした。

606チバQ:2011/03/20(日) 20:02:23
>>559
やはりスーパー堤防が必要ですね
http://www.asahi.com/national/update/0319/TKY201103190440.html
「日本一の防潮堤」無残 想定外の大津波、住民ぼうぜん(1/2ページ)2011年3月20日14時52分
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住民たちが「日本一」と自慢していた津波防潮堤。右側奥は壁が破壊されていた=岩手県宮古市田老地区、吉村写す

  
 「日本一の防潮堤」「万里の長城」――。住民たちは、そう呼んで信頼を寄せていた。岩手県宮古市田老地区にあった全国最大規模の津波防潮堤。だが、東日本大震災の未曽有の大津波にはなすすべもなく、多数の死者と行方不明者が出た。「今後、どうやって津波を防いだらいいのか」。住民たちはぼうぜんとしている。

 「津波は堤防の倍くらい高かった」。防潮堤の近くに住んでいた漁師小林義一さん(76)は顔をこわばらせて振り返った。11日の地震直後、いったん堤防に避難した。だが、山のような津波が海の向こうから押し寄せてくるのが見えたため、急いで丘に駆け上り、難を逃れた。自宅は押し流されて跡形もない。

 小林さんは「防潮堤は安心のよりどころだった。『防潮堤があるから』と逃げ遅れた人も多かったのではないか。堤をもっと高くしないと、これでは暮らしていけない」。

 約4400人が暮らす田老地区は「津波太郎」との異名がある。1896(明治29)年の明治三陸津波で1859人が、1933(昭和8)年の昭和三陸津波で911人が命を奪われた。

 防潮堤は、昭和三陸津波襲来の翌34年に整備が始まった。地元の漁師らによると、当時の田老村は、高所移転か防潮堤建設を検討。結局、海に近い所に住みたいとの村民の要望や代替地の不足から防潮堤建設を決断し、当初は村単独で整備を始めた。工事は中断を挟みながら段階的に進み、半世紀近く後の78年に完成。総工事費は80年の貨幣価値に換算して約50億円に上る。

 こうして出来上がった防潮堤は、海寄りと内寄りの二重の構造。高さは約10メートル、上辺の幅約3メートル、総延長約2.4キロと、まるで城壁のようだ。岩手県によると、二重に張り巡らされた防潮堤は世界にも類はない。総延長も全国最大規模という。60年のチリ地震津波では、三陸海岸の他の地域で犠牲者が出たが、田老地区では死者はいなかった。日本一の防潮堤として、海外からも研究者が視察に訪れるほどだった。

 しかし、今回の津波は二つの防潮堤をやすやすと乗り越えた。海寄りの防潮堤は約500メートルにわたって倒壊し、所々にコンクリートの残骸が転がっていた。隣近所の多数の知人が行方不明になったという男性(45)は「津波の前では、頼みの防潮堤がおもちゃのように見えた。こんな津波を経験して、このまま田老で暮らせるのかどうか分からない」と泣きながら話した。

 今後の津波対策をどうするのか。漁師の川戸治男さん(69)は「漁師なら海の近くに住みたいと考えるだろうが、やはり高台の方に移住すべきではないか」と話す。

 宮古市は津波防災都市を宣言している。地域振興課長の鳥居利夫さん(59)は「防潮堤は、これまで経験した大津波を想定して整備された。だが、今回は想定外だった。今後、どう津波対策を立てるのか。今のところ思いつかない」と肩を落とす。(吉村治彦)

607チバQ:2011/03/20(日) 20:03:34
本当いってる爺がいた・・・

http://sankei.jp.msn.com/region/news/110314/tky11031421580009-n1.htm
石原都知事、蓮舫氏に「スーパー堤防はいりますよ」と痛烈な一撃 会談は5分で打ち切り
2011.3.14 21:44

東京都の石原知事(右)と面会し、節電の要請をする蓮舫節電啓発相=14日午後、東京都千代田区の都道府県会館
 「スーパー堤防、いりますよ。あなたに(「廃止」と)言われたけどね」

 東京都の石原慎太郎知事は14日、節電の要請のため訪れた蓮舫行政刷新担当相と会談し、蓮舫氏が取り組んだ政府の事業仕分けがスーパー堤防を「廃止」と判定したことに異論を唱えた。

 蓮舫氏は昨年10月の仕分けの際、「二百年に一度の大洪水を想定するのは百歩譲って分かるが、全部の完成まで四百年かかるのは現実的か」「いつまでに整備できるか出口が見えない。お金の使い方として疑問だ」などと批判していた。

 また当時、仕分け人の1人は事業仕分けの場でスーパー堤防について「二百年に一度の災害に備えて、四百年かけて事業をする意味が分からない」と述べていた。

 石原氏は東日本大震災の津波被害を踏まえ、「東京湾は一番津波が起こりやすい。もう1回計画し直しましょう」と提言したが、蓮舫氏は「スーパー堤防はあまりにも無計画だった」と反論して平行線に。石原氏はあきれた表情を浮かべ、15分間の予定だった会談は5分で打ち切りとなった。

608チバQ:2011/03/21(月) 15:03:52
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110320-OYT1T00777.htm?from=main3
ジャンボ機250機分の波、世界一の防波堤破壊
 早稲田大学の柴山知也教授(海岸工学)が19日午後、本社機で上空から視察し、岩手・釜石湾入り口の「世界最深」の防波堤を破壊した津波について、「時速1000キロ・メートルで飛行中のジャンボジェット250機分以上の運動量があった」と試算した。

 釜石湾の入り口に南北からせり出した防波堤は、全長約2キロ・メートル。地震前は海上に高さ約8メートル、厚さ約20メートルでそびえ、港湾を守っていた。しかし上空から見ると、北側の防波堤は約800メートルにわたり大きく崩落し、かろうじて残った部分が海面に虫食い状に残っていた。海面に出た部分には、残ったコンクリートブロックが様々な方を向いて崩れた姿をさらしていた。

 防波堤は、最深63メートルの海底に東京ドームの7倍に当たる700万立方メートルの巨大なコンクリート塊を沈め、その上部にコンクリート壁が構築され、2009年に完成したばかりだった。

 国土交通省によると、1896年(明治29年)の明治三陸地震(マグニチュード8・5)の揺れや津波に耐えられるように設計され、「世界最深」としてギネス記録に認定されていた。

 大船渡港(岩手県大船渡市)にある巨大な湾口防波堤(全長約750メートル、水深約40メートル)も完全に崩壊し、水没していた。柴山教授は、「地震で破損した箇所に高い破壊力の津波がぶつかり、一気に崩壊した可能性がある。予想をはるかに超える威力だ」と指摘した。

 防波堤内側の海岸沿いにある「最後の砦(とりで)」の防潮堤も多くがなぎ倒された。同県宮古市田老の高さ10メートルの巨大防潮堤(全長約2・5キロ)は、住民らから信頼感を込めて「万里の長城」と呼ばれていたが、津波はそれを乗り越え、集落をのみこみ大きな泥沼を作っていた。

 同県山田町の防潮堤も50〜60メートルにわたり激しく倒壊し、灰色の泥をかぶった町には漁船や家々が、がれきと一緒に転がっていた。

 柴山教授は、「全国的に防災対策を作り直す必要がある」と唇をかんだ。(金子靖志)

(2011年3月21日03時07分 読売新聞)

609荷主研究者:2011/03/22(火) 22:10:55

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110318/dst11031811180035-n1.htm
2011.3.18 11:16 産経新聞
水田が巨大な「池」に 新型水門機能せず 宮城・石巻

平成17年に完成した水門。水門が閉じられているせいで、内側に流れ込んだ水が引かない=17日午後、宮城県石巻市北上町(西尾美穂子撮影)

 東日本大震災に伴う大津波は、近代的なシステムも打ち砕いた。宮城県石巻市沿岸部の広大な水田は津波で「池」になってしまい、何億円も投じて作った近代的な排水施設はもろくも停電でダウン。結局、前時代的な手動に切り替えての排水作業が続くが、被災から1週間近くになっても、水位が下がる気配はない。

 石巻市北東部にある北上町橋浦地区。大地震が起きた11日までは、山並みに北上川の雄大な流れが映え、追浜湾から太平洋を望む、ぜいたくな自然に恵まれた田園地帯が広がっていた。

 10メートル以上に達したとみられる津波は北上川の土手を乗り越え、水田と点在する民家をすべて押し流した。津波が引いた後は巨大な「池」が残された。この辺りが低地であるため、水が引かないのだ。

 「池」の中には、ところどころに骨組みだけを残した民家の残骸が残る。水辺には木くず、冷蔵庫、車、便座、衣類、小舟…あらゆる生活の痕跡が打ち寄せられていた。

 平成17年に完成したばかりの水門が、大規模な洪水でも水を排出するはずだった。ところが、遠隔操作が自慢の新型水門は停電のため機能しなかった。

 「何億円だか、10億円だか、金はかかっている。オレから言わせるとばかな水門だよ。万が一の際に役に立つモノをつくらないと意味がない」。同地区に住み、からくも津波から逃れた農業の男性(61)はうらめしげだ。「津波が堤防を越えて集落を襲うとは、想定していなかった」。国土交通省河川環境課の担当者の声も暗い。

 遠隔操作が無理となった水門は手動で4日後の15日に開かれ、一帯の水をくみ取って河川側に流すポンプ車4台も緊急配備されている。だが、莫大(ばくだい)な水量に比べれば焼け石に水。「排水の見通しは立っていない」(国交省)という。

 周辺では多数の死者、行方不明者が出ており、正確な数は特定できていない。地元の救助隊などが、重機や船などで、必死の捜索を続けている。軽トラックで通りすがった男性は「海水が入ってきちゃうと、田んぼが駄目になる。もう無理かもな」とつぶやいた。

610とはずがたり:2011/03/24(木) 12:20:38

福島第1原発:都内浄水場から放射性物質…乳児飲用控えて
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110323k0000e040074000c.html

 東京都水道局は23日、金町浄水場(江戸川水系、葛飾区)の水道水から、国の基準を超える放射性ヨウ素が検出されたと発表した。食品衛生法に基づく暫定規制値で、放射性ヨウ素が水道水1キログラム当たり100ベクレルを超える場合は乳児の飲用に使わないよう求めているが、210ベクレルが検出された。都は同浄水場が水道水を供給している23区と武蔵野、町田、多摩、稲城、三鷹5市の全域に対し、水道水で粉ミルクを溶かしたり、乳児に飲ませないよう呼びかけている。一般向けの基準(300ベクレル)は下回っている。

 都は「代替の水が確保できない場合は飲んでも差し支えないレベル」と説明している。

毎日新聞 2011年3月23日 14時25分(最終更新 3月23日 17時22分)

611とはずがたり:2011/03/24(木) 22:48:56

放射性物質:水道水、日立でも 乳児飲用、松戸も基準超
http://mainichi.jp/select/science/news/20110325k0000m040104000c.html

 水道水から乳児(0歳児)の飲用に関する国の基準(1キログラム当たり100ベクレル)を超える放射性ヨウ素が検出された問題で、茨城県日立市と北茨城市は24日、23日に採取した水が基準を超えたと発表した。このうち日立市では十王浄水場が298ベクレル、森山浄水場が150ベクレルだった。北茨城市は浄水場4カ所のうち、中郷浄水場で23日に採取された水道水から116ベクレルが検出されたが、24日朝の採取では78ベクレルまで下がった。両市とも同日、乳幼児を対象に飲料水の配布をした。一方、常陸太田市の久米浄水場では23日採取分で150ベクレルを観測。笠間市内の浄水場からも170ベクレルを検出した。

 千葉県水道局は24日、いずれも利根川水系の江戸川から取水する、ちば野菊の里浄水場(松戸市)で220ベクレル、栗山浄水場(同)で180ベクレルを、23日に検出したと発表した。同局は「雨により大気中の放射性物質が流れ込んだ影響が大きい」とみており、浄水段階で活性炭を増やすなどの対策を取った。

 埼玉県川口市の新郷浄水場でも22日に採水した水道水から1キログラム当たり120ベクレルの放射性ヨウ素を検出した。24日には46ベクレルに下がった。新郷浄水場は江戸川などから取水している。【臼井真、斎藤有香】

毎日新聞 2011年3月24日 20時51分(最終更新 3月24日 21時22分)

612:2011/03/25(金) 03:42:34
芸能ニュース検索ね

http://geinoukensaku.anime-report.com/

613とはずがたり:2011/03/26(土) 01:41:41

茨城・笠間市も乳児の基準値超え水道水
http://news.livedoor.com/article/detail/5440082/
産経新聞
2011年03月25日11時51分

 茨城県笠間市は24日夜、同市が取水している県企業局の涸沼川浄水場から23日に採取した水道水で、1キログラム当たり170ベクレルの放射性ヨウ素を検出したと発表した。茨城県内の自治体で、1歳未満の乳児に対する暫定基準値(同100ベクレル)を超えた水道水が検出されたのは、日立市など計5市村となった。

 同市では乳児が水道水の飲用を控えるよう、市民に呼びかけている。24日午後8時から、平成22年3月以降に生まれた乳児のいる世帯に対し、2リットル入りペットボトルの飲料水3本(計6リットル)の配布を始めたという。

614チバQ:2011/03/27(日) 05:34:17
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110327/dst11032700080001-n1.htm
日本一の防潮堤を過信 岩手・宮古市田老地区「逃げなくても大丈夫」
2011.3.27 00:08 (1/2ページ)

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防潮堤の上でたばこを吸いながら、がれきの山となった街を見つめる男性=26日午前10時43分、岩手県宮古市(安元雄太撮影)
 「日本一の防潮堤」を過信していた−。過去の津波被害を教訓に、高さ10メートルの防潮堤が整備された岩手県宮古市田老地区。東日本大震災では、大きな津波が防潮堤をあっさりと越えた。市によると、防潮堤を信じた結果、犠牲になった住民は少なくないという。(内海俊彦、平田雄介)

 「逃げなくても大丈夫だ」。11日の地震発生直後、元漁業の熊谷勝美さん=当時(87)=は、こう言い続け、息子夫婦の勝幸さん(63)と、よねみさん(61)に自宅から避難するよう何度も催促されたが、応じなかった。

 だがその直後、自宅はあっという間に津波に流され、逃げ遅れた勝美さんは1週間後の18日、変わり果てた姿で見つかった。「津波太郎」の異名を持つ田老地区。明治29年6月の明治三陸地震の津波で1859人、昭和8年の昭和三陸地震の津波では911人の死者・行方不明者が出た。

 これらの津波被害を教訓に、9年に防潮堤の工事が始まった。工事は三段階に分けて進められ、最終的に53年に完成。海側と陸側の二重構造で、高さ10メートル、総延長約2・4キロと、国内屈指の規模となった。

 この間、35年のチリ地震の津波では、他の三陸沿岸地域で犠牲者が出たが、田老地区ではゼロ。「日本一の防潮堤」として、国内外の研究者が視察に訪れ注目を集めた。

 しかし、東日本大震災の大津波は防潮堤をいとも簡単に越えた。「高さ20メートル以上」ともいわれる津波が次々と押し寄せ、海側の500メートルの防潮堤は崩壊し、真っ黒な濁流が田老地区を一気に飲み込んだ。

 よねみさんによると、勝美さんは生前、「防潮堤が二重だから津波はこっちに来ない」と話し、大きな信頼を寄せていたという。「夫も『早く逃げよう』と言っていたのに…。電気も消えて、テレビも映らなかった。もう少し情報があれば早く逃げてくれていたかも」とよねみさんは話す。

 田老地区の被害状況は特定されていないが、死者・行方不明者は数百人に上るとみられている。

 ある宮古市職員は「田老の人たちの心のどこかに『防潮堤があれば大丈夫だろう』とか、『自分の代には津波は来ない』という思いがあったのかもしれない。何度も避難訓練をやってきたが、私たち自身も津波の恐ろしさが分かっていなかったのかもしれません」と力なく話した。

615とはずがたり:2011/03/28(月) 12:57:13

下水あふれる恐れ 宮城県、節水徹底呼び掛け
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110328t11038.htm

 宮城県は27日、被災した浄化センター(終末処理場)が機能停止中の仙塩など三つの県営下水道の下流域で、汚水が路上にあふれる恐れが強まったとして住民に節水の徹底を呼び掛けた。水道やガスの復旧が進み、風呂や洗濯などの生活排水が急増していることが要因。
 七北田川以北の仙台市、多賀城市、大和町など3市3町をカバーする仙塩流域下水道の場合、各市町で上水道がほぼ復旧。上流の泉区でガス供給が再開すると、生活排水も急増するとみられる。
 同下水道は現在、応急措置で対応しているが、処理能力は震災前の2割にとどまり、処理が追い付かなくなるのは必至。下流の多賀城市内でマンホールから汚水があふれる量や箇所がさらに増える見通しとなっている。
 県は、下水道の上流域で汚水をポンプでくみ上げ、消毒して川に放流する緊急対応の実施に向け、仙台市と調整を始めた。悪臭や水質汚濁の懸念はあるが、県は「これ以上マンホールから汚水があふれ出る事態は避けたい」としている。
 県は仙塩浄化センターの一部復旧目標を4月下旬に設定。阿武隈川下流流域下水道(5市6町)の県南浄化センター(岩沼市)と、北上川下流東部流域下水道(2市町)の石巻東部浄化センター(石巻市)は5月中旬に一部復旧する見込み。


2011年03月28日月曜日

616とはずがたり:2011/03/30(水) 14:58:21

消波ブロック、津波には逆効果 切れ目に集中、堤防決壊
http://www.asahi.com/national/update/0330/TKY201103300106.html
2011年3月30日12時0分

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図:

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写真:津波を想定しない海岸堤防(右)は、消波ブロック(左奥)がとぎれた部分で決壊した。地面がえぐられ、堤防の内側の陸地だった部分まで海水が満ちている=福島県相馬市磯部地区拡大津波を想定しない海岸堤防(右)は、消波ブロック(左奥)がとぎれた部分で決壊した。地面がえぐられ、堤防の内側の陸地だった部分まで海水が満ちている=福島県相馬市磯部地区

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/TKY201103300176.jpg
写真:津波で破壊された福島県相馬市の住宅街。自衛隊員が捜索していた=27日、溝脇正撮影拡大津波で破壊された福島県相馬市の住宅街。自衛隊員が捜索していた=27日、溝脇正撮影

 東日本大震災で被災した福島県相馬市で、沖にある消波ブロックの列の間に津波が集中して、陸側の防波堤が決壊したことが、早稲田大の柴山知也教授(海岸工学)の調査で分かった。消波ブロックなどで高波や高潮に備えていた護岸設備は、前提としていない津波には弱かった。

 柴山さんらが調べた相馬市の磯部地区は、砂浜の海岸に設けられた海岸堤防が複数の場所で決壊し、津波が街中に流入した。多くの家屋が押し流され、現在は基礎部分が残されている。

 柴山さんによると、磯部地区の海岸堤防は海側に波の力を弱めるブロックを置いて台風などによる高潮や高波に備えている。堤防の沖には、海岸線と平行して消波ブロックが並べられている。消波ブロックの列は、海岸の水質悪化を防ぐためにすき間があけられている。

 海岸堤防は、消波ブロックの列の切れ目に面した部分だけが決壊した。消波ブロックの切れ目に津波が集中、強い水流となって海岸堤防を直撃したと考えられる。柴山さんの測定では、磯部地区を襲った津波の高さは6〜8メートル。三陸地方を襲った十数メートルの津波に比べると低い。

 福島県の基本計画では、磯部地区の海岸堤防の目的は台風などによる高潮や高波対策で、津波は想定外。国土交通省によると、過去に津波の被災経験の少ない地方では、海岸の防災対策で津波を考慮しないことが多いという。

 柴山さんは「津波に備えた防潮堤は、水流に耐える設計で崩れにくいが、磯部地区のような波の勢いを吸収する堤防は、長時間にわたり水流が押し寄せる津波には弱かったのだろう。同様の海岸は多く、対策を考える必要がある」と話した。(長野剛)

618とはずがたり:2011/04/04(月) 20:23:47

放射線許容量、水道水も暫定基準維持 厚労省
http://www.asahi.com/national/update/0404/TKY201104040329.html
2011年4月4日20時3分

 厚生労働省は4日、暫定基準を超える放射性物質が含まれた水道水の取り扱いについても発表した。食品と同じように、暫定基準(放射性ヨウ素は1キロあたり300ベクレル〈乳児は100ベクレル〉、放射性セシウムは200ベクレル)を当分の間、維持するとした。

 摂取制限の目安として、直近3日分の検査結果の平均値が暫定基準を上回った場合と定めた。ただ基準を大きく超えた場合には、1回でも実施するという。

 解除時期については、直近の3日間の平均値が基準を下回るとともに、値が減少傾向にあることとした。

水道水の摂取制限基準「あいまい」 自治体側に戸惑い
http://www.asahi.com/national/update/0401/TKY201104010532.html
2011年4月2日7時1分

 原発事故の影響で放射性物質が検出されたことによる乳児向けの水道水の摂取制限は、1日までにすべて解除された。基準は国が決めたものだが、判断は自治体に委ねられているため、自治体側から「国は解除の指針を明確にしてほしい」と求める声も出ている。

 東京都が23区などで乳児に水道水を与えるのを控えるよう呼びかけたのは3月23日。葛飾区の金町浄水場で採取した水から基準を超える放射性ヨウ素が検出されたためだが、翌24日には基準を下回ったとして制限を解除した。

 飲料水の摂取制限の基準は国の原子力安全委員会が1キロあたりの放射性ヨウ素300ベクレルと設定。さらに厚生労働省が100ベクレルを超えた場合は乳児による摂取を控えるよう通知した。ただ解除の細かな規定がなく、判断は水道を運営する自治体などに委ねている。東京都などは、基準を下回った日にすぐ解除を判断した。

 解除を発表する24日の記者会見で、都の担当部局の見解が一時食い違った。水道局は「水道管に2日間くらい基準を上回る水が残る可能性がある。引き続き摂取を控えて」と説明。福祉保健局は「数値は基準を下回った。健康上問題ない」と述べた。報道陣から「統一しないと混乱する」と要望があり、両局の担当者同士が数分間相談。「解除します」と見解をまとめた。

 解除後も市民の不安は続き、東京都の相談窓口に寄せられた声は1600件を超えた。都は26日、「国民の間に無用な不安と混乱を生じさせた」として、国に指針の明確化を求めた。

 21日以来、乳児を含むすべての人の摂取制限を呼びかけていた福島県飯舘村では、29日以降に採った水が乳児の基準を下回ったため、4月1日に制限を解除したが、念のため乳児向けには摂取を控えるよう呼びかけている。

 判断を自治体に委ねていることについて厚生労働省は「住民の安全を考えると、状況をよく把握した地元の自治体が判断することが一番」と説明している。(塩原賢、上沢博之)

620とはずがたり:2011/05/25(水) 16:59:04

旧北上川沿い、浸水防止壁を整備 河口から3.4キロ
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/05/20110525t11001.htm

冠水している旧北上川沿いの市道=24日、石巻市門脇町1丁目

 東日本大震災により宮城県石巻市の旧北上川下流域で冠水被害が出ていることに関し、東北地方整備局北上川下流河川事務所は24日、台風に備えて8月末までに浸水防止壁の整備などを進める応急対策工事の概要を発表した。
 工事区間は、河口から約3.4キロ上流の石巻大橋付近までの両岸。津波によって流域は広範囲にわたって浸水し、多くの家や工場が流された。約70センチ地盤沈下し、護岸の損傷も相次いだため、震災後も道路や住宅地の冠水被害が続いている。川の水が逆流している排水路もある。
 事務所によると、6月末までに川べりに土のうを設置。新たに集水溝や逆流を防止する排水管を敷設する。8月末までには、水面から高さ1.7メートル、厚さ40センチの浸水防止壁を整備する。石巻市は排水ポンプで満潮時のくみ出しを行う。
 一帯では過去も台風などで冠水被害が出たことがあり、事務所は市の復興計画と歩調を合わせ、2016年までをめどに堤防建設を含む新たな治水対策に着手する。
 庄司正彦副所長は「河川整備計画ではより大きな堤防の必要性を議論してきており、復興計画と連携して治水対策を図りたい」と話している。

2011年05月25日水曜日

621とはずがたり:2011/06/15(水) 21:47:18

都の下水処理施設で高放射線量…避難区域に匹敵
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20110608-567-OYT1T00603.html
2011年6月8日(水)14:33

 東京都大田区の下水処理施設内の空気中から、毎時約2・7マイクロ・シーベルトの放射線量が検出されていたことが、都の調査で分かった。

 計画的避難区域の福島県飯舘村の放射線量と同程度で、文部科学省によると、都内でこれほどの放射線量が検出されたのは初めて。放射性物質を含む汚泥の影響とみられるが、都は「検出場所は屋内。敷地の境界では問題なく、誤解を招く恐れがある」とし、調査結果を公表していなかった。

 都によると、この施設は都下水道局の「南部スラッジプラント」で、都内2か所の下水処理場で発生した汚泥を集めて焼却し、灰を東京湾に埋め立てるなどしている。都の5月の調査では、この施設の焼却灰から1キロ・グラム当たり1万540ベクレルの放射性セシウムを検出していた。

 今月6日、都が放射線量を測定したところ、焼却灰の仮置き場所となっている棟内の空気中で毎時2・693マイクロ・シーベルトを検出した。同じ日の飯舘村での放射線量は2・86マイクロ・シーベルトだった。同施設内の放射線量を1年分に単純換算すると約23・6ミリ・シーベルトとなり、計画的避難区域の対象となる年間積算量の20ミリ・シーベルトを上回る。

 都は、施設内の別の場所では毎時0・038マイクロ・シーベルトにとどまっていることなどから、周辺住民らへの健康被害の恐れはないと説明。作業員には手袋やマスクの着用を改めて指示したとしている。

622荷主研究者:2011/07/03(日) 13:47:23

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1106210004/
2011年6月21日 神奈川新聞
三保ダムに不安の声、耐震性で「想定外」ない対策を/小田原

 東日本大震災を受けて三保ダム(山北町神尾田)の耐震性に関心が高まっている。20日の小田原市議会では、野坂稔氏(光政会)が一般質問の中で「安全といわれてきた原発が事故を起こした。ダムは大丈夫なのか。不安の声が多く対応が急務だ」と取り上げた。

 三保ダムは1978年、市内を南北に流れる酒匂川上流に県企業庁によって建設された。高さ95メートル、長さ588メートル。せき止めた貯水池は丹沢湖で、洪水調整や発電などを行う多目的ダムになっている。

 酒匂川水系ダム管理事務所によると、71年当時の設計基準に基づき建設された。耐震性については関東大震災級の揺れを想定したものという。

 野坂氏は「今回の震災では津波など想定外の事態が相次いで起きた。安全としてきたダムが決壊することも考えて、対策を見直す必要がある」と指摘した。

 ダムは決壊しない想定になっているため、同事務所は決壊による被害予測はしていない。しかし、震災を受けて「耐震性の再検証は課題であり内部での検討を始めた。住民の不安解消に、まず地元自治体に説明したい」(ダム運用部)と話している。

 一方、一般質問に対して市は「ダムの問題は県の所管ではあるが、流域自治体と安全性や住民への周知について話し合いたい」と答弁した。

 被災地の福島県では、49年に完成したかんがい用ダムが決壊して7人が死亡、1人が行方不明になった。

 三保ダムの近くには活断層があり、県西部地震などの切迫性も高い。震災の教訓となった「想定外」をつくらない対策の見直しが求められる。

623チバQ:2011/08/08(月) 23:41:40
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20110805/CK2011080502000072.html
「八ツ場ダム」見えぬ決着<上> 政治の無責任 中身ない「是非論」応酬
2011年8月5日

関連首長との懇談後、長野原町の高山町長(右)と握手する大畠国交相=東吾妻町で


 「治水や利水の面で完全な必然性がなければ、八ッ場(やんば)ダムを造るべきではない」。二〇〇八年八月、八ッ場ダム建設予定地の長野原町を訪れた鳩山由紀夫前首相。当時民主党幹事長だった鳩山氏が発したこの言葉が、同ダムをめぐる一連の政治問題の端緒となった。

 鳩山氏が八ッ場ダム事業の存在を問題視した時点で、ダム計画はすでに提示から半世紀以上が経過していた。この間、地元住民は地域の将来図を描けないまま放置され、ダム予定地の集落は加速度的に衰退。ダム問題は、単純な是非論では片付けられないほどに複雑化していた。

 住民らの苦しみをよそに、民主党は「国の公共事業のあり方を見直す」として八ッ場ダムの建設中止をマニフェストに盛り込み、〇九年の衆院選で大勝。国土交通相となった前原誠司氏が就任直後に「マニフェスト通りに中止する」と宣言したことで、八ッ場ダムは政権交代の象徴的話題として急浮上した。

 だが、その後の民主党政権の政策や関係者の発言は、ダム問題を解決に導くものとは程遠かった。前原氏は「(住民の生活再建に関する)新たな補償を新規立法で行う」としながらも、在任中に実行することはなかった。前原氏から国交相を引き継いだ馬淵澄夫氏は「中止の方向性に今後一切言及しない」と政権の基本方針を“封印”。大畠章宏国交相に至っては、ダム問題に関する言及が極端に少なくなった。

 一方、自民党の県関係国会議員や大沢正明知事の言葉も重みを欠いた。あくまで民主党批判を目的とした「ダム推進」の主張を繰り返すにとどまり、ダム予定地の住民が置かれた苦境を打開しようという明確な意思は感じられない。

 民主党政権が八ッ場ダム建設中止を宣言してからもうすぐ二年。政治の世界では、中身のない是非論のみが交わされ、ダム予定地の住民に“光”を与える提案は一切出てこなかった。八ッ場ダム問題は、結果的には政治家の「無責任」のみを如実にあぶり出した。

◇    ◇

 民主党政権の誕生とともに、建設の是非をめぐって全国的な騒動となった八ッ場ダム。問題の打開や決着への道のりは現在も見通せないままだ。今秋をめどに国のダム再検証の結論が出される前に、ここまでの政策的な取り組みや、ダム予定地の状況を振り返った。

 (この企画は、中根政人が担当します)

624チバQ:2011/08/08(月) 23:42:09
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20110806/CK2011080602000072.html
「八ツ場ダム」見えぬ決着<中> 不透明な再検証 「予断なき議論」に疑問
2011年8月6日

利根川の基本高水を再検証した日本学術会議の分科会=東京都内で


 「中止ありきではなく、八ッ場(やんば)ダムの必要性を予断なく再検証する」。二〇〇九年十月二十七日、前橋市内で同ダム事業に参画する六都県知事と会談した当時の前原誠司国土交通相。政権交代直後の「ダム中止宣言」が地元住民の猛反発を受け、わずか一カ月余りで“騒動”の沈静化に動かざるを得なくなった。

 無駄な公共事業の削減、「政官業癒着」の根絶…。本来、民主党が八ッ場ダム中止の理由に掲げたこれらのテーマは、政権と地元関係者との感情的なやりとりばかりがクローズアップされる中で次第に見失われていった。

 ダム建設の是非に関する議論は現在、河川工学の観点による検証の枠組みに委ねられている。後任の国交相となった馬淵澄夫氏は、ダム建設の根拠となった利根川の基本高水の計算方法にも疑問を示し、前原氏の政策を補強した。だが、再検証作業は、政権交代で市民が期待した「開かれた議論」とかけ離れた展開を見せている。

 ダム本体の再検証は、国交省関東地方整備局の「検討の場」で昨年十月から議論が進められている。だが、七月までに計七回開催されたのはいずれも流域都県の知事らは出席しない事務レベルの幹事会で、同整備局が示した利水の代替案を関係都県が「絵空事」と切り捨てるなど、かえってダム建設の妥当性が強調される現場となっている。

 一方、基本高水の再検証では、利根川の治水基準点となる伊勢崎市八斗(やった)島の最大流量について、国交省が「再計算値は、(ダム建設を妥当とした)従来の値とほとんど同じ」とする結果を発表。検証作業を担当した日本学術会議の分科会も、国交省の作業を“追認”するにとどまった。

 大畠章宏国交相が「今秋をめどに、なるべく早期に結論を導く」としているダム再検証。作業の過程を見る限り、国が言う「予断のない」ものとなっているか疑問だ。議論は難解な専門用語の中に閉じ込められ、ダム問題自体が市民から遠い存在になりつつある。

625チバQ:2011/08/08(月) 23:42:33
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20110808/CK2011080802000071.html
「八ツ場ダム」見えぬ決着<下> 建設予定地は今 住民の心覆う「むなしさ」
2011年8月8日

ダム湖を渡る橋として完成した「湖面2号橋」=長野原町で


 「八ッ場(やんば)ダム建設中止を前提とした生活再建の議論は絶対にできない」。昨年一月二十四日、当時の前原誠司国土交通相との意見交換会に臨んだ長野原町の住民代表らは、声をそろえてダム建設を主張。見通しの立たない地域復興の実情を訴えた。

 ダム中止が宣言されてからの約二年間、建設予定地の長野原町では、半世紀以上も翻弄(ほんろう)されたダム計画が止まったことへのむなしさと、将来の青写真が描けないことへの苦しみが住民の心を覆っている。

 ダム問題に関わった前原氏、馬淵澄夫氏、大畠章宏氏の三人の国交相は、いずれもダム建設予定地を訪問したものの、地元首長との会談の場でダムを中止した場合の生活再建案を示すことは一切なかった。「国は重要なことに何も取り組もうとしない」。ダム建設の賛否を超えた次元で、住民らはダム問題への国の“本気度”を疑うようになっている。

 八ッ場ダムを造らない場合の地域の将来がはっきりしないままでは、ダム計画に依存してきた長野原町を翻意させることは到底不可能だ。同町の高山欣也町長は「国は、住民を納得させるだけの説明をしていない」と、民主党政権を突き放した態度をとり続ける。

 長野原町では、ダム建設を前提とした生活再建事業の一環として、新たな道路や街区の工事が着々と進む。大半の区間が完成した国道145号バイパスは、草津温泉など周辺の観光地へ向かうバスや乗用車がひっきりなしに行き交うが、そのルートは、ダム建設予定地にある川原湯温泉などを迂回(うかい)する。温泉街に近い国道の旧道は交通量がめっきり減り、ダム予定地の集落の衰退に拍車を掛けているように映る。

 「八ッ場ダムをめぐる騒動に振り回されるのはもうごめんだ。落ち着いた暮らしを早く取り戻したい」。地元住民の願いとは裏腹に、民主党政権の混迷の中で八ッ場ダム問題は存在自体が世間から忘れられつつある。そして、住民にとってのダム問題の「決着点」は今も闇の中だ。

627とはずがたり:2011/09/16(金) 09:12:28

2011年9月4日19時58分
水力発電所2カ所が停止 大雨で川が増水し水没 関電
http://www.asahi.com/national/update/0904/OSK201109040063.html

 関西電力は4日、台風12号による大雨被害で、奈良県十津川村にある長殿発電所(最大出力1万5300キロワット)など二つの水力発電所が機能を停止したと発表した。

 長殿発電所は普段、遠隔で操作している無人の発電所。4日午前9時ごろ、関電の従業員が状況の確認に行き、発電所の建物が熊野川に水没しているのを確認。和歌山県日高川町の船津発電所(最大出力2500キロワット)も日高川の増水で停止した。

 また、十津川村にある揚水式水力の奥吉野発電所(最大出力120万6千キロワット)も土砂や流木が流れ込んだ影響で、新たに上部ダムに水をくみ上げられない状況という。関電は「当面の需給には問題がない」としている。

628とはずがたり:2011/09/16(金) 09:16:28

2011年9月13日0時20分
Jパワーにダム放流の説明求める 熊野川流域自治体
http://www.asahi.com/national/update/0912/OSK201109120138.html

 和歌山、奈良、三重の14市町村でつくる熊野川流域対策連合会(会長=田岡実千年・和歌山県新宮市長)は12日、熊野川水系に水力発電用のダムをもつJパワー(電源開発)の西日本支店に対し、台風12号に伴う豪雨の際の放流の経緯などについて、早急に説明するよう求める申し入れをした。新宮市議会も同日、同社に同様の申し入れをした。

 いずれの申入書も、ダムの操作のほか、流域自治体の被害状況を同社がいかに把握しているかも尋ねている。同社は熊野川水系の風屋、小森、二津野などのダムを管理している。

629とはずがたり:2011/09/16(金) 09:18:12

記録的豪雨で3ダム満杯、治水の役目果たせず 和歌山
2011年9月14日20時16分
http://www.asahi.com/national/update/0914/OSK201109140067.html

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/OSK201109140076.jpg
写真:台風12号の豪雨で洪水調節ができなくなった椿山ダム=10日午後、和歌山県日高川町、朝日新聞社ヘリから、水野義則撮影拡大台風12号の豪雨で洪水調節ができなくなった椿山ダム=10日午後、和歌山県日高川町、朝日新聞社ヘリから、水野義則撮影

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/OSK201109140075.jpg
図:和歌山県周辺の地図拡大和歌山県周辺の地図

 和歌山県内にある四つの治水用ダムのうち三つが、台風12号で治水機能を失っていたことが県への取材で分かった。100年に1度の大雨に対応可能とするダムもあったが、記録的豪雨で満杯に。上流から流れた水をそのまま放流し、下流の被害を防げなかった。

 日高川、古座川、有田川にある椿山(つばやま=日高川町)、七川(しちかわ=古座川町)、二川(ふたかわ=有田川町)の県営ダム。治水を主目的とし、1988、56、66年度に造られた。台風12号に備えて水を事前に放流し、水位を最低水準まで下げていた。

 県河川課によると、最大の椿山ダムは、貯水容量4900万立方メートルで、100年に1度の雨(1日雨量523ミリ)に対応できるとされていた。しかし、ふだん上流から毎秒30立方メートルほど流れる水の量が、3日昼に30倍以上の1千立方メートル超に。県は一部をためて残りを下流に放流する「洪水調節」を続けたが、ダムがあふれて制御不能になるおそれが出たため、4日午前0時過ぎ、流れた水をそのまま放流することにした。

 ピーク時の4日午前3時の流入量は毎秒約4千立方メートルで、同ダムの過去最高の3倍近くになり、降り始めからの総雨量は1千ミリに達した。

630とはずがたり:2011/09/16(金) 09:19:45

2011年9月13日13時14分
熊野川の大部分、「洪水予報」の対象外 台風12号
http://www.asahi.com/national/update/0913/OSK201109130029.html

 台風12号で氾濫(はんらん)し大きな被害を出した熊野川(1級河川、延長183キロ)の中上流域が、降雨量などから3時間後までに上昇する水位を予測し、住民に「洪水予報」を出す河川に指定されていなかったことが、国土交通省や各県への取材で分かった。

 水防法によると、河川を管理する国や都道府県は、氾濫すれば重大な被害が想定される河川を「洪水予報河川」に指定できる。同河川に指定されると、気象庁と共同で3時間後までの水位を予測し、洪水予報を住民らに周知することが義務付けられる。洪水予報は自治体が避難指示や勧告を出す判断材料の一つになる。

 だが、洪水予報を出す対象になっているのは、国交省が管理する河口から約5キロの下流域だけだった。その上流域は県境で接する和歌山県と三重県、さらに上流は奈良県がそれぞれ管理している。和歌山県は、その時点の基準地点の水位から氾濫発生などの情報を出す「水位周知河川」に指定しているが、奈良、三重両県はいずれの河川にも指定していない。奈良県の担当者は「山間部なので洪水よりは土砂災害を警戒してきた」と話している。

631とはずがたり:2011/09/16(金) 17:02:22
>>629
あとひとつの県営治水ダムは広川ダムか。

和歌山県営ダム4カ所、さらなる備え 水位1M下げる
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201109160031.html
2011年9月16日

 和歌山県は、4カ所の治水用ダムの水位を台風12号時より約1メートル下げて大雨に備えている。台風12号で三つのダムが満杯になり、下流に被害が出たことから運用を変更した。

 椿山(つばやま)(日高川町)、七川(しちかわ)(古座川町)、二川(ふたかわ)(有田川町)、広川(広川町)の各県営ダム。洪水時に上流からの水の一部をためて下流への流量を減らす機能がある。県河川課によると、台風12号では椿山、七川、二川の3ダムが満杯になり治水機能が失われたため、今回はさらに水位を引き下げた。

 一方、熊野川水系にはJパワー(電源開発)のダムが6基あるが、いずれも発電専用で洪水調節の目的はない。奈良県十津川村の風屋、二津野の両ダムについては、上流部に土砂ダムがあり、決壊で急に水位が上がるおそれがあるため、従来より大きく水位を下げているという。

632とはずがたり:2011/09/16(金) 17:07:24

台風12号:死者・不明106人に 土砂ダム4カ所決壊恐れ
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110907ddm001040089000c.html

土砂ダムの位置
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/20110907dd0phj000008000p_size6.jpg

 日本を縦断した台風12号による被害は、毎日新聞の集計で7日午前0時現在、12道県で死者48人、行方不明者58人の計106人に上り、死者・行方不明者計99人を出した04年の台風23号を上回って台風災害としては平成最悪となった。国土交通省は6日、土砂崩れで川がせき止められ川の水がたまる「土砂ダム」を奈良、和歌山両県で計5カ所確認したと発表。うち4カ所で決壊する恐れがあるとして土砂災害防止法に基づく緊急調査を始めた。

 国交省によると、4カ所の土砂ダムは、奈良県の熊野川流域にある十津川村長殿▽同村栗平▽五條市大塔町赤谷と、和歌山県・日置川流域の田辺市熊野。奈良県は5カ所のほかに野迫川村北股と天川村坪内で確認した。【まとめ・井上大作】

 ◇人形・おもちゃ、全て流され−−奈良・十津川村

 「こんなこと、あってはいけないんだ」。死者・行方不明者が12人に上った奈良県十津川村。森林組合代表理事の弓場耕一郎さん(63)は熊野川の濁流を見つめながら、吐き出すように言った。陸上自衛隊のヘリに奈良県五條市内のグラウンドから同乗し、6日午前10時45分、同村に入った。

 これだけ大きな被害は、168人が亡くなった1889(明治22)年の大水害以来だという。

 当時の村は壊滅状態となり、約2500人の村民が新天地を求めて北海道に集団移住し、新十津川村(現・新十津川町)を開いた歴史がある。

 弓場さんは「どんなことになっているか、よく見てきたらいい」と乗用車を貸してくれた。国道168号を南下し、村営住宅2棟が流され、1人が死亡、7人が行方不明となった十津川村野尻に向かった。現場と熊野川をはさんだ対岸には、土砂が幅150メートルほど崩れ、川に流れ込んだ痕跡が残っていた。

 木造2階建ての住宅は、いずれも基礎のコンクリートと、床板を残すのみ。建物部分は30メートルほど離れた場所に押し流され大破していた。周辺には子どもの絵本や人形、おもちゃ、小さな靴などが数多く散乱していた。住宅が押し流された時には、2棟に計11人がおり、行方不明の7人のうち3人は1〜11歳の子ども。2棟の家族とも知っているという男性会社員(59)は「小さな子どもたちを早く見つけて家族と一緒にさせてやりたい」と話した。

 午後2時ごろ、同村上野地のヘリポートでは村職員らが、自衛隊が空輸してきた食料や水をトラックに積み込んでいた。

 村内には土砂崩れなどで孤立している地区があり、7日から村職員と自衛隊が食料を徒歩などで届ける。【高島博之】

==============

 ◆台風12号による死者・不明者◆

    死亡 不明
北海道  0  1
埼玉   1  0
山梨   0  1
三重   2  1
奈良   4 20
和歌山 34 34
兵庫   1  0
広島   1  0
香川   1  0
徳島   3  0
愛媛   1  0
鹿児島  0  1
 (7日午前0時現在、本社集計)

毎日新聞 2011年9月7日 東京朝刊

633とはずがたり:2011/09/16(金) 17:08:58

土砂崩れでダム形成4か所、土石流の恐れ
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110906-OYT1T00588.htm

山肌が長殿谷に崩れ、土砂でせき止められた十津川の支流(5日午後、奈良県十津川村で、読売ヘリから)=永井哲朗撮影

 台風12号の豪雨によって、土砂や流木が川をせき止めてできた「土砂崩れダム」が、6日までに奈良、和歌山両県内で少なくとも4か所形成されていることが、国土交通省などの調査でわかった。

 決壊すれば土石流が発生する恐れもあり、一部では付近住民に避難勧告が出された。同省などは現地の詳しい調査や監視を続け、土砂の撤去を検討する。

 ダムが確認されたのは奈良県の野迫川(のせがわ)村北股(きたまた)、十津川村長殿(ながとの)、天川村坪内(つぼのうち)と、和歌山県田辺市熊野(いや)。

 野迫川村のダムは4日午前に見つかり、斜面の崩落で谷が埋まっていた。村は同日午後、下流の23世帯60人に避難勧告を出し、全員が避難。現場では自衛隊がポンプで水をくみ出し、村も監視を続けている。十津川村では、土砂が高さ約80メートル、幅約50メートルにわたってダムをつくっており、村が住民に避難を呼びかけている。
(2011年9月6日13時30分 読売新聞)

634とはずがたり:2011/09/16(金) 17:16:46
こんなのもあるのか
>1889年(明治22年)8月の大水害で生じた同村永井の土砂崩れダム「大畑ドロ」

2土砂崩れダム、緊急排水工事に着手…国交省
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110916-OYT1T00557.htm?from=popin2

土砂災害が想定される土砂崩れダム(16日午前、奈良県五條市大塔町赤谷で、読売ヘリから)=大久保忠司撮影

 台風12号の豪雨で奈良、和歌山両県にできた「土砂崩れダム」周辺では16日夕から強い雨が降る恐れがあり、国土交通省は「土石流など重大な土砂災害が想定され、避難が必要」として厳戒を呼び掛けている。

 同省近畿地方整備局によると、危険性が高いと判断した奈良県五條市大塔町赤谷地区、和歌山県田辺市熊野(いや)地区の2か所の土砂崩れダムでは現時点で目立った水位上昇はないが、約10〜30ミリの雨で水があふれる恐れがあり、決壊した場合、赤谷地区では幅約300メートルの土石流が約20キロ下流までに達する危険性がある。このため、両県では270世帯521人に避難指示が出ている。赤谷、熊野両地区について、同省は16日午後から排水路設置などの緊急工事に着手した。

 一方、奈良県十津川村は同日、1889年(明治22年)8月の大水害で生じた同村永井の土砂崩れダム「大畑ドロ」が決壊する恐れがあるとして、下流の重里地区92世帯178人のうち、21世帯45人に避難勧告を出した。県によると、台風12号の大雨でわずかに土砂が流れ出たという。

 気象庁によると、台風15号が沖縄付近に停滞している影響で、南から湿った空気が紀伊半島に流れ込んでおり、16日夕から17日夕にかけて特に雨が強まる見込み。両県では17日正午までの24時間に、多いところで300ミリを超える雨が予想されている。
(2011年9月16日13時25分 読売新聞)

635とはずがたり:2011/09/16(金) 20:41:15

'11/9/11
4つの土砂ダム 「深層崩壊」の恐怖
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201109110052.html

 紀伊半島豪雨で大小12の土砂ダムができた。うち四つは決壊して土石流が発生する恐れがあり、住民は不安と緊張の中で避難生活を送る。決壊は避けられるのか。ダム形成のメカニズムと対策を検証した。

 ▽深層崩壊

 特徴的なのは、深さ数十メートルの地盤までえぐれていることだ。被害が大きかった奈良県五条市や和歌山県田辺市の周辺は研究者の間で、表層土とともに深層の地盤も崩れる「深層崩壊」の多発地域として知られた。

 産業技術総合研究所地質調査総合センター(茨城県つくば市)によると、日本列島の主な山地は、海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む際、海洋プレートの堆積物が大陸側に押しつけられてできる「付加体」が土台になっている。

 付加体は強い圧力を受け、不連続な地層ができやすい。岩がまじった地層にうろこのような割れ目が走り、大量の雨が降れば深部に染み込んでたまる。さらに、今回大規模な土砂崩れが起きた場所は山の斜面と地層の傾きがほぼ平行で滑りやすい。浮き上がった地盤の塊が「流れ盤」となって崩落、川をせき止めた。

 ▽中越より危険

 土砂ダムは2004年の新潟県中越地震で55カ所、08年の岩手・宮城内陸地震でも15カ所出来たことがある。中越で最大規模だった東竹沢のダムは高さ31・5メートル。五条市大塔町清水のダムは高さ120メートル、水の量は5倍以上の約1300万立方メートルと、はるかに大きい。

 国土交通省北陸地方整備局の浅井誠二あさい・せいじ建設専門官は土質の違いに着目。「中越は水を通しにくい細かい土砂や泥。今回は岩石がまじり、豪雨で土が大量の水分を含んでいる」と、より高い決壊の危険性を指摘する。

 内陸地震では、ダム上部から「越水」したが、流量が少なく、浸食による決壊には至らなかった。清水のダムは3日間で水位が1メートル以上も低下。堤の下部から水が漏れ出し水道みずみちができているとみられ、越水せず決壊を招く可能性がある。

 また、東竹沢は近くまで国道が通り、重機の投入がスムーズだったが、それでも排水路完成までに約2カ月かかった。今回の四つはいずれも山奥でインフラが脆弱ぜいじゃくなエリア。排水などの処置には困難が予想される。

 ▽マニュアル

 国交省が専門用語で「河道閉塞へいそく」と名付ける土砂ダムは「天然ダム」「せき止め湖」とも呼ばれる。焼岳の噴火で出来た長野県・上高地の「大正池」のように美しい天然湖を形成する場合もあるが、土砂崩落による湖が安定して長く続く例はほとんどないとみられる。

 清水のダムが決壊すれば土石流は約20キロ下流まで押し寄せると予想される。中越、内陸地震後につくられた「天然ダム対策工事マニュアル」は、水位監視などの初期対応から、排水路建設、土砂の撤去といった最終的な対策まで具体的に示されている。

 近畿地方整備局は8日から水位計のブイを投下し、カメラ設置を終了。下流域には夜間でも土石流発生をキャッチできるセンサーの配備も検討する。10日に上空から視察した京都大防災研究所斜面災害研究センターの釜井俊孝かまい・としたか教授は「安定するか決壊するかは五分五分で切迫した状況だ。台風シーズンを乗り切り、来年の梅雨、雨が多くなる時期までに早く水を抜きたい」と話した。

636とはずがたり:2011/09/17(土) 10:16:37

>土砂ダム決壊時に被害が予想される地域を「警戒区域」に設定。住民の立ち入りを原則禁止
>災害対策基本法に基づき、無断で立ち入った場合は、10万円以下の罰金または拘留が科される。

>警戒区域が設けられたのは、田辺市熊野(いや)地区▽五條市大塔町の赤谷、宇井、清水地区▽野迫川村の北股地区▽十津川村の長殿、宇宮原(うぐわら)、上野地地区

田辺市熊野(いや)
ttp://yj.pn/OYor2P

五條市大塔町の赤谷、宇井、清水地区
赤谷
ttp://yj.pn/4KujrS
宇井
ttp://yj.pn/ccFN8q
清水
ttp://yj.pn/ckrOC7 OR ttp://yj.pn/SBlIxY

野迫川村北股地区
ttp://yj.pn/V-doMk

十津川村長殿、宇宮原(うぐわら)、上野地地区
長殿
ttp://yj.pn/iokjeP
宇宮原
ttp://yj.pn/Ky7yQV
上野地
ttp://yj.pn/jWQbmu

2011年9月17日1時26分
土砂ダム下流の警戒区域広がる 和歌山・奈良
http://www.asahi.com/national/update/0916/OSK201109160070.html

 台風12号で被災した奈良県南部や和歌山県南部で大雨に対する厳戒態勢が続いている。奈良県五條市、同県十津川村、同県野迫川(のせがわ)村、和歌山県田辺市の2市2村は16日午後、土砂ダム決壊時に被害が予想される地域を「警戒区域」に設定。住民の立ち入りを原則禁止し、避難の徹底を呼びかけている。

 警戒区域が設けられたのは、田辺市熊野(いや)地区▽五條市大塔町の赤谷、宇井、清水地区▽野迫川村の北股地区▽十津川村の長殿、宇宮原(うぐわら)、上野地地区。災害対策基本法に基づき、無断で立ち入った場合は、10万円以下の罰金または拘留が科される。

 国土交通省近畿地方整備局によると、田辺市熊野地区の土砂ダムでは、16日午後に累積雨量が決壊のおそれがあるとされた10ミリを超え、同日深夜から水位は徐々に上昇し始めた。五條市大塔町の赤谷地区でも夜になってから水位が上昇し、累積雨量も決壊のおそれがあるとされた30ミリを超えた。

 同整備局は、赤谷地区の土砂ダムについて、16日午後に排水路設置のための緊急工事に取りかかる予定だったが、雨のため作業は中止された。また奈良県警も行方不明者の捜索を打ち切るなど、復旧・捜索活動に支障が出ている。

 川の氾濫(はんらん)に対する警戒も厳しくなった。和歌山県那智勝浦町では、那智川に流木や岩が流れ込み、川幅が狭くなっているため、陸上自衛隊が川底にたまった土砂を重機で取り除いた。同県新宮市の熊野川河口付近では一部でのり面が崩落したため、同整備局が石を詰めた袋を設置する応急工事を進めた。

637とはずがたり:2011/09/17(土) 10:27:08

土砂ダム:奈良、和歌山で厳戒続く…排水路を設置へ
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110916k0000e040031000c.html

土砂ダムが決壊する危険性があるため田辺市熊野地区へ通じる市道に鍵付きの門扉を設置する作業員ら=和歌山県田辺市で2011年9月16日午前9時55分、長谷川直亮撮影
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/20110916k0000e040034000p_size5.jpg

 奈良、和歌山両県では16日朝から一部で雨となり、台風12号による豪雨で両県内にできた土砂ダムは決壊の恐れが高まった。16日午後から17日にかけて激しい雨が予想されている。近畿地方整備局は警戒を強めるとともに16日、和歌山県田辺市熊野(いや)と、奈良県五條市大塔町赤谷の土砂ダムで土砂の一部を削って水を抜くための排水路を設ける緊急工事をすると発表した。この日午後から工事のために現場につながる道路を補修する作業に着手するが、いずれも排水路完成まで数カ月かかる見通しという。

 近畿地方整備局によると、排水路はいずれも長さ500メートル、幅15メートルで、土砂をくりぬいて造り、内部を金属のネットと石で固めて崩れるのを防ぐ。熊野の土砂ダムについては、ポンプ排水も同時進行で進める方針で、早ければ17日にも着手する。赤谷の土砂ダムでは大雨の時にポンプ排水も行う方針だが、現場に重機やポンプを運ぶのに少なくとも3日間はかかるという。

 関係自治体も警戒態勢を取った。田辺市はこの日朝、土砂ダムによる土砂災害の恐れがあり、避難指示が出ている熊野地区を封鎖するため、地区に通じる市道に、金属製門扉(幅4.5メートル、高さ1.4メートル)を設置した。

 大阪管区気象台によると、奈良、和歌山両県では沖縄付近でほとんど停滞状態になっている台風15号の影響で南から湿った空気が入り、16日昼過ぎから雷を伴った激しい雨が予想される。同日正午からの24時間雨量は、多いところで300ミリ〜200ミリに達する見通し。紀伊半島では18日まで強い雨に警戒が必要で、普段よりも少ない雨量で土砂崩れや土石流が起きる恐れがあることから、気象台は大雨警報を発令する基準を暫定的に引き下げて、警戒を呼びかけている。【堀江拓哉、熊谷豪、川口裕之】

毎日新聞 2011年9月16日 11時36分(最終更新 9月16日 12時19分)

639とはずがたり:2011/09/17(土) 17:35:34

台風12号被害:土砂ダム重機空輸作戦 決壊阻止へ検討
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110915k0000e040066000c.html

奈良県十津川村長殿地区の土砂ダムの下流に設置されたワイヤーセンサー。水位が増すと警告を出す(近畿地方整備局提供)
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/20110915k0000e040067000p_size5.jpg

 台風12号による豪雨で奈良・和歌山両県に土砂ダム17カ所が相次いででき、うち5カ所に決壊の恐れがある問題で、国土交通省近畿地方整備局は15日までに、奈良県の3カ所のダムでヘリコプターの着陸地になる場所を確認した。今後専門家の意見を聞き、ポンプ車や重機を分解して運び現地で組み立てることができるか検討する。それでも難工事になるのは確実な状況。大阪管区気象台によると、奈良・和歌山両県南部では、15日午後以降、雨の警戒が必要で、16日昼〜17日には雷を伴った激しい雨になる可能性があるという。気象台は土砂災害への警戒を呼びかけている。

 ◆科学の目で

 整備局はこれまで、奈良県五條市大塔町赤谷地区のダムに8日、十津川村長殿、栗平(くりだいら)、和歌山県田辺市熊野(いや)3地区のダムには9日に、岩手・宮城内陸地震(08年)で初めて活用した投下型水位観測ブイを設置した。このうち栗平のダムは水位が少しずつ上昇する一方、3ダムでは低下の傾向にあるという。それでも熊野ダムは10ミリ、赤谷は30ミリ、長殿は350ミリ、栗平は660ミリの雨であふれる恐れがあり、警戒している。あふれることで、ダムが決壊して土石流が起きる可能性が高まる。整備局は監視カメラや土石流を感知するワイヤセンサーを導入、警戒を強めている。

 ダム周辺では斜面に亀裂ができている所もあり、工事や調査のために近付くと危険な場所もある。このため遠隔操作できる無人化(ロボット)工法を用いた重機の投入も検討する。

台風12号による主な土砂ダム
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/20110915k0000e040088000p_size8.jpg

 ◆難敵

 一度に多数の土砂ダムができた例としては、近年では新潟県中越地震(04年、55カ所)や岩手・宮城内陸地震(15カ所)がある。国交省東北地方整備局によると、最大級の土砂ダムの対策工事では現場が谷が深いためヘリも使えず、1年かけて工事用の道路を造った上で、排水路を整備した。今回も決壊の恐れがある5地区のダムは山中にあり規模も大きく、関係者は「難敵」と指摘する。

 土砂ダム対策としてはポンプで水をくみ出したり、堤に排水路を開けて少しずつ水を出すなどの方法が考えられる。国は近く、両県などと工法や工期などを検討し、早期の対策を目指す。

 ヘリコプターが着陸できる場所が見つかったのは赤谷、長殿、栗平の3ダム。いずれも地上から近付くのが難しい。

 ◆新しいダムも

 整備局は15日、5カ所のうち最後に見つかった奈良県野迫川(のせがわ)村北股のダムについて、「今後50ミリの夕立程度の降雨量があればあふれ出す恐れがある」と発表した。堤の高さは25メートル、満水時の水量は4万立方メートルで、現在2万立方メートルの水がたまっている。住民は避難しているという。【堀江拓哉、酒井祥宏】

毎日新聞 2011年9月15日 11時52分(最終更新 9月15日 13時27分)

640とはずがたり:2011/09/20(火) 14:43:54

土砂ダム:「越流」であふれ、決壊の恐れ 和歌山・田辺
http://mainichi.jp/select/today/news/20110920k0000e040006000c.html
2011年9月20日 8時57分 更新:9月20日 13時27分

水が堤を越える「越流」が起きたとみられる土砂ダム=和歌山県田辺市熊野で2011年9月19日午後3時43分、本社ヘリから幾島健太郎撮影

熊野地区の土砂ダム決壊に備え、警戒体制を確認する和歌山県田辺市大塔行政局の職員ら=和歌山県田辺市で2011年9月20日午前8時34分、大西岳彦撮影

 台風12号による豪雨でできた和歌山県田辺市熊野(いや)地区の土砂ダムの水位計が20日午前8時、満水を示す値になり、その30分後に水が堤を越えたことを表す数値を記録した。国土交通省近畿地方整備局は「土砂ダムから水があふれる『越流』が起きているとみられる」とし、県と市に「決壊の恐れが高く厳重な注意が必要」と避難の徹底を呼びかけた。台風15号の影響などで雨が強まり、水の流入で水位はさらに上昇傾向にある。下流約2.5キロに設置した監視カメラの映像では20日正午現在、土石流などは見られないという。

 午後0時10分に水位計が満水時を14センチ上回る数値を記録するなど、水があふれていることを示しているという。熊野地区の土砂ダムは高さ60メートル、満水時の水量は約110万立方メートルで、土石流が発生した場合、幅200メートル、長さ4キロに被害が及ぶと想定している。

 田辺市は既に16日に土砂ダム近くの熊野地区(19世帯30人)を災害対策基本法に基づく警戒区域に設定し、住民は避難している。20日朝には土砂ダムの下流約4キロにある面川(めんがわ)地区の住民にも地区外に避難するよう促すことを決めた。地区には既に避難指示が出ているが、一部住民が避難所や高台の自宅に残っている。市職員が午前8時から巡回して住民に説明し、約2キロ西側にある施設に車で避難させる方針。

 紀伊半島豪雨ではこれまで、奈良・和歌山両県の17カ所で土砂ダムが確認されている。整備局が「早ければ20日昼以降に越流が起きる」としている奈良県五條市大塔町赤谷地区のダムは20日正午現在、水位差が5.86メートルで、奈良県野迫川(のせがわ)村北股地区のダムは6.60メートル。【堀江拓哉、川口裕之】
 ◇越流と決壊

 国土交通省近畿地方整備局などによると、「越流」とは、土砂ダムの水が堤の高さを越えてあふれること。「決壊」とは、堤の一部または全部が崩れること。越流して水が堤の上部や外側を浸食すると、あふれる前に比べ、土砂ダムが決壊する危険度は高まる。決壊して、堤の土砂が水とともに下流に流れると土石流となる。越流が起きなくても決壊することがある。

641とはずがたり:2011/09/20(火) 16:17:15
>>630

台風12号:熊野川氾濫、「洪水予報」の対象外 流域県、指定見直しへ
http://mainichi.jp/kansai/news/20110913ddn001040003000c.html

 台風12号で氾濫し、甚大な被害を出した熊野川(183キロ)について、流域を管理する和歌山県や三重県などが、氾濫の危険性などを住民に知らせる「洪水予報」の対象河川に指定せず、予報を出していなかったことが、毎日新聞の取材で分かった。下流を管理する国は対象河川に指定して下流域の予報を出しており、対応の分かれが上中流域の避難の遅れに影響した可能性がある。両県は「想定を超える雨量だった」として、指定見直しの検討を始めた。

 和歌山県の仁坂吉伸知事は12日、毎日新聞のインタビューに応じ、熊野川を含む主要河川について、豪雨時に河川の水位変動を細かく予報する「河川水位シミュレーション」を導入することを表明した。

 熊野川は、下流域5キロを国(国土交通省)、上流を奈良県、その間を和歌山県(右岸)、三重県(左岸)が管理している。今回の台風では、和歌山、三重両県内で熊野川が氾濫し、流域の和歌山県新宮市で死者・行方不明者計14人、三重県紀宝町で同2人に上る。奈良県では氾濫は起きなかったが、土砂崩れなどで甚大な被害が起きた。

 水防法では、洪水による重大な損害が生じる危険性がある大規模河川について、管理する国や都道府県が「洪水予報河川」に指定。豪雨などの際、3時間後の水位予測を自治体や報道機関に通知。「氾濫危険水位」「避難判断水位」などと区分し、周知することが義務付けられている。しかし、熊野川について指定していたのは国だけで、和歌山県はその時点で到達した水位を知らせる「水位周知河川」のみに指定。三重県や奈良県は、両方とも指定していなかった。

 三重県河川・砂防室は「ここまでの被害は想定していなかった。水位計を設置してデータを集め、見直しを検討したい」としている。また、和歌山県の仁坂知事は、「洪水対策を見直す必要がある。想定を超えた雨へ備えたい」と語った。【藤顕一郎、藤田剛】

毎日新聞 2011年9月13日 大阪朝刊

642とはずがたり:2011/09/22(木) 10:58:17
河川の水位予測システム 知事、導入検討を表明 和歌山
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110922-00000057-san-l30
産経新聞 9月22日(木)7時56分配信

 台風12号の豪雨被害を受け、仁坂吉伸知事は21日、降雨量に応じて河川の水位の変動を予測できるシステムの導入を検討していることを明らかにした。開会中の9月議会で高田由一議員(共産)の一般質問に答えた。

 仁坂知事は「世の中のどこにもないシステム。できるかどうかは分からない」と前置き。降雨量と予測雨量から水系全体に流れる水量を算出して水位を予測分析するシステムを国と協力して作り、避難情報の発信などに役立てたいとの考えを説明した。

 仁坂知事は想定外の水量と豪雨で逃げまどった被災者の経験談をあげ、「普通の水害なら所定のところに避難すれば大丈夫だったのに、異常事態だった。こうしたシステムができれば違う対策ができるのではないか」と期待感を示した。

643とはずがたり:2011/09/26(月) 16:39:06
面川地区
http://yj.pn/V08vFb

2011年9月20日9時3分
和歌山・田辺の面川地区、全住民避難へ 土砂ダム警戒
http://www.asahi.com/national/update/0920/OSK201109200007.html

 和歌山県田辺市は20日、土砂ダムがある熊野(いや)地区の南に隣接する面川(めんがわ)地区に残っている住民全員を避難させると発表した。同地区には避難指示が出ていたが、一部の住民が高台の施設などに残っており、土砂ダムから南西に約7キロの市の施設に避難させるという。

 同日朝の災害対策本部会議で市は「住民が川沿いの道を通る際に危険」として避難させることを決めた。市職員が車で地区内を巡回し、一緒に乗って避難するよう住民に呼びかけ始めた。

 熊野地区は市が16日に警戒区域に設定し、立ち入りを禁じている。

地区にとどまる住民も 避難指示の面川地区
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=217970

 和歌山県田辺市熊野(いや)にできた土砂ダムの決壊を警戒し、避難指示が出された下流域の面川地区では、さらに下流へと避難した住民がいる一方、台風が最接近した21日になっても自宅にとどまる人がいる。

 市の災害対策本部によると、熊野地区の18世帯28人は16日午後の「警戒区域」設定後、全員が地区外に避難。台風15号の接近に伴い市は20日、面川地区に残っている16世帯29人にも地区外に避難するよう指示した。しかし21日午前11時現在、10世帯19人は「高台だから大丈夫」と自宅などにとどまっている。

 高台にある「井の谷」の住民3世帯6人がそのままとどまり、空き家に7世帯13人が避難してきている。市防災対策室は「高台のため安全と判断したと思うが、川沿いの市道が冠水した場合に孤立などの心配が残る」と話す。

 地区外に避難したのは6世帯10人。2世帯2人は三川生活改善センター(同市合川)に、4世帯8人は上富田町などの親類の家に身を寄せている。

 避難した人も、指示に強制力がないこともあり、避難には消極的だった。

 家高たつ子さん(83)は市職員に説得され、着の身着のまま約2キロ離れた合川地区の避難所に逃げてきた。金田幸さん(78)も市職員に促されて避難し「自宅に愛犬2匹を残してきた。家に帰って餌をやりたい」と漏らした。
(2011年09月21日更新)

644とはずがたり:2011/09/26(月) 16:39:20

田辺市 面川地区一時帰宅容認
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news/20110923-OYT8T00740.htm
土砂崩れダム安定 避難所や高台限定

 田辺市は23日、台風12号の豪雨で熊野(いや)地区にできた土砂崩れダムの下流にある面川地区(24世帯39人)の住民に対し、地区内の避難所や高台にある自宅などに戻ることを容認する意向を伝えた。同地区には避難指示が出されており、20日には地区外への避難も呼びかけていた。天候が比較的安定していることを考慮した措置で、住民らは「これで少しは体が休まる」などとほっとした表情を浮かべていた。

 面川地区は16日、避難指示の対象となった。市は土砂崩れダムが満水状態となった20日、残っていた住民に、地区外への避難などを要請。住民らはその後、市三川生活改善センター(同市合川)や、面川地区内の高台で過ごしていた。

 その後、土砂崩れダムの水位が減少し、当面、好天が続くとみられることなどから、真砂充敏市長や市職員はこの日、面川地区の高台や市三川生活改善センターに避難している住民に、地区内の避難所などに戻ってもいいことを伝えた。

 20日から同センターに避難していた男性は「避難所暮らしが長い間、続くかもしれないと不安だったので、うれしい。自宅に戻ったら風呂に入りたい」と笑顔を見せていた。

 ただ、土砂崩れダムが決壊する可能性はあるとされており、真砂市長に、いつ安全な状態になるのか尋ねる住民もいたという。
(2011年9月24日 読売新聞)

土砂ダム下流住民、3時間弱の一時帰宅
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news/20110923-OYT8T00740.htm

 台風12号の豪雨で上流に「土砂崩れダム」ができ、立ち入り禁止となっている和歌山県田辺市熊野(いや)地区で25日、警戒区域設定から9日ぶりに住民の一時帰宅が認められた。

 18世帯28人のうち、希望した15世帯21人と親戚ら74人がこの日午後、地区内へ入り、生活必需品などを持ち出し、3時間足らずで再び地区を離れた。

 一方、奈良県野迫川(のせがわ)村は25日、警戒区域の北股(きたまた)地区(37世帯87人)で26日午後に一時帰宅を行うことを決めた。

 同県五條市も27日、大塔町宇井地区の死者・行方不明者の家族らに限って警戒区域への一時立ち入りを初めて行う。
(2011年9月25日22時35分 読売新聞)

645とはずがたり:2011/09/28(水) 13:34:34
>500年から1000年の頻度とされる今回の津波痕跡高は20メートルを超えた地域もあるが、県河川課は「整備費、維持管理費を考えると防潮堤は15メートル程度が限界」と説明。
>コストの問題もあり、高くすればいいというものでもない。構造物だけに頼るのではなく、逃げることを基本にした住民の防災意識を高める必要がある
無理矢理ばか高い防波堤造って力で自然をねじ伏せようとする姿勢が薄いのは評価できるね。

岩手沿岸の防潮堤、最大15.5メートルに 整備目標発表
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/09/20110927t31014.htm

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/civil-engineering/20110927a3_01.jpg

 岩手県は26日、東日本大震災で被害を受けた防潮堤のうち、広田湾(陸前高田市)など10地域を対象に、新たな整備目標の高さを発表した。高さは15.5〜9.7メートルで、現行の計画堤防高と同じか、それ以上に設定した。今回の津波痕跡高を超える防潮堤はなく、「多重防災」で対応する方針。
 現行の計画堤防高と、今回の津波痕跡高、新たな整備目標高はグラフの通り。目標とする高さは、一定頻度(数十年から百数十年)で発生する津波を想定し、津波のせり上がりや地盤沈下なども考慮して決めた。
 広田湾の場合、一定頻度の津波の中でも、想定宮城県沖地震で起きる津波が最大規模になるとし、高さは11.5メートルと想定。それに1メートルの余裕を持たせた「12.5メートル」を新たな整備目標とした。
 500年から1000年の頻度とされる今回の津波痕跡高は20メートルを超えた地域もあるが、県河川課は「整備費、維持管理費を考えると防潮堤は15メートル程度が限界」と説明。「避難路の整備や土地のかさ上げなどで補いながら、まちづくりを検討する必要がある」と話した。
 県は津波防災技術専門委員会を設置し、整備目標高を検討。県沿岸部を24地域に分け、今回の10地域を先行して発表した。残る14地域は10月中に決める。


◎地元首長ら 追加対策必要/復興の基準に/防災意識重要/景観も配慮を

 東日本大震災で被害を受けた岩手県沿岸の防潮堤の新たな整備目標が26日、一部公表されたことで、これを基準にまちづくりの計画策定が本格化する。地元では示された防潮堤の高さにおおむね理解を示す一方、追加対策の必要性を指摘する声も上がった。
 市役所周辺が13.8メートルの津波に襲われ、市街地の大半が壊滅した陸前高田市。高さ15メートルの防潮堤整備を求めてきたが、県が示した高さは12.5メートルだった。戸羽太市長は「15メートルあれば、浸水区域でも十分安全と判断していたが、こだわるわけでない」と説明。「12.5メートルで整備を進めるならば、幹線道のかさ上げなど、プラスする対策が必要」とし、国、県に追加対応を求める考えを示した。
 宮古市の山本正徳市長は「市の復興計画を作成する上で、大きな基準になる。内容をしっかり把握したい」と述べた。
 今回15.1メートルの津波が襲来した大槌湾の防潮堤は、震災前(6.4メートル)の2倍以上となる14.5メートルを示された。大槌町の碇川豊町長は「専門家が検討した結果であり、総合的には理解する」と一定の評価をした。
 その上で「コストの問題もあり、高くすればいいというものでもない。構造物だけに頼るのではなく、逃げることを基本にした住民の防災意識を高める必要がある」と、ソフト対策も併せて実施する重要性を強調した。
 防潮堤の高さは、観光業者にとっても関心が高い。宮古市の景勝地・浄土ケ浜を巡る観光遊覧船を運営する岩手県北自動車観光船事業部の佐々木司部長は「人命を守ることは最優先だが、リアス式海岸の美しい景観をどう保全するか。バランスよく整備されることを望みたい」と話した。

2011年09月27日火曜日

646とはずがたり:2011/09/29(木) 16:27:18

長良川河口堰、5年以上の開門提案 愛知県専門委が報告書
2011年09月22日09:59
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20110922/201109220959_14985.shtml

 長良川河口堰(ぜき)=三重県桑名市=の開門調査の可否を検討してきた愛知県の有識者会議(座長・小島敏郎青山学院大学教授)の下部組織である専門委員会は21日、「少なくとも5年以上」の試験開放を提案する報告書をまとめた。有識者会議での審議を経て、大村秀章知事に提出されるが、開門調査実施の方向性は踏襲される見通し。

 報告書は堰が開放されれば、下流で問題となっている貧酸素状態の改善やヤマトシジミの分布範囲の拡大が予測されるなど、「環境が回復に向かう可能性が高いと指摘。塩水の遡上(そじょう)により堰上流での取水ができなくなるが、水の利用が堰建設時の想定を大幅に下回っていることもあり、木曽川水系などによる代替は可能との試算を示した。

 一方で、塩水遡上の実測データはなく、堰を開放した場合、どの程度塩水が上がるのかは不明とする。遡上しても、農業などに被害が生じない対策を求めている。

 調査の実施に向けては、国や水資源機構、長良川流域の岐阜、三重県のほか、漁業関係者や県民が参加した協議機関の設置も提案する。

 報告書は1カ月間のパブリックコメント(意見公募)を経て、10月末にも有識者会議に提出される。パブリックコメントは県外からも広く募っており、小島座長は「県と調整の上、要望があれば岐阜や三重などの関係者に対する説明会を行うことも考える」としている。

647とはずがたり:2011/09/29(木) 16:27:29

県専門委、開門調査“ゴーサイン” 岐阜、三重の反発必至
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20110922/CK2011092202000102.html
2011年9月22日

長良川河口堰建設費の負担割合
愛知県 383億円
三重県 325億円
岐阜県  60億円
名古屋市 55億円
国   670億円
─────────────
合計 1494億円
(億円未満は四捨五入)

長良川河口堰の年間維持管理費負担額
愛知県 3億円
他   7億円
─────────────
合計 10億円

 長良川河口堰(ぜき)(三重県桑名市)の開門調査の可否を検証する愛知県の専門委員会が21日、ゴーサインを出す報告書をまとめた。背景には、わずかしか使わない水のために巨額の負担が続く愛知県や名古屋市の「水余り」の現状がある。だが、こうした目線は「都市部のエゴ」とも映りかねず、開門の実現に必要な岐阜、三重両県の同意取り付けは困難が予想される。

 河口堰建設では、毎秒22・5トンの取水が可能になった。だが、企業の節水対策などが進み、16年たっても実際の取水量は、そのわずか16%。名古屋市の水道用水や県の工業用水にはまだ1滴も使われていない。

 建設費1493億円のうち、愛知県は3県1市で最も多い383億円を負担。年間の維持管理費10億円のうち3億円も担う。大村秀章知事は9月の定例会見で「金利分を含めると、愛知県と名古屋市で事業費の半分を負担している。より良い運用に向けた最適の解があるはずだ」と訴えた。

■塩害への影響

 堰を運営する水資源機構や国が、開門を拒む理由は「塩害」への懸念だった。治水目的で上流の河床突起部をしゅんせつし、塩水が遡上(そじょう)するのを防ぐために設けたのが河口堰。「開門すれば河口から30キロ上流まで塩水が遡上し、田畑や用水に塩害が出る」と主張した。

 だが、報告書は「塩水がどこまで遡上するかは不明」と指摘。開門調査の期間中は、堰の上流で塩分濃度を観測し、基準を超えれば閉門などの操作を行うとしている。

 こうした方針に岐阜、三重両県知事は反対を表明。堰の上流域で米や大豆を栽培する岐阜県海津市の農業受託会社「福江営農」の後藤昌宏社長(51)も「塩害があった場合、誰が補償してくれるのか」と心配する。

 開門調査の実現には、建設費を負担した岐阜、三重両県や、水利権者らの同意が不可欠だ。今後、新たな協議の場をつくるように大村知事が働きかけていくことになる。

 今回の専門委は、当初から人選が開門推進派に偏り、21日の会議後には傍聴者から「開門の結論ありきではないか」「議論が尽くされていない」と批判が相次いだ。今後の協議の場も、同様に強引な手法で進めれば、開門への理解は得られないだろう。

■見通しの甘さ

 公開ヒアリングに招かれた赤須賀漁業協同組合(三重県桑名市)の秋田清音組合長は「河口堰が公益でないというのなら、しゅんせつした砂を戻してほしい」と憤った。一時は裁判を起こして河口堰建設に反対したが「公益のため」の大義の前に、苦渋の決断で着工に同意。その信義を否定される事態に、都市部目線の施策に翻弄(ほんろう)され続ける怒りをぶつけた。

 批判されるべきなのは建設当時の見通しの甘さだが、こうした歴史を重く受け止め、塩害の懸念を払拭(ふっしょく)しない限り、関係者の同意は得られない。報告書作成を実現性のないパフォーマンスに終わらせないためには、環境改善も含めた「流域全体の利益」を説く丁寧な議論が必要になる。 (島崎諭生)

648とはずがたり:2011/09/29(木) 16:32:24

追跡2011:長良川河口堰検証プロジェクトの行方 開門調査へ作業大詰め /愛知
http://mainichi.jp/area/aichi/news/20110904ddlk23040121000c.html
 ◇愛知県知事に報告へ 実施にはハードル高く

 愛知県が進める長良川河口堰(ぜき)の検証作業が大詰めを迎えている。検証チームは集中審議を終え、「開門調査は可能」とする報告書の骨格を固めた。今月中にも大村秀章知事に報告書を提出する方針で、知事の判断が注目される。しかし、運用開始からすでに16年がたつ河口堰で実際に開門調査を行うには、クリアしなければならないハードルは高い。【加藤潔、大野友嘉子】

 「ゲートを全部開けるか閉めるかの二者択一の議論ではない。どのような開け方をするか、柔軟に多様な対応を整理している」。検証プロジェクトチーム(PT)座長の小島敏郎・青山学院大教授は8月31日の会合でこう述べ、柔軟に議論する姿勢を示した。

 検証作業は、2月の愛知県知事選・名古屋市長選でタッグを組んだ大村秀章知事と河村たかし市長が、共通マニフェストに開門調査を盛り込んだことがきっかけだった。

 6月に開かれた検証PTの第1回会合で、大村知事は「河口堰のよりよい運用を提言、実行したい」と狙いを述べた。衆院議員時代から河口堰に批判的な河村市長は「ゲートを開けると、どういうまずい点があるのか列挙してもらい、それをカバーできるか踏み込んで考えたい」と開門調査に意欲を示した。

 検証作業はPTと下部組織の専門委員会の2部構成で実施。委員はいずれも河川工学や環境などの専門家で、河口堰の推進派と反対派からそれぞれ起用された。PTは公開ヒアリングを開くなどしながら総括的な議論を進め、専門委は専門的な知見に基づき報告書を作成する。開門調査の実施に踏み込んだ報告書を今月中にもまとめる方針だ。

 「開門調査を前提に強引に議論を進めている」。愛知県幹部は検証チームの動きを警戒する。PT座長の小島氏は河村市長のブレーンの一人。専門委の共同座長を小島氏とともに務める今本博健・京都大名誉教授は「脱ダム」派だ。別の県幹部は「検証作業には河村市長の意向が強く働いている」と推測する。

 検証作業は知事直轄の知事政策局が事務局を務め、河口堰を所管する地域振興部と水道事業を所管する企業庁は蚊帳の外だ。しかも、議論や報告書作成は検証チームに一任されており「事務方でも議論がどこに向かうのか分からない」(県幹部)状況だという。

 河口堰を管理する独立行政法人・水資源機構も危機感を募らせる。8月2日に専門委で意見陳述した水資源機構中部支社の富岡誠司副支社長は、開門調査に向けて議論を進める検証作業に対し「すでに結論めいたことも(資料に)書かれている。ここで説明するのはいったい何なのか」と皮肉った。

 ただ、検証結果を踏まえて大村知事が開門調査の実施を求めたとしても、実現は容易ではない。

 河口堰の事業主体は水資源機構。愛知県と名古屋市は岐阜県、三重県とともに建設費を負担する関係自治体に過ぎず、開門調査には国土交通省、水資源機構、岐阜・三重両県の同意が不可欠だ。

 長良川流域の岐阜県海津市や三重県桑名市は長い間水害に悩まされた。「河口堰を開門すれば塩害が生じる」との懸念もあり、両県として開門調査への同意は難しい状況だ。さらに三重県は河口堰から津市、松阪市向けに水道水を取水しており、開門すれば代わりの水源が必要になる。

 岐阜県の古田肇知事は記者会見で「見守っていきたいということに尽きる」、三重県の鈴木英敬知事も記者会見で「具体的な話がないので、それがあった時点でしっかり伺いたい」と今のところ静観の構えだ。だが岐阜県の担当者は「長良川は大半が岐阜県を流れる川。これまで県として独自に検証作業も行ってきた。今更何を検証をするのか」と困惑した表情を浮かべた。

649とはずがたり:2011/09/29(木) 16:32:43

 ◇シジミ漁獲量は激減 行政に振り回される漁師−−桑名の漁協

 午前5時、三重県桑名市の赤須賀港から漁船が次々と出航する。親子2代でシジミ漁を続けている長谷川宏平さん(45)は、ジャリジャリと音を立てながら、鉄かごでシジミを取る。「昔はたくさん取れたんだけどね」と表情を曇らせた。河口堰の運用開始後、長良川に塩水が流れ込まなくなり、取れなくなったという。

 赤須賀漁協などによると、同漁協の80年のヤマトシジミの漁獲量は9000トン近くだったが、09年は1000トン強にまで激減した。木曽岬干拓地の埋め立てや地盤沈下で漁場が減り、追い打ちをかけたのが河口堰の建設だった。

 赤須賀漁協は、河口堰の建設同意を巡って内部分裂したが、結局は同意した。もろ手を上げて賛成する漁師はいなかったが「お上と真正面からけんかはできなかった」と漁師の一人は語る。泣く泣く同意し、漁獲量激減に苦しんだあげくの開門調査だ。

 「僕たちは建設に反対したのに、国はそれを押し切って河口堰を造った。それが今回、いらなかったかもしれないと言う。政治家と行政は何をやっているんだ」。長谷川さんはそうこぼした。本格運用から16年の年月は何だったのか。

 赤須賀漁協の秋田清音組合長(70)は「当時も今も、人間のために犠牲になる生き物や生活者の視点が全くない。都会の論理で考え、しわ寄せを食うのは我々だ」と話す。長谷川さんは「行政の勝手な都合で振り回されるのはもうたくさん」と憤る。

 ◇検証チームの論点 利水、治水、塩害、環境など

 愛知県の長良川河口堰検証チームは▽利水▽治水▽塩害▽環境−−などの各項目で議論を展開した。主な論点は次の通り。

 ■利水

 河口堰によって淡水化した水は水道用水、工業用水としての利用が可能になった。開発水量は毎秒22・5トンだが、実際に使われているのは3・592トンで開発水量の16%にとどまる。竹村公太郎・元国土交通省河川局長は「10年に1回の渇水に対応するには河口堰の水が必要」と主張。富樫幸一・岐阜大教授は「工業用水や農業用水を融通すれば水は足りる」と反論する。

 ■治水

 川底をしゅんせつすることで洪水を防ぐ。高木不折・名古屋大名誉教授は04年10月に東海地方を直撃した台風23号の事例を基に「しゅんせつしたことで以前と比較して約2メートル水位を下げる効果があった」と指摘。一方、小島氏は「川底は土砂に埋まり、しゅんせつによる治水効果は減っている」と主張する。

 ■塩害

 川底をしゅんせつしたため、水資源機構は「開門すれば海水が河口から約30キロ地点まで遡上(そじょう)し、地下水に塩分が混じる」と主張。今本氏は「塩水の遡上を過大に評価している可能性が大きい」と疑問を呈する。このほか、開門すれば、淡水に塩分が混じるため、愛知・三重両県が行っている飲用水の取水が困難になる可能性もあり、代替水源の確保も課題になっている。

 ■環境

 川を遮断する河口堰の設置は堰より上流を淡水化し、河川環境に影響を与えた。水資源機構は「植生や魚種は安定している。アユやサツキマスは長良川以外でも減少しており河口堰の影響ではない」と主張。山内克典・岐阜大名誉教授は「河口堰は汽水域の生態系を破壊し生物多様性を著しく減少させた。水門を開放すれば自然は再生する」と訴えた。

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650とはずがたり:2011/09/29(木) 16:33:30
>>648-650

 ■ことば
 ◇長良川河口堰

 長良川河口から約5・4キロ上流の三重県桑名市にある全長661メートルの国内最大級の可動式堰。水資源開発公団(現・水資源機構)が建設し、95年7月6日、10あるゲートを全閉して本格運用を始めた。塩水遡上(そじょう)防止、治水、愛知・三重両県と名古屋市の利水開発を目的としている。総事業費は1493億円で、国と愛知・岐阜・三重3県、名古屋市が負担している。

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 《長良川河口堰をめぐる主な動き》
1959年 9月 伊勢湾台風による水害発生
  60年 1月 建設省(当時)が長良川河口ダム構想発表
  65年 6月 国が木曽川水系を水資源開発水系に指定
  68年10月 河口堰建設基本計画を閣議決定
         水資源開発基本計画(フルプラン)策定
  71年12月 建設着手
  73年 3月 フルプラン改定(第2次)
     12月 漁業者らが建設差し止め提訴(81年取り下げ)
  78年 9月 岐阜県知事が着工同意
  82年 4月 住民ら20人が差し止め提訴
  93年 3月 フルプラン改定(第3次)
  94年 5月 全ゲート試験稼働
      7月 建設差し止め訴訟棄却
  95年 3月 建設完了
      5月 野坂浩賢建設相(当時)が本格運用開始を発表
      7月 全ゲート操作開始(運用開始)
  98年12月 建設差し止め訴訟控訴棄却
  04年 6月 フルプラン改定(第4次)
  10年12月 大村秀章氏と河村たかし名古屋市長が河口堰開門調査を盛り込んだマニフェストを発表
  11年 2月 愛知県知事選で大村氏が初当選
      6月 愛知県が河口堰検証プロジェクトチーム設置
==============
 《長良川河口堰検証プロジェクトチーム》
◎小島敏郎・青山学院大教授(環境政策)
 蔵治光一郎・東京大生態水文学研究所長(森林水文学)
 辻本哲郎・名古屋大教授(河川工学)
 松尾直規・中部大工学部長(河川工学)
 村上哲生・名古屋女子大教授(陸水学)

 《長良川河口堰検証専門委員会》
◎小島教授
◎今本博健・京都大名誉教授(河川工学)
 伊藤達也・法政大教授(人文地理学)
 粕谷志郎・岐阜大教授(生物学)
 木本凱夫・元三重大助教授(地域保全工学)
 藤田裕一郎・岐阜大流域圏科学研究センター長(河川工学)
 蔵治所長
 村上教授
 (オブザーバー)
 辻本教授
 松尾学部長
 ◎は座長、専門委は共同座長

毎日新聞 2011年9月4日 地方版

651とはずがたり:2011/09/29(木) 16:40:21
奥沢ダム:小樽市、老朽化で廃止へ 上水道専用、道内で最古 /北海道
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20110831ddlk01040217000c.html

 小樽市は30日、97年前に建造された道内で最も古い上水道専用の「奥沢ダム」を、廃止すると発表した。老朽化で堤防に陥没が見つかったためで、既に取水を停止した。取り壊すかどうかは未定という。

 奥沢ダムは1914年(大正3)に完成した。基礎基盤に土を盛り上げて築造したアースダムで、貯水量は42万3000立方メートル。08年には土木学会が土木遺産に認定した貴重な建造物だ。

 また、ダムのある奥沢水源地は、地元企業のCMで撮影に使われるなど市民の憩いの場にもなっており、85年には旧厚生省の「近代水道百選」に選ばれている。

 1日約4000立方メートルを供給し、市内水道水の8%を担っていたが、6月下旬から堤防を通って漏れる濁った水の量が増えてきた。市水道局が水位を下げて調べたところ、堤防に直径約3メートル、深さ約1・4メートルの円すい状の陥没を発見。改修には数十億円の費用がかかり、水道水の供給は他水源でまかなえるため、廃止を決めた。

 市は堤防の一部を掘削して、ダムに流れ込む水を近くの川に合流させる計画。ダム全体は「市民の公共の場でもあり、できるだけ残したいが、今後協議していく」としている。水源地の一般公開は今月上旬から中止されている。【坂井友子】

毎日新聞 2011年8月31日 地方版

小樽:奥沢ダム、老朽化で廃止へ 上水道専用では道内最古
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20110830hog00m040004000c.html

水位の下がった奥沢ダムで、陥没の状態を調べる市職員
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/20110830hog00m040003000p_size5.jpg

 小樽市は30日、97年前に建造された道内で最も古い上水道専用の「奥沢ダム」を、廃止すると発表した。老朽化で堤防に陥没が見つかったためで、既に取水を停止した。取り壊すかどうかは未定という。

 奥沢ダムは1914年(大正3年)に完成した。基礎基盤に土を盛り上げて築造したアースダムで、貯水量は42万3000立方メートル。08年には土木学会が土木遺産に認定した貴重な建造物だ。

 また、ダムのある奥沢水源地は、地元企業のCMで撮影に使われるなど市民の憩いの場にもなっており、85年には旧厚生省の「近代水道百選」に選ばれている。

 1日約4000立方メートルを供給し、市内水道水の8%を担っていたが、6月下旬ごろから堤防を通って漏れる濁った水の量が増えてきた。市水道局が水位を下げて調べたところ、堤防に直径約3メートル、深さ約1・4メートルの円すい状の陥没を発見。改修には数十億円の費用がかかり、水道水の供給は他水源でまかなえるため、廃止を決めたという。

 市は今後、堤防の一部を掘削して、ダムに流れ込む水を近くの川に合流させる計画。ダム全体は「市民の公共の場でもあり、できるだけ残したいが、今後協議していく」としている。水源地の一般公開は今月上旬から中止されている。【坂井友子】

毎日新聞 2011年8月30日 22時51分

652とはずがたり:2011/10/05(水) 13:39:48

2011年10月5日9時49分
東京都、ベトナムで水ビジネス 浄水場建設や管理担う
http://www.asahi.com/national/update/1004/TKY201110040714.html

 東京都の猪瀬直樹副知事は4日、ベトナムのハノイで、現地の水道公社と浄水場を建設するプロジェクトを進めていることを明らかにした。来年度、着工して約5年後に日量15万トンの給水をめざす。出資比率などは協議中。都によると、自治体の水道事業の技術を海外に売り込む「水ビジネス」で、本格的な浄水場建設は初めてという。

 都出資の第三セクター「東京水道サービス」と、日本の民間水処理会社、ハノイ市水道公社が合弁会社を設立する。ハノイ市郊外のドン川の表流水を水源とする浄水場を建設し、維持管理も担うという。

 ハノイ市は、経済成長に伴う工場進出や人口増にインフラ整備が追いつかない状況。都の水ビジネスを進めてきた猪瀬副知事は「将来は30万トン供給する予定で、本格的な海外進出になる」と話した。都はノウハウを生かして国際貢献するとともに、収入を都の水道事業に還元したい考えだ。

653とはずがたり:2011/10/05(水) 13:41:24

2011年7月16日5時1分
大阪市水道局などベトナムで水事業 政府輸出策の一環で
http://www.asahi.com/business/update/0716/TKY201107150764.html

 大阪市水道局や東洋エンジニアリング、三井物産などが、ベトナム・ホーチミン市で上水道事業に乗り出す。経済産業省が15日、海外での水ビジネス事業化に向けた調査の委託先に選んだ。政府が成長戦略で進めるインフラ輸出の一環だ。

 ホーチミン市はベトナム最大の都市。2007年に790万人だった人口は、25年に1300万人に増え、給水量も1日155万立方メートルから340万立方メートルに増えると予想される。

 ただ、漏水率が40%と高く、送水の水圧が不十分といった課題を抱える。そこで、大阪市などが、経産省の今年度予算950万円を活用し、効率的な配水を実現する事業化に向けた調査を実施。来年度から事業の準備を進め、15年からの本格参入を目指す。

2011年7月8日1時8分
大阪市「水ビジネス」ホーチミン市と協定 上下水道整備
http://www.asahi.com/national/update/0707/OSK201107070126.html?ref=reca

写真:上下水道の技術協力などでの包括提携の覚書に調印する平松邦夫市長(左)とホーチミン市人民委員会のグエン・タン・タイ副委員長=ベトナム・ホーチミン市、宮崎写す拡大上下水道の技術協力などでの包括提携の覚書に調印する平松邦夫市長(左)とホーチミン市人民委員会のグエン・タン・タイ副委員長=ベトナム・ホーチミン市、宮崎写す

 大阪市の平松邦夫市長は7日、ベトナム・ホーチミン市で、同市人民委員会と上下水道の技術協力などでの包括提携について合意し、覚書に調印した。大阪市は今後、企業と官民連携チームをつくり、ホーチミン市での下水道整備に向けた事業化調査や水道技術の支援を開始。ベトナムでの「水ビジネス」に本格参入する。

 サイゴン川流域にあるホーチミン市は低地が多く、大雨や高潮による水害が多発。市場経済化を進めるドイモイ(刷新)政策導入で人口が急増し、市の給水能力もパンク寸前という。

 大阪市も低地が多く水害に悩まされてきた経緯があり、00年に「なにわ大放水路」(内径6.5メートル、総延長12.2キロ)を本格稼働させるなど、下水道整備による水害対策を進めてきた。

 市は、ポンプ場や下水道建設の技術を持つ大手建設会社などとチームを作り、ベトナム側に大阪での対応例を提案。今後、現地の排水方法や下水道の整備状況などを調査する。

654とはずがたり:2011/10/05(水) 13:41:50

北九州市、カンボジアの水事業受注 海外は自治体で初
http://www.asahi.com/business/update/0310/SEB201103100008.html
2011年3月10日8時34分

 北九州市は9日、カンボジアで建設される浄水場の設計について指導、助言するコンサルタント業務を市水道局が受注したと発表した。政府の途上国援助(ODA)の一環だが、1400万円の対価を受け取る。市によると、日本の水道事業体が海外水ビジネスを受注したのは初めてという。

 経済産業省によると、海外水ビジネスの市場規模は2025年に87兆円と見込まれ、国が地方公営企業の参入を認める見解を出したことから、同市や横浜市、東京都など各地の自治体が参入をめざしている。今後、自治体間競争が激しくなりそうだ。

 北九州市が受注したのは、カンボジア・シエムレアプ市の浄水場の設計に関するコンサル業務。設計自体は国際協力機構(JICA)のODAとして国内の民間企業が受託した。シエムレアプ市の水道公社がこの設計を検証する際に指導や助言をする。JICAが今年2月に委託先を公募し、北九州市は横浜市のシンクタンクと共同で応募した。応募は1件だけだった。

 JICAによると、海外の水道事業のコンサルは従来、民間企業や第三セクターが受注しており、自治体が受注したのは初めてという。

 北九州市水道局は1999年からカンボジアに無報酬で職員を派遣し、水道技術の援助をしてきた。「援助で現地の事情に通じていることもあり、水ビジネスの第1号となることをめざしてきた。今回の受注を足がかりに市内企業とも共同して、上水道の運営などより本格的な水ビジネス参入につなげたい」と話している。(菊池文隆)

655とはずがたり:2011/10/08(土) 23:03:39
可哀想に。。(´;ω:`)
それにしても1mほども土に埋もれてしまうんですね。颱風の増水恐るべし。。

増水で流された小4男児の遺体発見 岐阜、台風で不明
http://www.asahi.com/national/update/1008/NGY201110080050.html

 岐阜県警多治見署は8日、同県多治見市前畑町の土岐川の堤防で、9月20日の台風15号による増水で用水路に流されて行方不明だった同市立根本小学校4年横山奨馬君(9)の遺体が見つかったと発表した。

 同署によると、8日午後5時ごろ、堤防の草刈りをしていた作業員が土の中から人の手のようなものを見つけて110番通報した。署員が1メートルほど土を掘ったところ遺体が見つかり、歯の治療痕から横山君と確認した。

 遺体が見つかった場所は、横山君が流された用水路から南東に約5キロ離れていた。

656とはずがたり:2011/10/15(土) 16:25:50

八ッ場ダム:「建設が最良」に学者10人反論 声明文
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111015k0000e040069000c.html

 建設の是非を検証中の八ッ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)について国土交通省関東地方整備局が「コスト面などからダム建設が最良」との結果をまとめたことを受け、河川工学や防災地形学の学者10人が近く、野田佳彦首相や前田武志国交相に検証の抜本的なやり直しを求める声明文を提出する。検証結果について「科学性・客観性が欠如したものと言わざるを得ない」として、公開の場で公正な検証を行うことを求める方針。

 声明を出すのは大熊孝・新潟大名誉教授(河川工学)、奥西一夫・京都大名誉教授(防災地形学)、今本博健・京都大名誉教授(河川工学)ら。

 関東地整は利根川の治水対策にあたり、今後20〜30年で達成可能な毎秒1万7000立方メートルを河川整備計画相当の目標流量に設定。ダム建設に加え四つの代替案を比較検証した結果、コスト面ではダム案が約8300億円で最も安く、10年後の治水効果を一番見込めると判断した。利水面でも必要性があるとした。

 これに対し、今本名誉教授は「治水面では科学的な裏付けがないまま、ダムを造ることを前提に目標流量を設定している。八ッ場の洪水調節効果量は少なく、全く役に立たない。利水面も流域自治体の意見を追認しただけで、現状とかけ離れた過大な水需要予測になっている。河川行政に批判的な専門家も入れた第三者機関を設置し、公開の場で検証してほしい」と話す。

 関東地整は現在、検証結果について一般から意見を募るパブリックコメントを実施しており、終了後に対応方針案を国交省に報告し、国交相が有識者会議の意見などを踏まえて最終判断する。【樋岡徹也、奥山はるな】

毎日新聞 2011年10月15日 15時00分(最終更新 10月15日 15時44分)

657チバQ:2011/10/19(水) 23:01:19
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111019-00000013-mai-pol
<八ッ場ダム>検証手法に異議…関与の専門家が質問状
毎日新聞 10月19日(水)2時35分配信


八ッ場ダム建設予定地を視察する前田武志国交相(中央)。後方は不動大橋(湖面2号橋)=群馬県長野原町で2011年10月8日、久保玲撮影

 建設の是非を検証中の八ッ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)について国土交通省関東地方整備局が9月に公表した「ダム建設が最良」との検証結果に対し、検証作業にかかわった専門家から「ダム建設ありきだった」との批判が出ている。民主党政権は事業の必要性を予断なく検討するとしてきたが、「国交省のお手盛り」との指摘もあり、検証の手法が問われそうだ。

【建設最良に反論】八ッ場ダム:「建設が最良」に学者10人反論 声明文

 「なすべき計画が先にあって、それを根拠に決めている。(自分たちに)依頼する必要があったのか」。日本学術会議の検証に関する分科会委員を務めた京都大学の谷誠教授(森林水文学)は8月下旬、国交省に質問状を送った。

 治水計画の根拠となる利根川の基本高水(200年に1回の大雨で基準地点を1秒間に流れる水量)について、見直し過程で算出の根拠を確認できないことが分かり、同省は省内で再試算した「2万1100立方メートル」という数字について、学術会議に検証を依頼。6月に「妥当」との回答を得た。この数字は利根川で戦後最大の洪水となったカスリーン台風(1947年)時の流量が基にされている。

 しかし関東地整はこの回答が出た直後、八ッ場ダムを中心とする進行中の事業を進めることで達成可能な「1万7000立方メートル」を目標と設定した。谷教授がその根拠をただしたところ、国交省は「2万1100立方メートルの洪水対策は今後20〜30年間では不可能」と回答。谷教授は「これで予断なき検証と言えるのか」と批判する。

 2万1100立方メートルから差し引かれた流量はどのように算出されたのか。国側は「カスリーン台風時は上流部で氾濫などがあり、基準地点の流量が相当減ったと推定される」と説明する。分科会のヒアリングに招かれた大熊孝・新潟大名誉教授(河川工学)は「そのような大規模氾濫を記録する資料はない」と指摘。「2万1100立方メートルの水害に備えるならば、新たにダムを10カ所以上造らなければならない。ダムに頼らない治水を目指すべきだ」と話す。

 五十嵐敬喜・法政大教授(公共事業論)は「川辺川ダム(熊本県)などでは賛否双方が公開の場で議論したが、今回の検証過程は市民の目が入っていないことが問題だ」と指摘する。【樋岡徹也、奥山はるな】

658とはずがたり:2011/10/20(木) 00:44:44

水門閉鎖、複数箇所担当も…逃げ遅れ犠牲一因か
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866918/news/20111019-OYT1T00688.htm

 東日本大震災で水門などの閉鎖に携わった消防団員の多くが死亡・行方不明となった問題で、壊滅的被害を受けた岩手県宮古市田老地区では、少なくとも7人が複数箇所の閉鎖に従事したことが、団員に対するNPO法人の調査で分かった。

 地元消防は、作業に追われて逃げ遅れた犠牲者もいるとみて、県や市に団員の安全確保を求める方針。

 宮古市では水門閉鎖に携わった17人が犠牲となり、うち10人が田老地区だった。NPO法人「環境防災総合政策研究機構」(理事長・河田恵昭関西大教授)が6〜7月、同地区の団員にアンケートしたところ、回答した71人中13人が閉鎖作業に従事し、対象の水門数は5か所以上1人、4か所1人、3か所2人、2か所3人などだった。
(2011年10月19日15時59分 読売新聞)

659とはずがたり:2011/10/28(金) 14:47:25
国内の林業の衰退が残した緊急課題…水害の多発
水害の多発の基を絶て!
http://www.net-work.ne.jp/~mm1215/keigi-tokuda.html

660とはずがたり:2011/10/28(金) 15:09:38
むぅ。
>「森林には洪水緩和と渇水緩和の機能が期待されているが、森林は水資源の涵養には「一時保水力」はプラスに働くが、蒸散により川の水量そのものを減少させる機能がある」とし、「これまで世界中で行われてきた調査、研究の結果、森林が渇水を緩和したと認められる事例は一つもなく、森林は渇水を激化させたか、または渇水と森林が無関係であるかのどちらかであった。

>植林が水源涵養にマイナスに作用することは知られているにも関わらず、森林法は樹冠(樹木の枝葉部分)の量こそが山地の保水能力の大きな要素と主張し、水源涵養保安林はha当たり3千本も植林する事を強要します。

>「保水に関して平成16−17年、民間人と国交省が協同して、山林の水に対する浸透保水の実験をされている。この実験で植種は全く影響がない、いや分からないという結論である。これは当然のことである、最も大きな影響を及ぼすものは、地質的要因、土質的要因である

>土壌は岩石と微生物と腐植から100年で1センチしか作られません。林野庁は国の宝とも言える豊かな土壌の天然林を債務返済の一助にと年100億円規模で現在伐採し続けているのは犯罪と見られても仕方がないでしょう。

山林の保水力について
http://eritokyo.jp/independent/mine-col001.html

 今の森林法における「森林の保水力」については事実誤認の可能性があります。すなわち樹冠(樹木の枝葉部分)に雨水を貯留し、川に緩く流す機能が山地の「保水能力」の大きな要素であるとしています。

 このために水源かん養保安林は、ha当たり3千本も植林する事を強要します(指定施業要件)、しかし、2006.12.3日本の森と自然を守る全国集会(熊本大学)で東大・蔵治光一郎氏は、次のように主張されています。

 「森林には洪水緩和と渇水緩和の機能が期待されているが、森林は水資源の涵養には「一時保水力」はプラスに働くが、蒸散により川の水量そのものを減少させる機能がある」とし、「これまで世界中で行われてきた調査、研究の結果、森林が渇水を緩和したと認められる事例は一つもなく、森林は渇水を激化させたか、または渇水と森林が無関係であるかのどちらかであった。

 この事実は渇水緩和機能に対しては、「消失保水力」の方が「一時保水力」よりも強く作用するという事を意味している。日本では、森林を伐採した実験では例外なく渇水時の川の流出水量は増加した。つまり森林の存在が渇水時の流出水量を減少させていたことになる。林業(植林)を推し進めると水資源の枯渇を招くという事態は世界中の半乾燥地帯で起きている。

 植林は限られた水資源を人と森林が奪い合うことになるので十分な注意が必要である。「森林は水の消費者」「スギ・ヒノキは広葉樹林よりもたくさんの水を消費する」という科学的事実は森林を扱うものの誰もが知っていなければならない基本的知識である。」

 次に元熊本大学教授は、「保水に関して平成16−17年、民間人と国交省が協同して、山林の水に対する浸透保水の実験をされている。この実験で植種は全く影響がない、いや分からないという結論である。これは当然のことである、最も大きな影響を及ぼすものは、地質的要因、土質的要因である。」以上を補完するサイトをご紹介します。

「杉ヒノキは山を荒れ地に」
ttp://www.net-work.ne.jp/~mm1215/keigi-tokuda.html

「森林組合支所長も認める渇水」
ttp://www.kyoto-np.co.jp/kankyo/mizuno_wa/06.html

「林業の現状」
ttp://www.d1.dion.ne.jp/~bwe/genjyo1.html

「台風による大災害」
ttp://www.kosonippon.org/mail/bk_2005/c_050204.php

「雑木林の役割り」
ttp://www.pref.osaka.jp/suisan/rich-sea/naniwamori.html←リンク切れ。行政はやたらサイトを改変する悪癖をやめい。

661とはずがたり:2011/10/28(金) 15:09:55
>>660-661
 さて、植林が水源涵養にマイナスに作用することは知られているにも関わらず、森林法は樹冠(樹木の枝葉部分)の量こそが山地の保水能力の大きな要素と主張し、水源涵養保安林はha当たり3千本も植林する事を強要します。

 この理由を次のように推定します。高密度の植林は経済的に合わないのは確実で林家は実施できない、そこで役所は高率の補助金を出す、当然役所は巨額の裁量権を握る(既に4兆円近くの赤字)。

 間伐は是非必要であるが、林家ではどうにもならない、そこで専門組織に依頼が必要となる、行政と専門組織は既に緊密な関係となっている。こうしてみると「森林法のha当たり3千本」は何の為誰の為に存在しているのかは明らかです。自民党林政族も当然植林推進派でしょう。

 参院選では民主党が大勝利しましたが、民主党は、従来の「林業は環境分野」との認識を改め、「50年に一度の林業再生のチャンス、木材生産体制を確立し、産業として成り立たせることを目指す。経済産業につながる森林経営の施策を行う」そうです。とりあえず伐採コスト低減化のために作業道を作る。

 「10年後の木材自給率50%」「ふる里で100万人の雇用創出」「林業・木材産業で活性化」を主張しています。これには木材価格が僅かに上向いてきたこともありそうです。

 施策の全てに相当な補助金も必要になるでしょう。しかし2001年3月23日のネクスト・キャビネット では、「森林のもつ保水機能や土砂流出防止機能に着目し、森林の再生、つまり緑のダム化を進めることによって、コンクリートのダムにできる限り頼らない治水対策を確立します。

 そのため、現在計画中または建設中のダムについては、これを一旦すべて凍結」としています。これは落葉広葉樹を視野に入れた構想でした。思い起こせば戦後莫大な補助金を出し、広葉樹の天然林を大面積で切り払い、生長が早く加工しやすい、高値のつくスギ、ヒノキを全国で一斉に植林しました。

 そして半世紀ばかり経た今、4兆円近くもの赤字、世界でもまれな環境・生態系の破壊です。さらに保水力の低下からダムそしてスーパー林道と出費は膨れるばかりでした。少し価格が上がったからと6年前の考えを捨て、再び山地をスギ、ヒノキの経済林として利用しようという事ですが、巨額の補助金を采配できるお役所にとっては非常に好ましい構想です。

 しかしいくら補助金をつぎ込んだとしても若い労働力の参加は期待できません。もしも高年者を参加させスギ、ヒノキの経済林が成功したとしても、生態系を破壊し、山地を崩落させ、保水力を減らし(河川の渇水と鉄砲水を招き)、花粉症を招き、腐植や有機ミネラル減から漁業を衰微させた事が再現するかもしれません(注:スギ、ヒノキの経済林では腐植が出来ないために、地面が露出、降雨で表土が流れます、勿論保水力がないので鉄砲水ともなります。

 土壌は岩石と微生物と腐植から100年で1センチしか作られません。林野庁は国の宝とも言える豊かな土壌の天然林を債務返済の一助にと年100億円規模で現在伐採し続けているのは犯罪と見られても仕方がないでしょう。

 山主は極く少数、林業従事者は6万人程度と言われる今、補助金行政の温存、関係公務員の職場の為に、民主党へ役所からの入れ知恵なのでしょうか。ドイツも似た経過を辿り、今は自然林化を軸にしていると聞きます。

 さて異常気象が年々深刻化し、反対に食糧の自給率は年々低くなっています。中低開発国の人口増加もあって世界的に食糧価格が高騰しつつあります。

 危機に備えて森林法8条1項。10条の5−10項25条34条などを削除し、「山林を自由化」し、栗・胡桃など食糧樹木を植えさせよという主張があります。経済林と言ってもこれなら地域の活性化・生物多様化につながるかも知れません。

「山に果物を」
ttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hideokun/

「森林の理水機能について」
ttp://cache.yahoofs.jp/search/cache?p=%E6%A3%AE+%E9%9B%A8+%E5%B7%9D+%E6%A8%B9%E5%86%A0+%E6%A4%8D+%E6%B0%B4&ei=UTF-8&fr=top_v2&u=web.pref.hyogo.jp/contents/000040901.pdf&w=%E6%A3%AE+%E9%9B%A8+%E5%B7%9D+%E6%A8%B9%E5%86%A0+%E6%A4%8D+%E6%B0%B4&d=dGcG_-ljO8wA&icp←リンク切れ。行政はやたらサイトを改変する悪癖をやめい。

662チバQ:2011/10/29(土) 22:33:15
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111029-00000005-ryu-oki
泡瀬埋め立て本格再開 両派 正当性主張、にらみ合い
琉球新報 10月29日(土)10時35分配信


事業の中断を求めシュプレヒコールを上げる反対派団体=28日朝、うるま市新港地区の東埠頭ゲート

 28日に工事が本格再開した中城湾港泡瀬沖合埋め立て(東部海浜開発)事業。土砂浚渫(しゅんせつ)現場があるうるま市の新港地区東埠頭(ふとう)では同日朝、推進派約70人と反対派約40人が隣り合う形で集会を開いた。埋め立て地の早期完成を願いガンバロー三唱をする推進派住民と、再開に憤り即時中止を求める反対派のシュプレヒコールが入り乱れた。
 両派の集会は午前9時から9時半にかけて始まった。それぞれの集会場所では、互いに正当性を主張し合いながらけん制した。訴える声のボルテージも次第に上がっていった。
 事業中止を求める2次訴訟を提訴した反対派団体は、事業計画は地震や津波対策が不十分で、埋め立て地への企業誘致の見通しも不透明であり、経済合理性がないと主張。干潟の埋め立て面積が従来計画は全体の18%だったのが新計画では2%に縮小したことについても、周辺環境の変化で干潟の生態系に悪影響が及ぶとし「裁判中は工事を中断するのが倫理だ」(漆谷克秀共同代表)と批判した。
 推進派団体は、事業は雇用創出や観光客誘致、港湾整備による特別自由貿易地域への企業進出などにつながり、中部全体の発展をもたらすと主張。埋め立て面積が縮小したため、事業は開発と環境保全を両立できると強調した。
 市東部地域の発展を考える会の伊佐真一郎会長は「基地を抱える沖縄市が基地経済から脱却し、自立する事業だ。青い空と海を見るだけでは雇用は生まれない」と訴えた。

663とはずがたり:2011/11/18(金) 19:52:05
こんな事があったんですねぇ。。

下筌・松原ダム(蜂の巣城紛争)
http://ayu.xii.jp/miku10/mikuma14.htm

2010/7/29 更新
「控訴取り下げ=敗訴確定」の謎
http://nagi.popolo.org/hatinosu/nazo.htm

下筌ダム
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8B%E7%AD%8C%E3%83%80%E3%83%A0

664とはずがたり:2011/11/18(金) 20:15:13
水没地域の過剰に整備された公共事業に腹立たしい思いを禁じ得ない俺だが,原点としては已むを得ない状況もあったんですねぇ。。
室原氏の思いは血が通っていて正しいと思うが時間を経て知らぬ間にコンクリートのばらまきに成ってしまった様な気もする。
どの辺がバランスとれた所なんかねぇ。。

665とはずがたり:2011/11/29(火) 09:35:47
橋下を選んだ時点で市民は水道代値上げ位甘受しろってところなんかもしれんが,少なくとも市議会の2/3の合意が必要であり橋下もそんな論理は使えない。
>市の水道関連施設を廃止して企業団に譲渡する場合は、市議会で3分の2の同意が必要
まずは事業統合で効率化した分を一番安い水道代の自治体は据え置きでその他全自治体の水道代がちょっとずつ安くなるような枠組みの構築ができないのかね?将来的には府下同一料金がいいのかもしれないけど,それは後回しで良かろう。。

維新、水道事業統合に着手 大阪府市統合本部で協議へ
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201111280083.html
2011年11月28日

 大阪ダブル選で勝利した大阪維新の会は、大阪府・市の幹部らで立ち上げる「府市統合本部」で、広域行政一元化の第1弾として、府内42市町村が加わる大阪広域水道企業団と、大阪市水道局の統合を進める方針を固めた。

 水道事業は府市が別々にインフラ整備を進めた「二重行政」の象徴とされ、橋下徹前知事と平松邦夫市長が統合でいったん基本合意しながら、「破談」した経緯がある。維新の会は、橋下、平松両氏が対立するきっかけになった水道統合にまず着手することで、大阪都構想の実現に向けて改革を進める姿勢を打ち出す狙いがある。

 統合本部は大阪都構想の前段階として、府咲洲(さきしま)庁舎(大阪市住之江区)に設置され、新知事の松井一郎氏が本部長、次期市長の橋下氏が副本部長に就く。両氏は近く、府市の職員が加わる統合本部のあり方を協議。橋下氏の市長就任後、速やかに統合本部を立ち上げる方針。水道については、府市に三つずつある浄水場の統廃合など、事業統合に向けた検討に入るとみられる。

 ただ、市の水道関連施設を廃止して企業団に譲渡する場合は、市議会で3分の2の同意が必要だ。維新市議団は過半数を持たず、他会派の協力が不可欠。しかし、府の調べでは大阪市は府内で3番目に料金が安く、議会内には「統合すると市の水道料金が値上がりしかねない」との反発が根強い。協議の難航も予想される。

667とはずがたり:2011/11/30(水) 17:21:05

「ダム建設より河川改修を」
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000001111290001
2011年11月29日

 最上小国川上流部(最上町)へのダム建設に反対する「最上小国川の清流を守る会」(代表=川辺孝幸・山形大教授)が27日、最上町赤倉温泉で現地視察と講演会を開き、県のダム建設計画を再検証した。

 視察には約70人が参加。県が河床が下がらないよう敷設した床止工(とこ・どめ・こう)や、水位が下がらないよう川をせき止めるコンクリート堰堤(えん・てい)などについて、川辺教授は「無理やり川床を高くしたり、土砂堆積(たい・せき)物を増やしたりしている」と言い、洪水防止に逆効果の構造物だと指摘した。

 また、源泉と川水が混合されて適温になる温泉の仕組みを説明し、「(ダムでなく河川改修をした場合)もっと合理的な混合システムが作れ、観光地としての景観も良くできる。ダムだけ造って温泉街を今のままにするより地元の将来にもプラス」と力説した。

 講演会では、元山形大教授の桑原英夫氏、高知県で天然アユの保護活動に取り組む高橋勇夫氏、前内閣官房参与で法政大教授の五十嵐敬喜氏が、穴あきダムの問題点やアユへの影響などについて報告した。

 かつて京都府職員としてダム建設に携わった桑原氏は「穴あきダムは、ダム管理の省力化とダムを造り続けるための方便。環境に配慮したダムではない」と主張。高橋氏は高知県の奈半利(な・は・り)川の例を紹介し、「ダムができても種苗放流すればアユは守れる、との理論は破綻(は・たん)している」と警告。五十嵐氏は「無駄な公共事業をやめて、震災復興にすべて充てるべきだ」などと主張した。(三浦亘)

668荷主研究者:2011/12/11(日) 15:17:16

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20111116/CK2011111602000119.html
2011年11月16日 中日新聞
水抜かれ湖底あらわ 永源寺ダム機能診断で

水抜きにより満水時に比べ水位が40メートル近く下がった永源寺ダム=東近江市で

 東近江市永源寺相谷町の農業用利水ダム「永源寺ダム」は、設備の機能診断のためにダム湖の水が最低水位地点まで抜かれ15日現在、満水時に比べて水位は36メートルほど低下している。水没した橋や田んぼ、道路などが姿を現し、ちょっとした観光スポットになっている。

 ダムは東近江地域の水稲農家に水を供給する施設。県が管理するようになった1984(昭和59)年以降、最低水位まで水抜きされたのは4年前の設備点検以来2回目。

 ダムは三重県いなべ市とを結ぶ国道421号沿いにあり、県境付近の石榑(いしぐれ)トンネルの開通で通行量が増え、車を止めて地肌が露出したダム湖をのぞき込む光景が目につく。

 同ダム管理事務所によると、今月11日に41メートルまで水位を下げて施設の機能診断を実施。その後は1日に24センチずつ水位は上昇しており、ダム湖の底が見えるのは、雨が降らなければ1週間〜10日程度では、という。 (前嶋英則)

669とはずがたり:2011/12/12(月) 14:50:23
砂防もここで。水害というよりも噴火災害だけど。。

鳥海山噴火時の砂防対策、3段階に 検討委方針、にかほ市で初会合※写真クリックで拡大表示します
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20111207m
来年度の「緊急減災対策砂防計画」策定に向けて意見を交わした初会合

 国土交通省や自治体、学識者らが連携し、鳥海山(2236メートル)噴火による土砂災害に備える「緊急減災対策砂防計画」検討委員会の初会合が6日、にかほ市のホテルエクセルキクスイで開かれた。過去の噴火記録に基づき規模を大・中・小の3段階に分けた噴火シナリオをまとめる方針を決めた。来年度中の計画策定を目指す。

 同計画は火山砂防計画のうち、噴火直前、直後の対応を定める。委員会は、火山学の専門家や自治体、気象庁などの代表計22人で構成する。

 会合では、委員長に選任された檜垣大助・弘前大農学生命科学部教授が「鳥海山が噴火すれば、広域で長期の被害が想定される。ソフト、ハード両面で態勢を整えることが重要だ」とあいさつ。事務局の国交省新庄河川事務所(山形県新庄市)が計画策定の経緯や概要を説明した。

 2006年度に秋田、山形両県が作製した「鳥海山火山防災マップ」(ハザードマップ)などを基にシナリオを作り、個別に対策を検討する方針を決定。噴火に伴う噴石や土石流、火砕流などの現象をどの程度まで想定するかについても意見を交わした。
(2011/12/07 15:44 更新)

670チバQ:2011/12/18(日) 17:58:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111217-00000041-mai-pol
<八ッ場ダム>建設を再開へ 22日までに国交相が最終判断
毎日新聞 12月17日(土)12時1分配信

政府は17日、建設が止まっている八ッ場(やんば)ダム(群馬県)について、建設を再開する方向で調整に入った。事業主体の国土交通省関東地方整備局が「継続が妥当」とした検証結果を踏まえた判断で、政府高官は「22日までに(再開容認姿勢の)前田武志国交相が最終判断する」としている。ただ、民主党内には再開に慎重論があることから、週明けに党側と詰めの協議を行った上で正式に決定する方針。【小山由宇、樋岡徹也】


 同ダム中止は民主党が09年衆院選マニフェストに掲げ、同年9月の政権交代後に前原誠司国交相(当時、現民主党政調会長)が中止を表明した。このため、建設妥当の検証結果に前原氏らが反発するなど、同党内には建設再開に慎重意見がある。

 こうした党内の動きも踏まえ、藤村修官房長官は9日、前田氏と国会内で会談。藤村氏は「この問題は担当閣僚に判断してもらうのが内閣の方針だ」と語り、前田氏の判断を尊重する意向を伝えた。藤村氏は同日の記者会見でも「国交省で(検証の)手続きをしており、それを重視する。政治的判断はしない」と検証結果を尊重し、本体工事を容認する考えを示した。

 前田氏は「八ッ場は長年議論し、流域自治体とも協議の上合意を得ている。流域の方々にとって重要な安心、安全施設だ」と建設に前向きな姿勢を示している。16日の記者会見では「前原さんも責任を持っているから間に合うと思う」と述べ、12年度予算編成までに決定する考えを強調した。

 一方、民主党の国土交通部門会議は16日、治水や利水などに関して党側が出していた疑問点に対する国交省からの回答について議論した。松崎哲久座長によると、国交省の説明に納得できないとの意見があったが、評価する声もあったという。部門会議は20日に前原氏に報告書を提出する。前原氏は15日に藤村氏に判断を一任すると表明し軟化する動きも示している。

671チバQ:2011/12/18(日) 17:59:10
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111217-00000968-yom-pol
八ッ場ダム建設中止を撤回、予算計上へ
読売新聞 12月18日(日)3時3分配信

 建設中止か継続かで検証対象となっていた八ッ場ダム(群馬県長野原町)について、政府は建設継続の方向で最終調整に入った。政府関係者が17日明らかにした。

 来年度予算案に工事費を計上するため、22日までに決定する方針。民主党側には建設慎重論がなお根強いが、政府側の意思を尊重せざるを得ないとの声が広がっている。

 前田国土交通相は16日、「有効な代替策が見当たらない中で、造らないのは無責任だ」と語り、建設継続に強い意欲を示している。政府関係者は「前田国交相の判断で決まる話だ」と述べ、前田氏の判断が政府方針になると指摘した。

 藤村官房長官は、八ッ場ダム問題は政府・民主三役会議で協議する必要はない案件だとしており、15日の記者会見では国交省と与党で調整したうえで前田氏が最終判断すればいいとの見解を示した。鳩山内閣で国交相として建設中止を表明した民主党の前原政調会長は17日、都内で記者団に「国交相が決めて終わりではない」と難色を示した。しかし、同党幹部は17日、「前田氏の建設の意思は強く、尊重せざるを得ないのではないか」と指摘した。

672チバQ:2011/12/18(日) 17:59:37
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111218-00000089-mailo-l10
八ッ場ダム建設:国交相が判断、再開へ最終段階 民主党内、反対根強く /群馬
毎日新聞 12月18日(日)12時36分配信

 八ッ場ダム問題は、政府が建設再開の方向で調整に入り、最終段階を迎えた。事業主体の国土交通省関東地方整備局が「継続が妥当」とした検証結果を踏まえた判断で、政府高官は「22日までに(再開容認姿勢の)前田武志国交相が最終判断する」としている。ただし、民主党内には反対意見も根強く、地元・長野原町の高山欣也町長は17日、「最終的に方針が決まるまで安心できない」と述べた。【奥山はるな、小山由宇、樋岡徹也】
 政府の最終決定を前に、藤村修官房長官と前田氏の間では、足並みをそろえる発言が目立っていた。藤村氏は9日、前田氏と国会内で会談。藤村氏は「この問題は担当閣僚に判断してもらうのが内閣の方針だ」と語り、前田氏の判断を尊重する意向を伝えた。
 前田氏は「八ッ場は長年議論し、流域自治体とも協議の上、合意を得ている。流域の方々にとって重要な安心、安全施設だ」と建設に前向きな姿勢を示している。16日の記者会見では、12年度予算編成までに決定する考えを強調した。
 ただし民主党内には再開に慎重論があり、県連と八ッ場ダム生活再建議連は19日、藤村氏、前原誠司・党政調会長と会談し、建設再開に反対の考えを伝える予定だ。このため、政府は週明けに党側と詰めの協議を行った上で正式に決定する方針。
 一連の動きについて高山町長は毎日新聞の取材に「建設再開は願っていたことだが、結論が先延ばしになる可能性もゼロではない」と慎重な見方を示している。

12月18日朝刊

673チバQ:2011/12/18(日) 18:00:44
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20111217-OYT8T00128.htm
八ッ場 政府に要望合戦
国交相判断、20日か


藤村官房長官への要望後、取材に応じる大沢知事(右)ら=16日午後6時54分、首相官邸で 五十嵐財務副大臣(中央)に要望する中島衆院議員(右から2人目)ら=16日午後、財務省で



藤村官房長官への要望後、取材に応じる大沢知事(右)ら=16日午後6時54分、首相官邸で 五十嵐財務副大臣(中央)に要望する中島衆院議員(右から2人目)ら=16日午後、財務省で  八ッ場ダム問題で、建設推進、反対派双方が16日、政府内のキーマンへの要望合戦を繰り広げた。3知事の直談判に藤村官房長官は「建設継続が妥当」とした国土交通省の検証に欠陥がないことを認めて早期決断を確約する一方、反対派国会議員と面会した五十嵐文彦財務副大臣は、本体着工への予算配分に慎重な姿勢を示した。前田国交相の判断時期は、検証結果への民主党の意見が決まる20日になるとみられる。

 16日夕、大沢知事、埼玉県の上田清司知事、東京都の石原慎太郎知事の3人が首相官邸に集まり、建設継続を求める野田首相宛ての申し入れ書を藤村官房長官に提出した。

 内容は、〈1〉検証は、前原氏が人選した有識者会議でまとめた検証スキーム(枠組み)に基づき、科学的に行われた〈2〉有識者会議は建設継続が妥当と結論付けた〈3〉これ以上時間をかけることは許されない〈4〉国交相の判断を政府方針とすべき〈5〉最終段階で検証スキームの変更を迫る行為は断じて許されない――の5項目。

 大沢知事は要望後、「(前原氏は)自らがつくったスキームで出た結論を覆すのは言語道断」と憤り、官房長官の反応について「〈1〉から〈3〉まで『全く同感だ』と言っていただいた。予算(編成)もあるので、早いうちに結論を出すということだった」と説明。石原知事は、法律で、都県議会の承諾がなければ事業を中止できないことを挙げて、「政府が中止の結論を出したら大恥をかく」と語った。

 一方、反対派の民主党県連所属の国会議員4人は同日午後、五十嵐副大臣と面会。中島政希・県連会長代行は「検証は恣意的で納得していない。震災で財源難の時に、ダムを造るのは財政当局にとっても非常に問題」として予算をつけないよう要請した。

 五十嵐副大臣は、吾妻川上流で行われている、猛毒のヒ素を含む酸性水の中和事業の安全性に懸念を示し、「財務相や政府の閣僚がどう判断するかは別だが、疑問が晴れない限り軽々にゴーサインを出すべきでない」と応じた。

 また、同日は民主党の国土交通部門会議も開かれた。だが、座長の松崎哲久衆院議員が意見集約の素案に、検証に対する党の疑問に国交省から「明確な回答」があったと表記したため異論が噴出。会議の場ではまとまらなかった。

 そのため、松崎座長が表現を修正した素案が同日夜、関係議員に回覧された。修正案では「明確な回答」が削除され、「建設継続となればマニフェスト違反になる」との意見も盛り込まれており、20日の党政調幹部会に報告される見通しだ。

 一方、前田国交相は16日の閣議後記者会見で「来年度予算に反映させるのが私の公約。それが守られるようにしたい」と発言。党との意見調整についても「前原さんも責任をお持ちですから、ちゃんと間に合うと思う」と語った。

(2011年12月17日 読売新聞)

674チバQ:2011/12/18(日) 18:01:37
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000581112160001
八ツ場ダム


決着間近 賛否で激動
2011年12月16日


小渕優子衆院議員(左から2番目)は「地元は毎日つらい思い。同じ政治家として民主党は何を考えているのか」と語気を強めて語った=東京・永田町の自民党本部


国交省からの回答について検討する民主党の国会議員たち=東京・永田町

 八ツ場ダム問題の決着が間近に迫り、賛否両派が激しく動き出した。15日、県は政府に対し、建設継続を直談判すると表明。見直し派の民主党、推進派の自民党の議員らも東京・永田町で気勢を上げた。


 八ツ場ダム再検証で、大沢正明知事は16日、政府に対し、前田武志国土交通相が建設継続を決断するよう申し入れる。県が15日、発表した。関係5都県と連携し、野田佳彦首相あての要望書を藤村修長官に手渡す。


 再検証は1日に終了。前田国交相は年内判断を明言してきたが、民主党の前原誠司政調会長が「党の疑問が解決するまではダム本体工事着手を認めない」と発言。国土交通部門会議に対し、国交省の検証結果を協議するよう指示している。


 政治決断をめぐって、政府と民主党の解釈が食い違う。県幹部は「一連の混乱の原因は前原政調会長。政府としての決断を求める」と直談判の狙いを明かす。


 一方、藤村官房長官は「党の議論を受け止め、国交相が適切に対処する」と15日の会見で述べ、政府と民主党の双方に配慮を示した。ただ、「(八ツ場は)国交省の一つの政策課題だ」とも述べ、改めて決断の主体は国交相とした。


 前原政調会長は15日の会見で「20日に国土交通部門会議からの報告を受け、官房長官の判断にゆだねたい」と述べた。


 自民党議員らでつくる推進国会議員連盟と推進議連1都5県の会は15日、永田町の党本部で緊急会議を開き、八ツ場ダム再検証をめぐる民主党の対応を批判した。ダムの早期建設を求め、前田武志国土交通相あての要望書を決議し、同省に提出した。


 衆参両議員と県議ら計約30人が出席。県関係では同国会議員連盟会長の佐田玄一郎、小渕優子の両衆院議員と中曽根弘文参院議員のほか、中沢丈一、萩原渉の両県議が1都5県の会の群馬代表として参加した。


 冒頭あいさつで、佐田会長は「突然の中止表明から2年間、地元はほったらかしだ」と主張。さらに、前田国交相が来年度予算編成までに決断するとしてきたことについて「国民に対する約束だ」と述べた。


 1都5県の会幹事長の中沢県議も「もしダムをつくらないことになれば、6都県の負担分は返還してもらえるのか」と訴えた。


 出席議員からも、最近の政府・民主党の動向に対する批判が相次いだ。


 要望書は「検証の結論が出た以上は速やかに八ツ場ダム建設事業を基本計画通りに完成させるべきだ」としている。(石川瀬里)


 民主党県連は、八ツ場ダムの本体工事費について、新年度予算に盛り込まないよう財務省へ16日に申し入れることを決めた。


 県連によると、五十嵐文彦副大臣に申し入れる。会長代行の中島政希衆院議員は「再検証や、国交省から党への再検証の回答にはまったく納得できない」と理由を説明する。


 民主党は15日、国土交通部門会議八ツ場ダム問題分科会を開き、回答への不満が続出した。宮崎岳志衆院議員は取材に、「国交省の説明は『違反ではありません』『誤解があるようです』ばかりで回答になっていない」と批判した。


 松崎哲久座長は予定通り、20日に前原誠司政調会長に部門意見をとりまとめた報告書を提出する方針。16日に再度、部門会議の全体会合を開く。


 県連や「八ツ場ダム等の地元住民の生活再建を考える議員連盟」のメンバーらは、前原政調会長に独自の反論書を出す動きを見せている。(牛尾梓、小林誠一)

675チバQ:2011/12/18(日) 18:04:27
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20111217/news20111217294.html
愛媛のニュース2011年12月17日(土)
知事が山鳥坂ダムの早期結論を要請
 中村時広知事は16日、国土交通省四国地方整備局の川崎正彦局長と県庁で会談。事業の是非の検証作業が続いている山鳥坂ダム(大洲市)の早期結論や、高速道路がつながっていないミッシングリンクの解消を要請した。
 川崎局長は2012年度の直轄事業計画を説明。鹿野川ダム(同市)改造や今治小松自動車道で未開通になっている今治道路の工事に新規着工するほか、津島道路の事業着手に向けた手続きを進めている状況を紹介した。
 山鳥坂ダムの検証作業について、川崎局長は「全国的に遅れが出ている」と報告。中村知事は「用地買収の補償基準が決まってから2年。住民の高齢化も進み、もう限界ではないか」と訴えた。


http://kumanichi.com/news/local/main/20111218002.shtml
荒瀬ダム撤去に国費 環境省、来年度予算1億円  2011年12月18日
 環境省は17日までに、県企業局が2012年度に、全国で初めて着手する県営荒瀬ダム(八代市坂本町)撤去のための費用を財政支援する方針を固めた。12年度政府予算案で「地域自主戦略交付金」枠として約1億円の配分を見込む。民主党関係者によると、同省は毎年同額程度の交付金化を視野に入れており、12年度から6年かけて実施する同ダム撤去で約7億円と試算されている資金不足はほぼ解消される見通し、という。

 地域自主戦略交付金は、いわゆる一括交付金で11年度に導入された。従来のひも付き補助金に比べて使途の自由度が高く、内閣府が各省庁の要望を聞いて予算計上する。

 民主党関係者によると、環境省は、荒瀬ダム撤去が「球磨川の環境改善を目指し、全国初の廃ダムとして注目されている」と判断。生態系の保全や回復を図る事業を行う都道府県を支援する「生物多様性保全回復整備事業」の一環として荒瀬ダム撤去支援を行うという。同事業の交付金は「地域自主戦略交付金」として一括交付金化され、予算要求される。

 荒瀬ダムの撤去費用総額は約92億円。県企業局は当初、撤去資金不足額を約30億円としていたが、国の社会資本整備総合交付金の活用や工事コストの縮減などによって約23億円を捻出。残り約7億円について蒲島郁夫知事は「国に財政支援を求める」としている。県議会も先の12月定例会で国に財政支援を求める決議をした。(潮崎知博)

676とはずがたり:2011/12/22(木) 15:54:16

川辺ダムの他に五木ダムの計画まであるのか

五木ダム中止を正式表明 知事、村長らに説明
2011年12月20日
http://kumanichi.com/news/local/main/20111221002.shtml

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/20111220007_DAT_20111221001501001.jpg

 蒲島郁夫知事は20日、五木村役場を訪れ、県営五木ダムの建設中止を妥当とした県公共事業再評価監視委員会の答申を「尊重したい」と述べ、事業中止を正式表明した。

 蒲島知事は、五木ダムに代わり、川辺川の河床掘削や護岸整備、土砂災害対策などおおむね5年間で約21億円を投入して実施する同村宮園、竹の川両地区の当面の治水対策案を説明。「県としてできる限りの対策を取りまとめた。緊急性が高く、すぐに実施可能な対策については速やかに予算措置を行いたい」と述べ、理解を求めた。

 和田拓也村長や村議、区長ら約30人の出席者からは「もっと安心して住める対策を取ってほしい」など、対策案を不安視する声が相次いだ。

 和田村長は「当面の治水対策は評価している」としたものの、知事のダム建設中止表明には納得せず、「五木ダムかそれと同等の治水代替策を求めていく」と話した。

 五木ダムは、1969年に着工した穴あき(流水)型治水専用ダムで、本体着工は2003年から保留されている。蒲島知事は7月、宮園、竹の川間の「川辺川河床が削り取られて流下能力が向上し、戦後最大の洪水(65年)が再び起きても氾濫しない」として建設中止方針を表明した。県公共事業再評価監視委員会に諮問し、同監視委が11月、「中止は妥当」と答申。知事は年内に最終決断するとしていた。(臼杵大介、潮崎知博)

677チバQ:2011/12/23(金) 12:52:12
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111223-OYT1T00233.htm
八ッ場継続、目玉公約また撤回…前原氏なお抵抗

 党側の要である前原政調会長はなお異論を唱えており、党の政策決定システムの未熟さも露呈した。

 「災害発生の可能性が高く、即効性のある効果的な治水施設が望まれる。ダムは8割方完成している」

 前田国土交通相は22日、国交省での記者会見で、八ッ場ダムの建設継続に踏み切った理由をこう説明した。前田氏はこれに先立ち、首相官邸で藤村官房長官と会談。藤村氏は建設再開の条件を盛り込んだ「裁定」を示した。野田首相も出席して23日に開かれる政府・民主三役会議の決定を経て、12年度予算案に事業費が盛り込まれる見通しだ。

 前原氏が国交相時代に「建設中止」を宣言してから約2年3か月を経ての継続決定は、野田政権が地域事情などを重視した「現実路線」で判断したものと言える。

 一方、前原氏はぎりぎりまで抵抗する構えだ。22日は藤村氏に3回目の直談判をし、党内の反対論を改めて伝えた。同日夜の記者会見では「ダム本体工事の予算計上は全く論理矛盾だ」と語り、政府・民主三役会議の場で着工方針を覆したい考えをにじませた。

 ここまで事態がこじれたのは、「野党時代のマニフェストの決め方に原因がある」(党幹部)との指摘がある。民主党は09年マニフェストで、子ども手当や高校無償化などの新規政策を盛り込む一方、計16・8兆円に上る財源は「不要不急な事業の根絶」などにより工面するとした。その象徴として明記されたのが八ッ場ダムだったが、各方面への事前調整はなく、地元自治体から批判を浴びた。

(2011年12月23日11時42分 読売新聞)

678チバQ:2011/12/23(金) 12:53:19
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111223-00000009-mai-pol
<八ッ場「再開」>懸案多数、野田政権に余力なく
毎日新聞 12月23日(金)9時29分配信


拡大写真
<右>予算編成に関する政府与党会議に臨む前原誠司民主党政調会長=首相官邸で22日午後3時12分、藤井太郎撮影<左>八ッ場ダムの建設継続を記者会見で表明し、質問に答える前田武志国交相=東京・霞が関の国交省で22日午後5時21分、尾籠章裕撮影

 民主党政権がいったん中止した八ッ場(やんば)ダム(群馬県)の建設再開が決まり、同党が09年衆院選マニフェストに掲げた目玉公約がまたも腰砕けとなった。消費税増税を含む税と社会保障の一体改革など難しい懸案を抱える野田政権に、国土交通省のつくった建設再開の流れを押し戻す余力はなく、民主党の前原誠司政調会長が12年度予算案の計上に最後まで抵抗してみせているのも「官僚主導」の印象を少しでも払拭(ふっしょく)したい思惑がにじむ。政権の弱体化が全国のダム建設継続の動きを加速させる可能性もある。【野口武則、小山由宇、樋岡徹也】

 「予算は内閣がとりまとめて国会に提出する。国会で決まった予算を執行するのは政府で、その担当が国交相ということだ」

 前田武志国交相は22日、八ッ場ダムの建設再開を表明した記者会見で、民主党政調の「事前承認」権限をちらつかせて本体工事の予算計上に反対する前原氏をけん制した。藤村修官房長官からは今月9日の段階で「担当閣僚に判断してもらうのが野田内閣の方針だ」と判断を委ねられており、首相官邸のお墨付きを得ての建設再開決定だった。

 国交相の動きは早かった。記者会見前に流域の1都5県の知事や関係自治体に建設再開を連絡。前原氏がその後の記者会見で改めて反対を表明しても、政府方針は既成事実化された形になった。

 野田佳彦首相が国交相に判断を委ねたのは、政権が複数の重い政策課題を抱える中、さらに問題を抱え込みたくないとの思惑があるからだ。消費増税のほかにも米軍普天間飛行場の移設、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉への参加など、野田政権の課題はいずれも党内に強い異論を抱える。

 「どんな案件でも官邸に持って来すぎる。閣僚がいるのは個別事案を判断するためだ」

 首相は最近、周辺にこうぼやいた。しかし、旧建設省出身で建設再開に前向きな前田氏に任せたらどうなるかは目に見えていた。「コンクリートから人へ」を掲げたのが民主党マニフェストであり、その象徴とも言える八ッ場ダム中止の公約撤回が政権に与えるダメージも予想された。22日の同党国土交通部門会議では出席者から「この党は潰れる」との悲痛な声も漏れた。

 「予算、法案は政調会の事前承認(が必要)なので(予算計上は)認められない」

 前原氏は22日、なおも抵抗することを記者団に宣言した。前原氏は野田政権の党政調会長に就任するにあたって、予算や法案の国会提出時に党政調の事前承認を条件とするよう求めた。

 これを武器に「官僚主導」と戦う姿勢を示したわけだが、同日の記者会見では「最高意思決定機関は(野田首相や輿石東幹事長が出席する)政府・民主三役会議なので、ここでどのような判断をされるのかに尽きる」とも語った。

 党政調の事前承認に勝るのは首相の指示しかなく、最終的に首相の政治判断で建設再開となれば従うということ。官僚主導色を薄め、政治判断によるマニフェスト変更との形をとる狙いがある。

 ただ、結果的に国交省の方針通りとなれば、最後まで抵抗した前原氏の党内影響力も傷つく。党内慎重派が「マニフェスト違反」と批判を強める消費増税問題にも影を落としそうだ。

679チバQ:2011/12/23(金) 12:53:39
 ◇官僚主導へ……ダム復活加速も

 「前原氏は、最後は自らの判断で覆せると思っていたのではないか」。国土交通省関係者は指摘する。「建設事業継続が妥当」とした国交省の検証手順は、当時国交相として建設中止を表明した前原氏が作成に深く関わり、継続か中止かの最終判断は国交相が行う仕組みのためだ。

 検証手順を決めたのは、09年12月に設置された国交省の「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」。事業主体の地方整備局や道府県がダム以外の治水策を立案し、ダムとコストなどを比較することとした。

 前原氏は同会議の12回の会合のほとんどに出席し、座長などの人選にも関与。昨年9月に検証手順を定めた中間とりまとめの冒頭には「『できるだけダムに頼らない治水』への政策転換を進める」と記されていた。これを受け、全国83のダム事業の検証が始まった。

 だが、八ッ場ダムについて関東地方整備局は先月、「ダム建設に加え四つの代替案を検証した結果、ダム案が約8300億円で最も安く、10年後の治水効果を一番見込める」などとして事業継続が妥当と判断。12月の有識者会議の審議でも「一連の検証作業は適切に行われた」とされた。

 民主党の八ッ場ダム問題分科会に参加した議員は「この2年間、党内で八ッ場ダムの議論は盛り上がらなかった。その間に党の力もだんだん弱くなり、歴代国交相も決められなくなっていた」と、官僚側に主導権を奪われていった舞台裏を明かす。

 八ッ場ダム以外の検証作業も同様の状況にある。全国83ダム事業(国と水資源機構が建設する直轄事業30、道府県が国の補助で進める補助事業53)のうち、これまでに国交相の対応方針が示されたのは19事業(継続13、中止6)。中止事業のほとんどは、検証前から事実上止まっていたのが実情だ。

 ただ、直轄事業での「継続」判断は八ッ場が初めてとなる。国交省幹部は「八ッ場の検証手続きを各地の事業主体は注目している。これを機に、建設継続の流れが進むかもしれない」と話す。

680チバQ:2011/12/25(日) 10:21:41
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20111225-OYT8T00064.htm
霞ヶ浦導水本体 工事見送り
国際物流ターミナルは着工
 政府が24日に閣議決定した2012年度予算案で、霞ヶ浦導水事業は3年連続で本体工事が見送られた。一方、茨城港常陸那珂港区の国際物流ターミナル整備事業の新規着工が決まり、東海村の大強度陽子加速器施設(J―PARC)の増強に15億円が計上された。

 霞ヶ浦導水事業について予算案には、前年度より5900万円少ない5億4800万円が計上されたが、環境調査や水利・水門調査費などで、地下トンネルや取水口の本体工事費は盛り込まれなかった。

 導水事業は、霞ヶ浦の水質浄化などを目的に那珂川、霞ヶ浦、利根川を地下トンネルで結ぶ計画。

 09年9月の政権交代で、ダム事業の見直しを掲げた民主党政権が検証対象に位置づけ、本体工事が中断している。

 同様に検証対象となっていた八ッ場ダム(群馬県)の工事継続は決まったが、導水事業について財務省の担当者は「検証作業の途中であり、結果を踏まえて対応したい」と説明した。

 茨城港常陸那珂港区で新規着工する事業は、12〜16年度までに総事業費63億円をかけ、水深12メートルの国際物流ターミナルを整備する。県監理課は「建設機械など貨物輸送は堅調に増加しており、大規模地震発生時の緊急物資輸送拠点にもなりうるもので、県内の港湾機能の強化につながる」と話した。

 J―PARCは、物質の詳細な構造などを調べる施設で、このうち、陽子の加速などを行う施設「リニアック」の増強に15億円を計上するなど総額172億円が確保された。県科学技術振興課は「14年度末のフルパワー運転に向け、計画通り予算が確保された。震災の影響で一時的に運転を休止した遅れを取り戻すことができる」と期待した。

(2011年12月25日 読売新聞)

681荷主研究者:2011/12/30(金) 22:18:27

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20111130/CK2011113002000153.html
2011年11月30日 中日新聞
県が計画の静岡・布沢川ダム建設中止へ 代替案なら費用半減

 静岡県は29日、静岡市清水区に計画している布沢川生活貯水池(布沢川ダム)の建設を中止する方針を決めた。今後、地元住民や学識経験者、利水を計画する水道事業者の静岡市長から意見を聴いた上で、本年度末までに正式決定する。

 民主党政権による「ダムにたよらない治水」への政策転換で、全国80カ所余りのダムとともに、県内では唯一、見直し対象となった。政府の要請を受け、県は2010年9月から見直し作業を進めてきた。

 静岡市の担当者を交えた同日の検討会で、コスト面などから建設中止が妥当と判断した。ダム建設費用177億円に対し、建設せずに河川改修や、ため池整備などで代替する方法の費用は87億円と半分になるとの試算が出たという。

 県河川企画課によると、同ダムは洪水被害の軽減や水源確保を目的に、国の補助を受けて県が建設を目指し、1993年度に事業着手した。

 2016年度に完成する計画だが、ダム本体は未着工。現在は工事用道路として市道、県道の整備が進んでいる。これまでに62億円が投入され、このうち50億円が道路に充てられたという。

 同課の長縄知行課長代理は、中日新聞などの取材に対し「国土交通省の要請を受けて検証した結果、ダム建設中止の方向になった」と話した。建設中の道路をどうするかといった問題が、今後の検討課題になるという。

682とはずがたり:2012/01/23(月) 00:15:13

千キロワット設備導入検討、長沢浄水場の太陽光発電/川崎市
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1109140035/
2011年9月14日

 水道事業の再構築計画に伴う長沢浄水場(多摩区)への大規模な太陽光発電システムの導入について、川崎市は14日の市議会本会議で、千キロワットの発電設備の導入を検討していることを明らかにした。年間300トンの二酸化炭素(CO2)削減効果が期待できるという。山崎直史氏(自民)の代表質問に平岡陽一上下水道事業管理者が答えた。

 市は将来の水需要予測に基づき、長沢浄水場への機能集約を進めており、太陽光発電システムの導入はCO2削減とエネルギー自立型施設の整備の一環。太陽光パネルは、同浄水場のろ過池と配水池の上部に設置を検討。2カ所合わせて本年度中に設計を行い、来年度から設置工事に着手。早ければ13年度の運用開始を目指す。

 千キロワットの発電設備の導入が可能になれば、発電量は年間約90万キロワット時が見込まれるという。東日本大震災を教訓にライフライン施設の発電を自立的に賄うとともに、地球温暖化防止へCO2の大幅削減につなげる狙い。機能集約によって廃止する浄水場についても、中長期的な観点から新エネルギーの利用を進めていく方針。

上下水道事業に再生可能エネルギーを積極導入、東日本大震災を教訓に市が方針/川崎
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1227192268/425
2011年7月5日

683とはずがたり:2012/01/23(月) 17:54:41
1290 名前:とはずがたり[] 投稿日:2012/01/23(月) 11:13:19

どうなってんのかねぇ?

農水省新案は「不可能」 川辺川利水で事業組合
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20120119004.shtml
2012年01月19日

川辺川利水事業の農水省新案について「実施は不可能」と述べた川辺川総合土地改良事業組合の松本照彦組合長(左から3人目)=山江村の同事業組合事務所

 休止中の国営川辺川土地改良事業(利水事業)で、人吉球磨の受益地6市町村でつくる川辺川総合土地改良事業組合は19日、反対派農家を抱える相良村土地改良区が農水省新案による事業再開に賛同しない意向を示したことを受け、「同案による実施は不可能」との認識を示した。

 川辺川ダムを水源として1984年に計画策定された同事業は、農家からの同意取得に違法性があったとする福岡高裁判決の確定で2003年に頓挫。その後、ダムに依存しない方法として策定された農水省新案も再検討を迫られる状況になった。

 同事業組合は本年度内に方向性を示すため同土地改良区に意見を照会。「改良区内の2地区で3分の2以上の組合員が事業離脱の意思を示している」との回答を得ていた。

 回答を受け、6市町村長らが山江村の同事業組合事務所で協議。非公開の協議後に会見した松本照彦組合長(多良木町長)は「農水省新案は土地改良区の同意がなければ進められず、今回の回答では実施できない。断念に近い」と説明した。

 松本組合長は「水を待つ農家がいるので最善を尽くしたい」としたが、代替策や今後の手続きについては「白紙。国や県と相談して取り組みたい」と述べるにとどめた。

 協議に参加した九州農政局整備部の合屋善之次長は「地元の最終判断を見て、農水省としての対応を考えたい」と話した。

 農水省新案は既設導水路を利用して川辺川から取水し、球磨川上流周辺の農地に配水する計画。06年に示されたが、川辺川から水を引く相良村土地改良区の農家が反対し、08年度に休止になった。農水省は同土地改良区の同意が再開の条件としていた。(岩崎健示)

684とはずがたり:2012/01/23(月) 17:55:01
1291 名前:とはずがたり[] 投稿日:2012/01/23(月) 11:18:11

相良村の受益面積が一番広いのに相良村の反対でぽしゃっているのか?
既存のチッソの設備を活用するなど,固定化した水利権や利水行政の活性化にも繋がりそうなのになぁ。。

川辺川利水、現行案での事業再開を断念
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20120120-OYT8T00097.htm
関係6市町村、国営の方針は変えず

現行案での事業再開断念を表明する松本組合長(左)ら
 相良村の一部農家の反対で事業が中断している国営川辺川利水事業について、関係6市町村でつくる「川辺川総合土地改良事業組合」の松本照彦組合長(多良木町長)は19日、記者会見し、民間の発電用水路を活用する現行案(農水省新案)での事業再開を断念する考えを明らかにした。ただ、国営の利水事業を目指す方針は変えず、今後、農水省や県と対応を協議する。

 現行案への反対農家を抱える相良村土地改良区が事業への不参加を決めたのを受け、関係6市町村の首長が同日、対応を協議した。

 松本組合長は関係市町村の首長らと同事業組合の事務所(山江村)で記者会見し、「相良村土地改良区の回答を真摯(しんし)に受け止める。この状態では農水省新案は実施不可能」と述べた。今後については、「どういう方法で水を届けられるか国や県と相談しながら取り組んでいきたい」とした。

 関係6市町村の中で最大の受益面積を持つ相良村の徳田正臣村長は「現行案がベストとの思いでやってきた。村にとって非常に厳しい判断となった」と語った。

 九州農政局整備部の合屋善之次長は「(今後については)地元の判断を待ちたい」との見解を示した。

 川辺川利水事業は1968年、当時の建設省(現国土交通省)が計画した川辺川ダム事業に組み込まれた。農水省が2003年の川辺川利水訴訟で敗訴したため白紙になり、06年7月、ダムを水源とせず、チッソの発電用水路を活用する現行案の採用が決まった。ただ、前相良村長が不参加を表明したため、08年度から休止状態が続いている。総事業費は363億円。

(2012年1月20日 読売新聞)

685とはずがたり:2012/01/23(月) 17:56:00
もともと村議会が可決して再開されたのだけど再び組合レベルで拒否という形になったのか。
2009年の記事

休止の川辺川利水事業、相良村議会が「推進」可決
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20090616-OYS1T00752.htm?from=popin
川辺川ダム
 農林水産省が熊本県人吉市など南部の6市町村で計画する国営川辺川利水事業で、同県相良村議会(定数11)は16日、事業を推進する決議案を賛成多数で可決した。事業は相良村が負担の大きさに反発して2008年度から休止しているが、6市町村長と各議会の中で唯一反対していた相良村議会の方針転換で、10年度以降、再開される可能性も出てきた。

 同事業は当初、川辺川ダムを水源として計画されたが、農家の同意取得の有効性を争った「川辺川利水訴訟」で03年に国側が敗訴、当時の利水案は白紙に戻った。06年には、民間の発電用水路を活用し、約1300ヘクタールを対象として総事業費約360億円を見込んだ現在の農水省案が示された。

 しかし、最大の受益面積を抱える相良村では、事業費の一部や水利施設の維持管理費として、村や村内の農家が負担する金額が、6市町村の中で最も大きいことから、当時の村長や議会が、「負担が過大」と反対。事業は休止に追い込まれ、農水省は、事業再開には相良村議会の同意が必要との認識を示していた。

 相良村議会はこれまで事業への慎重派が多数を占めていた。しかし、4月の村議選で新人3人が当選するなどして議会構成が変わり、議会の態度が注目されていた。

 16日に開会した村議会本会議で、賛成派の議員が「農家に一日も早く水を届けるべき」として、農水省案を支持する内容の決議案を提案。採決では議長を除く10人のうち1人が退席し、賛成が7、反対が2となった。賛成したある議員は「農家のための事業であり、判断は農家に委ねるべきと考えた」と話した。

(2009年6月16日 読売新聞)

686とはずがたり:2012/01/23(月) 17:57:49

断念された現行案と訴訟原告団の関係はどうなっているのか判らないけど既存水路の改修を求めているようである。安上がりになると云うことなのか?上流で取水するとしても現行の水利権ぐらい保障出来ないのかねぇ?

川辺川利水現行案断念「結論遅い」 訴訟原告団 既存水路改修求める
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20120120-OYT8T01283.htm

記者会見で既存水路の改修などを求める茂吉団長ら(右)

 休止中の国営川辺川利水事業で、関係6市町村が民間の発電用水路を活用する現行案(農水省新案)による事業再開を断念した問題で、川辺川利水訴訟原告団の茂吉隆典団長(相良村議)が20日、人吉市役所で記者会見し、2009年12月から10年1月にかけて村内2地区で農家に行った意向調査で現行案への反対が多かったことを背景に、「もっと早く結論を出すべきだった」と述べた。

 記者会見したのは茂吉団長と原告団のメンバー3人。農水省新案について茂吉団長は「現在の取水口より上流で水を取ることになり、既g得水利権が維持できなくなる。水利施設の維持管理費(水代)の農家負担も将来的に重くなる」などと説明。

 さらに、「国には長年、農家に水を待たせ続けた責任がある。当面の対策として既存水路の改修や井戸などの暫定水源整備に取り組んでほしい」と注文した。

(2012年1月21日 読売新聞)

687荷主研究者:2012/01/29(日) 13:04:14

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0004724763.shtml
2012/01/06 08:08 神戸新聞
人口増などと誤算のツケは住民に 安室ダム負担金問題 

相生、赤穂、上郡の3市町が費用負担しながらも、一度も取水していない安室ダム=兵庫県上郡町行頭

 相生市、赤穂市、上郡町が、一度も給水を受けていないのに事業負担金を払い続ける兵庫県営安(やす)室(むろ)ダム(兵庫県上郡町)の問題は、人口増など“右肩上がり”の成長予測がもたらした誤算といえる。見込み違いの大型公共工事を突き進めたツケが住民に重くのしかかっている。

 3市町の当初の見込みでは、安室ダムが給水を受けるエリア(たつの市の一部含む)の人口は1983年度の約13万7千人から年々増え、94年度には約15万7千人になるはずだった。しかし、実際には85年度以降減り続け、94年度時点では約2万4千人もの見込み違いが生じた。2010年度ではさらに減り、約12万3千人に落ち込んだ。

 それぞれの市町議会では「取水していないのだから見直しが必要」などの指摘があった。10年には県との協議で、3市町が負担する事業費とは別の事務費の一部などが軽減されたが、住民がツケを払う構図は解消していない。

 全国的にダム建設への風当たりが強くなり、中止へとかじを切る事業も出ている。県内でも八鹿ダム(養父市)や丹南ダム(篠山市)のように、完成までに給水の必要性がないことが分かり、事業中止が決まったケースがある。国土交通省によると、利水目的も含めて建設したにもかかわらず、給水を受けていない自治体が事業費を払い続けるケースは珍しいという。(小西隆久)

   ◇      ◇

「誰も責任取らない」 

関学大総合政策学部の長峯純一教授(公共政策学)の話 利水事業など自治体による事業計画のほとんどが、人口増など成長予測を前提にしている。当時の自治体には、人口減という発想もなかった。見込み違いで進めた事業の責任を組織の誰かが取るようになれば、もっと厳しく見積もったはずだ。

688とはずがたり:2012/02/21(火) 15:42:58
日本は水余りで杜撰なダム計画とか目白おしの印象だけど,日本のダムの水を高値で売れる時代がくるかもね。
まあ大陸の巨大河川に太刀打ちできる程の量ではないから水質とコストがどうかと云うことなんだろうけど,地下水の品質は日本はなかなかのものだろうとは思われるし。

<リスクと向き合う>「食」の周辺 「水巡る争いの世紀」 世銀副総裁警告、現実味
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20120220ddm003100169000c.html
毎日新聞2012年2月20日(月)18:00

 ◇中国干ばつ、420万人分不足 降水量減、日本にも迫る危機

 生きていくのに欠かせない水。世界的に不足する危機が切迫しており、それは日本も例外ではない。

 「中国本土や台湾の投資家が、御社を水利権ごと買収したがっています」

 北海道・羊蹄(ようてい)山の南側にある真狩(まっかり)村で地下水をくみ上げ、ミネラルウオーターとして販売する「ジャパン・ミネラル」には、2年前の春ごろから多い時で月2、3回、こんな電話がかかる。

 相手は東京や札幌など複数のブローカーだ。小熊盛弘社長は貴重な水資源を外国に売る気はなく、商談に応じていない。だが、「世界は水の争奪戦に入っている」と実感した。

 約14億立方キロメートルの水が存在し、「水の惑星」と言われる地球だが、人々が飲用などに利用できる淡水は、そのわずか0・8%。人口は70億人を超え、経済発展も進み、アジアやアフリカを中心に将来の水不足への不安が高まる。気候変動の影響も大きい。中国は長江下流域などで昨年、過去50年で最悪の干ばつが起き、約420万人が飲み水に困った。

 「20世紀の戦争が石油を巡って戦われたとすれば、21世紀は水を巡る争いの世紀になるだろう」。95年、世界銀行副総裁は警告した。国連の予測では、生活に不便を感じる目安である年間1700立方メートルの水を使えない人が、25年までに30億人を超える可能性がある。

 人の暮らしに必要な水の6〜7割は農業に使われ、水不足は食料問題に直結する。沖大幹・東京大生産技術研究所教授らの試算によると、食料自給率約40%の日本は年間約640億立方メートルの水を食料を通じて輸入している。世界の水危機は、人ごとでない。

 日本の状況も予断を許さない。国土の3分の2を森林が占め、降水量も多く水に恵まれているように見える。しかし、人口1人あたりで利用可能な水資源量は年間3300立方メートルと世界平均の8600立方メートルの約4割。取水に適さない急流の河川が多いためだ。

 降水量の全国平均は過去100年で約100ミリ減少し、20年ほど前から関東以西で渇水が相次ぐ。四国の吉野川は3年に1回の頻度で取水制限される。森林の荒廃も進む。

 そうした中、水を守る取り組みが地方で始まっている。コカ・コーラ、サントリーグループといった大手ミネラルウオーターメーカーが地下水をくみ上げている山梨県の旧白州(はくしゅう)町(現・北杜(ほくと)市)。98年に町とメーカーが協議会を設置。井戸の水位に大きな変化がないか監視して、適切な取水に努めている。宮崎県小林市や北海道ニセコ町は今年度、一定以上の地下水くみ上げを制限する条例を制定した。

 一方で、水不足への懸念を商機ととらえ、世界的に「水ビジネス」が盛んになりつつある。圧倒的シェアを占めるのは、フランスはじめ海外の企業。経済産業省は25年の世界市場規模を約87兆円と見込む。

 外資による森林買収を研究するシンクタンク「東京財団」の吉原祥子研究員は「グローバルな水資源の争奪戦が始まったら、日本はあまりに無防備だ」と指摘。「水戦争」の著書がある柴田明夫・元丸紅経済研究所代表は「水を巡る国内外の動きに対応できるよう、国全体で水の安全を管理していく必要がある」と話している。

689とはずがたり:2012/02/21(火) 15:43:13
>>688-689
 ◇自治体「防衛」へ条例案

 国に先駆ける形で、北海道は23日開会の定例議会に水源地域売買の事前届け出を義務づける条例案を提出する。買収を未然に把握することで対策を施し、水資源の保全が手遅れにならないようにするのが狙いだ。

 水源機能を持つ森林の売買は、1ヘクタール以上だと国土利用計画法の規定で都道府県への届け出義務がある。1ヘクタール未満も今年4月施行の改正森林法で届け出を求められるようになる。だが、いずれも契約後で構わないため、行政や住民は誰が何の目的で買うのか事前にチェックできない。

 条例案は、市町村の提案を受けて道が水資源保全地域を指定し、保全地域内の土地を売買する場合は、売り主が契約の3カ月前までに道に届け出る内容。違反者には道が早期届け出を勧告し、従わなければ名前を公表する。保全地域内で大量取水が懸念される場合、知事が所有者に適正な土地利用を助言する。

 成立すれば4月に施行し、届け出は10月にスタートする予定。道内179市町村のうち、既に約100の自治体が保全地域の提案を検討している。

 ただ、条例違反や乱開発への罰則は、「厳しすぎる規制は健全な投資を呼び込むのにマイナス」(道の担当者)と見送られた。開発による経済効果を望む地域もあり、倶知安(くっちゃん)町の香港資本のスキー場では、ホテル建設など1000億円超の投資計画がある。

 買収を事前に把握しても有効な対策がとれるかは不透明だ。道は、市町村が代わりに買い上げることを想定するが、羊蹄山の北東にある京極町の担当者は「大企業と競争入札になったら、町の予算では太刀打ちできない」と心配する。

 高橋はるみ知事は「事前届け出で所有者に適正な土地利用を促したい。ただ、条例では実効性の担保が難しく、国の具体的な規制法が必要だ」と話す。

 同様の条例案は、埼玉県が20日開会の定例議会に提出する。山形、群馬、長野各県も制定を検討している。

690荷主研究者:2012/02/21(火) 23:49:34

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201201220043.html
'12/1/22 中国新聞
斐伊川治水費の根拠説明不能

 中国地方整備局による斐伊川水系の治水事業について、会計検査院が調べたところ、資料保存の不備などで、事業費の膨らんだ原因や経緯が明確に説明できなくなっていることが21日までに分かった。参議院の要請を受け、検査院が全国57の大規模治水事業を調べた。

 検査院は「大規模治水事業は費用が多額で長期にわたる。あらゆる面について説明責任を果たすことが重要」と指摘している。

 検査院によると、斐伊川放水路(出雲市)を盛り込んで工事計画を改定した1976年当時の関係書類が保管されていなかった。放水路以外の他の治水対策との比較や計画規模について、検討状況が裏付けられないとしている。

 また、当初事業費1170億円の根拠が明確にできないため、「その後に事業費を2100億円、2500億円と変更した理由や工事の相違点など説明責任を果たせない」とした。

 志津見(島根県飯南町)尾原(雲南市)の両ダムを含む治水計画全般をめぐっては、整備局が「150年に一度」の洪水を想定した河川整備を進めるとしているのに、その目標の根拠を明確にできない状況という。

 整備局河川計画課の道中貢課長補佐は「規則に従い、保存期限が過ぎて廃棄したものがあった」と説明している。国土交通省は2011年4月、事業計画の立案に関する資料について、完成後に事後評価が終わってから10年間保存すると決めた。

691荷主研究者:2012/02/26(日) 17:54:43

http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000001201200003
2012年01月20日 朝日新聞
“架け橋”見通せず

車やバイク、自転車など荒瀬ダムの管理用道路の利用は多い。手前が国道219号側=八代市坂本町

 2012年度から撤去工事が始まる八代市坂本町の県営荒瀬ダム。1955年の完成以来、川の両岸を結ぶ橋の役目を担ってきた堰堤(えん・てい)上の管理用道路も消えることになるため、地域住民や八代市は「橋として使えるからダムを受け入れた」と代わりの橋の設置を望んでいる。ただ、県は「代替橋は撤去計画になく、造る余裕もない」との立場だ。

 管理用道路は幅4・5メートル、長さ約185メートル。球磨川を挟んで向かい合う国道219号側の荒瀬地区と、肥薩線側の葉木地区をつなぐ。これが使えなくなるとダムから約1キロ上流の葉木橋、3キロ余り下流の坂本橋を通って迂回(う・かい)する不便を強いられ、八代市坂本支所は約180世帯に影響するとみている。

 八代市と合併した旧坂本村の両地区は、かつて同じ校区で関係が深く、現在も藤本地域振興会という自治組織に属す。昨年11月には、代替橋を求める600人以上の署名を県に提出。振興会の松村政利会長(78)は「堰堤は生活道路。葉木に住み(対岸の)荒瀬の畑に出かける人も多い。県は温かみのある対応をして欲しい」と求める。

 また、葉木地区にある電子部品メーカー・神田工業坂本工場の従業員約200人は管理用道路を使って通勤している。集落の中を通る幅の狭い県道でなく、国道219号の利用を従業員に勧めているからだ。

 昨年12月、国は6年かけてのダム撤去工事を許可。事業主体の県による説明会が20日夜、地元の坂本公民館で開かれる。八代市の福島和敏市長は「県にはボールを投げている。そろそろ案を示すべきだ」と話している。(菊地洋行)

692チバQ:2012/05/20(日) 17:16:28
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20120519-OYT8T01153.htm
空前の断水大混乱 有害物質検出


 断水は県内約35万世帯に及んだ。千葉、埼玉両県の利根川水系の浄水場で処理済みの水からホルムアルデヒドが検出された問題。「これほどの規模は過去にない」(県水政課)という空前の断水に、住民は不安と困惑の表情を見せた。

■給水所

 市内約3万8000世帯が午後5時から断水した八千代市は、小学校など7か所に市が給水車を配置した。同市萱田町の市上下水道局では、ポリタンクなどを片手に集まった住民が市職員らに「断水の原因は?」「いつまで続くの」と不安そうに次々と質問。同市大和田の主婦佐藤節子さん(65)は「いつまで続くか分からないから、夕食やお風呂はどうしたらいいのか、予定を立てられない」とため息をついた。

 我孫子市の手賀沼公園駐車場の給水所では、列に並んだ同市白山、広告会社勤務中根大輔さん(33)が「行政の情報には、水のくみ置きを勧めるものと、やめてほしいと言う情報があり、どちらを信じたらいいのか分からない」と納得の行かない様子。野田市の中根配水場の応急給水所では、長男(3)と水をもらいにきた同市五木、会社員大山亮さん(34)が「0歳の子どももいて、ミルクを作るための水が必要。お風呂にも入れない」と困った様子を見せた。

 給水所では市民の不安やいらだちを誘う場面も。柏市光ヶ丘の市立光ヶ丘中学校では、災害用井戸を使って19日午後に給水を始めたが、水がなくなり閉鎖。近くの防災公園に市民らを誘導したが、市水道部の担当者は「すぐに枯れるとは思わなかった。ご迷惑をかけた」と話していた。

■飲料水完売

 野田市野田のスーパー魚藤では、ペットボトル入りの飲料水50ケース(1ケース2リットル6本入り)が午前9時の開店から30分ほどで完売した。店長の荒木藤夫さん(51)は「あっという間に売り切れた」と驚いた様子。同市大殿井のスーパー「カワタ」でも、在庫100ケースが午前中に売り切れ、新たに60ケースを追加したが、2時間足らずで完売した。山中亨治店長(42)は「途中から購入は1人1ケースまでにしたが、とても間に合わない」と話していた。

 流山市のスーパーでも飲料水が売り切れ、「次回の入荷は未定」との断り書きが貼り出された。

■イベント中止

 流山市では、飲食店28店舗が参加する食べ歩きイベント「まいうーウォーク」が19日に中日を迎えたが、断水を受けて、午後の大半のイベントを打ち切った。実行委員会の鈴木馨委員長(60)は「断水で洗い物などができない以上、やむを得ない」と苦渋の表情。20日は水道が復旧すれば開催する予定だ。

■復旧へ

 19日昼前後から断水が続いていた柏、我孫子、野田の3市は、午後5時30分頃の北千葉浄水場の取水再開によって断水復旧に向かった。午後9時半頃の断水解除を決めた我孫子市は、防災行政無線や広報車で市民に連絡。柏市も5時半頃に防災行政無線で「午後11時前後には水道を復旧できる見通しになった」などと流し、住民らが安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 流山市は午後7時半頃に復旧を開始。野田市の水道復旧は20日早朝となる見通しだ。

(2012年5月20日 読売新聞)

693チバQ:2012/05/20(日) 17:17:04
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20120519-OYT8T01145.htm
行田浄水場、7時間半取水停止


 利根川水系の浄水場で、国の基準値を上回るホルムアルデヒドが検出された問題。これまでに県に断水の連絡は入っていないが、19日は一部自治体が不測の事態に備えて給水車を待機させるなど、緊張が走った。また、スーパーなどで飲料水を大量に買い込む住民の姿も見られた。

 「検査の結果、基準値を守れない濃度の水が入る可能性があり、浄水場の緊急停止を通達しました」。18日午後10時15分に始まった記者会見で、高沢清史・県企業局長が行田浄水場の取水停止を指示したことを伝えた。

 大規模な県営浄水場の取水停止指示は、2009年に近くの工場から鉛の化合物が流出した可能性があるとして、荒川水系の吉見浄水場(吉見町)に出されて以来だ。この時は約5時間にわたって、停止した。

 五つの県営浄水場は配管でつながっており、今回、行田浄水場の取水停止で、全域で断水する可能性は低いとしながらも、高台の給水は心配された。長時間取水を止めれば、「どこまで影響が出るかわからない」(県企業局)状態だった。

 状況が変わったのは、深夜以降、上流で断続的に実施されたダムの緊急放水だ。中流の流量に匹敵する量の放出で、検出したホルムアルデヒドの濃度が急激に薄まった。

 19日午前5時、測定した4時間分の検出値が基準値の半分近くまで減ったとして、県は行田浄水場の取水停止を解除した。1時間後の記者会見で高沢局長は「取水を再開しても問題ないと判断した」と述べた。

 発生源は、群馬県を水源にする利根川水系上流の烏川(からすがわ)近くにある工場排水の可能性が高いという。県水環境課は「県内から原因物質の流出は想定できない。群馬県から来ていると考えられる」としている。

 03年には県内の化学工場の排水が原因で、同様にホルムアルデヒドが見つかった例もある。県などは、塩素と反応してホルムアルデヒドを生成する化学物質「ヘキサメチレンテトラミン」の可能性が高いとみている。樹脂や合成ゴムなどを製造する時の硬化剤や火薬などに使われる物質だ。群馬県などが排出源の特定を急いでいる。

(2012年5月20日 読売新聞)

694チバQ:2012/05/20(日) 17:49:11
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120519/trd12051923050022-n1.htm
「一体何が起きたのか」 利根川支流が汚染源?
2012.5.19 23:04 (1/2ページ)[公害・汚染]
 利根川水系の浄水場で有害物質のホルムアルデヒドが検出された問題。19日、関東3県で取水停止措置が相次ぎ、千葉県では断水になる地域も出るなど生活への影響が広がった。原因となる化学物質を扱う事業所が群馬県の利根川支流にあることも判明したが、これだけ広範囲で検出されるのは珍しく、関係自治体は汚染源の特定を急いでいる。

 「一体何が起きたのか」。群馬県では県水道課の職員が原因特定に追われた。

 同県では、数日前から東部地域水道浄水場(千代田町)でホルムアルデヒドが検出されており、19日に利根川をはじめ、支流の烏(からす)川(高崎市)、鏑(かぶら)川(同)、鮎川(藤岡市)など計8地点で採水し検査会社に調査を依頼した。検査結果は20日早朝に出るという。

 烏川周辺には、塩素と反応してホルムアルデヒドを生成する化学物質ヘキサメチレンテトラミンを扱う事業所が複数あるという。

 県水道課では「浄水場で水道水を作る際に消毒のために混ぜる塩素が、上流から流れてきた何かの物質と化学反応を起こしてホルムアルデヒドになったのではないか」と推測する。

 一方、埼玉県では行田浄水場(行田市)で取水制限を行ったが、川の水質改善が確認されたため、19日午前5時には解除。結果的に生活時間帯にはほとんど影響がなかった。その要因について県は、国土交通省が18日夜から利根川上流の2カ所のダムを放流し、利根川の流量が通常のほぼ倍になったことによる影響が大きいと分析している。

 埼玉県では平成15年11月、行田浄水場で処理後の水から微量のホルムアルデヒドが検出されたことがある。このときは利根川支流にある県内の化学薬品工場の排水にホルムアルデヒドの原因物質のヘキサメチレンテトラミンが含まれていることが判明した。

 こうした経験に基づき、埼玉県は当初から、今回も化学系の工場からヘキサメチレンテトラミンが流出していると推測。19日には利根川水系での水質調査で群馬県内を流れる烏川沿いを割り出した。

 厚生労働省によると、ホルムアルデヒドは、草や藻などの有機物(アミン類)が含まれた水を塩素消毒すれば発生するため、浄水場で検出されること自体はめずらしくない。しかし、同省は「基準値を超えるホルムアルデヒドが広域で長期間検出されるのは初めてではないか」と話している。

695チバQ:2012/07/01(日) 22:14:22

http://www.asahi.com/national/update/0628/NGY201206280003.html
2012年7月1日16時25分
「ダムカード」ご存じ? ネット競売で高騰、解説本も

 全国にあるダムのうち約250カ所で、国土交通省などが無料の「ダムカード」を配布している。現地でしか手に入らない「レア感」がマニアの心をくすぐり、ネットオークションでは価格が高騰、今年4月には解説本も出版された。とかく「ムダな公共事業」と批判されがちなダムで、ひそかなブームが起きつつある。

■5枚セットで「11万6千円」

 今月中旬の週末。岐阜県揖斐川町の徳山ダム管理所を訪ねると、受付にオートバイでツーリング中の同町内の男性(46)がやってきた。「ダムカードを下さい」。男性はすでに九頭竜ダム(福井県)などでカードを集めており、今回で4枚目。「ダムマニアというわけではないけど、カード集めがツーリングの目的地選びにもちょうどいい」

696とはずがたり:2012/07/14(土) 08:44:04

横須賀市:三セク水道事業を断念 顧問弁護士、随意契約に違法性指摘 /神奈川
毎日新聞 2012年06月27日 地方版
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20120627ddlk14010283000c.html

 横須賀8件市の吉田雄人市長は26日の市議会本会議で、官民出資の水道関連事業会社「よこすかウォーターサービス」の設立断念を表明した。吉田市長は「随意契約による業務委託について、顧問弁護士から違法性の指摘を受けたため」と説明。しかし、法的な問題点などを再三指摘する市議会に対し、市側が弁護士の見解を報告しないまま「合理的」と説いて予算化した経緯から、突然の事業取り下げに本会議は紛糾した。【田中義宏】

 来年1月設立、同4月開業を計画していたのは、市上下水道局が5000万円、提案方式で選定された民間の共同事業者が2500万円を出資する第三セクター。同局と10年間の随意契約を結び、▽上下水道施設の維持・管理▽給排水装置の点検・修理▽料金・使用料の検針・徴収▽顧客の相談窓口設置▽湧き水のペットボトル販売??などを行う予定だった。

 市によると、昨年9月〜今年1月の間に3回、弁護士に法的妥当性を相談。「随意契約で包括的に業務委託する理由が見当たらない」「業務は特殊性がなく、競争入札にすべきだ」などと指摘を受けた。しかし、議会には報告していなかった。

横須賀市長、一カ月無給に
2012年07月13日
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1224160558/4262

697チバQ:2012/08/11(土) 07:21:23
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/08/20120810t12036.htm
気仙沼沿岸に計画の巨大堤防整備 観光に懸念、地元反発


 環境省の「快水浴場百選」に4カ所が選ばれている気仙沼市で、東日本大震災後の防災対策として行政が進める海岸堤防計画に対し、観光面から懸念の声が出ている。巨大堤防が海水浴場の景観を損ねたり、砂浜を消滅させたりして観光客の人出に影響を及ぼしかねないからだ。住民の反発は根強く、施工する国や県は難しいかじ取りを強いられている。
 気仙沼市の離島・大島にある小田の浜は「百選」の中でも「特選」に入っている。震災で壊滅的な被害を受けたが、島民や全国のボランティアが清掃活動を続け、きれいな浜に戻った。
 7月21日には海開きもあり、今夏は県内唯一の海水浴場として再スタートを切った。その8日後、浜の関係者は思わぬ冷水を浴びせられた。震災前(標高4.3メートル)を大きく上回る11.8メートルの堤防を建設する計画が県から示されたためだ。
 大島は陸中海岸国立公園にも含まれ、近年は体験型観光にも力を入れている。海岸線に人工の巨大構造物が設けられれば、自然豊かな島のイメージに傷がつきかねない。
 気仙沼大島観光協会の白幡昇一会長は「美しい浜の風景は守らなければならない貴重な財産だ。自慢の浜を土足で踏みにじるような計画であり、断じて許せない」と怒り心頭だ。  一方、住民が「地域の宝」と口をそろえる気仙沼市本吉町の大谷海水浴場。やはり「百選」の一つだが、ここにも標高9.8メートルの海岸堤防を建設する計画が持ち上がっている。
 堤防は小田の浜と同じ土盛り式の傾斜堤で、一部が海側にせり出して既存の砂浜を埋める構造になっている。国は対策として人工的に海浜を造成する考えを示しているが、住民は実現を疑問視している。
 地元の自治会長の大内守雄さん(69)は「大谷海水浴場は地域の街づくりに欠かせない存在だ。せっかく砂浜が残っているのだから堤防でつぶすのではなく、自然のまま残す方策を探ってほしい」と話す。
 菅原茂市長は7月中旬の記者会見で「(堤防建設で)砂浜が戻らなければ問題だ」と語り、大谷海岸では堤防を陸側に移せるかどうかを関係機関と共に検討する考えを示している。ただ陸側移設には国やJRとの調整が前提になり、実現は未知数だ。
 堤防を施工する国や県は「堤防は発生頻度の高い津波に備える国の中央防災会議の提言に対応したものだ。これから地域に入って住民の声を聞くとともに、気仙沼市とも十分に意見交換していきたい」と話している。

[快水浴場百選]環境省が2006年、快適に泳げる全国の海や湖計100カ所を選定した。浄土ケ浜(宮古市)や小田の浜(気仙沼市)など総合的に評価が高い12カ所を「特選」とした。気仙沼ではお伊勢浜と大谷、小泉も百選に選ばれた。


2012年08月10日金曜日

698荷主研究者:2012/08/12(日) 21:09:38

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/07/20120705t65007.htm
2012年07月05日木曜日 河北新報
アースフィルダム耐震性検証を 現基準満たさず決壊も

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/20120704023jd.jpg

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/20120704022jd.jpg
東日本大震災の地震で決壊した藤沼ダム=昨年3月22日、須賀川市(福島県農林水産部提供)

 福島県内のアースフィルダムと呼ばれる農業用ダム(堤高15メートル以上)のうち、ダムの設計基準が設けられた1957年以前に建設されたダムの8割が東日本大震災で被災し、堤体損傷も大きかったことが、東北大大学院工学研究科の風間聡教授(水工学)らのグループの調査で分かった。土を盛って堤体を造るアースフィル型農業用ダムは古くから各地に整備されており、風間教授は耐震性の検証を急ぐよう求めている。

 今回の震災では、アースフィル型の藤沼ダム(須賀川市)が震度6強の強い揺れで決壊。流出した水は流域の木々を巻き込んで、下流域の家屋を破壊し、死者、行方不明者は8人に上った。

 研究グループは東北大のほか、福島大、静岡大などで構成。昨年4月からことし3月にかけ、福島県内のアースフィルダムのうち22カ所を現地調査し、被災の度合いや震度との関係性を調べた。

 その結果、57年以前に完成した11カ所のうち、決壊した藤沼ダムを含む9カ所で堤体外側ののり面が滑り落ちる被害が確認され、堤体上面にも段差が生じていた。

 被災ダムは13カ所に上り、震度6弱〜6強に見舞われた阿武隈高地と中通り南部に集中していた。特に中通り南部の地質は岩石化しておらず、ダムの地盤も弱かった。

 農業用ダムやため池は全国に約20万カ所あり、建設された時期が古く現在の耐震基準を満たしていないものも多く含まれている。

 風間教授は「改修が必要だが、管理主体の行政や土地改良区は財源が乏しく、決壊に備えたハザードマップも作成していない」と指摘する。

 藤沼ダムは揺れによって堤体上部が滑り、水が越流して堤体を浸食。地震発生から下流域の集落に濁流が到達するまで10分程度しかなかった。

 風間教授は「ダムの下流域には集落や農地が集中するので、貯水量100万トン以上のダムは早期の耐震検証が必要。当面対策が取れない場合は、決壊の危険性を知らせる警報システムを整えるべきだ」と強調する。

[アースフィルダム] ダムは堤体の構造別にコンクリートダム、土や岩石を材料とするフィルダムなどがある。アースフィル型は土を台形状に盛って造り、戦前から農業用ため池などに用いられてきた。国によると、アースフィル型の藤沼ダムを含む堤高15メートル以上の農業用ダムは全国に約1700カ所ある。

699チバQ:2012/09/18(火) 21:57:55
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20120918-OYT8T00003.htm
ダム中止表明3年 八ッ場問題 怒り、あきれ…

◇「人生に目標を」83歳、店移転決断



来年6月の代替地移転を決断した樋田さん(17日、長野原町で) 八ッ場ダム(長野原町)の「建設中止」表明から17日で3年。昨年12月、建設継続が決まったが、いまだ本体着工のめどは立たず、住民からは焦りや失望の声が聞こえてくる。

 「3年たったけど何もできていないよ」。星河由紀子町議(69)はこの日、16年前にダム問題の過労で亡くなった夫の墓前に報告した。前田国交相(当時)が地元に建設継続を伝えに来た際は「なんてすてきなクリスマス」と感謝したが、今では「サンタさんはどこかに行っちゃった」とあきれる。

 ダム中止表明後の2010年4月から「先行きが見えない」と休業した川原湯温泉の老舗旅館「柏屋」の豊田治明会長(76)は「代替地ができず、生活再建も進まない。3年も放置されたら、たまらない」と怒り心頭だ。

 休業などが相次ぎ、温泉街唯一の土産物屋「お福」。人気アイドルグループがテレビ番組で手伝いに訪れ、話題になった。樋田ふさ子さん(83)は、3年前を振り返り「私たちの人生、何なのか。地元で賛否が割れ、やっとまとまった話なのに」と吐露する。

 樋田さんは建設継続を受け、ダム湖に臨む高台の代替地に移転する決意を固め、11月着工、来年6月開業を目指している。「予定は狂うかもしれないけれど、商売を再開させたい。長年ダム問題で苦労してきたので、人生の目標を立てないと生きがいも希望も見いだせないから」と、自らに言い聞かせるように語った。

(2012年9月18日 読売新聞)

700荷主研究者:2012/09/23(日) 00:18:15
>>691
http://kumanichi.com/news/local/main/20120901003.shtml
2012年09月01日 熊本日日新聞
老朽化した荒瀬ダム撤去に着手 県、国内初

撤去工事が始まり、通行止めとなった荒瀬ダムの管理橋=1日午前8時ごろ、八代市(石本智)

撤去工事が始まった荒瀬ダム=1日午後、八代市坂本町(小山真史)

 県は1日、球磨川中流の県営荒瀬ダム(藤本発電所、八代市坂本町)の撤去工事に着手した。本格的なダムを壊し、自然の状態に戻すのは全国初の試み。戦後整備されたインフラが“寿命”に近づく中、撤去事例の全国のモデルとなりそうだ。

 午前8時、地域住民の生活道ともなってきたダムえん堤の管理橋に、一般の立ち入りを禁じる柵や看板が設置された。

 見守った地元住民ら約10人が左岸の管理橋入り口で万歳。旧坂本村議で同ダム撤去を求めてきた元村順宣さん(75)は焼酎を橋の欄干にかけ、ダムに頭を下げた。元村さんは「長い間ありがとうという気持ちです。無事に工事が終わってほしい」と話した。

 本年度は、8つある水門(ゲート)のうち最も右岸側の1枚を撤去する。このため水門をつり上げるクレーンが通行できるように管理橋を1メートル拡幅する。また、同日はダム近くで資材置き場の整地作業も始めた。

 同ダムは戦後復興の電力確保などを目的に1955年、県が建設した発電専用のコンクリートダム。当時は県内消費電力量の16%を担ったが、近年は1%を切り、水質悪化などが問題となっていた。(和田毅)

701荷主研究者:2012/10/28(日) 21:25:22

http://www.at-s.com/news/detail/450479353.html
2012/9/25 07:56 秋田魁新報
大井川で平成の「瀬替え」 島田で着工

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/20120925_25.jpg

 島田市牛尾の大井川で24日、河川敷に張り出した牛尾山を削って河道を広げ、治水能力を向上させる国土交通省の「平成の大改修」が始まった。大井川の流れの形を大きく変える大規模治水工事は1590年(天正18年)の「天正の瀬替え」以来、約420年ぶり。同日、現地で着工式典が開かれ、関係者が歴史的な節目を祝った。

 牛尾山は河口から約19キロ付近の大井川右岸にあり、標高約120メートル。周囲の川幅が約600メートルなのに対し、山体の半分が河川敷に張り出した牛尾山付近の川幅は約300メートルしかない狭窄(きょうさく)部になっている。

 平成の大改修では、山体の一部を約22万5千立方メートル(25メートルプール約460杯分)削り、川幅を約450メートルに広げる。本年度から2019年度ごろまで7〜8年間を掛けた大改修工事となり、総事業費は30億円規模に上る。「牛尾山の岩盤は硬く難工事が予想される。発破も検討している」(国交省)という。

 本年度は約5億円の事業費で先端部約1万6千立方メートルを削る。発生土砂は対岸の島田市神座地区の護岸改修工事などに使用する。

 桜井勝郎島田市長が「流域住民の長年の悲願。治水に対する安全度が格段に改善すると確信している」と期待を述べた。

 天正の瀬替え 西側に大きく蛇行していた大井川の流路を真っすぐにするため、1590年(天正18年)に牛尾山と相賀山の鞍(あん)部を260メートルにわたって切り開いた大井川の歴史上最初の大規模治水工事。水害対策などのため、それぞれ駿河と遠江を治めていた中村一氏と山内一豊が協力して実施した。陸続きだった牛尾山と相賀山は対岸に分かれ、旧河川跡には金谷の村々が発展した。

703荷主研究者:2012/11/18(日) 15:19:42

http://kumanichi.com/news/local/main/20121027002.shtml
2012年10月27日 熊本日日新聞
用地買収は計240戸に 白川改修で県計画

吉原橋周辺の白川の地図の前で、県職員(手前)に質問する住民ら=26日夜、熊本市北区の龍田出張所(小野宏明)

 県は26日夜、7・12豪雨で白川が氾濫し、甚大な被害が出た熊本市北区龍田地区の河川改修計画について3回目の説明会を開催。小磧橋から上流のみらい大橋までの10キロ区間で実施する改修計画の全容を明らかにした。龍田陳内4丁目と龍田1丁目に加え、用地買収は新たに約60戸が対象となり、計画全体の買収対象は約240戸(地権者約700人)に上る。

 県はこれまで龍田陳内4丁目と龍田1丁目の被災住民らを対象に説明会を開催。同日は両地区以外の改修計画を説明した。

 計画によると、龍田1丁目上流から菊陽町との境のみらい大橋までの区間で、左岸の農地を中心に川幅をおおむね1・5〜2倍ほどに拡大。一部農地に小規模な堤防を設けるほか、吉原橋も架け替える。小磧橋上流でも川幅を広げる。

 県河川課によると、小磧橋〜みらい大橋間は現在、最も低い箇所で毎秒1100トンの流下能力しかないが、改修が完了すれば同2000トン以上に向上。7・12程度の豪雨でも、一部家屋の床下浸水程度の被害にとどめることができるという。

 全区間の事業費は100億円を超える見通し。12月から用地買収に着手し、来年1月から一部で河川掘削や築堤などに入り、2016年度完成を目指す。

 市龍田出張所であった説明会には住民約120人が参加した。(横山千尋)

706荷主研究者:2012/12/30(日) 23:55:00

http://kumanichi.com/news/local/main/20121128001.shtml
2012年11月28日 熊本日日新聞
白川の大規模改修着手へ 拡幅などに423億円

 国土交通省熊本河川国道事務所と県河川課は27日、7月の豪雨災害を受け、同省の河川激甚災害対策特別緊急事業として、白川水系の大規模な河川改修工事に着手することを明らかにした。本年度から2016年度までの5年間で完成を目指し、総事業費は423億円。

 事業対象は、国交省が管理する白川・明午橋〜小磧橋(熊本市、3・5キロ)と、県管理区間の小磧橋〜みらい大橋(同市、9・4キロ)、黒川一帯(阿蘇市、27キロ)の計約40キロ区間。総事業費の内訳は国管理区間が123億円、県管理2区間300億円のうち、165億円が国の補助。

 白川水系の河川整備計画に基づき、熊本市では約240戸の家屋移転を伴う河川拡幅のほか、河床掘削や築堤、橋りょう架け替えなどを前倒して実施。阿蘇市では内牧地区上流に遊水地を現在着工分も含め2カ所新設するほか、住宅地を堤防で囲む「輪中堤[わじゅうてい]」を10カ所新設、宅地約60戸のかさ上げ、河床掘削などを計画している。

 一方、白川中流域の大津、菊陽町では県が激特事業とは別に災害対策緊急事業推進費15億3千万円(うち国費7億6500万円)を12月補正予算案に計上。河床掘削や一部築堤などの治水対策事業を進める。

 さらに県は、南阿蘇村などでも災害復旧・関連事業として堤防や橋の改修などに取り組む。

 7月12日の白川と黒川の浸水被害は熊本市や阿蘇市などで計2983戸。全壊が80戸、半壊103戸、床上浸水2011戸、床下浸水789戸だった。(横山千尋)

707荷主研究者:2012/12/31(月) 11:04:08

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20121130/CK2012113002000067.html
2012年11月30日 中日新聞
遠州灘防潮堤 砂丘かさ上げ構造に

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/PK2012113002100021_size0.jpg

 静岡県は二十九日、浜松市創業の住宅メーカー「一条工務店」などの寄付金約三百億円を活用して同市の遠州灘沿岸に整備する防潮堤を、防災林が植えられた砂丘を盛り土でかさ上げする構造にする方針を明らかにした。県庁であった県防災・原子力学術会議津波対策分科会で説明し、専門家の了承を得た。

 分科会長の今村文彦東北大教授(津波工学)は「通常、防潮堤はコンクリートなどの人工物だが、静岡県は防災林と砂丘という自然の力で津波を抑える構造とし、環境にも配慮している。長期に対応できる」と評価した。県と浜松市は十二月中にも地元説明会を開く。

 県河川砂防局によると、防潮堤を整備するのは浜名湖の今切口から天竜川までの一七・五キロ。現在あるマツは伐採する。阿蔵山(天竜区)の開発事業で発生する土砂で、海抜八〜十メートルの高さの砂丘をかさ上げし、その上に新しいマツなどを植えて防災林とする。かさ上げ部分にはコンクリートを注入し、木が根を張る前でも強度を維持できるようにする。

 かさ上げで周辺に砂が飛ぶ可能性が高まるため、かさ上げする場所や高さは地元などの要望を踏まえて決める。工事時期は未定。

 同局の担当者は「防潮堤で避難する時間を稼ぎ、浸入する水の量を抑えたい。アカウミガメの産卵地でもあり、環境や景観にも配慮する」と説明した。

 東日本大震災では、仙台市の沿岸部で防災林のマツが津波で流された。仙台市は砂丘の地下水の水位が地表に近いため、マツが十分に根を張っていなかったが、浜松市では海水面と同程度の高さがあるため、地下水の水位が低く、マツが根をはれば強度はさらに増すという。

 内閣府が八月に公表した南海トラフの巨大地震の被害想定では、防潮堤を整備する遠州灘沿岸の津波高は最大で一四〜一六メートルとされた。

708とはずがたり:2013/01/01(火) 18:33:43

無駄なダムばかり作ってきたけど維持流量水力発電所は規模は小さいが小さい積み重ねの為に役立つなら決して悪い投資では無かったのでわ!?

ダムの立ち退きにはやたら厚遇されてる印象があったが,その始まりは佐久間ダムだったようだ。
佐久間ダムの社会的使命と価値は絶大で否定は全く出来ないが,それに比べれば遙かにどうでも良いようなダムでもインフラに滅茶苦茶カネを掛けているのは非常に無駄な気は否めない。。

全国の利水・治水ダムにも小水力発電でも設置して出来れば外部へも供給して基礎発電能力を上げるべきである。

2012年11月28日水曜日 河北新報
釜房ダムで小水力発電 施設内電力供給へ着工
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1081280165/1635

 東北地方整備局は釜房ダム(宮城県川崎町)に、小水力発電施設を新設する。現在活用されていない放流水を使って2014年度に稼働を始める予定で、ダム管理に使う電力を賄う。災害時に施設内で使う非常電力としても期待できる。

 整備局釜房ダム管理所によると、近年の新設ダムは当初から小水力発電施設を備えるのが一般的という。釜房ダムは1970年完成で、古いダムに発電施設を加えるのは東北では初の試み。

 新設する小水力発電施設は最大出力150キロワットで、年間発電量は一般家庭約200世帯分の消費電力に相当する。施設はダム下流にある東北電力釜房発電所近くに設ける。発電所からの放水やダム管理所が独自に設けるバイパス管の流水を活用して水車を回転させる。総事業費は約2億9000万円。

2012年11月28日11:11 岐阜新聞
中電、県営2ダムに発電所 阿多岐と丹生川に建設へ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1081280165/1636

 中部電力の水野明久社長は27日の定例記者会見で、県営の阿多岐ダム(郡上市白鳥町)と丹生川ダム(高山市丹生川町)の直下にダムの落差と放流水を利用した維持流量水力発電所を建設すると発表した。古田肇知事も同日の会見で明らかにした。

 中部電力は昨年10月に県側から県営の治水ダムや渇水時に水供給をする機能を果たす多目的ダムについて発電所建設の打診を受け、検討を進めてきた。

 阿多岐ダムの発電所は2014年度に着工、15年6月ごろの運転開始予定で、発電出力190キロワット、年間約130万キロワット時(一般家庭360世帯分の年間使用電力に相当)を発電する。

 丹生川ダムは、15年度着工、16年6月ごろの運転開始を目指し、同350キロワット、年間約210万キロワット時(同580世帯分)を発電する設備となる。

 また25年度に供用開始予定で建設中の内ケ谷ダム(郡上市大和町)についても同様の発電所建設を検討している。

711荷主研究者:2013/03/31(日) 21:46:57

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201302240006.html
'13/2/24 中国新聞
ダム完成…一滴も利用されず

 多額の税金をつぎ込んで完成しながら一滴も上水道事業に利用されなかったダムが岩国市の山あいにある。同市周東町の山口県営中山川ダム。利水計画を進めた企業団は採算が見込めず昨春解散。光、周南、岩国3市が権利を引き継いでいまも借金払いを続ける。景気浮揚を旗印に再び脚光が当たる公共事業だが、重い負の遺産が地域に横たわっている。

 「ことしは水不足が深刻だったが、これで近隣市町に安定した水の供給ができる」。中国地方が異常渇水に苦しんだ1994年秋。平井龍知事(当時)は中山川ダム完工式でこうあいさつしてくす玉を割った。

 流域の光市と玖珂郡周東、玖珂、熊毛郡熊毛、大和町(いずれも当時)に上水を供給する多目的ダム。131億円もの事業費が投じられ、1市4町で組織する広域水道企業団が約59億円を負担した。

 上水道を確保して人口増を図り、地域発展にも結びつけたい―。県の後押しもあり、地域は大きな「夢」を描いた。しかし、ダム建設途中でバブルは崩壊し、人口増などの計画もあっさり頓挫した。

 ダムは当初予定より8年遅れで完成したものの、上水施設や配管を整備するための100億円を超す計画を実現する力は企業団にはなかった。事業を止めると補助金返還を迫られるため、計画はたなざらしにされた。結局、企業団は元利合わせ約72億円の事業費だけを背負い込み、2012年に解散した。

 企業団を構成した1市4町は平成の大合併で光、岩国、周南3市になった。その3市はダムの水利権を分割取得するのと引き換えに企業団の負債を継承。払い続ける借金はいまも約18億円残る。

 企業団解散後、周南市は光市の浄水場を経由して熊毛地区にダムの水を引く準備を始めた。配水管工事も進めているが、整備にはさらに約58億円が必要な見通しだ。一方、光、岩国両市では現時点で水利権を活用する予定はない。

 甘い見込みで窮地に陥った公共事業のツケはいまも地域に重くのしかかる。

【写真説明】131億円もかけて完成しながら一滴も上水道として利用されないまま企業団が解散した岩国市周東町の中山川ダム

712とはずがたり:2013/04/07(日) 19:58:58

ダム湖「奥州湖」:国交省、来春一般開放へ /岩手
http://mainichi.jp/area/iwate/news/20130330ddlk03040057000c.html
毎日新聞 2013年03月30日 地方版

 国土交通省胆沢ダム工事事務所は、奥州市に建設中の胆沢ダム完成後のダム湖「奥州湖」を一般に開放する方針を決めた。このほど開かれた水源地活性化協議会で利用手引の素案を示した。

 素案では、満水時で約4・4平方キロになる湖面のうちの4分の3程度を、ボートなどを浮かべられる利用区域とし、ダム堤体の周辺を「航行禁止区間」とすることなどが示された。

 湖面を航行する舟などの利用区間は、水没する旧石淵ダムより上流に制限。同ダムから下流側で堤体との間に設置される流木止めの網場までの区域は条件によって規制される「航行制限区間」とする。エンジン付きの舟の使用は禁止される。

 ダムは今年5月には満水になり、年度末に完成。湖面の利用は、来年春からを予定している。【和泉清充】

713荷主研究者:2013/04/21(日) 10:41:24

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201303120013.html
'13/3/12 中国新聞
斐伊川放水路の完成に遅れ

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/Tn20130312001302.jpg

 国が治水のため出雲市で建設している斐伊川放水路の完成時期が予定より約3カ月遅れ、6月下旬にずれ込む見通しとなったことが11日、分かった。分水先の神戸(かんど)川流域の住民から支流改修などの要望があり、解決に向けた協議が難航しているため。

 放水路建設計画では、斐伊川の洪水時に神戸川へ分水するため、全長約4・1キロを幅約100メートル掘削する。普段は水を流さず、斐伊川の流量が毎秒400トン以上の洪水になると流す。総事業費は約2500億円。1994年に着工し、全体の約99%が終わった。

 だが、工事の残る神戸川合流部の周辺住民が「建設を受け入れた際の条件が実現されていない」と反発。昨年3月までに、国や島根県に対し、分水時に増水が懸念される支流の拡幅や公園の建設などを求める7項目の要望書を提出した。住民との協議が難航し昨年6月、国は工事をいったん中断した。

 洪水期前の完成を目指す国土交通省出雲河川事務所は、ことし2月3日に工事を再開したが、予定の3月末までに完了できない見通し。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/Tn20130312001301.jpg
【写真説明】国が出雲市で建設する斐伊川放水路。左奥に流れるのが斐伊川(2012年11月28日)

714とはずがたり:2013/04/26(金) 11:30:22
まさかの水道廻りスレに活用w

適当に購入した蛇口(止水栓)とパイプの口径が合わずに使えなかった(;´Д`)

パイプはパイプ径16mm呼び13水栓用とある。

水栓の方は不明。。orz

配管継手の色々
http://kakudai.jp/learn/05haikan.html

規格化されているみたいだが色々あるなぁ。。(´・ω・`)

715とはずがたり:2013/04/26(金) 11:33:31
給水金具の選び方
http://www.rakuten.ne.jp/gold/papasalada/category/kyuusui/

716とはずがたり:2013/05/01(水) 09:19:58
全面禁止から許可制にすればいいのかも。そもそも東京にそれ程水ガンガン組み上げる工場なんて残っているのか不明だけど。。

暴れる地下水、60m上昇も…首都高・鉄道影響
2013年4月27日(土)15:01
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20130427-567-OYT1T00642.html
(読売新聞)

 東京都内の地下水位が40年前と比較して、最大で約60メートル上昇していたことが都などの調査でわかった。

 戦後から高度成長期にかけて工場などが大量の地下水を使用して地盤沈下が進み、これを食い止めようと長年にわたってくみ上げ規制を続けてきたためだが、水量が増えたことで地下の構造物では漏水などのトラブルが急増。首都高の延伸工事に遅れが出るなど、新たな問題も生じている。

 ◆昔の水位に

 都土木技術支援・人材育成センターが調査している23区内の「観測井戸」は48か所あり、最も深いものは約350メートル。東日本大震災の影響がない2010年の水位と、都がくみ上げ規制を始めた1970年の記録が残る19地点で水位を比較したところ、全地点で15メートル以上も上昇していた。

 水位の上昇幅が最も大きかったのは、板橋区富士見町で約60メートル。墨田区立花で約45メートル、新宿区百人町では約39メートルも上がっていた。都は「板橋区などはかつて工場が多く、大量の井戸水を使用していた。地下水が増えているというよりは、昔の水位に戻ってきているのではないか」とみる。

 ◆壁面が剥離

 地下水が増えたことで、思わぬ影響も出始めている。建設中の首都高中央環状品川線は、地下区間の品川区西五反田付近などで、工事中に大量の地下水がわき出たため、品川線の完成は1年延期に。都建設局は、「ボーリング調査に基づく予想とは異なる箇所から水が出てきた。地下水の流れは簡単に把握できない」と頭を抱える。

 大量の地下水の影響は、既存の地下施設にも忍び寄っている。都営地下鉄三田線では今年3月以降、4か所でトンネル壁面の剥離が見つかった。いずれも、漏出した地下水で内部の鉄筋が腐食し、隙間が生じて壁面のコンクリートがはがれ落ちたためだった。

 こうした現象は、これまで都営全線で年1、2件程度しかなかったことから、都交通局が3月から緊急調査を実施したところ、漏水箇所は2100か所以上もあった。都交通局は「地下水が増えれば、対策費も膨らむ」と心配する。

719荷主研究者:2013/06/23(日) 12:12:57

http://www.at-s.com/news/detail/681485755.html
2013/6/5 8:39 静岡新聞
大井川ダム濁水対策 清水化バイパスが開通

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/20130605_21.jpg

完工式会場で清水化バイパスの説明パネルを眺める佐藤川根本町長(左から2人目)や岩田奥泉区長ら=川根本町梅地

 大井川ダム(川根本町奥泉)直下の濁水対策として中部電力が2011年に工事を始めた「清水化バイパス」が開通し、4日、同町梅地のバイパス取水口近くで完工式が開かれた。同ダム直下から寸又川との合流地点まで約10キロの範囲で濁水に悩まされてきた地元住民らは、環境保護や観光振興の面から水質改善に期待を寄せる。

 バイパスは幅2メートル、高さ2・4メートルのトンネルで、長さ約615メートル。上流の長島ダムから放流された清澄な水を、直接大井川ダム直下に流し込む。

 大井川上流部は地質がもろく、土の粒子が水中に浮遊するため濁りが発生しやすい。中電は上流部の水を奥泉ダムなど四つのダムで発電用水として利用し、大井川ダム湖に放出している。下流の河川維持に必要な流量をダム湖から放出するため、奥泉地区で濁水が発生していた。

 中電の試算では、バイパスの効果で大井川直下の濁度が20ppm以下になる日数の割合が67%になり、開通前の33%から約2倍に増加する見込み。

 完工式には町や中電関係者、地元住民ら計約25人が出席し、開通を祝った。奥泉地区の岩田利文区長(64)は「汚れた川では観光客のイメージが下がり残念だった。バイパス完成は地元の悲願。奥泉では久しくやっていなかった釣りも再開したい」と笑顔を見せた。

720とはずがたり:2013/07/18(木) 09:37:48
一応ここへ。。

飛び込んだ人の4割が救出失敗…水の事故から家族を救う方法とは
http://news.mynavi.jp/news/2013/07/17/179/index.html
[2013/07/17]

飛び込んだ人の4割が救出失敗…水の事故から家族を救う方法とは

猛暑の続くこの夏、水辺に家族で出掛ける方は多いと思います。

しかし、気を付けたいのが水難事故。5月に起きた女児と保育園児の水難事故は、川に転落した弟を助けようとした女児が川底で発見されるという痛ましい結果になりました。

万が一、家族がおぼれるような事態が起きたらどうすればいいのか、今回『WooRis』では河川財団の作成するハンドブック『水辺の安全ハンドブック』をもとに、最悪の事態を想定して対策を考えたいと思います。

■家族がおぼれても飛び込んではいけない

仮に家族が海や川でおぼれていると知った場合、今すぐにでも飛び込みたい衝動に駆られると思います。愛情があればこそだと思いますが、特別な訓練を積んだ人でない限り、おぼれた人を助けようと水に飛び込んではいけません。

薄情に思われるかもしれませんが、おぼれた人を救出しようと飛び込んだ人のうち4割近くが水難事故に遭っています。つまり家族を助けようと水に飛び込んでも、およそ半数近くの確率で失敗するのです。

服を脱いで飛び込み、おぼれた人の背後から支えるなどという技術も紹介されていますが、ぶっつけ本番でできるような救出術ではありません。飛び込まないで助ける方法を予め学んでおいてください。

■いざというときの対処法

(1)自分の安全を確かめる

誰かがおぼれていると分かったら、まず自分の安全を確かめてください。冒頭の水難事故も、弟を助けようとした姉が足をすべらせ河川に転落したと事故とされています。助ける方が水の中に落ちてしまうと誰も救助ができなくなります。

(2)声を掛ける

安全を確保しながらおぼれている人にできるだけ近づき、声を掛けてください。パニック状態に陥りそうな被害者を落ち着かせる効果があります。

(3)浮力を与える

浮力をおぼれている人に投げ与えてください。届く範囲であれば、太く長い枝を差し出します。枝が届かない場合はペットボトルやクーラーボックス、ビーチボールなどをどんどん投げ入れてください。

スローロープがあれば理想的です。浮力のあるバッグが先端に付いたロープで、おぼれた人を助けるために最適の道具です。5,000円ほどで購入できます。

(4)助けを呼ぶ

以上の方法を行ってもまだ助けられない場合は、周りに助けを求め、救助隊の出動を依頼しましょう。ボートがあれば自分で近付いてもいいですが、余り現実的ではありません。

繰り返しますが、家族が河川でおぼれても、特別な訓練を受けた人でない限り決して飛び込んではいけません。本当に家族を愛しているのならば、飛び込まないで済むようにスローロープやライフジャケットの用意を怠らないでください。ご家族とお出掛けの前に、話し合いの時間を持ちましょう。

721とはずがたり:2013/07/28(日) 09:31:47

都内豪雨でも…首都圏の水がめ、貯水率回復せず
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20130727-567-OYT1T00623.html
読売新聞2013年7月27日(土)18:32

 首都圏の水がめに“黄信号”がともっている。

 少雨で利根川水系のダムの貯水率が下がり、24日からは同水系を利用する6都県(東京、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木)で10%の取水制限が始まった。

 国土交通省関東地方整備局は「すぐに生活に影響はない」としているが、夏本番を迎え、大量の水を必要とする農家や工場などでは水不足への懸念が広がっている。

 同整備局によると、27日正午現在、利根川水系の8ダムの平均貯水率は52・2%。この時期としては、平成に入って最悪の渇水となった1994年に次いで2番目に少ない。

 今月23日に東京都内の一部が1時間100ミリを超える豪雨に見舞われるなど、関東地方ではたびたび降雨があったが、ダムのある群馬県北部などではまとまった量が降っていない。7月の降水量は平年の4割程度にとどまっており、取水制限が最高30%まで上げられた94、96年と比べても、半分から8割ほど。同整備局は「都市部でいくら降っても、水源地で降らないと貯水率の回復にはつながらない」としている。

722とはずがたり:2013/08/27(火) 02:54:00

利根川水系、20%取水制限検討へ
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/TKY201308260533.html
朝日新聞2013年8月27日(火)01:12

 利根川上流の8ダムの貯水率低下が続いているとして、流域の東京、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木の1都5県や国でつくる「渇水対策連絡協議会」は26日、雨が降らず貯水率が回復しなければ、取水制限を現在の10%から20%に引き上げる方針を決めた。20%の取水制限は17年ぶり。

 国土交通省によると、8ダムの26日午前0時現在の貯水率は48%で、この時期としては「8ダム態勢」になった1992年以降3番目の低さ。今夏は7月24日から10%の取水制限をしている。
ブログ

723とはずがたり:2013/08/27(火) 02:54:58

渇水:愛知・豊川用水で26日から第4次節水
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/20130824k0000m040033000c.html
毎日新聞2013年8月23日(金)19:05

 渇水が深刻化している豊川用水(愛知県東三河地方5市と静岡県湖西市に給水)について、利水者の豊川用水節水対策協議会は23日、今後もまとまった雨が期待できないとして、節水率を上水25%、農・工水各30%に引き上げる第4次節水を26日から実施すると決めた。

 20日に3次節水(上・農・工水各20%)を実施したばかり。上水25%は2002年以来、農・工水30%は05年以来。これを受け愛知県豊橋市が配水圧力を下げるため、高台の一部で朝夕、水の出が悪くなる可能性がある。

 水資源機構によると、主要水源・宇連ダムの23日午前0時現在の貯水率は5.8%。大島ダムや調整池など流域全体でも28.2%しかない。天竜川水系の佐久間導水から支援を受けているが、節水を強化しなければ、宇連ダムの水は1週間もたないという。【清藤天】

724とはずがたり:2013/08/27(火) 02:55:18

四国の水がめ・早明浦ダム、第3次取水制限開始 高知
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/OSK201308190007.html
朝日新聞2013年8月19日(月)10:54

 四国の水がめ、早明浦(さめうら)ダム(高知県)で19日朝、第3次取水制限が始まった。香川用水で50%、徳島用水で18・9%削減する。香川県はこの日、「渇水対策本部」を設置した。

 貯水率は少雨で1日約2ポイントずつ下がり続け、現在31・0%(19日午後6時)と、平年(80・4%)の半分以下。上流域の降水量は、7月が平年の30・1%、8月は18日までで平年の9・5%どまり。湖底に沈んでいた高知県大川村の旧役場の一部が姿を現している。

725とはずがたり:2013/08/27(火) 02:58:42

“恵みの雨”渇望… 全国9水系で取水制限、農作物被害も
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20130822113.html
産経新聞2013年8月22日(木)08:05

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/snk20130822113view.jpg

 記録的猛暑と少雨により、全国各地でダムの貯水量が減少している。四国では30%を下回るダムもあり、関東から四国の9水系で取水制限を実施。今週末は全国的に雨が降りやすくなるというが、まとまった雨が水がめに降らないと意味がない。今のところ、家庭で使う水に問題はないが、農業や一部製造業などには深刻な影響が出ており、関係者は“恵みの雨”を渇望している。

 国土交通省によると、21日現在、取水制限を行っているのは関東で利根川、荒川の2水系、中部で宮川、豊川、大井川の3水系、関西で加古川水系、四国で吉野川、仁淀川、那賀川(なかがわ)の3水系。

 「いくら散水しても焼け石に水。とにかく雨が降ってほしい」。鹿児島県の奄美大島にあるJAあまみの恵島(えじま)雅人さん(33)はこう嘆く。奄美地方では6月下旬から、記録的な少雨状態が続き、奄美大島(名瀬)では6月29日から8月15日まで48日間降水量0ミリ。名瀬測候所は「おそらく最長記録」といい、基幹作物であるサトウキビに深刻な影響が出始めている。

 サトウキビは少雨に強い作物とされるが、水分の蒸発を自力で抑えるため葉の先が丸くなる「ロール現象」が出たり、葉が緑から黄色に変色したりする被害が出ており、生育が止まり枯れ始めた畑もある。

 通常の灌水(かんすい)では間に合わず、奄美市では散水車5台で支援に乗り出しているが、記録的少雨の前には追いつかない状態。収穫は年末。恵島さんは「今後の雨量によって回復の可能性もある」と祈るように話す。

 西日本を中心に少雨となったのは、梅雨明けが早かったことに加え、猛暑をもたらす太平洋高気圧が通常より西に位置しているためだ。気象庁によると関東甲信より西では平年より最大15日早く梅雨明けし、梅雨前線の恩恵が少なかった。

 7月から8月にかけては日本列島の南にある太平洋高気圧の中心が沖縄周辺にとどまり、九州や四国などで記録的猛暑となった。

 19日に4年ぶりに第3次取水制限を開始した四国の水がめ・早明浦(さめうら)ダムがある高知県でも農作物への影響は深刻だ。県によると、立ち枯れや生育の遅れといった被害が相次ぎ、被害面積は計1523ヘクタールに上る。

 水稲の被害面積は全国史上最高気温の41・0度を記録した四万十(しまんと)市など7市町村で1050ヘクタール、ショウガは高知市、香南市など6市町で171ヘクタール。JA高知市の職員は「灌水設備のないところでは例年の5割減、設備があっても2割減くらいになりそうだ」と話した。

 水を大量に使う製造業にも影響が出ている。徳島県を流れる那賀川水系ダムの貯水量減少を受け、那賀川渇水調整協議会は20日から工業・農業用水で実施している取水制限を30%から40%に引き上げた。

 同水系を利用している王子製紙富岡工場(徳島県阿南市)は地下水の運用や工業用水の再利用などの節水を実施。広報担当者は「渇水が長期化し、取水制限がさらに引き上げられれば、操業調整も検討する必要がある。早く一雨ほしいところ」と話した。

726とはずがたり:2013/08/27(火) 02:59:55

渇水時の「取水制限」と「給水制限」 違いは
http://news.goo.ne.jp/article/thepage/nation/thepage-20130820-00010001-wordleaf.html
gooニュース×THE PAGE2013年8月20日(火)09:38

 早明浦(さめうら)ダム(高知県)の貯水率低下を受け、香川、徳島両県向け用水が8月19日から「第3次取水制限」に入りました。渇水時によく耳にする「取水制限」や「給水制限」という言葉。いったい何が違うのでしょうか。

 「取水制限」の段階では、まだ各家庭の水道への影響はありません。しかし、それでも水不足が解消されない場合には「給水制限」が始まります。この段階になると、各家庭への水道水の供給が制限されることになり、市民生活に影響が出ます。

 では「取水制限」と「給水制限」はだれが決定しているのでしょうか。

 「取水制限」とは、川から取水する量を制限することで、国土交通省や県などの自治体でつくる各水系の連絡協議会で決定します。実施する基準は、各水系の水需要などによって異なります。

 例えば、今回、第3次の取水制限が始まった早明浦ダムの場合、香川用水では、1次取水制限は貯水率が60%の場合に20%の取水制限、さらに取水制限が強化された「2次」では貯水率45%で35%の取水制限、「3次」は貯水率30%で50%の取水制限、「4次」は15%の貯水率で60%の取水制限、のような目安があります。

 一方、「給水制限」とは、各家庭に供給する水道の量を制限することで、基本的に市町村などの水道事業者が実施を決定します。基準は、各市町村のダムや地下水、井戸水などの自己水源や水需要などで変わるため、まちまちです。

 給水制限には、2つの段階があり、まず「減圧給水」が行われます。これは、給水の水圧を下げて蛇口から水が出る量を少なくすることです。それでも水不足が続く場合には「時間給水」が行われます。これは、普段は24時間供給されている水道水を時間を制限して給水することです。

 香川県水資源対策課では「断水を回避するために節水が大事」と呼びかけています。

727とはずがたり:2013/09/13(金) 16:27:23

水利権制度の研究動向と課題
─アメリカ西部,イギリス,日本を事例に─
野田浩二
『環境経済・政策研究』Vol.5, No.2

■アメリカの水利権
専用権も沿岸権も水・河川そのものは公共のもの

専用権…アメリカ西部諸州・行政による管理を前提とし,水と土地を区別する事で成立する権利である。第1に専用権の保護対象は水量に限定され,水量・目的・取水場所・利用場所などが細かく規定されている。水の未利用は権利取り消しの根拠となる(有益的利用の原則)・時間を基準としたプライオリティが決められており渇水時にはより古いプライオリティを持つ権利が優先される(早い者勝ちの原則)・既に存在する水利権が優先され,新規参入は既得権を侵害しない限りに於いて認められる(既得権保護の原則)

沿岸権…同東部諸州・イギリスが祖(英では慣習法として成立):水は土地の付属物・水の不利用は水利権取り消しの根拠と成らない・同一河川に属する各権利利用者は「平等」で渇水に見舞われた時に一律にその量を減ぜられるわけではないが,それでも先に利用していた者も水量を減らさなければならない

■イギリスの水利権
慣習法として成立→パッチワーク的に法改正を積み重ね
沿岸権で想定されていたのは素朴なもの,即ち家庭用などの通常使用。
下流の利用者は渇水時に水が来なくても甘受しなくてはならない
通常利用以外の特別利用の場合は他の沿岸権利用者への影響が考慮され,合理的な利用が求められた・この特別利用は工業用・農業用・水車用であったが,スプレー(散水)潅漑は認められなかった
水量だけでなく水質も一部保護対象・地表水だけでなく地下水も対象,但しその保護ルールの内容は異なる
沿岸権から法改正でライセンス方式へ
2003年改正:ライセンス不要の例外利用が拡充,取水ライセンスは(i)フルライセンス,(ii)暫定ライセンス,(iii)移転ライセンスに分割,新規フルライセンスは12年の有効期間付きとなった。4年間利用しないと没収の可能性,補償金も無し・取水ライセンスを収用する場合に備え,既存取水ライセンス付加金制度を変更

■日本の水利権
江戸期・水利紛争が多発,各地での紛争解決がローカルルールとなり,水利慣行が成立,明治政府はその慣行を事実上追認
1964年新河川法制定,行政が水利権を「許可」しないと利用できないこととなる→細かく規定がされるが慣行はそのまま認められる→都市用水の需要高まりに対して農業水利権の既得権への批判発生:農業水利合理化論
1997年河川法改定→市民参加を求める声が高まる
制定法たる河川法と地域慣行法のパッチワークと考えられる

河川法…水利権とは「流水の占用の許可」,対象河川は一級河川及び二級河川に指定されている川のみ,河川管理者から許可を受けたものしか農工業等の為に地表水(水量)を「利用」出来ない。一旦許可されたら排他的に利用をすることを許されている。通常発電は30年,それ以外は10年。許可期間を過ぎても直ちに取り消される訳ではない。

問題となったのは他国と同様に从来の利用者(特に農業用水)をどの様に新しい制度の中に組み込むかがである。→内容を精査せずそのまま認めた(みなし水利権)→建設省はこのミクロの慣行とマクロの許可制度の並立構造を整理するために慣行水利権合理化論を主張し農水省がそれに抵抗する構図となる

渇水時のルールとして「古田優先の法則」と「上流優先の原則」の二つが判例上認められていた。(慣行も認めている)
行政から許可を受けた占用者は都道府県に流水専用料等を都道府県に支払わなければならない。(1級河川も都道府県の収入)
水利権は公法上の権利であり私的取引は認められていないと云うのが国交省の立場→法学的に決着は付いていない

以下略

728荷主研究者:2013/10/17(木) 00:26:41

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20130921/CK2013092102000045.html
2013年9月21日 中日新聞
東三河、なぜ渇水 ダム降水量は平年の41%

貯水量が低下し、上流では湖底があらわになった宇連ダム=8月20日、愛知県新城市川合で、本社ヘリ「あさづる」から

 この夏、渇水が続いた東三河地方。先日の台風18号の降雨でようやく回復したが、豊川上流にある主要水源の宇連(うれ)ダム(新城市)は一時、枯渇寸前になった。現在の貯水率は40%程度に回復し、節水対策は十八日にすべて解除されたが、東海地方の他の多くのダムはある程度の水量があっただけに、東三河の渇水が目立つ状況だった。背景を探ると、川の特性や地形的要因が浮かぶ。

 豊川流域は五月以降の少雨で、豊橋など東三河五市に水を供給する豊川用水が七月二十六日から節水を始めた。九月四日には宇連ダムの貯水率が0・8%に下がり、節水率が農業・工業用水40%、水道用水28%に引き上げられた。

 水資源機構によると、宇連ダム地点の五〜八月の降水量は四四七ミリで平年の41%。記録が残る一九六四年以降で最も少なかった。

 名古屋地方気象台の観測では、東海地方が梅雨明けした七月七日〜九月九日の降水量は、平年比で名古屋市124%、岐阜市144%だったのに対し、東三河の田原市(伊良湖岬)は32%にとどまり、東三河の降水量が少なかったことが背景にある。

 名古屋大地球水循環研究センターの上田博教授(気象学)によると、尾張地方は湿った南風や南東風が鈴鹿山脈にぶつかり、積乱雲が発生して雨が降りやすいが、東三河は高い山が連なっておらず、雲ができにくい傾向があるという。

 愛知大の藤田佳久名誉教授(地理学)は、豊川の狭い流域面積も挙げる。東海三県に水を供給する木曽川水系の流域面積は九千百平方キロ、矢作川水系も千八百三十平方キロなのに対し、豊川水系は七百二十四平方キロ。

 流域が広ければ小雨でも水がたまりやすいが、狭ければ集まる水の量も少なくなるというわけだ。

 このほか、豊川流域は岩盤が固く、降った雨が比較的早く海に流れ下りやすいといい、藤田教授は「ここ数年、水が足りていたのが不思議なくらい」とも話す。

 東三河はこれまでもたびたび渇水に見舞われた。一九七七年から二〇〇二年は毎年のように節水対策が実施され、九四年には時間を区切った断水寸前になったこともある。

 今回の渇水では、豊川本流の水利用をめぐり、豊川用水が通水する以前からの農業用水や工業用水の水利権を調整し、豊川用水に水を融通することも決まっていた。だが、こうした既存の水利権調整は異常渇水時に限られる。

 豊川上流に計画され、大村秀章知事が判断を保留している設楽ダムも、建設目的の一つに水利用が挙げられているが、気象状況や地形的な要因からすれば、東三河は今後も渇水が起こりやすいのが実情だ。

 蒲郡市では、今回の節水対策で水道水の配水バルブを調整したところ、百戸以上で赤水も発生し、市民生活への影響が広がった。市の担当者は「水利権の問題があるが、どこかから融通してもらえたらいいのに」と嘆く。

(曽布川剛)

729とはずがたり:2013/10/21(月) 11:55:07
火山島だから崩れやすいのだろうけど町の避難勧告が遅れた点は人災の面が強そうだなぁ。。

2300人に避難勧告=二次災害警戒、島内2地区―雨に備え・伊豆大島土砂災害
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-131020X411.html
時事通信2013年10月20日(日)00:59

 台風26号の豪雨に伴う東京・伊豆大島(大島町)の土砂災害で、大島町は19日、今後強まる雨で斜面の崩落や土石流発生の恐れがあるとして、島内中心部を含む2地区の住民計約2300人に避難勧告を出した。高校や小学校など4カ所を避難所に指定し、住民らをバスで誘導した。

 16日に発生した土石流では、町役場が避難勧告を出さず、避難の遅れや被害の拡大につながった可能性が指摘された。伊豆大島は19日午後雨が降りだし、20日にかけ雨脚が強まると予想されており、気象庁は大雨注意報を発令。土砂災害への注意を呼び掛けた。同町は人的被害を防ぐため、勧告を出し避難させる必要があると判断した。

 大島理史町長は避難勧告後の会見で「中心街も範囲に含み相当影響はあるが、安全に万全を期すと考えた」と強調。解除の時期については20日夕方以降とし、「雨がやみ専門家から危険箇所の安全が確認できれば速やかに解除する」と話した。

 台風27号が接近した時点で、再度勧告を出す方針で、入院患者などは島外に移すことも検討しているという。

 勧告の対象は、土石流被害を受けた島中心部の元町地区の大半(約1000世帯1900人)と、島北部の泉津地区全域(約220世帯390人)。町が指定した避難所は▽大島高校▽北の山公民館▽さくら小学校▽旧泉津小学校。町によると、午後10時までに計990人が避難した。

731荷主研究者:2013/10/27(日) 11:59:27

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20131011/CK2013101102000035.html
2013年10月11日 中日新聞
藤枝・滝沢など4カ所 後世に伝える治山に

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/PK2013101002100180_size0.jpg

 治山事業が始まって百年がたつのを記念し、林野庁が初めて全国六十カ所を選定した「後世に伝えるべき治山」に、県内の四カ所が選ばれた。中でも藤枝市の「雑割石空積工法を採用した滝沢地区治山事業」は、当時の内務省が始めた初期の直轄事業で、百年前の技術を伝える貴重な流路が残っている。

 ほかの三カ所は静岡市葵区の「災害復旧の記憶を伝える安倍川民有林直轄治山事業」、同市清水区の「東海の大動脈を守る由比地すべり防止事業」、御前崎市池新田の「海岸地域の発展に寄与した遠州灘沿岸の斜め海岸林」。技術や事業効果、地域への貢献、人々の記憶という観点で学識経験者が審査した。

 藤枝市の事業は、瀬戸川から分かれた滝沢川の支流「千葉沢」の治水。沢へ流れ込む全長四百四十メートルの流路で石を割って大きさをそろえ、土に埋め込む工法が用いられた。途中五カ所に流量を調節するための堰(せき)がある。ふだん水はなく、増水時に水を逃がせるようになっている。私有地のため立ち入りはできない。

 藤枝市史によると、一九一〇(明治四十三)年八月、東海地方などを襲った二つの台風で瀬戸川の水量が激増、死者三十人を出す大災害が起きた。千葉沢も崩壊し、その二年後から大正初期にかけ治山事業が行われた。

 志太榛原農林事務所の調査によると、石は牛馬車、石ぞり、人力で運搬。石の量や人員の資料は残っていないが、相当な労力と技術が必要だったと考えられる。市農林課の担当者は、流路をコンクリートで固める現在の工法と比べ「石を積むのは自然に優しい工法。今は職人もおらず、時間もかかるためできない」と話している。

(神谷円香)

732荷主研究者:2013/11/17(日) 13:14:18

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20131028/CK2013102802000061.html
2013年10月28日 中日新聞
浜松防潮堤の土砂搬出 きょうから中断

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/PK2013102802100024_size0.jpg

◆天竜区・阿蔵山 騒音対策に住民不満

 浜松市沿岸部の防潮堤整備で、同市天竜区の阿蔵山で始まった土砂搬出が、二十八日から中断することが分かった。市が実施する騒音対策などに住民から不満が続出し、搬出継続に同意が得られなかった。市は早期再開を目指すが、住民との合意形成が難航すれば中断が長引く可能性もある。

 土砂搬出は、阿蔵山に通じる東西二つの道のうち、東側の作業路「東山線」で七日に開始。一日最大、ダンプ五十台が出入りしている。市は西側の市道「阿蔵山線」とあわせ、一日最大三百台で搬出する計画を立てている。

 市は阿蔵山線の沿線住民からも二十五日までに通行の同意を得ることを、東山線の沿線住民に約束していた。だが、阿蔵山線の沿線住民は、東山線の一部で市が約束した防音壁の設置が遅れたことや、通過するダンプの台数によって道が壊れかねないことを問題視し、同意しなかった。

 市道路課の担当者は「旧天竜市時代の開発でダンプが乱暴な運行をした経緯があり、住民から信頼を得られない状況になっている。地元が要望する対策はしっかりと実施し、早期に搬出を再開したい」と話している。

 阿蔵山線の沿線住民の一人は「防潮堤の必要性は分かる。責任は(防音壁の設置など)やるといったことを守らなかった市にある」と指摘。土砂搬出は五年は続くため「対策が不十分では住民の生活に大いに差し障る。住民エゴと受けとってほしくない」と話した。

 <阿蔵山(あくらやま)> 天竜川を挟み浜北区の北岸にある天竜区の山。開発面積は34ヘクタール。国道152号バイパス計画を機に、旧天竜市が用地取得した。1987年度に、450区画、1800人の住宅団地を目指し着工した。「東山線」「阿蔵山線」は当時、整備された。開発費を抑えるため、土砂を必要とする業者に当時は無償で搬出を認めていた。合併後の浜松市は採算面から住宅分譲は断念。その後の企業誘致も実現せず開発は宙に浮いた。防潮堤整備に伴い、再び土砂供給源に位置付けられている。

733荷主研究者:2013/11/17(日) 14:01:53

http://www.at-s.com/news/detail/836249014.html
2013年11/8 14:12 静岡新聞
「リニア渇水」下流域懸念 大井川の流量減少と予測

渇水で湖底の一部が露呈した大井川の畑薙第1ダム=8月20日、静岡市葵区(本社ヘリ「ジェリコ1号」から)

 JR東海がリニア中央新幹線整備計画の環境影響評価(アセスメント)準備書で大井川の流量が減少する予測を示したことに対し、下流域の行政や水利用団体から懸念の声が噴出している。下流域の市や水道企業団、土地改良区など計15団体は8日までに、JR側にアセス結果案への意見書を提出した。

 大井川は国内でも有数の急流で、発電や上水道、農工業用水など多面での利用があり、河川環境を維持する水量を含め、「一滴も無駄な水はない」(国交省静岡河川事務所)という状況。関係者はJR側に調査結果の根拠や流量維持の対応策を示すよう求めている。

 JR東海の予測結果は、リニア完成後に大井川上流部で流量が現況から毎秒約2トン減少するという内容。毎秒2トンは、上水道を7市約63万人が利用する大井川広域水道企業団の水利権量と同じだ。

 新東名高速道建設時の2000年には掛川市東山地区で粟ケ岳のトンネル工事後、地元の簡易水道の自己水源が枯渇する事態が発生した。リニアが通過する南アルプスは大井川で一番重要な水源で、菊川市の太田順一市長は「トンネルが水脈に当たれば、減水量はもっと大きくなるのでは」と心配する。

 JR東海のアセス準備書で、下流域は“蚊帳の外”状態。流量減少を防ぐ工法の提示や、新たな貯水施設を建設する代替対策などを求め、大井川水利調整協議会長を務める伊熊元則県くらし・環境部長は「JR側の対応がはっきりしないと、利水者は納得しない」と指摘する。国交省静岡河川事務所の岩間登副所長も「河川全体への影響がどうなるのか追求したい。逃げていく地下水があるなら、川に戻す方法を考えてほしい」と話した。

<メモ>
 大井川の河川流量は降雨量の変動で年ごと大きく違うが、今年は6月から9月にかけての渇水で、最大で上水道10%、農業・工業用水20%の節水対策を行った。特に西岸の東遠地域は古来から水不足に悩んだ土地柄で、掛川、菊川の両市は上水道に限っても大井川用水への依存度が9割近い。1994年、98年、2005年にも深刻な水不足に陥り、住民生活や農業、工業に大きな影響が出た。

734荷主研究者:2013/12/08(日) 21:31:38

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201311220012.html
'13/11/22 中国新聞
工場群水不足緩和へダム活用

 山口県は、周南市の県営川上ダム(貯水量1350万トン)を、渇水期の冬場を中心に「貯水槽」として活用する方針を固めた。同市のコンビナート企業群の慢性的な水不足を緩和するため。現状では洪水防止を理由に貯水できないため、本年度中にダム下流の住民向けの説明会を開催。理解が得られれば来年度からの実施を目指す。

 県の計画では、川上ダムの水を周南市内の9社に供給する「富田・夜市川工業用水道」事業で実施する。企業に協力を求め、ダムから取水して企業に送る工業用水(1日当たり9万4200トン)の一部をカットし、その分をダムにためる。梅雨や台風シーズンが終わり、水位が下がる10〜11月の開始を想定する。

 ためた水は、県営菅野ダム(周南市)など他の水源が取水制限をする時などに、企業の要望に応じて供給。工場の減産など生産面への影響を緩和する。県が2008年度以降の5年間の実績を基に試算したところ、この方式を採用することによる貯水量は最大30万〜5万トン。ためた水は3月末までに使い切る。

 同工業用水道は周南市和田で、防府市などを流れる佐波川水系の島地川から1日5万トンを取水。5・5キロの地下トンネルでダムに送り込み、貯水量を増やしている。取水は1981年に始まったが、80年に増設したダムの洪水防止機能を確保するため、水をためないのが条件だった。

 貯水を実現するにはダムの操作規則の改正が必要で、周南市長の同意書を得る必要がある。このため県は、本年度中に周南市で住民説明会を開催。理解を得られれば、来年度から事業に取り組む。

【写真説明】県が渇水期に工業用水の「貯水槽」で活用する方針を固めた川上ダム

735とはずがたり:2013/12/12(木) 16:48:52

豊田通商、ケニアで淡水化による水供給事業=現地政府と覚書締結
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&amp;k=2013121200400

 豊田通商は12日、ケニア・モンバサ地区で海水淡水化による水供給の事業化調査を行うことで、モンバサ州政府と覚書を締結したと発表した。(2013/12/12-11:53)

736とはずがたり:2014/01/07(火) 18:57:02
大阪だなぁ(;´Д`)

銭湯に3500万円請求、大阪 不正に下水料免れ
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20140106/Kyodo_BR_MN2014010601001936.html
共同通信 2014年1月6日 22時07分 (2014年1月6日 22時10分 更新)

 大阪府吹田市は6日、スーパー銭湯「極楽湯」吹田店が下水道使用料を不正に免れていたとして、当時フランチャイズで経営していたソフト99コーポレーション(大阪市)の子会社に、不正使用相当額と延滞金計約3500万円を請求した。
 大阪府東大阪市と兵庫県尼崎市の店でも同様の不正があり、尼崎市は昨年11月、約1億2300万円を請求した。東大阪市は請求額を算定中。
 下水道料金はくみ上げた地下水の量に応じて支払う仕組み。地下水がメーターを通過しないようにするバイパス管を設け、課金を減らしていた。

737城里町議会議員選挙に出たい人!:2014/01/26(日) 02:17:16
那珂川漁業組合?
民主党でしたが?
国会議員は福島?
県会議員は立?
町長はセキ?
町会議員モセキ?
ptaもセキ?
もう出ませんさようなら?
嘘と騙しでやって来ました?人生劇場?
私は選挙大好セキ、サンドのパンより?
使い捨て大好き人間、、使い捨て鋸  使い捨て人間
それでも選挙大好セキ?
母ちゃんイヤイヤ、ムスコイヤイヤ、まごまごまごまごまご
実家の塀でも直して出たら国道123可哀想ですね?
バイバーイサイナラ!
手を振りサイナラサンド2度有る事は3度有る?
落選楽勝?人生劇場?
風吹いたらセキが出た?
アナタは甘党味噌クソ一緒、国会民主県会自民
筋が無いからぐちゃぐちゃ?
暮れには県会議員選挙出たいとか?
この間の応援部隊はアフガン戦争に行ったとか?
今度の舞台は混声部隊、皆で見ましょう高見の見物?
高嶺の花の見物だ?
那珂川漁業組合肴だよ?

738とはずがたり:2014/02/16(日) 20:27:36

日本政府、タイ北部に給水施設を無償で支援―在チェンマイ日本国総領事館
レコードチャイナ 2014年2月16日 16時19分 (2014年2月16日 20時17分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20140216/Recordchina_20140216017.html

11日、日本政府は、無償資金協力による「タイのチェンライ県メースワイ郡ターゴー地区における給水施設建設計画」に対する282万バーツ(約1000万円)の支援を実施した。当日は、同地区ジャセー村にて、給水施設の贈呈式が行なわれ、在チェンマイ日本国総領事館の藤井昭彦総領事が出席した。(Record China)

2014年2月11日、日本政府は、無償資金協力による「タイのチェンライ県メースワイ郡ターゴー地区における給水施設建設計画」に対する282万バーツ(約1000万円)の支援を実施した。当日は、同地区ジャセー村にて、給水施設の贈呈式が行なわれ、在チェンマイ日本国総領事館の藤井昭彦総領事が出席した。

タイ北部チェンライ県メースワイ郡の少数民族の集落ではインフラ整備が立ち遅れており、特に本案件の対象地域であるターゴー地区の10集落では、恒常的な水不足や水質の問題による住民の健康状態への影響が深刻化し、給水施設の整備が急務となっていた。

NGOのアドラ・タイランドは、2006年以来、タイ北部チェンライ県メースワイ郡でコミュニティー開発を継続して行っていた。同NGOは、給水施設建設に長年の経験を有する地元行政機関の理解と協力の下、地域住民の参画を通じて本計画を策定し、日本政府に支援を要請していた。

日本政府はこの要請を受け、重力流下方式による供給施設の建設を支援。給水施設はすでに稼動し、同地区の生活向上に寄与している。

今回実施された草の根・人間の安全保障無償資金協力は、開発途上国の地方公共団体、教育・医療機関、NGO等が現地において実施する比較的小規模なプロジェクト(原則、上限1000万円)に対し、日本の在外公館が中心となって資金協力を行う制度で1989年に導入された。(提供・Global News Asia・編集・YK)

739とはずがたり:2014/02/18(火) 15:08:00

罰則付き規制を撤回請求 治水条例案で滋賀県 修正案提出へ
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140218/waf14021813130034-n1.htm
2014.2.18 13:20

 滋賀県は18日の県議会本会議で、罰則付きの建築規制を盛り込み、審議を継続している流域治水条例案の撤回を請求した。可決されれば、住民の反発が強い罰則について「当分の間、適用しない」とする付則などを加えた修正案を提出する。

 嘉田由紀子県知事は「県議会での議論、(昨年9月の)台風18号災害に伴う水害への県民意識の高まり、関係地域での説明会での住民意見を踏まえ、一部修正してあらためて提出するため」と理由を説明した。 県は200年に1度の豪雨で3メートル以上の浸水被害が予想される区域の名称も、原案の「浸水危険区域」から「浸水警戒区域」に修正案で変更する見通し。

 条例案は、住民への説明不足などを理由に昨年の9月県議会で継続審議に。県は閉会後に住民説明会を開催、県議会各派とも調整を進めたがまとまらず、昨年の11月県議会でも継続審議となった。

台風18号被害、滋賀県100億円の復旧費にあえぐ
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/131204/waf13120408590005-n1.htm
2013.12.4 08:56 [自然災害]
 台風18号で被害を受けた滋賀県内の道路や河川など土木関係の復旧事業について、嘉田由紀子知事は3日の県議会本会議で、来月に本格着手して大半を来年度末までに完了させたいとする道筋を示した。

 嘉田知事は、現時点で判明している復旧費の全容を説明。道路災害が310カ所、15億円▽河川災害550カ所、78億円▽土砂災害40カ所、6億円−で、計900カ所、100億円にのぼる見込みとした。

 復旧状況については、大津、長浜、高島各市の県道3路線が現在でも通行止め。河川は決壊した堤防や護岸に土(ど)嚢(のう)を設置。土砂災害では河川の土砂や流木を撤去し、当面の対策は終えている、などとした。

 今後は、国への補助申請に必要な災害査定を今月中に終え、1月から本格的な復旧工事に取り組む予定。堤防が決壊した高島市の鴨川など、大規模な復旧整備が必要な地点を除き、来年度末までに作業を終える。

 また、農林水産業関連の被害額は約46億6千万円分を把握。嘉田知事は「市町などに技術指導や職員派遣を行い、精いっぱい支援したい」と述べた。

 県は9月補正予算の編成以降判明した災害復旧費について、今議会にも補正予算案として提案している。

740とはずがたり:2014/04/06(日) 18:47:56
2012年09月12日 09時00分 更新
解説/再生可能エネルギーの固定価格買取制度(6):
水力発電に再び脚光、工場や農地で「小水力発電」
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1209/12/news021.html

水力発電と聞くと山間にある大規模なダムを想像しがちで、これまでは環境破壊の代表のように考えられてきた。ところが固定価格買取制度の対象に入ったことをきっかけに、河川や工業・農業用水路などを活用した「小水力発電」が注目を集め、全国各地で小規模な設備の導入が進み始めた。
[石田雅也,スマートジャパン]

 本来であれば水力発電は化石燃料に依存しない再生可能エネルギーの代表格のはずだが、大規模なダム式や火力・原子力発電を必要とする揚水式が主流のため、再生可能エネルギーに分類されないことが多い(図1)。もともとは自然な水の流れを生かした発電方法であり、一定規模以下の発電設備であれば固定価格買取制度の対象として認められる。

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図1 水力発電の主な方式。揚水式(左)は火力や原子力発電を使うために固定価格買取制度の対象外。出典:電気事業連合会

 特に注目を集めているのが発電規模の小さい「小水力発電」と呼ばれるもので、通常は発電能力が200kW未満の場合を指す。この小水力発電のコストや効率性を太陽光発電と比較してメリットとデメリットをまとめてみる。

水の流れは安定、発電量も落ちない

 最新の太陽光パネルの発電能力は面積が1平方メートルあたりで150W程度である。仮に150kWの発電能力を実現するには、1000平方メートル分の太陽光パネルが必要になる計算だ。これに対して200kW以下の小水力発電に必要な水車の大きさは直径1メートル以下のものが多く、収容する建物も小規模で済む(図2)。

 発電設備の形態が違うので単純な比較はできないものの、太陽光発電よりも用地は小さくて十分だろう。特に河川に近くて水を大量に使う工場や農地に向いている。

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図2 小水力発電の仕組み。出典:全国小水力利用推進協議会
 では実際にかかる建設費や期待できる発電量はどうなのか。環境省が分析した結果では、1kWhの電力を作るコストは太陽光発電よりも低い(図3)。その最大の要因は天候による影響が小さいことにある。

 太陽光や風力の場合は、1kWの発電能力があっても、実際に得られる電力量は平均すると1割〜2割程度まで落ちてしまう。これに対して小水力発電では水量や落差によって決まり、平均して7割程度の発電効率(設備利用率)を維持することができる。水の流れは雨の影響などはあるものの、太陽の日射量や風の強さほどには大きく変動しない。

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図3 小水力発電・太陽光発電・風力発電の比較。出典:環境省
発電効率が7割ならば10年で元をとれる

 最大の問題点は建設費と運転維持費の高さである。固定価格買取制度における見積もりでは、発電能力が200kW未満の小水力発電の場合、建設費は1kWあたり100万円で、太陽光発電の2倍以上になる。運転維持費も年間で7万5000円/kWと他の発電方法を大きく上回る(図4)。

 仮に100kWの小水力発電を実現させるとなると、建設費で1億円、運転維持費で毎年750万円かかる。もちろんこの費用を前提に買取価格が決められているため、他の発電方法と比べて決して不利ということはない。

 200kW未満の場合の買取価格は税引き後で34円/kWhに設定されている。発電効率が平均的な7割と想定すると、100kWの発電設備で年間に約60万kWhの電力を作り出すことができ、2000万円程度の収益を見込める。10年間で建設費と運転維持費を十分にカバーして元をとれる計算が成り立つ。

 あとは水量や落差によって決まる発電効率の高い場所を選ぶことである。もし発電効率が5割まで下がってしまうと、採算が合うまでに15年以上かかり、買取期間の20年のうちにコストを回収できないおそれもある。設備を導入する前に入念な設計が必要だ。

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図4 発電方法別に定められた固定買取価格。出典:資源エネルギー庁

741とはずがたり:2014/04/11(金) 10:49:25

ダム湖に“ブラックホール”…マニア魅了する「青土ダム」神秘の光景
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20140409569.html
産経新聞2014年4月10日(木)12:03

 大自然の風景の中にある巨大な人工建造物の「ダム」。重量感あふれるものもあれば、造形の美しさにほれぼれしてしまうものもあり、ダムマニアたちによる「ダム鑑賞」が近年、盛り上がりをみせている。そんな中、一部のマニアが熱い視線を注いでいるのが、琵琶湖につながる野洲川上流にある青土(おおづち)ダム(滋賀県甲賀市土山町)だ。

 ファンを魅了するのは「洪水吐(こうずいばき)」という、ダム湖から余分な水を流す放流設備の流入部分。「余水吐」「ダム穴」とも呼ばれ、升のような矩形(くけい)が一般的だが、ここの洪水吐は他にほとんど例のない半円状だ。それが2つも並び、放水時はダム湖の水面にぽっかりと2つの半円状の穴が空き、そこから水が流れ落ちていくという、まるで宇宙のブラックホールのような神秘の光景がながめられる。(小林宏之)

 ■最大貯水量は「琵琶湖1センチ分」

 青土ダムは高度経済成長期(オリンピック景気)の昭和38年度に建設の予備調査が始まり、オイルショック時の49年度に事業着手、バブル景気初期の62年度に完成した。豪雨や台風による洪水から下流域を守る「治水」と、上水道や工業用水、農業用水などのための「利水」の役割を果たし、さらに発電設備も備える「多目的ダム」だ。

、岩石や土砂を積み上げた「ロックフィル」と呼ばれる型式で、堤の高さ43・5メートル、幅360メートルと、全国各地のダムと比べてそれほそ巨大なわけでも型式が特殊なわけでもない。

 ダム湖にためられる水量は最大で730万立方メートル。そういわれてもピンとこないが、「琵琶湖全体を1センチ分すくい取った水量」とのこと。最近の実例でこの貯水能力を説明すると、昨年9月、全国で猛威をふるった台風18号襲来の際、毎秒約100立方メートル分の洪水調節機能を果たし、下流域で水位を14センチ下げるのに貢献したそうだ。

 ■神々しい光景にみとれる

 その洪水吐を上からのぞいてみると−。直径約30メートルのすり鉢のような穴の側面を、湖水が滔々(とうとう)と滑り落ちていた。ごうごうと音を立てるわけではなく、静かに水が落ちているのだが、それでいて豪壮さを感じる。どこか神々しい光景で、ダムマニアが魅了されるのもわかる。

 「ただ、いつでも洪水吐から水が流れ落ちているわけではありません。ラッキーでしたね」。ダムのそばにある管理事務所の服部久長技師(49)が教えてくれた。

 洪水吐が機能するのは、ダム湖の水位が通常の「常時満水位」に達したときに限られる。降雨が少なかったり、ダム上流で農業用水が必要だったして、常にダム湖が“満タン”なわけではなく、年間ではむしろ洪水吐が機能していない日のほうが多いそうだ。

 この冬は雪が多く、雪解け水が多かったこと、青土ダムの上流にある野洲川ダムからの放流があることなど、好条件が重なったため、この光景にお目にかかれたらしい。

 ■丸い洪水吐の上にあるものは?

 全国的にも珍しい半円状の洪水吐。でも、なぜこんな形なのか。

 「矩形の洪水吐の方が施工は簡単。わざわざこの形状を選んだのは、ダムの構造条件などから、狭いスペースで一定の流水量を確保したかった苦肉の策だったのではないか」

 日本ダム協会に尋ねると、こんな答えが返ってきた。当時の設計の判断はよく分かっていないが、おかげで世にも珍しいデザインの洪水吐となった。

 丸い穴に気を取られて初めは気付かなかったが、よく見ると、2つの洪水吐の上にそれぞれ矩形の構造物が乗っかっている。

 「これは、『非常用』の洪水吐なんです」と服部さん。丸い洪水吐でもさばききれないくらいダム湖の水位が増えた際、その8メートル上にある非常用の洪水吐から水を流す仕組み。こちらは、まだ一度も使われたことはないそうだ。

 ■見に行くなら今!

 服部さんによると、現在の水量はここしばらく続く見込みで、当面はこの神秘的な光景を見ることができるそうだ。近畿地方ダム連絡協議会が発行しているダムカードもまだ残りがあり、管理事務所で配布している。まだ訪れたことのないダムマニアは急ぐべし!

744とはずがたり:2014/04/12(土) 00:21:57
2014年04月08日 15時30分 更新
自然エネルギー:
目指せ水力「1億kWh」、北陸電力のチャレンジ
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1404/08/news103.html

2020年度までに水力発電の出力量を1億kWh増やす計画を北陸電力が発表した。発電所の新設はもちろん、既存の発電所にも改良を施す。2014年3月末には早速2つの既存発電所の出力を高めた。
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 北陸電力は電力の安定供給のため、再生可能エネルギーの導入量を増やそうとしている。水力発電では2007年度の年間発電電力量に対して、2020年度までに8000万kWh増やす計画だった。これを新たに1億kWhとした(図1)。2014年3月27日に公開した「2014(H26)年度 北陸電力グループの取組み」である。

 1億kWhを実現する手法はさまざまだ。まず、新しい水力発電所を建設する。2016年度には26年ぶりに水路式の発電所が完成する。片貝別又発電所と呼ぶ(関連記事→下記)。

 既存の発電所の改良も進める。2014年3月28日には猪谷(いのたに)発電所と真名川(まながわ)発電所の出力が増加可能になったと発表した*1)。→http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1081280165/2064

2013年05月09日 07時00分 更新
川の流れをショートカット、北陸電力が4000kWの水力発電所を新設
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1305/09/news023.html

大規模なダムを伴う水力発電所の開発は難しい。居住地が失われることはもちろん、立地に限りがあり、大規模な工事も必要だ。一方、「水路式」と呼ばれる水力発電所にはこのような問題が少ない。ダムを作らないからだ。
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 北陸電力は、2013年5月、富山県で水路式水力発電所の建設を月内に開始すると発表した。2016年5月の完成を予定する。水路式とは河川の流れを遮るようなダムを設けない水力発電所だ。水路式を新設するのは同社として26年ぶり*1)であるという。「約2年間の環境土木調査の結果、適地が見つかったため着手する」(北陸電力)。

*1) 1983年に水路式の片貝南又発電所(5000kW)を開発している。その後、4件の水路式を再開発し、3件のダム式と1件のダム水路式も手掛けている。1983年以降の水力発電の増設量は6万5890kW。

 建設するのは出力4400kWの片貝別又発電所(富山県魚津市、図1)。出力規模から分類すると「中水力」に相当する。年間発電量として1740万kWhを予定。

 同発電所は図1中の拡大図にあるように片貝川上流の支流の流れをショートカットして水力発電に利用する。完成予定図は図2の通りだ。小山の向こう側を流れる上流に小規模な取水せきを設け、導水トンネルを通じて小山の手前側に導く。その後、水槽に水をため、高低差300mの水圧管路に水を流し、発電する。最大毎秒1.8m3の水を流す予定である。水路式の特徴であるたとえ水量が少なくても高低差を稼ぎやすいという性質をうまく利用した発電所だ。

745とはずがたり:2014/04/13(日) 17:01:24

2012年10月30日 09時00分 更新
日本列島エネルギー改造計画(9)栃木:
小水力発電と太陽光で、農村が「スマートビレッジ」に変わる
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1227192268/899

海に面していない栃木県は山と川が多く、イチゴの「とちおとめ」に代表されるように農業が盛んだ。農業用水路が整備されていて、水路を使った小水力発電は全国でも先進的である。
[石田雅也,スマートジャパン]

 栃木県の取り組みでは何と言っても小水力発電が目を引く。発電量は全国で12番目の規模だが(図1)、小さな水路を使った発電方法の実用化では最も進んでいる。有名な導入事例が県北部の那須塩原市にある「百村第一発電所」だ。

 この発電所は電気事業者のJ-POWERが中心になって8年前の2004年に設置したもので、水路に水車と発電機を取り付けて発電する「落差工(らくさこう)発電システム」(図2)の先駆けになった。最大の特徴は落差がわずか2メートルの水力を使って30kWも発電できる点にある。

 水力による発電量は、水の流量と落差に比例する。2メートル程度の落差でも流量が多ければ発電量も大きくなる。百村第一発電所の水路は最大で毎秒2.4立方メートルの農業用水が流れており、この自然エネルギーが常に電力に変換されるわけである。

 それでいて既存の水路に機器を取り付けるだけで済むため、工期が短く、運用の手間もかからない。実際には発電所という言葉とは程遠い小さな設備だ(図3)。農村に設置する発電設備としては手軽で適している。

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図3 百村第一発電所。出典:農林水産省関東農政局

 こうした用水路を使った小水力発電を中心に、再生可能エネルギーで農村を「スマートビレッジ」に変えるプロジェクトが2010年から始まった。「とちぎ中山間地域スマートビレッジ特区」と呼ばれるもので、農林水産省など4つの省庁が支援して、山間にある農村を活性化する狙いだ。

 国から特区の指定を受けると、小水力発電や太陽光発電の設備を導入する際の規制が通常の場合よりも緩和される。県内には耕作を放棄してしまった土地も多くあり、設置条件が緩和されることによって太陽光発電システムを導入しやすくなる。発電した電力は農作物の栽培に利用するほか、固定価格買取制度によって農家の新たな収入源としても期待できるようになった。

746とはずがたり:2014/04/13(日) 19:18:42
2013年07月30日 09時00分 更新
エネルギー列島2013年版(18)富山:
小水力発電で全国第2位、農業用水から下水までエネルギーに
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1307/30/news009.html

大規模な水力発電所が数多く稼働している富山県で、新しい小水力の発電設備が相次いで動き始めている。農業用水路や下水処理場で導入が進む一方、電力会社は既存の発電所を生かして設備の増強に取り組む。民間企業を中心にメガソーラーの建設計画もようやく広がってきた。
[石田雅也,スマートジャパン]

 岐阜県から富山県へ流れる庄川の流域は雨と雪が多く降ることから、かんがいのための用水路が両岸に設けられている。その用水路の水流を活用した「庄発電所」が2012年9月に稼働を開始した。富山県の企業局が農業用水路に設置した2つ目の小水力発電所である。

 用水路から取り込んだ水を使って水車を回す設備で、5.1メートルの落差を生かして190kWの電力を作ることができる。小さい落差でも発電できるように、水車と発電機が一体になった設備を採用した。年間の発電量は132万kWhを見込み、約400世帯分の電力使用量に相当する規模になる。

 このような用水路の水流を活用した小水力発電は最近になって全国各地で広がっている。特に多いのは農業用水路を利用したもので、自治体では富山県が先行した。2009年12月に運転を開始した「仁右ヱ門用水発電所」が全国の自治体で初めての事例だ。

 発電所の規模は庄発電所よりも大きく、発電に使う水流の落差は24メートルある。水車と発電機は分かれていて、最大460kWの発電能力がある。年間の発電量は346万kWhと庄発電所の約3倍に達する。それでも取水用と放水用の設備を含めて工事は6カ月で完了した。

 富山県内には2012年末の時点で小水力発電所が21カ所も稼働中だ。さらに3年後の2016年末までに30カ所以上に増やすことを計画している。2013年に入ってから運転を開始した新しい設備では、県西部の高岡市にある「二上浄化センター」の小水力発電がある。

 下水の処理水を川に流す施設に発電設備を導入して、わずか2メートルの落差を生かして10kWの発電を可能にした。年間の発電量は8万kWhで、一般家庭で20世帯分の電力になる。浄化センターの電力の一部に利用することで年間に74万円程度の電気料金を削減できる。設置費は3200万円かかっているが、半分を国の補助金でまかなった。

 自治体に加えて電力会社の取り組みも増えている。富山県には北陸電力のほかに関西電力の水力発電所もある。関西電力が運転している「黒薙第二発電所」に送り込む水流の一部を利用して、新たに小水力発電を2012年12月から開始した。

 古くからある水力発電所では、当初と比べて水量が大幅に増えているケースがある。より多くの水量を発電に利用するためには、既存の設備を入れ替えるか、水量の一部を別の発電設備に回すか、いずれかの方法をとるのが一般的だ。関西電力は後者の方法を採用して、「新黒薙第二発電所」を建設した。

 川から取り込んだ毎秒7.9立方メートルの水量のうち、1.7立方メートル分を新しい発電所に分岐させることで、1900kWの発電が可能になった。年間の発電量は約1200万kWhを見込み、同じ関西電力が大阪府で運営している1MWの「堺太陽光発電所」と同程度の発電量がある。

 一方で既存の設備のまま、発電量だけ増やせる場合もある。北陸電力が1954年から富山市内で稼働を続けている「神通川第二発電所」では、長年にわたって発電能力を4万1000kWに固定して運転してきた。水量が増えてもダムから放流するだけで、発電には使ってこなかった。

 新たに試験を実施したところ、古い設備を変更しなくても、取り込む水量を増やすだけで発電能力が3000kWも増やせることを確認できた。発電量の増加分は年間に600万kWhにものぼり、通常のメガソーラーの約半分に匹敵する。小水力発電とは違う取り組みではあるが、未利用の自然エネルギーを効率的に活用した典型例と言える。

 自治体から電力会社まで、富山県内では水力発電の新しいプロジェクトが着々と増えている。小水力発電の導入量は長野県に次いで全国で第2位の規模がある。ただし、そのほかの再生可能エネルギーの取り組みはさほど進んでいない。

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図6 富山県の再生可能エネルギー供給量。出典:千葉大学倉阪研究室、環境エネルギー政策研究所

 最近になってようやく一部の民間企業がメガソーラーの建設に乗り出した。… 富山県は全国で最も電気料金が安い北陸電力の管内にある。大量の電力を使う工場には適した地域であり、遊休地を活用した発電事業を加えれば、いっそう効率的な工場の運営が可能になる。…

747とはずがたり:2014/04/13(日) 20:04:26
>>746-747

2012年11月29日 09時00分 更新
日本列島エネルギー改造計画(18)富山:
水力発電所の集積地に、大規模ダム式から小水力まで勢ぞろい
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1211/29/news014.html

日本で最も有名なダムと言えば「黒四」こと黒部ダムだろう。富山県には黒四に代表されるダム式の水力発電所のほかに、水路を利用した発電所が大規模から小規模まで数多く稼働している。発電量の7割以上が再生可能エネルギーで作られており、今後さらに小水力発電の比率を高めていく。
[石田雅也,スマートジャパン]

 富山県は「水力発電王国」と呼ばれるほど、古くから水力発電が盛んに行われている。高い山を源にした急流の川が数多くあり、そのひとつ黒部川には日本を代表するダム式の「黒部川第四発電所」が今なお健在だ(図1)。1961年から運転を続けており、落差545メートルの水流を生かして最大33万kWの電力を供給することができる。年間の発電量は10億kWhにのぼり、30万世帯以上の家庭で使う電力量に相当する。

 しかし最近では環境破壊をもたらすダム式の水力発電所の建設は少なくなり、代わって水路を活用した発電設備が増えている。富山県内には大規模な水路式の発電所から小規模な農業用水路を使った発電所まで、バラエティに富む水力発電が展開されている。 

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図2 富山県の再生可能エネルギー供給量(2010年3月時点)。出典:千葉大学倉阪研究室と環境エネルギー政策研究所による「永続地帯2011年版報告書」

 水力を中心に県内で発電する電力量のうち7割以上を再生可能エネルギーで作り出している。国全体で見た再生可能エネルギーの比率は1割程度であることから、富山県の比率の高さが分かる。このうち小水力(発電能力が1万kW以下)は長野県に次いで全国で2番目の規模を誇る(図2)。

 富山県の計画では、2005年に12か所だった小水力発電所が2011年に16か所に増えており、さらに2016年には23か所に、2021年までに28か所に拡大する。中小の河川や農業用水路の中で小水力発電に適した候補地を選び出して、順次建設を進めていく予定だ。

 農業用水路を活用した小水力発電のモデルケースとされているのが「臼中発電所」である(図3)。農業用水の不足を解消するために作られたダムからの水路に発電機を設置したもので、約57メートルの落差を生かして910kWの発電能力がある。農業用水路を使った小水力発電所としては富山県で最も規模が大きい。

 中小の河川を利用したユニークな小水力発電所もある。2012年4月から運転を開始した「小早月川発電所」だ。市民を主体にした投資ファンドによって造られた発電所で、長野県内で太陽光発電を対象に拡大しているものと同様のスキームで運営されている(図4)。

 市民による出資のほか環境省の補助金や金融機関からの融資で約11億円の資金を集めた。発電能力は1000kWあり、メガソーラー並みだが、水力は太陽光と比べて5倍くらい発電効率が高い。年間の電力量は546万kWhを見込んでおり、約6500万円の売電収入を予定している。固定価格買取制度によって20年間のうちに利益を上げる計画だ。

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図4 小早月川(こはやつきがわ)発電所の事業スキーム。出典:おひさまエネルギーファンド

 さらに規模の大きい水路式の発電所を建設する計画も進んでいる。北陸電力が27年ぶりに建設する「片貝別又発電所」で、富山県の東部を流れる片貝川と別又谷の高低差を利用する(図5)。発電能力は小水力を大きく上回る4400kWもあって、年間に1700万kWhの電力供給が可能になる。運転開始は2016年度を予定している。

 一方で富山県はエネルギー消費の削減目標を掲げて、企業と家庭に太陽光発電システムの導入などを推進している。企業には毎年0.5%ずつ、家庭には1.0%ずつ削減することを奨励中だ。再生可能エネルギーの比率が8割を超える日も遠くない。

748とはずがたり:2014/04/15(火) 22:41:36

肝腎の出力が解らないけど。。

小水力発電5カ所整備へ 山口
http://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=44960&amp;comment_sub_id=0&amp;category_id=112&amp;pl=748505070
2014/4/9

 山口県は,農業用ダムなどを活用した小水力発電設備を下松市温見の温見ダムなど県内5カ所に整備し,2015年度から発電を始める方針を決めた。いずれも中国電力に売電する。農業用水を使った売電用の小水力発電設備の整備は県内で初めて。

749とはずがたり:2014/04/16(水) 00:58:20

水力も結構コスト高いんだな。。

成田斗争や蜂の巣城事件http://yabusaka.moo.jp/hachinosu.htmを経て日本のダム行政は原子力事業と同じく自民党の手でバラ撒き型になってしまった。。水力のコスト高にはその辺もあるのでは?
ダムへ行くと地域住民を黙らせる為の下らん振興施設がいっぱい。不必要に立派な付け替え道路と,原発のコストに不透明な住民懐柔費用も全部入れよと云っている以上水力のコスト高もそれはそれとして数字として受け容れざる得ないけど。。

揚水発電は電池の役割もあるからまあ必ずしもコストだけで測れない部分もあるけど・・。

2014年03月27日 13時00分 更新
再生可能エネルギーの未来予測(4):
水力発電:全国で2万を超える候補地、発電コストは火力の2倍
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1403/27/news018.html

日本の再生可能エネルギーの中で導入量が最も多いのは水力発電だ。大規模なダムを使った旧来型の発電設備に加えて、農業用水路などを活用した小水力発電が活発になってきた。全国各地に導入可能な場所は2万以上もある。ただし発電コストが高めで、今後の拡大ペースを左右する。
[石田雅也,スマートジャパン]

 水力発電は純国産のエネルギーである。しかもCO2を含めて有害物質を排出しない。日本の狭い国土の中には大小さまざまな河川や用水路が流れているが、発電用に使っているのは一部に過ぎない。それでも大規模なダム式や揚水式の発電所を中心に、国内の電力の1割近くを供給している(図1)。

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図1 電力会社10社による電源別の発電量比率。出典:電気事業連合会

 今後は環境破壊につながるダムを造る方式ではなくて、全国に無数にある既存の水路を生かした水力発電が拡大していく。特に出力が1000kW以下の小水力発電が有望だ。小水力発電は過去10年間に少しずつ増えてきた(図2)。そして2012年7月の固定価格買取制度を機に、全国各地で導入プロジェクトが進んでいる。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/nedo_energy4_5_sj.jpg
図2 水力発電(出力3万kW未満)の導入累積数。出典:NEDO

すべての場所で発電すると原子力の14基分

 固定価格買取制度が始まってから1年半のあいだに、すでに33カ所の水力発電設備が運転を開始した。このほかに69カ所の発電設備が国の認定を受けて、2014年度中に発電を開始する見込みだ。合計して102カ所の設備の発電規模は24万kWになり、年間の発電量は一般家庭で36万世帯分にのぼる。

 全国各地には水力発電を導入できる場所が数多く残っている。環境省が2011年に調査した結果では、出力3万kW未満の水力発電設備を導入可能な場所は2万以上にのぼり、すべての設備が発電すると1400万kWにもなる(図3)。大規模な原子力発電の14基分に相当する。

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図3 水力発電(出力3万kW未満)の導入可能量。出典:環境省

 地域別に見ると、特に集中しているのは東北から北陸で、さらに甲信越と中部にまたがる広い一帯に候補地がある(図4)。西日本でも関西・中国から四国・九州までの山間部を中心に有望な地点が数多く分布している。

750とはずがたり:2014/04/16(水) 00:58:35
>>749-750
発電コストは海外と比べて3倍も高い

 膨大なポテンシャルがある水力発電の今後を左右するのは発電コストである。環境省が2011年に調査した時点では、1kWhあたりの発電コストは設備の規模によって大きく変わる。出力が1万kW以上の大規模な設備の場合には平均して10円程度とガス火力並みだが、1000kW以下の小規模な設備になると20円を超えるケースが多い(図5)。

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図5 水力発電(出力3万kW未満)の導入可能性がある地点の発電単価。出典:環境省

 再生可能エネルギーの中では、太陽光やバイオマスよりは低いものの、風力や地熱よりは高めだ。海外の水力発電のコストと比べると3倍くらいの開きがある(図6)。それを前提に現在の買取価格は1kWhあたり24〜34円(税抜き)に設定されているが、制度の開始から4年目の2015年度以降は引き下げられる可能性が大きい。

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図6 水力発電コストの比較。出典:NEDO(資源エネルギー庁などの資料をもとに作成)
10年間で新たに150万世帯分の電力

 水力発電のコストダウンはどのくらい可能なのか。太陽光をはじめ再生可能エネルギーの発電設備は、市場の拡大に伴って製造量が増えて価格が低下していく。ところが水力発電のうち規模が小さい設備になると、設置する場所によって最適な構造の水車を選ぶ必要がある。代表的な水車の方式だけでも10種類くらいある。ほかの再生可能エネルギーと比べてコストダウンを図りにくい状況だ。

 今後の買取価格と発電コストの推移によって、水力発電の導入量は大きく違ってくる。環境省は2050年に向けて3つのパターンのシナリオを想定している。最高のケースでは発電可能な約1400万kWがすべて実現する一方で、最低のケースでは10年間に50万kWずつしか増えていかない(図7)。

 実際には2012年7月〜2013年12月の1年半で24万kWの発電設備が買取制度の認定を受けていることから、10年間で50万kWの規模は相当に低いレベルと考えられる。中間のシナリオを想定すると、2020年までに200万kW、2030年までに400万kWが新たに運転を開始する。10年ごとに150万世帯分の電力が追加されていくことになる。クリーンなエネルギーを着実に増やす手段として、水力発電に取り組む意義は大きい。

751とはずがたり:2014/04/16(水) 00:59:28
小水力発電と水利使用手続
http://www.mlit.go.jp/river/riyou/syosuiryoku/index.html

752とはずがたり:2014/04/16(水) 12:21:02

2013年08月14日 09時00分 更新
再生可能エネルギーの現実(3):
小水力発電の3つの課題−水利権、採算性、維持管理−
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1308/14/news012.html

日本中に流れる川の水を有効に利用すれば、小水力発電の規模を飛躍的に拡大することができる。実際に各地域の自治体が導入プロジェクトを進めているが、期待ほどには設置件数が増えていない。維持管理に手間がかかるほか、天候によって水量が変動して採算性を見込みにくい点が課題だ。
[石田雅也,スマートジャパン]

 小水力発電は他の再生可能エネルギーと比べて、設備に必要なスペースが小さくて済む利点がある。横幅が1メートルしかない水路に発電設備を取り付けることも可能だ。小水力発電の対象になる場所は日本全国に膨大にあって、例えば東京都の江東区は公園の中を流れる水路で可能性を検証している。

 環境省が地域別の中小水力発電(出力3万kW未満)の導入可能性を調べたところ、全国で合計2万カ所以上にのぼる設置対象地点を特定できた(図1)。ところが実際に発電設備を導入した件数は最近でもほとんど増えていない。

 2012年7月に始まった固定価格買取制度では、太陽光発電を中心に8カ月間で38万件以上の設備が認定を受けた。しかし中小水力発電は38件しかなく、そのうち小規模な200kW未満の発電設備でも25件にとどまっている。

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図1 地域別に見た中小水力発電の導入可能地点数。出典:環境省

 再生可能エネルギーの中では最も導入しやすいはずの小水力発電だが、それでも設置までにさまざまな手続きが必要なうえに、事業規模が小さい割には維持管理に手間がかかる。農業用水路などを活用した小水力発電を検討してみたものの、採算性が見込めずに断念する事業者は少なくないのが現状だ。

河川にも用水路にも「水利権」の制約

 太陽光発電の場合には農地法の制約によって土地を利用できない問題があったが、小水力発電にも同様に「河川法」の制約がある。大きな河川だけではなくて、河川から取水する農業用水や工業用水も規制の対象になる。流れる水を利用するための許可(「水利権」と呼ぶ)を得なくてはならない(図2)。

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図2 小水力発電に必要な水利使用許可。出典:国土交通省

 小水力発電を実施する場合も例外ではなく、国や自治体から水利権を取得することが前提になる。ただし自治体が運営する浄水場や下水処理場などには水利権の問題は発生しない。こうした点で自治体みずからが小水力発電を実施する場合は有利と言える。

 ようやく2013年4月になって河川法が改正されて、出力が1000kW未満の小水力発電に対しては認可の手続きが大幅に簡素化された。一般の事業者でも小水力発電を導入しやすい環境が整ってきたわけだ。

753とはずがたり:2014/04/16(水) 12:21:24
>>752-743
発電コストは風力より高く、太陽光より低い

 残る課題は採算性と維持管理の2つである。水力による発電能力は「水量」と「落差」で決まる。小水力発電の対象になる農業用水などでは、水量はさほど多くなく、水流の落差も小さい。そのために発電能力は200kW未満のものが多いが、水流が安定していれば年間の発電量は太陽光や風力よりも大きくなる。

 発電能力に対する実際の発電量(設備利用率)を比較すると、太陽光は12%、風力は20〜30%が標準的であるのに対して、小水力は平均して60%程度になる。同じ発電能力であれば、小水力の発電量は太陽光の5倍、風力と比べても2〜3倍も多い。

 ただし発電能力の割に設備費と維持管理費が大きいのが難点だ。1kWhの電力を発電するのに必要なコストを比べると、陸上風力や地熱よりは高く、洋上風力と同程度で、バイオマスや太陽光(住宅用)よりは低い(図3)。再生可能エネルギーの中では平均的な水準だ。

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図3 電源の種類別の発電コスト。出典:コスト等検証委員会

 ここで問題になるのは、発電量に影響する水量の変動である。雨が少ない季節には河川の水量が少なくなるため、発電量も減ってしまう。そうした変動分を織り込んで年間の発電量の割合を60%程度と見込んでいるが、最近の気候変動によって降水量が従来とは違ってきている。

 小水力発電の設備は稼働年数を40年に設定して採算性を判断するのが通常だが、今後40年間の水量の変化を現時点で予測することは難しい。水量が増えれば問題ないが、水量が減った場合には売電による収入も減少してしまう。

1日2回の清掃作業が必要に

 もうひとつの課題である維持管理については、長年にわたって要員を確保できるかが重要になる。小水力発電は意外に維持管理に手間がかかる。水路を流れてくる木の枝や枯葉、もろもろのゴミが発電設備に溜まってしまうためだ。

 小水力発電の導入量が全国で最も多い長野県がモデルケースを示している。県内を流れる馬曲川(まぐせがわ)から取水した水流を活用した発電能力95kWの「馬曲川水力発電所」で実施している維持管理作業の例である(図4)。それを見ると、ゴミの除去や発電機の稼働確認を1日に2回のほか、季節ごとに必要なメンテナンス作業がいくつかある。

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図4 小水力発電に必要な維持管理作業(馬曲川水力発電所の例)。出典:長野県環境部

 馬曲川水力発電所の場合には、近くの温泉設備の監視員が兼務で維持管理を担当している。こうした要員の確保が小水力発電を長年にわたって安定稼働させるためには不可欠である。定期的な清掃を怠ると、発電設備にゴミが溜まって故障する可能性が大きくなり、結果として売電収入を減らしてしまうことになる。

754とはずがたり:2014/04/16(水) 13:07:00
俺も小水力の足踏みと太陽光偏重には頭を悩ませているのであるが,失効されそうな設備認定を買い漁って迄太陽光利権で儲けようとしてる孫の姿勢(↓の頁にもバナー広告が出てる・・)にはちょっといらっといらっとせざる得ない。。
建設費が高く付いてランニングコストが安いと云う傾向が出ているならそれに応じた変更をすべきである。

2014年01月16日 13時00分 更
法制度・規制:
建設費が想定を上回る小水力発電、それでも買取価格は据え置き
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1401/16/news020.html

農業用水路などを活用した小水力発電に注目が集まっている。ところが発電設備を導入できる場所は数多くあるものの、実施に至るケースは少ない。発電設備の建設費に対して買取価格が低めに設定されていることが大きな要因だ。ただし政府は2014年度も買取価格を据え置く見込みである。
[石田雅也,スマートジャパン]

 再生可能エネルギーによる発電設備の導入状況を見ると、小水力発電の少なさは一目瞭然だ(図1)。固定価格買取制度の開始後に導入された設備の容量は0.5万kWしかなく、長期の開発期間を必要とする地熱に次いで少ない。導入件数も全国で27件にとどまっている。

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図1 再生可能エネルギーによる発電設備の導入状況(2013年10月末時点)。出典:資源エネルギー庁

 小水力発電は太陽光発電の次に導入しやすく、農業用水路をはじめとして対象になる場所も数多くある。ところが資源エネルギー庁が2012年度の導入量として想定していた規模は3万kWだったのに対して、その10分の1にも達していないのが現状だ。

 問題点の1つは採算性の低さにある。小水力発電は他の再生可能エネルギーに比べて出力が小さく、発電量も少ない。それを前提に買取価格が決められているものの、建設費が想定を上回る水準になっているために、現状の売電収入では投資を回収しにくくなっている。

 資源エネルギー庁が発電事業者を対象に調査したところ、建設に必要な資本費が想定の3倍以上になっているケースが半数以上を占めていて、中には10倍を超えるものまであった。規模の小さい出力200kW未満の設備では、資本費の平均は1kWあたり354万円で、買取価格の前提になっている100万円を大きく上回っている(図2)。

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図2 小水力発電設備(出力200kW未満)の建設費。出典:資源エネルギー庁

 調査の対象になった22件の設備のうち14件は公共機関、8件は民間事業者である。民間事業者だけの平均をとると135万円になるが、それでも想定値より3割以上も高い。一方で導入後に必要な運転維持費は想定値の2分の1程度で収まっている。とはいえ初期の建設費が高くては、投資回収までに長い期間が必要になってしまう。

 より規模の大きい出力200kW〜1000kW未満の設備でも、状況はさほど変わらない。調査対象の設備は7件しかないが、資本費の平均値は1kWあたり132万円になり、買取価格の前提である80万円の1.65倍である(図3)。運転維持費は想定の4割程度に収まっていて、200kW未満の場合と同じような収支構造になっている。

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図3 小水力発電設備(出力200kW〜1000kW未満)の建設費。出典:資源エネルギー庁

 こうした状況にもかかわらず、政府は2014年度の買取価格を従来のまま据え置く方針だ。まだ運転を開始した設備が少ないために、建設費や運転維持費のデータを十分に得られていないことに加えて、導入に向けた開発件数が徐々に増えてきたことを理由に挙げている。

 しかし太陽光発電に偏重している現状を是正するためには、小水力発電に対しても魅力のある買取価格を設定する必要がある。今のところ自治体による導入事例が多いのも、民間事業者から見て利益を見込みにくいことが影響している。再生可能エネルギーを重要な電源に位置づけるのであれば、出力が安定している小水力、地熱、バイオマスの買取価格は高めに設定すべきである。

755とはずがたり:2014/04/17(木) 12:32:44

新串原水力発電所の開発計画
http://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/press/3219938_6926.html
2013年6月10日
中部電力株式会社

当社は、当社所有の矢作第二ダムの直下に、ダムの落差と放流水を利用した維持流量水力発電所を建設することといたしましたので、お知らせいたします。
当社は、電源の多様化、地球温暖化問題への対応の観点から、再生可能エネルギーの開発を進めております。
この一環として、このたび、2015年度の運転開始を目指し、矢作第二ダムの直下に、発電出力220kWの維持流量水力発電所「新串原水力発電所」を建設することといたしました。
今後、当社は、地元自治体や地域の皆さまにご理解とご協力をいただきながら、開発を進めてまいります。
当社は今後も、再生可能エネルギーの中でも安定した発電電力量を期待できる一般水力や維持流量水力発電の継続的な開発に努めてまいります。また、既設水力発電所の設備改修による出力および発電電力量の向上についても計画的に進めてまいります。

【計画概要】
発電所名 新串原(しんくしはら)水力発電所
所在地 岐阜県恵那市串原大簗
ダム名 矢作第二ダム
発電出力 220kW
想定年間発電量 約170万kWh
(一般家庭 約470世帯分の年間使用電力量に相当)
CO2削減量  年間900トン程度
工事着手予定 2014(平成26)年度
運転開始予定  2015(平成27)年度

756とはずがたり:2014/04/17(木) 12:44:20

小水力発電(平川発電所)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hokuan/hokuan-nochi/kannai/hatsuden/hirakawa.html

1.経過

平川頭首工(取水施設)は昭和57年に県営かんがい排水事業により完成した農業水利施設で、一級河川平川に設置されたバースクリーンから取水して白馬村内のA=330haの農地へかんがいしています。
施設管理者は白馬村土地改良区で、水利権は長野県が所有しています。
沈砂池から平川を横断するサイホン手前までの間には約30m程度の落差があり、水利権は年間を通じて取水が認められているため、小水力発電の可能性が高いと判断し、平成23年度に調査を実施しました。
東日本大震災に関連したエネルギー政策の見直しを受けて、平成24年度に県の新規モデル事業として「土地改良施設エネルギー活用推進事業」が創設され、平川地区は県の小水力発電事業の唯一の地区として着手しました。
2.概要

平成24年度に事業着手し、平成26年度には発電所が完成する予定です。
想定されている発電量は最大180kWで、発電した電力は全量売電し、白馬村土地改良区が管理する土地改良施設の維持管理費に充当する予定です。

発電所の概要(予定)

名称 白馬村平川小水力発電所
所在地 北安曇郡白馬村大字北城
運転開始 平成27年4月
最大出力 180kW
有効落差 29.4m
使用水量 0.54〜0.8立方メートル/s
水車型式 横軸フランシス型
農業用水路名 平川左岸用水路
電力供給先 売電(土地改良区の維持管理費へ充当)
予定管理者 長野県白馬村土地改良区
設置者(連絡先) 長野県(北安曇地方事務所農地整備課)

小水力発電(町川発電所)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hokuan/hokuan-nochi/kannai/hatsuden/machikawa.html

1.経過

大町市は平成17年2月に「大町市地域新エネルギービジョン」を策定し、新エネルギーの利用検討を進めてきました。
市では社地籍を流れる町川用水路において、河岸段丘の落差を利用した小水力発電事業を計画し、平成20年度から平成21年度に地域新エネルギー等導入促進事業(NEDOの補助事業)を導入して、当時実施中であった町川用水路の改修に併せて小水力発電所を建設しました。
町川用水路を含む高瀬川沿岸用水は、長野県が水利権を所有する農業用水であると共に、昭和電工株式会社が発電用として取水施設や共用隧道等を管理しており、既に取水口他で沈砂施設等も整備されていました。また冬期間の維持用水も1.0立方メートル/sあることから、年間を通して通水量が確保できる等、小水力発電事業を実施する条件が整っていました。

2.概要

町川発電所で発電した電力は、発電所と同時に設置した高圧配電線を経由して近隣の大町市クリーンプラント(し尿処理場)へ供給し、クリーンプラントの電力量の9割弱を賄っています。また夜間に発電した電力は中部電力株式会社へ売電しています。

757とはずがたり:2014/04/17(木) 12:44:36
>>756-757

町川発電所

発電所の概要
所在地 大町市社字閏田
運転開始 平成22年4月
最大出力 140kW
有効落差 16.2m
使用水量 1.0〜1.1立方メートル/s
水車型式 横軸フランシス型
農業用水路名 町川用水路(高瀬川沿岸用水)
電力供給先 大町市クリーンプラント

小水力発電(大町新堰発電所)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hokuan/hokuan-nochi/kannai/hatsuden/omachi.html

1.経過

東京電力株式会社が黒部立山アルペンルート沿いを流れる農業用水「大町新堰」の落差を利用して約2.5kmの既設水路の中に圧力管を埋設し、水路の高低差を利用した小水力発電を行っています。
同社は、CO2削減の取り組みの一環として小水力発電所の開発にも取り組んでいた中で、平成18年から当発電所の概略調査を始め、約6年の歳月を経て完成しました。

2.概要

発電所は平成22年12月に工事着手し、平成24年5月に完成して稼動しています。
発電した電力は主に首都圏へ送られ、一般家庭に換算して約1,700軒分の電力を賄っています。これにより、一般家庭約420軒の年間CO2排出量に相当する、約2,100トンのCO2が一年間で削減されます。
水車の型式はペルトン水車で、4箇所から噴射した高圧水が水車を廻しています。流量が少ない場合は、2箇所からの噴射となります
別荘地に隣接しているため、建物の壁厚や消音装置等、騒音にも配慮して建設されています。

大町新堰発電所

発電所の概要
所在地 大町市平
運転開始 平成24年5月
最大出力 1000kW
有効落差 114m
使用水量 1.12立方メートル/s
水車型式 ペルトン水車
農業用水路名 大町新堰
設置管理者 東京電力株式会社

759とはずがたり:2014/04/17(木) 12:54:21
2013年10月04日 07時00分 更新
自然エネルギー:
小水力発電所を北海道の真ん中に、夏の流量は冬の2倍
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1310/04/news019.html

主力の火力発電に加えて再生可能エネルギーを全国で拡大中のJ-POWER(電源開発)が初めての小水力発電所を建設する。北海道の中央を流れる十勝川にあるダムからの水流を生かして、最大470kWの発電を可能にする計画だ。季節によって流量が変動し、夏季には冬季の2倍になる。
[石田雅也,スマートジャパン]

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/kuttari1_sj.jpg
図1 「屈足ダム」の所在地。出典:J-POWER

 広い北海道のほぼ真ん中を流れる十勝川の流域には、河口までのあいだに大規模なダムや水力発電所が数多くある。発電事業者のJ-POWERは8カ所の水力発電所を十勝川の水系で運転している。

 そのうちのひとつ「熊牛発電所」(出力1万5400kW)の上流にある「屈足(くったり)ダム」で、小水力発電所の建設工事を10月1日に開始した(図1)。

 屈足ダムからは下流地域の治水や環境保護を目的に、一定の「河川維持流量」を流し続けている。通常の水力発電では利用しない少量の水流だが、これを小水力発電に活用することにした。「くったり発電所」はJ-POWERで初めての小水力発電所として、2015年4月から稼働する予定だ。

 維持流量はダムの放水口の横に設置した放流設備を通して流れ出る(図2)。この放流設備を改造して水車発電機を設置する。発電能力は最大で470kWになる。

 ダムからの維持流量は周辺地域の農業にも利用するため、夏季には冬季の2倍に増える。それに応じて発電量も変動する。

 近隣のダムでも同様の小水力発電は可能で、今後さらに導入プロジェクトが広がっていく見通しだ。

760とはずがたり:2014/04/17(木) 12:57:35
2013年07月02日 13時00分 更新
自然エネルギー:
北海道電力が水力発電所を増強、70年前のものは取り壊し
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1307/02/news065.html

北海道電力はさまざまな水力発電所を順次新設している。2013年7月からは帯広の北西、道央の新得町に新岩松発電所の建設を開始する。従来の岩松発電所を取り壊し、一部の設備を再利用する形だ。
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 北海道電力が水力発電所の増強を進めている。現在公表されているのは、揚水発電にのみ使う京極発電所(北海道京極町、60万kW)の他、小水力発電所のユコマンベツ発電所(北海道東川町、690kW)と調整池式・ダム水路式の新岩松発電所(北海道新得町、1万6000kW)の3カ所だ(図1)。京極発電所とユコマンベツ発電所は既に着工しており、2014年から順次運転を開始する。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/yh20130702Hokuden_list_503px.png
図1 2013年3月時点の電源開発計画。出典:北海道電力が公開した図版を編集

 新岩松発電所は2013年7月に着工を予定する。総工事費60億円を投じて、既存の岩松発電所を置き換える形だ(図2)。岩松発電所は1942年に運転を開始した70年前の設備。「経年劣化が著しく、改修するよりも、ほぼ同じ位置に新設する方がよい。発電量も増える」(北海道電力)。岩松発電所の出力は1万2600kWであり、これが新岩松発電所では1万6000kWに増える。

 新岩松発電所は北海道で2番目に流域面積の広い十勝川の水を利用し、上流に置いた岩松ダムの水を使う。最大使用水量は45.00m3/秒である。

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図2 新岩松発電所の位置。地図の上端中央に岩松ダムが見える。出典:北海道電力

 新岩松発電所は2016年1月に運転開始を予定しており、岩松発電所は2015年4月に運転を終える(除却)。なぜ、新発電所の完成を待たずして岩松発電所が運転を終えるのだろうか。それは、岩松発電所の設備の一部を新岩松発電所が使うからだ(図3)。岩松ダムから導水路を経て流れてきた水が、容量の小さな調圧水槽を経て、水圧管路に流れ込み、発電所に至る。このうち、導水路と調圧水槽を再利用する。

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図3 岩松ダムから新岩松発電所に至る設備の概要。従来の岩松発電所の一部の設備を再利用する。出典:北海道電力

764とはずがたり:2014/04/20(日) 23:02:32
2013年08月28日 11時00分 更新
スマートシティ:
20年間で1億4800万円の利益を見込む、県営ダムの小水力発電
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1308/28/news019.html

福岡県は発電事業を実施していない県営ダムを対象に小水力発電の可能性を検討して、収益性の高いダムから発電事業に着手する。第1弾は地元の自治体が事業者になり、2014年度中に運転を開始する予定だ。売電収入によって20年間に1億4800万円の利益を生み出せる見込みである。
[石田雅也,スマートジャパン]

 県営ダムで実施する小水力発電の第1弾に決まったのは、県西部の糸島市にある「瑞梅寺(ずいばいじ)ダム」である(図1)。もともと洪水対策のために1977年に造られたダムで、高さは64メートル、総貯水量は242万立方メートルある。このダムから下流に常に放流している水量を生かして発電する。

 発電に利用できる水量は最大で毎秒0.3立方メートルになる。この水流を水車式の発電機に通すことで99kWの電力を作り出す(図2)。年間の発電量は66万8000kWhになる予想で、約200世帯分の電力使用量に相当する。固定価格買取制度では200kW未満の小水力発電の買取価格は1kWhあたり34円であることから、年間の売電収入は2270万円になる。買取期間の20年間で4億5400万円の収入を期待できる。

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図2 小水力発電の仕組み。出典:福岡県県土整備部

 発電設備の投資額は2億1100万円を想定している。毎年の運転維持費を加えても、20年間の累計で1億4800万円の利益を出せる見込みだ。この試算をもとに、ダムが立地する糸島市が発電事業の具体的な検討に入った。2013年度中に工事を開始して、2014年度末までに発電を開始する計画である。

 福岡県が小水力発電の可能性を検討した12カ所のダムのうち、20年間の利益が最も大きくなるのが瑞梅寺ダムだった。このほか3カ所のダムでも利益を見込めるものの、残る8カ所は20年間のうちに利益を出せない検討結果になった。瑞梅寺ダムよりも貯水量の大きいダムは9カ所もあるが、年間の放水量や水流の落差などが十分に得られず、発電量が少なくなるケースが多かったようだ。

765とはずがたり:2014/04/20(日) 23:02:52

2013年12月19日 07時00分 更新
自然エネルギー:
余力があるダムはどれだ、福岡県が目指す小水力発電
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1312/19/news036.html

福岡県は発電に利用していない県営ダムから再生可能エネルギーを取り出そうとしている。手段は放流水を利用した小水力発電。12のダムについて投資回収年数などを計算。最も効果的な2つのダムについて自治体主導の発電計画が進み始めた。
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 福岡県は市町村と連携して県営ダムから電力を取り出す試みを進めている。これまで発電に使われていなかったダムからの放流水を、小水力発電のエネルギー源として使うというもの。

 2013年7月には既に発電を行っているダムを除く12の県営ダムについて、採算性の検討結果を公表。4つのダムが有望だと発表した。「発表した結果に基づいて立地自治体と協議していく。県の試算では採算が取れない評価になったダムでも手法によっては可能性が残っている」(福岡県企画・地域振興部総合政策課エネルギー政策室)。

 4つのダムとは瑞梅寺(ずいばいじ)、藤波(図1)、力丸、陣屋だ。図2には投資効果が高い上位6位のダムを示した。4つのダムは20年以内に投資を回収できることが分かる。図3では12のダム全てについて結果を示した。発電施設の配置計画や最適な規模を設定し、工事費用と保守費用を勘案したものだ。売電収入では固定価格買取制度(FIT)を前提としている。

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図2 ダムに対する投資効果の試算結果(上位6位) 出典:福岡県

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図3 ダムに対する投資効果の試算結果(全12ダム) 出典:福岡県

 県は小水力発電を再生可能エネルギーの地産地消モデルの1つだと捉えている。ダム共同事業者や市町村と小水力発電の実施について協議する他、事業化が決まった際には技術的支援と事業費の支援を用意している。技術的支援とは計画の策定や設計に関する指導・助言だ。事業費の支援は2段階に分かれる。2013年度は導入可能性調査の補助金として500万円を提供し、2014年度以降に設備導入補助事業として採択された場合、最大1億円を補助する。

端梅寺ダムに続いて藤波ダムに着手

 2013年8月にはまず端梅寺ダムについて糸島市が発電に向けた具体的な検討に入った(関連記事)。2015年度末からの発電開始を目指す。県営ダムを対象とした市町村による小水力発電としては九州初だという。

 続いて2013年12月には藤波ダムについてうきは市が具体的な検討を開始した。藤波ダムの計画では概算事業費を3億4500万円と試算している。まず、2013年度第4四半期に導入可能性調査を進める。2014年度は実施設計と諸手続きに充て、2015年度と2016年度に工事を進める。発電を開始するのは2016年度第4四半期末だ。

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図4 藤波ダム(うきは市浮波町)の外観と発電のイメージ。出典:福岡県

 藤波ダムは筑後川水系の巨瀬川(こせがわ)にある多目的ダム(図4)。2010年3月に完成した比較的新しいダムであり、発電には使われていない。ダムの高さ(堤他)は52.0m、総貯水容量295万m3。小水力発電に使う最大使用水量として0.55m3/sを想定しており、最大出力は153kWだ。想定年間発電量は86万kWh。従って、設備利用率は64%という計算になる。国家戦略室の「コスト等検証委員会」では、電源コストを検証する場合に小水力発電の設備利用率を60%としているため、平均以上の能力があることが分かる。

 県の試算によれば、固定価格買取制度(FIT)を利用し、買取価格が34円/kWh(税別)の場合、年間の売電収入は約2900万円となる。うきは市は発電した電力を売電に充てるか、需要先に供給するのかを今後決定する。

769とはずがたり:2014/05/03(土) 20:10:02
印度の電力事情は可成り悪い様だからなぁ・・。水力もちゃんと整備して欲しい所なんじゃが。
反対運動でやたら高コストの日本のダム建設(無駄な周回道路造っちゃったり矢鱈と地元に配慮し過ぎ(;´Д`))だけど何か日本の土建業が貢献出来るノウハウもあるのではないか?

インド大洪水の一因は「水力発電計画」、報告書
2014年05月02日 16:12 発信地:ニューデリー/インド
http://www.afpbb.com/articles/-/3014075

インド大洪水の一因は「水力発電計画」、報告書 インド北部ウッタラカンド(Uttarakhand)州で、洪水被害に遭ったヒンズー教の聖地ケ… 写真ギャラリーをみる 【メディア・報道関係・法人の方】写真購入のお問合せはこちら
【5月2日 AFP】昨年インドを襲い数千人の死者を出した大洪水の一因は、同国北部の水力発電計画にあったとする報告が、政府委託の調査でまとめられた。代替エネルギーである水力への投資を進めるヒマラヤ山脈(Himalayas)沿いの他の国々に警告を発している。

 昨年6月ヒマラヤ山脈地帯のウッタラカンド(Uttarakhand)州で、例年よりも早い夏季の季節風(モンスーン)がもたらした豪雨により洪水や土砂崩れが相次ぎ、死者・行方不明者は5500人以上に上り、複数の町や村が大きな被害を受けた。

 世界第2位の人口を抱えるインドは、火力発電所への依存度を下げる目的に加え、電力不足の解消を目指して、ヒマラヤ山脈地帯における水力発電計画を推進している。

 パキスタンや中国、ブータン、ネパールも、同山脈地帯でも特に環境面で被害を受けやすい地域で、規模の差こそあれ一様に水力発電の拡大を視野に入れている。

 インド政府が委託した調査に携わった専門家らはその報告書で、30か所以上ある水力発電計画の一部が原因となり、発電所の建設中に掘削されて河岸に投棄された土砂などがウッタラカンド州を流れる河川に堆積していると指摘した。

 同域に記録的な豪雨が降って河川が氾濫した際、数トンの水だけでなく堆積物も下流へ押し流されたことで、道路や橋、建物などが飲み込まれ洪水被害の拡大につながったとしている。

 4月29日にAFPが入手したこの報告書は、「堆積物管理は非常に重要だ。2013年6月のような状況から住民と土地を守るためには、現在の慣行を見直す必要があり、ウッタラカンドにおける技術上妥当で環境的にも持続可能な堆積物管理の方法が提案されるべきだ」と述べている。

 さらに、これまでに提案されている水力発電計画24件のうち23件については、現在保護下にある、または被害を受けやすい地域に近い場所での開発が進められる場合、許可されるべきではないとも指摘している。

 インドの電力のうち、水力で賄っているのは17.4%だが、同国内では現在、ウッタラカンド州での92の計画を含め多くの水力発電計画が進められている。(c)AFP

770とはずがたり:2014/05/07(水) 16:14:44
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1081280165/1243

>再生可能エネルギー導入の計画を打ち出した08年10月以降、「尾口発電所」(石川県白山市)などの計7カ所の水力発電所を改修し
●2009年度以降に出力増加した発電所の部分

>河川維持のためのダム放流水を利用した発電は電力各社が手掛けている。北陸電は10年11月に稼働した仏原ダム発電所(福井県大野市)が初めて。新たに、有峰ダム(富山市)を11月稼働するほか、12年度中に新猪谷ダム(岐阜県飛騨市)、13年度中に北又ダム(富山県朝日町)の各発電所を建設する。
●現在運転している河川維持放流水を活用した水力発電所及び●現在開発を進めている水力発電所の北又ダムが対応

震災前から結構進めてはいたんやね。

北陸電力
再生可能エネルギーの導入
http://www.rikuden.co.jp/newenergy/index.html

 低炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギーの導入を着実に進めています。

水力発電

 北陸地域の豊富な水資源の有効活用を図るため、現在発電に使用されていない河川維持放流水※の活用を進めています。
また、既存水力発電所の設備改修による出力増加や新規水力地点の開発にも取り組んでいます。
 これらの取組みにより、2020年度までに、発電電力量80GWh/年程度の導入(2007年度対比)を進めてまいります。
※河川維持放流水 : 河川環境の維持を目的としたダムからの放流水

●現在開発を進めている水力発電所
発電所名 出力 発電電力量 運転開始予定 CO2削減量*
北又ダム 130kW 90万kWh/年程度 2014年度 0.04万t-CO2/年程度
片貝別又 4,400kW 1,740万kWh/年程度 2016年度 0.82万t-CO2/年程度
*2012年度調整後CO²排出原単位を使用して試算(以下、風力発電および太陽光発電も同じ)

●現在運転している河川維持放流水を活用した水力発電所
発電所名 出力 発電電力量 運転開始 CO2削減量
仏原ダム 220kW 180万kWh/年程度 2010年11月 0.08万t-CO2/年程度
有峰ダム 170kW 130万kWh/年程度 2011年11月 0.06万t-CO2/年程度
新猪谷ダム 500kW 400万kWh/年程度 2012年12月 0.19万t-CO2/年程度

●2009年度以降に出力増加した発電所
発電所名 出力増分(発電所出力) 発電電力量増分 運転開始 CO2削減量
小見 100kW (15,200kW) 40万kWh/年程度 2010年 3月 0.02万t-CO2/年程度
上滝 500kW (10,100kW) 290万kWh/年程度 2010年 3月 0.14万t-CO2/年程度
尾添 500kW (30,900kW) 190万kWh/年程度 2010年 6月 0.09万t-CO2/年程度
中崎 100kW (10,500kW) 28万kWh/年程度 2010年 7月 0.01万t-CO2/年程度
尾口 500kW (18,100kW) 390万kWh/年程度 2011年 3月 0.18万t-CO2/年程度
東勝原 190kW (2,800kW) 120万kWh/年程度 2011年 3月 0.06万t-CO2/年程度
明島 200kW (4,700kW) 30万kWh/年程度 2011年 6月 0.01万t-CO2/年程度
境川第一 200kW (5,300kW) 82万kWh/年程度 2012年 5月 0.04万t-CO2/年程度
池の尾 100kW (9,100kW) 30万kWh/年程度 2012年 6月 0.01万t-CO2/年程度
五条方 300kW (17,800kW) 40万kWh/年程度 2013年 3月 0.02万t-CO2/年程度
東町 900kW (32,200kW) 120万kWh/年程度 2013年 4月 0.06万t-CO2/年程度
滝波川 200kW (12,500kW) 30万kWh/年程度 2013年 5月 0.01万t-CO2/年程度
新猪谷 1,900kW (35,400kW) 470万kWh/年程度 2013年 5月 0.22万t-CO2/年程度
神通川第二 3,000kW (44,000kW) 600万kWh/年程度 2013年 5月 0.28万t-CO2/年程度
九谷 100kW (2,000kW) 30万kWh/年程度 2013年 6月 0.01万t-CO2/年程度

771とはずがたり:2014/05/12(月) 23:36:03

2008年3月31日
日本エネルギーネットワーク株式会社
上越エネルギーサービス(株)、日本曹達(株)二本木工場水力発電事業を承継
http://jenco.jp/doc/20080331.html

弊社の事業子会社である上越エネルギーサービス(株)は、2008年3月31日付けで、日本曹達(株)が会社分割した二本木工場における水力発電事業を承継しました。

1.目的
上越エネルギーサービス(株)による事業拡大、及び弊社グループ全体の地球温暖化対策の一環としてのクリーンエネルギー源の取得を目的としています。
2.要旨
(1)日程
吸収分割締結日 2008年2月18日
効力発生日 2008年3月31日
(2)方式
日本曹達(株)を分割会社とし、上越エネルギーサービス(株)を承継会社とする、吸収分割です。
(3)交付金
本件分割に関して、上越エネルギーサービス(株)は、日本曹達(株)に対して、日本曹達(株)が水力発電事業に関して有する権利義務の対価として、日金銭217百万円を交付いたします。
(4)上越エネルギーサービス(株)が承継する権利義務
資産、契約上の地位、その他権利及び義務を承継いたします(ただし、吸収分割契約において承継しないと定めたものを除く)。

772とはずがたり:2014/06/02(月) 20:54:17
>ダムや用水路などの既存の水流を活用した「従属発電」が、2013年12月の河川法の改正によって登録手続きだけで実施できるようになった

阿多岐(あたぎ)水力発電所
ダム:
工事:2014.5.1〜
営業:2015.6予定
発電能力:190kW
年間発電量:130万kWh
設備利用率:78%

新串原(しんくしはら)水力発電所
ダム:矢作第二ダム
工事:2014/5/29〜
営業:2015.6予定
発電能力:220kW
年間発電量:170万kWh
設備利用率:88%

2014年06月02日 11時00分 更新
自然エネルギー:設備利用率88%の小水力発電所、岐阜県のダムの直下で建設開始
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1406/02/news023.html

中部電力が岐阜県のダムで展開する小水力発電プロジェクトの第2弾が始まった。従来から水力発電に利用しているダムの直下に新しい発電所を建設して、470世帯分の電力を供給できるようにする計画だ。ダムからの維持流量を活用して、88%という極めて高い設備利用率を発揮する。
[石田雅也,スマートジャパン]

 ダムや用水路などの既存の水流を活用した「従属発電」が、2013年12月の河川法の改正によって登録手続きだけで実施できるようになった。法改正を受けて、いち早く岐阜県で2件の従属発電を登録したのが中部電力である。その2番目の対象になる「矢作第二ダム」で、5月29日から発電所の建設工事が始まった(図1)。

 矢作第二ダムは中部電力が1970年から運営してきた。翌年の1971年から出力3万1600kWの「矢作第二発電所」を運転するのに利用している。さらにダムの下流の自然環境を守るために一定の水量を流し続ける「維持流量」を実施しているが、これまでは発電に利用してこなかった。

 新たにダムの直下に発電所を建設して、維持流量による小水力発電を開始する計画だ(図2)。ダムからの取水設備と水圧管路を通して、発電所内の水車発電機に水流を取り込んで、発電後には放水設備から維持流量を下流へ送り出す。ダム直下型の典型的な発電設備である。ダムの近くには1920年から1968年まで運転していた「串原発電所」があったことから、「新串原(しんくしはら)水力発電所」と名付けられた。

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図2 「新串原水力発電所」の設備。出典:中部電力

 営業運転は1年後の2015年6月に開始する予定だ。発電能力は220kWで、年間の発電量は170万kWhを想定している。一般家庭で470世帯分の使用量に相当する。維持流量を利用して安定した発電量を得ることができ、設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)は88%に達する。

 小水力発電の設備利用率は60〜70%が標準的だが、水量が安定している維持流量による従属発電は設備利用率が高くなる。その中でも新串原水力発電所の88%は極めて高い水準だ。

 中部電力は岐阜県の従属発電の登録対象で1番目になる「阿多岐(あたぎ)水力発電所」の建設工事も5月1日に開始していて、新串原水力発電所と同様に2015年6月から営業運転に入る。阿多岐水力発電所は発電能力が190kWで、年間の発電量は130万kWhを見込んでいる。設備利用率は78%になり、新串原水力発電所と比べると低くなる。

773とはずがたり:2014/06/02(月) 21:00:11
徳山水力発電所

1号機
発電能力:131MW
運転開始:2015.6予定
目的:ピークロード

2号機
発電能力:22.4MW
運転開始:2014.5.15
目的:ベースロード

2014年05月20日 07時00分 更新
電力供給サービス:ダム式で2万kW以上の水力発電所、岐阜県の地下で運転開始
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1405/20/news013.html

水力発電が盛んな岐阜県で、ダムの豊富な貯水量を生かした大規模な発電設備が動き出した。日本で最大の貯水量がある徳山ダムの直下に建設したものだ。発電能力が2万2400kWの2号機が5月15日に営業運転を開始して、さらに13万1000kWの1号機が2015年6月に稼働する。
[石田雅也,スマートジャパン]

 中部電力が岐阜県を流れる揖斐川(いびがわ)の最上流部に新しい水力発電所を稼働させた(図1)。2009年に着工した「徳山水力発電所」で、2基の発電設備のうち2号機が約5年にわたる工事を終えて5月15日に営業運転に入った。発電能力は2万2400kWあり、ここ数年で新しく稼働した水力発電設備の中では最大の規模になる。

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図1 「徳山水力発電所」の位置。出典:中部電力
 この水力発電所は最近では珍しくなった「ダム式」の発電方法による。日本で最大の貯水量を誇る「徳山ダム」から直下にある発電設備まで、145メートルの水流の落差を生かして発電する方法である(図2)。取り込む水の量は最大で毎秒19立方メートルになる。

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図2 発電所の建屋。出典:中部電力

 発電所の建屋は地上にあるが(図3)、水車や発電機は地下30メートルの岩盤の中に造った空間の内部に設置されている。さらに2号機とは別に、はるかに規模の大きい1号機の工事が進んでいて、1年後の2015年6月に運転を開始する計画だ。1号機の発電能力は2号機の6倍に相当する13万1000kWに達する。

 1号機は2号機と違って、ダムから長い水路を経由して発電する「ダム水路式」である。しかも2号機より深い地下90メートルの場所に水車や発電機を設置する予定だ。ダムからの水流の落差は182メートルになり、水量も最大82立方メートルと多くなる。ただし2号機が常に発電できるのに対して、1号機は電力需要の多い時だけ稼働する。

 1号機と2号機を合わせると、中部電力の夏の供給力を0.5%高めることができる。火力にも原子力にも頼らない自然エネルギーで増やせる発電規模としては極めて大きい。年間の発電量は3億kWhに達する見込みで、一般家庭で8万世帯分を超える電力使用量に相当する。

 発電に利用する徳山ダムは揖斐川の治水を目的に造られたものである。1971年に計画を開始してから、完成したのは37年後の2008年だった。揖斐川流域の開発計画が変更になり、ダムの建設に伴う自然破壊も問題視された。岩石や土砂を積み上げたロックフィル式のダムで、貯水量は国内最大の6億6000万立方メートルにのぼる(図4)。

774とはずがたり:2014/06/02(月) 22:29:08
●臼中発電所
農業用水路を活用(富山県最大規模)・落差約57m
定格出力:910kW
設置者:富山県?

●小早月川発電所
発電能力:1000kW
年間電力量:546万kWh見込
売電収入:約6500万円予定
定格出力:
運転開始:2012.4
設置者:市民ファンド・11億円・固定価格買取制度によって20年間のうちに利益を上げる計画

●片貝別又発電所
富山県の東部を流れる片貝川と別又谷の高低差を利用する
発電能力:4400kW
年間発電量:1700万kWh
運転開始:2016年度予定
設置者:北陸電力(27年ぶりに水力発電所を建設)

2012年11月29日 09時00分 更新
日本列島エネルギー改造計画(18)富山:
水力発電所の集積地に、大規模ダム式から小水力まで勢ぞろい
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1211/29/news014.html

日本で最も有名なダムと言えば「黒四」こと黒部ダムだろう。富山県には黒四に代表されるダム式の水力発電所のほかに、水路を利用した発電所が大規模から小規模まで数多く稼働している。発電量の7割以上が再生可能エネルギーで作られており、今後さらに小水力発電の比率を高めていく。
[石田雅也,スマートジャパン]

 富山県は「水力発電王国」と呼ばれるほど、古くから水力発電が盛んに行われている。高い山を源にした急流の川が数多くあり、そのひとつ黒部川には日本を代表するダム式の「黒部川第四発電所」が今なお健在だ(図1)。1961年から運転を続けており、落差545メートルの水流を生かして最大33万kWの電力を供給することができる。年間の発電量は10億kWhにのぼり、30万世帯以上の家庭で使う電力量に相当する。

 しかし最近では環境破壊をもたらすダム式の水力発電所の建設は少なくなり、代わって水路を活用した発電設備が増えている。富山県内には大規模な水路式の発電所から小規模な農業用水路を使った発電所まで、バラエティに富む水力発電が展開されている。 

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図2 富山県の再生可能エネルギー供給量(2010年3月時点)。出典:千葉大学倉阪研究室と環境エネルギー政策研究所による「永続地帯2011年版報告書」

775とはずがたり:2014/06/02(月) 22:29:33
>>774-775
 水力を中心に県内で発電する電力量のうち7割以上を再生可能エネルギーで作り出している。国全体で見た再生可能エネルギーの比率は1割程度であることから、富山県の比率の高さが分かる。このうち小水力(発電能力が1万kW以下)は長野県に次いで全国で2番目の規模を誇る(図2)。

 富山県の計画では、2005年に12か所だった小水力発電所が2011年に16か所に増えており、さらに2016年には23か所に、2021年までに28か所に拡大する。中小の河川や農業用水路の中で小水力発電に適した候補地を選び出して、順次建設を進めていく予定だ。

 農業用水路を活用した小水力発電のモデルケースとされているのが「臼中発電所」である(図3)。農業用水の不足を解消するために作られたダムからの水路に発電機を設置したもので、約57メートルの落差を生かして910kWの発電能力がある。農業用水路を使った小水力発電所としては富山県で最も規模が大きい。

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図3 臼中(うすなか)発電所の概要。出典:富山県農林水産部

 中小の河川を利用したユニークな小水力発電所もある。2012年4月から運転を開始した「小早月川発電所」だ。市民を主体にした投資ファンドによって造られた発電所で、長野県内で太陽光発電を対象に拡大しているものと同様のスキームで運営されている(図4)。

 市民による出資のほか環境省の補助金や金融機関からの融資で約11億円の資金を集めた。発電能力は1000kWあり、メガソーラー並みだが、水力は太陽光と比べて5倍くらい発電効率が高い。年間の電力量は546万kWhを見込んでおり、約6500万円の売電収入を予定している。固定価格買取制度によって20年間のうちに利益を上げる計画だ。

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図4 小早月川(こはやつきがわ)発電所の事業スキーム。出典:おひさまエネルギーファンド

 さらに規模の大きい水路式の発電所を建設する計画も進んでいる。北陸電力が27年ぶりに建設する「片貝別又発電所」で、富山県の東部を流れる片貝川と別又谷の高低差を利用する(図5)。発電能力は小水力を大きく上回る4400kWもあって、年間に1700万kWhの電力供給が可能になる。運転開始は2016年度を予定している。

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図5 片貝別又(かたかいべつまた)発電所の全景。出典:北陸電力

 一方で富山県はエネルギー消費の削減目標を掲げて、企業と家庭に太陽光発電システムの導入などを推進している。企業には毎年0.5%ずつ、家庭には1.0%ずつ削減することを奨励中だ。再生可能エネルギーの比率が8割を超える日も遠くない。

776とはずがたり:2014/06/02(月) 22:30:00
●庄発電所
庄川両岸の潅漑用水路
運転開始:2012.9
定格電力:190kW
年間発電量:132万kWh見込
設置者:富山県

●仁右ヱ門用水発電所
農業用水
定格出力:最大460kW
年間発電量:346万kWh
工期:6ヶ月
設置者:富山県

●二上(ふたがみ)浄化センターの小水力発電
高岡市・浄化センター・わずか2メートルの落差
定格出力:10kW
年間発電量:8万kWh
浄化センターの電力の一部に利用することで年間に74万円程度の電気料金を削減できる。
設置費:3200万円(国から1600万円の補助金)

●新黒薙第二発電所
水量の一部を別の発電設備に回す(川から取り込んだ毎秒7.9立方メートルの水量のうち、1.7立方メートル分を新しい発電所に分岐)
定格出力:1900kW
年間発電量:約1200万kWh見込
設置者:関電

2013年07月30日 09時00分 更新
エネルギー列島2013年版(18)富山:
小水力発電で全国第2位、農業用水から下水までエネルギーに
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1307/30/news009.html

大規模な水力発電所が数多く稼働している富山県で、新しい小水力の発電設備が相次いで動き始めている。農業用水路や下水処理場で導入が進む一方、電力会社は既存の発電所を生かして設備の増強に取り組む。民間企業を中心にメガソーラーの建設計画もようやく広がってきた。
[石田雅也,スマートジャパン]

 岐阜県から富山県へ流れる庄川の流域は雨と雪が多く降ることから、かんがいのための用水路が両岸に設けられている。その用水路の水流を活用した「庄(しょう)発電所」が2012年9月に稼働を開始した。富山県の企業局が農業用水路に設置した2つ目の小水力発電所である。

 用水路から取り込んだ水を使って水車を回す設備で、5.1メートルの落差を生かして190kWの電力を作ることができる(図1)。小さい落差でも発電できるように、水車と発電機が一体になった設備を採用した。年間の発電量は132万kWhを見込み、約400世帯分の電力使用量に相当する規模になる。

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図1 「庄発電所」の外観と発電設備。出典:富山県企業局

 このような用水路の水流を活用した小水力発電は最近になって全国各地で広がっている。特に多いのは農業用水路を利用したもので、自治体では富山県が先行した。2009年12月に運転を開始した「仁右ヱ門(にえもん)用水発電所」が全国の自治体で初めての事例だ。

777とはずがたり:2014/06/02(月) 22:30:31
>>776-777
 発電所の規模は庄発電所よりも大きく、発電に使う水流の落差は24メートルある(図2)。水車と発電機は分かれていて、最大460kWの発電能力がある。年間の発電量は346万kWhと庄発電所の約3倍に達する。それでも取水用と放水用の設備を含めて工事は6カ月で完了した。

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図2 「仁右ヱ門用水発電所」の外観と発電設備。出典:富山県企業局

 富山県内には2012年末の時点で小水力発電所が21カ所も稼働中だ。さらに3年後の2016年末までに30カ所以上に増やすことを計画している。2013年に入ってから運転を開始した新しい設備では、県西部の高岡市にある「二上(ふたがみ)浄化センター」の小水力発電がある。

 下水の処理水を川に流す施設に発電設備を導入して、わずか2メートルの落差を生かして10kWの発電を可能にした(図3)。年間の発電量は8万kWhで、一般家庭で20世帯分の電力になる。浄化センターの電力の一部に利用することで年間に74万円程度の電気料金を削減できる。設置費は3200万円かかっているが、半分を国の補助金でまかなった。

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図3 「二上浄化センター」の外観と発電設備。出典:富山県下水道公社、富山県土木部

 自治体に加えて電力会社の取り組みも増えている。富山県には北陸電力のほかに関西電力の水力発電所もある。関西電力が運転している「黒薙(くろなぎ)第二発電所」に送り込む水流の一部を利用して、新たに小水力発電を2012年12月から開始した。

 古くからある水力発電所では、当初と比べて水量が大幅に増えているケースがある。より多くの水量を発電に利用するためには、既存の設備を入れ替えるか、水量の一部を別の発電設備に回すか、いずれかの方法をとるのが一般的だ。関西電力は後者の方法を採用して、「新黒薙第二発電所」を建設した。

 川から取り込んだ毎秒7.9立方メートルの水量のうち、1.7立方メートル分を新しい発電所に分岐させることで、1900kWの発電が可能になった(図4)。年間の発電量は約1200万kWhを見込み、同じ関西電力が大阪府で運営している1MW(メガワット)の「堺太陽光発電所」と同程度の発電量がある。

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図4 「新黒薙第二発電所」の外観と水路。出典:関西電力

 一方で既存の設備のまま、発電量だけ増やせる場合もある。北陸電力が1954年から富山市内で稼働を続けている「神通川(じんつうがわ)第二発電所」では、長年にわたって発電能力を4万1000kWに固定して運転してきた。水量が増えてもダムから放流するだけで、発電には使ってこなかった。

 新たに試験を実施したところ、古い設備を変更しなくても、取り込む水量を増やすだけで発電能力が3000kWも増やせることを確認できた(図5)。発電量の増加分は年間に600万kWhにものぼり、通常のメガソーラーの約半分に匹敵する。小水力発電とは違う取り組みではあるが、未利用の自然エネルギーを効率的に活用した典型例と言える。

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図5 「神通川第二発電所」の発電設備。出典:北陸電力

 自治体から電力会社まで、富山県内では水力発電の新しいプロジェクトが着々と増えている。小水力発電の導入量は長野県に次いで全国で第2位の規模がある(図6)。ただし、そのほかの再生可能エネルギーの取り組みはさほど進んでいない。

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図6 富山県の再生可能エネルギー供給量。出典:千葉大学倉阪研究室、環境エネルギー政策研究所



778とはずがたり:2014/06/03(火) 14:04:28
●加子母(かしも)清流発電所
場所:中津川市山間部・山沿いを流れる農業用水路を活用
落差:65m
定格出力:220kW
年間発電量:168万kWh見込
完成:2014年3月目標→出来たのかな?
目的:発電した電力は地域の農業用施設などで利用する予定
総事業費:約4億円(想定)・出資:国50%、岐阜県と中津川市が25%ずつ

●釜戸小水力発電所
木曽川沿いの広域水道設備
仕組み:落差22m・流量を制御できる水車と発電機を組み合わせて、水道の供給に影響を与えずに発電事業を運営
・消費した電力はCO2排出量の削減分を換算したうえで、「オフセット・クレジット(排出量削減権)」にして企業に販売
定格出力:90kW
年間発電量:75万kWh(2割を自家消費・残りを売電)
運営:岐阜県

●第一用水上金(うえがね)水力発電所
場所・中津川市内農業用水路(築350年)
仕組み:取水口から発電設備までの6メートルの落差
稼働開始:2012年3月
定格出力:0.5kW→近隣の道路に設置した10基の街路灯に電力を供給
事業費:1400万円・国の「地域ニューグリーンディール基金」で充当

●新猪谷(しんいのたに)ダム発電所
場所:岐阜県飛騨市
仕組み:ダムからの河川維持放流を発電機に送り込み
定格出力:500kW
年間発電量:400万kWh
事業者:北陸電力

2013年08月20日 09時00分 更新
エネルギー列島2013年版(21)岐阜:「清流の国」に広がる小水力発電、山沿いと平地でも落差を生かす
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1308/20/news014.html

高い山と長い川に囲まれた岐阜県は「清流の国」をキャッチフレーズに、水資源を生かした産業の育成と小水力発電の拡大に取り組んでいる。山沿いを流れる川の周辺のほかにも平地の用水路にまで発電設備を導入して、災害に強い地域分散型のエネルギー供給体制を強化していく。
[石田雅也,スマートジャパン]

 環境省が2011年度に実施した中小水力発電(出力3万kW以下)の導入可能量調査で、岐阜県は全国の第1位になった。それほど県内には水力発電設備を設置できる場所が多い。まだ実際の導入量では第10位だが、自治体を中心に各地域で小水力発電のプロジェクトが急速に広がっている。

 木曽川が流れる中津川市の山間部で始まったプロジェクトは、小水力発電としては規模が大きい。山沿いを流れる農業用水路を活用した小水力発電で、65メートルの大きな落差を使って220kWの発電を可能にする。2014年3月の完成を目指して建設中の「加子母(かしも)清流発電所」である(図1)。

 年間の発電量は168万kWhを見込んでいて、一般家庭の400世帯以上が使用する電力を供給することができる。発電した電力は地域の農業用施設などで利用する予定だ。総事業費は約4億円の想定で、国が50%、岐阜県と中津川市が25%ずつ負担することになっている。

779とはずがたり:2014/06/03(火) 14:04:44
>>778-779

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/kashimo.jpg
図1 「加子母清流発電所」の建設予定地。出典:岐阜県恵那農林事務所

 中津川市から木曽川を下っていくと、川に沿って広域の水道設備が整備されている。その中間地点のあたりで、岐阜県が運営する「釜戸小水力発電所」が2008年から稼働を続けている。2カ所の設備をつなぐ送水管の22メートルある落差を生かして、90kWの電力を作ることができる(図2)。

 流量を制御できる水車と発電機を組み合わせて、水道の供給に影響を与えずに発電事業を運営することができる。年間の発電量は75万kWhになり、そのうちの約2割を水道事務所で消費して、残りを電力会社に売電する。水道事務所で消費した電力はCO2排出量の削減分を換算したうえで、「オフセット・クレジット(排出量削減権)」にして企業に販売する念の入れようだ。

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図2 「釜戸小水力発電所」の所在地。出典:岐阜県都市建築部

 エネルギーの地産地消という点では、中津川市内にある保育園の横を流れる農業用水路に導入した小水力発電にも注目したい。2012年3月に稼働した「第一用水上金(うえがね)水力発電所」である(図3)。新しい発電所だが、約350年前に造った水路に小規模な発電設備を設置した。

 取水口から発電設備までの6メートルの落差を使って、わずか0.5kWの電力を生み出している。それでも近隣の道路に設置した10基の街路灯に電力を供給することができる。事業費は1400万円かかったが、全額を国の「地域ニューグリーンディール基金」で充当した。

 …北陸電力はダムから下流の自然環境を維持するために流している「河川維持放流」を活用した発電所の建設を進めている。

 2012年12月には岐阜県北部の飛騨市で「新猪谷(しんいのたに)ダム発電所」の運転を開始した(図4)。ダムからの河川維持放流を発電機に送り込み、500kWの電力を作ることができる。年間の発電量は400万kWhにのぼり、一般家庭で1100世帯分の電力を供給可能だ。このほかに同様の河川維持放流を活用した発電所は、中部電力も岐阜県内の2カ所で建設中である。

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図4 「新猪谷ダム発電所」の全景と発電設備。出典:北陸電力
 現在のところ岐阜県の小水力発電の導入量は全国で10番目だが、今後は着実に順位を上げていく見込みだ。さらに最近では太陽光発電の導入量が規模は小さいながらも急速に増えてきた(図5)。

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図5 岐阜県の再生可能エネルギー供給量。出典:千葉大学倉阪研究室、環境エネルギー政策研究所
 隣接する愛知県が太陽光発電の導入量で第1位であることからもわかるように、中部地方の太平洋側は日照時間が長い。岐阜県の平均日照時間は全国の都道府県でトップ10に入るほど、太陽光発電に適した土地である。ただし森林の比率が面積の8割を超えて全国で2番目に高く、大規模なメガソーラーを建設できる場所は限られている。

 そうした状況の中で県南部の美濃加茂市で進むメガソーラーの建設プロジェクトがある。地元の建設会社が中心になって推進中の「美濃加茂エネルギーファーム」である。県が所有する2万5000平方メートルの空き地に1.5MWのメガソーラーを建設する計画だ(図6)。

 このプロジェクトでユニークな点は、太陽光パネルの高さを2.5メートルに引き上げて、その下で農業を実施できるようにすることである。地域の振興を兼ねた再生可能エネルギーの導入を目指して、2013年12月に運転開始を予定している。

780とはずがたり:2014/06/03(火) 14:07:07
>>779
>このほかに同様の河川維持放流を活用した発電所は、中部電力も岐阜県内の2カ所で建設中である。

>>772のこの2箇所か。

●阿多岐(あたぎ)水力発電所

●新串原(しんくしはら)水力発電所

781とはずがたり:2014/06/03(火) 20:00:47

3機併せて120万kWの出力って計算であってんのかね?
今後は原子力なんか最低限の規模でしか動かないんだから今後の使用可能性は出力不安定な風力・太陽光の余りを如何に揚水発電で貯めて平準化できるのかって所にあるんだけど下の図では火力と原子力の夜間の余りで揚水すると云うアンシャンレジームな使用目的となっている。。

2014年05月30日 09時00分 更新
電力供給サービス:
落差714メートルの揚水発電が営業運転へ、夏の電力需要を吸収
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1405/30/news021.html

東京電力が21年前から建設を進めている揚水式の「葛野川発電所」で最新の4号機が6月に営業運転を開始する。夜間の余剰電力を使って昼間に水力で発電する揚水式は、夏の電力需要を吸収するのに効果的だ。4号機の出力は40万kWで、東京電力のピーク時の供給力のうち0.7%をカバーする。
[石田雅也,スマートジャパン]

 山梨県にある「葛野川(かずのがわ)発電所」は、水力発電に利用できる有効な落差が714メートルもある日本で最大級の揚水式発電所だ。2つのダムを直径7メートルの太い水路でつないで、地下に設置した水車発電機に水を流して発電する(図1)。

 発電設備は1号機から4号機まで建設する計画で、すでに1号機と2号機が1999年と2000年に稼働している(図2)。新たに4号機が2014年2月から試運転を開始していて、夏の電力需要が増加する前の6月上旬から営業運転に入る予定だ。出力は最大40万kWを発揮する。今夏の東京電力の供給力はピーク時で5602万kWを見込んでいることから、そのうちの0.7%を供給することができる。

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図2 「葛野川発電所」の設備。出典:東京電力

 揚水発電は巨大な蓄電池とも言われるように、夜間の余剰電力を使って昼間に発電する。上下2つあるダムを組み合わせて、下のダムに貯めた水を夜間に上のダムまで引き上げ、その水を昼間に下へ流して発電する方法だ(図3)。夜間に水を引き上げるための電力には、昼夜の連続運転が必要な火力や原子力を利用する。

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図3 揚水式水力発電の仕組み。昼間に発電して(上)、夜間に揚水する(下)。出典:東京電力

 葛野川発電所の上部ダムは満水時の水位の標高が1481メートルあり、下部ダムは744メートルある(図4)。下部ダムの近くの地下に設置した水車までは上部ダムから714メートルの落差になる。この落差で毎秒280立方メートルにのぼる大量の水を流して、合計160万kW(40万kW×4基)の電力を作り出すことができる。

 東京電力は葛野川発電所を含めて9カ所の揚水式発電所を運転している。葛野川4号機を加えると出力は770万kWに達して、ピーク時の供給力の約14%をカバーする。さらに葛野川3号機(40万kW)のほか、群馬県で「神流川(かんながわ)発電所」の3〜6号機(47万kW×4基)を建設する計画がある。ただし営業運転の開始時期はいずれも2022年度以降になる。

782とはずがたり:2014/06/03(火) 20:07:43
すげえ。全国に550箇所の小水力のデータベースもあるし,小水力関連ニュースも載っている。
はてさてどんな風に利用しようかなぁ。。

J-WatER
全国小水力利用推進協議会
http://j-water.org/

783とはずがたり:2014/06/03(火) 21:15:35
>>782
データベースで規模の大きい方見ているが,第二次大戦前とか普通(;´Д`)

効率的な比較的大きい規模の小水力発電はもう100年位前から開発され尽くしてるんだな・・

784とはずがたり:2014/06/04(水) 01:28:51
東電が継承した小規模な水力発電は東京発電という会社が現在では保有する形になっているようである。

http://www.tgn.or.jp/teg/business/h_list.html

500〜1000kW級の水力電源は戦前に開発し尽くされちゃってる感も強いが,高度成長期辺りは殆ど開発されていないので,その辺で取りこぼしがあるんではないの?

785とはずがたり:2014/06/04(水) 02:07:39
●船間小水力発電所
発電能力:995kw
年間発電量:630万kWh
運転開始:2014年7月予

小水力発電所建設にかかる融資の実施について
http://www.kagin.co.jp/kojin/newsrelease/20130426_water.html
平成25年4月26日
株式会社鹿児島銀行

株式会社鹿児島銀行(頭取 上村基宏、以下「当行」という。)は、株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長 橋本徹、以下「DBJ」という。)と協調し、九州発電株式会社(本社 鹿児島県鹿児島市、代表取締役社長 古田功)に対して下記の通り、小水力発電所建設にかかる融資を実施しました。
今後も環境事業を成長分野と捉え、引き続き地域の環境負荷低減、地域の活性化につながる事業を支援してまいります。

事業概要
【事業主体】 九州発電株式会社
【発電所名】 船間小水力発電所
【出力規模】 995kW
【事業実施地】 鹿児島県肝付郡肝付町船間地区
【年間発電量予想】 630万kWh
【事業開始時期】 平成26年7月(予定)
固定価格買取制度(FIT:フィードインタリフ)(注)に基づく再生可能エネルギーの導入は太陽光発電事業を中心に全国的に普及が進んでいる中、小水力発電は事業化された導入実績が少ない分野であります。
本事業は自然条件を基盤とする小水力発電のポテンシャルが高い鹿児島県において、九州発電株式会社、県内有力企業、及び地元自治体等が連携して全国に先駆けて事業化したものです。
当行は、(1)鹿児島県の自然条件等を背景とした小水力発電のポテンシャルは高く、その事業化により産業振興につながること、(2)小水力発電の普及により地域の環境負荷低減に貢献すること、(3)地域及び事業に関連する企業と協力体制を構築していること等を考慮してDBJと協調して融資を実施しました。
(注)再生可能エネルギーによって発電された電気を法令で定めた価格・期間で電力会社等が買い取ることを義務づけ、再生可能エネルギーの導入拡大を図る制度。
以上

2013年04月26日News
九州発電(株)に対し、
小水力発電所建設にかかる融資を実施
http://www.dbj.jp/ja/topics/dbj_news/2013/html/0000012715.html

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、株式会社鹿児島銀行(本社:鹿児島県鹿児島市、代表取締役頭取:上村基宏、以下「鹿児島銀行」という。)と協調し、九州発電株式会社(本社:鹿児島県鹿児島市、代表取締役社長:古田功、以下「当社」という。)に対し、融資を実施しました。
 【お問い合わせ先】
 南九州支店 業務課 電話番号099-226-2666

786とはずがたり:2014/06/04(水) 14:42:05

以下のようである。
近年の小早月発電所990kWや船間小水力996kWが行政が勝手に引いた線に併せるためにわざと出力下げてしまったので無いことを祈る。。

ここまで進んだ小水力発電 - 山崎農業研究所
http://yamazaki-i.org/Report2.pdf

一方、新エネルギー法では1,000kW以下の水力発電を「新エ
ネルギー」とし、RPS法では1,000kW以下の水力発電がRPS法
の対象となっている。 また、再生エネ買取制度でも1,000kW に
区切りがある。 従って、ここでは1,000kW 以下の水力を小水力
発電と呼称する。

787とはずがたり:2014/06/04(水) 14:44:33
これはその後どうなったのか?

308 :とはずがたり:2011/06/27(月) 13:39:02

拡がるといいですねぇ。

大分・熊本県、小水力発電を本格導入へ
(読売新聞) 2011年06月26日 15時30分
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20110626-567-OYT1T00368.html

 東京電力福島第一原発の事故を受け、再生可能エネルギーの議論が進む中、大分、熊本両県が、農業用水などを利用して行う小水力発電の本格的な導入に乗り出す。

 地域のエネルギーを地域でつくって消費する「電力の地産地消」を目指す政策の一つで、売電収入による農業水利施設の維持管理費の節約などにより、農山村再生にもつなげたい考えだ。

 大分県は今年度、県が事業主体となり、豊後大野市、由布市など3か所で、現地調査や水利権の調整などを実施。九州電力との売電交渉などを経て整備に着手する。農林水産省によると、県が事業主体となり、農業用水利用の小水力発電導入を全県的に推進するのは極めて珍しいという。

 初期投資には数千万円から数億円が見込まれるが、国の補助制度を利用し、国が50%、県、土地改良区などがそれぞれ25%を負担する。県は昨年度までに37か所で予備調査を行っており、すべて整備できれば、年間発電量は1万4820メガ・ワット時に上り、一般家庭3528世帯分に相当するという。

788とはずがたり:2014/06/04(水) 14:45:40

(大分県)
農業水利施設を活用した小水力発電
掲載日:2012年1月30日更新
http://www.pref.oita.jp/soshiki/15950/syousuiryoku.html

○パンフレット(一般向け) [PDFファイル/3. 78MB]  
http://www.pref.oita.jp/uploaded/attachment/144955.pdf

大分県内の農業施設を利用した水力発電所(5箇所存在)

■富士緒井路第一発電所(富士緒井路土地改良区)
最大使用流量=2.0(m3/s) 有効落差=25.50(m)
最大発電出力=380(kW) 運転開始年:1914年

■富士緒井路第二発電所(富士緒井路土地改良区)
最大使用流量=2.0(m3/s) 有効落差=96.62(m)
最大発電出力=1,500(kW) 運転開始年:1984年

■大野原発電所(大野町土地改良区)
最大使用流量=0.3(m3/s) 有効落差=117.40(m)
最大発電出力=260(kW) 運転開始年:1987年

■長谷緒井路発電所(長谷緒土地改良区)
最大使用流量=1.0(m3/s) 有効落差=179.22(m)
最大発電出力=1,300(kW) 運転開始年:1991年

■城原井路発電所(城原井路土地改良区)
最大使用流量=0.45(m3/s) 有効落差=7.99(m)
最大発電出力=25(kW) 運転開始年:2010年

5施設での年間発電電力量は、20,278(MWh)

789とはずがたり:2014/06/04(水) 16:21:51
小水力発電導入の促進
http://www.maff.go.jp/hokuriku/news/print/50nen_ayumi/pdf/16_23-24_50ayumi.pdf

790とはずがたり:2014/06/04(水) 17:14:20

小水力(500kW〜1000kW程)
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/suiryoku02.html

解るのは一部だけだが結構稼働率がバラバラなんが判る。

791とはずがたり:2014/06/04(水) 17:47:25
>>748
>小水力発電5カ所整備へ
当該ニュースと対応すると思われる山口県マスタープランファイルを発見♪
10箇所の内,収益を見込めるのが5箇所だったようだ。

農業水利施設を活用した小水力等発電マスタープラン
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cmsdata/2/1/7/2170d7f8e0f1b339aff0ad3680607a68.pdf

793とはずがたり:2014/06/04(水) 18:14:07
J-watERの事例集♪
http://j-water.org/moreinfo/index.html

794とはずがたり:2014/06/04(水) 18:28:14

北海道と佐賀県、小水力発電の候補地を公表 新たに補助事業も公募開始
http://www.kankyo-business.jp/news/007826.php
2014年5月26日掲載

北海道と佐賀県は、小水力発電の候補地を公表した。それぞれの地点での有効落差や最大使用水量、最大出力、発電発電電力量などについて、リスト化している。

北海道の候補地は概算事業費つき
北海道内の土地改良区や市町村では、ダムや用水路などの農業水利施設を活用した小水力及び太陽光発電に係る検討・調査を行っており、平成25年度に簡易な検討や概略調査などを行い、今回、農業水利施設を活用した小水力等発電に係る調査地区リストを取りまとめた。

本リストでは、小水力発電に係る候補地17地点、太陽光発電に係る候補地2地点を調査した結果を紹介している。小水力発電の候補地16地点については、概算事業費も試算している。

なお、北海道では、このリストに掲載されている各地区とも、必ずしも発電施設の整備が見込まれているということではなく、また、今後の追加調査等により、地区を加除したり内容を変更したりすることがあるとしている。

佐賀県では導入時シミュレーションも
佐賀県では、エネルギー自給率の向上やエネルギーの多様化などの観点から、再生可能エネルギー等の加速度的普及を目指している。この一環として、県内での小水力発電の普及を目指し、平成25年度「農業水利施設を活用した小水力発電導入可能性調査」を実施した結果を公表した。

農業水利施設を活用した小水力発電導入可能性調査結果
http://www.pref.saga.lg.jp/web/shigoto/_32796/_80472/_79728.html
2014年5月19日
 佐賀県では、エネルギー自給率の向上やエネルギーの多様化などの観点から、再生可能エネルギー等の加速度的普及を目指しています。
 この一環として、県内での小水力発電の普及を目指し、平成25年度「農業水利施設を活用した小水力発電導入可能性調査」を実施しました。
 この調査は、平成24年度に佐賀大学が実施した「農山漁村再生可能エネルギー導入可能性等調査事業」によって選定された候補地点と周囲を対象に、これらの地域の地理的・地形的特性に応じた流量データ等の情報を取得し、実際の水量や水路形状など、現地調査を行い、より小水力発電の設置可能性のある地点を抽出したものです。
 詳細は、添付資料のとおりです。

http://www.pref.saga.lg.jp/web/var/rev0/0153/3161/kekka.pdf
※設置場所
所在地
鳥栖市山浦町
神埼市神埼町城原
嬉野市塩田町五町田
唐津市厳木町厳木
唐津市厳木町厳木
唐津市相知町町切
唐津市相知町町切
唐津市相知町町切

795とはずがたり:2014/06/04(水) 18:30:46
1869kWは結構でかいな。

●豊沢ダム(潅漑ダム)
ダムの補修更新工事に合わせ、小水力発電設備を新設
出力:1869kW(農業水利施設利用としては県内最大規模)
売電・収益は、豊沢川土地改良区(花巻市)管理の施設の維持管理費に充てられる方向
年間可能発電量:約762万kWh
工期:15〜22年度。
事業費:67億円(概算)で、このうち事業主体の国が3分の2を負担

花巻・豊沢ダムで小水力発電 県が新設の方針
http://www.iwate-np.co.jp/economy/y2014/m05/e1405282.html

 県は27日、かんがい用ダムとして造成された花巻市の豊沢ダムの補修更新工事に合わせ、小水力発電設備を新設する方針を明らかにした。最大出力は1869キロワットで、農業水利施設利用としては県内最大規模。売電益から経費を除いた収益は、豊沢川土地改良区(花巻市)管理の施設の維持管理費に充てられる方向で、農業者の負担軽減につながりそうだ。

 2018年度に着工、21年度から発電し全量を東北電力に売電する。県などによると同発電設備は、ダム下流右岸側に水車1台を整備。年間可能発電量は約762万キロワット時を見込み、一般家庭の1610世帯分の電力消費量に相当する。

 発電事業主体は同改良区となる見通しで、売電益から経費を除いた40年間の累積収益約31億円は、水利施設の維持管理費などに充てられる方向。

 整備計画案全体の事業費は67億円(概算)で、このうち事業主体の国が3分の2を負担する。残りは県や花巻市、同改良区が負担する。工期は15〜22年度。

(2014.5.28)

796とはずがたり:2014/06/04(水) 18:32:49
●安濃ダム
放流水を利用した小水力発電施設を整備
早ければ7月に工事を発注する予定。
2015年度完成予定
最大出力340kW

津農林 安濃ダム小水力発電施設を整備へ
http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/140522300015.html
2014/5/27 中部

 三重県津農林水産事務所は、津市芸濃町河内に位置する農業用ダム「安濃ダム」で放流水を利用した小水力発電施設を整備するため、早ければ7月に工事を発注する予定。2014〜15年度の2年間で最大出力340㌔㍗の小水力発電施設を建設する。

津農林 安濃ダムで小水力発電 設計に着手
2013/6/10 建通新聞
http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/130606300081.html

 三重県津農林水産事務所は、津市芸濃町河内に位置する農業農用ダム「安濃ダ
ム」で放流水を利用した小水力発電施設を整備するため、「中勢用水地区農村地
域自然エネルギー活用推進事業小水力発電施設設計」をNTCコンサルタンツ三
重営業所(伊勢市)に委託した。

797とはずがたり:2014/06/04(水) 18:35:06
●東蝉谷川の砂防ダム
場所:那賀町木頭助
出力:300kW
年間発電量:150万kWh(小水力発電では県内最大規模)
有効落差:95m

木頭で小水力発電検討 徳島地域エネ、年150万キロワット時・400世帯分【徳島新聞】
http://j-water.org/news1/page/3/

 地域の発電事業を支援する一般社団法人・徳島地域エネルギー(徳島市)などが、那賀町木頭助の東蝉谷川で、既存の砂防ダムを利用した小水力発電を検討している。年間150万キロワット時の発電量を見込んでおり、実現すれば小水力発電では県内最大規模になる。
 
 東蝉谷川にある砂防ダムから取水し、ダムから95メートル下に設置する水車に落としてタービンを回す仕組み。出力300キロワット規模を想定しており、年間発電量の150万キロワット時は一般家庭400世帯分に相当する。
 小水力発電は再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度の対象で、高低差と豊富な水量が確保できる山間部が適地とされている。再生可能エネの普及を目指す徳島地域エネルギーは、砂防ダムを活用できる東蝉谷川に目を付け、農水省の補助金を受けて2013年9月から水量などのデータ測定を続けている。調査は14年9月まで行い、事業が可能かどうか判断する。

 データ測定と並行して、13年11月から木頭地区で小水力に関する講演会を2回開いている。14年3月には、04年から出力190キロワットの小水力発電事業に取り組んでいる熊本県の旧清和村(現山都町)の兼瀬哲治元村長を招き「現在は年間3400万円の売電収入がある」「小水力は山間地のマイナスをプラスにできる」と助言を受けた。

 徳島地域エネルギーは発電事業の立案、計画までを担い、事業運営は地元組織や企業に引き受けてもらう手法をとっている。このため木頭地区の農業者や那賀町と会合を開き、運営会社の設立を検討している。

 徳島地域エネルギーの森英雄参事は「売電の収益は地域に人が残る手助けになるはず」と話す。

 四国経済産業局によると、県内では13年12月末時点、売電している200キロワット以上の小水力発電設備はない。

798とはずがたり:2014/06/04(水) 20:00:06
栃木県は「とちぎ中山間地域スマートビレッジ特区」http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1227192268/899で小水力にも熱心

流量や落差をデータベース化 河川88カ所、砂防ダム360カ所 水力発電拡大目的で栃木県
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20140519/1598619
5月19日 朝刊

 県環境森林部は2014年度、出力1千キロワット以下の小水力発電の拡大を図るため、県内の河川の流量や砂防ダムの落差のデータベース(DB)化に乗り出す。国と県が管理する88の河川と、山間部などにある県管理の砂防ダム360カ所を対象に、河川名や水力発電可能地点、その流量や水位、落差など水力発電に必要なデータを整理し、県のホームページ(HP)上で情報を公開する。民間事業者などに活用してもらい、小水力発電への参入を促す。都道府県では全国初の試みという。

 県は5月下旬をめどにシステム構築を委託する事業者を決定し、15年1月のDB公開を目指す。

 同部地球温暖化対策課は「流量や落差が分かれば、水力発電に取り組むスタート時の基礎データとなり、水力発電の拡大につながる」と強調する。県内の河川は大きく分けて利根川と那珂川の二つの水系となり、これらの河川が対象になる。

 国や県は洪水時などに対応するため、河川の水位や流量を把握している。同部はこれらの情報をまとめ上げ、インターネット上で手軽に確認できるようにする。同課の担当者は「可能なら20年分、最低でも過去10年分の流量などのデータを整理したい」と説明する。

 県内には水資源機構や東京電力のダムもあることから、同課は「国や県が管理するもの以外の河川流量データが得られるなら、追加したい」との意向で、県内ほとんどの河川情報のDB構築を視野に入れている。

799とはずがたり:2014/06/04(水) 20:18:10

殆ど農業スレ対象ネタだな。。発電が農業の補助金として機能するのは素晴らしい。

●伊那市富県の春富土地改良区
建設着手:2014年度
発電開始:2018年度
出力:190kW
発電機関:潅漑期間の4〜9月
電気:FITを使用して全量売電
売電収入:収入を農業用水路の維持管理に充てる計画
事業主体:県営かんがい排水事業の一環で整備

●長谷の上伊那美和土地改良区
建設着手:2014年度
発電開始:2019年度
出力:12kW
事業主体:土地改が事業主体となり、黒川から取水する農業用水を活用。通年発電し
電気:FITを使用して全量売電
売電収入:収入を農業用水路の維持管理に充てる計画

社会 : 伊那の春富、美和土地改良区 小水力発電所が今年度着工
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=31344
更新:2014-5-16 6:00

 伊那市富県の春富土地改良区と長谷の上伊那美和土地改良区で今年度、農業用水路を活用した小水力発電所の建設工事に着手する。春富は2018年度、美和は17年度の発電開始を目指す。ともに再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を活用し、発電した電力は全て売電、収入を農業用水路の維持管理に充てる計画だ。

 県上伊那地方事務所は昨年度、「上伊那地域農業生産基盤再生可能エネルギー活用研究会」(会長・青木一男所長)を設け、農業用水路での小水力発電の可能性を検討。その結果、両土地改で実現性が高いと判断された。いずれも農林水産省の農山漁村地域整備交付金の半額補助を受けて建設する。

 同事務所農地整備課によると、春富は県営かんがい排水事業の一環で整備。高遠ダムから来る農業用水を活用する。発電はかんがい期の4〜9月。発電出力は190キロワットを見込む。事業費は3億4000万円。一方、美和は土地改が事業主体となり、黒川から取水する農業用水を活用。通年発電し、発電出力は12キロワットを見込む。事業費は9500万円。

 ともに斜面に設置されている水路の傍らに管路を設け、バイパスさせる形で水を水車に送り発電する仕組み。今年度中に詳細設計、入札、契約を行い、工事に着手していきたい考えだ。

 同課によると、農業用水を管理する土地改では施設の老朽化で維持管理に大きな労力と費用負担が生じている。このため、農業用水路を活用した小水力発電に着目。売電収入を充てることで負担軽減を図り、農業振興につなげる狙いだ。春富では新山川頭首工、分水ゲート、美和では和泉原揚水ポンプ場の維持管理に充てる。

800とはずがたり:2014/06/04(水) 20:20:52
イームル工業は広島を中心とする戦後の小水力導入に積極的な役割を果たした伝説的企業。

明電舎が水力発電事業を強化、イームル工業と連携
2014年5月21日 11:00 
http://www.eco-front.com/news_bHqPklsti6_616.html?right

明電舎は5月13日、水力発電への対応強化を目的として、水力発電システム対応の専門の営業・技術・生産・開発を統括する組織を設置するとともに、小容量の領域に注力するため、この分野を得意とするイームル工業との連携を強化すると発表した。

イームル工業は、中小容量の水車メーカーとして中小水力発電技術を強みとしており、西日本を中心に事業を展開している。

明電舎は今後、イームル工業との技術面での相乗効果を期待できるとして、連携を強化し、東日本地域への業容拡大を図る。

801とはずがたり:2014/06/04(水) 20:30:05
いつの文章かな??

豊富な水資源を有効活用する中小水力発電への期待
http://econews.jp/newspaper/frontline/frontline_36.html
早稲田大学理工学術院 横山隆一

  東日本大震災以降、エネルギー政策の見直しが進められ、2012年7月1日の「再生可能エネルギー全量買い取り制度(FIT)」開始により、太陽光発電と風力発電の設置申し込みが急増している。だがこれらの出力は天候に左右され変動するため、大量に接続されると電力系統の周波数、電圧、安定運用に影響を及ぼすとして、電力会社は接続を制限している。
 これに対し、天候などによる発電量の変動が少なく、設備利用率が70%と高い水力発電に対する期待が高まっている(太陽光発電の設備利用率は12%、風力発電は20%)。
 期待されているのは大規模ではなく中小規模の水力発電である。1891(明治24)年に琵琶湖疎水で日本初の事業用水力発電所(蹴上発電所)が設置され、その後、電力需要の増大に対処するため昭和30年代まで全国各地でダムが建設され、大規模な開発に適した地点での建設は、ほぼ完了している。
 しかし、中小水力発電(河川部)の導入ポテンシャルは、2012年7月の環境省調査で設備容量898万㌔㍗、地点数約1万9700とされ、原子力発電所の9基分に相当する。それに対し、2010年度の累積設備容量は、その4割にも満たない324万㌔㍗だった(環境エネルギー政策研究所集計。設備容量1万㌔㍗以下の中小水力)。
 小水力発電と呼ばれる出力1000㌔㍗以下の設備価格は高額ではないものの、初期投資がかさむことから、これまで発電規模と比較して採算に合わないという見方があった。だが、FITで20年の買い取り期間と1㌔㍗時当たり30・45円(200㌔㍗以上1000㌔㍗未満)という買い取り価格が決まったことで採算にめどがつき、普及に弾みがついている。
 さらに、マイクロ水力発電と呼ばれる200㌔㍗未満の発電設備では、各種手続きが簡素化される。マイクロ水力発電の利点は、ダムや大規模な水源を必要とせず、小さな水源で比較的簡単な工事で発電できることにある。このため、ある程度の水量があれば、山間地、中小河川、農業用水路、砂防ダム、下水処理場、工場排水、高層建築物(エネルギー回収システム)、家庭などでの開発が可能である。今後は、各種団体や市町村など多様な主体によるマイクロ水力発電所の建設が進んでいくと期待されている。
 小規模であっても利権関係者の調整など大規模水力発電と同等の許可手続きが必要になるが、普及にはその迅速化が求められる。政府は「河川法許可申請手続きの簡素化」「小水力発電の保安規制の見直し」など規制緩和や制度改革を早急に実施する方針である。

802とはずがたり:2014/06/04(水) 20:31:55
>>801-802
2014/05/09みたいだ

803とはずがたり:2014/06/04(水) 20:39:10
応用生物科学部ってなんだよヽ(`Д´)ノ
ちゃんと誇りを持って農学部と云え(`Д´)つ)ノД`)・゚・。

岐阜県と愛知県の農業用水を利用した
小水力発電の取り組み
http://www.water.go.jp/honsya/honsya/pamphlet/kouhoushi/2013/pdf/1311-03.pdf
岐阜大応用生物科学部教授 千家 正照

一方、愛知県には、大規模な農業水利施設が多く存在し、農業用水路を利用した発電の導入ポテンシャルが全国一位となっている。かつて、明治用水では、水路内の低落差を利用した広畔(ひろくて)発電所(昭和34年廃止)があり、農業用水路を利用した発電では全国初の事例であった。また、愛知用水では、平成17年から東郷調整池点の落差を利用して発電が行われ、全国最大規模(約1,000kw)を誇っている。県の発電可能地の調査では、この他に調整池やダムなどを利用した500kw以上の比較的大きな発電候補地が幾つかあり、事業化の対象となっている。しかし、大部分の発電可能地は、水路内のチェックスタンドで発生する低落差による小規模なもので、発電には水利施設の構造を改変する土木工事が必要となり、費用対効果の面から実施が見送られることが多い。農業用水の余剰エネルギーを有効に利用するには、将来の水利施設の更新の際に、発電をも考慮した水利施設の改造が必要で、長期的な取り組みが期待される。

804とはずがたり:2014/06/04(水) 20:40:20
どこだろ??

愛知県内の小水力発電の取り組み 25カ所で実施【建通新聞】
http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/140522300085.html

 愛知県内で2014年度、農業用水を利用した小水力発電導入の検討が新たに4カ所で始まる。また、水資源機構が事業主体の4カ所では工事に着手する予定だ。これにより、県内で小水力発電の導入に取り組む地区はすでに稼働を開始した地区を含め25カ所となる。

805とはずがたり:2014/06/04(水) 20:44:48
●飯野発電所
出力:230kW
方式:河川維持流量を利用する同社初のケース
場所:蓬莱発電所の取水用の蓬莱ダムから河川環境維持を目的に阿武隈川へと放水される毎秒約3トンの一定流量を活用
発電所はダム右岸に隣接する蓬莱発電所用の5カ所の取水口の一つに接続→残る4つにも接続できるのでは??有効落差:9.57m
年間発電量:約170万kWh
営業開始:2014.6予定

東北電力飯野営業所が建設中水力を公開 初の維持流量へ大詰め【電気新聞】
http://j-water.org/news1/page/2/

東北電力福島支店(田苗博執行役員・支店長)は22日、河川維持流量を利用する同社初のケースとなる飯野発電所(福島市、230キロワット)の新設工事を報道陣に公開した。水車発電機の据え付けを終え、現在は一部の配電盤の設置、制御ケーブルの接続などを実施している。工事は大詰めに差し掛かっており、6月下旬に営業運転を開始する予定だ。

5月20日現在の総合進捗率は84・4%。ケーブル類の接続を終えた後、無水試験・有水試験に順次移行する。

同発電所は、蓬莱発電所(福島市、3万8500キロワット)の取水用に建設された蓬莱ダムから河川環境維持を目的に阿武隈川へと放水される毎秒約3トンの一定流量を活用する。他の水力に比べ、年間を通じて取水量の変化が少ないことから、高い設備利用率が期待できるという。

発電所はダム右岸に隣接する蓬莱発電所用の5カ所の取水口の一つに接続。地下14メートルに水車発電機を据え付けた。

東芝製の横軸プロペラ水車を採用。発電機と合わせた大きさは長さ2・5メートル、幅1・7メートル、高さ3・2メートル。重量は8・6トン。工事エリアが狭いため、工場で組み立てたものをパッケージ導入し、コスト削減、現場作業の省力化につなげた。

有効落差は9・57メートル。発電電力量は一般家庭約500世帯分の消費電力量に相当する年間約170万キロワット時、二酸化炭素(CO2)の削減効果は年間950トンをそれぞれ見込んでいる。

新設工事は昨年5月にスタート。当初は今年2月に運転を開始する予定だったが、掘削工事で岩盤が予想以上に強固なことが分かり、既設の蓬莱発電所への影響も考慮した結果、約4カ月間延期していた。

同日は飯野発電所と併せて蓬莱発電所の発電機なども公開した。田苗支店長は報道陣に対し「地域に親しまれる発電所になるよう努めていく。当発電所は河川維持流量を使う初の事例。今後も未利用エネルギーの活用に力を入れていきたい」と話した。

806とはずがたり:2014/06/04(水) 21:09:24
黒四に代表される水力発電王国富山。
http://www.nn-toyama.jp/syosuiryoku/syosuiryoku.html
(ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/suiryoku02.html#agri-toyamaに再掲まとめ)
小水力農業用水活用も現況で14箇所。これを倍増させる計画とのこと。
因みに地熱王国大分県は5箇所。

>県が今年度、基本設計に着手するのは●常西幹線用水(富山市)●舟子川用水(黒部市)●三合新用水(砺波市)早ければ16年度 中の完成にこぎ着けたい

>県は(また)今年度から(基本設計を終え次第?)●小川用水(朝日町)や●黒谷(魚津市)、●中滝(富山市)(他5箇所)など新規8カ所で工事に着手。ほとんどの施設が16年度に完成する計画で、中滝で は15年度の完成を予定

(新設14箇所の内,上記の3+8=11箇所を除いた)残る3箇所は既に工事中ということか?

富山のニュース 【5月6日01時46分更新】
富山県方針、達成の見通し 農業用水活用の小水力発電
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/T20140506202.htm

小水力発電施設の整備に向け、県が今年度に基本設計を実施する常西幹線用水=滑川市内
 富山県内の農業用水を活用した小水力発電で、県が農業農村整備実施方針で目標に掲げ る「2016年度までに県内で28カ所程度整備」が、5日までに達成の見通しとなった 。整備済みの14カ所と現在建設中の11カ所の計25カ所に加え、今年度新たに3カ所で基本設計に取り組む。県は建設工事や設計作業を加速し、富山ならではの環境に優しい 小水力発電施設の普及に努める。

 県が今年度、基本設計に着手するのは常西幹線用水(富山市)舟子川用水(黒部市)三合新用水(砺波市)。採算性や施工条件などを踏まえ、早期の事業化が可能と判断した。 今年度中に基本設計を終え、来年度以降に実施設計や施設建設に移り、早ければ16年度 中の完成にこぎ着けたい考えだ。

 この3カ所以外に、県は今年度から小川用水(朝日町)や黒谷(魚津市)、中滝(富山市)など新規8カ所で工事に着手。ほとんどの施設が16年度に完成する計画で、中滝で は15年度の完成を予定している。

 農業用水を利用した小水力発電をめぐっては、売電収益の充当範囲が土地改良施設全体の維持管理費に拡大したことや、固定価格買取制度が導入されたことに伴い、県内の土地改良区で関心が高まっている。県が12年度に県内341路線で実施した適地調査では、 流れが急で水量が豊富など、小水力発電に適している農業用水が点在していることが判明している。

 県は「今後も土地改良区など事業主体へのきめ細やかな支援を行いながら、小水力発電の整備を加速させたい」(農村整備課)としている。

807とはずがたり:2014/06/04(水) 21:17:34
●尾間木発電所
さいたま市水道局と東京発電は、上水道における未利用クリーンエネルギーを利用した共同事業方式のマイクロ水力発電
最大出力:64kW
発電電力量:年間約47万kWh
発電開始:2014.2末

●深作発電所
さいたま市水道局と東京発電は、上水道における未利用クリーンエネルギーを利用した共同事業方式のマイクロ水力発電
最大出力:63kW
発電電力量:年間約43万kWh
運転開始:2014.4

東京発電、さいたま市に小水力発電所 新たに3、4カ所目
http://www.kankyo-business.jp/news/007632.php
2014年5月 2日掲載

さいたま市水道局と東京発電は、上水道における未利用クリーンエネルギーを利用した共同事業方式のマイクロ水力発電所「尾間木発電所」と「深作発電所」を完成させた。

尾間木配水場に建設された「尾間木発電所」の最大出力は64kW、発電電力量は年間約47万kWhで、今年2月末より運転を開始。深作配水場に建設された「深作発電所」の最大出力は63kW、発電電力量は年間約43万kWhで、今年4月より運転を開始した。2発電所の年間二酸化炭素排出抑制効果は約417t。水車は横軸円筒型フランシス水車を使用。いずれも配水池に流入する前の流量計室に水車発電機が設置されている。

808とはずがたり:2014/06/04(水) 21:21:31
>>807
2014年05月02日 11時00分 更新
自然エネルギー:
大都市の水道を利用した小水力発電、さいたま市が5カ所で導入
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1405/02/news033.html

120万人の人口を抱えるさいたま市の水道局が小水力発電に積極的に取り組んでいる。浄水場から送られてくる水を分配するための配水場の中に水車を設置して、100kW以下の発電設備を市内の各地域に展開中だ。すでに稼働している5カ所を合わせると700世帯分の電力を供給する能力がある。
[石田雅也,スマートジャパン]

さいたま市には水道設備として浄水場と配水場が20カ所にある。浄水場から配水場へ送られる水は、いったん配水池に貯めてからポンプで送り出す仕組みになっている。この間の水の流れを利用して発電することができる。さいたま市の水道局は2014年3月と4月に連続して2カ所の配水場で小水力発電を開始した。

 1カ所目は市内南部の「尾間木(おまぎ)配水場」で稼働した「尾間木発電所」である。水力発電では最もポピュラーな横軸フランシス水車を使った発電設備だ(図1)。発電能力は64kWで、年間の発電量は47万kWhを見込んでいる。

 2カ所目は北部にある「深作(ふかさく)配水場」に設置した「深作発電所」で、同様に横軸フランシス水車を使って63kWの電力を供給することができる。年間の発電量は43kWhを想定している。尾間木発電所と合わせて一般家庭で260世帯分の電力に相当する。

 発電した電力は固定価格買取制度を通じて全量を電力会社に売電している。発電能力が200kW未満の小水力発電の買取価格は1kWhあたり34円(税抜き)に設定されているため、年間の売電収入は約3000万円になる。さいたま市は発電事業者の東京発電と共同事業で運営している。東京発電が設備の建設・運転・保守を担当して、さいたま市は水力エネルギーを提供する。

 さいたま市の水道局は固定価格買取制度が始まる以前にも、3カ所の配水場に小水力発電設備を導入済みだ。いずれも配水場の施設内で電力を消費している。3カ所を合計すると年間の発電量は157万kWhになり、440世帯分の電力使用量に相当する。新たに発電を開始した2カ所を加えれば700世帯分になる。

 さいたま市は2020年度に向けた「水道事業長期構想」の中で、配水場の水圧を利用した小水力発電を施策の1つに掲げている。まだ小水力発電を実施していない配水場が4カ所あり、今後も導入計画を推進して発電量を増やしていく。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/saitama2_sj.jpg
図2 さいたま市の水道施設。出典:さいたま市水道局

809とはずがたり:2014/06/04(水) 21:23:25
>>702>>778-780
●岐阜県では中電グループ会社のシーテックが秋神水力発電所(290キロワット)を新設し、水力発電事業に参入する

中部電力が阿多岐水力の新設工事に着工 15年6月の運開目指す
【電気新聞】
http://j-water.org/news1/page/6/

中部電力は1日、阿多岐水力発電所(岐阜県郡上市白鳥町)の新設工事に着手したと発表した。最大出力は190キロワットで、年間発電量は、一般家庭約360世帯分に相当する約130万キロワット時を見込む。二酸化炭素(CO2)削減量は年間700トン程度になるという。営業運転開始は15年6月の予定。
阿多岐水力は、岐阜県が所有する阿多岐ダムの直下に建設される。ダムの落差と河川環境を維持するための放流水を有効利用した維持流量発電所だ。
中部電力は、電源の多様化や地球温暖化といった諸課題への対応の一環として、再生可能エネルギーの開発をグループ一体で推進している。水力では、岐阜県で徳山水力発電所(15万3400キロワット)や丹生川水力発電所(350キロワット)などの新設計画が進んでいる。同県ではグループ会社のシーテックが秋神水力発電所(290キロワット)を新設し、水力発電事業に参入する。

810とはずがたり:2014/06/04(水) 21:35:03
●石徹白小水力発電
石徹白農協:4月1日に設立
組合員:91人
県、郡上市の補助を受け、農業用水に最大出力91キロワットの小水力発電施設を建設
事業費は2億4000万円
2016年度からの発電開始を目指す。

小水力発電事業、協力誓う 石徹白農協設立で記念式典
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20140423/201404230929_22391.shtml
2014年04月23日09:29

農業用水を活用した小水力発電に取り組む石徹白(いとしろ)農業用水農業協同組合は22日、郡上市白鳥町石徹白のカルヴィラいとしろで設立記念式典を開いた。農協を軸に、地域の存続へ住民が力を合わせることを誓った。

◆住民、地域存続へ決意

県内で農協が新設されるのは18年ぶり。小水力発電による売電収益を農村地域の振興活動に充てる。農協を設立し、小水力発電を農村振興に生かすビジネスモデルは全国でも初めてとみられる。

石徹白農協は約1年半の準備期間を経て、4月1日に設立された。組合員は91人で、石徹白のほぼ全世帯が出資した。県、郡上市の補助を受け、農業用水に最大出力91キロワットの小水力発電施設を建設する。事業費は2億4000万円。2016年度からの発電開始を目指す。

豊かな自然に囲まれた石徹白は50年間で人口が約4分の1の約270人に減少した。高齢化率も約46%で、地域の存続が課題になっている。農協をきっかけに地域の活性化を図っていく。

記念式典には約30人が出席。上村源悟組合長はあいさつで「今、石徹白で生活している者の責任として、地域を未来につなげていきたい」と決意を表明した。

811とはずがたり:2014/06/04(水) 21:36:59
>>810-811

小水力地域の柱に 売電収入で農業振興【読売新聞】
http://jcc.jp/news/c_v/2594226/

農業用水を利用した小水力発電事業に向け、郡上市白鳥町石徹白(いとしろ)に石徹白農業用水農業協同組合が設立され、22日、地域内の施設で設立記念式典が開かれた。2016年の発電開始を目指し、発電した電力はすべて売電し、収益金は農業振興など地域おこしに役立てる。

石徹白は福井県境に近い山村で同県から1958年に越県合併した。人口は約270人で合併した当時に比べ4分の1に減った。過疎化と高齢化が課題となっている中、子育て世代の移住受け入れや地元女性有志によるカフェを作るなど新しい地域づくりが進んでいる。

小水力発電も課題克服の取り組みとして2009年にスタート。明治期から住民が手掘りでつくった総延長3キロの農業用水を利用して、住民有志が地域内3か所に水車型など小規模発電装置を設け、施設や街路灯の電源として使っている。

農協は、自治会が中心となって、今月1日に住民ら91人で発足させた。これまでの発電事業のノウハウを元に、大日ヶ岳からの豊富な湧水を利用した本格的な発電事業に乗り出した。

農協が建設する小水力発電所は地域内の高台を流れる水路を分流させ、落差95メートルの急斜面から水を落とす。発電出力は91キロ・ワットで、年間に換算すると約120世帯分の電力量となる。事業費は2億4000万円。県や市からの補助を除き、農協の負担は6000万円となる。売電額は年間約1750万円を見込んでおり、建設費の返済に充てるほか耕作放棄地での農業経営や特産品の開発に使う。

県営事業として建設され、市が運営する小水力発電所も2015年にでき、行政も水をいかした地域おこしを後押ししている。建設予定地などを案内した農業用水農協の平野彰秀参事は「地域を次の世代に引き継ぐために努力したい」と意気込んでいる。

812とはずがたり:2014/06/04(水) 22:42:22
●出し平発電所
出力:540kW
着工:2014.5下旬
竣工:2015.12
方式:出し平ダムの河川環境維持放流水を利用
有効落差:37.29m
水量:1.76m3/s
年間発電量:229万kWh見込

建設工事の無事祈る 関西電力が出し平水力の安全祈願祭を開催【電気新聞】
http://j-water.org/news1/page/10/

関西電力は17日、黒部川水系に新設する出し平発電所(540キロワット)建設工事の安全祈願祭を行った。同水系の下流に位置する宇奈月神社(富山県黒部市)に関電北陸支社の吉津洋一支社長ら関係者が集まり、工事が無事に進められるよう祈願した。出し平発電所の建設工事は今月下旬に着工し、来年12月に完成する予定だ。

関電は黒部市宇奈月町に出し平ダムを所有する。河川環境を維持するため、同ダムから一定量を放流している。この放流水を有効活用するために出し平発電所が建設される。

同発電所は有効落差が37・29メートルあり、最大で毎秒1・76立方メートルの水量を使う。水車タービンは1基で、年間の発電電力量は229万キロワット時を見込んでいる。稼働を開始すると、年間で1100トンの二酸化炭素(CO2)排出削減につながる。

関電は水力発電所の新設や設備更新によって水力の出力増を計画的に進めている。その一環として、昨年12月には新黒薙第二発電所(1900キロワット)が営業運転を開始している。

本紙より転載

813とはずがたり:2014/06/04(水) 22:53:57
>>759

http://www.jpower.co.jp/news_release/2013/10/news131001_2.html
くったり発電所の着工について
〜河川維持流量を活用した水力発電所の建設工事を開始〜
平成25年10月1日

電源開発株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:北村雅良、以下「Jパワー」)は、本日、「くったり発電所」の建設工事を開始しました。

本発電所は、屈足ダム(所在地:北海道上川郡新得町)から放流している未利用の河川維持流量(夏季4.0m3/s、冬季2.0m3/s)を活用するもので、放流設備の一部を改造して水車発電機を設置し、最大470kWの発電を行うものです。

今後、平成27年4月の運転開始を目指し安全を最優先に工事を進めてまいります。

Jパワーは、CO2フリーの再生可能エネルギーである水力資源を活用した中小水力発電所の開発を今後も積極的に推進して参ります。

814とはずがたり:2014/06/04(水) 22:57:05
小水力発電試験が本格化 「水の活用」に期待 日置市玉田地区
(2014 04/16 21:30)
http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=56219&amp;sp=1

用水路を活用する小水力発電施設を見学する人たち=日置市東市来

 日置市東市来で実証試験が進む小水力発電の試作機が完成し、12日に現地見学会と事業化を目指す会社の設立式典があった。「豊富な水の活用を」と名乗りを上げた、地元の土地改良区の期待も背負っている。
 装置が設置された東市来の玉田地区は、水田や畑が広がり、用水路から多くの水が川に流れ出る。東日本大震災後、約90人の耕作者でつくる玉田土地改良区は日置市に「水がもったいない。何か活用できないか」と相談していた。
 2013年3月、市や市内の企業が「ひおき小水力発電推進協議会」を設立。実証試験を玉田地区で始めることを決めた。自ら手を挙げ、水利権に問題がないことが大きなメリットだった。
 土地改良区の坂元昭洋事務局長(71)は「電気がつけば玉田の名が売れるし、働く人にとっても誇りになる」。埋もれていた水資源が生かされ、玉田をモデルに小水力発電が広がるよう期待している。

815とはずがたり:2014/06/04(水) 23:01:54
●高井発電所
場所:長野県高山村松川
出力:420kW
運営:長野水力(日本工営子会社・高井村100万円出資)
着工:2014.5
運用開始:2015秋
落差:約35m
電気:FITにより全量売電
年間発電量:一般家庭750軒分

高山で小水力発電 検討委、15年秋の運用開始予定を正式報告
https://nano.shinmai.co.jp/news/newslist_detail/?id=440
4月15日(火)10時11分

松川に設置されている高井砂防ダム。小水力発電に向けた工事が5月に始まる

 高山村の松川にある県の高井砂防ダムで小水力発電が可能かどうか検討する村の「松川小水力発電開発検討委員会」は14日、村内で開いた。建設コンサルタントの「日本工営」(東京)と、村が出資する小水力発電の事業会社「長野水力」(長野市)が、同ダムで正式に発電事業を開始すると報告。5月に工事を始め、2015年秋の運用開始を予定している。

 小水力発電所の名称は「高井発電所」。落差約35メートルにより最大出力は420キロワットを見込む。維持管理を除き通年稼働させ、年間発電量は一般家庭で約750軒相当になるという。再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づき、全量を売電する。

 発電事業は日本工営が10年ごろから検討。発電所設置の打診を受けた村は11年5月、有識者や地元住民らでつくる検討委員会を設置し検討してきた。発電所を運営する長野水力は日本工営の子会社として13年1月に設立され、村が今年3月に100万円を出資した。

 15年春の運用開始を目指していたが、長野水力によると、物価上昇に伴う工事費増大などにより設計を見直したことなどから予定が遅れたという。長野水力の横田裕史社長は「自然エネルギーへの関心を高めてもらう場にしたい」と話している。

816とはずがたり:2014/06/04(水) 23:20:24
●白川発電所(高崎市箕郷町)
年間:46万キロワット時

●若田発電所(高崎市若田町)

高崎に「水力発電所」−マイクロながら一般家庭135軒分の発電量
高崎前橋経済新聞(2011年)6月1日
http://nanohana.me/?p=500

高崎の白川浄水場(高崎市箕郷町)に建設されたマイクロ水力発電所「白川発電所」(高崎市箕郷町白川浄水場内)で5月27日、発電が始まった。

マイクロ水力発電所はその名の通りごく小規模の水力発電所だが、白川発電所だけで年間で46万キロワット時の発電が可能。一般家庭なら135軒が使用す る年間の電力量に相当する。高崎には2007年に完成したマイクロ水力発電所「若田発電所」(若田町)があり、白川発電所は2カ所目。建設費は4,700 万円だった。

白川浄水場は約2キロ上流の群馬用水から取水している。この取水口と浄水場までの高低差46メートルを利用し、発電所内に設置したクロスフロー水車を回して発電する。水車を回した後の水は沈砂池に流され、浄水場へと運ばれる。

同市水道局担当者は「電気料金の削減だけでなく、化石燃料で46万キロワットを発電した場合と比べ、150トンのCO2を削減できる。これにより当浄水場内の電気は100%再生可能エネルギーを利用したクリーンな電気で賄われる」と胸を張る。

白川発電所で発電した電気は同浄水場で使用し、余剰分は売電する。

817とはずがたり:2014/06/04(水) 23:24:49
●新田水道発電所
(群馬)県企業局が太田市とみどり市へ供給している新田山田水道の浄水池から低区送水管の末端にある新田受水場までのH90m以上の高低差を利用するもの
最大出力:60kW
年間発電電力量:42万kWh(想定)
総事業費:約1億3000万円(試算)
完成:2014年夏(目指す)

県企業局水道課が新田水道発電所建設へ
http://www.nikoukei.co.jp/gunma/201305/20150508/kj130508_01.htm

 県企業局水道課は本年度、新田水道発電所の新規建設に着手する。発注は土木工事と機器製作据付工事の2分離となり、いずれも条件付き一般競争入札で第2四半期を予定。同課は「秋口に入る前に公告できれば」と話しており、2014年夏の完成を目指す。新発電所は、新田山田水道の浄水池から太田市新田多村新田町の新田受水場までの高低差を利用し、新田受水場付近に埋設されている既設の送水管を分岐させて発電を行う。最大出力は60kWで、年間発電電力量は一般家庭約120軒分に相当する42万kWhを想定。総事業費は約1億3000万円を試算している。
 
 新田水道発電所の建設計画は、県企業局が太田市とみどり市へ供給している新田山田水道の浄水池から低区送水管の末端にある新田受水場までのH90m以上の高低差を利用するもの。もっとも水圧が高くなる新田受水場付近に埋設されている既設の送水管を分岐させ、これから設置される発電所へと導いて発電後に再び既設の送水管へと合流させる。
 発電計画の諸元だが、最大出力は60kWとし、年間発電電力量については一般家庭120軒相当の42万kWhを見込む。最大使用水量は毎秒0・153立方m、有効落差は54・971mとなる。
 既設の送水管から分岐させる管はダクタイル鋳鉄管で計画しており、φ250〜350mmを見込む。同課によると、分岐管は発電機へと導水する直前に高水力を確保するためφ250mmの管で絞り、発電後はφ350mmの管で既設の送水管へと合流させる。ただ、発電後に供給する新田受水場は高架水槽であるため、ある程度の水圧を残しておかなければならず、それを考慮した水車の仕様が必要になってくるという。そのため、同課では今後メーカー各社へこの条件に合った仕様の水車が製作できるかどうかを聞き取る方針だ。
 発電所の構造自体は地下へRC造の発電機室を設け、水車・発電機を据え付ける。地上部には配電盤室となる建屋を設置するとともに、発電機室のメンテナンスを行うための荷降口を確保する。
 建屋の建設工事については、管渠布設工などの土木工事とともに発注される予定。
 実施設計は昨年度、同課が直営で作成した。
 なお、本年度の当初予算には1億80万円の建設費を計上したほか、14年度の債務負担行為として2730万円を設定している。
 新田山田水道は、一級河川渡良瀬川の高津戸ダム上流の調整池右岸に取水場を設けて取水し、ポンプで浄水場まで導水。浄水池からみどり市の桐原受水場にはポンプで圧送、新田受水場と藪塚受水場へは自然流下で水道用水を供給しており、1日の最大供給量は4万2300立方mとなっている。

819とはずがたり:2014/06/04(水) 23:32:34
●面白峡発電所
千葉県大多喜町面白地区
最大出力:130kW
高低差:96m
工事:2012.12〜2014.1
効率:従来の小水力発電は水流の生み出すエネルギーの40%以下しか電力に変換できず→「水車の羽根を増やし、水流をしっかりとらえるように工夫した」(川本さん)結果、70%まで引き上げ
本格稼働:2014年度中

大多喜町の面白地区 小水力発電所完成し試運転【東京新聞】
ttp://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20140406/CK2014040602000138.html(リンク切れ)

 大多喜町が養老渓谷の渓流を利用して建設した小水力発電所が完成し、本年度中の本格稼働を目指して試運転が行われている。自治体による小水力発電は県内で初めての取り組みだ。東日本大震災による東京電力福島第一原発の事故を受け、再生可能エネルギーに関心が集まる中、小さな町が挑むプロジェクトの成果が注目されている。 (砂上麻子)

◆高低差45メートル

 急峻(きゅうしゅん)な渓谷を勢いよく流れる養老川。川沿いの面白(おもじろ)地区に、小水力発電所「面白峡発電所」はある。

 上流から取水した水が、切り立ったがけの上に設けられた貯水槽にためられ、長さ九十六メートルの水圧管路を通って一気に谷底の発電所に流れ込む。

 高低差は約四十五メートル。この大きな落差が一時間当たり最大出力百三十キロワットの発電を可能にする。

 工事は二〇一二年十二月から始まり、今年一月に完成した。

 総工費は一億六千四百万円。発電所の設計、施工は「新工法開発研究所」(市原市)が担当した。

 所長の川本正男さん(65)によると、従来の小水力発電は水流の生み出すエネルギーの40%以下しか電力に変換できず効率が悪かった。

 面白峡では「水車の羽根を増やし、水流をしっかりとらえるように工夫した」(川本さん)結果、70%まで引き上げることができたという。

 現在は安定した電力を確保できるように水量を調整する試運転の段階。本格的に稼働すれば年間百八十八世帯分の電力をまかなえる計算だ。

820とはずがたり:2014/06/04(水) 23:32:59
>>819-820
◆観光資源にも

 町が小水力発電に注目したのは東日本大震災がきっかけ。福島第一原発事故で再生可能エネルギーへの関心が高まる中、町は東京電力が所有していた旧老川(おいかわ)発電所の跡地に目をつけた。

 旧発電所は一九二三年に起工。六〇年まで稼働していたが、発電量が少なく、効率が悪いことから廃止となった。発電所は取り壊されたが、土地は町が所有しているため、約半世紀ぶりに再利用することにした。

 こうした取り組みを県も評価し、二〇一二年、新エネルギー活用推進プロジェクトの重点支援プロジェクトに選んだ。

 町は本格稼働後、発電した電力を東京電力に売電する。年間二千二百万円の収入が見込めるが、施設は十年間借り上げるため、リース料などを差し引くと、収入は当面ほとんど期待できない。

 町は「(リースが終わる)十年後からは年間千六百万円の収入が見込める」と、そろばんをはじく。

 養老川の上流は首都圏から多くの観光客が訪れる「粟又(あわまた)の滝」など観光資源にも恵まれている。

 同町環境水道課の三上清作課長補佐は「地球温暖化や資源の有効活用のほか、観光施設としても活用したい」と、町の発電所の未来に期待を込めた。

◆全国で導入広がる

 起伏に富む日本の地形を生かし、小さな河川や用水路の水圧や水流で水車を回して発電する「小水力発電」は再生可能エネルギーの有効活用につながるとして、全国の自治体で導入する動きが広がっている。

 一般的に出力1000キロワット以下の小規模な発電施設を指し、川をせき止めるダムを必要としないため、環境に優しいのも利点。石炭などを燃やす火力発電と違い、地球温暖化対策に適していることも導入を後押ししている。

 政府は2012年から、小水力など再生可能エネルギーでつくられた電気を、電力会社が買い取る「固定価格買い取り制度」を導入した。

 首都圏では、東京都が葛西給水所(江戸川区)に買い取り制度を活用して、発電した電気をすべて売電する設備をつくり、昨年10月から運転を始めた。

 政府はこれまで買い取り対象を制度導入後に新設した設備などに限っていたが、今後さらに対象を広げ、小水力発電の導入を促す方針。

821とはずがたり:2014/06/04(水) 23:35:29
>>791
18箇所も!?(;´Д`)

山口県、農業水利施設を活用した小水力発電等の適地18カ所を公表
http://www.kankyo-business.jp/news/007451.php
2014年4月 8日掲載

山口県は、農業水利施設を活用した小水力発電の開発が見込まれる適地について、現地の流量や落差等から想定される発電量や概算事業費等を調査した結果をマスタープランとしてとりまとめ公表した。

県の担当者によると、本マスタープランは民間事業者に活用してもらうとともに、県でも開発を検討していくための資料とするもの。

同県が公表したのは「農業水利施設を活用した小水力等発電マスタープラン」。農業水利施設等への小水力発電等の導入に向け、農業用ダム10カ所、水路6カ所、ため池2カ所等を対象に調査した結果をリストで紹介している。また、太陽光発電の適地として1カ所(雑種地、最大出力25kW)を掲載している。なお、発電計画等の内容は2014年4月時点の見込みであり、今後の追加調査等により変更となることがある。

822とはずがたり:2014/06/04(水) 23:40:55
>>821
そか俺が拾ってきたのはダムの10箇所だったのか。

823とはずがたり:2014/06/04(水) 23:54:52
島根)小水力発電、復活の兆し FITを活用
http://www.asahi.com/articles/ASG4254S5G42PTIB00D.html
斉藤智子
2014年4月4日03時00分

 急峻(きゅうしゅん)な地形で水量に恵まれた中国山地の山村では、出力1千キロワット以下の小規模な水力発電(小水力発電)が電化の一翼を担ってきた。老朽化などで減りつつあったが、再生可能エネルギーの電力を買い取る固定価格買い取り制度(FIT)を活用し、復活の兆しを見せている。

 奥出雲町の山あい、急斜面を背にした阿井川のほとりに石碑がたたずむ。阿井小水力発電所の水路跡だ。

 標高385メートルの山腹を走る農業用水路から分水。落差68・5メートルを流れ落ちた水で水車を回し、1954年から85年まで発電した。

824とはずがたり:2014/06/05(木) 00:00:33
>>809
●秋神水力発電所
発電能力:290kW
年間発電量:133万kWh(見込)
稼働率:52.4%
稼働開始:2015.6

2014年04月23日 11時00分 更新
発電所のないダムの直下で小水力、370世帯分の電力を2016年に供給開始
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1404/23/news025.html

水力発電が盛んな岐阜県内で中部電力が小水力発電を拡大している。新たに高山市にあるダムの直下に290kWの発電設備を設置する計画だ。これまで発電所を併設していなかったダムで、河川を保護するために放流している「維持流量」を活用して発電する。
[石田雅也,スマートジャパン]
 中部電力グループが新たに小水力発電を実施する場所は、岐阜県北部の高山市にある「秋神(あきがみ)ダム」である(図1)。北アルプスを源流にする飛騨川の上流に1953年に建設されたダムで、中部電力が運営している。このダムには発電設備はなく、約2キロメートル離れた場所にある「朝日ダム」へ発電用の水力を供給する役割だ。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/chubu_akigami1_sj.jpg
図1 「秋神ダム」の所在地。出典:中部電力、シーテック

 この発電用の水力とは別に、秋神ダムから下流の河川の自然環境を保護するために「維持流量」を常に流し続けている。中部電力は秋神ダムの直下に小水力発電設備を建設して、これまで利用していなかった維持流量で発電する。既存の放流管に発電用の水圧鉄管を増設して、新設する水車発電機に水流を取り込む(図2)。発電した後の水流は従来通り放流するため、下流の河川には影響を及ぼさない。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/chubu_akigami2_sj.jpg
図2 「秋神水力発電所」の設置イメージ。出典:中部電力、シーテック

 「秋神水力発電所」の発電能力は290kWで、年間の発電量は133万kWhを見込んでいる。一般家庭で330世帯分の電力使用量に相当する。中部電力グループで再生可能エネルギー事業を展開するシーテックが担当して、2016年4月に運転を開始する予定だ。これまでシーテックは風力と太陽光による発電事業を手がけてきたが、小水力発電に取り組むのは初めてである。

 中部電力は岐阜県を中心に、既存のダムを活用した小水力発電プロジェクトを相次いで開始している。すでに県中部の郡上市や県南部の恵那市でもダムからの維持流量を生かした小水力発電設備の建設計画を進めていて、2カ所(>>772と思われる)ともに2015年6月に運転を開始する。

825とはずがたり:2014/06/05(木) 00:04:32
●新青木発電所
場所:那須塩原市青木
最大出力:460kW
有効落差:44m
水源:那須疎水(農業用水)
主体:那須野ケ原土地改良区連合

新青木発電所:那須疏水利用 小水力8基に /栃木
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/m20140331ddlk09040137000c.html

 農業用水「那須疏水」の運用をしている那須野ケ原土地改良区連合が那須塩原市青木に建設を進めていた「新青木発電所」が完成し、30日、現地で完工式が開かれた。

 新青木発電所は、戸田調整池を水源とする戸田東用水路の途中に貯水槽を設置して延長2143メートルを導水し、有効落差44メートルを利用して水車を回して発電する。最大出力は460キロワット。建屋は鉄筋コンクリー…

826とはずがたり:2014/06/05(木) 08:08:57
>>825-826

那須野ヶ原土地改良区連合
http://www.nasu-lid.or.jp/hatuden/hatuden_top.htm

地域用水水環境整備事業により新青木発電所完成
http://www.inakajin.or.jp/Portals/0/01jigyoukankei/kikaku/midorireportar/0512tiiki.pdf

・水車発電機配電盤他:横軸フランシス水車/最大出力 460kW、有効落差/44m、 最大使用水量/1.4m^3/s

最大出力 460kw の計画により導入した本発電所は、試験の結果、水車の性能が優れており使用水量内において 500kw 超えの出力を記録する結果が生じ、リミッター制御を行い運転中です。
このため、現在、資源エネルギー庁への軽微な変更(最大出力 500k の変更)手続きを行っており、相対的には高効率の発電所が完成しました。

827とはずがたり:2014/06/05(木) 09:37:39
●萩形発電所
・上小阿仁村の県営萩形ダムの放流水を利用した小水力発電所
・秋田県が総事業費4億8千万円で整備
・営業運転開始:2014.8.1
・最大出力:450kW
・年間発電量:192.8万kWh

2014/03/29
萩形発電所が完成、上小阿仁村 県営ダムの放流水利用【さきがけ on the web】
ttp://www.sakigake.jp/p/akita/topics.jsp?kc=20140329c(既にリンク切れ)

 上小阿仁村の県営萩形ダムの放流水を利用した小水力発電所「萩形発電所」がダム下に完成し、現地で28日、竣工(しゅんこう)式が行われた。再生可能エネルギーの普及と民間事業者の参入促進を図ろうと、県が総事業費4億8千万円で整備した。営業運転は4月1日から。

 式には橋口昌道副知事や中田吉穂村長ら約20人が出席。橋口副知事、中田村長らが始動スイッチを押し発電所が稼働した後、参加者は発電所内を見学した。

 小水力発電所は最大出力1千キロワット以下の発電所で、中小河川や農業用水路などの水流で水車を回し発電する。萩形発電所は最大出力450キロワットで、年間発電量は一般家庭550世帯の年間消費電力量に相当する192万8千キロワット時を見込む。

828とはずがたり:2014/06/05(木) 09:46:16
●奥野ダム
・ダムの管理機能の強化、管理コストの縮減、再生可能エネルギーの利用推進のため、静岡県が初めて建設(事業費約1億6千万円)
・年間の発電電力量:最大110万キロワット時(一般家庭186世帯分)、有効68万キロワット時、ダム消費量を除いた売電可能量:54万キロワット時
年間売電収入:1900万円(ダム管理コストは2千万円の縮減見込)
運用開始:2014.4.1(試運転開始:2013.12)

小水力発電設備が完成 奥野ダム、再生可能エネ利用推進−伊東
http://izu-np.co.jp/ito/news/20140328iz0000000106000c.html
伊東版 2014年03月28日 

 ■1日から本格稼働
 伊東市鎌田の奥野ダムで27日、管理用小水力発電設備の完成式が開かれ、関係者らが出席して完成を祝った。ダムの管理機能の強化、管理コストの縮減、再生可能エネルギーの利用推進のため、県が初めて建設した。4月1日から本格稼働し、余剰電力は売電する。
 同ダムの小水力発電設備は水の落差を利用して発電機を回し発電する。年間の発電電力量は、最大出力量が110万キロワット時(一般家庭186世帯分)、有効供給量が68万キロワット時(同120世帯分)、ダム消費量を除いた売電可能量は54万キロワット時(同95世帯分)。年間で売電収入は1900万円、ダム管理コストは2千万円の縮減を見込んでいるという。
 完成式で県交通基盤部の長島郁夫部長は、小水力発電の目的に言及しながら「市民の安全、安心を高めるため、防災拠点としての活用もしていきたい」とあいさつ。石井勇副市長は「奥野ダムは市民の憩いの場。ダムの名をもっと周知し、周辺の美しい環境もPRしたい」と述べた。長島部長、石井副市長、小野達也県議らと小学生で発電量などを表示したディスプレーを除幕した。
 小水力発電設備は県が2012年度から整備を進めてきた。昨年12月からは試験運転を行っていた。事業費は約1億6千万円。

829とはずがたり:2014/06/05(木) 09:50:15
>>828-829
情報追加
最大出力:110kW

>最大出力量が110万キロワット時(一般家庭186世帯分)、有効供給量が68万キロワット時(同120世帯分)
供給量の最大と有効の違いはなんだ??

[PDF]第2回会議録(PDF:387KB) - 静岡県
http://www.pref.shizuoka.jp/kikaku/ki-260/f_yushikisya/documents/02kaigiroku.pdf
伊東大川の奥野ダムに、最大出力 110kW の小水力発電設備を導入する予定です

830とはずがたり:2014/06/05(木) 09:54:35
芸北に振り仮名付す意味が解らない。。(;´Д`)

●芸北発電所
中国電力
北広島町
着工:2014.6
運用開始:2016.3
年間発電量は約223万kWh
有効落差:27.5m
最大使用水量:2.0m3/s

2014年03月26日 11時00分 更新
自然エネルギー:
落差を探して99カ所目、広島県で水路式水力発電
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1403/26/news031.html

勾配が急な水路は小水力発電の設置に適している。中国電力は既存の分水路のうち、勾配が急な部分を探し、建設コストを抑えつつ、発電量を最大化できる立地を求めた。広島県北広島町である。
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 水力発電所を低コストで開発するには未利用エネルギー(落差)を探し、既存の設備を活用しつつ、新設しなければならない設備を簡素化する。中国電力はこのような方針に従って、新たに水路式の水力発電所を立ち上げる。出力430kWの「芸北(げいほく)発電所」(広島県北広島町)は同社の99カ所目の水力発電所となる予定だ(図1)。

 2014年3月24日、中国電力は北広島町に建設計画を説明。順調に進めば、2014年6月に着工し、2016年3月に運転開始が可能だ。年間発電量は約223万kWhであり、一般家庭約600世帯の年間使用電力量に相当する規模である。

 図2には芸北発電所の周辺の川とダムの分布を示した。地図の一辺は約10kmだ。左上の大佐川に掛かる大佐川分水ダムからは、北東の滝山川に向かって点線が伸びている。大佐川分水路だ。これを活用する。

 大佐川の方が、滝山川よりも高い位置を流れているため、分水路の水は滝山川に向かって流れ下っている。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/yh20140326Energia_largemap_440px.jpg
図2 芸北発電所の周辺 出典:中国電力

 図3上は、大佐川分水路(点線)と新設する水圧管路(赤線)の配置を示したもの。既存の分水路を途中まで利用しつつ、赤字で示した取水口と水槽、芸北発電所を新設する。

 なぜ途中まで既存の分水路が利用できるのか。その疑問に答えるのが図3下だ。大佐川から県道11号までは落差があまりないため、水圧管路を新たに建設する意味が薄い。

 県道11号を超えると分水路の勾配がきつくなる。この位置エネルギーを取り出したい。そこで県道11号と滝山川の間を新たに水圧管路で結ぶ。未利用落差のうち、有効落差27.5mを確保できる。最大使用水量は2.0m3/秒である。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/yh20140326Energia_sectional_576px.jpg
図3 新設部分を中心とした平面図(上)と断面図(下) 出典:中国電力の画像の配置を編集

831とはずがたり:2014/06/05(木) 09:55:38
>>830-831
また最大出力忘れた。。
出力:430kW

832とはずがたり:2014/06/05(木) 10:04:41
2014/03/28
関の沢川の小水力発電所の復活が現実化【建通新聞】
http://j-water.org/news1/page/14/
 NPО法人アースライフネットワークhttp://plaza.across.or.jp/~town-energy/(県地球温暖化防止活動推進センター)は、資源エネルギー庁の委託事業として、安倍川流域の関の沢川の小水力発電所の復活に関し、事業性評価や今後の課題に関する調査を進めてきたが、このほど実現可能との調査結果を同庁に報告した。

安倍川の水力発電復活を 梅ケ島の計画に調査費
http://www.at-s.com/news/detail/872142789.html
(2014/1/ 9 09:10)
関の沢川の水を取り入れる取水施設跡=昨年11月末、静岡市葵区梅ケ島

発電施設内にある送水管跡=昨年11月末、静岡市葵区梅ケ島

 安倍川上流、関の沢川で、大正から昭和期にかけて活躍した水力発電所の復活を探る調査が静岡市葵区梅ケ島で始まる。同市のNPO法人アースライフネットワーク(県地球温暖化防止活動推進センター)が資源エネルギー庁の事業に応募し、約500万円の調査費が付いた。施設跡の再興には課題も多いが、住民代表の鈴木英次さん(75)は「夢への第一歩を大切にしたい」と期待する。

 梅ケ島には電力の地産地消の歴史がある。鈴木さんの叔父で旧梅ケ島村長秋山義則さんが1924年、私財をなげうって関の沢川に発電所を建設した。地域に光をともした施設だったが戦後、役目を終えた。
 周辺には、当時の取水口や水路が状態良く残る。発電施設は原形をとどめないが、送水管や発電機の残存物は発電の歴史を物語る地域遺産でもある。NPO法人は今年3月まで川の流量や発電の可能性を調べる。調査結果を踏まえ、資金調達や事業主体を含めた本格的な検討に着手する。
 梅ケ島地区はピーク時、約1500人の住民がいた。現在は約480人ほど。鈴木さんは、地域住民に水力発電復活の第一歩を踏み出した情報を「夢舞台プロジェクト」と説明。夢実現への道のりは平たんではないが「少しでも地域活性化の端緒にならないか、調査の推移を見守りたい」と話し、先人が残した遺産の生かし方を模索している。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/872142789_tmp_pic_extend2_20140109083740.jpg

833とはずがたり:2014/06/05(木) 10:07:59
>>806の残る三箇所には流石に入らないかw

●入善用水小水力発電所
近くにある入善高校の上田農場に、ハウス運営用の電源として、発電した約3キロワットの電気を供給する予定だ。

富山)小水力発電所が始動 入善町の用水路
http://www.asahi.com/articles/ASG3S64L0G3SPUZB019.html
鵜飼真2014年3月25日03時00分

 入善町入膳の農業用水路に、町が取り組む小水力発電の設備「入善用水小水力発電所」が設置され、開所式が24日に関係者を集めて催された。黒部川水系の豊かな流水を利用した設備で、近くにある入善高校の上田農場に、ハウス運営用の電源として、発電した約3キロワットの電気を供給する予定だ。

 「水の小径(こみち)」と呼ばれる遊歩道沿いの用水路に設置されたのは、水車を持つ2機の発電設備。導水路で水を流して水車を回す装置で、町の委託を受けた黒部川扇状地研究所で約2年前から、研究や実験を重ねてきた。同研究所長の水嶋一雄・日大教授らが改良を重ね、ごみや雪を設備の上側で素通りさせる方法を考えだし、実用化を容易にしたという。町は約600万円の予算をかけたが、コスト低減も目指しており、設備だけなら500万円弱で設置できるという。

834とはずがたり:2014/06/05(木) 10:13:16
>>827
秋田県が公営事業として運営

2014年04月01日 07時00分 更新
豪雪地帯で小水力発電、ダムの水流で550世帯分の電力を供給
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1404/01/news017.html

秋田県の山間部にある豪雪地帯に出力450kWの小水力発電所が完成した。洪水対策のために47年前に建設したダムからの水流を生かして、一般家庭で550世帯分の電力を供給することができる。秋田県が公営事業として運営する16番目の水力発電所になる。
[石田雅也,スマートジャパン]

 秋田県が3月31日に完成させた「萩形(はぎなり)発電所」は、雪国ならではの水力発電所である。この一帯は冬の積雪量が1メートルを超えるため、国から「特別豪雪地帯」に指定されているほどだ。雪がもたらす水資源が豊富にあり、これまで河川に放流していた水流を新たに発電用に利用できるようにした。

 発電所のすぐ上には、1966年に完成した「萩形ダム」がある。下流の河川の環境を保全するために、ダムから最大で毎秒1.2立方メートルの水を放流している。この水流を導水管で発電所に引き込み、発電所の中にある水車を回転させる仕組みだ。

 水力発電で最もポピュラーな「フランシス水車」を使って、最大450kWの電力を供給することができる。発電に利用できる水流の落差は47メートルある。年間の発電量は193万kWhを見込んでいて、一般家庭で550世帯分の電力使用量に相当する。発電した電力は東北電力に供給する予定だ。

 萩形発電所は秋田県が運営する16番目の水力発電所で、16カ所すべてを合計すると発電規模は11万kWに達する。近くには萩形ダムに貯めた大量の水を利用する従来方式の杉沢発電所(1万5500kW)がダムの完成と同時に1966年から稼働している(図3)。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/akita2_sj.jpg
図3 「萩形発電所」と「杉沢発電所」の所在地。出典:秋田県産業労働部

835とはずがたり:2014/06/05(木) 10:16:53

●須雲川発電所
・元は地元の温泉旅館が自家発電用に設置
・1954運転開始・1984老朽化で稼働停止,設備は箱根町所有へ
・2013.8より再稼働・東京発電株式会社が施設を譲り受けて再生
・最大発電出力:190kW
・年間発電量:約110万kWh

2014/3/19
神奈川県内における小水力発電の事例【FM横浜】
http://j-water.org/news1/page/15/

前回は、神奈川県内における小水力発電の事例として、足柄地域の「文命用水」に設置されたものを紹介しました。今回は、箱根町と小田原市における小水力発電について見ていきたいと思います。

箱根町にある「須雲川発電所」は、元は地元の温泉旅館が自家発電用に設置したものを改修して、昨年8月から稼働されています。須雲川は芦ノ湖の近くから流れ出て箱根湯本付近で早川に合流している河川で、初めに運転を開始したのは1954年とかなり歴史がありますが、1984年には老朽化を原因とし ていったん稼働を停止。その後は箱根町の所有となっていました。

その後、東京電力の子会社である東京発電株式会社が施設を譲り受けて再生工事に着手。現在も運営・管理を行っています。仕組みとしては、須雲川の 上流から毎秒0.58立方メートルの水量を取り込んで約42メートルの落差を利用し、発電機を作用させるという形。最大発電出力は190キロワット、年間 の発電量は約110万キロワットアワーを見込んでいるそうです。これは一般家庭250〜300世帯分の電力使用量に相当し、発電された電気は固定価格買取 制度によって売電されています。

また、小田原市荻窪にある「駒形水車」では、小水力発電への活用も見据えて昨年11月に17年ぶりの改修が行われました。水車は約3.8メートルの木製のもので、小田原城址公園で倒木した松の木が活用されています。

この事業は同市による再生可能エネルギーの普及啓発のためのモデル事業にも位置付けられていて、発電機設置の準備にあたっては小田原城北工業高校電気研究部の生徒も協力。建屋内の清掃や周辺の除草なども行われました。

こちらは水量や落差に関してはそれほど大きくなく発電量もある程度限られるとのことですが、比較的市街地にも近いため、市の再生可能エネルギー活 用のシンボルとするべく、得られた電気を街灯に用いるなどの使い道が検討されています。現在はその準備段階として、水車の回転数把握や適した発電設備の選 定、発電出力の算定が行われており、この春には実際の発電がスタートする見込みとなっています。

(Keep Green & Blue Web編集部)

836とはずがたり:2014/06/05(木) 10:19:49
栃木県内12カ所の小水力発電事業者が決定 丸紅・大林組など5社
http://www.kankyo-business.jp/news/007244.php
2014年3月13日掲載

丸紅や大林組など5社は、栃木県内で河川を活用した小水力発電事業に着手する。5社が開発を行う小水力発電は12カ所で、発電量の合計は年間約2,400万kWhを見込み、これは一般家庭約6,900軒分の使用電力量に相当する。

栃木県は、12日、水力発電の有望地点において県がサポートする発電事業者(サポート事業者)を決定したと発表した。同県では、県内河川における水力発電の導入を促進するため、県が民間の発電事業者を積極的に支援する「河川活用発電サポート事業」を進めている。本事業において、小水力発電の事業化の可能性が高い15の有望地点を公表し、この有望地点において、県のサポートを受けながら、事業化を目指す事業者を公募していた。

今回、公募していた15カ所のうち、12カ所において、事業化を目指すサポート事業者として、丸紅の子会社や大林組と県内企業の連合体など4事業体(5社)を決定した。

今後、サポート事業者と県及び地元市による協定書の締結を経て、サポート事業者による河川流量調査等の事業化に向けた各種調査を開始(決定後6カ月以内に着手)する予定。

選定された事業者と開発地点、主な選定理由は以下の通り。

837とはずがたり:2014/06/05(木) 10:20:22

富山市 インドネシア・タバナン県に小水力発電で協力
(2014年03月27日 19時21分)
http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/index.html?TID_DT03=20140327192339&amp;MOVE_ON=1

 富山市が進める環境未来都市計画の事業の一つが、初めて海外展開する見通しとなりました。

 先日、市や県内企業でつくる訪問団がインドネシア・バリ島のタバナン県を訪れ、農業用水を活用した小水力発電施設の整備など現地でのプロジェクトに協力する協定を結びました。

838とはずがたり:2014/06/05(木) 10:20:56
浄水管理センター
処理水の流れで発電
市内初 実証実験を開始
http://www.townnews.co.jp/0610/2014/03/13/228855.html
掲載号:2014年3月13日号

 施設から放出される水流を活用した小水力発電装置が、秦野市浄水管理センター(上大槻190)に設置され、3月10日から実証実験が開始された。市の再生可能エネルギーの利活用推進を目指した取り組み。市環境保全課によると、小水力発電装置の設置は秦野市で初。浄水施設への水力発電装置の設置も県内で数例だという。

 市浄水管理センターでは、1日あたり約3万2000トンの下水処理を行い、処理済みの水を金目川に放流している。発電はこの水流を活用するものだ。総事業費は1450万円。

 発電装置は2月、浄水処理の最終工程を行う「消毒棟」に設置。堰き止められた処理水が最大1・4mの落差を流れ落ち、装置内の2基の水車を回し発電する仕組みだ。

 市では最大で約1・8kwの発電を想定。1年間の発電量は、最大約1万5000kwhを見込んでいる。

 発電した電力は、同じ敷地内の施設「中野健康センター」で利用し、施設の使用電力の2割程度をまかなう予定。

 実証実験は今後1年間ほど継続し、安定して発電するために必要な水量などのデータを収集する。

 同課では「今後、別の市内公共施設等でも小水力発電の導入が可能か検討するデータを集めたい」としている。さらに、浄水管理センターの施設見学コースに小水力発電設備も加え、「小中学生の環境教育や社会見学などを通じて、市民にPRしていきたい」と話した。

839とはずがたり:2014/06/05(木) 10:24:10
遂に600W=0.6kWの記事迄顕れたw

>「実用化するには三キロワットまで高める必要がある」
あと5倍,頑張って欲しい。

>法的な規制から、十〜三月しか実験機を設置できず、年間を通してデータが取れないことも課題。
熱心な栃木県もサポートするべきだ(・∀・)

2014/03/17
小水力発電、実現へ前進 改良型実験、キラリ600ワット確認【東京新聞】
ttp://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20140317/CK2014031702000144.html(リンク切れ)

再生可能エネルギーを普及しようと、自前の小水力発電システム開発に取り組む鹿沼市の市民団体「鹿沼自然エネルギー推進会」が十六日、同市府中町の黒川で、改良を重ねた新型の小水力発電装置を公開した。実用化までには依然、課題が多く残るが、鈴木貢(みつぐ)会長(65)は「着実に前へ進んでいる」と話している。(石井紀代美)

同会は、東京電力福島第一原発事故を受け、再生可能エネルギーへの注目が高まった二〇一二年六月に発足。市内の電気設備会社社長で、過去に途上国で水力発電を設計した経験がある金子一郎副会長(64)が中心となり、安価で、水量の少ない水路でも設置しやすい小水力発電の開発に取り組んできた。

同会の小水力発電は、川の水をダクトに取り込み、水流の勢いを約四倍に増加させた水を水車にぶつけて回転させるのが特徴。この日お目見えした新型は、昨年二月に実証実験を行った実験機に改良を加え、水車に水が効率よく当たるようにダクトの先端部を工夫したり、ダクトを固定するボルトを強化したりした。

この日は、同会メンバーや近隣住民ら計約三十人が参加。ダクトに水を取り込ませると、水車が水しぶきを上げながら勢いよく回転。接続した三個の電球(計六百ワット)が点灯した。

事前の実験では、六百六十ワットの発電能力があることを確認しているが、金子副会長は参加者らに「実用化するには三キロワットまで高める必要がある」と説明。「理論上は可能。そうすれば電気自動車の充電やイチゴハウスの照明、防犯灯などの電力として使える」と話した。

実現するためには、水車が回転する性能の向上や、低い回転数でも発電できる発電機が必要とも訴えた。鈴木会長によると、法的な規制から、十〜三月しか実験機を設置できず、年間を通してデータが取れないことも課題。鈴木会長は「住民には、取り組みが認知されてきた。今後も努力を続け、ハードルを乗り越えていきたい」と実用化に意欲を見せた。

840とはずがたり:2014/06/05(木) 10:25:46
●小沢川の水力発電(出力150キロワット規模)上村

飯田市が小水力発電の実証実験
http://minamishinshu.jp/news/economy/%E9%A3%AF%E7%94%B0%E5%B8%82%E3%81%8C%E5%B0%8F%E6%B0%B4%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E3%81%AE%E5%AE%9F%E8%A8%BC%E5%AE%9F%E9%A8%93.html
南信州経済
[ 2014年 3月 13日 木曜日 9時18分 ]

小水力発電実験 飯田市は農業用水路を活用した小水力発電ビジネスの可能性を探ろうと、同市鼎切石の妙琴浄水場に隣接する「伊賀良井用水」取水口付近で、出力1キロワット程度の実証実験を行っている。発電機は地元の製造業者でつくるグループ「ネスクイイダ」が開発した「すいじん」を使用。飯田下伊那圏域における住民主体の事業展開や新たな環境産業の創出を目指し、課題の抽出や改善策などの検討を進める。

 市が本年度に総務省から委託を受けた「定住自立圏等推進調査事業」(事業費約940万円)の一環。伊賀良井は松川から取水し、鼎、伊賀良、竜丘地区を流れる。市は利用者らでつくる管理団体の同意の下、県から水利権の許可を受け、2月10日から3月14日まで現地実験を重ねる。

 幅4メートルの取水口付近に流水落差を変えられる可動式のせきを整備し、直径約40センチの導水管内にプロペラ式の「すいじん」を取り付けた。伊賀良井水の平均流量は4―9月は0・9立方メートル毎秒、それ以外は0・49立方メートル毎秒という。

 12日に報道機関や行政関係者向けの現地見学会があり、水力発電設備の開発に携わる南信州・飯田産業センターや地元企業の関係者らが、費用対効果の課題などを説明。せきの高さは1・225メートルに設定してあり、常時、白熱球10本を点灯させた。

 市地球温暖化対策課は小水力発電の適地の選定や発電機の設置・運営などを地元事業者が行えるシステムの構築も目指しており「南信州圏域で小水力発電ビジネスを展開し、活力を創出させたい」としている。

 同課の地域エネルギー計画係長は「実証実験は大きな一歩だが、汎用性を高め、住民主体の事業を広めていくためには、経済的なインセンティブ(動機付け)が重要」と指摘。実験結果に基づき費用対効果の検討をさらに深める他、事業化に向けた手順書も整理したいとしている。

 同センターのオーガナイザーも「経済的に成り立つかどうかが重要。設備の基本構造や素材などの検証を重ね、当地域の産業システムとして売り込めれば」と意気込みを話した。

 市は昨年4月、住民主体による再生可能エネルギー事業を支援する条例や体制を整備。市内では千代地区の野池親水公園で小水力発電を行っている。上村では、小沢川の水力発電(出力150キロワット規模)事業に向け、取り組みが進んでいる。

841とはずがたり:2014/06/05(木) 10:28:07
>>836
これで4社判明
1.丸紅
2.大林組と県内企業の連合体
3.水光建設コンサルタント(宇都宮市)
4.藤井産業(宇都宮市)

2014/03/14
小水力発電、5社決定 栃木【読売新聞】
ttp://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20140312-OYT8T01208.htm(既にリンク切れ)

 県は12日、河川での小水力発電を促進するため選定した有望地点15か所について、12か所で5社が決定したことを明らかにした。県議会農林環境委員会で示した。12か所の想定発電量は年間約2400万キロ・ワット時で、一般家庭約6900軒に相当する。2016年度から稼働する見通し。

 5社のうち2社は1事業体として選定した。いずれも水力発電や大規模太陽光発電(メガソーラー)の実績がある。事業の確実性に加え、設置や維持にあたって地元企業を活用するなどの地域貢献策を評価した。

 県内の企業は水光建設コンサルタント(宇都宮市)と藤井産業(同)の2社。他は東京所在の企業だった。

 12か所のうち最大規模の日光市足尾町の渡良瀬川は、年間発電量437万キロ・ワット時で、売電収入は1億2700万円と試算されている。

 県は昨年12月、収益が見込める鹿沼市4か所と日光市11か所の計15か所を有望地点として公表。16事業者・団体が、14か所に計44件の応募をした。条件が折り合わなかった2か所も含め3か所は決まらなかった。

842とはずがたり:2014/06/05(木) 10:30:12
2014.3.12
県の小水力発電試験終了へ、文命用水での「地域電力」実現に一歩/南足柄【カナロコ】
http://j-water.org/news1/page/17/

 県が1年前から南足柄市などの農業用水を対象に進めている小水力発電の実証試験が、月内で終了する。足柄平野の豊かな水資源に着目した身近な再生可能エネルギー活用の取り組みは、発電機の浸水トラブルに見舞われながら、事業化の可能性を探った。検証結果は、東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発の事故を受けて注目されている「地域電力」の実現に向けた手掛かりとなりそうだ。

 県西地域県政総合センター農政部によると、実証試験は県の「かながわスマートエネルギー構想」の一環。地域特性に応じた再生エネの普及に向けた課題を検証するため、南足柄市班目と開成町金井島の「文命用水」に小水力発電設備を設置、2013年3月にスタートした。

 現場は、酒匂川沿いに広がる足柄平野の稲作農地約800ヘクタールに水を供給する水路。有効落差は約1・3メートルと低いため、垂直に羽根水車を2基配置したタイプ(クロスフロー水車)を選定した。

 かつて「暴れ川」と呼ばれた酒匂川から取水する流量は1秒当たり1・3立方メートルと豊富。発電出力は平均家庭10世帯分に相当する10キロワットに設定した。建設費は約1086万円、維持管理費は約34万円。経費削減のため、水路改修は実施せず、水門に設置した。

 トラブルが確認されたのは昨年6月。4月上旬の豪雨で水位が上昇して発電機が浸水、内部にさびが発生し、発電停止の原因になった。対策として防水カバーで覆い、早期発見できるよう監視カメラも設置した。

 同9月以降は、トラブルもなく稼働は安定化。採算性については、20年間の固定価格買い取り制度を前提として、黒字転換年を17・7年と試算した。

 県の担当者は「農業用水のため、流量変動が大きいことは想定していた。大雨時はそれ以上に急激に増えたようだ。発電機も屋外用を選んだが、耐水性構造が望ましい」と話している。

 県は3月末までに実証試験の結果を報告書にまとめ、小水力発電導入の検討材料にしてもらうために公表する予定。

 今回、専門家や県西地域の自治体関係者らからなる「かながわ農業用水小水力発電技術研究会」を設置して実証試験を評価した。14年度は、全県展開を目指して推進協議会に組織を格上げし、調査研究活動を拡充するという。

843とはずがたり:2014/06/05(木) 10:31:20
石川のニュース 【3月9日02時49分更新】
石川高専の協力で小水力発電機 津幡町が中山間地に設置へ
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/H20140309104.htm

 津幡町は今月中旬から、石川高専と共同で、同町市(いちの)谷(たに)に小水力発電 機を設置する。町の再生可能エネルギー導入研究の一環で、市谷に整備された地滑り防止 用の排水溝から出る水を利用する。将来的には地元の街灯や、イノシシなど猛獣よけの電 気柵などの電力として活用することを検討する。
 再生可能エネルギーによる地域おこしを学生に手掛けてもらおうと、町が依頼した。小 水力発電機は、石川高専機械工学科の5年生10人が設計し、完成させた。幅1・3メー トル、高さ1・5メートルの大きさで、水車を回転させ発電する仕組みとなっている。発 電機から電力や回転数などの情報を無線で発信させ、水車の状態を確認できる。

 市谷には地滑りを防ぐために雨水を吸い取る「集(しゅう)水(すい)井(い)」と呼 ばれる穴が20カ所あり、地下を伝うパイプを通して川に排水される。計画では、集水井 の水を発電機に利用し、当面は1機で課題がないか検証する。降水量が多い夏場に発電量 が増加すると見込んでいる。

 2月には住民説明会が開かれ、石川高専の原田敦史助教が発電機の仕組みや利点を説明 した。前田義裕市谷区長は「クリーンエネルギーが地元の活性化につながってくれればう れしい」と話した。

844とはずがたり:2014/06/05(木) 11:01:05
東日本大震災(原発停止)前後からこの先数年までに新設された,定格出力400〜1000程の小水力の出力総系が7.8MWほど。
やはり規模が小さいなぁ。。各種定格出力をみるに500〜600MWが一つの纏まった量って感じがあるし。
調査対象を300MW以上に増やしてみるかねぇ。。

845とはずがたり:2014/06/05(木) 11:05:02
●藤ノ平ダム
>上場台地には藤ノ平ダムなど五つの農業用ダムがあり、松浦川の水を揚げて貯めている
>藤ノ平ダムは有浦川からも流入、河川機能を維持するために一定量の水を下流に流しており
>2015年度に発電施設を設置、16年度には本格稼働させる
>総事業費1億4600万円のうち、55%は国の補助で、市の負担は6570万円。発電総量は381メガワットで、5年で建設費が回収できると試算する。

唐津市、水力発電を市営で参入 県内初
http://www1.saga-s.co.jp/news/saga.0.2641978.article.html

 唐津市は、市が管理する農業用ダム「藤ノ平ダム」(東松浦郡玄海町、総貯水量351万トン)に小水力発電施設を設置する。自治体が事業主体となって水力発電に乗り出すのは県内で初めて。売電収入は、上場台地の土地改良事業運営費の一部に充てる考え。
 上場台地には藤ノ平ダムなど五つの農業用ダムがあり、松浦川の水を揚げて貯めている。藤ノ平ダムは有浦川からも流入、河川機能を維持するために一定量の水を下流に流しており、市は発電に必要な水を確保できると判断した。新年度に設計し、2015年度に発電施設を設置、16年度には本格稼働させる。
 総事業費1億4600万円のうち、55%は国の補助で、市の負担は6570万円。発電総量は年間約110世帯相当の381メガワットで、現在の固定買い取り価格(1キロワット=35・7円、20年間)なら年1424万円の収入が見込め、毎年の維持費約100万円を差し引いても、5年で建設費が回収できると試算する。
 市は20年間で約2億円の収入を得ることになるが、揚水の電気代が近年の値上げで、年1億4千万円前後から、本年度は1億6千万円まで上昇しており、売電収入で電気代の一部を賄う。
 唐津市は「再生可能エネルギー導入は市の責務」とした条例を一昨年7月に施行しており、市農林水産商工部の井手康喜副部長は「藤ノ平ダムが軌道に乗れば、ほかに活用できるダムや河川がないか探したい」と話している。
 小水力発電事業は県営中木庭ダム(鹿島市、680万トン)でも進められ、県の公募で西技工業、九州電力、九電工の3社が発電事業者に選ばれている。県の契約では売電に比例した収入はないが、県営ダム建設費のうち約1億2千万円を3社が負担する。

2014年03月04日更新

846とはずがたり:2014/06/05(木) 11:20:29
●赤川高区浄水場
199kW

赤川高区浄水場に小水力発電 2016年度に稼働予定
update 2014/2/24 10:14
http://www.ehako.com/news/news2014a/7178_index_msg.shtml

 函館市企業局は赤川高区浄水場(赤川町)の敷地内に小水力発電設備を整備する。取水先の新中野ダムとを結ぶ導水管路の高低差を利用した発電設備で、新年度からの2年間で整備。2016年度の稼働開始を予定する。未利用の水力エネルギーを有効活用し、環境負荷の軽減につなげる。

 同浄水場の取水量は季節変動はあるが、1日平均3万2000立方㍍。約3㌔上流にある新中野ダムとの高低差は約100㍍で、流水の水圧で水車を回す仕組み。

 発電設備の最大出力は199㌔㍗で、年間平均発電量(16年度から20年間の想定平均値)は、一般家庭260世帯の年間使用電力量に相当する約140万㌔㍗時を見込む。国の再生エネルギー固定価格買い取り制度を活用して、1㌔㍗時当たり34円で全量を北海道電力に売却し、年間約5000万円の売電益が得られる。二酸化炭素排出量に換算すると、年間約680㌧の削減効果があるという。

 総工費は約5億円で、基本設計は本年度に終えており、新年度の水道事業会計予算案に整備費として4035万円を計上。水車の製作や建屋の実施設計に着手する。2015年度に完成、16年度からの発電を開始する。

 上下水道部浄水課の川村拓樹課長は「今回の事業を進めるのにあたり、多少なりとも環境負荷の低減に貢献できれば」と話している。
提供 - 函館新聞社

847とはずがたり:2014/06/05(木) 11:22:09
>北海道の場合は、水田用水の水利権の取水期間が短いため、発電期間も制限されるため、既存のかんがい用水利権では建設費自己負担比率が100%の場合に経済性が見込まれる施設はゼロ、50%の場合でも1カ所にとどまる。ただ、取水期間や取水量を増やせば経済性が見込める施設が増えることから、導入に向けては、新規に発電用水利権を取得し、取水期間の延長や取水量の増加により経済性を向上させる必要性を指摘。

北海道/小水力発電導入基本計画素案/農業水利施設活用、対象は204カ所 [2014年1月9日8面]
http://www.decn.co.jp/?p=3731

 北海道は、農業水利施設を活用した小水力発電導入基本整備計画の素案をまとめた。道内で小水力発電の可能性を有する農業水利施設は204カ所で、賦存量は年間発電電力量で2万5907メガワットと試算。一方で、既存水利権では経済性が十分確保できない場合が多く、新たな発電用水利権取得が必要になるなど課題も指摘し、取り組み方針として市町村などへの技術支援や国費事業を活用した導入検討などを挙げた。
 素案では、道内の農業水利施設を対象に行ったアンケートを基に、小水力発電の賦存量を算定。施設別ではダムが98カ所で年間発電電力量が2万0255メガワット、ため池が76カ所で222メガワット、用水路が30カ所で5430メガワット。合計の2万5907メガワットは、一般家庭約7200戸分の年間消費電力量に相当するとしている。

 一方で、素案では建設費の自己負担比率や取水期間、取水量を変化させ複数のパターンで経済性を試算。北海道の場合は、水田用水の水利権の取水期間が短いため、発電期間も制限されるため、既存のかんがい用水利権では建設費自己負担比率が100%の場合に経済性が見込まれる施設はゼロ、50%の場合でも1カ所にとどまる。ただ、取水期間や取水量を増やせば経済性が見込める施設が増えることから、導入に向けては、新規に発電用水利権を取得し、取水期間の延長や取水量の増加により経済性を向上させる必要性を指摘。簡易検討による接続可能容量の確認や変電所への対策工事など電力会社への接続に向けた事前協議も課題に挙げた。
 道ではこうした課題を踏まえ、市町村や土地改良区らと設立した北海道農業水利施設小水力発電推進協議会を通じて情報共有や課題の検討など連携を深めるとともに、小水力等再生可能エネルギー導入推進事業などの国費事業を活用した導入検討など、導入環境の向上に向けた取り組みを積極的に展開することにしている。

848とはずがたり:2014/06/05(木) 11:29:30
面白いかも♪

2013/12/25
中部電力が水力冷却水一部発電用に活用 【電気新聞:2013/12/25】
http://j-water.org/news1/page/31/

中部電力は、水力発電所の発電機の冷却水量を減らして発生電力量を増やす手法を開発した。熱が発電機の余寿命に与える影響を精査した結果、メーカーの推奨値より高温にしても実用上に問題はないと判断。減らした分の冷却水量を発電用水に回して増電につなげた。この手法を導入できる可能性がある同社水力すべてに適用した場合、想定増電量は年間200万キロワット時超と、メガソーラー(大規模太陽光発電所)2基分に相当すると試算している。

◆200万キロワット時上乗せも

この取り組みは、飛騨電力センター(岐阜県下呂市、樋口一成所長)エリアの久々野水力発電所(岐阜県高山市、3万8400キロワット)で行われた。この久々野水力と同型となる2万〜3万キロワット以上の縦軸型の水力発電所は、中部電力エリア内に59カ所ある。久々野水力のように技術的課題や河川法をクリアでき、全社大に展開できるかの検討が現在進められている。

久々野水力の冷却水量は従来、毎分3200リットルだった。そこから水量を減らすにあたり、発電機コイルの温度が上昇し続けないことや、発熱が周辺機器に影響を与えないことなどを考慮し、900リットル削減の2300リットル(28%減)で運用。年間増電量は、約30世帯分にあたる11万1439キロワット時の効果が出た。

◆水、無駄にせず

そこからさらなる改善として、年間を通して冷却水量を一定にする必要はないと考えた。外気温や水温が低い時期はもっと削減できるとし、11〜6月を季節運用期間と定めた。検証の結果、期間中は毎分1600リットルと当初から半減。年間の増電量は17万1402キロワット時で、約50世帯分に相当する効果だ。実証に参加した飛騨電力センター発変電課の南壽秀俊氏は「水一滴も無駄にしないよう、攻めの姿勢でさらに利益を出していきたい」と話した。

従来、運転温度と温度上昇警報値の幅は10度を確保していた。この幅を冷却水を減らすにあたり3度まで引き下げたが、同課の水口利彦副長は「実績を積み上げれば、もっと幅を狭くできそう」と、引き続き改善を推進する姿勢だ。

◆落ち葉きっかけ

そもそも実証のきっかけは、水圧鉄管内で冷却水のごみをとる「ストレーナ」の落ち葉詰まりだった。久々野ダムは落葉が多く、久々野水力では毎年秋に4〜5回ほど断水して掃除していた。ストレーナが詰まると冷却水が減り、設備故障につながりかねない。掃除は手間がかかるだけでなく、発電が止まるため収支に悪影響を及ぼす。

それら課題を解決するため、水の流速に注目した。ストレーナは、冷却水用に水を送るところに位置する。冷却水は水量と流速が一定だったため、発電用水側の流速を上げれば落ち葉が詰まりにくくなると考えた。この検討を進めていく中で、冷却水量の削減という発想が生まれた。

保守の負担を減らす目的から、冷却水量の削減という新たな視点に着目し、電力量の増電につながった。

同課の池戸貴義氏は「考え方一つで、全然違う結果。発想の転換だった」と話す。冷却水量の削減は発電所でバルブを操作して行うため「設備投資をせず増電できた」ことの意義も強調している。

849とはずがたり:2014/06/05(木) 11:40:29
●会津下郷・大沢川
・出力は175キロワットの予定で、一般家庭約130戸分に相当する見込み。

2013/12/17
下郷の大沢川で小水力発電を計画【KFB福島放送】
ttp://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=201312177(既にリンク切れ)

東京都の三峰(みぶ)川電力が下郷町の大沢川で小水力発電事業を計画していることが16日、分かった。
再生可能エネルギーについての理解を深めてもらうための体験施設も整備する予定だ。
関係者によると、同社は町が管理する準用河川・大沢川に水路などを整備し、落差を利用して発電する「水路式発電所」を建設する計画。
出力は175キロワットの予定で、一般家庭約130戸分に相当する見込み。
平成25年度から26年度にかけて整備を進める考えだ。
体験施設は町の協力を得て、大沢川近くの町内中山地区にある町営の観光施設「三彩館」を活用して整備する。
工事内容などを放映するモニターをはじめ、発電の仕組みを説明するパネルなどを展示し、地域の子どもたちや利用客に小水力発電について理解を深めてもらう。
再生可能エネルギーの新たな名所としてにぎわい創出の効果が期待できる。
三峰川電力は東京都の大手商社・丸紅のグループ会社。
長野県の三峰川沿いに発電所を設置しているほか、全国各地での小水力発電事業の展開を検討している。

850とはずがたり:2014/06/05(木) 11:46:24
>自らが事業主体となって発電を手掛ける発電事業会社を、2014年に設立する方向

>小水力だけでなく、地熱や太陽光も想定

>地熱発電は検討中のプロジェクトが数件ある。小水力と比べ初期投資の規模が大きいため、単独で行うよりも資本参加する可能性がある。

>発電事業を「EPC(設計・調達・建設)方式で、すべて一括してやってほしいという話もある」(廣瀬社長)ことから、新会社は事業として受注するケースもある

>同社は現在、小水力発電のSPCとして新曽木水力発電(鹿児島県伊佐市)、NKダムESCO栃木(東京都千代田区)、長野水力(長野市)の3社を設立している。

>福島県営の四時(しとき)ダムでもESCO(エネルギー・サービス・カンパニー)事業を予定

>これらのSPCを束ねるためにも、持ち株会社として設立することを検討

日本工営/発電事業会社を設立/SPC統括 小水力、地熱も
http://www.kensetsunews.com/?p=23205

 日本工営は、自らが事業主体となって発電を手掛ける発電事業会社を、2014年に設立する方向で検討を進めている。小水力だけでなく、地熱や太陽光も想定している。廣瀬典昭社長は新会社のもう1つの役割として、小水力発電のSPC(特定目的会社)を既に3社設立し、今後も増える見通しのため、「全体を統合する仕組みをつくらなければいけない」と説明した。

 地熱発電は検討中のプロジェクトが数件ある。小水力と比べ初期投資の規模が大きいため、単独で行うよりも資本参加する可能性がある。太陽光発電は福島事業所(福島県須賀川市)で、エネルギーのマネジメントシステムを構築するための実験をしている。収益が見込める案件があれば、太陽光発電も手掛ける考えだ。また、発電事業を「EPC(設計・調達・建設)方式で、すべて一括してやってほしいという話もある」(廣瀬社長)ことから、新会社は事業として受注するケースもあるとみられる。

 同社は現在、小水力発電のSPCとして新曽木水力発電(鹿児島県伊佐市)、NKダムESCO栃木(東京都千代田区)、長野水力(長野市)の3社を設立している。
 福島県営の四時(しとき)ダムでもESCO(エネルギー・サービス・カンパニー)事業を予定しているため、新たにSPCを設立するほか、事業者として実施する候補案件が複数あり、さらにSPCが増える見通しだ。これらのSPCを束ねるためにも、持ち株会社として設立することを検討している。
[ 2013-12-12 1面]

851とはずがたり:2014/06/05(木) 11:47:27
北陸の経済ニュース 【12月21日02時10分更新】
高出力型の水力発電 北陸精機が開発に乗り出す
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20131221304.htm

 産業機械製造の北陸精機(魚津市)は、農業用水などを利用した高出力型水力発電装置 の開発に乗り出した。水の流れを工夫して効率的に水車を回す「クロスフロー型」で、今 年度中の完成を目指す。
 落差5メートル以上の導管を経た水が、水車の外周と内部を通ることで、強い回転力を 与えて発電させる。出力は50〜300キロワットを想定している。同社によると、同型 の発電装置を製造しているのは、日本で数社しかない。

 同社は2010年に出力50キロワット以下の小型水力発電装置を発売している。らせ ん状の水車を使った設備で、これまで全国で15機ほどを納入してきた。現在ミャンマー の農村で設置できないか調査しており、新型のクロスフロー型とともに海外への売り込み 強化を図る。

852とはずがたり:2014/06/05(木) 11:53:56

●新曽木水力発電
曽木の滝再生可能エネルギー創出事業
曽木の滝右岸には旧曽木発電所が1960年代まであった。
当時の取水口や沈砂池(ちん・さ・ち)を補強・改造し、約50メートル下流に発電用の水中タービン水車を設置
日本工営100%出資の新曽木水力発電(伊佐市)
2012年2月ごろから建設着手
2013年4月に営業運転を始める予定
発電電力量:年約385万キロワット時→約400万kWh
定格出力:490kW
http://www.shinsogi.co.jp/?page_id=2235
http://www.shinsogi.co.jp/?page_id=2230

364 :とはずがたり:2011/11/05(土) 13:37:28
小水力発電へ協定/伊佐市など3者
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000001111010002
2011年11月02日

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/k_img_render.47000001111010002.jpg
新曽木水力発電のイメージ図

 伊佐市にある川内川・曽木の滝での小水力発電事業に関する協定締結式が1日、市役所であった。大手建設コンサルタント日本工営(東京)と市、発電事業の主体で日本工営100%出資の新曽木水力発電(伊佐市)の3者が調印した。
 事業名は「曽木の滝再生可能エネルギー創出事業」。曽木の滝右岸には滝の落差を利用した旧曽木発電所が1960年代まであった。今回、当時の取水口や沈砂池(ちん・さ・ち)を補強・改造し、約50メートル下流に発電用の水中タービン水車を設置する。景観にも配慮し、放水トンネルなどの一連の水力発電設備は地下に造る=写真。
 来年2月ごろから水力発電設備の建設に着手し、2013年4月に営業運転を始める予定。発電電力量は一般家庭約1千軒分の使用量に相当する年約385万キロワット時を見込む。
 伊佐市は小水力発電事業を活用した観光振興や再生可能エネルギーの教育啓発活動を進める。日本工営は発電所の建設資金と技術者を手当てする。
 調印式には日本工営の広瀬典昭社長、隈元新市長、新曽木水力発電の秋吉博之社長らが出席。広瀬社長は「再生可能エネルギーへの期待は大きく重要だ。今後、大幅に拡大すると思う」と話し、隈元市長は「原発事故で再生可能エネルギーに関心が集まる中でのスタートだ」と述べた。

853とはずがたり:2014/06/05(木) 14:11:10
●中之条町・美野原用水発電
四万川を源流とする美野原用水
最大出力約140kW、最大使用水量毎秒0・3立方m
有効落差は64・5mで

>(中之条町は)今後は小水力発電所で計300kW、木質バイオマス発電施設で計2000kWの発電を計画している

中之条町が小水力発電所の建設に着手
http://www.nikoukei.co.jp/gunma/201404/20140405/kj140405_01.htm

 中之条町は本年度、花の駅美野原内を流れる美野原用水へ小水力発電所を建設する。現在、設置する発電機と水車の詳細な形式を選定している段階で、早期の形式決定と工事発注を目指す。当初予算には、工事費2億5318万5000円を計上している。設置する発電所は最大出力約140kW、最大使用水量毎秒0・3立方mを予定しており、本年度から2カ年で工事を進めて2015年度中の稼働を目指す。
 
 建設する発電所は四万川を源流とする美野原用水から水を引き込み、地中に埋設する管から水車や発電機などを設置するS造の発電所へと通し、同用水に戻す。
 取水口から発電所までの有効落差は64・5mで、L361・5m区間でφ500mmのPRPM管を敷設する。取水口には自動除塵機と一定の水圧を確保するため、コンクリート製の水槽を、発電所にはクロスフロー式の水車と発電機、制御設備などを整備する。発電所の設置にあたっては2012年度に可能性調査と基本設計を、13年度に詳細設計をそれぞれNPO法人環境技術研究所(高崎市)に随意契約で委託した。美野原用水が流れる花の駅美野原は、JAあがつまが所有していた薬王園を町に譲渡した施設で、園内には薬草加工工場などがある。
 町では災害時にも安定的な電力供給ができる体制の確立を目的に、再生可能エネルギーの積極的な利活用を進めており、同施設の設置もその一環として計画。
 13年度には町が中心となって一般財団法人中之条電力を設立しており、バイテック中之条太陽光発電所からの電力を公共施設などに利用している。
 今後は小水力発電所で計300kW、木質バイオマス発電施設で計2000kWの発電を計画している。本年度は当初予算に小水力発電実行可能性調査等業務委託料324万円を計上し、六合地区を対象として調査を進めていく。
 一方、木質バイオマス発電施設では設置場所や想定する発電所の熱量などを検討する。

「群馬建設新聞」の2014年4月5日付紙面に掲載

854とはずがたり:2014/06/05(木) 14:48:45
●大町新堰発電所
有効落差 約114mの水路式水力発電所で、最大出力は1,000kW、発電電力量は年間約610万kWh

水力発電所「大町新堰発電所」の運転開始について
http://www.tepco.co.jp/cc/press/2012/1203702_1834.html
平成24年5月15日
東京電力株式会社

 当社は、本日、長野県大町市において、水力発電所「大町(おおまち)新堰(しんせぎ)発電所」の運転を開始いたしました。
 当発電所は、平成22年12月に建設工事を開始した、信濃川水系高瀬川(一級河川)の支川である籠川(かごかわ)から取水する農業用水路「大町新堰(おおまちしんせぎ)」にある既存の沈砂池を改良した取水槽兼沈砂池を利用する、有効落差 約114mの水路式水力発電所で、最大出力は1,000kW、発電電力量は年間約610万kWh(一般家庭約1,700世帯分の年間電力需要に相当)となり、これによるCO2削減量は年間約2,100トン(一般家庭約420世帯の年間CO2排出量に相当)を見込んでおります。
 当社として164箇所目の水力発電所となり、農業用水路を活用した水力発電所の開発は、福沢第一・第二発電所(昭和6年3月営業運転開始当時は富士電力株式会社保有)以来81年ぶりとなります。
 当社は、引き続き、電力の安定供給に努めるとともに、水力発電を含む再生可能エネルギーの利用拡大に取り組んでまいります。

以上

855とはずがたり:2014/06/05(木) 15:02:47
●一ツ瀬維持流量発電所
九州電力
営業運転開始:2013/10/24
落差:50メートル
出力:最大330kW
年間発電量:220万kWh見込

●上椎葉維持流量発電所
九州電力
営業運転開始:2013/5
出力:最大330kW
年間発電量:220万kWh見込

●祝子第二発電所
宮崎県企業局
運転開始:2012/4
出力:35kW

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1227192268/858-859n
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1227192268/856

856とはずがたり:2014/06/05(木) 15:18:49

●深城発電所
>平成17年4月に供用を開始。ダムからは毎秒0・4〜3トンの使われない放流水があり、このうち1トンを小水力発電に活用した。43メートルの落差を利用して発電し、最大出力340キロワット、年182万キロワットの発電が可能。

深城ダムの小水力発電所始動 山梨
・-----毎日新聞、2012/04/07
http://j-water.blogspot.jp/2012/04/blog-post_07.html
------小水力発電ニュース------
県企業局は大月市七保町瀬戸の深城ダム(相模川水系葛野川)の未利用放流水を活用した小水力発電モデル施設「深城発電所」を完成させ、今月から運用を開始した。県営では21番目の発電所。小水力発電では塩川第2、若彦トンネル湧水発電所についで3番目。
深城ダムは葛野川の洪水調節や水道用水を確保するため建設され、平成17年4月に供用を開始。ダムからは毎秒0・4〜3トンの使われない放流水があり、このうち1トンを小水力発電に活用した。43メートルの落差を利用して発電し、最大出力340キロワット、年182万キロワットの発電が可能。小水力発電とはいえ一般家庭500戸分の消費電力量に相当し、東京電力にすべて売電する。ダムの駐車場には出力表示盤が設置され、建屋から発電所内部を見学することができる。

857とはずがたり:2014/06/05(木) 19:30:45
>>782>>783>>790
J-watERのデータベースには結構抜けがあるようだ。。

水力発電設備 - RPS法
http://www.rps.go.jp/RPS/new-contents/xls/201204setsubi_hydro.xls

858とはずがたり:2014/06/06(金) 12:25:21
●電化新水力発電所(新青梅川発電所?)
出力:8000kW
送電開始:2018.4予定

平成26年1月20日
新水力発電所建設について
http://www.denka.co.jp/news/pdf/20140120_shinsuiryokuhatsudensho.pdf
電気化学工業(株)

当社は、創業以来の事業であるカーバイド、石灰窒素を始めクロロプレンゴムに至る石灰・カーバイド系の事業を現在でも基盤事業として展開しており、採掘権を有する豊富な石灰石に加え、水力を主体とする自家発電が競争力の源泉となっています。自家水力発電については、新潟県糸魚川市の「青海工場」近隣に、流れ込み式水力発電所15カ所(北陸電力株式会社との共同出資会社保有5ヵ所を含む。合計出力約11万kW。)を保有しております。

平成25年4月10日に経営計画「DENKA100」の戦略見直しにて発表したとおり、更なる石灰・カーバイド系事業の将来に向けた基盤強化を図るべく、次の100年に向けた取り組みとして調査・検討しておりました新規水力発電所につきまして、今般建設することを決定しましたのでお知らせ致します。

建設する水力発電所は、既設青海川発電所の上流に位置し、発電能力約8,000kW、年間発電量約 2,600万 kWhの見込みであり、当初 20年間は発電した電力を全て電力会社に販売する計画です。今後、所定の申請及び設計作業を進め、平成 27年に着工し、 平成30年 4月より送電開始する予定です。

尚、建設に当たっては、周辺の環境に十分配慮しながら進めてまいります。
水力発電所は安定したクリーンな電源であり、寿命は100年以上とも言われており、クリーンエネルギーの利用拡大に貢献できるものと確信しております。また、当社といたしましては、今後も資源の有効活用に努め、環境に配慮した企業活動を通して社会への確かな貢献を果たしてまいりたいと考えております。

[新規水力発電所の概要]
(1)設置場所:新潟県糸魚川市内
(2)最大出力:約8,000kW
(3)送電開始:平成30年4月予定
(4)投 資 額:約70億円

859とはずがたり:2014/06/06(金) 12:36:12
>>773
徳山水力発電所

●1号機
発電能力:131MW
運転開始:2015.6予定
目的:ピークロード

●2号機
発電能力:22.4MW
運転開始:2014.5.15
目的:ベースロード

860とはずがたり:2014/06/06(金) 15:23:41
俺期待の注目会社,九州発電♪

一発目は肝付町の●船間小水力発電所995kW>>785だが続報来た♪ってか今回の南大隅町のニュースで随分前の霧島市の存在にたどり着けた♪

●重久水力発電所
霧島市
手篭(てご)川・有効落差:90m
定格出力:960MW・年間発電量:500万kWh

●大川発電所
南大隅町佐多馬籠
大川・有効落差:約200m
2014.8着工・2016.8頃完成予定
建設費20億円
定格出力:1980kW(でか!)
年間発電量:900万kWh

2012年10月19日金曜日
九州発電が霧島市に小水力発電、立地協定を締結
http://j-water.blogspot.jp/2012/10/blog-post_19.html
・-----メディア名、2012/10/------小水力発電ニュース------

 鹿児島県内に小水力発電施設約40カ所の建設を計画する九州発電(鹿児島市)は10日、重久水力発電所の立地協定を霧島市と結んだ。12月着工、再来年春の稼働を目指す。協定は8月の肝付町に続き2カ所目。
 重久水力発電所は同市の手篭(てご)川を利用。重久地区を通る県道2号下に水圧管(総延長約1キロ)を敷設し、110メートルの落差を利用、下流に設置 するタービンを回す。最大出力960キロワットで、年間約500万キロワット時(一般家庭約2000世帯分)を発電する。
 建設費約11億円は全額を九州発電が負担。再生エネルギー特別措置法の「固定価格買い取り制度」に基づき、発電全量を九州電力に売電する。売上高は年間約1億5000万円を見込む。

転載元
http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=43721

小水力発電所:九州発電と南大隅町、立地協定に調印 /鹿児島
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/m20140510ddlk46040637000c.html

 小水力発電施設の建設を進めている九州発電(本社・鹿児島市、古田功社長)と南大隅町は8日、南大隅町佐多馬籠の大川に建設する小水力発電所の立地協定書に調印した。発電所は2016年8月の稼働予定。最大で約2500世帯分の電力を賄える能力があるという。

 九州発電は県内に計約40の小水力発電所建設を目指しており、大川発電所は3カ所目。同発電所は約200メートルの落差...

小水力発電所を南大隅町に建設 九州発電、8月着工へ
http://qbiz.jp/article/37837/1/
2014年05月16日 03時00分 更新記者:片岡寛

 鹿児島県内で小水力発電所の建設を進める九州発電(鹿児島市)は、同県南大隅町の大川に大川発電所を建設する。8月に着工し、2016年8月ごろに稼働予定。建設費は約20億円。

 最大出力は1980キロワット。年間発電量は900万キロワット時で一般家庭2500世帯分に相当する。電力は全て九州電力に売る。九州発電の小水力発電所は肝付町、霧島市に次いで3カ所目。年内にさらに2カ所で着工予定という。

861とはずがたり:2014/06/06(金) 15:34:02
もともとの出発点はこの記事♪

522 :とはずがたり:2012/07/26(木) 19:30:38
>>521
>水路の維持管理は地元に委託し、農山村の活性化にもつなげたいとしている。
いいですねぇ♪

鹿児島に国内最大の小水力発電、出力5万世帯分
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20120529-OYS1T00247.htm

大分県竹田市にある小水力発電所。鹿児島県ではさらに出力規模の大きい発電所が計画されている(2011年6月撮影)

 鹿児島県内の自治体、企業、大学でつくる県小水力利用推進協議会(会長・池畑憲一県議)は28日、2017年度までに県内約40か所に農業用水などを利用した小水力発電所を設置する計画を発表した。最大出力は計2万4000キロ・ワット、一般家庭5万世帯分で、国内最大規模という。総事業費は240億円。1号機は年内に着工、来年の稼働を目指す。

 同協議会によると、1基当たりの出力は350〜1600キロ・ワット。中山間地を中心に約50か所で現地調査を進めている。水利権などの最終調整が終われば、同県霧島市や大隅地域の計4か所で年内に立地協定を結ぶ方針。発電した電力は、7月に施行される再生可能エネルギー特別措置法に基づき九州電力に売電する。

 協議会は昨年11月、同県の伊佐、南さつま両市長や鹿児島大教授らがメンバーとなって発足し、今年1月に事業会社「九州発電」を設立。企業からの出資や融資で事業費を調達する計画で、水路の維持管理は地元に委託し、農山村の活性化にもつなげたいとしている。

(2012年5月29日 読売新聞)

863とはずがたり:2014/06/06(金) 15:46:53
鹿児島盛り上がってる♪

全国小水力発電サミット:歴史や実例紹介 鹿児島市であすまで /鹿児島 【毎日新聞:2013/11/08】
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20131108ddlk46040538000c.html

「第4回全国小水力発電サミット」 (実行委主催)が7日、鹿児島市で始まった。小水力発電は用水路などに発電用水車を設置して電気を作り出すもので、再生可能エネルギーの一つ。7日は基調 講演とパネルディスカッションがあり、約1000人が耳を傾けた。8日は分科会、9日は小水力発電所建設現場の視察などがある。

講演した原口泉・志学館大教授は、1892年にダムで発電された電気が鹿児島市の仙巌園に引かれ電話に 使われたことなど、小水力発電の歴史と実例を紹介。「『自分たちの電気は自分たちの所にあるものを利用しよう』という小水力発電が(普及し)いろんな知恵 を全国で湧き上がらせることを期待します」と述べた。

パネルディスカッションでは、鹿屋市柳谷集落(通称「やねだん」)が電気の自給自足に取り組んでいるこ とや、小水力発電に積極的な長野県飯田市の取り組みが紹介された。パネリストからは「太陽光は夜は発電できないが、小水力は設備の利用率が非常に高い」な どの意見が出された。【山崎太郎】

2013/11/12
鹿児島市で小水力発電サミット開幕【南日本新聞:2013/11/07】
http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=52560

小水力発電の普及促進を考えるサミット=7日、鹿児島市民文化ホール 小水力発電の普及促進を目指す全国小水力発電サミットが7日、鹿児島市で始まった。全国の自治体関係者や事業者、研究者ら約1000人が参加。エネルギーの地産地消や小水力発電を地域活性化に生かす可能性を探った。9日まで。
小水力発電は、身近な自然の川や用水路の流れなどを利用し、一般的に1000キロワット以下を発電する施設。鹿児島県小水力利用推進協議会(池畑憲一会長)や県などの実行委員会が主催した。

864とはずがたり:2014/06/06(金) 17:10:34

会津若松市における小水力発電事業の可能性調査業務
http://www.kankyo-business.jp/tender/007738.php
2014年5月15日掲載
件名 会津若松市における小水力発電事業の可能性調査業務
都道府県 福島県
機関 会津若松市役所
公示種類 企画競争(入札・コンペ・プロポーザル)
公示日 2014/05/02
締切日 2014/05/23
概要
現在会津若松市では、小水力発電の事業化を検討するにあたって不可欠な水路・流量等の状況把握や発電量の試算が、十分にできていないため、市内の河川や農業用水路等の可能性調査を行い、その結果を公開する業務。予算額は250万円。

まず文献資料や現地調査等による簡易調査で小水力発電事業導入の候補地を10地点以上抽出し、そのうち、経済性を含め事業効果の高い候補地を3地点以上選定する。その後、詳細調査で発電システム、水車形式や導水方法などを検討してゆく。

865とはずがたり:2014/06/06(金) 19:28:00
>(貯水率ではなく設備容量に対する?)設備利用率(折れ線、右目盛り)は1990年頃は約30%だったが、近年は約20%になっている。
随分低いようである。。定格出力で見るととんでもないことになるのかも。。。

しかもそれにしても30%だった利用率が20%に低迷しているのはダムの貯水可能量が土砂の堆積で低下でもしているのか?真面目に水貯めて発電してないんちゃうか?

水力発電の発電量と設備利用率
2011-07-03 11:00:37 / 発電量・設備利用率
http://blog.goo.ne.jp/fun_energy/e/eace77909b45d4a181f70623597b70ca

いよいよ7月。節電の夏の始まり。東京電力、東北電力管内では「電力使用制限令」が発動。その他の各地でも原発の再開が危ぶまれ、夏の電力需要が懸念されている。このような状態の中、電気は足りている。節電の必要はない。と言った声も聞かれる。設備容量から計算した例があるが、この中で、最も分かりにくいのが水力発電でどのくらいの発電量が見込めるかだろう。

経済産業省の電力調査統計の中に、発電設備利用率という項目がある。(設備利用率についてはこちらhttp://blog.goo.ne.jp/fun_energy/e/59744c907c59d5d0db00800c5318a625を参照)

経済産業省・資源エネルギー庁 電力調査統計
http://www.enecho.meti.go.jp/info/statistics/denryoku/result-2.htm
平成22年度 2-(4)発電設備利用率(一般電気事業者) xlsファイル
http://www.enecho.meti.go.jp/info/statistics/denryoku/resource/h22/2-4-H22.xls

水力発電に関しては、設備利用率は80〜90%と非常に高い値になっている。ただし、注釈に

 水力の利用率は可能発電電力量に対する実発電電力量の比を記す。

とあり、設備容量からではなく、貯水率等から計算した値らしい。ということで実際の設備利用率を調べてみた。(元データは全て前述の経済産業省・電力調査統計)

まずは、一般電気事業者10社(実際は沖縄電力は水力発電がないため、9社)の各年の水力発電による発電量と設備利用率。総発電量は、年により大きく変動がある。特に1994年は年平均降水量比74%と大規模な渇水となった年(平成6年渇水)。降水量は2008年、2009年はほぼ平年並み。2010年は平年より多い年だった。

気象庁 日本の年平均降水量比
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/temp/list/an_jpn_r.html

降水量により、発電量が変動していることが分かる。揚水発電は水力発電全体の10〜15%で、割合としては小さい。設備利用率(折れ線、右目盛り)は1990年頃は約30%だったが、近年は約20%になっている。

866とはずがたり:2014/06/06(金) 19:48:54
おお,素晴らしい♪100%は当然無理でも60%位は行けるんだな。
>「水主火従」の時代である1955年(昭和35年)では、水力発電所は61%の稼働率です。稼働率は、365日24時間運転を100%とした基準で算出していますので、61%稼動率というのは、223日・24時間発電、或いは365日・15時間発電 という状況です。
>1955年の水力発電所は、年間を通じて、しっかり発電していたのです。

2011-01-31
『次代を担う、エネルギー・水資源』水生圏の可能性、水力エネルギーの活用12.水力発電の可能性(後編
http://blog.sizen-kankyo.net/blog/2011/01/000833.html

②原子力の都合で歪められている水力発電の低い稼働率 

発電能力が設定できたら、次は、その発電所が年間どれ位の電力を供給できるか、年間発電総量、年間の稼働率はどうなるかを試算する必要があります。 

そこで、既存の水力発電所の稼働率を知らべてみました。すると、驚くべき結果です。 
下に、表と図にまとめてみました。 

「水主火従」の時代である1955年(昭和35年)では、水力発電所は61%の稼働率です。稼働率は、365日24時間運転を100%とした基準で算出していますので、61%稼動率というのは、223日・24時間発電、或いは365日・15時間発電 という状況です。 
1955年の水力発電所は、年間を通じて、しっかり発電していたのです。 

ところが、2008年になると水力発電全体の稼働率は19%しかないのです。この低い稼働率にはからくりがあります。

suiryoku201.bmp

シリーズの10回で、原子力発電所の定常運転の都合で、揚水型水力発電所が沢山つくられ、この揚水型発電所は稼働率3%ともいわれています。この揚水型発電所の低い稼働率が、水力発電所の全体稼働率を下げているのでしょうか。結果は、違っていました。

表では、水力発電合計と一般水力(流水式+ダム式)、揚水の別で、稼働率を算出してあります。
一般水力の稼働率は、1955年の61%から、1975年には52%に下がり、1985年には50%を切り、2008年現在では39%という結果です。

つまり、1955年の61%からみると現在の39%は、2/3に止まり、その能力の1/3を無駄にしているのです。

対して、原子力発電は、稼働率80%、70%運転をしているのです。

原子力発電所を定常運転するために、超低稼働率である揚水型発電所をつくり、既存の一般水力の能力も無駄にしているのが、現在の日本の発電事情なのです。

表の右端に、一般水力と揚水型の発電能力を書いておきましたが、なんと、3%、5%しか稼動させない揚水型の発電能力が2,564万KWもあり、一般水力の2,064万KWを超えています。

現在、低稼働になっている一般水力発電所を、1955年並の稼働率にあげ、超低稼働率の揚水型発電所の稼働率を、工夫してあげることが出来れば、現在、10%といわれている水力発電の比率を格段にあげる事ができます。

867とはずがたり:2014/06/07(土) 03:00:42
>>866
自分でも調べてみた。。
電気事業連合会の統計データ纏めは10年毎で2010年迄の数字しかない。
しかも揚水発電と一般発電のデータが見付からない。。

電気事業60年の統計
http://www.fepc.or.jp/library/data/60tokei/index.html

けど,ANNEX-XI 水力発電設備の更新と増強http://www.nef.or.jp/ieahydro/contents/pdf/info/info201202-1-3.pdfに拠ると殆ど揚水発電がなかった為水力=一般水力と解釈できる1966年頃までの数字で見ても,1950年代の60%台から1960年代の50%台と低下しているのが見て取れる。

1951 61.69%
1952 63.64%
1953 63.17%
1954 62.09%
1955 60.99%
1956 61.65%
1957 62.35%
1958 63.62%
1959 60.75%
1960 51.50%
1961 56.67%
1962 49.45%
1963 51.43%
1964 49.32%
1965 52.40%
1966 53.17%

1960年代に完成した水力発電ダムが貯水力の関係で定格能力いっぱいに運用できないとか,1959の伊勢湾台風以降は洪水調整機能を要求されるせいで発電能力減ったとか何か原因があるのかもしれないと思える程差がある。。大震災の前後でそんなに顕著な差が有る訳でも無さそうで直ぐに上げようとして上がるものでは無いっぽいのであるが。。

http://www5.fepc.or.jp/tok-bin/kensaku.cgi

10社計
水力発電(MWh) 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度
最大出力(kW) 35,601,654 36,094,524
自流式発電(MWh) 49,886,407 44,918,135 47,401,011
貯水池式発(MWh) 5,971,479 5,512,005 5,759,376
揚水式発電(MWh) 6,956,401 6,593,337 5,689,264
水力発電計(MWh) 62,814,287 57,023,477 58,849,651
出水率 % 106.8 95.1 100.3

10社計
水力発電 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度
最大出力(kW) 34,579,283 34,887,514 34,897,634 35,282,274
自流式発電(MWh) 44,135,969 45,552,830 46,499,615 49,486,985
貯水池式発(MWh) 5,123,154 5,043,027 5,228,915 6,148,272
揚水式発電(MWh) 7,920,108 5,854,721 5,967,966 7,232,267
水力発電計(MWh) 57,179,231 56,450,578 57,696,496 62,867,524
出水率 % 89.1 91.7 95.7 103.1

出水率 (しゅっすいりつ)
http://www.tepco.co.jp/life/elect-dict/file/shu_07-j.html
川の水量を表す数字を出水率といいます。これまでの平均水量と比べて、その年の水量が多いか少ないかの割合を示します。出水率100%は去年と同じ水量ということです。昔の水力発電所は流れこみ式が主でした。そのため、川の水量が少なくなると発電力が低下するので、毎年、渇水期には、発電所の人たちは、出水率にいつも気を配ったものでした。

電力調査統計
http://www.enecho.meti.go.jp/statistics/electric_power/ep002/results.html

俺の探し方が悪いのかも知れないけど発電方式別の水力発電能力が見付からないヽ(`Д´)ノ

868とはずがたり:2014/06/07(土) 03:04:31
電力スレに貼ってしまった↓の小出先生の意図的に水力の稼働率を落としていると云う発言が本当かどうか結局よく解らない。。

■原子力を巡る基礎知識 − その5 過剰な発電所と無力な原子力(リンク)
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&amp;c=400&amp;m=236513
京都大学 原子炉実験所 小出 裕章氏

<日本の発電所の状況と実績(自家発を含む:1998年度)>
 種 別 設備稼働率 最大年間発電量
 原子力 83.8%    約4000億kw
 水 力 25.8%    約4000億kw
 火 力 43.6%   約14000億kw
 全 体 47.7%   約22000億kw

 ※設備稼働率=実際の発電量÷設備利用率を100%にした場合の年間発電量

 ただ、電気は貯めておけないので、一番たくさん使うときにあわせて発電設備を準備しておく必要があります。それでも、最大電力需要量が火力・水力発電の合計でまかなえなかったことはほとんどありません。電力会社は、水力は渇水の場合には使えないとか、定期検査で使えない発電所があるなどと言って、原子力発電所を廃止すれば電気の供給が足りなくなると主張しています。しかし、極端な電力使用のピークが生じるのは一年のうち真夏の数日、そのまた数時間のことでしかありません。かりにその時にわずかの不足が生じるというのであれば、自家発からの融通、工場の操業時間の調整、そしてクーラーの温度設定の調整などで充分乗り越えられるはずです。

 ややデータは古いのですが、状況は大きくは変わっていないといえます。電力会社の意向によって原子力の稼働率を高め、火力、水力を意図的に稼働率を落としている。水力などは、25.8%しか稼動していない。

869とはずがたり:2014/06/07(土) 03:44:39
ダムと云えば佐久間ダムである♪電源開発萌え♪てゆーか特定地域総合開発計画激萌え♪♪
と云う訳で水力.comの出番である。

電源開発 佐久間発電所
電源開発 佐久間第二発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/shizuoka/sakuma12/sakuma12.html

特記事項
一般水力における年間総発電量日本一です。(佐久間発電所)
運用開始当時より毎年のように日本一の年間総発電量を誇っています。
その中での最高記録は平成3(1991)年の1,830,000MWH(18億3000万キロワット時)、
平均的な年間総発電量は1,373,600MWH(13億7360万キロワット時)です。

また、取水先の佐久間ダムは日本で初めて大型建機により建設された戦後初の大規模ダムです。

出力
認可最大出力:350,000kW
  常時出力: 93,700kW

水量
最大出力時使用水量:306.00立方メートル毎秒
常時出力時使用水量:117.20立方メートル毎秒

落差
最大出力時有効落差:133.49m
常時出力時有効落差: 93.45m

wikiにも登場願おう♪

佐久間ダム
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E4%B9%85%E9%96%93%E3%83%80%E3%83%A0

電源開発(J-POWER)が管理する高さ155.5メートルの重力式コンクリートダム。日本第9位の高さと第8位の総貯水容量を有する日本屈指の巨大ダムであり、戦後日本の土木技術史の原点となった日本のダムの歴史に刻まれる事業である。佐久間発電所と新豊根発電所により最大147万5,000キロワットを発電する水力発電を主目的とし、副次的に豊川用水の水源にもなっている。

ダムは1956年(昭和31年)10月完成した。ダムと同時に運転を開始した佐久間発電所は、最大出力が35万キロワットと日本において揚水発電を除いた一般水力発電の中では、奥只見発電所の56万キロワット、田子倉発電所の40万キロワットに次いで日本第3位の出力を有する。この出力は完成時において、東京電力の総出力の14パーセント、中部電力の23パーセントに相当するものであり、当時如何に巨大な水力発電所であったかが分かる[32]。また年間発生電力量は年によって差はあるが平均して約13億キロワット時であり、この記録は未だに破られていない日本一の電力量である。


で,肝腎の佐久間ダム発電の稼働率であるが,認可最大出力360MWであるから平均稼働率は約45%で,最高の稼働率がH3の約60%か。
そもそも稼働率は全国平均(38.9%>>866)より高め常時出力で見ると稼働率は平均でも167.3%となり,常時出力よりはだいぶ高く運用はしているようだ。

天竜川
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%AB%9C%E5%B7%9D
平均流量 135 m³/s
(鹿島観測所1939年〜2002年)

恐らくもっと下流の鹿島で135m3/sだから佐久間で常時最大水量の306m3/sを使うのは明らかに不可能であるね。その辺が理由で佐久間ダム完成の1956年以降(60年代から到来した?)の巨大ダム時代に於いて必然的に稼働率が下がっているのかも知れない。

870とはずがたり:2014/06/07(土) 03:56:25
佐久間ダムの発電方法が最大出力時間と常時出力時間の2種類しかないとするとその配分比をXとして
{350MW*X+93.7MW(1-X)}*365*24=1,373,600MWh
これより
X=+(1,373,600/(365*24)-93.7)/(350-93.7)

X=0.246

1日に最大出力時間6時間と常時出力時間18時間で大体平均発電量を叩き出せるようだ。
まあこんなもんか。
ベースロード電源が足りない現状ではピークロードは余りまくってる揚水に任せて平均的に発電できる方が効率的だろうけど。。

871とは:2014/06/07(土) 04:35:38
転換点の1960年だけど奥只見と田子倉が完成してるみたいだ。佐久間が三位なんに対してそれぞれ1、2位。

巨大なピーク時用の容量で稼働率が下がるのも当然なんかも。

872とはずがたり:2014/06/07(土) 17:19:02

なんで水力発電所の年間発電量ランキングを探すのにこんなに苦労するんだ??
奥只見や田子倉は規模はでかいが年間発電量はちょっと下なんだな。信濃川の水量はさすがである。
佐久間ダムは流石だが,富士川や安倍川も中流域で塞いで巨大ダムとかできなかったんかな?まあ今更だけど。

2013/03/25
水力発電の面白さ(2)水力発電所の総数といろいろなランキング
http://yamanasi-satoyama.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/03/post_8fb5.html
発電所の最大出力のランキングは以下のようになります。

1位、田子倉           38万Kw   40万Kw
2位、奥只見           36万Kw   56万Kw  
3位、佐久間           35万Kw   40万Kw
4位、黒4             33万Kw   33万Kw
5位、有峰第一(成願寺川)  26万Kw   26万Kw
上の5つはダム式です。
上の最大出力の40万Kwや50万Kwという値は普通一個の火力発電所の出力が120万Kwという値に比べるとかなり小さな値です。
水力発電が日本の全電力の10%以下しか発電していないのはこの小さな最大出力能力のせいなのです。
さて最大出力が大きい発電所でも水がすぐに枯渇するようなところは頼りになりません。

そこで各発電所の年間総発電量のランキングを見る必要があります。
1位、佐久間    年間発電量:143万MWh
2位、信濃川    年間発電量:119万MWh
3位、黒4      年間発電量:93万MWh
4位、新小千谷   年間発電量:85万MWh
5位、千手      年間発電量:72万MWh
・・・・・・
9位、奥只見     年間発電量:61万MWh
10位、田子倉    年間発電量:59万MKh

上のランキングを見るとJR東日本の所有する新小千谷発電所や千手発電所が良い発電効率を上げていることに驚きます。

873とはずがたり:2014/06/07(土) 21:53:48

●神室発電所
ダムの放流設備を拡張する方法で発電設備を導入
既存の放流ルートを変更して、水車発電機に水を取り込み、発電後に下流へ放流する構造になる
水流は落差が38メートルもある。水量は最大で毎秒1.4立方メートル
420kWの電力
年間の発電量は290万kWhを見込

2014年05月26日 11時00分 更新
落差38メートルで800世帯分の電力、神霊の宿る山の水をエネルギーに
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1405/26/news020.html

山形県と秋田県にまたがる山のふもとで、ダムからの水流を利用した小水力発電所の建設が始まった。発電能力は420kWになり、一般家庭で800世帯分の電力を供給することができる。小水力発電を推進する山形県の企業局が12億円の事業費をかけて、2015年度内に運転を開始する。
[石田雅也,スマートジャパン]

 「神霊の宿る山」として知られる神室山(かむろさん)は古くからの修行の場だ。山から流れる川の水量を調整するためにダムが造られて、下流に向けて安定した水を放流している。この水流を利用した小水力発電設備の工事がダムの直下で始まった。

 山形県の企業局が建設する「神室発電所」は、ダムの放流設備を拡張する方法で発電設備を導入する(図1)。既存の放流ルートを変更して、水車発電機に水を取り込み、発電後に下流へ放流する構造になる。

 ダムからの水流は落差が38メートルもある。水量は最大で毎秒1.4立方メートルになる。この水流で水車を回転させて420kWの電力を作り出す。年間の発電量は290万kWhを見込んでいて、一般家庭で800世帯分に相当する。神室ダムがある金山町の総世帯数は1800世帯で、町の電力需要の4割以上をカバーすることができる。

 神室発電所の総事業費は約12億円を想定している。発電した電力を固定価格買取制度で売電することによって、年間に約8400万円の収入を得ることができる。買取期間の20年では約17億円になり、運転維持費を加えても十分に投資を回収できる見通しだ。

 山形県は震災から1年後の2012年3月に「山形県エネルギー戦略」を策定して、太陽光・風力・小水力を中心に再生可能エネルギーの導入を推進している(図2)。小水力発電は浄水場などの水道設備から導入を開始して、新たにダムにも拡大していく計画だ。神室発電所は山形県が県営ダムに建設する初めての小水力発電所になる。
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/kamuro2_sj.jpg
図2 山形県企業局が導入を進める再生可能エネルギーの発電設備。出典:山形県企業局

874とはずがたり:2014/06/08(日) 08:36:27
冬は凍結しちゃうのかな?

●朱鞠内発電所
出力:880kW→1,180kW
2012/2着工,2012/9試運転開始,2013/3/15営業運転開始,2013/9/10認可出力変更届出
最大使用水力:4.20m3/s→4.36m3/s
年間発電量:約70万kWh→約75万kWh

朱鞠内発電所の営業運転開始について
http://www.hepco.co.jp/info/2012/1188917_1474.html
2013年3月15日

 当社は、低炭素社会の実現に向けた取り組みの一つとして、未利用水力エネルギーを有効活用した朱鞠内発電所(発電所認可出力:880kW)の建設を進め、2012年2月に着工し、2012年9月から試運転を開始しておりましたが、本日、営業運転を開始しましたのでお知らせいたします。

 朱鞠内発電所における年間の発電電力量は、約70万kWh(一般家庭約200軒分の電気使用量に相当)となる見込みであり、これにより、年間約230トンのCO2排出削減が可能となる見通しです。

朱鞠内発電所の認可出力の変更について
http://www.hepco.co.jp/info/2013/1189174_1521.html
2013年9月10日

 朱鞠内発電所については、試運転中の運転性能試験において、当初計画に対して最大使用水量が4.20m3/sから4.36m3/sに増加することを確認できたことから、発電所認可出力の変更に向けて関係官庁と協議を進めてまいりました。

 このたび、最大使用水量の変更に関する河川管理者の許可を得られたことから、本日、電気事業法第9条第2項※の規定に基づき、電気工作物の変更を北海道経済産業局に届出いたしました。

 これにより、朱鞠内発電所の新たな認可出力は1,120kWとなります。
 出力変更により、当初計画に比べ、発電電力量は年間約5万kWh増加し、CO2排出量は年間約30トン削減できる見通しです。

 当社は引き続き、再生可能エネルギーの導入拡大に向けた取り組みなどを通じて、低炭素社会の実現に貢献してまいります。

※ 電気事業者は許可事項に変更があったとき、又は発電用のものにあっては設置場所、原動力の種類、周波数および出力の変更をしたときは、遅滞なく、その旨を経済産業大臣に届け出なければならない。

875とはずがたり:2014/06/08(日) 08:48:34
>>874
こんな短期間しか使わないのか。。

http://www.hepco.co.jp/info/2012/__icsFiles/afieldfile/2013/03/15/130315.pdf
朱鞠内発電所の概要

朱鞠内発電所は、雨竜発電所朱鞠内揚水所※1 の揚水ポンプ更新にあわせて、揚水機能
と発電機能を有するポンプ水車および発電機を新たに設置することにより、未利用水力
エネルギーの有効活用を図るものです※2。

※1 三股取水堰に流入する河川水を雨竜発電所の発電用に雨竜第 1 ダムへ揚水する設備。昭和 26 年に設置されたが、
近年、揚水ポンプの老朽化が著しく、設備更新が必要となっていた。
※2 朱鞠内揚水所では、かんがい時期(5 月〜8 月)には揚水時と逆の流れ(雨竜第 1 ダムから三股取水堰方向)でか
んがい放流を行っており、この未利用となっていたかんがい放流の水力エネルギーを新たに発電利用する。

876とはずがたり:2014/06/08(日) 09:18:43
>>708>>809など

●岐阜県営・阿多岐ダム(郡上市白鳥町)維持水量水力発電所
2014年度着工,2015年6月頃運転開始予定
出力:190kW・年間発電量:130万kWh

●岐阜県営・丹生川ダム(高山市丹生川町)維持水量水力発電所
2015年度着工,2016年6月頃運転開始予定
出力:350kW・年間発電量:210万kWh

877とはずがたり:2014/06/08(日) 12:15:43
なんで安倍川には発電所がないのであろうかと思って調べたら昔は小規模なのがあったのだそうな。
是非現在に活かしたい。
関の沢には実際活用の動きがある>>832ようだ。

一級河川 安倍川水系
ttp://yas04.web.fc2.com/abe.html

■有東木発電所跡

所在地:静岡県静岡市葵区有東木 (マップコード:483 435 512)  Mapion
取 水:安倍川水系有東木西沢川     放 流:有東木西沢川
出 力: 6 kW

大正12.1  運転開始[大河内電気](大正10?)
昭和13   廃止

■関の沢発電所跡

所在地:静岡県静岡市葵区梅が島525-8 (マップコード:483 552 543)  Mapion
取 水:安倍川水系関の沢川     放 流:関の沢川
出 力: 25kW

大正13.7  運転開始[梅ヶ島電業所]
昭和17.4  移管[中部配電(株)]
昭和26.5  移管[中部電力(株)]
昭和30.5  休止
昭和36.7  廃止

■玉川発電所跡

所在地:静岡県静岡市葵区大沢 (マップコード:483 185 199)  Mapion

取 水:安倍川水系西河内川     放 流:西河内川
出 力: 50kW

大正15.12  運転開始[玉川水電利用組合](旧称「横沢川」)
昭和17.4  移管[中部配電(株)]
昭和19.1 改称(「玉川」)
昭和20.1 休止
昭和26.5  移管[中部電力(株)]
昭和27.10  廃止

■渡本発電所跡

所在地:静岡県静岡市葵区有東木 (マップコード:483 403 236)  Mapion
取 水:安倍川水系有東木沢川     放 流:有東木沢川
出 力: 24 kW

昭和10.4  運転開始[大河内電灯]
昭和17.4 移管[中部配電(株)]?
昭和25.4  廃止

878とはずがたり:2014/06/08(日) 12:18:31
朱鞠内>>873-874以外は大体把握してたな。。
高遠は>>799のことか?

維持流量を利用した小水力発電
http://www.dir.co.jp/research/report/esg/esg-news/20130521_007182.html
2013年5月21日

環境調査部 主任研究員 小黒 由貴子
2013年5月17日に発表された(※1)2013年2月末時点の「再生可能エネルギー固定価格買取制度」による設備認定状況をみると、相変わらず太陽光発電が多い(運転開始した設備容量も認定を受けた設備容量も93%以上が太陽光発電)。一方、小水力発電は、調査開始などの報道が全国各地で見聞きされるものの、実際に運転が開始された例はまだ少ない。これは、小水力発電の運転開始までの期間が風力発電や地熱発電に比べれば短いものの、太陽光発電のように数ヶ月で設置できるわけではないためである。

そうした中、既存の水力発電所の維持流量を活用した小水力発電の運転開始や計画が相次いでいる(図表)。維持流量とは、「下流河川の自然環境,水利使用および漁業等に支障を与えないよう必要な流量を優先して放流(※2)」している水なので、発電に使われていなかった水力を活用することになる。

小水力発電は設備利用率が高く、太陽光発電の約12%に対して5倍の60%程度はあるといわれている。このため、例えば200kWの設備容量でも、メガソーラー(1,000kW=1MW)と同程度の発電が期待できる(※3)。また、既存の設備のそばに小規模な設備を設置するので、新たに土地開発をするような環境負荷は与えないといえよう。再生可能エネルギーについては、新規設備の導入が注目されがちだが、こうした既存設備の未利用エネルギーを活用する方法も忘れてはならないだろう。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/20130521_007182.gif
図表 維持流量を利用した小水力発電の例
(出所)ITmedia スマートジャパン 自然エネルギー、福井新聞オンライン(2012年6月8日午前7時01分)、岩手県、長野県、伊那市、各電力会社の公開資料を基に大和総研作成

879とはずがたり:2014/06/08(日) 15:51:42
>>794はこれとは違うのかな?2月だからなぁ。。

農業水利施設を活用した
小水力発電導入基本整備計画
〜 基礎資料 〜
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/nts/2602shousuiryokukihonkeikakushiryou.pdf
平成26年2月
北海道

880とはずがたり:2014/06/08(日) 15:52:45

農業水利施設を活用した
小水力発電導入基本整備計画
平成26年2月
北海道
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/nts/2602shousuiryokukihonkeikaku.pdf

881とはずがたり:2014/06/08(日) 16:00:02
水利権とダム(5)
−河川機能の維持−
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranB/TPage.cgi?id=263
長谷部 俊治
みずほ総合研究所 理事

882とはずがたり:2014/06/08(日) 16:00:18
続報が見当たらないけど・・

道管理ダムの小水力発電導入/庶路を先行して検討/施設整備に3億程度見込む
http://www.dotsu.co.jp/reports/result/959

 道建設部は、道管理ダムにおける小水力発電導入の可能性を探る検討を進めている。15ダムのうち発電を行っていない9ダムが検討対象。最大の発電出力が見込まれる庶路ダムで現在、検討を先行している。発電機や上屋等の施設整備には3億円程度を見込んでおり、今後は維持管理費や利益配分・国庫返納額を含めたトータルコストを十分に検討し、余剰電力の売電による利益を踏まえた全体的なメリットの有無を熟考。メリットがあると判断した場合は、来年度以降の事業化に向け、さらに検討を進めることとなる。
(DOTSU-NET NEWS2012/10/11付)

道が小水力発電施設の設置を庶路など9カ所で検討
http://e-kensin.net/news/article/7326.html
2012年09月28日 18時54分

 道建設部は、道が管理する15カ所のダムのうち、庶路など9カ所で小水力発電施設の設置を検討している。それぞれ発電可能な電力量や施設の概算工事費、電力の固定価格買い取り制度による売電収入などの算出を進めていて、採算性が見込めるダムは整備を進める考え。水車や発電機など発電施設の整備費用は、1カ所当たり2億―3億円を見込んでいる。
 28日に開かれた第3回定例道議会予算特別委員会第2分科会で、武田準一郎建設部長らが荒当聖吾氏(公明党)の質問に答えた。
 道管理のダムでは、大規模な水力発電をしている高見を含め、佐幌(最大出力350㌔㍗)、新中野(260㌔㍗)、愛別(290㌔㍗)、小平(820㌔㍗)、朝里(450㌔㍗)の計6カ所に発電施設を設けていて、ダム管理に必要な電力を賄ったりしている。
 ダムの落差を利用した小水力発電は、安定的な電力供給が可能で、再生可能エネルギーの有効活用となることから、道は発電施設がないダムへの設置を検討。必要な施設整備として、水車や発電機などの発電施設のほか、送電線、変圧器の設置、ダム本体の改良などを想定している。
 導入に向けては、電気や機械の専門技術者を有し、水力発電に取り組んでいる道企業局と連携して進める考えだ。
 発電施設未設置の道管理ダムは次の通り。(カッコ内は所在地、①堤高②堤長③完成年度、西岡はロックフィル、その他はコンクリート重力式)
▽有明(初山別村)①21・7m②250m③1971年度
▽様似①44m②140m③75年度
▽矢別(函館市)①33・6m②84m③75年度
▽美唄①35・5m②228m③82年度
▽栗山①32・4m②540m③94年度
▽浦河①42・1m②296m③99年度
▽上ノ国①51・3m②247・9m③2002年度
▽庶路(白糠町)①48・9m②285m③04年度
▽西岡(剣淵町)①31m②247m③09年度

883とはずがたり:2014/06/08(日) 18:29:48
頑張って欲しい。
写真を通して見るだけで凄い綺麗な自然が残っているようである。
余りに素人過ぎて発電事業はちとハードル高そうあるけど。。

三原の小水力発電に"光" 四電規制緩和で容量に余裕
http://www.kochinews.co.jp/?&amp;nwSrl=309008&amp;nwIW=1&amp;nwVt=knd
2013年10月04日08時13分

 自然エネルギー発電事業の新規参入の電力規制が今年5月に緩和されたのを受け、幡多郡三原村の住民グループが稼働を目指しながら、頓挫状態になっていた小水力発電所事業の参入の可能性が再浮上している。関係者は「チャンスが出てきた。何とか操業にこぎ着けたい」と準備を進めている。

NPO法人 いきいきみはら会
〒787-0811 高知県幡多郡三原村芳井69番地1
“豊かな森林、豊かな水の力が三原村を変える”
http://web.u-broad.jp/people/ikiikimihara/index.htm

高知県幡多郡三原村には今ノ山・貝ケ森(共に海抜800m)に囲まれ豊かな水量の高低差があり、
自然にも既存の砂防ダムもあり小水力発電の適地が多くあります。
そうした好条件を生かして再生可能エネルギーの地産地消を目指します。

最近の活動
http://web.u-broad.jp/people/ikiikimihara/action-01.htm

884とはずがたり:2014/06/08(日) 18:50:59
>>828-829
●奥野発電所
>試験運転中の3月の発電状況は、発電時間が699時間で発電量が6万8992キロワット時だった。4月に入ってからもほぼ同じ状況

●長島ダム
>出力は600キロワット前後を想定している。発電した電力はダム周辺の町有施設の電源に使い、余った電力は売電する。大規模災害時はダムを運用する電力として使う予定。

2013/09/24
小水力発電設置を検討 川根本町、長島ダム活用【静岡新聞:2013/09/20】
ttp://www.at-s.com/news/detail/775164814.html (リンク切れ)

川根本町が小水力発電の設置を検討している長島ダム。ダム水位を調整する放水(手前右)を活用して発電する=2012年9月、川根本町犬間 川根本町が国土交通省長島ダム(同町犬間)を活用した小水力発電の設置を検討していることが19日、分かった。町によると、自治体が既存のダムを利用して小水力発電を設置するのは全国でも珍しいという。町議会9月定例会の一般質問で、佐藤公敏町長が明らかにした。
町や同ダム担当者によると、発電にはダム水位を調整するための放水を利用する。出力は600キロワット前後を想定している。発電した電力はダム周辺の町有施設の電源に使い、余った電力は売電する。大規模災害時はダムを運用する電力として使う予定。
町は来年度の予算で、数億円規模の発電機整備事業費を計上する見込み。合併特例債や過疎債を有効活用するという。
同ダムは現在、水位を調整する放水を活用した自家発電を行っている。佐藤町長は「地域に一層開かれたダムを目指し、町北部地域の活性化につなげたい」と期待を込める。

奥野ダムの発電順調 今月開始、県の管理用小水力
http://izu-np.co.jp/ito/news/20140418iz0000000107000c.html
伊東版 2014年04月18日

 県が今月に入って本格的な運転を始めた伊東市鎌田の奧野ダム管理用小水力発電が、順調に電力を生み出している。雨が少ない時期にもかかわらず、これまでほぼ見込み通りの発電量を維持しているという。県熱海土木事務所伊東支所ダム管理班は「滑り出しは上々。引き続き詳細なデータを集めながら、発電システムを運用していきたい」と話した。
 県はダムの管理機能の強化を図るため、放流水を利用した小水力発電システムを導入した。3月まで試験運転を行い、今月から本格運転を開始した。今月に入ってから16日までは、管理用電力をすべて水力発電でまかなった上で余剰電力を電力会社に売っているという。
 県によると、試験運転中の3月の発電状況は、発電時間が699時間で発電量が6万8992キロワット時だった。4月に入ってからもほぼ同じ状況が続いているという。ダム管理班は「10月から5月までは渇水期なので、放流水量が減るため発電量は少なくなってしまう。梅雨入り後は発電量がもっと増えると思う」と今後に期待している。
 本格運転開始後、県には各地から問い合わせが相次いでいるという。大井川上流の長島ダム=川根本町=の関係者が先日、視察に訪れた。ダム管理班は「多くの関心を集めている事業なので、積極的に情報発信していきたい。それが奧野ダムのPRにもつながる」と話した。

885とはずがたり:2014/06/08(日) 19:09:29
●東吉野・旧つくばね発電所

2013/08/21
村の水力発電 再び – 東吉野・旧つくばね発電所【奈良新聞:2013/08/19】

水資源を利用して地域を活性化しようと、東吉野村の有志がこのほど、村小水力利用推進協議会(つくばね発電所の遺構を視察する関係者ら(吉野町小水力利用推進協議会事務局提供)森田康照会長)を設立した。同村小の旧つくばね発電所の復活を目指す。

同協議会によると、つくばね発電所は高見川支流・日裏川の有効落差101メートルを利用してタービンを回して発電。地元の有力者、船津弥八郎氏が電力会社「吉野水力電気」を創業し、大正3年から昭和38年まで稼動していた…

http://www.nara-np.co.jp/20130819101805.html


お知らせ
>>>14/03/20
東吉野村「つくばね発電所」復活の取り組みに対し調査費用として100万円を寄付しました
http://www.ein-g.co.jp/asp/nara/news.asp?mode=REF&amp;job=LATEST&amp;id=936

東吉野村では、大正3年から昭和38年まで利用していた小水力発電所「つくばね発電所」を復活させ、地域を活性化しようと村民有志によって「東吉野村小水力利用推進協議会」が設立されています。
「東吉野村小水力利用推進協議会」では、「旧つくばね発電所」を設備容量82kWの発電所に復活させ、FIT(固定価格買取制度)を活用して売電することで、地域振興に寄与する計画づくりが進められています。

ならコープは、「たすけあい・ささえあい・わかちあい」を理念に、県民のくらしと地域社会に貢献することを目的に、人口集中地域の奈良盆地(北部)と山中(南部・東部)との「人、もの、サービス」の交流を深めることや、「山中」のくらしと経済を元気にする活動をすすめています。
この度、「つくばね発電所」の建設に向けた調査が円滑に実施され、紀伊半島大水害からの復興と早期に地域活性化を成し遂げることができるよう、3月13日(木)に100万円の寄付をおこないました。

贈呈式には、吉野共生プロジェクト推進委員会の碓井座長も同席され、南部地域の活性化についても懇談しました。

886とはずがたり:2014/06/09(月) 08:05:36
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1227192268/1077
>東北電、再生エネ発電会社10社統合へ

東星興業株式会社
http://www.suikon.jp/about/member/touseikougyou/

会社概要
東星興業は、東北電力企業グループの水力専門の発電会社です。 当社は電気の卸供給業として、中小水力発電所の開発、運転、保守に取り組み、現在、青森県と秋田県、山形県、福島県、新潟県に14の発電所を擁しております。

発生した電力は全量を東北電力株式会社に卸販売をしております。 純国産エネルギーであり、供給の安定性を最大の特徴とする水力発電の専門企業として、日夜、安全運転と安定供給に努めております。

2011年3月11日に発生した東日本大震災と津波によって太平洋沿岸一帯の発電所が被災し東北電力管内の供給力に大きく支障が出ましたが、綿密かつ的確な点検等により工事計画を変更する等、当社発電所を最大限稼働し東北における供給力の確保に貢献しました。

社名「東星興業」の由来は、水力によるエネルギー開発の業を興し、東の空に輝く星の如く戦後の東北の新しい夜明けに貢献したい…という当時の創業者の願いに込められ命名されました。
設立 昭和28年1月26日
事業所 秋田事業所:秋田県由利本荘市船ヶ台15番7
会津事業所:福島県大沼郡会津美里町字御用地甲4237番地2 
発電所
(14プラント)
駒込発電所(青森県青森市)、大越発電所(山形県西川町)、玉川発電所(山形県小国町)、鮎川発電所(秋田県由利本荘市)、上先達発電所(秋田県仙北市)、平良発電所(秋田県東成瀬村)、新小滝発電所(秋田県にかほ市)、本郷発電所(福島県会津美里町)、真野発電所(福島県飯館村)、庭坂発電所(福島県福島市)、日中発電所(福島県喜多方市)、小谷発電所(福島県会津若松市)、新下平発電所(新潟県阿賀町)、新小荒発電所(新潟県阿賀町)
最大出力計:70,200kW

887とはずがたり:2014/06/09(月) 08:08:37

荒川水力電気株式会社
http://www.suikon.jp/about/member/arakaw/
会社概要
 当社は、東北電力株式会社と日本軽金属株式会社の共同出資により、昭和35年4月に設立され、飯豊・朝日連峰を源とし新潟平野の北部を横断し日本海に注ぐ荒川本流に岩船発電所(昭和37年2月運転開始:最大出力11,500kW)を建設しました。
 その後、昭和42年8月の未曾有の規模の羽越水害の発生を契機に建設省(当時)は、荒川の支流である大石川に洪水調整用として大石ダムの建設を計画し、当社は、発電事業として参加することとなり、念願であった2つ目の発電所である大石発電所(昭和53年3月運転開始:最大出力10,900kW)を建設しました。
 岩船発電所と大石発電所で発電した電力は、東北電力株式会社および日本軽金属株式会社他に売電しております。

 地球温暖化の原因の一つになっている二酸化炭素の削減が地球規模での課題となっており、水力発電は二酸化炭素の排出量が極めて少ないクリーンエネルギーであるとともに、再生可能エネルギーとしても注目されています。
 当社は、安全確保を最優先に低廉なコストと安定供給の追求によって、より高い業務品質を実現する水力発電のプロフェッショナル集団を目指すとともに、再生可能な水力エネルギー発電事業を通じて地球環境の保全に努め、社会から信頼される企業活動を推進し、地域社会との共栄を目指しています。
住所
Mapを開く〈本  社〉
〒980-8550 仙台市青葉区本町一丁目7番1号
(連絡先)
〒980-0811 仙台市青葉区一番町三丁目7番1号(東星興業株式会社内)
TEL:022-217-1245 FAX:022-217-1246

888とはずがたり:2014/06/09(月) 08:08:56

黒部川電力株式会社
http://www.suikon.jp/about/member/kurobegawa/

会社概要
黒部川電力株式会社当社は、大正12年10月に富山県の黒部川水系において創立され、今日に至るまでの80有余年にわたり幾多の変遷を経ていますが、昭和20年に公布された「証券保有制限令」の適用を受けて、昭和28年に会社が三分割されたことが特筆されます。

富山県の黒部川水系にあった発電設備は北陸電力株式会社に、新潟県の海川水系にあった発電設備は電気化学工業株式会社に分割され、当社は新潟県の姫川水系に姫川第六発電所のみを保有する会社となりました。その後、姫川水系に4発電所、早川水系に1発電所を建設し、最大出力66,900kWとなり、年間3億kWhを超える電力を、北陸電力株式会社と電気化学工業株式会社に均等に送電しています。

また、昭和56年に子会社として黒電興業株式会社を設立し、温泉事業部にそれまで当社の保養所であった笹倉温泉の経営を譲渡し、平成2年からはMC事業部に当社の水路部門の保全業務を委託するとともに電気化学工業株式会社から水力部門の保全業務を受託して業容の拡大をはかっています。

当社は、その足跡に見るように創業から一貫して自然循環型クリ−ンエネルギ−の水力発電に取り組んできたわが国で最も歴史の古い会社であることを誇りとし、地球規模の環境保全が喫緊の課題となっている状況の中で、CO2を排出しない水力発電事業をより積極的に推進して次代に引き継いでいくことが使命であると考えています。

当社は、「人間性の尊重、経済合理性の追求、地域社会との共存」を理念として事業運営にあたっていますが、効率化と活性化をはかりながら経営基盤の強化に努め、電気の卸供給事業者としての責務を果たして参ります。
住所
Mapを開く〈本  社〉
〒105-0001 東京都港区虎ノ門2丁目8番1号(虎の門電気ビル2F)
TEL:03-3502-0478  FAX:03-5512-7870
Webサイト:http://www.kurobegawa-denryoku.com/

889とはずがたり:2014/06/09(月) 08:11:12
火力の北海道プラントサービスみたいなものか?
てっきり道から譲受した水力発電の受け皿会社かと思った。

ほくでんエコエナジー株式会社
http://www.suikon.jp/about/member/hokuden-eco-energy/
会社概要
当社は、高度な技術と環境への思いやりで、クリーンなエネルギーを有効利用し、水力発電所の安定的な運転・維持による卸供給事業や、他社発電設備を維持管理する受託事業などを行っています。

前身である北海水力発電株式会社は、昭和57年12月創立以来、一貫して水力発電事業を推進しておりましたが、その後、北海道電力グループ(通称:ほくでんグループ)における「再生可能エネルギーの中心会社」として位置づけられ、平成21年4月に社名変更し現在に至っております。

平成24年7月現在、北海道内に卸供給事業用として17箇所、札幌市水道局との共同事業用として1箇所の水力発電所(18箇所、合計出力約61,000kW)を保有しております。また、北海道電力株式会社所有の伊達ソーラー発電所(出力1,000kW)、稚内市所有の稚内メガソーラー発電所(出力5,000kW)の維持管理を受託しております。

近年、再生可能エネルギーに対する期待は益々高まっております。当社は、環境負荷に優れた水力・太陽光・風力発電事業などを推進することにより、地球環境問題に的確に対応していくとともに、地域社会との協調を基本として環境保全に向けた取り組みを行い、低炭素社会の構築と豊かな環境維持に貢献してまいります。
住所
Mapを開く〈本  社〉
〒060-0042 札幌市中央区大通西1丁目14番2号 桂和大通ビル50 5階
TEL:011-221-7745(代表)
Webサイト:http://www.hokuden-eco-energy.co.jp/

890とはずがたり:2014/06/09(月) 08:37:42
住友共電と東京発電♪
東京発電は元姫川電力という社名だったようだ。

住友共同電力株式会社
http://www.suikon.jp/about/member/sumikyo/

会社概要
当社は、1919年(大正8年)に別子銅山から発展した住友事業の電気部門として設立されました。
「信用を重んじ、確実を旨とし、浮利にはしらず」という住友の事業精神を尊重し、長い歴史に培われた技術と経験に基づき電力の供給という公共性の高い事業を通じて社会および地域と共に発展してきました。

現在では、住友系企業発祥の地である、愛媛県新居浜地区を中心に立地する住友グループ各社の工場へ産業の血液とも言える電力および蒸気を供給することを事業のベースとしながら、四国電力株式会社と相互に電力融通を行い、地域の電力安定供給に努めるとともに、特定規模電気事業者や日本卸電力取引所を通じて、近畿、中部方面へも電力を供給するなど広く社会に貢献しています。

水力発電設備は、愛媛県および高知県に水力発電所11ヵ所、合計認可出力79,831kWを有しております。これらは、愛媛県の国領川、加茂川水系から高知県の吉野川、物部川水系に及んでいます。地球にやさしいクリーンなエネルギーとして、水力発電の価値はますます高くなってきています。水力発電設備の安定した効率的な運用によりその価値を最大限利用し、地球環境の保全にも大きな役割を果たしています。
住所
Mapを開く〈本  社〉
〒792-8520 愛媛県新居浜市磯浦町16番5号
TEL:0897-37-2142
Webサイト:http://www.sumikyo.co.jp/

東京発電株式会社
http://www.suikon.jp/about/member/tgn/

会社概要
当社は、1928年(昭和3年)に長野県白馬村の青木湖を水源とする姫川の最下流に水力発電所を開発することを目的として創立されました。創立以降戦争による工事計画の打ち切りなどの変遷を経て、昭和30年1月に工事が竣工し、姫川第七発電所として営業運転を開始いたしました。以後、発電所の開発と既設発電所の譲り受けを進め、現在では、関東甲信越エリアに68箇所の発電所を所有し、総出力は約18万kWとなっております。

1986年(昭和61年)、「姫川電力㈱」から現在の「東京発電㈱」に社名変更したことを契機として、水力発電事業以外の分野にも進出し、火力発電所の建設支援や運転・保守、風力発電所のウィンドファームにおける総括管理や運転監視などにも取り組んでまいりました。

また最近では、長年培った技術を活かし公営や民間企業が所有する水力発電所の運転業務なども受託する一方、上下水道施設や農業用水を活用したマイクロ水力発電事業や廃止された発電所の再生など今まで未利用だった水エネルギーを効果的に活用した新しい水力発電事業を推進・提案しています。

私たち東京発電は、地域の人々との共存を図ることをもっとも大切に考えながら、東京電力グループ唯一の水力発電のプロフェッショナル集団として、持続可能な社会づくりに貢献していきます。
住所
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〒110-0008 東京都台東区池之端一丁目2番18号 MG池之端ビル3階
TEL:03-(6371)-5200(代表)
Webサイト:http://www.tgn.or.jp/teg/

891とはずがたり:2014/06/09(月) 08:39:08
>>886

東北水力地熱株式会社
http://www.suikon.jp/about/member/touhokusuichi/

会社概要
当社は、東北電力企業グループとして、東北の豊かな自然エネルギーを利用した水力・地熱発電の卸供給事業および発電用蒸気供給事業を行っております。

水力・地熱発電は、CO2など温室効果ガスをほとんど排出しないクリーンで地球環境にやさしい発電であり、100%純国産エネルギーであるなど、国の再生可能エネルギー促進に寄与するとともに、地域の発展に貢献できるよう低廉で安定したエネルギーの供給に努めております。

当社は、昭和59年地熱蒸気を供給する東北地熱エネルギー株式会社として設立され、平成15年に日重水力株式会社(和賀川発電所・長者原発電所)および和賀川水力株式会社(石羽根発電所)を吸収合併し、社名を東北水力地熱株式会社へ変更しております。

水力発電の総出力は、38,700kWであり、日本初の商業用地熱発電として運転を開始(S41)した松川地熱発電所23,500kW、東北電力向け蒸気供給出力108,800kWを合わせ171,000kWの設備を有しております。
設立 昭和59年10月12日
事業所
 北上水力事業所:岩手県北上市(和賀川(発)15,500kW,石羽根(発)10,800kW)
 長者原水力事業所:山形県小国町(長者原(発)12,400kW)
 雫石地熱事業所:岩手県雫石町(松川(発)23,500kW,葛根田蒸気基地80,000kW)
 湯沢地熱事業所:秋田県湯沢市(上の岱蒸気基地28,800kW)
 ※葛根田蒸気基地は東北電力㈱葛根田地熱発電所へ蒸気供給
  上の岱蒸気基地は東北電力㈱上の岱地熱発電所へ蒸気供給
住所
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〒020-0021 岩手県盛岡市中央通一丁目7番25号
TEL:019-625-6355

892とはずがたり:2014/06/09(月) 08:46:57
共同自家発電♪
かっこえー(・∀・)
>当社は、昭和27年4月、北陸電力と富山県内に工場を持つ電解電炉企業11社の共同出資により、北陸地方の電力不足打開策の一環として、設立されました。

現在は北陸電力50%,日産化学25%,昭和タイタニウム15%,JFEマテリアル10%の資本構成とのこと。

富山共同自家発電株式会社
http://www.suikon.jp/about/member/tk-jikahatsu/

会社概要
当社は、昭和27年4月、北陸電力と富山県内に工場を持つ電解電炉企業11社の共同出資により、北陸地方の電力不足打開策の一環として、設立されました。

その後、北陸電力の積極的な電源開発等によって電力事情が好転し、昭和29年8月に株主は現在の4社となりました。
神通川水系高原川筋の上宝村(現、高山市上宝町)地内に建設された見座・葛山両発電所は、昭和29年1月から30年1月にかけて順次運転を開始しました。

認可出力は50,500kW、年間発電電力量は全て、出資各社へ出資比率により供給しています。
水力発電を専業とする当社は、低廉でかつ枯渇しない、環境にやさしい自然循環エネルギーの供給を通じて、出資各社はもちろん地域の発展に努めています。
住所
Mapを開く〈本  社〉
〒930-8686 富山市牛島町15番1号(北陸電力(株)ビル内)
TEL:076-432-8704
Webサイト:http://www.tk-jikahatsu.co.jp/

神通川流域糸从断面図
http://www.tk-jikahatsu.co.jp/access/img_access/3_2.pdf

893とはずがたり:2014/06/09(月) 10:18:47
日本海発電株式会社
http://www.suikon.jp/about/member/nihonkaihatsu/

会社概要
当社は、北陸地域の貴重な水力・風力資源を有効活用した中小水力発電所および風力発電所を開発し、クリーンな電気をお届けし、電力の安定供給と地球温暖化防止に貢献しています。
設立 昭和57年4月15日
事業内容 水力発電(6発電所:猟師ヶ原、熊野川、片貝南又、新薬師、新熊野川、久婦須川)
合計出力:28,600kW
風力発電(1発電所:福浦)
出力:21,600kW (2,400kW×9基)

住所
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〒930-0858 富山市牛島町15番1号(北電ビル内)
TEL:076-431-5181

894とはずがたり:2014/06/09(月) 10:22:24
三峰川は伊那の元暴れ川。
姫川電力みたいに丸紅の水力事業統括として発展するにつれ丸紅水力とか名前変えられちゃったら,それはそれでかっちょいいけどちょい淋しい。間違っても丸紅エコパワーみたいな腐った名前には成って欲しくない。

三峰川電力株式会社
http://www.suikon.jp/about/member/mibuden/
会社概要
南アルプスの仙丈ヶ岳をはじめとする山々の豊かな水と森に囲まれ、麗を流れる三峰川の水資源を下流に導いて「水の循環」を活かした水力発電事業を営んでいます。

運転開始以来、50年が経過する中で、自然環境に恵まれ地域の皆様の事業に係わる温かいご支援と電力会社様の系統運用により、今日まで大過なく電力供給を続けて来ております。

これまでに培った経験を礎に、麓の小さな水の流れと地形を利用した小水力発電所の新規開発にも取り組んでおり、三峰川第3、第4発電所、蓼科小水力発電所、北杜西沢発電所、北杜川子石発電所、北杜蔵原発電所と完成しております。

子供たちの未来の為、環境にやさしいエネルギーを創出し、自然エネルギーを大切に活かす心を育て、共に学び、継承して行く、安全、安定、安心して使うことの出来る発電および電力供給事業を目指します。

美しい自然と発電事業の共生を体感頂くことは、発電および電力供給に携わる我々自身の喜びでもあります。お近くにお越しの際は、是非当発電所にお立ち寄りください。
創立 昭和35(1960) 年 8月
事業内容 発電事業および電力の供給事業
住所
Mapを開く〈本  社〉
〒100-8088 東京都千代田区大手町1丁目4番2号
TEL:03-3282-7895
Webサイト:http://www.mibuden.com/

895とはずがたり:2014/06/09(月) 10:24:43
>>886-895
以上,水力発電事業懇話会のウェブサイトより。

当会は、“水力発電事業を行う者相互間の連絡を密にして、各社の企業推進に貢献すること”を目的として、昭和41年に黒部川電力㈱をはじめとする5社が発起人となって、卸電力8社にて発足しました。創立以来およそ半世紀が経過しておりますが、会員会社の加入・退会等の変遷を経て、現在は10社にて組織しています。

当初は、加入各社が持ち回りで幹事となり、情報交換や発電所の見学会、技術交流や講演会等を行ってきました。近年では、当懇話会の事務局を東京発電㈱に常設し、関係機関や諸官庁に対し積極的に提言する団体を目指し、年間を通じて活動を行っております。電力自由化の進展や地球温暖化への対応、更には大震災後の電力不足や固定価格買取制度の導入などエネルギーを取り巻く情勢が大きく変化してきており、当懇話会の役割もますます重要になっていくものと考えております。

896とはずがたり:2014/06/09(月) 11:15:16
エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議
思いと知恵を共有するプラットフォームとして
http://ameblo.jp/enekei/entry-11765399416.html
利根川源流からエネルギー革命を!
2014年02月05日
テーマ:省エネルギー/創エネルギー
河合純男

                          谷川岳ふもとみなかみ町にバイオマス発電所を!

みなかみバイオマスエネルギー推進協議会が、昨年9月25日に設立された。町外からの出席者も含めて、60名を超える設立総会となり関心の高さ示した。会長には社会福祉協議会長を選出して、町との関係に配慮した体制になった。

発電所はみなかみ町新治地区に建設を予定しているが、同地区の町議6人中4人が会員になっている。金融機関は信金1社しかないが、郵便局2局を含め全社加入してくれた。一人の局長の言葉がうれしい。
「やろうとしていることはいいことだと思うし、河合さんは間違ったことをしないから」参加しますよ・・・。信頼イコール顔の見える関係と言うのだろう。

環境問題や自然保護などの活動の場では、主催団体が違っていても参加者はいつも同じということが体験としてある。けれど今回は、あんな人こんな人もと意外な参加者が多数見受けられた。広がりの可能性を感じる。(以下略)

897とはずがたり:2014/06/09(月) 11:22:07
>>877
同じく富士川わ!?とも思ってたけど,蒲原の日本軽金属があったわw
子供の頃から何度も車窓から見てるのに。
三保から清水港線使って岩渕(富士川)迄のアルミナを是非再開しよう♪(・∀・)

http://www.suiryoku.com/gallery/yamanasi/fujigaw1/fujigaw1.html
http://www.suiryoku.com/gallery/shizuoka/fujigaw2/fujigaw2.html
定格出力:42+49.5=91.5MW
最大使用水量:66.00立方メートル+75.00立方メートル毎秒

899とはずがたり:2014/06/09(月) 12:24:31
どうなったのかな?

●住友共電大平発電所
150kW
2013.7着工・2014春稼働予定

2013/08/09
住友共同電力が高知県大川村に小水力発電所建設 子会社の施工で着工【建通新聞】2013/7/23
http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/130723200007.html

【高知】住友共同電力(新居浜市磯浦町16ノ5)は、高知県大川村に小水力発電所大平発電所を建設するため、同社の子会社である住共エンジニアリング(新居浜市)の設計・施工で、7月18日に着工した。

http://www.sumikyo.co.jp/consortism/report/report.pdf
、高知県土佐郡大川村に新たに出力150kWの小水力発電

大川村に小水力発電 住友共同電力来年稼働へ
http://www.kochinews.co.jp/?&amp;nwSrl=304792&amp;nwIW=1&amp;nwVt=knd
2013年07月10日08時13分

 土佐郡大川村などで水力発電事業を手掛ける住友共同電力(愛媛県新居浜市)が今月、同村小麦畝で小水力発電所の建設に着手する。既存の発電用水路などを活用、最大出力は150キロワットを想定。「大平発電所」として2014年3月の稼働を目指す。

900とはずがたり:2014/06/09(月) 15:25:51
●賀祥(かしょう)発電所
鳥取県南部町、出力260kW
2013年9月運転開始
鳥取県
年間発電量140万kWh(1400MWh)を目標

2013年09月06日 09時00分 更新
自然エネルギー:
「ゲゲゲのふるさと」を利用、鳥取で小水力発電所が完成
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1309/06/news021.html

小水力発電はそれまで使っていなかった水の位置エネルギーを利用する優れた発電方式だ。鳥取県が主導した出力260kWの小水力発電所も、発電用途ではないダムの水を使いつつ、本来のダムの用途を損なわれないものだ。
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 とっとり県民債「ゲゲゲのふるさと」で調達した資金などを使った小型の水力発電所「賀祥(かしょう)発電所」(鳥取県南部町、出力260kW)が、2013年9月に運転を開始した(図1、図2)。

 鳥取県企業局は工業用水道事業や埋立事業と合わせて再生可能エネルギーを生産する電気事業を進めている。8つの水力発電所(3万7400kW)の他、風力発電所(3000kW)と太陽光発電所(200kW)を各1カ所運転中だ*1)。2012年に募集したとっとり県民債の発行総額10億円のうち、1億円を再生可能エネルギー発電所の建設に利用。今回の賀祥発電所にも5000万円を投じている。

*1) この他、倉庫の屋根を利用したFAZ倉庫太陽光発電所(出力500kW、2013年10月運転開始予定)と浄水場の敷地を利用した企業局東部事務所太陽光発電所(出力120kW、2014年2月運転開始予定)を建設中だ。

 「賀祥発電所の総事業費は3億2000万円、県民債の他、公営企業債を発行することで資金を調達した。ダム関連の土地を利用したため、土地関連の出費はない」(鳥取県企業局)。土木や建物、発電機、電気工事などをそれぞれ担当する6社に建設を発注し、2012年6月に建設を開始している。今後は企業局が賀祥発電所を所有し、運営する。

発電用ではないダムを利用

 賀祥発電所では1989年に完成した高さ46.4mの県営多目的ダム「賀祥ダム」の水を使う(図3)。同ダムは鳥取県西部を流れる日野川水系の法勝寺川をせき止めたもの。洪水調整や農業用水、上水道用水を確保するためのダムであり、本来は発電用のダムではない。今回は賀祥ダムの維持放流水(利水放流水)を利用することで発電する。発電所が利用する水の有効落差は37.5m、最大使用水量は0.9m3/秒。横軸フランシス水車を採用した。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/yh20130906Tottori_dam_375px.gif
図3 賀祥ダムと賀祥発電所の位置関係。出典:鳥取県

 年間発電量140万kWh(1400MWh)を目標としており、固定価格買取制度(FIT)を利用して全量中国電力に売電する。「売電額として年間4060万円(税別)を見込む。売電収入は公債の償還や県民債の利払いなどに充てる」(鳥取県企業局)。

901とはずがたり:2014/06/09(月) 17:31:50
●川原維持流量発電所

平成23年5月31日
九州電力株式会社
宮崎支店
http://m.kyuden.co.jp/press_h23_a_index_2892
川原維持流量発電所の営業運転開始について

当社は、宮崎県児湯郡木城町において川原維持流量発電所の建設を進めてまいりましたが、使用前自主検査を終了し、本日、営業運転を開始しましたので、お知らせします。

本発電所は、水資源の有効活用を図るため、未利用エネルギーであるダムからの河川維持流量を活用して発電を行う出力150kWの水力発電所です。

当発電所の年間発電電力量は約130万kWh(一般家庭約360世帯分に相当)となり、これによるCO2削減量は年間約480tを見込んでおります。

今回、低コスト化を目的として、当社初の水車と発電機を一体とした水車発電機(水中タービン)を採用することにより、設備の簡素化や発電所建屋の省略を図りました。

当社は、今後も地球温暖化への対応及び国産エネルギー有効活用の観点から、再生可能エネルギーの積極的な開発、導入に努めてまいります。


〔川原維持流量発電所の概要〕

発電所所在地:宮崎県児湯郡木城町
水系及び河川名:小丸川水系小丸川
発電方式:ダム水路式(維持流量発電)
最大使用水量:1.40㎥/s
有効落差:12.78m
年間発電電力量:約130万kWh

902とはずがたり:2014/06/09(月) 18:14:53
>最大出力を増強させピーク対応供給力を高めることにあり
ベース電源では無くピーク電源と明記してあるね。。

今から10年以上前ではあるが,それにしても一気に360MW→560MW・95MW→182MW,0MW→2.7MWはなかなかである。

奥只見(増設)・大鳥(増設)発電所及び奥只見(維持流量)発電所の営業運転開始について
http://www.jpower.co.jp/news_release/news210.html
平成15(2003)年6月9日
電源開発株式会社

当社が平成11年7月から建設を進めてまいりました●奥只見(増設)発電所(福島県檜枝岐村、増設出力20万kW)及び●大鳥(増設)発電所(福島県只見町、増設出力8.7万kW)は、6月7日より、営業運転を開始致しました。奥只見発電所は既設(36万kW)と増設(20万kW)を合わせると最大出力が56万kWとなり、一般水力発電所(揚水発電所を含まない)としては国内最大出力を誇る発電所となります。

また、奥只見(増設)発電所建設工事に伴い、奥只見ダムと放水口間の川の流れを回復させるためにダム直下から毎秒2.56m3の水を流す河川維持放流設備を設置したことから、この維持流量を有効活用する目的で、●奥只見(維持流量)発電所(福島県檜枝岐村、出力0.27万kW)も新たに設置し、同日より、営業運転を開始致しました。

増設工事の目的は、既設の奥只見ダム(昭和36年完成)と大鳥ダム(昭和38年完成)を活用して、発電所を新たに増設し最大出力を増強させピーク対応供給力を高めることにあり、発生した電力は東京電力及び東北電力の2社に供給します。

また、工事区域は越後三山只見国定公園に位置しイヌワシ等の貴重動植物の生息地にあたることから、イヌワシの営巣に配慮して営巣期間である11月〜6月は地上部工事を休止するなど、各種環境保全対策を行ってまいりました。

なお、これにより当社の発電設備出力は以下のとおりとなりました。
水力 59カ所 8,550,500kW
火力 8カ所 7,824,500kW

合計 16,375,000kW

903とはずがたり:2014/06/09(月) 18:45:05
●蔭平発電所
2010年/150kW

平成21年09月28日
四国電力株式会社
蔭平発電所における河川維持流量を利用した発電設備の増設について
http://www.yonden.co.jp/press/re0909/1175001_1244.html

 当社は、低炭素社会の実現に向けた取組みを進めておりますが、この一環として、徳島県那賀郡那賀町に当社が所有する蔭平発電所(認可出力:46,500kW)において、河川維持流量を利用した水力発電設備の増設を行うこととし、9月15日に着工いたしました。

 河川維持流量とは、ダム下流の河川環境を維持するためにダムから放流する水のことで、貴重な水資源を有効に活用する観点から、この河川維持流量を発電に利用することとしたものであります。

 具体的には、蔭平発電所上流にある小見野々ダムの導水路から分岐した放水管により河川維持流量を放流しておりますが、この放水管に最大出力150kWの小規模な発電設備を設置し、発電を行うものです。

 本発電設備による発電量は、年間約97万kWhを見込んでおり、CO2排出量を年間約320トン削減することが可能となります。
 今後、平成22年4月の営業運転開始を目指し、安全を最優先に、本工事を進めてまいります。

 当社としましては、今後も引き続き、CO2排出削減の目標達成に向けた取り組みを着実に推進してまいります。

以上

(別紙)蔭平発電所増設工事の概要について
別紙

蔭平発電所増設工事の概要について

1.計画概要
所在地 徳島県那賀郡那賀町
水系河川名 那賀川水系 那賀川
ダム 小見野々ダム(蔭平発電所)
発電方式 ダム式(維持流量発電)
出力 150kW
最大使用水量 0.58m3/s
有効落差 37.24m
水車型式 横軸プロペラ水車
着工:2009年年9月15日
運開:2010年4月上旬(予定)

904とはずがたり:2014/06/09(月) 18:53:53
JNCって聞き慣れない会社だけど新日本窒素肥料か?

●JNC:93.2MW→110MW・設備更新(+16.8MW)・新設も検討

●電気化学工業:新青梅川(8MW新設)>>858 地図参照http://www.denka.co.jp/news/pdf/20140120_shinsuiryokuhatsudensho.pdf。JNCもこの位の地図は公表して欲しい。因みに地図にある他社は黒部川電力http://www.kurobegawa-denryoku.com/works/index.html

化学2社、自家水力増強−JNC、50年ぶり新発電所
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820130516cbat.html
掲載日 2013年05月16日
 JNCは九州の自家水力発電所の出力を最大で現状比2割増の約11万キロワットに増強する。数年かけて発電所を設備更新するほか、約50年ぶりに発電所の新設も検討。電気化学工業も2015年までに自家水力発電の能力を07年比10%向上させ、また17年をめどに同発電所を新設する。

JNCの自家水力発電所「川辺川第2発電所」(熊本県相良郡、8200kW)

 歴史的に同発電を製品製造に生かしてきた化学企業は再生可能エネルギー固定価格買取制度の開始や電力料金引き上げを受け、水力発電の拡大にかじを切る。
 JNCは水俣製造所(熊本県水俣市)が立地する熊本県を中心に九州に13カ所の発電所を持つ。発電出力は計9万3200キロワットで、その7割を九州電力などに売電。既に同県五木村や鹿児島県内の発電所で発電機やインフラの更新に入った。これにより発電出力が約1割高まる見通し。

905とはずがたり:2014/06/09(月) 19:05:45
●高野発電所
高暮(こうぼ)ダム
140kW
落差は49メートル、水量は最大で毎秒0.5立方メートル
年間の発電量は100万kWh
2013年04月12日運転開始
中国電力

2013年04月12日 07時00分 更新
電力供給サービス:
ダムの直下で小水力発電、未利用の水流で300世帯分
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1304/12/news018.html

電力会社が水力発電用のダムに「小水力発電」の設備を相次いで導入し始めた。中国電力は広島県と島根県の県境にあるダムの直下に小水力用の水車と発電機を設置して、140kWの発電を開始した。ダムからの「河川維持流量放流」を利用したもので、300世帯分の電力を作ることができる。
[石田雅也,スマートジャパン]

 広島県の北部を流れる神野瀬川(かんのせがわ)の上流に「高暮(こうぼ)ダム」がある。このダムの水力を使って60年以上も前から「神野瀬発電所」が2万kWの電力を供給し続けてきた。新たに小型の水車と発電機をダムの直下に設置してできたのが「高野発電所」で、4月10日から140kWの規模で小水力発電を開始した(図1)。

 従来の水力発電はダムの取水口から大量の水を取り込んで大規模に発電する方式をとっている。発電した後の水は放水口から川に流されるが、その間に下流の水量が少なくなり、自然環境に影響を及ぼしてしまう。そこでダムから一定の水量を常に流し続ける。これを「河川維持流量放流」と呼び、これまでは単に流すだけだった。

 最近になって電力会社が再生可能エネルギーを拡大する施策のひとつとして、この維持流量を使った小水力発電に取り組んでいる。ダムの内部を通る水路の途中に水車と発電機を設置して、100〜500kW程度の発電を可能にするものが多い。

 水力発電の出力規模は水流の落差と量で決まる。高野発電所の発電能力は最大140kWで、利用する水路の落差は49メートル、水量は最大で毎秒0.5立方メートルになる(図2)。年間の発電量は100万kWhで、一般家庭300世帯分の電力を供給することができる。

 通常の水力発電と比べると発電量は少ないものの、自然環境に影響を与えない新しい発電方法として電力会社や自治体などが既存の設備に併設する形で導入を進めている。

906とはずがたり:2014/06/09(月) 19:33:42

>黒部川水系に11施設ある水力発電の出力は計89万4600キロワット。大容量の原発1基分にも及ばないとはいえ、原発が長期停止してからはフル稼働している。今年7、8月の発電電力量は2000年以降最大の9億4千万キロワット時に達した。

>黒部ダムの保守管理担当者は「水量には限りがあり24時間運転はできないが、水位を高く保ち、いざというときに長時間発電できるようにしている」と説明する。

>火力をベース電源としてピークの時間帯を水力で調整する方式にかじを切ったことで、調整能力の大きい大貯水池を持った水力発電が必要となった。そこで関電が社運を懸けて建設したのが「くろよん」だった。

>フル出力に至るまでの時間が短いのが水力発電の大きな利点。

福井のニュース 原発再稼働問題
原発長期停止で水力発電フル稼働 黒部川水系、関西電力「ベストミックスを」
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/npp_restart/47060.html
(2013年11月20日午前7時10分)

 東京電力福島第1原発の事故後、再生可能エネルギーの普及に期待が集まっている。ただ太陽光や風力の拡大は思うように進んでおらず、主力は今も電源全体の9%弱を占める水力だ。原発の長期停止に苦しむ関西電力は黒部川第4発電所をはじめ富山県の黒部川水系に11施設ある水力発電をフル稼働させ、設備改修にも積極的に取り組んでいる。

 「くろよん」の愛称で知られる黒部川第4発電所は半世紀前の1963年に完工した。出力は国内4位の33万5千キロワット。25万世帯の電力を賄っているという。

 水源は約10キロ上流に建設され、同発電所との高低差が500メートル以上ある黒部ダム。貯水した水の圧力を両岸の岩盤で支えるドーム型アーチダムで、高さは国内1位の186メートルを誇る。

 未開の地だった黒部川水系の開発は難航を極めた。旧日本電力が戦前に建設した黒部川第3発電所(出力8万1千キロワット)のトンネル掘削では、約500メートルにわたり岩盤温度が160度を超える高熱地帯に遭遇。爆風を伴う泡(ほう)雪崩で宿舎が吹き飛ばされ、約80人の死者を出した大惨事もあった。工事の様子は吉村昭の小説「高熱隧道(ずいどう)」に詳しく描写されている。

 高度経済成長に伴う電力不足解消に向けた「くろよん」建設では、長野県側から北アルプスを突き抜ける資機材運搬用のトンネル掘削が世紀の難工事といわれた。担当した熊谷組は、大量の地下水を含んだ約80メートルの大破砕帯を突破するのに7カ月を要した。映画「黒部の太陽」でも有名だ。

 ▼ ▼ ▼

 昭和30〜40年代は電力需要が急増し、供給力の大幅な増強を求められた。水力発電は大規模開発が必要で、工期面などが課題になったため、関電は重油を使う大容量の新鋭火力発電の建設を推進。1965年には火力と水力の比率が7対3となり「火主水従」が確立した。

 火力をベース電源としてピークの時間帯を水力で調整する方式にかじを切ったことで、調整能力の大きい大貯水池を持った水力発電が必要となった。そこで関電が社運を懸けて建設したのが「くろよん」だった。

 フル出力に至るまでの時間が短いのが水力発電の大きな利点。関電堺港発電所(大阪府堺市)にある最新鋭の天然ガス火力でさえ1時間以上かかるのに対し、「(くろよんは)15〜20分で最大出力までいく」と北陸支社の赤尾和正マネジャーは胸を張る。

 ▼ ▼ ▼

 全長86キロの黒部川水系に11施設ある水力発電の出力は計89万4600キロワット。大容量の原発1基分にも及ばないとはいえ、原発が長期停止してからはフル稼働している。今年7、8月の発電電力量は2000年以降最大の9億4千万キロワット時に達した。

 黒部ダムの保守管理担当者は「水量には限りがあり24時間運転はできないが、水位を高く保ち、いざというときに長時間発電できるようにしている」と説明する。

 発電所の新設や既存施設の改修も推し進めている。昨年12月には新黒薙(なぎ)第2発電所(出力1900キロワット)を稼働、来年12月には、出し平発電所(出力510キロワット)の運転を始める予定だ。来年は黒部川第2発電所(同7万2千キロワット)の改修に乗り出し、発電機や水車を更新するなどして2700キロワット増強する。

 ただ関電は「水力、火力、原子力などにはそれぞれ長所と短所があり、ベストミックスを考えていく」との基本姿勢を示している。

907とはずがたり:2014/06/09(月) 20:00:55
>譲り受ける水力発電所の中には古いものが多く、運転開始から40年以上を経過している発電所が6か所ある。古い設備を改修・更新することで発電能力を増強できるほか、未利用の水流を活用した小水力発電も可能になる

2013年04月04日 13時00分 更新
電力供給サービス:
水力発電所を三重県で増強、中部電力が2か所を譲り受け
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1304/04/news016.html

中部電力は三重県企業庁が運営する10か所の水力発電所のうち2か所を譲り受けた。残る8か所も2015年4月までに譲り受けることで合意しており、合わせて9万8000kWの水力発電設備を増強する。今後は設備の更新・追加などによって発電規模を拡大することが可能になる。
[石田雅也,スマートジャパン]

 これまで中部電力の水力発電所は岐阜県や愛知県が中心で、三重県には火力発電所しかなかった。4月1日付で三重県企業庁から譲り受けるのは「青連寺(しょうれんじ)発電所」と「比奈知(ひなち)発電所」の2か所で、最大電力が2000kWと1800kWの小規模の水力発電所である(図1)。このほかに三重県内の8つの水力発電所と2か所のダムも譲り受けることが決まっていて、譲渡額は105億円にのぼる。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/mie_suiryoku1.jpg
図1 中部電力が三重県から譲り受ける水力発電所。出典:中部電力

 譲り受ける水力発電所の中には古いものが多く、運転開始から40年以上を経過している発電所が6か所ある。古い設備を改修・更新することで発電能力を増強できるほか、未利用の水流を活用した小水力発電も可能になる。すでに中部電力はダムからの水流を生かした小水力発電所の建設を岐阜県内で進めている。

 10か所の水力発電所とダムは三重県内を流れる「淀川」「櫛田川」「宮川」の3つの水系にある(図2)。譲渡の1回目は最も規模が小さい淀川水系の発電所で、2回目の2014年4月には県内で最大規模の「宮川第一発電所」と「宮川第二発電所」を含む3か所が中部電力に移管される。残る5か所の発電所と2か所のダムを2015年4月に移管すると、三重県企業庁の水力発電事業が完全に中部電力に移る。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/mie_suiryoku2.jpg
図2 譲り受ける水力発電所とダムの所在地。出典:中部電力

908とはずがたり:2014/06/09(月) 21:40:03
2013年12月09日 14時30分 更新
自然エネルギー:
水力を増強する北陸電力、発電所の出力を400kW向上
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1312/09/news074.html

北陸電力は水力発電所への依存度が高く、2013年度第2四半期には29%を水力から得ている。同社の水力発電所は約130カ所あり、順次、性能を増強しているところだ。2013年12月には石川県小松市に立地する大日川第二発電所の出力変更を発表した。
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 北陸電力は販売電力の3割弱を水力に依存している。水力は重要な電力源だ。水力発電所の新設(関連記事)はもちろん、さまざまな方法で発電所の出力を高めようとしている。

 2013年12月には石川県に立地する●大日川第二発電所(小松市麦口町)の出力変更を経済産業省に届け出た(図1、図2)。性能確認試験を実施したところ、出力を400kW高めることが可能だと分かったからだ。

 これにより最大出力は従来の1万4800kWから1万5200kWに増え、年間発電量が約70万kWh増加するという。増加分を太陽光発電所の年間発電量に換算すると、約0.7MWのメガソーラーを新設した場合と同等だということになる。

 同発電所は45年前の1968年に運転を開始、2010年に石川県企業局から北陸電力に譲渡された経緯がある。

 石川県手取川水系大日川に設けた大日川ダムから取水し、約5.3kmの導水管を経て、流れ込み式で発電する。水車の形式は立軸単輪単流渦巻フランシス水車、ここに2台の立軸三相交流同期発電機を接続している(図3)。

909とはずがたり:2014/06/10(火) 12:00:13
●嘉瀬川発電所
2,800kW
約1,660万kWh(稼働率67.7%)

平成24年2月16日
九州電力株式会社
嘉瀬川発電所の営業運転開始について
http://www.kyuden.co.jp/press_h120216-1.html

 嘉瀬川発電所は、平成24年1月5日から試運転をおこなっておりましたが、本日、使用前自主検査を終了し、営業運転を開始しましたので、お知らせいたします 。
 本発電所は、水資源の有効活用を図る目的で、国土交通省嘉瀬川ダム事業に発電参画した最大出力2,800kWの水力発電所です。なお、年間の発電電力量は約1,660万キロワット時を想定しており、これは一般家庭約5,000世帯が1年間に使用する電力量に相当します。

 当社は、今後も地球環境問題への対応及び国産エネルギー有効活用の観点から、再生可能エネルギーの積極的な開発、導入に努めてまいります。


〔嘉瀬川発電所の概要〕
○発電所所在地 :佐賀県佐賀市富士町
○水系及び河川名 :嘉瀬川水系嘉瀬川
○発電方式 :ダム式(国土交通省嘉瀬川ダム 建設中)
○最大使用水量 :5.0立方メートル毎秒
○有効落差 :70.08メートル
○最大出力 :2,800kW
○年間発電電力量 :約1,660万キロワット時
以上
添付ファイル PDFファイル (参考資料)嘉瀬川発電所の概要 (1,321KB)

910とはずがたり:2014/06/10(火) 12:04:03
自民党が役人に造らせたファイルみたいだけど

農山漁村電気導入促進法により整備した小水力発電所
http://www.jimin.jp/eco/explanation/files/01.pdf

911とはずがたり:2014/06/10(火) 14:22:07

●宮野用水発電所
[更新日:2012年12月13日]
http://www.city.kurobe.toyama.jp/guide/svGuideDtl.aspx?servno=3622

宮野用水発電所 外観
宮野用水発電所 外観
水車(横軸フランシス)
水車(横軸フランシス)
発電機(横軸三相同期)
発電機(横軸三相同期)
発電所見学会(H24.8)
発電所見学会(H24.8)
農業用水を活用した小水力発電所
 農業用水の”未利用落差”を活用した小水力発電所として、H24年4月より宮野用水発電所の運転を開始しました。
 黒部市が行う初めての小水力発電事業となり、年間可能発電量は約1260世帯分の年間消費電力量に相当します。

四つの特徴
●農業用 『慣行水利権』 に完全従属
 農業用に許可されている水量の範囲内での水を使用し発電します。
 このことから、農繁期、農閑期により発電に使用する水量が変化します。

●逆サイホンの原理
 宮野用水が元々逆サイホンの管路であり、立地地点の地形上、発電所も水が駆け上がる地点で水車を回しています。(図1)

●きれいな水
 関西電力㈱が一度発電に使用した水を取水することからゴミの混入が限りなく少ないことから効率の良い安定的な発電が行えます。(図2)

●一つの水槽から3つの発電所へ
 宮野用水は関西電力㈱の水槽から取水しています。この水槽からは①関西電力㈱の愛本発電所、②愛本新用水土地改良区が運営する愛本新発電所に供給されており、宮野用水発電所が加わり、3つの発電所に供給されることとなりました。(図2)

発電所諸元表
項目 内容
所在地 富山県黒部市宇奈月町内山字赤田2780-3
農業用水名 宮野用水(管理者:黒部川左岸土地改良区)
出  力 最大780kw 常時190kw
使用水量 最大2.04/s  常時0.70㎥/s
有効落差 最大48.46m 常時51.95m
年間発電量 5,309MWh
水車型式 横軸フランシス水車
水利権 H33年3月31日まで(許可者:国土交通省)
事業費 5億1,500万円

912とはずがたり:2014/06/10(火) 14:37:42
●塚原発電所
http://www.kyuden.co.jp/press_h010907-2.html
維持流量放流を使用

東臼杵郡諸塚村大字七ツ山
耳川
発電方式:ダム水路式
490kW
0.9m3/s
68.6m

913とはずがたり:2014/06/11(水) 10:27:18
●日野川用水発電所
発電能力は141kWあって、年間の発電量は102万kWhを想定
水量が少なくなる期間が春先の1カ月強で短いことから高い設備利用率になる。
総事業費は2億1000万円かかった。総事業費のうち50%を国が負担して、30%を福井県、残り20%を地元の自治体と用水路を管轄する日野川用水土地改良区が分担した。
有効落差:37.10m
水量:0.642m3/s

2014年06月06日 07時00分 更新
水田を潤す用水路で小水力発電、37メートルの落差を生かして280世帯分
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1406/06/news015.html

稲作が盛んな福井県の内陸部で、農業用水を活用した小水力発電所が運転を開始する。洪水と干ばつを繰り返してきた河川にダムと用水路を整備して8年が経過したところで、新たに未利用の水力エネルギーを生かして発電事業を実施することにより用水路の維持管理費を軽減する狙いだ。
[石田雅也,スマートジャパン]

 福井県の中央を流れる日野川の流域には水田が広がり、水を安定して供給するために「日野川用水」がはりめぐらされている。幹線と支線を合わせて170キロメートルの農業用水路で、4つの市と町にまたがる5000万平方メートルの水田を潤す。この用水路の水流を活用した「日野川用水発電所」が6月8日に運転を開始する(図1)。

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図1 「日野川用水発電所」の位置と用水路。出典:日野川用水土地改良区

 農業用水路では幹線から水流を分けるために、「分水工(ぶんすいこう)」と呼ぶ施設を主要な地点に設置している。分水工には水流の落差が必要で、小水力発電に適した場所になる。日野川用水発電所は分水工に水流を送り込むために造られた37メートルの大きな落差を利用して発電する仕組みだ(図2)。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/hinogawa2_sj.jpg
図2 小水力発電の仕組み。出典:日野川用水土地改良区

 発電能力は141kWあって、年間の発電量は102万kWhを想定している。一般家庭で280世帯分の電力使用量に相当する。発電した電力は固定価格買取制度で売電して、年間に約3500万円の収入を得ることができる。売電収入は用水路の維持管理費の低減に生かす方針だ。

 発電所を建設する総事業費は2億1000万円かかった。総事業費のうち50%を国が負担して、30%を福井県、残り20%を地元の自治体と用水路を管轄する日野川用水土地改良区が分担した。

 発電設備の利用効率を表す設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)は83%で、小水力発電の中でも高い水準になる(通常は60〜70%程度)。農業用水は季節によって水量が変わり、それに伴って発電量も変動する。水を必要としない冬の「非かんがい期」や、田植えの直前に大量の水を必要とする春の「代掻期(しろかきき)」の前後で水量の変化が激しい(図3)。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/hinogawa3_sj.jpg
図3 発電に利用する水量の変化(単位:立方メートル/秒)。出典:日野川用水土地改良区

 水力発電の発電量は水量と落差で決まるため、年間を通じて安定した水量を利用できる状態が望ましい。日野川用水発電所の場合は、水量が少なくなる期間が春先の1カ月強で短いことから高い設備利用率になる。

914とはずがたり:2014/06/13(金) 10:28:09
>>836>>841
ちゃんと判明♪
1.三峰川電力(=丸紅)…鹿沼市の思川や日光市の渡良瀬川など計6カ所
2.大林組と水光建設コンサルタント(宇都宮市)…日光市の内籠川など4カ所
3.藤井産業(宇都宮市)…日光市の餅ケ瀬川で1箇所
4.バイテック(電子部品商社・東京都)…日光市の餅ケ瀬川で1箇所

三峰川電力(東京都)など4事業者決定 栃木県の河川活用発電支援
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20140313/1531042
3月13日 朝刊

 県が選定した有望地点で水力発電をする事業者に対し、国をはじめ関係機関との協議や許可の手続きなどを支援する「河川活用発電サポート事業」に関し、県環境森林部は12日、有望地点12カ所の事業者を決定したと発表した。総合商社丸紅の100%出資子会社三峰川電力(東京都)、電設資材商社の藤井産業(宇都宮市)など県内外の4事業者・グループに決まった。

 12カ所の想定発電量は年間2400万キロワット時で、一般家庭約6900世帯分という。

 決定した事業者は、三峰川電力が鹿沼市の思川や日光市の渡良瀬川など計6カ所、大手ゼネコン大林組(東京都)と水光建設コンサルタント(宇都宮市)のグループが日光市の内籠川など4カ所、藤井産業(宇都宮市)と電子部品商社のバイテック(東京都)が日光市の餅ケ瀬川で1カ所ずつとなった。

 有望地点15カ所のうち、14カ所に県内外の16事業者・グループから延べ44の応募があった。県が事業実施の確実性と地域貢献策を重視して審査した。地域貢献策では、災害時の電力供給や地域への収益の一部還元などが評価された。

915とはずがたり:2014/06/13(金) 15:54:42
廃止発電所の再生復活がライフワークのようです。
応援したい♪ヽ(´ー`)/

サコダ小水力設計からのご提案
http://sakoda-water.c-co.jp/

廃止発電所3
http://sakoda-water.c-co.jp/pages/26.html

 旧発電所の現地調査に行ってきました。

 落差30m、使用水量約1tで、200kW以上の出力を発生していた発電所で、以前から古文書などを取り寄せたり、現地を数回調査したりしてその現存状態を確認してきました。

 なかなか、見つからなかったのですが、ほぼ想定通りのところに発見することができ、現地を確認することに。

 導水路延長は、古文書によると「壱千壱間」と、約1800m。

 まずは発電所の位置を確認し、水槽に向けて山登り開始です。
 すぐに水槽地点が見つかり、状態を確認後、上流に向けて出発。
 導水路の途中途中には笹が茂り行進無理なところは、山側へ迂回して行くこと数時間の過酷な調査でした。
 この時期は、マムシがまだいないので、藪漕ぎも匍匐前進も可能です!
 しかし、まだ筋肉痛ですね。。。

 旧取水えん堤と思われるものも発見し抜群の成果でした。

廃止発電所2
http://sakoda-water.c-co.jp/pages/3.html

長い導水路トンネルのところどころが現存していました。
崩落個所も有るようですがきちんと修繕すれば使えると思います。
しかし、発電所は水没。。。

えん堤の頂部は無残にも切り取られていましたが再利用可能と見ました!

廃止発電所
http://sakoda-water.c-co.jp/pages/2.html

えん堤、取水口、導水路、水槽と流れ込み発電所としての設備が現存していて、今にも発電できそうな良好な状態でした。
残念ながら、水圧鉄管は撤去され発電所は跡形もなくなっていましたが。。。

渓流に合わせたアーチ型線形。鉄筋コンクリートの構造も近代的。
数十年前によくやったなー と橋の下で溜息連続。

廃止後数10年も経過していて、コンクリートの欠損もない。

廃止発電所4
http://sakoda-water.c-co.jp/pages/46.html
 私が行っている小水力発電事業コンサルの地点情報については、限られた方(自治体や事業者など)にしか具体的な地点名や位置、スペックを公開しておりません

916とはずがたり:2014/06/13(金) 20:57:42

この辺は俺が住んでた高野(地名的には一乗寺だったけど)と云うより上高野。

廃止発電所シリーズ5
http://sakoda-water.c-co.jp/pages/60.html

今回ご紹介するのは、「高野発電所」です。

京都市の比叡山西側を流れる高野川には180kWの小水力発電所が明治33年に京都電灯により設置されていましたが、老朽化により昭和41年に廃止されています。(私が生まれて5年後かぁ。。。)

発電所は比叡山ケーブルの近くで、取水えん堤は上流の八瀬地区にあります。

以前現地調査を行いました。

高野川は河川勾配が緩やかなのですが、唯一急流?ともいえる場所に計画してあるところが、流石に先人達の偉大な考えですね。

取水ダムは現存していますが、導水路は壊滅状態でした。水槽は現存していますが発電所は料亭の下にあり再利用は複雑ですね。

この発電所の復活について概略検討しましたが、水量はそこそこあるものの落差を取りようがないのでダメでした。
と言うのは、導水路が国道により寸断されており、その再建がほぼ不可能と見えたからです。国道の横断や埋設はほぼ不可能と判断しています。。。

また、発電所の用地問題も。。。

なので、導水路途中で発電する「導水路ショートカット案」も関西協議会へ報告しましたが、そもそもこれには無理がありましたね。
落差が取れないからです。

しかしまだアイディア次第では復活出来ると思います。これには八瀬地区の方々のご協力が必要と考えます。

917とはずがたり:2014/06/13(金) 20:59:21
廃止発電所シリーズ6
http://sakoda-water.c-co.jp/pages/61.html

 今回は京都府福知山市の「千丈ケ原発電所」です。

 京都府の福知山市大江町には120kWの小水力発電所が大正8年に三丹電気により設置されていましたが、昭和25年に廃止されています。廃止理由は不明ですのでご存じの方の情報をお待ちしております。

 発電所は鬼ケ茶屋の上流辺りと推定されますが確認できませんでした。取水口は上流の佛性寺地区にありました。

 昨年現地調査を行いました。

 この地域は自然公園内であり景観もすこぶる良いところでした。
 河川勾配が急で小水力発電には持って来いの地点です。

 取水ダムは多分池の堰辺りと思われますが、導水路は発見できませんでした。

 この地点は流域が狭く流量が少ないのですが、最大120kWも発電出来た理由を推測すると、ため池を調整池代わりにした調整池式発電所として、昼間には発電して夜間は貯水するという運用をしていたのかなー と。 

 ここも復活について概略検討しましたが、水量が少なくダメでしたね。

918とはずがたり:2014/06/14(土) 00:01:57
今ビッグウェイブが来ててもこの次に来るのが20年とか50年後の更新工事ではねぇ。。
もうちょっと導入が平滑化しないとあきまへんな。。息の長い取組が必要になりそう。

http://sakoda-water.c-co.jp/pages/48.html
水車発電機の価格破壊(≒価格維持)

 FIT制度導入に伴い小水力の需要が増えているのはご存じでしょうが、水車発電機の価格が高騰していることはご存じでしょうか。

 概略検討に使用するNEF(新エネルギー財団)の積算カーブに対して、概ね2倍程度です。 100kWクラスで1kW当り100万円以上。。。
 この積算カーブは公的機関が実績データを統計処理して作成した標準価格なので、地点ごとの特殊性は考慮されていないと思いますが、それにしても高くなって来ていると思います。

 とあるメーカーから聞いたところ、概略検討ではOKであったので計画を推進することになり基本検討を進めるため見積りを取ったところ、価格が合わずに計画を断念しかかっている地点も数多いとのこと。

 今までサコダがメーカーさんに聞いたことなどから推察すると小水力メーカーさんは、そもそも少ない国内シェアの中での生き残りとして人員の最小化などの経営効率化に取り組んで来た結果、今の需要に対応しきれず人員不足に陥っているものと思います。
 数年前まではRPS制度下での電力会社などの需要もあり多少の潤いもあったと思いますが、昨年までは事業者もおらず需要も少ない状態。
 そういった中でのFIT特需に対して、メーカーの冷静な対応が価格高騰の要因になっていると思います。
 現在の特需がいつまで続くのか不明ですし、そのための人員や設備を増強してもいずれは特需が廃れてしまう歴史を知っていますから容易な経営判断を出来ないし、しないことが経営存続の原則なんですね。
 なので、その人員体制では突貫工事となるので価格を高く設定せざるおえない。(あるメーカーさんはピーク時には臨時雇いをしているそうです)

 なんとも不循環と言うか理解出来てもなかなか納得出来ないことになって来ています。

919とはずがたり:2014/06/16(月) 15:28:13
>>800
>イームルは伝説的企業
こう書くと今は無いかのようだけど今でも立派に活動↓してます(;´Д`)
http://www.eaml.co.jp/

プレゼン資料も引っ掛かる。

「中国地方の小水力発電」
その歴史と課題
イームル工業株式会社
沖 武宏
http://kisnet.dip.jp/~aika/hatuden/eaml.pdf

偉そうに伝説的企業とぶち上げたものの,俺が知ったのはこの論文↓で割と最近に,だw
貼り付けた心算が見当たらないので再投下♪

中山間地域研セ研報8:31〜38,2012
中国地方の小水力エネルギー利用に観る
自然エネルギーに基づく地域づくりの思想
藤本 穣彦*・皆田 潔・島谷 幸宏**
http://www.pref.shimane.lg.jp/chusankan/report_of_research/research/No8_kenkyuhoukoku.data/kenkyuhoukokudai8gou03.pdf
*島根県中山間地域研究センター客員研究員(現九州大学大学院工学研究院環境社会部門学術研究員)
**九州大学大学院工学研究院環境社会部門教授

Ⅰ はじめに

 今日,持続的な地域づくりのために,自然エネルギーに基づいた産業の創生が期待されている。…

とりわけ,本論で取り上げる水力エネルギーは,水利権や漁業権などの地域が有している権利との調整が必要であり,地域住民の積極的な参加に基づいた導入計画を策定する必要がある。
 我が国では,地域の農業協同組合(以下,農協)が経営する,小規模な水力発電所の多くが,中国地方に存在している。秋山(1980)によれば,1955年3月末までに,全国に181施設建設された農協などが経営する小水力発電所のうち,約90施設が中国地方に建設されたという1)。
 今日に至るまでに,災害や老朽化,経営不振,あるいはダム立地による水没などを理由に休止・廃止されている施設もあり,1980年には74施設となり1),現在では54施設が,なお発電を続けている2)。現在稼働中の54施設は全て1,000kW未満で,最大で660kW,最小は24kWであり,平均は189.1kWである2)。54施設の設備容量の合計は10,209kWである2)。

 一般的に,小水力発電は,「ダムなどの大規模開発を伴わない,環境に配慮した水力エネルギー」(IEA:国際エネルギー機関),「大規模ダム(貯水池式)、中規模ダム(調整池式)ではなく,河川の水を貯めること無く,そのまま利用する発電方式」(全国小水力利用促進協議会)と定義される。中国地方の小水力発電所は,山峡を流れる河川の水を堰上げして導水路に導き,自然の地形を利用した落差で,水力エネルギーを得ており,上述の定義に当てはまる。

 …水力エネルギーは,自然の恵みそのものと言える。したがって,小水力エネルギーの基本的権利は,地域に帰属する性格をもつと考えられる。中国地方の小水力発電所の経営主体は,電力会社ではなく,地域の農協であり,この性格を満たしていると言える。

 以下,本論では,上述のように中国地方でのみ大規模に導入が進んだ地域小水力発電について,導入促進の要因を分析し,小水力エネルギー利用を地域の力で進めるための方法と現状の課題を明らかにしたい。

920とはずがたり:2014/06/16(月) 15:28:32
Ⅱ 小水力発電の基本的な考え方
1.水力エネルギーの考え方
 水力エネルギーは,「流量」と「落差」によってその出力が規定され,次式のように求められる(1)3)。ここで,P:出力,Q:流量,H:有効落差(=総落差−損失),g:重力加速度,η:総合効率(0.6〜0.8)である。
 P(kW)=Q(m3/s)×H(m)×9.8(㎡/s)×η (1)

2.地域小水力発電の導入プロセス
 次に,地域小水力発電の導入プロセスについて述べる。…
 小水力発電は地域に根ざしたものであり,水利権など地域の権利に従属するものであるため,地域住民の合意形成が出発点となる。…

 ヒアリングの結果,小水力発電を地域で導入するにあたっては,次の4点の課題が明らかとなった。①ポテンシャルの評価や適正な発電計画策定を行える人材が極端に不足していること,②発電事業では,開発者が権利を得るため,地域の利益となる発電所設置のためには,資金集めの方法に工夫がいること(市民出資など),③水力発電システムは,受注生産であり,コストが高く,納期も長い(8〜10カ月),④すべてのプロセスがつながっておらず,合意形成から施工,運用までをトータルにマネジメント出来る人材(あるいは組織)がない,という課題である。

 さらに,水力発電所が完成した後には,水路の管理,取水口の清掃,さらには,広報・取材対応や見学対応,トラブル対応やリスク管理など,総合的な維持管理システムの構築が必要となる。

3.地域小水力発電所の設置の考え方

…設備の維持管理や老朽化の観点から考えると,取水地点と発電地点は近い方が好ましい。また,取水地点については,日常的な管理が必要となるため,地域住民が日頃から活用している地点や,生活のなかで立ち寄れるような地点に出来るとなお良い。…

Ⅲ 1952年「農山漁村電気導入促進法」成立

 第二次世界大戦後,急速な工業化・産業化に伴う電力需要に対応するために,GHQの指導のもと,対日援助見返り資金による融資によって,大規模な水源開発が行われた4)。
 並行して,農山漁村や離島における未点灯集落の解消を目的として,小規模の水力発電の開発も進む1)。1951年には,「農林漁業資金特別融通法」により長期融資の措置が講ぜられた。さらに1952年の,「農山漁村電気導入促進法」(1952年12月29日,法律第358号,最終改正:2011年5月2日,法律第37号)が大きな意味を持っている。

 この法律は,松田鐵藏議員ほか62名による議員立法である。…

 次に「農山漁村電気導入促進法」の内容について検討していこう。…同法では,日本政策金融公庫による資金の貸し付け(第4条)や,国の補助(第5条)が明確に位置づけられたうえ,電気事業者との売電交渉について明記されていることに大きな意味がある(第9条)。また,発電事業主体については,「当該農山漁村にある農業,林業又は漁業を営む者が組織する営利を目的としない法人で政令で定めるもの」(第2条)とされており,農協や漁協,土地改良区や森林組合などの農林漁業団体が,地域エネルギー事業の主体として明確に位置づけられている。

 中国地方の小水力発電は,「農山漁村電気導入促進法」に基づいて推進されたものである。では,なぜ中国地方でのみ爆発的に普及したのか。

921とはずがたり:2014/06/16(月) 15:28:52

Ⅳ イームル工業株式会社・織田史郎の存在
…小水力発電を地域の力で導入するためには,地域の合意形成に始まるトータルのプロセスをマネジメントする必要がある。

 中国地方での導入が進んだ背景には,それを行えた人物と企業の存在がある。中国地方の小水力発電を調べていくと,必ず行き当たる人物がいる。イームル工業株式会社の創業者,織田史郎(1895-1986)である。
 織田は,1895年広島県安芸郡海田町生まれ。19歳で広島呉電力に入社して以降,一貫して水力発電事業に携わる。織田は1946年に電力会社を辞し(取締役まで務める),「水力発電で農山村を活性化させる」という哲学で,1947年イームル商会(後,イームル工業)を創業する2),6),7)。

 当時のイームル工業は,織田が先頭に立ち,土木コンサル業務から低価格の発電機の製造までを手がけ,川見分けや発電計画の策定から水力発電システムの開発・施工までを一手に担ったという。織田を中心に,イームル工業では,土木,水力システム,電力システムのそれぞれを担う技術者が育成され、また,開発に係る全ての過程をマネジメント出来る人材が輩出されていった(現在は,土木の設計・施工は行っていないそうだ)。

 織田は,1953年,「中国小水力発電協会」(現在の事務局は,広島県農協中央会にある)を設立し,顧問となる。中国小水力発電協会は,各農協のネットワーク組織となると共に,中国電力との売電価格の交渉窓口ともなった。中国電力の小水力発電に対する柔軟さは,織田の貢献によるところが大きいと言われている2),7)。
Ⅴ 地域小水力発電所の現状と課題
1.発電所の収益の考え方と売電価格の推移

水力発電所の売上の考え方は単純で,発電所の年間発電量に,売電単価を掛け合わせると年間の売り上げにな
る。小水力発電の年間稼働時間は,一般的に,6500〜7000時間と言われており、設備稼働率は,太陽光発電の6〜7倍となる。そのため,設備は小規模でも,大きな発電量が得られることが特徴である3)。
 図3は,中国電力への売電単価の推移を示したものである。オイルショックや経済成長により70年代中頃以降,売電価格は上昇したが,90年代以降は9円台に落ち着いている。2009〜2010年度の平均は,9.01円/ kWhとなっている8)。

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図3 中国小水力発電協会の売電単価の推移

…現在,2011年に制定された「再生可能エネルギー全量買取法案」の具体的な検討が進んでおり,買取価格の決定と,同法の施行が待たれる。2012年5月11日現在,200kW以下の小水力の買取価格は,34円(税抜)で議論されている。既設の取り扱いについての具体的な議論はまだわからないが…この価格で買取されると仮定すると…大幅な収益増が見込まれる。

2.老朽化と設備更新

 小水力発電所の収益を支えるためには,効率が落ちることなく、出来るだけ長時間発電所を運転することが求められる。そのためには,定期的な設備更新やメンテナンスを行う必要がある。中国地方の小水力発電所は,稼働から40〜50年経過しているものも多く,設備更新の時期を迎えている。
 中国新聞の調査によれば,水路の補修や管路の再整備,水車や発電機などのメンテナンスにはそれぞれ,1〜4千万円程度かかる。水車が摩耗し,設備が老朽化すれば発電効率が下がり,発電量が減る。そうすると,売上が減る。設備更新や補修のための補助金は無く,各事業主体が自主財源で行っている。修繕費が膨らんでいるため,赤字に陥っている発電所も多く,現在稼働中の54カ所のうち,2006年には26カ所,2010年は20カ所が赤字だったいう。

 しかし,赤字だからといって発電所を廃止するのも容易ではない。発電所は借地に建設されていることが多く,廃止するためには土地を原状回復させる必要があり,廃止のコストも数億円かかる場合があるという(以上の記述は,2010年4月9日中国新聞,2011年8月26日中国新聞に基づいている)。

922とはずがたり:2014/06/16(月) 15:29:55
>>919-922
3.地域住民の主体的な参加
 …小水力発電を導入するためには,地域住民の積極的な参加に基づいた導入を促進しなければ,権利関係の処理が難しいし,合意は形成されない。
そのためには、地域が主体となり小水力発電を進めることが、もっともスムーズで地域のためになる。設置後も,取水口や水路の管理を日常的に行う必要がある。とりわけ,草刈り時期や落葉時期には,一日に数度ごみ取りを行っているほか,イノシシやイタチなどの動物が水路に落ちていることもあるという…地域住民の積極的な参加に基づいて進められる方が,持続的なものになる。
 この点について,イームル工業顧問の沖武宏は,これまでの開発を振り返り,次のような考えを述べている7)。

 中国地方では小水力発電により,今でも農協の収入になっている。結果として地域に還元されていますが,一人ひとりには実感はない。発電所をつくるときには村中が沸いてね。竣立式は学校でやるんですが,織田は当然,現場担当の私も呼ばれてもうへとへとになるまで飲まされるほど喜んでもらった。ところが数年して行ってみると,みんな関心がなくなってるの。つくるときは村人が雇用されたりして恩恵があるんだけれど,済んだら農協にしかお金が入ってこないから。だから,これからはそういうやり方ではなく,「地域のエネルギーなんだ」という意識を長期にわたって持ってもらえるような仕組みが必要。本当に実感してもらおうと思ったら,自分たちで出資して配当を受け取るとか,雇用の場にしなくては,というのが私の思いです。

 今後の地域小水力発電の開発・設置にあたっては,地域の合意形成だけでなく,地域住民の主体性が生成され,かつ,それが持続するような仕掛けが合わせて必要である。そのためには,沖が言うように,地域の雇用を創出するなど,小水力発電の導入が,地域の課題を包括的に解決する起点になるような枠組みを構築することが重要な課題となる9)。
 
Ⅵ 結 論

…中国地方の地域小水力発電所の調査を行っていると,現在も稼働している発電所は,自然の地形に基づき,地域の空間のなかに適正に配置されたものであることに気付かされる。他方で,休止あるいは,廃止された発電所は,取水口から発電所までの導水路が長い,大きな落差を取るため圧力管部分が長い,水路の点検・保守が困難など,少し無理をしていると感じられる空間利用が多いように映った。自然の地形に根ざした利用からかい離すればするほど,日々のメンテナンスが困難になり,設備更新のための費用も増大するため,施設の維持が困難になる。第一次産業が,「直接に自然からなにものかをとりだす産業」10)であるとすると,自然環境や地域の地形,空間からエネルギーをとりだす地域小水力発電は,真に第一次産業である。

 …なお,本論は,(独)JST社会技術研究開発センター「地域に根ざした脱温暖化・環境共生社会」研究開発領域の研究開発プロジェクト:「I/Uターンの促進と産業創生のための地域の全員参加による仕組みの開発」(研究代表 島谷幸宏)の成果の一部である。

 最後に,本論が成るにあたっては,広島県内での文献や資料の収集・分析以外にも,イームル工業株式会社,JA広島北部,志和堀電化農業協同組合,北広島町役場,NPO法人INE OASAなどにヒアリングさせて頂き,現場を
案内して頂いた。…

Ⅶ 引用文献
1)秋山武(1980)農協小水力発電の歴史と問題点.協同組合経営研究月報 第323号:55-68.
2)沖武宏(2011)60年前から農協発電を支える水力発電メーカー・イームル工業.季刊地域 第7号:60-65.
3)(独)JST社会技術研究開発センター編(2010)小水力発電を地域の力で.公人の友社
4)中瀬哲史(2005)日本電気事業経営史――9電力体制の時代.日本経済評論社
5)衆議院農林委員会(1952)第15回 国会農林委員会 第8号.
6)中国地方電気事業史編集委員会編(1974)中国地方電気事業史.中国電力株式会社
7)沖武宏(2011)小水力発電の巨人織田史郎.水の文化第39号:28-33.
8)渡部喜智(2011)農協等の取り組む小水力発電事業への期待と課題.農中総研 調査と情報:第26号:8-11.
9)山下輝和・藤本穣彦・石井勇・島谷幸宏(2012)小水力エネルギーを起点とした地域住民の主体生成過程に関する一考察.河川技術論文集:掲載決定済(2012年6月刊行).
10)鶴見和子(1974)社会変動のパラダイム――柳田国男の社会変動論.(思想の冒険――社会と変化の新
しいパラダイム.鶴見和子・市井三郎編,筑摩書房):145-186.

923とはずがたり:2014/06/23(月) 12:43:21
これからは大規模なダム工事を伴いピーク対策で稼働率の低い水力では無く,水路式で中小規模でベース電源的な水力の時代やね〜。

2014/01/01
中部電力、天竜川で水力発電調査【中日新聞:2014/01/01】 
ttp://www.chunichi.co.jp/s/article/2014010190092059.html(既にリンク切れ)

 中部電力が、長野県阿智村の天竜川水系で水力発電所の建設を目指し、調査に着手した。一般家庭七千世帯分の電気をまかなう出力5000キロワット級を想定する。2003年以降、1000キロワット以上の中規模水力の新規運転開始はなく、安定した再生可能エネルギーとして水力の活用を目指す。
 東日本大震災後、浜岡原発(静岡県御前崎市)の再稼働が見通せない中、中電は老朽化した火力発電所に加えて水力の活用を進めるが、これまでは千キロワット未満の小水力発電の開発が中心。「中規模以上は適地が乏しく、新規立地は全国的にも珍しい」(資源エネルギー庁)という。
 発電方式は、河川の水をためずにそのまま使用する「流れ込み式」を想定。天竜川水系の黒川と小黒川に取水ぜきを設けて適当な落差がある地点まで水を導き、水車に向けて落下させて発電する。

924とはずがたり:2014/06/23(月) 14:39:02
ちょっと規模小さいけど。。
16.5kW*4箇所=66.0kWなんて事例も見付かった。
http://www.pref.shiga.lg.jp/f/eneshin/files/5syousuiryokuhatudenn43-47.pdf

枝流を活かせとの意見(堀尾正靱氏は龍大の先生のようだ)
http://www.pref.shiga.lg.jp/f/eneshin/senryakuplankentoiinkai/files/sankou3-1horioiin.pdf

小水力発電、72ヵ所可能 滋賀県・農業水利施設を調査
京都新聞
ttp://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20130520000018(既にリンク切れ)

 滋賀県内の農業水利施設72カ所で出力計900キロワットの小水力発電が可能なことが県の調査でこのほど分かった。県は今後、発電に適した施設をそれぞれの土地改良区に提示する方針で、導入の動きが広がる可能性がある。

 県内の農業水利施設で、一般家庭5戸程度の年間消費量が確保でき、流量や落差から算出した発電出力が3キロワット以上となる場所を昨年度に調査した。

 その結果、出力3キロワット以上10キロワット未満が25カ所、10キロワット以上20キロワット未満が37カ所、20キロワット以上が10カ所それぞれ確認できた。農地が多い東近江市が最多だった。

 県によると、県内は低地が多く水の流れの落差が小さいため、適地は少なかった。県農政水産部は「発電出力は小さいが、国の固定価格買い取り制度があるため、土地改良区の電気代の負担軽減につながる」と話している。

 県内の農業水利施設を使った小水力発電はまだ例がないが、県と市町は本年度から計9カ所で設計などに着手した。長浜市高月町の水路で実施設計が始まっている平均出力20キロワットの県営施設が県内第1号になる見通し。

925とはずがたり:2014/06/23(月) 14:41:10
2014年06月19日 15時00分 更新
法制度・規制:
小水力発電の電力を競争入札に、固定価格買取制度よりも有利になるか
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1406/19/news025.html

山梨県の企業局は2014年9月に運転を開始する小水力発電所の電力を一般競争入札で売却する。固定価格買取制度よりも高い価格を想定して実施するもので、契約期間は2016年3月までの1年7カ月である。買取制度の認定を受けて20年間の最低価格が保証されると、長期的にも有利になる。
[石田雅也,スマートジャパン]

 一般競争入札で電力を売却する対象の発電所は、山梨県の企業局が建設中の「大城川(おおしろかわ)発電所」である(図1)。山梨県の南部を流れる大城川に設けた砂防ダムからの水流を生かした小水力発電所で、発電規模は49kWになる。2014年9月1日に電力の供給を開始する予定で、年間の発電量は37万5100kWhを想定している。

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図1 「大城川発電所」の位置。出典:山梨県企業局

 この電力を2016年3月31日までの1年7カ月間に限定して、一般競争入札で売却先を決める。入札予定価格は1kWhあたり34円(税抜き)で、固定価格買取制度の価格と同じだ(図2)。7月10日に開札して、予定価格以上の最高額を提示した入札者が落札する。想定通りの発電量であれば、年間の売電収入は1275万円以上になる。かりに1kWhあたり3円高い価格で売却できると、年間に約100万円の収入増につながる。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/kaitori_shosuiryoku_sj.jpg
図2 固定価格買取制度による中小水力発電の買取(調達)価格。出典:資源エネルギー庁

 山梨県の企業局によると、発電開始までには固定価格買取制度の認定を受けられる見通しで、20年間にわたって34円の固定価格で買取が保証される。合計して2億5500万円の収入を確保したうえで、さらに競争入札によって収入の増加を図る狙いだ。2016年4月からの売却分に関しては、改めて一般競争入札を実施する。

 山梨県ではダムや上水道を利用した小水力発電の導入事例を増やしていく方針で、大城川発電所はモデルケースの1つになる。大城川が流れる山梨県の南部は地層が脆弱なうえに年間の降水量が非常に多く、土砂災害の発生しやすい地域である(図3)災害を防ぐために大城川には砂防ダムを設けてあり、そのダムからの水流を小水力発電に利用する。

926とはずがたり:2014/06/23(月) 14:46:07
●中信平小水力発電所
発電出力:最大478kW,平均205kW
年間発電量:340万kWh想定
総事業費:十六億円(負担割合,国:2/3、県:1/6、中信三市二村:1/12、農家:1/12)

コスモスのブログ
原発関連の情報を収集しています
http://blogs.yahoo.co.jp/mukohassan/14356927.html
2013/5/25(土) 午前 3:33

長野:水路の落差で小水力発電  農水省が松本市に建設
2013年5月23日

農林水産省中信平二期農業水利事務所(松本市)が松本市梓川上野で建設していた「中信平小水力発電所」が完成し、七月から本格稼働する。農業用水路の落差を利用して発電する仕組みで、農水省による小水力発電所は県内初。できた電気は中部電力に売り、利益を農業水利施設の維持管理費に充てることで、地元農家の管理負担金を軽減させる。
 発電所は二〇〇五〜一四年度に実施している中信平二期土地改良事業の一環として建設した。地区の幹線農業用水路である梓川左岸幹線沿いにタンク式の取水口を設けて水を取り込み、最大毎秒十一トンの水が地下に埋設した直径二・四メートルの水圧管を流れる。
 取水口と約三百七十メートル先の発電室との間には最大七・三メートルの落差があり、勢いが増した水が発電機のプロペラを回して電気を生み出す。

 最大四百七十八キロワット、平均二百五キロワットの発電出力で、年間発電量は一般家庭九百五十世帯分の年間消費量に当たる三百四十万キロワット時を想定。国の自然エネルギー固定価格買い取り制度で年間九千八百六十万円の収入を予定している。二酸化炭素(CO2)排出削減量も年間千九百トンを見込む。
写真
 総事業費は十六億円で、国が三分の二、県が六分の一、中信三市二村が十二分の一、農家が十二分の一を負担する。五月に無水での稼働試験、六月に二〜三週間の水を流しての試験をし、本格稼働に備える。
 (佐野公彦)

927とはずがたり:2014/06/23(月) 14:54:57
古い記事。

県営の浄土寺川ダムで小水力発電へ 福井、管理用電力を確保
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/sakura/35103.html
(2012年6月8日午前7時01分)

 福井県はエネルギー源の多角化を進める取り組みの一環として、県営の浄土寺川ダム(勝山市)に小水力発電設備を導入する。本年度から設備設計に入り、2014年度に運用を始める。放流水のエネルギーを使って発電し、同ダムの管理に必要な全電力を自家発電で賄うほか、余剰電力は7月に始まる再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度により売却。将来的には設置事業費を回収できる見込みだ。(細川善弘)

 県によると、既設ダムに管理用の小水力発電を導入する計画は近畿8府県営ダムでは初めて。県が11年度に県営ダムについて、水面から放流口までの落差、河川環境のために常時維持している放流量などを調査した結果、浄土寺川ダムが最も適していると判断した。

 水流の落差は47・2メートル、維持流量は毎秒0・13立方メートルで、発電出力は42キロワットと算出されている。流量を調節する建屋の一角に発電設備を設ける。年間で見込める発電電力量は約30万キロワット時で、制御機器や空調、照明に現在使われている管理用電力量約10万キロワット時を大きく上回る。管理用電力を自家発電に切り替えることで、毎年の電気料金約120万円を節約できるという。

 余剰電力の年間約20万キロワット時は、国の固定価格買い取り制度に基づき電力会社に売却する。経済産業省の委員会が4月に決めた原案によると、出力200キロワット未満の小水力の買い取り価格は1キロワット時当たり35・7円で、県は年間約700万円の歳入が得られる計算。設置事業費は約1億円と見込んでおり、15年程度で回収できるとみている。

 県砂防防災課は管理用発電の導入について「買い取り価格が不透明だったため、全国の多くの自治体は慎重な姿勢だった。先行的に計画を進めたが、確実にコストに合う見通しになった」と説明している。

 同課は今後、ほかの県営ダムでも導入を検討する方針。ただ、龍ケ鼻、笹生川、広野の3ダムは元来、発電施設を持ち、09年度に県から施設の譲渡を受けた北陸電力が水力発電を行っている。永平寺、桝谷の2ダムは放流量や設置場所の確保に課題があり、「発電設備の技術革新を待つ必要がある」としている。

928とはずがたり:2014/06/23(月) 14:57:40

石川県の砂防堰堤を活用した小水力発電事業に当社(新日本コンサルタント)が選定されました。
http://www.shinnihon-cst.co.jp/news/project/water/20131007.html

石川県管理の平沢川砂防堰堤を活用した小水力発電事業の計画提案に(株)柿本商会と企業体として応募し、石川県砂防堰堤を活用した小水力発電事業選定委員会においての書類審査、ヒアリングを経て、当社提案が、最優秀提案として事業予定者(優先交渉権者)に選定されました。

今後は、事業予定者として、詳細協議を経て、発電事業に関する基本協定書締結や各種の許認可申請などを行い、事業内容を決定した上で、発電事業を開始します。

・発電出力 約190kw
・概算総事業費 約3億円
・売電開始予定 平成27年2月(2015.2)

平成25年10月4日付 建設工業新聞の詳細記事はこちら →http://www.shinnihon-cst.co.jp/img/news/2013/11/00734_03.pdf (PDF/354KB)

929とはずがたり:2014/06/24(火) 13:15:14
此処にも水力発電のデータベース有り。
自家用は1000kW以上,電気事業用は全発電所が掲載されているそうな。

電力土木技術協会
http://www.jepoc.or.jp/

930とはずがたり:2014/07/01(火) 22:17:38

環境省が2009年に行った「再生可能エネルギー導入ポテンシャル調査」(21年度)http://www.env.go.jp/earth/report/h22-02/の報告書の第5章が「中小水力発電の賦存量および導入ポテンシャル」

潜在的な量(可能な箇所全部造る)がどれ程妥当かちょっと疑問(一箇所ずつ調べてくと結構採算取れない箇所多かったりするので)だけど能力合計15,250MW(15GW)は可成りの量である。
これに何処迄迫れるかってのがとは電力総研水力部の課題であるけど,違う方法で迫れないかなぁ。。

解説はどっか(掲示坂内かとおもったけど電力総研♪内の様だ。探しても見当たらない・・)でも引用したけど下のブログが判りやすい:

http://blog.sizen-kankyo.net/blog/2011/01/000833.html
①日本国土には、2万か所・1500万KWの中小発電所が可能だ 

この調査によると、仮想発電所の数は183,255地点、可能発電能力は2,895万KWという膨大な数字になります。 
 
この理論値から、道路から比較的近い、国立公園などの特別な制限区域ではない、建設単価が妥当な範囲(260万円/KW)に納まっている等の条件をつけて、現実的な地点数と発電能力を出しています。また、中小水力発電ということで、1か所3万KW以下の発電所という条件を付けています。 

結果は、相当凄いものです。
 可能な地点数  20,848地点 
 発電能力合計  1,525万KW
これは、中小水力発電所として、自然地形を一変させるような大型ダムではない発電所です。自然の河川や地形に即して造られる発電所です。 

日本の揚水型を除く一般水力(流水式とダム式)の総発電能力は、現在、2,074万KWですから、既存の74%にもなります。凄い潜在力がありそうです。 

因みに、地域別では、東北地域が5,080か所で最大です。中部地域4,189か所、関東地域2,875か所、九州地域1,934か所と続きます。

──────────────────

これを再検討してみて訳わからんくなってきた。

これは水系毎にメッシュ化して導入可能量を計算したものである。
で,能力3万kW以下の水力発電が約1,525万kWある!としたものだけど,計算上既開発分も含む数字となっている。(可能量から一々既存開発分を引いたりしていない。)

ところで,日本の3万kW以下の既開発分の水力発電は1,517万kW程あるようなのであるhttp://www.env.go.jp/earth/ondanka/shg/page03.html。開発余力は8万kW程ってことか??

詳細なシミュレーションして日本の既開発が優秀でこれ以上殆ど経済的にペイするのは作れないって結論得てるなら余りにアホらしい(;´Д`)
昔の開発された水力発電所で現在の技術価格体系ではペイしないとかで既開発且つ非ポテンシャル物件が結構あるならズレはありうるけど,そうだとするとそこの検討しないと数字を使う意味は殆どなくなってしまう。どこかに俺の見落としがありそうだけど,一番は環境省の水力発電の現状の数字か。合計が間違ってるしな。。

931とはずがたり:2014/07/02(水) 00:39:22

資源エネルギー庁のウェブサイト。どんだけ古い情報恥ずかしげも無く載せとんねんヽ(`Д´)ノ

一般水力発電所建設工事実施状況(平成16年3月末日現在)
http://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/hydroelectric/database/under_construction001/

933とはずがたり:2014/07/05(土) 01:03:24
●高井発電所
事業主体:長野水力(日本工営+高山村)←大林組の協力
出力:420kW
年間発電量:約270万kWh
売電先:PPS
未利用落差:36m
最大使用水量:1.4m3
設備利用率:73%
漁業権:水質酸性で殆ど不要だった

2014年07月04日 11時30分 更新
砂防ダムに穴を開ける? 水を貯めないダムで水力発電
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1407/04/news061.html

日本工営は長野県高山村を流れる松川で出力420kWの小水力発電所「高井発電所」の建設を開始した。2015年9月の完成を予定する。貯水機能を持たない砂防ダムで初の取り組みを進める形だ。
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 「砂防ダムに直接穴を開けて水を引き出し、小水力発電所に導く事例として、国内でもいち早い取り組みだと考えている」(日本工営)。

 日本工営が2014年7月3日に着工し、2015年9月の完成を予定するのは、「高井発電所」(長野県高山村奥山田)だ(図1)*1)。7億円を投じ、出力420kW、年間発電量約270万kWhを生み出す小水力発電所である。中部電力の配電線を通じて、新電力(PPS)への売電を計画しているという。

 小水力発電所は安定した水を入手でき、落差があればさまざまな立地に建設できる。農業用水やダム放流水、水が自然に流れている送水管、はては水道管(本管)でも可能だ。

*1) 日本工営が資金と技術者を提供、同社と高山村が出資する長野水力が大林組の協力を得て設計・調達・建設を進める。施設を所有し、管理・運営を担うのは長野水力。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/yh20140704nkoei_plate_250px.jpg
図2 高井砂防ダムの標識 出典:日本工営

 日本工営が今回選んだのは、信濃川水系の松川だ。山間部を流れる松川の「高井砂防ダム」(図2、図3)が発電所の舞台である。砂防ダムは土石流などの土砂災害が起こらないように作られたダムであるため、内部に貯まるのは水ではなく岩や土砂だ。「ダム」と名付けられていても貯水機能はない。水が貯まっていなければダム式の発電はできない。しかし川の水の流れはある。そこで、ダムの一部に穴を開けて水を取り出す。ダムの「越流水」の一部を利用して流込式水路式の発電を進める。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/yh20140704nkoei_dam_590px.jpg
図3 高井砂防ダムの全景 出典:日本工営
 高井発電所の完成予想図を図4に示す。

 まず、砂防堰堤(えんてい)の左側に貫通孔を設け、取水設備を新設する。ここには沈砂池があり、水と土砂を分ける。土砂はU字溝を通って下部の堰堤に戻る。水は新設する導水管(水圧管)に通す。導水管の直径は900mm、約100mの長さがある。導水管の末端に発電所の建屋を置き、横軸フランシス水車と同期発電機を使って発電する。

 発電量を決める未利用落差は36m、最大使用水量は1.4m3だ。川の上流部にある小水力発電所だが、設備利用率も73%ある。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/yh20140704nkoei_structure_423px.jpg
図4 松川、高井ダムと高井発電所の関係 出典:日本工営

 同社は水力発電を中心としたコンサルティング部門と電力会社に納入する部材や発電機を製造するエンジニアリング部門からなる。「当社の強みはコンサルティング、ものづくり、完成後のモニターまでを一貫して取り組むことだ」(同社)。高井発電所ではコンサルティング部門がサイトを選定し、部材はエンジニアリング部門が製造する。「河川を利用した小水力発電では漁業権や利水権の調整に時間を要する。松川は自然の条件によって酸性になっているため、漁業権の調整はほとんど必要なかった」(同社)。

 小水力発電では先進的な取り組みが多いという。例えば、自治体側が予算措置を講じないでダムに水力発電の機能を追加するESCO(Energy Service Company)事業を国内で最初に立ち上げている(関連記事)。これは栃木県の寺山ダムの事例(190kW)だ。鹿児島県伊佐市では同市が「東洋のナイアガラ」と呼ぶ観光名所「曽木の滝」を利用した新曽木(しんそぎ)水力発電所(490kW)を作り上げた。滝の「観光機能」を損なわず、そのまま小水力発電所に変えたところが新しい。

 現在は、福島県でダムESCO事業に着手しており、北海道では破損により使えなくなった発電所を買い取り、再生する事業を予定している。

934とはずがたり:2014/07/05(土) 22:48:41
面白い♪

●胆沢第一発電所
電発
>発電能力は1万4200kWに達して、1号機(1万700kW)と2号機(3500kW)の2基で構成する。旧・胆沢第一発電所は1万4600kWだったことから、それよりも400kW少ない。新しい設備は2基ともに発電効率を高めたうえに、水量によって大小の2基を使い分けることが可能になったため、実際の発電量は増加する見込みだ。

●胆沢第三発電所
岩手県企業局
1500kW
河川維持流量発電
落差:105m
年間発電量:1173万kWh

>2つの発電所が2014年7月1日に運転を開始した(図1)。ただし発電所の建屋は1つしかない。

>2つの発電所が入る建屋は胆沢ダムの放水路の直下にあって、発電機に水を取り込むための水圧管路を共有している(図4)。さらに発電所と送電線をつなぐ屋外開閉所を含めて、送電設備まで共有することによって建設・運営コストの削減を図った。

2014年07月03日 13時00分 更新
自然エネルギー:新しいダムに大規模水力と小水力発電を併設、J-POWERと岩手県が運転開始
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1407/03/news019.html

岩手県に完成した国内最大級のロックフィルダムの直下で2つの発電所が7月1日に運転を開始した。発電能力が1万4200kWのJ-POWERの水力発電所と、岩手県営による1500kWの小水力発電設備である。同じ建屋の中に両方の発電機を併設して、水圧管路や送電線も共有する。
[石田雅也,スマートジャパン]

 岩手県の南部を流れる胆沢川(いさわがわ)に、岩石や土砂を積み上げて造るロックフィル方式の「胆沢ダム」が完成したのは2013年10月のことである。

 このダムの放水路の横で、2つの発電所が2014年7月1日に運転を開始した(図1)。ただし発電所の建屋は1つしかない。

 運転を開始したのはJ-POWER(電源開発)の「胆沢第一発電所」で、新しいダムの建設によって廃止された旧・胆沢第一発電所(1954年に運転開始)を引き継ぐ大規模な水力発電所である(図2)。

 発電能力は1万4200kWに達して、1号機(1万700kW)と2号機(3500kW)の2基で構成する。旧・胆沢第一発電所は1万4600kWだったことから、それよりも400kW少ない。新しい設備は2基ともに発電効率を高めたうえに、水量によって大小の2基を使い分けることが可能になったため、実際の発電量は増加する見込みだ。

 さらに同じ建屋の中では3基目の発電設備が稼働している。岩手県の企業局が運転する「胆沢第三発電所」である(図3)。この発電所はダムに貯めた大量の水を放流して発電するJ-POWERの第一発電所と違って、ダムから下流に一定量を放流し続ける「河川維持流量」を利用する。

 大規模なダムからの落差105メートルを生かして発電能力は1500kWになり、小水力発電としては規模が大きい。年間の発電量は1173万kWhを想定していて、一般家庭で約3300世帯分の電力を供給することができる。発電した全量を固定価格買取制度で東北電力に売電する予定だ。

 2つの発電所が入る建屋は胆沢ダムの放水路の直下にあって、発電機に水を取り込むための水圧管路を共有している(図4)。さらに発電所と送電線をつなぐ屋外開閉所を含めて、送電設備まで共有することによって建設・運営コストの削減を図った。

 胆沢第一発電所はJ-POWERが運営する59カ所目の水力発電所になり、発電能力を合計すると857万kWに達する。旧・胆沢第一発電所はJ-POWERの水力発電所では第1号だった。一方の胆沢第三発電所は岩手県の企業局が運営する16カ所目の水力発電所で、発電規模は14万5500kWになった。

936とはずがたり:2014/07/06(日) 08:49:37
>>935
>農業用水を発電に利用するための河川法の許可取得手続きには時間がかかる
上の記事は2011年。2013年に規制緩和。ただ新たに水利権とろうとするとまだ結構めんどうなんかねぇ?

小水力発電に係る従属発電に関する手続の簡素化・円滑化(登録制の導入)
http://www.mlit.go.jp/river/riyou/syosuiryoku/131211_tourokusei.pdf

従属発電について、河川の流量等に新たな影響を与えるものではないため、新たに登録制を導入
(河川法改正平成25年12月11日施行)

水利使用手続の簡素化・円滑化が図られるとともに 水利権取得までの期間が大幅に短縮
(登録制の内容)
許可→登録水利使用手続の簡素化・円滑化が図られるとともに、水利権取得までの期間が大幅に短縮
(標準処理期間 許可(現行):5ケ月→登録:1ケ月※河川区域内に設置する場合は3ヶ月)

937とはずがたり:2014/07/07(月) 09:55:27
●加子母清流発電所

2014年02月14日 18時45分 更新
小水力発電を農業に生かす、設備利用率は87%と高い
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1402/14/news132.html

岐阜県中津川市に完成した小水力発電所は売電収益をそのまま農業環境整備に使う。高い設備利用率が得られる立地を選ぶことで実現した。
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 2014年2月に完成した「加子母(かしも)清流発電所」(岐阜県中津川市加子母)の特徴は農業環境を整備するために作られたこと。「加子母で小水力発電を始めた理由は、年間約4900万円の売電収益を得ることだけではない。収益を用いて、さまざまな土地改良事業を進めることが目的だ」(岐阜県農政部農地整備課)*1)。

 農業用水である加子母小郷(おご)用水の維持管理の他、農業集落排水事業(下水処理)、加子母防災ダムなどの電気料金を売電収益でまかなう形だ。コミュニティセンターなど農林水産省の補助を受けた施設にも用いる。「中部電力への売電を経ているが、農業関連施設12カ所へ間接的に電力を供給している形になる」(農地整備課)。

*1) 県が立ち上げた農業用水を利用する小水力発電所として、東海三県(愛知県、岐阜県、三重県)では初の事例だという。

設備利用率が高い理由とは

 これを支えるのが、発電所の高い設備利用率だ。発電所の出力は220kWであり、想定年間発電量は168万kWh(一般家庭400世帯分の年間使用電力に相当)。つまり、年間の設備利用率が87%もある。環境省によれば小水力発電では一般に設備利用率は70%程度だ。

 同発電所は、普通河川白川から取水する小郷用水の水を利用している。「農業用水は非灌漑(かんがい)期には水量が減ることが多い。しかし、白川は水が豊富であり、ほとんどの期間、発電所に0.46m3の水量を供給できる」(農地整備課)。渇水期がないことが設備利用率向上に効いた。前提条件として、白川は普通河川であるため、河川法上の水利権の制約がないことも大きいとした。

農業の邪魔にならない発電所

 加子母清流発電所と関連施設などの関係を図3に示す。加子母川(白川の最上流部)には、発電所の計画以前から、小郷用水に取水するための設備である頭首工(とうしゅこう)が設けられている。小郷用水をショートカットする形で上水槽と付属する除塵機、管路、発電設備を建設し、発電後の水は小郷用水にそのまま戻す。「頭首工と発電所の間には農業用水の受益者がいないため、発電所を建設しても、農業には影響がない」(農地整備課)。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/yh20140214Gifu_3Dmap_400px.jpg
図3 発電所と付帯設備などの関係 出典:岐阜県

 上水槽の役割は、水をためて圧力を調整することと、小さなゴミの除去だ。管路は水を発電所に送るためのもの。直径70cmの強化プラスチック製であり、長さは1069mある。上水槽と発電所の高低差は64.6m、有効落差は61.55mだ。発電所では横軸フランシス水車とかご型三相誘導発電機で電力を生み出す。

 加子母清流発電所の総事業費は3億3800万円。農林水産省の農山漁村地域整備交付金(地域用水環境整備事業)を用いており、事業費の負担率は、国50%、岐阜県25%、中津川市25%。

 岐阜県が事業主体となり、2011〜2013年度にわたって作り上げた。2011年度は詳細設計、2012年度は管路工事と発電設備の製作、2013年度は発電設備の据え付けと建屋の工事を進めた。完成後は県が市に設備一式を無償で譲与している。

938とはずがたり:2014/07/07(月) 10:01:28
>県は今年度、県内全域の農業用水341路線で適地調査に取り組んでいるが、その中で も最も有望な場所が中野放水路と鋤川用水の2カ所となっている。

>農業用水を活用した小水力発電所を砺波、滑川市に新設するための可能性調査に入った。

>可能性調査の実施場所は、砺波市の中野放水路と滑川市の鋤川用水の2カ所。

中野放水路と鋤川用水は農業農村整備事業による地域用水環境整備事業で発電所建設中。


砺波、滑川で小水力発電 富山県が可能性を調査
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/T20130101202.htm
農業用水を活用した小水力発電所=昨年7月、立山町内

 富山県は31日までに、農業用水を活用した小水力発電所を砺波、滑川市に新設するための可能性調査に入った。今後、データの集約や国への支援要請などを進め、新年度以降 に具体化を目指す。県は、小水力発電所の計画的な整備を推進し、現在の県内21カ所か ら2016年度までに30カ所以上に増やす方針だ。
 可能性調査の実施場所は、砺波市の中野放水路と滑川市の鋤川用水の2カ所。それぞれ 水量や水流などのデータをもとに、発電所設置後の採算性などを調べている。新設可能と の結論に至った場合、県は発電所の規模や稼働時期などについて詰めの協議に入る。

 県は今年度、県内全域の農業用水341路線で適地調査に取り組んでいるが、その中で も最も有望な場所が中野放水路と鋤川用水の2カ所となっている。

 小水力発電所は農業用水や河川を利用した出力1千キロワット未満の施設。東日本大震 災以降、エネルギー政策が見直される中、環境負荷が少ないクリーンエネルギーとして注 目が集まっている。県内には、積雪の多い立山連峰を源にした急流河川や農業用水が多く 、技術的・経済的に利用可能な水力エネルギー量「包蔵水量」は都道府県別で2位になっ ている。

 さらに、再生可能エネルギーを対象とした「固定価格買い取り制度」が昨年7月に始ま り、水力や風力、太陽光で発電された電力の全量を、国が決めた価格で最長20年間、電 力会社が買い取るよう義務付けられた。こうした追い風を考慮しながら、県は次世代の新 エネルギーとして、小水力発電所の普及・推進に力を入れていく。

939とはずがたり:2014/07/07(月) 10:03:18
●山田新田用水発電所

富山県南砺市の農業用水路の空き利用の520kW山田新田用水発電所が竣工
http://greenpost.way-nifty.com/softenergy/2013/03/post-8841.html

 富山県南砺市に、農業用水路の空き容量を利用して発電する、520kW山田新田用水発電所が竣工しました。かんがい期 (4/21〜9/10) 0〜2.64 立方m /s、非かんがい期(9/11〜4/20) 2.64 立方m /sの水力が見込まれ、有効落差25.2mで横軸フランシス水車により、年間供給電力量257万kWhが見込まれています。
 富山県は、農業用水を利用した小水力発電所は、昨年9月に運転を開始した庄発電所を含め 13 箇所が稼働中とのことです。富山県は、有数の小水力資源と積極的な取り組みが期待される県です。さらに、平成27年度までに4〜5箇所以上の小水力発電施設の整備を目指すとのことです。

 農業用水を利用した小水力発電では、土地改良区が実施した場合、所有する揚水機場や排水機場等の電気を必要とする施設(通称:見合い施設)の電気料金や、発電所と共用する用水路等の維持管理費に売電収入をあてることができ、土地改良区の農業水利施設の維持管理費の軽減が図られるメリットがあり、農業関連事業としても有望だとのことです。(富山県関連サイトより)

940とはずがたり:2014/07/07(月) 10:19:24
農業水利施設を活用した
小水力等発電の導入促進について
平成25年10月3日
国土交通省北海道開発局
農業水産部農業振興課
http://www.gtbh.jp/news/syousui/25/s-2.pdf

1−5.北海道における農業水利施設への小水力発電導入の検討状況
○現在(平成25年度)、国営事業5地区、補助事業11地区の計16地区 において、導入を検討中。

941とはずがたり:2014/07/08(火) 17:14:07
>>805
もう出来たかな??

飯野発電所の運転開始時期の変更について
http://www.tohoku-epco.co.jp/news/normal/1186803_1049.html
平成26年 2月 3日
 当社は、平成25年5月より飯野発電所(出力230kW、福島県福島市)の建設工事を進めてまいりましたが、当初の想定よりも発電所の基礎を設置する地盤が堅硬で、掘削工事に長期間を要したことから、運転開始時期を平成26年2月から平成26年6月に変更することといたしました。

 飯野発電所は、蓬莱ダムから放流している河川維持流量※を発電エネルギーとして有効 利用するため、蓬莱ダム右岸に位置する既設の蓬莱発電所取水口設備の一部を改造し、取水するもので、最大230kWの発電を行う計画としております。
 
 なお、本件は、河川維持流量を有効利用する水力発電所として、当社初の事例となります。
 
 現在、発電所基礎コンクリート打設といった土木工事を中心に進めており、今後、順次、建築工事、機械・電気関係工事を行い、平成26年6月の運転開始を目指してまいります。

942とはずがたり:2014/07/08(火) 17:16:44
>>941
無事運開♪ヽ(´ー`)/

飯野発電所の営業運転開始について
http://www.tohoku-epco.co.jp/news/normal/1187631_1049.html
平成26年 6月30日

 当社飯野発電所(出力230キロワット、福島県福島市)が、本日、営業運転を開始いたしました。

943とはずがたり:2014/07/09(水) 23:10:16
●間柏原発電所

2014年07月08日 13時30分 更新
電力供給サービス:
売電額を3倍に、老朽化水力の設備更新と買取制度導入で
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1407/08/news080.html

宮崎県椎葉村は運転開始後、約60年が経過した村営の水力発電所を更新する。出力を高め、固定価格買取制度(FIT)を適用することで、売電収益を約3倍に高めることができる。設計・施工は水力発電に強みがある日本工営が進める。
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 「発電所の設備を更新し、九州電力への売電契約を固定価格買取制度(FIT)に変えることで、年間の売電額が約3倍に増える見込みだ」(椎葉村役場建設課施設管理グループ)。

 椎葉村(しいばそん)は宮崎県の山間部に位置する。村営の間柏原(まかやばる)発電所(椎葉村下福良、図2)は、耳川水系越後谷川と村地谷川から取水し、導水管(364m)を使って発電する水力発電所だ。運営開始は1954年と古く、約60年が経過し、設備が老朽化していた。設備の更新が必要だが、費用を回収できるのだろうか。

 ここで役立ったのが固定価格買取制度(FIT)だ。FITは新設の設備を対象とする制度だが、既存設備であっても、新設と見なせるような改修を行った場合、買取対象となる。「従来は単価が9.65円/kWhだったが、今後は30.45円/kWh(税別29円)になる。買取期間は20年間と長いため、改修工事もペイする」(同グループ)*1)。

 同村は2013年1月に公募型プロポーザル手続きの告示を公開、設計・施工に関する一括提案(EPC提案)を募集した。告示には「事業資金の総額は、5億円以内とする。また、村は提案する事業に要する費用(5億円以内)の全額を負担する」とあった。実際の事業費はこうだ。「今回の事業では工事調査や測量管理に2331万円、本工事に4億6263万円を投じる」(同グループ)。売電額は1億円弱であるため、単純計算では約5年で費用を回収できる。

*1) 2014年度の水力の買取価格は、200kW以上1000kW未満の場合、新設が29円(税別)、既存設備活用型が21円(税別)。間柏原発電所は新設の扱いになっている。

水車を更新、落差も伸ばす

 椎葉村が最優秀提案者に特定したのは日本工営だ。設計・施工の範囲は広い*2)。中でも発電所の出力増に効くのが発電機の更新と落差の拡大。

 長らく利用してきた横軸水車を縦軸単輪ペルトン水車に置き換え、有効落差(最大使用水量時)を180.15mから180.94mに増やすことができたため、発電所の出力が680kWから730kWに増えた。発電機として立軸三相誘導発電機を使う。

*2) 契約内容は大きく5つある。第1に土木構造物工事(注水用取水口補修と支川導水路改修、取水堰(せき)改修、越後谷側の取水堰堤補修、ゲート部改修、導水路トンネル補修、水圧鉄管路補修、水車発電機基礎改修)、第2に建築工事(既設発電所建屋解体、建屋新築)、第3にゲート設備工事(注水用取水口・本取水口、沈砂池、水槽ゲートの更新)、第4に水車発電機・配電盤工事、第5に啓蒙啓発関連設備(撤去水車展示)だ。

 最大使用水量は0.5m3/秒。常時使用水量が0.133m3/秒と幾分少ないこともあり、設備利用率は52%にとどまるものの、年間発電量は約334万kWhに上る。これは一般家庭の940世帯分に相当する。なお、椎葉村の世帯数は1185だ。

 2014年7月に着工し、2015年3月の運転開始を予定する。「工事期間中の発電所の停止期間は2014年7月から2015年3月だ」(日本工営)。規模の大きな更新工事だが、EPC契約を結ぶことで、発電所の停止期間をなるべく短く抑えることができたのだという。

944とはずがたり:2014/07/12(土) 02:02:26

●仏沢小水力発電所
場所:仏沢ため池
東北小水力発電(株)
出力:199kW
年間発電量:97.1万kWh
運開:2015/4予

>全国の小水力発電の中でも比較的大きく


2014/07/04
本格的な小水力発電所 美郷町で建設へ (秋田県)【日テレNews24】
ttp://news24.jp/nnn/news8616839.html(リンク切れ)

小水力発電を手がけている県内のベンチャー企業が、美郷町の農業用ため池を利用して、初めて本格的な小水力発電所を建設します。
事業費およそ2億5000万円をかけて小水力発電所を建設するのは秋田市に本社がある東北小水力発電株式会社です。美郷町にある仏沢ため池でまもなく建設をはじめ来年4月の運転開始を目指します。ため池や用水路などの水力で発電する小水力発電は、水利権の関係や安定した水量の確保など条件が多いことから事業化が進んでいません。今回、建設される仏沢小水力発電所は発電出力が199キロワットと全国の小水力発電の中でも比較的大きく、一般家庭およそ300世帯の年間使用量にあたる97万1000キロワットアワーを発電します。会社では発電所を多くの人に見てもらい、今後10年で、全国70〜80か所で建設を目指したいと話しています
ため池に小水力発電所…美郷【読売新聞】
ttp://www.yomiuri.co.jp/local/akita/news/20140702-OYTNT50289.html (リンク切れ)

小水力発電◎の開発企業「東北小水力発電」(秋田市)は2日、美郷町金沢東根の仏沢(ほとけざわ)ため池に最大出力199キロ・ワットの小水力発電所を建設すると発表した。9月に工事に取りかかり、来年4月の運転開始を目指す。

同社によると、事業費は約2億5000万円。想定年間発電量は97万1000キロ・ワット時で、一般家庭約280世帯分の年間使用量に相当するという。 電力は、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を利用して東北電力に売電する。年間売電額は3300万円と見積もり、7、8年で投資額を回収できると 計画している。

同社は「ノースエスコジャパン」の社名で自家発電機の販売などを行っていたが、11年3月の東日本大震災で再生可能エネルギーが注目されるなか、同年 10月に現社名に変更し、小水力発電事業に特化した企業として再出発した。これまで仙北市の農業用水路で小水力発電の実証実験を行っており、本格的な売電 事業としては仏沢ため池が第1号となる。

仏沢ため池は面積約14ヘクタール、貯水量約112万立方メートルの農業用ため池。年間を通じ水量が豊富なことや、発電設備を設置する水の出口と、取水 口の高低差が最大で約27メートルあるため、十分な落差が得られることから適地と判断した。ため池を管理している七滝土地改良区には使用料などが支払われ る。

計画では、灌漑(かんがい)用として仏沢ため池に整備されている配管を利用する。止水弁で配管内を水で満たした後、勢いよく落下した水で水車を回して発電する。

県庁で記者会見した同社の和久礼次郎社長は、「小水力発電は天候に左右されず、安定した発電ができる。今後、ため池活用方式の小水力発電所の建設を広めたい」と話した。

◎小水力発電 農業用水路などを利用して行う小規模な水力発電。既存の設備を活用するため、ダムを新たに造るより小さな資金で建設できる。再生可能エネルギーによる電力を高く買い取る固定価格買い取り制度で採算が合うようになり注目されている。

945とはずがたり:2014/07/12(土) 02:04:27
2014/06/30
明電舎が水力発電事業を拡大へ イームル工業への出資比率を33%へ引き上げ【電気新聞】
http://j-water.org/news1/1784/

明電舎は水力発電事業の拡大を図る。今年4月に各事業部、支社・支店に分散していた水力事業を統括する専門組織として「水力発電事業推進部」を設置し、営業窓口を一本化した。7月には中国地方の水車メーカーであるイームル工業(広島県東広島市、中井雄三社長)への出資比率を15.6%から33%へ引き上げて、筆頭株主になる予定。当面は国内のFIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)に基づく中小水力案件に集中するとともに、2020年頃から本格化する国内既設案件の更新需要の対応へ体制固めを急ぐ。

 明電舎の水力事業では、水車の主要調達先だった荏原が11年に水車事業から撤退したことで、新たな調達戦略の構築が求められていた。イームル工業への出資比率引き上げにより、技術面での連携をさらに深め、西日本中心だった同社の販路を全国や海外へと広げる。

 FITに基づく国内の中小水力市場は、「水利権などの条件を整える関係があり、太陽光などと比べ出遅れていたが、ここにきて急速に市場が立ち上がりつつある」(三井田健・明電舎取締役兼専務執行役員)として、得意とする200〜2千キロワットのレンジを中心に、明電舎の可変速型の永久磁石発電機と変換装置、イームル工業の水車を組み合わせたシステムを展開する考え。稼働率を従来比で1〜2割高め、ライフサイクルコストに優れた特長によって、同業他社との差別化を図る。

 また、自治体などのBCP(事業継続計画)ニーズに対応した無瞬断切り替え機能付きの自立運転型の水力発電機の開発も進める方針だ。

 これと合わせて、20年以降の国内既設案件の更新時期に向けた体制強化も急ぐ。明電舎が創業以来手掛けてきた国内案件は約400件。これらが全面更新を迎える時期を見据え、イームル工業の水車効率向上や製品の品ぞろえ拡充に加え、大容量への技術開発などを3年後までに実施する。イームル工業との人材交流にも着手し、相互の知見やノウハウを吸収、中途、新卒を含めた水力人材の採用も積極化する。

 明電舎は昨年末、ODA(政府開発援助)案件としてラオスで約13年ぶりとなる海外水力プラントを受注した。出力は450キロワット。海外でもODA案件を中心に、年1〜2件の中小水力の受注を目指す。17年度には国内のFIT、既設の改修・オーバーホール、海外事業など水力分野全体の受注高を年60億円と、直近の3倍に引き上げたい考えだ。

※紙面から転載

946とはずがたり:2014/07/12(土) 09:36:04
●北海土地改良区は北海幹線用水路に水を引き込む空知川の取水口に最大260㌔㍗の水力発電施設を計画

>北海土改区と当別土改区では現在、札幌開建がそれぞれ国営かん排の北海地区と当別地区を展開中。「国営事業の負担割合は実質10%程度で負担が少ない」

●当別土改区では、当別川の青山ダムに最大700㌔㍗の水力発電を導入する計画を描いている。

>農業農村整備が事業化されていない地区は農林水産省の農山漁村活性化プロジェクト支援交付金や地域用水環境整備事業などの補助メニューを活用することになるが、補助率は50%なので自己負担が大きい。

●国営事業が8年前に完了した神竜土改区では「小水力発電の導入には補助率50%の制度を活用するしかない。1年かけて収支を計算し導入の是非を判断する」と慎重な姿勢だ。

>道内の農業水利施設は冬季に取水できなくなるため稼働率が低く、本州などに比べ採算性が低い。

石狩・空知管内で小水力発電計画相次ぐ−コストには課題も
http://e-kensin.net/news/article/7616.html
2013年05月07日 19時17分

 石狩・空知管内では、農業水利施設を活用した小水力発電の計画が相次いで浮上している。北海土地改良区(本部・岩見沢、真野弘理事長)が、北海幹線用水路に導入する計画を打ち出しているほか、神竜土地改良区(同・深川、塩尻芳央理事長)と当別土地改良区(同・当別、山田智理事長)が導入を目指していることが分かった。地域に密着した再生可能エネルギーとして注目される小水力発電だが、10億円以上とされる導入費用の負担は小さくなく、課題も多い。
 小水力発電は、頭首工やダム、用水路など農業用水利施設の落差を利用するおおむね1000㌔㍗未満程度の発電施設。固定価格買取制度の開始や、農林水産省による補助制度創設など普及に向け環境は整いつつある。
 各土改区は、年間数千万円から数億円掛かる施設の維持、管理費の軽減を目指すため、導入を検討。
 北海土地改良区は北海幹線用水路に水を引き込む空知川の取水口に最大260㌔㍗の水力発電施設を計画している。担当者は「揚水機場や頭首工の操作などに年間数億円の電気料金が掛かっている。今後は料金が値上げされるので、少しでも組合員の負担を抑えられれば」と説明。余剰分の売電収入にも期待する。
 一方、導入に立ちはだかる課題は事業費の確保。小水力発電には既存の水利施設改修が必要なため、十数億円は掛かるとされる。このため受益農家で組織する土地改良区にとって、投資額を固定価格買取制度が適用される20年で回収できるかが一つのポイント。
 また、かんがい排水事業など水利施設を整備する農業農村整備が地区内で事業化されているかどうかも大きな鍵を握る。事業中の場合、発電施設の設置を計画変更として申請すれば一体的な整備が認められる。
 北海土改区と当別土改区では現在、札幌開建がそれぞれ国営かん排の北海地区と当別地区を展開中。「国営事業の負担割合は実質10%程度で負担が少ない」と話す当別土改区では、当別川の青山ダムに最大700㌔㍗の水力発電を導入する計画を描いている。
 一方、農業農村整備が事業化されていない地区は農林水産省の農山漁村活性化プロジェクト支援交付金や地域用水環境整備事業などの補助メニューを活用することになるが、補助率は50%なので自己負担が大きい。
 国営事業が8年前に完了した神竜土改区では「小水力発電の導入には補助率50%の制度を活用するしかない。1年かけて収支を計算し導入の是非を判断する」と慎重な姿勢だ。
 道内の農業水利施設は冬季に取水できなくなるため稼働率が低く、本州などに比べ採算性が低い。農村地域に密着した再生可能エネルギーが普及するには、一層の負担軽減策が求められる。

947とはずがたり:2014/07/12(土) 10:06:23
>最初はいろいろ初期トラブルが発生するのでその覚悟は必要ですが、1年か2年で解消するのであまり心配いりません。ただしゴミ取り対策だけは徹底的にやる必要があります。私共ではいろいろな除塵装置を取り付けており、それでほとんどトラブルなくいっています。

えねなび vol.8 特集「小水力シンポジウム」
ひた市民環境会議エネルギー部会
2008年3月15日発行
http://www.city.hita.oita.jp/content/000011929.pdf

3.事例報告
①那須野ヶ原土地改良区連合 事務局長 星野恵美子氏(栃木県)

戸田調整池に導水する戸田東用水路(1.4km)の持つ32mの有効落差を利用して、平成4(1992)年に最大出力340kwの小水力発電所(那須野ヶ原発電所)を建設しました。非常に出力の安定した発電所で管理も楽です。土地改良事業の付帯施設として設置しましたが、非常に補助率が高く、最初の2年間の運転で受益者負担分はすべて返済してしまいました。いったん東京電力の系統に送電し、東電の送・配電線により地区内の土地改良施設に電力を供給するのですが、電気事業法上は自家用発電施設として認められています。土地改良区でやれば非常にメリットが高いので、やれる場所があるなら是非やった方がいいです。

最初はいろいろ初期トラブルが発生するのでその覚悟は必要ですが、1年か2年で解消するのであまり心配いりません。ただしゴミ取り対策だけは徹底的にやる必要があります。私共ではいろいろな除塵装置を取り付けており、それでほとんどトラブルなくいっています。小学校の総合学習や地元の工業高校の教材になったり、JICA 専門員の研修の場所になったりと、フルに活用されています。

最近は発電機と水車が一体となっていて、そのまま落差の所に据え付けるスグレモノの水力発電装置が登場してきましたので、私共の4ヶ所の用水路の落差工で平成18年に実証試験を行いました。結果は良好で、そのデータは農水省に提出しています。1基の最大出力が 30kw、既設水路の落差を利用するので土木工事が全く不要で、据え付けも短期間ででき、落差2m、毎秒 0.5tで発電できます。しかし、新農業水利システム保
全対策事業で実際につくれた発電所は1基にとどまりました。補助の目的が農業用水の省力化ということで、下流のゲートを電動化したその電力需要を満たす分の発電量しか認められないからです。

948とはずがたり:2014/07/12(土) 19:41:57
>岩手中部土地改良区が管理する千貫石ため池(同県金ケ崎町)は、農業用ため池として流域の水田約1300ヘクタールに水を供給する。約21メートルの落差を利用した小水力発電所は出力138キロワットで、年間156万円の売電収益を見込んでいた。
>ところが昨年8月、壁が立ちはだかった。同改良区が最寄りの金ケ崎変電所との接続について、東北電力に問い合わせると「複数のメガソーラーの建設が変電所管内で予定されている」と回答があった。

現時点で余裕はあるようであるけど。。
https://www.tohoku-epco.co.jp/jiyuka/renkei/02iwa.pdf

[ニュースサイト] 再生エネ固定価格買取制度2年 伸び悩む「小水力」 岩手 (2014/6/27)
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=28452

 太陽光など再生可能エネルギーの固定価格買取制度が始まって7月1日で2年。出力1000キロワット以上のメガソーラーを含む太陽光発電が急速に普及する一方、地域資源を活用した小水力発電が伸び悩んでいる。計画から稼働までの期間の長さや工事費がかさむことが要因だ。岩手県では県外業者が進める太陽光と、土地改良区が進める小水力が変電所への接続をめぐって競合。小水力を断念する事態に陥った。現場からは「地域の資源を地域住民が生かせなければ何の意味もない」と不満の声が上がっている。 岩手中部土地改良区が管理する千貫石ため池(同県金ケ崎町)は、農業用ため池として流域の水田約1300ヘクタールに水を供給する。約21メートルの落差を利用した小水力発電所は出力138キロワットで、年間156万円の売電収益を見込んでいた。

 ところが昨年8月、壁が立ちはだかった。同改良区が最寄りの金ケ崎変電所との接続について、東北電力に問い合わせると「複数のメガソーラーの建設が変電所管内で予定されている」と回答があった。

 太陽光発電のパネルは規格化が進み、計画から稼働まで1年以下の短工期も可能だ。一方、小水力発電は、導入可能性の調査から専用発電機の設計、工事などで「通常は2年以上かかる」(県南広域振興局農村整備室)。変電所への接続は「先着優先」が大原則。工事計画や発電機の仕様が定まらないと申し込みができない。

・地元に恩恵少なく

 メガソーラーが先に接続すれば、同改良区の小水力発電分の容量は無くなり、他の変電所に接続せざるを得ない。送電線を自前で15キロ以上引く必要があり、工事費は2億円から数十億円に一気に膨れ上がる。「このままでは太陽光に先を越される」。同改良区は昨年9月、計画断念を決めた。

 農家も落胆する。ため池の水を使って水稲2ヘクタールを栽培する金ケ崎町の石母田幸一さん(68)は「資金さえあれば短期間で太陽光発電は建設でき、時間をかけて計画を立ててきた小水力は到底、勝ち目がない」と憤る。「小水力で農家や農村が恩恵を受けるという(政府の)青写真通りに現場はちっとも進んでいない」

 資源エネルギー庁がまとめた同制度開始から2014年3月末までの再生可能エネルギー発電設備の導入状況によると、メガソーラーは1110カ所(出力212万キロワット)に対し、中小の水力は40カ所(同約6000キロワット)にとどまる。東北農政局は「小水力発電は稼働までの期間の長さと工事費の高さが大きな課題。技術革新に期待するしかない」(整備部)とみる。

・県外企業のメガソーラーと競合

 小水力が伸び悩む間にも、都会の業者は豊富な資金力で次々と参入。金ケ崎町によると、東京都や神奈川県など県外の業者が町内5カ所でメガソーラーを計画する。工事が始まった場所では14年4月、県外業者が土地の境界線ぎりぎりに設けたフェンスが、同改良区が管理する農業用水路の泥さらいに支障を来すトラブルも発生した。「このままでは地域資源が生かされず農村は活性化しない」。同改良区の高橋馨事業課長は訴える。

・設備導入量 「太陽光」9割

949とはずがたり:2014/07/12(土) 19:42:30
>>948-949
 資源エネルギー庁によると、固定価格買取制度を導入した2012年7月から14年3月末までの発電設備総導入量は895.4万キロワット。このうち非住宅用太陽光が約7割(643.9万キロワット)、住宅用が2割超(227.6万キロワット)と圧倒的に太陽光が占める。これに対しバイオマス(生物由来資源)は12.2万キロワット、風力は11万キロワット、中小水力は0.6万キロワットにとどまる。

 同制度では買い取り価格を毎年度、設置コストなどに合わせて見直しており、現在の非住宅用の10キロワット以上の太陽光発電は1キロワット時当たり32円(税別)と制度開始時に比べて同10円下がったが、バイオマスや小水力の買い取り価格は据え置いた。同庁は「風力や小水力、バイオマスは太陽光に比べ地元住民の理解を得るなど準備期間が必要」(新エネルギー対策課)と説明する。

 ただ、課題もある。発電所の設置をめぐって送電線不足や景観を損ねるなどのトラブルが発生。同庁は「自治体と協力して対応していきたい」(同)としている。(日影耕造)

950とはずがたり:2014/07/12(土) 20:39:40


神奈川県 農用水小水力発電 玉野総合で概略
http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/140708400026.html
2014/7/11 神奈川

 神奈川県は農業用水での小水力発電を普及させるため、汎用性のある「投げ込み式」発電機による発電事業を検討する。県西地域県政総合センターが「酒匂川地区農業用水小水力発電概略設計業務」を玉野総合コンサルタント(名古屋市東区)に委託した。

951とはずがたり:2014/07/12(土) 20:40:33

中・小水力発電開発への補助事業、交付先が決定 8件全てが採択
http://www.kankyo-business.jp/news/008104.php
2014年6月25日掲載

新エネルギー導入促進協議会(NEPC)は、平成26年度補助事業として「中小水力・地熱発電開発費等補助金(中小水力発電開発事業)」に係る公募を実施し、交付先を決定した。

水力発電は安定的で環境負荷の少ないエネルギーとして開発が急かれるが、中小水力発電は開発地点の小規模化・奥地化に伴い建設単価が増し、発電原価が割高になる等の課題があった。

このため、NEPCは経済性の劣る中小水力発電施設の設置等に要する建設費の一部を補助することにより、初期発電原価を引き下げることで開発の促進を図る。

952とはずがたり:2014/07/14(月) 01:17:30
●戸ノ口堰小水力発電
140kW
売電収入3000万円見込み→見込み発電量どんくらいだ??
27年4月に着工、同年中の完成を目標にしている。

小水力発電事業に着手 若松の戸ノ口堰
http://www.minpo.jp/news/detail/2014070816745

 会津若松市の戸ノ口堰(とのくちせき)土地改良区とアサノ大成基礎エンジニアリング(本社・東京都台東区)は7日までに会社「戸ノ口堰小水力発電」を設立し、合同での小水力発電事業に着手した。同改良区が管理し、猪苗代湖から会津若松市などに水を引いているかんがい用水路「戸ノ口堰用水路」を活用する。平成27年度中の売電開始を目指す。
 戸ノ口堰小水力発電は、同市河東町を流れる同用水路に水車を設置して発電、売電事業を行い、益金を地域活性化などに役立てる。電力量は1時間当たり最大150キロワットで、東北電力に売電する。年間約3千万円の収入を見込んでいる。27年4月に着工、同年中の完成を目標にしている。
 同市の戸ノ口堰土地改良区事務所で1日に会合を開き、戸ノ口堰小水力発電の設立を決めた。同改良区の佐藤鉄幸理事長、アサノ大成基礎エンジニアリングの重松伸也社長、戸ノ口堰小水力発電の遠藤一郎社長が協力を誓った。
 同改良区によると、戸ノ口堰のかんがい取水は、領主が蒲生氏郷公時代の元和9(1623)年に始まったとされる。現在は幹線用水路が約11キロ、支線用排水路は約161キロにも及ぶ。
 戸ノ口堰用水路には、3基の水力発電所があるが、いずれも東京電力の単独事業。同改良区が関わる小水力発電は初めて。

( 2014/07/08 09:28 カテゴリー:主要 )

954とはずがたり:2014/07/16(水) 13:56:47
水量調節できひんの??

台風影響で東北電力が水力発電所32カ所停止
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/snk20140709544.html
産経新聞2014年7月9日(水)17:37

 東北電力は9日、山形、福島、新潟の3県にある計32カ所の水力発電所(出力計約123万6000キロワット)を停止したと発表した。大型で強い台風8号の影響による大雨で河川水量が増加し、浸水などによる設備トラブルを防ぐ必要があると判断した。

 電力を供給してもらっている山形、新潟両県にある他社の水力発電所7カ所(計6万7000キロワット)も停止したが、電源開発(Jパワー)の磯子火力発電所(横浜市)の2基のうち、モーターの故障で停止していた新1号機(60万キロワット)が補修作業を終えて運転を再開。このため供給力は1251万キロワット、電力需要のピークに対する供給余力を示す「予備率」は13.7%を確保し、需給への影響はないとしている。

955とはずがたり:2014/07/17(木) 20:04:13
大きいのは以下の3箇所程
http://www.pref.kagoshima.jp/ag08/sangyo-rodo/nogyo/seibi/documents/39982_20140627101530-1.pdf
地点名称 所在地 農業水利施設(河川)等 同管理者 発電設備の区分 有効落差(m) 最大使用水量(m3/s) 最大出力(kW) 設備利用率(%) 年間可能発電電力量(kwh)
●高川ダム 出水市下大川内 米ノ津川水系・高川 出水平野土地改良区 小水力 30.6 1.660 388 44.0 1,500,000
●笠木原パイプライン 取水余水吐 曽於市大隅町中之内 菱田川水系・前川 大隅町笠木原土地改良区 小水力 73.5 0.750 425 56.9 2,120,000
●千尋頭首工 熊毛郡屋久島町麦生 鯛之川 屋久島土地改良区 小水力 103.3 1.500 1200 73.6 7,740,000

鹿児島県、小水力発電・太陽光発電の候補地を公表 水上ソーラーも想定
http://www.kankyo-business.jp/news/008205.php?utm_source=mail&amp;utm_medium=mail140707_d&amp;utm_campaign=mail
2014年7月 4日掲載

鹿児島県は、県内の農業水利施設を活用した、小水力発電や太陽光発電の可能性調査結果を公表した。合計30ヶ所の候補地について、21ヶ所が小水力、9ヶ所が太陽光発電に適していることがわかった。

調査が行われたのは、ダム、堰、滝、放水路、用水路、ため池など。

956とはずがたり:2014/07/20(日) 16:26:38

更新日:2014年7月18日
農業用水路を利用した小水力発電の調査結果
http://www.pref.nagano.lg.jp/nochi/kurashi/ondanka/shizen/hatsuden/event.html

農業用水路を利用した小水力発電の候補地一覧表(PDF:192KB)
http://www.pref.nagano.lg.jp/nochi/kurashi/ondanka/shizen/hatsuden/documents/140718kouhochi.pdf

【長野】
県内164カ所利用可能 農業用水路で小水力発電
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20140719/CK2014071902000024.html
2014年7月19日

 自然エネルギーを活用した新たな電力源の一つとして注目される小水力発電に利用できる農業用水路が県内に百六十四カ所あることが十八日、県の調査で分かった。全て稼働した場合、推定出力は二万五千七百キロワットで約四万世帯分の電力をまかなえる。県は、結果を用水路の管理者に示し、普及拡大を進める。
 調査は、主要な農業用水路約七百キロで実施。水量や落差から発電出力を算定し、十キロワット以上の発電が見込まれる地点を集計した。県内は高低差のある地形と豊富な水量があるため、小水力発電に適しているとされる。環境省の二〇一〇年の調査では、県内の小水力発電の潜在力は全国一位で、農業用水路を利用した小水力発電に限っても、七位と上位に位置している。
 県によると、近年、農業用水路の老朽化や農家の減少により用水路の維持管理費用の負担が増している。県は、小水力発電を導入すれば、市町村や土地改良区といった施設管理者が売電収入を管理費用に充てることができ、健全な運営につながると期待している。
 小水力発電をめぐっては、これまでどういう場所で採算の取れる発電ができるのか知られておらず、普及の妨げとなってきた。県は今回の調査結果を基に、農業用水路を管理する市町村などへ働き掛けを強める考えだ。
 県は、農業用水路を利用した小水力発電を一〇年の百八十キロワットから、二〇一七年までに二千二百キロワットに増やす目標を掲げている。今後は施設管理者向けの個別相談を実施したり、専門家を派遣したりして普及を進める。
 (武藤周吉)

957とはずがたり:2014/07/21(月) 00:02:00
>>956-957
長野県の調査。まとめてみた。
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/suiryoku22.html

958とはずがたり:2014/07/21(月) 00:04:42
サコダさんのブログ♪
比叡山も保有していた様だ。規模は小さいけど廃止は勿体ないなぁ。

廃止発電所シリーズ7
http://sakoda-water.c-co.jp/pages/62.html

今回は滋賀県の比叡山にあった「大宮川発電所」です。
ここは、大正12年に建設された後、水害により昭和43年に廃止された最大出力73kWの発電所です。
使用水量0.07m3/s、有効落差は145mですね。
特徴なのは事業者があの「比叡山延暦寺」であることです。

959とはずがたり:2014/07/21(月) 00:09:56
>>917
探したら別記事が見付かった。
迫田さんはもともと70kWの所を後に水圧鉄管1本増設して増強したってのを把握されてるのかな??
俺には専門知識が無いから全く参考に成るのか成らないのかも含めて判らないのだけど,こちらの人は(発電所?)建屋跡も把握されている様だ。

福知山市大江町、佛性寺発電所跡と小水力発電設備
http://kisnet.dip.jp/~aika/131130-ooe/index.htm

 佛性寺発電所は福知山市大江町佛性寺にあった水路式発電所で、加悦谷の機業地の電源として大正6年に三丹電気が建設・当初出力70kwでしたが電力不足解消の為、後に水圧鉄管1本増設し120kwに増強した。鬼退治伝説で有名な二瀬川渓流の横、取水は上流の千丈ケ原にダムを作り水路にて導き水圧鉄管で落下させ発電、昭和23年頃まで操業した。このダム建設工事中に鉱脈露頭が発見されたのが河守鉱山の始まりです。落差200m位で鉄管跡は2条あり、水圧鉄管は非常に小さく直径約20〜25cm位、建屋跡から鉄管支持台をたどっていくと上部水槽跡にたどり着きます。水路跡は上部水槽から横に伸び断崖に突き当たるがトンネル跡はなく四角い穴が水平に等間隔に並んでいます。上部水槽に水路接続部分は残っているが水路構造物がない、土台石組みが残っていることから斜面崩落ではない、考えるに水路は木樋(木製の箱型)で断崖の穴に柱を差込み木樋を支え断崖をクリアしたのではないか、木樋は朽ち果てた。断崖部分は危険で近づけなく複雑で詳細はわからないがそれを越えると平坦に千丈ケ原ダムまで続いている。又、この鬼の里に平成25年11月に小水力発電設備が完成しました。この施設は旧水車小屋を改修したもので、二瀬川から取り入れる用水路を利用し水車を回し発電する自然エネルギー活用実証実験設備です。設置者は福知山市、制作は府立工業高校生、直径2mステンレス製外掛け水車で水量0.04m3/s使用し発電出力0.5kWです。製作依頼150万円。撮影時調整中で停止していた。(注)明治45年に宮津電燈・加悦丹後電気・八木丹波電気が合併して両丹電気に、大正6年には豊岡電気と合併し三丹電気と改称、大正9年には小脇発電所を建設。

960とはずがたり:2014/07/22(火) 08:37:11
今朝の朝日新聞によると前橋市が赤城山の山間部で計画している236kWの小水力発電所の計画が,送電罔の接続制限でとまっているそうだ。

工期に最短で三年強,工事費19億円かかり,前橋市の同事業の分担金約600万円になるとのこと。
このため,本年度計上された設計の2200万円は未着手の模様。

961とはずがたり:2014/07/22(火) 08:39:09
同じ記事,兵庫県宝塚市,岡山県津山市,山口市,松山市,長崎市平戸市など284の自治体が送電罔への接続が難しいと答えた。

接続費用は結構安いし,発電所の建設期間を考えると1,2年遅れに過ぎないけど大打撃なんかな。。

962とはずがたり:2014/07/24(木) 11:57:41
>>960の前橋市,>>948の岩手中部土地改良区

>>746
>用水路の水流を活用した小水力発電は最近になって全国各地で広がっている。特に多いのは農業用水路を利用したもので、自治体では富山県が先行した。2009年12月に運転を開始した「仁右ヱ門用水発電所」が全国の自治体で初めての事例だ。発電所の規模は庄発電所よりも大きく、発電に使う水流の落差は24メートルある。水車と発電機は分かれていて、最大460kWの発電能力がある。年間の発電量は346万kWhと庄発電所の約3倍に達する。それでも取水用と放水用の設備を含めて工事は6カ月で完了した。

小水力なんて直ぐ出来るのにお役所がだらだらやってるからソーラーに先を越されちゃうんじゃ無いのか??

土地改良区や市町村だとノウハウ無いけど民間では無いが富山県レベルになるとスピード感が違うのかも知れない。とすればこいつらへのスピードが必要である。

963とはずがたり:2014/07/25(金) 16:56:43

カネが掛かってたから放流できるわけ無いってのはやや皮相的な見方で,災害の発生が見込まれ,事前放流で災害の発生が抑えられるなら電発は人道的な見地から自主的に事前放流すべきではあっただろう。が,勿論そんなもの見込まなかっただろうし見込めてもそう云うのかもしれない。

問題は周辺自治体が事前放流に対する約束をしっかりして置かなかった所にあるようだ。「熊野川懇談会」の最終報告書の経緯に対する証人喚問とかを地元議会はすべきだったのかも。

2011.09.14 Wednesday
台風12号による紀伊半島、熊野川での水害が人災だと憤る方々へ。
http://eastjapan.jugem.cc/?eid=416

今回の災害について、特にダムに関連する報道を少しピックアップしてみた。

長くなるから、先に結論というか。
ダムが無駄と言い張る人へ。
ダムが無かったらもっとこの水害は酷いものだった。ダムがあったからこの程度で済んだ。
という考えは無いんでしょうか。

それと、ダムが水害が引き起こすという事などありえない。
熊野川流域のダムは全て
洪水調節機能を持たない「発 電 専 用 ダ ム」です。

じゃあ、長くなりますが(^-^)お付き合いくださいな♪

まずは幾つかのニュース記事を読んで頂きたい。

■熊野川の発電ダム 「事前放流」怠り被害拡大か
http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE110914181900494584.shtml

台風12号豪雨:ダム事前放流せず 洪水対策規定なく - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/photo/news/20110914k0000m040155000c.html
 台風12号で氾濫した熊野川上流域にある11ダム中6ダムを持つJパワー(電源開発、東京都中央区)が、水系で最大の「池原ダム」(奈良県下北山 村)などで洪水発生に備えて空き容量を確保する操作「事前放流」をしていなかったことが分かった。さらに、最下流部にある別のダムでは大雨・洪水警報が出 た後で本格的放流を始めており、増水と放流が重なった。地元自治体からは「ダム放流は人災」などとする声もあがっている。

 紀伊半島南部は多雨量地域で、ダム建設の適地としてJパワーや関西電力などが1958〜66年、次々と発電用ダムを建設した。一方、治水ダムは建設されず、洪水対策は課題とされたままだった。

 国が設置した有識者会議「熊野川懇談会」などの資料によると、洪水の危険が高まった際、Jパワーは池原ダム(有効貯水量約2億2000万トン) と、2番目に大きい奈良県十津川村の風屋ダム(同約8900万トン)の大型2ダムの水を放流し空き容量を確保、上流から来た水をためることが可能、として いるが、事前の取り決めなどはない。懇談会は当初、発電用ダムによる治水効果を盛り込んだ報告書を作成する予定だった。しかし、09年にまとまった最終的 な報告書では見送られた。

 Jパワーなどによると、今回の豪雨の際、両ダムは洪水に備えた事前放流をせず、水位を維持するため放流量を徐々に増やした。最下流にある小森(三 重県熊野市)、二津野(ふたつの)(十津川村)の2ダムも事前放流はほとんどせず、毎秒1500トン以上の本格的な放流を開始したのは、それぞれ1日午後 4時半と2日午前11時50分だった。二津野ダムではその後、順次放流量が増え、4日午前4時には毎秒約8900トンに達した。

 この間、紀伊半島南部では8月30日午後から台風12号に伴う雨が降り始め、和歌山県新宮市と那智勝浦町で9月1日午後1時50分に大雨注意報が 出され、2日午前4時15分に大雨・洪水警報が出されている。2日午後9時には二津野ダムから約18キロ下流にある新宮市熊野川町日足(ひたり)地区で熊 野川があふれた。

964とはずがたり:2014/07/25(金) 16:57:01
>>963-964
 今回の氾濫に関し和歌山県新宮市議会は「ダム放流は人災」などとして同社に説明を求めている。

 Jパワー広報室は「運用上、洪水調整をする規定はなく、洪水調整を目的とした放流はしていない」としたうえで「ダムの水位を維持するための放流はしたが、(水の流入が多く)結果的に水位は上がっている」と説明している。

【紀伊半島豪雨】ダム放流は「人災」 新宮市議会がJパワーに - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110914/dst11091412340011-n1.htm
2011.9.14 12:32

(略)

一口にダムと言っても様々な役割があり、全てのダムが洪水を調節したり、上水道の水を供給している訳ではない。という事をまず理解して欲しい。

そして今回の水害。
熊野川には
坂本、池原、七色、小森、川迫、九尾、猿谷、風屋、二津野、旭、瀬戸
の11のダムがある。
ここだけ聞くと
「なんでそんなにダムがあんのに洪水が起きるんだよ」
と思われるだろう。しかし、ここでさっきの用途の話。

これらは全て発電専用ダム。

ということ。
つまり、洪水調節の準備というものが無い。
なのでそもそも
「なんで洪水調節をしなかったんだ!」というのはおかしい。
というのはお分かり頂けるだろうか。

スプーンで野菜を切れ。と言われてもできなくは無いけどすっげー面倒でしょう。
それと似た感じです。それが次に続く。

>「発電用ダムで事前放流を行うことはありえません」(電源開発側)
こういう事なのだ。
発電ダムにとって貯水している水は電気になる。つまりお金。
もし発電ダムが事前放流して、予想されたより雨が降りませんでしたー。
となったら、失われた水=失われたお金、電力 となり、所有する企業は損を出してしまう。
発電ダムにとって発電所を通さない放流というのは、お金を流してしまうも同然。

お分かり頂けただろうか?


では次に移ろう。
ダムというものは、先に挙げたダムの目的が何であれ、大雨が降っている時に流入量(ダムに流れ込む水)より多く放流はしない。
必ず流入量>放流量 だ。
そして大雨が過ぎ去り、流入量が落ち着いて来たら(河川が放流量を受け止められそうになったら)
流入量<放流量 という運用をする。

つまり、

ダムのせいで洪水が起きると言う事は

ありえない。

965とはずがたり:2014/07/30(水) 12:52:16

発電ダムに転用出来ないのかね??

岩手県、津付ダム中止方針 下流の復興計画で転換(岩手日報 2013年8月2日)
http://suigenren.jp/news/2013/08/02/4560/
2013年8月2日

県 津付ダム建設中止へ(読売新聞岩手版 2013年8月2日)http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20130802-OYT8T00021.htm
県は1日、住田町の気仙川支流の大股川で計画している津付ダムの建設を中止する方針を発表した。
東日本大震災で津波被害を受けた気仙川下流域の陸前高田市では、土地をかさ上げする計画があることから、河川堤防の整備や川底の掘削工事で気仙川の洪水対策が十分だと判断した。
計画ではダム建設事業費と治水対策費で計165億円を見込んでいたが、今後の洪水対策は40%少ない100億円に圧縮される見通しだ。
国土交通省によると、被災地の土地計画を理由に、上流域のダム建設が中止となるのは初めて。8月に県の大規模事業評価専門委員会で審議し、10月に同委が答申を出す予定で、県は年内に中止を正式決定する。
津付ダムは1981年度に事業着手。建設事業費141億円のうち、今年度までに用地補償費や調査、設計費計40億円、国道の付け替え工事30億円を執行した。
同省の直轄事業と県事業などによる全国のダム建設工事では、検証対象の83事業のうち、7月末時点で中止が決定しているのは19事業。39事業が継続、25事業が検証中となっている。
県河川課の志田悟河川開発課長は「中止の判断は心苦しい。応援してくれた両首長や先祖代々の土地を提供し、移転された地権者に申し訳ない」と話した。
住田町では7月下旬の大雨で気仙川から水があふれ、住宅が浸水被害に遭い、道路が通行不能になるなどした。
小泉きく子副町長は「効果が見込まれるダム事業が大きく変更され、町民や地権者の理解を得るのが難しい。引き続き、ダムを含む治水対策を県と国に要望する」と述べた。


県、津付ダム中止方針 下流の復興計画で転換(岩手日報 2013年8月2日) http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20130802_2

県は1日、住田町の大股川で計画していた津付(つづき)ダム建設事業を中止する方針を示した。
気仙川の治水が建設目的だったが、下流域の陸前高田市は東日本大震災の津波で被災し、市復興計画で高台移転やかさ上げが示されたことから、県は洪水対策は河川改修で十分と判断した。8月下旬に県政策評価委員会に諮問し、年内にも結論を出す。
津付ダムは総貯水容量560万立方メートルで総事業費141億円。2000年度に事業着手し、21年度の完成を予定していた。13年度末までの進行率の見込みは事業費ベースで49・8%。
県はこれまで、気仙川の治水対策について、津付ダム建設と当面の河川改修を併せて行うこととし、事業費は計165億円と試算していた。
陸前高田市の復興計画を受けて治水対策を再検討。堤防のかさ上げや河道掘削などの河川改修(事業費30億円)で洪水に対応できると判断し、ダムの中止方針を打ち出した。約65億円のコスト削減が見込まれる。

966とはずがたり:2014/07/30(水) 12:52:28

津付ダム中止諮問へ 下流被災地復興事業で受益者減 岩手県(河北新報 2013年08月02日)
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/08/20130802t31018.htm

岩手県は1日、気仙川流域の治水対策として建設していた「津付(つづき)ダム」(住田町)の事業を中止する方針を明らかにした。23日に開く県大規模事業評価専門委員会に諮問する。

県によると、陸前高田市など気仙川下流域では、東日本大震災の復興事業で住宅地のかさ上げや高台移転が行われ、治水対策の受益者が減る見込みとなった。計画を見直した結果、費用面を考慮して河川改修のみで治水できると判断した。

津付ダムは国の補助事業で、総事業費141億円。進捗(しんちょく)率は2013年度末で49.8%を見込んでいた。ダム本体は未着工だが、14年度の使用開始を予定する取り付け道路の工事や地権者13人の用地賠償などに70億2000万円を掛けてきた。
志田悟県河川開発課長は「地権者の移転も完了し、いよいよという時に判断せざるを得ず心苦しい。震災が要因とはいえ、地権者らに申し訳ない。治水対策は着実に進めていく」と話した。
津付ダムをめぐっては10年、国が事業の再評価を要請。震災前の11年2月にあった県大規模事業評価専門委員会は「継続が妥当」と答申したが、震災を経て県は国への報告を保留、事業を再度検討していた。

津付ダム 建設中止/県「河川改修が適切」(朝日新聞岩手版 2013年8月2日)
http://digital.asahi.com/area/iwate/articles/MTW1308020300003.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_MTW1308020300003
【野津彩子】県は1日、住田町の気仙川支流大股川に計画していた津付ダム(治水)について、建設事業を中止とする方針を発表した。
下流域の陸前高田市の復興まちづくり計画に合わせて治水計画を見直したところ、ダムより低予算の河川改修が適切と判断した。震災後の土地利用計画を受けてダム建設が中止になるのは、前例がないという。

津付ダムは総事業費141億円で、1981年に計画を採択。2007年に9世帯の水没地権者の移転が完了し、同年、国道397号の付け替え道路事業に着手していた。
10年には国から「ダム検証」の要請があったが、外部の有識者からなる評価委員会は「継続が妥当」と答申をしていた。ダム本体は未着工。今年度までの進捗(しんちょく)率(事業費ベース)は49・8%。
震災後の12年10月に陸前高田市の復興まちづくり計画が策定され、津波対策として高台移転や市街地のかさ上げが盛り込まれ、宅地は8〜10メートルかさ上げされることとなった。
これを受けて県は治水計画を見直し、河川改修で洪水からの浸水被害を防御でき、予算も従来の計画より65億円抑えられると判断した。国道の付け替え工事は、復興支援道路の一環として継続し、来年度の供用開始を予定している。
8月23日に大規模事業評価専門委員会で審議した後、10月に答申があり、県で建設中止を正式決定。その後、国に事業の中止を報告するという。

967とはずがたり:2014/07/30(水) 12:52:50
>>965-967

津付ダム建設:県、住田の計画を中止 下流の陸前高田「高台移転で不要に」 /岩手(毎日新聞岩手版 2013年08月02日)
http://mainichi.jp/area/iwate/news/20130802ddlk03010018000c.html

県は1日、気仙川流域の治水対策のため住田町で計画を進めていた津付(つづき)ダム10+件の建設を中止すると発表した。
洪水被害が想定される下流の陸前高田市街地で、東日本大震災の津波を受けた住宅の高台移転が決まり、不要になったと判断した。震災の影響でダム建設が中止されるのは全国初という。【金寿英】
県河川課によると、ダム10+件は1981年から計画。河川改修も含めた総事業費165億円のうち、建設予定地の住民移転に伴う補償や、進行途中の付け替え道路建設などで既に70億円を使った。
ダムの本体工事は14年度以降に着手する予定だったが、震災直後から計画はストップ。陸前高田が昨年10月に策定したまちづくり計画では、当初の氾濫想定区域は公園や農地となるため、30億円かける河川改修で間に合うと判断。
ダムを造らなければ65億円を使わずに済むという。
今後、県の大規模事業評価専門委員会に中止を諮り、年内にも正式決定する見通しという。県河川課の志田悟・河川開発課長は「住民に移転してもらったのに中止するのは心苦しい。治水対策は着々と進める」と話した。
陸前高田市建設部の須賀佐重喜(さえき)部長は取材に「中止はやむを得ない。洪水対策には一層万全を尽くしてほしい」と求める。
住田町の小泉きく子副町長は「先月末の大雨でも町に大きな被害が出た。現時点で河川改修の内容が不明なため、最も効果的な治水対策と言えるダム10+件建設を県に引き続き求める」と話した。


「この37年なんだったのか」 ダム中止で移転住民
http://news.goo.ne.jp/article/iwate/region/iwate-28936342.html?fr=rk
岩手日報2014年7月29日(火)11:21

 県が計画した住田町の津付(つづき)ダムは28日、1977年以来の大規模事業に終止符が打たれた。住民は長期間にわたる幾度の計画見直しに翻弄(ほんろう)された。「この37年はなんだったのか」。やり場のない思いが交錯する地権者、曲折をたどったダム建設事業の変遷、ダムがない中で求められる治水対策を追った。
 「裏切られて、裏切られて、言いくるめられた」。やむなく移転した住田町世田米の林業佐藤太一さん(67)は、積もり積もった長年の思いを吐き出した。
 同町世田米子飼沢地区。津付ダム建設事業に伴い、水没が見込まれる9世帯が移転した。今は草木が生い茂り、土砂置き場だった痕跡があちこちに残る。セミの鳴き声、川のせせらぎは変わらないが、人の営みは消えた。
 移転した60代の女性は、今でも春先になると山菜採りで自宅跡地を訪れる。母屋、離れ、湧き水を引いた場所。草木に覆われたかつての生活の場は、いつ眺めても、どこに何があったか鮮明に思い出すことができる。
 「昔あったはずの明かりがないのを見ると、寂しい気持ちになる。先代が中止を聞けばただただ驚くだろう。納得して移ったとはいえ、下流の人の生活を思っての決断だったのに」
 佐藤さんは「家の跡地をそのまま放っておいてほしくない。地権者だった人が集まって懐かしみ、この場所を訪れた人にここに集落があったと伝え続けられるような整備をしてほしい」と訴える。
 戻るに戻れない。住民にとって、37年という時間が持つ意味はあまりにも重い。 【写真=祖父が植えた木だけが残る自宅跡地に立つ佐藤太一さん。付け替え道路の橋脚(右奥)だけがそびえ立つ=住田町世田米】

968とはずがたり:2014/07/30(水) 12:54:15

小匠防災堰堤
http://dampswatch.blog.fc2.com/blog-entry-626.html
2014.4.25 見学

小匠ダム 見学
http://yosuzumex.daa.jp/dam/kodakumi/kodakumi_01.html

969とはずがたり:2014/07/31(木) 15:17:50

境川発電所: 2万4200kW(24.2MW) 年間発電量は7300万kWh→1700万kWh増(+23%)
成出発電所: 3万5000kW(35.0MW) 発電量は減少
新成出発電所: 5万8200kW(58.2MW) 発電量は減少

2013年04月24日 11時00分 更新
水路を変えると落差が4倍に、水力発電を1700万kWh増強する
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1304/24/news020.html

複数の水力発電所が隣接している場合、水路工事だけで出力を増強できることがある。富山県南部では3つの発電所が使う水の配分を変えることで、発電量を増やせるという。
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 水力発電所はダムが前提となるため立地に制限がある。大規模な水力発電所の増設はもう無理だ。このような意見は正しい。しかし、これ以上、水力発電を強化できないという結論にはならない。関西電力は水力ならではの改善策を採ろうとしている。

 富山県南砺市の岐阜県寄りに立地する水力発電所「境川発電所」の最大出力は2万4200kW(24MW)。年間発電量は7300万kWhだ。ここにある工事を施すことで年間発電量を23%(1700万kWh)増やすことができるという。

 境川発電所は境川の水を境川ダムにため、流れ落ちる水を使って発電している(図1)。境川のすぐ南には加須良川と庄川が流れており、こちらの水は新成出発電所と成出発電所で利用している。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/yh20130424Kepco_map1_517px.jpg
図1 3つの発電所の位置関係。出典:関西電力

 関西電力の発想はこうだ。成出発電所や新成出発電所と比べて、境川発電所の方が、有効落差*1)が、約4倍大きい。境川発電所の有効落差は216.7m、一方、残り2つの発電所は約53mである。

 このため、3つの発電所で使う総水量が変わらないとしても、なるべく多くの水を境川発電所に通せば、発電量が増える。そのためには、加須良川の上流に取水えん堤を作り、境川に水を流せばよいことになる(図2)。

*1) ダムの取水口と水車の高さの差をいう。

 この手法だと、成出発電所(出力3万5000kW)と新成出発電所(出力5万8200kW)に向かう水が減り、それぞれの発電量は低くなる。それでも境川発電所の発電量が大きく伸びるため、3つの発電所を合わせた年間発電量は1700万kWh増えるという計算だ。

 2016年5月に取水えん堤と水路の工事に着工、2018年12月の完成を予定している。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/yh20130424Kepco_map2_517px.jpg
図2 取水えん堤の建設位置。出典:関西電力

970とはずがたり:2014/07/31(木) 15:35:55
2013年09月20日 11時00分 更新
古い水力発電所を大規模に改修、84年前の設備を一新して5.4MW増強
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1309/20/news025.html

日本には昭和初期から運転を続けている水力発電所が数多くある。水流を生かしたシンプルな構造の発電設備は長い年月の稼働に耐えられるが、最新の設備に交換すると出力が大幅にアップする。再生可能エネルギーのひとつとして、大規模な水力発電所の設備更新が相次いで始まった。
[石田雅也,スマートジャパン]

 東北電力は新潟県内で運営する「豊実(ともみ)発電所」の大規模な改修工事を完了して、9月18日に営業運転を再開した(図1)。昭和4年(1929年)から運転を続けてきたダム式の発電所だが、老朽化した設備を一新するために2008年から改修工事を進めていた。

 これまで6台で稼働していた発電機を高効率の最新型2台に置き換えて、それでも全体の最大出力は5万6400kWから6万1800kWへ大幅に増えた。増加分だけで5.4MW(メガワット)あり、メガソーラーを大きく上回る発電能力になる。

 水力発電の標準的な設備利用率60%で計算すると、年間の発電量は約2800万kWhも増える見込みだ。一般家庭で8000世帯分の使用量に相当する。既存の発電設備を更新するだけで、CO2を排出しないクリーンな電力を大量に供給することができる。

 豊実発電所に導入した新しい発電機は「立軸バルブ水車」と呼ぶ構造である(図2)。船と同様にプロペラを回転させる方式だ。水力発電で一般的なフランシス水車と比べて、水の流量が多い場合に発電効率が高くなる。東北電力は2002年に福島県にある「第二上野尻(かみのじり)発電所」(1万3500kW)で、立軸バルブ水車を世界で初めて大規模な水力発電設備に導入した実績がある。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/toyomi2_sj.jpg
図2 水車と発電機の構造。出典:東北電力

 東北電力が運営する水力発電所の中で、出力が3万kWを超える大規模な設備は豊実発電所を含めて20カ所にのぼる。このうち15カ所は運転開始から50年以上を経過している。豊実発電所は2番目に古く、最も古いのは同じ新潟県内で昭和3年に稼働した「鹿瀬(かのせ)発電所」(4万9500kW)である。この鹿瀬発電所も同様の改修工事を実施中で、2017年3月に営業運転を開始する予定だ。

 他の電力会社でも大規模な水力発電所で古い設備は数多くある。すでに北陸電力が設備更新に積極的に取り組んでいる。国全体の再生可能エネルギーを拡大するうえで、水力発電所の設備更新が有効な施策のひとつになってきた。

971とはずがたり:2014/07/31(木) 23:50:31
●稲生川小水力発電所
182kW
49.5万kWh
有効落差:7m

小水力発電所が稼動/十和田
http://news.goo.ne.jp/article/toon/region/toon-28965648.html
東奥日報2014年7月31日(木)20:00

 十和田市三本木佐井幅の三本木幹線用水路に県が整備した「稲生川小水力発電所」が完成し31日、運転を開始した。事業費の地元負担をした稲生川土地改良区(丸井裕理事長)が施設の管理委託を受けて発電を実施、本年度末には施設の正式譲渡を受ける。年間発電量は495メガワット時で、一般家庭113戸分の年間消費電力量に相当。全量を東北電力に売電する。同土改区によると、本格的な商業用小水力発電施設としては県内初という。【写真説明】三本木幹線用水路(右側)の約7メートルの落差を活用して整備した稲生川小水力発電所=31日午前、十和田市三本木佐井幅

稲生川土地改良区
http://www.inaoigawa.or.jp/

保安規定届出書
http://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/nourin/noson/files/2602shousuiryokuhandbookjirei08.pdf

972とはずがたり:2014/08/02(土) 20:54:39
2012年の記事だけど

●大所川発電所
電気化学工業
発電方式:流れ込み式
稼働開始:1923年
発電能力:8.4MW→9.8MW
電力供給量:約350万kWh/年の増加

2012年06月20日 12時01分 更新
稼働から89年も経つ水力発電所がパワーアップ、約1000世帯分の電力供給量を増加
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1206/20/news048.html

1923年(大正12年)に稼働を開始した新潟県の水力発電所が1400kWにのぼる発電能力を増強できることになった。電子材料や化学品を製造する電気化学工業が保有する発電所で、川の流量の増加によって、発電に使う取水量を増やすことが可能になったためだ。
[石田雅也,スマートジャパン]

 電力の供給源を拡大する取り組みが全国各地で加速している。特に再生可能エネルギーに注目が集まっており、太陽光発電や風力発電の新しいプロジェクトが続々と始まっている。そうした中で、古くからある再生可能エネルギーの代表が水力発電である。

 現在でも国内の電力の約9%は水力で生み出されており、再生可能エネルギーの約半分を水力が占めている。ダムの建設が環境破壊につながるとして、水力発電がネガティブに受け取られることも多かったが、最近になって中小規模の水力発電が再生可能エネルギーの有望な分野として脚光を浴び始めた。

 製造業の場合は工場用の電力供給源として水力発電施設を運用する例も多く、その典型例を電気化学工業に見ることができる。新潟県糸魚川市にある工場の周辺に、「流れ込み式」と呼ばれる水力発電所を15か所も保有しており、合計で約11万kWの発電能力がある。

 そのうちの1つである「大所川発電所」は89年前の1923年から稼働を開始して、従来は最大で8400kWの発電能力があった。

 この発電所が一気に1400kWも出力を上げて9800kWの電力を生み出せるようになる。年間で約350万kWhの電力供給量の増加で、およそ1000世帯分の電力使用量に相当する規模だ。

 いわゆるメガソーラー(太陽光発電所)の発電能力が1MW、つまり1000kWであることを考えると、1400kWの発電能力の大きさが分かる。しかも発電所に取り入れる水の量を増やすだけで実現できる。新潟県の河川は雪解けによる豊水期が年間120日程度あり、それを活用することで最大出力を上げることが可能になった。

 電気化学工業は今後ほかの水力発電所にも同様の手法を展開する計画だ。中小規模(出力3万kW未満)の水力発電は、7月1日から始まる「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」の対象にも入っている。既存の水力発電所を含めて新たな取り組みが各地で広がっていく。

973とはずがたり:2014/08/02(土) 21:25:23
●滝波川(たきなみがわ)第一発電所

●五条方(ごじょうほう)発電所

2013年05月13日 13時00分 更新
47年前から稼働する水力発電所、性能評価で200kWの出力増加
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1305/13/news047.html

国内には古くから稼働を続ける大規模な水力発電所が数多くあり、長年のあいだに川の水量が増加しているケースは少なくない。増えた水量を生かせば発電能力を引き上げることが可能だ。北陸電力は福井県で47年前から稼働する水力発電所の性能を再評価して、発電能力を200kW増加させた。
[石田雅也,スマートジャパン]

 発電能力を増強したのは福井県の北東部にある、勝山市で稼働する「滝波川(たきなみがわ)第一発電所」(図1)。福井県を流れる九頭竜川の水系を生かした水力発電所で、これまで1万2300kWの発電能力を発揮してきた。

 発電所を運営する北陸電力が新たに性能評価を実施した結果、200kWの増加が可能なことがわかり、5月10日から1万2500kWに出力を引き上げた。年間に30万kWhの発電量が増えることになり、一般家庭80世帯分の電力使用量に相当する供給力の増加をもたらす。

 この滝波川第一発電所はもともと福井県が運営してきた水力発電所で、3年前の2010年3月に北陸電力が事業譲渡を受けた7か所の発電所(水力6、風力1)のひとつである(図2)。最近になって北陸電力は古くから稼働している水力発電所の性能評価や設備改修による発電量の増加計画を進めていて、今回の滝波川第一発電所の出力増加もその一環である。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/fukui_suiryoku.jpg
図2 北陸電力が福井県から事業譲渡を受けた水力発電所。出典:北陸電力

 北陸電力が2012年3月末時点で運営する水力発電所は128か所あって、発電能力を合計すると190万kWに達する。火力発電や原子力発電を加えた北陸電力の供給力の約4分の1を占めている。今後も水力発電設備を増強する計画で、ダムを必要としない水力発電所の新設と併せて、既存設備の出力増加に取り組んでいく。

2013年03月19日 07時00分 更新
60年前に運転開始した水力発電所、設備を改修して発電能力が300kW増加
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1303/19/news023.html

全国で水力発電所の設備を増強する動きが広がっている。北陸電力は福井県で60年前から運転を続けている「五条方発電所」の設備を改修したところ、発電能力が300kW増えたことを確認した。過去3年間に同様の改修を10か所で実施しており、合計2000kW以上を増加させた。
[石田雅也,スマートジャパン]

 北陸電力の「五条方(ごじょうほう)発電所」は福井県の南部にあって、九頭竜川の支流である真名川からの水を引き込んで発電する。運転を開始したのは60年前の1953年で、2台の発電機を使って1万7500kWの電力を供給してきた。

 このほど老朽化した設備を改修して性能確認試験を実施した結果、従来よりも300kW増えて1万7800kWに能力が向上した。年間の発電量では40万kWhの増加になり、一般家庭110世帯分に相当する。 

 北陸電力は3年前から水力発電所の改修に相次いで着手しており、五条方発電所は過去3年間で10か所目にあたる。10か所を合計すると発電能力の増加は2690kW、年間発電量では1240万kWhになり、3400世帯分の電力使用量に相当する規模である。

 五条方発電所がある福井県は原子力発電所が集積していることでも話題を集めている。日本海沿いにある原子力発電所が大規模な設備で大量の電力を供給する一方で、山間部の水力発電所が規模は小さいながらも自然エネルギーを最大限に活用できるようになってきた。

 北陸電力は富山県でも27年ぶりに新しい水力発電所の建設計画を進めている。川と谷の高低差を利用した小水力発電によるもので、4400kWの発電を可能にする。2016年度に運転を開始する予定だ。

975とはずがたり:2014/08/02(土) 21:38:39
●多摩川第一発電所
最大出力1万9000kW

●多摩川第三発電所
同1万6400kW

●白丸発電所
同1100kW

2年間の発電量は合計で2億3744万kWhを見込んでいる。

>もともとは鉄道に電力を供給するための発電設備だった
都営用?

2013年03月18日 11時00分 更新
東京都が水力発電所の電力売却先を決定、F-Powerに2年間で34億円
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1303/18/news028.html

大胆な電力・エネルギー戦略を推進している東京都が自営の水力発電所3か所の電力売却先を東京電力から新電力のF-Powerに切り替える。契約期間は2013年4月から2年間で、約2億4000万kWhの電力を単価14.5円で売却する。2年間で34億円の収入になる。
[石田雅也,スマートジャパン]

 東京都の交通局は多摩川の上流で3つの水力発電所を運営している。もともとは鉄道に電力を供給するための発電設備だったが、現在はすべての電力を東京電力に売却している。東京電力との間では2018年度までの10年契約だったものを、猪瀬都知事の判断で解約することに決め、新たに入札で供給先を決定した。

 落札したのは新電力のF-Powerで、2013年4月〜2015年3月の2年契約を締結する。対象になる水力発電所は「多摩川第一発電所」(最大出力1万9000kW)、「多摩川第三発電所」(同1万6400kW)、「白丸発電所」(同1100kW)の3か所で、2年間の発電量は合計で2億3744万kWhを見込んでいる。

 F-Powerが提示した単価は1kWhあたり14.5円(税抜き)である。猪瀬都知事によると、これまで東京電力に売却していた単価は9円で、それを6割以上も上回っている。新単価に想定発電量を掛けると、2年間で34億4288万円になる。東京電力に売却する場合と比べて、実に13億円の増収である。契約を途中解約する目的は明確だ。

 ただし途中解約に対しては東京電力が総額52億円の解約金を請求していることも猪瀬都知事が1月の記者会見で明らかにしている。新しい供給先が決定したことで、今後は途中解約の処理に焦点が移る。

 一方、供給を受けるF-Powerは新電力の大手で、東京電力の管内を含めて全国4地域で企業向けに電力を販売している。先ごろ千葉県に火力発電所を建設する計画も発表する(千葉県の袖ヶ浦市で発電能力10万kWの「中袖ガス火力発電所」http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1227192268/1300 )など、供給力の増強を積極的に進めている。新たに東京都の水力発電所から電力の供給を受けることが決まり、今後いっそう顧客を拡大することが可能になる。

976とはずがたり:2014/08/02(土) 22:16:57
>>904
●白川発電所
1914年に運転を開始
9000kW→9900kW程度?

●高千穂発電所
1929年に運転を開始
1万2800kW→1万3800kW程度?

>2カ所とも2014年8月から改修工事に入り、4年後の2018年12月に運転を開始する予定だ。投資額は両方を合わせて約60億円を見込んでいる。

2014年07月29日 11時00分 更新
運転開始から100年と85年の水力発電所、改修で出力1割アップ
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1407/29/news020.html

熊本県内で100年前から運転を続ける水力発電所がある。阿蘇山を源流とする河川に造られたもので、かつて水俣病の問題を引き起こした会社が運営する自家発電設備だ。隣接する宮崎県内にも運転から85年を経過した水力発電所があり、2カ所を合わせて2万kWを超える設備を同時に改修する。
[石田雅也,スマートジャパン]

 液晶や電子材料などを製造するJNCは3年前の2011年に設立された会社だが、前身は水俣病の問題を引き起こしたチッソ株式会社である。自家発電用に1914年に運転を開始した「白川発電所」をはじめ、熊本県内を中心に13カ所の水力発電所を所有している。発電能力を合計すると9万3200kWに達する。いずれも運転開始から50年以上を経過している。

 すでに5カ所の水力発電所の改修工事に着手して、最も古い白川発電所の設備も更新することを決めた(図1)。取水量は従来のまま変えずに、水車発電機などを新しい高効率の製品に切り替えることで出力をアップさせて、年間の発電量を増やす。現在の出力は9000kWで、更新後は約1割アップする見込みだ。

 同時に宮崎県内で85年前の1929年に運転を開始した「高千穂発電所」の設備も更新する(図2)。発電能力は白川発電所を上回る1万2800kWである。2カ所を合わせて現在の2万1800kWから2万3700kWへ増強する計画で、年間の発電量は一般家庭で3万5000世帯分に相当する規模になる。

 2カ所とも2014年8月から改修工事に入り、4年後の2018年12月に運転を開始する予定だ。投資額は両方を合わせて約60億円を見込んでいる。発電した電力は自社の工場で利用するほか、電力会社などに売電して投資を回収していく。

 このほかにもJNCは熊本県内にある3カ所の水力発電所を総額48億円かけて改修中で、2016年から2017年に運転を再開する予定になっている。同様に取水量を変更しない方法で発電設備を更新する。新たな自然破壊を引き起こさずに発電量を増やして、社会貢献にもつなげる考えだ。甚大な公害をもたらした企業グループのCSR(企業の社会的責任)として重要な取り組みになる。

977とはずがたり:2014/08/03(日) 19:12:52

高知中心に大変な事になってる様で。。

四国中心に大雨続く=土砂災害や浸水に厳重警戒―台風12号外側の雨雲停滞・気象庁
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-140803X290.html
時事通信2014年8月3日(日)17:49

 台風12号は3日、朝鮮半島の西海上を北上した。台風を取り巻く雨雲が西日本に停滞し、四国を中心に近畿南部や中国西部、九州で大雨となった。高知県内では猛烈な雨が降り、高知、徳島両県の一部地域では避難指示や避難勧告が続いた。気象庁は4日にかけて土砂災害や低地の浸水、河川の増水に厳重な警戒を呼び掛けている。

 12号の動きが遅く、西日本の太平洋側には南から暖かく湿った空気が流入し続けている。12号は4日に朝鮮半島に上陸して熱帯低気圧に変わる見込み。突風や落雷にも注意が必要。四国各県と兵庫、長崎の一部には土砂災害警戒情報が出された。

 高知県の香美市、本山町、大豊町付近では3日午前8時までの1時間雨量が約120ミリとの記録的短時間大雨情報が発表された。佐川町では午前11時40分までの24時間雨量が606.5ミリでこの地点の観測史上最多を記録。仁淀川町では午後2時20分までの48時間雨量が930.0ミリに上った。

 4日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で、四国の太平洋側400ミリ、四国の瀬戸内海側250ミリ、九州北部と近畿150ミリ。

978とはずがたり:2014/08/03(日) 20:13:18
【大雨】四国で記録的豪雨に 土砂災害・河川氾濫に警戒続く
http://news.goo.ne.jp/article/weathernews/nation/weathernews-20140803164931308.html
ウェザーニューズ2014年8月3日(日)16:49

中国四国、九州エリアでは、台風12号の外側の雲や台風が運ぶ湿った空気で、強い雨雲が断続的に流れ込んでおり、大雨が続いています。

■各地の降水量(3日16時現在の72時間雨量)

1位 高知県 鳥形山 993.5mm
2位 高知県 本山 828.5mm
3位 高知県 繁藤 811.0mm
4位 高知県 船戸 776.5mm
5位 高知県 佐川 766.5mm
6位 高知県 本川 747.5mm
7位 高知県 池川 701.0mm
8位 高知県 梼原 625.0mm
9位 徳島県 福原旭 613.5mm
10位 高知県 大栃 573.5mm

■高知は記録的な豪雨に
 満潮時の川の水位上昇にも注意

高知市は24時間降水量が400mmを突破しました。24時間降水量の400mm超えは1998年の高知豪雨以来(861.0mm)になります。
また、 高知の満潮時刻が今夜22:21。このタイミングで流域で避難勧告が出ている鏡川の水位が再び上る可能性あり、十分に注意が必要です。

■土砂災害・河川氾濫に厳重警戒

高知のウェザーニュース会員からは今回の雨で「道路冠水」「河川氾濫」の報告が多数到着。また、高知県仁淀川町からは山が崩れているとのリポートも届きました。
これまでの雨で山沿いほど大量の水分がしみ込んでいて、土砂災害の警戒レベルが上がっています(図を参照)。

今回は台風から遠く離れた場所で大雨となっていることが特徴です。今後、台風が多少動いても、大雨をもたらす南からの湿った空気の影響はあまり変わりません。

激しい雨が少なくとも今夜いっぱい、雨自体は4日まで続きそうです。さらに雨量が多くなるため、低い土地の浸水や河川氾濫、土砂災害に厳重な警戒が必要です。

土砂災害の前兆を見たり、小規模でも崩れた箇所を見つけたら、周りの人に連絡し、安全な場所に避難してください。

■土砂崩れの前兆

・がけに割れ目
・がけから水が出る
・がけからパラパラ小石が落ちる
・沢や井戸の水が濁る
・山鳴りがする
・異様な匂いがする
・川に流木が混ざる
・雨の日に川の水位が急に下がる

■対応策

昼間に、上記のような現象にあったら、明るいうちに、すぐにその場を離れ、親戚や知人の家に避難してください。
夜になると、周囲が暗く、大雨の中では、水路と道路との区別がつかず、流される危険性があります。電話などで消防や役場に助けを求めることも一つの方法です。

979とはずがたり:2014/08/06(水) 12:58:30
でかいね♪

2014年08月05日 07時00分 更新
まだまだ増やせる水力発電所、東北の豪雪地帯に1万4200kWを新設
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1408/05/news022.html

東北電力グループが山形県の山岳地帯を流れる河川に水力発電所を新設する。既存の水力発電所からの放水に河川からの水流を加えて、より大きな発電能力を実現する計画だ。最大で毎秒25立方メートルに達する水量を、67メートルの落差で発電機に取り込む。運転開始は2019年を予定している。
[石田雅也,スマートジャパン]

 豪雪地帯で知られる山形県の小国町(おぐにまち)は周囲を高い山に囲まれていて、険しい勾配の川を豊富な水が流れている。水力発電には最適な地域で、町内には東北電力グループの水力発電所が2カ所で運転中だ。さらに規模の大きい3つ目の水力発電所の建設が同じ川の下流で始まる。

 小国町から日本海まで流れる荒川水系の玉川に、「玉川第二発電所」を新設することが決まった(図1)。上流には東北電力グループの「玉川発電所」があり、さらに上流にも同グループの「長者原発電所」がある。下流に行くに従って、より多くの水量を発電に利用できるため、落差が小さくても発電能力を大きくすることが可能になる。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/tohoku_tamagawa2_sj.jpg
図1 「玉川第二発電所」の位置。出典:東北電力

 新設する玉川第二発電所では、既存の玉川発電所が放流する最大で毎秒20立方メートルの水量に加えて、河川に設置する取水堰から5立方メートルの水量を取り入れる。取水堰から取り込んだ水は沈砂池で土砂を取り除いてから、玉川発電所の放流と合わせて導水路で水槽まで運ぶ。そこから66.8メートルの落差を使って発電機まで水を流し込む。

 発電能力は最大で1万4200kWに達する。着工は2016年6月で、運転開始は2019年9月を予定している。発電所の建設・運営は玉川発電所を所有する東北電力グループの東星興業が担当する。

980とはずがたり:2014/08/09(土) 19:50:51
●稲生川小水力発電
稲生川土地改良区(丸井裕理事長)
青森県の補助事業を活用
十和田市三本木佐井幅に整備
最大出力は182キロワット
年間発電量は495メガワット時(49.5万kWh)

稲生川小水力発電が売電開始/十和田
http://news.goo.ne.jp/article/dtohoku/region/dtohoku-28969396.html%3Cbr%20/%3E%3Cbr%20/%3E%3Cbr%20/%3E
デーリー東北2014年8月1日(金)09:00

 十和田市の稲生川土地改良区(丸井裕理事長)が青森県の補助事業を活用し、同市三本木佐井幅に整備した小水力発電が31日、東北電力への売電を開始した。最大出力は182キロワットで、小水力発電としては県内最大。
 施設は売電の収益により、改良区が管理する施設の維持・管理費や補修費を賄い、組合員らの負担軽減を図るため2013〜14年度に整備した。工事費は県補助を含め約3億1500万円。メートル
 発電設備は2系統で構成。稲生川の約7メートルの落差を生かし、1秒間に最大4立方メートルの流水を発電に使う。稼働は取水期間に合わせ5月1日〜9月15日。年間発電量は495メガワット時で標準家庭113戸分に相当する。
 原油量に換算するとドラム缶686本分に当たり、二酸化炭素の削減効果はスギ1万2千本(約170トン)を植樹した分に上るという。
 31日は現地で運用開始の式典があり、関係者約60人が出席。神事に続き、丸井理事長が「先人から受け継がれた財産を有効に活用し、農家、組合員の負担軽減を図りたい」とあいさつ。小山田久市長が「稲生川は十和田市発展の礎。施設の完成は大変うれしく、地域のイメージアップにつながる」と述べた。(西舘康司)

981とはずがたり:2014/08/10(日) 11:45:55
神奈川県 早戸川小水力発電 箇所再検討
2014/8/1 神奈川
http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/140730400043.html
 神奈川県企業庁は、相模川水系早戸川(相模原市緑区鳥屋)を対象に計画する「砂防えん提等を利用した小水力発電事業」について、実施箇所を再検討する。当初予定していた3カ所のうち、奥野砂防えん堤地点と蛙沢砂防えん堤地点については実施箇所が変わる可能性がある。

982とはずがたり:2014/08/10(日) 15:18:26
>国営発電会社の水利電力開発公社…は現在、ニーラム・ジーラム水力発電所(発電能力970MW)、ゴレンゴル水力発電所(110MW)、タルベラ水力発電所(1410MW)、ダスダム(2160MW)、ディアメルバシャダム(4500MW)の建設を進めている。
合計,9150MW≒0.92GWか。なかなかである♪

パキスタン、広がる水力発電 昨年度供給量5%増 電力不足は依然深刻
http://news.goo.ne.jp/article/businessi/business/fbi20140807017.html
フジサンケイビジネスアイ2014年8月8日(金)08:21

 パキスタンは水力発電の電力供給量が増加している。国営発電会社の水利電力開発公社によると、昨年度(2013年7月〜14年6月)の供給量は310億8400万キロワット時となり、前年度の295億6000万キロワット時から約5%増加した。発電効率の改善などが要因だ。現地紙エクスプレス・トリビューンが報じた。

 同社幹部によると、水力発電の発電コストは1キロワット時当たり1.5パキスタン(P)ルピー(約1.5円)で、輸入石油を燃料に使用した火力発電の発電コスト、16Pルピーよりも格段に安い。このため、昨年度は15億2400万キロワット時の増加で243億Pルピーの節約につながった計算になる。

 発電所の操業・維持管理の効率化が奏功し、水量も確保できたのが、供給量増加の要因だ。同国は発電コストの高い火力発電に依存しており、政府は低コストの水力発電の割合を高めたい考えだ。

 この政府方針のもと、同公社は現在、ニーラム・ジーラム水力発電所(発電能力97万キロワット)、ゴレンゴル水力発電所(同11万キロワット)、タルベラ水力発電所(同141万キロワット)、ダスダム(同216万キロワット)、ディアメルバシャダム(同450万キロワット)の建設を進めている。

 ただ、電力市場全体で見た場合、同国の電力不足は深刻化している。アシフ水利・電力相によると、7月には変電所2社が債務不履行から操業停止となり、150万キロワットの電力が市場から「消失」した。このため、供給能力が1550万キロワットから1300万キロワットに低下し、需要の約2000万キロワットに対して700万キロワットが不足する事態になっている。同相は電力市場全体の累積債務が3000億Pルピーに達しているとし、盗電対策やコスト低減など、政府として早急に対応すべきだとの見解を示した。

 低コストが魅力の水力発電だが、開発時には環境に悪影響を及ぼす可能性があり、完成後の発電状況も天候などに左右される。恒常的な電力不足解消に向け、パキスタン政府が頭を悩ませる日々は当面続きそうだ。(ニューデリー支局)

983とはずがたり:2014/08/10(日) 17:25:28

何県だよ?!ヽ(`Д´)ノ→調べたら長野県だった。

県内164カ所利用可能 農業用水路で小水力発電
http://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-CK2014071902000024.html
中日新聞プラス2014年7月19日(土)05:00

 自然エネルギーを活用した新たな電力源の一つとして注目される小水力発電に利用できる農業用水路が県内に百六十四カ所あることが十八日、県の調査で分かった。全て稼働した場合、推定出力は二万五千七百キロワットで約四万世帯分の電力をまかなえる。県は、結果を用水路の管理者に示し、普及拡大を進める。
 調査は、主要な農業用水路約七百キロで実施。水量や落差から発電出力を算定し、十キロワット以上の発電が見込まれる地点を集計した。県内は高低差のある地形と豊富な水量があるため、小水力発電に適しているとされる。環境省の二〇一〇年の調査では、県内の小水力発電の潜在力は全国一位で、農業用水路を利用した小水力発電に限っても、七位と上位に位置している。
 県によると、近年、農業用水路の老朽化や農家の減少により用水路の維持管理費用の負担が増している。県は、小水力発電を導入すれば、市町村や土地改良区といった施設管理者が売電収入を管理費用に充てることができ、健全な運営につながると期待している。
 小水力発電をめぐっては、これまでどういう場所で採算の取れる発電ができるのか知られておらず、普及の妨げとなってきた。県は今回の調査結果を基に、農業用水路を管理する市町村などへ働き掛けを強める考えだ。
 県は、農業用水路を利用した小水力発電を一〇年の百八十キロワットから、二〇一七年までに二千二百キロワットに増やす目標を掲げている。今後は施設管理者向けの個別相談を実施したり、専門家を派遣したりして普及を進める。

 (武藤周吉)
 <小水力発電> 農業用水路をはじめとした水の落差を利用し、1万キロワット未満の発電能力がある小規模な発電施設。2011年3月の東京電力福島第一原発事故以降、自然エネルギーへの関心が高まる中、地域のエネルギー源として期待されている。一般的なダムによる水力発電と異なり、大規模な施設ではないため、建設コストを低く抑えられる。発電量は限られるが、電力が安定的に供給されるメリットがある。

984とはずがたり:2014/08/10(日) 19:03:46
>>982
9.15GWだ(;´Д`)

985とはずがたり:2014/08/13(水) 20:48:19

2014年07月29日 09時00分 更新
エネルギー列島2014年版(16)長野:
小水力発電で全国1位をキープ、農業用水路や砂防ダムでも水車を回す
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1407/29/news013.html

2050年までに再生可能エネルギーを900MWまで拡大する計画の長野県では、太陽光・小水力・バイオマスの3本立てで導入量を増やしていく。特に小水力発電は全国1位の導入量を誇り、2050年には発電量で太陽光を上回る見込みだ。国や県、村と民間企業も連携して水力資源の活用に取り組む。
[石田雅也,スマートジャパン]

 長野県内には大小を合わせて200カ所に迫る数の水力発電設備が稼働していて、発電能力を合計すると160万kWを超えている。東京・中部・関西の3電力会社と長野県の企業局が運営する水力発電所が大半を占める。この膨大な規模の水力発電に加えて、新たに太陽光・小水力・バイオマスによる発電設備を2050年に向けて拡大させる計画を推進中だ(図1)。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/nagano_energy.jpg
図1 再生可能エネルギーの導入目標。出典:長野県環境部

 計画通りに進むと、2030年には既存の水力発電と新規の再生可能エネルギーだけで県内の電力需要を100%カバーすることができる。さらに2050年には太陽光・小水力・バイオマスを合わせて90万kW(=900MW)の規模に拡大して、需要を大幅に上回る供給力を火力にも原子力にも依存しない形で実現する狙いだ。

 2050年の時点では太陽光が60万kW、小水力が14万kW、バイオマスが11万kWの順になる。このうち小水力発電の設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)は標準で60%を超えて太陽光発電の5倍以上になることから、発電量では小水力が最大の電力源になる可能性が大きい。

(中略)

 長野県内には県営の水力発電所が14カ所にある。治水用に造ったダムの水流を生かしたものが多く、1979年に運転を開始した「奥裾花(おくすそはな)発電所」もダムの直下に設置した水力発電所の1つだ。落差53メートルの水流で1700kWの電力を供給する能力がある。

 この発電所の隣に「奥裾花第二発電所」を新設する計画が進んでいる(図4)。既設の取水管を利用する方法で980kWの発電が可能になる想定だ。年間の発電量は557万kWhになり、売電収入は1億6100万円を見込んでいる。

 発電所の維持管理に年間で6900万円かかるため、想定する収益は9200万円である。固定価格買取制度を適用できる20年間の累計では18億4000万円の収益を得られる見通しだ。建設費の7億7000万円を差し引いても、20年間に10億円以上の利益を稼ぎ出すことができる。長野県にとっては貴重な収入源になる。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/okususohana.jpg
図4 「奥裾花第二発電所」の建設予定地。出典:長野県企業局

(以下略)

986とはずがたり:2014/08/13(水) 20:48:36


小水力発電に関心 台湾の農業関係者、美馬・夏子ダムを視察
2014/7/24 14:00
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2014/07/2014_14061762282377.html

小水力発電に関心 台湾の農業関係者、美馬・夏子ダムを視察 台湾の農村振興に携わる「台湾農田水利会連合会」の職員19人が23日、美馬市を訪れ、同市脇町の夏子ダムに県が整備している小水力発電設備などを見学した。

 連合会の職員は10月の稼働に向けて完成した発電設備に興味津々の様子で、設備の概要などを次々と質問。県西部県民局の担当者が河川環境を保つために放流する維持用水を利用し、最大29キロワットを出力できることなどを説明した。連合会の会長は「学んだことを台湾での技術向上に役立てたい」と話した。

 連合会は農業用水の利活用を学ぶため1994年から毎年2、3回のペースで訪日しており、美馬市には初訪問。22日に来日した一行は、28日まで兵庫や高知などの小水力発電設備を視察する。
【写真説明】県が整備している小水力発電設備を見学する台湾農田水利会連合会の職員(右側)=美馬市脇町の夏子ダム

987とはずがたり:2014/08/13(水) 20:49:14

小水力発電に関心 台湾の農業関係者、美馬・夏子ダムを視察
2014/7/24 14:00
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2014/07/2014_14061762282377.html

小水力発電に関心 台湾の農業関係者、美馬・夏子ダムを視察 台湾の農村振興に携わる「台湾農田水利会連合会」の職員19人が23日、美馬市を訪れ、同市脇町の夏子ダムに県が整備している小水力発電設備などを見学した。

 連合会の職員は10月の稼働に向けて完成した発電設備に興味津々の様子で、設備の概要などを次々と質問。県西部県民局の担当者が河川環境を保つために放流する維持用水を利用し、最大29キロワットを出力できることなどを説明した。連合会の会長は「学んだことを台湾での技術向上に役立てたい」と話した。

 連合会は農業用水の利活用を学ぶため1994年から毎年2、3回のペースで訪日しており、美馬市には初訪問。22日に来日した一行は、28日まで兵庫や高知などの小水力発電設備を視察する。
【写真説明】県が整備している小水力発電設備を見学する台湾農田水利会連合会の職員(右側)=美馬市脇町の夏子ダム

988名無しさん:2014/08/22(金) 02:43:33
「ダムできていれば…」広島の災害地区で建設中

 多くの犠牲者を出した広島市安佐南区の八木地区にある複数の谷について、
国土交通省が砂防ダムの建設を計画し、1基は着工し、さらに9月から地質調査などを始める予定だった。

 15年前に広島県内で起きた土石流災害を受け、順次進めていたものだが、
早期着工を求めていた地元住民らは「もう少し早くダムが整備できていれば」と話した。

 同省中国地方整備局は、県内で32人が犠牲となった1999年6月の災害を踏まえ、
砂防法に基づき計約900億円をかけて同市や廿日市、大竹の3市で2001年度から砂防ダムの建設に着手した。

 これまでに計53基が完成しており、被害が集中した八木地区では現在1基が建設中で、
さらに9月からもう1基の着工に向けた調査に入ることを決めていた。
8月18日、調査を知らせる書面を地区内の掲示板に貼り出したが、その2日後に今回の土砂災害が起きた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20140821-OYT1T50138.html?from=ycont_top_txt

989名無しさん:2014/08/29(金) 06:31:38
【広島土砂災害】砂防ダム7か所で土石流食い止めたか[8/29]

広島市の土砂災害では、これまでに75か所で土石流が発生したことが分かっていますが、県が調査したところ、
砂防ダムがある7か所で土石流によるとみられる土砂の流出が食い止められていたことが新たに分かりました。

今月20日に広島市で起きた土砂災害では、安佐南区と安佐北区を中心に、これまでに75か所で
土石流が発生していたことが分かっています。
広島県がさらに範囲を広げて調べたところ、この75か所のほかに、安佐北区内の7か所で土石流が
発生していたとみられることが分かりました。
発生した土石流は、いずれも砂防ダムによって土砂の流出が食い止められていたということです。

砂防ダムは県が設置したもので、中には、土砂や岩、樹木などでほぼいっぱいになっているダムもありますが、
下流まで流れた形跡はなかったということです。
土石流の発生が確認された75か所では、いずれも砂防ダムが設置できていなかったということで、
広島県は、砂防ダムが土砂災害の被害を防ぐことにつながったとみて、今後、整備を検討することにしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140829/k10014173911000.html

990とはずがたり:2014/08/29(金) 12:06:50

2014年08月27日 07時00分 更新
2つの川の高低差で発電、分水路を生かして620世帯分の電力
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1408/27/news016.html

中国山地から流れる2つの川をつなぐ分水路がある。この分水路の水流を利用した小水力発電所の建設工事が始まった。水流の落差は27.5メートルになり、一般家庭で620世帯分の電力を供給できる。取水口から発電機まで水を送るための水圧管路には初めてポリエチレン管を採用した。
[石田雅也,スマートジャパン]

 広島県と島根県の県境にある北広島町で、小水力発電所の建設工事が8月25日に始まった。中国電力が2016年3月に運転を開始する予定の「芸北(げいほく)発電所」である(図1)。中国山地から流れてくる2つの川の高低差を利用して発電する。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/geihoku1_sj.jpg
図1 「芸北発電所」の位置。出典:中国電力

 2つの川は分水路でつながれている。高い位置を流れる大佐川(おおさがわ)に設けた分水ダムから、2キロメートルほど離れた低い位置にある滝山川(たきやまがわ)まで水を送っている。この分水路の中で落差の大きい2つの地点を水圧管路でつないで、水車発電機に水を取り込んで発電する仕組みだ(図2)。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/geihoku2_sj.jpg
図2 小水力発電設備の構造。出典:中国電力

 発電に利用できる落差は27.5メートルあり、水量は最大で毎秒2.0立方メートルになる。この水力エネルギーで430kWの電力を供給することができる。年間の発電量は223万kWhを見込んでいて、一般家庭の電力使用量に換算して620世帯分に相当する。設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)は59%で、小水力発電としては標準的な水準である。

 取水口から発電機まで水を送り込むために、1キロメートル以上にわたって地下に水圧管路を埋設する。この水圧管路には一般的に使われる金属製ではなくて、市販品の樹脂管(ポリエチレン管)を採用することにした(図3)。樹脂管は施工がしやすく、耐圧性と耐震性にも優れている点を評価した。中国電力が水圧管路に樹脂管を採用するのは初めてである。

991とはずがたり:2014/08/29(金) 14:18:28
中州「問題ない」 県、刑事告訴に慎重姿勢 山北3人死亡
http://www.kanaloco.jp/article/75797/cms_id/95047
2014.08.06 03:00:00

 山北町中川のキャンプ場で母子3人が川に流されて死亡した事故で、河川を管轄する県の県西土木事務所(開成町吉田島)は4日夜、違法造成が繰り返された中州について調査する方針を固めた。ただ中州そのものについては「河川管理上、大きな問題はない」との認識を示し、刑事告訴には慎重な考えを示している。

 同土木事務所によると、事故のあったキャンプ場「ウェルキャンプ西丹沢」は2008年4月から11年8月までに、無許可で土砂搬入を繰り返し、中州を造成。河川法違反として同土木事務所の是正指導を少なくとも6回受け、その度に改善はしていたという。

 同土木事務所は今回の事故を受け、中州の形状の変化を調べ、把握していない違法行為についても調査する方針。ただ「記録が残っていない行為を確認するのは難しい」としている。

 中州の形状については「川の流れをふさいだり、悪くしたりしているようなことはない」と問題にせず、「告訴はあまり考えられない」との意向を示した。同土木事務所は「キャンプ場経営全体で見れば悪質だが、河川法内で対処しているので、(違法行為や河川の原状の確認など)個別ケースで対応するしかない」としている。

 同キャンプ場ではこれまでにも、基本的に禁止されているエリアでのコテージ建設や、無許可でのトイレや洗い場の設置など、トラブルが発生。県警が立件、県と法廷係争に発展したケースもある。

 それだけに、地元住民らは同土木事務所の今回の調査を注視しているが、その実効性に疑問の声も上がっている。近くでキャンプ場を経営する男性(57)は「県が是正指導などをしても、違法行為は続いている」と憤りつつも、「県には何を言ってもだめ」と半ば諦めムードだった。 

【神奈川新聞】

山北母子死亡キャンプ場の業者 地権者とトラブル
http://www.kanaloco.jp/article/75857
2014.08.07 03:00:00

 山北町中川で母子3人が川に流されて死亡した事故で、現場のキャンプ場「ウェルキャンプ西丹沢」を運営する不動産業ERD(小田原市)が、キャンプ場周辺の土地をめぐり地元住民らとトラブルになっていたことが6日、分かった。同社が所有権のない土地で開発行為を行ったとして地権者が抗議したもので、地元の複数の地権者は「境界を明確にすることなく開発が繰り返されている」としている。

 地元住民によると、2年ほど前に、同社が県道から同キャンプ場につながる砂利道の一角で山林を伐採。土地の所有権を主張する地元住民数人がキャンプ場側に抗議すると、同社は補償を約束したが現在も履行されていないという。同キャンプ場の周辺地域では、複数の地権者が「許可していないのに開発されてしまった」と指摘している。

 こうしたトラブルが発生するのは、土地の境界が公図に明示されていないことが一因という。開発などの許認可を管轄する県の県西土木事務所によると、境界が曖昧な土地での開発の許可申請をする際は、通常は事前に隣接する地権者と話し合うか、民事訴訟を起こして境界確定をするという。

 そのため同キャンプ場からの許可申請について、同土木事務所は「当事者間で解決済みと思っていた」と話している。

【神奈川新聞】

992とはずがたり:2014/08/29(金) 14:21:23
農業用ダム・ため池、510カ所で耐震不足
http://www.asahi.com/articles/ASG8N5TVYG8NUUPI003.html
座小田英史、神山純一2014年8月29日03時44分


 東日本大震災で農業用ダムが決壊して死者が出たことから、全国の自治体がダムやため池の一斉点検を進めている。これまでの調査で少なくとも約510カ所で、水をせき止める堤体が耐震不足であることがわかった。このほかの数千カ所でも耐震調査を進めており、耐震不足は増えそうだ。農林水産省はため池の改修やハザードマップの整備を各自治体に求めている。

 農水省は2013年度から、規模が大きく、周囲の人家に被害が出る可能性があるため池について、目視による一斉点検を各自治体に求めている。対象は全国で約11万カ所あり、2年間かけて点検し、問題があるものを絞り込む。

 朝日新聞が今月、一斉点検の状況を各都道府県に聞いたところ、少なくとも計7万カ所の検査が終わっていた。いまの国の基準では、それぞれの土地で100年に1回程度起こる中規模な地震に耐える必要があるが、42道府県の6千カ所ではそれを満たしていない可能性もあり、耐震調査の対象になった。今月までにその調査を終えた13道府県の計1400カ所のうち、約510カ所が耐震不足だった。多くの自治体は調査が終わるまで場所は明らかにできないという。

993とはずがたり:2014/08/29(金) 14:22:01
藤沼ダム
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E6%B2%BC%E3%83%80%E3%83%A0

藤沼ダム(ふじぬまダム)は、日本の福島県須賀川市江花にある、江花川(阿武隈川水系)の支流・簀の子川(すのこがわ)[2][3] に建設された灌漑用ダムである[1]。ダム湖の正式名称は藤沼貯水池(ふじぬま ちょすいち)[1]であるが、報道では藤沼湖(ふじぬまこ)と記される場合もある。
2010年(平成22年)3月11日には「藤沼貯水池(藤沼湖)」の名で農林水産省の「ため池百選」に選定された[4]。

災害と対策[編集]
東日本大震災[編集]

決壊した藤沼ダム(2011年5月25日)
2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(cf. 東日本大震災)では、北東部にある高さ18m、長さ133mの堤が地震直後に決壊し、約150万t の水が流出し、多くの樹木を巻き込んだ鉄砲水となって下流にある居住地域を襲った[5]。 下流の長沼地区および滝地区では、死者7人、行方不明者1人、流失もしくは全壊した家屋19棟、床上床下浸水家屋55棟という被害を出し[5][6]、田畑の土壌も多くが流失した[5]。 東北大学大学院工学研究科の調査チームを率いる風間聡は、堤の状況や住民の証言に基づき、地震動によって堤は一気に崩れたのに違いないと言う[5]。また、同チームはダムの下流約500mに位置する滝地区で高さ2mを越える泥水の痕跡を発見しており、水の力そのもの以上に流木による破壊が激しかったと考えられる[5]。なお、決壊直後の濁流を地元住民が携帯電話で動画記録している[7]。
農林水産省[2]、および、学術団体などで構成する日本大ダム会議[5]によると、地震による貯水池・農業用ダムの決壊で死傷者が出たのは[2][5]、1930年(昭和5年)以降、世界で報告例が無く、極めて稀な災害であるという[5](cf. ダムの事故[en:Dam failure])。事態を重く見た農林水産省は、全国1,090箇所の貯水池・農業用ダムの被災状況を都道府県を通じて照会し、結果、青森県・岩手県・宮城県・福島県・茨城県・栃木県・群馬県の6県で86箇所の貯水池・農業用ダムに被害が出ていたことが判明した[2]。

994名無しさん:2014/09/01(月) 15:00:45
「1時間70ミリの雨」広島市が予報見落とし 避難勧告の遅れにつながった可能性

 8月20日未明に起きた広島市北部の土砂災害で、
大きな被害が発生する1時間以上前に広島地方気象台が出した
「1時間に70ミリの雨が降る可能性がある」との予報を、市が見落としていたことが、市への取材でわかった。

 雨量予報は避難勧告の判断材料の一つで、市の見落としが勧告の遅れにつながった可能性がある。
 市によると、20日未明の大雨を受け、午前1時35分に災害警戒本部を設置。
警戒本部は同50分、気象台が1分前に発表した「20日中に広島県内の多いところで
1時間に70ミリの雨が降る」との予報をファクスで受け取った。
職員が仕分け箱に入れたが、警戒本部内の誰にも報告されなかったという。
 一方、午前1時50分には、気象情報会社が「安佐北区、
安佐南区の予想雨量は同2〜3時に1ミリ、同3〜4時に1ミリ未満」と発表。
警戒本部は、同社の予報も参考に現地の状況把握を進め、避難勧告の発令を検討していた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20140831-OYT1T50117.html
「1時間70ミリの雨」広島市が予報見落とし

995とはずがたり:2014/09/02(火) 19:30:51

広島土砂災害 死者72人 土砂災害防止法、改正へ
http://www.asahi.com/articles/ASG8X5FQBG8XPITB014.html
2014年8月28日22時58分

 広島市の土砂災害で、広島県警は28日、死者が72人になったと発表した。このうち70人の身元が判明している。古屋圭司防災担当相はこの日の衆院災害対策特別委員会で、土砂災害防止法を改正する方針を示した。土砂災害の危険がある区域について、知事が指定しやすくする方向で検討する。秋の臨時国会での改正を目指すという。

広島の土砂災害トピックス
 土砂災害防止法は、1999年に広島市などで31人が死亡した土砂災害をきっかけに2001年に施行された。都道府県が基礎調査をし、土砂災害の危険がある区域を「警戒区域」や「特別警戒区域」に指定。「警戒区域」では警戒避難体制の整備や住民への周知、「特別警戒区域」では宅地開発の規制が義務づけられる。

 また、約50万立方メートルとみられる被災地の土砂やがれきについては、広島県が広島港に整備した埋め立て事業地などで受け入れることが決まった。近く広島市が搬入を始める。

 捜索が続く被災現場では27日夜、被害が大きかった安佐南区八木地区で新たに女性の遺体が見つかった。28日時点での行方不明者は4人。

 なお約1200人が避難生活を続けている。県の派遣で被災者の心のケアにあたってきた「災害派遣精神医療チーム」(DPAT)は、9月から人員を増やす。被災者が公営住宅などに入居した後もケアを継続する。

■えぐれた道に仮橋

 広島市安佐南区緑井8丁目では、土石流でアスファルトがはがされた場所に、20以上の仮橋が設置された。ボランティアや、片付けのために足を運ぶ住民の足場を確保するため、国交省が地元の要望を受けて建設した。中には深さ2メートルほど道がえぐられ、上流から川のように水が流れている場所もあり、今も土砂の運び出しや清掃が続けられている。(矢木隆晴)

996とはずがたり:2014/09/02(火) 19:32:36
広島土砂災害、首相指示公表遅れのミス認める 副長官
http://www.asahi.com/articles/ASG8X5FZVG8XUTFK00C.html
2014年8月28日19時53分

 広島市の土砂災害で安倍晋三首相が20日朝に出した指示が約2時間公表されなかったことについて、加藤勝信官房副長官は28日、「被害状況の把握などで、いろいろバタバタしていた。事務の遅れがあった」と述べた。

 衆院災害対策特別委員会の閉会中審査で、民主党の長島昭久氏が「国民に知らせるのが大事だ。反省してほしい」と追及したのに答えたもので、初動対応の遅れを認めた。

 首相は20日午前6時30分、山梨県内の別荘から関係省庁に「国民に対し、情報提供を的確に行う」などの指示を出した後、ゴルフをした。政府が首相指示を報道各社に公表したのは、午前8時30分ごろだった。藤山雄治内閣審議官も同委で「全くの事務方のミスだ。事務に忙殺される中で時間的に遅れてしまった」と釈明した。

997とはずがたり:2014/09/05(金) 20:51:49
そこそこ大きいな♪

●小水力発電施設整備事業・羽布ダム地区
発電能力:854kW
見込み発電量:320万kWh=0.32億kWh

羽布ダム:放流水利用した小水力発電施設−−起工式 /愛知
http://mainichi.jp/area/aichi/news/m20140827ddlk23040040000c.html

 豊田市羽布町の県営羽布ダムで23日、ダム放流水を利用した小水力発電施設の起工式が開かれ、大村秀章知事ら約90人が出席した。

 最大落差約45メートル、年間総発電量は約3200メガワット時で、一般家庭約900世帯の年間消費量に相当する。総事業費は9億930万円。2016年度末の完成予定で、県が管理する。【中島幸男】

県営羽布ダム地区で小水力発電施設起工式が開催されます
http://www.pref.aichi.jp/0000075305.html
平成26年8月13日(水曜日)発表
2 事業概要
(1) 事業名、地区名   小水力発電施設整備事業 羽布ダム地区
(2) 事業主体   愛知県
(3) 最大落差   45.0m
(4) 使用水量   0.9〜3.0m3/s
(5) 発電機最大出力   854kW(予定)
(6) 年間総発電量   約3,200MWh(予定)
(7) 電気供給先   売電
(8) 事業費   9億930万円
(9) 事業期間   平成25年度〜平成28年度

998とはずがたり:2014/09/05(金) 20:58:16

●笹ヶ峰ダム小水力発電
有効落差:約34.8m
使用水量:3.0〜5.5m3/s→3.7m3/s
最大出力:983kW
年間発電量:4,022MWh

発注規模3億円以上6億円未満を設定する「笹ヶ峰ダム小水力発電設備建設工事」を新規追加―北陸農政局
2014/09/03 Web建設速報
https://www.kensetusokuho.jp/kensetsu/articles/show/33532

 北陸農政局本局は2日、今年度発注予定工事に関川用水(一期)農業水利事業と阿賀野川用水国営造成土地改良施設整備事業で施工する工事各1件を追加した。
 うち関川用水関連工事は、発注規模3億円以上6億円未満を見込んで妙高市杉野沢地内で施工する「笹ヶ峰ダム小水力発電設備建設工事」。約26か月を工期に設定し水力発電設備1式(横軸三相同期発電機・仕切弁φ1,000㎜各1基)を整備するもので、第3四半期に一般競争入札で発注。一方の阿賀野川用水関連工事は、第2四半期に随意契約で発注する「阿賀野川頭首工改修その4工事」で、工期約7ヶ月を見込み、阿賀野小松地内で護床工改修1式(発注規模は9,000万円以上2億3,000万円未満)を施工する計画だ。
柏崎周辺事業所が設備検討発注へ
 笹ヶ峰ダム小水力発電設備建設関連ではまた、柏崎周辺農業水利事業所が「小水力発電管理設備検討業務」を今年度発注予定に追加、約4か月で行う「水管理施設基本設計1式」を第3四半期の簡易公募型競争入札で発注する予定。
 同事業所ではさらに、関川用水(一期)農業水利事業関連業務3件を発注見通しに追加、各業務の業務概要は以下の通りとなっている(いずれも、履行期限約5か月を設定して第3四半期の簡易公募型競争入札で発注)。
◆笹ヶ峰ダム緊急放流設備設計=緊急放流設備設計・施工計画各1式
◆笹ヶ峰ダム資材搬入路路線測量設計=路線測量・現地測量・道路計画各1式
◆河川協議資料他作成=河川協議資料作成

999とはずがたり:2014/09/05(金) 20:58:28
>>998-999

130億円見込み笹ヶ峰ダム老朽化対策や小水力発電所新設など―1日開所した北陸農政局・関川農水建設所の事業計画
2014/08/07 Web建設速報
https://www.kensetusokuho.jp/kensetsu/articles/show/33191

 1日に開所した北陸農政局柏崎周辺農業水利事業所関川用水農業水利建設所の事業計画が明らかになった。
 前歴の国営事業が果たした役割を踏まえ、新たな国営かんがい事業(想定事業費130億円)としてスタートする本事業の目的は、前歴の国営関川農業水利事業(昭和43〜58年度)で建設した本地区の基幹的農業水利施設が30年以上を経過、笹ヶ峰ダムや幹線用水路のコンクリート構造物で損傷や著しい鋼構造物腐食などが発生し漏水などで農業用水の安定供給に支承を及ぼすとともに、水利機能維持のため多大な管理が必要となっていることから、施設機能を監視しながら「笹ヶ峰ダム」と「幹線用水路」の改修を適時行って農業用水安定供給と施設維持管理費軽減を図り、農業生産の維持と農業経営の安定に資するもの。
 うち「老朽化対策」では、全面的に取壊して新しく建設するのではなく、機能診断に基づく劣化度合いや重要度に応じ補強または補修対策行って既存水利施設の長寿命化を図ることとし、具体的な老朽対策(笹ヶ峰ダム関連の対象施設と主な対策工、国営幹線用水路の改修対象と対象延長および主要対策工)と、維持管理費軽減対策(笹ヶ峰ダム直下に東北電力と共同で小水力発電所を建設し、その売電収益で土地改良施設の維持管理費軽減)は以下の通りとなっている。
【笹ヶ峰ダム老朽化対策】
〈土木構造物〉
 ◆洪水吐:ひび割れ補修◆取水設備:表面含浸工◆管理道路トンネル:断面補修工◆管理棟:有機系被覆工◆堤体周辺:法面保護工
〈機械設備〉
 ◆洪水吐鋼製ラジアルゲート(3門):ゲート補修および再塗装・開閉装置更新◆取水設備取水ゲート(4門):扉体・開閉装置更新◆緊急放流設備主・副ゲート:扉体・開閉装置更新◆繋船設備昇降装置:更新◆電気設備(高圧受配電設備):全部更新◆ダム管理施設(操作施設):全部更新
【国営幹線用水路改修】
〈改修対象〉
 ◆関川右岸幹線(総延長1.7kmのうちトンネル他L0.2km)◆上江幹線(総延長18.6kmのうち開水路L1km、トンネル他L1.7km)◆中江幹線(総延長9.9kmのうち開水路L3.4km、トンネル他0.4km)◆水管理施設(遠方監視制御に係る親局・子局、孫局)
〈主要対策工〉
 ◆開水路:構造機能回復(全部改築)・表面被覆工による補修◆トンネル:断面補強工等◆管水路:巻込鋼管工による補修等◆水管理施設:全部更新
【笹ヶ峰ダム小水力発電所新設】
〈施設計画〉
 ◆最大使用水量:3.7立方㍍/s◆有効落差:34.84m◆最大出力:983kW◆年間予定発電量:4,022MWh◆水車型式:横軸フランシス◆発電機:同期発電機

関川用水地区の小水力発電導入計画について
http://dokaikyo.or.jp/kaishi_new/286t_13.pdf

1000とはずがたり:2014/09/06(土) 09:18:39
●日南ダム小水力発電所
出力:520kW
年間出力:246万kWh〜233万kWh
総事業費:7.7億円〜8億円
有効落差:18.8m
最大水量:3.5m3/s

■登録日 2014年6月19日
水車発電機など工事を公告 日南ダム発小水力電所建設
http://www.kensetsu-net.com/html/kiji.php?T=1&amp;ID=39726&amp;DS=&amp;KB=

 宮崎県企業局は、本県の地域特性を活かした環境にやさしい新エネルギーの有効活用を図るため、県内の治水ダムでは初となる小水力発電所を日南ダム(日南市酒谷)に設置する。18日には、条件付一般競争で請負業者を選定する「日南ダム発電所建設のうち水車発電機その他機器据付工事」を公告した。

 最大出力520kWの小水力発電所(最大使用水量=3.5m3/s)を日南ダム内に建設するもの。年間発電量は246万kWhを見込む。総事業費は7億7千万円程度になる見込み。今回発注する工事では、発電所建設に係る水車発電機等の据付のほか、管理用制御処理設備の改造・据付・調整工事を行う。工期は28年3月25日まで。

 入札の主な参加要件は、宮崎県の平成26・27年度入札参加資格認定を受けている者のうち、日本国内に本店を有する者であり、電気工事(A等級)または機械器具設置工事の資格を有する者。このほか、平成16年度以降に完成した出力200kW以上の水車発電機の据付または分解点検を施工した実績があることを要件とする。

 特記仕様書や図面等の資料は、宮崎県公共事業情報サービスで閲覧・ダウンロードできる。質問は7月6日17時までに電子メールで送付すること。回答は7月9日までに宮崎県公共事業情報サービスに掲示する。7月8日から9日にかけて入札書を受け付けたのち、9日に開札する。

 宮崎県の平成26年度発注見通し(6月見直し)によると、今年度第1四半期に発電所建設に係る水圧鉄管及び土木工事(工期規模7千万円以上5億円未満)を発注するほか、地下1階地上1階延べ350m2程度の建屋建築主体工事(同4千万円以上1億円未満)を第3四半期に発注することとしている。

日南ダムに小水力発電所
http://www.yomiuri.co.jp/local/miyazaki/news/20140828-OYTNT50294.html
2014年08月29日
 県企業局は、日南市酒谷甲の日南ダムに県内の治水ダムとしては初めてとなる小水力発電所を建設する。再生可能エネルギーの普及が目的で、2016年3月の運転開始を目指す。


 日南ダムは水害防止のために整備され、1985年に完成した。貯水容量は464万立方メートル。発電所は18・8メートルの落差を利用して水車を回し、最大520キロ・ワットの電力を生み出す。年間の供給電力量は233万キロ・ワット時で、一般家庭650世帯分の消費量に相当する。総事業費は約8億円。

 再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づき、年間7307万円(税込み)の売電収入を見込んでいる。

 県企業局工務課は「今後も有望な水資源を見つけ、エネルギーの有効利用に努めたい」としている。

2014年08月29日

1001とはずがたり:2014/09/06(土) 10:10:00
●アクアパワー東北(東発が70%を出資。アジア航測、東星興業、東北自然エネルギー開発、日本小水力発電)、馬越石小水力発電所
宮城県内浄水場の水道水を利用
定格出力:約250kW
年間発電量:186万キロワット時(所内利用分を除いた電力量183万キロワット時を東北電力に売電)


2014/08/29
アクアパワー東北、馬越石小水力発電所で竣工式 年間発電量186万キロワット時【電気新聞】
http://j-water.org/news1/1995/

東北電力グループの東北発電工業(東発、仙台市、加藤博社長)など5社が出資するアクアパワー東北(仙台市、社長=小泉俊夫・東発取締役・水力部長)はこ のほど、宮城県内浄水場の水道水を利用した小水力「馬越石(まごいし)水力発電所」(250キロワット)の営業運転を開始した。同社と事業協定を結び、土 地を貸した宮城県企業局など関係者と28日に竣工式を行った。県の水道施設を利用した小水力は初めて。県の再生可能エネルギーによる発電事業は2件目とな る。

営業運転は今月1日に開始した。白石市の南部山浄水場から仙台市太白区の仙南・仙塩広域水道高区調整池へ送る水道の落差を利用して発電する。年間発電電 力量は一般家庭550世帯分の年間消費電力量に相当する186万キロワット時。FIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)を活用し、所内利用分を除い た電力量183万キロワット時を東北電力に売電する。発電単価(1キロワット時当たり)29円で年間5300万円の収入となる。

県企業局はアクアパワー東北に土地と施設を20年間貸し付け、同社から利用料を受け取る。賃料は年間500万円。

竣工式では、県企業局、水道局の関係者のほか、アクアパワー東北の小泉社長ら役員、東発の加藤社長をはじめ出資企業の幹部が参加。発電所受電設備の隣に 設置した発電電力量表示板も披露した。小水力は小学生の環境学習にも利用。震災遺児支援や小児医療向上のため、収益から寄付も行う。

小泉社長は「浄水後の水を使う発電は県内初めて。きれいな水を使えば設備が長持ちする」と説明。「県の再生可能エネ導入の理念を継続するため、安定的な 電力供給に努めたい」と意気込みを示した。アクアパワー東北には東発が70%を出資。アジア航測、東星興業、東北自然エネルギー開発、日本小水力発電も出資する。

紙面より転載

宮城県企業局小水力発電事業「馬越石水力発電所」新設工事の起工式の開催について(水道経営管理室)
http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/kohou/ho20140121-6.html
報道発表資料
平成26年1月21日
3 小水力発電事業概要
(1)事業名称 宮城県企業局小水力発電事業(高区調整池)
(2)施設名  馬越石水力発電所
(3)事業実施場所 仙南・仙塩広域水道 高区調整池(仙台市太白区茂庭字馬越石地内)
(4)事業実施者  株式会社アクアパワー東北 【構成企業】東北発電工業(株),アジア航測(株),東星興業(株),東北自然エネルギー開発(株),日本小水力発電(株)
(5)発電出力  約250kW
(6)発電電力量  約186万kWh/年(一般家庭約550世帯の年間使用電力量に相当

1002とはずがたり:2014/09/06(土) 15:57:29
>>976

白川発電所大改修始まる
http://www.yomiuri.co.jp/local/kumamoto/news/20140830-OYTNT50212.html?from=yartcl_popin
2014年08月31日

 化学メーカー・チッソ子会社のJNC(東京)は、稼働から間もなく100年になる大津町外牧の水力発電所「白川発電所」の大規模改修に着手した。

 白川発電所は1914年11月、チッソの前身・日本窒素肥料が工場の電力を賄う目的で建設した。認可取水量は毎秒9・4立方メートル。チッソから事業譲渡を受けたJNCが、九州各県に所有する水力発電所13か所の中で最も古く、設備の老朽化が進んでいた。

 今回、水車や発電機などを一新。最大出力を現行9000キロ・ワットから9300キロ・ワットに向上させ、年間発電量は一般家庭約1万4000戸分に相当する。100年前から使われている赤れんが造りの建屋はそのまま残す。2018年12月に完了予定。

2014年08月31日

1003とはずがたり:2014/09/06(土) 16:07:29
フランシス水車を共同開発へ 来春発売目指す
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201408/20140823_72064.html

 水力発電機器製造の芦野工業(山形市)と東北小水力発電(秋田市)は22日、発電効率を高めたフランシス水車の研究、開発に共同で取り組むと発表した。2017年3月の発売を目指す。小水力発電の売電量を増やし、事業の採算性を高めることで小水力発電の普及拡大を図る。
 フランシス水車は国内の水力発電所で最も多く採用される種類で、羽根付きの車(ランナー)を水の圧力で回転させる。研究開発では、流水エネルギーに対する発電効率を既存の90%前後から、95%まで高める。
 東北小水力発電が持つコンピューター流体解析ソフトで、ランナー内に渦ができるなど発電効率を低下させる細かい要因を分析。水の流れを乱さない羽根の形状などを研究する。
 2社は出力1万キロワット以下、発電効率95%のモデル水車を水の流量、落差の違いに合わせて数種類開発し、販売に乗り出す。計画では5年後に年間20台販売、売り上げ40億円を実現する。
 小水力発電は国内に未開発の適地が多くあり、原発13基に相当する1330万キロワットの発電能力が眠ると言われる。ただ、1カ所の出力は1000キロワット未満と小さく、コストに見合う売電収入が得られず、普及していない。
 2社は高効率水車の開発で発電事業の採算性が高まれば、市場は拡大するとみる。新設発電所に加え、全国1900カ所の既存発電所の老朽化や出力増強に伴う水車更新に狙いを定める。
 東北小水力発電の和久礼次郎社長は山形県庁で記者会見し、「小水力発電は貴重な純国産の再生可能エネルギーだ。2社の強みを生かし、業界トップレベルの性能向上を実現したい」と語った。

1004とはずがたり:2014/09/08(月) 10:43:06
●五十里ダム
1000kW
900万kWh
河川維持流量

●下大沢
30kW


日光市内の小水力発電、2カ所で実施設計 五十里ダムは1千キロワット計画
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20140814/1685404
8月14日 朝刊

 県企業局は本年度、日光市の五十里ダムと大下沢の2カ所で行う小水力発電の実施設計に入った。五十里ダムでは河川を維持するための流量を活用した発電となり、出力1千キロワット。年間発電量は900万キロワット時で、一般家庭約2600世帯分となる。

 同局は「再生可能エネルギー等事業化可能性調査」として常時、県内河川での発電の有望地点を探っている。同市内では小百川など4カ所で新たな水力発電ができないか、調査研究をしてきた。このうち2カ所が実施設計にこぎ着けた。

 県は太陽光発電や水力発電など再生可能エネルギーの拡大を目指していることから、同局電気課の担当者は「企業局としても再生可能エネルギーの普及に貢献したい」と説明する。

 五十里ダムは、管理する国のえん堤改良工事に合わせ、県が河川の維持流量を活用して水力発電に取り組む。改良工事は放流量をより安全に安定させるのが目的。実施設計の事業費は約2千万円で、専門業者に委託している。実施設計は15年1月ごろに終了する予定。

 大下沢は昭和初期に地元の自治会などが発電していた跡地。取水ぜきから導水した水槽があり、そこから流れ出る水量を用いる「流れ込み式」を採用する。出力は30キロワットで、同局としては最も小さい規模となる。

※詳しくは「下野新聞」朝刊、「下野新聞SOON」のモバイルサイトでご覧ください。

1005とはずがたり:2014/09/15(月) 21:46:38

玉川毒水
http://www.pref.akita.jp/fpd/sosui/sosui-03.htm
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranB/TPage.cgi?id=171&amp;p=2

1006とはずがたり:2014/09/27(土) 18:32:16
>>850
●白滝(しらたき)水力発電所(1952年運開・2011年颱風被害により運転停止)
日本工営は事業会社の「NK北海道水力発電」を設立,事業を引継ぎ
発電能力:従来の220kWから260kWへ拡大
年間発電量:216万kWh見込
設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)は95%に達する想定
更新工事は2015年3月に開始して、2016年7月には新しい設備で運転を再開できる見通し

2014年09月26日 11時00分 更新
自然エネルギー:
3年前の台風で運転を停止した小水力発電所、設備を一新して再開へ
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1409/26/news039.html

北海道の東部で1952年に運転を開始した町営の小水力発電所がある。2011年9月に来襲した台風の影響で停止状態になっていたが、発電事業者に譲渡して設備を一新することが決まった。発電能力を220kWから260kWに増強して、2016年7月に運転を再開する見通しだ。
[石田雅也,スマートジャパン]

 北海道東部のオホーツク海に近い内陸に遠軽町(えんがるちょう)がある。町内を流れる涌別川(ゆうべつがわ)の水流を生かして「白滝(しらたき)水力発電所」が運転を開始したのは、戦後まもない1952年のことだ。地域一帯を電化するために建設された発電所で、2011年9月まで60年近くにわたって運転を続けてきた。

 ところが北海道の東部を襲った台風の影響で洪水が発生して、発電機や制御装置が浸水したために運転を停止する事態に陥ってしまった。遠軽町では資金面の問題などから老朽化した設備を一新することが難しく、3年が経過したところで、小水力発電で実績のある日本工営が事業を引き継ぐことになった。

 日本工営は事業会社の「NK北海道水力発電」を設立して、既存の設備を譲り受けたうえで発電事業を継続する。浸水した水車発電機などは撤去して新しい設備に更新する必要がある。水車発電機は従来の横軸フランシス式から両可動翼プロペラ式に変更して、流量の変化にも対応しやすくする計画だ。発電所の建屋も建て替える(図2)。

水車発電機を更新することで、発電能力は従来の220kWから260kWへ拡大する。年間の発電量は216万kWhを見込んでいて、一般家庭で600世帯分の電力使用量に相当する規模になる。設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)は95%に達する想定だ。固定価格買取制度を通じて1kWhあたり29円(税抜き)で売電することにより、年間の売電収入は約6200万円になる。日本工営は収益の一部を遠軽町に還元する。

 更新工事は2015年3月に開始して、2016年7月には新しい設備で運転を再開できる見通しである。水車発電機に加えて水圧管路の鉄管を交換するほか、取水口の一部や放水路の基礎部分も更新する(図3)。小水力発電で課題になる運営費を軽減するために、取水口には自動制水ゲートを設ける予定だ。

 日本工営によれば、自治体から民間企業に譲渡した設備で、更新工事を実施して固定価格買取制度の認定を受ける初めての事例になる。現在までに日本工営は栃木県と鹿児島県で小水力発電所を運転していて、さらに白滝発電所を含む5カ所で小水力発電所を建設中である(図4)。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/l_nihonkouei_sj.jpg
図4 日本工営が運転・建設中の小水力発電所。出典:日本工営

●白滝発電所

●四時ダム発電所
470kW・ダムESCO

●塩原ダム発電所
195kW・ダムESCO

●寺山ダム発電所
190kW・ダムESCO

●高井発電所>>815>>933
420kW・売電

●間柏原EPC発電所>>943
740kW

●新曽木発電所>>852

1007とはずがたり:2014/10/23(木) 23:50:26
●地蔵寺川発電所
・高知県公営企業局
・650kW 296.3万kWh

高知県公営企業局 土佐町の小水力発電所建設を来年4月公告
http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/141008200045.html
2014/10/9 四国

 高知県公営企業局は、土佐町の地蔵寺川に建設する小水力発電所の工事費を2015年度当初予算に要望し、予算が認められれば4月中に一般競争入札するため公告する予定。土木、建築、電気工事を一括するか、分離するかは検討中。

平成26年6月
高知県公営企業局
地蔵寺川発電所(仮称)建設計画について
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/030901/files/2014060500026/12_jizojisyosuiryoku.pdf
発電所諸元
◆水系・河川名:吉野川水系北郷谷川
◆発電方式 :水路式(流れ込み式)
◆有効落差 :25.8メートル
◆使用水量 :毎秒3.2m3(最大)
◆出 力 :650キロワット
◆発電電力量 :296.3万キロワットアワー

平成24年9月
電気工水課
地蔵寺川発電所(仮称)建設計画
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/030901/files/2012111400097/2012111400097_www_pref_kochi_lg_jp_uploaded_attachment_81689.pdf

1008とはずがたり:2014/10/26(日) 22:53:29
矢掛町は小水力発電事業の案件形成を委託
2014/10/6 岡山
http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/141006600005.html

 矢掛町は、鬼ヶ岳ダムと第2星田ダムを対象とした小水力発電事業の案件形成を岡山県土地改良事業団体連合会(岡山市)に委託して進めている。2014年度内に方向性を決定する予定。

1011とはずがたり:2014/11/05(水) 17:05:44
こいつがあるから練馬線を造っても関越道や外環には繋げられんとのこと。

それにしても「西東京市の北部に源を発し」とあるがどんな水源があるんやろか!?

白子川調節池群
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/yonken/koji2/chikacho.html

白子川は、西東京市の北部に源を発し、練馬区の土支田付近から埼玉県との境に沿って流れ、板橋区内で新河岸川に合流する延長10km、流域面積25平方キロメートルの一級河川です。

1012とはずがたり:2014/11/05(水) 17:12:16

2014年11月04日(火)
町田徹「ニュースの深層」
相次ぐ太陽光発電の買い取り拒否
関西電力があの黒部に小水力発電所を建設したワケ
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40980

…電源とみた場合、北アルプスに源流をもつ黒部川水系は、国内有数の“水力発電所銀座”だ。人を寄せ付けない急峻な地形にもかかわらず、この水系は大正時代末期から開発が繰り返されてきた。51年前の完成当時、黒部川第四発電所(クロヨン)は国内最大の水力発電所だった。難航を極めた建設工事を描いた石原裕次郎主演の映画「黒部の太陽」を観た読者も多いだろう。近畿の電力危機を解消しただけでなく、経済成長を長年支えてきた発電所である。

その黒部川水系で今、ひと味違った発電所の建設が進んでいる。クロヨンの657分の1にあたる510kWしか出力のない小水力発電所の「出し平発電所(仮称)」だ。背景には、再生可能エネルギーとして「小水力発電」が脚光を浴びていることがある。あえて黒部の地を選んだ裏には、乱立によって各地で買い取り拒否騒ぎが起きている太陽光発電の轍を踏むまいという電力会社ならではの配慮もあるという。そんな黒部の最新事情をレポートしよう。

513億円を投じて建設

黒部川水系の水力発電所第1号は柳河原発電所だ。柳河原発電所は、関西電力の前身の一つである日本電力が大正13(1924)年に着工し、昭和2(1927)年に稼働した。以来、黒部川水系では急峻な渓谷を上流に遡る形でダムと水力発電所が次々と建設されてきた。現在は5つのダムと11の発電所があり、発電出力が合計で約90万kWに達している。これは大型原子力発電所(100万kW前後)に迫る能力である。

工事が最も過酷だったのは、昭和15年(1940年)の完成まで5年の歳月を要した仙人谷ダムと黒部川第三ダムの建設だ。吉村昭の記録小説『高熱隧道』(=こうねつずいどう)によると、日中戦争が本格化する中で国運を賭けて突貫工事が行われた。岩盤の温度が最高165度に達し、ダイナマイトが自然発火するという過酷な環境で資材運搬用の長いトンネルを掘る必要に迫られ、300人を超す犠牲者が出た。

資材運搬用のトンネル工事が困難を極めたのは、黒部ダムとクロヨン発電所も同じだ。長野県大町市から北アルプスの赤沢岳を抜けるトンネルの工事では、地盤が脆く大量の地下水が噴出する破砕帯を掘り進んだことから、171人の犠牲者が出た。彼らの名前は、ダム脇の慰霊碑に刻まれている。

当時の貨幣価値で513億円という巨費を投じたクロヨンは、完成当時、日本最大の発電能力を誇り、滋賀、奈良両県全域を賄うのに必要な電力を供給した。その後の増強もあって、クロヨンは現在、33万5000kWの発電力を持つ。

水力発電のタービンはクリーンそのもの

夜間の余剰電力を使って下部のダムから上部のダムへ水を汲み上げて日中の発電に備える揚水発電が主流になった今日では、水力でも奥多々良木発電所(関西電力、出力193万2000kW)、奥清津発電所(電源開発、第一、第二の合計で160万kW)といった巨大発電所が珍しくない。

クロヨンはこうした揚水式発電所に最大出力でかなわない。が、その半面で、揚水式発電所は半日程度しかフル稼働できない。これに対して、巨大ダムに大量の水を貯めておき、長い水路を使って落差を得る仕組み(ダム水路式発電)のクロヨンは、大規模な発電を長時間継続できる強みがある。…

小水力発電の「出し平発電所」

…宇奈月の5駅手前の出平駅の脇にある出し平ダムで、今年中の営業運転開始を目指して建設が進んでいるのが、冒頭で紹介した「出し平発電所」だ。出し平ダムは、下流の景観や環境を維持するために常に一定量の水を放流することを義務付けられている。その水の流れを発電に活用しようというのが「出し平発電所」だ。

1013とはずがたり:2014/11/05(水) 17:12:32
>>1012-1013
水量が限られているので、最大出力はわずか510kWに過ぎないが、それでも「CO2削減やエネルギーセキュリティの観点から、再生可能エネルギーの普及促進について、積極的に取り組んでいる」(関西電力)という。一般的な火力発電所の二酸化炭素(CO2)の排出量に換算して年間に約480トンを削減できるそうだ。

もうひとつ見逃せないのは、発電した電力を消費地である都会に運ぶためには、送電線網が不可欠なことだ。出し平発電所の場合は、主に消費地である京阪神地区向けの送電線網が必要になるが、黒部川水系は水力発電所銀座のため、この地域で発電した電気を運ぶためのネットワークがすでに整備されており、出し平に水力発電所を作っても、追加のコストがほとんどかからない利点があるという。

経済官僚の見識のなさ

ここで気掛かりなのが、九州電力、北海道電力など電力5社が太陽光で発電した電気の買い取りを各地で拒否する姿勢を打ち出したことに対して、新聞・テレビを中心に電力会社を悪者と言わんばかりの報道がこのところ目立っていることだ。ざっくり言うと、太陽光発電という善いことに参入しようとしている人たちを、電力会社がいじめているといわんばかりの報道である。

経済産業省・エネルギー庁は「実態を調査する」などとコメントしているが、本当に責められるべきは、2年前、こうした消費地への電気の輸送手段の問題をまったく視野に入れず、太陽光で発電した電気を相場の2倍前後で買うという「固定価格買取制度」(FIT)を導入して発電能力の強化だけを目指した経済産業省・資源エネルギー庁の経済官僚にあるまじき見識の無さのはずである。

東京電力の福島第一原発事故によって我々の間に定着してしまった感のある“電力会社性悪説”に、いつまでもとらわれていては、エネルギー政策を見誤ることになりかねない。

再生可能エネルギーの普及で必要だったのは、電力会社による高値買い取りを前提にした発電所の乱立支援策ではない。新たな送電網の巨大投資を必要としない、地域のニーズに応じた地産地消型の発電と配電のシステムの立ち上げ支援だったはずである。

そうしたことは再生可能エネルギーで試行錯誤を繰り返してきたドイツなどの軌道修正の実績をみれば、明らかだったのだ。問題は、なんでもかんでも電力会社に強制的に購入させて、我々が支払う電気料金に上乗せさせてきた経済産業省・資源エネルギー庁の短慮にあり、当時担当した行政官こそ、その責めを負うべきである。

とはいえ、電力各社の「過去20年にわたって水力発電の占める比率が延びていないのはポテンシャルが低い証拠だ」という主張が、専門家から「電力各社は水力発電の可能性を過小評価しがちだ。あれでは原発再稼働を有利にしようとしていると誤解されかねない」と批判されているのも事実だ.

再生可能エネルギー導入ポテンシャル

そうした批判派の根拠のひとつが、FITの導入を経済産業省に迫っていた環境省が2009年にまとめた「再生可能エネルギー導入ポテンシャル調査」(中小水力発電所については最大出力3万kW以下のものを対象に試算)だ。それによると、全国の2万0848地点で水力発電所の建設が可能で、その出力は最大で1500万kW。大型の原発15基分に匹敵するという。

ただ、この調査は、既存の水力発電所の存在を無視した試算であるうえ、1kWの電源開発に260万円以上のコストをかけられることも前提だ。実現には40兆円近い資金が必要になるので現実的でないと示唆し、太陽光と風力のFIT導入要求を強める根拠として、環境省が活用してきた経緯がある。

しかし、水力発電所建設のためだけにダムを作るのではなくて、治水や飲料水の確保のための事業を絡めて多目的なダムを整備するなどの工夫によって、コスト負担はある程度分散できるはずである。事業化できるものも出てくる可能性は十分にある。

政府が来年4月の統一地方選挙の後にまとめる予定のエネルギーミックスの試算では、将来へ向けて長期の時間軸をきちんと考慮し、大胆な節電を織り込んだうえで、火力(天然ガス、石炭、石油)、水力、地熱、風力、太陽光などのポテンシャルを算出することが不可欠だ。そして、原発の利用をそれらの実現までの間の不足分に限定して、時間はかかっても原発依存度を着実に下げていくエネルギー戦略が求められている。

1014とはずがたり:2014/11/23(日) 23:59:58
●このき谷

小さな水力発電、続々 既存ダムの放流水など活用
産経新聞2014年11月23日(日)07:57
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/industry/snk20141123065.html?fr=rk

 東京電力や関西電力など大手電力が、出力1千キロワット未満の規模の小さな「小水力発電」を相次ぎ稼働させている。新規のダム建設には大きな環境負荷がかかるが、小水力は既存ダムの放流水などを活用して再生可能エネルギーの拡大につなげられる。政府も再生エネの固定価格買い取り制度の見直しで、常時一定の出力が得られる小水力を価格面で優遇する方向で検討。官民あげて小水力の積極活用に動きだした。

 小水力は、河川の環境維持のために既存のダムから放流している水などを活用して発電する。ダム下流の水量が減ると生態系などに影響を与えるため、ダムは一定量を河川に放水している。このほか工業用水など既存設備を使うため、投資金額が比較的少ない。出力は大規模な水力発電に比べて数百分の1程度にすぎないが、建設にあたっての環境負荷は小さい。

 東電子会社の東京発電(東京都台東区)は今春、さいたま市水道局(埼玉県)の設備を活用した小水力発電所2基(合計出力127キロワット)の運転を開始した。各家庭に配水するため一時的に貯水している設備に水車を設置し発電する。

 発電した電力は固定価格買い取り制度を活用して東電などに売電。発電量は合計で年約90万キロワット時と、一般家庭約270世帯の電力をまかなえる。

 また、関電は富山県黒部市で既存ダムの放流水を活用した「出し平発電所」(出力540キロワット)を建設しており、平成27年12月の完成を予定する。

 このほか、北陸電力は富山県朝日町でダムの放流水を活用した「北又ダム発電所」(出力130キロワット)の営業運転を今月14日から開始した。電源開発(Jパワー)は福井県大野市でダムに流れ込む水路を活用する「このき谷発電所」(出力199キロワット)を建設中だ。28年5月の運転開始を目指している。

1015とはずがたり:2014/12/09(火) 10:36:34
>>785>>860-862
8月着工予定が遅れたようだ。アベノミクスの弊害でこの様な貴重な投資がインフレで資材高騰に苦しんで居るんちゃうか?(´・ω・`)
一応開通予定は遅くなっていないようだが。。

>年内にさらに2カ所で着工予定という。
大丈夫か?

●九州発電・大川発電所
定格出力:1980kW
年間見込発電量:900万kWh/Y
開業予定:2016/8

南大隅で小水力発電所起工式
(2014 11/30 13:00)
http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=61801

九州発電(鹿児島市、古田功社長)は29日、南大隅町根占辺田に建設する小水力発電所(大川発電所)の起工式を開いた。来月中旬に着工し2016年8月の稼働を目指す。同社は県内の約40カ所に同様施設を建設する予定で、同発電所は3号機になる。
(記事全文は30日付南日本新聞、またはモバイルサイトでご覧になれます)

小水力発電所を南大隅町に建設 九州発電、8月着工へ
http://qbiz.jp/article/37837/1/
2014年05月16日 03時00分 更新記者:片岡寛

 鹿児島県内で小水力発電所の建設を進める九州発電(鹿児島市)は、同県南大隅町の大川に大川発電所を建設する。8月に着工し、2016年8月ごろに稼働予定。建設費は約20億円。

 最大出力は1980キロワット。年間発電量は900万キロワット時で一般家庭2500世帯分に相当する。電力は全て九州電力に売る。九州発電の小水力発電所は肝付町、霧島市に次いで3カ所目。年内にさらに2カ所で着工予定という。

1016とはずがたり:2014/12/09(火) 12:43:35
●宇部丸山ダム
発電力:134kW 年間見込発電量:650MWh/Y
最大高低差:18.4m

厚東川と宇部丸山ダム
http://link.maps.goo.ne.jp/map.php?MAP=E131.17.10.125N34.3.6.486&amp;ZM=8

水不足緩和を期待,丸山ダムに貯水システム
2014年6月3日
http://ubenippo.co.jp/economy/%E6%B0%B4%E4%B8%8D%E8%B6%B3%E7%B7%A9%E5%92%8C%E3%82%92%E6%9C%9F%E5%BE%85%E3%80%81%E4%B8%B8%E5%B1%B1%E3%83%80%E3%83%A0%E3%81%AB%E8%B2%AF%E6%B0%B4%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0/

宇部丸山ダム
http://www.nautis.org/page072.html
 宇部丸山ダムは山口県宇部市に元々あった宇部池(溜池)を再開発して作られました、これはすぐ近くにある厚東川ダムだけでは下流域の都市の水需要をまかなえず、かといって厚東川ダムの嵩上げ工事は困難なため宇部池を再開発することになったようです。厚東川ダムのダム湖とは連絡水路でつながっており、水のやり取りができるようになって
います。

小水力発電所 山口県新設へ 宇部丸山ダム
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/mediacenter/article.php?story=20120904112458149_ja
12年9月 4日

 山口県企業局は、宇部市瓜生野の宇部丸山ダムに最大出力134キロワット、年間発電量650メガワット時を想定した小水力発電所を来年度にも新設する。小水力発電は採算面が課題だったが、7月に始まった再生可能エネルギー固定価格買い取り制度で売電価格が従来の3〜4倍になり、状況が一変した。同ダム以外にも小水力発電所を新設する機運が広がりそうだ。(山田英和)

 計画では、ダム湖底にある直径70センチの工業用水などの取水管に発電設備を増設。最大18・4メートルになる湖面と湖底との高低差で生じる水圧エネルギーで水車を回し、発電する。

 年間発電量は一般家庭180戸分に相当し、全量を中国電力に売る方針。企業局は本年度、コンサルタント会社に委託して出力や建設コスト、採算性など詳細設計を詰め、来年度に建設と運転開始を目指す。

 厚東川水系の宇部丸山ダムは、宇部市や山陽小野田市に立地する企業への工業用水や、水道用水の供給を目的として1979年3月に完成した。県企業局は昨年度から固定価格買い取り制度の開始を見込み、管理施設で小水力発電導入の可能性を調査。常時、工水や上水を供給しており、安定的なエネルギー確保が可能と判断した。

 企業局は新阿武川(萩市)や菅野(周南市)など10カ所で水力発電所を運営。うち最大出力千キロワット以下の小規模は小瀬川(岩国市、630キロワット)と本郷川(同、260キロワット)の2カ所ある。

1017とはずがたり:2014/12/09(火) 12:43:52
>>1016-1017
 小水力で発電した電力は中電に1キロワット時当たり7円79銭で売電してきたが、7月に固定価格買い取り制度が始まり、小水力発電の買い取り価格は規模に応じて同30円45銭〜35円70銭に大幅アップ。

 投資を短期に回収できる見通しとなったことが新設につながった。県企業局は「ダムなど多くの施設を管理しており、未利用のエネルギーを少しでも電力に転換していきたい」としている。

(2012年9月4日朝刊掲載)

2012年9月15日
県企業局 丸山ダムに小水力発電所を整備
http://ubenippo.co.jp/2012/09/post-3134.html

 県企業局は宇部市二俣瀬瓜生野にある宇部丸山ダムに小水力発電所を整備する。1年間の目標供給電力量は650メガ㍗時で、一般家庭の消費電力量180戸分に相当する。今年度中に詳細設計を行い、来年度に着工、発電開始を目指す。

 小水力発電(マイクロ水力発電)は中小河川、用水路、トイレの洗浄水などさまざまな水流を利用して発電する、一般的に出力1000㌔㍗未満の発電システム。大型のダム開発適地が国内にほとんど残っていないため、今後の水力発電の開発手段として期待されている。

 宇部丸山ダムでは既設の取水塔の下部にある取水管に発電機を据え、湖面と湖底の最大落差18・4㍍の水圧を利用して水車を回して発電する。最大出力は134㌔㍗で、年間650メガ㍗(1メガ㍗は1000㌔㍗)時の電力を供給する。総事業費は現時点で1億6000万円程度を試算している。

 県内のダムに水力発電施設が整備されるのは約20年ぶり。今年7月から再生可能エネルギー固定価格買い取り制度がスタートし、売電価格が大幅にアップし十分に採算が取れることが追い風になった。県内の水力発電所で生産された電力は中国電力が1㌔㍗当たり7円79銭(税抜き)で買い取っていたが、現在は5倍近い34円前後に跳ね上がっている。

 企業局は水資源の有効活用の一環として水力発電開発にも積極的に取り組んでいる。県内では1955年に木屋川ダムに整備した木屋川発電所(下関市)を皮切りに、年間電力供給量が最大の7万2300メガ㍗時を発電している新阿武川発電所(萩市)など10施設が稼働している。年間電力供給量は合計で18万メガ㍗時。このうち小水力発電施設は岩国市にある本郷川発電所と小瀬川発電所。

 宇部丸山ダムは79年に整備された重力式コンクリートダムで貯水量は450万立方㍍。宇部市と山陽小野田市に工業用水、水道用水を供給している。同ダムには湖面に太陽光発電パネルを浮かべて発電するモデルプラント(年間20メガ㍗時)も2003年から稼働している。
 福島原発事故以来、自然エネルギーを使った発電への関心が高まり、小水力発電施設の整備も全国的に進められている。

 県企業局電気工水課の林俊郎主査は「未利用エネルギーは積極的に活用していく方針。宇部丸山ダムも詳細設計を見て事業化に正式に取り組みたい。県内では民間活力を利用して太陽光発電、風力発電が進んでいる」と話した。

1018とはずがたり:2014/12/09(火) 12:44:07
●電化新水力発電所(新青梅川発電所?)
出力:8000kW
送電開始:2018.4予定

平成26年1月20日
新水力発電所建設について
http://www.denka.co.jp/news/pdf/20140120_shinsuiryokuhatsudensho.pdf
電気化学工業(株)

当社は、創業以来の事業であるカーバイド、石灰窒素を始めクロロプレンゴムに至る石灰・カーバイド系の事業を現在でも基盤事業として展開しており、採掘権を有する豊富な石灰石に加え、水力を主体とする自家発電が競争力の源泉となっています。自家水力発電については、新潟県糸魚川市の「青海工場」近隣に、流れ込み式水力発電所15カ所(北陸電力株式会社との共同出資会社保有5ヵ所を含む。合計出力約11万kW。)を保有しております。

平成25年4月10日に経営計画「DENKA100」の戦略見直しにて発表したとおり、更なる石灰・カーバイド系事業の将来に向けた基盤強化を図るべく、次の100年に向けた取り組みとして調査・検討しておりました新規水力発電所につきまして、今般建設することを決定しましたのでお知らせ致します。

建設する水力発電所は、既設青海川発電所の上流に位置し、発電能力約8,000kW、年間発電量約 2,600万 kWhの見込みであり、当初 20年間は発電した電力を全て電力会社に販売する計画です。今後、所定の申請及び設計作業を進め、平成 27年に着工し、 平成30年 4月より送電開始する予定です。

尚、建設に当たっては、周辺の環境に十分配慮しながら進めてまいります。
水力発電所は安定したクリーンな電源であり、寿命は100年以上とも言われており、クリーンエネルギーの利用拡大に貢献できるものと確信しております。また、当社といたしましては、今後も資源の有効活用に努め、環境に配慮した企業活動を通して社会への確かな貢献を果たしてまいりたいと考えております。

[新規水力発電所の概要]
(1)設置場所:新潟県糸魚川市内
(2)最大出力:約8,000kW
(3)送電開始:平成30年4月予定
(4)投 資 額:約70億円

1019とはずがたり:2014/12/09(火) 12:45:40
2013/09/10
豪雨被害 関電小水力再生 グループ、地域思い一つ【電気新聞:2013/09/0】
http://j-water.org/news1/%E8%B1%AA%E9%9B%A8%E8%A2%AB%E5%AE%B3%E3%80%80%E9%96%A2%E9%9B%BB%E5%B0%8F%E6%B0%B4%E5%8A%9B%E5%86%8D%E7%94%9F%E3%80%80%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97%E3%80%81%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E6%80%9D%E3%81%84/

◆“電気の谷”息吹再び

 2011年9月、紀伊半島を襲った台風12号による豪雨の影響で、甚大な被害を受けた関西電力大里発電所(三重県紀宝町)。運開から数え今年で110年目を迎えるこの小水力は、建屋が冠水、えん堤も土石流で埋没し、導水路や排砂設備などは完全に使用不能の状態に陥っていた。開発適地の乏しくなった貴重な水力発電所とはいえ、設備は再起不能に近いありようで、関電の台所事情を勘案すれば「閉鎖」の二文字が選択肢に挙がるのも自然な流れといえた。(上田顕史)

◆再建へ知恵

 自社の創業よりもはるかに古いこの設備を守ろうと、第一線職場で設備を保守する新宮電力システムセンター(SC)と、土木工事を受け持つ田辺電力SCが復旧計画の検討に乗り出す。厳しい収支状況をにらみながら、運用後の保全を含めた合理化策に知恵を絞り、発電所再建への道筋を示した。前新宮電力SC所長の山本修(現滋賀支店設備計画グループチーフマネジャー)は「発電所の存続が伝えられた時、所員全員が歓喜した」と涙ながらに述懐する。

 原動力となったのは、現場を支える所員らの「マイプラント意識」だ。公益色の強い企業文化に育まれながら、脈々と受け継がれてきたこの価値観は、電力会社の財産の一つといっていい。経営トップとの対話活動の場で直訴を試みる所員もおり、発電所再生への英断を後押しした。

◆入れぬ現場

 だが、死者78人・行方不明者16人の被害を出した未曾有の災害だけに「大里復旧に至るまでの道のりは険しかった」(山本前所長)。新宮電力SCエリアは、氾濫した川沿いの地域がのみ込まれ、主要道路も土砂崩れで寸断。4日間で大阪市の年間降雨量に匹敵する雨が降った地区もあった。陸の孤島と化した地域では自治体の備蓄食料が放出され、被害を確認しようにも、水も引かない発電所には近づくことさえできなかった。

 災害発生から約2週間。土木設備の被害状況を調べに和歌山県内を走り回った田辺電力SC課長(土木)の中村博久は、復旧が遅々として進まぬ通常ルートを迂回(うかい)し、ようやく大里に入った。そこで目にしたのは、航空写真では判別できなかった被害の実態だった。

 土石で埋没するえん堤、下部がえぐり取られた岸壁で宙吊り状態になった導水路…。「本当に直せるのか」。中村はがく然とした。大型重機が投入できれば一気に片が付く。が、そもそも大型重機を運ぶ道がない。コスト削減が求められる折、同様の自然災害に耐え得る設備を造ろうにも、条件はすべて費用増に傾いている。

 「これまで以上の設備を最低限の予算で建設する」。ベテランのみせる熱気に、次第に若手も感化されていく。こう長1キロメートルに及ぶ索道の採用、土石流に強いチロリアン方式の取水口の開発など、関係者間で議論を重ねながら、復旧計画をまとめ上げた。

 だが、土木工事の入札は不調に終わった。

◆傘下の協力

 工事の担い手がいない――。東日本大震災の影響で工事価格の高止まりが続き、豪雨の被害にあった地元でも、職人や重機などの工事力は町のインフラ復旧に回され、なかなか確保できずにいた。

 最終的に1番札を取ったグループ会社、環境総合テクノスが関電の協力要請に応じた。「できない」があらかた許されない電気事業において、グループ会社は時として「最後の砦(とりで)」の役目を担う。電力会社にとって、運命共同体となるグループ会社、協力会社が欠かせぬゆえんだ。事実、東京電力福島第一原子力発電所では事態収束に向け、グループ会社や協力会社も電力社員とともに命を賭する覚悟をみせた。

1020とはずがたり:2014/12/09(火) 12:46:12
>>1019-1020
 現場代理人を務めた同社土木部土木インフラグループマネジャーの西浦利青は「何とかしたい気持ちはグループである我々も同じ」と話す。同社も会社を挙げ、コストダウン方策の検討・支援に乗り出す。水圧鉄管を想定した当初案に現地作業の少ないU字・蛇腹タイプの工場加工製品を採用する代替案を提案、付き合いの深い地元業者にも協力を仰ぎ、関電が示す予算水準にまで引き下げた。

◆地元の愛着 願い結ぶ

 災害発生から約1年を経て、工事は始まった。出水があれば中断せざるを得ないのが水力の現場だ。そのため「できるうちにやっておく」(西浦マネジャー)と、工程の前倒しが基本スタンスとなるが、ひと山またぐ大規模な索道建設は、人海戦術に頼らざるを得ない山中での作業になっただけに、出だしは若干遅れ気味に。

 それでも竣工予定の7月に間に合わせようと、発注者、受注者ともに休日返上で作業に臨む。まだ幼い子のいる西浦だが、ほとんど自宅に帰らず、現場に向き合った。

 関係者はそれぞれの持ち場・立場で工事に全力を注ぐも、制御できない自然を前に、復旧作業は一進一退を繰り返す。

 仮設道路は春先の爆弾低気圧で流され、発電所にかけた仮設の橋も再び濁流にさらわれた。無慈悲な自然災害に打ちひしがれる町にあって、発電所の復旧にゴムボートで向かう所員の執念に、胸を熱くした住民も少なくなかった。

 この間、上位機関の和歌山支店、和歌山電力所も新宮、田辺両電力SCを全面的に支援した。そして2013年7月、難工事を無事故・無災害で乗り切り、悲願の有水試験の日を迎えるに至る。設備をほぼ一から築く復旧作業は、技術継承の点でも重い意味があった。

◆明るさ戻る

 営業運転への最終ステップとなるフル出力での負荷試験は「増水頼み」となるだけに、実施時期は現時点で見通せないものの、有水試験を終えた発電所には実質的な戦力としての活用が期待できる。震災以降試練が続く関電だが、幾多の困難を乗り越え、無事に有水試験入りを果たした現場はひとときの明るさを取り戻した。

 着工から約10カ月に及ぶ所員の労をねぎらい、この日、和歌山支店長の戸神良章も現場に駆け付けた。「限られた予算の中で知恵を絞って頂き、やっとここまでこぎつけた。自然環境自体が厳しくなっているが、せっかく復活させた発電所だ。末長く維持・運営できるよう、引き続き力を尽くしてほしい」。感慨を込め、関係者らにあらためて謝意を示しつつも、戸神は「地元の方々の協力があったからこそ」とくぎを刺した。

 大里発電所の存続は、実は地域住民の強い願いでもあった。2キロメートル先の上流にある天然記念物「甌穴」(おうけつ)、かんがい用の堰(せき)がつくる下流の「自然プール」に並び、大里発電所は「電気の谷」の愛称で地域に親しまれている。三重県最古の発電所とあって、誇りにする住民も多い。当時、崩壊した遊歩道を迂回(うかい)し、すぐさま山道をたどって発電所に駆け付けた住民の数も、一人や二人ではなかったという。

 大里区長の古屋敷良は当時をこう振り返る。「我々の生まれる前からあった愛着の深い発電所だ。今度こそ閉鎖されるのではないかと、本当に多くの区民が心配していた。関電さんから発電所の存続が決まったと伝えられた時、復旧作業には全面的に協力すると約束した。思い入れの強い電気の谷を守ってくれるのだから、こんなにうれしいことはない」

◆強い思い入れ

 時に濁水の生じる可能性もある復旧作業に、農家は田植えの時期をずらして協力した。子どもの時分、川へ飛び込んだ発電所に架かるつり橋は、今回の災害で頑強な鋼橋に変わってしまったものの、それでも渡り初め(わたりぞめ)の日には仕事を休んで多くの住民が駆け付け、関電社員を驚かせた。区民たちのアイデアで、この橋は地域一帯の名称にちなんで「小登橋」と名付けられた。

 地域との信頼関係は、電気事業を成り立たせる最も重要な要素の一つだ。マイプラント意識からくる現場の行動原理は、結果として地域とのきずなを守る重要な役割を果たした。

 また「最後の砦」として機能したグループ会社の献身も、大里再生プロジェクトを実現に至らせる大きな支えになった。現行の電気事業制度の優れた構造を理解する上でも、このエピソードは示唆に富む。(文中敬称略)(随時掲載します)

※電気新聞紙面より転載

1021とはずがたり:2014/12/09(火) 12:48:54

2013/09/10
小水力発電 制度変更 普及へ追い風 「許可制」から「登録制」
http://j-water.org/news1/%E5%B0%8F%E6%B0%B4%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E3%80%80%E5%88%B6%E5%BA%A6%E5%A4%89%E6%9B%B4%E3%80%80%E6%99%AE%E5%8F%8A%E3%81%B8%E8%BF%BD%E3%81%84%E9%A2%A8-%E3%80%8C%E8%A8%B1%E5%8F%AF%E5%88%B6%E3%80%8D/
【日本農業新聞:2013/09/08】

 年内に施行予定の改正河川法で、農業用水を利用した小水力発電が「許可制」から「登録制」に変更になる。農業用水を用いて小水力発電をする場合、煩雑だった手続きが簡素化されるため、水利権を持つ農家や土地改良区が発電に取り組みやすくなる見込みだ。普及に取り組む団体は「法改正を機に、地域還元型の小水力発電がさらに広がってほしい」と期待を寄せる。

小水力発電 制度変更 普及へ追い風 「許可制」から「登録制」
2013年09月09日 15時52分55秒 | Weblog
http://blog.goo.ne.jp/nishijima2468/e/dc0f26e8d985ab3af9001eb3d6aa7561

日本農業新聞e農ネットに「小水力発電 制度変更 普及へ追い風 「許可制」から「登録制」 (2013/9/8)」という記事が出ていた。

内容は以下の通り
年内に施行予定の改正河川法で、農業用水を利用した小水力発電が「許可制」から「登録制」に変更になる。
農業用水を用いて小水力発電をする場合、煩雑だった手続きが簡素化されるため、水利権を持つ農家や土地改良区が発電に取り組みやすくなる見込みだ。
普及に取り組む団体は「法改正を機に、地域還元型の小水力発電がさらに広がってほしい」と期待を寄せる。

・手続き簡素化「地域還元型」拡大へ

河川から水を引き込んで利用する場合、農業や発電といった目的ごとに、国や都道府県から水を利用する許可、「水利権」を得なくてはならない。
公共物である河川の水が無秩序に使われ、下流域で水が不足したり、水生生物に悪影響を及ぼしたりするのを防ぐためだ。

ただ、農業用水の許可の範囲で、河川からの取水量を増やさない発電でも、現状では発電の許可が必要になる。
必要な書類が多く、手続きに手間が掛かるため、現場からは「農業用水の許可内で行う小水力発電の場合は、手続きを簡素化すべきだ」との声が上がっていた。

長野県辰野町の倉澤久人さん(69)は2004年、中山間地の用水路のような小さな流れでも使える発電機を開発した。
出力は最大300ワットで、発光ダイオード(LED)を使った街灯15基分ほどに相当する。
一般的に1000キロワット以下とされる小水力発電の中でも特に小規模だが、その分、設備投資が25万円程度と、他の発電施設より少なくて済むのがメリットだ。

倉澤さんは当初、発電機の普及には及び腰だった。
水利権の許可には煩雑な書類手続きに加え、場合によっては1年間、毎日の水量確認が必要だったりと、作業の負担が大きかったからだ。
結局、水利権の調整に詳しい特定非営利活動法人(NPO法人)の支援を受けることで、県内を中心に26カ所設置できたが、「小水力発電の普及には、水利権の見直しが必要だと痛感した」と振り返る。

年内に施行される改正河川法は、このような現場の意向を踏まえて見直した。
農業用水で認められた取水量の範囲であれば、発電の許可がいらない「登録制」に変更となり、登録の条件は、農家や土地改良区の同意などに絞り込まれる。
申請手続きの手間は「大幅に減る見込み」(国土交通省水政課)だ。
事務手続きにかかる期間も、平均5カ月から1カ月程度に短くなるという。

小水力発電の普及に取り組む、全国小水力利用推進協議会は今回の変更を「現場の負担が大幅に減る。要望が実現した」と歓迎する。
200キロワット未満の水力発電の場合、1キロワット時35・7円で20年間、国の再エネ固定価格買取制度で売電できることに触れ、「売電収入を地域振興に生かす、地域還元型の取り組みが進みやすくなるだろう」と期待する。
というもの。

1022とはずがたり:2014/12/17(水) 11:03:34
>こうした大規模な水力発電所は大量の水を一気に流して発電するため、下流の水量が不安定になってしまう。そこで発電所の下流に小規模なダムを造り、一定の量を常に放流して自然環境を保護する必要がある。新阿武川発電所の下流には「相原ダム」が設けられている
水力発電所は色々自然破壊が出るねぇ。。。

其れは兎も角凄いね〜♪
>山口県の企業局は県内に11カ所の水力発電所を運転中で、すべての発電能力を合計すると5万kWを超える(図1)。年間の発電量は1億8000万kWh

>山口県の河川は、数、延長ともに北海道に次いで全国第2位
なんだそうな。。

2014年12月16日 09時00分 更新
エネルギー列島2014年版(35)山口:
小水力発電をダムに展開、サイフォン式やバルブ式で水流を生かす
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1412/16/news013.html

山口県には大小を合わせて483本の川が流れている。流域には数多くのダムが設けられて水力発電が盛んだ。それでも利用していない水流が多く残っていることから、小水力発電が広がってきた。水流の落差が小さい場所にサイフォン式の取水設備を採用するなど、独自の試みに注目が集まる。
[石田雅也,スマートジャパン]

 山口県の企業局は県内に11カ所の水力発電所を運転中で、すべての発電能力を合計すると5万kWを超える(図1)。年間の発電量は1億8000万kWhに達して、一般家庭の使用量に換算すると5万世帯分の電力を供給できる能力がある。

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図1 山口県営の水力発電所。出典:山口県企業局

 その中で最も規模が大きいのは、1975年から運転を続けている「新阿武川(しんあぶがわ)発電所」である。中国山地から日本海まで流れる阿武川の中流に設けた大きなダムの直下にあって、発電能力は最大で1万9500kW(19.5MW=メガワット)におよぶ。

 こうした大規模な水力発電所は大量の水を一気に流して発電するため、下流の水量が不安定になってしまう。そこで発電所の下流に小規模なダムを造り、一定の量を常に放流して自然環境を保護する必要がある。新阿武川発電所の下流には「相原ダム」が設けられているが、そこから放流する水は流すだけで発電には利用していなかった。

 というのも相原ダムには大きな高低差がなく、水力発電には向かない構造になっているからだ。新たにサイフォン式の取水設備を導入することにより、約4メートルの落差を作って発電が可能になった。山口県の企業局が22年ぶりに新設した「相原発電所」は2014年5月に運転を開始した(図3)。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/aihara2.jpg
図3 サイフォン式の取水方法。出典:山口県企業局

1023とはずがたり:2014/12/17(水) 11:04:14
>>1022-1023

 発電機には縦軸のポンプ逆転水車を採用して、最大で82kWの電力を供給することができる。年間の発電量は33万kWhを見込み、一般家庭で90世帯分に相当する。固定価格買取制度を通じて1kWhあたり34円(税抜き)で売電できるため、年間に約1100万円の収入を得られる見通しだ。発電設備の建設費は1億3500万円かかった。運転維持費を低く抑えれば、買取期間の20年以内に投資を回収することができる。

農業用水路には簡易型の発電機

 相原発電所を皮切りに、小水力発電の導入プロジェクトが県内の各地に広がってきた。第2弾は工業が盛んな宇部市内を流れる薬師川(やくしがわ)の水流を利用した「宇部丸山発電所」である。瀬戸内海の沿岸地域に工業用水を供給するために造られたダムの中に取水塔があって、その直下に発電設備を導入する(図4)。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/ubemaruyama1.jpg
図4 発電設備の導入方法。出典:山口県企業局

 このダムでは取水塔の内部に設置した2基のバルブを使って取水量を調整している。そのうちの1基を発電機に置き換えて、取水量を調整しながら発電できる仕組みを取り入れた。発電機は水力発電で最もポピュラーな横軸のフランシス水車を採用した。

 ダムの水面から水車まで19メートルの落差を利用して、最大で130kWの電力を供給することができる。年間の発電量は60万kWhの想定で、一般家庭で170世帯分になる。運転開始は2015年度中を予定している。

 小水力発電はダムだけではなくて、農業用水路にも導入できる。山口市内の農家が簡易型の発電設備を2014年9月に初めて設置した(図5)。わずか8.5キログラムの小さな装置で5kWの電力を作ることができる。近隣のLED街路灯などに電力を供給する。同じ簡易型の小水力発電装置は県内の各地で導入の検討が進んでいる。

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図5 農業用水路に設置した簡易型の小水力発電装置。出典:山口県農林水産部

 山口県の再生可能エネルギーは小水力発電に続いて、最近では太陽光発電も増えてきた(図6)。日射量が豊富な瀬戸内海に面した宇部市の工業地帯では、宇部興産が所有する30万平方メートルの遊休地に、発電能力21メガワットの「ユーエスパワー発電所」が2014年7月に運転を開始している。県内の沿岸部には広い遊休地が数多くあり、今後さらにメガソーラーが増えていく見込みだ。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/ranking2014_yamaguchi.jpg
図6 固定価格買取制度の認定設備(2013年12月末時点)

相原ダムが小水力発電を開始しました
http://fujiiritsuko.blog22.fc2.com/blog-entry-1813.html
2014-05-27

相原発電所
山口県企業局
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cmsdata/8/3/8/838c1143a6d7d34bc46f2ac4c4d767be.pdf

1024とはずがたり:2014/12/23(火) 22:35:02
2014年12月22日 11時00分 更新
水力発電の供給先を新電力2社へ変更、新潟県の売電収入が96億円も増加
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1412/22/news021.html

新潟県の企業局は11カ所ある水力発電所の電力供給先を東北電力から新電力2社へ切り替える。供給期間は2015年4月から2年間で、売電収入は総額177億円にのぼる。これまで東北電力に売電していた単価と比べて2倍以上になり、2年間で96億円も収入が増える見込みだ。
[石田雅也,スマートジャパン]

 新たに電力の供給先に決まったのは、新電力の日本テクノと日本ロジテック協同組合の2社である。新潟県の企業局が実施した一般競争入札の結果、最も高い価格を提示した両社が選ばれた。

 新潟県営の水力発電所は現在12カ所ある(図1)。このうち固定価格買取制度の適用を受ける小水力発電の1カ所を除く11カ所を対象に、2つのグループに分けて入札を実施した。売電期間は2015年4月1日から2017年3月31日までの2年間である。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/niigata_suiryoku1_sj.jpg
図1 新潟県の企業局が運営する発電所や水道施設(青字が運転中の水力発電所)。出典:新潟県企業局

 1つ目のグループは県の北部にある「三面(みおもて)発電所」(発電能力3万kW、図2)など3カ所で、年間の発電量は約3億4000万kWhに達する。6社が入札した結果、日本テクノが1kWhあたり16.48円(税抜き、以下同様)で落札した。これまでは東北電力が7.46円で買い取っていたことから、2倍以上の単価になる。

 2つ目のグループは残る8カ所の水力発電所で、年間の発電量は約2億kWhを見込む。7社が入札して、日本ロジテック協同組合が1kWhあたり15.90円で落札した。これも現在の東北電力の単価と比べて2倍以上になる。

 11カ所の売電額を合計すると年間に約88〜89億円、2年間では約177億円にのぼる。従来の東北電力の単価を適用した場合と比べて、1年間に約48億円の増収になる。新潟県は収入の増加分を福祉事業の拡充などにあてる方針だ。

 落札した新電力2社は全国各地で供給力の拡大を積極的に進めている。日本テクノは2012年に発電能力が11万kWの天然ガス発電所を千葉県で運転開始したのに続き、新潟県でも7万kW級の天然ガス発電所を2015年の春に稼働させる計画である。

 一方の日本ロジテック協同組合は再生可能エネルギーによる電力を集中的に増やしている。岩手県の企業局が2014年11月に運転を開始したメガソーラーの電力にプレミアムを付けて高く買い取るほか、佐賀県ではグループ企業が建設中の5万kWのバイオマス発電所から供給を受ける予定だ。

 2016年4月に始まる電力小売の全面自由化に向けて、新電力の各社は供給力の増強を急ぐ必要がある。しかも電力会社より安い単価で販売することが求められている。高く買い取った電力を含めて低価格で販売しても利益を出せるように、コスト競争力の勝負になる。

1025とはずがたり:2014/12/25(木) 11:47:03
畢竟,自然破壊なんだけどこの手の開拓・潅漑はぶっちゃけ嫌いじゃあない。。

水土の礎
http://suido-ishizue.jp/index.html

1026とはずがたり:2014/12/25(木) 15:17:21

【山行が】
道路レポート 大多喜ダム付替町道
http://yamaiga.com/road/ootakidum/main.html

このダムは、平成元年に千葉県が策定した「南房総広域水道事業計画」によって建設が決定された。
計画の背景として、昭和50年代頃の南房総地域では、夏場に集中して首都圏から膨大な観光客(海水浴客)が訪れる事により、毎年のように給水制限が行われる事態となっていたことが挙げられる。もともと南房総には大きな河川が無く、渇水しやすい地域だった。

計画では、香取市の利根川取水堰と長柄町の長柄ダム間に完成していた70kmの房総導水路から、さらに南へ伸びる30kmの南房総導水路を建設し、その終点付近に新たな水瓶となる大多喜ダムを建造することとされた。完成すれば南房総地域の水不足が一挙に解消し、工業用水の拡大、房総リゾート地域整備構想への転用、夷隅川の洪水対策にも寄与すると期待された。
事業は千葉県と、新たに設立された南房総広域水道企業団との共同事業として、進められることになった。
平成3年に大多喜ダム建設が着手され、平成8年からはダム建設現場への進入道路や、水没する町道の付替工事が始められた。
全体の完成予定年度は平成29年度であった。
だが、平成19年に突如、南房総広域水道企業団は用水の需要が当初見込みよりも減少していることを理由に、事業からの撤退を表明したのである。
県はこれを受けて改めて事業再評価を実施したところ、ダムは建設中止が妥当と判断され、平成23年3月4日に大多喜ダム建設事業の中止が決定された。
なお、南房総導水路は平成9年に完成しており、既に利用されていた。

http://yamaiga.com/road/ootakidum/map_6.gif

1027とはずがたり:2015/01/29(木) 21:52:23
>>1014
●このき谷発電所
199kw
400世帯分→5500kwH*400=2.2万kwh/年?
2016年5月運開予定
水量:3t/秒

大野で小水力発電 電源開発が建設着手
http://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-CK2014103102000018.html
中日新聞プラス2014年10月31日(金)05:00

 電源開発(東京)は二十九日、大野市大谷で小水力発電所「このき谷発電所」の建設に着手した。九頭竜ダム貯水池への注水口付近に七・四メートルの落差を生かし、水車式の発電機を設置する。最大発電出力は百九十九キロワットで、四百世帯分に相当する。二〇一六年五月の運転開始を目指す。
 近くの「此の木谷」から名前を取った。注水口には奥山にある三つの取水ダムからトンネルで水を引いており、最大毎秒約三トンの水量があるという。未利用の自然エネルギーを有効活用する。同社の小水力発電建設は県内初で、全国でも北海道に次いで二カ所目。
 建設工事では貯水池を設け、発電機や送電線などを整備する。電気は売電する。事業費は未公表。大野市は同社と五月に地域連携協定を結んでおり、建設費貸し付けを計画している。
 同社は大野市内で長野(長野、最大出力二十二万キロワット)、湯上(西勝原、同五万四千キロワット)の二つの水力発電所を運転している。
 (尾嶋隆宏)

1028とはずがたり:2015/01/30(金) 15:18:17
>>778-779>>937
加子母清流発電所
出力:220kW 年間発電量:168万kW
農業用水を活用した小水力発電所としては東海三県で初の県営施設←ふれこみ長いな。。
河川:白川・小郷用水
有効落差:61.55m 使用水量:0.46m3/s

2014/02/18
岐阜県、農業用水を活用した小水力発電所を設置 売電収益4900万円/年【環境ビジネス】
http://www.kankyo-business.jp/news/007027.php

岐阜県は、中津川市加子母(かしも)地区に、農業用水を活用した小水力発電所としては東海三県で初の県営施工となる「加子母清流発電所」を完成させた。

同発電所は、白川(しらかわ)を取水河川とし、小郷(おご)用水を活用するもので、高低差は64.6m(有効落差61.55m)、使用水量は毎秒0.46立方メートル。

最大出力は220kW。年間発電電力量は168万kWh(一般家庭約400世帯分の年間使用電力に相当)。発電した電気は固定価格買取制度を利用し、中部電力に売電する。年間売電収益は約4,900万円。CO2削減効果は年間約705トン(森林66.5ha分に相当)。水車は横軸フランシス型を使用。発電機形式はかご形三相誘導発電機。

1029とはずがたり:2015/01/30(金) 15:21:41
>>836>>841>>914

2013年12月26日 07時00分 更新
自然エネルギー:
水力発電に適した立地はどこ? 栃木県が事業者を求め15カ所を公開
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1312/26/news034.html

栃木県は県内の河川のうち、小水力発電に適した地点を調査した結果を公表した。発電出力や年間発電量と併せて、事業費や投資の回収に要する期間などの数値もある。2014年1月から発電事業者を募集する予定だ。
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 栃木県は2013年12月、水力発電の事業者を募るために、発電に適する県内の有望地点を公開した(図1)。「河川活用発電サポート事業」の一環として実施したものである。

 県内には水力発電の利用可能量(賦存量)が多く、県自ら調査を進めることで、導入量拡大をもくろむ。2014年1月ごろをめどに、公表した地点について県がサポートする発電事業者を募集する予定だ。

 公表結果によれば、導入可能な出力規模は全て小水力に該当する。9河川の15地点が有望であるとし、出力として19〜473kWを期待できるという(図2)。

 具体的には、栃木県鹿沼市を流れる3河川(思川、黒川、大芦川)に、4つの有望な地点があり、想定発電出力は19〜383kW。栃木県日光市を流れる6河川(渡良瀬川、餅ヶ瀬川、庚申川、内籠川、神子内川、熊野沢)に11の有望地点があり、想定発電出力は26〜473kWである。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/l_yh20131226Tochigi_river_590px.jpg
図2 栃木県内の水力発電有望地点(15カ所)の位置。出典:栃木県
事業費や投資回収に要する期間も試算

 県の調査は、小水力発電の事業見積もりに必要な数値をある程度網羅している。単に発電出力を示しただけのものではなく、事業化に必要な数値(固定価格買取制度による年間売電額、概算事業費、年経費)と、単純回収年、内部収益率(IRR)なども公開した*1)。

*1) 15カ所の単純投資回収年は、3.4〜10.2年、内部収益率は5.5〜28.0%の範囲にある。全ての立地が、国または県の砂防指定地であり、加えて、各地の漁業協同組合の権利が及ぶ。

 15地点のうち、出力の予測値が最も高かったのは、図2で「5」とある地点だ。日光市足尾町に位置し、利根川水系渡良瀬川の水を利用する(図3)。有効落差は39.0m、総流量2.9m3のうち、使用水量は1.72m3。これにより473kWの出力を得る。クロスフリー水車と誘導発電機を設置したと仮定した。

 年間発電量として437万6000kWhを得、年間売電額は1億2700万円。概算事業費が4億3300万円、年経費が470万円であるため、単純回収年は3.4年であるとした。20年間の内部収益率は28.0%である。

 この地点に対する特筆すべき法規制は、国の砂防指定地であることだ。権利関係として足尾町漁業協同組合が挙がっている。以下のような複数の条件も挙げられている。国施工の砂防堰堤が設置されていること、銅(あかがね)親水公園*2)が隣接しているため、関係機関との調整が必要なこと、現地へのアクセスは良好であること、送電線への距離が近いことである。

*2) 足尾銅山跡が直接見える位置にある公園。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/l_yh20131226Tochigi_data_590px.jpg
図3 有望地点「5」の現地の状況。出典:栃木県

 なお、今回の調査結果は栃木県独自のものであり、調査以外の手続きには進んでいない。例えば、砂防堰堤などの既存の施設に装置を設置する場合には施設管理者との個別協議が必要であり、河川水の利用には河川管理者の許可が必要だ。その他の権利関係の調整が必要になる場合もあるとした。

1030とはずがたり:2015/01/30(金) 20:51:46
ESCO事業は日本工営が福島県でおこなっているそうだ>>933

2014年06月10日 09時00分 更新
エネルギー列島2014年版(9)栃木:
大きなダムから小さな川まで、水力発電の適地は逃さない
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1406/10/news009.html

栃木県は小水力発電の導入に積極的に取り組んでいる県の1つだ。県営のダムでは事業者に委託して発電設備を運営する「ESCO事業」を拡大する一方、小さな農業用水路には県が支援して発電設備を導入する。豊富な水資源を活用する新しい手法で小水力発電を展開していく。
[石田雅也,スマートジャパン]

 栃木県では北部を中心に小水力発電の可能性が大きく広がっている(図1)。観光地で有名な日光市が代表的な例で、小水力発電で年間に1000万kWhを超える電力を供給することができる。日光市の総世帯数(3万3000世帯)の10分の1以上をカバーできる発電量になる。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/tochigi_map.jpg
図1 栃木県の小水力発電の利用可能量。出典:栃木県環境森林部

 豊富にある水力エネルギーを電力に転換するために、自治体が新しい手法を活用して小水力発電の導入を推進中だ。その1つが事業者と連携した「ESCO事業」である。ESCO(Energy Service Company)事業はエネルギーコストの削減を事業者が保証するサービスで、栃木県では全国で初めてダムに適用した。

 県内には一級河川だけでも35カ所にダムがあって、そのうち15カ所が県営だ。それぞれのダムでは大量の電力を使う必要があるために多額の電気料金を支払っている。例えばESCO事業を最初に導入した「寺山ダム」では年間に約300万円の電気料金がかかる。このコストをESCO事業で削減する(図2)。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/dam_esco.jpg
図2 栃木県が実施する「ダムESCO事業」の収支構造。出典:栃木県県土整備部

1031とはずがたり:2015/01/30(金) 20:52:16
>>1030-1031
 一方で事業者は水力発電による売電収入を得て、ダムの電気料金などを負担しても十分に利益を出すことができる。これが栃木県の「ダムESCO事業」である。最初の適用対象になった寺山ダムではESCO事業者の日本工営を委託先に選んで、2013年9月に事業を開始した。

 ダムから下流の利水のために放流している水力を生かして190kWの電力を供給する。年間の発電量は60万kWhを見込んでいて、事業者の売電収入は約2000万円になる。合わせてダムの管理施設に高効率の空調機やLED照明を導入して電力の使用量を削減した(図3)。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/terayama_dam3.jpg
図3 「寺山ダム」に設置した小水力発電設備とシステム構成。出典:日本工営

 通常のESCO事業では委託料が発生するが、寺山ダムの場合は事業者の利益が確実に見込めるために委託料は発生しない。栃木県は年間に約300万円かかっていた電気料金を丸ごと節約可能になった。ESCO事業の契約期間は18年間で、合計すると5000万円以上のコストを削減できることになる。

 寺山ダムのESCO事業が効果を上げていることから、続いて北部の那須塩原市にある「塩原ダム」でも同様の事業を委託する。公募の結果、寺山ダムと同じ日本工営を事業者に選定して、2014年度中に小水力発電によるESCO事業を開始する予定だ。

 ダムのほかに河川を対象にした小水力発電のプロジェクトも始まっている。県が選んだ15カ所の候補地で事業者を募集したところ、12カ所で発電事業者が決定した。小水力発電のポテンシャルが大きい日光市で9カ所、隣接する鹿沼市でも3カ所で発電事業を実施する(図4)。

shosuiryoku_map.jpg
図4 「河川活用発電サポート事業」による小水力発電の候補地。出典:栃木県環境森林部

 12カ所の発電設備を合計すると、年間の発電量は2400万kWhになる見込みだ。一般家庭で約6700世帯分の電力使用量に相当する。これだけで日光市と鹿沼市を合わせた総世帯数(約6万9000世帯)の1割近くに電力を供給することが可能になる。

 さらに栃木県の小水力発電は農業用水路にまで広がる。国の指定を受けて推進する「栃木発再生可能エネルギービジネスモデル創造特区」で、3つの市と町にある100カ所以上の候補地を対象に小水力発電設備を展開する構想だ(図5)。落差が低い用水路に適した発電設備を数多く導入して発電量を増やす試みである。

tokku1.jpg
図5 「栃木発再生可能エネルギービジネスモデル創造特区」の実施地域と小水力発電のイメージ。出典:栃木県農政部

 このプロジェクトでユニークな点は、同じ用水路の複数の地点に発電設備を設置して導入箇所を拡大することにある。そのために落差が2メートル以下でも発電できる設備を調達する。2014年度から10億円を投じて、合計1000kWの発電設備を導入する計画だ。すべての設備が運転を開始すると、年間の発電量は700万kWhになる。

 最近では小水力発電に続いて、太陽光発電の導入も進んできた(図6)。今後は山間部を中心に地熱発電やバイオマス発電の期待も大きく、再生可能エネルギーの地産地消が県内全域に広がっていく。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/ranking2014_tochigi.jpg
図6 固定価格買取制度の認定設備(2013年12月末時点)

1032とはずがたり:2015/02/02(月) 19:30:47
阿多岐ダム
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1194191152/?q=%B0%A4%C2%BF%B4%F4

2014年05月07日 13時00分 更新
ダムの水流を利用した従属発電、河川法の改正後に初めて岐阜県内で着工
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1405/07/news024.html

 中部電力は「阿多岐(あたぎ)水力発電所」の着手届を4月11日に岐阜県に提出して登録手続きを完了していた。木曽川の上流にある「阿多岐ダム」からの水流を生かして実施する小水力発電である(図1)。登録からわずか3週間後の5月1日に工事を開始するスピーディな展開だ。

 ダムから下流の河川の環境を保全するために放流している「維持流量」と呼ぶ水流を活用する。ダムの直下に維持流量を引き込むための水圧鉄管を設置して、落差のある水流を発電所の水車に取り込んで発電する仕組みだ(図2)。発電能力は最大190kWで、年間の発電量は130万kWhになる。一般家庭で360世帯分に相当する。1年程度で工事を完了して、2015年6月には運転を開始できる予定である。

 ダムからの維持流量のように、河川の水流には水利権が伴う。従来は管理者の自治体から許可を得る必要があり、手続きを完了するまでに長い期間がかかっていた。政府が再生可能エネルギーの導入を促進するために、2013年12月に河川法を改正して許可制から登録制へ簡素化を図った。

 阿多岐水力発電所は登録制に移行して初めて岐阜県内で実施する小水力発電になる。ダムからの維持流量や農業用水のように、河川から取水して発電するケースを河川法では「従属発電」と呼ぶ。従属発電が許可制から登録制に変わったことで、維持流量や農業用水を活用した小水力発電が全国で活発に進んでいく期待がある。

1033とはずがたり:2015/02/04(水) 15:19:12
2015年01月27日 07時00分 更新
追い風が吹く小水力発電、20kW未満が設置しやすく
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1501/27/news043.html

土地改良区が管理する農業用水路、排水路に設置する小水力発電設備について、経済産業省が規制を緩和する。20kWという出力と最大使用水量を組み合わせていた規制から、最大使用水量の条件を取り除く形だ。
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 小水力発電に追い風が吹いた。経済産業省は2015年1月20日、土地改良区が管理する農業用水路、排水路に設置する小水力発電設備について規制を緩和することを発表した(図1)。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/yh20150127METI_ditch_470px.jpg
図1 用排水路の区分 出典:農林水産省

 従来、農地用用排水路にある程度の規模の水力発電設備を設置すると、「一般用電気工作物」ではなく、「自家用電気工作物」と見なされた(図2)。自家用電気工作物を設置・運用する場合には、さまざまな条件を満たす必要があった。保安規定や主任技術者の選任、工事計画書を届け出る必要がある。小水力発電が広がりにくくなる規制だ。

 そこで、今回、2種類の電気工作物を区別する基準が緩和された。

 従来は2つの基準を満たしていた小水力発電だけが一般用電気工作物となった。出力20kW未満、最大使用水量1m3/秒である*1)。新しい基準では最大使用水量を問わない。出力が20kW未満であれば一般用電気工作物として扱えるようになる。

*1) 1995年に改正された電気事業法施行規則第48条第4項には、一般用電気工作物の定義が記されている。小水力発電については「水力発電設備であって出力二十キロワット未満及び最大使用水量毎秒一立法メートル未満のもの(ダムを伴うものを除く。)」とある。なお、「太陽電池発電設備であって出力五十キロワット未満のもの」も一般用電気工作物だ。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/yh20150127METI_category_520px.jpg
図2 自家用電気工作物と一般用電気工作物の区分 出典:経済産業省

 今回の規制緩和は産業競争力強化法に基づく「企業実証特例制度」を活用したもの。2015年4月をめどに電気事業法施行規則の改正手続きなどが公布される予定だ。

1034名無しさん:2015/02/17(火) 22:01:49
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&amp;k=2015021700759
地下水採取で負担金=保全法原案を公表-超党派議連

 超党派でつくる水制度改革議員連盟(会長・石原伸晃前環境相)は17日、地下水を「国民の貴重な財産」と位置付ける地下水保全法(議員立法)原案を公表した。自治体は条例により、保全すべき地区での地下水くみ上げについて負担金を徴収できるとしている。金額設定の基準をどうするかなどの課題や、負担金そのものへの異論もあり、精査した上で今通常国会への提出を目指す。
 法案は、地下水の保全に関する法律が現在ないことを踏まえ、地域によって特性のある地下水域を自治体の裁量で守ることができるよう検討が進められてきた。(2015/02/17-19:34)

1035とはずがたり:2015/02/21(土) 11:57:42
ここhttp://tohazugatali.web .fc2.com/epower/suiryoku02.htmlに記載しといたけど掲示板には貼ってなかった様だ。

●大井川右岸土地改良区
西方発電所(菊川市、2016年3月完成予定)108kW
伊達方発電所(掛川市、同2016年6月)96kW

●大井川改良区
伊太発電所(島田市)2013年6月に完成。最大出力は893kW。

2015年02月19日 07時00分 更新
農業と小水力発電、地元の新電力を生かして結び付く
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1502/19/news039.html

鈴与商事は静岡県の土地改良区が運営・管理する小水力発電の電力をプレミアム価格で購入し、新電力として販売する。土地改良区は農業用用水路などの維持管理費を小水力発電の売電収入で賄う。新電力側は太陽光発電よりも安定した電力を入手できる。売買電の双方に益のある取り組みだ。
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 農業用の水利施設の維持管理費を小水力発電で賄う取り組みが静岡県で進んでいる。カギは新電力の活用にあった。

 静岡県では県自らが主体となる初の小水力発電事業を2カ所で進めている。「西方発電所(菊川市、2016年3月完成予定)」と「伊達方発電所(掛川市、同2016年6月)」だ(図1)*1)。

 2つの発電所は完成後、大井川右岸土地改良区*2)に譲渡される。その後は同土地改良区が施設を管理・運営し、発電した電力を売電して、土地改良区施設の光熱費や維持管理費を賄う。用水路や揚水機などが対象となる。

 「大井川が初の舞台となった理由は幾つかある。大井川右岸土地改良区に隣接する大井川改良区には、国が進めた小水力発電所である『伊太発電所』(島田市)*3)が動いており、小水力発電の有用性が分かりやすい。加えて発電のポテンシャルもあった。今回の2つの小水力発電所は農林水産省の補助事業としての取り組みであり、農業者向けの基盤整備事業として、土地改良区の申請によって進めたものだ」(静岡県交通基盤部農地局農地計画課)。つまり、発電や売電が自体が目的なのではなく、土地の資源を活用して、農業を振興しようという取り組みだ。

*1) 西方発電所の最大出力は170kW、伊達方発電所は同142kW。想定発電電力は合計して年間185万5000kWh。
*2) 土地改良区は農用地の土地改良事業を進める目的で地域の農業者により組織された団体。農業用の用水路や排水路を造成・運転・管理し、区画整備や農道整備を進める。公共性が強いため、土地改良法に基づいて設立される。
*3) 大井川用水農業水利事業として、2013年6月に完成。最大出力は893kWと大きい。
新電力活用でひと味違う

 それぞれの発電所の出力は200kW未満であり、2014年度の固定価格買取制度の買取価格に従えば、1kWh当たり34円(税別)だ。大井川右岸土地改良区は2014年11月に電力売却について制限付き一般競争入札を実施。34円を下限として最も高額で買い取る企業を募った。

 落札したのは静岡県で石油製品やLPGなどエネルギー販売を手掛ける鈴与商事。なぜ小水力の電力を購入するのだろうか。

 「当社は2014年4月から新電力事業を開始しており、現時点で太陽光発電所から100MWの電力を調達している*4)。太陽光発電の出力は天候に左右されるため、調達する電源の安定性を高めるために小水力発電を活用したい。今後とも条件のよい小水力発電があれば、買い取りたい」(鈴与商事)。

 静岡県には農業水利施設が1200kmも存在する。静岡県は自らが取り組む小水力発電所のために今後も可能性調査を進めるとしており、小水力発電が新電力の電源の柱となっていくことが期待できそうだ。

*4) 同社は業務用施設のうち、小口の事業者に電力を販売している。学校施設やオフィスビル、倉庫、自動車ディーラーなどが対象だという。

1036荷主研究者:2015/02/21(土) 18:35:41
>>1029
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20150210/CK2015021002000184.html
2015年2月10日 東京新聞
小水力発電導入 県が後押し 河川流量や開発制約条件

県が閲覧運用を始めた「とちぎ小水力発電!基礎データマップ」のページ

 河川に水車などを設置し、水の勢いを利用して発電する「小水力(しょうすいりょく)発電」の導入を促進するため、県は、事業化を検討する際に必要な情報をインターネット上で閲覧できるサービスを始めた。システム名は「とちぎ小水力発電!基礎データマップ」。河川流量や制約条件を一つのシステムで提供するのは全国初の試みで、事業化の後押しが期待される。 (藤原哲也)

 このシステムは、県内に二百九十三ある一級河川や一部の普通河川を対象に、国や県、水資源機構が管理する観測所の過去十年分の流量情報を独自に計算。地図上のあらゆる地点の流量が閲覧できるようにした。

 自然公園や自然環境保全区域、保安林、鳥獣保護区といった開発の制約となる情報も網羅。取水点と放水点の任意の二地点を選ぶことで、おおよその発電量が分かるのが特長で、事業化を検討する民間業者などにとって参考になるデータがそろう。

 地図上では、東京電力が所有し、今は廃止された水力発電所の位置情報も参考に盛り込んだ。県の担当者は「スマートフォンやタブレット端末を使えば、現地で視察しながら発電量を見られる。調べる手間が大幅に省けるので、事業化が進むきっかけになってほしい」と話している。

 全国小水力利用推進協議会(東京都)によると、小水力発電は法律上などの区分から最大出力千キロワット以下の規模を指す。

 昼夜を問わず、年間を通じて安定した発電が見込めることから、民間参入による地域主体での開発が期待されている。

 県内には二〇一三年三月現在、東京電力などの水力発電所が二十九施設、県営の水力発電所が九施設あり、このうち計八施設が小水力に該当する。

 基礎データマップは、県のホームページで無料で公開している。詳しくは「とちぎ小水力発電」で検索。

1037とはずがたり:2015/03/06(金) 11:40:16
2015/02/17
資源エネ庁 補助ダム対象に水力発電の可能性調査【建通新聞】
http://j-water.org/news1/2562/
2015/2/17 中部
資源エネルギー庁は、地方公共団体が管理する全国のダム約200カ所を対象に、潜在的な小水力発電の能力などを2015年度に調査する。年度末にかけて、全国のダムの現況とポテンシャルを調べ、発電事業に有望な地点を抽出していく。

http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/150216300106.html

1040とはずがたり:2015/03/07(土) 15:31:18
●五十里ダム 1000kW 900万kWh 管理する国のえん堤改良工事に合わせ、県が河川の維持流量を活用して水力発電に取り組む。2015年度にも着工
●大下沢 30kW 昭和初期に地元の自治会などが発電していた跡地 2015年度にも着工
●小百川 200kW 130万kWh 2015年度に実施設計に入る
×堰場川 採算性が合わないため見送る

日光市内の小水力発電、2カ所で実施設計 五十里ダムは1千キロワット計画
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20140814/1685404
2014年8月14日 朝刊

 県企業局は本年度、日光市の五十里ダムと大下沢の2カ所で行う小水力発電の実施設計に入った。五十里ダムでは河川を維持するための流量を活用した発電となり、出力1千キロワット。年間発電量は900万キロワット時で、一般家庭約2600世帯分となる。

 同局は「再生可能エネルギー等事業化可能性調査」として常時、県内河川での発電の有望地点を探っている。同市内では小百川など4カ所で新たな水力発電ができないか、調査研究をしてきた。このうち2カ所が実施設計にこぎ着けた。

 県は太陽光発電や水力発電など再生可能エネルギーの拡大を目指していることから、同局電気課の担当者は「企業局としても再生可能エネルギーの普及に貢献したい」と説明する。

 五十里ダムは、管理する国のえん堤改良工事に合わせ、県が河川の維持流量を活用して水力発電に取り組む。改良工事は放流量をより安全に安定させるのが目的。実施設計の事業費は約2千万円で、専門業者に委託している。実施設計は15年1月ごろに終了する予定。

 大下沢は昭和初期に地元の自治会などが発電していた跡地。取水ぜきから導水した水槽があり、そこから流れ出る水量を用いる「流れ込み式」を採用する。出力は30キロワットで、同局としては最も小さい規模となる。


小百川の小水力発電、実施設計 栃木県15年度方針
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20150206/1862501
2月6日 朝刊

 県企業局は5日までに、日光市の小百川で計画する小水力発電について、2015年度に実施設計に入る方針を固めた。

 同市内の五十里ダムと大下沢の2カ所で進める小水力発電については、15年度内に着工する方針。県は再生可能エネルギーである太陽光発電や水力発電などの拡大を進めており、同局としても小水力発電で再生可能エネルギーの普及に貢献する形となる。

 新規の小水力発電を行う場所は「再生可能エネルギー等事業化可能性調査」として、調査研究してきた4カ所のうちの3カ所。同市内の堰場川は採算性が合わないため見送ることとした。ただ水力発電の可能性調査は続ける。

 小百川は10年度から調査に入り、流量や魚類などの生態を調べてきた。小百川から2キロ北に離れた場所にある県営の砂防ダム、小休戸ダムに取水して、90メートルの落差を利用して発電する。

 出力は200キロワット。年間発電量は130万キロワット時で、一般家庭370世帯分。18年度末の稼働を目指す。実施設計の事業費は約2千万円を15年度当初予算案に計上する予定。

1041とはずがたり:2015/03/07(土) 16:35:28
●最上川中流小水力南館発電所
1985年運開
発電能力は1374kW
用水路と発電所を管理:最上川中流土地改良区
ESCO(Energy Service Company)方式を採用
ESCO方式はリース会社などが事業者になって資金調達から建設・運営までを担当する仕組み
土地改良区が設立した「山形発電」が東北電力と売電契約を締結する一方、リース会社など3社が共同でESCO事業者になって地元の山形銀行から資金を調達する。
更新後の発電設備は2017年4月に運転を開始する予定

2014年10月08日 11時00分 更新
自然エネルギー:運転開始から29年の小水力発電所、ESCO方式で初期投資なしに設備更新
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1410/08/news023.html

山形県を流れる最上川を利用した農業用水路で、1985年から小水力発電所が運転を続けてきた。86メートルの落差を生かして1374kWの発電能力がある。稼働から29年を経過した設備を更新するためにESCO方式の事業スキームを導入する。新しい発電設備は2017年4月に運転を開始する予定だ。
[石田雅也,スマートジャパン]

 山形市の中心部から3キロメートルほどのところに「最上川中流小水力南館発電所」がある(図1)。古くから水不足に悩まされてきた山形盆地に、最上川の豊富な水を取り入れるために農業用水路が造られた。その水流を生かした小水力発電所が、今から29年前の1985年に運転を開始した。

 老朽化した設備を更新するために、用水路と発電所を管理する最上川中流土地改良区はESCO(Energy Service Company)方式を採用することにした。ESCO方式はリース会社などが事業者になって資金調達から建設・運営までを担当する仕組みで、発電量や節電量を保証する点が特徴だ。発電所の所有者は初期投資なしに設備を導入することができて、売電収入とESCO手数料の差額から安定した収益を上げることができる。

 最上川中流小水力南館発電所の設備更新にあたっては、土地改良区が設立した「山形発電」が東北電力と売電契約を締結する一方、リース会社など3社が共同でESCO事業者になって地元の山形銀行から資金を調達する。発電設備の設計・工事やメンテナンスもESCO事業者が専門会社に委託するスキームである(図2)。

http://tohazugatali.we b.fc2.com/epower/yamagata1_sj.jpg
図2 発電事業のスキーム。出典:日本ファシリティ・ソリューションほか

 ESCO事業の中核を担うのは日本ファシリティ・ソリューションで、東京電力など4社が2000年に設立した。これまでにビルの省エネ設備の導入を主体に100件以上のESCO事業を手がけた実績がある。今後は小水力をはじめ再生可能エネルギーによる発電設備のESCO事業も拡大していく。

 最上川中流小水力南館発電所は農業用水路の取水ダムから水を取り込み、長さ6.6キロメートルに及ぶ水圧管路を通して、落差86メートルの水流を発電機に送り込む構造になっている(図3)。発電能力は1374kWで、農業用水を活用した小水力発電としては規模が大きい。更新後の発電設備は2017年4月に運転を開始する予定だ。

1042とはずがたり:2015/03/24(火) 13:29:04
>>744で省略した部分を投下

2014年04月08日 15時30分 更新
目指せ水力「1億kWh」、北陸電力のチャレンジ

[畑陽一郎,スマートジャパン]

http://tohazugatali.w eb.fc2.com/epower/yh20140404Rikuden_graph_300px.jpg
図1 水力発電の増強計画値 出典:北陸電力

 北陸電力は電力の安定供給のため、再生可能エネルギーの導入量を増やそうとしている。水力発電では2007年度の年間発電電力量に対して、2020年度までに8000万kWh増やす計画だった。これを新たに1億kWhとした(図1)。2014年3月27日に公開した「2014(H26)年度 北陸電力グループの取組み」である。

 1億kWhを実現する手法はさまざまだ。まず、新しい水力発電所を建設する。2016年度には26年ぶりに水路式の発電所が完成する。片貝別又発電所と呼ぶ。>>744>>747

 既存の発電所の改良も進める。2014年3月28日には猪谷(いのたに)発電所と真名川(まながわ)発電所の出力が増加可能になったと発表した*1)。

*1) 電気事業法の規定に従って、経済産業省中部経済産業局に届け出た。

設備を改善しなくても増強可能

 猪谷発電所は富山市の岐阜県境側に立地する水力発電所。完成したのは戦前の1929年だ。神通川水系の水を使い、出力2万2900kWを得ていた。

 「2013年9月9日に既存の出力を再測定し、機材に手を入れなくても出力を増加できると判断。水車と発電機を分解点検後、2014年3月26日に保安上必要な試験を実施した」(北陸電力)。使用中の立軸単輪渦巻フランシス水車と、立軸三相交流同期発電機をそのまま使い、出力を700kW高め、2万3600kWに増強した。年間発電量が約150万kWh増える計算だ。

水車の部品を置き換えて出力アップ

 真名川発電所(福井県大野市)は1977年に完成し、2010年に福井県から譲渡を受けたもの(図5)。九頭竜川水系の水を使う発電所であり、水車と発電機の方式は猪谷発電所と同じだ。

 真名川発電所では水車の部品である水車ランナーを置き換えることで、出力を200kW高め、従来の1万4000kWから1万4200kWへと増強できた。年間発電量は約130万kWh増える。

 「水車ランナーは定期更新が必要な設備であり、更新の機会に新設計品を導入したことで出力を増やすことができた」(北陸電力)。

 フランシス水車はカタツムリのような形をしたケーシング内を水が通り、水車ランナーの全外周から水が流れ込む。流れ込んだ水は、多数のランナー羽根を押した後、ランナーの中央部から排出される仕組みだ。つまり水車ランナーは、風力発電所でいうブレード(羽根)に相当する。水車ランナーの改良が出力アップにつながる理由だ。

 なお、2つの発電所で増えた年間発電電力量(280万kWh)を太陽光発電所で実現しようとした場合、約2.6MWのメガソーラーを建設する必要がある。

1043とはずがたり:2015/03/24(火) 13:34:51
2013年03月19日 07時00分 更新
60年前に運転開始した水力発電所、設備を改修して発電能力が300kW増加
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1303/19/news023.html

全国で水力発電所の設備を増強する動きが広がっている。北陸電力は福井県で60年前から運転を続けている「五条方発電所」の設備を改修したところ、発電能力が300kW増えたことを確認した。過去3年間に同様の改修を10か所で実施しており、合計2000kW以上を増加させた。
[石田雅也,スマートジャパン]

 北陸電力の「五条方(ごじょうほう)発電所」は福井県の南部にあって、九頭竜川の支流である真名川からの水を引き込んで発電する。運転を開始したのは60年前の1953年で、2台の発電機を使って1万7500kWの電力を供給してきた(図1)。

 このほど老朽化した設備を改修して性能確認試験を実施した結果、従来よりも300kW増えて1万7800kWに能力が向上した。年間の発電量では40万kWhの増加になり、一般家庭110世帯分に相当する。 

 北陸電力は3年前から水力発電所の改修に相次いで着手しており、五条方発電所は過去3年間で10か所目にあたる。10か所を合計すると発電能力の増加は2690kW、年間発電量では1240万kWhになり、3400世帯分の電力使用量に相当する規模である。

 五条方発電所がある福井県は原子力発電所が集積していることでも話題を集めている。日本海沿いにある原子力発電所が大規模な設備で大量の電力を供給する一方で、山間部の水力発電所が規模は小さいながらも自然エネルギーを最大限に活用できるようになってきた。

 北陸電力は富山県でも27年ぶりに新しい水力発電所の建設計画を進めている(とは註:片貝別又のことであろう)。川と谷の高低差を利用した小水力発電によるもので、4400kWの発電を可能にする。2016年度に運転を開始する予定だ。

1044とはずがたり:2015/03/24(火) 13:36:56
>>744>>770
●片貝別又発電所
2016年度完成
水路式発電所・新設
4400kW

●猪谷水力発電所
神通川水系
出力2万2900kW─(+700kW)→2万3600kW
機材の見直しのみ
2014年3月28日発電能力増強を経済産業省に届出

●真名川(まながわ)発電所
1977年に完成、2010年に福井県から譲受
九頭竜川水系
定期更新時に水車ランナーを置換
出力:1万4000kW─(+200kW)→1万4200kW
2014年3月28日発電能力増強を経済産業省に届出

●五条方水力発電所
1953年1月運転開始
1万7500kW─(1号機:+300kW,2013年頃)→1万7800kW─(2号機:+700kW,2015年3月18日発電能力増強を経済産業省に届出)→1万8100kW
水車と発電機を改修

2015年03月20日 14時30分 更新
自然エネルギー:
水力を生かす北陸電力、福井で発電所を70万kWh増強
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1503/20/news101.html

北陸電力は2015年3月、五条方水力発電所の発電能力を300kW増強したと発表した。2020年度に向けて水力発電による発電電力量を年間1億kWh増強する同社の計画の一環だ。
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 北陸電力は2015年3月18日、水力発電所の発電能力を増強し、電気事業法の規定に従って経済産業省に届け出たと発表した。

 「五条方(ごじょうほう)水力発電所」(福井県大野市五条方)の水車と発電機を改修することで、出力が300kW高まったことを性能確認試験で調べた(図1、図2)。この改修により、従来1万7800kWだった出力が1万8100kWとなり、年間発電量が70万kWh増える見込みだ。年間420トンの二酸化炭素排出量削減につながる。

 五条方水力発電所は水路式、流れ込み式の水力発電所。水車と発電機が2組ある。今回改修したのは2号機。「流れ込む水を受けて回転する水車ランナーの機械効率を改善し、発電機の固定子を交換した」(北陸電力、図3)。2号機の最大使用水量は8トン/秒(1号機も同量)、有効落差は129.95mであり、これらの数値は改修前と変わらない。

 水車ランナーの方式は、立軸単輪単流渦巻フランシス水車。発電機の方式は立軸三相交流同期発電機だ。

 同社は2020年度に向けて水力発電による発電電力量を年間1億kWh増強する計画を発表している(関連記事>>1042)。これは2007年度比の数値だ。五条方水力発電所は1953年1月に運転を開始した比較的古い設備。2013年3月には、1号機の出力を300kW高める、今回と似た改修を施している(関連記事>>1043)。

1045とはずがたり:2015/04/02(木) 14:33:00
2015年04月01日 09時00分 更新
村営の水力発電所をパワーアップ、売電収入が3倍以上に
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1504/01/news022.html

宮崎県の山間部にある椎葉村で1954年から運転を続けてきた村営の水力発電所がある。61年ぶりに発電設備を一新して出力を680kWから750kWへ増強した。固定価格買取制度の認定を受けたことで発電した電力の売電単価が3倍以上になり、年間の売電収入は1億円を超える見込みだ。
[石田雅也,スマートジャパン]

 椎葉村(しいばそん)は宮崎県の北部にある(図1)。村の面積のうち96%は山林で急峻な地形が多い。流量の多い川と地形を生かして、村営の「間柏原(まかやばる)水力発電所」が1954年に運転を開始した。

 運転から約60年を経過して設備が老朽化したことに加えて、2012年に始まった固定価格買取制度の適用を受けるために、建屋を含めて発電所を一新することにした。設計から調達・建設までを一括して事業者に委託するEPC(Engineering, Procurement & Construction)契約を日本工営と結んで、2014年7月に着工、2015年3月に工事を完了したところだ(図2)。

 水車発電機を従来の横軸式から立軸式に変更して、出力を680kWから750kWへ増強した(図3)。立軸式は設置面積が小さくて済むうえに、水量の変化にも対応しやすくなる。年間の発電量は440万kWhを想定している。一般家庭の使用量に換算すると1220世帯分に相当して、椎葉村の総世帯数(1240世帯)とほぼ同じ規模になる。設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)は67%で、小水力の標準値60%を上回る見込みだ。

 発電した電力は固定価格買取制度を通じて九州電力に売電する。すでに2013年度に買取制度の認定を受けている。出力が200kW以上1000kW未満の小水力発電の買取価格は1kWhあたり29円(税抜き)で、従来の売電価格の3倍強になる。年間の売電収入は1億2800万円を見込むことができる。

 EPCの事業費は約5億円で、運転維持費を除けば4年程度で回収できる計算だ。運転維持費を軽減するために、取水計を電動化したほか、遠隔監視システムも導入した。地域振興を兼ねて、建屋の一部には椎葉村の伝統である石積みを施した(図4)。古い発電設備も敷地内に展示して、環境教育にも生かす方針だ。

1046とはずがたり:2015/04/02(木) 17:53:43
米加州で25%節水命令
知事、干ばつ深刻化
http://www.kyoto-np.co.jp/international/article/20150402000087

 【ロサンゼルス共同】米カリフォルニア州のブラウン知事は1日、干ばつの深刻化を受け、2013年の使用量から25%の節水を義務付ける行政命令を出した。米メディアが報じた。

 同州全域で節水を義務付けるのは初めて。ブラウン知事は記者会見で「われわれは歴史的な干ばつに直面しており、先例のない対処が必要だ」と述べた。

 同命令により、ゴルフ場や墓地、大学など広大な芝生を有する施設に大幅な節水が求められる。

 知事は昨年1月に干ばつによる非常事態を宣言、20%の節水を州民に促したが、事態が改善しなかったため、今回の行政命令に踏み切ったとみられる。(共同通信)

【 2015年04月02日 14時05分 】

1047とはずがたり:2015/04/09(木) 12:39:13

ビバリーヒルズ35%節水…米「深刻な干ばつ」
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150408-OYT1T50090.html
2015年04月08日 19時50分

 【ロサンゼルス=加藤賢治】米カリフォルニア州の水道当局は「深刻な干ばつが続いている」として7日、州内の各自治体に水使用量の10〜35%削減を義務付ける節水対策を発表した。

 住民1人当たりの使用量を基に、ロサンゼルスに20%、ビバリーヒルズに35%の節水を課す計画で、5月に正式決定する。

 同州では2012年以来、雨や雪が少ない状況が続いている。州の水供給量の約3割を占めるシエラネバダ山脈の積雪量は4月1日時点で平年の約5%まで落ち込み、記録が残る1950年以降、最低となった。

 州政府は昨年1月以降、20%の節水を呼びかけてきたが、効果が上がらず、ブラウン知事は1日、各自治体などの水道局に2013年比で平均25%の節水を義務付ける行政令に署名した。同州全体で節水が義務付けられるのは初めてだ。

2015年04月08日 19時50分

1048とはずがたり:2015/05/11(月) 08:41:53

2015年04月13日 11時00分 更新
棚田の落差で電力を作る、簡易型の小水力発電が通学路も照らす
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1504/13/news022.html

発電能力わずか4.8Wの小水力発電設備が山口県で活躍中だ。県内に広がる棚田の農業用水路に設置して、小さな落差で発電することができる。導入費用を県が100%補助しながら、これまでに4つの地域で発電を開始した。発電した電力はサルの侵入防止対策や通学路の照明に利用する。
[石田雅也,スマートジャパン]
 山口県の東部にある田布施町(たぶせちょう)の農業用水路で3月31日に小水力発電設備が稼働した(図1)。棚田の横を流れる狭い水路に簡易型の発電設備を設置する方式で、発電能力は4.8W(ワット)と小さい。これを2カ所に導入して、費用は合計60万円かかった。…

1049とはずがたり:2015/05/11(月) 08:44:37

●五十里(いかり)ダム
栃木県の企業局×国土交通省
維持流量を利用
発電能力:1100kW
年間発電量:800万kWh(8MWh)見込

2015年04月15日 13時00分 更新
ダムの改良工事に合わせて小水力発電も、国と県の連携で2200世帯分の電力
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1504/15/news026.html

小水力発電が盛んな栃木県で国と県の連携による新しいプロジェクトが始まる。完成から50年以上を経過したダムの設備を改良する国の事業に合わせて、県が小水力発電所を建設する計画だ。落差が72メートルある維持流量を利用して、年間に2200世帯分の電力を作ることができる。
[石田雅也,スマートジャパン]

 日光市には川と湖が多く、小水力発電の導入可能量は県内で最大だ。市内を流れる鬼怒川(きぬがわ)の上流に「五十里(いかり)ダム」があり、このダムの直下に小水力発電所を建設する計画が進んでいる。

 五十里ダムは1956年に完成した当時、日本で最も堰堤(えんてい)が高いダムで、高さは112メートルもある。ダムの貯水機能により下流の洪水を防ぐのと同時に、農業用水と発電用水を供給する多目的ダムだが、貯水池の水が長期にわたって濁る問題が発生していた。

 ダムを運営する国土交通省は2015年度から堰堤の改良事業を開始するのと合わせて、栃木県と連携して小水力発電事業に着手する。改良事業のうち、貯水池の上部の水を取り出して放流する設備を国土交通省が建設する一方、その放流を利用した小水力発電を栃木県の企業局が実施する体制だ(図3)。

http://tohazugatali.we b.fc2.com/epower/ikari3_sj.jpg
図3 「五十里ダム堰堤改良事業」の設備イメージ。出典:国土交通省

 発電設備はダムの堰堤の最下部に設置して、落差72メートルの水流で発電する。水量は1秒間に2立方メートルで、発電能力は1100kW(キロワット)になる。年間の発電量は800万kWh(キロワット時)を見込んでいて、一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算して2200世帯分に相当する。水量が安定している維持流量を利用するため、設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)は83%と高い。

 2015年の秋に発電機の製造に入り、2017年度から現地で工事を開始して、2018年度末に運転を開始する予定だ。発電した電力はダムで消費する1割弱を除いて、固定価格買取制度で売電する。発電能力が1000kW以上の水力発電の買取価格は1kWhあたり24円(税抜き)で、発電量の9割を売電すると年間に約1億7000万円の収入になる。栃木県が発電所の建設にかける事業費は約9億2500万円を想定している。

 一方、国土交通省は2015年度に3億7000万円の予算を確保して堰堤の改良事業を進めていく。貯水池の上部のきれいな水だけを取り出す「選択取水」を可能にして、下流に流す水の質を改善する。新設する小水力発電所の電力をダムで利用することにより、維持管理費の低減と災害時の電源確保にも生かす。

1050とはずがたり:2015/05/11(月) 08:46:02
>>1006

04/18 16:00
白滝発電所改修工事の安全祈願祭
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doto/1-0124800.html

 【遠軽】建設コンサルタント大手の日本工営(東京)の事業会社「NK北海道水力発電」(同)は、小水力発電事業を行う白滝発電所(町白滝)の改修工事に着手し、16日に白滝神社で工事の安全祈願祭を行った。新発電所では観光面で地域貢献を図っていく計画だ。

 NK北海道水力発電は2014年9月、水害で3年ほど運転を休止していた町所有の白滝水力発電所を譲り受けた。改修後に最大出力260キロワットの小水力発電を始め、全量を北電に売電する計画。売電利益の約2・2%(約135万円)は20年間、町に寄付する。

 改修工事は発電機を更新し、導水路を補修するなどの内容で、工事費は約5億円。16年7月に営業運転を開始する予定だ。

 安全祈願祭では日本工営や町の関係者ら25人が玉串をささげて工事の安全を祈った。佐々木修一町長は「地域の要望である発電事業が再開できることになってうれしい」とあいさつした。

 祈願祭に出席した日本工営の吉田克己副会長は「町と協議し、水力について学べる学習型の観光施設などとして、発電所を地域に役立てていきたい」と話した。(佐藤圭史)

1051とはずがたり:2015/05/11(月) 21:24:31
●平沢川(ひらそがわ)小水力発電所
年間発電量:97万kWh(0.97MWh)

平沢川:小水力発電所稼働 県内初、砂防堰堤を活用 /石川
http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/m20150509ddlk17040287000c.html

 県内初となる砂防堰堤(えんてい)を活用した小水力発電施設「平沢川(ひらそがわ)小水力発電所」(金沢市中戸町)が7日、発電を始めた。一般家庭で約270軒分の年間消費量に相当する97万キロワット時を1年間に発電する。

 新施設は、県が昨年9月に策定した再生可能エネルギー推進計画に基づき稼働を目指していた。2013年度に事業主体となる民間業者を公募し、応募のあった...

1052とはずがたり:2015/05/25(月) 18:42:32
日本農業新聞 e農ネット - 小水力発電で地域活性化 住民主体の事業続々 地域に新たな収入源
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=33439
2015/5/25

小水力発電の導入を検討・準備する自治会や住民組織
http://image.agrinews.co.jp/uploads/fckeditor/2015/05/25/uid001010_2015052513395325859f35.jpg

福島市の土湯温泉町(140kw)→この4月から住民らが株式会社を発足し発電開始

長野県飯田市の上村の自治会(150kw)

岐阜県郡上市の石徹白農業用水農協(91kw)→石徹白農業用水農協は小水力発電の専門農協。16年度から農業用水を活用した発電事業に着手予定

兵庫県宍粟市の福知自治会(190〜200kw)

高知市土佐山の高川区自治会(50kw)→16年度中にも住民が会社設立予定

宮崎県高原町の住民有志(199kw)

 小水力発電の売電収入を地域活性化に生かそうと、中山間地域を中心に住民が主体となって事業化を検討する動きが出てきた。再生可能エネルギー(再エネ)の固定価格買取制度の活用で、施設の導入・運営費を上回る収入が得られるとの判断だ。今年度から発電事業に乗り出した地域もある。全国小水力利用推進協議会は「農山村の豊富な水資源を生かし、新しい収入源を地域につくり出せるのが利点だ」と注目する。

 棚田が広がる高知市土佐山地区の高川区。同区の自治会は、50キロワット規模の小水力発電施設を整備する方向で検討中だ。初期投資に約7000万円掛かるが、年間約1000万円の売電収入が見込める。電力会社に固定価格で買い取ってもらう20年間で試算すると、減価償却費や人件費などを差し引いても、約3000万円を地域に還元できる計算だ。

 小水力発電の事業化には地域の合意が欠かせないため、同自治会は2013年に小水力発電検討委員会を立ち上げ、研究を重ねてきた。自治会総会で発電施設の建設を決定すれば、16年度中にも住民らが会社をつくり、運営していく方針だ。
 自治会長で農家の髙橋幹博さん(64)は「小水力発電ができて地域に定期的な収入があれば、若者を雇用できる。桜の植樹、神社の修繕など地域づくりの幅が広がる」と期待する。

 福島市土湯温泉町。ここでは、新たに小水力発電施設を整備し、4月から稼働に移した。住民らが設立した株式会社が施設の管理・運営に取り組んでいる。

 岐阜県郡上市の石徹白地区には、小水力発電の専門農協がある。14年に農家約100人が組合員となり、発足した「石徹白農業用水農業協同組合」だ。参事の平野彰秀さん(39)は「水と落差があり、発電できる場所に恵まれていた。地域全体の将来を考えて運営している」と強調する。
 同農協は、16年度から農業用水を活用した発電事業に着手する。その売電収入は、地区の維持管理費用に充てるという。

 新たに小水力発電施設を建設する場合、地域の合意形成や採算性を見極めるための流量調査など、準備に3年以上掛かるケースが多い。このため、固定価格買取制度がスタートした12年7月以降、準備期間が短い太陽光発電は一気に普及したものの、小水力発電は低調だという。

 経済産業省の調査でも、同制度の認定の95%が太陽光発電に集中。特に資金力のある大企業主導のメガソーラーが目立つ。一方、中小水力発電は、ダムを活用した公共事業や土地改良区が発電している事例があるものの、全体の1%にも満たないのが実情だ。

 小水力発電の企画・立案を支援しているコンサルティング会社・地域小水力発電(株)の取締役、藤島和典さん(50)は「太陽光の建設ラッシュが落ち着いてくるこれからは、地域住民が主体となる農山村の小水力発電が広がってくる」と展望する。(尾原浩子)

1053とはずがたり:2015/06/02(火) 09:26:33
●石徹白1号用水発電所
農業用水路と川のあいだの約50メートルの落差を利用
水量は毎秒0.19立方メートル
発電能力 63kW(キロワット)
年間発電量 39万kWh(キロワット時)
総事業費 2億2300万円 (国が50%、岐阜県と郡上市が各25%)
稼働後の運営 郡上市
固定価格買取制度を通じて売電 年間1300万円の収益見込む

2015年06月01日 09時00分 更新
人口270人の農村で電力自給率100%に、小水力発電所が本日運転開始
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1506/01/news030.html

岐阜県の山奥に8年前から小水力発電に取り組んでいる小さな農村がある。新たに国と自治体の支援で農業用水路に発電所を建設して、本日6月1日から稼働する。50年間に人口が4分の1以下に減少した農村が電力を自給しながら、特産品のとうもろこしを生かして地域の活性化を図る。
[石田雅也,スマートジャパン]

 岐阜県の中部に位置する郡上市(ぐじょうし)の北西に「石徹白(いとしろ)」という名前の集落がある(図1)。標高700メートルの高地にある水に恵まれた地域だ。地区内を流れる農業用水路を利用して、新たに小水力発電所が運転を開始した。

 6月1日に稼働した「石徹白1号用水発電所」は農業用水路と川のあいだの約50メートルの落差を利用して発電する。水量は毎秒0.19立方メートルで、発電能力は63kW(キロワット)ある。年間の発電量は39万kWh(キロワット時)を見込んでいる。一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算すると100世帯強になり、ちょうど石徹白の世帯数と同じくらいだ。

 石徹白では2007年から小水力発電に取り組んできた。らせん式の水車(0.8kW)を農業用水路に設置したのに続いて、2011年に上掛け式の水車(2.2kW)を導入、それまで休眠状態にあった農産物加工所を復活させた(図3)。

 さらに「エネルギーが自給できる地域」を目指して、1号用水発電所の建設を推進して稼働にこぎつけた。水力発電で最も多く使われている横軸フランシス型の水車を採用した本格的な発電設備である。

http://tohazugatali.we b.fc2.com/epower/itoshiro1_sj.jpg
図3 石徹白の小水力発電の取り組み。出典:国土交通省

 新設した発電所の総事業費は2億2300万円で、国が50%、岐阜県と郡上市が25%ずつ負担した。稼働後の運営は郡上市が担当する。発電した電力は固定価格買取制度を通じて売電して、年間に1300万円の収益を予定している。

 冬には雪が降り積もる石徹白は1960年前後をピークに人口の減少が続き、50年間に1200人から270人まで減ってしまったことが小水力発電のきっかけだ。農業用水路を流れる豊富な水を生かしてエネルギーの自給自足に取り組みながら、地域の魅力を高めて住民を増やす活動に乗り出した。

 最近は自然の中で子育てができる点をアピールして若い世代の移住を増やしている。農産物加工所が復活したことで、特産品のとうもろこしの生産・販売も順調に伸びてきた。過疎に悩む農村を小水力発電で活性化させるモデルケースになる。

1054とはずがたり:2015/06/02(火) 09:30:14
2014年09月25日 13時00分 更新
開発に弾みがつく中小水力発電、2020年度に60万世帯分を超える電力に
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1409/25/news015.html

水力発電を導入可能な場所は全国で2万カ所を超えると言われる。固定価格買取制度が始まってから各地で開発プロジェクトが広がり、2020年度までに合計40万kW以上の発電設備が運転を開始する見込みだ。中小水力は太陽光や風力と比べて発電効率が高く、安定した電源として利用できる。
[石田雅也,スマートジャパン]

 小水力発電を推進する任意団体の全国小水力利用推進協議会が、政府に提出したレポートの中で2020年度までの導入予測をまとめた。すでに固定価格買取制度の認定を受けた中小水力発電設備(出力3万kW未満)と新規に認定を受ける発電設備(同5000kW未満)を加えて、2020年度には発電能力が合計で42万kWに拡大することを見込んでいる(図1)。

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図1 固定価格買取制度による中小水力発電の新規導入量予測(認定済案件は2014年4月末時点。新規認定分は出力5000kW未満)。出典:全国小水力利用推進協議会(資源エネルギー庁のデータをもとに作成)

 中小水力発電の設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)を標準の60%で計算すると、年間の発電量は22億5000万kWhに達する。一般家庭で62万世帯分にのぼる電力使用量に相当する規模になる。しかも予測の中には出力が5000kW以上で2014年5月以降に認定を受ける発電設備は含めていないため、さらに拡大の余地がある。

 水力発電は電力会社などが運転する出力3万kW以上の「大水力」と、自治体や一般企業による3万kW未満の「中小水力」に二分することができる。2012年度末までに運転を開始した水力発電のうち、中小水力は設備数で全体の91%、年間の発電量でも51%を占めて大水力を上回った(図2)。

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図2 出力階級別の水力発電の導入量(2013年3月末)。出典:全国小水力利用推進協議会(資源エネルギー庁のデータをもとに作成)

 新規で開発可能な水力発電の候補地も圧倒的に中小水力向けが多い。発電量に換算して87%は中小水力がもたらす。出力別では1000〜3000kWクラスが中心になる。さらに砂防ダムなどの開発可能量を推定した分を加えると、中小水力発電による電力量は491億kWhまで拡大できる可能性がある(図3)。実に1300万世帯を超える膨大な潜在量を秘めている。

http://tohazugatali.we b.fc2.com/epower/shosuiryoku2_sj.jpg
図3 出力階級別の水力発電の開発可能量(2013年3月末)。NEF:新エネルギー財団、JAPIC:日本プロジェクト産業協議会。出典:全国小水力利用推進協議会(資源エネルギー庁などのデータをもとに作成)

 特に最近になって砂防ダムや農業用水路を活用した中小水力発電の開発プロジェクトが全国各地で増えてきた。砂防ダムは防災用で、農業用水路はかんがい用に造られた設備のため、いずれも発電に使われるケースは少なかった。固定価格買取制度が始まったことで発電事業の採算性を見込みやすくなり、ダムや用水路の維持管理費を軽減する目的で自治体などが相次いで発電設備の導入に乗り出している。

1055とはずがたり:2015/06/02(火) 18:45:11
牧場がようやく緑に-干ばつの米テキサス州に雨、牛肉下落か
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NPAP3N6S972G01.html?cmpid=yjp
2015/06/02 12:09 JST

  (ブルームバーグ):米国では牛の放牧地帯の中心部で、4年にわたる干ばつの影響がかなり深刻化していた。ジム・サートウェル氏がテキサス州東部で運営する牧場は、牧草地というよりほこりっぽい駐車場のようだった。牛の餌を確保するため、約200マイル(約322キロメートル)離れたルイジアナ州の道端からトラック2台分の草を購入したこともあった。

そうした状況は、3月に雨が降り始め、その後も降り続いたことで変わった。5月はテキサス州の月間降雨量が過去最高に達し、今では牛が食べきれないほど牧草がある。米国の牛の飼育数は1952年以来の低水準に落ち込み、牛肉価格は過去最高値に達したが、干ばつの終息を受けてサートウェル氏ら米国の畜産業者は飼育数を増やす準備をしている。

牧草は「見渡すかぎり、膝から腹の高さまで伸びている。飼育数を再び増やし始める時期だ」とサートウェル氏(44)は語る。4代続く畜産業者の同氏は、テキサス州ロビンソンとシーリーで父親と共に牛100頭を飼育。その数は2010年以降20%減っており、干ばつ前の水準に戻したいと考えている。

牛の飼育数を増やすには2年余りかかる可能性があるものの、テキサス州の牧草の生育状態の改善は牛肉供給拡大の重要な一歩になる。供給の逼迫(ひっぱく)により、シカゴ商業取引所(CME)の生牛先物相場は昨年11月に過去最高値の1ポンド当たり1.7275ドルに達した。

原題:Texas Floods to Bring Cheaper Beef as Fields Finally Turn Green(抜粋)

1056とはずがたり:2015/06/04(木) 16:05:35
●土湯温泉町東鴉川水力発電所
福島市土湯温泉町の発電事業会社「つちゆ清流エナジー」
発電出力は最大140キロワット。年間に発電できる量は約86万キロワット時
2015/5/9本格稼働

土湯温泉で小水力発電所が本格稼働
https://www.minpo.jp/news/detail/2015051022696

 福島市土湯温泉町の発電事業会社「つちゆ清流エナジー」が同町の東鴉川(ひがしからすがわ)に整備した小型の水力発電所「土湯温泉町東鴉川水力発電所」が9日、本格稼働した。同日、現地で竣工(しゅんこう)式が行われた。土湯温泉関係者は、発電所を観光資源として全国に発信し、地域活性化を目指す。
 発電所は昨年4月に着工。総事業費3億1900万円をかけて整備した。温泉街の南側にある国登録有形文化財の東鴉川第三砂防堰堤(えんてい)を含む河川約300メートル区間の高さ44・4メートルの急勾配から流れる水勢と水量を利用して発電する。
 発電出力は最大140キロワット。年間に発電できる量は約86万キロワット時で、一般家庭約170世帯分の消費電力に相当し、年間販売額は約3000万円を見込む。4月16日に試運転を始め、東北電力へ売電を開始している。
 取水施設、沈砂地水槽を観察できるエリアや遊歩道も整備した。
 竣工式には、浜田昌良復興副大臣、小林香福島市長ら関係者約90人が出席した。つちゆ清流エナジーの加藤勝一社長が「発電所は福島の復興再生に貢献するだけでなく、地域再生の新しいモデルとして内外に誇れるものになるだろう」とあいさつ。太田昭宏国土交通相のビデオメッセージが披露された。
 関係者がテープカットと発電開始のスイッチを押した後、出席者は取水施設や遊歩道などを見学した。
 福島民報社から矢森真人常務が出席した。

( 2015/05/10 09:15 カテゴリー:主要 )

1057とはずがたり:2015/06/05(金) 00:03:37
箕有(現阪急阪神)よ,時勢的に発電所ぐらい自分らで造りや〜♪

廃止発電所シリーズ8
http://sakoda-water.c-co.jp/pages/65.html

今回ご紹介するのは、大阪府の神崎川水系余野川にあった「余野川発電所」です。
ここは、大正11年に阪急電鉄により建設された後、水害により昭和45年に廃止された最大出力130kWの発電所です。
使用水量や有効落差は不明です。

建設したのは「箕面有馬電気軌道(現・阪急電鉄)」ですね。
とあるブログから、

「発電所前停留所は「余野川発電所」が由来している。箕面有馬電気軌道(現・阪急電鉄)は電力供給事業拡大を目的として、1922年4月9日に現在の池田市伏尾町付近に発電所を竣工した。これが、当時としては画期的な自動水力発電所、「余野川発電所」である。
 その後、配電統制令の制定により、1942年4月に関西配電(株)が設立され、このときに余野川発電所の運営が阪急から関西配電に承継された。さらに、戦後のGHQ施策により、1951年5月に関西配電と日本発送電との統合により関西電力が設立されることに伴い、この発電所は関西電力の所有となった。廃止されたのは1970年1月のことである。発電所建物はその後撤去され、2011年現在では残っていない」

とあります。
いまでもバス停が「発電所前」とあるのはこのことでしょうね。

以前現地視察(踏査ではない)した折に取水地点のバス停は「水源池前」とあり水力発電所の匂いをプンプンと感じました。

視察した時に感じたのは、取水は容易そう(旧堰堤と思われるダムから)だが、導水路の状態がよく分らない っことでした。
また、水槽や水圧管路の配置も急峻なところで本格的な踏査をしないと把握できねーね って思いましたね。
発電所は道路からも良く見えて、なるほど と思えるレイアウトを感じました。復活は可能でしょう。

本格的踏査はご依頼があればなんぼでも と思いつつ現場を去りました。

とある情報ではこの発電所の復活を考えている方がおられるとのこと。
是非、サコダへご依頼下さい。

1058とはずがたり:2015/06/05(金) 00:11:40

社会 : 上伊那美和土地改良区 小水力発電所が起工
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=34229
更新:2015-5-20 6:00

 伊那市長谷の上伊那美和土地改良区(北原幸彦理事長)の農業用水路を活用した小水力発電所の起工式が19日、長谷非持の建設予定地で開かれた。秋ごろ完成、年度内の発電開始を目指す。再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を活用し、発電した電力は全て売電、収入を農業用水路の維持管理に充てる計画だ。県土地改良事業団体連合会によると、土地改が事業主体となって取り組む小水力発電は県内初で、「今後のモデルケース」(同連合会)として注目される。

 三峰川支流の黒川から取水する農業用水を活用。斜面に設置されている用水路をバイパスする形で管路を設け、発電機に水を送って発電する仕組みだ。有効落差は13.1メートル。使用水量は毎秒0.16立方メートル。発電出力は12.2キロワットを見込む。かんがい期以外も用水路を保護するため水を流し続ける維持用水も兼ね通年発電する計画だ。

 取水した水をいったんため、流量を調節したり、砂やごみを取り除くヘッドタンクと呼ばれるコンクリート製の水槽は既に完成。今年度は発電所の本体工事を行う。発電所は鉄筋コンクリート地上1階・地下1階の建物で、地下部分にスクリュー水車形式の発電機を設置する。

 総事業費は約1億円。国などの補助を受ける。設計、監理を同連合会、施工をヤマウラが請け負った。

 起工式には土地改や市、県、施工業者の関係者など約35人が出席。北原理事長は「(売電収入で)組合員の負担が少しでも軽くできるよう一生懸命運営していきたい」とあいさつした。

 農業用水路を管理する土地改は施設の老朽化に伴い維持管理の負担が大きくなっていることから、農業用水路を活用した小水力発電に着目。売電収入を充てることで負担軽減を図る狙いだ。

 河岸段丘や急峻(きゅうしゅん)な地形に設けられた上伊那地域の農業用水路は高低差を利用した小水力発電に適しているとされ、県上伊那地方事務所は2013年度に「上伊那地域農業生産基盤再生可能エネルギー活用研究会」を設置し、小水力発電の可能性を検討。美和など2カ所の土地改で実現性が高いと判断された。

 このうち、同市富県の春富土地改良区では、県営かんがい排水事業の一環で整備を計画。秋ごろ工事に取り掛かる見通しという。

1059とはずがたり:2015/06/05(金) 00:12:01
富山市西番に小水力発電施設
http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/?TID_DT03=20150511170654
(2015年05月11日 17時06分)

 農業用水の落差を利用した小水力発電施設が富山市に完成し、11日から本格稼動しました。売電による収益を農業設備の維持管理費にあて、農家の負担軽減を目指します。

 富山市西番に完成した小水力発電施設は常西用水土地改良区が整備したもので、11日は関係者およそ50人が集まり完成を祝いました。

 施設はおよそ2メートルの農業用水の落差を利用し、水車型の発電機を回す仕組みで、一般家庭で45世帯が年間に使う電力に相当する18万6千キロワットを発電し、年間およそ10万キロの二酸化炭素を削減できるということです。

 売電による収益は年間500万円を見込んでいて、水門や用水路の維持管理費などにあて、農家の負担軽減を目指します。

 常西用水土地改良区では4年後までに、さらに2か所で小水力発電施設を整備し、対象となる3000世帯の農家の負担軽減と農業振興に役立てたいとしています。

1060とはずがたり:2015/06/05(金) 00:12:55
佐賀県、小水力発電の研究開発・調査・設置工事費などに補助金 最大250万円
http://www.kankyo-business.jp/news/010507.php
2015年5月15日掲載

佐賀県は、「佐賀県小水力発電普及促進事業」として、県内での小水力発電の普及促進に取り組む事業者への補助を実施する。

対象は、県内での小水力発電(出力1,000kW以下の水力発電)の普及促進に資する事業で、県内企業が参画するもの。小水力発電に関連する設備や機器(発電機・水車・パワコンなど)が補助対象だ。補助率は1/2以内、1件あたり250万円が上限に設定されている。採択予定件数は2〜3件程度だ。

募集期間は6月5日17時まで。詳細は下記の通り。

対象者
民間企業、団体、大学・公設試験研究機関、地域関係者による協議会など

対象経費
直接人件費、機械装置購入費、研究開発費、材料・消耗品費、外注加工費、施設利用料、委託費、設置工事費、地元調整費、各種調査費、その他諸経費

佐賀県では、持続可能な分散型エネルギー社会の実現を目指していくため、民間事業者などが取り組む再生可能エネルギーなどの事業化に向けた技術開発や実証実験などを支援している。

1061とはずがたり:2015/06/05(金) 00:13:58

2015/5/30 11:38
小水力発電普及へ補助 兵庫県、豊かな水資源活用へ
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201505/0008076045.shtml

 兵庫県は県内各地の豊かな水資源を生かした小水力発電の推進事業をスタートする。エネルギーの地産地消などによる地域活性化を目指す地元団体や市町が対象。事業化に向けた勉強会や、基本調査・設計などの費用を補助する。

 県内には小水力発電が可能な河川や水路が多数ある。住民主導で導入を目指した動きが活発化しているが、事業化までの手続きの煩雑さや発電機が高額なことなどから導入が進みにくい状況にある。

 県は、導入支援のため、先進地視察などの立ち上げ時の取り組みを対象に最高30万円を補助=(1)。また、事業化に必要な推定発電量の計算や測量などの調査・設計に対して、限度額500万円(補助率1/2以内)を補助する=(2)。

 応募締め切りは(1)が6月30日、(2)が8月31日で、それぞれ数団体を選定する。県は6月8、9、10、12、16日に県内各地で公募説明会を開く。県温暖化対策課TEL078・362・3273(辻本一好)

1062とはずがたり:2015/06/05(金) 00:23:56
高低差で小水力発電 山梨市が共同事業
http://www.yomiuri.co.jp/local/yamanashi/news/20150528-OYTNT50162.html
2015年05月29日
 ◆上水道活用 少ない水量 効率よく

 山梨市は28日、売電事業者「ケーティーインセンスモール」(埼玉県)、信州大の飯尾昭一郎准教授と共同で、市内の上水道施設を活用した小水力発電事業に乗り出すと発表した。発電に使う水量が全国的にも例がないほど少ないのが特徴。市内は山間部が多く高低差はあることから、3者では発電設備の改良で発電効率を上げ、将来的には小規模な上水道設備を抱える他の自治体にも広げていきたい考えだ。

 発表によると、発電設備は同市堀内の水口配水池に設置。高低差約50メートルから落下してくる水道水の圧力で、水車を回して発電する。すでに設置工事は完了し、7月上旬に稼働する予定だ。

 設置費用は約850万円で、ケ社が負担。発電した電力は全てを東京電力に売電することで年間約100万円の収入を見込んでおり、市とケ社で分配する。

 小水力発電とは、水力を利用した1000キロ・ワット以下の発電施設を指す。河川に設置したものや、上水道を活用したものなどがあるが、今回の設置場所は高低差があり、水圧はあるものの水量が少なく、飯尾准教授は「わずかな水量に適した水車はこれまでなかった」と話す。そこで水車の羽の形状などを見直し、今回の発電設備の出力は、現状で2キロ・ワットを確保した。

 今後、さらに改良を進め、水量が少なくても発電効率の高い水車の開発を目指すといい、飯尾准教授は「将来的には現状の2倍程の出力向上を目指したい」と意気込む。

 また、市内には同様の配水池などの上水道施設が約50か所ほどあるため、事業性を考慮しながら増設も検討するという。

 市役所でこの日、記者会見した望月清賢市長は、「標高差のある市内は、小水力発電の潜在能力が高い。地域特性を活かしたクリーンエネルギーの活用を促進していきたい」と話した。

 ◆水車設置 適した土地柄

 県内は急峻きゅうしゅんな山に囲まれ、豊富な水量を誇るため、小水力発電に適した土地柄と言われる。

 都留市では全国でも早く、小水力発電の水車を設置。小水力発電の先進地として注目され、全国から視察を受け入れてきた。

 県によると、現在、小水力発電施設は県内に36か所あり、総発電力は約1万キロ・ワットに上る。事業者などの利潤を上乗せした価格で電力会社に買い取りを義務付けた「固定価格買い取り制度」では、小水力発電も対象になっており、県には年間50件近くの設置に関する相談があり、施設はさらに増加する見込みという。

2015年05月29日

1063とはずがたり:2015/06/05(金) 00:24:28
十日町市 小水力発電に着手写真あり
取水ダムの放流水活用
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20150514180793.html
 十日町市は、JR東日本信濃川発電所取水ダムからの放流水を利用した小水力発電事業に乗り出す。関口芳史...

【政治・行政】 2015/05/14 13:01

1064とはずがたり:2015/06/13(土) 23:19:17
●下蚊屋小水力発電所
農業用水を貯水する国営下蚊屋(さがりかや))ダム(江府町助沢)を利用
年間約5600万円の売電収入を見込
下蚊屋ダムの農業用水を利用する八つの土地改良区で作る「大山山麓地区土地改良区連合」が運営
最大出力は197キロワット、年間発電量は1536メガワット時
総事業費は3億4300万円で、国が50%、県が25%、米子▽江府▽伯耆▽大山の4市町が計25%を負担した。

下蚊屋ダム:小水力発電所が完成 来月3日運転開始、一般家庭430世帯分 /鳥取
http://mainichi.jp/area/tottori/news/20150613ddlk31040619000c.html
毎日新聞 2015年06月13日 地方版

 農業用水を貯水する国営下蚊屋(さがりかや))ダム(江府町助沢)を利用した県の下蚊屋小水力発電所の工事が完了し、7月3日から運転を始める。東日本大震災以降、県が推進する再生可能エネルギー事業の一環。年間約5600万円の売電収入を見込み、経費を除いた収益は施設の維持管理に使う。県建設の小水力発電所は12カ所目。

 設置主体は県で、下蚊屋ダムの農業用水を利用する八つの土地改良区で作る「大山山麓地区土地改良区連合」が運営する。最大出力は197キロワット、年間発電量は1536メガワット時で、一般家庭430世帯分に当たる。

 農林水産省の補助を使い、2012年度に事業に着手。総事業費は3億4300万円で、国が50%、県が25%、米子▽江府▽伯耆▽大山の4市町が計25%を負担した。

 県農地・水保全課によると、発電所で使う電力を除いた全量を固定価格買い取り制度(FIT)で中国電力に売る。発電費用などを除き、ダムの水を使う地区の貯水池や配管など農業水利施設の維持管理費に充てる。

 27日に下蚊屋ダム下流の広場で開所式を行う予定。【真下信幸】

1065とはずがたり:2015/06/13(土) 23:22:13
●中野放水路発電所
庄川沿岸用水土地改良区連合が整備
庄川沿岸では4つ目の小水力発電所となります。
チェコ共和国製の水車発電機
発電に使う水は関西電力の中野発電所で使われたものを再利用
4.8メートルの落差を利用
最大出力は500キロワット、年間の発電量は2049メガワット時

発電所の放水を再利用 砺波・庄川町に小水力発電所
(2015年05月15日 15時26分)
http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/?TID_DT03=20150515152624

 電力会社の発電所から流れる水を再利用し発電する小水力発電所が砺波市に完成し、15日から運用がはじまりました。

 砺波市庄川町に完成した中野放水路発電所は、庄川沿岸用水土地改良区連合が整備したもので、庄川沿岸では4つ目の小水力発電所となります。

 15日は記念式典が行われ、関係者が運用開始のスイッチを押し、地下にあるチェコ共和国製の水車発電機が稼動しました。

 発電に使う水は関西電力の中野発電所で使われたものを再利用していて、放水路から庄川に戻される際の4.8メートルの落差を利用して、発電機の羽根車を回転させ発電します。

 最大出力は500キロワット、年間の発電量は一般家庭の490世帯分に相当する204万9000キロワットアワーで、年間1137トンの二酸化炭素を削減できるということです。

 発電した電力は北陸電力に売電し、収益は農業用水などの維持管理費にあてて農家の負担を減らすことにしています。

1066とはずがたり:2015/06/13(土) 23:23:31
社会 : 上伊那美和土地改良区 小水力発電所が起工
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=34229
更新:2015-5-20 6:00

 伊那市長谷の上伊那美和土地改良区(北原幸彦理事長)の農業用水路を活用した小水力発電所の起工式が19日、長谷非持の建設予定地で開かれた。秋ごろ完成、年度内の発電開始を目指す。再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を活用し、発電した電力は全て売電、収入を農業用水路の維持管理に充てる計画だ。県土地改良事業団体連合会によると、土地改が事業主体となって取り組む小水力発電は県内初で、「今後のモデルケース」(同連合会)として注目される。

 三峰川支流の黒川から取水する農業用水を活用。斜面に設置されている用水路をバイパスする形で管路を設け、発電機に水を送って発電する仕組みだ。有効落差は13.1メートル。使用水量は毎秒0.16立方メートル。発電出力は12.2キロワットを見込む。かんがい期以外も用水路を保護するため水を流し続ける維持用水も兼ね通年発電する計画だ。

 取水した水をいったんため、流量を調節したり、砂やごみを取り除くヘッドタンクと呼ばれるコンクリート製の水槽は既に完成。今年度は発電所の本体工事を行う。発電所は鉄筋コンクリート地上1階・地下1階の建物で、地下部分にスクリュー水車形式の発電機を設置する。

 総事業費は約1億円。国などの補助を受ける。設計、監理を同連合会、施工をヤマウラが請け負った。

 起工式には土地改や市、県、施工業者の関係者など約35人が出席。北原理事長は「(売電収入で)組合員の負担が少しでも軽くできるよう一生懸命運営していきたい」とあいさつした。

 農業用水路を管理する土地改は施設の老朽化に伴い維持管理の負担が大きくなっていることから、農業用水路を活用した小水力発電に着目。売電収入を充てることで負担軽減を図る狙いだ。

 河岸段丘や急峻(きゅうしゅん)な地形に設けられた上伊那地域の農業用水路は高低差を利用した小水力発電に適しているとされ、県上伊那地方事務所は2013年度に「上伊那地域農業生産基盤再生可能エネルギー活用研究会」を設置し、小水力発電の可能性を検討。美和など2カ所の土地改で実現性が高いと判断された。

 このうち、同市富県の春富土地改良区では、県営かんがい排水事業の一環で整備を計画。秋ごろ工事に取り掛かる見通しという。

1067とはずがたり:2015/06/13(土) 23:26:10

2015.3.5 07:02
三坂川小水力発電所が稼働開始 岡山・新見のNPO法人、中国電力へ売電
http://www.sankei.com/region/news/150305/rgn1503050003-n1.html

 新見市神郷釜村に最大連続出力15キロワットの「三坂川小水力発電所」が完成し、稼働を始めた。水量が豊かで流れの強い川を利用して過疎地域の振興を図ろうと、同市高尾のNPO法人「神郷水力発電の会」(小豆澤喜雅理事長)が建設。中国電力へ売電される。

 高梁川水系の三坂川砂防ダムから取水管を約90メートル下流に伸ばし、県道脇の三坂川河川敷に建てた発電所へ送水。高低差15メートルの水力で水車を回して発電する。水量の少ない時期を除く年間約300日稼働し、平均出力は13キロワットで、年約320万円分を売電するという。

 事業費は約3200万円で、経済産業省の補助金1千万円と借入金で賄った。15年間での償還を見込んでいる。

 小豆澤理事長は「利益は市に寄付し、釜村地域の振興に役立ててもらう。近くに滝もあり、休耕田を利用した“小水力発電所公園”も一案」と話した。

1068とはずがたり:2015/06/13(土) 23:28:42
明電舎、中小水力事業に注力-サービス提供を一元化 
2015/05/20
http://www.shimbun.denki.or.jp/news/main/20150520_04.html

明電舎は中小水力発電事業で、2017年度に100億円以上の売上高を目指す。14年度実績の63億円から6割超の伸びとなる。14年度に同社が筆頭株主となったイームル工業(広島県東広島市、中井雄三社長)と明電舎の合計売上高として100億円以上を目標とする。FIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)を背景に、小水力発電の導入が国内で進むと予測。ESCO(省エネルギーサービス)、クラウド、ワンストップサービスといった仕組みを駆使し、目標達成を図る。(1面)

1069とはずがたり:2015/06/13(土) 23:29:58
この規模のニュースまで拾ってたらきりないけど(;´Д`)

天龍村が小水力発電施設の点灯式開く
http://minamishinshu.jp/news/politics/%E5%A4%A9%E9%BE%8D%E6%9D%91%E3%81%8C%E5%B0%8F%E6%B0%B4%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%96%BD%E8%A8%AD%E3%81%AE%E7%82%B9%E7%81%AF%E5%BC%8F%E9%96%8B%E3%81%8F.html
政治・行政
[ 2015年 3月 12日 木曜日 9時22分 ]
天龍村で小水力発電所 天龍村は平岡の西原―中央の恵平沢川に小水力発電施設「龍吐水力発電所」を整備し、10日に起動点灯式を開いた。電気は同地区の防災避難施設に指定している天龍保育所で利用し、余剰分は売電する。平岡ダムが象徴する水力とともに生きる村として、自然エネルギー発電のシンボルとする。

 西原の天龍小学校西側に取水口を設け、120メートルの導管で中央の保育所東側に設置した発電施設に水を運ぶ。36メートルの落差で水を落とし、発電機を稼働する。

 災害に強い自立・分散型のエネルギーシステム導入を支援する県のグリーンニューディール基金1460万円を活用し、総事業費は1970万円。発電量は5キロワット時で、日中は保育所の電力を補い、夜間は売電する。

 大平村長が村を象徴する龍に見立て、かつての手動ポンプ「龍吐水」の名称からも引用して「龍吐水力発電所」と名付けた。

 点灯式では、大平村長と野竹正孝議長が起動ボタンを押して発電を開始。保育所の園児や天龍小学校の児童らが見守り、設計者から説明を受けた。

 大平村長は「村は中部電力の平岡ダムとともに暮らしてきた自然エネルギーと親和性の高い地域。村のシンボルにして、水力をはじめとする自然エネルギーに対する村民の関心を高めたい」と話していた。

 村は2011年度に有識者を含めた自然エネルギー普及推進協議会を発足。小水力発電の導入と太陽光発電の普及拡大に向けて研究・調査を進めた。

 標高300メートル―800メートルの間に集落が点在する村内では、標高差が大きい地形特性を生かした小水力発電への期待が高く、前年度に複数カ所を候補に調査を実施。水量と落差の条件がそろう恵平沢川を選定し、本年度当初予算に建設費を計上していた。

1071とはずがたり:2015/06/14(日) 09:25:07
>ダム・ため池を含めて200カ所以上も有望な地点が見つかった(図3)。すべての場所に発電設備を設置できると、発電能力は2万6000kWを超える。年間の発電量は2590万kWhになり
有望とはあるけど問題はコストだなぁ。

2015年04月21日 09時00分 更新
エネルギー列島2015年版(1)北海道:
北の大地が生み出す水力と水素、日本の新たなエネルギー供給基地に
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1504/21/news022.html

 北海道では中心部を北から南へ山脈が連なり、道内の全域に1万5000本の川が流れている。農業用水路の総延長距離は2万5000キロメートルにもおよぶ。国内でも有数の水資源の宝庫だ。最近まで北海道の再生可能エネルギーは太陽光と風力を中心に開発が進んでいたが、山岳地帯を中心に水力発電の導入プロジェクトが相次いで始まった。

 中部に広がる夕張市の山間部では、「シューパロ発電所」が4月1日に稼働したところだ。発電能力は2万8470kW(キロワット)に達して、年間の発電量は8700万kWh(キロワット時)にもなる。一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算して2万4000世帯分に相当する。夕張市の総世帯数(約5400世帯)の4倍以上の電力を供給することができる。

 この一帯では夕張山地から流れ出る夕張川が頻繁に洪水を起こすため、1960年に洪水対策でダムが造られた。新たにダムの貯水能力を高める改良工事を実施することになり、それに合わせてシューパロ発電所を建設した(図1)。北海道庁が運営する8カ所の水力発電所の1つで、道営の発電所では最大の規模である。

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図1 「シューパロ発電所」と「夕張シューパロダム」の建設計画(2012年3月時点)。出典:北海道企業局

 発電機は2種類を備えている。季節や天候によって変動する大量の水で発電する1号機(2万6600kW)に加えて、下流の自然環境を保護するために常に放流する小量の水を利用できる2号機(1870kW)で構成する。地域の洪水をダムで防ぎながら、豊富な水量を最大限に生かして電力を供給する体制だ。

 大規模な水力発電所は北海道の西部でも動き出している。夕張から西へ100キロメートル以上も離れた羊蹄山(ようていざん)の近くでは、道内で初めての揚水式による発電所が2014年10月に運転を開始した。北海道電力が13年の歳月をかけて建設を進めてきた「京極(きょうごく)発電所」である。

 羊蹄山や近くの山から流れ出る川の水をダムに集めて、上流に造った調整池まで水を引き上げる仕組みだ(図2)。地域の供給力が需要を上回って電力が余ると、その電力を使って水を調整池までくみ上げておく。需要が増える時間帯になったら、くみ上げた水を山中に設置した水車発電機まで流して発電することができる。発電後の水は再びダムに戻り、次の発電に利用することが可能だ。

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図2 揚水式の「京極発電所」の全景。出典:北海道電力

 調整池から発電機まで水流の落差は369メートルもある。この水流を利用して3台の水車発電機で発電する。1台あたりの発電能力は20万kWで、2014年10月に運転を開始した1号機に続き、2015年12月には2号機が稼働する。残る3号機は2024年度以降に運転を開始する予定である。

 北海道では太陽光や風力による発電設備が急速に拡大して、地域や時間帯によっては電力が余ってしまう可能性がある。今後は火力に加えて再生可能エネルギーの余剰電力を京極発電所で水力エネルギーに転換することができる。揚水式の発電所は「巨大な蓄電池」とも呼ばれていて、電力の安定供給に重要な役割を果たす。

 大規模な水力発電所とは別に、農業用水を活用した小水力発電の開発も進んできた。面積の広い北海道には農業用水路が長い距離にわたって延びている。ところが農家の減少に伴って維持管理費の負担が大きくなってきた。そこで北海道庁は農業用水施設に小水力発電を導入して、売電収入で維持管理費を軽減する方針だ。

 道内にある農業用水施設のうち、小水力発電が可能な場所を調査したところ、ダム・ため池を含めて200カ所以上も有望な地点が見つかった(図3)。すべての場所に発電設備を設置できると、発電能力は2万6000kWを超える。年間の発電量は2590万kWhになり、一般家庭で7200世帯分の使用量に匹敵する。

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図3 農業用水を活用した小水力発電のポテンシャル分布。出典:北海道農政部

1072とはずがたり:2015/06/15(月) 22:56:55

2015-06-12 00:00:00 更新
岐阜県中津川市に小水力発電所を建設開始
http://release.itmedia.co.jp/release/sj/2015/06/12/fba45e7a75b5534e52287b8f54f15812.html
-民間事業者として地域・自治体との密接なパートナーシップを構築し建設-

飛島建設株式会社(社長:伊藤寛治)と株式会社オリエンタルコンサルタンツ(社長:野崎秀則)は、共同発電事業者として、岐阜県中津川市内で小水力発電パイロット事業に取組みます。当事業では、両社がそれぞれの強みを活かし、計画段階から地域との相互協力と中津川市の支援をもとに進めており、企業連携・地域連携・官民連携の3つの連携を軸としています。本パイロット事業では、この3つの連携による取組みが再生可能エネルギー事業の新たな事例となることを目指しています。両社は今年12月の完成・運転開始を目指し発電所の建設を進めるとともに、エンジニアリング事業として事業性の実証を行っていきます。

事業概要

岐阜県は水力発電の潜在的な実現可能性が高く、なかでも中津川市付近は起伏の多い中山間地形を呈しているため、小水力発電に適した水量・未利用落差が多いといわれています。当事業では、中津川市内の落合平石地区で大正時代につくられた歴史のある農業用水路の未利用落差に着目し、水路の一部を発電用導水路として活用する計画としました。活用にあたっては、地域との協議をもとに経年劣化が進んだ水路や取水設備の改修・更新を行ない、農業用水路としての利便性の向上も図ります。

1. 発電所の位置
発電所予定地:岐阜県中津川市落合字平石
(水系:木曽川水系落合川本谷)

2. 事業主体
飛島建設・オリエンタルコンサルタンツ特定事業共同企業体

3. 事業期間
運転開始(2015年12月予定)から20年間(固定買取価格期間と同じ)

4. 主要設備
設備名 仕様
水車 横軸クロスフロー1) 定格出力136kW(日本小水力発電(株))有効落差 64m、最大使用水量 0.25m3/s
発電機 横軸三相誘導発電機 定格出力126kW

1073とはずがたり:2015/06/18(木) 19:08:09

現在行われている阪神の高架化が済むと岩屋付近の地下が高架になる一箇所,芦屋川の前後,武庫川の東詰を除くと打出駅付近(5箇所)以外は高架化が完成する。西大阪線は淀川の前後,正蓮寺川(廃川かと思ったら暗渠化らしい)の北詰を除くと福駅付近(2箇所)である。福の隣にも廃河川がある(大野川と云ったらしい)。

川の前後に小さな踏切が残っているが瓢箪山〜石切・福・打出付近を除けば菖蒲池辺りから連続して東須磨付近迄連続立体交叉してると云える♪と何時も思ってるんだけど,其れは兎も角踏切の残存類型に川の前後ってのが明瞭に存在してて,その川も河川改修で結構流転している様で,中津川や正蓮寺川や長柄運河(これも廃物件らしい)の移り変わりも一度調べてみたいと思っている。利根川水系の変遷を一時期調べてて余りに複雑で断念したけど・・

中津川・正蓮寺のいわれ
http://www.water.go.jp/kansai/nakatsu/history/index.html
長柄運河
http://outdoor.geocities.jp/okano83515/unga/unga.htm

2014.05.22
人と自転車の複々線? 大野川緑陰道路(大野川遊歩道)を散策
http://chikocrape.way-nifty.com/blog/2014/05/post-146a.html

阪神電車・本線 梅田-西元町
http://dt6110.we b.fc2.com/fumikiri/shitetu/hansin_hon.html
阪神電車・阪神なんば線 尼崎-大阪難波
http://dt6110.we b.fc2.com/fumikiri/shitetu/hansin_nisi.html
近鉄・奈良線 布施-近鉄奈良
http://dt6110.we b.fc2.com/fumikiri/shitetu/kin_nara.html

1074とはずがたり@畿央高原綜合開発事務局長担当代理輔佐見習い:2015/06/28(日) 20:06:06
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1178710048/296
>とはいえ水力発電開発を夢想しつつ
あっ,やってたんだ。。
しっかし,農業用水ダムとは云えあんなでかそうな施設造って53kWでは救われんな。。

上津ダム小水力発電 発電開始
http://www.pref.nara.jp/item/129098.htm

 このたび県が平成25年度より農村資源エネルギー支援事業にて支援しておりました上津ダム小水力発電施設が完成し、10月21日より発電開始の運びとなりました。
 農業用施設を活用した小水力発電施設としては県内初となります。
 上津ダムでは河川維持放流水を活用して、小水力発電を行い、農業用施設の電気代など維持管理費の低減を図ることを目的としています。

○上津ダム小水力発電施設
発電方式:ダム式
利用流量:0.29?/s
有効落差:30m
最大電力:53kW
発電量 :38万kWh/年(住宅約76戸分)
実施主体:大和高原北部土地改良区

 なお、再生可能エネルギーの普及啓発を目的として、下記のとおり上津ダム小水力発電施設完成見学会を開催します。

○上津ダム小水力発電施設完成見学会
開催日時:平成26年10月29日(水)13時30分〜15時頃 (13時30分現地集合)
場  所:上津ダム管理所(山辺郡山添村西波多365)
内  容:◇農村資源を活用した再生可能エネルギーについて
     ◇上津ダムでの小水力発電について
     ◇発電施設現場見学(上津ダム放流施設内)

参加方法:参加を希望されます方は、参加者全員の氏名・代表者の連絡先(電話番号またはメールアドレス)を
     記載のうえ、下記の連絡先までFAXまたはメールにてお申し込みください。
     (申込締切:平成26年10月28日(火)12:00まで)
連 絡 先:FAX:0742-24-5179
     メール:kochi@office.pref.nara.lg.jp
     TEL:0742-27-7453

1075とはずがたり:2015/06/28(日) 20:08:15

奈良県初の「農業用施設を活用した小水力発電」が稼働 29日に見学会
http://www.kankyo-business.jp/news/009013.php
2014年10月24日掲載

奈良県は、平成25年度より農村資源エネルギー支援事業にて支援してきた上津ダム小水力発電施設(山辺郡山添村)が完成し、21日より発電を開始したと発表した。農業用施設を活用した小水力発電施設としては県内初となる。

また、再生可能エネルギーの普及啓発を図るため、本水力発電施設の完成見学会を10月29日に開催する。

上津ダムでは河川維持放流水を活用して、小水力発電を行っており、農業用施設の電気代など維持管理費の低減を図ることを目的としている。

上津ダム小水力発電施設と完成見学会の概要は以下の通り。

上津ダム小水力発電施設
利用流量
0.29立法メートル/s

有効落差
30m

最大電力
53kW

発電量
38万kWh/年(約76戸分)

実施主体
大和高原北部土地改良区

1076とはずがたり:2015/06/28(日) 20:09:16
岐阜県中津川市に農業用水路を活用した小水力発電所 収益で維持費をカバー
http://www.kankyo-business.jp/news/010706.php
2015年6月16日掲載

飛島建設とオリエンタルコンサルタンツは、共同発電事業者として、岐阜県中津川市内で、既存の農業用水路を活用した小水力発電パイロット事業に取組むと発表した。

本事業では、中津川市内の落合平石地区で大正時代につくられた歴史のある農業用水路の未利用落差に着目し、水路の一部を発電用導水路として活用する計画だ。活用にあたっては、地域との協議をもとに経年劣化が進んだ水路や取水設備の改修・更新を行ない、農業用水路としての利便性の向上も図る。

両社は今年12月の完成・運転開始を目指し発電所の建設を進めるとともに、エンジニアリング事業として事業性の実証を行っていく。

岐阜県は水力発電の潜在的な実現可能性が高く、なかでも中津川市付近は起伏の多い中山間地形を呈しているため、小水力発電に適した水量・未利用落差が多いといわれている。

1077とはずがたり:2015/06/28(日) 20:09:55
山形県、小水力発電所の運転開始 出力35kW、収入は約850万円/年
http://www.kankyo-business.jp/news/009536.php
2015年1月 9日掲載
山形県は、同県企業局が天童市に建設していた「天童量水所小水力発電所」の営業運転を1月1日に開始した。

同発電所は、企業局村山広域水道の天童量水所(天童市貫津)において、西川浄水場から天童市八幡山配水池までの送水管の落差を活用して発電を行うもの。最大出力は35kW。有効落差は22m、最大使用水量0.226立方m/秒。年間発電電力量は約25万kW/h(一般世帯80戸分の年間消費電力量に相当)。

1078とはずがたり:2015/06/28(日) 23:25:15
水力.comより

水力発電の方式
http://www.suiryoku.com/style/style.html

水力発電は、発電形式(落差を生じさせる方法)により以下の種類に分けられます。

水路式
水路で水を導き落差を得る方法
ダム式
ダムに依って落差を得る方法
ダム水路式
ダムに依って得られた落差+水路で導いて得られた落差の両方を利用する方法
また、発電方式(水の利用方法)によって以下の種類に分けられます。

流込み式
(一時的な変動分を除き)水を蓄えず、そのまま流す方式
調整池式
短期間の運転を賄う水を蓄える方式
貯水池式
長期間の運転を賄う水を蓄える方式
あくまでも水力発電所側から見た使用水量を基準としますので、仮に同じ大きさの水を蓄えていた場合、
使用水量が少ない水力発電所の場合は貯水池式に区分されますが、使用水量が大きい水力発電所の場合は流込み式や調整池式に区分される事があります。

1080とはずがたり:2015/07/08(水) 22:25:20
>>1078-1079

2015年06月16日 13時00分 更新
大正時代の農業用水路で小水力発電、地域の負担ゼロで古い水路も改修
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1506/16/news021.html

かつて宿場町として栄えた岐阜県の山間部に古い農業用水路が流れている。この水路を利用して新しい小水力発電所の建設工事が始まった。発電事業者が老朽化した水路も更新する取り組みで、地域の負担なしに設備を更新できる。同様の方法で県内の農業用水路に小水力発電を拡大していく。
[石田雅也,スマートジャパン]

 小水力発電所を建設する場所は、岐阜県の東部に位置する中津川市の「落合地区」にある。江戸時代には中山道の「落合宿」としてにぎわったところで、近くを木曽川が流れている。

 この地区に大正時代に造られた農業用水路があって、小水力発電に適した大きな落差を得られる地点がある。再生可能エネルギー事業に取り組む飛島建設とオリエンタルコンサルタンツの2社が発電所の建設計画を決めて、まず老朽化した水路の改修工事から着手した。水路の改修が完了して、6月12日に発電設備の建設工事を開始した。

http://tohazugatali.dousetsu.com/nakatsugawa6_sj.jpg
図3 農業用水路を導水路として利用する場合の小水力発電所の建設イメージ。出典:飛島建設、オリエンタル

 新たに建設する設備は発電所のほかに、農業用水路から水を取り込むための水槽と水圧管路である(図3)。発電に利用できる水流の落差は64メートルに達する。水量は季節によって変動するが、最大で毎秒0.25立方メートルになる。

 水車にはクロスフロー型を使う。水が水車の外側と内側から交差するように流れることが特徴で、構造が簡単なために据付や保守に手間がかからない。発電機と組み合わせて最大126kW(キロワット)の電力を供給することができる。運転開始は12月を予定している。

 年間の発電量は「利用できる水量が季節によって変動するため公表していない」(飛島建設)。…

 両社は発電所の建設にあたって、地元の中津川市から関係者の調整や許認可の面で支援を受けた(図5)。農業用水路を所有・運営する水路管理組合と生産森林組合からは水路の使用許可を得る一方、清掃や点検などを依頼することで利益を還元する。組合にとっては老朽化した水路を負担ゼロで改修できるメリットも大きい。

http://tohazugatali.dousetsu.com/nakatsugawa4_sj.jpg
図5 小水力発電事業のスキーム。出典:飛島建設、オリエンタルコンサルタンツ
 岐阜県内には起伏の多い山間部が広がっていて、農業用水路を含めて小水力発電に適した場所が数多く分布している。飛島建設とオリエンタルコンサルタンツは第1弾の発電事業を成功させたうえで、中津川市をはじめ県内各地に小水力発電所を展開していく考えだ。

 さらにオリエンタルコンサルタンツは小水力発電事業を皮切りに「地方創生のまちづくり」も推進する。落合地区では宿場の古い町並みを観光資源として生かしながら、電気自動車の導入や森林資源を活用した木質バイオマス事業にも取り組んで地域の活性化を図る計画がある。

1081とはずがたり:2015/07/08(水) 23:04:04

●宮崎市の電機販売会社「米良電機産業」(米良充典社長)が明治期建設の老朽化した水路を補修
串間市の福島川から引水する農業用水路を利用
最大240kW
2016年4月に着工
水路は地元農家でつくる市上(いちがみ)水路会が所有、管理。
小水力発電事業を誘致し、企業側に場所を貸す代わりに水路を修復してもらうこととし、5月28日の審査会で米良電機産業を選んだ。
1秒間に約1トンの水を37メートル落下させる

串間に小水力発電整備へ 農業用水路を補修し活用
http://www.yomiuri.co.jp/local/miyazaki/news/20150624-OYTNT50183.html
2015年06月25日

 串間市の福島川から引水する農業用水路を利用した小水力発電が2016年4月に着工する。宮崎市の電機販売会社「米良電機産業」(米良充典社長)が明治期建設の老朽化した水路を補修し、発電施設を設ける。17年秋の発電開始を目指す。

 水路は地元農家でつくる市上いちがみ水路会が所有、管理。コンクリートや土で作られており、老朽化している。また、石造りの真萱まかや水路橋(全長25メートル)の修復も迫られている。

 そこで、小水力発電事業を誘致し、企業側に場所を貸す代わりに水路を修復してもらうこととし、5月28日の審査会で米良電機産業を選んだ。

 全長8キロの水路(深さ1・4メートル、幅2メートル)のうち、5・3キロを補修対象にする。下流の一氏(いちうじ)地区に発電用タービンを設置し、1秒間に約1トンの水を37メートル落下させて最大240キロ・ワットの電力を生み出す。

 米良電機産業の総事業費は4億5000万円。国の固定価格買い取り制度に基づいて九州電力に売電する。年6000万円の収入を見込んでいる。

 発電所の立地協定調印式が22日、串間市総合保健福祉センターで開かれ、米良社長は「歴史遺産とも言える石橋を修理し、自然環境に優しい串間のまちづくりに貢献したい」と意気込みを語った。

 国の制度見直しで再生可能エネルギーの買い取りには制限が設けられたが、水力と地熱発電は出力が安定していることから対象に含まれなかった。県によると、小水力発電は1000キロ・ワット以下の小規模な水力発電を指す。2014年度末現在、県や九州電力が県内19か所に設置済み。

1082とはずがたり:2015/07/08(水) 23:05:52
●スモールハイドロストリーム

めっちゃ規模小さいけど。。
>発電設備は2カ所に設置し、出力15kWと同10kWとなる。15kWが約7万9000kWh、10kWは同約6万2000kWhの年間発電電力量がある

今迄とは発想の転換が必要そう
全国に2万箇所設置すれば10kWでも10kW×2万=20万kW=200MWだ♪
>スモールハイドロストリームは、3m以下の低落差の水路に最適化したシステムで、従来の水力発電では難しい農業用水路、上下水道、工場排水に取り付けられる。既存水路の改変の必要がなく工期も短い。

日本アジアグループ、傘下の小水力発電装置が大阪ガス子会社などの事業に採用
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&amp;word=&amp;category=&amp;serial=34965

 日本アジアグループ傘下で小水力発電システムのJAGシーベルが展開する流水式小水力発電装置「スモールハイドロストリーム」が、滋賀県長浜市の用水路での発電事業に採用された。本事業は大阪ガスの100%子会社で太陽光・水力発電事業のエナジーバンクジャパンと日立キャピタルが行う。設置工事が完了し、7月1日に本格的に稼働を始めた。
 発電設備は2カ所に設置し、出力15kWと同10kWとなる。15kWが約7万9000kWh、10kWは同約6万2000kWhの年間発電電力量がある。一般家庭約41世帯の年間消費電力量に相当する。発電した電力は大阪ガス、東京ガス、NTT子会社で建築物・電力設備コンサルティングのNTTファシリティーズが設立した特定規模電気事業者、エネットに売電する。
 出力100kW以下の小水力発電で、民間事業者が再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を利用して事業を行う取り組みでは国内で初めてだ。スモールハイドロストリームは、3m以下の低落差の水路に最適化したシステムで、従来の水力発電では難しい農業用水路、上下水道、工場排水に取り付けられる。既存水路の改変の必要がなく工期も短い。
 日本アジアグループは太陽光発電を中心にした再生可能エネルギー事業に注力している。小水力発電を太陽光に続く第2の柱に位置付け、国内の豊富な水資源の有効活用を進める。JAGシーベルはシーベルインターナショナルから7月1日に社名変更した。スモールハイドロストリームはこれまでも国内外の用水路などで多くの採用実績がある。【日本アジアグループ(株)】

1085とはずがたり:2015/07/08(水) 23:12:41
日本アジアグループ

インド 2013/3014も 15/3/19 30kW*12 >>1083

エチオピア 15/3/24 >>1083

ケニア 15/3/27 >>1070

長浜 15/7/6 25kW >>1082

1086とはずがたり:2015/07/08(水) 23:13:40

2015年07月01日 11時00分 更新
101年前の水力発電所を再生、奈良の山奥で小水力に挑む
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1507/01/news036.html

過疎に悩む奈良県の東吉野村で小水力発電所を建設するプロジェクトが進んでいる。101年前に運転を開始した水力発電所が廃止されて50年以上を経過したが、村の活性化を目指して発電所の復活に取り組む。古くなった水路を再利用してコストを抑える一方、市民ファンドで建設資金を集める。
[石田雅也,スマートジャパン]

 奈良県の東部にある東吉野村は面積の95%以上を森林が占める。スギやヒノキを中心に林業が盛んで、降水量も多い地域だ。村を流れる川の水を利用して、101年前の大正3年(1914年)に「つくばね発電所」と呼ぶ水力発電所が運転を開始した。発電能力は45kW(キロワット)と小さいながらも、山深い村に電灯をもたらし、林業を発展させた。

 それから50年以上も発電を続けた後、東京オリンピックの前年にあたる昭和38年(1963年)に廃止になった。一方で当時は7000人を超えていた東吉野村の人口も現在は2000人程度にまで減少してしまった。

 過疎に悩む村を活性化するために、住民が中心になって水力発電所を再生するプロジェクトが2013年に発足する。そして2015年6月28日に発電所の建設工事に着手した。建設場所は旧・つくばね発電所の建屋の隣で、石で造られた以前の水路を生かしながら新しい水管を通す計画だ。

 発電所の建設予定地から川の上流に約1キロメートルの地点から水を取り込んで、有効落差105メートルの水流を利用して発電する(図3)。水量は最大で0.1立方メートルと少ないため、小容量の水流でも効率よく発電できるクロスフロー式の水車を採用することにした。

http://tohazugatali.dousetsu.com/higashi_yoshino3_sj.jpg
図3 発電所の場所と関連設備の位置。出典:東吉野水力発電

 発電能力は以前を大きく上回る82kWになる。年間の発電量は65万kWh(キロワット時)を見込んでいて、一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算すると180世帯分に相当する。東吉野村の総世帯数(930世帯)の2割をカバーすることができる。運転開始は2016年3月を予定している。

 地元の住民が設立した「東吉野水力発電」が発電所を建設・運営する。発電した電力は全量を固定価格買取制度で売電する方針だ。発電能力が200kW未満の小水力発電の買取価格は1kWhあたり34円(税抜き)で、年間の売電収入は約2200万円を想定する。

 東吉野水力発電には生活協同組合の「ならコープ」が出資するほか、発電事業に必要な資金の一部を市民ファンドで集めて地域ぐるみのプロジェクトに発展させる考えだ。総額5250万円の市民ファンドを7月30日まで募集する。発電事業で得た利益は地域の活性化につなげるための基金として運用することになっている。

1087とはずがたり:2015/07/29(水) 23:04:53
>>1032
無事運開。

2015.7.7 18:02
中部電、岐阜に小水力発電所 360世帯分
http://www.sankei.com/economy/news/150707/ecn1507070027-n1.html

 中部電力は7日、岐阜県郡上市に建設した小水力発電所「阿多岐水力発電所」の営業運転を始めた。岐阜県が管理する阿多岐ダムの水流を使い、一般家庭に電力を供給する。

 阿多岐水力発電所はダムの直下に設置。ダムからの水流の落差と、河川環境を保つために水を流す「維持流量」を利用して発電する。

 最大出力は190キロワットで年間発電量は約130万キロワット時を想定、一般家庭約360世帯分の使用量に相当する。建設費用は数億円規模で、昨年5月に着工していた。

 現地で開かれた完成式典に出席した中部電の勝野哲社長は「維持流量を利用した水力発電は安定した発電を期待できる」と述べた。

1088とはずがたり:2015/07/30(木) 11:01:52

2015年07月03日 09時00分 更新
北の大地でエネルギーを「地産地消」、小水力発電で水素を作って酪農施設に
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1507/03/news028.html

環境省が行った地域の再生可能エネルギー利用して水素サプライチェーンの実現を目指す実証事業の公募に、東芝の事業案が採択された。北海道の南東部の白糠町で、小水力発電を利用して製造した水素を地域のエネルギーとして活用する。
[陰山遼将,スマートジャパン]

 東芝は北海道の南東部に位置する白糠町(しらぬかちょう)で、小水力発電を利用して製造した水素を同地域内のエネルギーとして活用する実証事業を開始する。環境省が公募を行っていた地域の再生可能エネルギーを活用して、低炭素な水素サプライチェーンの構築を目指す「平成27年度地域連携・低炭素水素技術実証事業」に採択されたもので、事業期間は5年間の予定だ。

 小水力発電は白糠町にある「庶路(しょろ)ダム」で行う。阿寒富士を水源に持つ庶路川から取水しているダムで、発電出力は220kW(キロワット)を想定している。この電力を利用して、庶路ダム付近に設置する東芝の製造装置で水素を生成する。

(略)
図2 「庶路ダム」の外観。周辺地域に工業用水を供給している 出典:三井住友建設

 この実証事業には岩谷産業も参加している。生成した水素は同社の高圧水素トレーラーや高圧水素カードルに貯蔵して周辺地域に輸送し、酪農施設や温水プール施設の定置用燃料電池や燃料電池自動車で利用する。再生可能エネルギーで生成した水素を地域内で消費する「地産地消」モデルの実現を目指す(図3)。

http://tohazugatali.dousetsu.com/rk_150703_damu03.jpg
図3 今回の実証事業の概要 出典:東芝

 東芝は太陽光、風力、水力発電などの再生可能エネルギーを利用した発電システム、水素製造装置、燃料電池などの水素関連技術を多数保有している。2015年度からはグループ内の技術を集め、水素の製造から利活用までを実現する水素ソリューション事業を展開する方針だ。その1つとして今回のような水素の地産地消事業の展開を挙げており、既に川崎市で実証事業を開始している(関連記事)。

1089とはずがたり:2015/08/08(土) 22:28:41
水門と一体化 新型小水力発電写真あり
ナビックが稼働実験
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/economics/20150731196546.html

 産業用機器など製造のナビック(新潟市東区)は29日、新型小水力発電装置「ナビックゲート」の稼働実験を南魚沼市姥島新田の農業用水路で始めた。...

【経済】 2015/07/31 15:39

ナビック
エンジニアリング事業部
http://www.navic-n.co.jp/kankyo.html

ナビックゲートカタログ(PDF)
http://www.navic-n.co.jp/pdf/navicgate_01.pdf

1090とはずがたり:2015/08/08(土) 22:37:02
出力100W程度かw

小水力発電、20日に公開実験 西工大
http://www3.nishitech.ac.jp/users/region_news/newspaper_2015.html
2015年07月20日

http://www3.nishitech.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2015/06/yomi20150720.pdf

1091とはずがたり:2015/08/08(土) 22:39:26
佐賀県、小水力発電の研究開発・調査・設置工事費などに補助金 最大250万円
http://www.kankyo-business.jp/news/010507.php
2015年5月15日掲載 記事を保存

佐賀県は、「佐賀県小水力発電普及促進事業」として、県内での小水力発電の普及促進に取り組む事業者への補助を実施する。

対象は、県内での小水力発電(出力1,000kW以下の水力発電)の普及促進に資する事業で、県内企業が参画するもの。小水力発電に関連する設備や機器(発電機・水車・パワコンなど)が補助対象だ。補助率は1/2以内、1件あたり250万円が上限に設定されている。採択予定件数は2〜3件程度だ。

募集期間は6月5日17時まで。詳細は下記の通り。

1092とはずがたり:2015/08/08(土) 22:47:52
一般社団法人 新エネルギー導入促進協議会
平成26年度小水力発電導入促進モデル事業の実施概要について
http://www.nepc.or.jp/topics/2015/0728_2.html
平成27年7月28日

1093とはずがたり:2015/08/09(日) 09:43:13
常時8Wはちいせえなぁ。。
年間売電収益300万(収入じゃないから管理コスト差し引いてる?),事業費6800万は収支とれるのか?
8〜10年で採算取れるってのは土改区の収支決算で補助金は考えてないよねぇ・・・

20年動かすとして6000万しか収入無いけど。国が50%,県25%の負担だから改良事業区としては1700万の支出に対して6000万,4300万/20年=215万/年の補助金を国や県からただで貰ってるなら都市住民は少しはこの税金泥棒の土改区組合員どもに怒って良いかも。都市の保育所や渋滞交叉点の改良に回せ,とヽ(`Д´)ノ

まあ,都市部住民は身の回りの渋滞対策事業に文句着けたりするし保育所は行政が熱心でないとどうもちぐはぐなんだけど。。少なくとも米は余ってんだから補助金入れて生産維持なんてやめろよなぁ。。

荻野発電所が稼働 照井土改区 らせん水車 東北初
http://www.iwanichi.co.jp/ichinoseki/4126.html

 照井土地改良区(阿部克郎理事長)が一関市赤荻字荻野地内に整備してきた小水力発電の荻野発電所が完成し、31日稼働を開始した。らせん水車を使った発電は国内3例目で、東北では初。落差が小さい農業用水路を活用した取り組みで、同土改区は将来的に広げたい考えだ。

 同土改区は2010年、同市赤荻字雲南の農業用水路に小水力発電所の照井発電所を開設。最大落差6・88メートルの急流を利用した小水力発電は、採算性ある先進事例として定着している。一方、荻野発電所は赤荻幹線用水路で最大落差1・9メートルと小さく使用水量も毎秒0・99トンと少ないが、ドイツ製らせん水車の活用で最大13・5キロワット(常時8キロワット)の発電効果がある。

 らせん水車は開放型で、水の重さを活用して回し発電する仕組み。▽プロペラ羽根の間隔が広くごみの付着が少なく、発電出力が下がりにくい▽流量変動に対し効率的に発電▽騒音が少ない-などのメリットがある。年間で一般家庭の23軒分の発電量に相当し、二酸化炭素40トンの削減効果があるという。

 事業費6800万円のうち国50%、県と同土改区が25%ずつ負担。東北電力に売電し、年間収益は約300万円が見込まれる。同土改区では8〜10年で採算が取れるとみている。

 赤荻小学校南側の現地で行われた発電開始式には同土改区関係者や県、施工業者、地元住民ら約40人が出席。阿部理事長らが玉串をささげ、発電所の無事稼働を祈った。

 阿部理事長は「原発が否定されつつある中、小水力発電の価値は大変なもの。地域の宝を活用し、農家の希望につなげたい」とあいさつ。その後、水路のゲートをせき止め、水をらせん水車に流入させ稼働を開始した。

 同土改区で現在、稼働している小水力発電はこれで2カ所目。農業用水を使う団体として地球温暖化抑止と、厳しい農業情勢下での組合員の賦課金軽減が主な目的。同土改区管内では同様に落差の小さい用水路で適地も多く、厳美町でも今年度調査に入る予定。

1094とはずがたり:2015/09/01(火) 16:52:27
空気汚染より深刻な中国の“水”問題
2014年02月18日(Tue)  富坂 聰 (ジャーナリスト)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/3518

 「世界中にあふれる水不足の報道をすべて合わせても、北京がいま直面する水不足の危機的状況には及ばない」

 2013年10月、こう発言して注目を集めたのは中国水科院水資源所の王浩所長である。この発言は決して誇張ではない。

 国連環境計画(UNEP)の基準では、1人あたりの年間水資源量に準じて1700立方メートルを下回る水準を「水不足懸念」、1000立方メートルを下回る水準を「水不足」、そして500立方メートルを下回る場合には「絶対的水不足」として分類している。中国では天津市、北京市、寧夏回族自治区、上海市、河北省、山西省、山東省、江蘇省の8省市自治区が「絶対的水不足」に含まれ、なかでも北京市は、500立方メートルどころか、100立方メートルにさえ満たないのが現実なのだ。

 「12年を例にとれば、北京で消費される水の総量は年間約36億立方メートルです。このうち約7億5000万立方メートルの水(約20.8%)が、実は再生水によってまかなわれているというのが現実です。専門家によれば、少なく見積もっても毎年約15億立方メートルの水が欠乏していることになるというのですから深刻です」(北京のメディア関係者)

 観光で北京を訪れ、ホテルで蛇口をひねれば水は勢いよく流れ出すので、外国人が水不足を実感することはない。同様に北京で暮らす人々が日々の生活のなかで水不足を実感する機会は決して多くはない。

慢性的な水不足に直面する北京

 それゆえに北京市民の水消費量は増える一方だ。北京市自来水集団の梁麗スポークスマンが公表した数字に従えば、13年7月31日、北京での水の供給量がそれまでの史上最高を更新し294万立方メートルに達したのに続いて、8月26日にはさらに298万立方メートルに達して記録を更新し続けている。北京市民の危機意識の欠乏ぶりには驚かされるばかりだ。

 だが、この裏側には、中央政府が躍起になり「綱渡り」とも表現される強引な引水によって各地から水をかき集めてきている実態がある。

 その象徴とされるのが、中国のなかでも比較的水資源に恵まれている南部の長江から、水がひっ迫する北部に水路を引く大事業、「南水北調」である。合計3つのルートによって結ばれる水路は、すでに08年に1本目が開通し、河北省にある4つのダムに水が注ぎこまれて北京は焦眉の急を脱した。

 続いて10年には2本目が開通し、北京の人々は湖北省、河南省をまたいで注がれる丹江口ダムからの水によって多少の潤いを手にした。

 そして、14年10月には3本目が開通して事業は完成となるのだが、それによって北京の水問題が解決すると考える専門家は1人もいない。

 「南水北調によって北京の水の供給源となった丹江口ダムは、貯水量が不安定で、全体的に減少傾向が目立ちます。また、それ以前の問題として長江の水にも陰りが見え始めており、その貴重な水資源をわざわざ長い水路で運び、途中で大量に蒸発させていることも指摘されています。しかも、北京で消費される水のうち、地表の分が占める割合はいまや60%(再生水の分を除く)にまで落ちているのです」(かつて国務院の水行政に関わったOB)

 前出の梁麗スポークスマンによれば、北京ではすでに14年間もの間降水量の減少が続いた影響により、水の供給能力が目に見えて落ちているという。

1095とはずがたり:2015/09/01(火) 16:52:45
 その影響で、永定河をはじめ域内を流れる21本の主要な河川が断流(水が海まで届かずに途切れる現象)となっていることに加え、北京の最大の水の供給源であった密雲、官庁ダムという2つのダムの水量は3億8000万立方メートルでかつての4分の1にまで低下。また北京市にある大小17のダムの貯水容量の合計は90億立方メートル強だが、12年の1年間は11億立方メートル前後の不足状況が続いた。

 水不足だけではない。北京の河川の汚染状況と中国全土の水問題の現状も深刻である。

 まず北京の地表を流れる河川の汚染状況だが、13年4月から5月にかけて、環境保護部華北督査センターが北京を流れる河川の調査を行っている。このとき対象となったのは全部で50の河川だったが、すでに水が枯れている9本の河に加え、サンプリングに適さないと判断された4本の河が除かれた上での調査の結果は、全37本の河川のすべてが環境保護部の定めた水質基準を下回ったというから驚きである。

地方でも深刻化する水不足

 さらに全国の状況である。

 中国水利部が13年3月に発表した統計によると、中国では毎年約500億立方メートルの水が不足している。

 水資源量はざっと世界平均の3分の1程度だが、それに増して悩ましいのが、農地が集中する北部で水のひっ迫が顕著だということだ。北部地域において重要な水源と考えられている4本の河(黄河、淮河、海河、遼河)の水量は、この数年で約17%も失われてしまっている。

 これは各地方が競うように経済発展のための工場誘致や地場産業の育成に乗り出した結果として、工業用としての水の需要が高まったのに加え、生活水準の向上で1人あたりの水消費量が伸びたことが原因だと考えられている。

 「また、それ以前の問題として、水利政策の失敗が中国の河を傷つけてきたことに問題がある」と指摘するのは、前出のOBである。

 「1950年代から60年代にかけて各地で乱立したダムが、それぞれの土地で重要な水源であった河川に深刻なダメージを与えました。結局それらは、水力発電に利用されることもなく老朽化し、いまや各地のお荷物になっています。それが中国全土に約8万7千基あり、そのうち約4万1千基のダムはすでに寿命とされる年月を経過してしまい、いまや決壊の危険にさらされています」

 「流れをせき止めることで水流を奪えば、河が本来持つ浄化の力が奪われます。これが水源にとって大きな打撃になります。そして肝心のエネルギーにも使えず、逆に災害の芽を撒いてしまったのですから、ツケは大きいと言わざるを得ません」

 「現在、国と地方は協力して老朽化したダムの補修に当たっていますが、その数は中央が約1万5900基、地方が約2万5千基という途方もないものです。どのダムも工事が完成する15年までに大きな洪水などに見舞われれば大変な災害につながりかねないと危険視されています」(前出のOB)

 さらに深刻なのは、いまや水消費量全体の40%をまかなう地下水の問題である。99年から12年まで、地下水を汲み上げ過ぎた影響で、水位が毎年平均で90センチずつ落ちている。

 こうした危機的な状況下にありながらも、前述のようにいまだ北京市民の日常生活のなかからは水不足の危機を共有するような変化が感じられない。その事実が水資源保護に関わる専門家たちの焦燥感をさらに煽っている。

 騙し騙しなんとか水を手当てしてきた当局だが、もはや「最後の砦」ともいうべき地下水にまでその問題は及んできている。

1096とはずがたり:2015/09/01(火) 16:53:31

>>1094-1096
河川から地下水へ 広がる水質汚染

 そのことを象徴していると考えられているのが、いま中国全土に広がる水質汚染の問題である。中国の深刻な水質汚染は、表面を流れる河川から土壌に広がり、ついには地下水の汚染にまで広がってきている。

 地下水汚染がにわかに注目を浴びたきっかけは、山東省の1つの“盗排“事件だった。盗排とは汚染水をこっそり捨てることだが、企業自らが汚染水を捨てるのではなく、それを有料で引き取る非合法の企業が請け負い、夜中にこっそり川に捨てるというシステムだ。汚染水を排出する企業が自らの手を汚さないためさらに良心のハードルが下がり、問題を助長している。

 13年2月、山東省?坊の企業が汚染水を地下深くに捨てているという告発を受けて当局が調査に入った。これは、川に流す“盗排”よりも、さらに手の込んだ犯行の始まりだとネットでも大きな話題になった。

 こうした問題が積み重なり、13年10月、『時代週報』が伝えた記事によれば、中国農業科学院の研究者が09年に北京市平原区の322の観測地点で行った調査において、「比較的汚れている」及び「極めて汚れている」に分類された水源は実に41%にも及んだのである。

 この結果は北京から少し範囲を広げて行った調査でも、当てはまる。

 同じ時期、中国地質科学院水文環境地質環境研究所が公表した華北平原における地下水の汚染状況の調査結果では、いまだ汚染されていない地下水は全体のわずか55.87%でしかなく、44.13%の地下水はすでに何らかの汚染の影響があることも判明した。

 中国では、もう何年も前から「いずれ飲み水がなくなる」という懸念が語られてきているが、公表されるデータのどれもがそのことを裏付けるような内容だった。
いまや全国655都市のうち、400以上の都市で地下水が主な飲料水の資源であることを考えてもこの事実は衝撃だ。

 事実、11年に国土資源部が全国200都市で行った地下水の調査によれば、「極度に汚染」と「やや汚染」の2つの項目に該当したのは全体の約55%で、前年に比べて15.2%も増えていたという。しかも、全体の37%に当たる地下水が、「地下水品質標準」に照らした“汚染”にあたる「Ⅳ類」と”重度の汚染”にあたる「Ⅴ類」に相当し、すでに飲料水には適さないものだったのだ。

 中国はかつてロシアとの間で水の提供をめぐる協議を行ったこともあるが、エネルギー同様、国家の安全保障に深くかかわると断念した経緯がある。水の問題が”水の安全保障”とも呼ばれる所以だ。

 しかし中国の状況が憂慮されるのは、水不足という認識が有りながらも、一方でなお富裕層向けにゴルフ場が乱立し、高級マンションには「プール付き」の宣伝文句が躍っていることではないだろうか。

 持続可能性の指摘がなされるなか、中国の周辺国には「水を求めて中国が移動してくるのではないか」という懸念が広がっている。なかでも深刻なのは中国の南進を恐れる東南アジアの国々である。その象徴とされるのがメコン川流域だ。そうした国々は、中国の南進以前の問題として、もしチベット高原にあるメコン川の源流に中国が手を付けるようなことになればそれこそ死活的なダメージを受けるとの懸念を深めている。

 日本では中国人による水源の買収が話題だが、もとよりそんな規模で中国の水問題が救われるはずもなく、彼らの恐れはそんなレベルではないのだ。

◆WEDGE2014年2月号より

1097とはずがたり:2015/09/01(火) 17:05:24
黒いボールでは熱集めちゃうんちゃうの?

2015年08月28日 17時00分 更新
貯水池に9600万個のボール、ロサンゼルスで斬新な節水プロジェクト開始
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1508/28/news096.html

米国ロサンゼルス市は、水不足に悩む現状を解決するために、黒いボール「Shade Ball」を使った斬新な節水プロジェクトを開始した。
[三島一孝,スマートジャパン]

 ロサンゼルス市水道電力局は、水資源の蒸発を防ぎ水質の保持を図るために、大量の黒いボール「Shade Ball」で貯水池の表面を覆う、斬新なプロジェクトを開始した(図1)。

 同プロジェクトでは、ロサンゼルス市のシルマーにある約71ヘクタールの貯水池に9600万個の黒いプラスチックボール「Shade Ball」を浮かべるというもの。この小さな黒いプラスチックボールは、太陽光を起因とした化学反応や、鳥や他の野生動物が入りこむことを防止し、埃などが入り込むことを抑えるため、水質保持に役立つとしている。加えて、年間に3億ガロンとされる貯水池からの水の蒸発を抑え、これらの損失を防ぐことができる。同貯水池には約33億ガロンの水が蓄えられており、これはロサンゼルス市民全員が3週間飲む水の量と同等だという。

 Shade Ballは1個が0.36ドルで、メンテナンスなどが不要。そのため、これらによってもたらされる効果のコストは、他の手段を用いた場合に比べて2億5000万ドルも抑制できると試算されている。

 同プロジェクトの開始イベントに参加し2万個のボールを流し込んだ、ロサンゼルス市長のエリック・ガルセッティ(Eric Garcetti)氏は「カリフォルニア州の歴史的な干ばつの中で、水資源の確保は重要なテーマだ。今回の取り組みはそれに対し創造的な工夫で実現する1つの象徴だ」と述べている。

1098とはずがたり:2015/09/04(金) 18:25:01
泉は元民主。

市長「本を書け」…作家「侮辱的」やり取り公表
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%B8%82%E9%95%B7%E3%80%8C%E6%9C%AC%E3%82%92%E6%9B%B8%E3%81%91%E3%80%8D%E2%80%A6%E4%BD%9C%E5%AE%B6%E3%80%8C%E4%BE%AE%E8%BE%B1%E7%9A%84%E3%80%8D%E3%82%84%E3%82%8A%E5%8F%96%E3%82%8A%E5%85%AC%E8%A1%A8/ar-AAdW6Ef
読売新聞 6 時間前

兵庫県加古川市在住の作家・玉岡かおるさん(58)が先月、泉房穂・同県明石市長(52)に環境保護団体主催のフォーラムへの出席を依頼した際、「しょうもないフォーラム、やっても意味ないやろ」などと侮辱的な発言を受けたとして、やり取りをブログなどで公表した。

玉岡さんは「深く傷つけられた」と憤っている。

玉岡さんは、県の出先機関に事務局を置く環境保護団体「いなみ野ため池ミュージアム運営協議会」の会長。協議会が11月に開く「東播磨ため池フォーラム」にパネリストとして出席してもらおうと、8月27日、明石市役所で泉市長と面会した。

地域のため池を守っていく方法を官民で探るフォーラムだったが、玉岡さんによると、泉市長は席上、市のため池保全策について力説。「そんなしょうもないフォーラム、やっても意味ないやろ。税金の無駄遣いや」「中途半端に会長なんかやっていないで、本を書きなさいよ」などと発言したという。

1099とはずがたり:2015/09/05(土) 07:01:38
地図に湖面が載ってないけど。。それにしても未だ新しいんだな。。

木戸ダム
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/41371a/kidodamukanri.html
昭和47年から調査を開始し35年掛けて平成20年に完成しました。
http://www.mapion.co.jp/m2/37.27162114,140.91501194,16/poi=L0853363

避難指示解除の楢葉町 病院なく買い物も町外…放射性物質に根強い懸念 住民帰還へ課題多く
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1081280165/3036
00:22産経新聞

 福島県楢葉町で4年半ぶりに、故郷への定住が許された。喜ぶ町民がいる一方で、医療機関やスーパーなど日常生活に欠かせない施設の整備は遅れている。

…放射性物質への懸念も根強く、町内にある木戸ダムを水源とする住民にとっては「安心して飲めない」といった声も聞かれる。

 復興への足がかりはある。町内では平成24年10月から、地元の観光名所だった天神岬の温泉施設が営業を再開した。今年10月には地域の観光資源の1つとなっている木戸川のサケ漁も再開される。…

1100とはずがたり:2015/09/05(土) 07:04:25
>>1098

無念。東播磨は1つになれず
http://tamaoka.blog115.fc2.com/blog-entry-483.html
2015年09月01日 13:43

地方創生、とはいうけれど、実際、どこのエリアの、誰が、何をやるのか、難しい。
県でやるには広すぎて共通テーマが持てないし、県民局単位でやっても、条例などの拘束力がないし。
ってことで、結局、市や町で取り組むしかないわけです。同じテーマを共有するエリアが組めば力も大きくなりますから。

先日この日記でご報告した「東播磨ため池フォーラム」もぞの考え。
3市2町が「ため池」という課題を一緒に取り組もうと、初めて顔合わせの団結式をやろうと企画されました。

ところが、簡単にはいきませんでした。
まあ聞いてください。

先週木曜、やっと義母の三十五日忌。
法要の後の会食の座からとびだしで、黒い服を白に着替えてバタバタと電車に。
先日来の続きで、「ため池フォーラム」へ首長さんにご出席いただく挨拶回りです。

神戸新聞・ため池フォーラム市長訪問

しかし、出かけた先のA市長とは、見解の相違で、決裂。

A市長の言、
「そんなしょーもないフォーラム、やっても意味ないやろ。税金の無駄遣いや。行きたくないけど、知事が来るから義理で行くけどな 」
耳を疑うような、礼を失した言葉。
まだ信じられません。聞いていて、ぶるぶる震えました。

A市長がフォーラムに罵詈雑言を 浴びせる理由は、
① 自分がやりたいと思っているテーマ (アカミミガメ)じゃないから 。
② 人口はA市の方が多いのに加古川市で開催するのが不満だから。
だそうです。
何なの? これ、大人が言うこと?

すみませんが未熟者の私、ここでブチ切れました。
「いいえ、 もう来ていただかなくて結構です。義理が生じないように、知事にも来ていただきませんから」
その場で市長室を失礼し、ソッコー、県知事公室に電話を入れて、多忙な知事に無理にスケジュール調整していただかなくてよい旨、連絡しました。
ええ、ここまでなぶられ、売られた喧嘩、買わずにいられましょうや。市長だからって、なんぼのもんじゃい。
義母は女手一つで夫たち姉弟を大学まで卒業させた人で、
「女やと思って、なめとったらあかんで」
がキメぜりふでした。
あの時代、女であること、寡婦であることで、きっと何度も悔しい思いをしたからでしょう。
今回はA市までついてきてくれてたのかな。同じせりふ、A市長に言ってやりたかったですよ。

だいたい、少々の権力を手にした男って、どうしてあんなふうに相手を見下し、女と思ったら大声出したり頭ごなしに凄んだりするの?
「玉岡さん、あなたもね、県に担がれて中途半端に会長なんかやってないで、本を書きなさいよ」
だって。
大きなお世話です。
こちとら小説は命がけ。ちゃんと秋には新作、出版予定ですよ。

あまりの言いように、録音とってくださいと要求しましたが、間に合わず、同席していた2名の市職員に一部始終を聞いていたことの確認をとり、証人として名刺をもらうのがせいいっぱい。
悔しくて 、拳を握って耐えたけど、喧嘩を買っちゃったからには負けられない。
しばらくあの手の顔の男の人とカメ見たら、PTSDで、固まるわ。

ま、そういうことでA市長はフォーラムには来てもらいませんが、A市は同じ播磨の地続きのエリア。ひきつづき、連携し、共同してやっていきたい気持ちは変わりません。
A市にも大人の会話ができる行政マンはいるでしょう。
義理なんかで来るのではなく、私たちと志を同じくする播磨人で、かならず「ため池フォーラム」、"しょーもな"くないものにせねば。

とはいえ、会長として暴走しちゃったことは事実。
「ため池協議会」のメンバーが私に対し、相手は 市長なんだからエラい人なんだから、侮辱されてもヘラヘラ頭を下げとけよー 、って、腰抜け会長の方がよかったと不信任を出すなら、喜んで引責辞任するまでです。

1101とはずがたり:2015/09/10(木) 14:56:33
栃木で1人心肺停止、1人不明=大雨で土砂崩れ―河川氾濫、発電所水没も
時事通信社 2015年9月10日 13時37分 (2015年9月10日 14時43分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20150910/Jiji_20150910X898.html

 大雨特別警報が出された栃木県では10日、土砂崩れに巻き込まれて女性1人の行方が分からなくなったほか、男性1人が心肺停止となった。同県や茨城県内では川が氾濫。両県で避難指示の対象は少なくとも約5万7600世帯の約15万8000人に上った。
 栃木県では、宇都宮市など8市町の3万6873世帯、約9万6300人に避難指示が出た。県警によると、鹿沼市では住宅の裏山が崩れて3棟に土砂が流れ込み、うち1棟の住人男性(65)が重傷を負い、男性の妻(63)と連絡が取れなくなっている。また警察庁によると、日光市で配水管の詰まりを除去する作業中の男性2人が流され、20代男性が心肺停止となった。もう1人の男性(66)は意識があるが低体温症だという。
 同県小山市では思川の支流から水があふれ、消防隊員がゴムボートなどを使って住民の救助活動に当たった。また鹿沼市を流れる黒川の護岸が崩壊し、付近の住宅2棟と倉庫が流されたが、住民らは事前に避難して無事だった。
 東京電力によると、川の氾濫により日光、那須塩原両市と塩谷町にある水力発電所の一部設備が水没した。停電はないという。
 茨城県では、常総市などを流れる鬼怒川の氾濫で、8市町の約2万700世帯6万1700人に避難指示が出た。県によると、古河市で西仁連川の堤防が決壊して氾濫、タクシー運転手の男性(71)が冠水した道路上で車内に取り残されて低体温症に陥り、同県境町の女性(36)がけがをするなどの被害も出た。
 このほか、千葉県鎌ケ谷、市川両市でも土砂災害の恐れがあるとして、647世帯の1525人に避難指示が出された。

1102とはずがたり:2015/09/11(金) 08:16:48
【栃木、茨城大雨】「10年に1度の備え」着工前 決壊の堤防付近「越水破堤」の可能性
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E3%80%90%E6%A0%83%E6%9C%A8%E3%80%81%E8%8C%A8%E5%9F%8E%E5%A4%A7%E9%9B%A8%E3%80%91%E3%80%8C%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%E3%81%AB%EF%BC%91%E5%BA%A6%E3%81%AE%E5%82%99%E3%81%88%E3%80%8D%E7%9D%80%E5%B7%A5%E5%89%8D-%E6%B1%BA%E5%A3%8A%E3%81%AE%E5%A0%A4%E9%98%B2%E4%BB%98%E8%BF%91%E3%80%8C%E8%B6%8A%E6%B0%B4%E7%A0%B4%E5%A0%A4%E3%80%8D%E3%81%AE%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7/ar-AAe9tpr#page=2
産経新聞 3 時間前

【栃木、茨城大雨】「10年に1度の備え」着工前 決壊の堤防付近「越水破堤」の可能性: 増水した鬼怒川が決壊し、水没した常総市三坂町=10日午後、茨城県常総市(本社チャーターヘリから、大山文兄撮影)
c 産経新聞 提供 増水した鬼怒川が決壊し、水没した常総市三坂町=10日午後、茨城県常総市(本社チャーターヘリから、大山文兄撮影)
 茨城県常総市の鬼怒川で10日に発生した堤防決壊は、鬼怒川としては栃木県内で起こった昭和24年以来となった。決壊した堤防付近は「10年に1度程度の大きい水害には対応できない」として国土交通省が改修を計画していた。全国の河川のうち、治水工事が整備目標に達している事例は「ほぼない」(国交省)といい、整備の優先順位に頭を悩ませている。

 午後0時50分、崩れ始めた堤防の幅は20メートルほどだったが、流れ出した川の水に削られてどんどん広がり、午後5時までに約140メートルに拡大した。

 国交省関東地方整備局は今回の決壊地点から約750メートル南で決壊した場合の被害想定を作成していた。想定浸水域は最大37平方キロに及び、場所によって深さ5メートルまで水がたまる恐れがある。浸水域は人口約2万2千人、約6900戸が被害を受けるという。

 「重大な災害と認識している」。10日午後に記者会見した同局の高橋伸輔河川調査官はこう話した。同局は午後10時にはポンプ車5台による排水作業を開始。11日には決壊した堤防の復旧工事に着工するという。

 関東地方の大型河川での堤防決壊は、昭和61年に鬼怒川とほぼ並行して流れる小貝川が茨城県内の2カ所で決壊して以来。同局によると周辺の河川は少なくとも明治時代に整備され、改修を重ねてきた。

 国交省は平成24年7月、九州地方の福岡県柳川市の矢部川で発生した決壊を受け、全国の河川を緊急調査。その際、今回の発生場所は補強対象にならなかった。ただ、26年10月の調査で「10年に1回レベル」への備えが必要な区域とされ、高さをかさ上げして幅を広げる工事を7年以内に行う計画を決めた。しかし、用地買収の段階で工事は未着手だったという。

 決壊の原因はさまざまなことが考えられるが、関東北部では当時、相当な雨量が長時間、観測された。決壊時の水位は8.05メートルに及び、氾濫危険水位の5.3メートルを越え、水が流れるギリギリの「計画高水位」とされる7.33メートルをも越えた。決壊の前後、鬼怒川は計3カ所で水が堤防を越えた。

 あふれた川の水で堤防が削られる「越水破堤」が起こった可能性もある。名古屋大学大学院の戸田祐嗣教授(河川工学)は「堤防の構造や土砂の質などの要因があるので一概に言えないが、非常に大きな雨量によって、あふれた川の水で堤防が崩れることもある」と説明した。

1103とはずがたり:2015/09/11(金) 10:14:24
土嚢(どのう)の?(ふくろ)が文字化けってどうなのよ。。

>堤防がなく国が大型の土嚢を積んでいる場所
天下の鬼怒川をして堤防がないってどうなのよ。。(;´Д`)

記録的な豪雨、改修予定の堤防襲う 鬼怒川決壊
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1177946351/1052-1053
2015年9月11日05時02分

 茨城県常総市で堤防が決壊する予兆は、鬼怒川を管理する国土交通省も把握していた。上流の栃木県で9日から強い雨が続き、10日午前6時すぎに決壊場所から約5〜25キロ上流の3カ所で、水が堤防を越えてあふれる「越水」が発生。堤防から水が漏れる「漏水」も2カ所であった。

 国交省は、上流に四つあるダムで東京ドーム70杯分を超える約9千万立方メートルをため、水量を抑えようとした。職員がパトロールしようとしたが、増水で昼前には堤防に近づけない状態になり、午後0時50分に決壊したという。当初は20メートルだった決壊の幅は、午後5時時点で140メートルに広がった。

 国交省によると、堤防は高さ3〜4メートル、底辺の幅約30メートルで、建設時期は不明。一般的に堤防の決壊は、「越水」による堤防の浸食や、水が堤防にしみこむことで起きる。

 東大の高橋裕名誉教授(河川工学)は「日本の堤防は、基本的に土の構造物。越水が30分も続けば堤防の土が削られ、通常は決壊する」と指摘する。応急措置として、堤防に土嚢を積む方法もあるが、今回は川に近づけず防ぎようがなかったとみる。
 川の堤防は年に2回、職員が安全性を確認する。現場付近では8月28日に点検したが、異常はなかったという。

 鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市は、県内への特別警報に先立つ午前2時20分、決壊地点のすぐ上流の若宮戸地区に避難指示を出した。堤防がなく国が大型の土嚢を積んでいる場所で、国土交通省から未明に「水があふれそうだ」との連絡を受けての対応だった。防災無線や消防車両で避難を呼びかけたという。

 一方、決壊した下流の三坂町地区への避難指示は午前10時半だった。市によると、上流で水があふれたことへの対応に手間取り、避難指示の発令がこの時刻まで遅れ、避難勧告や避難準備情報も出していなかったという。堤防が決壊したのは約2時間半後だった。市の担当者は「堤防があり、まさかここが切れるとは思わなかった。決壊は急で、かなり住民が残っていたと思われる」と話す。

1104とはずがたり:2015/09/11(金) 12:21:33
決壊・氾濫、次々と 宮城、各地で孤立
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASH9C3JXFH9CUTIL02X.html
12:03朝日新聞

 宮城県大崎市では11日朝、古川西荒井地区で渋井川の堤防が幅約20メートルにわたって決壊。県によると、430世帯、1200人が孤立。市は午前8時15分に陸上自衛隊に災害派遣を要請した。陸自多賀城駐屯地はヘリコプターや自衛官150人を現地に派遣した。

 大崎消防本部によると、午前4時56分、同地区の住民から「堤防が崩れて浸水し、20人ほどが孤立している」との通報があり、午前9時50分までに約30人を救出した。一部では胸の高さまで浸水しており、午前10時半時点でも救助を求める通報が相次いでいるという。

 渋井川から約700メートル東に住む会社員男性(65)によると、午前5時ごろに水が一気に増えた。辺りは一面、茶色い水につかって湖面のようになった。周囲より1メートルあまり高い場所にたつ自宅は1階の畳がぬれ、周囲の家は1階の中ほどまで浸水した。午前8時ごろから徐々に水が引き始め、2時間余りで5センチほど水位が下がったという。

 また宮城県中部の大和町でも吉田川が複数の場所で水があふれて氾濫(はんらん)。542世帯、1757人に避難指示が出され、町役場や警察署も一時孤立した。警察車両が使えず、管内の被害状況も把握できないという。大和町の特別養護老人ホーム「まほろばの里たいわ」では、避難指示を受け、1階で寝ていた利用者約60人を2階に移動させた。

 仙台市でも広瀬川や七北田川の水位が上昇。各地で避難勧告が出され、朝の時点で2500人以上が避難。市内48カ所で道路が冠水した。青葉区の立町小体育館には未明から約120人が身を寄せた。一家3人で着の身着のままで来たという会社員の男性(54)は「(茨城の)映像を見ていたので、気が気でない。4年半前も避難所には行かなかった。初めての経験」と疲れた表情だった。

1105とはずがたり:2015/09/11(金) 13:19:32
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1177946351/1052 >>1103
>国交省によると、現場付近の鬼怒川は河川法に基づく計画で、「10年に1度の大雨に耐えるため」(同省)、堤防のかさ上げや拡幅工事をする予定だった。だが、工事は20キロ下流の利根川との合流地点から上流に向かって順番に進めているため、現場付近では昨年度から用地買収を始めたばかりだった。
記憶があるので確かめてみると俺は2008年の11/24に鬼怒川と利根川の合流部を探索している。正確にはその西隣で利根川と鬼怒川の1本西側の飯沼川付近。
やたら広くて宏大な調整池,と云ってもただっぴろい地面にしか見えなかった,があったりして関東の広さに圧倒されたもんだが。

1106とはずがたり:2015/09/13(日) 21:21:18
大量泥水、排水に全力=国交省「あと数日で」-川面下がり水門開放
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&amp;k=2015091200210

 鬼怒川の堤防決壊では、茨城県常総市の市街地が広範囲に浸水した。国土交通省は、支流の水門開放やポンプ車による排水作業を急いでいる。市街地の水位は徐々に下がっており、好天が続けば数日間のうちに水が引く見通しという。

 決壊箇所から約10キロ下流側で、浸水地域の中でも低い所にある常総市役所には大量の泥水が押し寄せ、庁舎が冠水した。国交省は、庁舎から約600メートル離れた支流にある八間堀排水機場のポンプを10日夜から稼働。周辺にたまった水を毎秒30トンの勢いで、支流を通じて鬼怒川に戻し続けた。
 11日午前7時ごろには、鬼怒川の水位が下がり、水面が排水機場周辺よりも下になったため、ポンプを止め水門開放に切り替えた。決壊部からの水の流入も止まり、仮堤防の復旧工事も進められた。

 全国から集めたポンプ車40台を市役所周辺に投入。排水能力は毎分30〜60トンと排水機場には劣るが、24時間態勢で排水を続けた。
 その結果、11日午前に市役所周辺で約1メートルあった水位は徐々に低下し、12日朝までに水が引いた。国交省関係者は「水門が開放できたのが大きい。水が引かないと復旧にも手を付けられないので、全力を注ぎあと数日間で排水作業にめどを付けたい」と話した。(2015/09/12-22:56)

茨城、13日夜強い雨警戒=浸水被害拡大の恐れ-気象庁
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&amp;k=2015091300038

 気象庁は13日夕、茨城県では同日夜遅くにかけて雷を伴い、1時間に20ミリの強い雨が降る所があるとして、河川の増水に警戒を呼び掛けた。10日に氾濫した鬼怒川流域では、浸水被害が拡大する恐れがある。常総市や筑西市などには洪水警報が出されている。

 北海道付近の低気圧から前線が延びており、日本海側から太平洋側へ移動した。茨城県の14日午後6時までの24時間雨量は、多い所で30ミリと予想される。(2015/09/13-18:20)

1107とはずがたり:2015/09/15(火) 16:28:04
>日本全土に洪水被害をもたらしたアイオン台風(1948年)の後、宮城県が失業対策事業で建設した。堤防は50年代には完成したという。 問題は構造。築堤に適した粘性土ではなく、「耕地整理の残土をかき上げた」(相沢市議)といい、あり合わせの土で造ったのだという。

>そして、東日本大震災が襲った。崩壊はしなかったが、堤防上の道路が緩やかに波打った。
>震災から半年後の2011年9月、住民らは現地に県北部土木事務所の担当者を招き、対応を求めた。県は10月に調査を行い、「堤防自体に問題はなく、地震の揺れが舗装をゆがませた」といった内容の報告を住民側に伝えた。

>渋井川のすぐそばに住む西荒井南行政区の相沢宗夫区長(66)は「(1986年の)8.5豪雨では、水位が堤防の頂部まで30センチほどに迫ったが、堤防は破れなかった。今回は1メートルほど余裕があった」と証言する。これは何を意味するのだろう。

<宮城豪雨>堤防決壊 緩い土質、震災影響?
http://news.goo.ne.jp/article/kahoku/nation/kahoku_K201509140A0S103X00001_225900.html
09月14日 08:41河北新報

 記録的大雨で大被害を受けた宮城県。とりわけ、大崎市の西部を流れる渋井川の堤防決壊は、同市古川西荒井地区などで400戸の一時的孤立と、多大な農業被害をもたらした。1986年の8.5豪雨でも破れなかった堤防は、なぜ決壊したのか。理由を現地に探った。(大崎総局・野村哲郎)

 12日午後、西荒井を国会議員らが視察した。地元の相沢孝弘市議(63)が案内に立ち、堤防の成り立ちや構造について説明を始めると、一行の顔に驚きに似た色が浮かんだ。
 一帯の堤防は、日本全土に洪水被害をもたらしたアイオン台風(1948年)の後、宮城県が失業対策事業で建設した。地区の古老たちは、河畔に大きな宿舎が建ち、日雇いの労働者が大勢働いていた光景を覚えている。堤防は50年代には完成したという。
 問題は構造。築堤に適した粘性土ではなく、「耕地整理の残土をかき上げた」(相沢市議)といい、あり合わせの土で造ったのだという。
 「そんな実態を知っているから、われわれは不安を訴え続けてきた」と住民は口をそろえる。そして、東日本大震災が襲った。崩壊はしなかったが、堤防上の道路が緩やかに波打った。
 震災から半年後の2011年9月、住民らは現地に県北部土木事務所の担当者を招き、対応を求めた。県は10月に調査を行い、「堤防自体に問題はなく、地震の揺れが舗装をゆがませた」といった内容の報告を住民側に伝えた。
 ところが、今回の豪雨で堤防は決壊。住民の多くは「やはり震災の影響もある」と言い、県の調査結果に不信の目を向けている。
 県は次のような可能性を指摘する。渋井川は、鳴瀬川の支流である多田川の支流だ。鳴瀬川の増水によって多田川の水がスムーズに流れなくなり、渋井川の水も行き場を失う。急激な増水により、堤防のウイークポイントが破壊された?という筋書きだ。
 渋井川のすぐそばに住む西荒井南行政区の相沢宗夫区長(66)は「8.5豪雨では、水位が堤防の頂部まで30センチほどに迫ったが、堤防は破れなかった。今回は1メートルほど余裕があった」と証言する。これは何を意味するのだろう。
 県は「再度の災害発生を防ぐため、各種の調査を準備している」と話し、今後本格的な原因究明に入る。

1108とはずがたり:2015/09/19(土) 07:18:19
鬼怒川決壊 「月内断水」に苦慮 「とにかく水が必要」
http://news.goo.ne.jp/article/ibaraki/region/ibaraki-33150937.html
09月18日 10:17茨城新聞

鬼怒川決壊による常総市などの大水害は17日、発生から1週間がたった。同市内の水道復旧には時間がかかり、医療機関や高齢者施設は対応に追われる。避難長期化をにらみ、県は公営住宅の無償提供を決め、準備を急ぐ。
  市内にある浄水場が被害を受け、「月内断水」が伝えられた同市水海道地区。復旧に欠かせない水をどう確保するか、医療機関などが対応に苦慮している。
 診察室や検査室がある1階部分が浸水した同市新井木町のきぬ医師会病院。取り引きのある清掃業者やボランティアが確保した水を使って17日、職員らが高圧洗浄機で室内の清掃に取り組んだ。男性看護師(41)は「清掃できたのはほんの一部。医療機器の洗浄にも水を使いたいし、とにかく水が必要」とため息をつく。
 同病院は14日から、駐車場の仮設テント内で外来診療を続けているが、復旧は程遠く水も使えないため、薬の処方と軽傷の処置に限り受け付けている。
 職員が手を洗う場合は、職員が自宅からタンクで持ちよった水道水を大事に活用。男性看護師は「少しずつ、総動員でやっていくしかない」と話した。
 認知症などを患う18人の高齢者が入居する同市水海道天満町の水海道ケアセンターそよ風も、水の確保に頭を悩ます。
 17日は20人がデイサービスを利用。水は1日1回、自衛隊から受水槽に供給されるが、瀬崎ひとみセンター長は「無駄遣いせず、極力使わないように工夫している」と話す。
 洗濯はコインランドリーを使い、トイレはバケツの水を利用して職員が流す。毎日可能だった入居者の入浴は週2?3回に減らした。「食材はそろっているが、食器を洗うことを考えると、通常通りの食事メニューとはいかない。できる限りのサービスで対応しており、節水の知恵を出していくしかない」と気を引き締める。
 市は16日、浸水した相野谷浄水場の復旧作業を開始。月内の仮運転を目指す。同時に、水海道地区約7400世帯の断水を少しでも改善するため、市内の別の配水場から「応援配水」を実施。不安定な給水量ではあるが、断水状態の一時的な緩和に努めている。
 ただ、応援配水には限界があり、市水道課の担当者は「負荷を掛け過ぎてモーターを故障させたら元も子もない」と説明。「仮運転が行えるようになるまでは、水が出にくい状況が続く」と話した。(平野有紀、今橋憲正)

1109とはずがたり:2015/09/19(土) 07:23:30
湛水って単語なんか好きだ♪
相撲甚句は「ジンク」だし「ジンスイ」と音(よ)むかと思ってたけど,「タンスイ」だったのは内緒だw
どうやら「ジン」は呉音,「タン」は漢音らしい。どうやったらタンがジンになるんだよと思ったけど漢音がタン・チン,呉音がジン・デン・トンと云われるとまあそんなもんかと思わなくもない(;´Д`)
https://ja.wiktionary.org/wiki/%E6%B9%9B

<目屋ダム>運用55年 月内でバイバイ
http://news.goo.ne.jp/article/kahoku/region/kahoku_K201509180A0EA0XX00001_221501.html
09月18日 12:48河北新報

 青森県津軽地方を流れる1級河川・岩木川流域の治水、利水を半世紀以上にわたって担ってきた目屋ダム(西目屋村)が今月末、役割を終える。機能向上を目的に、下流側に整備された津軽ダムは本体建設工事がほぼ完了。総貯水容量は3.6倍になり、洪水、渇水対策がより強化される。新ダムの運用開始とともに目屋ダムは湖底に沈む。

 県が1960年4月から管理していた目屋ダムは集水面積が172平方キロ、総貯水容量は3900万立方メートル。洪水被害の軽減やかんがい用水の補給、発電の役割があった。約1万2500ヘクタールの農地に水を補給し、渇水時は緊急放流を実施。年平均発電量は4580万キロワット時に上った。
 運用55年余りで洪水調節数は157回。うち流入量が計画(毎秒500立方メートル)を超える出水は、25回に及んだ。「目屋ダムは大きな役割を果たしてきたが規模が小さく、自然災害への対応が難しくなっていた」(県河川砂防課)という。
 新たに弘前市への水道用水、五所川原市への工業用水の供給といった目的が加わる津軽ダムの本体工事は2008年11月に始まった。新ダムの堤高は1.7倍の97.2メートル、ダム湖の面積は2.5倍の5.1平方キロ、総貯水容量は1億4090万立方メートルになる。
 事業主体の東北地方整備局津軽ダム工事事務所は、実際に貯水と放水を行ってダム本体の強度や周辺の安全性などを確認する試験湛水(たんすい)を16年2月にも実施するため、準備を進めている。津軽ダムの総事業費は約1620億円。16年度中の完成を予定している。
 同事務所は26日、個人・家族80人(午前、午後各40人、先着順)を対象とした最後の目屋ダム見学会を現地で開く。「目屋ダムの長年の功績をたたえ、津軽ダムへの期待を込める見学会にする」という。連絡先は同事務所0172(85)3005。

1110とはずがたり:2015/09/19(土) 07:31:53
<琵琶湖>再生法が成立 保全へ国が財政支援
毎日新聞社 2015年9月16日 20時11分 (2015年9月16日 22時24分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20150916/Mainichi_20150917k0000m010058000c.html

 琵琶湖の保全と再生のため国が財政支援をする議員立法「琵琶湖再生法」が16日、参院本会議で可決、成立した。特定の湖沼を保全する財政措置を盛り込んだ法律は全国初で、モデルケースとなることが期待されている。

 琵琶湖は世界有数の古代湖で固有種も多く、生態系が豊かだ。治水と利水でも重要な役割を果たしており、再生法は、琵琶湖が「国民的資産」で、琵琶湖の保全と再生が「我が国における湖沼の保全及び再生の先駆けとしての事例となり得る」と位置づけている。

 その上で、環境相や国土交通相らが関係府県の意見を聞いて保全と再生の基本方針を定め、滋賀県が保全再生計画を策定すると規定した。計画内容は水質改善や生態系保全、農林水産業や観光の振興などで、国が財政支援する。

 琵琶湖では1970年代から90年代にかけて下水道や湖岸道路の整備が進められ、利便性が向上した。だが一方で湖岸のヨシ原が失われるなど環境破壊が顕在化。近年は透明度が増して改善傾向にあるが、水質変化が指摘され、外来水生植物のオオバナミズキンバイの大量繁殖が問題となっている。

 環境保全団体「近江ウェットランド研究会」代表の野間直彦・滋賀県立大准教授は「どのような計画を策定し、実効性を担保するかが鍵」としている。【石川勝義】

1111とはずがたり:2015/09/23(水) 19:48:36
田舎の道路整備は高速道路だけにして過疎対策事業全部削って人が居る場所の公共事業に切り替えろヽ(`Д´)ノ

【東日本豪雨】水害の度に堤防改修整備見直し 国交省「いたちごっこ状態」、ソフト対策が急務
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/sankei-afr1509230013.html
17:35産経新聞

 東日本豪雨から24日で2週間を迎える。国土交通省などは決壊した堤防の本復旧に向けた原因究明を進めるが、全国的に毎年のように発生する水害のたび、堤防改修の整備計画見直しを迫られる「いたちごっこ状態」(国交省)が続いている。財政難も加わり、改修による堤防強化は追いついていない状況で、気象予報の精度向上や避難誘導の進め方などソフト対策が急務となっている。

 国交省は平成24年の九州北部豪雨を受け、全国で国が管理する河川の堤防(総延長約1万3400キロ)の緊急点検を実施。その結果、16%の約2200キロが強度や高さ不足などで優先的な対策が必要とされた。

 改修は平地で周辺人口が多く、被害が大きくなりやすい下流域から進めるのが通常で、鬼怒川では決壊地点の下流側手前まで要対策箇所になっていたという。国交省は「今回の水害を契機に、再び他の河川を含めて改修計画を見直すかもしれない」と話す。

 また、16〜25年の10年間で見ると、国内の全市区町村の96・8%で一度は河川の氾濫(はんらん)が起こっているといい、要対策箇所以外も危険性が低いとはいえない。過去10年間だけで見ても、全国では毎年計約100〜700平方キロの水害による浸水被害が発生している。

 しかし、今年度の国の治水事業費は、ピーク時だった9年度の半分近い約7800億円まで減少。国交省は要対策箇所のみですら、工事完了時期の目標を定められていない状況だ。

 ハード面の対策に限界がある中、国は住民の避難手順などを定めた行動計画の策定やハザードマップの提供などに力を入れ始め、自治体には避難勧告や指示を「空振りを恐れずに早めに出す」ことも求めた。

 また、気象庁も今年7月の新気象衛星「ひまわり8号」運用開始により、予報の材料となる気象データの観測能力が大幅に向上。予報は避難誘導の根拠になることから「観測精度とともに、予報精度を上げていきたい」(気象庁)という。

 いかに住民の命を守るのか。ハードだけでなくソフト対策もカギとなる。(福田涼太郎)

1112とはずがたり:2015/09/23(水) 19:50:08
>河川の堤防は、もともと人工物ではなく歳月をかけて自然にできたものなので、強度や構造は壊れて初めて分かる場合が多い。日本の河川は急激に水位が上がるため、浸透よりもあふれた水が堤防を削る破壊力の方が大きい

奈良大阪県境の大和川、増水への不安は今後20年以上…近畿の堤防、4割が対策未了
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/sankei-wst1509160039.html
09月16日 12:12産経新聞

 関東や東北を襲った豪雨による河川の堤防決壊を受け、関西でも河川整備が注目されている。近畿2府4県の10水系で補強工事などが必要な堤防のうち4割は、まだ対策が終わっていない。中でも奈良県と大阪府の県境が山で囲まれ、河川幅が狭い「ボトルネック」になっている大和川は、安全対策の完了まで二十数年かかる見通しだ。専門家は「住民が日ごろの河川の流量や水位を知っておくことで、増水時の迅速な避難行動につながる」と呼びかけている。

 平成24年7月、豪雨により福岡県で矢部川の堤防が決壊したのを受け、国土交通省は全国の河川を緊急調査。近畿地方整備局は6府県の淀川、紀の川など10水系15河川の国管理区間の堤防を点検した。その結果、総延長740キロのうち4割に当たる296キロで、水の浸透や浸食などへの対策が必要なことが判明した。

 同整備局は今年3月までに、63%に当たる186キロで対策を終えた。堤防の地面に近い位置に水が通りやすい小石の層を設け、川の反対側へ自然排水させるドレーン工や、堤防の法面に水の浸透を防ぐためのブロックを張る工事などを実施しているという。

 近畿大の河井克之准教授(環境系工学)は「河川の堤防は、もともと人工物ではなく歳月をかけて自然にできたものなので、強度や構造は壊れて初めて分かる場合が多い。日本の河川は急激に水位が上がるため、浸透よりもあふれた水が堤防を削る破壊力の方が大きい。堤防の裏側の強化が必要だ」と指摘する。

 一方で、都市部を流れる河川の整備は、事業費の3分の1を負担する地方自治体や、住民の合意形成などの制約にも縛られる。奈良県から大阪府へ流れ、215万人の流域人口を抱える大和川の要対策堤防は7・7キロにとどまったが、総合的な安全対策が完了するのは二十数年後になるとされる。

 上流・中流域の奈良盆地内は、多くの支川が放射状に大和川へ流れ込む地形であるうえ、府県境は生駒山地と金剛山地に挟まれた地域を流れることから、水位が急上昇しやすい。特に近年は大阪のベッドタウンとして流域が開発され、降雨時の川の増水に拍車がかかっているという。

 昭和57年夏に両府県で計2万戸超が浸水する戦後最大の洪水が発生。平成に入っても奈良県を中心に家屋浸水を伴う洪水が3回起きている。国は25年11月、自治体や住民の意見を取り入れた整備計画をまとめた。計画期間はおおむね30年とされた。

 近畿地方整備局はこれまで、下流域を中心に整備してきた。上中流域を先に整備すると、増水時に下流域の被害が大きくなってしまうためだ。今後は上中流域と下流域で並行して進めるという。

 河井准教授は「大和川の下流は都市部を流れていて住宅などが密集している地域もあり、整備に時間がかかるのはやむを得ないのではないか。近年の集中豪雨はどこでも水害が起こり得ることを示唆している。住民一人ひとりが災害への意識を高めることが求められている」としている。

1113とはずがたり:2015/09/23(水) 20:37:14

「危険な堤防」九州の15% 集中豪雨で決壊の恐れ、1級河川
http://news.goo.ne.jp/article/qbiz/business/qbiz-20150914150513583.html
09月14日 15:05qBiz 西日本新聞経済電子版

「危険な堤防」九州の15% 集中豪雨で決壊の恐れ、1級河川
http://tohazugatali.w eb.fc2.com/risui/m_qbiz-20150914150513583.jpg
九州の1級河川の「危険な堤防」
(qBiz 西日本新聞経済電子版)

 国が管理する九州の1級河川の堤防(20水系)のうち、集中豪雨などで水かさが増した場合、決壊するなど水害の危険が極めて高い「重要水防箇所(Aランク)」は747カ所に上り、総延長1839キロのうち約15%(273キロ)に及ぶ。未整備の区間も含め、国土交通省九州地方整備局は補強・改修作業など危機管理態勢の強化を急ぐ。

 各河川事務所が今年3月末時点で、管内を調査した。堤防の危険度を示す重要水防箇所のうち、国は想定する水位より堤防の高さが低いなど、特に危険が及ぶ可能性が高いところをAランクと位置付ける。

 20河川の中で、未完成を含むこうした区間の割合が最も高い河川は、松浦川の42・7%(39・9キロ)で、川内川の32・8%(47・2キロ)、緑川32・1%(30・8キロ)と続く。白川や番匠川も2割を超える。

 堤防が最長の291キロに達する筑後川では、Aランクが193カ所(50・8キロ)。このうち福岡県久留米市善導寺町から同市田主丸町をまたぐ約3・5キロ間では、水が堤防の高さを上回る「越水」の恐れがあるほか、大分県日田市など複数の区間で、高さや幅不足、崩壊の恐れがあるという。2012年の九州北部豪雨で福岡県柳川市の矢部川が決壊した堤防は、Aランクに次いで危険が高いとされるBランクだった。

 九地整によると、財政難の影響で九州の治水事業に関わる予算は補正を含め12年度は1118億円、14年度は799億円と年々減少。複数の自治体にまたがる河川整備には地元との調整に時間がかかるなど、「100年に1度の洪水」に耐え得る河川環境の実現には「数十年かかる」とされる。九地整は「ハード整備も重要だが、自治体のハザードマップを活用して、住民自ら防災意識を高めてほしい」としている。

■重要水防箇所…集中豪雨などによる洪水時に「特に注意が必要」として、国土交通省が定める区間。危険度を3ランクに区分けし、堤防が未完成だったり、完成していても高さが予想水位を下回ったりして最も危険な区間を「A」、高さは予定水位を上回ると想定されるものの、余裕はない区間を「B」、完成から3年以内の堤防など、危険性が比較的低い区間を「要注意」とし、公開している。

1114とはずがたり:2015/09/23(水) 20:42:53
鹿児島県管理河川、整備率46% 築堤や掘削進まず
http://news.goo.ne.jp/article/minaminippon/region/minaminippon-33085114.html
09月11日 23:30南日本新聞

 鹿児島県が管理する1、2級河川の整備率は46%にとどまることが11日、県への取材で分かった。茨城県の鬼怒川は、計画された整備が始まる前に堤防が決壊した。鹿児島県は災害に備え、雨天時の河川情報に注意するよう呼び掛けている。国管理の川内川は河川激甚災害対策特別事業(河川激特)で集中工事が行われ、肝属川と合わせた国管理河川の整備率は85%に上る。
 県河川課によると、県内に1、2級河川は463本あり、総延長2658.5キロ。県は9割強の2493.5キロを管理している。うち、整備計画の対象は1913.4キロ。880キロで整備を終え、1033.4キロを残している(3月末時点)。
 1時間に60ミリの雨が降っても越水などを防ぐことを基準に、川底を掘り下げたり堤防を築いたりする。住宅や人口密集地で優先的に実施してきたが、計画は年限を区切っているわけではない。

1115とはずがたり:2015/10/19(月) 23:25:27
>>746>>776-777
>既設の発電所で使い切れていない水の流量を分岐させて、新設の発電所で活用する

2012年12月11日 11時00分 更新
小水力発電所を関西電力が運転開始、10MWのメガソーラー並み
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1212/11/news017.html

原子力と火力を中心に供給力の増強を進めている関西電力が、再生可能エネルギーのひとつである小水力発電所を富山県で運転開始した。黒部川の支流にある既存の水力発電所を拡張する形で、小水力の設備としては規模が大きい1900kWの発電能力を可能にした。
[石田雅也,スマートジャパン]

 関西電力の151番目の水力発電所として、「新黒薙(しんくろなぎ)第二発電所」が12月8日から運転を開始した。水力発電所が数多く集まる富山県の黒部渓谷にある。黒部川の支流である黒薙川からの水路を使った小水力発電所だ(図1)。

 発電能力は1900kWで、年間の発電量は1200万kWhを見込んでいる。太陽光発電と比較すると10MW(メガワット)のメガソーラーと同等の発電量になり、3300世帯分の電力使用量に相当する規模である。

http://tohazugatali.dousetsu.com/kanden1.jpg
図1 新黒薙第二発電所の設置状況。出典:関西電力

 同じ場所には65年前の1947年に運転を開始した黒薙第二発電所があり、現在でも7600kWの水力発電設備として稼働中だ。この既設の発電所で使い切れていない水の流量を分岐させて、新設の発電所で活用する。2つの発電所は隣接する形で設置されている。小水力用の発電設備には導入費が安い「ターゴインパルス水車発電機」を導入した(図2)。

 日本では古くから全国各地で大規模な水力発電所が建設されてきた。自然の水の流れを生かした設備のため、火力発電所と比べると耐用年数が長く、古い設備のまま稼働を続けることができる。長年の間に水の流量が増えているケースも多くあり、余剰分を使って新たに小水力発電を開始する事例が増えている。

1116とはずがたり:2015/10/23(金) 16:09:01
PRなんだから突っ込む方が考えすぎやでw(;´Д`)

考えすぎた結果がこれだよ! 日本水道協会のポスターの女の子が闇&病みを放ちまくっている
http://www.excite.co.jp/News/it_g/20151021/Itmedia_nl_20151021059.html
ねとらぼ 2015年10月21日 14時15分 (2015年10月21日 14時31分 更新)

1117とはずがたり:2015/10/29(木) 18:39:58
●黒部川電力(北陸電力50%+電化工業50%)
新姫川第六水力発電所
26MW
2022年4月運開予定

2014年12月03日 15時00分 更新
80年も動き続ける水力発電所を拡張、余った水で新たに27.5MWの電力
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1412/03/news024.html

新潟県内で1934年から稼働している水力発電所の下流に、さらに大きな出力の水力発電所を建設する計画が動き出した。既存の発電所で使いきれない水が豊富にあるため、取水設備と発電設備を新設して最大27.5MWの電力を作り出す。環境影響評価を経て2022年に運転を開始する予定だ。
[石田雅也,スマートジャパン]

 水力発電所を新設する場所は、長野県から新潟県の糸魚川市(いといがわし)へ流れる姫川(ひめかわ)の下流にある。水量が豊富な姫川の流域には数多くの水力発電所が稼働中で、その1つに「姫川第六発電所」がある。80年前の1934年に営業運転を開始した。発電能力は最大で26MW(メガワット)を発揮する。

 この古い水力発電所は今後も従来と変わらず運転を続けていくが、発電用の水を貯める取水堰(しゅすいせき)には使いきれない水量がある。その余った水を利用することで、さらに大きな発電能力の「新姫川第六水力発電所」を建設する計画だ。

 既存の水力発電所が最大で毎秒28立方メートルの水量を利用しているのに対して、新設する発電所は毎秒30立方メートルまで使うことができる。これにより最大で27.5MWの電力を作り出せる。2つの発電所を合わせると従来の2倍強の供給力になる。

 新設の水力発電所は5キロメートルほど下流に建設する。既存の発電所の取水堰から導水路を敷設して、山中に設置する水槽に貯めた水を発電所に流し込む方式だ(図3)。発電に利用した水は川に戻すが、この間の取水堰から放水口までの水量が従来よりも減ることになる。

http://tohazugatali.dousetsu.com/shinhimekawa3_sj.jpg
図3 新設する発電設備の断面。出典:黒部川電力

 発電所を建設・運営する黒部川電力は環境影響評価を実施するために、その方法書を12月1日に経済産業大臣に届け出た。周辺地域の大気や水質をはじめ、動植物などの生態系を含めて影響を調査して国や地元の自治体に報告する。

 環境影響評価のプロセスが順調に進むと、4年後の2018年12月に建設工事を開始できる見込みだ。取水口や導水路を含めて発電設備全体の工事に3年強の期間を想定していて、運転開始は2022年4月を予定している。自然環境に影響を与えないことが実証できれば、新たな再生可能エネルギーの導入方法になる。

 黒部川電力は新潟県と長野県に5カ所の水力発電所を運営して、年間の総発電量は3億6000万kWhにのぼる。発電した電力は卸供給事業者として北陸電力に供給する。1923年(大正12年)の創業で、現在は北陸電力と電気化学工業が50%ずつ出資している。

1118とはずがたり:2015/11/01(日) 18:56:25

小鷹発電所:小水力発電設備が停止 実証試験中、台風15号接近後から安定的発電できず 原因確定せず究明中 /鹿児島
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20151022ddlk46040278000c.html
毎日新聞 2015年10月22日 地方版

 薩摩川内市などが同市東郷町藤川で実証試験を進めている小水力発電設備が8月の台風15号接近後から安定的に発電できなくなり、停止している。原因について、共同で実証試験に取り組む施工者の日本工営(東京)側は「ある程度推測しているが、まだ確定していない」と究明中だ。

 停止しているのは小鷹(こたか)水力発電所。田海川の流水を利用し、長さ7メートル、直径2・1メートルのらせん水車を回し発電、最大出力は30キロワットだ。日本工営が国からの補助も受け約9000万円かけ施工、今年6月から運転している。

 市などによると、8月25日の台風15号による停電で自動停止。停電が復旧し、導水路から台風によるゴミや土砂を取り除いたり、機器の調整をしたりしても安定した発電ができないという。海外のメーカーに技術員の派遣を要請中で、日本工営側は「今はあくまでも研究開発がテーマなので、これを機に(らせん水車の技術の)中身を全て吸収したい」としている。

 薩摩川内市の新エネルギー対策課は「この実証試験は国内に導入実績が少ないらせん水車の技術を広めることを目的としている。そのためにもしっかりとした原因究明が重要」としている。【宝満志郎】

1119とはずがたり:2015/11/01(日) 19:57:18
>>815>>933
無事運開。

●高井発電所
日本工営・2015/10運開
最大出力420kW、年間で約270万kWh

長野県の酸性河川(信濃川水系松川)、小水力発電に有効利用
http://www.kankyo-business.jp/news/011581.php
2015年10月31日掲載

日本工営(東京都)は、長野県高山村にある高井砂防堰堤の未利用落差を利用した高井発電所を建設し、2015年10月に運転を開始した。

高井発電所は、長野県高山村の信濃川水系松川において、県が管理する高井砂防堰堤本堤に貫通孔を空けて取水し発電する。最大出力420kW、年間で約270万kWhを発電する。これは一般家庭約750軒分の使用量相当、高山村の世帯数の約30%分に相当する。

同発電所は、自然由来および廃止鉱山に起因する酸性河川を再生可能エネルギーとして活用している。建設にあたり新たな取水堰を建設する必要が無く、また減水区間(川の水の量が減少する距離)も短いことから、環境に優しい。

廃鉱山探検 高井鉱山
http://blog.livedoor.jp/urayamaex/archives/4533872.html

 かつて、長野県高山村樋沢川上流に存在した「高井鉱山」・・・。
 実は「高井鉱山」は2つあったことはあまり知られていません。

 一つ目の「高井鉱山」は小串鉱山の前身となった硫黄鉱山です。樋沢川源流の標高1700m付近にあり、大正時代に鉱区が群馬県側に移されました(以前の記事参照)。

 そして、2つめの「高井鉱山」は鉄鉱山です。樋沢川沿いの標高1300m付近にあり、昭和18年から34年まで褐鉄鉱が採掘されていました。

1120とはずがたり:2015/11/03(火) 14:22:41
問題は規模の小ささ,そしてコストの高さだ。

まさに日本向き! 小水力発電が自治体にモテる理由
http://dot.asahi.com/wa/2015102300021.html
(更新 2015/10/26 07:00)

 小水力発電が国内で脚光を浴びつつある。一般的には千キロワット以下を小水力と呼ぶ。水量と落差があればどこでも発電できることから、水資源が豊富な日本に向いている。

 普及の足がかりとなったのは2013年の河川法改正だった。小泉純一郎氏、細川護熙氏の元首相コンビが活動する「自然エネルギー推進会議」で理事を務める中塚一宏元金融担当相が言う。

「河川の流水を利用する水利利用では、河川法に基づいて河川管理者の許可を得るのが基本でした。しかし、実際には申請しても許可を取ることはほぼ不可能だったため、せっかくの小水力発電も普及が進まなかった。そこで民主党政権時代に河川法を改正して、許可制から簡素な登録制にすることを決めたのです。一定の要件を満たせば、すべて登録で済むようになり、小水力発電に参入しやすくなりました」

 中塚氏らの支援で今年3月から静岡県長泉町で運転が始まった小水力発電は、幅2メートルの農業用水路に8キロワットの小型水車を置く。年間の売電収入は200万円弱と少ないが、新たに28カ所、増設する計画がある。設置費用は3500万円程度。自治体の補助を受けず、賛同企業を募る。この発電設備も京葉ガスが一定の費用負担をした。

「自然エネルギーは公益性がないと普及しない。そのため、移動式給電装置や携帯型バッテリーを備え、災害停電時には地域の電源として活用してもらう。売電収入は設置費用を負担してくれた企業、水利権者の土地改良区、地元の町内会などと分け合います」(設置者の自然エネルギー利用推進協議会の岡本欣訓氏)

 自治体が小水力発電に取り組むケースもある。東京都江戸川区の葛西給水所では、13年から小水力発電を始めた。

 地下室の水道配管の先に、幅と高さが2メートルほどの発電機を設置した。水道管の中の上水が、カタツムリのような形をしたタービンに流れ込み、水流で発電する。出力340キロワットの水力発電機だ。

 仕組みは、余剰圧力を利用する。金町浄水場(葛飾区)から送水された飲み水は、葛西給水所を経由してさらに約15キロ先の東海給水所(大田区)まで運ばれる。そのため、あらかじめ高い水圧で水が送り出されていて、途中の葛西では発電できるほどの水流の勢いがあるのだ。

「昨年度の発電量は、一般家庭390軒分に相当する127万キロワット時。新電力のエネットが買い取り、4500万円程度の売電収入がありました。設備投資額の2億6千万円はこのままいけば約6年で回収し、その後は黒字化する予定です」(東京都水道局水運用センター村山孝之課長)

 東京都は24年までに、再生可能エネルギーの利用割合を20%程度に増やす。水道局でも太陽光発電や廃熱利用(コージェネレーション)を進めるが、その中に小水力がある。現在、6カ所の浄水場や給水所に合計2200キロワット以上の水力発電設備を設置し、13年度は519万キロワット時を発電した。今後はさらに6カ所で小水力発電を始める予定だ。

 東京都以外に、山梨県都留市、高知県梼原町も小水力発電に取り組んでいる。また、横浜市や川崎市など、民間に運営を任せる民設民営方式で小水力発電を行う自治体は多い。

 小水力発電のハードルは低くなった。だが、「設置前の流量調査に数年必要」(全国小水力利用推進協議会の中島大事務局長)ともいわれ、すぐに始められるものでもない。長期的な計画が必要だ。

※週刊朝日 2015年10月30日号

1121とはずがたり:2015/11/05(木) 14:23:09
●群馬県企業局 高津戸発電所
場所・高津戸ダム (群馬県みどり市)
http://www.suiryoku.com/gallery/gunma/takatudo/takatudo.html
認可最大出力:5300kW
  常時出力: 880kW

>渡良瀬川水系の豊富な水を利用して、年間を通じてほぼ一定の発電ができるという。
ベース電源的に役立つのかな?

峡谷美が包む発電拠点
http://www.yomiuri.co.jp/local/tochigi/feature/CO004125/20151020-OYTAT50002.html?from=yartcl_popin
2015年10月20日 05時00分
高津戸ダム (群馬県みどり市)

 クヌギやブナなどの広葉樹が生い茂る観光名所「高津戸峡」に、高さ29メートルのダムがそびえる。岩場がむき出しになった峡谷の周辺には遊歩道があり、ダム湖の周りには約30種類の野鳥が集まる。

 1973年、群馬県内13番目のダムとして、県が渡良瀬川に整備した。主に治水や利水の役目を担う上流の草木ダムとは異なり、水力を利用した発電に特化している。昨年度の発電量は2090万キロ・ワット時。群馬県内の世帯当たりの年間使用電力量(3048キロ・ワット時)に換算すると、6857世帯の電力量に相当する。

 ダム南側の建屋奥にある発電室には、直径約2メートルのステンレス製水車が展示されている。発電に使われているものと同じだ。渡良瀬川水系の豊富な水を利用して、年間を通じてほぼ一定の発電ができるという。

 ダムは当初、もっと下流に建設される予定だった。「美しい景観を残してほしい」という地元住民の要望を受けて、峡谷の上流端に設置された。「今ではダムの上も撮影スポットになっています」と、群馬県渡良瀬発電事務所の斎藤真人次長(55)は説明する。

 下流には、景観も楽しめる劇場として、37年に建てられた木造2階の「ながめ余興場」が今も残る。94年に架けられた「はねたき橋」、96年に整備された遊歩道もあり、新緑や紅葉の時期には観光客でにぎわう。

 みどり市観光課の関根早紀さん(25)は「ダム周辺の峡谷は、11月頃から本格的な紅葉の時期を迎えます。周辺ではシーズンに合わせて様々なイベントも始まります」とアピールする。

 景観に配慮して建てられたコンクリートのダム。峡谷を見渡せる観光スポットとなり、地元で大切にされている。


 ■高津戸ダム■ 群馬県みどり市大間々町桐原。総貯水容量は68万9000立方メートル。水量の調整が主目的ではないため、ダムの規模と比較してゲート(1枚の幅9.2メートル、高さ13.8メートル)が大きい。年間10回ほどの放流が行われる。見学などの問い合わせは、県渡良瀬発電事務所(0277・73・0717)へ。

1122とはずがたり:2015/11/19(木) 13:15:13

●上の代(うわのしろ)発電所 1935年運開
最大発電能力:5800kW→5920kW 11月1日運開予定
年間発電量:4200万kWh見込
設備投資額は約12億円である。

●背戸山(せとやま)発電所 1953年から稼働
運転開始は2017年1月を予定
発電能力は従来と変わらず最大790kWで、年間の発電量は400万kWhを想定
設備投資額は約6億円を見込

●古河日光発電
新旧合わせて4カ所の水力発電所は古河電工グループの古河日光発電が運営している。4カ所を合計した発電能力は最大で3万110kWに達する。いずれの発電所も中禅寺湖を水源にして、河川を流れる水をそのまま取り込む「流れ込み式」を採用している。

2015年10月16日 07時00分 更新
80年前に稼働した水力発電所を再生、湖からの水流で1万1600世帯分の電力
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1510/15/news036.html

1800年代から電線の製造を続ける古河電気工業が栃木県の日光市で運営する水力発電所を使って売電事業に乗り出す。80年前に稼働した水力発電所の設備を更新して11月1日に売電を開始する予定だ。同じ市内で稼働する合計4カ所の水力発電所を増強しながら売電量を拡大していく。
[石田雅也,スマートジャパン]

 電線大手3社の一角を占める古河電気工業の始まりは、1877年に栃木県で足尾銅山の開発に着手したことにある。電線の素材になる銅の精錬に大量の電力が必要になるため、精銅所のある日光市内に最初の水力発電所を1906年に建設した。水源になる中禅寺湖から急峻な地形を下る水流を取り込んで、これまでに4カ所の水力発電所を稼働させてきた(図1)。

http://tohazugatali.dousetsu.com/furukawa2_sj.jpg
図1 古河電工グループの水力発電所。出典:古河電気工業

 4カ所の中で最も下流に位置する「上の代(うわのしろ)発電所」は1935年に運転を開始した。稼働から80年近くが経過して老朽化したために、発電機を含む主要な設備を更新して出力を引き上げる。従来は最大5800kW(キロワット)だった発電能力を5920kWに高めて、11月1日に運転を開始する予定だ。

 年間の発電量は4200万kWh(キロワット時)を見込んでいる。一般家庭の電力使用量(年間3600kWh)に換算して1万1600世帯分に相当する。日光市の総世帯数(3万3600世帯)の3分の1をカバーする電力になる。設備投資額は約12億円である。

 設備を更新する以前には、発電した電力を古河電工グループ専用の送電系統を使って近隣の工場や事業所で消費してきた。新たに東京電力の送電系統にも接続して、固定価格買取制度による売電事業を開始する。発電能力が1000kW以上で、既設の導水路を利用した場合の買取価格は1kWhあたり14円(税抜き)になる。

 続いて同じ日光市内で1953年から稼働してきた「背戸山(せとやま)発電所」の設備も更新する。設備更新後の運転開始は2017年1月を予定している。発電した電力は同様に固定価格買取制度を適用して売電する方針だ。

 発電能力は従来と変わらず最大790kWで、年間の発電量は400万kWhを想定している。発電能力が1000kW未満の場合には、既設の導水路を活用しても買取価格は21円(税抜き)に上がる。背戸山発電所の設備投資額は約6億円を見込んでいる。

 新旧合わせて4カ所の水力発電所は古河電工グループの古河日光発電が運営している。4カ所を合計した発電能力は最大で3万110kWに達する。いずれの発電所も中禅寺湖を水源にして、河川を流れる水をそのまま取り込む「流れ込み式」を採用している。水の流量によって出力が変動するが、水力発電の中でも環境負荷の低い発電方法である。

1124とはずがたり:2015/11/26(木) 13:25:55
すげえ!
>新城には旧作手(つくで)村の巴(ともえ)川流域を中心に、流量豊富で落差の大きい川があった。そして建設費用を捻出できる山の生活があり、住民たちの意志があった。これまでの調査で、市内に少なくとも32カ所の小水力発電所があったことが判明。取水口や導水路など26カ所が今でも残る。

100年前から小水力発電 山間地の遺産復活探る 愛知
http://www.asahi.com/articles/ASHBQ7HD3HBQOIPE046.html
斎藤健一郎2015年11月2日14時50分

 愛知県新城市は、知られざる「エネルギー自給自足先進地」だ。かつて電気網が行き届かなかった山間地で、100年も前から地域の人たちが小水力発電所を造り、自分たちで電気を賄っていた。そして今、山中に埋もれたその遺産をよみがえらせる動きが起き始めている。

 市中心部から車で北へ約10分。徳定(とくさだ)川流域にある集落が途切れて眼前に迫った山を、市地域エネルギー推進課の浅井理孝(まさたか)さん(31)がはい上る。その先の斜面に石組みが見えた。「大正時代に造られた小水力発電所の跡です」。落ち葉で埋まっているが、集落に向けて導水路が伸びる。たどると2メートル四方、深さ2・5メートルの貯水槽があった。その向こうは急斜面だ。「ここから一気に水を落とし、下のタービンで発電していました。1946年まで徳定の集落約60戸の電気を賄っていました」

 戦時中に大手電力会社が送電網を全国に張り巡らせる前、採算が合わないからと多くの山間部は電力供給から取り残された。全国各地に、川の流れを利用して水力発電所を設置する動きがあった。しかし、どこでも発電所を造れたわけではない。

 新城には旧作手(つくで)村の巴(ともえ)川流域を中心に、流量豊富で落差の大きい川があった。そして建設費用を捻出できる山の生活があり、住民たちの意志があった。これまでの調査で、市内に少なくとも32カ所の小水力発電所があったことが判明。取水口や導水路など26カ所が今でも残る。

1125とはずがたり:2016/01/03(日) 18:51:43
氾濫時の記事
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1177946351/1048-1065付近


関東整備局、茨城・鬼怒川破堤区間本復旧上流側工区、鹿島に
http://hanjohanjo.jp/article/2016/01/03/4256.html
2016.1.3(Sun) 9:15

本復旧工事の工法案
http://tohazugatali.we b.fc2.com/risui/21786.jpg

社会インフラ 特別編集

 ◇下流側工区、15年内に大成建設と契約へ
 関東地方整備局は、9月の関東・東北豪雨で堤防が一部決壊した鬼怒川左岸(茨城県常総市三坂町、延長201メートル)のうち、上流側工区(101メートル)の本復旧工事の施工者を鹿島に決め、25日に契約を締結した。契約金額は3億6200万円。下流側工区(100メートル)の本復旧工事については、大成建設と年内に契約を結ぶ見通し。関東整備局は、被災地の早期再建のため、破堤区間の応急復旧工事を担当していた両社に、契約変更という形で本復旧工事を発注することにした。
 上下流側の工区とも、関東・東北豪雨で被災した茨城県と同県内7市町、関東整備局らが16年1月11日に開く「鬼怒川緊急対策プロジェクト着手式」の終了後、直ちに着工する。来夏までの完工が目標だ。
 関東整備局の鬼怒川堤防調査委員会がまとめた本復旧工事の工法案によると、破堤区間の基礎地盤は良質な土に入れ替え、築堤時に不均等な沈下が起きるのを抑止。破堤の主な要因とされる越水への対策では、堤体の高さを破堤前(平均4メートル)より最大1・4メートルかさ上げする。天端幅は6メートル(破堤前3メートル)、敷き幅は50メートル(同30メートル)の規模に広げる。
 川の水の浸透による堤体や基礎地盤の弱体化を防ぐ対策として、築堤の際は、鋼矢板打設による川表(川側)の遮水、遮水シートとコンクリートブロックによる川表のり面の被覆などを行う。川裏(住宅地側)のり尻部にはドレーン工も実施する。
 鹿島は、破堤区間の上流側の応急復旧工事(契約額2億4600万円)を担当していた。応急復旧では、根固めブロックや石材による仮の堤防の構築を1週間で終えた後、次の1週間で鋼矢板の2重打設を完了させている。

1126とはずがたり:2016/01/18(月) 00:51:10
まさに日本向き! 小水力発電が自治体にモテる理由
http://dot.asahi.com/wa/2015102300021.html
(更新 2015/10/26 07:00)

 小水力発電が国内で脚光を浴びつつある。一般的には千キロワット以下を小水力と呼ぶ。水量と落差があればどこでも発電できることから、水資源が豊富な日本に向いている。

 普及の足がかりとなったのは2013年の河川法改正だった。小泉純一郎氏、細川護熙氏の元首相コンビが活動する「自然エネルギー推進会議」で理事を務める中塚一宏元金融担当相が言う。

「河川の流水を利用する水利利用では、河川法に基づいて河川管理者の許可を得るのが基本でした。しかし、実際には申請しても許可を取ることはほぼ不可能だったため、せっかくの小水力発電も普及が進まなかった。そこで民主党政権時代に河川法を改正して、許可制から簡素な登録制にすることを決めたのです。一定の要件を満たせば、すべて登録で済むようになり、小水力発電に参入しやすくなりました」

 中塚氏らの支援で今年3月から静岡県長泉町で運転が始まった小水力発電は、幅2メートルの農業用水路に8キロワットの小型水車を置く。年間の売電収入は200万円弱と少ないが、新たに28カ所、増設する計画がある。設置費用は3500万円程度。自治体の補助を受けず、賛同企業を募る。この発電設備も京葉ガスが一定の費用負担をした。

「自然エネルギーは公益性がないと普及しない。そのため、移動式給電装置や携帯型バッテリーを備え、災害停電時には地域の電源として活用してもらう。売電収入は設置費用を負担してくれた企業、水利権者の土地改良区、地元の町内会などと分け合います」(設置者の自然エネルギー利用推進協議会の岡本欣訓氏)

 自治体が小水力発電に取り組むケースもある。東京都江戸川区の葛西給水所では、13年から小水力発電を始めた。

 地下室の水道配管の先に、幅と高さが2メートルほどの発電機を設置した。水道管の中の上水が、カタツムリのような形をしたタービンに流れ込み、水流で発電する。出力340キロワットの水力発電機だ。

仕組みは、余剰圧力を利用する。金町浄水場(葛飾区)から送水された飲み水は、葛西給水所を経由してさらに約15キロ先の東海給水所(大田区)まで運ばれる。そのため、あらかじめ高い水圧で水が送り出されていて、途中の葛西では発電できるほどの水流の勢いがあるのだ。

「昨年度の発電量は、一般家庭390軒分に相当する127万キロワット時。新電力のエネットが買い取り、4500万円程度の売電収入がありました。設備投資額の2億6千万円はこのままいけば約6年で回収し、その後は黒字化する予定です」(東京都水道局水運用センター村山孝之課長)

 東京都は24年までに、再生可能エネルギーの利用割合を20%程度に増やす。水道局でも太陽光発電や廃熱利用(コージェネレーション)を進めるが、その中に小水力がある。現在、6カ所の浄水場や給水所に合計2200キロワット以上の水力発電設備を設置し、13年度は519万キロワット時を発電した。今後はさらに6カ所で小水力発電を始める予定だ。

 東京都以外に、山梨県都留市、高知県梼原町も小水力発電に取り組んでいる。また、横浜市や川崎市など、民間に運営を任せる民設民営方式で小水力発電を行う自治体は多い。

 小水力発電のハードルは低くなった。だが、「設置前の流量調査に数年必要」(全国小水力利用推進協議会の中島大事務局長)ともいわれ、すぐに始められるものでもない。長期的な計画が必要だ。

※週刊朝日 2015年10月30日号

1127とはずがたり:2016/01/18(月) 00:54:37
再生可能エネルギーの電源開発の拡大 電力小売全面自由化に向けて水力発電の開発に着手します
http://dot.asahi.com/business/pressrelease/2015020400015.html
(更新 2015/2/ 4 11:00)
2015/02/04

大和ハウス工業株式会社
大阪市北区梅田3‐3‐5
代表取締役社長 大野直竹

再生可能エネルギーの電源開発の拡大
電力小売全面自由化に向けて水力発電の開発に着手します

 大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:大野直竹)は、株式会社東芝(本社:東京都港区、取締役 代表執行役社長:田中久雄)の子会社であるシグマパワーホールディングス合同会社と坂本土木株式会社(本社:岐阜県飛騨市、代表取締役社長:坂本重雄)との合弁で、水力発電事業会社であるDTS飛騨水力発電株式会社を2014年12月22日に設立し、水力発電事業に参入します。なお、当社が水力発電事業に参入するのは初めてとなります。

 本事業は、岐阜県飛騨市宮川町において発電出力約2MWの水力発電所を、2015年4月(予定)より建設し、2017年11月(予定)から売電を開始するものです。
 年間予定発電量は12,060MWhで、再生可能エネルギーの固定買取制度を活用し、発電した全電力を20年間、大和ハウス工業が新電力(PPS(※1))として全量買取し、電力小売事業の電力として法人企業に電力販売します。発電機は株式会社東芝製を使用し、土木工事および「(仮称)DTS飛騨水力発電所」の運営管理については坂本土木が行います。開発にあたっては、地元の皆さまや関係各所にご協力とご理解をいただきながら進めていきます。
 大和ハウス工業は、水力発電を再生可能エネルギーの中でも安定した発電電力量を期待できるものと考え、今回、当社初の水力発電事業に取り組むこととなりました。今後も創業以来培ってきた技術力を活かし、「風」「太陽」「水」の再生可能エネルギーの電源開発に積極的に取り組み、電力小売事業の拡大を目指します。
※1.Power Producer Supplier(特定規模電気事業者)の略。契約電力が50kW以上の需要家に対して、電力会社の電線を介して電力供給を行うことができる事業者のこと。

■水力発電所の概要
 名  称    :「(仮称)DTS(ディーティーエス)飛騨水力発電所」
 所 在 地   :岐阜県飛騨市宮川町
 発電出力    :1,969.5kW
          第一発電所(970kW)、第二発電所(999.5kW)
 年間予定発電量 :約12,060MWh/年(約2,600世帯分(※2)の電力量に相当)
 CO2削減量   :年間約7,000t(予定)
 着工予定    :2015年4月
 竣工予定    :2017年10月
 売電開始予定  :2017年11月
 事業期間    :2017年11月〜
         (再生可能エネルギーの固定買取制度後も事業を継続する予定です)
 発 電 機   :株式会社東芝製の水力用発電機
 対象河川    :一級河川神通川水系 宮川の支流
 鉄管路長さ   :全長1,772m
 発電事業者   :DTS飛騨水力発電株式会社
 設計・施工   :株式会社東芝、坂本土木株式会社
 総事業費    :約28億円
 年間売電売上  :約3.8億円
※2.経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ」掲載の数値(家庭の一世帯あたりの全消費電力量を4,734kWh/年とした場合)から算出。

■会社概要
 会 社 名   :DTS飛騨水力発電株式会社
 代表取締役社長 :六反田 則幸(大和ハウス工業株式会社環境エネルギー事業部長)
 本店所在地   :岐阜県飛騨市古川町宮城町443‐1
 出資会社    :大和ハウス工業株式会社(39.9%)
          シグマパワーホールディングス合同会社(33%)
          坂本土木株式会社(27.1%)
 資 本 金  :426百万円

(記事提供:共同通信PRワイヤー)

1128とはずがたり:2016/01/18(月) 17:50:16
>導入の条件として「一定以上の流量」「距離50メートル以内で7メートル以上の高低差」「200メートル以内に電力会社の電柱がある」

農業用水で小水力発電推進、導入へ運営研修
http://www.saga-s.co.jp/column/economy/22901/254413
2015年11月28日 14時08分

 用水路や揚水機場など農業水利施設を活用した小水力発電の推進を目指す研修会が19日、佐賀市のグランデはがくれで開かれた。県や市町、土地改良区の関係者ら55人が再生可能エネルギーの動向や小水力発電の仕組みなどを学んだ。

 小水力発電や太陽光発電の導入推進に向け、発電施設の整備や運営に必要な知識を学ぼうと開催。発電の事業運営に関する講演や先進地の事例の発表などがあった。

 九州経済産業局の植木健一郎・エネルギー対策課長は講演で、国産エネルギー資源の拡大や雇用創出など導入の意義を紹介。固定価格買取制度の課題や認定の条件などを説明した。

 農業用水を活用した小電力発電に取り組む「東京発電」の富澤晃・事業戦略グループマネジャーは「既存の水路を活用できる」「安定した発電が望める」「国が普及を促進している」などと説明。導入の条件として「一定以上の流量」「距離50メートル以内で7メートル以上の高低差」「200メートル以内に電力会社の電柱がある」などを挙げた。

1129とはずがたり:2016/01/22(金) 09:13:43
別にボランティアで上下水道は流れている訳では無く,発電でエネルギー取り出せば流れるものも流れなくなるんで設置場所は限られるんでは無かろうか?しかも上水では無く下水だとタービンにかかる負荷も大きいだろうし。。太陽光発電や風力がし難い暴風雨時の発電には良いかもねw

天候に左右されない「下水道発電」は普及するか
クリーンで低コスト、しかも太陽光や風力など他の自然エネルギーと違って安定した操業が可能な「下水道2.0」
http://www.newsweekjapan.jp/stories/technology/2016/01/post-4402.php
2016年1月21日(木)17時59分
Social Design News

 今、日本はインフラの再構築期を迎えており、例えば、下水道の老朽化による道路の陥没が各地でニュースとして取り上げられている。さて、21世紀の「下水道2.0」とは何だろうか。

 最近では、下水道にセンサーを付けてゲリラ豪雨の際の水の氾濫を前もって検知するシステムの実験なども行われている。そのもう1歩先を進もうとしているのは、米国発の下水発電システム「Lucid Energy」(クリックすると、サイトに繋がります)である。

 下水を利用して、管の中に設置された特殊なタービンを回転させながら発電していく。例えば、60インチの下水道管に毎秒約2.1メートルの水が流れると、最大100キロワットを発電できるという。

 あらゆるものを利用して再生可能エネルギーを生み出す社会へ。21世紀の理想のエネルギー社会を生み出すための世界的な大実験が進んでいく。

※当記事はSocial Design Newsの提供記事です

1133とはずがたり:2016/01/30(土) 22:06:52
水道管が破断しないと直す機会もカネもないね・・・。

2016年1月28日
7万5千戸 水道影響 鳥取県西部寒波被害
http://www.nnn.co.jp/news/160128/20160128052.html

 鳥取県西部で27日、寒波による水道の出水不良などが続いた。県の同日午後3時現在のまとめによると、米子市を中心に計約7万5千戸に影響が出ている。

 境港市、日吉津村を含む米子市水道局の給水区域では、7万4475戸で水が出にくくなっている。

 米子市は、誘致企業の永伸商事大山工場(同市泉)から2万736本のペットボトル入りミネラルウオーター(500ミリリットル)の寄贈を受け、28日から給水障害が起きている市域の住民に配布する。

 また、淀江ゆめ温泉白鳳の里(同市淀江町福岡)は28〜31日、温泉を無料開放する。

 境港市は27日までに災害対策本部を設置し、市役所と公民館で飲料水やトイレ排水用の水の配布を始めた。

 日吉津村では27日、イオン日吉津店に緊急用飲料水の配布場所が設けられた。村と同店との災害時協定に基づき、イオンが独自にくみ上げた地下水を29日まで村民に配布している。

 江府町は漏水のため配水池の水位が低下し、120戸で給水を制限している。

 164戸が断水していた大山町は、27日午前6時に復旧した。

 一方、安来市では同日、旧広瀬町内を中心になお約1900世帯(前日約2200世帯)で断水が継続。市は災害派遣の自衛隊と協力して給水活動を続けている。

1134とはずがたり:2016/01/30(土) 22:08:08

空き家の水道管破損、復旧の足かせに 断水続く
https://kumanichi.com/news/local/main/20160128001.xhtml
2016年01月28日

 県内は冷え込みによる水道管破裂などの影響で、27日も一部地域で断水が続いた。前日に引き続き夜間断水を実施した自治体も。復旧の足かせになっているのが、空き家の水道管破損。住民から通報がなく漏水が続いている可能性もあり、自治体も苦慮している。

 県によると、同日午後4時現在、熊本市や芦北町、八代市など8市町の少なくとも4575世帯で昼間帯も断水が続く。熊本市では北区植木町と西区河内町で給水を再開したが、同町の一部地区で水が出にくい状態。野出地区の中村貢さん(70)は「ポリタンクに水をためているが、トイレが不便。早く復旧してほしい」と不安をのぞかせた。

 記録的な寒波は自治体が抱える空き家問題を露呈した。宇城市は同日、空き家の水道管破損の本格調査を始めた。職員8人が4班に分かれ、松橋町と小川町で約230戸の水道メーターを調べた。

 小川町の住宅街を調べた職員は空き家にもかかわらず、水の使用を示す機器の針が動いているのを発見し、バルブを閉めた。給湯器近くのパイプが破損し、水がしたたり落ちていた。「年に数回、管理者が訪れるような家がバルブを閉めていないケースが多く、漏水している可能性が高い」と市上下水道課。

 同日は、豊野町の配水池でも水位低下が著しくなったため、市では夜間断水の範囲を約1万4千世帯から1千世帯拡大し、空き家調査の範囲も広げる。同課は「大きな漏水原因が絞り込めない状況が続けば、夜間断水をやめるめどが立たない」と頭を抱える。

 上天草市も市内の空き家や別荘約500軒をピックアップ。職員や検針員計20人が漏水や水道管の破損を調査した。同日午後4時までに、約300軒の調査が終了し、うち10軒ほどで漏水が確認された。同市は28日朝にかけ約8千世帯で夜間断水を実施した。

 一方、八代市泉町の一部集落の孤立状態は同日午後に解消。葉木地区の松岡一区長(70)は「高齢者が多く、救急車が来られないので不安だった。除雪が終了しほっとした」と話した。

 全面通行止めだった松島有料道路と松島有明道路は同日午後、規制が解除。JR肥薩線も全区間の運転を再開した。

1135とはずがたり:2016/01/30(土) 22:29:20

九州・中国地方、断水続く…寒波で水道管損傷
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160127-OYT1T50065.html?from=ycont_latest
2016年01月27日 14時13分

 記録的な寒波に見舞われた九州・中国地方では27日も水道管の損傷による断水が続いた。

 読売新聞のまとめでは、断水しているのは九州地方では、福岡県の12市町で6万3000世帯、長崎県の13市町で4万7000世帯、鹿児島県で1万世帯、佐賀県で9000世帯など合計14万1000世帯。このほか、山口県で7000世帯、広島県北広島町で約2000世帯が断水している。

 福岡県太宰府市は27日午後2時から市内全域の2万5000世帯を対象に断水を実施する予定。ほぼ全域にあたる5万4000世帯が断水した大牟田市でも、2万9000世帯で断水したままだ。

 広島県は27日、災害対策本部を設置し、自衛隊の災害派遣を要請した。北広島町は水道管の破裂などで配水池内の水位が下がったため、同日午前10時から一部地域への給水を停止。

1136とはずがたり:2016/02/02(火) 00:15:56

寒波:水道管破裂 7市3町で断水続く 各地で復旧作業 /島根
http://mainichi.jp/auth/guide.php?url=%2Farticles%2F20160128%2Fddl%2Fk32%2F010%2F475000c
毎日新聞 2016年01月28日 09時00分

寒波で水道管が破裂・漏水したことによる断水は27日も県内各地で続いた。県の午後2時現在のまとめによると、県内では約5400戸が依然断水しており、各地で復旧作業が進んでいる。

防災危機管理課によると、断水…

1137とはずがたり:2016/02/03(水) 21:51:33
県内断水ほぼ復旧 漏水確認、節水呼び掛け2016年01月29日
https://kumanichi.com/news/local/main/20160129009.xhtml

 寒波による水道管破裂などで広く断水した県内は29日、ほとんどの市町村で復旧作業が進んだが、3市町の一部で昼間も断水が続いた。夜〜翌朝の計画断水は、県内のほぼ全域で解消された。

 県によると、29日午後5時現在、八代市、天草市、南小国町の計1096世帯で昼間も断水した。29日夜〜30日朝の計画断水は熊日の調べで、八代市の坂本町と泉町、天草市河浦町の女岳地区で実施された。

 一方、熊本市上下水道局は「市全域で断水が解消した」と発表。29日午前まで実施された山都町、あさぎり町、上天草市の計画断水も解除された。ただ、同市は「漏水が全て止まったわけではない。漏水の確認や節水を」と防災無線で呼び掛けた。

1138とはずがたり:2016/02/11(木) 20:32:06
過疎地対策の公共事業全部廃止して東京にぶっこめよなぁ。。

東京の弱点、「荒川氾濫、銀座水没」という現実 異常気象で現実味はじわじわと増している
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%81%AE%E5%BC%B1%E7%82%B9%EF%BD%A4%EF%BD%A2%E8%8D%92%E5%B7%9D%E6%B0%BE%E6%BF%AB%EF%BD%A4%E9%8A%80%E5%BA%A7%E6%B0%B4%E6%B2%A1%EF%BD%A3%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E7%8F%BE%E5%AE%9F-%E7%95%B0%E5%B8%B8%E6%B0%97%E8%B1%A1%E3%81%A7%E7%8F%BE%E5%AE%9F%E5%91%B3%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%8F%E3%81%98%E3%82%8F%E3%81%A8%E5%A2%97%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B/ar-BBpfYFy
東洋経済オンライン
駅 義則
1日前

1139とはずがたり:2016/02/11(木) 22:04:10

非常事態宣言まで出たフリント市の水道汚染は「構造的人災」
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2016/01/post-805_1.php
2016年01月28日(木)16時00分

1140とはずがたり:2016/02/21(日) 14:49:37
水道料金値上げ相次ぐ 平均価格も20年で過去最高
http://news.goo.ne.jp/topstories/business/743/39192b52169e75f8f2a04e1ef5a232a9.html
(NHKニュース&スポーツ) 02月20日 19:01

人口減少による収入の落ち込みなどにより、水道料金を値上げする自治体が相次ぎ、全国の家庭用の平均価格は去年4月時点で、月額およそ3200円と、この20年間で最も高くなったことが日本水道協会の調査で分かりました。専門家は今後、値上げを抑えて経営基盤を強化するには、市町村の枠を超えて広域的な事業を行うことや、長期的な財政計画を立てることを進めるべきだと指摘しています。

1141とはずがたり:2016/02/29(月) 09:05:38
石川県の水力発電所
http://www.pref.ishikawa.lg.jp/kikaku/sigenene/sozai/suiryoku.html

全部で770.43MWの様だ(適当に打ち込んだので計算ミスありそうだけどそんなに違ってない筈)

堰造ったりなんだりしてやっと原発1基分(原発の稼働率は考慮に入れつつ水力の稼働率は無視して)である。

なかなか水力も難しいねぇ。。

1142とはずがたり:2016/02/29(月) 09:30:55

新奥泉水力発電所の開発計画
https://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/press/3254891_19386.html
2014年12月1日
中部電力株式会社

【計画概要】
発電所名  新奥泉水力発電所
所在地  静岡県静岡市葵区井川
ダム名  奥泉ダム
発電出力  290kW
想定年間発電量  約110万kWh
(一般家庭 約300世帯分の年間使用電力量に相当)
CO2削減量  年間560トン程度
工事着手予定  2016(平成28)年度
運転開始予定  2017(平成29)年度

1143とはずがたり:2016/02/29(月) 09:33:41

東河内発電所
https://www.chuden.co.jp/energy/ene_energy/water/wat_chuden/higashikawachi/index.html
維持流量放流を利用した小水力発電

大井川水系大井川の畑薙第二ダムは、1989年(平成元年)の水利権更新に伴って、河川維持流量の放流が義務づけられ、ダム直下に0.55m3/sの流量を放流してきました。
東河内発電所は、この維持流量放流を活用した出力170kWの小水力発電所で、2001年(平成13年)に運転開始しました。
維持放流設備である放流管の先端部に水車発電機を取付け、河川維持放流量を放流すると同時に水の持つエネルギーを無駄なく電気エネルギーとして回収できるようにしました。
一方、水車発電機は海外調達(ドイツ)し、代理店を介さない直接購入によりコスト削減を図りました。

1144とはずがたり:2016/02/29(月) 09:37:09
既存施設の利用などで自然を破壊しない中小水力だけど福島原発事故以前の東河内含めても中電系列で1,880kWと2M行かない・・(;´Д`)
まあ一つ一つ地道に建設して行くとそのうち結構な量になると思いたい。

●秋神水力発電所(シーテック・岐阜県高山市、2016年4月運転開始予定、出力290kW)
●さこれ水力発電所(シーテック・東上田ダム・発電出力370kW・想定年間発電量約266万kWh・2017年7月着工予定・2018年7月運開予定)←83%程
・東河内水力発電所(中電・畑薙第二ダム・静岡市葵区、170kW・2001年運開)>>1143
●新串原水力発電所(中電・矢作第二ダム・岐阜県恵那市、220kW・約170万kWh・88%)>>755>>772(230kWの報道も)
●阿多岐水力発電所(中電・阿多岐ダム・岐阜県郡上市、190kW・年間130万kWh・78%)>>708>>772>>1032(708は年間発電量210万kWh)
●丹生川水力発電所(中電・岐阜県高山市、2016年6月運転開始予定、350kW)>>809
●新奥泉水力発電所(中電・静岡市葵区、2017年度運転開始予定、290kW・110万kWh)>>1142←44%
○計画(内ケ谷ダム(H25年度供用予定)・郡上市大和町)>>708

■徳山水力発電所(153.4MW=15万3400kW)>>809

2016年02月09日 15時00分 更新
既存水力発電所の維持流量を生かして小水力発電所を追加、木曽川水系飛騨川で
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1602/09/news032.html

中部電力と同グループで電気設備・電力関連工事などを行うシーテックはこのほど中部電力の東上田ダム(岐阜県下呂市)の設備を利用した水力発電事業に関する基本協定を締結した。
[長町基,スマートジャパン]

 シーテックは東上田ダム左岸に河川環境を維持するための放流水を有効利用した維持流量発電所である「さこれ水力発電所」を建設する(図1)。

 同発電所は、東上田ダムの左岸にある既設取水口から維持流量分を取水し、新設する水圧管路で下流側に導水(サイホン式)して、立抗内の水車・発電機で発電する。発電後の流水は現状と同様にダム直下に放流する。発電出力は370kW(キロワット)、想定年間発電量は約266万kWh(キロワット時、一般家庭約740世帯分の年間使用電力量に相当)。2017年7月に着工する予定で、2018年7月の運転開始を目指す。発電した電気は中部電力が買い取る計画。なおCO2削減量は約1320トン程度とする(図2)。

 さこれ水力発電所を開発・運営するにあたり中部電力の設備を利用することから、グループ会社のシーテックが設備の所有管理区分や発電に関する管理や運用の基本方針などを定めている。

 シーテックが水力発電所を開発するのは現在建設中の秋神水力発電所(岐阜県高山市、2016年4月運転開始予定、出力290kW)に次いで2カ所目。また、中部電力の維持流量発電所としては東河内(静岡市葵区、170kW)、新串原(岐阜県恵那市、230kW)、阿多岐(同郡上市、190kW)、丹生川(同高山市、2016年6月運転開始予定、350kW)、新奥泉(静岡市葵区、2017年度運転開始予定、290kW)がある。

 中部電力では水力発電所は再生可能エネルギーの中でも安定した発電電力量を期待できることから、グループを上げて一般水力や維持流量発電の継続的な開発を推進する方針だ。

1145とはずがたり:2016/02/29(月) 09:43:01
越知谷発電所遺構
http://dampswatch.blog.fc2.com/blog-entry-707.html
2014.11.10 見学

2014-03-13
兵庫県神河町小水力概略設計業務完了
http://sakoda-water.c-co.jp/news/18.html
 弊社は神河町にかって設置されていた最大出力153kWの「越知谷発電所」のインフラを活用し、復活再生させ地域活性に活用するための概略設計業務を受託しておりましたが、この度完了することとなりました。

越知谷鉱山
http://www.ochidani-kozan.com/
現在、越知谷鉱山では主に製鉄用耐火物原料として、2級ろう石、3級ろう石、3級焼成ろう石、焼成陶石を生産しています。推定埋蔵量195万トン、年間出荷量5千トン。

1146とはずがたり:2016/02/29(月) 09:46:06
2015年11月06日 11時00分 更新
自然エネルギー:
関西電力が水力発電強化へ、開発調査を行う「調査所」を3地域に設置
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1511/06/news023.html#l_km_kansai.jpg

関西電力は再生可能エネルギーである水力エネルギーを有効活用し、さらに水力事業の持続的な成長を目指して2015年6月に「水力事業本部」を新設したが、このほど同事業部内に水力開発地点の発掘・調査を行う「水力調査所」を設けた。
[長町基,スマートジャパン]

1147とはずがたり:2016/02/29(月) 17:06:48

柏崎で小水力発電開始
東電の子会社と市の共同事業
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20160204233036.html

 柏崎市新赤坂1の赤坂山浄水場で1日、水源となっている赤岩ダムと同浄水場との高低差を利用して発電する小水力発電「赤坂山発電所」の通電式が行われ、営業運転を開始した。

 ダムと浄水場は約10キロ離れており、高低差は約110メートル。落差と水の流量で発生するエネルギーを使って水車を回して発電する。

 東京電力の子会社「東京発電」(東京都)と市の共同事業で、東京発電が事業主体となる。市は発電所の土地や発電に使う水などを提供する。

 柏崎市は施策の柱の一つに「再生可能エネルギー活用の推進」を掲げ、低炭素社会の実現を目指している。通電式で会田洋市長は「エネルギーの地産地消を含め、再生可能エネルギーの利活用を進めていける。極めて意義がある」と話した。

 発電出力は198キロワット。年間発電量は86万キロワット時で、一般家庭約300世帯分を予定している。発電した電力は、固定価格買い取り制度を利用して東京発電が電力会社に売電する。市は発電納付金など年間約485万円の収入を見込む。

 市ガス水道局によると、上水道施設の小水力発電で高低差が100メートルを超えるのは全国でも珍しく、100キロワット超の出力は県内初。事業は20年間を予定する。

【政治・行政】 2016/02/04 16:45

1148とはずがたり:2016/02/29(月) 17:23:32
大金積んで結局3100kWしか増強出来ないのはなんか物足りないけど要するに老朽化水力発電のリプレースってことか?

2016年02月12日 13時00分 更新
自然エネルギー:
北海道の真ん中に水力発電所を建設、6400世帯分の電力を増やす
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1602/12/news041.html

水力発電所の新設計画が始まった新得町(しんとくちょう)は、北海道のど真ん中に位置している(図1)。人口6300人に対して牛が3万3000頭以上もいる酪農の町である。

 町の面積の9割を森林が占めている。山から流れ出る河川の水量を生かして水力発電所が数多く稼働中だ。そのうちの1つは北海道電力の「上岩松(かみいわまつ)発電所」で、1号機が1956年に、2号機が1953年に運転を開始した。

 2基の中で規模が大きい1号機を廃止して、新たに「新得発電所」を建設する計画だ。建設予定地は1号機の建屋に隣接している(図2)。既設の発電設備の一部を流用できるようにして土地の改変を最小限に抑える狙いがある。

 新得発電所は2018年度に着工して、2021年8月に運転を開始する予定だ。発電能力は2万3100kW(キロワット)を想定している(図3)。既設の上岩松発電所の1号機は2万kWで、新得発電所が運転を開始する1年前に停止する予定だ。

 発電所の新設・停止を合わせて供給力は3100kW増加する。年間の発電量は2000万kWh(キロワット時)増える見込みだ。北海道電力の管内では一般家庭の使用量が月平均260kWhであることから、6400世帯分に相当する。新得町の総世帯数(3400世帯)に対して2倍近い規模になる。

1149とはずがたり:2016/02/29(月) 17:49:41
小さいな(;´Д`)>95kW

>昭和37年9月、町内6農協が合併して誕生した日南町農協協同組合は、当時、石見発電所(90kW)、山上発電所(150kW、後に廃止)、日野上発電所(80kW)の3つの小水力発電所を所有、その後、石見、日野上発電所は、日南町、日南農協(現JA鳥取西部)、日南町森林組合の出資により昭和59年8月に誕生した㈱日南町小水力発電公社に移管されました。同社は、平成2年1月には、新日野上小水力発電所(660kW)を建設、町のエネルギー政策の根幹を担うこととなりました。

>老朽化が進む石見小水力発電所の基幹改良工事でした。このたびの新石見小水力発電所の完成により、町内の再生エネルギーの発電量は」、町内一般家庭のほぼ50%に達することになりました。

90kWをリプレースで95kWに増強したのか♪

日南土砂災害:全水力発電施設、点検で異常なし /鳥取
http://mainichi.jp/auth/guide.php?url=%2Farticles%2F20160224%2Fddl%2Fk31%2F040%2F666000c
毎日新聞 2016年02月24日 09時00分

先月25日に日南町三吉で小水力発電所の水路から水があふれたことが原因で土砂崩れが発生したことを受け、県などが実施していた県内全44の水力発電施設の水路点検で、あふれる危険性のある水路は無かったとの結果…

新石見小水力発電所が稼働
http://www.town.nichinan.lg.jp/p/1/15/7/7/23/
日南町は再生エネルギーの地産地消を目指します

鳥取県の10分の1の面積を有し、その約9割が山林という本町には、豊富な水と水力発電に適した地形が数多くあります。この豊かな水資源を有効に使おうと考えられたのが小水力発電で、昭和27年に「発電水力が未開発のまま存する農山漁村に電気を導入し、農林漁業の生産力の増大と農山漁家の生活文化の向上を図る」ことを目的に制定された「農山漁村電気導入促進法」により、昭和20年代後半から昭和30年代末にかけて、中国地方5県では、農協を事業主体とする小水力発電所が相次いで建設されました。
昭和37年9月、町内6農協が合併して誕生した日南町農協協同組合は、当時、石見発電所(90kW)、山上発電所(150kW、後に廃止)、日野上発電所(80kW)の3つの小水力発電所を所有、その後、石見、日野上発電所は、日南町、日南農協(現JA鳥取西部)、日南町森林組合の出資により昭和59年8月に誕生した㈱日南町小水力発電公社に移管されました。同社は、平成2年1月には、新日野上小水力発電所(660kW)を建設、町のエネルギー政策の根幹を担うこととなりました。
こうした中、平成23年3月11日、わたしたちが決して忘れてはならない東日本大震災が発生、その地震に伴う福島第一原発の事故を機に、平成24年8月、国は再生可能エネルギーの利用拡大を目的とする「再生可能エネルギー特別措置法」を施行し、町も低炭素社会の構築と地域経済の活性化を目的とする独自の「日南町再生可能エネルギー利用促進条例」を制定しました。そして、平成24年12月、町はこの条例の理念に基づき、石見東太陽光発電所(340kW)を建設しました。
町が次に計画したのが、老朽化が進む石見小水力発電所の基幹改良工事でした。このたびの新石見小水力発電所の完成により、町内の再生エネルギーの発電量は」、町内一般家庭のほぼ50%に達することになりました。石見村農業協同組合の英知によって昭和28年11月に産声をあげた石見小水力発電所が、60余年の時を超え、町営の水力発電所として再生しました。日南町は、後世に再生可能エネルギーの灯を繋いでいきます。

水系 一級河川日野川水系 九塚川
取水地点 日南町三吉250-2
水車形式 横軸フランシス水車
水車出力 85kW
発電機形式 横軸三相誘導発電機
発電機出力 90kW
使用水量 0.443?/S
有効落差 23.5m
系統電圧 6.6kV
運転制御 随時巡回方式
発電開始日 平成27年9月16日

1150とはずがたり:2016/03/01(火) 23:10:23
そんなに危険なら停電してでも水抜くべきでは?

イラク最大のダムに決壊の恐れ、米が最大150万人に避難勧告
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%AF%E6%9C%80%E5%A4%A7%E3%81%AE%E3%83%80%E3%83%A0%E3%81%AB%E6%B1%BA%E5%A3%8A%E3%81%AE%E6%81%90%E3%82%8C%E3%80%81%E7%B1%B3%E3%81%8C%E6%9C%80%E5%A4%A7150%E4%B8%87%E4%BA%BA%E3%81%AB%E9%81%BF%E9%9B%A3%E5%8B%A7%E5%91%8A/ar-BBqbhmt#page=2
AFPBB News
9 時間前

【AFP=時事】在イラク米大使館は、同国最大のダム「モスルダム(Mosul Dam)」に突発的決壊の恐れがあるとして、下流域の住民に避難勧告を出した。この勧告で、ダム決壊による洪水の危険にさらされている最大約150万人の命を救う可能性もあるという。

 モスルダム決壊の可能性をめぐっては、この数か月間で懸念が高まっていた。同ダム決壊によって発生すると考えられる洪水で、イラク第2の都市モスル(Mosul)は壊滅状態となるほか、首都バグダッド(Baghdad)の大半も水没することが想定される。

 同国北部のモスルダムは、継続的に浸食を受ける不安定な地盤の上に建設されている。さらに、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が2014年に同ダムを一時的に制圧したことから必要な整備が実施されず、すでに欠陥を抱えた構造はさらに弱体化した。

 米大使館は、2月28日夜にウェブサイトに掲載した声明で「決壊が起きる可能性のある時期などについては、具体的な情報は得られていない」と述べた。ただ、その一方で「決壊が起きた場合に影響が及ぶ、最も危険な地域に住むイラク国民数十万人の命を救うための最も有効な手段が、迅速な避難によってもたらされることを強調しておきたい」とも付け加えている。

 米大使館によるダム決壊シナリオの概説によると、チグリス川(Tigris River)沿いで洪水波にさらされる危険が最も高い地域の住民50万〜147万人は、避難しなければ生き残ることができない恐れがある。

 また、モスルとティクリート(Tikrit)の住民が安全な場所に避難するためには、川岸から5〜6キロ離れる必要があり、さらに下流のサマラ(Samarra)では、上流で起きた洪水によって、より小規模のダムが決壊し、あふれた水が周辺に広がる可能性があるため、住民らは川岸から最大16キロ離れたところまで避難する必要があるという。バグダッドでは、国際空港を含む大部分が浸水する見通しだ

■国主導の避難は難しい

 ただ現状では、洪水波による最も大きな影響が出ると考えられる地域が、ISの支配下または紛争下の状況に置かれており、国が主導する避難が不可能であることも指摘された。対応策には「一部の避難者は、難を逃れるための移動の自由が得られない可能性がある」とあり、病人、体が不自由な人、高齢者などは置き去りにされる恐れもあるとしている。

 米大使館の調査によると、モスルダムの決壊によって、イラクの電力供給網全体が停止し、国内最良の農地の大半が永続的な打撃を受けるほか、首都が数週間にわたり浸水した状態に陥ることも考えられるという。

 現在、クルド人自治政府の治安部隊ペシュメルガ(Peshmerga)が防備にあたっているモスルダム。必要不可欠な補修工事はイタリア企業のトレビ(Trevi)が担当する。

【翻訳編集】AFPBB News

1151とはずがたり:2016/03/02(水) 22:40:55
北海道企業局傘下の水力発電所
何れも結構稼働率が低い。。割とピーク用になっているのか?冬季凍結とかで年の半分ぐらい使えなかったりするのかな?

<鷹泊発電管理事務所>
鷹泊 5700 3189 64%
岩尾内 13000 2983 26%
ポンテシオ 11000 4400 46%

<夕張川発電管理事務所>
シューパロ 28470 8700 35%
清水沢 3400 1897 64%
滝下 16600 8348 57%
滝の上 2340 改修中
川端 4200 1824 50%

1152とはずがたり:2016/03/05(土) 16:47:39
井戸水位、原因不明の急低下…料金値上げ懸念も
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160301-OYT1T50058.html?from=yartcl_outbrain1
2016年03月01日 12時22分

 石川県能美市は、辰口地区で原因不明の渇水が続いているため、新たな工業用水井戸の整備など水源の確保策に力を入れている。

 地域には大量に水を利用する繊維、電子部品の工場もあることから安定供給は課題。大きな予算措置が生じ、今後の水道料金の値上げにつながる懸念も出ている。

 市産業建設部によると、手取川中流域にある辰口地区には、水道用5本、工業用水用20本の井戸が整備されており、計画では1日当たり約5900世帯に6000〜6500トン、工場向けに1日最大4万トンほどを供給する。

 しかし、昨年5月頃から井戸の水位が急激に下がり始めた。8月には水道用、工業用水用の平均で、通常よりも8〜14メートル低下した。くみ上げた水には濁りもあったという。市上下水道建設課は「少雨や、手取川の濁水で地下へ水が浸透しにくい状況が影響している可能性もあるが、原因がはっきりとしない」と気をもむ。

 市はこうした事態に、市民が利用する水道水の不足を補うため、緊急に県営水道から受水。3月末までに見込まれる約300万トンの水道料について、今年度の一般会計補正で約3億3600万円を予算措置している。

 今後の安定供給のため、今年度内に3本の工業用水井戸の掘削の計画も進めている。1本(深さ約80メートル)の掘削費は、約2750万円が見込まれる。

 新年度も、状況を見ながら、工業用水用の井戸2本の掘削費を計上予定で、県営水道からの受水が必要となる場合に備えて、4000万円を準備しているという。

 予算は一般会計から水道事業会計に繰り入れるなどして何とか工面している。2月に入って水位は回復傾向にあるが、酒井悌次郎市長は「県営水道からの受水で急場をしのいだが、安定供給は市の課題。将来的には、料金の値上げを検討しなければならない」としている。

1153とはずがたり:2016/03/12(土) 16:11:50

イノシシ、堤防に穴700か所…強度低下の恐れ
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160308-OYT1T50043.html?from=yartcl_outbrain1
2016年03月09日 07時56分

 栃木県足利市などを流れる渡良瀬川でイノシシが堤防を掘り起こす被害が増え、2015年度は同市と群馬県の桐生市、太田市の3市で700か所以上に達している。

 増水時に堤防の強度が低下する恐れもあり、国土交通省関東地方整備局渡良瀬川河川事務所が対策を進めている。

 同事務所によると、堤防に生えたクズの根などをイノシシが掘り起こして食べるためで、11年度に238か所だった3市での被害は14年度には675か所に増加。今年度は既に700か所以上に達しているという。土を深くまで掘り起こすために周辺の土が軟らかくなり、増水時に崩れてしまう可能性もあるという。

 同事務所は予算削減に伴って堤防の除草作業の回数を減らしており、野草が増えてイノシシの生育に適した環境になっていることが被害増加の一因になっていると見ている。

 そこで、野草を生えにくくするために芝を張ることや、根を食べられないように土の中にネットを埋めることなどで被害を防ごうとしている。しかし、野草が芝の生育を妨げるほか、広い堤防をネットで覆うのも難しく、決定的な対策になっていないのが現状で、担当者は「穴を埋めている横でイノシシが土を掘り起こしていることもある」と頭を抱えている。

 そのため、2月に雑草や野生鳥獣などについて研究する宇都宮大の「雑草と里山の科学教育研究センター」と協定を結んだ。同センターと協力して穴を開けられやすい場所の分析などを行い、対応策を探る計画で、同事務所は「研究結果を基に、進入防止のフェンスの設置など、効果的な対策を考えたい」としている。

1154とはずがたり:2016/03/18(金) 08:26:44

2016年03月06日
全国初!前例のないコンクリートダム撤去はどう行われたのか
熊本県荒瀬ダム、鮎の棲む川を守る
http://newswitch.jp/p/3835

 大きくて美味しい鮎が釣れることで有名な川が熊本県にある。球磨川(くまがわ)だ。春先、球磨川には10センチほどに育った鮎が遡上する。鮎釣りの愛好家らの間では有名な球磨川だが、2010年ごろから、別の側面でも注目を集めるようになった。この川に建設された荒瀬ダムが撤去されることになったのだ。国内のダムは2700基を超えるが、本格的なコンクリートダムの撤去工事は初めて。国内では前例のない方針決定に対し、熊本県荒瀬ダム撤去室は、さまざまな関係先と連携し、工事完了まで最善を尽くしている。

なぜダムを撤去するのか

 ダムはそれぞれ、洪水の調整、かんがい用水・上水道用水・工業用水の確保、もしくは水力発電用に建設されている。

 戦後復興のさなか、熊本県内は深刻な電力不足にみまわれていた。それを補う目的で荒瀬ダムは1953年に着工し、55年に竣工した。湛水(たんすい)面積は123ヘクタール、総貯水容量は1013万7000立方メートルで、2キロメートルほどダムの下流にある県営藤本発電所では、年間供給電力量7468万キロワット時を維持し、ダム建設当時は県内の電力需要のうち16%を補っていた。

 ではなぜダムを撤去することになったのか。ダム建設当時から自然環境に対する不安は上がっていたが、ダム建設後にはアオコによる水質障害が確認されるようになり、鮎が釣れることで「宝の川」と呼ばれた球磨川近隣の住人からはダム反対運動が起こるきっかけとなった。

 また、ダムは定期的にメンテナンスを行う必要がある。そのための資金が、ダムを管理する熊本県にとって、大きな財政問題となった。さらに、電力自由化に対する問題もある。電力自由化の中で今後の電力収入はますます厳しくなることが予想された。

 さらに追い打ちをかけたのが、水利権の問題だ。ダムを稼働させるには、国土交通省に対して河川への水利権を申請し、定期的に更新手続きを行う必要がある。

 03年に更新を迎えた荒瀬ダムは、04年から10年までの7年間の水利権更新を最後として、次の更新を迎える前にダム撤去を本格化させる方向で舵(かじ)を切ることになる。ダム存続か撤去か、長い間県内で議論されてきた問題は、10年2月に「撤去」の方向で固まった。

荒瀬ダムが全国のモデルへ

 実際の撤去工事に先立ち、まず熊本県が実施したのが学識経験者や関係機関・団体、地元代表をメンバーに迎えた「荒瀬ダム対策検討委員会」の設置(03年)だ。ダム撤去に伴い、環境対策やダム撤去工法などについて慎重に協議された。

 撤去が確定した後は「荒瀬ダム撤去技術研究委員会」を設置(10年)。同時に熊本県は「撤去にあたっては安全の確保、撤去技術の確立、環境問題等さまざまな課題があるが、本格的なコンクリートダム撤去として、荒瀬ダムが全国のモデルとなるよう取り組む」と表明し、本格的な撤去計画策定が始まった。

鮎の生息育成に配慮

 まず最初に取り組んだのが、河川内工事の期間設定だ。鮎の生息育成に配慮し、渇水期にあたる11―2月の冬場の4カ月間だけ、撤去工事を行うと決定。このスケジュールにのっとり、工事期間を12年度から17年度末に設定した。

1155とはずがたり:2016/03/18(金) 08:26:55
>>1154-1155
 また、ダム撤去にあたっては、環境モニタリングを実施し、治水や環境の変化についてダム撤去による影響を確認していくとともに、各種専門家で構成される荒瀬ダム撤去フォローアップ専門委員会における助言などを踏まえながら撤去工事を進めるように計画を立てた。

 ダム貯水池内に堆積している土砂、礫石(れきせき―小石)、泥土(シルト)への対策も検討された。ダム撤去に伴い、ダム上流の滞留物がそのまま下流に流れ堆積すれば、治水面・環境面に影響を与えることが懸念される。

 土砂・礫石は、堆積している70万立方メートル中、10万立方メートルを除去し、残りは自然流下で状況を観察するとした。シルトは砂よりも粒子が細かく、岩や礫石に付着しているコケ・藻に絡まり、河川に堆積する可能性がある。コケを主食とする鮎にも大きな影響が出ると判断し、ダム撤去開始までに全量を除去すると決められた。

工事完了は18年3月末

 実際の撤去工程だが、荒瀬ダムは可動堰(ぜき)付き重力式越流型コンクリートダムだ。工法は「右岸先行スリット撤去工法」を採用し、フジタ・中山建設工事共同企業体が請け負う。12年度はダムのゲート部分の撤去と水位低下設備の設置から始まった。

 ダム本体の撤去工事に伴い、貯水位を下げる必要がある。ダム堤体に「FONドリル工法」を用いて高さ4メートル、幅5メートル、長さ17メートルの矩形(くけい)トンネルを掘削し、ダムの放流口を確保した。

 そこへ重さ30トンの水位低下ゲートを設置。この水位低下設備は貯水位を徐々に低下させるための流量調節機能を持たせ、また緊急時にはゲートを開閉できるようにすることで、円滑な放水を確保した。同時に右岸側にある門(ゲート)が撤去されたが、ゲートは一度にクレーンでつり出せないため、16分割する必要があった。

 13年度は中央部の4ゲートと、右岸の門柱、管理橋の撤去が行われた。門柱には内部に鉄筋が入っている。鉄筋を切断し、爆薬を挿入するために削孔する。そこに装薬した上で制御発破し破砕塊を搬出する作業を繰り返し、3門柱を撤去した。

 また、門柱は高さが20メートル以上あることから高所作業を減らすため、門柱を倒壊させた後に小割する方法を採用した。14年度は右岸みお筋部の堤体を、門柱撤去時同様の制御発破により撤去した。15年度は左岸側の管理橋と5門柱を撤去しているところだ。

 16年度はダム建設前の河床を基準に左岸側の堤体を撤去し、17年度は残っている右岸部を撤去していく。工事完了は18年3月末を予定している。

ダム撤去で水質改善

 12年から始まった撤去工事だが、工事完了後、2年間は環境モニタリングを続け、フォローアップ専門委員会に報告していく方針だ。

 ダム撤去に伴い影響を受けると予想される底生動物(ウスイロオカチグサやモノアライガイ)は別の場所への移植を実施している。また、工事に伴う廃棄物(コンクリート殻)は発電に使用していた導水トンネルの埋戻しに活用し、処分量を抑えている。

 滞留水がダム撤去によって流水状態になったことで、「水質面での改善が確認された」と地域住民から歓迎の声が熊本県に多く寄せられている。実際、鮎のエサとなるコケや藻、他生物についても増えつつある状況が確認されている。

 工事完了まで残り2年あまり。「安全面、環境面に配慮しながら、確実な撤去を遂行していく」(吉ヶ嶋雅純熊本県企業局荒瀬ダム撤去室長)と決意を新たにしている。
日刊工業新聞2016年2月29日 特集面

1156とはずがたり:2016/03/29(火) 18:38:04

日高電源一貫開発計画 日本
http://www.nef.or.jp/ieahydro/contents/pdf/a8/60ex/11-01.pdf

1157とはずがたり:2016/04/05(火) 10:10:09
事件と云うより事故では?

海底送水管を切断か=100メートル分紛失―広島・福山
http://news.goo.ne.jp/topstories/nation/976/36b18798a8d2ad741d16090dcb9be183.html
(時事通信) 04月04日 21:54

 広島県福山市の走島で3月に断水があり、市が原因を調査した結果、同市の景勝地「鞆の浦」から島へ引かれた海底の送水管が切断されていたことが4日分かった。市は福山海上保安署へ被害届を提出した。

 市によると、送水管は全長約6キロ、直径約150ミリの鋼管。切断箇所は島と鞆の浦のほぼ中間の沖合約3キロの地点で、送水管約100メートル分の行方が分からなくなっているという。管は水深約20メートルの海底に埋設されていたが、一部が海底に露出し、本来の設置場所から150?200メートル東へ移動していた。

 市は、老朽化による破損とは考えられず人が切断した可能性があるとしている。

1158とはずがたり:2016/04/05(火) 10:55:57
>年間で一般家庭の約350戸分に当たる1250メガワットを発電する。
単位間違えてて本当は1250MWh(メガワット「時」)=125万kWhな。
出力は195kWと俺が主に観察対象とする300-1000kW(この辺http://tohazugatali.we b.fc2.com/epower/suiryoku02.html参照。299以下も一部載っけてる)に満たない

バイオマス発電が6MWで4000万kWhとかに比べると貴重な薪を無駄に燃やす(バイオマスの難点は熱効率が低い事)事は無いにせよ規模が小さいな。。

>県は全13カ所の県営ダムでの事業化可能性を探り、最終的に中木庭ダムで事業者を公募した。
後は実現しなかったってことかな・・。

中木庭ダムで小水力発電
鹿島市3社連合、九電に売電
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/296063
2016年04月02日 09時59分

 県営では最大規模となる中木庭ダム(鹿島市山浦、総貯水量680万立方メートル)で1日、民間事業者による小水力発電が始まった。ダムの放流を生かし、年間で一般家庭の約350戸分に当たる1250メガワットを発電する。既設のダムに民間発電事業者が参画するのは九州では初めて。

 西技工業(本社・福岡市)、九州電力、九電工の3社の連合体が約3億円かけて発電所を造った。西技工業が発電主体で、九州電力に売電する。年間4200万円の収入を見込む。

 事業者はダム建設費336億円の一部をさかのぼって国と県に約1750万円ずつ、鹿島市に約330万円負担する。また流水や土地の占有料として年間約30万円を県に支払う。

 12年の再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度開始を受け、県は全13カ所の県営ダムでの事業化可能性を探り、最終的に中木庭ダムで事業者を公募した。河川砂防課は「地球温暖化対策やダム管理費用軽減につながる」としている。

佐賀県が県営中木庭ダムの小水力発電事業者に九州電連合を選定 【電気新聞】
http://j-water.org/news1/988/

佐賀県は25日、県営中木庭ダム(鹿島市、総貯水容量680万立方メートル)の小水力発電事業者に九州電力グループを選んだと発表した。最大出力約195キロワットの発電設備を設置し、2016年4月の運転開始を目指す。

水力発電事業者に決まったのは九州電力、九電工、西技工業の3社連合。西技工業が代表となり、発電設備を設置し年間約125万キロワット時を発電する。

中木庭ダムは県営ダムとしては県内最大規模。ダムの放流水を利用して小水力発電所を設置・運営する民間事業者を公募していた。長年、電力事業に携わってきた技術力・ノウハウや地域イベントへの参画・ボランティア活動などを実施するとした同グループの提案が評価された。

1159とはずがたり:2016/04/05(火) 11:05:24
●緑ダム
523kW・212万5kWh

>ただ、寒冷地で通年発電が難しいことなどが課題となっているという。
だよねぇ。。上の佐賀のやつと比べても出力は2.5倍あるけど発電量は2倍以下だし冬季は凍結してるんだろうな。。

道、清里・緑ダムで小水力発電 農業用水を活用し普及推進
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/agriculture/1-0249243.html
03/22 07:00

 道は2016年度から、オホーツク管内清里町にある農業用の緑ダムで、農業用水を活用した小水力発電の整備に乗り出す。全量を北海道電力に売電し、収入はダムや水路などの維持管理費に充てる。規模は小さいものの安定した発電が可能な小水力発電は全国で導入例が増えており、道が農業用水を活用した小水力発電を整備するのは初めて。

 20年度以降の稼働を目指し、最大出力523キロワット、年間発電量は212万5千キロワット時を予定する。一般家庭の年間消費電力量約590世帯分に相当する。売電収入は年6千万円を見込み、年約3千万円のダムの維持管理費などに充てる。総事業費10億8千万円のうち、国が半分、道と地元が各4分の1を負担する。

 緑ダムは網走市、オホーツク管内の清里町、斜里町、大空町、小清水町でつくる協議会が管理し、農地に水を供給している。

 小水力発電の可能性を探る調査では通年で安定した発電が見込まれたため、5市町が昨年12月、道営事業としての整備を道に申請していた。

 道の試算では、道内で小水力発電に活用できそうな農業用のダムや用水路などは204カ所あり、最大出力計約2万6千キロワット、年間発電量計約2590万キロワット時に上る。ただ、寒冷地で通年発電が難しいことなどが課題となっているという。

1160とはずがたり:2016/04/05(火) 11:11:39
小水力は数が命。此処も89kWと規模は小さいが積み上げていきたい。

加賀三湖発電所
運用開始 小松市、初の小水力発電 /石川
http://mainichi.jp/articles/20160331/ddl/k17/020/278000c
毎日新聞2016年3月31日 地方版

 小松市の木場潟へ流れ込む水路の高低差を利用し、水の流れでプロペラ水車を動かす「加賀三湖発電所」が同市千木野町で完成し、30日、運用を始めた。CO2の発生を抑える市内初の小水力発電所。北陸電力への売電で年間約2000万円の収益を見込み、施設の維持管理費や農業振興などに充てる。

 加賀三湖土地改良区が2014年7月から1億9900万円かけて整備した。最大出力は89キロワット、年間売電電力量は56万キロワット時を計画。発電所につながる水路上流の水槽との高低差19・7メートルを利用し、流れ落ちてきた水で発電機を回す仕組み。

 水路は「加賀三湖導水路」と呼ばれ、白山市鳥越地区の手取川水系大日川から取水。元々は加賀三湖地区で水田開発に必要な水を確保し、木場潟の水質も浄化させるために整備された。

 同土地改良区の和田慎司理事長(小松市長)は「小松は大日川によって水に恵まれている。その水を大切にして発電所を使いたい」と話した。【中津川甫】

1161とはずがたり:2016/04/05(火) 11:20:07

東芝の可変速システムを採用、関電の小水力が運開
http://www.shimbun.denki.or.jp/news/industry/20160405_02.html
2016/04/05 NEW 
東芝が関西電力の出し平発電所(富山県黒部市、520キロワット)向けに納入した小水力向け可変速発電システムが営業運転を開始した。同発電所は、河川環境維持のためのダム放流水を利用している。落差と流量の変化幅が大きく、回転速度が一定である従来の水車では、全ての運転範囲での安定運転が難しいという技術的課題があった。

このため、発電機の出力端に周波数変換器を設けることで、広範囲に回転速度を変えられる小水力向け可変速システムを採用。全ての運転範囲において水車の安定運転が可能となり、これまで発電に使用されていなかった水資源を有効利用できるようになっている。(4面)

1162とはずがたり:2016/04/06(水) 17:07:59
>>1051
出力判明198kW。
この規模でも小水力見てると,おっ大きめと思ってしまう(;´Д`)

平沢川小水力発電所(柿本商会JV)
http://www.shinnihon-cst.co.jp/nne/works_2.html

石川県内初となる既存砂防堰堤を活用した小水力発電所

平沢川小水力発電所は、石川県土木部砂防課が「エネルギーの地産地消」「砂防堰堤周辺の環境向上」「県有施設の有効活用」という3つの方針を掲げ、民間の発電事業者を公募した事業で、今後20年間にわたる運営・管理を実施していきます。公共施設である砂防堰堤の活用と民間資金活用による小水力発電事業は、石川県内では初めての取り組みであり、その形態は全国的にも先進的な事業です。

本小水力発電事業は、株式会社柿本商会と株式会社新日本コンサルタントが共同で出資して、平沢川小水力発電株式会社を設立し、資金調達・設計・建設・管理・運営をトータルに行います。

所在地 石川県金沢市中戸町地内
出力 198kW
稼働開始 平成27年5月7日
想定年間発生電力量 約976MWh(一般家庭約270世帯分に相当)
落差 有効落差:17.17m
水量 最大使用水量:1.5m3/s

1163とはずがたり:2016/04/06(水) 22:00:16

過疎地の防潮堤よりも都市部の堤防だろう。

被災6県、防潮堤完成10% 避難計画、進まぬ自治体も
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016040601001356.html

 東日本大震災の津波被害を受けた沿岸6県(青森、岩手、宮城、福島、茨城、千葉)の防潮堤整備状況を、会計検査院が33市町を抽出して調べたところ、2015年3月末時点で、計画のある28市町の事業で完了していたのは10・1%だったことが6日、分かった。

 また、33市町のうち14市町は津波避難計画がまだできておらず、7市町は津波ハザードマップを作っていなかった。避難計画の前提となる街づくりが進んでいないなどの事情があるという。検査院は「被災しても人命が損なわれないよう対策の早期実施に国の支援が必要だ」としている。

(共同)

1164とはずがたり:2016/04/06(水) 23:36:51
ち,小さい。。けど,まあいいよね(;´Д`)

小水力発電所
鮎屋川ダムで発電開始 県有農業用で初 放流水を有効利用 売電で維持経費削減 洲本 /兵庫
http://mainichi.jp/articles/20160405/ddl/k28/020/498000c
毎日新聞2016年4月5日 地方版

 洲本市鮎屋の農業用ダム「鮎屋川ダム」に、ダムから河川への放流水を利用した「小水力発電所」が完成し、このほど発電を開始した。県洲本土地改良事務所によると県内の県有農業用ダム(18カ所)では初めて。

 1970年に建設された同ダムは重力式コンクリートダムで貯水量180万立方メートル。堤体長約198メートル、高さ約46メートル。鮎屋川土地改良区(組合員約1170人)が管理し、受益面積は鮎屋川流域の洲本市と南あわじ市にまたがる約670ヘクタールに及ぶ。

 同事務所によると、同ダムは河川を維持するため年間を通じて毎秒0・07?0・1立方メートルの水を河川に放流しており、同ダムの有効落差(約21メートル)が生み出す水力エネルギーを活用して発電し、ダムの水を有効活用することにした。

 発電所はダムの取水施設に設置された。ダムのえん堤にある放流用の導水管(直径80センチ)の途中に取水管(同25センチ)を取り付け、取水管から流れる水でポンプ水車を回して発電する仕組み。


河川を維持するための水を利用して発電する小水力発電に使われる発電機=兵庫県洲本市鮎屋で、登口修撮影
 発電出力は16キロワットで、年間発電量が約8万7000キロワット時。一般家庭約40世帯が使用する電気を発電する。全量を関西電力に売電し、年間約250万円の売電収入を見込んでいる。

 同事務所は「売電収入はダムの維持管理などの経費に充てられるので、経費削減にもつながる」としている。総事業費は約7300万円で、うち50%が国の農山漁村地域整備交付金、県が25%、2市が10%を補助し、土地改良区は15%負担する。【登口修】

〔淡路版〕

1165とはずがたり:2016/04/06(水) 23:43:43
>県営のダムに建設した9カ所目の水力発電所

●白水川(しろみずがわ)ダム
有効落差:33m 水量:MAX0.71立米/s
出力:180kW 年間発電量:96万kWh

●神室(かむろ)ダム
出力:450kW 運転開始:2015年度予定

2015年11月30日 13時00分 更新
自然エネルギー:
治水用のダムは小水力発電に生かす、売電で年間3000万円の収入
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1511/30/news028.html

豪雪地帯の山形県では豊富な水量を活用した小水力発電の導入が活発に進んでいる。宮城県との県境にある治水用のダムでも12月1日から発電事業が始まる。ダムから33メートルの落差を生かして、年間に270世帯分の電力を供給することが可能だ。ダムの維持管理に利用した余剰分を売電する。
[石田雅也,スマートジャパン]

 山形県から日本海へ流れる最上川は日本三大急流の1つとして知られている。その上流にある「白水川(しろみずがわ)ダム」の直下で、12月1日に小水力発電所が運転を開始する。

 ダムを管理する山形県の村山総合支庁が実施する発電事業で、県営のダムに建設した9カ所目の水力発電所になる。

 白水川ダムの役割は周辺地域の洪水を防ぎながら農業用水を供給することにある。加えて下流の自然環境を保護するために河川維持用水を常に流している。これまで2種類の用水のための放流水は発電に利用していなかったが、新たに発電所を建設して未利用の水力エネルギーから電力を生み出す。 

 発電能力は180kW(キロワット)で、年間に96万kWh(キロワット時)の電力を供給できる見込みだ。一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算して270世帯分の電力になる。発電した電力はダムの維持管理用に消費した余剰分を固定価格買取制度で売電する。売電先は東北電力で、年間に約3000万円の収入を想定している。発電能力が200kW未満の小水力発電の買取価格は1kWhあたり34円(税抜き)である。

 ダムから水車発電機に取り込む水流の落差は33メートルもある。最大で毎秒0.71立方メートルの水量で180kWの電力を供給する。設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)は60%になり、小水力発電では標準的な水準だ。水車発電機には落差が大きい場合に適している横軸フランシス水車を採用した(図3)。

 山形県では高い山から流れる豊富な水量を生かして、小水力発電の導入が活発に進んでいる。小水力発電を導入できるポテンシャルは全国でも8番目に大きい。導入場所はダムや農業用水路が多く、県が管理するダムにも大規模な水力発電所に加えて小水力発電所が拡大してきた(図4)。

http://tohazugatali.dousetsu.com/shiromizugawa3_sj.jpg
図4 山形県が管理するダムと水力発電所。出典:山形県村山総合支庁

 山形県営の12カ所のダムのうち、各地方を管轄する総合支庁が7カ所を管理していて、新設の白水川ダム発電所を加えると5カ所で小水力発電を実施することになる。このほかに県の企業局が管理する5カ所のダムにも発電所を展開する。5番目の「神室(かむろ)ダム」の小水力発電所(発電能力420kW)が2015年度内に運転を開始する予定だ。

1166とはずがたり:2016/04/07(木) 21:40:32
●芸北発電所・中国電力
430kW 223万kWh

2016年04月07日 13時00分 更新
自然エネルギー:
2本の川をつないで600世帯分の電力に、中国電力が99カ所目の水力発電所
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1604/07/news035.html

広島県の山間部を流れる2本の川のあいだに分水路がある。川の水を近隣のダムに送り込む分水路の高低差を利用して、新しい小水力発電所が運転を開始した。分水路に沿って発電用の導水管を埋設する方法で27メートルの落差を作り出した。430kWの発電能力で600世帯分の電力を供給できる。
[石田雅也,スマートジャパン]

 中国電力が99番目の水力発電所として建設を進めていた「芸北(げいほく)発電所」が3月30日に運転を開始した。広島県の北西部に広がる北広島町にあり、近くには大規模なダムや水力発電所が運転中だ(図1)。芸北発電所は中国電力が発電用に運営している「王泊(おうどまり)ダム」に水を供給するための分水路を利用した。

http://tohazugatali.dousetsu.com/geihoku1_sj.jpg
図1 「芸北発電所」の位置(左)、周辺の川・ダム・水力発電所(右)。出典:中国電力
 王泊ダムは中国山地から流れる滝山川(たきやまがわ)の水を貯めて、下流に建設した「滝山川発電所」に水を供給する役割だ。滝山川発電所は中国電力で最大の水力発電所で(揚水式を除いて)、最大出力は5万1500kW(キロワット)にのぼる(図2)。発電に使う大量の水をダムに貯めるため、近くを流れる大佐川(おおさがわ)の水を分水路で取り込んでいる。

 全長が2キロメートルほどある分水路のうち、勾配が急な区間に新たに水圧管路を埋設して小水力発電に利用する(図3)。この方法で発電に使える水流の落差は27.5メートルになる。最大で毎秒2立方メートルの水を取り込んで、430kWの電力を供給できる。

http://tohazugatali.dousetsu.com/geihoku2_sj.jpg
図3 発電設備の全体構成。平面図(上)、断面図(下)。出典:中国電力

 年間の発電量は223万kWh(キロワット時)を見込んでいる。一般家庭の電力使用量(年間3600kWh)に換算して600世帯分に相当する。北広島町の総世帯数(8500世帯)の7%にあたる発電量になる。

 発電所の設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)は59%に達して、小水力発電の標準値である60%に近い水準だ。発電量は小規模ながら、これまで使われていなかった水力のエネルギーで地域に安定的に電力を供給できる。

ポリエチレン管を使ってコスト削減

 芸北発電所は既設の分水路を生かしながら、水を取り込むための取水口と水槽のほか、発電所に水を送るための水圧管路、さらに水車と発電機を設置するための建屋を新設した(図4)。工事期間は全体で1年7カ月かかった。

 高密度のポリエチレン樹脂で作った水管は内部からの水圧に耐えられるうえに、鉄管と違って腐食に強い。加えて軽量で施工しやすく、耐震性にも優れている。市販品が安く販売されているため、長い距離が必要な水圧管路に採用すれば建設費を大幅に抑えることができる。

1167とはずがたり:2016/04/17(日) 13:01:05
大切畑ダム
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2669

2016.4.16 07:38
【熊本地震】
阿蘇大橋が崩落 ダム堤防から大量漏水、300世帯に避難指示
http://www.sankei.com/west/news/160416/wst1604160028-n1.html

 熊本県によると、同県西原村は大切畑ダムの堤防から大量に水が漏れているとして約300世帯に避難指示を出した。決壊はしていないとしている。

 また、九州地方整備局によると、16日未明の地震で、熊本県南阿蘇村で大規模な土砂崩れがあり、国道57号が寸断、阿蘇大橋が崩落した。

1168とはずがたり:2016/04/17(日) 14:16:15

下水道料24年4億円ごまかす 池袋駅東口地下街
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201603/CK2016032602000132.html
2016年3月26日 朝刊

 東京都豊島区の池袋駅東口にある地下街「池袋ショッピングパーク」が、少なくとも二十四年間、下水道使用量の計器を不正に操作し、四億円の料金支払いを免れていたことが分かった。都が二十五日、下水道料金四億円のほかに、過料として二億円余を運営会社に請求したと発表した。
 都下水道局が過料処分を出すのは二例目で、過去最高額。会社側は「多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを深く反省し、おわび申し上げます」とのコメントを発表した。
 発表では、運営会社はテナントが使う冷蔵庫の冷却用に井戸水をくみ上げる際、下水道使用量の計算に必要なポンプの稼働時間を操作する装置を勝手に取りつけていた。実際には、ポンプは毎日約二時間使っていたのに、月に二時間だけ稼働しているように見せかけ、料金支払いを不正に免れていたという。
 昨年六月に都に届いた匿名のメールで判明。同社は取材に、不正の開始時期や目的に関して「資料や過去の担当者を調べたが、確認できなかった」と説明。下水道局は、検針データが残っている一九九一年からの不正を認定した。
 同社は料金四億円を納付済み。役員五人を一年間の減俸処分にしたという。

1169とはずがたり:2016/04/19(火) 23:48:25
発電目的じゃないダムでも水力発電を 長野県が検討スタート
https://www.kankyo-business.jp/news/012033.php
2016年1月22日掲載 記事を保存

長野県は、自然エネルギーの普及拡大を図ることを目的に、現在、発電を行っていない県管理ダムのうち、ダム水量が豊富で有効落差が大きい箕輪ダム、横川ダム、片桐ダムにおいて、水力発電の導入に係る課題等を調査研究するため、「水力発電調査研究会」を開催する。第2回以降は、必要に応じて随時開催する。

長野県の資料によると、同県が建設し管理しているダムは16。このうち、5つのダムで水力発電を実施している。2つのダムの水力発電(最大出力14,600kW・1,700kW)では、県企業局が発電事業者となり中部電力に売電。3つのダムでは、ダム管理に用いる電力を自ら確保することで管理費の軽減を図るために水力発電(最大出力1,200kW・830kW・150kW)を行っており、余剰電力は電気事業者を通じて地域へ供給されている。

1170とはずがたり:2016/04/22(金) 13:31:33
山口の湧水池、原因不明の濁り 住民「地震のせい」
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E3%81%AE%E6%B9%A7%E6%B0%B4%E6%B1%A0%E3%80%81%E5%8E%9F%E5%9B%A0%E4%B8%8D%E6%98%8E%E3%81%AE%E6%BF%81%E3%82%8A-%E4%BD%8F%E6%B0%91%E3%80%8C%E5%9C%B0%E9%9C%87%E3%81%AE%E3%81%9B%E3%81%84%E3%80%8D/ar-BBs2PNX
朝日新聞デジタル 朝日新聞デジタル
1日前

 青く透き通り、底まで見えることで有名な山口県美祢市の別府弁天池の水が白っぽく濁り、底が見えなくなっている。熊本地震の影響を指摘する声も上がっているが、専門家は原因不明としている。

 池の近くで働く女性によると、13日までは透き通っていたが、14日に来てみると濁っていたという。熊本県内で最大震度7を観測し、県内各地も揺れた日と同日だったことから、池のほとりには近所の人が書いたという「地震の為(濁り)給水出来ません」との札もかけられた。

 池の近くで育ち、昨年まで池を守る「水上会講」の会長を務めていた阿座上昌亮さん(73)は「大雨や台風でもこれだけ濁ることはない。ここ数十年で数回濁ったのを見たことはあるが、今回は2011年の東日本大震災以来。この度も地震の影響ではないか」。別府厳島神社宮司の田村繁晴さん(67)も「東北も熊本も離れているが、直ちに濁ったというのは偶然ではないと思う。何か大きな神様の世界の出来事だ」と話す。

 一方、秋吉台科学博物館の藤川将之学芸員(42)は「数百キロ離れていることやこの辺の地質からすると地震の影響だとは考えにくい」と指摘。「そもそもなぜ池がこんなに青いのかも分かっておらず、今回の濁りについても見当がつかない」と話す。(寺尾佳恵)

1171とはずがたり:2016/04/22(金) 13:33:07
綺麗だ。

別府弁天池
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%88%A5%E5%BA%9C%E5%BC%81%E5%A4%A9%E6%B1%A0&amp;source=lnms&amp;tbm=isch&amp;sa=X&amp;ved=0ahUKEwiUjf_-tKHMAhUGjZQKHZ7WBWIQ_AUICCgC&amp;biw=1080&amp;bih=1787#imgrc=_

1172とはずがたり:2016/04/22(金) 13:34:26
別府弁天池
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%A5%E5%BA%9C%E5%BC%81%E5%A4%A9%E6%B1%A0

概要[編集]
秋吉台のカルスト台地に含まれドリーネの池の底から湧水し、日差しによりコバルトブルーに輝く、秋芳洞とともに秋吉台を代表する観光地でもある。 別府弁天池と秋芳洞の湧水は、カルストの特有のカルシウム-炭酸水素塩の水質であるが、秋芳洞の水質は別府弁天池に比べて電気伝導度等の大きな違いが見られる。別府弁天池の湧水は、秋吉台地の北端に分布する非石灰岩質のチャートに浸透した水が他の帯水層から地下水として湧出すると考えられている[2]。

利水[編集]
水温14. 5℃、カルシウム含有量が20PPmと適量であるため、人間の味覚にあう。湧出量は毎秒約168リットル。
上水道水源、灌漑用水、マスの養殖用として利用されている。

1173とはずがたり:2016/04/25(月) 18:14:47
徳山水力発電所
1号機 2016.3 138MW 182m 82m3/s
2号機 2014.5 24.3MW 146m 19m3/s
(両機併せて最大161.9MW・最大100m3/s)

2016年03月25日 09時00分 更新
日本最大級のダムで水力発電所が全面稼働、3度の延期を乗り越えて
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1603/25/news042.html

険しい山が連なる岐阜県の西部で大規模な水力発電所が運転を開始した。貯水量が日本で最大のダムの水を利用して16万kWの電力を供給できる。中部電力が2009年に着工したものの、地下設備に必要な掘削工事が難航したほか、発電機に不具合が生じて、予定から1年9カ月の遅れで稼働した。
[石田雅也,スマートジャパン]

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図1 「徳山水力発電所」の位置。出典:中部電力

 建設場所は日本で最大級の規模を誇る「徳山ダム」の直下にある。徳山ダムは2008年に運用を開始した治水用のダムで、総貯水容量は日本で最大の6億6000万立方メートルにのぼる。堤の高さも161メートルに達する。

 大規模なダムの上部から堤の直下に建設した発電所まで、導水路で水を引き込んで発電する方式だ。発電所の建屋は地上にあるが、2基の水車と発電機は地下に設置されている。1号機は地下90メートル、2号機は地下30メートルにある。

 深い場所にある1号機の発電能力は13万9000kW(キロワット)で、浅い場所の2号機は2万4300キロワットだ。両方を同時に運転する場合には水量の制限があるため、合計で16万1900kWになる。これまで中部電力の水力発電所では長野県で運転中の「平岡水力発電所」の10万1000kWが最大だった。

 水力発電の出力を決めるのは水流の有効落差と水量である。徳山水力発電所の1号機は有効落差が182メートルで、2号機の146メートルよりも36メートル大きい。使用できる水量は1号機が最大で毎秒82立方メートルに対して、2号機は約4分の1の毎秒19立方メートルに抑える。両方の合計で毎秒100立方メートルまで発電に使うことができる。

試運転中に発電機の温度が異常に上昇

 徳山水力発電所は1・2号機ともに2014年6月に運転を開始する予定だった。2号機は予定よりも1カ月早く稼働できたが、1号機は1年9カ月も遅れて稼働にこぎつけた。その間に運転開始を3度も延期している。

 1度目の延期は着工から約2年後の2011年11月のことで、地下の掘削工事が難航したことによる。徳山水力発電所の設備は水車と発電機を設置する地下室のほか、ダムから水を取り組む導水路や発電後の水を川に送り出す放水路など、大半の設備を地下に埋設する構造になっている(図4)。

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図4 「徳山水力発電所」の設備イメージ。出典:中部電力

 地下に設備を建設するためには岩盤まで掘削する必要があるが、事前の調査よりも岩盤の位置が深かったために工事期間が延びてしまった。その間に豪雪で工事を中断した時期もあり、1号機の運転開始を当初の予定から1年先の2015年6月に延期することになった。

 その後も営業運転を開始する直前の試運転中に発電機に不具合が発生した。水車と発電機の回転部分を支える「スラスト軸受」の温度が上昇したためだ。新たに冷却器を増設する対策などを実施して、3カ月後の2015年9月に営業運転を開始することになった。2度目の延期である。

 ところが対策を実施した後もスラスト軸受の温度上昇は収まらなかった。3度目の延期を余儀なくされて、運転開始を半年後の2016年3月に再設定した。その間に原因を調査した結果、回転部に微妙な突起があることが明らかになった(図6)。

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図6 1号機の不具合の原因。出典:中部電力
 回転による摩擦熱で突起が膨張して温度を上昇させていた。突起を除去する対策を施して、ようやく正常に運転を開始することができた。2009年10月の着工から6年半を経て全面稼働にこぎつけた。それでもCO2(二酸化炭素)を排出しない大規模な水力発電所の効果は大きい。

1174とはずがたり:2016/04/27(水) 13:50:07
こっちにも

水前寺成趣園の池、地震後に底露出 水源枯れる? 熊本
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1114776388/3745
茶井祐輝2016年4月24日21時24分

1175とはずがたり:2016/04/29(金) 17:23:00
ライフライン完全復旧遠く=1万5000戸断水-熊本地震2週間
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016042800052&amp;g=soc

倒壊した建物の前で、下水道の復旧工事を行う作業員=28日午前、熊本県益城町
 熊本地震発生から28日で2週間。熊本県内では同日午前9時現在で、なお3万8196人が避難生活を続けている。ライフラインの復旧が進みつつあるものの、完全復旧は遠い。断水が続く益城町では一部の地域で通水が始まったばかりだ。熊本市では水道管破損の影響などによる水不足で、夜間の計画断水も。コインランドリーや公衆浴場は不便な生活を強いられる被災者で混雑している。

 県のまとめでは、断水は27日現在、約1万5900戸。復旧しても十分な水量が出なかったり、濁って飲用には使えなかったりするケースも多い。自衛隊による給水活動が続いている。
 西部ガスによると、都市ガスは熊本市や益城町など2市2町の2万戸余りで供給停止になっているが、今月末に全面復旧する見通しだ。
 16日未明の本震翌日から営業を再開した熊本市内の健康ランド。経営者によると、発生当初はお湯が使える施設が市内にほとんどなかったため、最大1日2800人が詰め掛け、長い行列に。待ち時間は4時間に及び、途中で利用を断るほどだった。(2016/04/28-11:58)

1176荷主研究者:2016/05/04(水) 11:24:50

http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201604/CK2016040702000192.html
2016年4月7日 東京新聞
霞ケ浦導水の工期また延長 事業費の増額必至 完成予定は15→23年度

水を行き来させるポンプのある霞ケ浦導水の那珂機場。那珂川近くに建設されたままになっている=水戸市で

 霞ケ浦と那珂川、利根川を約四十五キロの地下トンネルで結ぶ「霞ケ浦導水事業」について、国土交通省は事業計画を変更し、完成時期を二〇一五年度から二三年度に延期した。事業費は千九百億円で変更はなかった。しかし、既に事業費の八割が使われたにもかかわらず、未完成の部分が多く、増額は避けられないとの見方は根強い。県の負担分も増え、維持費が水道料金に上乗せされるなど、県民の負担増になる可能性がある。 (宮本隆康)

 事業計画変更と工期延長は四回目。今回の計画変更では、水需要の増加が見込めず、千葉県内の三市町でつくる東総広域水道企業団と、千葉市が事業から撤退した。

 事業は、一九八四年に着工。九三年度だった完成時期は、用地取得の遅れなどで延期されてきた。民主党政権で必要性を検証するため中断されたが、自民党政権に戻った一昨年、継続が決定。しかし、今も工事は本格的に再開されず、県は早期建設を求めている。

 事業費の約八割の約千五百億円が使われたが、トンネルの六割超に当たる約二十九キロが未完成のまま。それでも事業費を変更しない理由を国交省関東地方整備局は「工事のコスト縮減を見込んだため。まだ確定的ではなく、今後に詳細な検討を進めたい」と説明する。

 しかし、国交省関係者は「今の事業費では到底、完成できない」と認める。事業費が増えれば、八百五十一億円とされる県の負担分も増額が懸念される。完成後、維持費は水道料金に上乗せされるため、値上げにつながる可能性もある。

 反対運動をしている市民団体「霞ケ浦導水事業を考える県民会議」の浜田篤信共同代表は「水道料金が上がるかどうか、県は試算して公表するべきでは。こんな巨額の事業よりも、予算をもっと有効に使った方が良い」と話している。

 <霞ケ浦導水> 那珂川と霞ケ浦間(約43キロ)、利根川と霞ケ浦間(約2・6キロ)を、深さ20〜50メートルの地下トンネル2本で結ぶ。利根川と那珂川の水を行き来させ、水量調整で首都圏の用水を確保し、霞ケ浦の水質浄化も図るのが目的。着工から30年以上たち、今では人口減少で水需要の増加は見込めない上、水質浄化の効果にも疑問があるとして、反対運動が起きている。茨城、栃木両県の漁協などが建設差し止めを求めて提訴し、東京高裁で係争中。

1177とはずがたり:2016/05/07(土) 15:00:00
発電所の水、大量流出…熊本地震本震で損壊
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20160507-567-OYT1T50038.html
10:35読売新聞

 熊本地震で本震が起きた4月16日、熊本県南阿蘇村の山間部にある九州電力の水力発電所「黒川第一発電所」の貯水槽などの設備が損壊し、麓の集落の方向に大量の水が流れ下っていたことが九電への取材でわかった。

 集落では土砂崩れで9世帯の住宅が被災し、住民2人が死亡した。九電は近く有識者を交えたチームを発足させ、土砂崩れと水の流出の関係などについて調査する。

 九電は本震後の4月16日午前10時〜同11時頃、ヘリコプターで状況調査を実施。その結果、〈1〉貯水槽(約1100立方メートル)のコンクリート製外壁のうち、集落側の一部が崩落し、中が空になっていた〈2〉貯水槽横にある水路の一部が損壊し、水が集落の方向に流れていた――ことを確認。午前9時半頃にダム湖から取水を停止するまで、計約1万立方メートル(25メートルプールの約20杯分)の水が流出したと推定している。

電気の施設訪問レポート vol.12
電気の歴史につながる
九州電力・黒川第一発電所を訪問しました
http://www.power-academy.jp/electronics/report/rep01400.html

九州に初めて電気が灯ったのは、熊本でした

熊本の電気事業は、明治22年(1889)に熊本電灯会社が設立されたのが始まりです。熊本は、その2年前の明治22年4月1日に市制が施行され、熊本市として誕生したばかりでした。

電灯が初めて熊本の街に灯ったのは、明治24年(1891年)7月1日のこと。熊本城内の一角にある梅屋敷と呼ばれる陸軍用地に、熊本第一号の発電所(石炭を燃料とする火力発電所)が建てられました。これは九州で初めて電気を灯した発電所でもあります。

黒川水力発電所ができるまで

黒川水力発電所の建設構想は、熊本電灯によって、明治27年(1894年)に始まりました。

しかし、その後、熊本電灯の経営不振などによって、黒川水力発電所は、何度も着工延期の不運に見舞われます。熊本電灯は、安田財閥と第九銀行の経営に移り、明治35年9月から熊本電灯所として再出発。ところが明治37年に勃発した日露戦争の影響による経済不況が襲いました。こうした中、明治42年に安田財閥の安田善三郎を社長とする「熊本電気株式会社」が設立。同年7月に、熊本電灯所は熊本電気株式会社に一切の事業を譲渡しました。

熊本電気株式会社の設立によって、熊本の電気は拡大路線を続け、ようやく、明治44年(1911)4月、熊本県初の水力発電所となる黒川水力発電所の工事が着工しました。そして年号が改まった大正3年(1914年)2月に工事完成。3月から発電、送電が始まり、熊本市や八代市など県下88ヵ町村に送られました。それから現在まで、黒川第一発電所として稼働し続けています。

http://www.power-academy.jp/electronics/report/images/rep01400Img15L.jpg

1178とはずがたり:2016/05/07(土) 16:20:59
こんな所に専用鉄道があったとわ!
名鉄八百津線の廃止を始めて惜しくなったな(;´Д`)

丸山水力専用鉄道
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%B8%E5%B1%B1%E6%B0%B4%E5%8A%9B%E5%B0%82%E7%94%A8%E9%89%84%E9%81%93

八百津駅
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E7%99%BE%E6%B4%A5%E9%A7%85

新可児(国鉄連絡)─明智(御嶽方面分岐)─兼山口(交換設備)─兼山(交換設備)─中野─八百津─錦織(セメント倉庫・此処迄電化・名鉄運行・工事関係者旅客輸送)─丸山(ダム)

1179とはずがたり:2016/05/12(木) 19:30:52
2015年07月03日 07時00分 更新
自然エネルギー:
琵琶湖に注ぐ農業用水路で小水力発電、1メートルの落差でも40世帯分の電力に
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1507/03/news025.html

大阪ガスグループが滋賀県の農業用水路で小水力発電を開始した。琵琶湖の近くを流れる用水路に発電機を設置して、年間に40世帯分の電力を供給する。民間企業が固定価格買取制度を利用して小水力発電を実施する初めてのケースで、売電先は大阪ガスが出資する新電力のエネットである。
[石田雅也,スマートジャパン]

 琵琶湖の北側に広がる湖北地域は、周辺の山から湖へ流れる豊富な水を利用して農業が盛んなところだ。湖に近い平野部には農業用水路がはりめぐらされている。その中の中央幹線に設けられた「落差工(らくさこう)」を利用して、7月1日から小水力発電が始まった。

 落差工は農業用水路の底を階段状に造成した部分で、水の流れを安定させる役割がある。通常は1メートル程度の落差しかない場所だが、小規模な発電機を設置することは可能だ。大阪ガスグループのエナジーバンクジャパン(略称:EBJ)が中央幹線の「5号落差工」と「10号落差工」の2カ所に、同じタイプの小水力発電機を設置して発電を開始した。

 この小水力発電機は「クロスフロー水車」と呼ぶ円筒形の水車を2つ組み合わせて作られている。2つの水車のあいだに水流が集まり、回転力を高める構造になっている点が特徴だ(図2)。落差が3メートル以下の水流でも効率よく発電することができるため、傾斜が緩やかな農業用水路に導入する場合に適している。

 2カ所の落差工に設置した発電機の出力は水量と落差の違いにより、15kW(キロワット)と10kWに設定した。年間の発電量は合計で14万kWh(キロワット時)を見込んでいる。一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算して40世帯分に相当する。固定価格買取制度では出力が200kW未満の小水力発電の買取価格は1kWhあたり34円(税抜き)で、年間の売電収入は約480万円になる見通しだ。

 EBJは発電した電力を固定価格買取制度で売電しながら、農業用水路を管理する湖北土地改良区に対して用水路の使用料を支払う(図3)。民間企業が固定価格買取制度を利用して出力100kW以下の小水力発電を実施する初めてのケースになる。

http://tohazugatali.dousetsu.com/kohoku1_sj.jpg
図3 小水力発電事業のスキーム。出典:大阪ガスほか

 小水力発電は発電量が小さいために採算をとるのが難しく、従来は国や自治体が自営のダムや農業用水路で実施してきた。EBJはリース会社の日立キャピタルから発電設備を賃借する形をとることで、初期投資を抑えて長期の収益を確保できるようにした。

 発電した電力の売電先は新電力で最大手のエネットである。エネットは大阪ガスが東京ガス、NTTファシリティーズと共同で、電力の小売自由化が始まった2000年に設立した。火力を中心に最近は再生可能エネルギーの調達量も増やしている。小水力は再生可能エネルギーの中でも発電量が安定していることから、電力の供給源として使いやすい利点がある。

1180とはずがたり:2016/05/12(木) 19:33:19

2015年06月11日 15時00分 更新
3メートルの落差でも30kWの電力、らせん水車で小水力発電に挑む
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1506/11/news026.html

日本では導入例が少ない、らせん形の水車を使った小水力発電の実証実験が鹿児島県の薩摩川内市で始まった。川から農業用水を取り込む場所に水車を設置して、わずか3メートルの落差の水流で発電する。最大で30kWの電力を作ることができて、年間の発電量は30世帯分になる見込みだ。
[スマートジャパン]

 薩摩川内市(さつませんだいし)の北部を流れる川に沿って、らせん形の長い水車が動いている(図1)。市が小水力発電の導入促進モデル事業として国から補助金を受けて建設した「小鷹(こたか)水力発電所」の水車発電機だ。2012年から検討を始めて、2015年6月9日に実証試験を開始した。

 らせん水車を設置した場所の近くには、川の水をせき止めて農業用水を取り込むための井堰(いせき)がある(図2)。井堰から管を通って水が流れてくるが、水車で利用できる水流の落差は3メートルしかない。小さい落差の水流でも大きな電力を生み出すために、らせん水車を採用した。

 薩摩川内市が導入した水車はドイツから輸入したもので、直径が2メートル、長さが6メートルある(図3)。水が上から下へ、らせん状に流れる力で回転する仕組みだ。発電能力は30kW(キロワット)になり、年間の発電量は11万kWh(キロワット時)を見込んでいる。一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算して30世帯分に相当する。設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)は43%で、小水力発電としては低めだ。

 この実証試験を通じて、薩摩川内市と設計施工会社の日本工営は発電効率やコストのほか、小水力発電で問題になるゴミの蓄積や魚の生息に対する影響、水車の騒音について検証する予定だ。導入効果が大きいことを実証できれば、全国に数多くある農業用水路に普及する期待がある。

 薩摩川内市には早期の再稼働が見込まれる九州電力の「川内原子力発電所」がある。その一方で市は再生可能エネルギーの導入も推進してきた。南国の日射量を生かした太陽光発電や、東シナ海から吹く風を利用した風力発電の導入プロジェクトが相次いで始まっている。市内の全域に川が流れていて、小水力発電の適地も数多くある(図4)。

1181とはずがたり:2016/05/19(木) 19:59:28
小せえ(;´Д`)

●上伊那美和土地改良区
>有効落差は12.6メートル、使用水量は毎秒0.16立方メートル、最大可能出力は12キロワット、管路延長は70メートル。1年を通じて24時間稼働する。

上伊那美和土地改良区 小水力発電が稼働
http://www.nagano-np.co.jp/articles/3195
2016年5月4日 6時00分

伊那市長谷の上伊那美和土地改良区(北原幸彦理事長)が非持の美和一環水路で建設を進めてきた小水力発電施設が完成し、稼働している。再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を活用し、県内では土地改として初めての取り組み。発電した全量は和泉原の揚水ポンプの電力をまかなう。

美和土地改は黒川の鷹岩ダムから非持山までの12.5キロの一環水路を管理している。水路は農閑期にも一定の水量があり、非持の水路トンネル出口に落差がある。老朽化で維持管理の費用がかさんでいるため、発電で経費削減を図る。

有効落差は12.6メートル、使用水量は毎秒0.16立方メートル、最大可能出力は12キロワット、管路延長は70メートル。1年を通じて24時間稼働する。

建物は鉄筋コンクリートの地上1階地下1階で、美和湖を望む高台に建つ。地下部分にスクリュー水車の発電機を設置。流量を調整し、スクリューを保護するための砂やごみを取り除く水槽を備える。

総工費は9500万円で国と県、市から9割の補助を受けた。残り1割の950万円は美和土地改が負担し、6年半で償却する見込み。

1182とはずがたり:2016/05/19(木) 20:00:53
愛知県内15カ所で事業化 小水力発電
http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/160512300078.html
2016/5/13 中部

 農業用水を利用した小水力発電は、愛知県内では現在、9地区で稼働している。また、県が2016年度に事業に着手する西尾地区を含め、6地区が工事中で、これらを含めると県内で15カ所が事業化されている。

農業水利施設を活用した小水力等発電マスタープランをとりまとめました
http://www.pref.aichi.jp/soshiki/nochi-keikaku/0000073583.html

1183とはずがたり:2016/05/19(木) 20:19:51
●宇部丸山発電所
出力:130kW
発電量:57万1000kWh

小水力発電施設「宇部丸山発電所」運転開始
http://ubenippo.co.jp/local/%E5%B0%8F%E6%B0%B4%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%96%BD%E8%A8%AD%E3%80%8C%E5%AE%87%E9%83%A8%E4%B8%B8%E5%B1%B1%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E3%80%8D%E9%81%8B%E8%BB%A2%E9%96%8B%E5%A7%8B/
2016年4月27日

1184とはずがたり:2016/05/19(木) 21:35:43
小水力発電検討へ 箕輪ダムで現地説明
http://inamai.com/www/ictnews/detail.jsp?id=44014

長野県が箕輪ダムで導入を検討している小水力発電についての現地説明会が、27日開かれました。
長野県や町、地元住民などでつくる小水力発電に関する研究会が1月に立ち上がりました。
27日の現地説明会は研究会が開いたもので、およそ20人が参加しました。
県の担当者は、ダムの管理体制や発電施設の建設予定地について説明をしました。
箕輪ダムでの小水力発電は、農業用に使用している水の一部を地下の取水管から取り入れ発電を行う計画です。
発電に使用した水は川に戻すので、流量に影響はないという事です。
出席した住民からは、ダムの下流に建設が予定される発電施設の災害対応について意見が出されていました。
県では今後、研究会で出た課題について検討を行い、発電量など具体的な計画を策定していく事にしています。

放送日:2016年4月27日(水曜日)

1185とはずがたり:2016/05/20(金) 00:54:02
●湯谷川小水力発電所
新日本コンサルタント
南砺市
804kW
428万9000kWh

2016年05月11日 11時00分 更新
「水の王国」富山で小水力発電、流れ込み式で1200世帯分の電力
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1605/11/news050.html

水力発電が盛んな富山県で新たに小水力発電所の建設が決まった。新日本コンサルタントが南砺市を流れる庄川水系の湯谷川沿いに建設する「湯谷川小水力発電所」だ。年間に一般家庭1200世帯分の電力を発電する計画で、発電開始は2018年前半を予定している。
[陰山遼将,スマートジャパン]

 再生可能エネルギー事業を手掛ける新日本コンサルティング(富山市)は、富山県南砺(なんと)市の田向(たむかい)地区に「湯谷川小水力発電所」を建設すると発表した。総事業費は10億円で、2018年上期をめどに営業運転を開始する計画だ。

 流れ込み式の発電所で、発電には一級河川の庄川に注ぐ湯谷川の河川水を利用する。湯谷川の上流で取水した河川水を、川沿いにある市道に埋設した圧力水圧管路で下流域へと送水する。発電設備は湯谷川が庄川と合流する下流域付近に設置し、上流から送られてきた河川水と圧力水車で発電する仕組みだ(図1)。

 最大使用水量は毎秒1.3立方メートルを見込んでおり、約73メートルの有効落差を利用した最大発電出力は804kW(キロワット)だ。年間の発電量は一般家庭1200世帯分の使用電力に相当する4289MWh(メガワット時)を見込んでいる。発電した電力は全量売電する計画だ。なお、発電所の建設と運営は新日本コンサルタントのグループ企業であるニックスニューエネルギー(富山市)が担当する。

 富山市に本拠を置く新日本コンサルティングは、建設分野の総合コンサルタント事業などを手掛ける。再生可能エネルギー設備は今回の湯谷川小水力発電所で3カ所目となる。

1186とはずがたり:2016/05/31(火) 21:55:25
秋葉第二発電所 一括更新工事の完了・増出力運転の開始について
http://release.itmedia.co.jp/release/sj/2016/05/30/b4313164402853eb2afe49882eb664ed.html
平成28年5月30日
電源開発株式会社

電源開発株式会社(以下、Jパワー、本社:東京都中央区、社長:北村雅良)は秋葉第二発電所において、平成27年10月より主要設備の一括更新工事を実施してきましたが、このたび法定使用前自主検査を終了し、5月27日(金)より、出力を34,900kWから35,300kWに増出力して運転を開始いたしました。

秋葉第二発電所(静岡県)は、昭和33年の運転開始から50年以上が経過しており、経年により老朽化した機器を更新し、設備信頼度の向上と合理化・省力化を目的として、水車、発電機、主要変圧器等の主要設備の一括更新工事を行っておりました。
工事では、最新の解析・設計技術を用いて水車ランナ羽根形状を改良するなどにより、出力が400kW増加し、35,300 kWとなりました。

これにより、Jパワーが保有する水力発電所の最大出力合計は8,571,070kWとなりました。
Jパワーは、秋葉第一発電所の1号機と2号機についても、今年の10月から水車及び発電機などの一括更新工事により、出力を45,300kWから47,200kWに増加させる計画です。今後もCO2フリーの再生可能エネルギーである、水力発電所の一括更新による増出力運転など、積極的に推進して参ります。

【秋葉第二発電所概要】

所在地:静岡県浜松市
出力:35,300kW
最大使用水量:110?/s
ダム:秋葉ダム(堤長 273.4m、高さ89m)
運転開始:昭和33年6月
以上

1187とはずがたり:2016/06/07(火) 21:59:50
首都圏水がめ、利根川水系8ダム貯水率49%に
(読売新聞) 19:34
http://news.goo.ne.jp/topstories/nation/376/90a2f9aa640d8852bc0ccc411b142fe3.html
 首都圏の水がめと言われる利根川水系の八つのダムの貯水率が49%(7日午前0時現在)まで下がり、全8ダムの運用が始まった1992年以降、同期比で最低となっていることがわかった。

 国土交通省関東地方整備局が7日、6都県(東京、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木)などと作る渇水対策連絡協議会の臨時幹事会で明らかにした。来週にも開かれる協議会で、10%の取水制限を行うかを協議する。

 同整備局によると、8ダムの貯水率は12?69%で、貯水量は平年と比べて6割に満たないという。10%の取水制限を行った2013年と比べても、4分の3程度になっている。

1188とはずがたり:2016/06/07(火) 22:00:34
よっきさん,チャンスっすよ〜。どっかなんかないかなー。

「関東の水がめ」矢木沢ダムの貯水率、わずか24% 夏場の「渇水」心配、梅雨の雨も期待薄…
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/sankei-afr1606070025.html
15:19産経新聞

 関東甲信地方は5日、平年より3日早く梅雨入りした。しかし、5月の降水量が平年の5割以下という少雨のため、「関東の水がめ」である利根川上流のダム群にある矢木沢ダム(群馬県みなかみ町)の貯水率が6日に24パーセントまで減少。冬の記録的雪不足も響き、この時期として水がめの水量は、異例の少なさとなっている。梅雨の降水量によっては、この夏は渇水の恐れも出てきた。(前橋支局 橋爪一彦)

 矢木沢ダムの貯水率が50パーセントを切ったのが5月27日。ゴールデンウイーク中、満々と水をたたえていた湖面は大きく低下し、6日にはついに24%を記録。ダムサイトの傾斜地は茶色い土がむき出しになり、大量の流木が干からびて顔を出している。山の緑は色濃く、雪は山頂付近にほんのわずか残るだけだった。

 国土交通省関東地方整備局利根川ダム統合管理事務所によると、今冬の藤原ダム(みなかみ町)の累積降雪量は342センチで過去58年間で最も少なかった。尾瀬沼(片品村)の積雪は最大172センチで過去62年で最も浅かった。

 矢木沢ダム管理所の柿崎達也所長は「例年だとダム管理用道路を観光客や釣り客などに一般開放するのは5月中旬。今年は雪が少なかったため4月21日にゲートを開けた」と話す。3週間以上、春の訪れが早かったことになる。

 利根川ダム統合管理事務所では、利根川上流8ダムの効果を最大限に発揮させるよう「統合管理」しているが、山の雪がほとんどなく雪溶け水の流入が見込めないため、4月中旬から節水協力を呼びかけてきた。

 春先の矢木沢ダムの貯水量が例年より多いのは、暖冬により雪解けが早かったことと、雪不足を見越し川への放流を控えたから=グラフ。しかし4月下旬から田植えなどの農業用に水を出す一方、5月の降水量の少なさで貯水量はどんどん減り、深刻な渇水に見舞われた平成6年より速いペースで落ちている。

 矢木沢ダム周辺で今年と同じく積雪量が少なかった19年は、5月から7月にかけ降水量が多く、持ち直した。だが今年5月の降水量は、例年よりはるかに少ない。群馬のダムは「関東の水がめ」、影響は極めて大きい。この梅雨に“恵の雨”が降ることを祈るしかない。

 気象庁の関東甲信地方の3カ月予報では、5月から7月にかけての降水量は平年並みか、平年より多い確率が40パーセントと予報。民間のウェザーニューズによると、6月の降水量は平年に比べると、やや少なく、7月はやや多いという予想だ。

1189とはずがたり:2016/06/13(月) 10:26:16
市役所で大和川ジャーナルという素敵な名前のパンフを見かけて貰ってきた。
奈良県下の大和川の氾濫対策は例えば郡山のアピタや郡山城の濠などあちこちで感じる事が出来るのであるけど現状では溜池の減少,条例で規制された3000平米未満の開発の増加(←そうやって法律で規制すればそんな事が起きるのは判りきった事なんだけど),流域対策の低迷とばらつきなどが課題だそうな。

対策が遅れている自治体は25〜50%が奈良・生駒・郡山・斑鳩・香芝で25%以下が平群・安堵・川西・三宅・広陵・上牧・田原本・桜井・葛城・御所・高取だそうな。余り被害が深刻ではないのか?川西・三宅辺りは水没し易そうなんだけど自治体の規模が小さくて手許不如意な感じか?田原本と合併して磯城市になっとくべきやった。

逆に100%(以上)なんは三郷・河合・大和高田・橿原・大淀でこの辺が頻繁に被害が発生している様だ。

県のサイトに当たってみた。

http://www.pref.nara.jp/dd.aspx?menuid=21765
>色々な被害パターン
> 浸水被害には、川から水が溢れることで発生する「外水被害」と、下水道や水路に水が流れ込む以前に地表に溢れる「内水被害」があります。大和川流域での浸水被害の特徴は、後者の内水被害が被害全体の9割を占めます。

とある。
排水路への流れ込みをスムーズにする必要があるようだ。

で,下流に流すよりも一時的に貯めて置く方が有利であると断定して(このロジックはいまいち不明,水利工学的には自明?)どうやって貯めるかを説明している。

http://www.pref.nara.jp/dd.aspx?menuid=21767

■市町村別に於ける流域対策整備状況(2012年3月現在)
http://www.pref.nara.jp/secure/53881/zu_sinchoku1.gif

雨水滲透貯留施設…田原本町が40〜50%,奈良市が50〜60%,三郷が80〜90%の他はほぼ100%。
溜池治水利用施設…対策率10%未満が広陵・上牧・安堵・川西・三宅・田原本・明日香・高取・御所,10〜20%が生駒・平群・桜井と結構有る。

パンフの数字と随分乖離があるようだ。。パンフに何年現在かの記載はなかったけどこの4年でそれなりに進んだという訳か?

で,具体的には一体何をしてるのかと思って調べてみた。

http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/kihonhoushin/dai099kai/dai099kai_siryou1-1.pdf
>■大和川流域整備計画に基づき、ため池については、現在あるため池は原則保持するものとし、ため池の治水利用を図ることとしており、全体で170万m3の治水容量を確保する計画としており、進捗率は73%となっている。
>■ため池の治水利用については、「大和川流域ため池治水利用対策指針(案)(大和川流域総合治水対策協議会策定(平成18年4月) )」に基づき、「水位低下方式」や「調整池方式」により推進
>■ため池の保全については、「大和川流域ため池治水機能保全対策指針(案)(大和川流域総合治水対策協議会策定(昭和62年9月))」に基づき、ため池の保持の指導及び潰廃するため池に替わる治水上有している機能を確保するための流出抑制施設の設置を指導

らしい。

1190とはずがたり:2016/06/13(月) 12:08:26
2016年05月30日 15時00分 更新
10kW以下に需要あり、小水力発電
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1605/30/news115.html

神戸市は海岸近くに人口が集中するものの、六甲山地の北部や西部でも都市化が進んでいる。さまざまな高度に位置する住宅に水道を供給しようとすると、水圧の調整が難しい。この問題を解決できる「超小型マイクロ小水力発電システム」の共同研究を、ダイキン工業と神戸市が共同で開始した。
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 神戸市とダイキン工業は2016年5月26日、出力が10キロワット(kW)以下という「超小型マイクロ小水力発電システム」の共同研究を開始したことを発表した。

 環境省の実証事業として3年間で進める*1)。10kW以下の発電システムの技術開発を2年目までに完了し、神戸市の水道施設へ試作機を設置、実証実験を完了する予定だ。

 神戸市水道局には解決したい問題が2つある。環境負荷低減と、水道の水圧調整だ。超小型マイクロ小水力発電システムを導入することで、2つの問題を同時に解決する絵を描いている。

 環境負荷低減は分かりやすい。水道には水圧があり、水圧を利用できれば水車を回して発電できる。「1998年から1999年にかけて、太陽光発電や小水力発電など未利用エネルギーが活用できないか、検討を開始し、2002年には北区の千苅(せんがり)浄水場(図1)に180kWと規模の大きな小水力発電の導入工事を開始、2004年には供用を開始した(図2)」(神戸市水道局事業部施設課)*2)。

*1) 環境省は予算総額65億円で「平成28年度CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」を公募。ダイキン工業が「既設管水路の未利用エネルギーを最大限活用するマイクロ水力発電システムの開発と実証」として採択された。環境省の内示額は1億2000万円。神戸市は水道設備内の機器設置場所を無償で貸し出し、水運用のノウハウを提供する。神戸市としての予算措置は必要ないとした。
*2) 水道以外でも小水力発電を導入している。「公共部門における小水力発電システム導入の先駆けは、下水道事業だ。2002年に完成した湊川ポンプ場(出力85kW、1日の発電量2000kWh)である」(神戸市環境局環境政策部環境貢献都市課)。下水の高度処理水を用いた発電だ。


図2 千苅浄水場に導入した小水力発電設備 標高は約140m。 出典:神戸市
 「さらに小水力発電の導入を進めようとしたものの、費用対効果などに課題があり、計画が中断していた。近年、国の補助率が上がったこと、固定価格買取制度(FIT)が始まったこと、小水力発電システムの価格が下がったこと、小型の機器が登場したことによって、小水力発電の導入計画を再スタートすることができた」(同施設課)。

水圧問題を解決したい

 住宅に水道水を供給する際、一定以上の水圧を保つことができないと、水の出が悪くなり、使い勝手が大幅に下がる。逆に水圧が高すぎると、漏水の原因になる。

 神戸市の課題は、標高931mの六甲山を擁する六甲山地が大阪湾に面する市街地から約3kmまで迫っていること。六甲山地の北側や西側を含め、さまざまな高度に住宅が広がっており、全ての住宅に適切な水圧で送水することが難しい。

 「高度30mごとに池や水槽からなる『配水池』を配置して、自然流下で水道水を供給している。神戸市には126カ所に配水池がある。これは日本有数だと考えている。さらに配水池を増やした方がよいのだが、費用対効果から難しい。現在は圧力調整用のバルブ(弁)を設置することで対応しているものの、流量が変動すると水圧が安定しにくいという課題がある」(同施設課)。

 そこで小水力発電システムを使う。「住宅と配水池の間に出力10kW以下の小水力発電システムをバルブの代わりとして導入し、遠隔調整できれば、費用対効果が最も良くなる(図3)」(同施設課)。

10kW対応の機器を選択できない

 神戸市の水道システムをごく単純化すると、次のようになる。まず、上水用のダムなどから取水し、浄水場に送る。水質を調整した後、ポンプアップして、最初の配水池に送る。幾つかの配水池を経由して、住宅に水道水が届く。

 「水道局としては、複数種類の小水力発電システムを利用したい。ダムから上水場の間は水量も多いため、大型の小水力発電システムを導入済みだ。浄水場から供給を受ける配水池以降は100kW以下が適する。配水池から住宅へ供給する部分では10kW以下が望ましい。しかし、これまで水道局が調査したところ、10kW以下に対応する小水力発電システムを見つけることができなかった。出力100kW以下の小水力発電システムを実用化したダイキン工業が、次に10kW以下の開発を進めるため、共同研究を始めることになった」(同施設課)。…

1191とはずがたり:2016/06/14(火) 12:14:57
関東の利根川水系、10%の取水制限へ 貯水率は37%
http://www.asahi.com/articles/ASJ6G3401J6GUTIL004.html?iref=com_alist_8_01
2016年6月14日11時42分

 神奈川県を除く関東6都県に水を供給する利根川水系ダムの水位低下を受け、国土交通省や地元自治体などは14日、16日午前9時から10%の取水制限を行うことを決めた。同水系の取水制限は3年ぶり。

 国交省によると、13日午前0時現在、利根川上流の8ダムの貯水率は37%で、この時期としては全8ダムが稼働し始めた1992年以降で最低。特に規模が大きい最上流の矢木沢ダム(群馬県)が10%に落ち込んでいる。

 合計貯水量は1億7236万立方メートルと平年の45%にとどまっている。関東南部では13日朝、梅雨入りして初めてまとまった雨を観測したが、北部のダム周辺の降雨は少なく、水位回復につながっていない。

 国交省の担当者は「生活に大きな影響は出ないと予想されるが、節水を意識して欲しい」と呼びかける。

 気象庁の1カ月予報によると、関東甲信地方の降水量は平年並みだが、期間のはじめは少雨が続くという。

1192とはずがたり:2016/06/19(日) 21:19:51

大分川ダムの定礎式 「治水や用水確保に期待」
http://this.kiji.is/76806114598635001
2016/2/29 07:25

 大分川水系の七瀬川上流に国が建設している大分川ダムの定礎式が28日、大分市下原の現地であり、ダムの永久堅固や安泰を祈願した。今後、ダム本体(堤体)の工事が本格化し、2017年度の完成を目指す。

 国、県、大分市の関係者、県関係国会議員、地元住民ら約450人が出席。九州地方整備局の鈴木弘之局長が「安全に配慮して工事を進め、治水や用水確保に加え地域振興にも役立つダムにしたい」とあいさつ。広瀬勝貞知事らがダムの一日も早い完成を期待した。

 堤体の底になる場所に礎石を設置。地元の小学生がダムへの思いなどを書いたメッセージストーンも置いて大量の土で埋めた。

 大分川ダムは1970年に予備調査に入り、87年に建設事業に着手した。堤体完成後、水をためる試験を行い、2019年度に事業が完了する予定。全体事業費は995億円。

1193とはずがたり:2016/06/21(火) 22:18:09
一度見に行った事あり♪

国内最大級のため池から水、「ユル抜き」始まる
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160616-OYT1T50053.html?from=yartcl_outbrain2
2016年06月16日 19時16分

 国内最大級のため池・満濃池(香川県まんのう町)で15日、付近の水田に水を入れる「ユル抜き」が始まった。

 見物人約1000人は、毎秒約5トンの水が一気に流れ出す様子を楽しんだ。

 満濃池が築かれた約1300年前から、田植え時期に行われているとされる伝統行事。豊作祈願の神事の後、この日正午に、池の水を流し出す樋門ひもんが開いて、滝のように流れ出した。見物人は「今年も水に恵まれ、豊作になりますように」などと願いを込めていた。

 池ではこの日から1週間放水が続けられ、下流の2市3町の水田約3000ヘクタールを潤す。

1194とはずがたり:2016/06/21(火) 22:18:55
見に行ったのは満濃池でゆるぬきではないっす。念の為。

1195とはずがたり:2016/06/29(水) 13:45:19

首都圏の水がめ危機 暖冬と少雨、貯水率は平年の半分
小川崇2016年6月29日11時52分
http://www.asahi.com/articles/ASJ6R5VB5J6RUTIL03C.html

利根川水系ダムの状況
http://tohazugatali.we b.fc2.com/risui/AS20160628004191.jpg
利根川上流8ダムの貯水量
http://tohazugatali.we b.fc2.com/risui/AS20160628004983.jpg

 首都圏の水がめが危機的な状況に陥りそうだ。暖冬による雪不足で、利根川水系のダムの貯水率は平年の半分近くまで落ち込んでいる。梅雨に入ってもダム周辺では降雨が平年より少なく、梅雨明け後も晴天が続くとみられる。今後まとまった雨が降らない限り回復は難しく、関東から九州にかけて大渇水となった1994年のようになる恐れも懸念されている。

泳ぐクマ・湖底の橋… 渇水に悩むダム、ネットは大入り
 首都圏に水を供給する矢木沢ダム(群馬県みなかみ町)。利根川水系で2番目に大きい。28日現在の貯水率は17%。利根川水系八つのダム全体でも貯水率が39%に落ち込み、国交省などで作る協議会は16日、3年ぶりに10%の取水制限に踏み切った。さらに、草木ダム(同県みどり市)がある利根川支流の渡良瀬川では25日、20%に引き上げた。

 記録的な渇水となった94年は7月に10%の取水制限をした。6月末時点では64%の貯水率だった。今回かなり早い段階で平年の半分以下にまで貯水率が落ち込んだのは、暖冬でダム周辺の雪が少なかったからだ。藤原ダムの累積降雪量は342センチで、平年の4割ほど。過去58年で最も少なかった。通常は4月までダム周辺に残る雪が3月には消えていた。

 さらに、春は高気圧が日本列島に張り出して晴天が続き、5月の降水量はみなかみ町で平年の4割強だった。

 今回の取水制限で、東京都水道局は利根川水系の取水制限分を補うため、多摩川水系の小河内貯水池の放流量を増やした。今のところ水道利用への影響は出ていない。だが、都民1人当たり1日の使用量の約5%にあたる、10リットルの節水を呼びかけている。

 利根川流域の農家には影響が出始めている。

 群馬県南部や埼玉県北部では、一部で田植えが続いている。農林水産省関東農政局によると、利根川の流量が減っていることから、用水路の上流と下流で均等に水を供給するのが難しい状態という。このため、農家らが交代で用水路の水門を操作し、田へ引く水の供給量を調節している。

 埼玉県行田市の農家新井健一さん(59)は、水を最小限に抑えるため、田んぼの高低差を無くしたり高い畦(あぜ)をつくったりしている。「いまは使う量を抑えて対応できるが、今後雨が降らずにさらに制限されれば水の取り合いになってしまう」と懸念する。

1196とはずがたり:2016/07/01(金) 13:02:20
確かにこれ思ってたけど。

「人食い用水路」岡山の怪 交通死亡事故の1割が転落死
http://www.asahi.com/articles/ASJ6X5J5HJ6XUTIL04G.html?iref=com_rnavi_arank_nr01
小川奈々2016年6月29日04時58分

 岡山県で人々が用水路に落ちる事故が相次いでいる。自転車やバイク走行中の転落死は、過去3年間で31件。県内の交通事故死者数の1割を超える。なぜこうも危ないのか。

 4月12日午前8時ごろ、岡山市東区の用水路に男性が落ちていると、119番通報があった。県警によると、近くに住む男性(70)で、溺死(できし)だった。現場は、住宅街の市道沿いにある深さ約2メートルの用水路。幅2・1メートル、長さ3・2メートルの柵のない短い橋から、自転車ごと落ちたとみられる。

 岡山市内では、人が用水路に落ちる事故は珍しくない。3月上旬にも男性(68)が南区の用水路で亡くなった。現場は柵も街灯もなかった。夜に自転車ごと誤って転落したとみられる。今月上旬にも、同区内の用水路に男性(75)が自転車ごと転落。頭を強く打って意識不明となった。

 昨年1年間でみると、岡山県全体では、用水路などに落ちて12人が亡くなっている。県警交通企画課によると、自転車やオートバイを運転中の転落死者数は全国ワースト1位。県内の交通事故死亡者87人のうち13・8%を占め、この割合は全国平均の約6倍にあたる。

 「全国の病院で勤務してきたが、こんなに用水路に人が落ちる街は初めてだ」。倉敷中央病院救命救急センターの市川元啓(もとひろ)医師は驚く。昨年、用水路に落ちて救急搬送されたのは89人にのぼり、うち14人が集中治療室に。首や顔から落ちて骨折するケースが多い。市川医師は「歩いて来院する人も含めれば、さらに増える」。昨年12月には県外出身の前県警本部長が県議会で「全国で本県のみが突出して最多という特異な状況だ」と答弁した。ネット上では「岡山の用水路は人食い用水路」とのコメントが書き込まれた。

 なぜ、こんなに落ちるのか。

 古くから干拓による広大な農地…

1197とはずがたり:2016/07/01(金) 16:05:30
こういう視点の記事が欲しかった。なるほど〜。

利根川は本当に「渇水」しているのか?
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20160701/Harbor_business_99662.html
HARBOR BUSINESS Online 2016年7月1日 09時00分 (2016年7月1日 15時03分 更新)

 国土交通省と1都5県(千葉、茨城、栃木、群馬、埼玉)は6月16日、利根川水系ダムからの10%の取水制限を始めたと発表した。そして、貯水率が11%となって水位の下がった矢木沢ダム(群馬県)を公開し、テレビや新聞は一斉に「利根川渇水」を報道している。

◆国交省による「水収支」の計算が間違っている!?

 しかし、そんな報道を横目に「(渇水報道は)ダムの必要性をアピールするためのもの」と見ているのが、高度成長期に東京都職員として工場の節水対策に成果を上げ、退職後も住民訴訟で「八ッ場ダムは不要だ」と証言を行ってきた嶋津暉之氏だ。

「利根川水系ダムは国土交通省が決めたルールで放流が行われていますが、そのルールそのものが過剰な放流を促しています」(嶋津氏)

 上流で雨雪を集めて形づくられた川は、農業用水や都市用水のための取水と、支流からの流入を繰り返して、最終的には海へと流れ出る。利根川水系では、国交省がその「水収支」を計算し、上流の8ダムからの放流量を決める。例えば、4〜9月は中流の栗橋地点(埼玉県)で毎秒120トンが流れるようにする。この120トンは、鬼怒川など支流からの流入量も計算に入れ、最下流の利根川河口堰(千葉県)で毎秒30トンが流れるように、逆算で定めたものだ。

 しかし、嶋津氏が利根川水系の8ダムの貯水量が急減した5月の河口堰放流量を調べてみると、毎秒平均80トン程度が海へ流れ出ていたという。「50トンも余分に流れているのは、つまり逆算が間違っているということ。これは鬼怒川など支川からの流入量を過小評価し、農業用水や都市用水の取水量が過大評価されているためだと思われます」(嶋津氏)

◆ダム放流が5月半ばから増えたのは「農業用水のため」?

 これに対し、国交省関東地方整備局河川環境課の斎藤充則・建設専門官は「そんなことはありません」と反論する。

「ただ単に、河口から30トンが流れ出ればいいというわけではありません。ダムから下流までまんべんなく行き渡らせようとして、結果的に80トンになっているということです。その過程が要らないというわけではない。今年は冬期の雪が少なかったので一生懸命ダムの水を貯めて、4月20日に上流の5ダムを満水にしました。ダムの放流量が5月半ばから増えたのは農業用水のためなんです。毎日、(農水省)関東農政局と連絡し合って、農業用水の一つひとつの堰の開け閉めを決めています」

1198とはずがたり:2016/07/01(金) 16:05:43
>>1197
 しかし、関東農政局の農村振興課水理計画官に聞くと「水を多く使う田んぼの『代掻き』が利根川水系の地域で始まるのは、早ければ千葉県で4月中旬。一番多いのが、4月末から始まるゴールデンウィーク。遅ければ麦との二毛作をする群馬県で7月」だという。

 ということは、5月半ばからの急減が「農業用水のため」という国交省の説明は、必ずしも当てはまらないのではないか? さらに「7月からの洪水調節期に備えてダムの水位を下げ始めるのは、通常6月後半から」(嶋津氏)なのだという。◆利根川が渇水でも東京都にはバックアップのダムがある

⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=99678

 必要以上の「過剰放流」が疑われる背景には別の理由もある。東京都が公開している利根川水系と多摩川水系の年間平均貯水量を比較してみると、利根川水系では貯水率が38%(6月28日現在、平年比で55%)だが、多摩川では80%(6月17日現在、平年比で103%)を維持し、多摩川水系の貯水量にはなんの心配もない。

 実は「利根川は渇水、多摩川はたっぷり」という傾向はいつものこと。東京都は多摩川に確保した小河内(おごうち)ダムの水を温存し、先に利根川の水を使っているのだ。

 そのことは「小河内ダムも貯める一辺倒ではなく、使うときは使っているが、基本的には先に利根川水系の水を使う」と、東京都水道局も認めている。その「使うとき」とは、利根川水系の渇水や水質事故が生じた時だけのことで、いわば、利根川水系8ダムのバックアップとなる存在が小河内ダムなのだ。

 その利水容量は、たった一つで洪水期(梅雨や台風の時期など降水量が多く治水容量が増える時期)でも1億7987万立方メートあり、東京都の独占水源となっている。

 一方、利根川水系8ダムの利水容量は全部足しても3億4349万立方メートル(洪水期)で、これを1都5県で分け合う。だから「利根川水系渇水対策連絡協議会」が設置され東京都もメンバーに名を連ねてはいるが、実は小河内ダムがある東京都だけは「渇水」などどこ吹く風だというのが実情だ。

 そんな中、さらなる利水容量を確保するために4600億円の税金を使って本体工事にかかっている八ッ場ダム(群馬県)の利水容量は、わずか2500万立方メートル(洪水期)。また、水資源機構が1800億円で栃木県に計画中の南摩ダム(現在ダム検証中)の利水容量も4500万立方メートル(洪水期)にすぎない。二つを足しても小河内ダム一つの4割にも満たない。小河内ダムを東京都がより有効活用すれば、いかようにも融通が可能だといえる。

「渇水」がアピールされる一方で、川の水が海に余分に流されている。そして、税金もムダに流されているのだ。
<取材・文/まさのあつこ>

1199とはずがたり:2016/07/04(月) 01:00:57
●九電:新名音川発電所
1956開設・2016/6/9設備更新運転再開
65kW→370kW
50万kWh→200万kWh

2016年06月13日 15時00分 更新
奄美大島を支える小水力発電、発電量を4倍にして運転再開
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1606/13/news086.html

奄美大島にある九州電力の小水力発電所「新名音川発電所」の再開発工事が終了し、営業運転を再開した。出力は従来の5倍以上、年間の発電量は4倍に増強されている。年間600世帯分の電力を発電する見込みだ。
[陰山遼将,スマートジャパン]

 九州電力が進めていた鹿児島県の奄美大島にある小水力発電所「名音川発電所」の再開発工事が終了し、2016年6月9日から営業運転が始まった(図1)。

 1956年に建設されてから58年間運転を継続していた発電所だが、主要機器の老朽化が進み、設備更新が求められていた。そこで九州電力が2014年9月から再開発工事を実施。最大出力は従来の65kW(キロワット)から5倍以上となる370kWに増強している。

 同発電所は名音川から取水し、有効落差約76.87メートルを利用して発電する。最大使用水量は毎秒0.6立方メートルで、年間の発電量は一般家庭約600世帯分の使用電力量に相当する200万kWh(キロワット時)を見込んでいる。これまでの年間発電量は50万kWhだったが、出力が増強したことで発電量も4倍にアップした(図2)。

 奄美大島は奄美群島の主要島で、沖縄本島、佐渡島に次ぎ日本で3番目に大きな離島である。これまで島内の電力の約66%は、島北部にある単機出力1万kWのディーゼル発電機6台を備える「竜郷発電所」が担っていた。小水力発電所の発電量を増やすこと火力発電所の稼働量を減らせれば、CO2排出量の削減などにも寄与できる。

1200とはずがたり:2016/07/04(月) 01:04:10
結構規模大きいやん♪

●東北電力:第二薮神発電所
最大出力:4500kW
年間発電量:1825万kWh見込
運開:2016年6月23日
年間300日以上もダムゲートから放水していた未利用の放流水を活用…上流にある電源開発の「黒又川第一発電所」の最大使用水量が藪神発電所より多かったため発生

2016年06月24日 15時00分 更新
垂れ流していた水が5000世帯分の電力に、新潟県でダム式水力発電
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1606/24/news036.html

東北電力は新潟県魚沼市の藪神ダムに、最大出力4500kWの水力発電所「第二薮神発電所」を新設した。これまで年間300日以上ダムから放流していた水を活用して発電する。年間の発電量は1825万kWhを見込んでいる。
[陰山遼将,スマートジャパン]

 東北電力は2016年6月23日、新潟県魚沼市に建設を進めていた水力発電所の「第二薮神発電所」が同日より営業運転を開始したと発表した(図1)。

 第二薮神発電所は魚沼市にある「藪神ダム」の右岸に新設した、ダム式の小水力発電所である。藪神ダムは東北電力が所有する発電専用のダムで、既に左岸では最大出力8800kW(キロワット)「藪神発電所」が発電を行っている。こちらの発電所はダム水路式である。

 新設した第二薮神発電所の大きな特徴が、藪神ダムと藪神発電所がこれまで「使い切れていなかった水」を利用して発電する点だ。年間300日以上もダムゲートから放水していた未利用の放流水を活用する。この放流水が発生していた理由は、上流にある電源開発の「黒又川第一発電所」の最大使用水量が藪神発電所より多かったためだ。

 第二薮神発電所では有効落差17.85メートルと、未利用だった放流水を最大で毎秒30立方メートルを活用して発電する(図2)。最大出力は4500kWで、年間の発電量は1825万kWh(キロワット時)を見込んでいる。未利用エネルギーを活用することで、約5000世帯分の年間発電量を賄うことができる計算だ。

1201とはずがたり:2016/07/04(月) 01:09:35

●JAひだ+(株)数河未来開発(地域住民全戸参加)
事業費:1億5400万(県補助金55%・残りJA)
未開開発社が管理を受託
発電:50kW→この大きさで1.5億円も事業費掛かるんか(;´Д`)
売電収入:1000万→1000万*20で2億円ぐらい売上あるということか

小水力発電 売電益で過疎地再生 共に歩む実践 岐阜・JAひだと地域運営組織
https://www.agrinews.co.jp/p38105.html

1202とはずがたり:2016/07/04(月) 01:13:57
徳島・佐那河内村、小水力発電順調に稼働 売電益は維持費に 2016/6/21 10:17
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2016/06/2016_14664719653095.html


徳島・佐那河内村、小水力発電順調に稼働 売電益は維持費に 佐那河内村が同村上に初めて整備した小水力発電施設が、順調に稼働している。市町村単独での整備は県内で初めて。売電益は集落排水施設の維持管理費に充てる。

 鉄骨平屋45平方メートルの建屋に発電用の水車(高さ1・5メートル、縦横各1メートル)と電気設備を備える。県いきものふれあいの里キャンプ場近くにある農業用水の調整池から長さ450メートルの導水管を引き、落差130メートルの水流を利用して水車を回す。水車を通った水は農業用水路に流れる。

 村は、再生可能エネルギーへの関心の高まりや固定価格買い取り制度の導入を受け、小水力発電を検討。2014年に着工し、15年9月に完成した。事業費は7600万円。地域用水環境整備事業として国から半額補助を受けた。

 15年10月の本格稼働から今年5月末までの平均出力は35キロワットと、目標としていた28キロワットを上回っており、発電量は約20万キロワット時に上る。売電益は集落排水施設の維持管理費に充てており、年1千万円を超えそうだ。

 県環境首都課によると、県が整備した同様の施設が阿南、美馬両市と上勝町の計3カ所にあるが、市町村による整備はなかった。村は2号機の建設計画も進めていて、16年度当初予算に基本設計費500万円を計上している。

 村産業環境課の佐河敦主幹は「機械の状態、発電量も良好。自然のエネルギーを生かした発電を進めていきたい」と話している。
【写真説明】【写真上】小水力発電施設の中にある発電用水車【写真下】佐那河内村が整備した小水力発電施設=いずれも同村上

1203とはずがたり:2016/07/14(木) 12:47:51

首都圏水がめピンチ 20年ぶり20%取水制限も 1人1日10リットル節水を
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/sankei-lif1607080021.html
07月09日 00:04産経新聞

首都圏水がめピンチ 20年ぶり20%取水制限も 1人1日10リットル節水を
利根川水系取水制限の報らせを掲示する国土交通省の掲示板=2日、東京・両国(水沼宣之撮影)
(産経新聞)
 “首都圏の水がめ”とされる利根川上流8ダムの貯水量が、梅雨期としては過去最低の状態が続いている。このままだと平成8年以来、20年ぶりに取水制限が20%以上に引き上げられる可能性もあり、東京都水道局などは1日10リットルの節水を求めている。

 国土交通省関東地方整備局によると、8日時点での8ダムの合計貯水量は1億7208万立方メートルと平年の半分ほど。6月5日に梅雨入りしてからもほぼ横ばい状態で、同時期としては平成4年以降、最低のレベルで推移している。流域自治体などは6月14日からすでに取水制限10%を実施しているが、貯水量が1億5千万立方メートルを下回れば20年ぶりに20%へ引き上げられるという。

 気象庁によると、利根川の水源に近い群馬県みなかみ町の6月雨量は110ミリで平年値(151.1ミリ)の約3分の2。今年の梅雨前線は通常より北で、東北から北陸にかけて降りやすかった一方、関東では降りにくかったのが要因という。

 7月下旬にかけて前線が南下するため、今後は平年並みの雨量が見込まれるが、8月は猛暑が予想されており、例年より水の使用量は多くなる可能性が高い。想定される雨量で渇水が解消するかは未知数だ。

 東京都水道局によると、取水制限30%だった8年には減圧で水道が出にくくなった。こうした事態を避けるため、同局では1人当たり1日使用量の5%に当たる10リットルの節水を求めている。蛇口から出る水の約50秒間分に相当するという。

1204とはずがたり:2016/07/17(日) 17:47:28
水抜いたりするよりは,水道の水源地や小水力発電源に使ったり有効活用できないかなぁ??
>住吉池は明治から大正初期に造られたため池で、貯水量は2万7千立方メートル。いまは下流域に水田はなく、池を管理している人もいないとみられている。
此処かな?
http://map.goo.ne.jp/map/latlon/E134.3.11.746N34.23.22.460/zoom/10/

ため池王国、老朽化深刻 水あふれ作物被害、避難勧告も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160717-00000029-asahi-soci
朝日新聞デジタル 7月17日(日)13時52分配信

 古くから香川県内の農業を支えてきたため池に時代の波が押し寄せている。多くのため池が江戸時代に造られており老朽化が進む一方、農家の高齢化や担い手不足で使われなくなり、管理する人もいないため池が出てきた。「ため池王国」といわれる香川だけに、対策が必要な池は多い。

 高松市・女木島の住吉池で堤が損傷し、池の水が流れ出したのは6月23日午前7時半ごろのことだった。

 池は、港から歩いて15分ほどの高台にあり、下には民家や畑が広がっていた。池から流れ出た泥水は畑を浸し、家々の間を抜けて海岸まで達した。池に近い畑や道路には石が転がり、農作物は泥をかぶり、水の勢いでなぎ倒された。住民によると、高さ20センチほどの泥水が集落の狭い道を流れ抜け、「まるで川のようだった」という。

 午前8時すぎには、池が決壊する恐れがあるとして、市が付近の72世帯111人に避難勧告を出した。人的被害こそなかったが、家屋の床下浸水は60軒。流れ込んだ泥水をスコップでかきだしていた男性は「朝から大変。明日も雨が降ると思うと、やってられない」と話していた。

 市によると、住吉池は明治から大正初期に造られたため池で、貯水量は2万7千立方メートル。いまは下流域に水田はなく、池を管理している人もいないとみられている。夜半に降った雨の影響で池の水位が急激に上昇し、弱くなっていた堤が耐えきれなくなったらしい。

1205とはずがたり:2016/07/18(月) 18:25:55
西三河農林/西尾地区に小水力発電設備
http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/160622300006.html
2016/6/22 中部

 愛知県西三河農林水産事務所は、農業用水を利用して西尾地区で初となる小水力発電施設の整備を計画している。2017年度から2カ年での整備を見込んでおり、設計を三祐コンサルタンツ(名古屋市東区)に委託した。

1206とはずがたり:2016/07/18(月) 18:30:32

>2つの発電所の年間発電量は合わせておよそ1億8,000キロワットを見込んでいます。
1億8000kWhでわ?
ホムペは未だ未更新の様だ。1.2倍の増強か。
http://www.mibuden.com/p/about/about/5/#e12
第一発電所 1964.4完成 22,100kW 1億kWh
第二発電所 1964.11完成 10,600kW 5000kWh

三峰川電力の発電所竣工
5万世帯の年間発電消費量相当
http://inamai.com/www/ictnews/detail.jsp?id=44761

水力発電事業を行っている三峰川電力株式会社の第一・第二発電所の更新工事が完了し15日、伊那市長谷の第一発電所で竣工式が行われました。
東京に本社を置く三峰川電力は1963年から水力発電事業を行っていて伊那市に4か所、茅野市に2か所など県内外合わせて15か所に発電所があります。
伊那市長谷の第一第二発電所は運転を開始してから50年以上が経過していたことから今回設備を新しくしました。
2つの発電所の年間発電量は合わせておよそ1億8,000キロワットを見込んでいます。
一般家庭5万世帯分の年間電力消費量に相当し発電した電気は丸紅新電力株式会社に売電されるということです。
竣工式には関係者およそ80人が集まり施設の完成を祝い安全な操業を願いました。
三峰川電力では平成32年までに国内30か所での中・小水力発電所の開発を目指していて再生可能エネルギーの普及に努めていきたいとしています。

放送日:2016年7月15日(金曜日)

1207とはずがたり:2016/07/22(金) 13:45:00

国とキツネのいたちごっこ 利根川堤防に巣穴が次々
http://news.goo.ne.jp/topstories/region/36/d2eb8db8b43b91045d8c07c6b0a6a9fc.html
(朝日新聞) 07月21日 13:59

 関東平野を流れる利根川の堤防でキツネの巣穴が次々と見つかっている。過去10年で発見例はないが、今年は14カ所。大雨の際に堤防決壊につながりかねないとして、国土交通省は見つけるたびに埋め戻す。キツネとのいたちごっこが続いている。

 国交省によると、パトロール中の職員が6月14日、茨城県古河市で堤防外側ののり面に直径30?40センチの穴を三つ見つけた。奥行きは最長約6・7メートル。周りには獣の足跡が点々とあった。

 直径数センチのモグラの穴とは違い、国交省は獣を特定するため無人カメラを設置。3日目の夜、巣穴に戻るキツネを捉えた。利根川上流河川事務所の伊藤一十三副所長は「記録が残る10年でキツネの巣穴が見つかったのは初めて」と驚く。

1208とはずがたり:2016/07/30(土) 14:34:56
軍隊なくして火力発電もなくして,か!?世界一クリーンな国家になるどぉ。

コスタリカの水力発電ダム、まもなく全面稼働へ
http://www.afpbb.com/articles/-/3093019
2016年07月22日 12:00 発信地:シキレス/コスタリカ

【7月22日 AFP】中米コスタリカで進められている「レベンタソン水力発電計画(Reventazon Hydroelectric Project)」が、6年の工期を経てまもなく全面稼働される見通しだ。14億ドル(約1500億円)が投じられたこの計画は、パナマ運河(Panama Canal)拡張工事に次ぐ中米第2位の規模のインフラプロジェクトとなる。

 4基のタービンのうち3基はすでに稼働しており、1基の出力は73メガワット。4基目も8月には稼働する予定だ。

 タービンを動かすのはレベンタソン川の水。コスタリカの国営電力供給会社であるコスタリカ電力公社(ICE)は、電力の需要に基づいて水量を調節する7平方キロのダムを建造した。タービン4基をフルパワーで稼働させれば52万5000世帯分の電力を生み出すことができる。

 コスタリカは自国の電力をクリーンエネルギーのみで賄うという念願の達成に近づいている。ICEによると、2015年は全電力のおよそ99パーセントが再生可能資源で生み出されており、コスタリカの発電は世界でもっともクリーンな1つとなっている。(c)AFP/Marco SIBAJA

1209とはずがたり:2016/08/22(月) 20:01:23
どこだ?>不老川

埼玉・入間市で川が氾濫、濁流が街に 床下浸水も
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20160822/Tbs_news_66529.html
TBS News i 2016年8月22日 17時16分 (2016年8月22日 19時50分 更新)

 埼玉県入間市の消防本部などによりますと、22日午前11時ごろ、入間市を流れる不老川がおよそ2キロにわたって氾濫し、住宅街に水が流れ込んだということです。
 これにより、付近の複数の住宅で床上や床下に浸水したほか、一時は、道路が大人の腰の高さまで冠水した箇所があったということです。

 入間市役所によりますと、現在、周辺の住民ら54人が近くの公民館や学校などに避難しているということです。また、警察によりますと、この影響で国道463号線が通行止めとなりました。(22日18:00)

1210とはずがたり:2016/08/24(水) 10:11:37
古多摩川なんて概念があるのか。

不老川
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E8%80%81%E5%B7%9D

不老川(としとらずがわ、ふろうがわ)は、東京都及び埼玉県の主に武蔵野台地上を流れる一級河川。荒川水系新河岸川の支流である。霞川、残堀川、野川に並ぶ古多摩川の名残川の一つ。

>宮寺地区と藤沢地区
宮寺と云えばR16にある交叉点だが,>>1209だとR463の方が氾濫した様だが。。2キロに亘ってと云うから結構広い範囲なんだろう。

埼玉 入間市で不老川が氾濫
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160822/k10010647471000.html
8月22日 13時54分

埼玉県入間市によりますと、宮寺地区と藤沢地区で不老川が氾濫し、付近の道路などが冠水しているということで、市は職員を現場に派遣し詳しい状況を確認しています。市では現場に土のうを運んだり、付近の道路を通行止めにしたりして対応にあたっているということで、今のところ、けが人などの情報は入っていないということです。

1211とはずがたり:2016/08/25(木) 10:21:32
高知の早明浦なんかに頼らず県内の溜め池使えよなぁと思ってたけど使うみたいだ。
>一方、県と8市5町でつくる香川用水調整池運用連絡協議会は22日、第3次取水制限に合わせて香川用水調整池「宝山湖」(三豊市)から取水する方針を確認した。

<早明浦ダム>第3次取水制限も 高温、少雨続き黄信号 知事が節水協力を呼びかけ /香川
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160823ddlk37040391000c.html
08月23日 12:58毎日新聞

 気温が高く、降水量の少ない日が続いている。高松地方気象台によると、当面この状況は変わらない見通しで、農作物や水、健康管理などに注意を呼びかけている。また、県内に水を供給している早明浦ダム(高知県)の貯水率も低下を続ける。現在、第2次取水制限中だが、今後まとまった降雨がなければ、供給量は更に削減される見通しだ。【深尾昭寛、伊藤遥】

 高松地方気象台によると、7月中旬以降、県内は高気圧に覆われて晴れた日が多く、8月上旬からは高温状態も続いている。7月11日?8月18日の降水量をみると、最も少なかった小豆島町・内海が18ミリ(平年比12%)、最も多かった三豊市・財田でも56ミリ(35%)にとどまる。また、8月に入り22日までに最高気温が35度以上の猛暑日は計16日。高温注意情報も26日連続で発令している。

 気象台によると、28日ごろまで県内でまとまった雨の降る可能性は低く、気温の高い状態は続く見込み。担当者は「今年は偏西風の蛇行などによって強まった高気圧に西日本全体が覆われている」としている。

 早明浦ダムでは7月中旬に貯水率が100%を割り込み、22日午前0時現在、44・1%(平年値79・5%)まで低下。周辺の降水量をみると、6月は425ミリ(平年比127%)だったが、7月は132ミリ(35%)にとどまる。8月も22日午前0時現在までで66ミリと少ない状況が続く。

 取水制限は8月9日に始まり、現在の給水削減率は徳島用水が17・3%、香川用水が35%。22日に開かれた吉野川水系水利用連絡協議会の幹事会では、貯水率が30%程度になった時点で、供給量を更に削減する第3次取水制限案が提案された。削減率は今後正式に決まる。

 一方、県と8市5町でつくる香川用水調整池運用連絡協議会は22日、第3次取水制限に合わせて香川用水調整池「宝山湖」(三豊市)から取水する方針を確認した。

 県によると、宝山湖(貯水量300万トン)の貯水率は22日午前9時現在で100%。第3次取水制限が始まっても、少なくとも開始から2週間は断水を避けられるという。ただ、水道の減圧は現在の高松市から他市町にも拡大する見込みだ。

 浜田恵造知事は22日、「直ちに日常生活や経済活動に影響を及ぼすことはないが、これまで通り水を大切に使っていただき、できる範囲の節水にご協力いただきたい」と呼びかけた。

1212とはずがたり:2016/08/25(木) 10:23:39
<早明浦ダム>貯水率42% 営農者向け窓口設置へ 県が渇水対策本部 /徳島
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160824ddlk36040428000c.html
08月24日 13:17毎日新聞

 少雨で吉野川上流の早明浦ダム(高知県)の貯水率が低下しているため、県は23日、渇水対策本部を設置し、初会議を開いた。23日午前0時現在の貯水率は42・7%で平年値(80・7%)の半分程度になっている。会議では、市民生活や企業活動、営農への影響は出ていないことが報告された。そして、市町村などへ節水や水道水の水質管理強化を呼び掛けることを確認した。

 早明浦ダム上流では7月18日の梅雨明け以降にまとまった降雨が観測されていない。県は今月3日から自主節水を始め、国や四国4県でつくる協議会は第2次取水制限で、徳島用水への供給量を17・3%削減している。

 今後も降雨がなければ、29日ごろに貯水率は30%程度になり、新たな取水制限に入る見通し。会議では、今後川の水位が低下して農業用水を取り込みにくくなることが懸念されるため、営農者向け相談窓口の設置を決めた。【蒲原明佳】

1213とはずがたり:2016/08/25(木) 10:23:48

きょうから山国川流域 10%自主節水
http://news.goo.ne.jp/article/oita/region/oita-EE5A36B8-4FB3-45DA-BBC9-3628045FAC20.html
08月23日 03:01大分合同新聞

 少雨による耶馬渓ダム(中津市耶馬渓町)の水位低下に伴い、山国川流域では23日から自主節水を始める。市上下水道部は、浄水施設での取水を10%削減する。すぐに各家庭への影響は出ないが、節水を呼び掛けている。
 22日午前9時時点の貯水率は62・3%で、23日中にも60%を下回る見込み。取水地の水道事業所などが出席した18日の協議会で、60%を下回れば自主的な取水制限に入ると決めていた。
 自主節水は山国川から取水する福岡県側の上水道(削減率10%)でも開始され、近隣の農業用水(同20?30%)や工業用水(同70%)も含まれる。晴天が続き、貯水率が40%を下回れば義務制の取水制限となる。

1214とはずがたり:2016/08/25(木) 10:25:45
首都圏に水供給の利根川水系 取水制限を解除
http://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10010652711_20160824.html
08月24日 18:30NHKニュース&スポーツ

22日の台風9号の大雨で、首都圏に水を供給している利根川の水量が増えていることなどから、関東地方整備局は、ことし6月から行っていた10%の取水制限を24日、一時的に解除しました。

関東の1都5県に水を供給している利根川水系では、群馬県などにある8つのダムの貯水量が平年の4割余りにとどまっていたことから、6月から10%の取水制限が行われていました。
しかし、関東地方整備局によりますと、22日の台風9号の大雨の影響で、利根川の水量が通常の10倍程度に増えたうえ、8つのダムの貯水量の合計も平年の8割程度にまで回復してきたということです。このため、24日午前9時から取水制限を一時的に解除したということです。
ただ、ダムの中には依然、貯水率が50%に満たないものもあり、今後、まとまった雨が降らずに、再びダムから利根川に水を供給する必要が出てきた場合は、取水制限を再開する可能性もあるとしています。
関東地方整備局では「取水制限は一時的に解除したが、引き続き節水を心がけてほしい」としています。

1215とはずがたり:2016/08/31(水) 17:56:10

記録的大雨被害 岩手県で11人死亡 北海道で3人行方不明
http://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10010662051_20160831.html
12:01NHKニュース&スポーツ

台風10号に伴う記録的な大雨の影響で、岩手県岩泉町の浸水被害が起きている高齢者グループホームで9人の遺体が見つかるなど、これまでに岩手県で合わせて11人の死亡が確認され、北海道では3人の行方が分からなくなっています。

31日午前10時ごろ、岩手県岩泉町乙茂地区で、台風10号の浸水被害を調べていた警察官が、高齢者グループホーム「楽ん楽ん」で9人の遺体を見つけました。警察によりますと、遺体はいずれも高齢者で、警察は、入所者ではないかとみて確認を進めています。
また、警察などによりますと、岩泉町内を流れる小本川の川岸で31日午前10時ごろ、お年寄りの男性1人の遺体が見つかったということで、警察が詳しい状況を調べています。
久慈市山根町では30日午後10時すぎ、川の水があふれて近くの住宅に流れ込み、この家の中で高齢の女性が遺体で見つかりました。警察は、この家に住む女性とみて確認を進めています。

一方、北海道では、午前11時現在、川に流されるなどして3人の行方が分からなくなっています。
このうち、大樹町では31日午前1時半すぎ、コンサルティング会社の従業員3人が乗った車がヌビナイ川に転落しました。3人は川の水位を確認しに向かっていたということで、2人は自力で脱出して助かりましたが、音更町の鈴木洋平さん(28)が行方不明となっています。
また、新得町のパンケシントク川と清水町のペケレベツ川では、橋が流されて走っていた車が川に落ちたという情報が寄せられ、それぞれ運転していた人の行方が分からなくなっています。警察が捜索を続けています。

このほか、北海道によりますと、浸水などの被害が出ている南富良野町で、一時、およそ300人が建物の上などで救助を求めたほか、芽室町や日高町でも住民たちが救助を待っていましたが、午後までに全員救助されたということです。

1216とはずがたり:2016/09/01(木) 13:15:00

「こんな死に方はいや」一晩中柱にしがみつき生還 岩手
http://www.asahi.com/articles/ASJ912TTXJ91UTIL007.html?iref=com_alist_8_01
渡辺洋介2016年9月1日11時53分

 水面が迫り、自宅が音を立てて崩れる。濁流にのまれながら偶然ふれた柱にしがみつき、一晩を明かした――。入所者9人が死亡した岩手県岩泉町の高齢者グループホーム「楽(ら)ん楽(ら)ん」から数百メートルの場所で暮らす男性が、台風10号による被害の様子を取材に語った。

 佐々木達也さん(62)は8月30日夕方、自宅で強くなる風雨を気にしていた。

 午後5時ごろ、テレビで町内に避難準備情報が出ていることを知った。生まれ育った土地。これまで水害や地震の被害はほとんど受けたことがなく、「大変なことにはならない」と思っていた。

 ゴロゴロという雷鳴、稲光。次第に不安になってきた。午後6時すぎ、そばを流れる小本川の様子を2階から眺めていると、濁流が押し寄せてきた。すぐに1階に下りた。畳がプカプカと浮き、みるみるうちに1メートルほど浸水した。テレビなどの電化製品を持って2階に上がると、窓の外で2台の車が濁流に流されていた。数分後、自宅隣の木造の物置も流された。

 午後6時半ごろ、自宅がぐらぐらと揺れ、ミシミシという音が聞こえ始めた。「これは持たない。人生終わりだ」。流された時に体が浮きやすくなるのではと思い、マットレスを半分に切ってロープで腰に巻いた。直後、2階がベシャッと崩れ落ちた。思わず左腕の時計を見ると午後6時40分を指していた。

 泥水を3、4回飲んだ。流れに…

1217とはずがたり:2016/09/01(木) 13:16:19
避難勧告出さず「甘かったと反省」 岩泉町長が陳謝
http://www.asahi.com/articles/ASJ912TJ1J91UTIL006.html?iref=com_alist_8_02
2016年9月1日12時50分

 台風10号の豪雨による浸水被害で、岩手県は1日午前、県内で少なくとも約1600人が孤立状態にあることを明らかにした。北海道では行方不明の3人の捜索が続いた。10人が死亡した岩手県岩泉町の伊達勝身町長は、被害区域に避難勧告を出さなかったことについて「甘かったと反省している」と陳謝した。

 岩手県によると、1日午前6時現在で、最も孤立状態の人が多いのは岩泉町で929人。他にも遠野市で239人など、7市町に孤立している人がいる。避難所に避難している人は5市町村で830人いる。

 岩泉町によると、孤立者の半数以上が高齢者とみられ、独居の人が多いという。町内全域が停電し、電話は電源不要の黒電話しか使えない。電話の不通などもあって17人の安否が確認できていない。小本(おもと)地区を除く全町内が断水しているという。

 町は公民館や生活改善センターを避難所に指定。1日午前10時現在、6カ所に386人が避難している。道路事情の悪化で近づけない避難所が多く、ヘリコプターで米、パン、缶詰などを届けているという。

 伊達町長は1日朝、町役場で記者会見し、安家(あっか)地区以外に避難勧告を出さなかったことについて、「外を歩いて確認し、他には出さなくていいと判断した。想定外の水位だった」と話した。

 一方、北海道内では乗用車3台が川に転落したことがわかっている。1日午前6時半ごろ、大樹町の川に転落した1台が橋の近くで流木の下敷きになっているのを、がれきの撤去をしていた作業員が発見した。乗っていた音更町の会社員男性(28)は見つからなかった。北海道庁によると、1日午前5時半までに、道内で最大222カ所の避難所が開設され、最大1650人が避難したという。

1218とはずがたり:2016/09/01(木) 16:40:23
岩手、1600人孤立=岩泉町17人連絡取れず―住民の安否確認急ぐ・台風被災
時事通信社 2016年9月1日 13時39分 (2016年9月1日 16時34分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20160901/Jiji_20160901X835.html

 台風10号による大雨の影響で大きな被害が出た岩手県では1日、住民約1600人が孤立している。県内では計1万5780世帯3万6582人に避難勧告が出ている。10人が死亡した岩泉町では道路が寸断された状態が続き、町内では住民約650人が避難。警察や消防が行方不明者がいないか安否確認を本格化させるとともに、高齢者グループホームで見つかった9人の遺体の身元確認を急いでいる。
 岩泉町では小本川が氾濫し、すぐ近くのグループホーム「楽ん楽ん」が浸水。木造平屋建ての施設に濁流や流木が押し寄せ、9人が死亡した。
 同じ敷地にある老人介護施設「ふれんどりー岩泉」も2階まで浸水。入所者85人と職員らは3階に避難し、ヘリコプターで救助された。入所者は県内の介護施設や病院に移送された。
 岩泉町では他に、小本川の川岸で高齢男性の遺体が見つかっている。6集落が孤立し、町が連絡が取れていない住民は17人いるという。安否確認を急いでいる。
 停電により町全体で断水しており、自衛隊が給水活動を実施している。
 岩手県では岩泉町や宮古市、久慈市など沿岸部を中心に1日午前、約1万1800戸が停電している。

1219とはずがたり:2016/09/01(木) 16:46:09
あふれる濁流、街のみ込む=「想像超える災害」-岩手・岩泉
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016083100837&amp;g=soc

台風10号による被害を受け、9人の遺体が見つかった高齢者グループホーム「楽ん楽ん」(中央)=31日午後、岩手県岩泉町(時事通信チャーター機より)

 高齢者施設などで10人が死亡した岩手県岩泉町では、役場や商店街がある中心部にも濁流があふれ、流木が散乱。一帯では停電や断水が続いた。

 酒造会社を営む八重樫義一郎さん(60)によると、氾濫した小本川の水位は30日夕方から急激に上昇。上流から流れてきた大量の木が橋の欄干でせき止められ、一気に堤防の高さを越えた。「直径約60センチの杉の木が、根元からもがれていた」と振り返った。
 自宅は被害を免れたが、周囲の民家や商店の多くは浸水し、2階まで泥水に漬かった地区もある。死亡者が出た高齢者施設に知人が入居しており、「無事なのか心配だ」と話した。
 中心部から約2キロ離れた地区の会社員男性(63)は、「これまで経験したことのない大雨だった」と話した。小本川に停泊させていた漁に使う小舟も流され、停電が続く中、ろうそくの明かりで不安な夜を過ごした。

 男性の妻(61)によると、下流の高齢者施設に向かう道路は各地で寸断されており、31日朝には職員が歩いて向かう姿が見られた。
 同町の観光名所となっている日本有数の鍾乳洞「龍泉洞」近くのキャンプ場で働く男性は、「洞から、ごうごうと茶色い水が噴き出した」と驚いた様子で語った。付近は31日夕も停電が続き、水も止まったままで、市街地にあふれた水で洗濯や洗い物をする住民もいた。
 町役場の職員も夜を徹して情報収集などに追われた。小本支所の加藤勝彦支所長(61)は30日夜、近所の住民から「自宅1階に大量の水が入ってきた」と電話を受けた。自宅に残した80代の母が心配だったが帰ることもできず、31日朝になってヘリコプターで無事搬送されたと連絡を受けた。
 大川支所によると、同町の大川地区では土砂で通行できない道路が10カ所以上あり、住民自らが重機やスコップで復旧作業を進めた。商店の食料も尽きそうで、担当者は「想像を超える災害だ」と疲れた様子で話した。(2016/08/31-20:37)

1220とはずがたり:2016/09/06(火) 17:58:35
台風で決壊した空知川の堤防復旧 北海道・南富良野
http://www.asahi.com/articles/ASJ963JPQJ96IIPE003.html?iref=com_latestnews_02
渡辺康人2016年9月6日16時51分

 台風10号の影響で市街地が冠水するなど大きな被害が出た北海道南富良野町で、決壊した空知川の堤防の緊急復旧工事が6日午前に終わった。道内は前夜から雨が続いており、今後の被害防止に向け、さらに護岸を強化する工事も進められている。

 2カ所の決壊地点のうち市街地に近い150メートルの堤防が崩れた現場では、この日朝に国土交通省北海道開発局の幹部や池部彰町長が堤防の復旧を確認。堤防は川底ごと深さ5メートル削り取られたため、ここだけで土砂1万1千立方メートルを必要とする難工事が24時間態勢で続けられた。現場の作業員は「こんなに急いだ工事は初めてだ」と話した。(渡辺康人)

1221とはずがたり:2016/09/06(火) 18:50:13

北海道北部大雨 利尻島「50年に一度」 JR稚内駅前は冠水
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160906-00010004-doshin-hok
北海道新聞 9月6日(火)13時51分配信

1日で1カ月分の1.4倍の雨
 道内は6日午前、低気圧に伴う前線の通過で大気が非常に不安定になり、稚内市と利尻島で猛烈な雨となった。利尻島は降り始めからの降水量が150ミリを超える「50年に一度の大雨」(札幌管区気象台)に見舞われた。雨は道内全域で7日まで続き、多いところで1時間雨量が50ミリ、24時間雨量が120ミリに達する見通し。8月末の台風10号による豪雨で被害を受けた上川、十勝両管内は地盤が緩んでおり、気象台は土砂災害や河川の氾濫の危険性があるとして、厳重な警戒を呼び掛けている。

 気象台によると、降り始めからの降水量は6日午後0時半現在、宗谷管内利尻富士町本泊で152ミリ、同管内利尻町沓形(くつがた)で151・5ミリ、稚内市で147ミリ。いずれも9月1カ月分の降水量の1・1〜1・4倍になった。

北海道北部大雨 利尻島「50年に一度」 JR稚内駅前は冠水

島のほぼ全域に避難勧告
 道警によると、午前11時35分ごろ、利尻町神磯の道道沿いで土砂崩れが幅10メートル、高さ20メートルにわたって発生した。けが人などはいないという。利尻富士町は町内全域、利尻町も沓形・仙法志(せんほうし)地区に、土砂災害の危険性が高いとして避難勧告を発令した。利尻町は午後1時現在、沓形地区などで25人が避難している。

 稚内市のJR稚内駅前は国道が冠水した。同市は2世帯に避難指示、中心部の大黒・緑地区などに避難勧告を出した。正午までに128人が避難した。

北海道新聞

1222とはずがたり:2016/09/11(日) 01:37:52
目標に対する達成率はどうなんだ?言及しろよなぁ・・。

2016-09-09 14:00:00 更新
片貝第二発電所の出力変更について
http://release.itmedia.co.jp/release/sj/2016/09/09/870386bbc8efa042733f295985e2ef01.html
平成28年9月9日
北陸電力株式会社

当社は、片貝第二発電所(富山県魚津市平沢)の発電所出力を300kW増加させたことから、本日(9月9日)、電気事業法第27条の27第3項の規定※1に基づき「発電事業変更届出書」を経済産業省資源エネルギー庁へ届出ましたので、お知らせします。

[発電所出力の概要]
・片貝第二発電所:出力 8,300kW(300kW増)

当社は、水力発電電力量の拡大に取組んでおり、2020年度までに発電電力量1.3億kWh/年の拡大(2007年度対比)を目標に進めております。(平成28年3月30日お知らせ済み)

この度、片貝川水系の片貝第二発電所は、2号水車の設備改修(水車羽根車の取替)に伴う性能確認試験結果により、発電所出力を300kW増加できることを確認したことから、出力を変更しました。

今回の変更により、発電電力量は、年間約170万kWh(一般家庭約540世帯の年間使用電力量に相当)増加し、年間990トンのCO2排出量削減効果※2が期待できます。

当社は、今後とも、再生可能エネルギーの導入拡大などにより、低炭素社会の実現に積極的に取組んでまいります。

以 上

別紙:「片貝第二発電所の概要」
※1 電気事業法第27条の27第3項の規定 発電所出力を変更する場合、出力変更後(事後)に経済産業省へ届出なければならない。
※2 当社2015年度調整後CO2排出係数を使用して試算

公式ページ(続き・詳細)はこちら
http://www.rikuden.co.jp/press/attach/16090901.pdf?1473394559

1223とはずがたり:2016/09/13(火) 13:47:33
寧ろこういうのに協力した分だけカネ払うことにして稲作への補助金減らすべきだ。

2016/9/13 08:38神戸新聞NEXT
広がってます「田んぼダム」 水害防止に
http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201609/0009483539.shtml

 水田の排水口に水の流出を止める小さな「せき板」を付けることで貯水力を高め、水害を防ぐ「田んぼダム」の取り組みが兵庫県内で広がっている。大雨に対する地域の防災力を高める効果が認められ、県内での実施面積は3千ヘクタール以上に拡大。県は台風や長雨に備え、「稲刈り後も対策を続けてほしい」と呼び掛けている。

 兵庫では2013年度から県主導でモデル実験を始め、14年度から導入を本格化した。

1224とはずがたり:2016/09/20(火) 18:49:14
「家のまわりはまるで川」 台風、西日本各地で避難
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASJ9N2TS6J9NPTIL004.html
14:33朝日新聞

 列島各地は20日、台風16号に警戒する連休明けとなった。九州では広範囲で浸水し、損壊した住宅も。近畿でも学校や幼稚園が休みになったり、交通機関に影響が生じたりした。

 「家のまわりは水田も道路も沈み、まるで川になっている。水の深さは1メートル以上あると思う」。宮崎県延岡市の渡部茂子さん(50)は雨の激しさについて話した。自宅近くにある高さ1・5メートルのゴミ集積場もほぼ水没しているという。

 市内全域に避難勧告が一時出された同県都城市。総合社会福祉センターに避難した前原弘子さん(56)は「川沿いにある自宅のことが心配です」。様子を見に行った家族からは「道路が冠水して近づけない」と電話で連絡があったという。

 高知県では宿毛市などの3万8613人に避難指示、12市町村の10万4609人に避難勧告が出された。愛媛県宇和島市では5万2298人に避難勧告が出され、6市で19日夜以降、約7700世帯が一時停電した。香川県内では1万4445人に避難勧告が出された。広島市内でも避難所が開設された。

 神戸市は午後0時15分までに土砂災害警戒区域の住民のうち約4万4100人に避難勧告を出した。京都府福知山市は市内全域の3万5911世帯に避難準備情報を出し、50カ所に避難所を設けた。大阪府内は南部を中心に避難準備情報が出された。

 学校などの休校や休園、自宅待機も相次いだ。大阪市は全ての市立小中高校と市立幼稚園、市立・公設民営保育所を臨時に休みとした。関西電力によると、神戸市は北区や須磨区の一部地域で一時停電した。

 朝から欠航が相次いだ関西空港。影響は国内線にも出始め、東京に出張する会社員の男性(48)=神戸市=は欠航が決まった羽田行きの便を大阪(伊丹)発に変更した。「これから伊丹へ車で向かいます。約束の時間には何とか間に合いそうです」

 日本航空は羽田、伊丹などを発着し、中四国、南紀白浜を結ぶ計38便を欠航。全日空は伊丹を発着し、松山や高知、宮崎などを結ぶ計12便の欠航を決めた。

 鉄道では、JR西日本が特急「くろしお」のほかに「こうのとり」や「きのさき」の運転を一部取りやめ、JR四国は瀬戸大橋線の快速マリンライナーの運転を一時見合わせた。海の便では「フェリーさんふらわあ」が20日の大阪、神戸と九州の別府、大分、志布志各地をつなぐ計4便を欠航。和歌山と徳島を結ぶ南海フェリーも同日の運航取りやめが決まった。

1225とはずがたり:2016/09/30(金) 13:36:09
<台風10号被害>流木で橋桁「ダム化」 岩手・岩泉
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20160929/Mainichi_20160930k0000m040035000c.html
毎日新聞社 2016年9月29日 20時13分 (2016年9月29日 20時33分 更新)

 先月の台風10号による豪雨で、大きな被害を受けた岩手県岩泉町を歩くと、流木や土砂が橋脚などに堆積(たいせき)し、ダムのようになった跡が今も至る所に残っていた。町は山あいを流れる河川に沿って形成されており、土砂災害による倒木や放置された間伐木などが流木となって町を襲ったとみられる。専門家は「橋脚の『ダム化』で川の水があふれ、被害が広がった」と指摘。町はダム化被害を少なくとも30カ所とみているが、水害から1カ月を迎えた30日になっても全容はつかめていない。

 「水と木による災害だ」。町内で土木建築業を営む西倉正三さん(69)は、重機を使って道路や橋の復旧にあたる中、この思いを強くした。町中心部を流れる小本(おもと)川に架かる岩泉橋の橋脚には根こそぎ流された直径1メートル近い木々が絡まり、隙間(すきま)に泥や砂が詰まった様は「川に壁ができたよう」に映った。付近では箱石訓子(くにこ)さん(49)の遺体が自宅敷地内で見つかった。

 高齢者9人が犠牲になったグループホーム「楽(ら)ん楽(ら)ん」の数百メートル上流にある乙茂(おとも)橋の橋脚は今も、絡み合った無数の流木が積み重なったままだ。豪雨の時は川の半分をせき止めて氾濫を加速させたとみられ、水は「楽ん楽ん」の1階天井付近まで達した。

 町中心部から西に約6キロ離れた二升石地区。小本川に注ぐ川幅1メートルほどの松橋川にも、大量の流木や土砂が流れ込んだ。

「材木や切り株が流れてきて橋で止まった。しばらくすると川が増水し、濁流が押し寄せた」。台風が上陸した8月30日、自宅1階が被災した女性(70)は目撃した。周辺では田代フクさん(73)が水死した。

 盛岡地方気象台によると、台風は岩泉に194.5ミリの猛烈な大雨を降らせ、8月の月間平均雨量(157.4ミリ)を1日で上回った。現地を調査した岩手大の小笠原敏記(としのり)准教授(水工学)や町の防災担当者は、台風による豪雨で▽町内69カ所で起きた土砂災害により大規模な倒木が発生▽間伐後に放置された木々が流出▽河岸の浸食で土砂と木々が流出??したと分析。台風10号上陸の1週間前に東北地方を襲った9号の影響で、山の保水力が低下していたことも被害拡大の一因とした。

 各地で集中豪雨が起きる中、小笠原准教授は「河川の危険箇所を把握し、まずは河岸や中州に生える木々の伐採や移植が重要」と話した。【佐藤裕太】

1226とはずがたり:2016/10/02(日) 10:00:04
「4大河川事業で借金まみれ」韓国水資源公社、国外事業でも数百億ウォンの損失
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161001-00025283-hankyoreh-kr&amp;pos=3
ハンギョレ新聞 10月1日(土)14時58分配信

「4大河川事業で借金まみれ」韓国水資源公社、国外事業でも数百億ウォンの損失
2013年9月22日タイのバンコク中心街にある芸術文化センター前で1万人余りが集まり、タイ政府の水資源管理事業の一部であるメウォンダム建設に反対するデモを行っている
「タイ版4大河川事業」全面中断、設計費など104億ウォン損失 フィリピンの水力発電所も買収初年度の昨年220億ウォン損失 チョン・ヒョンヒ議員「危険性が大きいのに不公正契約など無理に推進」
 「4大河川事業」で積み重なった負債のために経営に困難を抱えている韓国水資源公社は、不良財政を埋めるために国外事業を拡大しているが、不公正な契約など各所で問題が発生し、逆に数百億ウォンの損失を被ったことが分かった。

 29日、チョン・ヒョンヒ議員(共に民主党)の資料によると、韓国水資源公社は「タイ版4大河川事業」と呼ばれる11兆ウォン(約1兆円)規模のタイの水資源事業を2012年7月から進めたが、タイ国内のクーデターの余波で昨年2月に全面中断した。この過程で基本設計や人件費など104億ウォン(約9億6000万円)が投資され、事業中止の原因はタイ側にあったが、同社は補償を受けることができなかった。「入札者はいかなる損害賠償も要求できない」という内容が含まれた不公正契約を結んだためだ。今年1月の同公社理事会議事録によると、「タイの水資源事業は(朴槿恵=パク・クネ)大統領も関心を持つ事案」とされ、「(損害賠償など)衝突が発生しないようにしなければならない」となっている。同公社が最近タイの水資源事業に再挑戦しているため、過去の損害を積極的に問題視する意思がないことを示している。

 同公社によるフィリピンのアンガットダム水力発電所の買収も、事業初年度に大きな損失を被った。2010年から推進されたこの事業は、現地の市民団体が「外国企業に国家の主要施設を売却するのは無効」とし、訴訟を起こして議論になった。ようやく裁判で勝訴し4年後の2014年10月に発電所を買収したが、昨年220億ウォン(約20億円)の運営損失が発生した。干ばつのせいで5カ月間発電所を稼働させられなかったためだ。

 今年1月、2千億ウォン台の事業を受注したと大々的に広報した同公社によるフィリピンのブラカン上水道事業も、受注の見込みが不透明になったという指摘が出ている。当初、同社とフィリピンの現地企業であるサンミゲルが2対8で資本金を出資することにしていたが、同社の持分の取得計画はなかったことになった。同社は「サンミゲルで担当することになっていた金融調達に遅延が生じ、リスク管理次元で資本金を投入しないことにした」と説明している。しかし、事業の主導権獲得のため持分を51%以上に増やすべきだという内部の意見が昨年の理事会の議事録に記されていた点などを考えると、受注の見込みに対する疑問すらも提起されている。

 チョン議員は「韓国水資源公社が4大河川事業で5兆5千億ウォン(約5080億円)の負債を返済しなければならないなど、経営が苦しいのは事実だ。しかし、危険性の高い国外事業を行いながら不公正な契約や気候など基本的な問題を熟慮せずに損失を拡大したことは大きな問題」と話した。

キム・ソヨン記者

1227とはずがたり:2016/10/16(日) 21:49:55
「気象災害に備える 2015・上」 局地豪雨 迅速に察知 
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/feature/CO004347/20150804-OYTAT50006.html
2015年08月03日

 頻発する気象災害の被害を減らすための研究や取り組みが加速している。最新の動きを紹介する。
 ■      □
 大阪大・吹田キャンパス(大阪府吹田市)にある工学研究科の研究棟(9階建て)屋上に、白いドームが設置されている。その中で、2メートル四方の正方形のレーダーがゆっくりと回転している。阪大と東芝、情報通信研究機構(NICT)の研究チームが開発した「フェーズドアレイ気象レーダー(PAR※1)」だ。

 「局地豪雨を迅速にとらえる最新鋭の観測機器です」。チームを率いる牛尾知雄・阪大准教授(電磁波工学)が説明する。NICTの未来ICT研究所(神戸市西区)にも設置され、2012年夏から、性能評価を兼ねた試験観測が続けられている。

 昨年8月の広島市土砂災害(死者75人)や08年7月の神戸市・都賀川水害(同5人)など、突発的な局地豪雨の被害が近年、相次いでいる。

 局地豪雨は、発達した積乱雲の上部で雨粒の形成が始まり、成長した雨滴が落下することで発生するが、その間わずか10分程度、ということも多い。気象庁などが現在、全国約60か所に設置している気象レーダーは、雨雲を上空まで立体的にとらえるのに10分ほどかかるため、警報が間に合わないことがある。狭い領域にしか電波を発射できず、パラボラアンテナの角度を上下方向に少しずつ変えながら十数回も回転させる必要があるからだ。

 そこで牛尾准教授らは、角度を変えなくても、空の高いところまで瞬間的に観測できるPARを開発した。棒状のアンテナ128本を横向きに並べた構造で、幅の広いビームを瞬時に何本も発射する。アンテナを1回転するだけで上空15キロ、半径60キロまで観測でき、1回の所要時間は10〜30秒と大幅に短縮された。

 今年7月には、PARを実際の防災対応に生かす実践的な研究が始まった。大阪府の土木事務所や豊中、箕面両市役所など10か所に観測情報を伝え、パソコン画面の地図上に、発達する積乱雲の画像を映し出す。雲の上部で強い雨が降り出すと警報音や赤色のランプで知らせる。

 大阪府都市整備部の担当者は「画像が立体的で、『この積乱雲は強い雨を降らせるのではないか』と直感的に判断しやすい。早い段階から対策を考えられそうだ」と手応えを語る。

 ただ、7月17日に台風11号の影響で関西に雨が降り続いた時は警報が鳴りっぱなしになり、広域の雨では混乱しかねない課題も浮かび上がった。今後は局地豪雨と台風の雨が区別できるシステムなども検討し、3年後の実用化を目指す。

 雨雲を監視するレーダーの性能向上に加えて、豪雨の予測精度を上げるのも、大きな課題だ。

 雨のもとになるのは、空気中の水蒸気だ。水蒸気量を正確に計測できれば正確な予測につながるが、目に見えない水蒸気の観測は困難で、気象庁は現在、水蒸気の実測値ではなく推計値から予報している。

 そこで気象庁気象研究所は、レーザー光を上空の水蒸気の分子に当て、跳ね返ってきた光を望遠鏡で集めてコンピューターで解析し、水蒸気量を実測する手法の開発を進めている。

 これまでの研究で、強い雨が降り始める10時間ほど前から、地上付近の水蒸気が増え続けていることなどがわかってきた。今年度に移動式の小型装置を開発し、来年度から実証試験を行う。気象研気象衛星・観測システム研究部の永井智広・第3研究室長は「早い段階で水蒸気量を確認できれば、住民の避難に必要な時間を確保できる」と話す。

1228とはずがたり:2016/10/16(日) 21:50:07

 ◇ネットに雨量情報
 雲の立体構造まで、誰でも簡単に見られるようになるのはまだ先だが、雨の情報を平面の地図上に表示するシステムはすでにいろいろあり、インターネットで見ることができる。

 「エックスレイン(XRAIN※2)」(http://www.river.go.jp/xbandradar/)は国土交通省のレーダーが全国39か所で観測している雨量の情報で、地図上に雨の強さが色分けして表示される。データは1分ごとに更新される。ただ、観測網はまだ全国すべてを網羅しておらず、高知県や北海道の一部などは観測できない。

 気象庁の「高解像度降水ナウキャスト」(http://www.jma.go.jp/jp/highresorad/)は、現在の降雨だけでなく、1時間先の予測も見られるので積極的に活用したい。
(浜中伸之)
 ※1 PAR=Phased Array Radar
 ※2 XRAIN=X‐band polarimetric (multi parameter) RAdar Information Network
2015年08月03日

「気象災害に備える 2015・中」 広島土砂災害 実験重ね危険度判定 土石流の兆し逃さない
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/feature/CO004347/20150810-OYTAT50057.html
2015年08月10日

 昨年8月の広島市土砂災害で、最も被害の大きかった安佐南区八木3付近を現地調査した千木良ちぎら雅弘・京都大防災研究所教授は、直径3〜4メートルもの巨岩がゴロゴロ落ちているのに驚いた。「この岩は、どこから来たのか」。調査を進めた。 (浜中伸之)
■   □
 土石流の痕跡をたどって斜面を上ると、住宅地から100メートルほど上の谷が、深くえぐられていた。

 長い年月をかけて深く浸食されたらしい。こうなると、表面を覆う土の下に隠れている岩盤が、むき出しになる。一帯の岩盤は風化しやすい花こう岩だから、災害の起きる前は、風化でひび割れた花こう岩が露出していたと考えられる。

 この谷の岩盤と、住宅地に残る巨岩の粒子を比べると、ともに2〜5ミリ程度という中くらいの粒の花こう岩だった。この谷より上部の土石流跡では、この粒子は確認されず、巨岩はこの谷から落下したと推定した。

 「斜面の上部で発生した土石流がこの谷に流れ込み、その力で岩盤が崩されて、多くの巨岩になった。それらが住宅地を襲い、被害を拡大させた」

 こうした推定メカニズムを、千木良教授は今年6月の調査報告会で明らかにした。

 広島市などで死者・行方不明者32人が出た1999年の豪雨災害でも土石流が発生したが、この時は、巨岩は少なかった。「地形や地質によって、崩れ方は大きく異なることがわかった。住宅の近くに山がある場合、その特性を事前によく調べて、危険性の高い場所を洗い出しておく必要がある」と千木良教授は指摘する。
■   □
 土砂災害の危険性が高い場所は、都道府県が警戒区域に指定して住民に知らせる制度があるが、指定は進んでいない。昨夏の広島市土砂災害を受けて、国は指定の加速に向けて動き出した。今年1月には改正土砂災害防止法が施行され、指定前に行う基礎調査の結果を公表することが、都道府県に義務づけられた。

 土砂災害の被害を減らすには、危ない場所を明らかにするという平時の備えに加えて、実際に雨が降り出した時に発生の危険度を検知し、迅速な避難につなげる仕組みも求められる。

1229とはずがたり:2016/10/16(日) 21:50:20

 振動センサーやデータ解析の分野で高い技術力を持つNECは、土砂崩壊の前兆として土の中でかすかな揺れが起きるのをキャッチし、危険性を予測するシステムの開発を進めている。

 雨が降って土の中に水が染み込んでいくと、固まり合っていた小さな石と石の間に水が入る。水分量が増えるにつれて、水の力で押されたり浮き上がったりして、小石が少しずつ動き始める。土中の水分が大量になると、地盤全体が浮き上がる。斜面では重力に引っ張られて地盤が滑り落ち、土砂崩壊が起きる。

 NECの技術陣は、実験を繰り返して、どれくらいの水分が含まれるとどの程度、小石が揺れ動くのか、揺れがどの程度まで増大すると土砂崩壊が起こるのか、データを蓄積した。

 実際の斜面には、高感度のセンサーを埋め込んで土中の微弱な振動を観測し、コンピューターでデータと照合して、斜面崩壊の危険度を判定する。

 人工斜面を使った検証テストでは、崩壊する10〜40分前に、コンピューターが「崩壊の危険性が高い」との判定結果をはじき出した。6月から、過去に土砂災害を経験した島根県津和野町でセンサーを設置した実証実験を行っている。

 昨夏の広島の土石流は時速30キロほどで流れ下ったと推定される。土石流が起きてから逃げても間に合わない。NECの落合勝博・主任研究員は「斜面が危険な状態に向かっているという情報を自治体に伝え、避難の時間を確保できる仕組みを作りたい」と話す。

 ◇警戒情報HPで補足
 土砂災害から身を守るために現在、発表されている防災気象情報には「土砂災害警戒情報」がある。大雨警報が出ている時、今後の雨量予測や土中の水分量の推定値を基に、危険度がさらに高まったと判断されると、都道府県と気象庁が共同で出す。

 市町村単位で発表され、市町村長が避難勧告の判断をしたり、住民が自主避難したりする情報として活用されている。

 警戒情報を補足する情報として気象庁は「土砂災害警戒判定メッシュ情報」も公表している。5キロ四方の領域ごとに危険度を5段階で色分けし、ホームページ(http://www.jma.go.jp/jp/doshamesh/)で地図上に表示される。

2015年08月10日

「気象災害に備える 2015・下」 トンネル水路でダム増強
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/feature/CO004347/20150825-OYTAT50023.html
2015年08月24日

 国土交通省の天ヶ瀬ダム※(京都府宇治市)は、琵琶湖を源とする淀川水系宇治川の水害から、住民や町を守ってきた。完成から半世紀が過ぎた今、洪水を防ぐ力を増強させる工事が進められている。
(編集委員 川西勝)

 工事用エレベーターで地下約50メートルまで降りると、直径10メートルのトンネルが、数百メートル先まで延びていた。「全国的にも非常に規模の大きいトンネル水路です。これでダム湖の水を下流へ流すのです」と国交省近畿地方整備局の担当者が説明する。

 天ヶ瀬ダムの最大放流量は毎秒900トンで、最近のダムに比べると規模が小さく、記録的な豪雨になると、ダム湖が満杯になりかねない。実際に、2013年9月の台風18号では、天ヶ瀬ダムの周辺に300ミリを超す雨が降り、ダムの水位は上端まで32センチの78・18メートルまで上がった。

1230とはずがたり:2016/10/16(日) 21:50:35
>>1227-1230
 この時は、非常用ゲートからの放流を建設以来初めて行ったり、上流の琵琶湖で41年ぶりに水門を完全に閉めて河川へ水が流入するのを止めたりして、大規模な氾濫は防いだ。だが、こうした対策では、雨量がさらに増えれば、下流や琵琶湖の周辺で浸水する恐れがある。

 天ヶ瀬ダムの洪水防止能力を高めるため、ダムの脇に最大放流量600トンのトンネル水路(長さ617メートル)を造る工事は13年6月に始まった。18年度に完成の予定で、国交省は「大規模な氾濫の恐れは解消される」としている。

 治水に大切な役割を担ってきたダムだが、費用が巨額で工期が長く、環境への影響も大きいことから、新たに造るのは難しい。そこで国交省は近年、既存のダムを改良して性能を上げる「ダム再生」に力を入れている。

 天ヶ瀬ダムもその一つで、国直轄のダムでは現在、徳島県の長安口ダム、愛媛県の鹿野川ダムなど10か所程度で、再生事業が実施されている。トンネル水路のほかに、ダムに穴を開けて放流管を新たに埋め込む工法もある。
    ■   □   
 被害が多発している局地豪雨の被害を減らすには、より身近で、規模の小さい施設に水をためる対策も有効だ。

 兵庫県は、09年の佐用町水害(死者20人)など豪雨の被害が相次ぐのを受けて、都道府県では初の総合治水条例を12年に施行し、ダムや堤防の整備に加えて、様々な手段で貯水する取り組みを積極的に進めている。

 その一つとして目を付けたのが、学校の校庭だ。

 昨年8月、台風11号が近畿地方を縦断し、兵庫県南部では強い雨が降った。この時、西宮甲山(西宮市)、宝塚東(宝塚市)、阪神昆陽(伊丹市)の県立3高校の校庭いっぱいに、水が深さ30センチくらいたまった。貯水量は計4460トンで、学校のプール10杯分くらいをためたことになる。

 県が武庫川流域で進める「校庭貯留」の成果だ。校庭をひざの高さほどのコンクリート壁で囲い、水をためる。壁には小さな穴を開け、水は半日くらいで流れ出るようにしている。

 計画中を含めて8校が導入している。公園なども含めて、100か所程度に増やすのが目標だ。農家の協力を得て、水田の排水口に板を取り付けて、雨の時に深さ10センチくらいまで水をためる「田んぼダム」も増やしている。「一つひとつの規模は小さくても、合わせれば市街地の浸水を抑える効果は大きい」(県総合治水課)という。

 滋賀県でも昨年、同様の条例が制定され、貯水への様々な取り組みが始まる。多発する気象災害に、どう備えればよいのか。新たな知恵と工夫で減災を目指す動きが、広がっている。

◇サイトに監視カメラ映像
 雨の時、ダムや河川が安全かどうかを知るには、国土交通省のサイト「川の防災情報」(http://www.river.go.jp/)が便利だ。地図から地域を選択すると、雨量や水位、レーダーの観測結果、ダムの放流状況、洪水予報などの情報が表示される。

 国交省の各地方整備局や自治体の多くはダムや河川に設置している監視カメラの映像もサイトで公表している。神戸市の河川モニタリングカメラシステム(http://www.kobe-city-office.jp/kawa-camera/)は30か所の画像を30秒ごとに更新。「普段は穏やかな河川が豪雨で一変する様子を知ってほしい」として、2008年の都賀川水害(死者5人)など、過去に起きた急激な増水の記録画像も公開している。

 ※天ヶ瀬ダム 1953年の台風13号で淀川水系に大洪水が発生したのを受けて建設され、64年に完成した。洪水防止のほか、発電、飲み水の供給も兼ねた多目的ダム。高さ73メートル、長さ254メートルのアーチ式で、約2000万トンの水をためられる。

2015年08月24日

1231とはずがたり:2016/10/20(木) 08:20:38
ダムから8億トンの温室ガス 世界排出の1・3%と試算
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1053827266/935
2016年10月16日 19時01分

1233チバQ:2016/10/24(月) 00:02:41
>>695
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20161022k0000e040195000c.html
<ダムカード>見学の証し、愛好家以外も人気に 500種類
10月22日 11:02毎日新聞

<ダムカード>見学の証し、愛好家以外も人気に 500種類
各地で配布されているダムカード=国土交通省提供
(毎日新聞)
 各地のダムに見学に行くともらえる「ダムカード」の人気が広がっている。カードを発行するダムも次々と増えており、今年8月に全国で500基(種類)に達した。当初はダム愛好家の間で知られるグッズだったが、現在ではカード目当てでダムへ行く人もいるという。国土交通省の担当者は「ダムは鉄道のようにいろいろな種類があり、完全に同じものは二つと存在しない。カードも集めがいがあるのではないか」と言う。

 「ダムに行かないともらえない証しがほしい」。ダムカードは、愛好家のそんな声を耳にした国交省職員が企画した。「小さなパンフレット」の位置づけで、写真を大きくデザインし、「アーチ式コンクリートダム」といった型式や基本データなどが記載されている。国が管理するダムを中心に111基をカード化し、2007年から各ダム事務所などで配布が始まった。

 「現地でしかもらえない」「1人1枚」などが「決まり」だ。担当者は「押しつけのようにPRをしなかったのも良かった」と、人気が広がった原因を分析する。

 全国のダムは約2700基あるが、カードを配布しているのは500基。中でも定期的に水を流す「観光放流」で人気の宮ケ瀬ダム(神奈川県)では年間平均6万〜7万枚を配布しているという。最近では、国交省の統一デザインのカード以外に、地方自治体や観光協会が独自に発行しているものも存在する。

 国交省中国地方整備局(広島市)は14年度から、カードの収集枚数に応じた「中国地方ダムマニア認定書」も希望者に交付している。今年度の交付は8月末で締め切られ、発行された認定書は延べ630人分と、前年度(同384人分)の1・6倍に増えた。同整備局は「男性は40〜50代が中心だが、女性は19歳以下と40代が多いなど幅広い」と話す。対象となる中国地方のダム76基のカードを全て集めた人は61人に上った。

 ダム愛好家で、ダムカードに関する著書もある宮島咲さん(44)は「大きなものを見るだけで、非日常感や感動が味わえる」とダム見学の魅力を説明。カードの人気ぶりについては、「カードがほしくて現地へ行って、ついでにダムを見学するコレクターもいるほどだ」と話す。

 ダムの周辺では、ご飯の盛りつけ方などでダムを表現した「ダムカレー」を提供する飲食店も増えており、宮島さんも家業の東京都墨田区内のかっぽうで、07年からダムカレーを正式メニューにしている。

 宮島さんは「ダムがある地域は過疎に悩む自治体も多い。ダムカードやダムカレーは地域振興にも一役買っている」としている。【曽田拓】

1234とはずがたり:2016/10/24(月) 19:11:28
平 成 25年 12月 11日
慣行水利権に係る小水力発電の水利使用手続の簡素化について
http://www.mlit.go.jp/river/riyou/syosuiryoku/131211_kankou_kansoka.pdf

小水力発電はクリーンかつ再生可能なエネルギーであり、大規模な投資が不要な小水力発
電について、その活用が期待されている。
このような状況の中、「規制改革実施計画」(平成25年6月14日閣議決定)において、
慣行水利権が設定された水路に設置する小水力発電に係る水利使用手続に関して、個別措置
事項が決定されている(別添参照)。

1235とはずがたり:2016/10/24(月) 19:18:08
発電を続けて半世紀〜中国地方の小水力発電を訪ねて
http://www.enviroasia.info/J/?p=5202
投稿日:2012年8月24日

1954年から発電を続ける東広島市志和地区の「志和堀発電所」

広島 広島が原爆の業火に焼かれたあの日、私は広島市から車である場所に向かっていた。なんと半世紀以上も発電を続ける小水力発電設備があると言うのだ。

 広島市から車で1時間、東広島市の志和地区にある「志和堀発電所」は1954年に発電を始めた。近くの川に小さなダムを建設して取水し、1.5kmの水路を通ってきた水を鉄管を通じて水を落として水車を回して発電している。出力は95kWだ。

 建設当時、志和地区には3つの村があり、村ごとに農業協同組合があったが、そのうちのひとつ志和堀村の人たちが、農村の電化のために制定された「農山漁村電気導入法」の施行を受けお金を出しあって建設した。しかし、志和地区の村々が合併する時に、志和堀の人たちは合併する農業協同組合から発電事業だけを切り離して「志和堀電化農業協同組合」を設立させ、地域の財産として発電事業を続けることになった。以来、半世紀以上にわたって連綿と発電してきた。

 発電された電力は全て中国電力に売電しているが、志和堀電化農協の年間予算は1,000万円ほど、このうち700万円で設備管理費に充てている。水路に土砂や落ち葉が入っていくるため、そうしたものが鉄管に入らないよう、3名のスタッフが交代で管理しなければならない。スタッフはこう語る。「鉄管の老朽化が著しい。摩耗して穴が空きそうな箇所には鉄板を巻いておりツギハギ状態だ」もし、鉄管を交換しようとすると5,000万円以上かかるが、現在の収支ではとても無理だ。7月には、再生可能エネルギーを全て高い価格で買い取る制度が始まったが、対象は新設でこの発電所のような既設は対象にならない。

 私を案内してくれた中国小水力発電協会の土井さんはこう提案した。「現在の売電単価はkW時あたり9円に過ぎないが、14〜15円に引き上げてもらえたら設備更新が可能になる。これを買い取り最低価格として保証してもらえたら良いのだが」

 地域の人たちが自分たちの財産として必死に守ってきた発電所は、老朽化に伴う設備更新ができなければ廃止されてしまう。脱原発に向けて、再生可能エネルギーがますます重要になる中こうした発電所がもっと保護されるべきではないだろうか。

1236とはずがたり:2016/10/24(月) 19:19:13
取りかかれなかったのか?

広島県東広島市の志和堀水力発電機補修へ
http://agri-biz.jp/item/detail/11685
2010年08月05日
無料会員ゴールド雑誌購読プラチナ
広島県東広島市志和町の住民でつくる志和堀電化農協が、約半世紀にわたり管理、運営している志和堀発電所の水力発電機の補修に近く取り掛かる。

1237とはずがたり:2016/10/24(月) 19:20:05
2013年10月23日 (水)
志和堀水力発電所はもはや送電していないのかも
http://alkinist.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-b9b6.html
金明山ハイキング 牛岩〜志和堀発電所

 前回は、この朽ち果て林道から砂防ダムまで斜面をヤブこぎしながら下りまImgp1048_editedしたが、今回は、この林道を南へと下りきってみることにします。道は広いとはいえ、甚だしい凸凹。しかも、ときどきクモの巣が。それでも、県道のすぐ近くまで続いていました。そこからは、折り返して、水路の上を進む道になります。

 涼しげな流水音を聞きながら歩いていくと、例の砂防ダムのところは、水路そのものが橋になっていました。谷川を眼下にしながら、こわごわ渡ります。やがて、行き着いたところは貯水池。ここからパイプを通して、志和堀水力発電所へと水が落とされます。小屋の中では、発電機が音をたてて回っていました。

 それにしても、周辺には電気を外に送り出す装置らしきものや電線が見当たりまImgp1049_editedせん。もう引退しているのかもしれない。ところが、ネットで調べてみると、現役だとのことで、掲載写真には、そばにある電柱の上に送電設備のようなものがありました。しかし、今回撮った写真をチェックしてみると、やはりそれらしきものは取り外されているようです。

1238とはずがたり:2016/10/24(月) 19:22:23
2011/11/13 にアップロード
志和堀発電所 95kw
https://www.youtube.com/watch?v=3YzdU6S2ElU

志和堀はこの辺。ダムは何所だ?そういえば志和口駅が芸備線にあったっけ。
http://map.goo.ne.jp/map/latlon/E132.40.2.835N34.30.19.254/zoom/9/

1240とはずがたり:2016/10/24(月) 19:42:54
いいね,三峰川電力♪
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/life/148043_279979_misc.pdfと比較すると増強部分がよく解る♪まあ小さいけどね。。

広島県広島市及び北広島町で小水力発電事業を実施する件
http://www.marubeni.co.jp/news/2016/release/00014.html
2016年3月4日
丸紅株式会社

丸紅株式会社(以下「丸紅」)の100%子会社である三峰川電力株式会社(以下「三峰川電力」)は、広島県広島市及び北広島町での小水力発電所3か所について、2016年1月15日より商業運転を開始したことを受け、本日竣工式を開催しました。

本件は、地元発電事業者が昭和20年代より運営していた3か所の発電所を、三峰川電力が譲り受け設備更新工事を実施のうえ継続して発電事業を行うもので、年間発電量は一般家庭約900世帯の年間電力消費量に相当する約320万キロワット時を見込んでおり、発電した電気は丸紅へ売電します。

三峰川電力では長年小水力発電所運営によって培ってきた経験を生かして、地域に根差した小水力発電事業を全国規模で行っております。また、中国地方、特に広島県エリアでは小水力発電事業適地が豊富である事から今後も広島県エリアを中心に中国エリア全域での小水力発電事業の開発を進め、地元地域に協力・貢献したいと考えています。

三峰川電力は2006年から小水力発電の運営を行い、本件は三峰川(長野県伊那市・2か所)、蓼科(長野県茅野市・2か所)、北杜(山梨県北杜市・3か所)、下郷(福島県下郷町・1か所)に続く案件とし、9‐11か所目の発電所となります。今後、三峰川電力は2020年までに国内30か所程度の中・小水力発電所の開発を目指して、全国で環境に優しい再生可能エネルギーの創出に積極的に取り組んでいきます。

以 上

■三峰川電力㈱ 広島県小水力発電所

施設名 所在地 認可出力
水内川(みのちがわ)発電所 広島県広島市佐伯区湯来町多田地先 180kW (←170kw: +10kW)
砂谷(さごたに)発電所 広島県広島市佐伯区湯来町葛原地先 108kW (←100kW: +8kW)
豊平(とよひら)発電所 広島県山県郡北広島町吉木地先 112kW (←100kW: +12kW)

1241とはずがたり:2016/10/24(月) 19:46:36
小水力発電所「泉水発電所」が運転開始【東京発電/埼玉県朝霞市】市内の浄水場内で共同事業
http://www.newenergy-news.com/?p=4207
2016/6/2

東電グループの東京発電と埼玉県朝霞市が同市の泉水浄水場着水井(小規模水槽)の更新工事に合わせ、泉水浄水場内に建設していた小水力発電所「泉水発電所」が竣工し、5月9日に営業運転を開始した。朝霞市が水力エネルギーを提供し、東京発電が発電所を建設して運転・保守を行う共同事業方式の小水力発電所だ。

県大久保浄水場(さいたま市)から送られる県水の圧力と流量を利用して水車を回転させ、発電する。基準有効落差は24.6m。水車は円筒ケーシング・インライン型フランシス水車を採用した。最大出力は63kW。年間電力量は、一般家庭約150世帯分の電力量に相当する約46万kWh。発電した電力は東京発電が電力会社に売電し、売電金額の一部を朝霞市水道部へ配分する。朝霞市はこの事業により約200万円の年間収益を見込んでいる。

共同事業者の役割は、朝霞市水道部が水車回転の流量・圧力、発電設備を設置する場所、着水井弁室などを東京発電に提供する。東京発電は建設・運転・保守費用を負担し、電力会社への対応を行なう。建設に際しては、着水井更新工事を進める朝霞市と意思疎通を図り、機器配置の効率化にも取り組んだという。

朝霞市水道部は小水力発電事業に関して、「安定的な収入を確保できる」「太陽光や風力発電に比べ、天候の影響が少なく安定した発電ができる」「環境に配慮した水道事業の運営に役立つ」などのメリットを挙げている。

東京発電はこれまでも横浜市水道局やさいたま市水道局、川崎市水道局など自治体の水道局と組んで共同事業方式の小水力発電所を推進しており、泉水発電所で16カ所目(8自治体と実施)となる。同社の水力発電所は泉水発電所で合計75発電所となった。

1242とはずがたり:2016/10/30(日) 19:30:41
>滝の流量は夏場の多い時期が毎秒約3トン、最も少ない2月は毎秒0・3トン程度。同社は発電用の取水量を毎秒0・26〜1・42トンと見込み、観光客が多い日中は滝へ水を流すことを優先する

日本百選「観音の滝」に小水力発電計画
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/364523
唐津市七山
2016年10月09日 10時28分

 地元滝川区「活性化願い2年前誘致」
 周辺は懸念「流量減れば観光に影響」

 「日本の滝百選」に選ばれている唐津市七山の「観音の滝」一帯で、小水力発電所の建設計画が進められている。水資源を生かして高齢化が進む地域の活性化につなげようと、地元の滝川区の住民が2年前に誘致を働き掛けた。具体化に向けた動きが進む一方、周辺地区の住民からは滝の流量低下による観光面への影響を懸念する声も出ている。

 観音の滝は高さ45メートル、幅10メートル。豪快な水しぶきを上げて流れ落ちる景観を目当てに、年間数万人が訪れる。毎年夏には1千人以上が参加する国際渓流滝登り大会でにぎわう。

 発電所は、鹿児島県内で5カ所の小水力発電所を手がける九州発電(本社・鹿児島市、古田功社長)が売電を目的に計画している。同社によると、滝の上流約250メートルに取水口を設け、滝がある滝川川の左岸に導水管を埋設。滝を迂回(うかい)して約1・6キロ下流の発電所へ水を送り、約160メートルの高低差を利用して発電する。最大出力は1750キロワットで、発電量は年間860万キロワット時。一般家庭2600〜3千世帯分の電力を賄えるといい、事業費は約20億円。

 滝の流量は夏場の多い時期が毎秒約3トン、最も少ない2月は毎秒0・3トン程度。同社は発電用の取水量を毎秒0・26〜1・42トンと見込み、観光客が多い日中は滝へ水を流すことを優先すると説明している。佐賀県と事前の確認作業を進めているといい、「景観は守ることができるし、生物にも影響がない」としている。

 滝川区の役員は2014年に誘致を働き掛け、鹿児島の発電所を見学するなどしてきた。農繁期や滝登りの際に取水を止めることや、稼働後に問題があれば水量を協議できる項目を盛り込んだ協定書案を作り、区会で諮る予定にしている。

 同社は売電収入に応じた協力金を区に支払い、環境整備などで貢献する姿勢を示している。15年4月に区長を引き継いだ阿部栄さん(62)は「少子高齢化で地域の活力が弱まっている現状がある。将来を考えると、メリットはある」と受け止めているが、「区内では建設を歓迎する声と心配する声がある」とも話す。

 滝川区の意向で進む計画に不満の声もある。滝登り実行委の60代男性は「随時、勇ましい水が流れてこその観音の滝。水が減った場合、滝登り以前に、観光地として成り立つのか」と不安がる。別の地区の60代男性も、旧七山村時代から滝周辺が観光地として整備されてきた経緯を挙げ「滝は滝川だけのものじゃない。計画はガラス張りで進めてほしい」と強調する。

 市企画政策課は「再生可能エネルギーの推進自体はいいこと。市の環境条例に違反している訳でもない」と静観している。業者には地元の同意をしっかり取るように伝えているといい、協定締結時には立会人を務め、内容が履行されているか定期的に確認する方針。

 同社はこれまで、計画に関係する滝川区や木浦区で計7回の説明会を開いたという。早ければ今月中にも滝川区と協定を結び、来年度にも着工したい考えだ。計画への不安が根強いことについては「反対を押し切ってまで計画を進めるつもりはない。要望があれば、どこでも説明したい」と話している。

七山の小水力発電、8日に住民説明会
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/370986
九州発電が計画
2016年10月28日 10時21分
 唐津市七山の観音の滝周辺で計画されている小水力発電所建設についての説明会が、11月8日午後7時から七山公民館で開かれる。事業主体の九州発電(本社・鹿児島市)が、七山地区全体の住民を対象に事業内容を説明する。

 発電用に取水することで滝の流量が減るため、住民の一部からは景観への影響を心配する声も上がっている。同社は説明会で、発電所建設に直接関係する滝川区や東木浦区、西木浦区以外の住民にも理解を求める方針。

 滝川区は26日夜、区の会合を開いた。8日の全体説明会での意見を踏まえた上で、区として建設に同意するかどうかを判断する方針を申し合わせた。

1243とはずがたり:2016/10/30(日) 19:33:47
規模は小さいけど。。

●かみむら小水力株式会社
9月9日付で設立登記
2018年度中の本格稼働を目指したい
総落差90メートルの水路方式により最大180キロワット
総事業費は約3億7000万円を見込み、うち9000万円は県から無利子の融資
売電収入の使い道には小学児童や保育園児を増やすための対策費、地域活性化につながる起業支援、観光資源開発、農林業振興などに充てる案が挙がっている

上村の住民らが小水力発電会社設立
http://minamishinshu.jp/news/economy/%E4%B8%8A%E6%9D%91%E3%81%AE%E4%BD%8F%E6%B0%91%E3%82%89%E3%81%8C%E5%B0%8F%E6%B0%B4%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E8%A8%AD%E7%AB%8B.html
南信州経済
[ 2016年 10月 20日 木曜日 15時53分 ]

 飯田市上村の地元住民など4人が取締役を務める「かみむら小水力株式会社」が9月9日付で設立登記され、同月末までに前島衛社長(75)=同市上村=らに伝えられていたことが、分かった。上村程野地区の1級河川・小沢川(こざわがわ)に取水口を、上村川新程橋付近に発電所を設ける計画で、得た売電収益を地域振興や課題解決に活用する住民主体の小水力発電事業。前島社長は「2018年度中の本格稼働を目指したい」と話している。

 きっかけは市が2009年度に環境省の委託を受けて実施した小水力発電の導入ポテンシャル調査。13年には「飯田市再生可能エネルギーの導入による持続可能な地域づくりに関する条例」が施行され、市域の豊富な再生エネルギー資源を活用して活力ある地域づくりの推進がスタートした。

 この間、上村では小水力発電事業の検討協議会を立ち上げ、事業の資金調達や電力会社との取引の際に株式会社のほうが交渉しやすい―との判断から、前島社長を委員長とする会社設立準備会を発足させて計画を練ってきた。上村まちづくり委員会は6月定例会で会社設立を了承し、資本金となる100万円を寄付。9月正式に設立登記され、前島社長をはじめとする地元住民3人と社外取締役の計4人が役員を務める。

 飯田市によると小沢川上流に取水口を設け、約800メートルの導水管を引いて新程橋付近の発電所までつなげる予定。総落差90メートルの水路方式により最大180キロワットの発電を見込み、本年度は発電に利用できる流量の調査などを実施。詳細設計を経て来年度着工、18年度からの売電を目指し、近く水車メーカーへの視察も予定しているという。

 総事業費は約3億7000万円を見込み、うち9000万円は県から無利子の融資を受ける予定。市は施行した条例が、エネルギーを市民の共有財産とみなし、地域住民が優先的に活用できる「地域環境権」をうたっていることから、同小水力発電事業を「公民協働事業」に位置付けて信用補てんや金利無利子融資、助言などの面で支援する。

 前島社長は「いまはやらなければならないという強い気持ち」と気を引き締める。売電収入の使い道には小学児童や保育園児を増やすための対策費、地域活性化につながる起業支援、観光資源開発、農林業振興などに充てる案が挙がっているといい「せっかくある資源を活用し、地域最大の問題である少子高齢化の解消に多少なりともつながれば」と話している。

1244とはずがたり:2016/10/30(日) 19:35:13
0.8kwかー。。

売木村で浄水場の小水力発電機稼働
http://minamishinshu.jp/news/local/%E5%A3%B2%E6%9C%A8%E6%9D%91%E3%81%A7%E6%B5%84%E6%B0%B4%E5%A0%B4%E3%81%AE%E5%B0%8F%E6%B0%B4%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%A9%9F%E7%A8%BC%E5%83%8D.html
[ 2013年 11月 9日 土曜日 13時52分 ]

売木村浄水場小水力発電1 売木村はこのほど、軒川浄水場に設置した小水力発電機の稼働を開始した。併せて無停電電源装置(UPS)なども設置され、災害などで停電が続いた場合でも、浄化機能が保てるようになった。

 県の2012年度グリーンニューディール基金事業で、総事業費2000万円を投じて整備。10月27日に竣工した。取水した水が沈殿槽を経て、ろ過器へ流れ込む前のパイプに設置され、水の流量は毎分1立方メートルほどある。設置した小水力発電機は水車式で毎時0・8キロワットの発電量で運用する。

 出力は弱いが、小水力発電の電力のみでも自動で塩素を投入するなどの最低限の浄化機能は維持できる。また、UPSだけでも停電後24時間の電源が確保できる。

 売木村では別荘など観光人口を含めると1000人ほどの水道水確保が必要。村内には同浄水場と岩倉浄水場の2カ所があるが、岩倉は規模が小さいため小水力発電の導入は見送られた。これまで大雪などの影響により浄水場に停電があった場合には、臨時の発電機を設置するなどで対応してきたという。

 小水力発電の電力は、常時は通常の電力の補助として利用している。村では「実用的なものとして導入した。期待ほどの出力はないものの、非常時には小水力発電とUPSで対応が可能だ」としている。

1245とはずがたり:2016/10/30(日) 20:02:16

ここも3kwと小さいし2014年の記事だけど。

大鹿村で小水力発電施設を設置
http://minamishinshu.jp/news/politics/%E5%A4%A7%E9%B9%BF%E6%9D%91%E3%81%A7%E5%B0%8F%E6%B0%B4%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%96%BD%E8%A8%AD%E3%82%92%E8%A8%AD%E7%BD%AE.html
[ 2014年 8月 25日 月曜日 9時17分 ]

大鹿村が小水力発電 大鹿村は、小水力発電施設を鹿塩の小塩地区に設置した。地すべり危険区域にあり、地すべり防止用工事で水抜きされた水を活用。発電した電力は再生可能エネルギー固定価格買い取り制度を活用し、全量売電する。すでに国の認定を受け、現在は中部電力に申請中。早ければ10月から売電を開始する。排水を利用した新たな取り組みで今後、注目を集めそうだ。

 小塩地区では1994(平成6)年、国の直轄事業として地すべりを防止するためのトンネル(小塩第一隧道)が掘られ、そこから黒いパイプを通して水抜きしている。一定量の水を近くの小塩沢川に流しており、村は発電に必要な水を確保できると判断。取水用のパイプを新たに取り付け、水車型の小水力発電システムを設置した。村道沿いの急斜面に位置し落差は約30メートル。

 白いステンレスカバーで覆われた箱状の装置内には直径30センチ、幅6センチのステンレス製の水車があり、注ぎ込まれた水を使って回転させることで水車の脇にある発電機を稼働させる。出力は平均2・4キロワット、最大3キロワット。使用水量は毎秒16リットル。水車は1分間におよそ750回転する。総事業費は530万円。

 3月までに設置し、現在は発電量を確認するランプを置いて定期的に計測している。住民税務課によると、発電電力は全て売電する計画で、年間の収入は約50万円を見込む。

 村内は水源が豊富で急峻な地形のため、落差を利用した小水力発電が期待できる。柳島貞康村長は「ほかにも適地があり、売電収入は今後の研究に充てたい」と話した。

 小水力発電は、自然河川を利用した1000キロワット未満も水力発電。東日本大震災の原発事故以降、国は太陽光や風力とともに再生可能エネルギーに位置付け、普及を図っている。固定価格買い取り制度の対象で、高低差と豊富な水量が確保できる山間部などが好適地とされる。

1246とはずがたり:2016/10/30(日) 20:02:50
5kwで2015年の記事

天龍村が小水力発電施設の点灯式開く
http://minamishinshu.jp/news/politics/%E5%A4%A9%E9%BE%8D%E6%9D%91%E3%81%8C%E5%B0%8F%E6%B0%B4%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%96%BD%E8%A8%AD%E3%81%AE%E7%82%B9%E7%81%AF%E5%BC%8F%E9%96%8B%E3%81%8F.html
[ 2015年 3月 12日 木曜日 9時22分 ]

天龍村で小水力発電所 天龍村は平岡の西原―中央の恵平沢川に小水力発電施設「龍吐水力発電所」を整備し、10日に起動点灯式を開いた。電気は同地区の防災避難施設に指定している天龍保育所で利用し、余剰分は売電する。平岡ダムが象徴する水力とともに生きる村として、自然エネルギー発電のシンボルとする。

 西原の天龍小学校西側に取水口を設け、120メートルの導管で中央の保育所東側に設置した発電施設に水を運ぶ。36メートルの落差で水を落とし、発電機を稼働する。

 災害に強い自立・分散型のエネルギーシステム導入を支援する県のグリーンニューディール基金1460万円を活用し、総事業費は1970万円。発電量は5キロワット時で、日中は保育所の電力を補い、夜間は売電する。

 大平村長が村を象徴する龍に見立て、かつての手動ポンプ「龍吐水」の名称からも引用して「龍吐水力発電所」と名付けた。

 点灯式では、大平村長と野竹正孝議長が起動ボタンを押して発電を開始。保育所の園児や天龍小学校の児童らが見守り、設計者から説明を受けた。

 大平村長は「村は中部電力の平岡ダムとともに暮らしてきた自然エネルギーと親和性の高い地域。村のシンボルにして、水力をはじめとする自然エネルギーに対する村民の関心を高めたい」と話していた。

 村は2011年度に有識者を含めた自然エネルギー普及推進協議会を発足。小水力発電の導入と太陽光発電の普及拡大に向けて研究・調査を進めた。

 標高300メートル―800メートルの間に集落が点在する村内では、標高差が大きい地形特性を生かした小水力発電への期待が高く、前年度に複数カ所を候補に調査を実施。水量と落差の条件がそろう恵平沢川を選定し、本年度当初予算に建設費を計上していた。

1247とはずがたり:2016/10/30(日) 20:07:07
誰か外部の出資者募って180kwにしようよ。

高知市土佐山地域の高川地区(高橋幹博区長)の住民が出資者
当時は最大で設備投資3億円、発電出力180キロワット前後の規模を想定していたが、住民側は資本金の負担や災害などで施設が被害を受けた際などの責任問題などを懸念。将来にわたって重荷にならないよう再検討し、発電出力49・9キロワットの規模であらためて作成した事業計画を10月16日の地区の臨時総会で承認した。
内径25センチほどのポリエチレン管で約90メートル下に流して水車を回す
28万キロワット時を発電
総事業費約8400万円
落ち葉の除去など水源地の管理や補修を担う住民には報酬を払う仕組み

2016.10.23 08:00
高知市土佐山で県内初、住民出資の小水力発電を計画
http://www.kochinews.co.jp/article/57357/

 2012年から検討が進んでいた高知市土佐山地域の小水力発電が具体化する見通しとなった。高川地区(高橋幹博区長)の住民が出資者となり、地区内の谷川の流れを利用して70〜80世帯の年間使用電力にあたる28万キロワット時を発電、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づき売電する。当初構想の事業規模を3分の1以下に縮小し、総事業費約8400万円で整備を進める。千キロワット以下の小水力発電は高知県内にも既存施設があるが、住民による出資・運営は前例がなく、実現すれば全国でも先駆的な民間発電所となる。

 高川地区は50世帯ほどが暮らしている。高齢化が進み地域の運営が難しくなることを見越し、集落の活動に必要な資金を売電で確保する狙いという。

 高川川支流の標高494メートル地点から取水し、内径25センチほどのポリエチレン管で約90メートル下に流して水車を回す。全量を電力会社に売電し年間収入は約930万円を見込む。

 発電所の建設費は、地区で請け負った道路清掃の収入などをためた地区費や金融機関の融資金などでまかなう予定。建設、運営のため、地区と住民有志、須崎市出身のフォトジャーナリスト、古谷桂信さんが代表を務める「地域小水力発電株式会社」(香美市土佐山田町)が出資して新会社を設立する。

 計画では、売電収入のうち毎年48万円が地区に入り、落ち葉の除去など水源地の管理や補修を担う住民には報酬を払う仕組みだ。

 事業の発端は東京電力福島第1原発の事故。高知県内の研究者らが「高知小水力利用推進協議会」を発足させ、高川地区に提案した。

 当時は最大で設備投資3億円、発電出力180キロワット前後の規模を想定していたが、住民側は資本金の負担や災害などで施設が被害を受けた際などの責任問題などを懸念。将来にわたって重荷にならないよう再検討し、発電出力49・9キロワットの規模であらためて作成した事業計画を10月16日の地区の臨時総会で承認した。

 高橋区長は「2、3年のうちに稼働にこぎ着けたい」と話しており、地区役員らの準備委員会が出資額の決定や行政の許認可手続きなどを進める。

 高知市新エネルギー推進課によると、取水する谷川は法律に定めのない水路(青線)で高知市が管理している。

 新エネルギー推進課の岩村里香課長は「地区の取り組みを後押しするスタンスだ。住民の意向を確かめながら青線を使用する許可などを検討していく」としている。

 高知県によると県内には11カ所の小水力発電所がある。いずれも四国電力や大手企業か、第三セクターを含む公営の施設。集落の機能維持を担うための地域住民による設置は例がないという。

1248とはずがたり:2016/11/01(火) 20:15:50

2016年11月01日 13時00分 更新
熊本で100年稼働した水力発電所、取水量を変えずに出力アップ
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1611/01/news041.html#l_rk_161101_suiryoku01.jpg

JNCは熊本県内に所有する2カ所の水力発電所の設備更新に着手する。それぞれ運転開始から100年と97年が経過している古い発電所で、取水量は変えず発電設備の更新などによって発電量を5.6%程度向上させる。
[陰山遼将,スマートジャパン]

 JNCは2016年10月28日、同社が熊本県に保有する2カ所の水力発電所について、大規模改修工事を実施すると発表した。約80億円を投じ、設備更新によって発電量を増やす計画だ。

 JNCは液晶材料や有機EL材料の製造販売・研究開発を基幹事業とする一方、環境・エネルギー事業にも取り組んでいる。現在、九州地区に13カ所の流れ込み式水力発電所を保有しており、その合計出力は9万3700kW(キロワット)に相当する。この他、太陽光発電事業も展開している。

 今回、大規模改修を実施する発電所は熊本県上益城郡(かみましきぐん)山都町(やまとちょう)に位置する「内大臣川発電所」と「津留発電所」の2カ所。内大臣川発電所は完成から100年、津留発電所は97年を迎える発電所だ。今回の改修ではそれぞれの発電所について、認可取水量は変更せず、水車・発電機などを高効率な機器へ更新し、最大出力と年間発電量の向上を目指す(図1)。

http://tohazugatali.dousetsu.com/l_rk_161101_suiryoku01.jpg
図1 改修する発電所の位置 出典:JNC

 内大臣川発電所は改修で最大出力を600kW増となる7900kWにする計画だ。一方の都留発電所は400kW増の1万1100kWに増強する。それぞれ2020年6月、2021年3月に運転を再開する計画だ。予定通り改修が実施できれば、2つの発電所の合計で年間に2万7700世帯分の電力使用量に相当する発電量が見込める。

 JNCではこの他にも熊本県内に所有する水力発電所の改修を進めている。13カ所のうち、既に3カ所の更新を完了。この他に現在5カ所の発電所の更新を進めているところだ。

1250とはずがたり:2016/11/10(木) 20:30:38
2016年09月27日 07時00分 更新
課題も多い小水力発電、普及拡大へクリアすべき6項目
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1609/27/news010.html
[陰山遼将,スマートジャパン]

 新エネルギー導入促進協議会(NEPC)は、小水力発電の導入・普及促進を目的に「平成27年度 小水力発電の導入促進に係る調査業務」を実施し、このほどその概要を公表した。小水力発電事業の課題となっている高額な設備コスト焦点を当てており、水車・発電機の活用動向と現状の課題をまとめている。

 1000kW(キロワット)以下の小水力発電事業を実施する場合、初期投資の多くを水車や発電機などの設備コストが占める。一方、事業者側の視点から見れば、発電量事業性を規定する部分であり、どういった設備を選択するかは非常に重要なポイントになる。そのため、発電量を高めるために事業地に適したオーダーメイドの設備を発注する例が多いという。しかしこうしたオーダーメイド製品の採用が、初期投資額の高額化につながっている面もある。

 今回の調査では、まず国内の水車・発電機メーカーに対し、量産できる汎用製品とオーダーメイド製品の生産割合を調査した。その結果、15社の中で汎用製品を製造しているメーカーは4社で、受注割合の大半はオーダーメイド製品となっていることが分かった。市場が小さく、メーカー側に価格競争のインセンティブが働かない構造である点や、事業者側が効率の高い製品を望んでいること影響した結果といえるだろう。

 では汎用品が普及し、コストが下がる見込みはないのだろうか。今回の調査ではメーカー側にヒヤリングを実施している。その結果、メーカー側には水車・発電機を既成品化・量産化すれば、コストダウンを図れるという共通認識があるとしている。しかし既製品では流況に合わせた性能の最適化ができないため、オーダーメイド製品に比べて発電効率が劣る。すなわち販売量は見込めないため、メーカー側としては量産化に向けた製造ラインの新設には踏み切れないというジレンマがあると指摘している。

 一方、今回の調査で小水力発電事業の事業採算性をシミュレーションした結果、流況など条件によっては、オーダーメイド製品よりも性能で劣る汎用製品の水車を採用した方が、総合的な事業採算が改善する場合もあったとしている。これは1台のオーダーメイド製品を使用する場合と、3台の汎用品の水車を使う場合を比較したもの。設備の出力は汎用品の方が100kWほど劣るが、低流量時に台数をしぼって運転できるメリットを生かすことで、シミュレーション上ではオーダーメイド製品を利用した場合より事業採算性で上回った。

 この結果を受け今回の調査では、事業者側が水車効率の低下をある程度許容し、汎用製品の採用を進めることで、メーカー側に水車・発電機の既成品化・量産化と、価格競争を促す必要があるとしている。しかしこれを実現するためには、中長期的な水車導入市場を確保し、事業者・水車メーカーなど関連するプレイヤーがリスクマネーの低減に向けお互いに協力・努力する必要があると指摘した。

海外製品の採用は拡大する可能性あり

 再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)の開始以降、小水力発電事業の増加により国内メーカーへの水車・発電機の発注量が増加した。それに伴い発注から納入までの調達期間の長期化や価格の高騰が進んでいる。調査ではこうした影響で、事業者側に水車や発電機を海外から調達することへの感心が高まっているとしている。そこで今回の調査では、複数の海外水車メーカーへのヒヤリングおよび海外製品の利用実態について調査した。

 ヒヤリングを行った海外の水車メーカーは、チェコのMavel社とCINK社、ドイツのHydroWatt社、ブルガリアのVaptech社の4社。いずれも日本国内への導入実績がある(図3)。

 ヒヤリングの結果、海外展開への意欲は高く、条件さえ整えば日本への導入も問題ないとする会社が多いとしている。また、成熟した水力発電市場が形成されている欧州では、今回の調査対象以外にも水車メーカーが数多く存在する。一方で、欧州市場は、これ以上の大きな拡大成長は望みにくく、日本を含むアジアへの展開を検討する企業も多いという。また、欧州では日本の水力開発が一時停滞した際にも市場が存在し続けた。そのため、あらゆる規模の水力発電の設計ノウハウを持つ企業が多く、安価で効率の高い水車を量産化できる企業も存在するとした。

1251とはずがたり:2016/11/10(木) 20:31:06
>>1250-1251
 こうした状況を踏まえると、日本国内において海外製品の活用が促進する可能性があるが、課題となるのは維持管理や運用保守の点だ。日本の水車メーカーや電気工事会社の技術者が、海外製品のアフターフォローができる体制を整えて必要がある。また、電力会社との系統連系の基準など、制度面での改善も必要となると指摘した。

 NEPCではこうした調査結果を踏まえ、今後の小水力発電の普及に向けた対応策の方向として、以下の6つのポイントを挙げている。

1.参入障壁を下げる

 小水力発電事業を行うに当たり必要となる専門知識は多岐にわたり、これが新規事業者に対する大きな障壁となっている。計画段階で目利きのできる外部機関、有識者を活用できる環境を整備し、参入障壁を緩和していく必要がある。なお、経済産業省が2016年度から実施している再エネコンシェルジュ事業、山梨県などの一部地方自治体が設置している相談窓口はこうした機能を担っているとした。

2.金融機関の融資判断を支援する制度の整備

 金融機関の小水力発電事業への融資実績は少なく、専門の担当者を設置できている機関も限られている。そのため、金融機関の融資判断を支援する第三者認証制度、技術デューデリジェンスに対する補助制度、技術面の相談窓口設置などの整備が求められる。なお、再エネコンシェルジュ事業、環境省の「平成27年度 地域金融機関等に対する低炭素化プロジェクト」における研修などの委託業務はこの機能を果たしているとした。

3.事前調査の費用負担を軽減

 流況調査、測量、地質調査など、小水力発電は事業開始前の事前調査に大きなコストが掛かる。特に水利権を持つ地元関係者との調整に時間と労力を要するのが小水力発電事業の特徴といえる。こうした状況も新規事業者にとっての参入障壁となっており、経済産業省が2016年度から実施している「水力発電事業化促進事業費補助金」などのように、事前調査コストを負担する補助制度が求められる。

4.リスクシェアを図った事例の共有

 小水力発電事業への融資実績が乏しい金融機関にとっては、参考とすべき先例の情報は貴重である。小水力発電関係4団体が2017年度の開設を目指しているポータルサイトはこうした情報提供機能を持つ予定で、事例共有の場として期待できる。

5.トラックレコードの共有

 小水力発電関係者が新たな発電所建設計画を立案・評価する際に、参照できる開示された既存小水力発電所の運転記録(トラックレコード)が存在すると利用価値は高い。導入実績の乏しい新規参入メーカー製の水車や、海外製品のトラックレコードが公開されていると機種選定の際の参考になる。このような事業者のニーズに関する情報は、メーカーやメンテナンスサービス業者に対しても新たな技術開発やサービス開発のヒントとなる可能性がある。

6.保守体制の整備・拡充

 海外製品を導入した際に最も懸念されるのは、故障などの不具合により運転を停止した際のリカバリータイム。代替品や補修部品の速やかな調達などにより、国内製品と比較した場合に同等、あるいは想定される影響の範囲内に抑えられるかが重要なポイントになる。こうした保守体制が整備されると、運転停止によるリスクが軽減され、金融機関の融資判断にもプラスの影響を与えることが期待できる。

1252とはずがたり:2016/11/15(火) 15:46:39

首都圏の水がめ 利根川水系ダム「ようやく99%に」取水制限を全面解除
2016年09月02日 11時01分
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/6/16580.html

 台風9号と10号がもたらした雨によって、首都圏に水を供給している利根川上流の8カ所のダムの貯水量が回復し、川も増水したことから、国土交通省関東地方整備局は2日、取水制限を全面的に解除した。

 東京、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木の1都5県に水を供給している利根川水系の8カ所のダムでは、今年6月以来、10%の取水制限を実施。

 台風9号などの影響で、8ダム合計の貯水量が60%近くまで回復したことから、先月24日に一時的に取水制限を緩和したが、9月1日には、貯水量が平年の99%まで回復したとして、全面解除を決めた。

1253とはずがたり:2016/11/24(木) 13:39:10
発電所水流出 九電が補償へ
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/feature/TO001139/20161121-OYS1T50008.html?from=syartcl_blist
2016年11月21日
特集 熊本地震
 熊本地震で九州電力の水力発電所「黒川第一発電所」(熊本県南阿蘇村)の貯水槽などが壊れ、大量の水が流出した問題で、九電は20日、貯水槽下方にある集落を襲った土砂崩れで住宅が損壊した9世帯に対し、土地の買い取りを含めた補償を検討していることを初めて伝えた。住民側は年度内に内容を明らかにするよう求めたという。この日、熊本県大津町で初めて住民説明会が行われ、提示された。

 出席者によると、九電の藤本淳一・熊本支社長が「水の流出で大変なご迷惑をおかけした」と住民側に謝罪。九電側は、水が集落に流入したことについて、壊れた設備の撤去作業などに使うとして土地の「借地料」を支払うほか、土地の買い取りも含めた補償を検討していると説明したという。説明会後、藤本支社長は「(補償に関しては)最大限のことをやっていきたい」と報道陣に述べた。

 貯水槽の下方にある南阿蘇村立野(たての)の新所(しんしょ)地区では本震直後に起きた土砂崩れで9世帯の住宅が損壊し、2人が亡くなった。

1254とはずがたり:2016/11/24(木) 17:39:31
>発電能力は99kW
小さいな(;´Д`)
この小ささ故の収益性の高さなのか?

2016年11月16日 07時00分 更新
自然エネルギー:
小水力発電で20年間に2億円超の利益、ダムの直下で190世帯分の電力
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1611/16/news026.html

福岡県の県営ダムの直下で小水力発電所が運転を開始した。ダムの放流を活用して190世帯分の電力を供給する。ダムが立地する糸島市が運営して、売電収入により20年間に2億5500万円の利益を得られる見込みだ。県営ダムの中から小水力発電を実施した場合に最も収益性の高い場所を選定した。
[石田雅也,スマートジャパン]

 福岡県の西部にある「瑞梅寺(ずいばいじ)ダム」の放流を活用した小水力発電所が11月11日に運転を開始した。福岡県が管理する15カ所のダムの1つで、洪水対策と水道用水の供給を目的に1978年から稼働している。川から流れてくる水をせき止めるための堤体は高さが64メートルあり、その直下に小水力発電所を建設した(。

 堤体の放流口から水を取り込む方式で、水流の落差は46メートルに達する。最大で毎秒0.3立方メートルの水量を利用して、発電能力は99kW(キロワット)になる。発電に利用した後の水は従来と変わらず下流に放水するため、水道の供給量や下流の自然環境には影響を及ぼさない。

 年間の発電量は67万kWh(キロワット時)を見込んでいる。一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算して190世帯分に相当する。発電した電力は固定価格買取制度で売電して、年間に2270万円(税抜き)の収入を得られる想定だ。20年間の買取期間の累計で4億5400万円の収入になる。

 一方で発電所を建設する事業費は2億1200万円かかった。そのうち1億円を福岡県の補助金で充当したため、糸島市の負担額は1億1200万円である。年間の運転維持費に350万円を見込むほか、10年に1回実施する発電機の大規模なメンテナンス費として1回あたり800万円を予定している。

 県の補助金を加えて計算すると、20年間に2億5500万円の利益を得られる見通しだ。わずか6年間で事業費を回収できる。補助金を受ける条件として、売電収入は基金などで管理することになっている。その基金を使って公共施設に再生可能エネルギーの発電設備や蓄電設備を導入していく。

小水力発電の収益性が最高と評価

 福岡県は県営ダムの放流水を活用した小水力発電を促進するにあたって、水力発電を実施している3カ所を除く12カ所のダムを対象に、事業性の概略検討を2013年に実施した(図3)。このうち収益性が最も高くなる結果を得られた場所が瑞梅寺ダムだった。

http://tohazugatali.dousetsu.com/itoshima11_sj.jpg
http://tohazugatali.dousetsu.com/itoshima13_sj.jpg
図3 県営ダムの放流水を活用した小水力発電の検討対象。出典:福岡県県土整備部

1255とはずがたり:2016/11/24(木) 17:39:45
>>1254-1255

 瑞梅寺ダムでは固定価格買取制度の対象になる20年間で1億4800万円の利益を出すことができて、11年で投資を回収できる計算だ。この評価結果をもとに、糸島市は小水力発電所の建設を決めて、2014年度から発電設備の製作と建設工事に着手した。実際に稼働した小水力発電所の発電能力や年間発電量は概略設計の通りで、福岡県の補助金1億円を加えたことにより投資回収期間は6年に短縮する。

 概略設計に基づいて、水車発電機には横軸フランシス水車を導入した。大規模な水力発電所を含めて国内で最も多く使われているタイプの水車で、水流の落差が大きい場合に適している。

 瑞梅寺ダムの小水力発電所では落差が46メートル、水量が最大で毎秒0.3立方メートルの条件から、フランシス水車が最適と判断できる(図6)。

http://tohazugatali.dousetsu.com/itoshima18_sj.jpg
図6 落差と流量による水車発電機の選定方法。出典:糸島市

市内で3種類の水車発電機が稼働

 糸島市では2013年度に再生可能エネルギーの導入計画を策定して、2020年度までの8年間に発電量を4倍に拡大する目標を掲げた。市内では太陽光発電と小水力発電の可能性が大きいことから、この2種類の再生可能エネルギーを中心に拡大策を実施している。

 小水力発電のモデルプロジェクトとして、2014年に観光名所の「白糸の滝」の近くに小水力発電所を稼働させた(図7)。滝の下流から水を取り込んで、2種類の水車発電機で電力を作るユニークな試みだ。発電した電力は近隣の観光施設に供給している。

 水車発電機のうち1種類はクロスフロー水車で、水流が交差する力を生かして水車を回転させる。もう1種類はペルトン水車と呼び、ノズルを使って水を噴出させて水車を回転させる仕組みだ(図8)。クロスフロー水車は水流の落差が小さい場合に適していて、ペルトン水車は落差が大きい場合に向いている。

 白糸の滝小水力発電所ではクロスフロー水車で5kW、ペルトン水車で10kWの電力を作る構成だ。年間の発電量は2015年度の実績でクロスフロー水車が2万3500kWh、ペルトン水車が5万2400kWhだった。設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)は54%と60%になり、ペルトン水車のほうが効率よく発電できている。

 固定価格買取制度で想定している小水力発電の設備利用率は60%である。新たに運転を開始した瑞梅寺ダムの小水力発電所では、横軸フランシス水車を使って77%の高い設備利用率を見込んでいる。標準値を上回る分だけ収益性が高くなる。

1256荷主研究者:2016/12/13(火) 22:02:17

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201612/20161205_11011.html
2016年12月05日月曜日 河北新報
<土木遺産>鳴子ダム まちおこし活用期待

「すだれ放流」が風物詩となっている鳴子ダム=5月

 宮城県大崎市鳴子温泉の鳴子ダムが土木学会の「選奨土木遺産」に認定されたことを祝う記念式典が4日、同市鳴子スポーツセンターであった。関係者約200人が認定を祝った。

 式典では土木学会東北支部から、認定に向けて取り組んできた鳴子まちづくり協議会の高橋鉄夫会長らに認定書と銘板が贈られた。選考委員を務めた後藤光亀東北大大学院准教授は「日本人技術者だけで建設した国内初のアーチ式コンクリートダムで、その後のダム建設に多大な影響を与えた」と認定理由を語った。

 認定を目指し、同協議会など住民団体が中心になり勉強会などを重ねてきた。高橋会長は「認定はスタートライン。今後、ダムをまちおこしや観光振興につなげていきたい」と話した。会場では「鳴子ダムカレー」が振る舞われたほか、ダムの見学会もあった。

 鳴子ダムは1951年着工、57年完成。日本人技術者で設計・建設された初の純国産アーチダムで、春の大型連休中は、雪解け水の堤上部からの放水が「すだれ放流」として風物詩になっている。

 選奨土木遺産は、幕末以降の土木施設の顕彰などを目的に2000年度に創設。本年度、東北では鳴子ダムをはじめ、四ツ谷用水(仙台市)など計4件が認定された。

1257とはずがたり:2016/12/25(日) 20:18:12
日本全国似た様な事やってんじゃないの??

堤防の環境対策 漁業者懸念「土砂で海濁る」
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201612/20161225_13008.html

 東日本大震災の災害復旧事業で造る河川堤防を巡り、宮城県が環境・景観対策として、水際のコンクリート堤防面に計画する覆土(盛り土)に気仙沼市の漁業者らの間で疑問の声が上がっている。増水が起きれば覆った土砂が流出し、海の環境が悪化しかねないためだ。覆土は「県内統一の方針」(県)といい、他の河川堤防でも同様の懸念が浮上する可能性がある。

 県が気仙沼市の沖ノ田川で進める河川堤防工事では、河口から両岸約800メートルを海抜9.3〜9.8メートルに土盛りしてコンクリートで覆い、津波の越流を防ぐ。
 このうち上流部の水際のコンクリート面には、工事で出た土砂を30センチ以上かぶせる計画。コンクリートが目立たなくなり、雑草が生えて生態系や景観に配慮できるという。
 県が14日、一部の地元住民や漁業者に説明したところ「大雨で土砂が流れて濁り水が発生すれば、ウニやアワビなどの漁業に支障が出る」と覆土に反対する意見が相次いだ。
 出席した県漁協大谷支所の小野寺俊昭支所長は「震災復旧工事でも濁り水が出て困っている。磯根資源が豊富な海底に土砂が散乱したり、海が濁ったりすると漁ができない」と不安を口にする。
 県気仙沼土木事務所は「漁業への影響を考えていなかった」と釈明。懸念が相次いだことを受け、26日に広く住民らに呼び掛けて説明会を開くことにした。
 県は震災で津波が川をさかのぼって堤防からあふれたことを踏まえ、海岸の防潮堤と同じ基準で、河川下流部の堤防を高くする事業を進めている。堤防面は原則として覆土を行う。水際に石を配置して草木が根付けば、覆った土が定着してほとんど流出しないとみている。
 県河川課は「景観や自然保護のために覆土は利点がある」と理解を求める。
 県によると、豪雨で川が増水した場合は、治水上、覆土が「フラッシュ(流出)」することを前提にしている。流出後に再び覆土するかどうかは「状況によって判断する」と説明する。
 県内では、気仙沼市を流れる鹿折川のように堤防面に既に覆土された河川もある。沖ノ田川流域のような懸念が高まれば、県が説明を求められる場面もありそうだ。

◎専門家、県の対応に苦言

 河川堤防の水際のコンクリート面を覆土する宮城県の方針について、専門家は慎重に進めるべきだと指摘する。
 清野聡子九州大大学院准教授(生態工学)は「土砂が川に沈めば川の生物が窒息する恐れがあり、海に流れ込めば磯場にも影響を及ぼす。河川堤防のことだけを考えた対策と言わざるを得ない」として再検討を求める。
 県環境アドバイザーを務める鈴木孝男・元東北大大学院助教(生態学)は「水際に生物のすみかや通り道となる環境をつくるのは良いこと。いろいろなやり方で覆土流出も防げる」と一定の理解を示す。その上で「漁業者の懸念は当然。住民がきちんと納得、理解できる形で進めるべきだ」と県の対応に苦言を呈する。

2016年12月25日日曜日

1258とはずがたり:2016/12/26(月) 19:32:37
水力発電所の稼働率に関する私の疑問(>>866-872当たりで調査)が氷解したかも知れない。

>日本全国にダムがあっても、それが十分に活用されてはいない。膨大な潜在的エネルギーが利用されることのないまま眠っている。実は、今の日本のダム湖には、水が半分程度しか貯まっていないのだ。

>それは、法律のルールで決まっているからだ。
>日本のダム造りのベースとなるルールのひとつに、「特定多目的ダム法」という法律がある。これには主に2つの目的が記されている。それは、「利水」と「治水」の2つであり、ひとつのダムで両方の目的を果たそうというのが多目的ダムだ。
>矛盾した2つの目的があるため、両者の折衷案として、ある程度の水は貯めるものの、ある程度は空にしておくしかない。…利水の面から見れば非効率だ。特に、発電にとっては、ダム湖をわざわざ空けておくなんて、電力を捨てるようなものだから、「もったいない」としかいいようがない。

>しかし実は、治水という意味からも、今のダム運用はあまり効率的ではない。はっきりいって“時代遅れ”なのだ。

>現実的には、台風が最接近する3日ほど前に予備放流すれば、十分に洪水に対処できる。3日前ならば川の流域に大雨は降っておらず、川はまだ増水していない。ダムの水を放流しても安全だ。
>日本の川は急流だし、海までの距離が短い。水源地のダムから予備放流された水は、ほとんどの場合、その日のうちに海に達する。海までの距離の長い利根川でも、放流の翌日には銚子から太平洋に至るし、東京の多摩川などは朝に放流すれば夕方にはもう海へ行ってしまう。
>つまり、大雨の心配のない時期は、ダム湖の水位を満水近くまで高くしておいても大丈夫なのだ。これなら、大きな水のエネルギーを電力に換え続けることができる。
>理由は、多目的ダム法の古さにある。この法律は昭和39年(1964年)に制定されて以来、根本的には一度も改正されていないから、50年前の社会事情に合わせたルールとなっている。信じ難い話かもしれないが、気象衛星も打ち上げられていなかった50年以上も前の法律が、21世紀の今でもダムの運用を縛っているのだ。
>つまり、天気予報の精度が今に比べて格段に低かった時代に合わせたルールを、半世紀たった今でもまだ守っているのである。

21世紀の日本は「ダム」によって救われる!
「歴史地形本」ベストセラー著者が断言
http://toyokeizai.net/articles/-/129147
竹村 公太郎 :元国土交通省河川局長 2016年08月19日

水力発電というと、一時代前の開発しつくされた電力源というイメージが強いだろう。確かに、今後、新規の巨大ダムが建設される見込みはなく、水力発電の総発電量に占める割合は10%足らずにすぎない。
しかし、国土交通省で数々のダム建設に携わってきた竹村公太郎氏(元同省河川局長)によると、既存ダムの活用で、新規の巨大電力を生み出すことが可能であるという。既存ダムの潜在能力を発揮させれば、現在の2〜3倍の水力発電量を確保することができるというのだ。
資源安で危機感は薄らいでいるものの、歴史的に見ればエネルギー問題がつねに日本の国運を左右してきた。今後は、二酸化炭素排出量削減の必要もあり、化石エネルギーへの依存を見直していかざるをえない。3.11以来、原発稼動には高いハードルが横たわっている。そうした中、安定したエネルギー源として水力発電量の比率を高めることの意義は大きい。
日本のエネルギー問題解決のカギを握る「純国産」再生エネルギーの隠れた可能性について、このたび『水力発電が日本を救う』を上梓した竹村氏が解説する。

巨大ダムを増やす時代ではない

水力発電を見直そうなどと言うと、こんな誤解をする人もいるかもしれない。
「ダムを増やす話なのかな」
しかし、それはまったく見当違いだ。
巨大ダムを増やすことなどいっさい考えていない。というより、もう造れないといったほうが正しい。もう日本では巨大ダムは増やせないのだ。

巨大ダムは確かに、水力エネルギーにしても治水にしても、効果は大きい。しかし、その巨大ダム建設の犠牲も大きい。

近代以降、昭和の高度成長期にかけ、山村地域の300〜400戸の家々を水没させて、巨大ダムを造ってきた。一部の人々の犠牲の上に繁栄を築くという、近代化の過程で行ってきたこのやり方は、現代にあってはもはや時代に合わない。

実は私は、日本でダムの新設をやめようとした張本人だった。かつて国交省の開発課長や河川局長だったとき、「もう緊急性がなく不必要なダムは造らない」と言い出した。多分、ほかの人が「ダムをやめる」などと言えば、大騒ぎになっていたと思う。だが、ダムをやめようとしているのが、ダムを愛している“ダム屋”の長(おさ)である私だったから、先輩のダム屋のメンバーも「竹村が言うのでは仕方がない」と協力してくれた。

1259とはずがたり:2016/12/26(月) 19:32:49

今の日本に、巨大なダムは造れないことは、私は誰よりもよく知っている。

「ダムが増えないのに、水力発電が増やせるわけがないだろう」
こう考える人が多いはずだ。だが、日本のダムの実態を理解していくと、そうでないことが分かっていく。

ダムの専門技術者として断言する。
「ダムが増やせなくても、水力発電量を今の2倍、3倍に増やすことができる」
信じてもらえないが、これは事実なのだ。

純国産でまったく温室効果ガスを発生しない電力を、毎年、金額に直して2兆円から3兆円分も増加させることができる。そして、この豊かな電力量が半永久的に継続する。

まるで夢のように聞こえるかもしれないが、現実に可能な話だ。その根拠を一言で答えれば、こうなる。

「日本のダムの力は十分に発揮されていない」

日本全国にダムがあっても、それが十分に活用されてはいない。膨大な潜在的エネルギーが利用されることのないまま眠っている。実は、今の日本のダム湖には、水が半分程度しか貯まっていないのだ。

日本のダムは水を半分しか貯めていない

ダムと聞けば、ほとんどの方が、コンクリートの巨大な壁の上端近くまで、水が豊かにたたえられているダム湖をイメージされるだろう。

だが、現実は違う。多くのダム湖の水は半分くらいしか貯まっていない。

雨不足のせいではない。雨が比較的多い時期でも、ダム湖は満水近くまで水位が上がることはない。

位置エネルギーを利用する水力発電にとっては、ダム湖の水は水位が高いほどいい。水量も多いほどエネルギーは大きくなる。それなのに、わざわざ水を貯めないのは理屈に合わない。みすみす、発電能力を下げているようなものだ。

見方を変えれば、こうも言える。もし、現在、空にしているダム容量を満水にすれば、もう1個の別のダムを造ったのと同じ貯水量の増加となる。つまり、簡単に、ダムを新しく1個造るのと同じ効果が生まれる。

なのに、現実は、ダム湖の水を満水に貯めていない。なぜ、こんなことをするのか。

それは、法律のルールで決まっているからだ。

日本のダム造りのベースとなるルールのひとつに、「特定多目的ダム法」という法律がある。これには主に2つの目的が記されている。それは、「利水」と「治水」の2つであり、ひとつのダムで両方の目的を果たそうというのが多目的ダムだ。

ところが、2つの目的があるゆえに、多目的ダムの運用には奇妙なやり方が求められてしまう。

矛盾した2つの目的があるため、両者の折衷案として、ある程度の水は貯めるものの、ある程度は空にしておくしかない。ダムの目的の半分が治水なのだから、空にしておくのはやむをえない。だが、利水の面から見れば非効率だ。特に、発電にとっては、ダム湖をわざわざ空けておくなんて、電力を捨てるようなものだから、「もったいない」としかいいようがない。

それでも、洪水を予防するのに、ダムを空けておくのは仕方がないと言える。電力のために、川の下流域を洪水にさらすリスクは冒せないからだ。

しかし実は、治水という意味からも、今のダム運用はあまり効率的ではない。はっきりいって“時代遅れ”なのだ。

1260とはずがたり:2016/12/26(月) 19:33:07
>>1258-1260
もっと水を貯めても危険はないのに…

大雨による洪水を防ぐために、普段からダムを空けておく。これが現在のダムによる治水のやり方であるが、疑問を持つ方もおられるかもしれない。

「つねに空けておく必要はないだろう。大雨が来るのがわかってから減らせばいいじゃないか」

確かにそのとおり。そう考えるのが普通だ。

たとえば、台風に備えるとしよう。気象予報によって1週間前には台風が来ることはわかる。予報を見て、ダムが台風の進路に入ってからダムの水位を落とせばいい。

洪水の危険に備えてダムの水を減らすことを予備放流と呼ぶが、これはタイミングが重要だ。大雨によって増水中に予備放流などしてはいけない。さらに水かさが増して、洪水の危険を大きくしてしまうからだ。

現実的には、台風が最接近する3日ほど前に予備放流すれば、十分に洪水に対処できる。3日前ならば川の流域に大雨は降っておらず、川はまだ増水していない。ダムの水を放流しても安全だ。

日本の川は急流だし、海までの距離が短い。水源地のダムから予備放流された水は、ほとんどの場合、その日のうちに海に達する。海までの距離の長い利根川でも、放流の翌日には銚子から太平洋に至るし、東京の多摩川などは朝に放流すれば夕方にはもう海へ行ってしまう。

ちなみに、まだ川が増水していない晴天のときにダムの予備放流を行うと、河川敷で人が流される心配があるから、予備放流は危険だという意見がある。だが、これは単に対策の不徹底が原因だ。下流への警報を十分に発することや、避難手段を講じておけば防げる。

このように、台風が接近してからダムの予備放流をすれば、治水のためのダム容量を空けることが可能だし、そうすることで、大雨を受け止めるダムの容量は確保できる。洪水予防のためであっても、普段からダムを大きく空けておく必要はない。台風などの大雨が来る直前にダムを空ければ、十分に洪水は防げる。

つまり、大雨の心配のない時期は、ダム湖の水位を満水近くまで高くしておいても大丈夫なのだ。これなら、大きな水のエネルギーを電力に換え続けることができる。

半世紀前の法律で運用される多目的ダム

では、なぜ、そうしないのか。

理由は、多目的ダム法の古さにある。この法律は昭和39年(1964年)に制定されて以来、根本的には一度も改正されていないから、50年前の社会事情に合わせたルールとなっている。信じ難い話かもしれないが、気象衛星も打ち上げられていなかった50年以上も前の法律が、21世紀の今でもダムの運用を縛っているのだ。

つまり、天気予報の精度が今に比べて格段に低かった時代に合わせたルールを、半世紀たった今でもまだ守っているのである。

昭和30年代なら、治水のためダムの容量を大きく空けておく必要があった。だが、21世紀の現代の技術水準からみれば、ダムの能力を十分に発揮させていない。

かつてのダム運用が、現在では合理的ではない。不合理なところだらけだが、この変化をもたらしたのは半世紀の間に起こった技術革新だ。

ことに、気象予報技術の進歩が大きい。気象衛星や気象レーダーで天候についての情報を集め、スーパーコンピュータで計算して予測する。こうした科学技術が蓄積されたおかげで、高い精度で予報が出せるようになった。

科学技術の進歩により、多目的ダムの2つの目的である治水と利水の矛盾を、限りなく小さくすることが可能になっている。技術の進歩が、ダムの運用を新しく変わらせてくれる時代になったのだ。

しかし、法律とそれに関連するルールは昔のままである。せっかくの技術の進歩を生かすことができていない。半世紀前の法律をそのままにして、時代の進歩を無視しているのだ。

これからは国民も、治水が担当の役人も、日本の未来を見据えて、ダムの潜在的な能力を生かすことの重要性を考えなくてはならない。

1261とはずがたり:2016/12/26(月) 19:36:06

>ダムの高さを上げれば、ダム湖の水をたくさん貯められ、高さも稼げる。水力発電力を増加させることができるわけだ。100mから110mに上げるのだから、高さ的にはたった10%の違いである。ところが、この10%がバカにならない。実は、電力で考えると、単純計算でも発電量は約70%も増えるからだ。

>現在、日本の総電力供給量に対する水力発電の割合は8%ほどだ。私は日本のダムの潜在的な発電能力を引き出せば、30%まで可能だと試算をしている。

ダムは永久にエネルギーを生む「夢の装置」だ
新規建設なしで年間2兆円分、電力を増やせる
http://toyokeizai.net/articles/-/129153
竹村 公太郎 :元国土交通省河川局長 2016年08月25日

ダムは半永久的に壊れない

私は、ダムは、半永久的にエネルギーを与えてくれる、とてつもない装置だと思っている。

その大前提として、「ダムは壊れない」という事実がある。

あの東日本大震災のとき、東北の広い地域で震度7や6強を観測した際、農業用の貯水池は破損したが、本体が壊れたダムはなかった。日本は地震国であり、明治以降にも頻繁に大きな震災が起こっているにもかかわらず、全国の何千というダムには、ダム本体が壊れた例はない。

私のようなダムの専門技術者にとって、地震でもビクともしないダムの堅固さは当たり前なのだが、一般の方には理解されていない。ダムの真価を知ってもらうには、このダムの安全性を理解していただく必要がある。なぜなら、ダムが壊れないということは、半永久的に電力を生み続けられるということを意味するからだ。

ダムが壊れないといっても信じてもらえないのは、ダムをビルなどと同様に考えている人が多いからだ。だが、ダムは事情が異なる。コンクリートダムは、ビルなどの構造物とは同じではない。

ダムが壊れない3つの理由

それには、3つの理由がある。

・ダムが壊れない理由①?コンクリートに鉄筋がない

ひとつ目の理由は、ダムとビルとでは、コンクリートに根本的な違いがあることだ。多くの人がテレビ報道などで、ビルが崩壊する光景を目にしているから、「コンクリートはいつか壊れる」というイメージがある。だから、コンクリートダムもいずれは壊れると思われるのは仕方がないかもしれないが、それは誤りなのだ。

というのも、ビルなどのコンクリートと、ダムのコンクリートには、非常に大きな違いがあるからだ。

そのひとつは、ダムのコンクリートには鉄筋がないことだ。ビルの建築現場では、コンクリートの壁や柱の中を鉄の棒が通っている。あれが鉄筋だ。薄い壁の構造物を強くするには鉄筋が必要となる。だから、鉄筋があったほうが丈夫だと思うかもしれない。

しかし、必ずしもそうとはいえない。むしろ、ビルなどのコンクリートが長持ちしない原因こそ、鉄筋なのだ。なぜなら、鉄はさびるからだ。コンクリートに小さなひび割れでもあれば、中に水が浸入していき、鉄筋がさびてしまう。そして時間が経つと、ビルのコンクリートは、鉄筋のさびのせいで劣化して弱くなってしまう。

ところが、ダムのコンクリートには、そもそもまったく鉄筋がない。セメントと砂と石だけでできている。だから、ダムの壁はどれだけ年月が経とうが、内部がさびてもろくなることはない。鉄筋のないダムのコンクリートは、何百年経とうが劣化して弱くなることがなく、丈夫さを保ち続ける。

実は、鉄筋の入っていないコンクリートは、天然の岩と同じなのである。コンクリートに使われるセメントは、要するに石灰岩だ。石灰岩と砂と石とが固まっているのがコンクリートであり、成分は凝灰岩(ぎょうかいがん)という天然の岩と同じである。つまり、鉄筋のないコンクリートは、天然の岩盤とほぼ同じなのだ。

凝灰岩は年を経るにつれて堅く強固になっていくという性質がある。同じようにダムのコンクリートは、100年、200年、300年と強固になり続けていく。

1262とはずがたり:2016/12/26(月) 19:36:27

・ダムが壊れない理由②?基礎が岩盤と一体化している

ダムが壊れない理由の2つ目は、基礎部分にある。

近年、マンションの杭(くい)が、岩盤に達していないと発覚して社会問題となった。マンションでは、柔らかい地層の下の固い基盤にまで、決まった数だけ杭を打ちこんで、その杭の上に建物を建てなければならない。

ところが、ダムの場合はもっと徹底している。たとえば、渓谷にダムを建設するときには、渓流の表面の岩をすべて除去しなければならない。なぜなら、表面の岩は、水などによって風化していてもろいからだ。

もろい表面の岩を取り除く膨大な掘削工事を続け、頑丈な岩盤を表に出す。そして、その岩盤の上に直接コンクリートを打ちこんで、ダムをその上に作っていく。つまり、ダムの基礎は、杭などで支えるどころか、岩盤と一体化させてしまうのだ。このことも、ダムが壊れない理由のひとつなのだ。

壁の厚みもケタ違い

・ダムが壊れない理由③?壁の厚さは100m

ダムの強固さについての3つ目の理由は、壁のコンクリートの厚みがビルとはケタ違いだということだ。

ダムの壁の断面を見ると、高さと底辺がほぼ同じ長さの三角形になっている。ダムの下部では、コンクリートの厚みはダムの高さと大体同じだ。

たとえば、高さが100mのダムがあったとしよう。すると、このダムのコンクリートの厚みは、一番厚い最下部では100mにも達する。100〜200mのコンクリートの塊というのは、人間の作ったものとしては最大級の大きさであり、あのピラミッドにも匹敵する。人工物というより天然の山といったほうがいい規模だ。

私たち日本のダム技術者は、昔から机上の計算を過信しなかった。万が一の天災でも耐えられるように十分すぎる安全値をとった結果、高さと厚みがほぼ同じという、頑丈すぎるほどの構造になっている。

以上のように、次の3つの理由で、日本のダムは壊れない、半永久的に使えるといえるのだ。

1.コンクリートダムには鉄筋がない。
2.堅い地層に直接コンクリートを打って基礎にしている。
3.壁の厚みが極めて厚く巨大な山となっている。

永久に使えるというと、次のような反論が出される。

「ダムが長持ちしても、ダム湖が砂で埋まれば使えないだろう」

これは事実だ。確かにダム湖には、雨と一緒に周囲の山から土砂が流れ込んでくる。そのため、ダムにはだんだんと土砂が堆積していくこととなる。

だが、少しだけ誤解がある。ダムに砂が堆積しやすいのは、高度成長期に盛んに造られた電力ダムである。電力ダムの場合、ダムから土砂を排出する穴が用意されていない。理由は土砂が底に溜まっていてもあまり関係がないからだ。ダムのかなり上のほうまで土砂があっても、水位は高くなるので、水の位置エネルギーが確保できる。発電に問題がないのだ。

一方、電力ダムとは違って多目的ダムの場合、土砂が堆積しにくくなっている。大雨が降るたびに、ダム湖の外へ洪水を放流する際に、一緒に土砂を排出してしまうからだ。

多目的ダムには治水という目的もあるので、水を下流に放流するための「洪水吐(こうずいはき)」という特別な穴が用意されている。この洪水吐から大量の水を排出するとき、同時に、ダム湖の土砂が大量に外へ出ていくのだ。だから、多目的ダムでは土砂は堆積しにくい。さらに多目的ダムは、100年間の土砂が堆積してもいいように計画されている。

しかし、100年、200年、300年と経過すれば砂は堆積してしまう。この場合は、土砂を取り除く必要があるのだが、これは簡単に解決する。

1263とはずがたり:2016/12/26(月) 19:37:15
土砂を浚渫(しゅんせつ)したり、ダム湖の底の土砂にパイプを突っ込んで水圧を使って外へ出したり、あるいは土砂吐けのゲートやトンネルを新しく造ったりと、さまざまなやり方がある。どれも、新しくダムを作るのに比べると、簡単な工事だし、費用もケタ違いに安い。このように、多目的ダムは土砂でダム湖が埋まる心配はないし、電力ダムの場合でも、土砂の堆積は解決できる。だから、ダム湖に流れ込む土砂が、ダムの寿命を縮めることはない。

水を貯めたままダムに穴を開ける

日本全国の川に、すでにダムが存在している。一級河川には国が作ったダム、二級河川には都道府県の作ったダムがある。そして、これまで述べてきたように、半永久的に使うことができる。

ところが、その潜在的な電力はあまり開発されていないのが現実だ。多目的ダムの場合、法律などの問題があることは前回>>1258-1260述べたが、現実には、潜在的な発電能力の半分も使われていない。それどころか、発電設備のないダムも多い。非常にもったいない話だ。発電をしないダムには、水を水路に導く穴が開いていない。つまり、発電していないダムで新たに発電しようとすれば、ダムに穴を開ける必要がある。ほとんどの方が、こう考えてしまうだろう。

「ダムのコンクリートに穴を開けるなんてできない。できたとしても大工事だろう。コストもかかるに違いない」

ところが、実際には違う。私たちダム専門技術者にしてみれば、ダムに穴を開けるのは可能なのだ。事実、九州にある鶴田ダムでは、この工事を行っている最中だ。発電設備のないダムを発電用に改修する工事は可能だ。そして、これにより新たな水力発電ができる。

前回>>1258-1260、多目的ダムは運用を変えて、ダム湖の水量を増やせば発電力が格段に増すという話をしたが、もうひとつ、ダムを活用できる方法がある。ダムの「カサ上げ」と呼ばれる方法だ。このカサ上げも、水力発電の潜在的な力を引き出す重要な手段である。

では、カサ上げとは何か。

簡単に言ってしまえば、ダムを高くすることである。たとえば、高さが100mのダムがあるとする。もし、このダムをあと10m高くすれば、それだけ多くの水が貯められるし、水位も10m上がる。ダムが高くなれば、ダム湖の容量を大きくするし、湖水の水位も高くなる。これが発電力の増加につながる。水力発電では、ダム湖の水は量が多いほど効率がよくなるし、ダム湖の水位も高いほうがよいのが原則だ。それは、水の位置エネルギーが、その水量と高さに比例するからだ。

ダムの高さを上げれば、ダム湖の水をたくさん貯められ、高さも稼げる。水力発電力を増加させることができるわけだ。100mから110mに上げるのだから、高さ的にはたった10%の違いである。ところが、この10%がバカにならない。実は、電力で考えると、単純計算でも発電量は約70%も増えるからだ。

たった10%のカサ上げで電力が倍になるわけ

意外かもしれないが、簡単な理屈だ。ダム湖というのは大きな容器に水が入っているのと同じだ。仮に、この器がシャンパングラスと同じ形だとしよう。あのグラスは円すい形であるが、円すい形の容器の場合、高さが10%増えると、容積は約33%増える。

次に、水の高さを考えると、新しく貯まる水の高さの平均は、今まで貯まっていた水の高さの平均の約2倍になる。そして、高さが上がった分だけ、発電量は増えるのだから、発電量も2倍という計算だ。以上で、電力の増加量を計算すると、次の式になる。

0.33×2=0.66

つまり、発電量は66%増えることになる。こうした結果になるのは、シャンパングラスの場合、容器の底のほうほど狭くなっていて、上に行くほど広い形をしているからだ。

実際のダム湖は、シャンパングラスのような単純な形をしてはいないが、底のほうほど面積が狭く、上のほうほど面積が広いという意味では同じであり、原則的にこの計算と同様の結果になる。さらに、実際のダムの場合、いちばん下の部分はまったく発電には使えない。土砂を貯める部分となっているからだ。それで、現実的には、100mのダムの高さを10mカサ上げすると、発電能力はほぼ倍増することになる。

つまり、たった10%のカサ上げは、発電量でいえば、ダムをもう1つ造るのと同じことになるのだ。このように、たった10%でも、ダムのカサ上げの効果は思ったよりも大きい。

1264とはずがたり:2016/12/26(月) 19:37:46

実際のカサ上げの例として、北海道の夕張シューパロダムをご紹介する。このダムはもともとダムの高さが67.5mだった。それを43.1mカサ上げして、高さを110.6mにする工事を進めている。これによって貯水容量は、8700万立方メートルから4億2700万立方メートルに増える。つまり、ダムの高さを約1.5倍にすることで、貯められる水が、なんと5倍近くにまで増えるのである。このように、ダムをカサ上げすることで、意外なほどに貯められる水は増えるし、発電能力も激増するのだ。

現在、日本の総電力供給量に対する水力発電の割合は8%ほどだ。私は日本のダムの潜在的な発電能力を引き出せば、30%まで可能だと試算をしている。これまで述べてきたように、方策は3つある。

第1に、多目的ダムの運用を変更すること。河川法や多目的ダム法を改正して、古い運用法を変えれば、ダムの空き容量を発電に活用できる。

第2に、既存のダムをカサ上げすること。これによって、新規ダム建設の3分の1以下のコストで、既存の発電ダムの能力を倍近くに増大できる。

第3に、現在は発電に使われていないダムに発電させること。このうち中小規模のダムについては後で述べる。

一般には、水力発電はもはや拡大の余地がない、あるいは、水力発電の拡大には巨大ダムの新規建設が必要で環境破壊を避けられない、というイメージのようだが、事実は違うことを説明してきた。巨大ダムの新設はもう必要ない。莫大な公共投資も必要ない。環境破壊も巨額の税金の投入もなしで、水力発電は何倍にも増やせるのだ。

中小水力発電の具体的なイメージ

すでに述べたように、日本には非常に多くのダムがある。大きなものでは、国が直轄している多目的ダムから、都道府県が管轄している小さな砂防ダムまでさまざまだ。そのどのダムについても、水力発電に利用できる。

ダムが大きければ発電量が大きくなるし効率も良くなるが、小さいダムでも発電は可能である。ダムの高さが10mクラスの小さな砂防ダムでも発電は可能で、100k〜300kWほどの電力は簡単に得られる。

たとえば200kwというと小さすぎると思われるだろうが、実際にはバカにならない。なぜなら、砂防ダムの場合、ひとつの渓流でいくつも存在しているからだ。仮にひとつの渓流に5つの砂防ダムがあれば、そのすべてで発電できる。200kwだとすると5つで1000kwになる。

さらに、ひとつの川には、いくつもの渓流が支流として存在する。支流すべての砂防ダムの数を合計すれば数十になることも珍しくなく、そのすべてのダムを発電に利用すれば、何千kwにもなる。この発電を、過疎に悩む水源地域の活性化に生かすこともできる。

こうした状況が日本中の川で存在しているわけで、一つひとつの川のダムの発電量が数千kwでも、日本全国で見れば膨大な電力となる。日本には多数のダムがあり、全国で新たに中小水力発電に利用できる箇所は、調査によってさまざまな数字を挙げているが、どれも数千のケタに上る。たとえば、2011年に環境省が行った調査では、出力3万kW未満の水力発電を新たに開発可能な場所は2万カ所以上あり、そのすべてを開発すると、総電力は1400万kWに上ると試算されている。

中小水力発電の潜在力は非常に大きいのだ。

1265とはずがたり:2016/12/26(月) 19:38:15
>>1261-1265
日本に1年間に降る雨や雪の位置エネルギーを、すべて水力発電で電力に変換すると、7176億kWhになると試算されている。今の日本で1年間に発電されている電力量は約1兆kWhだから、もし水力を完全に開発できれば、電力需要の70%ほどをまかなえる計算だ。

少なくとも200兆円分の富が増える

実際には、すべての降水の位置エネルギーを電力量に変換するのは不可能で、これはあくまで理論値だ。現在の水力発電の電力量は900億kWh強であり、理論値には程遠い。現実にどこまでの開発が可能かは、技術と経済の状況次第となる。少なくとも、運用変更とカサ上げは今すぐにでも実現可能である。全国のダムについて試算してみると、運用変更とカサ上げだけで、343億kWhの電力量を増やせると試算される。

さらに、現在のところ発電に利用されていない中小ダムを開発することは、技術的には何ら問題ないし、再生可能エネルギーの固定買取制度のおかげで、経済的にも好条件となっている。

中小水力発電については、開発可能地点の試算が調査によって違っていて定説はないが、少なくとも1000億kWhほどの電力量が増やせるといわれている。運用変更とカサ上げで約350億kWh、これに1000億kWhの電力量を加えれば、1350億kWhの増加となる。

すると、水力全体で2200億kWh以上となり、日本全体の電力需要の20%を超える。これだけの純国産電力を安定的に得られる意味は非常に大きい。といっても、kWhなどという単位でご説明しても、直感的にピンとこないと思う。電力を金額に直したらどうなるか。仮に、水力発電の電力量が現在より1000億kwhだけ増加したとする。

将来の電力料金がいくらになるかは予想できないので、現在の料金で考えよう。家庭用電力料金では、平均して1kWhあたり20円だとすると、1000億kWhの電力料金は、年間約2兆円分に当たる。

つまり、少なく見積もっても、純国産のエネルギーが毎年2兆円分も増加するわけだ。

しかも、発電に最も重要で巨大な投資を要するダムは、半永久的に使える。仮に100年しか使えなかったとしても、年に1000億kWhの電力量の増加は、100年分で200兆円分の電力を余計に産んでくれる計算になる。

つまり、ダムとは、この先の日本に、200兆円を超える富を増やしてくれる巨大遺産なのだ。この遺産を徹底的に活用すべきである。このような議論を展開するのは、日本の100年後、200年後の将来を考えるからだ。子孫たちがダムという遺産に感謝する時代が必ず来る。

未来のためにも、今生きている人間が、ダムという遺産を存分に活用するための道筋を作っておくべきだ。これが、ダムを建設してきた先人たちの強い思いなのである。

1266とはずがたり:2016/12/26(月) 19:42:51
日本のエネルギー問題は「地形」で解ける
ダムは先人の犠牲の上に立つ「人工の油田」だ
http://toyokeizai.net/articles/-/129155?utm_source=goo&amp;utm_medium=http&amp;utm_campaign=link_back&amp;utm_content=related
竹村 公太郎 :元国土交通省河川局長 2016年09月01日

日本のダムは「大油田」

私は、長年ダムに関わってきた「ダム屋」である。だからだろう、いつも、ダムを見るたびにこう思う。もったいない、と。

ダム屋の目からは、ダムに貯められた雨水は石油に等しいもの、ダム湖は国産の油田のように見える。しかも、このエネルギー資源は、ダム湖に雨が貯まれば貯まるほど増え、まるで魔法のように枯れることがない。この感覚は、ダム屋以外の方にはちょっと理解しがたいかもしれない。

ただし、雨ならば何でも石油と同じわけではない。高い山、大量の雨、そして川をせき止めるダム。この3つがそろったときにだけ、水は石油になる。なかなか、3つの条件はそろわない。ところが、現在の日本には3つがそろっている。この日本に暮らす私たちは非常に幸運なのである。それなのに、前回、前々回>>1258-1265で述べてきたように、ダムに水を貯めないという現実がある。

もっともっと貯めればいいのに……。日本はエネルギーを求めているのに、このダムに、なぜ、もっと水を貯めないのだ。石油にも等しいエネルギー源となるダム湖の水を、満々とたたえないのか……。それで、私はもったいない、と嘆いてしまうのだ。

私と同様、日本の山に降る雨が莫大なエネルギー資源となると見抜いていた人がいる。今から1世紀以上前の明治31年(1898年)、来日した米国のグラハム・ベルである。ベルはこういっていた。

「日本の豊かな水資源はエネルギーになる」

ベルといえば、電話の発明で知られる科学者だが、実は、地質学者でもあった。来日した頃は米国の地質学会の会長であり、一流の科学雑誌である『ナショナル ジオグラフィック』の編集責任者だった。ベルは、地質学の知見が深かったから、日本には石炭や石油などの埋蔵化石燃料資源が乏しいことはわかっていたのではないだろうか。それなのに、なぜ、「エネルギーが豊富だ」と言ったのか。

それは、彼が日本を実際に訪れ、風土をじかに見たからだ。日本にやってきたベルは、山の多い国土と雨の多い気候であることを確認した。そこでこう結論したのである。

「日本は雨が多い。この雨が豊富なエネルギーをもたらす」と。

アジアモンスーンの北限

当時のベルの発言を、『ナショナル ジオグラフィック』からご紹介しよう。「日本を訪れて気がついたのは、川が多く、水資源に恵まれているということだ。この豊富な水資源を利用して、電気をエネルギー源とした経済発展が可能だろう。電気で自動車を動かす、蒸気機関を電気で置き換え、生産活動を電気で行うことも可能かもしれない。日本は恵まれた環境を利用して、将来さらに大きな成長を遂げる可能性がある」

つまりベルは、日本が水力発電に適していることを見抜いていたのだ。

地理学の専門家だった彼が注目したのは、まず、気候だった。日本は地球の気候帯から見ると、アジアモンスーン地帯の北限に位置する。モンスーンとは季節風のことだが、アジアの季節風帯は非常に長く伸びており、はるかインド洋から続いている。帯状の地域には、低気圧が非常に発生しやすく、雨が多いという特徴があり、その北端に当たる日本もまた、多雨地域であることをベルは知っていた。

さらに、日本の周囲が海であることも、多雨をもたらす。海に囲まれているということは、どの方向から風が吹いても、大きな雨が降るからだ。夏には太平洋側から台風や低気圧がやって来て、海からの雲を伴い、大きな雨を降らせる。冬にはシベリアから北風が来るが、この北風は日本海を通り、大量の水蒸気を含む。そして、日本の山に風がぶつかったときに冷たい雨や雪となる。冬に日本海側に降る雪は、そのまま水の貯蔵庫なのである。このように、海に囲まれているという地理的な条件も、多雨をもたらすわけだ。

アジアモンスーンの北限にあり、さらに、海に囲まれている。この2つの条件のおかげで、日本は非常に雨に恵まれている。ほとんど同じ緯度にあっても、ユーラシア大陸の国々では、日本のように降水量は多くない。つまり、日本列島は、特別に幸運な列島だと言える。

ベルは地理学の専門家だったからこそ、日本の恵まれた気象条件を指摘したのである。

1267とはずがたり:2016/12/26(月) 19:43:11
火力、水力、太陽光、風力など、現代社会ではさまざまなエネルギー源を利用しているが、どれも太陽エネルギーを元にしているという意味では共通している。だが、エネルギーの種類によって、使い勝手の良し悪しはかなり違う。雨のエネルギーの場合、基本的にあまり使い勝手はよくない。雨のエネルギーには、太陽光や風力など、ほかの再生可能エネルギーと共通した弱点があるからだ。

それは、エネルギーが薄いことである。石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料は、少量を燃やすだけで大きなエネルギーが得られるので大変に使い勝手がよい。また、資源のある場所の地面を掘るだけで簡単に手に入れられるし、遠方に運ぶのにも便利だ。化石燃料がこんなに使いやすい理由は、エネルギーの密度が高いからである。小さな体積に大きなエネルギーが蓄えられている。化石燃料はエネルギーが濃いので使いやすいわけだ。

だが、太陽光や風力になると、使い勝手がガクンと下がる。たとえば、太陽光発電によって石油や石炭と同じだけの電力を得ようとすれば、広大な面積に太陽光発電パネルを敷き詰めなければならなくなる。太陽のエネルギーの絶対量は非常に大きいが、単位面積当たりのエネルギーが小さい。つまり、薄いエネルギーなのだ。その太陽のエネルギーに由来する光や風というエネルギー源もまた、圧倒的に単位面積当たりのエネルギーの密度が低く、薄いのである。

雨のエネルギーにも、同じ弱点がある。エネルギーの密度が非常に低く、一つひとつの雨粒のエネルギーはとても小さい。たった1滴の雨では、ほとんど人間の役には立たない。役立つ形にするためには、雨の粒を莫大な数だけ集める必要がある。つまり、エネルギーを集中して濃くする工夫がないと、雨はエネルギーとして使いものにならない。効率よくエネルギーを集めるためには、より高い位置で、より多くの雨を集めるほど有利になる。だが、そんな装置を人間の手で作ろうとすれば大変な手間と知恵が必要になるし、装置を用意するのにエネルギーも必要となってくる。

ところが、日本の場合、これを「地形」が解決してくれるのだ。

山は雨のエネルギーを集める装置

密度の低いエネルギーを利用するには、集中させる工夫が必要である。太陽光発電の場合なら、太陽光パネルをどれだけ広く設置できるかが重要だし、風力発電なら、より風の強いポイントにより多くの風車を設置せねばならない。

ところが、雨のエネルギーでは、幸いなことに、ある自然条件がエネルギーの集中を手助けしてくれる。

その自然条件とは、山である。

たとえば、東京23区にいくら大量の雨が降ったところで、海抜が低すぎてエネルギーにならない。ところが、山に降った雨は自然と谷へと集まってくる。関東の場合なら、神奈川県の丹沢山地や東京都の奥多摩に降る雨は谷に集まり、相模川や多摩川の水となって流れ落ちる。水源地域の谷には大量の雨が自然に集められていく。しかも、水源地域は海抜が高い。谷に集まった水の位置エネルギーは非常に大きい。

このように、日本の山岳地帯は、アジアモンスーンによる大量の雨を、エネルギーの大きい位置で効率よく集めてくれる装置となっている。明治期に来日したベルが「日本はエネルギーが豊かだ」と言ったとき、彼が多雨と共に注目していたのは、日本の山だった。日本列島を平均すると、約7割が山なのだが、この地形が、雨をエネルギーに換えるのに有利な条件となる。

多雨と山岳地帯。

こうした日本の気象と地形という地理条件を確かめたからこそ、グラハム・ベルは「日本には豊富なエネルギーがある」と断言したのだ。

1268とはずがたり:2016/12/26(月) 19:43:25

大きな位置エネルギーと大量の水を同時に集める装置

多雨と山岳地帯。この2つは自然が与えてくれた利点である。だが、このままでは雨のエネルギーは効率よく電力に換わらない。位置エネルギーを電力に換えるときには、川の高低差が大きいほど効率がいいし、水の量が多いほど効率が良くなる。

ところが、自然のままの川には、高低差があり、水の量が多いという2つの条件を、同時に満たすエリアがないのだ。山に降る雨は、山間の谷へと流れ込む。その一つひとつは細い渓流に過ぎず、それらが集まって次第に大きな川になり、山岳地帯から平野部へと流れ落ちていく。山岳地帯を流れているときには、流域の高低差が大きいが、流れる水の量が少ない。もし、山岳部の川の位置エネルギーを満遍なく電力に換えようとすれば、多数ある渓流のすべてに、いくつも小さな発電施設を設ける必要がある。

逆に、平野部を流れるときは、川の水量は多いが、高低差は小さい。落差が大きい渓流部を流れ落ちてしまった後では、ほとんどの位置エネルギーは失われているからだ。発電施設は少なくて済むが、肝心のエネルギーが減っており、発電力が落ちてしまう。

つまり、自然に流れている川では、水の位置エネルギーと水の量を効率よく電力に換えることができない。

もうひとつ、川の水には問題がある。川の水は年間を通して同じ水量で流れてくれない。雨が降るときと日照りが続くときとでは、川の水量はまったく異なる。自然の川の水の流れは、時系列で見るとバランスが悪く秩序がない。つまりエントロピーが大きいのだ。

ところが、山岳地帯にダムがあると、状況が一変する。

ダムにせき止められて、いくつもの渓流を流れてきた水が1カ所に集まることになる。大量の水が渓谷の大きな落差で勢いよく落下する。ダムにより、1カ所に水の位置エネルギーを集中できる。

さらに時間的変化が大きく秩序のない水の流れは、ダムに着いた瞬間におとなしくなり、静かに秩序をもって貯まっていく。つまり、ダムさえあれば、大きな位置エネルギーと、大量な水の量と、エントロピーの小さい使い勝手のよさを得ることができるのだ。

日本の近代産業の遺産

ダムがあってこそ、日本はエネルギー資源大国となれる。

実は、雨が多くて山が多いという地理的な条件だけならば、日本だけが該当するわけではない。たとえば、インドネシアには山が多いし熱帯性の雨も非常に多い。また、温帯でもカナダなどには、山岳地帯で豊富な雨の降る地域がある。基本的には、これらの国でも水力発電は有効だといえる。

ただし、雨の多い山岳地帯という自然条件だけでは、水力発電を効率よく行えるわけではない。そこにダムという人工の構造物を造る努力をしなければならない。

山、雨、そしてダム。

日本はこの3つの条件を満たしている。その日本は、水力のエネルギーに非常に恵まれていることを、私たちはもっと自覚してもいいだろう。

なぜなら、ダムは非常に大きな対価を払って獲得した物であり、しかも、これからの時代にはなかなか手に入らないものだからだ。川の水源部にダムを作ると、谷には膨大な水が貯まる。それまで渓谷だった場所が湖になり、すべてが水没する。森が水没し生態系が変わってしまう。そこに住んでいた人々の生活も沈む。村の長い歴史が家屋もろとも水の底に沈み、住んでいた人々の大切な思い出も消えてしまう。

こうした巨大な破壊と引き換えに、電気エネルギーを得るという仕組みがダムである。かつての急激な近代化の過程では、巨大ダム開発がいかに多くの人々に犠牲を強いたのかを現在ほど強く認識していなかった。そのため、こうしたいわばハイリスク・ハイリターンの開発が可能だった。

しかし現代では、多くの人々の犠牲を前提にした巨大ダム、自然環境に大きなインパクトを与える巨大ダムを造るのは難しい。世界的にも同じことが言えるであろう。

だからこそ、過去の大きな遺産として全国いたるところにダムを持っている日本は、水力エネルギーという意味では、例外といっていいほど恵まれた国だと思うのである。

1269とはずがたり:2016/12/26(月) 19:44:02
>>1266-1269
だが、この財産は決して、ただの幸運ではないのだ。私たちの先人が、すでに大きな犠牲を払ってくれていたからこそ、こうした巨大なエネルギー資産がある。この資産は、前回述べたように>>1261-1262、半永久的に使用することができる。だからこそ、この遺産を無駄にするのは「もったいない」と私には思われてならないのだ。

日本全国がダムの恩恵を受けられる

日本列島はとても狭い。しかも、その7割が山地で、日本列島の真ん中には脊梁山脈がずっと走っている。平野部はわずか3割に過ぎず、そこは洪水の恐れのある湿地帯となっている。日本人は洪水と戦いながら、住宅地、農地や工業用地などの土地を確保するのにも大変に苦労してきた。

だが、視点を水力エネルギーという面に移して、同じ日本列島を眺めてみると、まったく違う風景が見えてくる。日本列島を縦断している脊梁山脈は、その両脇にあたる日本海側にも太平洋側にもほぼ平等に川を流す結果となっている。そして、その川の流域には狭い沖積平野があり、ほぼすべてに都市が形成されている。そして、川には、近代から高度成長期を中心に建設されてきたダムが、これも全国的にほぼまんべんなく存在している。

つまり、日本全国のすべての都市には川が流れており、しかも、上流にダムを備えていることになるのだ。言い換えれば、このダムのすべてを水力発電に生かすことで、水力の恩恵を、日本全国各地が公平に満遍なく受けることが可能となっているのだ。日本列島は水のエネルギー列島である、と言い切れる理由がここにある。

日本列島は水のエネルギー列島と言いながら、その制約もある。全国に多数ある水力発電所のほとんどは、それほど巨大なものではなく、規模が中小である。もちろんこの中小水力発電所では、東京や大阪など巨大都市の電力需要を賄えきれない。大都市を維持していくためには、どうしても発電出力の大きい発電所が必要となる。

つまり、東京や大阪、名古屋などの大都市圏は、水力発電だけでは無理がある。かつてのように再び、黒部ダム級の巨大ダムを建設して大都市圏に電力を送るという手法は、これまで述べてきたように無理である。大都市は火力発電などほかの電力供給に支えられていかざるをえない。

しかし、全国各地の中小都市に向けた電力としては、水力発電はうってつけだ。電力需要が小さいので、その都市を流れる川のダムからの電力でかなりの部分が賄えてしまう。また、地元の川で生まれる電力なので、送電距離が短くなり送電のロスが少ない。しかも水力発電は、24時間安定して発電していくことが可能である。いま話題の水素エネルギー、燃料電池などと組み合わせていくことも容易である。

これからの時代、地方の都市は、川の水力による電力を中心として、風力や太陽光、地熱など、その都市に合った再生可能型の電力を活かす道を模索することになるであろう。

世界的にも人類文明のエネルギーは、再生可能エネルギーへとシフトしてゆく。全国に山があり川があり、そしてダムがあるゆえに、無限に国産エネルギーの水力電力をタダで確保できる幸福を、50年後、100年後の日本人たちは、必ず、感じることとなる。

1270とはずがたり:2016/12/26(月) 20:47:03
我がベース電源からピーク電源シフト仮説だけど,1964年の多目的ダム法の影響もでかそうだな。

>>867
>揚水発電がなかった為水力=一般水力と解釈できる1966年頃までの数字で見ても,1950年代の60%台から1960年代の50%台と低下しているのが見て取れる。

>>871
>転換点の1960年だけど奥只見と田子倉が完成してるみたいだ。佐久間が三位なんに対してそれぞれ1、2位。

>>1259-1260
>理由は、多目的ダム法の古さにある。この法律は昭和39年(1964年)に制定されて以来、根本的には一度も改正されていないから、50年前の社会事情に合わせたルールとなっている。信じ難い話かもしれないが、気象衛星も打ち上げられていなかった50年以上も前の法律が、21世紀の今でもダムの運用を縛っているのだ。
>つまり、天気予報の精度が今に比べて格段に低かった時代に合わせたルールを、半世紀たった今でもまだ守っているのである。
>たとえば、台風に備えるとしよう。気象予報によって1週間前には台風が来ることはわかる。予報を見て、ダムが台風の進路に入ってからダムの水位を落とせばいい。
>洪水の危険に備えてダムの水を減らすことを予備放流と呼ぶが、これはタイミングが重要だ。
>日本の川は急流だし、海までの距離が短い。水源地のダムから予備放流された水は、ほとんどの場合、その日のうちに海に達する。海までの距離の長い利根川でも、放流の翌日には銚子から太平洋に至るし、東京の多摩川などは朝に放流すれば夕方にはもう海へ行ってしまう。

>>1265
>中小水力発電については、開発可能地点の試算が調査によって違っていて定説はないが、少なくとも1000億kWhほどの電力量が増やせるといわれている。運用変更とカサ上げで約350億kWh、これに1000億kWhの電力量を加えれば、1350億kWhの増加となる。

結局>>867
>1959の伊勢湾台風以降は洪水調整機能を要求されるせいで発電能力減ったとか何か原因があるのかもしれないと思える程差がある。。
という俺の推定が当たらずと雖も遠からずだったかも♪

ただタイムラグがある事はあって,1964年制定でもその法制下でダムが造られるのはもっと後の事である。

1271とはずがたり:2016/12/26(月) 21:05:30
これは酷い発言だけど白人の本音ベースの発言でこれまでは余り表に出てこなかっただけなのであると思う。アメリカの闇は深い。

トランプ氏盟友「オバマ氏、死んでほしい」発言で炎上
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%97%e6%b0%8f%e7%9b%9f%e5%8f%8b%e3%80%8c%e3%82%aa%e3%83%90%e3%83%9e%e6%b0%8f%e3%80%81%e6%ad%bb%e3%82%93%e3%81%a7%e3%81%bb%e3%81%97%e3%81%84%e3%80%8d%e7%99%ba%e8%a8%80%e3%81%a7%e7%82%8e%e4%b8%8a/ar-BBxzvUV?ocid=spartanntp#page=2
AFPBB News
2 時間前

【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領の盟友が、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領について「死んでほしい」、さらにミシェル・オバマ(Michelle Obama)夫人について「ゴリラとのんびり暮らしてほしい」などと発言し、激しい非難を巻き起こしている。

 米大統領選でトランプ氏のニューヨーク州選対本部の共同本部長も務めた実業家のカール・パラディーノ(Carl Paladino)氏は23日、現地週刊誌「アートボイス(Artvoice)」の年末特集で問題発言を繰り広げた。

 2017年に最も起きてほしいことを問われたパラディーノ氏は、オバマ氏が牛と肉体関係を持ったことが判明し「狂牛病にかかって」「死んでほしい」と回答。

 また最も消えてなくなってほしいものを問われると「ミシェル・オバマだ」と回答し、ミシェル夫人について「男性の姿に戻ってゴリラと一緒にジンバブエの奥地でのんびり暮らし、気楽にやってもらいたいものだ」と述べた。


米ニューヨークのトランプタワーで記者たちと話をするカール・パラディーノ氏(2016年12月5日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB Newsc AFPBB News 提供 米ニューヨークのトランプタワーで記者たちと話をするカール・パラディーノ氏(2016年12月5日撮…
 ニューヨーク州知事の共和党元候補でもある同氏の発言はすぐに、ソーシャルメディア上で炎上した。2010年に同氏に勝利した現州知事アンドリュー・クオモ(Andrew Cuomo)氏は「レイシストで醜悪で非難されるしかない発言。パラディーノ氏の人種差別的で扇動的な発言は昔からだ」と批判した。

 一方、トランプ氏は現時点でパラディーノ氏を個人的に擁護はしていないが、トランプ氏の広報担当者は米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に「絶対的に非難されるすべき発言」だと語った。

 非難の嵐に直面したパラディーノ氏は公開書簡を発表し「人種とはまったく関係がない」発言だと釈明したが、この声明でもまたオバマ氏を「臆病な腰抜け」と名指しし、ミシェル夫人についても「どこかへ行った方が幸せになれる」と繰り返した。

 ニューヨーク州バッファロー(Buffalo)の宅地開発業者として知られるパラディーノ氏は今月トランプ氏の邸宅があるトランプタワー(Trump Tower)で同氏と面会し、地元紙に「とても和やかだった」と感想を述べている。

【翻訳編集】AFPBB News

1272とはずがたり:2017/01/05(木) 18:13:05
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1187488248/515で触れた喜撰山にある喜撰山ダム。
純揚水発電所。最大466MW。
場所はここhttp://map.goo.ne.jp/map/latlon/E135.51.16.500N34.53.40.347/zoom/7/
純揚水式って水の出し入れどうなってるのかね?山から流入した分だけ流量維持的に放流してるのか?
下記のリンクやhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1191161933/345に拠ると非公開なんだそうな。相変わらず関電,やな感じやなー(←勿論,多目的ダムと違って純粋な自社の発電設備だから非公開が当たり前だろうけどねw)
どの位の稼働率なんやろか?

喜撰山ダム
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%96%9C%E6%92%B0%E5%B1%B1%E3%83%80%E3%83%A0

喜撰山ダム(きせんやまダム)は、京都府宇治市、淀川水系寒谷川に建設されたダム。
高さ91メートルのロックフィルダムで、関西電力(関電)の揚水式水力発電所・喜撰山発電所の上池を形成。下池・天ヶ瀬ダム(鳳凰湖)との間で水を往来させ、最大46万6,000キロワットの電力を発生する。

歴史
1953年(昭和28年)、台風13号によって淀川流域は過去最悪の水害を喫し、全国的にも治水対策が重要視されるようになった。経済安定本部は諮問機関である治水調査会の答申を受け、日本の主要10水系に多目的ダム建設を柱とした総合的洪水調節対策である「河川改訂改修計画」を策定した。淀川水系でも「淀川水系改訂基本計画」が策定され、淀川本川に洪水調節を主目的とした多目的ダムを建設されることになった。これが1964年(昭和39年)に完成した天ヶ瀬ダム(建設省、現・国土交通省近畿地方整備局)である。
なお、天ヶ瀬ダム建設以前には志津川ダム(別名:大峰ダム、堤高35.0m)が設置されていた。これは1924年(大正13年)、宇治川電気(関電の前身のひとつ[2])が建設したダムで、日本における重力式コンクリートダムの草分けであったが、志津川発電所と共に水没してしまった。なお、関電と建設省の間で行われた交渉の結果、代替施設として天ヶ瀬ダムを発電を含む多目的用途としたうえ、直下流に認可出力9万2,000キロワットの天ヶ瀬発電所(1964年(昭和39年)稼働開始)を建設することで合意した。
関電は増え続ける電力需要に対応するため、天ヶ瀬ダム湖に注ぐ寒谷川に新設する喜撰山ダムを利用した揚水発電を計画し、建設省に天ヶ瀬ダム湖の使用許可を取り付ける。天ヶ瀬ダム完成から2年後、1966年(昭和41年)より喜撰山ダムの建設が開始され、それから4年後の1970年(昭和45年)に発電所と共に完成した。最大出力は46万6,000キロワットで、関電としては初となる大規模な純揚水式水力発電所である。関電はこの後、円山川・市川の奥多々良木発電所(多々良木ダム・黒川ダム)や、熊野川水系の奥吉野発電所(瀬戸ダム・旭ダム)建設を手掛けていく。

喜撰山ダム [京都府](きせんやま)
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=1406

関西電力 喜撰山発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/kyoto/kisenyam/kisenyam.html

1273とはずがたり:2017/01/05(木) 19:05:12
>>1272http://www.suiryoku.com/には
>揚水運転周期:日周期又は週周期(推定)
と在ったけど日周期って事かな?毎日使ってるならそこそこ稼働率高いってことかな?
資料作成は2007年だから震災前で未だ原発の夜間電力で揚水発電してた頃の話しだ。今は有り余る太陽光発電の余りを夕方に向けて貯蓄しとけや〜。

淀川水系流域委員会
第 67 回委員会(H19.11.26)
審議資料1-3-5
天ヶ瀬ダム再開発事業について
http://www.kkr.mlit.go.jp/river/yodoriver_old/kaigi/iin/67th/pdf/iin67th_s01-3-5.pdf
平成 19 年 11 月 26 日
近畿地方整備局

3.2 発電能力の増強
 電力ピークが从来の冬型から夏型に移行したことに伴い,発電能力の増強が必要となっています。

1274とはずがたり:2017/02/13(月) 15:59:35
カリフォルニア州・オロビル湖ダム決壊の危機に 行政の避難指導は後手後手
http://www.excite.co.jp/News/world_clm/20170213/Techinsight_20170213_351275.html
TechinsightJapan 2017年2月13日 13時20分 (2017年2月13日 15時40分 更新)

大雨の被害が続いていたカリフォルニア州。州都サクラメントから100kmほど北に位置するビュート郡のオロビルという町の巨大ダム、「オロビル湖ダム(Lake Oroville dam)」が決壊するのではないかと少し前から報じられていたが、ついに待ったなしの危機的状況に陥ってしまったもよう。現地メディアがヘリコプターや設置したライブカメラを通じて続々と状況を報じている。

このダムの致命的な問題は放水路が以前からかなり壊れていたこと。財政難が原因か連邦・州いずれも行政はそれを放置し、「ダムに決壊でも起きれば大変な事態になる。住宅地も農地もすべて流される」と専門家は常に懸念していた。そんななかで続いた大雨にいよいよダムが耐えきれなくなってしまったようだ。

ダム管理局が現地の12日午後4時19分ごろダムに関する状況について「危機的」との見解を示したことを受け、サクラメントにあるアメリカ国立気象局(National Weather Service、以下NWS)が4時35分にダムがあるビュート郡に「鉄砲水及びダム決壊警告」を発令。その5分後、カリフォルニア州の水資源局は地域住民に避難勧告(行政による強制力はなし)を発令した。それが現在は緊急避難命令に切り替わった。「非常事態は予測していない」といった楽観的な会見からわずか4時間後のことであった。

巨大ダムの決壊は大洪水さながら、いや、それ以上にコントロール不能な惨事を生むであろう。オロビル市には約16,000人の住民が暮らしており、NWSの気象予報士カール・スワンバーグさんは「市内のほとんどの地域で甚大な影響が出る可能性がある」と述べた。オロビル湖ダムはフィルダム(コンクリートではなく天然の土砂や岩石で形成されている)としては世界一の高さであり、エジプトのアスワン・ハイ・ダムに次ぐ規模を誇るという。

出典:https://theconservativetreehouse.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

1277とはずがたり:2017/03/01(水) 20:34:15
>>764-765

2017年03月01日 11時00分 更新
ダムの放流水で小水力発電、県と市が連携して270世帯分の電力を作る
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1703/01/news055.html

福岡県の山間部にある治水用のダムに新しい小水力発電所が完成した。4月1日に運転を開始する予定で、年間に270世帯分の電力を供給できる。売電収入は年間3300万円を見込む。ダムが立地する県南部の、うきは市が建設・運営する。3億円を超える総事業費のうち1億円を福岡県が補助した。
[石田雅也,スマートジャパン]

 福岡県が管理する15カ所のダムの中でも、うきは市にある「藤波ダム」は最も新しくて2010年に運用を開始した。県の南部を通って有明海へ注ぐ「筑後川」の上流にある(図1)。川の流域の洪水を防ぐ目的で造った治水用のダムだ。

 通常時も下流の自然環境を保護するために放流を続けている。その放流水を取り込んで小水力発電に利用する。

 うきは市は2015年度から小水力発電所の建設に着手、2017年2月に工事を完了した。藤波ダムの取水設備から延びる既設の放流管に水圧管路を追加して、発電所の内部にある水車発電機まで放流水を取り込む仕組みだ(図2)。この間の水流の落差は40メートルに達する。

 最大で毎秒0.55立方メートルの放流水を使って、発電能力は162kW(キロワット)になる(図3)。現在は発電設備を調整中で、4月1日に運転を開始する予定だ。年間の発電量は98万kWh(キロワット時)を見込んでいる。一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算して270世帯分に相当する。設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)は69%になり、小水力発電の標準値60%を上回る。

 発電した電力は全量を固定価格買取制度で売電する方針だ。1kWhあたりの買取価格は34円(税抜き)で、年間に3300万円の売電収入を見込める。20年間の買取期間の累計では6億6000万円になる。一方で建設工事にかかった総事業費は3億4400万円である。そのうち1億円を福岡県の補助金でまかなった。稼働後の運転維持費を加えても十分に採算がとれる。

20年間に約1億円の利益を見込める

 福岡県は再生可能エネルギーの導入量を拡大する施策の1つとして、県営ダムの放流水を利用した小水力発電の可能性を2013年度に検討した。すでに水力発電を実施中のダムを除く12カ所を対象に、想定できる発電量と建設工事費・運転維持費をもとに収益性を評価して候補を絞り込んだ。

 その結果、藤波ダムは買取期間の20年間に9300万円の利益を上げることが可能で、15年で投資を回収できるめどが立った(図4)。この時点では発電能力を153kW、年間の発電量を86万kWhと見込んでいて、実際よりも少し低い水準で収益性を評価していた。発電能力と発電量を増やすことができたため、投資回収年数は短縮する見通しだ。

 12カ所の中で収益性の評価が最も高かった「瑞梅寺(ずいばいじ)ダム」では、2016年11月に小水力発電所が運転を開始している(図5)。発電能力と発電量は当初の想定どおりで、20年間に1億4800万円の利益を上げられる見込みだ。ダムが立地する糸島市が2億1200万円の総事業費で建設した。うきは市と同様に福岡県から1億円の補助金を受けている。

 県営ダムの放流水を利用する2カ所の小水力発電所は、ほぼ同じ構造で造られている。ダムの放流管から水車発電機へ水流を取り込む仕組みだ(図6)。この方式だと落差が大きくて水量も安定しているため、水車発電機には最も汎用的な横軸フランシス水車を採用した。

1278とはずがたり:2017/03/22(水) 11:01:49
山崎浄水場小水力発電
http://www.city.ikoma.lg.jp/water/0000002639.html
[2017年3月6日]

1280とはずがたり:2017/03/29(水) 21:41:41

韓国、57億円かけた錦江導水路が1カ月で運営中断に=韓国ネット「政府にとっては大した金じゃない」「不正はなかった?」
Record china配信日時:2016年7月15日(金) 8時30分
http://www.recordchina.co.jp/b144839-s0-c30.html

2016年7月14日、韓国・聯合ニュースによると、昨年に深刻な干ばつ被害に見舞われた韓国・忠清南道北西部の8つの自治体の水不足問題解決のために建設された錦江導水路の運営が中断されていたことが分かった。

14日、韓国国土交通部と韓国水資源公社によると、現在、錦江のぺクチェボ堰〜保寧ダム導水路は使用されていない。2月22日の通水式から1カ月も経たないうちに運営が中断されたという。保寧ダムの貯水率が回復し、水の供給危機を免れたことが最も大きな原因で、ぺクチェボ堰の水質の悪さも原因の1つだという。

同導水路事業は4大河川事業で確保した水を、管路を通して大量に雨不足の地域に供給する初の事例だったため、国民から多くの関心を受けていた。水不足で給水制限が行われていた忠清南道北西部の8つの自治体の災害状況を考慮し、予備妥当性調査まで省略して異例の速さで推進されたという。国土交通部などは事業費625億ウォン(約57億円)を投入して昨年10月に工事を開始。今年2月に完成していた。

国土交通部関係者は「災害状況に備えて急きょ建設されたため、経済的な面を考えてはいけない」と話した。

1281とはずがたり:2017/03/29(水) 21:41:51

飲用水ダムでやりたい放題!水泳や用を足す人が後を絶たず、政府高官の姿まで―中国
http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20170329/Recordchina_20170329031.html
レコードチャイナ 2017年3月29日 15時20分 (2017年3月29日 20時40分 更新)

2017年3月28日、東南網によると、中国福建省泉州市恵安県梅山村の飲用水用ため池で27日午後、同県幹部の男性ら十数人が洗濯や水泳、小便をしていたことが分かった。

現場は同村のため池「梅山水庫」。飲用水用のため池のため、付近への観光、池での遊泳などは禁止されている。しかし、場へ行ってみると、そこは水泳愛好者の「天国」になっていた。ため池の周辺には車が十数台停まっており、ひっきりなしに人が現れる。「遊泳禁止」の看板にもかかわらず、男十数人が裸で泳ぎ、岸に上がってタオルで体をふいていた。

近くのため池管理所の職員によると、冬は1日十数人、夏は200人近くが泳ぎに来る。管理所では職員7人が泳ぐのはやめるよう呼びかけているが、まったく聞く耳を持たれず効果はない。中には暴力をふるう者もいるという。職員は「見回りを強化し、泳ぐのをやめさせたい」と話している。

一方、同県幹部らのグループがため池で遊泳、小便をする写真がネットに掲載されたことを受け、当局では事実関係を調査している。(翻訳・編集/大宮)

1282とはずがたり:2017/04/04(火) 12:24:37

コンセッション方式で下水道事業 浜松市が国内初の取り組みへ
https://news.goo.ne.jp/article/thepage/business/thepage-20170331-00000004-wordleaf.html
04月02日 09:00THE PAGE

 民間事業者が国や自治体から公共施設等の運営権を与えられて事業を行うコンセッション方式。2011年にPFI法が改正され、公共施設等運営権が創設されたことから空港や有料道路等の運営ですでに採用されている。浜松市は同市の下水道事業の一部について、コンセッション方式で事業運営を行う予定。コンセッション方式による下水道事業としては国内第1号となる。

 浜松市は下水道事業を11処理区に分けて行っているが、市全体の6?7割を占める最大の処理区である西遠処理区の運営にコンセッション方式を採用し、民間事業者に運営権を与える。同市によると、西遠処理区はかつて浜松市と天竜市、浜北市など複数の自治体にまたがる広域事業として下水処理事業が行われ、このため県が事業を担っていた。2005年7月の合併により天竜市、浜北市などの自治体はすべて浜松市に統一され、それに伴って同処理区の下水道事業については10年の期間を設け、2016年4月以降は浜松市に移行。市は現在、同処理区の下水道事業を民間に委託して実施している。

 しかし、市が民間事業者に委託料を支払う委託事業ではなく、民間事業者に運営権を与えて、民間力を活用したコンセッション方式での事業運営がより有効と判断。西遠処理区の浄化センターと2カ所の中継ポンプ場の運営事業者として、世界各国で下水処理場の運営実績のあるフランスのヴェオリア・グループの日本法人であるヴェオリア・ジャパンを代表とする6社で構成する企業連合を優先交渉権者とすることをこのほど決定した。

 浜松市上下水道総務課によると、ヴェオリア・ジャパンを筆頭とする企業6社により今後、特別目的会社となる新会社が設立され、同社と浜松市が今秋、契約を締結して来年4月よりコンセッション方式による下水道事業をスタートさせる。契約期間は20年間。新会社は西遠処理区で徴収される下水道料金の27%を収益とし、市は運営権対価として同社から20年間で計25億円の収益を得る。

 市では契約に向けて今後、市議会の承認に向けた手続きを進めるほか、新会社のモニタリングの方法や市と新会社間のルール等について詳細を詰めていく予定。

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1283とはずがたり:2017/04/19(水) 22:17:23

「水道民営化」が今国会でコッソリ通過!? 料金値上げ、サービス低下につながる
http://news.livedoor.com/article/detail/12949955/
2017年4月18日 8時53分 日刊SPA!
「水道民営化」は国民の生活に密着した問題のはずだが、その法案の中身についてはほとんど報道されていない
写真拡大

 安心で安価な水が24時間いつでも供給されることが当たり前――そんな日本の水道事業が、現在国会でコッソリと審議されている「水道法改正」法案で大きく変わる可能性があるという。

 上下水道事業などで働く労働者の組合「全日本水道労働組合」の辻谷貴文・書記次長は「水道法改正そのものを一概に全否定するわけではありませんが、大きな問題があります」と語る。

◆「利益を出すこと」が目的の民間企業は、水道事業にはなじまない

「水道施設の老朽化や人材不足、災害時の対応など、水道事業の基盤強化は今回の水道法改正案の要であり、私たち現場の者も求めてきたことです。それ自体は良いことだと思いますが、改正案にある“官民連携の推進”については懸念しています。水道施設の運営権を民間企業に与えるという『コンセッション方式』が推進されるのですが、これは安価で安全な水を1秒たりとも絶やすことのないようにするという、日本の水道事業が担ってきた責任を損なうものになりかねません」(辻谷氏)

「コンセッション方式」とは、事業の運営権を民間企業に売り、その企業が事業を実施、水道料金を収入として企業が得るというもの。辻谷氏は「利益を出すことが最大の目的である民間企業は、水道事業とはなじまない」と言う。

「水道料金は、事業に経費がかかっても極力安くしないとなりませんし、人口減少で収益も下がり、多くの地域では赤字の事業です。そうなると、水道料金を値上げするか、水道管の維持・メンテナンスなどの必要経費も削ることになる。海外の事例では水道事業を任された民間企業が多額の経費を自治体に請求してきたという事例もあります。公営の水道事業から民営化して、成功したところはほとんどありません。フランスのパリ市のように、民営化したが再び公営化するという事例が相次いでいます」(辻谷氏)

◆民営化で失敗→再公営化という世界的な流れ

⇒【写真】はコチラ(大阪市の柴島浄水場)https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1318830

「トランスナショナル・インスティテュート」というNGOの調査によると、2002〜2014年の間に、上下水道事業を再公営化した自治体は増え続けていて、世界で180もあるという。

「『成功事例』とされているイギリスのイングランドでの民営化も、サービス低下や漏水率の上昇、汚職の頻発など問題だらけで、世論調査では住民の70%が再公営化を望んでいる状況です。こうした例を見ても、コンセッション方式が失敗することは明らかだといえるでしょう」(同)

 例えば、大阪市では耐用年数を超えた配管が5割を超える状況だという。他の自治体も耐震用の配管に変える必要がある。

「生活や命にかかわることなのに、国の政策の中で水道事業の優先順位は低い。今回の水道法改正を機に、多くの人々に日本の水道のあり方について考えていただければ……と思っています」(辻谷氏)

 この「水道民営化」のほか、今国会では日本の食料自給に大きく関わる「種子法の廃止」や、原発の安全性や国民の被曝限度に関わる「原子力関連3法案の改正」など、大事な法案が目白押し。『週刊SPA!』4月18日発売号掲載の特集「森友国会の裏で進む[6つの重要法案]」では、森友学園問題の陰でほとんど報道されてこなかった、今国会の重要法案の中身についてリポートした。

取材・文/志葉 玲 写真/時事通信社

1284とはずがたり:2017/04/19(水) 22:18:18
2014年の記事

大阪市が「水道事業民営化」を決定。本当にメリットがあるのか?
https://nikkan-spa.jp/645084
2014.05.20 ニュース

 大阪市が水道事業の民営化を決定、そのタイムテーブルを明らかにした。自治体全域の水道事業運営民営化は全国初のことで、「’15年度中にも民営化する」という。現在の案では、大阪市が100%出資する民間企業へ2300億円以上で売却。民営化による事業効率化で、「現在1か月950円の基本料金から100円の値下げを実現する」としている。

 橋下徹市長も「市民負担を抑制するには民営化しかない」と会見でコメントした。民間委託で市の財政負担は減り、新会社は効率化と国内外の水ビシネスに参入することで収益がアップ、水道料金の値下げが可能となるのだという。

◆民営化したほうが余計にコストがかさむ?

 だが、本当にそんなにうまくいくのだろうか? 水環境の保全や水道事業等などについて提言活動を行うNPO「水政策研究所」の辻谷貴文事務局長は懐疑的だ。

「橋下徹市長は“民営化さえすれば全てはバラ色”と考えているようですが、失敗に終わる可能性が高いでしょう。そもそも水道事業というのは、インフラの維持管理などに手間やコストがかかるわりに利益は少なく、事業としては儲かりにくいものなんです。大阪市水道局はすでに民間以上にコストカットを進めています。民営化してもコスト削減が劇的に進むわけではなく、むしろ株主配当や役員報酬などのムダなコストが増え、結果としてサービスの低下を招く可能性があります。一足先に民営化が進んでいた外国の自治体では、再公営化の動きが顕著になってきています。そうなれば、民営化に税金を使い、再公営化でまた税金を使うということになってしまいます」(辻谷氏)

 民営化の弊害はほかにも予想されると辻谷氏は語る。

「民間企業が事業を行う場合、ビジネスとしての論理が優先されます。利用する住民の都合より株主の意向や経済的効率が優先される可能性がある。過疎地へのサービスは『効率が悪い』と切り捨てられ、飲み水はペットボトルで宅配、生活用水は給水車で届けるということにもなりかねません。

 また、災害時の対応も課題です。阪神淡路大震災のときには、各自治体から兵庫県へ職員が派遣され、水の供給に尽力しました。このように公と公の連携は瞬発的にできますが、公と民となった場合、費用や労災発生時の対応などについて、相互の取り決めが事前に必要となってきます。結果として、被災地への対応に遅れが生じます。また、利益を追求する民間会社の社員という立場と、公のために働く公務員という立場では、いざというときのモチベーションも違うと思われます」(辻谷氏)

 大阪市では現在、水道事業の民営化についてパブリックコメントを募集している。水道民営化に対して危機感を抱いた人は是非参加してほしい。

【大阪市の水道事業民営化に関するパブリックコメントの募集】
http://www.city.osaka.lg.jp/suido/page/0000261507.html

1285とはずがたり:2017/04/28(金) 10:38:15

マレーシアご訪問 皇太子さまの「SMARTトンネル」体験
デイリー新潮 2017年4月28日 05時58分 (2017年4月28日 10時30分 更新)
https://www.netbk.co.jp/wpl/NBGate/i060201CT

 マレーシアで垣間見えたのは殿下の思いだった。皇太子さまが13日から17日までの間、当地を訪問された。同行した記者の話。

「国交樹立60年ということで政府から招待を受けたのです。ナジブ首相との昼食会では首相が皇太子さまとの自撮り写真を撮影するという場面もあり、終始、友好的な雰囲気。実は、滞在中に皇太子さまが切望されたのが、SMARTトンネルのご視察でした」

 2007年、地下に建設された全長9・7キロのトンネル。クアラルンプール市内の渋滞解消に寄与しながら、豪雨で川が氾濫しそうな場合は排水する機能をもつ。

「視察ではトンネルのコントロールセンターで係の者から30分ほどの説明を受けました。市街地のジオラマを見ながら、場所を尋ねるなど、熱心な様子でした。その後、車で実際にトンネルを通過されています」(同)

 なぜ、殿下が興味を持たれているのかと言えば、

「元々、学生時代から、“水”問題に関心をお持ちでした」

 と宮内庁関係者が言う。

「学習院大学の卒業論文は中世の瀬戸内海の水運について。イギリスのオックスフォード大学に留学中もテムズ川について研究されました。次第に興味の対象が、水害など水全体の問題へと広がり、世界水フォーラムなどで講演を行うようになったのです」

 かつて、皇太子さまにご進講したある専門家も頷く。

「その際、一方的にこちらが話すことはなく、自然と会話になってしまうのです。それほどの知識をお持ちで、鋭いご質問もされるということ。一昨年に国連で行った講演でも、このトンネルを取り上げるなど、世界の水問題をよく学んでいらっしゃると思いました」

 足かけ30年以上に及ぶライフワークである。

「週刊新潮」2017年4月27日号 掲載

1286とはずがたり:2017/05/08(月) 15:01:51

糸魚川に水力発電所 北電グループ、建設申し入れ
https://this.kiji.is/204659922226413574
2017/2/16 02:19

 北陸電力グループの黒部川電力(東京)は新潟県糸魚川市に新規の水力発電所「新姫川第六発電所」を建設する。15日、糸魚川市と地元地区に建設を申し入れ、経済産業省に環境影響評価準備書を届け出た。

1287とはずがたり:2017/05/08(月) 15:04:22
新設の水力発電所で最大級、2万世帯分を超える電力
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1702/20/news032.html

新潟県の山岳地帯で大規模な水力発電所の建設計画が進んでいる。100メートルを超える水流の落差を生かして、発電能力は2万7500キロワットに達する。隣には80年以上も運転を続ける古い水力発電所があり、既設の取水設備を共有して効率化を図る。運転開始は2022年4月を予定している。
[石田雅也,スマートジャパン]


 北陸電力グループの黒部川電力が新潟県の糸魚川市(いといがわし)に水力発電所を新設する。日本海へ流れる姫川(ひめかわ)の上流から水を取り込み、5キロメートル下流の発電所まで導水路で水を供給する方式だ。最大で毎秒30立方メートルにのぼる水量を利用して、100メートルを超える落差で発電する。

 黒部川電力が計画中の「新姫川第六発電所」の発電能力は2万7500kW(キロワット)に達する。ダムを使わない水路式で新設する発電設備の中では国内で最大級である。2018年7月に着工して、2022年4月に運転を開始する予定だ。年間の発電量は8650万kWh(キロワット時)を見込んでいる。一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算して2万3600世帯分に相当する。糸魚川市の総世帯数(1万7500世帯)をはるかに上回る。

 建設予定地の隣では、同じ黒部川電力の「姫川第六発電所」が83年前の1934年から運転を続けている(図2)。発電能力は2万6000kWで、新設する発電所よりもわずかに低い。新旧2つの発電所は川から水を取り込む取水設備を共有する。そこから発電所までの導水路などを新設して、従来と比べて合計で2倍以上の電力を供給する計画だ。発電所の建屋のほかに、山の中腹には導水路とつながる水槽や水圧管路が同じように並ぶ。

 姫川は長野県の小谷村(おたりむら)の山岳地帯から渓谷を流れてくる(図3)。上流は標高が2000メートルを超える豪雪地帯で、冬には雪が降り、春から秋にかけては大量の雨が降る。川の水量は年間を通して豊富だ。これまでは1つの水力発電所で使っても相当量が余っていた。黒部川電力は2014年から周辺地域の環境調査と土木調査を実施して水力発電所の新設計画を決めた。

国から環境アセスメントを求められる

 大規模な水力発電所を建設する場合には、発電能力に応じて事前に環境アセスメント(環境影響評価)が義務づけられている。3万kW以上の第1種事業では必ず環境アセスメントを実施しなくてはならない(図4)。「新姫川第六発電所」のように2万2500kW以上の第2種事業に対しては、建設計画をもとに経済産業省が必要性を判断する。経済産業省は黒部川電力に環境アセスメントを要求した。

http://tohazugatali.dousetsu.com/shin_himekawa7_sj.jpg
図4 環境アセスメントの対象になる発電設備。出典:環境省

 環境アセスメントが必要になった理由として、取水地点から発電所まで5キロメートル以上にわたって川の水量が減る問題が大きい(図5)。減水区間に生息する魚類や川底の生物に影響を与える懸念があるためだ。経済産業省は水量と水質を調査して影響を評価するように求めている。

 加えて山の中にトンネルを掘削して導水路を埋設する大掛かりな工事がある(図6)。内径が4メートル以上の鉄筋コンクリート製の導水路を4.6キロメートルの長さで造成する予定だ。このほかの工事を含めて合計で20万立方メートルを超える大量の土砂が発生するため、周辺に3カ所の土捨て場を整備しなくてはならない。工事の規模の大きさの点からも環境アセスメントは不可欠と考えられる。

黒部川電力は3段階に分かれる環境アセスメントの手続きのうち、第2段階にあたる「準備書」を2月15日に経済産業大臣に届け出た。手続きが順調に進めば、約1年半後の2018年7月に工事に着手する。発電設備と土捨て場の工事を中心に4年弱の期間を想定して、2022年4月に運転を開始できる見通しだ。

 水力発電所を新設すると再生可能エネルギーの電力を大量に増やせるが、実現までの道のりは平たんではない。何よりも環境に悪影響を及ぼさないことが重要だ。

1289とはずがたり:2017/05/29(月) 17:37:41
「水道民営化」が今国会でコッソリ通過!? 料金値上げ、サービス低下につながる
https://nikkan-spa.jp/1318742
2017.04.18 ニュース

料金値上げ、サービス低下につながる「水道民営化」が今国会でコッソリ通過!?
「水道民営化」は国民の生活に密着した問題のはずだが、その法案の中身についてはほとんど報道されていない
 安心で安価な水が24時間いつでも供給されることが当たり前――そんな日本の水道事業が、現在国会でコッソリと審議されている「水道法改正」法案で大きく変わる可能性があるという。

 上下水道事業などで働く労働者の組合「全日本水道労働組合」の辻谷貴文・書記次長は「水道法改正そのものを一概に全否定するわけではありませんが、大きな問題があります」と語る。

「利益を出すこと」が目的の民間企業は、水道事業にはなじまない

「水道施設の老朽化や人材不足、災害時の対応など、水道事業の基盤強化は今回の水道法改正案の要であり、私たち現場の者も求めてきたことです。それ自体は良いことだと思いますが、改正案にある“官民連携の推進”については懸念しています。水道施設の運営権を民間企業に与えるという『コンセッション方式』が推進されるのですが、これは安価で安全な水を1秒たりとも絶やすことのないようにするという、日本の水道事業が担ってきた責任を損なうものになりかねません」(辻谷氏)

「コンセッション方式」とは、事業の運営権を民間企業に売り、その企業が事業を実施、水道料金を収入として企業が得るというもの。辻谷氏は「利益を出すことが最大の目的である民間企業は、水道事業とはなじまない」と言う。

「水道料金は、事業に経費がかかっても極力安くしないとなりませんし、人口減少で収益も下がり、多くの地域では赤字の事業です。そうなると、水道料金を値上げするか、水道管の維持・メンテナンスなどの必要経費も削ることになる。海外の事例では水道事業を任された民間企業が多額の経費を自治体に請求してきたという事例もあります。公営の水道事業から民営化して、成功したところはほとんどありません。フランスのパリ市のように、民営化したが再び公営化するという事例が相次いでいます」(辻谷氏)

民営化で失敗→再公営化という世界的な流れ

⇒【写真】はコチラ(大阪市の柴島浄水場)https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1318830

料金値上げ、サービス低下につながる「水道民営化」が今国会でコッソリ通過!?
民営化に積極的に進めようとする大阪市の柴島浄水場
「トランスナショナル・インスティテュート」というNGOの調査によると、2002〜2014年の間に、上下水道事業を再公営化した自治体は増え続けていて、世界で180もあるという。

「『成功事例』とされているイギリスのイングランドでの民営化も、サービス低下や漏水率の上昇、汚職の頻発など問題だらけで、世論調査では住民の70%が再公営化を望んでいる状況です。こうした例を見ても、コンセッション方式が失敗することは明らかだといえるでしょう」(同)

 例えば、大阪市では耐用年数を超えた配管が5割を超える状況だという。他の自治体も耐震用の配管に変える必要がある。

「生活や命にかかわることなのに、国の政策の中で水道事業の優先順位は低い。今回の水道法改正を機に、多くの人々に日本の水道のあり方について考えていただければ……と思っています」(辻谷氏)

 この「水道民営化」のほか、今国会では日本の食料自給に大きく関わる「種子法の廃止」や、原発の安全性や国民の被曝限度に関わる「原子力関連3法案の改正」など、大事な法案が目白押し。『週刊SPA!』4月18日発売号掲載の特集「森友国会の裏で進む[6つの重要法案]」では、森友学園問題の陰でほとんど報道されてこなかった、今国会の重要法案の中身についてリポートした。

取材・文/志葉 玲 写真/時事通信社

1290とはずがたり:2017/05/29(月) 18:45:49

その新区は、雄安新区と名付けられ、河北省、雄県・容城・安新という3つの県とその周辺地域から構成され、北京から南西へ100キロ、天津から西へ100キロに位置し、人口38万人の雄県、40万人の安新県、26万人の容城県の一帯を開発する。北京、天津、保定3都市の中央に位置していて、交通の便もよく、優れた地理的優位性と生態環境に恵まれている。初期の開発面積は約100平方キロメートル、中期的開発面積は200平方キロメートル、将来的には2000平方キロメートルが開発される予定らしい。深セン経済特区(広東省)、上海浦東新区(上海市)に続く新区という全国的な意味合いを持つ位置付けである。ちなみに詳しくは後でバブルに関連して説明し直すが、雄安新区設立発表後に現地の不動産価格が数倍に跳ね上がったらしい。

この新区の設立は、中国北方の協同発展を推し進める事を建前としているが 実のところは、冒頭で前述した、行き詰っている中国政府中央が(1)首都北京の過密化による水不足、大気汚染、渋滞問題などの緩和(2)中国北方「北京・天津・河北」地域の経済構造の見直し以外で、「雄安新区開発の戦略的使命」に(3)政治経済が北京への集中からのリスク分散(4)他の大都市バブルの先駆的指導的模範的な改善(5)改革新時代のスタートのきっかけ。の思惑を秘めたとも考えられている。

シンガポールの華字紙も「中国は深セン経済特区を設立して改革開放をスタート。上海浦東新区で一部に限っていた対外開放を世界に向けて全面的に開放させた。雄安新区はそれに続くものである」と伝えている。


英国紙も「中国南方の珠江デルタ、長江デルタは経済成長のトップを走っているが、北方にこのような注目される存在はなかった」と説明し、雄安新区は北京から剥離(はくり)された産業の受け入れ先ではなく、京津冀(北京・天津・河北省)地域あるいはさらに広い範囲に発展活力をもたらす意義がある」と伝えた。

さてポイントはここから、この新特区の発表にさかのぼること1週間前の3月25日に 国家金融・発展実験室の李揚理事長が、中国の多くの都市で不動産がこれ以上値上がりすることはあり得ないと発言した。

「中国では現在、十数カ所の都市で住宅価格が上昇しているが、大部分の都市ではもうこれ以上値上がりすることはあり得ない。現在の都市ごとの規制政策は不動産リスクに対応する効果的な方法だ。銀行の観点から見てもこれは良いことだ。多くの事柄をさらに研究する必要があり、中国の不動産はもうすぐ崩壊して、中国経済の崩壊につながるというというのは言い過ぎだ」と主張している。

この発言がなぜ、このタイミングだったのか?そうである、新区の発表を控えての発言だと思うのである。

■国家事業として雄安新区をつくり開発する。
■同時に北京周辺の地価高騰を抑制する規制をする。
■大都市の不動産投資熱を新区にそらす。
■新区は過去のバブルの再発を教訓にしたコントロールをしながら開発する。
■同時に他地域の開発もこれに準じた発展方式に確立させる。
■上記過程において内需を拡大させ、景気回復も目論む。

一石二鳥どころか、そんなにうまくいくか心配になるようなうまい話ではあるが 真剣に取組んでいることは間違いない。実現させなければ、中国の未来はないからだ。

ネット上では「値上がりするはずないのになぜ規制するのか」「短期的には価格が安定するが長期的には値上がりする」「つまりもっと値上がりするということじゃないのか?」「不動産価格が上昇しているのではなく、貨幣価値が下がっているのだろうが」「中国経済が崩壊するだって?それは、ちょっと言い過ぎだと思う。その前に政権が崩壊するに決まっているだろ」といろいろな言われようではあるが、実のところ、この施策は、今日の明日のという速効力はない。イメージ先行である。

ただ、中国政府は、国内外の過去の失敗事例を学習することには長けている。過去の失敗事例を繰り返さないように腐心している。その点はとても凄いと感じる。

1291とはずがたり:2017/06/01(木) 15:20:55
小池知事も推進する「スーパー堤防」に疑問…200年と2.7兆円をかけ、江戸川区だけで9万人立ち退き
http://news.livedoor.com/article/detail/13141395/
2017年6月1日 8時52分 日刊SPA!
北小岩1丁目では全世帯が立ち退く前は、住民たちが江戸川の土手で計画反対の声を上げていた
写真拡大
東京都議選が近づき、小池百合子知事率いる「都民ファーストの会」がどれだけ勢力を伸ばせるのかが注目されている。ところが、都政に関してマスコミが取り上げる話題といえば、築地市場の豊洲移転問題や議員の動向ばかり。「都民ファースト」を掲げて当選した小池都知事に対する疑問の声が上がっている。

◆200年と2.7兆円をかけ、江戸川区だけで9万人立ち退き!

 ’14年12月、江戸川区北小岩1丁目は無人の町となった。ここで暮らしていた約90世帯は、国の「スーパー堤防」計画のために立ち退いたのだ。最後まで立ち退きを拒んだ4軒のうちの1軒、高橋新一さんは「夜勤明けで自宅に戻っても、空き地となった現場では昼寝もできない工事音が容赦なく響き、地域づき合いも失われた」と語る。

 「絶対に立ち退くまいと決めていた」と言う宮坂健司さんも、激変する環境と進行する工事とに家族が精神のバランスを崩し、やむなく立ち退きを決めた。

 小池知事は「セーフシティ」を掲げ、スーパー堤防などを推進すると表明している。スーパー堤防とは、150〜300mもの幅をもつ巨大堤防で、洪水が越水しても崩れないことをウリにしている。この事業は’87年に始まったものの、幅数百メートルもの堤防建築は、川近くの住民の大規模立ち退きが必要となる。それだけに、実際にこれに手を出す自治体はほとんどなかった。試算では、完成までに200年と2兆7000億円を要し、区内3河川周辺から9万人を立ち退かせるという。

 区土木部に確認してみると、「何十年、何百年かかるかは算定できません。ひとつひとつの区画整理事業を粛々とやるだけです」という、防災への本気度ゼロの回答が返ってきた。区が最初に手掛けた平井7丁目では、82億円をかけて73戸が立ち退いたが、堤防完成後、戻ってきたのはその半分。

「堤防の上に住む」ことで河川法の縛りを受け、家の改築が自由にできないことも敬遠材料となった。

 高橋新一さんは「ここは区で一番標高が高く、水害に遭ったことがない」と工事の必要性を疑う。

⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1336827

 この事業推進には東京都も大きく関わっている。直轄事業負担金として3分の1を負担する立場で、東京23区で行われる土地区画整理事業の認可権者は都知事であるからだ。北小岩1丁目に次いで狙われているのは、同区の篠崎1丁目。立ち退きを拒否する数十世帯がいるため着工には至っていないが、すでに数百世帯が立ち退いている。

 今年3月15日の都予算特別委員会で、西倉建設局長は篠崎公園について以下の発言をしている。

「国による江戸川のスーパー堤防事業に合わせて公園を高台化するため、国や地元区と協議を進めまして、平成28年4月に基本協定を締結しました。今年度、試験的な盛り土を実施しております」

 巨大な事業の陰で、苦しんでいる住民たちがいる。そんなことはおかまいなしに、東京都の事務方では粛々と事業が推進されているようだ。

― 小池都政を暴く! ―

1292とはずがたり:2017/06/08(木) 21:24:57
江戸川区北小岩1。。この辺か?
https://www.google.co.jp/maps/@35.7353102,139.894481,3a,75y,136.31h,72.48t/data=!3m10!1e1!3m8!1sMDNq1Nz6gSY7BlvvOt9AEQ!2e0!6s%2F%2Fgeo2.ggpht.com%2Fcbk%3Fpanoid%3DMDNq1Nz6gSY7BlvvOt9AEQ%26output%3Dthumbnail%26cb_client%3Dmaps_sv.tactile.gps%26thumb%3D2%26w%3D203%26h%3D100%26yaw%3D311.9605%26pitch%3D0%26thumbfov%3D100!7i13312!8i6656!9m2!1b1!2i50

先日の常総市みたいなこと(堤防の決壊)があって批判されるのは政府だからなあ。。とはいうもののカネかかりすぎてる感じがしなくもないが。。

小池知事も推進する「スーパー堤防」に疑問…200年と2.7兆円をかけ、江戸川区だけで9万人立ち退き
http://news.livedoor.com/article/detail/13141395/
2017年6月1日 8時52分 日刊SPA!

北小岩1丁目では全世帯が立ち退く前は、住民たちが江戸川の土手で計画反対の声を上げていた

東京都議選が近づき、小池百合子知事率いる「都民ファーストの会」がどれだけ勢力を伸ばせるのかが注目されている。ところが、都政に関してマスコミが取り上げる話題といえば、築地市場の豊洲移転問題や議員の動向ばかり。「都民ファースト」を掲げて当選した小池都知事に対する疑問の声が上がっている。

◆200年と2.7兆円をかけ、江戸川区だけで9万人立ち退き!

 ’14年12月、江戸川区北小岩1丁目は無人の町となった。ここで暮らしていた約90世帯は、国の「スーパー堤防」計画のために立ち退いたのだ。最後まで立ち退きを拒んだ4軒のうちの1軒、高橋新一さんは「夜勤明けで自宅に戻っても、空き地となった現場では昼寝もできない工事音が容赦なく響き、地域づき合いも失われた」と語る。

 「絶対に立ち退くまいと決めていた」と言う宮坂健司さんも、激変する環境と進行する工事とに家族が精神のバランスを崩し、やむなく立ち退きを決めた。

 小池知事は「セーフシティ」を掲げ、スーパー堤防などを推進すると表明している。スーパー堤防とは、150〜300mもの幅をもつ巨大堤防で、洪水が越水しても崩れないことをウリにしている。この事業は’87年に始まったものの、幅数百メートルもの堤防建築は、川近くの住民の大規模立ち退きが必要となる。それだけに、実際にこれに手を出す自治体はほとんどなかった。試算では、完成までに200年と2兆7000億円を要し、区内3河川周辺から9万人を立ち退かせるという。

 区土木部に確認してみると、「何十年、何百年かかるかは算定できません。ひとつひとつの区画整理事業を粛々とやるだけです」という、防災への本気度ゼロの回答が返ってきた。区が最初に手掛けた平井7丁目では、82億円をかけて73戸が立ち退いたが、堤防完成後、戻ってきたのはその半分。

「堤防の上に住む」ことで河川法の縛りを受け、家の改築が自由にできないことも敬遠材料となった。

 高橋新一さんは「ここは区で一番標高が高く、水害に遭ったことがない」と工事の必要性を疑う。

⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1336827

 この事業推進には東京都も大きく関わっている。直轄事業負担金として3分の1を負担する立場で、東京23区で行われる土地区画整理事業の認可権者は都知事であるからだ。北小岩1丁目に次いで狙われているのは、同区の篠崎1丁目。立ち退きを拒否する数十世帯がいるため着工には至っていないが、すでに数百世帯が立ち退いている。

 今年3月15日の都予算特別委員会で、西倉建設局長は篠崎公園について以下の発言をしている。

「国による江戸川のスーパー堤防事業に合わせて公園を高台化するため、国や地元区と協議を進めまして、平成28年4月に基本協定を締結しました。今年度、試験的な盛り土を実施しております」

 巨大な事業の陰で、苦しんでいる住民たちがいる。そんなことはおかまいなしに、東京都の事務方では粛々と事業が推進されているようだ。

― 小池都政を暴く! ―

1293とはずがたり:2017/06/20(火) 10:06:14
サイレンも鳴らさなかったのか??

ダム放流事故、新潟県謝罪 「想像力が働かなかった」
http://www.asahi.com/articles/ASK6M4QFZK6MUOHB00F.html?iref=com_alist_8_03
岩波精、狩野浩平2017年6月20日08時17分

 新潟県管理の加治川治水ダムで羽越水害50年のイベントにともなう観光放流が行われ、下流の親子2人が一時流された問題で、県は19日、「放流について事前連絡しなかったことが事故の原因」と認め、謝罪した。県は観光放流の中止も含めて今後の対策を検討する方針。

ダム放流、下流で親子が流される 事前連絡なし 新潟
 事故は17日午後4時半ごろ、新発田市の滝谷森林公園で発生。ダムの約4・5キロ下流で川遊びをしていた新潟市北区の母親(45)と男児(9)が流された。男児は10メートル流されてひざにすり傷を負い、母親は120メートル流されて低体温症と診断された。水位は通常30センチ程度だが、事故時は約75センチまで上昇したとみられる。母親は19日、謝罪に訪れた県幹部に対し「今回のことを教訓にして安全管理を徹底してほしい」と話したという。

 県は「今回の放流量は告知する基準に達しないと予測した」と説明し、流域の自治体への連絡やサイレンなどでの一般告知はしなかったという。県新発田地域振興局の笹川岳之・地域整備部長はこの日の記者会見で「想像力が働かなかった。じくじたる思い」と述べた。

 県によると、同ダムでは17日…

1294とはずがたり:2017/06/20(火) 11:34:52

(朝鮮日報日本語版) 水不足が続く韓国、各地でトラブル続出
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170616-00001715-chosun-kr&amp;pos=4
6/18(日) 5:10配信 朝鮮日報日本語版

 京畿道安城市内の実家に来たチェさん(54)は、いつも通り家の前に止めた車を水ぶきしようとしたところ、ひどく怒鳴られた。近所のペさん(65)がチェさんを見かけて大声を上げたのだ。安城市は現在、農業用水の水不足が深刻な状況で、この地域では上水道の水を飲料水以外の生活用水に使うことを自主的に制限している。チェさんは「車の汚れがひどかったので水ぶきしようとしただけなのに、これほど神経質になっているとは思わなかった。15年間毎年、両親に会いに来ているが、地元の小川の水が干上がったのは初めて見た」と言った。

 水不足が続いていることから、農村では住民の間で水をめぐるトラブルが頻繁に発生している。韓国農漁村公社によると、今年1月から今月14日までの降水量は全国平均187ミリメートルで、平年に比べて54%前後しかない。特に京畿道安城市、忠清南道瑞山市、忠清南道礼山郡などの貯水率は13-15%前後と極めて低い。

 水不足のため、水の使い方をめぐって近隣住民のケンカも絶えない。安城市内で暮らすキム・ヒョンスクさん(56)は「この間、近所の人が家に遊びに来て『お皿をすぐ洗うんだね』とこちらの水の使い方を探るようなことを言ってきた。今は自分の家に他人を招き入れるのも用心しなくては。水不足でご近所同士の情も乾いてしまったようだ」と言った。この地域では先日、イさん(62)が隣の畑が干上がっているのに気付き、自分の家でためていた水をまいてやったところ、ほかの住民たちとケンカになったという。通りかかった住民たちが「水田に使う水もないのに畑に水をやるのか」と怒り出したというのだ。

 忠清南道瑞山市では井戸掘りをめぐるトラブルが発生した。瑞山市では農業用水を確保するため地下水が使えるよう井戸設置費を支援した。同市では、比較的地下水が豊富な仁旨面山東里を大型井戸開発地域に選定したが、この水がほかの地域にも利用されることを知った農民たちが「うちの村の地下水がなくなる」と強く反発した。結局、「山東里井戸開発」は白紙になってしまった。忠清南道洪城郡では、自分の水田に先に水を引こうとしてケンカになった近隣農民の間で「水門争い」が発生、暴力ざたになった。

 村長たちが腰を上げて、「水が足りないから生活用水をできるだけ節水してほしい。洗濯や皿洗いも自制してほしい」と村内放送をしたり、近所の住民同士で水の使用をけん制したりしている。特に、30-40世帯前後と規模が小さく、共同地下水を使用している村では、住民同士の監視が厳しい。地下水が干上がって断水すると、すぐに生活に大きな支障が出るためだ。

 水不足が近いうちに解消されるという期待も薄い。気象庁では「今年の梅雨入りは遅く、水不足が8-9月まで続く」と予想している。韓国農漁村公社関係者は「できるだけ水不足の被害を減らす方法を考えているが、異常気象のために発生している事態だけに、節水以外には根本的な解決策がないのが実情だ」と語った。

1295とはずがたり:2017/06/22(木) 13:25:24

和歌山・那智勝浦町 太田川で氾濫危険水位超える
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170621/k10011024831000.html?utm_int=all_side_ranking-access_005
6月21日 10時56分

和歌山県那智勝浦町を流れる太田川は南大居観測所で氾濫のおそれがある「氾濫危険水位」を超えました。和歌山県と気象台は氾濫の危険性が高まっているとして「氾濫危険情報」を発表し、厳重な警戒を呼びかけています。

1296とはずがたり:2017/07/05(水) 16:01:45
個人的には大規模開発には昂揚するしこう云ふの社会主義の十八番であるけど資本主義国でもコストが安かった時代にはそれなりの規模でやってきた事でもある。

とはいえこう云ふの聞くとやはりやるべきで無かったなあと思うしましてや大地震の元兇とかりになっているなら尚更である。。
>李白、杜甫、白楽天などの詩に歌われた1000カ所以上もの文化財と美しい景観が水没し、魚類の生態系が破壊され、希少動物の河イルカ(ヨウコウイルカ)が絶滅したことは、中国内外で議論の的になった。

三峡ダムは此処
https://www.google.co.jp/maps/place/%E4%B8%89%E5%B3%A1%E5%A4%A7%E5%A3%A9/@30.822719,109.8827698,8z/data=!4m5!3m4!1s0x368476d5e9a340d9:0xa017b4d524bd9d6c!8m2!3d30.822719!4d111.0033753

中国「三峡ダム」危機--最悪の場合、上海の都市機能が麻痺する
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/07/---5.php
2017年7月3日(月)06時52分
譚?美(作家)

<四川省で起きた大規模な山崩れは、本当に大雨だけが原因なのか。世界最大の三峡ダムが一帯で大地震を頻発させているという指摘があり、さらには砂礫により、ダムそのものも機能不全に陥っている>

6月24日、中国・四川省で大規模な山崩れが発生した。中国メディアによれば、住宅62戸が土砂に埋まり、120人以上が生き埋めになったという。山崩れの現場は、四川大地震と同じ場所であり、ここ数日、大雨が降りつづいて地盤が緩んでいたことが原因だとされる。だが原因はそれほど単純なものではないだろう。

2008年5月に発生した四川大地震はマグニチュード7.9を記録し、甚大な被害をもたらした。震源地近くでは地表に7メートルの段差が現れ、破壊力は阪神・淡路大震災の約30倍であった。

専門家は、四川盆地の北西の端にかかる約300キロにわたる龍門山断層帯の一部がずれたために起きたと分析し、これによって地質変動が起こり、龍門山断層帯は新たな活動期に入ったと指摘している。今後、さらに大規模な地震が発生する可能性が高いのである。

四川盆地はもともと標高5000メートル級の山々がつらなるチベット高原から急勾配で下った場所に位置する標高500メートル程度の盆地で、ユーラシア・プレートと揚子江プレートの境界線の上にあり、大小さまざまな断層帯が複雑に入り組む地震の多発地帯である。

それに加えて、最近の中国の研究では、地震発生の原因のひとつは「三峡ダム」の巨大な水圧ではないかとの指摘がある。ダムの貯水池にためた水の重圧と、地面から地下に沁みこんだ水が断層に達することで、断層がずれやすくなったという分析である。

建設中から数々の難題、天気や地震にまで悪影響
三峡ダムは、中国政府が「百年の大計」として鳴り物入りで建設した世界最大のダムである。16年の歳月を費やして、四川省重慶市から湖北省宜昌市にいたる長江の中流域の中でも、とくに水流が激しい「三峡」と呼ばれる場所に建設された。竣工は2009年だ。

ダムは70万キロワットの発電機32台を擁し、総発電量2250万キロワットを誇り、当初の計画では、湖北、河南、湖南、上海、広東など主要な大都市に電力が供給され、全中国の年間消費エネルギーの1割を供給でき、慢性的な電力不足の解消に役立つはずだった。

だが、建設中から数々の難題が生じた。まず「汚職の温床」と化した。総工費2000億元のうち34億元が汚職や賄賂に消えた。国民の多大な犠牲も強いた。はじめに地域住民約110万人が立ち退きを迫られ、強制的に荒地へ移住させられて貧困化し、10万人が流民になった。

1297とはずがたり:2017/07/05(水) 16:01:57

李白、杜甫、白楽天などの詩に歌われた1000カ所以上もの文化財と美しい景観が水没し、魚類の生態系が破壊され、希少動物の河イルカ(ヨウコウイルカ)が絶滅したことは、中国内外で議論の的になった。

そればかりではない。四川大地震が発生した同じ2008年、竣工を目前に控えた三峡ダムで試験的に貯水が開始されると、下流域でがけ崩れと地滑りが頻発した。この年の9月までに発生したがけ崩れと地滑りは、合計32カ所、総距離33キロに達し、崩れた土砂の量は約2億立方メートルにのぼった。

その後の調査で、地盤の変形などが合計5286カ所見つかり、大きなひずみが生じていることが判明した。ダムの構造物や防水壁には約1万カ所の亀裂が見つかり、補修に奔走した。

そして2009年、三峡ダムが完成すると、今度は気候不順が起きた。貯水池にためた膨大な量の水が蒸発して大気中にとどまり、濃霧、長雨、豪雨などが発生するようになったのだ。

気候不順は年々激しくなり、2013年までに、南雪災害、西南干ばつなどの災害が相次いだ。2016年にも豪雨による洪水が発生。エルニーニョ現象が原因だとされたが、死者、行方不明者は128人にのぼり、中下流域で130万人が避難を余儀なくされた。

大地震が次々に起きた。2008年の四川大地震以外にも、ミ文川大地震、青海省大地震など、毎年のように大小の地震が発生した。2014年には、三峡ダムから約30キロ上流にある湖北省でマグニチュード4.7の地震が連続して2度起きている。

総じてみれば、人工物である三峡ダムが天気や地震にまで影響を及ぼすとは、まるで信じられないような話ではある。

水が流れず、貯水できず、解決策も見いだせない
だが、三峡ダムにとって、さらに深刻な事態がもちあがっている。長江上流から流れて来る砂礫で、ダムがほぼ機能不全に陥り、危機的状況にあることだ。

怒涛のように押し寄せる大量の砂礫で貯水池が埋まり、アオコが発生してヘドロ状態になっている。ヘドロは雑草や発泡スチロールなどのゴミと一体になり、ダムの水門を詰まらせた。ゴミの堆積物は5万平方メートル、高さ60センチに達し、水面にたまったゴミの上を歩ける場所があるほどだという。地元では環境団体などが毎日3000トンのゴミを掻き出しているが、お手上げ状態だとされる。

重慶市でも、押し寄せる砂礫で長江の水深が浅くなった。水底から取り除いた砂礫は50メートルも積みあがった。重慶大橋付近の川幅はもともと420メートルあったが、橋脚が砂礫に埋もれて砂州となり、今では川幅が約半分の240メートルに狭まっている。大型船舶の航行にも著しい支障をきたしている。

水が流れず、貯水できないダムなど何の役にも立たないが、三峡ダムが周囲に及ぼす悪影響は、この先、増えることはあっても減ることはないだろう。中国政府も技術者も根本的な解決策を見いだせず、すでに匙を投げてしまっているからだ。だれも責任を取ろうとする者がいないまま、今も三峡ダムは放置されている。

1298とはずがたり:2017/07/05(水) 16:02:10
>>1296-1298
著名な水利学者の遺言「ダムは10年もたない」
もし三峡ダムが地震の原因のひとつであるなら、今後さらに四川大地震のような大規模な地震が起きる可能性があるだろう。そして大地震が発生したとき、原因を作った「瀕死」の三峡ダムは、果たして持ち堪えられるだろうか?

万一、ダムが決壊するようなことがあれば、長江流域の広大な土地が洪水に見舞われ、穀倉地帯は壊滅して、数千万人の犠牲者が出るだろう。長江の河口部にある上海では都市機能が完全に麻痺し、市民の飲み水すら枯渇してしまう。そんな事態は想像するだけでも恐ろしい。

三峡ダムが建設された当初、中国政府は「千年はもつ」と豪語したが、数々の難題が発覚して、わずか数年で「百年もつ」とトーンダウンした。今日、巷では「10年もつのか」と危ぶむ声がある。


「10年」と区切るのは、かつて三峡ダムの建設に反対した著名な水利学者、清華大学の故・黄万里教授の言葉に由来している。

戦前、アメリカのイリノイ大学で博士号を取得した黄教授は、建国間もない中国で黄河ダム建設の計画が進められたときに強く反対し、毛沢東から「右派」の烙印を押されて22年間の強制労働に追われた。

1980年代に名誉回復した後、長江の三峡ダム建設が国家の議題にのぼると、中国政府に6度も上申書を提出して反対したが、鄧小平と李鵬首相(当時)に無視された。黄教授が反対した理由は、21世紀の今日、私たちが直面している危機的状況を言い当てたからにほかならない。

そして「もしダムを強硬に建設したら、10年もたないだろう」と警告した。2001年8月、黄教授は病床で家族に向かって三峡ダムを見守りつづけるようにと告げ、「どうにも立ち行かなくなったら、破壊するより方法はない」と遺言を残した。享年90。中国の「水利事業の良心」と称えられる伝説的な人物である。

もし「10年もたない」とすれば、期限は2019年だ。あと2年で三峡ダムは決壊するかもしれないのだ。タイムリミットは刻一刻と近づきつつある。唯一の解決策は、黄教授の遺言通り、人間の手で破壊することだけなのだろうか。

[執筆者]
譚?美(タン・ロミ)
作家。東京生まれ、慶應義塾大学卒業、ニューヨーク在住。日中近代史を主なテーマに、国際政治、経済、文化など幅広く執筆。著書に『中国共産党を作った13人』、『日中百年の群像 革命いまだ成らず』(ともに新潮社)、『中国共産党 葬られた歴史』(文春新書)、『江青に妬まれた女――ファーストレディ王光美の人生』(NHK出版)、『ザッツ・ア・グッド・クエッション!――日米中、笑う経済最前線』(日本経済新聞社)、その他多数。新著は『帝都東京を中国革命で歩く』(白水社)。

1300とはずがたり:2017/07/10(月) 19:42:17

>・土石流危険渓流等に指定されていないこと
この条件は外してもええんちゃうか。

群馬県、小水力発電のポテンシャル公表 投資回収の有望地点は5ヶ所
https://www.kankyo-business.jp/news/015068.php
2017年6月15日掲載 印刷 記事を保存

群馬県は6月13日、2016年度に実施した小水力発電の有望13地点について、地点ごとの状況に応じた小水力発電モデルを仮想し、発電電力量や売電収入、発電事業の経済性(投資回収年数)の見込みを試算した結果と、関係する法規制や協議先となる機関を調査した結果を公表した。

この「平成28年度小水力発電有望地点調査」は、県内の小水力発電導入を推進するため、民間企業等による事業化検討の一助となるよう、県内に多数ある砂防堰堤の落差を利用した小水力発電の可能性について調査を行ったもの。

今後同県では、調査結果を広く公表するとともに、事業者に対する相談や情報提供を行うなど、小水力発電の導入に向けた取り組みを支援する。

砂防堰堤2,436基の中から13地点を選定
この調査では、まず県内の砂防堰堤2,436基の中から、
・堰堤の高さが一定以上あること
・高い位置から取水できるよう満砂、またはそれに近い状態となっていること
・土石流危険渓流等に指定されていないこと
・想定した流量による最大出力が一定以上見込めること
などの条件を設定し、検討候補地として28地点を抽出した。その後、現地調査を実施し、発電所の設置スペースの有無、堰堤付近の地形の状況などを確認し、導入可能性のある地点として13地点を選定した。

この13地点については、地点毎の状況に応じた小水力発電モデルを仮想して、概算収支を試算するとともに、関係する法規制や協議先となる機関を調査した。

5地点の投資回収年数は8〜20年
この13地点について、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)による価格・期間で売電した場合の概算収支を試算したところ、期間内に投資回収が見込まれたのは5地点となった。

このうち片品上流砂防堰堤では、発電モデルによる概算収支は、想定最大出力503.76kW、建築費概算費用5億2622万円、年間平均経費3525万2,000円/年、年間売電収入8454万3,000円/年と試算し、投資回収年収を8年と見込んだ。

想定投資回収年数は、2016年度時点のFITにおける売電価格と期間(20年間)を基に全額自己資金で実施した場合を想定し、投資額を回収できる年数を試算した。なお、「回収困難」の地点では、FITにおける売電期間(20年間)内での回収は困難と見込まれた。

ただし、この調査で仮想した小水力発電モデルは、堰堤上部で取水した後できるだけ堰堤に近い場所で発電、放流する設計としているため、取水位置をより上流に変えて落差を増やすなど、実施内容を見直すことで投資回収の見込みは変動すると考えられる。

13地点の小水力発電モデルは、群馬県ホームページで公表している。

調査結果の使用にあたっての注意事項
各地点における小水力発電モデルは、既存資料と現地調査に基づいて仮想したもので、概算収支は複数の仮定条件の下に試算したもの。

また、取水可能量や発電所の設置などについて、関係機関との調整・協議を済ませたものではない。実際に事業化を検討するにあたっては、事業可能性について詳細かつ具体的な調査・確認を行うとともに、必要な手続き等について関係機関に確認する必要があるとしている。

1301とはずがたり:2017/07/10(月) 19:42:37
>>1300-1301
【参考】
群馬県 - 群馬県、小水力発電有望地点調査の結果について
http://www.pref.gunma.jp/houdou/bl02_00005.html

群馬県 - 平成28年度小水力発電有望地点調査の結果について
http://www.pref.gunma.jp/04/bl01_00002.html

1. 調査目的及び概要

 群馬県における小水力発電の導入を推進するため、民間企業等による事業化検討の一助となるよう、県内に多数ある砂防堰堤の落差を利用した小水力発電の可能性について調査を行いました。

2. 調査内容

 群馬県内の砂防堰堤2,436基の中から、堰堤の高さが一定以上あること、高い位置から取水できるよう満砂又はそれに近い状態となっていること、土石流危険渓流等に指定されていないこと、想定した流量による最大出力が一定以上見込めることなどの条件を設定し、検討候補地として28地点を抽出しました。その後、現地調査を実施し、発電所の設置スペースの有無、堰堤付近の地形の状況などを確認し、導入可能性のある地点として13地点を選定しました。
 この13地点について、地点毎の状況に応じた小水力発電モデルを仮想して、発電電力量や売電収入、発電事業の経済性(投資回収年数)の見込みを試算するとともに、関係する法規制や協議先となる機関を調査しました。

3. 調査結果(概要)

 上記の13地点について、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)」による価格・期間で売電した場合の概算収支を試算したところ、期間内に投資回収が見込まれたのは5地点となりました。
 ただし、この調査で仮想した小水力発電モデルは、堰堤上部で取水した後できるだけ堰堤に近い場所で発電、放流する設計としているため、取水位置をより上流に変えて落差を増やすなど、実施内容を見直すことで投資回収の見込みは変動すると思われます。

調査結果一覧
モデル番号 堰堤名 設置者 所在地 河川名 発電モデルによる概算収支
想定最大出力
(kW) 建設費概算
(千円) 年間平均経費
(千円/年) 年間売電収入
(千円/年) 経済性
(想定投資回収年数)
※注
1 川場谷沢砂防ダム 群馬県 川場村 薄根川 82.67 163,480 10,952 16,266 13
2 山地堰堤 群馬県 桐生市 桐生川 41.77 124,330 8,328 7,541 回収困難
3 戸室堰堤 群馬県 高山村 名久田川 52.56 179,530 12,027 8,595 回収困難
4 沼尾川砂防ダム 群馬県 渋川市 沼尾川 63.72 421,750 28,253 3,947 回収困難
5 森砂防堰堤 群馬県 下仁田町 鏑川 5.22 76,570 5,129 1,324 回収困難
6 三室沢砂防ダム 群馬県 昭和村 片品川 10.60 96,570 6,469 2,351 回収困難
7 皆沢川堰堤 群馬県 桐生市 皆沢川 8.94 68,780 4,607 1,976 回収困難
8 相間川下流砂防堰堤 国交省 高崎市 相間川 25.65 125,250 8,390 4,457 回収困難
9 霧積砂防堰堤 国交省 安中市 霧積川 37.63 145,300 9,733 6,537 回収困難
10 坂本ダム 国交省 安中市 碓氷川 89.71 178,100 11,931 15,589 15
11 片品上流砂防堰堤 国交省 片品村 片品川 503.76 526,220 35,252 84,543 8
12 沼尾砂防堰堤 国交省 中之条町 白砂川 241.83 374,920 25,115 47,058 10
13 烏川上流砂防堰堤 国交省 高崎市 烏川 51.13 125,100 8,381 8,883 20
 ※注:平成28年度時点の固定価格買取制度における売電価格と期間(20年間)を基に全額自己資金で実施した場合を想定し、投資額を回収できる年数を試算しました。
 なお、「回収困難」の地点は、固定価格買取制度における売電期間(20年間)内での回収は困難と見込まれました。

1302とはずがたり:2017/07/11(火) 14:49:51
福岡 朝倉市が3地区に避難指示 ため池決壊のおそれ
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10011052211_20170710.html
13:11NHKニュース&スポーツ

福岡県朝倉市の災害対策本部は、市内の杷木地区にあるため池が決壊するおそれがあるとして、10日午後、付近の3つの地区に新たに避難指示を出しました。

朝倉市の災害対策本部によりますと、10日正午ごろ、被害状況を確認していた警察のヘリコプターから「杷木地区にある『上野ため池』が壊れそうだ」と連絡がありました。

市などが確認したところ、ため池の下を流れる寒水川は豪雨による流木などでせき止められていて、万が一、ため池が決壊すると、土砂などを含んだ水が下流に押し寄せるおそれがあるということです。

このため災害対策本部は、午後0時50分、付近の寒水区と浜川区、それに杷木古賀区の233世帯655人に避難指示を出しました。

そのうえで、住民には「久喜宮小学校」か「サンライズ杷木」に避難するよう呼びかけています。

新たに避難指示の範囲に含まれた朝倉光陽高校では避難所にいた人たちが車でほかの小学校などの避難所に移動していました。

朝倉市内では、ほかにも山が崩壊するおそれがあるとして杷木地区にある杷木若市と杷木久喜宮の一部の地域、115世帯316人に避難指示が出されています。

1303とはずがたり:2017/07/12(水) 15:31:47

<九州豪雨>捜索続く、孤立集落は解消 発生1週間
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20170712k0000e040252000c.html
11:11毎日新聞

<九州豪雨>捜索続く、孤立集落は解消 発生1週間
大量の流木を撤去しながら安否不明者の捜索を行う自衛隊員=福岡県朝倉市杷木松末で12日午前8時5分、藤井達也撮影
(毎日新聞)
 九州北部豪雨は12日、発生から1週間を迎えた。福岡、大分両県で一時29カ所の集落が孤立状態となったが、同日午前に全て解消した。ただ両県の1873世帯で依然断水が続くなどライフラインの復旧は遅れている。被災地では、なお22人と連絡が取れておらず、福岡県朝倉市で同日午前、複数の人が心肺停止状態で見つかった。自衛隊や警察などは安否不明者がいる地区を中心に捜索を続けている。

 朝倉市では杷木(はき)浄水場が被災し、杷木地区全体の1654世帯で断水が続く。同市の杷木地域生涯学習センター前では北九州市上下水道局の職員らが豪雨のあった5日から給水支援を続けており、12日も朝からタンクやペットボトルを手にした住民が詰め掛けた。同県東峰(とうほう)村の199世帯、大分県日田市の20世帯でも断水が続いている。

 豪雨ではこれまでに朝倉市で19人、東峰村で3人、日田市で3人の計25人の死亡が確認され、避難者数はなお約1300人に上る。一方、道路の復旧が進んだことから、12日午前10時すぎに最後まで残っていた日田市内の2地区110人の孤立状態が解消され、孤立地区はなくなった。

 住宅被害は両県で全壊計101棟、半壊計30棟、一部損壊計40棟。床上浸水は計136棟、床下浸水は計304棟となっている。道路の被害は両県の416カ所で確認され、橋の被害は福岡県だけで22件に上る。

 5日午前0時から12日午前5時までの総降水量は朝倉市で641.5ミリ、日田市で461.5ミリに達している。気象庁は記録的な大雨により地盤の緩んでいるところがあり、土砂災害の発生する恐れがあるとして引き続き警戒を呼びかけている。【宗岡敬介、安部志帆子】

1304とはずがたり:2017/07/16(日) 01:02:45
コートジボワール最大の水力発電所、中国企業が建設―中国メディア
レコードチャイナ 2017年7月3日 20時50分 (2017年7月6日 00時00分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20170703/Recordchina_20170703039.html

中国企業が請け負うコートジボワール最大規模の水力発電所、スブレ水力発電所1号機の正式な発電を記念する式典が、6月30日に同国西部スブレで行われた。人民日報海外版が伝えた。

同発電所はササンドラ川の滝付近に位置する、コートジボワール国家エネルギー均衡戦略の中心プロジェクトで、その総設備容量は275MW。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

1305とはずがたり:2017/07/16(日) 16:47:22
<九州豪雨>「土砂ダム」仮設道路開通 生活再建へ一歩前進
毎日新聞社 2017年7月16日 10時29分 (2017年7月16日 11時15分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170716/Mainichi_20170716k0000e040177000c.html

 九州北部豪雨に見舞われた大分県日田市小野地区で、大規模な土砂崩れが川をせき止めている「土砂ダム」を迂回(うかい)する仮設道路が15日、開通した。通行は午前7時?午後7時で2トントラック以下のみと制限されているが、避難者が自宅の片付けなどのために行きやすくなるほか、小型なら重機も通れる。生活再建に向けた一歩となりそうだ。

 市は開通を19日と見込んだが、好天がいて作業が順調に進んだという。同市では道路の仮復旧で12日から孤立状態は解消したものの、道幅が狭いうえ、土砂ダム付近の県道は通行止めのまま。豪雨前は市街から車で10分未満の集落に1時間以上かかるなどし、生活再建の妨げになっていたため、住民から仮設道路の早期開通への願いは強かった。

 福祉施設職員、和田美樹彦さん(47)は、豪雨後に妻の実家に避難して以降、初めて一時帰宅した。「子どもも早く家に帰りたいと言っていたのでうれしい。仮設道路は通勤に使うので安全か確かめて自宅に引き上げたい」とホッとした様子だった。

 ただ、不安もよぎる。福岡市の会社員、諫原弘幸さん(62)も正月やお盆に帰省する大切な家を早く元に戻そうと、同区の父(98)と母(89)が住む実家に駆けつけた。両親は福岡県うきは市の親族宅に避難中だ。黙々と片付けを進める手を止め、つぶやいた。「山からの土砂が家まで押し寄せている。ここで暮らせるのだろうか」

 一方、県は、交通の安全確保のための方策を進める。土砂ダムの上方に複数の地割れがあるといい、集落付近に3台の警報装置や、土砂の状況を詳細に把握する地滑り計を設置。土砂ダムの監視態勢を強めている。【土田暁彦、井上卓也】

1306とはずがたり:2017/07/19(水) 19:58:46
水道料金、6割の値上げ必要 政投銀が今後30年を試算
http://www.asahi.com/articles/ASK634JTBK63ULBJ004.html?iref=pc_rellink
福地慶太郎2017年6月13日05時05分

国内の1日あたり水道使用量の推移
http://tohazugatali.web.fc2.com/risui/AS20170612004315.jpg

 人口減に伴う需要減や、老朽化した施設の更新に費用がかかるという課題に直面する水道事業。赤字を出さずに継続するには、約30年間で6割の水道料金の値上げが必要との試算を日本政策投資銀行がまとめた。水道網の維持のため、厚生労働省は事業の広域化を促している。

 主に市町村が担う水道の事業は、小規模のものも含めて全国に約7千ある。厚労省によると、人口減や節水機能付き家電の普及により、水の需要は減少。2060年ごろには、ピーク時の2000年から約4割減ると推計されている。

 経営状況の悪化のため、水道管の更新などへの投資ができず、老朽化が進む事例もみられる。日本水道協会によると、水道管が破裂して断水するなどの水道管トラブルは、14年度に約2万2千件あったという。

 同行は、人口予測をもとに水道料金の減収を推定。人件費や水質を保つための薬品の費用などは14年度並みとし、実情にあわせて60年で水道管を更新すると仮定した。事業者が毎年、赤字にならないよう、各家庭などから徴収する水道料金を値上げしていくと、14年度から46年度までに、全国平均で63・4%値上げされると推計した。

 事業の広域化を促している厚労省は、交付金のほか、連携・広域化を実施する事例集をつくるなどして自治体を支援している。水道課の担当者は「地域の実情に応じて取り組んでほしい」と話す。

 群馬県太田市など3市5町は昨…

1307とはずがたり:2017/08/11(金) 10:16:15

「切り通し、即時見直しを」 滋賀・姉川の氾濫で長浜市長
https://news.goo.ne.jp/article/kyoto_np/politics/kyoto_np-20170810000203.html
08月10日 22:10京都新聞

 滋賀県長浜市の藤井勇治市長は10日、台風5号による大雨で姉川が氾濫する一因になった堤防の切り落とし部分「切り通し」を「直ちに見直す必要がある」とし、河川管理者の滋賀県に堤防の閉鎖を求めた。16日夜に地元の大井町自治会と県、市による会議を開き、堤防閉鎖に向けて協議を始める方針を明らかにした。

 藤井市長はこの日、大津市の県庁を訪れて三日月大造知事に河川整備と台風被害の復旧支援を要望。姉川の「切り通し」については「今の仕組みを変えないと問題解決にはならない。地元の声を聞くことが前提だが、堤防を設置することが今回の災害の教訓だ」と強調。三日月知事は「被害の全容把握に万全を期すとともに、切り通しについては県、市、地元の会議で閉鎖に向けてどんな対応が有効か話し合いたい」とした。

 要望後、藤井市長は、姉川増水時に地元自治会の判断で切り通しをふさいできたことについて「行政が自治会と綿密に連絡をとる仕組みにはなっていなかった」とし、堤防が閉鎖されるまでは「自治会任せではなく、(水位などの)情報が入る市や県と自治会が連携して維持していくようにしたい」と述べた。

 藤井市長は、同市大井町の集会所で要望内容を同町自治会の饗場富蔵会長(59)に説明。饗場会長は「切り通しについては5年前の自治会総会で、全会一致で廃止すべきだという結論になっている」と述べ、市の方針を是認する考えを示した。

1308とはずがたり:2017/08/11(金) 10:17:09
2017.8.9 07:45
【台風5号】
堤防の切れ目から濁流 滋賀・姉川の氾濫
http://www.sankei.com/west/news/170809/wst1708090016-n1.html

 台風5号の影響で、7日夜から8日未明にかけて滋賀県内各地で激しく雨が降り続いた。長浜市では姉川が氾濫し、住民約550人が一時避難する事態となった。けが人はなかったが、県全体で建物2戸が一部損壊、16戸が浸水するなどの被害が出た。

 県災害警戒本部によると、倒木が屋根に直撃するなどして日野町の住宅と米原市の寺院が一部損壊したほか、姉川が氾濫した長浜市大井町では床上浸水1戸、床下浸水15戸の被害があった。

 各地で雨量が規制値を超えたため道路の通行止めが相次いだほか、長浜、米原両市では、土砂の流出や路面の冠水によって、国道や県道6カ所が全面通行止めとなった。

 6日午後11時から8日午前8時までの雨量は、高島市朽木平良の325.5ミリが最多で、米原市朝日(268.5ミリ)、長浜市余呉町柳ケ瀬(246.5ミリ)が続いた。

 一方、長浜市大井町では姉川が氾濫し、8日未明に避難指示が出された。

 県によると、氾濫場所は道路を通すために堤防が途切れており、増水時には住民があらかじめ用意した仕切り板や土嚢(どのう)などで切り通し部分をふさぐことになっていたが、今回は南側の切り通し部分から水が流れ出したという。

 長浜市によると、切り通しをふさぐのは、大井町の自治会が独自に危険性を判断して行う決まりとなっている。同自治会が8日未明から作業を始めたが、すでに川は氾濫していたため、作業が難航した。

1309とはずがたり:2017/08/26(土) 14:36:16
<秋田岩手大雨>「再建に踏み出したのに、むごすぎる…」2度目の浸水 落胆と困惑
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170826-00000009-khks-soci
8/26(土) 9:28配信 河北新報

 「やっと再建に踏み出したのに、むごすぎる」。東北地方北部に24〜25日に降った大雨で、大仙市内を流れる雄物川が3カ所で氾濫し、流域の住宅や工場、水田が浸水した。7月22、23日の大雨でも氾濫した場所で、復旧が進んでいた地域に落胆と困惑が広がった。

 同市神宮寺の建築業興栄建設神岡工場は、作業場や事務所など300平方メートル以上が1メートル程度水に漬かった。従業員によると、25日午前4時ごろに工場脇の小川が急激に増水し、濁流となって工場を襲った。午前11時半ごろに雄物川の水門が開いて水が引き、その後は従業員数人で角材などの資材が散在する工場内の後片付けに当たったという。

 7月の大雨では床上約1.5メートルまで浸水。加工機器8台やダンプカーなど5台が水に漬かり、被害総額は2000万円を超えた。2週間かけて泥かきや水抜きなどをし、今月初旬に営業を再開したばかりだった。

 高橋浄二取締役は「今後の生活は、今は想像できない」と肩を落とした。

 大仙市寺館と、隣接する大巻では、約20ヘクタールの水田が冠水した。「水害の常襲地帯だが、年に2回というのは記憶にない」。同市寺館の農業斉藤好夫さん(82)は困惑した表情を見せた。

 所有する0.9ヘクタールの水田は1.5メートルの深さまで冠水し、穂も水に漬かった。「今月上旬の開花時期と重なっていたら、壊滅的被害だった。冠水期間が長引かないか心配だ」と話した。

 7月の被害で相当な減収を覚悟したが、その後は水が引き、水田は元通りになった。「2度目の浸水は痛手だ。収穫が皆無にならなくても生育に響き、減収になる」と不安を口にした。

1310とはずがたり:2017/08/29(火) 17:09:35

〔秋田大雨〕大仙市の雄物川上流で氾濫発生 安全確保を(8/25)
https://news.goo.ne.jp/article/rescuenow/nation/rescuenow-00000005930589.html
08月25日 09:15レスキューナウニュース

湯沢河川国道事務所と秋田地方気象台は25日09:10、秋田県大仙市の雄物川上流で、両岸から氾濫が発生したとして、氾濫発生情報を発表しました。雄物川上流では7月23日にも氾濫が発生しています。
自治体からの避難情報を確認するとともに、各自安全確保を図るなど、適切な防災行動をとるよう呼びかけています。

【氾濫による浸水が想定される地区】
・秋田県大仙市:協和峰吉川、寺館、神宮寺

※氾濫による浸水が想定される地区については、一定の条件下に基づく計算結果での推定です。気象条件や堤防の決壊の状況によっては、この地区以外でも氾濫による浸水がおこる可能性があります。

※指定河川洪水予報は、流域面積が大きく洪水により大きな損害を生ずる指定河川について、「氾濫注意/警戒/危険/発生情報」の4段階で注意・警戒を呼びかける情報。市町村からの避難情報等に留意するとともに、急な浸水等に備えるため早期避難を。

1311とはずがたり:2017/08/29(火) 17:13:05
面白そうな番組だw

池の水をぜんぶ抜く大作戦
http://www.tv-tokyo.co.jp/ikenomizu/

1312とはずがたり:2017/09/13(水) 21:50:34
江戸が清潔だったのに対してパリもロンドンも糞尿まみれだったそうだしなー。

ロンドン下水管に「怪物級」の油脂の塊 重さ130トン、長さ250m
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170913-00000003-jij_afp-env
9/13(水) 6:40配信 AFP=時事

【AFP=時事】英ロンドン(London)のビクトリア時代に造られた下水管で、重さ130トン、長さ250メートルもの油脂の塊が見つかった。水道大手テムズ・ウォーター(Thames Water)が12日、発表した。

 下水管を詰まらせる油脂の塊は氷山(アイスバーグ)になぞらえて「ファットバーグ」と呼ばれるが、今回の塊は特に大きく、「モンスター(怪物)ファットバーグ」と呼ばれている。

 この塊が見つかったのは、ロンドン東部ホワイトチャペル(Whitechapel)の幹線道路の下を走る下水管。腐敗した食用油脂とウエットティッシュが混ざり合って岩のように硬くなっており、技師らによれば、除去作業には最長3週間かかる。

 テムズ・ウォーター廃棄物部門のマット・リマー(Matt Rimmer)部長は声明で、「このファットバーグは、われわれがこれまで見たものの中で最大だ。まさにモンスターで、あまりに硬くこびり付いているため、除去作業に多大な人手と機材とを要している」と明かした。

「要はコンクリートを壊そうとしているようなものだ。本来は避けられる状況なのに、台所のシンクから脂身や油を流したり、トイレでウエットティッシュを流したりするせいでこうなっているのだから、いら立たしい」と付け加えた。

 公開された画像には、ファットバーグが下水管を完全に塞いでいる様子が写っている。声明によると、現在は作業員8人が強力な高圧ホースで塊を崩してタンクローリーで吸い出し、連日平均20〜30トンを除去している。【翻訳編集】 AFPBB News

1313とはずがたり:2017/09/13(水) 21:58:27

アンゴラ最大の水力発電ダム、操業開始
http://www.afpbb.com/articles/-/3139503
2017年08月18日 12:00 発信地:ルアンダ/アンゴラ

【8月18日 AFP】アフリカ南西部アンゴラのジョゼ・エドゥアルド・ドスサントス(Jose Eduardo dos Santos)大統領(73)は4日、今月末の退任を前に同国史上最大となる水力発電ダムの開所式に臨んだ。

 操業を開始したのは、クワンザ(Kwanza)川流域に建設されたラウカ(Lauca)水力発電ダム。発電容量は2070メガワットで、主要産油国の一つである同国の停電解消が期待されている。

 ブラジルの建設大手オデブレヒト(Odebrecht)によって総工費43億ドル(約4700億円、推定)で建設されたこのダムは、アフリカ大陸全体でも最大規模となる。

 クワンザ同川流域のダムとしては3番目で、4日には6つのタービンのうち2つが稼働。年内にフル稼働する。(c)AFP

1314とはずがたり:2017/09/17(日) 19:41:10
台風18号 大分県 井崎川で氾濫発生
tenki.jp 2017年9月17日 17時01分 (2017年9月17日 19時27分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/weather/20170917/Tenkijp_82051.html

台風18号の影響で大分県では大雨となっています。井崎川で氾濫が発生しました。

大分県で大雨 井崎川が氾濫
台風18号の活発な雨雲がかかり、大分県では大雨となっています。佐伯市付近や津久見市付近などで猛烈な雨が降り、大分県には4回も記録的短時間大雨情報が発表されました。
大分県内では複数の河川で氾濫危険水位を超えていて、大分県の佐伯市を流れる井崎川の稽古屋(右岸)で氾濫が発生しました。
自治体からの避難指示・勧告などの情報に注意し、危険を感じたら早めに避難するようにしましょう。
※追記:午後5時5分、大分市を流れる大野川の利光地区でも氾濫が発生しました。

1315とはずがたり:2017/09/17(日) 20:19:01
台風で氾濫の滋賀・姉川の「切り通し」を封鎖
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%8F%B0%E9%A2%A8%E3%81%A7%E6%B0%BE%E6%BF%AB%E3%81%AE%E6%BB%8B%E8%B3%80%E3%83%BB%E5%A7%89%E5%B7%9D%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%88%87%E3%82%8A%E9%80%9A%E3%81%97%E3%80%8D%E3%82%92%E5%B0%81%E9%8E%96/ar-AAs1nXF
産経新聞
11 時間前

台風で氾濫の滋賀・姉川の「切り通し」を封鎖: 姉川の堤防で行われた「切り通し」の封鎖作業=16日、滋賀県長浜市大井町c 産経新聞 提供 姉川の堤防で行われた「切り通し」の封鎖作業=16日、滋賀県長浜市大井町
 台風18号が接近するなか、8月の台風5号で姉川が氾濫した滋賀県長浜市の大井町地区で16日、氾濫の原因となった堤防の一部をふさぐ作業が行われた。

 台風5号で同地区では、道路を通すために堤防を途切れさせた「切り通し」と呼ばれる箇所から河川の水があふれたため、住民約550人が一時避難。住宅も浸水するなどした。

 県は南北2カ所の切り通しをふさぐことを決め、この日に作業が行われた。1個約1・8トンの大型の土(ど)嚢(のう)計約100個をショベルカーを使って切り通しに積み上げたほか、板なども使って閉鎖した。

 近くに住む饗場義博さん(66)は「台風5号のときは、玄関先まで水が入ってくるほどで、ボートで逃げて助かった。車も廃車になるなどの被害があった。切り通しをふさいでくれるのは安心だ」と話した。

 また、現場を訪れた藤井勇治市長は「台風18号に間に合ってよかった。スピード感をもって対応してくれた県に感謝している」などと話した。

 この日の作業は応急的な処置で、県は、切り通し部分を来年の夏ごろまでに完全に閉鎖する方針を示している。

1316とはずがたり:2017/09/17(日) 22:42:11
宇連ダムで小水力発電施設整備
東愛知新聞
http://www.higashiaichi.co.jp/news/detail/1530

 水資源機構豊川用水総合事業部は、同用水の水がめで新城市川合の宇連ダムに小水力発電施設を整備している。放水する一部の水を発電に使う。駒場調整池(豊川市平尾町)でも工事を行っており、共に来年3月末までに完成させ、供用開始を目指している。完成すれば同用水で4カ所で稼働することになる。
 同機構は2008(平成20)年に地球温暖化対策実行計画を策定し、温室効果ガスの排出抑制などに向けた取り組みを進めている。東日本大震災の原発事故を受けて再生可能エネルギーの導入を目指そうと同事業部では12年度までに小水力発電施設導入に向けた調査を行い、採算性のある二川調節堰(豊橋市雲谷町)と大島ダム(新城市名号)の2カ所を整備して15年度に稼働させた。
 宇連ダムは高低差を利用して水を送って発電する仕組みになっており、計画する最大出力は約760㌔㍗。年間で一般家庭890世帯分の使用量を発電できるという。
 工事では放流管から分岐させる管を設置。横軸の水車2台を設けて発電させる。発電した電力はダム内の管理事務所の電源に使われ、今後、余剰電力は電力事業者に売電する。
 一方、駒場調整池では流入工部分に最大出力53・4㌔㍗の小水力発電設備を整備している。

1317とはずがたり:2017/09/17(日) 22:42:38
富県に小水力発電施設完成
春富水力発電所竣工式 60人が完成祝う
http://inamai.com/www/ictnews/detail.jsp?id=49184
 長野県などが農業施設の維持管理の負担軽減を目的に伊那市富県に建設を進めてきた春富水力発電所が完成しました。
 11日は、現地で竣工式が行われ、県や伊那市、地元の春富土地改良区の関係者およそ60人が見守る中、ボタンが押され発電が始まりました。
今回建設されたのは、農業用水路の22メートルの落差を利用した小水力発電施設です。
 春富土地改良区が管理する上段のかんがい用水路から取水し、長さ40メートルの導水管を通って発電所内の水車を回します。
 発電は、水路に水が通る農繁期の4月から9月にかけて行われ、発電出力は197キロワット、140世帯の1年間の電気を賄う規模だということです。
 事業費はおよそ4億円で、半分を国の補助、4割を県と市の補助で賄い、1割を春富土地改良区が負担します。
 今後は、春富土地改良区が維持・管理を行い、発電した電力は国の再生可能エネルギー固定価格買い取り制度を活用して売電します。
 春富土地改良区では、かんがい用水路の建設から50年以上が経過し老朽化が見られることから、収入を整備費用にあてるということです。

1318とはずがたり:2017/09/19(火) 14:04:21

台風18号 大分 17か所の川の護岸壊れる
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10011147561_20170919.html
12:44NHKニュース&スポーツ

台風18号に伴う大雨の影響で、大分県内では、川の護岸が壊れる被害が臼杵市や豊後大野市などを中心に17か所で確認されました。

大分県の災害対策本部は午前9時現在の県内の被害状況をまとめました。それによりますと、記録的な大雨に伴い河川が増水した影響で、これまでに川の護岸が壊れる被害が17か所で確認されています。

地域別では、臼杵市が田井ヶ迫川などで8か所、豊後大野市が酒井寺川などで4か所、大分市が寒田川などで3か所、佐伯市が暁嵐川などで2か所となっています。

大分県によりますと、いずれの川も現在は水がひいているということですが、川を管理する大分県などは、応急的な復旧を急ぐことにしています。

一方、道路が土砂に埋まるなどして車での通行ができず、孤立状態にある地域もあり、合わせて125世帯、221人が孤立しています。

地域別では、豊後大野市で52世帯99人、津久見市で49世帯79人、佐伯市で24世帯43人となっていますが、大分県によりますと、いずれも徒歩では行き来ができるということです。

このほか、住宅の被害は合わせて635棟に上り、このうち床上浸水が239棟、床下浸水は390棟で確認されています。

大分県や各自治体は現在も調査を進めていて、被害が大きかった津久見市などでは、今後、建物の浸水被害が大幅に増えるおそれがあるということです。

1319とはずがたり:2017/09/19(火) 19:05:56
【台風18号】九州、四国、本州、北海道の全てに上陸した初の台風に
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170918-00000835-weather-soci
9/18(月) 17:27配信 ウェザーニュース
【台風18号】九州、四国、本州、北海道の全てに上陸した初の台風に
提供:ウェザーニュース
 3連休に全国各地へ影響をもたらした台風18号。史上初、日本の本土4島(九州・四国・本州・北海道)に全て上陸した台風となりました。

 台風18号は強い勢力で沖縄先島に接近後、17日の午前10時半頃に九州の鹿児島県に上陸、さらに午後には四国の高知県へと再上陸しました。進路をやや北に向け、夜のうちに今度は本州の兵庫県に再上陸。日本海へ抜けた後に日付をまたいで18日昼には北海道へ再上陸しました。(道内でも複数回上陸し今回の台風だけで5回も上陸しています。)

 日本の本土を構成する主な5つの島のうち、上陸と表現する4島(九州・四国・本州・北海道)に上陸するのは統計を開始した1951年以降初となります。※なお、沖縄先島の上空を台風が通過したとしても気象庁では「上陸」という定義は使わず「通過」と表現します。

◆秋の台風は日本列島を直撃しやすい

 台風は太平洋高気圧の縁に沿って北上します。秋になって太平洋高気圧の勢力が弱まると、台風の通り道となる太平洋高気圧の縁がちょうど本州付近となり、台風が本州を直撃しやすくなるのです。

 まだ今後も台風が生まれる可能性はありますので、このような台風の特徴を知り、備えなどに活用していただければと思います。

1320とはずがたり:2017/09/19(火) 19:06:59
「危機的状況」九州でエイズ感染急増 16年福岡は61%増 佐賀、熊本過去最多
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170919-00010000-nishinpc-soci
9/19(火) 9:43配信 西日本新聞

 福岡県を中心に、九州でエイズ患者やエイズウイルス(HIV)感染者が増えている。東京や大阪など都市部を含めて全国的には減少か横ばい傾向にあるだけに、九州の増加が目立つ。専門家は、感染者の多いアジアとの往来が増えてウイルスが持ち込まれるケースや、予防啓発活動の不十分さが一因とみており「危機的状況で、より効果的な予防啓発が必要だ」と警鐘を鳴らしている。

 国のエイズ発生動向調査によると、2016年の福岡県のHIV感染者、エイズ患者の新規報告者数は、いずれも46人で計92人と過去最多。15年と比べて61%増えており、特に40代や50歳以上が増加している。佐賀計9人、熊本計19人も過去最多となった。16年の地域別では九州が計169人で32%増。これに対し、関東・甲信越は695人で4%増と横ばい、近畿は265人で11%減など、5地域は前年より減少していた(福岡県以外は速報値)。

 新規報告者数(15年)で全国の感染者・患者の内訳は、日本人男性が約9割、感染原因は同性間性的接触が最多の約6割だった。福岡県も全国と同様の傾向だが、患者が3割程度の全国データに対して、福岡県の患者比率はほぼ半数で、発症してから報告されるケースが際立っている。

 エイズ治療の九州ブロック拠点病院、国立病院機構九州医療センター(福岡市)のAIDS/HIV総合治療センターの山本政弘部長は「福岡での感染の広がりが九州全体に広がっている印象。患者の比率から、実際の感染者は報告よりもかなり多いはずだ」と指摘する。

 各自治体では無料検査を定期的に実施。山本部長は「感染、発症が分かっても、今は薬でウイルスの増殖を抑えられる。検査を受けて早期に発見・治療できれば、感染者自身の健康も維持でき、感染拡大のリスクも減らせる。心当たりがある人は早く検査に行ってほしい」と呼び掛けている。

=2017/09/19付 西日本新聞朝刊=

1321とはずがたり:2017/09/23(土) 22:46:49
国連軍(この辺を解放するのは中国の人民解放軍だらうな。。)に解放して貰ってから現代日本の技術で造ってやろう!
ダメな工業製品しか造れなかった戦前の帝國日本が造れなかったといっても戦後は土建国家日本として可成りの技術的進歩を遂げてきた訳だし♪

まあこれで政権崩壊が一番の良策だろうが,無理となったら平壌の高層ビルみたいに棚晒しになるんじゃない?

核で驕る北朝鮮 巨大ダム・水力発電所建設で「万人単位の死者」説
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170922-00530541-shincho-kr
9/22(金) 6:10配信 デイリー新潮

祖父から続く悲願
 端川市と言っても、知らない方が大半だろう。日本の街ではない。「タンチョン市」と読み、北朝鮮の北東部、日本海側に面している。地下資源に恵まれ、化学・工業地帯に位置付けられている。

 ***

 この端川市でダム・水力発電所の建設に関する巨大事業がスタートし、国内外の両方で多くの注目を集めている。無謀極まりない計画とされ、実際に建設が進めば、万単位の死亡者が出てもおかしくないという。最悪のシナリオが現実のものとなれば、金正恩体制が大きなダメージを受けるのは必定だ。北朝鮮の強制収容所問題を追及する宋允復氏が言う。

「計画は金正恩の祖父、金日成の頃から立案されていました。しかし建設に着工することさえできず、次代の金正日も基礎的なダムと発電所を一つずつ完成させるので精一杯でした。ところが、それが今になって、全計画を現実のものにすると言うのです。理解に苦しみますが、金正恩は、祖父や父でも成し遂げられなかった巨大事業を、自分が成功させてみせると意欲を燃やしているのかもしれません。ですが、それはあまりにも無茶です」

 まず北朝鮮の発表から見てみよう。朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は17年5月19日、端川発電所の建設着工式が行われたと報じた。

《端川発電所の建設は、祖国の北部全域の険しい山を貫き、数百㎞の水路を形成して(略)河川の水を効果的に利用するための基本的なダムと発電所を建設する膨大な大自然改造戦である》

 いかにも北朝鮮のメディアらしい文章だが、この調子で延々と続いていくにもかかわらず、肝心の建設計画ついての説明は全く存在しない。ならば、今度はアメリカ政府系の「ラジオ・フリー・アジア」が5月26日に放送したニュースを引用してみよう。

《端川発電所が去る5月19日に着工式を行い、工事に入りました。この発電所は、総発電容量が200万kwのカスケード発電所です。端川発電所の建設は、北朝鮮建国以来最大の土木工事として知られています》

日本人には信じられない巨大計画
 報道では発電所の建設には、現時点で青年突撃隊約1万人と、従業員が3万人ほど従事していると明かし、その上で《端川発電所の建設が成功するかどうかが、金正恩政権の民心の行方を決定し得るし、したがって、金正恩体制の運命に影響を与え得る》と解説している。指導者層にとっても一種のギャンブルという巨大事業なのだ。

 別の消息筋は、そもそも端川発電所の設計は、植民地時代に日本側が手がけたものだが、《膨大な作業量と地理的不安定のために建設を放棄した》と証言。更に《金日成も1980年代に西海閘門、端川発電所のいずれを建設するのかをめぐりかなり苦心したと聞いている》とも明かしている。

 ラジオ・フリー・アジアが明らかにした建設計画を、箇条書きにしてみよう。

(1)端川発電所は160kmの水路を通し、落差を利用して電気を得る。8つのダムと発電所が建設される。

(2)一日平均の建設労働者は40万人。完成すると合計の発電容量は200万kw。

(2)2020年までに完成する計画だが、たとえ人材と資材が確保されたとしても2025年までに完成するのは難しい。

(3)建設に必要な人材とセメントの量も膨大だが、数十万トンを超える鉄筋を適時に確保できるか疑問。

(4)流動的な地質層と石灰岩層も工事中断の要因で、建設に失敗すれば、金正恩政権には大きな打撃。

 日本は島国であり、北朝鮮はユーラシア大陸に位置している。簡単な比較はできないが、それにしても示される数字は、我々にとっては信じられないものばかりだ。

1322とはずがたり:2017/09/23(土) 22:47:12
>>1321-1322
 まず総発電量200万kwと言うが、日本では揚水式の最大が奥多々良木発電所(兵庫県朝来市)で193万kw。揚水式を除くと、奥只見発電所(福島県檜枝岐村)で56万kwだ。ちなみに奥只見ダムは日本一高い重力式コンクリートダムで、小説『ホワイトアウト』(真保裕一・新潮文庫)のモデルという説もある。

原発を2基作れば終わり
 揚水式の水力発電は夜間の余剰電力を使って水をくみ上げ、日中に発電する。電力不足に悩む北朝鮮に余分の電力などないだろう。非揚水式と推測しても問題ないはずだ。

 ラジオ・フリー・アジアは、この巨大プロジェクトは「8つのダムと発電所を建設」した上で、合計の発電容量が200万kwと報じている。単純に割れば1つの発電所で25万kwとなる。

 日本の水力発電で、なおかつ揚力式でないもので探してみる。資源エネルギー庁の「水力ランキング」によると、手取川第一(石川県白山市)発電所が全く同じ25万kw。奥只見発電所が日本1位で、手取川第一は6位だ。

 6位とはいえ、観光などで訪れた方は、その巨大さに驚かれただろう。北陸地方では黒部ダム(富山県立山町)に次ぐ高さを誇り、北陸屈指のダムと評価されている。北朝鮮とは自然環境も異なるし、工法も違う可能性もある。もっと難易度の低いダムを選ぶかもしれないが、それにしても、これほどのものを8基作るとなると、日本だって簡単ではないだろう。北朝鮮に可能だとは到底思えない。

 更に水路の長さが160kmだという。日本の川なら蛇行しているとはいえ、荒川(173km)や十勝川(156km)というレベル。新幹線なら東京を出発し、新富士駅と静岡駅の間だ。北朝鮮側の言う《祖国の北部全域の険しい山を貫き、数百㎞の水路を形成する》のが本当だとすれば、これは確かに万単位の死者が出てもおかしくないと背筋が凍ってくる。宋氏が言う。

「北朝鮮の電力不足は深刻です。しかし火力発電所を作ろうと思っても、石油は中国やロシアからの輸入に頼っています。北朝鮮は核開発を強引に進めていますから、リスクはゼロにしたい。他国に頼らない発電となれば、確かに水力発電しかありません。その背景は分かります。とはいえ原子力発電所1基の発電量は100万kwとも言います。核兵器の製造に血道を上げず、核の平和利用を推進していたなら、原発を2基作ったら終わりです。水力発電と違って、原発建設なら死亡者は桁違いの少数にとどまるでしょう」

ダムによる権力瓦解が最高のシナリオ!?
 もし万単位の死者が出れば、大量の遺族が生まれる。彼らが金正恩体制を恨む。これは尾を引くに違いない。

「これまで北朝鮮は大量の餓死者を出しながら、国民が必死になって市場経済を成り立たせてきました。しかし政権は様々な規制をかけ、貴重な人民の富を今も吸い上げています。そして核兵器開発、ミサイル開発です。私が関わっている脱北者支援のルートからも、北朝鮮の国民が怨嗟の声を漏らしていることが伝わっています。その上でのダム、発電所建設ですから、国内外の注目が集まっているのです」(同)

 そんな脅威の中、北朝鮮が「亡国」のダム・水力発電所建設計画をスタートさせたのだから、これは喜ぶべきことであるという見方も可能になってくる。

「ダムと発電所の建設計画が失敗に終わり、金正恩政権の屋台骨が崩れて国が平和裏に瓦解するのが、最も理想的なシナリオではないかと考えることもあります。大量の難民が発生するなど、様々な問題が生じるでしょうが、核の恐怖に怯えることに比べれば、どうということはないのではないでしょうか」(同)

 ちなみに、ダムの建設現場は土壌が脆弱な場所もあり、植民地時代に建設計画が実現しなかった原因との証言は、先にラジオ・フリー・アジアの報道にあった。建設を強行し、奇跡的に完成したとしても、その後に瓦解する可能性があるわけだ。

 もし決壊すれば、まさに『ホワイトアウト』の世界だ。ダムが貯めた大量の水が濁流となって流れ落ちていく。その破壊力は想像を絶する。本当に迷惑な国家だと言わざるを得ない。

週刊新潮WEB取材班

2017年9月22日 掲載

1323荷主研究者:2017/10/01(日) 10:54:47

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20170910/CK2017091002000090.html
2017年9月10日 中日新聞
明治の船宿を初公開 浜松・天竜

明治30年に田代家が造り、筏師らが利用した船宿=9日、浜松市天竜区二俣町で

 天竜川で木材を運んだ筏師(いかだし)らが使用した明治期の船宿が九日、浜松市天竜区二俣町鹿島の展示施設「筏問屋田代家住宅」に隣接する同所で初めて一般公開された。船宿は全国にもほとんど残っておらず、住民有志は地域の貴重な遺産として活用したいという。

 田代家は戦国時代、徳川家康の遠州侵攻に協力して税免除の特権を受け、天竜川の筏問屋で財を築いた。船宿は一八九七(明治三十)年に建設、木造瓦ぶき二階建てで十部屋ある。

 住民有志でつくる「鳥羽山城跡とまちづくりの会」が建物を調査、田代家の文書で確認した。

 筏師は山で切った木材で筏を組んで流し、江戸-明治期に集積地として栄えた河口の掛塚(磐田市掛塚)まで運び、戻ってくる際に船宿を利用した。昭和三十年代に佐久間、秋葉ダムが相次いで完成、輸送もトラックに置き換わり、天竜川で筏の運搬は姿を消した。

筏師が使用した道具を説明する曽我清臣さん(右)=9日、浜松市天竜区二俣町で

 同会は天竜川の歴史に触れてもらおうと、船大工の道具や、筏が天竜川を下る田代家所有の明治時代の写真など五十点を並べた。

 同会代表の曽我清臣さん(75)は「文化財として取り壊さず、地域のまちづくりに生かしたい」と話す。十一月十九日まで、土日祝日に公開。問い合わせは曽我さん=電053(925)6057=へ。

(島将之)

1324荷主研究者:2017/10/01(日) 12:00:56

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20170927/CK2017092702000102.html
2017年9月27日 中日新聞
井川など「幻の工法」ダム 人気沸騰

◆コンクリ節約「中空式」誕生60年

中空重力式として日本で初めて完成した井川ダム=静岡市葵区で

 ダム本体の堤部分に空洞がある「中空重力式ダム」が日本に誕生して六十年になる。コンクリートの節約を狙った構造だが、工事に手間がかかるため建設した数は少なく、国内に約三千あるダムのうち中空式はわずか十三カ所。最近は珍しさからダムマニアの注目を集め、地域の観光資源としても活用されている。

 大井川上流の中部電力井川ダム(静岡市葵区)は一九五七(昭和三十二)年九月に完成し、堤の高さは百メートル余り。日本の中空式の第一号だ。水力土木の経験が長い水野明久会長(64)は「私たちの先輩が歴史を開いた」と胸を張る。

 戦後の電源開発で懸念されたのが膨大な建設費。中電建設部は中空式にすれば当時は貴重だったコンクリートの使用量を浮かし、費用を抑えられると考えた。中空式の先進国イタリアから技師を招いて研究し、社内の反対派を説得した。井川ダムに利用したコンクリート量は四十万七千六百立方メートルと、空洞のない重力式ダムと比べて20%もカット。建設費も16%減らした。

 しかし、中空式ダムはコンクリート原料を大量に流し込めず、型枠を一段ずつこしらえるなど人手がいる。高度成長期、原料が値下がりする一方、建設作業員の人件費は上昇。コンクリートよりも人手を節約する必要が出て、七〇年代前半を最後に造られなくなった。強度にも優れているが日本では今後、新規案件が出ない「幻の工法」と呼ばれている。

 中空式の特徴を肌で感じられるのが国土交通省管理の横山ダム(岐阜県揖斐川町、六四年完成)。前日までに予約すれば内部を見学できる。イベントホールに仕立てた高さ四十メートルもの空洞は音響効果に優れ、コンサートも開かれる。

 観光客らに事務所が配るダムカードの数も昨年度は約五千五百枚と、配布開始の二〇〇七年度と比べて十七倍に増加した。中川喜久・横山ダム管理支所長は「中空式は珍しい、と喜ぶ人が多い。ダム開発のスケールの大きさと中空式の大胆さが再評価されている」と分析する。

(名古屋経済部・小柳悠志)

1325とはずがたり:2017/10/09(月) 00:19:25
「黒部」など水力に脚光=発電増へ設備更新―大手電力
時事通信社 2017年10月8日 14時14分 (2017年10月8日 23時57分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20171008/Jiji_20171008X140.html

 大手電力が、建設から年数がたった水力発電所の設備を更新するなど、発電量の増加に取り組んでいる。温室効果ガス削減が求められる中、二酸化炭素(CO2)を出さず、低コストで安定的に発電できる水力を有効活用する。関西電力は富山県の黒部川流域などで、水力の増強を進めている。
 黒部川流域には現在、12の発電所があり、発電出力は約100万世帯分に相当する計約90万キロワットという貴重な電源だ。映画の舞台になり、戦後日本の経済成長を支えてきた日本最大級の黒部ダムもこの流域にある。
 関電は5月、運転開始から80年が経過した黒部川第2発電所の1号機の水車や発電機を高効率なものに交換した。2、3号機も交換し、2021年11月までに総出力を従来比3.8%増の7万4700キロワットに高める予定だ。
 今年9月下旬には、1985年に廃止された黒部川水系の発電所で使用されていた堤や導水路を再利用し、出力1520キロワットの新たな発電所を設置すると発表した。関電は設備更新や既存設備の活用により、計約3万キロワットの水力発電量の増強を計画している。中部電力も水力発電の設備更新や運用見直しにより、16年度までに約5万5800世帯分に相当する発電量を増やした。

1326荷主研究者:2017/10/14(土) 22:15:12

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20171004/CK2017100402000086.html
2017年10月4日 中日新聞
大井川電源開発60年 枯れぬ情熱
◆水一滴もエネルギー

井川発電所建設の苦労を語る丹羽哲郎さん=名古屋市東区の中電本店で

 中部電力による静岡県の大井川電源開発で第一陣となった井川水力発電所(静岡市葵区)が、一九五七年九月の運転開始から六十年を迎えた。周辺工事を含めて七十二人の犠牲者を出して完成し、今では流域全体で六万世帯分の電気を生み出す。東日本大震災後に注目を集める再生可能エネルギーとして、発電量を増やす取り組みも進めている。

 井川発電所は山深い里にもかかわらず、建設が最盛期だった五三年ごろは全国から三千人以上の作業員が集まった。中電と施工業者、住民の間で一体感が生まれ、「逢う瀬 逢わぬ瀬 井川じゃひとつ 同じ想いのダムとなる」と井川地域の小唄にもなった。資材運搬のため大井川鉄道井川線も建設された。

 当時を知る元中電社員の丹羽哲郎さん(91)=名古屋市昭和区=によると、ダム建設には重機もなく、人海戦術に頼った。高価なコンクリートの使用量を減らすよう指示もあり、丹羽さんはセメントと砂利の配合を工夫するなどコンクリート強度の研究を重ねた。「戦後復興はエネルギーからとの思いで休みなく働いた」と懐かしむ。

 五〇年代の発電は水力がメイン。名古屋など都市部の電力需要に合わせ、中電はその後も大井川の開発を急ぐ。五七年には上流で畑薙第一水力発電所(葵区)の建設に着手。コンクリート節約のため、ダムの堤の内部を空洞にする中空重力式を採用し、この構造としては世界一の高さ(百二十五メートル)のダムとなった。

中空重力式として世界一の高さを誇る畑薙第一ダム=静岡市葵区で

 大井川水系には現在、十三の発電所があり、総発電能力は六十一万キロワットに達する。ダムの適地は開発され尽くしているが、中電は既存のダム横で放出されるわずかな水を利用し、今年二月からは十四番目の水力発電所を建設している。新たに三百五十世帯分の使用電力量を生み出せる見通しだ。

 井川発電所のダムなどでも、ためた水を無駄に下流に放水しないで済むようダムでの貯水と発電のタイミングの最適化を進めている。杉本公成・井川水力管理所長(57)は「貴重な純国産エネルギーの水を一滴も無駄にせず発電に活用したい」と話している。

(小柳悠志)

1329とはずがたり:2017/10/30(月) 20:45:12
場所が知りたい

全国の堤防 約20か所でかさ上げ不十分 会計検査院
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171026/k10011199031000.html
10月26日 18時59分

洪水対策を目的とした堤防の改修工事が進められている全国の川のおよそ20か所で、堤防の高さのかさ上げが不十分であることなどが原因で増水した際に水があふれるおそれがあることが会計検査院の調べでわかりました。
大雨による川の氾濫などの被害額は、ここ数年、年間3000億円を超えていて国土交通省は、毎年4000億円をかけて、全国の堤防の高さをかさ上げしたり川幅を広げたりするなどの対策を進めています。

会計検査院が対策の状況について全国800余りの川の堤防を抽出して調べたところ、およそ20か所で、堤防の一部がかさ上げされず低いままになっていたり、川が一部だけ拡幅されないままになっていたりして、5年以上にわたり水があふれるおそれがある状態になっていたことがわかりました。

このうち埼玉県内の荒川では、高さおよそ7メートルの堤防をおよそ10メートルにかさ上げする工事が進められていますが、古い橋の周辺だけがかさ上げされないままになっています。

ほかの場所でも古い橋が残っていたり周辺の土地を取得できなかったりしたことが、原因で堤防のかさ上げや川の拡幅ができていないということです。

背景には、橋を架け替える部署との連携不足や地権者との合意形成が難航していることがあるということで、検査院は国土交通省に対し改善を求めることにしています。

国土交通省は、NHKの取材に対し、「改修には時間がかかるため危険性の高い場所から順番に進めざるをえないのが現状だ。関係部署との連携などについては一層努力していきたい」としています。
堤防低い部分で水あふれる被害
古い橋があるために堤防が低くなっている部分から水があふれる被害は最近も起きています。

滋賀県長浜市の姉川では、ことし8月、台風による大雨で増水し、古い橋があり堤防が低くなっている部分から川の水があふれ、およそ20棟が浸水する被害が出ました。この橋は昭和8年につくられましたが、橋の部分だけが周りの堤防よりも1.5メートルほど低くなっていたということです。

この部分の対策として、大雨で増水するおそれがある場合には、住民たちが角材を積み上げて「せき」をつくり、水があふれるのを防ぐことにしていましたが、8月の台風では、水位が急激に上昇したため、間にあわなかったということです。
専門家「防災上 大きな問題」
堤防の整備に詳しい京都大学防災研究所の多々納裕一教授は「古い橋の周辺で堤防のかさ上げなどができていないことは防災上、大きな問題だ。洪水が起きやすい場所は緊急に対策を講じる一方で、そうでない場所は、堤防が低くなっている部分を閉鎖する「陸閘(りくこう)」と呼ばれる設備を整備し、とりあえずの対策をとることも一つの方法だと思う。抜本的な対策としては、堤防や橋の整備だけでなく、周辺の都市計画も含めて検討する必要があり、国土交通省内部の複数の部署をまたいだ取り組みが重要になる。河川を管理している国土交通省は、工事を行うべき場所の優先度を把握しているはずなので、ロードマップを作るなどしたうえで、市民も巻き込んで幅広く議論していくことが求められる」と話しています。

1330とはずがたり:2017/11/04(土) 14:07:01
水力発電、「純国産」で再び脚光 電力各社、相次ぎ設備増強
https://news.goo.ne.jp/article/businessi/business/bsd171027007
06:17フジサンケイビジネスアイ

 電力各社が水力発電所の増強を進めている。発電容量は比較的小さいが、太陽光などを含む再生可能エネルギーの中で水力は供給が安定し、運転費用も安価に抑えられるためだ。大規模ダム開発が難しくなる中、既存設備の活用や更新で導入拡大を目指す。東京電力福島第1原子力発電所の事故後は原発稼働停止に伴い、安定的で安価な電力として石炭火力発電所の新設計画が相次いだが、環境省などが液化天然ガス(LNG)火力の2倍にも上る二酸化炭素(CO2)排出を問題視。計画の見直しや中止の動きが出る中、「大正・昭和の遺物」とみられていた水力が再び脚光を浴びている。

 採算性高く収益向上

 関西電力は9月、富山県黒部市の弥太蔵谷川(やたぞうだにがわ)に水力発電所を建設することを決めた。富山地方鉄道(富山市)が1985(昭和60)年に廃止した発電所の導水路などを活用し新設する。2021年4月に着工、22年12月の運転開始を目指す。

 年間発電量は一般家庭約3200世帯分の年1010万キロワット時。弥太蔵谷川は、関電が1961(昭和36)年に一部運転を始めた「くろよん」こと黒部川第4発電所(富山県黒部市)を皮切りに開発してきた黒部水系に位置する。関電は同水系の黒部川第2発電所(同)も2021年までに出力を現在比4%増の約7万5000キロワットに増強する。

 関電は30年に再エネを現在の33万キロワット(計画含む)から50万キロワットに引き上げる方針。15年6月に「水力事業本部」を新設し、増強を本格化した。再生可能エネルギー事業戦略室の谷川智樹副部長は「水力は燃料費がかからず、採算性が高い純国産エネルギー」と強調する。

 東北電力は9月、11年から改修していた鹿瀬発電所(新潟県阿賀町)の運転を再開した。発電機を6台から2台に減らしたが、高効率の水車を採用。最大出力は5万4200キロワットと従来比約5000キロワット増えた。「新規開発に適した地域が少なくなる中、更新で最大限活用したい」(広報担当者)

 北陸電力グループは新潟県糸魚川市に年約8500万キロワット時を発電する水力発電所を22年に新設する計画。CO2排出量を年約5万トン削減できると試算する。

 政府は30年度の電源構成のうち、水力の比率について「8.8?9.2%程度」とほぼ横ばいを想定した。設備老朽化が進む中、中長期指針のエネルギー基本計画は「(水力は)既存ダムの発電設備設置や、既に発電利用されている設備のリプレース(更新)などによる出力増強などを促進する」と明記している。

 東日本大震災を受け、国土交通省は13年、河川環境や河川使用者への影響が生じない場合に限り、水力発電所の新設・増強に必要な取水量を増やすための手続きの簡素化を打ち出した。これにより、電力各社は出力増強がしやすくなった。

 中小規模の市場拡大

 水力発電は燃料費がかからず、稼働率が上がるほど収益底上げにつながる。ただ、適地は少なくなっており、大規模ダムの新設は難しい状況だ。

 このため、既存河川の水流や高低差を活用した出力3万キロワット未満の中小水力発電所の建設市場が広がりつつある。矢野経済研究所は7月、固定価格買い取り制度(FIT)の30年度の中小水力発電買い取り金額は16年度比4倍超の2300億円に拡大するとの市場予測を発表。太陽光などの売電価格が下落する中、中小水力は高水準の価格が維持されており、今後も市場の伸びが見込めるという。

 FITでは新設した中小水力発電所の電気を1キロワット時当たり、規模に応じて24?34円で買い取っている。今年度から19年度にかけても20?34円での買い取りが決まっている。

 原発や火力発電の陰に隠れていた水力発電は平成の今、「純国産エネルギー」として再び注目され始めた。(会田聡)

1331とはずがたり:2017/12/08(金) 18:41:27
大阪が大災害なのと滋賀県が大災害なのとどっちを選ぶかという問題の時,明らかに大阪の被害総額の方が大きくなりそうだから全閉するってのは一つの考え方であらう。滋賀県がそれに納得出来ないのも当然であるが。

脱ダムは見識であるからダムに頼らない形での治水が望ましいんだけど。

瀬田川と合流する木津川の水,奈良県で貰ったるでぇ〜。もう遣ってるのかな??

琵琶湖:国が洗堰全閉、滋賀県反発 長時間なら大被害
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E7%90%B5%E7%90%B6%E6%B9%96%E5%9B%BD%E3%81%8C%E6%B4%97%E5%A0%B0%E5%85%A8%E9%96%89%E3%80%81%E6%BB%8B%E8%B3%80%E7%9C%8C%E5%8F%8D%E7%99%BA-%E9%95%B7%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%AA%E3%82%89%E5%A4%A7%E8%A2%AB%E5%AE%B3/ar-BBGnl0b#page=2
毎日新聞 6 時間前

 10月に台風21号が滋賀県内を襲った際、大津市の瀬田川にある瀬田川洗堰(あらいぜき)(同市南郷)を管理する国土交通省琵琶湖河川事務所が、堰を完全に閉じる「全閉」操作を実施し、県内の自治体首長や県議らに反発が広がっている。下流の被害抑止と引き替えに上流の琵琶湖で水位が上昇し、長時間に及べば県内で被害が懸念されるからだ。今回は短時間だったが、県は遺憾の意を国に伝え、7日の県議会本会議では三日月大造知事が「誠に残念だ」と改めて述べた。これに対して国側は「規則に従った」と説明し、両者の立場は平行線のままだ。【大原一城】

 瀬田川は琵琶湖から流れ出す唯一の天然河川で、宇治川、淀川と名前を変えて大阪湾に注ぐ。水量を調節するため、現行の洗堰は可動堰として1961年に設置。ただ、全閉操作は琵琶湖の水位上昇の「副作用」が大きいとされ、通常は実施せず、国も「将来は全閉操作を原則しない」との方針は定めている。それでも2013年には41年ぶりに実施し、今回は4年ぶりになった。

 国交省琵琶湖河川事務所によると、台風21号では下流の天ケ瀬ダム(京都府宇治市)で流入量が基準値を超え、10月23日午前1時52分に全閉を開始。同3時半までの約1時間半閉じた後、基準を下回ったことから再び開けた。

 この時、滋賀県は全閉前に同事務所から連絡を受け、電話や文書で回避を要請。全閉後も早期にやめるよう求めた。

 今回は短時間だったため琵琶湖の水位上昇は0.4ミリにとどまり、影響は限定的だったとみられる。ただ近年は実施されなかった操作が立て続けにあったことで懸念が広がり、県内市町の首長や県議らが激しく反発している。

 7日の県議会本会議では自民党の県議が「滋賀がいわばダム的存在を押し付けられている」と批判した。三日月知事は「全閉は沿岸部の浸水を助長し、県民生活に多大な影響を及ぼす」と答弁。今後は「国などに粘り強く、強く立場を訴えていく」ともした。

 三日月知事は、全閉の判断基準になっている天ケ瀬ダムの再開発に加え、瀬田川より下流の宇治川の改修などを国に要望し続けることが重要との立場だ。これに対して自民県議や首長らは、嘉田由紀子前知事から続く「ダムだけに頼らない流域治水」を掲げる三日月氏の政治姿勢を疑問視。嘉田氏が大阪府などと合意していったん凍結された大戸川ダム(計画地・大津市)の建設に結び付ける主張も強めている。来年7月に任期満了を迎える知事選もにらんださや当てが続きそうだ。

1332とはずがたり:2017/12/12(火) 20:41:18
ジャパネット 飲料水事業に参入 山梨のコウノウォーター買収
11:27長崎新聞
https://news.goo.ne.jp/article/nagasaki/business/nagasaki-105396840.html

 通販大手ジャパネットホールディングス(佐世保市)は、ミネラル水製造・販売のコウノウォーター(山梨県山中湖村)の全株式を取得し飲料水事業に参入すると発表した。2018年1月9日付を予定。取得額は非公表。
 企業買収は5月に完全子会社化したサッカーのV・ファーレン長崎(諫早市)以来となる。「救済買収」の意味合いが強かったV長崎や、関連企業の統合を除けば初めて。これで傘下9社体制になる。ジャパネット社は「今後も新しいサービスを発掘する」としており、18年はさらなるグループ再編も計画しているという。
 コウノ社は05年に設立。資本金1千万円。天然水の製造・販売、OEM生産(相手先ブランドによる生産)を展開している。富士山北麓で採水した「スーパーバナジウム富士」はモンドセレクションで受賞歴があり、家庭用ウオーターサーバーで提供されている。
 ジャパネット社は13年からコウノ社の販売代理店としてウオーターサーバーを取り扱っていた。「ウオーターサーバーの日本での普及率は低い。自社サービスとして責任を持ち、品質の高いものをお届けしたい」としている。

1333とはずがたり:2018/02/07(水) 22:04:49
砂漠の国イスラエルが「水の超大国」に化けた理由
Forbes JAPAN 2018年2月7日 12時30分 (2018年2月7日 21時46分 更新)
https://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20180207/ForbesJapan_19619.html

イスラエルでは水不足は語り尽くされたテーマだ。人々は水を無駄にしないよう幼い頃から教え込まれ、少雨でガリラヤ湖の水位が下がれば国内のムードも落ち込む。それがイスラエルだった。だが、イスラエルはもはや水に悩んでいない。それどころか、水資源分野で超大国になった。

米国のセス・M・シーゲルの著書でベストセラーとなった『水危機を乗り越える!砂漠の国イスラエルの驚異のソリューション』(草思社刊/秋山勝訳)によれば、イスラエルの変化の起源は建国以前の英国統治時代にまで遡る。

当時、英国政府はパレスチナで人口が増加すれば水不足が起きるとして、ユダヤ人の入植を制限する方針を提示。ユダヤ人共同体は、この方針に対抗するため、さまざまな取り組みに着手した。後にイスラエルとなる地域に居住できる人口は、英国の予測では最多で200万人だったが、今日イスラエルを含むヨルダン川西域の人口は1200万人に達している。

イスラエルの水資源戦略は水道から農業、技術からマネジメントまで多岐にわたる。1930年代にユダヤ人入植地域で始まった細流灌漑による農業生産の拡大が建国前の最大の成果だとすれば、建国後に最初の鍵となったのは排水処理だ。

50年代に構想が始まった下水処理場の建設が実現したのは73年。予算の制約などで遅れたものの、その後の進展は早かった。イスラエルではいまや、農業用水の85%が浄化水だ。この比率は世界2位のスペインで25%だから、イスラエルは大差をつけてのトップだ。…

新旧200社の”水企業”が世界を目指す

水産業が次に取り組んだのは海水の脱塩だった。半透膜によって塩分と水を分離する逆浸透膜方式による最初の海水淡水化施設は南部のアシュケロンに建設され、高品質の真水を低コストで生み出した。その後、逆浸透膜式淡水化施設は各地で民間企業によって建設、運営され、現在は国内の水消費量の70%近くを担っている。

イスラエルの水技術の恩恵は世界にも広まっている。多くのイスラエル企業が発展途上国のみならず先進諸国でも事業を展開しており、水関連産業の輸出額は年22億ドル規模まで膨らんだ。

水関連事業を国内外で展開しているイスラエル企業は200社近くある。古参の大手であるネタフィムやプラソン、アミアドに加えてスタートアップ企業も数多くある。

アクワイズは世界400カ所で淡水化施設を運営。エメフシーは電力使用量を約90%減らせる排水処理技術を持ち、中国やエチオピア、米国で事業を手がける。アラドの遠隔操作で情報収集が可能な水道メーター技術は60カ国で採用されているし、タコドゥは水道管の漏水の発見に有効な水流情報のマネジメント技術に強い。キュラパイプは地面を掘り返すことなく水道管の漏水ポイントを内部から修復できる流体補修によって世界各地で水道水の無駄を抑制している。

このほか、水道管の内部でごく小規模な発電を行い、その電力で流量などのモニタリングを行うハイドロスピンや、アフリカの僻村などでも安定した水供給が可能になる太陽光発電による井戸水の汲み上げシステムなど、イスラエル企業が生み出している新技術は枚挙に暇がない。

水についての知見が経済、政治、外交といった面で大きな可能性を持つことをイスラエル政府は認識しており、経済省は実用化に焦点を当てた技術育成や教育新興、研究助成などを進めている。こうした取り組みは、これから世界で水資源危機が深刻化していく中で大きな意味を持つことになる。
Forbes JAPAN 編集部

1334とはずがたり:2018/02/07(水) 22:06:16
2018/01/20 09:00
絶望的な水不足の南アフリカ、90日後には「枯渇都市」に
https://forbesjapan.com/articles/detail/19412

南アフリカのケープタウンが、映画「マッドマックス」のような危機に直面している。現在の状況が続けば、ほぼ90日間で水がなくなってしまうのだ。

ケープタウンは先日「デイ・ゼロ」と題した日を設け、病院などを除く全ての一般国民が水にアクセスできないようにした。現地では3年間にわたり干ばつ状態が続いており、ケープタウンは世界初の「枯渇都市」になってしまう可能性もある。

市は人々に節水を呼びかけ、一日あたりの水の使用量に制限を設けているが、54%の市民しかこれを守っていない。市は、シャワーを浴びる時間は2分まで、芝生の水やりや洗車は禁止、トイレは必要な時以外は水を流さないよう求めている。

ケープタウンの都市部に住む400万人が危機に直面している。4月22日には水道を止めて、水を給水ポイントから配布することも計画されている。実際のところ、ダムの貯水量が10%以下になると水道を通じた給水は難しくなる。市は残りの水が13.5%になった時点で、水道を止めて水を配給制にする計画だ。その際には治安維持のため武装した警備員たちが配置される。

富裕層の人々に向けて、法外な代金と引き換えにトラックで水を輸送するサービスも展開されている。一方で、水の配給を受けるために毎日、長い列に並んでいる人も多い。

今回の干ばつは1000年に1回のレベルだといわれている。気象学者らは干ばつの始まりは2015年のエルニーニョ現象と関わりがあると見ている。世界的に気温の上昇が続いているなかで、南アフリカは特に降雨量が減っている地域だ。これに対抗するため、市は海水を淡水化するプラントへの投資を始めたが、稼働が始まるのは都市が完全に乾ききってしまった後になりそうだ。

編集=上田裕資

1335とはずがたり:2018/03/19(月) 11:09:49
世界はインドネシアや伯剌西爾にカネ出して熱帯雨林の保護と開発の抑制をお願いしなければ成らなくなる日が来るであろう。もう十分お願いしないとヤバそうだが。

水資源確保へ植林推進=農家の安定収入にも貢献―ブラジル
時事通信社 2018年3月18日 15時45分 (2018年3月18日 23時57分 更新)
https://www.excite.co.jp/News/economy_g/20180318/Jiji_20180318X518.html

 【サンパウロ時事】ブラジル政府が水資源の確保に向け植林事業に力を入れている。アマゾン川が流れ、世界の淡水の5分の1に相当する豊富な水資源を有するにもかかわらず、森林破壊や人口増加により国内の渇水問題が深刻化しているためだ。植林を通じ、農家の収入を安定させることも狙っており、効果が出始めている。

 「乾期でも川が干上がることがなくなった」。南東部ミナスジェライス州エストレマ市で牧場を経営するデパウラさんは目を細める。丘陵に放牧地が連なる同市では、伐採により雨が降っても水が地中にとどまらず、川の流量が一定しないのが悩みだった。

 エストレマ市は牧場主と契約を結び、国の制度を活用して広葉樹を植樹。牧場主に1ヘクタール当たり月280レアル(約9000円)支払う。デパウラさんが植林で得る月間の収入は、牧場経費の2割に当たる1500レアルに上る。牧場主にメリットの大きなこの事業は急速に普及。2016年末までに224戸が参加し、6378ヘクタールに130万本が植えられた。

1336とはずがたり:2018/03/24(土) 09:32:10

2016年07月08日 15時00分 公開
自然エネルギー:
インドネシアの再エネ普及を後押し、発電量46.7GWhの水力発電所を建設
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1607/08/news036.html

再生可能エネルギーの普及進めるインドネシアでは水力発電の設備容量を、現在の約4000MWから2028年には1万5000MWに増強する計画を掲げている。同国で50年以上にわたって水力発電設備の設計監理に携わってきた日本工営は、現地法人を通じて今年の夏から同国のFITを活用した水発電事業に本格的に乗り出す。
[長町基,スマートジャパン]

 電力・公共社会基盤整備などの総合建設コンサルタント事業を展開する日本工営(東京都千代田区)のインドネシア現地法人が、このほどジャワ島で水力発電施設の建設に着手した。

 西ジャワ州チカエンガン川で小水力発電の開発権を持つインドネシア現地法人の Cikaengan Tirta Energi(以下、チカエンガン社)は、インドネシアの国有電力会社であるPLNと売電契約を2016年5月に締結。これに合わせてチカエンガン社は水力発電施設の建設を開始するなど、インドネシア版FIT(固定価格買取制度)を適用した売電事業に本格的に乗り出す。

 水力発電設備の建設場所はバンドン市の南東約90kmに位置する西ジャワ州ガルット県(図1)。設備容量の合計は約7.2MW(メガワット)で、出力3.59MWの横軸フランシス型水車を2基設置する。発電方式は流込み式で、1秒当たり8.2立方メートルの水量と101.6メートルの有効落差を利用して発電する。設備利用率は74%、年間発電量は46.7GWh(ギガワット時)を見込んでいる。

 同事業では、日本工営グループが水力発電施設の施工監理を行うことで事業費節減に努め、水車・発電機など設備の一部についてリースファイナンスを利用することでリスク分散を図る。

 同社は中期経営計画で「新事業の創出と拡大」を基本方針の1つとしており、小水力発電だけでなく太陽光発電、地熱発電など長期的な成長が見込める再生可能エネルギー発電事業への投資を検討している。同事業は日本工営グループ第1号の海外水力事業案件となる。将来的には水力IPP(Independent Power Producer)事業のグローバル展開を視野に入れている。

 インドネシアでは増大するエネルギー消費に対し、省エネと再生可能エネルギーの利用促進が課題となっている。さまざまな再生可能ネルギーの中でも、特に水力発電の導入ポテンシャルは大きいとされており、普及に期待がかかっている。同国では現在の水力発電容量約4000MWを、2019年に6300MW、2028年には1万5000MWに増強する計画である。

 日本工営は50年以上にわたってインドネシア水力発電事業の計画・設計・施工監理を行ってきた。その実績と同国における降水量や河川流量、地質などに関する知見を生かし、引き続きインドネシア国電源開発に貢献してく方針だ。

1337とはずがたり:2018/03/25(日) 09:51:17
2018年03月23日 07時00分 公開
蓄電・発電機器:
水深10センチの水路でも発電、新しい小水力発電機を開発
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1803/22/news032.html

鉄建建設は小さな農業用水路などでも発電できる、新しい小水力発電装置を開発。新開発のタービンによって、少ない流量・流速でも発電できるのが特徴だという。
[陰山遼将,スマートジャパン]

 水深10cm(センチメートル)の水路でも発電を可能に――。鉄建建設は2018年3月15日、新型タービンを利用した小水力発電装置を開発したと発表した。小さな農業用水路やトンネルの湧水を排出する中央排水溝など、水量の少ない場所でも発電できるのが特徴だ。現在、茨城県石岡市の農業用水路で実証を行っている。

 全国で既設の農業用水路などに小水力発電を導入する事例が増えている。売電目的だけでなく、電力を確保しにくい山間部などで、農作物を守る電気柵や、雨量などの計測装置の電源として利用したいというニーズもある。だが、小規模な農業用水路や中央排出溝の場合、十分な水量・流速が得られず、導入を断念するケースもある。

 そこで鉄建建設では、NewAct、あき電器、久力製作所の技術協力を得て、こうした水量の少ない場所でも効率よく発電できる小水力発電装置の開発に取り組んだ。

 開発した小水力発電装置の核となるのが、新開発のタービンだ。回転体の周囲に水流によって開閉する16枚の可動翼か?付いている。この可動翼は、上流側では水流を受けて開き、水のエネルギーを受け止めるようにしてタービンを回転させる。反対に、下流側に移動すると水流を受け流すようにして閉じる。

http://tohazugatali.dousetsu.com/news/l_rk_180308_sui01.jpg
開発した小水力発電装置の断面図と、16枚の可動翼を持つタービンの概略図 出典:鉄建建設

 この可動翼タービンによって、水深10cm程度、水量1秒当たり0.02m3(立法メートル)以上、流速1.5m/s(メートル毎秒)以上といった条件であれば、小さな農業用水路や中央排水溝でも発電可能としている。流速や流量が極端に少ない水路の場合は、小さな落差を利用して集水加導水路を設置すれば発電が行える。

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茨城県で実証中の小水力発電装置 出典:鉄建建設

 石岡市の農業用水路で行っている試運転では、集水加導水路による流速2.0m/sの条件の下で、最回転度60rpm(1分当たり60回転)で、発電出力9.6W(ワット)を確認できた。発電した電力は、イノシシによる田んぼへの鳥獣被害対策として設置した全長2.2km(キロメートル)の電気柵の電力として活用している。この他、河川の水位計測データや、リアルタイム動画の送信といった防災用途にも向くという。

 鉄建建設では現在この小水力発電装置について特許出願中で、実用販売の可能性も検討するとしている。

1338とはずがたり:2018/03/25(日) 12:10:19
>翼径60cmの水車では1日当たり4.3kWh(キロワット時)、同90cmの水車では1日当たり12.0kWhを発電できることが分かった(図8)。
年間だとどんなもんだ?

地産地消とは云え大規模集中型発電よりもトータルで安くないと魅力半減だけどその辺のパリティはいつ実現(もしくはもう実現!?)すんねやろ?

2016年09月08日 06時30分 公開
自然エネルギー:
「水路で発電」を低コストに、3人で設置できるマイクロ水車
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1609/08/news044.html

日本の各地に広がる用水路。規模は小さいものの、その水流を活用して発電する取り組みが広がっている。NTNは農業・工業用水路に設置しやすい、プロペラ式の小水力発電機を開発した。このほど福島県須賀川市の「新安積疎水」での実証を終え、2016年12月から販売を開始する予定だ。
[陰山遼将,スマートジャパン]

 NTNは2016年9月6日、福島県須賀川市で同年6月から実施している小水力発電機の実証試験の様子を公開した。同社では新規事業の一環として、日本の各地に広がる農業・工業用水路に設置しやすい小型の小水力発電機の開発を進めている。須賀川市での実証試験は間もなく終了し、同年12月から販売を開始する予定だ。

 実証試験の場所は、須賀川市にある「新安積疏水(しんあさかそすい)」。日本三大疎水の1つである「安積疏水」から、新たな開拓地に水を引く幹線水路として1951年に開通した水路だ。

 今回の実証試験では普段農業用水路として利用されている部分に、約100m(メートル)にわたって10台小水力発電機を直列に設置した(図1・2)。実施については政府や自治体への申請の他、水路を管理する安積疏水土地改良区、周辺の農業従事者の協力を得た。

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図1 実証試験の様子(クリックで拡大)

 NTNが開発を進めている小水力発電機は流水でプロペラを回し、それと連動する発電機で発電するというシンプルな構成だ(図3)。翼径は60/90/120cm(センチメートル)の3種類を用意する。発電出力の参考値は翼径90cmのモデルで流速が2m/s(メートル秒)の場合で1.0kW(キロワット)。販売時は翼径の種類の他、発電機のグレードなどのカスタムも可能としている。


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図3 水路から引き揚げた状態の小水力発電機

1台1時間、合計3人で設置可能
 NTNが同社の小水力発電機の大きなメリットの1つとするのが、設置コストの低さだ。小水力発電機の重量は130〜150kg(キログラム)。移動式クレーン車1台と3人の作業者のみで、1台当たり1時間程度で設置できるという。

 設置手順は以下の通り。まず発電機とプロペラ水車を支える2本を梁(はり)を、水路をまたぐように取り付ける。この梁は水路左右の基礎部分を挟むようにして固定する仕組みで、水路に対して何か工事を加える必要はない。

 梁を設置した後は、移動式クレーン車で発電機とプロペラ水車の部分をつるし、梁の上に置くだけ。設置のために一時的に用水路の水流をせき止める必要もない。

 用水路で小水力発電を行う場合、水路をせき止めて水位の落差を作り、水が落ちるエネルギーを使って発電する方式もある。こうした方法の場合、設置にある程度の工事費用が掛かる。NTNの開発する小水力発電機は、こうした落差形成のためのコストが必要ない。規模によって異なるが、人件費などを含め5〜10万円程度で設置できるという。

1339とはずがたり:2018/03/25(日) 12:10:39
>>1338-1339
 小水力発電機を設置できる水路の幅と水深は、翼径+10cmが目安になるとしている。翼径が60cmであれば、70cmの幅と水深を持つ水路であれば設置できる。販売する際は、設置する水路の幅に梁の長さを合わせ製作し、提供する。なお、設置後の日々のメンテナンスは不要だという。また、水車の回転を阻害しないよう水路内のゴミをろ過する除塵スクリーンもオプション製品として用意する。

さらなる直列設置を可能に
 小水力発電機は複数台を水路に直列に並べて設置することで、全体の出力や発電量を増やすことができる。しかし、流れの上流にある水車が回転すると、下流によどみが生まれる。このよどみによって、下流の水車の回転効率が落ちると、全体の発電効率が下がってしまう。そこでNTNでは実証試験の中で、なるべくよどみが生まれない水車の形状と、最適な水車と水車の距離も検証した。

 まず、水車の形状ではギアボックス部分に砲弾型のカバーを採用した。これにより水車の後方に生まれる水のよどみやうねりを少なくできるという。

 実証試験では水車と水車を10メートル間隔で設置していた。しかし実証を続ける中で、こうした砲弾型のカバーの採用などにより、実際には数m程距離を縮めても問題ないことが分かってきたという。設置できる間隔が短くなれば、水路長に対してより多くの小水力発電機を設置できる。NTNでは2016年12月の販売に向け、今後もギアボックス部分の形状などの改良を続けていくとしている。

1日1世帯分の電力を発電
 では一体どれくらいの電力を発電できるのか。3カ月にわたる実証試験の結果、翼径60cmの水車では1日当たり4.3kWh(キロワット時)、同90cmの水車では1日当たり12.0kWhを発電できることが分かった(図8)。90cm水車であれば、1日当たり約1世帯分以上の使用電力量を発電できる計算だ。これはNTNが事前にシミュレーションしていた通りの性能だという。

http://tohazugatali.dousetsu.com/news/l_rk_160907_ntn08.jpg
図8 実証試験の結果にもとづく発電量の予測 出典:NTN

ターゲットはエネルギーの地産地消
 小水力発電機は系統接続し、再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)を利用して発電した電力を売電することも可能だ。2016年度の小水力発電の買取価格は1kWh当たり税別34円。今回の新安積疎水の実証試験のデータに基づいて簡単に試算すると、90cm水車の場合は1日当たり408円、1カ月当たり約1万2000円、年間14〜15万円程度の売電収入になる。

 NTNではより効率を高めるべく改良を続けた上で、小水力発電機を1台当たり130?150万円程度で販売する予定だ。売電用途での利用も可能だが、NTNが主な用途として想定しているはエネルギーの地産地消だ。

 NTN 執行役員 新エネルギー商品事業部 事業部長の石川浩二氏は「日本には約40万kmの用水路があるといわれているが、その多くはまだ活用されておらず、再生可能エネルギー源として大きなポテンシャルがある。また、既にある用水路を使い、小水力発電機を独立電源として活用したいというニーズはあると考えている。販売前だが既に複数の引き合いがある」と語った。

 このように独立電源として利用して利用するケースを想定し、パートナー企業と提携し蓄電池をセットにした提案も検討する方針だ。また、農業用水路だけでなく、工業用水や排水路、下水道などでの利用も提案していくとしている。

 NTNは2018年度までの中期経営計画において、新規事業の創出を掲げている。その1つがエネルギー事業だ。今回開発した小水力発電機は2016年7月に販売を開始した風力と太陽光で発電する「ハイブリッド街路灯」に続く、第2弾の製品となる。小水力発電機は2025年までに売上高50億円を目指す方針だ。また、2017年春をめどに、再び新安積疎水で小水力発電機の実証試験を再開する予定で、今後も製品改良を続けるとしている。

1340とはずがたり:2018/03/25(日) 12:11:19

2016年10月20日 09時00分 公開
蓄電・発電機器:
落差1メートルの水路でも発電可能、設置も簡単な小水力発電機
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1610/20/news051.html

協和コンサルタンツは新開発の用水路向けの小水力発電機の販売を開始した。同社独自開発の相反転方式を採用した発電機で、1メートルと小さな落差でも発電できるのが大きな特徴だ。
[陰山遼将,スマートジャパン]

 協和コンサルタンツは2016年10月から、新開発の小水力発電機の販売を開始した。用水路向けの小型の発電機で、1メートルと小さな落差でも発電できるのが大きな特徴だ。価格はオープンとしている(図1)。

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図1 開発した小水力発電機 出典:協和コンサルタンツ

 開発した小水力発電機は、相反転方式という構造を採用しているのが特徴だ。発電機では、中に入っている磁石を回転させて発電するが、この相反転方式は磁石の外側にあるコイルを磁石と逆方向に回転させる。これにより回転速度が倍増することで高起電圧化をはかり、小さな落差でも発電しやすくした(図2)。

 相反転方式の小水力発電機は、回転トルクが小さくなるという特徴もある。そのため設置する際の強固な据え付けが不要で、水路に直接設置することができる。発電機小屋などを設置する必要もなく、設置スペースを省略できると同時に土木工事のコストを抑えられるというメリットもある。

http://tohazugatali.dousetsu.com/news/rk_161020_suiryoku02.jpg
図2 相反転方式の概要 出典:協和コンサルタンツ

 相反転方式の小水力発電機の重量は1台当たり200キログラムで、大きさは1930×930×500ミリメートル。発電に必要な流量の目安は1秒当たり0.15〜0.20立方メートルで、有効落差は0.7〜0.9メートル。発電機の出力目安は450〜600W(ワット)だ。1台で家庭1世帯分の発電量を見込めるとしている。

「水路で発電」が広げる可能性
 協和コンサルタンツは、この相反転方式の小水力発電機の開発に2012年から着手した。産学共同で複数の実証実験を重ねており、4年越しで商品化にこぎつけた。既に国内外の複数の特許を取得しているという。

 小水力発電を行う場合、もちろん固定買取価格制度を利用して売電を行うこともできる。しかしこうした小さな用水路への設置を想定した発電機の場合、それほど多くの発電量が見込めるわけではない。

 だが小規模ながら小さな用水路で発電が行えるようになれば、非常時の独立電源、または送電線を敷くことが難しい農地などでも電源を確保できるようになるといったメリットがある。国内には約40万キロメートルの農業用水路が整備されているものの、その多くはまだ活用されていないのが現状だ。

 その一方で、こうした農業用水路を再生可能エネルギー源として生かせる、高効率かつ小型の小水力発電機が少しずつ市場に登場し始めている。NTNは新規事業として用水路向けのプロペラ式小水力発電機の開発を進めており(とは註:>>1339-1339)、2016年12月から販売を開始する予定だ(図3)。

http://tohazugatali.dousetsu.com/news/rk_161020_suiryoku03.jpg
図3 NTNの小水力発電機

1341荷主研究者:2018/03/26(月) 23:20:33

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20180315/CK2018031502000064.html
2018年3月15日 中日新聞
飛島に日光川の水閘門が完成 尾張西部治水の要

19日から運用される日光川の新しい水閘門。右奥に見えるのは旧水閘門=県提供

 県が、尾張地方西部を流れる日光川の河口(飛島村梅之郷)に建設していた水位調整施設「水閘門(こうもん)」が完成した。海抜ゼロメートル地帯が広がる流域一帯の治水の要として運用される。

 水閘門は全長百二十六メートル。五つの水門が稼働することで、高潮、津波が押し寄せた際は川への海水の流入を防ぎ、洪水時には河川の水を海に流して被害を防ぐ。平時も海の潮位と河川の水位差を調整し、船舶が航行できるようにする。

 日光川の水門はもともと、一九五九年の伊勢湾台風被害を受け、新しい水閘門のすぐ上流に六二年に設置された。運用から半世紀以上がたち、老朽化が著しいほか、地盤沈下により、高潮に対応する高さが不足していた。伊勢湾台風規模の高潮や南海トラフ地震に備えるため、県は耐震性を備えた新たな水閘門を二〇〇九年から建設していた。

 運用は十九日から。十七日午前十時半から現地で完成式典があり、関係者に事業の概要が説明される。

 (中尾吟)

1342とはずがたり:2018/03/27(火) 17:10:53
熊本・荒瀬ダムを完全撤去再生へ
国内初、清流生かし自然に戻す
https://this.kiji.is/351270873196495969
2018/3/27 16:48
c一般社団法人共同通信社

撤去前の県営荒瀬ダム=2011年、熊本県八代市
 熊本県が2012年から続けてきた八代市の県営荒瀬ダム(長さ約210メートル、高さ約25メートル)の撤去作業が完了し、同ダム近くで27日、県主催の式典が開かれた。県などによると、ダム本体を完全に撤去し自然の状態に戻したのは国内で初めて。

 ダムがあった球磨川の流域では、戻りつつある清流を活用した地域おこしの動きが始まっている。県はダムがあったことを後世に伝えるため、右岸の堤体の一部を遺構として残し両岸に展望スペースを設置。

 熊本県によると荒瀬ダムは1955年に県が建設した発電専用ダムで、洪水調節機能はない。完成後も度々、水害が起きた。

1343とはずがたり:2018/04/03(火) 16:26:20
2018年04月03日 13時00分 公開
自然エネルギー:
既設水力を改修して発電量アップ、北陸電力が目標を上方修正
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1804/03/news027.html

既設の水力発電所の改修による発電量の増強など、電源の低炭素化に取り組んでいる北陸電力。このほど、2025年度までに2.4億kWh/年拡大という目標をさらに上方修正した。
[長町基,スマートジャパン]

 北陸電力は、電源の低炭素化に向けた取り組みの1つとして、水力発電電力量の拡大を目指し、既設設備の改修などに積極的に取り組んでいる。このほど、「松ノ木発電所」(富山市)の発電所出力を増加させたことから、電気事業法に基づき発電事業変更届出書を経済産業大臣へ届出した。

 松ノ木発電所は、発電機の取り替えに伴う性能確認試験結果により、発電所出力を100kW増加できることを確認したことから、出力を変更。同発電所の最大出力は5900kWに増強され、年間発電電力量(増加量)は約50万kWhとなる。CO2排出量削減効果も年間約290トンに高まった。

 同発電所は1924年3月に運転を開始。横軸単輪複流うず巻フランシス水車、横軸三相交流同期発電機などを装備している。

 松ノ木発電所の出力増加により同社の水力発電電力量は2007年度対比で累計約1.49億kWh/年となり、水力発電電力量の2020年度までの中間目標1.5億kWh/年拡大(2007年度対比)を達成できる見込みとなった。そのため、北陸電力では従来の2025年度までに2.4億kWh/年拡大という目標を、同年度までに2.7億kWh/年拡大(中間目標2020年度までに1.8億kWh/年拡大)に上方修正している。

1344とはずがたり:2018/04/03(火) 16:27:29
2018年03月26日 07時00分 公開
太陽光:
ダムに浮かぶ5万枚の太陽光パネル、日本最大の水上メガソーラー完成
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1803/26/news021.html

京セラTCLソーラーは、千葉県市原市に建設していた日本最大の水上設置型太陽光発電所である「千葉・山倉水上メガソーラー発電所」の竣工式を開催した。発電出力約13.7MWの同発電所は同年3月5日より運転を開始している。
[松本貴志,スマートジャパン]

270Wモジュール約5万枚をダム水面に浮かべる
 東京センチュリーと京セラの共同出資会社である京セラTCLソーラーは2018年3月20日、千葉県市原市に建設していた日本最大の水上設置型太陽光発電所である「千葉・山倉水上メガソーラー発電所」の竣工式を開催したと発表した。同年3月5日より運転を開始している。


竣工式の様子 出典:京セラ
 2015年12月に着工した同発電所は、千葉県水道局が管理する山倉ダム(工業用水専用ダム)の水面約18万m2に京セラ製モジュール5万904枚を設置しており、発電出力は約13.7MW(メガワット)。

 年間予想発電量は、一般家庭約4970世帯分の年間消費電力量に相当する約1617万kWh(キロワット時)となる見込み。事業期間は20年で、発電電力は全量を東京電力エナジーパートナーへ売電する。


千葉・山倉水上メガソーラー発電所の概要(クリックで拡大)
 京セラTCLソーラーは2012年8月の設立以来、同発電所を含めて全国で61カ所、合計約184.7MWの太陽光発電所を開設し、水上設置型発電所は本発電所で7カ所目となる。同社は、日本国内に数多く存在するダムやため池の有効活用を図るとともに、再生可能エネルギーの普及・促進に努めるとしている。

1345とはずがたり:2018/04/03(火) 16:29:33
>そのメリットについては「水上設置による冷却効果で、発電量の拡大が期待できるという発電側のメリットに加え、貯水の蒸発抑制、藻類の異常発生の抑制効果および、水面使用に対する賃料で、貯水池を維持管理ができるという貯水池側のメリットがある


2016年09月29日 09時00分 公開
太陽光:
メガソーラー最後のフロンティアか、京セラが水上設置型を10カ所増やす
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1609/29/news021.html

最適立地が減少する中、国内のメガソーラーの最後のフロンティアとして見られているのがダムや貯水池などの水上を利用する「水上メガソーラー」である。京セラは東京センチュリーリースと共同出資している水上設置型太陽光発電所の建設状況を報道陣に公開した。
[長町基,スマートジャパン]

 京セラと東京センチュリーリース(東京都千代田区)が共同出資する京セラTCLソーラー合同会社は2016年9月26日、山倉ダム(千葉県市原市)のダム湖で水上設置型の太陽光発電所「千葉・山倉水上メガソーラー発電所」の建設現場を公開した。同発電所は2015年12月に着工し、現在約6割が完成した。最終的に2017年度中の稼働を目指している(図1)。

今後3年間で10カ所の水上メガソーラーを拡大へ
 全国各地で太陽光発電所の建設が進み、事業用地が減少していく中、同社は、ダムやため池などの水上設置型に注目し、水上ソーラー発電所の整備と運営を手掛けている。そのメリットについては「水上設置による冷却効果で、発電量の拡大が期待できるという発電側のメリットに加え、貯水の蒸発抑制、藻類の異常発生の抑制効果および、水面使用に対する賃料で、貯水池を維持管理ができるという貯水池側のメリットがある」としている。

 2015年3月に兵庫県加東市で約1.7MW(メガワット)、同年6月には兵庫県加西市で約2.3MWなど、これまでにそれぞれ当時の世界最大となる水上ソーラー発電所を相次いで完成させてきた。ここまで4カ所の同発電所を運営し、今回の「千葉・山倉水上メガソーラー発電所」が5カ所目となる。国内には、ダムやため池、調整池などが数多くあることから、引き続き水上ソーラー発電所の建設を積極的に進める方針で「今後3年間で10件程度を手掛けていく」と意欲を見せている。

水上から一般家庭5000世帯に電力を供給
 「千葉・山倉水上メガソーラー発電所」は、千葉県企業庁が管理する工業用水専用の山倉ダムの水面約18万平方メートルを利用し、京セラ製太陽電池モジュール約5万1000枚を設置する計画。年間予想発電量は約1617万kWh(一般家庭約4970世帯分の年間電力消費量に相当)で、年間約8170トンのCO2削減に貢献する見込みだ。

 施工は、京セラコミュニケーションシステムが手掛け、稼働後の維持管理は京セラソーラーコーポレーションが担当し、京セラグループとして、水上ソーラー発電所の施工や維持管理に関する技術、ノウハウの蓄積を図っている。

 現在、工事はダム湖の湖岸に設けた作業場で太陽光パネルを12度の角度になるようフロートに取り付け、それを工事船がけん引し、湖面の所定の場所まで運んで、組み上げていくという作業を続けている(図2)。

 並行してパネルの安定性を保つためのアンカーボルトを湖底に打ち込む他、水底ケーブルを張り巡らす工事も実施中だ。なお、フロートはシエル・テールインターナショナル(フランス)の製品で、メインフロートとセカンドフローでソーラーパネルを支える仕組みになっている(図3)。

トータルコストは地上設置と同等
 施工コストについては「これらフロートなどが特殊になることもあり、部材費は若干割高になるが、トータルで見ると地上設置と比べてもほぼ同等だ」(京セラ広報課)という。また、台風などの災害に対しては「風速41.5メートルの強風が吹いても十分に耐えられる設計となっている」(京セラコミュニケーションシステム環境エネルギー事業部野田治孝事業部長)と強風や大波に対する耐久性について自信をみせた。

 今回の発電事業は、同ダムを管理する千葉県企業庁が、地球環境の負荷軽減などを目的に2014年10月に公募した案件。2014年11月に京セラTCLソーラーが事業候補者として決定され、その後、電力会社や関係行政機関などと協議を重ね、建設開始となった。また、発電所の建設や運営では、ダムを水源としている受水企業や地域住民の方々の協力を得るとともに、発電所周辺には環境学習施設を整備する他、近隣の小学校にて環境出前授業を計画している。

1346とはずがたり:2018/04/03(火) 16:30:51
2015年04月09日 11時00分 公開
蓄電・発電機器:
世界最大の水上メガソーラーが発電開始、ため池が日本で最も多い兵庫県で
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1504/09/news024.html

兵庫県の中部にある2つの農業用ため池で水上設置型のメガソーラーが運転を開始した。合計1万枚を超える太陽光パネルを池に浮かべて、920世帯分の電力を供給することができる。水上に設置するためのフロートには、紫外線や腐食に強い高密度ポリエチレンで作ったフランスの製品を採用した。
[石田雅也,スマートジャパン]

 水上設置型の2つのメガソーラーは、兵庫県の中でも農業が盛んな中南部の加東市(かとうし)に建設した。兵庫県には全国で最も多い4万近い数のため池がある。そのうちの2カ所の水上で3月30日に発電を開始した。

 1つ目のメガソーラーは発電能力が1.7MW(メガワット)に達して、現時点では水上式の太陽光発電設備で世界最大の規模になる(図1)。2つ目は少し小さくて1.2MWの発電能力で、両方を合わせると2.9MWの電力を供給することができる。

 2カ所の合計で1万1256枚の太陽光パネルを水上に設置した。年間の発電量は330万kWh(キロワット時)になり、一般家庭の使用量(年間3600kWh)で920世帯分に相当する。発電した電力は全量を関西電力に売電する予定だ。

 この水上設置型のメガソーラーは京セラと東京センチュリーリースの合弁会社である「京セラTCLソーラー」が建設して運転している。太陽光パネルは京セラ製で、パネルを設置する架台(フロート)にはフランスで実績のあるシエル・テール社の製品を採用した(図2)。

 水面に浮かべるフロートは2種類を組み合わせる方式だ。太陽光パネルを設置するために傾斜をつけた中空構造のメインフロートのあいだを、作業用の通路としても使えるセカンドフロートでつなぐ(図3)。素材は高密度ポリエチレンで作られていて、紫外線や腐食に強いため水上メガソーラーに向いている。

 京セラTCLソーラーは同様の方式で全国各地のため池などに水上設置型のメガソーラーを展開していく。千葉県では大規模なダムの水面に5万枚の太陽光パネルを設置する計画が決まっている(図4)。2016年3月に完成する予定で、発電能力は加東市のメガソーラーを大きく上回って13.4MWに達する見込みだ。

1347とはずがたり:2018/04/03(火) 16:33:39
2013年10月08日 09時00分 公開
エネルギー列島2013年版(28)兵庫:
ため池や田んぼでも太陽光発電、2020年までに100万kW創出
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1310/08/news015.html

通常は太陽光発電に使わないような場所にまで、兵庫県がメガソーラーを広げ始めた。農業用のため池や田んぼ、ダムの斜面にも太陽光パネルを設置する。2020年までに再生可能エネルギーで100万kWの電力を生み出して、県内の自給率を大幅に高める狙いがある。
[石田雅也,スマートジャパン]

 関西では大阪府に次いで人口の多い兵庫県の課題は、電力需要の大きさに比べて再生可能エネルギーの導入量が少ないことである。自給率は1%強しかなく、全国平均の約3%を下回る。この問題を改善するために、2013年に入って新たに「ひょうご100万キロワット創出プラン」を打ち出した。

 2012年度で46万kWだった再生可能エネルギーの導入量を、2020年度までに3倍以上の155万kWへ拡大するのが目標だ(図1)。100万kWを超える増加分の大半を占めるのは非住宅用の太陽光発電である。

 兵庫県は関西の中で面積が最も広く、大阪府の4倍以上ある。メガソーラーを設置できる場所は数多く残っている。県の企業庁が率先して直営のメガソーラーを拡大中で、2014年度までに10カ所に建設する計画だ(図2)。合計すると24MW(メガワット)になり、これだけで100万kW(1000MW)のうちの2%以上を満たすことができる。

 企業庁のプロジェクトで注目すべきは、一般には水力発電に利用するダムの設備でも太陽光発電を実施する点にある。6カ所ある県営ダムのうち3カ所で太陽光パネルを設置する計画を進めている。

 そのひとつである「権現(ごんげん)ダム」では1万9000平方メートルある側面に太陽光パネルを敷き詰める(図3)。太陽光発電に適した南向きの広い斜面を生かして、発電能力は1.7MW、年間の発電量は184万kWhを見込んでいる。一般家庭で約500世帯分の電力を供給することができる。ほかの2つのダムとともに、2014年度中に運転を開始する予定だ。

 これまで太陽光発電の設置場所として注目されなかったところでも、まだ大きな可能性が残っている。兵庫県が新たな対象として実験を開始したのが、ため池である。埼玉県の工業団地の中で池に浮くメガソーラーを稼働させた実績があるが、兵庫県の場合は農業用のため池を活用する。

 実は兵庫県内には全国で最も多い4万以上の農業用ため池が分布している。その水面に太陽光パネルを設置できれば、得られる再生可能エネルギーの量は膨大になる。瀬戸内海から20キロメートルほど内陸に入った小野市で、2013年7月から実証プロジェクトが始まっている。

 満水時には2万4000平方メートルの面積になる「浄谷新池(きよたにしんいけ)」を使って、パネル80枚で20kWの発電設備を2種類の方式で設置した(図4)。1つはパネルの設置角度を10度にして、陸地からワイヤーで係留する。もう1つは20度の角度に傾斜をつけたうえで、池底に沈めた重りで係留する方法だ(図4下)。

 それぞれの方法で得られる発電量に加えて、風や波の影響を比較する。発電した電力は売電して、収益性も評価する。実証結果をもとに、農業用のため池を太陽光発電の場に広げていくことができれば、100万キロワットの目標達成は早まる可能性がある。

 同様に農地の有効活用法を模索している姫路市では、田んぼに太陽光パネルを設置した実証研究を2013年度からの3か年計画で開始した。農業を営みながら売電収入も得られるようにして収益性を高め、遊休農地を増やさないようにすることが狙いだ。

 農地に適した太陽光発電の設備として、1本の支柱の上に4.4kW分のパネルを載せる方法を採用した。この方法ならば、パネルの下にある田んぼにも十分な太陽光が当たる(図5)。しかもパネルは太陽光の向きに合わせて自動的に動くようになっていて、メーカーの実験では通常の場合と比べてパネルあたりの発電量が1.5倍に増える。

 農作物に与える影響を少なく抑えながら、最大限の売電収入を得るための試みである。実証研究では4基の発電設備を設置して、年間の発電量や農作物の収穫量、農作業への影響などを調査することにしている。

 広大な空き地には通常の方法でメガソーラーを建設しながら、ため池や田んぼにも太陽光発電を展開することで、再生可能エネルギーの拡大と合わせて地域の活性化を図る。同様の課題を抱える全国の農業県に参考になる取り組みと言える。



1348とはずがたり:2018/04/04(水) 10:06:09
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2017/0926_1j.html
<①弥太蔵谷発電所(仮称)の建設計画>
 当社は、純国産資源である水力エネルギーを有効活用しつつ、水力事業の持続的な成長を実現するため、平成27年6月に「水力事業本部」を新設し、同年11月に、同事業部内に水力開発地点の発掘・調査を行う「水力調査所」を新たに設置しました。
 本件については、本水力調査所が主体となって検討を進めてきた初の新設案件で、過去に廃止※1された旧弥太蔵発電所の導水路トンネル等の残存設備を有効活用することで、新たな地点の開発に至ったものです。出力は1,520kWであり、今後、必要な手続きを実施した後、平成33年4月に着工、平成34年12月に営業運転を開始する予定です。

※1:
昭和60年まで富山地方鉄道株式会社にて運営。

1349とはずがたり:2018/04/11(水) 21:45:30
http://www.suiryoku.com/gallery/shizuoka/kitahara/kitahara.htmlとか昔からあるやつかな

個人的には原発廃止の為に2010年以降にどんだけ増えたかに興味あるんじゃが。

富士宮市が「小水力発電日本一」標柱を設置
https://mtfuji.keizai.biz/headline/978/
2018年04月10日

 富士山麓の傾斜と豊かな水を利用した水力発電の盛んな富士宮市は、同市東京発電白糸発電所の前に「日本一の小水力発電のまち」をPRする標柱を設置した。

 同市にある25カ所の水力発電所のうち11カ所が1000キロワット以下の小水力発電所で、同小水力発電所の数が日本一。今年12月には全国小水力発電大会が行われる予定で全国の発電事業者や発電設備の事業者など関係者へのPRも狙う。

 標柱のデザインは公募する形を取り、デザインに込められた思い、意味、イメージなどのプレゼンテーションを審査の上、決定したという。

 富士宮市役所の担当の赤池厚司さんは「発電所があり、河川も流れている富士宮市の特徴が表れている場所で日本一の小水力発電所のまちをPRし、分かりやすいランドマークになるようなモニュメント的存在になってほしい。地元の人のみならず、そこを通りがかる人、観光客にも日本一の小水力発電のまちということを知ってもらい、なおかつ地元の人に日本一の町であるという誇りにつなげてもらいたい」と話す。

1350とはずがたり:2018/04/11(水) 21:49:12
>県内の小水力発電所は、5カ所目。県が管理するものとしては初の施設となる。
どこだ?

●生野ダム
事業費:7億円
定格出力:500kW
発電量:2,400MWh
稼働率:54.8%
2015事業化・2018.3運開

小水力発電所
完成 生野ダムで使用、余剰分は売電 県管理は初 /兵庫
https://mainichi.jp/articles/20180329/ddl/k28/020/518000c
毎日新聞2018年3月29日 地方版

 朝来市生野町竹原野の生野ダムに小水力発電所が完成し28日、内覧会が開かれ、県や朝来市などの関係者約30人が出席した。
 再生可能エネルギーの導入を推進するため、2015年から県や市などが共同で、同ダムの放流水を利用した小水力発電所の整備を進めていた。県内の小水力発電所は、5カ所目。県が管理するものとしては初の施設となる。

 事業費は約7億円。発電出力は約500キロワット。年間発電量は、一般家庭約700世帯分に相当するおよそ2400メガワット時。24時間、ダム管理に必要な電力を発電し、余剰電力は電力会社へ売電することで建設費や維持管理費をまかなうという。【中治愛美】
〔但馬版〕

1351とはずがたり:2018/04/23(月) 21:55:27
大胆に行きすぎやろ〜

平成30年度利賀ダム工事情報
http://www.hrr.mlit.go.jp/toga/kouji/index.html

1352とはずがたり:2018/05/08(火) 08:00:49
https://twitter.com/CybershotTad/status/993463036022112256
Tad
@CybershotTad

#週刊報道LIFE
水道事業の民間委託。パリでは、シラク市長(当時)が民間委託にしたが2010年に再公営化。当時の副市長のアン・ル・ストラさんは「水道料金が高くなり、市はコントロールできない状況になった」と。




5:10 - 2018年5月7日

1353とはずがたり:2018/05/15(火) 22:01:18
ためされる利水 マンホール

山梨のマンホールに…ひっそり千葉のふた 30年設置か
https://www.asahi.com/articles/ASL5G52WVL5GUZOB00D.html?ref=tw_asahi
野口憲太2018年5月15日12時45分

 ユーカリの木とコアラの親子がデザインされたマンホールのふた。長年、山梨県富士河口湖町の町道に一つだけ使われてきた。実はこれ、千葉県松戸市のふた。外部の指摘を受け、気づいた町は今月7日、その日のうちに町のふたと取り換えた。なぜこんなことが起きたのか。

 松戸市のマンホールのふたは、富士河口湖町勝山の旧勝山村役場から南に約50メートルの町道にあった。直径60センチ、重さ約40キロで、表にはユーカリとコアラの図柄、「まつどし」「おすい」の表記。裏を見ると1989年に製造されたことがわかり、30年近く設置されていた可能性もある。

 富士河口湖町は2003年と06年に旧勝山村など4町村が合併して誕生。町内で使われているマンホールのふたは、合併前の町村のものと、合併後の富士河口湖町のもの。旧勝山村で使われていたふたにはリスやフジザクラが描かれていて、松戸市のふたは本来、あるはずがない。

 松戸市によると、コアラがデザインされたふたは84年から9年間ほど使われていた。市がオーストラリアのホワイトホース市と姉妹都市関係だったことからコアラの図柄になったという。一方、旧勝山村や富士河口湖町と姉妹都市などの友好関係にはなく、市の担当者も「なぜそこにあったのかわからない」。

 ふたメーカーでつくる「日本グラウンドマンホール工業会」事務局長の大石直豪(なおひで)さん(53)は、「工事の際に松戸市のふたが仮置きされ、その後、交換を忘れてしまい、そのままになってきたのではないか」と推測する。

 マンホールのふたは、製造するのに1〜2カ月ほどの期間がかかる。穴がむき出しのままでは危ないため、メーカーに在庫がないなどの場合には、別のふたを仮置きする対応は珍しくなく、通常はその後、本来のものに交換する。

 今回のケースでは、たまたま在…

1354とはずがたり:2018/05/20(日) 11:22:45
>水道の場合、家に蛇口が2つあって『今月はA社のほうが安いからこっちを買おう』とは選べません。つまり水道の民営化は地域独占のまま行われ、市場経済ですらないのです。
給水事業者と排水事業者分けて競争させるか!大阪府と大阪市の水道事業団それぞれ民営化して地域の水道管网整備費に応じた妥当な托水料上乗せして水道料金何処からでも買えるようにすれば良いね。京都や滋賀の水道局も参入してさ♪

水道「民営化」から「再公営化」へ。パリ、市民参加で45億円のコスト削減、ウェールズ、非営利法人による運営
http://bigissue-online.jp/archives/1065126975.html
2018/01/06

老朽化する水道インフラに、国・自治体が直面する財政難―。その突破口として「日本の水道をすべて民営化しよう」と政府が動き始めている。しかし、水道を民営化した多くの国々では、水道の「再公営化」が湧き起こっている。海外の水道事情にくわしい佐久間智子さん(アジア太平洋資料センター理事)に話を聞いた。

※ビッグイシュー日本版 242号(2014.7.1)より記事転載

〝儲かる民営化〟最後は社会に依存、コレラが蔓延した南アフリカ
 今、ライフラインである水道が転換期を迎えている。
 たとえば、水道管。法律で定められた耐用年数40年を過ぎた水道管は「ほぼ地球一周分(3万8千キロメートル)」もあり、これは今後さらに増えていく。その他にも、老朽化した浄水場やダムを更新・修繕していくために、今後50年間で57兆円のお金が必要になるという。「…でも、税金や水道料金だってちゃんと払っているんだから、行政がちゃんとやってくれるんじゃない?」。そんな疑問をもつ人もいるかもしれないが、現実はすこし深刻かもしれない。

 今や人口が減って税収が減りつづける国にも自治体にも、お財布に余裕がない。すでに水源開発などで増えた水道事業の負債も11兆円近くある(ビッグイシュー日本版242号14ページ参照)。じゃあこの転換期をどう乗りこえる?といった時に、救世主のように語られているのが水道の「民営化」だ。つまり、これまで公的機関が担ってきた水道事業の運営を、私営企業に任せたほうが「行政より効率的な経営ができて、コストを削減しながら水道施設も直せるはず」というわけだ。

 しかし、話はそう簡単だろうか? 20年以上にわたって海外の水道民営化を観察してきた佐久間智子さんは「そもそも水道事業は、なるべく安い料金でサービスを提供するよう、基本的に〝儲けない〟ようにしてきた事業で、だからこそ公的機関が運営してきました。それを企業が〝儲かるモデル〟に変える時、そのやり方は限られます」と指摘する。

そのやり方は
①水道料金を値上げする。水消費を増やす
②労働者を減らす。非正規に置き換える
③税金で補填する。
この3つが民営化の実情です。南アフリカで起きた一番有名な例は、民営化された後、すべてのコストを水道料金に反映する『フルコスト・リカバリー』が採用され、貧困家庭の多くが収入の30%以上を水道代に割くようになりました。その結果、料金を支払えなかった約1千万人が水道を止められ、汚染された川から水をくみ、コレラが蔓延。クワズールーナタル州だけで12万人が感染、300人以上が死亡しました。その時に民間の水道会社は何もしなかった。結局、政府が給水車を出して、そのコストもぜんぶ補填したんです。何のための民営化か、ということですよ。

非市場、地域独占の民営化 パリ、水道料金265%上昇
 こうした話は、何も南アフリカのような途上国に限ったことではない。89年から水道の民営化を始めた英国では、その後の10年間で水道料金が値上がりし、水質検査の合格率が85%に低下。漏水件数も増え、何百万もの人々が水道を止められた。しかもその間「株主配当」や「役員特別報酬」は十分に支払われたという。

 また、二大水道メジャーと呼ばれる多国籍企業「スエズ社」「ヴェオリア社」の本拠地であるフランス・パリでは、85年から09年のあいだに水道料金が265%上昇した。

1355とはずがたり:2018/05/20(日) 11:23:31

水道の場合、家に蛇口が2つあって『今月はA社のほうが安いからこっちを買おう』とは選べません。つまり水道の民営化は地域独占のまま行われ、市場経済ですらないのです。企業が料金引き上げが必要だと言えば、規制機関はノーと言いにくくなる。ものすごい無駄があっても『これだけのコストがかかった』と上乗せすれば、それに応じた料金に改定されるわけです。
パリの場合、およそ30%の収益が企業内留保金に消えたそうです。当然、メンテナンスも縮小再生産になります。それでも効率よくできるとしたら、それはものすごく安く雇った人たちにやらせるから。しかし、非熟練のアルバイトのような人が増えれば、それだけ事故が増えてもおかしくありません。
 ちなみに英国では、99年のブレア政権となって水道料金の引き下げが行われた。それによって経営が悪化した民間企業は、次々に外国資本に買収・合併され、水道事業が〝金融ギャンブル〟の投機対象となっていった。
毎日24時間、水道事業は安全な水を出す必要があります。それがシナリオ通りにうまくいかなかった企業はぽんぽん撤退してしまう。そうした例がアフリカやアジアなど、海外でたくさん起きている。急に撤退された後の復旧は大変です。

「再公営化」世界86の地域で進むブラジル、市民による「参加型予算」モデル
 2013年、麻生副総理は「日本の水道をすべて民営化します」と宣言。その麻生氏が議長代理、安倍首相が議長を務める「産業競争力会議」では、竹中平蔵主査が水道の民営化に言及。さらに大阪市は、水道設備を保有しつつ、30年間の事業運営権を新会社に売却するかたちで民営化を進めようとしている。

 しかし、一足先に水道民営化を進めた国々では、むしろ水道の「再公営化」が進みつつある。フランス・パリでは、10年に水道を再び公営化。その際「Obsevatoire」という組織を設立し、市民が代表を担い、事業者のマネジャーや技術担当者が参加しながら、水道事業や水問題について議論する場をつくった。それまでは企業秘密によって不透明だった投資計画や財政報告も公開され、内部データベースにアクセスできる権限も与えられた。その結果、45億円のコストを削減し、水道料金を8%下げることに成功。効率化を〝再公営化〟で実現させた。こうした動きは、過去15年間に86以上の地域で生まれているという。

 実はこうした市民参加こそ、問題の解決につながると佐久間さんは考えている。

確かに、今までのように行政に甘えていてもお金は出てこないので、どう水道インフラを再構成していくのか。市民が知恵を出し、声をあげていかないと解決はむずかしい。たとえばブラジルのポルトアレグレでは『参加型予算』といって、市民たちが区域ごとに公共事業の優先順位を話し合って決めています。そうした市民参加は、スペインやインドの一部でも行われています。もし日本でも実現できたら『水は命にかかわることだから、一日一人100リットルまでは無料で使えるようにしよう。その代わり、市民ボランティアが一部の仕事を担って支出を削減しよう』など、優先順位を変更して効率化ができる。行政もどんな浄水システムを入れるかなどを市民にもっと相談していく必要があります。
 また英国のウェールズでは、地元投資家が設立した非営利事業団体(責任有限会社Glas Cymru)が水道会社(米国資本)を買収。非営利形態で「利潤をすべて再投資にまわす」運営を続けている。このように水という公共サービスの分野では「非営利の法人だけが参入できるようにする選択肢もある」と佐久間さんは言う。

一度民営化すると取り返しがつかない場合もあります。もし企業との契約を途中で破棄すれば『契約期間のあいだでどれだけ儲けるつもりだった』という企業側の試算を加味した価格で買い戻す必要があるからです。つまり、再公営化してもそのぶん高くなった水道料金は払わざるをえない。ドイツのベルリンなどで起きている現実です。安全な水道が安価に提供されるのが当たり前ではないという事実に、まず市民が気づかなければならないと思います。その上で、変化する地域の実情にあった水道をともにつくり直していく覚悟をもち、開かれた議論を求めていく必要があります。
 (土田朋水)

1356とはずがたり:2018/05/20(日) 11:23:36
>>1354-1356
参考文献
『全水道(なぜ、いま、水道民営化?)』全日本水道労働組合

『ウォーター・ビジネス』モード・バーロウ(作品社)

ウォーター・ビジネス――世界の水資源・水道民営化・水処理技術・ボトルウォーターをめぐる壮絶なる戦い
posted with ヨメレバ
モード・バーロウ 作品社 2008-11-29
『世界の〈水道民営化の実態〉』コーポレート・ヨーロッパ・オブサーバトリー
トランスナショナル研究所(作品社)
『世界の〈水〉が支配される! グローバル水企業の恐るべき実態』国際調査ジャーナリスト協会(作品社)

世界の“水”が支配される!―グローバル水企業(ウオーター・バロン)の恐るべき実態
posted with ヨメレバ
国際調査ジャーナリスト協会(ICIJ) 作品社 2004-08

1357とはずがたり:2018/05/30(水) 11:38:09

水道「民営化」から「再公営化」へ。パリ、市民参加で45億円のコスト削減、ウェールズ、非営利法人による運営
http://bigissue-online.jp/archives/1065126975.html
2018/01/06

1358とはずがたり:2018/07/01(日) 20:01:48

簡易水道、上水道への統合難航 国想定の2.5倍残る
https://asahi.com/articles/ASL6Q4KF6L6QULZU00H.html
編集委員・堀篭俊材2018年7月1日08時01分

 過疎地に多い公営の「簡易水道」を、同じ市町村の「上水道」に統合する計画が遅れている。国の試算では、2007年度から10年間で約800カ所に減る見通しだったが、朝日新聞が今春時点で調べたところ、回答があった38都道府県だけでも2千カ所を超えた。数十倍にも及ぶ料金格差が障害になっている。今後も統合が進まなければ、過疎地の水道をどう維持するかが問われる事態になりそうだ。

 水道事業は人口減少で料金収入が先細りする中、将来にわたって水道管など施設の更新や耐震化を迫られる。中でも、支え手が少ない過疎地ほど経営が厳しくなるとして、厚生労働省は簡易水道の再編を推進。07〜16年度の10年間で統合する計画を提出した簡易水道に限り、補助金を出す方針にした。

 同じ市町村の上水道との統合や簡易水道同士の再編が進めば、市町村が運営する公営簡易水道約7千カ所は、離島や遠隔地などで統合が難しい約800カ所に減ると厚労省は試算。その後、東日本大震災の影響などで統合が遅れることを考慮し、計画は19年度末まで3年間延長された。

 期限まで残り2年となった18年春の数を朝日新聞が調べると、昨年度に137カ所を6カ所に統合した島根など、再編をほぼ終えた県もあるが、38都道府県で計2014カ所あった。

 最大の「壁」が料…

1359とはずがたり:2018/07/07(土) 09:06:21
広島 呉市の野呂川ダム 満水で氾濫注意 大至急避難を
(NHKニュース&スポーツ) 06:54
https://news.goo.ne.jp/topstories/nation/36/e1f68a1d8069b04b7b82d44c604fdac5.html

広島県によりますと、呉市にある野呂川ダムでは、大雨の影響で午前5時50分ころ満水となりました。このため、ダムの水があふれて、下流の川が氾濫し、呉市の住宅地などに浸水被害が起きる危険性が高まっているとして県は、大至急、避難するよう呼びかけています。

広島県内の3ダム まもなく満水 あふれて河川増水のおそれ
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10011518371_20180706.html
07月06日 23:07NHKニュース&スポーツ

広島県によりますと、庄原市を流れる大戸川の上流の庄原ダムと、東広島市と三原市を流れる沼田川上流の福富ダム、それに呉市を流れる野呂川上流の野呂川ダムは自動的に放水が行われていますが、まもなく大雨で満水となり、あふれた水が下流に流れ出るおそれがあるということです。

このため大戸川と沼田川、野呂川では、水位の上昇がこれまでより速くなることが見込まれるとして、広島県は流域の住民に対し、自治体からの避難情報や最新の観測情報に注意するとともに、川の付近には絶対に近づかず、身の安全を確保するよう呼びかけています。

1360とはずがたり:2018/07/07(土) 10:45:14
愛媛 大洲市の肱川で氾濫発生
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10011520001_20180707.html
09:39NHKニュース&スポーツ

愛媛県の大洲河川国道事務所と松山地方気象台によりますと、愛媛県大洲市を流れる肱川の阿蔵地区と東大洲地区で川の水があふれているのが確認され、午前9時20分、「氾濫発生情報」を出しました。

大洲河川国道事務所と松山地方気象台は、自治体の避難の情報を確認するとともに、身の安全を確保するよう呼びかけています。

1361とはずがたり:2018/07/08(日) 23:11:38

>永吉川水力発電所は、2017年に着工し、2018年6月に運転を開始。発電出力は44.5kWで、有効落差は8.65m、最大使用水量0.68m3/s(立法メートル毎秒)。約70世帯分に相当する年間発電量を見込んでいる。
44.5kW・70世帯分とはささやかだが,是非第2弾第三弾と弾を繋いでいって欲しい♪

自然エネルギー:
小水力発電でエネルギー地産地消、地域新電力が鹿児島で
http://itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1807/03/news026.html

鹿児島県日置市の地域新電力であるひおき地域エネルギーが手掛ける小水力発電所が稼働を開始。発電した電力は産地消の電気として地域内で使用する。
2018年07月03日 07時00分 公開
[長町基,スマートジャパン]

 ひおき地域エネルギー(鹿児島県日置市)が地元企業、自治体と開発を進めてきた「永吉川水力発電所」(愛称=水永吉(みなきち)君)がこのほど営業運転を開始した。

 新発電所は川や農業用水路などを流れる水の力を使って発電する小水力発電所で、大規模なダム型の水力発電に対して、流れている水をそのまま取り込み使うため、環境負荷が少ないなどの特徴がある。

 ひおき地域エネルギーは、出資者でもある地元企業とともに、自治体や地元金融機関の協力も得ながら、前身のひおき小水力発電推進協議会当時の2013年から小水力発電の開発を進めてきた。永吉川水力発電所は、2017年に着工し、2018年6月に運転を開始。発電出力は44.5kWで、有効落差は8.65m、最大使用水量0.68m3/s(立法メートル毎秒)。約70世帯分に相当する年間発電量を見込んでいる。発電した電気は地産地消の電気として地域内で使われる予定だ。

 発電所の仕組みは、まず、取水設備から水車を回すための水を取り込む。沈砂池・ヘッドタンクで、砂や石などを沈ませ、水車の羽根が壊れないように余計なものを取り除いた水を水車まで送る。発電所建屋には水車・発電機・配電盤などを装備しており、取り込んだ水が水車を回し、その回転力で発電機を動かし発電する。水車を回した水は放水路から川に戻す。

 永吉川水力発電所の水車は、クロスフローという種類の水車(独ヴァッサークラフトフォルク社製)で、二つのガイドベーン(案内羽根)の効率が落ちないよう水の量を自動調整する。水が少ない場合は片方のガイドベーンが閉じ、もう一方のガイドベーンのみが開いて水車を回す構造となっている。水車のサイズは約1.2×1.2m(メートル)。また、発電機には永久磁石発電機を採用した。

1362とはずがたり:2018/07/08(日) 23:18:22
>馬野川の中〜下流部分は三重県が管理しており、河川法上の扱いは一級河川となるため、水利権が発生する。そこで今回のプロジェクトに際し、三重県などと河川協議を行った結果、上流部分は伊賀市が管轄し、河川法の適用を受けない普通河川となることが決まった。

>三重大学と地元の建設会社であるマツザキが中心となり、地元の地域協議会と協力して2013年から取り組みを進めてきたプロジェクトで、数年にわたる事業性評価を経て、2017年秋に発電所の建設・運営を担う新会社、みえ里山エネルギーが立ち上がった。

>出力199kWの水車で発電を行い、約1010MWhの発電量を見込んでいる。

100年前の小水力発電を復活させて地域活性、導水にはパイプを使う新手法
http://itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1712/06/news042.html

三重県伊賀市で、民間主導で100年前の小水力発電所を復活させるプロジェクトが進行中だ。導水手法に低コストかつ高効率な新方式を導入するとともに、収益を地域に還元するという、注目の取り組みだ。プロジェクトの概要とともに、三重大学の坂内教授が考案した新しい導水方式を紹介する。
2017年12月06日 07時00分 公開
[陰山遼将,スマートジャパン]

 三重県伊賀市で、約100年前に稼働した小水力発電所を復活させる試みが本格的にスタートした。三重大学と地元の建設会社であるマツザキが中心となり、地元の地域協議会と協力して2013年から取り組みを進めてきたプロジェクトで、数年にわたる事業性評価を経て、2017年秋に発電所の建設・運営を担う新会社、みえ里山エネルギーが立ち上がった。民間主導の地域活性化を目的とした珍しい小水力発電事業であるとともに、エネルギー源となる水の輸送方式に新しい手法を取り入れるなど、注目のプロジェクトだ。

 三重県の伊賀地区には、大正初期に創業を開始した河川水を利用する小水力発電所が2カ所あった。そのうちの1つが、伊賀馬野川水電の小水力発電所だ。出力60kWのベルトン水車と50kWの発電機を利用するこの発電所は、1918年に稼働。しかし、老朽化などの理由によって、1958年に廃止となっていた。今回のプロジェクトは、この伊賀馬野川水電の小水力発電所があった場所に、新たに発電所を建設し、再生可能エネルギーを活用した地域活性化を目指すものだ。

http://tohazugatali.dousetsu.com/l_rk_171206_mie01.jpg
伊賀馬野川水電の歴史 資料提供:三重大学

発電出力は約4倍に
 新たに立ち上げる発電所は、旧発電所の約70m上流に建設する。馬野川の中〜下流部分は三重県が管理しており、河川法上の扱いは一級河川となるため、水利権が発生する。そこで今回のプロジェクトに際し、三重県などと河川協議を行った結果、上流部分は伊賀市が管轄し、河川法の適用を受けない普通河川となることが決まった。新たに建設する発電所は、この普通河川エリアから取水し、導水路を通してエネルギー源となる水を得る。出力199kWの水車で発電を行い、約1010MWhの発電量を見込んでいる。発電出力は旧発電所の約4倍だ。

http://tohazugatali.dousetsu.com/l_rk_171206_mie02.jpg
発電所の建設位置と設備の概要 資料提供:三重大学

 そして、今回のプロジェクトではこの導水路による水の運搬方法に、大きな工夫を凝らしている。旧発電所では、山中に建設された小水力発電所などでよくみられる、開水路とよばれるU字型の水路を利用していた。この方式の場合、水は緩やかな流速で、多くの水は流せない。工事も人手で行わなければならず、水中植物が発生しやすいため、保守コストも掛かるという課題があった。

1363とはずがたり:2018/07/08(日) 23:18:38
>>1362-1363
 そこで、今回の発電所には、三重大学の坂内正明特任教授が開発した、パイプ型の導水管の導入を決めた。

旧発電所が利用していたU字型の水路
http://tohazugatali.dousetsu.com/l_rk_171206_mie03.jpg

「パイプ型の導水管」、そのメリットとは?
 導水管として利用するのは、直径約50cmのパイプだ。この中に水を密閉するように、満水状態にして水を運ぶ。管内が液体で満たされていれば、圧力によって管の途中に出発地点より高い地点があっても、ポンプなどを利用せずに水を運搬できる「サイフォン効果」を生かした導水手法だ。U字型の水路より、多くの水を運べるだけでなく、ポンプ設備を利用しなくていいため、設置コストを削減できるメリットもある。今回のプロジェクトでは、長さ1080mのパイプ管を敷設し、約76.7mの落差を利用して発電する。

 この方式を考案した坂内教授によると、50cmというパイプの直径は、さまざまな問題を考慮して決められた大きさなのだという。

 「パイプ内を満水状態にして水を流すので、水を運ぶ距離が長くなると、パイプと水の間に摩擦が発生し圧力が少しずつ低下します。さらに、圧力がさらに低下し、飽和圧力より低くなると泡が発生してしまいます。この気体の泡は水が高所から低所に落ちる際に圧力が再び上がることで、再び水(液体)に戻ります。この現象が起きると高圧の圧力波が発生し、最悪の場合水車の羽根を損傷させてしまう場合がありました。そこで今回はこの現象を避けるため、気泡を発生させることなく、最小のパイプ径で最大限に水を流せるようにする計画を立てました。この工夫によって、パイプの材料費や工事費を削減するとともに、水量を増やして発電量を最大化できる最適な設計を行っています」(坂内教授)

馬野川小水力の水の運び方
http://tohazugatali.dousetsu.com/l_rk_171206_mie04.jpg

数年で黒字化、利益は地域活性化に生かす
 建設する発電所、2019年4月の稼働開始を予定している。発電した電力は、全量を「再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)」を利用して、中部電力に売電する予定だ。年間の売電収入は約3500万円を見込んでいるという。建設に掛かる総事業費は約3.7億円だが、坂内教授は「発電所の建設費と保守に要する費用と、馬野川からの取水量を元に試算すると、今回の発電所は発電から2〜3年後に単年度で黒字化となる計画」と話す。

 この売電収益を、出資者や地域に還元する取り組みも進める。新会社の、みえ里山エネルギーは、馬野川小水力発電を復活させるプロジェクト地域協議会などと共同で、発電所の稼働に合わせて一般社団法人を設立する。この一般社団法人を通して売電収益を、特産品などの形で出資者に還元する他、地域の活性化事業などに活用していく計画だ。

1364名無しさん:2018/07/09(月) 22:38:38

https://twitter.com/yoyunoyochangg/status/1015126296462950400
https://i.imgur.com/oc0CiRD.png
https://i.imgur.com/1kSgY9k.jpg

クレストゲート 「お腹がいっぱいだよ」 大洪水になりダムがいっぱいになった時このゲートを開き水を流します。でも安心。100年に一度の大洪水でもだいじょうぶ。

https://i.imgur.com/zmqo6c6.jpg

上の門が開くのが100年に1回あるかないからしく、上から放流してるらしい
https://twitter.com/yukiakixxx/status/1015164224140554240

1365名無しさん:2018/07/09(月) 22:42:49
https://www.asahi.com/articles/ASL784HCTL78PLBJ002.html

倉敷の浸水、河川改修予定だった 5m予測の地域が被害
後藤一也2018年7月8日15時40分

拡大する「まび記念病院」に避難していた人たちが、自衛隊によって救助された=2018年7月8日午後0時23分、岡山県倉敷市、山本裕之撮影
「まび記念病院」に避難していた人たちが、自衛隊によって救助された=2018年7月8日午後0時23分、岡山県倉敷市、山本裕之撮影
倉敷市真備町の決壊した川と浸水エリア 少しずつ水かさが低くなってきた道を歩く男性=2018年7月8日午前11時20分、岡山県倉敷市真備町川辺、竹花徹朗撮影 大規模な浸水被害が起こった岡山県倉敷市真備町では、消防隊員が救助した住民を担いで運んでいた=2018年7月8日午前9時6分、岡山県倉敷市、吉沢英将撮影 浸水した地区からポンプ車を使って排水する作業が始まった=2018年7月8日午後3時12分、岡山県倉敷市真備町、山本裕之撮影
 住宅地が大規模に冠水した岡山県倉敷市の小田川の決壊は、高梁川との合流地点付近が湾曲して水が流れにくくなっているため、水がたまって、上流側の水位が上昇する「バックウォーター現象」が原因とみられると専門家は指摘している。水害の恐れが高く、河川改修の工事が計画されていた。岡山大の前野詩朗教授(河川工学)は「改修後であれば洪水は防げたかもしれない」と話した。
倉敷市真備町、いまだ1千人孤立 新たに4人の遺体発見
各地の大雨情報はこちら
雨雲の様子
交通情報
 前野さんによると、家の2階部分まで浸水した倉敷市真備町は、地区の東側を高梁川、南側を小田川に囲まれている。川の合流地点は湾曲しているうえ、川幅も狭く水が流れにくい。流れなくなった水は勾配が緩やかな小田川のほうにたまりやすく、決壊したとみられるという。一度浸水すると排水されにくく、浸水地域の水位が高くなりやすい。倉敷市が作ったハザードマップでも、今回浸水した地区のほとんどを2階の屋根ぐらいまで浸水する5メートル以上と予測していた。
 国土交通省の資料によると、合流地点付近では1972年や76年などにも浸水が起きている。前野教授は「今回は過去最大級の被害だ」と話す。国交省によると、洪水を防ぐため、高梁川と小田川の合流地点を、湾曲している部分よりも下流側に付け替えて水を流れやすくする工事が計画されていた。今秋には工事用道路の建設を始める予定だったという。合流地点を下流に付け替えることで、小田川の水位が数メートル下がることが想定されていた。(後藤一也)

1366とはずがたり:2018/07/09(月) 23:06:16
定格出力は??

55.7mの落差で830世帯分の電力、長野県に小水力発電所
http://itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1807/04/news026.html

グリーン電力エンジニアリングが長野県塩尻市に小水力発電所を建設。55.7mの落差を利用して、約830世帯分の使用電力量に相当する発電量を見込んでいる。
2018年07月04日 07時00分 公開
[長町基,スマートジャパン]

 グリーン電力エンジニアリング(東京都千代田区)は、長野県塩尻市に「塩尻市奈良井川萱ヶ平小水力発電所」の建設に着工することを決定し、7月5日に起工式を行うと発表した。グリーン電力エンジニアリングによる初めての小水力発電所で、稼働は2019年秋ごろを目標にしている。

 同発電所は、信濃川水系奈良井川の流水を利用し、取水部流域面積は19.6平方キロメートルに及ぶ。総落差55.7m(メートル)を利用して、一般家庭の約830世帯分に相当する年間300万kWh(キロワット時)の発電量を見込んでいる。

 発電設備は、グループ会社の朝日機工(大阪府守口市)で製造したものを使用し、計画から供用開始までの期間短縮と発電設備の調達コストの低減化を可能にしている。


建設する発電所の概要 出典:グリーン電力エンジニアリング
 グリーン電力エンジニアリングでは、今後、自らが発電事業者として小水力発電所を展開する他、そのノウハウを生かし、小水力発電事業を検討している他事業者へのコンサルティング業務も積極的に行っていく考えだ。水車や水門扉、除じん機などの発電設備については、朝日機工と協働して同社製の設備の販売に取り組む。

 同発電所の計画は、塩尻市の新エネルギー計画に整合し、新エネルギー利用促進などの観点に一致した事業として、同市から河川の紹介などでの協力を得たという。塩尻市では、木質バイオマス発電所の整備を含む「信州 F・POWERプロジェクト」を推進しており、将来的には地域電力設立によるエネルギーの地産地消も検討するなど、再生可能エネルギーの利活用に向け積極的に取り組んでいる。

 グリーン電力エンジニアリングは、同市の取り組みに賛同し、同市地域電力との連携の他、発電プラント工事の地元企業への発注や雇用創出など、地域の活性化に貢献する方針だ。

1367とはずがたり:2018/07/10(火) 11:24:01
真備町はこの辺だったか。
また真備って<まきび>って訓(よ)むとばっかり思ってたけどなんで<まび>なんだ!?讃良@寝屋川を<さんら>と今は訓むようなものか。

豪雨死者66人、不明者捜索続く 特別警報3県、倉敷で千人超孤立
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/nation/kyodo_nor-2018070801001110.html
12:25共同通信

 活発な梅雨前線による西日本豪雨で8日、被害の大きい岡山、広島、愛媛の各県などでは警察や自衛隊が安否不明者の捜索を続けた。京都府と高知県で初めて犠牲者が確認され、死者は計66人となった。気象庁は、岐阜県に加え愛媛、高知両県に大雨の特別警報を出し、土砂災害への警戒を呼び掛けている。

 岡山県倉敷市真備町地区では、川の堤防決壊で広範囲が水没。同県などによると、8日午前の時点で千人以上が病院や建物の屋上などに取り残され、孤立状態にあり、ヘリコプターやボートでの救助が続けられた。

 政府は8日、災害対策基本法に基づき、非常災害対策本部を設置した。

1368とはずがたり:2018/07/11(水) 12:04:13

被害甚大3県で断水25万戸 西日本豪雨、復旧見通せず
11:07共同通信
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/nation/kyodo_nor-2018071101001133.html

 西日本豪雨で甚大な被害が出た広島、愛媛、岡山の3県の計25万4084戸で断水が続き、大半の自治体で復旧の見通しが立っていないことが11日、各県や厚生労働省への取材で分かった。岡山、愛媛の両県は水道施設の被害状況を十分把握できていない。他9府県の1153戸も断水しており、市民生活への影響が長期化するのは確実だ。

 共同通信の各府県まとめで死者は12府県で計159人。依然56人が安否不明となっている。

 厚労省によると、断水は10日午後8時時点で広島県が21万1310戸、愛媛県は2万2757戸、岡山県が2万17戸。

1369とはずがたり:2018/07/11(水) 12:06:19
これは衝撃的な映像だ。。「
>穏やかだった水の流れが突然、激流に変わる。

上流で何があったの??

濁流が橋乗り越え…広島・榎川 氾濫の瞬間
2018年7月10日 19:12ツイートするシェアする
http://www.news24.jp/articles/2018/07/10/07398319.html10日昼前に起きた広島県府中町の榎川が氾濫した瞬間の映像が入ってきた。

これは午前11時頃、府中町にある病院の防犯カメラの映像。画面上手が榎川の上流。穏やかだった水の流れが突然、激流に変わる。橋に大木がひっかかり、濁流が橋を乗り越えていく。周りにいた作業員や住民が一斉にその場から逃げる様子がとらえられていた。府中町では午後7時現在も避難指示が続いている。

1370とはずがたり:2018/07/11(水) 12:09:36

この辺かな?
https://map.goo.ne.jp/map/search/latlon/E133.19.23.366N34.26.41.202/q/%E7%86%8A%E9%87%8E%E7%94%BA%E9%AB%98%E4%B8%8B/zoom/9/?

ため池決壊のおそれ 避難指示 広島 福山
09:06NHKニュース&スポーツ
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10011527731_20180711.html

広島県福山市の山あいにあるため池でひび割れが見つかり市は、決壊のおそれがあるとして、周辺の25世帯に避難指示を出しました。広島県によりますと、今回の豪雨で通常の放流量を上回る水の量がため池に流入したということで現在、排水作業を行っています。

広島県福山市によりますと、11日朝、市内の瀬戸町にあるため池で、管理人がひび割れを見つけました。

このため市は11日午前8時41分、ため池の東側の熊野町高下地区の25世帯に避難指示を出し、職員が対象の住宅に直接出向いて避難を呼びかけています。

このため池は、福山市の中心部から南西におよそ6キロ離れた山あいにあり、地元では小池と呼ばれています。
広島県によりますと、ため池は周辺の田んぼに水を供給するために整備され、およそ1万トンの貯水量があるということです。

今回の豪雨で通常の放流量を上回る水の量がため池に流入し、あふれ出るおそれが生じたため、現在、緊急バルブを開いて排水作業を行っているということです。

福山市は、職員を現地に派遣して詳しい状況を確認するとともに、今後の対応の検討を急いでいます。

1371とはずがたり:2018/07/11(水) 12:23:55
>>1369

広島 府中町 榎川が氾濫 上流で土石流か
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180710/k10011527041000.html
2018年7月10日 18時37分

10日午前、広島県府中町を流れる榎川で、上流から流れてきた土砂や流木が川をせき止め、水があふれ出しました。上流で土石流が発生した可能性があり、町は住民に避難指示を出し、安全の確保を呼びかけています。

10日午前11時すぎ、府中町本町3丁目付近にある寺山橋で上流から流れてきた大量の土砂や流木が川をせき止め、水があふれ出しました。

水は近くの住宅街に流れ込み、町は1万377世帯、2万3516人に避難指示を出し、午後4時半現在、町内の7か所の避難所におよそ370人が避難したということです。

川の周辺には小学校や幼稚園などがありますが、子どもたちは、職員などの誘導で無事避難したということです。

これまでのところ、けが人の情報はありませんが、複数の住宅が水につかったということです。

府中町の住宅街を流れる榎川は、1級河川の太田川の支流にあたる全長4.8キロの川です。

県によりますと、10日午前、土石流が榎川の上流の砂防ダムを乗り越えたのが確認され、県は、さらに上流で土石流が発生した可能性があるとみて調べています。

県は、川にたまった土砂や流木の撤去を進めていますが、作業が終わるめどは立っていないということです。

榎川の砂防ダムの状況
広島県によりますと、府中町を流れる榎川には、大雨などで流れ出した土砂の勢いを食い止める「砂防ダム」が上流の7か所に設置されています。

今回、県の職員が土石流が乗り越えているのを確認したのは、7か所のうち最も下流側にある砂防ダムで、土石流はさらに上流側で発生したとみられますが、具体的な場所はまだ確認できていないということです。
住民が土砂の撤去作業
10日になって川が氾濫した広島県の府中町では、住民たちが街なかに流れ込んだ土砂の撤去作業に追われました。

このうち府中町本町にある鮮魚店では、店内は被害を受けていませんが流れてきた土砂が付近の道路を覆っていて、店の人たちがシャベルなどを使って取り除いていました。

鮮魚店で働く楠家正也さん(33)は「店のシャッターをすぐに閉めて避難しました。大きな被害がなかったのは不幸中の幸いでした。きのうから晴れていたので安心しきっていましたが、こんなことが起きるとは思わず驚いています」と話していました。

また、家族が理容店を営む木本朋美さん(53)は被害を防ごうと近所の人たちと協力して店の前に土のうを積みました。

川の水は店の手前まできたということで、木本さんは「ここからは川の様子が見えず、状況がわからなかったので怖かったです。川の流れがこのまま収まるのかわからず、とても不安です」と話していました。

1372とはずがたり:2018/07/11(水) 12:38:41

広島・福山でため池三つが決壊 避難指示、その後解除
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180711-00000040-asahi-soci
7/11(水) 11:37配信 朝日新聞デジタル

 広島県福山市神辺町西中条(かんなべちょうにしちゅうじょう)の三つのため池が決壊したとの情報が入ったとして、市は11日午前11時14分、周辺に避難指示(緊急)を発令したが、安全を確認し、まもなく解除した。人的な被害は今のところ入っていないという。

朝日新聞社

1373とはずがたり:2018/07/11(水) 12:41:04
水不足気味の瀬戸内地方は雨が降る対策より振らない対策の方が先行してるからこの惨状なんかな。。

雨量多いのに、発表は後? =特別警報、地域ごとに異なる基準―西日本豪雨
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180711-00000008-jij-soci
7/11(水) 4:43配信 時事通信

 西日本豪雨で、8日までの11日間に降った雨の合計量が高知県などで1000ミリを超えた一方、多くの死傷者が出た岡山県などは600ミリ以下だったことが、気象庁のまとめで分かった。

 両県の一部には大雨特別警報が発表されたが、先に発表されたのは岡山県。理由は警報の発表基準にあった。

 気象庁によると、6月28日〜7月8日の岡山県鏡野町の雨量は565.5ミリ。広島県東広島市では7日午前8時40分までの48時間に426.5ミリ降った。鏡野町や東広島市を含む両県の一部地域には6日夜、大雨特別警報が発表された。

 一方、高知県馬路村の6月28日〜7月8日の雨量は1852.5ミリで、岡山県鏡野町の3倍を超えた。しかし、同村など高知県東部には特別警報は出ず、同県宿毛市で3時間に263.0ミリの雨が観測された8日朝、県西部に発表された。

 大雨特別警報は48時間か3時間の降雨量が、その地域で「50年に一度」あるかが判断基準の一つだ。気象庁の担当者は「山陽地方に比べて高知県は平年でも雨量が多く、50年に1度の基準は相対的に高い」と説明する。

 警報の発表は、地面に雨が染みこむ量を示す「土壌雨量指数」も基準となる。土砂災害や浸水害の危険性は同庁ホームページの「警報の危険度分布」で、地図形式で確認できる。

1374とはずがたり:2018/07/12(木) 12:56:09
幾つか池があるけどどれかな。。
https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E133.14.14.256N34.33.14.081/zoom/10/

広島 府中 用土町に避難指示 ため池が決壊のおそれ
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10011529421_20180712.html
10:19NHKニュース&スポーツ

広島県府中市は市内にあるため池「奥田池」が決壊するおそれがあるとして、午前9時55分に池の近くの用土町に避難指示を出しました。

1375とはずがたり:2018/07/12(木) 20:45:32
前以て放流して貯水量最小限にしたりしてたんやろうねえ!?

豪雨 8つのダムで“緊急的放流”
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10011530151_20180712.html
16:49NHKニュース&スポーツ

国土交通省によりますと、今回の記録的豪雨では、全国の558の治水機能のあるダムのうち4割近くの213か所のダムで、下流の川の氾濫を防ぐためにダムに水をためる「洪水調節」が行われたということです。このうち8つのダムでは、満杯に近い状態になり、放水量をダムへの流入量とほぼ同じに近づける緊急的な措置の「異常洪水時防災操作」が行われたということです。

この操作が行われたのは、愛媛県の「野村ダム」と「鹿野川ダム」、兵庫県の「一庫ダム」と「引原ダム」、京都府の「日吉ダム」、広島県の「野呂川ダム」、岡山県の「河本ダム」、岐阜県の「岩屋ダム」です。

このうち、甚大な被害が出た愛媛県の大洲市や西予市を流れる「肱川」は、「野村ダム」と「鹿野川ダム」の下流にあります。

「異常洪水時防災操作」は関係する自治体などに通知した上で行われ、野村ダムでは、今月7日の午前6時20分、鹿野川ダムでは、午前7時半だったということです。

国土交通省によりますと、「異常洪水時防災操作」は、去年までの10年間に合わせて40回行われていますが、同じ時期に広い範囲の8か所のダムで行われるのは、異例だということです。

1377名無しさん:2018/07/12(木) 23:29:24
https://www.asahi.com/articles/ASL7956K2L79PTIL02N.html

ハザードマップと重なった浸水域、それでも犠牲者防げず
2018年7月10日5時0分

拡大する決壊した小田川の堤防(右下)と浸水した真備町周辺=2018年7月9日午後、岡山県倉敷市、遠藤真梨撮影
決壊した小田川の堤防(右下)と浸水した真備町周辺=2018年7月9日午後、岡山県倉敷市、遠藤真梨撮影
河川の付け替え工事の予定と被害状況 真備町を流れる、小田川(左上)と高梁川(中央上)の合流地点。手前は付け替えが予定されていた柳井原貯水池を含む区間=2018年7月9日午後、岡山県倉敷市、朝日新聞社ヘリから、遠藤真梨撮影 倉敷市真備町の浸水と倉敷市などの対応
 住宅地が大規模に冠水した岡山県倉敷市真備(まび)町は、過去にも同じ河川が繰り返し氾濫(はんらん)していた。危険を知らせる洪水ハザードマップは、今回とほぼ同じ浸水域を想定しており、河川改修も計画していた。予測していた災害で、なぜ30人近い犠牲者を出したのか。
列島各地の大雨被害の状況
被災者のためにできること…支援通信
真備町、水の流れにくい河川

 「一挙に水が出た。急激な水位上昇があった」
 8日夜、倉敷市防災危機管理室の河野裕・危機管理監は、想像以上の速度で河川の水位が上がっていった状況を記者団に語った。
 真備町は1級河川の高梁川へと注ぐ支流の小田川流域にある。住宅地や田んぼが広がるが、堤防の決壊で地区の約4分の1にあたる1200ヘクタールが浸水した。倉敷市はほぼ半数の住家が床上浸水したとみている。
 倉敷市は6日午前11時30分、真備町を含む市内全域の山沿いを対象に「避難準備・高齢者等避難開始」を発令。午後10時には真備町全域に「避難勧告」を発令した。地域防災計画では、小田川の氾濫(はんらん)危険水位に達することなどが発令基準になっているが、見回りに出ていた市職員や消防団の情報から、早めに発令することにした。すぐにエリアメールや防災無線などで住民に情報を伝えた。
 しかし、その後も水位の上昇が続き、7日午前0時47分には国土交通省が小田川右岸で水流が堤防を越えたとの緊急速報を出した。倉敷市では、その約40分後までに真備町全域に避難指示を出した。国交省が堤防の「決壊」を把握したのはその約4分後だった。
 真備町は地区の東側を高梁川、南側を小田川に囲まれている。
 岡山大の前野詩朗教授(河川工学)によると、今回の決壊は、高梁川と小田川の合流地点付近が湾曲して水が流れにくくなっているため、上流側の水位が上昇する「バックウォーター現象」が起きたことが原因とみられる。流れなくなった水は勾配が緩やかな小田川の方にたまりやすく、決壊したという見方だ。
 国交省の資料によると、二つの河川の合流地点付近では、1972年や76年などにも大規模な浸水が発生していた。国交省は湾曲部分よりも下流側に合流地点を付け替えて水を流れやすくする工事を計画し、今秋には工事用道路の建設を始める予定だった。
 一方、倉敷市は洪水時の地区ごとの浸水域を色分けして示したハザードマップを作成していた。今回の水害後、国交省がドローンを飛ばして上空から確認すると、地区内の浸水被害は想定とほぼ重なっていた。倉敷市は全戸にハザードマップを配っていたが、住民の男性(48)は「そんなものがあったとは、知らなかった」と言う。
 想定されていたはずの災害。倉敷市の担当者は9日夜、「命を落とした方がいるということは本当に残念だ」と述べたものの、原因について問われると、「その質問に答えるにはまだ早すぎる」と語った。
ハザードマップ、1300市町村が公開

1378名無しさん:2018/07/12(木) 23:29:58
>>1377

浸水が想定される区域や避難場所などを住民に伝える洪水ハザードマップは、市町村が作成する。
 国や都道府県などの河川管理者が、流域に降る雨の量や堤防が切れる場所などを想定して浸水想定区域図をつくり、市町村が避難場所や経路を記入して完成させる。昨年3月時点で約1300市町村が公開している。倉敷市もその一つだ。
 約7万戸が浸水した2000年9月の東海豪雨やその後の水害で、多くの住民が避難場所を知らなかったことが問題になり、水防法が改正されて、大きな被害が予想される川について作成が義務づけられた。
 東京都荒川区は2016年、荒川で最大規模の洪水が起きた際の浸水想定を国土交通省が公表したことを踏まえ、ハザードマップを改定した。区内の11万5千世帯のうち、9万世帯が最大5メートル以上の浸水被害を受けると想定している。
 15年の関東・東北豪雨では、茨城県常総市を流れる鬼怒川の堤防が決壊した際に、多数の住民が自宅に取り残され、ハザードマップが避難行動に結びつかない実態が明らかになった。国交省は16年に手引を改め、「早期の立ち退き避難が必要な区域」も設定することを盛りこんだ。
 荒川や入間川が流れる埼玉県ふじみ野市では、昨年3月からハザードマップにこうした区域を明記している。担当者は「ただマップをつくるのではなく、中身を住民に知ってもらい、水害のリスクを実感してもらうことが重要」と話す。
 ただ、作成が義務づけられているのは一定規模以上の河川が対象で、中小河川では浸水想定区域図がなく、危険性が示されていない場合がある。昨年7月の九州北部豪雨では、浸水想定区域として示されていなかった筑後川の支流があふれて多くの犠牲者が出た。
避難「地域・個人の力も必要」

 住民に避難を呼びかける自治体の情報提供も、災害のたびに改められてきた。
 市町村長は、災害対策基本法に基づいて避難情報を出す。避難情報には、高齢者らが避難を始める目安の「避難準備・高齢者等避難開始」、住民に避難を促す「避難勧告」、さらに危険性が高まったときの「避難指示(緊急)」がある。
 内閣府は2005年、避難勧告などの判断基準や伝達方法に関するガイドラインをつくった。前年の04年に全国で死者・行方不明者98人を出した台風23号などの災害が相次いだためだ。
 09年に兵庫県佐用町などで死者・行方不明者27人を出した台風9号や11年の東日本大震災を受け、14年にガイドラインを改定。避難情報は空振りを恐れずに早めに出すことを強調した。14年に77人が犠牲になった広島土砂災害が起きると、避難準備情報の段階から「自発的に」避難を始めるという表現をガイドラインに盛り込んだ。
 16年の台風10号では、岩手県岩泉町で高齢者施設の入居者9人が死亡した。町は避難準備情報を出していたが、施設側は高齢者らが避難を始める目安という意味を理解していなかった。これを受け、内閣府は「避難準備情報」の表記を「避難準備・高齢者等避難開始」に改め、「避難指示」は「避難指示(緊急)」に改定した。
 それでも、被害は繰り返された。
 NPO法人のCeMI環境・防災研究所の松尾一郎副所長は「避難情報やハザードマップなど、行政は知らせる努力、住民は知る努力が重要。行政の力だけでなく、地域コミュニティーや個人がきっちり動くことが必要だ」と指摘する。

1379名無しさん:2018/07/12(木) 23:33:06
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180710/k10011525471000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_001

浸水「ハザードマップと重なる」専門家 倉敷 真備町
2018年7月10日 7時25分豪雨 検証

西日本豪雨で大きな被害を受けた岡山県倉敷市真備町、被害の発生前と後の様子を撮影した人工衛星の画像データからは、川の氾濫や浸水は少なくとも東西およそ7キロにわたっている様子がわかりました。専門家は「浸水が市のハザードマップに近い形で広がっている。こうした想定をしっかり周知する必要性を感じる」と話しています。
このデータは、JAXA=宇宙航空研究開発機構が、地球観測衛星から発信した電波を元に、倉敷市真備町の様子を画像化したものです。

ことし4月の画像データと、氾濫発生情報が発表されてからおよそ24時間たった今月8日の午前0時すぎの画像データを比較し、変化が見られる地点に赤い色がつけられています。

被害が出た後の今月8日の画像を見ると、東西に流れる小田川と南北を流れる高梁川の合流地点から、上流に直線距離でおよそ7キロにわたって赤い色が広がりJAXAは広範囲に浸水している様子が見てとれるとしています。

浸水は川の周辺の住宅地のほぼ全域にわたっていて、山間部にも赤い色が広がっています。

衛星画像を見た河川工学が専門の岡山大学の前野詩朗教授は「画像は浸水の状況を再現しているように見える。小田川の堤防はかなり高く住宅の2階の屋根と同じくらいあり、川の水位が上がる中、堤防が決壊して水が一気に流れ出し、短時間で広範囲に広がったと思う」と話しています。

そのうえで画像が洪水や土砂災害を想定した市のハザードマップの浸水区域とほぼ重なると指摘し「ハザードマップの想定を把握するとともに、行政としてもしっかりと周知していく必要性を感じる」と話しています。

1380名無しさん:2018/07/12(木) 23:36:08
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180711/k10011528881000.html?utm_int=all_side_ranking-social_003

LIVE 西日本豪雨 各地の状況ライブ

愛媛 ダム放流「下流域の被害は予想もやむをえず」
2018年7月11日 19時33分豪雨 被害

愛媛県大洲市や西予市に甚大な被害をもたらした「肱川」の氾濫について、川の上流にあるダムを管理する国土交通省四国地方整備局の担当者らが会見を開き、「下流域の被害は予想されていたが、想定外の雨量で、放流はやむをえなかった。住民への情報周知については適切だった」などと説明しました。
愛媛県の大洲市と西予市では今月7日、2つの市を流れる「肱川」が氾濫したことで、広い範囲にわたって住宅などが浸水し、逃げ遅れや土砂崩れなどで9人が犠牲になるなど、甚大な被害をもたらしました。

11日は肱川の上流にある「野村ダム」と「鹿野川ダム」を管理している国土交通省四国地方整備局の担当者らが会見を開き、ダムの放流の操作や住民への周知について説明しました。

それによりますと、豪雨の影響でダムがいっぱいになったため、2つのダムでは入ってきた水の量と同じ量を放流する異例の措置を取ったということです。

このうち、鹿野川ダムでは一時、安全な放流の基準の6倍に当たる毎秒およそ3700トンを放流したということです。

このため下流域に被害が出ることは予想できていたということで、3台の車両や流域に設置されているスピーカーなどを使って、住民に注意を促していたと説明しました。

四国地方整備局の担当者は「下流域の被害は予想されていたが、想定外の雨量で、ダムの容量がいっぱいになり、放流はやむをえなかった。住民への情報の周知は適切だったと思う」と話しています。
下流では急激に増水 周知方法に疑問の声も
愛媛県大洲市では、市内を流れる肱川が氾濫し、住宅が浸水するなどして4人が犠牲になりました。

川の上流にある鹿野川ダムからは一時、基準の量の6倍の水が放流され、その後、急激に川が増水したということで、流域の人たちからは放流の周知などが適切だったのか疑問の声も出ています。

愛媛県大洲市では、市内を流れる肱川が氾濫して広い範囲にわたって住宅が浸水するなどして、4人が死亡したほか、合わせて4600棟の住宅に被害が出ました。

肱川の上流には、野村ダムと鹿野川ダムの2つのダムがあり、流域の住民によりますと、今月7日の朝、ダムの放流のあと川が急激に増水して、水があふれたと証言しています。

このうち、鹿野川ダムの1キロほど下流にある大洲市肱川町の下鹿野川地区に住む出水清志さん(61)は、7日の午前8時すぎに「水が来るぞ」という近所の人からの連絡で、初めて川に水が押し寄せていることに気づいたということです。

1381名無しさん:2018/07/12(木) 23:36:38
>>1380

その後、隣の建物の屋根に避難したということですが、出水さんが午前8時23分に撮影した写真では、高さ4メートルほどの自宅の2階まで水につかり、一帯が水没している様子が確認できます。

出水さんは「あっという間に水があふれていった。大量の水を放流するという周知があったかどうか覚えていないぐらいで、水没するなんて思いもしなかった」と話していました。

同じ地区に住む、橋本福矩さん(77)は午前8時ごろ、自宅に向かって津波のように押し寄せる水を見て、慌てて2階に逃げたということです。

橋本さんが午前8時44分に撮影した写真では、家の前のカーブミラーがほぼ水につかっている様子が確認できます。

ダムを管理する国土交通省四国地方整備局では、3台の車両や流域に設置されているスピーカーなどをつかって、住民に注意を促していたということです。しかし、橋本さんは「ダムの放流で起きた水害であることは明らかだと思う。自然災害はしかたないし、ダムの放流もやむをえないことだったとしても、住民への情報の伝え方はもっとやり方があったのではないか。人の命を軽視しているとしか思えない」と話しています。

また、地元の消防団の金野昭一さん(50)は「これは天災ではなく、人災だという住民も多い。行政にはきちんと検証をしてほしい」と話していました。

一方、大洲市は整備局からダム放流の連絡を受け、防災行政無線で住民に急な川の増水などに注意するよう呼びかけたとしています。大洲市役所肱川支所の篠原雅人支所長は「資料も流されていて、現段階では当時、どのような対応を行ったか詳細に答えられないが、今後、住民への情報提供の在り方を含め検証したい」と話しています。
専門家「ダムは避難の時間稼ぐ施設」
河川工学が専門の北海道大学大学院の山田朋人准教授によりますと、ダムは洪水の被害を軽減させ、下流の住民が避難する時間を確保する点で大きな効果があるとしたうえで、今回のように、貯められる量を超える雨が降った場合、ダムに流入した量と同じ量を放流するのは一般的な対応だとしています。

そのうえで、大雨で放流する場合には、下流の住民への情報伝達を徹底することが重要だと指摘しています。

具体的には、雨が強まっている時間帯は、情報が住民にうまく伝わらないことがあるため、国や自治体はサイレンや防災行政無線、インターネットなど、多角的に情報提供を行う必要があるとしています。

一方、情報の受け手側の住民は、川の水位が急激に上昇することを想定し、情報を積極的に入手して避難などの行動につなげてほしいとしています。

山田准教授は「今回のような豪雨では、ダムだけで洪水を防ぐのは難しく、むしろダムは避難のための時間を稼ぐ施設だという認識を持つ必要がある。ダムや川の水位の情報はホームページなどで入手することができるため、流域の住民は日ごろから情報に接して、いざという時に役立ててほしい」と話していました。

1382とはずがたり:2018/07/17(火) 00:36:37
<西日本豪雨>倉敷・真備町「堤防」の応急工事完了
https://excite.co.jp/News/society_g/20180716/Mainichi_20180717k0000m040037000c.html
毎日新聞社 2018年7月16日 19時27分

決壊した堤防の復旧工事が続けられていた=岡山県倉敷市真備町地区で2018年7月12日、本社ヘリから加古信志撮影


 岡山県倉敷市真備町地区に大規模な浸水被害を引き起こした堤防の決壊について、国土交通省は16日、小田川と高馬(たかま)川の3カ所の応急工事が完了し、堤防が元の高さでつながったと発表した。

 小田川の応急工事では、堤防の決壊箇所に高さ5?7メートルの盛り土をして、上からシートをかぶせた上で川側に大型の土のうを積み上げた。今後、盛り土を挟み込んだ高さ最大11メートル(地上部分は同7メートル)の鉄板で堤防の外を囲み、二重の堤防とする。国交省は「今週中には完了させたい」と話している。

 今回の豪雨では、小田川支流の末政川や真谷川の堤防も決壊しており、管理する県が応急工事をしている。【竹田迅岐】

1383とはずがたり:2018/07/17(火) 23:30:06
【西日本豪雨】肱川水系2ダムの放流で検証の場を設置 国交省
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1807170011.html
11:14産経新聞

 石井啓一国土交通相は17日の閣議後の記者会見で、西日本豪雨により被災した愛媛県伊予、大洲両市で、肱川流域の2つのダムの放流により犠牲者や浸水被害が生じた問題で、住民への情報提供のあり方やダム操作について、学識者などによる検証を行うことを明らかにした。19日の初会合では現地調査を実施する。

 検証には学識者2人と河川管理者の県と国交省四国地方整備局、地元自治体の伊予、大洲両市が参加する。石井氏は「避難の実態や被害状況の分析に基づき、ハード・ソフトの両面から各種取り組みの実情を検討する」と述べた。

 肱川流域での被害をめぐっては、国交省は、上流の野村ダムと鹿野川ダムでは操作規則に基づく運用がなされ、下流にあたる自治体にはダムの状況などについて複数回にわたり情報を提供したとしている。石井氏は運用が適切だったのかとの問いに対し、「効果的な情報提供のあり方や住民に対する周知のあり方、より効果的なダム操作の技術的な考察を行う。しっかり検証したい」と述べるにとどめた。

1384とはずがたり:2018/07/20(金) 11:59:41

此迄洪水対策が主で土石流対策は何となく見過ごされてきた様に思う。
否,地方では治山事業散々やってきてもうお腹いっぱいなのに肝腎の都市近郊,それも新しく開発された近郊都市域が致命的に遅れているのではないか。。

<西日本豪雨>「ママ、寒いよ」土石流5歳児の夢奪う 広島
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180720-00000002-mai-soci
7/20(金) 1:21配信 毎日新聞

 豪雨で犠牲になった広島市安芸区矢野東7の幼稚園児、土井愛翔(まなと)ちゃん(5)の夢は警察官。来春に小学校に入るのを楽しみにしていた。「ママ、寒いよ」。保育士の母佳織さん(29)は、避難の際に聞いた愛翔ちゃんの最期の言葉が耳から離れない。濁流にのまれた母子は引き裂かれ、夢も希望も絶たれた。

 佳織さんは18日、親族とともに避難先から約1週間ぶりに地面がむき出しになった「梅河(うめごう)団地」の自宅跡に立った。あの豪雨まで、夫と愛翔ちゃん、次男(1)の4人で暮らしていた。最後に愛翔ちゃんと会話をした自宅2階は、約70メートル離れた場所まで押し流され、佳織さんと夫はその骨組みを見つめた。

 降り続く雨。6日午後7時半ごろ、突然、自宅1階に土石流が襲いかかった。勢いが強く、身の回りの物を取る暇もないほど。佳織さんは愛翔ちゃん、次男とともに2階へ避難した。ぬれた愛翔ちゃんを寝室の布団でくるむと、「ママ、寒いよ」と怖がっていた。

 濁流は容赦なく2階まで上がってきた。佳織さんは次男を抱いたまま屋外へと流されていく。そして次男は手から離れた。愛翔ちゃんはどこにいたのかさえ分からない。「このままでは子ども2人とも失ってしまう」

 佳織さんは気づくと暗闇に倒れていた。目の前の崖を懸命にはい上がった。すると、近くで赤ん坊の泣き声がした。泥だらけの次男だった。でも、付近を見回しても愛翔ちゃんの姿はなく、9日に遺体が見つかった。白い肌着が茶色に染まり、流された時間の長さを感じた。

 愛翔ちゃんは「色白で丸々として、かわいかった。幼稚園の制服がよく似合っていた」(地元住民)。来春に小学校入学を控えていた。佳織さんは黒色に青いラインの人気のランドセルを買おうと決めていた。愛翔ちゃんは学校生活を楽しみにし、佳織さんと同じくバレーボールをやりたいとも話していた。将来の夢はいつ聞いても警察官。白バイの模型を見ると、「乗りたい」とよく話していた。

 葬儀で佳織さんは泣き崩れた。愛翔ちゃんに掛ける言葉が見つからない。それでも次男、夫と一緒に、また前を向かなければと思う。「残った家族は頑張って生きていかんと」。佳織さんは自分に言い聞かせた。【松浦吉剛】

1385とはずがたり:2018/07/20(金) 23:03:23
偉いなあ。
燃料が補充出来たのはどういう仕組みだ?感動仕立ての筋も良いけどそういうリアルなディテールも知りたい。
>燃料は何度も補充した。

水上バイクで来たヒーロー 15時間かけ120人救う
https://asahi.com/articles/ASL7L3JDSL7LUTIL011.html?ref=goonews
河崎優子2018年7月19日05時03分

 西日本豪雨で甚大な浸水被害を受けた岡山県倉敷市真備(まび)町で、多くの住民が取り残される中、「どげんかしたらないかん」と、水上バイクで約15時間にわたり、約120人を救助した町出身の若者がいる。「町のヒーローじゃ」。救助された住民たちから命の恩人として感謝されている。

 「おかんが真備の家に取り残されとる。どうにか助けてもらえませんかね?」

 7日昼前、岡山県総社(そうじゃ)市の建設業、内藤翔一さん(29)は、同じ真備町出身の後輩で岡山市に住む上森圭祐さん(25)から電話で頼まれた。

 地元の浸水被害に、内藤さんは「なんかできんか」と思っていた矢先だった。趣味で水上バイクに乗ることがあり、免許も持っている。総社市の自宅から真備町はほど近い。

 「すぐ行っちゃるわ」

 水上バイクを友人から借りて、出発した。

 昼過ぎ、泥水は民家の2階ほどまで上がり、水かさは依然として少しずつ増していた。木やタイヤなど様々なものが流れ、油の臭いが鼻を突いた。ヘリの音が響く中、ベランダや屋根の上に避難している人々から救助を求める声が、数メートルおきに聞こえた。

 「助けて」「こっち回って!」

 「次行くけ、待っとって」と伝え、最初に上森さんの母親を救出した。

 取り残されている人々の多くが高齢者。自力でバイクに乗ることができず、抱きかかえる必要がある。途中から地元の後輩にも手伝ってもらった。助け出した人々は、高台にある森泉寺まで運んだ。

 近くの岩田忠義(ただよし)さん(73)夫婦も内藤さんたちのバイクに助けられた。軒下まで水が迫り、夫婦で屋根の上に避難した。昼過ぎに119番や110番で救助を頼んだが、助けは来なかった。ヘリが近くを飛ぶ度にタオルを巻いたさおを振って助けを求めた。

 数時間すると「ブーン」と鈍い音が響いた。「もしかして、やっと助けが来たのか」。近づいてきたのは水上バイク。内藤さんから「子どもを先に運ばせてな。絶対戻るけん、絶対間に合うけん、頑張って」と励まされ、ほっとした。

1386とはずがたり:2018/07/20(金) 23:03:37
>>1385
 しばらくして、約束通り内藤さんは来た。バイクに乗りながら「じいちゃん、命がけで助けたんじゃけ、長生きしてよ。絶対で」と肩をたたかれた。

 うれしくて、涙が出た。

 「内藤さんは、町のヒーロー。命の恩人じゃ」

「立て直したい」炊き出しも
 屋根の上に3時間以上立ち続けて足が動かなくなった高齢夫婦にも出会った。水は屋根の上に達していた。疲れ切った顔で「もうだめじゃ。わしらええけ、他行ったげて」と言った。

 「いや、絶対助けてやる」。水上バイクをロープで固定し、屋根まで歩み寄り、水につかりながらも、夫婦が呼吸できるように高めに抱きかかえて乗せた。

 日が暮れると、住民はライトを振ったり笛を鳴らしたりして存在を知らせていた。夜中には水深が浅くなり、水上バイクの底が何かにぶつかって何度も転倒したが、起き上がって救助を続け、午前4時までに計120人ほどを運んだ。途中から、避難先の森泉寺には内藤さんの後輩数人が集まり、バイクから住民を降ろす作業などを手伝った。

 森泉寺によると、7〜8日に100人ほどが境内に身を寄せた。寺以外にも、希望する場所まで送られた人が20人ほどいた。

 水上バイクは傷だらけになった。燃料は何度も補充した。必死に救助を続け、最後は全身がつって動けなくなった。後日、避難所で炊き出しのボランティアをしていると、救助した高齢者から次々と感謝の声をかけられた。「それだけで、やってよかったと思った」

 内藤さんに母親を救助してもらった上森さんも町に駆けつけていた。7日昼過ぎから深夜まで釣り用のボートで救出にあたり、約100人を避難させた。

 2人は現在も避難所での炊き出しや知人の家や店舗の片付けを手伝っている。実家の片付けも残っているが、「自分ができることを続けて真備町を立て直していきたい」と内藤さん。被災地を駆け回っている。(河崎優子)

1387とはずがたり:2018/07/20(金) 23:11:52
増水5人死亡も…ダム緊急放流は「必要だった」
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20180720-567-OYT1T50037.html
10:19読売新聞

増水5人死亡も…ダム緊急放流は「必要だった」

ダムの操作に関する検証委員会による現場視察。堤防(草の茂る部分)から越流し、左手にある大洲市中心部が浸水した(19日、愛媛県大洲市で) 【読売新聞社】

(読売新聞)

 愛媛県内で今月7日、西日本豪雨のため満水となったダムの緊急放流の直後に川があふれ、死者が出た事態について、国土交通省四国地方整備局は19日、学識者らを集めた委員会による検証活動を開始した。

 緊急放流は、貯水量が許容レベルを超えないよう、流入量と同じだけ放流する「異常洪水時防災操作」というもので、同県西予市野村町にある「野村ダム」などで行われた。放流後、 肱川 ひじかわが増水し、野村町で5人が死亡。下流の 大洲 おおず市でも浸水被害が出た。

 委員らは現地調査後、放流が適切に行われたかどうかなどについて議論。放流の操作をしなかったとしても、最終的には同じ水量がダムを越えて肱川に流れ込むうえ、ダム施設が壊れる恐れもあったことから、委員の鈴木幸一・愛媛大名誉教授(河川工学)は「操作は必要だった」と話した。

1388とはずがたり:2018/07/22(日) 09:24:14
氾濫危険メール配信されず
岡山・倉敷の小田川
https://this.kiji.is/393057105210639457
 西日本豪雨で堤防が決壊して氾濫し、甚大な被害をもたらした岡山県倉敷市の小田川について、氾濫危険水位に達したことを知らせる緊急速報メールが国土交通省から配信されていなかったことが20日、同省中国地方整備局への取材で分かった。

 同整備局は、多くの河川で氾濫の危険が高まり、国交省が県や市町村に知らせる洪水予報の発表準備に追われる中、予報の内容を簡略化した緊急速報メールを配信する時間がなかったとしている。

 同整備局によると、水位などを知らせる小田川の洪水予報は6日午後10時20分に出されていた。

1389とはずがたり:2018/07/25(水) 02:04:24
2018年7月16日 / 22:03 / 8日前
焦点:岡山・真備町襲った洪水、現実となった住民の長年の懸念
https://jp.reuters.com/article/weather-japan-failures-insight-idJPKBN1K61KM?rpc=122

[真備(岡山県倉敷市) 16日 ロイター] - 今から45年前、芥川勲氏(79)が真備町に引っ越して来た時、この町は子育てに最適な場所だと思った。倉敷市まで車で通勤できて、土地は手頃な価格だった。小田川から2キロほど離れた土地に家を建てた際、その前年に洪水があったことは聞いていたが、地元の議員や長老が水害の危険性について警告を始めるまで、それほど気にはしなかった。…

西日本を襲った豪雨は、洪水や崖崩れを引き起こし、200人以上が死亡、数十人が行方不明という36年ぶりの大災害となった。

中でも真備町は最も被害の大きかった地域で、倉敷市全体の死者数51人のほとんどを占めた。真備の4分の1以上が浸水、水の深さは最大で4.8メートルに及んだ。

真備町の住民や自治体、専門家へのインタビューなどから、多くの死者を出した背景には、いくつもの原因が重なっていたことが分かってきた。

治水対策は最初の計画から何十年も経過したが実行されず、住民はリスクに関する警告を的確に理解できず、最も被害の大きかった地域に避難指示が出されたのは、堤防が決壊する4分前だった──。

「県議の方とか市議の方に一生懸命働いてもらって、何とか(川の)流れを変えようとしてきた」と芥川氏は言う。現在の河川整備計画は2010年に策定され、今秋に着工される予定だった。「もうちょっと早く、もう4─5年早かったらこういうことにはならなかった」と語った。

倉敷市では2005年以降、国土交通省に対し、整備工事を始めるよう毎年働きかけてきたという。しかし、国にとって優先度が高いとは認識されなかった。

倉敷市防災危機管理室は、ロイターの取材に対し、国交省は全国各地からのこうした整備事業の要望を受けて優先順位を判断しなければならない、とし、政府に理解を示した。

国交省中国地方整備局の山内洋志・河川調査官は、2014年の小田川付け替え事業について、適切な手続きに従ったとしたうえで大規模河川整備事業は、通常、長い期間がかかる、と述べた。

岡山県議会議長を勤める高橋戒隆氏は、河川工事が遅れた背景には、予算の縮小もあると指摘した。真備町で育った高橋氏は長年、洪水対策の重要性を訴えてきた。ロイターの取材に対し「自分が国を動かせなかったという無力感がある。住民の方々に対して申し訳ない。何とか間に合ったら、こんなことになっていなかったのに」と声を詰まらせた。

石井啓一国土交通相は13日の会見で、今回の豪雨で倉敷市に大きな被害が出たのは、与党の政策が間違っていたためで「人的災害」だったのではないかとの質問に、直接答えることはしなかった。…

<最初の計画から数十年も経過>

真備町の住民の多くは、大きな水害のあった1972年と76年以降に、2つの川にはさまれたこの地域に引っ越してきた。お年寄りは洪水のリスクを認識していたが、床上までの浸水は経験しなかったと言う。真備町は、倉敷市中心部に通う「新住民」のベッドタウンとして人口が増加した。

倉敷市の河川整備計画は、過去50年にわたり様々な経緯で変遷してきた。岡山河川事務所によると、最初の計画は1968年まで遡る。

小田川と高梁川の合流地点付近で、治水のために貯水池をバイパスとし、同時に堰を作って用水を確保する計画だった。

しかし、地元の一部の反対などがあり計画は進まず、2002年までには、用水の需要が減ったことから、いったんこの事業は中止となった。

過去20年間、全国的に公共事業への支出は大幅に削減されてきた。1999年度のピーク時には14.9兆円だった公共事業費は11年度に5.3兆円まで減少し、今年度は6兆円だった。

2014年にようやく280億円の予算がつけられた小田川と高梁川のバイパス事業は、完成まで10年が予定され、今年の秋から工事に入る予定だった。

1390とはずがたり:2018/07/25(水) 02:05:53
>>1389
<ハザードマップ>

政府は2005年、各地方自治体に浸水のリスクと避難所の場所を示す「ハザードマップ」の公表を義務付けた。

倉敷市でも2年前、ハザードマップが作られた。この地図上で、真備の大部分は紫色で塗られている。洪水が起きた場合、浸水する可能性が高いことを示す。

そして、この紫色の地域は、実際に今回の豪雨で浸水した地域とほぼ重なる。しかし、真備の住民に、このハザードマップは周知されていなかった。

気象庁によると、7月6日の1日の降水量は138.5ミリ、倉敷市としては観測史上2番目の多さだった。7日未明、小田川と高馬川の3カ所で堤防が決壊し、真備に水が流れ込んだ。

倉敷市のハザードマップは降雨量の少ない地域であることを前提に作られている。岡山県のホームページは「晴れの国、おかやま」として、年間を通じて雨が少なく、日照時間が多いとことを伝えている。

ただ、同時に河川が短く急な斜面を流れていることから、いったん大雨が降ると洪水が起こる危険があるとも示されている。 

Slideshow (8 Images)
浸水した家からボートで救助されたある80歳の男性は、ハザードマップについて「役所から来た何かのお知らせの1つだと思った」と話した。「水がすごい速さで上がってきた。警戒が足りなかった」。

<堤防決壊4分前の避難指示>

国交省は2015年に「水防災意識社会再構築ビジョン」を策定したが、避難勧告・指示に関しては地方自治体に任せられた。

伊東香織・倉敷市長が、最初の避難指示を小田川の南側の地区に出したのは7月6日午後11時45分。7日の午前1時30分には町の拡声器、携帯電話のメール、テレビ、ラジオを通じて小田川北側の住民に避難を指示した。

小田川北側の地区に避難指示が出されたのは、小田川に流れ込む高馬川の堤防が決壊する4分前だった。

伊東市長は会見で、避難指示のタイミングについて見解を聞かれ、河川の状況を見ながら基準に従って指示を出したと述べた。

真備の住民の1人、山下篤志氏(63)の家族は避難できたものの、近所に住む90代の男性に、小田川からわずか数十メートルの自宅から避難するよう説得することはできなかった。その後、この男性の死亡が確認された。

がれきの積まれた自宅の前で、山下氏は「また、同じようなことが数年であるかもしれない」と話す。「妻は、もうここには住めないかもしれないって言っている」と述べ、うつむいた。

インタラクティブ・グラフィックス:西日本豪雨

Mari Saito, Linda Sieg, 宮崎亜巳 編集:田巻一彦

1391とはずがたり:2018/07/25(水) 20:18:25

豪雨翌朝も土砂災害、専門家「警戒心薄らぐ」
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20180725-567-OYT1T50057.html
17:39読売新聞

 西日本豪雨で甚大な被害を受けた広島県東広島市で、土砂災害の発生が集中したのは雨が激しかった6日夜ではなく、雨の弱まり始めた7日朝だったことがわかった。土砂災害の死者10人のうち9人は7日朝に犠牲になっていた。避難所から帰宅後に被災したケースもあり、専門家は雨の降り方で警戒心が薄らぐ危険性を指摘している。

 広島県内での土砂災害の犠牲者は24日現在、88人。災害の発生時刻を推測するため、読売新聞が死亡推定時刻や消防・警察への通報時間を分析した結果、59人は6日夜に、18人は7日午前5時頃以降に亡くなっていた(2人は7日未明、9人は死亡推定時刻が不明)。朝の死者の半数は東広島市だった。

 広島県には6日午後7時40分に大雨特別警報が出され、各被災地では6日午後5?10時に雨のピークが訪れた。その後、弱まり、7日未明に再び強まったが、明け方には小康状態となっていた。

1392とはずがたり:2018/07/28(土) 15:13:23

水道民営化、アメリカでは実際に何が起きたか
https://newsweekjapan.jp/reizei/2018/07/post-1018.php
2018年07月26日(木)16時40分

<日本の水道民営化議論は、地方自治体が設備維持コストに耐えられないという状況から出てきたが、先行したアメリカの例を見れば、経済合理性のなかで維持コストが利用者に転嫁されることは明らか>

水道の民営化という議論が進んでいます。この民営化を含む「水道法改正案」がすでに2017年に立案され、2018年7月22日に閉会した国会でも審議されました。この国会では成立しなかったのですが、秋の臨時国会で再び審議される見通しだと言われています。

アメリカはこの水道民営化が世界でも先行した地域です。17〜18世紀の開拓時代には、それぞれの入植地や市町村が水道を建設していたのですが、19世紀の後半から民営化の動きが進んだからです。

同時に広域化も進みましたが、そんな中から全米最大の「民営水道会社」であるアメリカン・ウォーター(AW)が出てきました。AWは水道と電気供給の企業として1880年代に設立され、その後1947年に水道専業に改組、現在は全米50州のうち46州に加えて、カナダのオンタリオ州でもビジネスを展開しています。

アメリカで水道民営化が進んだ事情は特殊です。広大な国土に、分散した形で入植が始まった経緯があり、バラバラに水道が建設されたのですが、個々の経営は零細でした。ですから入植後100年以上が経過して、設備の更新を進める必要が生まれたときには、市町村には負担が重かったのです。

一方で、アメリカの市町村というのは完全独立採算制で収支の透明性が要求されるため、納税者の意識は高かったのです。そこで、「民営化による広域化」か「個々の市町村による公営事業として設備投資の継続」かというと、後者はムリであって、必然的に民営化による広域化が選択されていったのでした。

もちろん大都市など規模の大きい自治体では公営も残りました。また、民営化されたとはいえ、水道というのは文字通りのライフラインですから州や市町村は水質管理や安定供給に関する監督権は有しており、とりあえず100年以上の民営化の歴史において水道供給の大破綻という事態は起きていません。

例えば、2014年にミシガン州のフリントで水道水の鉛汚染が問題になりました。これは自動車産業が繁栄していた時代の延長で「公共水道」のまま運営してきた一方で、周辺都市が準民営化に走った中で取り残されたための問題と言えます。仮の話ですが、もっと経済が回っていた時代に民営化していたら、万事うまく行っていたに違いありません。(ちなみに、このフリントの問題はまだ解決していません)

では、アメリカで水道民営化は成功しているのかというと、そう簡単な話ではありません。実際に民営化水道を経験してみると、企業によって様々な問題があることがわかります。

例えば、私の住むニュージャージー州の中部は、以前は「エリザベス・ウォーター社(EWC)」というのが水道を供給していました。ところが、取水しているラリタン川という河川が豪雨のために氾濫し、その泥水が浄水場に溢れるという事故が起きたのです。その処理費用の重さに耐えられなくなったEWCは、この地域の事業をAWに売却しました。

さすが全米最大の企業だけあって、AWによって浄水場の洪水対策は整備されましたし、定期的な水道本管の清掃作業なども行われるようになりました。では、良いことばかりかというと、そうではありませんでした。問題は、料金が高くなったことです。EWCからAWに移行したことで、水道料金は40%ぐらい跳ね上がったのを記憶しています。

1393とはずがたり:2018/07/28(土) 15:14:01
>>1392
また、AWは加入者との契約を変更してきました。EWCのときは、水道本管から各家庭への引き込み線までは、仮に損傷があった場合の修理は無償でした。ところが、AWになったら、各家庭の引き込み線の所有権は各家庭にあるとして、破損したら自己責任ということになりました。

その自己責任というのが問題で、仮に破損した場合に近所の配管工を呼んで修理していいのかというと、これが約款で禁止されているのです。どういうことかというと、本管に接続する部分の工事は、AWの指定業者しか認めないというのです。

では、その料金はというと、例えば1件1万ドル(110万円相当)という高額なものとなり、また呼んでもすぐに配管工は来ないという話もあります。どうすればいいのかというと、AWは「配管保険」というのを売っていて、「自己責任の引き込み線部分の損傷をカバー」という触れ込みで、かなりの保険料を取るのです。

実際に配管の事故を経験した人の話では、「AWの配管保険に入っていると、破裂しても無料でカバーされるだけでなく、修理も優先される」のだそうで、そうなると仕方なく保険に入らざるを得ないことになります。

別にAWが悪質なのではありません。民営化というのはそういうものです。水道事業というライフラインについて、その維持コストの全てが民間の経済合理性で回っていく、その中で転嫁できるコストは利用者に転嫁するというのが民営化です。

一方で、今回の日本の民営化議論というのは、人口縮小で需要が収縮する中で、巨大な設備更新コストには、脆弱な地方自治体の財政では耐えられないという危機的な状況の中で出てきたものです。ですからアメリカでまがりなりにも成功しているということは、比較にならないと思います。

日本の場合に懸念されるのは、民営化によってコストが顕在化し、それによって水道事業の破綻が早期化するという問題です。結果として、否応なしにコンパクトシティ化が進むということもあるかもしれませんが、国土のある部分について、最優先のライフラインである水道供給が破綻していけば統治の崩壊につながります。

となると、民営化しつつ相当部分の補助を公費で実施するという形になるのかもしれませんが、その場合は業者との癒着が起きないように監視体制が重要になります。その一方で、広域化を進めて効率を追求するというのは必要なことであり、現在の制度がこのまま維持できるとは思えません。

心配なのは、今回の西日本豪雨のような大災害で、水道インフラが破壊された場合です。民営の場合、リターンの期待できない修復コストの負担はしないかもしれません。では脆弱な各地方自治体の財政にその能力があるのかというと、これもないわけです。

この水道民営化法案ですが、大変に重要な問題であり、審議を尽くす必要があります。また決定後に「ご存知ですか?」などと告知をするのではなく、審議へ向けて賛否の議論を盛り上げていく必要があります。とにかく、実施可能な範囲での実務的な議論にしていかねばなりません。

1394とはずがたり:2018/08/01(水) 18:40:06
めざましテレビ
すべてを交換するには130年以上。なぜ、水道料金が値上がっているのか?
https://fnn.jp/posts/00336410HDK
2018年7月13日 金曜 午後0:20

「老朽化した水道管の破裂」が原因のトラブルが続発
老朽化した水道管を取り換える莫大な工事費用をまかなうための値上げ
値上げや工事を先送りにしたら「将来世代に大きなツケを残す」

今月4日、東京・北区のJR駒込駅近くの住宅街では、約150メートルに渡って、まるで川のような状態になってしまった。

この原因は「老朽化した水道管の破裂」で、今、こういったトラブルが全国で続発している。

水道料金が「過去最高」を連続更新
厚生労働省によると、年間で2万件を超える漏水・破損事故が発生しているという。

また、2006年以降、全国の水道料金が年々上がり続け、ここ4年は毎年のように「過去最高」を更新し、2017年の一般家庭の平均月額は3,228円(水 20立方メートル使用時の月額)に達した。

なぜ、水道料金が過去最高を連続更新しているのか。

老朽化した水道管を取り換える費用のため…
川崎市では現在、耐震化した水道管への交換を進めている。

水道料金の値上げはしないとしているが、今後5年間で交換工事には約325億円かかる見通しだという。

また、ことし、横須賀市で交換された水道管は、約46年もの間、地下に埋まっていたもので表面にはサビが多くみられる。

厚生労働省によると、現在の全国の水道管の総延長は約67万キロメートルで、そのうち、交換の目安とされる40年を超えた古い水道管は約10万キロメートル。

さらに、老朽化した水道管を新しくするには、推計で1キロメートル当たり、約1億5000万円もの費用がかかるといい、莫大な工事費用をまかなうために、水道料金を値上げせざるを得ないという。

東京などの都市部では、交換の際に地震に強い水道管を導入。

古くなった水道管は地震の揺れでつなぎ目が外れ、水が漏れだしてしまうが、地震に強い水道管は、つなぎ目が伸び縮みする仕組みになっているため、地震で大きく揺れても、つなぎ目が抜けないという。

1395とはずがたり:2018/08/01(水) 18:40:24
>>1394
だが、耐震化は全国で38%に留まり、すべての水道管を交換するには130年以上かかると見られている。

そして先月、震度6弱の地震に襲われた大阪府では、府内各所で水道管が破裂し、約10万戸が一時断水を余儀なくされた。

実は、大阪府の水道管の3割は耐用年数を超えており、老朽化率は全国ワースト1。

大阪府の一般家庭の水道料金をみると、月額で全国の平均より約400円ほど安い2,813円(水20立方キロメートル使用時の月額)。

比較的、水道代が安い反面、工事費用が不足し、水道管の交換が思うように進められないという。

「人口の減少」も影響…
さらに、全国で水道料金の値上げがされている理由はもう一つある。

神奈川県・大井町は、2018年4月から19年ぶりに水道料金を約2割引き上げた。

町の一般家庭で、月額573円(水50立方メートル使用時)の値上げとなる計算だが、その理由は日本全体で進行する現象にあった。

大井町生活環境課の香川倫幸さんは「人口減少に転じて、給水量や料金収入もどんどん減ってきたということが、一つ大きな要因」と話した。

水道施設の運営コストなどはほぼ一定だが、利用者の人口が減り続けることで、世帯当たりの負担が増加するという構図があるという。

大井町では今回の値上げで料金収入が月300万〜400万円ほど増加したが、香川さんは「正直、これでも足りてないです」と訴えた。

費用が足りないという自治体は多く、全国の約3割の自治体で、水道料金が原価割れを起こしているという。

私たちの生活に欠かすことができない「水道」。

この値上げの必要性について水ジャーナリスト・橋本淳司さんは「水道料金を上げずに修理を先送りにした場合、ある日突然いっぺんに工事ということになると、水道料金もそれに伴って一気に上がるので、その時の将来世代に大きなツケを残すことになります。少しずつ、値上げをしていく必要があるということです」と話した。

(「めざましテレビ」7月13日放送分より)

1396とはずがたり:2018/08/05(日) 11:04:37
<西日本豪雨>大雨特別警報、15県が「見直し必要」
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20180805k0000m040050000c.html
08月04日 20:52毎日新聞

 ◇避難行動につながる改善求める

 西日本豪雨で11府県に出された大雨特別警報の発表方法について、毎日新聞が全都道府県にアンケートしたところ、15県が「見直しが必要」と回答した。「現状でいい」と答えた自治体は10府県にとどまり、どちらも選ばなかった自治体の半数以上が気象庁や被災自治体などの今後の検証を注視する姿勢を示した。特別警報が出されたものの220人以上が逃げ遅れなどで犠牲になっており、「住民に切迫感が伝わるよう検討が必要」(滋賀県)など避難行動につながる改善を求める声が多数上がった。

 特別警報は2013年8月に運用開始。警報の発表基準をはるかに超える大雨や津波などが予想される場合に気象庁が発表し、重大な危険が差し迫った異常な状況にあるとして最大級の警戒を呼びかける。今回は7月6?8日、過去最多の11府県186市町村に大雨特別警報が発表された。

 アンケートは、特別警報の発表方法について「見直しが必要」「現状でいい」の2択で聞き、理由も尋ねた。全47都道府県が回答。特別警報が出された11府県では、過半数の6県が見直しを求めた。

 愛媛県は「大雨が峠を越えた8日午前5時50分に特別警報が出たが、既に18人の死者が確認されていた。現実と制度に大きな乖離(かいり)がある」と指摘。さらに「住民に『特別警報が出るまでは大丈夫だろう』という意識もあり、文言や発表方法を検証する必要がある」と求めた。

 岡山県も「特別警報が発表される状況がどのような事態か住民に伝わっていない可能性があり、避難行動につながる発表方法を検討する必要がある」とした。

 この他に「市町村が避難指示を発令するトリガー(きっかけ)の一つ。精度を高く保ち、事前の発表が望ましい」(和歌山県)、「深夜や未明の発表となる場合はタイミングに配慮」(兵庫県や栃木県)、「従来と桁違いの豪雨で被害が繰り返し発生している。実情に合わせる必要がある」(佐賀県)などの指摘があった。

 一方、現状でいいとした自治体からも「避難情報が速やかに伝達されるような方法を検討する必要がある」(福岡県)、「特別警報など気象情報の受け手の認識に乖離があることが課題」(宮城県)との声が上がった。

 適切な選択肢がないとした22自治体には「国や被災自治体の検証で課題が明確になった段階で判断する」(愛知県)、「国の検証が済んでいない中で評価できない」(東京都)など現時点での判断を保留する回答が目立った。【根本毅】

1397とはずがたり:2018/08/22(水) 01:10:16
建設中に決壊したラオスのダムは、日本の資金によるものだった――韓国叩きに終始するメディアが報じるべきこと
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180821-00173229-hbolz-int
8/21(火) 15:40配信 HARBOR BUSINESS Online

◆ダム建設に韓国企業が加わっていたことで、韓国叩きの“燃料”に

 今年7月、東南アジアのラオスで起きたダム決壊事故。メコン河の支流セコン川水系に建設中のセピアン・セナムノイ・ダムの貯水池に設置した補助ダムが崩壊し、あふれ出た膨大な水が下流の6 の村を直撃。のべ13の村が浸水する大惨事となった。

⇒【画像】ラオスの人々は長年、小規模漁業などメコン河の恵みで生計を立ててきた。しかし、ダムによる水位の変化が生態系にも悪影響を及ぼしている(写真/Big Brother Mouse)

 現地報道によれば、数十人が死亡、約100人以上が行方不明、約6000人が家を失ったとされるが、調査も困難であるため詳しい状況は確認されていない。このセピアン・セナムノイ・ダム事業を実施している合弁会社にはSK建設などの韓国企業が加わっていたため、日本でも保守系メディアが大きく取り上げ、韓国企業を批判した。

 ネット上でも、韓国叩きの“燃料”としてネット右翼たちが大いに盛りあがった。だが問題のダムには、日本の公的機関や民間企業も資金面で関与しているのだという。東南アジアでの開発と人権について政策提言を行うNPO「メコン・ウォッチ」の木口由香事務局長は「日本の責任も大きい」と指摘する。

◆決壊したダムは日本の資金によるものだった

 日本の資金がどのようにセピアン・セナムノイ・ダム事業に関わっているのか。木口さんがこう解説する。

「同事業を実施しているのは、タイと韓国の民間企業、ラオスの国営企業による合弁会社です。この合弁会社に協調融資するタイ銀行団のうち、クルンシィ・アユタヤ銀行は現在、株式の76.88%を三菱UFJ銀行が保有し、三菱UFJフィナンシャル・グループの傘下にあります。融資決定は統合前となりますが、現経営陣には最高経営責任者(CEO)をはじめ多数の日本人が加わっています」

 GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)もセピアン・セナムノイ・ダム事業に関わっている。

「GPIFは、クルンタイ銀行の株を時価総額で約14億8265万円の株を保有しています。また、GPIFは、合弁会社を構成するラオス国営企業に融資をしている韓国輸出入銀行の債権も時価総額で約62億6814万円を保有しています」(木口さん)

1398とはずがたり:2018/08/22(水) 01:10:29
>>1397
◆日本の支援で造られたダムが契機となり、急ピッチで進むラオスのダム開発

 現在のラオスでは、タイなど国外への売電を目的とした大規模水力発電事業が急ピッチで進められている。しかしラオスは一党独裁のもと、人々が自由に発言したり、集会を行ったりすることもできない国だ。

「事業が行われる現地の人々の安全や権利を軽視した性急なダム開発が、今回の決壊事故につながった」と木口さんは見ている。そして、ラオスがダム開発をその経済成長戦略の柱とした背景には、日本の影響も色濃くあるというのだ。

「日本政府が世界銀行(世銀)やアジア開発銀行(ADB)を通して支援を行い、『ラオスの貧困削減と環境保全につながる持続的な開発のモデル』として2005年に着工し、2010年から創業を開始したのがナムトゥン2ダムです。

 この事業を契機に、ラオス政府は急速なダム開発へと本腰を入れました。同事業の前に操業されていた1MW以上の水力発電事業はわずか10基でしたが、現在は操業13基、建設段階が22基、MOU(了解覚書)段階39基、事業開発合意の段階は23基、という水力発電ダム計画が進んでいます。

 しかしナムトゥン2ダム建設では、強制移住させられた約6200人の住民の生計回復が困難であること、ダム下流の水量の変化による洪水悪化などの問題が起きています。今後建設されるダムでも、同様の問題が起きる恐れがあるのです」(木口さん)

◆大規模ダム建設に依存するラオスの開発政策と、援助国や融資機関の役割を見直すべき

 木口さんは「今回の悲惨な事故に多くの人びとを巻き込んだのは、一義的には関連企業の責任です。しかし、企業のダム建設を可能にした融資機関、さらには大規模ダム建設に依存するラオス政府の開発政策とそれを後押ししてきた援助国・融資機関の役割についても検証する必要があります」という。

「昨今の予測不能な天候に対応できない可能性の高い既存のダムは、運営の停止を。環境・社会影響に比して収益の見合わないダム計画について、融資機関や援助国は中止を検討するよう求めること。大規模ダム建設を推進する、対ラオス開発援助政策自体を改めるべきでしょう」(木口さん)

 セピアン・セナムノイ・ダムの決壊を、格好の「嫌韓ネタ」として消費するのではなく、自国の政府や企業の姿勢も問われている問題として取り上げることが、日本のメディアに求められている。

<取材・文/志葉玲>

ハーバー・ビジネス・オンライン

1399名無しさん:2018/08/23(木) 06:58:11
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180822-OYT1T50093.html

都東部の250万人、他県に避難計画…大水害時
2018年8月22日 13時07分
 海抜ゼロメートル地帯が広がる東京都の江東5区(墨田、江東、足立、葛飾、江戸川)は22日、大洪水を想定したハザードマップと、住民に近隣県への事前避難を求める広域避難計画を発表した。最悪のケースでは9割以上が水没すると予想し、約250万人を埼玉や千葉など他県に避難させる。水害での他県への避難計画は異例。区側は「被害を最小限にするため、避難の発想を転換した」としている。



 江東区など東京東部には荒川と江戸川に挟まれた地域が多く、死者・行方不明者が1900人を超えた「カスリーン台風」(1947年)でも甚大な被害を受けた。5区は2016年、共同で、水害を想定した「広域避難推進協議会」を結成。内閣府や国土交通省などとハザードマップと広域避難計画の作成を進めてきた。

 公開されたハザードマップは、巨大台風などで荒川と江戸川が同時に氾濫した場合、5区の人口の9割以上が住むエリアが水没すると指摘。約100万人が暮らす江戸川区西部と江東区東部などでは、2週間以上浸水が続くとしている。浸水の深さが最大10メートルに達する地域もあるという。

(ここまで464文字 / 残り800文字)

1400名無しさん:2018/08/25(土) 13:14:13
https://www.sankei.com/world/news/180823/wor1808230029-n1.html

ラオスのダム決壊から1カ月 避難者6000人、補償が焦点 建設企業の責任追及へ
2018.8.23 20:27

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 【シンガポール=吉村英輝】ラオス南部アッタプー県で建設中だった水力発電用ダムが決壊してから、23日で1カ月。洪水で家や農地を追われた住民への補償が今後の焦点となるなか、ラオス政府は日本を含む海外の専門家を招いて決壊原因の解明を進め、建設企業などの責任を追及する構えだ。

 ラオス政府が、国連機関などと16日付で発表した被害状況は死者39人、行方不明者97人、緊急施設への避難者6千人、影響を受けた被災者1万3100人。救援活動は大量の泥に阻まれ難航が続いているという。

 決壊したダムは、韓国のSK建設と韓国西部発電、タイのラチャブリ電力、ラオスの国営企業による合弁会社が建設中だった。

 ラオスの英字紙ビエンチャン・タイムズ(21日付、電子版)によると、SK建設の代表者は18日、ラオス政府に1千万ドル(約11億円)を救援資金として寄付し、「事故に見舞われた現地住民への深い追悼」を述べた。同社は200人で現地の救援にも当たり、仮設住宅も建設するという。

 ラオス政府は、新規ダム建設を全面中止し、決壊に関し、構造など原因究明と、決壊につながる関係者の汚職を調査する、2つの組織を8日に立ち上げた。

 トンルン首相は21日、現地調査した国際大ダム会議(本部パリ)のシュレイス会長や東京電力の技術者の表敬訪問を受けた。東電は「ラオス政府の要請を受け、調査団のサポートを実施した」としている。

1401とはずがたり:2018/08/26(日) 20:18:54
農家悲痛、困惑「まさかこんな事態に」 新宮川ダム貯水率ゼロ
08月24日 08:45みんゆうNET
https://news.goo.ne.jp/article/fminyu/region/fminyu-FM20180824-300515.html

 「まさかこんな事態になるとは」「水の供給のために一日の大半を費やしている」。会津美里、会津坂下両町に農業用水を供給している新宮川ダム(会津美里町)の水が尽きた23日、農家は悲痛な表情を浮かべた。一部では渇水のため水田に地割れが起きたり、稲が枯れたりするなどの被害が出ているが、「自然」頼みが続くばかりだ。
 新宮川ダムの放流を調整している会津宮川土地改良区は、コシヒカリなど主要品種が最も水を必要とする「出穂期」を迎え、例年同様、7月下旬にダムの放流を開始した。だが、猛暑による予想以上の渇水で、すでに枯れている水路が多数あったため、水田に十分に水が行き渡らない事態に。その後、放流量を増やしたが、ダムの貯水量は減少し続け、今月4日からは放流量を抑制し、地区別に水を供給する輪番制とすることで農業用水の供給を維持、17日からは雨による流入量のみの放流に切り替わった。
 今後は、使用する水量が徐々に減る「成熟期」に移行するが、農家からは出穂期に受けた渇水や高温被害などの影響を懸念する声が上がる。水が比較的不足している用水路の末端に当たる会津美里町の下中川地区に水田を持つ農家、男性(39)は「今まででこんな対応に追われたことはない」と困惑し、「コメの質と収穫量が心配だ」と表情を曇らせた。現在も、一部の水田には十分に水が行き渡らず、揚水ポンプで用水路から水を水田に供給している。

1402とはずがたり:2018/08/27(月) 20:59:50
東京の目黒川が氾濫危険水位に
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180827/k10011596141000.html
2018年8月27日 20時46分

東京都によりますと、この大雨で午後8時半現在、東京の目黒川は、目黒区青葉台の観測所で氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えました。急激に水位が上がっていて、川の氾濫に警戒が必要です。

1403とはずがたり:2018/08/27(月) 21:01:22
関東甲信 局地的に非常に激しい雨 川の急な増水などに警戒
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180827/k10011596081000.html?utm_int=all_side_ranking-social_002
2018年8月27日 20時51分

27日も東日本や西日本の各地で猛烈な暑さとなりましたが、気温の上昇や前線の影響で、関東甲信は大気の状態が不安定になり、局地的に雷や突風を伴って非常に激しい雨が降っています。川の急な増水や低い土地の浸水、土砂災害に警戒が必要です。

気象庁によりますと、27日も東日本や西日本を中心に高気圧に覆われて晴れて気温が上がり、各地で35度以上の猛暑日となりました。

関東甲信では、気温の上昇や前線の影響で、大気の状態が非常に不安定になり、夕方以降、局地的に雨雲が発達し、雷を伴って激しい雨が降っています。

午後8時までの1時間には、東京・練馬区で71ミリの非常に激しい雨を観測したほか、東京都が東久留米市に設置した雨量計でも71ミリの非常に激しい雨を観測しました。

激しい雨とともに急激に風も強まり、さいたま市では午後6時15分ごろには27.6メートルの、東京・練馬区では午後7時45分ごろに25.1メートルの最大瞬間風速を観測しました。

これまでの雨で、東京都内の川が急激に増水し、午後8時40分現在、目黒区の目黒川と渋谷区の古川で氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えています。

関東甲信では、27日夜遅くにかけて局地的に雷や突風を伴って1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。

気象庁は川の急な増水や低い土地の浸水、土砂災害に警戒するとともに、落雷や竜巻などの突風にも十分注意するよう呼びかけています。

1404とはずがたり:2018/09/04(火) 14:01:51
取水制限
大井川水系で開始 貯水率37%に /静岡
会員限定有料記事 毎日新聞2017年6月20日 地方版
https://mainichi.jp/articles/20170620/ddl/k22/040/148000c

1405とはずがたり:2018/09/04(火) 17:05:28
今の環境で誇り持てないなら自衛隊員はやばいな。。

それにしても憲法無視の安倍は問題だ・・┐('〜`;)┌

2018.9.3 11:41
安倍晋三首相、自衛隊幹部らに訓示 「誇り持ち活動できる環境整備」 
https://www.sankei.com/politics/news/180903/plt1809030007-n1.html

 安倍晋三首相は3日午前、防衛省で行われた自衛隊高級幹部会同に出席し、「全ての自衛隊員が強い誇りをもって任務を全うできる環境を整えることは、今を生きる政治家の責任だ。私はその責任をしっかり果たしていく決意だ」と述べた。首相は憲法9条に自衛隊を明記する自民党憲法改正案を秋の臨時国会に提出する方針を示しており、あらためて決意を示した格好だ。

 首相は訓示で「サイバー空間や宇宙空間、電磁波など新たな領域で優位性を保つことがわが国の防衛に死活的に重要になってくる」と指摘した。年末に予定する防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」見直しに関し、「今後のわが国の防衛政策の確固たる礎となるよう全力を尽くしてほしい」と述べた。

 また、自衛隊による西日本豪雨などの救助活動に触れ、「自衛隊は被災された皆さんに寄り添い、心の支えとなった。今後ともリーダーたる諸君が先手先手で事にあたっていくことを期待している」と述べた。

1406とはずがたり:2018/09/04(火) 19:56:53
大雨に備え 二瀬ダムで放流 埼玉 秩父 午後7時半から
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180904/k10011608561000.html
2018年9月4日 19時00分

台風21号の接近による雨の影響で、国土交通省関東地方整備局は埼玉県秩父市にある二瀬ダムで水位の上昇に備えて午後7時半から放流を始めることにしています。

放流に伴って下流の荒川では水位が上昇することから、関東地方整備局は川に近づかないよう呼びかけています。

1407とはずがたり:2018/09/06(木) 11:06:13
ため池応急措置1540カ所必要
西日本豪雨で、農水省が緊急点検
https://this.kiji.is/410245701967135841
2018/9/6 10:29
c一般社団法人共同通信社

 農林水産省は6日、西日本豪雨で決壊が相次いだ、ため池の緊急点検で、応急措置が必要と判断されたため池が全国に1540カ所あったと発表した。対象のため池については、必要な整備を順次実施する方針。

 応急措置が必要なため池は36府県にあり、広島県の534カ所が最多だった。岡山が244カ所、兵庫が183カ所で続いた。西日本豪雨で被害を受けた地域に集中する結果となった。

 緊急点検は7月から8月末まで各都道府県が中心に実施し、亀裂や浸食がないか目視で確認した。被災地の広島、岡山、愛媛、福岡については国などが技術職員を派遣して集中的に調べた。

1408とはずがたり:2018/09/07(金) 12:40:01
震度7厚真町の厚真ダム決壊のおそれ 山が崩れ大量の土砂流れ込む 北海道胆振東部地震
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180907-00000007-hbcv-hok
9/7(金) 11:13配信 HBCニュース
北海道放送(株)

震度7を観測した厚真町の山の中にある厚真ダムに、山から崩れた大量の土砂や木が入り込んでいることが、JNNのヘリコプターの映像で分かりました。

「震源に近い厚真町の厚真ダムの状況です。かなり濁っています。茶色い山肌がみえています。大量に土砂が流入しています。水位の変化、流れ出る流木にも警戒が必要です」(アナウンサー)

農業用水用の厚真ダムでは、6日の地震で山が崩れ、大量の土砂や木が流れ込みました。
農林水産省は、厚真ダムで、周囲の山が崩れたことで水路が埋まり、今後さらに大雨が降れば決壊のおそれがあると警戒を呼びかけています。厚真町では7日の午後から雨の予報で、農水省は現場を確認し、対応を急ぎたいとしています。

北海道放送(株)

1409とはずがたり:2018/09/10(月) 22:58:38
こんなのがあったみたいだ。再生させよう♪

函館水電
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BD%E9%A4%A8%E6%B0%B4%E9%9B%BB

1410とはずがたり:2018/09/13(木) 21:50:38
すげえなあ

台風21号、琵琶湖の水動かす
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2018091302000270.html

 各地で最大瞬間風速の記録を更新した台風21号が、四日午後に滋賀県に最接近した際、二時間半の間に琵琶湖の南部にある観測所で水位が一メートル以上も低下し、逆に北部の観測所で三三センチ上昇していたことが分かった。専門家らは「見たこともない現象」といい、台風によるかつてない強風が南から北へ向かって吹いたため、湖水が北側に吹き寄せられた可能性や、気圧差の影響を指摘する。

 国土交通省琵琶湖河川事務所(大津市)によると、湖の南部の三保ケ崎観測所(同)では基準水位との比較で、四日午後一時五十分にマイナス一七センチだった水位が、午後四時二十分には一〇五センチ低いマイナス一二二センチまで急激に下がった。これに対し、湖の北東部にある長浜市高月町の片山観測所では、ほぼ同じ時間帯に水位が三三センチ上昇した。

 この日、台風21号は琵琶湖の西側の兵庫県から福井県に抜ける進路を通り、風が強まる台風の進行方向右側となった滋賀県では、強い南風を観測。最大瞬間風速は彦根市で午後二時すぎ、観測史上一位の四六・二メートルを記録するなど、県内七地点で記録を更新した。琵琶湖の北西部の高島市マキノ町海津では、湖畔の料亭「湖里庵(こりあん)」が強風と波のため、ほぼ全壊。江戸時代から残る湖畔の石垣が破損したり、電柱が倒れて古い町並みが壊れるなど、大きな被害が出た。

 今回の水位データについて、琵琶湖河川事務所の担当者は「こんな現象は見たことがない。南から北へ風が吹いて、湖水が吹き寄せられる現象が起きたのではないか」と推測する。一方、滋賀県立琵琶湖博物館の戸田孝専門学芸員(56)は、強風に加えて台風の低気圧が北部の水を吸い上げた可能性も指摘する。「強風と台風の気圧差があれば、理論的には不思議ではない。それだけ今回の台風が強かったということ。今回と似たコースを通った一九六一年の第二室戸台風の際に、(琵琶湖の南端から流れ出る)瀬田川が一時的に干上がった写真を見たことがある」と語り、同様の現象が起きた可能性があるとした。

 (堀尾法道)

1411とはずがたり:2018/09/17(月) 20:07:11
西日本豪雨の土砂災害、危険箇所で死亡9割弱=警戒情報「空振り」も―国交省
https://www.excite.co.jp/News/society_g/20180917/Jiji_20180917X976.html
時事通信社 2018年9月17日 14時38分



 7月の西日本豪雨で発生した土砂災害による死者のうち、被災場所が判明したケースの9割近くが土砂災害警戒区域などの危険箇所だったことが国土交通省のまとめで分かった。早期の避難で被災を避けられた可能性もあり、国交省は「普段から自分の生活環境の特性を把握して、避難行動につなげてほしい」としている。

 同省によると、西日本豪雨による崖崩れや土石流によって死亡したのは8府県で119人。このうち、広島県内での死者が87人と最多だった。

 被災場所が判明した死者は107人で、そのうち土砂災害警戒区域にいたのは69人。自治体が調査中で警戒区域に未指定だったものの、危険箇所として把握されていた場所にいた人も25人いた。88%が土砂災害の発生する恐れが高い場所で被災したことになる。

 西日本豪雨では、気象庁などが34県の505市町村に土砂災害警戒情報を発表していた。ただ、実際に土砂災害の発生が確認されたのは208市町村で、対象自治体の41%にとどまった。6割近くの市町村では発生が確認されておらず、結果的に「空振り」だったところも多かったとみられる。

 国交省は「過去の豪雨と比べても、警戒情報が発表された自治体での土砂災害発生割合は高かった。空振りになることはあるが、危険性が認められて出されている情報なので、避難判断をためらわないでほしい」と強調する。

 西日本豪雨の土砂災害発生件数は今月5日時点で、31道府県から1748件が報告された。負傷者は29人、全半壊の家屋は553戸に上っている。

1412とはずがたり:2018/09/17(月) 20:07:41
想定外箇所からも土石流=豪雨災害の調査報告-地盤工学会など
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018072501205&amp;g=oeq

 西日本豪雨の甚大な被害を受け、地盤工学会と土木学会は25日、高松市で緊急調査報告会を開いた。被災した各地域で調査を担う地元の学識者らが、自治体の想定していない箇所から土石流があったことなどを報告し、今後の課題について意見を述べた。
 学会の研究発表会の日程を一部変更し開催した。広島工業大の森脇武夫教授は、広島県熊野町で土砂災害警戒区域外の渓流から土石流が発生していたことを指摘。一方で愛媛大の森伸一郎准教授は、災害発生場所のほとんどは想定されていたとして、住民の認知と避難行動に結び付けることが課題だと述べた。(2018/07/25-20:59)

1413とはずがたり:2018/09/18(火) 12:32:37
不謹慎とお叱りを受けるのは承知で云うとこういう自然の猛威でダムが出来る(川が塞き止められて湖が出来る)のを聞くと太古から繰り返された自然の営みにロマンを感じてどきどきする。勿論自然の驚異に対する人間の血の滲むような努力の重みを考えるとわくわくと云ふよりは慄然とせねばならないのだらうがロマンの方が先に来てしまふ。これは感性の問題であってそう感じるからもっと起これと云ってる訳ではないのを解って欲しい。今自分が済んでる生駒が竜田川と天の川が閉塞して湖の底に沈んだらと考えてもわくわくするのである。実際はそれで多大な犠牲を多くの人が強いられるのは勿論解ってるけど。

それは兎も角こういう土砂ダムダム建設の適地で先ずは水を流して土石流防ぐとしてもコンクリートで固めて多目的ダム(砂防・発電など)として再利用できないのか?
この辺らしい。
https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E141.58.57.188N42.45.28.083/zoom/7/
グーグルのストビューもここらで終点っっぽい
https://www.google.co.jp/maps/@42.7643012,141.9835944,3a,37.5y,74.19h,83.24t/data=!3m6!1e1!3m4!1sLg_khyn4neJUiDmNRgkYmg!2e0!7i13312!8i6656
畑はあるようだが余り人も居ないように見受けられるが。。
道道も未舗装になって川の切り替え工事してるようだ。

2018年9月12日 12時01分
土砂ダム、厚真川に4カ所発生 撤去に着手、土石流の恐れも
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2018091201001368.html

 最大震度7を観測した北海道厚真町を流れる厚真川で、崩壊した土砂が流れ込み、水をせき止めてできる「土砂ダム」が4カ所に発生したことが12日、愛媛大の森伸一郎准教授(地震工学)への取材で分かった。航空写真を分析した。道が撤去を進めている。

 上流には、治水やかんがいなどを目的に建設中の「厚幌ダム」がある。当面の危険はないとみられるが、大雨などで川が増水して土砂ダムが崩壊した場合、土石流などが発生する恐れも。道は「数日中に作業を終えたい」としている。

 森准教授は「すぐに決壊するリスクは低い。大量の水が流入する前に、土砂を取り除くことが望ましい」と指摘している。

(共同)

1414とはずがたり:2018/09/20(木) 17:30:23
熊本県で1時間に100ミリを超える猛烈な雨 記録的短時間大雨情報
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180920-00010002-wmap-soci
9/20(木) 15:35配信 ウェザーマップ

 気象庁は、熊本県で災害につながるおそれがある猛烈な雨が降ったとみられるとして、記録的短時間大雨情報を発表した。

【記録的短時間大雨情報 1時間雨量】
熊本県
 益城町付近 約110ミリ(午後3時20分)
 御船町付近 約120ミリ(午後3時30分)
 西原村付近 約110ミリ(午後3時30分)
 山都町矢部付近 約110ミリ(午後3時30分)

 日本付近は前線の活動が活発になっている。特に九州など西日本では湿った空気が集中しやすい状態が続く見込みで、あす21日(金)にかけて局地的に1時間に50ミリを超える非常に激しい雨の降るおそれがある。ゴーゴーと滝のような雨が降るなど、降り方に異変を感じた場合は低い土地の浸水や土砂災害、川の増水に注意が必要だ。

記録的短時間大雨情報とは
 1時間に80ミリ以上の猛烈な雨を観測または解析し、さらにその地域にとって数年に一度程度しか発生しないような大雨である場合に発表される情報。周辺地域では、土砂災害や河川の増水など、災害の危険性が高まっているため警戒が必要となる。

1415とはずがたり:2018/09/21(金) 18:48:47

北海道京極町の「京極名水の郷発電所」 営業運転を開始
https://looop.club/articles/detail/1557?popin_recommend_link
投稿日2016年11月02日

10月27日に竣工式実施 発電所の安全運転を祈念
北海道電力のグループ企業で、再生可能エネルギー事業を主軸とするほくでんエコエナジー株式会社は10月28日、北海道虻田郡京極町に建設を進めていた「京極名水の郷発電所」が10月3日に営業運転を開始したと発表した。

また、10月27日には京極八幡神社と京極町公民館において竣工式を実施し、発電所の安全運転を祈念した。

発電量年間170万kWh CO2排出量年間約585トン削減
同発電所は、京極ダムから放流される自然放流水を有効活用する発電所だ。最大出力は410kW、有効落差は28.6m、取水量は1秒あたり最大で2.0m3となる。

発電量は年間170万kWhで、一般家庭約545世帯の年間消費電力量に相当する。また、同発電所の運転開始によって、CO2排出量が約585トン削減されると見込まれている。発電された電力は、全量北海道電力に販売する。

同発電所の運転開始によって、同社が保有する水力発電所は19か所、総出力は6万1685kWとなる。同社は、今後も水力発電所の安全運転に取り組み、環境に優しい社会作りに貢献していきたいとしている。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

ほくでんエコエナジー(プレスリリース)
http://www.hokuden-eco-energy.co.jp/file/p_161028.pdf

1416とはずがたり:2018/09/26(水) 19:21:34
自然エネルギー:
ダムの維持流量を有効活用、850世帯分を発電する水力発電所
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1809/25/news026.html

中部電力グループのシーテックが岐阜県下呂市に建設を進めてきた水力発電所が運転を開始。ダムから放流する河川維持流量を有効活用し、年間850世帯分の電力を発電する見込みだ。
2018年09月25日 09時00分 公開
[スマートジャパン]

 中部電力グループのシーテック(名古屋市)が、2017年8月から建設工事を進めてきた「さこれ水力発電所」(岐阜県下呂市)がこのほど営業運転を開始した。

 同小水力発電所は、中部電力が所有する東上田ダム(岐阜県下呂市)左岸に新設したもので、ダムから放流する河川維持流量を有効活用する。同ダム左岸にある既設取水口から維持流量分を取水し、新設した水圧管路で下流側に導水(サイフォン式)して、立坑内の水車・発電機で発電を行う。発電後の流水は、現状と同様にダム直下に放流する。


発電所の建設位置 出典:シーテック
 発電機の出力は380kW(キロワット)で、想定発電量は一般家庭約850世帯分の年間使用電力量に相当する266万kWh(キロワット時)を想定している。年間1260トン程度のCO2削減効果も見込んでいる。


発電所の外観 出典:シーテック
 シーテックが自社開発した小水力発電所としては、「秋神水力発電所」(岐阜県高山市、2016年5月営業運転開始、出力290kW)に次ぐ2例目となる。

1417とはずがたり:2018/09/30(日) 18:31:26
長良川河口堰に想定外高潮 台風21号、海水ゲート越え逆流
https://www.gifu-np.co.jp/news/20180929/20180929-77766.html
2018年09月29日 09:09

台風21号に伴う高潮で海水が逆流していたことが分かった長良川河口堰。写真左側の下流側から約2時間にわたって海水が越流した=27日午後、三重県桑名市
台風21号に伴う高潮で海水が逆流していたことが分かった長良川河口堰。写真左側の下流側から約2時間にわたって海水が越流した=27日午後、三重県桑名市

 全国各地で甚大な被害をもたらした台風21号に伴う高潮で、長良川河口堰(ぜき)(三重県桑名市長島町)にも伊勢湾から想定以上の高潮が押し寄せ、台風が最接近した今月4日午後に約2時間、高潮を防ぐため全て閉めていたゲートを越えて海水が長良川上流側に逆流していたことが、28日までに分かった。海水は、その後に開いたゲートから河川水とともに流されたが、全て閉めたゲートを越えて海水が逆流するという河口堰の運用23年間で初めての事態が起きていた。

 河口堰を運用する水資源機構によると、運用を定めた管理規定は高潮の水位を2.1メートルまでしか想定していないが、4日午後2時50分には下流側の水位が最大2.43メートルに達していた。ゲートは全て閉めた状態だと2.2メートルあるため、約20センチ分の海水が滝のように上流側に逆流し、管理する同機構もその様子を確認した。

 管理規定では、2.1メートルを超える高潮が発生し、降雨に伴う上流からの流入量が毎秒800トンに達する場合はゲートを全開し、河川水で海水を押し出すことになっている。一方、今回のような高潮時にゲートを全て閉めるという操作については明確な規定はない。

 台風21号は、長良川流域での降水量が少なく、速い速度で接近したため、河川水の流入が少ないまま高潮が進行する想定外の事態となった。同機構の後藤孝副所長は「ゲートを開けるとどのような影響が出るか想像できなかった。河川管理者の木曽川下流河川事務所と協議しながら、大きな支障もなく淡々と管理できた」と説明。しかし、管理規定にない運用をしたことを重視し「規定の見直しに向け議論を始めるか検討したい」としている。

 一方、同機構は、運用には問題がなかったなどとして、管理規定にないゲート操作の事実などを公表していなかった。上流と下流の水質の分析では、同日午後7時ごろまでには開いたゲートから海水は全て下流側に流れたとみられるが、一時的に上流側の塩化物イオン濃度が通常の150倍前後となっていた。

 河口堰運用に詳しい識者は「塩水を上流側に入れないという河口堰の本来の目的に沿った運用だが、社会的に理由を明らかにする責任がある」と指摘している。

1418とはずがたり:2018/09/30(日) 21:47:21
https://www.asahi.com/articles/ASL8Y2J8WL8YTZNB002.html?ref=yahoo
入手困難すぎて人気?発電所カード 1枚求めて山奥へ
棚橋咲月2018年9月24日07時10分
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山口県の発電所カード。建設中の発電所を含む13枚と、金色のコンプリート認定カードがある

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 人気のない山あい、川の上流にぽつんと小さな発電所が立つ。その写真に添えて、「19500kW」と出力を示す文字。山口県内の水力発電所を紹介する「発電所カード」がじわりと人気を集めている。地味な見た目ながら、レアさと集めるまでのちょっとしたハードルで、コレクターのハートをつかんでいる。

 冒頭に紹介したのは新阿武川発電所(同県萩市)のカード。裏には出力や発生電力量に加えて、水車形式(立軸単輪単流渦巻フランシス水車)といったマニアックな情報や、「下流には発電放流を活用したカヌーコースが設けられ、国体でも使われた」といった豆知識が書かれている。

 2015年に、県内では23年ぶりの発電所建設となる平瀬発電所(同県岩国市)が着工したことを記念して、県企業局が全国で初めて作った。水力発電のPRがねらいで、国土交通省などが07年から発行している「ダムカード」をヒントに始めた。

 建設中の平瀬発電所を含めて13種類あるが、手に入れるのは簡単ではない。それぞれ、現地まで行って発電所の写真を撮影したうえで、発電所やダムの管理事務所といった指定場所で担当者に見せる必要がある。

 山奥の細い道を進んでようやくたどり着ける発電所もある。見た目はごく普通の建物なので、外からでは分かりにくい。見つけたときのうれしさも人気の要因になっている。

 完成するまでの限定カードとな…

1419とはずがたり:2018/10/03(水) 17:55:22

秋葉第一発電所
最大出力 45.3MW→46.25MW

Jパワー、静岡県浜松市の水力発電所を改修して出力増ー年間発電量はおよそ560万kWh向上
https://sgforum.impress.co.jp/news/3968
2017/06/05(月)
SmartGridニューズレター編集部

電源開発は、水力発電所「秋葉(あきは)第一発電所」の2号機の設備を更新し、運転を再開したと発表した。

電源開発(Jパワー)は2017年5月31日、同社が静岡県浜松市天竜区に建設し運営している水力発電所「秋葉(あきは)第一発電所」の2号機の設備を更新し、運転を再開したと発表した。秋葉第一発電所は1958年1月に運転を開始した古い水力発電所。今回は発電機を最新のものに更新したほか、運転開始以来使用していた水車を新設計のものに入れ替えた。この効果で、秋葉第一発電所の最大出力が従来の45.3MW(4万5300kW)から、46.25MW(4万6250kW)に向上した。

新しい水車を設計する際には、最新の解析、シミュレーション技術を駆使して、水の流れや、羽根が受ける水圧分布などを綿密に解析したという。その結果、水車の形状が元々使っていたものに比べると変化したという。

発電機と水車の更新により、最大出力が45.3MWから46.25MWと、およそ950万kW(とは註:950kWだと思う)向上したが、この分によって年間発電量がおよそ5.6GWh(560万kWh)向上したという。出力向上分だけで設備利用率を計算するとおよそ67.29%となる。改良後の最大出力46.25MWの発電設備が、この設備利用率で稼働すると想定すると、設備更新後の秋葉第一発電所の年間発電量はだいたい272.63GWh(2億7262万5435kWh)となる。

資源エネルギー庁が試算した一般世帯の年間電力消費量は、3600kWh。設備更新後の秋葉第一発電所の年間発電量の試算値にこの値を当てはめると、約7万5729世帯分に当たる。発電した電力は、従来と同じように各電力会社に卸売する。ちなみに、設備更新による出力増分で得られる年間発電量560万kWhだけでも、だいたい1556世帯分に当たる。

1421とはずがたり:2018/10/09(火) 11:22:50
呉市が直す代わりに水道代(簡易水道の水道代ってどうなってんの?)に工事費上乗せして償還するしかないやろ。

豪雨3か月も簡易水道復旧せず
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20181005/0002535.html
10月05日 08時44分

ことし7月の豪雨災害から6日で3か月ですが、広島県呉市の被災地では住民が管理する簡易水道の断水が続いています。多額の費用がかかるため復旧の見通しは立っていません。

呉市安浦町の市原地区では、公営水道が一部にしか敷かれていないため、住民が水道施設を管理する簡易水道が使われてきましたが、豪雨で水道管などが被災し23世帯ある住宅では、断水が続いています。
このほかの地区でも一部で簡易水道の断水が続いています。
復旧には多額の費用がかかるため住民は呉市に支援を求めていますが、呉市は、民間の水道の修理に原則として税金は使えないとしていて、復旧の見通しが立っていません。
このため、住宅に被害がなくても避難生活を続けている人や生活再建をあきらめ地区を離れる人も出ていて、地域の復興にも影響が出ています。
市原地区の中村正美自治会長は、「被災した人は、住宅や農地の復旧にも費用がかかる。市が一定の補助をして生活が破綻しないようにしてほしい」と話しています。
呉市上下水道局の道本幸雄部長は、「住民の負担で修理するのが原則で、税金を使うのは難しい。少しでも負担が軽くなるよう住民側と話し合いを続けたい」と話しています。

1422とはずがたり:2018/10/18(木) 08:36:47
>>1024
>これまでは東北電力が7.46円で買い取っていた。

>新潟県営の水力発電所…のうち固定価格買取制度の適用を受ける小水力発電の1カ所を除く11カ所を対象に、2つのグループに分けて入札を実施
>売電期間は2015年4月1日から2017年3月31日までの2年間
>1つ目のグループは…3カ所で、年間の発電量は約3億4000万kWh…日本テクノが1kWhあたり16.48円(税抜き、以下同様)
>2つ目のグループは残る8カ所…で、年間の発電量は約2億kWhを見込む。…日本ロジテック協同組合が1kWhあたり15.90円で落札した。これも現在の東北電力の単価と比べて2倍以上になる。

>新たにF-Power(東京都港区)と契約を締結した。落札金額は1kWh当たり13.02円(税抜)であった。売電期間は2016年4月1日〜2017年3月31日。

新潟県も日本ロジテックとの契約を解除 約25億円分の新たな売電先はF-Powerに
https://www.kankyo-business.jp/news/012337.php
2016年03月14日掲載

新潟県は、日本ロジテック協同組合との間に締結していた胎内第一発電所などの売電契約解除に伴って、3月10日に実施した入札で、新たな売却先を決定した。

新たにF-Powerと契約締結、期間は1年間
新潟県は、胎内第一発電所など水力発電所8か所の電力売却について、新たにF-Power(東京都港区)と契約を締結した。落札金額は1kWh当たり13.02円(税抜)であった。売電期間は2016年4月1日〜2017年3月31日。

(※全文:587文字 画像:なし 参考リンク:なし)

1423とはずがたり:2018/10/19(金) 16:34:55
【新潟県議会で波乱!】自民党が野党の「国の水道事業民営化法案に反対」意見書に賛成「民間参入による弊害から県民を守るという点で意見が一致した」⇒一方で公明党は賛成せず
投稿日:2018/10/18/ 09:03
http://xn--nyqy26a13k.jp/%E3%80%90%E6%96%B0%E6%BD%9F%E7%9C%8C%E8%AD%B0%E4%BC%9A%E3%81%A7%E6%B3%A2%E4%B9%B1%EF%BC%81%E3%80%91%E8%87%AA%E6%B0%91%E5%85%9A%E3%81%8C%E9%87%8E%E5%85%9A%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%9B%BD%E3%81%AE%E6%B0%B4

1424とはずがたり:2018/10/27(土) 20:14:23
発電力が足りない北電管内。大震災後8.4MW程増設されて今後更に4MW強増強されて12.6MW程増える様だがまあ微々たるもんだ。。

朱鞠内発電所(1.12MW/2013.3運開)[+1.12MW]
滝上芝ざくら発電所※(0.112MW)→(0.26MW・2013.12運開)[+0.148MW/※0.148MW]
ユコマンベツ発電所(0.71MW・2014.6運開)[+1.978MW/+3.098MW]
くったり発電所■(0.47MW・夏季4.0m3/s、冬季2.0m3/s・2015.4運開)[+0.47MW/■0.47MW]
岩松発電所(12.6MW・1942運開)→新岩松発電所(16MW・2016.1運開)[+3.4MW/+6.498MW]
京極名水の郷発電所※(0.41MW・2016.10運開)[+0.41MW/※0.558MW]
洞爺発電所※(5.5MW)→(6.4MW・2018.6運開)[+0.9MW/※1.448MW]
●サンル発電所※(1.1MW・2019.2予)[+1.1MW/※2.548MW]
●上岩松発電所1号機(20.0MW・1956運開)→新得発電所(23.1MW・2021運開予)[+3.1MW/+9.598MW]

●…建設中

北海道電力:+9.6MW(+6.5MW)
※…ほくでんエコエナジー:2.55MW(+1.45MW)
■…電源開発:+0.47MW(+0.47MW[)
─────────────────────
合計(既増設済合計):+12.62MW(8.42MW)

電源開発、北海道の水力発電所を改築して出力を1.8MW引き上げ
https://sgforum.impress.co.jp/news/4423
2018/04/05
(木)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

電源開発(Jパワー)は、北海道三笠市の水力発電所「桂沢発電所」を廃止し、「新桂沢発電所」を新設すると発表した。

電源開発(Jパワー)は2018年4月2日、北海道三笠市の水力発電所「桂沢発電所」を廃止し、「新桂沢発電所」を新設すると発表した。2019年4月に着工し、2022年6月の運転開始を目指す。

桂沢発電所の水源となっているのは桂沢湖。今回の工事は桂沢湖をせき止めている「桂沢ダム」を「かさ上げ」することがきっかけだ。かさ上げとは、ダムのコンクリート壁の高さを上げること。桂沢ダムには発電のほかに治水機能があるが、近年は桂沢ダムの下流で水害が発生し、治水機能が低下していた。今回のかさ上げ工事は、治水機能向上が主な目的だ。

今回はコンクリート壁の高さを11.9m上げる。その結果、桂沢湖の貯水量が増大する。これに合わせて桂沢発電所を廃止し、新桂沢発電所を新設する。廃止する桂沢発電所の最大出力は15MW(1万5000kW)。新桂沢発電所では、発電設備を最新のものに更新して発電効率が上がるため、最大出力は16.8MW(1万6800kW)となる。

そして、桂沢ダムのかさ上げにより、桂沢湖に注水している水力発電所「熊追発電所」が水没する。そこで、熊追発電所もかさ上げして設備を更新する。熊追発電所の最大出力は4.9MW(4900kW)だが、設備更新で5.1MW(5100kW)となる。この工事は2018年4月に着工し、2022年4月運転開始の予定だ。電源開発は今後も水力発電所の建設と設備更新に積極的に取り組み、CO2を排出しない電源を確保していく。

北海道の真ん中に水力発電所を建設、6400世帯分の電力を増やす
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1602/12/news041.html

水力発電所が数多く稼働中だ。そのうちの1つは北海道電力の「上岩松(かみいわまつ)発電所」で、1号機が1956年に、2号機が1953年に運転を開始した。

 2基の中で規模が大きい1号機を廃止して、新たに「新得発電所」を建設する計画だ。建設予定地は1号機の建屋に隣接している(図2)。既設の発電設備の一部を流用できるようにして土地の改変を最小限に抑える狙いがある。

1425とはずがたり:2018/10/29(月) 20:23:25
治山も此処へ

山梨県の14市町村、新たな治山対策へ
http://www.uty.co.jp/news/20181029/4928/
2018.10.29 18:50

今年7月の西日本豪雨を受け、山梨県が実施した緊急点検で、県内では14市町村、24地区で新たな治山対策が必要とする結果がまとまりました。
緊急点検は、甚大な被害が出た今年7月の西日本豪雨を受けたものです。
土砂の流出や斜面の崩壊などで、住宅や道路に被害の恐れがある山地災害危険地区、山梨県内3402地区を対象に、今年8月から9月にかけ現地調査などが行われました。
その結果、甲府市が1地区、南部町が4地区、身延町が3地区など、14の市町村の24地区が新たに治山対策を講じる必要があると判断されました。
24地区の周辺には、渓流内に不安定な土砂がたまっている場所があるということです。
県ではすぐに災害が起こるわけではないとしていますが、来年度以降、おおむね3年をめどに治山ダムの設置などの対策を行うことにしています。

1426とはずがたり:2018/11/02(金) 12:00:38
延命の滝http://www.suouoshima.com/old2013/kanko/shizen.htmlから取水はしてないのかな?

断水続く周防大島 手を洗えず のどの痛みなど訴え増加
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181031/k10011692151000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001
2018年10月31日 5時07分

ほぼ全域で断水が続いている山口県周防大島町の診療所では、のどの痛みなどの体調不良を訴え診察に訪れる人が増えています。診療所は断水で手洗いやうがいが十分にできていないことが原因だとみて、注意を呼びかけています。

周防大島町では今月22日、本州側の柳井市と結ぶ大島大橋に貨物船が衝突した事故の影響で、ほぼ全域のおよそ9000世帯で断水が続いています。

周防大島町外入の診療所では、30日一日だけでおよそ40人の患者が訪れ、断水が始まって以降は2割ほど増えています。

診療所によりますと、のどの痛みや鼻水などの症状を訴える人が多く、断水のため手洗いやうがいが十分にできていないことが原因とみられるということです。

水がなくてもできる対策として、アルコール消毒液で手のひらや甲、爪や指の間を丁寧に洗うほか、アルコール成分を含まないウエットティッシュで歯磨きをすること、さらに風呂に入ることができず体を拭う場合はお湯でぬらしたタオルを使い、必ず乾いた布できれいに拭き取ると体温の低下を防止できるということです。

川口新治院長は「病気の予防に努めることが大切ですが、異変を感じたらすぐに病院に行くようにしてほしい」と話しています。



断水続く周防大島町長、海運会社の謝罪に「賠償求める」
https://www.asahi.com/articles/ASLBW566HLBWTZNB00V.html
棚橋咲月、具志堅直
2018年10月27日21時40分

 山口県の周防大島(周防大島町)と同県柳井市を結ぶ大島大橋に貨物船が衝突し、送水管が破断した事故で、貨物船を所有するドイツの海運会社オルデンドルフ・キャリアーズの幹部が27日、町役場を訪れ、椎木巧町長らに謝罪した。

断水の周防大島、消防ホース69本1380mつなぎ送水

 同社のスコット・ジョーンズ広報担当取締役は「皆さんの生活がどれほど困難を極めているか、目の当たりにした」と述べ、損害賠償について「法に従って対応する」と語った。椎木町長は「町の存続が危ぶまれるような危機的な状況だ」と指摘した。

 会談後、ジョーンズ氏は記者団に「自治体に支援を申し入れている。具体策については協議を続けていきたい」と話し、椎木町長は「当然損害賠償を求めていくことになる」と語った。

 島では、ほぼ全域の約9千世帯(約1万5千人)で断水が続いている。ジョーンズ氏はこの日午前、県庁で村岡嗣政知事にも謝罪した。(棚橋咲月、具志堅直)

1427とはずがたり:2018/11/02(金) 12:04:08
平成12年以前の簡易水道時代はどうしてたんだ?もう水源は使えないのか

周防大島町水道ビジョン
http://www.town.suo-oshima.lg.jp/data/open/cnt/3/416/1/2010_suido.pdf

旧久賀町の水道事業は、昭和30年度に同町中心部の久賀地区に久賀簡易水道が設立され、その後、昭和34年度に椋野簡易水道及び前島簡易水道を、昭和55年度に大崎・白石簡易水道が設置され、平成12年度より久賀簡易水道、椋野簡易水道においては水道用水供給事業者の柳井地域広域水道企業団(以下、「柳井広域水道」という)から水道用水の供給開始となりました。

旧大島町の水道事業の小松、屋代地区においては、昭和30年度に小松簡易水道と昭和58年度に奥畑簡易水道、引き続き昭和63年度に神領簡易水道が設置され、平成12年度に柳井広域水道からの給水開始に伴い、小松屋代簡易水道に統合されました。

沖浦地区においては、志佐簡易水道が昭和29年度に、日見簡易水道が昭和33年度に、戸田簡易水道が昭和55年度に、津海木簡易水道が昭和31年度に、出井簡易水道が昭和52年度に、家房簡易水道が昭和61年度に、大原簡易水道が平成2年度に、横見簡易水道が平成6年度にそれぞれ設置され、平成12年に柳井地域広域水道からの給水開始に伴い、沖浦簡易水道に統合されました。

三蒲地区においては、昭和31年度が三蒲簡易水道として設置され、平成12年に柳井広域水道から水道用水供給開始となりました。

離島である笠佐簡易水道については、昭和34年度に設置されました。

旧東和地区の水道事業の油田簡易水道が昭和33年度に、和田簡易水道が昭和49年度に、和佐・小泊簡易水道が昭和51年度に、小伊保田・情簡易水道が昭和53年度に、神浦簡易水道が平成2年度にそれぞれ設置され、平成12年に柳井広域水道からの水道用水供給開始に伴い、東部簡易水道に統合されました。

また、白木簡易水道が昭和29年度に、森野簡易水道が昭和30年度に、外入・船越簡易水道が昭和32年度に、伊崎簡易水道が昭和36年度に、家室簡易水道が昭和43年度に、大小積簡易水道が昭和52年度にそれぞれ設置され、平成12年に柳井広域水道からの給水開始に伴い、西部簡易水道に統合されました。

旧橘町の水道事業の安下庄地区においては、安下庄簡易水道が昭和29年度に設置、昭和53年度に拡張されました。また、大泊簡易水道が昭和35年度に、秋簡易水道が昭和56年度に、鹿家簡易水道が昭和63年度にそれぞれ設置され、平成12年度に柳井広域水道からの水道用水供給開始に伴い、安下庄簡易水道に統合されました。

また、日良居地区においては、島中簡易水道が昭和36年度に、油良簡易水道が平成6年度に設置され、平成12年度に柳井広域水道からの水道用水供給開始に伴い、日良居簡易水道に統合さました。
離島である浮島においては、江ノ浦簡易水道が昭和62年度に、樽見・楽ノ江簡易水道が昭和62年度に設置されました。
源明飲料水供給事業は、農村総合整備事業により平成8年度から行われ、平成10年5月に給水開始となりました。

本町の簡易水道の給水普及率は91.5%(平成22年3月末現在)となっています。現在は弥栄ダム都市用水を水源とする柳井地域広域水道用水供給事業に参画し、平成12年から受水を開始し、1日責任水量8,215m3、使用率は約67%となっています。
町内には本島の海岸沿いの平坦地に10の簡易水道事業が点在し、高地に1の飲料水供給施設、また、3の離島に4の簡易水道事業の計15の水道事業等があります。
行政区域内の水道普及率は高いものの、既存の各施設は設置後20年を越えているものが多数あり、施設の老朽化は大きな課題となっています。15の水道事業等の会計は統合できており、料金体系も統一されています。
このたび、簡易水道統合整備計画を策定したことに伴い、離島の内、人口が比較的多く、水源に窮している浮島については、2簡易水道を1簡易水道に平成22年度統合し、前島及び笠佐の2簡易水道事業については、地理的条件等から統合が困難であることから、そのまま存続します。また、その他本土の10簡易水道事業と1飲料水供給事業については、事業統合を行い、上水道事業に一本化することとしています。

1428とはずがたり:2018/11/02(金) 12:06:00
1月にも断水があったばかりなのか。。簡易水道の水源は高コストな上に水量も足りないんだろうなあ。。

周防大島町 送水管破断で1万世帯が断水 広域水道の弱点が浮き彫りに
https://www.chosyu-journal.jp/yamaguchi/6743
山口県2018年1月19日

 山口県周防大島町で今月11日、柳井市から水道水を供給する送水管が破断し、町内全域約1万世帯以上に数日間にわたって水が届かない事故が起きた。13日に破断した部分の交換がおこなわれ徐徐に送水が再開し、18日現在、ほとんどの世帯に届くようになったが、場所によっては時間がかかった地域もあり、それまでのあいだ断水は続いた。再び水が来るようになり住民は安堵しているが、安定的な給水体制のあり方を考えさせるものとなった。

 破断が発見されたのは11日夜。大島大橋の真下を通る直径45㌢の送水管から水が漏れているのが見つかり、すぐに復旧作業に入った。住民には断水になると知らせが行き渡り、慌てて水をためるなどの対策を施したが、大島地区や久賀地区など世帯数が多い地域では、翌日から徐徐に断水が始まり、町内は大騒ぎになった。

 町内の学校では、12日に断水になるという知らせが来たが、早い地域ではその日の昼ごろに断水になった。給食の食器を洗っている最中に水が止まってしまったところもある。トイレや洗面所から水が出なくなったために教師たちがプールの水をバケツで汲んで用意したり、トイレ後に手が洗えず病気になることがあってはいけないと、全小・中学校に手洗い用のジェルが配布された。町内の小・中学校の給食は4つのセンターで作っているが、水が出なければ給食もつくれないため、15日分の給食は休止して弁当持参とした。しかし復旧に時間がかかる場合は家庭にも負担になるため、地域のスーパーに児童・生徒用の菓子パンを納入させるように手配した。幸い土日を挟んでいたために影響は少なく、月曜日以降の給食は再開できたが、復旧できなかった場合に備え、職員総出で学校にパンを届ける体制を整えていたという。

 各家庭では、断水直後から給水タンクの確保にみなが走り回った。県内各地から給水車がかけつけたが、水を汲むためのタンクが町内のホームセンターではすぐに売り切れになり、隣接の柳井市でも売り切れ状態。何軒もホームセンターを回って確保し、なかには平生町でやっと手にいれた人もいた。町外に買い出しに出る人人で橋は渋滞し、橋を渡り終えるのに1時間ほどかかったという。

 風呂もトイレも使えず、飲料水もないなかで、困り果てている高齢者の自宅には民生委員が水を届けた。柳井市が無料開放したウェルネスパークの風呂に入りに行った住民もいた。初めての経験ではあったが、小さな地域ならではの人の繋がりの強さで乗り切ったこと、また、県内の各自治体がそれぞれ迅速に給水車を派遣したことへ感謝の思いが語られている。

 周防大島町(平成16年に久賀町、大島町、東和町、橘町の四町が合併)は昔から水不足が深刻な地域で、住民の生活のために水の確保が長年の課題だった。島の中心に急傾斜の高い山があり、雨が降っても水がとどまらない。現在の広域水道(平成12年送水開始)になる前は、小さな集落規模につき一つの簡易水道を利用していた。しかし水は常に不足ぎみで、盆や正月など人が多くなる時期には足りなくなることもあった。その後、水洗トイレやシャワーの普及など生活様式の変化にともない水の需要はさらに高まっていった。

 現在使っている広域水道は弥栄ダム(山口県岩国市と広島県大竹市にまたがる)を水源としており、柳井市日積の浄水場を経て、由宇町、柳井市、周防大島町、平生町、上関町などへ3ルートで送水されている。周防大島に送水された水は、町内9カ所の貯水タンク(配水池)にたまり、さらに高い場所の配水池に送られるなどして家庭へ届く流れになっている。これまでの簡易水道から広域水道にしたおかげで水不足は解消され、安定供給が可能になったが、このたびの事故で浮き彫りになったのは、広域水道事業に潜む弱点や怖さでもあった。簡易水道時代であればリスクは分散されたに違いないが、ひとたび大島大橋なり給水管に問題が起きれば、たちまち町内全体が麻痺してしまうという、生活環境の変化である。

 送水管破断の原因はまだ明らかにされていないが、たった1本の送水管の破断で1万7000人の暮らしが脅かされる現実と、水が人人の暮らしにとってきわめて重要なライフラインであることを思い知らされる一件となった。予期せぬ地震や天災に備えて、離島が水を安心して確保できる体制をつくるためにはどうしたらいいか対策を練ることが求められている。

1429とはずがたり:2018/11/02(金) 23:49:44

>電力の需要が多い時間帯と少ない時間帯の電気料金の差が大きくなければ、揚水式発電システムのコスト効率は上がらない。だが、ここ数年の間に欧州では電力の過剰生産が頻繁に起きたため、この料金差は大幅に縮まっているのだ。
2016年のスイスの記事。巨大なコストのかかる揚水はペイしなく成りつつある様だ。欧州の再生エネの調整能力は凄いねえ。。

揚水式発電所「リンタール2015」
スイスで最大の揚水式発電所の開始 だが経済的リスクも
Armando Mombelli
https://www.swissinfo.ch/jpn/business/%E6%8F%9A%E6%B0%B4%E5%BC%8F%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80-%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AB%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%95-_%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%81%A7%E6%9C%80%E5%A4%A7%E3%81%AE%E6%8F%9A%E6%B0%B4%E5%BC%8F%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E3%81%AE%E9%96%8B%E5%A7%8B-%E3%81%A0%E3%81%8C%E7%B5%8C%E6%B8%88%E7%9A%84%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%81%AE%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%82%82/42513646

このコンテンツは2016/10/13 11:00に配信されました2016-10-13 11:00

「リンタール2015」のプロジェクトで壮観なのは、ムットゼーのダム壁面だろう。その長さは、スイス最長の1025メートルだ

(axpo.ch)
スイスの2大電力会社の一つであるアクスポ電力グループは9月9日、グラールス州でスイス最大の揚水式発電所の運転を開始した。新しい発電所は、欧州の風力発電と太陽光発電の生産量の変動を補う役を担う。だが、このプロジェクトは、赤字に陥るリスクも抱えている。 

 「リンタール2015」は、10年間に及んだ計画と工事の成果だ。さらに技術的な観点からは、スイスの水力発電開発において大きな第一歩を踏み出したことになる。

 水力発電は、20世紀のスイスの経済発展に大きく貢献してきた。現在でも国内で生産されるスイスのエネルギー・発電供給量の56%を水力発電が占めている。以下のグラフが示すように、欧州でスイスよりも水力発電の割合が高いのは、ノルウェーとオーストリアだけだ。

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発電所の出力は最大
 出力1000メガワットの「リンタール2015」は、スイス最大の揚水ポンプを使った貯水池式水力発電所になる。スイスには100近くの発電用貯水池があるが、揚水ポンプ・システムを備えた貯水池は15しかない。

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 揚水式と呼ばれるこの発電システムでは、上部と下部にある二つの貯水池を利用する。まず、上部の貯水池に溜まった水を下部の貯水池へと放流して発電させる。落ちてきた水は、もう一度ポンプで上部の貯水池まで汲み上げられる。この揚水式システムの重要な役割は、主に冬期の水が不足する時期に安定した電力供給を保証することだ。

1430とはずがたり:2018/11/02(金) 23:50:00
>>1429
貯水池の標高は最高
 下部の貯水池である人工湖のリマーンゼーは、半世紀前に標高1857メートルの場所に建設された。リマーンゼーはそれ自体で約500メガワットの発電能力を持つ。上部の貯水池は、9月9日に運転を開始したムットゼーで、こちらは海抜2474メートルに位置している。ムットゼーは、ヨーロッパで最も標高が高い人工池だ。ムットゼーの完成で、この水力発電所のエネルギー生産潜在能力は三倍に増えた。(つまり、リマーンゼーが500メガワット生産していたが、ムットゼーが1000メガワット生産するため総計1500メガワットの電力を生産できる)

 ダムや、グラールス・アルプスの二つの貯水池を連結する地下に設置された揚水ポンプ・システムの建設は、エンジニアたちにとって大きな挑戦となった。標高の高い場所に機械や道具を持ち込むために、巨大なケーブルカーを必要としたのだ。

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 揚水ポンプ用のトンネルやチューブに加えて、重さ200から300キログラムの変圧器と発電機を2つの洞窟の中に運び入れるために、長さ4キロメートルのトンネルが掘られた。結局、この新しい水力発電所の建設に費やされた費用は、総額で21億フラン(約2200億円)にのぼる。参考までに、今年6月に開通したゴッタルドベーストンネルの建設にかかった費用は120億フランだ。

ダム壁面の長さは最長
 最も複雑な工事が行われたのは地下部分だが、新設備の中で最も壮観なのは、紛れもなくムットゼーのダム壁面だろう。その長さは、スイス最長の1025メートルだ。このダムのおかげでムットゼーの水量は3倍に増やせる。今後は、2500万立法メートルまでの貯水が可能になった。

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 スイスの山岳部に人工ダムが建設されたのは、26年ぶりのことだ。1969年から1984年までの間は、5つの原子力発電所が次々に稼働開始したため、新たな貯水池建設は明らかに減少していった。だが、欧州における新しい再生可能エネルギー開発の展望に刺激されて、10数年前から再び水力発電への投資が行われるようになった。

 貯水池の中でも、特に揚水ポンプ・システムを備えた貯水池は、欧州内における風力発電や太陽発電の生産量変動を調整するための理想的な解決策になると思われる。上部の貯水池へ水が汲み上げられるのは、エネルギーの過剰生産で電気料金が下がっている時だ。他のエネルギー源による生産が不足して料金が上がっている時は、汲み上げておいた水で発電する。このようにして、揚水システムを備えた貯水池は、今後、スイスや欧州各国の「電池」の役割を果たしてくれるだろう。

経済的リスクも最大?
 揚水式発電システムは、現時点でスイスの発電供給量の5%を占めている。運転を開始した「リンタール2015」の他にも、アルピック社がヴァレ州のナント・ド・ドランスに、フォース・モトリス・オングリン・レマン社がヴォー州のヴェイトーに大規模な揚水式発電所を建設中だ。「リンタール2015」に加えてこの二つの発電所が完成すれば、発電供給量はこれまでの2倍以上に増えるだろう。

 しかし、こうした発電所の将来性については、数年前から深刻な疑問が持たれている。水を上部の貯水池に運ぶためには膨大なエネルギーが必要だが、電力の需要が多い時間帯と少ない時間帯の電気料金の差が大きくなければ、揚水式発電システムのコスト効率は上がらない。だが、ここ数年の間に欧州では電力の過剰生産が頻繁に起きたため、この料金差は大幅に縮まっているのだ。

 「リンタール2015」やその他の建設中の貯水池は、今日、スイスの電力会社にとって、非常にリスクが大きい財政投資のように思える。電力会社は、ここ数年、市場においてかつてないレベルの厳しい状況に陥っているからだ。アクスポ社の代表取締役、アンドリュー・ワロ氏は先日、「リンタール2015の採算を取るには、10年もしくはそれ以上かかる」ことを認めた。電力会社は、発電所開発のために2096年まで助成金を受けられる。つまり、これが計算違いではなかったと証明するのに残されている時間は80年だ。

(仏語からの翻訳・門田麦野 編集・スイスインフォ), swissinfo.ch

1431とはずがたり:2018/11/03(土) 00:23:56
ほんとこの頃の揚水って太陽光との関連の記述ないよなあ。瓦斯で調整してたのか?

2つのダムで巨大な蓄電池になる「揚水発電」
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1406/20/news017.html

夏の昼間の電力供給で重要な役割を果たすのが「揚水発電」である。日本の電力会社が運営する大規模な水力発電所の半数以上は揚水式を採用している。純粋な水力発電と違って、火力や原子力と組み合わせて発電する。夜間の余剰電力を利用することからから「巨大な蓄電池」とも呼ばれる。
2014年06月20日 15時00分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 東京電力で最も新しい水力発電設備が2014年6月9日に営業運転を開始した。富士山から北に20キロメートルほどの山岳地帯にある「葛野川(がすのがわ)発電所」の4号機だ。出力は40万kWで、1基の水力発電設備としては最大級である。ただし発電する時間帯は1日のうちで電力の需要が大きいピーク時に限られる。

 葛野川発電所は「揚水(ようすい)式」と呼ぶ発電方法を採用している。発電には高低差のある2つのダムを組み合わせる必要があるために、設備全体は大がかりなものになる(図1)。2つのダムの間を地下の水路でつないで、水路の途中に発電所を設置する構造だ。夜のうちに下のダムから上のダムへ水をくみ上げて(揚水)、その水を日中のピーク時に一気に放流して大きな電力を生み出す(発電)。

 夜間に大量の水をくみ上げるために火力や原子力の余剰電力を利用する。火力発電や原子力発電は一定の電力を供給し続けることができる半面、需要に合わせて出力を調整することが難しい。夜間に余った電力を廃棄しないで揚水式のくみ上げに使えば、日中の需要が増える時に再び電力として送り出すことができる。ちょうど蓄電池の充電・放電と同じ働きをする。

 蓄電池では充電した電力をすべて放電できるわけではなく、1割くらいは損失する。揚水発電の損失率はもっと大きくて、3割程度の電力を失ってしまう。水をくみ上げるために利用した電力の7割くらいしか発電することができない。発電設備の規模と仕組みを考えれば当然である。

 葛野川発電所の場合には、2つのダムのあいだが東西に8キロメートルほど離れている(図2)。上部の「上日川ダム」から約5キロメートル東側の地下に発電所があって、そこから約3キロメートルで下部の「葛野川ダム」にたどり着く。上部のダムから水路を通って流れる水は、発電機までに落差が714メートルにもなる。その水力で水車発電機を回転させて、最大40万kWに達する電力を発生させる仕組みだ。

http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/kazunogawa3_sj.jpg
図2 「葛野川発電所」の位置。出典:東京電力
 発電設備はダムを除いて地下に造られていて、水車発電機も地下にある(図3)。葛野川発電所では「超高落差ポンプ水車」を採用している。1つの装置で回転方向を変えることによってポンプにも水車にもなり、水のくみ上げと発電の両方が可能だ。このポンプ水車は714メートルという大きな落差に対応できるもので、世界でも最大級の能力を発揮する。

 揚水発電は山岳地帯の地中で大規模な工事を実施する必要があるために、工事期間が長期に及ぶほか、環境保護の問題もあって計画通りに進めることが難しい。1993年に工事を開始した葛野川発電所は1〜4号機(各40万kW)のうち3号機が未完成の状態で、運転開始は2024年度以降にずれ込む。

 東京電力は群馬県と長野県の県境でも、葛野川発電所を上回る規模の「神流川(かんながわ)発電所」を揚水式で建設中だ。1〜6号機(各47万kW)のうち1・2号機は営業運転を開始したが、残る3〜6号機は2022年度以降に営業運転を予定している。火力と原子力に依存する「巨大な蓄電池」の役割は時代の流れで変わっていく。

1432とはずがたり:2018/11/08(木) 13:35:12
「異常放水」
死者50人を出した倉敷市真備地区の被害の要因!? 高梁川上流・河本ダムの「異常放水」
https://hbol.jp/171254
2018.07.25
横田一

河本ダムの「異常放水」疑惑について「石井国交大臣からは、検証の指示はない」(ダム管理事務所)

 堤防決壊で街全体が水没、死者50人という犠牲が出た倉敷市真備地区の西日本豪雨災害が、二重三重の意味で「歴代自民党政権の人災」(嘉田由紀子・前滋賀県知事のコメント)である可能性が出てきた。ダム優先で堤防補強を後回しにしたことに加えて、上流に建設したダムからの「異常放水」が堤防決壊を招いたとの疑いも強まっているからだ。
 ダム問題に長年取り組む「水源開発問題全国連絡会(水源連)」の嶋津暉之共同代表は、こう話す。

「西日本豪雨災害では、上流のダムからの放水で急激に下流の河川の水位が上がってしまい、被害を大きくした可能性がある。これも検証しないとなりません」

 疑いの眼差しが向けられたのは、倉敷市から北へ約40km、高梁川上流にある「河本ダム」(新見市)。このダムを管理する「岡山県高梁川統合管理事務所」(新見市)を訪ねて「石井(啓一)国交大臣から『ダムからの放水が被害の原因だったのかを検証するように』という指示はなかったのですか」と聞くと、担当の森本光信・総統括参事からは意外なコメントが返ってきた。

「石井大臣から『検証するように』との指示はありません」

ダムが放水量を上げるごとに水位が上がったことを示す「三本線」

 3連休(7月14〜16日)に広島・岡山・愛媛3県を視察した石井大臣は17日の会見で、愛媛県肱川上流の野村ダムや鹿野川ダムの放水について、検証の場を設けることを発表した。
 下流域の洪水被害が出た肘川上流にある両ダムの放水操作について、専門家がチェックすることになったのだ。それなのに、同じような「ダム放水起因説」が浮上した岡山県高梁川の河本ダムについては、なぜか検証対象外だったのだ。

 しかも複数のメデイアが、河本ダムからの異常放水と倉敷市真備町地区の堤防決壊のタイミングが一致したことを報じていた。

「西日本豪雨に見るダムの限界 放水急増平時の75倍 倉敷・真備『バックウォーター』に影響か」(7月15日付の『東京新聞』)や「もう放水はしないでくれ 水没の街にみたダム行政の“限界”(西日本豪雨)」(7月16日放送のFNN「報道プライムサンデー」)などだ。

 いずれも、上流に河本ダムがある「高梁川(本流)」と堤防が決壊した「小田川(支流)」の合流地点で「バックウォーター(逆流)現象)が起きたことに注目。「ダムからの異常放水で高梁川が増水(水位上昇)、流量の少ない小田川をせき止めて合流地点で逆流が発生、堤防決壊を招いた」というメカニズムを推定していた。

「報道プライムサンデー」では、河本ダムの異常放水時に高梁川流域にいた取材スタッフが“想定外の増水の恐怖”を現場ルポした後、後日、避難したホテルの窓に三本線が残っていたことも紹介。ダムの放水量を上げるごとに高梁川の氾濫が激しくなり、その水位が三本線として残った可能性を示唆した後、京都大学名誉教授(河川工学)の今本博健氏がこう解説をした。

「河本ダムはそれなりの働きはしているのです。だけど被害を食い止めることができなかった、これがダムの限界です。国交省は、ともかくダムを優先して造るということで、強い堤防を造ることを後回しにしてきているのです」

 これは二重の意味での「人災」なのではないか。人命を守る“最終防衛線”の堤防補強がダム優先で後回しになったうえ、ダムからの異常放水が脆弱な堤防決壊を招いたとの疑いが出てくる。

ダムが有効なのは上流域の大雨だけで、下流域には無力

 嘉田由紀子・前滋賀県知事は呆れていた。「日本は水害常襲国家でありながら、きちんとした対策を打たずに真備地区で50人の方が亡くなった。『日本は文明国なのか』と言いたくなります」。
 嶋津氏も、「鬼怒川上流の『湯西川ダム訴訟』で警告を発していたことが、実際に起きてしまった。堤防が決壊した2015年9月の鬼怒川水害のことです」と、聞く耳を持ってこなかった国交省の対応に怒りを露にしていた。

1433とはずがたり:2018/11/08(木) 13:35:25
>>1432
 鬼怒川水系の上流には川俣ダム・川治ダム・五十里ダム・湯西川ダムがあり、その一つである湯西川ダム建設の必要性をめぐって裁判が起こされており、2008年に嶋津氏は証言台に立ち、「巨額の河川予算が投じられている湯西川ダムを中止、その予算で鬼怒川下流部の河道整備をすみやかに進めるべき」と訴えていた。しかし、裁判所も国交省もダム建設を見直すことはなかった。

「ダムが有効なのは上流域に大雨が降った場合で、下流域の大雨には無力。それなのに国は膨大な予算をかけて、鬼怒川水系の湯西川ダムをはじめ全国各地で整備を続けている。鬼怒川水害は、効果が乏しくて高価で時間もかかるダムを優先した河川行政が招いた“人災”といえます」(嶋津氏)

 歴代自民党政権と二人三脚でダム優先の河川政策を続けてきた国交省こそ、西日本豪雨災害の要因を作ったのではないか。岡山県でも鬼怒川水系と同じように、治水効果が限定的なダムが次々と建設されている。先の「高梁川ダム統合管理事務所」のホームページを見ると、「河本ダム」以外にも「高瀬川ダム」「千屋ダム」「三室川ダム」などのダムがあることが紹介されていた。

自治体土木部は国交省の“植民地状態”になっている

「地方自治体の土木部は国交省の“植民地状態”になっています。そのため、全国各地で同じようにダム建設が進んできたのです」と知事時代の実体験を語るのは嘉田前知事。
「滋賀県の土木部もそうでしたが、各県の土木部長は国交省からの出向官僚の“指定席”。私が知事の時代は、ダムありきの河川政策から転換しようとする方針に出向官僚が抵抗したため、生え抜きの県職員に代わってもらいました。これは全国的に異例のことで、かなりたいへんなことでした」(嘉田前知事)。

※嘉田県政の継承を掲げて2014年7月の滋賀県知事選に出馬、自公推薦候補を破って当選した三日月大造・現滋賀県知事(今年6月の県知事選で再選)は、土木部長ポストを国交官僚に再び譲り渡し、河川政策もダム建設優先の方向に舵を切った。「4年後の知事選で自民党と“手打ち”をして対立候補擁立を回避するため、ダムありきの河川政策を受け入れた」と見られている。

 愛媛県も状況は同じだ。愛媛県大洲市で山鳥坂ダム建設に反対してきた有友正本氏はこう話す。

「いま山鳥坂ダム建設が進んでいますが、もっと早期に安価でできる治水対策を進めるべきでした。川底の土砂をさらって移動する『河床の掘削』『堤防強化』『宅地の嵩上げ(高台化)』をやるべきだ、と市や県や国交省に要請しても動いてこなかった。まさに“人災”です」

 西日本豪雨災害で甚大な被害を出した今こそ「ダム放水起因説」を徹底的に検証したうえで、歴代自民党政権と国交省が二人三脚で続けてきた「ダム建設優先で堤防強化が後回し」の河川政策を転換すべきではないか。

 それと同時に「人災の可能性が高い」という結論が出れば、倉敷市真備地区の被害に対しては国家賠償対象となるのは当然だ。再発防止と被災者救済の意味でも、“ダム放水起因説”の徹底的な検証、ひいては戦後の河川政策の総括は不可欠だ。

<取材・文・撮影/横田一>
ジャーナリスト。小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)に編集協力。その他『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数

1434とはずがたり:2018/11/15(木) 16:23:07
3年前の鬼怒川水害の時点で、堤防強化が急務なことはわかっていた
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現地視察中の草島進一市議撮影=倉敷市真備地区

 ちなみに国交省の緊急点検で強化が必要と判定された約2200kmのうち、現段階で工事が終了したのは半分にも満たない。
 石井国交大臣こそ、堤防決壊で多数の死者を出した倉敷市真備地区の豪雨災害を直視、公明党が連立を組む歴代自民党政権が続けて来た河川政策を反省・謝罪した上で、方針転換をする責務があるはずだ。しかし実際には、国民の生命財産が脅かされている現状から目を背け、米国益実現となるカジノ実施法案の審議に6時間も張りついていたのだ。

 3年前にも同じ水害が起きていた。2015年9月10日に堤防が決壊、2人が死亡、30人が重軽傷を負った鬼怒川水害のことだ。「10年に1回程度の大雨に耐えられない」と判断され、堤防強化が予定されていたものの、その工事を終える前に破堤してしまったのだ。

 代替策がなかったわけではない。堤防を安価で強化する方法はいくつかあるからだ。堤防の真ん中に「ソイルセメント(土とセメントが混じったもの)」を入れる工法や、真ん中に鋼矢板を入れる工法もある。そうすると、1m当たり50万〜100万円でできる。

 こうした方法を導入すれば、危ない堤防を安価で早く強化することができた。国民の生命財産を守ることからすれば、国交省は安価で迅速な堤防強化策を認めるべきなのに、その姿勢を改めようとしなかったのだ。


『ダムが国を滅ぼす』の著者で河川工学の専門家、今本博健・京都大学名誉教授もこう話す。

「ダム建設よりも堤防強化の方が重要であることを実証したのが鬼怒川の水害でした。早急にやるべき堤防強化の優先順位を低くして、ダムやスーパー堤防を優先したということです。国交省の弛みとしか言いようがない。長期間にわたって国交省の河川官僚が予算獲得できる巨大事業にこだわったためといえます」

 今本氏は、京都大学の土木の後輩である太田昭宏国交大臣(当時)にも助言しようとしたことがあった。「ダム偏重の河川行政に対する問題意識もなかった。太田大臣に『河川行政を改めてほしい』と思い、支持団体幹部を通じて面談を申し込んだが、拒否されました」(今本氏)。

 2012年12月に第2次安倍政権が発足して以来、国交大臣は2代連続で公明党が独占している。初代が今本氏との面談を拒否した太田大臣(2012年12月〜2015年10月)、2代目がカジノ実施法案も担当する石井大臣(2015年10月〜現在)である。歴代自民党政権の河川政策を主に引き継いでいるのが公明党の大臣であり、国民の生命と財産をおろそかにいている現況を作っているといえる。

<取材・文・撮影/横田一>
ジャーナリスト。小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)に編集協力。その他『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数

1435とはずがたり:2018/11/15(木) 16:42:11


豪雨が来たら気をつけたい。専門家が選ぶ「危険なダム ワースト10」
https://hbol.jp/173708
2018.08.30
横田一

 西日本豪雨災害で、“想定外”の豪雨があったとして上流のダムが大量放流、下流域に大きな被害を出した。再び“想定外”の豪雨があった場合、大量放流や決壊の可能性のあるダムは全国に数多く存在した!
 今回作成したランキングは、今本博健氏(京都大学名誉教授)、嶋津暉之氏(水源開発問題全国連絡会共同代表)、嘉田由紀子氏(前滋賀県知事、環境社会学者)らの評価を基に編集部で作成した。

ワースト10〜7位には堆砂でダム湖の体をなしてない例も

 まずは10位から見ていこう。危険なダム10位に選ばれたのは、和歌山県の殿山ダムだ。

10位 殿山ダム(和歌山県田辺市)

 関西電力の発電用ダム。’90年と’97年の水害で被害を受けた住民が、利水優先でほぼ満水だったのが原因ではと損害賠償訴訟を起こしたが、住民側が敗訴。管理者の運用が適切だったかは不明のままで、同様の水害が再び起こることが危惧されている。


 続いて9位。

9位 只見川水系のダム(福島県大沼郡)

 只見川流域にある4つの発電用ダム(本名・上田・宮下・片門ダム)は、ダムの堆砂が原因で洪水被害が出たとして、’11年の新潟福島豪雨災害の被災者から訴訟を起こされた。裁判は被災者側が敗訴したが、堆砂の問題や浚渫の遅れなどの問題は放置されたままだ。

 8位になったのはすでに洪水被害の前歴があるダムに新設されたダムが水害リスクが増してしまったというシロモノだ。

8位 平瀬ダム(山口県岩国市)

 錦帯橋のかかる清流・錦川に建設中の治水と利水のための多目的ダム(総事業費740億円)。既設の菅野ダムが’05年に洪水被害を拡大させた前例があり、さらに平瀬ダムの新規建設で水害のリスクが増大。森林整備や河川改修などの治水対策も後回しに…

7位 二風谷ダム・平取ダム(北海道沙流郡)
 100年間にたまると予測した土砂が5年でたまり、あと10年で埋まるとされているのが、北海道平取町の沙流川水系に建設された「二風谷ダム」(’97年完成)。

 堆砂で洪水調整機能をほぼ喪失、下流の洪水被害増大を招くのは必至。しかし北海道開発局(国交省の現地組織)は上流に平取ダム計画を推進。同じ問題が発生するのは確実だ。

西日本豪雨で高梁川水系の大被害最大の原因!?
 続いて6〜3位まで見ていこう。6位になったのは、長崎県の石木ダムだ。

6位 石木ダム(長崎県彼杵郡)

 川棚川水系の石木川に計画されているダム(事業費285億円)。目的は洪水調整と水道用水供給と流水の機能維持だが、激しい反対運動で’75年の事業採択から40年以上たっても着工に至らず、その間に水需要減少で利水の必要性が喪失、治水効果も極めて限定的。ダム建設が優先され、堤防補強や浚渫などの治水対策が遅れている。

 水没予定地の住民らが座り込みで工事に抵抗するも、周囲の山々はどんどん削られている状況だ。

 5位は首都圏への影響も予想される群馬県の下久保ダムだ。


 利根川水系神流川に’68年に完成した重力式コンクリートダムで、独立行政法人・水資源機構が管理。八ッ場ダムと同程度の大規模ダムであり、建設地が地すべり頻発地域であることも共通している。

1436とはずがたり:2018/11/15(木) 16:42:25
>>1435
5位 下久保ダム(群馬県藤岡市・埼玉県児玉郡)「地すべり資料館」がすぐ近くにあるほどの軟弱地盤に建設されたダム。豪雨時はダム湖へ大量の土砂流入の恐れ

 土砂大量流入・急激な放水・ダム決壊のリスクを抱え、想定外の豪雨で下流域の首都圏人口密集地帯に甚大な被害が出る恐れがある。
 4位は西日本豪雨で死者を出した肘川水系で建設中のダムだ。


 西日本豪雨で野村ダムと鹿野川ダムからの大量放水による死者が出た肘川水系で建設中のダム(事業費850億円)。利水と治水のための多目的ダムだったが、治水専用に計画変更。

4位 山鳥坂ダム(愛媛県大洲市)

 肘川水系ではダム建設ばかりが優先され、下流域の堤防補強や浚渫など、安価で即効性のある治水対策は後回しの状況が続いている。

4位 山鳥坂ダム(愛媛県大洲市)今回の豪雨災害で「ダムでは洪水を防げないのでは」と、住民のダム建設反対の声が強まっている

 そしていよいよワースト3。ここにランクインしたのは、西日本豪雨で高梁川水系の大被害最大の原因という可能性も指摘されている、岡山県の新成羽川ダムだ。

3位 新成羽川ダム(岡山県高梁市)中国電力管理の発電用ダムで岡山県内最大規模。今回の豪雨で大量に緊急放流し、下流域の水害の一因ではなかったかと疑われている

3位 新成羽川ダム(岡山県高梁市)
 倉敷市真備町地区など西日本豪雨で大きな被害を出した高梁川流域(水系)で最大規模のダム。高梁川支流の成羽川に位置する発電用ダムで中国電力が管理しているが、’72年の大水害でも「ダムからの大量放水が原因」として訴訟にまで発展。治水よりも利水を優先した電力会社が事前放水を十分に行わず、ダムをほぼ満杯状態にしていたのではないかと問題になった。

 今回も同じ過ちを繰り返した可能性が取り沙汰されている。

ワースト1になってしまったダムは……?
 2位になったのは、「無駄なダム」として有名になった八ツ場ダムがランクイン。

2位 八ッ場ダム(群馬県吾妻郡)

 事業費4600億円(国民総負担額約1兆円)で「日本一無駄で危険なダム」として民主党政権時代にいったん中止となったが工事を再開、安倍政権下で工事が着々と進む。

 しかし予定地一帯は地盤が不安定で地滑りが起きる恐れがあり、過去には浅間山大噴火も起きている。大規模な土砂崩れや噴火による土石流でダム決壊や大量放流が起こり、下流域の東京周辺に甚大な被害をもたらす可能性もある。

 そして、悲しいことに1位になってしまった危険なダムはここだ!

1位 天ヶ瀬ダム(京都府宇治市)

 ’64年、淀川上流に建設された高さ73mのアーチ式コンクリートダム。国内にはダム自身の重力で水圧に耐える重力式コンクリートダムが多いが、アーチ状に張り出した構造を利用し両岸で支える「アーチ式」の天ヶ瀬ダムはコンクリートが少なくて済む一方、両岸の地盤崩壊などによるダム決壊のリスクがある。

天ヶ瀬ダム(京都府宇治市)「このダムの下流には住むな」と専門家も危険性を口にしたとされる脆弱なアーチ型構造。想定外の豪雨で越水、決壊のリスクを抱えている

 決壊した場合、人口密集地帯である下流域の京都府・大阪府での被害は、西日本豪雨災害をはるかに超える規模になるのは確実。
 もちろん、何事もなければそれでいいし、いたずらに恐怖を煽るのは良くないと思う。しかし、再び“想定外”の豪雨があった場合、大量放流や決壊の可能性があることを下流域住民は心に留めておき、備えをきちんとしておいたほうがよいだろう。

取材・文・撮影/横田 一 写真/足立力也 時事通信社

1437とはずがたり:2018/11/15(木) 16:59:19

3か月過ぎても復興進まず。平成30年豪雨被災地、肱川水系の現在
2018.10.26
https://hbol.jp/177277
牧田寛

 去る2018年7月7日、未曾有の豪雨によって西日本広域で歴史的な大水害が発生しました。

 当日、高知県でも高知自動車道の流失と通信線切断による全県における電子決済(電子マネー、クレジットカード)の停止、一部河川の危険地域における氾濫が生じましたが、1998年の高知大水害(以下、98高知大水害)のような社会機能を破綻させる大きな水害は発生しませんでした。これは、98高知大水害を契機に中小河川での堤防かさ上げと補強、橋梁のかさ上げ、河道浚渫、排水ポンプの整備、水門の整備など、運用面を含めた過去20年間の地道な高知市・県による治水対策の結果と言えます。
 これらの治水対策は、華々しさに欠け、目立つものではありませんが、高知市大津、高須、葛島地区と言った、98高知大水害で2?3m浸水した人口密集地区で聞き取りをしても、かつては毎年何処かが浸水していたのに、最近は浸水しなくなったという証言が得られることからも妥当な治水事業であったと考えられます。

 そういった中、隣県の愛媛県で大水害が生じた、しかも伊方取材でいつも通過する肱川(ひじかわ)水系で死者の出る大水害が発生したと報じられました。最終的に野村町で5名、大洲市で4名の計9名の人命が失われたとの報です。

 私は、水郷延岡で育ち、治水ダムの存在しない五ケ瀬川・大瀬川の治水を基準に物事を考えますが、肱川水系には鹿野川ダムと言うデラックスな治水主体で県営水力発電も行う多目的ダムと、野村ダムと言う利水主体で限定的治水を行う多目的ダムがあり、大洲市街地の堤防はかなり立派なもの、菅田地区にも一部未完成ながらかなり立派な堤防を建設中です…

野村ダムから3km下流で一変した風景
1)野村ダム

 10月1日、台風一過の晴天の中、肱川の源流がある宇和から、肱川沿いに野村ダム、野村町、鹿野川ダム、大洲市菅田、大洲市街を取材に出発しました。

 道路などの破損は多くない野村ダム上流を快適にドライブし、第一の目的地は野村ダムです。野村ダムは、佐田岬半島先端から八幡浜市、宇和島市へ分水する国営南予用水土地改良事業の水源としての利水ダムで、無くてはならないものです。八幡浜市や伊方町での取材では、野村ダムが出来て以来、水で苦しむことがなくなり、特に農業(みかん栽培)への貢献は絶大であるとの意見が全てでした。

 野村ダムは利水ダムなのです。多目的ダムとして治水機能も持たされていますが、治水と利水は相反する機能であって、治水は限定的なものとなります。


2)野村町市街地

 野村ダムまでは、大きな災害跡は見られず、所々で道路の修復工事やがけ崩れの復旧工事を行っている程度でした。野村ダムから3km下流の野村町市街地に入ると様相が一変します。

 乙亥会館より250m上流まで歩くと、野村保育所と野村農村勤労福祉センター(体育館)、野村町児童館がありますが、全て被災により現在も機能を失っています。この一帯も平屋は全没、二階建てならば屋根の上に避難できたと言ったところです。

 肱川右岸の野村町三島地区に入ると被災状況は左岸より深刻です。これは、野村町市街地の手前で肱川が左に曲がっている為で、水は右岸へより強く押し寄せます。三嶋神社は社務所が流失し、付近の民家も激しく損壊しており、復旧は進んでいません。三島地区では、お年寄りが逃げ遅れ、水没した屋内で亡くなるなど、人命も失われています。

 野村町市街地では、野村ダムのただし書き操作(異常洪水時防災操作:緊急放流)開始後30分を待たずに肱川が氾濫し、逃げる間は殆ど無かったとのことです。緊急放流を告げる防災行政無線も豪雨の為に聞き取れず、消防団員が一世帯ごとに避難を呼びかけてまわりましたが、急激な肱川の増水によって呼びかけは間に合わず、消防団員も水に押し流され死を覚悟する有り様であったとのことです。

 野村ダムは、野村町市街地から上流僅か3kmに位置しますので、ただし書き操作をはじめればきわめて短時間で大水が押し寄せますので、ダムによる時間稼ぎ効果が失われるともはや時間稼ぎの術がないと言うのが現状です。



1438とはずがたり:2018/11/15(木) 16:59:31


ダムを境に被害が分かれていた肱川大水害。復興進まぬ肱川水系調査で判明
2018.10.31
https://hbol.jp/177608
牧田寛

被災箇所はあれど大きな氾濫跡は見られなかった黒瀬川流域
 愛媛県道29号線が災害により閉塞している為、愛媛県道35号野村城川線を経由して、黒瀬川沿いにでます。黒瀬川は肱川水系の支流で、鹿野川ダム湖に注ぎます。国道197号線は、県道35号線との合流点より15km程上流の城川町高野子(しろかわちょうたかのこ)から黒瀬川沿いに走ることが出来ますので、一旦黒瀬川上流まで遡りました。

 黒瀬川上流から川沿いに下ると、途中土砂災害による被災箇所を幾つも見ますが、黒瀬川そのものには大きな氾濫跡は見られません。地元の方にお話を伺うと、概ね次のような答えでした。

「あちこちで山が崩れて道路が寸断された為、避難はどこにも出来なかった」
「ものすごい雨音で、防災行政無線は聞こえなかった」
「三日ほど電気が来ずに情報が入らなかった」
「水道が長期間断水してたいへんだった」
「山から水と土砂が溢れてきたが、川(黒瀬川)からは水は溢れなかった」
「こんなことが起きるとは思いも寄らなかった。まさかこんな天災に見舞われるとは」
「野村と大洲はもっと酷い有り様で、こちらはまだましだ」

 前回お伝えした野村ダム下流の肱川では、二階まで浸水するような川の氾濫と土砂災害に見舞われていましたが、黒瀬川では主に山からの水と土砂に見舞われていたことが対照的です。

 増水していたとは言え、越水しない程度だった黒瀬川も、肱川との合流点が近づくと急速に水位をまして行きます。これは、肱川と鹿野川ダム湖によるバックウォーター(背水)の為と考えられます。


 黒瀬川は、上流にダムはなく、下流に鹿野川ダムがありますが、バックウォーターを生じていたと思われる地点を除き、大きな氾濫の痕跡は見られませんでした。

鹿野川ダムを境に明確に分かれていた被害
 国道197号線を更に西進すると、鹿野川ダムにたどり着きます。鹿野川ダムは、県営水力発電と治水を兼ねる多目的ダムで、治水機能強化の為の再開発事業が今年度完了する見込みです。

 肱川大水害では、鹿野川ダムは能力を遥かに越える流入量によって異常洪水時防災操作、業界で言われるところの「ただし書き操作」(※「ただし、気象、水象その他の状況により特に必要と認める場合」のダム操作手順のこと。2011年に国の通達で「特例操作」と呼び方が変わったが、まだ業界ではこの呼称が広く通用している)に追い込まれましたが、それは治水能力をその時点で失った事を意味します。

 ダム治水は、時間稼ぎがその本質ですので、ただし書き操作に入るまでの時間を稼いだことが治水機能を発揮したことになりますが、その後は本来ならばダムが無い状態と同等の洪水を生じることになります。簡単に言えば、ダム上流と同じ状態になるはずです。

 しかし、野村ダムの場合と同じで、鹿野川ダムの下流ではその上流(黒瀬川)と大きく様相が変わります。

鹿野川ダム直下には肱川大和集落という20〜25世帯程度の小集落がありますが、上流では見られなかった大きな打撃が今も残っています。また、目に見える範囲で鹿野川大橋、肱川町中心街、道の駅ひじかわなどがありますが、すべてたいへんに大きな洪水被害を受けています。

このように、鹿野川ダム上流の黒瀬川と異なり、20〜25mの洪水によって地形が変わるほどの大きな洪水被害が残っています。不幸中の幸いなことに、民家が流されることは避けられましたが、これもかなり危うい状態で避けられたものと考えられます。時間が無かったために、住民にお話を伺うことができ無かったことが悔やまれます。
 護岸が崩壊し、河川敷の地形が大きく変わるほどの水流で家屋が流されなかったことがたいへんに意外ですが、ダムから見て集落の手前に小高い丘の上の雑木林があり、私はこれが集落を守ったものと考えています。川に近い側の雑木林は丘ごとえぐられて流失しています。

1439とはずがたり:2018/11/15(木) 17:25:47
>>1435-1436

① 天ヶ瀬ダム(京都府宇治市:喜撰山ダムが1970年に完成し●喜撰山発電所と揚水発電(認可出力466MW)wiki,●天ヶ瀬発電所は認可最大出力:92MW・常時出力:6.6MW http://www.suiryoku.com/gallery/kyoto/amagase/amagase.html)国内にはダム自身の重力で水圧に耐える重力式コンクリートダムが多いが、「アーチ式」の天ヶ瀬ダムはコンクリートが少なくて済む一方、両岸の地盤崩壊などによるダム決壊のリスクがある。

② 八ッ場ダム(群馬県吾妻郡)予定地一帯は地盤が不安定で地滑りが起きる恐れがあり、過去には浅間山大噴火も起きている。

③ 新成羽川ダム(岡山県高梁市:ダムの型式は全国に12基しか存在しない重力式アーチダム。発電所である●新成羽川発電所は下流に建設された田原ダム(重力式コンクリートダム・41.0m)との間で自流混合式揚水発電を行い、認可出力は303MW,更に下流には放流した水量を調整し河川流量維持と発電を効率化するための逆調整池として黒鳥ダム(重力式コンクリートダム・15.5m)を設けた。)今回の豪雨で大量に緊急放流し、下流域の水害の一因ではなかったかと疑われている。洪水調節機能は持っていないため豪雨の際の緊急放流によって下流の水害を増幅したとして昭和40年代には「新成羽川ダム水害訴訟」が起こされている(判決は原告敗訴)[wiki]。
④ 山鳥坂ダム(愛媛県大洲市)肘川水系ではダム建設ばかりが優先され、下流域の堤防補強や浚渫など、安価で即効性のある治水対策は後回しの状況が続いている。今回の水害のコロラド博士のレポは>>1437-1438

⑤ 下久保ダム(群馬県藤岡市・埼玉県児玉郡)「地すべり資料館」がすぐ近くにあるほどの軟弱地盤に建設されたダム。

⑥ 石木ダム(長崎県彼杵郡)反対運動の中,建設中

⑦ 二風谷ダム・平取ダム(北海道沙流郡)100年間にたまると予測した土砂が5年でたまり、あと10年で埋まるとされているのが、北海道平取町の沙流川水系に建設された「二風谷ダム」。併し北海道開発局(国交省の現地組織)は上流に平取ダム計画を推進。

⑧ 平瀬ダム(山口県岩国市)既設の菅野ダムが’05年に洪水被害を拡大させた前例があり、さらに平瀬ダムの新規建設で水害のリスクが増大

⑨ 只見川水系ダム(福島県大沼郡) 4つの発電用ダム(本名・上田・宮下・片門ダム)は堆砂が進む

⑩ 殿山ダム(和歌山県田辺市:●殿山発電所に送水し、最大15MWを発電)殿山ダムにおけるドーム型アーチ式コンクリートダムの経験は、のちの黒部ダム建設で大いに役立てられることになる。・殿山ダム完成後も、当地は何度か台風による集中豪雨に襲われ、そのうち何度か流域に水害をもたらしている。1958年(昭和33年)8月、台風17号による洪水により死傷者は23名、流失もしくは全・半壊した家屋は合わせて380戸に上った。このとき殿山ダムは洪水吐ゲート全門を開放しており、行き過ぎた放流が水害の原因ではないかと社会問題化した。また、1990年(平成2年)および1997年(平成9年)の水害に対しては、被害に見舞われた流域住民が殿山ダムを管理する関西電力、そして日置川を管理する和歌山県を相手取り、損害賠償をめぐって訴訟を起こす事態になった。裁判では原告側の敗訴という結果となっているが、このように水害の度に殿山ダムの責任を問う声が上がるのは、殿山ダムが日置川水系唯一のダムであるためでもあり、関西電力も殿山ダムの改修や運用の見直しを行っている。

1440とはずがたり:2018/11/17(土) 19:46:32
予想より調整力デカイ!
日本の流込式水力発電を調整池式に造り直すだけで凄い調整力がつくんちゃうか?
>1日分あるいは1週間分程度の発電用水を調整池に溜めて、発電量を調整することができます。

調整池式水力発電
http://www.fepc.or.jp/enterprise/hatsuden/water/chouseichi/

調整池に水を貯水することで水量を調節し、発電する方法です。1日分あるいは1週間分程度の発電用水を調整池に溜めて、発電量を調整することができます。

そのため、短期間の天候の変化(晴れや雨)、電力需要の変化に対応でき、流れ込み式水力発電所よりも効率的な発電が可能です。

日本では、昼間の電力消費量が夜間の約2倍に達することもあります。しかし電気は蓄えることができません。そこで、昼間の電力需要を補うためにこのような発電方式が取り入れられています。

1441とはずがたり:2018/11/17(土) 22:11:51
連載:インフラ・イノベーション
日本を救う水力発電イノベーション
京都大学大学院教授・内閣官房参与
藤井 聡
http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/wp-content/uploads/2017/03/H29.04%20%E9%80%A3%E8%BC%89%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E7%AC%AC7%E5%9B%9E%EF%BC%88%E6%B0%B4%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%EF%BC%89.pdf

…エネルギー安全保障のみならず、デフレ脱却、経済成長のためにも、国産エネルギーの開発を通したエネルギー自給率の上昇は、極めて重要なのである。
そんな中で、わが国においてとりわけ有望な国産エネルギーが、水力発電である。


主要な水系の水力発電開発はおおむね完了しているとも言われることもしばしばだ。しかしそれでもなお、イノベーティブな新しいアイディアを導入すれば、まだまだ開発できる余地が膨大に残されている。

例えば、元建設省河川局長の竹村公太郎氏は、日本の水力発電は、金額に直して2兆円から3兆円分も増加させることができると指摘している(竹村、2016)1)。これは、現状の電力市場全体の規模の1割以上に相当する。現状の水力発電のシェアがおおよそ1割であることから、日本の水力発電の潜在能力をすべて発揮できれば、「2割」程度のシェアを占める状況を作ることができる、と指摘されているという次第である。

発電力を効果的に増強させる、ダムの「かさ上げ」

北海道の石狩川水系の上流部にある「桂沢ダム」は、約12m(約2割)かさ上げして「新桂沢ダム」にリニューアルするという「ダム再開発事業」が進められている(写真-1参照)。これにより、ダムの総貯水容量が約6割増強、発電容量は42%増強された(非洪水期は7,410千m3→10,530千m3、洪水期は6,570千m3→9,366千m3)。

そしてこのかさ上げ事業を通して、発電に関する能力は、(先に示したように)発電に使用する容量が42%増加すると同時に、最大出力も約1.7万kWへと約12%拡大した。こうしたかさ上げを通した「発電能力」の増強には、2つの明快な理由がある。

第一に、上述したように「わずか」なかさ上げでも、貯まる水の量(貯水量)は大きく増加するからである。

第二の理由は、ダムをかさ上げすれば、発電するための「落差」が大きくなり、より多くの発電が可能となるから、というものである。

既存ダムに、「逆調整池ダム」を新たに作る

「かさ上げ」に次ぐ、もう一つの効果的な既存ダムの活用方法が、「逆調整池ダム」を既存の発電ダムの下流につくるというもの。
これは、例えば宮ケ瀬ダム(神奈川県相模原市、愛川町、清川村)に実際に導入されているものなのだが、その概要を説明してみよう。
そもそも宮ヶ瀬ダムは発電も目的の一つとして計画されていたのだが、一つの問題があった。
それは、電力需要のピーク時点で求められる量の発電を行うには、「一気に大量の水を放出する」必要がでてくる。そのため、発電放流時とそうでない時で放流量の変動が大きく、そのままでは下流河川の水位が不安定となってしまい、さまざまな弊害が生じてしまう。しかも、一気に放流してしまうと貯水がなくなり、「ベース発電」を行えない時間ができてしまう。こうした理由から、大量の放出ができず、したがってピーク発電に対応できない、という問題があった。

1442とはずがたり:2018/11/17(土) 22:12:25
>>1441-1442
「逆調ダム」とは宮ヶ瀬ダムから放流された水の勢いを弱めるとともに一時的に「貯めておく」ことで、下流へ安定した放流を行うための小規模なダムだ。
この逆調ダムにも発電機をつけ、宮ヶ瀬ダムと合わせて一体的に次のように運用すると、「ピーク発電」と「ベース発電」の双方を実現することが可能となる。
まず、電力需要のピーク時間帯には、宮ヶ瀬ダムから、一気に大量の水を放流(最大22m3/sec)し、これによって「ピーク発電」を行う。一方で、そこで放流された水を一旦、直下の逆調ダムで貯める。そしてその水を逆調ダムから少量ずつ(7m3/sec)排出し、そこで「ベース発電」を四六時中行い続ける。
なお、こうしておけばピーク発電に伴い大量に放流をしても、下流側には逆調ダムによって調整された少量の水(7m3/sec)が放流されるだけとなり、下流側の推移の水位を安定化することができる。

なおこうした逆調ダムは、現在全国で数か所設置されている一方、逆調ダムが設置できるにもかかわらず未設置のままのダムはそれ以上に存在しているのが実状だ。

「採算性」という壁
以上の取組みは、 発電可能なダムポテンシャルの拡大を図るものであったが、それ以外の方法として考えられるのが既設の非発電ダムに発電機を設置して、水力発電を始める、というタイプのものだ。
そもそもダムというものはさまざまな目的で活用される。洪水対策や、生活用水や工業用水を確保するため等、水力発電以外のさまざまな用途のために作られている。
これは逆に言うなら、日本国内には、大量の水がたまっているにもかかわらず「水力発電」に活用されていないダムが数多く存在しているということを意味している。

しかし、これまでに、既存ダムに「大規模」な発電施設を新設する、というタイプのダム再開発事業は行われていない。
これはなぜかと言えば、さまざまな理由はあるものの、最大の理由はやはり、発電事業には「採算性」が不可欠だからだ、という点にある。
そもそも現状においても、「発電機の新設」を行うことで新たに電源を確保していくことが可能なダムは、全国各地に大量に存在している。しかし、それらがそのまま「放置」されているのは、ひとえに「採算性」が合わないからである。
「非発電ダム」の場合、通常はそのダムまでの送電線は整備されていない。だから非発電ダムで新たに発電事業を行おうとすれば、「発電機」だけでなくそれに付随して求められる新たな「放水路」や「取水設備」、さらには工事のための大規模な仮設備の設置や「送電線」の新設費用も必要となってくる。
そうなれば、コストが一気に高くなってしまい、電力ビジネスとして「採算が合わない」、という事態が生ずることになる。

ダムの「柔軟運用」による発電・治水能力の最大化
「発電」と「治水」の双方の目的を持った多目的ダムの場合、「発電」にはその水深の何メートル分を活用し、「治水」には何メートル分を活用する、という格好で明確に線引きされているケースがほとんどだ。

しかし「洪水のリスクが高い時」には「治水」を優先し、「洪水のリスクがほとんど考えられない時」には「発電」を優先して発電する、という運用方法を行うことができれば、既存ダムをさらに有効に活用していくことができる。

こうした「ダムの柔軟運用」には、さまざまな技術的課題を乗り越えながら現時点でも一部行われてはいるものの(例えば、雨季や夏期とそれ以外とで、両者の「線引き」を変える等)、その硬直性はまだまだ高い。結果、ダムの十分な柔軟運用は行われておらず、それぞれのダムの治水能力も発電能力も、最大化されてはいないのが実状である。

もしも、水力電力の開発に何の公益性もないというのなら、水力電源開発はすべて民間に任せっきりで行えばそれで何ら問題はない。しかし、繰り返し指摘したように、水力電源の開発は、エネルギー自給率を上げ、安全保障を改善すると同
時に、石油やガス等の資源輸入量を減らすことを通して日本経済を成長させる巨大なポテンシャルを持つ、極めて公益性の高い事業なのだ。そうである以上、政府が水力電源開発を支援する補助や、電線整備等についての公共投資を行うことは、国益の視点から極めて合理的だ。あるいは、再生可能エネルギーの普及のために作られたFIT制度の適用範囲を拡大したり、それと類似した制度を作り、本稿で述べたようなさまざまな再開発事業を支援していく新たな制度を構築することも有力なアプローチであろう。

1443とはずがたり:2018/11/17(土) 22:21:50
水力発電の方式
http://www.suiryoku.com/style/style.html

水力発電は、発電形式(落差を生じさせる方法)により以下の種類に分けられます。

水路式:水路で水を導き落差を得る方法
ダム式:ダムに依って落差を得る方法
ダム水路式:ダムに依って得られた落差+水路で導いて得られた落差の両方を利用する方法

また、発電方式(水の利用方法)によって以下の種類に分けられます。

流込み式:(一時的な変動分を除き)水を蓄えず、そのまま流す方式
調整池式:短期間の運転を賄う水を蓄える方式
貯水池式:長期間の運転を賄う水を蓄える方式

あくまでも水力発電所側から見た使用水量を基準としますので、仮に同じ大きさの水を蓄えていた場合、
使用水量が少ない水力発電所の場合は貯水池式に区分されますが、使用水量が大きい水力発電所の場合は流込み式や調整池式に区分される事があります。

水路式

発電方式(水の利用方法)との組合せによる区分

水路式-流込み式:
河川より直接取水又は(一時的な変動分を除き)貯水を行わない堰、ダムから取水します。
堰、ダムからの取水では堰、ダムによる落差の上昇分を考慮しない場合に水路式として扱われます。
取水設備が小規模で済みますが貯水されないため、天候(河川の水量)によって発電量が左右されるのが欠点です。
取水先にて貯水している場合であっても、発電所の都合で使用水量を変更できない灌漑水路直結型の水力発電所なども該当します。
水路式-調整池式:
短期間の運転を賄う水を導水途中で調整池を設けて貯水します。
ある程度(私見ですが最大出力運転で数十分〜十数時間程度分)の河川の水量変化に対応できます。
取水先にてダムによる水位(落差)増加分があっても途中に調整池がある場合はそこからの落差となるため水路式となります。

水路式-貯水池式:
長期間の運転を賄う水を導水途中で貯水池を設けて貯水します。
長期(調整池を超える運転時間分)の河川の水量変化に対応できます。

ダム式・ダム水路式

発電方式(水の利用方法)との組合せによる区分

ダム式-流込み式/ダム水路式-流込み式:
(一時的な変動分を除き)貯水を行わないダムより取水している場合及びダムの河川維持水(河川維持流量)を利用した場合が該当します。
ダムの貯水量と関係なく河川維持水は一定量を常時流すために発電所の都合で使用水量を変更できないので流込み式となります。
また、一箇所のダムより複数の水力発電所が取水している場合、一定流量にて運用される水力発電所も流込み式となります。

ダム式-調整池式/ダム水路式-調整池式:
短期間の運転を賄う水をダムに貯水します。
ある程度(私見ですが最大出力運転で数十分〜十数時間程度分)の河川の水量変化に対応できます。

ダム式-貯水池式/ダム水路式-貯水池式:
長期間の運転を賄う水をダムに貯水します。
長期(調整池を超える運転時間分)の河川の水量変化に対応できます。

1444とはずがたり:2018/11/19(月) 07:07:57
既存のダムの機能を生かす ―相原発電所―
https://www.kankyo-business.jp/column/012929.php
市川 倫也
2016年07月11日号掲載

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今回紹介する山口県萩市の相原発電所は、逆調整池の堰堤を活用して設置されている。逆調整池は、大規模な発電用ダムの下流に、小さな堰を設けてつくられた池で、発電所から放水される大量の水を一時的に貯め、水量を調整しながら放流することで下流の水位変動を安定させる機能がある。
工業地帯を支える企業局の新たな取り組み

中国山地に発し、萩市で日本海に注ぐ二級河川の阿武川。その中流域に、治水や発電などを目的に建設された阿武川ダム(堤高95m)があり、その5km下流に相原ダム(堤高7.8m)がある。ともに県によって1975年(昭和50)に建設された。この相原ダム(逆調整池)の機能を使って、山口県企業局によって建設されたのが相原発電所だ。

相原ダムと阿武川ダムの位置図

相原ダムと阿武川ダムの位置図。阿武川ダムの直下に、最大出力1万9500kWの新阿武川発電所がある

山口県企業局の発足は1965年。戦後日本で初めて、県の瀬戸内側が工業地帯特別整備地域に指定された翌年のことである。それから約50年、同局は工業用水道事業と電気事業を手がけてきた。現在では、1日あたりの工業用水の給水量が東京ドーム1.3杯分の160万m3と全国1位の規模を誇り、県内の約80の企業や自治体に送水している。電気事業においても、所有する12カ所の水力発電所の合計出力が約5万2000kWになり、送電電力量は年間1億7000万kWhになる。300kWh/月あたり1世帯とすれば、県内の総世帯数の12分の1にあたる約5万世帯分の電力を賄っていることになる。

その企業局が新たな水力発電所として相原発電所を建設したのは、実に20年ぶりのことだった。県では地球温暖化などの環境問題対策として、循環型社会の形成を図っており、企業局としても2009年頃より本格的に相原発電所の建設の検討が始まった。そんな折、固定価格買い取り制度が導入されたことで事業性が見通せるようになり、本格的な調査に踏み切ることができたのだった。

計画から竣工までの紆余曲折

しかし、20年ものブランクで発電所の建設を知る職員もほとんどおらず、建設までの道程は試行錯誤の連続だった。例えば、発電出力を極力大きくするためには、相原ダムが常時放流している5m3/s全量を使用したいところだが、コスト面やスペースの制約から取水量は3.2m3/sにとどまった。さらに逆調整のための堰堤はそれほど高いものではないので、落差が稼げず発電出力も限られてしまう。

相原発電所と相原ダム

上:相原発電所と相原ダム。水車発電機は河岸のコンクリートのボックス内に収められている。
右下:水車発電機。水車と発電機とはベルトによって連結されている。実質運転365日程度でベルトを交換しなければならいが、コスト面でメリットがある。
左下:サイフォン式の水圧鉄管。原理は灯油ポンプと同じ。設置場所が限られるが、土木工事費が削減できる。

建設工事でも壁があった。事前のボーリング調査では予測できなかった湧水をポンプで汲み上げながら作業したり、流量調整ゲートからの放流水によって土嚢の砂が流れ出してしまうため、矢板(板状の杭)による止水対策を迫られたりした。

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市川 倫也(いちかわ・みちや)
全国小水力利用推進協議会 運営委員

1975年栃木県生まれ。河川・水文化をテーマにした雑誌の編集部を経て、現在フリーランス。第1回全国小水力発電サミットや全国小水力発電大会にも携わる。

1445とはずがたり:2018/11/19(月) 23:18:18
大熊氏「新成羽川ダムの操作記録を見たが異常操作はしていない」!? 嘉田氏「河川法52条を活かしてほしい」〜8.23嘉田由紀子・前滋賀県知事、大熊孝・新潟大学名誉教授(河川工学)による記者会見 2018.8.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/429987
記事公開日:2018.8.31取材地:東京都 テキスト動画
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 2018年8月23日(木)にて日本外国特派員協会(FCCJ)にて、嘉田由紀子・前滋賀県知事、大熊孝・新潟大学名誉教授(河川工学)による記者会見「河川行政転換、西日本豪雨災害からの教訓」が行われた。


 フリージャーナリスト・横田氏の「真備町地区上流の河本ダム、新成羽川ダムなどいくつかのダムの異常放流が、水害の原因になった可能性は?」という問いに対して大熊氏は「河本ダム、新成羽川ダムの操作記録を見たが異常操作はしていない。ただ現実として大きな被害はでている」と回答。

 嘉田氏は「河川法52条というのがあり、事前放流をしなかった中国電力に対して、国土交通省が事前放流を指示できたがしていない。今後は河川法52条を活かしてほしい」と語り、行政の不作為を指摘した。

河川法第52条【洪水調節のための指示】

 河川管理者は、洪水による災害が発生し、又は発生するおそれが大きいと認められる場合において、災害の発生を防止し、又は災害を軽減するため緊急の必要があると認められるときは、ダムを設置する者に対し、当該ダムの操作について、その水系に係る河川の状況を総合的に考慮して、災害の発生を防止し、又は災害を軽減するために必要な措置をとるべきことを指示することができる。

 IWJの西日本豪雨取材で、新成羽川ダムでは事前放流されておらず、上限(安全とされる放流量1秒間に1200トン)の3倍(事後の取材で最大で1秒あたり3700トン)という異常な水量を放流していたことが判明した。

 中国電力が事前放流をせずに、上限の3倍もの水量を放流したことは、人災ではないかという疑いが当然浮かび上がってくるが、責任は中国電力だけでなく、河川法52条を活用しなかった国土交通省にもあるということになる。の責任も追及せねばいけないだろう。復興作業によって新たな堤防が作られるが、堤防の高さや強度などは、上限の3倍の放流量に耐えれる設計になっているのか。また日本各地の現在のハザードマップは、ダムの異常放流も計算に入れて書き直すべきではないだろうか。

1446とはずがたり:2018/11/20(火) 09:40:33
窓竜湖→魚切発電所700kW→河内発電所200kWであるが需要調整とかダム湖つかって出来るんちゃうか。この規模ではなんかするだけ無駄かもしれんが調整力掻き集めたい。

再生可能エネ 出力:約37,000kW 23箇所 水力はあと2箇所3MW程不明の模様。
山野水力発電所:福山市山野町 出力:1,998kW 2017運開(ESSが開発?)
魚切発電所:広島市佐伯区 出力:700kW ダム式(窓竜湖) 八幡川水系八幡川(中電より譲受)
河内発電所:広島市佐伯区 出力:200kW 水路式 八幡川水系八幡川(中電より譲受)
布野発電所:広島県三次市布野町 出力:220kW 水路式 江の川水系布野川(中電より譲受予定)
出羽川発電所:島根県邑智郡邑南町 出力:670kW 水路式 江の川水系出羽川(中電より譲受予定)
川平発電所:鳥取県日野郡江府町 出力:1,300kW 水路式(川平取水ダム) 日野川水系日野川(中電より譲受予定)
川平第二発電所:同上 出力:120kW 水路式(川平取水ダム) 水路式 日野川水系 日野川(中電より譲受予定)
旭発電所:鳥取県西伯郡伯耆町 出力:2,000kW 水路式 日野川水系 日野川(中電より譲受予定)

平成29年03月28日
中国電力株式会社
株式会社エネルギア・ソリューション・アンド・サービス
魚切発電所および河内発電所の譲渡に向けた設備調査の開始について
http://www.energia.co.jp/press/2017/10294.html

中国電力株式会社(以下「中国電力」という。)および(株)エネルギア・ソリューション・アンド・サービス(中国電力グループ,以下「ESS」という。)は,中国電力が所有する水力発電所「魚切発電所(所在地:広島市佐伯区,出力:700kW)」および「河内発電所(所在地:広島市佐伯区,出力:200kW)」について,ESSに譲渡する計画に合意し,本日,ESSが改修のための設備調査を開始しましたので,お知らせします。

このたびの譲渡計画は,経年化が進んだ両水力発電所について,将来にわたり,再生可能エネルギーを最大限に活用していく観点から,ESSにおいて設備改修を行ったうえで,FIT制度※を利用し,長期的に維持・運用していくこととしたものです。

ESSは従来から,太陽光や水力等の再生可能エネルギー発電事業に積極的に取り組んでおり,本譲渡が完了すれば,ESSが維持・運用する再生可能エネルギー発電所は21か所(合計約4万kW)となります。

平成30年02月22日
中国電力株式会社
株式会社エネルギア・ソリューション・アンド・サービス
水力発電所(5カ所)の譲渡に向けた設備調査の開始について
http://www.energia.co.jp/press/2018/10986.html

中国電力株式会社(以下「中国電力」)および中国電力グループである株式会社エネルギア・ソリューション・アンド・サービス(以下「ESS」)は,中国電力が所有する水力発電所のうち,「布野発電所(広島県)」,「出羽川発電所(島根県)」,「川平発電所(鳥取県)」,「川平第二発電所(鳥取県)」「旭発電所(鳥取県)」の5カ所について,ESSに譲渡する計画に合意し,本日,ESSが改修工事のための設備調査を開始しましたので,お知らせします。

 このたびの譲渡計画は,将来にわたり,再生可能エネルギーを最大限に活用していく観点から,経年化が進んだ水力発電所について,ESSにおいて設備改修を行ったうえで,FIT制度※を利用し,長期的に維持・運用していくこととしたものです。

 ESSは従来から,太陽光や水力等の再生可能エネルギー発電事業に積極的に取り組んでおり,本譲渡が完了すれば,先行して譲渡準備を進めている「魚切発電所(所在地:広島市佐伯区,出力:700kW)」および「河内発電所(所在地:広島市佐伯区,出力200kW)」(平成29年3月28日 お知らせ済み)も合わせて,ESSが維持・運用する再生可能エネルギー発電所は,建設中および譲渡準備中を含め31カ所(合計約4.9万kW)となります。

1447とはずがたり:2018/11/21(水) 16:31:28

きたねえなあ自民党(半世紀ぐらい前のw)

九頭竜ダム
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%9D%E9%A0%AD%E7%AB%9C%E3%83%80%E3%83%A0

補償

このほか、鉱業権の収容が行われた。当地は鉱山が多く、水没地点にも複数の鉱業権が存在した。鉱業権を握る交渉は難航し、やむなく強制収用に踏み切った。また、水面下では政治的な介入も行われ、児玉誉士夫の命を受けた読売新聞の渡邉恒雄が中曽根康弘らとともに、補償交渉を円滑に進めるための資金工作を行っていた。だがこの工作は失敗に終わり、資金は全額児玉誉士夫から返還されたという。この経緯は鉱山経営を手がける日本産銅の社長だった緒方克行が『権力の陰謀 九頭竜事件をめぐる黒い霧』(現代史出版会)につづっている。

入札
詳細は「九頭竜川ダム汚職事件」を参照

長野ダムの入札をめぐっては第1工区で最高額で応札した鹿島建設が落札、他の4社が最低落札価格を超えていないとして失格になった。池田勇人首相への政治献金を約束した鹿島建設と電源開発、政府が一体となって仕組んだ汚職だとの疑惑が広がり、衆議院決算委員会で田中彰治代議士らが追及した。だが、池田首相の秘書官だった中林恭夫と、決算委員会で証言した元朝日新聞記者、言論時代社主幹の倉地武雄が不自然な死を遂げ、事件はうやむやになった。この経緯は石川達三が『金環蝕』として小説化しており、大映によって映画にもなった。

1448とはずがたり:2018/11/27(火) 20:55:36
奥矢作の下池と上池の距離は5.5kmだそうな。

今,手取川ダム(標高447m)⇔大日川ダム(標高335m)が6km程,有峰ダム(標高1075m)⇔祐延(すけのべ)ダム(標高1401m)が4km程。
手取川ダムと大日川ダムは標高差足りないかな?有峰湖と祐延貯水池の間は高低差あるし揚水いけんちゃうの?

奥矢作第一・第二水力発電所!! 現場レポート
https://www.tokairadio.co.jp/program/392/report/entry-8753.html

豊田市にある「奥矢作第一・第二水力発電所」に行ってきました!!

豊田市と言えば「クルマの街」というイメージが強いと思いますが、
市内のおよそ7割を森林が占める緑豊かな街でもあり、
矢作川が貫く水資源の豊かな街でもあります。
そんな豊かな水を利用した発電所が「奥矢作第一・第二水力発電所」です!

こちらの発電所は、日本初・世界でも珍しい「二段式揚水発電」

上池の黒田ダムから下池の矢作ダムまで、およそ5.5キロの距離が水路で結ばれていて、
その間に2つの発電所があります。

上流から流れた水は、2つの発電所を通り、下流へ。。。
そして、下流へ行った水は上流へ汲み上げられ、また下流へ。。。
水がダムとダムの間を循環しています。
これが”揚水発電”。

そして、ダムとダムのあいだにある2つの発電所は、
水が流れると、同時に電気を作る・・・
例えば、第一発電所の発電機1号機と第二発電所の発電機1号機は、
同時に動くようになっている・・・これが”2段式”。

水は、常に循環されていて(同じ水が使われていて)、
1回水が流れてきたときに、2箇所の発電所で効率よく電気が作られています。

また、効率よく電気を作るために、さまざまな工夫が凝らされていて、
この施設の規模には圧倒されました!
(1番上の写真にあるサージタンクも、この発電所にはなくてはならないもの。
 発電機が止まった時に、トンネルの水圧を和らげるための調圧水槽です。
 この巨大なサージタンクが4棟あります。)

(こちらの写真は黒田ダム。貯水量は約1000万トン!!ナゴヤドーム6杯分です。)

そんな「奥矢作第一・第二水力発電所」の総出力は、109.7万キロワット。
(100万キロワットで、約36万世帯・100万人の電気を賄うことが出来ます。)

さらに、、、出力を100万キロワットまで上げるのは、わずか20分程度。
(火力発電所だと、丸1日かかる場合もあるので、とってもスピーディーです。)

電気は貯めておけないので、代わりに水を貯めておいて素早く発電する・・・
いわば大きな蓄電池のような存在。

特に、電気の需要がピークを迎える時期に、その実力を発揮する発電所ということで、
これから訪れるピークに対応するため、
私が取材に伺った時は、12年に1度の細密点検中でした。

発電機を全部分解し、細かく点検・部品交換をし、また組み立てる。。。
(部品の数は約1万点!)
しかも、髪の毛1本分ズレてしまうと作動しない程
精密な機械なので、万全を期した作業が続けられていました。

純国産自然エネルギーでCO2の排出量が少ない重要な発電システムである「水力発電」。
中でも、「奥矢作第一・第二水力発電所」は
矢作川水系に25か所ある水力発電所の中でも、
電力ピーク時に対応するという大切な役割を担っています。

この「奥矢作第一・第二水力発電所」のおかげで、
私たちは、安心して電気を使えるわけですが、
”日ごろから節電を心がけること”が、私たちの役割・・・
なのかもしれません。

皆様もご協力、よろしくお願いします!!!

1449とはずがたり:2018/11/28(水) 00:22:36
計画復活させようや!

1998年5月11日
新鳩谷水力発電所の建設申し入れ及び新鳩谷水力発電所に関する環境影響調査書ならびに環境影響評価準備書の提出について
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/1998/0511-2j.html

 当社は、新鳩谷水力発電所について、本日、白川村及び庄川漁業協同組合に対し、建設申し入れを行いました。また、「新鳩谷発電所環境影響調査書(注1)」を資源エネルギー庁に、「新鳩谷水力発電所新設工事環境影響評価準備書(注2)」を岐阜県ならびに白川村に提出いたしました。
 なお、縦覧については、以下のとおり予定しております。
新鳩谷水力発電所について
 本計画は、庄川水系上流部の御母衣発電所から放流される水を有効活用するために新設するもので、既設鳩谷ダム左岸から最大190m3/sを取水し、ダム左岸直下に新設する発電所にて、最大出力約127,000kWの発電を行うものであります。これは、当社の庄川水系の発電所では最大規模です。これにより、純国産エネルギ-である水力の有効活用と合わせて、地球環境保全の観点からCO2発生削減に寄与できるものであります。
 また、この発電所は、電力需要のピーク対応を念頭に計画しており、夏期における昼間の急激な電力需要の増大に対応することが可能となるもので、一般水力発電所では、非常に貴重な10万kw台の規模であります。
 更に、この発電所は、環境に配慮して計画しております。

(1)自然環境に対する配慮

周辺環境に配慮するものとして、放水路トンネルをはじめとし、ほとんどの構造物を地下に設置します。
樹木の伐採面積が極力少なくなるよう、土捨場等の位置を選定しております。
(2)社会環境に対する配慮

放水路トンネルの掘削は、騒音や振動を抑制するために機械掘りで行うことにしています。
放水路トンネル等の掘削により発生する土砂の運搬は、集落内を通行しないよう、土捨場の位置を選定しています。
改変する場所は、集落から離れたところを選定しています。
 なお、今後の予定については、平成11年夏に電源開発調整審議会に上程し、平成12年8月に発電所工事に着工し、平成16年2月に運転開始を予定しています。

新鳩谷水力発電所の計画概要
発電所位置 岐阜県大野郡白川村大字大牧
発電所名 新鳩谷発電所
取水河川名 庄川水系 庄川
流域面積 580.00km2
ダ   ム 既設鳩谷ダムを共有
/ 1号機 2号機
有効落差 76.78m 49.85m
使用水量 188m3/s 2m3/s
発 電 力 126,000kW 800kW
127,000kW

1450とはずがたり:2018/11/28(水) 13:19:10
興味深いけど間歇性再生エネのアンシラリー(ancillary:補助的な,補助・ancilla:侍女,ちゃんとアンシラリーサービスとして周波数維持の為って書いた方がいいな。)には纏めた方がいいってのが確定した知見だから残念ながら的外れだな。揚水発電を可変速タイプに変更した方がいいね。

アルキメデススクリューを用いた揚水発電による風力発電の電力安定化
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jweasympo/35/0/35_276/_pdf
上原聡一郎 菅原晃

1451とはずがたり:2018/11/28(水) 13:27:47
>④タービン発電機に比較し,一般に短絡比が大きく,突極機のため固定子鉄心端部加熱の問題がなく,弱め励磁側の調相容量(無効電力調整容量)が大きい。
む。。文系(高校は理数科。当時は文系にも行列があったが複素数は理系でもちゃんとやらんかった)の俺にはなんど読んでもよくわからん無効電力(虚数方向側への電力らしい。長距離送電すると減少するみたい。知らんけど)だが,揚水発電で解決する様だ。

可変速揚水発電技術の現状について
J. IEIE Jpn. Vol. 35 No. 4
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieiej/35/4/35_251/_pdf/-char/ja
名倉  理
日立三菱水力(株)エンジニアリング部
1955年9月生まれ,静岡県出身。1980年静岡大学工学部電気工学科修士課程修了,同年(株)日立製作所に入社。2011年日立三菱水力(株)設立に伴い(株)日立製作所から出向。可変速揚水発電システムの開発に従事,現在に至る


揚水発電所は,電力需要の少ない夜間に揚水し,昼間の需要ピークに発電することで他の発電所の稼働率を平準化し,全発電所の経済性向上を図る主目的の他に以下の特徴を活かし,発電所を含む電力系統の経済的運用に貢献している。

①河川の流量に因らず大容量化が可能で,最大単機出力で 500MWの実績があり,原子力,火力機と同等の大容量電源として位置付けられる。

②補機を含む完全停止状態から発電出力 100%まで 3〜4 分と起動時間が極めて短く,即応性に富む。

③発電出力調整速度が 30〜100%/60 秒と極めて速く,急激な電力需要変動に対応可能である。

④タービン発電機に比較し,一般に短絡比が大きく,突極機のため固定子鉄心端部加熱の問題がなく,弱め励磁側の調相容量(無効電力調整容量)が大きい。

⑤ブラックスタートや系統充電機能を有し,電力系統停電の復旧機能を有する。

一方で,大多数の揚水発電所では,固定翼ポンプ水車を採用していることから発電運転では出力調整が可能だが,揚水運転では入力調整ができないこと,エネルギー貯蔵効率を示す揚水電力量(充電量)に対する発電電力量(放電量)の比が 70 %程度であること,という課題があった。

二次励磁可変速揚水発電システム(以降可変速システムと表記)は,従来から使用されている回転速度が一定の同期機に代えて二次励磁非同期機*1(以降非同期機と表記)を採用することで,励磁装置により有効電力及び無効電力を制御し,回転速度の変化を可能とすると同時に系統周波数と同期して運転を継続することを可能としたシステムである。

可変速システムの採用により,揚水運転での入力調整が可能となり,発電運転における部分負荷効率が数%程度改善され,電力系統の経済的運用への貢献度が大幅に向上した。

1452とはずがたり:2018/11/29(木) 22:10:22
九頭竜湖に九頭竜川に急行くずりゅうと九頭竜がやたらブランド化してるがここ電発の発電所は長野発電所という地味な名前である。職人気質の電発(Jパワー?氏ね)の硬骨な感じが堪らないが,ここの220MWの発電機は110MWづつ2基あってそれぞれ陸電向けと中電向け発電を担当してるのだそうな。
片方を発電,片方を揚水には出来ないそうであるがその場合は揚水側から送電側へ電気を送って過不足を揚水なり発電なりして電発が抜き取ればええねえ。

惜しむらくはどっかで読んだ(確か陸電の資料だった)けどソースを失念してしまったことである。
更には高倉揚水は北電と電発の,徳山揚水は電発の事業だったようだがどういう構成だったのであろうか?

1453とはずがたり:2018/11/29(木) 22:11:06
>>1452
>惜しむらくはどっかで読んだ(確か陸電の資料だった)けどソースを失念してしまったことである。

これや!
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1081280165/5327

1454とはずがたり:2018/12/03(月) 22:19:43
愛本付近の錯綜。。。

関西電力歴史ある幹線鉄塔11
http://transmltkbr.sakura.ne.jp/soudennka24.html

柳河原線(愛本山線)

柳河原線(山線)は日本電力により建設され昭和2年2月に運開した送電線です。

当初区間は

柳河原水力発電所〜新愛本変電所・・柳河原線(山線)

新愛本変電所〜笹津変電所・・・・柳河原線(大阪里線)

新愛本変電所〜京南変電所・・・・東京幹線(東京里線)

となっていたようです。

東京幹線は昭和2年2月運開の黒部幹線(現在の東電の)です。

新愛本変電所の名称はこの当時、愛本変電所で新北陸幹線の完成時に

新愛本変電所と変更したようですが、新愛本変電所で統一しています。

新愛本変電所
http://trolco.web.fc2.com/kurobe/kurobe_kita10.html

もともと東京電力の黒部幹線と黒部北幹線、関西電力の柳河原線(山)は、一つの送電線で、名前を「東京幹線」と言ったそうです。

昭和年、当時の日本電力という会社が、黒部川水系に初めて作った水力発電所、柳河原発電所(今はもうありません)の電気を東京に送るため、 作った送電線が東京幹線で総亘長51kmの日本一長い送電線だったそうです。

そして日本電力が黒部川水系の開発を進め、黒部川、同第二、第三発電所を建設し、現在の関西電力の黒部幹線は、 これらの発電所の電気を送るため、昭和12年に作られたものだそうです。

その後、第二次世界大戦とともに日本電力は日本発送電という会社に吸収合併され、終戦後、この日本発送電が現在の東京電力と関西電力に分割 された際、この送電線も現在のように東京電力と関西電力に分割されたそうです。

http://burarisouden.blogspot.com/2016/07/blog-post.html

黒部川第四発電所から栗東変電所に向かう途中の1導体の275kV新北陸幹線と1導体1回線の275kV音沢線(音沢発電所〜新愛本変電所)、154kV黒部幹線(新柳河原発電所〜新愛本変電所)、154kV黒部笹津線(新愛本変電所〜笹津開閉所)などが接続しています。さらに154kV北陸電力新愛本黒部線(新愛本変電所〜黒部変電所)も接続しており、富山県報東部の電力供給も担っています。以前は関東方面に送電線がありましたが、撤去されています。(東京電力黒部北幹線)

黒部北幹線
http://transmltkbr.sakura.ne.jp/soudennrku00.html

黒部北幹線は黒部幹線から改名された線路で愛本変電所から新町開閉所までを約300基の鉄塔で

結んでいましたが平成13年に廃止され送電設備も除却されました。

http://transmltkbr.sakura.ne.jp/soudennrku10.html
黒部北幹線の最終314号鉄塔が繋がる新町開閉所です。

この先老番側の黒部幹線も黒部北幹線と連番になっています。

黒部北幹線・・ご苦労様でした・・

(長野県信州新町)

1455とはずがたり:2018/12/03(月) 22:25:58
なんかみつけたかも。ぐっしっしw
http://www.f-take.com/rotary-image/2003-kurobe-shiryo07.jpg

1456とはずがたり:2018/12/08(土) 20:35:20

IEA水力実施協定
IEA-水力実施協定とは
https://www.nef.or.jp/ieahydro/about.html

IEA(国際エネルギー機関)
IEA (International Energy Agency: 国際エネルギー機関)は、エネルギーの安全保障および持続可能なエネルギー需給構造の確立を目的として、1974年に設立された国際機関であり、OECD加盟35か国のうち29か国(2016年8月時点)が参加している。下図に示すように、IEAでは、理事会の下に5つの常設部会が設置されている。常設部会の一つであるエネルギー研究技術委員会(CERT : Committee on Energy Research and Technology)には,各種エネルギー技術の調査・研究開発に関する4つの作業部会が設けられており、各作業部会の中に組織された国際協働プログラム(実施協定)を支援している。実施協定では、OECD非加盟国や国際組織を含む各種機関と共同研究が推進されている。2016年現在、再生可能エネルギー作業部会(REWP :Working Party on Renewable Energy)で10の実施協定(Implementing Agreement)が、また、エネルギー研究技術委員会全体では40以上の実施協定が活動している。

水力実施協定
水力実施協定(水力技術と計画に係わる実施協定:Implementing Agreement for Hydropower Technologies and Programmes)は、再生可能エネルギー作業部会の中の実施協定の一つであり、1995年の締結以来、加盟国等がこれまでに蓄積した水力技術を集結し、世界レベルでの水力開発の更なる促進に資することを目的に活動を行っている。水力実施協定のミッションとビジョンは以下の通りである。

IEA 水力実施協定のミッション:
一般の理解、知識および支持を通じて、水力発電の開発と運用における、水資源の持続可能な利用を促進する。

IEA 水力実施協定のビジョン:
十分に確立されており、かつ社会的に好ましいエネルギー技術としての水力発電の世界全般の認識を助長することにより、水力発電の新規開発および既設発電所の近代化を推進する。

Volume.2 Case Histories Report好事例一覧
https://www.nef.or.jp/ieahydro/actresult_a11_report.html

1457とはずがたり:2018/12/09(日) 11:47:34
ささやかすぎるけどリプレースに併せて少しでも多くの電気をってことのようである。

北陸電力、富山県奥山発電所の出力を1万300キロワットに増強
https://looop.club/articles/detail/310?popin_recommend_link
投稿日2015年10月16日

約250世帯の年間使用量分の電力増加
北陸電力は5日、富山県富山市にある奥山水力発電所の出力を300キロワット増加させ、経済産業省へ届け出を行ったことを発表した。

神通川水系にある奥山発電所は、水車型式は立軸単輪四射ペルトン水車で、発電機型式は立軸三相交流同期発電機。昭和37年12月に運転を開始している。

今回、水車羽根車の取り替えによる設備改修を行い、性能確認試験結果によって、発電所の出力を300キロワット増加できることを確認した。

これにより、発電電力量は、一般家庭約250世帯の年間使用電力量に相当する90万キロワットアワーが増加され、年間550トンのCO2排出量削減効果が期待できる。

豊富な水資源を活用
北陸電力は、低炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギーの導入を推進しており、北陸地域の豊富な水資源の有効活用を図るため、水力発電所の導入拡大に力を入れている。

そのために、現在発電に使用されていない河川維持放流水の活用を進め、また、既存水力発電所の設備改修による出力増加や新規水力地点の開発にも取り組んでいる状況だ。

これらの取り組をさらに強化し、2020年度までに発電電力量を、2007年度対比で1億キロワットアワー/年拡大することを目標としていく意向である。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

北陸電力 プレスリリース
http://www.rikuden.co.jp

1458とはずがたり:2018/12/09(日) 15:48:29

刀利ダム→小矢部第一12.5MW
太美ダム(刀利ダム直下)→小矢部第二(標高191.4m)11.4MW
臼中ダム→臼中(標高290m)0.74MW
を見てて臼中発電所の水を小矢部第二に持ってけよなあと思ったけど既にやってるようだ(;´Д`)すげえぞ俺の利水眼力w

http://maps.gsi.go.jp/#15/36.498815/136.841635/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1

1459とはずがたり:2018/12/12(水) 08:42:37
中滝発電所が完成
Posted on 2018年10月16日(火) 17:00
http://www.tym-midori.net/jyouganji-rengou/2018/10/16/%E4%B8%AD%E6%BB%9D%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E3%81%8C%E5%AE%8C%E6%88%90/

常願寺川沿岸用水土地改良区連合が富山県の事業受託協力を得て、富山市中滝で平成26年度より建設を進めてきた「中滝発電所」の完成式・発電開始式が、平成30年10月14日に現地において関係者約40人が出席して行われました。中滝発電所は国営事業で造成された左岸連絡水路橋からの落差約11mを活用し、最大出力470kW、年間電力供給量は221万kWhで一般家庭730世帯分に相当し、環境負荷の低減と土地改良施設の維持管理費の軽減に寄与するものです。

神事のあとの発電開始式では、中川忠昭理事長や奥村隆副理事長、石井隆一県知事、奥田透北陸農政局長、高野行雄県議会議長、福濱方哉富山河川国道事務所長、亀山彰県議会議員、朝倉正立山町副町長、永森雅之県土地改良事業団体連合会専務理事、山田彰弘北陸電力㈱富山支店長、村中正広㈱柿本商会富山支店長がボタンを押し、発電開始を祝いました。

続いて完成式典が立山町吉峰野開のグリンパルよしみねで約80人が出席して行われ、中川理事長の式辞、大橋雅樹県富山農林振興センター所長の工事経過報告、石井県知事、奥田農政局長、高野県議会議長、森雅志富山市長からの祝辞、さらに工事関係者への感謝状贈呈もあり、盛会に開催されました。

中滝発電所の概要はパンフレット(PDF)をご覧下さい。

1460とはずがたり:2018/12/15(土) 21:04:18
電力会社が全然使おうとせず苛々してたがLNG火発等で十分調整出来たからなんだな。それでは足りなくなったら使えというルールの下で必死で揚水今では動かしている。

揚水発電所が太陽光発電導入の支えに ただしコスト高、利用には工夫が必要
https://www.huffingtonpost.jp/shinrinbunka/power-20180426_a_23415009/
「自然エネルギーの導入を考える上でも重要だ」

森林文化協会ブログ 「山と木と人の共生」を基本理念とし、自然と人の絆を回復して緑を守り育てることを目標に、広範な活動を展開しています。
森林文化協会が発行している月刊「グリーン・パワー」は、森林を軸に自然環境や生活文化の話題を幅広く発信しています。4月号の「環境ウォッチ」では、天候などに左右される太陽光発電など、自然エネルギーによる発電量の変動をカバーできる「揚水発電所」の利用現状について、環境ジャーナリストの竹内敬二さんが報告しています。

     ◇

「変動する電気なので導入が難しい」と言われる自然(再生可能)エネルギー。その導入の切り札として、「揚水発電所」が注目されている。


揚水発電所は、流れ落ちる水で水車・タービンを回して発電する水力発電所の一種。発電所の上に池(ダム湖)を持つ普通の水力発電所と異なるのは、上の池、下の池と二つの池を持ち、発電に使う水をあらかじめ下の池から上の池にくみ上げておいて、必要な時に水を流下させて発電することだ。電気が余っている時にくみ上げで電気を消費し、ほしい時に電気をつくることができる。

従来は、夜間に余る原子力発電の電気を使って水を山の上の池にくみ上げておき、昼間に下の池に水を落として発電するのが主な役目だった。今は逆に、昼間に増える太陽光発電の電気を使って水をくみ上げている。余った電気を使うことで需給を調整し、太陽光発電の導入に貢献する形になっている。しかし、揚水発電は電力消費のロスが大きくコストが高くなるため、利用には工夫がいる。

 需要の7割に達した太陽光発電

昨年4月30日は日曜日で電力需要は小さかった。しかし、晴天だったため、九州電力管内では午後1時、電力需要770万kwに対して、太陽光による発電が565万kw(73パーセント)にのぼった。

この時、原子力、水力、地熱によって合計200万kw近く発電していた。大きく絞った火力発電も、まだ180万kwほどの出力があった。結局、昼過ぎに最高で220万kwほどが供給過剰になり、そのほとんどを揚水(水のくみ上げ)で消費してしのいだ。揚水は夕方に向けて少なくなり、午後6時頃には、夕食時となって電力需要が増え始めたので、一転、上の池の水を流下させて発電を始めた。

最近、太陽光発電が多く導入された電力会社の管内では、春の晴天日にこうした状況がしばしば起こる。


九州電力提供
小丸川発電所の全景。山の上にある「上の池」(左上)と、蛇行する川をせき止めた「下の池」の間で、水をくみ上げたり流下させたりする
揚水式の九州電力・小丸川(おまるがわ)発電所の場合、下の池は小丸川の途中に造ったダム湖で、上の池はそこから約650m高い山の上へ人工的に造った池だ。その池には620万tの水を貯めることができ、120万kwの出力で7時間にわたって電気を起こすことができる。

日本には約2700万kwの揚水発電所がある。多くが原発のバックアップを主目的に造られた。社会の電力需要は昼間に多くて夜間に少ないが、原発は同じ出力で運転せざるを得ないので、夜に電気が余る。その電気を使って水をくみ上げ、昼間に発電するという役割を担ってきた。

かつて電力会社が、調理、給湯、空調など全てを電気で賄う「オール電化住宅」の普及を進めていたのも、夜間に余る電気を有効利用するためだった。ほとんどの原発が止まっている最近は、電力会社に以前のような熱心さはみられない。

1461とはずがたり:2018/12/15(土) 21:04:28
>>1460
 くみ上げは夜から昼に逆転

そして今、新しい役割として、これまでとは逆の「昼間に水をくみ上げ、夜間に発電する」ことが注目されている。これは太陽光発電など自然エネルギーの導入促進に役立つ。例えば、東京電力管内には1100万kwの揚水発電所がある。これを電力需給の調整に使えば、使わない場合の2倍ほどの自然エネが導入可能だという。

しかし、揚水発電所の使い方は各電力会社で異なるようだ。認定NPO法人環境エネルギー政策研究(ISEP)は、電力会社のデータを使って、自然エネが比較的多く導入されている九州電力と東北電力の「太陽光発電が多かった日」を分析した。

それによると、九州電力は前述のように、自社の揚水発電所での水のくみ上げで、ほとんどの余剰を消費していた。隣の中国電力管内に流したのはいつもと同程度だった。一方、東北電力では、「需要が約700万kwで、太陽光と風力で約290万kwの発電があり、約300万kwが余剰になった日」を分析した。すると、その日は余った電気のほとんどを隣の東京電力管内に流しており、揚水発電所では22万kwほどしか使っていなかった。

ISEPの山下紀明主任研究員は「これにはコストが関係しているでしょう」と言う。揚水発電所では3割ほどの電力ロスが生まれるので、利用コストは高い。「連系線」を使って電気を隣接地域に送るのは安い。東京電力管内は巨大な需要地であり、東京電力と東北電力は送電線をほぼ一体で運用できるために、電力の融通は簡単だ。これに対して、九州電力から中国電力さらには関西電力など、西日本地域で電力会社をまたいで送電するには、連系線の運用容量や、その電気をどこの管内で消費するのかなど、まだ問題があるのかもしれない。

山下さんは「本来なら、まず連系線を使って電気を広域に送り、その次に揚水発電所を使うなど、全体として低コストになるように工夫した運用が必要ではないか。その上でかかるコストは需給調整に必要なコストとして、電力会社(送電会社)がきちんと回収できるようにすればいい」と話す。

最近は、太陽光発電などが急増し、「もうこれ以上の自然エネルギーはいらない」という締め出しが全国で起きている。だが、揚水発電所の利用や、連系線での全国融通などを併用すれば、まだまだ導入の可能性があるだろう。

 有効利用のための対策を

さらに近年、揚水発電の中でも「可変速揚水発電」が注目されている。この方法は、上の池へ水をくみ上げる時に、ポンプの回転数を変えることができる。それによって細かな需給の変動に対応する「周波数調整」が可能となり、そうした目的で運転していた火力発電所を止めて二酸化炭素排出量を減らせる。また、太陽光や風力による発電の変動を細かく吸収できるので、電力系統をより安定にし、自然エネの導入を増やせる。しかし、日本にある揚水発電所の多くはまだ従来型の「定速揚水発電」で、可変速は15㌫程度に過ぎない。

揚水発電は大容量の電力を蓄え、電力系統の需要の平準化、安定化に役立つ。蓄電池よりも規模が大きく、すでに存在する施設なので、もっと工夫して使えば大きな働きをするのは間違いない。

自然エネの導入、揚水発電に詳しい長山浩章・京都大学教授(エネルギー科学)はこう話す。

「揚水発電所は自然エネルギーの導入を考える上でも重要だ。揚水発電の価値を正しく認識し、有効利用の制度的枠組みをつくり、政策的な支援を考えるべきだ。定速揚水から可変速揚水への切り替えも検討したい。現状の制度下では、経済性確保が難しい設備は何もしないでいるとなくなっていくが、今後自然エネルギーがさらに増え、調整力がより必要になることは確実なため、なんとか対策を考えるべきだ」

1462とはずがたり:2018/12/16(日) 15:22:17
2014/05/09
富山県方針、達成の見通し 農業用水活用の小水力発電 【北国新聞】
http://j-water.org/news1/1510/

 富山県内の農業用水を活用した小水力発電で、県が農業農村整備実施方針で目標に掲げ る「2016年度までに県内で28カ所程度整備」が、5日までに達成の見通しとなった 。整備済みの14カ所と現在建設中の11カ所の計25カ所に加え、今年度新たに3カ所 で基本設計に取り組む。県は建設工事や設計作業を加速し、富山ならではの環境に優しい 小水力発電施設の普及に努める。

 県が今年度、基本設計に着手するのは常西幹線用水(富山市)舟子川用水(黒部市)三 合新用水(砺波市)。採算性や施工条件などを踏まえ、早期の事業化が可能と判断した。 今年度中に基本設計を終え、来年度以降に実施設計や施設建設に移り、早ければ16年度 中の完成にこぎ着けたい考えだ。

 この3カ所以外に、県は今年度から小川用水(朝日町)や黒谷(魚津市)、中滝(富山 市)など新規8カ所で工事に着手。ほとんどの施設が16年度に完成する計画で、中滝で は15年度の完成を予定している。

 農業用水を利用した小水力発電をめぐっては、売電収益の充当範囲が土地改良施設全体 の維持管理費に拡大したことや、固定価格買取制度が導入されたことに伴い、県内の土地 改良区で関心が高まっている。県が12年度に県内341路線で実施した適地調査では、 流れが急で水量が豊富など、小水力発電に適している農業用水が点在していることが判明 している。

 県は「今後も土地改良区など事業主体へのきめ細やかな支援を行いながら、小水力発電 の整備を加速させたい」(農村整備課)としている。

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/T20140506202.htm

1464とはずがたり:2018/12/16(日) 21:45:45


用水路を活用した小水力発電所、発電した電力は地域に供給
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1812/13/news019.html

自然電力グループが長野県小布施町で開発を進めていた水力発電所が2018年10月から稼働。発電した電力は地域新電力を通じて地域の需要家に供給する。
2018年12月13日 11時00分 公開
[スマートジャパン]
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 自然電力(福岡市)100%子会社である長野自然電力(長野県小布施町)が、小水力発電所「小布施松川小水力発電所」(同町)が完成し、2018年10月から運転を開始した。自然電力グループとして初の小水力発電所となる。

 同発電所は小布施町を流れる松川から取水する用水路を活用した流れ込み式発電所で、約190kW(キロワット)の発電出力を有している。発電所の最大使用水量は約1.5立方メートル/秒、有効落差約14.4メートルで、年間発電量は、一般家庭約350世帯分に相当する年間約110万kWh(キロワット時)の発電量を見込む。水車は、小水力発電事業におけるパートナーである豪GUGLER Water Turbines社のフランシス型水車を採用した。


完成した「小布施松川小水力発電所」 出典:自然電力

発電所の内部 出典:自然電力
 長野自然電力は、同発電所の建設にあたり、八十二銀行(長野市)からプロジェクトファイナンスで資金調達を行った。さらに、地域主導型の自然エネルギー発電事業を「収益納付型補助金」により支援する長野県公募事業「平成29年度自然エネルギー地域発電推進事業」を活用している。また、発電所用の水源の取得にあたっては、小布施町の協力を得た。

 また、自然電力、長野県北信地域でケーブルテレビ事業を展開するGoolight(須坂市)および小布施町の3者で地域新電力「ながの電力」(小布施町)を設立した。同発電所で発電された電気は、ながの電力が小売電気事業者である自然電力の取り次ぎとして需要家に販売し、自然電力が当該電気を需要家に供給する。

1465とはずがたり:2018/12/19(水) 16:55:05

嘗ては送電してたし(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1081280165/5357)地理的にも送電してて全く可怪しく無い御母衣は最近では全て関電向けで中電には送ってない様だ。
それともこの時は関電が原発停まってピンチだったので全部関電に送ってたのかな??

関西電力の電源設備
2011年10月末現在
http://www.meti.go.jp/setsuden/pdf/supply_2012summer_06.pdf
電源開発 尾上郷 2.0 ○
電源開発 御母衣第二 5.9 ○
電源開発 御母衣 21.5 ○

中部電力の電源設備
2011年10月末現在
http://www.meti.go.jp/setsuden/pdf/supply_2012summer_04.pdf
電発 湯上 5.4(注1) ○

1466とはずがたり:2018/12/21(金) 19:51:26
大洲講演会実行委
肱川整備計画見直しを 国に決議文提出
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201812210050
2018年12月21日(金)(愛媛新聞)

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肱川水系河川整備計画を住民参加でゼロから見直すことなどを求める実行委メンバーら=20日午後、大洲市中村

 1日に愛媛県大洲市であった西日本豪雨に伴う水害を検証する講演会を主催した実行委員会は20日、山鳥坂ダム建設を含む肱川水系河川整備計画を住民参加でゼロから見直し、新たな計画を構築することなどを国や県に求める決議文を国土交通省大洲河川国道事務所などに提出した。

 決議文は、2004年策定の整備計画に携わった肱川流域委員会の委員公募が実施されなかった経緯に触れ「住民参加が否定された。その結果成立したのが、ダム優先の整備計画だ」と指摘。堤防には「計画期間(おおむね30年間)の約半分がたっても3分の1しか完成していない」と主張。当面の洪水対策を河床掘削と堤防建設に限ることなどを求めている。

 決議文は国交省四国地方整備局長や大洲河川国道、山鳥坂ダム工事の両事務所長宛て。20日は、実行委の7人が両事務所を訪れ、手渡した。大洲市中村の大洲河川国道事務所では、市議会が18日に整備計画の「河道内掘削を行わず」の文言削除などを求める陳情を趣旨採択したことに言及し、山鳥坂ダムを建設せず、河床掘削や堤防完成を進めるよう訴えた。

 整備局と県は整備計画の変更内容を検討中で、両事務所は「整備局に報告する」とした。

1467とはずがたり:2018/12/21(金) 19:51:48
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愛媛豪雨災害
肱川氾濫、河川計画「変更必要」 国と県が学識者会議初会合
2018年10月19日(金)(愛媛新聞)
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201810190035?utm_source=article&amp;utm_medium=referral&amp;utm_campaign=osusume&amp;utm_content=news201812210050
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肱川水系河川整備計画について「変更が必要」との意見が出た学識者会議=18日午前、大洲市東大洲

 西予、大洲両市に甚大な被害を出した西日本豪雨に伴う肱川氾濫を受け、国土交通省四国地方整備局と県は18日、肱川水系河川整備計画変更の検討に入った。大洲市で開いた学識者会議の初会合で、今回の洪水が計画規模を上回っていたと説明。学識者から「変更が必要」との意見を得た。具体的な変更内容や時期は学識者会議の意見を聞きながら、国や県が決める。素案段階で流域住民などを対象に意見公募を行う方針。



 河川整備計画は2004年策定で、おおむね30年で堤防やダムを整備する。同整備局大洲河川国道事務所によると、計画の目標流量(大洲第二観測所)は毎秒5千トンで、今回の洪水があるまで戦後最大だった1945年9月の洪水と同規模でも被害を出さない想定となっている。

 一方、西日本豪雨での流量規模は、ダムによる洪水貯留をせず、氾濫がない場合で6200トン程度(速報値)と推定。事務所は「計画通り整備していても、被害が出た可能性がある」と説明する。実際の流量は4442トン(同)だった。

 流域の大洲、西予両市や内子町からは、整備区間見直しや新計画策定の要望があった。



 学識者会議は環境や文化財などが専門分野の14人で構成。議長に鈴木幸一愛媛大名誉教授(河川工学)を互選した。初会合では、国や県が計画について▽治水▽利水▽河川環境―などの分野で現状を説明。鈴木氏は「整備を適切に実施していることは確認したが、7月の洪水は現行計画を大きく上回っており、早急な変更が必要」と述べた。

 事務所によると、国や県の肱川緊急治水対策には大洲市内の暫定堤防かさ上げなどで現行計画の範囲を超えるものがあり、実施のためには計画変更が必要という。

1468とはずがたり:2018/12/29(土) 19:39:46
発電所名:田口用水発電所
事業者:Misumi(嘗ての三角石油瓦斯・三住商事のミスミとは別w・2015年の南大隅町に引き続き2箇所め)
利水元:田口用水(田口土地改良区の用水路)
最大出力:39.6kW(ちいせえ。。)
年間出力:約30万kWh(300MWh)
スキーム:売電売り上げ(1千万程度の見込)の5%を施設使用料として土地改良区に還元とのこと。
運開:2018年12月10日

Misumi、鹿児島県霧島市に小水力発電所
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38744700Q8A211C1LX0000/?n_cid=SPTMG002
2018/12/10 17:33

1469とはずがたり:2019/01/18(金) 17:31:22
2019/01/17 17:45
福岡県内ダムが減水 貯水率50%割る 2018年夏の少雨が影響か 県が節水呼びかけ 
https://www.tnc.co.jp/news/articles/NID2019011703297/

福岡県内のダムの水が減り、主要17ダムの平均で50パーセントを割り込んでいます。

このまま水不足になるのでしょうか。

【上空から記者リポート】
「那珂川市にある南畑ダムです。茶色の斜面がむきだしになっていて、水位が下がっていることが確認できます」

水は主に福岡都市圏の水道用水として使われていますが、貯水率は17.8パーセントまで落ち込んでいます。

県によりますと、県内にある主要17のダムの平均貯水率は48.1パーセントと過去20年の同じ時期の平均を20ポイント以上下回り、2003年についで2番目に低くなっています。

2018年の夏以降の雨量が平年より少ないことが影響しているとみられています。

県は「農業の繁忙期ではないので水が急激に減ることはない」としていますが「節水に努めてほしい」と呼びかけています。

1470とはずがたり:2019/01/27(日) 17:56:58

ダム決壊、行方不明300人近くか…ブラジル
https://www.yomiuri.co.jp/world/20190127-OYT1T50071.html
2019年01月27日 17時42分

 【カラカス(ベネズエラ)=田口直樹】ブラジル南東部ミナスジェライス州で25日に鉱山のダムが決壊した事故で、消防当局は26日、死者は少なくとも34人に上ったと発表した。地元メディアによると、300人近くが行方不明になっているとみられ、死者数は増える恐れがある。

 現場周辺では建物や道路などが深い泥に覆われ、消防当局はヘリコプターを使って救助にあたっているが、活動は難航している。今回の事故を受け、ブラジルの環境当局はダムを所有する資源大手バーレに2億5000万レアル(約72億円)の罰金を科した。

2019年01月27日 17時42分 Copyright c The Yomiuri Shimbun

1471とはずがたり:2019/03/03(日) 17:37:31

2019年2月20日
関西電力株式会社
山口維持流量発電所(仮称)の新設計画について
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2019/0220_1j.html

 当社は、2030年に50万kWを目標として再生可能エネルギー電源の開発に取り組んでおり、水力電源開発にも積極的に取り組んでいます。その一環として長野県木曽郡南木曽町に当社が所有する山口ダムにおいて、河川維持流量※を利用した「山口維持流量発電所(仮称)」を新たに建設することとしました。
 ※:ダム下流の景観の保全等、河川環境の維持のために放流する必要流量

 山口維持流量発電所(仮称)は、出力630kWの発電所として、年間発電電力量を450万kWhと見込んでおり、CO2排出量を年間約2,200t削減することが可能となります。

 2020年10月着工、2022年6月の営業運転を目指し、関係当局のご指導と地域の方々のご理解を賜りながら、安全を最優先に建設を進めてまいります。

 当社は、引き続き、S+3E(安全性、地球環境、エネルギー安定供給、経済性)の観点を踏まえ、再生可能エネルギーの導入に積極的に取り組み、純国産エネルギーである水力発電についても最大限に活用し、電気の低炭素化を加速させてまいります。

以 上

【参考:山口維持流量発電所(仮称)の概要】
所在地 長野県木曽郡南木曽町なぎそまち
水系・河川名 木曽川水系 木曽川
発電所形式 ダム式(維持流量発電)
最大出力 630kW(1基)
発電電力量 450万kWh/年
最大使用水量 2.84m3/s
有効落差 27.39m
CO2削減量 約2,200t/年

1472荷主研究者:2019/04/21(日) 23:46:02

https://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20190328/CK2019032802000102.html
2019年3月28日 中日新聞
100年前の砂防設備 現存 立山カルデラで確認

本年度の現地調査の際に西五ノ谷で発見した石積砂防堰堤。石積形状から当時の写真正面に写っている砂防堰堤と確認=いずれも立山カルデラで(立山砂防事務所提供)

 国土交通省立山砂防事務所は二十七日、立山黒部アルペンルートの南にある巨大なくぼ地「立山カルデラ」で、百年以上前に県が造った砂防設備を確認したと発表した。国による工事が始まる前の明治-大正のもので、担当者は「このまま残っているのは奇跡に近い」と話す。

常願寺川氾濫、県が整備

 一八五八(安政五)年の飛越地震でカルデラの一角の大鳶(おおとんび)山などが崩れ、土砂にせき止められた常願寺川が氾濫する「鳶崩れ」が起きた。以来、暴れ川と呼ばれた常願寺川では、さらに洪水や土砂災害が相次いだ。県は一九〇六(明治三十九)年、川の下流にあたる富山平野を守るためにカルデラで砂防事業を始めた。二六年に国の直轄事業となった後、現在も工事は続く。

明治-大正期の西五ノ谷の砂防堰堤等の様子を写した写真

 立山砂防事務所は約十年前の調査で、鳶崩れ付近の谷筋に明治時代の砂防設備を発見。当時の工事を記録した文献資料の調査とともに、昨年六〜十月に西ノ谷や湯の谷の上流域を新たに重点的に調査。その結果、堰堤(えんてい)工や山腹工など計二十一の砂防設備を発見した。一部は石積みの様式の比較から、施工当時の写真に写っているものと同一と確認された。

 今回発見された設備の中には標高一、六〇〇メートルを超え、傾斜が三〇度にもなる場所もあり、砂防設備を現代まで残した当時の石工らの技術の高さを物語る。大坂剛事務所長は「大型機械もなくアプローチする道路もない時代。崩壊地の真下に、設備がそのまま残っているのはかなり貴重」と話した。今回の調査で発見した施設や資料は今後、世界遺産登録に向けた活用を目指す。 (柘原由紀)

1473とはずがたり:2019/06/04(火) 19:09:50

中部は意外な水大国 発電の岐阜、水道安い名古屋
https://www.nikkei.com/article/DGXNZO45444280X20C12A8L91000/
2012/9/9付

1474とはずがたり:2019/06/04(火) 20:43:59
川辺水力制御所に集約するとのこと。

中部電、岐阜県のダムを一体管理 まず木曽川水系
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42011750U9A300C1L91000/?n_cid=SPTMG002
2019/3/4 20:19日本経済新聞 電子版

1475とはずがたり:2019/06/22(土) 20:33:02
行ったのは20年位前だったかな〜

全国初 ため池が国の名勝に
06月21日 17時26分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20190621/8030003936.html

香川県まんのう町にある全国最大規模の農業用のため池、「満濃池」が国の名勝に指定されることになりました。ため池が国の名勝に指定されるのは全国で初めてです。

讃岐山脈のふもとにある満濃池は、西暦700年頃に地元の国司が築いたとされ、弘法大師・空海が改修工事を行うなど古くから地域の貴重な水がめとして活用されてきました。

満水時の面積は138.5ヘクタールで、農林水産省によりますと農業用のため池としては、貯水量が全国一だということです。

その広大な水面と周囲の山並みが美しい景観を織りなしていることが評価され、21日、文化庁の文化審議会が国の名勝への指定を文部科学大臣に答申しました。

ため池が国の名勝に指定されるのは全国で初めてとなります。

また、県内の景勝地が国の名勝に指定されるのは、特別名勝の栗林公園を含めて6例目となります。

まんのう町生涯学習課の松下信重課長は「素晴らしい景観を未来につなげられるよう保存活用の計画を作るとともにより多くの人たちに魅力を知ってもらえるようPRの方法も考えていきたい」と話していました。

1476とはずがたり:2019/06/28(金) 15:38:16
「不明管」で高額の水道料金、兵庫の男性が提訴 各地に存在か
毎日新聞2019年5月25日 12時00分(最終更新 5月25日 13時18分)
https://mainichi.jp/articles/20190525/k00/00m/040/054000c?inb=ys

 地中に埋設された所有者の分からない「不明管」が原因で不当に高額な水道料金を支払わされた可能性があるとして、兵庫県西宮市の男性が上下水道を管理する同市に約240万円の損害賠償を求めて裁判を起こした。不明管の存在は各地で確認されているものの、全国でどの程度埋まっているか全容は明らかになっておらず、住民が被害を訴えて訴訟に発展するのは異例だ。

 4月26日付で神戸地裁に提訴した。訴状によると、男性は2004年、市内の中古の戸建て住宅を購入。17年6〜7月、水道を使っていない間も水道メーターが動いたり、止まったりしていることに気付き、男性側の要請で西宮市が原因を調べたが、漏水などは確認されなかった。

 男性は17年11月に水道管を自費で交換。以前は水道料金が平均で約1万円(2カ月分)だったが、約4000円に下がったという。昨年8月には、民間業者に自宅付近の道路の地中調査を依頼。レーダー探査の結果、所有者不明の配管が10本程度確認され、うち数本は近隣住宅から道路の下を通って男性宅の敷地内につながっていた可能性があることが確認された。

 このため男性は市に道路を掘削して調査するよう求めたが、市が応じなかったことから「異常を放置した」などとして市側の責任を問う裁判を起こした。

 一方、市は「不明管が埋まっている可能性だけでは対応していない」と説明し、提訴については「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。【岡村崇】

不明管とは
 水道管は、自治体側が台帳を作成してどこに埋設されているかを把握しているが、管理が不十分だった戦前の古い配管などが、道路工事などの際に「不明管」として見つかるケースが多いとされる。各地で地中調査を手掛ける業者は「請け負う案件の約1割で不明管が見つかる」と明かし、「工事中に傷付けて水の噴出などのトラブルにつながる可能性もある」と指摘する。

 国土交通省も、工事業者が地中から不明管を発見したような場合、役所に連絡し、誰が管理者か「明確にしなければならない」とルール化している。だが、訴訟を起こした男性のケースのように、存在が「可能性」レベルであれば、調査は義務ではないというのが自治体側の立場だ。

 水道管には、自治体側が公道などの下に埋設して管理する「配水管」と、配水管から住宅などに水を通す「給水管」があり、給水管は住民側が所有・管理する。ただ、今回は道路下に不明管がある可能性が指摘されており、男性の代理人弁護士は「民間人が勝手に道路を掘って調べるわけにはいかない。(異常の)原因を解明するため、市が柔軟に対応すべきだ」と話している。【岡村崇】

1477とはずがたり:2019/06/30(日) 23:11:57

>ほぼ全ての業者、全件で不正
ひでえな,維新の懐にかなりキャッシュバックしてんちゃうのこれ??

https://mainichi.jp/articles/20190210/k00/00m/040/072000c
大阪市水道工事、ほぼ全ての業者、全件で不正を確認
会員限定有料記事 毎日新聞2019年2月11日 06時00分(最終更新 2月11日 06時35分)

 大阪市発注の上水道工事を巡り、関わったほぼ全ての業者が不正な利益を得ていたことが、市関係者への取材で明らかになった。工事で道路を掘削した後、安全性の高い資材を埋め戻したと伝票上で偽り、実際には安価な砕石を戻す不正が横行していたことが毎日新聞の報道で発覚。これを受け、市水道局が2012年度以降に完成した約1100件の工事を調査したところ、全体の95%以上で不正が確認された。

 ほぼ全ての業者が不正を認めており、市は近く調査結果を公表し、計約400社を一斉に3カ月の指名停止処…

この記事は有料記事です。

1478とはずがたり:2019/07/03(水) 21:25:27

鹿児島 南さつま 大王川が決壊 市街地に水流入
2019/07/03 17:18NHKニュース&スポーツ
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10011980801_20190703.html

鹿児島県によりますと、南さつま市大浦町を流れる大王川の右岸の堤防がおよそ20mにわたって決壊し、水があふれているのが3日午後、確認されたということです。

南さつま市の消防本部によりますとあふれ出した水は市街地にも流れ込み始めているということです。

消防は午後4時ごろ、「川の水が流れていて出られない」という通報を受け、付近にある銀行の中にいた3人を救助したということです。

消防は防災行政無線を使って大王川付近の住民に避難を呼びかけています。
【道路が浸水 ひざ下まで水】堤防が決壊した大王川のある鹿児島県南さつま市大浦町の周辺では、道路の一部が水につかり、人のひざ下当たりまでの深さになっているほか、周囲の田んぼも一面水につかっています。

1479チバQ:2019/07/10(水) 10:40:35
https://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/list/201907/CK2019071002000177.html
<政治決戦ぐんま>争点の現場から ダム完成間近 八ッ場に翻弄 募る不信感

2019年7月10日


代替地から八ッ場ダムを見下ろす住民の高山彰さん(6月20日)

写真
 2009年の衆院選で当時の民主党が「建設中止」を公約に掲げて注目された八ッ場(やんば)ダム。同年9月の中止表明と2年後の中止撤回という混乱を経て、今年6月にダム本体がほぼ完成した。参院選群馬選挙区でも、完成間近のダムは争点ではなくなった。翻弄(ほんろう)された水没地の住民は「もう政治には期待できない」と、選挙戦に冷めた目を向ける。

 長野原町で、ダム代替地の高台に立つ真新しい家。「こんなものいらなかった。大切な故郷がダム湖に沈む悲しさには代えられない」と、町の元消防署員高山彰さん(65)は語る。二階の窓からは、高さ約百十六メートル、幅約二百九十メートルの巨大なダムの姿を一望できる。

 ダム計画が持ち上がった翌年の一九五三年に生まれ、住民が賛成と反対に分かれて争うのを見てきた。建設は仕方ないと諦めていたが、民主党の中止表明で「やはり造らなくていいんだと、目からうろこが落ちた」。ダム建設再開を要望する住民の中でも反対の立場を隠さず、家族からは「いつまでこだわってるんだ」「余計なことを言わないで」と止められた。

 一一年の中止撤回後も、水没予定地で最後まで移転を拒否。強制収用を可能にする、土地収用法に基づく国土交通省の事業申請を受け、一六年に移転契約に応じた。

 「家族の中でも移転するかしないかで意見が分かれ、ばらばらになってしまった。一人ならいつまでもいたかった」と振り返る高山さんは、介助が必要な兄と町外で暮らし、新居には引っ越していない。県によると、移転対象の四百七十世帯のうち、代替地に移ったのは一八年末で九十六世帯。多くは町を離れたとみられる。

 ダムは今年六月に本体のコンクリート打設が完了し、来年三月に完成予定。故郷を水没させてまで、本当に必要なものなのか。納得できる説明はなく、不信感だけが残った。

 「政治家は今からでも、一番犠牲になった住民に目を向けてほしい」。高山さんは、訴える。

1480荷主研究者:2019/07/10(水) 22:37:55

https://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20190618/CK2019061802000015.html
2019年6月18日 中日新聞
「八日市新川」が全体開通 東近江の蛇砂川と愛知川結ぶ

http://tohazugatali.web.fc2.com/risui/PK2019061702100235_size0.jpg
開通した八日市新川への分岐点。手前を流れる蛇砂川とは堰で隔てられている=東近江市尻無町で

http://tohazugatali.web.fc2.com/risui/PK2019061702100236_size0.jpg

 東近江市の永源寺地区から琵琶湖まで、市内を東西に流れる蛇砂川と愛知川を結ぶ「八日市新川(しんせん)」が17日、開通した。氾濫抑制の効果が期待される。

 蛇砂川では大雨による氾濫が古くから発生している。二〇一三年以降では川幅が狭くなっている今崎町と今堀町の境界付近で少なくとも三度、大型台風による氾濫があり、周囲の民家に浸水被害をもたらしている。

 八日市新川は、県が一九七四年から取り組む改修事業の一環で整備が進められてきた三・九キロの水路。川幅が狭くなっている地点の上流にあたる尻無町から、川合寺町の愛知川まで、新たに引かれた。用地取得などで難航していて、二〇一六年に一部の通水が始まり、今回ようやく全体が開通した。これまでに七十一億円が投入されている。

 蛇砂川との分岐点は堰(せき)で隔てられており、平時は水が流入しないが、大雨で水位が上昇すると、堰を越えて水が入り、愛知川へと逃がす仕組み。現状では毎秒十トンの水を流す能力があり、蛇砂川上流で氾濫ぎりぎりの水量が流れても、川幅が狭くなった地点であふれないだけの水量を受け止められるという。

 今後は、十年に一度の確率で降るような大雨に備えて毎秒百六十トンの水を流せるよう、三〇年の完成を目標に拡幅工事などを進める。蛇砂川全体の改修も並行して取り組み、流域全体の防災能力を高めていく。

 (小原健太)

1481とはずがたり:2019/08/06(火) 22:52:47

石木ダム問題とは
佐世保市民が353億円を負担するダムの建設計画が進んでいます。
http://ishikigawa.jp/what/

1482とはずがたり:2019/08/14(水) 00:02:36
原野谷ダム同様の防災用ダム。

今回もなかなか読ませる。山行がにはダムマニアは余り進出してないのかダムの謎は余り解けていない。

道路レポート 新潟県道246号西飛山能生線 飛山ダム区間 第1回
https://yamaiga.com/road/hiyama/

1483とはずがたり:2019/08/21(水) 20:57:19
気持ち悪いなぁ。。東京湾で取れた魚とか食べてないよねえ,我々。大阪とかも大丈夫か?

「残ったトイレットペーパーが泡のように…」「五輪には到底間に合わない」お台場の汚水に衝撃…今からでもできる東京湾の対策は
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190821-00010013-abema-soci
8/21(水) 17:06配信 AbemaTIMES

 11日に行われた東京オリンピック・パラリンピックのオープンウォータースイミングのテストイベント。競技結果以上に注目が集まったのは、選手たちからの「トイレの臭いがする」「正直臭い」といった感想だった。そして17日、パラトライアスロンの前日水質検査では、ITU(国際トライアスロン連合)は最悪の「レベル4」に分類される、基準(100ml以下で250匹以内)の2倍の大腸菌が検出され、スイムは中止となった。

 開催まであと1年、東京の汚水の“不都合な真実“とは。20日放送のAbemaTV『AbemaPrime』では、その背景を探った。

■「検査方法が杜撰」…溶け残ったトイレットペーパーも浮遊!?
 国連テクニカルアドバイザーも務める吉村和就・グローバルウォータ・ジャパン代表は「これらは“糞便性“の大腸菌で、簡単に言えば人間が出したウンコなどが全部入っているということだ。赤痢、疫痢、チフス、レジオネラなど、人間の体内のあらゆるものの中で、ITUとしては大腸菌を指標にしましょうということにしている。250個の大腸菌を1000人に飲ませた場合30人がお腹を壊すというWHOの基準だ。身体が丈夫な人であれば問題ないかもしれないが、乳幼児には良くないし、身体に傷があれば破傷風になる可能性もある」と話す。

 さらに吉村氏は「糞便性の大腸菌の場合、44.5度で24時間培養し、その効果を確かめることになっているが、今回は16、17日の夕方に採取して、朝にはゼロだったという結果が出た。つまり、24時間やらなければいけないところ、12時間しかやっていない。検査方法が杜撰だし、一体何を信用すればいいのか」と指摘した。

「残ったトイレットペーパーが泡のように…」「五輪には到底間に合わない」お台場の汚水に衝撃…今からでもできる東京湾の対策は
榎本区議の映像が撮影されたのは…
 かねてから課題になっていたという東京湾の水質。その改善に長年取り組んできた港区議会議員の榎本茂氏(都民ファースト)は、「僕も年に100回を超える水質検査をやっているが、全て24時間待っている。手順を踏まなければちゃんとした検査はできないはずだ。なぜこんなに短時間でできるのかと思うし、身体から出ていくと3日以内に死ぬ弱い指標菌が存在しているということは、もっと強い菌が生きていることになる。大腸菌が翌日ゼロになったからいいというのは、そもそも論として違うと思う」と首をかしげる。

 榎本区議が一昨年5月に撮影した、生活排水が放出される様子を撮影した映像には、泡や色の着いた物体が水面に浮いている様子が収められている。この水が行き着く先には、 榎本区議が一昨年5月に撮影した、生活排水が放出される様子を撮影した映像には、泡や色の着いた物体が水面に浮いている様子が収められている。この水が行き着く先には、問題のお台場もある。

 「レインボーブリッジのループの付近にある、高浜水門の脇で撮影した。この後ろには広大な下水処理場があり、港区全域のトイレの水だけでなく、日本橋、銀座、新宿、渋谷、後楽園球場やサンシャインシティの水も来るし、国会議事堂の水は2時間でやってくる。ただ、建設されたのは昭和6年、今よりも人口は少なく、東京にビルなどもない時代だ。だからちょっと雨が降るともう流さなければいけない。多い年で年間120回。3日に1回くらい放出されるが、直後の水には、水中に分解されつつある状態の固形物がいっぱい混じっている。明らかにトイレットペーパーのようなものが、ふわふわの泡になって消えずに残っている。塩素も大量に混ぜているので、それと合わさった刺激臭と腐敗臭がした。すごい圧力で排水するので、お台場までは30分で到達する」。

1484とはずがたり:2019/08/21(水) 20:58:11

■汚水が混じる仕組み…「大会には到底間に合わない」
 映像の撮影と同じ年に行われた水質調査では、国際水泳連合の定める基準の7倍、ITUの定める基準の21倍の大腸菌を検出する日があったという。大会組織委の室伏広治スポーツ局長(当時)は「特に雨が降った後のデータがあまり良くないということもあるので、競技日程など、そういうことも踏まえて総合的に対応していくことになると思う」との見解を示していた。

 榎本都議と室伏局長の話にあった、“東京湾の水質は雨によって変わる“とはどういうことなのだろうか。

 東京の下水道は、生活排水や工業廃水などを1本の下水管に合流させて下水処理施設で浄化し、その後で川に流すと「合流式」を採用している。通常、3回の下水処理が3周行われているが、台風やゲリラ豪雨などで急激に雨量が増えて下水管に大量の雨水が入った場合、市街地の浸水被害を防ぐために1回の簡易処理のみで川に流すことがあるのだ。このことは東京都水道局のHPにも「一定量以上の雨が降った時に、汚水混じりの雨水が河川や海などに放流されます」と説明されており、都では降雨初期の特に汚れた下水を貯留する施設の整備、排水を貯める施設の拡大、雨水を地中に染み込ませる雨水浸透桝の設置などを進めてきた。ただ、小池百合子都知事が2016年、「昔はもっと汚かったけれど、だいぶ甦りつつある。だいぶ良くなってきたが、まだきれいにできるわね」と発言しているものの、効果のほどは未知数だという。

 吉村氏は「下水処理場の中には皆さんのウンコも食べてくれる、ありがたい生物処理の仕組みがあり、そこを通して、東京都では1日あたり450〜550万トンの水が東京湾に流れている。しかしゲリラ豪雨などで50〜75ミリ、つまり通常の60倍の水が入った場合、下水処理場に入る手前に設置されている800か所の越流堰から水を出さなければ、下水処理場がパンクしてしまう。もともと下水処理場の本来の目的には雨水の排除もあり、それによって都市型の洪水を防いでいたが、最近では100ミリを超える雨が増えており、10年前は年220回だったのが、都の試算で2050年には300回を超すと言われている」と説明。「とにかく雨水の排除を重要視していたこともあり、国際的に見てもロンドンやニューヨークも合流式で、東京は合流式が8割、分流式が2割だ。一方、後から下水が整備された横浜の場合は合流式が3割、分流式が7割で、非常にうまく言っている。東京でも同様にしたいが、それには10兆円の費用と50年くらいの時間がかかる。都が考えている対策も、全て完成したとして170万トン分だ。75〜100ミリの雨が降ると約1000万トンの水が出る計算になるし、絶対に開催には間に合わない」とした。

 榎本氏は「簡易処理の場合、殺菌と鉄格子で大きなゴミを取るという程度で、後は塩素消毒だけして流してしまう。台風やゲリラ豪雨の場合、簡易処理も省略となる」と実情を明かし、「都の対策も到底間に合わない。芝浦で初期雨水の貯留施設の工事が進められているが、深さ75mのところ、5、6年が経っているのにまだ20mしか掘れていない。そこで貯めきれなかったものを圧送する地下トンネルも8kmのうち3kmしかできていない。長期の計画と短期の計画は分けて考えなければいけない」と警鐘を鳴らす。

1485とはずがたり:2019/08/21(水) 20:58:24
>>1483-1485
■残り1年でできる対策は「有明水再生センター」「ヘドロ除去」
 では、あと1年で実行しうる対策にはどのようなものがあるのだろうか。

 吉村氏は「問題になっている場所は、都自身が遊泳禁止にして、2014年からは膝下までは入っていいが決して水に顔を付けてはいけないとしている場所だ。本来、トライアスロンなどやってはいけない。そもそもお台場はヘドロが江戸時代から溜まっているところで、湾の奥なので、汚水が入るとなかなか抜けない。本来、新島や八丈島など、東京都が島でやるべきだった」と指摘した上で、次のようなアイデアを披露した。

 「実はお台場から運河を挟んだ有明に最新鋭の水再生センターがあり、トイレ用水などを作っている。無色透明で完全殺菌され、透視度は2メートルある水なので、これを運河の下を通してお台場に配管し、お台場に流れ込む下水の流れを逆にしてやる。トライアスロン会場には100万トンの海水が必要だが、有明の水再生センターは1日で3万トンを処理できるので、約1か月できれいにできるのではないか。運河は河川局、港湾局といろいろなものがあり許認可が大変だが、このままでは水道の普及率98%、汚水処理率91%と、アジアで最も水のきれいな国だったはずの日本が、汚染された海で泳がせるとはどういうことなのか、ということで、汚染が“レガシー“となってしまう」。

 榎本氏は「会場になっているのは、普通の人の遊泳は禁止だが、国際大会に準じるものはOKと条例を変えた場所。水質だけ見れば、横浜などで開催するのが正しい。あえてここを会場にしたのは、私の推測では“景観“が理由だったと思う。レインボーブリッジも“封鎖“して、ビジュアル的にカッコいいコースを取る。しかしそのために定期バスも全部止まるし、マンション住民は車も駐車場の入口が全部塞がれてストップだ」としながらも、「2メートルの厚さでヘドロが堆積している。ここに嫌気性バクテリアがたくさんいて、硫化水素やメタンガスなどの嫌な臭いを出している。しかし数か月あれば、このヘドロは取ることができる。それはすぐにでもやってもらいたいと都議会にも申し入れている。その上でそこに砂を撒き、好気性のバクテリアを増やす努力をこの1年間はやるべきだ」と訴える。

 「今まで僕は議会質問の半分くらいを使って下水について質問してきた。“下水オタク“とか“票にならんだろう“と言われていた。しかし、下水の問題を改善することこそ“レガシー“だ。芝浦港南に高層マンションが立つようになって、クレームも来るようになった。下水の問題がこれだけ取り上げられ、議論が深まること地元住民としては千載一遇のチャンス。100年かかってもいい。次の世代のために、東京港をきれいにしたいのか、したくないのかを考える素敵な機会だ」(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

1486とはずがたり:2019/08/28(水) 22:06:20
集落全体が湖「一気に水が家に」住民、ボートで一軒ずつ救助 九州北部大雨
2019/08/28 20:12毎日新聞
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20190828k0000m040255000c.html

集落全体が湖「一気に水が家に」住民、ボートで一軒ずつ救助 九州北部大雨

大雨で冠水し、ボートでの救出活動が続く住宅街=佐賀県武雄市で2019年8月28日午前11時57分、森園道子撮影

(毎日新聞)

 記録的な大雨となった九州北部では28日早朝から各地で市街地や農地が広範囲に冠水し、河川の氾濫などが次々発生した。「まさかここまでになるとは」。佐賀県の武雄市や隣接する大町町では、一気に浸水した自宅に取り残された人たちから救助要請が相次いだ。雨は29日も続く見込みで、住民らは不安な表情を浮かべた。

 大規模冠水し、順天堂病院が孤立して患者ら201人が取り残された大町町福母(ふくも)地区。28日午後、JR大町駅周辺では、佐賀市方面と武雄市方面を結ぶ国道34号とJR佐世保線の線路が完全に水没していた。町職員は救助要請があった地区の住宅をボートで一軒一軒回り、住民を助け出した。町を流れる六角川の堤防を記者が歩くと、1階部分が浸水した家々や、水面から上部だけ露出した樹木が見え、集落全体が湖に沈んだようだった。

 佐賀県によると、地区にある「佐賀鉄工所」のタンクが冠水し、最大約8万リットルの油が六角川などに流出した。周辺の水面はどす黒く染まり、油の強い臭いが鼻をつく。同社から南東に約1キロ地点で、油混じりの水面で孤立する順天堂病院が見えた。約100メートル離れた堤防から病院を心配そうに見ていた住民の女性は「中には多くの高齢者がいる。大丈夫だろうか」と話した。

 県によると、病院の敷地には老人保健施設(2階建て)と病棟(3階建て)があり、患者らはいずれも上階へ避難した。夕方には水道が止まったが、電気とガスは使え、タンクに1・5日分の上水の備蓄がある。ただ、入院患者は人工呼吸器を付けた重症者が多いため別の病院への避難が難しいといい、県は自衛隊などと連携して対応を検討している。

 一方、武雄市の朝日町甘久(あまぐ)地区も昼ごろには、近くを流れる高橋川があふれ、深いところでは水が腰の辺りまであり、危険な状況だった。

 住民らによると、早朝に激しい雨が降り、一気に家屋まで浸水した。現場では、自衛隊や消防がゴムボートによる救出作業を進めていた。

 佐賀県多久市の会社員、山崎高宏さん(60)は早朝、連絡が取れない1人暮らしの母ハルエさん(85)宅に向かったが、数百メートル手前から胸の高さまで冠水し、近づけなかった。

 2時間以上たって水位が腰の辺りまで下がり、ようやくハルエさんと再会。午後2時過ぎ、自衛隊に救助された。「まさかここまでになるとは。母親が無事で良かった」と胸をなで下ろした。

 「朝5時くらいから道が冠水し、一気に水が家に流れてきた」と話す甘久地区の会社員、藤崎肇さん(62)は23日に妻を亡くしたばかりで、その悲しみも癒えぬ時に被害に遭った。床上まで浸水したため、娘(20)らと妻の遺骨や貴重品などを持って2階に避難した。藤崎さんは「これ以上降らないことを祈るばかりだ」と話した。【樋口岳大、佐野格、竹林静】

1487とはずがたり:2019/09/10(火) 17:06:52
中国の飽くなき天然水需要、海外で反発も
By Lucy Craymer
2019 年 9 月 6 日 11:45 JST
https://jp.wsj.com/articles/SB10814821955818634058604585533173425627074

 ニュージーランド東岸で操業する中国系のボトル入り飲料水会社、ワンピュア・インターナショナル・グループは、旺盛な高価格天然水の需要を満たすため、当地の帯水層から水のくみ上げを拡大している。

 同社のボトル入り飲料水の販売は、5年前の創業時から急増している。製品の大半は中国をはじめとしたアジア諸国に出荷されている。同社は昨年、ニュージーランドの主要ワイン生産地の地下から300万ガロン(1135万リットル)の天然水をくみ上げており、一部で地元社会の反発を招いている

 ボトル入り飲料水は、多...

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1488とはずがたり:2019/09/12(木) 12:22:32
北陸電力 有峰第二発電所(富山市)120MW─(+3,000kW)→123,000kW +約3000MWh/年
北陸電力 称名川第二発電所(富山県立山町) 8100kW─(+300kW)→8400kW +1200MWh/年
北陸電力 松ノ木発電所(富山市)5800kW─(+100kW)→5900kW─(+300kW)→6200kW +900MWh/年(5.9MW→6.2kWで)
九州電力 新甲佐発電所(熊本県上益城郡甲佐町)3,900kW─(2018.8)→7,200kW +6000MWh/年

松ノ木発電所 最大出力上げ 北陸電
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43916690Y9A410C1LB0000/
日本経済新聞-2019/04/18

称名川発電所の最大出力上げ、北陸電
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48119900S9A800C1LB0000/
2019/8/2 19:33

九州電力、北陸電力 各社で水力発電所の最大出力を増加
https://www.kankyo-business.jp/news/022929.php
2019年08月09日掲載

九州電力(福岡県福岡市)は、水力発電所の再開発事業として取り組んできた「新甲佐発電所」(熊本県上益城郡甲佐町)の最大出力を3,900kWから7,200kWへ増加し、8月2日に営業運転を開始した。

また、北陸電力(富山県富山市)は8月1日、常願寺川水系の「称名川第二発電所」(富山県中新川郡立山町)について、水車・発電機の設備の改修により、最大出力を300kW増の8,400kWに変更したと発表した。
九州電力、高経年化対策と未利用水活用へ再開発

九州電力が実施した再開発工事は、1951年に運転を開始した甲佐発電所(最大出力3,900kW)の高経年化対策と、未利用水の有効活用を目的に取り組んできたもの。新たな導水路トンネルの増設に伴う最大使用水量の増加により、最大出力が増加した。

新甲佐発電所の最大使用水量は35.0m3/s(工事前19.3m3/s)、有効落差は24.46m、最大出力は7,200kW(工事前3,900kW)。年間発電電力量は約3000万kWh(工事前2400万kWh)で一般家庭約10,000世帯分に相当する。
北陸電力、設備改修で最大出力を300kW増加

北陸電力は電源の低炭素化の取組の一つとして、水力発電電力量の拡大を目指し、既設設備の改修などを積極的に推進している。今回、1960年に運転を開始した称名川第二発電所において、水車・発電機の設備改修に伴う性能確認試験結果により、発電所出力を300kW増加できることを確認した。この出力増により、年間発電電力量が約120万kWh(一般家庭約380世帯の年間使用電力量に相当)増加し、CO2排出量削減効果は年間約650トンになると試算している。

同社は2030年度までに、発電電力量1.4 億kWh/年の拡大(2018 年度比)を掲げている。今回の取り組みにより、2018年度比で累計約0.021億kWh/年の水力発電電力量が増加した。

北陸電力、水力発電の目標値を上方修正 大正時代の設備を更新
2018年03月28日掲載
https://www.kankyo-business.jp/news/020082.php

北陸電力(富山県富山市)は3月27日、大正時代に運転を開始した松ノ木水力発電所(同)の最大出力が、発電機の取替により100kW増加し、5,900kWになったと発表した。また、これら既設設備の改修などにより、2020年度までの水力発電電力量拡大の中間目標を達成できる見込みとなったため、目標値を上方修正した。…

大正時代の水力発電の出力を増加

松ノ木発電所は、1924年(大正13年)に運転を開始した。水車型式は横軸単輪複流渦巻フランシス水車で、発電機型式は横軸三相交流同期発電機。

今回、発電機の取替に伴う性能確認試験結果により、発電所出力を100kW増加できることを確認したため、出力を変更。電気事業法に基づき発電事業変更届出書を経済産業大臣へ届出た。

この出力増による年間発電電力量(増加量)は約50万kWhで、CO2排出量削減効果は年間約290トンとなる。

水車の設備改修では出力を3,000kW増

北陸電力は3月初めにも、常願寺川水系の有峰第二発電所(富山市)の最大出力が、水車の設備改修(水車羽根車の取替)により3,000kW増加し、123,000kWとなったと発表している。これに伴う年間発電電力量(増加量)は約300万kWhで、CO2排出量削減効果は年間約1,770トンとなる試算している。なお、この発電所は1981年に運転を開始した。

1489とはずがたり:2019/09/17(火) 19:06:03
北村地方創生相、「犠牲」発言撤回せず 「今後は注意」
2019/09/17 12:39朝日新聞
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASM9K3Q13M9KUTFK007.html

 北村誠吾地方創生相は17日の閣議後の記者会見で、石木ダム(長崎県川棚町)の建設計画をめぐり「誰かが犠牲に」などと発言したことについて、「閣僚としてではなく長崎出身の政治家として地元の問題について述べた」と語った。

 発言について、謝罪や撤回はしない考えを示す一方、「不快な思いをさせるような表現ということであれば、今後は十分注意していきたい」とも述べた。

 石木ダムをめぐっては、県の収用委員会が5月、建設に反対する13世帯約60人が暮らす水没予定地の明け渡しを命じる裁決を出した。今月19日を過ぎると、土地の所有権が国に移り、明け渡し期限の11月18日までに立ち退かなければ、行政代執行が可能になる。

 北村氏は14日、地元の長崎県佐世保市で記者会見した際、「みんなが困らないように生活するためには、誰かが犠牲(になり)、協力して、人のために役に立とうという精神で世の中は成り立っている」と発言した。

1490荷主研究者:2019/09/23(月) 16:04:10

https://www.hokkoku.co.jp/subpage/T20190908201.htm
2019/09/08 01:32 北國新聞
神通川の堤防強化着手 富山市中心部、洪水防止 23年度までに完成

 国土交通省富山河川国道事務所は10月、全国有数の急流河川として知られる神通川の右岸堤防を強化する「富山市街地重点防御築堤事業」に着手する。県都中心部の約3・7キロ区間を対象に、最大で堤防を1・4メートルかさ上げし、4メートル拡幅する。民家や公共施設が軒を連ねる人口密集地域の洪水被害を防ぐ狙いで、2023年度までの完成を目指す。

 計画では、北陸新幹線が走る神通町から、有沢橋より上流の布瀬町まで、盛り土の工事が行われる。整備後の堤防は0・2〜1・4メートル高くなり、幅は1・5〜4メートル拡大する。

 全区間3・7キロのうち、今年度は神通町から、富山大橋がある安野屋町まで1・07キロ区間が整備対象になる。来年度以降は、安野屋町よりさらに上流区間で整備が進められる。

 堤防が強化される神通川の右岸側は木造住宅や学校、商店が並び、近くには県庁や富山市役所、県警本部などの施設も立地する。2004年10月の台風23号による洪水では、流域で全壊家屋7戸、半壊家屋21戸、床上浸水669戸、床下浸水860戸と、被害が広範囲に及んだ。

 神通大橋に設置されている水位観測所の記録では、04年10月の水位が8・33メートルと過去最高で、氾濫危険水位の8メートルを上回った。昨年7月には豪雨で7・22メートルと2番目の高さにまで上がり、神通川の氾濫や堤防の決壊を防ぐ取り組みが求められていた。

 富山河川国道事務所は「洪水の激甚化に備え、右岸の別区間や左岸の整備も計画的に進めたい」としている。

1491とはずがたり:2019/09/29(日) 14:33:32
バス釣り野郎め,身勝手過ぎる

用水路の水、ぜんぶ抜こうとしたら…ブラックバス釣り人から抗議殺到 茨城・潮来
https://mainichi.jp/articles/20190928/k00/00m/040/058000c
毎日新聞2019年9月28日 10時02分(最終更新 9月28日 16時01分)

 茨城県潮来市内の農業用水路で10月、テレビ東京系のバラエティー番組「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」の撮影がある。市にとっては粗大ゴミを撤去し、バスなどの外来魚も駆除して水郷の原風景をよみがえらせる絶好の機会だ。だがバス釣りの愛好家たちは「外来種も生物」などとインターネット上で駆除に反発。市役所に抗議電話が相次いでいる。【根本太一】

1492とはずがたり:2019/09/30(月) 18:32:09
Jパワー、静岡県浜松市の水力発電所を改修して出力増ー年間発電量はおよそ560万kWh向上
https://sgforum.impress.co.jp/news/3968
2017/06/05
(月)
SmartGridニューズレター編集部
電源開発は、水力発電所「秋葉(あきは)第一発電所」の2号機の設備を更新し、運転を再開したと発表した。

電源開発(Jパワー)は2017年5月31日、同社が静岡県浜松市天竜区に建設し運営している水力発電所「秋葉(あきは)第一発電所」の2号機の設備を更新し、運転を再開したと発表した。秋葉第一発電所は1958年1月に運転を開始した古い水力発電所。今回は発電機を最新のものに更新したほか、運転開始以来使用していた水車を新設計のものに入れ替えた。この効果で、秋葉第一発電所の最大出力が従来の45.3MW(4万5300kW)から、46.25MW(4万6250kW)に向上した。

図 秋葉ダム。秋葉第一発電所のほか、秋葉第二発電所、秋葉第三発電所の水源となっている

図 秋葉ダム。秋葉第一発電所のほか、秋葉第二発電所、秋葉第三発電所の水源となっている

出所 電源開発

新しい水車を設計する際には、最新の解析、シミュレーション技術を駆使して、水の流れや、羽根が受ける水圧分布などを綿密に解析したという。その結果、水車の形状が元々使っていたものに比べると変化したという。

発電機と水車の更新により、最大出力が45.3MWから46.25MWと、およそ950万kW向上したが、この分によって年間発電量がおよそ5.6GWh(560万kWh)向上したという。出力向上分だけで設備利用率を計算するとおよそ67.29%となる。改良後の最大出力46.25MWの発電設備が、この設備利用率で稼働すると想定すると、設備更新後の秋葉第一発電所の年間発電量はだいたい272.63GWh(2億7262万5435kWh)となる。

資源エネルギー庁が試算した一般世帯の年間電力消費量は、3600kWh。設備更新後の秋葉第一発電所の年間発電量の試算値にこの値を当てはめると、約7万5729世帯分に当たる。発電した電力は、従来と同じように各電力会社に卸売する。ちなみに、設備更新による出力増分で得られる年間発電量560万kWhだけでも、だいたい1556世帯分に当たる。

1493とはずがたり:2019/10/11(金) 16:12:32
幌別川水力発電所
http://minami-siribesi.world.coocan.jp/contents/suttu_horobetukawa2.htm

は幌別川水力電気株式会社
1915.5.7〜1957.10.8廃止(『北海道電力の10年』)。
出力:100or150kW(『寿都町史』では100kW、『寿都外三郡大観』、『北海道電気事業史』では150kW)

北海道で13番目の電気事業会社であった。

http://www.town.iwanai.hokkaido.jp/?p=1000
https://840.gnpp.jp/hokkaidosuiryokuhatsuden/
岩内水力発電株式会社
1906〜
出力:120kW

幌内川河口近く
水の落差 44メートル

1494とはずがたり:2019/10/12(土) 15:10:33
【コラム】第15回 「越流」はこわい
http://kenbire.jp/column/detail?id=35


越流とは「堤防や防波堤の上を越えて水が流れ込んでくる」現象をいいます。

実は、この越流は構造物にとってはかなりこわいもので、

絶対に回避しなければならない現象です。


■河川堤防

河川堤防(の)…川側の側面にはコンクリートや石などで張りつめてあって、

流水によって側面が侵食されないようにされています。

では、堤防の天端(頂上の面)や陸地側の側面はどうなっているかというと、

基本的に川側のような侵食対策はされていません。

なぜかというと、そもそも天端や陸側側面は流水のないところですので、

侵食対策が必要ないという考え方だからです。

もちろん、天端や側面にもコンクリートなどを敷き詰めておけばより安心ですが、

そうすると工事費はどんどん上がってしまいますし、景観的にもあまり良くありません。

このような構造になっている河川堤防で一旦越流が発生した場合、

堤防は非常に脆く、あっという間に崩壊してしまいます。

堤防の材料である土は、水の浸透に対しては強いのですが、

表面を流れて削り込まれる現象に対してはほとんど抵抗力がありません。

越流が起こると、その場所からどんどん堤防が削られていいき、決壊範囲は広がっていきます。

この進行は水位が下がるまで止まりません。

1495とはずがたり:2019/10/12(土) 15:10:47
>>1494
■ダム

ダムには大きく分けて、コンクリートダムと、土でできたアースダムがあります。

いずれも越流が起きないように洪水吐というものが設けられており、

ダム湖が一定水位以上にならないようになっています。

しかし、まれに越流が発生するケースも世界的に起きています。

特に怖いのがアースダムです。

河川堤防と同じ理由で、ダムでも一旦越流が起きると数分間で一気に崩壊してしまいます。…

また、気を付けなければいけないのが「土砂ダム」と呼ばれるものです。

これは人工的に作られたダムとは異なり、

土砂崩れなどにより河川に堆積した土砂が自然のダムになっているものです。…

■防波堤

防波堤を越えて波飛沫が入ってくる様子は、台風や冬季によく見かける光景です。

しかし、津波のように大量の水が防波堤を越流すると防波堤は脆く崩壊してしまうメカニズムが、

東北大震災で明らかになりました。

具体的には、コンクリートそのものは津波に持ちこたえるのですが、

越流した水が防波堤の裏側の基礎石を削ってしまい、

本体のコンクリートが後ろ側に倒れてしまうという現象が分かったのです。

このような現象が起こらないように、防波堤の裏側の基礎石を厚くしたり、

大きな石(被覆石)でカバーしたりする改良工事が現在行われています。

1496とはずがたり:2019/10/12(土) 15:10:57

43万人!?
高層マンションの2階か3階以上に済んでる奴とかは勧告免除しないと収用しきれないんちゃうか!?

東京 江戸川区の一部 43万人余に避難勧告
2019年10月12日 12時36分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191012/k10012125171000.html

東京の江戸川区は、台風による雨で荒川流域の平均雨量が500ミリを超えると想定されることから、浸水のおそれのある地域の21万4000世帯、43万2000人に避難勧告を出しました。

5段階の警戒レベルのうちレベル4にあたる情報で、江戸川区は区内の小学校と中学校65校を避難所として開設し、速やかに全員避難するよう呼びかけています。

1497とはずがたり:2019/10/12(土) 15:11:40

https://twitter.com/aoa30/status/1182896520695181312
いけち
@aoa30
城山ダムの現在の放流量は2000m3/sに達してる!!城山ダムの常用洪水吐の最大流量は2000m3/s、つまり17時から予告されてる緊急放流ってのは、クレスト放流だ!マジか! http://pref.kanagawa.jp/sys/suibou/web_city/suibou_joho/html/sagami/dam/c30201_15.html
午後2:51 ・ 2019年10月12日・TweetDeck

1498とはずがたり:2019/10/12(土) 15:12:04

http://kanagawa-dam.jp/web_data/genkyo_kokai/mizugame_h.html
ダム放流情報(現況図)
神奈川県が管理する主なダムの放流状況についてお知らせしています。

1499とはずがたり:2019/10/12(土) 15:53:15

相模川の城山ダム 12日午後5時から緊急放流へ 神奈川県「早めに避難を」
https://www.excite.co.jp/news/article/Mainichi_20191012k0000m040151000c/
毎日新聞社2019年10月12日 15:11

 神奈川県は相模川の城山ダム(相模原市緑区、総貯水容量約6230万立方メートル)で12日午後5時から緊急放流を実施する見通しを明らかにした。城山ダムでの緊急放流は初めて。相模川や、相模川に流れ込む河川の水位が急激に上昇し、流域で浸水などの大規模な水害が発生する恐れがあり、県は「流域の方々は早めに避難してほしい」と呼び掛けている。

 城山ダムは県や横浜市、川崎市、横須賀市の共同事業で建設されたダム。台風19号による激しい降雨が予想され、洪水調節容量(約2750万立方メートル)を超える水がダムに流れ込む可能性があることから、流入量とほぼ同量を下流に流す「異常洪水時防災操作」を実施する見込みという。【木下翔太郎】

1500とはずがたり:2019/10/12(土) 15:59:38

250MWの純揚水かっ!!

http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/midoriku/1009256/1009264.html

城山発電所(神奈川県企業庁発電総合制御所)

このページの情報をツイッターでツイートできますこのページの情報をフェイスブックでシェアできますこのページの情報をラインでシェアできます印刷大きな文字で印刷ページ番号1009264城山発電所(神奈川県企業庁発電総合制御所)の写真
城山発電所は、日本初の大規模な純揚水式発電所で、本沢ダム(城山湖)と城山ダム(津久井湖)の高低差を利用して発電しています。夜間の余剰電力を利用して、津久井湖の水を城山湖に汲み上げ貯留し、電力需要の多い時間に、城山湖から津久井湖への放流により発電します。
公営電気事業唯一の純揚水発電所で、最大出力は250,000kW。地下230メートルにある発電機室などを見学することができます。

1501とはずがたり:2019/10/12(土) 21:12:49

https://twitter.com/NishijimaLaw/status/1182978640096579585
西島和
@NishijimaLaw

国営の川治ダム・川俣ダムにいたっては、10/1〜12/31は「非洪水期」という設定で、洪水容量はなし。気候危機で災害の規模・発生態様が変わっているのだから、こういった設定も見直すべきと思いますし、緊急放流が深夜にならないよう備えられなかったのか疑問。国は流域の安全を第一に考えてほしいです

鬼怒川流域 栃木 日光の2ダム 緊急放流の可能性
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191012/k10012126251000.html
2019年10月12日 19時25分

国土交通省関東地方整備局は、台風19号の接近に伴う大雨で栃木県日光市の川俣ダムと川治ダムの水位があがり、12日夜遅くから13日未明にかけて緊急放流を始める可能性があると発表しました。

緊急放流は「異常洪水時防災操作」と呼ばれ、通常の放流と異なって、これ以上ダムに水をためられないと想定される際に、ダムに流れこんでくる大量の水を下流に流す操作です。

このうち川俣ダムは午後10時以降、川治ダムは、13日午前0時ごろから緊急放流を始める可能性があるということです。

鬼怒川の下流にあたる宇都宮市や、さくら市では水害が発生するおそれがあるとして住民に対し命を守る行動を取るよう厳重な警戒を呼びかけています。

国土交通省では、2つのダムについて緊急放流を行う場合、実施する3時間前に改めて発表するとしています。

1502とはずがたり:2019/10/12(土) 21:14:12
水沼ダムで緊急放流 北茨城
2019年10月12日 21時12分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191012/k10012126601000.html

茨城県によりますと台風19号の影響で北茨城市にある水沼ダムは水位があがり、午後8時20分から緊急放流が行われています。

緊急放流は「異常洪水時防災操作」と呼ばれ、通常の放流と異なって、これ以上ダムに水をためられないと想定される際に、ダムに流れこんでくる大量の水を下流に流す操作です。

下流の花園川とその先の大北川が氾濫するおそれがあるとして県は下流の北茨城市の住民に対し命を守る行動を取るよう厳重な警戒を呼びかけています。

1503とはずがたり:2019/10/12(土) 21:16:06
午後10時から城山ダムを緊急放流
https://this.kiji.is/555721051390919777?c=39546741839462401
2019/10/12 20:56 (JST)10/12 21:15 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社

 神奈川県は12日、相模原市の城山ダムで水位が上昇し、貯水量を超える可能性が高まったため、午後10時から緊急放流を開始すると発表した。

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トピック
社会

「私は日本人」念願の祖国へ

1504とはずがたり:2019/10/12(土) 21:23:14
https://twitter.com/BB45_Colorado/status/1182989617991045126
Hiroshi Makita Ph.D.
@BB45_Colorado
今大事なことは、関東一円で多くのダムが一斉に但し書き操作に入っている可能性があって、それは河川計画が破綻したことを意味するのです。

だから、今は戦時下であれば焼夷弾が降り注ぎはじめたという状態です。

ダムプロパガンダは、まさに「逃げるな火を消せ」そのものです。
午後9:01 ・ 2019年10月12日・Twitter Web App

https://twitter.com/BB45_Colorado/status/1182991315635585024
Hiroshi Makita Ph.D.
@BB45_Colorado
「緊急放流」=「但し書き操作」=「災害時ナンチャラ操作」

これはダムが治水機能を放棄してダムを守ること以外何もできなくなったことを意味し、治水上の最大級の緊急事態を意味します。

極めて高い確率で大氾濫が起こりえますので、「緊急放流」の予告が入ったら、6m以上の高台に避難しましょう。
午後9:08 ・ 2019年10月12日・Twitter Web App

関東4ダム緊急放流の可能性 神奈川 栃木の一部で水害のおそれ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191012/k10012126461000.html
2019年10月12日 20時42分

台風19号の接近に伴う大雨でダムの水位が上がり、ダムの機能を確保するため、関東の4つのダムで緊急放流が行われる可能性があります。下流の神奈川県や栃木県の一部で水害が発生するおそれがあります。

緊急放流は異常洪水時防災操作と呼ばれ、通常の放流と異なって、これ以上ダムに水をためられないと想定される際に、ダムに流れこんでくる大量の水を下流に流す操作です。

神奈川県
神奈川県によりますと、相模原市緑区にある●城山ダムの緊急放流によって相模川や相模川に流れ込んでいる川の水位が急激に上昇して、大規模な水害が発生するおそれがあるとしています。

神奈川県は緊急放流の1時間前には周知するとしていて、流域の、
▽相模原市、
▽平塚市、
▽茅ヶ崎市、
▽厚木市、
▽海老名市、
▽座間市、
▽寒川町、
▽愛川町に住む人たちに命を守る行動を取るよう警戒を呼びかけています。

栃木県
▽国土交通省関東地方整備局は、栃木県日光市の●川俣ダムの緊急放流について、12日午後10時以降に始める可能性があるとしていましたが、予定より遅くなる見通しだということです。

▽13日午前0時から緊急放流を予定していた●川治ダムについても、予定より遅くなる見通しだということです。

ダムに流入する雨の量が想定を下回っているためだとしていて、現時点で緊急放流の具体的な時間は決まっていません。

放流の3時間前には周知するとしています。
埼玉県 群馬県
埼玉県と群馬県の境にある●下久保ダムでも13日午前1時ごろから緊急放流を始める可能性があるということです。

下流にあたる神流川流域の群馬県藤岡市、高崎市、埼玉県神川町、上里町の住民に、低い土地の浸水への警戒を呼びかけています。

国土交通省は緊急放流を行う場合、実施する3時間前に改めて発表するとしています。

1505とはずがたり:2019/10/12(土) 21:32:54
岩淵水門へ隅田川への流入を防いで荒川流域を犠牲にする仕組みに成っているらしい。
上流の二瀬ダムの緊急放流も始まるようだ。。

https://twitter.com/search?q=%E5%B2%A9%E6%B7%B5%E6%B0%B4%E9%96%80&amp;src=recent_search_click

Mr.たりん
@Mr_Tarinn
ついに岩淵水門閉門!!!!#隅田川 #荒川 #台風19号

午後9:00 ・ 2019年10月12日

国土交通省 荒川下流河川事務所
@mlit_arakawa_ka
#台風第19号 の接近に伴い、岩淵水門地点の水位がAP+4.0mに達しました。
このため、岩淵水門を閉鎖し、隅田川の水位上昇を防ぎます。
今後の台風情報等にご注意ください。#荒川 #岩淵水門

午後9:19 ・ 2019年10月12日・

たき
@taki_road
とうとう岩淵水門が閉鎖されました、22時からは二瀬ダムの緊急放流も始まります
荒川流域周辺の方は直ちに非難を
午後9:13 ・ 2019年10月12日

タケルんるん
@jakotiben83
今日、国交省の人と話ししてたんだけど隅田川って基本的に氾濫することってないんだって??

理由は隅田川が氾濫しそうになると赤羽にある岩淵水門っての閉めて全部荒川に流しちゃうから??

荒川流域に住んでる人は気を付けて??
午後6:35 ・ 2019年10月11日・Twitter for iPhone


mii
@xox_0_0_
荒川が決壊するか全ては、隅田川と荒川の分岐点にある「岩淵水門」に掛かっています。上流の川の水位が4mを越えたら、この水門が閉められ全ての水が荒川に流されるということ。東京の予想総雨量は1000ミリ。先程大雨特別警報が初めて東京に出ました。
早めの判断と行動が大切です。#台風
午後4:03 ・ 2019年10月12日

蒼封
@y_miyata

21:00頃の岩淵水門ライブカメラ画像
って水門しまってるーーーー!、隅田川への水量少なくなるけど荒川に水集中するから荒川流域の江戸川区・墨田区・江東区は危険だ。


フォンテーヌ春日
@oauKs58jejOMqEF
軟弱地盤の岩淵水門を完成させて荒川放水路を造った土木技師=青山士(あきら)。クリスチャンであった青山は軍国主義に反対し「軍艦一隻の建造費があれば放水路を造れる」と言って軍部を敵に回すが、東京を守ったのは荒川放水路であり戦艦大和ではなかった。バカな軍国主義者は台風より危険!

午後7:53 ・ 2019年10月12日

1506とはずがたり:2019/10/12(土) 22:14:21
福島 高柴ダムで緊急放流 いわき 鮫川で大規模水害のおそれ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191012/k10012126841000.html
2019年10月12日 22時12分

福島県によりますと、いわき市にある高柴ダムは記録的な大雨の影響で水位が上がり、午後10時から緊急放流が行われています。

県は放流によって、いわき市を流れる鮫川で大規模な水害が発生するおそれがあるとして、流域の住民に命を守る行動を取るよう呼びかけています。

1507とはずがたり:2019/10/12(土) 22:16:07
栃木県佐野市で秋山川が氾濫
2019/10/12 22:11 (JST)10/12 22:13 (JST)updated
https://this.kiji.is/555740049364829281?c=39550187727945729
c一般社団法人共同通信社

 栃木県河川課などによると、同県佐野市で12日夜、秋山川が氾濫した。

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1508とはずがたり:2019/10/12(土) 22:16:22
福島県相馬市で宇田川が氾濫
2019/10/12 22:08 (JST)10/12 22:15 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社
https://this.kiji.is/555739168497943649

 福島県によると、12日夜、相馬市を流れる宇田川が氾濫した。

1509とはずがたり:2019/10/12(土) 22:16:39
神奈川県箱根町で総降水量が千ミリ超える
2019/10/12 22:07 (JST)10/12 22:15 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社
https://this.kiji.is/555738915240592481

 気象庁によると、神奈川県箱根町で10日からの総降水量が千ミリを超えた。

1510とはずがたり:2019/10/12(土) 22:17:16
長野で千曲川氾濫
2019/10/12 21:21 (JST)10/12 21:50 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社
https://this.kiji.is/555727263329633377

 国土交通省千曲川河川事務所によると、12日夜、長野県の上田市と長野市で千曲川が氾濫した。

1511とはずがたり:2019/10/12(土) 22:17:53
埼玉・秩父のダムで放流量増やす
2019/10/12 20:39 (JST)10/12 21:05 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社
https://this.kiji.is/555716818456822881

 国土交通省関東地方整備局は12日午後8時ごろ、埼玉県秩父市にある荒川水系の二瀬ダムで放流量を増やした。

1512とはずがたり:2019/10/12(土) 22:18:28
東京都内の2河川が氾濫
2019/10/12 20:13 (JST)10/12 22:16 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社
https://this.kiji.is/555710228466222177

 東京都によると、12日午後、八王子市の南浅川と青梅市の成木川が氾濫した。

1513とはずがたり:2019/10/12(土) 22:19:16
車ごと橋壊れて転落しても助かるなんて凄い!

長野で車3台が転落、5人救助
2019/10/12 20:14 (JST)
c一般社団法人共同通信社
https://this.kiji.is/555710349950256225

 長野県東御市によると、12日午後7時ごろ、同市の千曲川に架かる橋の近くの道路が陥没し、車3台が転落した。計5人が乗っていたが全員救助され、命に別条はない。

1514とはずがたり:2019/10/12(土) 22:27:33
栃木県佐野市で秋山川が氾濫
2019/10/12 22:11 (JST)10/12 22:25 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社
https://this.kiji.is/555740049364829281

 栃木県河川課などによると、同県佐野市で12日夜、秋山川が氾濫した。

1515とはずがたり:2019/10/12(土) 22:48:57
福島 南相馬 新田川で氾濫発生
2019年10月12日 22時42分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191012/k10012126971000.html

福島県と福島地方気象台は午後10時半、南相馬市原町区を流れる新田川で氾濫が発生したと発表しました。

氾濫が発生した場所は原町区の大谷地区と北新田地区の付近だということです。

自治体からの避難情報を確認するとともに、安全の確保を最優先に進めてください。

1516とはずがたり:2019/10/14(月) 18:35:23
ええっ!?これらのダムは少なくともまともに対策とろうろしてなかったことじゃね??

なんか城山ダムとか擁護ツイート一杯見たけど現実はこれかい。

ダム緊急放流、水位調節は実施されず 国交省、対応調査へ
https://www.kanaloco.jp/article/entry-201951.html?fbclid=IwAR3HzJ8GStnVzBjqql0erkEi1tbk7ZEDN2ZbdN-HlC1eOsU3BzjWZj_FZ2U
社会 共同通信  2019年10月14日 14:5

 台風19号で茨城など4県と国は12日夜から13日未明にかけ、治水機能を持つ6カ所のダムで満杯近くになった水を緊急放流した。国土交通省は決壊を防ぐためやむを得なかったとの見解だが、昨年の西日本豪雨の教訓として有識者から提言されていた事前の水位調節は、6ダムとも実施していなかった。同省は対応が適切だったかどうか調べる方針だ。

 6ダムは、国が管理する美和ダム(長野県)、県が管理する高柴ダム(福島県)、水沼ダム、竜神ダム(ともに茨城県)、塩原ダム(栃木県)、城山ダム(相模原市緑区)。国交省はいずれも規則に基づき、自治体や警察、消防などに通知したとしている。

 緊急放流は流入量と同量の水を放出する操作だ。

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1517とはずがたり:2019/10/14(月) 20:04:36
ここか。
https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E138.15.8.625N36.37.18.708/zoom/8/

長野新幹線の基地はこの辺。そもそも川が一杯で低湿な感じ
https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E138.16.24.375N36.41.51.417/zoom/8/

千曲川の決壊地点は古くから洪水の常襲地帯 犀川と合流
有料記事 台風19号
https://www.asahi.com/articles/ASMBG3GHNMBGULBJ001.html
小林舞子 2019年10月14日19時21分

 台風19号による大雨で堤防が決壊し、大きな被害が出た千曲川。専門家によると、長野市の浸水エリアの一帯は古くから洪水の常襲地帯として知られている場所だった。国土地理院が推定した浸水の深さは最大で4・3メートルに達した。

 信州大の吉谷純一教授(河川工学)によると、千曲川は決壊地点の約8キロ上流で犀川と合流している。千曲川の源流は、長野、山梨、埼玉の県境の山岳地帯。犀川の源流は北アルプスの山中。二つの流域に降った雨が集まり、もともと水量が多くなるところだ。

 さらに、約5キロ下流では川幅…

残り:289文字/全文:518文字

1518とはずがたり:2019/10/14(月) 20:44:00
埼玉・川越で堤防の復旧開始 本格着工は来年の可能性も
有料記事 台風19号
https://www.asahi.com/articles/ASMBG525QMBGUTNB006.html?ref=tw_asahi
宮脇稜平、西堀岳路 2019年10月14日19時59分

 台風19号による大雨で複数の堤防が決壊した埼玉県内では、復旧工事が急ピッチで進められている。

 同県川越市平塚新田では越辺(おっぺ)川の右岸の堤防が決壊し、付近の航空会社倉庫に水が流れ込んだ。14日午前中から国土交通省のポンプ車3台などが排水作業を行っていた。荒川上流河川事務所によると、応急処置は10日ほどで完了するが、本格的な工事は来年にずれ込む可能性もあるという。

 同事務所によると、荒川水系の河川で堤防が決壊したのは越辺川と都幾(とき)川の計4カ所で、緊急復旧工事を14日中に開始するとしている。大型ブロックで作った土台に土砂を盛り、遮水シートやブロックで表面を覆う措置で、1週間から10日程度で完了するという。

 ただ本格的な工事がいつから始められるかは未定だ。台風シーズンが当面続くとみられることから、着工は雨が少なくなる来年1月以降になることもありうるという。工事期間は長いもので半年ほどといい、堤防の完全復旧までには時間がかかりそうだ。

 なぜ決壊したのか。同事務所の…

残り:526文字/全文:954文字

1519とはずがたり:2019/10/15(火) 08:02:52

どこだ?
この辺https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E140.23.22.089N36.50.28.012/zoom/9/かな??

唯一の橋が崩落し孤立 不通の鉄道橋を緊急利用 福島 矢祭町
2019/10/14 23:12NHKニュース&スポーツ
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10012131231_20191014.html

台風19号の大雨で福島県矢祭町の山に囲まれた集落では、外につながる唯一の橋が川の増水で崩落し、住民30人が孤立状態になっています。

1520とはずがたり:2019/10/15(火) 16:37:25
>決壊したのは長野市穂保(ほやす)地区の千曲川左岸の堤防で、1984年に完成し、2007年に幅を7メートルから2倍超の17メートルにまで広げる工事をしたばかりだった。
https://map.goo.ne.jp/map/search/latlon/E138.16.36.563N36.40.46.486/zoom/8/?order=1&amp;qo=%E9%95%B7%E9%87%8E%E5%B8%82%E7%A9%82%E4%BF%9D

>決壊地点は、約7キロ下流の中野市立ケ花(たてがはな)で川幅が狭くなるため遡上(そじょう)流が入り込みやすい地形だった。
https://map.goo.ne.jp/map/search/latlon/E138.18.41.063N36.43.31.944/zoom/8/?order=1&amp;qo=%E4%B8%AD%E9%87%8E%E5%B8%82%E7%AB%8B%E3%82%B1%E8%8A%B1

千曲川決壊、過去最大の水量による水圧 越水も重なる 台風19号
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191015-00000002-mai-soci
10/15(火) 8:29配信毎日新聞

千曲川決壊、過去最大の水量による水圧 越水も重なる 台風19号
台風19号の大雨で決壊した千曲川=長野市穂保で2019年10月14日午前10時30分、本社ヘリから
 台風19号で長野市の千曲川の堤防が決壊した原因について、国土交通省千曲川河川事務所は、過去最大の水量による水圧と越水が重なった可能性があるとみている。

【写真特集】千曲川決壊 何もかも流され…

 決壊したのは長野市穂保(ほやす)地区の千曲川左岸の堤防で、1984年に完成し、2007年に幅を7メートルから2倍超の17メートルにまで広げる工事をしたばかりだった。河川事務所や市などによると、13日早朝、約70メートルにわたって崩れ、同地区を中心に広範囲に浸水被害をもたらした。

 決壊地点は、約7キロ下流の中野市立ケ花(たてがはな)で川幅が狭くなるため遡上(そじょう)流が入り込みやすい地形だった。

 決壊地点は左岸と右岸の幅が約1000メートルあるが、立ケ花付近は約200メートルしかないため水位が上がりやすく、83年の台風の際は水位が最大11.13メートルを観測した。立ケ花で水位が上がれば上流側にも相当な水圧がかかる。今後予定していた川の掘削工事が完了すれば過去最高水位だった83年時に相当する水量でも耐えられる想定だった。しかし、今回はその水位をも超え、13日午前3時20分に12.46メートルに達した。

 決壊地点では水位の上昇とともに堤防に水圧がかかり、13日午前0時55分ごろから越水が始まり、それによって堤防の外側が削られた。さらに水量が増え続けて水圧が増し、午前3時20分から5時半の間に決壊したとみられる。河川事務所の吉田俊康副所長は「川は難しい。具体的な原因について調査を進めていきたい」と話した。【ガン・クリスティーナ】

1521とはずがたり:2019/10/15(火) 17:04:02
試験湛水中でまさかの役立ちを見せた八ッ場ダム。試験中だけに貯めっぱなしには出来ず早くも放流。

発電所は併設されてないの?ここ

八ッ場ダム 16時から放流
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191015-00010000-gtv-l10
10/15(火) 16:02配信群馬テレビ

 国土交通省八ッ場ダム工事事務所は、群馬県長野原町の八ッ場ダムで水位低下のための放流操作をすると発表しました。発表によりますと、10月15日16時頃から放流するということです。下流の河川の水位上昇が見込まれるため、注意を呼びかけています。

最終更新:10/15(火) 16:02

1522とはずがたり:2019/10/15(火) 19:34:29

https://twitter.com/NishijimaLaw/status/1183528445852020736
西島和
@NishijimaLaw
ダムが治水効果を発揮したといえるのは
・降雨の場所(ダムの集水域)
・降雨の規模、時間分布(ピークが河道で流せない)
が想定通りで、かつ、ピークカットできるタイミングで洪水調節できた場合に限られる。
だから、ダムの治水効果はきわめて限定的なのです。まずこの基本を理解してくださいね


ttps://twitter.com/NishijimaLaw/status/1183650375980568576
西島和
@NishijimaLaw
そうなんです。ダムも堤防もおもしろいし、私たちの生命財産にかかわる大事なことなので、専門家にまかせておかないで、もっとみんなで議論したいですね。
「堤防にソイルセメントをいれて強化する技術は、海外ではふつうなのに、なぜ日本ではほとんど実施されないのか?」とか、不思議がいっぱいです


tps://twitter.com/NishijimaLaw/status/1184044510927392768
西島和
@NishijimaLaw
そうですよね。ところが、国土交通省には「土堤(どてい)原則」という古(いにしえ)の技術指針がありまして、堤防にセメントや鋼矢板をいれることはまかりならん!となっているらしいです。それで、全国で土まんじゅうの堤防が決壊するひどいことになっております…


tps://twitter.com/tohazugatali1/status/1184052899619303424
とはずがたり
@tohazugatali1
堤防が一番重要な機能である"流水、雨水の浸透・浸食に極めて脆弱"なのに"メリット大きい"って意味がわからんですねえ。。

tp://nilim.go.jp/lab/fag/data/seminar150302/150302_toya.pdf
河川施設管理の現状と課題
堤防を中心として
公益財団法人 河川財団 研究フェロー
戸谷 英雄

① 土堤原則(河川管理施設等構造令)
・土堤であることのメリットは、大きい
・その反面流水、雨水の浸透・浸食に極めて脆弱

ttps://twitter.com/tohazugatali1/status/1184053157652910081
とはずがたり
@tohazugatali1
しかもそんな古いものでもないのか。

ttp://blog.livedoor.jp/ohta_geo/archives/51875987.html
「堤防は土で作るのが原則で、異物を入れるととんでもないことが起きるから絶対にダメだ」というのが土堤原則だと言われています。これは昔からずっとそうだった、決して侵してはならないルールなのだ、、、と言われます。

実際には戦後の短い期間にしか存在していなかった終身雇用・年功序列が日本の伝統だという「嘘」と同様に、土堤原則も「原則」という古さはないのかもしれません。

1981年と1986年に小貝川であった堤防決壊では、剛な基礎形式の樋管が原因となったわけですが、このことが「土堤原則」が声高に言われるようになったきっかけのようです。

1523とはずがたり:2019/10/15(火) 21:56:16
う〜ん。。。

どうしたら良いんだろうねえ。。

>堤防に面する住宅は東日本大震災で押し寄せた津波は最大でも床上までの高さでしたが、今回の台風では多くの住宅が2階近くまで水につかった

100年に一度の大地震より毎年来るなんなら複数回来る過去最大級の台風の方が目の前の危険だよな。。

山田町船越の田の浜地区はこの辺かな??
https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E141.59.37.004N39.25.0.325/zoom/10/

この辺は浸水しそうだけど今のところ全部空き地っぽいし。。
https://www.google.co.jp/maps/@39.4190126,141.985842,3a,75y,47.64h,84.58t/data=!3m6!1e1!3m4!1s1zp-_NKzLAPijbYu-54ghg!2e0!7i13312!8i6656


津波堤防雨水せき止め浸水か 町が住宅被害の調査 岩手 山田町
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191015/k10012133151000.html
2019年10月15日 19時58分

岩手県山田町で、東日本大震災のあとに整備された堤防が台風の雨水などをせき止めたため住宅が浸水したと住民が指摘している問題で、町は15日から住宅被害の調査を始めました。

山田町船越の田の浜地区では、台風19号の豪雨で水につかり、およそ50棟が浸水などの被害を受けました。

この地区には、東日本大震災の津波で被害を受けた低地部の空き地に、緑地や盛り土の堤防を備えた津波を防ぐための公園が整備されています。

今回の台風に伴う浸水被害について地域の住民からは、流れてきた雨水などを堤防がせき止める形になったという指摘が出ています。

このうち、堤防に面する住宅は東日本大震災で押し寄せた津波は最大でも床上までの高さでしたが、今回の台風では多くの住宅が2階近くまで水につかったということです。

また堤防も一部が決壊しました。

町では15日から住宅被害の調査を始めていて、今後、地区が水につかった経緯も調べることにしています。

1524とはずがたり:2019/10/15(火) 23:41:20

2つの河川で氾濫相次ぎ浸水被害拡大か 福島 本宮
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191015/k10012132881000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001
2019年10月15日 19時00分

今回の台風で7人が亡くなった福島県本宮市では阿武隈川と支流の安達太良川の2つの川が短時間のうちに相次いで氾濫し、市街地の広い範囲が浸水したと見られることがわかりました。

本宮市では市の中心部で東西を流れる支流の安達太良川が南北を流れる阿武隈川へと流れ込んでいて、合流地点の周辺に住宅地や商業地域が広がっています。

安達太良川では12日の夕方ごろから水かさが急激に増し、夜のうちに氾濫したとみられています。

福島県によりますと、安達太良川では合流地点から500ートル余り上流で左岸側の堤防が15メートルほどにわたって決壊していて、ここから川の北側の市街地に一気に水が流れ込んだとみられるということです。

一方、阿武隈川では13日の午前0時時点で合流地点にある観測所で氾濫危険水位を越え、午前1時ごろに水があふれてJR本宮駅がある西側へ流れ込んだとみられています。

2つの川の氾濫地点は600メートルほどしか離れておらず、短時間のうちに相次いで川が氾濫したことで市街地に大量の水が押し寄せ、浸水被害が拡大したとみられるということです。

1525とはずがたり:2019/10/23(水) 12:29:56
はやい。。

もともとなんか計画あったのかな??


大郷・中粕川、新街区で再建へ試案 水害リスク避け移転
https://sp.kahoku.co.jp/tohokunews/201910/20191022_13022.html
2019年10月22日 火曜日

 台風19号の豪雨で吉田川が決壊し、広範囲に浸水した宮城県大郷町粕川の中粕川地区の再建に向け、町は21日、集落の移転を柱とする新街区形成の試案を明らかにした。次世代に残せる地域づくりを住民と考えようと、たたき台として示した。

 被災地域の再建案を災害発生からわずか9日目で示すのは異例。

 試案によると、新街区は現在の集落を吉田川からやや離れた北側に移す。20ヘクタールほどのエリアに住宅再建用地や公民館などの複合型公共施設、農業施設、公園などを整備する。

 今回、大きな浸水被害を受けた川沿い一帯は再開発エリア(約13.5ヘクタール)として更地にして防災・減災のための区域に指定し、サイクリングコースやイベント会場などとして活用する。

 町は21日夜、町公民館中粕川分館で説明会を開催。住民約20人を前に田中学町長は「水害リスクが高まる中、今回のような事態がまた起きては困る。若い世代が地域で頑張っていこうと思える環境をつくるのは今だと考えた」と述べた。

 住民からは「まだ考えられる時期ではない」「結構な案だ。早く方向性を決めたい」などの声が出た。

 田中町長は今後、協議会組織をつくり、住民との話し合いを進めたいとの考えを示した。

1526とはずがたり:2019/10/26(土) 17:43:42
小水力は建設中のようだ。

ここ
https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E140.53.33.938N37.37.36.486/zoom/8/

諸元(ダム便覧)
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=0516
諸元(wiki)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E3%81%AE%E5%80%89%E3%83%80%E3%83%A0
>現在は当ダムの水路を利用した小水力発電の計画がなされている[3]。

福島・高の倉ダムで緊急放流 命守るための行動を[2019/10/25 23:31]
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000167721.html

 福島県南相馬市の高の倉ダムでは25日午後8時55分に緊急放流が実施されました。

 この緊急放流によって影響を受けるのは新田川、水無川だということです。周辺にお住まいの人たちは地元自治体からの情報に注意するなど十分に警戒して下さい。また、福島県内は浜通りと中通りを中心に激しい雨が降っていて、いわき市で3つの河川が氾濫したほか、各地で避難に関する情報が出ています。いわき市によりますと、午後7時半ごろに内郷地区の宮川が、午後8時すぎに大久地区の大久川が、午後9時ごろに夏井川が氾濫しました。近くに住んでいる人は直ちに建物の2階以上に避難して下さい。命を守るためにできる最大限の行動を取るようにして下さい。このほか、いわき市と南相馬市の全域、相馬市の小泉川と宇多川の流域の地域に避難指示が出されたほか、新地町の一部、楢葉町、広野町に避難勧告が出されています。また消防によりますと、いわき市常磐湯本町で崖崩れによって住宅が巻き込まれ、73歳の男性が閉じ込められましたが、約1時間後に救出されて意識はあるということです。

2017年10月8日 高の倉ダム
https://blog.goo.ne.jp/match1128/e/aee4e6a5a20ef8c751158f0b51f83a46

高の倉ダムは福島県南相馬市原町区の新田川支流水無川にある灌漑用重力式コンクリートダムです。
新田川および右支流の水無川は流域農地の貴重な水源となっていましたが、扇状地形のため中流域は伏流水となり渇水のたびに干ばつ被害が頻発し安定した灌漑用水源の確保を求める声が高まっていました。
そこで福島県は同地区の県営かんがい排水事業を採択、1972年(昭和47年)に建設着手、1976年(昭和51年)に竣工したのが高の倉ダムです。
運用開始後は原町市がその後の町村合併により現在は南相馬市が管理を行い、原町区831.5ヘクタールの農地に灌漑用水の供給を行っています。
また現在小水力発電所の増設工事中で、工事終了後はダムの目的はAPに変更となる予定です。

1527とはずがたり:2019/10/26(土) 18:04:22
>>1526
①横川(南相馬市)…早期着工を目指す
②松ヶ房(相馬市・宮城県丸森町)…非潅漑期の取水量不足
③高の倉(南相馬市)…早期着工を目指す>>1526
④滝川(富岡町)…旧警戒区域内
⑤坂下(大熊町)…旧警戒区域内
⑥山ノ入(二本松市)…堰堤が低く事業の実現性が低い
⑦岳(二本松市)…早期着工を目指す

先行3ダムの合計で約450kWか。少ないな…。

旧警戒区域とは原発関係の様だ。。
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/cat01-more.html

2014/01/17
【福島】農業用ダム小水力発電/県、来年度から実施設計
http://www.senmonshi.com/archive/02/02A9GJVb3RHVIK.asp

 県農林水産部は、県有の農業用ダムで小水力発電調査事業を進めているが、24年度に導入可能性調査を実施した7ダムのうち、ほぼ年間を通して発電が可能と判断した3ダムの概略設計に今年度着手。年度内に出力規模や概算工事費算出などの概略発電計画を作成し、26年度には実施設計に着手したい考え。並行して許認可申請・協議を進め、早期着工を目指す。可能性調査を実施した7ダムのうち、堤高が低く取水量が少ない山ノ入ダムは事業の実現性が低いことから除外し、6ダムで小水力発電事業の実現を目指す。

 農業用ダムの小水力発電可能性調査を実施したのは①横川(南相馬市)②松ヶ房(相馬市・宮城県丸森町)③高の倉(南相馬市)④滝川(富岡町)⑤坂下(大熊町)⑥山ノ入(二本松市)⑦岳(同)―各ダム。堤高や落差、流量などから実現可能性を検討し、山ノ入を除く6ダムについて実現可能性有りと結論付けた。うち旧警戒区域内の滝川と坂下の2ダム、非かんがい期の取水量不足が指摘された松ヶ房ダムを除く横川・高の倉・岳の3ダムについて、先行して概略設計に着手した。業務はエイト日本技術開発が昨年10月に着手し、3月末納期で進めている。

 3ダムの発電量は、合計で約450㌔㍗を想定。概略設計では、土木工事性、周辺状況などの基本調査を実施した上で、発電機の設置地点を選定。発電設備の構成や概算工事費を算定し、概略の発電計画を作成する。今年度は河川法に基づく水利使用許可申請等のための事前協議にも着手した。
 26年度からは、実施設計の中で事業計画の策定、事業性・経済性の評価、資金調達計画の策定を進めるほか、水利権と電気事業法に基づく許可申請、電力会社との系統連系協議も並行して行う予定。発電量は全量売電する計画だ。

 小水力発電は、県復興計画の重点プロジェクトである「再生可能エネルギー推進」を実現するための柱の一つ。県有施設では、農林水産部がダムや用水路など農業用水利施設で導入へ向けた調査を実施しているほか、土木部が四時ダム(いわき市)でESCO事業を実施する。また、県は地域主導による導入を推進するため、県内市町村と法人を対象とした地域主導型小水力発電導入支援事業を創設し、事業計画や詳細設計に係る費用の一部を補助している。
 小水力発電導入を計画している農業用6ダムの諸元(①竣工年②型式③堤高④堤長⑤最大取水量)は次の通り。
▽横川ダム①昭和59年②重力式コンクリート③78・5㍍④200㍍⑤3・964立方㍍/秒
▽松ヶ房ダム①平成9年②中心遮水型ロックフィル③46㍍④242・5㍍⑤4・594立方㍍/秒
▽高の倉ダム①昭和50年②重力式コンクリート③54・2㍍④124・4㍍⑤2・56立方㍍/秒
▽滝川ダム①平成22年②重力式コンクリート③74・3㍍④213㍍⑤2・187立方㍍/秒
▽坂下ダム①昭和48年②重力式コンクリート③43㍍④215㍍⑤1・04立方㍍/秒
▽岳ダム①昭和54年②重力式コンクリート③60㍍④215㍍⑤1・699立方㍍/秒

1528とはずがたり:2019/10/30(水) 11:13:26

「緑のダム」はムダ? それとも……最新科学から考える森林の治水機能
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1060165378/2512-2513
田中淳夫 | 森林ジャーナリスト
10/29(火) 11:50

 国交省のHPでは、「森林は、中小洪水に一定の効果を有するものの、治水計画の対象となるような大雨の際には、森林域からも降雨はほとんど流出することが観測結果からも伺えます(原文ママ)」とある。

 大雨が降ると、土壌内の間隙に水が飽和してしまい、雨水は地表面流として流れるから治水機能は限界に達するというわけだ。だから緑のダムに、それほど期待しない方がよい、コンクリートのダムも築かなくてはならない……と暗に匂わせているようでもある。

 しかし、水文学が専門の人間環境大学の谷誠・特認教授は、それを「俗説」とした。

 そもそも森林の持つ治水機能とは、単に森林地域が水を溜めて河川の流量を減らすことではない。山に降った雨が河川に流れ出すまでに時間差をつけて、ピーク流量を減らすことにある。すると水位が急激に上がることを抑制できる。
土壌は大雨になると含水率を増やす

 そこで重要なのは、水を溜める土壌内の間隙だ。そのサイズは大小さまざまだが、すべての間隙に水は入らないという。細かい間隙ほど毛細管現象による力で水を吸引して貯留しやすいが、大きな間隙には通常水は溜まらない。いくら降雨量が多くなっても、すべての間隙が完全に飽和までには至らないのだという。

 ただ降雨が強まると、土壌間隙の含水率(貯水量に連動する)は上がる。これまで水が入らなかった大間隙にも水が溜まり始めるからだ。土壌は、たくさん雨が降ると溜められる水の量(間隙)も増やすというのだ。これは盲点だ。

 たとえば0.5%土壌の含水率が上がるだけでも、広い流域の土壌の量からすると流量を大きく変える力がある。とくに土壌層が厚ければ含水率の変化も大きくなり、貯水量は増加する。そして流出するまでに時間差を生み出す。それが河川流量のピークを引き下げることで洪水を起こりにくくするというのだ。

 付け加えれば、森林、つまり草木が生えていると光合成で常日頃から土壌水分を吸収して蒸散させるから、全体に土壌を乾燥させる効果がある。これは降雨時の水を貯留できる間隙を増やしていることになるだろう。

 この理論に沿えば、森林(の土壌)には洪水の規模を抑える効果があると言えるのではないか。

森林整備しても治水効果は疑問

 やはり洪水など水害を防ぐには、「緑のダム」を充実させることが重要だと思わせる。

 そこで林野庁などは「森林整備」を進めて森林の治水機能を高めようと呼びかけるわけだが……これまた「俗説」となる。

 森林整備と言えば、植林や下草刈り、間伐などを林業的な作業を指すことが多い。しかしそれが「緑のダム」を強める効果につながるだろうか。

 森林整備の名の元に、林内に道を伸ばし車両などを入れると、森林土壌がえぐれて斜面が傷つくことも増える。昨今、進めている主伐(という名の皆伐)は森をなくしてしまうのだから、雨が降れば土壌を流し去ってしまいかねない。むしろ逆効果だ。間伐で地表を明るくし草を生やす効果もあるが、それは治水機能とは別の役割だろう。

田中淳夫 森林ジャーナリスト

日本唯一にして日本一の森林ジャーナリスト。自然の象徴としての「森林」から人間社会を眺めたら新たな視点を得られるのではないか、という思いで執筆活動を展開。森林、林業、そして山村をメインフィールドにしつつ、農業・水産業など一次産業、そして自然界と科学(主に生物系)研究の現場を扱う。自然だけではなく、人だけでもない、両者の交わるところに真の社会が見えてくる。著書に『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』(築地書館)『森は怪しいワンダーランド』『絶望の林業』(新泉社)など多数。Yahoo!ブックストアに『ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実』あり。

1529とはずがたり:2019/12/28(土) 21:26:14
199 名前:とはずがたり[] 投稿日:2019/09/06(金) 09:26:46
処理水→簡易処理水→未処理水の3段階。

もし東京五輪に開催の意義があったとしたらこういう雨降ったら糞尿海へ垂れ流しの古い下水処理システムが解消されることとかだったんちゃうの?


五輪が照らす下水問題
お台場の海、降雨で水質悪化 「選手本位の大会」懸念
2019/9/6付日本経済新聞 朝刊
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO49477820V00C19A9EA1000/

1530とはずがたり:2020/01/24(金) 20:17:11
緊急放流の6ダムで事前放流せず 国交省・自治体に重大責任
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/263355
公開日:2019/10/16 15:00 更新日:2019/10/16 15:36

1531荷主研究者:2020/01/26(日) 12:10:42

https://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20200110/CK2020011002000014.html
2020年1月10日 中日新聞
水月湖にトンネル放水路整備を計画 三方五湖洪水対策

http://tohazugatali.web.fc2.com/risui/PK2020010902100301_size0.jpg

 県は、美浜町と若狭町にまたがる三方五湖の洪水を防ぐため、水月湖と日本海をつなぐトンネル型の放水路を整備する方針を固めた。昨年末に策定した「早瀬川水系河川整備計画」に盛り込んだ。他の湖も含め、湖岸堤のかさ上げも行う。着工・完成時期は未定だが、地元の理解を広げながら準備を進めていく。

 放水路は水月湖の西側から山を貫き、世久見湾に注ぐ構造とする。距離は約九百五十メートルで、直径十メートルほどのパイプを埋め込む計画。三十年に一回程度の大雨で湖に流れ込むと想定される水量(毎秒四百五立方メートル)のうち約四割を海に流せるとしている。

 早瀬川水系は、はす川と高瀬川が合流して湖に流れ込み、早瀬川となって日本海に流れる。水は、五湖のうち「三方湖」「水月湖」「菅湖」「久々子湖」に注ぎ込む。大雨が降ると湖の水位が上昇し、五湖周辺での浸水被害を度々起こし、洪水対策が求められていた。

 県は昨年五月に早瀬川水系河川整備基本方針をまとめ、平常時は標高〇・三メートルの水月湖の水位を一・一メートル以下に抑える目標値(計画高水位)を設定していた。放水路を整備することで達成できるという。

 また五湖周辺のいくつかの箇所で、湖岸堤をかさ上げする。現在はコンクリート製だが、国指定の名勝・三方五湖にふさわしい原風景を感じられる湖岸堤に改良する考え。

 今回の整備計画は、おおむね三十年間で行うとの位置付け。放水路から世久見湾に浮遊物質や濁り水が流れ出る可能性もあるため、漁業者らの理解を得ながら着工に向けて進めていく。用地取得も必要になる。県河川課の担当者は「放水路などが整備できれば、三方五湖全体で洪水が起こりにくくなる」と話している。

 (尾嶋隆宏)

1532とはずがたり:2020/03/23(月) 23:08:52
蓮ダム
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%93%AE%E3%83%80%E3%83%A0
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

所在地 三重県松阪市飯高町森
位置 北緯34度22分37秒
東経136度12分32秒座標: 北緯34度22分37秒 東経136度12分32秒
河川 櫛田川水系蓮川
ダム湖 奥香肌湖
ダム諸元
ダム型式 重力式コンクリートダム
堤高 78.0 m
堤頂長 280.0 m
堤体積 484,000 m3
流域面積 80.9 km2
湛水面積 120.0 ha
総貯水容量 32,600,000 m3
有効貯水容量 29,400,000 m3
利用目的 洪水調節・不特定利水
上水道・発電
事業主体 国土交通省中部地方整備局
電気事業者 三重県企業庁
発電所名
(認可出力) 蓮発電所
(4,800kW)
施工業者 飛島建設・大日本土木
着手年/竣工年 1971年/1991年
テンプレートを表示
蓮ダム(はちすダム)は三重県松阪市飯高町森地先、一級水系櫛田川水系蓮川(はちすがわ)に建設されたダムである。

国土交通省中部地方整備局によって建設された特定多目的ダム法に基づく特定多目的ダムで、櫛田川水系に建設された唯一の多目的ダムである。また、三重県内では唯一となる国交省直轄ダムでもある。櫛田川および蓮川の治水と、松阪市を始めとした南勢地域および志摩半島とその周辺島嶼部への利水を目的としている。ダム湖の名称は奥香肌湖(おくかはだこ)。

沿革
三重県南勢地域を流れる櫛田川は、宮川等と同じく日本有数の多雨地帯である台高山脈を水源とする。この為梅雨の末期や台風襲来時には度々集中豪雨が流域を襲い、そのたびに甚大な被害を受けた。特に1959年(昭和34年)の伊勢湾台風では宮川流域は昭和32年に完成していた宮川ダムの洪水調節により大きな被害が出なかったが、櫛田川は過去最悪の洪水被害を出し、死者16人・重軽傷者248人、浸水家屋3,814戸という莫大な被害であった。この為建設省(現・国土交通省)は櫛田川の緊急的な治水対策に乗り出し堤防補強・延伸の他、河水流下阻害の要因となっていた固定堰・櫛田川頭首工の可動堰化を1964年(昭和39年)より行い、1969年(昭和44年)に櫛田可動堰として改築された。

その後櫛田川水系は1967年(昭和42年)5月に一級水系に指定され、翌1968年(昭和43年)2月8日には河川整備の基準計画である『櫛田川水系工事実施基本計画』がまとめられた。この中で総合的な治水対策として櫛田川上流にダムを建設する計画が持ち上がった。一方志摩半島の鳥羽市、志摩市、南伊勢町の地域は交通網の発達により観光客と水需要が増加し、これに伴う上水道整備が課題となった。特に大河川の無い志摩半島や離島においては、渇水時には深刻な水不足を招いていた為、新規の水資源開発が叫ばれるようになった。志摩半島北部を流れる宮川の水は豊富であるが、水力発電に用いた後で大部分が熊野灘に流され、流域以外へ給水する余力が不足していたことから櫛田川が注目された。

こうして治水・利水の必要性が櫛田川水系で求められ、多目的ダムの建設が要望された。だが櫛田川本川はダムを建設する適地が無かった為、支流の蓮川に特定多目的ダムを建設する事で治水・利水に供する事となった。そして1971年(昭和46年)、建設省中部地方建設局(現・国土交通省中部地方整備局)は『櫛田川総合開発事業』の一環として蓮ダムを建設する計画を発表した。

1533とはずがたり:2020/03/23(月) 23:11:59
>>1532
蓮は廃村に成ってゐるらしい。

>特に大河川の無い志摩半島や離島においては、渇水時には深刻な水不足を招いていた為、新規の水資源開発が叫ばれるようになった。志摩半島北部を流れる宮川の水は豊富であるが、水力発電に用いた後で大部分が熊野灘に流され、流域以外へ給水する余力が不足していたことから櫛田川が注目された。
これが気になって調べてたら引っ掛かった記事。この記事だと三重県企業局から中電に発電所は移管になってるようだが。。

水力発電所を三重県で増強、中部電力が2か所を譲り受け
https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1304/04/news016.html

中部電力は三重県企業庁が運営する10か所の水力発電所のうち2か所を譲り受けた。残る8か所も2015年4月までに譲り受けることで合意しており、合わせて9万8000kWの水力発電設備を増強する。今後は設備の更新・追加などによって発電規模を拡大することが可能になる。
2013年04月04日 13時00分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 これまで中部電力の水力発電所は岐阜県や愛知県が中心で、三重県には火力発電所しかなかった。4月1日付で三重県企業庁から譲り受けるのは「青連寺(しょうれんじ)発電所」と「比奈知(ひなち)発電所」の2か所で、最大電力が2000kWと1800kWの小規模の水力発電所である(図1)。このほかに三重県内の8つの水力発電所と2か所のダムも譲り受けることが決まっていて、譲渡額は105億円にのぼる。

淀川水系
青蓮寺発電所 2MB 1970.6運開 名張市中知山 ダム式 2013.4.1譲渡
比奈知発電所 1.8MB 1998.12運開 名張市上比奈知 ダム式 2013.4.1譲渡

櫛田川水系
蓮発電所 4.8MB 1990.4運開 松阪市飯高町森 ダム式 2014.4.1譲渡
青田発電所 2.8MB 1995.10運開 松阪市飯高町青田 水路式 2014.4.1譲渡

宮川水系
長(なが)発電所 2.6MB 1954.1 多気郡大台町長ケ 水路式 2014.4.1譲渡
宮川第一発電所 25.6MB 1957.4 北牟婁郡紀北町紀伊長島区島原 ダム水路式 2014.4.1譲渡
宮川第二発電所 28.6MB 1958.1 北牟婁郡紀北町紀伊長島区三浦 水路式 2014.4.1譲渡
宮川第三発電所 12MB 1962.3 多気郡大台町大杉 ダム水路式 2015.4.1譲渡
三瀬谷発電所 11.4MB 1967.4 多気郡大台町菅合 ダム式 2015.4.1譲渡
大和谷発電所 6.4MB 1985.6 多気郡大台町久豆 水路式 2015.4.1譲渡
合計  98MB
出典 中部電力

 譲り受ける水力発電所の中には古いものが多く、運転開始から40年以上を経過している発電所が6か所ある。古い設備を改修・更新することで発電能力を増強できるほか、未利用の水流を活用した小水力発電も可能になる。すでに中部電力はダムからの水流を生かした小水力発電所の建設を岐阜県内で進めている。

 10か所の水力発電所とダムは三重県内を流れる「淀川」「櫛田川」「宮川」の3つの水系にある(図2)。譲渡の1回目は最も規模が小さい淀川水系の発電所で、2回目の2014年4月には県内で最大規模の「宮川第一発電所」と「宮川第二発電所」を含む3か所が中部電力に移管される。残る5か所の発電所と2か所のダムを2015年4月に移管すると、三重県企業庁の水力発電事業が完全に中部電力に移る。

1534とはずがたり:2020/03/25(水) 20:07:34
山行が掲示板より

岡山で用水路事故が起きて人が死んだりするのはこのせいか。。。

http://yamaiga.com/comment/road/mumyo/
34,176
2020-03-23 11:37:59

水が速やかに浸透してしまうカルスト地形の岡山においては
水面(みなも)や川面(かわも)には神が宿るとされており、
水神様がお通りになる水面や川面との間に垣根を設ける行為は
水神様との関わりを拒絶するに等しい禁忌となっております。

県外から来た物知らずの政治家が事故率の高さを憂い
身の程知らずにもガードレールの設置を企てると
「掃除がやりにくくなる」「洗濯がやりにくくなる」
などと住民の激しい反対運動巻き起こります。

路肩に白線があれば立派、デリニエータで高規格、
ガードロープやガードレールは過剰で税金の無駄遣い、
とされています。

「人食い用水路」などで検索していただければ
その伝統が令和の現在まで続いていることがおわかりいただけるでしょう。

民明書房刊「吉備の国の水神様」

1535とはずがたり:2020/04/26(日) 17:14:33

2020/04/26 12:23BBC News
家で「手洗い」ができないアメリカ国民 料金未払いで水道停止
https://news.goo.ne.jp/article/bbcworldnewsjapan/world/bbcworldnewsjapan-52410595.html
(BBC News)
アリーム・マクブール、BBCニュース(米ワシントン)

欧州諸国で市民の水道を停止するのは違法だが、アメリカでは料金未払いの世帯は、水道を止められてしまう。

そのため、手洗いの重要性が強調されているこの時期に、多くのアメリカ人が水道を使えなくなっている。

「もう半年くらい水がない状態です」とアキヴァ・デュアーさんは言う。

2人の娘がいる彼女は、デトロイトだけでなく全米でも特に貧しい地域で暮らしている。

「いまはストレスがものすごい。でも自分で除菌剤をつくったんです」とアキヴァさんは話す。子どもを新型コロナウイルスから守るため、アロエのジェルとアルコールで間に合わせたという。

世界的流行(パンデミック)の前は、アキヴァさんは近所の家や友人から水をもらい、子どもを風呂に入れていた。

「1日おきに風呂にするか、水を節約するためにスポンジで体をふいてました」と彼女は言う。「気がめいります」。

いまや近所の家を訪ねるのも難しくなった。しかしこの時期、水がない人にとって生活がいっそう厳しくなったのは、それだけではない。

「水道を止められた人の多くは、あなたや私と変わりません」と、ロズリン・ブイアー牧師は言う。

「みんな毎日仕事に行くし、子どもは学校に行っています。そうすることで、家以外でトイレを使い、水を飲み、手を洗うことができました」

「いまは『屋内退避』しているので、そういう人たちは水道のない家に閉じこもっています。外出してトイレを使うこともできなくなり、ごみ箱に汚物を捨てなくてはなりません」

ブイアー牧師は、デトロイトの食料支援所ブライトムアー・コネクション・フードパントリーの責任者だ。貧しい人に食べ物を配っている。だが近年は、水道を止められた家に水を届けることに力を入れているという。

「家に悪臭がする」
アメリカでは、水道が使えなくなる世帯は年間推定1500万軒にも上り、全国的な現象といえる。それでもデトロイトは、軒数が特に多いことで注目されている。

貧困と失業は高水準だが、デトロイトの水道利用率は比較的高い。

「水道を止められる比率が最も高いのが黒人の女性です。赤ちゃんがいる有色人種の女性です」とブイアー牧師は言う。そして、健康だけでなく、自尊心に及ぶ大きな影響について説明する。

「支援所の利用者には、水道を止められていて、合計11人の孫と子どもと一緒の家で暮らしている人もいます。それなのに水道を止められているんです」

「彼女は電話してきて、娘に(新型ウイルスの)症状が全部出ていると言いました。そして、水を取りに行けないけど水を届けてもらうのも困ると言っていました。自分の家の悪臭がひどくて、恥ずかしいからだと」

ブイアー牧師によると、デトロイトでは水道が止められている世帯が多い地域で、コロナウイルスの感染者数が最も多いという。

今週になっても、彼女とボランティアたちは食料支援所でせっせと水を車に積み込んでいた。いまも水道が使えない人々に届けるためだ。

デトロイト市はCOVID-19(新型ウイルスの感染症)危機の間、全世帯で水道を使えるようにすると約束した。それから数週間たったのに、この状態だ。

市水道局のギャリー・ブラウン局長は、水道の再開を必要としている何千もの世帯を特定していると話す。

「デトロイト市の全員が、自分への供給中断を回避できる。ただしそれには、自分から助けを求め、進んで声を上げる必要がある」とし、影響を受けている人は名乗り出るよう奨励していると説明する。

そもそも、国連も基本的人権とみなしている水道を止めるのは倫理上どうなのか。その問いに対しブラウン氏は、デトロイトで未払いを理由に退去を命じられた人はいないと述べる。

「アメリカの他の都市と違い、デトロイトの市民は、水道料金が未払いだからといって家を失うことはない。市内の92%の世帯は期日どおりに料金を払っている。とはいえ8%がたいした数字じゃないということではない。1.8万人から2万人が苦労している」

アメリカ各地の多くの都市は、今回の危機でも水道を再開させるとは約束していない。水道局の中には、新たに未払いを理由に水道を止めることはないと言明していないところもある。

このことが、最貧困層のアメリカ人の多くを水が使えない状況に置いている。それらの人々は、現在の危機において公衆衛生当局が発する大事なメッセージに従えず、新型ウイルスに翻弄されるかもしれない。

デトロイト水道局は、アキヴァさんの水道を元に戻すと約束した。ただ彼女は当面、子どもを友人の家に一時的に滞在させている。

新型コロナウイルス特集

1536とはずがたり:2020/05/08(金) 17:09:14

休業中なのに水道100トン!? 大量無断使用か
2020年5月8日 15時24分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200508/k10012422151000.html?utm_int=error_contents_news-main_001

新型コロナウイルスの影響で営業自粛が続く中、茨城県内の休業中のカラオケ店では、店の外に設置された水道から100トン以上もの大量の水が無断で使用されていた疑いのあることがわかりました。水道局でも休業中の店舗では注意するよう呼びかけています。

1537とはずがたり:2020/05/21(木) 22:36:22
米ダム決壊で数千人避難 新型コロナ感染懸念 車中で過ごす人も
2020年5月21日 12時08分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200521/k10012438791000.html

アメリカ中西部ミシガン州で19日、豪雨でダムが決壊し下流の住民数千人が避難を余儀なくされていて、避難先での新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されています。

ミシガン州中部のミッドランドで19日、豪雨で2つのダムが決壊して下流の広い範囲が浸水しました。

地元政府によりますと、この影響で住民数千人が自宅を離れて学校などの公共施設に避難したということですが、ホイットマー知事は、避難先の住民に感染の拡大を防ぐためマスクを着用するとともに、人との距離を保つよう呼びかけました。

ミッドランドの行政担当者は「避難所での感染をおそれて、車の中で過ごしている人たちもいる」と述べ、多くの人が集まる避難所での感染をおそれる住民も相当数いると指摘しています。

20日時点で感染者が5万3000人を越えているミシガン州では、新型コロナウイルスに伴う外出制限が今月28日まで延長されることになっていますが、大規模な洪水の発生で避難先での感染を防ぐという新たな課題に直面しています。

1538とはずがたり:2020/05/31(日) 20:56:09
なんと!水害で鉄砲水かなんかで全て流された様だ。

『廃道をゆく4』読んでて気付いた。

水害に飲み込まれた水力発電所を復旧せよ!
https://www.kepco.co.jp/brand/mirai_switch/vol5/
2018年2月28日掲載

奈良)大水害から6年ぶり復旧 関電長殿発電所で見学会
福田純也
https://www.asahi.com/articles/ASL7B4R64L7BPOMB009.html
2018年7月11日 3時00分

 2011年の紀伊半島大水害で全壊した奈良県十津川村の関西電力長殿(ながとの)発電所(水力)が6年9カ月ぶりに復旧し、10日に地元関係者らの見学会があった。同発電所は落差190メートル余りの水路式で、県内に12ある同社の水力発電所で規模は2番目。13年12月に復旧に着手し、今年6月上旬に新しい2基の発電機が相次いで運転再開した。

 新発電所は出力は計1万6200キロワットで復旧前より900キロワット向上。敷地(1・2ヘクタール)を地盤改良して4メートルかさ上げし、発電施設を地中に収容して耐水機能を高めた。総事業費は公表していない。

 大水害では横を流れる熊野川(十津川)が下流の土砂崩れで水かさを増し、建屋が水没して流失した。全壊した発電所の復旧は関西電力で今回が初めてという。(福田純也)

関西電力株式会社 長殿発電所
所在地:奈良県吉野郡十津川村長殿
交通:JR和歌山線 五条駅より約37km
http://www.suiryoku.com/gallery/nara/nagatono/nagatono.html

発電の区分
種別:一般水力
発電形式(落差を得る方法):水路式
発電方式(水の利用方法):流込み式
出力
認可最大出力:15300kW(被災前)→16200kW(復旧後)
  常時出力: 4030kW(被災前)

河川
取水:和田発電所→舟ノ川(小原川)
放水:十津川

1539とはずがたり:2020/06/02(火) 17:32:23
「見えないものが見える川?奇跡の清流 銚子川?」
https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/WLW8195JKJ/
三重県南部に「見えないものが見える川」と呼ばれる清流がある。源流から河口まで完璧に透き通る銚子川。その透明な水ゆえに、普通の川では見られない不思議な光景や生き物たちのドラマを見ることができる。淡水と海水がつくる蜃気楼のような境界。絶滅危惧種ニホンウナギの素顔。透明度のカギを握る“地下の川”からは新種の生物も発見された。奇跡の清流、銚子川。本来の自然のままの川とはどんなものか、その姿を明らかにする。

1540とはずがたり:2020/06/08(月) 23:10:36
537 自分:とはずがたり[] 投稿日:2020/06/08(月) 22:46:39
【「隧道レポート 七泰の滝の下の謎の穴」に関連して判明した十津川第1発電所に関わる取水路の謎】

隧道レポート 七泰の滝の下の謎の穴 後編
http://yamaiga.com/tunnel/nanatai/main3.html
「建設の機械化1960年6月号」より
十津川第1発電所計画一般図



国土地理院地図
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.062732/135.800813/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0

には乖離がある。

滝川沿いの水路管と村道との交点https://www.google.co.jp/maps/@34.062605,135.8014323,3a,75y,193.56h,86.44t/data=!3m9!1e1!3m7!1sAI4iUkxD6DPMLgcrDiRPVA!2e0!7i13312!8i6656!9m2!1b1!2i30には手持ちのマップルにも導水路前BSがあって此処から伸びる滝川の取水口が奥里取水口であるのは間違いない。

一方で,この付近は「機械化1960年」だと栗平川取水口との分岐点となっていて一気に風屋貯水池へ流出してるっぽいが,現在の国土地理院では此処には分岐はなく寧ろ栗平川取水口(計画地?)付近へ一旦大回りして栗平川取水口計画地辺りで分岐して奥里取水ダムの更に奥の取水口へ伸びてる支線(「機械化」には記述無し)と一緒になって風屋調整池へ流れ込んでいるとなっている。導水路前バス停付近が標高280m,栗平川取水口(計画地)付近の分岐点の標高が304mとなっているから(分岐部は地下っぽいけど)この経由はなんか可怪しい。

と,此処でググると新たな情報が。

紀伊山系直轄砂防事業の対応状況について
https://www.kkr.mlit.go.jp/river/iinkaikatsudou/ol9a8v000000s9n4-att/14_shiryou3-2.pdf

長殿>>1538谷砂防堰堤群の対応状況と並んで栗平川砂防堰堤群の対応状況があってどうやら大規模な土砂崩れが此処でも起きたらしい。もしかして栗平川取水口も呑み込まれた!?と思って更に調べを進める。

https://www.kkr.mlit.go.jp/kiisankei/map/8.html
栗平川・滝川の水位・定点カメラ画像

に拠ると平成23年(2011年)紀伊半島大水害で上流で大規模な土砂崩れが発生して湛水池が出来てるそうな。

ゼンリン切って独立独歩のグーグルは国土地理院も描いてない土砂ダムをしっかりと描いちゃってる。
国土交通省へ対する挑戦状か!?(笑)
https://www.google.co.jp/maps/@34.0733493,135.8251596,15z

どうやら2007年度版の県別マップルには載ってないこのトンネルhttps://www.google.co.jp/maps/@34.063381,135.795878,3a,75y,11.99h,102t/data=!3m9!1e1!3m7!1sZbWGGjOr-bLKw1PBFsoX4g!2e0!7i13312!8i6656!9m2!1b1!2i30はこの災害復旧工事の為に建設されたものらしい。

栗平川取水口がこの災害に呑み込まれた可能性は位置的に否定された。
と,此処へ来て新証言キター!!

これだと機械化1960と同じ経路で水路が描かれている。
国土地理院が敗北(水路経路が間違い)との意外な結末となった。
https://www.kkr.mlit.go.jp/river/iinkaikatsudou/qgl8vl0000004aue-att/40_4.pdf

風屋貯水池の水質混濁が問題になっているようであるが,まあそれとは関係なく我が奥栗平川ダム構想いけんちゃうか。
まあ山体崩壊とか簡単にするような地質だとやばいかね,常考・・・日本の技術力を信じたいとこ。

1541とはずがたり:2020/06/08(月) 23:34:42

電源開発株式会社 十津川第一発電所
所在地:奈良県吉野郡十津川村小原
http://www.suiryoku.com/gallery/nara/totugaw1/totugaw1.html

発電の区分
種別:一般水力
発電形式(落差を得る方法):ダム水路式
発電方式(水の利用方法):貯水池式
出力
認可最大出力:75000kW(75MW)
  常時出力:21000kW(21MW)
水量
最大使用水量:60.00立方メートル毎秒
(内、  滝川 4.7立方メートル毎秒)
(内、芦廼瀬川 4.7立方メートル毎秒)
落差
有効落差:144.23m

河川
取水:十津川+滝川(奥里取水堰・栗平取水堰)[風屋ダム]、芦廼瀬(あしのせ)川(大野取水堰・小川取水堰)
放水:十津川

1542荷主研究者:2020/06/21(日) 22:03:46

https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=633075&amp;comment_sub_id=0&amp;category_id=112
2020/4/13 中国新聞
太田川の河原、変わる表情 広島市流域で土砂・雑木の撤去進む

【20年3月】河原の雑木や堆積した土砂の一部が撤去され、砂地や草むらが目立つようになった太田川。右岸は安佐南区、左岸は手前が安佐北区で奥が東区=3月6日(撮影・高橋洋史)

【18年1月】河川敷から1段低い河原に雑木などが生い茂る太田川=1月6日(撮影・高橋洋史)

 広島市を流れる太田川の太田川橋(安佐北、安佐南区)付近から下流の祇園新橋(安佐南、東区)までの約8キロ区間で、洪水対策として河原に茂る雑木や土砂の撤去が進んでいる。この間にある安佐大橋付近から安芸大橋にかけての約3キロでは、両岸を雑木が覆っていた以前に比べて砂地や草むらが目立つようになり、空から見る景色も様変わりしている。

 洪水を防ぐ緊急対策工事は、国土交通省太田川河川事務所が取り組む。昨年6月から、柳や竹などの雑木や堆積した土砂を取り除いており、伐採面積はマツダスタジアム15個分の約20万平方メートル。増水時の流量を確保し、中小河川からの流入を妨げないためという。

 一帯は散策やレジャーを楽しむ人も多い。安佐北区口田南1丁目の無職飯尾俊一さん(83)は「昔に比べ土砂がたまって河床も高い。防災対策は安心できる。ただ、木々がなくなって野鳥も減ったようだ」と話す。

 計画では安佐北区を流れる支流の三篠川を含め、2020年度も土砂撤去を中心に継続する。全体の土砂撤去量は約40万立方メートル、総事業費は二十数億円を見込む。同事務所は「作業は鳥や魚類の専門家の意見も聞いて進めている。継続的に災害時の安全性を高めていく」としている。(広田恭祥)

1543とはずがたり:2020/06/21(日) 23:06:04
>(北陸電力は)水力発電電力量の拡大を目指し、…目標として、2030年度までに2018年度比で年間の発電電力量1.4億kWhの拡大を目指す。
とのこと。

1万kW=10,000MW=10MWであるから4000万は40,000MW=40GWか。
1.4億kWh=1億4000万kWh=140,000MWh/年である。

140,000MWh÷365=388.9MWh/日

388.9MWh=388,888kWh÷24h=16,200kW

稼働率100%のベース電源16MW分しか減らせられない??こつこつ水力の増分蓄積していってもこんなもんかな。。

自然エネルギー:
北陸電力が水車改修で出力を増強、年間90世帯分の発電量アップに
https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/2002/25/news047.html

北陸電力は福井県敦賀市の水力発電所「疋田(ひきた)発電所」の設備改修で出力を50kW増強。一般家庭約90世帯の年間使用電力量に相当する年間発電量アップを見込んでいる。
2020年02月25日 07時30分 公開
[スマートジャパン]

 北陸電力は2020年2月5日、福井県敦賀市の水力発電所「疋田(ひきた)発電所」の設備改修により発電所出力を50kW(キロワット)増加させ、電気事業法の規定に基づき、発電事業変更届書を経済産業大臣へ届けたと発表した。

 疋田発電所において、水車・発電機の設備改修に伴う性能確認試験を行い、その結果、最大出力が50kW増の580kWになったことが分かった。増分発電電力量は年間約30万kWh(キロワット時)で、一般家庭約90世帯の年間使用電力量に相当する。CO2排出量削減効果は年間約150トンである。

 疋田発電所は笙ノ川水系にあり、大正12年9月に運転を開始した歴史ある発電所である。水車型式は横軸単輪単流渦巻フランシス水車、発電機型式は横軸三相交流同期発電機。


 同社は、電源の低炭素化の取り組みの1つとして、水力発電電力量の拡大を目指し、既設設備の改修などに取り組んでいる。今回の出力増により、2018年度比で年間で累計約0.024億kWhの水力発電電力増加になるという。目標として、2030年度までに2018年度比で年間の発電電力量1.4億kWhの拡大を目指す。

1544とはずがたり:2020/06/24(水) 16:29:10
中国24の省で大規模な洪水 三峡ダムへの懸念が高まる
https://news.livedoor.com/article/detail/18455716/
2020年6月22日 13時18分 大紀元


6月に入ってから、中国各地で集中豪雨による大規模な洪水が発生した。中国当局の15日の発表では、国内24の省で850万人が被災した。17日早朝、中国の三峡ダムの上流にある四川省カンゼ・チベット族自治州丹巴県の発電所の施設と周辺の村が洪水で流された。三峡ダム決壊への懸念が再燃した。

中国メディアの報道によると、6月16日以降、中国南部、中部と西南部で豪雨が24時間にわたって継続的に降り続いた。17日、四川省の丹巴県内で13カ所以上で土砂崩れや地すべりが確認された。県内の発電量2000キロワットの梅龍発電所と発電量3200キロワットの阿娘溝発電所が、土石流によって崩壊し、一部の村が飲み込まれた。梅龍発電所の地元である梅龍溝では、大規模な堰止湖が発生した。中国メディア「天気網」によると、堰止湖の容量は1234万立法メートルだ。

中国国内ネット上で、四川省などの水害で各地の小型ダムが決壊すれば、湖北省宜昌市にある三峡ダムは崩壊する可能性があるとの心配の声が上がった。17日、中国人ネットユーザーは海外ツイッターで、「宜昌市より(長江の)下流にいる市民、早く逃げなさい」との国内専門家の警告を相次いで転載した。この専門家は、中国建築科学研究院の研究員である黄小坤氏だ。同氏は、SNS微信のグループチャットで警告を書き込んだ。

三峡ダムに詳しい中国人の水利専門家、王維洛氏は大紀元の取材に対して、「三峡ダムが崩壊すれば、(長江の中下流にある)宜昌市や湖南省岳陽市から、長江の入り江に位置する上海市まで、甚大な被害をもたらす」と強く懸念した。

王氏は「峡谷(三峡)が形成されたのは、この地域の地盤が弱いからだ」と述べ、同地域の住民も土砂災害に見舞われるリスクが大きいとの見方を示した。同氏によると、三峡ダムの建設に伴い、多くの住民が新しい町へ立ち退かされた。新しい団地の大半は、山の斜面や山の上に建てられており、耐震補強工事が施されていないうえ、今は土石流に飲み込まれる恐れがある。


中国水利部(省)の葉建春次官は6月11日の記者会見で、「中国は全面的に洪水期に入った。計148本の河川で警戒水位を超え、洪水が発生している」と明らかにした。葉氏によると、中国国内にある9万8000基のダムのうちの9万4000基は小型ダムだ。次官は「一部のダムに決壊のリスクがある」と警告した。

また、葉次官は、水害防止のための施設や設備の対応基準を超える大規模な洪水、ダム決壊事故と土砂災害といった「3大リスク」を防ぐことが、今年の重要任務だとした。同氏は、「対応基準を超える洪水が、今年のブラック・スワン(予想外の出来事)になりうる」との考えを示した。

王維洛氏は、葉次官が指した「ブラック・スワン(めったに起こらないが、壊滅的被害をもたらす事象)」は長江上流および三峡地域の集中豪雨で三峡ダムに大きな問題が起きることだと分析した。しかし、三峡ダムが建設される前から、毛沢東を含む最高指導部の高官や専門家がその危険性を指摘したため、「ブラック・スワン」ではなく、「グレーリノ(灰色のサイ・大問題に発展する確率が高いのに、軽視されたリスク)」だと強調した。

王氏が得た情報では、国内9万8000基のダムの4割が「安全ではない」という。

(翻訳編集・張哲)

1545とはずがたり:2020/06/25(木) 00:22:49

四国電力、水力発電所の出力増加に向けた取り組みを発表
投稿日2017年03月29日
https://looop.club/articles/detail/2158

水力発電所の出力増加に向けた取り組みなど発表
四国電力株式会社は3月28日、水力発電所の出力増加に向けて行った、設備更新による高効率化と設備余力活用の取り組みを発表した。

一つは、高効率水車の導入による出力増加の取り組みで、同社には運転開始から100年を超える水力発電所も存在することから、老朽化が進んだ発電所では設備更新の機会を捉えて、高効率の水車に取り替えることでの出力増強を図っている。


平成12年度以降の高効率化による増出力量は約2万5千kWで、今後3か年の運転開始予定分を含めると約3万kWになる。なお、増加電力量は年間7千万kWh程度を見込んでいて、これは一般家庭約2万2千世帯の消費電力量に相当する。

また現在、高知県いの町の分水第一発電所にて、背後斜面の地すべりによる損壊リスクを回避するため、これまでの地上発電設備を全て地下に移設するほか、高効率水車への取替を4年間かけて行う大型工事を実施しており、この4月には全ての試験を終了して3,300kWを増加させて発電を開始する予定とのこと。

大橋ダムと稲村ダムの2か所のダムカードを新たに発行
また、設備余力を活用した出力増加への取り組みでは、設備容量に余裕のある水力発電所の最大取水量を変更する「水利使用許可手続き」が簡素化されたことから、増取水による出力増加が可能な発電所の精査を進めた結果、小村発電所と出合発電所が有望と判明した。

このため両発電所では、河川環境への影響を踏まえつつ実証試験と出力増加手続きを完了し、今年から運用開始している。同社は今後も引き続き、有望な発電所数か所での検討を進めていくとしている。

なお水力発電は、再生可能エネルギーとして電力の需給運用上、重要な役割も担っていることから、ダムのことをより知ってもらうべく国土交通省などが「ダムカード」を発行している。同社はこの4月から、大橋ダム(高知県いの町)と稲村ダム(高知県土佐町)の2か所のダムカードを発行することとしている。

(画像はプレスリリースより)

1546とはずがたり:2020/06/25(木) 00:23:00

四国電力、新たな水力発電所建設に着手 久万高原町新設計画
2020年03月18日掲載 印刷記事を保存
https://www.kankyo-business.jp/news/024521.php

愛媛県久万高原町の面河第三ダム(出所:四国電力ウェブサイト)

四国電力(香川県高松市)は3月16日、愛媛県久万高原町黒藤川の前川(仁淀川水系)に新設する水力発電所の建設計画を取りまとめたと発表した。

同社によると、新たな水力発電所は最大出力1,900kWで、年間の発電電力量は約2,700世帯分に相当する850万kWhを見込んでいる。2021年6月着工予定で、24年6月の運転開始を目指すとしている。

1547とはずがたり:2020/06/25(木) 02:22:38
新坂上の設備利用率は34,5%,新打保は40.0%となかなかのもの。

ダムに合計約1メガの水力発電所を新設、関電が岐阜県の2カ所で
関西電力は、同社が岐阜県飛騨市宮川町に所有している坂上ダムおよび打保ダムの直下に「新坂上発電所」「新打保発電所」をそれぞれ新設する。両発電所ともにダムの水を利用するもので、最大出力は合わせて9240kWとなる計画である。
2020年06月24日 15時00分 公開
[スマートジャパン]
https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/2006/24/news112.html

 関西電力は2020年6月10日、同社が岐阜県飛騨市宮川町に所有している坂上ダムおよび打保(うつぼ)ダムの直下に「新坂上発電所(仮称)」「新打保発電所(仮称)」をそれぞれ新設すると発表した。

 両発電所では、坂上ダムと打保ダムの豊富な水を利用する。最大出力は新坂上発電所が4300kW、新打保発電所が4940kWとなり、発電電力量は新坂上発電所が1300万kWh/年、新打保発電所が1600万kWh/年となる計画である。

 新坂上発電所は2021年3月に着工し、2024年8月に運転を開始する予定で、新打保発電所は2021年8月に着工し、2025年4月に運転を開始する予定となっている。CO2の削減量は新坂上発電所で約6000t/年、新打保発電所で約7400t/年が見込まれる。

1548とはずがたり:2020/06/27(土) 18:16:10

リニア中央新幹線工事 「大井川の水問題」ってなに?
静岡新聞社
2019/12/27
https://www.at-s.com/news/special/oigawa.html

常態化する取水制限

 大井川では渇水が頻発し、近年は水利用者に求められる節水期間が長期化しています。直近では2018年12月から19年5月にかけて147日間に及びました。1994年には節水率が50%に達し、牧之原台地の茶が枯れてしまいました。工業用水もあるため、節水は企業の生産活動も左右します。気候変動で時期によって降水量に偏りが出て、水量の調整が難しくなっていると指摘する利水者もいます。

水返せ運動

 明治時代から水力発電所が次々と建設されたため、大井川中流域の表流水は導水管に消えて河原に水が流れない状況となり、「河原砂漠」と呼ばれるようになりました。旧川根3町(本川根、中川根、川根)では80年代後半、官民による「水返せ運動」が熱を帯び、デモ行進や河川敷での決起集会につながりました。運動は国も動かし、発電ダムの水利権更新に合わせた河川維持流量の確保が求められるようになりました。水利権の更新年だった89年、中流部の塩郷えん堤から一定量の放流が決まり、2006年には上流部の田代ダムから富士川水系に流れ出ていた水の一部も取り戻しました。そうした歴史的経緯から、水問題に対する流域住民の意識が高いとされています。

1960年 塩郷堰堤が完成,川口発電所へ送電開始。下流で水枯れ,上流では堆砂などが問題となる。
85年 川根3町による陳情や要望が活発化
88年 塩郷堰堤からの放流を求め,河川敷での住民集会やデモ行進を実施
89年 水利権更新,通年放流量毎秒3トン義務付け。(県,中電の覚書で冬場以外は同5トンを放流)
97年 河川法改正。河川環境の整備・保護の観点が加わる。
2000年 大井川流域8町(当時)の首長らが「大井川の清流を守る研究協議会」を結成
03年 国や県,流域市町と電力会社による「大井川水利流量調整協議会」が設立
05年 田代ダムからの河川維持流量を毎秒0.43〜1.49トンとすることで合意

水枯れの教訓

 掛川市では1999年、新東名高速道路粟ケ岳トンネルの工事中に出水が発生し、周辺で農業用水を採っていた沢が枯れたり、地下水を源とする簡易水道が断水したりしました。地元住民は工事後に十分な補償は得られなかったと感じていて、トンネル工事に関しては「補償の決め事なしに工事をすべきでない」との教訓を生かすよう求める声が上がっています。

1549とはずがたり:2020/06/29(月) 13:58:08
「スリット式砂防ダム」九州に続々 流木や土石受け止め、流域守る
2020/6/24 13:42 (2020/6/24 13:42 更新)
西日本新聞 くらし面 長谷川 彰
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/619794/

 福岡県朝倉市などを襲った九州豪雨から間もなく3年。大量の流木が川をせき止めて被害を広げた様子は記憶に新しい。こうした流木や大きな土石を受け止めつつ水を下流に通し、激流の制御を狙うのがスリット式の砂防ダムだ。九州でも設置された場所は多い。どれほどの効果が期待できるのだろうか。

 霧島火山の一つ、新燃(しんもえ)岳の西側に位置する宮崎県高原町で今年1月、防災啓発イベントがあり、国土交通省宮崎河川国道事務所の協力で、いくつかの砂防ダムがお披露目された。

 一つは御池川のスリット式砂防ダム。行政用語では透過型砂防堰堤(えんてい)と呼ばれるダムの一種で、鋼製の柱で柵をこしらえた構造になっている。

 ふだんは水も土砂も下流に流れていくが、豪雨時に上流で土石流が発生した場合、大きな岩や流木はこの柵に引っ掛かり、水や小さな土砂は流れ下る。

 スリットがない不透過型のダムでも岩や流木は受け止められるが、大量の水もせき止められ、脇からあふれ出て周辺に被害を及ぼしてしまう。スリット式は、これを防げるため、民家などが比較的に近い場所に設置すると効果的だという。

 蒲牟田川には、少し小型の流木捕捉工と呼ばれるスリット式の設備も採用されていた。

 さらに下流域ではコンクリート製のダム本体にスリットが設けられていた。上流部で大きな土石や流木を止められていることを前提に、ここでは一定の貯水機能を果たしながら下流の水量をコントロールする。

 小さな土砂まで完全にせき止めると、川下の河川環境に影響が出るため、必要最小限の土砂は通す工夫がなされているという。

   ◆    ◆

 九州地方整備局河川工事課によると、スリット式砂防ダムは、九州北部を横断して各地に甚大な風倒木被害をもたらした1991年台風19号を受け、整備が進むようになった。

 被災後の復旧事業で採用されることが多く、今のところ九州で効果が明白に実証された例は見当たらないという。ただ、2013年台風26号の際、東京・伊豆大島で土石流が発生した際、大金沢本川に設置されていたスリット式ダムが大量の土石と流木を受け止めて下流を守った事例がある。

 新燃岳周辺の施設は、11年1月以降の噴火を踏まえ予防的に建設された、前向きな取り組みだ。同河川工事課は「これからも流木被害などが予想される場所のうち、効果が高そうな所で採用していく」と説明。一方で「ハード事業が万能ではないのも現実。砂防施設があれば避難時間を稼げるので、早めの避難を促すソフト対策を併せた総合防災が大切だ」と話している。

(特別編集委員・長谷川彰)

1550とはずがたり:2020/07/01(水) 17:43:17
静岡と愛知など記録的大雨 すでに“1カ月分の雨量”
7/1(水) 6:24配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/38bbdfc658cc6e151622d962b558b56a96a2af48
フジテレビ系(FNN)

FNNプライムオンライン

大雨が続いている東海地方では、静岡県と愛知県、長野県などで、すでに、雨量が平年の1カ月分に匹敵する記録的な大雨となっている。

6月30日から7月1日朝にかけては、西日本や東日本の太平洋側を中心に大雨になった。

長野・大鹿村では1日未明、7月としては観測史上1位となる、1時間に38.5mmの激しい雨を観測した。

また、1日午前5時すぎまでの24時間雨量は、愛知・豊根村で331.5mmに達した。

このあとも、静岡を中心に活発な雨雲がかかる予想。

午後にはいったん雨が弱まるが、夜遅くには再び、線状の雨雲が東海や関東にかかってくる。

東日本の太平洋側では、局地的に雷をともなった非常に激しい雨の降るおそれがある。

特に東海地方では、降り始めからの総雨量が600mmに達するところもあるとみられる。

2日午前6時までに予想される降水量は、いずれも多いところで、東海地方で200mm、関東甲信地方で120mmとなっている。

土砂災害、低い土地の浸水や川の増水に厳重な警戒が必要となる。

1551とはずがたり:2020/07/05(日) 15:29:41
川辺川ダムで殆ど発電力は増えない様で,これはダム意味ないな〜,民意が示された時点で河川改修なんかに舵を切らなかった国交省や自公政権や樺島県政の不作為ですな。

川辺川ダム
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9D%E8%BE%BA%E5%B7%9D%E3%83%80%E3%83%A0

沿革

熊本県南部を流れ、最上川・富士川と並んで「日本三大急流」とも称される日本有数の急流河川・球磨川水系は、年間降水量が2,000~3,000ミリに及ぶ日本有数の多雨地域で台風の常襲地帯であること、及び球磨川の持つ地形的要因により古くからたびたび洪水の被害を受けていた。球磨川は中流部の人吉市から八代市に掛けてのおよそ60キロメートル区間が狭い峡谷を形成し、その上流部に人吉盆地がある。このため大雨が降ると球磨川上流部及び川辺川流域の洪水は人吉盆地に集まるが、中流部の渓谷によって洪水の流下が阻害され、人吉盆地に洪水が滞留するという「バックウォーター現象」が起こる。こうした地形は例えば北上川流域の岩手県一関市など全国に多いが、こうした地域は洪水常襲地帯となっており、人吉盆地も度々浸水被害を受けてきた。
一方人吉盆地は肥後南部の穀倉地帯ではあったが土壌は「イモゴ」と呼ばれる火山灰性の地質であり、かつ扇状地でもあったことで農業用水の確保が困難な地域でもあった。人吉藩政期には二代藩主相良頼寛・三代藩主相良頼喬の時に幸野溝や百太郎溝が整備されたが、旱魃の際には用水不足が深刻となった。

地理
流路延長は約67キロメートル、流域面積は約542平方キロメートルで、球磨川水系全流域面積(1,882平方キロメートル)の三分の一を占めている。ダムは川辺川の中流部、五木村と相良村の村境付近に建設が予定されている。

川辺川はアユの漁場としても名高く、四万十川などと並んで「日本最後の清流」とも称されている。

治水
最大の論点となったのは治水効果についてである。反対派は国土交通省が定めた計画高水流量が過大であるとし、川辺川ダム建設を前提にした空論であると指摘した。また昭和40年の豪雨は市房ダムの放流が被害を拡大させたとして、「ダムが水害を招いた」と非難した。実際人吉市では市房ダム完成以前はせいぜい膝までしか浸水しなかったのが、ダム完成以後人の背丈以上に浸水するようになったという被災住民の話を紹介し、水害を招くダムは不要であると説いた。また、下流の八代市についても萩原にある通称「萩原堤防」は200年以上も破堤していないとし、球磨川の治水にはダムは不要であると論じた。そして球磨川のこれからの治水についてはヨーロッパ型のダムに拠らない治水対策[17] を図るのが最良として森林の整備による保水力の増強で計画高水流量が30パーセント減少するとしたほか、未改修部分への堤防整備と河岸補強、遊水池の人吉盆地への建設、そして球磨川水系における全てのダム撤去を行うべきと主張した。

一方国土交通省は計画高水流量については過去の降雨量や洪水量、地形を分析した結果算出したとしてデータを提示して反論。またダムによる水害増幅についてはダム単独での治水には限界があると認めながらもそれを防止するために川辺川ダムの建設は必要とし、その上で堤防の増強や河岸補強を実施するとしており、河川改修だけでは洪水被害を回避できないとした。また森林整備については間伐の必要性は認めたが森林整備だけでは水害を防止できないとした。そして遊水地建設とダム撤去については多大な費用や補償案件の発生、環境への影響が未知数であるとして非現実的と一蹴した。

発電
水力発電について反対派は、川辺川ダムに水没する水力発電所の総出力数は15,900キロワット、一方川辺川ダムによって新たに生み出される電力は16,500キロワットでありダム建設によって生まれる新しい電力はわずか600キロワットにしかならず、電源開発を行う意味がないと主張した。また水力発電用ダムが球磨川の環境を破壊していると指摘、ダムを撤去してよりクリーンな太陽光発電や風力発電を積極的に導入すべきだとした。しかしながら上記の発電所とは、チッソが水俣工場に送電するための私企業の発電所であり住民用の物ではない。

環境
環境については反対派が最も強調するところであり、ダム建設は河川環境・生態系を根本的に破壊し、川辺川のアユを死滅させると非難した。またアメリカ合衆国内務省開拓局長官であったウィリアム・ビアードの言を引き合いに「アメリカではダム建設の時代は終わり、ダム撤去が主流になっている[18]。日本でもダム撤去を促進すべきだ」と主張。川辺川ダム建設などもってのほかとした。この時期の熊本県知事であった潮谷義子が2010年(平成22年)に水利権が失効する荒瀬ダムを、失効後撤去すると発表した[19] ことから反対派はさらに勢いづき、次は瀬戸石ダムを撤去して最終的に球磨川からダムをなくすべきと現在でも主張している。

1552とはずがたり:2020/07/06(月) 18:59:12

球磨村の200人、壁と床ない避難所で2晩 役場も孤立
2020/07/06 17:31朝日新聞
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/region/ASN765QVQN76PTIL016.html

 記録的豪雨で大きな被害が出た熊本県球磨(くま)村では、200人を超える被災者が、屋根だけの避難所で2晩を過ごした。村役場も孤立し、被災者支援が十分にできない状況にある。

 村によると、指定避難所だった多目的集会施設は、14人が心肺停止で見つかった特別養護老人ホーム「千寿園」の近くにあり、4日午前に浸水。村民らは自主的に、地区の高台にある村総合運動公園内の「さくらドーム」に避難した。ドームには屋根はあるが、壁も床もない。避難者は地面に敷いたブルーシートの上で過ごした。5日夜は強風で雨が入り込んだため、シートを壁代わりにしたという。

 ドームに避難していた淋(そそぎ)剛さん(83)は4日午前5時半ごろ、自宅の玄関口まで水が入ってきたため、隣家の2階に避難。同日夕、自衛隊のヘリコプターで救助された。自宅は10年ほど前に4メートルのかさ上げ工事をしていたが、屋根まで沈んだ。「こんなことになるとは、夢にも思わんかった」

 村役場の牛塚友紀・村長公室長(40)によると、5日夜から6日朝にかけ、職員や保健師が避難者の体調確認やトイレ介助にあたったという。ドームを訪れた医師からは「高齢者や子どもには適さない環境」との指摘を受けた。村は6日、全員を約6キロ離れた人吉市立第一中学校などに再避難させることにした。

 ドームそばの高台にある「寿泉寺」にも5日、近隣住民約30人が避難していた。住職の勝枝之総(ゆきのぶ)さん(66)は、避難者が身を寄せてきた4日朝から備蓄の米でおにぎりを作って配った。電気も水道も復旧しておらず、「水、米も底をつきそう。公的支援がなければいつまでもつか」と話していた。

1553とはずがたり:2020/07/07(火) 11:58:43
電柱には55年前の「洪水痕跡」 氾濫繰り返す球磨川
有料会員記事
https://www.asahi.com/articles/ASN755S6QN75TIPE016.html?iref=com_rnavi_arank_nr04
神野勇人、松本江里加
2020年7月6日 7時00分

 記録的豪雨により、中心市街地が水没するなど大きな被害が出た熊本県人吉市。電話がつながりにくいなど通信環境が厳しい中、消防隊員が一軒ずつ安否確認にあたる場面もあった。

 5日正午ごろ、ヘルメットをかぶり、上下オレンジ色の制服を着た4人の消防隊員が乗った消防車が、同市下薩摩瀬町の路地に止まった。4人は泥でぬかるむ道を進み、民家敷地内に入っていった。

 民家は氾濫(はんらん)した球磨川の堤防沿いの道路に面して立つ。その道路の一部から、民家の敷地内にかけて崩落していた。木造一部2階建てとみられる民家が半分ほどに割れた状態で残り、陥没してできた穴には泥水がたまっていた。

 「いたら返事してください!」…

1554とはずがたり:2020/07/07(火) 12:16:41
この辺らしい。
https://www.google.co.jp/maps/@33.3216745,130.9010415,16.83z
>氾濫が発生したのは日田市の中心部に近い、北友田の筑後川と花月川が合流する場所の北側付近だということです。

北側
https://www.google.co.jp/maps/@33.3230158,130.902019,3a,75y,199.66h,76.15t/data=!3m6!1e1!3m4!1sS5cfPRFHU0cUAOULeDduBw!2e0!7i13312!8i6656
南側
https://www.google.co.jp/maps/@33.319512,130.9047532,3a,75y,314.98h,75.57t/data=!3m7!1e1!3m5!1sohOfI0fXUG5P5_Q7bfpSMg!2e0!6s%2F%2Fgeo1.ggpht.com%2Fcbk%3Fpanoid%3DohOfI0fXUG5P5_Q7bfpSMg%26output%3Dthumbnail%26cb_client%3Dmaps_sv.tactile.gps%26thumb%3D2%26w%3D203%26h%3D100%26yaw%3D197.25116%26pitch%3D0%26thumbfov%3D100!7i13312!8i6656

南側の方が堤防薄いような。

あとこの辺三隅川っていうのか?しらべたら「みくま」と訓むらしい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E9%9A%88%E5%B7%9D
三隈川(みくまがわ)は、一級河川筑後川本流の上流部のうち、大分県日田市内の玖珠川との合流点より下流で、夜明地区周辺(主に大肥橋)より上流の区間の呼び名[1]。なお、筑後川本流のうち、三隈川より上流の区間は大山川と呼ばれる。

googleは夜明ダム辺りから上流を三隈川と書いている。大山川と玖珠川に岐れるけど大山川の方が本流なのか。google地図だと玖珠川の方が広く見える。


筑後川 大分 日田で氾濫が発生 厳重な警戒呼びかけ
2020年7月7日 9時21分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200707/k10012500641000.html
国土交通省と福岡管区気象台によりますと、この大雨で大分県や福岡県を流れる筑後川は大分県日田市で氾濫が発生し、国土交通省と気象台は午前8時35分、「氾濫発生情報」を発表しました。

警戒レベル5にあたる情報で、周辺自治体の住民に対し、自治体からの避難情報を確認するとともに、安全確保をはかるよう厳重な警戒を呼びかけています。

浸水が想定されるのは、
▼大分県日田市、
▼福岡県の久留米市、小郡市、朝倉市、うきは市、大刀洗町となっています。
氾濫は花月川合流地点付近
国土交通省筑後川河川事務所によりますと、氾濫が発生したのは日田市の中心部に近い、北友田の筑後川と花月川が合流する場所の北側付近だということです。

周辺には住宅や商店などがあります。

1555とはずがたり:2020/07/07(火) 23:02:12
熊本・人吉の水害「過去最大級」 55年前の浸水高超え
2020/07/07 16:39朝日新聞
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASN775606N76ULBJ015.html
熊本・人吉の水害「過去最大級」 55年前の浸水高超え

電柱に残った痕跡から、55年前の倍以上浸水したことがわかった(熊本大提供)

(朝日新聞)

 豪雨で広く浸水した熊本県人吉市の市街地の浸水高が、昭和40年代にあった二つの水害よりもはるかに高かったことが、熊本大くまもと水循環・減災研究教育センターの現地調査で分かった。浸水した範囲も広く、今回の水害は過去最大級だったとみられるという。

 センターは5日、球磨川北岸にあたる人吉市上青井町や宝来町などを調査。下青井町の電柱には、洪水の浸水高を記録した旧建設省名のプレートが取り付けられており、55年前の昭和40(1965)年に2・1メートル、昭和46年に1・1メートルとあった。今回は4・3メートルの高さまで水が達しており、2倍以上の浸水高だった。

 松村政秀教授(橋梁(きょうりょう)工学)は「川から離れた場所まで水が来ていて、浸水域の広さに驚いた。過去最大級の被害だ」と話した。

 小規模な氾濫(はんらん)の場合、あふれた水は川から離れる方向に流れるが、今回調査した地域では、球磨川の流れに沿う方向に物が流されていた。石田桂助教(水文気象学)は「あふれた水の量がかなり多く、まるで川幅が広がったように物を押し流していったか、支流も氾濫していた可能性がある」とした。

 センターは暫定の調査結果を速報としてホームページ(https://cwmd.kumamoto-u.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2020/07/report_20200706.pdf)で公開した。(藤波優)

1556とはずがたり:2020/07/10(金) 10:53:28
中電は調整池式は持ってるけど貯水池式の水力発電は持ってない様で唯一供給を受けるのが山口県企業局保有の菅野ダムからの菅野発電所。15MWである。

発電設備一覧(中国電力)
https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/shoene_shinene/shin_energy/keito_wg/pdf/018_s01_00.pdf
2018.11.12現在

山口県企業局 菅野発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/yamaguti/sugano/sugano.html
発電の区分
種別:一般水力
発電形式(落差を得る方法):ダム式
発電方式(水の利用方法):貯水池式

出力
認可最大出力:14500kW
  常時出力:    0kW

水量
最大使用水量:21.00立方メートル毎秒

落差
有効落差:81.60m

https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E131.54.15.563N34.7.51.875/zoom/8/

1557とはずがたり:2020/07/10(金) 11:01:40

地図見てると阿武川ダムの阿武川湖も佐々並川ダムの佐々並湖もでかいぞ,と調べてみた。
なんでこれが載ってないんだ?どっか新電力に入札で取られた?佐々並川発電所は中電直営だけど調整池式だそうな。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E6%AD%A6%E5%B7%9D%E3%83%80%E3%83%A0
http://www.suiryoku.com/gallery/yamaguti/n_abugaw/n_abugaw.html
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2081
新阿武川発電所

歴史
所有:山口県企業局[運開]-山口県企業局[現在]
昭和50(1975)年3月:運用開始
発電の区分
種別:一般水力
発電形式(落差を得る方法):ダム式
発電方式(水の利用方法):貯水池式
出力
認可最大出力:19500kW
  常時出力: 4500kW
年間発生電力量:約80000MWH(8千万キロワット時)
水量
最大使用水量:30.00立方メートル毎秒
落差
有効落差:76.75m

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E3%80%85%E4%B8%A6%E5%B7%9D%E3%83%80%E3%83%A0
http://www.suiryoku.com/gallery/yamaguti/sasanami/sasanami.html
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2070
発電の区分
種別:一般水力
発電形式(落差を得る方法):ダム水路式
発電方式(水の利用方法):調整池式
出力
認可最大出力:14200kW
  常時出力: 3200kW
水量
最大使用水量:10.00立方メートル毎秒
落差
有効落差:165.50m

1558とはずがたり:2020/07/10(金) 11:06:39
菅野ダムより佐々並ダムの方が貯水量多そうなのにねえ。。

山口県企業局 菅野発電所 14.5MW 貯水池式
山口県企業局 新阿武川発電所 19.5MW 貯水池式
中国電力 佐々並川発電所 14.2MW 調整池式

http://www.suiryoku.com/gallery/yamaguti/sugano/sugano.html
名称
菅野(すがの)ダム
容量
 総貯水容量:7,030,000立方メートル
有効貯水容量:6,863,000立方メートル 6.8Mm^3

http://www.suiryoku.com/gallery/yamaguti/n_abugaw/n_abugaw.html
名称
阿武川(あぶがわ)ダム
容量
 総貯水容量:153,500,000立方メートル
有効貯水容量:131,500,000立方メートル
 治水容量: 65,000,000立方メートル(有効貯水容量の内)
 発電容量: 58,000,000立方メートル(有効貯水容量の内、 6月16日〜9月30日)58Mm^3
 発電容量:113,000,000立方メートル(有効貯水容量の内、10月 1日〜6月15日)113Mm^3
不特定容量: 85,000,000立方メートル(有効貯水容量の内)
  死水容量: 9,000,000立方メートル
  堆砂容量: 13,000,000立方メートル

http://www.suiryoku.com/gallery/yamaguti/sasanami/sasanami.html
名称
佐々並川(ささなみがわ)ダム

容量
 総貯水容量:20,100,000立方メートル
有効貯水容量:16,000,000立方メートル 16Mm^3

1559とはずがたり:2020/07/10(金) 12:32:44
自社且つ流込式案件だと最大の新熊見P/S。23MWもある。
水力.comだと生田川と江の川から取水となってるけど生田川と江の川の合流点よりも上流に取水用の江の川ダムはある。。

まあでもこの発電所の規模をでかくして生田川https://maps.gsi.go.jp/#15/34.801629/132.774796/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1<標高144.1m>や名称不詳のこの川https://maps.gsi.go.jp/#16/34.817943/132.759218/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0<標高241.2m>や香淀川https://maps.gsi.go.jp/#16/34.827843/132.737117/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0<標高190m>辺りもこまめに取水して発電量倍増できひんかな?利水権も過疎化などで随分取りやすくなってるのではないか?

因みに名称不詳の川の上流には東地なる聚落があってr436が伸びている。

発電設備一覧(中国電力)
2018.11.12現在
https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/shoene_shinene/shin_energy/keito_wg/pdf/018_s01_00.pdf
流込み式
新熊見 1号機 2.3

中国電力 新熊見発電所
所在地:広島県三次市作木町香淀
http://www.suiryoku.com/gallery/hirosima/n_kumami/n_kumami.html
発電の区分
種別:一般水力
発電形式(落差を得る方法):水路式
発電方式(水の利用方法):流込み式

出力
認可最大出力:23300kW
  常時出力: 2300kW

標高
取水位標高:141.30m
放水位標高:107.00m

河川
取水:生田川→江の川[江の川ダム]
放水:江の川

https://maps.gsi.go.jp/#15/34.806545/132.772908/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0

1560とはずがたり:2020/07/10(金) 13:09:42
>>1559
>水力.comだと生田川と江の川から取水となってるけど生田川と江の川の合流点よりも上流に取水用の江の川ダムはある。。
謎が解けた,かも!?

取水の項には中国電力も生田川の名が挙がっておりhttps://www.energia.co.jp/energy/energy/location/hiro71.html更には江の川と生田川の合流点の下流地点にある唐香には中国電力の旧江の川発電所跡があるらしいhttps://www.google.co.jp/maps/@34.8088641,132.7534378,16.42zhttp://tkmov-t.hatenablog.com/entry/2017/09/23/005940に拠るとこれを増強したのが熊見発電所だそうなのでこれがレプレースでもされて今の新熊見になったのであろう(検索を掛けてみると新熊見発電所建設所だより 中国電力K.K.新熊見発電所建設所などが引っ掛かる)。

利水権的には未だ残ってて残してあると云う感じか?若しくは生田川から江の川の取水堰辺り迄,水管が伸びてたり位はするのかも

1561とはずがたり:2020/07/10(金) 14:34:03
この事業http://tohazugatali.web.fc2.com/epower/suiryoku31.html#Y

3つは完成竣工発電運開してるようだ♪

●温見ダム小水力発電所の最大出力は49.5kW(当初見込110kW)。運転開始当初の年間見込み発電量は約370.863MWh(37万863kWh)。設備利用率を計算すると、約86%。稼働日:2019.2.1〜

●山の口ダム小水力発電所の最大出力は40kW(当初見込40kW)。年間発電量の見込みは215.846MWh(21万5846kWh)。設備利用率は約62%。稼働日:2018.3.30〜

●内日ダム小水力発電所の最大出力は49.5kW(当初見込88kW)で、年間発電量の見込みは154.8MWh(15万4800kWh)。設備利用率は約36%となる。稼働日:2018.8.22〜

>3カ所ともダム設備の一部を借りて、小水力発電所を建設運営するのは、大晃機械工業となっている

>大晃機械工業は売電収入の一部をダムの設備管理者(温見ダムは下松市、山の口ダムは萩市、内日ダムは下関土地改良区)に支払う。

しかしいずれも県の出力を下回る形での運開。。また5箇所としてたけど3箇所だけだ。

山口県で、県有の農業ダム設備を民間業者が賃借して運営する小水力発電所が稼働開始
https://sgforum.impress.co.jp/news/4809
2019/02/04(月)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

山口県は、県有の農業用ダム「温見(ぬくみ)ダム」(山口県下松市:くだまつし)に付設する形で建設が進んでいた「温見ダム小水力発電所」が完成し、運転を始めたと発表した。

山口県は2019年2月1日、県有の農業用ダム「温見(ぬくみ)ダム」(山口県下松市:くだまつし)に付設する形で建設が進んでいた「温見ダム小水力発電所」が完成し、運転を始めたと発表した。この発電所は、県が所有する農業ダムの一部設備を民間業者に貸し出し、業者が発電所を建設、運営する方式を採用している。業者は売電収入の一部をダム管理者に納付する。山口県はこの方式を「新たな発電施設導入モデル」と呼んでいる。

山口県は、2018年3月30日と8月22日にそれぞれ運転を始めた「山の口ダム小水力発電所」と「内日(うつい)ダム小水力発電所」でも、今回と同じ方式で小水力発電所を稼働させている。3カ所ともダム設備の一部を借りて、小水力発電所を建設運営するのは、大晃機械工業となっている。

温見ダム小水力発電所の最大出力は49.5kW。運転開始当初の年間見込み発電量は約370.863MWh(37万863kWh)。設備利用率を計算すると、約86%。すでに運転を開始している山の口ダム小水力発電所の最大出力は40kW。年間発電量の見込みは215.846MWh(21万5846kWh)。設備利用率は約62%。内日ダム小水力発電所の最大出力は49.5kWで、年間発電量の見込みは154.8MWh(15万4800kWh)。設備利用率は約36%となる。大晃機械工業は売電収入の一部をダムの設備管理者(温見ダムは下松市、山の口ダムは萩市、内日ダムは下関土地改良区)に支払う。

どの発電所も規模は小さいが、24時間ほぼ常時流れる流水を利用するため、設備利用率が高まり、その結果小規模ながらかなりの量を発電する。再生可能エネルギーの中でも効率が高い方式と言えるだろう。

山口県は県内に農業ダムを10カ所保有している。そのうちの3カ所の一部設備を貸し出して、小水力発電所が運転を始めた。今後、ほかの農業ダムでも同様の方式で小水力発電所を導入することも検討しているという。

1562とはずがたり:2020/07/11(土) 23:47:32

「生殺しのよう」「なぜ水引かぬ」住民ぼうぜん…対策追いつかず 福岡・久留米
7/9(木) 10:36配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/75a6e4ed46d14e6f7fdddd19d9be55e560b19078
西日本新聞

 福岡県久留米市では、筑後川支流の下弓削川や山ノ井川の周辺で雨水が本流にはけずにあふれる「内水氾濫」が起きた。同様の被害は2012年の九州北部豪雨や18年の西日本豪雨でも発生。「またか」の思いとともに、住民が感じるのは「なぜ、こんなに水が引かないのか」との疑問だ。今回は上流の雨量が特に多く、排水が一向に進まなかった。近年の異常な雨量に、対策は追いついていない。

【写真】冠水した「ゆめタウン久留米」=8日

 下弓削川、山ノ井川と本流の合流点にはそれぞれ水門がある。本流の水位が上がると閉じ、水が支流に逆流して水害が起きるのを防ぐ。本流の水位が下がれば開けて支流の水を流す。

 水門を閉めると、支流の水はポンプで本流に送ることになるが、流量がポンプの排水能力を超えると周辺に水があふれる。

 久留米市の7日の24時間降水量は360・5ミリで観測史上最大となり、支流の流量は増えた。しかし上流で記録的な大雨が降った筑後川本流も、片ノ瀬観測所(同市)で同日午前11時に過去最高の水位10・52メートルを記録。堤防決壊の恐れがある氾濫危険水位(8・50メートル)を超えた。水門とポンプを管理する久留米市は難しい運用を迫られた。

 下弓削川流域の同市東合川などは国道210号が走り、「ゆめタウン久留米」や飲食店などが並ぶ商業地域だが、市は下弓削川の水門を6日午後3時34分に閉鎖。支流からあふれた水で周辺は冠水した。7日午後10時50分に一度は開けたが、上流の大雨で本流の水位が再び高くなり約2時間後に閉鎖。その後、8日午前3時以降は雨がほとんど降らず晴れ間ものぞいたが、本流の水位は高いまま。そのため、市が水門を開けたのは8日昼すぎになってからだった。

 引かない水に住民は苦しめられた。近くの中古車販売会社「くるま村」は、従業員が事務所や整備場の水を掃き出し、店舗前の道の水も手作業で川に流した。隠塚尚高社長は「今回はなかなか自然に水が引かない」とこぼした。

 同市城島町でも住宅地や農地が水に覆われた。町内を流れる山ノ井川の水門も6日午後11時15分に閉じて以降、8日午後0時半まで開けられず、冠水が長引いた。避難した中園みつえさん(73)は「恐らく自宅は床上浸水している。水門を閉める理屈は分かるが、排水がほとんど進まないのは生殺しのよう」。

 県は19年度から山ノ井川の堤防かさ上げに着手。下弓削川も国、県、市がポンプ増設などを計画する。国土交通省筑後川河川事務所の坂本誠吾地域防災調整官は「今回の内水氾濫の原因は異常な雨の降り方に尽きるが、できる限りの対策を取るしかない」と語った。 (野津原広中、片岡寛、糸山信)

40時間ぶり浸水解消 大牟田
 大規模冠水に見舞われた福岡県大牟田市の三川地区では8日、浸水が6日昼すぎに始まってからおよそ40時間ぶりに水が引き、住民たちは後片付けに追われた。地区内では2人の高齢者が命を落としており、消防隊員らが一軒一軒を訪ねて安否確認を行った。

 住民らによると、一時は首の位置まで増した水は8日午前5時ごろにほぼ引いた。朝になって避難所などから自宅に戻った住民らは清掃などに追われた。

 家族7人総出で作業に汗を流していた飲食店経営、末信博信さん(70)は「1メートルほどかさ上げして建てた家だが、それでも約30センチ床上浸水した。家財道具の一部を急いで2階に上げたが、あっという間に浸水してほかは漬かってしまった」と悔やんだ。

 消防などによる安否確認は約800世帯が対象で、8日夕までに新たな人的被害は確認されなかった。 (吉田賢治)

浸水は水深最大5メートル 国土地理院推計
 国土地理院は、記録的豪雨が降った福岡県大牟田市の浸水状況を地図に落とした「浸水推定図」を公表した。最も深いところで、4〜5メートル程度に達していた。

 7日午前7時までに会員制交流サイト(SNS)に投稿された画像と、標高のデータを組み合わせて推計した。市内を流れる堂面川の北側の唐船地区が標高が低く、広範囲で浸水していた。河口付近の工場や畑があるエリアは水深4〜5メートルに達していたとみられる。 (御厨尚陽)

1563とはずがたり:2020/07/12(日) 15:41:36
人吉で1m嵩上げで済むなら割と良い感じなのではないか??

球磨村(人口4千人弱)に関しては,一部川沿い住民の村内高台への立ち退きも要るかもしれぬが,万江川→油谷ダム→油谷川→坂本付近球磨川,更には葉木付近→日奈久付近八代海放水路・一部常時放水で発電,吉尾付近→田浦付近八代海放水路・一部常時放水で発電などと組み合わせてなんとかならんのか??

2020年07月05日
球磨川の堤防をどれだけ高かったら氾濫を防げたか
https://seisenudoku.seesaa.net/article/476076939.html?seesaa_related=related_article

堤防が1m強の嵩上げされていれば、今回、人吉水位観測所で球磨川の氾濫を防げただろうことがわかります。
下流の球磨村などは、狭い所を通るので、1mでは全く足りないでしょう(そもそも嵩上げするだけの土地的余裕があるのか?)。

1564とはずがたり:2020/07/12(日) 16:13:35
宮崎兼椎葉村にある大河内発電所12MW。

http://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0246/3887/pdf_hydroelectric-power-plant_202005.pdf
この様に九電の地図には2箇所取水堰があるように描かれてるけどもう一箇所,
(A) http://maps.gsi.go.jp/#15/32.360479/131.112986/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
ここにもひょっとすると
(B) http://maps.gsi.go.jp/#16/32.379826/131.127298/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
ここにもあるっぽい。ストビューでも存在確認!
https://www.google.co.jp/maps/@32.3793241,131.1276351,3a,75y,311.52h,75.79t/data=!3m6!1e1!3m4!1set6-8EPSejC8nSL4S14-vg!2e0!7i13312!8i6656?hl=ja

ということで計4箇所から取水。

川はそれぞれ(A)矢立川・(B)板谷川・(C)多分一ノ瀬川本流・(D)大藪川源流である。全て標高700m超。水を集めて一気に落として発電する様だ。

1565とはずがたり:2020/07/12(日) 16:27:45
球磨川水系
白水滝P/S 4.1MW

http://maps.gsi.go.jp/#15/32.375377/131.032734/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
http://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0246/3887/pdf_hydroelectric-power-plant_202005.pdf
https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E131.1.29.040N32.22.10.564/zoom/9/
https://www.google.co.jp/maps/@32.3733839,131.0304669,16.44z?hl=ja

白水滝P/S338←[池]774←[取水堰]朴の木谷781(一寸した池あり?)←[取水堰]白水川822←)-(-[取水堰]平谷川938

こちらは3箇所。3箇所から集めても4MW程度なんだなぁ・・・水力開発もなかなか大変だ。

1566とはずがたり:2020/07/12(日) 16:40:24
球磨川
古屋敷P/S 10MW

http://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0246/3887/pdf_hydroelectric-power-plant_202005.pdf
http://maps.gsi.go.jp/#16/32.381601/131.013508/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E131.1.18.576N32.22.35.031/zoom/10/

古屋敷P/S←─[取水堰]球磨川源流←※─[取水堰]横才川←[取水堰]横才川支流

※:ここ,黒尾谷からも取水して出力増やせないかなあ。。流域面積的に小さそうだけど・・
http://maps.gsi.go.jp/#16/32.401931/130.994153/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

1567とはずがたり:2020/07/12(日) 18:18:01
>>1567

球磨川
古屋敷P/S 流込式 10MW 4600m^3/s

https://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kasen/jiten/suiryoku/qsr.pdf
http://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0246/3887/pdf_hydroelectric-power-plant_202005.pdf
http://maps.gsi.go.jp/#16/32.381601/131.013508/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E131.1.18.576N32.22.35.031/zoom/10/

古屋敷P/S←─[取水堰]球磨川源流←※─[取水堰]横才川←[取水堰]横才川支流

※:ここ,黒尾谷からも取水して出力増やせないかなあ。。流域面積的に小さそうだけど・・
http://maps.gsi.go.jp/#16/32.401931/130.994153/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

取水堰6箇所,だと?!
https://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kasen/jiten/suiryoku/qsr.pdf

1568とはずがたり:2020/07/12(日) 19:43:10
>>1567修正
球磨川
古屋敷P/S 流込式 10MW 4.6m^3/s

>>1565追記

球磨川水系
白水滝P/S 流込式 4.1MW 1.2m^3/秒

https://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kasen/jiten/suiryoku/qsr.pdf

1569とはずがたり:2020/07/12(日) 19:43:49
九州地区は流石の巨匠の水力.comも罔羅してない様だ。。

1570とはずがたり:2020/07/12(日) 22:35:40
チッソの発電所の取水口っぽいんだけど,どんな機能かは不明。農業用水??
http://maps.gsi.go.jp/#16/32.449512/130.784919/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

同じく。国土地理院には載ってない
https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E130.46.51.631N32.26.39.868/zoom/10/
これか?
https://www.google.co.jp/maps/@32.4479594,130.7785736,3a,56.2y,317.55h,77.99t/data=!3m9!1e1!3m7!1syXudMBvu1c_Zp0ciefVj9w!2e0!7i13312!8i6656!9m2!1b1!2i32?hl=ja

川の向こうに導水管。国土地理院には記載無し。gooにはあり
https://www.google.co.jp/maps/@32.4481642,130.7797032,3a,90y,169.51h,97.96t/data=!3m9!1e1!3m7!1s3CBLgsRb04dZNjaNLzAMVA!2e0!7i13312!8i6656!9m2!1b1!2i32?hl=ja


同じく国土地理院には載ってない
https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E130.47.29.311N32.27.12.963/zoom/10/
現存してる。使われているものなのかは不明。。
https://www.google.co.jp/maps/@32.4571237,130.7891656,3a,54.7y,214.21h,95.12t/data=!3m9!1e1!3m7!1sDCdURXwHBmizNR-Z3ZBq6g!2e0!7i13312!8i6656!9m2!1b1!2i32?hl=ja

これはいかにも発電用っぽい
http://maps.gsi.go.jp/#16/32.464666/130.790563/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
飯干第1取水口で確定
https://www.google.co.jp/maps/@32.464434,130.7906812,3a,32.6y,309.37h,77.11t/data=!3m9!1e1!3m7!1s_RTcNeIgzhFjY54It2D08g!2e0!7i13312!8i6656!9m2!1b1!2i32?hl=ja

なぞ
https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E130.47.35.101N32.27.47.574/zoom/10/
何も無さそう
https://www.google.co.jp/maps/@32.4665617,130.7904901,3a,51.8y,10.97h,74.74t/data=!3m10!1e1!3m8!1sH4x4J-f0_cbgQJ86wOxXjw!2e0!6s%2F%2Fgeo3.ggpht.com%2Fcbk%3Fpanoid%3DH4x4J-f0_cbgQJ86wOxXjw%26output%3Dthumbnail%26cb_client%3Dmaps_sv.tactile.gps%26thumb%3D2%26w%3D203%26h%3D100%26yaw%3D63.707474%26pitch%3D0%26thumbfov%3D100!7i13312!8i6656!9m2!1b1!2i32?hl=ja

1571とはずがたり:2020/07/12(日) 22:39:13

ダムごはん☆2
656 内谷第一発電所 飯干第一取水堰G
http://kirihoshi.blog.fc2.com/blog-entry-371.html

1572とはずがたり:2020/07/13(月) 20:47:05
熊本 豪雨被害 10集落の約300人 孤立状態続く
2020年7月12日 7時20分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200712/k10012510751000.html

一連の豪雨から1週間すぎましたが、熊本県内は今も4つの町村の合わせて10の集落で孤立状態が続いています。これについて熊本県の蒲島知事は復旧には相当な時間がかかる可能性があるという見方を示しました。

熊本県によりますと、11日午後7時の時点で車両が通行できずに孤立状態となっているのは、4つの町村の10の集落、合わせて合わせておよそ300人に上るということです。

具体的には、
▽芦北町の6集落で149人、…5聚落確認(残り1)
▽球磨村の2集落で7人、…全聚落確認
▽多良木町の1集落で105人、…全聚落確認
▽五木村の1集落で22人となっています。…0聚落確認(残り1)

熊本県は徒歩で救援物資を届けるとともに、国などの支援を受けながら進入路の確保を急いでいます。

復旧の見通しについて蒲島知事は「道路の損壊などがあり、通行が可能となるまで相当な時間がかかる可能性がある。復旧作業を終えるまでに今後、1週間以上かかるところについては、住民に集落からの避難をお願いすることも検討したい」と話しています。

https://mainichi.jp/articles/20200712/k00/00m/040/077000c
町役場から東約10キロの白石地区は氾濫した球磨川沿いの山あいの集落だ。国道219号が土砂崩れで寸断され、JR肥薩線も不通となっている。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200713/k10012512661000.html
2020年7月13日 17時21分
熊本県によりますと、県内では今回の記録的な豪雨の影響で道路が寸断されるなどしたため、9つの集落の合わせて142人が孤立状態となっています。
9世帯の23人が孤立しています。

https://www.asahi.com/articles/ASN7F3Q13N7DTIPE12J.html
記録的豪雨で孤立した熊本県芦北(あしきた)町の吉尾集落にある小学校が13日、「再開」した。

https://kumanichi.com/kumacole/gouu2020/1516387/
孤立した芦北町伏木氏地区に続く崩落した道路=6日午後4時20分ごろ、芦北町宮浦

https://www.fnn.jp/articles/-/59817
020年7月6日 月曜 午後12:05
伏木地区と箙瀬地区、大岩地区、吉尾地区、この4つの地区に住まう、あわせておよそ150世帯320人が孤立状態になっているという。

https://www.youtube.com/watch?v=mLJ0_QWUD6g
熊本豪雨 孤立する球磨村神瀬

https://kumanichi.com/kumacole/gouu2020/1522359/
7月12日 11:30
熊本県球磨村で最後まで孤立状態が続いていた横井集落の住民17人が11日、広島県に本部を置くNPO法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)のヘリコプターに偶然救助された。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200712/k10012511191000.html
孤立状態続く熊本 多良木町槻木地区の区長

孤立聚落情報
https://www.pref.kumamoto.jp/common/UploadFileOutput.ashx?c_id=3&amp;id=34110&amp;sub_id=10&amp;flid=241371

1573とはずがたり:2020/07/13(月) 20:51:50
>>1572

芦北町
白石21人 http://maps.gsi.go.jp/#16/32.305144/130.607529/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
伏木 http://maps.gsi.go.jp/#15/32.328192/130.519037/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
箙瀬(えびらせ) http://maps.gsi.go.jp/#16/32.340122/130.600576/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
大岩112人 http://maps.gsi.go.jp/#16/32.351180/130.584269/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
吉尾35人 http://maps.gsi.go.jp/#15/32.331637/130.591178/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

1574とはずがたり:2020/07/14(火) 17:48:31


島根・江の川で氾濫 3200世帯6千人に避難指示
九州豪雨
https://www.asahi.com/articles/ASN7G3CSTN7GPPTB002.html
2020年7月14日 11時24分

江津市の川平地区と桜江町田津地区を流れる2カ所のいずれも左岸で氾濫した。

川平地区 標高10mぐらい
http://maps.gsi.go.jp/#16/34.997475/132.280701/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

桜江町田津地区 標高19mぐらい
http://maps.gsi.go.jp/#16/34.952288/132.383806/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

河川の切り回しトンネル?が目に付くような。内水氾濫に悩まされた川なのかも
http://maps.gsi.go.jp/#15/35.023477/132.544706/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

http://maps.gsi.go.jp/#15/34.967509/132.342317/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

1575荷主研究者:2020/07/14(火) 20:42:33

https://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20200522/CK2020052202000033.html
2020年5月22日 中日新聞
豆谷大橋が田中賞 土木学会選出 利賀ダム工事用道路

景観に配慮した豆谷大橋=南砺市利賀村大豆谷で(土木学会提供)

 利賀ダム(南砺市)の工事用道路として建設された豆谷(まめだに)大橋(利賀村大豆谷)が景観に調和し、豪雪地帯に対応した優れた橋として二〇一九年度の土木学会(東京)田中賞に輝いた。

 豆谷大橋は長さ二百五十九メートルのアーチ橋。利賀川につながる渓谷に架かる。国土交通省・利賀ダム工事事務所と県が三十億円をかけて建設し、一九年に完成。工事用のため一般車は通れず、将来的には現在建設中の国道471号バイパスの一部になる。

 アーチ部の片方の端が地山に、もう片方が支柱につながり、アーチが左右非対称なのが特徴。谷の形状に合わせて力学的な安定感を醸し、白い外観と相まって山深い周辺の環境に溶け込んでいる。路面への落雪を防ぐため、橋桁上部にはアーチ部以外の部材はなく、アーチの上面も外側に傾けて積もった雪を谷に落とす。

 田中賞は関東大震災後の首都復興で隅田川に架けられ、現在は国重要文化財になっている永代橋や清洲橋を手掛けた技術者田中豊に由来。土木学会が優秀な新設の橋に贈る。五十年以上の歴史があり、橋の世界では名誉ある賞とされる。

 工事を請け負った建設会社の一つ、川田工業富山本社(南砺市)の担当、泉谷(いずみや)智之さんは「景観にマッチした設計で、五年をかけて造った。受賞は驚きで、大変光栄」と話している。 (松村裕子)

1576とはずがたり:2020/07/15(水) 00:02:44
物資も情報もない 岐阜・長野集落孤立
https://www.chunichi.co.jp/article/86511
2020年7月10日 05時00分 (7月10日 05時02分更新) 会員限定

 記録的な大雨の影響で道路が寸断されるなどした岐阜、長野両県内では、九日も各地で孤立状態が続いた。物資や情報が不足し、十日には再び大雨も予想される中、住民らの表情に不安の色が浮かぶ。観光地で、山あいの集落で、懸命な復旧作業が進められている。

 「こんなにひどかったとは」。土砂崩れで県道がふさがれ孤立した岐阜県下呂市小坂町の湯屋地区に住む上野一美さん(69)は九日午前、サイクリングロード経由で届けられた二日分の新聞の写真に目を疑った。見慣れた街並みが土砂に埋もれていたからだ。
 九十世帯が暮らす地区で唯一の商店には商品の補充がない上、住民らの買いだめでカップ麺などの保存食品が品薄に。停電で冷凍庫が止まり、約五十個のアイスを近所に配った。九日夕にようやく電気が復旧。店を切り盛りする岩島隆さん(58)は「良かった。風呂にも入れず困っていた」と、ほっとした表情を見せた。
 一時は、ほぼ全地域が孤立し...

1577とはずがたり:2020/07/16(木) 00:35:24
幻の堤防「今こそ」 越水備え強化 増える豪雨災害で再評価
2020/6/29 6:00
西日本新聞 社会面 御厨 尚陽
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/621196/


 かつて全国で計画されながら、ほとんど未整備に終わった「幻の堤防」がある。フロンティア堤防と呼ばれ、川から水があふれても決壊しにくいよう補強する構想だった。1990年代に整備推進を明言した建設省(現国土交通省)は、熊本県の川辺川ダム建設の反対運動が強まり「堤防ができればダムは不要」との意見が噴出した2002年に突如撤回した。その幻の堤防が、近年の豪雨災害を受けて再評価されている。

 水害防御の要の堤防をフロンティア堤防として整備する必要があります-。九州地方建設局八代工事事務所(当時)が毎年度発行していたパンフレットにはこんな文言があった。一連の記述は02年度から消える。

 02年6月。川辺川ダム建設を巡る住民討論会では異論が相次いだ。「なぜ目玉事業が削除されたのか」「ダムを造るためにやめたなら問題だ」。国交省は当時「1億円予算がついていた。結果的にできなかった」と答えるにとどめた。

 討論会で質問した「美しい球磨川を守る市民の会」の元事務局長二見孝一さん(56)=同県八代市=は「住民の命よりダム事業を守ることしか頭にないと思った。堤防の強化は必要なのに、全国で計画が消えて驚いた」と振り返る。

    ◆    ◆ 

 フロンティア堤防は、川の水があふれる越水が起きた場合でも決壊による甚大な被害を抑えるため、堤防自体やのり面を補強する計画だった。建設省は1996〜2000年の建設白書などに整備方針を明記。00年には全国の出先機関に設計指針を出したが、整備されたのは筑後川など4河川計13キロだけだった。改めて撤回理由を国交省に聞くと「技術が確立されていなかったため」と回答した。

 OBは異論を唱える。06年まで約30年間同省に勤め、河川行政に携わった宮本博司さん(67)=京都市=は「川辺川ダム推進のため、反対理由になるフロンティア堤防が消えた。越水対策そのものが省内でタブー視され、堤防強化の機会が失われた」と指摘する。

 1991年まで旧建設省で働いた元土木研究所次長の石崎勝義さん(81)=茨城県つくばみらい市=は現役時代、同僚が堤防強化の技術開発に尽力する姿を見てきた。「壊滅的被害を防ぐために計画されたのに、技術が確立されていないからといって堤防決壊のリスクを放置するなんてあり得ない。行政の不作為ではないか」と疑問視する。

    ◆    ◆ 

 川辺川ダムは当初「80年に1度の洪水を防ぐために必要」と計画された。しかし近年は想定を超す豪雨が相次ぎ、ダムの治水能力の限界も露呈。「200年以上に1度」の雨量を記録した2018年の西日本豪雨では愛媛県の肱川上流にある二つのダムが満杯近くになり、緊急放流に伴う肘川の氾濫で8人が死亡した。

 国交省は15年の茨城県の鬼怒川堤防決壊を受け、改めて「越水対策」に乗り出した。20年度までに全国の1級河川約1800キロで、フロンティア堤防でうたわれた補強工事を進める方針を示し、他の河川でも対策が必要な危険箇所を調べて整備するとしている。

 川辺川ダムに反対する熊本県の住民団体「子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会」は昨年6月、同省にフロンティア堤防の復活を求める要請書を提出した。土森武友事務局長(58)=同県玉名市=は言う。「失われた時間は多大だが、今度こそダムにこだわらず住民の安全を一番に考えた堤防強化策に取り組むべきだ」 (御厨尚陽)

 ◆川辺川ダム 熊本県南部の球磨川の洪水防止を目的に国が1966年7月、建設を発表。事業費約3300億円で九州最大級だった。水没予定地とされた五木村からは約500世帯が移転したが、反対運動の広がりを受けて2008年に蒲島郁夫知事が建設反対を表明。翌年、民主党政権が計画中止を表明した。現在、国が検討中のダムに代わる治水策はまとまっておらず、建設計画自体の廃止手続きは取られていない。

1578とはずがたり:2020/07/19(日) 23:31:14
既存の砂防ダムごときで発電できるとは!!

関電工、既存の「砂防ダム」を活用した水力発電所を開設 運転開始
2020年07月16日掲載
https://www.kankyo-business.jp/news/025596.php

関電工(東京都港区)は7月13日、新潟県中魚沼郡で、「上結東水力発電所」(最大出力990kW)の運転を開始したと発表した。自社開発の水力発電事業としては2例目。

年間約6,500MWhの電力を発電。これは一般家庭約1,200世帯分の年間消費電力量に相当するという。また、…


中部電力、7.5MWの「流れ込み式水力発電」を安倍川で建設 24年末稼働
2020年07月15日掲載
https://www.kankyo-business.jp/news/025585.php

中部電力は7月13日、再生可能エネルギーのより一層の拡大に向け、静岡県静岡市で「安倍川水力発電所」の建設工事に着手した。

発電出力7,500kWの流れ込み式水力発電所で、2024年12月の運転開始を予定。想定年間発電量は

1579とはずがたり:2020/07/19(日) 23:35:20
出力:7.5MW
発電量:39,000MWh

安倍川水力発電所、着工 中部電力、24年の運転開始目指す
(2020/7/14 08:10)
https://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/786403.html

 中部電力は13日、静岡市葵区の安倍川上流に整備する中規模の水力発電所「安倍川水力発電所」の建設工事を開始した。再生可能エネルギーの拡大に向けた事業で、年間発電量は一般家庭約1万2500世帯分に相当する約3900万キロワット時を想定。2024年12月の運転開始を目指す。
 中電によると、安倍川の本流に水力発電所が建設されるのは初めて。17年の計画時よりも詳細に設計して効率の高い水車や発電機を採用し、発電出力は400キロワット多い7500キロワットに増加した。年間発電量も当初計画より100万キロワット時多くなった。
 同発電所は葵区入島に幅65メートル、地下4メートル、地表4メートルのえん堤を建設し、最大毎秒7トンを取水する。約4・8キロの導水路トンネルで同区有東木の発電施設まで水を送り、約123メートルの落差を利用して水車を回し発電する。利用した水は発電施設から本流に戻す。
 中電によると、同発電所は規定よりも規模が小さく、環境影響評価(アセスメント)の適応対象ではない。ただ、河川法に基づき国と協議し、えん堤から発電所までの本流の流量について毎秒0・41トンを維持することを決めた。静岡県とは6月に県自然環境保全条例に基づく協定を結んだ。

1580とはずがたり:2020/07/19(日) 23:43:49
「壊滅的不漁へ影響当然」 雨畑ダム、知事初視察
(2019/12/16 07:25)
https://www.at-s.com/news/article/special/sakura_ebi/008/716569.html?news=696199
 駿河湾産サクラエビの不漁を契機に注目される雨畑ダム(山梨県早川町)の堆砂問題について川勝平太知事は15日、不漁問題の深刻化後初めて現地視察した。目的について「サクラエビのためだけに来た。濁りは壊滅的不漁に当然影響している」と述べ、県として事態打開に全力を挙げる考えを示した。
 川勝知事は同町の辻一幸町長の案内で早川本流や支流の雨畑川にある日本軽金属管理の同ダムなどを訪れた。砂利プラントやリニア中央新幹線工事など人の手が多く入る本流は降雨後1週間たっても濁り続けることがある。ただ、渇水期の晴天続きで濁りが薄く「見たところ清流だ」と述べた。
 この日、ダム湖や台風19号で被災したダム上流の濁りは著しかった。川勝知事は「下流の濁りはダム上流から来ているようだ。周囲の山の大規模な土砂崩れや最近の集中豪雨で目も当てられない状況になった」との認識を示した。一方、台風被災前から続くダム上流の濁りについては地元住民の間で「雨畑川最上流部から取水する東京発電の水力発電施設用導水管が工事で稼働しておらず、長年水に漬かっていなかった川岸などに水が触れ続けているから」との見方があった。
 川勝知事は「濁りはサクラエビの餌の植物プランクトンの光合成に影響を与える」と指摘。ダム湖にたまった堆砂を静岡県内の防潮堤に利用することが可能か検討する意向を示し、「運搬費は管理者の日軽金に出してもらう」とした。

1581とはずがたり:2020/07/19(日) 23:44:57

雨畑ダム、土砂搬出先決まらず 日軽金、検討会で説明
(2020/2/5 07:36)
https://www.at-s.com/news/article/special/sakura_ebi/007/733774.html?news=716569

 駿河湾産サクラエビの不漁を契機に注目されている雨畑ダム(山梨県早川町)の堆砂問題で、日本軽金属は4日、甲府市内で雨畑地区土砂対策検討会の第3回会合を開き、国や県の担当者に対して土砂の搬出先がいまだ決まっていないことを明らかにした。
 取材に応じた同社の敷根功蒲原製造所長によると、搬出先候補地を本県内にも拡大して選定を行っているが見つからない状況。静岡県の川勝平太知事は防潮堤への受け入れ方針を表明しているが、本県から同社に対して具体的な提案はないという。
 敷根所長は「一度ダムの外に仮置きし、その後搬出することも一つの案」と述べた。
 ダム周辺の道路は狭く、ダンプカーの往来により住民生活に支障が出る懸念も出た。同社はベルトコンベヤーをダム下流の早川本流などにも設置する案を示したが、山梨県は景観上の問題などがあり、地元の了解が必須との考えを示した。
 同社は今月、昨年の台風で被災したダム上流の雨畑地区の川沿いに高さ6メートル以上、長さ約900メートルの鉄板製の浸水防止堤防を着工する意向も示した。

1582とはずがたり:2020/07/19(日) 23:47:14
雨畑ダム土砂撤去へ 日軽金、5年かけ堆積4割分
https://www.at-s.com/news/article/special/sakura_ebi/008/718736.html?news=733774
(2019/12/21 07:15)

 駿河湾産サクラエビの不漁を契機に注目される雨畑ダム(山梨県早川町)の堆砂問題で、ダムを管理する日本軽金属は20日、甲府市で開いた2回目の雨畑地区土砂対策検討会で、同地区の水害対策を念頭に5年ほどかけ堆積土砂の4割に当たる600万〜700万立方メートルの土砂を撤去する方針を示した。同社が堆砂対策を明示したのは初めて。ただ、土砂の搬出先は「探している状況」(敷根功蒲原製造所長)とし、将来的なダムの維持管理の具体策には踏み込まなかった。
 ダムは日軽金の自家発電用。取水した水は導水管を通り、複数の水力発電施設を経て静岡市清水区の蒲原製造所放水路から駿河湾奥に注ぐ。放水路周辺の海域はサクラエビの産卵場で、漁師から不漁とダムの濁りの関係を危惧する声がある。
 会議の冒頭、杉山和義常務が「住民に多大なる損害を発生させたことをおわび申し上げる」と国や山梨県の関係者らに謝罪した。
 会合は非公開で行われ、同社は▽雨畑地区に梅雨までに堤防を造る▽2021年度末までに湖面から露出した土砂300万立方メートルを撤去▽24年度末までに湖内を300万〜400万立方メートル掘削-などの計画を示した。約5年間で東京ドーム5杯分の土砂を搬出する計画という。
 ダムには、年間数十万立方メートルの土砂が流入するとみられ、同社側はこれについても撤去する意向を示したが、土砂の搬出作業について山梨県の幹部は「ダンプの往来は住民生活に支障を来す。日軽金の100%負担で新たな搬出用道路を造成する必要があるかもしれない」と指摘した。
 国は8月、同社に対して堆砂状況を抜本的に改善するよう行政指導。同社はこれまで対応を明らかにしてこなかった。

1583とはずがたり:2020/07/19(日) 23:47:29
中部横断道開通、2021年夏ごろに 山梨・下部温泉早川IC―南部IC間遅れ
(2020/7/18 08:22)
https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/788022.html

 国土交通省甲府河川国道事務所は17日、中部横断自動車道のうち、山梨県身延町の下部温泉早川インターチェンジ(IC)と同県南部町の南部IC間(13・2キロ)の開通が、2020年内から21年夏ごろに遅れると明らかにした。静岡と山梨を結ぶ南側区間のうち、最後の区間だった。
 同事務所によると、地盤が想定より悪く、工事の見直しが必要になったため。事業費に大きな変更はない。
 中部横断道は、長野県小諸市と静岡市清水区を結ぶ全長132キロの高速道路。途中、山梨県の中央自動車道を経由する。
 川勝平太知事は「開通見通しの延期は大変残念だが、安全確保が第一であり、工事の安全に留意の上で、一日も早い開通を祈念する」とのコメントを出した。

1584とはずがたり:2020/07/25(土) 15:13:01
球磨村神瀬と川内川
http://maps.gsi.go.jp/#16/32.313531/130.613784/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
https://map.goo.ne.jp/map/search/latlon/E130.36.59.600N32.18.36.515/q/%E7%90%83%E7%A3%A8%E6%9D%91%E7%A5%9E%E7%80%AC/zoom/9/?order=1&amp;qo=%E7%90%83%E7%A3%A8%E6%9D%91%E7%A5%9E%E7%80%AC

俺の球磨川綜合開発計画♪
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/kumagawa00.html#p

この辺(標高96m)にダムでも造って海路駅〜瀬戸石ダム間ぐらいに放流する発電所どうだろう??
勿論普段は水流少なすぎそうだけど,,

https://twitter.com/otMOZ4yCygfGAGa/status/1286835222458195968
大岩敏道
@otMOZ4yCygfGAGa
返信先:
@E9V9CF30PzJKm2b
さん
突然すみません。球磨村神瀬の住民です。川内川という川の川底が埋まっていて土砂をなんとか除去しないと何度でも浸水します。地元の業者さんたちが頑張っていますがとても手が足りません。
午前10:26 ・ 2020年7月25日

1585とはずがたり:2020/07/26(日) 17:44:42
「なんでまた…」再浸水に住民悲嘆 球磨村神瀬地区
7/26(日) 8:07配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d11cd019c43a7e5732025a1911b33055c9a09be
熊本日日新聞
24日の大雨で土砂が再び積もった自宅の玄関前に座り込む有田和生さん=25日午前10時50分ごろ、球磨村神瀬(後藤仁孝)

 「なんでまた…」「最初からやり直しだ」-。熊本県南部を襲った4日の豪雨による球磨川の氾濫で、甚大な被害を受けた球磨村の神瀬[こうのせ]地区。24日の大雨で、今度は支流の川内川から濁流が集落に流れ込み、再び大規模な浸水に見舞われた。再起を目指して片付けを進めていた住民は、無情な現実を前に涙した。

 前日の荒天から一転、晴れ間ものぞいた25日。八代市に避難する高校講師の有田和生さん(65)は、土砂が1メートルほど積もった自宅の玄関前で立ち尽くしていた。

 4日の氾濫でたまった土砂を、床が見えるまでようやく片付けたばかり。軒下に置いていたスコップやくわなどの道具も全て流された。「梅雨が明けてからやり直さんと…。道具はまた買わんといかん」。悔しさとやり切れなさで、目に涙が浮かぶ。

 24日、球磨川の水位にはまだ余裕があった。ところが、4日の豪雨によって転がってきた大きな岩や土砂が川筋を埋めていた川内川の水が、流れを変えて集落にどんどん流入。60軒ほどが連なる中心部の神瀬郵便局周辺が浸水した。自営業の上蔀[うわしとみ]忠成さん(46)によると、水は一時、へその辺り(約1メートル)まで達したという。

 村中心部や人吉市へつながる国道219号が寸断された同地区。多くの住民が避難する人吉市からは、八代市や芦北町を経由して約3時間もかかる。片付けに通うのも容易ではないため住民の姿はまばらで、民家の屋根や庭には野生の猿が出没する。

 上蔀さんは「高齢世帯が多く、雨が降るたびに浸水するなら誰も帰って来られない。復旧作業もなかなか進まない」と肩を落とす。

 24日の大雨は、地区内の道路にも新たな被害をもたらした。郵便局から約4キロ山あいにある集落への村道は、4日の豪雨で土砂が堆積してふさがれた。地元の建設会社が仮設道路を造る作業を進めていたが、勢いを増した川内川が長さ約100メートルにわたって、造成中の仮設道路をえぐり、開通は遠のいた。

 「25日に完成するはずだったのに」と社長の和田洋一さん(62)。「まずは川内川の岩や土砂を取り除かんと、どうにもならん。途方もなか」と目を伏せた。(植木泰士、中島忠道)

1586とはずがたり:2020/07/26(日) 17:46:57

神瀬(こうのせ)と川内川
https://www.google.co.jp/maps/@32.3140339,130.61498,3a,75y,44.6h,87.04t/data=!3m9!1e1!3m7!1spQbIU0SJ4nMepYKhuKbduw!2e0!7i13312!8i6656!9m2!1b1!2i30?hl=ja

https://twitter.com/o5x17/status/1286839227372589059
izchiO5x17
@o5x17
・ 7月25日
昨日の雨で4日の時と同じ光景に。
川に土砂がありすぎて道よりも高くなってるから、道が川になってる。この地域は国道が寸断され、復旧がほとんど進んでいないし、まだ土砂に家が埋まったまま。
とりあえず、川を作って。道を取り戻して。
#球磨川#球磨村神瀬#令和2年7月豪雨

1587とはずがたり:2020/07/26(日) 20:28:06

「徳之島ダム発電所」も完成
http://amamishimbun.co.jp/2017/08/21/2501/
2017年8月21日

徳之島通信

国営事業は「徳之島ダム発電所」(左側・水車と発電機、右側・入口弁)の完成で実質完工に=21日、天城町
国営徳之島用水土地改良事業
着手21年、実質完工 10月「完工式」へ

 【徳之島】国営徳之島用水土地改良事業では、「徳之島ダム」(貯水量730万㌧)の維持管理費の軽減を図るための小水力発電所「徳之島ダム発電所」の発電機器類すえ付け工事もこのほど完成。1997年度の事業着手から21年、総事業費約590億円を投じた国営事業が事実上完工した。農水省九州農政局徳之島用水農業水利事業所は10月に「完工式」を行う。

 徳之島用水土地改良事業は、同島の全耕地の約半分に当たる約3500㌶を対象に、経営規模の拡大や担い手農家の育成、生産性向上などで地域農業の振興を図るのが目的。天城町秋利神川水系への徳之島ダムや揚水機場、島内全域へのファームポンド(水槽)12カ所、総延長128㌔におよぶ幹線水路などを整備してきた。

 国営事業で造成整備したこれら施設の管理は、3町の受益農家でつくる徳之島用水土地改良区(組合員対象約3750人)が行う。揚水機場のポンプ稼働電力など相当な維持管理費の分担が必要になる。小水力発電所は、同ダムから放流される未利用の水力エネルギーで発電して、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を活用して九州電力㈱に売電して経費を軽減させるのが目的(現在、経産省と調整中)。

 14年度にダム放流口近くへの発電所建屋など建設で着手。製作発注していた水力発電機器(フランシス水車形式)の搬入、すえ付け工事もこのほど無事終了。事業所は21日、県徳之島事務所や徳之島3町、徳之島用水土地改良区、九州電力新徳之島発電所など関係者を「徳之島ダム発電所」に招き概要を説明した。

 同事業所の寺村伸一所長はあいさつで「施設の維持管理費の捻出のみならず、離島の電力が化石燃料に頼らざるを得ない中でクリーンなエネルギーを供給する義務も」とも強調。「ダム式(流れ込み式)」による最大取水量は毎秒1・3㌧、総落差44・10㍍(有効同42・92㍍)、最大出力438㌔kw、年間発電電力は2169Mwh(一般住宅の数百件分)。事業費は約3億9千万円。

 10月の「完工式」の日時・場所などは近く公表。事業の完工により同現地事業所(天城町)も来年3月末をもって廃止される。

1588とはずがたり:2020/07/26(日) 21:47:49
球磨村の国道219号、27日に一部復旧 人吉市─芦北町が通行可能に
7/26(日) 19:53配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1510fcd3d3551e83658498a889d9be5305efbce
熊本日日新聞
(写真:熊本日日新聞)

 熊本県は26日、豪雨災害で甚大な被害が出た球磨村の国道219号で一部区間の仮復旧が完了し、27日午前8時から人吉市─芦北町の車両通行が可能になると発表した。

 仮復旧が完了したのは球磨村役場(同村渡)─大野大橋(同村神瀬)の約6・8キロ。緊急車両のほか、村が許可証を発行した一般車両に限って通行することができる。

 18日には球磨村役場と人吉市方面を結ぶ約4・6キロの通行規制が解除されており、人吉市方面と芦北町方面は県道芦北球磨線を通じて往来が可能になる。

 仮復旧区間には、1車線や砂利舗装の箇所もある。24時間通行が可能だが、県は天候や球磨川の水位の状況によって通行規制を実施する場合もあるとしている。

 国道219号は、大野大橋─鎌瀬橋(八代市坂本町)などが依然として不通。復旧工事を代行する国は、並行する県道と組み合わせて八代市と人吉市を結ぶルートを8月上旬までに確保する計画だ。(田上一平)

1589とはずがたり:2020/07/27(月) 19:05:29
避難「指示」に一本化 「勧告」を廃止へ―内閣府
2020年07月27日10時35分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020072700263&amp;g=soc

 内閣府は27日までに、市町村が住民に出す避難情報のうち、「避難勧告」を廃止し「避難指示」に一本化する方針を固めた。避難情報の明確化を図り、逃げ遅れを減らすのが狙い。今秋までに見直し案を取りまとめ、来年の通常国会に災害対策基本法改正案を提出したい考えだ。
 政府は3月、昨年の台風19号などの被害を受けた検証結果を取りまとめ、避難情報の抜本的な見直しに向け検討を開始。同法に基づく勧告、指示の見直しは、1961年の制定以来初めてとなる。

1590とはずがたり:2020/07/28(火) 16:32:50
山形市 須川が氾濫のおそれ
警戒レベル4相当の氾濫危険情報発表
https://weathernews.jp/s/topics/202007/280245/
2020/07/28 15:55 ウェザーニュース

梅雨前線と低気圧の影響で、東北地方では昨日から断続的に強い雨が降っています。

山形県と山形地方気象台は、大雨の影響で山形市内を流れる須川(すかわ)の水位が上がり、氾濫により浸水するおそれがあるとして、氾濫危険情報【警戒レベル4(避難)相当】を発表しました。

氾濫危険水位に到達したのは須川上流の坂巻水位観測所(山形市)で、浸水のおそれがある地域は山形市、上山市となっています。

増水した川や水路等に近づくと危険です。また、冠水した道路等では側溝などとの境目がわかりづらくなり、車や人が転落して流されるおそれがあります。むやみな外出は控えてください。
≫ 雨雲レーダー
≫ 大雨警戒レベルとは レベル5を待たずに避難を
山形市では24時間で平年の1か月分の雨
山形県内では、ほとんどのアメダスで48時間に100mm以上の雨を観測する大雨となっています。

山形市でも24時間雨量160.5mmを観測していますが、山形の平年7月の雨量は157mmなので、1日で1か月分の雨が降ったことになります。

この雨は夕方までをピークに次第に弱まる見込みですが、気象庁の予想では少なくとも3時間先までは水位の上昇が続く予想となっています。

雨がやんでからも数時間から数日は水位の高い状況が続くため、様子が気になっても見に行ったりしないようにしてください。また、支流の河川でも排水が悪くなり増水や氾濫が発生するおそれがあるため、本流から離れた場所でも警戒が必要です。
≫ 河川水位観測状況

1591とはずがたり:2020/07/28(火) 16:33:15
山形県で激しい雨 東北南部や新潟 土砂災害などに厳重警戒を
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200728/k10012535861000.html
2020年7月28日 16時02分

前線や低気圧の影響で、山形県では激しい雨が降り続き、川の氾濫や土砂災害の危険性が非常に高まっています。東北南部や新潟県では、29日朝にかけて非常に激しい雨が降る見込みで、厳重な警戒が必要です。気象庁は「雨の降り方次第では特別警報の発表基準に達する可能性もあるが、発表を待つことなく、早めの行動をとってほしい」と呼びかけています。

気象庁によりますと、前線や低気圧に暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、大気の状態が不安定になっていてこの時間は、山形県を中心に発達した雨雲が流れ込み、激しい雨が降り続いています。

午後3時までの1時間には、いずれも山形県の大蔵村肘折で36ミリ、
西川町大井沢で31.5ミリの激しい雨が降りました。

山形県では、午後2時までの24時間に降った雨の量が200ミリを超えているところがあります。

山形県では最上川の流域で激しい雨が続き、本流や周辺の川が増水していて、氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えているところがあります。

「特別警報の発表基準に達する可能性も」
これまでの雨で各地で土砂災害の危険性が非常に高くなり、山形県、宮城県、新潟県、長野県、岐阜県、それに長崎県では、「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

このあとも前線は停滞し、東北南部と新潟県ではあす朝にかけて、雷を伴って激しい雨が降る見込みで、局地的には1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。

29日昼までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、
▽東北南部の日本海側と新潟県、それに東海で150ミリ、
▽東北南部の太平洋側で120ミリ、
▽関東甲信で100ミリなどと予想されています。

東北の日本海側や北陸では、この1日から2日の雨量が平年の7月1か月分に匹敵する大雨となるところもある見込みです。

気象庁は土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風に十分注意するよう呼びかけています。

気象庁は「雨の降り方次第では暗くなるころに特別警報の発表基準に達する可能性もある。しかし、発表を待つことなく、自治体からの避難情報などをもとに早めの行動をとってほしい」と呼びかけています。

1592とはずがたり:2020/07/28(火) 16:49:46
山形 大江町の月布川と山辺町の小鶴沢川で水あふれる
2020年7月28日 16時22分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200728/k10012536771000.html

山形県によりますと、大江町を流れる月布川では上流の荻野観測所の付近と、下流の左沢地区の2か所で川から水があふれているのが確認されたということです。

また、山辺町を流れる小鶴沢川でも水があふれ、周辺の県道や町道の一部が冠水しているということです。

1593荷主研究者:2020/07/28(火) 23:04:34

https://www.sanyonews.jp/article/1026455?rct=m_seiji
2020年06月30日 23時04分 山陽新聞
倉敷の小田川付け替え33%進行 23年度完成へ工事本格化

http://tohazugatali.web.fc2.com/risui/20200630sanyo01.JPG
小田川と高梁川の合流部付け替え事業で掘削が進む南山=6月23日(国土交通省提供)

http://tohazugatali.web.fc2.com/risui/20200630sanyo02.JPG

 西日本豪雨から2年を迎えるのを前に、国土交通省は、豪雨で被災した倉敷市真備町地区を流れる小田川と、高梁川との合流地点を下流部に付け替える治水対策の進ちょくをまとめた。工事予定地で最も大掛かりな南山(標高76メートル)の掘削は3分の1程度終了。進行度は33%で予定通りといい、2023年度の完成に向けて工事を本格化する。30日には報道陣に現地公開した。

 事業は、柳井原貯水池(同市船穂町柳井原)などを通るバイパス(約3・4キロ)を新設。合流地点を約4・6キロ下流に移すことで水の流れをスムーズにし、増水した本流の高梁川に支流の小田川の水が流れ込みにくくなる「バックウオーター現象」の影響を抑える。事業費は約380億円で、19年夏に着工した。

 国交省によると、山城跡も含めて南山は全て取り除くとともに約10メートル掘り下げ、新たな水の通り道をつくる。1月に削る作業を本格スタートし、山頂から20メートル程度削った状態となっている。

 このほか、既存の合流地点を閉じる締切堤防は上流側が完成し、柳井原貯水池周辺につくる堤防も着工。新たな合流地点近くに設ける橋は橋脚部分がほぼ完成した。20年度中には下流側の締切堤防の建設にも入る。

 計画当初は28年度としていた完成予定時期を豪雨を踏まえて5年間短縮。予算の集中投資に加え、工程を簡略化する最新技術の導入や、複数箇所の工事の同時進行によって急ピッチで進めている。

 この日は南山の掘削現場で、重機を使って地面を砕き、削った土砂を運ぶ様子を公開した。国交省高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所の正木俊英副所長は「課題が生じれば工法の工夫などでクリアしていく。住民の安全を守るため、何としてもスケジュール通りに進めたい」と話した。

1594とはずがたり:2020/07/30(木) 23:09:00

熊本 球磨川 約60キロの範囲で氾濫 半日近く氾濫続いた所も
2020年7月23日 4時36分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200723/k10012529231000.html

熊本県の「球磨川」では、川の長さの半分にあたるおよそ60キロもの範囲で氾濫が相次ぎ、場所によっては半日近く氾濫が続いていたことが専門家の分析でわかりました。

河川氾濫のメカニズムに詳しい東京理科大学の二瓶泰雄教授は、球磨川沿いに設置された水位計のうち18か所のデータを使って水位の変化を分析しました。

それによりますと、球磨川の上流と中流では雨が強まった今月4日の未明から急激に水位が上昇し、午前4時前には「中流」で堤防を越え2時間後の午前6時ごろには「上流」でも堤防を越えて氾濫が発生しました。

その後も水位は上がり、午前7時すぎには分析した18か所のうちの14か所、距離にしておよそ60キロの範囲で氾濫が相次いだとみられます。

これは、全長110キロ余りある球磨川の半分の長さにあたり、分析した中では水位が最も高い場所では、堤防を5メートルも上回っていたうえ、氾濫していた時間は、最も長い場所で半日近い11時間半にわたっていました。

二瓶教授は「堤防を大きく越えて水があふれる状態が、広範囲で長時間続いていたため川沿いの地域では被害が大きくなった可能性がある」と指摘しています。

1595とはずがたり:2020/08/02(日) 01:06:20
九頭竜川水系水力発電
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/kuzuryu.html

1596とはずがたり:2020/08/02(日) 08:52:28
平成21年度 生息環境向上技術検討業務
第2章 小水力発電の基礎知識の整理
http://www.city.itoigawa.lg.jp/secure/16567/suiryoku_h2.pdf

1597とはずがたり:2020/08/02(日) 22:31:14
上打波・下打波・東勝原各水力発電所の増強で17.8MW→32.6MWの計画案★
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/kuzuryu.html#kamiuchinami

1598とはずがたり:2020/08/03(月) 12:52:41
「みどり環境研究所」福井市の再生可能エネルギー専門企業
黒谷川小水力発電所
大野市上大納
黒谷川堰堤
七千万円
落差十七メートル
最大出力は四二・七キロワット
年間電力量は一般家庭八十二軒分の年間消費量に相当する。
使用水量は毎秒〇・五二立方メートル。
自然災害などで上大納区に電気が供給されなくなった場合は、非常用電源としてこの発電所から集落に送ることも可能

此処かな?
http://maps.gsi.go.jp/#15/35.874863/136.601944/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

近くには中竜鉱山跡(アドベンチャーランド跡も)がある。
https://www.google.com/search?client=firefox-b-d&amp;q=%E4%B8%AD%E7%AB%9C%E9%89%B1%E5%B1%B1

2019/01/19
大野で小水力発電所が開所 砂防ダム放水を活用【中日新聞】
http://j-water.org/news1/
9021504/
2019年1月19日掲載

砂防ダムの放水を生かした県内初の小水力発電所が、大野市上大納の黒谷川堰堤(えんてい)近くで稼働を始め、十七日、市和泉体育館で開所式が開かれた。災害時の非常用電源として地域への送電も可能で、関係者が再生可能エネルギーの普及と地域の活性化を願った。
 地域の特色を生かした県の再生可能エネルギー事業「一市町一エネおこし」の取り組みが始まり、福井市の再生可能エネルギー専門企業「みどり環境研究所」が七千万円を投じて設置。黒谷川小水力発電所として十五日に稼働を始めた。
 落差十七メートルの堰堤を流れ落ちる水の力で発電し、最大出力は四二・七キロワット。年間電力量は一般家庭八十二軒分の年間消費量に相当する。使用水量は毎秒〇・五二立方メートル。自然災害などで上大納区に電気が供給されなくなった場合は、非常用電源としてこの発電所から集落に送ることも可能だという。

 県環境政策課などによると、砂防ダムを生かした小水力発電所はこれまでにも計画はあったが、採算が取れないことや安定的な水量を確保できないことなどから実現に至らなかった。黒谷川小水力発電所は黒谷川堰堤の立地条件や水量から事業性が高いと判断。発電した電力は北陸電力に売電し、試算では年間千二百万円の売り上げを見込む。
 開所式には関係者や地元住民ら三十人が出席。前田初蔵社長(70)は「長きにわたり安定的発電量を目指して努力していきたい」とあいさつ。上大納区の長崎吉久区長も「限界集落の上大納区で新しい事業展開は活力になる」と喜んだ。
 (山内道朗)

1599とはずがたり:2020/08/03(月) 17:35:35
>>1598
30年後のリプレース時の増強案♪

<第一案>
藤倉谷567m(中竜鉱山下流)

黒谷川堰堤538m・0.52m3/s・有効落差17mで42.7kw

早稲谷(二俣)516m

●510m←大納越戸谷520m

下大納(二俣)466m

水量を2m3/s・有効落差45m程で行けるのではないか??
効率75%で660kW程見込める。

<第二案>
藤倉谷567m(中竜鉱山下流)

黒谷川堰堤538m・0.52m3/s・有効落差17mで42.7kw

├早稲谷奥の沢①540m・早稲谷奥の沢②540m

●535m←大納越戸谷540m

下大納(二俣)466m

水量を2m3/s・有効落差70m程で行けるのではないか??
効率75%で1000kW程見込める。

1600とはずがたり:2020/08/04(火) 10:47:31
蔭平は元々46.5MWのなかなかでかい一般水力発電所と思ったら混合揚水だった。揚水発電所にしては小さいな。。
増強も出来そうだ。
http://tohazugatali.dousetsu.com/soden/yosui00.html#yonden

平成21年09月28日
四国電力株式会社
蔭平発電所における河川維持流量を利用した発電設備の増設について
https://www.yonden.co.jp/press/re0909/1175001_1244.html

 当社は、低炭素社会の実現に向けた取組みを進めておりますが、この一環として、徳島県那賀郡那賀町に当社が所有する蔭平発電所(認可出力:46,500kW)において、河川維持流量を利用した水力発電設備の増設を行うこととし、9月15日に着工いたしました。

 河川維持流量とは、ダム下流の河川環境を維持するためにダムから放流する水のことで、貴重な水資源を有効に活用する観点から、この河川維持流量を発電に利用することとしたものであります。

 具体的には、蔭平発電所上流にある小見野々ダムの導水路から分岐した放水管により河川維持流量を放流しておりますが、この放水管に最大出力150kWの小規模な発電設備を設置し、発電を行うものです。

 本発電設備による発電量は、年間約97万kWhを見込んでおり、CO2排出量を年間約320トン削減することが可能となります。
 今後、平成22年4月の営業運転開始を目指し、安全を最優先に、本工事を進めてまいります。

 当社としましては、今後も引き続き、CO2排出削減の目標達成に向けた取り組みを着実に推進してまいります。

以   上

1601とはずがたり:2020/08/04(火) 13:45:36
安本3案,電発2案の合計5案並立とかめちゃあちいww

ともあれ大歩危・小歩危の景観が破壊されなかったのは何よりである。

小歩危ダム計画
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%AD%A9%E5%8D%B1%E3%83%80%E3%83%A0%E8%A8%88%E7%94%BB

1602とはずがたり:2020/08/06(木) 01:54:07
本日奥大井逍遙。此処迄の所特に増強の可能性に関して思いつくところなし。。

大井川水系川口発電所関連設備
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/oigawa01.html

1603とはずがたり:2020/08/07(金) 09:40:48
法制度・規制:
追い風が吹く小水力発電、20kW未満が設置しやすく
https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1501/27/news043.html

土地改良区が管理する農業用水路、排水路に設置する小水力発電設備について、経済産業省が規制を緩和する。20kWという出力と最大使用水量を組み合わせていた規制から、最大使用水量の条件を取り除く形だ。
2015年01月27日 07時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]


 小水力発電に追い風が吹いた。経済産業省は2015年1月20日、土地改良区が管理する農業用水路、排水路に設置する小水力発電設備について規制を緩和することを発表した(図1)。
図1 用排水路の区分 出典:農林水産省

 従来、農地用用排水路にある程度の規模の水力発電設備を設置すると、「一般用電気工作物」ではなく、「自家用電気工作物」と見なされた(図2)。自家用電気工作物を設置・運用する場合には、さまざまな条件を満たす必要があった。保安規定や主任技術者の選任、工事計画書を届け出る必要がある。小水力発電が広がりにくくなる規制だ。

 そこで、今回、2種類の電気工作物を区別する基準が緩和された。

 従来は2つの基準を満たしていた小水力発電だけが一般用電気工作物となった。出力20kW未満、最大使用水量1m3/秒である*1)。新しい基準では最大使用水量を問わない。出力が20kW未満であれば一般用電気工作物として扱えるようになる。

*1) 1995年に改正された電気事業法施行規則第48条第4項には、一般用電気工作物の定義が記されている。小水力発電については「水力発電設備であって出力二十キロワット未満及び最大使用水量毎秒一立法メートル未満のもの(ダムを伴うものを除く。)」とある。なお、「太陽電池発電設備であって出力五十キロワット未満のもの」も一般用電気工作物だ。
図2 自家用電気工作物と一般用電気工作物の区分 出典:経済産業省

 今回の規制緩和は産業競争力強化法に基づく「企業実証特例制度」を活用したもの。2015年4月をめどに電気事業法施行規則の改正手続きなどが公布される予定だ。

1604とはずがたり:2020/08/09(日) 14:23:42
これが原因でこの資料http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/totsukawa00.htmlが手に入ったんだな。。

2014.10.4 08:08更新
ダム設備破損で「世界遺産」熊野川が濁る、Jパワーが発電一時停止
https://www.sankei.com/west/news/141004/wst1410040016-n1.html

川の濁りがみられる十津川第2発電所前=和歌山県新宮市

 三重と和歌山の県境を流れる熊野川で、9月下旬ごろから水が濁った状態が続いていることから、上流部で水力発電を行う電源開発(Jパワー)は3日、風屋ダム(奈良県十津川村)の設備が破損するトラブルがあり、仮復旧される今月中旬ごろまで十津川第1発電所(同村)の稼働を一時停止したと発表した。ただし、台風などの影響で水量が増えた場合は、災害対応を優先させるため放流・発電を行うとしている。

 同社によると、破損したのは、取水する高さを調整するゲートに張られたゴムシート(縦40メートル、横4メートル、厚さ5ミリ)。亀裂によって一部が切断された状態になっていたことに気づかず、発電を続けていたという。

 普段は、ダム湖表層のきれいな水を使って発電するが、ゴムシートが破損していたため、下層の濁水が導水管を通って約8キロ下流の十津川第1発電所に流れ込んだという。同社が風屋ダムの設備を点検したところ、9月20日にゴムシートの破損が分かった。ゴムシートは平成21年に取り替えられ、耐用年数は10年ほどあるといい、「原因は調査中」としている。

 風屋ダムのトラブルによって第1発電所の水が濁ったが、現在は軽減。第1発電所より下流にある二津野ダム(十津川村)や十津川第2発電所(和歌山県新宮市熊野川町)でも濁水がみられるが、「1、2週間たてば順次解消に向かうと考えている」としている。

 熊野川では23年9月の紀伊半島豪雨による土砂崩れ以降に濁りがひどくなり、今年9月下旬ごろからさらに深刻化。観光などへの影響が懸念されている。

 今月1日には、河口に位置する新宮市の市議会災害復興対策特別委員会が、風屋ダムのトラブルについて電源開発担当者を呼んで審議。田岡実千年市長は「風屋ダムの濁水を使って発電が行われていたことは残念。不信感を持っている」と厳しい口調で批判した。

 同社西日本支店の殿村敦典支店長は「ダム施設の損傷のためご迷惑をおかけすることになり、大変申し訳ありません」と謝罪した。市議からは「世界遺産でもある熊野川が濁っているのはイメージを損なう」「抜本的な濁水対策を」など、早期の対応を求める意見が相次いでいた。

1605とはずがたり:2020/08/09(日) 23:09:53
■穴吹川源流域(美馬市)水力開発計画

①この辺にダム建設(709m)http://maps.gsi.go.jp/#16/33.874923/134.125128/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1…穴吹川の源流,富士の池谷から集水
②R438・R439・R492の改良
③この辺で●発電と取水(565m)[=有効落差144m]http://maps.gsi.go.jp/#15/33.884632/134.136672/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
④この辺で取水(563.1m)http://maps.gsi.go.jp/#15/33.886128/134.150662/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1…屋根又谷
⑤この辺でも取水(563.0m)http://maps.gsi.go.jp/#16/33.892202/134.161284/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1…谷名不明
⑥この辺に上部池設置(563m)http://maps.gsi.go.jp/#16/33.903067/134.169717/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
⑦この辺に●発電所と取水堰設置(429m)[=有効落差134m]http://maps.gsi.go.jp/#16/33.905702/134.167786/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
⑧この辺で取水(429m)http://maps.gsi.go.jp/#16/33.907145/134.181218/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1…弓道谷
⑨この辺で取水(431m)http://maps.gsi.go.jp/#15/33.906041/134.194694/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1…内宇夫谷
⑩この辺に上部池設置(430.8)http://maps.gsi.go.jp/#15/33.922352/134.201260/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
⑪この辺で●発電(324.8m)[=有効落差106m]http://maps.gsi.go.jp/#15/33.925023/134.201517/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

3箇所で発電と思ったがこんなの推してるらしい。。一寸反対が出るかなあ。。但し穴吹川潜水橋も剣峡(紅葉)も閑場の滝(かんじょうのたき)も 清流の郷 ブルーヴィラあなぶきももっと下流域である。

“日本一の清流”穴吹川
http://www.city.mima.lg.jp/kankou/kankouannai/asobu/0021.html

清流域の水量が減る訳ではないけど濁った水が下流に流れることは避けたいけど。。

有効落差は十分なんであとは水量確保。最低量の2m3/sを最上流で確保して徐々に増えるとして,また発電効率係数0.85とする。

P (kw)=9.8(係数)*Q(流量m3/s)*He(有効落差m)*η(係数60〜85%)

より
③発電所2m3/s P=2.4MW
⑦発電所3m3/s P=3.3MW
⑪発電所4m3/s P=3.5MW
である。

ダムを建設して流れを平準化して安定的に発電出来る様にしてやる必要がありそう。

流域面積28km2の名頃ダムで3.50m3/sの流量を確保出来る様だ。

こちらは精々16km2程度である。。3.50m3/sは厳しいかも知れんなあ。。

1606とはずがたり:2020/08/10(月) 11:25:24

三江線愛は宮脇俊三含めて強すぎる♪この話し俺も記憶に強いw

高梨
http://maps.gsi.go.jp/#15/34.982718/132.618799/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

三江線
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%B1%9F%E7%B7%9A
三江線は浜原ダムを回避する沢谷駅付近を除くと、北方が頂点となる「へ」の字状に流れる江の川に沿って狭い平地を縫うように建設された。当初は、江の川の蛇行部分(粕淵駅、浜原駅付近など)をトンネルでショートカットする計画であったが、地域からの猛運動により断念[7]。結局、川に沿った迂回するルート(全長108kmだが、直線距離なら60km足らずである)となり、両都市間の短絡路としては機能していない。また拠点都市間ルートとしても、島根県東部の主要都市である出雲市・松江方面、西部の主要都市である浜田方面と、広島県との連絡にはいずれも迂回路となってしまい、陰陽連絡路線としての機能を果たせるものではなかったという指摘がある[誰によって?]。

急行「江の川」
1988年(昭和63年)から1994年(平成6年)まで臨時列車ではあるが、浜田駅 - 広島駅間を山陰本線・三江線・芸備線経由で運行する急行「江の川」(浜田駅 - 三次駅間は快速扱い)が運行された。紀行作家の宮脇俊三は三江線全通の前に、新幹線連絡列車として浜田駅 - 岡山駅間を山陰本線・三江線・芸備線・福塩線・山陽本線経由で運行する急行「ごうがわ」を構想しダイヤを作成したが、実際には急行どころか、全通後しばらくは全線を直通する列車すらなかった(『最長片道切符の旅』に記述あり)。「江の川」の運行により、ルートは違うものの宮脇の構想が結果的に現実化した形となった[要出典]。

江の川下流域の電源開発
江の 川橋梁群調査研究部会
西田修三
http://peshimane.net/wp/wp-content/uploads/2016/01/2015-29%E6%B1%9F%E3%81%AE%E5%B7%9D%E4%B8%8B%E6%B5%81%E5%9F%9F%E3%81%AE%E9%9B%BB%E6%BA%90%E9%96%8B%E7%99%BA_%E8%A5%BF%E7%94%B0%E4%BF%AE%E4%B8%89.pdf

昭和26年(1951年)には 60億?貯留の 桜江ダム 、 27(1952)年に は中国電力に よ る 出力14万kW(140MW)の発電計画、 30 年(1955年)には旧大和村高梨地区に電源開発会社に よ る 高さ 94m、 出力9万kW(90MW)のダム計画 が持ち上がった。この うち高梨ダムは水没家屋7 百戸、工事中の 三江南線が 8kmに わ た り 水没するというものであり、これの反対運動などもあって 三江南線の開通は昭和38年(1963年)となった。


表 主要 1 な発電所
発電所名 ダ ム 名 経営主体 最大出力 kW 開始年月
粕淵第二 早水川取水 中国電力 1,200 昭和 2 年 5 月
明塚 浜原 中国電力 25,000 昭和 28 年 11 月
潮 来島 中国電力 36,000 昭和 31 年 4 月
八戸第一 八戸 島根県 6,300 昭和 33 年 1 月
八戸第二 八戸 島根県 2,500 昭和 51 年 4 月



三江線は浜原ダム付近では建設の重複を避けて江の川を 離れて 大き く山側に 迂回し て い る 。こ の よ う に 電源開発と の 紆余曲折の た め 三江線が全線開通し た の は江津ー浜原間が 開通し て か ら 38年後の 昭和50年8月であった。 またこの間粕淵地区と大田市を結ぶ 「大滝線」 敷設計画もあった。
このように電源開発計画と三江線の誘致は当時のこの地域を揺るがした大問題で あ っ た 。

1607とはずがたり:2020/08/14(金) 11:05:15
これは有効落差なんかだけではなく降水量迄計算に入れた力作w

ここまで計算に入れると確かに巨大ダム欲しくなるし,形から入った有効落差,使用水量,流域面積なんかも成る程全部必要になってくる。

室戸岬東部水力開発
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/yonden10.html#z-murotoE

1608とはずがたり:2020/08/15(土) 11:12:52
>>1607
難しいしこっちの方がぐっと来るので名前変えた♪

阿佐地区水力開発
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/yonden10.html#asa

1609とはずがたり:2020/08/15(土) 12:17:01

明谷(みょうだに)堰堤+切越発電所

https://www.yonden.co.jp/assets/pdf/corporate/yonden/brochure/index/hydro_power_station.pdf[巨大pdf注意]によると四電切越発電所に水を送る明谷ダムは老朽化(wikiに拠ると四国最古級のコンクリートダムとのこと)でダム高を切り下げて堰堤化する工事が行われたそうな。切越発電所そのものは4.5MWと小さいけど再エネ利用が叫ばれる今日に堰堤化はちと残念だが。。

四国堰堤ダム88箇所巡りhttps://dam88.info/index.cgi?Sshop=9さんに拠ると
>よる年月の上流からの土砂の堆積についに耐えきれなくなり、
とのこと。

水力.comさんhttp://www.suiryoku.com/gallery/tokusima/kirikosi/kirikosi.htmlの記述は改修前のものの様で,有効貯水量3.8万立米(小さいw)だがこれも(更に)減少したであろう。。

それにしても88箇所巡りさんによると明谷ダムでの取水量が2.78m3/sとなってるけど,これがそのまま水力.comの切越発電所の使用水量と成ってゐる。明谷ダムの水源は本流の貞光川のを加えてるから明谷川の使用水量じゃないのではないか,って感じもするけどそれはまあ良いとして(貞光川本流の利水権は本流から明谷川へ運び水量増やす権利なのであろう),片川での取水流量はどうなってんだ?

更にはそっちの支流には内山谷川http://maps.gsi.go.jp/#16/33.949937/134.039437/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1でも取水出来そうだけどどうだろう。

1610とはずがたり:2020/08/15(土) 16:52:49

福井ダム
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E4%BA%95%E3%83%80%E3%83%A0
総貯水容量 4,750立米
有効貯水容量 4,000立米

天端付近?…56.8m
http://maps.gsi.go.jp/#16/33.813982/134.589568/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

さて此処から何処へ注水するかである。

また地図上で見るよりは貯水量が少ない。。

小水力発電が精々である。。

1611とはずがたり:2020/08/19(水) 19:14:58
https://eneken.ieej.or.jp/data/5459.pdf

水力発電も一寸ずつ発電量さがっていくのか。。

1612とはずがたり:2020/08/20(木) 15:39:48
奥泉発電所。
沢の関川のこの辺から取水出来そう。
長島ダムの水量が減るけど発電には使ってへんし大丈夫やろ。
http://maps.gsi.go.jp/#15/35.205549/138.184469/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
標高的にはこの辺か?
http://maps.gsi.go.jp/#15/35.210423/138.185370/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
なんなら奥泉ダムに一旦送水してもええし関の沢川にダム作っても良さそう。

1613とはずがたり:2020/08/20(木) 22:23:26
ダム、必要以上に下流へ放流か 豪雨時に4基で水位低下
山本孝興
https://www.asahi.com/articles/ASN8L63K2N83UTIL021.html
2020年8月18日 21時37分

 西日本豪雨などがあった2018年、19年の2年間に、台風などの際に緊急放流をしたダムは全国に14基あり、少なくとも4基のダムが必要以上の水を下流に放流していたとみられることが、管理者の国や県への取材でわかった。見極めが難しい流入量を放流量が上回る「過放流」だった可能性がある。

ダムに過放流の可能性 「流入量の計算にタイムラグ」
 緊急放流は、大雨でダムが満水に近づいたとき、流入量と同じ量まで放流して水位を一定に保つ操作。この際に過放流をした場合、必要以上の水が下流に流れることになり、浸水被害につながる可能性もある。

 国土交通省によると、2018年7月の西日本豪雨で8基のダム、昨年10月の台風19号では6基で緊急放流が行われていた。朝日新聞は、ダムを管理する国交省や県への情報公開請求などで、当時の放流量や流入量、水位などが記された「操作記録」を入手した。

 それによると、西日本豪雨時の「鹿野川(かのがわ)ダム」(愛媛県大洲市)と「野村ダム」(同県西予市)、台風19号時の「塩原ダム」(栃木県那須塩原市)と「高柴ダム」(福島県いわき市)で、緊急放流中にダムの水位が下がっていた。

 4基のダムでは緊急放流の開始から約25分〜2時間後、放流量が流入量に追いつき、水位の上昇が止まった。その後は流入量にあわせた放流が続いており、水位は一定のままになるはずだった。だが、水位は塩原ダムの約1・65メートルのほか、3基のダムでも約1メートル〜約0・35メートル低下。貯水量では約166万5千〜約33万トン(東京ドーム1杯分が約124万トン)減っていた。

 国交省や各県の担当者によると、緊急放流の操作は、ダムを管理するコンピューターが算出した数値に従って職員が行う。水位は実測値を元に算出され、放流量も正確に把握されている。これに対し、支流などあらゆる所から流れ込む流入量は正確に測れないため、直近10分〜1時間単位の流入量を元に「想定値」を算出している。

 西日本豪雨時に国交省四国地方整備局の河川管理課長だった渡辺健二氏は「(想定した)流入量が実際の現象を表していなかった可能性がある。結果として、放流量が上回ったかもしれない」と説明。国交省河川環境課も「算出システムの精度が大規模な雨に追いついていない部分はある。今後、何らかの対策をとる必要がある」と話す。

    ◇

 愛媛県の肱川(ひじかわ)流域にある鹿野川、野村両ダムをめぐっては、緊急放流中にダム下流域の大洲市と西予市で約3500棟が浸水し、8人が死亡。下流域の住民らは今年1月以降、「浸水被害が広がったのはダムの緊急放流が原因」として、国などに損害賠償を求める訴訟を松山地裁に起こしている。(山本孝興)

1614とはずがたり:2020/08/20(木) 22:26:47
>>1612
国土地理院の地図には載ってないけど実際は取水堰堤があるみたいだ(;´Д`)
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/oigawa00.html

1615とはずがたり:2020/08/20(木) 22:29:36

結局この人も見付けておらず。。

296 関ノ沢堰堤FG
http://kirihoshi.blog.fc2.com/blog-entry-7.html

1616とはずがたり:2020/08/20(木) 22:33:55
場所は明記されて居らず。。

2009年3月 7日 (土)
未知の領域 関の沢下流
http://amenomaru-turi.cocolog-tnc.com/tyoukoukiroku/2009/03/post-1cde.html

関の沢へは林道を利用して中流域や源流域へは入っているが、下流域は入っていないので7月に釣行した。関の沢橋梁の傍らから中電の取水堰堤への巡視道を行く。1時間位歩く。所々熊避けなのか一斗缶が吊る下げてあり、叩いた跡がある。熊がでるのかな〜〜。取水堰堤に着き昼飯を食べていると上流から釣り師現れる。朝一で入ったらしい。魚は居るが小型が多いとの事。上流へテン場を設けようとしたが、増水した時の事を考え堰堤の所をテン場とした。過去に増水で静岡市役所の職員が渓流で流され大井川まで流され死んだ事もあった。夕方を堰堤下でテンカラ遊び、水は少なくポイントも小さいが魚は居る。数匹を1人宴会の刺身にキープする。1人チビチビテントの中で川の音をBGMに宴会である。翌日はテンカラで上流へ、堰堤のすぐ上で、昔通らずだった「彦次の瀬戸」があるが浅くなり膝の高さで楽に通過する。上流も河原は広く明るい渓相。テンカラでまあまあの反応はあり20cmクラスが上がって来る。大物が出ないのが気に入らない。お昼に河原でラーメンを食して終了。帰路はじめじめと湿った巡視道をヒルの歓迎を受けつつ帰る。立ち止まって休む暇がない程、ヒルに圧倒される。

1617とはずがたり:2020/08/24(月) 16:29:27
ほんならもっと南側からもダム作って水とればええが〜と思ったがちゃんと気田川辺りからも取水してた。

後は翁川辺りからも取水出来そう。

水窪河内川(513m)
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.142468/137.899801/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
気田川(515m)
http://maps.gsi.go.jp/#15/35.127473/137.926462/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
灰の沢(514m)
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.173080/137.924016/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
水窪川(518m)
http://maps.gsi.go.jp/#15/35.217839/137.919488/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
●翁川(520m)
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.219600/137.894726/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

水窪ダム (静岡県)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E7%AA%AA%E3%83%80%E3%83%A0_(%E9%9D%99%E5%B2%A1%E7%9C%8C)

戦後、日本全国各地で主として水力発電所の開発を進めていた電源開発は、天竜川において1956年(昭和31年)に佐久間ダムを、1958年(昭和33年)には秋葉ダムを完成させた。その後、天竜川の支流・水窪川の上流部にも開発の手が伸ばされる。1969年(昭和44年)5月24日、水窪川の支流・戸中川をせき止めるようにして高さ105メートルの巨大なロックフィルダムが完成した。総工費は110億円。


湖水はダムでせき止めた戸中川の水と併せて、同じく水窪川の上流・白倉川の水も取り入れ導水路を通じて送水されている。ダム湖に貯えられた水は左岸に設けられた取水口より導水路を通じて下流の水窪発電所に向け送水され、最大5万キロワットの電力を発生したのち佐久間ダム湖(佐久間湖)に放流される。水窪発電所では年間1億5,800万キロワット時という電力量を発生している。

もともと水窪川は佐久間ダムよりも下流で天竜川に合流する河川であるため、佐久間ダム下流の佐久間発電所では水窪川の水を利用できずにいた。新たに水窪発電所が完成したことで、同発電所で利用された水窪川の水が佐久間発電所においても利用できるようになった。これによる佐久間発電所の発生電力量の増加量は、年間1億2,300万キロワット時であるという。

電発水窪発電所…50MW
http://www.suiryoku.com/gallery/shizuoka/misakubo/misakubo.html
出力
認可最大出力:50000kW
  常時出力: 7600kW
常時出力:8300kW(初掲載時データ)
年間総発電量:141000MWH(1億4100万キロワット時)
年間総発電量:158000MWH(1億5800万キロワット時、初掲載時データ)
水量
最大使用水量:26.50立方メートル毎秒
(内、気田川取水堰:8.5立方メートル毎秒)
常時使用水量: 5.65立方メートル毎秒(初掲載時データ)
落差
最大出力時有効落差:219.50m
常時出力時有効落差:221.95m(初掲載時データ)

1618とはずがたり:2020/08/25(火) 00:05:32
中電:豊岡発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/shizuoka/toyooka/toyooka.html
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-150/data/documents/06_4_electric_27.pdf
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/keta00.html#toyookaPS
3月なんかは効率的に(1.4百立米しか放流せずに)4.8百立米使い切って発電しているのに4月や12月は何やってんだ?
めっちゃ発電量少ないのに結構放水しちまっている。。流込式で殆ど溜め込み出来ないから一気に流れる時に流れて後は川が干涸らびてたってことか??
豊岡堰堤の増強が欲しいなあ。
7月と9月の堰放水量は合計で49.1百立米ある。これを貯留量85.72百万立米の豊岡堰堤に溜め込んで平準化してじっくり使えば(出来る筈なのに何故しない??)一ケ月辺り4.1百立米の使用となり,恰度10月の使用水量と同じなので発電量も1,526.9千kWh(1,526.9MWh,152.7万kWh)/月増強出来よう。12カ月の合計で18,322.8MWhを余分に発電できて稼働率も倍増出来る筈である。

1619とはずがたり:2020/08/25(火) 01:31:55
水利使用標識,惜しい,ぎりぎり見えん(;´Д`)
https://www.google.co.jp/maps/@35.1086249,137.9159482,3a,15y,302.8h,85.96t/data=!3m9!1e1!3m7!1s6Avm-u-GawS0KlQn1_v-yA!2e0!7i13312!8i6656!9m2!1b1!2i30?hl=ja

1620とはずがたり:2020/08/25(火) 01:32:49
>貯留量85.72百万立米の豊岡堰堤
orz…間違えた。。8.5千立米だ。。

全然足りん。此処にダム作り直しじゃw

1621とはずがたり:2020/08/27(木) 19:24:58

基本高水(きほんたかみず)
http://www.nilim.go.jp/lab/rcg/newhp/yougo/words/027/027.html

基本高水とは、洪水を防ぐための計画で、対策の目標とする洪水のハイドログラフ(流量が時間的に変化する様子を表したグラフ)のことです。
基本高水流量は、基本高水の最大流量から決めた流量です。


基本高水流量は、流域に降った雨がそのまま川に流れ出た場合の流量のことです。
基本高水流量からダムや調節池などの洪水調節の量を差し引いて、川を流れる流量のことを計画高水流量といいます。

1622とはずがたり:2020/08/27(木) 19:26:33
小仁熊ダム
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E4%BB%81%E7%86%8A%E3%83%80%E3%83%A0

流域面積 21.6 km2
湛水面積 25 ha
総貯水容量 1,930,000 m3
有効貯水容量 1,610,000 m3
利用目的 洪水調節・不特定利水・上水道
事業主体 長野県
備考 愛称: 富蔵ダム
総事業費: 約215億円

小仁熊ダム(おにくまダム)は、長野県東筑摩郡筑北村(旧本城村)富蔵地先、信濃川水系犀川の支流麻績川に注ぐ東条川の治水も兼ね、並行して流れる別所川の支流小仁熊川に建設されたダム。

富蔵ダム(とくらダム)という愛称をもつ、高さ 36.5 メートルの重力式コンクリートダムで、洪水調節、不特定利水、周辺地域への上水道用水供給を目的とした多目的ダムである。


歴史
筑北村(旧本城村・坂北村・坂井村)が位置する筑北盆地は、長野県内でも比較的降雨量の少ない地域ではあったが、台風の接近などにより大雨が降ると東条川が出水、しばしば水害をもたらしてきたことから、かねてより治水対策が求められてきた。また、長野自動車道が開通し麻績インターチェンジの設置に伴って松本市、安曇野市等からのアクセスが向上したことにより、宅地開発が進み、上水道用の水源確保も急務とされた。

長野県はこれを受け、筑北ダム建設事務所(のちの奈良井川改良事務所)を置き筑北盆地の抜本的な治水・利水事業を計画。麻績川を境として以南では小仁熊川に小仁熊ダムを、以北では宮川に北山ダムの建設に着手した。

東条川総合開発事業としては、ダムを東条川の本線上ではなく、並行して流れる別所川の支流、小仁熊川に建設。その上で東条川に分水ぜきを設け、東条川を流下する大水の一部を総延長2.8kmの導水路で小仁熊ダムへと導くことで複数の河川の治水を行う。このトリッキーな治水計画の背景として、東条川流域がすでに集落が密集しており、さらにJR 篠ノ井線が並行して走っているとあって大規模なダム建設はおろか河川改修すら容易ではなかったことが挙げられる。

1983年(昭和58年)から1988年(昭和63年)にかけて実施計画調査が行われ、1989年(平成元年)より建設工事着工。東条川分水ぜきと、導水路2,808m(うち開水路2,133m、JR線をくぐるトンネル675m)の建設工事、そしてダム湖に沈むことになる道路の代替となる新道の敷設工事が並行して行われ、1998年(平成10年)3月ダム本体工事に着手、1999年(平成11年)9月よりコンクリートの打設を開始し、11月9日に関係者170名を招き定礎式が執り行われた。コンクリート打設工事は2000年(平成12年)12月に完了し、平成14年10月8日より試験湛水開始。2003年(平成15年)8月に完成した。

諸問題
2000年(平成12年)10月26日に長野県知事に田中康夫が就任し、多くのダムを始めとする公共事業の凍結・見直しが行われたが、小仁熊ダムはその本体工事着手が1998年であったことから、脱ダム宣言後も順調に建設工事が続けられた。 ダム建設地点はちょうど旧炭坑跡地であり、コンクリート充てんによる止水対策が急所となったが、この作業に労を費やすこととなり、工期は延長、事業費は1989年当初の見込み62億円の3倍以上、215億円となった。

また、試験湛水時にダムより上流300メートル先でクラック(ひび割れ)が発生し、道路が一部通行止めとなったというアクシデントも発生している。

場所(標高616m)
http://maps.gsi.go.jp/#16/36.418943/138.000072/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

東条川からの取水堰はこれか?
http://maps.gsi.go.jp/#16/36.401139/138.024770/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
そうみたいだ♪
https://blog.goo.ne.jp/match1128/e/fe1e12b4c8714fe312fa8be25d94f6a4

1623とはずがたり:2020/08/28(金) 01:18:19
場所…この辺っぽい。有効落差もまあまあ。

堰堤(408m)
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.238907/138.347343/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
発電所(283m)
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.198851/138.359145/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

安倍川(あべかわ)水力発電所の建設計画について
https://www.chuden.co.jp/publicity/press/3263334_21432.html
2017年03月02日
中部電力株式会社

当社は、安倍川水系安倍川の流水を利用した安倍川水力発電所の建設を計画いたしましたので、お知らせいたします。

安倍川水力発電所は、発電出力7,100kWの流れ込み式水力発電所で、2019年度に工事に着手し、2022年度に運転を開始する予定です。

今後、当社は地域や地元自治体をはじめ関係者の皆さまにご理解とご協力をいただき、自然環境へ配慮をしながら、開発を進めてまいります。

当社は、エネルギー自給率の向上と温室効果ガスの削減に貢献するため、再生可能エネルギーの開発を積極的に進めています。

なかでも水力発電は、安定した発電電力量を期待できることから、当社は引き続き、一般水力や維持流量発電所の開発に努めてまいります。

また、既設水力発電所の設備改修による出力および発電電力量の向上についても計画的に進めてまいります。

【計画概要】

発電所名 安倍川水力発電所

所在地 静岡県静岡市葵区

水系・河川名 安倍川水系・安倍川

発電/運用方式 水路式/流れ込み式

発電出力 7,100kW

最大使用水量 7.00m3/s

有効落差 約121m

想定年間発電量 約3,800万kWh
(一般家庭 約11,700世帯分の年間使用電力量に相当)

CO2削減量 年間18,000トン程度

工事着手予定 2019(平成31)年度

運転開始予定 2022(平成34)年度

1624とはずがたり:2020/08/28(金) 01:26:39
>>1623
増強プラン♪

巨大なダムのない安倍川なので利水に萌え萌えだけえが,欲張りたい。

ここhttp://maps.gsi.go.jp/#15/35.224798/138.359606/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1[標高420m]やここらhttp://maps.gsi.go.jp/#15/35.201727/138.369691/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1[標高420m]やここらhttp://maps.gsi.go.jp/#16/35.197904/138.374788/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1[標高222]辺りにも取水堰作ってもう一寸強化できひん??

全部で最大利用水量を8m3/sにすれば出力も8.1MW位には出来そう。

まあこれは20年位経ってリプレースする時の課題かな。。

更に渡本(発電所付近・標高282m)から取水して,この辺http://maps.gsi.go.jp/#15/35.116539/138.356688/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1[標高156m]まで持ってきてもう一発発電かましたい。

高低差は矢張り130m程あるので,支流の中河内川のこの辺http://maps.gsi.go.jp/#15/35.160302/138.325317/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1[標高284m]からも取水して使用水量9m3/s位に増やして9.5MW位はいけんちゃうか。

1625とはずがたり:2020/08/28(金) 11:03:03
>>1625
更に梅ヶ島発電所構想!

発電所は取水口に近いここらhttp://maps.gsi.go.jp/#16/35.222870/138.352665/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1[標高355m]

取水は以下の3箇所ほど
藤代堰堤http://maps.gsi.go.jp/#16/35.228409/138.365303/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1[標高502m]
梅ヶ島堰堤http://maps.gsi.go.jp/#15/35.242184/138.355701/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1[標高501m]
孫佐島堰堤http://maps.gsi.go.jp/#16/35.255853/138.331958/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1[標高500m]

取り逃がす支流は三郷川と濁川だけなので,使用水量は6m3/sは行けるであろう。

標高差145mとまずまず。

想定発電容量は6.1MWってとこ☆

梅ヶ島堰堤辺りを改造してダムにして調整池作りたいけど安倍川本流を堰き止めるだけで結構水は貯められそう。

孫佐島堰堤は梅ヶ島ダムとして孫佐島聚落が沈まない程度に川原一杯に貯水するのも手だな〜♪

1626とはずがたり:2020/08/28(金) 14:35:43
秋葉第二発電所 一括更新工事の完了・増出力運転の開始について
https://www.jpower.co.jp/news_release/2016/05/news160530.html
平成28年5月30日
電源開発株式会社

電源開発株式会社(以下、Jパワー、本社:東京都中央区、社長:北村雅良)は秋葉第二発電所において、平成27年10月より主要設備の一括更新工事を実施してきましたが、このたび法定使用前自主検査を終了し、5月27日(金)より、出力を34,900kWから35,300kWに増出力して運転を開始いたしました。

秋葉第二発電所

水車ランナ吊り込みの様子(平成28年2月)

秋葉第二発電所(静岡県)は、昭和33年の運転開始から50年以上が経過しており、経年により老朽化した機器を更新し、設備信頼度の向上と合理化・省力化を目的として、水車、発電機、主要変圧器等の主要設備の一括更新工事を行っておりました。
工事では、最新の解析・設計技術を用いて水車ランナ羽根形状を改良するなどにより、出力が400kW増加し、35,300 kWとなりました。

これにより、Jパワーが保有する水力発電所の最大出力合計は8,571,070kWとなりました。
Jパワーは、秋葉第一発電所の1号機と2号機についても、今年の10月から水車及び発電機などの一括更新工事により、出力を45,300kWから47,200kWに増加させる計画です。今後もCO2フリーの再生可能エネルギーである、水力発電所の一括更新による増出力運転など、積極的に推進して参ります。

【秋葉第二発電所概要】

所在地:静岡県浜松市
出力:35,300kW
最大使用水量:110?/s
ダム:秋葉ダム(堤長 273.4m、高さ89m)
運転開始:昭和33年6月

1627とはずがたり:2020/08/28(金) 14:36:45
Jパワー、静岡県浜松市の水力発電所を改修して出力増ー年間発電量はおよそ560万kWh向上
2017/06/05
(月)
SmartGridニューズレター編集部
https://sgforum.impress.co.jp/news/3968

電源開発は、水力発電所「秋葉(あきは)第一発電所」の2号機の設備を更新し、運転を再開したと発表した。

電源開発(Jパワー)は2017年5月31日、同社が静岡県浜松市天竜区に建設し運営している水力発電所「秋葉(あきは)第一発電所」の2号機の設備を更新し、運転を再開したと発表した。秋葉第一発電所は1958年1月に運転を開始した古い水力発電所。今回は発電機を最新のものに更新したほか、運転開始以来使用していた水車を新設計のものに入れ替えた。この効果で、秋葉第一発電所の最大出力が従来の45.3MW(4万5300kW)から、46.25MW(4万6250kW)に向上した。

図 秋葉ダム。秋葉第一発電所のほか、秋葉第二発電所、秋葉第三発電所の水源となっている

図 秋葉ダム。秋葉第一発電所のほか、秋葉第二発電所、秋葉第三発電所の水源となっている

出所 電源開発

新しい水車を設計する際には、最新の解析、シミュレーション技術を駆使して、水の流れや、羽根が受ける水圧分布などを綿密に解析したという。その結果、水車の形状が元々使っていたものに比べると変化したという。

発電機と水車の更新により、最大出力が45.3MWから46.25MWと、およそ950万kW向上したが、この分によって年間発電量がおよそ5.6GWh(560万kWh)向上したという。出力向上分だけで設備利用率を計算するとおよそ67.29%となる。改良後の最大出力46.25MWの発電設備が、この設備利用率で稼働すると想定すると、設備更新後の秋葉第一発電所の年間発電量はだいたい272.63GWh(2億7262万5435kWh)となる。

資源エネルギー庁が試算した一般世帯の年間電力消費量は、3600kWh。設備更新後の秋葉第一発電所の年間発電量の試算値にこの値を当てはめると、約7万5729世帯分に当たる。発電した電力は、従来と同じように各電力会社に卸売する。ちなみに、設備更新による出力増分で得られる年間発電量560万kWhだけでも、だいたい1556世帯分に当たる。

1628とはずがたり:2020/08/30(日) 00:50:10
ええもんめっけ☆

資料5-1 江の川水系河川整備基本方針
https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/kihonhoushin/070810/pdf/s5-1.pdf

1629とはずがたり:2020/08/30(日) 01:54:32
>>1628
ガチガチに固められててなかなか水力発電増強する術ないなあ。。

浜原ダムと江の川取水堰の湛水区間延ばして貯留量増やして増水時の水を貯めとけるようにするぐらいかなぁ。。生田川にも堰作って調整したい。

http://www.suiryoku.com/gallery/shimane/akatsuka/akatsuka.html
明塚発電所
認可最大出力:25.0MW
最大使用水量:110.00m3/s
水車:14.5MW*2

浜原ダム(調整池)
有効貯水量260万立米
湛水面積:1.49平米

http://www.suiryoku.com/gallery/hirosima/n_kumami/n_kumami.html
新熊見発電所
認可最大出力:23.3MW
最大使用水量:90.00m3/s
水車:24.0MW*1
取水位標高:141.30m
放水位標高:107.00m

北側では割りと良く雨が降るようだ。
https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/kihonhoushin/070810/pdf/ref1-1.pdf

1630とはずがたり:2020/08/30(日) 02:02:54
生田川側の風景。田圃潰せばOK
https://www.google.co.jp/maps/@34.8011387,132.7741211,3a,75y,42.47h,86.82t/data=!3m6!1e1!3m4!1sJGVg0DXrdbFAsHkU9Pjy-w!2e0!7i13312!8i6656

1631とはずがたり:2020/08/31(月) 13:13:51
>これに伴い、小又川第一および第二発電所については今後の維持管理費用増加も踏まえ、小又川新発電所の完成を機に、その役目を終えることとしました。
未だ使えるなら使え〜や。水取られるのか?

小又川新が10.326MWで,トータルで2.86MW増って事は廃止される小又川第一第二合計で7.466MWあったっちゅうこんか。

2018年12月25日
2019年5月、秋田県で66年ぶりに新たな水力発電所「小又川新発電所」を着工
https://www.mmc.co.jp/corporate/ja/news/press/2018/18-1225.html

http://tohazugatali.dousetsu.com/news/18-1225a_large.jpg

三菱マテリアル株式会社(取締役社長:小野 直樹、資本金:1,194億円)は、秋田県北秋田市小又川水系において、1953年(昭和28年)に完成した小又川第四発電所以来の新規水力発電所となる「小又川新発電所(出力10,326kW)」を2019年5月に着工しますので、お知らせいたします。

…当社は、再生可能エネルギー固定価格制度(FIT)の施行を機に、森吉ダムを中心とした小又川水系にて営業運転中の小又川第一、第二および第四発電所の効率的運用による電源増加策、ならびに小又川第一および第二発電所の経年対策について検討を進めてまいりました。その結果、森吉ダム直下の小又川第四発電所の放流口から直接取水(取水量13.0m3/s)し、ずい道により約8.5km下流に水を導き、有効落差約90mを確保して10,326kWの発電をする新発電所の建設を計画し、FIT認定を受けました。本建設に併せ、河川環境保全と維持のために正常流量の放流も設定しました。これに伴い、小又川第一および第二発電所については今後の維持管理費用増加も踏まえ、小又川新発電所の完成を機に、その役目を終えることとしました。

新発電所の完成は2022年12月を予定しております。新発電所の完成により、小又川水系の発電能力は2,860kW、年間発電量は約13,400MWhの増加となり、…

<小又川新発電所概要>

1)
名称及び位置
名称:小又川新発電所
位置:秋田県北秋田市森吉字桐内沢外30国有林1048林班イ小班 地先
   (米代川水系阿仁川支川小又川)
2)
出力、発電量
最大出力:10,326kW(水車容量5,339kW×2台)
年間発電量:約48,500MWh
3)
使用水量
最大使用水量:13.0m3/s(6.5m3/s/台)、 常時使用水量:4.17m3/s
4)
有効落差
最大使用水量時有効落差:91.50m、 常時使用水量時有効落差:94.32m
5)
ずい道のこう長
こう長:8,489m(在来工法:849.1m、TBM工法:7,639.9m)
6)
工事計画
着工予定:2019年5月、 竣工予定 :2022年12月

1632とはずがたり:2020/08/31(月) 13:14:43

https://www.mmc.co.jp/chinetsu/suiryoku03.html
小又川第四発電所
 1953(S28)年に森吉ダムの建設に併せて運転を開始(立軸フランシス水車)した当所水力発電所の中では最大規模であり、基幹場所の一つですが、当時の建設工事は資材運搬道路も無く相当難工事であったとの記録が残されております。
 1999(H11)年に無人化を図り、現在は小又川第一発電所で遠方監視制御を行っており、2015(H27)年にFIT認定設備として水車(立軸フランシス)・発電機を更新しております。

小又川第二発電所
 1944(S19)年に運転を開始(横軸フランシス水車)し、当初流れ込み方式でしたが、森吉ダム・小又川第四発電所の 完成に伴い、放水路より直接取水する方式に改造され現在に至ります。

小又川第一発電所
 1号機(横軸フランシス水車)が1930(S5)年に運転開始。その後1963(S38)年に2号機(立軸フランシス水車)を増設し 出力増強を図り現在に至ります。
 1999(H11)年小又川第四発電所の無人化に伴い、小又川系全ての水力発電所の集中遠方監視制御をしております。

三菱マテリアル株式会社 小又川第一発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/akita/komata1/komata1.html
昭和 5(1930)年 3月  :運用開始
認可最大出力:5720kW
  常時出力:1750kW
水量
最大使用水量:13.51立方メートル毎秒

三菱マテリアル株式会社 小又川第二発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/akita/komata2/komata2.html
昭和19(1944)年10月  :運用開始
認可最大出力:1750kW
  常時出力:1540kW
水量
最大使用水量:5.20立方メートル毎秒


三菱マテリアル株式会社 小又川第三発電所 跡
http://www.suiryoku.com/gallery/akita/komata3/komata3.html
昭和18(1943)年     :運用開始
平成12(2000)年     :廃止

本発電所は森吉山ダムの建設に伴い廃止されました。

三菱マテリアル株式会社 小又川第四発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/akita/komata4/komata4.html
昭和28(1953)年12月  :運用開始
出力
認可最大出力:6500kW
  常時出力:1450kW
水量
最大使用水量:16.50立方メートル毎秒

1633とはずがたり:2020/08/31(月) 14:56:59
こんなとこにトンネル??
https://maps.gsi.go.jp/#16/40.084729/140.420251/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0

1634とはずがたり:2020/08/31(月) 20:35:36

おいおい迂闊にも見逃してて知らんかったぞ。。
しらんかった。豊田通商と東電の提携は風力に注力するユーラスにばっか目を取られてたけど水力でも全面提携か〜。
2018年に豊田通商が東京発電に出資。2019年に豊田通商から株を譲り受ける形でユーラスが東京発電に出資。

株式会社ユーラスエナジーホールディングス
https://www.eurus-energy.com/company/outline/
豊田通商株式会社 60% / 東京電力ホールディングス株式会社 40%

東京発電株式会社
http://www.tgn.or.jp/teg/company/outline.html
東京電力リニューアブルパワー株式会社 / 豊田通商株式会社 / 株式会社ユーラスエナジーホールディングス

国内の中小水力発電事業をてがける東京発電株式会社に出資
https://www.toyota-tsusho.com/press/detail/181219_004307.html
2018年12月19日

豊田通商株式会社(以下、豊田通商)は、本日、東京電力ホールディングス株式会社の子会社である東京発電株式会社(以下、東京発電)が実施する第三者割当増資を引き受けましたのでお知らせ致します。

国内の中小水力発電事業をてがける東京発電株式会社に出資
https://b2b-ch.infomart.co.jp/news/detail.page?IMNEWS1=1399660
2019/04/01  株式会社 ユーラスエナジーホールディングス 

2019年04月01日 - 国内の中小水力発電事業をてがける東京発電株式会社に出資

当社は2019年3月29日、豊田通商株式会社が保有する、東京発電株式会社(以下、東京発電)の発行済株式の一部について譲渡を受け、東京発電へ出資参画いたしましたのでお知らせ致します。

1635とはずがたり:2020/09/01(火) 17:16:33
すげえわ。

四国電力 東豊永発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/kouchi/hgtoyona/hgtoyona.html

https://www.yonden.co.jp/assets/pdf/corporate/yonden/brochure/index/hydro_power_station.pdf
当社で落差最大の一般水力発電所;東豊永発電所(405.7m:6,500kW)

1636とはずがたり:2020/09/01(火) 17:21:59
>>1635

此処
http://maps.gsi.go.jp/#16/33.785907/133.793660/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

700m位から300m位迄一気に落とす!

流石にこんだけ高所だと水を集めるのに苦労するが物部川側のオモ谷http://maps.gsi.go.jp/#15/33.738045/133.831136/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1や楮佐古川http://maps.gsi.go.jp/#15/33.757956/133.856242/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1やその支流http://maps.gsi.go.jp/#15/33.753568/133.847959/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1からも取水出来ないやろか??

沖野々川辺りに一寸した調整池を設けてもええんちゃうか。

1637とはずがたり:2020/09/01(火) 17:24:30
物部川→吉野川の導水は物部川側が多雨地帯で水が使い切れないと云う前提で,東豊永,名頃辺りに少々水引っ張れないかと思っている。

高知側への配慮とメリットが必要である。

1638とはずがたり:2020/09/02(水) 22:52:30
おお,結構水量でかい!
下流には軸丸発電所があってこの放流水が行くようだ。そっちの使用水量も増強しないのかな?!

水利用の方法
https://www.mlit.go.jp/river/basic_info/jigyo_keikaku/gaiyou/seibi/pdf/oono-4-5.pdf

2019年10月29日
九州電力株式会社
新竹田発電所の新設工事を開始します
-既設竹田発電所の再開発により、最大出力が7,000kWから8,300kWへ増加-
http://www.kyuden.co.jp/press_h191029-1_smt.html

 水力発電所の「竹田発電所」は、運転開始から64年が経過し、施設の老朽化が進行していることから、当社は同発電所を廃止し(2019年10月28日)、「新竹田発電所」を新設する計画を策定しておりました。(2019年3月1日お知らせ済み)
 この度、工事に向けた準備が整ったため、10月29日から、新竹田発電所の新設工事を開始いたします。

 本工事は、水車・発電機、導水路等の高経年化対策並びに未利用水の有効活用を目的とした再開発工事であり、最大使用水量の増量及び発電機の効率向上により、最大出力と発電電力量の増加を図るものです。
 また、同工事と並行して、竹田調整池堰の改造工事も実施予定です。

 なお、新竹田発電所は2022年3月に運転開始する予定です。

 当社は、今後も地球温暖化への対応や国産エネルギー有効活用の観点から、再生可能エネルギーの積極的な開発、導入に努めてまいります。
新竹田発電所の概要
発電所の所在地 大分県竹田市
水系及び河川名 大野川水系大野川
最大使用水量 26.0?/s 〔22.0?/s〕
有効落差 37.4m 〔37.4m〕
最大出力 8,300kW 〔7,000kW〕
年間発電電力量 約3,600万kWh※ 〔3,200万kWh〕
工事期間 2019年10月〜2022年3月
主な工事設備 導水路、水車・発電機、調整池堰 等

注:〔 〕内は既設発電所の諸元
※一般家庭約12,000世帯分に相当
(一家庭あたり年間使用量3,000kWhで算定)

場所
http://maps.gsi.go.jp/#16/32.972677/131.416494/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

1639とはずがたり:2020/09/02(水) 22:53:20
>>1638
>総貯水容量 752 m3
とのこと。ちいせえ(;´Д`)

2020年8月5日
九州電力株式会社
竹田発電所 竹田調整池堰(ちょうせいちぜき)の改造工事を開始します
http://www.kyuden.co.jp/press_h200805-1.html

 当社は、現在実施中の「新竹田発電所新設工事」と並行して同発電所の竹田調整池堰の改造工事を実施する予定としておりました。 (2019年10月29日お知らせ済み)

 この度、工事に向けた仮設などの準備が整ったため、本日から改造工事を開始いたします。

 本工事は、2012年の九州北部豪雨において過去最大流量を記録したことを踏まえ、豪雨による洪水に備えた堰の安全性向上を目的として実施するものです。
 なお、本工事の完了時期は、新竹田発電所の運転開始時期と同じ2022年3月を予定しております。

 当社は、今回実施する改造工事によって、竹田調整池堰の更なる安全かつ確実な運用を図ってまいります。

堰の諸元
河川名 大野川水系大野川
堰の型式 コンクリート重力式
堰の高さ 10.2m
堰の長さ 108.0m
ゲートの数 8門
別紙
http://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0252/5502/nj57dk3t.pdf

竹田調整池堰
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E7%94%B0%E8%AA%BF%E6%95%B4%E6%B1%A0%E5%A0%B0
流域面積 326 km2
総貯水容量 752 m3

竹田調整池堰(たけたちょうせいちぜき)は、大分県竹田市の大野川にある九州電力の発電用の堰である。魚住堰堤とも呼ばれ、竹田ダム、魚住ダム等の通称でも呼ばれるが、堤高が15m未満であるため河川法上のダムには該当しない。

平成24年7月九州北部豪雨
2012年(平成24年)7月中旬の九州北部豪雨では、玉来川が氾濫して竹田市に広範な被害をもたらした。その一因として、竹田調整池堰によって上流部の水位が上昇したのではないかとの指摘があったが、後の検証では堰の影響は限定的だったとされた[1]。また、竹田発電所が浸水して発電設備が冠水したため使用不能となり、復旧したのは約半年後の2013年(平成25年)1月30日であった[2]。
場所
http://maps.gsi.go.jp/#16/32.958347/131.390766/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

1640とはずがたり:2020/09/03(木) 19:23:57
なんと。。たまたま増水中だったのかもしれぬが勿体ない。5MW位迄は認めてやれよな〜。。>富士緒井路第2発電所…小水力発電とは1500KW以下であることが条件になっております。そこでそれを超える水は導水管の横にある水路で放水するということをやっております。

シニアの独り言
https://hirose580.exblog.jp/20887169/

富士緒井路第2発電所

富士緒井路第2発電所に行ってきました。第1発電所に比べ相当大きい発電所です。小水力発電とは1500KW以下であることが条件になっております。そこでそれを超える水は導水管の横にある水路で放水するということをやっております。全部を発電に利用するならばさらに発電量も増えるものをと思いますが、仕方がないことなのでしょう もったいないことです。
昭和59年に工事費7億7760万円で完成しました。導水管の長さは255Mあります。
富士緒井路の設立に関して後藤鹿太郎翁の大変な努力の積み重ねがあってできたということが言われております。土地改良区の前には鹿太郎翁の銅像が立っております。

1641とはずがたり:2020/09/04(金) 10:44:42
そうなのか。。

https://yamba-net.org/39142/
(ちなみに、同じ大野川上流には、事業着手から30年以上たっても使い物にならない水漏れダムとして有名な九州農政局の大蘇ダムがあり、受益者とされる大分県と竹田市は大蘇ダムの漏水対策の追加負担を求められています。)

1642とはずがたり:2020/09/04(金) 11:06:22
ここは発電を計画に入れて九電の参加を要請すべき。まあ嫌がりそうだな。国策の電力会社が必要だな。新電源開発だっ。

誰も責任をとらず、湯水のように注がれる修復費用
“底抜け”大蘇ダムに振り回される住民たちの失意
相川俊英:ジャーナリスト
https://diamond.jp/articles/-/21290
社会 相川俊英の地方自治“腰砕け”通信記
2012.7.10 0:00 会員限定

山奥に造られた巨大プールの愚
水の貯まらない「底抜けダム」
 まるで山奥に巨大なプールを造るようなものだ。農水省九州農政局は6月18日、水漏れにより利用ができずにいる大蘇ダム(熊本県産山村)を全面補修する案を発表した。

 ダムののり面や底面など地盤全体にコンクリートを吹き付け、水漏れを防ぐという。コンクリートで巨大な器を造り、その中に水を貯めるというものだ。工事費は約100億円にのぼる見込みで、九州農政局ではダム水を利用する地元の自治体にも追加負担を求める方針だという。

 日本は世界に冠たるダム大国で、建設の実績と技術力の高さで他国を圧倒している。しかし、その一方でとんでもない欠陥ダムを生み出していた。代表事例が、水の貯まらない底抜けダムだ。ダム湖の底やのり面から水が漏れ出し、計画通りに貯水できないという欠陥品である。

「まさかそんなバカなことが」と思うだろうが、本当に漫画みたいなダムが日本社会に存在している。それも2つもである。

 熊本県の大蘇ダムと北海道の東郷ダムが、その「底抜けダム」である。いずれも農水省が農業用ダムとして建設したもので、完成後に水漏れが発覚し、水利用ができずにいる。

 大蘇ダムは、熊本県産山村を流れる大蘇川をせき止めて造られた。農水省九州農政局が「大野川上流農業水利事業」として建設したもので、計画上の有効貯水量は約390万トンとなっていた。

 受益地は大分県と熊本県に広がり、延べ2158ヘクタール。畑作が中心で、受益地の7割以上を大分県竹田市が占める。ハウスでのトマト栽培を手がける農家が中心だった。

 大蘇ダムの堤本体が完成したのは、今から8年前の2004年のこと。工事は基礎掘削時に亀裂が見つかるなど、難航を極め、1979年の事業着手から4半世紀もの時を要した。計画変更は2度に及び、事業費は約595億円と当初(約130億円)の4.6倍にまで膨れ上がった。

2019年3月7日
水漏れ問題かかえる農水省の大蘇ダム、2020年度の供用開始後は地元管理へ
https://yamba-net.org/46299/

 1979年に本体工事に着手し、当初計画では1986年の供用開始が予定されていましたが、基礎掘削時に亀裂が見つかるなど、本体工事は難航を極め、4半世紀もの時間を要しました。
 さらに、2005年のダム本体完成後、試験湛水を行ったところ、ダム湖の底やのり面から漏水が発生。当初、農水省はこのことを伏せていましたが、土地改良区の関係者が試験湛水のデータが示されないことに不審を抱き、水漏れの事実を突き止めました。計画通りに水が貯まらないダムとしてテレビでも取り上げられた大蘇ダムでは、2013年から100億円以上をかけて漏水対策工事を進め、2020年度からの供用開始を目指しているとのことです。

1643とはずがたり:2020/09/04(金) 11:06:37
>>1642
★農水省九州農政局サイト
 (大蘇ダムの漏水対策工事は「浸透抑制対策」と書かれています。)
 http://www.maff.go.jp/kyusyu/seibibu/kokuei/24/jigyounogaiyou/jigyounogaiyou.html

 昨日の地元紙によれば、熊本県と大分県の地元自治体は、ダム完成後も水漏れの心配があるため、大蘇ダムを国直轄管理にするよう要望してきたとのことですが、国がこれを受け入れないことから、維持管理を行う方針に転換しました。
 2012年の以下の記事によれば、大蘇ダムによる灌漑用水を求めている農家の大半は大分県側にあります。水が足りている熊本県側では、国の欠陥ダムの対策工事費を地元が負担することに対して、当時でも大きな不満があるとのことでした。完成が何十年も遅れたため、当初はダムを望んだ農家も、大蘇ダムなしで生活を営むようになっているということです。
 計画通りに運用できないダムは、地元民にも国民にも過大な負担を強いますが、計画を策定したダム起業者が責任を取ることはありません。

●「誰も責任をとらず、湯水のように注がれる修復費用
“底抜け”大蘇ダムに振り回される住民たちの失意」(週刊ダイヤモンド、2012年7月10日、相川俊英:ジャーナリスト)

●「“底抜け”大蘇ダムの修復はきちんと進んでいるのか?
再び現地で見た“ぼったくり工事?”の迷走としわ寄せ」(週刊ダイヤモンド、2012年9月25日、相川俊英:ジャーナリスト)

◆2019年3月6日 熊本日日新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190306-00000015-kumanichi-l43
ー大蘇ダム、3市村管理に転換 漏水対策後の監視は国費でー

  2020年度の供用開始を目指し国が漏水対策を進めている大蘇ダム(熊本県産山村)について、阿蘇、産山、大分県竹田の受益地域3市村は、ダム本体の維持管理を担う方針を決めた。国直轄を要望していたが、工事完了後も当面は効果や安全性の監視に国費が充てられることを確認できたとして、方針転換する。

 同ダムは1979年に事業着手。2005年に本体が完成したが、08年に漏水が発覚し、13年から7年計画で対策工事を進めている。

 土地改良法は、ダム本体など基幹施設の管理費は地方公共団体が負担すると定める。しかし3市村は、対策工事完了後に再び漏水が発生した場合の補修費負担を懸念。常駐職員の監視など、国の直轄管理を求めていた。

 これに対し国は、漏水対策完了後もダム本体の監視を100%国費で実施し、補修工事が必要になった場合は地元負担の軽減を検討すると回答。監視期間は学識者らの意見を基に決めるとしている。

 維持管理に伴う負担は事業費の4割で、阿蘇市は年間137万円、産山村は172万円を見込む。

 3市村は3月定例議会に関連議案を提出。3議会の可決を経て、受益農家3分の2以上の同意取得の手続きに入る。熊本側の対象農家は16年時点で199戸。

 同ダムは、事業着手後3回の計画変更で完成時期がずれ込み、漏水発覚で事業費は720億円に膨らんだ。

 漏水対策に関し、国は17〜18年に試験湛水[たんすい]と検証を実施したが、貯水量の減少は確認されなかったとしている。(中尾有希)

1644とはずがたり:2020/09/04(金) 18:36:50
日本軽金属、国制度で売電か 富士川水系の水利権目的外使用問題
https://www.at-s.com/news/article/special/sakura_ebi/007/804448.html
(2020/9/3 16:00)

 アルミ製錬を前提に富士川水系の水利権を許可された日本軽金属波木井発電所(山梨県身延町、設備・能力2万1900キロワット)が、国の水利権更新許可が認められないまま稼働している問題で、同社が同発電所について、再生可能エネルギー普及のため国が導入した固定価格買い取り制度(FIT)に申請し認定を受けていたことが、2日までの経済産業省などへの取材で分かった。“売電そのものを目的にした発電”に本格的に乗り出していたことが判明し、住民は反発を強めている。

 静岡新聞社が水利権の目的外使用を指摘した1月1日付の報道を受け国土交通省は同月、売電の有無や発電の目的と使用実態の相違などを確認した。発電所は3月末に水利権更新期限を迎え今月で半年経過するが、いまだ水利権許可の審査中だ。水利権は失効しておらず、取水を続けている。

 1939年に完成した同発電所は、同社が富士川沿いなどに持つ六つの発電所で最古。太平洋戦争期にゼロ戦用航空機素材の製造を支えた同発電所も現在では、支流の雨畑川に不法投棄された凝集剤入り汚泥などに起因するとみられる強い濁りが、発電用導水管を経てサクラエビの主産卵場になっている駿河湾に流れ込む事実上の起点といえる。日軽金はFITによる売電のため2017〜19年にかけて巨額を投資し改修工事を行った。
 日軽金は売電収入について決算関係書類に明示していない。

 ■「聞いていない」流域反発

 日本軽金属が再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)の認定を受けていることが2日までに分かった。情報公開資料によると、同社は山梨県にFITの利用を報告していたとみられるが、流域の市町には説明がなく、住民は反発を強める。
 山梨県内の富士川最下流に位置する南部町の佐野和広町長は「どう売電しているか全く聞いていない」とし、「住民は地震で導水管が破裂しないか心配。富士川に水を戻してほしい」と求める。林業家でサクラエビ漁師の佐野文洋さん(48)=富士宮市=は「日軽金は自社の利益だけでなく、海や川に向き合ってほしい」と憤る。

 売電した場合、一カ月に数億円規模の収入になるとみられる。近藤千鶴富士宮市議は「川は地域の共通資本。売電でいくら稼いでいるのか。説明と対策を求めたい」と強調する。
 日軽金は静岡新聞社の取材に、FIT認定を受けた事実を認めつつ、売電実績については「経営に関わる事柄であり、回答は差し控える」としている。

 ■FITの趣旨に反する 諸富徹 京都大大学院教授(環境経済学)
 少なくとも水利権の更新期限を過ぎても更新されていないのであれば、失効状態であることは間違いない。現在は河川法の運用で、日軽金と関係者の間で水利権が認められているにすぎないだろう。
 FITの根拠となる再生可能エネルギー特措法の趣旨は、福島の原発事故という大きな環境リスクを一つの出発点に、環境に良い電源に変えること。それが富士川の河川環境やサクラエビに損失を与えているとすれば、本来的な矛盾だ。波木井発電所の水利権が正当性を疑われる状態ならば、なおさらFITの趣旨に反しているとも言える。

 違法な土地利用の発電所からの電力など明らかに問題があれば話は別だが、今回のように(違法性を帯びていなくても正当性を失ったような)グレーなケースの場合、現行法に基づくFITは問題のある発電所として排除する仕組みになっていないのでは。
 ただ、今は個別条文に反していなくても、問題点が明らかになると、経産省が後付けで規制するケースがFITでは多く起こってきた。太陽光パネルで環境問題が起こり、事業者に役割を終えた設備の撤去を含めて義務を負わせたことなどだ。問題が大きければ、法の改正や政省令の見直しが行われるべきだ。

 <メモ>再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度 再エネ特措法に基づき、水力や太陽光、風力などを用いて発電した電気について、国が定める一定価格で一定期間、電力会社による買い取りを約束する制度。新規発電事業者が収益の見込みを立てやすく、東日本大震災後に多くが参入した。水力発電の場合、買い取り期間は20年間。

1645とはずがたり:2020/09/04(金) 18:38:30

投棄コンクリ8割下流に 山梨・雨畑川、くず4700トン流出か
https://www.at-s.com/news/article/special/sakura_ebi/007/739538.html
(2020/2/22 07:33)

 駿河湾産サクラエビの不漁をきっかけに静岡、山梨両県が濁りの実態を調査した雨畑川(同県早川町)で昨年7月、大量のコンクリートくずの不法投棄が見つかった問題で、早期撤去を行政指導されたコンクリートくずの約8割が回収できないまま撤去作業が終了、下流や海に流出した可能性があることが21日、明らかになった。流出量は約4700トンに上るとみられる。山梨県環境整備課が同日、発表した。
 同課によると、日本軽金属が一部出資し、近くに砂利プラントのあるニッケイ工業など3社に対し同県は昨年10月、不法投棄くずの早期撤去を行政指導。ニッケイ工業などは約3800立方メートル(国の基準で約6千トン)をことし3月までに撤去する計画を示したが、2割しか回収でなかったという。
 不法投棄は2015年4月〜19年3月、10トンダンプで計633回に及んだとされる。回収できなかったコンクリくずについて同課の河西博志課長は、日軽金が現場上流で自家発電用に管理する雨畑ダムの放水などにより流出した可能性が高いと分析した。
 昨年9月、国土交通省に環境への影響を調べるよう要望書を提出した山梨本流釣同好会の40代の男性会員は、生コンには六価クロムなど有害物質が含まれていると懸念し「近年、富士川本流のアユやアマゴは壊滅的だ。影響は計り知れない」と述べた。

1646とはずがたり:2020/09/04(金) 18:39:30
雨畑川汚泥投棄、計画的か 山梨の採石業者 土管埋設、流れ変え
https://www.at-s.com/news/article/special/sakura_ebi/008/660940.html?news=739538
(2019/5/16 13:27)

 山梨県早川町の雨畑川に採石業者が汚泥(ヘドロ)を不法投棄していたとみられる問題で、投棄現場付近で違法に川の流れを変える「瀬回し」が行われていた疑いが判明し、同県が計画的投棄の可能性を視野に現地調査を続けていることが15日までに分かった。
 雨畑川は、駿河湾のサクラエビの不漁を受け静岡、山梨両県が5月以降に濁りの合同調査を実施している早川水系にある。下流域で富士川に合流するほか、発電用の導水管を通って駿河湾に注ぎ込む。
 同県治水課によると、現場は無許可でコンクリート製の土管が埋設され、川の流れが改変されていた。河川法違反の恐れがあり、同課はヘドロ投棄をしやすいよう周辺を造成していた可能性があるとみている。
 同課の担当者は「埋設された土管の上はダンプカーの進入路が作られている。(約1キロ上流の)雨畑ダムは雨期には放水する。その際にヘドロが下流に一緒に流れる構造になっていた可能性もある」と指摘した。
 同県によると、聞き取り調査に対し業者は「一時的に保管するつもりだった」と説明。ただ、外部に搬出した痕跡が見当たらないことから、治水課や環境整備課は「汚泥が産業廃棄物であるという認識を持ちながら、雨畑川に投棄していた可能性が非常に高い」とみている。
 現場周辺には、本来砂利プラント内に設置されているはずのヘドロ沈殿装置の一部も確認された。2011年夏ごろ、ダムの放水によりプラントから流出したままといい「装置は再稼働しておらず、これ以来投棄が繰り返された」との指摘もある。

1648とはずがたり:2020/09/04(金) 19:10:26
>投棄された場所から約1・5キロ下流の瀬には今も汚泥が残る
下流に流されたヘドロも撤去義務負わせりゃいいんちゃうの?!

投棄汚泥の撤去完了 山梨・雨畑川 下流の瀬、依然残留
https://www.at-s.com/news/article/special/sakura_ebi/008/660949.html?news=660940
(2019/6/15 13:32)

 山梨県早川町の雨畑川でニッケイ工業(東京都)が産業廃棄物の汚泥(ヘドロ)を不法投棄したとみられる問題で、同県は14日、野積みされた汚泥の撤去が完了したと発表、検討した刑事告発を見送る方針を示した。一方、下流の瀬には依然汚泥が残ったままで、流出した全てのヘドロの回収は困難な状況となっている。
 ニッケイ工業は当初示した5月末の撤去期限が守れず、14日まで先送りしていた。同日午後、同県職員が同社幹部の説明を受けながら野積み現場を見て回った。同県の説明によると、搬出した汚泥は約4400立方メートル(国の目安で換算すると約4840トン)。無許可で埋設された土管は近く撤去させる。
 同県環境整備課によると、不法投棄とみられる行為は約10年前には始まり、これまで外部に搬出された形跡は見当たらないという。関係者によると、投棄された汚泥の総量は数万トン以上に上る。
 さらに、ニッケイ工業が汚泥投棄直前に混入させた化学物質が、河川環境に悪影響を与えた可能性も否定できない。同社の高橋広明常務は取材に、不法投棄とみられる行為を行う直前、汚泥に3種類の凝集剤を混ぜていたことを認めた。「凝集剤は汚泥から水を分離させるためだった」などと説明した。
 雨畑川は駿河湾サクラエビの不漁などを受け静岡、山梨両県が濁りの実態調査を進める早川水系にある。  (「サクラエビ異変」取材班)

1649とはずがたり:2020/09/04(金) 21:11:32
大蘇ダムに新しい水源を追加しつつ発電!

乙宮川693m
http://maps.gsi.go.jp/#15/33.027861/131.210918/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

産山川687m
http://maps.gsi.go.jp/#16/33.027690/131.201026/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

南谷684m・無人の谷なので調整池造れそう。
http://maps.gsi.go.jp/#16/33.022617/131.197786/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

田尻680m
2545mm(年間降雨量・田尻)http://www.pref.oita.jp/uploaded/life/116567_134920_misc.pdf
http://maps.gsi.go.jp/#16/33.020224/131.185126/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
田尻流域年間総降雨量
1500*600=900,000m2=90万平米
90万*2.5=225万立米/年

田尻ダム(仮称)
200m*20m*800m=320万立米

年間200日,1日4時間稼働=200*4*60*60=288万秒。

年間288万秒で320万立米使うと云う事はダムがあれば1m3/s位は開発できると云う事。

田尻より上流の取水量含めて1.5m3/sは使えそう。

ここから大蘇ダムへ注水。
一日4時間とすると,夕方から日没に掛けてでも十分余裕あり。雨降って太陽光発電の発電量が減った時は余計に発電も可能。
良さそうだ。

1650とはずがたり:2020/09/05(土) 23:46:03
大蘇ダムへ導水する平川頭首工

平川頭首工だっ!ここか〜。
https://www.google.co.jp/maps/@33.020163,131.1786705,3a,75y,183.89h,77.28t/data=!3m9!1e1!3m7!1sM9AHzkxB5g42R5dBZo8dPA!2e0!7i13312!8i6656!9m2!1b1!2i31?hl=ja

写真より古びてるw
完成時の写真か。
https://www.maff.go.jp/kyusyu/seibibu/kokuei/24/sisetunogaiyou/attach/pdf/sisetunogaiyou-2.pdf

此処。681m
http://maps.gsi.go.jp/#17/33.020157/131.178303/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

1651とはずがたり:2020/09/06(日) 18:07:29
完成かな??

<玉来魚住ルート>
玉来ダム・玉来取水工(347.8)
http://maps.gsi.go.jp/#15/32.969049/131.307564/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
七ツ森取水工(342.3)
http://maps.gsi.go.jp/#15/32.958464/131.314387/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

滝水川取水工(342.8)
http://maps.gsi.go.jp/#15/32.944311/131.312327/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

藤渡川取水工(342.1)
http://maps.gsi.go.jp/#15/32.938801/131.315417/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

山ノ口川取水工(341.5)
http://maps.gsi.go.jp/#15/32.938945/131.321039/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

山ノ口川第二取水工(340.1)
http://maps.gsi.go.jp/#15/32.937576/131.325245/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

矢倉川取水工(341.3)
http://maps.gsi.go.jp/#15/32.934010/131.337004/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

上部水槽(343.7)
http://maps.gsi.go.jp/#16/32.937603/131.360435/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

竹田南発電所(268.8)
http://maps.gsi.go.jp/#16/32.940754/131.370113/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

1652とはずがたり:2020/09/06(日) 22:58:07
>>1651
あれ,稲葉ダムから玉来ダムが抜けてる。。

とは言え近いのでほぼ直送だけど。米山川沿いは山裾に水田が拡がってる感じ。買収して小さな調整池作っても良さそう。

稲葉湖取水工(430m)
http://maps.gsi.go.jp/#15/32.988850/131.295033/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

米山川取水工(429.1m)
http://maps.gsi.go.jp/#15/32.975926/131.301942/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
この河川名が如何しても判らず執念で見付けたw
https://www.pref.oita.jp/uploaded/attachment/2030548.pdf

玉来湖発電所(349)
http://maps.gsi.go.jp/#15/32.969085/131.307650/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

1653とはずがたり:2020/09/07(月) 12:23:15
2m3/sを設備稼働率80%で確保したい。
使用水量(m3/s) 2
設備稼働率 0.8
一日使用水量(万立米) 13.824
週間使用水量(万立米) 96.768

大体100万立米の貯水容量があれば1週間の日照りに耐えられる。

どんだけの長さのダムが必要か考える。
川幅は100mで一定。堰堤部分は高さ5m,横幅200mの台形として,ダム湖の範囲はダム地点で水深5mが一定と仮定される河川勾配の元で0mになる箇所。ダム長xとする。
三角錐と三角柱に分けられるので計算する。
三角錐は100*5*(1/2)*(1/3)*x,三角柱は5*100*x*1/2
この和が1,000,000なのでx=3.00。

大体5km上流迄水を溜めとく必要がある。ダム堰堤高を倍の10mに川巾を50mとすれば2.00km。
これくらいなら整備可能か?
こんな計算でええんかいな(;´Д`)

1654とはずがたり:2020/09/07(月) 12:25:06
>>1653
これをみて考えた所。


流域及び河川の概要大野川水系玉来川資料-3大 分 県
http://www.pref.oita.jp/uploaded/life/116567_134920_misc.pdf
川床地点の正常流量と自然流量の比較

1655とはずがたり:2020/09/08(火) 11:02:39
室戸岬にある佐喜浜川。辺境の地であり,川も未利用の様である。

2019年11月30日
佐喜浜川 最後の楽園か荒廃した山里か
http://soratoumi2.sblo.jp/article/186867401.html

■佐喜浜ルート
佐喜浜川ダム(121m) 流域面積18km2
年間流域予想降水量:平均3000mmとして5千4百万立米。
http://maps.gsi.go.jp/#15/33.458101/134.194951/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

佐喜浜発電所(16m)
http://maps.gsi.go.jp/#15/33.406600/134.197912/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
川を堰き止めるので気張って10m3/s位使いたい。(将来的には増設して2倍も視野)
P=9.8*10*105*0.85=8,746.5kW(8.7MW)

稼働率80%とすると年間61GWh(61,000MWh)。1kW=26円(1MW=26,000円)として売上は1,585,209,600円(15.8億円)!?こんな儲かるのか??

この場合使用水量は2億5千2百万立米。あかん,水が降雨量の5倍程必要で足りひんww一寸欲張りすぎたか…orz

稼働率を10m3/sの侭だと1/5の16%位迄おとさんとあかん。。
使用水量を5m3/sとして発電力を4.3MWとすると稼働率は32%位迄上がる。売上は3.1億円程度。パッとせんのぉ。。

1656とはずがたり:2020/09/08(火) 12:02:06
■羽根川ルート

羽根川ダム(189m) 流域面積22.5km2
年間流域予想降水量:平均3000mmとして6千7百万立米。
http://maps.gsi.go.jp/#16/33.423553/134.114828/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
羽根川発電所(8.4m)
http://maps.gsi.go.jp/#15/33.365177/134.067578/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
さて,今回は最初から控えめに行く。
最大使用水量は5m3/s
P=9.8*5*181*0.85=7.5MW

まあまあではないか。6千7百万を使い切ると稼働率は56%。発電量は36,792MWh=36GWh,売上は26円/kWで9億5千万円。

■西ノ川ルート

畑古矢ダム(250m) 流域面積:18km2
年間流域予想降水量:平均3000mmとして4千8百万立米。
http://maps.gsi.go.jp/#16/33.412502/134.146006/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
新吉良川発電所(7.2m)
http://maps.gsi.go.jp/#15/33.333056/134.104700/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
さて,今回も控えめに行く。
最大使用水量は3m3/s
P=9.8*3*242.8*0.85=6.0MW

4千8百万立米を使い切ると稼働率50%である。

まあ羽根川でも云えるけど降雨量を全部使い切るのは可成り厳しいんだけどね。。(;´Д`)

1657とはずがたり:2020/09/08(火) 12:13:54
■B案・羽根川・西の川ルート

畑古矢ダム(250m) 流域面積:18km2
年間流域予想降水量:平均3000mmとして4千8百万立米。
http://maps.gsi.go.jp/#16/33.412502/134.146006/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
羽根川発電所[羽根川ダム付近](189m)
http://maps.gsi.go.jp/#16/33.423553/134.114828/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
最大使用水量は2m3/s
P=9.8*2*242.8*0.85=4.0MW

羽根川ダム(189m) 流域面積22.5km2
年間流域予想降水量:平均3000mmとして6千7百万立米。

羽根川発電所(8.4m)
http://maps.gsi.go.jp/#15/33.365177/134.067578/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
最大使用水量は2+4=6m3/s
P=9.8*6*181*0.85=9.0MW

畑古矢ダムは小さくしても良いかも知れない。その分羽根川ダムでしっかり貯めれば。また小さくするなら使用最大水量増やす方が水を有効活用できる。

西の川にある最大使用水量0.42m3/sの吉良川発電所は廃止で良いだろう。

1658とはずがたり:2020/09/08(火) 12:29:53
■B案・野根川ルート

佐喜浜川ダム(121m) 流域面積18km2
年間流域予想降水量:平均3000mmとして5千4百万立米。
http://maps.gsi.go.jp/#15/33.458101/134.194951/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

東洋川口発電所(54.5m)・取水口
http://maps.gsi.go.jp/#15/33.542915/134.231901/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
控えめに4m3/s
P=9.8*4*66.5*0.85=2.2MW

樫地川取水口(54.7m)
http://maps.gsi.go.jp/#15/33.522524/134.230528/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
押野川取水口(54m)
http://maps.gsi.go.jp/#15/33.508212/134.233704/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
別所取水堰(53m)
http://maps.gsi.go.jp/#15/33.494470/134.228597/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
別所川ダム(50m)
http://maps.gsi.go.jp/#15/33.485988/134.236107/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

東洋海岸発電所(1.3m)
http://maps.gsi.go.jp/#15/33.478722/134.252071/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
控えめに6m3/s
P=9.8*6*53.2*0.85=2.6MW

う〜む,出力が上がらんね。。

1659とはずがたり:2020/09/08(火) 17:49:11
物部川水系まとめた!
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/mononobe00.html

ざっくりだけど小さめのダムを造って流域面積(km2)の1/10が使用水量だと安定しそう!?

佐喜浜は18km2では小さくて1.8m3/s程度で,それでは1.5MW程度か。。厳しいな。。

1660とはずがたり:2020/09/09(水) 14:43:34
走りながらめっちゃ水力発電所出来そうやんと思ってるうちにちらっと水路っぽいのも見えて,調べて見ると実際に発電所あったw
http://maps.gsi.go.jp/#15/35.000666/135.262685/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
関西電力株式会社 羽束川発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/hyogo/hatukagw/hatukagw.html
種別:一般水力
発電形式(落差を得る方法):水路式
発電方式(水の利用方法):流込み式
出力
認可最大出力:450kW
  常時出力: 81kW
水量
最大使用水量:1.15立方メートル毎秒
落差
有効落差:54.39m
面積
流域面積:32.5平方キロメートル

ちいせえ(;´Д`)

川を堰き止めて使用水量2倍ぐらいに増やすとともに場所もこの辺(206.6m)で発電と倍増させよう。1.5MW位にでは出来る筈だ。
http://maps.gsi.go.jp/#16/34.978050/135.264573/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

1661とはずがたり:2020/09/09(水) 15:25:48
なんだ,ここ!?
ダムはあるけど水は貯まってない??
http://maps.gsi.go.jp/#15/35.252401/134.724784/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

1662とはずがたり:2020/09/09(水) 15:27:26
近くにはこんなものがあるようだ。。

神子畑川の鋼製透過型砂防堰堤(流木止め)
2014年11月24日(月)
https://ameblo.jp/misako-taka/entry-11956168138.html

1663とはずがたり:2020/09/09(水) 15:30:23

これか!?

http://h-2a-go.sakura.ne.jp/benri/damu_4/tori.html
 廃鉱山のダム

明延鉱山、神子畑選鉱所の選鉱で出た廃石、廃泥の堆積用ダム跡

廃ダム跡 神子畑選鉱所跡 / 鳥ノ奥ダム跡 、間歩谷ダム跡

1664とはずがたり:2020/09/09(水) 19:31:43

揖保川水系はこんな感じで発電所がある。
http://www.suiryoku.com/w_system/kinki/ibo/ibo.html

細かく見ていくと
●草木発電所と安積発電所揖保川取水口の間の落差約60mが未利用
●原発電所放流の5.5m3/sが下流の野尻(2.5m3/s)・上野(3.14m3/s)で未利用分がある。
●神野発電所放流の約132m・10.2m3/sがこのまま未利用で放水してしまっている。

これらに直ぐ気付く。

可能性として以下の様な対策があり得る。
①福知川上流から草木ダムへ導水。増強。1m3/s・有効落差も草木ダム付近で取水すれば+20m程伸びる。1,400kW→1,700kW程に。
②草木発電所放流口(1.3m3/s)・公文川(0.8m3/s)・阿闍梨川(0.4m2/s)から取水して2.5m3/s・標高差60mで安積揖保川取水口付近で発電。1,250kW
③野尻発電所の最大使用水量を6.0m3/s,上野発電所を6.65m3/sに増強。1,120kW→2,700kW,780kW→1,650kWに増強
④神野発電所揖保川放水口132m・高尾川・梯川で取水した10.7m3/sで発電し揖保川94m付近で放水する山崎発電所3,200kWを新設
⑤黒原川・倉床川・公文川の400m付近で取水,公文川の300m付近で発電。1m3/s程度か。1,100kW程。この場合,安積揖保川取水口付近での発電の使用水量をもう一寸増やせる。3m3/sとすると1,500kW程になるか。

可能性が高いのは④③当たり。④は途中の河川での取水を省略して3,000kW位でも良さそう。

1665とはずがたり:2020/09/10(木) 09:57:04

2020/3/17 05:30神戸新聞NEXT
宍粟・引原ダムかさ上げへ 西日本豪雨級に対応、県計画
https://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/202003/0013197665.shtml

堤体を2メートルかさ上げし、洪水調節能力を増強することになった引原ダム=宍粟市波賀町日ノ原(県提供)


 兵庫県は、引原ダム(宍粟市波賀町日ノ原)の堤体を2メートルかさ上げし、現在の放流口の下にゲートを新設するダム再生計画をまとめた。洪水調節容量が約240万立方メートル増の805万立方メートルになり、緊急放流に踏み切った2018年7月の西日本豪雨と同じ雨量にも対応できるという。国の許可が得られれば20年度から事業に着手する。総事業費は約200億円と見込まれ、29年度の完成を予定する。

 引原ダムは1958年に完成し、治水や発電、工業用水などに使われている。近年は記録的な豪雨が増え、2011年9月の台風12号では完成後初めて、規定の放水上限以上の水を流す緊急放流を実施。西日本豪雨では事前放流で水位を大きく下げていたにもかかわらず、2度目の緊急放流を迫られた。

 再生事業では、2メートルのかさ上げでダムの容量が約90万立方メートル増加。さらに、現在の放水口の下端より深い場所にゲートを新設することで、事前放流で確保できる容量が約150万立方メートル増えるという。同様の事業は全国15カ所で進行しており、県内では初めて。

 かさ上げに伴い、ダム沿いの国道29号は堤体の前後約300メートルを高い場所に付け替える。ダム管理事務所も移転する。引原ダムの湖面はカヌー競技場に利用されているが、県によると、平常時の水位は現在と同じため影響がない見込みだという。

 堤体にゲートを新設する際は水中に防水壁を設けるなどして施工するため、ダムの水を抜く必要はなく、発電や工業用水に影響はないとみられる。また新ゲートは26年度の完成予定で、工事全体の完了前から洪水調節に利用できる可能性があるという。

 県は20年度に測量やボーリング調査を行い、21年度から設計に着手するとしている。(古根川淳也)

1666とはずがたり:2020/09/10(木) 12:27:18
段々作成が手慣れて来て,必要な情報のポイントも解って大量生産になってきたぞ♪

揖保川水系発電開発(+10.25MW)
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/ibogawa00.html

1667とはずがたり:2020/09/10(木) 17:01:25
なかなか素敵っす☆
http://maps.gsi.go.jp/#15/35.330182/134.412575/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1188630/2br.pdf
舂米発電所
舂米発電所は、千代川水系八東川の上流部に位置するダム水路式の水力発電所である。八東川の支流舂米川に位置する茗荷谷ダムより取水し、舂米川左岸の圧力トンネルを経過し、調圧水槽、水圧管路を経て発電所まで導水する。なお、茗荷谷ダムは、舂米川本川の他、舂米川右支沢の宮の谷川本流及び宮の谷川支流からも取水し、貯水池内へ注水している。また、八東川の上流とその支流の羽佐利川からも取水しており、無圧トンネルにて八東川右岸を経由し、途中、久曽木谷川、カジナミ川、大瀬谷川、若浪川、根安川の各支流からも取水し、無圧トンネルに合流のうえ、茗荷谷ダムからの圧力トンネルへ立坑により接続する。これら取水設備から合計4.000m3/sの最大使用水量にて、有効落差242.160mにより最大出力7,900kWの発電を行っている。発電後は、放水路トンネルにより舂米川が八東川に合流する付近まで導水し放流している。

1668とはずがたり:2020/09/10(木) 20:35:29
結局実現せず??

小水力発電事業への補助金、1次審査分が決定 事業性評価・実証事業など7件
2015年06月23日掲載
https://www.kankyo-business.jp/news/010750.php

新エネルギー導入促進協議会(NEPC)は、平成27年度「小水力発電事業性評価調査」「小水力発電導入促進モデル事業」について、一次先行審査分の補助金交付先を発表した。

「小水力発電事業性評価調査」は、事業化に向けた事業性評価を実施するために必要不可欠な諸調査、設計および調査結果をもとに事業性の評価までを実施する事業者に対して補助金を交付するもの。今回は、兵庫県宍粟市の「仮)西河内市民発電所事業性評価調査」、三峰川電力の「思川第一発電所事業性評価調査」の2件が採択された。

http://www.nepc.or.jp/topics/pdf/150728/150728_2_12.pdf

http://www.nepc.or.jp/topics/pdf/160816/160816_9.pdf

1669とはずがたり:2020/09/11(金) 22:35:48
関電の純揚水発電所奥吉野。

その下池の旭貯水池であるが,旭川を堰き止めて作られている。

が,旭川の本流をトンネルで切り回してる様だ。
http://maps.gsi.go.jp/#15/34.120474/135.828395/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

折角ダムあるんだし,旭川本流や今も流入している槁谷に加えて上池を構成する瀬戸谷(527.5m)http://maps.gsi.go.jp/#15/34.127579/135.805478/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1辺りや小原川(467m)http://maps.gsi.go.jp/#15/34.155817/135.815349/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1辺りから導水してその範囲で発電出来ひんやろか??

送水は450mの天端付近で溢れそうな水で発電するイメージ。
放水は風屋ダム付近(295.2)http://maps.gsi.go.jp/#15/34.086751/135.755181/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1とでもすれば標高差150m程とれて,例えば3m3/sで発電出来ると3,700kW程

1670とはずがたり:2020/09/11(金) 22:39:41
>>1669
このトンネル排砂バイパスらしい。
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2015/__icsFiles/afieldfile/2015/07/24/0724_1j_01.pdf

1671とはずがたり:2020/09/12(土) 13:53:20
>>639
> 整備局は15日、5カ所のうち最後に見つかった奈良県野迫川(のせがわ)村北股のダムについて、「今後50ミリの夕立程度の降雨量があればあふれ出す恐れがある」と発表した。堤の高さは25メートル、満水時の水量は4万立方メートルで、現在2万立方メートルの水がたまっている。住民は避難しているという。【堀江拓哉、酒井祥宏】

ダムの貯水量にきりきり舞いしてる俺としては魅力的だな〜。
これを奇貨にそのまま法面固めて堤高25m,総貯水量4万立米の発電用調整池に出来ないものか??

奈良県野迫川村北股はこの辺。
https://map.yahoo.co.jp/maps?type=scroll&amp;lat=34.13855512528526&amp;lon=135.75472796481932&amp;z=16&amp;mode=map&amp;pointer=on&amp;datum=wgs&amp;fa=ks&amp;home=on&amp;hlat=33.71293693&amp;hlon=135.61538139&amp;layout=&amp;ei=utf-8&amp;p=
聚落は標高750m程のとこにある。
http://maps.gsi.go.jp/#16/34.145482/135.638924/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
住民は避難しているとのことだからこれより上流なのであろう。
10km2以下ではあるけど1m3/s弱取れるとして川原樋川発電所の取水堰の一つ,北又川取水堰(655m) http://maps.gsi.go.jp/#15/34.125590/135.641928/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1迄まで引っ張って来ると標高差100m,1m3/sとして833kWである。ふうむ。

まあわざわざ造るかと云ったら微妙だけど,ダムを安価に出来ると思えばやってみる価値もあるのでは無いか。
勿論,強度に問題はあるだろうからどうやって強度を確保するかと云う課題はあるけど。。ロックフィルダムみたいなもんではないか位で話し進めてみたけど,まあ偶々土砂崩れでできた土砂ダムと一緒にされたらロックフィルダムも怒るだろうなww

1672とはずがたり:2020/09/13(日) 10:43:25
すげえww
有効落差が減った(一般に水位が上がれば減る)のに最大出力が27.5MWも増えるなんてどんだけ使用水量増やすんだ!?

→調べてみた。これはすげええええw
もともと165.83m3/sと云う大容量だったけど更に261.00m3/sだとよ。
揚水発電所かYOw

関西電力、笠置発電所の最大出力を27,500kW増へ 新丸山ダム建設で
https://www.kankyo-business.jp/news/023022.php
2019年09月02日掲載 印刷記事を保存

関西電力(大阪府大阪市)は8月29日、笠置発電所(同恵那市)の最大出力を27,500kW増加させると発表した。国土交通省の新丸山ダム(岐阜県加茂郡)建設に伴い、既設の丸山ダムの水位が6.5メートル上昇する計画であることから、影響を受ける笠置発電所の機能を回復するため、最大使用水量を変更するとともに、水車・発電機取替えなどの工事を実施する。

http://tohazugatali.dousetsu.com/news/4H8phXkMEvANMfPEVHjPrFJrH0yZjubay0bzNvlj.jpeg

2019年8月29日
関西電力株式会社
国土交通省 新丸山ダム建設事業に伴う笠置発電所の最大出力の増加について
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2019/0829_1j.html

 当社は、国土交通省の新丸山ダム建設に伴い、既設の丸山ダムの水位が6.5m上昇する計画であることから、影響を受ける当社の笠置発電所の機能を回復するため、最大使用水量を変更するとともに、水車・発電機取替え等の工事を実施し、最大出力を27,500kW増加させることとしました。

 当社は、2016年12月から、新丸山ダム建設に伴う対策工事を進めてまいりましたが、この度、国土交通省と笠置発電所に関する補償契約が締結され、笠置発電所の機能回復のため最大使用水量を増加することになりました。また、2019年7月から道路拡幅等の準備工事を行っており、9月から笠置発電所の水路工作物の補強および防水壁設置ならびに水車・発電機取替えといった工事を実施してまいります。

 今後、2029年度に国土交通省の新丸山ダムが竣工予定であり、当社は、それまでに関係者のご指導と地元の方々のご理解を賜りながら、安全を最優先に工事を進めてまいります。

<笠置発電所の概要および対策工事の概要>
所在地 岐阜県恵那市
水系・河川名 木曽川水系 木曽川
発電所形式 ダム式
最大出力(現在) 41,700kW(3基)
最大使用水量  165.83m3/s(現在)
⇒261.00m3/s(竣工後)
対策工事の概要 ・水路工作物の補強および防水壁設置・水車発電機取替え

1673とはずがたり:2020/09/13(日) 10:51:13
最近,2度3度通る度に気にはなってたけどちゃんと売電してる様だ。

一庫ダム物語
https://www.water.go.jp/kansai/hitokura/gaiyou/monogatari/dam/dam6/0309.htm
 一庫ダムの管理用水力発電は、放流水を利用して最大出力1,900KWの電力を発生します。 この電力はダム管理用として使用するとともに、余った電力は関西電力へ売電することにより、管理費用の節減をはかっています。

独立行政法人水資源機構 一庫発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/hyogo/hitokura/hitokura.html
兵庫県川西市一庫
所有:水資源開発公団[運開]-独立行政法人水資源機構[現在]
昭和58(1983)年 5月:運用開始
平成15(2003)年10月:独立行政法人水資源機構法により所有者変更(水資源機構)
発電の区分
種別:一般水力
発電形式(落差を得る方法):ダム式
発電方式(水の利用方法):貯水池式
認可最大出力:1900kW  常時出力:  95kW
最大使用水量:4.20立方メートル毎秒
有効落差:59.00m
水車:出力2010kW×1台
流域面積:115.1平方キロメートル
取水:一庫大路次川[一庫ダム](149.00m)
放水:一庫大路次川(85.15m)

ダム諸元
一庫(ひとくら)ダム
昭和51(1976)年12月:着工/昭和57(1982)年 3月:竣工

総貯水容量:33,300,000立方メートル
有効貯水容量:30,800,000立方メートル
    洪水調節容量:17,500,000立方メートル(有効貯水容量の内)
   洪水期利水容量:13,300,000立方メートル(有効貯水容量の内)
  堆砂容量: 2,500,000立方メートル
標高
     堤頂標高:154.0m
 洪水時満水位標高:152.0m
  常時満水位標高:149.0m
   最低水位標高:108.0m
  計画堆砂位標高:108.0m
     河床標高: 83.5m
     基礎標高: 79.0m
面積
流域面積:115.1平方キロメートル
湛水面積: 1.4平方キロメートル

1674とはずがたり:2020/09/13(日) 11:57:14
大路次(おおろじ)川電源開発

上流の様子(流域面積)を見るに,メインの大路次川ともう一箇所の取水は田尻川ではなく山辺川。
と云う事で発電所場所は一庫湖西側湖畔。

■発電所・放水
一庫湖畔142.5m
https://maps.gsi.go.jp/#16/34.926185/135.407417/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

民田の谷は大回りするより鉄管て跨いだ方が良いかな?210mちょい。
https://maps.gsi.go.jp/#16/34.934400/135.399821/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

下の山田川の分岐を参考に長谷川でも取水230.8m
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.965575/135.378942/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

山田川の分岐点233m
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.976300/135.379457/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

山辺川234m
https://maps.gsi.go.jp/#16/34.983799/135.386817/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
まあ大丈夫そうw
https://www.google.co.jp/maps/@34.9835143,135.3874419,3a,75y,193.39h,89.44t/data=!3m7!1e1!3m5!1sI9MUTS681CIZ71wTYTIR0Q!2e0!6s%2F%2Fgeo0.ggpht.com%2Fcbk%3Fpanoid%3DI9MUTS681CIZ71wTYTIR0Q%26output%3Dthumbnail%26cb_client%3Dmaps_sv.tactile.gps%26thumb%3D2%26w%3D203%26h%3D100%26yaw%3D168.62946%26pitch%3D0%26thumbfov%3D100!7i13312!8i6656?hl=ja

面倒くさくなったので一気に大路次川。233.7m
堰設置。
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.997537/135.438080/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
この辺。まあ良し。
https://www.google.co.jp/maps/@34.9975558,135.4377282,3a,75y,73.27h,95.16t/data=!3m6!1e1!3m4!1s-t3ykBIRX4fV2oIwuGH-yg!2e0!7i13312!8i6656?hl=ja

山辺川も大路次川も結構取水地点で流域面積あるので合計3〜4m3/sは欲しい。。

有効落差が110m程取れるとすると
P=9.8*4*110*0.85=3,600kWとなる。

導水管張り巡らせて強気の4m3/sとした割りにはショボいし,オオサンショウウオも棲んでるみたいで配慮は不可欠である。

1675とはずがたり:2020/09/13(日) 12:19:23
>>1673-1674
ダム発電所が4.2m3/sなのに上流で4m3/sも取るのは無謀かな!?

3m3/sとするとP=2,700kW程度。

宿野川(仮称・234m)でも取水すっか。
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.981786/135.413275/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

猪名川の支流,鎌倉川(仮称・235m)からも支線延ばして引っ張って来るかねえ。。猪名川変電所もあるし。
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.982067/135.344739/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

後は初谷川(178m)からも引っ張って来て,鎌倉川含め,増えた分で一庫発電所の発電力を増やすか。
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.909285/135.443187/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

両河川の増加で4.2→4.5m3/s位にすると2,000kWにはなる。

水車の出力は2010kWなので更新も不要♪

1676とはずがたり:2020/09/13(日) 21:13:52

【長良川電力開発】
未だ殆ど未利用の長良川。
http://www.suiryoku.com/w_system/chuubu/kiso/kiso.html#NAGARAGA
検討してみた。

吉田川・奈良井川・松谷川・西俣川…約18km2
明宝(649.5m)取水堰…取水量1m3/s
https://maps.gsi.go.jp/#16/35.912664/137.060962/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
https://www.google.co.jp/maps/@35.9119149,137.0614417,3a,75y,326.29h,81.87t/data=!3m7!1e1!3m5!1syqfvWStsiFWXUMNV20rmtQ!2e0!6s%2F%2Fgeo0.ggpht.com%2Fcbk%3Fpanoid%3DyqfvWStsiFWXUMNV20rmtQ%26output%3Dthumbnail%26cb_client%3Dmaps_sv.tactile.gps%26thumb%3D2%26w%3D203%26h%3D100%26yaw%3D26.144072%26pitch%3D0%26thumbfov%3D100!7i13312!8i6656

気良発電所(416m)
https://maps.gsi.go.jp/#15/35.850852/137.030128/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
水量1m2/s・落差233m・出力1,900kW

吉田川・寒水川・洞野川・気良川・下谷川・相谷川・奥長尾川…60km2
明宝(380m)取水堰…取水量4m3/s
https://maps.gsi.go.jp/#17/35.835340/137.022555/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
小駄良川(382.1m)取水堰
https://maps.gsi.go.jp/#15/35.809565/136.980200/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

郡上八幡発電所(219m)
https://maps.gsi.go.jp/#15/35.764190/136.939937/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
水量4.0m3/s・落差169m・6,600kW

長良川・吉田川
郡上取水堰(210)…取水量10m3/s
https://maps.gsi.go.jp/#16/35.746202/136.946524/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
亀尾(きび)島川(210)堰堤…亀尾島川
https://maps.gsi.go.jp/#16/35.723131/136.937143/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
那比川(210m)堰堤…那比川
https://maps.gsi.go.jp/#16/35.719427/136.929658/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

木尾(こんの)発電所(104m)
https://maps.gsi.go.jp/#15/35.603719/136.936503/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
水量11.0m3/s・落差106m・9,500kW

長良川ダム…以下既設

長良川発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/gifu/nagaraga/nagaraga.html
事業者:中部電力株式会社
運開:1910年
水路式・流込式
認可最大出力:4,800kW 常時出力:2,200kW
最大使用水量:22.24m3/s
有効落差:26.77m
水車:出力5100kW×1台

1677とはずがたり:2020/09/14(月) 00:06:07
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/asa01.htmlの続きで佐喜浜川迄終わったので次に野根川の開発(妄想)を考えてるけど反対出そうだなあ。。

河口付近から14キロ付近牛ケ石馬ケ石だそうだが,たぶんこれ
http://maps.gsi.go.jp/#16/33.567771/134.218179/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

我が野根川ダム計画は此処
http://maps.gsi.go.jp/#15/33.548942/134.224434/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

もう一寸人跡未踏のこの辺(186m)に建設しよっかねえ
http://maps.gsi.go.jp/#16/33.607007/134.213823/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
発電所はこの辺(50m)に
http://maps.gsi.go.jp/#15/33.540429/134.244454/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

野根川リバーウォーク
http://nonegawa.com/
東洋町はNPO法人「ウォーターズ・リバイタルプロジェクト」との連携により
流域の景観ポイントを「野根川八景」として整備。
約14kmのコースを設定し、巨石の峡谷から海に注ぐまでの川の流れを
一日で体感することができる「野根川リバーウォーク」が完成しました。

カワリバとは?
http://kawariva.com/about/
「清流の保全」と「地域の活性化」を考える「NPO法人 ウォーターズ・リバイタルプロジェクト」が運営するサイトです。

発電所前に魚道完備の堰を作ってもう一遍取水。
この辺(50m)に上部水槽作って
http://maps.gsi.go.jp/#16/33.526460/134.271737/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
この辺に発電所(5m)。水は生見川から海へ放水。
http://maps.gsi.go.jp/#16/33.526460/134.271737/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

1678とはずがたり:2020/09/14(月) 01:42:54
こんなクソダムがあったなんて!!!宝箱みたいや。活用したい。

此処(上津ダム・319m)から布目ダム(278.2m・約4.5km)に送るか高山ダム(127m・約4km)に送るか。
高山に送るとそれで終わりだけど布目だと更に高山に送ったり色々楽しめそうw
とは言え開発費が幾らでも有る訳では無いので,高山へ送ってそれ以下を増強した方が良いかな?!

上津ダム [奈良県](かみつ)
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=1577
用途: 灌漑用水・上水道用水
流域面積/湛水面積 18.9km2 ( 全て直接流域 ) /33ha
総貯水容量/有効貯水容量 560万m3/512万m3
ダム事業者 近畿農政局
着手/竣工 1975/2000
場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/34.671697/136.027393/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1 (319m)

http://pcpulab.dip.jp/main/kamitsudam.htm
上津ダムは、近畿農政局が管理する灌漑用水・上水道用水を目的とする重力式コンクリートダムです。
ところが困ったことにこのダムの水が有効に活用できないでいるのです。
具体的には、350haの畑に水を供給する計画だったものが25haの畑しかこの水を利用されていないのです。
なぜそうなったのか。1998年の公共事業見直しが原因のようです。
当初、幹線水路と畑をつなぐ末端の水路やスプリンクラーなどの施設も、同事業で全面的に整備する計画だったのですが、国は希望者だけに県や市村の補助事業で整備する方針に変更したのです。
県市村は既に水の利用を呼びかける説明を始めていますが、時既に遅し。
現在、国営事業の償還が始まっていて、事業費の3〜16%の支払いが必要なのですが、農家が水路から水を引き込めば整備費用の5〜15%を負担しなければならず、余裕はないのが現状なのです。
つまり茶の価格自体が下がっていて、スプリンクラーを設置する必要性も乏しいのに新規投資する意欲が持てないわけでしょう。これは、ダム計画の時点と現在の状況が変化してしまったために起こった悲劇とも言えます。
しかしダムの建設費は200億円とのこと。厳しいようですが、むだ使いのそしりは免れません。

18.9km2しかないのでまあ取れても1.9m3/s程度である。
更に他の用途もあるようであるし。。
とは言え畑に関しては予定の1/10以下なので1m3/s程度を発電に転用しても大丈夫であろう。

有効貯水量に関しては結構でかい。

笠間川(331m)…間接流域面積15m2程度
http://maps.gsi.go.jp/#15/34.606897/136.021557/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
などから雨天増水時に2m3/s等多めに取れる様措置しておいても良いのではないか。

これらの措置で月ヶ瀬発電所を建設。

■月ヶ瀬発電所
有効落差:188m
最大使用水量:2m3/s
認可最大出力:●3,100kW

まあまあだ。

この後,高山発電所等を増強。今でも上野ダムからの水は高山ダムのある名張川に流れ込んではいるのだけど。。一応目的外利用と云う事で使えてないのでは無いかと推定。

高山発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/kyoto/takayama/takayama.html
有効落差:53.70m
最大使用水量:14m3/s→16m3/s
認可最大出力:6,000kW→6,800kW(●+800kW)

大河原発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/kyoto/ohgawara/ohgawara.html
有効落差:21.50m
最大使用水量:18.16m3/s→20.16m3/s
認可最大出力:3,200kW→3,500kW(●+300kW)

相楽発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/kyoto/souraku/souraku.html
有効落差:3.30m→4.30m
最大使用水量:27.80m3/s→29.80m3/s
認可最大出力:710kW→990kW(●+280kW)
取水位標高:52.41m
放水位標高:47.17m

水量が増えた分,取水側を0.5m高くし,放水側を0.5m分遠くして落差を稼ぎに行きたい。

布目川流入

布目川発電所放水
最大使用水量:1.39m3/s

白砂川流入

■恭仁発電所
有効落差:5.0m
最大使用水量:32m3/s
認可最大出力:●1,300kW
取水(40m):https://maps.gsi.go.jp/#16/34.761931/135.887403/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
放水(33.8m):https://maps.gsi.go.jp/#16/34.762178/135.872147/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

これで+5.7MW

1679とはずがたり:2020/09/14(月) 02:07:44
結構でかい!

白砂発電所
事業者;関電
出力:600kW
使用水量:0.64m3/s
有効落差:約127m
廃止:1967年

>現在は奈良県水道局が0.64m3/sの水利権を取り使用しており、ここの流域面積だととてもじゃないけど新規の発電計画は成り立ちません。

廃止発電所シリーズ10
https://sakoda-water.c-co.jp/pages/70.html

 3年ほど前に趣味の旧発電所探索に出かけました。
 大分前ですのでとても懐かしいですわ。
 それは奈良県木津川水系の白砂川にかってあった「白砂発電所」です!

 関西地方電気事業百年史などから、白砂川に最大出力600kWの小水力があったことが分っていました。最大使用水量は、0.64m3/s、有効落差約127mです。
 木津川右岸を上がってゆくと笠置町で奈良方面に分かれる橋が見え、それを上がり右側に行くと白砂川が見えてきます。
 ちょいと上流行くと見つけ難いのですが、白砂川本流へゆく橋がありました。
 そこの狭い道路を当時乗っていた車高の低い車で上がってゆくと、奈良県の水道施設があり、水利使用の看板も確認出来ました。
 ここが旧発の取水口かなー と思いつつ少し上がるといかにも怪しい取水えん堤が現れましたよ!!
 やな場の様なものが設置されている以外は農業用水のものもないし、これが多分旧発の取水えん堤だと確信しました。
 水路は下流の斜面沿いに延々と設置されているようですが、私の脚では無理と判断し、怪しく思っていた発電所地点へ移動しました。
 
 怪しい地点に到着しましたが、そこは左岸です。取水口は右岸だなー。。。
 となると、河を渡る高度な技術が必要だなー と思いつつ周囲を観察。。
 左岸にある何かの工場でしたが、思い切り声を掛けてみると「知ってるで!ここの地下に発電所があったんや!出口は見えるで。」とのことで、即座に見せてください! とお願いし放水路トンネルに潜入しました!
 それが下の写真です。
 確かに放水路ですよ!!! その後対岸にも水圧管路を発見!
 間違いなく、ここが旧「白砂発電所」だと確信しました。

 ここが廃止されたのは、昭和42年です。
 現在は奈良県水道局が0.64m3/sの水利権を取り使用しており、ここの流域面積だととてもじゃないけど新規の発電計画は成り立ちません。
 
 仕方ないですがねぇ。昔のええ思いででしょうか。

1680とはずがたり:2020/09/14(月) 02:37:06

ご近所の(とは言え車は小一時間はかかる)布目ダムだが,洪水調整や不特定利水の非電源ダムだった。
改造計画しちゃる♪

基本資料:水資源機構https://www.water.go.jp/kansai/kizugawa/nunome/pamphlet/pdf/pamphlet2.pdf

●水道用水
奈良市に最大1.1263m3/s、
山添村に最大0.0097m3/sを供給。
奈良市の水道使用量年間約4,800万m3 ※ のうち
布目ダムから約3,000万m3(63%)を供給

ダムの取水レベルは270mぐらいか?

布目ダム(278.2m)
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.700254/135.977697/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0

下流172.6m付近には笠置発電所の取水口があって悩ましいが,下水道の取水口までは1.1263m3/sの流れがある様だ。
https://maps.gsi.go.jp/#16/34.760310/135.953858/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

因みにここ(興ヶ原(おくがはら)地点というらしい)https://www.water.go.jp/kansai/kizugawa/nunome/pamphlet/pdf/pamphlet2.pdfで1.1253m3/s取水した後に,白砂川の取水口で0.64m3/sを取水しhttps://sakoda-water.c-co.jp/pages/70.html http://dampswatch.blog.fc2.com/blog-entry-344.html,更に須川ダムで取水して緑ヶ丘浄水場へ流れていくhttp://www.h2o.nara.nara.jp/introduce_154.html http://www.h2o.nara.nara.jp/file_library/591533374.pdfのだそうな。

所が,布目ダムにも発電施設があったw

放流水の流込2.2m3/sを利用しての発電だそうな。

http://www.suiryoku.com/gallery/nara/nunome_d/nunome_d.html
布目ダム
歴史
昭和50(1975)年:着手
平成 7(1991)年:竣工
種類
越流型重力式コンクリート+ロックフィル複合ダム
大きさ
堤高:72.0m、堤頂長:450.0m、堤体積:601,000立方メートル
 コンクリート部 堤高:72.0m、堤頂長:322.0m、堤体積:330,000立方メートル
 ロックフィル部 堤高:18.4m、堤頂長:128.0m、堤体積:271,000立方メートル
容量
 総貯水容量:17,300,000立方メートル
有効貯水容量:15,400,000立方メートル
面積
流域面積:75  平方キロメートル
湛水面積: 0.95平方キロメートル


独立行政法人水資源機構 布目ダム発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/nara/nunome_d/nunome_d.html
所有:水資源開発公団[運開]-独立行政法人水資源機構[現在]
平成 7(1991)年   ?:運用開始
平成15(2003)年10月:独立行政法人水資源機構法により所有者変更(水資源機構)
ダム式
発電方式(水の利用方法):流込み式
認可最大出力:990kW
水量
最大使用水量:2.2立方メートル毎秒
落差
有効落差:56.87m
河川
取水:布目川[布目ダム]
放水:布目川(231m)

因みに興ヶ原より下流に取水口がある布目川発電所のすペックは以下の通り

布目川発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/kyoto/nunomega/nunomega.html
事業者:関電
運開:1908年
形式:水路式・流込式
認可最大出力:1,110kW・  常時出力:330kW
最大使用水量:1.39m3/s
有効落差:111.05m(事業者様データ)
有効落差:111.00m(水力発電所データベース)
水車:2台 総出力1500kW
流域面積:87.2km2
取水:布目川(169.17m)https://maps.gsi.go.jp/#16/34.744213/135.961196/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
放水:木津川(53.48m)https://maps.gsi.go.jp/#17/34.760711/135.952302/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

関電で1.39m3/sであり,奈良市1.1263m3/sを加えると2.516m3/sであり,発電に使わず流している量もあると云うことになりそうだ。
今,ダム直下で1.1263m2/sを取水し,更に途中の打滝川(233m)https://maps.gsi.go.jp/#15/34.739796/135.951090/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1で水を加え(まあ極小0.3m3/sとする)と以下のスペックに増強可・

布目川発電所
最大使用水量:1.69m3/s
有効落差:180m
最大出力:2,100kW(●+990kW)

1681とはずがたり:2020/09/14(月) 19:42:58
布目ダムインフォメーション
https://www.water.go.jp/kansai/kizugawa/nunome/pamphlet/index.htm
布目ダム パンフレット
布目ダム パンフレット表紙画像布目ダムパンフレット(PDF:2.83MB)

布目ダム フライヤー画像布目ダム フライヤー(PDF:4.18MB)

1682とはずがたり:2020/09/16(水) 00:33:10
水不足に苦しむ香川なのに上水道の有効容量すくなっ!!

https://www.pref.kagawa.lg.jp/content/etc/subsite/kagawa_dam/takamatsu/07naiba.shtml
内場ダム
公開日:2017年5月11日
写真

香東川は讃岐山脈の大滝山(標高 944m)に源を発し、高松市を北流して瀬戸内海に注ぐ流域面積 113.2km2、流路延長 33.0kmの二級河川です。その規模は香川県を代表する河川の一つです。

内場ダムは、香東川の治水安全度の向上、流域における水不足の解消、水道用水の補給を目的として、昭和13年に築造工事に着手しました。19年に戦争のため一時中止していましたが、24年に工事を再開し、27年度に完成しました。

貯水池
総貯水容量:8,175,000 m3
有効貯水容量:7,975,000 m3
洪水調節容量:2,500,000 m3
不特定容量:4,025,000 m3
上水道容量:1,450,000 m3
堆砂容量:200,000 m3

1683とはずがたり:2020/09/16(水) 01:00:40
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.616000/136.399963/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
なんだこの地形。気になるw

1684とはずがたり:2020/09/16(水) 01:03:22
スキー場と砂防ダムのコンボか?

https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E136.24.20.722N35.36.41.820/zoom/10/

https://www.google.co.jp/maps/@35.6155049,136.4015183,607m/data=!3m1!1e3?hl=ja

1685とはずがたり:2020/09/16(水) 01:05:18
横山ダム
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%AA%E5%B1%B1%E3%83%80%E3%83%A0

揖斐川のダムには本ダムのほか、上流に徳山ダム、下流には中部電力管理の久瀬ダム・西平ダムがある。支流の根尾川には中部電力の金原ダム(小堰堤)、上大須ダムがあり、坂内川にはイビデン株式会社所有の神岳ダムがある。なお、本ダム上流の杉原地先には徳山ダムの揚水発電施設として中部電力によって杉原ダム(高さ58.0m、重力式コンクリートダム)が、坂内川には日本国内最大の2,280,000kWの認可出力を誇る金居原揚水発電所の上部ダム(高さ148.5m、重力式コンクリートダム)が関西電力によって建設予定であったが、電力需要の伸び悩みから新規供給は難しいとの判断で中止となっている。

1686とはずがたり:2020/09/16(水) 01:05:47

調べてみるとイビデンの発電所はどれも最大水量が大きいぞ。。
34km2で4.7m3/sはなかなか
民間の貪欲な姿勢を見倣いたい♪

<坂内川>

イビデン 神岳(かみがたけ)ダム
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=1062
昭和10(1935)年:竣工
 総貯水容量:215,000立方メートル
有効貯水容量:150,000立方メートル
流域面積:34  平方キロメートル
湛水面積: 0.05平方キロメートル
此処かなhttp://maps.gsi.go.jp/#15/35.646242/136.348143/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

イビデン株式会社 川上発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/gifu/kawakami/kawakami.html
ダム水路式・調整池式
認可最大出力:4000kW
  常時出力: 960kW
最大使用水量:4.70立方メートル毎秒
有効落差:105.22m
取水位標高:525.50m
放水位標高:409.00m
流域面積:33.9平方キロメートル
取水:坂内川[神岳ダム]
放水:坂内川

イビデン株式会社 広瀬発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/gifu/hirose/hirose.html
水路式・流込式
認可最大出力:8000kW
  常時出力:3240kW
最大使用水量:8.36立方メートル毎秒
有効落差:119.96m
水圧鉄管:2条
取水位標高:364.23m
放水位標高:233.91m
流域面積:120.2平方キロメートル
取水:坂内川(+八草川)、浅又川http://maps.gsi.go.jp/#16/35.592971/136.366339/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1,白川(殿又川)http://maps.gsi.go.jp/#16/35.569813/136.410413/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
放水:坂内川

<揖斐川>
横山ダム

中電横山発電所

イビデン株式会社 東横山発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/gifu/hgyokoya/hgyokoya.html
水路式・流込み式
認可最大出力:12100kW(運開当時6400kW?)
  常時出力: 5300kW
最大使用水量:16.70立方メートル毎秒
有効落差:95.66m
水圧鉄管:4条
取水位標高:226.67m
放水位標高:123.55m
流域面積:270.4平方キロメートル
取水:揖斐川
放水:揖斐川

1687とはずがたり:2020/09/16(水) 17:24:12

結構あるんだな。惜しむらくは画像が粗くて取水量が不明,利水標は写ってたりするんだけどなあ

http://dampswatch.blog.fc2.com/blog-entry-513.html
深河谷川取水堰堤
三方川取水堰堤
谷川取水堰堤。
引原川の取水、西谷取水口。右岸側にはかんがい用の取水あり。

1688とはずがたり:2020/09/16(水) 17:40:43
>>1687

https://maps.gsi.go.jp/#16/35.139265/134.595501/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
深河谷川取水堰堤

>三方川取水ダムは、揖保川の支流三方川の一宮町西深地区に設置
ここか?
https://maps.gsi.go.jp/#17/35.152705/134.609106/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

https://www.kkr.mlit.go.jp/himeji/iin/ibo_iinkai/03/6_iinkai/6sanko2.pdf
H15.2.20

[関西電力:三方ダム取水ダムによる取水について]
(第3回治水・利水・自然環境分科会での委員の発言に対する回答として送付された文書:原文を掲載)

前略 先日の揖保川流域委員会 第3回 治水・利水・自然環境分科会において標記に関する発言がありましたので書面で失礼かとは思いますが説明させていただきます。
当山崎電力センターでは揖保川流域に5カ所の発電所と2カ所のダム(三方川取水、草木)を運用・保全しています。
三方川取水ダムは、揖保川の支流三方川の一宮町西深地区に設置されている「※1ゴム引布製起伏堤(ファブリダム:風船ダム)」で引原川との合流部にある安積発電所の取水用として活用されています。

さて、三方川取水ダムによる止水ですがこのダムに関わらず、全てのダムは法律で河川維持流量を確保することが義務づけられており三方川取水ダムの場合、通年で毎秒0.254m3 の水量を左岸に設置されている魚道から放流しています。
必然的に河川流量が渇水等により毎秒0.254m3 を下回る場合は、発電所への取水は停止し魚道からの通水のみとなります。
また、発電所の下流には水が流れていないとの発言もございましたが、この状況は減水区間のことではないでしょうか。減水区間とは取水箇所から発電所(放水箇所)の間のことで本来河川に流れている流量から発電使用水量分が減水されている区間のことです。渇水時以外は河川維持流量以上が流れることとなります。もちろん、発電所の下流は取水した量をそのまま放水していますので揖保川全体としては減水することはありません。
最後に、揖保川水系の5カ所の発電所は1913年から1939年の間に兵庫県や姫路水力等の民間電力会社により建設されました。その後統合等により現在は関西電力(株)の所管になっていますが90年もの長きにわたり運転しています。
水力発電は、再生可能な純国産エネルギーとしてまた、※2 地球温暖化防止への貢献という命題も与えられ今後とも運用していきたいと思っております。
草々

※1三方取水ダム:三方川地点周辺における過去の浸水を発端に従来の堰にかわり「ダムの可動化」の要請があり1980年に完成した起伏堰。
断面はかまぼこ状で内部は水圧で保持しています。
ゴム引布製起伏堰 幅41m、高さ2m
倒伏:上流水位が3mに達した場合 40分で倒伏
起立:上流水位が90cm以下 30分で起立

1689とはずがたり:2020/09/16(水) 17:49:02
>>1687
三方川取水堰堤263m

深河谷川取水堰堤245m

谷川取水堰堤。244m
https://maps.gsi.go.jp/#17/35.139678/134.562671/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

西谷取水堰堤251m
https://maps.gsi.go.jp/#17/35.161231/134.543874/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1



揖保川水系河川整備基本方針
流水の正常な機能を維持するため
必要な流量に関する資料(案)
https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/kihonhoushin/070119/pdf/s6-2.pdf

1690とはずがたり:2020/09/17(木) 14:13:46
高山発電所を増強したくて・・・

木津川134m(久米川合流部)
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.755982/136.117516/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
三軒家川134.9m
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.769753/136.077733/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
松林坊川134.8m
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.759754/136.062035/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
広沢川136m
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.758196/136.047778/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
(無名沢)135m
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.749466/136.032732/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

むずw

松林坊川と広沢川と名無し沢(ホントに名前不詳でワロタhttps://geoshape.ex.nii.ac.jp/river/resource/860604/ )では水量しれてるやろしなあ・・
精々8km2ってとこか。

1691とはずがたり:2020/09/17(木) 14:38:37

>>1690
寧ろ高山に拘らず木津川の流込式でOKか。

取水
木津・服部川堰堤131m(木津川・服部川合流部)
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.779080/136.103662/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
三軒家川131.2m
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.770084/136.077656/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
松林坊川131.6m
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.760043/136.061760/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
広沢川130.2m
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.758125/136.047993/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

南山城発電所
発電力3,000kW
有効落差:45m
最大使用水量:8m3/s(最低ラインとして大河原-高山の4m3/sだがもっと行けるであろう
。あんま取りすぎると岩倉峡の水量が減ってしまうけど。)

放水
木津川86m
https://maps.gsi.go.jp/#16/34.756544/136.033565/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

う〜む,割と大がかりに作ってみた割にはこんなものか。。

これが左岸経由だとする(どっちが左岸でどっちが右岸かよく解ってないw)と右岸経由の方が取水先が多くて有望かも。

東高倉川132.2m
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.781315/136.101276/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
宮谷川132.6m
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.780920/136.087921/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
西出川132.3m
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.780300/136.085140/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
相田川131.8m
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.780271/136.067184/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
木戸川131.5m
https://geoshape.ex.nii.ac.jp/river/resource/860604/8606040625/
https://maps.gsi.go.jp/#16/34.780037/136.060515/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
大谷川130.9m
https://maps.gsi.go.jp/#17/34.774377/136.056449/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
小山川130.2m
https://maps.gsi.go.jp/#16/34.774415/136.042834/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

発電所
島ヶ原発電所
発電力3,000kW
有効落差:43m
最大使用水量:8.5m3/s

放水:木津川89m
https://maps.gsi.go.jp/#16/34.758575/136.028265/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

1692とはずがたり:2020/09/17(木) 15:35:13
云われなくなったし収まったかな?

2020年7月15日10:54 午前2ヶ月前更新
中国三峡ダムの治水効果に疑問の声、大雨で長江流域が最高水位
https://jp.reuters.com/article/china-floods-threegorges-idJPKCN24G067

[上海 14日 ロイター] - 中国で記録的な大雨による洪水や土砂災害の被害が広がるなか、長江にある巨大な三峡ダムの治水効果に改めて懐疑的な目が向けられている。

7月14日、中国で記録的な大雨による洪水や土砂災害の被害が広がるなか、長江にある巨大な三峡ダムの治水効果に改めて懐疑的な目が向けられている。写真は三峡ダム。2012年8月撮影(2020年 ロイター/Carlos Barria)
中国政府は三峡ダムが洪水を抑制しているおかげで、経済的損失は最小限にとどまり、死者や避難者の数も少なく収まっていると主張。しかし、専門家などは、長江やその流域にある大きな湖が観測史上最も高い水位を記録しているのは、同ダムが所期の目的を果たしていないからだと指摘する。

米アラバマ大学で中国の洪水を研究する地理学者のデービッド・シャンクマン氏は「三峡ダム建設の主な目的の1つは、洪水の抑制だったが、完工から20年も経っていないのに近年の最高洪水量が記録された」と述べ、「結局、今回のような異常な事象は阻止できない」とした。

一方、中国水利省の葉建春副大臣は13日のブリーフィングで今年は三峡ダムなどの貯水施設からの「綿密なスケジュール」に沿った放水が洪水の抑制で効果を表してきたと述べた。

同氏によると、647億立方メートルに上る洪水の水が2297カ所の貯水池にためられており、このうち29億立方メートルは三峡ダムにあるという。

三峡ダム事業の運営会社も11日に、7月6日以来、下流での放水量を半分に絞っており、「長江の中流および下流域での水位上昇のスピードと範囲を効果的に抑制してきた」と説明。洪水による貯水量は三峡ダムの貯水容量の88%に達したことも明らかにした。

しかし、放水量の調節にもかかわらず、長江流域の一部とその支流、?陽湖や洞庭湖のような大きな湖の水位は観測史上最高に達した。

巨大ダム事業に批判的な中国の地質学者、Fan Xiao氏は三峡ダムの貯水容量は、平均的な洪水量の9%未満にしか満たないと指摘。

「上流の洪水を部分的かつ一時的に抑えることしかできず、長江の中流や下流で大雨による洪水が起きても何の助けにもならない」とした。

さらに、三峡ダムなどの大規模ダムは、長江下流で土砂が堆積する流れを変えることで洪水を悪化させる可能性もあるという。三峡ダムで行われている水力発電も洪水を抑制する機能を弱めているとした。

アラバマ大学のシャンクマン氏は、気候が正常な年は三峡ダムは洪水の抑制で効果を発揮するが、異常気象への対応力は十分でない可能性は以前から明らかだったと語った。

1693とはずがたり:2020/09/17(木) 18:02:58

さて雲出(くもず)川水系の君ヶ野ダムhttp://tohazugatali.dousetsu.com/risui/hatemata00.htmlに引き続いて安濃(あのう)川の安濃ダムhttp://tohazugatali.dousetsu.com/risui/anou00.htmlも完成。

残る三重県営ダムhttp://www.pref.mie.lg.jp/common/06/ci500003577.htmの主な3ダムの内2つが完了☆
残るは宮川ダムと相成った。

さて此処ではどんな感じかなと覗いて見ると,おお,結構でかい規模で発電してるぅ♪♪

宮川ダム
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E5%B7%9D%E3%83%80%E3%83%A0_(%E4%B8%89%E9%87%8D%E7%9C%8C)
流域面積 125.6 km2
湛水面積 200.0 ha
総貯水容量 70,500,000 m3
有効貯水容量 56,500,000 m3
利用目的 洪水調節・不特定利水
かんがい・発電
事業主体 三重県
電気事業者 三重県企業庁
発電所名(認可出力)
 宮川第一発電所 (25,600kW)
 宮川第二発電所 (28,600kW)
着手年/竣工年 1952年/1955年

と云う事でどんな感じか探してみる。ダム堰堤の側に取水口がないなあと思ってると,なんと南の端の方にあるではないか。。

https://maps.gsi.go.jp/#16/34.262617/136.187178/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

何処行くねん,宮川とは逆だぞ,と思ってると,なんと海辺に着いた!!!!
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.158817/136.272933/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

俺の阿佐での海辺まで持ってって発電は荒唐無稽でもなかったんやな!!!!

これは素晴らしい☆

1694とはずがたり:2020/09/17(木) 18:32:15
>>1693
うほっ24m3/s使い切りだ♪

http://www.suiryoku.com/gallery/mie/miyagaw1/miyagaw1.html
中部電力株式会社 宮川第一発電所
所在地:三重県北牟婁郡紀北町紀伊長島区島原
交通:JR紀勢本線 紀伊長島駅より約18km

発電所諸元
歴史
所有:三重県企業庁[運開]-中部電力株式会社[現在]
昭和32(1957)年4月15日:運用開始
平成 4(1992)年3月   :設備改修
平成26(2014)年4月 1日:所有者変更(中部電力)
発電の区分
種別:一般水力
発電形式(落差を得る方法):ダム水路式
発電方式(水の利用方法):貯水池式
出力
認可最大出力:25600kW
  常時出力: 7000kW
水量
最大使用水量:24.00立方メートル毎秒
落差
有効落差:121.666m
設備
水車:立軸フランシス水車 出力14600kW×2台
発電機:立軸三相交流同期発電機 容量16000kVA×2台
主変圧器:1次10.5kV/2次77kV、(恐らく容量31000kVA)×1台
導水路:総延長6365.50m、主要導水路 圧力トンネル 口径3.6m、延長6365.50m
調圧水槽:差動式サージタンク? 高60.5m
水圧鉄管:内径3100〜1600mm、板厚11〜22mm、延長133m×1条
入口弁:バタフライバルブ
放水路:幅3.6m×高3.6m、総延長416m
標高
取水位標高:280.00m
放水位標高:147.05m
面積
流域面積:125.6平方キロメートル
河川
取水:宮川水系宮川[宮川ダム]
放水:宮川第二発電所
本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)


http://www.suiryoku.com/gallery/mie/miyagaw2/miyagaw2.html
中部電力株式会社 宮川第二発電所
所在地:三重県北牟婁郡紀北町紀伊長島区三浦

発電所諸元
歴史
所有:三重県企業庁[運開]-中部電力株式会社[現在]
昭和33(1958)年1月23日:運用開始
平成 4(1992)年3月   :設備改修
平成26(2014)年4月 1日:所有者変更(中部電力)

発電の区分
水路式
流込み式

認可最大出力:28600kW
  常時出力: 8100kW

最大使用水量:24.00立方メートル毎秒

有効落差:134.736m

水車:出力15100kW×2台

標高
取水位標高:138.65m
放水位標高:  1.35m

流域面積:128.6平方キロメートル

河川
取水:宮川第一発電所
放水:太平洋(三浦湾)

1695とはずがたり:2020/09/17(木) 18:34:56

うほっ。凄い水圧鉄管♪高低差公営発電所最大だったそうな(今は中電)
https://maps.gsi.go.jp/#16/34.234220/136.168488/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

http://www.suiryoku.com/gallery/mie/miyagaw3/miyagaw3.html
中部電力株式会社 宮川第三発電所
所在地:三重県多気郡大台町大杉
交通:JR紀勢本線 三瀬谷駅より約40km

発電所諸元
歴史
所有:三重県企業庁[運開]-中部電力株式会社[現在]
昭和37(1962)年3月28日:運用開始
平成27(2015)年4月15日:所有者変更(中部電力)
発電の区分
種別:一般水力
発電形式(落差を得る方法):ダム水路式
発電方式(水の利用方法):調整池式
出力
認可最大出力:12000kW
  常時出力: 1100kW
水量
最大使用水量:3.00立方メートル毎秒
落差
有効落差:477.179m
設備
水車:立軸4射ペルトン水車 出力12500kW(定格12000kW)×1台
発電機:三相交流同期発電機 容量14000kVA×1台
主変圧器:1次6.6kV/2次77kV、容量14000kVA×1台
導水路:無圧トンネル 延長2705.6m
上部水槽:梯型断面横溢流型
水圧鉄管:内径1600〜700mm、板厚9〜26mm、延長1379.55m×1条
入口弁:ロータリーバルブ
放水路:高1.87m、総延長25.0m
標高
取水位標高:779.00m
放水位標高:280.00m
面積
流域面積:28.6平方キロメートル
河川
取水:与八郎谷→堂倉谷(宮川)→小不動谷→不動谷川[不動谷ダム]
放水:宮川
本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)

ダム諸元
名称
不動谷(ふどうだに)ダム
歴史
昭和33(1958)年:着手
昭和36(1961)年:竣工
種類
越流型重力式コンクリートダム
大きさ
堤高:20.5m、堤頂長:44.0m、堤体積:6,000立方メートル
容量
 総貯水容量:71,000立方メートル
有効貯水容量:40,000立方メートル
面積
流域面積:27.8 平方キロメートル
湛水面積: 0.01平方キロメートル
流量
計画高水流量:190立方メートル毎秒

1696とはずがたり:2020/09/17(木) 18:35:54
流石多雨地帯。その辺の沢をぐるっと回るだけで3m3/sぐらい直ぐ集まっちゃうようである。
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.294931/136.150110/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


http://www.suiryoku.com/gallery/mie/yamatoda/yamatoda.html
中部電力株式会社 大和谷発電所
所在地:三重県多気郡大台町久豆
交通:JR紀勢本線 三瀬谷駅より約34km

発電所諸元
歴史
所有:三重県企業庁[運開]-中部電力株式会社[現在]
昭和60(1985)年5月   :運用開始(水力発電所データベース)
昭和60(1985)年6月 1日:運用開始(事業者様データ)
平成27(2015)年4月15日:所有者変更(中部電力)
発電の区分
種別:一般水力
発電形式(落差を得る方法):水路式
発電方式(水の利用方法):流込み式
出力
認可最大出力:6400kW
  常時出力: 180kW
水量
最大使用水量:3.00立方メートル毎秒
落差
有効落差:262.00m
設備
水車:立軸4射ペルトン水車 出力6700kW(定格6400kW)×1台

標高
取水位標高:557.80m
放水位標高:298.30m
面積
流域面積:17.9平方キロメートル
河川
取水:地池谷→大和谷→焼山谷→三滝谷
放水:大和谷

1697とはずがたり:2020/09/17(木) 18:36:43


宮川ダムには河川維持流量を用いた小水力が県営発電で残っているようだ。

http://www.suiryoku.com/gallery/mie/miyagawd/miyagawd.html
宮川(みやがわ)ダム[三重県管轄]

歴史
昭和27(1952)年7月:起工
種類
越流型直線重力式コンクリートダム
大きさ
堤高:88.5m、堤頂長:231.0m、堤体積:388,583立方メートル
堤体幅:76.62m(上流10.73m+下流65.89m)、ダム敷幅:118.74m(上流10.73m+下流108.01m)
容量
 総貯水容量:70,500,000立方メートル
有効貯水容量:56,500,000立方メートル
 洪水調節容量:24,500,000立方メートル(有効貯水容量の内)
堆砂死水容量:14,000,000立方メートル

標高
     堤頂標高:289.50 m
     天端標高:284.50 m
 洪水時満水位標高:283.00 m(サーチャージ)
  常時満水位標高:280.00 m
 洪水吐越流頂標高:265.50 m
放流管呑口中心標高:240.381m
    低水位標高:240.00 m
    堆砂位標高:240.00 m
放流バルブ中心標高:226.750m
 左岸導流堤頂標高:215.00 m
   水車中心標高:214.50 m
 左岸導流堤頂標高:212.00 m
     河床標高:200.00 m
     基礎標高:196.00 m

流域面積:125.6平方キロメートル
湛水面積: 2.0平方キロメートル

灌漑
灌漑面積:5430ヘクタール
灌漑供給水量:750万立方メートル/年

三重県企業庁 宮川ダム発電所
所在地:三重県多気郡大台町久豆
交通:JR紀勢本線 三瀬谷駅より約30km

発電所諸元
歴史
所有:三重県企業庁[運開]-三重県企業庁[現在]
平成15(2003)年:運用開始
発電の区分
種別:一般水力
発電形式(落差を得る方法):ダム式
発電方式(水の利用方法):流込み式
出力
認可最大出力:316kW
水量
最大使用水量:0.500立方メートル毎秒(以前は0.277立方メートル毎秒)
設備
発電機(以前):150kVA×1台
面積
流域面積:125.60平方キロメートル
河川
取水:宮川[宮川ダム]
放水:宮川

1698とはずがたり:2020/09/17(木) 19:26:14

宮川ダム(280m)から三瀬谷発電所(83.0m)まではがら空きである。

水量豊富なせいか,この程度では無視ってなスタンスを感じるw

犂(からすき)谷(279m)
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.321588/136.223795/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
大熊谷(279m)
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.329917/136.212595/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

■大熊谷口(149m)発電所・
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.327578/136.236069/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
有効落差130m
水量:5m3/s
発電量:5,400kW

宮川水系 (850513) | 国土数値情報河川データセット
https://geoshape.ex.nii.ac.jp/river/resource/850513/

雲母取水口(139m)5.5m/3
https://maps.gsi.go.jp/#16/34.331999/136.253504/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
始神谷(140m)0.5m3/s
https://maps.gsi.go.jp/#16/34.342010/136.280390/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
栗谷川(139m)3m3/s
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.374630/136.303532/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
浦谷(138.8m)3m3/s
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.382351/136.344860/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

■新三瀬谷発電所
最大使用水量:12m3/s(直下の三瀬谷P/Sは40m3/s)
有効落差:52m
認可最大出力:5,200kW

宮川(87m)
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.375905/136.368077/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

1699とはずがたり:2020/09/17(木) 21:05:07
https://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000062874.pdf
大内山川は、三重県の南勢地域に位置し、大紀町の春日越に発して、宮川に合流する総延長 31.0km、流域面積 134.36kmの一級河川です。…全体を通じて豊かな環境が保全されており,アユ等川魚の良好な漁場となっており,天然記念物ネコギギの生息地でもあります。

中部電力株式会社 長ヶ発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/mie/naga/naga.html
流域面積:140.5平方キロメートル
水路式
発電方式(水の利用方法):調整池式
出力
認可最大出力:2600kW(改修前2400kW)
  常時出力:  61kW
水量
最大使用水量:6.00立方メートル毎秒
落差
有効落差:51.34m(改修前50.37m)
取水位標高:93.30m
放水位標高:40.77m

取水:大内山川https://maps.gsi.go.jp/#17/34.349748/136.401299/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1 100.1m→八谷川(調整池)https://geoshape.ex.nii.ac.jp/river/resource/850513/ https://maps.gsi.go.jp/#16/34.377862/136.443897/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1 97m
放水:宮川

八谷川の流域面積そんな広くないし,流域面積の表記が三重県の大内山川全体の面積より大きいの可怪しく無いか?

1700とはずがたり:2020/09/18(金) 10:03:48
<野洲川>

野洲川ダム(381.2m)
http://maps.gsi.go.jp/#16/34.976740/136.351361/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E6%B4%B2%E5%B7%9D%E3%83%80%E3%83%A0
戦後の混乱期、極めて厳しい食糧需給状況は餓死者を生む悲惨な状態であった。こうした切迫した状況を改善するため農林省(現・農林水産省近畿農政局)は全国4水系・流域において「国営農業水利事業」を発足させた。水系を一貫して開発し、系統的な農業用水整備を行うことで食糧増産を図るのが目的であり、農林省版「河川総合開発事業」とも言えるものである。1947年(昭和22年)より開始された事業の対象として大井川・九頭竜川・加古川水系そして野洲川が選定され、同年から「国営野洲川農業水利事業」が施工された。

この根幹施設として野洲川ダムは着目され、事業は滋賀県から農林省へ移管された。建設工事は再開され、1951年(昭和26年)完成し流域の悲願が実現した[1]。

http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=3195
建設:着手/竣工 1939※/1951
※建設開始(県営ダム),1944年戦争激化により一旦中断。1947年国営野洲川農業水利事業として再開
改修:着手/竣工 2001/2009
目的:農業
流域面積/湛水面積:32.5km2(全て直接流域) /50ha
総貯水容量/有効貯水容量:850万m3/728万m3
ダム事業者:近畿農政局

青土(おおづち)ダム
http://maps.gsi.go.jp/#15/34.956413/136.303854/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

野洲川ダムは洪水調節機能を有していないため根本的な治水整備は遅れていた。滋賀県はダム下流の甲賀郡土山町青土地先に1987年(昭和62年)、補助多目的ダムである青土(おおづち)ダム(中央土質遮水壁型ロックフィルダム、43.5m)を建設し、野洲川流域の治水と甲賀市等への上水道、湖南工業地域への工業用水供給を図った。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E5%9C%9F%E3%83%80%E3%83%A0
滋賀県で最初の多目的ダムである[2]
ダム管理用の水力発電設備(最大250キロワット)も備える[3]。

http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=1364
目的:洪水・不特定利水・水道用水・工業用水
流域面積/湛水面積:54.3km2(全て直接流域) /62ha
総貯水容量/有効貯水容量 730万m3/660万m3
ダム事業者:滋賀県
着手/竣工:1966/1987

水口頭首工(180m)
http://maps.gsi.go.jp/#16/34.958136/136.197102/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
1955年建設
野洲川ダムの放流水取水

石部頭首工(116m)
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.025287/136.044474/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
1954年建設
野洲川ダムの放流水取水

1701とはずがたり:2020/09/18(金) 10:29:37
>>1700
調べれば判明するもんだ。インターネット時代は趣味者にも優しいねえ。。
野洲川ダムの最大取水量は10.3m3/sとなっている。
所が水口頭首工の最大取水量は6.143m3/s,石部頭首工の最大取水量は6.813m3/s。合計12.956m3/sもある。
水源の筈の野洲川の放流量(供給量)を超えて取水する慣行水利権みたいなものも含まれているのか?

野洲川ダム(381.2m)
[1]https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E6%B4%B2%E5%B7%9D%E3%83%80%E3%83%A0
[2]https://www.maff.go.jp/kinki/seibi/sekei/kokuei/yasugawa/yasugawa05.html
建設:着手/竣工 1939※/1951
※建設開始(県営事業),1944年戦争激化により一旦中断。1947年国営野洲川農業水利事業として再開
改修:着手/竣工 2001/2009…国営総合農地防災事業
目的:農業
流域面積/湛水面積:32.5km2(全て直接流域) /50ha
総貯水容量/有効貯水容量:850万m3/728万m3
ダム事業者:近畿農政局
取水施設(放流施設兼用):多孔式(6孔) 最大取水量 10.3 ?/s

水口頭首工(180m)
1955年建設
野洲川ダムの放流水取水

http://reiki.city.koka.lg.jp/reiki_int/reiki_honbun/r055RG00001057.html
○甲賀市水口頭首工管理規則(抜粋)
計画取水位は、頭首工の水位で標高182.20メートルとする。
制限水位は、頭首工の水位で標高183.787メートルを上限、181.90メートルを下限とし、ゲート操作によってこの範囲を超えてはならない。
管理責任者は、前項に規定する水位の範囲内でかんがい用水等の取水を行い、かつ、河川の流量を努めて恒常的に維持させるものとする。
頭首工地点からのかんがい用水の取水量は、次に掲げる量を基準とする。
単位:m3/s
4月25日〜5月1日:6.143
5月2日〜9月20日:5.650
9月21日〜4月24日:1.466

石部頭首工(116m)
https://www.maff.go.jp/kinki/seibi/sekei/kokuei/yasugawa/yasugawa05.html
1954年建設
野洲川ダムの放流水取水

取水口(位置):最大取水量 取水口
右岸:2.425m3/s 2.0×1門
左岸:4.388m3/s 3.5×1門

1702とはずがたり:2020/09/18(金) 11:29:40
これhttp://maps.gsi.go.jp/#15/34.956747/136.347349/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1結構大きいように見えるけど下に転載した只の砂防堰堤かね?

滋賀県砂防年表
2015年9月24日
https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kendoseibi/sabou/19718.html
1951 昭和26 土木部に砂防課を新設
1982 〃 57 うぐい川砂防堰堤工事(重力式H=24.0m湛水)着工。S62竣工。

1703とはずがたり:2020/09/18(金) 11:54:29
>>1700-1703
さて,発電所である。

野洲川ダム導水:
うぐい川(384.9m)http://maps.gsi.go.jp/#15/34.960475/136.363184/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
田村川(385m)
http://maps.gsi.go.jp/#16/34.944409/136.363088/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

発電取水:野洲川ダム・右岸・370m程度
発電所立地:■青土発電所:青土ダム・右岸
放水:青土ダム湖・292m程度

有効落差:78m
使用水量:10m3/s
最大認可出力:6,500kW

青土ダム導水:
音羽谷川(295m)http://maps.gsi.go.jp/#15/34.969830/136.291859/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
北砂川(295.3m)http://maps.gsi.go.jp/#15/34.979008/136.285036/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
※:下流の農繁期には慣行水利権等に配慮。この時期はダム本体からの放流水も増えるから大丈夫かと思われる。

発電取水:青土ダム左岸(280m程度)
上部水槽:この辺http://maps.gsi.go.jp/#16/34.941858/136.285647/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
発電所立地:■土山発電所・甲賀市土山北土山地先
放水:野洲川(223m)http://maps.gsi.go.jp/#16/34.942984/136.273159/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
有効落差:58m
使用水量:12m3/s
最大認可出力:5,800kW

1704とはずがたり:2020/09/18(金) 12:54:01
すげえw

6地域水利への誇り ...犬上川流域
https://www.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/4040474.pdf

最後の水利紛争

昭和7年の6月から7月にかけて降った大雨によって、一ノ井堰の一部が決壊したため、一ノ井堰の復旧工事が着手されました。一ノ井は、過去の明治・大正にかけて、同様の状況で違法工事を行っており、今回もその兆候が一部で見られたとして、二ノ井側の70人が現場に急行し、河原へ下り、竹槍を振りかざして、石合戦を展開しました。さらに、土を運搬するトロッコのレールを、川に投げ込んで引き揚げました。他方の一ノ井側も、数百人を集めて工事を続行しました。二ノ井側も数百人が集結し、再び竹槍を振りかざした石合戦となりました。夜を迎えて警官約200人が出動し、事態の鎮静にあたりました。

…地元と県は争いを根絶するためには、水不足の原因を取り除くほか無いことを確認しました。

ダムと頭首工の建設

昭和7年にいち早く着工した金屋頭首工は、昭和9年に完成しました。翌10年には幹線水路も完工し、昭和11年に使用が開始されました。犬上川の騒動の直接の原因となった水配分の問題を解消するため、一ノ井、二ノ井の反別、石高に応じて、用水配分量をおおむね8:2に確定し、その割合に応じて頭首工の左右に水門を設けました。昭和14年の大干ばつでは、他地区が用水に苦労し、争いも起きていましたが、この地域はそのような争いと無縁であり、以降も水争いが起きることはありませんでした。

…昭和9年には、当時としては最大の農業用ダムとなる、犬上川ダムの建設に着工しましたが、太平洋戦争によって進捗が遅れ、完成を見たのは、計画から遅れること9年後の昭和21年でした。その後、末端部分の水路改修や排水路改修、堰の改良が行われ、昭和32年に全ての事業が完成し、流域の全地域で用水が確保されて、二毛作も可能となりました。

http://www.jsidre.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2020/07/88-4-19.pdf
「村の堰(金屋頭首工)─滋賀県犬上郡多賀町地先─」(株)三東工業社北川 孝 Water,LandandEnviron.Eng.Apr.2020
金屋頭首工(表紙写真)は,当初,昭和8年に県営犬上川農業水利改良事業によって施工されたが,その後平成18年に,県営かんがい排水事業により全面改修が図られた。この基幹水利の抜本的な改良により,地域の水利用の効率化と,近代農業経営の確立に大きく寄与することとなった。…

金屋頭首工

所在地:滋賀県犬上郡多賀町富之尾地先 ここか?http://maps.gsi.go.jp/#17/35.199745/136.289628/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
当初施工年度: 昭和7?8年度
改修年度:昭和27年,50年,平成18年
受益面積:723ha
取水量:
左岸 3.407m3/s
右岸 0.683m3/s

犬上川ダム
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=1351
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.170862/136.339130/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
目的:潅漑・発電
流域面積/湛水面積:31.2km2 ( 全て直接流域 ) /35ha
総貯水容量/有効貯水容量 450万m3/370万m3
ダム事業者:滋賀県
着手/竣工:1934※/1946
※ダム建設に着工。第二次大戦の戦局悪化で完成は遅れる

犬上発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/shiga/inugami/inugami.html
事業者:関西電力(株)
運開:1954年
ダム水路式・調整池式
認可最大出力:1100kW   常時出力:   0kW
最大使用水量:3.20m3/s
有効落差:43.32m
流域面積:32.3km2
取水:犬上川(南谷)[犬上ダム](252.5m)
放水:犬上川(南谷)(206.55)

1705とはずがたり:2020/09/18(金) 13:14:41
>>1704
流域面積が32.3km2なので使用水量3.2m3/sはほぼ物部川の法則に从っている。
しかし金屋頭首工の取水量は4.9m3/sである。もう一寸水量増やして放水地点も下流で良い筈。

と云う事で犬上発電所は廃止。

新規取水:犬上川(北谷)(253m)http://maps.gsi.go.jp/#15/35.209161/136.348486/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
取水:犬上川(南谷)[犬上ダム](252.5m)
新規取水:大杉川(253m)http://maps.gsi.go.jp/#15/35.193082/136.341984/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1 名称:https://geoshape.ex.nii.ac.jp/river/resource/860604/

谷越部:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.195905/136.320870/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1 …此処らで谷を越えないと難しい。

上部水槽:http://maps.gsi.go.jp/#15/35.191942/136.307459/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
新犬上発電所
ダム水路式・調整池式
認可最大出力:4,600kW
最大使用水量:5.2m3/s
有効落差:107m
流域面積:32.3km2+α
放水:犬上川(145m)http://maps.gsi.go.jp/#15/35.188365/136.304712/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

1706とはずがたり:2020/09/18(金) 15:17:24
なかなか凄いぞ三重用水。

それにしても牧田川取水工何処にあんねん!

牧田川─牧田川取水工→牧田トンネル→打上ダム(水嶺湖)─[岐阜三重県境・分水嶺]→中里ダム(鈴養湖)→三重用水らし。

https://twitter.com/saber_a9_zc6/status/1289903585791074307
RSF?聖婆@WIN A9
@saber_a9_zc6
本日の散策①「牧田川取水工」
三重用水の始まりの地
ここから取水したのが 打上調整池へ送られます
堰堤の水が流れているところは呼水式魚道
ローラーゲート部は土砂吐きらしいです

https://twitter.com/search?q=%E7%89%A7%E7%94%B0%E5%B7%9D%E5%8F%96%E6%B0%B4%E5%B7%A5&amp;src=typed_query
moto
@nyaaaaaaauo

2019年6月5日
牧田トンネルfrom牧田川取水工to牧田導水路@一昨日

打上ダム
http://maps.gsi.go.jp/#15/35.241080/136.476181/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

中里ダム
http://maps.gsi.go.jp/#15/35.222887/136.478541/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

三重用水事業の概要
https://www.water.go.jp/chubu/mieyosui/ayumi/index.html
 これらの施設計画により4市2町(いなべ市、桑名市(旧多度町を含む)、四日市市(旧楠町を含む)、鈴鹿市及び菰野町、東員町)の農地約7,300haに対する農業用水として最大5.99m3/s、三重県企業庁により浄水後、水道用水として四日市市、鈴鹿市、菰野町の各家庭に最大0.668m3/s及び工業用水として最大0.194m3/sの供給を行う総合的な利水事業です。

三重用水の特徴
https://www.water.go.jp/chubu/mieyosui/tokuchou/index.html
5つのダムで水の安定供給を行っています。
(打上調整池・中里貯水池・宮川調整池・菰野調整池・加佐登調整池)

渓流取水に就いて
https://www.water.go.jp/chubu/mieyosui/keiryuu/images/syogen.jpg
三重用水関係説明図
https://www.water.go.jp/chubu/mieyosui/tokuchou/index.html
https://www.water.go.jp/chubu/mieyosui/tokuchou/images/setumeizu.pdf

1707とはずがたり:2020/09/19(土) 23:18:10

安積発電所各取水口,取水量調査断行!

<揖保川側>
揖保川(三方川取水ダム)…4.56m3/s(起伏ゲート用水0.158m3/s含む)
深河谷川…0.17m3/s

<引原川側>
谷川…0.22m3/s
引原川(西谷取水口)…3.95m3/s

安積発電所…8.90m3/s・5,000kW

三方川取水ダムで起伏ゲート用水に使う0.158m3/sはこの目的の他,ゲートを立て終わったら発電にも使っている様だ。
そうすると全て和すと恰度8.9m3/sとなる。(何処かが最大量取水したら他が取れないという十津川第一的な運用はしていない模様)

深河谷川→水量豊富だったし倍増以上の0.37m3/s(+0.2m3/s)ぐらいは余裕で行けそうだった。(勿論河川維持水量以下に成った場合は取水は止める)

谷川…めっちゃ小川と云うか沢だったwまあこれはこのままでOK。

引原川→取水設備の整備が必要だが原発電所で使用の5.5m3/s,野尻発電所から上野発電所への間での増分0.65m3/s(広路川など?),原発電所から赤西川等分(未詳)等を考えると現行3.95m3/sから5.95m3/s(+2.0m3/s)は行けるであろう。

揖保川→水量豊富である。取水量倍増ぐらいは出来そう。少なくとも6.56m3/s(+2.0m3/s)位は可能であろう。

合計して+4.2m3/s,最大使用水量13.1m3/sが可能っぽい。
この場合,7,300kW位には増強出来そうな感じ。

1708とはずがたり:2020/09/20(日) 19:59:39
この辺か?
https://maps.gsi.go.jp/#16/33.085007/129.886926/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

ダム建設予定地で田植え 立ち退き反対「住み続ける」
原口晋也
https://www.asahi.com/articles/ASN6700FBN66TOLB005.html
2020年6月7日 0時51分

 長崎県などが洪水防止や水道水供給のため川棚町に計画する石木(いしき)ダムの建設予定地で6日、田植えが始まった。土地収用法に基づき、一帯の土地の所有権が昨年すべて国に移って初めて迎えるシーズン。立ち退きを拒む川原(こうばる)集落13世帯の住民らは、父祖の開いた田で親族の手も借りながら汗を流した。

 水を張った田んぼの周りにはダム反対の決意を記した看板が立つ。周りには草が生い茂った荒れ地も点在。立ち退いた住民の田や畑だったところだ。

 県は家屋の強制撤去などの行政代執行も辞さない構えでいる。川原集落の総代、炭谷(すみや)猛さん(69)は「『ここに住み続ける』と言い続けている私たちにとって、田植えは当たり前の日常だし、住んでいるあかし。みんな気負いはない」と語った。(原口晋也)

1709とはずがたり:2020/09/20(日) 21:37:48
舂米P/Sに引き続き中電・三峰電その他連合が優先交渉権獲得って感じか。

鳥取県営舂米水力発電所、来月運営開始 中部電
https://estate.nikkan.co.jp/news/2020/09/q3atmbyiwrbylnau
【2020年8月28日付 建設・生活・環境・エネルギー面 日刊工業新聞電子版】

【名古屋】中部電力は27日、鳥取県営舂米(つくよね)水力発電所(鳥取県若桜町)の運営を9月1日に始めると発表した。発電出力は7890キロワット。国内初の水力発電施設でのコンセッション方式によるPFI(民間資金を活用した社会資本整備)事業。今後、老朽化した鳥取県の3水力発電所を2021年度から再整備し、23、24年に運営を始める予定。

運営は中部電、丸紅子会社の三峰川電力(東京都中央区)、美保テクノス(鳥取県米子市)、チュウブ(同琴浦町)が設立した特別目的会社のM&C鳥取水力発電(同)が行う。

鳥取県が50年以上経過した県営水力発電所の再整備と…

https://www.pref.tottori.lg.jp/item/756755.htm#itemid756755
舂米(つくよね)発電所…令和2年9月1日から運営を移行しました
舂米発電所水車発電機舂米発電所外観最大出力 7,900kW
発電所型式 ダム水路式
水車型式 フランシス水車立軸単輪単流渦巻型
発電開始年月日 昭和35年12月9日
工事着手年月日 昭和33年8月1日
河川名 八東川
位置 八頭郡若桜町大炊


鳥取県営水力発電所再整備・運営等事業に係る優先交渉権者の選定について(令和2年3月5日)
https://www.pref.tottori.lg.jp/290296.htm

 運転開始後半世紀を超える小鹿第一発電所、小鹿第二発電所及び日野川第一発電所の3発電所の再整備業務と舂米発電所を含めた4発電所の運営維持業務をPFI(コンセッション)方式で実施する鳥取県営水力発電所再整備・運営等事業について、公募型プロポーザル方式で事業者選定を行ってきたところですが、2月22日、23日に開催した同事業事業者選定審査会の審査結果に基づき、このたび次の事業者を優先交渉権者として選定しました。

1 優先交渉権者

コンソーシアム名:アクエリアス

構成員:

三峰川(みぶがわ)電力株式会社 (東京都)※代表企業

中部電力株式会社        (愛知県)

株式会社チュウブ        (琴浦町)

美保テクノス株式会社      (米子市)

1710とはずがたり:2020/09/20(日) 21:41:47

丸紅、中部電 鳥取県営水力発電所の運営開始へ 民間資本で国内初
https://www.sankei.com/economy/news/200827/ecn2008270016-n1.html
2020.8.27 12:56経済産業・ビジネス

 丸紅、中部電力などは27日、鳥取県営の水力発電所の再整備・運営事業者に選定され、9月1日から事業を開始すると発表した。国内の水力発電では、初の民間資金活用による社会資本整備(PFI)事業となる。

 同事業は、丸紅の100%子会社・三峰川電力(東京)、中部電などの企業連合が、県が保有する春米(つくよね)発電所、小鹿(おしか)第1発電所、小鹿第2発電所、日野川第1発電所の4つのダム水路式水力発電所を20年間にわたって運営する。資金面では、三井住友銀行を主幹事としたシンジゲート団から環境融資を受ける。

 丸紅では、気候変動対策として再生可能エネルギー事業の拡大を進めている。特に、三峰川電を通じ、水力発電事業や太陽光発電事業の強化を進めており、今回の4発電所を加えると、国内で25カ所の水力発電所を運営することになる。

1711とはずがたり:2020/09/20(日) 21:45:15

何故か日野川第二はない。

水力発電所ギャラリー 日野川水系
http://www.suiryoku.com/w_system/chuugoku/hino/hino.html#HINOGAW1

https://www.pref.tottori.lg.jp/item/756755.htm#itemid756755
小鹿(おしか)第一発電所

小鹿第一発電所写真最大出力 3,600kW
発電所型式 ダム水路式
水車型式 フランシス水車立軸単輪単流渦巻型
発電開始年月日 昭和32年10月23日
工事着手年月日 昭和28年4月15日
河川名 小鹿川
位置 東伯郡三朝町神倉

小鹿第二発電所
小鹿第二発電所写真最大出力 5,200kW
発電所型式 ダム水路式
水車型式 フランシス水車立軸単輪単流渦巻型
発電開始年月日 昭和33年4月30日
工事着手年月日 昭和31年9月26日
河川名 小鹿川
位置 東伯郡三朝町三朝

日野川第一発電所
日野川第一発電所写真最大出力 4,300kW
発電所型式 ダム水路式
水車型式 フランシス水車立軸単輪単流渦巻型
発電開始年月日 昭和43年1月30日
工事着手年月日 昭和39年1月30日
河川名 印賀川
位置 日野郡日野町福長

1712とはずがたり:2020/09/20(日) 21:47:14
明電舎の紀要かな?激萌え☆(;´Д`)ハアハア

https://www.meidensha.co.jp/rd/rd_01/rd_01_02/rd_01_02_12/rd_01_02_12_01/__icsFiles/afieldfile/2015/02/03/article-201002-0013.pdf
「最近の工事 ― 水力発電所の建設 ―」
今岡宣普
明電時報 通巻327号 2010 No.2

置賜野川には管野ダムと木地山ダムが建設されており,それぞれ野川第一発電所と野川第二発電所に発電用送水を行っている。1979年4月,「新野川ダム開発事業」が事業採択され,置賜野川に新たにダムを建設する計画が発足した。この新野川ダムは長井ダムと名称を変え,東北地方整備局の施工の下,2010年完成予定である。長井ダムの建設のため,旧野川第二発電所はダム湖に沈むことになり,同規模の発電所を新たに建設することとなった。

1713とはずがたり:2020/09/21(月) 23:25:13

草木発電所から三方川取水ダムの間の50mの有効落差の検討。大掛かりになったw

水量的には公文川と草木発電所だけ位の方がすっきりするんだけど。。

草木発電所放流口302m
http://maps.gsi.go.jp/#17/35.194090/134.649607/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
Ibo-Genryu00.png
40.33km2
3.0m3/s

・東公文川303.4m
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.201911/134.632398/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
Ibo-HigashiKumon00.png
4.6km2
0.345m3/s

・公文川303m
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.206653/134.622066/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
Ibo-Kumon00.png
28.6km2
2.15m3/s

・阿闍梨川301m
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.189768/134.615865/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
Ibo-Ajari00.png
9.2km2
0.69m3/s

南阿闍梨谷(仮称)303.7m
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.183911/134.609621/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
Ibo-MinamiAjari00.png
1.83km2
0.137m3/s

高野川303m
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.180561/134.611251/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
6.8km2
0.51m3/s

から取水して標高差50mで安積発電所三方川取水ダム付近で発電。

揖保川三方発電所(252m)
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.157056/134.613998/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
最大使用水量:6.832m3/s
最大出力:2,800kW
有効落差:50m

メリハリ付けて集水した心算だけど結構でかいな。。(;´Д`)
三方川ダムでの取水量6.56m3/sを想定してたけどもっと行けるかも。。
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/ibogawa00.html

1714とはずがたり:2020/09/21(月) 23:48:45

いっそのこと草木発電所廃止して下流まで落差確保して発電がええんちゃう??

取水:

草木ダム537m
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.186401/134.661698/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
13.4 km2
0.89m3/s

福知川取水工537m
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.153407/134.662664/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
9.9km2
0.65m3/s

発電

福知発電所
最大出力:3,600kW
有効落差:287m
最大使用水量:1.54m3/s
放水:揖保川250m
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.160074/134.614749/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

草木発電所
出力:0kW(▲1,400kW)

これや!(・∀・)b
Simple is Best !
合計+2.2MW

1715とはずがたり:2020/09/22(火) 16:43:50
関電の草木発電所を調べてて気付いたけど,関電所有の導水路が草木川になってて,草木川本流は横住川となっている。何故だ?!(因みに上流はちゃんと草木川になっている)

https://geoshape.ex.nii.ac.jp/river/resource/860606/

1716とはずがたり:2020/09/23(水) 20:00:24

明谷ダム再々開発・有効貯水量計算。

取水口EL=470m
放水口EL=500m

470m面積…20,903m2(20千平米)=2ha
500m面積…80,839m2(80千平米)=8ha…明谷ダムが1ha,九尾ダムが堤高26.5m・湛水面積9ha・有効貯水量64.8万立米,大井川ダムが堤高33.5m・湛水面積13ha・有効貯水量50.3万立米

簡略化の為にダムが円錐形であると仮定する。底面が80千平米の円錐V_1にすっぽりはまりこんでいて高さが30m低い円錐V_2の底面が20千平米とする。
(1)それぞれの円錐の底面の半径r_1,r_2を求めよ。

r_1=(80千/π)^(1/2)≒160m
r_2=(20千/π)^(1/2)≒80m

(2)円錐V_1の高さhを求めよ。

h:h-30=160:80

これを解いてh=60

(3)円錐V_1とV_2の体積の差Vを求めよ。

V=V_1-V_2=(1/3)*60*80,000-(1/3)*30*20,000=1,600,000-200,000=1,400,000m3=140万立米

こんなごついダムの心算はなかったんじゃが。。
でかすぎ??
三角錐の仮定がダメ??

1717とはずがたり:2020/09/23(水) 20:11:03
500mは満タン時で普通は余裕を持たして490mぐらいを運用上限にするかな?

490mの三角錐をV3とするとh=50の三角錐がV3で有効貯蓄量はV3-V2か。

これを計算する。
r_3=133

底面積は凡そ55.8

V=V_3-V_2=(1/3)*60*55,822-(1/3)*30*20,000=1,116,444-200,000=916,444=91万立米

結構でかいな。。

堤高は底面が455mで天端標高が500mだから45m。そか面積は小さくてもそこそこでかいダムになるのかな?

九尾ダムも大井川ダムも小ぶりな発電専用ダムではあるけど。。

ライバル松尾川ダムの有効貯水量は圧巻の1260万立米。12倍超。

1718とはずがたり:2020/09/23(水) 20:24:43
ダムの諸元が定まったのでこれで概ね作業完了。

ダム上流集水
瀬開谷川・貞光川・法正谷川では標高490m水準で取水。

明谷(ダム谷)
標高453m水準で取水

ダム後集水
内山谷川・片川・大惣谷川・大藤谷川で470m水準で取水

上部水槽
舞山http://ishildsp.life.coocan.jp/tokusima.htmの470m付近に設置

発電所
気田・久保地先

放水
吉野川53.6m付近に放水

有効落差410m程確保。
後は最大使用水量である。1m3/sで3,415kW程確保出来る。

1719とはずがたり:2020/09/23(水) 21:25:33
内山谷川→未調査
片川→15.9km2→1.6m3/s
大惣谷川4.5km2→0.5m3/s
大藤谷川7.7km2→0.8m3/s

は既存の概算流用(一寸ズレる)

明谷ダム…14.16km2→1.4m3/s
川又ダム…28.4km2→2.8m3/s

全部足して2.8+1.4+0.8+0.5+1.6=7.1

全体で24.2MWやな♪なかなかの大規模開発☆

これに伴い切越発電所▲4.5MWは廃止。
また吉良発電所の半田川29.3km2の内,12.2km2は新発電所が利用。とはいえ控えめな取水なので変更はまあ良いだろう。

1720とはずがたり:2020/09/25(金) 01:17:29

なんか凄そうな場所めっけ。
真砂鬼丸谷。449m
http://maps.gsi.go.jp/#17/34.172391/136.167533/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
真砂鬼丸谷→往(おお)古川→船津川→相賀

450mを維持したまま此処http://maps.gsi.go.jp/#16/34.135323/136.194592/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1迄来れるので,ここから一気に発電して7mのここhttp://maps.gsi.go.jp/#16/34.141699/136.206758/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1で放水。

有効落差435mは固い。

調べてみると流域面積は1.9km2。多雨地帯なので0.19m3/sとする。

[仮称]船津発電所
最大出力:680kW
有効落差:435m
最大使用水量:0.19m3/s

ちいせえw

328mでやってみる
真砂鬼丸谷に加えて小木森谷や往(おお)古川源流も入る。
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/S/Funatsu-onimaru01.png

今度は5.3km2なので0.53m3/s

[仮称]船津発電所
最大出力:1,400kW
有効落差:320m
最大使用水量:0.53m3/s

まあまあまともな出力になってきたぞ。

ふと気付くと直ぐ隣の銚子川第二発電所。これはコラボしなくてはw
嘗ては銚子川(不動谷)1600kWと岩井谷800kWから取水して最大2400kWだったが電発尾鷲第一の開発で不動谷の取水口(清五郎取水堰堤)は使用不能http://maps.gsi.go.jp/#16/34.128059/136.139102/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1になり1号機1600kWは廃止,残った2号機の増強に努め,1600kWから1900kWに増強されたが,2004年の台風災害にあって1000kWで復旧という事になってしまったそうな。
どうやら取水量を半減させた様だ。小さめの鉄管で復旧した感じかな。

銚子第二発電所
出力:1,900kW→1,000kW
水量:1.13m3/s→0.62m3/s(流域面積9.06km2)
取水:銚子川(不動谷)・岩井谷→岩井谷375m

http://dampswatch.blog.fc2.com/blog-entry-801.html
http://www.suiryoku.com/gallery/mie/chosigw2/chosigw2.html
http://netishim.seesaa.net/article/243668560.html

いっそのこと,岩井谷1.13m3/s,鬼丸・往(おお)古川322m,http://maps.gsi.go.jp/#16/34.179128/136.182232/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1等0.53m3/sを船津で纏めて発電とか。

船津銚子川発電所
出力:4,300kW
水量:1.63m3/s
有効落差:320m

なかなかまともな規模の発電所になってきたじゃあないかw

1721とはずがたり:2020/09/25(金) 01:25:06
>>1720
廃と云えばここの廃ダムっぽい施設は何だ??標高220m
http://maps.gsi.go.jp/#15/34.133618/136.151376/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

グーグルhttps://www.google.co.jp/maps/@34.1380924,136.1543378,16.96z?hl=ja…何もなし
https://www.google.co.jp/maps/@34.1336871,136.1509876,89m/data=!3m1!1e3?hl=ja

goomap https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E136.9.42.750N34.8.4.695/zoom/9/

http://www.suiryoku.com/gallery/mie/chosigw2/chosigw2.html
廃止になった銚子川第一発電所でも又口川発電所でも位置や川筋の関係からないようだし。。

それにしても尾鷲の四通八通ぶりよ。松尾川と云い40MWクラスになればこの位可能だって事で,俺の計画みたいに5MWとかでやると赤字なんだろうなああ。。(´・ω・`)

1722とはずがたり:2020/09/25(金) 18:36:53
>それにしても尾鷲の四通八通ぶりよ。松尾川と云い40MWクラスになればこの位可能だって事で,俺の計画みたいに5MWとかでやると赤字なんだろうなああ。。(´・ω・`)
二軒程ピックアップ。

導水路と発電力

川迫D─川合PS:7.0MW・4.9km
和田PS─長殿PS:16.2MW・9km

もしかすると発電力(MW)>距離(km)が一つの目途か!?

あかん,完全に無視してたわ。。

1723とはずがたり:2020/09/26(土) 02:04:54
遂に着手w

原野谷ダム
http://maps.gsi.go.jp/#17/34.857455/138.010962/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=1170
目的/型式 FA/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積 31m/90m/23千m3
流域面積/湛水面積 17.9km2 ( 全て直接流域 ) /19ha
総貯水容量/有効貯水容量 1252千m3/1207千m3
ダム事業者 静岡県
本体施工者 佐藤工業
着手/竣工 /1970

純防災用で普段は空っぽである。
便覧には原野谷川ダムとなってて吃驚である。阪奈道路の辻町インターが辻インターだと云われた時ぐらいのショックである。
また農業も目的に入ってることも軽くショック。

流域面積17.9km2,最大利用水量1.8m3/sで計画しみる。

先ずは丹間(たんま)川からの導水。
大した水量ではないので大井川川の大代川から峠越えで導水も可。

もっと云うと太田川ダムから持ってくれば良い。

太田川ダム [静岡県](おおたがわ)
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=3014
目的/型式 FNW/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積 70m/290m/238千m3
流域面積/湛水面積 20km2 ( 全て直接流域 ) /56ha
総貯水容量/有効貯水容量 11600千m3/10800千m3
ダム事業者 静岡県
本体施工者 大成建設・大林組・日本国土開発
着手/竣工 1986/2008

この谷を架空で越えてこの辺(134m)
http://maps.gsi.go.jp/#16/34.821008/137.986865/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
に上部水槽。
此処ら(30.6m)の放水http://maps.gsi.go.jp/#16/34.810526/137.984655/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

地獄沢→中村沢→吉川(太田川ダム)
http://maps.gsi.go.jp/#15/34.936537/137.964420/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
http://maps.gsi.go.jp/#15/34.936924/137.975192/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
http://maps.gsi.go.jp/#15/34.918276/137.984977/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

太田川ダム・明ヶ島川(仮称)1.5m3/s・265m→原野谷ダム・147m
萩間発電所
1,500kW

原野谷ダム・2.0m3/s・140m→垂木川30m
垂木発電所
2,300kW

合計 3,800kW

この後,大池にでも供水するかねえ

1724とはずがたり:2020/09/26(土) 09:43:29
>>1722
大丈夫だっ!関電伊吹発電所は5.4MWに9.6kmの導水路だっ

1725とはずがたり:2020/09/26(土) 10:35:15

砂防ダムを利用した水力発電所、米原で起工 22年稼働へ
https://www.chunichi.co.jp/article/97086
2020年7月31日 05時00分 (7月31日 05時00分更新) 会員限定

 二〇二二年六月の稼働を目指す水力発電所の起工式が二十九日、米原市甲津原のグランスノー奥伊吹敷地内で行われた。工事を行うのは発電所建設などを行うKANSOテクノス(大阪市)とグランスノーを運営する奥伊吹観光(米原市)の合同で設立した奥伊吹水力発電合同会社。
 発電所が設置されるのは同市甲津原の姉川支流の瀬戸谷川。砂防ダムを利用し、水が通る部分に取水設備を設置。下流に向け全長一・一キロ、高低差百五メートルのパイプを埋設し、高低差を利用した水圧で発電を行う。
 発電所の工事は既存ダムを利用しているため掘削などはなく濁水の流出もない。年間可能発電量は一千三百五十メガワット時で、一般家庭四百五十軒分に相当し、奥伊吹観光の年間消費電力一千百五十メガワット時を超える。奥伊吹観光の草野丈太社長は「環境負荷を抑えるゼロ・エミッションの取り組みとしてやりがいがある。今後も地域に眠る電源を開発したい」と話した。 (磯貝元)

1726とはずがたり:2020/09/29(火) 22:24:43
https://blog.goo.ne.jp/nekodam2014/e/888883754828e64289fdae42f83c880d
黒川ダムと城山発電所

1727とはずがたり:2020/09/29(火) 22:25:15
https://www.cbr.mlit.go.jp/kawatomizu/dam_followup/pdf/h22_iwaya-dam.pdf
岩屋ダムフォローアップ

1728とはずがたり:2020/09/29(火) 22:26:18
穴内川文水系統図 分水やろw
http://www.skr.mlit.go.jp/tokushima/river/event/yoshikouza/no11/text11-5-3-4.pdf

1729とはずがたり:2020/09/29(火) 22:26:35
https://www.pref.nagano.lg.jp/naraigawa/jimusho/kanridam/narai.html
奈良井ダム

1730とはずがたり:2020/09/29(火) 22:27:22
https://geoshape.ex.nii.ac.jp/river/resource/850509/
木曽川水系 (850509) | 国土数値情報河川データセット

1731とはずがたり:2020/09/29(火) 22:31:50
https://www.kkr.mlit.go.jp/wakayama/ryuiki_iinkai/ryuiki/comm02/pdf/chapter3/3_01_12.pdf
水道用水、工業用水の大部分が岩出から新六ヶ井堰の間に集中しています。

紀ノ川

1732とはずがたり:2020/10/01(木) 20:04:05
ヨッキもまた濃いいとこへ足を踏み込んだなw

利水マニア化してる俺の開発魂に火が着いたぞw

あかん,下流の島々谷が2.23m3/sしか使ってへん。。4.1も取水できひんか。。2.0m3/sだと出力2,000kWってとこ。

島々二俣発電所
発電ポイント:953.1m(島々谷PS二俣取水口付近)
https://maps.gsi.go.jp/#17/36.226139/137.757150/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

取水ポイント:1079m
北沢
https://maps.gsi.go.jp/#16/36.241046/137.763104/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
一ノ沢
https://maps.gsi.go.jp/#16/36.231492/137.737699/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
南沢
https://maps.gsi.go.jp/#16/36.227840/137.730253/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
流域面積
43.447km2

最大使用水量…4.1m2/s

有効落差:120m

最大出力:4,000kW

東京電力リニューアブルパワー株式会社 島々谷発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/nagano/simasima/simasima.html
認可最大出力:2700kW  常時出力:2100kW
最大使用水量:2.23立方メートル毎秒

隧道レポート 島々谷のワサビ沢トンネル 第1回
http://yamaiga.com/tunnel/shimashima/

真夏の上信越を行く②
島々谷川の砂防ダム現地視察
http://eritokyo.jp/independent/aoyama-col2846.htm
 しかし、砂防ダム工事で土砂が大量に持ち込まれたことにより、上高地の天然記念物であるニオイヤナギが島々谷川の川沿いに立派に成長していたり、外来種やこの地域には本来生息していない植物も多数繁殖している様子が見られ、すでに環境破壊・生態系破壊が明らかとなっている。

 3号から4・5号ダムまでの間にも度重なる洪水で削り取られた自然の川辺を「修復」したところが多数あった。まるで都会の河川のようにコンクリートで直線的に護岸してある島々谷川は痛々しくさえ見えた。それでも、水は澄み切って美しく夏の光にはじけている。

 また、道路整備により湧き水や山水の流れ方が変わり、道路に大量の土砂が流れ出て、扇状に広がっている様子が見られた。

 沢水が流れおちる沢の底部には蛇篭を積み上げたり、コンクリートの小さな砂防ダムと道路の下を通して川に水を流す暗渠も作られており、島々谷川はまるで土木工事の見本市のようでもあった。

https://blog.goo.ne.jp/nekodam2014/e/f67f3d51070ccd77c89b02825a266c89
↓島々谷第三号砂防ダム周辺地図(電子国土web)。

1733とはずがたり:2020/10/03(土) 00:02:33

日本初の市民出資による小水力発電!小早月発電所(富山)
http://communitypower.jp/996

今回取り上げる小早月発電所は、地域の民間企業主導で全国で初めて市民出資により富山県滑川市で建設・設置された小水力発電所です。

拠点:富山県滑川市
事業主体:株式会社アルプス発電
ステータス:実績あり
設立の経緯

「小早月発電所」は、立山連峰から流れる豊富な水を活かす小水力発電所で、2012年4月から稼働をはじめました。この発電所は、最大出力990キロワットで、年間で約5,464メガワット時(一般家庭約1500軒分の電力)を発電しています。

発電所を建設した小早月川(こはやつきがわ)は、立山アルプスの名峰、剱岳を水源とする二級河川早月川の支流です。早月川とその支流は水量が豊富なうえに急勾配で、小水力発電には向いている地域といえます。そのため、付近には北陸電力が建設した水力発電所が多数設置されています。

株式会社アルプス発電の取り組みは、故古栃一夫さんのイニシアチブのもとにはじまりました。この地域で生まれ育った元県会議員で社長の古栃さんは、子どもの頃からここに水力発電所をつくることを夢見ていました。古栃さんは、地元の土木建設業の技術・ノウハウを活かせる新しい事業として小水力発電事業の実現を志し、10年以上かけて全国各地の発電所を見て回り、地元の水系を調査してきたのです。そうした開発調査のなかで、全国小水力利用推進協議会の事務局長中島大さんや、自然エネルギーの地域事業を応援しているISEP(環境エネルギー政策研究所)所長の飯田哲也さんがアドバイスに入り、本格的に事業を進めることになりました。

2005年に富山県内の地元経済人からの資本金出資の協力を得て、株式会社アルプス発電を設立。資金調達や技術面の困難を乗り越え、やっと建設が始まった頃、残念なことに古栃さんは亡くなくなられてしまいました。その後、次男である古栃均(現社長)さんが中心となり、創業メンバーがその遺志を継いで小早月発電所を完成させました。
小早月発電所の発電機(写真:高橋真樹)

小早月小水力発電の仕組み

小早月小水力発電は、小早月川の砂防堰堤(えんてい)から取水し、約3キロ下流に位置する発電所へ水を流し、発電した電気はPPS(特定規模電気事業者)に販売しています。 発電に使った水は、放水口から再び川に合流させています。

厳しかった資金調達

発電所建設に際してまず苦労したのが資金調達です。総額約10.5億円のうち、およそ半分を環境省の補助金でまかなえることになりましたが、残る半分について銀行からの融資を得ることができませんでした。理由のひとつには、北陸地域での自然エネルギー事業が少ないことが挙げられます。銀行としては経験がないので、どのように評価すればよいのかわからないのです。また、ある程度の採算が見越せるFIT制度も事業の計画時点では始まっていなかったので、採算が取れるという証明が難しかったということもありました。

そこで、足りない資金を長野県飯田市の太陽光発電事業で実績のあったおひさまファンドを通じて、市民出資という形で集めることになります。市民出資では、プロジェクトの資金をまかなう5億円分と、工事のつなぎ資金(必要な資金が調達できるまで一時的に借り入れる資金)となる2億円、合せて7億円を募集しました。市民出資の募集は2010年9月から始まり、つなぎ資金の2億(一口300万円、年利7%)は比較的早く集まりました。また、5億円の方は一口50万円で7年で年利3%の利子をつけて返済するものでした。こちらは口数が多かったこともあり、募集当初はそれほど伸びませんでしたが、東日本大震災を受けて、自然エネルギーへの関心が高まったことで、結果として1年もかからずに集めきることができました。出資者は全国から合計で530人余りに上りました。2012年に小早月発電所が稼働すると、順調に発電がおこなわれ、出資金は予定通り返済されています。



1734とはずがたり:2020/10/03(土) 00:03:32
農業用水でクリーン発電 新早月発電所が運転開始
https://webun.jp/item/7174368
2015.04.10 17:09

 早月川電力(滑川市野町)が同市蓑輪で建設していた小水力発電所「新早月発電所」が完成し、営業運転を10日開始した。早月川…

1735とはずがたり:2020/10/04(日) 13:48:47
此処http://maps.gsi.go.jp/#16/34.252117/135.745139/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1,道のすぐ脇に凄い水量の滝があった。
これは使える。(有名な滝でも無さそうだし・・)

宗川野発電所
出力:550kW
水量:0.5m3/s
流域面積:5.36km2←狭い。。
有効落差:135m
取水:永谷川472m
放水:宗川332m

流石にすくねw

一寸(4.5km)導水管を延ばして204mで放水すると

宗川野発電所
出力:1,000kW
水量:0.5m3/s
流域面積:5.36km2
有効落差:260m
取水:永谷川472m
放水:大和丹生川204m
導水路:4.5km

厳しいな(;´Д`)

紀伊丹生川から取水すると行けるかも。

1736とはずがたり:2020/10/04(日) 18:03:37

千代川ルート

http://www.suiryoku.com/gallery/tottori/oouchi/oouchi.html
大内発電所
中国電力(株)
出力:1,450kW 常時410kW
水量:3.90m3/s
有効落差:50.0m
取水:北股川、千代川(276.82m)
放水:北股川(千代川直近)(223.88m)(地理院だと229m)

千代川(北股川合流部)(228m)
http://maps.gsi.go.jp/#15/35.260776/134.274216/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

土師川(232m)
http://maps.gsi.go.jp/#15/35.232457/134.227223/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
新見川(232m)
http://maps.gsi.go.jp/#15/35.255905/134.202247/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

西ヶ谷川(234m)
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.297781/134.172721/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
中津美川(234m)
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.304313/134.168215/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
安蔵川(236m)
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.314556/134.164374/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

佐治川ルート

http://www.suiryoku.com/gallery/tottori/saji/saji.html
佐治発電所
鳥取県企業局
出力:5,000kW 常時0kW
水量:3.60m3/s
流域面積:30.0km2
有効落差:164.8m
取水:(397.5m)
放水:佐治川(224.00m)(地理院だと235m)

取水:佐治川(235m)
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.326864/134.093306/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

上部水槽(233m)
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.334812/134.193642/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

放水:
佐治川(千代川合流部)70m
http://maps.gsi.go.jp/#16/35.339468/134.198470/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

[試案]用瀬発電所
出力:9,700kW
水量:7.50m3/s以上
有効落差:165m

なかなか♪

これ安蔵川発電所の為に取水される西ヶ谷川,中津美川,安蔵川は0.00としても,千代川1.0,土師川1.0,新見川0.8ぐらいで10.3m3/sとかにすると10メガ越えんで♪

計算してみると13,300kWになるヽ(゚∀゚)ノ

ちゃんと流域面積計算してみないとな♪

1737とはずがたり:2020/10/04(日) 18:08:54
ダメだ,中電が既にやっとるww

http://www.suiryoku.com/gallery/tottori/motigase/motigase.html

1738とはずがたり:2020/10/06(火) 19:42:08
全部ほすぃ(;´Д`)ハアハア

https://www.kosho.or.jp/products/list.php?mode=search&amp;search_only_has_stock=1&amp;search_word=%E6%B0%B4%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80

1739とはずがたり:2020/10/07(水) 19:03:13

https://www.i-manabi.jp/system/regionals/regionals/ecode:2/36/view/5120
二 水力発電

 黒川水系の電源開発

 高知県中央部を貫流する仁淀川の上流域の面河川や黒川は、南予の肱川とならんで愛媛県の水力発電の最も重要な河川である。愛媛県における電力供給は、水力発電から着手されたが、これは四国で最初の事業でもあった。水力発電は、水量が豊かで勾配のある河川が選ばれた。本県最初の電力供給は、伊予水力電気による石手川上流の湯山発電所(出力二六〇kW)によって、明治三六年(一九〇三)一月に営業開始した。
 県内で現存する発電所で、最古のものは上浮穴郡柳谷村の黒川第一発電所(最大出力一二〇〇kW)である(図7-11)。これは明治四四年(一九一一)の竣工で、仁淀川の支流の一つである黒川の最下流部に建設されている。面河川と黒川が合流する地点に面河第二発電所(昭和三六年竣工、一六〇〇kW)とならんであり、国道三三号からよく見える。当時の建設費は四四・六万円で、発電機と水車がセットになったドイツ製の発電機(一台六〇〇kW)が二台あり、七二年間も力強く回り続けている。
 このほか、黒川水系には黒川第二・第三発電所、小村(黒川第四)発電所をはじめ、この水系最大出力の第五黒川発電所(五三〇〇kW、写真7-12)の五つの水路式発電所が建設されている(図7-11)。すべての発電所が水路式であることは自然景観をそこなわなかった点では良い結果となったが発電出力はいずれも小さい。大きなダム(貯水池)をつくるほどの土木技術が進んでいなかったことも水路式発電形式をとらざるを得なかった要因であった。なお、四国電力は、最大出力二〇万kWの揚水発電所の建設計画を五六年五月に発表した。これは、現在面河川に建設中の新面河第三発電所のダムを下池としてそのまま利用するもので、新たに建設する必要があるのは上池で、黒川水系の八釜甌穴群の上流付近にダムを設け、さらに下池への導水管を建設するものであった。電力需要は昼間に多く、夜間は少ない。原子力発電や大型火力発電は一定の出力で運転するほうが効率的で経済的なため、夜間もフル運転を続けている。このため夜間は電力が余ることになり、揚水はこの余剰電力を利用できるのと、昼間のピーク需要(特に夏季)を緩和できる一石二鳥のメリットがある。水力というクリーンエネルギーであり、過疎地であることなどから環境面への影響はあまりないとみられ、地元や県でも地域開発に貢献するものとして大きな期待をよせていた。しかし、五八年四月にこの計画は、地質上の問題と需要の低迷とによって中止が発表され、同じ場所で小規模の一般水力(二万kW)を建設することが公表された。


 面河川水系の電源開発

 仁淀川の上流面河川水系には、昭和三年竣工の面河第一発電所(七〇〇〇kW)をはじめ面河第二(一六〇〇kW)・第三発電所(七一〇〇kW)の三つの小規模な水路式発電所があった(表7-29)。そのうち昭和一二年に県境付近の仁淀川に建設された面河第三発電所(七一〇〇kW)は、五五年三月に下流に完成した大渡ダムの建設により水没のため廃止された。そこで代わりの新面河第三発電所が旧面三から約二・五㎞上流の柳谷村旭地区に建設中である。総工事費二一七億円で五九年春完工の予定である。県内の水力発電所としては最大規模で二・二万kWとなる。発電所は高さ五〇mのうち三〇mは地下となり、ここで発電機を回した水は全長一七九五mの放水路トンネルで仁淀川へ放水される。

1740とはずがたり:2020/10/07(水) 19:10:14
第三発電所しかない謎だった仁淀川。

>仁淀川「第三」発電所という名称から、仁淀川「第一」・「第二」発電所の存在が推測されるが、いずれも欠番である。かつて筏津ダムの上流には仁淀川発電所(1万500キロワット)が存在したが、大渡ダム(国土交通省直轄ダム)の建設に伴い廃止され、大渡発電所(3万3,000キロワット)として生まれ変わった。大渡発電所から仁淀川第三発電所の中間にも加枝発電所(9,700キロワット)があるのみで、仁淀川第二発電所は存在しない。

嘗ては仁淀川発電所が第一で今は大渡発電所が第一相当で,第二が加枝発電所相当なんだな。

ひょんなことから第四発電所を構想(妄想)したw
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/tosa-shinjo.html

第四部分は妄想度低めで良さそうなんじゃ無いかと思ってるんだけど。

筏津ダム
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AD%8F%E6%B4%A5%E3%83%80%E3%83%A0
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

筏津ダム(いかだづダム、いかだつダム、いかなづダム[1])は、高知県高岡郡越知町野老山(ところやま)、一級河川・仁淀川水系仁淀川に建設されたダム。野老山ダムともいう。高さ25.5メートルの重力式コンクリートダムで、四国電力の発電用ダムである。同社の水力発電所・仁淀川第三発電所に送水し、最大1万キロワットの電力を発生する。

歴史

愛媛県から高知県へと流れる仁淀川では、古くから愛媛県側を伊予鉄道電気が、高知県側を高知県営にて、それぞれ水力発電所の建設を進めたことで、一大電源地帯が形成されていた。これら仁淀川の水力発電所は戦後になって四国電力が継承。同社は仁淀川中流部において、既存の仁淀川発電所、加枝発電所の下流に仁淀川第三発電所の建設を計画した。1955年(昭和30年)に漁業および公共補償問題を解決させ、1956年(昭和31年)5月1日に着工。現場はたびたび洪水に襲われ、仮設備のみならず作業員までもが濁流の中に消えていった。こうした難工事の中にあっても新工法の導入によって工期の延伸は抑えられ、完成した発電所は1958年(昭和33年)8月9日に運転を開始した。

周辺

越知町役場前から仁淀川沿いに敷かれた国道33号を上流に向かって進むと筏津ダムに至る。筏津ダムに貯えられた水は仁淀川第三発電所に送水され、最大1万キロワットの電力を発生したのち、鎌井田の放水口から仁淀川に放流される。この放水口の周辺はアユの釣り場として有名である。仁淀川第三発電所はダムの高さによって落差を得るダム式の水力発電所であるが、その建屋をダムの付近で見つけることはできない。それもそのはず、発電所は筏津ダムに内蔵されているからである。これは建屋建設に適した平地がダム周辺に見あたらなかったためで、コンピュータのない当時のこと、技術者たちは手動計算機を用い、この奇抜なダムの設計を行った。

仁淀川「第三」発電所という名称から、仁淀川「第一」・「第二」発電所の存在が推測されるが、いずれも欠番である。かつて筏津ダムの上流には仁淀川発電所(1万500キロワット)が存在したが、大渡ダム(国土交通省直轄ダム)の建設に伴い廃止され、大渡発電所(3万3,000キロワット)として生まれ変わった。大渡発電所から仁淀川第三発電所の中間にも加枝発電所(9,700キロワット)があるのみで、仁淀川第二発電所は存在しない。

[1] ^ 筏津ダムの「筏津」の読みについて、ダム便覧[1]は「いかだづ」、『四国電力50年のあゆみ』では「いかだつ」、『角川日本地名大辞典』では「いかなづ」としている。なお、現地地名としての「筏津」の読みは「いかなづ」である[2]。

1741とはずがたり:2020/10/07(水) 23:10:24
手許の2007年版の鳥取県版マップルには整合性の就かない水路が色々描かれていて私を混乱させたがどうも苫田ダムの建設に伴い羽出発電所と久田発電所が奥津第二発電所に統合されたと云う所にあるらしい。

更には井坂発電所なんかもあったようで,水力.comさんが罔羅してないと途端に暗中模索になってしまう俺。。

また入発電所は何かの文化財に指定されてるそうだ。色々歴史や変遷はあるようですなあ。

羽出発電所と井坂発電所の遺構
http://dampswatch.blog.fc2.com/blog-entry-794.html
2015.4.15 撮影

現在の奥津第二発電所の2ヶ所の取水、実は羽出発電所の取水だったそうで。
二つの川から有効落差に差がある2系統の水車を回してたそうで。
こちら4月の羽出発電所遺構の様子。…
二つの橋の下にそれぞれ水圧鉄管があったんですね。上部水槽も残って
ますが登るのは結構大変でした。まあかなりの回り道になりますが発電所前の
道を進めば着く事は判りましたが。

以前載せましたこの画像、実は井坂発電所の取水堰堤の遺構らしいです。
久田発電所が出来る前に作られた発電所だとか。久田発電所と重複するんで
廃止されたようですがこちらも発電所の跡地、上部水槽の遺構がありましたが…

羽出、久田発電所とも割と最近廃止になった発電所ですが既にこの様子。
廃止直後の記録が大事なんだなあ、と改めて考えております。
まあ個人の趣味なんで役には立たないと思いますが。

https://www.energia.co.jp/isan/iri_history.html
[発電所概要] 平成23年3月31日現在
■ 水系河川 吉井川水系 吉井川
■ 発電開始年月 大正9(1920)年5月
■ 発電所形式 水路式
■ 最大出力 1,600kW
■ 最大使用水量 8.348m3/s
■ 最大有効落差 26.37m

[建設当時から現在までの変遷]
入発電所年表
大正9年5月
(1920) 吉井川電力が入発電所(出力700kW)の運転を開始。
大正15年3月
(1926) 山陽中央水電が吉井川電力を合併。入発電所を山陽中央水電へ移管。
昭和10年2月
(1935) 山陽中央水電は,出力を900kW増加し,合計1,600kWとする。
昭和16年5月
(1941) 中国合同電気と山陽中央水電の合併により山陽配電が発足。入発電所を山陽配電へ移管。
昭和17年4月
(1942) 中国配電が発足。山陽配電は入発電所を中国配電へ移管。
昭和26年5月
(1951) 中国配電と日本発送電の合併により中国電力が発足。入発電所を中国電力へ移管。
平成18年10月
(2006) 国土の歴史的景観に寄与しているものとして,国の登録有形文化財に登録。

1742とはずがたり:2020/10/08(木) 16:21:44
Jp.09_奥吉野
IEA 水力実施協定 ANNEX 11 水力発電設備の更新と増強
第二次事例収集(詳細情報)
https://www.nef.or.jp/ieahydro/contents/pdf/4th_a11/jp/09.pdf

1743とはずがたり:2020/10/08(木) 21:21:39
新宮川水系の中に熊野川圏域という奴があるらしい。十津川・天川を除いた熊野川と北山川を中心とした水域のようだ。

新宮川水系熊野川圏域河川整備計画
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/080400/keikaku/seibikeikaku_d/fil/kumanogawa.pdf

1744名無しさん:2020/10/10(土) 03:30:01
(あくまで主観です)
東洋経済のような歴史ある媒体がこのような文章を採用したことは失望極まりません
話題は鉄道スレの方が適切なのかも知れませんが、大井川を見て育った者の1人として、
このような同調圧力は断じて受け入れられないものです


県とは対照的、静岡市は「JRリニア工事」許可へ
河川法管理権限を市に移せば問題は解決する
https://toyokeizai.net/articles/-/379656

1745とはずがたり:2020/10/13(火) 08:28:55
斯界の巨星,水力.comさんは

名称の判らないダム、堰
http://www.suiryoku.com/dam/d_tokusi.html



吉野-祖谷 取水堰 一宇発電所

を挙げてるけど

http://www.skr.mlit.go.jp/tokushima/river/event/yoshikouza/no11/text11-5-3-4.pdf

一宇PS H3.7.22 栗寄取水ダム

がそれではないか?

ここhttps://maps.gsi.go.jp/#16/33.891668/133.850545/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1が栗寄なのかどうかってことだと思うが

栗寄
徳島県三好市西祖谷山村善徳
バス停

https://www.navitime.co.jp/maps/poi?id=00303395

と確かに云う様だ。

1746とはずがたり:2020/10/13(火) 08:34:45
>>1744
川勝知事は一寸やり口がエキセントリックな所もありますが,大井川用水の水を飲んで育った者としても,脱原発の為に水力開発を推進してるマニアとしても,鉄道ファンではありますが,安易に水や水力発電を犠牲にして大量の電力を喰うリニアを推進して欲しくないと思って居る者としても知事にはガンガンやって欲しいと思ってます。。

寧ろ,市外の下流民の水を犠牲にして静岡市長が許可を出せるならそれこそ問題でしょうね。

川勝知事が田辺市長を排斥しすぎて拗らせて知事が反対なら市長としては賛成という感じに追い込んでしまってるなら問題でしょうけどどうなのかなあ。。

1747とはずがたり:2020/10/13(火) 12:03:12
今,秋葉ダム地点での集水面積は4490.0km2でhttp://www.suiryoku.com/gallery/shizuoka/akiha23/akiha23.htmlで佐久間ダム地点では4156.5km2であるhttp://www.suiryoku.com/gallery/shizuoka/sakuma12/sakuma12.html

その差は333.5km2。

この差から漏れ出る水量に豊川用水がある。佐久間ダムからは最大5,000万m3/年であるが更に振草導水分もある。

今,http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-150/data/documents/06_4_electric_27.pdfに拠ると

佐久間ダムと秋葉ダムの水使用量・放水量を比較すると佐久間より秋葉では約13億m3程増えている。

豊川用水に流す量は佐久間ダムから取水されてるから結局関係ないのか?

とりま無視すると自然に13億m3程度333.5km2で増えてるって事になる。

333,500,000m2で1,350,000,000m3だから年平均降水量は3.90m=3,898mmとなってしまう。明らかに大杉。2倍弱(https://www.cbr.mlit.go.jp/tenjyo/think/landform.htmlから平均2200mmだとすると1.7倍)ぐらいある。。何処かにミスがある筈。

秋葉の流域面積が過少で佐久間の流域が過大っぽい?

佐久間第二から下流,水窪の発電所以下を集めると167.717km2・佐久間第二の集水域153.8km2(振草以遠など除く)で少なめに見積もって足すと確かに322.5km2と面積はあってるっぽい。。

う〜ん,謎だ。。

1748とはずがたり:2020/10/20(火) 00:33:36
水力.comに拠る吉野川利水量

大森川発電所 12.00
長沢発電所 9.50
分水第一発電所 11.13
大橋発電所 9.74
住友共電高藪発電所 10.94
天神発電所 6.00
電発早明浦発電所 65.00
穴内川発電所 22.00
平山発電所 21.50
大田口発電所 0.60
東豊永発電所 2.10
白川発電所 0.61
住友共電東平発電所 4.00
住友共電別子山発電所 0.10
住友共電小美野発電所 1.32
愛媛県富郷発電所 4.00
愛媛県銅山川第一発電所 7.80
愛媛県銅山川第二発電所 5.80
愛媛県銅山川第三発電所 8.00
伊予川発電所 17.35
名頃発電所 3.50
祖谷発電所 3.70
高野発電所 8.80
一宇発電所 9.46
出合発電所 9.461
池田発電所 62.00
松尾川第一発電所 6.30
松尾川第二発電所 6.30
切越発電所 12.78
吉良発電所 3.80

1749とはずがたり:2020/10/20(火) 00:56:58
>>1748
三縄発電所 7←抜けてた
合計352.591

1750とはずがたり:2020/10/20(火) 18:12:59
地図でみっけてダムというか池やん,って思ったけど,なんと元々あった溜め池をぐるっと堰堤で囲んで容量を3倍に増やしたらしいw
堰堤の長さ日本一だそうな♪

大谷内(おおやち)ダム
http://maps.gsi.go.jp/#15/36.971307/138.695977/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=0795

1751とはずがたり:2020/10/20(火) 20:06:06
容量いっぱいになった。。

onikuma00.html
tenryu12.html
totsukawa-kinokawa10.html
futai.html

S/
S/TR
S/C

1752とはずがたり:2020/10/21(水) 15:29:56
山中に堰(用水)が張り巡らされてる箇所があってどれくらい取水出来るかよくわからんけど8%でとれるとしてみた。
雨しか降らない地方よりはゆっくり流出してくるから取水しやすのではないだろか??

取水
樽川発電所直下 EL=450m 64.1km2 5.0m3/s
https://maps.gsi.go.jp/#16/36.827235/138.424119/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0
馬曲川 EL=450 19.8km2 1.5m3/s
https://maps.gsi.go.jp/#15/36.852806/138.424494/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
放水
信濃川(樽川合流部) EL=307m
https://maps.gsi.go.jp/#15/36.891840/138.404067/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

有効落差:138m
導水距離:9.0km

関沢発電所
出力:7,450kW

1753とはずがたり:2020/10/21(水) 15:31:29
放水路から農業用水っぽいのに水を半分程取られて行く樽川P/S
http://abe-sin.com/suiryoku/tyuubu/tarukawa.htm

1754とはずがたり:2020/10/25(日) 21:00:19
なんと芦生に揚水ダムを造ろうという愚行だったのか。
ダム計画が実現しなかったというと残念な気持ちになる俺だがまあ良しだな。
それにしてもあちこちで揚水発電計画中止になってんだなあ。全部出来てたらだいぶ太陽光発電の発電を吸収できてたんちゃうか。

この辺か〜。出合と挙原は見つからず。

永谷
https://maps.gsi.go.jp/#15/35.377259/135.742187/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0


全住民退去もダム計画が消滅…水没しなかった「悲哀の廃村」無人化から“35年目の世界”
鹿取 茂雄2020/10/24
https://bunshun.jp/articles/-/41080?utm_source=twitter.com&amp;utm_medium=social&amp;utm_campaign=socialLink

 福井県の山深い場所に、その集落はある。京都府、滋賀県との県境に近く、県道35号から南に伸びる頼りない一本道しか交通手段はない。都会の喧騒とはかけ離れたこの場所に、かつて9世帯が暮らす永谷集落があった。

 その平穏な村にダム計画が持ち上がったのは、今から40年前の話だ。ダムが完成すれば、集落は水没して消滅する。穏やかな日々を過ごしていた住民たちは、賛成派・反対派に分かれて対立したが、最終的には全世帯が移転し、集落は無人となった――。

 ここまでは、ダム建設の時によくあるエピソードかもしれない。しかし、話はこれで終わらなかった。無人集落となったあと、なんと計画が根底から見直され、結局、ダムは建設されなかったのだ。そして、ダム計画に翻弄され続けた廃集落は、今も山奥にひっそりと佇んでいる。



80年代に持ち上がった“2回目のダム計画”
 この集落を二分したダム計画というのは、当時日本で最大級となる揚水式水力発電を建設しようというものだった。揚水発電は、電力需要の少ない夜間に電力を使って水を高所に汲み揚げ、その水を昼間の電力需要ピーク時に放流して発電する。発電というよりかは、蓄電という意味合いが強い。この揚水発電を行うには、揚げた水を貯めておく上部池と、放流した水を貯めておく下部池の2つの池が必要になる。

 1960年代に持ち上がった計画では、由良川の上流、京都府の山林に上部池のダムを造り、三国峠を隔てた福井県名田庄村(ここに永谷集落も含まれる)に下部池のダムを建設する予定だった。しかし、山林は貴重な原生林であり、所有する京都大学や地元住民が猛反発したため、計画は一旦見送られた。

 1980年代になって再びダム計画が持ち上がると、地元も誘致を進める推進派と反対派の二派に分かれ、争いを繰り広げた。だが結局、名田庄村では永谷、出合、挙原の3集落が水没予定地となり、多くの世帯が転居を余儀なくされた。

なぜダム計画は白紙に戻されたのか?
 永谷集落では反対派の住民が最後まで残ったが、1985年、ついに無人となった。しかし、反対運動の広域的な盛り上がりや、町長の改選といった政治的な動きによって、やがてダム計画は再び白紙に戻された。その後、現在に至るまで、ダムを建設しようとする動きは全くみられない。



永谷(ながたに)
http://www.aikis.or.jp/~kage-kan/18.Fukui/Natasho_Nagatani.html
所在:おおい町名田庄永谷
地形図:久坂/小浜
形態:川沿いに家屋が集まる
離村の背景:多くが集落整備事業。

https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=251424&amp;id=8094945
mixiユーザー
2006年06月28日 21:54
関西電力が芦生研究林と名田庄村に建設しようとしていた揚水式発電ダムは昨年末、関電側から旧美山町に対し計画中止を申し入れ、覚書を交わしていたことが明らかになりました。
この計画は1966年に上部ダムを芦生に下部ダムを名田庄村に建設する計画でした。
しかし芦生の貴重な自然に対する社会的関心の高まり、用地買収の難航、電力需要の低下などを背景に今回の措置に至ったものとみられます。
旧美山町としては大きな財源としての期待もありましたがダム建設に対する住民の不安もあり、中止することで関電と合意したそうです。(6月28日・京都新聞朝刊)

2002年11月19日
金居原発電所(仮称)建設計画の中止について
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2002/1119-4j.html

1755とはずがたり:2020/10/25(日) 21:05:21

降雨量少なく海水遡上…由良川に3年ぶり「防潮幕」設置 京都・舞鶴
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/343098
2020年8月31日 10:41

 京都府舞鶴市の上水道の主水源になっている由良川への海水遡上(そじょう)を防ごうと、市は取水場付近に防潮幕を張った。3年ぶりの設置で塩分濃度上昇を防ぎ、水道水の安定供給につなげる。

 舞鶴市は約8割の世帯の水道水を、隣接する福知山市大江町二箇の二箇取水場で由良川からまかなう。取水場は河口から約17キロの地点にあるが、川の水量が減少すると、海水が遡上する現象が発生。最近では2017年に7月21日から13日間、防潮幕を張った。

 今年は梅雨明け以降、降雨量が少なく、8月中旬には二箇取水場の塩分濃度が基準値を超えて取水ができなくなり、1・7キロ上流の補助取水場で水道水をまかなっている。

 防潮幕は取水口から約370メートル下流の舞鶴市桑飼上と福知山市大江町高津江を結ぶラインに設置。帆布製で長さ約百メートル、深さ2〜3メートル。市水道整備課は「補助取水場での塩分濃度上昇を抑えたい。台風や河川の水量の状況を見て、取り外しの時期を決める」としている。

1756とはずがたり:2020/10/25(日) 22:31:13
廃村紀行
http://www.medical-law.jp/sub2-4.htm
秋のある日、名田庄村の永谷地区の廃村を訪ねました。
この地区は、関西電力が計画した京都府と福井県の両府県にまたがる100万キロワット級の揚水発電所の下部貯水池の予定地とされ、いずれ水没する地区として立ち退きになりましたが、その後ダム計画は白紙となり、今はむなしく廃村となってしまったのです。

揚水発電所は、福井県の原発で発電した夜間のあまった電力を使って、モーターを動かし、下部貯水池の水を上ダムまで汲み上げ、電力の需要の多い昼間に再び水を落とし、落差を利用して発電するというもので、いわば巨大な蓄電池のようなダムです。
 水没地となる出合、挙原、永谷には20戸ほどの人家がありましたが、半ば強制的に立ち退きとなり、最後まで残った永谷地区は村を二分する行政の強引なやり方に反発し、9戸のうち4戸が最後まで抵抗したようですが、ついに1985年ころ村を捨てざるをえなかったものです。

上ダムは美山町の芦生の京大演習林内の上谷地区に予定されていましたが、原生林の残る貴重な環境を破壊するものだという地元住民と京大の強い反対運動が起こり、結局ダム計画は白紙になってしまったものです。

1757とはずがたり:2020/10/30(金) 20:40:37

すげえ,俺ww
佐梨川は新潟県の信濃川のトップ支流である魚野川(千曲川のトップ支流は犀川かな〜)の支流である佐梨川の電源開発妄想してたんだけど,中止になった発電構想と取水標高点(320m)だいたいダム地点で,出力規模(4.4MW)が偶然ほぼ一致w
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/uono.html#sanashi

国土交通省の河川官僚どもとシンクロ出来てるww

ここは揚水は中止で良いから一般水力発電所だけでも作ろうよ。。

1758とはずがたり:2020/11/03(火) 18:10:11
桃山と須原の導水路に余裕があるか調べたかったが行き詰まる。。

桃山発電所

導水路:総延長4305.4m、主要導水路 幅4.55m×高4.55m、延長4305.4m
有効落差:79.55m
取水位標高:647.42m 放水位標高:561.98m 無効落差:5.89m

断面20.7m2で37.57m3/sを流している。1.81(m3/s)/m2
平均勾配0.13cm/m

須原発電所

導水路:総延長3845.7m、主要導水路 幅5.15m×高4.85m、延長2356.5m
有効落差:34.90m
取水位標高:561.93m 放水位標高:524.50m  無効落差:2.5m

断面24.98m2で36.16m3/sを通している。1.44(m3/s)/m2
平均勾配0.065cm/m

水路の勾配が須原の方が緩いのか?と思ったが怪しい推論では須原の方が確かに緩そう。

寝覚発電所

導水路(王滝川→発電所):総延長4535.8m、主要導水路 幅6.08m×高5.79m、延長4406.4m
有効落差:64.29m
取水位標高:739.5 m(王滝川) 放水位標高:670.62m 無効落差:4.59m

断面35.2m2で65.8m3/sを通している。1.87(m3/s)/m2

平均勾配0.10cm/m

http://29.pro.tok2.com/~bye01354/hotei-HP/isahayabosai2/isahaya/flood/hydrolog/manning.htmlだと平均勾配に対する用語として水面勾配と云うらしい。m/mで出すようだ。殆ど0.0やん。

となるとあんま勾配に関して気にせんでよし??

で,潤辺なんて概念が必要になってくるのかw
>流れの断面のうち,空気と接する部分を除いた,水路の壁や底に接する部分の長さを潤辺といい,記号はSで表わします.

1759とはずがたり:2020/11/03(火) 18:13:28

もう工学部の世界やねw (高校向けと書いてあるけど工業高校でもやるのかな??)

水理設計
http://www.asahi-net.or.jp/~YM7K-INUE/~ym7k-inue.htm

1760とはずがたり:2020/11/08(日) 17:27:18
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1191161933/599で凄い山道を見せられたところで検討

七川貯水池(標高92m)
https://maps.gsi.go.jp/#15/33.601109/135.696516/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

全くの山中かと思うと結構低い。
周囲の山々はそれ程高くなくて350mを連続して維持は出来なさそう。

250mで取水するとしてもメインの古座川上流が


211mで行く。湖面の91mに対して115mは行ける。

大桑谷
http://maps.gsi.go.jp/#15/33.603200/135.737522/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

大桑谷支流

成川
http://maps.gsi.go.jp/#15/33.648976/135.732586/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

大屋谷
http://maps.gsi.go.jp/#15/33.668622/135.721171/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

古座川
http://maps.gsi.go.jp/#15/33.677265/135.712931/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

栃ノ谷
http://maps.gsi.go.jp/#15/33.660943/135.686753/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

平井川
http://maps.gsi.go.jp/#15/33.661693/135.685337/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

導水延長は15.6kmとなる。

大桑谷・同支流 4.4km2

成川・大屋谷・古座川・栃ノ谷・平井川47.0km2

合計51.4km2

5.1m3/s取れるとすると4,880kWとなる。15.6kmの導水路だと効率指数0.31。。
厳しいな。。

1761とはずがたり:2020/11/08(日) 17:55:50
>>1760
次は平井川と古座川のみで行く。
平井川と古座川には堰堤を設置,221mで取水。有効落差は125m。
今回は10.5km。
導水路は短く出来たが堰堤建設分をほんとは計算に入れないと行けないんだけど未だ何の推計式も持ち合わせていない。。

42.3km2だ。

4,370kW

導水路効率は0.4166とまあ及第点。15m程度の取水堰堤を建設する予定だけどその辺はコストにどう影響するかねぇ。。

古座川上流部開発はこれで行く☆

1762とはずがたり:2020/11/18(水) 23:12:13
祝!自主開発水力電源2GW突破!!!これで原発2基は止められる♪
5GWぐらいかな。。
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/suiryoku00.html

記念すべき2GWは只見川(その1)。奥只見や田子倉辺りで…と思ったがその手前で到達。
寧ろダムと水発多すぎて奥只見まで辿り着かなかったw
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/tadami00.html

とはいえ,重要な河川は開発し尽くしてなかなか良好案件残って無さそう。。

1763荷主研究者:2020/11/21(土) 22:29:18

https://www.sakigake.jp/news/article/20201106AK0022/
2020年11月6日 12時21分 秋田魁新報
17年に氾濫の横手・上溝川、年度内に治水工事の大半完了へ

治水対策工事が進む横手市大森町の上溝川

http://tohazugatali.web.fc2.com/risui/20201106akita02.JPG

 2017年7月の記録的大雨で氾濫した秋田県横手市大森町の上溝川で、浸水被害を軽減させるための治水事業が着々と進んでいる。事業は国の補助を受けて県が実施し、進捗(しんちょく)率は約80%(9月末現在)。護岸整備や川幅拡幅など延長約5キロを対象にした主要な工事は年度内に大部分を終える見込みだ。

 県管理の上溝川は延長約12・3キロ。1級河川の雄物川の支流で、大森町の中心部近くや田んぼの間を流れる。1959年以降も段階的に河川改修が行われていた。

 しかし記録的大雨が降った2017年7月22日の夜にあふれた。県平鹿地域振興局によると、上溝川氾濫により500戸以上の家屋が浸水被害に遭い、浸水面積は約430ヘクタールに上った。

 上溝川での治水事業は雄物川の合流付近から八沢木地区に向かう延長約5キロ区間が対象。17年度に始まり、本年度の完成を見込む。メインとなる工事は順調に進んでいるという。総事業費は約88億円。

 17年と同レベルの大雨に見舞われた場合でも氾濫を防ぐことができるように、工事では川底を掘って流れを良くして流量を向上させる河道掘削や築堤などを行っている。護岸用のコンクリートブロックを設置し、川幅も場所によって従来の1・5〜2倍に広げる。

 記録的大雨では、護岸がえぐられるなど流水による被害も確認されていた。

 同振興局建設部は「今回の工事で前回の規模の雨に見舞われても、堤防の超水、家屋への浸水被害は抑えることが期待できる。ただ、いつ想定以上のことが起きるか分からないので、備えはしっかりとしてほしい」としている。

 17年の記録的大雨に関して県は上溝川だけでなく、大仙市の河川でも、堤防整備や河道掘削、橋の架け替えなどの事業を進めている。

1764とはずがたり:2020/11/22(日) 22:28:42
やられたっっ,ここらで100MWの巨大ダム作ろうとしてたのに関電に先をこされたっ!!!…orz

流石に1MWではなく(表題まちがえとる)10MW弱の様だが,逆に1メガならただの河川維持用水だから大勢に影響ないぐらいだけど。。


ダムに合計約1メガの水力発電所を新設、関電が岐阜県の2カ所で
https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/2006/24/news112.html

関西電力は、同社が岐阜県飛騨市宮川町に所有している坂上ダムおよび打保ダムの直下に「新坂上発電所」「新打保発電所」をそれぞれ新設する。両発電所ともにダムの水を利用するもので、最大出力は合わせて9240kWとなる計画である。
2020年06月24日 15時00分 公開
[スマートジャパン]

 関西電力は2020年6月10日、同社が岐阜県飛騨市宮川町に所有している坂上ダムおよび打保(うつぼ)ダムの直下に「新坂上発電所(仮称)」「新打保発電所(仮称)」をそれぞれ新設すると発表した。

 両発電所では、坂上ダムと打保ダムの豊富な水を利用する。最大出力は新坂上発電所が4300kW、新打保発電所が4940kWとなり、発電電力量は新坂上発電所が1300万kWh/年、新打保発電所が1600万kWh/年となる計画である。

 新坂上発電所は2021年3月に着工し、2024年8月に運転を開始する予定で、新打保発電所は2021年8月に着工し、2025年4月に運転を開始する予定となっている。CO2の削減量は新坂上発電所で約6000t/年、新打保発電所で約7400t/年が見込まれる。

1765とはずがたり:2020/11/22(日) 22:31:05
くそっ30m3/sの水使った本格的なやつやん。。・゚・(ノД`)・゚・。
これで暫く(30年位?)此処の計画無理になったな

くっそー,俺ならもっと巨大な発電所作ってガンガン発電するのに。。関電の馬鹿野郎め。原発に回すカネ有るならもっと水力ふやせっちゅうねん( ゜д゜)、 Peッ

新坂上(しんさかがみ)発電所(仮称)および新打保(しんうつぼ)発電所(仮称)の新設について
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2020/0610_1j.html

 当社は、この度、岐阜県飛騨市宮川町に当社が所有する坂上ダムおよび打保ダムにおいて、それぞれのダム直下に「新坂上発電所(仮称)および新打保発電所(仮称)」を新設することとしました。

 本計画は、水資源が豊富な坂上ダムおよび打保ダムの水を有効活用するものであり、両発電所あわせて最大出力9,240kWの発電所を新設するものです。

 新坂上発電所(仮称)は2021年3月着工、2024年8月の運転開始、新打保発電所(仮称)は2021年8月着工、2025年2月の運転開始を目指し、関係当局のご指導と地域の方々のご理解を賜りながら、安全を最優先に建設を進めてまいります。

 当社グループは、「低炭素」のリーディングカンパニーとして、2030年代に国内外で再生可能エネルギー電源の設備容量600万kWを目標に、200万kW以上の新規開発に取り組んでおり、今後も引き続き、地域の皆さまのご理解を賜りながら、再生可能エネルギーの普及・拡大に貢献してまいります。

【参考:新坂上発電所(仮称)・新打保発電所(仮称)の概要】
新坂上発電所(仮称) 新打保発電所(仮称)
所在地 岐阜県飛騨市宮川町 岐阜県飛騨市宮川町
水系・河川名 神通川水系 宮川 神通川水系 宮川
発電所形式 ダム式 ダム式
最大出力 4,300kW 4,940kW
発電電力量 1,300万kWh/年 1,600万kWh/年
最大使用水量 30.0m3/s 33.3m3/s
有効落差 16.4m 17.2m
CO2削減量 約6,000t/年 約7,400t/年
以 上

添付資料1:「新坂上発電所(仮称)・新打保発電所(仮称)」の計画概要 [PDF 671.58KB]
添付資料2:関西電力グループの再生可能エネルギーの導入状況および開発計画 [PDF 231.57KB]

1766とはずがたり:2020/11/24(火) 16:27:59
[試案]浦野川発電所
出力:3,4100kW
落差:121m
水量:2.43m3/s+0.235m3/s+0.72m3/s=3.385m3/s
流域:48.65km2+4.72km2+14.41km2=67.78km2
導水:8.89km (0.38)→まあなんとかOK
取水:浦野川(526m) https://maps.gsi.go.jp/#15/36.368989/138.137575/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1・阿鳥川(530m) https://maps.gsi.go.jp/#15/36.378733/138.144605/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1・室賀川(526m) https://maps.gsi.go.jp/#16/36.405606/138.153188/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
放水:千曲川(399.7m) https://maps.gsi.go.jp/#15/36.430785/138.182962/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

この辺は小雨なので水量が余り期待できないのが痛い。。

1767とはずがたり:2020/11/24(火) 18:18:11
[私案]奥佐久発電所

出力:23,100kW[+23.0MW]
水量:10.2m3/s
落差:272m

取水:栗生川(1220m)http://maps.gsi.go.jp/#16/36.019644/138.586489/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1・南相木川(1220m)http://maps.gsi.go.jp/#15/36.002469/138.599074/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1・千曲川(1223m)http://maps.gsi.go.jp/#16/35.972979/138.612474/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
放水:相木川(943m)http://maps.gsi.go.jp/#18/36.045206/138.533733/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
導水路:7.9km(千曲川含む12.676km)

流域:
千曲川:116km2→少し雨も降る様なので8.7m3/s(一応下流に海ノ口発電所がある。。)
その他:29.7km2→1.5m3/s

1768とはずがたり:2020/11/24(火) 18:39:23
台風の雨が危険な千曲川と阿武隈川、そして狩野川の共通点
饒村曜 | 気象予報士
2019/10/17(木) 5:01
https://news.yahoo.co.jp/byline/nyomurayo/20191017-00147094/

台風19号の雨
 令和元年(2019年)10月6日3時にグアム島のあるマリアナ諸島の東海上で発生した台風19号は、西進しながら発達し、7日18時にはマリアナ諸島において大型で猛烈な台風に発達しました。

 台風は、その後北西に進路を変え、予報通りに日本へ接近し、12日17時前に静岡県の伊豆半島に上陸しました。

 台風の強さは、上陸寸前に猛烈から非常に強い台風に落ちましたが、依然として大型の台風でした。台風の北側に分厚い雨雲が広がっており、この雨雲が台風前面の東よりの風によって伊豆半島から関東西部の山地に吹き付けられました。

 このため、伊豆半島から関東西部の山地では、台風19号の接近前から強い雨が降り続け、これに台風中心付近の激しい雨が加わって記録的な雨となりました。

 11日〜13日の降水量は、神奈川県箱根994.5ミリ、埼玉県浦山683.5ミリ、群馬県田代442.5ミリ、宮城県筆甫607.5ミリでした(図1)。

図1 全国の3日間の降水量(11月11日1時から13日24時)
 箱根の雨はほとんどが12日に降っており、12日の922.5ミリは、これまでの日本記録であった高知県魚梁瀬の851.5ミリ(平成23年(2011年)7月19日)を上回っています。

大雨特別警報
 令和元年の台風19号により広い範囲で記録的な暴風や大雨となる恐れがあることから、気象庁では10日には東海から関東などの都県に大雨特別警報を出す可能性に言及した情報を発表しました。

 また、昭和34年(1959年)に伊豆半島から関東西部で大雨が降って、伊豆半島を中心に1000名以上が亡くなった狩野川台風に似ているとも発表しました。

 気象庁は、12日15時32分に東京都と群馬、埼玉、神奈川、山梨、長野、静岡の各県に大雨特別警報を発表し、その後も大雨特別警報の発表が相次いで、広域関東圏と東北の13都県で発表になりました。

 平成30年7月豪雨(通称:西日本豪雨)のときの11府県での特別警報を上回り、過去最多の発表となりました。

南から北へ向かって流れる川
 夏の大雨は、太平洋高気圧の強まりによる前線の北上や、台風の北上などで雨域が北上してくる場合が多くあります。

 北から南に流れる川の下流では、降り始めた雨がそのまま海に流れた後に、上流に降った雨が流れてきます。

 しかし、南から北へ流れる川の下流では、上流に降った雨が流れてきているときに雨が強まります。

 つまり、同じ雨量であっても、南から北へ流れる川の方が、北から南へ流れる川より水害の危険性は高いのです。

 台風19号の記録的な大雨で、多くの河川の堤防が決壊しましたが、被害が大きかった千曲川や阿武隈川は南から北へ流れる川です(図2)。

図2 特別警報を発表した13都県と千曲川、阿武隈川、狩野川
 昭和34年(1959年)の狩野川台風のときに、大きな被害が発生した狩野川も、南から北に流れる川です。

1769とはずがたり:2020/11/25(水) 09:01:05
奥米川発電所…米川発電所の取水口の上流で

放水:676m http://maps.gsi.go.jp/#16/35.418407/137.878343/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
取水:870m
沢1 http://maps.gsi.go.jp/#15/35.430935/137.896335/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
沢2 http://maps.gsi.go.jp/#15/35.435830/137.902429/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
沢3 http://maps.gsi.go.jp/#15/35.431774/137.909424/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
米川(ダム) http://maps.gsi.go.jp/#16/35.427185/137.912418/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
沢4 http://maps.gsi.go.jp/#16/35.424282/137.909735/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
沢5 http://maps.gsi.go.jp/#16/35.416990/137.907289/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
落差:189m
導水:5.98km
水量:10.462km2(細かい導水路を追加して)
出力:1,310kW

厳し,,

1770とはずがたり:2020/11/27(金) 00:17:44
旭化成、稼働100年近い自前の老朽水力発電所を「最新の水力発電」に改修する費用調達で、グリーンボンド100億円発行へ。発電電力はすべて自社の工場等で使用(RIEF)
2020-05-14 08:00:37
https://rief-jp.org/ct10/102400#:~:text=%E8%B3%87%E9%87%91%E4%BD%BF%E9%80%94%E5%85%88%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8B,%E3%81%AE%E6%B0%B4%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E3%81%A0%E3%80%82

 旭化成は、宮崎県と熊本県に所有する古い水力発電所を改修して、再エネ電力として活用するため、100億円のグリーンボンドを発行する。発行は6月にも実施する。両発電所はともに大正年間に完成した老朽設備。これらの発電設備を更新し、高効率化することで、今後、数十年から100年にわたって、再エネ電力を供給できる。「大正の水力発電」が「令和の最新再エネ」として蘇るわけだ。

 資金使途先となる水力発電所は、宮崎県西臼杵郡にある五ヶ瀬川発電所と熊本県の馬見原(まみはら)発電所。五ヶ瀬川は、宮崎県北部を流れ、一部、熊本県阿蘇地方を通って、延岡市から日向灘に流れ込む一級河川。両発電所はともに五ヶ瀬川の水資源を活用した取り込み式の水力発電所だ。五ヶ瀬川発電所は、大正14年(1925年)の完成、馬見原発電所は大正15年(1926年)完成で、ともに、間もなく100年歳になろうかという老朽発電所だ。発電量は5MW〜20MW。

 旭化成は、創業以来、五ヶ瀬川水系の水力発電所からの送電で事業活動をしている。現在は合計9カ所(最大出力合計 56.84MW)の水力発電所を所有(他に火力発電所5カ所)している。いずれの設備も完成後70年以上を経過しており、これまでは補修工事で支えてきた。しかし、老朽化が目立っているうえ、耐震性の面から除却・撤去の判断も迫られる状況にある。そこで、大正年間に稼働した2カ所の発電所を「再生」することとした。

産業遺産化した馬見原発電所
産業遺産としても人気の高い馬見原発電所
 五ヶ瀬川水系の水量は変わらず豊富なことと、いったん改修整備すると、また100年ぐらいは発電を続けることができ、安定的な再エネ電源とみなせる。発電した電力は旭化成の宮崎県延岡地区の工場群に引き続き供給することで、同社の消費電力のグリーン化とCO2削減に貢献する。また大規模なダムだと、環境破壊等の課題が生じるが、同発電所は20MW以下で環境省のアセスメントの対象外で、追加的な環境負荷等は最小限に抑えられる見通しという。

 6月にも発行するグリーンボンドは期間5年。野村證券、大和証券、みずほ証券、SMBC日興証券の4社が主幹事を務める。野村證券はグリーンボンド・ストラクチャリング・エージェントも務める。ボンドのグリーン性については、Sustainalyticsが国際的なグリーンボンド原則(GBP)への適合を評価するセカンドオピニオンを付与した。

1771とはずがたり:2020/11/27(金) 00:33:41
>>1770
>。五ヶ瀬川発電所は、大正14年(1925年)の完成、馬見原発電所は大正15年(1926年)完成で、ともに、間もなく100年歳になろうかという老朽発電所だ。発電量は5MW〜20MW。

なぞだ。この書き方だとどっちかの発電所が5MWでどっちかが20MWに読めるけど,五ヶ瀬川発電所は13.5kWで,しかも既に着工されていて,リプレース後は14.5kWになるらしい。。


旭化成延岡地区における水力発電所改修について
2018年11月12日
旭化成株式会社
https://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/2018/ch181112.html

 当社は創業以来五ヶ瀬川水系の水力発電所からの送電で事業活動をしており、現在は合計9カ所(最大出力合計 56,840kW)の水力発電所を所有し、当社の延岡地区の工場群などに電力を供給しています。それぞれの設備は竣工後70年以上経過しており、これまでも計画的に補修工事を行うことで水力発電所を維持・保全し、安全な操業を続けてきました。

 このたび、持続的成長に向けたESG経営の一環として、水力発電所の設備信頼性をいっそう強化し、今後も長期にわたって安定したクリーンなエネルギーの供給を継続するために、大規模改修工事の実施を決定しました。
2.内容

◆五ヶ瀬川発電所

所在地
宮崎県西臼杵郡
水系・河川名
五ヶ瀬川
発電所形式
流れ込み式
最大使用水量
29.7m3/sec

1772とはずがたり:2020/11/27(金) 00:35:01
【お知らせ】馬見原発電所改修工事に伴う五ヶ瀬川への自然放流について
https://www.town.kumamoto-yamato.lg.jp/kiji0036329/index.html
最終更新日:2020年9月23日

馬見原発電所改修工事に伴い、取水堰からの自然放流が行われます。

五ヶ瀬川の河川水位が変動しますのでご注意ください。



放流場所

  山都町馬見原442番地の2先(馬見原発電所取水堰堤)から  

    放流箇所位置図(PDF:323.4キロバイト) 別ウインドウで開きます




放流期間

  令和2年9月29日(火曜日) 午前9時から

  令和5年1月31日(火曜日) 午後4時まで



放流量

  5.0m3/s  ※流域の雨量により変動があります。



問い合わせ先

  旭化成株式会社延岡支社 水力課
  TEL:0982-88-1035

1773とはずがたり:2020/11/27(金) 00:36:48
[九州ヘリテージ]
2010.11.21 Sunday
馬見原発電所
http://blog.kyushu-heritage.jp/?eid=953248

 もう5年も昔のことになりますが、チッソの前身である日本窒素肥料株式会社の鏡工場(熊本県鏡町・現八代市)について当サイトで紹介しました。明治から昭和初期の九州南部で、一民間企業が化学工場と水力発電所をセットで造りながら成長し、ついには朝鮮にまで進出する巨大化学企業となる歴史はとても興味深いものでした。

 その日窒の鏡工場は大正15年にはなくなりますが、取って代わるように当時最新の技術を使った工場が宮崎県延岡市に建設されます。日窒が延岡市に工場の建設を決めた理由のひとつに、五ヶ瀬川水系の豊富な水資源があったといわれています。実際に大正14年から昭和2年の間に、五ヶ瀬川発電所・馬見原発電所・川走川第一発電所・川走川第二発電所などが五ヶ瀬川水系に作られて延岡工場に電力を供給します。ちなみに延岡工場は後に日窒から独立し、旭化成株式会社のルーツとなっています。

 熊本県にある馬見原発電所、川走川第一発電所、川走川第二発電所は、建設当時の古い建屋を残しており、日窒に絡む発電所建築として私にとっては非常に気になる存在でした。いつか見に行こうと思って延び延びになっていたところ、当サイト掲示板に馬見原発電所の写真がUPされているではありませんか!これは見に行かなくてはと、一気に日窒(旭化成)関連の発電所巡りをした次第です。

 その中から、今回は馬見原(まみはら)発電所を紹介。大正12年に設立された阿蘇水力電気株式会社により建設されたもので、大正15年2月に完成。翌年の昭和2年には阿蘇水力電気は解散し、馬見原発電所は日窒へと譲渡されました。

馬見原発電所
馬見原発電所

 馬見原発電所は、五ヶ瀬川本流と三ヶ所川の合流地点から僅かに上流の三ヶ所川左岸に位置しています。上写真は三ヶ所川右岸より撮影。白川発電所や緑川発電所などの、日窒の他の発電所とよく似た意匠の外観でコンクリートブロック構造。最大出力は5,000kwです。しかしまあ、よくこんなギリギリの場所に建設したものですね。

1774とはずがたり:2020/11/27(金) 00:38:33
>発電出力を1.35MW(1万3500kW)から、1.45MW(1万4500kW)引き上げる。
はいダウト。13.5MWから14.5MWね。なんで1.35MWから1.45MWに引き上げて1MW向上やねん。
記者解らずにかいとるやろ

旭化成、宮崎県に保有する水力発電所の大規模改修実施へ―出力が1MW向上
https://sgforum.impress.co.jp/news/4705
2018/11/12
(月)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

旭化成は、宮秋県に保有する水力発電所「五ヶ瀬川(ごかせがわ)発電所」の大規模改修工事を実施すると発表した。

旭化成は2018年11月12日、宮崎県に保有する水力発電所「五ヶ瀬川(ごかせがわ)発電所」の大規模改修工事を実施すると発表した。工事は2019年10月に開始し、2021年10月の稼働開始を予定している。

図 旭化成の「五ヶ瀬川発電所」

図 旭化成の「五ヶ瀬川発電所」

出所 旭化成

五ヶ瀬川発電所の所在地は宮崎県西臼杵郡(にしうすきぐん)の五ヶ瀬川流域。上流の取水口から発電に必要な水を取り込み、導水管を通して運び、落差を付けて発電所に流し込んで発電用水車を回す「流れ込み式」の発電所だ。水車には最大で1秒当たり29.7m3の水が流れる。

五ヶ瀬川発電所は1925年運転開始の古い発電所だ。旭化成はこれまで計画的な補修工事を実施して、発電所の能力を維持し、安全操業を続けてきた。今回の大規模改修では、発電機をより効率が高いものに入れ替え、発電出力を1.35MW(1万3500kW)から、1.45MW(1万4500kW)引き上げる。旭化成は水力発電所設備の信頼性を強化し、今後も長期間にわたってエネルギーを供給を続けるために、大規模改修を決定した。旭化成によると、今回の大規模改修によって現状に比べて年間CO2排出量を約1.1万トン削減できると見積もっている。

旭化成は五ヶ瀬川発電所周辺の「延岡・日向地区」で9カ所の水力発電所と、5カ所の火力発電所を運営している。それぞれの発電所が発電した電力は、延岡・日向地区の工場などの事業拠点に供給しており、この地区の事業拠点が消費する電力のうち90%を自家運営の発電所による電力で自給しているという。

旭化成は延岡・日向地区で運営している残り8カ所の水力発電所の改修も検討するとしている。

1775とはずがたり:2020/11/28(土) 16:11:26

https://www.maff.go.jp/j/nousin/mizu/shousuiryoku/attach/pdf/rikatuyousokushinn_teikosuto-47.pdf
小水力発電の事例(湖北中央幹線3,4号発電施設)

取水:高時頭首工
ここ:https://maps.gsi.go.jp/#17/35.500989/136.248348/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
水量:4月 Q=10.189m3/s 5月〜9月前半:Q=11.276m3/s 9月後半〜12月前半:Q=2.490m3/s 12月後半〜3月:

施設管理者:湖北土地改良区
: 22kW
: 98MWh
: 2.0m3/s
: 2.0m(1.0m+1.0m)
: 9,800万円
:平成28年10月
:地域用水環境整備事業
(湖北地区)


高時頭首工で最大11.276m3/s水が採れる。
今,高時川発電所で流域112.0km2に対して使用している5.56m3/sは矢張り過小であろう。
しかもこの最大11.276m3/sは余呉湖からの導水よりぎり上流で取水しているので余呉サポート無しで実現している。

と云う事で高時川発電所リプレース
取水:
 (支水路)高時川(181m)https://maps.gsi.go.jp/#15/35.571157/136.224911/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1 刷墨川(192m)https://maps.gsi.go.jp/#16/35.566619/136.221939/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1 1.82km (支水路)余呉川(180m)https://maps.gsi.go.jp/#17/35.570485/136.192526/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1 2.55km (支水路)杉野川183m https://maps.gsi.go.jp/#16/35.555639/136.251251/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1 高時川渡河(サイフォン+水路橋) 2.46km 本導水路:△483.8─△450.0─発電所(高月町洞戸or尾山119.7m)https://maps.gsi.go.jp/#16/35.496893/136.242775/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1 湖北中央用水放水(高月町保延寺119.2m) https://maps.gsi.go.jp/#16/35.493311/136.243762/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1 7.67km

落差:56m
水量:11m3/s
出力:5,100kW

1776とはずがたり:2020/12/02(水) 13:47:10
「小学生、全員助かってよかった!」 いやいや、船に揚げるってそんなに簡単じゃありません
斎藤秀俊 | 一社法人水難学会会長、国大法人長岡技術科学大学大学院教授
12/1(火) 7:00https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20201201-00210378/

1777とはずがたり:2020/12/04(金) 18:29:15
水害対策に使えるダム貯水量が倍増、八ツ場ダム50個分
谷川 博 日経クロステック/日経コンストラクション
2020.06.09
有料会員限定
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00142/00755/

1778とはずがたり:2020/12/05(土) 23:43:22
丹生ダム建設予定地現地視察
https://twitter.com/tohazugatali1/status/1335221723541606400
https://twitter.com/tohazugatali1/status/1335229430776483840

1779とはずがたり:2020/12/07(月) 20:07:11
2020年12月4日
漏水の大蘇ダムめぐり、農水省九州農政局長が熊本県知事に陳謝、技術的検討へ
https://yamba-net.org/53838/

 大蘇ダムの再三にわたる大量の水漏れを隠蔽していたことについて、ダムを管理する農水省九州農政局の横井績局長が熊本県知事らに陳謝したとのことです。

 熊本県産山村に建設された大蘇ダムは、大分県竹田市と熊本県阿蘇市、それに産山村に水を供給します。12/2付けの毎日新聞大分版によれば、横井局長は12月1日に大分県竹田市を訪れ、首藤勝次市長らに「地元の方に不安や懸念を抱かせてしまい申し訳ない」と謝罪した上で「対策工事の前は1日4万〜5万トンが漏れていた。現状は1万5000トンなので工事の効果は出ている」と強調、「漏水は徐々に減少する。4月の水利用に足りると思う」と釈明、「漏水について農業用水の供給には影響がない」と説明したとのことです。2日に熊本県庁を訪れ、知事との面談の際には、「十分な説明ができていなかった。反省し、事業に当たっていく」と謝罪し、地元の産山村と阿蘇市も訪れたとのことです。

 関連記事をまとめました。

◆2020年12月3日 西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/669806/
ー農政局長、知事に謝罪 国営大蘇ダム漏水 専門家派遣、技術的検討へー

 大分、熊本両県に農業用水を供給する国営大蘇ダム(産山村)で想定の7倍以上の漏水が発生している問題で、九州農政局の横井績(いさお)局長は2日、県庁で蒲島郁夫知事と面談し、「十分な説明ができていなかった。反省し、事業に当たっていく」と謝罪した。地元との情報共有の緊密化と点検監視の強化を約束し、来週にもダムの専門家を現地に派遣して技術的検討を行う考えを明らかにした。

 横井局長は蒲島氏に対し「責任を持って技術的な検討を行い、丁寧に説明していきたい」と述べた。「ダムそのものの安全性に問題は確認されていない」としているが、週1回だった点検監視を毎日実施するよう改めたという。

 蒲島氏は「受益農家が安心して営農できるよう必要な用水を確実に確保してほしい」と注文。ダム本体がある産山村や下流域に広がる懸念についても「安全性を調査し、不安を払拭(ふっしょく)してほしい」と要望した。

 一方、同席した木村敬副知事は「このままでは(ダムは)空になるのではないか。農家の不安には的確に応えてほしい。私たちは完成していないと思っている。省の責任で調査し、データを示してほしい」と強く求めた。

 農政局によると、昨夏ごろの試験湛水(たんすい)段階の漏水量は、最大で1日当たり2万8千トン。その後、ダムが満水状態となると想定通りの同2千トン程度で安定した。だが、現時点では同1万5千〜1万6千トンと多い状態で推移しているという。

 同局は11月25日に完工式を実施したが、阿蘇市の佐藤義興市長らは事前に漏水の連絡を受け欠席した。横井局長は報道陣の取材に「そこはまさに組織として反省すべき点。十分な説明ができておらず、理解も得られていなかった。それを看過していた」と述べた。 (古川努)

1780とはずがたり:2020/12/07(月) 21:14:52
八ッ場ダム建設で下流の水力発電の発電量が減ってしまうらしい…(実際,国が東電に補償もする様だ…)

が,貯めた水は蒸発させる訳では無く使う為に下流に流すのだから大雨時の流量が安定化するプラスはあっても利用可能総量が減る事は無いと思うのだがどうなってんだ?

引っ掛かる記事は悉くダム批判の色彩を帯びている。

冷静な記事,じゃなくても良いから最終的にどういう判断になったのかの事実を述べた記事が欲しい。

1781とはずがたり:2020/12/08(火) 20:38:21

https://twitter.com/syouwahiryou/status/1336229036729614338
ジャスコ峰子
@syouwahiryou

どーして、関西電力が万波川の上流にポツンといるかわかった。
万波川電源開発で、本当は大規模なダムを造る予定が頓挫して、それに引きずられて、万波川を宮川に放流する流域変更工事の中止になって・・・・
そのダム式を水路式に変更して万波川開発を引きずったから、関西電力があそこにいるわけだ。

https://twitter.com/syouwahiryou/status/1336231167205380098
ジャスコ峰子
@syouwahiryou

予定では大谷に万波第一發電所、第二發電所を建設して、そこから蟹寺發電所の取水口に連結させる予定だったわけね。

https://twitter.com/syouwahiryou/status/1336232072365522944
ジャスコ峰子
@syouwahiryou
確かに、万波峠を中心に流域変更工事をすれば、簡単に落差600mは得られるし、隧道は500m前後のもので充分貫通できる。
そこからの発電量は変動式であれば、10000kWは軽くできるのに・・・戦後の日本はそう言った開発を無駄にする条例ばかり作って、日本を潰しているな・・・・。
午後5:52 ・ 2020年12月8日・Twitter Web App

https://twitter.com/syouwahiryou/status/1336232072365522944
ジャスコ峰子
@syouwahiryou

確かに、万波峠を中心に流域変更工事をすれば、簡単に落差600mは得られるし、隧道は500m前後のもので充分貫通できる。
そこからの発電量は変動式であれば、10000kWは軽くできるのに・・・戦後の日本はそう言った開発を無駄にする条例ばかり作って、日本を潰しているな・・・・。

1782とはずがたり:2020/12/08(火) 21:08:08
>>1781

万波発電所直下の久婦須川第二取水口の地点で流域面積40km2しかないので,余り水量は確保出来そうにないかな。。
下小鳥が186km2で巨大ダム作って65m3/sなので多くても14m3/s程度か。
いや万波発電所は流込式で20km2で5m3/s確保しているので流込式だと10m3/s程度で結構大きめだ!!
http://www.suiryoku.com/gallery/toyama/kubsuga2/kubsuga2.html
http://www.suiryoku.com/gallery/gifu/simokoto/simokoto.html

また万波発電所の放水位が636mなので蟹寺付近181mで放水すると有効落差450m程。
ざっくりで最大52MWってとこかな。ダム無しだと10m3/s程度でその場合は37MWって所か。

この辺http://maps.gsi.go.jp/#16/36.433014/137.154082/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1で取水だと万波川758m・30km2となるので流込式でも15m3/s程度か?
宮川309m辺りに落として発電すると落差330m。出力41.2MW。此処から宮川の未利用分30m3/sと一緒にして45m3/s程度で蟹寺辺り迄落とすと落差115m程。43.1MWで合計82.3MWの開発となる♪

現行の取水口948mから万波峠を越えて打保発電所付近(蟹寺堰堤)329m付近に落とすとすると落差614m!
出力は20.4MWとなる。その後,合わせて35m3/sで蟹寺まで落とすと落差135m程度で出力39.3MWとなる。合計59.7MWとなるな。

1783とはずがたり:2020/12/17(木) 20:06:37
千葉 南房総 断水のおそれ 県内から給水車派遣 給水始まる
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201217/k10012768791000.html?utm_int=all_side_ranking-social_004
2020年12月17日 12時47分

千葉県南房総市でダムの貯水率が低下し断水のおそれが出ている問題で、県内の自治体から派遣された給水車による給水活動が病院などで始まりました。

この問題を受けて、給水車10台が千葉県内の自治体から南房総市に派遣され、このうち市内にある中原病院では3台の給水車が給水活動に当たっています。

この病院では大量の水が必要な人工透析の治療を受けている患者が100人余りいることから17日一日でおよそ30トンの給水が行われるということです。

また、病院では入院患者の入浴回数を週1回に減らすなどして、節水に協力しているということです。

中原病院の座間弘枝理事は「人工透析の治療だけではなく、新型コロナ対策の手洗いにも影響が出るおそれがあるので、給水活動を続けてほしいです」と話しています。

南房総市は、水源となっている小向ダムの貯水率が20%を切った場合断水を始める方針ですが、市によりますと住民の節水への協力とほかの地域の水源からダムに車で水を運び込むなどしたことで、17日現在の貯水率はおよそ30%と低下に歯止めがかかってきているということです。

市は引き続き、節水への協力を呼びかけています。

小向ダム [千葉県](こむかい)
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=0670

河川 三原川水系三原川
目的/型式 W/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積 37m/106m/54千m3
流域面積/湛水面積 11.3km2 ( 全て直接流域 ) /10ha
総貯水容量/有効貯水容量 950千m3/750千m3
ダム事業者 朝夷水道企業団
本体施工者 清水建設
着手/竣工 1972/1975

場所
https://maps.gsi.go.jp/#16/35.065822/139.997312/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0
標高:63m 流域:11.3km2

安房中央ダム [千葉県](あわちゅうおう)
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=0667
河川 丸山川水系丸山川
目的/型式 A/アース
堤高/堤頂長/堤体積 32m/110m/198千m3
流域面積/湛水面積 14.9km2 ( 全て直接流域 ) /20ha
総貯水容量/有効貯水容量 2113千m3/2096千m3
ダム事業者 千葉県
本体施工者 東亜道路工業
着手/竣工 /1972
ダム湖名 丸山湖 (まるやまこ)

場所
https://maps.gsi.go.jp/#15/35.075112/139.961967/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
標高:87m

http://awatoti.sakura.ne.jp/damudeta.htm
貯水率:1% (20.12.8現在)
ダムは8月20日で取水を完了し、現在は工事のために落水中です。


増間ダム [千葉県](ますま)
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=0665
河川 平久里川水系増間川
目的/型式 W/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積 34m/145m/36千m3
流域面積/湛水面積 2.2km2 ( 全て直接流域 ) /54ha
総貯水容量/有効貯水容量 520千m3/500千m3
ダム事業者 三芳水道企業団
本体施工者 飛島建設
着手/竣工 1966/1969

場所
https://maps.gsi.go.jp/#16/35.069774/139.929111/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
標高:102m

1784とはずがたり:2020/12/17(木) 20:32:59

こんな凄い施設持ってるのに南房総市は旧富浦町・三芳村以外は自主水源でカネを出し惜しんだか?
で,小向ダムを利用してるのは丸山町・和田町らしい。

三芳水道企業団
館山市と南房総市の富浦・三芳地区へ安全でおいしい水をお届けします
https://miyoshisuido.jp/%e4%bc%81%e6%a5%ad%e5%9b%a3%e3%81%ae%e7%b4%b9%e4%bb%8b/%e4%bc%81%e6%a5%ad%e5%9b%a3%e3%81%ae%e4%b8%bb%e3%81%aa%e6%96%bd%e8%a8%ad/

南房総広域水道企業団(用水供給事業)
https://miyoshisuido.jp/wp-content/uploads/2020/01/%E6%96%BD%E8%A8%AD%E3%81%AE%E7%8A%B6%E6%B3%81R2.4.1%E7%8F%BE%E5%9C%A8.pdf

丸山、和田地区 断水の恐れ 南房総市、年明けにも 小向ダムの水量激減で
https://www.tokyo-np.co.jp/article/74355
2020年12月15日 07時32分

 南房総市和田町上三原の小向ダムの水量が著しく減少しているため、市は貯水率が20%を下回った場合、丸山、和田地区の約三千二百世帯を対象に断水することを決めた。十四日午前九時現在の貯水率は30・6%。このまま減少が続けば来年一月六日にも断水を始める。老朽化した水門の交換工事のため、水位を下げたところに記録的な少雨に見舞われた。関係地区で開かれた住民説明会では「ダム工事は必要だったのか」などと批判が相次いだ。 (山田雄一郎)
 市によると、小向ダムは両地区と千倉地区の一部にまたがるエリアに水道水を供給。水門工事のため五月から水位を50%に下げていた。例年十一月は約一八〇ミリの雨量があるが、今年は三七ミリと約五分の一しかなかった。
 今月三日の市渇水対策本部会議で、石井裕市長は「今後二?三カ月はまとまった降雨が期待できず、このままでは長期にわたり断水せざるを得ない」と危機感をあらわにした。九日からは市職員が散水車数台で別のダムから小向ダムまで水を運び、河川からの取水にも取り組んでいる。当面、貯水率50%を目標とする。一方で市は、丸山、和田地区の住民に風呂やシャワー、洗濯の際、節水するよう訴えている。
 丸山地区の体育館で十一日に行われた説明会には住民約百人が出席した。石井市長はダムの水位を下げたのはやむを得なかったとして、「想定外の雨量の少なさが今回の渇水を招いた」と釈明。住民からは「十分な手洗いができなくなる」と新型コロナウイルスの感染予防に影響が出ないか懸念する声も上がった。
住民説明会終了後、地図で給水区域と断水区域を確認する丸山地区の人たち=南房総市岩糸の丸山体育館で
住民説明会終了後、地図で給水区域と断水区域を確認する丸山地区の人たち=南房総市岩糸の丸山体育館で

 県は十四日、渇水対策本部を設置。南房総市からの支援要請に基づき、断水が見込まれる地域の水道使用量の多い施設に、二十一日までに給水車を派遣する応援給水を行う。各家庭への応急配布用として、県と県企業局で備蓄している五万八千本の飲料水(五百ミリリットルペットボトル)を市に無償提供する。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E6%88%BF%E7%B7%8F%E5%B8%82#%E5%90%88%E4%BD%B5%E3%81%AE%E7%B5%8C%E7%B7%AF
2006年(平成18年)3月20日に安房郡富浦町、富山町、三芳村、白浜町、千倉町、丸山町、和田町が合併し、南房総市が発足した[9]。

1785とはずがたり:2020/12/17(木) 23:51:42

>市では、貯水率を増やすため、ダム近くの丸山川と三原川からポンプを使って水をくみ上げ、ダムへの放水を開始した。

三原川は小向ダムのある川。意味が解らない。水量が増える下流で汲み上げて長々とホース繋いで喞筒アップしてるってこと?

丸山川は安房中央ダムのある川。

一緒に書いてあるって事は,給水車に詰めてダム湖に放水してるのかな?

確かに大きな川が無くて大変そうだ。

南房総 河川から水のくみ上げ開始 小向ダム渇水対策(千葉県)
12/16(水) 20:10配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/46ee760023678732eab5d0bff3b9a1bbc4e25687
房日新聞

引き続き節水を呼び掛け
南房総市和田町上三原の「小向ダム」の貯水量減少を受けての、同市の「渇水対策会議」が15日、同市役所で開かれた。断水させないために、近くの河川から水のくみ上げを開始したことや、引き続き、散水車による水の運び入れを行っていることが報告された。16日現在の貯水率は30.7%。

会議では冒頭、本部長である石井裕市長が「断水をさせないということが第一の目標で、原水の確保に全力を挙げてほしい」と、参加職員に呼び掛けた。

市では、貯水率を増やすため、ダム近くの丸山川と三原川からポンプを使って水をくみ上げ、ダムへの放水を開始した。また、散水車10台が富山浄水場などから水をくみ、ダムに運び入れているという。

さらに貯水量を増加させるため、他の水源からの取水についても検討している。

また、市は14日に県に支援を要請。断水が見込まれる地域の水道使用料が多い施設に、21日から給水車による応援給水が行われることも報告された。

この日の会議には、国の担当職員も参加しており、市は必要に応じて協力を求めることも確認した。

市では「給水エリアの住民の方の節水の協力により、貯水率の減少を抑えることができている。市としても断水にならないように、全力を挙げて対策に取り組んで行くので、引き続き、節水に協力していただきたい」と呼び掛けている。

1786とはずがたり:2020/12/28(月) 19:25:21

凝集剤入り汚泥残留か 雨畑川不法投棄現場の下流 静岡新聞社記者ルポ
https://www.at-s.com/news/article/special/sakura_ebi/008/812233.html
(2020/9/25 13:30)

 アルミ加工大手日本軽金属出資の採石業者ニッケイ工業による富士川水系雨畑川(山梨県早川町)での凝集剤入り汚泥の不法投棄。昨年6月、山梨県は河川内に野積みされた汚泥約4840トンを撤去させ、刑事告発を見送った。しかし河川内には雨畑ダムの放水に合わせ、少なくとも約8年にわたり流し続けた総量数万トン以上の凝集剤入り汚泥を含む可能性のある“謎の泥”がこびり付いたままだ。8月下旬、現地を見た。
        ◇
 川に大量の油でも流出したような異様な光景。静岡新聞社が昨年5月に実態を特報し、発覚したニッケイ工業による不法投棄現場のすぐ下流。河原をびっしり覆った凝集剤入り汚泥を含む可能性がある泥の表面はつやつやとして固く、触ると指先にピリピリと刺激を感じた。川に生き物の気配は感じられない。
 堆砂率9割を超え国土交通省から行政指導を受けた日軽金雨畑ダムの土砂を搬出しているとみられるダンプカーがガタガタと砂ぼこりを立て、ひっきりなしにそばを通る。いぶかしげに見つめる運転手。こちらがひょいと手を上げると、手を上げて応えてくれた。
 雨畑川と早川の合流点では、灰色の雨畑川が青く澄んだ早川に流入し、白い帯となって下流に吸い込まれていた。合流点から約2キロ下った早川の河原にも、つやつやした見覚えのある泥。増水などで押し流されたとみられ、くぼみに“たまって”いた。泥に片足を乗せると、プリンのように弾力があった。河原には付近の住民が供えたとみられるナスの盆飾りが置かれ、住民の精神文化と不可分の「川」を感じさせた。
 静岡・山梨両県民が環境復元のために今年立ち上げた市民団体富士川ネットの青木茂代表幹事(65)=山梨県富士川町=は「川が窒息しているように思える。過去に流した汚泥を全て撤去しなければ意味がない。行政、企業、住民が一緒に川の再生に取り組まなければいけない」と話す。
 <メモ>静岡新聞社が入手した情報公開資料によると、ニッケイ工業は都内の企業が製造した3種類の凝集剤を、採石を洗った際に発生する濁水に混ぜていた。凝集剤は濁水に段階的に投入し、水と濁り成分を分離する。沈降した成分(汚泥)は通常、脱水ケーキと呼ばれる固形の物質に濃縮され、焼却の後、産業廃棄物として埋め立て処分されるなどの流れをたどるが、ニッケイ工業は産廃の適正な手続きに基づいた処理を行わず、そのまま川に投棄していたとみられる。汚泥には生物に有害な凝集剤成分が残留する可能性があり、環境への影響を危惧する専門家もいる。

1787とはずがたり:2020/12/30(水) 00:22:15
https://twitter.com/tohazugatali1/status/1343938904160800773
東京発電大滝発電所
認可最大出力:4000kW
  常時出力:2000kW
水量
最大使用水量:6.10立方メートル毎秒
落差
有効落差:1号 90.36m
     2号 90.52m
設備

1788とはずがたり:2021/01/22(金) 11:43:19
水道事業が立ち行かなくなって民営化なんて声も上がっていくのではないか。

水道料金、コロナ支援で各地で減免 「事業立ちゆかない」懸念の声も
1/22(金) 9:30配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a81f075e52c637136a66c8b8832500a1ee307c4
朝日新聞デジタル

老朽化が進み、建て替えが予定されている妙高市の杉野沢浄水場。1969年度に建設された=2020年11月、新潟県妙高市、藤山圭撮影

 コロナ禍の支援策として、自治体などの水道事業者の4割近い498事業者が、水道料金を無料にしたり減額したりしていることが厚生労働省の集計でわかった。減免額は計約547億円で、月20トン使う平均的な家庭の料金に換算すると、約140万世帯の年間水道使用料金に相当する。「第3波」の感染拡大で減免期間を延ばす自治体もある一方、収益悪化などへの懸念から値上げに踏み切る自治体も出てきている。

 水道は自治体の公営事業のため、首長の判断で料金の減免がしやすい。そのため一般家庭や飲食店など個人事業主への支援策として拡大。厚労省が昨年12月15日時点で全国約1300の水道事業者にアンケートをしたところ、1258事業者から回答があった。

 コロナ禍の支援策としてこれまでに減免したか、現在も減免を続けているのは483事業者と、昨年5月下旬から約2・7倍に増加。今後実施するとした事業者も15事業者あった。

 減免対象は、一般家庭が2501万件で計488億円、家庭用以外は136万件で計59億円。規模別では、給水人口が25万人未満の事業者が447事業者と9割を占めた。

 給水人口が100万人以上となる大都市の事業者は14あるが、減免を実施したのは大阪市、名古屋市、仙台市と、厚木市や鎌倉市などに供給する神奈川県営水道の計4事業者。

 給水人口が50万人以上100万人未満は4事業者、25万人以上50万人未満では28事業者が減免を実施していた。

■コロナ長引き、減免期間も延長

 厚労省によると、減免は多くの自治体で昨夏ごろに実施。だがコロナ禍の長期化で期間を延長する自治体もあり、茨城県古河市は昨年8月までの予定だった基本料金の減免を3カ月延長。一般家庭向けの基本料金を7〜9月に無料とした大阪市も、売り上げの減少が大きい飲食店などで12月〜今年2月に減免する。

 一方、静岡市は昨年10月、基本料金を平均14・8%値上げした。当初は6月に値上げする予定だったが、コロナ禍で延期。「老朽化対策などへの影響を考えると延期は4カ月が限界だった」(担当者)という。今年4月からの値上げを見送った横浜市も、7月から水道料金を平均12%値上げする。

 全国の自治体に水道事業の経営を助言しているEY新日本監査法人の福田健一郎シニアマネージャーは「地方の小さな自治体は経営基盤も弱い。施設更新のための蓄えを使って減免に取り組むケースもあり、さらに収益が悪化すれば水道事業が立ちゆかなくなる懸念もある」と指摘している。

1789とはずがたり:2021/01/22(金) 11:53:24

発電しろよなあ

大戸川ダム、大阪府が容認へ
吉村知事「前向きに検討」
2021/1/21 18:55 (JST)1/21 19:11 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社
https://this.kiji.is/724925543222706176

 大阪府の吉村洋文知事は21日、国が事業を凍結している大戸川ダム(大津市)について「府民の命を守る効果があるのであれば前向きに検討しなければならない」と述べ、建設を容認する意向を明らかにした。府の有識者会議が20日に「十分な治水効果がある」との答申案をまとめたことを受け、府庁で記者団に述べた。

 大戸川ダムは滋賀県南部を流れる淀川水系の大戸川に国が計画した治水専用ダム。2008年に三重、滋賀、京都、大阪の4府県の知事が建設中止を求め、国が09年に事業を凍結した。滋賀県の三日月知事が19年に「一定の治水効果がある」として容認を表明、大阪府が効果を検証していた。

1790とはずがたり:2021/01/28(木) 13:39:52
ダム貯水率十分に回復 節水解除
01月28日 13時23分
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210128/1000059578.html?utm_source=dlvr.it&amp;utm_medium=twitter
ダムの貯水率が低下したため断水のおそれが出ていた千葉県南房総市は、26日から降った雨で貯水率が十分回復したとして、住民への節水の呼びかけを解除しました。

南房総市では、水源の小向ダムで去年の秋、貯水率を下げて水門の工事を行ったあと雨が少ない状態が続いた影響で、貯水率が先月30%まで下がり、水道が断水するおそれが出ていました。
市は年末年始も住民への節水の呼びかけや散水車によるダムへの放水などを続けてきましたが、26日から27日にかけて65ミリのまとまった雨が降り、28日の貯水率は84%まで回復しました。
このため市は、貯水率が十分回復したとして渇水対策本部を解散して、住民への節水の呼びかけを解除しました。
南房総市の石井裕市長は記者会見で「断水にならないように大勢の方々に協力いただきお礼申し上げます。今後も起こりうる渇水に備えて2次的な水源確保を考えていきたい」と述べました。

1791とはずがたり:2021/02/06(土) 20:11:14
排水弁閉め忘れ、水道代600万円 “水に流せぬ”事態に 兵庫県庁
https://www.sankei.com/west/news/210206/wst2102060005-n1.html
2021.2.6 12:00産経WEST

 兵庫県庁の本庁舎(神戸市中央区)で貯水槽の排水弁を閉め忘れたため約1カ月にわたって水道水が流れ続け、多額の水道料負担が生じていたことが6日、分かった。通常時より余分に請求された金額は約600万円。年間水道料の半額近くに及ぶ損害で“水に流せぬ”事態となった。

 同県によると、閉め忘れがあったのは県庁西館地下にある貯水槽。一昨年の11月初め、管轄する神戸市水道局から「検針で水道の使用量がものすごいことになっている」と連絡があり、県庁内の複数の貯水槽を見回ったところ、西館貯水槽で漏水が起きていたことが判明した。

 その1カ月前の10月初め、委託業者が年1回の点検で貯水槽内の水を抜き、清掃・消毒を実施。終了後に底部の排水弁を閉じるのを忘れ、県側も最終的に見落としていたという。

 貯水量は15トンで、使用分は自動的に水道水が補われる仕組み。排水弁が開けっ放しだったため水がたまらず、水道水が補給され続ける事態となった。

 流出分相当の水道代は約600万円。通常なら2カ月分で平均200万円余のため、半年分を無駄にした計算になる。県庁本庁舎の年間水道料は平成30年度が約1400万円だったが、令和元年度は約2100万円に増加した。

 県はこれを受け、点検後の確認の徹底や異常な流量が発生していないか、月2回、水道メーターをチェックするなど再発防止に取り組んでいる。県は「もちろん故意ではないが、水道代は税金であり、申し訳ない」としている。

1792名無しさん:2021/02/09(火) 07:30:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/c52d884a73a6dc86516214d8dd9bc1fa16498c03
多額水道代で担当職員が300万円支払い 兵庫県知事「おわびする」
2/8(月) 17:42配信
産経新聞
 兵庫県庁の貯水槽で排水弁の閉め忘れがあったため水道水が補給され続ける状態となり、約600万円の水道代が余計にかかった問題で、井戸敏三知事は8日の会見で、「職員のミスで損害を与え、県民におわびしたい」と陳謝した。このうち約300万円は、点検に立ち会った担当職員が負担したという。

 県によると、閉め忘れがあったのは、神戸市中央区の本庁舎西館の貯水槽(貯水量約15トン)。令和元年10月初め、委託業者の年1回の点検後に閉め忘れがあり、約1カ月にわたりそのことに気づかなかった。

 点検に立ち会った50代の男性職員が「あと(のチェック)は私が行う」と業者を帰しながら、排水弁を閉め忘れていたといい、県は職員の責任は重いと判断。昨年11月に訓告処分にするとともに、裁判例などをもとに県が半額について職員個人に賠償を請求し、同年内に約300万円を支払った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7584733dd99d7f5c4cba31322951f79d97f101d5
県職員のミスで水道料金600万円の損害、50代職員本人は300万円の弁償…「納得」か「同情」か
2/8(月) 21:01配信
FNNプライムオンライン
県職員のミスで1カ月間の水漏れが発生、損害額は約600万円に。弁を閉め忘れた職員は、その半分にあたる約300万円を弁償したという。

この300万円を県の職員が弁償したことに賛否の声が上がっている。

「弁閉め忘れ」で県に約600万円分の損害
2月8日、兵庫県のトップは、まさかの水トラブルを謝罪した。

兵庫県・井戸知事(午後):
結果として、1カ月水漏れを防ぐことができなかったという結果を生じてしまった。県民の皆さんには、率直におわびを申し上げなきゃいけない。

水漏れが起きたのは、兵庫県庁西館の地下にある受水槽。

兵庫県によると、2019年10月、県から委託された業者が受水槽を清掃。

その際、本来なら業者が排水弁を閉めるところを、県の50代男性職員が「自分で閉める」と言って業者を返し、そのまま閉め忘れてしまったという。

関西テレビ 鈴木祐輔アナウンサー:
扉の向こうに受水槽があります。たまっては流れ、たまっては流れを繰り返し、水道料金にして約600万円分が流れ出たということです。

清掃作業から約1カ月後、神戸市水道局から「水道料金がものすごいことになっている」と指摘され、事態が発覚。

無駄になった水道料金・約600万円は、兵庫県本庁舎で使われる水道の半年分に相当する額だという。

兵庫県民:
ミスで済まされる金額なのかな、どうなのかなというところはありますけど。

兵庫県民:
率直にもったいないですよね。水もやしお金もやし、なんでそんな点検がされてないのか?

「職員が300万円弁償」に賛否
兵庫・井戸知事(午後):
(約600万円の損害について)2分の1の損害賠償していただくことにしました

県は弁を閉め忘れた職員を、比較的軽いとされる「訓告処分」とするとともに、被害額半分の約300万円の賠償を求め、すでに支払い済みだという。

残りの300万円は県の負担となった。

この措置に対しネット上では・・・
「閉め忘れた職員が全額払うべき」という声もあれば、「ミスは誰にでもある 水に流そう」と職員を擁護する声も上がっている。

兵庫県・井戸知事(午後):
点検度合いが緩かった、頻度が少なすぎたというのがあるので、今後は十分(点検の)頻度を上げるなり、対応の仕方を気をつけてくれることになる。

兵庫県はこのトラブルの後、水道メーターを月2回確認するなどの再発防止策に取り組んでいるという。

県民が納得する形が重要
加藤綾子キャスター:
今回は閉め忘れというミスなんですが、弁済額が300万円ということで、VTRにもさまざまな声が上がっていることが分かりましたけれども、責任の所在をどこまでどこにというのは難しいところだと思います。

パトリック・ハーラン氏:
まず職員さんの方に感情移入してしまいますね。僕も浴槽の排水口を閉めずに、お風呂自動ボタンを違う部屋で押して、数十分流しっぱなしにすることが多々ある。でも、税金というのは県民が支払っているものであって、その県民が納得するような形で落としどころを見つけなきゃいけないと思う。半額責任を持つのはいいのです。ただこの先、どこまで責任所在があるのかはっきりしておいたほうがいいですよ。

加藤綾子キャスター:
それから同じことがないように、チェック体制もきっちりしないといけないですね

(「イット!」2月8日放送分より)

イット!

1793とはずがたり:2021/03/24(水) 20:18:55

もう火山灰のスカスカの地面の上につくっちゃったのがそもそもダメって認めちゃいなよ。てか,一旦水抜かないと根本原因は解らないのでは無いの?一旦水抜いたら農業用水に困るのか?原因特定出来ずに責任棚あげに出来て良いっすねえ,農政局さん。

大蘇ダム漏水 九州農政局「原因特定できず」 受益の市は憤り
https://mainichi.jp/articles/20210324/k00/00m/040/069000c
毎日新聞 2021/3/24 10:11(最終更新 3/24 10:11) 601文字

 大分県竹田市などに農業用水を供給する大蘇ダム(熊本県産山村)の漏水問題で、九州農政局の大内毅・農村振興部長らが竹田市を訪れ、1日約1万トンの水が漏れている原因が特定できていないと首藤勝次市長に報告した。報告を受けた首藤市長は「ダムは完成しておらず、市が払った負担金27億6000万円を返してほしい」と不満を示した。九州農政局は今春以降の農業用水は足りるとしている。

 九州農政局によると、大規模な漏水が2020年11月に発覚して以降、水中ドローンなどを使って原因調査をしているが、その特定には至っていない。

 一方で、4月1日時点で、ダムの貯水量は約150万トンで、貯水率は約35%になる見通しを示した。農業用水として足りるとする一方で、不足すれば周囲の池などからポンプを使って補うとした。

 九州農政局は大内農村振興部長らが竹田市を訪れ、首藤市長とダムの受益地の荻柏原土地改良区の佐藤慶一理事長らに非公開で説明。その後、公開された会合で市議にも説明した。市議からは「農家のことを何も考えていない」「責任を取ってほしい」などと憤りの声が噴出した。

 説明後、取材に応じた首藤市長は「今の貯水量では農業用水には足りないんじゃないか。受益者の間に失望感が広がっている」と不快感を示した。大内・農村振興部長は「(受益者の間に)不安があることに申し訳なく思っている。なるべく早く原因を特定したい」と述べた。【石井尚】

底抜けダム ムダ底なし? 完成に41年 また水漏れ、想定の10倍 熊本・大分県境、農業用
https://mainichi.jp/articles/20201127/ddp/012/010/008000c
毎日新聞 2020/11/27 西部朝刊 有料記事 909文字

対策かさみ 事業費5倍超の720億円
 大分県竹田市と熊本県阿蘇市、産山村に農業用水を供給するため農林水産省が同村に建設した大蘇(おおそ)ダムで、最大で想定の10倍もの漏水が起きていることが九州農政局などへの取材で明らかになった。2005年にいったん完成したが漏水が判明したため改修工事を実施し、今年4月に本格的な供用が始まったばかりだった。

 農政局によると、大蘇ダムは堤防の高さ約70メートル、長さ約260メートル、総貯水量430万トン。1979年に事業着手し88年の完成を予定していたが、阿蘇火山由来の地質や想定外の亀裂などで05年にずれ込んだ。その後、試験供用中の08年に大規模な水漏れが判明したため、ダムの側面にコンクリートを吹き付けるなどの対策工事を進め昨年6月までに終了。当初約130億円だった総事業費は約720億円に膨らんだ。

1794とはずがたり:2021/04/10(土) 21:37:56


久瀬ダム
揖斐川
取水量 58.00m3/s
貯留量 94.7万m3

久瀬発電所
出力 17.0MW
取水 揖斐川他

https://twitter.com/tohazugatali1/status/1380783228848467968

http://www.suiryoku.com/gallery/gifu/kuze/kuze.html

1795とはずがたり:2021/04/10(土) 23:19:45
イビデン広瀬発電所
https://twitter.com/tohazugatali1/status/1380886226832564227

広瀬発電所にはもう一つ謎があって坂内川以外に白川から取水していると水力.comさんは記載してるけど国土地理院には白川の支流の殿又谷にのみ取水堰が描かれている。。

https://maps.gsi.go.jp/#15/35.569649/136.410421/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0

1796とはずがたり:2021/04/12(月) 01:13:17
徳山ダムには徳山発電所が設けられていて1号機(出力139.0MW/落差181.96m/水量82.38m3/s)と2号機(出力24.3MW/落差145.41m/水量18.97m3/s)と違うタイプの発電機である(同じ発電機の発電所が多い)。
ダム水路式とダム式なのだが,1号機も2号機もダム直下にあって
http://www.suiryoku.com/gallery/gifu/tokuyama/tokuyama.html
https://twitter.com/tohazugatali1/status/1381244627445895171

1号機の放水地点はこちら。
https://twitter.com/tohazugatali1/status/1381247431401041925

途中にある取水堰はイビデン東杉原堰堤というようだ。その手前付近
https://twitter.com/tohazugatali1/status/1380760515140448259

1797とはずがたり:2021/04/16(金) 10:36:35
島本町長選絡み
https://twitter.com/nesipink/status/1382862830253199360
https://twitter.com/tohazugatali1/status/1382865464280326146

有権者のための選挙への道 その11 水の議論をする前に読んでおきたい水道の年報
http://chominnokai.livedoor.blog/archives/26935236.html
2021年04月15日

「島本町下水道事業経営戦略(案)」に関するパブリックコメントを提出しませんか? (2021年2月16日号)
http://chominnokai.livedoor.blog/archives/26335445.html
2021年02月16日

1798とはずがたり:2021/05/07(金) 00:12:05
小田井用水路は小田井堰(小田頭首工)からの取水をする用水路の様だが,取水量は決まってない様だ。
江戸時代からある慣例利水権って奴か。

小田井用水路
https://www.maff.go.jp/kinki/seibi/sekei/kokuei/minami-kinki/attach/pdf/index-1.pdf
紀の川土地改良区連合
http://www.kinokawa-rengo.or.jp/facilities/

取水地点は67m
http://maps.gsi.go.jp/#16/34.297235/135.564401/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

どっかで小水力発電に利用出来ないかな??

1799とはずがたり:2021/05/15(土) 19:42:50
>>1781-1782
峰子さん,消しちゃったみたいだ。情報源不確かだったのか?

ただとあって水力発電構想はあったみたいだ。
>かつては万波集落が存在したが、豪雪などの厳しい自然環境故に戦前には離村、無住化した。戦後には農地開拓がされた他、万波高原一帯に水力発電所用ダムを作る計画もあったが実現しなかった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%87%E6%B3%A2%E9%AB%98%E5%8E%9F


大谷林道(小坂谷林道)
http://www.rindo21.com/hokuriku/gihu_miyagawa/gihu_ootani/
朴ノ木林道・万波下林道?
http://www.rindo21.com/hokuriku/gihu_miyagawa/toyama_gihu_bokunoki/

1800とはずがたり:2021/05/17(月) 18:05:28
なかなか面白い資料をめっけ♪

選択取水設備,ダム群運用方法
中部電力
https://www.nef.or.jp/ieahydro/contents/pdf/a8/60ex/05-02.pdf

最上流部に位置する高根第一発電所は揚水式発電所で,4台の発電機を有しており,このうち3号機は貯水池の表層または中層から最大75m3/sを取水できる選択取水設備を有している。この3号機は,取水口が表層取水状態の場合,揚水運転はできない。また,朝日ダムは貯水池の表層または中層から取水できる選択取水設備を有しており,この取水塔内に秋神ダムで取水した水を注水し,朝日ダムで取水した水と混合して発電に使用する形になっている。この秋神ダムで取水した水は同ダムの取水口(選択取水設備はない),連絡水路を経て,朝日ダムに注水される。この流水は秋神ダムと朝日ダムの貯水位の差によって流下する。(許容水位差:12m,最大流下能力:12.5m3/s)朝日発電所で発電に使用された流水は,下流の久々野ダム,久々野発電所ならびに小坂発電所を経て東上田ダムに流入している。東上田ダムを含めてダム群としてとらえ,これらの発電運用調整により,東上田ダム放流水の濁度を,出水時を除いて15ppm以下,努力目標10ppm以下とするべく,濁水軽減対策を行っている。この濁度値の設定は,東上田ダム下流域における,鮎の友釣りを主体とする漁業活動に対する影響,ならびに下呂温泉等の観光に対する景観に対する配慮から設定したものである。

1801とはずがたり:2021/05/17(月) 18:28:55
>>1800
水力.comさんには載ってなかった有効貯水量(貯留量)判明!!!
https://www.nef.or.jp/ieahydro/contents/pdf/a8/60ex/05-02.pdf

上麻生ダム(細尾谷ダム含む?→上麻生PS)
25.1万m3

名倉ダム(→名倉PS・新上麻生PS)
38.2万m3

七宗ダム(→七宗PS)
31.2万m3

大船渡ダム(→大船渡PS・新七宗PSへ送水)
貯留量:41.5万m3(水力さんでは41.2万m3)

下原ダム

瀬戸ダム

東上田ダム(→東上田PSへ送水)(中呂PSには記載無し!?余剰水のみで発電なのか?)
貯留量:56.1万m3(水力さんでは38.7万m3)

小坂ダム

久々野ダム

秋神ダム

朝日ダム


高根第一ダム

高根第二ダム

1802とはずがたり:2021/05/18(火) 15:04:52
十和田発電所すげえw
流れ込む大きな川がない十和田湖の水位が下がると発電止めて,普段は発電用に取水している本来十和田湖には流れ込まない渓流の水を十和田湖に流し込める仕組みを実装してるのだそうな。
https://www.tohoku-epco.co.jp/power_plant/pdf/water_towada.pdf

1803とはずがたり:2021/05/22(土) 14:07:10
どうやら水路には圧力と無圧力の2種類があって,ダムの水中から取水する場合圧力がかかるらしいがそれを無圧にする工夫が水路式からダム式に変更になった読書ダムにはあるらしい。詰まり無圧の水管に圧力掛けるとまずいことになる様だ。

Jp.05_木曽川水系IEA水力実施協定ANNEX 11水力発電設備の更新と増強第二次事例収集(詳細情報)
https://www.nef.or.jp/ieahydro/contents/pdf/4th_a11/jp/05.pdf

大同電力(株)は木曽川一貫開発の要として最上流王滝川に三浦ダム(高さ83.2m)を計画し、昭和10年(1935年)着工したが、電力国家管理時代を迎え、日本発送電(株)がこれを引継ぎ、昭和17年(1942年)完成した。当時東洋一と言われた貯水量(総貯水量6,222万m3)によって後述の牧尾ダムとともに木曽川の流況を改善し、下流発電所群の増強を促すものとなった。日発は上流部に常盤発電所(昭和16年)、三浦発電所(昭和20年)、御岳発電所(昭和20年)、上松発電所(昭和22年)を開発し、下流部に兼山発電所(昭和18年)を完成した。下流部の残存落差と流量の有効利用という面から注目されていた丸山発電所は日発によって昭和18年(1943年)着工されたが、電力再編成によって関西電力に引き継がれ、昭和29年(1954年)4月完成した。これによって木曽川の全落差利用という成果をあげた。

…牧尾ダム(高さ104.5m)は愛知用水公団(現在水資源機構)により愛知用水の貯水池として昭和36年(1961年)王滝川に建設された。愛知用水は名古屋を中心とする上水・工水の需要、および岐阜県から尾張東部と知多半島の農業用水充足のために用水を供給する事業で、兼山発電所地点で取水しているが、取水地点での不足量を補給するために設けられたダムである。三浦ダムによる貯水池の流況改善を図-2に示す。また図-3に、発電所をバイパスして再開発された木曽発電所、新たに建設された読書第二発電所(読書発電所4号機)の事例を示す。

<図>木曽川のデュレーションカーブ



2-b)保全と制御に関するシステムの改良
木曽ダム(王滝川)の下流では、王滝川は木曽川と合流しており、そこには王滝川堰堤と木曽川堰堤から無圧トンネルで取水し水槽で合流させ更に無圧トンネルで上水槽に導入する寝覚発電所が存在している。木曽調整池の新設に伴い、木曽調整池に設けられた上下2段の取水口の上段からは寝覚発電所へ、下段からは木曽発電所へと改造された。この結果通常は効率の良い木曽発電所を優先し、流量が豊富なときやピーク時には2つの発電所が同時に運転できるようになった。

2-c)土木建築分野の技術革新、適用拡大、新材料木曽川の再開発においては、読書第一発電所(現読書発電所1〜3号機)の取水堰堤下流にダムを建設して調整池を設け、読書第二発電所(現読書発電所4号機)が増設された。既設の読書第一発電所(現読書発電所1〜3号機)は水路式からダム式に変更となったが、読書第一発電所(現読書発電所1〜3号機)の導水路トンネルは無圧で設計されている。図-5に示すように取水口位置に垂れ壁と空気孔を設置して新たな圧力が導水路トンネルにかからないようにして、無圧で設計された導水路トンネルを改造することなくそのまま使えるように工夫した。

1804とはずがたり:2021/05/26(水) 19:36:51
2020年8月2日 ジャーナリスト浅野詠子
地下水100%の水道消滅か 県域一体化で奈良・大和郡山市 利き水大会で高評価得たことも
http://voiceofnara.jp/20200802-news679.html

1805とはずがたり:2021/05/27(木) 13:59:12


地滑りで抛棄(廃止)された大所川第三発電所。勿体ないけどなあ。

国や地方が地滑り対策してくれへんのか。

https://blog.goo.ne.jp/michi1975217nagano/e/bc251504ab02d1d4ca4b6264c8fd81c5

1806とはずがたり:2021/05/28(金) 16:03:28
これは素敵だ(;´Д`)はあはあ

河川整備基本方針・河川整備計画
一級水系の河川整備基本方針策定状況(平成28年7月14日現在)
https://www.mlit.go.jp/river/basic_info/jigyo_keikaku/gaiyou/seibi/

1807とはずがたり:2021/05/31(月) 10:32:53
発電力を積み上げて行けば送電罔の増強も必要になってくるなあ。。

2021年3月1日
電源開発株式会社足寄発電所2号機一括更新工事の完了と運転開始について
https://www.jpower.co.jp/news_release/pdf/news210301.pdf

電源開発株式会社(以下、Jパワー、本社:東京都中央区、代表取締役社長社長執行役員:渡部肇史)は2019年4月より足寄発電所(北海道足寄郡足寄町)2号機の主要設備の一括更新工事を実施してきましたが、このたび各種試験・検査を終了し、2021年2月19日より運転を開始しました。

足寄発電所は、1955年の運転開始から60年以上が経過しているため、設備信頼度の向上と合理化・省力化を目的として、水車及び発電機等の主要設備の一括更新工事を行ってきました。工事では、最新の解析・設計技術を用いた水車ランナ羽根形状の改良などにより、2号機の出力が1,150kW増加し、21,150kWとなりました。1号機についても、来年度から水車及び発電機等の主要設備の一括更新工事に着工する計画であり、1号機竣工後の1・2号機合計の設備出力は42,300kWとなる予定です。現在、足寄発電所が接続されている電力系統は空容量が無いため、既設容量40,000kWを超える出力を送電することはできませんが、将来的には、ノンファーム型接続※により最大42,300kWの出力を送電できるようにする計画です。

Jパワーは今後も、CO2フリーの再生可能エネルギーである水力発電所の一括更新による出力増強などを積極的に推進していきます。

※電力系統の送変電設備は常に最大容量を使っているわけではありません。送変電設備の容量が空いている時の空容量を活用し、増出力分(2,300kW)を出力するのがノンファーム型接続であり、送変電設備の最大容量を超える場合は出力が抑制されます。足寄発電所は40,000kWの送変電設備容量は確保しているため、増出力分(2,300kW)のみノンファーム型接続となります。

1808とはずがたり:2021/05/31(月) 10:34:27

ランナーって要するに羽根車の事だよな。

令和3年2月15日四国電力株式会社
伊予川発電所の発電出力増強について
https://www.yonden.co.jp/press/2020/__icsFiles/afieldfile/2021/02/15/pr006.pdf

当社は、エネルギー自給率の向上やCO2排出量抑制の観点から、再生可能エネルギーの有効利用を積極的に推進しており、水力発電についても、設備更新の機会を捉えた高効率の水車ランナの導入や設備余力の活用による発電出力増強に取り組んでおります。このたび、伊予川発電所に高効率の水車ランナを導入し、発電出力を増強したことから、本日、電気事業法に基づき発電事業変更届出書を経済産業大臣へ届け出ました。当社としては、これからもクリーンで経済的な水力エネルギーの有効活用を推進してまいります。発電所名(所在地) 水系・河川名出力(kW)増強前増強後増出力伊予川発電所(徳島県三好市) 吉野川水系銅山川 3,100 3,400 300

1809とはずがたり:2021/05/31(月) 10:35:12
令和2年2月14日四国電力株式会社
広野発電所の出力増強について
https://www.yonden.co.jp/press/2019/__icsFiles/afieldfile/2020/02/14/pr004.pdf

当社は、エネルギー自給率の向上やCO2排出量抑制の観点から、再生可能エネルギーの有効利用を積極的に推進しており、水力発電についても、設備の改修に合わせた発電出力の増強に取り組んでおります。このたび、広野発電所に高効率の水車ランナーを導入し、発電出力を増強したことから、本日、電気事業法に基づき発電事業変更届出書を経済産業大臣へ届け出ました。当社としては、これからもクリーンで経済的な水力エネルギーの有効活用を推進してまいります。発電所名水系名・河川名出力(kW)増強前増強後増出力広野発電所(徳島県那賀町)那賀川水系坂州木頭川35,70036,500800

1810とはずがたり:2021/05/31(月) 10:36:29
クーデターでどうなった?

関西電力、ミャンマーで水力発電所を建設・運営へ―2022年に運転開始の予定
2018/08/17
(金)
インプレスSmartGridニューズレター編集部
https://sgforum.impress.co.jp/news/4592

関西電力は、ミャンマーで計画していた水力発電事業について、同国の電力エネルギー省から排他的権利の付与を受けたと発表した。

関西電力は2018年8月17日、ミャンマーで計画していた水力発電事業について、同国の電力エネルギー省(MOEE:Ministry of Electricity and Energy)から排他的権利の付与を受けたと発表した。この計画は2017年からオーストリアの水力発電機メーカーであるAndritz Hydro(アンドリッツハイドロ)、ミャンマーの建設事業者であるShwe Taung Group(シュエタングループ)と共同で準備してきたもの。関西電力はこれから、Andritz Hydro、Shwe Taung Group、MOEEと共同で発電所の建設と運転保守を担当する会社を設立するための協議を始めるとしている。

発電所の建設予定地は、ミャンマー北部にあるDeedoke(ディードック)と呼ぶ場所。同国第二の都市であるMandalay(マンダレイ)から南東に30kmほど離れた地点だ。ここに、出力56MW(5万6000kW)の流れ込み式水力発電所を建設する。発電した電力はミャンマー発電公社(EPGE:Electric Power Generation Enterprise)に売電する予定。

ミャンマーは急速な勢いで経済的な発展を続けており、電力需要が増え続けているが、供給力は十分とは言えない。関西電力は今回建設する発電所が供給力不足解消につながると考えているという。水力発電所の建設は2019年に開始し、2022年に運転を開始する予定となっている。

関西電力は8月13日に、イギリスの洋上風力発電所事業に参加することを明らかにするなど(参考記事)、海外事業に積極的に取り組んでいる。今後も海外事業をグループの収益の柱とすべく、積極的に海外事業に乗り出す方針を示している。

1811とはずがたり:2021/05/31(月) 10:39:39

岩見ダムについて
https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/718

旭川ダムについて
https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/717

1812とはずがたり:2021/06/01(火) 00:28:19
山形県企業局 出力増強
https://www.pref.yamagata.jp/500015/kurashi/kankyo/energy/denkijigyou/syuturyokuup.html

1813とはずがたり:2021/06/04(金) 20:53:18
> 一九九〇年代には二十キロ上流にある矢作川の支流、上村川(恵那市)で上矢作ダムが計画されたものの、国交省は〇八年に建設を見合わせて代替策の検討を開始。
>下流の河道掘削などと比較し、今年八月に「矢作ダムの放流機能を強化するのが最適」と結論づけ、事業化に着手した。

上矢作ダム要るやろ。。まあ一旦整備してからだな。



2017年12月27日
矢作ダム、再生事業に390億円
https://yamba-net.org/40468/

 2018年度政府予算案の閣議決定で、今年6月に策定された「ダム再生ビジョン」に基づき、雨竜川ダム(北海道)、矢作ダム(愛知県)、早明浦ダム(高知県)の再生事業も実施計画調査の予算が盛り込まれました。

 このうち、矢作ダムについての記事をお送りします。このようなダム再生事業が各地で進められていくようです。

◆2017年12月23日 中日新聞
ー矢作ダム放流量を増強 政府予算案、計画の調査費盛るー

 二十二日に閣議決定された二〇一八年度政府予算案で、恵那市と愛知県豊田市にまたがる矢作川の矢作ダム=写真、国土交通省提供=の放流設備増設に向けた実施計画調査費七千六百万円が、新たに計上された。〇〇年の恵南豪雨などで大規模な水害があり、一時はダムの増設が計画されたが、費用対効果の問題などから国交省が見直しを進めていた。

 国交省中部地方整備局によると、矢作ダムの脇に放流用の管を通し、最大で毎秒千三百立方メートルだった放流量を、同二千五百立方メートルに増やす。総事業費は三百九十億円を見込む。

 矢作川水系は、一九五九年の伊勢湾台風で四千棟超の民家が全壊流失するなど、水害が多かった。

 七一年に矢作ダムが完成したが、七二年の台風では四百棟以上、恵南豪雨でも二十六棟が流失した。

 一九九〇年代には二十キロ上流にある矢作川の支流、上村川(恵那市)で上矢作ダムが計画されたものの、国交省は〇八年に建設を見合わせて代替策の検討を開始。下流の河道掘削などと比較し、今年八月に「矢作ダムの放流機能を強化するのが最適」と結論づけ、事業化に着手した。

 放流設備増設により、恵南豪雨と同レベルの雨量にも対応できるという。(鈴木智行)

1814とはずがたり:2021/06/19(土) 09:07:35
北海道電力株式会社 富村発電所
所在地:北海道上川郡新得町トムラウシhttp://maps.gsi.go.jp/#15/43.362021/142.924597/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
http://www.suiryoku.com/gallery/hokkaido/tomura/tomura.html
https://www.hkd.mlit.go.jp/ob/tisui/kds/pamphlet/kurashi/kurashi/ctll1r000000cc1i-att/ctll1r000000cc51.pdf
昭和53(1978)年8月:運用開始
ダム水路式/調整池式
認可最大出力:40000kW  常時出力: 6500kW
最大使用水量:33.50立方メートル毎秒
有効落差:140.50m
水車:立軸フランシス水車 出力42300kW×1台
導水路:総延長14393.6m
取水位標高:526.00m
放水位標高:369.50m
流域面積:330.0平方キロメートル
取水:十勝川[シイ十勝ダム]http://maps.gsi.go.jp/#16/43.413426/142.817534/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1、トノカリウシュベツ川[トノカリダム]http://maps.gsi.go.jp/#15/43.420152/142.831600/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1、ポントムラウシ川[ポントムラウシダム]https://www.google.co.jp/maps/@43.4382321,142.8939953,728m/data=!3m1!1e3?hl=ja[富村ダムに導水?]、トムラウシ川[富村ダム]http://maps.gsi.go.jp/#15/43.433180/142.884600/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1、他
放水:十勝川http://maps.gsi.go.jp/#15/43.353659/142.933309/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

1815とはずがたり:2021/06/19(土) 11:08:31
富村変電所
https://www.google.co.jp/maps/@43.3642544,142.9160305,2451m/data=!3m1!1e3?hl=ja

上岩松ダム
https://www.shintoku-town.net/news/2019/images/kamiiwamatu.pdf
http://www.suiryoku.com/gallery/hokkaido/kamiiwmt/kamiiwmt.html
http://maps.gsi.go.jp/#15/43.334746/142.943265/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
https://www.google.co.jp/maps/@43.3351132,142.9414497,515m/data=!3m1!1e3?hl=ja
北海道電力株式会社
堤高:14. 3m
総貯水量:72万m3
取水位:363.0m

十勝ダム
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=0112
河川 十勝川水系十勝川
目的/型式 FP/ロックフィル
堤高/堤頂長/堤体積 84.3m/443m/3715千m3
流域面積/湛水面積 592km2 ( 全て直接流域 ) /420ha
総貯水容量/有効貯水容量 112000千m3/88000千m3
ダム事業者 北海道開発局建設部
本体施工者 大成建設・鹿島建設・伊藤組土建
着手/竣工 1970/1984
http://www.suiryoku.com/gallery/hokkaido/tokachi/tokachi.html
 洪水期発電容量: 8,000,000立方メートル(有効貯水容量の内、7月1日〜9月30日)
非洪水期発電容量:76,000,000立方メートル(有効貯水容量の内、10月1日〜6月30日)
 天端標高:343.00m
    常時満水位標高:337.00m
  洪水期制限水位標高:313.20m

1816とはずがたり:2021/06/19(土) 11:08:56


北海道電力株式会社 十勝発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/hokkaido/tokachi/tokachi.html
所在地:北海道上川郡新得町トムラウシ
昭和60(1985)年5月:運用開始
ダム式/貯水池式
認可最大出力:40000kW  常時出力: kW
最大使用水量:94.00立方メートル毎秒
有効落差:49.50m
水車:立軸フランシス水車 出力41000kW×1台
流域面積:592.0平方キロメートル
取水:十勝川[十勝ダム]320.00m
放水:十勝川[岩松ダム]266.50m

北海道電力株式会社 上岩松発電所1号機
所在地:北海道上川郡新得町トムラウシ
http://www.suiryoku.com/gallery/hokkaido/kamiiwmt/kamiiwmt.html
昭和31(1956)年8月:運用開始
水路式/調整池式
認可最大出力:20000kW  常時出力:     kW
最大使用水量:28.60立方メートル毎秒
有効落差:90.18m
水車:立軸フランシス水車 出力22000kW×1台
導水路:総延長12059.8m
流域面積:549.0平方キロメートル
取水:十勝川[上岩松ダム]、ピシカチナイ川
http://maps.gsi.go.jp/#15/43.309831/142.944939/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1 https://www.google.co.jp/maps/@43.3094887,142.945421,258m/data=!3m1!1e3?hl=ja
、他363.0m
放水:十勝川[岩松ダム]263.8m

1817とはずがたり:2021/06/19(土) 12:48:02
然別湖
http://maps.gsi.go.jp/#16/43.267792/143.101248/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

北海道電力株式会社 然別第一発電所
所在地:北海道河東郡鹿追町北瓜幕
http://www.suiryoku.com/gallery/hokkaido/sikarbt1/sikarbt1.html
昭和28(1953)年8月:運用開始
水路式/貯水池式
認可最大出力:13500kW  常時出力:     kW
最大使用水量:6.00立方メートル毎秒
有効落差:265.80m
水車:ペルトン水車 出力14250kW×1台
導水路:総延長4780.0m
流域面積:48.1平方キロメートル
取水:トウマベツ川(然別湖) 804.0m
放水:然別第二発電所、シイシカリベツ川512.5m

オソウシュダム
オソウシュ川
取水量:0.5m3/s
http://www.suiryoku.com/gallery/hokkaido/sikarbt2/sikarbt2.html
http://maps.gsi.go.jp/#16/43.254260/143.010417/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
https://simo4000.exblog.jp/240617890/

海道電力株式会社 然別第二発電所
所在地:北海道上川郡新得町トムラウシ
http://www.suiryoku.com/gallery/hokkaido/sikarbt2/sikarbt2.html
https://www.hkd.mlit.go.jp/ob/tisui/kds/pamphlet/kurashi/kurashi/ctll1r000000c46o.html
昭和28(1953)年8月:運用開始
水路式/調整池式
認可最大出力:7100kW  常時出力:    kW
最大使用水量:8.50立方メートル毎秒
有効落差:102.61m
水車:立軸フランシス水車 出力7800kW×1台
導水路:総延長7612.2m
流域面積:166.8平方キロメートル
取水:然別川[トウマベツダム] http://maps.gsi.go.jp/#16/43.254260/143.010417/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1 →(然別第一発電所+シイシカリベツ川)→オソウシュ川[オソウシュダム]512.5m http://maps.gsi.go.jp/#16/43.254260/143.010417/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
放水:上岩松発電所(2号機)、オソウシ川402.0m http://maps.gsi.go.jp/#16/43.242358/142.961665/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

北海道電力株式会社 上岩松発電所
所在地:北海道上川郡新得町トムラウシ
http://www.suiryoku.com/gallery/hokkaido/kamiiwmt/kamiiwmt.html
昭和28(1953)年8月:運用開始
水路式/調整池式
認可最大出力:10400kW  常時出力: 2800kW
最大使用水量:9.20立方メートル毎秒
有効落差:131.90m
水車:立軸フランシス水車 出力10700kW×1台
導水路:総延長1624.7m
流域面積:183.3平方キロメートル
取水:然別第二発電所、オソウシ川402.0m
放水:十勝川[岩松ダム]263.95m

1818とはずがたり:2021/06/19(土) 12:58:58


十勝毎日新聞 電子版
20216.19土曜日
新得に水力発電新設 21年稼働、上岩松1号機廃止 北電
2016/02/10 13:14
http://kachimai.jp/article/index.php?no=333852&amp;display=pc

 北海道電力は9日、新得町トムラウシにある水力発電所「上岩松発電所1号機」(最大出力2万キロワット)を廃止し、同「新得発電所」(同2万3100キロワット)を新設すると発表した。2021年8月の稼働を目指す。総事業費は非公表。

 「上岩松」は1956年に稼働。老朽化が進んだため、20年11月に廃止する。「新得」は上岩松に隣接し、18年12月に着工予定。放水路の一部などは既存設備を活...

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新得発電所建設計画の概要
https://wwwc.hepco.co.jp/hepcowwwsite/info/2017/__icsFiles/afieldfile/2018/02/01/171201a.pdf

新得発電所建設計画は、老朽化した上岩松発電所(1号)を廃止するとともに、流用可能な既設設備は極力活用した上で、これまで利用していなかった融雪期等の上岩松取水堰からの放流水を有効活用することにより発電電力量を増加させる計画であり、環境負荷低減ならびに未利用の再生可能エネルギーの有効活用に資するものです。

最大使用水量 31.80m3/S
最大出力 23,100kW
工事着工 2019年4月(予定)※
営業運転開始2022年6月(予定) ※

※17年2月公表の電源開発計画における工事着工時期(2018年12月予定)、営業運転開始時期(2021年8月予定)および廃止時期(2020年11月)から変更しています

https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1602/12/news041.html
年間の発電量は2000万kWh(キロワット時)増える見込みだ。

新旧の発電所を比べると、発電に利用する水流の落差は新得発電所のほうが1メートル低くなるが、水量は毎秒3.2立方メートル多くなる。これまで利用していなかった融雪期の放流水を加えることで水量を増加させる。どちらの発電所も十勝川の上流から導水路で水を取り込む方式は変わらない(図4)。

1819とはずがたり:2021/06/19(土) 13:35:31

岩松ダム
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=0038
河川 十勝川水系十勝川[十勝発電所94.0m3/s・新得発電所31.8m3/s・上岩松発電所9.20m3/s]
目的/型式 P/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積 37.2m/190.5m/78千m3
流域面積/湛水面積 788km2 ( 直接:605km2 間接:183km2 ) /102ha
総貯水容量/有効貯水容量 9026千m3/4131千m3
ダム事業者 北海道電力(株)
本体施工者 鹿島建設
着手/竣工 1939/1941

北海道電力株式会社 新岩松発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/hokkaido/iwamatsu/iwamatsu.html
所在地:北海道上川郡新得町屈足
平成28(2016)年1月27日:運用開始 (岩松は昭和17(1942)年1月  :運用開始[日本発送電(株)])
ダム水路式/調整池式
認可最大出力:16000kW(+3,400kW)  常時出力:   kW
最大使用水量:45.00立方メートル毎秒
有効落差:40.30m
水車:立軸フランシス水車×1台
導水路:総延長1817.5m
流域面積:788.3平方キロメートル
取水:十勝川(+然別川)[岩松ダム]263.5m
放水:十勝川216.5m(旧)http://maps.gsi.go.jp/#16/43.180599/142.925595/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E6%9D%BE%E3%83%80%E3%83%A0

1938年(昭和13年)4月の国家総動員法発令直後に電力統制のため日本発送電株式会社が発足し、北海道内での最初の発電所建設を行ったのが当所であった。このため全国から優秀な技術者が集められて建設に当たったが、当時の劣悪な作業環境により事故が多発して多くの人命(約80名)が失われ、初代所長が更迭されるなど困難な建設であった。また当初はドイツから発電機を輸入して総発電量33,000kwを計画していたが、両国とも戦時体制となって輸入できず、また水量計算の間違いも発覚したことから、能力を下げて国内メーカーの発電機を使用することとなった。戦後北海道電力に移管後はトムラウシの電源開発計画にしたがって1953年(昭和28年)から上流に設けられた全国でも最初の無人発電所である然別第一、然別第二や上岩松の親発電所として各発電所の遠隔制御を行っていたが、1978年(昭和53年)10月より当発電所自体も帯広電力所で制御されることになり、無人発電所となった。

ダム本体としては老朽化対策として、1970年(昭和45年)に本体コンクリート補修工事、1995年(平成7年)から1998年(平成10年)にかけて水門新替工事が行われている。

発電を主目的として建設されたダムだが、上流に十勝ダムがなかった頃は上流からの土砂の流入が激しく、昭和50年代末には湖の水量が1/3ほどになってしまい、発電量も70%ほどに落ちてしまった。そのため大規模な浚渫工事が行われ、発電量はなんとか回復したが、湖にいた魚にかなりの被害がおよび、昔は「ヤスで突くほどいた」というイトウの姿がほとんど見られなくなってしまった。

老朽化した岩松発電所の代替として北海道電力は新岩松発電所(1万6,000キロワット)の建設を推進し、2013年(平成25年)7月着工、2016年(平成28年)1月27日より運転を開始した[2]。

1820とはずがたり:2021/06/19(土) 14:07:28

屈足ダム
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2912
河川 十勝川水系十勝川
目的/型式 AP/ロックフィル
堤高/堤頂長/堤体積 27.5m/220.1m/216千m3
流域面積/湛水面積 940km2 ( 直接:773km2 間接:167km2 ) /49ha
総貯水容量/有効貯水容量 3130千m3/844千m3
ダム事業者 電源開発(株)・北海道開発局農水部
本体施工者 大成建設
着手/竣工 1983/1988

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%88%E8%B6%B3%E3%83%80%E3%83%A0
利用目的別貯水容量は発電69.0万?、かんがい15.4万?となっており

https://shintoku-town.jp/file/contents/1396/12822/h30-7.pdf
くったり発電所     ??
平成27年:運転開始
470kW:出力
形式: ダム式
有効落差:13.40m
使用水量:4.40m3/s
未利用の河川維持流量(夏期4.00m3/s、冬期2.00m3/s)を活用
着工:平成25年10月
運開:2015年4月1日

電源開発株式会社 熊牛発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/hokkaido/kumaushi/kumaushi.html
所在地:北海道上川郡清水町熊牛
昭和62(1987)年11月:運用開始
ダム水路式:貯水池式
認可最大出力:15400kW
  常時出力: 5200kW
最大使用水量:41.00立方メートル毎秒
有効落差:44.50m
水車:立軸カプラン水車 出力16000kW×1台
導水路:総延長6318.6m
取水位標高:206.00m
放水位標高:153.20m
流域面積:940.0平方キロメートル
取水:十勝川(+然別川)[屈足ダム]
放水:十勝川

1821とはずがたり:2021/06/19(土) 15:23:19
力尽きて屈足・熊牛より下流の十勝川・支流は合流後遡上,本流は流下。
〜十勝川〜

〜佐幌川(左)〜
佐幌ダム

〜美生川(左)〜
美生ダム

〜然別川(右)〜
然別湖

〜音更川(右)〜
糠平発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/hokkaido/nukabira/nukabira.html

糠平ダム

幌加発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/hokkaido/horoka/horoka.html

〜札内川(左)〜

〜戸鳶別川〜

(札内川)
札内川ダム

1822とはずがたり:2021/06/19(土) 15:23:34


〜利別川(右)〜

本別発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/hokkaido/honbetsu/honbetsu.html
取水:仙美里ダム

〜美里別川〜
活込ダム
送水:足寄ダム(本別川)

芽登第二発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/hokkaido/metou2/metou2.html
芽登第一発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/hokkaido/metou1/metou1.html
取水:糠南ダム

〜ヌカナン川〜
糠南ダム
送水:芽登第一

(利別川)
仙美里ダム
送水:本別発電所

足寄発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/hokkaido/asyoro/asyoro.html
取水:活込ダム

〜足寄川〜

(利別川)
源流

(十勝川再)
河口

1823とはずがたり:2021/06/19(土) 16:31:37
>>1821
〜戸鳶別川〜

発電所名:川西発電所(かわにし)
事業者名:帯広川西農業協同組合
出力(kW):160
開始年月:昭和28年1月
http://kisnet.dip.jp/~aika/hatuden/hokkaido.htm

1824とはずがたり:2021/06/20(日) 23:35:19

謎のJNC(チッソ)内谷第一発電所,徐々に明らかになってきた。

飯干第一堰堤(取水口)
https://www.google.co.jp/maps/@32.4644978,130.7907206,3a,38.3y,251.76h,77.41t/data=!3m6!1e1!3m4!1sShrUZzy3x8x7iVFmuA2p-g!2e0!7i13312!8i6656?hl=ja

http://kirihoshi.blog.fc2.com/blog-entry-371.html
取水量:3.60m3/s

http://maps.gsi.go.jp/#16/32.464576/130.790702/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
取水位:631m

http://www.jepoc.or.jp/hydro/index.php?_w=usData&amp;_x=detail2&amp;pp=4&amp;OwnerNo=511&amp;AreaNo=09&amp;RiverSys=9340&amp;fd=2
取水箇所数 (箇所) 41→笑
(主要取水設備) 取水河川 万江川
(主要取水設備) 型式 取水堰(飯干第一)
(主要取水設備) 材質 コンクリート
(主要取水設備) 高さ (m) 2.90
(主要取水設備) 堤頂長 (m) 16.00

1825とはずがたり:2021/06/29(火) 12:31:14
忠別川
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/hokkaido/chubetsu.html

江卸18.6MW→新忠別10MW・(新)江卸13.8MW(計23.8MW[+5.2MW])→エコマンベツ0.69MW[+5.89MW]

新忠別発電所新設工事・江卸発電所移設工事の電気設備の特徴安井順司(北海道電力)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieejjournal/126/5/126_5_301/_pdf
新忠別発電所は,国土交通省北海道開発局が石狩川総合開発計画の一環として建設中の忠別ダムに発電参加し,新設するダム式水力発電所である。最大使用水量25.0m3/sを取水し,有効落差48.1mで最大出力10,000kWを発電する。2003年7月に着工し2006年10月の運開を目指している。なお,2月時点での建設総合進捗率は86%である。

一方,江卸発電所(既設:18,600kW)は,1945年8月に運転開始した流れ込み式の発電所であるが,忠別ダム建設のため,移設する発電所である。取水口および最大使用水量15.0m3/sは既設と変わりないが,既設の導水路の7.5km地点から分岐し,新たに新設する約730mの導水路,水槽,水圧管路を経て発電所に導水する。移設する発電所は,有効落差108.9mで最大出力13,800kWを発電した後,忠別ダムに放水する計画である。2002年8月に着工し,新忠別発電所と同様,2006年10月の運開を目指している。なお,2月時点での建設総合進捗率は89.9%である。

日本の朝鮮人強制動員、北海道・水力発電建設にも
https://twitter.com/North_ern2/status/1409707680730554393
記事一覧 2010.11.01 13:52

【ソウル1日聯合ニュース】太平洋戦争当時、日本が水力発電所建設工事に朝鮮人を強制動員したことが、政府調査で初めて確認された。

 国務総理室所属の「対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者など支援委員会」は1日、2006年6月から文献確認、生存者の証言聴取、現場調査などを行い、報告書「北海道東川町・江卸発電所の強制動員被害真相調査」を発刊したと明らかにした。

 日本の国策事業だった江卸発電所は1939年に着工し、1945年8月に完工。朝鮮人は1940年ごろから、毎年4〜5月に100〜200人単位で日本に連行され、労働を強いられた被害者は1000人余りに達すると推定された。

 忠別川の最上流に位置した同発電所は、約150メートルの落差を利用して発電するため、山を削り12キロメートルのトンネルを作らねばならないなど建設が難しく、敗戦まで工事が続いた。

 朝鮮人は主に水道建設、トンネル掘削など危険な工事に動員され、30分の食事時間、5〜10分の休憩2回を挟み、1日13〜15時間の重労働を強いられた。また、1室に100人が詰め込まれ、軍隊式の団体生活を強要された。当時の日本では、人権問題のため囚人の強制労働はなくなりつつあったが、朝鮮人は収容された状態で強制動労を余儀なくされた。

 一方、9月までに委員会が確認した江卸発電所の強制動員被害者は15人で、このうち生存者は9人だった。確認された被害者数が少ないのは、動員事実を裏付ける関連名簿などがまったくないため。 

 委員会関係者は、土木工事に対する訓練もなく、事故に関する措置もなかったと指摘。劣悪な生活環境などで病気を患い、死亡した朝鮮人労務者もいるだろうと話した。

1826チバQ:2021/06/29(火) 15:15:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/e35e191fef9932255aafe48d04714e7a0ee9b0ff
「やばい…280m超える」寸前で回避された緊急放流、緊迫の所長メモが歴史公文書に
6/29(火) 9:06配信
 昨年7月4日の九州豪雨で緊急放流が寸前で回避された熊本県営市房ダム(水上村)について、塚本貴光・管理所長(50)が記していた当時のメモが残されていることが分かった。予測を超える雨量で水位が増す中、放流をぎりぎりで実施せずにすんだ緊迫した様子などを伝えている。県は今春、メモを永久保存に向けて「歴史公文書」に指定した。(丸山一樹)

 市房ダムは、九州豪雨で氾濫した球磨川の上流にあり、総貯水量は4020万トン。治水ダムで、発電などにも活用されている。

 メモは塚本所長が、雨の状況が変わっていくなか、事務所のパソコンを確認しながらダムの水位などを書き留めていった。事前にダムの容量を確保する「予備放流」の実施を決めることになった3日昼頃から、緊急放流を中止した4日昼頃までの記載。メモ紙4枚にペンで書かれ、水位上昇が始まった4日未明以降、殴り書きされている。

(写真:読売新聞)

 <やばい 280m超える>

 7月4日午前4時頃、塚本所長が見つめたパソコンの画面には、ダムに流れ込む流量が同9時までの3時間で想定される最大値(毎秒1300トン)を50トン上回るとの予測がコンピューターで算出されていた。緊急放流を実施する水位の目安(280・7メートル)に迫ることを意味していたのだ。

 3日昼の段階では、流量のピークを毎秒約700トンと見込んでいたが、線状降水帯が停滞し、大幅に予測を上回った。

 特別警報が発表されたのは午前4時50分。バケツをひっくり返したような雨の状況を<雨の降り方が異常>とつづった。

 治水ダムは雨水を一時的にため、下流側の増水を抑えるのが役割。ダムから水があふれると、大洪水につながりかねないため、水位が限界に近づくと緊急放流が必要だ。ただ緊急放流は下流に大規模な浸水被害を引き起こす危険があり、細心の注意が求められる。

 水位上昇が続き、所長らが緊急放流を行わざるを得ないと判断したのは午前6時頃だった。県河川課に連絡し、<防災操作の手続き→河川課 部長 決裁>とメモ。30分後には、県が同8時半から緊急放流を行うことを発表した。

 <2h後、8時30分開始 早めの避難行動へ!>という記述も。

「緊急放流を回避したい一心だった」。当時の状況を語る市房ダムの塚本所長(25日、熊本県水上村で)

 だが、その後の予測で同7時頃には、ダムでためられる最高水位となる「洪水時最高水位」(283メートル)を超えないことが判明。<流入量大幅減 283m超えない>と書き留めた。

 同7時半頃に放流が1時間後に延期された。8時頃には雨脚が弱まり流量が減ると算出。8時45分頃に放流は見合わせとなり、10時半頃に中止が決まった。水位のピークは280・6メートルで緊急放流の目安まで10センチ。塚本所長は取材に「流域住民に不安を与えないため回避したい一心だった。本庁と協議し、ぎりぎりまで見極めた」と振り返った。

緊迫状況を記録、次世代の教訓に
 熊本県は豪雨後、塚本所長が書き留めていたメモの存在を把握。緊迫した状況がわかり、歴史的に価値がある貴重な資料だと考え、4月1日付で「歴史公文書」に指定した。

 歴史公文書は災害などの教訓を生かそうと、知事が重要と判断した文書を指定する県の独自制度。所長メモは保存期間が30年で、その後、永久保存される仕組みとなっている。

 歴史公文書にはこれまでハンセン病や水俣病、熊本地震などのテーマが指定されていた。九州豪雨などが加わり16テーマとなったが、個人のメモが指定されるのは珍しいという。県は「時間ごとの状況や県の意思決定を図った瞬間などが記録されていて重要。今後の災害対応に生かすことができる」と説明している。

 ◆緊急放流=「異常洪水時防災操作」と呼ばれる操作で、ダムへの流入量とほぼ同量の水を放流する。2018年の西日本豪雨では6府県の8ダムで行われ、愛媛県を流れる肱(ひじ)川の野村、鹿野川両ダムの下流域で大規模な浸水被害が起きた。市房ダムは過去に3度行われた。

1827とはずがたり:2021/07/06(火) 13:29:36
これブランド力ある土地ではかなり広汎にやられてる筈だし中には手抜き工事業者が混じってる可能性高いし全面的に点検する必要あるねぇ。

勿論,開発業者とんづらしてて税金で補強とかしなきゃいけなくなる可能性高いけどこれだけ下流に被害が出るとやらなしゃーないわ。。

>盛り土は一般に自然の状態より強度は低いが、井良沢道也・岩手大教授(砂防学)によると、重機で締め固めるなどすれば簡単には流れ出さない。ただ「盛り土内部に大量の水が流れ込み、強度が落ちていた疑いもある」と話す。

盛り土崩、落被害拡大 残土持ち込み、規制自治体任せ 熱海土石流
https://www.chunichi.co.jp/article/285458
2021年7月6日 05時00分 (7月6日 05時01分更新)

 静岡県熱海市で起きた土石流は、山間上部の盛り土崩落が被害を大きくしたとの見方が強まってきた。盛り土は建設残土が持ち込まれたとみられている。国は相次ぐ土砂災害を受け、居住区域の開発制限を強化しているが、残土処分の規制は事実上、自治体任せ。リニア中央新幹線建設など残土を出す大型工事が相次ぐ中、国主導のルールづくりが求められそうだ。

■発端
 「まさに天変地異。山が水をもちきれず、盛り土を押し流して被害を大きくした」。五日、現場を訪れた静岡県の川勝平太知事は記者団に、山の土壌が雨を吸収できずに崩れ、盛り土も流れ出たとの見解を示した。
 県などによると、土石流の起点付近には約五・四万立方メートルの盛り土があり、これを含む十万立方メートルの土砂が流出した。建設残土による盛り土とみられ、住民は「ダンプカーが十年以上、頻繁に土を運んでいた」と証言。近くでは太陽光発電施設も開発されていた。
 盛り土は一般に自然の状態より強度は低いが、井良沢道也・岩手大教授(砂防学)によると、重機で締め固めるなどすれば簡単には流れ出さない。ただ「盛り土内部に大量の水が流れ込み、強度が落ちていた疑いもある」と話す。
 堀田紀文・...

1828とはずがたり:2021/07/06(火) 23:58:46
利根川の支流吾妻川のそのまた支流の鳴沢川にあったようだ。
http://www.suiryoku.com/w_system/kanto/tone/tone.html#HAKOJIMA

鳴沢川の箱島湧水は日本百名水だそうな。
https://www.google.com/maps/place/%E7%AE%B1%E5%B3%B6%E6%B9%A7%E6%B0%B4/@36.5415948,138.9251389,15z/data=!4m5!3m4!1s0x0:0x8372be048c4867bf!8m2!3d36.5377675!4d138.9287009

此処。
http://maps.gsi.go.jp/#17/36.537937/138.928530/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

発電が検討されてる!?
http://www1.town.higashiagatsuma.gunma.jp/www/contents/1412819413994/files/jissihousin.pdf
6基本計画(1)平均流量0.2783m3/s(2)取水位373.0m(3)放水位287.5m(4)総落差85.5m7水利権群馬県所有、従属発電として登録見込8系統連携東京電力と協議中

2011年10月18日
箱島発電所取水堰
http://sight-doboku.blogspot.com/2011/10/blog-post_18.html

群馬県の旧箱島発電所の取水堰跡です。
箱島湧水を水源にして水力発電を行っていましたが、現在は廃止されて堰堤だけ残っています。現地の説明板によれば群馬県初のアースダムとかなんとか。

1829とはずがたり:2021/07/07(水) 08:01:48

意宇川が氾濫してここ松江市八雲町日吉に緊急安全確保が出てるそうな。こんな細そうな川なのにねえ。
http://maps.gsi.go.jp/#15/35.415862/133.095610/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
https://www.google.co.jp/maps/@35.4192978,133.0949054,3a,75y,52.71h,98.67t/data=!3m7!1e1!3m5!1sBVWXWkcSAVOy59g7tjj1kQ!2e0!6shttps:%2F%2Fstreetviewpixels-pa.googleapis.com%2Fv1%2Fthumbnail%3Fpanoid%3DBVWXWkcSAVOy59g7tjj1kQ%26cb_client%3Dmaps_sv.tactile.gps%26w%3D203%26h%3D100%26yaw%3D180.54953%26pitch%3D0%26thumbfov%3D100!7i16384!8i8192?hl=ja

緊急安全確保 命を守る行動を 松江 八雲町日吉地区755世帯に
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210707/k10013123571000.html
2021年7月7日 7時43分

松江市は、意宇川が氾濫するおそれがあるとして午前6時50分に八雲町日吉地区の755世帯、1884人に「緊急安全確保」を出しました。警戒レベルで最も高いレベル5の情報で、周囲の状況を確認し、近くの建物や自宅の2階以上、斜面から離れた場所など少しでも安全な場所で命が助かる可能性の高い行動を取るよう呼びかけています。


松江 湖北地区 橋北地区 橋南地区の14万人余りに避難指示
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210707/k10013123511000.html?utm_int=detail_contents_news-related_002
2021年7月7日 6時57分

松江市は、大雨で浸水の被害が発生するおそれがあるとして、午前6時に宍道湖の北側にある●湖北地区と松江市中心部を流れる大橋川の北側にある●橋北地区の3万4048世帯、7万2410人に避難指示を出しました。

松江市ではこのほか、大橋川南側の●橋南地区の3万4173世帯7万1490人にも避難指示が出ています。

5段階の警戒レベルのうち警戒レベル4の情報で、危険な場所から全員避難するよう呼びかけています。


島根 雲南市大東町と加茂町の3814世帯 1万792人に避難指示
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210707/k10013123551000.html?utm_int=detail_contents_news-related_004
2021年7月7日 6時45分

島根県雲南市は、大雨で土砂災害のおそれがあるとして、午前5時57分、大東町の●幡屋地区、●春殖地区、●海潮地区、加茂町●加茂地区の合わせて3814世帯、1万792人に避難指示を出しました。5段階の警戒レベルのうち警戒レベル4の情報で、危険な場所から全員避難するよう呼びかけています。

島根 出雲 4万2463世帯 11万352人に避難指示
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210707/k10013123541000.html?utm_int=detail_contents_news-related_004
2021年7月7日 6時23分

出雲市は、大雨で土砂災害が発生するおそれがあるとして、午前5時53分、●平田地域、●大社地域、●斐川地域、●高浜地区、●鳶巣地区、●大津地区、●塩冶地区、●高松地区の4万2463世帯、11万352人に避難指示を出しました。5段階の警戒レベルのうち警戒レベル4の情報で、危険な場所から全員避難するよう呼びかけています。


松江 意宇川が氾濫危険水位に
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210707/k10013123531000.html?utm_int=detail_contents_news-related_005
2021年7月7日 6時18分

国土交通省によりますと、松江市にある意宇川は神納橋観測所で「氾濫危険水位」に達しています。

1830とはずがたり:2021/07/07(水) 08:35:40
https://twitter.com/ntvnewszero/status/1412081927922749443
news zero
@ntvnewszero
【「盛り土」誰が?何のため?】
今回、被害が拡大した原因とみられるのが、
#土石流 が起きた最上部にあった
大量の「 #盛り土 」です。
誰が何のために置いていたのか、
カギを握る会社を訪ねると。
#newszero

1831とはずがたり:2021/07/07(水) 09:24:08
https://dam88.info/index.cgi?
四国堰堤ダム88箇所巡り

1832とはずがたり:2021/07/07(水) 09:28:08

探し求めている各堰堤毎の数値が大井川に関して載ってる資料めっけた!!
今思案しているのは大井川の流量を安定させるには貯水池のない寸又川の安定化である。井川ダム・畑薙第一ダムで余裕があるっぽい長島ダム迄大間ダム辺りから導水して貯めとけないだろうか。
https://www.maff.go.jp/kanto/nouson/sekkei/kokuei/oigawa/attach/pdf/index-3.pdf

前から知りたかったんは大井川ダムと寸又川ダムでの取水量。大井川発電所使用量72.35m3/sに対して寸又川ダム72.35m3/sに大井川ダム60m3/sである(大井川ダム傍にある奥泉発電所の使用水量も60m3/s)。

大井川ダムの水は一旦寸又川ダムに流れるのでその差12.35m3s/sが寸又川と云いたいとこだけど寸又川側の大間発電所の使用量が23.1m3/sであるから奥泉・大間両発電所がフル稼働してる時は大井川発電所をフル稼働させても10.75m3/sは使い切れず両ダムに貯まって行く計算になる。

大井川ダムと寸又川ダムの合計貯留量は102.5万m3だから26hで一杯になる計算である。まあ十分な時間か。

http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/oigawa05.htmlにも上げておいた。

関の沢川堰堤[農水省]
取水量:2.3m3/s(奥泉発電所)
維持流量:0.32m3/s
流域面積:

栗代川堰堤[農水省]
取水量:2.2m3/s(奥泉発電所)
維持流量:0.3m3/s
流域面積:

久野脇 16億7,340万m3/5,600万m3/年
塩郷 推定取水量12億2,990万m3/12億4980万m3/年
川口 18億5220万m3

1833とはずがたり:2021/07/09(金) 17:30:33
鳥取市 吉成南町 1529人に緊急安全確保 命を守る行動を
2021年7月7日 13時49分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210707/k10013124201000.html
鳥取市は、清水川の水があふれたとして、7日午後1時26分、吉成南町1丁目と2丁目の合わせて697世帯1529人に「緊急安全確保」を出しました。

警戒レベルで最も高いレベル5の情報で、周囲の状況を確認し、近くの建物や自宅の2階以上、斜面から離れた場所など少しでも安全な場所で命が助かる可能性の高い行動を取るよう呼びかけています。

1834とはずがたり:2021/07/10(土) 08:56:53

【詳しく】気象庁会見「大雨特別警報の3県 直ちに安全確保を」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210710/k10013131211000.html
2021年7月10日 7時17分

鹿児島県、熊本県、宮崎県の3県で大雨の特別警報を発表したことについて、気象庁の黒良龍太予報課長は、午前6時半から記者会見を開き、「特別警報を発表した3県ではこれまでに経験したことのないような大雨となっている。特に土砂災害や浸水が想定されている地域では、何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高く、指定された避難場所への避難が危険な場合には、崖から離れた場所や浸水しにくい場所などに避難してほしい。ふだん災害が起きないと思われているような場所でも最大級の警戒が必要で、自治体からの避難の情報に直ちに従い、安全を確保してほしい」などと呼びかけました。
「特別警報を待たないで」
気象庁の黒良龍太予報課長は今後の見通しについて「今後、ほかの市町村にも大雨特別警報を発表する可能性があるが、発表されてからの避難は手遅れになる。特別警報の発表を待つことなく地元市町村からすでに発令されている避難情報に従い、身の安全を確保してほしい」と呼びかけました。
「雨弱まっても警戒続けて」
また、黒良予報課長は「梅雨前線が東シナ海から対馬海峡をとおり東日本に伸びている。太平洋高気圧のふちをまわる暖かい空気が九州付近に流れ込む気象状況は今晩まで続く見通しで、雨が終わると思っても、次々に雨雲が湧き出して長く続く可能性がある。警戒を緩めることなく、新しい情報を確認してほしい」と呼びかけています。
「遠隔地からも早めの避難の声がけを」
さらに黒良予報課長は「今後も大雨が続くおそれがあり、自分の命や大切な人の命を守るため、直ちに身の安全を確保してほしい。もし離れて暮らす家族などが災害の危険性の高い地域にいる人は、遠隔地から早めの避難の声がけなどもしてほしい」と呼びかけています。

1835とはずがたり:2021/07/10(土) 08:57:17

鹿児島 伊佐 市内全域に「緊急安全確保」命が助かる行動を
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210710/k10013131191000.html?utm_int=detail_contents_news-related_002
2021年7月10日 6時34分

鹿児島県伊佐市は、大雨特別警報が発令されたため、午前6時15分、市内全域の1万3123世帯2万4696人に、「緊急安全確保」を出しました。

警戒レベルで最も高いレベル5で近くの建物や自宅の2階以上、斜面から離れた場所など周囲の状況を確認し、少しでも安全な場所で命が助かる可能性の高い行動を取るよう呼びかけています。

1836とはずがたり:2021/07/10(土) 08:57:56

宮崎 えびの市 全域に「緊急安全確保」命を守る行動を
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210710/k10013131371000.html?utm_int=all_contents_just-in_001
2021年7月10日 8時31分

宮崎県えびの市は午前8時6分に市内全域の8304世帯、1万7794人に出していた避難指示を緊急安全確保に切り替えました。

警戒レベルで最も高いレベル5で近くの建物や自宅の2階以上、斜面から離れた場所など周囲の状況を確認し、少しでも安全な場所で命が助かる可能性の高い行動を取るよう呼びかけています。

1837とはずがたり:2021/07/10(土) 08:58:57
鹿児島 出水 市内全域に「緊急安全確保」命を守る行動を
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210710/k10013131341000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001
2021年7月10日 8時17分

鹿児島県出水市は、午前7時45分に出水市全域に出されていた2万5299世帯5万2547人の避難指示を緊急安全確保に切り替えました。

警戒レベルで最も高いレベル5で近くの建物や自宅の2階以上、斜面から離れた場所など周囲の状況を確認し、少しでも安全な場所で命が助かる可能性の高い行動を取るよう呼びかけています。

1838とはずがたり:2021/07/10(土) 13:19:35
洪水対策専業の高松ダム。頑張って欲しい。緊急放流ってなんだダムのせいで異常出水するみたいに聞こえかねないけど今迄耐えて貯めてきたけどこれ以上は貯められない量まで水が貯まってしまったということだからね。
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/kyushu/hokusatsu.html#Takamatsu
結構容量あるし,普段はダムを空っぽにしてるくさいんだけど。。

鹿児島 阿久根 高松ダム「緊急放流」の可能性 下流の高松川に
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210710/k10013131581000.html
2021年7月10日 11時53分

鹿児島県阿久根市は、市内にある高松ダムで水位が上がっていることから、下流の高松川に「緊急放流」を行う可能性があると発表しました。

「緊急放流」は異常洪水時防災操作と言われ、通常の放流と異なってこれ以上ダムに水をためられないと想定される際、ダムに流れ込んでくる水とほぼ同じ量の水を下流に流す操作です。

「緊急放流」が行われると、下流では川が増水して氾濫が起きるおそれがあり、市は警戒を呼びかけています。

1839とはずがたり:2021/07/11(日) 19:02:55
2系統・異落差からの発電で有名な(?)四電東豊永発電所だけどなんと水車は2つでも発電機は1台で両掛けして発電してるのだそうな。で,阿武隈水系の七ヶ宿ダム管理発電所も2系統の送水に対して発電する際に似たような(ただしもっと複雑な)機構を採用したらしい。

https://jstage.jst.go.jp/article/jsde1991/6/22/6_22_57/_pdf

1840とはずがたり:2021/07/12(月) 12:26:47
むむぅ。。恰度吉野川綜合開発調べてるとこでタイムリーな。

こんなあちこちで豪雨に見舞われてるのに香川は早明浦ダム一点に頼り切りすぎている部分はあるんだよなぁ。。

もう一箇所ぐらい巨大なダムが欲しい。小歩危にダムを造らなかったのは見識ではあるんだけど。

渇水が起きる夏には概ね早明浦ダムからの期待される給水量は池田ダム地点に於いて3億3,400万m3である(=43m3/s*90日)。
これが足りなくなる。
21.7現在22m3/sを流して11m3/sしか流入して無くて貯水量がガンガン減っている状態である。

少なくとも11m3/s*90日=8,500万m3程貯留量を確保したい所。

個人的には敷岩ダム3,650.0万m3・赤野ダム480.0万m3・新三縄ダム50万m3/s程度に増強で合計4,000万m3程度は確保。
これには早明浦からの水を貯めてもしゃーないし,それ以外の流域からの確保に使いたい所。

2年ぶりに香川用水の「第1次取水制限」 早明浦ダムの貯水率低下受け14日から
7/7(水) 18:14配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/175b2b93deaac6baa8f07c33bead224e9b4ca763
KSB瀬戸内海放送

 高知県の早明浦ダムの貯水率低下を受け、7月14日から2年ぶりとなる香川用水の第1次取水制限を行うことが決まりました。

 早明浦ダムの7日午前0時現在の貯水率は80.1パーセントで、平年を8.2ポイント下回っています。

 ダムの上流では6月と7月、雨が少なく、この先1週間もまとまった雨は降らない見通しです。

 吉野川水系水利用連絡協議会は、貯水率が60パーセント程度になる7月14日の午前9時から、香川用水への供給量を20パーセント削減する第1次取水制限を行うことを決めました。

 これを受け、7日午後、香川県庁で連絡会議が開かれ、県民や県有施設の利用者に節水を呼び掛けたり、県庁などで雨水や排水を再利用したりすることを確認しました。

(香川県政策部/桑原仁 次長)
「コロナ関係もありますので、手を洗ったりとかそういうことについてはやっていただく」

KSB瀬戸内海放送

1841とはずがたり:2021/07/12(月) 14:25:34
なかなか謎の多いチッソ(JNC)内谷第一発電所。

一番混乱させるのは内谷発電所と繋がっててJNC下中村揚水場の存在である。
https://www.google.co.jp/maps/place/%EF%BC%AA%EF%BC%AE%EF%BC%A3%EF%BC%88%E6%A0%AA%EF%BC%89%E4%B8%8B%E4%B8%AD%E6%9D%91%E6%8F%9A%E6%B0%B4%E5%A0%B4/@32.4494906,130.7589389,2477m/data=!3m1!1e3!4m12!1m6!3m5!1s0x354081be70a7f7e9:0x8f01b356524096d9!2z77yq77yu77yj77yI5qCq77yJ5YaF6LC356ys5LiA55m66Zu75omA!8m2!3d32.4750934!4d130.7041454!3m4!1s0x0:0xdc7f5690d212b4f4!8m2!3d32.4467436!4d130.7680807?hl=ja

てっきり初心者として踏み込んだ私はここでもサブ的に発電しているのかと思いこんでたけどなんとここ(EL=481.2m)から内谷第一の本来の取水位630m迄水を喞筒アップしているようなのだ!
http://maps.gsi.go.jp/#16/32.446795/130.767785/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
最終的な放水位は201m程なのでそれでも引き合うというのことのようである。すげえなあ。

因みにこのレベルでの取水は同じ場所にある下中村堰堤(推定)
http://kirihoshi.blog.fc2.com/blog-entry-372.html

下岩戸堰堤(飯干川・てっきり飯干第二取入口かと思ってたけど)からも
http://maps.gsi.go.jp/#16/32.449475/130.785037/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
恐らく下中村堰堤の取水量だが0.50m3/s
http://kirihoshi.blog.fc2.com/blog-entry-65.html
https://blog-imgs-44-origin.fc2.com/k/i/r/kirihoshi/DSCN6595.jpg

ここの場所がよく解らん。中村第二砂防ダム近くのようだが
http://kirihoshi.blog.fc2.com/blog-entry-65.html
https://blog-imgs-44-origin.fc2.com/k/i/r/kirihoshi/DSCN6615.jpg

いずれにせよ余り大量の水って感じでは無いのにそれでも揚水する価値があるのか??

1842とはずがたり:2021/07/18(日) 08:59:13
放流設備増設ってなんの為になるんだ??
大雨前にダムを空にしておく??発電も増設すべき。

国交省/ダム再開発、新規候補に3件選定/岩瀬ダム(宮崎県)は放流設備増設 [2018年7月30日4面]
https://www.decn.co.jp/?p=101442

 国土交通省は27日、既設ダム再開発の新規事業着手を目指す候補案件として3件を抽出した。対象は「北上川上流ダム再生事業」(盛岡市)、「藤原・奈良俣再編ダム再生事業」(群馬県みなかみ町)、「岩瀬ダム再生事業」(宮崎県小林市、都城市)。19年度予算に計上する新規事業として採択されれば、3件とも国の直轄事業として整備を進める予定。19年度から再開発工事の調査などに着手する。
 ダム再開発の新規事業候補として3件を選んだのは、いずれも近年に下流域で洪水による浸水被害などが発生したためだ。
 北上川上流ダム再生事業では、国が管理している四十四田ダムの堤体を現在より2メートルかさ上げし、ダム高を50メートルから52メートルへと見直す。洪水調節容量は現在の3390万立方メートルから4140万立方メートルに増える。全体事業費は約300億円。東北地方整備局が施行する予定だ。
 藤原・奈良俣再編ダム再生事業では、国が管理している藤原ダムで放流設備の改築などを行い、洪水調節容量を2120万立方メートルから2359万立方メートルに増やす。水資源機構が管理している奈良俣ダム(同)の放流設備の改築なども実施。利水容量は7200万立方メートルから7439万立方メートルに増える。全体事業費は約17億円。いずれも関東地方整備局が施行する予定。
 岩瀬ダム再生事業では、宮崎県が管理している岩瀬ダムの放流設備を増設する。洪水調節容量は3500万立方メートルから5000万立方メートルに増える。全体事業費は約500億円。九州地方整備局が施行する予定だ。
 3件とも事業スケジュールは未定。今後の19年度予算新規事業採択時評価で示す。

1843とはずがたり:2021/07/19(月) 11:11:06

利水・治水・治山・砂防スレに拡充。

見抜けなかった盛り土不備 業者に措置命令出さず―解明の鍵は副知事・熱海土石流
2021年07月18日07時13分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021071700316&amp;g=soc

 静岡県熱海市の土石流災害は、開発業者が搬入した大量の盛り土が崩落した疑いが浮上し、住民から「人災」を指摘する声が出ている。一方、県や市は業者側に行政指導を繰り返しながら危険な状態を解消できず、被害の発生を防げなかった。同県の難波喬司副知事(64)は行政の責任に言及し、複合要因による災害の様相も呈しつつある。
 県などによると、崩落した土地は神奈川県小田原市の不動産管理会社が2006年に取得し、07年に土の採取計画を市に届け出た。しかし、同社は届け出を超える面積の森林を伐採したほか、盛り土に産業廃棄物が混入していたことが発覚し、県から少なくとも5回の行政指導を受けていた。
 届け出では、盛り土は高さ15メートル、約3万6000立方メートルのはずだったが、実際は高さ35〜50メートル、約7万立方メートルで県の基準を超過した疑いがある。同社は工事の中止要請にも従わず、11年に土地を個人に売却していた。
 基準を超える盛り土が見過ごされた背景に、何があったのか。鍵を握るのが、盛り土に関して「適切な工法が取られていなかった」と記者会見で断じた難波副知事だ。
 難波副知事は名古屋大大学院で土木工学を学び、1981年に運輸省(当時)入り。修士論文は「降雨時の斜面安定の不確実性について」だったという。国土交通省では技術総括審議官を務め、静岡県の川勝平太知事に請われ副知事となった。
 災害発生後は連日会見を開き、3時間に及んだこともある。歯に衣(きぬ)着せぬ発言を繰り返し、「われわれが何をチェックしていたのか問われる」と行政の責任に触れる一幕もあった。
 県庁内からは「捜査当局でもないのに、原因を追及しすぎる」と懸念する声が上がり、古巣の国交省幹部は「何を根拠に言っているんだ」と危ぶむ。
 被災した伊豆山地区の男性は「5〜6年前に危険性を指摘したが、行政は動いてくれなかった。もっと早く対策を取れば、こんな大災害にならなかった」と訴える。
 これまでの県の調査では、不動産管理会社への対応は行政指導にとどまっており、罰則もある措置命令は出されなかった。県は専門家らを集めたチームを立ち上げて検証作業を進める予定だが、返り血を浴びる覚悟が問われる。

1844とはずがたり:2021/07/26(月) 01:18:56

立入を禁止するのでは無く遊んでも溺れないようにして欲しいね。。岸から数mのとこにフェンス立てておいて其れより深くは行けない様にするとか色々策はあろう。

後絶たぬ「ため池」転落死、10年間で255人…全体の9割が自治体の管理外
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210726-OYT1T50004/
2021/07/26 00:58

 ため池への転落事故で死亡した人が、昨年度までの10年間に全国で255人にのぼることが農林水産省のまとめでわかった。中でも7月は41件で、月別で最多。農水省は各自治体に安全対策の徹底を繰り返し通知しているが、自治体が管理していないため池が約90%を占め、管理者任せになっているのが実情だ。2年前から可能になった自治体による安全対策工事の代執行の活用も広がらず、どう命を守るかが課題だ。

10年前にも

 香川県丸亀市のため池で5月、釣りに来ていた男児(6)と父親(33)が死亡した。池の周囲にはロープが張られていたが、簡単に立ち入ることができる状態で、誤って転落したとみられる。

 市によると、池は地元の水利組合が管理。2011年にも転落死亡事故があり、組合がロープを張ったという。今回の事故後、組合は「釣り禁止」の看板を設置。市も組合と協議し、周囲の一部に鉄柵を取り付けた。

夏場に集中
 農水省によると、ため池では11〜20年度に年11〜33人が死亡。夏場に集中し、釣りや水遊び中が多い。60歳代以上が55%を占め、20歳未満は13%にのぼった。

 ため池は全国に約16万か所あり、自治体が管理するのは約10%。残りは農家らでつくる水利組合や個人が管理するほか、管理者不明が約3%ある。

 農水省は各自治体に繰り返し、警告の看板設置などを通知してきたが、どこまで安全対策を取るかは管理者に委ねられる部分が多い。管理者不明のため池については宙に浮いている。

 19年7月に施行された農業用ため池管理保全法で、自治体が管理者らに代わって安全対策工事を実施することを可能にする代執行の仕組みが導入されたが、農水省は実施例を把握していないとする。

 農林中金総合研究所の亀岡鉱平・主事研究員は「代執行は最終手段で、行政も財産権を飛び越えることに慎重なのだろう」と指摘。「まずは地元での管理が重要だ。水利組合が大学や自治会と連携している地域もある。国が各地の成功例を調査し、各自治体と共有してほしい」と語る。

1845とはずがたり:2021/07/31(土) 00:11:00
手許の2007年度版県別マップル奈良県版に関屋発電所なんてのを見付けた。そんなとこに発電所があるとは聞いてないのだが。。
と調べてみると随分昔に小さな発電所があったらしい。なんでそんなのが表記として残ってるんだ?!

https://ameblo.jp/mttell/entry-12530884539.html
http://e-egao.blogspot.com/2013/01/blog-post_23.html

1846とはずがたり:2021/08/10(火) 16:08:38

洪水の報あったしな。。

青森 国道279号線 易国間地区と大畑町間で通行止め 大雨影響
2021年8月10日 15時42分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210810/k10013192611000.html

大雨による土砂崩れなどの影響で、青森県の下北半島北部の海沿いを走る国道279号線が、風間浦村の易国間地区とむつ市大畑町の間で通行止めになっています。

風間浦村役場によりますと、このため通行止めの区間に含まれる下風呂地区と桑畑地区は、ほかの地区や隣接するむつ市への移動ができず孤立状態になっているということです。

村によると、この2つの地区には合わせて324世帯721人が住んでいるということです。

村役場では、こうした地区に備蓄している食料や水などを輸送するため、県による自衛隊の派遣要請を依頼するかどうか検討しているということです。

この影響で温泉街の下風呂地区にあるホテルは、帰宅できなくなった宿泊客や避難を希望する地区の住民合わせて30人余りを受け入れているということです。

受け入れをしている「ホテルニュー下風呂」に勤務する横浜力さんはNHKの電話インタビューで「現在は雨は小康状態だが早朝から経験したことのない雨が続いていた。ホテル近くの川の周辺では、流木が散乱している。電気や水道が止まっていて、今はホテルや旅館にあるペットボトルの水などでしのいでいるが長期戦になれば厳しい」と話していました。

1847とはずがたり:2021/08/10(火) 16:56:11
https://twitter.com/gby_drn/status/1424933089092935680
なお
@gby_drn
まさか自分の地元がこんな事になるとは思ってなかった…易国間も凄いらしいけど下風呂の被害が半端じゃない汗マーク

1848とはずがたり:2021/08/10(火) 16:56:29
https://twitter.com/sattooo06/status/1424953996171628544
さっち。
@sattooo06
現在の状況
ショベルカーが土砂除去してくれてる。

1849とはずがたり:2021/08/10(火) 17:07:12

https://maps.gsi.go.jp/#16/41.453591/141.115630/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0
災害が心配なむつ市大畑町赤川。氾濫したのは小赤川との報道だが調べてみると大赤川もあるらしい。赤川の西側の下風呂も被害が大きかった様だがそちらは原発で潤う予定の大間との合併を目指すも断られて残った風間浦村域だ。


【動画】青森 むつ 小赤川があふれ 住宅地浸水
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210810/k10013192191000.html
2021年8月10日 10時45分

青森県のむつ市大畑町赤川地区では、近くを流れる小赤川があふれ、住宅地が浸水しています。

赤川地区に住む女性がけさ7時すぎに高台から撮影した映像では、茶色く濁った水が住宅の間を流れ、広い範囲で浸水している様子が確認できます。
また、流木とみられる木材が建物でせき止められ、屋根付近の高さまで積み重なっている様子も確認できます。

1850とはずがたり:2021/08/13(金) 13:18:59
川氾濫、車流されたか 湯崎知事「大変危険な状況」―広島
2021年08月13日12時22分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021081300566&amp;g=soc

 大雨特別警報が13日に出された広島市では、川が氾濫し、車が流されたとの情報が寄せられ、広島県などが確認を急いでいる。
広島市に大雨特別警報 安佐北区など「緊急安全確保」―前線停滞、広域で警戒

 湯崎英彦知事は県の対策本部会議後、記者団に「命に危険を及ぼす災害がいつ発生してもおかしくない大変危険な状況になっている」と話し、警戒を呼び掛けた。
 広島市消防局によると、午前9時30分ごろ、鈴張川付近の住民から「道路が崩れて車が流された」との通報があった。車に人が乗っていたかは分からず、県警や消防が確認している。
 県によると、鈴張川を見に行き、帰って来ない人がいるとの情報がある。広島市や呉市、三次市などには土砂災害警戒情報が出されている。
 広島市安佐北区の鈴張川、北広島町の冠川、安芸高田市の多治比川で氾濫危険水位を超え、各流域には5段階の警戒レベルで最も高い「緊急安全確保」が発令された。
 鈴張川流域では約60人が市内の避難所に入った。避難の長期化が見込まれることから、県は災害救助法の適用に向けて調整している。

1851とはずがたり:2021/08/14(土) 09:32:13
<大雨特別警報 佐賀>本部ダムと狩立・日ノ峯ダムの緊急放流見送り
9:03
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/723738

 佐賀県は14日、降雨に伴って満水になった本部ダムと狩立・日ノ峯ダム(いずれも武雄市)で予定していた緊急放流について、ダムへの流入量が低下したとして、見送る方針を発表した。

1852とはずがたり:2021/08/14(土) 10:57:38

佐賀 六角川で氾濫が発生
https://weathernews.jp/s/topics/202108/140085/
【警戒レベル5相当】身の安全の確保を
2021/08/14 10:28 ウェザーニュース

非常に激しい雨の降っている九州北部では各地で川の水位が上昇しています。

国土交通省と気象庁は、佐賀県内を流れる六角川(ろっかくがわ)で氾濫が発生したとして、氾濫発生情報【警戒レベル5相当】を発表しました。

氾濫が発生したのは六角川左岸(武雄市大日、橘町)付近で、浸水のおそれがある地域は佐賀県武雄市です。(※14日10時15分、橘町を追記)

六角川が流れ込む有明海は正午過ぎに満潮を迎えるため、今後も水位の下がりにくい状況が続く予想です。

増水した川や水路等に近づくと危険です。また、冠水した道路等では側溝などとの境目がわかりづらくなり、車や人が転落して流されるおそれがあります。不要な外出は控えてください。

もしご自宅で浸水が始まってしまった場合は、上階など少しでも高い場所に避難するようにしてください。

佐賀県を流れる六角川に河川氾濫発生情報
8/14(土) 7:16配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/076d8857d0921c97123cc56a557d5f2383a825b0
日本テレビ系(NNN)
Nippon News Network(NNN)

14日午前7時0分、佐賀県を流れる六角川に河川氾濫発生情報が発表された。

武雄河川事務所、佐賀地方気象台の発表内容は以下のとおり。
【警戒レベル5相当情報[洪水]】六角川では氾濫が発生。

「【警戒レベル5相当】災害が発生しています。六角川では、六角川左岸(武雄市大日)付近において氾濫が発生しました。
直ちに、市町村からの避難情報を確認するとともに、各自安全確保を図るなど、適切な防災行動をとってください。」

佐賀県を流れる六角川の水位は14日午前6時40分現在、次のとおり。

潮見橋で4.79m
(氾濫の危険がある水位超過)

14日午前6時40分から14日午前9時40分までの佐賀県を流れる六角川流域の流域平均雨量は30ミリの見込み。

**参考:水位(流量)危険度レベル**

■レベル5 氾濫が発生
■レベル4 氾濫の危険がある水位(流量)超過
■レベル3 地元自治体が避難勧告を発表する判断水位(流量)超過
■レベル2 地元自治体が避難準備情報を発表する判断水位(流用)超過
■レベル1 水防団待機判断水位(流量)超過
■レベル0 水防団待機判断水位(流量)未満

【動画】佐賀 武雄 氾濫した六角川の周辺で床上浸水
2021年8月14日 9時47分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210814/k10013201621000.html
【動画 17秒】
14日午前7時すぎ、佐賀県武雄市朝日町の住宅の2階から撮影された映像です。氾濫した六角川の近くの住宅地に茶色く濁った水が流れ込み、多くの住宅が床上まで浸水している様子がわかります。

撮影した男性によりますと、午前7時半の時点で、雨足は弱まっているということですが、六角川の排水ポンプが止まっている影響で、水かさはさらに増しているということです。

男性は「2年前の大雨でも同じような状況になったので『またか』という思いです。今後の片づけなどを考えると絶望的な気持ちです」と話していました。

1853とはずがたり:2021/08/14(土) 13:58:59
【日本のヴェネチア】豪雨のたびに水没していた小郡イオンが止水扉や防水壁を築き周辺が水没する中で小郡イオンだけ生き残って「モン・サン・オゴオリ」が爆誕
2021.08.14
https://matomebu.com/wadai/aeon-ogori20210814/

https://twitter.com/mui_king/status/1426343173295534081
今日のむいむい
@mui_king
4時間
豪雨のたびに水没していた小郡イオンが止水扉や防水壁を築き、水害時に超速で土嚢積み上げる自衛隊並みのオペレーション力を鍛え上げた結果、周辺が水没しても小郡イオンだけ生き残るようになったのを小郡市民が「モン・サン・オゴオリ」って言ってて爆笑した。

場所
http://maps.gsi.go.jp/#16/33.408920/130.564238/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

1854とはずがたり:2021/08/14(土) 15:51:23
山口 宇部 厚東川ダム 午後3時半から緊急放流へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210814/k10013202321000.html
2021年8月14日 15時27分

山口県は大雨で宇部市にある厚東川ダムの水位が上がっているとして午後3時半から下流の厚東川に「緊急放流」することにしています。

厚東川が増水するおそれがあるためすでに避難指示が出ている流域の宇部市厚東地区の住民に対して改めて避難を呼びかけています。

「緊急放流」が始まると下流では氾濫のおそれも
「緊急放流」は、川の増水を抑える機能があるダムで行われる放流で、異常洪水時防災操作と呼ばれ、大雨で流れ込む水の量が多くなり貯水できない状態に近づいた場合に流入する水と同じ程度の量を放水する緊急的な操作です。

ダムにため込んでいる水を一気に流すわけではありませんが、「緊急放流」が始まると下流では氾濫のおそれが出てくるため、川の近くにいる人は避難を心がけてください。

1855とはずがたり:2021/08/14(土) 15:58:56

みんな(ダムマニア連中?)が既に散々指摘してる事だけど緊急放流って用語は一寸悪くて,この洪水しそうな肝心な時にダムが態々水流しやがってって住民が思いかねないけど今迄ダムが頑張って耐えて水溜めて満水になってこれ以上はもう無理ってなった状態である。厚東川に限らず皆さんご安全に。

山口 宇部 厚東川ダム 午後3時半から緊急放流へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210814/k10013202321000.html
2021年8月14日 15時27分

山口県は大雨で宇部市にある厚東川ダムの水位が上がっているとして午後3時半から下流の厚東川に「緊急放流」することにしています。

厚東川が増水するおそれがあるためすでに避難指示が出ている流域の宇部市厚東地区の住民に対して改めて避難を呼びかけています。

「緊急放流」が始まると下流では氾濫のおそれも
「緊急放流」は、川の増水を抑える機能があるダムで行われる放流で、異常洪水時防災操作と呼ばれ、大雨で流れ込む水の量が多くなり貯水できない状態に近づいた場合に流入する水と同じ程度の量を放水する緊急的な操作です。

ダムにため込んでいる水を一気に流すわけではありませんが、「緊急放流」が始まると下流では氾濫のおそれが出てくるため、川の近くにいる人は避難を心がけてください。

1856とはずがたり:2021/08/14(土) 22:31:40

湛井堰(たたいぜき)
https://www.pref.okayama.jp/page/269434.html
 総社市井尻野(いじりの)にある高梁川合同堰は、それまでの湛井堰(たたいぜき)と上原井領堰(かんばらいりょうぜき)の合同堰として昭和40年に完成したもので、約1万2千haの農地を潤しています。

http://saigyo.sakura.ne.jp/tataizeki.html
もともと高梁川はこの辺りから東へ分流していたことがあり、用水はその川筋を利用しているらしい。

水土里ネット
高梁川用水だより
http://t-midori.net/midorinetdayori2018.pdf

https://twitter.com/souichikataoka/status/1426477496673865733
岡山県総社市長片岡聡一
@souichikataoka
高梁川の水位が9mになりました。未明に豪雨が予措され、土砂災害の恐れから、川西地区全域と池田地区に避難指示を発令します。避難場所は、サントピア、西公民館、神在小学校、久代分館、新本分館、池田分館です。コロナ感染対策に万全を期し、ペット同伴避難所は併設しますのでご安心ください。

1857とはずがたり:2021/08/15(日) 09:51:26
「氾濫危険水位」を超えている全国の河川(14時30分)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210814/k10013201651000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001
2021年8月14日 15時17分

国土交通省のデータによりますと、午後2時30分現在、全国で氾濫危険水位を超えているのは次の川です。

長野県・岐阜県
▼長野県南木曽町や岐阜県中津川市を流れる木曽川
岐阜県
▼下呂市を流れる飛騨川
島根県
▼川本町や江津市、それに美郷町を流れる江の川
▼益田市を流れる高津川
岡山県
▼高梁市を流れる高梁川
広島県
▼東広島市を流れる沼田川
▼尾道市を流れる御調川
▼三次市を流れる美波羅川
▼安芸高田市を流れる多治比川
▼安佐北区を流れる三篠川
山口県
▼岩国市を流れる錦川
▼宇佐川
▼周南市を流れる夜市川
▼下松市を流れる末武川
▼山口市を流れる島地川
▼仁保川
▼今津川
▼前田川
▼吉敷川
▼宇部を流れる厚東川
▼下関市を流れる木屋川
▼萩市を流れる大井川
▼原中川
▼明木川
▼田布施町を流れる灸川
福岡県
▼久留米市を流れる大刀洗川
▼金丸川
▼山ノ井川
▼巨瀬川
▼鞍手町を流れる西川
▼飯塚市を流れる庄内川
▼八女市を流れる横山川
佐賀県
▼佐賀市を流れる巨勢川
▼武雄市を流れる高橋川
▼六角川
▼小城市を流れる牛津江川
▼福所江
▼みやき町を流れる通瀬川
▼寒水川
▼神埼市を流れる城原川

1858とはずがたり:2021/08/15(日) 10:26:13

小水力発電所を65年ぶりに全面改修、別荘地の自家用から売電用へ転換
https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1608/03/news027.html

日本有数の避暑地で知られる長野県の軽井沢町に、1951年に運転を開始した小水力発電所がある。別荘地に電力を供給するための自家用の発電所だったが、新たに発電設備を全面的に改修して、売電用の小水力発電所として再スタートを切った。一般家庭の400世帯分に相当する電力を供給する。
2016年08月03日 07時00分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 軽井沢町にホテルや別荘地を展開するプリンスホテルが8月1日に「プリンスエナジーエコファーム軽井沢水力発電所」を稼働させた(図1)。別荘地の一角にある発電所は、65年前の1951年に運転を開始した「軽井沢湯川第二発電所」の設備を全面的に改修したものだ。

 発電能力は199kW(キロワット)で、年間に148万kWh(キロワット時)の電力を供給できる。一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算して400世帯分に相当する。発電した電力は全量を固定価格買取制度で中部電力に売電する計画だ。発電能力が200kW未満の小水力発電の買取価格は1kWhあたり34円(税抜き)になるため、年間の売電収入は5000万円を見込める。

 この小水力発電所では別荘地の東側を流れる一級河川の「湯川」から水を引き込んで発電する。発電設備の改修と合わせて、川から発電所まで水を流すための導水路や圧力管路も新たに造り直した(図2)。改修工事を開始したのは2015年2月で、完了までに1年6カ月かかった。


図2 発電所に水を引き込む圧力管路。出典:プリンスホテル
→次ページ30年前に周波数を50Hzから60Hzに変更

1859とはずがたり:2021/08/15(日) 21:00:04
山口 宇部 厚東川ダムで緊急放流始まる
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210814/k10013202321000.html
2021年8月14日 16時25分

山口県は大雨の影響で宇部市にある厚東川ダムの貯水量がいっぱいになったため、午後3時半から下流の厚東川に「緊急放流」を始めました。

ダムの下流にある厚東川の末信橋観測所ではきょう午前8時すぎ「氾濫危険水位」を超えその後も徐々に水位が上がっていますが、宇部市によりますと、午後3時50分現在、川の水が堤防を越えるなどの被害は確認されていないということです。
「緊急放流」が始まると下流では氾濫のおそれも
「緊急放流」は、川の増水を抑える機能があるダムで行われる放流で、異常洪水時防災操作と呼ばれ、大雨で流れ込む水の量が多くなり貯水できない状態に近づいた場合に流入する水と同じ程度の量を放水する緊急的な操作です。

ダムにため込んでいる水を一気に流すわけではありませんが、「緊急放流」が始まると下流では氾濫のおそれが出てくるため、川の近くにいる人は避難を心がけてください。

1860とはずがたり:2021/08/15(日) 21:27:35

熱海土石流、住民が週明け告訴へ 200億円賠償求め9月提訴
https://news.infoseek.co.jp/article/kyodo_kd-newspack-2021081301000536/?tpgnr=poli-soci
共同通信 / 2021年8月13日 12時21分
写真 写真を拡大する

大規模土石流起点の土地の現所有者と前所有者を刑事告訴する方針を明らかにした「被害者の会」会長の瀬下雄史さん(右)ら=13日午前、静岡県熱海市

 静岡県熱海市の大規模土石流で、伊豆山地区に住む被災住民らが13日、市内で記者会見し、起点の土地で行われた不適切な盛り土が原因の可能性があるとして、週明けにも土地の現所有者と前所有者を熱海署に刑事告訴する方針だと明らかにした。また、両者を相手取った損害賠償請求訴訟を9月中にも静岡地裁沼津支部に起こす。請求額は計200億円前後になる見通しという。

 被災住民らによると、現所有者の男性は重過失致死傷容疑で、2011年まで土地を所有していた神奈川県小田原市の不動産管理会社は業務上過失致死傷容疑でそれぞれ告訴する。

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共同通信

1861荷主研究者:2021/08/15(日) 21:34:16

https://kahoku.news/articles/20210713khn000028.html
2021年07月13日 11:55 河北新報
旧北上川を「北上川」に 石巻市、本流の名称取り戻す

 宮城県石巻市中心部を流れる「旧北上川」について、市は本年度、表記を地域呼称の「北上川」に変えた。住民の愛着があるとされる名前を使う試み。市内では正式な変更を求める声も出ているが、国が管理する1級河川の名称は地元の意向だけでは変えられず、実現へのハードルは高い。

(石巻総局・樋渡慎弥)

 明治から昭和戦前期までになされた治水事業の改修工事の関係で、市内には旧北上川と北上川がある。市が使う地域呼称は地図の通り。登米市津山町柳津付近から石巻湾まで南下する旧北上川を「北上川」、石巻市相野谷付近で北東に流れを変え、追波湾に注ぐ北上川を「新北上川」とした。

 市は4月から転入者に配る「いしのまき案内地図」で、前年までの表記を北上川、新北上川にそれぞれ変更した。

 地域呼称の採用は3月、亀山紘前市長が打ち出した。亀山氏は当時、東日本大震災の復興事業で旧北上川河口の堤防整備が進んだことに触れ「川のイメージが新しくなった。本流としての名称を取り戻したい」と強調した。

 市によると、二つの河川について市議会と市民団体から名称変更を求める要望が以前から寄せられていた。今年2月には市議、県議、市民団体の3者が市として地域呼称を使うよう申し入れた。

 市民団体は旧北上川に関し、住民が幼い頃から北上川と呼び親しんでおり「旧北上川という名称ではなじめない」と理由を挙げる。ある市議は「(中心部を流れる川を)誰も旧北上川と呼んだことはない」と名称変更の必要性を強調する。

石巻市の「いしのまき案内地図」。河川の表記は前年までの「旧北上川」(左)が今年から「北上川」(右)に変わった

 だが要望実現は国の制度上、容易ではない。

 国などによると、1級河川の名称変更は河川法に基づき、国の社会資本整備審議会での議論が必要。流域が登米市や涌谷町にも及ぶため、地域の意向を国に伝える際は県による意見集約と県議会の議決が求められるという。

 市は国への要望や災害時の情報提供といった公的文書では正式名称を使い続けるため、表記を巡ってちぐはぐな対応が続く。

 震災から10年を迎え「市民が復興の先に目を向ける余裕が出てきた」(市関係者)とみる向きもある。市河川港湾課の担当者は「法的制約もあり、市民の声にできることから対応した」と説明。名称変更の手続きについては今のところ静観の構えを見せている。

[メモ]二つの河口と名称がある北上川は国の第1期改修工事(1911〜34年)で生まれた。工事では柳津付近で川の流れを二分。相野谷付近までの約12キロの区間を新たに掘削するなどした。地図などに記される正式名称は新河川法施行に伴い1965年に定められた。

1862とはずがたり:2021/08/15(日) 22:01:54
佐賀 武雄 4平方キロが浸水か SNS画像などで推定 国土地理院
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210814/k10013203021000.html
2021年8月14日 21時06分

浸水被害が出た佐賀県の六角川沿いにある武雄市の浸水の状況について、国土地理院がSNSに投稿された画像などから推定したところ、浸水の範囲はおよそ4平方キロメートルにわたっているとみられることがわかりました。

国土地理院は、14日正午までに収集できたSNSの投稿や報道機関の放送した画像や動画などと、標高のデータを使い、六角川沿いで被害が大きい佐賀県武雄市の浸水の範囲や深さを推定しました。

その結果、浸水は六角川沿いの田んぼを中心に市内の朝日町や北方町の住宅地や中心部にも広がり、およそ4平方キロメートルにわたって広がっているとみられることがわかりました。

浸水が最も深かったのは、北方町の田んぼが広がる場所で、深さはおよそ3メートルに達していたとみられるということです。

また、
▽朝日町の県道24号線に面した住宅地では、最大で深さ1メートル程度、
▽北方町の国道34号線に面した会社や飲食店、住宅などが並ぶ中心部でも、50センチ程度の浸水が広範囲で発生したとみられるということです。

国土地理院は「推定のため、実際にはさらに浸水が広がっている可能性があるが、救助活動や復旧活動などの参考にしてほしい」としています。
雨水排水できず「内水氾濫」発生か
国土地理院が推定した佐賀県武雄市の浸水被害について、国土交通省は、雨水が排水できなくなって「内水氾濫」が起きたことが原因だとみています。

国土交通省によりますと、もともと武雄市の周辺は、土地の傾斜が緩やかで水はけが悪いため、雨が降ると、住宅地にたまった雨水をポンプを使って六角川に排水しているということです。

ただ、六角川の水位が上がった際は、排水を続けると水位がさらに上がって堤防の決壊につながる危険があるため、ポンプを停止する「運転調整」を実施することがあります。

雨が強まった14日も、午前3時過ぎから7つのポンプを停止していました。このため国土交通省は、雨水の排水ができなくなるなどして、「内水氾濫」が発生し、浸水が広がったとみています。

佐賀県が北方町に設置した雨量計では、14日午前6時までの3時間に127ミリの雨が降っていました。14日午前には、市内を流れる六角川の2か所で相次いで氾濫が発生しましたが、朝日町や北方町からはいずれも離れていました。

また、現地の巡視員からの情報では、朝日町や北方町などで六角川の氾濫は起きていなかったとみられるということです。

停止していたポンプは、14日午前10時半にすべて稼働を再開し、排水作業が行われています。

1863とはずがたり:2021/08/15(日) 22:02:44
九州大雨、各地で起きた「内水氾濫」 なぜ繰り返されるのか?
https://mainichi.jp/articles/20210814/k00/00m/040/197000c
毎日新聞 2021/8/14 19:20(最終更新 8/14 19:20) 895文字

 佐賀県武雄市や福岡県久留米市などで発生した内水氾濫は、河川の本流の水位が支流の水位より高くなることで、本流の水が支流に逆流したり、支流や水路、側溝などの水(内水)が本流に流せなくなったりして、付近の住宅地などにあふれ出す現象だ。低地に1級河川が流れ、支流や水路も多い両市などは大雨が降る度に内水氾濫に悩まされてきたが、毎年のように起きる記録的な大雨に対策が追いつかないのが現状だ。

 2019年8月の豪雨で六角川が内水氾濫し、広範囲に浸水した武雄市と隣接する下流の大町町では、2年前とほぼ同じ地域で被害が発生した。国土交通省武雄河川事務所によると、佐賀平野を流れる六角川は勾配が緩く、有明海に注ぎ込む速度が遅い。さらに潮の満ち引きの影響を受けやすく、満潮時に大雨が降ると川の水位が上昇して本流への排水が滞り、内水氾濫につながりやすいという。有明海の14日の満潮は午前0時20分ごろで、大雨が潮位の高いタイミングと重なったとみられる。

 武雄市は2年前の豪雨後の19年12月、国などとともに遊水地の整備や排水設備の強化、六角川の川底を掘る河道掘削などの治水計画を策定。このうち河道掘削は計画区間の大部分が完了していた。それでも内水氾濫を防げず、同事務所の担当者は「今回は雨量が多い上に、降り続く時間が長かった。掘削の効果は今後検証したい」と話した。

 18年7月の西日本豪雨から4年連続で浸水被害に見舞われた久留米市も、筑後平野を貫く九州最大の1級河川・筑後川に多くの支流が注ぎ込むため、内水氾濫が発生しやすい地形だ。市は12日午前以降、筑後川本流の水位が支流より高くなった場所では、支流への逆流を防ぐため合流部の水門を順次閉鎖し、支流の水をポンプで排水。国や県から排水ポンプ車の派遣も受け、自然流下できる時には水門を開けるなどして対応しているが、少なくとも四つの支流があふれた。

 西日本豪雨を受けて筑後川の支流でも護岸のかさ上げなど対策工事が進む。国交省筑後川河川事務所は「排水ポンプの増強も進めているがまだ完成していない。降雨が激甚化し、対策が追いつかない」としている。【中里顕、高芝菜穂子】

1864とはずがたり:2021/08/15(日) 22:04:20
こんな流域面積狭くても緊急放流に追い込まれるのか。。

【速報】矢筈(やはず)ダム(武雄市) 緊急放流へ
https://www.sagatv.co.jp/news/archives/2021081406819
2021/08/14 (土) 06:01

六角川の上流にある矢筈(やはず)ダム(武雄市)は、このあと6時過ぎ頃、ダムの緊急放流を行い、下流に流れる水量が増えるおそれがある。

矢筈ダム
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2558
目的/型式 FNWI/重力式コンクリート
流域面積/湛水面積 2.1km2 ( 全て直接流域 ) /13ha
総貯水容量/有効貯水容量 1390千m3/1310千m3

1865とはずがたり:2021/08/15(日) 22:13:15
http://www.hrr.mlit.go.jp/kurobe/jigyo/sabo/bousai/nagichizu.html
黒薙川砂防えん堤-砂防事業

1866とはずがたり:2021/08/15(日) 22:27:49
氾濫地点…ずたずただな。。

島根県
江津市松川町長良地区(18:10)
江津市川平町(15:50)
江津市桜江町田津地区
江津市桜江町大貫地区(16:10)
邑智郡川本町谷地区
邑智郡美郷町港地区
広島県
三次市粟屋町市場地区
三次市粟屋町米丸地区

中国地方「江の川」氾濫箇所相次ぐ 広島 三次や島根 江津など
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210814/k10013202431000.html
2021年8月14日 16時50分

国土交通省浜田河川国道事務所と松江地方気象台は午後3時50分、江の川下流の島根県江津市川平町でも氾濫したと発表しました。

江の川は、これまでに下流の江津市桜江町田津地区や川本町谷地区、それに美郷町の港地区でも、氾濫が発生しています。

また、上流でも広島県三次市の粟屋町市場地区と粟屋町米丸地区で氾濫が発生しています

中国地方「江の川」氾濫箇所相次ぐ 広島 三次や島根 江津など
2021年8月14日 19時11分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210814/k10013202431000.html

島根県江津市桜江町の大貫地区(16:10)
さらに国土交通省浜田河川国道事務所と松江地方気象台は午後4時10分、島根県江津市桜江町の大貫地区でも江の川が氾濫したと発表しました。

島根県江津市松川町長良地区で氾濫(18:10)
そして、午後6時10分、国土交通省浜田河川国道事務所と松江地方気象台は、江の川が島根県江津市松川町の長良地区で新たに氾濫が発生したと発表しました。

島根 江津 川平地区に「緊急安全確保」江の川の氾濫で
2021年8月14日 17時16分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210814/k10013202531000.html

島根県江津市は市内を流れる江の川で氾濫が発生しているとして、午後4時、川平地区の83世帯136人に出していた避難指示を「緊急安全確保」に切り替えました。

これは警戒レベルの中で最も高いレベル5の情報で、周囲の状況を確認し、近くの建物や自宅の2階以上、斜面から離れた場所など、少しでも安全な場所で命が助かる可能性の高い行動を取るよう呼びかけています。

1867とはずがたり:2021/08/16(月) 00:17:28
この水殿ダムの余水吐。
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/azusa00.html#midono-D

https://twitter.com/____No_Face____/status/1426760807090573314
雪山のカオナシ
@____No_Face____
豪快な滑り台

@水殿ダム

1868とはずがたり:2021/08/16(月) 17:37:23
こっちにも。
阿蘇山火口付近年間3000mmあるのか〜。もっと水力発電開発出来そうやな♪

湯だまり消失、2年以上 阿蘇中岳、火口底の穴埋まらず? 噴火予知に影響なさそう
2021/8/10 10:00 (JST)
c株式会社熊本日日新聞社
https://nordot.app/797631001228492800

 熊本県の阿蘇中岳第1火口の湯だまり(火口湖)の消失が2年以上続いている。火口地下の浅い場所で多発する地震が原因とみられ、専門家は「噴火期以外で、これだけ長期間の消失は珍しい」と話す。古来、湯だまりの色や水量が火山観測指標の一つとされてきたが、2000年以降、火山ガスや地殻変動を計測する機器が進化。データの蓄積も進んでおり、噴火予知に重大な影響はなさそうだ。
      
 湯だまりの大部分は地下から噴出する水蒸気。京都大火山研究センターの大倉敬宏教授は「火口底にたまった雨水などで水蒸気が冷やされ、湖水が維持されている」と説明する。これまでの噴火活動で湯だまりは、(1)静穏期の低温緑色(2)火山活動の活発化で水温が上昇(3)白濁化(4)黒濁化(5)消失(6)噴火(7)活動が静穏化し再生─というサイクルを繰り返してきた。

 しかし、気象庁が最後に湯だまりを観測したのは19年6月19日。噴火は20年6月まで頻発していたが、以降は確認されていない。湖水供給源の一つの降水も、19、20年ともに年間平年値の3009ミリ(阿蘇乙姫)と大きく変わっていない。

1869とはずがたり:2021/08/18(水) 17:26:13
治山・林業もこっちでやるか。

土砂崩れの9割は林業が原因 政府が誘発する皆伐を推奨
2021/07/07 07:00
|https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e5%9c%9f%e7%a0%82%e5%b4%a9%e3%82%8c%e3%81%ae9%e5%89%b2%e3%81%af%e6%9e%97%e6%a5%ad%e3%81%8c%e5%8e%9f%e5%9b%a0-%e6%94%bf%e5%ba%9c%e3%81%8c%e8%aa%98%e7%99%ba%e3%81%99%e3%82%8b%e7%9a%86%e4%bc%90%e3%82%92%e6%8e%a8%e5%a5%a8/ar-AALR0en?ocid=wispr

 令和2年7月豪雨では、熊本県の球磨川の氾濫(はんらん)などで九州や中国地方を含め80人以上の死者を出した。この時、九死に一生を得た熊本県人吉市在住の70代女性が言う。

「駐車場に水が来ていると思ったら、一気に水位が上がり、あっという間に首の高さまで水が来た。救助隊の人と携帯電話がつながり『部屋の外と中の水位が一緒になったら窓が開くから、落ち着いて外に出て』と言われた。それで外に出られて、何とか助かりました」

 球磨川は「暴れ川」と呼ばれるほど氾濫を繰り返してきたが、昨年7月の豪雨は経験したことのないものだったという。

「水が黄色かった。私は1982年の水害も経験していますが、その時の水は透明でした。こんなに泥が混ざった雨は経験したことがありませんでした」(前出の女性)

 なぜ、泥の混ざった水が大量に発生したのか。球磨川流域の豪雨被害について調査している自伐型林業推進協会の中嶋健造代表理事は言う。

「土砂崩れが始まった場所のほとんどは森林が大規模に伐採された『皆伐(かいばつ)』の跡地。森が保水力を失って表土がむき出しになり、土砂災害を誘発したと考えられます」

 皆伐跡地から土砂災害が発生した痕跡は、グーグルマップの衛星写真でも確認できる。中嶋氏は衛星写真を精査し、球磨村内の土砂災害の発生源をすべて調べた。その結果は驚くべきものだった。

「日陰の影響で確認が難しい箇所を除くと、崩壊箇所は183。そのうちの9割以上が、皆伐地や林業をする時に使用する林道や作業道を起因とする崩壊でした」(中嶋氏)

 なぜ土砂崩れを誘発する皆伐が横行しているのか。背景には、政府が「林業の成長産業化」と称し木材自給率50%達成を目標に掲げていることがある。19年の自給率は37.8%。前年比で1.2ポイント上昇したが、目標である25年までの達成は困難な見通しだ。中嶋氏は言う。

「自給率目標を達成するため、政府は巨大な高性能林業機械に多額の補助金を出し、事実上、皆伐を奨励しています。高性能林業機械を使うには幅の広い林道や作業道が必要で、それが崩壊の原因の一つになっています」

 豪雨の発生は防げないものの、それに伴う土砂災害には「人災」も含まれる可能性があるのだ。

※週刊朝日  2021年7月16日号

1870とはずがたり:2021/08/20(金) 00:14:12
福岡、佐賀、長崎、広島4県の家屋被害約3600件 記録的大雨
8/15(日) 20:07配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2e36bc4e544c4e14bea2d113cf954ad63412763
毎日新聞

 大雨特別警報が出され、14日に記録的雨量を観測した福岡、佐賀、長崎、広島4県の家屋被害が15日夕の時点で約3600件に上ることが各県への取材で明らかになった。犠牲者や行方不明者は長崎県雲仙市の死者1人の他、行方不明が3人、負傷者は重傷1人を含め5人となっている。

 4県の家屋被害は計3601件で、内訳は、福岡3213件▽佐賀267件▽広島102件▽長崎19件。床上・床下浸水は3479件で、土砂崩れなどによる全半壊、一部損壊は計122件だった。

 福岡県では久留米市などを流れる1級河川・筑後川の水位上昇に伴い、支流や用水路の水が本流に流れず宅地などにあふれ出る「内水氾濫」が発生。久留米市で床上653件、床下2516件の浸水被害が出た。佐賀県も武雄市などを流れる1級河川・六角川が氾濫し、流域の大町町で床上、床下計188件の浸水被害が発生した。武雄市の件数は確認中で、被害規模は更に膨らむとみられる。

 犠牲者・行方不明者は、13日未明に起きた土砂崩れで長崎県雲仙市の森文代さん(59)が死亡し、同居の夫保啓(やすひろ)さん(67)と長女優子さん(32)の安否が不明。東広島市では田んぼの様子を見に行った80代男性が行方不明になっている。【中里顕、松村真友】

1871とはずがたり:2021/08/21(土) 15:46:29

気象庁のホムペが通常時にただでサービス垂れ流しててこれ広告いれられるやんとか云う発想を今の政府はしてるようだけど,命の危険が迫った危機時に揺らぎなく情報発信し続けられるのが本来の使命ってのをまるで理解してへん。。

https://twitter.com/KoheiMorinaga/status/1428869896180441089
森永康平 / 経済アナリスト
@KoheiMorinaga
最も確認しなければいけない時に確認できない。。。

その理由が経費削減っておかしいと思わんのかね?

なんで、気象庁のHPを職員に製作させて、運用費用を稼ぐために民間の広告を載せるのさ?

必要な予算すら削って、仕事してるアピールしてる連中がいると思うと頭痛がマスクをした顔

https://www.news24.jp/articles/2021/08/20/07926761.html
気象庁HP不具合“厳しい財政状況”背景に|日テレNEWS24
HPが閲覧しにくくなった問題で気象庁が謝罪し、要因を「これまでを大きく上回るアクセスが集中したため」と説明。気象庁は経費削減のため、HPを職員自らが制作し、運営費用の一部を民間の広告を掲載してまかなうなど、厳しい財政状況が続いています。
news24.jp
午前9:01 ・ 2021年8月21日・Twitter Web App

1872とはずがたり:2021/08/23(月) 12:46:23
8/15
牧尾ダムからの放流量が1000tを超え1,400t迄の放流量になる見込みとのこと。
約2時間で中津川に到達とのこと。
https://twitter.com/FreeFormRider/status/1426652475050790913

8/15
https://twitter.com/E127like/status/1426691195023986691
Kazu@エミュー
@E127like
国道153号 辰野〜塩尻間(善知鳥峠)
小野川は越水寸前、支流の沢は氾濫し土砂が道路に流れて冠水しています。

1873とはずがたり:2021/08/26(木) 12:19:40
上流の大蘇ダムは漏水でとんでもないことになっているけどこちらは大丈夫だろうねえ。。とまれ先ずは完成をお祝いしたい。

洪水専用穴あきダムとして完成するが貯水できるように改造できないかな?

玉来ダムの堤体完成 竹田市で式典、22年秋から試験湛水
8/25(水) 10:24配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c1ac01a9c275af3fa7676623a77b3537ac741d1
大分合同新聞

 大分県竹田市川床に建設中の玉来ダムで24日、水をせき止める堤体が完成し、現地で式典が開かれた。1991年度の事業採択から30年。ダムは2023年の完成を目指し、22年秋から試験湛水(たんすい)が始まる予定。
 県や市、工事関係者ら約50人が出席した。県河川課の成瀬哲哉課長が「堤体の完成で一定の治水効果が発揮されるようになった。今後も工事を円滑に進めたい」とあいさつ。県玉来ダム建設事務所の梶原修治所長の合図により、大型クレーンでつり上げた容器から最後のコンクリートを投入。万歳を三唱した。
 ダムの整備を求めてきた竹田水害緊急治水ダム建設促進委員会の丹統司会長(75)=市内玉来=は式典の様子を対岸から見守り、「設備の全体像が見えてきた。大変うれしい」と涙を浮かべた。
 玉来ダムは1990年の豊肥水害を受け、稲葉ダム(2010年完成)と共に事業採択された。普段は本体下部の開口部から水が流れ、洪水時には堤内に貯水する。堤体は高さ52メートル、頂上部の長さが145メートル。約18万8千立方メートルのコンクリートを流し込んだ。総事業費は約310億円。

1874とはずがたり:2021/09/06(月) 18:28:03

富士北麓の「幻の湖」、実は雨水だった 定説を覆す分析結果
https://mainichi.jp/articles/20210906/k00/00m/040/172000c
毎日新聞 2021/9/6 18:14(最終更新 9/6 18:15) 600文字

 山梨県富士山科学研究所(富士吉田市)などは6日、富士五湖に次ぐ「第6の湖」として大雨の後、まれに富士河口湖町に出現する「赤池」について「主に直近の降雨で形成されていた」とする分析結果を公表した。これまでは、地下で精進湖(同町)とつながり、水位上昇に伴って現れるとされてきたが、従来の定説に科学的根拠を突きつけた形だ。

 赤池は、大雨が降ると精進湖から東側に約1キロ離れた国道139号の瀬々波橋付近に出現する湖沼。普段はくぼ地だが、地下でつながっているとされる精進湖の水位が上昇すると現れる「幻の湖」と伝わる。過去40年間に出現が報告されたのは計9回で、直近では8月に確認されていた。

 同研究所は山梨大や立正大と連携し、2020年7月に9年ぶりに発生した「赤池」の水を採取し、水質や分子構成に伴うわずかな重量の違い(安定同位体比)を分析した。

 その結果、安定同位体比は、同じ時期に採取された精進湖の湖水と明らかに異なり、直近の降雨に由来すると判明。また、水中のカルシウムイオンや重炭酸イオンの濃度が湖水に比べて低いことから、地下に浸透した雨水が地表近くを流れ、数日程度でくぼ地に流入したことも分かった。

 同研究所の山本真也研究員(41)によると、赤池の水質やデータを詳細に分析したのは初めてで、定説を覆す重要な成果という。今後、赤池のでき方について「より研究を深めていきたい」と話している。【梅田啓祐】

1875とはずがたり:2021/09/06(月) 20:16:04

富士北麓の「幻の湖」、実は雨水だった 定説を覆す分析結果
https://mainichi.jp/articles/20210906/k00/00m/040/172000c
毎日新聞 2021/9/6 18:14(最終更新 9/6 18:15) 600文字

 山梨県富士山科学研究所(富士吉田市)などは6日、富士五湖に次ぐ「第6の湖」として大雨の後、まれに富士河口湖町に出現する「赤池」について「主に直近の降雨で形成されていた」とする分析結果を公表した。これまでは、地下で精進湖(同町)とつながり、水位上昇に伴って現れるとされてきたが、従来の定説に科学的根拠を突きつけた形だ。

 赤池は、大雨が降ると精進湖から東側に約1キロ離れた国道139号の瀬々波橋付近に出現する湖沼。普段はくぼ地だが、地下でつながっているとされる精進湖の水位が上昇すると現れる「幻の湖」と伝わる。過去40年間に出現が報告されたのは計9回で、直近では8月に確認されていた。

 同研究所は山梨大や立正大と連携し、2020年7月に9年ぶりに発生した「赤池」の水を採取し、水質や分子構成に伴うわずかな重量の違い(安定同位体比)を分析した。

 その結果、安定同位体比は、同じ時期に採取された精進湖の湖水と明らかに異なり、直近の降雨に由来すると判明。また、水中のカルシウムイオンや重炭酸イオンの濃度が湖水に比べて低いことから、地下に浸透した雨水が地表近くを流れ、数日程度でくぼ地に流入したことも分かった。

 同研究所の山本真也研究員(41)によると、赤池の水質やデータを詳細に分析したのは初めてで、定説を覆す重要な成果という。今後、赤池のでき方について「より研究を深めていきたい」と話している。【梅田啓祐】

1876とはずがたり:2021/09/07(火) 14:50:12
横川川に引き続いて茅野でも。長野4区危うし。

茅野市で下馬沢川の水があふれ道路に大量の土砂
09月06日 11時26分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20210906/1010019778.html

県内は5日、大気の状態が不安定になって諏訪地域や上伊那地域を中心に大雨になり、茅野市では川に土砂が流れ込んで川の水があふれ大量の土砂が道路などに流れ出ました。
県や市が、被害状況の確認や土砂の撤去作業を行っています。

県内は、5日、大気の状態が不安定になり諏訪市、伊那市、茅野市、箕輪町に土砂災害警戒情報が出されました。
このうち、茅野市宮川に市が設置した雨量計では6日午前0時までの24時間に135.5ミリの雨を観測しました。
この影響で、近くを流れる下馬沢川に土砂が流れ込んで川の水があふれ、大量の土砂が道路などに流れ出ました。
市によりますと、5日の大雨でどの程度の被害が出ているのかまだまとめきれていないということで、県と市は被害状況の確認を進めるとともに土砂の撤去作業を行っています。

水があふれた下馬沢川の近くの県道と市道では、県などが川の流れをせき止めた土砂や道路にあふれた泥水などを取り除く作業を進めています。
正午前には、市道の橋の橋桁などにたまった土砂などを作業員が重機を使って撤去していました。
さらに上流の川のそばでは、トラックや車が畑に流されるなどしていました。

茅野市宮川のひばりヶ丘では高台に建つ住宅の裏ののり面が崩れて、下の住宅2棟の敷地に流れ込んでいました。
市内は今後も雨が降ることが予想されるため、現場では市に依頼された作業員が崩れた場所にシートをかけるための作業を急ピッチで進めていました。

1877とはずがたり:2021/09/12(日) 20:39:39
南摩ダム本体、年内着工へ 鹿沼の思川開発事業 展望広場を一般開放へ【動画】
2020/10/29
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/377834

 調査開始から半世紀が経過した鹿沼市の思川開発事業(南摩ダム)で、国土交通省と水資源機構が年内にもダム本体工事に着手することが28日、分かった。2度の政権交代に伴う凍結期間などを経て、16年8月に同省が事業継続を決定してから4年あまり。2024年度完成に向けた工事が、より本格化する。本体着工を前に、同機構はダムの建設現場を一望できる展望広場を整備し28日、報道陣に公開した。11月1日からは一般開放する。

 ダムの本体工事は、工事受注者を11月までに決定し、12月中に契約を結び着工とする考え。実質的な工事も本年度中に始まる見通しという。

 事業は思川支流の南摩川に南摩ダムを建設し、付近の黒川、大芦川とダムを地下トンネルで結び水を融通させる計画。思川や利根川の洪水被害の軽減、流域自治体への水道用水の供給などが目的で、1969年度に実施計画調査が始まった。

 ダム本体は高さ86.5メートル。現地で掘削した岩石を積み重ねる「ロックフィルダム」形式で、貯水池側の壁面をコンクリートで覆う。総貯水容量は5100万立方メートルで、五十里ダムの5500万立方メートルに迫る。

 事業継続の決定後、19年度にダム本体の準備工事が始まり、現在はダム両端に位置する山の斜面を掘削している。水没予定地にある県道上久我-栃木線の付け替え道路は、延長約6.4キロのうち83%に当たる約5.3キロが完成し、21年度上半期中の全面開通を目指している。新型コロナウイルス感染拡大に伴う進捗(しんちょく)への影響はないという。

 水資源機構は、付け替え道路沿いのダム管理所の建設予定地にダムサイト展望広場を整備した。11月1日からの開放時間は午前9時〜午後4時半。初日のみ現地で南摩ダムのダムカードを配布する。

 水資源機構思川開発建設所の小宮礼行(こみやひろゆき)総務課長は「移転者や土地提供者をはじめ多くの皆さまのご理解、ご協力の下で事業を進めている。多くの方に訪れてもらい事業目的を知ってほしい」と話した。

1878とはずがたり:2021/09/26(日) 00:01:37
凄い!

「おかしい」70歳技士の直感 川に入り、古地図も調べた“土木魂”
2021/9/16 6:00
水山 真人、あなたの特命取材班
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/801301/?fbclid=IwAR1poFxPW4iCEsUP7oSxJl7kRnZJVtHBxj3NOG3yiiroOs8ah04jPFQlJIA

 福岡市南区的場の那珂川で福岡県が新設した護岸壁で、完成から2年余りで見つかった工事の不備。近所の元土木業の男性(70)が発見し、自ら調査を始めたのがきっかけだった。2020年5月以降、県に3回メールして対応を求めたが、目立った動きがなく、西日本新聞「あなたの特命取材班」に今年5月、投稿した。

 男性は工事の現場監督を担う1級土木施工管理技士。公共工事に40年以上携わり、15年に引退。19年10月、散歩中に完成したばかりの護岸後背の地面のひび割れ、護岸壁の亀裂を発見。「何かおかしい」と直感したという。

 地面のひび割れは雨が降った後、約50メートルに及んでいた。護岸の排水パイプの状態を見るため、自ら川の中にも入った。護岸の傾きの影響からか、パイプが十分に機能せず、行き場を失った水がブロックの隙間から染み出している区間が約100メートルに及んだ。

 その後、情報公開請求で県が開示した工事中の写真から、護岸の後背地の造成で、軟弱な土砂層を目にした。1926年の現場付近の地図も手に入れ、工事区間が、土質の悪い埋め立て部分だと考えた。

 男性は「このような工事後の現象は見たことがなく、原因を知りたくて『土木魂』に火が付いた。税金を使うなら、きちんとした仕事をするべきだ」と話している。(水山真人)

なぜ?完成2年余の護岸に亀裂や傾き 専門家「崩壊する恐れ」
2021/9/16 6:00 (2021/9/16 16:13 更新)
水山 真人、あなたの特命取材班
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/801317/

 福岡市南区的場の那珂川に福岡県が整備した護岸壁に、完成からわずか2年余りで多数の亀裂や傾きが数十メートルにわたって発生していることが分かった。西日本新聞「あなたの特命取材班」に寄せられた情報を基に取材を進めると、軟弱地盤が影響した可能性が浮かび上がった。同県は工事に問題はなかったとの立場の一方、「補修か再工事が必要」と認める。専門家は「護岸が崩壊する恐れもある。早急な調査を行うべきだ」と指摘する。

 問題の工事は「那珂川護岸工事2工区」。河岸160メートルに、コンクリートブロックを張り詰めた護岸を設けるもので総工費約8千万円。同県春日市の建設会社が請け負い、2018年9月に着工し、19年3月に完成した。

 取材班は今年5月から取材を開始。福岡県那珂県土整備事務所は当初、「監視を続けているが、護岸の大きな変化は確認されておらず問題はない」と説明していたが、その後、「深い亀裂が見つかり、幅広く対応を考えたい」と補修などを行う方針に転換した。

 県は亀裂や傾きの原因について「結果的に護岸の背後地の土質が悪かった」との見解を示し、軟弱地盤を前提とした対処が必要だった可能性を認めた。

 投稿を寄せたのは、1級土木施工管理技士で春日市の男性(70)。取材班と共同で県に情報公開請求を行ったところ、県の監督員による工事後の「成績採点」が開示されたが、全項目で最高評価だった。

 県によると、土質調査は今回の工事の必須条件にはなっていない。このため、県は亀裂などは「不可抗力だった」として、一連の工事過程に関しては問題ないと結論づけた。

 8月には、九州大の安福規之教授(地盤工学)が取材班と現地を視察した。安福教授は「護岸ブロックの傾きに加え、基礎沈下の両方が起きている可能性がある」と指摘。「工事による地盤の締め固め不足に加え、さらに緩い地盤へ水が浸透して地盤内の水位が上がり、内側から護岸を圧迫したなど複合的な原因が考えられる」と述べた。

 今回の工区は、もともと曲線だった部分をまっすぐに埋め立てた地形。九大の小松利光名誉教授(河川工学)は「一般的に埋め立てた場所は、地盤が緩いことが多い。今後調査する必要があるが、工事途中でも気付くことができたのではないか」と、県に施工管理の徹底を要望している。 (水山真人)

1879とはずがたり:2021/10/01(金) 22:54:38
水道管交換の民営化「採算取れない」と業者辞退、大阪市「一から見直し」
2021/10/01 11:39
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211001-OYT1T50097/

 政令市で水道管の老朽化が最も進んでいる大阪市で、来年4月を目標に水道管交換事業を民間移譲する計画が頓挫したことがわかった。市の公募に応じた事業者2グループが9月、いずれも採算が取れないとして辞退した。全国の市町村に先駆けて水道事業を民間移譲するコンセッション方式を導入する試みだっただけに、他の自治体の動きにも影響を与えそうだ。(梅本寛之)

大阪市役所
 全国の自治体では人口減少に伴って水道の料金収入が減り、水道管の更新が遅れている。こうした状況を打開するため、2019年にコンセッション方式の導入を柱とする改正水道法が施行。民間のノウハウを活用した水道の維持や補修の効率化が期待されていた。


 上下水道の歴史が古い大阪市では、市内の水道管(全長約5100キロ)のうち、40年の耐用年数を超えた割合(老朽管率)は51%(21年3月時点)と政令市でワースト。交換作業が追いつかず、老朽水道管の破裂などの事故が毎年、100件以上発生しており、市は昨春、民間に運営権を移して水道管の更新を迅速化する方針にかじを切った。

 従来の事業ごとに発注する手法では25〜30年かかるが、市はコンセッション方式の導入で、22年度からの16年間で計1800キロ以上の水道管の交換を計画。事業計画策定から施工まで一括して移譲し、入札の手間を省いて更新作業を倍速化することで、37年度までに老朽管率を34%に下げることを目標にしていた。

 昨年12月締め切りの事業者公募には、水道事業者でつくる2グループが応募。市と意見交換を重ねてきたが、今年9月上旬に2グループとも辞退する意向を示した。

 関係者によると、市は「スケールメリット(規模効果)が生かせる」として、16年間の事業費総額を上限で3750億円と想定。しかし、2グループとも全体の企画調整にかかる費用なども含めて見積もりをした結果、最終的に採算が取れないと判断したという。

 市は2グループの事業者から聞き取りを行い、市の計画について検証する。

 市は年内に事業者を決め、来年2月の議会で承認を得る予定だった。市幹部は「この時期から新たに公募するのは不可能で、来年4月の民間移譲は難しい。水道管更新のあり方を一から見直すしかない」と話した。

 厚生労働省によると、全国の水道管の総延長は18年度で約72万キロ。老朽管率は17・6%で、今後20年間のうちに全体の約4分の1を更新する必要があるが、現状のペースはその半分程度にとどまる。このため国は今年9月以降、希望する自治体に経営コンサルタントなどを派遣し、民間のノウハウを活用した水道の維持や補修の効率化に取り組んでいる。

 ◆ コンセッション方式 =施設や土地の所有権は国や自治体に残したまま、民間事業者に一定期間、運営権を移す手法。行政は低コストでサービス向上が図れ、民間企業側は新たな商機につながる。PFI(民間資金を活用した社会資本整備)の一つで、空港や高速道路など料金徴収のある公共施設で活用されている。

1880とはずがたり:2021/10/03(日) 17:08:45

https://www.google.co.jp/maps/@34.2534702,135.1992589,3a,20y,20.19h,92.44t/data=!3m6!1e1!3m4!1sy-NCUrC7EMGpttP_rSnE1Q!2e0!7i16384!8i8192?hl=ja
この水道橋。紀ノ川大堰(一応多目的ダムとして建設された)の直ぐ上流。利水マニアの私だけどどっち向けた水なのか等知らないのが看板には和歌山市水道局とあるので(工業用ではなく)水道用水。

調べてみると和歌山市企業局が水道事業をしててこんな感じ。紀ノ川北岸で断水か?
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/032/465/05vision_d3.pdf

https://twitter.com/kyabetu58788043/status/1444559744874647553
づっきー
@kyabetu58788043
六十谷橋付近の下水菅が…

1881とはずがたり:2021/10/03(日) 18:36:55

和歌山市 紀の川にかかる水道橋の一部が川に崩壊
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20211003/2000052075.html
10月03日 17時42分

3日午後、和歌山市の北部を流れる紀の川にかかる水道橋の一部が川に崩れ落ちました。
和歌山市によりますと、水道橋には、紀の川の南から北側に上水を送る水道管が通っているということです。
水道管から水が漏れている様子が確認でき、和歌山市が詳しい状況や原因を調べています。

水道橋が破損し、紀の川に落下 和歌山市北部で断水のおそれも
2021年10月3日 18時00分
https://www.asahi.com/articles/ASPB35V3LPB3PXLB00K.html?ref=tw_asahi

 和歌山市によると、3日午後4時前、市内を流れる紀の川にかかる「六十谷(むそた)水管橋」の水道管が破損した。川の南部にある加納浄水場(和歌山市松島)で異常を検知し、確認したという。水管橋は、この浄水場と川の北部を結ぶもので、市内北部で断水のおそれがあるという。

1882とはずがたり:2021/10/04(月) 21:48:29
すげえ,崩壊の瞬間が撮れてる

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211004/k10013290941000.html
和歌山 6万戸断水 崩落した送水用の橋 復旧工事の方針決定へ
2021年10月4日 18時55分

和歌山市で3日、水道水の送水用の橋が崩落し市内の4割近くにあたるおよそ6万戸が断水していて、今も復旧の見通しは立っていません。市は応急の復旧工事の方針を4日夜中にも決めることにしています。

3日午後4時ごろ、和歌山市の「紀の川」にかかる「水管橋」と呼ばれる送水用の橋の一部が崩落しました。

橋は長さ500メートル余りで直径90センチほどの水道管が2本通っていて、「紀の川」の南側にある浄水場から北側に水道水を送る唯一の供給路のため、和歌山市の北部で、市内の4割近くにあたるおよそ6万戸が断水しています。

断水した地域では、4日朝から人工透析の患者を受け入れている病院や、小学校で給水車による給水が行われています。

市によりますと橋は昭和50年に設置され、平成27年から翌年にかけて落下を防止する耐震補強の工事が行われたほか、先月までの月1度の目視点検で異常は見られず、今のところ原因はわかっていないということです。

市は応急的な復旧の方法として、落下した橋を架け直して水を送るか、水道管を隣の橋にう回して送水する方法の2つを検討しているということで、4日夜中にも復旧工事の方針を決めることにしています。

“水管橋が崩落する瞬間” カメラが捉えた
紀の川に設置された国土交通省の管理用のカメラが、水管橋が崩落する瞬間を捉えていました。

画面奥側、左から右にかかっているのが水管橋です。

崩落の瞬間、中央部の水道管の一部が真下の川に落ちていくのが分かります。

続けて、上部のアーチ部分も折り畳まれるように落下しました。

わずか数秒の出来事だと見られます。

映像には、崩落の前、数分間の映像もありますが水管橋には特に異変は見られません。

カメラの機能上、崩落の正確な時間は分かりませんが、国土交通省によりますと、3日の午後3時台の後半と見られるということです。

1883とはずがたり:2021/10/06(水) 09:55:26

「老朽化とは考えられない」 水管橋落下、和歌山市長が会見
https://www.asahi.com/articles/ASPB43SDHPB4PTIL00K.html
2021年10月4日 11時34分

 和歌山市内の紀の川にかかる「六十谷(むそた)水管橋」(上水道)が破損して一部が落下した事故で、和歌山市の尾花正啓市長は4日に会見を開き、「(耐震化)工事をしたばかり。老朽化そのものが落橋につながったとは考えられない」と述べた。

 市によると、耐震化工事を2015年度に実施したという。尾花市長は「大きい地震が来ても落ちないようにしっかりやっていた」と述べた。考えられる原因について問われ、2本並んでいる管のうち北側は完全に切れて落ち、南側はぶら下がった状態だと説明し、「何らかの原因があったのでは」と語った。「落橋防止装置が働いた」とも述べた。

 この落下事故の影響で、紀の川北部の地域では4日も断水など混乱が続いている。市によると、この地域の約6万世帯(約13万8千人)で断水しており、復旧のめどは立っていない。

 尾花市長は「市民の皆さんには大変なご迷惑をおかけしている。心からおわびしたい。一日も早い復旧を目指している」としている。

1884とはずがたり:2021/10/08(金) 18:15:21
和歌山市北部の断水について 仁坂知事「リスクに備えた二重化」が重要
10/5(火) 16:57配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e9fed5e2ae6c6e1028a4d6272a33399b3e7244b

和歌山市の紀の川にかかる水管橋の一部が崩落し、市の北部地域で断水が続いている問題で、仁坂知事は、水道だけでなく、ライフラインの「リスクに備えた二重化」が重要との認識を示しました。これは、今日の定例会見で仁坂知事が述べたものです。

「崩壊した時にこの水道ネットワークは何だったんだということもある。今回の事件で思い知ったのは、1つのあの橋が落ちたことによって、13万人余りの方が一気に水を失ったということになる。複数のルートがなかったのかというようなこともある。それは水道に限らず広い意味でのライフライン、リダンダンシー(リスクに備えた二重化)がきちんとしているか調べておかないと。施設が落ちるとか落ちないというだけの問題ではない」

仁坂知事はこのように述べた上で、県としても全庁で調査する体制を整えるよう、指示したと述べました。

ところで和歌山市は、応急復旧のため隣接する県道の六十谷橋に仮の水道管を設けることにしています。このため仁坂知事は、明日の朝から通行止めの規制が始まるとの見通しを示しました。

和歌山市が、応急復旧工事を始めるタイミングに合わせて、市と協議して通行止めの開始時間を決定するということですが、県道に仮の水道管を設置して送水が始まった場合、橋に相当な荷重がかかるとして、県は、本格復旧するまでの間は通行止めを続ける予定だとしています。

テレビ和歌山

1885とはずがたり:2021/10/08(金) 18:19:17

崩落水道橋、「つり材に異常な腐食」…復旧は年明け以降か
10/6(水) 17:52配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/791a5bab09087badf1d5d972b9ac0b32fa02c4d1
読売新聞オンライン

 和歌山市の紀の川にかかる水道橋「六十谷(むそた)水管橋」の一部が崩落し、市北部の約6万世帯が断水している問題で、水道橋東側を走る県道「六十谷橋」に仮の水道管を設置する工事が6日、始まった。現場を訪れた尾花正啓市長は、水道橋のアーチと水道管をつなぐ「つり材」に「経年劣化ではない異常な腐食」が見つかったと明らかにした。崩落原因の可能性があるとみて今後、専門家を交えて調査する。

【動画】和歌山市の「水管橋」一部崩落の瞬間…提供動画

 6日午前10時過ぎから、現場に仮の水道管(直径70センチ、長さ6メートル)約100本をトラックで搬入する作業を始めた。工事は8日夜に完了する予定で、市は9日朝の断水解消を目指す。水道管は路面上に設置されるため、水道橋の全面復旧まで六十谷橋は通行止めとなる。市は水道橋の復旧について年明け以降にずれ込む可能性があるとしている。

1886とはずがたり:2021/10/11(月) 22:31:44
トンネル工事で減水 水源確保、水田に送水
諫早市多良見町井樋ノ尾地区
https://nordot.app/514795843809494113
2019/6/22 00:03 (JST)

 九州新幹線長崎ルートの久山トンネル工事の影響で、長崎県諫早市多良見町井樋ノ尾地区の川の水量が減少した問題で、諫早市の宮本明雄市長は21日、代替水源用に掘削した井戸2本で一定の水量があり、水田に送水されていることを報告した。宮本市長は「地元の意向に沿い、恒久的な対策に向けた問題解決に取り組む」と述べた。
 定例市議会一般質問で木下政儀議員(市民ネット諫早)に答えた。
 同市によると、同地区住民が昨年2月、減水調査を同市に要望。工事発注元の鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は南に1.4キロの同トンネル工事の影響と認めた。井戸2本を昨年、掘削したが水量が足らず、今年2、5月に別の井戸2本を掘ったところ、毎分300リットルの水量が確認され、井戸から貯水槽と仮設ポンプを経て水田に送水しているという。
 同地区では渇水前、農家6世帯(水田面積約1.5ヘクタール)が稲作をしていたが、昨年は一部が断念。今年は2世帯が見送り、4世帯が作付けする予定。田植えを始めた男性(65)は「米作りに大量の水が必要な夏場を乗り越えるには不安があり、7〜8割程度しか田植えができない。以前の通り、十分な水量が確保されることを求めていく」と話した。

1887とはずがたり:2021/11/05(金) 17:03:37
[泉北]大蓮池に汚水 市が点検不備を認める 下水管の腐食想定せず
2021.11.04
https://www.community2525.net/1111-senboku-4/
記者・山本裕

 昨年9月、大蓮池に架かる白鳥橋の下の下水管から汚水が漏れていた問題で、市上下水道局は「点検の方法を工夫していれば、もっと早く漏水を見つけられたかもしれない。反省している」と対応の甘さを認めた。市は、昨年1月から市民から「管から漏水している」との通報を受けていたにもかかわらず、市の点検では発見できず、9月になって
ようやく漏水を確認した。

 上下水道局によると、昨年1月に通報を受け、南区内の下水道管の管理を担当する南部下水道サービスセンターが現地を確認したが、漏水を確認できなかったという。ところが、同じように市民から通報を受けた泉ヶ丘公園管理事務所では、水滴のようなものが漏れ出しているのを確認し、同センターにも通報していた。

 同センターは、その後も月1回、現地を確認していたが漏水を確認できず、ドローンやカメラによる検査を検討していたが、新型コロナの影響で準備が遅れていたという。

 その結果、9月に水滴が絶え間なく滴り落ちるようになるまで、漏水を確認することができなかった。

 市が下水管を調べたところ、下水管の底の部分がところどころ錆びており、漏れていた部分には藻のようなものが生えていた。藻のようなものは管の他の場所でも確認された。これにつ幸浩参事は「藻の生えている部分で、以前から漏水していた可能性は否定できない。通常、下水管の底が腐食することはあまりなく、点検で詳しく調べていなか
った」としている。

来年に新しく敷設
 市は来年、新たな下水管を敷設し、橋の下の下水管を撤去する予定。

1888とはずがたり:2021/11/07(日) 19:47:33
便覧間違えてて,昭和池は支流の 
>昭和池の直接集水面積176ha(1.76km2)のみではかんがい期前に満水しないため、非かんがい期に図2に示す馬瀬地内の五所ヶ谷(流域320ha[3.2km2])及びトヤ谷(流域180ha[1.8km2])の水を引水することとし、導水路約2.6ka(2.6km?)を新設し、最大毎秒1.1m3(1.1m3/s)の水量を引水する。

御所谷取水口
http://maps.gsi.go.jp/#18/34.957120/135.034780/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

昭和池 [兵庫県](しょうわいけ)
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=1471
河川 加古川水系三草川
目的/型式 A/アース
堤高/堤頂長 29m/205.4m/248千m3
流域面積/湛水面積 6.7km2 ( 全て直接流域→直接流域1.76km2・間接流域5.0km2[五所ヶ谷(御所谷)3.2km2・トヤ谷1.8km2]) /5ha
総貯水容量/有効貯水容量 1502千m3/1500千m3
ダム事業者 兵庫県
着手/竣工 /1932

https://www.hyogo-tameike.com/introduction/2402/
ため池の紹介
昭和池

2021年04月22日

(一) 所在地 加東市社町山口(旧福田村三草山)

(二) 型式と規模
   型式 中心刃金式土堰堤
   堤高 205.0m
   堤長 29.0m
   満水面積 14.7ha
   貯水量 1,500,000m3
   (注、ため池の諸元は県ため池台帳による)

(三) かんがい地域とその面積
 加東市社町の内279ha、滝野町の内172ha計451haの水田(注、現況)

(四) 築造の経緯
 昭和池は昭和3年9月、県営事業として着工され、同9年3月に完成した土堰堤である。

 関係地域は加東郡の北部、加古川の東岸滝野町(旧滝野町、加茂村)、社町(旧社町、福田村、上福田村)の一千余ヘクタールの美田で、良質な酒造米の産地である。かんがい用水は河川水利に恵まれないため大小百余個ため池に依存しているが、これらのため池は貯水量が小さく地区水田用水量の4分の1を満たすのみで、不足量は降雨または、降雨による河川流水に頼っていた。かんがい期の降雨が不順の年は干ばつの被害をうけていた。

 このような現状から古来再三用水源の計画をたて加古川上流(西脇市)に取水堰を設けて加古川の水を導水する案、また、三草川上流五所ヶ谷にため池を築造する案を計画したがいずれも実現しなかった。たまたま大正13年に播州地方は希有の大干ばつに見舞われ、とくに加東郡一帯は被害激甚を極め収穫皆無の地域もあった。幸に農林省で農業水利制度(大正12年、用排水改良事業補助要項)が創設されたのを機に、昭和3年より県営事業として用水補給を目的とするため池の築造に着手した。

(2) 引水路
 昭和池の直接集水面積176haのみではかんがい期前に満水しないため、非かんがい期に図2に示す馬瀬地内の五所ヶ谷(流域320ha)及びトヤ谷(流域180ha)の水を引水することとし、導水路約2.6kaを新設し、最大毎秒1.1m3の水量を引水する。

(3) 幹線水路
ため池の支配面積は1000haとし、その延長約8.1km、内隧道17ヵ所、サイホン工5ヵ所、最大流量を毎秒1.1m3としている。
 以上ため池、引水路及び幹線水路工事はこれを県営とし、末端配水支線その他工事は組合事業として施工する。

1889とはずがたり:2021/12/19(日) 10:36:44
うぉっ〜,最近醒めて来て忙しくもあって利水趣味ご無沙汰してるけど纏めてえー!!

道志ダム・牧野取水堰(せき)
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/vh6/cnt/f8018/p11505.html
道志第1・第2・第3・第4発電所
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/e4b/ps/dos/1805.html

1890とはずがたり:2022/01/02(日) 20:29:42
http://www.skr.mlit.go.jp/tokushima/river/event/yoshikouza/no11/text11-5-3-4.pdf
(4)発電用水
① 吉野川水系における水力発電所の建設

1891とはずがたり:2022/01/12(水) 09:50:15

水力.comさんhttp://www.suiryoku.com/gallery/mie/mie.htmlに載ってない発電所めっけ♪

千草発電所
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieiej/31/3/31_214/_pdf
https://www.chuden.co.jp/energy/renew/water/wat_chuden/wat_list/
http://www.jepoc.or.jp/hydro/index.php?_w=usData&amp;_x=detail2&amp;pp=1&amp;OwnerNo=004&amp;AreaNo=04&amp;RiverSys=4110&amp;fd=1

中部電力(株) 千草発電所
朝明川水系朝明川
水路式流込式
最大認可出力:530kW 常時出力:192kW
運開:1907.4[四日市電灯(株)・350kW]・1914.8北勢電気(株)が継承・1951.5電力再編により中部電力が継承・1977.5増強工事完成500kWに
最大使用水量:0.54m3/s
有効落差:121m
導水路亘長 994.65m
水圧鉄管長 527.297m
水車: ベルトン型
発電機:横軸回転界磁形三相交流同期発電機(GE製)
送電:6.6kV配電系統
取水堰堤:発電所2km上流
取水位 (m) 301.53
放水位 (m) 174.6
流域面積 (km2) 10
現行施設運転開始年月 (西暦年.月) 2004.12 →2004年530kW増強?
発電所所在地(市町村) 菰野町

1892とはずがたり:2022/01/12(水) 09:51:39

これも纏めないまま3四半期経っちゃってる。。

徳山ダム・揖斐川上流
https://twitter.com/tohazugatali1/status/1380753055600107522

1893とはずがたり:2022/01/29(土) 23:42:26
https://www.onken.odawara.kanagawa.jp/hotspring/20200601-01.html
芦ノ湖の水収支に関する研究(板寺・吉田、2020)

1894とはずがたり:2022/01/30(日) 02:24:29

おお,伊南川開発http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/inami00.htmlが判るぞ!内川発電所がダム式・貯水池式で辰巳山発電所が水路式・流込式か?

福島県史14巻か〜。

復興期における只見川電源帰属問題と - 東北開発(中)
https://tohoku-gakuin.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&amp;item_id=149&amp;item_no=1&amp;attribute_id=22&amp;file_no=1
仁昌寺正一 著 ? 山. ⑪. ⑫. ⑬. ⑭. ⑮. 辰巳山 ... “本流案"で計画されていた伊南川上流部でのダム・発電所の建設,及び本. 流沿いの 9カ所の発電所の建設も計画されていた。

1895とはずがたり:2022/01/30(日) 10:11:43
>>1894

職場に置いてあって手許で確認出来ないけど東北開発120年史?と同じ様に(書き手側の)東北vs中央の構図,弱者で搾取される側としての東北とその抵抗の姿をここでも見られる。

アツい!

1896とはずがたり:2022/01/31(月) 22:38:46
2005年のことかな?ちょっとした豪雨ぐらいで大放水するとは情けないのぉ。。貯水量足りてへんのか?

http://www.tonjiro.com/2005news/0704/ootori0703.html
6/27日
午後から降り出した雨、一晩で371mmを観測したとのこと。奥只見ダムの大放水はすさまじい迫力です。ワカサギやへらも空中遊泳していました。

1897とはずがたり:2022/02/03(木) 11:20:33

>「解説・河川管理施設等構造令」の堤防の余裕高0.8m
こんなのがあるのか。0.8mの余裕ってめっちゃ少なく思える。。

壁高は,流量,放流方法,堆砂位の組合せによる複数のケースの中で各部位で発生する最高水位
に「解説・河川管理施設等構造令」の堤防の余裕高0.8mを加味し,決定した。(第16 図)

『滝波川第一発電所 小原ダム水理実験』
髙澤 英樹
http://www.rikuden.co.jp/kenkyu/attach/nenpou045-19.pdf

1898とはずがたり:2022/02/15(火) 01:24:09

なんで太田川を差し措いてお前が一級河川なんだよと思ったけどやはり小さい方らしい。
水害が多かったんだな。。それにしても昔は大井川だったなんてえ

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%8A%E5%B7%9D

古代においては大井川(古大井川)の流路のひとつとして大井川とつながっていたが、その後上流から運ばれた土砂の堆積と地盤の隆起により牧之原台地が形成され、これにより大井川が北に進路を変えたために大井川から分離してできた川であると考えられている。

流域は牧之原台地と小笠山に挟まれた低平地であり、また蛇行が激しいため過去にたびたび水害をもたらしてきた。しかし流域は幕府直轄領や大名・旗本の領地が交錯する権利関係の複雑な場所であったため、本格的な河川改修が行われるようになったのは明治維新以降のことである。現在では一級河川の指定を受け、国の管理のもと河川改修事業が行われている。菊川水系全体としてみた場合でも一級水系としては小規模な河川の部類に入るため、都道府県が管理する二級河川への指定替えが議論されたこともあるが、国土交通省は「引き続き国の管理のもと河川改修を行う必要がある」としている。

1899とはずがたり:2022/02/15(火) 01:34:34
>>1898

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E7%B4%9A%E6%B0%B4%E7%B3%BB
静岡の菊川,香川の土器川,長崎の本明川と並んで最弱級の一級河川じゃんか。。

菊川照明は大東,菊川という地名は金谷なのに堀之内の癖に菊川町を名告り,嶺田や平川の癖に郡名の小笠を僭称した小笠町と合併して菊川市になったおまいに良く似合うわ〜。

1900とはずがたり:2022/02/18(金) 10:51:08
観音寺から伊予三島までは鉄道貨物輸送だったのかな?」

国土交通省 吉野川ダム統合管理事務所
@mlit_toukan
https://mobile.twitter.com/mlit_toukan/status/1490596404892344325

国土交通省 吉野川ダム統合管理事務所@mlit_toukanQ1 #柳瀬ダム が建設されていた昭和25年当時、コンクリートに必要な骨材は、主に河床砂礫を活用していました。(添付画像は建設当時の貴重な写真です??)
柳瀬ダムではどのように堤体のコンクリートを作成したでしょうか?



ダムコンクリートは、膨大な量の骨材を必要とするため、基本的にできるだけ近場で調達しますが、銅山川は狭い河川で、骨材となる砂礫が少なかったのです。そのため、骨材の大半は現場から直線距離で約25kmにある香川県の財田川から採取し、鉄道や索道を使って運搬しました。

1901とはずがたり:2022/02/25(金) 18:12:29
凄い資料めっけた。
(8) 年平均流入 量 (106m3) (9) 回転率 (年-1) (10) 貯留時間 (月)辺りがすげえ。
選ばれてる79ダムはどんな基準??
https://staff.aist.go.jp/nagao-masayuki/siryou/table1.pdf
産総研の長尾正之研究室の資料らしい
https://staff.aist.go.jp/nagao-masayuki/

1902とはずがたり:2022/03/05(土) 23:47:00

三峰川総合開発事業
(美和ダム再開発)
説明資料
令和2年度第2回
天竜川水系流域委員会
資料-3

1903とはずがたり:2022/03/14(月) 13:30:08
2年間分ではなく18日分
>だがメーターが上がっているのは検針日の昨年9月15日から、新メーターに取り換える10月2日までの18日間。男性は「計算が合わない」と主張する。

なんか交換前にエラーがあったとしか思えない。

なぜ?長期出張中なのに…「水道代を17万円も請求された」 2年分の水はどこへ
3/14(月) 9:52配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/238465ea54f6b454497ae95957d13868e14d1313
西日本新聞

昨年末、投稿者に届いた水道料金の納入通知書(男性提供)

 「アパートは、ずっと不在だったのに水道代を17万円も請求された」。福岡市東区にアパートを借りている男性から、西日本新聞「あなたの特命取材班」に投稿が寄せられた。男性は長期出張しており、水は使っていないという。市水道局が調べても水道メーターに異常はない。それならば漏水が疑われるが、メーターが示すのは水量にして281立方メートル。1人世帯の2年分を大幅に超える量だ。わずかの間に、水はいったい、どこへ消えたのか-。

 「家の中で漏水があったのかもしれない」

 福岡市水道局東営業所から、男性に電話がかかってきたのは昨年11月19日。近くで暮らす妹に連絡し、すぐにアパートを確認してもらったが、異常はなかった。後に送られてきた請求書には、上下水道料金が17万3379円と記載されていた。

 5日後、水道局とアパート管理会社、妹が立ち会い、点検した。水道メーターには漏水を知らせる「パイロットメーター」という機能があるが、同メーターは動かず、水道局は漏水はなかったと判断した。

 建設コンサルタント会社で働く男性は福岡出身で、年中、各地に長期間出張している。アパートの管理を任せている妹も年に数回、アパートを訪れる程度という。

 請求の対象期間(昨年9月15日-同11月16日)も不在で、同8月末に妹が郵便受けの整理のために1度立ち寄っただけという。

家の中や周辺に水漏れの痕跡なし
 まず考えられるのはメーターの誤作動だ。

 実は水道メーターは有効期限が切れ、対象期間途中の同10月3日に取り換えられている。市水道局は取り外した旧メーターの性能試験を実施し、「異常なし」と結論づけた。試験中の動画は男性にも送られた。

 メーターは「羽根車式」と呼ばれるもので、配水管を巡る水で羽根車が回り、水量を計測する仕組みだ。大手メーカーの担当者に取材すると、水を全く使っていない時に空気で回転することはあり得るが、「その場合、空気孔が存在する可能性が高い」と解説する。空気孔は確認されていない。

 家の中や周辺に水漏れの痕跡はなかった。281立方メートルもの水が短期間に漏れ出せば周囲に異常が分かるはずだ。取材班はアパートの住民に尋ねたが、地面から水が湧き出るような現象はなかったという。

 水道局側は、水洗トイレの水が出しっ放しだった可能性があるとみていた。

 そこで、男性は妹と独自に試算した。

 約8リットルのトイレタンクが満水になるまでに55秒かかった。絶えず水が流れれば、日々に約12.5立方メートル。請求書にあった281立方メートルに達するには約22日必要になる計算だった。

 

電気とガス料金で長期不在を証明
 男性は市民オンブズマン福岡や福岡市議にも相談し、水道局に改めて請求の見直しを要求した。

 男性は長期不在を証明するために、電気とガス料金の明細を提出。市水道局は現地調査も踏まえて「男性の説明に食い違いはない」との結論に至った。

 2月下旬、市水道局は水の使い道が分からない「不明水量」の扱いにして、男性に基本料金のみの支払いを求めることを決めた。

 水道局に聞くと、これまで人が住んでいる家で「不明水量」の扱いにした例は、ほとんどないという。

 いったい、なぜ。男性の疑問はいまだ解けないままだ。(竹次稔)

1904とはずがたり:2022/03/15(火) 09:09:45

分水界とか探訪するなんかマニアックなページみっけた♪
生駒でも大和川と淀川の分水界を探訪したいと思って居る所である。
写真が綺麗やなあと思ってたら写真集も出版しているプロの?写真家の方の様である。

野洲川流域分水嶺峠道探訪 目次
http://omfuji.jp/yasugawa/bunnsuirei/mokuji.html

1905とはずがたり:2022/03/23(水) 13:05:29
神東塗料最悪やな〜。水道の安全性をなんだと思っとんねん。住友化学系らしい。日経によると衛生面の問題なしだそうだが,,勿論,規制そのものがどの程度合理的だったかの検証もあっていい(日本水道協会とか天下りの巣窟ちゃうか)けど,企業側にも懲罰的罰金みたいなの課す制度導入してもええんちゃうか。

神東塗料で不正が発覚した製品とは 水道管塗料の規格「K139」を逸脱
https://smbiz.asahi.com/article/14523129
杉本崇
2022.01.17

 塗料メーカー「神東塗料」(しんとうとりょう、本社:兵庫県尼崎市)の水道管用の合成樹脂塗料に、検査機関である日本水道協会の認証規格「K139」で認めていない原料を使っていたことなどがわかり、全国の自治体の水道管の更新工事に影響が出ました。対象となる製品が公表されました。(1月31日更新)

日本水道協会の認証規格「K139」とは
 日本ダグタイル鉄管協会の公式サイトによると、日本水道協会の認証規格「K139」とは、水道用ダクタイル鋳鉄管に使用する合成樹脂塗料について組成、品質(物性、浸出性等)、試験方法、検査などを決めている認証です。

 ダクタイル鋳鉄管は、鋳鉄のなかに含まれる黒鉛の成分を球状にすることで、強度などを大幅に改良した「ダグタイル鋳鉄」を使用した管のことです。さびや腐食に強く、耐震性にも優れているため、水道管を更新するときは、ダクタイル鋳鉄管を使うことが主流になっています。

 合成樹脂塗料は、ダグタイル鋳鉄の腐食を防ぐために使われます。塗料は水が直接触れる接合部に使われています。

不正が発覚したダクタイル鋳鉄管用の合成樹脂塗料
 神東塗装の公式サイトによると、社内調査で明らかになった不正はおもに2つあります。

K139取得時に、規定の試験条件と異なる条件で得られた試験結果で認証を取得した
K139規格認証品の中に指定外の原料が使用されているものがある
 神東塗装は、不正のあった製品についての出荷を停止しました。1月31日にも5製品を追加しました。水道協会は不正が確認されたK139認証品について認証マークなどの使用停止を検討しています。

不適切塗料、20年間販売 無届け原料、08年から使用 水道管
https://www.asahi.com/articles/DA3S15241960.html
2022年3月23日 5時00分

 水道管に不適切な塗料が使われていた問題で、塗料メーカーの神東塗料(兵庫県尼崎市)が品質試験のデータを偽装したのは2001〜11年で、それらの塗料は最長で約20年にわたり販売されてきたことが、同社と日本水道協会(東京)への取材で分かった。また、塗料に無届けの原料を使う不正は、08年に始まったことが判…

…08年に安全性の規定が強化され,塗料の原料は境界に届けて認められたのものしか使えなくなった。だが,同社は16製品で無届けの原料を使っていた。

神東塗料、7製品「衛生面の問題なし」 認証不正疑い
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF226YJ0S2A320C2000000/
2022年3月22日 18:40

1906とはずがたり:2022/03/26(土) 23:15:39
https://twitter.com/t6Mtgjatg2mqYyq/status/1507714076113211397
田村谷第三取水設備
@t6Mtgjatg2mqYyq
名称不明(広島県庄原市)
今月訪。落合発電所堰堤の1つ。前回は草で全く見えなかったのでこの時期に。と思ったら、今まで見た中電堰堤としては過去イチ小さい堰堤!そら見えんわ。何やら水中に穴の開いた蓋渠のようなモノがあり、そこから取水している模様。熊野川の堰堤・六の原堰堤を経由し発電所へ

1907とはずがたり:2022/03/27(日) 09:35:11

水道民営化とは何の関係もないようだ。

「もうカラカラ」断水の復旧いつ 住民と管理会社が協議へ 西仙台ハイランド団地で断水が続く〈仙台市〉
3/24(木) 19:55配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/f1f08f5f8799b348b981c6525c4457e2aff4c7dd
仙台放送

3月16日の地震によって水道管が壊れたため仙台市青葉区の「西仙台ハイランド団地」では断水が続いています。水道管を管理する会社はこれまでのところ修理に難色を示していて、復旧のめどはたっていません。

仙台市青葉区の西仙台ハイランド団地に夫婦2人で暮らす増山百合子さん。16日の地震の翌日から断水が続いています。

増山百合子さん
「まったくくダメです。もうカラカラ。風呂やトイレなど全部に関わってくる。洗濯とか。それが一番困ります」

西仙台ハイランド団地では給水槽から住宅につながる大きな水道管が地震で破損。57世帯のうち52世帯で断水が続いていて、住民の中にはビニールプールで雨水を貯める人も。住民は復旧を求めていますが、水道管を管理する会社は費用の問題で難色を示しているということです。増山さんも先が見えない暮らしに不安を感じています。

増山百合子さん
「復旧のめどが立たないのがちょっと。市に言ってもタッチしないということだった。そのときはがっかりしました」

市は住民から相談を受け給水用のタンクを貸し出すなど対応していますが、まずは会社が考えるべきという立場です。住民と会社は近く対応を協議することにしています。

1908とはずがたり:2022/04/03(日) 22:58:29
【宮城県】仙台市の民営水道、1週間経っても今もなお断水続く 管理者の民間事業者が対応できず復旧の見通し立たず
2022年03月24日
最新ニュース
https://tsuisoku.com/archives/59142708.html

自治会と市によりますと、被害を受けたこの団地一帯の水道設備は、水道法上で民間の管理者が供給する「専用水道」とされているため、復旧も民間の管理者が担うとされています。

しかし、この団地の管理者は、復旧に手が回っていないということです。

1909とはずがたり:2022/05/10(火) 14:17:28
祖谷発電所と松一を間違えてそう

https://minkara.carview.co.jp/userid/1161056/spot/829767/

1910とはずがたり:2022/05/20(金) 10:22:55
【大規模漏水】東海農政局の会見【リアルタイム速報】
【大規模漏水】東海農政局の会見【リアルタイム速報】
愛知県庁 中部主要 自動車・部品 農林水産 自治体・官公庁
2022年5月18日 11:11(2022年5月18日 12:17 更新)




 豊田市の「明治用水頭首工」での大規模漏水を巡って東海農政局は18日午前11時から記者会見を開き、小林勝利農政局長は「一刻も早く取水できるよう対応したい」と語った。10時現在、仮設の応急ポンプ25台を設置して水の確保を進めている。

【11:09】小林局長は漏水の原因について「分かっていない」と説明した。

【11:11】工業用水の確保には毎秒3立方㍍の水を確保する必要がある。小林局長は「仮設ポンプを増設し、工業用水を優先的に確保する必要がある」と語った。

【11:12】18日中に工業用水に必要な水の確保を目指す。

【11:16】農政局は15日に漏水を把握しており、小林局長は「これほど急激に水が抜けることは想定していなかった。対応が後手に回り、発表がきょうになってしまった。結果的に遅くなってしまったように見える点は申し訳ない」と語った。

【11:22】東海農政局は、現場周辺で耐震化に関する工事をしていたが、漏水が起きた場所に直接影響のある掘削はしていないという。因果関係について小林局長は、関係が薄いとの認識を示しつつ「周辺で工事をしているので、まったく因果関係が無いと言い切るのは難しい」と説明した。

【11:37】農業用水について、小林局長は「工業用水の確保後、なるべく早急に確保出来るよう対策をする」と語った。

【11:39】16日に、上流側の中部電力のダムに放水量を増やすよう依頼していた。

【11:45】小林局長は東海農政局の責任について「水を安定供給する責務がある。こういう事態になり、大変申し訳ない」と語った。

【11:48】農業用水としては、毎秒5立方㍍の水をくみ上げる必要がある。小林局長は「いつまでにとは申し上げられないが、なるべく早く対処する」と語った。

【11:50】「明治用水頭首工」では昨年12月にも小規模な漏水があり、石の投入などで対応していた。

【12:07】会見終了

 ※時間はBIZナビへのアップ時間です。

豊田の「明治用水」で大規模漏水 自動車関連企業など131事業
愛知県庁 中部主要 自動車・部品 農林水産 自治体・官公庁
2022年5月18日 11:11(2022年5月18日 12:17 更新)




 豊田市の「明治用水頭首工」での大規模漏水を巡って東海農政局は18日午前11時から記者会見を開き、小林勝利農政局長は「一刻も早く取水できるよう対応したい」と語った。10時現在、仮設の応急ポンプ25台を設置して水の確保を進めている。

【11:09】小林局長は漏水の原因について「分かっていない」と説明した。

【11:11】工業用水の確保には毎秒3立方㍍の水を確保する必要がある。小林局長は「仮設ポンプを増設し、工業用水を優先的に確保する必要がある」と語った。

【11:12】18日中に工業用水に必要な水の確保を目指す。

【11:16】農政局は15日に漏水を把握しており、小林局長は「これほど急激に水が抜けることは想定していなかった。対応が後手に回り、発表がきょうになってしまった。結果的に遅くなってしまったように見える点は申し訳ない」と語った。

【11:22】東海農政局は、現場周辺で耐震化に関する工事をしていたが、漏水が起きた場所に直接影響のある掘削はしていないという。因果関係について小林局長は、関係が薄いとの認識を示しつつ「周辺で工事をしているので、まったく因果関係が無いと言い切るのは難しい」と説明した。

【11:37】農業用水について、小林局長は「工業用水の確保後、なるべく早急に確保出来るよう対策をする」と語った。

【11:39】16日に、上流側の中部電力のダムに放水量を増やすよう依頼していた。

【11:45】小林局長は東海農政局の責任について「水を安定供給する責務がある。こういう事態になり、大変申し訳ない」と語った。

【11:48】農業用水としては、毎秒5立方㍍の水をくみ上げる必要がある。小林局長は「いつまでにとは申し上げられないが、なるべく早く対処する」と語った。

【11:50】「明治用水頭首工」では昨年12月にも小規模な漏水があり、石の投入などで対応していた。

【12:07】会見終了

 ※時間はBIZナビへのアップ時間です。

豊田の「明治用水」で大規模漏水 自動車関連企業など131事業

1911とはずがたり:2022/05/20(金) 10:23:23
明治用水で大規模漏水 豊田など、131事業所で給水停止の恐れ
https://www.chunichi.co.jp/article/472229
2022年5月18日 05時05分 (5月18日 11時41分更新)

明治用水頭首工(右側)の下流左岸寄りで、漏れた水が噴き出ている=17日、愛知県豊田市で

 愛知県は十七日、矢作川から用水を取水する堰(せき)の施設「明治用水頭首工」(同県豊田市)で大規模な漏水が起きたため、周辺の自動車関連企業など百三十一事業所への工業用水の供給ができなくなる可能性があると発表した。同日夜の時点で漏水の復旧のめどは立っていない。
【中日BIZナビ速報】東海農政局の会見
 県の説明では、漏水の影響で、県所管の安城浄水場(同県安城市)で必要な水量が確保できない状態になっている。
 浄水場への水の供給が完全になくなった場合、四時間程度で各事業所への工業用水の供給が停止するという。
 安城浄水場はトヨタ自動車の本社や主要工場がある豊田市をはじめ岡崎市や刈谷市、安城市など九市三町が給水区域となっている。県の説明では一般住宅の給水に影響は出ていない。
 県によると、十七日午前三時半すぎに漏水の状況を把握。同日午後六時ごろには、矢作川からの取水ができない状態になった。今年四月の安城浄水場からの一日平均の給水量は約十四万三千立方メートル。
西三河の田植えピンチ 「大事なときに」
 愛知県豊田市で矢作川から明治用水の水を取るための堰(せき)「明治用水頭首工」で大規模な漏水が発生した問題は...
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1912とはずがたり:2022/05/20(金) 10:24:27
愛知 取水施設「明治用水頭首工」で大規模漏水 影響広がる
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220518/k10013631061000.html
2022年5月18日 12時37分

愛知県中部の131の事業所に工業用水を供給している水道の川にある取水施設「明治用水頭首工(めいじようすいとうしゅこう)」で大規模な漏水が起こり、県によりますと18日5時前から全く取水ができなくなりました。今のところ復旧のめどは立っておらず、県は浄水場にためている水がなくなり次第、給水が止まる見込みだとしています。

愛知県によりますと17日未明、愛知県豊田市にある矢作川から水を引き込む県の工業用水の取水施設で大規模な漏水が起こり、仮設のポンプを設置するなどして対応に当たってきましたが、18日4時45分ごろには全く取水ができなりました。

県によりますと、今のところ復旧のめどは立っておらず、下流にある浄水場に、ためている水がなくなると、事業所への給水が止まる見込みだとしています。

この水道は、豊田市や刈谷市、安城市など西三河地域の12の自治体にある131の事業所に工業用水を供給していて、多くは自動車関連の大企業の事業所だということです。

愛知県は、取水口を管理する東海農政局に対して、十分な取水量を確保できるだけの仮設ポンプの設置を求めるとともに、水道を利用している事業所に影響が出ないか、把握を急ぐことにしています。

【影響】自動車メーカーや部品メーカー
愛知県で発生した工業用水の供給トラブルを受けて、自動車メーカーや部品メーカーでは、工場で使用する水に井戸水を活用するなどの対応をとっています。
このうち「トヨタ自動車」は、工場で製品の洗浄などにこの工業用水を使っていますが、現在は井戸水を活用して工場を通常どおり稼働させているということで、18日の生産に影響はないとしています。一方、18日以降の工場の稼働については状況をみて判断したいとしています。

また節水につなげようと愛知県豊田市の本社や市内の工場などで働く事務職の従業員に対し、18日以降できる限り在宅勤務を行うよう呼びかけました。

自動車部品メーカーの「デンソー」は、刈谷市や安城市などにある6つの生産拠点でこの工業用水を使用していますが、現在はためている水や井戸水などを活用し、生産は通常どおり行っているとしています。

自動車部品メーカーの「豊田自動織機」も5つの工場でこの工業用水を使っていますが、現在はタンクにためている水を使っていて、工場は通常稼働だとしています。
【影響】発電所では運転停止するところも
トラブルは発電所にも影響が及んでいます。愛知県武豊町にある大阪ガスの「名古屋発電所」と「名古屋第二発電所」では給水ができないため、18日午後、運転を停止する予定だということです。

いずれの発電所も石炭とバイオマスを燃料とする火力発電所で、中部電力の管内に電力を供給しています。経済産業省は2つの発電所は出力が大きくないことに加えて、電力の需要が多い時期ではないため、電力需給に影響はないとしています。

また、火力発電事業者JERAが運転する愛知県碧南市にある「碧南火力発電所」でも給水が止まっているということです。ただ発電所で貯めているタンクの水を使うことで5日間程度は運転を続けられるため、今のところ発電に影響はないとしています。

1913とはずがたり:2022/05/20(金) 10:24:41
>>1912
【影響】農業用水も供給停止 田植え前の時期に
この場所では西三河地域の8つの市、合わせておよそ4500ヘクタールの農地向けの農業用水も取水していて、愛知県によりますと、今回の漏水ですでに供給が完全に止まっているということです。

この地域は稲作が盛んで、田植え前の水が必要な時期に供給が止まったということで、県などで対策を進めています。
【仕組み】問題が起きた取水設備とは
今回、問題が起きているのは、愛知県豊田市水源町の矢作川に設置されている「明治用水頭首工」と呼ばれる取水設備です。

「頭首工」は、水位を調節する水門で、これを閉じることで川の流れをせき止めて水位を上昇させ、水門の手前にある取水口に水を流し込む役割を果たしています。

しかし、17日未明に水門の下の川底に何らかの原因で穴が空き、大量の水が、水門の下をくぐるように下流に流れ出ている状態になったということです。

このため、水門を閉じても水位が上がらず、取水口で水をくみ取れなくなっているということです。
【原因は】東海農政局次長“川の地下に水通る道できた可能性”
今回の漏水の対応にあたっている東海農政局農地防災事業所の大坪寛次長は「去年12月に、せきの下流側で水が噴き出しているに気付き、穴を塞ぐなどの対策をとっていた。しばらくは安定していたが、この日曜日に水が濁っているのに気付いた」とこれまでの経緯を話しました。

そのうえで「川の地下に水が通る道ができてそこに水とともに土砂が流れ込みだんだん大きくなったのではないか」と話し、水の道を防ぐための対策については「検討中で一日も早く行いたい」と話すにとどまりました。

1914とはずがたり:2022/05/22(日) 22:58:09

笹川小水力発電所
運開:2023.6(売電開始・北陸電力FIT)
出力:196.8kW
年間見込発電量:約1370MWh
収益:年間四千万?五千万円(見込)
売電単価:34円/kWh
落差:約90m(総落差は88.86m)
水車:縦軸フランシス水車[オーストリアのググラー(GUGLER Water Turbines)製]
導水:約1km
取水:笹川?
放水:笹川?
スキーム:朝日町笹川地区(人口243人)で、1925年に朝日町で水力発電所の建設を主な事業として創業した建設会社「深松組」(仙台市)は、信託会社「すみれ地域信託」(岐阜県高山市)と笹川沿いに小水力発電所を建設し、売電の収益を地区の簡易水道の改良(2024年度完成予定)、保全に充てる。朝日町が水道設備新設費用を補助金で約3割負担し、地域住民および笹川生産森林組合が発電所や配管の用地に協力、北陸銀行が優遇利率を適用した。

国内初・信託方式 小水力発電 朝日・笹川で起工 23年売電開始
https://www.chunichi.co.jp/article/243798
2021年4月27日 05時00分 (4月27日 10時15分更新)

収益で簡易水道を改良保全
 朝日町笹川地区で創業した建設会社「深松組」(仙台市)は、信託会社「すみれ地域信託」(岐阜県高山市)と笹川沿いに小水力発電所を建設し、売電の収益を地区の簡易水道の改良、保全に充てる。信託方式による国内初の取り組みで、二十六日、発電所建設と簡易水道改良の起工式が現地であった。 (松本芳孝)

 笹川地区は、人口二百四十三人の山あいの集落。この十年で人口が四分の三になるなど、過疎化が進んでいる。簡易水道は一九五九(昭和三十四)年に開設し、八三年に大改修されたが、近年は老朽化。改良工事費の約三億円を地区で捻出することは困難になっていた。
 深松組の深松努社長が自社の源流である地域のインフラを持続可能な形で守る枠組みについて、すみれ地域信託の井上正会長兼社長らに相談。深松組から委託を受けて同信託が発電事業と水道施設改良の費用負担を一括して担うことにした。信託方式の利点は万一、両社が破産しても倒産隔離機能で地区が不利益をこうむらないことという。
 小水力発電所は建設地の約一キロ上流から取水し、約九十メートルの落差を利用して水車を回して発電し、北陸電力に売電する。最大出力は一九六・八キロワット。再生可能エネルギー固定価格買い取り制度によって年間四千万?五千万円の収益になり、信託期間の二十年間でほぼ発電所建設、簡易水道改良の費用が得られる見通し。水力発電管理業務を地元に発注することで新たな地域での雇用も見込めるという。
 発電所は二〇二三年六月から売電を開始。簡易水道改良工事は二五年三月末に完成する。
 起工式で井上会長兼社長は「出身地域に恩返ししたいという深松社長の考えを信託で実現できるのは誇り。住民がこれからも安心して地区に住めるよう協力していきたい」とあいさつ。深松社長は「町は水道設備更新の補助率を上げ、地域住民らが発電設備の用地について協力し、北陸銀行が低利で融資してくれたから実現できた」と話した。 

過疎地域に小水力と水道施設、FITと信託で事業維持
2021/04/27 23:46
工藤宗介=技術ライター
https://project.nikkeibp.co.jp/ms/atcl/19/news/00001/01696/?ST=msb

1915とはずがたり:2022/05/22(日) 22:58:30
>>1914-1915

朝日町に小水力発電所 笹川、5月着工 売電水道管管理へ 県目標 26年度までに60か所
2021/10/19 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/local/toyama/news/20211018-OYTNT50052/

 地域のインフラを維持するために売電収入を活用することを目指す小水力発電所の建設が朝日町で進んでいる。豊富な水資源と落差のある県内の地形を生かした再生可能エネルギーとして注目され、設置が相次ぐ中、専門家は「今後は、地域の存続のためなど、公共性の高い小水力発電がさらに推進されるのでは」と予測する。(柏木万里)

 6月中旬、朝日町笹川地区に流れる笹川の上流では、小水力発電所の建設が着々と進んでいた。発電に必要な水を発電所に取り込むための取水口の取り付けのため、ショベルカーを使って川の流れを変える工事だ。

 工事を担うのは、仙台市に本社がある建設会社「深松組」。北陸支店(朝日町)の深松隆支店長(60)は「この地区の十分な高低差と水量が発電に向いている」と話す。目指すのは、売電収入を地域の水道管の維持管理に充てることだ。

 約240人の住民が暮らす同地区の人口は10年前から約25%減少し、過疎化が顕著だ。地域の簡易水道は老朽化し、ここ数年は水道管が何度も破裂し、補修を繰り返してきた。大規模な改修は約40年前が最後。約4キロにわたる水道管の全面改修には総額3億円もかかる。地元で負担しなければならないが、笹川自治振興会の竹内寿実会長(69)は「とても小さな地区ではまかなえない」と危機感を抱いていた。

 そんな中、笹川の地形を利用した小水力発電所を建設し、売電することで、水道管の工事費用を捻出することを同社が提案。地元と協議を重ね、5月下旬に着工した。信託会社を窓口に、2023年6月頃の売電開始を目指す。竹内会長は「人が減る一方の現状で、我々だけでは難しい取り組み。とてもありがたい」と話す。

 ■適地に53か所

 県商工企画課によると、県内は標高差が大きく、川の流れが急で、小水力発電に適した地形という。発電に使える水量が全国で2番目と、水資源にも恵まれる。

 12年に国が再生エネルギーの買い取り制度を開始して以降、県内では小水力発電所の建設が加速した。県内の小水力発電所の数は16年度は39か所だったが、現在は53か所。県政運営の指針となる新総合計画で定めた「21年度までに45か所」とする目標を達成した。「26年度までに60か所以上」とする最終目標に向け、県は引き続き、建設を促す方針だ。

 ■地域の豊かさ追及型に

 小水力発電に詳しい富山国際大の上坂博亨教授(地域エネルギー学)によると、小水力発電はこれまで、土地改良区が農業用水を利用し、売電収入を管理費などに回すケースや、民間や地域住民が出資し、自然河川を活用した発電所を建設して売電収入を得るケースなどが中心だった。今後、自然河川を生かした小水力発電に民間企業のさらなる参入が期待されるという。

 ただ、国は22年度までに、再生エネルギーの買い取り価格が市場価格と連動する新制度への移行を決めている。現行の安定した収益が見込める固定での買い取りとは異なり、売電収入の計画が立てにくく、大きな利益を上げられるかは不透明だ。

 上坂教授は「出資者が経済的な利益を得るための大電力というよりは、笹川地区のように、地域の豊かさの追求のために小水力発電を『利用する』あり方が今後は求められていくのではないか」と分析する。

1916とはずがたり:2022/05/24(火) 18:29:13

アユ遡上 漏水後ゼロ 明治用水 上流の生態系に影響も
https://www.yomiuri.co.jp/local/aichi/news/20220520-OYTNT50138/
2022/05/21 05:00

 矢作川の取水施設「明治用水頭首工」(豊田市)の大規模漏水で、取水口わきに設けられている魚道に水が流れず、天然アユなどの 遡上そじょう が出来ない状態になっている。関係者によると、アユ以外の希少な水生生物も魚道を通っており、上流部の生態系に影響するのは避けられない状況という。

 同市の環境団体「矢作川天然アユ調査会」などによると、天然のアユは卵から 孵化ふか した後、海に下って冬を過ごし、成長すると春に再び川を遡上して産卵する。同施設の両岸には1か所ずつ魚道があり、右岸側は幅約2メートル、左岸側が同3メートルで、アユはこの魚道を通って遡上する。

 アユの遡上は例年4月上旬から6月上旬が中心。最も多いのは5月前半で、東海農政局では毎日、何匹が魚道を通過したかを調査しており、そのデータを同調査会などがサイト上で公表している。

 データによると、昨年は4月2日から6月30日までに約91万匹の遡上を確認した。今年は4月6日が初遡上で、魚道の水が枯れる5月15日までに60万匹が遡上したが、16日以降はゼロになった。魚道に水が流れるには、抜本的な復旧工事を終え、取水口付近まで水位を回復させる必要がある。

 同調査会によると、魚道はアユ以外にもモクズガニやハゼの仲間のヨシノボリ、希少なサツキマスなども遡上するという。会長の新見克也さんは「例年だとアユはゴールデンウィーク前後に大きいものは遡上を終えているが、このまま魚道に水が流れない状況が続くと、上流の生態系への影響は避けられないだろう。一日も早く魚道に水が流れる状態が求められる」と話す。

 東海農政局は、現在、ポンプで水をくみ上げ工業用水などに使う応急措置を進めているが、魚道に水を回すことは現実的には難しいという。同局は「生態系にどれほどの影響があるか、現時点ではなんとも言えないが、速やかな復旧を目指したい」としている。

1917とはずがたり:2022/05/24(火) 18:29:56
水量確保へ全国からポンプ続々 明治用水漏水、組織の枠超えて集う
https://www.chunichi.co.jp/article/475259
2022年5月23日 05時05分 (5月23日 08時57分更新)
明治用水頭首工の上流側に新たに設置されたポンプ=22日午後、愛知県豊田市水源町で
明治用水頭首工の上流側に新たに設置されたポンプ=22日午後、愛知県豊田市水源町で

 大規模漏水が起きている明治用水頭首工(とうしゅこう)(愛知県豊田市)の現場では二十一、二十二日の土曜、日曜も応急措置で矢作川から用水に水をくみ上げる作業が続いた。各地からポンプ車が集まり、水資源機構やゼネコンも協力。二十二日には愛知県が管理する河川から用水への取水も始まった。組織を超えた総動員態勢で水の確保に動いている。
【関連】農業用水を近く試験通水 明治用水漏水、月内の供給再開目指す
 「国土交通省 中部地方整備局」「近畿農政局」「北陸農政局」…。矢作川の川岸には、さまざまな所属のポンプ車が並んだ。ナンバーを見ても埼玉県の「川口」から「京都」「金沢」まで幅広い。
 特に、矢作川を管理する国交省は水害時に使う排水ポンプ車二台を派遣し、ポンプ二十四台を設置して存在感を発揮。さらに現場を二十四時間体制で監視するためカメラを三カ所に置き、ライブ画像を中部地方整備局ホームページで公開している。
 「正直言いまして、(ポンプが)何台あるのか、数えるのも難しい状態です」
 二十二日に記者会見した東海農政局の小林勝利局長は、予想以上に集まった驚きをこう表現。「各方面から協力をたまわり、感謝申し上げたい」と...

1918とはずがたり:2022/07/02(土) 12:33:57

大野の渇水 真名川からの取水再開 清滝川など流れ戻る
https://www.chunichi.co.jp/article/370681
2021年11月23日 05時00分 (11月23日 10時01分更新)
真名川頭首工の水門が開き、農業用水に流れ込む水=大野市五条方で

真名川頭首工の水門が開き、農業用水に流れ込む水=大野市五条方で

 大野市で清滝川などが渇水して地下水位も観測史上最低まで下がる中、真名川から清滝川方面に流れる農業用水の取水が二十二日、再開した。
 渇水は記録的な少雨に加え、真名川にある堰「真名川頭首工」の改修工事に伴い農業用水への取水を十月中旬から止めていたことが一因。発注者の県奥越農林総合事務所によると、取水しても影響がないまでに工事が進んだことで、市の求めに応じて予定の十二月一日を前倒しして再開した。
 二十二日は雨が降り続けたこともあり、一部で渇水していた清滝川の大半と木瓜(ぼけ)川全域で流れが戻った。管理者の県奥越土木事務所は雨が一番の要因とし、担当者は「今回の雨で流れが維持できるのでは」と話す。しかし、取水再開前の雨では水量が大きく回復しておらず、予断を許さない状況だ。
 一方で地下水位は下がり続けている。二十日に地表から測った地下水位が観測史上最低の八・〇六メートルを記録した市の基準井(せい)「春日公園観測井」で二十二日は八・二二メートルとさらに悪化した。市環境・水循環課は「これから二週間、雨が続く予報があり、回復につながってほしい」と取水再開とともに期待する。
 しかし「雪が降ると除雪で地下水位が大幅に下がる」とも話し、雪に備えて節水協力を呼び掛けていく。 (山内道朗)

1919とはずがたり:2022/07/02(土) 13:18:16

大野・清滝川と木瓜川渇水 一部で半月・県など対策難航
https://www.chunichi.co.jp/article/359250
2021年11月3日 05時18分 (11月3日 15時19分更新)

10月の少雨と工事一因

 大野市を流れる清滝川(きよたきがわ)と木瓜川(ぼけがわ)の一部で半月にわたって流れが消えている。清滝川の渇水は十月の記録的な少雨に加え、真名川から取水している農業用水が取水口施設工事によって供給停止となっていることも一因とみられる。工事はすぐに止めることができず、県関係者らの対策は難航。市民の生活や生態系に大きく影響する問題ながら雨頼みの状態が続いている。 (山内道朗)
 渇水は十月二十日ごろから始まり、今月二日までに清滝川の同市猪島?友江間の三・五キロ、木瓜川の若杉町と隣接の桜塚町で水が流れていない状況を本紙でも確認した。地理的に木瓜川は少雨の影響とみられる。
 両河川の管理者、県奥越土木事務所は、十月の少雨を大きな要因としている。福井地方気象台によると、十月は高気圧に覆われた影響で大野の降水量は五七・〇ミリ。過去三十年間の平均「平年」の一五一・九ミリの38%で、過去三十年でも「かなり少ない」という。
 真名川から農業用水を取水する「真名川頭首工」改修工事は二〇一七(平成二十九)年から始まり、最終年の今年は十月十九日に再開。真名川頭首工は、農業用水の取水口に設ける堰(せき)で、ここから市南部の農地千二百八十ヘクタールに毎秒三・五トンの水を供給し、清滝川へと流れる。
 工事発注者の県奥越農林総合事務所によると、工事は毎年農閑期に実施しており、今月末に完了予定。一八年には水を送るための導水路の工事が始まったため、工事期間中は農業用水を止めている。ただ、昨年まで清滝川が渇水することはなかった。
 清滝川には流量を調整する施設がないため、現状では真名川からの農業用水がなければ回復できない状況だ。同気象台によると、八日には雨となる予報だが、現状を変えるほどの降水量は期待できそうにない。
 渇水の緊急事態は続くものの農業用水への通水はすぐに再開できない事情がある。現在の工事は真名川発電所の定期検査に伴う運転停止に合わせないといけない場所で工事が今月末に終わらないと発電所の運転再開に影響する。また、工事延長は工事費増となり、受益者である農家の負担増にもつながる可能性がある。
 両事務所は「通水したとしても、清滝川に届くまでに水が地面にしみこんでしまい、すぐに流れが戻らない可能性もある」との認識を示すが、考えられる対策は通水しかなく、両事務所の模索が続いている。
清滝川 大野市宝慶寺から市街地東側を通って同市土布子の真名川下流に流れる。木本から下流16・69キロは一級河川で、県奥越土木事務所が管理する。主要河川との位置付けではないため、環境保全などを目的に水を流し続ける維持流量の設定はない。

1920とはずがたり:2022/07/18(月) 22:11:32
■…改訂済
□…未改訂
×…未調査

■大坊谷
■久々野ダム
■朝日ダム
■秋神ダム
■高根第二発電所
■高根第二発電所
■黍生谷
■高根第一ダム
□末川取水口①
□西野川堰堤②
×管沢
□床並
□鹿ノ瀬川(取水口)③
□湯川④
×寒原
□白崩川⑤
□白川⑥
□御岳発電所
□牧尾ダム
×薮原
×三郎沢⑦
×鱒沢⑧
×大又沢⑨
×溝口川⑩
□鈴ヶ沢⑪
×千沢⑫
□(無名の沢・氷ヶ瀬)(19)
×小俣川⑬
×?川⑭
□?川導水路導水橋
×小谷沢⑮
□濁川取水堰⑯
□下黒沢⑰
■王滝川ダム管理所
×王滝川ダム⑱
□滝越発電所
□白川林道
■三浦ダム・三浦発電所入り口
□常盤ダム
□三尾発電所
□常盤発電所
□黒川ダム

1921とはずがたり:2022/07/23(土) 14:38:41

加藤乙三郎と四つの発電所
『土木史研究』(22)2002.5
https://www.jstage.jst.go.jp/article/journalhs1990/22/0/22_0_215/_article/-char/ja/
https://www.jstage.jst.go.jp/article/journalhs1990/22/0/22_0_215/_pdf/-char/en

1922とはずがたり:2022/07/24(日) 09:04:26
■…改訂済
□…未改訂
×…未調査

■大坊谷
■久々野ダム
■朝日ダム
■秋神ダム
■高根第二発電所・ダム
■黍生谷
×黍生谷取水堰
×小長谷
×塩蔵川
□高根第一ダム湖
×高根第一ダム
×高根第一発電所
■日和田川
■末川取水口①
■西野川堰堤②
×管沢
□床並
□鹿ノ瀬川(取水口)③
□湯川④
×寒原
□白崩川⑤
□白川⑥
□御岳発電所
□牧尾ダム
×薮原
×三郎沢⑦
×鱒沢⑧
×大又沢⑨
×溝口川⑩
□鈴ヶ沢⑪
×千沢⑫
□(無名の沢・氷ヶ瀬)(19)
×小俣川⑬
×?川⑭
□?川導水路導水橋
×小谷沢⑮
□濁川取水堰⑯
□下黒沢⑰
■王滝川ダム管理所
×王滝川ダム⑱
■滝越発電所
■白川付知林道
■三浦ダム・三浦発電所入り口(三浦滝越林道)
×三浦ダム・三浦発電所
■三尾発電所取水口(牧尾ダム内)
■常盤ダム
■三尾発電所
■常盤発電所
■三尾発電所放水口(木曽ダム内)
■黒川ダム

1923とはずがたり:2022/07/26(火) 15:12:54
>>1920

■…改訂済
□…未改訂
×…未調査

■大坊谷
■久々野ダム
■朝日ダム
■秋神ダム
■高根第二発電所
■高根第二発電所
■黍生谷
■高根第一ダム
■末川取水口①
■西野川堰堤②
×管沢
■床並
■鹿ノ瀬川(取水口)③
■湯川④
×寒原
□白崩川⑤
□白川⑥
□御岳発電所
■牧尾ダム
×薮原
×三郎沢⑦
×鱒沢⑧
×大又沢⑨
×溝口川⑩
□鈴ヶ沢⑪
×千沢⑫
□立間沢(19)
×小俣川⑬
×?川⑭
■?川導水路導水橋
×小谷沢⑮
□濁川取水堰⑯
□下黒沢⑰
■王滝川ダム管理所
×王滝川ダム⑱
■滝越発電所
■白川林道
■三浦ダム・三浦発電所入り口
■常盤ダム
■三尾発電所
■常盤発電所
■黒川ダム

1924とはずがたり:2022/08/11(木) 19:22:40

子供3人川に流される…小学生2人意識不明 熊本
https://news.goo.ne.jp/article/ntv_news24/nation/ntv_news24-2022081104638466.html
2022/08/11 18:44日テレNEWS

11日午後、熊本県甲佐町で子供3人が川に流され、小学生2人が意識不明となっています。

3人が流されたのは熊本県甲佐町の津志田河川自然公園付近の緑川です。

警察と消防によりますと11日午後4時50分ごろ、「数名が緑川に流されたようだ」と消防に通報がありました。流されたのは子供3人でこのうち1人は自力で岸にたどり着きました。残る2人は小学生で消防と近くにいた人たちで救助されましたが、いずれも意識不明だということです。

警察によりますと、現場に保護者はいたということですが、家族で来ていたのかや人数などはわかっていません。

1925とはずがたり:2022/08/28(日) 20:24:16
馬込川起点が浜名用水終点らしい。
両者の合流点はこの辺
https://maps.gsi.go.jp/#15/34.801876/137.775736/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0

2016年06月24日20:54
馬込川起点≫
https://wakakusasimai.hamazo.tv/e6895878.html
ここは浜北緑化木センター西の農業用水。
浜名用水の終点であり、馬込川の起点でもあるこの地点。

浜北緑化センターhttps://jatopia.ja-shizuoka.or.jp/event/ryokkabokuはここ
https://www.google.co.jp/maps/place/%EF%BC%AA%EF%BC%A1%E3%81%A8%E3%81%B4%E3%81%82%E6%B5%9C%E6%9D%BE+%E6%B5%9C%E5%8C%97%E5%96%B6%E8%BE%B2%E7%B7%91%E8%8A%B1%E6%9C%A8%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC/@34.8119681,137.7865137,17.54z/data=!4m5!3m4!1s0x601b1fc72e3681ed:0xa29c43e0d75baea2!8m2!3d34.8123642!4d137.7874819?hl=ja

浜名用水っぽい(google mapにも明記されてる),合流点以北の何処かに実際の境界点はあるらしい

1926とはずがたり:2022/10/12(水) 20:35:31
松阪 田んぼダムで治水検証 県内初の大規模実証実験 三重
https://www.isenp.co.jp/2021/10/15/65822/
2021-10-15 中勢, 地域

【松阪】水田の保水機能を生かした治水対策「田んぼダム」の実証実験が14日、三重県松阪市清水町で始まった。櫛田川流域の約20ヘクタールで取り組む。大規模な田んぼダムは県内で初めて。

田んぼダムは水田の排水升のせきの上に、高さ10センチで穴が空いたせき板を追加する。豪雨時に水田の貯水機能を増強するとともに、ゆっくり排水して、一度に川に流れ出す水量を減らす仕組み。下流域の洪水被害の軽減を図る。

平成28年度から始まり、今年度は他に安濃川、雲出川、三渡川流域の津、松阪両市、計4地区で実施するが、大規模な実験は初めてとなる。水位計を設置して流量を測定し、今月中に効果を検証する。

この日は関係団体でつくる県農地・水・環境保全向上対策協議会が清管SHKクラブ(安達正昭代表)に田んぼダム用せき板110枚を譲渡した。県は多面的機能支払交付金で支援し、同クラブには500万円を交付する。

安達代表は「4年前に管生町で床上浸水の被害が出たので田んぼダムを試す」と話した。

1927とはずがたり:2022/11/08(火) 17:01:40

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscejhe/68/4/68_186/_pdf/-char/ja
排砂に関する論文みっけ♪
Aとぼかしてあるが,電発所有という点とダム湖の形状から新宮川水系の二津野ダムであろう。
>A調整池は電源開発株式会社が保有する池タイプの調整池で唯一堆砂対策を必要としている地点
だそうで,意外に排砂は課題と成って居ないようだ。
また二津野Dだとすると
>ダム上流5,000mの地点に顕著な土砂流入をもたらす支川が流入している
というのは西川であろう。西川は上湯川や今西川等の支流があるがどの支流からの土砂の流入が深刻なのかは不明。
西川を遡るのはR425で牛廻越を経て田辺市に到る所謂酷道の1つである。

1928とはずがたり:2023/01/20(金) 13:53:25
毎年・神奈川県が水不足にならない,渇水しない理由は?最強説!
https://hon-tou.com/2022kanagawa-water/

1929とはずがたり:2023/01/20(金) 13:54:19
横浜水道みちを行く
横浜水道みちの事なら何でも知りたがり屋の管理人がその取水源を探訪します。

其の269 相模川の水が東京へ・東京分水の話
http://doushigawa.blog.fc2.com/blog-entry-274.html

1930とはずがたり:2023/02/02(木) 18:07:08
引原ダム 常時満水位:472.0m

現行音水川導水…間接流域:9km2(9.8km2程度?) 取水位:475.8m
https://maps.gsi.go.jp/#16/35.233214/134.521444/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

導水路増強
日ノ原川(仮称)・赤西川からも導水…15.3km2

既存と併せて24.3km2

上流から取水して引原ダム端で発電。
750m取水
取水域12.3km2

落差:270m 取水量:1.2m3/s 発電量:2,700kW →少ないな,,不可。

1931とはずがたり:2023/02/03(金) 11:30:12
>>1930
更に上流からも取水。

円山川水系大屋川からも取水して12.2km2

併せると水量を倍増出来て2.4m3/s・5,400kWとそこそこの規模に。


難点
大屋川の下流には発電所あり。(取水量は大したことない)
大屋川は円山川で水系を跨いでの導水には反対も強く出ること多い。
但し水不足の山陽側に導水出来ると云うメリットはある。

1932とはずがたり:2023/03/06(月) 21:21:46

1976年制定の河川管理施設等構造令に拠るとサーチャージ水位+2mが非越流部の高さの基準らしい(SWL+2,0mとある)

https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/happyou/thesises/2019/ol9a8v000004c43g-att/anzen2-19.pdf
一方で,引原ダムは,河川管理施設等構造令が制定さ
れた昭和51年7月以前の昭和33年に完成したダムであり,
河川管理施設等構造令に準拠できていない.(図-9)
・上限水位からの放流能力ではダム設計洪水流量(クリ
ーガー曲線)に対して不足
・非越流部高さが不足(SWL+2.0mに対して0.70mの不足)
・放流水脈とのクリアランスが不足
以上より,河川管理施設等構造令適合に1.5mが必要と
なり,洪水調節容量の拡大にかかる必要な嵩上げ高さは
0.5mで、90万m3の洪水調節容量増となる.

1933とはずがたり:2023/03/06(月) 21:26:07
>>1932
こいつのことか。
>Hn+hw+he+0.5(hw+he<1.5のときは、Hn+2)

https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=351CO0000000199

(堤体の非越流部の高さ)
第五条 ダムの堤体の非越流部の高さは、洪水吐きゲートの有無に応じ、コンクリートダムにあつては次の表の下欄に掲げる値のうち最も大きい値以上、フィルダムにあつては同欄に掲げる値のうち最も大きい値に一メートルを加えた値以上とするものとする。


洪水吐きゲートを有するダム
Hn+hw+he+0.5(hw+he<1.5のときは、Hn+2)
Hs+hw+(he/2)+0.5(hw+(he/2)<1.5のときは、Hs+2)
Hd+hw+0.5(hw<0.5のときは、Hd+1)

この表において、Hn、hw、he、Hs及びHdは、それぞれ次の数値を表すものとする。
Hn 常時満水位(単位 メートル)
hw 風による波浪の貯水池の水面からの高さ(単位 メートル)
he 地震による波浪の貯水池の水面からの高さ(単位 メートル)
Hs サーチャージ水位(単位 メートル)
Hd 設計洪水位(単位 メートル)

1934とはずがたり:2023/03/06(月) 21:27:23
ダムの貯水位についての用語集
https://www.ktr.mlit.go.jp/kinudamu/wording/01chisuichi/

1935とはずがたり:2023/03/18(土) 17:53:01

最上川は真室川流域のダム建設が課題。

石小沢川
https://river.longseller.org/rc/8202110367.html

「特定都市河川」指定へ連携 中山・石子沢川を巡って国、県、町が勉強会
2023/3/17 08:19
https://www.yamagata-np.jp/news/202303/17/kj_2023031700386.php

石子沢川について、2023年度内の「特定都市河川」指定を目指し取り組むことを確認した勉強会=中山町役場
 国土交通省山形河川国道事務所、県、中山町による流域治水勉強会の会合が16日、町役場で開かれ、2020年7月豪雨で内水氾濫した同町の石子沢川について、23年度内の「特定都市河川」指定を目指し、連携を強化していくことを確認した。

 指定を受ければ、県内初となる。河川改修などのハード対策、浸水リスクの高い土地利用規制などのソフト対策をより強力に進めることができる。一定規模以上の開発を行う事業者には雨水の貯留・浸透対策が義務化される。流域水害対策計画の策定後は、雨水をため、浸透させる施設整備の際、国の補助を受けられるようになる。

 会合では特定都市河川の制度活用や今後の検討体制などについて意見を交わした。勉強会は21年12月に設立し、流域治水対策を検討してきた。

1936とはずがたり:2023/03/25(土) 20:34:22
おお,俺の構想,既に実現してたw

2020年6月28日 (日)
伊奈川第二発電所の取水堰と越百側の取水堰
PATHpilotのブログ
http://www.pathpilot.jp/blog/2020/06/post-0d065b.html

大桑村村史には伊奈川発電所と伊奈川第二発電所の開発経緯が詳しく書かれていた。

福栃沢に取水堰があった。けさざわ取水堰の真南に1.1kmほどのところ。福栃沢の水をけさがわに導水していて、けさざわ取水堰の上流で放水しいる。

越百側取水堰があった。伊奈川ダムの真南の越百側にあって、伊奈川発電所への導水路に水を供給している。…
ダムをよく見るとダム湖の南側に流入口がある。越百川の水は、取水堰から真っすぐ北上してダムに水を供給しているのだ。

しかしなぜ越百川取水路が国土地理院の地図に掲載されていないのか。。。そのヒントが大桑村村史にあった。昭和52年11月15日付の広報おおくわ93号によると、越百川取水路は伊奈川ダム竣工から1年程遅れて完成したそうだ。ここから、国土地理院の地図は伊奈川ダム竣工時の状態を描いたもので、それから遅れて竣工した越百川導水路は描かれることはなかったということだろう。

1937とはずがたり:2023/03/25(土) 20:35:18
おお,俺の構想既に実現してた2w
>支流伊那川橋場発電所の放水(取水堰上流へ放流)を集める。

大桑発電所
ウィキペディア フリーな 百科事典
https://www.wikiwand.com/ja/%E5%A4%A7%E6%A1%91%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80

取水堰は1か所あり、その高さ(堤高)は7.12メートル、長さ(頂長)は138.47メートル。堰のゲートは2門の土砂吐のみで、右端に設置。堰右端にはゲートのほか魚道と流木路も備わる。取水口も右岸にあり、上流須原発電所の放水(放水路に直結)と支流伊那川橋場発電所の放水(取水堰上流へ放流)を集める。

1938とはずがたり:2023/04/07(金) 17:51:31
未整理河川

・伊南川発電所大倉取水堰・只見川[滝ダム他]
・時山第二発電所・幾里谷林道
・吾妻川(佐久発電所・渋川発電所・金井発電所・箱島発電所)
・鬼怒川[湯西川ダム・川治ダム・五十里ダム・川俣ダム・鬼怒川発電所]
・矢作川[越戸・阿摺・百月・矢作第二・笹戸・時瀬・矢作第一]
・飛騨川[大船渡・金山・七宗・菅田川・新上麻生・馬瀬第二]
・日高川[越方・椿山]

1939とはずがたり:2023/04/16(日) 19:06:15
中部電力の水力発電所、企業6社が改修費用 再エネ調達
カーボンゼロ
2023年1月25日 19:59
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD258L50V20C23A1000000/

1940とはずがたり:2023/06/13(火) 22:20:58
[廃止]上小阿仁発電所


https://minkara.carview.co.jp/userid/1644328/blog/40703186/
2017/11/03 ? 大正11年(1922年)に上小阿仁発電所が操業し、昭和41年(1966年)に発電所が廃止された事は分かっていますので、築90年程で廃止歴50年程というところで ...


上小阿仁村議会議事録
https://www.vill.kamikoani.akita.jp/div/gikai/pdf/gikai/H29-3/29-3-a.pdf
(7)小水力発電ポテンシャル調査について
萩形ダム建設以前は、大錠地区に水力発電所が建設されておりましたが、ダ
ム建設に伴い昭和 34 年に廃止されております。
水力発電所は、北海道電力により大正時代に建設が始まり、昭和の初期に発
電が開始されました。
県道杉沢上小阿仁線の八木沢集落手前の番鳥橋付近から頭首工により取水し、
ずい道と灰内導水橋、大錠導水橋を経て発電し、後に東北電力へ移管後廃止さ
れたもので、廃止時に各入口はコンクリートで封鎖されております。ダム建設
により取水が困難になるとのことから廃止されたものと思われますが、平成 26
年に萩形ダム下流に小水力発電所が建設され、一定量が小阿仁川に放流されて
おりますので、旧水力発電施設の利活用及び小水力発電事業の可能性を検討す
るため調査をするものであります。


橋梁レポート 上小阿仁村南沢の廃水路橋 第3回
https://yamaiga.com/bridge/kamikoani/main3.html
https://yamaiga.com/bridge/kamikoani/map_7.gif
なんでもこの水路、建設されたのは戦時中とのことで、目的は予想通り発電用。

小阿仁川の水を八木沢集落のすぐ下流で分水し、左岸の地下にほぼ水平の水路を掘ってこれを導水。約4.5km下流の大錠(おおじょう)地区で再び小阿仁川に水を落すが、このときの落差(推定50m)で発電所のタービンをまわして発電を行っていたというから、これは典型的な水路式発電所だったようだ。

実際、稼動していた当時、八木沢集落の人々もこの保全に携わったとのことで、秋場など大量の落葉が導水路に入り込んで水の流れが悪くなると、一時的に水門を閉めて水を止め、カンテラを持って隧道に潜っては、つまりの除去を行うような事もあったという。(あれだけ巨大な水路が落葉で詰まるというのもにわかには信じがたいが、長野県の別の発電水路では、ミズゴケの除去のために導水隧道の清掃をかつて定期的に行っていたという話しを聞いたことがある。或いはそういうこともあったかも知れない)
そしてしばらく水を止めていると、発電所の方から電話が掛かってきて、「水を流してくれ」と催促されるような事もあったと言うから、この通りならば些かのどかな風景を連想する。

しかし、少なくとも戦時中の建設当時は、苛烈な統制下の突貫工事が行われたそうで、朝鮮の人たちが大勢働いていたと仰っていた。当時の秋田県は全国有数の鉱産県であり、山をひとつ挟んだ所に阿仁銅山、また県北部には有名な尾去沢や花岡、小坂といった鉱山もあった。おそらくはこうした鉱山への電力供給を目処とした発電所だったのだろう。しかし、事業者が誰であったかは覚えていないという。

建設の当初には集落の盛衰にも多少の関わりを持ったであろう発電所であり発電水路であったが、その終焉は以外に早く訪れ、県営第一号となる萩形ダムが上流に完成した昭和41年に廃止された。これは同ダムが小阿仁川の水の大半を別の河川に導水するものであったため、流下する水量が極端に減少した事が原因だった。(現在も小阿仁川は川幅の割に水量が少なく、洪水時にのみ大河の様相を呈するが、この人工的な河川争奪の影響があるといわれる)

…こんな風に古老の証言は、件の水路橋にまつわる謎を、ほぼ全て解き明かしてくれた。

1941とはずがたり:2023/07/04(火) 10:12:47
【JR美祢線またも被害】今回の大雨でJR美祢線の線路ふたたび崩落・流出
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee91fc9c17edc91c165d7ac92a965188b6f06bbd?source=sns&amp;dv=pc&amp;mid=other&amp;date=20230701&amp;ctg=loc&amp;bt=tw_up
7/1(土) 13:11配信
KRY山口放送

KRY山口放送

30日から降り続く雨で美祢市を流れる厚狭川が増水し、JR美祢線の線路と橋が崩落、運行ができない状況となっている。

現場は、南大嶺駅と四郎ヶ原駅の間で川幅約70mの厚狭川をまたぐ線路。JR西日本によると、いつ崩落したかは不明だが、運休中で人的被害はないという。

美祢線は、2010年7月にも大雨被害で線路と橋脚が流出。およそ13億円をかけて1年あまりで復旧させた。現在は、利用者数の低迷が課題となっている。

1942とはずがたり:2023/07/04(火) 11:12:03
補強工事中の堤防が決壊、約50戸に浸水被害 兵庫・伊丹市の天神川
鈴木春香2023年5月8日 10時54分(2023年5月8日 13時07分更新)
https://www.asahi.com/articles/ASR583HRNR58PIHB003.html

1943とはずがたり:2023/07/21(金) 23:29:07

済:滝波川
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/hokuriku/kuzuryu/takinami.html

済:真名川
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/hokuriku/kuzuryu/managawa00.html

済:只見川下流
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/tadami00.html

1944とはずがたり:2023/07/21(金) 23:29:46
>>1938

未:下荒井堰・壁倉PS・富田PS
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/hokuriku/kuzuryu10.html

未:庄川(成出・椿原・赤尾・小原・合口)
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/shokawa00.html

未:早月川(中村PS・小早月川・蓑輪付近)
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/hokuriku/ecchu/hayatsuki00.html

1945とはずがたり:2023/07/21(金) 23:30:05
>>1944-1945

未:吾妻川
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/agatsuma01.html

未:阿知川
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/tokai/achi00.html

未:矢作川(越戸ダム・百月発電所・ダム)
http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/tokai/yahagi00.html

1946とはずがたり:2023/07/29(土) 18:33:04
過疎地への配水はタンク車で…老朽化した水道管の維持難しく厚労省が指針
2023/07/29 15:00
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230729-OYT1T50255/

 人口減が続く過疎地への新たな配水手法として、厚生労働省がタンク車で運ぶ「運搬送水」の指針をとりまとめたことがわかった。運搬送水は水道管や施設の維持、改修が不要で費用が安くすむ。2029年までに全国で400超の小規模集落が消滅する可能性があり、厚労省はこうした地域での導入を想定している。
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 全国の上水道事業は、自治体など約1300事業者が運営している。人口減少の影響で、20年の全国の水道料収入は2兆2000億円と、ピークだった01年から1割減った。給水人口が5000人以下の小規模な簡易水道事業者は、人口の減少率が高く、さらに厳しい経営を強いられている。

 一方、高度経済成長期に整備された水道管や施設は老朽化が進む。改修費には年間1兆3000億円が投じられ、上水道事業者の4割超が赤字だ。小規模な自治体ほど水道料収入は少なく、改修費の負担は重い。

 日本水道協会(東京)によると、タンク車での運搬にかかる費用や住民が使用する水量を考慮すると、運搬送水は数十人規模の集落に適しているという。すでに宮崎県や静岡県の小規模集落で導入されている。

 総務省が19年に行った全国の自治体への調査では、過疎地域のうち「10年以内に消滅する可能性がある」のは454集落に上り、ほとんどは住民が25人に満たない。地域別で最多は四国の162か所。東北、中国、九州でも50か所を超える。

 人が住み続けるか見通せない集落の水道設備については対応に悩む自治体が多く、厚労省には、数年前から運搬送水に関する相談が寄せられていた。

 厚労省が近く公表する指針では、運搬送水は地中の水道管に比べて気温の影響を受けやすく、タンク車や一時的に保管する配水池で水が長期間滞留することがあることから、塩素濃度の管理を徹底する必要があるとしている。

 確実に水を届けるため、事故や故障を想定した代替車両の確保のほか、積雪や凍結のリスクが少ないルートを選定しておくことを推奨。配水池で漏水が起きた場合に備え、リモートで水量を把握できるシステムの導入が望ましいとした。

 浦上拓也・近畿大教授(公益事業論)は「運搬送水は過疎集落を抱える自治体の新たな選択肢になり得る。人口減の加速は確実で、水道施設を維持すべきか、費用対効果の観点から慎重に検討しなければならない時期にきている」と話した。

  ◆運搬送水 =水道施設から遠距離にある集落に、タンク車などで定期的に生活用水を運ぶ。水は配水池やタンクで保管し、水道管などを通じて各戸に届ける。施設からの長い距離を管路でつなぐ必要がなく、設備投資費用が安くなる。

1947とはずがたり:2023/08/05(土) 10:37:32
2020年の記事だが,石木ダムこじれてるなあ。。

https://nordot.app/639006284154111073
まるでゾンビ、45年間本体未着工のダム計画 徹底抗戦13世帯、長崎県「実力行使も選択肢」
石川 陽一

 82年5月、小学2年生だった松本さんは初めてダム問題を意識することになる。県が県警機動隊を動員し、建設予定地の強制測量に踏み切ったのだ。

 強制測量後、県側は動きを控える。「ダムのことは忘れて日常生活を送っていた」(松本さん)という92年7月、豪雨で石木川の本流の川棚川が氾濫し、町中が浸水。94年8月から95年4月にかけては、佐世保市で最大43時間連続断水、給水制限264日に及ぶ大渇水が起こった。

 石木ダムは佐世保市への給水と川棚町の治水対策が目的だ。県関係者は「ダムがあれば氾濫は防げたし、渇水の被害も緩和できた。行政としては痛恨の出来事だった」。建設計画は息を吹き返す。当初は反対で一致団結していた住民側からも用地買収に応じる人が出始め、97〜2004年度に計54世帯が立ち退きに同意した。


反対運動も再び活発化した。10年3月に水没予定道路の付け替え工事が始まると、反対住民は抗議して連日、重機の周辺に座り込んだ。「命を懸けた」行動で一時は工事を中断させ、中村法道知事と4回面談したが、決裂。両者が歩み寄ることは無かった。13年9月、国がダム建設に「お墨付き」を与える事業認定を告示し、翌年から県は土地の強制収用に向けた手続きに入った。19年9月、ついに県側は全予定地の権利を取得し、松本さんら残る13世帯は、法的には「国有地を不法占拠する元地権者」となった。

 ▽人口減でも需要増

 県側が石木ダム建設の根拠とするのは大きく2点。一つは、佐世保市の水需要がこれから緩やかに増加していくという市水道局の予測だ。今から18年後の38年には、最大で1日当たり約10万6500トンの水需要を見込み、予備の10%を加味した約11万7000トンが必要と推計。佐世保市が保有する年間355日以上水を供給できる「安定水源」は、1日当たり約7万7000トンにとどまるため、ダムで残りの約4万トンを補うつもりだ。

 市水道局によると、09〜18年の1日最大給水量の実績値は約10万7600トン。この年は寒波で家庭用の配管が破裂する事故が起きており、残りの年は約7万7000〜約8万2000トン。安定水源の供給量を超えた場合は、天候によっては取水できない「不安定水源」の約3万トンや民間の農業用水などを組み合わせて対処しているという。水道局の担当者は「水道事業者は常に水を安定供給できる施設の整備を水道法で義務付けられている。需要予測は必要最小限にとどめており、石木ダムを造ればギリギリ足りるという状況だ」と説明する。

▽100年に1回の大雨

 県側の2点目の論拠は、川棚町の治水対策でダム建設が最も費用対効果が高いとの試算だ。県河川課が19年に作成した資料によると、堤防のかさ上げや河道の掘削など7種の方法を検討した結果、ダム中止に伴って発生する費用約62億円を含めて210億〜433億円程度かかる。このままダムを造れば、治水面に限ると今後50年の維持管理費を含めて約77億円で済むという。

1948とはずがたり:2024/01/06(土) 19:39:19
びわ湖水位 渇水対策本部の目安まで下がる 知事“年明け判断”
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231226/k10014300441000.html
2023年12月26日 16時41分

滋賀県のびわ湖の水位が、節水の呼びかけなどを行う「渇水対策本部」を設置する目安となっているマイナス75センチまで下がっていて、三日月知事は会見で、「引き続き注視する」としたうえで、来年1月4日時点の水位を見て、本部を設置するかどうか判断する考えを示しました。

びわ湖の水位は、12月26日午前6時の時点で基準となる水位からマイナス75センチとなり、例年のこの時期の平均を40センチ下回って、滋賀県が「渇水対策本部」を設置する目安まで下がりました。

「渇水対策本部」を設置すると節水の呼びかけなどを行うことになりますが、三日月知事は26日の会見で「場合によっては年末に設置するということも選択肢としてあったが、年末から年始にかけては雪どけ水で水位が回復する傾向にあるので、引き続き注視していきたい」と述べました。

そのうえで、年明けの1月4日時点の水位を見て、「渇水対策本部」を設置するかどうか判断する考えを示しました。
約1450万人が水を利用 びわ湖からのルートは

滋賀県のほか、大阪府や京都府、兵庫県に住むおよそ1450万人がその水を利用しているびわ湖。

湖から水が流れるルートは3つあります。

1つは琵琶湖疏水で、大津市中心部から京都市へ一日およそ160万トンの水が流れ出ています。

もう1つは大津市南部の南郷から流れる宇治発電所導水路で、ここから一日に数百万トンの水が流れ出ています。

そして、最も水量が多いのが、びわ湖から流れ出る唯一の川、瀬田川です。

この瀬田川に設けられた瀬田川洗堰という施設に国土交通省の職員などが常駐して、びわ湖の水位や川の水の流量などを調節しています。

昭和36年に完成した現在の本堰には10の水門があり、上段、下段と呼ばれる2段のゲートが上下に動いて1門ずつ「全開」から「全閉」まで細かく調整することができます。

▽上下段のゲートがともに上に上がると「全開」、
▽上下段のゲートが上下に分かれて流れをせき止めると「全閉」です。

ことし8月の台風のあとは10の水門すべてが開かれ、画像からも洗堰下流の水位が高かったことがうかがえます。

一方、ことし12月の画像ではすべての水門が閉じられていて、本堰の下流は川底が見える状態になっています。

琵琶湖河川事務所によりますと、現在はバイパス水路と呼ばれる別の水路から放流していて、必要とされる量に応じて放流する量を調整しているということです。

国土交通省琵琶湖河川事務所の原田豊彰副所長は「節水を心がけていただいて、びわ湖の水を大切に使っていただきたい」と話しています。
過去の水位低下と取水制限は

びわ湖の水位が平成以降で最も低くなったのは、平成6年9月のマイナス123センチでした。

この時はびわ湖にせり出した「浮御堂」と呼ばれる大津市の景勝地の周辺でも水がなくなったほか、ふだん沖合にある長浜市の奥の洲は、現在よりさらに陸地化が進んでいました。

この影響で、京都府、大阪府、兵庫県では最高で20%の取水制限が実施され、減圧給水で水道の水が出にくくなったほか、滋賀県でも最大で10%の取水制限が行われました。

そのあとも、
▽平成7年12月に、マイナス94センチ
▽平成12年9月に、マイナス97センチ
▽平成14年10月に、マイナス99センチとなるなど、
マイナス90センチ台となる水位低下が3回あり、平成12年と14年には5%から10%の取水制限が実施されています。
漁業も水位低下による被害

びわ湖の水位が低下したことで、湖の南部では場所によって湖底の石に漁船がぶつかり、スクリューが傷つくなどの被害が出ています。

30人の漁業者が所属している滋賀県守山市の玉津小津漁業協同組合では、びわ湖に仕掛けた「エリ」と呼ばれる伝統的な定置網を使った漁をしていますが、水位が下がったことで魚がかからなくなり、仕掛けの網を片づけたということです。

また、湖岸や港には大量の水草が流れ着くようになっていて、船を出すと、湖面に浮かぶ水草で浅くなった湖底の石が隠れて船のスクリューがあたって壊れる被害が、これまでに5隻相次いだということです。

このため漁協では、大量に流れ着く水草を週に1回から2回、組合員に呼びかけて除去しています。

玉津小津漁業協同組合の田中善秋組合長は「やはり船がないと仕事にならない。通常の水位でも浅いので、これだけ水位が下がってしまうと、限られた船しか出られない」と話していました。


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