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利水・治水スレ
1230
:
とはずがたり
:2016/10/16(日) 21:50:35
>>1227-1230
この時は、非常用ゲートからの放流を建設以来初めて行ったり、上流の琵琶湖で41年ぶりに水門を完全に閉めて河川へ水が流入するのを止めたりして、大規模な氾濫は防いだ。だが、こうした対策では、雨量がさらに増えれば、下流や琵琶湖の周辺で浸水する恐れがある。
天ヶ瀬ダムの洪水防止能力を高めるため、ダムの脇に最大放流量600トンのトンネル水路(長さ617メートル)を造る工事は13年6月に始まった。18年度に完成の予定で、国交省は「大規模な氾濫の恐れは解消される」としている。
治水に大切な役割を担ってきたダムだが、費用が巨額で工期が長く、環境への影響も大きいことから、新たに造るのは難しい。そこで国交省は近年、既存のダムを改良して性能を上げる「ダム再生」に力を入れている。
天ヶ瀬ダムもその一つで、国直轄のダムでは現在、徳島県の長安口ダム、愛媛県の鹿野川ダムなど10か所程度で、再生事業が実施されている。トンネル水路のほかに、ダムに穴を開けて放流管を新たに埋め込む工法もある。
■ □
被害が多発している局地豪雨の被害を減らすには、より身近で、規模の小さい施設に水をためる対策も有効だ。
兵庫県は、09年の佐用町水害(死者20人)など豪雨の被害が相次ぐのを受けて、都道府県では初の総合治水条例を12年に施行し、ダムや堤防の整備に加えて、様々な手段で貯水する取り組みを積極的に進めている。
その一つとして目を付けたのが、学校の校庭だ。
昨年8月、台風11号が近畿地方を縦断し、兵庫県南部では強い雨が降った。この時、西宮甲山(西宮市)、宝塚東(宝塚市)、阪神昆陽(伊丹市)の県立3高校の校庭いっぱいに、水が深さ30センチくらいたまった。貯水量は計4460トンで、学校のプール10杯分くらいをためたことになる。
県が武庫川流域で進める「校庭貯留」の成果だ。校庭をひざの高さほどのコンクリート壁で囲い、水をためる。壁には小さな穴を開け、水は半日くらいで流れ出るようにしている。
計画中を含めて8校が導入している。公園なども含めて、100か所程度に増やすのが目標だ。農家の協力を得て、水田の排水口に板を取り付けて、雨の時に深さ10センチくらいまで水をためる「田んぼダム」も増やしている。「一つひとつの規模は小さくても、合わせれば市街地の浸水を抑える効果は大きい」(県総合治水課)という。
滋賀県でも昨年、同様の条例が制定され、貯水への様々な取り組みが始まる。多発する気象災害に、どう備えればよいのか。新たな知恵と工夫で減災を目指す動きが、広がっている。
◇サイトに監視カメラ映像
雨の時、ダムや河川が安全かどうかを知るには、国土交通省のサイト「川の防災情報」(
http://www.river.go.jp/)
が便利だ。地図から地域を選択すると、雨量や水位、レーダーの観測結果、ダムの放流状況、洪水予報などの情報が表示される。
国交省の各地方整備局や自治体の多くはダムや河川に設置している監視カメラの映像もサイトで公表している。神戸市の河川モニタリングカメラシステム(
http://www.kobe-city-office.jp/kawa-camera/)
は30か所の画像を30秒ごとに更新。「普段は穏やかな河川が豪雨で一変する様子を知ってほしい」として、2008年の都賀川水害(死者5人)など、過去に起きた急激な増水の記録画像も公開している。
※天ヶ瀬ダム 1953年の台風13号で淀川水系に大洪水が発生したのを受けて建設され、64年に完成した。洪水防止のほか、発電、飲み水の供給も兼ねた多目的ダム。高さ73メートル、長さ254メートルのアーチ式で、約2000万トンの水をためられる。
2015年08月24日
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