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利水・治水スレ

1733とはずがたり:2020/10/03(土) 00:02:33

日本初の市民出資による小水力発電!小早月発電所(富山)
http://communitypower.jp/996

今回取り上げる小早月発電所は、地域の民間企業主導で全国で初めて市民出資により富山県滑川市で建設・設置された小水力発電所です。

拠点:富山県滑川市
事業主体:株式会社アルプス発電
ステータス:実績あり
設立の経緯

「小早月発電所」は、立山連峰から流れる豊富な水を活かす小水力発電所で、2012年4月から稼働をはじめました。この発電所は、最大出力990キロワットで、年間で約5,464メガワット時(一般家庭約1500軒分の電力)を発電しています。

発電所を建設した小早月川(こはやつきがわ)は、立山アルプスの名峰、剱岳を水源とする二級河川早月川の支流です。早月川とその支流は水量が豊富なうえに急勾配で、小水力発電には向いている地域といえます。そのため、付近には北陸電力が建設した水力発電所が多数設置されています。

株式会社アルプス発電の取り組みは、故古栃一夫さんのイニシアチブのもとにはじまりました。この地域で生まれ育った元県会議員で社長の古栃さんは、子どもの頃からここに水力発電所をつくることを夢見ていました。古栃さんは、地元の土木建設業の技術・ノウハウを活かせる新しい事業として小水力発電事業の実現を志し、10年以上かけて全国各地の発電所を見て回り、地元の水系を調査してきたのです。そうした開発調査のなかで、全国小水力利用推進協議会の事務局長中島大さんや、自然エネルギーの地域事業を応援しているISEP(環境エネルギー政策研究所)所長の飯田哲也さんがアドバイスに入り、本格的に事業を進めることになりました。

2005年に富山県内の地元経済人からの資本金出資の協力を得て、株式会社アルプス発電を設立。資金調達や技術面の困難を乗り越え、やっと建設が始まった頃、残念なことに古栃さんは亡くなくなられてしまいました。その後、次男である古栃均(現社長)さんが中心となり、創業メンバーがその遺志を継いで小早月発電所を完成させました。
小早月発電所の発電機(写真:高橋真樹)

小早月小水力発電の仕組み

小早月小水力発電は、小早月川の砂防堰堤(えんてい)から取水し、約3キロ下流に位置する発電所へ水を流し、発電した電気はPPS(特定規模電気事業者)に販売しています。 発電に使った水は、放水口から再び川に合流させています。

厳しかった資金調達

発電所建設に際してまず苦労したのが資金調達です。総額約10.5億円のうち、およそ半分を環境省の補助金でまかなえることになりましたが、残る半分について銀行からの融資を得ることができませんでした。理由のひとつには、北陸地域での自然エネルギー事業が少ないことが挙げられます。銀行としては経験がないので、どのように評価すればよいのかわからないのです。また、ある程度の採算が見越せるFIT制度も事業の計画時点では始まっていなかったので、採算が取れるという証明が難しかったということもありました。

そこで、足りない資金を長野県飯田市の太陽光発電事業で実績のあったおひさまファンドを通じて、市民出資という形で集めることになります。市民出資では、プロジェクトの資金をまかなう5億円分と、工事のつなぎ資金(必要な資金が調達できるまで一時的に借り入れる資金)となる2億円、合せて7億円を募集しました。市民出資の募集は2010年9月から始まり、つなぎ資金の2億(一口300万円、年利7%)は比較的早く集まりました。また、5億円の方は一口50万円で7年で年利3%の利子をつけて返済するものでした。こちらは口数が多かったこともあり、募集当初はそれほど伸びませんでしたが、東日本大震災を受けて、自然エネルギーへの関心が高まったことで、結果として1年もかからずに集めきることができました。出資者は全国から合計で530人余りに上りました。2012年に小早月発電所が稼働すると、順調に発電がおこなわれ、出資金は予定通り返済されています。




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