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利水・治水スレ

1803とはずがたり:2021/05/22(土) 14:07:10
どうやら水路には圧力と無圧力の2種類があって,ダムの水中から取水する場合圧力がかかるらしいがそれを無圧にする工夫が水路式からダム式に変更になった読書ダムにはあるらしい。詰まり無圧の水管に圧力掛けるとまずいことになる様だ。

Jp.05_木曽川水系IEA水力実施協定ANNEX 11水力発電設備の更新と増強第二次事例収集(詳細情報)
https://www.nef.or.jp/ieahydro/contents/pdf/4th_a11/jp/05.pdf

大同電力(株)は木曽川一貫開発の要として最上流王滝川に三浦ダム(高さ83.2m)を計画し、昭和10年(1935年)着工したが、電力国家管理時代を迎え、日本発送電(株)がこれを引継ぎ、昭和17年(1942年)完成した。当時東洋一と言われた貯水量(総貯水量6,222万m3)によって後述の牧尾ダムとともに木曽川の流況を改善し、下流発電所群の増強を促すものとなった。日発は上流部に常盤発電所(昭和16年)、三浦発電所(昭和20年)、御岳発電所(昭和20年)、上松発電所(昭和22年)を開発し、下流部に兼山発電所(昭和18年)を完成した。下流部の残存落差と流量の有効利用という面から注目されていた丸山発電所は日発によって昭和18年(1943年)着工されたが、電力再編成によって関西電力に引き継がれ、昭和29年(1954年)4月完成した。これによって木曽川の全落差利用という成果をあげた。

…牧尾ダム(高さ104.5m)は愛知用水公団(現在水資源機構)により愛知用水の貯水池として昭和36年(1961年)王滝川に建設された。愛知用水は名古屋を中心とする上水・工水の需要、および岐阜県から尾張東部と知多半島の農業用水充足のために用水を供給する事業で、兼山発電所地点で取水しているが、取水地点での不足量を補給するために設けられたダムである。三浦ダムによる貯水池の流況改善を図-2に示す。また図-3に、発電所をバイパスして再開発された木曽発電所、新たに建設された読書第二発電所(読書発電所4号機)の事例を示す。

<図>木曽川のデュレーションカーブ



2-b)保全と制御に関するシステムの改良
木曽ダム(王滝川)の下流では、王滝川は木曽川と合流しており、そこには王滝川堰堤と木曽川堰堤から無圧トンネルで取水し水槽で合流させ更に無圧トンネルで上水槽に導入する寝覚発電所が存在している。木曽調整池の新設に伴い、木曽調整池に設けられた上下2段の取水口の上段からは寝覚発電所へ、下段からは木曽発電所へと改造された。この結果通常は効率の良い木曽発電所を優先し、流量が豊富なときやピーク時には2つの発電所が同時に運転できるようになった。

2-c)土木建築分野の技術革新、適用拡大、新材料木曽川の再開発においては、読書第一発電所(現読書発電所1〜3号機)の取水堰堤下流にダムを建設して調整池を設け、読書第二発電所(現読書発電所4号機)が増設された。既設の読書第一発電所(現読書発電所1〜3号機)は水路式からダム式に変更となったが、読書第一発電所(現読書発電所1〜3号機)の導水路トンネルは無圧で設計されている。図-5に示すように取水口位置に垂れ壁と空気孔を設置して新たな圧力が導水路トンネルにかからないようにして、無圧で設計された導水路トンネルを改造することなくそのまま使えるように工夫した。


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