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利水・治水スレ

779とはずがたり:2014/06/03(火) 14:04:44
>>778-779

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図1 「加子母清流発電所」の建設予定地。出典:岐阜県恵那農林事務所

 中津川市から木曽川を下っていくと、川に沿って広域の水道設備が整備されている。その中間地点のあたりで、岐阜県が運営する「釜戸小水力発電所」が2008年から稼働を続けている。2カ所の設備をつなぐ送水管の22メートルある落差を生かして、90kWの電力を作ることができる(図2)。

 流量を制御できる水車と発電機を組み合わせて、水道の供給に影響を与えずに発電事業を運営することができる。年間の発電量は75万kWhになり、そのうちの約2割を水道事務所で消費して、残りを電力会社に売電する。水道事務所で消費した電力はCO2排出量の削減分を換算したうえで、「オフセット・クレジット(排出量削減権)」にして企業に販売する念の入れようだ。

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図2 「釜戸小水力発電所」の所在地。出典:岐阜県都市建築部

 エネルギーの地産地消という点では、中津川市内にある保育園の横を流れる農業用水路に導入した小水力発電にも注目したい。2012年3月に稼働した「第一用水上金(うえがね)水力発電所」である(図3)。新しい発電所だが、約350年前に造った水路に小規模な発電設備を設置した。

 取水口から発電設備までの6メートルの落差を使って、わずか0.5kWの電力を生み出している。それでも近隣の道路に設置した10基の街路灯に電力を供給することができる。事業費は1400万円かかったが、全額を国の「地域ニューグリーンディール基金」で充当した。

 …北陸電力はダムから下流の自然環境を維持するために流している「河川維持放流」を活用した発電所の建設を進めている。

 2012年12月には岐阜県北部の飛騨市で「新猪谷(しんいのたに)ダム発電所」の運転を開始した(図4)。ダムからの河川維持放流を発電機に送り込み、500kWの電力を作ることができる。年間の発電量は400万kWhにのぼり、一般家庭で1100世帯分の電力を供給可能だ。このほかに同様の河川維持放流を活用した発電所は、中部電力も岐阜県内の2カ所で建設中である。

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図4 「新猪谷ダム発電所」の全景と発電設備。出典:北陸電力
 現在のところ岐阜県の小水力発電の導入量は全国で10番目だが、今後は着実に順位を上げていく見込みだ。さらに最近では太陽光発電の導入量が規模は小さいながらも急速に増えてきた(図5)。

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図5 岐阜県の再生可能エネルギー供給量。出典:千葉大学倉阪研究室、環境エネルギー政策研究所
 隣接する愛知県が太陽光発電の導入量で第1位であることからもわかるように、中部地方の太平洋側は日照時間が長い。岐阜県の平均日照時間は全国の都道府県でトップ10に入るほど、太陽光発電に適した土地である。ただし森林の比率が面積の8割を超えて全国で2番目に高く、大規模なメガソーラーを建設できる場所は限られている。

 そうした状況の中で県南部の美濃加茂市で進むメガソーラーの建設プロジェクトがある。地元の建設会社が中心になって推進中の「美濃加茂エネルギーファーム」である。県が所有する2万5000平方メートルの空き地に1.5MWのメガソーラーを建設する計画だ(図6)。

 このプロジェクトでユニークな点は、太陽光パネルの高さを2.5メートルに引き上げて、その下で農業を実施できるようにすることである。地域の振興を兼ねた再生可能エネルギーの導入を目指して、2013年12月に運転開始を予定している。


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