フクの発言に、一同はクスッとする。
その言葉はTheory of Super Ultra Nice Kingdom(訳:超超素敵な王国論)という名の著書から引用されたもの。
略称TSUNKに書かれているのはどれもがヘンテコな言葉ではあるが、謎の説得力をはらんでいる。
ゆえにモーニング帝国のみならず、マーサー王国やアンジュ王国、果実の国にまでも熱狂的なファンが存在するという。
「外国の言葉話せるの?」
「Yes!」
「喋ってみて。」
「How are you doing? I am fine.
I'm so happy to be a member of this team.
Why don't we talk about the globalization of Moning empire's swordwoman together?
I want to liven up the Military strength with you all!」
「What do you want? Is it necessary?」
「Oh! マーチャンさん、さすがです。」
異国語となると急に流暢に喋りだすノナカに、マーチャン以外の先輩剣士らは困惑してしまった。
その中でもエリポンだけはなんとか話に入ろうと頑張ってはみたものの、
語学力が足りないために「I am a pen!」としか言えなかった。
そうこうしているうちに、ハーチンがノルマの100人斬りを達成する。
アイナが本来の自分との乖離に悩むうちに、少しずつ、仮想人格の力が強まってくる。
オレンジをうまく扱い、成功を手にし続ける攻撃的な人格。
それはアイナの中にいる、もうひとりのアイナ。Aina I N Aina。
アイナは徐々にその人格を抑え続けられなくなりつつあることに怯えていた。
だがオレンジなしで戦場に出れば元の自分のまま。苦しかったが飲まないわけにいかなかった。