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SSスレ「マーサー王物語-サユとベリーズと拳士たち」

92 ◆V9ncA8v9YI:2015/05/15(金) 04:00:51
「はいはい、争うのは勝手だけど選挙の後にしてね。」

手をパンパンと叩きながらハルナンはマーチャンとオダを制する。
切磋琢磨するのはよいことだが、作戦決行の日までに怪我をされたら困るのだ。
なのでハルナンはなんとか話題を変えようとする。

「ところでハル、さっき番長やKASTが強そうって言ってたけど具体的に誰がそういう風に思えた?
 他のみんなも要注意だと思える人物を教えてくれないかな。それがオダちゃんの『処刑』に役立つかもしれないし。」

ハルナンに問われた天気組は、それぞれ思い思いの強者をイメージし始めた。
真っ先に回答したのはハルだ。マーチャンも続いていく。

「やっぱりトモでしょ、あんなにパンチが鋭いところを見るとボクサースタイルを得意としているのかな?
 あれ、でも弓を背負ってたっけ・・・・・・あれはなんだったんだろう。飾りなワケないよなぁ。」
「マーはタケって人が凄いと思ったよ。なんかフク濡らさんみたい」
「なんだよそれマーチャン」
「マーもわからん」

今挙がったトモとタケが強者だというのは誰が見ても明らかだった。
それに対して、アユミンとオダは意外な人物をピックアップする。

「私はサユキの言ってた"重力"を消すっていうのが気になるなあ・・・・・・
 本当に消しちゃったら大変じゃない?宙に浮くのかな?そうだとしたら、いくら私でも滑らせることは出来ないかも・・・・・・」
「私はリナプーと呼ばれてた人が気になりますね。だって私と同じく"透明"になれるんですから。
 でも透明化の手法は私とは少し違うみたいです。もう少しだけ観察が必要ですね。」

ハルナンはみなが挙げる要注意人物を、心のメモに記録する。
やはり各国で名を挙げた戦士たちだけあって、一筋縄も二筋縄もいかない曲者ばかりだ。
もしも一斉に裏切られたら天気組どころか、モーニング帝国自体がピンチになるだろう。
だが、そうはならないような策はすでに練ってある。
番長にKAST、そして目の前の天気組らがハルナンに牙を向いたとしても、例の助っ人さえ来れば護ってくれる。
そう、「従順なゲスト」の存在をハルナンは隠し持っていたのだ。これは味方にも明かしていない。

(天気組のみんなを騙す形になっちゃってごめんね。でも全ては私が帝王になるためなの。理解して。)


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