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SSスレ「マーサー王物語-サユとベリーズと拳士たち」

866名無し募集中。。。:2016/05/26(木) 00:27:31
名乗り終わるとともに一分の隙もない構えを取る二人。
二人の纏う闘気が只者でないことはこの場にいる全員が感じていた。
ユカニャ王が頼りにしていた強力な援軍がこの二人であることは疑いようがなかった。

気圧されるアイナ軍団の何人かが、ここまできてようやく気付く。

「ガレリアのモエミー?アサヒ?…ま、まさか!?」
「通った後には何も残らないって話の、ガレリア1のダーティペア、あのビ、ビ、ビ??」
「ビター・スウィート!?」

「ちょっとちょっとぉ!ひどいこと言わないでよね、失礼しちゃう」
「そうだよぉ、私たちは任務を確実にこなしてるだけなんだから」

『ガレリア』とは、某財団が設立したこの大陸最大のミュージアムである。
どこの国からも独立を保ち、この世界全ての歴史的文化的遺産を保管することを使命としている。

モエミーとアサヒはそのガレリア所属のエージェント。
世界を股に掛け、秘宝を探し保護したり、盗掘者や悪質な美術品シンジケートを叩き潰すのが仕事だ。
だが真面目で正義感に溢れるこの二人は、特にその秀でた武力でやりすぎてしまうことも少なくない。
だから盗賊や密輸などの裏世界にいた者にはこの二人の悪名は轟いているのである。

美人の見た目だけで『甘く』見てかかり、結果、死ぬほどキツイ『苦い』思いをさせられる。
転じて『ビター・スウィート』というのが彼女たちの通り名なのだ。

「チッ…厄介な連中が来てくれたな。だが構うな、数で押し潰せ!!」

引き気味の軍団だったがアイナが一喝するとすぐに正気を取り戻して襲い掛かってくる。
国盗りをするのに輝きを恐れてはいられない。

「じゃあ私は右ね、アサヒちゃん」
「左行くね、モエミーちゃん」

向かってくる数百の大群相手に2人が左右に別れると、あっという間に敵が吹っ飛ばされ始める。
アウトロー組織に乗り込んで壊滅させるのが仕事の2人には数の暴力などお手の物。
使いこなす強力な武器に悲鳴が上がる。

「な、なんだあっちは…どうやったらあんなに色々な倒し方ができるんだ…?」
「こ、こっちは…なんだ?何が起きてるのかわかんねえぞ??」

果実の国軍の逆襲が始まった。


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