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SSスレ「マーサー王物語-サユとベリーズと拳士たち」
633
:
◆V9ncA8v9YI
:2015/10/25(日) 13:50:06
「脚がダメなら!」
オダは転倒したままの姿勢で、その辺に散らばる木片を拾い上げた。
サユに一度も針を入れられていない上半身の力で投げれば通用すると考えたのだ。
だがオダは剣士としての技能こそ優れているものの、パワーそのものは帝国剣士の中でも中位程度。
半端な力で投げつけた破片はサユのマンゴーシュによって簡単に弾かれてしまう。
「私はその気になれば銃弾も防げるのよ?もっと考えて戦いなさい。」
「くっ……」
うまく機能しない脚部を無理やり動かそうとするオダだったが、
それよりも速くサユは接近し、右脚と左脚のそれぞれにレイピアを数回突き刺していく。
赤い斑点が高速でポツポツと発生していく様はとても痛々しい。
「あっ……!!」
「今のはヘビロード"派生・スティール(今尚)"と"派生・トゥーレイト(今更)"。
何かしようと考えて動き出そうとしたんだろうけど、ごめんね、きっと無駄になるよ。
足取りの重さは今尚続いているし、今更すべてが手遅れ。」
オダの脚は生まれたての小鹿のようにプルプル小刻みに震えている。
こんな状態では例え立ち上がれたとしても、もう歩きまわることは出来ないだろう。
唯一の勝機と言えばサユが近くにいる今のうちに斬撃を当てることくらいだったが
それを見越していた王はすでにオダから距離をとっていた。
すました顔ですたすた歩くサユ王を見て、マノエリナは小さな声で呟いた。
「本当にペテンですよね、あの人。 派生がどうのこうの言ってるけど全部同じじゃないですか。
マイミさんの動体視力で見ても違いなんか無いでしょう?」
「そうだなマノちゃん。全部脚を斬るだけの同じ技だ。」
「わざわざ名前を変えることで相手を惑わせる……っていう効果は認められますけどね。
特にオダ・プロジドリのような頭で考えるタイプには必要以上に効いちゃうのかも……
あ、じゃあマイミさんには通用しないのかな。」
「あははは、私の脚は鋼鉄製だからな。確かに通用しないだろう。」
「や、そういう意味じゃなくてですね。」
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