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SSスレ「マーサー王物語-サユとベリーズと拳士たち」

587 ◆V9ncA8v9YI:2015/10/09(金) 12:57:47
承諾はしてくれたものの、依頼が急すぎたことを反省しているのか
ハルナンは小声でサユ王に謝りだした。

「本当にすみませんでした……当日はサクッと済ませてもらえば結構ですので……」
「そんな気軽なものじゃないのよ、どこまでマリコを抑えられるか……」
「マリコ?どちら様ですか?」
「あぁ、いや、こっちの話。」

サユの言葉は少し不思議だったが
それはさておき、ひとまずこれで全員の納得を得ることが出来た。
日程は一ヶ月後、場所は訓練場、ルールは模擬刀を用いたチーム戦。
立会い人はサユ王とマーサー王、そしてマイミ、マノエリナ、オダ。
チーム戦の前にはサユ王とオダのスペシャルマッチ有り。
この場にいる全員が全員、これらのルールを受け入れることが出来た。
ここまで決まれば、後は各チームに別れて作戦会議でもしたいところだが……

「フクさんの怪我が一番ひどいですよね。
 どうしましょう。私たち天気組が別室に移りましょうか?」
「ううん、ちょっと用事があって、今から席を外すから大丈夫。
 Q期のみんな。一緒に付き合ってくれる?」

そう言うとフク・アパトゥーマは歩行器を利用して、エリポン達を連れながら部屋を出てしまった。
オダ以外の天気組の面々も、一つのベッドに集まって決闘当日のことを話し始める。
全員が全員、次期帝王を決めるために一丸となって動く様子を目の当たりにして、
クールトーンはなんだかワクワクしてくる。

「どうしたのクールトーンちゃん。鼻息荒いようだけど、興奮してるの?」
「はい!帝国剣士さん達の決闘が見られるのが、今から楽しみで……」
「あ、クールトーンちゃんに見る権利はないけど分かってる?」
「!?」

サユの発言に、クールトーンはショックを受けた。
確かに立会い人の名前にクールトーンの名は無かったが
いつものようにサユ王にくっついていれば観戦出来ると思い込んでいたのだ。

「そもそもクールトーンちゃんはもう書記でもなんでもないしね。」
「えええええええ!く、クビですか!?」
「クビっていうか、うーん、ちょっと合宿に行ってもらいたいの。」
「合宿?」
「そう。テラっていう施設で行われるから、向かってもらえる?
 私も用事を済ませたらすぐ行くから、先に3人となんとかやっといて。」
「3人?」


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