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SSスレ「マーサー王物語-サユとベリーズと拳士たち」
291
:
◆V9ncA8v9YI
:2015/07/05(日) 12:41:58
「はぁ、私はとっても不幸者。」
周囲が慌しい中、オダ・プロジドリは独りでポツポツと歩いていた。
彼女がハルナンに任された役割は"処刑"。
つまり裏切り者を切り捨てる役目なのだが、その情報が耳に入らないので暇をしているのだ。
アンジュの番長が反旗を翻したので活躍どころはそろそろ来るはずだったが、
その報せよりも早く、思いがけぬ人物が登場する。
「オダちゃん!」
「マーチャンさん?そんなに息を切らしてどうしたんですか……」
ゼェゼェと肩で息するマーチャンを見て、裏切り者速報を届けてくれたのかもとオダは期待した。
だがマーチャンはいつも予想を越えてくれる。
今回もまた、オダの思惑通りには動いてくれないかった。
「もうサヤシすんじゃなくていい、オダちゃん、戦おうよ!」
「はっ!?」
マーチャンの口から飛び出たのは決闘のお誘いだ。
戦闘に飢えるあまり、もはや見境がつかなくなってるのだろう。
また、クマイチャン出現による得体の知れぬ不安感を晴らしたいという意味もあるのかもしれない。
とは言え、オダの立場上そう簡単に果たし状を受け取るわけにはいかない。
「待ってください、仲間同士で戦うのは命令違反ですよ。
それじゃまるで裏切り者……んん?」
ここでオダ・プロジドリはハッとした。
もしもマーチャンがここで攻撃を仕掛けるのであれば、それは立派な裏切り行為だ。
そしてオダ・プロジドリの仕事は裏切り者を処刑すること。
何の問題も無いではないか。
「……いいですよ。やりましょう。」
「本当!?やったー!だからオダちゃん大好き。」
「私もこの右手の疼きを止めるのに苦労していたとこだったんですよ……」
戦闘に飢えているのはマーチャンだけではなく、オダも同じ。
元よりマーチャンとはどちらが強いか決着をつけたいと考えていたので、好都合だ。
「さぁ、やりましょうマーチャンさん。ルール無しの真剣勝負ですよ。」
「知ってる!!」
バトルが開幕するなり、マーチャンはすぐさまオダに体当たりを仕掛けた。
狙いはオダを背後の扉の向こうに連れていくこと。
自分がどこに運ばれたのか把握したオダは瞬間的に後悔する。
マーチャンは衝動的ではなく、計画的に勝負を仕掛けてきたことに気づいてしまったのだ。
「ここは!まさか……」
「オダちゃん言ったよね。ルールは無いよ。
ここにあるすべての武器がマーの武器なんだよ。凄いでしょ。」
二人が入った部屋は、ガールズライブのような煌びやかな施設とは対照的だった。
その部屋の名は「モーニングラボ」。
帝国剣士ならびに兵士らが扱う武器や重火器を開発・テストする研究室なのだ。
開発最高責任者としての肩書きを持つマーチャン・エコーチームにとって、ここは庭のようなもの。
「マーチャンさん……少し大人気なくないですか……」
「だってマーチャンまだ子供だもん。」
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