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SSスレ「マーサー王物語-サユとベリーズと拳士たち」

555 ◆V9ncA8v9YI:2015/10/01(木) 12:58:39
所変わって、KASTらが療養する病室。
そこでは今回の戦いの反省会が行われていた。

「うーん、分かってはいたけど、みんな散々な戦績ね。」

ユカニャ王は紙をペラリとめくりながら戦士たちへと視線を送る。
当人たちも不甲斐ない結果に終わったことは承知しているようで、後ろめたいような表情をしていた。

「トモとカリンちゃんの二人掛かりでカノンさんと引き分け……さすがにこれにはガッカリだね。」
「うん……ユカニャの言う通り。返す言葉もない。」
「トモに同感です……」

カリンはともかく、普段は横柄なトモ・フェアリークォーツがしおらしくなるのはめずらしい。
帝国剣士の一人も倒しきれなかったという事実が相当堪えているのだろう。

「サユキは番長のリナプーに競り負けたかぁ……
 まぁ、連絡担当の仕事は頑張ってくれたからよしとするかな。」
「よしとしちゃダメ。昨日の私はなんにも出来てなかった。」
「そう?」
「うん、明日からマラソンの距離増やす。」

サユキも、よりによってリナプーに負けたというのがショックなようだった。
しかもあのハルも大活躍をしたと聞いている。
元73班の中で唯一結果を残せなかったのは、とても悔しい。

「お、アーリーは結構頑張ったのね。ハルさんとタッグを組んでエリポンさんとサヤシさんを止めてる。」
「えへへへ。」
「うん、アーリーには及第点の評価をあげます。」
「やったー!」

彼女らの中で最も活躍したのがアーリーだというのもトモとサユキのプライドを傷つけた。
お互いのどちらかがKAST最強であると考えていたのだ
実力がやや劣るアーリーに出しぬかれるとは夢にも思っていなかっのだ。

「いや、こういう考え方自体がもうダメなのかもね……」

トモの呟きに対して他の四人が集中する。
らしくないことを言い出したので、不思議に思ったのだ。

「ねぇユカニャ、いやユカニャ王……新しい戦闘スタイルについて提案があるんだけど。」
「……なに?」
「ジュースはもう捨てない? そして、このカリンを中心に据えた陣形を組むのが一番良い気がするんだ。」


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