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SSスレ「マーサー王物語-サユとベリーズと拳士たち」

515 ◆V9ncA8v9YI:2015/09/24(木) 12:57:14
カナナンにはフクがここで取るべき行動が分かっていた。
だがそれをストレートに伝えてしまえばアヤチョに気づかれ、防がれてしまう。
ゆえに湾曲的な言い回ししか出来なかったのだ。
もっとフクに接近して小声で伝えれば良いのかもしれないが、それもダメだった。
何故ならアヤチョはもうカナナンの背後に迫ってきていたのだから。

「カナナン、怒るよ。」

カナナンは頭を掴まれては、そのまま床へと叩きつけられる。
その様子を見たフクは思わずアヤチョに鉄球を投げつけようとするが、
カナナンが必死でヒントを与えてくれたのを思い出し、グッと堪える。

(私が投げるべき場所……それはどこなの!?)

フクは頭をフル回転させて、これまでの出来事を回想していく。



アヤチョの超反射神経、
アヤチョに防がれた攻撃、
ハルナンをかばう時だけ下がる回避力、
ハルナンを失う時の弱体化、
ハルが登場した時の回復力、
必殺技「聖戦歌劇」、
砕け散ったサイリウム、
飛んできた二つの鉄球、
動けないアヤチョ、
ハルをかばったアヤチョ
気を失うハルナン
小さな呻き声をあげるハル

……
………

「そうか……あそこに投げれば勝てるんだ……」

フクは理解した。
脚が壊れているため、もう立てはしないが
上半身の力だけで投球しようと上体を起こす。
だがここでノンビリはしていられない。
アヤチョもフクが投げるであろう場所に気づいてしまったのだ。

「!!!!!……やめて!それだけは、それだけはやめて!!」


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